キャポックちゃん さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
真摯な恋物語としての味わい
【総合評価☆☆☆】
魔女の呪いで触れるものすべてを死に至らせる“死神”となり、森の館でメイドと執事3人だけのひっそりとした暮らしを送る貴族の少年。なぜか黒服をまとった年若いメイドは、呪いなど気にしないかのように接し、Hなジョークで少年を困らせる。触れるものすべてが黄金になるように望んだミダス王の伝説を連想させるストーリーで、動きの少ない紙芝居のような作画が、寓話風の物語にはまり見ていて心地よい。演出によってはコミカルにもエロチックにもできる設定なのに、少年をいかにも純情な性格に描いた結果、意外にも真摯な恋物語としての味わいがにじみ出た。愛すべき佳作である。
3シーズンにわたって展開され、第2期と第3期冒頭ではややテンションが落ちるものの、祖父母の亡霊が登場する辺りから盛り返し、感動的な大団円に至る。