JAM_projectでMAPPAなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのJAM_projectでMAPPAな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月18日の時点で一番のJAM_projectでMAPPAなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.7 1 JAM_projectでMAPPAなアニメランキング1位
牙狼〈GARO〉-炎の刻印-(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (171)
867人が棚に入れました
国王の側近が、大規模な「魔女狩り」を行った。
しかし、被害に遭ったのは「守りし者」であるはずの魔戒騎士や、魔戒法師たちだった。</p>

<p class="text-hide">ひとりの魔戒法師が、火刑に処されながら、赤ん坊を産み落とす。
それは、黄金騎士の血を引く者。
赤ん坊は、魔戒騎士の父によって命を救われたが、
母の胸に抱かれることは、一度もなかった・・・。

時が流れた。赤ん坊=レオン・ルイスは、少年へと成長していた。
果たして彼は、黄金の鎧を受け継ぐことができるのか。
・・・今や国の実権は、かつての国王の側近が握っていた。
国王の父は病の床に臥せ、母と共に国を追われた王子アルフォンソ。
彼は国を取り戻し、民を救うため、伝説の光の騎士を捜し続ける。
しかし、その王子もまた、数奇な運命の星の下に生まれた存在だった。
レオンとアルフォンソ-ふたりの少年をめぐり、物語が動き出す。

声優・キャラクター
浪川大輔、堀内賢雄、野村勝人、朴璐美、影山ヒロノブ、矢島晶子、井上喜久子

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

特撮全部見た後のアニメ感想。

全24話。

GAROの世界観が好きだから外せなかったアニメ。
はっきり言って期待していなかったけど話は特撮より面白かった。
具体的には主要キャラの幅広い世代構成によるシナリオの多角的進行が味わい深いものとなっていたり、死亡フラグの予想外なへし折り方するし、逆に予想外に死んだりする。シリーズ構成・脚本を進撃の巨人の小林靖子って人がやったらしーんだけどこの人すごいね。久々に構成がいいなーと思いながらアニメ見た。覚えておこう。てかアニメひさびさだけど。

原作との距離感は微妙。
おおまかな世界観は崩さないように作られている。でも少しズレ有り。例えば魔戒騎士の概念は踏襲しているものの、鎧の召喚と心滅獣身の関係にズレがある設定となっている。心滅に関して言えば本来は鎧の召喚時間に関係のあったものが召喚し放題の感じになっている。特撮同様1話ずつホラー小出しにしつつ徐々にペース上げながら本筋進めていく感じ。

一番残念だったのは鎧の召喚時。
特撮では変身の仕方や鎧召喚の効果音に力を入れているが、アニメでは音無しの工夫無し。マジつまんねーぞ変身。世の中、鎧装着モノで変身かっこよくないとか意味わからん。雨宮さんが監督してたら絶対許さなかっただろーねこの変身。まあ、雨宮監督はアニメ監督はやらなさそうだけど。鎧着た後のCGが作りこまれててかなりかっこよかっただけに残念。

ザルバが影山ヒロノブの声でしゃべっているのには驚いた。
こういうとこ原作同様で行くのね。ファンには嬉しいところ。いつものザルバって感じがして、これだけでGAROシリーズの仲間入り感が出るような気も。

しかし、まともなヒロインが登場しない。
アニメだからこそできるキャピっとした感じの活きのいい女キャラいれたら良かったのに。世界観とマッチしないんだろうけど。

もっとかっこいいOPが良かったです。
なんかスタイリッシュな曲調というか、オシャレな感じ出しました的なそーいうの作品の内容とズレてるというか違和感を感じた。1クール目も2クール目も。もっとテンション上がりそうなのにしてくれ。そんで最後の戦いでOP流してくれ。個人的にそれでかなり満足する。

総合的に考えてみて、シナリオ面白かったし見てよかったと思う。変身がかっこよくないのだけは誰かに文句言いたくてしょうがないけど、それ以外は特撮派も許せる出来栄えだったんじゃないだろうか。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

悲しい戦い

もともとは特撮だったのが
アニメになったので「大丈夫か?」
っと思っていた話でした。

だが、見てみると予想以上によかったので
驚きでした。

お母さんが炎の中で子どもを産むシーンから始まり、
そしてその子どもは炎の呪縛に苦しめられながらも、
大切にしていた人たちを守れなかったことから
その呪縛を乗り越え、成長していく物語です。


ここで戦う騎士というのがとても孤独なんです

彼らはひそかに戦いひそかに日常を守っているので
彼らに守られていることを人々は知らないのです。
そして、魔女狩りとして、彼の母親を火炙りにもしてしまいます。

それでも、彼らは人々を決して傷つけず、
賞賛されもせず、感謝されもせず、それでも
人々を守る戦いをひそかに行うという
悲しい話なんですよね。


始めは父親がそうだったから騎士としての道を歩んでいたのでしょうが、
彼の意志で、騎士として生きることを決めた後のレオンはかっこいい。


この物語はレオンの成長物語として、
懐かしい雰囲気のあるアニメだった。
はじめっから、すっごい力を持っているヒーローもいいが、
こういうスタンダードな成長物語って最近少ない気がするんですよね。
それゆえに新鮮に見ることができました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

askima さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

【全24話】中世ヨーロッパ風の牙狼

牙狼=パチンコ、のイメージが強いです。
スポンサーはサンセイでまぁ当然ですよね。
パチンコする人は見ないことを強くお勧めします。最近炎の刻印の新台が出たので打ちたくなっちゃいますからね。お金と時間の無駄ですから

パチンコの話はさて置き、牙狼は特撮の一作目しか見たことなかったのですが、あにこれを見てたらアニメ版があるとのことを発見しました。
しかもら舞台は中世ヨーロッパ風ときました。
絶対面白いだろ!と思い視聴開始。

期待はしてなかったのですが、ストーリーもしっかりしていてバトルシーンも迫力のCGでした。
主人公成長系の作品で、終盤に向かうにつれ作品の期待度も上がっていく良作でした。
期待を大きく上回ってくれて満足です。

牙狼であって牙狼ではない作品だと思うので、アニメで気に入った人が特撮を観るのは避けるべきかと。
逆に特撮から入ってる人はアニメも見て欲しいと感じました。

何年か後を描いた映画も出てるので、アニメを観終わったら映画も観れば更に満足度も高まります。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

54.6 2 JAM_projectでMAPPAなアニメランキング2位
牙狼 -紅蓮ノ月-(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (39)
229人が棚に入れました
10年の歴史と独自の幻想世界観を持つ特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズのアニメ第2弾。続編ではなく完全新作で、平安の都を舞台に新たなキャラクターたちが活躍する。監督は「グイン・サーガ」の若林厚史さん、シリーズ構成は「鋼の錬金術師」の會川昇さんと「うしおととら」の井上敏樹さん、キャラクターデザインは人気漫画家の桂正和さん。

声優・キャラクター
中山麻聖、朴璐美、矢島晶子、浪川大輔、堀内賢雄、関智一、鵜殿麻由、佐咲紗花、佐藤依莉子

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

このシリーズの中で一番中途半端

正直言って面白くないです。牙狼シリーズは特撮TVシリーズで派生した作品らしいですが、実にMAPPAらしくない中途半端なアニメで、設定もキャラクターデザインも非常に微妙でした。

第一シリーズは中世ヨーロッパ、第二シリーズが中世日本、第三シリーズが現代世界といった感じですが、この作品はその第二シリーズであり中世日本を舞台としていますがまったくその時代との関係性や歴史的背景も関係なくただ設定を盛り込んでいるのと、第一シリーズがややハード路線だったのにも関わらず、本作はそういった点においてもしりすぼみな感じで、お話自体に抑揚や関連性がないのがマイナスかと。まだ現行の第三シリーズの方が視覚的にもキャラクターも上手く仕上がっているように思えます。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

うーん、意気込みはわかるんだけど・・・

前作とは全く別物(牙狼というキャラを使ったパラレルワールド的なもの)。

今回は平安京を舞台にした魔戒騎士達の活躍を描いた作品。正直朴姉さん(セイメイ役)が居なかったらワンギリもあった位、出だしから厳しかったかなぁ。まず作画が80年代(牙狼部分だけCGだか3D処理)の崩壊当たり前状態。ここ最近だとISUCAや魔弾の王と同レベル。更には主役声優が新人俳優(一応実写で牙狼役)で今一アニメに溶け込んでないし、お付きの子供役がクレしんの矢島さんなんだけどしんちゃんの影響かどうもハマってないんだよなぁ。メイン3人が何ともそれぞれどう演じるかどの距離感か手探りな感じが観る側に伝わっきちゃってこっちがヒヤヒヤもんでした(私感)。でも2クールだし他もベテランさんがいるので大丈夫だろうと思って様子見してました。
基本的に戦隊モノと同じ構成で1話1敵1変身で主人公達の成長(前半)、それからラスボスへの進行(後半)なんですが個人的に前半はそこそこ面白かったんですが(都での怪物退治)ラスボスに向かう後半はなんともちぐはぐというか薄っぺらいというか苦痛でした。登場人物の血縁による因縁めいた所なんかは面白かっただけに残念だったかな。それから前半終わって一区切りで総集編やるのはかまいませんがキャストによる内輪ネタの座談会を普通の飲み会風にやるのはやめて頂きたい!!何とか物語に入り込めたかなって所で全部ぶち壊しだよ!白けるでしょ!皆楽しくやってまーすってノリ見せられても作品自体がグズグズなんだから始末に負えんわ!あとね、セイメイのコスは普通に陰陽師の格好で良かったと思うよ。露出のさせ方がわかってない!(お色気と下品は違う)。監督、演出はやりなおし(笑)。


私のツボ:すっぽん、あの演出は何がいいたかったの?

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

今度の舞台は平安時代です・・・^^

もともとは特撮作品だったのですが、昨年度に放送された「牙狼〈GARO〉-炎の刻印-」に続くアニメ化2作目の作品となります。
私は特撮の牙狼は未視聴で、初代アニメ版のみ視聴済です。
きっと特撮版も面白いのだと思いますが中々手が出せずにいるのが実態です。
アニメなら抵抗は無いんですが・・・^^;

でも今回はスタッフを見てちょっと興奮してしまいました。
何とメインキャラのキャラデザに桂正和先生が器用されているではありませんか^^
桂先生と言えば「ウイングマン」「電影少女」などを手がけられた先生で、特に美少女キャラを描かせたら右に出るモノはいない」という位、作画力の高い方がキャラデザを担当される・・・となると気にならない訳がありません。

平安時代という時代設定と魔戒騎士やホラーの存在に時代的な違和感を感じはしましたが、視聴しているうちに気にならなくなるでしょ・・・という軽いノリで視聴を始めました。
案の定、時代設定など小難しい事は直ぐに気にならなくなりましたけれど・・・^^;

この牙狼シリーズはアニメ版しか視聴していないので、その範疇での事になりますが、主要登場人物に大きく3つの共通点がありました。

・宵闇に紛れ突如現れては人々に襲いかかる物の怪ホラーと強大」な力を持つ悪の親玉
・人々から「守りし者」と呼ばれるホラーを討伐する魔戒騎士と魔戒法師
・魔戒騎士には「黄金騎士・ガロ」と「白蓮騎士・ザンガ」の2対が存在

時代設定は変わってもこの3点がブレないので、作品的には入り込みやすいと思います。
ですが、魔戒騎士と魔戒法師の立ち位置・・・はそれぞれの作品毎に特徴があります。
前作「炎の刻印」の魔戒法師はエマ・グスマンという女魔戒法師で、魔戒騎士とはつかず離れずの関係を保っていました。
エマの場合、魔戒騎士を良く思っていなかった背景も彼女の行動に起因していると思いますけれど^^;
私はこの1作しか知らなかったので、魔戒騎士と魔戒法師の関係はこんなものだとばかり思っていました。

ですが、本作の魔戒法師は「星明」という高い能力を持つ女魔戒法師なのですが、幼い頃から黄金騎士の称号を受け継ぐ「雷吼(らいこう)」を修行してきたからか、前作と違い魔戒騎士にべったりなんです^^
でもこのべったり感が妙に心地よかったりするんですよね^^;
個人的には本作におけるお互いの関係の方が好みでしたけれど・・・

こうして視聴を進めるうちに、時代設定が平安時代である事の意味が分かってきました。
平安時代といえば陰陽師が力を付け当時の政治にも深く関与していた頃・・・
朝廷と陰陽師に繋がりがあっても何の違和感もありません。
そして物語も悪の親玉が世界を闇に陥れる事を目的とし都に目を付け・・・物語が動いていきます。

完走して振り返ってみると、この作品の個人的な見どころは星明の揺れる心と、雷吼の従者である金時(きんとき)の忠義・・・そして物語後半で登場する赫夜(かぐや)の存在そのものだったと思います。

星明・・・魔戒法師としての役割と何を優先させるべきかは、誰に言われなくても彼女自身が一番理解しています。
そしてそれはどんな状況であっても不変でならなくてはなりません・・・
でも人間の心はそんな簡単に割り切れる時ばかりじゃありません。
自分の心のままに行動できたらどんなに気が楽なんだろう、と何度思ったことか・・・
でも良かれと思ってやった事が必ずしも良い事ばかりではありません。
例え自分が良いと思っても、それが相手の最善だとは限りません・・・
この手の苦悩・・・きっと誰もが一度は体験した事のある痛みだと思いますが、彼女がこの壁をどう乗り越えていくかは見ものだと思います。

そして赫夜・・・一目でキャラデザが桂先生と分かる容姿の持ち主です。
星明だって美人さんだと思いますが、赫夜はこれまで桂先生の作品に登場してきた正統派ヒロインそのものなんです・・・彼女の一挙手一投足に目を奪われない訳はありません。
見栄えするキャラの代名詞・・・と言っても過言では無いと思います。

魅力的なキャラが悪の親玉とどう対峙するのか・・・気になる方は是非本編でご確認下さい。
時には心が痛む展開もありますが、見応えはあったと思います。

オープニングは、JAM Projectさんの「紅蓮ノ月〜隠されし闇物語〜」と「月華」
エンディングは、佐咲紗花 with 三狐神囃子いなりばやしの「花紋」と三狐神囃子の「花蓮」

2クール24話の作品でした。魔戒騎士と魔戒法師との関係とキャラデザは本作品の方が好みでしたが、物語的にはララとの感動展開のあった前作の方が好みだったような気がします。
次のシリーズは特撮版が放送されましたが、いずれアニメの放送も続いてくれる事を期待しています^^

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

67.4 3 JAM_projectでMAPPAなアニメランキング3位
劇場版 牙狼〈GARO〉‐DIVINE FLAME‐(アニメ映画)

2016年5月21日
★★★★☆ 3.9 (21)
149人が棚に入れました
ヴァリアンテ国で横行する大規模な「魔女狩り」。しかし処刑となるのは人々を影より救ってきた「守りし者」=魔戒騎士・魔戒法師たちだった…。ひとりの魔戒法師が火刑の中で赤児を産み落とす。赤児は父によって救われたが、母の胸に抱かれることはなかった。その赤児、レオン・ルイスこそ"運命の称号"を継ぐ者だった――。

声優・キャラクター
浪川大輔

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

帰ってきたレオン!帰ってきたアルフォンソ!!帰ってきたヘルマン!!!

雨宮慶太監督の深夜特撮『牙狼<GARO>』を原点に、10年ものあいだ多方面に展開するシリーズのアニメ化第1作目である中世ヨーロッパを彷彿とさせる世界観を舞台にしたダークファンタジー、『牙狼<GARO>-炎の刻印-』の正当な続編となる78分の劇場版


メンドーサとの死闘から4年後
魔戒騎士として立派に成長したレオン、彼の従兄にしてヴァリアンテの王子アルフォンソ
二人は先の戦いで死んだヘルマンの遺児であるロベルトを一人前の魔戒騎士として育てるべく、稽古を手ほどきするなど平和で微笑ましい日々を送っていた
そんなある日、二人は番犬所に呼び出されガルムから「この世で最も美しいホラー【ニグラ・ヴェヌス】」の討伐を依頼される
男は幻惑して吸血し、女は顔を剥がすというそのホラーにガルムも手を焼いていた
さらにメンドーサが作り出した禁断の魔導具、【ツィケルの環】という危険な代物も絡んでる一件だという
渋々依頼を承諾した二人だったが、その矢先にロベルトが何者かにさらわれる事態が起きる
ロベルトを取り戻そうと後を追ったレオンは、ダリオという盲目の騎士に出会った
事情に詳しい素振りのダリオも同行し、さらに魔戒法師エマとも再会
そして一行は、向かった先でガルムが用意したという助っ人にも合流することとなる
ガルムの言う助っ人とは、死んだはずのレオンとロベルトの父、ヘルマンだったのだ・・・


林祐一郎監督、小林靖子脚本をはじめ、テレビシリーズのスタッフが再集結
OPはJAMだしEDは佐咲紗花
さらには『炎の刻印』きっての名キャラクターであるヘルマンが堀内賢雄の声と共に復活
やはり‟アニメの牙狼”はこうでなくては!という気持ちでいっぱいになる作品です


全体的にダークでシリアスな世界観、切なくて哀しいお話なんですがヘルマンがいるだけで一気に愉快になってしまうというかw
それが逆に心地良いとすら思う本当イイキャラしてますよねぇ、ヘルマンは


お話のポイントはレオン、ヘルマン、ダリオ、三人の魔戒騎士のそれぞれ‟守るべきもの”が異なる点
各々のベクトルは違うのに、‟守るべきものを守るのこそが魔戒騎士だ”という点では合致してるのが不思議なところなんですねぇ


そして騎士たるダリオが守る姫、サラとの究極的にプラトニックな愛の物語
『牙狼』というシリーズはどちらかというとアダルティックやエロティックな表現が目立つ作品なのに、ダリオとサラに関してはとても純粋で、だからこそ今回のお話には胸締め付けられる切なさを残します
これは‟レオンとララ”、或いは‟ヘルマンとヒメナ”など『炎の刻印』全体に共通したテーマだったと言えますね
(そして全員悲劇の末路を辿るというのも・・・)
ララそのものが映画の内容には関わらないので、映画単品としての面白さはかなり完成されてる作品だとは思いますが、ララの存在を知っているとこの映画のテーマがより味わい深く感じると思います


林祐一郎が監督、朴性厚が演出、というのだからアクションシークエンスには特に注目したいですね
というか、かなり長尺を割いてアクションだらけの作品になっていると思います
作画も背動もCGもフル活用、特にエマさんが『スパイダーマン』ばりに洞窟を駆け巡る様を背後から映したカットには度肝を抜かされました;
映像面では大満足の満点ですb
アクションに関してはこの1年ぐらいの全てのアニメにおいてトップクラスなのは間違いない
そもそもにこのシリーズってCGの魔戒騎士と作画のホラーが同じカットの中で戦ってるって10年前のアニメでは考え付かないぐらい驚天動地なこと平然とやっててヤバイですよねw


最後に出てくる‟天剣煌身ガロ”は格好イイとかワルイとかってよりもちょっと唐突に出て来すぎw
設定を読む限りツィケルの環が発動してることによって時空が歪んでるので、‟紡がれてきた永遠”=歴代の魔戒騎士達の力を統べたり、やがて未来のロベルトに引き継がれるであろう力を前借したことであーなるってことらしいですが、もう少し本編の中で伏線が欲しかったと思いましたかね


オイラは特撮の方の『牙狼』にはそれほど詳しくは無いのですが、そんなオイラでもこの『アニメ牙狼』はシリーズで独特の立ち位置にいる作品だと思ってます
『牙狼』であって、『牙狼』じゃない、みたいな
逆に『炎の刻印』の面白さを知ってる方なら今回の劇場版、観ない手はありませんよ

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アクション好きには必見のアニメ映画です!

テレビアニメ「牙狼 炎の刻印」の4年後を舞台とした作品。

あらすじ
{netabare}多くの犠牲を出した戦いから月日が経ち、異母兄弟の弟&母と平和な暮らしをしていたレオンと、王子アルフォンソだったが、ガルムよりとある湖に厄介なホラーが住み着いている。しかも、先の戦いで破壊したはずのツィルケルの輪が何故か破壊されず残っていて、再び発動されようとしているから阻止してくれ、との任務を与えられる。過酷な任務になるからとガルムはサポーターを用意してくれたが、そのサポーターというのは、亡くなったレオンの父ヘルマンだった。旅に出たはずのエマ、そして新キャラのダリオンも加わり、炎の刻印に出てくる騎士総出の戦いが見所。{/netabare}

前作の炎の刻印を視聴していた人が多く無かったからか、平日の昼間の空いている時間に映画を観たからなのか分かりませんが、私が視聴した回、他に観ている人は5人程度と、中々の過疎っぷりでした。

しかし、この作品のアクションシーンはソウハイクオリティ!
ただ前作を観てないから、観に行っていない人がいるなら勿体無いので観に行くべきです。

勿論、観ているに越した事は無いのですが、公式サイトとwikiのキャラ紹介を見れば分かるほどに物語は単純であると感じました。
それこそ、ストーリーは戦いを見せる為の花です。メインはカメラを縦横無尽に動くキャラクター。超近距離からグルンっと回って遠くへ入っていく大胆なカメラワーク。効果音の入れ方も絶妙で速さだけでなく重厚感のある戦いを演出してくれます。高速過ぎてスピードに目が追いつかない所もあり、是非コマ送りで観てみたい作品です!

しかもこの作品、CGと手描き何方のアクションも楽しめる!
鎧をまとう前のキャラクターは手描き、鎧を身につけたキャラはCGで描かれます。
手描きの剣で戦うバトルシーンはよりキレがあり、奇想天外な動きを見せてくれる楽しさがあり、CGのバトルシーンは手描きでは再現の難しそうな速く細かい動きで楽しませてくれます。
CGの鎧の質感は残念ながら、炎の刻印の様なリアル寄りの金属感は表現されていませんが、その分鎧の馬もかなり作り込みがされ、増えた鎧をフルに使って画面の華やかさを演出しています。
{netabare}最後の羽生えた牙狼はパチスロを意識し過ぎているような気がして何だかなあ、と思ってしましましたが、それにしてもあのゴテゴテっぷりは凄いですね。手描きではまず再現出来ないだろうCGの良さが全面に出ていてとても参考になります。{/netabare}

もっと評価されて良い作品だと思いますので、アクションアニメが好きな方、是非観てみて下さい!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

死屍累 生死郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

濃厚な78分 劇場で見る価値あり

78分と短い時間で見る前は心配していたが、杞憂で終わりました。
めっちゃ熱かった!

アニメ 炎の刻印最終回から4年後のお話

シナリオは単純明快でテンポもかなりよかったです。
とにかくバトルシーンが多い!ひたすら戦っていたイメージ
戦闘シーンに手抜きはなく動く動く!「劇場版」にふさわしいド派手な戦闘シーンでした!

炎の刻印もそうですが「守りし者」のテーマの一貫性がすごい!
ここまできっちりテーマを一貫して守っている作品は少ない。
シリーズ構成の小林靖子さんの手腕なのだろうか・・・すごい

愛するものを守れなかった敵の魔戒騎士にその人だけを守るために犠牲をいとわない
考えに対し一喝。それじゃあホラーとなにもかわらねえ!
ラストバトルでレオンが「守りし者」の考え方について言及した時に
レオンがものすごく1期から成長したなとしみじみ感じた。俺が言いたいこと
すべていってくれたwその後の演出もすごいよかった!
欲を言えばゴテゴテのガロより英霊進軍がみたかった(´・ω・`)

劇場版でもぶれることはなく「守りし者」を貫き通してました。
終わり方的に今後の展開のアニメも作れそうですが、この2つの作品があげたハードルを
超えていく作品を作るのは大変そうw作っていただければ必ず見ますけどねw

製作スタッフの皆様に 感謝っ・・・!圧倒的感謝っ・・・!(萩原聖人並感

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7
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