studioぴえろアニメOVAランキング 4

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのstudioぴえろ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番のstudioぴえろアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.5 1 studioぴえろアニメランキング1位
I”Pure[アイズピュア](OVA)

2005年12月9日
★★★★☆ 3.3 (95)
459人が棚に入れました
クリスマスイブの夜、親友の寺谷とパーティーに向かっていた一貴は高校生時代を回想する。それは、演劇部の美少女・m織に片思いをしていた切なくも甘酸っぱい思い出の日々だった。

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アイズのみなさんのおかげでした

[I”Pure[アイズピュア]

自分にとって思い出深い作品です。もうお世話になりしたよ。色々と。当時の仲間達の間で語ったり、何処が参考になるのか今考えれば分かりませんが、この漫画を恋愛のハウツー本にしたり、ホント何やってたんでしょうね(笑)
本作は全6話。純粋逆走野郎:いちたかと伊織ちゃんの恋を描くお話なのですが、ここに伊織ちゃん以外にも素敵な女の子が出てきまして、それもいちたかに好意を寄せてくる。それがまた可愛くて可愛くて。

原作の画に比べたら質は落ちますが、この作品をアニメでまた見れるだけで感慨深い思いになり、感謝する次第であります。とにかく体のラインと髪の毛の描き方、、、ああTeenage memorys

pureと言う名前が付いてるだけあって、それはそれはイライラする程pureです。それでも原作とは違い、伊織ちゃん直線のシナリオになっています。ぼくは当時伊織ちゃん派では無かったのですが、動いている伊織ちゃんも見て伊織ーーーーーとなry
高校時代の出会いから、伊織ちゃんが女優になる流れの中でいちたかが格好良く見えるシーンの方が、頼り無さよりもメインに描かれていて、まあ純粋な恋物語として観れるものにはなっていると。

_

アニメでは伊織、いつき、泉が登場しますが、原作では麻生さんと言うもう一人の女の子が出てきます。当時最初に書いたように色々とお世話になったわけですが、この主人公は最高にヘタレで。そのヘタレだからこそ女性キャラクターは積極的にアプローチしてくる。4人それぞれのアプローチの仕方から、ヘタレ主人公を反面教師にして、ハウツー本のごとく学びました。
恋ってやつを、いやエロってやつをw想像の翼を広げて(はなことアン)俺だったらあの時こうする、いや俺だったらと、えと思い出レビューになってしまいましたが、特にヒップが最高なのは男だったら分かってくれるはず!

ごきげんよう。さようなら。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

6話は短いよね~

原作 漫画 全15巻 既読

OVA 全6話

作者 桂正和  
「ウイングマン」「ビデオガール」「ZETMAN」などが有名です。

学園恋愛もの

簡単に云えば・・・極普通の青年と、幼馴染と学年一の美少女との3角関係です。

原作読んで内容を知っている自分には、6話の短さにビックリでした。(え! 6話でどう完結するの?)

いろんなエピソードが省略されてます。

3角関係の恋愛ものなのですが、はしょって6話しかないので、内容が薄くあまりオススメできないです・・・

逆に、古いですが原作の漫画を読むのをオススメしたいです!
こちらの方が感情移入でき、感動して泣けます。(> <)  

個人的には、2クールで原作通り作って欲しかったです。
残念! (-ω-)

原作ファンが見るくらいでしょうか?
ウーー( ̄、 ̄*)ーーン…

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

恋を進展させたいなら、まずは「I」が必要

原作は最近だと『ZETMAN』で有名な桂正和氏の恋愛漫画作品。
作中にも「ZETMAN」ならぬ「ZATMAN」が
映画のポスターとして登場していてちょっと笑えた。

1話約28分全6話のOVAなのだが、高校2年から卒業後までを
回想交えて描いており、テンポはかなりゆっくりめ。
しかも、おぉやっとか、そのままGOだ!と膝を叩きそうになると
携帯が鳴ったり、いろいろと邪魔が入る、まぁよくあるパターン(苦笑)

でも、渋谷の街並みや井の頭線が個人的にはすごく懐かしく、
井の頭線なんて渋谷から乗ったとき、途中のカーブに差し掛かるときの音が
そのままだったからちょっと感激したりして(笑)

主人公は、瀬戸一貴(せと いちたか)
ヒロインは葦月伊織(よしずみ いおり)
一貴の幼馴染に秋葉いつき(あきば いつき)
一貴の親友に寺谷靖雅(てらたに やすまさ)
そのほか、民宿近くの海辺で出会う女の子 泉(いずみ)や
高校でのクラスメイトが登場。

まず気づくのが、いちたか、いおり、いつき、いずみと
みんな「い」=イニシャル「I」がつくということ。

そして物語が進むにしたがって「I」には別の意味も含まれてるのでは?と感じた。
愛と哀、そして自分自身を指す「I」・・
だけどそのわりに、{netabare}なかなか自分本位にならないところが特徴的。{/netabare}

相手をいつも思いやって、相手の想いを優先させるのは
もちろん時と場合により、好きだったら大切なことだけれど、
恋愛を進展させるにはある程度のエゴが必要だと思うのだよね。
一途な主人公の想いと優しさは認めるけれども、
残念ながら共感できるところは少なかった。

個人的には、幼馴染のいつきのほうが好みということもあって
彼女の言葉や行動のほうが泣けたし、共感できた。
そして自分だったら、いつきを選ぶだろうなと思ったりした。

{netabare}でも一貴たちは別の答えを出した。
伊織も最終的には自分本位になってみた。{/netabare}
彼女の選択は、現実的に考えると賛否が分かれそうだが
物語としてはこういう終わり方が好まれるのかもしれない。
でも、ちょっと甘いなと思ってしまったのは正直な気持ち。
仕事か恋人かじゃなく、第3の選択肢があったら僕としては大満足だったな・・

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

68.9 2 studioぴえろアニメランキング2位
エリア88(OVA)

1985年2月1日
★★★★☆ 3.9 (44)
252人が棚に入れました
大手航空会社である大和航空のパイロット候補生・風間真(かざま しん)は、社長の娘・津雲涼子との結婚も決まり、その将来を嘱望されていた。だが、同期のパイロット候補生で親友・神崎の策略により激しい内戦の続く遠く中東のアスラン王国の傭兵部隊へ送り込まれる。そこは地獄の最前線-作戦地区名エリア88。除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。真は日本へ生還するのが目的とはいえ、戦闘機乗りとして敵戦闘機の撃墜によって得られる報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく。その長い戦いの中での数々の出会いにより、真はさらに複雑な運命へと導かれることになる…。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ここはエリア88、地獄の一丁目だよ、これ以上どこに落ちろというんだね?

黒歴史にしたい深夜アニメ版と違いこちらはすばらしい原作リスペクト。
アニメアレンジ。
大御所声優さんもなんか若い。
当時連載中の作品のため?物語は未完です。

原作が少年漫画というか時代というか、英国面も真っ青のトンデモ兵器が登場してきたり、んなアホなって展開もあったりするんですがこれを一切排除してスパルタンな作品になっています。
それでも軍隊としてはとてもありえない多彩なエリア88の兵器達は健在。
軽戦大好きな渋い趣味の主人公、どっからもってきたんだタイガーシャーク、でてこないぞドラケン。

原作は初期の一話完結の頃と中二心をくすぐる基地の調達⇒ラストが好きです。
近年の萌えミリの流れからちゃんとしたリメイクをつくってほしいのですが・・。ダメか・・。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

右を向く亀 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

なんで平成のサムネしかないのさ!

ここはエリア88・・・背中に死を宣告された男たちのねぐら・・・
戦争に取り憑かれた命知らずの外人部隊のお話
原作もゲームも所持してますがアニメはこのOVAが一番良かった。
気合の入った作画は今見ても素晴らしい迫力で
鉄とオイルの匂いがしてきそうな硬派さが男たちを引き立て
最高に熱~い作品に仕上がっております。

普遍的な面白さがあるにもかかわらず
アニメの地位が向上した今の時代にこういう作品が
作られることが少ないのはちょっぴり悔しいね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作初期のシリアスな雰囲気が味わえるOVA。

OVA3巻(計190分程度)で、漫画単行本23巻に及ぶ原作の、主に前半の一部エピソードを引用・改変する形のオリジナルストーリー。

原作初期の「中東・砂漠の戦場で、1機墜として幾ら・1人殺して幾らの賞金目当ての傭兵稼業を、心ならずも強いられる日本人青年のシリアスな物語」というテーマを上手く生かした作品に仕上がっていると思います。

原作ファンの皆様のお叱りを承知で言わせていただければ、神崎の野望が世界規模に及び、話が大きく膨らんでいく原作中盤以降より、地上空母登場以前の、主人公のシンや彼を取り巻く傭兵達のエピソードがオムニバス的に描かれていた原作初期の方が遥かに好きなので、個人的にこのOVAの評価は高いです。

尺の都合が大きいのでしょうが、原作のコミカルな部分を完全カット、女性傭兵セラや子供傭兵のキムもカット、砂に潜れる地上空母や地中を進む核ミサイルなどのブッ飛び設定珍兵器もカット!!
あくまでニヒルで少しだけおセンチな傭兵達の男の世界を前面に出した構成は、作品の世界観を引締めています。

30年近く前の、ネットで叩かれることのない時代の作品なので、空中戦の描写は軍事板の人が見ればいい加減でツッコミどころ満載ですが、普通の人が観る分には十分に迫力ある出来栄えです。


長い原作に対して僅か190分で何ができるか、制作陣が八方美人にならずできることできないことを見極めてしっかりした土台を築き、冒頭に挙げたテーマに沿ってブレることなく造り上げた作品だと思います。


以下余談

作中でシンは機体をF-8Eクルセイダー→F-5EタイガーⅡ→F-20タイガーシャークと乗り換えていく訳ですが、タイガーⅡとタイガーシャークは外観が被るので、タイガーⅡではなく原作でシンも乗っていたJ-35ドラケンを登場させて欲しかった・・・私、デルタ翼機やダブルデルタ翼機が大好きで、その中でもドラケンが一番好きなので(*´∀`*)


【投稿履歴】
2013/04/14 初稿
2013/05/31 改稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

67.7 3 studioぴえろアニメランキング3位
御先祖様万々歳!(OVA)

1989年5月1日
★★★★☆ 3.8 (40)
163人が棚に入れました
高級マンションに住む高校生・四方田犬丸(よもた・いぬまる)は、ホームドラマな日常に退屈していた。 そんなある日、マンションのベランダから黄色い一輪の花を目撃する。その後、玄関のチャイムが鳴るが面倒臭がって出ない両親に 変わって犬丸は、しかたなく出ることにした。玄関の扉の覗き穴を見るとそこには、先程見かけた黄色い花がいた。 そして、迷いに迷った挙句、犬丸が扉を開けると黄色いドレスの少女が現れ、彼女に抱きつかれる。その少女は、四方田麿子(よもた・まろこ)と名乗り 自分が犬丸の孫娘であり彼に会いたいが為に未来からやってきたと言う。こうして、四方田家の日常と家庭は破天荒な形で崩壊していく事になるのだった。

声優・キャラクター
古川登志夫、勝生真沙子、緒方賢一、鷲尾真知子、玄田哲章、山寺宏一、永井一郎
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ある都市型核家族のブラックコメディ

攻殻機動隊などでおなじみの押井監督作品。
あまり知っている人がいない作品なので残念だが
1990年にリリースされた全6話のOVA。
ジャンル分けするなら、ブラックコメディといったところだろうか。
観る人によっては賛否がハッキリ分かれると思う。

自分はまず、90年代前後のシンセを多用したOPの編曲に耳が反応。
作画は、個人的にはさほど好みではなかったものの、
物語に引き込まれ、気づいたらそんなこともすっかり頭から離れていた。
そして今思えば、美しい絵でないほうが
このストーリーには生きるというか、合っていたというか。
絵に邪魔されることなく、話が展開していけてたなと思う。

物語の中心となるのは四方田家の家族3人。
ローンに追われ、家族が重荷になっていった父。
高層マンションに引っ越してきたのは近所づきあいが嫌いだったからという母。
生意気盛りながら、世の中が怖くて外に出て行けない17歳の息子 犬丸。

どうやらこの家族、退屈な日常にお互い作り笑いをしながら、本音を見せ合えてない様子。
そこへピンポーンっと突然訪ねてきたのが、未来からやってきた犬丸の孫娘だと名乗る麿子。

それがすべての始まり。

家族は{netabare}こじれてバラバラになり、互いに裏切り、再会しては絡み合い、{/netabare}
転げ落ちるように転落と崩壊の一途を辿るのだが
麿子の存在によって、それまでの仮面を捨てて本音をぶちまけたり、
無様な姿をさらけ出せたのも事実で、運命共同体の成せる業なのか
{netabare}犯罪に手を染めながら結びついていくところが{/netabare}なんとも皮肉。

また、未来から麿子を捕まえにきたというタイムパトロール 室戸文明の
正体がわかるシーンや、探偵の長丁場や、彼らの歌も見処のひとつ。

特に探偵 多々良伴内(声=山寺宏一氏)が唄う『興信所は愛を信じない』
谷村新司ばりに唄い上げた後、
「山寺 歌うますぎる~!」というガヤが入ってて大笑いした。
あと、犬丸が唄う『立ち喰いそば』も、
昭和っぽい悲哀がこもっていて、なかなか味わい深かった。
 
ペプシマンならぬ「Cokeマン?」って格好の室戸文明の登場の仕方も
「待ってました!」と声をかけたくなるような大袈裟なところがあり、
海辺でピアノを弾き語りしても、カッコ良さ100%になれず、
そんなコミカルさに中年の哀愁が漂っていた。
そしてこの室戸にこそ、この作品を制作している間の本音含めて、
押井監督の想いのすべてが込められてる気がする。

全編通して、登場人物それぞれのセリフは長く、舞台演劇口調。
しかも、大きな舞台じゃなく小劇場ノリなところがツボ。
ナレーションもどこか落語や講談のような語り口。
好みは分かれると思うけれど、舞台演劇を長年見慣れている自分としては
舞台の演出そのままをアニメで観れた感覚が、新鮮で面白かった。

果たして、麿子の本当の目的は何だったのか?

信じていた繋がりが、ある日突然消えてしまった時の喪失感にもめげず、
「家族」より「孫」という生温かいものを最後まで信じたかった犬丸の
切なくも悲しい希望に、ちょっと胸が痛む。

う~ん・・・深読みすればするほど、
物語の迷宮にハマっていくのが迷惑のような嬉しいような。

もしかしたらこれは、途中で何度か登場していた、
あくびばかりして退屈そうな犬を連れた雲の上の神様の
いたずらなのかもしれない。

けっこうわかりやすい物語ではあったのだが、
いくつかの謎を残して考えさせるあたりが、やっぱり押井監督だと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

新劇風の異色作

原作無しのOVA作品。

私の鑑賞初見はLD(レーザーディスク)でした。それだけで古さがわかりますが、この頃はOVAの制作がけっこう盛んでした。

実は私は押井守監督作品とは相性が悪いようです。理由を考えてみたのですが、氏の監督作は原作があるものやメディアミックス展開されているものが多くて、それらについては他のメディアでの作品とアニメの内容が「別物」っぽく感じられるからではないかと思います。

アニメではない状態の作品を気に入って氏によるアニメ化作品を観ると「これは違う」となってしまうわけです。

その点、本作はオリジナルで比べる対象がないので気持ちを落ち着けてニュートラルに観ることができました。

本作品の演出は一風変わっていまして画面の中に固定の舞台があって、その中で演劇が行われているような体になっています。

画面は基本的にその舞台を客席から観ているような固定視点なのですが、ごく稀にその「お約束」を忘れたかのような、「別のロケ地で撮影した」みたいな画面になることがあります。これを「おいおい、聞いてないぞ」と思うか「そういうものか」と思って受け入れるかで、本作品の評価のひとつの分岐点になるかと思います。

受け入れた上で観ていると、舞台を外れた画面は「超展開」につながっていきます。なんというか、「舞台劇を観ていたら強制トランスさせられた」みたいな気持ちになります。

それと、登場人物は基本的に変人しか出てきません。またキャラクターデザインの絵柄が独特で、これがダメということになると本作品の鑑賞はアウトだと思います。

まあ、新劇とかアングラ演劇が好きだったら結構行けるかなあという感じのとても実験的な作品です。

私個人の好みとしてはさておき、あんまりお勧めはしないです…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

究極の押井イズム、ぶっとんだ家庭崩壊演劇

退屈な日常を送る主人公「四方田犬丸」のもとに孫娘を名乗る「麿子」が現れる
それをきっかけに四方田家は凄まじい家庭崩壊をしていく
全6巻のOVA作品で、非常にブラックな喜劇です

この作品はもう押井臭が本当に半端ない
うる星やつらのパロディ要素もかなりありますしね
しかし、非常に良くできていて押井監督のアニメの中では最も好きです
ただやはりこれを「面白い!」と言える人は
普通のアニメを見飽きたアニメ狂か、よく訓練された押井信者ぐらいなものです

というのも、このアニメは「演劇」なわけです
長ったらしい台詞と長回しのカットが実に特徴的。
キャラデザは人形のようですが、見事に虚構の家族を演じきっているのです
そこに非常にシュールな笑いを誘う。(笑えるかどうかは別として)
現実なのか虚構なのか、よく分からないぶっとんだ展開もミソで
「家族」の虚構性を実に上手く表現している。

「麿子」をきっかけに家庭がガンガン崩壊していくのに
「麿子」のおかげで家庭が結束していくというところも面白い
まぁ最終的には後味の悪いラストで終わってしまうのですがw
「家族」って一体なんなのだろう?という疑問が付きまといますね

OPもEDも劇中歌も気合い入ってますw
ダイジェスト版で『MAROKO 麿子』というアニメがありますが、
大事な部分がカットされているので、見るならOVA版の方が良いです
興味があるならぜひ一度ご覧アレ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

61.2 4 studioぴえろアニメランキング4位
ときめきメモリアル(OVA)

1999年6月17日
★★★★☆ 3.3 (13)
100人が棚に入れました
94年にPCエンジン用ソフトとして発売されて以来、様々な機種に移植されて120万本以上の売上げを記録した、人気ゲーム『ときめきメモリアル』をOVA化した作品。

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ときメモが波及した要素

ときメモ。名前だけは知っている方も多いかと思います。
私の頃はこの名前を語るのはかなり勇気がいる名前で、名を出した途端白い目で見られる作品でした。
一方でかなりやりこんでいる奴らもいて、私も勧誘され洗脳された人間ですw

てな感じでアニメの方の出来はあまり良からんのですが、
本作は1993年に発売され、当時のギャルゲーの歴史に新たな新風を吹き込んだ作品です。今では当たり前ですが、恋愛シミュレーションゲームなるジャンルは、このときメモから始まったのです。

従来にもこういった萌えを意識する作品は存在するのですが、いわゆる日常と彼女達とのHシーン以外で楽しめる要素を取り入れたのは本作からです。(HはToheartから)

アニメのレビューになっていないですが、このギャルゲーというよりノベルゲームがもたらしたものって結構あるような気がするんです。ノベルゲームにおいて神のみとか冴えかのとかで言うような属性とか二次キャラはこうでなきゃいけないみたいな要素もここらから波及されている気がします。

ときめもから始まるノベルゲームの流れは、多くの属性的キャラを輩出していると同時に、さらにセカイ系の視聴者とセカイの対の構図にも影響を与えているとも考えられます。(イリアの空等々)

また属性的なキャラクターの利点として、これまで積み上げられてきたキャラの数だけ、一つのキャラに集約される萌えやキャラ要素が増える気がするんです。例えばツンデレにしても、後輩にしても、既知感があって+新たに見出すキャラクター性が未見性を生み、融合されたキャラ像になるんではないでしょうか。こう考えると不思議と属性キャラが多いのも頷けるような気がします。

そんな感じでエポックな作品だと思いまする。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

噂とかされると恥ずかしい元祖恋愛シミュレーションのアニメ

ゲームと違い主人公(プレイヤー)は存在をにおわせるだけ。登場する少女たちが主役でその心情を描いてある。どんだけモテ男なんだ・・・
ゲームの登場からかなり時間がたっているのでキャラデザが現在に近い形で変更、続編2のキャラもカメオしてたり。
完全なファン用なのでゲーム未プレイは意味不明なはず。
逆に当時ときメモを知らないゲーム、アニメファンというのは存在しなかったのも事実。
金月さんが現在のような英語なまりになり、ラジオのナビゲーターだった新人丹下桜さんの演技がすっかり板についてきたのが原作からの時代の経過を感じさせる。

原作自体はコナミの伝説のギャルゲー。すべての恋愛シュミレーションの原典といえる。
エロが基本のジャンルにグラディウス、パロディウススタッフが大冒険した。コナミ黄金期と呼ばれる。

キャラクターがカラフルなのはPCエンジンでのドット絵の名残。当時は声優のギャラがものすごく高かったそうでフルボイスはPS、サターン版を待たねばならない。そんな時代。
SFC版などもある。古今これを超えるギャルゲーはもうないであろう・・100万本オーバーですから・・。

最大の特徴は好きな子に異常な媚を売らなくても部活や勉強、オシャレといい男すれば勝手に告白されること。かなり現実的。
しかしラスボス藤崎の攻略はスケジュールを超タイトにしてパロメーターはすべて最高近く、藤崎の好感度が全キャラ中最高、かつすべての女子から好かれた状態で嫉妬大爆発されずに告白をまたねばならない。
こちらからデートに誘う時間などない無い。誘われても困る。日々鍛錬と10人以上の登場キャラ全員のご機嫌とりである。伝説のヒロインと語り継がれる所以は人気があるのではなくその超ドMな攻略方法にある。正直サブキャラや2のほうがキャラ人気は強い。
システムを理解してしまえば最低限のヒロインしか登場させない状態を維持しながらパロメーターアップしていしまえばいいだけなのだが・・。

そんな漢らしいシステムのせいで女子の間でも有名な作品だった。
PS3、PSPをお持ちの方はぜひにやってほしい古臭い名作。世代の方はいまやると泣ける・・・。






投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

伝説的恋愛シミュレーション。固定電話がエモすぎて泣けます。

 伝説的な恋愛ゲームのOVAアニメ化作品です。内容はほぼ無くて、恋する片思い少女たちの友情と恋愛の場面場面を切り取った、プロモーション映像のような感じです。

 現実の女子と恋愛できない男たちが、のめり込んでいった今のAIチャットとかバーチャル恋愛の走りの作品の一つでしょう。アイドル系のアニメ・ゲームコンテンツもここから派生したと思います。AKBなどの現実側のアイドルグループも、育成と言う意味では本作を消費したマインドに近いのではないでしょうか。

 本作はゲームありきだと思いますので、このOVAだけ見ても全く乗れないと思います。では、今なぜ見る価値があるのか。それはスマホが無い時代。恋愛とは電話、生活とは電話だった時代の作品だからです。

 固定電話の描き方からして面白いです。プッシュフォン式だったり黒電話だったり。それだけで生活水準・家庭の状況が読み取れます。また、相手の家庭で誰がでるかわからないドキドキ感。メールもないので、相手と話せる・連絡できるかどうかわからない不確実性。そういう電話という通信機器がまだ詩的だった時代を垣間見ることができます。
 この作品を見るとスマホがあるから皆恋愛が出来なくなったのかなあ、などと思ったりもします。

 いやあ、電話というツールは本当にエモいです。泣けてきます。作品の出来で泣かされるというより、この詩的なツールが感情に来ます。そう、今の時代はデバイスに魂が宿らなくなったなあ、などと思ったりします。

 その他、CDが出て来たり、街で遊ぶときに雑誌を読んだりと時代を当時の女子高生の生活を知るには非常に参考になります。

 この時代で既に女の子言葉を使っていない子がほとんどなので、バブル後の強くなった女性を反映している感じもあります。個々のやりたい事をキチンと追っていくような受動的なだけでない感じです。成長課題も断片ですが、ちゃんと入っています。

 恋愛要素さえなければ「明日ちゃんのセーラー服」高校生版ともいえる自分のやりたい事とは?という要素もあります。
 「神のみぞ知るセカイ」など、恋愛ゲームありきのコンテンツも後々生まれています。今のクリエータはこの頃この作品のような「恋愛ゲーム」コンテンツをくぐってきたんだろうなあ、と思いました。

 恋愛に関しては、若干受動的な感じもありますが、恋愛ゲームですからその辺は男の妄想は入っていると思います。わずか1、2合わせて1時間20分程度なので恋愛要素は薄いですけど。

 なお、1と2では1の方が作画げ綺麗な気がします。で、歴史的な評価しかできないので、評価点は評価せず、の意味でオール3です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5
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