2021年度の遊園地おすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2021年度の遊園地成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の2021年度の遊園地おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.0 1 2021年度の遊園地アニメランキング1位
魔入りました!入間くん(第2シリーズ)(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (104)
425人が棚に入れました
アニメ「魔入りました!入間くん」は、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店/西 修 著)にて、2017年3月より連載中のコミックスで累計発行部数120万部を突破する人気作品。本作は、ひょんなことから魔界の大悪魔・サリバンの孫になったお人好しの少年・鈴木入間(CV:村瀬歩)が、数々の魅力的な悪魔たちと織り成す、楽しく愉快な魔界スクールライフコメディ。週刊少年チャンピオン50周年を迎えるタイミングで待望のアニメ化が決定、2019年に第1期が放送された。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

入間くんの願い…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。

終始わちゃわちゃした感じの作品なのですが、放送局はNHK Eテレなんですよね。
「ヴィンランド・サガ」や「キングダム」など、しっかりと腰を据えた作品がNHKの放送と聞いても違和感はありませんけれど、この作品にNHKが関連しているのは、ある意味新鮮な感じがします。

そういえば、「映像研には手を出すな!」もNHK放送でした…
作品が多少マニアックでも、取り上げられるのがNHKの強みなのかもしれませんね。


頼み事を断れないお人よしの少年・鈴木入間は、
ひょんなことから魔界の大悪魔サリバンの孫になってしまう!
溺愛される入間は、彼が理事長を務める悪魔学校バビルスに通うことに…。

戸惑いながらも、アスモデウスやクララ、
クラスメートたちと楽しい学園生活を送る入間。
しかし、そんな魔界に馴染(なじ)んだと思ったある日、さらなる受難が!
指輪がしゃべりだし、入間が…グレた!?

入間の波乱万丈な魔界学園生活はまだまだ続く!


NHKのサイト…Dアニメのあらすじを引用させて頂きました。

NHKのサイトを見ると…というか、視聴している段階で気付いていましたが、キャストの構成が半端ないんですよね。

はやみん、奈央ぼうに本渡さんなど、耳が幸せを感じるキャストの数々…
それに村瀬歩さん、木村良平さん、小野大輔さん、柿原徹也さんなど、男性陣の負けず劣らずといった布陣には、思わず嬉しさを感じてしまいます。

第1期の頃は、入間の秘密がバレないかと少し冷や冷やする場面もありましたが、第2期にもなると、すっかり学校にも馴染んできました。
途中、肝を冷やす場面があるにはありましたが、色んなタイプの人間がいるように、魔族も一緒なんだと不安が安心感に変わる一面に昇華する結果になりましたけどね。

さて、この作品もどのキャラ目線で視聴するかで、印象が大きく変わると思いますが、今期における私の推しは、やはみん演じるアメリ一択で!

身長が190㎝もあるのは、wikiをチラ見して初めて知りましたが、堂々たる生徒会長の雄姿には惚れ惚れさせられますが、彼女の本当の魅力は大好きな人間界の少女漫画モードの時…
そして自身の心に気付き、少女漫画モードを再現しようと懸命に努力している様子は、年ごろの可愛らしさ全開の女の子以外のナニモノでもありませんでした。
今回はそんなアメリの可愛らしさがしっかりと感じられる構成になっていたと思います。

そしてこの作品のもう一つの見どころは、入間くんがどんな希望や目標を自分に課すか、と言う点だと思います。
未だ全然定まってはいませんが、考えても見ると、悪魔学校に入学して1学期と夏休みしか過ごしていないんです。
早々簡単に目標なんて定まりませんよね。
この物語同様、ゆっくりと答えを見つけていけば良いと思います。
ただし、ちょいちょい気になる台詞が耳に刺さってくるのは気になりますけどね。

オープニングテーマは、DA PUMPさんによる「No! No! Satisfaction!」
エンディングテーマは、天月-あまつき-さんによる「ココロショータイム」

2クール全21話の物語でした。
物語的にはちょうどキリの良いところで終わったと思います。
今日から新学期…
今期は前期以上にイベントが盛り沢山みたいですし、既に放送の決まった第3期が楽しみですね^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

普通に少年向けアニメ(← 良い意味で)

最初のシリーズが2クールあって、それを受けての2期目。1期目終了時点で映像付きの2期目の予告はされていたので、2期目制作自体は1期目の時点で決定していたんじゃないかと思われます。

2021年1月開始予定が新型コロナ禍の影響なのかずれてしまい、4月開始となっています。

1期目も毎回観ていましたが、この2期目もこれを書いている時点で第13話まで欠かさず観ています。

突発的に観る視聴者も想定して冒頭にはただの人間であるはずの入間くんが魔界にいる経緯、悪魔学校バビルスについて、そして最近の話数でのエピソードのダイジェストが毎回入る親切設計になっています。
(ただし「入間くんは両親によって悪魔サリバンに売り飛ばされた」という件は、2期目の冒頭ダイジェストでは繰り返されません。さすがにちょっとヒドいという判断が働いたのか…?)


週刊少年チャンピオンを定期的に読まなくなって久しいので原作は読んでいませんが、誌名に「少年」と入っているわりには想定読者年齢は高めを想定していそうなチャンピオン連載陣の中にあって、小学生が観てもちゃんと楽しめそうな感じがします。

主人公の入間くんも14歳で、中学生相当ということで高校生主人公も多い少年漫画の中では、年齢は低めかも。

絵柄的にはコロコロコミックとかに載っていても違和感がなさそうな、子供向けギャグマンガ風のポップでカワイイ感じです。

土曜の夕方にNHK Eテレで放送されるだけのことはあって映像面も含めて内容はわりと穏当で、肌色成分はほぼ皆無です。

内容的には入間くんを中心として、アブノーマルクラスを含むバビルスの生徒による青春+ライトなラブコメといった趣で、入間くん自身の成長も描かれています。

ギャグ風味ですが、わりと王道を行く少年向け作品という感じですね。作画面ではこの作品なりの基準みたいなものは常にクリアしていて、そこへの不安感はありません。

ビジュアル面についてはこういうキャラクターデザインは好みではないという人もけっこういそうですが、アメリ会長やクララなどの女性キャラクターを始めとして、メインのキャラクター達はビジュアル面というよりは性格的にけっこう魅力的に描かれていると思います。

追加キャラのアリさんの今後の活躍にも期待しています。

そして、相変わらず入間くんやサリバン理事長に振り回されているカルエゴ先生が不憫だ…(笑)。

2021.9.16追記:
最終回まで試聴終了。バトルあり、デート回ありで終始楽しませてもらいました。3期目の制作も決定したそうで、おめでとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

予想以上に面白かった

一期の評判が良かったので二期から見始めました。

{netabare}
夕方アニメ(?)なこともあって一期を見ていなくても楽しめる作りになっていて、序盤はそこまでだったけど、キャラを覚えてくるにつれて、めっちゃ面白く感じました。

夕方アニメなのに、結構テンポがよくてダレずに見られるし、キャラも全員しっかりと立っていていい。
ギャグ寄りだった悪周期編や家庭訪問回も当然面白かったし、結構シリアスだったり戦闘寄りだった遊園地編も面白かった。
一クール目のコメディ調の話が面白かったので、遊園地編で戦闘が本格的になるのかとがっかりしたけど、そのシリアスもしっかりと面白くて本当にいいアニメだった。戦闘回の最後ではちゃんと入間が主人公っぽく活躍してくれたし。

優しいキャラが多いのもプラス。
主人公の周りがみんないいキャラなので、安心して見られるし、アメリとのデート回みたいなほっこりとする回もあっていい。

個人的にカルエゴ先生が一番好きだったかな。
一番かわいいのはクロム

一話毎評価(13話~)
{netabare}
13話 10/10
14話 7/10
15話 7/10
16話 10/10
17話 9/10
18話 10/10
19話 5/10
20話 10/10
21話 9/10

曲評価(完全に好み)
OP「No!No!Satisfaction」8.5/10
ED「ココロショータイム」8.5/10
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

83.6 2 2021年度の遊園地アニメランキング2位
小林さんちのメイドラゴンS(第2期)(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (554)
2056人が棚に入れました
あのはちゃめちゃドラゴンメイドが再び!ひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴン・トール。大好きな小林さんに時々(嘘。たくさん)迷惑を掛けながらも、なんとか人間社会に溶け込み立派に(嘘。そこそこに)メイド業をこなしていた。同じドラゴンのカンナ、ルコア、ファフニール、エルマたちも、それぞれ自分の居場所を見つけて、人間たちと異種間コミュニケーションを満喫していた。そんなまったり、たまに激動の日々を送っていた頃。小林さんに、新たなドラゴンの脅威が襲いかかる―。

声優・キャラクター
田村睦心、桑原由気、長縄まりあ、高田憂希、髙橋ミナミ、嶺内ともみ、小野大輔、中村悠一、加藤英美里、後藤邑子、石原夏織

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さすがですわ

あれから4年以上経過しているとは。
なんだか色々忘れていた。

今作からイルルというロリ爆乳が登場。
なかなかがっつりな導入であった。

小林さんの懐の広さは安定。話の内容も安定。
気づけば見終わっていた。
体にすっと入って来る。個人的今期覇権アニメ。
それぞれのキャラクターの心理描写を丁寧にしていて素晴らしい。

ルコアさんの翔太君愛は相変わらずすごい。良い動きしてるわ。

小林さんのデレが可愛かった。浴衣着てくれても良かったかも。
ウエディングドレスは良かった。
オチが凄まじいな。ちょっとそれだけは疑問符。
そのほかはベタ褒めしかできん。


OP
愛のシュプリーム! fhána
ED
めいど・うぃず・どらごんず︎❤︎ スーパーちょろゴンず トール(桑原由気)、カンナ(長縄まりあ)、エルマ(高田憂希)、ルコア(髙橋ミナミ)、イルル(嶺内ともみ)
イシュカン♡リレーションシップ トール(桑原由気)
fhánaはいつも素敵な楽曲を提供してくれる。愛のシュプリーム!は今までのfhána楽曲と一味変わってる。ラップ?みたいな。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
あのはちゃめちゃドラゴンメイドが再び!ひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴン・トール。大好きな小林さんに時々(嘘。たくさん)迷惑を掛けながらも、なんとか人間社会に溶け込み立派に(嘘。そこそこに)メイド業をこなしていた。同じドラゴンのカンナ、ルコア、ファフニール、エルマたちも、それぞれ自分の居場所を見つけて、人間たちと異種間コミュニケーションを満喫していた。そんなまったり、たまに激動の日々を送っていた頃。小林さんに、新たなドラゴンの脅威が襲いかかる-。


1. 第1話 新たなるドラゴン、イルル!(またよろしくお願いします)
自称究極のメイドであるトールは、今度オープンする新しいメイド喫茶にライバル心を燃やし殴り込みに行く。しかし戻ってきたトールは「なんか働くことになりました」と言い出した。そんな変わらない毎日を送っていたある日、ニュースで小林さんと出逢った山が何者かに破壊されていることを知る。

2. 第2話 イケメン、小林!(いろんな意味で)
イルルを退けた小林さんだったが、その代償に魔法で「アレ」を股間に付けられてしまう。すると普段は何とも思っていなかったトールやカンナが違って見え始め、次第に小林さんは悶々し始めていく。

3. 第3話 課外活動(もちろん普通じゃありません)
小林さんちに遊びに来た才川。しかし見知らぬ女の子(イルル)が……。一緒に遊ぼうと誘うも、イルルは冷たく避けていく。そこに偶然訪れたルコアは、避けようとするイルルの気持ちに気付き、助け船を出そうと計らう。

4. 第4話 郷に入りては郷に従え(合わせるって大変です)
美しいコード配列に感嘆する小林さんと滝谷。なんとそれを書いたのはエルマだった。ついに一人前の戦力になったと小林さんは大喜び。小林さんは会社の「柱」としてもっとたくさんの仕事を抱えているそうだ。しかしその話を聞いた途端、エルマは急に怒りだす。

5. 第5話 君と一緒に(まあ気が合えばですが)
商店街で会うなりいがみ合うトールとエルマ。いつもの光景に呆れ気味の小林さんだが、出会った当初はそうではなかったと言う。犬猿の仲の二人の出会いは、遡ること遥か昔。あちらの世界でトールが一人旅をしている時のことだった……。

6. 第6話 合縁奇縁(片方はドラゴンです)
毎日ルコアの奔放な接触アプローチに悩まされている翔太。本来なら自分が主人のはずなのに……。一人前の魔法使いを目指す身として、主導権を取り戻さなければ、と一念発起する。そこで翔太は、ルコアの弱点を探り始めるのだった。

7. 第7話 一般常識(みんなずれてます)
夜闇が支配する路地裏に、怪しい人物が2人。不穏な空気を醸し、何やら密談を交わしている。「なんだい?こんなところに呼び出して」--2本角の痴女が言う。「お前の力を貸せ」--執事服の陰鬱男が返す。最凶最悪のタッグが今、動き出す--。

8. 第8話 世界に一つだけの(好きな言葉を続けてください)
何やら部屋に籠り始める翔太。父の日のプレゼントとして魔術道具を制作するため、難しい魔術書を読み漁っていた。その難易度が高いため手伝おうと名乗り出るルコアだったが、自分一人の力でやり遂げたい、と断られてしまう。だがやはり制作は失敗続きで……。

9. 第9話 いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)
待遇改善を要求する--!それはエルマの一言から始まった。小林さんたちの勤める会社は、極めて“黒”に近い。そこにエルマがようやくおかしいと気付き、旗を掲げたのだ。改善などどうせ無理だろうと高を括っていた小林さんだったが、ドラゴンのバイタリティは予想を遥か上回っていて……。

10. カンナの夏休み(二か国語放送です!?)
小林さんと喧嘩した勢いで家出をしてしまったカンナ。帰りたくないからと太陽のある明るい方向へと大海原を飛んでいく。その時、たまたま見つけた陸地へと降り立ったカンナだったが、なんとそこは決して眠らない街・ニューヨークだった。

11. プレミアムシート(特別料金はかかりません)
本格的に腰を痛めて来た小林さん。改善しようと健康グッズを買い漁るが、それらはほとんど使われないまま……。業を煮やしたトールがしっぽ肉を食べさせようとするも、あえなく拒絶。トールは、小林さんが求める「一般的な治療法」を探し始める。

12. 生生流転(でも立ち止まるのもありですかね)
いつも通りの朝。いつも通りのドラゴン娘たち。何一つ不満のない、かけがえのない平凡な日常。だが小林さんの中には、終焉帝の話を聞いてから、ほんの少しだけ重い何かが転がっていた。でもそれが何か判然としない。もやもやとする中、待ちに待った夏祭りが始まる--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

肩の力を抜いて笑って観たい

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
「流石、京アニ」と言えるハイクオリティな日常系アニメ。

レビューでは、本作で好きだった部分と、本作が作られたことの意味を、自分なりに書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本シリーズは、「1つ深い日常系」の、とても素敵な作品である。

1期は☆5(神作)、2期は☆4(高評価)。1期よりやや評価を下げたのは、各キャラの掘り下げの要素が強くなり、深みがあるセリフ(トールと小林さんの関わり)がやや減ったからである。

例えば本作なら、

1話目「違いを楽しみ、楽しみが続けば種を好む、尊敬には信頼が加わり、絆を生み出していく」

7話目「眠りは同調圧力」

なんかが好きで、こういうのがたくさんあった方が、個人的にはより好みだった。

とはいえ、単純に楽しい話はいっぱいあって。

10話目の「カンナNY編」は☆5をつけた。たった1話にかけるほどの熱意や労力じゃないでしょと思えるクオリティに、「これぞ京アニクオリティ」と思った。

本作で最も良かったのは、エルマのキャラが深まったことだと思う。過去話や仕事話、仲直り含めて、実質、エルマが本作の主人公だと思う(カンナも主人公級の活躍でしたね。自由研究の話は可愛かったな~)。

まあ、シリーズ構成の大きな流れとして、2期でサブキャラを深めていくのは王道なので、「少し落ち着いた2期」というだけで、物語の面白さは減衰していないと思いたい。ラストは、もしかしたらアニオリかな?と思わせるような、ドタバタ大団円で、非常に読後感が良い。全話見終わって、楽しかった記憶しかない。

さて。

とはいえ本作を語る時、どうしてもあの痛ましい事件を考えなければなりません。

私も1アニメファンとして、心が痛み、今でも忘れられないし、忘れてはいけないことだと思っていますが、本作を通して、京アニも前に進んでいるのだから、自分自身もいつまでも暗い気持ちで作品を観ては失礼だとも思いました。

本作のOPは、事件の前に決まっていたらしいのですが、あの明るい曲をそのまま使ったことの意味、シリーズ監督のクレジット、又、あの事件後に作られた歌の後半部分の讃美歌からも、京アニの思いは伝わります(この辺はReiさんが思いのある素敵なレビューを書いてくれているので、そちらに)。

レビュータイトルを「肩の力を抜いて笑って観たい」としたのはその辺が理由で、本来はそういう作品を作っているわけだから、忘れちゃいけないけれど、囚われても良くないと思うので、そこは、京アニとファンが、時間をかけてでも一緒に乗り越えていかなければならないことなのかなと思います。

ということで、私としても色々な思いがあるし、頭では分かっていてもまだ簡単には割りきれませんが、レビューの中にあえてあの事件のことを書くのは、(それが正しいのか間違っているのかは分かりませんが)このレビューで終わりにしようかなと、今はそういう気持ちです。

最後に、あの事件でお亡くなりになられた全ての方のご冥福をお祈りし、現在なお戦っているご遺族の方やリハビリ中の方、制作に関わったスタッフ全ての方に対し、心からの応援を込めて、レビューを閉じさせて頂きたいと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
燃え燃え(笑) 途中のCMのクオリティ、高いな~。もはやドラゴン語はスルー(笑) あんなに可愛くされたら(笑) 「違いを楽しみ、楽しみが続けば種を好む、尊敬には信頼が加わり、絆を生み出していく」。

2話目 ☆4
まあ、トールなら、そうくるだろうな(笑) チャンスを生かすトールです(笑) メイド服脱がれて冷める小林(笑) いやCM、やっぱすげえな。小林さんが防犯ブザー持ってる意外さ。私に騙される?って、イケメンか(笑) トールガチ切れ。キモ(笑) 繁殖、したい(笑)

3話目 ☆4
なるほど、コスプレがしたかっただけ。逆に深い気がする。カンナの趣味が可愛すぎる件(笑) ここで特殊ED。 

4話目 ☆4
調和勢、面倒くさい(笑) やたら哲学的な遊園地(笑)

5話目 ☆4
お互いの内面が分かる程近づき、認められない部分ではぶつかる。エルマも消す(笑) 

6話目 ☆3
ルコアとファフニールの話。才川、死んだ(笑) CG(笑)

7話目 ☆4
グラム88円(笑) 眠りは同調圧力。久々の哲学的な会話。本当に、CM良いよな。

8話目 ☆4
まあ、父親だよな、小林さんは(笑) 珍しく、小林さんのサービスシーン(笑) ネコバヤシ(笑)

9話目 ☆4
エルマ、良いキャラだよな。素敵な仲直り。

10話目 ☆5
NY編、間違いなく楽しいな。ただ、楽しいな。驚き方が、外人w 小林さんと同じことを。巻き戻したら、ホントに居たわ(笑) さりげないシーンの作画がめちゃくちゃ良いのが、流石京アニだよな。小さな美しい世界を丁寧に描く。 


11話目 ☆3
トールの過去話。最初は皆、個人の意思。

12話目 ☆4
納豆は、破壊と創造(笑) 小林さんのデレ(笑) 花火の煙までちゃんと表現するのがな、流石だよな。なんとなく、アニオリっぽいラスト? 今は死別することを考えなくて良いんじゃない? と同じ意味だよな。結婚式、、、小林すん、ウェディングドレス、似合わない(笑) ここで一期OP。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

1期と比べると落ちるかな

2017冬放送のメイドラの続編。

{netabare}
率直に言うと、メイドラってこんなにつまらなかったっけ?ってなってしまった。
星3.0を付けている通り、一期と比較しているだけで、一定以上の面白さがあるのは確かなんだが...

たぶん変なシリアスが多かったことが原因かな。
正直シリアス要素に限って言えば全部つまらなかった。
というか、メイドラで良かったシリアスが思い浮かばない、一期の最終話もかなり酷かった覚えがある。
シリアスになると、小林のキャラがきつく感じる。
謎に説教臭いし。
こういうコメディ系アニメに入るシリアス、好きな人もいるんだろうけど自分は嫌いかな。
少しぐらいならまだいいけど、これはあまりに多すぎたし無駄にギスギスだし。

まあ、最初にも書いた通り安定してコメディ要素は安定して面白いので決してつまらない作品ではないんですが。
特に10話のカンナ回は神回だった。ああいうのでいいんだよという感想。
自分は正直メイドラの面白さの7割はカンナだと思っているので。
アメリカのあの金髪の子の登場があれ以降なかったのはちょっと悲しかったけど。
2期要素で言うと、イルルと駄菓子屋の絡みが面白かった。
面白かっただけにあんまりあの駄菓子屋の人が出てこなかったのは残念。

作画も良かった。色々あって作画落ちないか心配だったけど、一期から落ちないどころか上がってるような気もして素晴らしかったと思う。
ただ、正直に言うと、作画はいいけど京アニは嫌い。
押しつけがましいというか、「俺ら作画すごいだろ?」って見せつけてきている感をかなり感じてしまう、例えば9話の戦闘はまさにそれ。

OPとEDは自分が特殊なのかもしれませんが、個人的にはかなり微妙でした。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 7/10
作画わかりやすくなったな。
OP微妙すぎる...。酷い、なんだこれ...
サビが微妙だったらミュートしてたかもしれない。
個性的ってレベルじゃないなw
削り取られたような(直球)
やっぱり一期の最終回のじじい正論だったじゃん
エルマちょろすぎるw
えw 謎展開。
ED一瞬ブレンドSかと思った。
いや、EDもかなり微妙だなぁ。

2話 8/10
謎展開すぎるw ちょっときつい。
いや、ドラゴン相手に何でそう簡単に逃げられる。
シャフト感ある演出。

3話 7/10
メイド服似合ってねえ。 謎に一期OP

4話 6/10
人柱かよ
何か2期シリアスよりになってる気がする
真面目な話とか本当に要らない。
ただ雰囲気壊してるだけで、シリアス展開全然いい話でもないし。
私服あってねえ。
遊園地は1話かけてやってほしかった。 

5話 6/10
トールが人間を見下してるところ見ても面白い風に感じない。
シリアスつまんねえ。
ほんとイキってるトール見ても面白く感じんわ。
コメディアニメなのにここぞとばかりに作画を見せつけてくる京アニの癖嫌い。
カンナが出てくれるだけでめっちゃ面白く感じる。
男との絡み面白い。
駄菓子パートはめっちゃ面白かった。
トールとイルマの過去話いらない。 

6話 5/10
どこから出てきたんだあの謎カメラ。
ほんとにつまらないシリアス多いなぁ。
才川のノリは正直きつい。
それでもカンナパートはやっぱりいい。

7話 8/10
バズるとかいう言葉使う小学生嫌だなw
やっぱメイドラの面白さの7割はカンナだな。

8話 4/10
こんなシリアス方向に走るアニメだったっけこれ。
何で住所もらえるんだよw 前半も後半もコメディ要素がすくないなぁ。
しかもそんないい話だとは思えない。

9話 5/10
今回は面白そう。結局この会社はブラックなのかよw
え、会社の話あれで終わり?
小学生が一人でレンタルってレベル高いなw
翔太君千里眼防げるの強い
いや、翔太君そんな魔法沢山使えるんかよw
???戦闘いらねえよ。
何で今更元の世界に帰るとかそういう話。
普通に仲良くしてるじゃん。
京アニほんと嫌いだわ。
変な描写無理やり挟んで作画見せつけたり「俺らイカしてるだろ??」感出してくるの、OPもそんな感じがしてきつい。
前半めっちゃ面白かったのに後半で冷めたわ。

10話 10/10
日本円分かってくれるのかw
金髪の子また登場してくれないかなぁ。
こういう話でいいんだよ。 

11話 6/10
意味わからん会話だなw
なんで父と仲良くなってるの?
このおっさん何しにきたんだ、ほんといらんわ。
カンナはかわいい。

12話 6/10
イルルと駄菓子屋の人の絡みもっと増やしてほしかったなぁ。
この大団円パート好き。
2期と違って1期のOPはいいな。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「愛のシュプリーム!」1.5/10
ED「めいど・うぃず・どらごんず♡」4/10 
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

71.9 3 2021年度の遊園地アニメランキング3位
ワンダーエッグ・プライオリティ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (313)
1003人が棚に入れました
「高校教師」「家なき子」「高嶺の花」ほか話題のドラマを多く世に送り出した、脚本家・野島伸司さんが初めてアニメ作品の原案・脚本を手掛けるオリジナルアニメーション。監督は「22/7 あの日の彼女たち」キャラクターPV、「僕はロボットごしの君に恋をする」アニメーションPVの監督他、数多くのアニメ作品に携わる気鋭の演出家・若林信さん、アニメーション制作は「空の青さを知る人よ」「約束のネバーランド」などのCloverWorksが手がける。2021年1月より日本テレビほかにて放送予定だ。

声優・キャラクター
相川奏多、楠木ともり、斉藤朱夏、矢野妃菜喜
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(視聴開始10秒で思う) あ、これ、適当に観ちゃいけないアニメだ。

[文量→特盛り・内容→雑談系]

【総括】
テーマは、どストレートに「いじめ」。それに付随する、「不登校」「自殺」。

はっきり言って、かなり重いアニメです。観るのが疲れます。過去に、いじめられた経験がある人なら、胸にズシンとくるだろう描写もあります。

それでも、クオリティの高さは確かです。

私の最近の視聴スタイルとして、「クールの始めに、1~3話くらいまでをまとめて観て、切る作品を決める」のですが、本作は、視聴開始10秒くらいで、(作画や演出等から)「これ、適当な気持ちで観ちゃいけないアニメだ」と直感し、1度、視聴を止めました。そして、全話放送後、腰を据えて観ました。

もし本作に興味があったら、負荷が強いアニメなので、じっくり時間をかけて観ることをオススメします。私は、2話以上一気に観るのはムリでした(笑)

ちなみに本作は、「途中」で終わります。数ヶ月後にこの続きがあるみたいなので、アニメそのものに対する感想は、そちらに書きます。この、レビューでは、いじめや不登校に関する私見を。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
先日、「学校に通っている人はロボットに見える」との理由から「不登校系YouTuber」になった少年が、(ほぼ通学していない)小学校の卒業証書を破り捨て、「中学校には進学しない(不登校を続ける)」と宣言したという記事が、Yahoo!のトップページに載っていた。

その少年は、「死ぬこと以外はかすり傷(だから不登校は大した問題じゃない)」と言っています。

それに対して、こんなコメントがありました。

「死ぬこと以外はかすり傷、というのは正しい言葉だと思いますが、それは、人とぶつかり合い、傷つき、それでも立ち上がった人の言葉です。かすり傷すら負わないように生きている人の言葉ではないと思います」

ど正論だなと。

このコメントを借りるならば、本作の4人の少女は全員、「死ぬこと以外はかすり傷」と言える資格があると思います。

物語は途中で終わっていて、評価が難しいアニメですが、この傷つき、戦う4人にそれぞれ、救いがあって納得感があって既視感のない(そしてSFもしっかり回収)、そんなラストが用意できているなら、本作の評価は爆上がりですね。

さて、この直接的なアニメを観た以上、いじめについて書かなければならないかな。

私は、いじめられたことはありませんが、学級の大半から無視されてた時期はあります。小学校4年生くらいの時です。

「それはいじめじゃないのか?」と思うでしょうが、まあ、客観的に観ればいじめなのでしょうが、私はプライドが高くて、「自分がいじめられてる」という状態が許せなかったので、、、

とりあえず、自分を無視しているクラスメイトを、片っ端からぶん殴っていきました(笑)

まあ、小4にしては身体がでかく、剣道で鍛えていたのはラッキーだったのでしょう。無視はすぐになくなりました(勿論、男子しかぶん殴っていませんが、4人目くらいで、他の皆も無視をやめましたよw)。

ようは、「いじめっ子(首謀者)」より、自分の方が怖く(面倒くさく)なったということでしょう。小学生のいじめなんて、しょせんそんなもんです(以降、無視はなくなりましたが、危険人物として避けられましたw)。

ちなみに、その首謀者が、保育園から一緒の幼馴染みで、自分の人生で一番最初に(3歳くらいで)できた友達だったと知ったのは、二十歳を過ぎてからですね。

私自身、もう忘れていたくらいですが、ある同級生と久しぶりに呑んでいたら「実は」と謝られました。曰く、皆も「何でそんなことしなければならないんだろう」と思いながらも、裏では彼が色々やってて、それが怖かったらしいです。

彼は、いわゆる「陽キャラ」でコミュニケーション力が高くて友達も多い。学級のムードメーカーみたいな存在でした。私は単純に昔馴染みの友達の1人として、「頼りになるな~」「凄いな~」と思っていたのですが、そんな彼がまさか皆から「慕われている」のではなく、「怖がられていた(から友達風の奴が多い)」だけで、実はメッチャ嫌われていたことを大人になってから知り、自分がいかに鈍感だったか、何も分かっていなかったかを痛感し、逆に笑えました(笑)

ちなみに、そんな彼はもう地元の呑みには呼ばれなくなりましたね。大人になれば、怖いとかないし。

ちなみにちなみに、クラスの大半が私を無視している時でも、毎日一緒に登下校していた、実家の三軒隣に住むA君は、今でも唯一の親友で、めっっちゃ良い奴です。ガキの自分が折れなかったのは、彼の存在が大きかったのかもしれませんね。

さて、本作はかなり直接的にいじめを取り扱っています。

詳細は余談にありますが、私は、昔より今の方がいじめがひどい、とは思っていません。質はともかく、数は間違いなく昔の方が多かったと思っています。マスコミが報道するかしないかの問題かなと。

いじめについて、昔と今で違うことがあるとすれば、昔はピラミッド型、今はダイヤモンド型と呼ばれていることです。

ピラミッド型とは=ガキ大将型。一部の強者(ピラミッドの頂点)が弱者(ピラミッドの底辺)をいじめるという構図。

この時、いじめられっ子は多数派であり、いじめらっ子同士の連帯感があります。ちょうど、ジャイアンにいじめられる、のび太やその他モブ達が悩みを共有できるという構図に近いですね。

それに対してダイヤモンド型(菱形)とは=数の暴力。ダイヤモンドは中心部分が一番面積が大きい。集団の中で数として最多なのは、「普通」の人。上位と下位は少人数。ダイヤモンド型のいじめは、多数派が少数派をいじめます。この場合、劣等生も優等生も等しくいじめの対象になります。普通(目立たない、はみ出ない、空気を読めること)こそ正義。

ドラえもんに例えるならば、主要キャラになれないモブ達が、のび太も出来杉君もいじめることになります。金持ちのスネ夫も、美人のしずかちゃんも、いじめの対象になるかもしれませんね。

ピラミッド型は、それが腕力であれ学力であれ、「力」がある者がいじめっ子になるのですが、ダイヤモンド型の場合、何の「力」もない「普通」の奴らがいじめっ子になるため、「数の力」(見てみぬふり)しか頼る部分がない。よって、いじめられっ子は少数派となり、孤独に潰されそうになります。

この「いじめられっ子同士の連帯感の有無(孤独になること)」が、昔のいじめ被害者と、今のいじめ被害者の違いと言われています。

さらに、LINEなどコミュニケーションツールが発達したことで、いじめっ子が隠れて連携でき、24時間いじめを行えるのが、現代型のいじめの特徴です。

こういう、現代のいじめの特徴を色濃く、直接的に反映しているのが、本作。

愛は「オッドアイ」という、超少数派。それに加え、イケメン先生に贔屓されているという嫉妬も加わります。7話で「アンチ」が出てきた時、「いじめられっ子はヒーロー」ということを言っていましたが、ある意味で的を射ていたと思いました。

まあ、いじめられる側からすれば、ふざけんなよ、ですがね。

また、愛が登校を再開した後、いじめられなくなったという描写は、凄くリアルだと思います。なぜなら、人が1人死んでいるから。いじめっ子達はビビったことでしょう。自分が逮捕されるのではないかと。

いじめっ子とは、本質的に弱い存在です。「弱い犬ほどよく吠える」と言うけど、正にそれ。自分に自信がなく、他者を貶めることでしか自分を確立できない。

そして、想像力が欠如した、平和ボケ。

以前、テレビ番組のなかで、千原ジュニアさんが、「街中でイキッてる奴いるけど、あいつら、めっちゃゃ強くないとつじつま合わないよな。相手がナイフもってて刺しにきても、余裕でかわせるくらいじゃないと、あんなにイキれないよな」

と言っていましたが、本当にその通り。いじめて、それでただで済むと思っています。「人を呪わば穴二つ」という言葉を知らないのでしょう。バカなんです。

これも詳しくは余談にあるけど、いじめは犯罪なので、いじめっ子にはきちんとした制裁が必要だと思います。ただしそれは、自分が死ぬとか相手を殺すだとかそういうことではなく、きちんと法律に則った方法で。ボイスレコーダーでも、スマホでも良いから、証拠を持って。

私みたいに、周りをぶん殴るというのは極端な行動としても、いじめっ子なんて強くも怖くもなんでもないです。だから、いじめられている人は、あんな雑魚共に屈せず、司法を味方につけて下さい。正義は、自分にあるはずです。

ちなみに、完結編の予想?を少し書くと、彼女らは最終的に皆救われてほしいのですが、それには、マザー・テレサの言葉がヒントになってくると思います。

彼女は、「私は多くの人を救っていると言われますが、逆です。私が多くの人から救われているのです」と言っています。つまり、人を救うことで、自分自身の心が救われるという感覚。

前述の「人を呪わば穴二つ」と真逆の考え方ですね。

彼女らは、エッグを通してたくさんの人の心を救ってきました。もちろん、それは自分自身の目的のためではあるのだけれど、事実として、たくさんの人を救ったことで受けた、感謝の気持ち、得た自信、自己肯定感。繋がれた、友達。

弱いのではなく、優しい彼女らは、他人の心の痛みを考えられるから、傷つくし、攻撃する側に回れない。そんな彼女らが、そして、彼女らのような視聴者が救われるようなラストを期待しています。
{/netabare}

【余談 ~「いけにえの教室」から転載~】
{netabare}
昔あにこれで、この「いけにえの教室」のレビューを書くのが局地的に流行り、その時に書いたレビューを転載します。

私以外でも、何人かのレビュアーさんが、それぞれに「いじめ」に関する私見を書いていますから、興味があったら覗いてみて下さいね♪

↓以下、転載内容

まず私が言いたいのは、「今の子供達は、ここまでバカでもないし、タチが悪くもない」ということです。

このような事案が0だとは言いません。もっと酷いこともあるでしょう。でも、それは本当に一部のことであり、総体として、今の子供達が昔の子供に達に比べ、明らかに人間性が低いとは思ってほしくないです。私感ですが、いじめは昔の方が酷かったように思います(本当に私感です)。

今は、いじめが多いんですか? 酷いんですか?

これは、少年犯罪にも言えます。今の子供達がダメ? 本当にそうですか? それは、マスコミに作られたイメージではないですか? 懐古主義ではないですか? 警視庁の統計を見ると、少年犯罪の件数は勿論、犯罪率も基本的には過去から右肩下がりです。

高度経済成長期の日本はどうだったのでしょうか。ゴミは捨てっぱなし、川の水は汚い、街角で殴り合いの喧嘩はする……例えばそんなこともあったのではないでしょうか。私、個人の見解ですが、日本人の「モラル」は、特に子供世代においては、むしろ高まってきているんじゃないかと思います。

また、本作では、教師が超無能に描かれています。

本当に今の先生が無能かと言えば、正直、疑問です。生徒は勿論、先生方(学校)も頑張っていると思っています。確かにダメな教師もいます。でも、この国の教育は先生方の献身と良心で成り立っている部分もあるように思うのです。

OECDの調査でも、日本の教員は世界の教員の中でぶっちぎりで一番働いていることは明白になっています。給料も特段に高いわけではありません。学力に関しては、GDPにおける公的教育費の割合と学力は基本的に比例していますが、日本だけが異質。日本のGDPに占める公的教育費の支出額の割合は3.2%と、OECD加盟国で最下位(2014年)なのに、学力は大体ベスト10以内で頑張っているのが日本の教育です(とはいえ、このような劣悪な環境で、しかも世間から尊敬されず、アニメでまでバカにされるような魅力のなさでは、よい人材が集まらず、先生の質は下がっていくでしょうね。学力世界一のフィンランドは、博士号をとらないと先生になれず、給料や待遇もよく、子供がなりたい職業1位が教師らしいです)。

このアニメは、現代の子供たちや教師の悪い部分や一部の例を、これでもかと誇張して描いているアニメに感じるんですよね。

と、なんか、ちょっといじめの描写が極端で、(私は基本的に、近頃の若者は的な考え方には反感をいだきがちで)やるせない気持ちになったので、感情的になってしまいました(苦笑)

とはいえ、教育アニメとして、一定の役割はあろうかと思います。ただ、そのメッセージのひとつが「あなたも誰かをいじめたら、いじめ返されるかもよ」では、ちょっと寂しい(決して教育的ではない)。まあ、痛烈ではありますが。

このアニメがうすら怖くて、胸くそ悪くなることには激しく同意なので、このアニメをみて、一人でもいじめに対しての嫌悪や恐怖を抱き、ひとつでもいじめがなくなることを切に願います。

あと、学校現場から、表面的にでもいじめがなくなるためには、以下の言葉が指針となると思います。

『いじめを無くすには、いじめ、という軽い言葉をなくせば良いと思う。いじめ、ではなく、「暴行」「虐待」「恐喝」「殺人」という言葉を使う。いじめは立派な犯罪なのだから、いじめっ子は犯罪者と言う。犯罪という言葉を使い、罪の意識を重くすれば、いじめは減ると思う。』

by 美輪明宏

……激しく同意ですな。さらに言えば、もしいじめられたら、とっとと被害届出して、警察が動く仕組みにすれば良いと思います。「いじめをしない人間に(心を)育てる」のは教育の役割ですが、「いじめをしたこと(行為の結果)に責任をとらせる」のは司法の役割です。

もしいじめで自ら命を断ってしまうくらいなら、警察の力や裁判所の力を借り、いじめっ子の人生に痛恨の一撃を加えてやればいい。遺書でリベンジなんかしなくても、十分に勝てる。今はボイスレコーダーでも隠しカメラでも何でもある。したたかに証拠を集め、出るとこ出てやればいい。

(私はあまり思わないが)もし、いじめっ子の将来まで考えたい(前科をつけたくない)なら、義務教育の間は親に責任をとらせても良い(罰金とか)。いじめを助長、隠蔽する動きがあるなら、教師や学校を訴えても良い。

勿論、いじめられている子どもが精神的に追い詰められ、そんなことが思い付けない情況もわかる。だから、親でも教師でも、周りの大人が遠慮なく訴える。また、訴えるぞと警告できる。訴えがあったら事件性の有無に関わらず警察が動いてくれる。そういうシステムを、雰囲気づくりを、国が率先して行えばやってやれないことではない。学校現場に警察が介入することをタブー視する、教師の努力放棄だとする論調を捨て、むしろ英断だと評価する世論があれば良い。

勿論、それがいきすぎれば、「弱者の強迫」や「国家統制」など、別種の問題を引き起こすかもしれない。でも、いじめによって心に深い傷を受けたり、命を失ってしまうことを考えれば、まだマシかと思う。

そのぐらい、私はいじめが嫌いです。まあ、過激な意見なので、賛否はあるだろうけれど。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
作画良いな。オッドアイだし、不登校だし。いじめ。心の傷とか、そういうこと? 見て見ぬふりをするか否か。なるほど、いじめられたのは自分ではなく、友達か。カラコン、つければ? 

2話目 ☆4
OP、巣立ちの歌か。卒業式の歌で、一番好きなんだよな~、日本語の流れが美しい曲。先生、お母さんとデキテル? いじめを見過ごしてきたくせに、てところかな。今度は、先生がトラウマ。

3話目 ☆4
新キャラ。明るいけど、影がある。がっつり、リストカットを映したアニメは初めて観たな。担任、そっちかい。それ、小糸ちゃんが死んだのは、沢木先生が手を出したから? リスカの位置が、細かい。外側ではなく、内側なのは闇が深い。でも、アイドルだから人目につきにくい二の腕の内側。

4話目 ☆3
ママ、糞過ぎるだろ。男と女の自殺は違う。んなことないと思うけど。

5話目 ☆4
女でいたい毒親ね。なんで私を観るの?(笑) なんか、この4人の友情が深まるのを、誰かが死ぬ前フリとしか思えないな(苦笑)

6話目 ☆4
友達ができたからな。リカ、悪役やってやってんだよ。重いな~。

7話目 ☆4
アンチね。虐められっ子が、ヒーローか。まあ、その流れだろうけどさ、いやいやいやいや、先生も母親もクソだろう。タイミングが違う。子供が苦しんでいるこの状況で、それはない。普通は卒業後、せめて、学校復帰してからでしょう。かなり突っ込むな~。実際、あるしな、連れ子への虐待。ここで学校に行く。先生を、好きなの? 通り雨、なんて、そんな素敵な比喩、とっさに言えるか(笑)?

8話目 ☆4
りか。なかなか闇が深い。悶々はやらしい(笑)。そりゃ、自殺者が出れば、誰ももういじめないだろ。パパ活(笑) 笑いながらする話ではないよな、酔っ払い。共依存。どちらもいない。妄想しちゃうんだよ、逆に。リスカは、ムリに止めたら止めたで、危険なんだよね。宗教か。守られる者、守る者。超電磁ヨーヨー(笑)

9話目 ☆4
ねいる、いわゆる試験管ベイビーか。どんな風に生きたいか。寿、アルビノでオッドアイ。アカ、裏アカ。

10話目 ☆4
男子だと思われ、男子から告白。絵描きとしてが本当の夢。とりあえず髪伸ばせば良いと思うけど、それで女子と見られるのが悔しいというのもあるんだろうね。LGBTは複雑だよな。「体の性は男、心は女、でもレズとして女子が好き(だから普通の恋愛に見える)」とかもあるみたいだし。剣道部の顧問、剣道家の片隅にも置けないクズだな。死の恐怖。トラウマ。

11話目 ☆4
フリル。ここにきて、新しい要素というか、本題に入るか。

12話目 ☆1
よく分からんが、ここで終わりか。一応、後で完結させるみたいですが、やはり、ここを最終話とするなら、この評価です。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

いい作画とは?ここ10年で作画の最高作品かも、と思います。

リアルタイムで評価、22年12月に再評価、今回23年12月に再々評価です。

 といっても、内容については今回は評価せず、作画についてです。いろいろとアニメを見てきましたが映画は別にしてTVシリーズではこの10年くらいでは最高作品は本作ではないかと思います。

 いい作画の定義は私のような素人には難しいですが、私の見解だと回転(振り返り、身体の向きを変える、首を向ける・そむける等含む)を入れているか、構図は横からだけでなく上下左右遠近から見せられているか、構図は的確か、演出と連動して優れたアニメ表現になっているか、手足を丁寧に自然に動かせているか、キャラの表情が自然か、顔の演技に首や肩の動きが含まれているか、髪や衣装にこだわりの動きや工夫があるか、線が丁寧かなど、動きの部分があります。それと重量感ですね。ちゃんとGを感じられるか。季節感・天候、風や温度が読み取れるか。

 そして瞳や髪、アクセサリーの光沢、肌の質感の部分と背景とのバランスなど、原画ではないでしょうが着彩も大きな部分です。

 背景美術は質感。実写ではなくアニメになっているか。遠近法は空気、焦点など工夫があるか、人物の動きを引き立てる色彩・密度か、世界観を表現しているか、陰影・光は美しいか。時間帯や方角、国や場所がわかるか。
 エフェクト頼りにならないか。3D酔いや光酔いはしないよう調整しているか。

 と考えて行くと、本作の完成度の高さは群を抜いているように感じます。そして、そのスタッフの参加作品を見てみると「ダーリン・イン・ザ・フランキス」「明日ちゃんのセーラー服」「その着せ替え人形は恋をする」「ぼっち・ざ・ろっく!」などが並びます。CloverWorksだから当たり前のラインナップではありますが。
「22/7」「アイドルマスターシンデレラガール」は未見ですがアニメータは重なっています。

 プラス「Sonny Boy」「白い砂のアクアトープ」「ゆるキャン△」「DO IT  YOURSELF」など独特の作画で感心したアニメのスタッフも参加しているようです。

 これらのこの何年かで感心したアニメのスタッフが集まって、多分潤沢な予算で贅沢に作ったのでしょう、見返してみると私の好きな作画の条件が高いレベルでほぼ満たされている気がします。

 他に「おにまい」「ヤマノススメNEXT SUMIT」が作画で気になる作品で、本作とこの2作のスタッフの参加率と予算で作画のクオリティは決まるのではないかという気がします。「ヤマノススメSUMIT」は作画の個性ですぎと背景美術、構成で難ありですが、あれも作画はいいと思います。
 あとはサンライズですね「UC」はすごいところはすごかったですから…

 スピード感やバトルシーンなどはいくら凄くても私はあまり楽しめません。ですので「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「チェンソーマン」などはすごいんでしょうけど、響きません。(いや、技術だけならチェンソーマンも評価すべきかも…)
 
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」はちょっと考えてしまいます。絵はすごいですが、動きとか演技がどうかな、というのはもう1度確認してみます。「甲鉄城のカバネリ」「映像研」「リトルウィッチアカデミア」など気になる作品もありますが、本作とは関係ないのでこれくらいで。

 







再評価。初回時よりは好印象。含意はあるかも。が、あざとい。

 死をテーマにした作品を見たくなって再視聴しました。本作は難解というより煙に巻いている印象を持つ作品なので、設定・裏設定などを考察するよりも大まかな意味を取ったほうがいいかなあと思います。

 アカ・裏アカ・ドット・ハイフンなどが現れます。ネットワークが関連するでしょう。ミテミヌフリ、アンチは当然ネットワーク上の悪意でしょうが、ひょっとしたら現実社会も包括して大衆の悪意と見ることもできます。

 人工人間=AIのフリル=2次元美少女でしょうか?これがひまり=実際の子供を殺す=子供が生まれなくなる。あずさ=妻を殺す。つまり、ネットワークのせいで、結婚・子作りができないということかもしれません。

 あるいはこれは読みすぎかもしれませんが、2次元美少女が実在の少女の存在を消して行く…というような、あるいはアニメによって男性の性が歪むような意味にもとれなくはないです。だから、エロスの戦士=現実の少女が…みたいないみかもしれません。

 少女たちの自殺の原因は主に虐め、大人の論理、性的な原因などでした。フリルはまた誰でもない一般的な少女たちの悪意の象徴でもあるかもしれません。普通の子に作ったフリルが他者との比較での嫉妬で、裏で攻撃をする。

 これの原因を取り除くのがエロスの戦士でタナトス=自殺と戦う。やはり、ここで問題になるのが「エロスの戦士」の意味です。フリルの存在があるのでちょっと分かりづらくなっています。ネットワーク上の性消費に見えてしまいます。

 最後の結論は、ネイルが作り物だったことも踏まえると、ネットワークでつながった友達という風にも見えます。小糸が現実では友達ではなかったと考えると、どうも脳内友達っぽく見えます。
 その小糸が自殺したのは、どこの世界かというと元の世界で、元の世界が夢だとすると抹消せざるを得なかったということでしょうか。ある意味では世界観はSSSSグリッドマンのような印象を受けました。

 全体としては、ワンダーエッグの数字がアドレスとかそういうものにも見えますので、バーチャル=SNSとかネットワーク上の悪意、性消費などで心が殺されるとか、そういう事が言いたいのかもしれません。

 なんとなく、感じるものはあるので、1回目の視聴ほど悪い作品とは思えませんでした。

 しかし、少女の性的な部分を並べて「引き」にしている、あるいは「深み」があるような印象を作っている。大きく見れば含意になるかもしれませんが、本作の制作者側が、自分自身で性消費してるように見え、自己矛盾じゃん、という気がしました。アニメは見ないで実写を見ろとも見えます。

 正直いえば、それっぽいパーツをばらまいて置けば、私みたいな考察厨が適当に意味を付けてくれるだろう?みたいなあざとさを感じなくはないです。

 作画・色合いのビビッドさは素晴らしいと思います。

 良くも悪くも印象に残るアニメで、再視聴できるクオリティはありますね。13話がポカーンで評価を落としたかもしれませんし、改めて見ても説明不足すぎて、そこは仕方ないとは思います。テーマが少女の性消費とかイジメなどを問題にしているようで、あざとい意図も見え隠れするので、素直に評価はできませんけど。




以下 一回目の視聴時です。

{netabare} Ⅾアニメにあったから見ましたけど、あれが特別遍?総集編でなく?たしかに後半は訳の分からない新作パートがありましたけど…?だったら初めから90分の映画にすりゃあいいじゃんという感じでした。
 なお、言葉が過ぎたレビューでしたので若干修正しました。

 総評しますと、現実世界での性的な少女たちの事件・苦悩、パラレルワールド(ことぶき)、AIの死の後押し等々やちちらかすだけやりちらかして、結局結論が出ないような話。
 風呂敷を畳めないので、訳の分からない結末にしています。

 脳死状態の人間の生命維持装置を外すことの意味は、いわゆる尊厳死の問題でおバカな少女たちが感情的に議論しても意味がないでしょう。
 アルビノは単なる色素異常で天才性とは全く関係ないです。貴重な検体って意味が解りません。
 エロスとタナトスという言葉を単純に性と死という言葉に置き換えて、タナトスをエロスの戦士でなんとかする?なんなのそれ?生命を持たないAIの対抗軸でエロスが人間的だって話でしょうか。
 オッドアイの意味は?パラレルワールドに関係している?
 ただし、パラレルワールドは少女たちの救済にも可能性にもなっていない気がします。だって、そこで生きている少女は隣のワールドの少女とは関係なく生きているけど。
 などなど。ギミックを散りばめて雰囲気で何とかしようとしているように感じます。

 私の個人的な感想では、深みも論理性もないと思います。バックボーンも読み取るべき回答もないまま、雰囲気で作ったとしか思えないアニメでした。ただし、エンタメとして楽しもうと思えば楽しめた水準だったと思います。

 ひどいのが今回の特別遍でした。12話までにあったエンターテイメント性がどっかにいっちゃいました。謎を造るだけ作って、最後にあのネイルのはなんなんですか。それともネイルが○○なら、ストーリー全体を解決できる伏線がありましたか?うーん。わかりません。

 特別編は、こんなんだったら作らないほうがましだと思います。



以下 本編のレビューです。

タイトル;性に翻弄され、死を選ぶ少女と救済をテーマ…に見えるが…あれ?

 まず、作画はさすがネット限定のアニメですね。驚異的な美しさです。キャラデザも美少女だらけです。

 ストーリーも、死を選んだ知人の少女を救済するために戦う少女たちが、実は自分たちの心の傷と戦っているような展開で非常に面白かったです。最初のうちは。

 ただ、おや?と思ったのが、引っかからないんですよね。象徴とか謎とかに。スルリとスルーしてしまうような、考察する気にならない。演出の問題なのか、キャラに厚みがないから、エピソードが単調だからなのか。

 と、考えたときに、急に女の子たちの過剰な肌の露出、特に脚の露出や、話題が性的な問題ばかりフォーカスされていることが鼻につきだしました。で、痴漢や性的なイジメ、レイプ、同性愛等々まあ、出るわ出るわの性的なエピソードのオンパレード。

 それが少女たちの人格とか性格の形成にどうかかわっているかとか、何かの問題提起になっているように見えないんですよね。視聴率?(ネットはなんていうのかわかりません)のための、言葉遊びというか…。

 最終的にモロモロ過去の出来事とかSF的な何かがいろいろ出てきて、世界観を見せてくれますが、うーん、やられた!、とか、へー!とかまったく感動がないというか…性的なこと自殺のことを扱っていることに理屈はつけますが…。

 元に戻って、1話を確認したら、第1話のヒロインの心の変化的なものにまったく意味付けがないことに気付きました。ああ、万事がこんな感じだから、引っ掛かりがなかったんだなあ、と。

 私の考えが浅く、解釈が追い付かないのかもしれません。ただ、私にとっては、エロスを全面に出して、稼ごうというお金の匂いがする作品でした。

 なお、面白くないことはないです。見て、損した、という感じでもありません。
 あえて、難解にしないで、このクオリティーでもっと娯楽に寄せたら良かったのに、と思います。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

伝わらない、野島イズム

長いこと待たされた特別編、やっとOAされました。

野島伸司さんらしいというか、なんというか
  う~~~~~ん…………
この人ぐらい『やりたいことが明確なのに理解されない』タイプって、
そうそういないのではないかと思います。

本作もそうなのですが、
野島さんの脚本の多くは重く、痛々しく、時には陰惨でさえあります。
彼は視聴者である若者に対して、
大人がひた隠しにするものを隠そうとしないんです。
(だからPTAとかにぎゃんぎゃん言われたりもするのですが)

人生、お花畑の中だけを最後まで歩いて行ける人はめったにいません。

挫折したり、理不尽な暴力や悪意に苦しめられたり、
努力を揶揄されたり、愛するものを奪われたり、酷い妥協を強いられたり、
騙されたり、裏切られたり、人間扱いされなかったり。
リアルに目をやれば、
いままさにそういう『裏の現実』にさらされている若者が大勢います。

野島さんは、そういう若者たちに中途半端な慰めなどせず、
むしろそういう現実を包み隠さず突きつけたうえで、

             それでも生きろ

というメッセージを作品の中で叫び続けている方です。

{netabare}
本作のタイトルが、そのまま彼の『言いたいこと』に直結しています。
ワンダーエッグ、直訳すると『奇跡の卵』は、
作中に出てくる不思議な卵だけでなく、
なんにでもなれる『無限の可能性を持った若者』にかかっています。
そしてプライオリティ、その若者が最優先で成さなければならないのは、
作中でも明言されていますが
              生きることです。


いじめ、裏切り、教師のパワハラ、同性愛、レイプ、性同一性障害、
まるで三面記事のオンパレードのごとく、
無慈悲な現実にさらされて自死を選んだ子供たちが次々と登場します。

だけど、何があっても野島さんはその死を肯定しません。
それを肯定する声を、断罪し続けます。

生きていたらこんないいことがあるよ、なんて無責任なことは言いません。
ただ『ミテミヌフリ』や『アンチ』をくだらない小者に描き、
次々と爽快にぶった切っていきます。

そしてフリルは『自死の背中を押す第三者』の具象化です。
その存在を前面に出すことによって、
あなたは本当に自分の意志で死にたいの、という問いを投げかけます。

パラレル・ワールドというのは、
  あなたは今よりずっと良いようにも悪いようにもなる、なれる
という無限の可能性を示唆しているように受け取れます。

そして特別編では、ねいるが『あっち側』に行ってしまい、
桃恵は戦意喪失して白旗をあげ、
共にフリルと戦った仲間たちは自然消滅してしまいます。

それでも、アイは最後に『復活』します。
理不尽な自死に対し、
自分の意志で、たった一人で抗い続けることを決めたのです。

          たとえ一人になっても生きろ、戦え。

それが本当に野島さんの言いたかったことではないかと、僕は愚考いたします。
{/netabare}


ねいるはどうなったのかとか、フリルとの決着、
四人組は復活するのか、小糸の自死の真相はなんだったのか、など、
特別編で積み残した課題はたくさんあります。

だから二期なり劇場版なりがあっても不思議ではありません。
むしろある『べき』なのでしょう。

だけど、野島さんはもう言いたいこと言っちゃってるので、
次が『ない』なら『ない』で、
それはもう仕方ないかなあ、と僕は秘かに思っています。

それに、たとえ第二期があったとしても、
野島さんが伝えたいことが
視聴者に届きそうな気がまったくしませんし。

届かないだろうと予想する理由は、大きく分けると三つあります。

{netabare}
ひとつめは『ギミック盛り過ぎ』。

アニメファンに関心を持ってもらおうとしたのか、
全体的なエンタメ性を意識したのか、
プラティだのAIだのパラレルワールドだのワンダーアニマルだの、
いろんなギミックが、これでもか、と詰め込まれています。

だけど、1クールものでここまで詰め込むというのは
  やはり『盛り過ぎ』ではなかろうか、と。
実際、伏線すら回収しきれなかったわけですからね。

いかにもそれっぽいものを配置しすぎちゃったおかげで、
あっちこっち目移りして焦点が定まらず、
逆に根底にあるものが見えにくくなっちゃっている気がします。


ふたつめは『脚本の字数多すぎ』。

野島さんってネットドラマなどで30分枠ちょこちょこ書いてるんですが、
それってだいたい、実尺22~3分ぐらいあるんですよね。
だけどアニメの30分枠って、
ABパ-ト合わせても、実尺20分しかないんです。
それなのに、これまでと同じ分量書いちゃったのかな、と。

だから「テンポがいい」と言えなくもないのだけれど、
どうしても『タメ』と『余韻』にとれる尺が少なくなって、
重い話がさらっと流れちゃっているんです。

作品が扱っているテ-マの重さから考えても、
最低一割、あるいは思い切ってぐらい三割ぐらい字数減らし、
ダイナゼノンぐらいの『間』でやった方が、
どっしりと見ごたえのある作品になったと思います。

 ただし、これは野島さんのせいではなく『監督の責任』です。

 野島さんは、あくまでもアニメは初めての方です。
 彼の言いたい内容を表現するには何枚(文字数)ぐらいが適切なのか、
 あらかじめきちんと伝えておくか、
 上がってきた原稿にリテイクをかけなければなりません。
 決定稿の責任は、すべて監督にあります。

 若林信さんは、この作品が初監督だそうです。
 だからそこまで気が回らなかったのか、
 あるいは野島伸司という名前に気後れしたのかはわかりませんが、
 はっきり言って、大チョンボです。


そしてみっつめ、これが最大の要因なのですが、『ミスキャスト』。

はっきり言って、
メインヒロイン四人では楠木ともりさん以外、
野島さんの脚本を演れるだけの実力がありません。

主役の相川さんは、まだ高校生。
別に若いからダメだということではありませんし、
『ちはやふる』の瀬戸さんみたいに、
回を追うごとに目覚ましい進歩を……と期待したのですが、
最後まで『ちょっとカンのいい高校生』のままでした。

あとの二人、斎藤さんと矢野さんは、
年齢こそ楠木さんより上だけれど、もろ、歌手・アイドル寄り。
テンプレに毛が生えた程度の芝居しかできてません。
ただ『それっぽい』だけで、
少なくとも僕の耳には、痛みもつらみも伝わってきませんでした。

  野島さんの脚本にこのキャスティングは、ないわ。

ただでさえ、前述のように文字数が多くて『タメ』の作りにくい作品です。
ゲストで入った実力派の役者さんたちも苦労していました。
それなのにメインを彼女たちに任せるのは、荷が重すぎました。

ですから正直、誰に対しても感情移入しづらかった、です。

それぞれが『痛み』や『やりきれなさ』を抱えているのはわかります。
だけどそれが全部、軽く感じられるんです。
それはそっちの話だよね、みたいに割り切れちゃう。

最後、アイが復活したときも「あそう、よかったね」みたいな。

せめて楠木さんをアイにあてていれば少しは違ったのでしょうが……
四人が会話していても全然引き込まれないし、
なんかもう作品全体が『他人事』みたくなっちゃっていました。

 これも、監督の大チョンボです。
 楠木さん含め、四人ともみんなSMEがらみのキャストですが、
 グループ会社なんだから、
 楠木さん以外はぜんぶ蹴っ飛ばしちまえばよかったんです。
 それをせず首を縦にふった段階で、
 この作品の失敗が決してしまったと言っても過言ではありません。


{/netabare}

おすすめ度としては、限りなくCに近いBランクです。

映像はすごく素晴らしいですし、
大切なことを伝えようともしてくれているのですが、
いかんせん、伝わりにくい、伝わらない。

ふつうに流して見てたら
  野島は結局なにが言いたかったんだ
みたいな感想しか出てこないだろうと思います。

いろんな伏線を投げっぱなしジャ-マンのまま話を畳んじゃったのも、
アニメなれした方にはマイナス要素かと。
もしも二期があれば、それは回復いたしますが……どうなんだろう?


ただ、レビューでは野島さんを非難する声が多いようですが、

     それは違うだろ、どう見ても監督責任じゃん。

初監督で経験不足だったのか周囲の圧力にびびったのか、
詳しいところはまったくわかりません。
だけど監督は、出来上がった作品が全てです。
  野島さんの世界を届けるだけの力量がまだ備わっていなかった
という評価は、避けることができないんじゃないかと。


これに懲りず、
野島さんにはこれからもアニメに挑戦して欲しいと思います。

  もうね、人のカタチすらしていない『マンガ映画』はうんざりなんです。

もちろん、アニメ専業の作家・脚本家さんのなかにも、
素晴らしい方がたくさんいらっしゃいます。
野島さんにも、時々でいいからその輪に加わってもらい、

  ジャパニメーションの発展に貢献していただきたいと、
  心から願う次第であります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

65.4 4 2021年度の遊園地アニメランキング4位
プラチナエンド(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (200)
638人が棚に入れました
「私が“生きる希望"をあげる」架橋明日は家族を事故で失い、引き取られた親戚のもとでも辛い日々を送っていた。全てに絶望した少年は、中学校を卒業したその日、ビルの屋上から身を投げる。しかし、少年はそこで1羽の天使と出会う――
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

最終回は良かった。

デスノート原作者の作品

↓1クール目時点感想
{netabare}
刺した相手を殺す白の矢と、相手を操る赤の矢、空を飛ぶための翼を用いたデスゲーム風味な作品。
設定の時点だと面白そうな雰囲気が出てるけど、主人公がうじうじしてるせいで全く面白くない。
こういうデスゲームもので戦う気のない主人公は致命的。
かといって深さがあるわけではなく、ただ単に「人殺しはいけない!」と言っているだけでただのテンプレな薄っぺらさだからほんとに魅力がない。
主人公が何もしなかったせいで紫の髪の奴が死んだり、敵のメトロポリマンを取り逃したり、とにかく主人以降にヘイトが向く作りになっている。

主人公はともかくとして、メトロポリマンにも魅力がない。
メトロポリマンは勝ち上がって神になろうとしていて平気で人殺しもするというキャラだが、デスノートの八神月のようなキャラではない。
犯罪者だけは殺すとか、被害は最小限にとどめる、とかそんなんじゃなくて普通の民間人にも危害を加えるただの殺人鬼で全く共感できない。

両者とも、八神月とLほどの魅力がなく全く面白くない。
良いキャラと言えば常に家族思いな癌のおじさんぐらいか。
そのキャラも退場しそうでいよいよまずいが。

戦闘はどうかと言うとガバガバ。
ドームの中に閉じ込められたから、空中をずっと回り続けるというのには笑った。なぜか防弾ガラスなのも面白いし、一般人を抱えて長い間超高速で小さいドーム状の建物をずっとぐるぐる回るのはさすがに。
ウイルスを白の矢でつぶすという展開がやりたいがだけのために謎に変なウイルスが出てくるのもB級アニメっぽさがあって面白かった。

これは2クール目もっとひどくなりそう。
{netabare}
1話 ☆7
ビジュアルデスノートっぽいと思ったら作者同じだった。
主人公が強い力を持つけどそれゆえの苦悩とかが描かれる系?
人を操っていいかとか。
構造はデスノートと同じか。
もっと困惑しろや主人公
いやほぼデスノートだな。主人公がクズじゃないデスノート。
ん?デスゲーム系なのか? OPかっこいいな

2話 ☆7
カノ彼より多いじゃん。えっろ。
このロボ主人公にしろw
皆テレビに出るの危機感なさすぎだろw
中二病。同じ学校かよ。ひっどいED 

3話 ☆6
あの白髪じゃないんかよ。ミサ枠かな。
罠が露骨すぎるだろ。EDがゴミすぎるw 

4話 ☆4
どうせ偽物と見せかけて本物のオチ。自分で矢刺してそう。
こいつら何浪だよw この見た目で1浪3浪なのか。Lかな?
何で実況してるんだよ。
死にたくないのに何でここに来たんだよ、罠じゃないのか。
ああ、赤の矢を差すのか、警戒深い。あほくさ。
知ってた。あほくさ。最初から偽物ではないのか。
リョナいい 警察こいやw
天使いなくても色々できるなら天使マジでいらなくね?
何か微妙なんだよね。
デスノートのLのマスコミシーンと少し比べてしまった。
このEDどうにかしろ

5話 ☆7
えっろ 探偵操るってやる気すごいな。
まあまあ メトロポリマン=ライト 
他の人ら=Lなしの警官たち みたいな感じ。

6話 ☆5
えっろ 百合はいいぞ
けど考え方によっては神になれば殺した人も復活させられるしな。
主人公が臆病なデスゲーム系は面白くないってそれ一
銃パクってきたんかよw おじさん主人公でいいよ。
来てくれメトロポリマンじゃねーよ。

7話 ☆4
結局被害を最小限にしたいって言う発言も全然一貫性がないって言うね。キラではない。
何で一人で満足してくれる確信があるんだよw
思いっ切り構えてて草、ばれるやろ。
おじさんなんかしろや。1VS2やろこれ。
主人公仕事しろカス
てか白の矢刺したら終わってたろ。

8話 ☆8
殺しては唐突やろw なんやねんこいつ。
どっちだよw 虐められる方がいいってのは美談だろ。
最後の父のシーン良かった。

9話 ☆6
ジョジョにいそう。スーツいる? 不快な顔晒すな。
ちょ、グロすぎる。きっつ。マジでグロいからやめてくれ。
変わりすぎやろ。なんで殺すんだよ、ライトと違って全く悪役に魅力がない。ネットで特定厨やってそう。
このおじさんが一番主人公だわほんと。

10話 ☆4
まあ確かに赤の矢と思い込むよな。
どうやってこんな空間用意するんだよw
人質おったら勝ち目ないやん。
グレネードとか持っとけや。なんで防弾ガラスがあるんだよw
はったりやろ。てかそんな爆速で飛んでたら音なりそうw 
結局主人公らは無策かよw ご都合じゃねーかw
カメラ分かるゴーグルなんだよw 赤の矢効力よわない?
これこんなくるくる回ってたら普通の人持たないだろそれにw
 
11話 ☆5 
あほくさ 赤の矢の効力w
なんでそこカンカンして開くんだよw
ブサイクおいて撤退しろ。何で待ってくれるんですかw 
さらっと別れるのね。殺せや、理想論いうな。
ヒロインよりもへねへなな主人公ww
これで主人公がメトロポリマン殺すなとか言うオチ辞めてね
って攻撃するんか 僕の王の力があああ
まだくっつくってなんだよw
コロナウイルス 人質展開っておもんないよな。

12話 ☆0
人質が面白く無さすぎる あくしろゴミ主人公
粉塵爆発って知ってるか?頭悪いだろこのアニメ。
死ぬほどつまらん。
ゴミのせいで足が引っ張られる展開ほんと嫌いだわ。
あのさぁ...。主人公いらん。
結局理想論いってるくせに人死んでんじゃんw 
そうだよ メトロポリマン唯一の正論
は? 赤の矢どこいったし
謎理論やめろ、全くうまく言えてない。
法の下ででもどうせ死ぬだろ。

曲評価(好み)
OP「Sense」☆8.5
ED「降服論」☆2
{/netabare}

↓2クール目感想
{netabare}
デスゲームものかと思ってたけど、メトロポリマンが退場して以降は最後の方を除いて割と平和的な方法で話が進んでいった感じ。
クールをまたいで結構長い間やってたVSメトロポリマン戦は安定して全く面白くなかったが、メトロポリマン戦が終わって話し合いで神を選ぼうとする流れは結構面白かった。
そもそも、神選びとは、神とは何なのかと追及するキャラ、米田博士も出てきたりだとか、先が気になる展開も多かった。
その上で全員で意見をぶつけ合って誰が神になるべきか討論するのも、ほぼ全員の意見に納得できて面白かった。
まあ結局なんやかんやで米田博士VS主人公のガバガバ戦闘が始まるのは面白くなかったが。

それで、賛否はあるんだろうけど最終回は個人的にはかなり秀逸だったと思う。この最終回だけでこのアニメの自分の中での評価が2段階ぐらい上がった。
自殺したかったのは人間だけでなく、神も、さらにその上の創造主も同じだったという。創造主が自分を殺す相手の誕生を期待して神を送り、地球を作ったということでいいのかな。面白いオチだと思う。
まさかの地球滅亡エンドという最近では珍しいレベルのバッドエンドで、バッドエンド好きの自分としてはかなりいい終わり方だった。
死は悪いことなのか?とでも言いたかったのかな?
まあその辺りはよくわからないけど。

キャラとしては米田博士は良かったけど、主人公はやっぱり微妙だったかな。前半あれだけ人を殺すことを躊躇してたのに後半は普通に米田博士を殺す計画を立てたり、性格が変わりすぎてて違和感があった。
それと前半とやってることが変わりすぎてるのも少し気になったところかな。
やっぱり最初のデスゲームみたいな展開がいらなかったと思う。あったとしてもその成分を薄くして最初から神選びについてを追求する話が中心だったらもっと面白かったんじゃないか。

↓一話毎メモ
{netabare}
13話 ☆3
クソアニメ2クール目。OP変更なしかよ。
まあ好きだったからいいけどさ。いやなんやだよこの謎空間ww
謎空間で死ぬな。こいつただのシスコンかよ。回想は死亡フラグ。
てかシスコンにしてもただ邪魔をしたいだけの主人公よりましだな。
そんなん言うならちゃんと白の矢で殺せ。
話が陳腐すぎて聞いていてつまらない。
てかなんでまだテレビハッキングされてるんですかね。
卑怯でも勝てばいいやろw 引き延ばし回かよ。
どうやって見抜いたし。

14話 ☆3
これどうやって決着つける気やねんw
はよ白撃てや。はよ殺せ。あくしろよ。まだ??? 
メトロポリマン何でこんな噛ませみたいなキャラになってんだよw
これギャグアニメ? 

15話 ☆6
ええ、こいつが裏でつながってる設定はなんかなぁ。
インスタはやめなさいw 未来日記かな。ユーチューバーw  
ED変わったんか。めっちゃいいじゃん 世界最高の暗殺者

16話 ☆8
残った奴が神になるんじゃないのかよ。一般人強い。
某国。疑いもせずに乗るのかよw こいつらの信頼感がすごい。
何のために助けるんだ?
裏があるよなまあ。使い勝手悪くね?
あいつも神候補で一気に殺そうとしてる説?
どっちにしろいっきに殺そうとしてるってので合ってそうではある。
なぜそこで引くw 

17話 ☆4
重いテーマを扱おうとして滑ってる感w
あーねんまつ 大手広告代理店...電通か?w あの根暗出すな。

18話 ☆8
死んでる...。いや、なんで降格してまで肩入れするんだ。
お前つかっとったやろ。ツダケン 銃弾当たるわけねーだろ。
ツダケンこのアニメで一番いいキャラかもしれない 

19話 ☆8
安楽死はわかるけど、バカしかいねえw
あの子やっぱサイコパスじゃん。死んでて草。

20話 ☆7
ニコ厨ツイカスさぁ... 結局こいつは神候補殺すつもりなんか? 

21話 ☆5
ホモ? なんかニュースのシーンがすごく茶番臭さがあるw
ここってメトロポリマンの場所か?
死んでもらうしかないってこいつ性格変わりすぎやろ 

22話 ☆5
人を恨むことを否定するのって理想論の極みだよな。
頭おかしい。ラプラスの悪魔? 東京24区?
モブ共文句多すぎやろ、あほくさ

23話 ☆3
降格w 赤の矢序盤に比べて効力弱くなりすぎやろw
その理論で行けばあのピンクメトロポリマン裏切らんかったやろ。
草、なんでだよw 干渉自体がアウトだろどう考えても。
そんなんありならもう滅茶苦茶じゃんw お前が神になるんか。 

24話 ☆10
リケコイかな?w 未来日記みてーだな。
ナッセのオチそれで終わりかよw 返し面倒なのはほんとそう。
ファッ!? 何だこの終わり方w
まあ自分は無難な締め方よりこういう面白い締め方すきだけど。
すべての創造主が自殺したかったって話?
その星に私を殺せるものは生まれないというのは。
神をも作った存在がいると?

曲評価(好み)
ED2「ラストストロウ」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

天使の視点

【視聴前の方へ】

 「ある現代人が2,3の非現実的な大きな力を手にしたことに端を発する人類の行く末。」
ざっくりいうとそんな感じの作品です。これは原作者の大ヒット作「デスノート」の構造と類似しており、主人公の設定だったり天使と死神だったりと、デスノートと対になっている部分も多く、否が応でも比較してしまいます。

もう少し説明すると、普通の人には視えない13羽の「天使」各々に選ばれ、「天使の翼」や「矢」などを与えられた13人の次期“神”候補(ひと)。彼らのうちいったい誰が“神”になるのかならないのか?というお話です。

内容的には、与えられた能力を駆使した策略やバトルがあったりしつつではあるけど、幸せとは?神とは?死生観は?などといった哲学的で重たいテーマを正面から扱っている小難しい系アニメであり、しっかり掴まってないと振り落とされる系アニメです。

個人的には、『設定はとても上手い。物語の様なものは一応…ある。テーマは全体的に重く暗く、問題作の部類。主人公は基本受け身体質で魅力に欠ける。主人公と対峙するメインキャラは良キャラ。』という印象です。

まぁ兎にも角にも設定の方にだいぶ重心が乗っていて、物語は申し訳程度、物語に3.5を点けていますが、内訳は設定4.5、物語2.5くらいのイメージです。

前半は妻や娘を想うという解りやすく感情に訴えかけるテーマがあり共感できましたが、後半の視聴原動力は「共感とか気持ちの熱い部分」ではなく、「どういう論理に基づいて何が導き出されるのか?」を確認したいという欲求に起因していたと思います。

そういう意味でこの作品は、仮説を割り振られたキャラクター達の相互作用をシュミレートしていく実験の様な作品といえます。

いわゆる、思考実験です。

ですので、設定をどう帰結させるかを俯瞰で見る分には楽しめるかもしれませんが、主人公に共感できるような人間ドラマを期待すると肩透かし喰らう確率高めの作品ではないかと思います。

【私的関連作品】

デスノート

【myココ壺ポイント】

ナッセかわいい
助手手毬も悪くない

【感想】

米田・思考実験・天使の視点(長文、持論、且つ余談注意。)
{netabare}

《米田》

間違いなく良キャラなんですが、反論の余地が思いの外多い気がしています。
まず、満を持して発表された持論、“人類滅亡に至る未来予測”がイマイチ響かないという点。
米田は、「人類は不老不死(身体と精神を切り離すことによって実現)を手に入れ、更に未来を知ること(以降、全未来予知)ができるようになった結果、それをなぞるだけの人生に意味を見失い絶望して、全人類が命を絶つ。」という予測をたて、あろう事かそれを1つの根拠として行動していますが、イマイチ説得力に欠けます。

その可能性は0では無いでしょうが明かに論拠に乏しい。例え頭の中で論理が構築されていたとしても、相手や世界を納得させることを目的としているときの発言としては完全に説明不足。

ちょっと考えただけでも、身体と分離した精神の自殺とは何なのか?という疑問があるし、不老不死は本当に全人類に行き渡るのか?全未来予知は全人類に行き渡るのか?などなどの疑問が浮かびます。技術が確立することと、全人類がその技術を享受することは別次元の事なのです。

不老不死に関しては、そもそも人間の根幹は「肉体」なのか「精神」なのかという話になります。「肉体を次の世代に受け継ぐ機能として精神がある。」という考えもあれば、「肉体は精神のただの入れ物である。」という考えもあって、この場合、人類は「精神さえ在れば良い層」と「肉体と共にあり続ける層」2つに分岐するかもしれません。

共存共栄でも、それぞれ別の道であっても、生き残れればそれはそれでいいでしょうけど、どちらかしか生き残れないことも十分考えられます。それに不老不死格差も想像に難くありません。

ですが、ここでは肉体を放棄した不老不死組を人間と仮定しているようです。(可能性としては、精神を入れる肉体を生産し、服を着替えるように肉体を着替えていく形式になるのかもしれませんが…)

で、その先の全未来予知社会。映像ではおっさんが路地で落ち込んでるイメージになってましたけど、実際は肉体という入れ物を放棄した精神としての状態。正直、肉体との分離が精神に及ぼす影響は計り知れず、それによってどういう変化が起こるかは想像し難いですが、その存在(以降、精神人間)が未来予知を模索するのはあり得ると思います。

そして、遂に全未来予知を可能にしたその時、全ての“精神人間”は何の疑いもなく、1人残らず、治験的なお試し期間もなしに、全未来予知能力を受け入れ、そのことを切っ掛けに絶望し、結果、人類滅亡。

そう米田は言ってるんですが、マジですか?リスク管理がゆるゆる過ぎやしませんか?


《思考実験》

ついでに余談ですが、「全未来予知」は未来の情報にアクセスすること(いわゆる情報型タイムマシンの様な発想)で可能かもしれませんし、
全ての事象同士の、膨大な量の干渉の連続を解明、解析し、実際に事象が起こるより速く情報を受け取ることで可能になるかもしれません。

理屈としては、複数の事象が作用して事象を生む流れから逃れることは出来ず、人や地球の“今”は、ビッグバンから、或いは遥かそれ以前から連綿と続くエネルギーの連鎖の途中に過ぎないと考えると、未来は既に決まっているという論理は正しく、未来を知らないという一点においてのみ可能性は無限という論理は正しい。

必然と偶然は対義語ではあるが、その実、事象の帰結を知っているか知らないかという認知の違いでしかなく、「未来を変える」とは実際は“予測”を覆しただけであり、“想像上の未来”と“実際の未来”が同じではなかったというだけの話で、エネルギーの連鎖に変化が起きたという何の証明にもなっていないのです。

人は“予測”と“予知”を曖昧に考えがちですが、“予測”は可能性の割合であり、“予知”は予め認知するという未だ化学的に達成されてない架空の技術といえます。そして、“予知”は確かに絶望に繋がりうる。が、全人類が…となると飛躍し過ぎの論拠に乏しい“ただの予測”と感じざるを得ない。

追加》

あと、米田関連でもう一つ外せないのは神を信じる層が世界の50%程度から米田の一言によって10%程度まで下がったという話…
申し訳ないですが、これはシンプルに説得力ゼロ。絶対ないと断言させてください。(これは作者に対するツッコミですが…)


《天使の視点》

先ず、プラチナエンドというタイトルについて。
ラスト24話は衝撃的で再度観直したんですが、1つ解りやすいのは、神の死の道具が白銀(プラチナ)の矢だったということが考えられます。そして、それ以外に直感的に感じたのが、人が理想とする死の1つに「ポックリ逝く」というのがありますが、これは人類規模の“ポックリ”で、その終焉を総称してプラチナエンド(いい感じの終わり方)と呼んだのかな?という推測です。個人的には衰退や破滅と比べたらかなり良い終わり方だと思います。

まぁ、本来なら全人類が一斉にポックリ。というのが良かったのかもしれませんが、そうなると明日や米田が語る隙が出来ないので、敢えて時差を作ったのかなと思ってます。モノローグで終わられても最悪そうですし、後味と世界観、全ては語らずなところを考えると良い終わり方だったと思います。

あとナッセにとってもこの終わり方はベストだったのかなという考察も可能だと思っています。

ナッセの出生の秘密は明らかにされていませんが、天使という状態をなにか俯瞰でみているところもあって、消えると時の表情も掴み所のない感じがありましたが、本来のナッセは神を作った存在と同等の存在で、死が無い存在だったところから、それを「羨ましがる」だけの状態を脱して自ら死を掴み取った存在と想像しています。

テーマとしてはかなり問題作でなんでこんな話作ったんだろうと正直思うところはあります。

そんな中、ナッセのピュアという特性は、いろんな意味で効いていて、謎でもあり、癒しでもあり、救いでもあったと思います。

一方、幸せを得た明日と咲が物語性も思考実験のキャラクターとしても、殆どミッションを担っていなかったのが皮肉な感じがします。

ある意味、幸せとは見る価値がないもので、物語を動かすのに最も不要なものというのを証明した形になていたのかな?と思います。
{/netabare}

以上です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

戦術を知らない人達の頭脳戦

【まとめ】
2クールアニメで、話は大きく分けて2部構成っぽくなっていて前半は微妙ですが、後半面白くなります。

戦闘が面白くないのがダメなところで設定は面白そうでしたが、期待していたほど高度な頭脳戦している感じがしないのと、
主人公がうじうじ悩んでて話がなかなか進まないくどさが勿体ない。
後半は戦闘が少なくなりますが、戦闘が少なくなってからは話がかなり面白くて、最初からこの路線で良かったように思います。
戦闘がつまらないから前半が面白くないんだと思います。

【前半の悪いところ】
{netabare}

以下、このアニメの悪いところを色々書いてますが、主に前半のメトロポリマン戦への不満です。
後半は本当に面白かったので、後半は特に不満はなく良いアニメでした。
キャラの事情を考えても視聴者目線でも戦う必要なんて最初からなかった。

【シナリオの変なところ】
部屋で最初にメトロポリマンと戦いに行こうという話をしていた反応で、咲ちゃんも明日が好きなんだろうなとは思いました。
でも咲ちゃんとの同居が全部おかしい。両親は操られているわけでもないのに何でOKしているの?
まず明日をホレさせて自分の部屋に一人で待機させる咲ちゃんにビックリ。
赤の矢がどこまで都合よく縛ってくれるか知らないけど部屋で変なことされるとか思わなかったのかな?
変なことしないにしても、部屋に何も見られたくないものとかないの?家に帰るまでずっと落ち着かないと思う。
でも本当は好きだったにしても女子高校生が自分の部屋に彼氏でもない男泊めないでしょ普通。
寝顔見られたり、気が緩んだ姿見られたりするだろうし、リラックスできないし落ち着いて眠れないと思う。
一緒に寝ても平気なのはもっと仲が深まってからだと思うけど。

・叔父が主人公一家を爆破で殺そうとした事件ですが、スイッチ入れたら爆破するような高度な仕掛け(しかも密閉された車内に)よく作れましたよね。
・天使が飛ぶとき、羽根飛びすぎでは?ハゲそう。
・不幸な人間から神を選ぶっていうのはいいけど、人選は大事なはず、でも内向的な人間ばっかりで誰一人として神にふさわしい感じの人いない。
・神候補が日本人ばっかりだけど、日本神話の神を決める話なの? ほとんどご近所さんみたいな関係ばっかりだし、手近なところで適当に見繕った感がある。
それで、なんで天使の名前は西洋風なの? 
神をテーマにするなら、せめて宗教観は統一するべきでは?

・二人で飛ぶシーンで雲のはるか上まで飛んでたけど、最低でも水が凍るような気温ってことだからあんな格好じゃ寒いと思う。
・空飛ぶ前にスカート着替えたほうがいい。
・かなり便利な能力持ってるのに、工夫が足りない。命がけなのだから頭使って念入りに罠はるべきじゃないの?
・赤の矢が刺さった状態で、他の候補の矢は効果ないのなら、数で強引に攻めればもっと楽に勝てると思うけど
・末期がんの患者があんなに元気なわけないと思う。
・みんな近くに住んでいるから偶然発見できているけど、発見するの無理だし積極的に戦う理由がないと思う。
・元々自殺志願者とかだから戦わずに逃げる人結構いると思う。
・この設定なら矢を対立候補に打ち込むようなリスク高い戦い方する必要ないのでは? 
軍人さんとか操ってスナイパーライフルで狙撃してもらうなり、居場所突き止めて爆破するなり、毒をまくのもいいかも。
神を決めるのに必ずしも戦う必要がないっていう設定があるから戦う前提の設定じゃないっていうのはわかったけど、
最低でも「神候補は矢でないと殺せない」か「神候補でないと殺せない」という制限がないとダメかな。
・メトロポリマンが狡猾って言われてたけど、なんでこの人せっかくの手駒を殺しちゃうのかよくわからなかった。
妹をよみがえらせるなんて綺麗な願いの割に、口調も性格も器も小さくて、小者感が漂っているのが残念だった。
ラスボスじゃないんだろうなとは思っていたけど、それにしてもこれだけ長い話引っ張るならもう少し宿敵感出して欲しかった。

【キャラクター】
咲と明日の2人は最初魅力がなかったけど、だんだん良くなったかも。
明日が悪を殺すことにうじうじ考えすぎで、敵の不快感がイマイチ解消されない。
倒さないといけない敵なのに人殺し良くないとうだうだぐじぐじずっと悩んでいて、
ナッセは「悩むのはわかるけど倒さなきゃダメだよ」とアドバイスすることもなく、「うん、そこが君のいいところだよ」と全肯定。
こういううじうじ悩む主人公には、道徳とか常識を逸脱してでも現実を教えてあげる役がいないと話が進まない。

主人公は戦術も考えず行き当たりばったりで突撃するところが残念。
敵を殺すことは嫌だけど、人が殺人することには協力して自分の手を汚さず勝ちたいという偽善なところと
弱いのに理想論ばかり語るのがあまり主人公っぽくなく、話がなかなか進まない原因になっているので好きになれないかな。

ほとんどの神候補に神を目指す動機がない。
「幸せになりたい」っていう漠然とした願いはあるけど、命がけの闘いをして神にならなくてもいいような人ばっかり。
主人公は叔父叔母をなんとかして、お金が手に入ったから後は普通に高校生活送ればいいだけじゃないの?
咲ちゃんを守りたいから戦うっていうのなら良いけど、そっちは主目的じゃなさそうだったし。流されて戦っている感じが残念。

メトロポリマンは英雄になりたいわけでも、人を殺す趣味があるわけでもなく、ただ妹を復活させるためにどうしても神になりたい。
他の神候補のほとんどは別に神になりたいわけじゃなく、大切な仲間を守りたいとか、生き残りたいだけの人が多い。
ほとんどの天使は神候補を見守りはするけど、積極的に勝たせようとしていない天使も多い。
それなら話し合いで平和に解決できると思うんですが、なぜ戦うのでしょう?
みんな期間限定の矢の力使って悩み解決して幸せになって、後は神になりたい人だけで戦ってくださいではいけないの?

また、各神候補の絶望の程度が低くて描写も適当なのでキャラが薄く感じる。
もっと壮絶な不幸人生を見せてくれるのかと思っていたけど、それは一部の神候補だけで
メンタル弱い人がちょっとつらいことがあっただけで自殺して神候補って・・・。
もっと不幸な人はいくらでもいると思うんですが。

【バトル】
派手な必殺技で力比べするタイプではなく、心理戦が見どころのバトルというコンセプトは面白いと思うけど
矢とか翼の設定があまり面白くなく、その使い方を工夫するのが重要だと思いますが、
敵も味方も駆け引きとかはすごく大事にしているけど、駆け引きには欠かせない戦術がなってない。
これだけ万能な力を持っているのなら、もっと用意周到に罠を張ったり、防御策考えたり普通はすると思うんですが、
「狡猾」と評されているキャラクターでさえ甘すぎて、こんなちょろいなら簡単に倒せそうだなって思ってしまった。
神候補を選ぶ戦いなのに天使の能力によって羽がなかったり矢がなかったりと、壮大な目的の割に不平等で適当すぎるのもなんか勿体ない。
神選びがこんな適当でいいの?っていうのは全編にわたって思ったことです。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
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