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「涼宮ハルヒの消失(アニメ映画)」

総合得点
92.3
感想・評価
5209
棚に入れた
23071
ランキング
23
★★★★★ 4.2 (5209)
物語
4.4
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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涼宮ハルヒの消失の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

おかゆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

年末になると見たくなる映画…

兎に角冬の情景描写が良い
雰囲気が良くて毎冬見てます。

原作も読んでいるのですが
この話は特に完成度が高くて映像化した時嬉しかったのを覚えています
長門だってただ無言でハルヒの要望を叶える機械じゃない、といった表現が
彼女のファンを増やした理由でしょうね

エンディングのキョンの発言の優しさが最高でした。

また、キョンが入院した病院ですが実在するんですね
凄くいい雰囲気の病院だと思いました。

投稿 : 2024/10/24
閲覧 : 24
サンキュー:

3

ネタバレ

YOU0824 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本アニメの宝

アニメが好きな理由の一つは
多様性が自然なかたちで
受け容れらていることだ。
異世界では人も女神も魔法使いも
騎士も壁を作らず交流している。
(『このすば』イメージ)
お互いの存在を認め、
当たり前のように振る舞っている。
いろんなキャラも許される。
とんでもないことでも
そうなんだでナットクできる素地がある。
何でもありって心地いい

涼宮ハルヒの最大の魅力は
日常にこの「受け容れ」があることだ。
ハルヒ、キョン、古泉、朝比奈、長門
は五人五様だ。
キャラもならび立ってる。それがいい。
個人的には
古泉のイケメンな対応が勉強になるが
キョンの素っ気ないのも好き。
同じ京アニの作品『氷菓』の折木につながる。
折木は

「やらなくてもいいことなら、やらない。
やらなければいけないことは手短に」

が信条の省エネ家。今の時代にしっくりくる

今回は長門が重要な立ち位置だ。
もともと魅力的だったが
恥ずかしがり屋で頬を赤らめる彼女もいい。
綾波レイと並んでアニメトップキャラの一人だと思う。

タイムリープは『まどマギ』のよう。
自分だけが取り残された世界は
まさに絶望と恐怖だろう。ドキドキする。

「冒険でしょでしょ?」

人生楽しんだもん勝ち。傑作だ

投稿 : 2024/09/11
閲覧 : 36
サンキュー:

3

ネタバレ

覆面反対 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

殴られても蹴られてもキョンにはSOS団しかない

ハルヒに振り回されることのないパラレルワールドにワープしたキョン

それはユキにより彼に選ばせる選択…元の世界へ戻るか、それともメンバーそれぞれが赤の他人の状態…SOS団は存在せず部室は文芸部…彼はクラスメイトと平凡な毎日を過ごす世界…どちらを選ぶか?というものだった

ハルヒの行動は時には度を越したワガママさが見られることもあり、多かれ少なかれウンザリもしていたキョン…

けれど、それでも彼はバラバラになった仲間に声をかけてハルヒを通じて部室に集めて、ユキからのメッセージが映るパソコンの画面にてエンターキーを押す

ハルヒの自由奔放に散々巻き込まれ、夏休みを8回も繰り返され、全員分のカフェ代奢らされ、三流映画の撮影につき合わされ…そんな中でも彼は愛着を持っていたのだ。だから…理屈など関係なく、ハルヒおよびSOS団の無い生活など受け入れられなかった

投稿 : 2023/11/19
閲覧 : 95
サンキュー:

9

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

長門有希は静かに暮らしたい

 最近、2回目視聴したので思ったこと書きます。

 この話の大筋は、
{netabare}
・キョンがある朝、突然違う世界に移る

・その世界ではハルヒ、小泉がおらず朝比奈、長門とも他人

・文学部には長門がおり、だんだん親しくなる。長門から入部届を渡される。

・同級生からハルヒの情報を聞き、ハルヒのいる学校でハルヒと小泉に出会う。ジョンスミスのことを話すと信じてもらう。

・ハルヒたちはなんとかキョンの学校に侵入。朝比奈を無理矢理さらい、文学部に本来のSOS団が集合。

・コンピュータ上に文章が現れ、キョンは文章に従い元の世界に戻る。

・戻るとキョンは3年前の七夕にいた。そこで大人朝比奈に出会い、その時間の長門に出会う。

・長門から話を聞き、準備をして3年後の世界が変わる前の夜に移動する。

・今回の犯人は長門有希であることが判明。キョンたちは長門を止めようとする。

・そこに突然朝倉が現れ、キョンは背後からナイフで刺される。

・未来から来た(?)キョンたちに助けられて、その場は収まる。

・キョンは目を覚ますと、入院していた。隣でハルヒが心配して寝泊りしていた。

・病院の屋上、雪の降る夜にキョンと長門が会話する。

・いつもの日常が戻る。
{/netabare}

 こんなところでしょうか。

 印象的だったのは、
{netabare}
 キョンがハルヒのいる世界か普通の世界かどちらか選ぶシーンですね。キョンはいつもはハルヒのやることにうんざりしながらついてく感じでしたが、今回は自分の意志で元の世界に戻るところが良かったです。
{/netabare}

 このアニメ、なぜかまた見たいな、と思える映画でした。涼宮ハルヒの憂鬱は「そこそこ面白い」でしたが、消失は自分の中で「かなり面白い」の部類に入ります。2時間40分の長さも気になりませんでした。

 3回目視聴。やっと登場人物の感情にのめり込めるようになりました。長門に感情移入すると、可愛らしくもあり、切なくもなる・・・改めて、傑作だと感じました。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/01/12
閲覧 : 620
サンキュー:

55

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメを積み重ねたからこその魅力をフル発揮した劇場版

ある日、突然キョンの周りに変化が起きる。
長門、朝比奈、小泉が宇宙人、未来人、超能力者ではない世界……
涼宮ハルヒがクラスに存在しない世界。

正直、これは焦りますよね。
世の中が知らない世界になっている。
居たヤツらが居なくなるわ……

朝比奈みくる

彼女は普通の女の子になってました。
ただ、あのキョンの迫り方は恐怖。
いきなり知らない男性から名前を呼ばれ未来人だろと確認されるわ、貴女は俺の朝比奈さんですよね!の問いかけは単純に怖いw
ストーカー発言ですし、胸に星型のホクロを見せてください!はセクハラです……
弱々しいパンチですが、当然の反応でした。


長門有希

彼女は普通の女の子になってました。
文芸部の女の子、共通点としては多分図書館での記憶であり、これは殆ど同じでした。
きっと消失前の世界で長門が1番嬉しかった事を記憶として残していたんでしょうね。
そうして、少なからず長門はキョンを意識してるのは、もしかしたら長門が本心を表にだしたらこんな感じなのかな?と思いました。

朝倉涼子

長門の理解者であり今回のキーポイントキャラとして登場。
実は個人的になんとなく好きなキャラだったりしますが……
彼女は長門が存在して欲しいから自分がこの世界に居ると話していました。

朝倉は長門が敵対した時に本当に不思議そうな顔と声をしていた。
意表をつかれたような……
それは何故か、推測ですが、朝倉は長門のストレス発散役として存在したのではないでしょうか?
長門はハルヒがトラブルを起こすたびに修正し続けた。
それだと疲れてしまう……それでも長門は文句1つ言わずに修正する。

しかし、朝倉涼子は逆に何かが起きる前に手荒な方法で処理しようとする。
元の世界でキョンを殺そうとしたように。
長門は自分がエラーを起こす事を最初から理解していた。
なら、朝倉にもそれが解っていた。
だから、長門がエラーを起こすのを彼女も知っていたから、朝倉は元の世界でキョンを殺そうとしたのもあるのな?って……

改変後の世界でも同じでエラーを起こした長門を守ろうとしたのかな?って。
元の世界に戻ると長門は統合思念体に処分される可能性がある……もしくは長門が本心では改変後の普通の人間になって普通の生活を送っていたいと思っていたのかもしれません。
そんな彼女の世界を守りたかったのかな?

朝倉は改変後の世界でも常に長門の為に何かをしたり気にかけたりもしていたので、そう感じました。


涼宮ハルヒ

なんか消失世界のハルヒは以前の世界のハルヒより好きですねw
なんでだろう?
面白い事を自ら追い求めるハルヒの真逆で、面白い事を求めるのを諦めた様なハルヒでした。
ジョン・スミスが存在しない事を知ったハルヒ……彼女は調べたのですね。
と言う事は、北高のハルヒはジョン・スミスについて調べずにきたか、あるいは居ないからこそジョン・スミスの存在に不思議を求めて来たと言う事でしょうか?
消失ハルヒは物分りいいキャラにも思いますが……消失に於いてハルヒの出番って殆どないですよねw


古泉一樹

超能力者ではない少年
ハルヒの彼の扱いが雑な所が少し面白い。
それにキョンの話に仮説を立てるあたりや性格がまるっきり変わってなくて相変わらずのキャラw
ただ、こちらは少し肩身が狭そうw
ハルヒに片思い中ってのも面白いポイントですねw


この映画の良さは単純に面白いだけではなく、作品のメッセージ性がわかりやすい。
キョンが自分と向き合うシーン……

キョンはハルヒの起こすゴタゴタに、うんざりしてる反面、内心は面白いと思っていた。

キョンじゃなくても、例えば……

【毎日のように遊びや飲みに誘いにくる友達】

またか、今日もか、1人の時間も欲しい。と思うかもしれません。


【毎日のようにやる事がある。】


ダルい、辞めたい、疲れた、と思うかもしれません。


でも、ある日を境に唐突にそれを失ったら……
寂しく感じると思うんです。
空いた時間で何をしようかとか考えてしまうものです。

その時に気がつくのです。
その時間がどれだけ掛け替えのない時間であったか……
キョンの様に失われてから改めて再認識される。

人はそうした事を失ってから気付くのです。
実は私もそう言う経験が沢山あります。
今思えばってww

失ってから気づくのか失うから気づくのかはわかりませんが、案外その場で気づかないことをその場からはなれたら気づく。
不思議です。


後、朝比奈みくるの大人バージョンのセリフが1番共感を持てました。

「きっと、いつかあなたもこの高校生活を懐かしく思う時が来ます。終わってしまえば何もかもあっという間だった。夢のように過ぎてしまった。そんな風に思う時が......」

今思えば私は少し勿体ない学生生活を送ったような気がします。

私は通学に1時間以上かけて学校に通っていました。
特に好きな先生が居た訳でもないし、勉強なんて嫌いな方だし学校をそんなに楽しいとは思いませんでした。

ある日、父が私に「仕事より学校の方が楽しいぞ」と言いました。
私は当時は、学校か仕事……どうせ時間を拘束されるならお金が貰えるから仕事の方がいいよと返しました。

弄れた奴ですねw
でも、学校を卒業してその言葉の意味を知りました。
学生の私は通学時間大変だし勉強も嫌だから早く3年間が過ぎればいいと考えてました。

そんな私にも楽しみがありました。
それは、学校帰りに友達と寄り道したり遊んだりする事でした。
たまに友達とサボったり、少しお昼に抜け出したりw

しかし、卒業まじかになると……
友達に毎日会えてたり遊んだりしてたのに、もぅ出来ないんだと気づきました。
それがもの凄く寂しく、どうして私はこの楽しく過ごした3年間を早く終わればいいのになんて考えたのかと思いました。

その時、父の言葉の意味を理解したのです。

始まって見れば長い3年間も終わっみれば一瞬で……

だから、大人のみくるの言う言葉って本当に共感出来ます。

彼女の学生生活って強制コスプレさせられて男子に着替え見られて、ハルヒによりPC部の部長と事故らされたり、変な格好で映画撮影させられて、上層部とハルヒの板ばさみで大変な事や恥ずかしい事ばかりだったと思います。

その時は、楽しいや面白いとは思えなくても、大人みくるは「あの頃は色々あったけど楽しかった」と発言してます。

学生の時は何かに手一杯で余裕なくて楽しいとは思えない事も楽しいと思えるのは大人になった証拠であり大人になってしまったからこその寂しさでもあるのかな?と感じました。

SOS団っていいメンバー揃ってますね。

キョンが意識を失った時に、彼がいつ目が覚めてもいいように交代で、側にいる。

ハルヒの団長命令があったとしても多分みんなが本当に心配してるからこそ、付き添ってくれたんですよね。

長門のエラーで統合思念体から処分を検討されてる時にキョンは長門が居なくなれば、統合思念体から長門を奪い返すと言う。
ハルヒも朝比奈も古泉も巻き込んで…それでもそうまでして決意して助けにきてくれると言ってもらえるのって素敵ですよねw

投稿 : 2022/08/28
閲覧 : 362
サンキュー:

21

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涼宮ハルヒの劇場版

文化祭の後の12月の冬の物語みたい
さて、ハルヒはどんなクリスマスの計画をするのかなぁ?
クリスマスパーティーを開く計画をたてるみたい!
だったんだけども、、、
クリスマスはなんだったのか、
谷口はある日風邪をひいていてデートがなくなっていて時空がかわってる?どういうことなんだろ?
すごく出席してる人が減ってるみたいだけどキョンにはその記憶が無い。どういうことなのだろうか、
空間が変わってる??キョン一人が空間が変わったことにきづいてないみたい(・∀・)こ、こわー!

そしてハルヒはいなくなってて朝倉さんがハルヒの席に、、居ないはずの人物がいて居るべきハルヒがいない空間にきてしまったみたい
ここでタイトル回収か涼宮ハルヒの消失である、、、

異変に気づいたキョンは小泉や長門を探すが1クラス減っている!?なにがおこってるのだろキョンだったらパニクるなあこれ、、

朝比奈さんを見つけて声をかけてみたら未来人じゃなくてキョンの面識がない?
謎が沢山ちりばめられてるカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
さすがに胸にホクロあるのいきなり言うのはやばいでしょwww
部室を覗いたら長門はいまのだけれど、メガネをしていて不思議な顔をしていたこの世界線にいる
長門は宇宙人でもなければきょんの面識もなかったみたいハルヒ1人違うとここまで変わるんだね

パソコンを調べてみてもハルヒがいた証拠もヒントになるメッセージもなかったみたい
ハルヒはどこに行ったのだろう?
猫のシャミに喋れるかきいたところふつうの猫だ
ある意味常識的な世界線になってる、いやハルヒがいるのが普通?よくわからなくなってるw
平和な世界ではあるけどキョンは満足してるのか自問自答するけどやっぱりキョンはハルヒLoveだよね
そんなわけが無い( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ
長門からの些細なメッセージがあったみたいでこれをヒントにするのかな?
元の世界には長門と帰ること無かったからある意味新鮮なシチュエーションそして家に行くことになる
部屋を開けても大丈夫な長門ってなんでも許してくれるんだね笑笑
そして昔の記憶が相違してたけどまえから面識はあったみたい
この世界だと朝倉は長門の世話焼きお母さんみたいになってるのねw
この世界の長門はいちだんとかわいげだなあ
1人だけ違う世界線に行ってるきょんは参ってるよね、やっぱりハルヒLoveだしね( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ

谷口は涼宮ハルヒの存在を何故かしってた
中学時代は一緒だったから記憶があることを暴露する
そして甲陽園学園にいることを知ってハルヒに逢いに行くみたい周りからしたら何事って思うけど
キョンはそれでもはしる
ハルヒがいた時にキョンや朝比奈さんなど用済みだったらと悩んでたらハルヒが登場
やーっと今回映画の尺半分使って初登場そして
小泉もセットでおったァ!!ロングのはるひも可愛いなあ
声をかけたところ2人ともやはり面識ないみたい
そして無理やり引き止めたら蹴られてさって今度は警備員に引き止められて、、、
昔の記憶を打ち明けるとハルヒは覚えてくれてた
少し謎がとけてきたみたい
そして今度はカフェに、、
その世界戦でのハルヒの話をするとハルヒはめっちゃ関心しだして興味をもつ
やっぱりハルヒだぁこういうハルヒがすきだわ
さてキョンはどうやって元の世界に戻るんだろ?ハルヒや小泉は戻った時どうなるのだろう
そして北高に朝比奈さんや長門に逢いに行くことに
小泉に気を引くきっかけは元の世界線とおなじ
そして学校の体育着に着替えて乗り込むのかな?
それもハルヒらしいね笑笑
まずは朝比奈さんに会うことにそして長門を引き連れて全員集合第1話を思い出すよね笑
一瞬勝手にパソコンがついて、、
そして長門からのメッセージが届く
時空修正のチャンスが訪れるが成功する保証もなければ1度きりのチャンスでもあるみたいきょんはどんな選択をするのか?入部希望を取りやめて落ち込む長門かわゆすそして決断をする

Enterキーをおしたらまた別の世界に飛ばされた?
こんどは夏日になってるみたい
3年前の七夕に飛んで行ったみたい
朝比奈さんに膝枕されてるキョンうらやましいねぇ
タイムリープって思うとシュタインズ・ゲートを思い出すなあ
こんな前の話と繋がるなんて伏線回収すばらしすぎるなあ
どうやら12月の20日に一日で時空自体がかわってしまったみたいこれの原因は今回はハルヒじゃないんの意外だなあ
あの時のことを長門の家に手伝えると開けてくれた
長門がキョンに渡したのは単身銃だったそれを当てるのは長門張本人に当てなければならなかった、
12がつの18の長門に会って、、、
そしてハルヒと小泉が着替えてきた場所にとばされたみたいそしてその時の長門に出会う
長門は普段からハルヒやきょんに振り回されてることに疲れて精神的にもきつくなってたみたい
ハルヒの消失だけど今回の主役って長門なんやね
元の世界がいいかハルヒがいる世界がいいかキョンに委ねたのかな
ハルヒのいる日常は楽しくなかったのか?たのしかったのか??自問自答した中で
キョンはハルヒのいる世界がやっぱり1番だと思ってたみたいそりゃそうだ!あんな面白いハルヒの世界なんか他にないにきまってる!!
この世界をとめるのは今回も朝倉によって刺して止められたやっぱり朝倉さんこわいカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
けれどもまたしても長門にとめられた
いつもまもってくれるのは長門やね( *˙ω˙*)و グッ!

そしてやっと元の世界の12月21日の病院にもどってきた
学校の階段からおちて3日間眠ってることになってたみたいで長門が救急車をよんで朝比奈さんは号泣しててハルヒも珍しくテンパってたみたい
ハルヒは心配してずっと寄り添ってたみたいほんとメインヒロインだねぇ
いやあツンデレハルヒ可愛いなあ
長門は次何がおこすか分からないから消えた方がいいかもというキョンはぜったいに止めるという約束をする、そう長門は居なくてはならないSOS団なのだから
そしてクリスマスイブになった!世界は元通りになったのだ、終業式
キョンもせかいをかえなきゃいけないひとりになった
そして鍋パーティーをするところでおわり!
大満足の大ボリュームの内容だね!
憂鬱よりこっちのが好きって人もおおいし伏線がすごくておおおー!ってなったよ
これでハルヒシリーズ本編は放送してるところはここまでだから寂しいね

投稿 : 2022/05/22
閲覧 : 185
サンキュー:

7

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涼宮ハルヒシリーズの真の主役は長門有希

 使命によって行動が規制されている無感動・無感情のはずの存在が、日々の生活の中で近くにいる人に恋愛感情を持ってしまい暴走する。こう聞くとAIアンドロイドみたいですが、長門有希ですね。
 長門有希の力は、世界を改変できるはずの涼宮ハルヒの力を上回り、切なくも可愛らしい世界に作り変えてしまいます。

 その世界では、ハルヒもミクルも古泉も仲間ではありません。ただ、キョンと2人だけの世界です。それが長門の望む世界。朝倉が近くにいたのは、もともと長門は朝倉とは近い存在だったからでしょうか。

 でも、思いがけずハルヒもミクルも古泉も近くにいました。自分の使命ゆえの理性なのか、結局ハルヒの力は超えられないということなのか。

 違うでしょうね。キョンの本当の気持ちを確かめたかったんでしょう。つまり、これは長門からキョンへの告白です。その返事を聞くために、あるいは本当にキョンの事が好きだからキョンの気持ちにゆだねた、ということでしょう。

 涼宮ハルヒシリーズは、初めの憂鬱こそ、ハルヒの内面もほんのちょっと垣間見られますが、それ以降のハルヒは、ほとんど舞台設定というかスーパーモブというか、そういう存在になります。キョンと心を通わせるのは、長門です。少なくとも、私は長門にとってのハッピーエンドをいつも夢見ています。もちろん、無理でしょうが。そう。読者が感情移入して応援したくなるのは、長門有希。つまり彼女が主役なのです。

 その恋愛感情は、まるで初恋をした中学生のように甘酸っぱく初々しく、そして、うまくいかないという悲しみの予感がします。

 タイムリープと時間凍結を使った因果関係のもつれを上手く構成して、SFとしても上質ですが、恋愛ものとしてこんなに切ない話もちょっとないですよね。

 美しい作画で魅せてくれる、ヒロイン長門有希の恋愛ストーリー。最高でした。

追記 ネタバレの指摘があったみたいなので…内容は変えてません。

投稿 : 2022/02/01
閲覧 : 331
サンキュー:

18

ネタバレ

フラワーサーティワン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

完成度エグー

テレビアニメがプロローグに感じてしまうほど、アニメハルヒの集大成としてこれ以上はない素晴らしさでした。笹の葉ラプソディとの密接な繋がり、エンドレスエイトまで伏線にしてしまう原作者さんに脱帽でした。テレビアニメを観ないと話が分からないですが、2時間オーバーのかなりの長編がとても短く感じる最高の作品でした。

投稿 : 2022/01/31
閲覧 : 167
サンキュー:

4

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SFスーパー英雄(?)列伝34

「なぜなら俺は、SOS団の団員その一だからだ」
映画公開時のキャッチコピーですが、ホント、この映画を良く表している言葉ですね。
5年くらい前に観てるんですが、今回「長門有希ちゃんの消失」を観終わってから観る機会があったんですけど、ラスト近くの校門前のあのシーンには衝撃を受けました。
いや、確かに既に観てるんで、展開は覚えてたんですが、「長門有希ちゃんの消失」の朝倉涼子に慣れてしまっていただけに、通常の3倍の衝撃を受けました。
パオロ
「長門戦役で五隻の戦艦が朝倉一人の為に撃破された、に、逃げろ」
と、初代ホワイトベース艦長も言ってる位(ウソ)だったんですよ
(結構、マジで逃げたくなりました 笑)
ただ、やっぱり涼宮ハルヒ、いやSOS団のいない世界は考えられないというか、ハルヒが劇中に登場した段階から世界が一変した気がしました。
今度はぜひ、朝比奈みくるちゃんの消失を作って欲しいです(おいおい)
この映画、TVシリーズを観てないと、何の事か分からない部分がかなりありますが、映画としては良く出来ておりヒットしたのも納得ですね。

長門
「お前ももう高校生だろ。文芸部も忘れろ、いい男になるのだな。ハルヒ君が呼んでいる」
キョン
「ごめんよ、まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しい事はない。分かってくれるよね?長門にはいつでも会いに行けるから」
・・・いや、自分的になんかピッタリだったもので(汗)

※2015/09/06SFスーパー英雄(?)列伝38として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2022/01/10
閲覧 : 264
サンキュー:

14

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

哀しみのアクトレス

「涼宮ハルヒの憂鬱」の世界観を根こそぎひっくり返した端緒は、"ミステリックサイン" の回にあったのでは?
キョン君が、長門さんに向かって独りごちたあの瞬間が、本作につながる大きなターニングポイントになっているように私は感じています。

何のことかと思われるかもしれません。
ですが、あの時のキョン君の心の声は、たしかに自らへの問いかけであったのですが、同時に長門さんのデバイスとしての存在への小さな疑念であり、無口なアンドロイドへの正当な気遣いでもありました。

彼の思念は、長門さんが2枚の短冊に書いた文字と、3枚目の短冊に託した思いのトリガーを弾かせます。
その根拠はどうあったとしても、キョン君の長門さんへの心ばせであったし、それに応えたいとする長門さんの演算結果は、バグとしての認知をはるかに超える数値だったろうと察しています。


やっぱり・・・SOS団なんです。
彼らとの日常が、長門さんの胸の奥に不可逆のバグを生じさせ、それを抑制し続けた葛藤の結果として「ハルヒの消失した世界」を創り出したんです。

しかも、創り出した世界を、再び消失させる選択へと導いたのも、SOS団の存在を守るがための長門さんの使命感だったのです。
彼女は、なんども、なんども、エマージェンシーモードを自分のなかに立ち上げるのです。


長門さん自身が、短冊に込めたキョン君への想いを消してしまうことになるなんて・・・。


私には、長門さんが "哀しみのアクトレス" を演じていたように思えて仕方ありません。


~ ~ ~ ~ ~


キョン君が "ミステリックサイン" で、長門さんに見せた心馳せは、本当のところは彼女の心臓を射抜いていて、"笹の葉ラプソディ" で、長門さんが短冊に託した "願掛け" への明確な "返し歌" になっていたと考えています。

長門さんが、3枚めの短冊に認めたのは、"ワタシハココニイル" という意味の文字でした。

それは、中学一年の涼宮さんの七夕の願いを、白線でグラウンドに描きつけたキョン君を、3年後の時間(「涼宮ハルヒの憂鬱」の世界)に連れ戻すための大切なメッセージでもありました。

でも本当のところ、長門さんの本心はどうなのでしょうか。

短冊の文字は、何のための、誰のための願掛けとしてあったのでしょうか。もっとハッキリと言うなら "どれほどに切なる思いが込められた願掛け" だったのでしょうか。

このあまりのためらいに、私の心はたじろぎに打ち震えています。
そのあまりのもどかしさに、私の胸は痛ましさに締めつけられるのです。


~ ~ ~ ~ ~


"笹の葉ラプソディ" で、涼宮さんが団員に話したことは、16年先、25年先にも、長門さんがキョン君のそばには居られないことを意味しています。
なぜなら、涼宮さんの本心は、そう願掛けをしているからです。

でも長門さんは、一つの判断を思索していたと思います。
となれば、中学一年の涼宮さんに "先んじて" 短冊にメッセージを書き、キョン君に渡したことは、その証なのではないでしょうか。

いみじくもキョン君は、みくるさん(大人バージョン)の指示で、涼宮さんのお手伝いをします。
"ワタシハココニイル" とグランドにでかでかと描くのです。

それはまるで、中一の涼宮さんの願掛けを助ける共同作業のようでした。
さらに言えば、3年後の教室で、涼宮さんとキョン君との出会いを予感(必然と)させるものでした。

そう思うと、長門さんがキョン君に短冊を渡したのは、「憂鬱」から「消失」への時間の流れでは、ほんの数時間前のことです。

私は、このわずかな時間差にも、長門さんが少しでも早くキョン君に自分の思いを伝えたいとする強い覚悟が示されていると思うのです。

涼宮さんではなく、私を見てほしいと。


~ ~ ~ ~ ~


"ワタシハココニイル"。

"ワタシハココニイル"。

"ワタシハココニイル"。


その呼びかけは「短冊は2枚まで」と涼宮さんに厳命されていたにもかかわらず、長門さんが3枚目に書いたものです。

もちろん、みくるさんも3枚目を書いたのですが、それもまた長門さんのシナリオの内だとすれば、全てが一本の線でつながるのです。

キョン君は、みくるさんと行動した結果、ナイフで刺され、瀕死の重傷を負います。
ですが、長門さんは、自身が調合した再修正プログラムを自ら受け容れることで、今にも消えようとするキョン君の命を救うのです。

それは自分の実存と全能力を放棄してまで改変なさしめた「消失」の世界を、もう一度再構成しなおす(再消失させる)ことに他なりません。

また、感情を持つことに憧れ、恋することに恥じらう少女の立場から、もとのヒューマンインタフェースデバイスとして「憂鬱」の世界へと、立ち戻ることです。

長門さんにとっては、全てを新たに創り出したことのいっさいを、無に帰すことになってしまいます。

それでもキョン君の命を救うために、彼への「好意」としての "望むべき願掛けの全放棄" だったとしか思えないのです。


~ ~ ~ ~ ~


「憂鬱」での二つの回が、心にずうっと引っかかっていて、そんな思いを抱えながらの今回の鑑賞でしたので、思い切り長門さんの心情にシンクロしてしまいました。

自分の願いのための「消失」の世界ではなく、キョン君の願いのための「憂鬱」の世界を、よりふさわしい場所と選んだ長門さん。

再構築された世界で、キョン君には階段から落ちて意識を消失した役を振り、その結果、涼宮さんに恋のアクトレスのバトンを譲り渡したのです。

とは言え、長門さんには、不意打ちのようなまさかの失恋でした。
その痛みの大きさは、キョン君がナイフで受けたそれ以上だったでしょう。

"痛み分け" と言うわけではありませんが、キョン君が手にする「涼宮さんとの憂鬱な日常」と、長門さんが手放す「涼宮さんの消失した日常」との "等価交換" だった・・・。
そんなふうに考えられなくもない哀しみの結末でした。


病院の屋上で、キョン君が長門さんに示した優しさは、雪にも凍えたい彼女の "感情" を、果たして温めたのでしょうか。
それであっても、思わず「罪つくりな奴」って、私は言葉につぶやいていました。

と同時に、この罪をつくらせたのはいったい誰なんだろう?
ふと、そんな思いにも囚われてしまいました。

投稿 : 2021/12/08
閲覧 : 325
サンキュー:

19

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全く個人的な話ですが、

本作がハルヒ初体験というのはやっぱり無理がありました。

主人公の友達に対する態度が悪く、好感が持てませんでした。
2時間以上の長さがありますが、刺される以降の下りは蛇足だったのでは?
話はなかなか面白くて、劇場版うる星やつら4を思い出しました。

投稿 : 2021/10/01
閲覧 : 239
サンキュー:

2

ネタバレ

nohara さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一人世界に取り残される演出好きになる

気に入らなかったところ
{netabare}
・キョンの滑舌が終始悪いことにイライラした。
・涼宮ハルヒの声色がピロートークみたいで鳥肌が立つ。
・谷口の彼女の話を最初に持ってきたので後半出てくるのかと期待したまま終わった。
{/netabare}

これ以外全部好きだったので観てみて。

校外の涼宮ハルヒを探しに行くシーンが特に好みだった。
アニメシリーズから通してよくできてた。

新作出てほしい。

投稿 : 2021/08/12
閲覧 : 179
サンキュー:

2

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Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実験的作品が見せた世界線

ハルヒの名前を聞いたのは2004年
下火になっていたラノベで圧倒的な部数を誇り

当時勤めていた会社の近くにあった本屋で
凄い数の平積みとポップに圧倒された

その後アニメ化されハレハレダンスや
一期のエピソードシャッフル

そしてエンドレスエイトと物語としても
京アニとしてもかなり攻めたというか
実験的な制作を敢えて行っていたと思う

原作自体が何でもありのバーリトゥードで
笹の葉ラプソディーでタイムリープ使った時に
もう突き抜けているなと呆気にとられていた

そして2期から1年後の2010年
原作で一番人気と言われたこの消失が公開される

本作は長門有希が作りだしたもう一つの世界
ハルヒや小泉達は存在しない

長門は憂鬱の世界ではまったく表情が変わらないが
この世界ではメガネをかけキョンの顔を見ては
頬を赤らめる

キョンは突然の変化に驚いたものの
長門との二人きりの状況を受け入れる

しかしこの世界は間違っていると思い直し
ハルヒや小泉を探し出して元に戻そうと奮闘する
と言うのがあらすじ

とにかく前半は長門の照れる仕草がふんだんに描かれる
この世界では友人として出てくる朝倉は
はずがしがる長門をフォローしていくのが自然で

キョンはそこで現実ではないと思うのだけど
長門の表情を見て戸惑いながらも付き合うのが
彼らしいと言うか顔が近いと言うかw

笹の葉で使った偽名ジョン・スミスを通じて
別の女子高に通うハルヒと出会う事になるが

髪を伸ばした姿を見てTVシリーズで見ていたけど
やっぱり劇場で驚いた記憶がある

脱出プログラムから抜けた後で
朝倉にナイフを刺されるシーンはこの作品の見せ場

ラストに出てくる雪のシーンは今まで見た中でも秀逸
長門の無表情も相まって思わずキャラソンの
「雪、無音、窓辺にて」が頭をよぎる

ハルヒシリーズの集大成と位置付けるに相応しい力作で
この一本があったから未だにハルヒの事を
思い出させてくれるのかもしれない

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 288
サンキュー:

9

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

〇〇の憂鬱

今作は完全続編なので本編を見てからどうぞ。
久しぶりに見返しましたがストーリー構成や演出がズバ抜けてました。今作のプロローグは今まで見て来た中でも屈指の興味を惹く、そそるようなプロローグだったと思います。始まりはやはり涼宮ハルヒの憂鬱の代名詞ともいえるキョンの語りから始まるのですが台詞回しのセンスがすごくよくてツッコミを入れるたびクスクスと笑っていました。そんないつも通りの涼宮ハルヒの憂鬱を見せられてからの異変。今回のタイトルにもなっている涼宮ハルヒの消失です。ここから数十分間は衝撃の連続で鳥肌が止まりませんでした。そして今作を語る上で絶対に外せないのはヒロイン長門有希の存在です。これは「涼宮ハルヒの消失」もとい「長門有希の憂鬱」なのです。涼宮ハルヒの憂鬱本編で散々描かれたエンドレスエイトなどの長門有希に対する負荷やSOS団との交流を経て長門有希に感情が芽生えたことで彼女の手によって世界の改変が行われたのです。世界の軸を戻すため長門有希にキョンたちが仕掛けるところで朝倉涼子が狂乱するシーンのスローモーションは正直震えました。全体的に暗めの演出で進めていってからのあの画面全体に血を飛び散らせての演出は京アニにしかできない技だと思います。そして今作はキョンの決断というものが大きく関わって来ます。涼宮ハルヒの憂鬱では基本的に涼宮ハルヒに振り回され、キョンの自発的な行動は少ないように感じましたが今作ではキョン自身が自分をしっかりと見つめ直し自分の感情を爆発させます。今作では2つの世界線がありその両方で長門有希はキョンに「ありがとう」と伝えるのですが、それがほんとうに良かった。エンディング後のシーンまで目が離せない大傑作でした。

100/100点

投稿 : 2021/02/25
閲覧 : 331
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11

ネタバレ

友利奈緒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

くそアニメとか言ってごめん

面白かった。最初のシナリオの絶望感とハルヒに会ったときに光が見えたところまで一気に引き込まれた。後半の話はよく分からなかったが、こんなに感情移入したのは久々だと思う。
くそアニメとか言ってごめん。大好きでした。

あと長門さんね。素晴らしいね、待ってた。実際、待ってた。
これが見たかった。ありがとう。

投稿 : 2021/02/15
閲覧 : 348
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハルヒの自己中がイヤ?

 
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。

ハルヒの自己中がいい
(にゃんの「涼宮ハルヒの憂鬱」の感想読んでたらとばしてね)

{netabare}
はじめはよくわからなかったかな(^_^;

でもみていくと
なんとなく分かってきて
だんだん
おもしろくなってきたよ

ハルヒは自己中だネ

でもあんなきれいで
あたまもよかったら
あんなツヨキになっちゃうよね。。やっぱり

イケメン(もしかして異世界人!?)
宇宙人(?)
未来人
超能力者
みんな引っぱりまわして
でも
きらわれないところがすごいなぁ

にゃん^^も
ハルヒみたいだったらなぁ。。。

学校ももっと
たのしいのになぁ。。。(ねぇ)
{/netabare}
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。


でも。。
それってユキちゃんには重かったのかなぁ。。

そうだよね。。

みんなが知らない間にひとりでがんばってたことも
エンドレスエイトとかみたいに15,532回!もくりかえして
みんなが忘れちゃったことも
ぜんぶ覚えててつかれちゃったよね。。

ハルヒの自己中がいい☆
なんて言ってられなくなっちゃった。。
それで
ハルヒの自己中がイヤって思いはじめたんでしょ?

でも
ハルヒの自己中がいいって思ってたのは
にゃんだけじゃなかったみたい

ハルヒにいつもふりまわされてるキョンくんも
宇宙人や未来人や超能力者の人たちだって
ハルヒがふつうの女の子だったほうが
ほんとはよかったんじゃないのかなぁ?

でも
みんなで力を合わせてキョンくんを応援したでしょ

にゃんは思うんだ
それってみんなもハルヒの自己中がいいって
思ってたんじゃないのかなぁ。。って


もとの自己中ハルヒのいた世界
それをえらんだのってキョン君だけじゃなかったんだよね?


ユキちゃん。。
ちょっとの間だったけどふつうの女の子になってどうだった?
にゃんはユキちゃんにそう聞いてみたいな。。


今回は
ユキちゃんのちょっと暗いおはなしだったから
つぎは
みくるちゃんのもっと楽しい映画とかあってもいいかも♪

投稿 : 2021/02/06
閲覧 : 2119
サンキュー:

323

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アンドロイドは「電気羊の夢をみるか」

カート・ヴォネガットJrというSF作家が書いた1959年の小説に「タイタンの妖女」という作品がある。

あらすじ

主人公のマラカイ・コンスタントは、カリフォルニア州ハリウッド生まれの22世紀のアメリカの富豪である。大変な幸運の持ち主で、彼はそれを父親の財産を殖やすことに使ったが、他には彼の人生で大したことはしていない。彼は、地球から火星へ旅し、記憶を消され、火星軍の一兵士として地球との惑星間戦争の準備をする。しかし出陣の際に水星へむかってしまい、そこで3年間を過ごした後、地球に戻って神の不興のしるしとしてさらし者になり、最後には、土星の衛星タイタンで彼の幸運に責任を持つ「ウィンストン・ナイルス・ラムフォード」と会う。

ラムフォード自身はニューイングランドの裕福な家系の出で、個人用の宇宙船を建造するほどの富を持ち、宇宙探検家となる。地球と火星の間を旅している時に、ラムフォードとその飼い犬のカザックを載せた宇宙船は「時間等曲率漏斗」(クロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)として知られる現象に飛び込み、ラムフォードとカザックは「量子力学」において波が有する確率と同様な「波動現象」になる。彼らは、太陽からベテルギウスに至る螺旋に沿って存在し、地球のような惑星がその螺旋を横切ると、一時的にその惑星で実体化する。

長門有希というキャラクターを創造したとされる「情報統合思念体」の元ネタはここから来ているだろう。あるいは、アメコミ最高傑作と言われる「ウォッチメン」に出てくる量子力学的ヒーロードクターマンハッタンだろうか。。。

「感情」のない。。あるいは理解できない「ロボット」がより「人間」を理解するために「感情」を知ろうとする。。というテーマはSFの古典中の古典的なテーマであり、「人間」そのもののテーマでもあるのだが、
計算出来ようもない。。途方で、時に全く理屈に合わない行動をするのが「人間」であり、

そのどうしようもない「感情」を表現するのが、「映画」だったり、「音楽」だったりするのです。

人はパンのみに生きるにあらず。。

「人」の複雑さほど解明しようもできない「謎」はないでしょう。

投稿 : 2021/01/24
閲覧 : 389
サンキュー:

19

ネタバレ

ウィスタリア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは、新しい!

主人公の破天荒ぶりに付き合わされるのが当たり前だったアニメだけど、もし彼女が消えたら…というのを実際にやってみるのは新しい発想だと思いました。それもその『普通の日常』を願ったのがキョンではなく彼女だったとは…。確かにハルヒの無茶な願いを影で叶え続けてきたのは長門だったかもしれない。無表情な彼女の新しい一面を見ることが出来ました。

投稿 : 2020/12/22
閲覧 : 239
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6

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

地球をアイスピックでつついたとしたら、ちょうど良い感じにカチ割れるんじゃないかというぐらいに冷え切った12月18日、平凡なる彼の非日常は再び塗り替えられた。

100本目記念レビューはこれって決めてました。

本作は「涼宮ハルヒシリーズ」の中でも一際異彩を放つ『涼宮ハルヒの消失』を2010年に劇場アニメーションとして映像化。
私自身がハルヒにハマったのは当時としては衝撃的だった作画、カメラワーク、演出、構成、EDのダンスといったアニメーションの部分の魅力に惹かれたためで、セカイ系SFというジャンルに分類される本編自体の内容は正直そこまででした。
しかしこの「消失」だけは違いました。私は原作小説は読んでいませんでしたが、コミカライズの方には目を通していて、その中でも「消失」は明らかに空気が一変し、それまでのエピソードとは一線を画す内容であったため衝撃を受けたのを覚えています。
「憂鬱」以来の本格的な長編であったこともそうですが、何よりそれまで観測者としてどんな時も平静を保っていた長門が大きく変化を見せたのが何よりの驚きでした。そして今までトラブルを引き起こす原因となっていたのはハルヒでしたが、今作ではその原因が長門であったことも強く印象に残ります。

今作のタイトルにある「消失」とはハルヒの存在が消えた世界ではなく、ハルヒの力が消えた世界のことを指します。キョンにとってそれは今まで自分が求めていた平凡な日常であり、宇宙人も未来人も超能力者も存在しません。
しかし彼にとって、今まで散々恨み言を放っていた非日常こそが既に彼の日常になっており、そんな世界を楽しいと思っていたのも事実でした。そして何より、作り替えられた世界を受け入れることで、今までの世界が、自分の体験してきたことの全てが否定されるような感覚、恐らくそれを受け入れるのが嫌だったのでしょう。だからこそ元の世界を望んだんだと思います。
そしてもう一人のキーパーソンと言える長門です。彼女は自身のそれを「バグ」と称していましたが、キョンが言うようにあれは「感情」の芽生えだと思います。冒頭で古泉が述べていたハルヒを始めとするSOS団メンバーの変化についての話はまさに伏線で、ハルヒやキョンと関わるうちに彼女の中にも感情という変化が生まれました。表には出しませんでしたが、彼女の中に戸惑いや不安といった様々な感情が巡っていたのかもしれません。最後にキョンに選択を委ねたのは、彼にどうしたらいいのか助けを求める、そんな彼女の弱みだったのではないかと自分は考えています。

しかし今回レビューを書くために再視聴しましたが、改めてそのクオリティに感嘆させられましたね。
公開当時はまだ自分も目が全く肥えていないため特に気にしてなかったのですが、キャラクターの僅かな息遣いにいたるまで一挙手一投足を躍動感溢れる且つ緻密に描いた繊細で美麗な作画、京都アニメーションの持つ技術力の高さに改めて感動させられました。
エヴァーガーデンも良かったけど、それでも京アニ史上最高傑作はやっぱりこれだと思っています。

投稿 : 2020/11/25
閲覧 : 1522
サンキュー:

49

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バグは世界に不要なんだろうか

季節は冬。もうすぐクリスマスで、ハルヒも相変わらずな感じ。

あたりまえに過ごしてきた何気ない毎日。
それがある日突然終わったとしたら。

突然の、いないはずの朝倉さんがいて、居るはずのハルヒが突然いなくなった世界に戸惑うキョン。

朝比奈さんも、長門さんさえキョンのことを知らなくて。

動揺し、取り乱すキョンは、はたから見るとただの変な人みたいで・・
本当に異世界人になってしまったみたい。

ハルヒのいない世界で、自分の中のハルヒの存在の大きさに気づくキョン。

でも、照れて赤くなったり、笑ったり、見たことない表情をする長門さんが新鮮でなんかいいな♡


谷口くんの言葉を頼りに会いたいと思っていたハルヒの姿を見つけたときのキョンの表情。
そして足がすくんで動けない気持ち・・
私もキョンと同じ気持ちでドキドキしながら見てました。。

・・まさかここで、”ジョン・スミス”のエピソードが活きてくるなんて!

キョンからSOS団の話を聞いて興味を持ったハルヒはキョンの高校へ乗り込んで、文芸部の部室にはSOS団だった団員たちがいつのまにか集まって。。


PCの長門さんにどちらの世界を選ぶか、選択を迫られるキョン。

私も見てて迷った。
だって私にはこの変わってしまった世界がそう悪くはないと思えたから。

決断して・・エンターキーを押すキョン。

それはキョンに好意を持ってる長門さんのいる世界ではなくて、あのワガママで、傍若無人で、自己中で、・・でもとても気になる、あのハルヒのいる世界を選んだということなのかな。


すべての起点の、3年前の七夕に、いつもの長門さんに会って真実を告げられるキョン。

ぼかされたけど・・なんとなく私にも誰が犯人なのかわかってしまって・・
ああ、だからキョンに選択の余地を与えたのね。。

3年後の12月18日。現れたのはやはり長門さんでした。
この時点でなぜかとてもせつなくなる私。。

長門さんの中のバグが引き起こしたこと?それはいけないことなの?

ハルヒの世界改変の能力がなくなって、世界の危機が訪れる心配もしなくていい平和な世界。

でもキョンが選んだのは、やっぱりあのハルヒのいる世界なんだよね。。


全宇宙をひっくり返しても、必ずおまえを取り戻す!

キョンが長門さんに言った言葉だけど、悪いけど私には響かなかったかな。
だってキョンが選んだのはハルヒなんだから。

機械みたいで無口な長門さんのほうがいいなんて、長門さんがなぜエラーを起こしたのかを考えたらそんなこと言えないよ。。

世界は元に戻り、無事にクリスマス鍋パーティーが始まってハッピーエンドなんだけど、どこかせつなさの残るラストでした。

投稿 : 2020/11/12
閲覧 : 362
サンキュー:

39

ネタバレ

フィコンパ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

取り合えず取り戻せました。

やっぱり人によって大切な物は違うんですね。
どっちが楽しいか?
それを選んだそれで凄い心意気と決心素晴らしいと思います。
続きは長門有希シリーズか期待しています。

投稿 : 2020/10/21
閲覧 : 262
サンキュー:

14

ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

創造的日常の勧め

★物語
・原作 : 谷川 流
・監督 : 石原 立也(総監督)、武本 康弘
・脚本 : 志茂 文彦

楽しくはあったが個人的には何となく煮え切れない思いが残ったTV版。
しかも終始騒がしくネガティブな印象も持っていたが、実に手の込んだ
作り込みにより見事覆してくれたこの作品。コメディタッチなシリーズ
から一転、そのシリアスな作風は、狼狽・切なさ・驚愕・希望が上手く
絡み合い、絶妙なバランスで仕上げられている。ファンでなくとも一度
は見ておくべき傑作映画の一つ。


★作画
・作画監督 : 池田 晶子、西屋 太志、他7名
・美術監督 : 田村 せいき
・色彩設計 : 石田 奈央美

流石京アニの劇場版と言うべき作画。シリーズの延長線上にあるものの、
そのクオリティは全くの別物。特にキョンの自問自答、本性を現し狂気
と化した朝倉のシーン、屋上での二人のやり取りなど、その描写と背景
の美しさは必見。


★声優
・キョン : 杉田 智和
・涼宮 ハルヒ : 平野 綾
・長門 有希 : 茅原 実里
・朝比奈 みくる : 後藤 邑子
・古泉 一樹 : 小野 大輔

一体台本の厚みはどれくらいあるのだろう?ってほど喋り続けた杉田氏。
元々が低く落ち着いた声質故に高校生にしては少々老けた印象を受ける
が、モノローグと会話に微妙なトーンの違いを見せるなど、玄人らしい
手慣れた上手さを披露してくれた。


★音楽
・OP :「冒険でしょでしょ?」 / 平野 綾
・ED :「優しい忘却」 / 茅原 実里
・音楽 : 神前 暁、高田 龍一、他2名

無伴奏の独唱曲「優しい忘却」。長門(茅原さん)自身が歌うその歌詞
は、彼女の想い全てを物語るかのよう。エフェクトが効いたその歌声に、
ひとり俯く淋しげな彼女を何となく想像してしまう。


★キャラ
・キャラクターデザイン : 池田 晶子

何と言っても消失後の長門が衝撃的キャラ。そこ迄に至った経緯を知り、
そのか弱く儚い姿を見て心を動かされない筈が無い。彼女がにっこりと
微笑む姿を見たかった(近いシーンはあったが)、そう思ったのは自分
だけでは無い気がする。愛おしさを通り越して「守りたい!」、そんな
庇護欲を掻き立てられるキャラと言われる理由も分かる気がする。



[感想Ⅰ] 

長門に蓄積した負担がバグと称する感情の芽生えを生み、突如創り出し
てしまったパラレルワールド。騒々しいSOS団の存在自体を無きもの
にし、情報統合思念体をこの世から消してしまう程の絶対的な力を捨て
てまでして手に入れた平穏無事な日常。彼の記憶だけを唯一残して。

その後キョンに委ねた世界の選択。しかしそんな彼女の想いなど彼が知
る由もなく、当然の様にあの賑やかな日常を選ぶ。

痛みを伴いながら漸く取り戻した以前の日常。寒空の下、冷える身体を
気にし、積もる雪を振り払いながら自身のコートを彼女に羽織るキョン。

「ありがとう」

その言葉に秘めた想いはきっと彼に伝わり、再び始まる創造的な日常を
二人で支えながら、賑やかで楽しい日々を送り続けていくのだろう。



[感想Ⅱ]

「キョンをニヒリストにはしないで欲しい」。

シリーズの制作に際して、武本監督はスタッフにそう伝えたとか伝えな
かったとか。

傍若無人なハルヒに終始振り回されたTV版のキョン。愚痴っぽい台詞、
モノローグの多さ故、ニヒリスティックで少々捻くれた若者という印象
を個人的に持っていました。しかし、この『消失』という作品によって
それが一変。多少理屈っぽいけどポジティブなイメージへ。その後改め
て『憂鬱』を見返すと彼の言動とモノローグが初見以上に面白く感じる。
但し今作の重要な鍵となる「エンドレスエイト」は最初と最後だけ観れ
ば充分その辛さは理解出来ます。8話全話観て少々胃もたれ気味でした。

それにしてもタイム・パラドックス(既定事実との矛盾)の回避の為に、
狂気に満ちた朝倉に刺されなければならない彼の運命にはゾッとします。
しかもいくら周知の事実とは言え、大量に血を流す姿に平然としている
未来の彼の台詞には若干違和感を覚えたのも確かです。血が怖い自分は
気を失うかも知れない。多分直面したら足が震えます。w

そもそも過去に情報連結解除をした朝倉を、長門は何故復活させる必要
があったのでしょうか?僕自身原作は未読なのでその理由は全く定かで
はありませんが、孤独な彼女にとってはそんな猟奇的な朝倉も消し切れ
ない存在だったのかも知れませんね。同じ穴の狢として。

そう言えば約9年ぶりの新作『直感』の受付がスタートして早一月と半。
今作『消失』を高いクオリティで傑作へと作り上げた京アニスタッフの
新たな動きを願い、その時をいつまでも待ち続けたいと思います。



以上、拙い感想をお読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2020/10/19
閲覧 : 246
サンキュー:

19

ネタバレ

うどんこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

長門がめちゃくちゃ可愛い

長門がめちゃくちゃ可愛かったので、その可愛さについて分析しました。

結論から言うと、長門有希の可愛さのキーワードは”不憫”だと思います。

1、負けヒロイン
2、一人ぼっちの文芸部(消失長門)
3、データの修正による人格の消滅(死)
4、アンドロイド(仮の呼称)物で付き物の、感情ある?ない?有ってくれ...!の奴

などなど。

また何か書きたくなったら、加筆します。

投稿 : 2020/10/12
閲覧 : 222
サンキュー:

5

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

待て待て、朝倉は何といった?俺を殺す?ホワイ?何故?

アニメ映画としては傑作の部類に入るんじゃないかと思う。

とにかく原作に忠実に映像化。
まぁ原作読んだ人向けではあるんだけど・・・。
キャラクターの作画も滑らかに描かれていて、ぬるぬると動く。
特に背景の作りこみが素晴らしいと思った。

上映時間は2時間45分。
3DSF大作のアバターと同じぐらいの時間らしい。
まず映画で初めてハルヒを見る人向けに簡単なキャラ紹介があり、その後アニメ1期のOPソングである「冒険でしょでしょ?」が流れるオープニングが入る。
前情報で知っていたとは言え、思わずニヤリとしてしまった。

世界改変後のキョンの絶望感もよく描かれていたと思うし、その後谷口にハルヒの居場所を聞き学校の坂を駆け下りていくキョンの疾走感。
音楽と合わさっていてかなり良かったと思う。
話の中核は改変された世界でキョンが元の世界への脱出方法を模索する事だが、前半までの鬱々とした展開と打って変わって一気に話が解決へと向かっていく後半にはカタルシスを感じた。

ラスト付近のキョンの自問自答シーン。
ここは特によく描かれていると思った。
キョンがキョンを問い詰め、更に上から足で踏んづけて最後の質問を投げかけるシーンはアニメならではの演出だと思った。
制服の袖を掴む消失版長門を振り切り、最後の答えを出し元の世界を望んだキョン。
脱出プログラムのエンターキーを押す直前に入部届けを返すシーンと合わせると、残された世界の長門の事を考えて寂しく感じてしまうシーンだった。

キャラクターの心理描写もしっかりしており、前でも少し触れたが特にキョンの絶望感がよく描けていた。
長門が倒したはずの朝倉に教室で会うシーンは緊迫感がよく出ていたが、初見の人は何故?と思ってしまうかもしれない。
ヒロインは消失版長門と言わざるをえないほど長門の作画に力を入れており、ハルヒの存在が少し霞むぐらいだったと思う。
長門が世界を改変するシーンは映像として見るとなんとも不思議なシーンだった。
その前の物陰に隠れて長門を待つキョンと大人版みくるを見ているとこちらもドキドキしてしまったほど。
その後朝倉がキョンを刺すシーンは思ったより生々しく描かれていた。

ラストの病院屋上での長門との会話。
ここの背景である夜景の作画が特に素晴らしかった。思わず実写だと思ってしまったほど。
最後に雪が降り始め、キョンが長門の名前である「有希」とかけて喋るシーンは思わずなるほどと感じてしまった。
エンドロールで流れる曲は長門の声優である茅原実里さんがアカペラで歌う「優しい忘却」。
原作者の谷川流さんが作曲をしたらしく、まさしく長門の気持ちを歌った曲なんだと思う。
しかし、ハルヒらしくラストはアップテンポの曲で締めてもよかったんじゃないかなぁと思う。
それこそ、「冒険でしょでしょ?」がオープニングに流れたのだから、1期エンディングテーマである「ハレ晴れユカイ」を新作画のダンスと合わせて流すのもいいんじゃないかなと思った。

総括として冒頭にも書いたが、とにかく素晴らしい出来だと思った。
上映時間の長さも気にならない面白さがあると思った。
原作を読んだ人やアニメを見た人は是非見るべき映画。
逆に、アニメや小説を読んでいない人にはちょっと面白味に欠けるかもしれない。
とにかくファン向けに作ってありエンドロールのラストで「Thank´s All Fun´s」と出るほど、初めて見た人は置いてけぼりに感じると思う。

内容は大満足だった。
自分はハルヒをリアルタイムで見ていた時のようなワクワク感がもう一度味わえた。


とにかく消失長門がかわいかったですね・・・
長門萌えは絶対見に行っとけ。(私は違います!!)

しかし何と言う杉田無双・・・
終始喋りっぱなしでしたね。
まぁキョンの独白が無いとハルヒという作品は成り立たないわけですが。
でもこれ杉田だけ台本電話帳ぐらいあるんじゃねーの?

この消失で京アニの本気ってのを見させてもらいました。
作画まじすげぇ・・・。
キャラめっちゃぬるぬる動くし。
3Dも随所で使っていたけど、違和感無かったしセルの作画とちゃんとマッチしてましたね
特に背景の書き込みやばすぎでしょ・・・
病院屋上の夜景なんか鳥肌立ちましたよ。

でも本当にハルヒ1期を見ていた時のような感覚が味わえました。
あの時は本当に楽しかった・・・
まさかこんなとんでもない作品になるとは思ってもいなかったですけどwww

投稿 : 2020/08/22
閲覧 : 327
サンキュー:

12

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あいうえお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神作

最初から最後までおもしろい

投稿 : 2020/06/24
閲覧 : 225
サンキュー:

5

ネタバレ

必死の羊 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これが、10年前…?

憂鬱の放送当時、エンドレスエイトで、話題作りかよと思い、1度断念し、しばらくしてから再度試聴。
消失は憂鬱とは一転して、かなりシリアスな内容となる。いつもはハルヒが持ってくる非日常だったが、今回はキョンだけが非日常に巻き込まれる。自分が兼ねてから望んでいた平穏よりも、団員と過ごす非日常な日常を選ぶキョンの葛藤に感動した。
演出としては、やっぱり、
そんな 非日常な 学園生活を お前は 楽しいと 思わなかったのか
のところがたまらなかった。
また、様々な考察を視聴者が持ったこともよかった。
憂鬱のエンドレスエイトで、何周しても長門に声をかけるキョンや、サムデイの背中のカーディガン、色々と結び付きそうなところもまた一興!

投稿 : 2020/06/21
閲覧 : 258
サンキュー:

9

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラノベアニメ文化遺産

"長門は俺の嫁"の意味がわかりました。

アニメ映画究極のクオリティ。立ち方、座り方、歩き方、走り方、階段昇降など、全ての動作で身体の重心を感じられる作画に驚愕した。CGも全く違和感が無い。ドア開閉時のヌルヌル感も流石。凄い。あまりにも凄すぎる。

本編見てないと魅力半減なのが唯一の減点。SF好きでもなければエンドレスエイト全視聴はキツイでしょうが全話見た後だとより楽しめる作品でしょう。エンドレスエイトは最初と最後と中間の3話は最低でも見て欲しいところ。

キャラ萌えしない身からすれば長門の扱いはやっぱりあざとい。しかし圧倒的作画と演出の妙で嫌らしさは殆ど感じない。引き留める袖は即座に掴み、返された紙は上手く掴めない。所作の演技が抜群に上手い。素晴らしいとしか言いようが無い。

冒頭ノーヒントの絶望から谷口がこぼした一言に希望を見出し1つずつ解決の糸口を手繰り寄せていく展開は1人取り残された孤独なキョンへのスムーズな感情移入により物語への没入感が凄まじいことに。

やっとハルヒを見つけた時の安堵感ときたらもう。


本編視聴者にはハルヒの突破力は嫌というほど染み込んでるので初対面のはずのみくるを強引に連行する場面にも全く違和感を感じない。長門の無愛想キャラも同様で消失長門とのギャップに萌えつくす事も出来る。



レベルが違い過ぎる。どう転んでも傑作。

投稿 : 2020/06/16
閲覧 : 315
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さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高傑作

涼宮ハルヒの憂鬱のアニメ1期2期を観てきて本当に良かった。
何故七夕でのタイムスリップが必要なのかも納得。
いやいや、全てが必要でした。
エンドレスエイトの意図は、少しでも長門の気持ちがわかるようになのか・・・?とすら思えてくる。
初めてこの映画を観たときは改変の犯人が誰だか全くわからなかったポンコツの自分でも、
アニメを観返して、もう1度この映画を観たときに、
改変後の世界には長門の好きなものがしっかり残されていたことに気付いた時は
少し涙が出そうになった。

長門推しの自分には、普通の女の子になった長門を見ることが出来て良かったけど、
SOS団がないのは寂しいし、やはり長門は長門だと再認識。
劇中、何かが物足りないと思ったのは、やはりハルヒだった。
ハルヒが居ないとこんなにも日常は静かなのだと、
ハルヒが居ないと何も楽しいことを持ってきてはくれないのだと、
キョンと同じく感じた。
ハルヒとキョンの出会い(再会?)のシーンは大好きです。

改変後の世界でSOS団が全員集合した時は、嬉しかった。
団長のハルヒが皆を集結させたのも良い。
集結後の部室はそう、これこれ!というSOS団のキャラの濃さというか、
全員が居る形がとても心を落ち着かせたし、わくわくした。
いつもはキョン以外が普通の人間ではないSOS団の世界だったけど、
その時はキョンのみが異世界人という逆の立場というのにも個人的には感動。
しかし、やっぱりSOS団の団長はハルヒで、宇宙人は長門、未来人はみくる、超能力者は古泉、そして団員その1はキョン。
集まっても個々のキャラが違う。
皆の魅力に改めて気付ける作品だと感じた。

願わくば、これからでも続編を期待してます。

投稿 : 2020/06/10
閲覧 : 369
サンキュー:

18

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シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なななな、なんで鍵かけるんですか~笑

長かった24話の「涼宮ハルヒの憂鬱」を観終わった勢いでの視聴。

クラスにハルヒがいなくなった世界で、キョンだけがSOS団での
記憶を持っていて苦悩します。

キョンにとってどれほどSOS団のあった世界が大事なのかを認識する
姿に、「憂鬱」の時とは違ってシリアスで重い感じ・・・。
(ハルヒがいた時のあのドタバタした日常が観てるこちらも恋しくなります)

それでもあの部屋に長門がいる事実に、キョンじゃないけどほっとします。
(キョンを意識してる姿に 長門~~ってなります)
そしてやっぱり頼りになるのは長門で、部室にヒントを残してくれています。

変わってしまう前の長門が残してくれた手がかりで少しづつ
ハルヒの消息をたどっていきます。

その肝心のハルヒの登場は結構待たされます。
校門から出てきたハルヒは、髪が長くて一見、雰囲気はちょっと
お嬢様な感じ。

キョンがハルヒに引き留めようと、やっとの思いで一歩踏み出し
声をかけてた時のハルヒの変わらない反応に あ~これがハルヒだよって
待たされた分、気分上がります!

そしてここからは前半の重い展開の憂鬱をはらすかのように、一気に行動力抜群のハルヒの世界に・・。

北高でみくるちゃんを連れ込んでのからの部室の鍵閉めシーン
「なななな、なんで鍵かけるんですか~泣」の時はキョンと同じ感想で
前と全く同じ反応だよ~って笑いました。

修正プログラムの鍵を開けてからは憂鬱版のあちこちの伏線を回収していく
流れはテンポも良く引き込まれます。

キョンが常に頼りにしてしまうほどの完璧だった長門が実は徐々に精神が
すり減ってしまい引金になったっていうのは、あの「エンドレス」を
ついちょっと前に体験!?していた私にも、ア~納得だよって。

ラストの長門との屋上のシーンは長門の心の奥底。切ないです。
そして
なにがあっても守ると宣言するキョンの男気と仲間の為に必ず行動する
ってハルヒを信じて疑わない姿に感動~。

映画館で観たかったな~って思う作品でした。

投稿 : 2020/05/23
閲覧 : 341
サンキュー:

39

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蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

表現者。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション
2010年2月6日に公開された劇場版作品。
原作は、谷川流によるライトノベル。
総監督は、石原立也。
監督は、武本康弘。

【あらすじ】

キョン(本名不明)は、ごく普通の県立北高に通う男子高校生であるが、
入学して以来、同じクラスで後ろの席の奇矯な振る舞いが目立つ女子高生、
涼宮ハルヒに振り回される形で、常識的にはありえない数々の体験をしていた。

涼宮ハルヒは願望を無意識に現実化して世界を作り変えてしまう超常的な能力を持つ一方で、
ハルヒのストレスが蓄積することで世界崩壊の危機になってしまうという、
まさに、涼宮ハルヒが世界の中心であった。

そんなハルヒの監視役として、3つの組織からそれぞれ派遣されて、
北高に生徒として潜り込んでいる、長門有希(宇宙人)、朝比奈みくる(未来人)、古泉一樹(超能力者)。
彼女たちはハルヒの現状維持と無用なリスクの回避を基本として、
キョンには協力を求めては自らの正体を明かす一方で、
世界改変能力を自覚させてはならないとの理由があって、ハルヒには彼女らの事実を伏せていた。
キョンを含めた4人はSOS団(世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団)のメンバーとして、
退屈な日常を面白おかしい日常に変えてしまおうという、
SOS団の創立者で団長であるハルヒの思いつきにつきあって行動していた。

物語は12月16日の冷え切った朝から始まる。
放課後、文芸部の部室でいつもと変わらないSOS団5人の集まり。
クリスマスを控えては、当日のクリパの開催を決めては一人ではしゃぐハルヒ。
役目があるとはいえ付き合いの良い団員たち。溜息をついてはヤレヤレとハルヒに接するキョン。
それは、いつもどおりのSOS団の日常であった。
翌17日も授業が終わってからの部室に集まって準備やらなにやらをやって帰宅。

そして、事件は18日に起こった。昨日までは何もなかったはずなのに学校で蔓延している風邪。
キョンの後ろのハルヒの席も欠席。ハルヒも風邪で休みか?と思ったキョンであったが、
その席の持ち主は、かつて自分を殺そうとして長門有希に消滅させられたはずの朝倉涼子であった。
表向きは転校したことになっているはずの朝倉にはそんな事実はなく、
キョンと周りの認識が全く噛み合わない。
加えて、強烈過ぎる性格で忘れようのないハルヒを誰もが知らないというクラスメイトの反応。
自分が知らない世界に置き去りにされていった感覚にキョンは酷く狼狽するのだった。

【感想】

『ビューティフル・ドリーマー』に多少は影響を受けているかな?と思ってしまったシナリオ。

元々がTV版ハルヒへの満足度が低い自分としては、
いつもと変わらないプロローグ部分にも作画が良くなった以外に感じること無し。

それが消失世界に移行したことで、雰囲気が一変して、
周りの登場人物から見れば錯乱しているに等しく、いつもとは異なる獰猛なキョンの姿に、
小理屈ったらしい長台詞で傍観者を気取ったヤレヤレモノローグ主人公ではなくて、
不安や苛立ちが隠せない感情の生き物としての素が見られて、
キョンに感情移入しやすくなりましたね。

『キョンにとってはハルヒとは何であったのか?』
面倒くさいハルヒにうんざりさせられてばかりの日常が如何にキョンに大切なものであったのか?
を自覚するようになる。それは視聴者におなじみの本質が変化してないハルヒとの再会シーンと、
その後のやり取りで共感性を呼び、ハルヒのハルヒらしさに救いを感じるようになるという、
キョンの心理を視聴者がトレースできるようになる見事な作りです。

原作でもキョンのターニングポイントにあたる重要なエピソードらしく、
キョン自身が自分自身と向き合い、これまで一貫して受け身であったのが精神的に変化する過程。
それは、まさしくキョンがこのエピソードの主人公であったということですよね。

いっぽうで長門有希が、このエピソードのキーパーソンではありますが、
TV版シリーズが『消失』の展開の伏線になっており、批判を浴びた例の『エンドレスエイト』すら、
『消失』の前提として必要な演出であったと理解できるようになりますね。

京都アニメーションの褒められる部分に日常芝居が常套句ではありますが、
仮に2006年のTV版と同じ演出では、あまり心に響かなかったと思います。

言語によるコミュニケーションは必ずしも伝えたいことを全部伝えられてるわけでもなく、
また、言葉が必ずしも真実とは限らないのを考えてみると、

沈黙で間を作り、目と目で感情をキャッチボールするがごとく、
例えばキョンと消失長門の間に存在する空気感を始めとして、そういった作画のお芝居の重視。
消失長門の可愛さが際立っている本作品ですが、自分としてはキョンの表現の変化が一番重要に見えます。

1期目で得た人気を無意味に持ち上げることなく、より良いものを作ろうと技術を磨き上げてきた、
それは単に絵として綺麗か?のみにとどまることなく、
京アニが動画屋として目指してきた、“作画の動きでキャラに存在感を与える”
を考えながら鑑賞すると、その細やかさに目をみはるものがある映画であると思います。

言葉が過剰気味であるキョンにきちんと作画でお芝居させたこと、そこが一番嬉しくもありました。

キャラを表現するのは作画と演出である。
そこから言外の感情の流れを読み取る能力が視聴者に必要とされる京アニの作風の確立。
発表時期が重なる『けいおん!』と並んで、
後の、『氷菓』『響け!ユーフォニアム』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
などの数々の後年の作品に影響を与えた映画作品でありますよね。

木上益治さんがレイアウトを監修して一原画マンとしても参加し、
武本監督や石立太一さん、山田尚子さん、内海さん(『Free!』監督)、高雄さん(『デレマス』監督)など、
数々の人材も一緒に原画スタッフとして参加して作り上げた、徹底した現場主義と学習と研鑽の成果物。

それは、この作品に関わった人たちの財産として後年の作品にも繋がっているはずです。
この彼ら彼女らプロフェッショナルの集団がアニメ制作で学び教えたことの一つ一つを、
絶やすことなく次の世代に繋いで欲しい。この映画作品を見ながら思うことがしきりでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 425
サンキュー:

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涼宮ハルヒの消失のストーリー・あらすじ

クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられるキョン。彼が過ごしていたそんな日常は、ある日突然終わりを告げる。クラスメートと話が合わない。教室の様子が昨日までと明らかに違う。なにより、後ろの席にハルヒがいない。それどころか、その席に座っていたのはキョンを殺そうとして長門に消滅させられた朝倉だった。キョンは他のSOS団員を探しに教室を飛び出したが…。(アニメ映画『涼宮ハルヒの消失』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2010年2月6日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
www.kyotoanimation.co.jp/haruhi/movie/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%BC%E5%AE%AE%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%92%E3%81%AE%...
主題歌
≪ED≫茅原実里『優しい忘却』

声優・キャラクター

平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔、桑谷夏子、松岡由貴、白石稔、松元惠、あおきさやか

スタッフ

原作・脚本協力:谷川流、原作イラストキャラクター原案:いとうのいぢ、 総監督:石原立也、監督:武本康弘、企画:安田猛/嵐智史/八田陽子/酒匂暢彦/井上俊次、脚本:志茂文彦、キャラクターデザイン超総作画監督:池田晶子、総作画監督:西屋太志、美術監督:田村せいき、撮影監督:中上竜太、設定:高橋博行、色彩設計:石田奈央美、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音響効果:森川永子、録音:矢野さとし、録音助手:砂庭舞、音響制作担当:杉山好美、録音スタジオ:Studio2010:、音響制作:楽音舎、音楽:神前暁/高田龍一、音楽制作協力:monaca、音楽プロデューサー:斎藤滋、音楽制作:ランティス、制作プロデューサー:大橋永晴、アシスタントプロデューサー:山口真由美、プロデューサー:伊藤敦/八田英明

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