ジャングルおすすめアニメランキング 16

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのジャングル成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番のジャングルおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.7 1 ジャングルアニメランキング1位
BTOOOM!(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (2109)
11117人が棚に入れました
全世界で300万本以上売れているこのゲームの武器に、銃の類はない。
BIMと呼ばれる爆弾のみだ。
レーダーで相手を見つけ、8種類のBIMを戦略的に駆使して敵を爆殺する。
それが、このゲームで勝つためのポイントだ。

22歳になっても職に就けず、さえない日々を送るだけの人生。
それが俺、坂本竜太(さかもとりょうた)の人生――。
だが、この【BTOOOM!】というネットゲームの世界では、
俺は誰よりも強く、
誰よりも尊敬され、
そして、誰よりも偉かった――。

しかし今、俺がしているゲームは仮想(バーチャル)ではない。
現実(リアル)だ。
無人島で、BIMを持たされ、戦う意味すらわからないまま、人殺しを強要される。

理由もわからず連れてこられたプレイヤーたちによる、生き残り(サバイバル)ゲーム。

現実世界で行われる【BTOOOM!】(殺し合い)。

生への渇望。
失われていくモラル。
侵食する狂気。
肥大化していく欲望。

全てが混ざり合い、粉々に砕け、

爆殺遊戯の幕が上がる――。

声優・キャラクター
本郷奏多、三森すずこ、大川透、沢城みゆき、中村悠一、高橋名人
ネタバレ

B,sべる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

爆殺遊戯

BTOOOMという8種類の爆弾だけを使って
戦うネットゲーム。
それにハマり無職でニートの主人公の
坂本竜太が無人島に連れてかれ、
リアルでそのゲーム(爆弾で殺し合い)
をやることになる。という内容です

一話を視聴して…設定が面白いと思う 。。
緊張感があって
一言で言うとサバイバルってイメージ
ルールもシンプルでわかりやすかったし助かる(^ー゜)

OPのナノのnopain nogameもカッコ良かった

最初はSA

あと主人公の坂本がデスノートの夜神 月と
雰囲気が似てる気がする


2話「血の女子高生」
{netabare} ヒロインの過去の話などで重い過去だった。
友達に裏切り者にされて
無人島で殺し合いに強制参加、オタクに襲われる…
理不尽すぎる…
そして主人公とヒロイン以外のキャラがウザい( ̄▽ ̄)

「あなたのまわりにいる消えてほしい隣人はいませんか?
書けば100万円」という手紙が友達におくられて
事件のあと、
友達にこの手紙に名前を書かれてヒロインのヒミコが
無人島におくられたってことでいいのかな?
で主人公はニートをよく思ってない母親に書かれた
ってことか。顔恐かったし
{/netabare}

3話「サバイバル」
{netabare} なぜ無人島に来て爆弾ゲームをやることになったのか
経緯が分かった。
おっさんはいい人なのか?裏切るパターンか?
食糧争奪戦、手を組んだりトラップをハメたり、
このゲームをはじめた理由の謎…

おもしろ要素が追加d(^_^o)
{/netabare}

4話「世界ランカー」
{netabare} またヤバイやつでてきた(O_O)
今回はグロい( ̄▽ ̄)
しかもBTOOOM経験者同士の戦い
坂本の実力が発揮!
おっさんがちゃっかり仕事してておもしろかったw
{/netabare}

5話「強襲」
{netabare} 坂本とヒミコが再会。
男性恐怖症になってるヒミコが襲ってくるが乗り切って
性欲も抑えて他の男とは違うところを見せつけるっていう
予想のできる展開d( ̄  ̄)
だけど今回もおもしろかった
ヒミコのはなしで身近な人に売られた人たちがこのゲーム
に参加していることを坂本と平のおっさんも知り、母親に
捨てられたことに気づく…

たいらのおっさんはレーダーを集めてるけど坂本に報告は
してるんだろうか?
爆弾もまだ見せてないし怪しい。。
裏切りの可能性も…
ヒミコが仲間になるとして3人が生き残るとは思えないし…
でも味方のままおっさんが死ぬっていうパターンも
あるしなa〜(~_~;)
ヒミコ仲間入り+おっさんの足のケガ+3人で行動すると
レーダーを21個集めなくてはいけない
ってのは死亡フラグな気もする

どっちにしろおっさんはそろそろ…

オオトカゲ出現でさらにサバイバル展開になってきた(^○^)
BTOoOMで結婚した坂本ってことに気づいたヒミコが
どうなるのか楽しみ(^ー゜)
{/netabare}

6話「生贄の夜」
{netabare} 今回はビムは持ち主が死なない限り
本人がスイッチを押さないと爆発しないことがわかった(^ー゜)
ガス式のビムは発動条件がわかんないけど、強くね?
平のおっさんの追跡ビムも対人間だと強そう…

平さん裏切らなかったし、生きててとりあえず良かった。。
タヌキおやじとかww

裏切ったと思ったら助けたり、その逆だったり
おもしろいなあ
1話がすごい短く感じる>_<

コモドドラゴンとかキャラの表情とか汗とかサバイバル
がリアルでこの後に「K」、絶縁のテンペストを見ると
違いすぎる(ー ー;)イケメンばっかりだし

あとここにきて声優にも違和感が…
{/netabare}

7話「仮装花嫁」
{netabare}今回は
傭兵&弁護士のおっさんにヒミコを連れてかれ、ヒミコの
携帯を見た坂本がBTOOOMで結婚したヒミコだと思い、
助けにいくって展開。。
ヒミコはBTOOOMやってた坂本って気づいても言わな
かったけどいい雰囲気に(≧∇≦)

傭兵のおっさんと坂本の頭脳戦がおもしろい、ビムは
スイッチを解除すると使用権が移ることもわかった。
木に引っかかったおかげで無事なとこはスルーで^_^

あと弁護士の性格がすごい変わってる気がする…
サバイバルで追い込まれるとああなんのか?
それとも変な薬飲んでたけど
それと関係あるのかも(^ー゜)

まあそれはイイけど平さんおいてっちゃったけど大丈夫?
凄い顔で正気を保てないとか言ってたし
{/netabare}

8話「白い亡霊」
{netabare}坂本とヒミコの距離が近づく回。

腕を失ったおばさんによって、この島でのサバイバルは
前にも行われてたことが分かった。
そのおばさんを裏切った医者がまた島におくられてきて
平のおっさんを助けてるっていう(ーー;)

予告で医者、食糧トラップで出てきた奴、ビムを奪った
ガキが出てきて来週もおもしろそう、

予告のあとの画像怖すぎ(O_O)
夜観なきゃよかった‥
{/netabare}

9話「最強プレイヤー」
{netabare}医者に助けられた平さんと再会。
チップを3つ持ってるって言ってたけど、おっさんも
何個かもってたじゃん(^ー゜)隠してんのか??傭兵に
取られたなら坂本が奪ったはず(ーー;)
そして最強プレイヤー再登場!グラサンと坂本との
駆け引きがおもしろかった。。
でもリモコン式ビムを口にくわえてたのはいいけど
上手くしゃべりすぎだろっw

予告観た感じでは、坂本とは学生時代の知り合いっぽい
けどグラサンは気づいてないのか?風貌変わってないし…
{/netabare}

10話「ハイレベル」
{netabare} 最強プレイヤー織田とは、坂本の高校の同級生って
ことがわかる。。決着はつかなかったし
ラスボスフラグか?

次回は定石どうりの医者との対決!「しき」も再登場
するしどうなるか…
{/netabare}

11話「復活」
{netabare} いろいろとツッコミどころあったけど、坂本が死んだ
かどうか普通レーダーで調べるだろ・)ノ
あと鎌で攻撃したあと、逃げた意味が分からない…
殺せたよね???

シリアス展開からのビムがヒミコの胸でバウンドした
あとの伊達のリアクションおもしろかった(^_^)

来週は平のおっさんとの今までの伏線がついに
回収されそう(^ー゜)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

爆弾型バトルロワイアル!

話の設定がすごく好きです。
キャラデザはあまり好みではないのですが、爆弾を使ってのバトルシーンの作画は迫力があって良かったです。

1話感想
{netabare}
敵があんだけ爆弾投げまくって死ななかったのに、こっちが一個爆弾しかけただけなのに殺せるってどーいうことなの?
圧倒的主人公補正ですねw{/netabare}

2話感想
{netabare}
今回はヒミコサイドの話ですね。
てかヒミコかわいそすぎんだろ・・・
ヒミコがあの部屋から逃げ出せたんだから事件が解決されたといってもいいのに、それで島送りにされるってどんなだよ。
てか先輩の部屋に行きたがったの友達の方じゃねーか!
理不尽すぎんだろ!

てことは主人公が島に連れてこられたのはお母さんのせいなんだろねきっと。
いや、お母さんは悪くないのか?
働かないのがだめなんだし・・・
まぁなんでもいいやw{/netabare}

3話感想
{netabare}
ついに本格バトル始動です!
にしても平のおっちゃんはいいキャラしてるわ。
普段頼りなさそうに見える人がいざという時には超キレる、そういう人は結構好きです。
でも、坂本も伊達に主人公やってないねw
武器持ってる奴らがいるのに動じないなんて、やっぱ主人公はこうでないと。
てか、部屋で引きこもっている時とのギャップがすごいなw{/netabare}

4話感想
{netabare}
何か危ない子が出てきたよ!?
親父の方は中々エグイ死にざまでしたね。
てか、親子なのに顔似てなさすぎw

あの近距離で爆弾受けても死ななかったってことはあの子も主要人物なのかな?
主人公並みの補正がかかってますねw
あのモブっぽい弁護士のおっさんは今頃どっかであっさり死んでるんでしょうか?(;゚∀゚)

ちょっと原作が読みたくなってきましたw{/netabare}

5話感想
{netabare}
ようやく正ヒロインと行動することになりましたね。
準ヒロインはおっちゃんってことでw
バトルというほどのバトルはなかったけど、たまにはまったり?と話をしてもいいじゃないか!
中々エグイアニメだしねw

てか、オオトカゲって何ぞ!?
あんなのが普通に生息してたら殺し合いをするとか以前にみんな食われてしまうんじゃないか?
実際爆弾とか関係なく死んでしまう人とかもこれから出てきそうですね(;゚∀゚){/netabare}

6話感想
{netabare}
坂本いいね!
やっぱ主役はこうでなくては!
まぁわざわざはしごに上らずとも、普通にとっとと爆弾投げてりゃいいような気もしますがねw

ところで仕事中のおっちゃん、悪い顔してたね~。
あんないい人なのに、信じられないです(;゚∀゚){/netabare}

7話感想
{netabare}
坂本の運動神経おかしいだろ!?
引きこもりですよね!?
毒ガスからの逃げ方がすごすぎんだろ!
一体どこにあんな力が・・・?

そして宮本・・・
今回は中々のグロ映像でしたね(;゚∀゚)
あいつ結構いいキャラしてるからもっと最後まで残っていて欲しかったのに・・・

弁護士のオヤジ?
ああ、いたね~そんなのも。(興味なし){/netabare}

8話
{netabare}
手が吹っ飛んでも生きていられるものなのか?
即死はないだろうが普通は出血多量とかでお陀仏な気がするんだが・・・(;゚∀゚)

伊達って奴はひどい奴だねほんと。
でもおっちゃんの治療をしてくれてたっぽいよね。
何が目的なのか・・・

あとは出てきていきなり裏切りおった女ですね。
もうこの島では裏切りがあたりまえなんだね。
俺がもしBTOOOMに参加させられたらどうなるんだろう。
誰か仲間を作ってもやっぱり裏切ってしまうのだろうか・・・
それ以前にビムの使い方を誤って自爆したり、オオトカゲに食われて人知れず死んでしまいそうな気がしますねw
我ながら情けない(;゚∀゚){/netabare}

9話感想
{netabare}
史上最強のニート、それが坂本だ!
とは言ってもさすがにここまでの主人公補正はやりすぎなんじゃないかなぁ・・・?
ファイヤーを使ってたオッサンは一個のビムであっさり死んだのに坂本は三個ぐらい一気にくらったのに生きてたよ!?
いやまぁくらってないから生きてるんだけど、あの状況でくらわないのはさすがに無理があると思うんだ俺は(;゚∀゚){/netabare}

10話感想
{netabare}
坂本さん、マジすみませんでした!
前回は主人公補正で生き残れたとかなんとかほざいてしまって本当にもうしわけございませんでした(;゚∀゚)
ちゃんと坂本は考えてたんだね。
今回もまたピンチな感じで終わったが坂本ならまぁ大丈夫だよねw
結果として坂本は織田に負けてしまったが、ほんとに良い戦いで、これからの二人の対決が楽しみです。
{/netabare}

11話感想
{netabare}
ヒミコ自重しろw
ヒミコが胸でビムを跳ね返した時に変な声を出しやがったせいでおもわず吹いちまったじゃねえかw
シリアス展開台無しだよ(;゚∀゚)

村崎さんは伊達を許してしまったのか。
どこまでいい人なんだよ。
俺にはいまいち理解できないが、ほんとに伊達のことが好きだったということだけはよくわかるよ。
てか、村崎さんも坂本に負けず劣らずの生命力を持ってますよねw
腕なくなったのに生きてるし、伊達のビムくらっても復活するしw

次回最終話か・・・
ほんとに最後のは平さんなんかな・・・{/netabare}

12話感想
{netabare}
まさか平さんが死んでしまうとは思わなかったよ(T_T)
てかその後すぐにラブコメってる二人ってどーなの?
大事な仲間が死んでしまったら普通はしばらく立ち直れないと思うんだが(;゚∀゚)

最後だけOPが変わってましたね。
なかなかカッコいい曲だと思いました。
変える必要があったのかいまいちわからんがw
流れてきた映像もこれまでの戦いの総集編って感じで中々良かったです。{/netabare}

総評

かなり楽しめたバトルアニメでした!
終わり方からしてこれは2期あるでしょうね。
大いに期待して待ちましょう!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 62

Jacks さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なぜ彼らはサバイバルを繰り返すのか?

ゲームは多種多様。それは家や外でプレイするもの。
最近、VR(Virtual Reality)やアプリが人気ですね。僕は去年VRを体験しましたが、凄かったです。立体感が半端なかった。
こうしてゲームそのものは常に進化し続けます。デペロッパー(開発会社)が倒産しない限り。
ちなみに僕はモバイルゲームが嫌いです。今まで一度もプレイしていません。これからもずっとそうするでしょう。
お金は貴重です。時間を無駄にしないように。

さて、今からBtooom!について語ります。
この作品の主人公は坂本竜太(さかもとりょうた)です。彼はBTOOOM!というMMOでの実力派オンラインプレイヤーで、いわゆる「ニート」でもあります。
僕はニートも嫌いですが、彼の無慈悲な過去を考慮すると、ある程度は同情します。
ある日、竜太が目を覚ますと、そこは無人島でした。彼は「リアルBTOOOM!」に巻き込まれたのでした。
持ち前のスキル、爆弾(BIM)、レーダーを用いて、このゲームを生き残ることになります。
もう一人の参加者はヒミコ。彼女は本作のヒロイン。彼女も竜太と同じくらい悲劇的な過去を経験しています。
初めは一緒に行動しませんが、ある出来事をきっかけに行動を共にします。お互いを信頼し合うほど。

ストーリーは至ってシンプル。殺戮の繰り返し。それだけです。
にも関わらず、多少のSci-fi要素を含みながらもリアリティのある描写や掛け合いがチャームポイントです。
ある映画にこういう名言があります。「必死に生きるか、必死に死ぬか」。
そう、Btooom!の登場人物は生きるために食し戦う。狂気に落ちる者もいる。
僕が言いたいのは、この作品で人間の本性を垣間見ることができるということです。

登場人物は熟練した大人ばかり。竜太は頭が良く賢い。ヒミコは特別なスキルを持ち合わせていませんが、デリケートな性格で困難を乗り越えることも。
参加者の一人、吉良康介(きらこうすけ)はかなりイカれた子供です(褒め言葉)。出番こそ少ないものの、視聴者に激烈なインパクトを与えます。
見所は竜太と康介の心理戦ですね。ただの爆弾の投げ合いだけでは済みません。いかに相手の裏をかくか。狙い定めた時、爆弾を放つ。
織田信隆(おだのぶたか)や木下秀美(きのしたひでみ)などの参加者も手強いです。前者は竜太と訳あり。
他の参加者も厳ついぐらい個性的で、簡単には攻略できない面々。かなりねじれています。

作画は綺麗です。特に背景、日光、森、動物。
爆発のエフェクトは派手で鮮やか。状況に応じて構成が異なります。
キャラデザはすごく僕好みです。どのキャラもイケてます。ヒミコのデザインは個人的にツボです。

声優陣の演技も良い。まるで洋画の吹き替えです。竜太の中の人が俳優さんだとは観終えるまで知りませんでした。
OP・EDテーマはこの作品の最たる長所と言うべきでしょうか。OPはロックでスタイリッシュで、何度でも聴きたくなる。大好きです。
この作品を観る前に公式MVを観ました。カッコよすぎる。この一言に尽きます。観て損はないですよ。
EDはヒミコの心情を静かなメロディで彩っています。定期的に聴きたくなる曲ですね。
それぞれの歌詞も本編に忠実です。とても丁寧に。ナノさんとMay'nさんGJ。

若干の性的描写が含まれます。が、この点については意見が分かれます。
気にしない人がいれば、不必要だと言う人もいる。僕は前者ですね。

BGMはあまり印象的じゃない。ほとんどのシーンに合っていません。ですが、雰囲気を壊すほどではないです。

キャラの描写が細かい反面、ストーリーの進行が非常に遅い。面白く感じるのに時間がかかります。

ストーリーが未完。解釈次第では綺麗に終わったように見えますが、明らかに消化不良です。

全体を通して、Btooom!は良質な作品です。独特な作風で欠点も多いですが、それでも面白さは保証します。
当初、僕は主人公の設定で避けていましたが、いざ観始めると最後まで没頭しました。
この作品も万民向けではありません。ボンバーマン、ファークライシリーズ、LOST、ハンガー・ゲームが好きなら、楽しめます。

僕はこの作品をネットで観ました。数日後、海外版Blu-rayを購入しました。
理由はこの作品を愛していると同時に、第2期を熱望しているからです。
売上的には無理な話ですが、少しでも足しになれば。希望は捨てていません。

「生き残れ。爆裂ショーの幕開けだ」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

85.7 2 ジャングルアニメランキング2位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (754)
3292人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Open the world!

稲垣理一郎さんとBoichiさんによるSF漫画のアニメ化作品。「週刊少年ジャンプ」で現在も連載中。単行本は既刊13巻まで。(放送終了時点で)

原作の稲垣理一郎さんは小学生時代からPCで自作ゲームを作って遊んでいたという筋金入りのゲーマー。漫画連載中でも新型ゲーム機の発売日に店頭に直行した経験もあるそう(笑)。一方で、仕事に取り組む姿勢は心から尊敬すべきもので、作中に登場する科学の料理を一から作って食してみたり、工房や道場へと自ら足を運び生の知識を得たりと実直そのもの。科学的素養充分な方とお見受けした。

作画のBoichiさんは目標に一直線なパワフルな方で、漫画を描く為に大学では物理を、(芸大)大学院では映像を専攻し、また学業の傍ら、一般書を含む膨大量の科学関連書籍を読み漁ったという努力家のツワモノ。「攻殻機動隊」の原作者として今や世界的に有名な士郎正宗先生の作品群に触れ、知識が漫画を面白くする事を学んだそうです。そしてこの方も仕事の鬼^^。ソユーズを生で見るためにロシアまで足を運んだり、土器の蓋のデザインで悩んだりするほど(笑)。作画担当に留まらぬ精緻な仕事振りが光ります。

それではレビュー。

物語の発端は世界各地で発見された石化したツバメ。やがて眩いばかりの閃光が地球全土を覆う。全ての人類は石となり、その活動を停止する。

3700年の眠りから覚めた高校生、石神千空は※1人類が消えた世界「ストーンワールド」で生きる術を模索し、人類文明滅亡の謎を探ります。


一見するとトンデモな出だしですが^^;、娯楽性やドラマ性一辺倒な作品とは一味違い、ファンタジックな少年漫画の皮を被りつつも、芯(サイエンス)は厳格。やたらと高度な最先端科学や新種の造語で、それとな~く知的な雰囲気を醸し出し視聴者を煙に巻く、数多の作品群(ファンタジーとして楽しいので否定はしない)と比較すると、本作の性質は概して真逆。

アニメはあくまでも娯楽なので薀蓄必要無し!もまた真なりですが、それはそれ、これはこれとして、作中台詞の一部を借用させてもらって両者を表現するならば「前者の言葉は羽の様に軽く甘く、後者の言葉は石の様に重く苦い。」となるのではないでしょうか。一見して余計な、この雑味に当たる重さと苦さが、アニメ(物語)という娯楽に深みを与える最高のスパイスになるのです。

作中で取り上げられている「サイエンス」は、汎用性が高く物語に組み込みやすい物理、化学を中心に、その枝葉に当たる、工学、薬学、地学に料理^^と多岐に渡りますが、それら全ての要素が、作中における主人公達の第一目的である"生存"と深く結びついているため、物語を回転させる動力としても、歯車としても、より強く堅実に機能している印象を受けました。科学を利用する必然性があるので押し付けがましさが目立ちません。

物語序盤は、多様性をガバガバ受け入れ、科学の力で奔放に人類の栄華を取り戻さんとする、主人公千空とその仲間達が作る科学王国、徹底した選民思想と独裁、武力による支配、原始の生活を旨とする獅子王司率いる司帝国、両者の対立と抗争のお話。

話は横道にそれますが、15年くらい前になるのでしょうか、当時のNHKで「※2アーサー・C・クラーク氏が舞台設定をした(開拓地の)火星で展開されるドラマを、日本の漫画家やアニメーターが短編アニメ作品として映像化し、それを同氏に見てもらう」という趣向の番組がありました。

正確な引用ではありませんが、完成した作品の一つに対してクラーク氏が与えた評価は「火星を第二の地球にはしたくない。わたしたちにやり直すチャンスがあるはず」といった内容のものでした。氏の残念そうな表情がおぼろげな記憶の中から思い出されます。

欲望のままに生産と消費を繰り返す科学王国のあり様は、一見すると、わたし達の住む世界の写しに見えますが、前者が"無い"から作っているのに対し、後者が"ある"のに作っている点で大きく異なります。ただし裏を返せば、搾取する対象がある限りは安泰でも、敷かれたレールに沿って突き進めば、崩壊前の地球の姿に逆戻りする危険のある楽観に満ちた社会とも言えます。

千空の頭脳に刻み込まれた人類200万年の知識の遺産と父親から受け継いだ優しさと勇気は、人類の新たな希望となりうるのでしょうか? 歴史は決して繰り返しませんが、科学王国がクラーク氏の見た火星の開拓地の様に、わたし達の世界をなぞらないよう切に願いたい。


一方の司帝国は、獅子王司という個人による権力一極集中体制。

霊長類最強の高校生の異名を持つ司というキャラは、一言で例えるなら※3スーパーマン、なのですが、過去の苦い経験から"大人"への深い憎悪、あるいは絶望を抱く、憂いを帯びた人物として描かれています。

多かれ少なかれ、多分誰でもそうですが、わたしも例に漏れず、少年時代に大人の冷酷さや狡さ、理不尽な暴力というものを嫌というほど見てきているので、司の憤りには一部共感出来る部分はあります。…でもですね、何ともはや、大人になってから平たい目で思い返してみると、同世代にも似た様なのがいたんですよね。大勢。ただ大人より小さくて怖くなかっただけで(笑)

司の唱える、"若者は純粋で大人は不純"とする極端な世代間差別は、わたし達の世界をしつこく蝕む人種差別や性差別と同種の、憎悪を下敷きにした一種の思考放棄に当たりますが、集団をあたかも(妄想で肉付けした)人格を持った個人の様に錯覚すれば、ある小規模なグループから始まって、家柄、人種、国、性別、最終的には極端な単純化の過程を経て、とんでもない事に、全人類さえもその様に認識してしまう危険さえあるのです。(こんな世界大嫌い!的なやつ)

この「1を聞いて10を知る」試みは反証可能な科学の分野においては割と有効に働きますが、人を集団として見る時、その判断材料となる有機的かつ情報量膨大な最小単位"ヒトおよび個人"の理解が不十分であれば、せいぜい残るのは穴だらけの統計データ程度のもので、その評価は必然として恣意的なものになってしまいます。ヒトは1単位として数えられるほど単純なものではないのです。

複雑にして複雑な世界に背を向けて、嫌いなものは一括り、括ったものはまとめてポイッ! 独断と偏見とで要と不要を分け、自らの殻に閉じ篭れば、かくて名前の無い怪物の一丁出来上がり、"僕の考えた最強の世界"展開の下りとなる訳です(汗)

妄想という脆い足場の上に居を構えた司帝国は、髪の毛一本で吊るされたダモクレスの剣の例えがぴったりと当てはまります。

科学王国と司帝国、皆さんならどちらの国の住人になりたいですか?


かつて"科学者の良心"と称された※4カール・セーガン先生がそうされた様に、学校で聴きかじった科学を、目に見える形、手で触れられる形へと落とし込み、学問への恐れや不審の垣根を取り去る試み。偏見の解体。

文字情報が先行して「解った」と錯覚する事が容易な現代において、嫌煙されがちになってしまった、手で触れ、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、口で味わいながら確かめる、知る事の大切さ。収集、分類、調合、加工、試行錯誤を繰り返し、どこにでもありそうなものから、ありとあらゆるものを造り出さんとする情熱。

仕事も遊びも生活も、あらかじめ用意されたものから選択する事を常とし、釈然としない気持ちを抱えながらも惰性に身を委ね、耐えながら生きる。あるいは飽きたら乗り換える。

完成品の世界の中で、わたしたちは世界の仕組みについてどこまで理解していると言えるのだろう?

本物とはズレた世界に浸かりがちな現代人にこそ、この世界は尽きる事のない磨けば光る宝石、ヤベースゲーモノ(笑)で満ち溢れている事を改めて思い出して欲しい。

そんな願いが込められた作品の様にわたしは感じました。


※1:ジャーナリストのアラン・ワイズマン氏による同名タイトルの書籍がある。様々な分野の専門家の知見を得て、3700年どころか 人類の消えた後の云億年先の未来の地球の風景を映し出す壮大な科学エッセイ。本作(漫画原作)の参考文献リストにも同書の名を確認出来る。

※2:「2001年宇宙の旅」の原作者としても有名ですが、一流の科学者としてテレビ解説者としても活躍。プレステのゲームにも出演してる(笑)静止衛星を使った電気通信リレーの発案者でもある。

※3:アメコミの人ほどではないです(笑)でも素手でライオンの群れを撃退できるくらい強い。加えて頭脳明晰で判断迅速の人。

余談ですが、神話や伝説は別として、紀元前400年頃の古代ギリシャではパンクラテオンのチャンピオンポリダマスが、近代でも1898年にボディビルダーのユーゼン・サンドウ氏がライオンに勝利したという記録がある様です。(後者は爪と牙を封印した状態で)

それでもまぁ、第6話で司が石槍で大木を叩き折る描写はいくら何でもやり過ぎでしたね。槍が折れる^^;。杠の頭のアレとか、スイカのゴロゴロとかと同類の、突っ込んじゃいけない演出だと思うので、てきとーに脳内補完しましょう^^

※4:地球外生命の探査計画でも有名な人ですが、代表作の「コスモス」は天文学、生態学のお話を中心とした、国境や学問分野の垣根を越えた様々な挿話からなる科学エッセイ集。最高の科学入門書の一冊なので老若男女全人類にお薦めしたい!

※:物語5点の理由はシナリオや脚本もさる事ながら、科学考証の緻密さ、設定の素晴らしさがズバ抜けていたため!

ふろく1 石化について(ネタバレになるかも知れないので畳んどきます。)
{netabare}
メカ千空に習ってQ&Aの形で。

Q1:仮死状態とは言え3600年以上もヒトは生きられるの?
{netabare}
A1:千空は3689年158日もの間、脳だけはしっかりと活動させていました。活性状態の脳の寿命は長く見積もっても200年弱なので、結論を言えば不可能です。
{/netabare}
Q2:石化したツバメって一体なんなの?
{netabare}
A2:実験動物だった可能性が大ですが、それならネズミでもよかった様な気もしますし、これについては全く分かりません^^;ヒトとの繋がりは生活圏くらい? もしかしてウイルスキャリア?
{/netabare}
Q3:人類石化ってファンタジーなの?
{netabare}
A3:結論から言うと違うと思います。科学考証のしっかりしたお話なので、物語のキモとなる部分をおろそかにするとは考えづらい気はします。作中で石化と形容されている状態は、どちらかと言うとミイラ状態に近いと思われます。アニメ2話の大樹と千空の危ないキャッチドール^^;は、単なるギャグ演出とも取れますが、杠の軽さを暗示しているのかも知れません。
{/netabare}
Q4:石化した人類が蘇生するってやっぱりファンタジー?
{netabare}
A4:結論から言うと違うと思います(笑)

考えられる理由の一つは石化人類は既にヒトではないという事。

古典的には進化の原因は、交配による遺伝子の組み換えと、自然淘汰、突然変異の3要素という事になっていますが、近年の研究で明らかになった事によれば、第4の要素として後天性の遺伝子変異を可能にするものとしてレトロウィルスの組み込みというものが挙げられる様です。(エピジェネティクスというむつかしい獲得形質もありますが、あまり関係なさそうなので端折ります。)

レトロウイルスと言えば、乳腺に関連するウイルスやHIVウィルス(それとゾンビもののネタ笑)が割と有名ですが、ぐぐって調べてみたところ、ヒトゲノムの約8%がなんと内在性レトロウイルス(ヒトの遺伝子に定着したもの)由来の配列で占められているとのこと。ヒトって92%しかヒトじゃない!(笑)

SF的な想像をするなら、石化は単に外見的な特徴に過ぎず、実際の所は乾燥状態。全人類はレトロウィルスの感染によって不老の肉体と※クマムシの様な性質、それと、つぎのQ&Aにも関連しますが、もしかしたら光合成可能な体質も手に入れているのかも知れません。

※:クリプトビオシスと呼ばれる"乾眠状態"で長期間生存でき、水分が与えられると活動を再開する。蘇生時に体の損傷箇所を修復する種もいるらしい。
{/netabare}
Q5:約3700年もの間、生命活動を維持させ続けたエネルギーって何?
{netabare}
A5:ウィルス感染から肉体全体の変異、そして乾眠状態に至るまで、どれだけの年月が必要かは不明ですが、栄養供給源は作中の説明を素直に受け止めれば、外皮の何か(放射性物質が含まれている可能性あり)、あるいは微生物の類の助けを借りているという可能性も考えられます。前者ならヒトが※放射線を人体で直接吸収して光合成を行なうという単純なからくり。後者なら、例えば外皮の金属?層の内側に封じ込められたゲノム操作済みの微生物(あるいはナノマシン)が、前述の放射線やヒトの代謝物で成長・増殖し、その分泌液や排泄物でヒトを養い畑にして、共生関係を作っているとか。

※:もちろん普通の人体には有害ですが、遺伝子改造された人ならもしかして…。因みに放射線をエネルギー源にできる生物はチェルノブイリ原発事故現場付近で発見されており、地球上に存在する。ゴジラじゃないよ(笑)
{/netabare}
Q6:石化時間に個人差があったのはなぜ?
{netabare}
A6:A5に見落としがありました。脳の使用率によって石化時間が変化するんでした^^;

これを踏まえると、人体が直接光合成を行なっていたという線はあっさり消えてしまいます(汗)表皮の金属層に放射性物質が含まれているとしたら、それはその元素の持つ半減期に従ってほぼ一定の早さで減少していくので。

脳を使えば使うほど表皮を形成する物質の消費が激しいのなら、A5でもう一つの可能性として挙げさせてもらった微生物(あるいはナノマシンに類するもの)が表皮を食べていると考えるのが妥当と思われました。

まとめると

1.脳を稼動させているヒトのカロリー消費は激しい

2.共生関係にあるヒトを生存させるためには微生物はより多くの栄養を必要とする

3.栄養を得たり与えたりする効率を高めるため増殖する

4.微生物の総数が増えれば表皮の消費速度(食べる早さ)も上がる

こんなところでしょうか。

最後に残った疑問は、蘇生に必要な水の供給源。復活液(ナイタール液)が表皮に含まれる"何か"と反応した結果、水が生成された可能性が考えられますが、知識外なので今後のお楽しみにしておきます(笑)
{/netabare}
Q7:人類文明を滅ぼしたのは誰? その目的は?
{netabare}
A7:これについても全くの憶測ですが^^;、首謀者は政治的干渉をある程度無視できる財源潤沢な科学集団で、目的については地球の生態系の回復である可能性が高そうです。現在の地球も砂漠化が進み過ぎてボロボロですが、千空の生きた時代(2049年)はもっと切羽詰った状況だったのかも。前述の集団が強硬手段に訴えなければならなかった背景ドラマなんかも今後描かれたりして…。
{/netabare}
以上全部妄想です(笑)あれこれと思考する機会を与えてくれる、SF(ミステリー)好きには垂涎もののアニメだと思います^^
{/netabare}

ふろく2 4つの力について
{netabare}
電磁気力:光、電気、磁力の事。物に触れたり、燃したり、切断出来たりといった身近な現象の殆どをこの力で説明できる。

重力:質量のあるもの同士が引き合う力。時空の歪みを作る。自由落下、潮汐、惑星運行、星の成長や崩壊に関わる。

弱い力:原子核が自然崩壊する力。原子力発電所の燃料棒や※ラジウムで光る時計の文字版などに利用される。

強い力:原子核を繋ぎ留める力。便宜上の物質の最小単位とされるクォーク同士、陽子と中性子を結びつける。超近距離でしか作用しないため確認しづらい。

11話の回想シーンで小学生千空がここに触れていたシーンには感動させられました。学校で習う科学って、幹から枝葉じゃなくて枝葉から幹に向かうものが殆どで、教える順序があべこべな気がしてたので…。素直にここから学んだ方が勉強のモチベーションも上がるんじゃないかと思いました。

※:危険なので現代では生産されていない(と思う)。現在流通している蓄光素材は半導体の原理を利用しており、これとは別物。100億%安全です(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメ作品における、「ご都合主義」とは、何を指すかの個人的な定義

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
まず、☆4なので、全体としてはかなり高評価をしているという前提で。

科学アニメ。少年漫画原作らしいワクワクが詰まっています。

私、このアニメかなり好きです。設定だけなら、☆5のチャンスもありました。

でも、とある「ご都合主義」により、評価を下げました。その「ご都合主義」がナニを指すのかは、ネタバレになるので、レビューを読んで下さいっす♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ご都合主義とは、「主人公にとって都合の良いことが偶然にやってくる」ことを指す。では、このどちらがより「ご都合主義的」だと思いますか?

①クロムが便利な石を偶然にも拾いまくっている。

②大樹と杠が司帝国に行く。

私はこの2つなら、②をよりご都合主義的だと感じる。

①は、「偶然」が成り立つ。勿論、圧倒的に低い確率だが。

一方、②は、「必然」。誰にとっての必然かというと、作者にとっての必然(必要と言ってもよい)。

本作の6話目で、千空は、大樹と杠を司帝国のスパイとして送り込む。その後、コハク達と出会い、抗生物質を作るために、製鉄を行う。そこで、マンパワーを得るためにラーメンを作り、、、となるが、、、製鉄(のマンパワー)は、大樹一人いたら大丈夫だったんじゃね? と思った。

この時の千空にとっての最悪は、「司に自らの生存を知られること」。であれば、まず「出来るだけ遠くに行かなければならない(箱根止まりではなく、関西とか中国地方まで行った方が良い)」。近場の村を見つけても諦め、遠いところまで逃げ、蝙蝠のいそうな洞窟見つけて、人口を1から増やしていき、科学兵器を作りまくる方が、安全である(石神村の戦力はあてにしない)。

また(杠はともかく)大樹は巨大な戦力(体力)であり、司の元に送り込むのは勿体ない。司がいくら復活液のレシピを知っても、アルコールの醸造などは時間がかかるが、大樹がいればかなり時短になる。大樹だって、杠と共にいる以上、働かなければならないし。

さらに、司はバカではなく、大樹はバカで真っ直ぐな性格という設定だ。司も、大樹の人間性は知っている。大樹がウソを突き通せるかということ以前に、「千空を殺した司の軍門に、大樹が自ら下るなど、100億%ない」。百億歩譲って、杠を人質にとられた時、仕方なくといったところか。大樹が司の軍門に下りたいと言ってきた瞬間に、「千空は生きている」とバラすようなもんである。

せっかく、「司が千空を殺した」と思い込んでいる以上、余計なリスクを背負う必要はない。「大樹は死んだ千空を埋葬し、杠と共に逃げ去った」と思わせておく方が良い。

武力サイドがどれだけ兵を増員しても、科学サイドは、毒ガス弾1発作れば勝てる。これはそういう戦いで、時間があれば有利になるのは科学サイド。諜報などは、最終局面で必要になることであり、武力サイドがある程度大きくなり、人員を把握しきれなくなったあたりの方がスパイを送り込みやすい(また、その段階になれば、科学による誘惑で、現代の科学の恩恵を受けてきた武力サイドの人間を簡単に懐柔できる)。

よって、大樹と杠を司の元に出すのも、石神村に滞在するのも、最低レベルの悪手。

こんな簡単なこと、「頭の良い設定」の千空が気付かないわけがない。つまり、この選択は、千空が考えたものではなく、作者が考えたもの。新しい展開(石神村編)を生み出したいがために。

これが、私の思う「ご都合主義」。つまり、「自らの生み出したキャラクターに命を与えず、作者の都合に合わせて信念や発言を曲げる行為」。

選択をミスることも、正しい選択をすることも、「こいつなら当然そうするよな」と思えるかどうか。

例えばONE PIECEで、 {netabare} ルフィに心理描写がないのは、「ルフィなら考える前に行動しそう」 {/netabare}と、尾田さんが考えたから。例えばロードス島伝説で、 {netabare} 作品の途中で、語り部だったナシェルが主人公に昇格したのは、「ナシェルが思った以上に成長し、一人歩きし始めた」{/netabare}と、水野良先生がキャラクターをコントロールしないから。こういう生きたキャラが、私は好きだ。

つまりは、作者が、自ら生み出したキャラクターに負ける、覚悟。器の広さがあるかどうか。

本作の設定は抜群に面白く、科学実験などはドキドキしたし、文明を1から作り上げる過程はワクワクした。1話につき1つ物語が進む(素材ゲットや実験成功など、成果が出る)構成の確かさ。特に終盤は、少し泣けるくらい良い出来。科学の実利の面だけじゃなく、「科学とは、人の生活を良くする、助けるものだ」という力強く温かいメッセージには心震えた。

せっかくの良いアニメなのに、勿体ない。創作物全般において、私はそこに作者の気配を感じると、少し、萎えてしまうのです。

簡単に言うと、「ラッキースケベ(①)は許せても、魅力のない主人公に惚れるチョロイン(②)は許せない」ということなのですw

(とはいえ、☆5に近い☆4。今年観たアニメでも、五本の指に入る面白さなので、当然、2期は観ます♪)
{/netabare}

【余談~ 石化の理由、予想 ~】
{netabare}
私は原作未読なので、すでに答えが出ているのかもしれませんが、一応、アニメしか観ていない立場で、予想を(結果、的外れかもしれないし、ネタバレになるかもしれないので、一応隠します)
{netabare}
まず、石化が人為的なものか、自然現象かという点についてですが、私は、人為的なものだと思います。根拠は、そうじゃないと話が盛り上がらないからです(笑)

まあ、「人間とツバメだけ石化する」というのは、何かしらの実験くさいですしね。

じゃあ、人為的なものだと仮定した時、「動機は?」というと、「地球環境を守る」か、「人類を疫病(バイオハザード)から守る」のどちらかでしょうね。これは、どちらの可能性もあると思っています。

「地球環境を守る」とした場合、人類と燕以外の動物が無事なことにも理由がつくと思います。石化が解けた後、真実に気付いた人類は、「もう2度とこの悲劇を繰り返さない」と思い、科学の力を正しい方向に使っていくラストは、少年漫画、、、というよりは青年漫画らしいですが、話としては成り立ちそうです。

また、「人類を守る」は、悪者がいないので、少年漫画らしい展開だと思います。近い将来、人類が滅亡してしまうようなバイオハザードが起きて、それを回避するための苦肉の策なのかなと。本作の疑問点として、「何千年も脳を使い続けてきた、千空は、そのエネルギーをどこから得たか」というのはありますが、石化の石がエネルギー源になる仕様なら分かります。ただ、石化に伴い、(ビルの崩壊に巻き込まれるとか)必ず死ぬ人は出るわけですし、「だったら疫病のウイルスがいなくなるまで(数年)とかで石化が解けるようにしたら?」というのがあるんで、微妙な気もします(まあ、千年以上しないと死滅しないウイルスなら別ですが)。

他にも、どこかの国が戦争用の兵器を暴走させたとか、宇宙人が攻撃してきたとか、可能性はいくつかありそうですが、なんかそれだと、「物語としてつまらない」なと思います。あくまで、少年漫画ですし。
{/netabare}
さあ、皆さんの予想は? 2期で謎は明かされるのかな?
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
随分と壮大な話だな。なかなか面白い設定。これはちょっと久々に新鮮に楽しめるかな?

2話目 ☆4
お、ちゃんと人体実験したか。なら、ユズリハ復活の選択も納得。武力は危険だよな。ただ、お互いがお互いを必要な間は、身内を攻撃してもしょうがないよな。これ、人口が増えるにしたがって、鬱展開あるだろ。

獅子王はチートだな。このキャラはあまり便利に使うと厳しいが、少年漫画らしい分かりやすさはある。

4つ目の使い道は、火薬かな。

3話目 ☆4
蝙蝠の糞尿=硝酸て、なかなか頭良いよな。大仏の理論、良いね。

4話目 ☆2
狼煙をあげるのは、どう考えても悪手だろ。箱根で隠れて火薬をつくり、獅子王を倒し、その後に狼煙をあげるのが良いだろ。それで会えればよし、会えなければ仕方なし。優先順位の1位は、獅子王でしょ。この作風で、こういう「ミス」はいただけない。

5話目 ☆3
てっきり、狼煙をあげたもう片方が、止めるかと思ったら。銃か何かで、かすり傷ひとつも負わないのかよw 石化の伏線は、なかなか良いね。回想か~。ここでじゃなく、1話前のBパートのが、よくない? んで、首バツーンで、引きを作る。

6話目 ☆2
構成にやや疑問は残るが。考えてた分のエネルギー、なるほど。それが自発的に石化を解く鍵か。ん? なら、脳みそだけはもともと生きてたってことか。なら、脳みそは不老不死にならないか? なるほど、人類を助けるための石化。

いや、スパイよりも、貴重な戦力、労働力を自陣から敵陣に送り込むリスク、あと、司はバカじゃないんだから、生きてることがバレるリスクの方が大きくないか? 合理的に考えて。アルコール作りだって、司の一人の方が時間かかるだろうし。

生き残った人類。血が濃くなりすぎないか? つか、紐の強度が心配。

7話目 ☆3
言語と人種を混ぜてるのか。ギャグが強めに。自力でたどり着いたなら、天才だよな。素材を楽に集める装置。病気を治す科学ね。少年漫画らしくなったといえば、そうだが。

8話目 ☆3
便利な鉱物がたまたまあるとか、こういうご都合のところはもう、見逃さないといかんかね。猫じゃらしが穀物ってのは、初めて知ったな。

9話目 ☆3
電気ね~。一気に文明が進んだな。対照的な2つの国の争いになるが、それを1から創り合うのはおもしろい。

11話目 ☆4
スイカ、顔芸w 眼鏡美少女の誕生は、文句なく、正義だな(笑) 世界がクリアになった後に、涙で再び歪む演出は素晴らしい。科学って、本当に多くの人を救っているのな。。。でも、あれ? 眼鏡美少女は?(笑) 金狼にも眼鏡活かすのか。技術力はな、確かにムズい。SimCityみたいで、ちょっとワクワクする(笑)

12話目 ☆4
火山ガスって、そこまで危険なのか。死にいたるものだとは知っていたけど、1秒以下で死ぬほど危ないのか。少年漫画らしい熱さは嫌いじゃない。

13話目 ☆3
村に初めて降り立つ一歩目を、月の表面風の作画にしたのは、上手い。いやいや、じゃあマントル止めなけりゃ、勝ちやがな。スイカの手助けで金狼を、「勝ちなのに負けにする」ための伏線だろうけど、整合性がないな。

14話目 ☆3
騙し討ちとは、想像以上に卑怯だったな。発火は、あんなに一気に起こるものなの?

15話目 ☆4
科学は、人を幸せにするためにある。根元的なことだけど、忘れがちなこと。

16話目 ☆4
なるほど、宇宙に行ってて、難を逃れたってことか。ロマンだな~。

17話目 ☆3
司らしくないな。自分が単騎で行って、解決やん。とはいえ、違う武器を急に持たせて、どうする? 琥珀以外は、鉄の槍の方がよくないか? 各自の能力をちゃんとフル活用するのは、レベル高い。

18話目 ☆3
3人同時に木から落とすのは、「ちゃんとしていない」。時間差で一人ずつ落とし、安全を確認するべきだろう。スマホか。毒ガス弾とかの方が良くない? ビンにつめて投げようぜ。

19話目☆3
ワタアメに水力発電。常に見張りをつけとかないと、発電所のヤバさが分かる焔に破壊されそうだた。

20話目☆3
だから、焔は何してるのかな? タングステン、まあ、こういうご都合主義は許せるけどね。

21話目 ☆4
素敵な友情話。最後の、木に復活日彫ってたあたりの伏線の活かし方は素晴らしかった。

22話目 ☆3
マグマが仲間に。少年漫画だな~。

23話目 ☆5
あれは、友情だったのか、、、良い話だな~。争いのための科学が人を豊かにする。歌を入れたりして、あきない演出。

24話目 ☆5
レコード。科学は時空を超える。科学の素敵さだな。歌を、文化を残す。1本とられたな。実用だけが科学じゃない。人を豊かにするのが科学。まあ、ここで切るなら、2期の情報流さないと暴動起きるわな(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

100億パーセント唆るぜ、この作品は!

評価は観終わってからします。
ただ9月位まで色々とあるので作品が観れないのは辛いなぁ。
(2019:07/31執筆)
※(2019:12/14更新しました)

原作・ジャンプ掲載分全て。
アニメ・四話まで視聴済み。(30分アニメ)


うん、期待通りな展開で嬉しいですね。かなり好きな作品なので綺麗に表現してもらいたいです。

超!簡単に書くと…
普通な日々を、学校生活を過ごしていた『石神 千空(いしがみ せんくう)』『大木 大樹(おおき たいじゅ)』『小川 杠(おがわ ゆずりは)』。
そんないつもの日常生活が一変する。原因は分からないが【人類のみが石化する(一部ツバメも)】という事変が起きた。
…そこから数千年の時が流れ何故か『千空』と半年後に『大樹』の石化が解ける。
文明は滅び、建物等は腐って無くなっていた。
「科学は地道な探求」という持論を持つ科学少年『千空』はストーンワールドでどう奮闘するのか!?
…と、簡単ですが。

ここから下は隠してますがネタバレは無いです。視聴前+数話観た感想です。

{netabare}

最初この連載作品を見た時に思ったのが『マインクラ○ト』+『学生時代の理科や化学・科学』+ファンタジーと言ったとこですかね。
ちょっと能力部分だけを例えるなら『ダンガンロ○パの【超高校級の○○】』みたいな感じがありますね。『千空』も『大樹』も『杠』も『獅子王 司(ししおう つかさ)』もそれ以降に出てくるキャラも何かしら凄いです。(全部じゃないですがね。早くメンタリスト出てこい。)

この作品って番組後半にも注意書きが出てますが「やろうと思えば出来てしまう」という事。(危ないやつもあるので自己責任でやって下さい)
科学監修も『くられ』がやっている事。
数千年後なので緯度経度等のズレや人工で作られた自然は無くなってるというリアル表現。

料理も衛生面も武器も現象も全て科学でやってやんぜ!って感じの『千空』が面白く、でも合理的と言いながら甘いとこもあるキャラに惹かれました。


最初この作品を見た時は『大樹』が主人公かな?と思ってました。1話目観ると…ね。

『千空』役の『CV小林 裕介さん』はちょっとウザいキャラが似合う声優さんになったなと個人的に思いました(笑)

ちょっと『司』がキレ者過ぎかな。ストーリーの流れ的に仕方ないけど色々と気付くまでは良いとしても物体・物質等の知識も凄い。記憶力が凄いからか?
『司』の考え方は結構納得しますね。今の世の中の…、老害共が…、と、詳しく書くとつまらなくなるのでこの辺で。
ま、独善的な価値観って感じですね。

アニメではまだですがジャンプ本誌で書いてあった物を試しにやってみました。ある話数で『麺料理』を作るのですがそのレシピを試しに作ってみました。…作って、…(汗)
食用としては問題ないけど味が…、食感が…、薬膳としても…(汗)

ある飲料もいずれは試してみます。


これから科学で発展させたり、謎を解いたりと色々と熱い展開があります。現代社会にあるものがほぼ全て無くなった世界でどう『千空』達が行動するのか!?科学ファンタジーをお好きな方は是非!

個人的にはOP曲もED曲も合って無いかな?と思いました。

{/netabare}
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(2019:12/14執筆)

全視聴しました。ここから先の感想はネタバレ含みます。

{netabare}

いやー、結構楽しめました。
文明が無くなった世界で『マインクラ○ト』に『化学・科学』を駆使し困難を切り開いていく、ってのは子供心をくすぐりますね。

因みに『化学』は物質の性質ならびに物質相互間の反応を研究する、自然科学の一部門。

『科学』は一定領域の対象を客観的な方法で系統的に研究する活動。また、その成果の内容。特に自然科学を指すことが多い。

って感じです。どっちも読みが「かがく」なので分かりやすいように一般的に『化学』は『ばけがく』と言ってます。(千空も作中に言ってます。)


謎がかなり残ってますが1番気になるのは『石化』ですね。『千空(考えていた)』と『大樹(想っていた)』だけでも解け方が違うのに『杠』はもっと違う。『杠』は何も分からないと言ってました。『千空』とは違う。
『司』はすぐ順応してたけど解け方としては『杠』に近い。
さて、一応は『復活液』で石化が解けてますが条件が違う物で石化が解けてます。この謎はまだ原作でも解明されてません。
石化された理由・原理やなぜそうなったのかが非常に気になります!


『司』の考えは結構共感しますね。
権利や税、先に産まれて文明を切り開いた年上だからそれを敬え!って世界が気に食わない、浄化しようという考えは歳が若ければ若い程共感を得られるのでは無いでしょうか?
大体文明を切り開いたお偉い人なんて少数だろうに。

そうなれば意見は割れ、『千空』VS『司』みたいな構図は遅かれ早かれ出てくる争いの種になってるでしょうね。
人間を増やす、増えると考えも様々な物が出る、そうなると…ってね。



この作品は一応現代社会(連載された時は2017年)を題材にして石化しておよそ3700年後に石化が解けてストーリーがスタートしてます。
私は鉱物とか物質の経年劣化とかよく分からないんですが今から3700年後には何も残らないもんなんでしょうか?作中では青銅製の大仏は残ってましたけどどうなんでしょう?
一応前に見た科学ニュース記事では1000年単位の月日が流れるとほとんど無くなるとは見ましたが…。
CDやDVD等はちゃんと保存しないと寿命は20年〜30年って言われるし電子データも『M-DISC』以外はちゃんと管理しないと数十年で劣化・場合により消えます。
データはともかくここまで何も残らないのかな?ま、証明は難しい…というより無理でしょうね。見る事は不可能でしょうし。でもやはり気にはなります。


後は気候かな。現代社会でも計測しだしてから赤道は徐々にズレてるし世界的に気候も変わってます。
3700年後に日本に四季はあるのかな?と、疑問。
日本が気象情報を取り出したのは明治5年(1872年)から。たった150年しか経ってない統計データで異常気象とか言ってる気象予報士ってどうなん?って思うけどそれでも気候は変わってる。
確か現在(2019年)から約2000年後には今の北極星ポラリス(こぐま座α星)は北極星では無くなり、ケフェウス座ガンマ星【エライ】が北極星になります。(科学ニュースより)
そうなると地軸とかは今よりかなりズレてると思うのですが。地球の地軸は約2万5800年周期で微妙にズレてる計算なはずだし…。
ま、高卒の素人の疑問なんでそこまで対した事じゃ無いのかな。
日本であるかは作中の簡単な例で『杠』が石化してた場所で分かります。


個人的に好きだったのは食事ですね。
流石に『ねこじゃらし』を見て「よし、ラーメン作るか!」とはなりませんが(汗)
ただ発想力やこれをネタに持ってくるのは凄いと思います。普通思い浮かびません。
…味は …オェッ
私だったらストーンワールドにある物で味付けを変えるくらいか知ってる調理法で調理するしか出来そうに無いです。

結構食事に関する製品や家電製品って化け学・軍事転用で作ってるの多いんですよね。『レーダー』=『電子レンジ』とか有名なのはナポレオンが採用した『瓶詰め』のちに『缶詰・レトルト食品』が作られる。面白いのはお掃除ロボット『ルンバ』は『地雷探知ロボット』だった等本当に面白い。
だからこそ私はこの作品が好きだし食事のエピソードであの発想力は痺れました。
『パクチー』『炭酸水』『ハチミツ(焦がしたカラメル)』『ライム』で『コーラ』は私も試しましたが『コーラ』でした。
ただパクチーが苦手なのでそこがちょっと(汗)
個人店で料理を出してるとこにはたまに自家製のコーラやジンジャエールとか出してるとこもあるのでこーゆーのは簡単に作れるんですよね。
…今度は『炭酸水』を作るとこからやってみようと思います。

もしこの作品のようなストーンワールドになったらお酒よりコーラとかジンジャエールとかの嗜好品の方が重宝されそうだなぁ。多分。


ストーリーを観て思ったのが70億人の復活は出来るかもしれませんが、1番ムリゲーなのはストーンワールドから現代社会の技術まで復活させられるかどうか。
ほぼ無理だと思います。科学ニュースでも取り上げられたのを見た事があるんですが、鉱石やエネルギーや資源など取りやすい所から取ってしまってる為に作るのが困難なアイテムや不可能になるものが出るそうです。簡単に言えば取り辛いとこまで行かないと行けないからって事です。
『スマホ』が現代社会ではかなり普及してから『砂マフィア』が砂を乱取りして砂不足、枯渇してるそうです。サハラ砂漠の砂を使えば?と思うかもしれませんがサハラ砂漠の砂はスマホやガラス、電子機器や鋳型等を作れません。ある成分が入ってないのと丸くて小さ過ぎるので。

こーゆー問題があるなか『千空』がどうやって復活させて行くのか、楽しみで仕方ないです!
『千空』で完結させるのか、何世代も掛かるのか、どうなるのかな?


{/netabare}



合理的だけど非情では無く甘さのある『千空』、そこは結構人間臭くて好きですね。『コハク』と『クロム』との絡みも良いし『大樹』と『杠』との関係も熱い!バトル部分もジャンプらしい。
次回予告の理科の実験みたいなんはとても良かった。

少し設定に疑問点もありますが全て完璧な作品は無いと思います。

第2期が1期放送後に制作決定が発表されました。
『千空』の言葉を借りて「唆るぜ、2期も」と締めようと思います。
長い感想を読んで頂きありがとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

66.7 3 ジャングルアニメランキング3位
selector spread WIXOSS(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (583)
2981人が棚に入れました
都会に引っ越してきてから、友人もなくただ日々を特に不満もなく過ごしていた女子中学生「小湊るう子」。
そんな「るう子」を気遣う祖母をみかねて、兄がるう子に買い与えたものは、中高生の男女を中心に人気のWIXOSS(ウィクロス)というカードゲームであった。
渡されたカードゲームを開け、中に入っていたある1枚のカードを見ると、カードの中に描かれた少女が突然動き出した。
不思議に思う「るう子」をよそに、その少女は「るう子」にバトルがしたいと言い続ける。その少女の事をタマと名付けつつ、
不思議な事態に困惑している彼女の前に、るう子の事をセレクターと呼ぶ、同級生の紅林遊月からカードバトルを挑まれる。
タマは一体何者なのか?セレクターとは?
希望、願望、欲望。それぞれの想いを胸に少女たちは危険なゲームの渦に飲み込まれていく──

声優・キャラクター
加隈亜衣、久野美咲、瀬戸麻沙美、佐倉綾音、茅野愛衣、赤﨑千夏、釘宮理恵、杜野まこ、新井里美、川澄綾子、小林裕介、石谷春貴、久保田民絵

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

TCGアニメの常識を覆してくれた意欲作。しかし新しい開拓にはテンプレが存在しない為か、ハッキリとした方向性を導き出せていなかったように感じる作品☆

本作は2014年4月26日にタカラトミーから発売されたトレーディングカードゲーム「WIXOSS」(ウィクロス)を題材としたメディアミックス作品です。テレビアニメシリーズとしては‘2期’にあたる作品となりますので前期からの視聴を推奨します。

前期のレビューでも書きましたが、土・日曜日の朝に放映されるアニメのような「ルールやプレイングを掘り下げるための販促目的の物語」ではなく、ややダークな展開を含む「少し大人向けの作風」が今作のウリです。トレーディングカードゲームのアニメとしては新しい表現方法で描かれている所がとてもチャレンジ意欲を感じる作品ですね。前期では波乱の最終話を迎え、今後彼女たちがどうなってしまうのか…とても気になる終わり方をしています。今までカードゲームアニメには全く興味を持てませんでしたが、2期の展開がやはりどうしても気になる…と感じる事が出来たため視聴を継続する事となりました。

総評として「TCGアニメの常識を覆してくれた意欲作。しかし新しい開拓にはテンプレが存在しない為か、ハッキリとした方向性を導き出せていなかったように感じる作品」です。
新しい分野を開拓していこうとする意思に関してはとても意欲を感じられる作品だったと思います。しかし新しい道を開拓するという事は、逆に言えば‘セオリーに頼れない’という事でもあります。そのためでしょうか‘結局このアニメは何狙いだったのか?’という疑問が付きまとう結果になってしまっているように見受けられました。「最後はキレイにまとまって良かったね…」という感想で済ませるならそれも良いかもしれません。しかし私としては‘今作にのめり込めなかった要因はなんだったのか’そちらの方が気になって仕方ないのです。

そこで私の推測ではありますが、今作が佳作では無く名作になるために何が必要だったのか…を考えてみました。今作に足らなかったもの…それは「作品の明確な指針」ではないでしょうか。ではどういう指針を立てれば良かったのか、以下に挙げていきたいと思います。これらは全て取り入れて欲しいという訳では無く、1つでも取り入れて作品の方向性を明確にすれば良かったのでは?という観点で書いていますのでご注意下さい。


提案1・TCGのルールをもう少し取り入れて「このゲームもやってみたいな」と思わせる作品を目指す。

今作はそこそこ見ごたえのある物語でしたが、彼女達のプレイしているカードゲームに関しては全く興味が沸きませんでした。ザコ戦まで丁寧に描写する必要は無いかと思いますが、少しあっさりし過ぎたバトルだったかな…とも感じてしまいます。何もお子様向けのカードアニメのように「画面端にヒットポイントを書け」とまでは言いません。ただ「努力の末勝利した」と視聴者に感じさせる事はキャラクターへの愛着にもつながる部分だと思いますし、またカードゲームのシステムを少しでも見せる事で「アニメを見てゲームが面白そうだからやってみた。その結果アニメのキャラをもっと好きになれた」という声も生まれるかもしれません。そこをもう少し重要視しても良かったのでは?と感じました。


提案2・キャラクターのデザイン・あるいは配色をもう少し派手に設定し、キャラ萌えを目指す。

今作は‘ややダークな物語’を目指しているせいか、キャラクターの配色が凄く地味です。髪の色に関してもアキラッキーを除けばほとんど黒・灰色・白でまとまっています。派手なデザインといえばルリグの「エルドラ・ミルルン・アン」くらいでは無いでしょうか?勿論ダークな雰囲気にリアリティを持たせるために敢えて派手な配色は避けているのかもしれませんが、個人的にはキャラクターのインパクトに欠けるな…と感じてしまいました。「物語はまあまあだったけどキャラは可愛いよね!」なんて作品は世の中に沢山溢れかえっていると思いますが、そんな作品と比べても今作はキャラクターのインパクトにやや欠けてしまっています。物語がそこそこの展開…であれば、せめてキャラクターをもう少し目立たせて欲しかったなと思いました。


提案3・徹底的にシリアスな方向性を目指す。

最後は少しキレイにまとまり過ぎていたかな…と感じました。折角のダークストーリーなら最後までダークでも良かったように思います。この辺りは「結城友奈は勇者である」を視聴した感じに似ているかもしれません。‘犠牲が実は犠牲じゃ無かった’というオチはとてもキレイに見えますが、個人的にそういう話にされると「じゃあ今までの苦悩はなんだったの?」と受け止めてしまいます。勿論多くの作品はそういったラストを迎えます。昔からある‘アニメ特有のご都合展開’と言いましょうか…私としてはそういう展開にはもう飽きてしまっているのかもしれません。折角のシリアスな作風なら‘多大な犠牲は払ったが得るものはあった’という終わり方も一つの手段だったかもしれません。それまでの展開を活かす事にも繋がると思います。有名作で例えるなら「魔法少女まどかマギカ」でしょうか。これからのアニメは‘キレイにまとめ過ぎない’というのも一つの選択肢なのかもしれませんね。


あれもこれも要素を詰め込み過ぎる…というのもどうかと思いますが、明確な指針があれば「このアニメはこういう所が面白かった!」と視聴者に印象付ける事も可能だと思います。今作も決してつまらない・駄作という評価では無いのですが「じゃあ何が面白かった?どのキャラのどういう所が好きになった?印象に残ったシーンはあった?」と聞かれても「…えっと…うーん」と言葉に詰まってしまいます。私は結構前にこの作品の視聴を終えていましたが、最後までレビューを書く事に渋ってしまいました。今考えればそういう所に原因があったのかもしれませんね。

ただTCGアニメとしては間違いなく新しい道筋を示した作品だと思いますし、追随する作品も今後出てくると思います。そういった意味では本作を大きく評価したいところです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34
ネタバレ

雪だるま* さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話まで視聴(未評価)

◎ジャンル:カードゲーム
◎放送時期:2014年10月~

●スタッフ、ストーリーは1期のレビュー参照
⇒http://www.anikore.jp/review/959876/
(2014年4月~6月に放送された「selector infected WIXOSS」の続編)

■総評■

(全話視聴後に更新予定)

■好きなキャラクター■

(全話視聴後に更新予定)

■各話感想■
【1話】
{netabare}1期のおさらいを含め、続きからスタート。

伊緒奈の願いは、『自分より強い相手に負け、その子のルリグになって永遠に戦い続ける』ことだったみたい。
とんだ戦闘狂だなぁホント…^^;

るうちゃんはバトルを拒否してるけど伊緒奈を捨てられない。
タマに会うための手がかり、そして皆を救うことを諦めたくないからなんだろうなぁ。

でも伊緒奈はるうちゃんの願いを叶えるつもりは今のとこ無いみたいだし、それどころか『私がるう子を変えてみせる』とか言ってるし、既にもう先行き不安w

ちよりエルドラペア久々に出てきたけど、るうちゃん達がバトルの真相を告げてもちよりは飄々としてるし、エルドラはしらばっくれてるし、このペアも今後厄介な存在になりそう。

思ったけど一衣ちゃんは具体的にどうなってペナルティ無くなったのか?
強い願いと心が覆したとか、そういうことかな^^;{/netabare}

【2話】
{netabare}『ウリスのおかげで、あきらっきーは"あきらぶりー"になったの♡』

…(´゚д゚`)

あきらっきー改め、あきらぶりー再登場!エンジン全開だったw
『黙れよ三下!』『うるせぇババア!』
そしてトドメの↑のセリフ…やはりこのキャラ出ると俄然テンション上がるw

伊緒奈と入れ替わったウリスはあきらぶりーを堕とし、お次はちより?
伊緒奈の願いを叶えなきゃだから強い相手を集めてバトルしようとしてるんかな?でも、それだけじゃ済まないよね絶対^^;
あきらぶりーは完全にウリスの手のひらの上でコロコロ状態だし、こっからまた更にどん底の未来しか見えない;;

るうちゃんはあきらぶりーとバトルしたけど(勝敗は中断で決まらず)、どうやら楽しくなかった模様。
バトルが楽しかったのは、タマがルリグだったからこそ なんだね。

てか、お婆ちゃんがやはり怖い^^;るうちゃんまた負けてたじゃん…。

あきらぶりーが負けたのに記憶維持してた理由が語られてないけども、るうちゃんが『セレクターバトルは嘘ばかり』と言ってたし、やっぱ花代さんの嘘情報なのかな…うーん;;{/netabare}

【3話】
{netabare}あきらぶりーがどんどんウリスに心酔してってる;;

タマは白い部屋で泣いてた。
タマの記憶の一部?が垣間見えたけど、繭とタマは人間時代からの友達だったのかな。
繭は外の世界に絶望してあの部屋に引きこもってるみたいだけど、繭の目的はいったい何なんだろう?

るうちゃんがタマのことばかりで一切構ってもらえない伊緒奈がちょっと可哀想と思ったけど、勝手にルリグになっといて『あなたはそうじゃない。私を失望させないで』は全く共感できない^^;

最後、ウリスとちよりのバトルフィールドにるうちゃん達は巻き込まれ、そこでウリスのルリグとなったタマを目にすることに。
まさか…と思ったらやっぱそうでしたw
敢えてウリスのルリグとして送り込むとか…繭、性格悪いな^^;
ちよりはこれで負けたら2敗だけど、ちよりの願いが何なのか気になる。{/netabare}

【4話】
{netabare}ちより、ウリスに敗北。
また、ちよりの持っていたウィクロス小説に繭らしき存在の記載が。
手掛かりを掴むため、るうちゃん達がその小説の著者に会いに行く…といった話。
いよいよ物語の核心に迫り始めた感じかな。

ウリスは『タマを返してほしかったら私とバトルしなさい』とるうちゃんに告げて去っていき、あきらぶりーの元へ。
そういやウリス自身の願いは何なんだろう?

ちよりは2敗したけど逆に3勝してたという衝撃の事実w
エルドラとの掛け合いが地味に面白いなって思う。
終始おバカまる出しなこのコンビだけど、殺伐とした中で清涼剤になってる気がするw

小説によると繭はバトルに勝ち続けた後「ホワイトガーデン」に迷い込んだ少女。
つまりセレクターであり、人間ってことになるのかな。
ラスボス的存在というのは変わりなさそうだけど、少女達を次々に戦わせてるってことは、目的はウィクロス因子を集めるため?

小説の著者・ふたせ文緒、ボクッ娘かな?なんだか緑子を思い出すな…
この子もたぶんまだ現役のセレクターだよね。OPでルリグ連れてるし。

今回も伊緒奈さん、殆どるうちゃんに相手してもらえず嫉妬全開。
2クール目は伊緒奈とあきらぶりーイジメが容赦ないw
でも、あきらぶりーよりあきらっきーの方が好きだな…物足りないw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

まるべり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

光と闇の先 重なってまた色が付くよ。

●ジャンル:カードゲーム
●オリジナルアニメ

2014年4月~6月に放送された「selector infected WIXOSS」(全12話)の分割2クール目。
J.C.STAFF制作のTVアニメ。全12話。


■感想■
{netabare}トレーディングカードゲーム「WIXOSS」の中に存在する特別なカード「ルリグカード」。
そのルリグカードを用い、バトルに勝ち続けることで「夢限少女」となり、願いを成就出来る「セレクター」。
そんなセレクターに選ばれた少女達の願いをかけた戦い、そしてバトルに隠された「深い闇」を描いた今作品。

セレクターに選ばれた主人公・るうちゃんが他の様々なセレクターと対戦していく中で、
衝撃の真実(3回負けると願いが反転する、夢限少女になると自分の体がルリグと入れ替わる等)を知り、
苦悩しながらも自分の願い(全てのルリグになった少女達をカードから開放する)を見つけ、
イオナとのバトルに勝利して条件を満たすも、タマが直前で受け入れを拒否したことで願いの成就に失敗。
ルリグのタマを失ったるうちゃんの前に現れたのは、るうちゃんに敗北することで願いを叶え、ルリグになったイオナだった。

…というのが1クール目の主な話の流れかな^^
2クール目では、壮絶な戦いの後に親友となった遊月や一衣と共に セレクターバトルのさらなる真実・核心に迫るお話になっていました。

"勝っても負けても「絶望」。"
1クール目で惹きつけられた 鬱々ドロドロとした空気感はそのままで、
今回もどんな衝撃的な真実が告げられ、物語が終結していくのか というところに期待しつつ毎回楽しみに観ていました。

しかし正直1クール目ほどのワクワク感はなく、物語が進み 謎が明かされていくにつれてなんだかパッとしなくなってしまいました。
ラスボスの繭の正体含め とくにあっと驚く種明かしもなく、無難だったかなぁという印象です。

そして、1クール目でちらっと出てきた るうちゃんの家族背景(『何を考えてるのか分からない』恐怖心から母親と離別した過去)。
後々るうちゃん掘り下げるにあたっての伏線と思ったのですが…とくに何も無かったですねw
個人的にはその辺を拾ってもう少しるうちゃんを掘り下げてほしかったな と思いました。

というか、全体的にキャラの内面描写がいま一つだったので、
感情移入できるキャラが2クール通してほぼいなかったのが難点かな^^;

とはいえ、1クール目に引き続き あきらぶりー(あきらっきー)の視聴側を裏切らない狂気っぷりと、
ウリスに心酔してどんどん深底に堕ちていく様は見応えありました。

また、1クール目から真のラスボスだと予想していた おばあちゃんは、一番期待を裏切られてしまいましたw
自分でデッキ作るし るうちゃんに勝ちまくってるし、意味深な発言もあったりして『絶対何かある!』
…と思ってた時期が私にもありましたww

【主題歌】
OP:「world's end, girl's rondo」/分島花音
ED:「Undo -明日への記憶-」/Cyua

分島さんの歌う1期OPの「killy killy JOKER」も好きだったのですが、
今回のOPも伴奏のヴァイオリンがいい味出していてとにかくかっこいい!
聴いていくうちにどんどん癖になるスルメ曲でした。

EDのCyuaさんも前期に引き続きでしたが、今回もこの作品の世界観がしっかり表れていた良曲でした。

【お気に入りキャラ】
▼蒼井 晶(あきらっきー/あきらぶりー)
上記の通りです。
赤﨑千夏さんの演技も相まって、清々しいほどに終始ぶっ飛んでいたのが良かったです。
ただ、ウリスに負けた後 願いが反転してどうなったのかが見たかったのと、最終回も出番欲しかったなぁ(イオナとの2ショット写真はありましたが)

▼エルドラ
9話のお別れシーンは不覚にも感動しました。
ちよりとのおバカなやりとりも毎回癒しでした^^
お姉さんというか、お母さんみたいな(CV新井里美さんというのもあり)存在でしたね。{/netabare}


■まとめ■
{netabare}前述したように1クール目ほどの盛り上がりはなく、所々伏線が回収しきれてないまま纏め上げた気はしますが、
最後の最後に「絶望」から「希望」が生まれたのは良かったですし、なにより最後のタマの澄みきった笑顔で一気に浄化されましたw

2クール通してカード販促要素は全くと言っていいほど無いのでルールは全然分かりませんでしたが、
逆にそれがカードゲームを知らずとも一つの「物語」として楽しめる作りになっていますね^^{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

68.6 4 ジャングルアニメランキング4位
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(アニメ映画)

2000年4月22日
★★★★☆ 3.8 (190)
1311人が棚に入れました
しんのすけや幼稚園の子供たちも夢中になっている『アクション仮面』の映画最新作「南海ミレニアムウォーズ」が公開される。アクション仮面の敗北を示唆する予告にしんのすけはどぎまぎし、野原一家・風間と風間のママ・ネネとネネのママ・マサオとマサオのママ・ボーちゃん(いつも通り親は不在)は、映画の完成を記念した豪華客船ツアーに参加し、船の旅を満喫する。一方、いつもの春日部は、しんのすけ達がいなくて一部はのんびりしたり、少し寂しかったりする人達もいたのであった。そして夜。待ちに待った船上試写会が始まった。だが、その試写会の途中で上映が突然ストップ。謎のサル軍団が現れてツアーに参加している全ての大人達とアクション仮面役の郷剛太郎を南の島へ拉致し、子供達だけがとり残されてしまった。しんのすけ・風間・ネネ・マサオ・ボーちゃんの5人から成る"かすかべ防衛隊"は、大人達を助けに行こうと、豪華客船に置いてあったジェットスキーを暴走させ、南の島へと上陸。さらに、ひまわりとシロも彼らを追って船を飛び出す。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、玉川砂記子、萩森侚子、大塚智子、川澄綾子、立木文彦、高田由美、富沢美智恵、三石琴乃
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

『正義の味方は、タマタマも丈夫なんだね♪』 『当然だ!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第8作。
2000年公開。


【前置き】

原恵一さん、脚本&監督作品の第4弾。

前作に引き続き、公開前の予告とは異なる内容から(私の中で)物議を呼びましたが、じゃあ今回も面白くなかったかと言われると、そうではなく。
実際、1作目以降ずっと下り気味だった興行収入も、本作で初めて右肩へ上がったそうです。

さて、第6作が「ぶりぶりざえもん」の映画だとすると、この第8作は「アクション仮面」の映画です。
こう言うと、第1作の「アクション仮面VSハイグレ魔王」が既に…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本作ではヒーローとしてのアクション仮面ではなく、俳優としての「アクション仮面=郷 剛太郎(ごう ごうたろう)」がメインの作品なのです。

勿論、しんちゃんも大活躍しますけどね。



【あらすじ】

『アクション仮面』の映画最新作の公開を記念して開かれた豪華客船ツアーに参加した、野原一家とカスカベ防衛隊の家族一同。

アクション仮面を演じる「郷 剛太郎(ごう ごうたろう)」と顔見知りのしんちゃんは、特別ゲストとして客船に来場した彼と挨拶をした後、客船で公開される映画を楽しみにしていました。

しかし放映の途中、突如客船に乱入した猿に大人達が捉えられ、近くの無人島に連れ去られてしまったのでした……。



【論じてみる】
{netabare}
まず本作は、これまでどこかしかで表現があった魔法的なファンタジー要素が、一切無い作品です。
故に、しんちゃん達カスカベ防衛隊の、地力が見れるのがポイントですね。

常識人の風間君、泣き虫のマサオ君、博識のボーちゃん、そして…回を重ねる毎に暴力性を増すネネちゃん、。
猿に連れ去られた大人達を探しに行こうと、無人島へと突き進むこの5人の活躍は、少々尺稼ぎ感のようなエピソードもありましたが、総じて小ネタが一杯で楽しめました。

今作で一番笑わせてくれたのは、「マサオ君」でしたね。
本編で、お嬢様の「酢乙女あいちゃん」に恋をしたマサオ君は、今作ではピンチの度にその名前を出され、乗せられることで性格が豹変し、奇想天外な行動の数々を見せつけてくれました。
初期から比べると、なんとも濃いキャラになったことで……。

しかし頭の中が あいちゃんで一杯のマサオ君は、崖で手を差し伸ばしてくれたネネちゃんに対し、ふいに

「ありがとう、あいちゃん!」

と言ってしまい、思わず手を離されてしまう場面も……。
「いけない!」と言っていたネネちゃんでしたが、その本心が故意でないことを願ってやみません。


後は、その5人を追いかける「ひまわり&シロ」の奮闘も良かったですね。
ひまわりも勿論ですけど、いやはやシロの万能っぷりが凄まじかったです。
一家に一匹ですね、この綿飴犬は。

ひまわりが皆に追いついた時、しんちゃんを見て緊張が解けたのかふいに泣きだしたシーンは、少~し目頭が熱くなりました。
その涙を優しく舐めるシロも、また優しいんだからもぅ。

そうそう。
ここで、ひまわりから貰った哺乳瓶を回し飲みするシーンの、風間君にも笑かされました。

しんちゃん「トオルちゃん、ママのオッパイ美味しい?」

風間君「うん、美味しいよ、ママ!…………………あっ………。」

誰一人笑うことなく、一同の目が風間君に集中した瞬間でしたね。
しんちゃん、なんというトラップを……www



さて、本作のボスキャラ、無人島で猿達を従える「パラダイスキング」。
これまでのボスキャラと違い、仲間は猿のみなので、総じて本作のオリジナルキャラはパラダイスキングのみ。
そう考えると、少し作品の色が薄い印象ですね。

実際、彼のエピソードとしても、日本を飛び出し無人島に住もうとした動機など無明瞭な部分があり、どことなくキャラ立ちが不安定です。
子供達に人気のアクション仮面を屈服させることの意義はまだしも、大人達を連れ去った理由が無理矢理アニメーターにして自分の自伝を作らせる為というのは、ちょっと首を傾げてしまいます。
見た目だけで言えば、ファンキーなアフロヘアーにダンサーのような奇抜なコスチュームが見栄え良いのですけど。

ただ、生傷だらけになりつつも猿を従えた実力は、正真正銘の本物。
ファンタジー要素が一切無い作品だけに、その格闘術や猿のような身軽な動きは、見ていて非常に格好良かったです。

そして、「貴様、まともじゃない!」と言い放つ郷 剛太郎に対し言い放った台詞

『まともじゃ王様は務まらねぇ。

 王様ってのは欲張りで、気まぐれで、残酷で!!

 ……退屈してるんだ。』

は、その残忍さが際立っていて、とても印象的でした。
{/netabare}



【アクション仮面を演じる、郷 剛太郎の咆哮】
{netabare}
ファンタジー要素が一切無い作品だけに、無人島で皆が助けを求めるのは、やはり俳優でありアクションスターである、郷 剛太郎さんでした。
ただ、本人が言う通り、アクション仮面とは架空の特撮ヒーローであり、彼はそれを演じているに過ぎないワケです。

しかし、子供達を人質にとられ、彼はアクション仮面としてリングの上で、パラダイスキングの言いなり通り、決闘をさせられてしまうのでした。
子供達の夢と、自分のプライドを懸けて……。


「柔道三段、空手三段、剣道ニ段、他にムエタイ、少林寺、サンボ、骨法、ブラジリアン柔術等…、カポエラも少々。」

っと、これだけの格闘技経験を持ち合わせている剛太郎。
しかし、ルール無用のジャングルで培ったパラダイスキングの変則的な攻撃は、それを上回るものでした。

「テメェみてぇなガキ相手のインチキヒーローとは、わけが違うぜ!」

この台詞に激情してしまった剛太郎の気持ちは、同じ男として…なんだか分からない気がしなかったですね。
だからこそ、心配しリングに近付いて来たしんちゃんに、うつ伏せのまま

「やぁ、しんのすけ君…。ごめんよ、カッコ悪くて…。」

と、言うことしか出来なかった彼を見るのは、とても胸が痛かったです。


ただ、涙ぐみながらも「アクション仮面」は絶対に悪者に負けない、と言い放つしんちゃん。
それに呼応して、子供達は勿論、大人達もリングに揃い

「ヘッ、まるでサルだな。」

と、皮肉めいた台詞を吐かれながら、皆で剛太郎を「アクション仮面」として応援していくのです。
それに涙した剛太郎が、空へ

「ウオォーーーー!!!!!」

と吠え、奮闘するこの一連のシーンは、曲の効果も合わさり劇中一番の名場面です。
勿論、ここで特上の蹴りをお見舞いした後に言い放った

「カポエラも使うと言ったハズだ。」

も、忘れられない名台詞です。



勿論、格好良いだけでなく、クレヨンしんちゃんらしいコミカルな要素も、しっかりこなしてくれますしね。
クライマックスで、しんちゃんが彼の「キン●マ袋」にしがみついたシーンが、それを物語っています。

しんちゃん「正義の味方は、タマタマも丈夫なんだね♪」

アクション仮面「当然だ!」

素敵ですね。
子供のこういう台詞に、平然とこう答えられる大人でありたいと、私は常々思います。
{/netabare}



【総評】

「アクション仮面」というキャラクターを最後まで演じ切った、「郷 剛太郎」の活躍と心情が何より魅力的な作品でした。

放映当時は、前作に続いて尺稼ぎ感のある中盤が鼻についたり、パラダイスキングという存在が不明瞭な点からも、そこまで評価はしていなかったのですが…。
今、まさに剛太郎の年代になって見返すと、彼の心情に深く共感してしまい、涙腺が崩壊しちゃいました。

シナリオ的には「んんっ?」っと思うところもありますが、それを補って余りある彼の奮闘は作中と同じく、子供だけでなく大人の心もバッチリ掴むのでは?と思いました。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


ちなみに、彼が吠えるシーンで流れる音楽「アクション仮面の闘志」は、劇場版でも個人的には3指に入る名曲です。
この曲を超える上位2曲は、次の作品の、あの2つの名シーンの音楽しかないでしょう。

次回作は、第9作「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『アクション仮面 / 郷 剛太郎』声 - 玄田哲章さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『野原ひまわり』声 - こおろぎさとみさん



以下、ひろしの痔について。
(※例の如く、どーでもいい話なので〆ます。)
{netabare}
作中、しんちゃん考案の「尻歩き」により並み居るサル達を屈服させる大人達でしたが、ひろしだけは持病の痔を気にしていましたね。

ここで思い出しましたが、いつぞや本編でしんちゃんが、ひろしの痔を周囲に話す際に、こう言うシーンがありました。


「オラの父ちゃん、長男なのに痔なんだぞ。」


一瞬何を言ってるのか分かりませんでしたが、このダジャレに気づいた時、ここまで頭の回る5歳児に、私は憧れすら抱いたものです。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

猿サル猿サル猿サル

「しんのすけが主人公としてメインで活躍する作品を作る」
という方向で制作された作品らしいのです!w(゚o゚*)w

野原家加えて、多くの家族が豪華客船ツアー(『アクション仮面』の映画完成記念)にて、映画を視聴中に突然映画が止まってしまい、サルの軍隊(?)が襲ってきて、親たち(アクション仮面役含め)を連れ去ってしまうのです。
そして残された子供たちの中、かすかべ防衛隊のメンバーが救出に向かっていき、(後にひまわり&シロも)親たちを救出。そして、サルの統率者であるパラダイスキングの野望であるアクション仮面打破を防ぐのです。

今作はなかなか「おふざけ」と「シリアス(的な展開?)」がよく入り混じっていた。
 悪く言うと中途半端ですが、面白い作品でした。

縛られた親たちがしんちゃんの案で行う「大行進」は、昔見たとき真似した記憶が(出来なかったんですけどね・・・)あって懐かしく、これを必死でやったり熱く語る大人たちが面白おかしかったですねヾ(・ω・o) ォィォィ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

シグマル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

古い作品だけど

公開から10年以上経っているがいまだに色あせていない作品だと思います。

あらすじ
野原一家はアクション仮面の最新作の試写会を行う「南海ミレニアムツアーズ」という豪華客船ツアーに参加していた。しかし、試写会が始まるや謎の猿軍団が出現し、ひろし、みさえ、アクション仮面の役者さん達大人全員がさらわれてしまう。船に残されたしんのすけ、風間君、ネネちゃん、マサオ君、ボー君、そして妹ひまわり達は、大人がさらわれていった島へ上陸する。そこには猿軍団を支配するファンキーアフロ兄さんのパラダイスキングが大人達を奴隷にしていたのだ。果たして、しんちゃん達「かすかべ防衛隊」は、大人達を救うことが出来るのだろうか?架空のヒーロー・アクション仮面が、正義の為に戦う劇場版第8作。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

68.4 5 ジャングルアニメランキング5位
ジャングルはいつもハレのちグゥ(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (214)
1233人が棚に入れました
ジャングルで母親と2人平和に暮らす少年ハレの前に突如現れたナゾの少女グゥ。
何でも食べてしまい、お腹に異次元世界を持っているグゥが巻き起こす珍騒動の数々と、グゥに振り回されて苦労の絶えないハレの姿を描いたギャグアニメ。
基本的にはハレとグゥとその周辺のジャングルでのお話だが、第37話~第58話では、ウェダ(ハレの母)の実家のある都会に話の舞台を移す(「コンクリートジャングル」という意味合いもある)。
ある晩、ウェダが村の集会に行き、孤児のグゥを連れて帰ってくるところから第1話が始まる。


声優・キャラクター
愛河里花子、渡辺菜生子、茂呂田かおる、中村尚子、井上和彦、岩永哲哉、保志総一朗、白鳥由里、前田このみ、松岡由貴、岸尾だいすけ、石田彰、氷上恭子、玄田哲章

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

頭を軽くして見てください

視聴回数 全話二桁回くらい(好みの回が複数)

子供向けの定番ギャグアニメが「クレヨンしんちゃん」だとすれば、
この作品は青年以上向けの定番ギャグアニメだと思います。

作画は子供向けにも見えますが、大人の諸事情が含まれているので
子供向けとは言いづらい。。。というか台詞の意味が理解できないかと。

作成スタッフ 水島努監督&横手美智子構成のタッグはこの作品が
初で、後に「XXXHOLiC」や「侵略!イカ娘」「SHIROBAKO」などで
視聴できます。

物語の本筋はあるのですが、ほとんどがグゥの奇行&発言と
ハレのツッコミ&自問自答で構成されています。
(要所ではシリアス展開もあります)

私の主観なのですが、このアニメはアニメに興味ない大人であっても
少し見ただけで笑いが理解できる作品であるのが素晴らしいところです。
(シュールな台詞の間やネタのキャッチボールなど)

ほぼ気持ちが暗くなる要素がなく、逆に明るい気持ちになれます。
あまりに会話のくだらなさが、そういう気持ちにさせているかと。

メインキャラクターのハレは心配性、周りに気をつかう、子供だけど
子供ぽくない性格。
(CV愛河里花子の早口は凄いです。特に次回予告。これだけ発音できる声優は他で聴いたことありません)

グゥは行動と会話が支離滅裂で、たまにまともな事を言うのですが
それが妙に大人びたシュール発言(哲学で的を得ている)

他にもポクテとかマンダといった、よく分からない生物も楽しいです。

オープニング曲「LOVE☆トロピカ~ナ」は中毒性が高くて、
作品インパクトはこの曲で決まってしまいます。

ちなみに親戚の小学生低学年にこの曲を視聴させると、意味不明な踊りを
始めだして、覚えてないくらいリピート要求させられました。
(どうやらグゥのしかめ面と踊りが手本らしい。。。)

この作品を作画で敬遠されている方もいると思いますが、ギャグアニメを
純粋に楽しみたい方や、普段は笑うことが少なくて笑いに飢えている方などは一見の価値はあると思います。

恐らく最期まで視聴されたら、続編の「デラックス」と「FINAL」が
見たくなるかと。

個人的な意見ですが、大人向けギャグアニメの出来栄えから言えば
対比できる作品があまりないと感じています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハイスピードなツッコミは名人級。ギャグアニメの名作!

ギャグアニメ数あれど、登場人物全員ボケに対して
ツッコミ1人で展開するアニメも珍しいです。
この1人ツッコミを担当する声優
愛河さんの演技力は相当なものです。
ツッコミは超ハイテンションかつマシンガン!

愛河さん演じるハレはジャングルで生活する普通の子供なんですが
突如同居することとなる人間の姿をした???なグゥと
同居することとなります。
この少女が人を飲み込んだり、奇行の連続で
ハレは心が休まる暇がありません。

ジャングルを舞台にしたほっこりストーリーが軸ですが
とにかく奇人が多い村なので
ハレは休まる暇がないんです

見所はグゥの底知れない奇行と達観した毒舌
そしてハレのハイテンション+長台詞ツッコミでしょう

愛河さん笑っていいともに出演して演技力を披露されたことも
ありました。

下ネタやパロディに頼った笑いが多い中
ボケとツッコミという王道で笑いをとるスタイルは
本格派といってよいのではないでしょうか?

キャラデザもとても可愛らしく、(原作者は今は女性誌連載が多い)
水島努監督の代表作といっても過言でないでしょう

ギャグの王道アニメ
ぜひ、ご覧いただければ幸いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

グルグル+パプアくん を、さらにカオスにした、ハイテンションギャグアニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
一時期のガンガンを支えた漫画が原作(既読)。グルグルもパプアくんもガンガンですし、似たような絵柄、雰囲気ですが、その中でも一番シュールでブラックなコメディ作品になっています。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグとしては、グウの腹の中の世界や、ダマさんなどは鉄板として笑えた。たまに感動回があって、これまた良い。

ただ、これは原作でもアニメでもそうだけど、やはり出オチ系の作品ではあり、笑いは尻すぼみになっていく印象。特に、都会編からはそれが顕著(原作だと、かなり連載終了を引きのばした感がある)。

ただ、このアニメ化は成功だと思っていて、なによりも声優さんがピタリときた。ハレの甲高いツッコミに、グウのニヒルな低音ボイスは、原作のイメージにピタリと合っている。それだけでも充分だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.0 6 ジャングルアニメランキング6位
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート(OVA)

1999年7月25日
★★★★☆ 3.5 (197)
1210人が棚に入れました
『第08MS小隊』ラストエピソード。戦争終結後、ミケルとキキはシローを探してジャングルの奥地へと向かう。そこでジオンの子どもたちに出会った彼らは、亡くなった重病の子どもがシローの恋人と同じアイナという名前であることを知る。子どもたちとシローの間にはつながりがあるのか?そしてシローの行方は?

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

視聴者がシローとアイナを好きなのかどうかによって感想が変わる

このアニメは、機動戦士ガンダムの外伝作品の一つ
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の後日談である。
物語は、ガンダム第08MS小隊のラストから始まるため
事前にガンダム第08MS小隊を視聴する必要がある。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
アプラサスを破壊するため、シローはアイナとともに
ガンダムEz8に乗り込み、死闘の末撃破した。
だが、相討ちとなったことにより、二人は生死不明の状態になっていた。
一年戦争が終わりを迎えるとほぼ同時に、08小隊は解任される。
ひとり除隊したミケルは、他の隊員たちからシローを探して欲しいとの
願いを託され、キキとともに旅を続けていたのだが…。

ざっとあらすじを書いたのだが、見て分かる通り
この作品は、非常にシンプルなストーリー展開になっている。
要は、シローとアイナの安否を知りたいと願う
視聴者の要望に応えたアニメなのだ。視聴者の代理人は
シローの部下の中では恐らく一番使いやすい(?)で
あろうミケルを選んだ訳だ。

ミケルとキキが道中で子供たちと出会った場面は
この作品で一番よいと思ったシーンだ。
彼らが、シローやアイナと出会い、名前を授けられたことにより
誇りを持って行動しているのが凄く伝わってきた。

それ以外で良かったところは特にない。
ロードムービーの一つに過ぎないので
MSの戦闘、人間同士の殺し合いに遭遇するような場面は一切ない。
それがあれば、臨場感も増し見ごたえがあったのだが…。

実質、ミケルは、シローとアイナの姿を見るために利用された
駒といっても差し支えない。
個人的には、シローやアイナではなくノリスやギニアスの
前日談を描いた物語を作って欲しかった。
まあ、結局は好みの問題なのだが。

ガンダム第08MS小隊を視聴して、シローとアイナが特に
好きな方ならば見る価値はあると感じた。
シローとアイナに思い入れのない方は見なくて大丈夫だろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シローとアイナの終着点の話になっています

機動戦士ガンダム 第08MS小隊の特別編です。

内容は、第08MS小隊視聴済みが前提となっています。
1年戦争が終わったことにより解体し、散り散りになった小隊。
ミケルだけは隊のみんなから小隊長を探してほしいという願いを託された。
生死不明のまま行方不明となっていたシロー・アマダを探すキキとミケルは、野宿をしていたところ、現地の孤児に囚われてしまい、という話。

本編では、結局ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか明確に描かれずに終わるのですが、本作でシローとアイナのその後が具体的に登場するので、本作を見ることでモヤついていたところがすっきりすると思われます。
本編の曖昧なラストも、それはそれで良かったと思うのですが、本作にて明示的に後日談が描かれているため、MS08小隊の物語はこれですべて終わったんだという印象を持ちます。

本作は、モビルスーツの話でも、戦争の話でも、小隊の話でもありません。
戦闘もないし、新作モビルスーツも出てこない、あくまでシローとアイナの終着点の話になっています。
よって、08MS小隊本編を見た人でも、シローとアイナとかどうでもいいという人にはおすすめできないです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

わっち さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

08小隊の本編の続編。その後の2人はどうなったのかスッキリします。

主人公とヒロインが戦争の後、どうなったのか描かれています。
本編を見た人はここまで見ないとスッキリしないかもです。

話もしっかりしていて、しっかりオチもあります。
ただ、もう少し2人をメインにして欲しかったかもです。

ちなみにラストリゾートの意味は
{netabare} 最後の楽園 {/netabare}
{netabare} 最後の抵抗 {/netabare}
2つの意味がかかっています。

こういう作品のタイトルに複数の意味があるのは
気づいた時に、はっとしたり、鳥肌が立ちますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

57.2 7 ジャングルアニメランキング7位
けものフレンズ2(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (320)
760人が棚に入れました
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは動物たちがヒトの姿に変化する不思議な現象が 。いつしか フレンズ と呼ばれるようになったけものたちは、パークで平和に暮らしていました。ある日、フレンズのサーバルとカラカルは、森の中でヒトの子供と出会います。お腹を空かしたヒトの子供はなにやら困っているようで、サーバルたちは一緒に旅をすることになりました。旅の途中で出会う個性あふれるフレンズたちに、パークの秘密や美味しいもの!そして、大地を揺るがすような大ピンチ!?新たなるジャパリパークの物語が、今はじまる!!

声優・キャラクター
尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、石川由依、小池理子、内田彩、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、八木ましろ、菅まどか、山下まみ、前田佳織里、藤井ゆきよ
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

観終わった

1話感想{netabare}
色眼鏡では観ないぞ色眼鏡では観ないぞ…と自分に言い聞かせながらの視聴。
けどやっぱ…うう~んと渋い顔になってしまう。
ただでさえ某所で吉崎黒幕説が流れてるのにケロロを連想せずには居られないキュルルって名称…攻めおるのうw
あと、確かPVの時に突っ込まれてたんだっけ?崖のシーンで影が平地の処理のまんまだったとかなんとか。
自分は気付かなかったので「へーそんなことあるんだ」と流してたけど(※)1話観たら似たようなヘンテコ現象があって…。
カラカルの後ろにセルリアンが迫って影が覆うってカット、連続したシーンなのにカメラの位置が変わったらカラカルが影の中に入ってない…ってどうなん?
もう作ってる側もやる気無いのかなぁと思ってしまうんだけど…先の崖のシーンは本編では直ってたし(※)伏線ってこともあるまい(といいつつキュルルが飛び越すシーンはアレだった)。
伏線といえば崖を飛び越す直前キュルルが「下ばっかり見ないで顔上げなさい」と言われてたけど、最後キュルルが誰かに言う側になりそう。
ってかキュルルはヒトのフレンズじゃないんじゃないかな。
CGの処理はEDくらいの主線?(アウトライン?)の太さの方が良いと思うんだが…これは観てるウチに慣れるのかなぁ。


この文章書くに当たり見直してたらCMでそのシーン使われてて吹いた、当然直してない。{/netabare}

2話感想{netabare}
ひっでぇなおい…。
AパートからBパートの間、すっ飛んでないか?
ってか修繕はビーバーはもう無理だとしても、建設(巣作り)が得意なフレンズを宛てるべきじゃないか?
パンダの尻尾の色は…。
サーバルはガケから落ちたり車に轢かれたり、はたまたバス突撃させて材木台無しにしたりと、トラブルメーカーでしまいにはロッジの回でじゃぱりまん盗み食いをサラっと流されるほどに慣れられてしまうくらいが丁度良いのに、何もトラブル起こさなくて物足りない。

なによりスケッチブックとモノレールの相性ががが。
「行き先」はレールの決まってるモノレール任せであってスケブ情報を頼りにしてるワケではない。
「次はどこに行けば良いんだ?」が無いっていうか別にスケブ無しでも問題ない、キュルル達の意思は関係ない。
ってか最後カラカル「次はどこを探すの?」キュルル「ここかな」と臨海ステージのスケッチ見せてーの、その後に実際に海が見えるって…順序逆じゃね?
スケッチブックのページ順がモノレールの停車駅順ってことなんだろうけど、気付くの早すぎっていうかもう気付いてる前提。
“ソラウミ”でも書いたけどこっちは気付く瞬間が見たいんだが…ってか今後気付くシーンがあったら「何を今更」と冷める可能性大。

いやまぁいいんですけどね、前作も2話は1話以上にアレだったし(前半の声優の森がね…)。{/netabare}

3話感想{netabare}
これは…どっちなんだろうなぁ…。
出てくるゲストキャラが黒いっていうか、人間に都合の良い視点って感じ。

前作のフレンズ達は基本「労働に対し対価を得る」って概念がなく、賢いとされる博士と助手がようやくその境地に片足突っ込んでた程度。
(それですら対価に見合わないからといって相手を蹴落とすようなことは無かった。
自分の正体を聞きに来たフレンズをクイズの森で餓死させるようなことはしてないし、料理作成もあくまでかばんを試しただけだし)
それもそのはず、大抵のフレンズ達は支給されるじゃぱりまんだけで満足し、現状より生活を良くしたいって発想が無かった。
ただひたすら有り余った時間を持て余し、なにか面白いこと無いかなーと娯楽に飢えてたからあれだけ優しくいられる。
「○○するの手伝ってくれませんか」に対し、「悪い、明日仕事早いんだ」ってことにならない。
もっと言っちゃえば、割に合わない仕事でも、それこそタダ働きでもフレンズ達は「なんか面白そう」ってだけで笑顔でやってくれる。
ジャガーはタダで“渡し”をしてくれるしアルパカはお茶出した後でお代要求しないし、入湯料払えないのでカピバラが宿の外で凍えるってこともない。
これが「優しい世界」の正体かなーと思ってまして。

翻ってけもフレ2の3話、船を沖まで出して対価を要求…だと?
要求に応じられなかったらそれはそれで仕方ない=「まぁいいか」で済まされない、陸に返してくれなきゃ死ぬしかない状況に追い込んでソレ!?
あー、まぁいいんですけどね、その黒い部分が伏線なのかも知れないし。
今後、人間に調教された性質が無批判に当たり前とされてることを疑問に思い始めるって展開かも知れないし。
(2話のレッサーパンダにしたって「人間視点」で日陰者であることを気にしてたとしか思えなかったし)
ただ、ひたすら優しいフレンズ達を描きたいのかフレンズの黒い側面を描きたいのか、どっちなんだろーなーって話ね。
これからもエゲつない要求を突きつけられる話になるのかねぇ?
なんていうんだ?船にあった海中を覗ける装置、あれ見て「海の中ってこうなってるんだー」ではなく「まるで海の中に居るみたいだー」って言わせたのも記憶があることの示唆なんでしょう。
(少なくとも一度は・映像でもいいので海の中を見た記憶がなければその台詞は出ないでしょう)

と、別に悪いと言ってるんじゃないけどツッコミはこの辺で、良かった点。
セルリアン出なかった!
いやぁ~これは本当に良かった、毎回ゲストキャラと共闘して倒すのがノルマだったらちょっとヤダなぁと思ってたので。
それと↑で指摘したスケッチブックとモノレールの相性の悪さをどうしても感じてしまう描写、これも3話はカット。
次回への引きとして入れたがるのは分かるけど、「なんだお前行き先分かってるじゃん」ってなるのはやっぱり変かと。
あと誉めてるんだか貶してるんだか自分でもよう分からんけど、アシカの声がクッキー☆の釣りキチおばさんに聞こえて仕方なかった。
洗いたてのシャツ~。{/netabare}

4話感想{netabare}
↑でも指摘したけど、モノレールが次にどんな地方へ行くのか分からない段階でスケブで当てられるのは伏線かな?
パズルは後半割れた石版かなにかを修復する伏線かな?
アルマジロとセンザンコウがカラカルの威嚇一発で丸まってしまったのは、後半根性出して立ち向かうことになる伏線かな?
ラッキーの「バッテリー」に対してキュルルが疑問に思わなかったのも伏線かな?

…おふう、なんか宿題が溜まり始めてるんだけど大丈夫かな?
全部は回収しなくてもいいけど、幾つかは回収して欲しいなぁ。{/netabare}

5話感想{netabare}
ゴリラがどうしても1期のライオンと被ってしまう。
手下にするしないって話だけど、手下にしたところでじゃあ何をさせるかってのは考えてないと思う。
あとブルブルブルブルは純粋に可愛かった、但し他の作品でやられたらイラっと来たかも知れない。
「怖い」っていうのが強くて獰猛なことではなく、不気味で気持ち悪くてコワイに摩り替わったのは笑った。
ここら辺はなぁ…けもフレ1の方に感想書いといたけど、フレンズはどんなにアホにしても問題の無い世界設定が確立してる強みか。

まぁそんなことより最後にかばん?登場。
その前の謎フレンズも一体何なのか、センザンコウとアルマジロどうした?等、次回以降への“引き”が強烈。
次回のタネ明かし(明かすよね?)でこの作品の方向性が見えてくる…のかな?{/netabare}

6話感想{netabare}
うわぁきたあああ!
けもフレ1の方の感想に書いといたけど、個人的に前作を評価してたポイントは「フレンズは飼われてるだけ=ジャパリパークはラッキービーストがエサを配給してくれてるから存続できてるだけ」っていう危うさにゾクゾク来るものがありまして。
つまりは「ラッキービーストが居なくなったらどうするん?」ってことで、ジャングルちほー担当のラッキーがバッテリー切れでコテンと倒れた時は「あ、これヤベーことの前触れじゃ?」と思いつつ「まぁ充電だったら山頂カフェに限らずそこら辺に設備あるかな」と軽く捉えてたら、その後引き出しの中にコアだけになったラッキーが大量にあって…キャーコワイーブルブルブルブル(喜んでる)。
あれは何だ?もうボディが使えなくなったラッキーの残骸?逆に新たに製造(もしくは複製)されたラッキーの部品??
新たに製造されてるってことだと自分的には「この世界」の魅力半減かなぁ。
また、いつ「自分は飼われてるだけじゃん」と気付いてしまうフレンズが出てきてしまうのか分かったもんではない、もしそれが登場したらパークというユートピアの終焉だろうなぁと思ってて、それに一番近いフレンズはかばんを除くと博士と助手じゃないかなーと睨んでて、その2人も登場。
こっちはそこまでヤベー方向に知恵が向いてないっぽい?
なんか登場は6話だけでサクっと別れちゃったっぽいけど今後も出る予定はあるのかな?

と、誉めたところで以下ツッコミ。
勝手に海行っちゃうのはアカンと思う、また保管してたセルリウムの扱いがぞんざいだったからセルリアンが発生したと思うのだが…ってかやってもいいけどその後かばんに叱られるシーンが無いのはどうなんだ?
この言葉あんま使いたくないけど「子供向け」を意識してるのであれば、悪いことをしたら叱られるし謝る描写は入れないといけないと思う。
1期でビーバーの材木台無しにした時はちゃんと正座して謝ってたじゃん?アライさんも「帽子は盗んだんじゃない、本来の持ち主が持ってただけ」と知ったら素直に謝って返したじゃん?
博士助手は所詮けものだしでまだ大目に見れるとしても、何も悪びれない・心配かけてゴメンの一言も言わないキュルルはどうなんだろう、実はヒトのフレンズではないの伏線か?
そっちは置いとくにしても叱らないかばんが…いや、もし叱ったら「だって博士達が勝手に連れていったんだもん、ボクは悪くない」と言い出してキュルルの印象悪くなってたのかなぁ。
マウント取る目的は論外として「叱られる」は心配される=愛情の一環なので、優しい世界を目指してギスギスした描写を避けててこうなったとしたら、それは見当違いな気がする。

まぁぶっちゃけちゃうと、叱られてションボリする博士助手が見たかった、ああ見たかったとも。
特に博士は細くなった姿を披露する絶好の機会だったのに…。

で、センザンコウとアルマジロはどうした?{/netabare}

7話感想{netabare}
それまでの話と全然関係の無い単発の話。
海に居た巨大な影はどうした、センザンコウとアルマジロはどうした等々はまるっとスルー、肩透かしされた感じ。
あれかな、たまにあるらしいけど新人脚本家の育成としてメインストーリーと関係ない回を一話書かせるとかあるそうな、ソレか?
で、単発だとしても内容が…ロードランナーってやっぱり煽るのが得意なのねーと思いつつも、コヨーテが居ないじゃないか!ってそれはいいんだけどさ…。
走るのが早いと口では言っても絵からは全然そんな感じがしない、もっとバビュンと効果音鳴るような演出やっても良かったんじゃ?
スケッチブックに正確に描けなかったほど早かったんでしょ?
ってかアクションが全体的にのたのたしてるよね、常時ダラーンとしててメリハリが無いので途中で寝そうになる。
それよりなにより、キュルル一行が「うわこいつら面倒臭そう、関わるのはよそう」って態度取るのは…どどどどうなんだ?
どんなことだろうが「それ面白そう」と首突っ込むのがフレンズじゃなかったのか。
これは一期の感想の方に書いた内容だけど「ゴメン、明日早いんだ」と断るフレンズ居たら台無しじゃないか?
何か優先すべきことが他にあるにしても、せめて「協力してもいいけどこっちの問題解決にも手を貸してくれ」で快く首を縦に振る連中だと思ってたんだけどなぁ…。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
8話はペンギンの回。
なんか言うことあった気がするけど…9話で吹っ飛んだ。
9話…あの、9話……。
待てぇい!
無い、これは無い。
今まではいくら動物といっても普段の生活とは馴染みの薄い野生動物ばかりだったのでどこか一線を引いてたけど、イエイヌとなったらちょっとそうはいかんだろー。
イルカですらギリだったのに、イヌとなったらその扱いは慎重にせいや。
自分は実家で犬飼ってて…昔からも犬飼ってて、そのせいかイヌ派?ネコ派?と聞かれたら断然イヌ派ってこともあるのかも知れないが、これは酷い。
ビースト退けた後もっとイヌを心配してやれよ、ってか看病してやれよ。
お前(キュルル)を守るために身を挺したんだぞ?
「よくやった」と労ってやれよ、クタクタになるまで撫で回してやれよ。
野生動物と違って何をしたら喜ぶかが明確に分かるだけに「それは違う」という思いがどうしても沸いてしまう。
性的な意味ではなくワンコ的にあんな可愛かったイヌ(ゴメン嘘ついた、性的にも可愛いや)にその仕打ちって…悪い意味で涙が出てきた。
不憫すぎる。
おうちへおかえりじゃないだろー、「本当のご主人様の言いつけを守ってここに残る」ってことになるにせよキュルルは一度は旅に誘えよ。
キュルルは血も涙も無い冷血漢って設定だったっけ?
世間で言われる大抵の胸糞展開って自分はむしろゲラゲラ笑って見るタイプなんだけど、こればっかしは笑えない。
キュルルが悪者ってことなら構わないのだが…そういう展開にでもなるのかね?

と大まかな感想書いた後で細かなツッコミ。
檻どうやって壊れたんだ…。
トラクターがバッテリー切れ?を起こしたが、やっぱりパーク全体としてはガタが来てる?
月(の前に衛星?)を意味ありげに見せてたが、あんま考えたくない。
イエイヌがフリスビー投げちゃった…いいのかそれ?
イエイヌについて「鼻が利く、怒ると怖い、牙が凄い」ってことを言ってたので、それを活かすシーン書こうよ。
例えばビーストの腕に噛み付いて地面に叩きつけられても離さないとかやりゃあいいのに…戦闘自体描写が無くていきなりボロボロにさせるよりマシだろう。
ひょっとしてフレンズが傷つくシーンは見せないって方向で、イヌもああ見えて実は泥まみれなだけで大したことなかったとか?
だったらパンパンと払って平気なシーン見せようよ。

今まで、これでも結構好意的に見てたのだけど、9話はホントいただけない。
マジで最後キュルルは悪者って展開になってくれないかしらん。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
うっは、これは凄い、悪い意味で。
けもフレ1の続編?として、「前作のどんな部分がウケたんだろう?」ってのは当然考えたと思うのだけど、その見立てが思い切り見当違いだった予感。
前作では上手く共存できてた「不穏要素」と「みんな仲良し」という相反する要素を摘出して、それを雑に混ぜちゃったのでギスギスになったというか。
ギスギスは別に構わないんだ、むしろ個人的には好物。
ただ、100%完全に「良い部分」だけで構成された人間なんてのは居なくて、「良い部分もあるけど悪い側面(至らない部分)のせいでギスギス」ってのが基本で、ハイここ良い部分ハイここ悪い部分と分かるように描写するのが前提だと思うのだが…。
その、キュルルは…正確にはキュルルの扱いは、場面ごとに良い部分としてるのか悪い部分としてるのかワカラン。
みんなの絵を描いたのは良いことなの?悪いことなの?まずそこからワカラン。
イエイヌに対し「おうちへおかえり」と言ったのは良いシーンと見せたかったのか、何かウラのある黒いシーンと見せたかったのかワカラン。
要は作り手の意図がワカラン。

序盤「スケッチブックに描かれてる絵をヒントにおうちを探す(行き先は自分で決める)」って話なのに、モノレールという行き先が決まってる乗り物に乗ってるのは「選択肢あるようで無いじゃん(矛盾してる)」と不思議には思ってたのですが…。
まぁその件はモノレール使わないようになって良かった良かったと流そうと思ったけど、その時抱いた違和感は間違いじゃなかったと言わざるを得ない。
作り手の頭の中では理屈が通ってるのかも知れないけど、果たしてそれが相手に伝わる形で表現できてるか?って所を疎かにしてしまった感じ。
(人によっては「何も考えてない」と断ずる方も居るでしょう、その気持ち分かる)
これは“バトラーズ”や“ロードオブヴァーミリオン”に抱いた感情と同質かな?

まず、キュルルの描いた絵によりセルリアンが生まれて大変だ→今まで関与したことのあるフレンズ集合。
うん、で、目的は?
キュルルにひと言文句を言う?持ってると危ないのでキュルルの描いた絵を返す?絵を焼いてもらう?キュルルにもう絵を描かないようにお願いする?いっそのことキュルルを倒す?
…え、誕生したセルリアンを退治するだけ?
何も解決してないじゃん、ってか集合時点ではキュルルが全員の絵を描いたとは知らないハズなんだけど…。
ぶっちゃけキュルルを亡き者にするのがパークにとって一番安全な気がするんだが。
そうでないとすると「海底火山がなんとかなるまで護衛する」が素直な解釈だと思うのだが、火山どうにかなったっけ?????????
最終回Bパート最後「いい話だなー」みたいな雰囲気で誤魔化してるけど、キュルルは筆を折ったってこと?スケブは焼却したってこと?
…アニメ(アニメーター)が絵を描くことを否定するなんて斬新だなぁ。
ってのは当然皮肉で、火山がどうにかできてないのに「やりきった顔」をしてるってことはそう受け取られちゃうぞ?そう思われちゃって良いの?
Cパートでイエイヌが絵を見て終わるけど、あれも「この後その絵からセルリアンが生まれてイエイヌ殺されちゃうんだよね」っていう不穏エンドのつもり?
違うよね?
なんていうんだろうなぁ、「実際画面で表現されてること」に対し「作り手はそういうことを描きたいんじゃなさそう」の乖離が激しくて気持ち悪い。
「表面上良い人を取り繕ってるけど性根の腐ってる部分が滲み出てる」みたいなことを誰か指摘してた気がするけど、そう思われても仕方ない。
(性根が邪悪なのなら良いんですけどね、腐ってるのはちょっとねぇ)

他にもあれこれと突っ込み所あった気がするけど考えるのも面倒になった。
もしかしたら追記するかも知れないけどとりあえず〆ときます。
もし続編作ることがあるならもう少し協議してからにして欲しい。{/netabare}

追記{netabare}
思い出したことがあるので追記。
嘆いてるファンの中には「前作に泥を塗った」という意見がよく見られます。
自分はそれに関してはつい最近まで“みなみけかわり”みたいなことかな?と思って静観してました。
かくいう自分はみなみけに思い入れが無く(というよりポケモンショック後多用された「あのナレーション」がどうにも好きじゃない)“おかわり”の時の「これじゃない感」に対しては「まぁこういうのもアリなんじゃない?」って感じでして。
作り手としては「根暗でコミュ障気味な視聴者の分身であるオリジナルキャラを“みなみけ”の底抜けに明るい世界に放り込み、触れ合わせることでソイツが救われる・明るさを取り戻す」ってことをやりたかったんじゃない?とも思ってて。
いや、みなみけの世界に放り込むんじゃなくて、「鬱屈としたこっちの世界」へみなみけのキャラに来てもらう、って方が正しいかな。
いずれにせよ最悪の結果になったとはいえやりたかったことは分かる、みたいな。

とはいえ、じゃあ自分が今までアニメを見てて本気で怒った作品って何かなー?と振り返ってみると…あ、思い出した、思い出しちゃった。
前作を台無しにして激怒した作品といえば、“メガゾーン23”のパート3がそれだ。
ってか最近メガゾーン23連想させる作品多くない?
最近もどこかの感想でも挙げた気がするけど…あんまり書くと「コイツそればっかり考えてるな」と思われそうでイヤなんですが、まぁそうは言ってもパート3は個人的には「無かったこと」としてます。
前作までの良かった部分を台無しにしたからね、キャラを踏み台にしたからね、思い返すだけでもムカつく。
いやホントあれは無い、あにこれでは批判的なレビュー多くていつも怒ってるように思われてるかもだけど最近のはそんな怒ってないですよ。
当時若かったこともあるけどあれ程アニメに怒ったのって他には“KEY THE METAL IDOL”くらいしか無いんじゃないかな?(こっちはまた別の性質)

…。
制作側の事情はよく知りませんが、こういうのってたまに起こりますね。
まぁみなみけおかわりも含め、そうなってしまう気持ちは分からんでもないんだ。
前作と違ったことを…スタッフが違うならそれこそ余計に「オレだったらこうする」風を吹かしたがるんじゃないかな、クリエイターだったら。
ここら辺は実写映画ジャンルのほうがより顕著かな?
で、「余計なことしないで前作の焼き直ししただけでも、100点にはならないにしろ今の0点にはならず50点は取れただろうに」みたいな意見も見られるけど、それって酷いクリエイター蔑視に感じたり(※)。
これが商売人に向けての発言なら良いんだけどね。
ここでクリエイターと商売人という相反するスタンスの違いを書こうと思ったけど長くなるので割愛。
とにかく正反対の性質をどれだけバランス良く取れるかが重要だろう、と自分は思ってるのだけど、じゃあけもフレ2はどうかというと…。

クリエイター風吹かしといてクオリティ低いんじゃ言い逃れ出来ん

まぁその、みなみけファンには悪いけど“おかわり”はクオリティ自体は低くないと思ってて…「鬱屈としたこっちの世界」は良く描けてるんじゃない?
一方でメガゾーン23パ-ト3はクオリティも低いんだ、見てはいけない。
※部分に関しても、「お前才能無いからクリエイター側面は封印して商売人に徹しろ」って意味なら非常によく分かる。
「オレだったらこうする」も悪く言えば前作の否定だし、そりゃアンタ、やるんだったらそれなりの覚悟と準備しとけよと。
決して手を抜いて良いってことではない。
これじゃあ悪意を持って作られたと言われても仕方ないかと。
結局何が言いたいかというと「けもフレ2とメガゾーン23パート3って似てね?」ってことで、誰か比較検討してくれないかなーと思ったり思わなかったり。
え、自分?
ははは、メガゾーンン23パート3見返したくないので無理。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

CfrzK48306 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

いろいろ言われてますが何だかんだと楽しませてもらいました。それといかなる理由でも制作者への過剰な嫌がらせは許されません

放映前の感想

まだ始まってもいない作品にどうこう言うのもなんですが、
けもフレ2の新主人公のキュルルちゃんって、あまり可愛くないですね?
かばんちゃんの足元にも及びません。
こんなキャラデザをOKした監督、作画監督は何を考えているのでしょうか?
ついでにサーバルちゃんも蝶ネクタイが大きくなりすぎて、あまり可愛くなくなっている気がします。

けもフレ2のPVを見て、失望しました。
ニコニコ動画をはじめとしたその他の外部サイトなどはどう動くんでしょうか?
この出来では動いてくれないと思います。

テレビ東京で2019年1月15日から毎週月曜深夜26時5分~放送スタート!
だそうですが、そもそも深夜アニメである必要もないですし。
キラータイトルのつもりなら、もっとお金を出していい時間を確保できなかったんでしょうか?
「金は出さずに成功は欲しい」とか考えているのでしょうね。
多分、けもフレにトドメを刺す作品だと思います。
いや、前作の熱狂的信者の私がこんなネガティブな事を言ってはいけないのでしょうけど・・・

まあ、まずは1話を視てみましょう。

1話の感想
{netabare} Abemaテレビで視聴、予想したよりは面白かったです。
気になったのはヤヲヨロズとは縁が切れた筈なのに、チラッと影絵の一枚絵でかばんちゃんが出てきましたが、特別な許可でも取ったのでしょうか?
もう一度、ニコニコで見てみようと思います。

ニコニコで見て
やっぱりニコニコで多くの人たちと見ると楽しいです。どれくらい盛り上がるかが鍵ですね。
無印の続編なのかはまだ不明ですが、謎も多く、伏線も張りまくりでしたし。
カルガモさんは良いキャラで普通にギャグが面白かったです。レギュラーキャラではないようですが笑わせてもらいました。
キュルルちゃんは可愛さはイマイチですが、イラストが得意で「山下清のフレンズ」とか言われてました。
再視聴して気になったのはキュルルちゃんがすぐにフレンズを呼び捨てにする点ですね。
「さん」「ちゃん」は最初だけで、少し慣れあったら呼び捨てです。
サーバルがセルリアンをやっつける時に「引っ搔き」ではなく「パンチ」で攻撃するのはなんだか興覚めでしたね。{/netabare}

総じて、放送前やPVでの悪印象とは裏腹に1話目は好印象でした。これは期待できるかも!?

2話の感想
{netabare} 二種類のパンダのフレンズが登場、眠ってばかりのジャイアントパンダと親切だけど余計なお世話の親切をするレッサーパンダです。
遊具を作って皆で楽しみますが、またもやセルリアンが乱入します・・・
無印では最初の方と最後のほうくらいしかセルリアンが出てこなかったので、今回はよくセルリアンが出てくるのはメリハリがあります。
そして、追跡二人組も最後に出てきますがカルガモさんにあしらわれます。
まあまあ、面白かったです。アタマを空にして視れば・・・{/netabare}

それにしても、この内容でわざわざ深夜番組なのは解せません。せめて早朝にでもやって欲しいです。

3話の感想
うんうん、今回は面白かった。
なんだか、3話になって急に作画と話しが良くなった気がします。
そして、無印のウリの一つだった不穏描写が二つもあって先が楽しみになった。また、かばんちゃんがよくやってた「ヒトの叡智」も見られて満足。NHKの「ダーウィンが来た!」とのコラボも良かったです。
{netabare}やたらとキュルルちゃんが「ぼくはけものじゃないよ」、サーバルとカラカルが「この子はヒトだよ」とか連発しているのが返って怪しく感じてきました。彼女はもしかするとヒトもしくはヒトのフレンズではないのかもしれないです。
それとキュルルグループを追いかけているフレンズたちの黒幕も出てきて雰囲気満点。それにしても「待つのに慣れているフレンズ」ってなに? 犬?{/netabare}

4話の感想
うーん? 今回はなんなんだろう?
話しが動いたような動いてないような・・・面白さに関しても微妙・・・

{netabare}モノレールの線路が切れて、これ以上進めなくなったキュルルたちは徒歩でおうちを探しにいろんな場所を徘徊します。
みゆはんが声を当てたチスイコウモリは物語に全く関係ないオマケ要素。「ヒトを一度だけ見たことがある」と証言するアリツカゲラのフレンズ。
次回はヒトが出てくるらしいですが、森の人(オランウータン)というオチかもしれないです。
今回、特筆すべきは早くも追跡コンビがキュルル一行に追いついた事ですが、カラカルに脅かされて土下座する始末。全く脅威にならない連中でした。ただ彼らの黒幕は気になります。
何はともあれ「謎」だけはどんどん深まっていくのは評価できます。{/netabare}

5話の感想
今回は出来が良かったといっても良いと思う、重要人物も登場したし。

{netabare}仲の悪いワニが2種とヒョウが2種と彼らがボスと言って恐れるゴリラのフレンズ登場。
ヒトを侮るワニとヒョウたちと比べてゴリラはヒトが「かつてすべての動物たちを操り従わせた」と言い、その方法を聞き出そうとするゴリラに対して、キュルルは茶番の挙句閃いて、トントン相撲のゲームでワニとヒョウ達を夢中にさせます。
そこへ、謎の狂暴フレンズ登場(どうやらアムールトラのフレンズで確定らしい)、
そこにおなじみ火のついた飛行機がそして成人し、大人びた雰囲気・声・話し方など大きく一期とは大きく異なるかばんちゃんがついに登場します。
確かにかばんちゃん自体は一期のキャラクターデザインはともかくたつき監督・ヤヲヨロズの創作キャラではないので出して良いのでしょうね。
なにはともあれ、かばんちゃんの登場で一気に面白く興味深くなった感があり以降の展開も期待できそうです。

しかし大人(ハイティーンくらいかも)になって美しくなった「かばんさん(公式ではそういうらしい)」が女革命ゲリラ戦士みたいになってましたね。
そして腕は真っ黒で胸も結構出ていました。
かばんが「こっちへ逃げて」と大人っぽくなった声でサーバルやキュルル達に言いましたが、
狂暴フレンズに関してはかばんも制御できないようで、何故か不思議な事に動物が恐れる筈の火の付いた紙飛行機を追いかけていってしまい謎の存在です。セルリアンと同じく敵サイドの相手なんでしょうか?{/netabare}

6話の感想
まあまあ面白かった。
{netabare}かばんちゃんが大人っぽく美しくなってて、一人称も「わたし」に変化してた。声質も清涼感のある綺麗なものでした。「素敵な女性になった」とは言えると思います。
ただ、個人的には、もう1期のお馴染みの幼いかばんちゃんは居ないんだというのが残念にも感じました。
これで「一期の回収が出来た」とか言ってたら一期のファンに殴られますよ。
しかも、かぱんは予想に反して二週で離脱、いずれは再登場するだろうけども。

サーバルに関してはかばんとの記憶は全く無くなってて残念、どうやら海でセルリアンに食べられてフレンズとして復活したのが示唆されてました。
博士と助手も登場し、かばんの部下におさまってました。一期の威厳はどこにいった?
新情報としてあの狂暴フレンズは「ビースト」というものでした。フレンズ化できなかった化け物のような存在です。物語に絡んでいくのだろう?
なんだか、いろいろ新情報は出てきて興味深かったですが、サーバルのかばんとの記憶がないだけに虚しい話しでした。
救いは最後のカラカルとかばんのやり取りです。
かばんもサーバルに忘れられて寂しかったでしょうけど、あの暖かい言葉で少しは心が癒えたかな? 
そのうち、サーバルとの関係も取り戻して欲しいです。

途中の動物紹介やEDも変化してました。{/netabare}

7話の感想
{netabare}山場の5.6話後の箸休めの日常回でスピード自慢のチーターとブロングホーンとG・ロードランナー(オオミチバシリ)による競争話しでしたが、
信者の私の目にも恐ろしいほどつまらない話しでした。つまらないだけではなく矛盾や適当な描写が多すぎでした。あまり書く事はないです。
かろうじてトラクターを手に入れた点が前進でした。{/netabare}

7話感想に追加
面白くない話しかと思ってたら、急にG・ロードランナーが爆人気になってしまいましたね。ニコニコ百科で複数の項目が出来るほどに。
適度に可愛いのと、その卑屈さのギャップが人気の秘密のようです。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34692959

8話の感想
PPP回。なかなか面白いと感じた話しでした。相変わらず話しが動かないかと思ったら、最後の方で突如として話しが動いて面白かったです。
来週の展開に期待です。
{netabare}追跡コンビに拉致され檻に入れられて連れて行かれるキュルル、ニコニコでは大受けでしたが、こんな事を一期のかばんちゃんにやったら大ヒンシュクでしょうね {/netabare}

9話の感想
依頼人の話し。まあまあでしたね。
{netabare}暴れて檻を破壊し脱出するキュルルだけど、意外と暴れん坊ですね。まあ、それからも追跡コンビになだめすかされて依頼主のイエイヌの元に連れていかれる。ヒトの最大の友の犬のフレンズだから、非常に良いフレンズでした。襲撃するビーストからキュルルを傷だらけになりながらも守り感動させます。
一時はキュルルと別れたサーバルとカラカルですが、特にカラカルがキュルルの事を気にしまくりで現場に駆け付けます。サーバルにはかばんというパートナーが居たのだから、カラカルとキュルルを仲良しにするストーリーですね。
二人は守るものが出来た強さもあり、野生開放したのかビーストすら追い払います。ラストはキュルル一行を怪しく見る眼ですが、あれはやはりビーストの眼だと思います

犬フレンズが月を意味ありげに見ていたのはやはり人類は月に避難したのかもしれない。
{/netabare}

どうやら、この9話、世間では犬好きな人たちに喧嘩を売った結果になってしまい、まさにコテンパンに叩かれているようです。
まあ、せめてキュルルも急いで旅してるわけでもなし、皆で一泊でもしてあげるくらいのフォローはあった方が良かったですね。

ただ、犬については現実は世知辛い、実際に主人の危機を救ってくれる飼い犬は稀です。この動画を見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=J3QdxwSeB9A
ただし、特殊な訓練を積んだ犬はそうでもないかもしれませんが、それと犬は犬でも闘犬の類はどうなんでしょうね?

「かばんではダメ」の件ですが、一期で「島の長」だと言ってる博士、助手が一目も二目も置くかばんを拉致してくるのは
相手があまりに偉大すぎて無理だと私は簡単に解釈してます。そんな事をしたら博士達が大騒ぎして相当まずい事になるでしょう。
思うにこの世界はやはり「優しい世界(セルリアン以外)」で意味ありげな行動をしているキャラたちも善意で行動しているようです。
かばん黒幕説が仮に事実だったとしてもかばんは善意で行動してるようですし、ビーストも最後は仲間になるかもしれません。
それもあってキュルルたちの行動が冷たく見えた点と探偵コンビがPPPに暴力をふるった点は酷い演出ミスです。

10話の感想
今回は今までで一番面白かったといって良いでしょう。いよいよ佳境。特に酷い部分も無かったし。
{netabare}とはいえ8話の意味ありげな月や人工衛星の設定が全く出てこなかった点が気になりました。
それに、声優かぶりのアラフェネコンビと探偵コンビの椅子の配列が画面が切り替わるごとに入れ替わっているようないい加減すぎる描写があった点も残念でしたね。
かはんたちが最近、発生しているセルリアンの正体を暴こうと実験するシーンがありますが、これも荒い実験でセルリアンを発生させて暴走させる始末、これに関してはキュルルの絵の効果が予想以上でつい強力すぎるセルリアンが出来てしまったという事でしょうか?
あと、今回の話しを見る限りではフレンズ型セルリアンを生み出していたのはキュルルの絵が原因らしいです。ていうか「フレンズ型セルリアン」って今回、突如として出てきた設定で1^9話までの展開はなんだったんだ? と思いました。{/netabare}

今回、出てきた「リョコウバト」のフレンズですが、リョコウバトは生物史上最も酷い悲劇が起きた鳥です。
かつて北アメリカに50憶匹も居た鳥ですが、人間の超絶乱獲で絶滅してしまった鳥です。
警戒心がなく簡単に撃ち落とせ味も美味なのでアメリカの旅人や開拓団が狩りながら食糧にして旅を続けたそうです。
つまり、旅行したのはリョコウバトではなく、リョコウバトを殺しながら旅した人間の方です。
しかし、食料にされたのはまだマシな方で、なんせ、昔のリョコウバトのハンティング大会の優勝スコアが5万匹とかいう凄いスコアで、そういう大会では死体は利用もされず適当に捨てられたそうです。

11話の感想
ちゃかちゃかと忙しい話しでした。こんなに急いで話しを進めるのなら、今までの話しでしっかりと話しを進めてほしかったです。

{netabare}キュルルの描いたフレンズ集合のイラストから生まれた大量のセルリアンとかばんが連れてきた2の今までのフレンズ総登場勢との決戦ですが、本来ならわくわくする展開の筈なのに非常に雑に処理された印象です。
多くのフレンズ型セルリアン(見分けはつかないが)が出てきますが、ザコ同然に簡単に処理されます。彼らは強い筈じゃなかったんでしょうか?
まあ、キュルルもまとめて描いたので「思い」があまりなかったのかもしれませんね。
例外的に強かったのはチーターセルリアンだけで、今まで無敵だったサーバル、カラカルを苦戦させますが、チーターにあっさりとやられます。
ただ、まだ「ビーストのセルリアン」が居て厄介そうです。そもそもなぜ、そんなものを描いたんだキュルルと思いました。{/netabare}

あと今回、好評だったのは「けもフレ2唯一の優良資産」とか言われて人気のゴマちゃん(Gロードランナー)が登場しセリフもあり、エリカダンスを見せたりと相変わらず愛嬌かありました。
ニコニコのコメントでいかにも可愛くて弱そうなブタのフレンズがモップを振り回しているシーンで「猪八戒」と揶揄されてるのには笑いました。

追加ネタバレ
{netabare}細谷Pのツイッターでの発言によると、最終回で全て伏線回収されるわけではなく、遠くない将来に続編があるというような示唆がありました。要するに「俺たちの戦いはこれからだend」なわけですが、この作品の場合、続編の確率が極めて高そうなとこが違いますね。{/netabare}

12話の感想
最終回。私が予想した通りの結末でした。
{netabare}様々な伏線の回収はほとんど無し、脚本のますもとさんが120話までの構想ができていると言った通り。この作品「けものフレンズ2、一期」でしかありませんでした。本気で「けものフレンズ2、十期」までやる気かは知りませんが、相当な長期企画を予定しているようです。今回の1クールは長い物語のただのさわりでしかなかったようです。

さて、最終回の内容でしたが、面白かったです。今までのフレンズの総出演でキュルルのイラストからなおも、どんどん湧き出すセルリアンとの決戦。
数の暴力で少々、不利になりかけますが、キュルルの機転でビーストを連れてきて、セルリアンを一掃します。
ラスボス的存在は海の巨大セルリアンでもビーストでもなく、サーバル、カラカルのセルリアン。強敵でしたがビーストが多くのセルリアンを倒している隙に「本気を出して」セルリアンを倒しました。
最後は全てのフレンズは避難しましたが、ビーストは置き去りにされて崩壊するホテルと運命を共にしたようでニコニコ動画では可哀想とか言われてました(まあ、続編では実は生きていたとか言って出てくるでしょうけど)
最後にかばんとサーバルの邂逅がありますが、相変わらず、サーバルはかばんの記憶が無いようでしたが、別れ際に「かばんちゃん」と言ったので、
将来的な続編では記憶は戻るかもしれません。 {/netabare}

キュルルの正体
ネット上の某所にあった考察ですが、うなづかされたので書きます。あくまで仮説ですので大外れかもしれないが参考に。{netabare}キュルルは実はラッキービーストのフレンズではないかという説です。機械のフレンズというと違和感がありますが、そう言えば・・・と感じさせる部分があります。
9話を見る限り、この予想は外れでやはりキュルルの正体はヒトのようです。追跡コンビはかばんはヒトと違うみたいな事言ってましたが、かばんは「ヒトのフレンズ」という扱いでしょうか?{/netabare}

かばん〇〇説ですが(超長文)
{netabare}
結論から言うと大間違いでした。

ふと思ったんですけど、
「かばん黒幕説」って話題になってるけど、素朴な疑問ですが何がどう黒幕なんでしょうね?
黒幕説の人たちは黒幕、黒幕・・・・・って興奮してアホみたいに連呼してますけど、
こんな、どうでも良い世界観で「黒幕」やる意味がないんですが・・・・・
うん、だから、かばんが黒幕であるとして、
なにが? どう? なんの? 黒幕なんだってことです。
「私はこの〇〇小学校四年二組の黒幕だ」っていうのと同じくらい無意味な黒幕です。

ちなみにニコニコで元になったかばん黒幕説の動画製作者もパート2で「ネタでした」と言ってます。
かばん黒幕説は五話、六話の脚本があんまりで、登場人物の行動が素っ頓狂なのと矛盾だらけで、
本筋が雑すぎ、もうかばんが黒幕で裏で手を回してるってことにでもしないと解釈できない事が多すぎる事から生まれたジョークです。{/netabare}

木村監督がついに重大告白
{netabare}木村監督はかばんが何がどうなってああなったか全く知らないそうです。キョウシュウエリアからかばんとサーバルらの旅がどうなったかという経緯も二人が何故別れたかという秘密もかばんが大人になるまでどんな人生送ってたかも一切知らないそうです。
これはちとショックでした。
http://kemono-friendsch.com/archives/78554#comment-940598 {/netabare}

製作者、作品叩きについて
下にも書かれている人がいるように、行き過ぎた製作者および作品叩きは反対です。
いえ、叩きも何も中には犯罪レベルの嫌がらせが横行しているようです。
中でも制作会社のトマソンへのメールアドレスを使って様々な登録をしたり学習教材を購入するといった行為はまごう事なき犯罪です。

ここに事件のあらましがあります。
https://togetter.com/li/1298076

他にも製作者たちに対する、批判や嫌がらせは行き過ぎてて、同じ「けもフレ信者」として恥かしいです。
9.25けもフレ事件でのたつき監督降板は確かに本当に残念でしたが、だからといって常軌を逸した行為をしてはいけないと思います。
こんな事だから、アニメファンが「常識のないオタク」とか言われるんだと思います。

作品の総評
私としてはそんなに嫌いではありませんでした。
ニコニコ上映会やAmazonでは史上最悪クラスの低評価ですが、それは9.25けもフレ事件でのたつき監督降板の怒り憎しみと「ネタ」の要素が強く。実際はまあまあの作品だったと思います。

正直好きです。
一期よりは確かに出来は落ちますが、まあまあ面白かったです。
続編ではよりクオリティの高いものが出来る事を祈ってます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期は本当に優しい世界だったのか?

1期と作風が大分違います。
長編アニメのようにキャラがゆっくり成長していく描き方なので、心情の揺れや戸惑いによるブレも垣間見え、前作のような“嫌われないキャラ”の作り方ではありません。決して嫌な子ではなく人間らしさの部分なのですが、何故かアニメでは嫌われがちですね。
また、前作ほど丁寧に説明されておらず、不確定要素が多く見る人によって受け取り方に違いが出てしまいがちです。不幸なことに、悪意を込めた解釈ばかりが拡がってしまっているのが現状です。2期が始まる前に公式のゴタゴタがあったせいで色眼鏡で見てしまうのも仕方ないのかもしれませんが。
あと、1期の“優しい世界”でないことを嘆く人が多いようですが、本当に1期は優しい世界だったのか?疑問に思います。
それ以外にも、1期と比較するとキャラの動きなど劣る点はありますが、減点方式で見るよりも2期は2期としてニュートラルに見た方が楽しめると思います。
ただ、2期は優しいだけの世界ではなく、人間が目を背けていたものまで見せて問い掛けるような内容を含んでいるので、けものフレンズにそんなもの求めてないよ!と言う人も多いみたいです。そして、1期は分かりやすく考察しなくても楽しめる作品であるのに対して、2期は行間が多く考察しないと理解し難い部分もあります。決して描かれていないわけでなく、あえて説明を省き画面から視聴者に読み取ってもらう描き方になっています。考察好きな人には楽しめる要素が沢山あると思いますが、誤解も生みやすいのでこのジャンルでは避けるべきだったのかもしれません。
尚、語らせ過ぎない作風は個人的には好みですし、1期よりも心に刺さりました。

とは言え、最初は自分もあまり楽しめていなくて、本当に1期と繋がるのか半信半疑で見てました。わりといい加減に見ていたと思います。でも、ネットの叩きがあまりにも酷いので、ちゃんと見てみようと言う気になりました。(天邪鬼なので)
結果、自分の中での評価は上がりました。あれ?意外と深い話かもしれないぞと。
考察好きとしては、興味深い描写が多くて噛めば噛むほど味が出てくる作品でしたね。

とにかく、ネットで叩かれているほど酷い作品でも、スタッフの悪意にまみれた作品でもないです。良作とは言い難いかもしれませんが噛み砕いて見てみるとけものフレンズとしての拘りを持って作られているのが分かります。
ちゃんと1期と繋がっていると思いますし、1期もリスペクトしていると思います。そして、1期よりも深い部分に踏み込んでいます。
この作品をこれから視聴する方は、ネットの評に囚われず、2期は2期として楽しんで欲しいです。




追記

とりあえず、かばんちゃんに関する考察だけ。(ネタバレあり)
サーバルがあんなことになったのは必然だったのかなと

{netabare}
・1期のかばんちゃんについて
1期では、かばんちゃんがミライさんの髪の毛から生まれたフレンズあると描かれていた。
1期最終話では、かばんちゃんはセルリアンに取り込まれ、結晶化(?)を経てサンドスターによりヒトのフレンズとして再生。何故か記憶が残っていたり、指先が黒くなっていたりと謎を残していた。

・空白の期間で何が起きたか
かばんちゃんについて1期ラストから2期が始まるまでの詳細は語られていないが、これまでの描写を分析し考察してみた。
結論としては、かばんちゃんはヒトのいる所(あるいはかつて人がいた施設)に辿り着き、そこでジャパリパークやフレンズについて知識を得て、フレンズ達のために出来ることをしようと戻って来たのだと思う。

・1期と2期を繋ぐ博士達との関係
2期で博士達と一緒にいるのは、1期の「ヒトを見つけたらすぐ帰って来るのです」という約束を守ったから。かばんちゃんはヒトに会った後真っ直ぐに彼らの元に帰って来て、そのまま一緒にジャパリパークの研究をするようになった。そして、カレーライスや辛い料理を作ってあげたのだろう。(6話「辛いものは癖になるのです」1期で食べたカレーがきっかけで辛い物好きになったらしい。)
大量のラッキービースト(腕時計状の物)はヒトから預かった物と思われる。

・何故サーバルの記憶がないのか
道中でセルリアンに食べられた可能性も考えたが、一番可能性が高いのはジャパリパークの外に出たことでサーバルは一度死に、記憶を失ったのではないかと。
アプリの設定では元々、フレンズがパーク外(サンドスターの効果外)に出るとフレンズ化が解除される(元の姿に戻る)らしいので、島を出た後間もなくフレンズとしてのサーバルは死んだと思われる。

・1期は本当にハッピーエンドだったのか?
1期の希望溢れるラストからは想像も付かない結末かもしれないが、不穏な要素がなかったわけではない。かばんちゃんの指先から手の色が変化していくのを不気味に感じた。ネットではスルーしてる人が多かったが、自分は不吉な印象を受けた。ハリーポッターのダンブルドアみたいに死期が迫っているのではないかと。実際、死んだのはサーバルの方だったが。
たつき監督があの続きをどう描くつもりだったのかは分からない。もしかしたらとっておきの隠し技があったのかもしれない。でも、アプリ版の制約通りならサーバルはジャパリパークを出るべきではなかったと思う。
1期でも博士が「慣れない地方での暮らしは寿命を縮めるのです」と言っていたし、アプリの制約は効いているように思える。
かばんちゃんとサーバルの行く手には希望の未来しかないと思えたのは、たつき監督が仕組んだミスリードだったのではないだろうか。少なくとも自分には、なるべくして2期がああ言う形になったと思えた。

・旅の果てに見たものは
1期ラストで二人が島を出た後、まもなくフレンズとしてのサーバルは死に、元の動物あるいはその遺物に戻ってしまったのだと思う。(アニメ的には結晶化かも?)何故かかばんちゃんだけはフレンズの姿を保っていたが、サーバルを連れて来たことを後悔したと思う。ヒトに会い、サーバルを元に戻せないか相談し、再生方法についても尋ねた。フレンズはパーク内でしか生きられないため、パークに戻ってからキュルルが最初にいた施設あたりでサーバルを再生したのではないかと思われる。
博士達はその経緯も知っていると思う。かばんちゃんはサーバルを再生した後、二人の思い出を胸に仕舞い、記憶を失ったサーバルの元から去った。

・2期でのかばんちゃんの変化
2期でサーバルと再会した時も、本当は自分のことを思い出して欲しかったが、事実を伝えても混乱させてしまうだけだし、あの子が幸せに暮らしてくれているだけでいいと、あえてそのことを話さなかったのだと思う。
かばんちゃんの一人称が変わったのは、ヒトに会ったことで自分の性別を知ったから。性格が変わったように思えるのは(スタッフ変更によるキャラ描写の違いはおいといて)、フレンズ達とヒトの関係を知り、ヒトとしての責任感や自覚が芽生えたからだと思う。フレンズ達をサーバルのような目に遭わせないためにも、自分に出来ることをしようと。

・幸せな未来への予兆
2期ラストの海のシーン、かばんちゃんが涙を堪えて「また会おうね」と言うと、サーバルが一粒の涙を零して微笑んだ。「うん。約束だよ。かばんちゃん!」
その理由は分からなくても、かばんちゃんと過ごした優しい記憶は確かにサーバルの中に残っていた。近い未来またあの頃の二人に会えるかも、そんな希望を残し1期のOP曲が流れた。エモい!
これで1期のアンチテーゼと言われる意味が分からない。1期をリスペクトしてるし、原点回帰(実際はアプリ版が原点ですが)を思わせる演出なのに。むしろ1期で犯したタブーを最高に美しい形で回収してくれようとしているのに、2期スタッフは理不尽に叩かれ過ぎではないか?近い未来、また幸せな二人が見れたかもしれないのに。(あれだけ叩かれたらモチベーション失くすよ)
2期ではサーバルはキュルルと一緒にいるけど、キュルルはカラカルと絡む(姉弟のよう)ことが多いので、サーバルのパートナーはやっぱりかばんちゃんなのだと思う。

・かばんちゃんは何故違うのか
ところで、イエイヌがかばんちゃんは違うと言った理由について一つの仮説を立ててみた。かばんちゃんがヒトでなくなっていたとしたら?
1期ラストでかばんちゃんの指先が黒くなったのは、サル化していたから。サーバルを助けるために木に登りセルリアンに飛び込んだが、その際にサル(遺伝子的に近いチンパンジーあたり)のDNA(あるいは記憶)が付着し、セルリアン内部でかばんちゃんの遺伝情報が一部書き換わった。(サルの木登り能力が備わった)セルリアン退治前後で、木登りの腕前が明らかに違うのはそのせいではないだろうか。
イエイヌはキュルルの匂いを懐かしい(ヒトの匂い)と言った。敏感な犬の嗅覚でサルの匂いを嗅ぎ分けたと考えると腑に落ちる。

{/netabare}

以上がかばんちゃんに関する個人的な考察です。真相は語られていないので真偽のほどは分かりせん。
(空白の期間の説明ぐらいはしておくべきだと思いますが)

キュルル、イエイヌ、アムールトラ(ビースト)、あとジャパリパークについて考察書けたら書くかも…余力次第…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

66.2 8 ジャングルアニメランキング8位
クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(アニメ映画)

1994年4月23日
★★★★☆ 3.5 (122)
632人が棚に入れました
野原家の嵐を呼ぶ園児・しんのすけは商店街の福引を当て、ひろし、みさえの両親と共にゴールデン・ウィークは南の島のブリブリ王国へ。だがそれは王国の秘宝を狙う秘密結社ホワイトスネーク団の罠だった。何と誘拐されたスンノケシ王子と瓜二つだったしんちゃんは、親衛隊の美人少佐ルルの努力にもかかわらず、ホワイトスネーク団の参謀ミスター・ハブとおかまの部下ニーナ&サリーに連れ去られる。


声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『殺す!殺す!って、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第2作。
1994年公開。

前作は夏休み公開でしたが、本作以降はゴールデンウィークに公開となっております。
よって、本作に限っては前作から1年経たずして公開。
スタッフの皆様お疲れ様でした。

前作は作品紹介も兼ねた作りであったのに対し、今作は今現在では定番の、野原一家が大騒動に巻き込まれ、家族の絆を深めながら立ち向かうという方向性を見出した作品でもあります。
くわえて、ファンタジー色も勿論強いのですが、それ以上に強烈な格闘シーンが目白押しで、こちらも後々に継承されていきました。

あと、記憶にある方も多いかもしれませんが、オープニングはクレイ(粘土)アニメで制作されており、以降こちらも劇場版クレヨンしんちゃんシリーズの定番となりました。
これが毎度、クオリティが高く見ていて楽しいんですよね。



あらすじとしては、福引で「ブリブリ王国」への旅行券を当てた野原一家が、旅客機内で
{netabare}
実はその旅行を画策し、しんのすけをある理由から誘拐する算段を立てていたホワイトスネーク団と対峙し、その陰謀に巻き込まれていくというストーリーです。


本作を見た方なら誰もが感じると思いますが、内容はインディ・ジョーンズとアラジンをクレヨンしんちゃんとして上手く混ぜあわせたような作りとなっています。
特にアラジンへの、オマージュが強いですね。

だからこそ読めてしまう部分も多々あるのですが、本作の魅力はなにより、個性的で魅力的なキャラクターが多いことなのです。


まず、初期からしんのすけを付け狙うオカマの2人組、ニーナとサリー。
この2人が、悪党ながらも人間味があり、しんのすけと行動していく内に心境に変化が湧いていくんですね。
勿論、オカマなりにですが。

当初は、「そのガキを渡しなさい!」と声を荒げていましたが、いつの間にか2人は寝ているしんちゃんに対してこうも言っていました。

「寝顔だけは可愛いじゃない…?」
「寝顔だけはね……。」

この内、サリーの声を担当された塩沢兼人さん(本編ではぶりぶりざえもんの声優)は、後の5作目でも味方のオカマキャラで再登板されています。
実際、オカマっぷりが絶妙にハマってらっしゃいましたからね。
ブチ切れた時の口調なんか怖かったりもして、幼少期はちょっとビビりましたけど。
(塩沢兼人さんに関しては、語りだすと長くなるのでメインの第6作で……。。。)


そして、メインのボスキャラの一人。
逆三角形をまさに絵で描いた体格の、ミスター・ハブ。
俳優として活躍されてらっしゃる中田浩二さんの声の渋さが凄まじく、敵キャラらしい冷徹さを見せ、その圧倒的な格闘術?もインパクト抜群。
のワリに、作中とある場面では真面目にコミカルなダンスも披露する万能ぶりも見せてくれます。

悪党でも、ただの悪党では終わらない。
これが、特に初期の劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは強くて、個人的に大好きなところです。


しかしなにより私が個人的に押したいのは、劇場版全シリーズ内でも3指に入る程大好きな女性キャラクター。
そのミスター・ハブと世界の命運をかけて戦う

『ルル・ル・ルル』

ですね。
ブリブリ王国の秘宝を求め、秘宝に繋がる鍵となる王国の王子スンノケシと、スンノケシと全く同じ身格好のしんのすけを連れ去るホワイトスネーク団に対し、王の奪還のために動くキャラクターが彼女なのですが…。
その活躍っぷりは、作中でも際立っていました。

基本的に真面目一本で、見た目もショートカットの(私好みの)綺麗なお姉さんなのですが、どこかズレた感覚の持ち主で、流石の野原一家でさえ表情を曇らせる場面も……。。。。
あげくには、オカマの2人組にまで

「あたし達の方が、よっぽどノーマルじゃない?」

なんて言われる始末。

しかし、いざ師匠(カンガルー)直伝の格闘技を披露すると、その圧倒的強さに惚れ惚れしてしまうのです。
彼女が最終戦で言い放った

「鼻が高過ぎたみたいねぇ、ミスター?」



「殺す殺すって、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!」

の台詞のシーンは、今でも他のアニメでは中々味わえない程の熱さがあります。
私は、何っっ度見ても痺れます。


王子に対しての、愛情にも似た献身ぶりも良いですね。
終盤では、人間味溢れるニーナとサリーが、ルルのその健気な献身ぶりに涙してしまう場面も…。
しんのすけが絡むことにより

「何笑ってんの?」

「感動してんのよ(怒)」

ってやりとりになっちゃってましたけど…。。。。
{/netabare}


総評として。
本作は、前作同様に子供向け色の強い作品ではありますが、初期10作の定番となる『魅力的なオリジナルキャラと、熱いバトルで魅せる』シリーズの地盤が固められた内容です。

そして、今回の敵はしんのすけの誘拐が目的である為、ひろしとみさえが、しんのすけをどれだけ大切に想っているかが垣間見えるのも良いですね。

勿論、定番のギャグも今作はピカイチ。
スカイダイビングのシーン、野生の猿とのやりとり、誘拐直後のしんのすけの立ち振舞いなど、思い返してもニヤついてしまうシーンが多いです。
初期の作品は毎度毎度、よく90分弱でこの内容をまとめたなぁと感心してしまいます。

総じて前作よりも、大人も子供も一緒にっていうより関係無く、誰もが見やすいエンターテイメント作品になっているかと思います。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。

次回作は、第3作「雲黒斎の野望」です。



末筆となりましたが、メチャクチャに格好良く、時にはコミカルな天然さを見せて可愛らしい。
そんなルルの声を御担当された、声優の紗ゆり(さゆり)さん。

後に本編でも、しんちゃんの憧れの女性ななこお姉さんを演じて下さいましたが、2012年に55歳という若さでがんにより他界されました。

今回レビューを作るにあたり本編を見返しましたが、やっぱり最っっ高にハマリ役で、ときめくような声でした。

本当に声優さんは、お亡くなりになってもファンの中で耳に刻まれ生き続けるのですね。

改めて、なんて素晴らしい職業なのだと感じ、こんな気持ちを抱かせてくれたことに、感謝の気持でいっぱいになりました。


◆一番好きなキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◆嫁にしたいキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇罵られたいキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

優れたバトルアクションと脚を楽しみましょう…それだけですけど。

 クレヨンしんちゃん人気絶頂の時期の作品ですね。興行収入も良かったみたいですが、面白さでいえばそうでもないです。他の作品のレビュー用に見返そうと思ったら作品を間違えました。せっかくなのでレビューしておきます。

 小学生向けの活劇ですが、大人が見ても楽しめる水準です。90分なのでテンポがいいので飽きる頃には終わるでしょう。私は大変面白く見た記憶があります。1回限定ですが。今回見返しましたが、10年以上間があると思いますがちょっと辛かったです。(クレしんは不思議なことに、劇場版になると対象年齢が下がる気がします。コミックは大人用、TV版は薄く広くで、劇場版は小学生から中学生までしょう)


 それを補ってくれるのがアクションシーンでしたね。冒頭の賊が侵入するシーンからかなり見せてくれます。人が非常に良く動いています。完全なギャグ体型がヌルヌル動いているのがちょっと不思議な身体感覚ですね。ルル=ル=ルルというヒロインのアクションが良かったです。かなり動いていました。それと御御足を大胆に見せてくれてます。

 ドラえもんもそうですけど劇場版になると女性キャラが急にエロくなりますね?お父さん向け?クリエータがなんか表現したくなる?

 それと作中の地下ダンジョンのようなところのギミックの表現が他からの流用だとは思いますが、見せ方が上手くてここは面白かったです。
 
 クレヨンしんちゃんですから、親子3人の冒険譚ですね。珍しく幼稚園組が全く登場しませんでした。みさえとひろしが積極的に物語に関わってくるのが劇場版の特徴ですが、本作については解決に夫妻がかかわったかというと、ちょっと脇役感が強かったですね。
 加えて夫婦喧嘩を頻繁にするのですが、内容がヒロシがみさえに状況を作った責任を押し付けるような攻め方をしていました。これが結構不愉快でしたね。モラハラ…覆水盆に返らず…うーん。時代ですかね。LGBT的な表現もちょっとスレスレでしたね。

 牽強付会的に友情とか欲というテーマが付けられなくはないですが、まあ、童話的な寓意が若干ある程度です。

 
 ブリブリ大魔王…ブリブリ左衛門ではないですが、やはり塩沢兼人さんがよかったなあ…他の役で出てるのにもったいない。やっぱりマクベの声だからいいと思うんですけどね。

 OPのクレイアニメはやっぱり良かったですね。今は3Dですからね。貴重です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

インディ・ジョーンズ風のアクション映画

当時はハイグレ魔王と雲黒斎の中間で地味な印象でした。

まだ劇場版2作品目ということもあり方向性が決まっていなかったと思います。

覚えているのもルルくらい… 見たのが昔ということもあるかもしれませんが全体的にパンチが足りなく地味な印象でしたね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

65.3 9 ジャングルアニメランキング9位
ジャングルの王者ターちゃん(TVアニメ動画)

1993年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (103)
602人が棚に入れました
アフリカのジャングルの平和を守るターちゃんやヂェーンと、そのジャングルの動物たちが繰り広げるお下品ネタ満載のドタバタギャグアニメ。アニメ化の際、原作の特徴とされていた過激な下ネタの大半がカットされ、ややソフトな下ネタに変更されている。

KAISER-KEN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

下品でおもろすぎる!!

このアニメにはよく笑った記憶がある。

たとえばターちゃんが立ち泳ぎしながらうんこしたり、いろんなバカなことをしてたのを見てよく笑っとったわ☆ 後、たまにジェーンが元の美人姿に戻ったときは良かってんけどそれがまたリバウンドしてデブになったときはめっちゃショックやった(笑)..。

後、なんかエテ吉やゴリ(?)さんと言ったいい人たちに恵まれてるターちゃんがジャングルを壊そうとしている人たちをやっつけるところがめっちゃかっこよかったです!!


笑いあり感動ありの作品なので良かったら見てください!!

俺は動画が見つかり次第またみる予定っす☆

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

たこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

└ ^o^ ┘

ジャンプ黄金期に紛れていたが原作も最高ですよ
ギャグとシリアスが高水準でバランスがとれている
アニメ化が決定したときはキャスティング発表されたときに
岸谷五朗ってふざけんなよって思ったもんですが
慣れてしまうもんだよなあ

放送時間が時間だけにギャグがかなりマイルドになっていたが
まぁいろんな意味で表現出来ないとこが多いから仕方ないのかな。
アニメに興味があったら原作もぜひ読んでほしい

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

でかさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

びろ〜ん

少年漫画にあるような典型的なバトルアニメです
ジャングルに捨てられたターちゃん(主人公)と、愉快な仲間達との話の掛け合いが笑えました
笑いあり感動あり下ネタありで中々面白かったです
OP曲はかなり好みでした
オススメです(✿´ ꒳ ` )ノ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

64.6 10 ジャングルアニメランキング10位
7SEEDS(Webアニメ)

2019年6月28日
★★★★☆ 3.1 (143)
516人が棚に入れました
少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。

声優・キャラクター
東山奈央、福山潤、小西克幸、沢海陽子、阿澄佳奈、石田彰、悠木碧、井上和彦、浅野まゆみ、三宅健太、加隈亜衣、石川界人、小松未可子、阪口大助、星野貴紀、津田健次郎、佐々木望、野島健児、桑島法子、小野賢章、櫻井孝宏、千菅春香、嶋村侑、寺島拓篤、佐藤拓也、皆川純子、菅原正志、速水奨、興津和幸、寿美菜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

あーこれが早送りってやつですね

原作未読


田村由美氏の名前を聞いて本作よりも『BASARA』を思い出す世代です。
少女漫画誌に掲載してたサバイバルもの全35巻。原作ファンに言わせると心情描写が売りでサバイバル要素はオマケだとも。。。とても人気あったみたいです。蓋を開けたら↓


 さっぱりわからなかったけどいい話のような気がしないでもない


そんなのが複数回続き第5話で心が折れ、録り溜めてた第6話を見届けて断念しました。すみません。
断念しといてなんですが、作品のルール説明すべき1~2話もよくわかんなかったんですが、3話でやっとこちょっとだけ興味を引いたんですよ。

{netabare}“岩清水さんが「これは海じゃない」と言い当ててからの水没平和記念像(長崎)発見のシーン”{/netabare}

でも驚きと感心はほんとこれだけ。
原作だともっと堅実に進めていくんでしょうがアニメは話がカッ飛んでいき、プロセス説明がほとんどありません。『BASARA』なんかもけっこうカッ飛んでく傾向あって雰囲気で読ませてたところはありました。そこは作者のクセみたいなものなのか。それにしても次元が違いすぎます。
それでもそれ以上にそれを凌駕する程ダイジェスト感がハンパなく、そのテの作品が陥りがちな以下2点に見事にハマった感じ。心が折れた第5話をモチーフに↓

1.なぜその行動を起こしたのかわからない(キャラへの非共感)

・{netabare}原因不明の自殺で凍る美鶴さん、花を突然運命の人みたいに言い出す惚れやすい鷹さん{/netabare}
 ⇒唐突に見えたがきっと理由があるに違いない


2.なぜこの事態になっているのかわからない(ストーリーへの非共感)

・{netabare}地形も変わってるだろうに九州からサクッと歩いて東海まで。無理があるような。{/netabare}
・{netabare}コールドスリープ明けで「現実を受け止めよう」と言った矢先に「嵐もどうか生きてて」と願う花。その発想に至るような説明は無かったよね。{/netabare}
 ⇒きっときっと理由があるに違いない


カッ飛ばし過ぎていて忖度しようにもしきれません。
そしてわからないと文句言うために重箱の隅をつつきたくなる嫌な感覚が湧きあがってくる仕様。

・{netabare}動く動物相手に鷹が投げたボールを吹雪が打って動物の眉間に当てて倒すなんて(笑)
投げた球の威力を打ち返してパワーを倍加させる理論わからなくもないが、シュールな笑いを取りに来てるとしか。{/netabare}

{netabare}超人パワー100万のウォーズマンがもろもろ足して1000万パワー!!の説得力の足元にも及びません。{/netabare}


なお声優は良い。モブに近いキャラに至るまで私のようなニワカちゃんが名前を知っているくらいの有名どころが出演しています。
“7SEEDS”⇒7つの種ってどんな意味なんですかね?
興味は潰えてませんが、続編あったりで評価が上がるようであれば再挑戦してみたいと思います。




■(オマケ)○○富士

{netabare}7つの富士って出てきてたので軽く検索したら日本国内にある通称○○富士の数は膨大だった。とてもじゃないが7つに収まる量に非ず。ただそのことは重要ではありません。
それでも“名取富士”ってないわー(笑) 仙台平野にある名取市なんぞドのつく平たい立地。東日本大震災の折には南三陸町や陸前高田のリアス式海岸の風景と違って市街地の奥まで浸水する映像にショックを覚えられた諸氏も多かろうあそこです。

水位が上がって少しでも標高の高いところを!って意図なら“名取富士”とかより蔵王のほうが信憑性がまだある。他でも“神戸富士”って何処?{/netabare}

…と我ながら重箱の隅をつつくような意地の悪さを自覚。実際はそれにも満たない段階でわけわかんないことだらけなので、もうこうなったらツッコミを楽しむ作品ということなのかもしれん。


■(オマケ2)比べちゃいかんよ

この全35巻をどう収めるのか?
1.俺たた
2.2期など続編あるも巻いて終結
3.尺も確保して堂々完結

3.はないと思います。連載中で販促目的ならまだしも既に完結していてファンも多い作品。
本作に限らず、充分な尺を取り完結まで見せることは理想。予算の都合で充分な尺を取れないのは現実。だとします。あくまで一般論。
制約が多い中でどう見せるのかが制作の力量を問われるわけですが、原作あるんで最低限結末は知ってるわけでしょう?

・逆算して途中のここまでで区切りをつける
・作品に通底するメッセージを掬い取って視聴者に訴える演出をする
・作品の屋台骨を把握していればなんならアニオリだって入れる

やりようはなんとでもありましょうが、なんというか“作品に対する愛情”を感じませんでした。

※別の少女漫画原作作品の現在進行形
だいぶ昔にアニメ化して一定の評価を得ているがそのアニメは未完。原作も人気有り。満を持して全23巻分を最後まで見せるというのを旗印に全63話予定で完結させる予定のアレ。
原作漫画や旧作アニメのファンも多くいるだろうに。功名心や商売っ気はあってしかるべきだとしてもそれ以上に作品への愛を製作陣から感じます。だから観てます。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----


2020.03.17 初稿
2020.10.07 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これ、原作少女漫画だったんですか!?

この作品の原作は未読です。
Netflixによる独占配信…こういうオリジナル作品を視聴できるのがNetflixの旨味だと思います。
完走してwikiをチラ見した際に知ったのですが、原作漫画は「別冊少女コミック」→「月刊フラワーズ」で掲載されていたんだそうです。
キャラの線も細くないし、内容的にも少女漫画に掲載されていた作品とは思いもよりませんでした。


累計1600マン部超(デジタル含む)
田村由美原作、近未来サバイバルSFストーリー

少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。
突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蝉丸、牡丹と共に島へと辿り着く。

その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、
狂暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活への放り込まれる。

そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。

それは、【~禁則事項~】「7SEEDS計画」の話だった。
彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。

「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は、この作品の主人公である岩清水 ナツの所属する夏のBチームの物語から始まります。
各チームに随行してくれるガイドから当面の目的は教えて貰えるものの、最初は何もかもが手探りでした。

物語が進むにつれ分かってくるのは、チーム構成に関する以下の3点。
・チームは春夏秋冬それぞれに分散配置されている
・夏だけAとBの2チーム存在する
・それぞれのチームには最初8名ずつ所属する

ですが、ここでの生活を始めるタイミングはチームによってバラバラだったんです。
中には数年以上の違いがあるケースもあったり…
つまり、チームによって情報量、経験に大きな差があるということです。
こういう場合、情報量の多さが役立つのは常套…
ですが、彼らを待ち受けていたのはそんな生易しい世界ではなかったのです。
知る事は判断材料を増やすでもありますが、同時に諦めることにも直結しているんです。

夏Bチームは衣食住が保存されている目的地の一つに辿り着きます。
そこに本拠地を作り安定な生活の基盤を作って根付くのも一つの生き方だと思います。
でも、人にはどうしても譲れない矜持があります。
自分の故郷がどうなったかを確認したいと夏Bチームの青田 嵐が言いだした一言がきっかけとなり、夏Bチームは2つに分かれて…物語が動いていきます。

実は、この物語が一気に面白くなってくるのはここからなんです。
他のチームだってこの世界で一生懸命生きているんです。
様々な願いや思いを持つのは誰だって一緒…
そんな全てのチームの動きが分かるように群像劇的に物語が描き出されるからです。

最初は一本調子の物語だとばかり思っていたので、この展開は嬉しい誤算でした。
夏Bチームのメンバーには一戦級の声優陣が配置されています。
主人公のナツに奈央ぼう、それにあすみんや碧ちゃんとこれだけでも私の耳は大喜びです。

ですが、春チーム…正確には春チームの主人公である日笠さん演じる末黒野 花が登場してきてから、一気に物語の厚みが増しただけでなく、面白さが加速度的に増した気がしました。

この花のキャラが格別なんです。「父親にサバイバル技術を教え込まれた前向きな少女。」と公式HPのキャラ紹介欄には記載がありましたが、分け隔て無い優しさと悪いことを悪いとハッキリ言える芯の強さを持ち合わせているんです。
彼女の良さはそれだけじゃありません。
一度目標を決めたら絶対に折れないんです。どんなに苦しくても前進を選択するんです。

「暁のヨナ」のヨナや、「それでも世界は美しい」のニケが頭の中で被っていました。
勿論、人間だから強さと弱さを併せ持っていて当然です。
でも自分以外のためにどんな危険も顧みず身を挺することのできる私の尊敬すべきキャラがまた一人増えた気がします。
そんな彼女の廻りには、彼女を応援したいという人間が集まってくるのも自然なことなんだと思います。

こうして物語は一喜一憂しながら進んでいきます。
驚愕な事実が明るみになって愕然としたこともありました。
どんなに経験を重ねても天災には勝てない…身の危険を感じたこともありました。
世の中の理不尽に対する解釈は一つじゃないことを教えて貰いました。
勇気と知恵と…ほんのちょっとの幸運がこの物語を支えていたと言っても過言ではないでしょう。

これからだと思っていたのに…
どうしてあの場面で終わっちゃうかな~
原作が全35巻の一大巨編だから、続編の区切りを考えるとここで切るのがベストだったの?
これで終わったら完全な消化不良になってしまいます。
でもその位続編を楽しみにできる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、天月-あまつき-さんの「Ark」
エンディングテーマは、majikoさんの「WISH」

1クール全12話の物語でした。
Netflixのオリジナル作品は続編の作られるケースが多いので、この作品の続編も期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

シリアスを装ったギャグアニメ

物語のあらすじをざっくりと言うと、地球に巨大な隕石が衝突して
それによって舞う埃か何かで人類は生きて行けない氷河期突入する
だが人類を絶滅させる訳にはいかないと考えた各国は
それぞれ選んだ人間を冷凍スリープで人間が生活できる環境まで眠らせることにしたんだぜい

日本では7人1グループの春・夏(AとB)・秋・冬の合計5チーム、35人に人類の未来を託した
果たして彼等は人がいなくなった世界で生きて行けるのか、ドキドキハラハラのサバイバルゲームってのが
この作品のあらすじなんだぜい!


ところが実は視聴者を巧妙に騙す設定に過ぎなかったんだにゃー
何がって?じゃそれをお得意のポイントに分けて説明していく

①『自分のチームメンバーを巨大な蟷螂の巣の中に引き入れて殺そうとする指導員
だが殺す手前でお前達は逃げろと焼身自殺で救う』

一見おかしくない様に聞こえるかもだが、コイツはチームメンバーを平気で囮として殺そうしたり、暴力を振るったりする性格
仕舞いには事故で仲間のチームメンバーに崖から蟷螂の群れに突き落とされた恨みがある
よって自ら焼身自殺してチームメンバーを助けるなんて行動には至るわけがないぜよ

②『冬に入り吹雪の中、洞窟で何とかやり過ごそうとする男女2人
片方の男は猛獣に襲われたケガで身動きが取れずにいた
そこで女は男に自らの衣服を掛け、自身は手持ちの舞子の衣装に着替え外で踊り出して凍死』

朝日が差し込む中で凍死という演出で感動を誘ったんだろうが
どう考えても完全にギャグなんだぜい
普通に考えて洞窟でなく外に出て、吹雪の中で舞を踊る必要あるかって話なんだにゃー
踊るにせよ洞窟の中で踊ればいいと終始笑いを隠せなかったぜよ

③『人類存続計画、別プランの過去話でシェルター内に謎の殺人ダニが大流行して次々と死んで行く
人々を殺人ダニの苦悩から救おうと大人気の女性歌手がシェルター内で怯える人を自らの歌唱で引き寄せ
そのまま冷凍庫まで引き連れ全員凍死させる』

もうね、こんなん大爆笑するしかないんだぜい
ハーメルンの笛吹き男のパロディ
てか普通に考えてね、歌唱で惹きつけることは出来ても、冷凍庫まで付いて来る訳がないし
何より冷凍庫に閉じ込められても誰も抵抗しないっていう
ここまで来るとギャグを隠す気ないんだにゃー

※上記で言った様なギャグは随所に見られるが、全てに突っ込むとキリがないので割愛するんだぜい


【導き出される結論は…】
タイトルに書いた通り、シリアスを装ったギャグアニメ
もうそこら辺のギャグアニメより笑わせてくれるからオススメなんだぜい
ただシリアス作品を堪能したいって気持ちで視聴すると裏切れられる挙句、つまんなって感じるだけだと思うのでオススメしないんだぜい
でも二期まで視聴するなら二期は普通にサバイバル要素が強くて、構成もまあ面白いと言っておくんだにゃー

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

64.5 11 ジャングルアニメランキング11位
ドラえもん のび太の大魔境(アニメ映画)

1982年3月13日
★★★★☆ 3.5 (82)
433人が棚に入れました
春休みのある日、のび太の家に一匹の子犬が迷い込んで来た。その子犬ペコは、山と積まれた航空写真の中から、コンゴにある不思議な巨神像の写真を探し出した。 のび太、ドラえもん、スネ夫、ジャイアン、しずかたちはどこでもドアでアフリカに巨神像の謎を解きに行くことにした。巨神像はバウワンコの神といって、その実物を見た者はいないのだ。そして伝説によると、そこには犬の王国があるのだという。その巨神像を捜し求めてジャングルをつき進むドラえもんたち一行の前に、様々な障害が待っていた……。
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

犬の惑星

シリーズ3作目。
{netabare}
春休みということで、突然魔境探検をしたいと言い出すジャイアンスネ夫。野良犬ペコを拾いつつ、感化されたのび太はドラえもんを利用して巨神像を発見。探検してみることに。
どこでもドアを使えばあっという間に探検終了となってしまうので、わざわざスモールライト等の便利道具を使わないという縛りプレイで臨むというストーリー展開。

その途中、なんの罪もないゴリラやサイが痛めつけられる描写があるが、今みればこれは動物愛護の観点からアウトな表現だったと思う。

ついに到着するとそこは犬が進化を遂げた犬の王国だった。さしずめ犬の惑星とでも言うべきところで、かつ野良犬ペコはその国の王子でもあった!そこで犬同士の内紛に巻き込まれた一同は、王子の復権のために一肌脱ぐのであった。

終盤、劣勢になり、逃げろというペコに対してあえて加勢に加わるあたりの演出はなかなかかっこよかった。ジャイアンがナイス。

前2作に比べると敵の思想がはっきりしていたので内容も全体的に引き締まったものになっていたと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

私の原点

劇場版ドラえもんはあまり好きではなかったので、ほとんど見てないのですが、これは結構面白かったかなと。内容もよく覚えているし、大変思い出深い作品ではあります。

アフリカの奥地にある魔境を探しに行くお話なのですが、最初は冒険譚とはほど遠く「あぁ何もでてこねー、つまんねーよ!」と言い、ドラえもんの道具で獣を呼び寄せて楽しむという・・・
この映画のポイントは「先取り予約機」でしたっけ、まぁとにかくそのアイディアに幼い頃は驚きました。要はタイムパラドックスなお話なのですが、正直見所はそれだけだった気もしなくもないです(笑)

アニメは年々進化していくものなので、おそらく出来は後年のドラえもんの方がよいと思います。
まぁ思い出補正ですね、こんな魔境もあり得るかも知れないという夢がつまっておりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

タイトルなし

子供の頃、何度も観ていたドラえもんの長編アニメ映画。
私達人類は簡単に言うと、猿から進化したと言われていますが、隔絶された場所で犬が進化したという設定で、そことの絡みの中で物語が構成されています。
なのでサイエンスフィクションとも言えるかもしれません。

この作品は弟が大好きで、どれくらい大好きかというと、子供の頃飼い始めた犬に、登場人物(?)のペコと同じ名前をつけたほどです。

またドラえもんのアニメ映画では、武田鉄矢氏が手掛ける歌がとても印象的で、作品の良さを更に引き立ててくれます。本作は「だからみんなで」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

67.4 12 ジャングルアニメランキング12位
ターザン(アニメ映画)

1999年12月1日
★★★★☆ 3.8 (30)
290人が棚に入れました
幾度となく映像化されてきた『ターザン』の物語がディズニーによって完全アニメ化。英国貴族の息子として生まれながら、嵐によってアフリカに漂着したひとりの赤ん坊。両親を失った赤ちゃんはゴリラに助けられ、たくましく育っていく。だが成長したターザンの前に文明人が現れたことから、ジャングルの平和が破られることになる……。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思ったよりとんでもないハッピーエンドだったなぁ!?

やっぱりディズニーの作画は半端じゃないすね。
まぁ出だし30分ぐらいはすげーとか思ってたけど、その後はほぼ惰性で見てました。
名作だけによく出来てるとは思うけど、やっぱり典型的なディズニーだから、一時間見たらお腹いっぱいだ。

ターザンが言葉をオウム返ししてる辺りが一番面白かったね。
ラストはハッピーエンドすぎて、もはやコント。あれくらいがディズニーは丁度良いのかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

RX-178 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

面白かった

さすがディズニー作画すごい!

ターザンはゲームのキングダムハーツくらいしか知らなかったけど、もっと早く見ていればよかった。

すごく面白かった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

69.9 13 ジャングルアニメランキング13位
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION スターゲイザー(アニメ映画)

2020年11月27日
★★★★☆ 3.7 (44)
262人が棚に入れました
トーカ(獅子ヶ谷桐花)は、SORDメンバーたちと共に海外合同合宿に参加するも、その予定は変更され、脱走者・グミ(九真城恵)を追う作戦に参加することとなる。
任務に際しトーカは、両親との記憶や、昔の友人・シホとの果たされることのなかった約束と邂逅し、グミの境遇に想いを馳せる。それぞれが交差する中、トーカの導き出した答えとは――?

声優・キャラクター
佐倉綾音、三森すずこ、内田真礼、南條愛乃、名塚佳織、種﨑敦美、井澤美香子、代永翼、長妻樹里、小見川千明、依田菜津、友永朱音

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『ビルマの竪琴』の美少女アニメ版が完成したと聞いて!!!「みもり~ん、一緒に日本に帰ろう~」途中から『コマンドー』か『エクスペンタブルズ』になってるとか言いっこなしよ?

エロゲでお馴染みの『グリザイア』シリーズの全年齢版、かつ現在進行形で展開中の『グリザイア:ファントムトリガー』のvol.3をアニメ化した61分の映画です
↓ちなみに2019年にvol.1とvol.2をアニメ化したのが前作になります↓
https://www.anikore.jp/review/1907909/
過去のシリーズとの接点は希薄で、さらには前作のダイジェストも劇場では流れますのでイキナリ今作から観始めても良いと思います


美浜学園に通う生徒達は皆ワケあり
国家諜報機関の汚れ仕事を担うSORD(ソード)と呼ばれる殺し屋として育成されている
前回の事件を機に新たにSORDとなったマキを加えた美浜学園は修学旅行…という体裁でフィリピンのジャングルで山岳訓練を控えていた
しかし合同で訓練を行うはずだった聖エール外国人学校から脱柵兵の捜索依頼をされる事に
脱柵兵の名は九真城 恵(クマシロメグミ)通称グミ
実は以前の作戦中、現地で捨て兵にされてしまい、復讐心を燃やして敵を1人で壊滅し、ゆくゆくは自分を捨てた上司を殺害するのでは?と恐れられているスナイパーだった
グミと一緒に捨て兵にされ戦死したのが、かつての自分のパートナーだと知った美浜のスナイパー、トーカ
トーカは同じスナイパーであるグミの暴走を止めるべく作戦に参加するが、その内心では複雑な想いをめぐらせるのだった…


前作に引き続き、ハイクオリティな美少女ガンアクションが炸裂するGun&Girlsアニメです
単純に女の子が銃をぶっ放すアニメが好きな人は観て損は無いでしょう


前作の助監督であった村山公輔が新たに監督デビュー
脚本はあおしまたかし
もちろんキャラデ総作監は渡辺明夫、ですが前作と違いパート作監は複数に分担でされてます
それでも相変わらず作画クオリティは超高水準で安心しました
作画が良い、という言葉は今作の為にあるとすら感じます


物語はグミの姿に自分の過去を重ねていくトーカ、
孤独な戦いを続けようとする古風な軍人気質のグミ、
そしてSORD達のあまりの非日常的日常風景に翻弄される有坂先生ェ…
という3つが並行して進む群像劇になっています
さらにグミと同じ聖エールの生徒達も作戦に加わり、登場人物は一気に増えていくのが群像劇スキーには堪りません
特に新キャラの1人、ベルベットちゃんに小見川千明というキャスティングが憎いですねw
彼女達のシュワルツェネッガーかスタローンかって活躍にも注目です


グミに帰投を願う仲間達からグミの無線へ「一緒に日本へ帰ろう」という言葉が掛られるのは『ビルマの竪琴』を彷彿とさせます
グミがハルトと逢って初めて発した台詞も横井庄一さんから発せられられた流行語が元ネタでしょう
これを小見川千明や三森すずこに言わせたのが面白過ぎますw
次の『ガルパン最終章第3話』でも同じことをやるんじゃないか?とけみかけは踏んでますがさてどうでしょう?


そして『グリザイアPT』において最も重要視されてるテーマである生きる事、即ち食べる事、が今作でも健在です
61分の中でこんだけ飯テロを仕掛けてくる映画はグルメモノでもそうそう無いでしょう
下手にお腹が空いてる時に観ると辛いかもしれませんw


今作ではトーカが掘り下げられたので、このままクリスやムラサキのエピソードも是非このクオリティでアニメ化をして欲しいものです!
それでは、バイポッドになりたいっ!けみかけなのでした~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

カエル、二羽鶏、牛丼

 前作「グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION」から一年以上たった今回、新しい仲間ができた続きとなるです。初めて見る人にも、何となくわかるような簡単な解説があるです。

 今回は、美浜学園の生徒トーカを中心に過去に振り返えつつ、グミという少女の過去と現在と対峙決着という展開、何やら濃い内容のようなお話だったです。前回出でてきた生徒は、脇役みたいなかんじになったです。

 トーカ自信と家族を物語る過去と、復讐を背負ったグミとの対比が描かれているです。
 トーカと出会ったグミが、最後どういう反応をするのか?このお話の結末を左右するです。この上ない宿命のようなこの二人の過去は、一人の人物を知る共通点と、運命においてやや深いものがあったです。互いを知った時どうなるのか?、「過去を打ち抜く!」とは何なのか?お話として、前作より面白みがあったと思ったです。

{netabare} 別に印象に残ったのは、任務において出てきた修道服の女の子たちが、言葉遣い、行動、性格においてのギャップも見所だったです。
 でてきた太ったおっさん?が、どこか存在感を示していたのも・・・です。{/netabare}

 戦闘においてやや順調で、少し思わぬことが起こりながらも、淡々と遂行されてしまうトーカが、デューク東郷とも一味違う狙撃で、一度狙われたら相手もおしまいというのを現したある意味での凄まじさを感じたです。

 結局、スターゲイザーというのが、良くわからなかったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

かなり良かった

今回はトーカがメインの物語。

ストーリーも良かったし、戦闘シーンは作画もバトルの展開も良かった。

グリザイアシリーズの中でも屈指の出来なのではないか。

この調子で続編を制作して欲しい

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

76.0 14 ジャングルアニメランキング14位
劇場版ポケットモンスター ココ(アニメ映画)

2020年12月25日
★★★★☆ 4.0 (42)
181人が棚に入れました
ポケモンに育てられた少年ココ。
この夏、ポケモンと人間の、新たな絆が生まれる。


人里から遠く離れたジャングルの奥地。

そこに、
よそ者が足を踏み入れることを許さない、
厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、
オコヤの森があった。

その森で、幻のポケモン・ザルードに、
ポケモンとして育てられた少年ココ。

自分のことをポケモンだと信じて疑わないココは、
ある日、サトシとピカチュウに出会い、
初めての「ニンゲンの友達」ができる。

自分はポケモンなのか?
それともニンゲンなのか?


オコヤの森に危機が迫った時、
ポケモンと人間、親子の愛が試される。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、堀内賢雄
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少年はポケモンとなる

本当の親子って?育てるって何だ??ポケモンと人間の、ちょっと変わった親子の物語。人里から遠く離れたジャングルの奥地。厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、オコヤの森があった。そこで仲間たちと暮らしていた頑固者のザルードは、ある日、川辺で人間の赤ん坊を見つける。「ニンゲン、これが・・・」見捨てられないザルードは、森の掟に反して、赤ん坊をココと名付け、群れを離れてふたりで暮らすことを決意する。ポケモンが人間を育てる生活が始まって10年。ココは、オコヤの森にやってきたサトシとピカチュウに出会う。初めてできた「ニンゲンの友達」。自分のことをポケモンだと信じて疑わなかったココの胸の中に、少しずつ疑問が芽生え始める。「父ちゃん、オレはニンゲンなの?」自分はポケモンなのか?それとも人間なのか?悩むココだったが、ある日、招かれざる人間の足音が森に近づいてきて、平穏な日々が一変する―。というあらすじ。


コ↑コ↓って本人も発音していたし、作品には失礼なことが頭に浮かんでしまったのだが、個人的には感動して思わず涙した作品だった。

作品は昔あった狼に育てられた少年にあるのだろうか。他にも野生児いるみたいだけど、割とそんな感じかな。
人間界に溶け込めない。勿論、人間の言葉話せない。
自分のことをポケモンだと思い込むし、育ての親もそう思わせるように育てているわけだが、実際の体の構造の違い、身体能力の限界などが明らかに違うことを教えるという葛藤。
{netabare}ザルードの技を使えて、育ての親を助けることができ、最後はポケモンになれた。前頭葉が弱いので、泣けました。{/netabare}

最後は親元を離れるけれども、馴染むことはできるだろうか?
実際の野生児は大変苦労したみたい。人間というよりヒトだから。

{netabare}
親に捨てられたわけではなく、実は作品の中で事件の首謀者となる男(やはり山寺宏一さんの出番)が親を事故死に見せかけて殺していたというね。
子供を守るため、仕方なく森の中で避難させた。
ポケモンの世界で殺人なんて滅多にないことだったから、これも衝撃だった。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ポケモンファンでなくても家族で見てほしい名作!ポケモンに育てられた少年ココのお話。

劇場版ポケットモンスター第23作目
2020年公開、上映時間約100分。

幻のポケモン、ザルードに育てられた少年"ココ"のお話。

最新作なだけあって映像も格段に良く、ストーリーも泣けるしでとっても素敵な作品でした。

ジャングルが舞台。ポケモンに育てられた少年と育ての親となったザルードとの親子関係の話がまあ泣けた。既視感はめちゃくちゃあるし、ほぼターザンなんだけどやっぱり泣けた。最後の盛り上がりの部分、親の気持ちを語るところがボロ泣きでした。
今作の敵キャラは、今まで見た劇場版の中で1番悪い奴で、やってきた事も極悪だし最後まで改心しなかったのもなんだか新鮮でした。そんな奴に皆で協力して立ち向かう姿良かった。

今作の主人公ココと父ちゃんザルードはどっちも良いキャラでした。お互いが大切でぶつかり合って本音で離す姿。父親と息子という関係性だからこそ描けたのかもしれません。父親目線からの子育てから巣立ちまでが、とっても熱かった。
既存キャラのロケット団について、いつのまにコジロウあんなにインテリになったんだか、驚きました。有能すぎた。

作画は総じて素晴らしく、蔦を使ったワイヤーアクションも迫力があったし、ジャングルの背景、夕暮れや花火などの光の作画は特に良かったです。映画館で見たかった。

音楽は挿入歌はイマイチでしたが、エンディングの『ただいまとおかえり』は良かった。作品に登場したポケモンが踊る後ろで、視聴者から応募された絵が流れるという割とシンプルなエンドロールでしたが、子供から大人までたくさんの人が見てて、それぞれの思いが詰まってる歴史と愛が積み重なってる作品だなと感じました。いい映画だなと思わざるを得ないエンドロールで凄い良かった。

ポケモンで育って親になった世代が沢山いる時代にこの作品はかなりささりました。大人でもとっても楽しめる作品になっていると思います。ぜひ親子で見て欲しい。
ポケモンファンでなくても充分楽しめるので、ファミリー向け作品としてオススメいたします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

先の読める展開でしたが、良い映画だった

アニメ"ポケットモンスター"の劇場版23作目。
本作でメインで描かれるのは、幻のポケモン"ザルード"で、前売り券購入で色違いセレビィと共にGETしました。
ストーリーはアニメシリーズとは関連しないスピンオフとなっています。
サトシとピカチュウ、ロケット団や個性的なポケモン達は当然ながら登場しますが、アニメシリーズやゲームは追いかけていなくても視聴する上で問題ないと思います。
ただ、ポケモンは多数登場するので、そもそもポケモンを知っていないと面白さは半減すると思います。
ホシガリス、ウッウ、タイレーツ、ワシボン、カジリガメなどが活躍しましたね。

ザルードに拾われ、ポケモンとして育てられた少年"ココ"が、街でサトシとピカチュウに出会い、自分の種族がニンゲンだと気づく。
彼の出生の秘密が隠されていると思われる打ち捨てられた研究所から手がかりを得て、彼を知ると思われる研究機関"ビオトープ・カンパニー"のゼッド博士のものと訪れる、という展開です。
どこかで見たような先の読める展開でしたが、親子の絆の描写は丁寧で、後半は盛り上がりました。
テンポもよく、途中退屈することも無かったです。
まとまっていて良かったと思いますが、CMの「とーちゃんだー」がせっかく良い作品なのに感動ポルノのような感じを匂わせてしまってマイナスに思いました。
本編でも「とーちゃんだー」が出てくるので、せっかくいいシーンなのにやめて欲しいと思いました(私だけでしょうか)。
あと、凄い身体能力を持つココが女の子の声で、柔らかそうな体つきなのが不自然でした。
肉体バッキバキで自信に充ちた兄貴声にしろとは言わないですが、境遇を考えると声優は男性がよかったなと思いました。

声優と「とーちゃんだー」を除けばアクションシーンの作画も良く、ロケット団の"らしい"行動も良かった。
テーマもわかりやすく、いい作品と思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

75.8 15 ジャングルアニメランキング15位
映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(アニメ映画)

2020年9月11日
★★★★☆ 4.0 (21)
106人が棚に入れました
自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かぶ王国、その名も「ラクガキングダム」。しかし、時代の流れか、近年地上でラクガキを目にすることも減り、王国はエネルギー不足により滅びようとしていた…。「ラクガキングダム」の王国軍は国の命運をかけて、地上への進撃を開始!! その下にはなんと、しんのすけたちが暮らす春日部が!! 描いたものが動き出す、王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられし勇者は…まさかの“ちょ~お気楽5歳児”野原しんのすけ!! 果たしてしんのすけは、ほほ~いと描いたラクガキたちと世界をお助けできるのか!?

声優・キャラクター
小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史、山田裕貴、りんごちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅ
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

現代社会に合わせたとてもいいテーマ

現代社会ではスマホやゲームの普及によって
めっきり減った子供たちの落書き。

イラストが趣味という人は多いけど、
ちゃんと描こうとするそういうイラストと
自由気ままに描く落書きというのは別物ですよね。

そういう落書きが減ったことで、
落書きをエネルギー源として空に浮いている
ラクガキングダムはエネルギー不足で崩壊しそうになる。

{netabare}
ラクガキングダムの崩壊を防ぐため王国軍は春日部へ降り
大人たちをカメラで落書きに変えて、
子供たちには睡眠も許さず無理やり落書きをさせる。
しんちゃん以外のかすかべ防衛隊もその中に、、

描いたものが実物となって動き出す
ミラクルクレヨンという王国の秘宝クレヨンは
しんちゃんにしか描くことが出来ずしんちゃんが勇者に!
今回は珍しくかすかべ防衛隊の活躍は少なくて、
しんちゃんとユウマとしんちゃんが描いて動きだした
ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんの4人で活動。

ミラクルクレヨンがあれば
落書きにされた大人たちを元に戻すことが可能で、
春日部を救うためにしんちゃんは大人たちを助ける。

助けてもらった大人たちは
しんちゃんを勇者として称え感謝を伝えるが、、
ここからどうするとなった時
しんちゃんに助けを求める大人たちに
「ミラクルクレヨンをなくした(と思ってる)」
と言うと大人たちは助けてもらった恩とかそっちのけで
しんちゃんを寄ってたかって責め立てる。

現実のSNSの声にありそうな非難ばかりで、
まるでそれを直接浴びてるように見えるシーンなので
とても胸が苦しくなるところです( ᵕ ᵕ̩̩ )
ここはとても印象深いですね。

クレヨンで描いたものは水に濡れると消えてしまう。
しんちゃんがピンチの時にニセななこが雨に濡れるの覚悟で
体を張ってしんちゃんを守って消えていき、
ぶりぶりざえもんはユウマに残り少ないクレヨンを託し
敵に縄で縛られたまま雨に濡れて消えていき、
ブリーフはクレヨンがないならクレヨンで出来てる
自分の体を最後の落書きを完成させるために消えていき、
一緒に春日部を守った落書き達は全員いなくなった。

絶対辛いはずなのに前向きになるしんちゃん
メンタル強すぎると思う、私が代わりに泣くわ( ᵕ ᵕ̩̩ )‪

最後の落書きを街中にみんなで描いていくシーンでの
「やっちゃえば〜やっちゃえば〜
やっちゃえやっちゃえやっちゃえば〜♬︎」
という歌が癖になるリズムで頭から離れなくなりました。
リズミカルにも程があるw

今までと違って敵との物理的な暴力シーンが少なめなので
とても観やすくて良いな〜と思いました(*´`)

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

まさにタイトル回収作品

シリーズ28作目。

「クレヨンしんちゃん」というタイトルを回収するかのような作品。素晴らしい作品だった。
{netabare}
不意打ちだった。ここ7年は橋本監督と高橋監督が交互に手掛けていて、この2人によって当時暗黒期だったしんちゃん映画をここまで立て直してきたわけだけど、ついに今年新しい監督に代わるということで(しかも順番的には高橋監督で私は高橋監督の作品が好きだったため)、正直期待せずに劇場へ足を運んだ。
それがまさかこんなロボとーちゃん以来の感動作を見せられるとは思いもよらなかった。

作画も綺麗で良く動き、音楽にもこだわりを感じた。そして何より脚本がかなりの仕上がりだった。
前半から伏線が散りばめられ、物語の終わりにかけて回収していく様が気持ちいい。
今回は野原一家やカスカベ防衛隊すらほとんど活躍しないという珍しい作品ではあったが、過去作で見たことがあるようなシーンも多く、過去作へのリスペクトを感じた。
しかも毎度おなじみになっていたねんどアニメをOPでなくEDにもってくるなど、既存のルールに囚われない挑戦的なところも兼ね備えていた点も評価したい。

おなじみキャラを封印したとは言え、しんちゃんの孤独な戦いかと言えばそうではなく、落書きによって生み出されたブリーフ、ななこ、ぶりぶりざえもんがそれぞれ魅力を持って描かれ、終盤の演出にそれぞれが一役買っている。

前半は冒険もので、終盤はしんちゃん映画としては珍しい殺伐とした画を持ってきていたが、最後は「カンフーボーイズ」や「B級グルメ」のような歌と映像によって突き抜け、そのカタルシスを表現している。

おそらくぶりぶりざえもんが劇場でしゃべったのは「ブタのヒヅメ」以来だと思うので、それも感慨深いものを感じた。ぶりぶりざえもんの人間臭さが相変わらず良かった。
誰しも生きていれば長いものに巻かれなければいけない瞬間ってあると思うんだけど、そんなぶりぶりざえもんが悩みながらも最後には良い行いをするというところに私たちはロックを感じたり、勇気をもらえたりするのではなかろうか。

京極監督、最初なめててすみませんでした。お見逸れしました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やっちゃえば~、ラクガキは春日部を救うぞぅ

 劇場で初めて令和になってから、クレヨンしんちゃんの映画見たです。クレしん映画において、やたらトラブルに巻き込芽れる春日部だなぁです。クレしんにしては、音楽も何だか凝った感じがしたです。

 空に浮かぶラクガキングダムが崩壊の危機にさらされていていです。ラクガキングダムの防衛大臣の陰謀???により、「ウキウキかきかき作戦」が決行されるのを防ぐため、ミラクルクレヨンが宮廷画家により、勇者として野原しんのすけに託されることにです。
 制圧された春日部を奪還するため、しんのすけや、ミラクルクレヨンから生まれた、ブリーフ、ななこお姉さん???(ニセななこ)、ぶりぶりざえもんと共に、ユウマも途中加えて立ち向かうお話だったです。
 ラクガキがテーマなだけに、しんのすけがラクガキで奇跡を起こす展開は見所です。

 ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんが、しんのすけに引けを取らず個性的だったです。
 終盤、自分の身を顧みないブリーフ、ニセななこの決意行動は、胸を打たれるです。
 ぶりぶりざえもんも相変わらずで、お調子者で一瞬敵に寝返る行動もとるけど、良いところもあったり、大活躍するので必見です。

 前半、可笑しな乗り物に乗った、変な格好をした兵士たちが、春日部を襲撃するところは、非常識と非現実すぎる行動で、クレしんえいがらしかったです。

 やはり、相変わらずなしんのすけが、全体的にらしさを占めている印象がしたです。ミラクルクレヨンをどう最後使っていくのか?しんのすけも含めて、ユウマもやさしさを見せてくれたと思ったです。

 一番印象に残ったのは、終盤のラクガキから出てきたものもそうですが、前半の春日部に戻ろうとする、しんのすけ、ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんの行動、ユウマとの出会いと行動を共にする展開だったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

63.6 16 ジャングルアニメランキング16位
狼少年ケン(TVアニメ動画)

1963年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (10)
57人が棚に入れました
熱帯地方ドガールのジャングル。野生の狼の群れの中に、“二本足の狼”と呼ばれる人間の少年がいた。狼のママに育てられたケンだ。ケンは乳兄弟の双子狼・チッチとポッポと一緒に楽しく遊んで暮らしていたが、牙を持っていないことから、なかなか一人前の狼として認められずにいた。冒険の旅に出たケンは、海の彼方にある失われた都にたどりつき、守り神の白銀のライオンから「強く正しい狼になるために使うのだ」と、牙の替りのナイフを与えられる。そうして森に戻ると、動物たちを襲うジャングルの三悪トリオや密猟者などから森のみんなを守るために活躍し、片目のジャックをはじめとする狼一族のメンバーからも、次第に勇者と認められるようになってゆく。

声優・キャラクター
西本雄司、田上和枝、大竹宏、八奈見乗児、内海賢二、水垣洋子

lZQnV50529 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

子供の頃の思い出

 熱帯で男の子(ケン君)が胴巻き(というか、ミニスカートみたいなものか)だけを身につけて狼と暮らす、という話で、ケン君の顔は、唇が厚く独特の風貌でした。ここらへんは、斬新というか、正直ショッキングでした。いや、今放映されればもっとショッキングかもしれません。
 白黒で、しかも線画に近く、作画レベルはお世辞にもいいとは言えません。当時のほかのアニメというと鉄人28号とか、鉄腕アトムですよね。アニメ黎明期の作品としては、かなり意義があるのかもしれません。
 お話の内容はよく覚えていませんが、スパイダーマンみたいに、ジャンクルの中の木の枝から別の木の枝に「つる」を利用してスピーディーに移動できるシーンが多数出てきました。つるではなくロープが垂れ下がっているようにも見えました。当時の子供(私を含めて)のあこがれで、ジャングルの中でケンみたいな生活をしてみたいと子供心に思っていました。
 OPの音楽、声優さんの声も特徴がありました。当時の子供達が皆、ケン君の声の真似をしていたのを覚えています。
 実は、映画版もありました。資料によると2本あるようですが、私が見たのはそのうちの一つ、わんわん忠臣蔵と同時上映されたものです。テレビシリーズの焼き直しみたいな内容でしたが、カラーで見れたのでそれだけで満足でした。
 番組のスポンサーに森永食品があり、ミルクココアの宣伝にこの男の子が出てきて、よくココアが売れたと聞いています。それだけ、多くの子が見ていたことになり、このアニメの実力がわかります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

HeX さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ワーオ ワーオ ワオー

ババンババンボンバンボバン

というOPソングだけ妙に覚えています。

ずいぶん昔、テレビ探偵団という懐かし番組系の番組があって、しばしば紹介されていました。

狼に育てられたのかそうでないのか良くわからない少年ケンと、なかまの狼たちによる冒険活劇です。

断片的にしか見ていませんが、チープといえばチープですが、子供向けということを考えればそんなもんでしょうか。

どうもストーリー性はあまり感じず、おそらく一話完結ものでしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

k-papa さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ターザンを勝手にアニメに?

OPは結構今でもCMでも使うことがあるので
知っている人は多いでしょう。

内容は如何考えてもバローズ原作のターザンのパクリでしょうね。
今の新興国と同じようなこと日本もしていたのだなと。
まあ、今やジャングル大帝がディズニーがまねするぐらい
日本もりっぱになりました。

見た時は楽しめたかな?
正直内容殆ど覚えてませんわ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ページの先頭へ