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「ヴィンランド・サガ SEASON2(TVアニメ動画)」

総合得点
73.8
感想・評価
224
棚に入れた
518
ランキング
976
★★★★☆ 3.9 (224)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ヴィンランド・サガ SEASON2の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この世の地獄か地獄がこの世か

『ヴィンランド・サガ』(VINLAND SAGA)は、幸村誠による日本の漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2005年4月から連載が始まったが、週刊連載に幸村の執筆が追いつかず、同年10月に同誌での連載を終了、同年12月より『月刊アフタヌーン』(講談社)にて月刊ペースの連載を再開。
11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた時代漫画である。タイトルのヴィンランドは北アメリカ大陸にあったとされるヴァイキングの入植地のひとつで、主人公のトルフィンは11世紀に実在したと言われるアイスランド商人ソルフィン・ソルザルソンをモデルにしている。
2018年3月にツインエンジン企画によるアニメ化が発表され、SEASON1が2019年7月から12月までNHK総合にて2クールで放送された。ナレーションは松田健一郎。初回は75分スペシャルとして第1話から第3話が連続一挙放送された。
SEASON2は2023年1月から6月までTOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)

正直困ってしまう作品。こんなホンモノを見せられてしまうと今後なろうファンタジーなんてアホらしくって見れなくなっちゃいそうで。

wikipediaの引用文にもある通り、本作は史実を元にしたフィクションというやつです。トルフィンが実在の人物をモデルにしたキャラとは知りませんでしたが、クヌート1世なんかはガチの実在の人物です。もっともおそらくは名前だけで人となり等は完全オリジナルでしょうが、まあ戦国武将が女体化しがちな昨今を思えば充分史実に準じてると言えるでしょうw
いずれにしろファンタジー要素は希薄(後述するがゼロではない)なので、戦場は100%男の仕事場です。なのでおっぱいぷるぷるパンツちらちらの美少女剣士が活躍することはありません(強い女はフィジカルからして強いです。例・トルフィンの姉ユルヴァ)。戦場と化せば女は99%ただの食い物です。犯されるか売られるか、犯されてから売られるか、殺されるか、犯されてから殺されるのどれかしかありません。もっとも男も事情は大して変わらないかむしろさらに悲惨な目に合います。子供相手であっても容赦ありません。

これもwikipediaにあるように本作の一期は地上波ではNHKで放送されていたようです。正直一期の内容はNHKにあるまじきというか、よくこんなもん放送しようと思ったなと思うぐらいの残虐表現満載で、進撃の巨人が行けたからこれも行けるんじゃね?ぐらいの軽いノリで選んだんじゃないのと邪推してしまうほどでした。案の定というべきか、当2期は放送局が変わりました。さもありなんと思いながら本作を視聴してみると、なるほどNHKが本当にやりたかったのはこの二期以降だったんだろうなと感じます。それぐらい濃厚な人間ドラマが繰り広げられていました。

残虐表現というのは使いどころが分かりやすい面があって、例えばなろう系なんかだと悪い奴は虐殺されるためだけに悪い事をしてる面が非常に強いと感じています。また、少年少女の冒険譚として名高い作品なんかでも年端も行かない彼等が絶望渦巻く世界にもへこたれずに頑張ってますよ~と言わんばかりの舞台装置に見せかけて自身の嗜虐性癖を正当化させてるだけなんじゃねと思わされる作品なんかもあります。

ぶっちゃけ本作に関しても当初はそういう(エロ)グロをやりたいだけと思ってました。自分はエロはともかくグロは苦手なので基本こういうのは観ないようにしてるんですが、本作のグロって何というかとてもカラッカラなんですよね。先述したような性癖的なものがほとんど感じられない、どちらかというと合理的に淡々と人間の本性に基づいた悲劇や絶望を描いているようなそういう印象を受けました。なのでグロいのに二期もちゃんと観たわけなんですが、今期も概ね同じ感想です。

例外的にはケティルの息子オルマルぐらいでしょうか。彼は完全にピエロを演じさせられてましたが、それもラストへの綺麗な伏線でした。もっとも彼の境地は当時の価値観には即さない現代的なものなのでしょうが、逆に言えば現代にもよくいるワルぶりたい男に対する現代的な一つのアンサーにもなっているのかもしれません。

本作は基本的にはケティル農場に新しくやってきた奴隷でノルド系イングランド人のエイナルとの女奴隷のアルネイズの関係性を軸に展開していきます。冒頭のエイナルのエピソードは正直少しわかりづらく、てっきり昔襲われたという回想シーンに入ったと思ったら普通にまた襲われていたという……ほんと絶望しかありません。とはいえまあ、母親に見事なまでに矢があたったりだとか、まだまだ逃げられるチャンスがあったのに呆然としていたせいで妹まで失うという流れ自体は正直ちょっとどうかなと思う面はあったものの、あれはあくまでエイナルの悲劇の演出として捉えるようにしています。地獄は一度では終わらないわけです。

そんなエイナルと一期ラストで呆然自失と化したトルフィンが出会い、ケティル農場で奴隷として暮らす日々の中で人として成長していくのが今期の舞台。おそらく奴隷としては破格に近い待遇を与えられてるところから見て、案外トルフィンはクヌートの恩情で比較的温和なところに売ってもらえたのかもしれません。

本作のハイライトはやはりアルネイズでしょう。声優の佐古真弓さんの泣き演技は本当になんかこう、クるものがありました。ほんと、どうにもならない悲劇の連続です。そして最後には「何故生きなくてはならないの?」の言葉を残し逝去。トルフィンが「生きていて良い事なんて一つもなかった」と言いながらも立ち直ることが出来たのは、彼には支えてくれる者がいたというだけでなく単純に強力な戦闘力を持っていたからという面も大きいでしょう。彼は殴られまくってもピンピンしてますが、女性であるアルネイズは逆上したケティルから折檻を受けたらあっけなく死亡。何というか、ほんと女性に優しくない作品です。とはいえ、人権のない時代なんてこんなもんだったんでしょうね。現代では陰キャであっても彼女をもてる時代ですが、昭和の頃なんてヤンキー以外は彼女持ってたら狩られたみたいですしw腕力か権力がある男以外は女を守れないんですよね。アルネイズは、ケティルの情婦としての側面もあったから優遇されていましたが、元夫であるガルザルを選んだ時点でその庇護を捨ててしまったわけです。結果お腹の中の子も含め全てを失うという絶望、さらにクヌートと一戦交える選択をする遠因となる地獄。ほんと救いがありません。

構成的に見れば、色々突っ込みどころの多い作品なんだろうなと思います。冒頭のエイナルの件もそうですが、アルネイズのすぐ近くにガルザルがいてちゃんと出会うとか、アルネイズのくだりをやるために長年トルフィンを捜索していたレイフの感動の再会シーンが丸々カットとか目を疑いました。
また、終盤でクヌートが「神と戦う」的な趣旨のことを言ってトルフィンを驚かせましたが、この辺も何と言うか現代日本の創作ものでこすられ過ぎた展開で正直食傷気味というのもあります。作者としてはあえてこの時代の人間に言わせることに意味があると考えたのかもしれませんが、その割には先述したようにオルマルの人間的成長も現代的で明らかに現代人(読者)を意識したものとなっており、何というか少しチグハグな印象を受けました。(現代日本人で神に対抗するという宣言に驚く人っている?)

更に言うと、本当に当時の剣で人の体をそう簡単に切断できるのかという疑問もあります。この辺は詳しい方は考察されてるのでしょうが、ぼっきり折れることはあってもあれはちょっと難しいんじゃないかなと正直思います。
最初の方でファンタジー要素は希薄と書きましたが、全く無いわけではなくスピリチュアル的な面はむしろ強いと言えます。クヌートのもとには先王の幽霊が現れますし、トルフィンは地獄でアシェラッドと再会します。またアルネイズに至っては夢で自分のお腹の子が死んだことを知ったりと、ちょっと現実世界とリンクさせすぎのきらいはあると思いますが、それでも素晴らしい作品であることに違いはないと思います。

投稿 : 2024/01/14
閲覧 : 96
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15

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

えーと次はお使い編だっけ?<60>

農場編の終わりまで。
ラストあたりにアニメ独自の演出が追加されてましたね。
感想書くの忘れててだいたい消し飛んでるんだけど、次の期に期待ということで。

ヴァガボンドも農業やってたしー<57>
1話視聴
原作は現在第三部あたりをやってて、アニメは第二部の始まりという位置。
トルフィンが失恋して雨に濡れて歩くアタイみたいなモードなので、結末まで知ってると描写の楽しみが主になるのねん。
その描写は、遠景だと黄金色の小麦畑の間に緑の土地が挟まってるのは三圃制かな、と、よく考証されとりますなぁ。

ところでNHK放映じゃなくなったのは何故だろう。

投稿 : 2024/01/02
閲覧 : 166
サンキュー:

2

ペガサス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何処でもない何処かへ

「憎悪と闘争、死と破壊、絶望と後悔、悲しみと再生の歴史は、聞く者を絶句させた。」

顔のアップを多用して表情を克明に描くことで、生々しくリアルな人間像を表現する。
奴隷として売られた農園にて、森林を開墾して小麦が実るまでを10話かけて丹念に描き上げていく。
アニメというより、ドキュメンタリーを観ているかのようである。

「もう、すべて分かっただろう。」

地獄に生きながらも、希望を持つことを諦めなかった男たちの物語。
それは子が父を理解する物語であり、その最後の言葉は子の成長の物語に終止符を打つものとなった。
大人になった主人公は新天地を目指す。

投稿 : 2023/12/02
閲覧 : 53
サンキュー:

1

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

争いから見つけ出せること

ヴァイキング一味の頭アシェラッドに父親を殺され復讐の機会を伺い続け、10年ヴァイキングの斥候として戦場を駆け回り、略奪 侵略に加担してきたトルフィン。だがアシェラッドは自身が殺す事なく死んでしまう。ただ復讐だけを考えて戦場を駆け巡った10年の年月は重く、何を糧として生きていけば良いのか。廃人となり何も考えられずに奴隷として過ごす日々、しかし新しく入ってきたエイナルを通じて、今生きる事の意味、そして父やアシェラッドの影だけを追っていた頃からの脱却を図り新しい生き方を目指す主人公の物語

戦い、戦争一辺倒だった少年トルフィンから打って変わり、今期は奴隷に堕ち、廃人となって何も考えずに暮らしていく中で、新しく入ってきたエイナルという戦争で故郷や家族を失った過去を持ち憎しみを持つキャラクターの登場から、未だ苦しめられている過去の戦争 殺しの記憶にエイナルという被害者を通して向き合い、「生きている意味があるのか」という思いしか浮かばないトルフィンから、新しく生きていかなければならない意味を見出し、生きてどう精算していくのかを前半たっぷりと描いていった

しかしその個人の思いとは裏腹に、未だ戦争 略奪 支配は続いている世界。そしてその魔の手が農場 周りの人に迫っていた。「戦士」になりたかったオルマルは自身の実力、そして戦いの世界の現実を知らずに、それを策略の一端として使われてしまう。そうして北海帝国の侵略を受けることとなった農場は一部を除いて臨戦ムード。しかし実践経験も無く平和な農場で自由に暮らしていた一応の傭兵と、戦地を経験した精鋭部隊の差は歴然で、その当主でさえ嘘の箔で繕った信頼や敬意も本物の実力者を前に崩れ去ってしまう。そして蹂躙され漂う敗走ムード。その戦場、そして敗者 負傷者を目の当たりにして原因であるオルマルも戦場を知り、「戦士」とは何かを自身で理解することになる
この、同じような“戦と戦士“の相関はこの作品の重要な要素であり、描かれる戦争も全てはこの理解のためでありながら、作業的ではなくてドラマチックに仕上げてエンタメとしても面白いのがこの作品

作品通してのの重要な文脈としてはこれくらいで、次は2期トルフィンについて起きた出来事から色々と
トルフィンにとって農場で出会った重要な2人 エイナルとアルネイズ
一人は今までから今後を生きていく為に。もう一人はその思いを更に強固にしていく為に。大雑把に言えばこれだと思うが、エイナルについては前述したのでアルネイズさんについて。境遇はエイナルと同じく被害者であるが、その被害者としての境遇が今でも続き、ガルザルという夫の登場から領主との関係に至るまで、自身が思っていたことと全く逆の境遇に無理やり遭わされ続ける連鎖。結局最期も戦争の音が聞こえる中で亡くなっていくこの見せ方。これは最後の最後まで逃れられなかった一生の被害者として描き切られ、それを見たトルフィンがどう受け取りそしてどう行動していくのかがさらに強固なものとなっていったキャラだった

農場編は一期からの戦争 殺しを経験しその上で改めて父親の言っていた「本当の戦士」の意味を理解する為に、様々な境遇のキャラ、そしてまた近くで起きる戦争と殺し、その上でトルフィンが解釈して持った理解を作劇でどう見せてくるかという作品のテーマに迫る重要な一編として、描かれるテーマだけではなく物語としてしっかり楽しめたし、圧巻と言わざるを得ない見せ方に更にこの作品の凄さを実感した

witより引き継いでスタッフはほぼ変わっていないが、多すぎる作品の制作に取り掛かっている会社の中で単話毎にアニメーターは変わっているけれど、農場の美術はもちろん、しっかりした線での軍勢の迫力のある動きは去ることながら、心情が重要な部分では繊細な絵でと、安定したクオリティで連続2クール走り抜けて本当にお疲れ様でした

一先ずアニメで『ヴィンランド・サガ』を視聴しているのはここまで
ヴァイキング譚として、そこで描かれるその中での真に気付くべき信念や美学。それをテーマとして見せてくる作品は多々あるが、この作品はそれを真摯に真正面ながらそこに至るまでを丁寧にそして重厚に見せてくる。そんな作品を自分自身で解釈していく事はとても面白い。アニメ視聴の妙の真髄を体感できた

{netabare}やっと書けたと一言。こういう作品の感想を記す時は自分のストーリーの理解に主眼が置かれがちで、アニメの感想というよりは作品自体になっているのは自分でもどうかと思うけれど、まぁ言っても自分がそうしたいと思う作品にたまにこんな書き口で書いているだけで、広い目で見れば自分のアニメ視聴の為の重要な要素にはなっていると思うので、こんな感じの書き方の枠としてで {/netabare}

投稿 : 2023/11/22
閲覧 : 88
サンキュー:

8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

獣の業 抗う魂たち その意志が暗雲を誘う 遺された灯で罪を怒りを照らし出せ

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。

完走して振り返って思う事…
壮大な物語だと思いましたし、しっかりトルフィンが奮闘する今後への布石を実感することができました。
だから、てっきりこれで物語は完結したとばかり思っていました。

ですが、レビューを書くためにwikiをチラ見したところ、原作は絶賛連載中だったみたいですね^^;
私は大きな思い違いをしていたようです<m(__)m>


新たな千年紀を迎えたデンマーク・ユトランド半島南部。

仇敵・アシェラッド亡き後、
生きる目的を失ったトルフィンは、
「奴隷」として地主・ケティルに買われ、
彼が所有する農場で開墾作業に従事していた。

そこで、同じく奴隷の身分へと堕ちた青年・エイナルとの出会いをきっかけに自らが犯した罪と向き合い、
生きる意味を見出していく。

一方、イングランド王に即位したクヌートは
「楽土」の建設に向けて、
さらなる版図の拡大を目論んでいた。

これは“本当の戦士の物語(サガ)”。

プロローグのその先にある
“償いと救済の物語(サガ)”。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第1話を見始めた瞬間、全く別の作品を視聴しているのかと思いました。
トルフィンと言えば、物心ついたころから自分の居場所は戦場で、数えきれない程の敵を切り刻んできたという印象しかありませんでしたので…

ギラギラした目つき…一度見たら絶対忘れることの無い獣の目…
それが第1期で感じたトルフィンのイメージだったのですが、第2期でお目見えした時には、身体から生気が半分抜けているのでは…と思えるぐらい、覇気がありませんでした。

しかも、奴隷にまで身を落とし、農場で開墾作業に従事しているなんて…
これまでのトルフィンをとは立ち位置が真逆…
そりゃ、視聴者だってビックリしますよ^^;
こうして第2期は農場での奴隷生活から物語が始まります。

でも、視聴を進めるうちに、色々と分かってきたような気がします。
人殺しだけが生き方じゃない…
伐採、伐根と土地を耕し畑にすることの大変さは、実際に身体を動かさないと刻み込めはしないと思います。

トルフィンは、これまで自分のためだけに生きてきました。
でも、第2期でのトルフィンは自分と自分以外のために生きようとします。
トルフィンが生きることに前向きになれたのは決して簡単なことではありませんでした。

どれだけ自分の危機が迫っても抵抗一つ…身体ピクリとも動くことはありません。
長年戦場で生きてきた経験がそうさせるのか…死にたいから動かなかったかは分かりません。
ですが、自分より先に動いて手を差し伸べてくれる人が居る…
同じ目標を分かち合える…
これが再び生に執着できた理由だと思います。

生きて償う…
具体的な方法が決まっている訳ではありませんし、そもそも償いが必要な方って、実際にそうはいないと思います。
だから償い方を知っているひとだってそうはいません。
日々を一生懸命生きて、暴力を止める…
そう結論付けたトルフィンに、もう幼少期の面影はありません。

ですが、戦乱の世で自分たちだけが巻き込まれずに済むなんて都合の良い話はありません。
大きな濁流に飲まれ…結局たくさんの血と涙を流す結果となりました。
でも、トルフィンは最後まで自分を貫き通しました。
けっして大袈裟なことでは無く、人々の記憶の中で生き続けるモノでは無かったと思います。
だけど、心に響いた人だってゼロじゃありませんでした。
これがトルフィンの闘いだ…というのは知らしめるには十分だったと思っています。

そして家族の大切さを改めて感じさせて貰いました。
住んでいる場所は違えど、血が引き合っているのを実感する展開だったと思います。
こんなに大団円だったのにも関わらず、原作は終わっていないのですから、どれだけ原作は壮大な物語なんでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Anonymouzさんによる「River」と、Survive Said The Prophetさんによる「Paradox」
エンディングテーマは、LMYKさんによる「Without Loveと、haju:harmonicsさんによる「Ember」

2クール全24話の物語でした。
視聴に思いのほか時間が掛かってしまいましたが、完走して良かったと思える作品でした。
こういう骨太の作品は見応えがありますね。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2023/10/29
閲覧 : 119
サンキュー:

14

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人の残酷さ本性を暴いた作品

サッカーの起源って知ってる?
アーサー王の時代に殺した敵兵の首をボールにして蹴って遊んでたのが起源
臆病な人の殺すことの躊躇いを完全に無くす意味もあったらしい。

んでそっからもサッカーは暴力だけじゃなくプレイ中に殺しを含めて何でもアリなルールで何十年に渡り続いて
規制を促すも若い連中を中心に暫く続いたらしい。

ちなみに落ち武者って十中八九殺されてるけど、殺したのは農民と穢多、非人。
殺すとお金出るし、それこそ楽しんで殺したらしいよ。

結局人間なんて〝善意の皮〟を被った獣と変わらない。
いや楽しみの為に殺すからそれ以下だな。


要するに何が言いたいかと言うと、バイキングの時代にトルフィンみたいな善人がいる訳ないってことだな。


それはそれとして今期は農業編だった訳だけど、個々の心情とか葛藤とか描かれ方が丁寧でいてリアルだから
飽きずに楽しめたね。

投稿 : 2023/10/06
閲覧 : 75
サンキュー:

3

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

間延び感多めではあるが

1期に引き続き全体的に安定はしてたけど、1期で展開したトルフィンの仇討ち物語が決着した後の流れとしては少しインパクト不足というか、話のスケールダウン感は否めませんでした。2クールかけてやる内容ではないと思います。

実際ストーリー展開の遅さであったり、やや不自然さを感じるほど台詞や芝居の「タメ」とか「間」が長かったりするのがだいぶ気になったかも。

とは言え全体として、物語の筋が迷走するようなところはなく、主人公が一旦「虚無」に陥ってから様々な人との出会いを経て新たな目標を見出すまでの物語が丁寧に描き出されていることはしっかり伝わってきます。

人間社会におけるいわゆる理想主義と現実主義の間での葛藤をこれでもかとえぐり出すかのような描写はこの作品の大きな持ち味のひとつでしょうね。

特に終盤でみたトルフィンとクヌート王の再会シーンは見応えがありました。二人の間にある種対等な友のような関係性が健在だということが明らかになるとともに、プロセスは違えど、理想とするところは共有しているのだというのが示されたのは感慨深かったです。

第3期があればぜひ観たいと思います。

投稿 : 2023/09/18
閲覧 : 74
サンキュー:

3

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

逃げることは正しい

一期と比べると、前半の農場での奴隷暮らしは、物語が動かず単調。一期のラストからかなりギャップがあるので、トルフィンの人格再構成のため、かなり時間を使った。実際にはトルフィンのようなトラウマから立ち直れた少年兵はいないだろうが。

後半10話からは物語が動き、一期から続く本当の戦士とは何かというテーマの解答になっている。アルネイズさんの演技も舞台劇のように求心力があった。ラスト三話の夕暮れから星空の下、王とのかけあいは屈指の名シーンで何回見ても惹かれる。

絵の力もあり、我を忘れた。が、二次元からはなれ現実に戻ると、だまされたように感じる。腑に落ちない。

なぜ生きなければならないのかという問いのために、戦争と奴隷のない国造りもかなりポジティブに扱われている。旧世界で生きづらかった人達には救いだろう。

ただ逃げたきった先のヴィンランドにも先住民族はいるはずだ。それをどう回収してくれるのかで、評価は決まると思う。

投稿 : 2023/08/31
閲覧 : 106
サンキュー:

10

さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

歴史物の大作、シリアスが苦手じゃなければ大人は楽しめる

久しぶりに続きが気になって朝まで観てしまいました
2日間で1期、2期ぶっ続けで観入ってしまった

作画、演技、演出、脚本、構成、どれをとってもトップクラス
素晴らしすぎます

泣きすぎて眠れず笑
Netflixでずっとおすすめ流れてきてましたが海賊、親子がテーマの歴史物かー、、なんか浅そうだし脳死で観るのも重そうだなーとずっとシカトしてた自分がアホらしい

MAPPAすげーです。有難うございます。

中身は他の方々も熱く語られてますし、書き出したらとんでもない文字数になりそうなので私はシンプルに。
今の現状に不満がある人たち、辛いことが多い人たちに"今"の"有り難さ"に気付きを与えてくれる作品です
隣の芝生が青々と見えている方々に実は今ある現状が如何に幸せであるかずーっと思い知らせてくれます
そんな少しでも今の人生に、足りないなぁと思ってる方々には是非観てほしい作品です。私が該当者だったのでw
今の資本主義で格差のある現状にも通ずる部分も多く感じました

怒りや憎しみ、悔しさは強い原動力になりますが、それらが消失してしまった後の無気力な感じ、
たくさんの経験をして色々な角度から物が見えるようになって他人の痛みや苦しさを知ったからこそ他人に優しくなれるところなど、主人公の心情や成長が丁寧に描かれています
共感できる部分も多かったですね、、

こんな評価点の低さに惑わされないでマジで面白いから時間に余裕を持って観てみてみてね

投稿 : 2023/08/21
閲覧 : 94
サンキュー:

9

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は途中まで既読だが、本作の範囲は未読。

 前作は主役であるトルフィンが父の仇であるアシェラッドと行動を共にすることで、広範囲な
作品舞台になっていたのに対して、本作は大半がトルフィンが奴隷として働くケティルの農場と
いう限定された舞台で、逆に様々なキャラがそこに集うというグランドホテル形式の作品。
 特に中盤までトルフィンが抜け殻のような状態になっていることもあって、この農場で
出会ったエイナルの方が主役といった趣き。
 この農場に集ったキャラ達が様々な生き方、考え方、死生感などを見せてくれ、それに伴って
考えさせられることも多々。
 前作に較べてアクション的な要素は弱くなったために地味なきらいがあるが、人間ドラマと
してはかなり見応えのあるものになっている。

 中盤以降はトルフィンの信条とやるべきことが明確になり、以後は主人公としての面目躍如と
いう感じ。
 これが以後のトルフィンの行動の指針となるのなら、1期も含めたここまでは長かった
プロローグであるとも言えそう。
 トルフィンの不殺に関しては、その後の行動を見るに、現代の一部の平和主義の人のような
完全な非暴力というのとは違うみたい。

2023/08/20

投稿 : 2023/08/20
閲覧 : 81
サンキュー:

2

yingyunyi さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:----

优秀

非常优秀的 很值得一看
ソフトウェア翻訳
素晴らしい作品は見る価値があります

投稿 : 2023/08/11
閲覧 : 92
サンキュー:

1

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お前に敵などいない。誰にも敵などいないんだ。

トルフィン少年が奴隷落ちして、略奪者から生産者にジョブチェンジする話。アジサシ編までやると思ってたのに奴隷編で終わった。
戦場から農村に活動の場が変わり、作画が動きの美しさから美術の美しさに代わる。ストーリー展開も1期にくらべ2期は緩やかにトルフィンの心の成長を魅せていく。
製作が変わったからなのか、この奴隷編はテンポが1期に比べ緩やかになった所、奴隷編だけで終わっってしまったこと含め賛否分かれそう。
個人的には良くもなく悪くもなく、尺の配分を変えるなら後半の農場の戦いの尺を広げてほしかった。
トルフィンの棘が取れ、生きていく気力が戻っていく作画の流れは個人的に好き。

100点中78点

投稿 : 2023/08/04
閲覧 : 81
サンキュー:

2

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2クールもかけるようなものか?

正直同じようなことやってるなってシーンがチラホラ
終わり方自体は信念を貫いた感あって悪くはないんだけどね

テレビのデータ放送の番組内容で一度も出番のないトルケルの大塚明夫の名前がクレジットされてたのが不思議だった
一期であれほど活躍したトルケルがちらっと名前が出ただけでその後が全く描かれなかったの自体が不可思議なんだけどね

投稿 : 2023/07/31
閲覧 : 86
サンキュー:

1

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

クオリティが異常

10年以上前から漫画読んでます。
原作ファンの間では不人気な奴隷編ですが、全体的なクオリティが高くめちゃくちゃ面白かったです。製作陣の気合いを感じました。
3期があるかわかりませんが期待したいと思います。

投稿 : 2023/07/28
閲覧 : 93
サンキュー:

5

ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かすかな希望が見える

【総合評価☆☆☆】
 農業生産性の低かった中世北欧を舞台に、貧しさから脱する手段が簒奪しかない人々の悲惨な生を描いてきたアニメ『ヴィンランド・サガ』は、第2期に入ってかすかな光が見えてくる(制作会社は、第1期のWIT STUDIOからMAPPAに変更)。
 第1期は、残虐な戦闘シーンばかりで見るのがつらい前半、人間の欲望と神の沈黙に目を向け深遠だが救いのない後半のいずれも、ひたすら暗い話が続いた。しかし、この第2期では、奴隷の身に落ちた二人の男が、残虐非道な出来事の狭間に希望のかけらを見いだすまでが語られる。平和を維持し実直に開墾を続ければ、豊かとは言えないまでも、困窮のどん底から這い出せるかもしれないという希望である。
 第2期には、第1期になかった見所が2つある。一つは、美しい女奴隷の悲痛な、しかし心を揺さぶられる物語で、ほとんどメインストーリーと言えるほどの厚みを持つ。もう一つは、以前とは打って変わって肝の据わったクヌートの姿。出番こそ少ないが、私にとって第2期で最も忘れがたい。
 物語が進むにつれて、暴力の愚かしさと空しさを語るエピソードが増える。挑発に乗せられた挙げ句、多くの仲間を死なせてしまった男は、涙で顔をグチャグチャにしながら、「俺にはだまって笑われる勇気がなかった」と呻く。特に感銘深いのが、{netabare}トルフィンとクヌートが対峙するシーン(第22-23話)。「(襲撃した)農場から手を引いてくれ」と迫るトルフィンに、「余こそは帝王」と切り返すクヌートは、「余の力は人智を越え、不可能を可能にする。見よ(と荒波寄せる海岸に向けて手を伸ばし)余の力であの波を鎮めて見せよう」と豪語する。これに続くシークエンスは、息を呑む圧倒的な迫力だ。アニメ芸術の真骨頂である。{/netabare}
 前半はやや単調で退屈するかもしれないが、これは、終盤を盛り上げるためのお膳立てだと思った方が良い。

投稿 : 2023/07/22
閲覧 : 80
サンキュー:

5

ネタバレ

をぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

楽園なんて無い

平和な農場で奴隷として働くトルフィンだったが、争いはこの場所にも迫る・・・。

総じて高いクオリティを誇っていて文句なし。

悪意を持って問答無用で襲いかかってくる相手にも最初の手段を選べるのだろうか。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 62
サンキュー:

4

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

圧倒的成長

原作は読んでいない。内容とは関係がないが、この作品の作者とプラネテスの作者が同じということにいまさら気づいた

{netabare}1期は、ストーリーは面白かったが、トルフィンにキャラとしての魅力を全く感じず、トルフィンの行動にイライラすることが多かった。

しかしこのSEAZON2では、トルフィンが大きく成長した。このトルフィンの成長を描くために、1期のトルフィンの行動があったのだろう。トルフィンが、自分に敵はいないという父トールズと同じ考えにいたった場面は感動もの。トルフィンが自分の理想を実現するためにこれからどんなことを成すのか、すごく気になる

ちょっと気になった点として、16話でのアルネイズは、セリフが非常に聴き取りづらくて、何を言っているのかわからなかった。瀕死の状態で発した言葉だからそういう演技になったということはわかるのだが、それにしても、わからないのでは意味がないと思う{/netabare}

この作品は、コメントなしで1点の低評価をつけたレビューと、同じくコメントなしで5点の高評価をつけたレビューが大量に投稿されていて、レビューバトルが行われているっぽい。おそらく同一人物による複数投稿だろう。その結果、低評価レビューが高評価レビューよりたくさん投稿されて、この作品の点数が不当に低くなっている

本編を見て、争うことのくだらなさを見せつけられたあとに、レビュー欄ではるかに低次元なレベルでの争うことのくだらなさを見せつけられるとは思わなかった

投稿 : 2023/07/15
閲覧 : 75
サンキュー:

7

Jet Osuga さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

色んな意味で驚いた!

原作漫画は読んでませんが、よくこんなストーリーの企画が通ったもんだ!
1期があったおかげかもしれませんが、アニメ化した事に頭が下がります。
評価は二分すると思いますが個人的には最高です!

投稿 : 2023/07/13
閲覧 : 91
サンキュー:

5

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『戦って男になれ、今日がその日だ』

父の仇を打つ前作に比べてスピードはゆっくりで、結構雰囲気の違う感じ

奴隷となり見た目も物語も地味な感じ

でも1期見たからこそ伝わるストーリーの良さ。

ドールズに近づくトルフィンの成長ゎ見逃せないし、作画、op.ed、キャラも文句なしでした

好き嫌いゎあるかもだけど、私ゎね好き

ラスト、これからも楽しくなる予感しかしない作品

投稿 : 2023/07/07
閲覧 : 75
サンキュー:

4

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

逃走論

アニメーション制作:MAPPA 、
監督:籔田修平、シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン・総作画監督:阿比留隆彦
音楽:やまだ豊、
原作:幸村誠(講談社『アフタヌーン』連載)

どうして幸村誠は、こんな題材を選択したのだろう。
連載が始まったことを知ったとき少し落胆した。
作者の前作『プラネテス』は、連載時と単行本化されてからも
何度も読み返したほどのお気に入り。
『宇宙兄弟』よりも先に発表していた画期的な宇宙漫画。
宇宙という広大な世界を描きつつ、
その憧れの結実として「愛」に収斂させる。
お話としては当然のようでありながら、
行き着くまでの主人公たちの真っ直ぐな想いや苦悩、
導き出された選択を鮮やかに描き出した傑作だった。

作者の次回作をとても期待して待っていたのだが、
ヴァイキングの話と知って手に取るのをやめてしまった。
ゲルマン民族の大移動に端を発し、海へと向かったヴァイキング。
それは、まさに長く長く続く殺戮の歴史。
私にとっては高校の選択科目において、
ほぼ選ぶ者もいなかったのに
ずっと好きで受験科目にまでした世界史。
きっかけがこのゲルマン民族の大移動だった。
そんな話を幸村誠が描くということで興味はあったが、
物語の根底に広がる血みどろの展開を目にしたくないという
気持ちのほうが先に立ってしまったのが、
これまで読まなかった大きな理由だった。

しかし、アニメ化されたことで観ないという選択肢は、
ほぼなかった。制作はWIT STUDIO(2期はMAPPA)で、
シリーズ構成・脚本は瀬古浩司。
いくら血なまぐさくても観るべき布陣だし、
面白くないという可能性はゼロに近いと思ったからだ。

ただ、想定していたとはいえ、物語の序盤から苛酷な話が続く。
シーズン1では、戦士トールズの子供であるトルフィンが
隠れて父親の船に乗ったことで悲劇が起こる。
{netabare}それがきっかけでヴァイキングと行動を共にすることになった
トルフィンだったが、仇であるアシェラッドが命を落とし、
生きる目的を失ってしまった挙句、
奴隷になるところで1期は終わった。{/netabare}
2期は、大農場の奴隷として、気の良い領主であるケティルの元で
同僚のエイナルとともに土地を整備し、畑を耕す仕事に
従事するところから始まる。

ケティルの側仕えをしているアルネイズ、
ケティル農場の用心棒である蛇、
ケティルの長男・トールギルと次男・オルマル。
そこに1期で行動をともにしていた
デンマーク王・クヌートが加わり、物語は大きなうねりを見せる。

キャラクター一人ひとりの心の変遷を深く描いている。
過去の経験からつながる現在の生き方、信条。
大切なものは何なのか。
それぞれが重い十字架を背負っている。
何が正しくて、何が間違っているのか。
ひと言では言い表せないほどの
苦悩や争いが綴られていく。

私はこの作品のクライマックスを観ていて、
浅田彰の著作『逃走論 スキゾキッズの冒険』を思い出した。
今でも、この本のことを鮮明に覚えているというのは、
やはり多くの人と同じように、私も自分の価値観を
ひっくり返させられるほどのショックを受けたからだろう。
「常識」が悉く疑わしく感じられるようになり、
本当の意味で自分自身のアタマで考えるようになった
きっかけの書籍だった。

この著書で浅田彰が意識していたのは、全共闘世代の問題、
そして連合赤軍事件についてだったという。
私は全共闘世代とは年が離れているので、
当時の連合赤軍事件のことはほとんど知らなかったのだが、
よく行く飲み屋の知り合いが、
若松孝二監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』という
映画の制作に深く関わっていたこともあり、
公開当時の2008年に映画を鑑賞し、
いろいろな資料を読む機会があった。
映画を観て、ひとつ感じたのが集団における空気感と
ある意味の真面目さだった。
最初は思想に深く入り込んでいなかった者たちが
次第に国を変えるという壮大な夢と
集団における規律に囚われて
何も見えなくなってしまう心理。
一線を超えた行動によって引き返せなくなってしまう
様子がとてもリアルに描かれていた。

あまりにも簡単にまとめてしまうと、
浅田彰は、そういうある種の真面目さから
身動きの取れない状況に陥ってしまう人々に向けて、
「逃げろ」と訴えた。
最近の風潮、たとえばいじめの例をひとつとっても、
それは当然のことのように思えるが、
終身雇用制が常識だった時代、さまざまな社会の常識と
されるものによって縛られていた、少なくとも私にとって、
その言葉は深く心に刺さったのだった。
行き先が決まっていなかったとしても
負の連鎖が続いていると感じたなら、
逃げて、逃げまくっても良いのだという提言だった。

そして、ヴィンランド・サガ2のクライマックスである。
トルフィンは、奴隷になった地においても
クヌートと対峙し、殺し合い、奪い合いの連鎖にまきこまれる。
クヌートは、元々、信仰心に篤い男だったが、
戦乱の世の中心に自身の身を置かざるを得なかったことから、
「神は何もしない」ことを悟り、
「神の条理に従っていては楽土を築けない」と考える。
神から捨てられたヴァイキングを救い、
「神と戦う」ことで、楽土建築を目指していた。
一方、トルフィンは盟友・エイナルの生き方にふれ、
アルネイズの絶望を目にし、新たな決意をする。

{netabare}それは「戦わない」という選択。
1期において父トールズが語った「本当の戦士」の意味。
「戦士に剣はいらない」と語った
父の境地にようやく辿り着くことができたのだった。{/netabare}

苛酷な運命を辿った人物から導き出された
新しい思考というのは、人を動かすこともある。
もちろん、史実からはかけ離れているだろうが、
クヌートはトルフィンの決断を聞いて、
自身の統治についての方向性を大転換することになる。

1期からずっと続いてきた陰惨な殺し合いの連鎖。
2期の終わりまで観て、とても納得感のある
作者の目指しているものが伝わってくる物語だった。
主人公の「心の旅」という部分では、
ひと区切りついた形となったが、
作品タイトルからは、ここからが本番。
トルフィンは「逃げ続ける旅」のなかで、
どんな選択をしていくのか。

まだまだ興味の尽きない叙事詩的作品として、
私たちを楽しませてくれそうだ。
(2023年7月2日初投稿)

投稿 : 2023/07/02
閲覧 : 383
サンキュー:

20

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

たくさんの人に見て欲しい傑作

作画が不安なところもありましたが決める時は決めてくれるいい作品でした
たくさんの人に見て欲しいです

投稿 : 2023/07/01
閲覧 : 80
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

比類なき濃厚ドラマ(追記しました)

[2023.6.29追記]
2期見終わった後、クヌートの歴史が知りたくなって調べてみました。
クヌートが{netabare}波を鎮めようとする{/netabare}シーンが23話でありましたが、
あれ、「逸話」としてWikiに書かれててちょっとびっくり。
こういう逸話などもちゃんと調べて盛り込んでるところもすごいなぁと改めて感じました。

[初回感想]
ヴァイキングの子トルフィンが自分の生きる道を見つけていく物語の2期になります。
未見の方は1期からの視聴をおすすめします。ここからでも見れますが1期見てると物語の深さの理解度が違うと思います。
全24話。原作未読ですが先が気になるので読もうかちょっと迷ってます。

見てて感じたのが物語の世界観がとてもしっかりしてるのと、とても細かいところまで描きこまれてる綺麗な絵、そして劇中曲もピアノの曲など見てるこちらの心情に寄り添うような素敵なものが多くてよかったです。

それからすごいって感じたのはキャラの描き方がとても深いこと。
これは1期のアシェラッドを見てても感じたことですが、人の一面だけじゃなくて多面的に描かれているというか。
農場主のケティルや大旦那のスヴェルケル、用心棒リーダーの蛇、アルネイズなど、人物造形がみな深いです。
特に印象的だったキャラはケティルの次男のオルマル。
{netabare} 登場時はやんちゃで世間知らずでわがままな坊ちゃんって感じだったのが、自分の愚かさが原因で大変なことになり、とても後悔し悩んだ末に本当の勇気について学んで、トルフィンの行動に感銘と尊敬の念を抱いて・・
最後、汗をかきながら農作業してる彼の顔は本当に素敵だと思いました。{/netabare}

1期のほうが好きって方が多いみたいですが、私はトルフィンが大きく成長した2期がとても気に入りました。
{netabare}確かにガルザルの下りはちょっとくどいかなって思いましたけど、{/netabare}全体的に丁寧に描かれてるところは好感持ちましたし、物語のクライマックスの21話~23話は感動して何回かリピート視聴しちゃいました。。

トルフィンの理想は現代ではなかなか難しいものがあるかもですが、実はそれを実現した社会が大昔の日本にあったみたいなんです。(作品と関係ないので畳みます)
{netabare}その時代って縄文時代。
私もネットで見た知識なので間違ってるかもですけど、縄文時代って1万年も続いてて、実は定住もしてて栗の木とか採取のために近くに植えたり、日本の他の集落とも交易で繋がってて海外からも物が入ってきたりしてたみたいで。
そんな私たちの想像よりも豊かな暮らしをしてた縄文人だけど、一番驚いたのが狩猟具みたいものは出土するんだけど、人を殺す武具は一切見つかっていないみたいなんです。
先日もドイツで3000年前の剣が見つかったって記事見たけど、同時代の世界の他の地域からは武器が出土してるのに、縄文人の遺跡からは出てこない。これって本当ならすごいことだと思う。
だってトルフィンたちが憧れて目指してる社会がそれよりも何千年も昔にあったんだから。{/netabare}

2期は{netabare}やっと故郷に帰れたところで終わりました。(トルフィンのお姉さんのパンチには笑いました。。){/netabare}
最終話見てから1話を見返したんですが、色々と発見があって1話の「刻め」と23話の「刻め」がつながるところなど凝ってたり。
ここまできたらぜひヴィンランドに行くところまでやってほしいですよね。(原作未読だけど・・)

投稿 : 2023/06/29
閲覧 : 381
サンキュー:

23

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

うーん。唸るぜ。

これホントにおもしろいですね。

実は今期あんまりハマったやつ無くて毎週必ず見なきゃって思うやつはダンまちとコレ。

あとはまあ何作か見てますけど時間に余裕があれば見ようかなとゆうアレで。

とくにこのヴィンサガは1のクヌート殿下が覚醒してから俄然おもしろくなり、もう目が離せなくなってましてですよ。

シーズン1のラスト。アシェラッドとスヴェン王のやり取りはすげえドキドキしたな~。


とゆうわけで長らくおまんたせしていよいよ始まったシーズン2。

虐げられた奴隷での生活を余儀なくされたトルフィン。
延々と続く奴隷ライフを描き切ってましたねー。


8話~9話にかけてトルフィンが徐々に顔つきが変わってゆくのがすごい。
これはクヌート殿下もそうだけれど、顔つきが徐々に変わってゆくのってなかなかおっかない。

これは実写ではできない技でアニメーションならではの表現。
こおゆうのんがやっぱ見たいわけですよ。


エイナルと一緒に奴隷として開墾し、耕し、働く。
戦士として人殺しの過去を背負いつつ人が生きてゆくとゆうことはどおゆうことかをおぼろげながら掴み始める。

それは毎日同じ日々を懸命に過ごすこと。
働いて働いて働いて。それだけ。

うーん。唸るぜ。


そんでもって10話。
まさにキタコレ。

どこでどうハナシつながるのかと思ったらケティルの農場、接収されちゃうんじゃんか。
しかもデンマーク王になったクヌート王の命で。

うおー。これいったいどおなるのよ~~~!!


…でもなあ。

クヌート王の子供の頃の思い出話。
慕っていた兄を手にかけて王位を略奪してさ、『たかが思い出だ』(うーんちがうかったかなでもなんかそんなセリフ)

そこは泣けたぜ。
マジ泣けた。

そんなこんなでこの後どんなクライマックスが待っておるのか!
楽しみで仕方無いのでおます!!!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

とゆうわけで最終回見てしまいましたがな!

とりあえず話は途中で終わってるんでこれはもう間違いなくシーズン3がありますな!

にしても最終回はトールギルの殺戮シーンが圧巻でしたな~。
このおっさんめちゃくちゃ強いのなー。

たしかケティルの農場の用心棒『蛇』に仕込まれて強くなったって言ってたから『蛇』も相当強えのな。多分。

とゆうことで3期はハナシ動きますで~。

完全に農夫としての生きざまが板についたトルフィン。

おそらく戦場化すとケティルの農場でクヌート王の配下とトールギルや蛇をはじめとするケティル側との間でさて!
トルフィン!どっちにつく~!?

おんなぁ~!!
…だろうな!

ってことで3期あるのかないのか決まってんか決まってないのか知らんすけど、ボクは勝手に楽しみにしております!

この先も見逃せないぜぃ!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

…っと思ってましたが、シーズン2は2クールでしたな!
なんやねんそれ最初にゆうとけや!

とゆうことで引き続き見とります。

にしてもエイナル~。かわいそうやんか~~~。
ものごっつおっとこ前っぽいやんけ~。アルネイズさんの旦那~。

そりゃねえよなぁ~。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

とゆうことで最終回まで見てしまいましたがな!

いままでのすったもんだがおもっきりリセットされる最終回でしたな~。


うーん。うーん。


思ってたのと全然違う終わり方でしたんでどっちかってゆうと『へっ?』っていう印象なのですが・・・。

殺戮との決別。戦争と奴隷の無い世界へ。。。とゆう落としどころならばそれはもう最高の出来栄えですよこの作品は。

そこへ至るトルフィンの苦悩たるやそらあもう説得力あるしですね。

クヌートもひょっとしてスヴェン王の呪縛から解き放されてたりする??
そこんところはまあよくわからんすけど、クヌートもクヌートで力による統治を控えめにし、政策は軍縮の方へ。


うーん。うーん。


とりあえず一件落着的な終わり方でしたけど、そんなもん世界は全然相変わらず略奪と殺戮に満ち溢れておりますので、これで終わるっちゅうわけには
いかんと思います。


これってこのあとどうなるんですかっ!?
気になる~~~~~~~!!!!


とゆうわけで3期もあるやないやはわかりませんがとりあえずは首を長くして待ってみたいと思います。

願わくばトルフィンには聖人君子たる神様みたいなおっさんになっては欲しくありませんで、よほど腹の据えかねたことがあれば躊躇なく刃を向くおっさんでいてほしいとは思います。

投稿 : 2023/06/27
閲覧 : 219
サンキュー:

16

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

重厚な人間ドラマに凄みすら感じます。(ただ重いです)

SEASON2はとても重い、重苦しささえ感じる始まりでした。
アシェラッドという仇がいなくなった
トルフィンの抜け殻のような姿を延々と見せていく。

奴隷になって自由を奪われたトルフィンと苦楽を共にすることに
なったエイナル。

大地に根差し作物を作り生きてた、エイナルのような人々を
数えきれないほど殺してきたトルフィン。
子供の頃から戦ばかりで奪う側だった自分の半生に苦悩し後悔し、
取り戻せない命、一つ一つの重さを知ります。

ほぼ中盤まで
同じ人間なのに奴隷としての不条理な
差別、理不尽さばかりが延々と描かれていきます。

自分を含めて普通、視聴者の
ほとんどの人が主人公が生き生きと活躍する姿が楽しいって
感じるものだと思います。
それがこの作品ではトルフィンが贖罪の気持ちを
芽生えさせていく流れをあまりにも暗く、苦しくそして
延々と描いていきます。

あれだけ強いはずのトルフィンが全く活躍しない、やられる
ままな姿を見て悔しさやストレスが溜まっていくのはあります。

視聴する側に忍耐を強いてでもリアルに描き切る。
制作の覚悟を感じました。

ケティルの農場が王クヌートに狙われて行く後半は
いつ、どのような形でクヌートとトルフィンが再会するのか
毎回、続きを観るのが楽しみでした。

序盤で良い主の顔を持ってたケティルが
奪われる悔しさからアルネイズを半殺しにするシーンは、人って
余裕がなくなった時こそ、その本性って
出ちゃうのかな?ってなんかリアルに感じちゃいました。

それって例えばお金が無くなった時に犯罪に手を染めてしまう人
がいる中で、お金や不幸な境遇になったとしても決して他人の物を
奪わない。暴力を振るわない。
明確な人間性の違いなんかとも言えるのかな~?なんて考えるとこ
ありました。

そんな中、息子のオルマルは最後の最後で変わりましたね。
本当の人の弱さ、強さを知ってトルフィンの凄さを認め
自ら畑に出て汗をかいて働く姿は良かったです。

終盤のクライマックスのクヌートへの謁見。
不戦を誓ったトルフィンの覚悟。
あれだけの強さを持った主人公がここまで戦わないで殴られ続ける。
殴る方も精魂尽きるってのはあり得そうですけど、立ってられる
トルフィンも凄すぎでした。

王として引くことの許されないクヌートに対して
「逃げる。」まさに戦わない道を示したトルフィン。

クヌートに対して救えない人を少しでも減らす努力をしろって
トルフィンが語ったのに対して
 「口が回るようになったものだ。
    ・・・誰に似たんだろうな?・・・・」
なんか遠い目をしてアシェラッドに想いを馳せるようなセリフが
メッチャ感動なんですけど~~。

道は違えどクヌート、トルフィンの確かな成長を感じる二人の再会の
シーンは見応えありました。

ケティルの農場を発つトルフィン達に蛇は本当の名を
告げます。
(蛇さんはアシェラッドに似た2期での強くて賢くて良い男枠ですかね)
アシェラッドの時もそうだったけど隠してきた真実の名を名乗る。
誇り高き父の名と共に名乗りを上げるシーンは印象的でした。

最終回
レイフのおっちゃんに導かれて
故郷に帰ったトルフィンと姉、母との感動の再会!?はちょっと
笑っちゃいましたけど、
岬の先の名もない奴隷の墓についてエイナルに語るシーンがまた
胸に来ます。

1期の序盤、父トールズの行動。
あの時、自分もなんで見ず知らずの奴隷にそこまでするんだろう?って
思って観てたとこあったんです。
それが奴隷側から見た世界をずっと視聴し続けてきたからこそ
あの奴隷を一人の人間としてトールズがなんとか助けようとした
その意味に気づけたような気がしてきます。

1期、2期を通してこういう風に繋がるんだ~って改めてこの作品の
凄さを感じるシーンでした。

水平線の先、まだ見ぬヴィンランドへの旅立ち。
髪を短く切ったトルフィン。
別人かのように凛々しくなって驚きました。
長髪だったクヌートもそうだったけど、こっちの世界では大人になるって
意味でもあるんかい?って思っちゃうくらい短髪の方が良い。

この先トルフィンに守るべき家族が出来ないのかなって
期待しちゃいます。
是非、続きも作って欲しい作品ですね。

音楽はいずれも作品の雰囲気にとても合ってて良かったと思います。

 前半OP Anonymouz / 「River」
 後半OP Survive Said The Prophet /「Paradox」

特にエンディング2曲は良かったな~。
 前半ED LMYK / 「Without Love」
  少し暗めの楽曲ですけど後半優しく光が差すような雰囲気、余韻が
  残る感じが良かったです。
     
 後半ED haju:harmonics /「Ember」
  「果て~しな~い世界へ~~ 暗~闇を~駆~け抜けて~~♪」
  まさにトルフィンの旅立ちを想像させるような歌詞、少し切なさ
  郷愁を感じるメロディーが素敵な曲でした。

16年ぶりの里帰りってあったからトルフィンってまだ二十歳そこそこ
ですよね。
彼のこの先の活躍の物語を是非観たいです!


最後に
レビューを投稿する際にこの作品の評価が低すぎるのが
気になってたんですけど
この作品の評価が☆1の多数のレビューによって不当に下げられてる
のが理由みたいです。

自分は作品を探すときにレビューを読まずに評価のみを参考に
することが多いので、操作された評価が増えて欲しくありません。

作品の好き嫌い、もちろん評価も個人の自由だとは思いますけど
労力を使ってまで点数を歪めようとする人の気持ちが分かりません。

ちょっと残念に思ったのでレビューに関係ないけど書いちゃいました。

投稿 : 2023/06/26
閲覧 : 122
サンキュー:

20

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

SEASON1と比較すると・・・

奴隷編をここまで引っ張って映像化しなくてもいいよね。
奴隷編+繋がれたアジサシ編なら分かるけど・・・

原作も休載しているし、そもそもSEASON2をやる必要とは???
原作面白いのに残念。

投稿 : 2023/06/25
閲覧 : 81
サンキュー:

1

ケマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

間違いなく名作

最終回まで見ました。
これぞまさしく人間ドラマの金字塔、名作と言っても過言ではないと思いました。人物の思いや感情の描写、それを際立たせる背景描写や音楽、どれを取っても隙のない素晴らしさだと思いました。
ストーリーについては2期になり、アクションシーンなど派手な描写はほとんどないためアニメをあまり見ない人にとってはつまらなく感じるかもしれません(まあ2期まで見ているならアニメは好きでしょうけど)。私は主人公トルフィンの迷い、悩み等の心理描写に心を揺り動かされました。

見てない人はお薦めです!

ちなみにこのサイトで評価を故意に下げているアンチは何がしたいんだろうか?

投稿 : 2023/06/24
閲覧 : 69
サンキュー:

8

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ゾンビアイドルのリベンジ…

ではないです。

サガだし、ゾンヴィンランドみたいな感じで、つい「ゾンビランドサガ」を思い起こす人は多いかもしれませんが、こちらは硬派な大航海時代をモチーフにした大河作品です。

続編なので、1期を観なければさっぱり分かりません。制作は1期のWIT STUDIOからMAPPAへと変更になりました。しかも、放送権もNHKが放棄したのか、MXで放送となっています。

このへんが非常に懸念していたところで、特にNHKが撤退したことで予算が大きく削られることが予想されます。ただまあ、そこは制作がMAPPAなので心配要らないかな。

初回は、きっちりとWITからの引き継ぎができていて、地続きの話でスタート。1期ラストで思わせぶりに出てきた、嵐の中、船で旅する男(エイナル)の奴隷になるまでの経緯を描きます。「奴隷編」の開幕といったところでしょうか。

さまざまな不安を一掃してくれたMAPPA「ヴィンランド・サガ」。期待は大きいですね。

=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
正直ここまでは、主人公のトルフィンが生ける屍状態だったのと、大旦那の農園で奴隷生活という広がりのない話だったので、はたして面白くなるのかと不安もありましたが、ようやく動き始めた感じですね。

じっくりと進めてきただけあって、エイナルのキャラもしっかり掘り下げ、ここからドーンと上げていきそうな予感がします。

一躍、今期のトップ候補へと名乗りを上げてきましたね。
{/netabare}
====第12話視聴後、追記です。
{netabare}
連続2クール全24話の12話。折り返しです。

2クール作品ということを加味しても、このクールは本当に話が進みませんでしたね。口の悪い人からは「シナリオのんびり農家」などと揶揄されていましたが、本当にね。

ようやく後半クールでトルフィンとクヌートの絡みがありそう。

にしても、なんでこんなに嫌われているのか、この作品にオール★1つという捨て垢レビューが大量発生。言っておきますが、こんなに点が低い作品ではありませんよ。最低でもオール★4つは付くクオリティです。
{/netabare}
=====第17話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、いいんですけどね。
すべての面で高クオリティ。今回の話も、ガルザルとアルネイズのエピソードが終わるってところなんでしょうけど…

やー、ガルザルの今際の幻想が長すぎるのなんの。
ここで一区切りだから、尺を調整しているようにしか見えないです。
しかも、幻想なもんだからワケがわからない。ほぼBパートまるまる幻想シーンなので、いったい何を見せられているんだ状態。

いいんだけどね。だけど、ガルザルなんてぽっと出のキャラの回想を交えた幻想を、こうも冗長に見せられましても。

早くストーリーを進めてくださいよ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
終わってみると「いい作品だったなぁ」という余韻を与えてくれる感じではあるのですが、どうにも長いというかね…

制作がMAPPAということで、そちらにも期待していたのですが、その面では本命はこちらだったみたいですね、「地獄楽」ではなく。さすがのMAPPAクオリティだったと思います。

硬派で重厚なストーリーは、気楽に観られるといった感じではありませんが、こういうアニメがあるからこそ、気楽なコメディも楽しめるという感じですね。続編も観ますよ。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/24
閲覧 : 314
サンキュー:

10

kochan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

評価低すぎ、と思ったら意図的に評価下げてる人がいるな
アルファベット1~2文字の名前で評価1の投稿多数

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 100
サンキュー:

3

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心に刻まれる壮大なサーガ

引き続き原作未読で視聴。

【物語 5.0点】
超スローペースの2クール全24話。
概要など、トルフィンは平和な日常のかけがえの無さを知る。
トルフィンは自らの進む道を決意する。
以上で説明できてしまう程。
だが私の心に爪痕を残すのはこういう作品。

戦場で狂気に囚われた戦士の末路。
帰還兵が抱えた心身の傷と再生。
各々テーマとして語り尽くされ傑出した物語も多数あります。

ですが1シーズン目で前者を、2シーズン目で後者を。
双方の題材を紡ぎ合わせた大作となると希少かつ貴重。

戦いに明け暮れ復讐の虚しさを思い知ったトルフィン。
戦いから逃げ腰だったが戦場を経験する中で、楽土建設を標榜する大王として覚醒していくクヌート。
異なる道へ進んだ両者。交わるはずがないと思われた二人の道がやがて交錯。
様々な価値観を抱えた人生がぶつかり合うことにより、テーマを重層化させる人間ドラマが圧巻。

前シーズンでは、トルフィンの父トールズの言動に、正直、平和主義や反差別主義といったヒューマニズムに過剰なのでは?との違和感も抱えていました。
ですが終わってみれば正気の沙汰じゃないと思っていた{netabare} 羊8頭と瀕死の奴隷の交換{/netabare} などのトールズの酔狂にすら懐古して感じ入ってしまう不思議。

争いの無い土地を目指して“ヴィンランド”に行きたいとか後ろ向きの夢想が物語になり得るのか?
という疑問も、今ではすっかり前向きな進路だと好感できている。

同時に、ここまで語り尽くされないと戦争や奴隷の恐ろしさ理不尽さが理解できない、
私の心の鈍感さに愕然とします。

1シーズン目観ていないと分からない以上に、
1シーズン目を“経験”として血肉とした上で、心を研ぎ澄ませて噛み砕いて行かないと、
2シーズン目では感性が反応できず、描写が淡々とし過ぎて退屈だとなりかねない。
ギャグも{netabare} “熊殺しのドロット”の100発の拳より強烈だった姉御のワンパンw{/netabare} など少な目ですし。
お前ちゃんと定期的に里帰りしとけよと諭されますw

人も条件も選ぶ続編ではありますが、私は満点を付けざるを得ません。


【作画 4.5点】
アニメーション制作はWIT STUDIOからMAPPAにスタジオ変更。
監督、シリーズ構成等スタッフ陣の中核は継承。

ヴァイキング世界の雄大な自然を描き切る背景美術のクオリティも堅持。
天候変化による心情描写の拡張、鳥による自由意志の暗喩など、演出面もハイレベル。

例えば、一見、美人な奴隷のアルネイズさん。掌は手荒れでボロボロ。
肉体に刻み込まれた傷痕で、苦労を重ねた人生の年輪を語る人物作画にもグッと来ます。

トルフィンを責め立てる死者の群れなど悪夢のトラウマ描写も迫力あり。
クヌート王に至っては、{netabare} リアルで見える死んだ父王スヴェンの生首に、お前も孤独な君主の道を進むのだと嗤われる{/netabare} 白昼夢が続く。
これで狂わないなんて、本当にあのひ弱だったクヌート殿下なのか?と戦慄します。
というより、あの顔面、気持ち悪くて夢に出てきそうですw


余談ですが、スタジオがMAPPAに変わっても、放送局がNHKじゃなくなっても、
冒頭バイクツーリング映像でスタジオロゴを打ち出すスタイルは変わらないのですねw
世界観に合わせてヴァイキング船になったりはしないのでしょうかw


【キャラ 4.5点】
トルフィンがケティル農場で同じ奴隷の相棒となる男・エイナル。
情の厚さから復讐心に駆られそうになるエイナルの血気をなだめるトルフィン。
その他、1シーズン目で辿った自身の道を繰り返しそうになる周囲。
農場で出会う人々を通じてトルフィンが何を思うのか?
合わせ鏡を覗くような構図も交えて、トルフィンの経験と成長を噛み締める濃厚な人物相関。

農場主のドラ息子・オルマル。
心身共に貧弱なクセに、俺は農場は継がずに戦士になるんだ!と息巻く分かりやすいグレっぷり。
彼もまた、あの頃トルフィンもそうだったかなと懐古する上でも有用な人物。
終盤には、{netabare} 挑発に乗り、農場接収の口実を与えてしまう失態を演じますが、
最後は、戦うばかりが能じゃないというトルフィンが15年かかった境地に僅かな期間でたどり着く。{/netabare}
男が一皮むけるためには、早目に荒れて、やらかすことも必要なのかもしれません。
にしてもオルマルはやらかし過ぎですがw

オルマル&ケティル親子を始め、弱さ故に女を侍らせ、富と暴力に執着する。
地獄の中世ヨーロッパの底流に男の性ありとの示唆が繰り返されテーマを補強。

ケティルは欲張って土地を広げ過ぎ。やがて争いの火種となる。
先代当主・スヴェルケルのご指摘はごもっとも。
が、ケティルの旺盛な農場経営があったからこそ、
トルフィンらは自由民復帰に挑戦する機会を得たとも言える。

トルフィンとは別の覇道を進むクヌート王らと合わせて、
キャラによる反証が、ヴィンランドへの道を鍛え上げる。


【声優 4.5点】
主人公トルフィン役の上村 祐翔さん。クヌート王役の小野 賢章さん。
壮絶な半生を経た人格の変化、徐々に氷解していく心。
この辺りを演じさせたら、お二人は本当に上手いです。

脇では洋画、海外ドラマ吹替経験も重ねたベテラン勢が起用され、
ヴァイキング世界の洋風ムードを演出。
その中でも特にアルネイズ役の佐古 真弓さんや、大旦那スヴェルケル役の麦人さん辺りは、
人生の年輪が滲み出た、簡単に養成できないような妙演で魅せてくれました。


【音楽 4.0点】
劇伴は、やまだ 豊氏が続投。
感情が極まった人物に心を打たれるのは、一体となった背景美術だけではなく、
繊細なピアノと雄大なストリングスで盛り上げていくBGMとの合わせ技による所が大きいです。


主題歌
前期OP・Anonymous「River」/前期ED・LMYK「Without Love」
後期OP・Survive Said The Prophet「Paradox」/後期ED・haju:harmonics「Ember」

歴史物にサバプロのようなロックを起用すると好みが分かれて、“酷い”の検索候補が必ずついて回りますがw
グチャグチャした葛藤を叫びたいロック魂のような感情は古今東西不変という観点から私は嫌いではありません。

主題歌群で相変わらずなのは英語歌詞の多さ。
TVsizeだと、後期EDのサビでようやく美しい日本語バラードを耳にして里帰りできた感w

続編があれば、思い切って本場“ヴィンランド”のラウドロックやR&Bシンガーを一曲挟んでみても面白いかもしれません。

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 456
サンキュー:

27

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

つづきだから1期を先に見てね☆彡

公式情報は©幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ SEASON 2 製作委員会
{netabare}
公式のINTRODUCTION
{netabare}
新たな千年紀を迎えたデンマーク・ユトランド半島南部。仇敵・アシェラッド亡き後、生きる目的を失ったトルフィンは、「奴隷」として地主・ケティルに買われ、彼が所有する農場で開墾作業に従事していた。そこで、同じく奴隷の身分へと堕ちた青年・エイナルとの出会いをきっかけに自らが犯した罪と向き合い、生きる意味を見出していく。一方、イングランド王に即位したクヌートは「楽土」の建設に向けて、さらなる版図の拡大を目論んでいた。これは“本当の戦士の物語”プロローグのその先にある“償いと救済の物語”。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:幸村誠
監督:籔田 修平
シリーズ構成 / 脚本:瀬古 浩司
キャラクターデザイン / 総作画監督:阿比留 隆彦
美術監督:竹田 悠介 / 大貫 賢太郎 / 平林 いずみ
色彩設計:橋本 賢 / 西田 みのり
撮影監督:川下 裕樹 / 松向 寿
3DCG 監督:小川 耕平
音響監督:はた しょう二
音響効果:長谷川 卓也
音響制作:サウンドチーム・ドンファン
音楽:やまだ 豊
制作:MAPPA
製作:ヴィンランド・サガ SEASON 2 製作委員会

主題歌
OP:「River」Anonymouz
ED:「Without Love」LMYK
{/netabare}
キャスト{netabare}
トルフィン:上村祐翔
エイナル:武内駿輔
クヌート:小野賢章
アルネイズ:佐古真弓
オルマル:林勇
ケティル:手塚秀彰
トールギル:楠大典
蛇:小松史法
スヴェルケル:麦人
レイフ:上田燿司
トルケル:大塚明夫
{/netabare}
{/netabare}

1話ずつの感想


#01 奴隷
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
北イングランドの青年エイナルは穏やかな農村で母と妹と3人で暮らしていた。
しかし、ある日ヴァイキングの襲撃によって農村は壊滅し、エイナルの人生は一変する。
今再び、激動の時代で本当の戦士の物語(サガ)が始まる……
{/netabare}
感想
{netabare}
北イングランドの農村で、エイナルの村がヴァイキングに襲われ
お母さんと妹が殺され、自分は奴隷として売られた。。

見知らぬ土地に連れてこられて逃げようとしたけど
行く当てもなくって、けっきょく連れ戻され
良さそうな地主に買われて、彼のところで農業をすることになって
そこで紹介された先輩奴隷がトルフィンだった、ってゆうおはなし。。



ちょっと逃げ切れば、あとでお母さんを助けに来れたかもしれないのに
捕まったらそれもできないし、結局妹も殺されちゃって
エイナルと妹が、さっさと逃げなかったのがよく分からなかった。。

お母さんを助けるために戦おうとした、とかなら分かるんだけど
そんな感じじゃなかったし
突然のことで、どうしていいか分からなかったのかな。。

よそ者のヴァイキングと違って、隠れられそうなところは分かってると思うし
襲われる心配があるんなら、前もって対策しておけば逃げられたかも?
ってくやしかったけど、それってエイナルたちだけの問題じゃなく
いつ地震や台風とかに襲われるかもしれない、今の日本も同じかも。。


人が人を襲ったり殺したりするのを見るのは痛かったけど
今の日本でも道を歩いてるだけでからまれたり、レイプされて殺されるとか
そんなことがまだあるってゆうのも他人事じゃないかも。。


奴隷になるってひどいことだと思ってたけど
どっちにしろやることがおんなじだったら
あんまり変わらなかったりするのかな?

ネットとかでときどき記事を見るけど
ブラック企業で働いてる人の方が、奴隷以上にきつそうなのは
自由な社会って、本当に自由なの?って。。

奴隷は高い買い物だから、DQNな主人に当たらない限り
死ぬほど無理をさせられたりしなかったみたいだけど
ブラック企業はある社員がやめても、次のほかの人が来るから
無理をさせても平気みたい。。

自由な人もいっぱいいるけど
昔の奴隷よりきつそうな人もいるのが、現代だったりするのかも。。
{/netabare}
{/netabare}
#2 ケティルの農場
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
デンマークの地主ケティルは奴隷のエイナルにトルフィンと協力して広大な森を開墾するよう命じる。
開墾した畑の収穫物の金額が自身の値段を上回れば「自由」を与えるという条件に驚き喜ぶエイナル。だがトルフィンの表情は変わらず暗いままであった。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は
エイナルはトルフィンと協力して、ケティルの森を開墾することになった。。

ケティルは、話の分かる主人みたいで
2人が開拓した畑の収穫が、自分の値段を上回れば
自由にしてくれるってゆう条件に、喜ぶエイナルだったけど
トルフィンはどっちでもいいって、ほとんど口をきかない。。

そうして、森の木を伐りはじめたエイナルは
はじめの日から先輩の奉公人たちにイジメられ
主人に報告しようとしてたけど、きれいな娘に気を取られ、言わないままで
力仕事の毎日がはじまった。。


後半は、ケティルの息子のオルマルのおはなしで
お父さんは自分で農場に出て、みんなといっしょに働くくらいの働き物なのに
息子はそうゆうジミな仕事を嫌って
戦士になって出て行く夢ばかり見てる、ってゆうおはなし。。



そんなオルマルを見て、彼は戦争を知らない、って言ってた
戦争被害者のエイナルには希望があるけど
トルフィンはそうゆうところにどっぷりつかってきて
人生あきらめちゃった人、ってゆう感じ?

そう言えばトルフィンも子供の頃、戦士にあこがれてたんだよね。。

いつになったらトルフィンは、ヴィンランドを目指すのかな。。
{/netabare}
{/netabare}
#03 蛇
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ケティルの息子オルマルが一人前になるため、農場の用心棒である「客人」たちは通過儀礼としてオルマルに「殺しの経験」を積ませようとする。
ある朝、悪夢にうなされて起きたトルフィンと農場での生活に希望を見出し始めていたエイナルの前に客人たちが現れる。
{/netabare}
感想
{netabare}
農場で、客人と呼ばれる用心棒たちの内、キツネとその仲間が
勇気のないオルマルに人を殺させて、自信をつけさせようと
エイナルを相手に選んだら抵抗したから、代わりにトルフィンが立候補。。

死ぬのが怖くない人間がいることを信じたくないキツネは
トルフィンの体に傷をつけはじめるんだけど
ビクともしないトルフィンにイラ立って、本気目をつぶそうとして
ボス格のヘビに見つかり、ぶんなぐられて終わり。。



戦士になりたいのはオルマルの方なんだから
彼を猛獣と戦わせてみるとか
彼の方に死ぬ恐怖を味わってもらった方が良かった気がする。。

エイナルみたく、死ぬような目にあってみないと
殺されたりする心配なしで生きていけるのは幸せなことだって
気が付けないのかも。。


あと、死ぬのはこわくない、ってゆうのと
痛いのはイヤってゆうのとは違う気がする。。
{/netabare}
{/netabare}
#04 目覚め
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
客人の一人キツネがトルフィンに向け剣を振り上げた時、客人たちのリーダーである「蛇」が現れその場を治める。エイナルはトルフィンの驚異的な身のこなしを見て、トルフィンがかつて戦士であったことを知る。
{/netabare}
感想
{netabare}
ヘビが来てくれて助かったけど、彼が一瞬、本気で殺そうとした時
トルフィンは反射的にヘビを攻撃して
ヘビから「体は生きたい、って言ってる」って言われた。。

それでトルフィンは自分が、生きたいって思ってることを知ったけど
生きる目的がないから、それまでといっしょ。。

その時のことで、トルフィンが戦士だったことを知ったエイナルは
木を伐りながら、何人殺したか聞いてみたら
思い出せないくらい、って聞いて
その晩、彼が寝ているときに首を絞めて殺そうとした。。

でも、うなされてる彼を見て、いつものように起こした。。

トルフィンは、彼に
「いつも起こしてくれてありがとう」って言えるようになった。。



サブタイトルが「目覚め」になってるけど
トルフィンが人間らしさに目覚めて、ここで一区切りってゆう感じなのかな?

彼を治療して、服までくれたパテールが、やさしかった。。


エイナルがトルフィンを殺そうとしたのは
トルフィンと、自分たちを襲った兵士たちをいっしょにして
憎しみで、何にも考えれなかったからだと思う
じゃなかったら、斧を使った方が確実だから。。

でも、彼がうなされるのを見て
トルフィンも自分と同じ人間なんだって思ったんじゃないかな。。



あと、弱肉強食って当たり前のことだと思う。。

動けない木を切り倒し、草を引っこ抜いて食べ、動物を狩って食べてる人間が
「弱肉強食はダメ」なんて言っても
植物だからいい、動物だからいい、って理屈をつけて正当化してるだけで
弱い物を食べてるのは変わらないから。。

ただ人間って、仲間を作って自分たち以上に強い敵を倒すことができるから
「強い」の意味が、ただの「力が強い」から
「みんなをまとめる力が強い」に変わって、人があまり死ななくなっただけで
「弱肉強食」は変わってないんじゃないかな?って。。
{/netabare}
{/netabare}
#05 血の道
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
デンマーク王スヴェンの死後、支配者を失ったイングランドは再び戦火に包まれていた。
かつて誰よりも争いを嫌っていたクヌートはイングランドを征服すべく、ただ一人修羅の道を歩んでいた。
{/netabare}
感想
{netabare}
アシェラッドがスベン王の首を切り落としたところからはじまった。。

それを機に亡命してたエゼルレッドが帰国し、イングランド王を名乗ったから
クヌートが、エゼルレッドの重臣エアドリクを追いつめて協力させ
エゼルレッドとその息子を毒殺し病死ってゆう事にして
正式にイングランドの王になった、ってゆうおはなし。。



ウィキペディアでエゼルレッドを調べたら
裏でクヌートがこんなことをしたかは別にして
エアドリクの裏切りや、エゼルレッドと息子の病死とか
今回のおはなしは、歴史の裏話みたいな感じで、おもしろかった。。


クヌートは、自軍の兵士が略奪してるのを見て
軍律違反だって首を切り落とすように命じたくらいだから
やらない方がいいことはやらない代わり
やらなくっちゃいけないことは、ひどいことでもきっちりやる人。。

トルケルは、片っぱしから殺して目的を目指すけど
クヌートは謀略でするから、トルケルは面白くないみたいだけど
人が死ぬなら、少ない方がいいってゆう感じで、できればしたくないけど
心を鬼にしてマーシア領を焼いたみたいで、悲しかった。。
{/netabare}
{/netabare}
#06 馬がほしい
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
トルフィンとエイナルは広大な森の開墾作業を効率的に進めるため馬の労働力を欲していた。
しかし、奴隷の身分である2人に馬を貸してくれる者はおらず、途方に暮れていたところ、スヴェルケルと名乗る風変わりな老人と出会う。
{/netabare}
感想
{netabare}
トルフィンとエイナルは、畑の石拾いをしてたおじいさんの雑用をする代わり
馬やスキを借りることができて開墾が進み、秋には麦をまくことができた。。

実は、そのおじいさんは主人のお父さんで
拡大主義の息子とは仲が悪く農作業をしながら、ひとり暮らしをしてた。。

トルフィンは、おじいさんが言ってた
「大きすぎる富は災いを呼ぶ」が気になってたみたい。。

ケティルを守ってくれるはずのハロルド王は
クヌートのお兄さんみたいだけど、まだ生きてるの?
それとも、今は、クヌートに貢物をしてるのかな?

それだと、災いってゆうのは
戦争が起きて、クヌートが守ってくれなくなるってゆう伏線?

また、戦争がはじまるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
#07 鉄拳ケティル
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
農場では食料の盗難が続いており客人たちが捜査を進めていた。
時を同じくしてケティル家の長男トールギルが帰省する。トールギルは心穏やかな父ケティルとは違い、勇猛なヴァイキング気質で、クヌートの従士であった。
盗難の犯人として幼い兄妹が捕まえられ、2人の処罰を決める会議が始まる。
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじ↑のおはなしで、奴隷の主人ケティルが実はやさしい人
ってゆうおはなしだったのかな?

幼い兄妹が捕まって、お父さんは1年前に行商に出て帰って来ず
お母さんは赤ちゃんを抱えて病弱って聞いて
何とかしてあげたいって思いながら、何もできずにいて
奉公人のパテールに決めた棒打ち形を自分でしなくっちゃいけなくなった。。



幼い兄妹の話は、かわいそうでうるうるしてきたし
ケティルが自分で棒打ちをするところは胸が痛かった。。

アルネイズが奥さんから嫌われてたのは
ケティルの側女だったからなのかな?

今だと不倫になってよくないと思うけど、昔のお金持ちはふつうのことだから
しょうがないのかな。。

鉄拳ケティルって、ウソをついてる彼にとっては
アルネイズがいてくれて良かったのかも。。

でも、アルネイズにはアルネイズの思いもありそうだし
ケティルが本当にいい人で、彼女に本当に側にいてほしいなら
まず彼女を奴隷から解放してあげた方がいいと思う☆彡
{/netabare}
{/netabare}
#08 カラッポな男
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
トルフィンはいつもの悪夢にうなされ続けていた。復讐だけを考えて戦場を生きてきたトルフィンは、アシェラッドを失い生きる意味を見失っていた。
そんな自分に悩むトルフィンに対しエイナルやスヴェルケルは「人は変われる」と言葉をかける。
{/netabare}
感想
{netabare}
うなされて寝言で言ってた“アシェラッド”が誰かを聞いたエイナルに
トルフィンは「父親の仇だったけどほかの人に殺され、今は恨んでない
だから自分はカラッポだ」ってゆう話しをしたら、スヴェルケルが聞いてて
口より手を動かせ、って、漁の仕方を教えてくれた。。

トルケルはスベルケルの
「人は変われる、カラッポの方が変わりやすい」ってゆう言葉に
「人間って変われるもんかな?どうしたら変わるんだろう?」
って、考え続けてた。。


そんな時、漁から帰って来た2人が見たのは
根っこから抜かれて荒らされた麦畑で
エイナルはすぐ、奉公人のせいだって気が付いて、復讐に向かおうとしたのを
トルフィンが止めた。。

クールなトルフィンにエイナルは「怒れよトルフィン!」って煽ったけど
トルフィンは「俺はずっと奪ったり壊したりする側の人間だったから
奉公人に腹を立てる資格がない。。
お前が奉公人をぶっ殺すなら俺もお前にぶっ殺されなきゃ」って。。

それでエイナルはちょっと落ち着いて、それからパテールさんに報告したら
「すべて旦那様に報告する。。私も奴隷の時にはいろいろ酷いめにあった。。
差別を好む者はどこにでもいるがそうでない者もいる、2人ともくじけるな」
って言ってくれた。。

その帰り、2人は奉公人たちに出会って煽られて
またトルフィンがエイナルを押さえたけど
「奴隷の作った麦なんか臭くて食えない」って言われて
こんどはトルフィンがキレ、その人をぶん殴ってケンカがはじまった。。

後頭部を打たれて意識を失いかけたトルフィンは
また、暗闇に落ちていく夢を見ていた、ってゆうところでオシマイ。。



トルフィンが「自分には腹を立てる資格がない」って言ったところで
小さい頃に家を出たせいで、そういう生活しか知らなかった彼がかわいそうで
思わず涙が出てた。。


にゃんもイジメられて、大事な物を壊されたりしてたから
差別される人たちの、どうして放っておいてくれないの?
ってゆう気持ちはよく分かるけど、今回の事件は差別ってゆうより
他人がうまく行ってるのを見て嫉妬しただけな気がした。。
{/netabare}
{/netabare}
#09 誓い
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
奉公人たちとの乱闘で不意を突かれ意識を失ったトルフィン。そのさなかに見た夢に現れたのは父トールズと仇敵アシェラッドであった。彼らは今のトルフィンを見て何を思い何を語るのか。
{/netabare}
感想
{netabare}
意識を失くしたトルフィンは、夢の中で崖から落ち
暗闇に飲み込まれて、何とか岩につかまったその先に
人々が殺し合いを続ける地獄を見た。。

気が付くと近くにアシェラッドがいて
トルフィンはアシェラッドが死んだことで空しくなり
せっかく闘いの日々から離れられたのに
怒りで暴力をふるったから、またこの場所に来たことを教えてくれた。。

すぐ下に、自分につかまってこようとする亡者がいて
トルフィンは思わず蹴り払ったけど、アシェラッドは
その人たちはトルフィンが今まで殺してきた人たちだって教えた。。

でも、トルフィンは、そんな人たちの顔さえも覚えてないことに涙すると
アシェラッドは「その人たちにつかまれたまま登れ」って言ってきた。。

そして登り始めると、そこは現実の世界で、近くにはエイナルが倒れてた。。

トルフィンはエイナルを起こすと、彼に肩を貸して歩きはじめたんだけど
もう2度と暴力を使わないって誓った。。


トルフィンたちの畑を荒らしたのは、奉公人たちだってゆう証拠が見つかって
主人が、今回の件は、2人の畑が豚に荒らされただけで、ケンカはなかった
ってゆうことにしてくれて、2人がまた畑を耕しはじめたところで終わり。。



地獄のシーンは小説の「蜘蛛の糸」を思い出したけどちょっと長すぎたし
お説教っぽかったから、夢の中のアシェラッドに教えてもらうより
本当は、現実世界の中で自分で気が付いてほしかったかも。。


トルフィンが、自分で殺した罪のない人たちの誰の顔を思い出せないって
すごく悲しくって、いっしょに涙が出て来た。。

考えてみたら、これってやっぱりトールズが悪かったんじゃないかな?

トールズが、自分がやってきた罪を償わないまま家族を持ったから
息子にまで自分の罪の清算を押し付けることになったんだと思う。。

にゃんは、親の罪で子どもが罰を受けるのは間違ってると思うけど
もし、子供を殺した犯人が逃げて、家庭を持って幸せに暮らしてたら
それを知った親は、犯人の子に罪が無いのは分かってても
恨んだり憎んだりする気持ちは止められないはず。。

そういう思いって、時がたったからって簡単に消えるものじゃないから
トールズが殺されただけじゃなく、子供のトルフィンまで
自分以上に不幸な目に遭って苦しむことになったんだと思う。。

アシェラッドが「トルフィンにつかまる亡者たちは彼が殺した人たちだ」
って言ってたけど、それにしては多すぎるみたいだったから
トールズやトルフィンの祖先が殺した人たちも入ってたんじゃないかな?
{/netabare}
{/netabare}
#10 呪いの首
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
森の開墾を始めて3年、トルフィンとエイナルは全ての木を切り倒した。
そしてもうすぐ自由になれることを知り、自分たちの未来について語りあう。
時を同じくしてイングランドの覇者となったクヌートがデンマークの王都イェリングを訪れていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
前回から3年後の
トルフィンとエイナルがもうすぐ自由の身になれることが決まったころ
お兄さんのお見舞いで、イェリングに着いたクヌートに
切り落とされた父王の首が語りかけてくる妄想がはじまった。。

理想の国を作るために、イングランドとデンマークの統一が必要だから
そのために、仲の良かったお兄さんにまで毒を盛って殺そうとし
クヌートには、本心を話せる相手が、その呪いの首しかいなくなったってゆう
悲しいおはなしだった。。



クヌートが、みんなのために北海の国をまとめようとするのか
自分が大王になるためにするのかで、ぜんぜん違う気がする。。

ただ、国民が殺し合わなくって済むように
戦争をさけて、ひそかに自分の親や兄弟の方を殺すって、実はいいこと?

どんなに平和な国にしても、そのうち争いが起きると思うんだけど
クヌート方式なら、死ぬ人は最低限なんだけど
これってトロッコ問題なのかも?
{/netabare}
{/netabare}
#11 王と剣
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
クヌートが逗留するイェリングを訪れるケティルとトールギル、オルマル。そこでトルフィンを探し続けているレイフと出会う。 一方、クヌートはイングランド駐留軍の維持費を捻出するため、ケティルの農場に白羽の矢を立てていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
献上品を持ってハロルド王に会いに来たケティルは、王が亡くなったって聞き
次期国王予定のクヌートに会うために
クヌートの部下をしてる息子トールギルに話しをつけてもらったら
すぐに会ってくれた。。

その席でオルマルが、クヌートの部下の戦士になりたいって言い出して
試験代わりに豚の丸焼きを試し切りさせられたんだけど、恥をかいただけ。。

戦士としては使えないのが分かったけど
イングランド駐留軍の費用を出すために
ケティルの土地を接収したかったクヌートは
失敗させてケティルの畑を取り上げるため、彼を雇うことにした。。


あと、トルフィンを探してるレイフが
ケティルと話して、本物のトルフィンっぽいトルフィンを見つけたけど
ちょっと遠すぎて確認に行けないみたいで、どうなるのかな?



オルマルはDQNキャラで、いつも変な事しかしないけど
クヌート軍で失敗したら
戦争なしでケティルの土地がクヌートの物になるのかな?

それじゃあ、ケティルさんがかわいそうだし
奴隷から解放されそうなトルフィンたちはどうなるのかな?
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#12 失われた愛のために
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公式のあらすじ
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クヌートはケティル農場の接収を目論んでいた。
その陰謀を知らないオルマルはクヌートの使者から侮辱を受け決闘を申し込んでしまう。そこにトールギルも現れ取り返しのつかない事態に発展する。
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感想
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オルマルは罠にはめられ、クヌートの使者に決闘を申し込んじゃって
トールギルが煽るから、本気で相手に突っ込んでったら
今回の件を使者にたのんだ男が、指弾で使者の目を狙い動きを止めたから
オルマルの剣がのどに刺さって死んだ。。

使者の5人の仲間が復讐しようとしたところを
トールギルがあっさり返り討ち。。

駆けつけた衛兵がケティルごと3人を逮捕しようとしたら
トールギルが隊長以外切り殺し、さいごに隊長をおどし
首謀者が従士長だって聞き出して、クヌートを敵に回してビビるケティルに
「こいつは始まりだ!‎敵は強いぜ」って不敵な笑みを浮かべてた。。

そのあと3人は、クヌートの捜査をかいくぐり
トルフィンの身柄や、商品の買取りを条件に取引して
レイフの船で農場に向かってたけど
クヌートも兵を引き連れて後を追っていた、ってゆうところでオシマイ。。



トールギルが来なかったら、オルマルは何にもできずに終わってたと思ったらそれでもクヌートは何かとケティルをワナにかけようとしたと思うけど
ちょっとトールギルが、クヌートの思い通りに動きすぎだったみたい。。

それでも今回のことで、ケティルもクヌートの敵意に気が付いたから
これからケティル農場対クヌート軍の戦いになるのかな?

でも、たとえ今回は勝ったとしても
ケティルに勝ち目はない気がするんだけど。。
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#13 暗雲
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公式のあらすじ
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ケティル農場の周辺で一人の奴隷が主人一家を惨殺し、脱走する事件がおきる。
一方、農場では自由が目前となったトルフィンとエイナルが今後の身の振り方を思案していた。 自分の意志で自由になることができないアルネイズを思いやるエイナル。 そんななか、スヴェルケルが畑で倒れてしまう。
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感想
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ケティル農場では、大旦那さんが畑仕事の最中に倒れ
幸い、大旦那さんが食事を作りに帰って来ないに気付いた蛇が心配し
連れ帰ったおかげで助かったけど、動くのが不自由になってて
主人のケティルがいない間、アルネイズが身の回りの世話をまかされた。。

そのころ、ケティル農場の近くで奴隷がひとりで主人一家を殺し逃げた
ってゆう情報が入ってきて、蛇が手下を3人ずつにして警戒してたら
その逃亡奴隷に遭い、1人やられて馬をうばわれ、2人が追いかけて来た。。

その逃亡奴隷を見たアルネイズは追いかけ、彼の名前を呼んだ。。

馬を止めたその人は、奴隷になる前のアルネイズの旦那ガルザルだった!
ってゆうところでオシマイ。。



ガルザルが主人一家を惨殺して逃げたのは、ひどいやり方だったけど
これって今の法律だったら正当防衛とかになると思うし
主人の扱いが荒かったみたいだから、彼が悪いとは思わないけど
本当に逃げ切れるって思って逃げたのかな?

ちょうど、クヌートが攻めてくるところだから
どさくさにまぎれて、アルネイズといっしょに逃げられるといいけど☆彡
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#14 自由
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公式のあらすじ
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脱走した奴隷のガルザルはアルネイズのかつての夫であった。
ガルザルはアルネイズと共に逃亡を試みるが、部下を殺された蛇が立ちはだかる。
アルネイズの自由を望むエイナルはガルザルに加勢しようと斧を手に取るも、トルフィンに引き留められ……
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感想
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アルネイズの旦那さんのガルザルは蛇に生け捕りにされた。。

ガルザルも同情する気はあったと思うけど
仲間が1人殺されたし、雇い主を裏切るわけにはいかないから
何もできなかったんだと思う。。

エイナルも2人を逃がそうと、協力を申し出たけど
村がヴァイキングに襲われた時、女のたちの意見を聞かず
鉄資源の争いに出てたガルザルたちを、恨む気持ちもあったのかな?
アルネイズはお腹にケティルさんの子供がいることもあって反対した。。

でも夜中、ひとりで外に出て行こうとして
大旦那さんが話す、大旦那さんとケティルの昔ばなしを聞き
「嵐はやり過ごすことはできても、傷あとは残していく」って聞いたあと
結局ガルザルに会いに出て行ったみたい。。



嵐が過ぎ去るまでじっと耐える、ってゆうのは
にゃんもやってたからよく分かるけど
本当に、それしかできないと思う。。

アルネイズはどうして出て行ったのかな?

残ればもう1人の命は守れるから
いっしょに逃げるためじゃないと思うけど。。
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#15 嵐
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公式のあらすじ
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蛇に敗れたガルザルは砦に拘束されていた。
アルネイズはガルザルに会おうと客人たちに必死に訴えなんとか彼のもとにたどり着く。
アルネイズを見たガルザルは心中をあらわにする。
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感想
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アルネイズは何とかガルザルに会った。。

ガルザルはいっしょに逃げようって誘ってきたけど
はじめのうち、アルネイズも断って泣いてた。。

そんな、泣いてるアルネイズを止めようと、客人のひとりが近づきすぎて
のどをかみ切られて殺された。。

結局アルネイズはガルザルに、その客人の剣を渡し
剣を手に入れたガルザルは、小屋から出てくる客人を全員殺して
アルネイズと逃げた。。


朝、眠れなかったトルフィンとエイナルで
トルフィンの言ってた奴隷も戦争もない国の話をしてて
はるか西に、ヴァイキングも奴隷商人も近づけない大地がある
ってゆう話をトルフィンがし出した。。

そこに客人たちがやってきて、家探しをはじめたから
2人はガルザルが逃げたことを知った、ってゆうおはなし。。



アルネイズはいっしょに逃げちゃったね。。

なんだか、崖の端はくずれやすいって分かってるのに
だんだん近づいていく人を見てるみたいで
それ以上近づかないで!って心の中で言いながら見てた。。


それにしても客人は、何度も油断するな、って言われてるのに油断して
全員殺されちゃったけど
昼に仲間がひとり殺されたばかりなのに油断するなんて
本当に「ばかなの?死ぬの?」って言いたくなった。。

それに蛇も、アルネイズが来た時点で、何が起きてもおかしくないんだから
自分が送っていけば良かったのにって。。


今回のおはなしは、共感できないことが多かった気がする。。


あと、戦争も奴隷もない国なら、にゃんも行きたいけど
イジメられてて気が付いたのは、いじめられっ子どうしでも
仲良くなれないってゆうことで
たぶん、楽土を見つけても、内部から戦争が起こるんじゃないかな?って。。
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#16 大義
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公式のあらすじ
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見張りの客人たちを殺したガルザルは姿をくらませていた。
客人たちがガルザルの捜索を強化する中、エイナルはアルネイズたちに力を貸すことに決め、トルフィンも迷いながらも協力することにしたが……
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感想
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トルフィンとエイナルが大旦那さんの家に着くとアルネイズがいて
蛇と2人の部下が、ガルザルが来ると思って見張ってた。。

トルフィンたちは皿洗いを手伝うフリしてアルネイズから事情を聞くと
彼女は大ケガしたガルザルをここに運び、大旦那さんに協力してもらって
意識不明になった彼を、ベッドの下に隠したって。。

トルフィンとエイナルは2人を逃がすため、協力することに。。

それで、エイナルが囮になって蛇たちを引き付けてる間に
トルフィンがガルザルを馬車に積み込んでたんだけど
大ケガしてるはずのガルザルの逃げ足が速すぎることに気付いた蛇は
1人で引き返してきて、積み込み中のトルフィンを見つけ決闘が始まった。。



蛇は「手下を殺された」って怒ってたけど
絶対やるなよ!って言われて、わざとやる芸人さんじゃないんだから
油断するな、彼女を送っていけ、見張りをひとりにするな、って言われたのに
その反対のことをして殺されたなら、殺されても仕方ない気がする。。


トルフィンとエイナルが協力してたけど、殺人犯の奴隷をかばったら
自分たちも殺されてもしょうがないと思うんだけど
もしかして、しばらくいっしょに逃げるつもりかな?


最後のトルフィンの決断とバトルは、見ててハラハラしちゃった。。
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#17 帰路
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公式のあらすじ
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トルフィンたちの囮作戦に気が付いた蛇が、今まさに脱出しようとしていたガルザルとアルネイズたちの前に姿を現す。
この場で蛇と闘える者は一人だけ。トルフィンは初めて、闘いたくない相手との対峙を迫られる。
客人たちがガルザルの捜索を強化する中、エイナルはアルネイズたちに力を貸すことに決め、トルフィンも迷いながらも協力することにしたが……
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感想
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トルフィンと蛇は、いい勝負だったけど
ガルザルの近くの場所を取った蛇が彼の胸を刺し、勝負はついた
と思ったら、ガルザルの意識が戻って
油断した蛇の首を後ろから絞めて、蛇は倒れた。。

アルネイズは、ガルザルが助からないのを分かってて
いっしょに家を目指すことにしたけど
ガルザルが家に着いて、息子から迎えられる夢を見ながら亡くなり
周りを客人たち?に取りかこまれたところでオシマイ。。



トドメを刺されたはずのガルザルが復活し、蛇を倒したのはいいけど
時間合わせなのかな?悲しいおはなしになりそうだったのに
死にかけてたはずのガルザルの回想がダラダラ長すぎて
泣くタイミングが分からなくなってたみたい。。

ガルザルにもいろんな事情があったのは分かったけど
メインストーリに、そんなにからんできたキャラじゃなかったし
これだったらアルネイズが、幸せだった時のことを思い出す
とかの方が良かったかも。。


かわいそうだけど
それより、アルネイズやトルフィンたちのこれからの方が気になった。。
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#18 最初の手段 
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公式のあらすじ
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何とかクヌートの手を逃れ、レイフの船で農場に戻って来たケティルたちであったが、クヌート率いる軍団はすぐそこまで迫っていた。
トールギルは戦争の準備を始めたが、ケティルは現実を受け入れられず憔悴し帰宅する。
そこで、唯一の心のよりどころであったアルネイズが逃亡を図ったことを知る。
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感想
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クヌートは、できれば人材を失いたくなくって
自分が出ることで、ケティルを降服させたいと思って
軍をひきいてケティル農場に向かってた。。


トールギルは着いたらすぐに戦争の準備を始めた。。

現実を受け入れられないケティルは
心の拠り所のアルネイズのところに行こうとして
彼女が自分を捨てて逃げたことを知り、ついにキレ
捕まってた彼女を木の棒でめった打ちにした。。

蛇が止めて彼女は死なずに済んだけど、ケガがひどく気を失ったまま。。

トルフィンをさがしに来たレイフはパテールから
トルフィンの友人のエイナルとアルネイズも買い取ってほしいって
お願いされてたけど、ケティルは「アルネイズだけは俺のものだ」って譲らず
戦争のために、剣を取った。。ってゆうところでオシマイ。。



アルネイズが殴られるところは、ひどすぎて目をつぶっちゃった。。

何もかも自分の思い通りに行かなくなった
ケティルの絶望が伝わって来て、痛かった。。

でも、ケティルがどんなにアルネイズにやさしくしてきたつもりでも
奴隷から解放しなかったんだから
ケティルのやさしさは、元から自己中心だったんだけど。。

あと、そっちの方に集中してたけど
レイフがトルフィンに会えてよかった☆
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#19 ケティル農場の戦い
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公式のあらすじ
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ケティル率いる農民たちと、クヌート率いるヨーム戦士団との闘いが始まった。
しかし歴戦のヨーム戦士団にはまるで歯が立たず、次々と殺されていく農民たち。
一方、トルフィンたちは戦闘のどさくさにまぎれ重傷のアルネイズを連れ出し、戦争から逃れる為レイフの船へと向かう。
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感想
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クヌートの軍団100人対ケティルの寄せ集め集団350人のバトルが始まった。。

それだけの人数の差があっても、戦い自体はクヌート軍の圧倒的強さに
ケティルの人たちが一方的にやられてるだけ。。

でも、トールギルがそんな人たちを集めたのは
王の注意をバトルに集めている間に
自分とオルマルで、剣を背負って泳いで、王たちの背後に回り込み
奇襲をかけるためだった。。

トルフィンたちも戦闘のどさくさにまぎれて
重傷のアルネイズを馬車に乗せて運び出し
レイフの船へと向かおうとしてた、ってゆうおはなしだったけど
蛇が仲間に話した、ケティルの正体のネタバラシシーンが良かった◎


蛇が手下たちに「逃げたいなら逃げろ」って言っておいて話したのは
この農場に来る前、ケティルがどこかで失敗して、逃げて
昔、お世話になった鉄拳ケティルをたよってこの農場に来たら
実は同じ名前の別人で、ケティルの経歴サギだった。。

でも他に行くところもなく、ここでタダ飯を食わせてもらったから
「そろそろメシ代を払わないとな」ってゆうおはなしで
「みんなはそんなペテン師のために死ぬことはない」って言ったんだけど
義理堅い蛇に、みんなが残ることにした、ってゆう。。

最低な人たちの集まりみたいな、蛇の手下たちだったけど
これ以上最低な人間になりたくない、って死ぬ覚悟を決めるところが
たぶん、本当は間違ってるんだけど、何だか感動。。


オルマルはあきらめて、トールギルは背後を取ったけど
それでもクヌートは、たぶん部隊で最強クラスの2人に守られてるんだから
倒すのは難しそう。。
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#20 痛み
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公式のあらすじ
{netabare}
ケティルたちはクヌート軍の圧倒的な力の前になすすべなく敗北する。
しかしクヌートの首を狙うトールギルが単身で奇襲をしかけ、混乱のなか戦闘は一時中断する。
船に向かっていたトルフィン達だったが途中アルネイズの意識が戻り、エイナルとトルフィンへの感謝を口にする。
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感想
{netabare}
ケティルたちの軍はたくさん殺され、蛇は退却の合図を出して
逃げる味方を止めようとしたケティルも半殺しにされた。。

でも、その間に背後に回り込んだトールギルがクヌートに襲いかかり
クヌートは、何とか自分の剣で受けたけど、護衛の2人は殺され
もう少しのところで首をはねられそうになったけど
従士長ウルフが右目を失くしながらも止め、トールギルは逃げた。。

これで戦争は一時中止になったけど
アルネイズは感謝の言葉を告げて
旦那さんと子どもたちの待つあの世に旅立って行った。。

蛇にかつがれて、引き上げて来るケティルを見たエイナルは
彼を殺そうとしたけどトルフィンが止め
トルフィンはアルネイズを埋葬した後
この戦争を止めさせるため、クヌートに会いに行ったところでオシマイ。。



借金を盾に、逃げる人たちを止めようとするケティルが、相手から
「借金も何も、あんたは終わりだよ。。」って、言われるところが良かった☆

自分が、相手と同じ立場にいるのに気づけないくらい
ケティルは傲慢になってたんだと思う。。

今回ケティルが、王軍を何とか追い返したとしても
そのままだとみんな武装しだして
誰もゆう事を聞かなくなるから、王が放っておくわけないよね。。

だから、王に盾を突いた時点で終わったと思う。。
それなら協力して、自分を管理人にでもしてもらった方が良かったかも。。


あと、伝説のヴィンランドはアメリカ大陸のことだと思うけど
そこに行った人たちが
結局インディアンの人たちと戦争になったことを考えたら
たぶん、戦争のない国なんてないんじゃないかな?って。。

だって、罪がほかの命を奪うことだったら
どんなに、動物は殺してもいい、とか、植物ならいい、とか理屈をつけても
みんな、他の動物や植物を殺して食べて生きてることに変わりはないから
結局、罪がある者どうしで殺し合ってるだけ。。

本当に、自分には罪が無いって言える人は、死んだ人だけだから
戦争のない世界に行きたいんだったら
あの世に行ったアルネイズが、実は一番正しかったのかも。。

よく分からないけど。。
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#21 勇気
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公式のあらすじ
{netabare}
多数の戦死者を出した農場側はクヌートからケティル一族の投降を条件に2度目の降伏勧告を受けていた。
それに対し、ケティルの妻とトールギルは諦めず戦争の継続を望む。
抗戦か降伏か、その決定は意識のないケティルに代わり、後継者のオルマルに託された。
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感想
{netabare}
2度目の降伏勧告を受けても
ケティルの奥さんとトールギルは最後まで戦う気だったけど
たくさんの人が傷つき、死ぬのを見た、跡継ぎのオルマルは
恥を捨て、降伏することを選んだ。。

トールギルは、そんなオルマルをバカにしながら、どこかに去って行き
降服は、蛇が代わって行くみたい。。


そのころトルフィンは、クヌートに面会を求めて行ったけど
近衛兵の熊殺しのドロットに取次ぎを拒否され、なぐられることに。。

トルフィンは、自分が何発殴られるまで耐えるかで賭けてる兵士たちに気付き
止めるエイナルを説得して、ドロットの拳を100発耐えることができたら
クヌートとの面会が許される約束を取り付けたってゆうおはなし。。



前半のオルマルの、戦わない勇気が良かった☆

力がちょっと足りないくらいなら、戦う選択肢もあるかもだけど
絶対勝てないのが分かってて戦うのは、ただのばかだと思う。。


あと、後半のトルフィンは
なぐられたら痛いとは思うけど、ふつうの人じゃないから死なないよね。。

トルフィンが来てもクヌートが話そうとしないのは
会って話をしたら、自分が説得されるのが分ってるからかな?
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#22 叛逆の帝王
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
近衛兵「熊殺しのドロット」の拳を100発耐えることができれば、クヌートとの面会が許される約束を取り付けたトルフィン。
降伏を告げに来たオルマルと蛇が事情を知って止めに入るが、トルフィンは頑として耐え続ける。
そのトルフィンの姿にやがて周囲は言葉を失う
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感想
{netabare}
蛇とオルマルが来て、止めようとしたけど
トルフィンは変わらずに殴られ続け、ついに100発が終わって
トルフィンとエイナルはクヌートに面会することができたけど
クヌートの気持ちを変えることはできなかった、ってゆうおはなし。。



トルフィンの恨みのない相手を殴れない、自分には敵はいないってゆうのは
みんながそうだったら、ただのDQNな人が得をするだけな気がする。。

だって人間って、その辺に生えてる木や
弱い生き物を捕まえて食べるのがふつうだから、その相手が人間になって
話し合いをしようとしても、動物が鳴いてるのと変わらないから。。

世の中が変わってきたのは
弱い人たちが集まって、強い人たちと戦ってきたからで
相手に勝つか大打撃を与えて、両方が「これ以上戦いたくない」って思って
はじめて話し合いができるってゆうのがふつうだと思う。。

クヌートがしようとしてるのって、そうゆう事なんじゃないのかな?

結果的に、ケティル側の人がたくさん死んだけど
クヌートだってできるだけ殺さないように指示は出してたし
ふつうのことをしてるだけなんだと思う。。

ただ、エイナルが言ってた通り
自分で畑を耕してみたら、人の物をただで取り上げるってゆうのが
悪いことだってゆうのは当たり前かも。。

でも、ケティルだって人に働かせて自分の富を増やしてたんだから、
自分のために富を集めようとしてるんじゃないクヌートの方が
正しいことをしてる気もする。。

農地を開放して、自分が耕した土地は自分の物として認めてあげて
そこから税金を取るとかにしたら、そこで働いてた人たちにはいいのかな?

でも、どんな方法にしても、抜け道はあって
結局、力の有る人がどんどん強くなるってゆう仕組みは変わらないのかな。。
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#23『ふたつの道』
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
クヌートと対峙したトルフィンとエイナルはそれぞれの立場から、現在に至る想いをクヌートにぶつける。
しかしクヌートは自身が目指す「楽土建設」の為、ケティル農場の接収をやめるつもりはないことを宣言し、場は緊張に包まれる。
{/netabare}
感想
{netabare}
このまま権力を振りかざし人を殺し続けるなら、自分は「逃げる」
ってゆうトルフィンを、クヌートは自分の仲間だと認め
農場接収は一切やめ、駐英デンマーク軍を解散させ
最小限の戦力を残すだけにしたけど、結局反乱は起きなかった^^

そして「生きろ」って言ってあげられなかったアルネイズに別れを告げ
2人は、胸を張って「生きろ」って言える国を作るため
ヴィンランドを目指すことにした。。

残った蛇たちは本当の名前を名乗り、畑仕事をはじめたってゆうおはなし。。



来週はエピローグで、今回が第一部の最終回ってゆう感じで
トルフィンが、戦いのない土地ヴィンランドに逃げようって決意するおはなし
だったのかな?

はじめはトルフィンパパのトールズが
戦いの最中、船から逃げ出して、農業をするおはなしだったけど
結局、戦士にあこがれたトルフィンも
平和な暮らしにあこがれて、戦いから逃げて終わったみたい。。


クヌートの前に現れる前王の亡霊は、彼の不安とか
イヤな自分が形になったモノだと思う。。

だから、要求を断ったら何をするか心配だったトルフィンが
「逃げる」って言ったことでホッとして
緊張が解けて、思わず笑っちゃったんだと思う^^
{/netabare}
{/netabare}
#24『故郷』
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
トルフィンはエイナルとともにレイフの船で10数年ぶりに故郷アイスランドへ帰還する。
生き別れた姉のユルヴァ、そして母ヘルガと再会し、一時の幸福を享受するトルフィン。
虐げられている命を救うため、新たな旅へ出る決意を語り始める。
その表情には亡き父トールズの面影があった。
{/netabare}
感想
{netabare}
トルフィンの里帰りで、お母さんとお姉さんに会い
今までのことを話し、平和な国を作るため
ヴィンランドに行く決意を話し、出かける準備をするところまで。。



お母さんに認めてもらったところは涙が出ちゃったけど
お姉さんにけ飛ばされたり、なぐられたりするところは
ちょっと大げさすぎて、リアルっぽくなかったかな。。


あと、村の子たちがまだ戦争ごっこをしてるのが気になった。。

男の子ってバトルとか好きだから
あの中からまた、トルフィンみたいな子が出なければいいけど、って☆彡


最終回だったけど、今週だけ見たらちょっと物足りなかったかも。。
{/netabare}
{/netabare}


見おわって。。


アシェラッドが死んで、目的がなく奴隷になってたトルフィンが
今まで自分がしてきたことを後悔して
争いのないヴィンランドに行こうって決めるまでのおはなし。。


テンポは悪かったけど
じっくり気持ちの伝わってくる、いいおはなしだったと思う。。


ただ、トルフィンが変わりすぎで別人みたくなっちゃったのと
やっぱりテンポが悪すぎて
引き伸ばしにしか見えないエピソードがあったけど
それ以外は良かった◎
















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P.S. ☆だけ評価で☆1つの評価をつけてるアンチ評価が100個ぐらいあって
ふつうに高評価のレビューと戦って勝ってるせいで
こっちの評価がすごく悪くなってるのが悲しい。。

おはなしやキャラデザとかで好き嫌いあるとは思うけど
どう見ても☆1つはありえないと思うから
ただのアンチの人のイヤガラセだと思う。。

自分の好きな作品に同じことをされたら、悲しいはずだから
嫌いな作品を落とすようなことは止めた方がいいと思う☆彡

アニメの評価サイトにも、争いのないヴィンランドが必要かも☆彡

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 342
サンキュー:

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ヴィンランド・サガ SEASON2のストーリー・あらすじ

新たな千年紀を迎えたデンマーク・ユトランド半島南部。仇敵・アシェラッド亡き後、生きる目的を失ったトルフィンは、「奴隷」として地主・ケティルに買われ、彼が所有する農場で開墾作業に従事していた。そこで、同じく奴隷の身分へと堕ちた青年・エイナルとの出会いをきっかけに自らが犯した罪と向き合い、生きる意味を見出していく。一方、イングランド王に即位したクヌートは「楽土」の建設に向けて、さらなる版図の拡大を目論んでいた。これは“本当の戦士の物語”プロローグのその先にある“償いと救済の物語”。(TVアニメ動画『ヴィンランド・サガ SEASON2』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年冬アニメ

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