キーワードガンダムを含むおすすめアニメ検索結果 149

65.2 3443 総合得点ランキング3443位
機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションII エンド・オブ・ワールド(OVA)

2009年12月22日
★★★★☆ 4.0 (40)
364人が棚に入れました
西暦2312年。ソレスタルビーイングと、国連軍との最終決戦から4年。地球連邦政府を樹立した人類は、さらなる国家の統合、人類の意思統一を目指すべく、連邦正規軍とは別に、独立治安維持部隊『アロウズ』を組織する。しかし、その実態は、統一に名をかりた反政府勢力や主義、思想等への非人道的な弾圧であった。夢を叶え、ルイス・ハレヴィとの約束を守るべく、宇宙技術者の道に進んだ沙慈・クロスロードも、否応なく連邦政府の改革に巻き込まれていく。一方、4年前の最終決戦で生き延びた刹那・F・セイエイは、ソレスタルビーイングによって変革を促された世界の行く末を見つめていた。監視者、アレハンドロ・コーナーを倒し、争いのない平和な世界になることを夢見て。しかし、彼が目の当たりにしたものは『アロウズ』によって作られた弾圧という名の平和、歪み続ける現実であった。彼は再び戦う決意をする。世界を変革出来うる力、ガンダムと共に。再び動き出す世界で刹那や沙慈の進み行く先はどこに向かうだろうか?2ndシーズン前半を再編集した特別版!

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テレビシリーズ視聴済みの方が見直すことが目的の場合は十分役割を果たせると思います

ガンダムダブルオー総集編の2作目。
セカンドシーズンの1話目から13話までをまとめたもので、1台目のメメント・モリ破壊に成功するところまでとなっています。
ファーストシーズンをOVA1本に凝縮した1作目よりは余裕のある構成になっていて、さすがに1作目に比較するとまとまっていると感じました。
テレビシリーズ視聴済みの方が見直すことが目的の場合は十分役割を果たせると思います。
ただそれでも端折られている部分は多くあることに加え、1作目がアレだったために総集編で視聴となると話についていけないと思います。よって、未視聴の方にはおすすめできません。

1作目同様、カット箇所、残留箇所は配慮が感じられました。
有名なト裸ンザム空間についてはノーカットで繰り広げられ、また、リボンズと接触するために潜入したパーティーのティエリアの女装シーンも残されています。これには思わずニッコリです。
ただし、その間の刹那とルイスの邂逅シーンはなかった気がします。
なお、スメラギさん再着任時のパッツンパッツンの制服シーンはカットされています。これには憤怒。
OVAなのでむしろ過激にするくらいがええんやないかと思ったり。
あと、細やかにカットがされているので、ルイスと沙慈のすれ違いのシーンが少なくなり仕方ないのですが物語の深みがテレビ版に比較すると薄いと感じました。
コーラサワーやグラハム・エーカーなど、個性的なキャラ達もそのキャラクター性が薄く感じられました。
テレビ版時点で結構濃い作品だったため、ここは仕方のないところかもしれません。

総集編関係ないのですが、ダブルオー初出撃のシーンはやっぱりいいですね。
ダブルオー出撃とメメント・モリ破壊はなにげに一番好きなシーンかもしれません。
総集編としてというより、ダブルオーという作品が名作なので、そういった意味で楽しく視聴できました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

65.1 3489 総合得点ランキング3489位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア(アニメ映画)

2015年11月7日
★★★★☆ 3.8 (108)
574人が棚に入れました
宇宙世紀0071年。サイド3、ムンゾ自治共和国を脱出して3年。ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアの兄妹は、ジンバ・ラルと共に地球に逃れ、テアボロ・マス家に身を寄せており、エドワウとセイラという名で平穏に暮らしていた。だが、彼らを追うザビ家の魔の手が、再び迫りつつあるのであった…。そのころ、サイド3はジオン自治共和国と国名を変え、ザビ家が実権を掌握し、支配体制を固めつつある一方、地球連邦軍に対抗するための新兵器、モビルワーカーの開発に着手していた。

声優・キャラクター
池田秀一、潘めぐみ、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、渡辺明乃、喜山茂雄、沢城みゆき、茶風林、恒松あゆみ、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、藤村歩、古谷徹、関俊彦、大塚明夫

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【【【いい水着回だった】】】

初代『ガンダム』(ファーストガンダム)のキャラデザを務めた安彦良和が、独自解釈でファーストガンダムをコミカライズした漫画、『THE ORIGIN』のアニメ化
1話約70分、全4部作(予定)の第2話


一応冒頭にあらすじがナレーションされるので第1話の内容を忘れてしまっていてもOK


舞台は前作から3年が経過した0071の地球から始まります
アンダルシアの富豪、テアボロ・マスの養子となったキャスバルとアルテイシアは、それぞれエドワウとセイラと名乗っていた
テアボロ邸を隠れ蓑にしていたジンバ・ラルは二人の子を担ぎ出しザビ家への反抗を企てるが二人を実子のように愛していたテアボロからは強く非難される
そんな矢先、テアボロ邸にザビ家からの刺客が放たれ二人の命が狙われる・・・


セイラの姓である“マス”の由縁、シャアの姓である“アズナブル”の由縁、後の宇宙世紀を牛耳ることとなるアナハイム社の登場、ダイクン側だったランバ・ラルがザビ側に着いたキッカケ、黒い三連星やヤシマ家やレイ親子の登場・・・
とにかく散りばめられた後のシリーズに深く関わることとなるキーワードの連続には、どちらかといえばコアなファンの方がアツくなってしまうのでは?w


みどころの一つは極秘裏に開発されるモビルスーツの原型、モビルワーカーによる模擬戦
某エヴァの如く背中にコードを繋がれたまま、重量感ある動きで格闘戦をするその姿は、これまでガンダムシリーズのメカの姿とは一変してリアリティに溢れているものでした


それとラストシーンでファーストの名シークエンスである
「待ってぇ、兄ぃさぁん、キャスバル兄さぁ~~~んヽ(´д`;)ノ」
を完全再現していたのは思わず笑ってしまいましたw


個人的には“ミライが喋ったと思ったらオードリーだった”、“シャアを名乗る青年が現れたと思ったらデュオだった(或いはクルーゼかレイ!?)”のが面白かったですかね
そして何より、【序盤から9歳のセイラの水着が拝める】とかネ申回かよw


なんかどんどん超コアなガノタorまっさらな気持ちで観れる初心者にしか対応出来ない変なアニメになってきたなぁ、つまりニワカお断りってことです!


ちなみに何かの伏線?なのか、上映と次回予告の後にファーストガンダム第1話のガンダム起動シーンが今作と同じCGで挿入されました・・・
リメイク、、、するのか!?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

未成年役としては、声に無理を感じる?

 地球に逃げて、ジンバ・ラルの伝手で、富豪デアボロ・マスの養子になっていたキャスバルとアルテイシア。

 難民キャンプの救護活動後、家のプールで泳ぐ元気なアルテイシアは、ガンダムでお馴染みのセイラ・マス。ジンバ・ラルのお話に退屈しているキャスバルは、エドワウ・マスとなっていたです。名前をザビ家の追手から、隠しているためである。デアボロとは、親子としてうまくやっているです。

 セイラは声変わってないけど、まだ未成年のエドワウがここで前回と打って変わり、急にみんなの知っているシャアの声になるのは、どこか不自然さを感じたです。

 で、 {netabare}やはり襲撃を受けることに・・・。ジンバ・ラル殺され、デアボロは大怪我に。エドワウは、具合の悪かったセイラを守り切ったです。デアボロのお見舞いにシュウ・ヤシマとここでお馴染み、娘のミライ・ヤシマ登場。シュウの伝手でマス親子、サイド5テキサスコロニーへ。
 そこでお世話になるのが、アズナブル親子である。子供の名前が、何とエドワウそっくりシャア・アズナブル。これだけで、先の展開が読めてしまう気がするです。

 ザビ家、ジオン設立のお話やモビルスーツの原型、鉄血のオルフェンズとはやや違うモビルワーカー試作実験などもありの展開。この試作実験、どこかガンダムの前とは思えない迫力あるです。
 何故か、ちょこっとハロとアムロ父子も登場するです。

 ずっと会えないままでいたキャスバルとアルテイシアのお母さんの悲報、猫のルシファも他界、悲しみがエドワウとセイラ襲うです。{/netabare}
 前回の次回予告、CNでもやっていた墓の前で、アルテイシアに別れを告げるキャスバル場面になったです。

 次回、来年2016年春に上映予定となったけど、前回秋上映といって冬になったから夏になるのかなぁです。

 物語の流れとしては、はっきりと繋がりがあり良くないわけでないけど、前作程の興奮というのか?私にとって新鮮さがどこか薄いように見えたです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

僕は傷口に永遠の赤を纏う

2016年発売のOVA第2弾 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ哀しみのアルテイシア」
58分

前作より3年後スペインアンダルシアに隠れ住むキャスバルとアルテイシア。
名をエドワウ・マス、セイラ・マスと変えている。
時代は変わりサイド3は地球連邦政府に対して次第に態度を硬化させ不穏な空気が漂う。

この話ではファーストガンダムの主要キャラが登場し始めます。
ザビ家の人々、ランバラル、オルテガ、ミライ、アムロ・・・
声優が変わっていないのはエドワウ「池田秀一」とアムロ「古谷徹」ですが、
12才くらいの声は相当厳しいような・・・
それ以外の役柄は全く違和感ありません。

ついにサイド3のザビ家はモビルアーマー(まあ、つまり搭乗型二足歩行ロボット)の開発を始めます。

宇宙世紀0074 サイド5のルウムでセイラが出会う「シャア・アズナブル」とは何者か?

さあ、ついに多くの若者を狂わせオタクと言う人種を生んだ、
世紀の美女「セイラ・マス」がその片鱗を見せ始めます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16

65.0 3539 総合得点ランキング3539位
機動戦士ガンダム Twilight AXIS 赤き残影(アニメ映画)

2017年11月18日
★★★★☆ 3.5 (26)
130人が棚に入れました
 宇宙世紀0096年後半、「サイコフレーム」の存在に脅威を感じた地球連邦政府は、直轄の情報部に所属するメーメット・メルカ中尉に特殊部隊「マスティマ」を編成させ、地球圏を漂う小惑星「アクシズ」の分断された片側に潜入・調査という重要な指令を下す。
 メーメットと同行する調査隊のメンバー内には、かつてのジオン公国とネオ・ジオンで、技術者とテストパイロットだったアルレット・アルマージュとダントン・ハイレッグという二人の民間人が加わっていた。
 アクシズに潜入した調査隊は、誰もいないはずの基地内で私兵集団「バーナム」の強襲を受け、危機的局面に遭遇しながらも戦うさまが描かれる。

http://g-twilight-axis.net/top.html

声優・キャラクター
清水理沙、阪口周平、小野大輔、増田俊樹

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

濃縮された物語の中に秘められた新しい『ガンダム』の可能性…「だからオイラも愛しているよ…1人のガノタとして…」

当初は連作ピクチャードラマの企画だったものが発展し、サンライズ初のWEB小説として「矢立文庫」レーベルの記念すべき第1作となった小説をアニメ化した作品
ピクチャードラマからあれよあれよという間に話が大きくなり、小説のプロモーションビデオ程度に考えていたアニメでしたが遂には30分弱の作品としてスマホアプリで先行配信
再編集されて劇場公開という数ある『ガンダムシリーズ』の中でも異色の作品となっています
ちなみに記憶が正しければ映像化された『ガンダムシリーズ』で主人公が女性なのは現時点で『スターゲイザー』とコレくらいでしょう


原作小説のダイジェスト的な内容であるが故に『ガンダム』の特に「宇宙世紀シリーズ」に詳しくないとサッパリ理解出来ないと思います


舞台となるのは宇宙世紀0096、『ガンダムUC』の数ヵ月後
小惑星アクシズが地球圏を完全に離れることが確定した為、地球連邦軍から調査団が派遣されることとなった
もちろんその思惑は惑星をも動かしてしまったサイコフレームの調査と回収にあった
その一団の中には、元ネオジオン軍でMS開発に携わっていたMS技師のアルレット
彼女の作るMSのテストパイロットを務めていたダントンの姿もあった
アルレットはシャアに心酔していた為、自らが手掛けたシャア専用機であるサザビーを最後に一目見たかったのである
しかしそんな彼女らに所属不明のガンダムタイプが突如襲い掛かる
ダントンはアクシズに残されていた試作機でガンダムに戦いを挑むのだが…彼には、人を撃つことが出来なかったのだ


まずこの企画の原案を手掛けたのは『蒼き鋼のアルペジオ』などで知られるArkPerformanceで、宇宙世紀の『ガンダムシリーズ』に散りばめられた可能性を繋ぎ合わせてミッシングリンクの様な話を作れないか?というアイデアの下、
①『ファースト』でフラナガン機関から生まれたニュータイプの生き残りにパイロットとしてではなく、他の道に活路を見出した者がいたのではないか?
②『Ζ~逆シャア』までにアクシズ内にはネオジオンの試作機が無数に残されていたのでは無いか?
③『0080』に登場したガンダムNT-1(俗に言う「アレックス」)を引き継いだ機体が存在したのでは無いか?
④後の『F91』に登場するクロスボーンバンガードには前身組織があったのでは無いか?
という一連の可能性に答えたのがこの作品といえます


①はアルレット自身がララァと同じフラナガン機関の出身であり、そこでシャアと出会い、パイロットではなくMS技師になったこと
②はシャア専用機として作られていたザクⅢ改の登場やR・ジャジャの登場、そして第一次ネオジオン戦争時に設計され途中廃棄されたとした今作オリジナルのMA、アハヴァ・アジールの登場(『逆シャア』世代には聞き慣れた名前ばかりですなw)
③は今作に登場するガンダムAN-01トリスタンのモチーフがまんまアレックスだということ
④はこのトリスタンのパイロットで強化人間のクァンタンが「シャルンホルスト(コスモバビロニアの母体となったブッホ・コンツェルン創始者)」の名を口にしたことがそれぞれ相当します


ちなみに今作、回想が度々挟まれ時系列が何度もの交錯する構成になっていて20年近い年月の中が一瞬で切り替わるのですが、その中でアルレットの容姿がほとんど変わっていない(それどころか童顔過ぎる)のはニュータイプ実験の副作用でほとんど老化しない身体になってしまったからだそうです
この時間経過の程はダントンの容姿が(アルレットとは対比的に、皮肉にも老いという形で)度々変わることで逆に判断できます


本編を観ていただくと分かる通り、シャアに心酔しているアルレットと、彼女と実の親の様に接してきたダントン
二人の長い年月を経てもプラトニックな関係性でいる辺りを、短い時間の中に凝縮して描き出しているというドラマ性がまず一番の観どころと言えるでしょう


そして何よりMS戦が短い時間の中でガッツリ押し込まれているのも良いですよね
『ファースト』、『0080』、『0083』、『Ζ』、『ΖΖ』、『逆シャア』と宇宙世紀シリーズのほとんどの作品のMSの要素を何かしら取り入れているのがファンには堪らない


今作が初監督作となった韓国出身でサンライズではもはや名手といえる奇才のアニメーター、金世俊(キム・セジュン)氏は重厚なメカ描写を得意とされながらも、今作ではキャラ作画やMAのデザインを含め、メカ作監の阿部慎吾氏と合わせてほぼ半分以上の原画を二人で手掛けられたそうな


この方、昨今の日本のテレビアニメの(主に深夜アニメのキャラ作画のスクショを指してギャーギャー言う)作画厨騒動に懐疑的なお考えをお持ちな様で、(実験的な表現、個性的な作画を主に指して)70~90年代のジャパニメーション黄金期を復権させようとしてるらしく、その考えにはオイラも諸手を挙げて賛同したいので今後も是非監督業を続けて頂きたいところです
演出面ではエピックやダイナミックといった大袈裟な方向よりもヒューマンドラマをドギュメンタリータッチで描くことに注力されてる様ですね
キャラも描けて、メカも描けて、考えもしっかりしてる、と来たらアニヲタとしては歓迎するしかないでしょ!


そういえばメカの方ですが、トリスタンをコアとするクレヴェナール(デンドロビウム的なヤツをイメージしてください)の武装の1つでかつてこれまでどのモビルスーツも持っていなかった未知の兵器が登場するのも魅力的でした
現時点での詳しい解説はサンライズ谷口理Pですらお茶を濁すほど曖昧なものですが、とりあえず公式では“ビームポッド”と呼称されるソレにご期待下さい!
あと『ユニコーン』を彷彿とさせる“めちゃくちゃ強いバイアラン”が観れるのもバイアラン好きにはポイント高いですw


ところで声優のキャスティングはオーディションでなくボイスサンプルからの選考だったそうです
アルレット役の清水理沙さんは満場一致
ダントン役の阪口周平さんは某有名声優に決まりかけてたところを金監督が阪口さんを推したことで覆ったそうな
谷口Pは短い作品なので断られるか心配だったそうですが(笑)お二人はモチロン、キャストは皆「宇宙世紀の『ガンダム』出れる、モビルスーツに乗れる」ことを声優にとっての“誇り”だと仰られておりました
特に阪口さんは『逆シャア』世代でジオン派な上、まさか“赤い機体”に乗れる日が来ようとは、と感無量だった模様
クァンタン役の増田俊樹さんもガンダムに乗れた!という喜びも束の間、思わず清水さんに「ファンネル!」という叫びを言える声優は幸せなんだぞ!?と説教したそうなw


2018年で『逆シャア』公開されてから30年が経ちます
ディープなガノタになるほど、『逆シャア』ってある意味掘り起こさなくても良い作品じゃないですか?
中途半端な終わり方でもアレが余韻に浸れるんだよ、と
ある種の聖典なわけです
しかしそんな聖典に続きを作ってしまったのが今作なワケですよ!それもとても素晴らしい形で!
短い中に情報量がギュッと詰め込まれた作品ではありますが、だからこそ何度観返しても良い、むしろ味が染みてくる、スルメのような『ガンダム』に仕上がった思いますね

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

65.0 3539 総合得点ランキング3539位
ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE(Webアニメ)

2019年10月10日
★★★★☆ 3.5 (43)
162人が棚に入れました
伝説のフォース、ビルドダイバーズがELダイバーを救った第2次有志連合戦から2年。その舞台となったガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)は感覚をフィードバックしてより臨場感のあるプレイが楽しめるようにバージョンアップしていた。しかし、さらに盛り上がりを見せるGBNとは関係なく、様々な想いでプレイするダイバー達もいる。傭兵プレイを続けながらディメンションをひとりさまようダイバー、ヒロト。憧れの存在を目指し、様々なパーティを渡り歩くが孤高のお調子者ダイバー、カザミ。ガンプラバトルに明け暮れ、謎めいた雰囲気を漂わせるソロダイバー、メイ。協力プレイに興味を持ちながら、引っ込み思案でいまだそのきっかけを掴めずにいるひとりぼっちの初心者ダイバー、パルヴィーズ。それぞれが孤独な彼らは、ある出来事がきっかけでもうひとつの「ビルドダイバーズ」を結成してしまうことになる。ヒロト達を待ち受けていたのは、GBNをこえる果てしない超体験だった。

声優・キャラクター
小林千晃、水中雅章、渕上舞、南真由、加隈亜衣、水瀬いのり、若山詩音
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

90年代少年向けロボットアニメの系譜

2019年冬アニメ。1クール目全13話。WEB配信がメインですがBS11で少し遅れて放送中。
分割2クールの1クール目のため、物語評価は星3で固定しています。

キャスティングに若手さんが多くて、生き生きしていて聞いてて楽しいです。カザミ役の水中雅彰さんの演技が好きで、リアルとアバターの演じ分けもとても良かった。
作画・演出もとても好き。旧ジーベックの作画スタッフが参加しているからか、シンプルで子ども向け寄りの雰囲気で生き生きと動きます。そのキャラクターらしく動くんですよね。良いなあ。演出もとても解りやすく、カメラワークも毎回決まっていてストレスなく見られます。
OPは歴代ビルドシリーズの中で一番好き。コンテ切ってるのは今回も大張さんだけど、今作はバトルよりもキャラクター重視・ドラマ重視で作られたOPですね。
音楽も好き。OP、ED、BGM、その使い方も上手だと思います。


1クール目は脚本もしっかり練ってありますし、描写も丁寧に積み重ねていて楽しく見られます。
作り物の世界でも人の想いが介在すればそれは新しい世界であるという点も前作から繋がっていていい。

【第10話視聴時点での感想】
{netabare}9話まではメイン4人を掘り下げつつチームとなっていく過程を丁寧に描いています。9話はチームバトル要素においてキー回でとても良かったです。
ここまでに並行してヒロトのリアルの生活と山の民の生活を掘り下げ、普通のダイバー・ELダイバー・山の民の誰もが同じ命であることを描いています。土着の祭り・弔いの意味も含んだ祭祀をストーリー上のキー回に持ってきているのも好き。これは前作第8話のフェスとの対比かも知れません。
今後は山の民がNPDではないらしいことが深刻な事態を招きそう?

難点は前作ビルドダイバーズを見ているほうが楽しめる点でしょうか。特にメイの素性に関しては前作視聴済みの人の方が衝撃が大きいと思いますし、伏線も十分に機能します。前作キャラクターがちらっと登場したのも個人的には嬉しいですが、初見さんはわからないよね…。
配信メインになって誰でも視聴しやすくなっているので、この点は少し勿体ないかも知れない。しかも1週間限定かと思っていたら今でも何話かは見られるし、7話までの編集版も公開されています。
{/netabare}


【玩具販促について】
{netabare}今作は「ガンプラアニメ」ではなく「初心者のためのホビーアニメ」であると理解しています。配信メインなのも子どもに見てもらうため・経費を削減するためなのかなと。

毎回配信の最後に「ジャスティスカザミのリライズニュース」が入るのもそういう事だと思うんですよね。
商品展開が機体少なめ・武装や手足のパーツは組み替えて遊べるようなラインナップですから、各キットを薄利多売したいのかなと。BS11で放送された特番の内容や公式サイトで紹介された遊び方から考えるに、塗料や道具をできるだけ使わずに、初めてガンプラに触れるユーザーでもマイガンプラを作る楽しさを味わえるようにしているのだと思います。
何となくですが、この手軽さなら一番のターゲットは子どもなんじゃないかな?ガンプラの対象年齢って8歳からなんですよね。(…個人的にはキッズ向けへの路線変更がちょっと遅すぎるように感じるんだけどね。バンダイさんとサンライズさん…)

とはいえ、私はそういう方針ならすごく応援したい。子どもやファミリーをターゲットにするなら、ホビーアニメとしてニチアサのように定番になるまであきらめずに続けてくれることを願っています。 {/netabare}
(2019.12.7)


【第13話まで視聴終了感想】
1クール目終了時点では期待を裏切らず予想を超えた良作。2クール目も是非丁寧に作って欲しいと思います。
{netabare}
既に王道とも言える(ほどに手垢が付いた)ネトゲネタと異世界召喚ネタを二重に仕込んで、ガンダムシリーズとしては新しい切り口で作品を作っています。
4人がそれぞれの葛藤を抱えつつチームになっていく過程と、世界の謎の提示が並行しているのも面白かった。

私は主人公を持ち上げ過ぎる作品や現地でのギャップを描かない異世界召喚系はちょっと苦手なんですよね。
けれども本作では現地住民の生活をしっかり描き、ヒロト達と衝突する展開もあり、それを乗り越えて仲良くなっていくのも良かったです。フルンの「(次の祭りは)ニンジンが2回採れたら」という台詞で二期作しているのかな?とか思えちゃうのがなんか好き。
ヒロトたちは救世主のような扱いをされながらも、いくつものミッションを遂行しなければ山の民の信頼を勝ち取れなかった。けど、それだって現地の人からすれば当然のことですよね。その衝突を緩和する案内役のフレディの役割は非常に大きい。

そして、10話のお祭り回からの急展開。
その地で生きる命を人間ともELダイバーとも対等であると描いたからこそ、大量虐殺のショックをヒロトたちと視聴者が共有できる。

王道展開であってもテーマを織り込んで肉付けすることで、作品の独自性と方向性を堅持する。スピーディーな展開が好まれる風潮に染まらずに「過程」に重きを置いたのがこの作品の最も良い所ですね。
90年代の少年向けロボットアニメに連なる内容になっている気がしますね。もっとも、本当に90年代なら主人公はカザミのような少年になっていたかも。ヒロトが主人公であることに地味に時代を感じますなw

配信が現在も続いているのでその長所を最大限に発揮できる環境でもあります。1月から再放送もあり、興味があれば今からでも途中参加できるのもバンダイの狙いかも知れません。
{/netabare}

【雑感】
公式サイトの更新が丁寧で好感度が高いです。名有りキャラ・メカはちょっとした出番でも全員載せるという徹底ぶり、スペシャルコーナーでのガンプラ作例など色々と楽しいですね。公式ツイッターも頑張ってます。両方きちんと情報発信してる。
配信の最後に付いているリライズニュースも楽しいですし。広報は大事。
(2019.12.28)
{netabare}
【追記】
YOUTUBEにて第1話から第5話のオーディオコメンタリー公開中です。13話までのネタバレありますので注意。
公式が至れり尽くせりすぎる…。

それから、現在公式サイトにてキービジュアルが1日4回変化します。小さなドラマが仕込まれていますので、興味があれば是非。朝、昼、夕、夜で変わります。
(2019.12.29)

【さらに追記】
この部分はそのうち消すかも…
「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 登場モビルスーツ関連エピソードセレクト配信」だそうです。
この企画思いついた人は頭が良いというかガンダム好きだなあとw
【1月02日】ガンダム 第13話(コアガンダム)
【1月09日】Gガンダム 第22話(多分エルドラアーミー?)
【1月16日】SEED HD 第11話(度々立像として登場するエールストライクガンダムだそうですよ)
【1月23日】DESTINY HD 第42話(ジャスティスナイト)
【1月30日】∀ガンダム 第3話(ウォドムポッド)
(2020.1.8)

【さらにさらに追記】
2月6日より6話以降のオーディオコメンタリー配信決定です。
毎週木曜日20時にガンダムチャンネルにて。
声優さんだけでなくチーフメカアニメーターやプロデューサーもゲストに決定しています。内容に言及したお話が聞けそうで楽しみ。
(2020.2.2){/netabare}

オーコメ全部聞いたので感想。
{netabare}1期2期ともにキービジュアルはチーフメカアニメーターの久壽米木信弥さんのデザイン。1期のキービジュアルは前作と対になるデザインにしており、背後の大きな瞳はフレディだそう。
てっきりイヴかと思ってけど、14話見たらなるほどなあと。内容がある程度決まっていて制作されたのだと思います。
プロデューサーによると、これまでビルドシリーズの明るく楽しい路線から飽きられないようにそろそろ変えて行こうという意図がはっきりとあるようです。ホビー部門とのすり合わせもしっかりしているそうですし、ガンプラを「組む」だけでなく「遊ぶ」ことを推しているとのこと。玩具雑誌の特集とも合致する内容でした。
興味があればバンダイホビーサイトも覗いてみてください。何を推してどう遊んで欲しいのか、とてもわかりやすいですよ!アニメの内容と併せて見ていくとリライズ関連の作品・商品全体でどう展開したいのかよくわかります。{/netabare}
(2020.4.18)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

qKPKR13003 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ガンダムビルドシリーズでよくこの重いテーマを通せたと思う

ガンダムビルドシリーズはタイトルが「ビルド」の形式となっていること、従来の作品とは異なり基本的に平和な世界で死人が出ないケースが多く、良くも悪くも「いつも通り」の展開が多かったです。しかし今作では「バーチャル空間で生まれた命がバーチャル空間のシステムによって抹消されてしまう」というビルドシリーズのイレギュラー中のイレギュラーな内容を扱っています。しかし扱っている内容の重みを理解しており、重いテーマがキャラクターの心情の変化にとても影響を与えていますし、成長過程をしっかりと描写してくれているため、常に続きが気になる作りになっていました。前作であまり描写されなかった現実世界での主人公の時間、キャラクターとの関わりもちゃんと描かれており、舞台と登場人物も少なめに絞っているため脇キャラから主役まで一人一人にフォーカスしやすいフィールドが形成されています。主人公もとても深い悩みを持ちつつも、それらの苦しさを「憎しみ、僻み」ではなく純粋な「哀愁」で表現しているので、不快感を感じにくく、我々に応援したくなるような特殊な共感を与えてくれます。平和な世界の多かったビルドシリーズでこの案を通せたこと自体が本当にすごいことだと改めて思います。久しぶりにある程度資金のある企業が作る骨組みからキレイに作られたアニメーション作品だったように感じました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

65.0 3539 総合得点ランキング3539位
∀-ターンエーガンダムⅠ 地球光(アニメ映画)

2002年2月9日
★★★★☆ 3.7 (62)
439人が棚に入れました
『地球光』はTVシリーズ27話までを再構成。ムーンレィスの少年ロランが、∀ガンダムでディアナ・カウンターと戦い、宇宙船ウィルゲムで月へ向かおうとするところまでを描く。『月光蝶』は38話以降を再構成。月の女王ディアナが黒歴史の封印を解き、ロランの∀ガンダムとギンガナムのターンXの対決へと物語が進む。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これがターンAだとおもわれるのは遺憾である・・

ものすごいむちゃな要求の中作られた本作。
4クールを映画2本、しかも日替わりって・・・
少しばかし新作カットと手直しがあるだけ。
総集編にすらなってない。無理がある。
だから台詞もストーリーもTVと違う。カットを使って別の作品を作った感じ。物語のあらすじは同じ。
ほとんどのひとは2本観終わってどんな話だったのかわからないはず。スピードが速すぎて意味不明なままでしょう。
TV版みてればどうってことないんですが・・・
TV版のよさがまったく出ていない。
ターンエーはやはりTV版が至高すぎる。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夜中の夜明けなどあってはならない。

19世紀のヨーロッパ風生活水準と
20世紀初頭アメリカ風文化と技術。

其処に超未来的な技術を持つ月の
人間達と土着の地球人との戦いを
描いていく。

所謂「黒歴史」の遺産ともいうべき
∀ガンダムの謎に迫り展開する。

何せ50話ある話を・・映画2本に
纏めるので・・強引な繋ぎもある。

序盤のシーンは可成り駆け足で・・
ダイジェスト風。

新作カットも含んでいるものの、
殆どTV版の抽出と再編集に感じた。
ギャバンの死までを描く。

世界的なデザイナーシド・ミードが
メカデザインを担当した独特のヒゲ
ガンダム。

正直TV版をじっくり視たほうが良い。

音は可成り良いし拘ってるので・・
分離が悪い音響環境だとセリフなど
聞き取りにくいかも?そういう方は
ヘッドフォンで試すと良いかも?

ユニヴァース!
腰が細いのが女の命♪

迷言も多い?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

白髭(しろひげ)ガンダム2周目の感想

※TVシリーズを2周目完走し劇場版(総集編2本)も見終えたので個人評価を★ 4.0 → ★ 4.2 に引き上げます。

◆総評(TVシリーズ)

ガンダムシリーズの常で、4クール計50話もある長編なので、2016年に初めて完走したときは「コレ本当に面白くなるの?」と半信半疑で、途中で他作品の視聴も挟みながら余り身を入れられずに何とか視聴していったものですが、2周目の今回は「とにかく話を確り追っていけば、第38話で間違いなく大きな感銘を受けることが出来る作品」と経験上分かっていたので、第1話から気合を入れてドンドン視聴していくことが出来ました。

何といっても、本作は世界観設定と主要キャラが良い。
今回、最後までじっくり視聴して、富野作品としては珍しくオカルト展開が全くなく、その代わりに個々のキャラの感情描写が非常にしっかりしていて説得力がある点に、改めて好印象を持ちました。

難点をいえば、やはり富野作品の常で、敵側・味方側ともとにかく上層部が隙あらば無節操に裏切り・寝返りを繰り返して、ドタバタと慌ただしく情勢が変化していって、《政治劇》としての面白味が薄いことかな?(※個人評点がいまいち伸び悩んだ理由)

それでも《アナザー・ガンダム》の中では上位5指に確実に入る面白作であり、やはりアナザー作品である『機動戦士ガンダムAGE』のルゥ回(第38話)と同じくらい大きな感銘を受けることのできる貴重な作品と思いました。


◆視聴メモ(TVシリーズ)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
《正暦(Correct Century, C.C.)》という架空の時間軸での物語だが、作品世界は蒸気船・クラシックカー・複葉プロペラ機などが登場する19世紀末~20世紀初めのイギリスまたはアメリカ風の世界に設定されている感じで好印象。
イングレッサ=イギリス、アメリア大陸=アメリカ大陸か。
・第3話視聴終了時点
「黒歴史」という言葉が初めて出てくる回。
・第7話視聴終了時点
ロランがムーン・レース(月の民)であることを告白してしまう注目回(初の★★(優秀回))。
第1話からここまでの展開は飽きが来ず◎。
・第10話視聴終了時点
キエル嬢とディアナ女王が偶然入れ替わってしまう注目回。
また、この回からノエル少年視点の物語から、キエル嬢&ディアナ女王視点の物語に中心軸が切り替わっていく。
・第13話視聴終了時点
ディアナの過去が少し明かされる回だけど、かぐや姫モチーフだったの?
・第14話視聴終了時点
ルジャーナ・ミリシャ(民兵)の発掘MS(ボルジャーノ)が『機動戦士ガンダム』のジオン公国汎用MSザク。
・第18話視聴終了時点
キエルが独断で建国宣言断念と交渉再開の表明を行う回だが、その直後にハリー親衛隊長が彼女を「キエル・ハイム!」と呼び捨ててる点に注目(※この時点でハリーは既に気づいていることを暗示)。
・第21話視聴終了時点
バトル皆無だが非常に印象的な回。
・第23話視聴終了時点
「∀(ターンエー)ガンダム」という言葉が初めてテテスから語られる回。
・第28-29話視聴終了時点
ディアナ&キエルの芝居に、作中キャラ達とともに視聴者自身が戸惑わされてしまう異例の展開は◎。
・第38話視聴終了時点
キエル告白(4度目の★★(優秀回))。
キエル「アグリッパたちと刺し違えれば宜しいのでしょう。・・・好きだとおっしゃって下されば、アグリッパを暗殺することだってやってのけましょうに。」
ハリー「貴方にはディアナ様の盾になっていただきたい」。
・第44話視聴終了時点
第38話のキエル&ハリーの会話をほぼ回収。
・第45話視聴終了時点
ここから先の展開(ギンガナム地球侵攻以降のシナリオ)はやや駆け足で残念。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作         矢立肇、富野由悠季
総監督        富野由悠季
キャラクターデザイン 安田朗(原案)、菱沼義仁(設定)
メカニックデザイン  大河原邦男、シド・ミード、重田敦司、沙倉拓実
音楽         菅野よう子
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================= ∀ガンダム (1999年4月-2000年4月) ===============

- - - - - - - - - - - OP「ターンAターン」、ED「AURA」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 月に吠える ★ 偵察隊(キース/ロラン/フランドール)の地球降下、ロランとキエルの出遭い、ソシエのロラン尾行
第2話 成人式 ★ ミリシャ(民兵)のパレード、ソシエとの聖痕の儀、ムーンレイス(月の民)の侵入(フィル指揮下ポゥ隊)、ホワイトドール(白髭G)起動
第3話 祭の後 ★ 続き、ディアナ・カウンター(月の民兵/DC)大型MSウォドムの脅威、ハイム家当主の死、領主グエンからの辞令(Gパイロット任命)
第4話 ふるさとの軍人 ★ ウォドム&小型MSウァッド隊との交戦、DC親衛隊長ハリー大尉との対面(ロランの嘘)、グエンvs.ハリー対面交渉(殺傷事件発生)、MSカプル発掘
第5話 ディアナ降臨 ★ ミリシャの無謀なDC攻撃、キエル帰郷、白髭Gvs.ウォドム、月の姫(ディアナ・ソレル)&執政官(ミラン)降下
第6話 忘れられた過去 ★ 続き、市内騒擾、ディアナのボストニア城入居と領主たちの反感、ミリシャMS隊とDCの交戦
第7話 貴婦人修行 ★ ディアナ主催親睦パーティ(ロラン女装&キエルの特訓、パン屋キース親方へのDCからの注文、ハリーとのダンス、襲撃者の謎(月の民?))
第8話 ローラの牛 ★★ 月からの先行帰還民の労苦と地元民の反感、ロランのカミングアウト
第9話 コレン、ガンダムと叫ぶ ☆ 受刑者コレン/ブルーノ/ヤコップ降下、白髭との交戦、パイロット交代(ソシエ→ロラン)、ビームサーベル使用
第10話 墓参り ★★ ディアナのキエル呼び出し・出来心、ディアナ&キエル入れ替わり(飛行船での民情巡察、ハイム家訪問)
第11話 ノックス崩壊 ★ ミリシャの攻撃(停戦協定破り)、母艦ソレイユ発進(サンベルトへ)、コノン隊の市街地破壊、DCのマウンテン・サイクル(遺跡の山)砲撃
第12話 地下回廊 ★ ルジャーナ領主令嬢リリ登場、白髭Gvs.イーゲル(コレン搭乗)、ディアナの制止命令
第13話 年上のひと ★ キングスレイの谷、ディアナと工夫ウィル・ゲイムの出遭い、テテス(月の民の孫)とロランの出遭い、巨大宇宙船発見、ディアナの過去(初代ウィル・ゲイムとの約束)、ウォドム撃破
第14話 別離、再び ★ 続き、テテスのウィル教唆(ルジャーナのミリシャvs.ハリー隊長機への干渉)、ディアナの制止失敗 ※この回は脚本がやや雑×
第15話 思い出は消えて ★ ウィルのキエル面会、キースのリリ&グエン接触、ギャバン隊(ソシエ搭乗白髭G含む)vs.ポゥ隊、ウィル戦死
第16話 ∀のすべて ☆ ※総集編(キャラ紹介&MS紹介&黒歴史の説明等)
第17話 建国のダストブロー ☆ キエルからの建国式典招待状、ディアナ暗殺失敗(テテス/ブルーノ/ヤコップ)
第18話 キエルとディアナ ★ ディアナのロランへの打ち明け、式典当日(ミリシャのゲリラ攻撃、テテスのディアナ襲撃失敗、キエル独断での建国断念&交渉再開宣言)
第19話 ソシエの戦争 ★ 発掘艦ギャロップ修復(DC技術者投入の効果、ロラン艦長任命)、ハリーの変わらぬ忠誠心、ポゥ隊(ウォドム2機)vs.ロラン(白髭G)&ソシエ(カプル)
第20話 アニス・パワー ☆ 頑固な避難拒否者(キースの連れの母)とロラン&ディアナの交流、新手ウァッド隊(月の民の子孫レット隊)来襲
第21話 ディアナ奮戦 ★★ 月のアグリッパ一派離反、ディアナの自発的奮闘(野戦病院)、ロランの助力
第22話 ハリーの災難 ★ ハリーのキングスレイの谷潜入、ポォ隊の谷襲撃・撤退
第23話 テテスの遺言 ☆ キースの商売繁盛、ギャバン隊長のプロポーズ(ソシエ)、コレン再登場、フラン身バレ(ヨットとの進展)、テテスの白髭G強奪・死亡、ロランの後悔・ディアナの悲嘆
第24話 ローラの遠吠え ★ 月からの補給停滞、レット隊(地球帰還者部隊)の誇り・野戦病院襲撃・食糧強奪・白髭Gとの交戦・撤退、月一時帰還の決心(ディアナ)
第25話 ウィルゲム離陸 ☆ ディアナ抜け出し(コレン同行)、初めて見る雪、フィル少佐隊の攻撃撃退
第26話 悟りの戦い ☆ 村の収穫祭(ミリシャ&DC双方の参加、コレン暴走の顛末)、ディアナの月帰還計画(ザックトレーガー)
第27話 夜中の夜明け ★ 麦の刈り入れ、ディアナ&キエルの再会(ハリーの手引き、計画のキエルへの打ち明け)、遺跡の山のギャバン隊とDCの衝突(核弾頭の発見、DCゼノア大尉のギャバン説得失敗、核爆発の衝撃)、ギャバン死亡
第28話 託されたもの ★ フィル少佐の野心(核弾頭入手による戦力増大、二重国家建設)、ゼノア大尉からの核弾頭処分依頼(黒歴史再現の恐怖)・ディアナ直訴へ、フィルとダイアナの対立先鋭化、フィル少佐造反とディアナの芝居(ハリー&キエル脱出) ※展開は面白いがディアナ/キエルの区別の分かり辛さは△
第29話 ソレイユのふたり ★ フィルのディアナ幽閉、グエンの月行き計画とキエルの危惧、ポォ隊来襲・混乱・撤退、執政官ミハイのディアナ呼び出し ※同上
第30話 胸に抱えて ★ グエンの野心(月の勢力との接触)、ミーム・ミドガルド大尉(ギンガナム第二大隊)のディアナ護送、ソシエのギャバンへの手向け、レット隊のウィルゲム再襲撃・撤退
第31話 追撃! 泣き虫ポゥ ★ DC強硬派フィル少佐の建国宣言(サンベルト共和国)、ウィルゲム出航とポォ隊の追撃・撃退、ギンガナム所属ジャンダルム(羽衣船)降下(ディアナの迎え、レット隊のディアナ帰参)
第32話 神話の王 ☆ 南アメリア大陸のアデスカの民(クワウトル王との接触、アデスの世界樹神話、王に従わぬ民)
第33話 マニューピチ攻略 ☆ 続き(ミャウーピチ陥落、王の交代、アデスの枝(ザックトレーガー))
第34話 飛べ! 成層圏 ☆ ジャンダルム発進(ハリーの阻止失敗)、ウィルゲム発進(ハリー親衛隊長合流)
第35話 ザックトレーガー ★ 宇宙桟橋到着、リリの気付き、月へのダブル出航(ディアナ&キエルのコラボ)
第36話 ミリシャ宇宙決戦 ☆ ウィルゲム乗込者の動揺(ミハイル大佐一派の叛乱・逃亡)、事態収拾
第37話 月世界の門 ★ ディアナ逃亡(レット隊活躍)、廃棄コロニー・ミスルテュ(ディアナの宿り木)へ、月の侍(ギンガナム艦隊)所属マヒロー隊出撃、ハリーのキエル誘拐・単騎出撃
第38話 戦闘神ギンガナム ★★ ハリーの秘策、キエル告白、キエル&ギンガナム対面、マヒロー隊のミスルテュ猛爆撃(ウィルゲム攻撃){/netabare}

 - - - - - - - - - OP「CENTURY COLOR」、ED(変わらず) - - - - - - - -
{netabare}
第39話 小惑星爆烈 ★ ミスルトゥの月面フォンシティ落下の危機、ロランの核弾頭使用宣言、ギッガナム隊撤退、ターンX出現、ミスルテュ爆破、月面到着 ※ラストの演出が安っぽい点は残念
第40話 月面の海戦 ☆ 月面都市到着(ロランの故郷、戒厳令下の月)、運河のマヒロー隊来襲・撃退、月の首都ギンガナムへ{/netabare}

 - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「月の繭」 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第41話 戦いの決断 ☆ ウィルゲム隊との合流、白の宮殿へ(グエン/リリ/ディアナのアグリッパとの会見)、宮殿周辺の騒乱、錯綜する政治的思惑
第42話 ターンX起動 ★ アグリッパの要求(∀&ターンXの対決)、ターンX機動、ハリー&キエル宮殿侵入、ディアナの想い打ち明け(キエルへ)、冬の宮殿へ
第43話 衝撃の黒歴史 ★ 黒歴史の開封(古代史の映像公表)、“禁忌のMS”∀の秘密公表(かって“月光蝶”となって地球文明を埋葬した機体)
第44話 敵、新たなり ★ 暴動発生、アグリッパ銃殺(ミドガルド)、∀の月光蝶発現、ミドガルド殺害(ハリー)、暴動収束(ディアナの呼びかけ)
第45話 裏切りのグエン ★ グエン&ギンガナムの同盟・叛逆、∀&ターンX再戦、ロラン脱出(∀機体放棄)、ウィルゲム地球へ
第46話 再び、地球へ ☆ ギンガナム残留部隊との戦(ゴールドスモウ&コアファイター活躍)、親衛隊艦ホェールズ出航
第47話 ギンガナム襲来 ☆ ギンガナム艦隊の地球侵攻、ホェールズ降下、キース&技術者の争奪戦、グエンvsディアナ舌戦、メリー・ベル搭乗∀来襲・撤退、∀奪還作戦
第48話 ディアナ帰還 ★ グエンの北アメリア鎮撫工作、コレン軍曹ディアナ帰参、∀奪還成功、ギンガナム隊のソレイユ(フィル隊)攻撃、ソレイユのディアナ帰参
第49話 月光蝶 ★ 両陣営の東海岸決戦、∀(ヨット搭乗)vs.ターンX(ギンガナム搭乗)、ターンX“月光蝶”放射、ハリー機&ポォ機vs.ターンX、ロラン∀再搭乗、月蝕の夜 ※最終決戦だがシナリオ大味は残念×{/netabare}

 - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「限りなき旅路」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第50話 黄金の秋 ★ ミハイル大佐隊のグエン離反(ウィルゲム不時着)、ロストマウンテンの戦(∀vs.ターンX再激突、双方“月光蝶”放出、コレン戦死、両機相撃ち・停止・ロラン&ギンガナム剣戟、黒歴史の再現阻止、ソシエのロラン救助)、後日譚(ソシエ失恋、キエル&ハリー月へ、ディアナ安楽死){/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)31、☆(並回)15、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


================== 劇場版 ∀ガンダム (2002年2月) =================

Ⅰ 地球光 ☆ ※TV第1-27話を再構成・一部新規シーン(約2時間)
Ⅱ 月光蝶 ☆ ※TV第38-50話を再構成・一部新規シーン(約2時間)
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

ED 「AFTER ALL」


◆視聴メモ(総集編)

今回初めて、劇場版(総集編)2本の方も視聴したのですが、TVシリーズを名シーンを中心にブッタ切り状態でつないだだけの代物で、これだけ見ても全体シナリオが理解できるはずがなく、お金を払ってまで視聴する意味があるとは思えませんでしたが、それでも後編(Ⅱ 月光蝶)の最初の方が、やはりTVシリーズ第38話の私が1周目視聴時に大きな感銘を受けたあのシーンになっていて、制作スタッフもやっぱりココを視聴者に見て欲しかったんだろうな・・・という思いを改めて強く持つことができました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

64.6 3733 総合得点ランキング3733位
機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションIII リターン・ザ・ワールド(OVA)

2010年2月23日
★★★★☆ 3.9 (33)
296人が棚に入れました
西暦2312年。ソレスタルビーイングと、国連軍との最終決戦から4年。地球連邦政府を樹立した人類は、さらなる国家の統合、人類の意思統一を目指すべく、連邦正規軍とは別に、独立治安維持部隊『アロウズ』を組織する。しかし、その実態は、統一に名をかりた反政府勢力や主義、思想等への非人道的な弾圧であった。夢を叶え、ルイス・ハレヴィとの約束を守るべく、宇宙技術者の道に進んだ沙慈・クロスロードも、否応なく連邦政府の改革に巻き込まれていく。一方、4年前の最終決戦で生き延びた刹那・F・セイエイは、ソレスタルビーイングによって変革を促された世界の行く末を見つめていた。監視者、アレハンドロ・コーナーを倒し、争いのない平和な世界になることを夢見て。しかし、彼が目の当たりにしたものは『アロウズ』によって作られた弾圧という名の平和、歪み続ける現実であった。彼は再び戦う決意をする。世界を変革出来うる力、ガンダムと共に。再び動き出す世界で刹那や沙慈の進み行く先はどこに向かうだろうか?2ndシーズン後半を再編集した特別版!

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

マリナ姫が不憫

ダブルオー総集編OVA作品の3作目。セカンドシーズンの14話からラストまでが収録されています。
このあたりは本放送時にも重要なシーンが連続していて、個人的な感想ではカットができないタームだと思います。
そこを一時間半強におさめているため、2作目以上に短縮に無理のある部分が多かったように感じられました。
一方でラストにカットの追加があり、テレビ放送時とは演出の異なるラストとなっています。
そこ以外にも追加はあるのですが、主にカットしたしたことによるシーンのつなぎ目的のため、ラストの追加カットだけは本OVAシリーズを見てきた方へのご褒美のように感じました。

2作目でカタロン襲撃シーンがまるっとカットされていたことに関連し、マリナ・イスマイールのシーンがガンガン減っています。
マリナと孤児の子どもたちによる平和の歌が存在ごとなくなり、そのためもはや彼女がなんのためにいるのかわからなくなっています。
個人的にはマリナ姫は好きでも嫌いでもないキャラなのですが、少し不憫に思いました。
また、王留美のシーンも大幅にカットされています。
マリナ姫もですが、王留美もスペシャルエディションではほとんど出番がなく、実のところ大して重要な役割でもなかったのかなぁと。お兄様に至ってはスペシャルディションで発言したシーン自体、記憶にありません。
また、先にも書いたとおり、ラストが少し違っています。刹那とリボンズの最終決戦のあとです。
どちらかというと、総集編のほうがいい終わり方と思います。
こういった追加シーンはいいですね。単にテレビシリーズをなぞるだけではなく、追加シーンがあると嬉しくなります。
なお、テレビシリーズで話題となったライルとアニューの服を着たままベッドシーンは、本OVAでも服を着たままです。FxxK!!

ダブルオー自体が名作のためスペシャルエディションも楽しく見ることはできましたが、全編を通してOVAに収める事情からやむを得ずに必要なシーンもカットされているのが残念に感じました。
再視聴でも、テレビ版をよっぽど何度も見て内容を覚えているという方でない限りは、テレビ版を見ることをおすすめします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

64.3 3888 総合得点ランキング3888位
SDガンダムフォース(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (14)
147人が棚に入れました
人とロボットが共存する未来都市ネオトピアを舞台に、別の次元からやってきた「ダークアクシズ」と戦う「ガンダムフォース」の活躍とシュウト少年との交流を描く。やがて、「ダークアクシズ」の脅威にさらされる別の次元『異次元世界(ソラ・ディオラーマ)』にある二つの国、騎士ガンダム(ナイトガンダム)の国「ラクロア」と武者頑駄無(むしゃガンダム)の国「天宮(あーく)」へと戦いの舞台は移っていく。

声優・キャラクター
神谷浩史、朴璐美、斎賀みつき、千葉進歩、小林由美子、松来未祐、吉水孝宏、中嶋聡彦、山岸功、柳沢栄治、浪川大輔、中井和哉、佐藤ゆうこ、若林直美、佐久間レイ、久川綾、中川亜紀子、杉本ゆう、葉月絵理乃、的井香織、池田秀一、岩尾万太郎、松本大、楠大典、野島裕史、陶山章央、伊藤健太郎

ドます さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ガンダム史上屈指の名作

「もっと評価されるべき」
この言葉がこれほどフィットする作品があるのか・・・。
前半の子供向けムードに嫌気がさして視聴断念した人たちは確実に泣きを見るアニメです。
とんでもないほど化けます。このアニメは!

ガンダム小ネタも所々に詰まっていて、色々なところで、製作者の熱が伝わってくる作品です。

「がんばれ!」がこの作品のキーワード。
今じゃ薄っぺらい印象や、綺麗事だ、などと、好きな言葉じゃない人もいるかと思いますが、このアニメを見て「がんばれ!」という言葉の良さに気づけました。

終盤は涙無しでは見れません!

機会があれば是非見てみてください。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

固定観念を捨てて観てほしい、日本TVアニメ史上初のフル3DCGアニメ

2004年1月~12月放送のTVアニメ。全52話。リアルタイム視聴者です。

【概要】
TVアニメガンダムシリーズとしては10作目。ガンダム生誕から25周年という節目に製作された、日本TVアニメ史上初のフル3DCGアニメ。モーションキャプチャも使われています。
バンダイがアメリカにおいてSDガンダムの商品を展開するために企画され、米国で先行放送されましたが前半(26話まで)のみの放送となりました。

監督はウルトラマンシリーズを代表作に持つ阿部雄一(現アベユーイチ)さん。CGやVFXなどの分野に詳しいことが起用の理由だそう。
副監督は近藤信宏さん。ベテランのアニメ演出家で、長期アニメでお名前を拝見することが多いです。2015年頃からは監督として子供向け長期アニメを多く手掛けています。
実写とアニメ両方の要素を取り入れようという意図がメインスタッフの選定からも見て取れますね。


【総括】
様々なガンダム作品・SDガンダム作品からモチーフを取ってはいますが、ひとつの子供向け作品として非常に質の高いアニメ。何も知らずに視聴しても問題なく楽しめます。
映像としても当時挑戦的なアニメで、富野由悠季監督が制作現場を訪れ絵コンテを切ってみたい、と言ったがスケジュールが進んでおり叶わなかったというのは有名な話。

私が思うに、ガンダム作品では非常に珍しい、純粋なキッズアニメではないでしょうか?
通常のガンダム作品は小学校高学年以上(から大人ファンまで)を対象とした内容だと思うのですが、SDGFは内容から見て未就学児から小学校低学年ほどがターゲットという印象を受けます。

とはいえ「ガンダム」というアニメ作品群に通底する要素(魅力的なロボットバトルと人間ドラマ)は本作にも色濃く表れており、その反面徹底して王道を行くストーリーはガンダムに対する固定観念を取り払って視聴すべきでしょう。
SDガンダムの新規ファンを増やすために行われた大きな挑戦であったと思いますが、結果は芳しいものとは言えず、しかし実際の視聴者には高評価を残した名作です。


【アニメーション】
{netabare}
本作の映像技術は後のサンライズ3DCGアニメ(短編OVA『GUNDAM EVOLVE』の武者頑駄無編や、『SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors』、『SDガンダムワールド 三国創傑伝』など)に受け継がれているようです。
現在展開中の「創傑伝」でも未だ背景までフル3DCGとはいかないのがもどかしい限りですが、SDGFが立役者であることは間違いないと思われます。

この作品の映像の素晴らしさは、子供にも観やすい緩急のついた絵コンテ、工夫の凝らされたカメラワーク、モーションキャプチャーによるロボットアクションにあります。
こと格闘戦に関してはモーションキャプチャーの長所が遺憾なく発揮され、スタッフもそれをウリとして制作していた印象。
話数が進むにつれ映像が進化し感情表現が繊細になっていくのは明確な長所ですが、最序盤に見られる特撮のような凝ったアクションはもっと評価されても良いのではないかと思います。その集大成が26話のコマンダーサザビー戦ですね。
(DVD-BOXにはモーションキャプチャーの制作風景も収録されていてとても興味深いです。アクターさんが壁を使ったワイヤーアクションを行い、さらに捻りを付けて天井に着地する虚武羅丸の映像を作っていたり。アメリカのCG映像のフェスに出品されていたりもしたそうですよ。)

それに加え、本作では細かく線の多いバランスの取り難いキャラクターデザインでも惜しみなく動かし続けられます。
その恩恵にあずかっているのはガンダムなどのMSだけではありません。顕著な例はリリジマーナ姫。リリ姫の髪型とティアラは美しく立体的で、バランス良く綺麗に動かすのは手描きアニメでは難題に違いありません。リリ姫のデザインがそのまま採用できたのはこの作品であればこそ。
また沢山の民衆が集う場面や合戦シーンではフル3DCGであることを存分に活かし、スケールの大きな映像を作り上げています。 {/netabare}


【物語】
ダークアクシズから全ての世界を守るという本筋と、仲間との絆の大切さを描くドラマ性が深く影響し合って物語が進んでいきます。
序盤の布石が中盤の盛り上がりを作り、それらが後半の重厚な物語に発展し、終盤の伏線回収へと繋がっていく。シリーズ構成がとても良く出来ています。
{netabare}
全体通して好きですが、私は子供向けらしい明るい雰囲気の序盤が楽しくて安心します。
平和なネオトピアで人間とモビルシチズン(ロボット市民)が助け合って暮らしている様子や、シュウトや仲間達との関係を通してキャプテンガンダムの成長と、ソウルドライブの発展を描きます。地味ですが大切な部分ですね。
39話でプロフェッサーガーベラに対してキャプテンが言い放った台詞は、人間と一緒に平和に暮らした期間があるからこそ説得力があったなと。

ネオトピアには守るべき平穏があり、そこに暮らす人やモビルシチズンとの関係性が描かれているのはヒーローもののお約束ですが、キャプテン達はいつも彼らを守り、彼らに支えられています。その代表としてシュウトが自分の出来ることを精一杯やって助け合っているのがとても良い。
物語の都合上、見せ場の少なくなってしまうキャラクターであっても、気の毒な扱いをされないのも好印象でした。 {/netabare}


【声優】
声優さんに関しては何も書くべきことがないくらい、配役も演技も完璧でした。
キャプテンガンダム役の神谷浩史さんとシュウト役の朴璐美さんのファンは絶対に見るべき。
虚武羅丸役の梁田清之さんのファンの方にもオススメ。というかメインキャラを演じた声優さんのファンは見て後悔はしないと思うくらい演技が素晴らしかったです。


【キャラクター】
{netabare}キャプテンとシュウトが友人として良い関係を築いていくのが和む。
自分の無力感を隠し、辛い時を耐え忍んで解決策を模索するゼロ。祖国に帰ることを熱望しながらも今目の前にいる人を守る爆熱丸。
敵味方に関わらず、印象に残らないキャラクターがいません。

皆好きなんだけど、個人的にはリリ姫が凛々しくて格好良くて好き。
世間知らずで強気だけど責任感も強く、石化から復活して以降、最終話で父王に会うまでずっと責務を重んじて、王女としての態度を崩しませんでした。最後に父王に駆け寄って初めて泣くんだよね、リリ姫…。あのシーンはゼロの誇らしそうな表情も印象的です。
石化が解けた直後にデスサイズの暗躍を知った時、リリ姫はデスサイズのことには何も触れずにただゼロを労うんですよ…。あの時のゼロは何を言われても傷付いたと思うんですよね。姫はそれをわかっていたと思う。姫だって辛かっただろうに、仲間に裏切られた部下の気持ちを優先したのだと思います。
リリ姫の器の大きさはもっと認識されるべきですよ。ホントに‼ {/netabare}


【ツイッターのぐだぐだ感想】
以下は具体的ですが脈絡もない感想なので、暇つぶしにでもどうぞ。
{netabare}
90年代までの手描きのSDに思い入れがある人には3DのSDガンダムフォースは抵抗感あるのかな?とは思う
私にとってはCGを好きになる切欠になった作品の一つで、DVD‐BOXのCGのメイキング見て感動したもんだけど
調べてたらエモーションキャプチャーで有名な映画アバターが2009年公開だった!制作年数に差はあるだろうけど、2003年米国放送のSDガンダムフォースってもっと知られても良いのになあ
1995年に日本でも既にモーションキャプチャーのスタジオはあったみたいだから、先駆けとまでは行かないのだろうけど

コブラ丸のアクターさんがワイヤーアクションで壁蹴って着地したのを、CGでさらに捻りを加えて立体起動にしたりとか
ガンダムフォースのアクションには色んな工夫があって、リアルな動きとケレン味が両立していて楽しい

個人的に純粋な子供向けは大人視聴者には馴染まない作品もあると思うんだけど、SDガンダムフォースは1クール目がそれなのかなあ…(´・ω・`)
当時、姉がザコソルジャーが可愛いと言って録画しといてくれなかったら私も見ていたかわからない
やっぱりアニメは一期一会

私も3DCG好きになったのは、ビーストウォーズとゾイドとのお陰だなあ
SDガンダムフォースは厳密に言うとモーションキャプチャーの楽しさをわかるようになったってことかも…カメラワークなんか今見ても凄く良い
どれも子供心に丁寧に作っているのをわかっていた気がする

22話のビグザム強襲、危機的状況なSDG側とザッパーザク達のノリの差が良い意味で酷くて(笑)
ハロ長官とマーガレット市長が秘密を明かして街を守ることを優先する決断をしてるんだけど、その雰囲気も両立してるのが尚更凄い

26話、3DCGの得意なカメラワーク見せてくれてて良いよね…!
キャプテンが地面に突き立てた盾の後ろ回って、カメラが追っていくの大好き
ガンチャンで2クール目の配信もしてほしいなあ

爆熱丸、天宮帰らなきゃいけないのに死ぬも生きるも一緒って言うの本当に好い人だなあって思う
ゼロもなーああいう時に恥ずかしがってはいけないって言うの、普段は格好付けてても心の底では自分の限界を知ってもいるんだろうなって感じて好きな台詞なんだよね

22話から26話の展開を21話までの物語がしっかり支えてくれていて、フェンの力と大将軍の力をゼロと爆熱丸が借りられてなければ白バグは生まれなかったし、モビルシチズン達を助ける単発回をしっかりやっていたからキャプテンを皆が助けてくれたし、キャプテンとシュウトの信頼関係が構築されていたからキャプテンはコマンダーの誘いをはね除けられた
この後の展開でも1クール目はしっかり土台になってる
スロースターターだけど1クール目凄く良いと思うし、良く考えられてて好きだよ

キャプテンやガーベラのダメージ表現でアーマーをガンガン外していくのが大好きなんだよね
当時のCGはダメージ表現が苦手なんだけど、子供向けでそこまでショッキングな表現はできないから良い塩梅だし、実際の玩具も手に取りたくなる

ガンダムサイで無事復活したリリ姫がデスサイズに個人的な感情では何も言わないの、ゼロを気遣ってると感じられてすごく好きだ
あの場で何を言ってもゼロには辛いだけだからね
…昔はリリ姫はデスサイズを何とも思ってないんだなって思っただけだったんだけど(笑)
キャプテンがガーベラにボロボロにされた時も慌てる元気丸とは対照的にめっちゃ落ち着いてるの年齢考えるとおかしいって!
こういうところがリリ姫は凛々しくて格好良くて好き

キャプテンのアンテナもガンダムサイのアンテナもちゃんとアンテナとして使われてるの、ガンダム作品では実は珍しかったりする…?

SDガンダムフォース、天宮に入ったんだけど合戦シーンとかCGがホント強い。
どのキャラもデザインが複雑だからCGでないと難しいけど、リリ姫のバランスとかも相当で、リリ姫の髪型とティアラを手描きでいろんな角度から描くのは相当大変だと思う。
手描きアニメの作画の大変さは角度とか動きにもすごく左右されるから、手描きも好きだけどもっと3DCGの良さを活かした作品も作られて行って欲しいなあ。
SDGFは画面作りやカメラワークの秀逸さ、見やすさ解りやすさも含めて映像作品として質が高いと感じる。

天宮編見直してるけどコブちゃんは登場当初から元気丸におにぎり貰うまでずっと運が無かったなあと改めて…
あーそうだ…コブちゃんの所にしっぽが帰ってくるんだ…しかもこれ伏線だし
ザコザコアワーがDVD-BOXでも放送当時のまま本編のラストに付いてるの、本編と切り離せないからなんだよね
オマケ映像を特典ディスクに纏めてしまう作品もたまにあるけど、ザコアワは元のまま付いてるのが正解だなあ

SDGFは画面作りやカメラワークの秀逸さ、見やすさ解りやすさも含めて映像作品として質が高いと感じる。
天地城でシュウト爆熱丸と騎馬王丸が対面するとこ、炎天号が前横切ったり後ろに見きれたりするの好き
ちょっとだけシリアスを緩和して、あと画面に奥行き作る狙いもあるのかな?
ここまでくるとカメラワークとキャラの動きのタイミングが演出にどれだけ影響するか思い知らされる
早ければ、激しければ良いってものじゃないんだよね

爆熱丸が、「これは天宮の怒りだ」と言ったのが爆心の鎧にも天地城にも掛かっていて、天地城の火が消える=天宮の怒りが収まる=戦乱の世が終わる
っていうのはわかりやすくて好き
調べていたら宝船って縁起物になる前は「悪夢を水に流す=穢れを払うための船の絵だった」という説があるらしいので、大神将が宝船に変わって去っていくのは天宮の災いを持ち去る意味合いもあるのかも?
スタッフがそこまで考えていなくても私はそういうの素敵だなって勝手に思ってる( ・∀・)

SDGFの50話、何回見ても容赦ないなあ…これ小さい子はどんな気持ちで見てたんだろう?(汗)
ゼロが二度も武里天丸やリリ姫を庇ってピンチになるの生粋の騎士だなと思う。好きだ。
シュウトもザクレロモバイル庇って捕まるし、誰のことも見捨てないって言葉に嘘がないんだよね。素敵だ。

リアタイ時、51話のラストでええっジェネラル!まだ来週何かあるの!?ってなったの思い出した(笑)
でも良く見たら次回予告でちゃんと見せてくれてた(笑)
それにしてもジェネラルへの最後の一撃が奇跡のコラボ技なのニコニコしすぎて頬っぺた痛い(笑)

SDGFのスペリオルドラゴンと最終話のカーテンコール、リライズにも受け継がれてる感あってなんか凄く嬉しい
CGに関しても三国伝に受け継がれてると思うし、あとはフル3DCGのSDガンダムが見られたら嬉しいんだけどなあ
カーテンコール、CGの強みで何でもかんでもキャラ詰め込んでるの素晴らしすぎる。しかもハロ長官、「私は実は~!」って言ってるの初めて気付いた…(汗)

万が一ハロ長官の正体に気付いてない人がいたらもっかい見てほしいな。ラストバトルで何故あんなに怒っていたのか。私はあのシーン真面目に好きなんだよね、ネタ的にも好きだけど(笑)

SDガンダムフォース、再視聴(何回目だ…)して改めて良い作品だったと再確認。
前半と後半は脚本家もだいぶ入れ替わっていて、雰囲気は同じでも流れは変わってる。
前半は作品の土台としてテーマを織り込んだ小エピソードを丁寧に重ねていて、後半で連続する物語にまとまりを作っている。
これ、1クール目がないのとあるのとでは説得力が違うよね。
ガーベラにキャプテンが言った「何故ソウルドライブが悪くなってしまうのか」は、ガーベラの正体がわかると頷けるしキャプテンの揺るぎなさの土台でもある。2周目は印象が変わると思う。

3DCG、進むにつれ良くなっていくのは皆言うけど、私は前半の方が挑戦的なアクションをしてるかなって。格闘戦大好き!
後半は格闘戦が減るけど、今度はキャラの感情に繊細さが出てくる。
どちらも生身のアクターさんがいることが活かされてた。両方を最もバランス良く見れるのはコマンダー戦かも。

このT様とは富野監督のこと。
富野監督はSDガンダムフォースのモーションキャプチャーに非常に興味を持ち、スタジオに何度か見学に訪れコンテを切りたいとまで言っていたそうですが、スケジュールが合わず実現しなかったとDVD-BOXのブックレットで語られています。 {/netabare}
(2021.3.6)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

64.3 3888 総合得点ランキング3888位
機動戦士ガンダム MS IGLOO 黙示録0079(OVA)

2006年4月26日
★★★★☆ 3.8 (138)
682人が棚に入れました
一年戦争時代に歴史の闇に消えていったさまざまな試作兵器、これらを試験運用~評価実験するジオン軍の第603技術試験隊の姿を描いたOVA第二弾。全編フル3DCGで描かれ、"ゼーゴック"、"オッゴ"、"ビグラング"といった奇想天外な試作兵器が次々と登場するストーリーは見ていて飽きることがなく、一年戦争の一味違った側面を知ることができる。また、3Dの設定は兵士たちの服装、ボタン1つに至るまで緻密に表現され、軍服マニアにはたまらない映像資料的価値の高い作品となった。
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心に刻んでおきたい良作ですね☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!

■シリーズ第二弾『黙示録0079』のまとめ φ( ̄∇ ̄o)
第一弾『1年戦争秘録』の続編になりますね♪
作品の基本的な部分は前作と同様なのであまり書く事はないのですけど、ジオン公国軍「第603技術試験隊」から見た一年戦争の終焉を見事に描き切ってました♪
戦闘経験もない十代の若者まで戦闘に駆り出される場面なんかを見せられちゃうと、「悲しいけど、これ戦争なのよね」ってスレッガー中尉の事を思い出しちゃいました(^ー^* )♪
前作よりもストーリーにまとまりがあるので感情移入しやすかったですし、エンディングなんかはグッっと来るものがありました!
本作も全3話と気軽に視聴出来るボリュームなので、是非前作とあわせて観られることをオススメします(^o^)丿


■記憶に留めておきたい『黙示録0079』に登場する人物と試作兵器メモ ρ(・д・*)
第1話「ジャブロー上空に海原を見た 」{netabare}
【兵器】『 ゼーゴック 』(MSM-07Di モビルダイバーシステム)
【搭乗者】ヴェルナー・ホルバイン少尉
戦争の舞台が地球圏から宇宙へ移行しこうとする中、大気圏の大海原で戦う元海兵のホルバイン少尉の物語ですね♪
もはや使い道の無くなったズゴックが改良されてこんな形で使われるようになっていたなんてね!
スピード感あふれる戦闘シーンは見ごたえたっぷりでした♪
ヒャッハー≧(´▽`)≦って叫び声が印象的なホルバイン少尉に敬礼(*`・ω・´)ゞ{/netabare}

第2話「光芒の峠を越えろ」{netabare}
【兵器】『オッゴ 』(MP-02A 駆逐モビルポッド)
【搭乗者】エルヴィン・キャディラック曹長
圧倒的数的不利の状況下で急造されたモビルポット『オッゴ』と、パイロット不足を補うため若き学徒兵まで戦場に赴かせないといかない一年戦争最末期のア・バオア・クー攻防戦に突入する直前のストーリー。
キャデラック姉弟や幼さの残る学徒兵の心情を見事に描いてましたね♪
エルヴィン無事帰還する姿に(´▽`) ホッとするキャデラック特務大尉を見て、カスペン大佐が( -_-)フッと笑みをこぼしたのが印象的でした!
惜しい才能此処に散る、エルヴィンの勇姿に敬礼(*`・ω・´)ゞ{/netabare}

第3話「雷鳴に魂は還る」{netabare}
【兵器】『ビグ・ラング』(MA-05Ad 戦闘支援型モビルアーマー)
【搭乗者】オリヴァー・マイ技術中尉
まさか・・・あのオリヴァー・マイ技術中尉が戦場に・・・
馬鹿でかい真っ赤な機体の『ビグ・ラング』って目立つし機動力なさそうですし、恰好の標的って感じでしたね・・・(゚_゚i)タラー・・・
そういえば「オッゴ」を回収・修復している姿から「ドラム缶の親玉」って言われてましてね(^▽^;)
「第603技術試験隊」から見た1年戦争の終焉と彼らの最期の勇姿をしっかりと観せて頂きました
(*`・ω・´)ゞ{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『夢轍〜ユメワダチ〜』
 【作詞】菜穂【歌】Taja
 心に響くしっとり聴かせるバラードのナンバーですね♪
 この曲を聴いていると色んな思いが蘇ってきちゃいます☆彡


2012.05.07・第一の手記

投稿 : 2024/11/23
♥ : 19

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

フルCGで描かれるジオン軍人物語②

機動戦士ガンダムの「一年戦争」を舞台に
ジオン公国側の視点で描かれる技術試験部隊の物語です。
前後編の全6話で描かれる、こちらは後編です。

前編は戦争序盤から中盤のまだまだジオンにそれなりに余力がある時期でしたが、
こちらは戦争後半の敗戦色が濃くなってきた時期から終戦までが描かれます。

登場する兵器も「戦争に負けないため」に開発されたようなモノばかりです。
学徒動員兵の存在など戦争末期の悲惨さを焼き付けられます。

個人的には前編でヨーツンヘイムの人々に愛着が出来たため、
主人公のオリヴァー・マイだけでなくモニク特務大尉、艦長達に感情移入して見れました。
カスペン大佐も最初は高圧的な軍人に見えましたが、とても良いキャラクターでした。
最終話、特に撤退戦は見ているだけで自然と涙が出ます。
モビルスーツや戦艦が爆発する度にあんなに悲しい気持ちになるとは…。

前後編合わせてたったの6話ですが、非常に内容の濃い物語でした。
ファーストが好きな人だけでなく、もっと多くのガンダムファンに見ていただきたい名作です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

記録・・・いや、記憶願います

機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -の続きとなる作品。
舞台設定などは「1年戦争秘録」で書いてあるのでここでは触れない。
 
自分は個人的にはこちらの方が好きである。
特に2、3話と良かった。
各キャラの心理描写がよく現されていたのではないかと思う。
各シーンでのセリフにも心が震えた。
曲もなかなか物語を盛り上げてくれていた。
久しぶりにガンダムの良さを思い出した気がする。
 
とにかくIGLOOはここまでセットで観て欲しい作品。
1年戦争秘録と黙示録0079合わせて6話なので
一気に観ることをお勧めする。

とまあ色々書いたが
何が言いたいかというと

大佐、男でした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

64.3 3888 総合得点ランキング3888位
機動戦士ガンダム サンダーボルト(Webアニメ)

2015年12月25日
★★★★☆ 3.9 (96)
527人が棚に入れました
宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国が戦った一年戦争の末期、サイド4のスペースコロニー群、ムーアはジオン軍の攻撃により破壊され、多くの住人が命を落とした。破壊されたコロニーや、撃沈された戦艦の残骸が無数に漂う暗礁宙域では、ぶつかり合い帯電したデブリによって絶えず稲妻が閃くようになり、いつしかそこは、『サンダーボルト宙域』と呼ばれるようになった。ムーア市民の生き残りで構成された地球連邦軍所属部隊、ムーア同胞団は、故郷であったサンダーボルト宙域の奪還を悲願とし、宙域のジオン軍を殲滅せんとしていた。連邦の進軍を足止めせんとするジオン軍も、義肢兵の戦闘データ採取を目的に設立されたリビング・デッド師団を展開。ムーア同胞団に所属しながら、故郷や自身の出自に束縛される事を疎ましく思うイオ・フレミングと、過去の戦闘により両足を失い、今はリビング・デッド師団でエーススナイパーとして活躍するダリル・ローレンツは、戦場で対峙した時、互いに悟るのだった。ふたりは、殺し合う宿命なのだと……。

声優・キャラクター
中村悠一、木村良平、行成とあ、大原さやか、平川大輔、咲野俊介、佐々木睦、土田大
ネタバレ

全身タイツ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大人のガンダムっすね!

正月に兄に勧められて視聴しました。

ザクやリックドムが出てきたりBGMにジャズを使う辺りはファースト世代を意識したのでしょうか?

{netabare} ジムはシールド2つ使っても「負けジム」{/netabare}なんだと苦笑いしてしまいました。
ジオン軍のスナイパー部隊と壊れ気味の連邦のパイロットとの戦いということで楽しみですが、正直な気持として恋愛要素の無い徹底したドライな話を観てみたい気もします。

とりあえず続きが楽しみです。原作読もうかな?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4
ネタバレ

Me262 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

UCスタッフの最新映像で1年戦争ザクが見れるのは期待せざるを得ない

マンガ連載中の1年戦争スピンオフ作品のアニメ化
20151225有料配信開始 全4話予定

原作は未読
PVを見たがUCのスタッフが担当している様で作画はかなり期待できそう。

何より1年戦争を舞台としてガンダムとザクのガチンコバトルが見れる?
と思うと最高に楽しみ。

*****
PPVレンタル250円
作画は最高クラス
ストーリーは序盤から激戦開始

1話
{netabare} モビルスーツはザク、ドム、ジム、最後にガンダムが登場
ジオンの天才スナイパー(ザク)vs連邦破天荒キャラ(ガンダム)の因縁バトルが始まるまでが描かれる。
当初優位に立っていたジオン側がガンダムを見て戦慄する。
ジオン側主人公の展開が期待できそう。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

田所浩二 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

泥臭い戦争こそ正義

色々なガンダムが出てきたが、やはり泥臭く戦闘シーンがかっこいい宇宙世紀のOVAが一番だと思う。

コックピットなどが忠実に描かれていて男心をくすぐる。
ジムの補助ブースターが主人公の操作に合わせてくねくねと動く様はすごくかっこよかった。

ジムにコアブロックシステムが採用されていたのは驚いた。

カウボーイビバップの人が作曲しているBGMのジャズも60年代のアメリカンな感じがして素敵。
CDが出たらぜひ購入したい。

ただスターゲイザーと同じく1話あたり15分なのは残念だった。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

63.9 4096 総合得点ランキング4096位
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場(OVA)

2004年8月27日
★★★★☆ 3.7 (55)
400人が棚に入れました
C.E.(コズミック・イラ)70、新人類“コーディネーター”によるザフト軍と“ナチュラル”たる地球連合の確執は“血のバレンタイン”事件によって、ついに武力衝突へと発展。戦火の中、中立地域ヘリオポリスに住むコーディネーターの少年キラ・ヤマト(保志総一朗)は、ナチュラルの友人たちを守るためストライクガンダムに乗り、かつての親友アスラン(石田彰)と敵対することに…。人気TVアニメーション『機動戦士ガンダムSEED』全50話の3部作総集編第1部。TVの第1話から21話までを新作カットも交えて再編集、アフレコも新たにやり直している。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時間のない人のためのSEED。3部作の1話目。

テレビシリーズ全50話を再構成し、一部に新作カットを追加
した特別総集篇。PHASE-01 - 21までを描いた「虚空の戦場」、
同22 - 40までの「遥かなる暁」、同41 - FINAL-PHASEまでの
「鳴動の宇宙(そら)」の3部作で構成されている。

画面アスペクト比は4:3のままで16:9ワイド状になるよう原画
の上下部分をクロッピングしている4:3レターボックスで新撮。

数人の声優が諸事情から変更され、サブキャラクターの兼任
などから一人二役以上を担当するキャスティングも増えて、
その後の関連ゲーム作品では本3部作版のメンバーでアフレコ
されているものの方が多い。

続篇の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の回想シーンでは
一部採用されている。

ストーリーは大幅な短縮が図られ、一部には本編とは全く異
なるシーンへと新規カットで差し替えられたり、存在自体が
省略されていたりする。

一応唯の再編集ではなく、大幅カット等による印象の変化等
にもある程度の対応がされているようです。

50話も視てられるか!という人には充分楽しめる内容かも?

因みにちょちょいと修正を加え綺麗にしたHDの方が良いかも?
ディスティニーもSEEDもHDリマスターがある。
本作の追加差し替え等のシーンがHDにも使われている様です。

SEEDもDestinyも中間に総集編が入っているので・・余程の
ファン以外は視ない作品かもしれない?

私的には高画質化と色彩の差異が微妙ですがHDリマスターを
全話視たほうが良いかなと思ったり・・

私はSEEDシリーズが大好きなので全て視たし・・逆に古いの
も可也視たけどw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編未視聴であれば違和感ないのかもしれません

ガンダムSEEDのテレビ版総集編作品。
ガンダムは劇場版で総集編をやることが多いのですが、本シリーズはOVAで、全3巻となっています。
1巻目である本作では、テレビ版のPHASE-21まで、アークエンジェルが北アフリカに流され、アンドリュー・バルトフェルド率いる部隊をストライクが退けるシーンまでとなっています。

2巻目、3巻目に比べると収録されている話数が最も多くなっています。
その割にはエピソードのカットは少なく、強いて言えば、アフメド・エル・ホズンの死や砂漠でサイとキラが喧嘩をするシーン、そして、1巻と2巻の間にあたるエピソードですが、インド洋でのモラシム隊との戦いがカットされています。
その他、各PHASE間のつなぎ、ちょっとした合間のシーン、回想シーンなどがちょいちょいとカットされ、全体的に短縮した形となっていますが、大きなカットはないため、余り違和感は感じずに視聴できます。
SEEDを手っ取り早く視聴したい方にはありかもしれませんが、私的にはテレビ版の視聴をおすすめします。
過去のガンダム総集編も然りですが、やはり総集編は駆け足で再生されている感じがしてしまいます。本編未視聴であれば違和感ないのかもしれませんが。
なお、サイとの喧嘩シーンがカットされているので、有名な「やめてよね。本気でケンカしたら、僕にかなうはずないだろ」のセリフはカットとなっています。この点は残念なポイントです。

種々の事情により、声優も一部変更となっています。
ニコルの声優が朴璐美さんになっているのは良しとして、アイシャの声優がビビアン・スーから平野文となっています。
正直テレビ放映時、ビビアンの声は浮きまくりでしたが、あのミステリアスなキャラに下手くそなビビアンのアテレコはハマり役だったと思うので、私としては変えてほしくなかったです。
追加カットもありますが、特筆するほどの量ではなかったと思います。
序盤ラスティのカット、セリフの追加があるくらいです。
本編視聴済みの方があえて見る必要のあるほどのボリュームの追加、改変はないと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

フェイルン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

復習用

2024年1月末に時系列的にはSEED DESTINYの後の話を劇場版としてやるので復習として観ているところ。

TV版・スペシャルエディション・スペシャルエディションHDリマスター版と同じ作品でも令和の今では種類が増えている。
HDリマスター版を観てからTV版をみるとかなり映像や音の差を感じる。
ただし、HD化において原画から上下部分をカットしているのでやや違和感ある構図もある。

テレビシリーズ全48話を3部作に再構成した特別総集編の1番目。HDリマスター版がある。
TV放送のPHASE-01~21で構成された第1作「虚空の戦場」、PHASE-22~40で構成された第2作「遥かなる暁」、そしてPHASE-41~FINAL PHASEで構成された完結編「鳴動の宇宙(そら)」の3部作。本当はDESTINYのスペシャルエディションのように4部作にしたかったようだが、大人の事情からか3部作になっている。

BS12でやっていたので、重い腰を上げて観た。

TVシリーズに新作カットを加え、全編新アフレコ、ビスタサイズで再構成された特別総集編。キラとアスランといったキーパーソンとなるキャラが戦火の中で紡ぐドラマに新たな魅力が凝縮されている。
スペシャルエディションにした時点で幾つかの追加シーンあり。ラクスとキラとの情事あたりも追加されているようだ。TV版を1から観るより観やすくなっていて良いかもしれませんね。

逆にサブキャラについてのドラマは時間的な制限からかなり省かれているので、気になる人はTV版を視聴するのが良いかもしれない。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

63.8 4145 総合得点ランキング4145位
∀-ターンエーガンダムⅡ 月光蝶(アニメ映画)

2002年2月10日
★★★★☆ 3.6 (56)
414人が棚に入れました
『∀ガンダム』(ターンエーガンダム、Turn A Gundam)はサンライズ製作のテレビアニメで、「ガンダムシリーズ」の一作。
この劇場版は、TV版全50話を富野由悠季が前編(第1話~第27話)「地球光」・後編(第28話~第50話)「月光蝶」に分けて再構成、2002年2月から2作品を日替わりで上映する"サイマル・ロードショー"方式で劇場公開され話題となった。月と地球を舞台に、ダイナミックなMS戦と戦いに身を投じる人々の心を描き出した、壮大なSF叙事詩である

63.8 4145 総合得点ランキング4145位
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズリポート(アニメ映画)

1998年8月1日
★★★★☆ 3.4 (116)
858人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート』は、1998年に公開されたアニメーション映画。『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別編』との同時上映作品。
宇宙世紀0079―。ジオン群の秘密兵器アプサラスと接触した8小隊は善戦するも捕獲に失敗。シローは飛び去るアプサラスと応戦中、消息を絶つ…。無事帰還したシローだったが、その間の行動を不信に思った軍は、情報部の女性士官アリス・ミラーに調査を指示。ミラーの巧妙な質問に敵であるアイナへの想いをシローは語り始め、遂には審問会にかけられる。上層部に対し「敵でも分かり合える人間はいる」と主張するが、「君は敵を撃つことができるか?」との高官の問いには答えることができなかった。その答えを見出すべくシローは、仲間であるゲリラの村に潜入した敵との戦いに出撃する…。


声優・キャラクター
檜山修之、井上喜久子、優希比呂、小山茉美、玄田哲章、藤原啓治、藤本譲、高島雅羅

63.4 4376 総合得点ランキング4376位
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遥かなる暁(OVA)

2004年9月24日
★★★★☆ 3.6 (47)
375人が棚に入れました
コズミック・イラ70 「血のバレンタイン」 の悲劇によって、地球、プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突へと発展した…。偶然にも地球連合MSストライクのパイロットとなってしまったコーディネーターのキラは、かつての親友アスランから攻撃を受ける事となってしまった。ひとまず中立国のオーブへと逃げ込んだアークエンジェルだったが、容赦の無いザラ隊の攻撃は遂に友達を失いあう結果となってしまう。親友同士なのに戦わなければいけないこの戦争に、徐々に疑問を感じ始めるキラやアスランたち。果たしてこの戦いの行方は…。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

手っ取り早くSEEDを楽しみたい人の3部作の2作目。

テレビシリーズ全50話を再構成し、一部に新作カットを追加
した特別総集篇。PHASE-01 - 21までを描いた「虚空の戦場」、
同22 - 40までの「遥かなる暁」、同41 - FINAL-PHASEまでの
「鳴動の宇宙(そら)」の3部作で構成されている。

画面アスペクト比は4:3のままで16:9ワイド状になるよう原画
の上下部分をクロッピングしている4:3レターボックスで新撮。

数人の声優が諸事情から変更され、サブキャラクターの兼任
などから一人二役以上を担当するキャスティングも増えて、
その後の関連ゲーム作品では本3部作版のメンバーでアフレコ
されているものの方が多い。

続篇の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の回想シーンでは
一部採用されている。

ストーリーは大幅な短縮が図られ、一部には本編とは全く異
なるシーンへと新規カットで差し替えられたり、存在自体が
省略されていたりする。

一応唯の再編集ではなく、大幅カット等による印象の変化等
にもある程度の対応がされているようです。

50話も視てられるか!という人には充分楽しめる内容かも?

因みにちょちょいと修正を加え綺麗にしたHDの方が良いかも?
ディスティニーもSEEDもHDリマスターがある。
本作の追加差し替え等のシーンがHDにも使われている様です。

SEEDもDestinyも中間に総集編が入っているので・・余程の
ファン以外は視ない作品かもしれない?

私的には高画質化と色彩の差異が微妙ですがHDリマスターを
全話視たほうが良いかなと思ったり・・

私はSEEDシリーズが大好きなので全て視たし・・逆に古いの
も可也視たけどw

本編を視た直後に視ない限りこんな感じだという違和感無し
細い所を注意深く視ていたり特別思い入れのあるキャラが
違った描写になってない限り印象は変わらない。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編視聴時の記憶があれば早送りに感じる箇所は多々あります

ガンダムSEEDテレビ版総集編作品2作目。
Phase-22から40までの内容ですが、「虚空の戦場」のレビューでも書いたとおり、モラシム隊との戦いは回想としてちょっと映る程度となっているため、実質Phase-23のアスランとカガリが無人島で出会うシーンから、ラストはオーブからマスドライバーで宇宙に飛び立つまでとなっています。
私的にはいいところで切られていると思います。
キラはフリーダムを受け取ってアスランもジャスティスに乗り、アークエンジェルのクルーも地球軍に離反する意思を固めた後であり、まさに終盤に向けて帆を掲げるシーンで次回に続く形になっています。
機体もパーティーも揃い、戦うべきものが何か、何のために戦うか決意も固まり、最終局面へ歩を進めるところですね。

1巻の21話分に比べると18話分と収録話数も少なく、違和感を覚える箇所はさらに少なかったように思います。
特筆すべきシーンのカットも(恐らく)無いです。
ただ、それでも18話分を2時間半に凝縮する無理はあり、MIAになったキラがあっさり復活したり、捕虜になったディアッカが釈放までずっと放置状態だったり、説明はつくのですが不自然に感じる箇所はありました。
テレビ版の代わりに本作を視聴する方向けには問題がないレベルだと思いますので、結論としては良編集だと思いますが、やはり本編視聴時の記憶があれば早送りに感じる箇所は多々あります。仕方のない範囲ですが。

また、1巻目もなのですが、本総集編シリーズでは本来4:3のアスペクト比を16:9のワイドサイズに上下をクロッピングすることで新撮されてリリースされています。
画面はきれいになっているはずなのですが、正直なところ私のような画質に拘らない人には違いはわからないです。
ガンダムに限らずロボットアニメが好きな人は音と映像に拘るタイプも多いと聞きますので、そういった方に感想を聞きたいところ。
なお、クロッピングされていますが、カットされた映像についても別段不自然を感じませんでした。
その、もちろん私の目が節穴という可能性も考慮していただく必要があると思いますので、その点だけはご容赦を。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

63.3 4447 総合得点ランキング4447位
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙(OVA)

2004年10月22日
★★★★☆ 3.6 (52)
428人が棚に入れました
迫力のアクションが人気の最新TVアニメーション「機動戦士ガンダムSEED」シリーズスペシャルエディションの最終巻。フリーダムを操り、幾多もの危機を乗り越えてきたキラは、かつての友・アスランと再会し、再びアークエンジェルで宇宙へと飛び立つ。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全話視聴済みなら此処だけ視ても楽しめる?

テレビシリーズ全50話を再構成し、一部に新作カットを追加
した特別総集篇。PHASE-01 - 21までを描いた「虚空の戦場」、
同22 - 40までの「遥かなる暁」、同41 - FINAL-PHASEまでの
「鳴動の宇宙(そら)」の3部作で構成されている。

画面アスペクト比は4:3のままで16:9ワイド状になるよう原画
の上下部分をクロッピングしている4:3レターボックスで新撮。

数人の声優が諸事情から変更され、サブキャラクターの兼任
などから一人二役以上を担当するキャスティングも増えて、
その後の関連ゲーム作品では本3部作版のメンバーでアフレコ
されているものの方が多い。

続篇の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の回想シーンでは
一部採用されている。

ストーリーは大幅な短縮が図られ、一部には本編とは全く異
なるシーンへと新規カットで差し替えられたり、存在自体が
省略されていたりする。

一応唯の再編集ではなく、大幅カット等による印象の変化等
にもある程度の対応がされているようです。

50話も視てられるか!という人には充分楽しめる内容かも?

因みにちょちょいと修正を加え綺麗にしたHDの方が良いかも?
ディスティニーもSEEDもHDリマスターがある。
本作の追加差し替え等のシーンがHDにも使われている様です。

SEEDもDestinyも中間に総集編が入っているので・・余程の
ファン以外は視ない作品かもしれない?

私的には高画質化と色彩の差異が微妙ですがHDリマスターを
全話視たほうが良いかなと思ったり・・

私はSEEDシリーズが大好きなので全て視たし・・逆に古いの
も可也視たけどw

全話視聴済みだけど又視たいなって時に飛ばし視するより楽。
上記のように差し替え等追加カットもあるので其処は注意か?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

他者に対する嫌悪感、不快感は、裏を返せば羨望、憧憬

ガンダムSEEDテレビ版総集編作品の3作目にして最終巻。
本作ではPhase-41からFinal Phaseまでの10話分がまとめられていて、3作中では最も少ないです。
After Phaseは含まれておらず、またラストも加筆修正は行われず、テレビ版と同じになっています。
SEED終盤あたりの話は元が駆け足だったため、やはり仕方ない範囲ではあるのですが、収録話数は少ないものの短縮されたことによる違和感は感じました。

本作は過去2作に比べると、加筆や変更が顕著だったように思えます。
具体的にはクルーゼの素顔、アズラエルの過去、ラクスがキラに好意を伝えるシーンなどが追加されています。
これがかなり大きかったです。
クルーゼの素顔はまぁそんなもんだよねという感じでしたが、アズラエルがコーディネーターを憎悪することとなった彼の原点が語られた件は、コーディネーターを嫌悪する全てのナチュラルを代弁するエピソードだと感じました。
他者に対する嫌悪感、不快感は、裏を返せば羨望や憧憬といった感情になります。
戦争の原因なんて、意外とこんなものなのかもしれません。
ラクスの追加カットは、そんなシーンもあったねというレベルでした。
あと、レイダー、カラミティ、フォビドゥンの後期GAT-Xシリーズと呼ばれるガンダムシリーズの最期もテレビ版から改変されていて、クロトは錯乱状態になる前にバスターにやられます。
印象的なアヘアヘクロトがカットとなっているのは少し残念です。

SEED総集編3作品総括して、有名なセリフのカットなども行われていましたが、見てよかったと思います。SEEDの良さ自体が損なわれていない良い総集編でした。
本編未視聴の場合はテレビ版を見たほうが良いですが、見返す目的であれば、DVD3本分で間に合う本作の視聴をおすすめします。
また、SEED自体が名作だったので続けて総集編を見ても楽しめたところも大きいかと思います。
テレビ本編も改めておすすめします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

アレックス・ディノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

観たかったところもいっぱいありましたが思い出のある作品でした!!

この作品は本編の第41話から第50話までをまとめたようなものです。

残念ながらメンデルでのイザークとディアッカの会話がまともに出ないのが残念だった!!

んでよかったところは本編と同じですが最終決戦のナタルとマリュー、キラとラウですね!!特にキラとラウの最終決戦はこれを何回も見ました!!ラウ・ル・クルーゼの最後の名言言いまくりはお気に入りです!!

どうせならキラとラクスが死ねばもっと良かったかも!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

63.3 4447 総合得点ランキング4447位
機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションI ソレスタルビーイング(OVA)

2009年10月27日
★★★★☆ 3.8 (37)
307人が棚に入れました
西暦2307年。化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。モビルスーツ「ガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング。ガンダムによる全戦争行為への武力介入がはじまる。1stシーズン全25話を再編集した特別版!

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

どう見ても端折り過ぎの感あり

ガンダム観る人々にはおなじみのテレビ版の総集編OVA作品。
ダブルオーの総集編は全3巻となっています。

過去には4クールを無理やり総集編2本にまとめた∀があり、彼方と比較すると尺に余裕がある気がしますが、ダブルオーは牧歌的な∀とは違い大量のキャラと組織、思想、そして怒涛の伏線回収、ストーリー展開が行われる結構忙しい作品なので、今回のOVAはどう見ても端折り過ぎの感がありました。
なお、ダブルオーの次回作のAGE、そしてGレコ、鉄血のオルフェンズでは総集編は今の所なく(私の知る範囲で)、連綿と続いたガンダムテレビシリーズの総集編は本作で一旦切れた形となっています。

1巻目の本作はダブルオーの前半25話を90分強にまとめたものとなっており、1期がまるまる1本のOVAに収まっているという豪気な内容となっています。
頑張って縮めた感じはあるのですが、端折りに端折っていて、初めて見る人には何がなんだかわからない内容となっています。
キャラの見せ場もほとんどなく、説明も希薄で、一度見た人が見直す意味でも個人的にはおすすめできません。
50話の本放送時点で既に隙間無く詰め込んだ感があるので、OVAでまとめるなら最低でも5本分は欲しいと思いました。
そのため、私としてはダブルオーのスペエディについては全般的におすすめできず、評価は低めです。
ただ、頑張って短縮した思いは伝わり、端折っておきながらもツボは大事にした総集編と感じました。
有名な「俺がガンダムだ」、「俺が、俺たちが、ガンダムだ!!」のセリフも、もちろん残留しています。
端折られた箇所については、ちょっと枚挙に暇がないので、具体的に上げていくのは辛いです。カットされなかったシーンを挙げたほうが早いくらい。

OVA化にあたり、全般的な声の録り直し、シナリオの改変などは行われていません。
一応、刹那の語りが追加されていて、新規カットもあるそうです。ただ気づかないレベルでした。
よって見る価値はあまり無いと思われますが、もとの作品であるガンダムダブルオーは改めて見てもやっぱり名作で、映像はきれいで声もあっているので、総集編作品としてというよりもダブルオーとして普通に楽しめました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0
123456789
ページの先頭へ