転生で魔法なおすすめアニメランキング 45

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの転生で魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の転生で魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.6 1 転生で魔法なアニメランキング1位
豚のレバーは加熱しろ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (135)
454人が棚に入れました
第26回電撃小説大賞《金賞》受賞作、ブヒっとアニメ化! 豚のレバーを生で食べて意識を失った、冴えないオタクの俺。 異世界に転生したと思ったら、ただの豚になっていた! 豚小屋の中、泥まみれで転がる俺を助けてくれたのは、天使のように優しい美少女・ジェス。 「フンゴァ!」 「あの、無理に喋らなくても大丈夫です。私には……分かりますから」 豚になった俺を献身的にお世話してくれる彼女は、人の心を読むことができる「イェスマ」という種族だという。 「まずい、それでは俺の豚のような欲望が垂れ流しではないか!!」 剣と魔法の世界(メステリア)で、ただの豚と心を読める美少女の、いちゃラブファンタジーがいま始まる! ……のか?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

アニメ史上最悪の12話。モーションコミックの方がましだった。

 アニメ史上最悪と言っても良いでしょう。作画崩壊どころか「作画が無い」というのは前代未聞です。これなら12話は制作しないで、ユーチューブでモーションコミックを公開した方がましでしたね。コミカライズしてましたよね?

 言葉にならないというかなんというか…12話が特にひどいですが、なぜこの体制しか作れないのにアニメ化するのか。アニメ界はもうからない、人手不足だと喧伝していますが、こういう作品が作られる続けるということは、どこかで黒字になっている人がいるんだと思います。それが製作側であり出版社側あるいは代理店のような中間の存在なのだとしたらひどい話です。

 ストーリーを追う限り、異世界ものの中では非常に良く考えられた話だと思います。もしB級であっても普通に作られていれば、この1クールがスタートでこの後の冒険が楽しみになる話…だったと思います。

 本作の印象は最悪です。しかし原作者に同情はできません。「蜘蛛ですが…」とか「惑星のさみだれ」とかもそうでしたが、アニメ化を許諾した以上は自己責任です。それが「成人」と言う事です。
 あとでXとかで愚痴をこぼさないようにしてほしいです。製作の体勢の批判はクリエータが見えないところでやってください。

 とにかく評価はストーリーとキャラは3.5はつけます。が、作画に1はやむを得ないでしょう。声優・音楽も作品のクオリティの一部ですから作品の印象で1.5とします。

 


8話 SF臭がプンプンする現代社会のアナロジーに見えます。

{netabare}  異世界ものはあまり見ないようにしてましたが、こちらのサイトのレビューで不穏なタイトルがついていたので見ました。原作は未読です。とても読みたくなって困っています。面白いです。
 この作品も辛い作品ですねえ。「はめつのおうこく」「アンデッドアンラック」に続いて…という感じです。この3作は皆面白いです。

 行けば夢がかなう…あるいはミッションをクリアすると何でもかなえてくれる、というのは西遊記もあればオズの魔法使い、バトルランナーもあります。パッと出てきませんが類例は枚挙にいとまがないでしょう。プロセスあるいは意思、仲間こそが大事だったという結末から、実は待っていたのは…という陰謀的なものまでいろいろですから、これを知るまでは何とも言えません。

 それと8話の19分20秒くらい。不穏でしたね。無害…無害なはずのあいつが??奴についてはSF的かファンタジー的かは別にして上位存在的なものの目と耳の可能性があります。
 コウモリと猫目?監視役なのは間違いないと思います。魔法で生み出された生物というのが意味深です。これって魔法と言うより遺伝子操作ですよね。つまり、SFの可能性もあるということです。そもそも王様の設定が人間を動物に変えられる、ですからね。
 王族と呼ばずに「王都」と呼ぶところとか、入口がなく祈れというのもSF臭がするんですけど、どうでしょうか?

 一方でイェスマですねえ。イエスは神でしょうか?神の子とか言う意味になるのかな?そうなるとSFというより救済に視点を置いたファンタジーということになります。

 作品全体は、現代社会のアナロジーと見ることもできるし、不条理として残酷ものをマイルドにしただけの話という見方もできますが、どっちでしょうか?原作者が意図的かどうかは別にして、そういう何かが乗っかった物語であることは間違いないです。

 童貞ティーンの大学生は「豚」それと同列となるイェスマは少女ですので、イェスマが何を表したいのかが重要になりそうですね。ブレースの扱いを見ているとかなり悲惨な設定です。
 貧困の象徴か、2次元少女的な作り物めいた設定なのか分かりませんが、何らかの意味が出てくるのでしょう。
 
 アニメの作画がもったいないですねえ。面白いのに。小説既刊8巻ということで、本作だとすべてはやれないでしょうけど、王都がどんなところかは見れそうなペースですね。 {/netabare}


9話の放送日飛ばしについて

{netabare}  せっかく面白そうな話だったのに、休止ですね。なら、一旦中断して続くようなら見ます。ゾン100みたいな例だとバカバカしいので。せめて総集編にすることもできないなら、続きを期待するのが厳しそうですね。

 同情できたのはコロナの初期までです。こういう傾向が続くようならリアルタイム視聴を考え直した方がいいかもしれないですね。{/netabare}




10話 一度断念しましたが、続いているようなので視聴再会。9話で万策尽きたかに見えましたが、続ける気があるなら話は面白いのでがんばって。

{netabare}  9話は軽くネットミームになるくらいの紙芝居だったし、10話もひどいものでした。ですが、まあ、万策尽きた中で続ける姿勢は買います。クオリティを維持するかどうかという問題は確かにあるでしょうけど、本作の失礼ながら予算レベルや期待値から考えて、クオリティよりも完結を優先させた方がいいと思います。休めばそのまま作品が無かったことになってしまうでしょう。

 というのは、10話でやはりヘックリポンに気付きがありました。この辺はちゃんと読み取れるよう制作していたということは、SFなのかファンタジーなのかわかりませんが、ちゃんとまともなストーリーだと言う事です。
 その点で本作の中身には期待していたので、続けてくれる姿勢はやはりありがたいです。

 素直に言うと、話はかなり面白いです。今期転生ものはあまり見てませんが、こういうちゃんと作ってある話は好感がもてます。転生ものの中ではかなりのレベルだと思います。
 それだけにこのアニメのレベルは残念で仕方ありません。せめてがんばって最後までお願いします。{/netabare}


11話 ファンタジーのガワをかぶったSF。出来は非常にいい…のですが…

{netabare}  12話で一応の完結を見る雰囲気です。

 下層階級として奴隷的な扱いを受ける種族がなぜ生まれたか、という説明がかなり一貫性も含意もある形で説明される回でした。イェスマの歴史と今の状況についての緻密な設定に感心しました。連載当初からもう仕込んでいたんでしょうね。

 ただ、イェスマに何をみるのか?ですね。からなずしも現代のアナロジーにする必要はないですが、物語である以上何かを込めないと物語になりません。

 力あるものの末路としての教訓なら戦争批判にもつながりますし「新世界より」のようなディストピアものとして人間の業を描いたとも取れますが…メッセージ性が弱い気がします。
 イェスマの悲惨さと能力に込めた意味、なにより豚がこの世界に来た意味を通じて、ほんのちょっとでいいのでもう一歩踏み込めれば更にのめり込めるのにという作品です。

 とはいえ、最終回があるんですよね?そこで何が表現できるか…です。原作は既刊が8巻ということでアニメを見る限り、続きがあるのかな?だとするとちょっと気になる作品です。

 2023年ベスト10に入らないと思って、もう見切りで作ってしまいましたが、最終回次第で修正するかも。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「いい意味で予想を裏切られた!」→最終話で評価ガタ落ちwww

【レビューNo.107】(初回登録:2024/2/11)
ラノベ原作で2023年作品。全12話。

(ストーリー)
主人公は日本人の大学生で、理系のオタク。豚のレバーを加熱せず食べ意識を
失ってしまう。目が覚めると豚小屋にいて、なぜか豚の姿に転生していた。
そんな主人公(豚)を助けてくれたのが、金髪美少女のジェス。
彼女は「イェスマ」と呼ばれる、人の心を読み取れるという種族で、その証と
して銀の首輪をしていた。
彼女の話だと王都にいる(魔法使いの血族である)王様に会えば元の人間に戻
れる可能性があるという。
そして彼女もまた、イェスマの掟(16歳になると仕えている家を出て王都へ身
捧げに旅に出なければならない)に従い、王都に向かう準備をしていた。
こうして2人(?)の王都に向けた旅が始まる。

(評 価)
・「松岡、ちゃんと演技しろ!!」独壇場の第1話
 第1話のタイトル「オタクは美少女に豚扱いされると喜ぶ」ということでw
 {netabare}主人公(豚)は、松岡禎丞さんが演じていますが、
 「俺の豚のような欲望が垂れ流しではないか!!」
 のセリフの通り、心が読めるジェスには、豚の心の中の”ブヒブヒ”ゲスい
 妄想がダダ洩れ状態になっているという。
 ここぞとばかりに「松岡劇場」の開演です。もう松岡君地でやってるやろw
 ちゃんと演技しろよwww
 この松岡君の暴走に、ジェス役の楠木ともりさんが天使のような返しをして
 いくという。
 最後に”見せるものもしっかり見せて?!”第1話は2人(?)の会話劇だけで
 終わります。いうても松岡君の独壇場って感じですがw{/netabare}
 この辺りは「僕ヤバ」でみせた、市川の厨二病全開のヤバめなモノローグに
 に通じるものがあり、豚のキャラクターが強烈に印象つけられるって感じで
 すね。

・次第に明らかにある世界観
 「『松岡劇場』は面白かったが、こんな調子でずっと続くのか?!」
 という一抹の不安もよぎりますが、1話の最後に「王都に向かう」という目的
 が明かされると、以降はしっかりした物語が展開されていきます。
 その中で「イェスマ」を中心としたこの世界観も次第に明かされていきます。
 {netabare}・イェスマが差別的な扱いを受けていること
 ・この旅には「イェスマ狩り」いう危険が伴うこと
  (イェスマを襲い、殺すことを目的とする野蛮な集団。銀の首輪は勿論、
   イェスマ自体の体も骨などが安くない値段で売れるため、狙われること
   が多い。そして王都に近づくにつれ、その危険度は増す。)
 出だしとは裏腹に、話が進むほどシリアスな展開になっていくという感じで
 すね。
 また「豚」という設定も意外と考えられているなと。見た目やキャラのキャ
 ッチーさもさることながら、豚には鋭い爪や牙などがないので、この危険な
 旅における戦闘力は皆無なんですよね。ではどう戦うのか?
 → 頭脳をフル回転させ知力で勝負!!
 この辺りも作品が大味にならず、緊張感を持って視聴できる上手い仕掛けか
 なっと。{/netabare}

・全ての謎が明かされる第11話、汚点となった最終話
 様々な謎がきちんと解明される点もポイントが高いですね。
 {netabare}・主人公は何故豚になって転生したのか
 ・「イェスマ」を中心としたこの世界の成り立ち
 ・「暗黒時代」と呼ばれた魔法使いの歴史
 ・「イェスマ」の正体とその掟に込められた意味{/netabare}
 この辺はかなり練られていて実に面白く、後は綺麗に物語を締めるだけだと
 思っていたのですが・・・
 ここで製作会社:project No.9がやらかします。
 「万策尽きた」で、1か月位以上の放送延期!!
 で、ようやく最終話が放映されたと思ったら
 ・回想シーンメインの無駄な尺稼ぎ
 ・ラストもこれじゃない感
 原作も途中ですし2期の予定があるならまあアリですが、2期があるとは思え
 ないし、あったとしても2期がこれ位以上面白くなるとは思えないですし。
 こんな最終話をみせる位なら第11話拡大とかで、余計なことをせずシンプル
 で綺麗に終わらせて欲しかったなと。
 最終話で作品の評価がガタ落ちだよ・・・
 project No.9ですが、実は第9話でも盛大にやらかしているんだよなw
 大手でもないのに今期3作品も引き受けて”そのしわ寄せでは”という話らし
 いですが、何を考えているんだか。

最初の「松岡劇場」を観て「やっぱりそういう系の作品か~」で、以降どうした
ものかと思案しかけたのですが、話が進むにつれシリアスさが色濃くなり、第11
話までは面白く視聴できたという感じですね。
「豚」や「イェスマ」という設定もよく練られていて、第1話の会話劇も”ブヒブ
ヒ”だけでなく、何気にレベル高いですし。
原作は、第26回電撃小説大賞《金賞》受賞するなど評価が高いようで、やはりラ
ノベもこのクラスになると、「薄っぺらい『なろう系』とはさすがに格が違う」
というのをしっかり見せつけてくれたかなっと。
それだけに最終話がホント勿体ない。

作画は上述の通り「万策尽きた」でやらかしたもありますが、全体的には”ギリ凌
いだ”でそこまで悪くはなかったかな。
キャラデザは少しクセがありますね。個人的にはジェスをはじめ女の子は、可愛
く描かれていたと思いますが。

OP「私が笑う理由は/ASCA」
作品の食前酒にピッタリって感じで結構好きだったかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

助かるゥ唯識論

かなり人を選ぶ「嫌なら見るな」なハードコアアニメ。
特定の層をピンポイントで刺しにくる潔さは漢らしい。

02
やっぱりいつものヨシヨシアニメだった。
なんでも察してくれて無条件に愛してくれるオタク向けアーニャ。

試験に向けて予習するように。試合に向けて訓練するように。
中身を見て欲しいという前に、自分から見てもらえる努力はしたか?
自分のことしか考えてないからキモオタと呼ばれるのだよ。

清潔感ってのは他人を不快にしない努力を見える形で示すこと。
社会を恨む前に愛着障害とか応用行動分析とかなんでもいいからググってみな。
でも急がずにこういうの見て自分を慰めたあとでいいよ。
わかってて楽しむのなら無理に外出してホストやキャバ嬢に狩られるよりは全然いい。

こういう尖った作品が世にでることは多様性の観点からみて大変喜ばしいこと。
これがダイヴァーシティってか。キモいのはお互い様ってね。
誰かの萌えは誰かの萎えとはよく言ったものです。

もう見ませんけど、お好きな方は楽しんでください。
相性を不問にするなら品質は悪くないと思います。

01
非モテ妄想系の極みみたいな自虐混じりな作品。ええ豚ですが何か?との開き直りが天晴れ。ここまで開き直られるとキモいというよりもむしろ清々しく気持ちいい。妄想DT系の何がキモいのかと言うとリアルで美少女と相対すると経験ゼロのリュウトみたいにキョドるのに、アニメの中では微塵も臆さず上から目線でイキる自己中全開でネットで見ただけっぽい借り物の言葉でポエムを吐く主人公に共感できるー応援できるーみたいになってるところ。当然っちゃ当然なのだがただ顧客層に合わせてるだけなのでターゲットに刺されば刺さるほど対象外の価値観からすれば共感デキナイー感情移入デキナイーになるのは自明。隠キャ視聴者が隠キャ主人公に感じる感情は同感であって共感ではなく、ただの相性問題であって合う合わないでしかない。共感というのはこちらから能動的に働きかけて「する」ものであって出来るという受け身ではない。「わかるゥ」ってのは同感と表現する。エンパシーとシンパシーの違い。こんなやつ共感デキナイーは「オマエ向けじゃねえから」でしかない。

この豚もよくあるやつのごとくにやたらと落ち着いた平常心で初対面の相手に上から目線で偉そうないつものやつに見えるが、これは全て彼にとっては夢の中という認識。いわゆる「こんなやついねえ」「そうはならんやろ」「人間を描けていないッ」「他人を人間扱いしていない」なのは当然。だって夢の中の文字通り彼の妄想の世界だから。なので豚がどれだけ傍若無人に振る舞おうが、夢の中なので好きにしたらええがなでしかない。他人の妄想がキモいのはお互い様。いわゆる「内心の自由」とは国家が国民に保証しているものであり、それを誰にも侵害されることは許されない。内心でも内観でも環世界でもなんでもいいけど、思う分には自由だが他人に主張するなってこと。それを勘違いして自己正当化しようとするからキモいと言われる。それがわかっていたからこそ、無職転生の作者は数々のアニメ化オファーを長年蹴り続けてきたのだと思う。自分のキモさを詰め込んだ私小説を陽の当たる場所に晒すにはあまりに時期尚早で、コッソリ見れるサブスクの到来を待つしかなかった。自己と真摯に向き合った文学は賛否が別れて当たり前。レジェンド文豪でもマジでキモいのたくさんある。

「裏表がない」ことが良いとされる価値観はいかにも豚ならでは。世間では「想像力の無い気が利かない自己中」と断罪されるのみ。よくある「外見じゃなく中身を見てください」ってやつだろうか。その信念がブーメランだったと気づいた時に人のフリ見て我がフリを治せる段階に移行できるし、そこからようやく社会への適応が可能になる。この発達段階は早い人ならもう幼児でクリアしてる。3歳児程度で他人に気遣い出来るやつってのは人生何周目だよって外れ値だとは思うが。ここに切り込んでいく作品ならかなり意義のあるものになろうか。ヒロインのキャラデザが流行りとややズレているのが気になる。ジェスは豚の個人的な理想型であってオマエラのために用意したものじゃねえよ、という意図ならもしや。

ただの自虐ギャグならもうやることない出オチであとは普通の異世界冒険ものになるのかな。様子見。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

71.5 2 転生で魔法なアニメランキング2位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (249)
807人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

再評価。キャラの独自性は評価できますが、設定のテンプレは減点要素。

23年10月 再視聴…といってもポイントポイントを飛ばし見ですけど。4点以上の異世界転生ものは冷静に考えると相当良い作りじゃないと付けられないなあと思い本作を再評価しました。

 本作は4.1をつけてました。で、見なおしてもちゃんと面白いです。面白いですけど、ストーリー4.5とキャラ5はないですね。声優も調整点で4.5でした。
 展開は悪くないですがやはり設定をテンプレに頼っている点で独自性がマイナスです。そして2期発表は好感がもてますが熱が冷めるのでストーリーは3.5に修正します。

 キャラで4.5を超える水準はよほど独自性があるか作り込まれてないとなあと思いました。異世界のテンプレを2.5スタートとすると、剣という無機物に転生するのは目新しいのでその点ではいいし、ヒロインのフランちゃんにちゃんの魅力と背景・暗い過去など厚みがあることはいいので4とします。
 声優は、声優さんそのものは可もなく不可もなく。調整点でストーリーとキャラの中間…ですが作品の出来は悪くはないので4とします。


以下 初回レビューです。

「あれ?13話は?」というのが率直な感想です。せっかく面白い作品だったのに、尻切れトンボにしても旅立って終わりならまだよかったと思います。余計な次の展開部分を入れてきました。これが2期めをやるというアナウンスと同時なら許せますが、決まってないなら入れるべきではないでしょう。

 もはや異世界もののテンプレになった手法ですが、誰が得する?となると出版社なのかなあ…と思うと急激に冷めてしまいます。「つづきはWEBで」の販促にしても作品ありきでちゃんと結末をつける方向でやってくれないかなあ。
 こういうモヤモヤする終わり方だとコミックや小説に誘導できるデータとかあるんでしょうか?私に対しては少なくとも逆効果かも。

「転スラ」「盾の勇者」「魔王様リトライ」などこの手法でどんどん作品の価値を落としていっていますし…すごい作品だった「シャドウハウス」も2期楽しみにしてたのに、2期の1話みたらもう集中力が持たなくなっていました。


 さて、本作については、フランと師匠のキャラ造形と掛け合い、父的な視線でフラン萌えで見られる作品作り、完全な俺TUEEEでないところ、展開のテンポの良さなど非常に面白いアニメでした。
 異世界転生した人物に感情移入しつつ、がんばるのは娘的なヒロインというのが目新しかったです。

 作画は高級ではないですが、無難な水準は保っていたし、2人の声優さんも良かったと思います。2期情報あれば評価は変えるかもしれません。

 最終回のせいで評価はかなり落ちていますが、しかし、楽しませてもらったし、低評価を付けるのもどうかと思いますので、楽しんだ分客観的な評価はしますが、うらぎられた感が強く主観的には80点できてたのが55点になった気分です。


追記 2期決定!!??ガセじゃないよね??尻切れトンボ最悪評価撤回。

 あれユーチューブに2期決定報が…なんか本物っぽいですね。このタイミングは不幸中の幸いです。だったら、高評価です。是非、冷める前に半年くらいで来てほしいけど、1年でしょうね。とにかく、尻切れトンボの意味がわかったのでその減点は撤回です。

 ただ、アニメ作りすぎてどれが当たりになるのか読めない制作者が増えすぎですね。2クールのリスクで作らないとやっぱり作品に対する熱量とか構成の面で失敗するかもしれません。
 それに、原作の面白さが読めないというのは、どういうことでしょう?本当に駄作ばかりになるので、そこはちゃんとやって欲しいです。

 とはいえ、フランちゃん最高!ということで高評価でお願いします。
 

以下 視聴時のレビューです。

 

4話 テンプレ異世界を楽しみつつ、「父」として娘の成長を見守る。

{netabare}  3話まで見てレビューしようと思っていたら、なんと無料配信のサブスクがありません。アベマでかろうじて、1,2、4話を無料で見られました。キンドルのアンリミテッドでコミック5話まで読み放題できたので補完はできました。

 さて、モロに「転スラ」「蜘蛛」と同じか?と思っていましたらそうでもなかったです。ロリキャラではありますが、父性的な立ち位置なのでいいですね。「魔王様リトライ」や「うちの娘のためなら」のような感じです。

 大事なのは、ヒロインを「父」として暖かく見る目です。本作のキャラ萌えはこの点が大事でしょうね。

「剣」なのでフロイト的な男性性の象徴もちょっと想像しなくはなかったですが、それはない感じです。

 そして、更に「ギルド、スキル、レベル上げ」要素がかなり強いテンプレ異世界の構造なのも、「頭を空にして純粋に楽しむ」という点でいいと思います。設定は気にする必要がありません。

 ということで、暖かい気持ちでヒロインの成長を見守りつつ、テンプレで頭を空にして楽しむ、という作品でエンタメとしていい出来に仕上がっていると思います。多分、アベマで強制的に毎週見ざるを得ないので見ると思います。なお、コミック5巻まで読みましたが、そこまでは結構面白かったです。 {/netabare}


7話 フランちゃんのような娘が欲しいです。

{netabare} 無料期間のおかげで今のところ全部見られています。アベマに感謝を。で、私は完全にキャラ萌えです。本作の成功要因は剣が主役ではない、あるいは主役だとしても視点が完全にフランちゃんになっていることでしょう。
 つまり、剣の視点は視聴者の視点。それも父の視点になっています。物語世界の構造がそのままこちらの視線になっているということで、これが最高です。この剣の気持、フランちゃんを娘として守りたい、育てたい、喜ばせたいという気持ちに完全に同化できます。

 フランちゃんは、可愛いというかけなげというか、何より謙虚です。この謙虚さがフランちゃんの最大の魅力です。
 それに加えてフランちゃんは、ハンバーグとカレーを喜んで、メインデッシュとか言っている姿も可愛くて良きです。

 ストーリー展開も次週につなげる展開が上手いですね。不愉快な引き延ばしでなく次に何がおきるんだろうという楽しみがちゃんとあります。やっぱり「異世界転生もの」が、つまらなくなったのではなく、工夫の無いテンプレが乱造されすぎてカテゴリーの価値を落としてるんでしょうね。本作のようなテンプレでも、面白くキャラ萌えできる作品なら異世界モノはアニメ作品とは相性が良く楽しめます。

 視聴中は評価点付けないのでここでいいますけど、キャラは5点です。本当は5点満点で10点あげたい。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

何よりも感性という絶対基準こそが肝要であります

●進化論という学説は進化せずむしろ退化してるという矛盾
結論は、所謂なろう系の典型と言うべき作品でありました。

全般的にかなり緩く、ソフト路線のファンタジーの傾向が強く
更にその上異世界転生もの特有のステータス値設定にその説明が延々と繰り返されるのを
見るのはかなり苦痛であり、生理的にも受けつけないというのは極めて個人的な
問題なのかもしれませんが、物語的に特に惹きつけられるような要素がまるでなかった
というのは、流石なろう系と言うべきなのかもしれません。

ケモ耳キャラに全く魅力を感じない体質というのもあるのかもしれませんが
インテリジェンスウェポンである剣というキャラにもエルフ族の自称ママにも
共感できる要素がまるでないというは逆に驚きの結果であります。

単にキャラが微妙という話に尽きるのではなく、大量生産された
ゲーム的な薄っぺらい世界観の中である種の使命を負ったとしても
その使命にしても命がけのやり取りにしても、ゲーム設定的な軽さが作用し
あらゆる行動・発言に重みが出ず、見てる側にもリアルなものとして伝わってこない
というのが本作最大のマイナス要因であったような気がいたしました。

空回りして滑っていくような物語感覚はある意味斬新でありますが、
異世界転生もの作品に秘められた謎を解くために見てるだけの当方としましては
最後までついていくのは至難の業でありました。

本作を見て得られた唯一の成果は「進化」という概念が異世界転生ものでも
重要ということでありますが、もしも続編があるとしたら異世界転生と「進化」について
明確に描いてくれることを期待したいところであります。

●「グルメ」の道化師が踊る世界
みんな大好き!の例のカレーを作る回でありましたが、何故かハンバーグを {netabare} 作る
シーンもあるという意図不明な描写に脱力感を大いに被った次第であります。

料理の基本味付けは塩胡椒であり、この加減がかなり重要な要素であるはずなのですが
どういうわけか省略していたり、ハンバーグのつなぎにパン粉を入れるも水分がないと
つなぎとして機能せずにパテがボロボロに崩れ去る運命がん無視だったり…
材料の準備もなしにデミグラスソースがあっという間に完成してしまったりと
兎に角突っ込見所満載で突っ込み切れない話にございます。

肝心のカレーも、恐らくは日本人一般になじみある英国由来のシチューが原型の煮込み料理を
作ろうとしているのだと思われますが、だとしたら小麦粉でルウを作らないと
始まらないという話であります。

煮込み料理の旨味は出汁にあるわけですから、野菜を多く入れその旨味を引き出す以外に
道はなく、スパイス適当にぶち込んだらそれが旨味に変わるとかいう出鱈目な発想は通用しません。

アニメに限ったことではないのかもしれないですが、中途半端にグルメを語りたがる
お笑い芸人みたいな道化師たちが、リアクションのみでごり押しする料理の祭典の世界、
そこには夢があり、ファンタジーがありますが
現実的に他人に喜んでもらえるような美味しい料理作るには、 {/netabare} まずは
基本的なことの習得から始めるべきと個人的には強く進言したく思います。

ゴブリン系三部作と言えば
「ロードス島戦記」と「灰と幻想のグリムガル」と「ゴブリンスレイヤー」でありますが
その中でも「ゴブリンスレイヤー」はファーストインパクトにおいては他作品を圧倒するものの
ストーリーという観点においては二作に大きく後れをとるものであると認識するものにございます。

そんな「ゴブリンスレイヤー」の劣化版に過ぎない本作に期待が持てるのかと言えば
残念ながら今のところは劣化版のレベルにとどまっているのが実情であります。

ケモ耳ヒロインが可愛いだけという理由で予想外にウケている側面があることは否定しませんが
この程度の全くもってぬるいストーリー展開で「ゴブリンスレイヤー」超えなどとかいうのは
ほぼ不可能と考えるべきでしょう。



異世界転生もの作品に対していちいち突っ込み入れてたらキリがないので
本作に対する突っ込みは自重するつもりでおりました。

これは異世界転生ものに限った話ではないですが
敢えて「その設定」を踏襲する意味ってあるんですか?的な作品が
あまりに多すぎて辟易するばかりであります。

あまりに怪しすぎる異世界転生ものの乱発、ごり押しに対して
その不自然さについてはいい加減気づくべきではないでしょうか?

要するに本作が「異世界転生ものである必然性」が果たして何処にあるのか?
また、他とまるで同じようなゲーム的ステータス値の表示を馬鹿の一つ覚えみたいに
やたらと繰り返す意図とは何でしょうか?という素朴な疑問
そういう疑問を当たり前のように抱ける視聴者の感性はまともであるという話です。

もしも自分の感性に自信がある人は、言語転換することにより必然性を証明してみてください。

感性が塞がれている人は、ある意味目が見えていないのと同じで、
この先の大穴に嵌ることは避けられないでしょう・・・

異世界転生ものでありながらもその意味が不明なら
視聴者とは何を期待して異世界転生ものを見ているのでしょうか?
という話になるように思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

師匠との関係性は良い

{netabare}
C2Cの転生モノ。
初期設定だけテンプレからずらして他はテンプレの踏襲の、作者だけは独自性があると思ってる系転生作品はあまり好きではないけど、まあその中ではよくやってた方じゃないかなと思う。
どうせ人間体になるんだろと思ったら、意外と最後まで剣だった。

良かった点はキャラ。
珍しく、最後まで主人公のそばにいるキャラが師匠一人だったから、フランにとっての師匠の唯一無二感が感じられて良かった。
いざと言うときに唯一頼れるのは師匠だけ。
随所でフランから師匠に対する信頼感が伝わってきた。
師匠からもフランを守りたい気持ちに必死さがあって良い。
師匠はフランの父親的な立ち位置な気がする。
俺TUEEEでもなく、格上のアマンダに立ち向かうなど、向上心のあるフラン。
主人公が一途だから好感が持てたし、そんなフランをフォローする師匠に関しても印象がいい。
ストーリーよりもキャラを重視する人にはかなりいい作品かもしれない。

駄目な点として、俺TUEEEEではないし、主人公も剣ではあるものの、やはりストーリーはなろうのテンプレに感じるところ。
テンプレを感じさせる要素は俺TUEEEEではなくて、中世世界観(ナーロッパ)やゲームっぽい設定、独自性のない敵、分かりやすい対立構造等にあるからなのかな。
この作品も秋アニメの他のなろうと同じくテンプレだった感は否めない。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆0
親の顔より見た導入。
作者だけは独特なことをやってると思ってるんだろうな。
独特なだけでクソしょうもない設定なのに。
もうこういうのばっかになってしまったなぁ最近のアニメ。
マジで面白くない。何も惹かれない設定。
主人公が違うだけで結局いつものなんだよ。
もう無敵じゃんこの剣。今季こういうの多すぎてため息でるわ。
農民の次につまらん。もうこういうのいいよ。

2話 ☆1
作画の無駄遣い。
結局目的なくダラダラ旅するだけのいつものなろうだよね。
いつものギルド設定。俺TUEEEEじゃない?
てかいつも思うけど冒険者って言う職業はなんだよ。
何でも屋か騎士団でいいだろ。死ぬだろ。いつもの魔石。
脳死ゲーム世界観ほんと嫌い。
部屋めっちゃ汚れそう。いつものチンピラ。
協会内で争いとかあほなんか? EDは名作感ある。

3話 ☆7
アルデラミンみたいなOP まあ不快感は無いなこれ。
作画頑張ってんな。ゴブリン襲撃イベント?

4話 ☆5
邪神ちゃんかな? 結局無双。ガチャ神引き。

5話 ☆7
いつまでゴブリン また俺何かやっちゃいました?
どうせ復活する。一本ぐらい飛んだままなら評価してた。
そんなに俺tueeeじゃないのはいい。
相手噛ませじゃなくて面白いじゃん。

6話 ☆4
戦闘面白いな。普通に復活するんかい。
こういうゲームみたいなスキル設定ほんと嫌い。

7話 ☆4
お前つまんない嘘つくね。はぁ大賢者みたいなのもいるのかよ。
分かりやすい噛ませ 飯食いながら見てんねん汚いなぁ。
成れ果ててて草。

8話 ☆5
天敵じゃなくて仇敵が適切な表現だろ。
なろう主人公がやられてんの珍しいなって思ってしまう。
少ない。イキリモード 即落ち二コマ。一瞬アーニャみたいな喋り方。
取引上手なのか…? どうせならCぐらい行けよ。

9話 ☆6
なろう臭すぎ。親の顔より見た展開。イキリアニメ。
槍って突くだけだから楽そうだな。当たったら死ぬやろこれ。
てか鞭掴めばいいのでは。戦闘面白かったな。
アニメスタッフも有能。

10話 ☆3
ゲームみたいな設定つまんね。テンプレ設定解説コーナー眠い。
これ解説する意味ある? また俺なんかやっちゃいました?
でた、アクシデントw Aランクが何とかしろや。
なろう全般に言えるけど、ダンジョンとかトラップとか誰が作ってるんだよw
魔獣が作れんのか?w 試験もっとちゃんと管理しろや。

11話 ☆8
無能Sランク 剣になんかあるってバレてそう。リョナいいぞ~
モブ男よく生きてるな。モブを適当に殺さんのだけは印象いいわ。
リョナ回。何だかんだちょっと感動した。

12話 ☆6
哀しき過去。また俺なんかやっちゃいました? モブサイコで見た。
進化ってなんだよポケモンかよ。ん?フランの親だったの?
OPで見た飛行。

曲評価(好み)
OP「転生したら剣でした」☆8
ED「more<STRONGLY」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

68.5 3 転生で魔法なアニメランキング3位
異世界のんびり農家(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (217)
691人が棚に入れました
ブラック企業で体を酷使し闘病の末に命を落とした青年・火楽(ヒラク)が神様に授けられた「万能農具」を手に、異世界で吸血鬼や天使、エルフなどと出会いながら、第二の人生を送る農業ファンタジー。
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ウラ設定がヤバい、DASH(it)村

いきなり私的な嗜好のハナシで恐縮なのですが、
基本的に僕は『ハ-レムもの』というのがキライであります。
最近だと、完走した作品はほとんどありません。

  だってさあ……

  なんだコイツ、とか思っちゃうような主人公に、
  よりどりみどりの美少女が次々寄ってきてキャッキャウフフ。
  ねえよ、と言いたくなるご都合テンカイに世界観がムンクの叫び。

  でもって、その美少女たちが、
  リアル女子なら一発でカエル化しそうなクサいセリフに感動し、
  好きよ好きよのがぶり寄り。
  優柔不断な主人公をめぐって押し合いへし合いせめぎ合い。
  ラッキースケベもたっぷりあるでよ皆の衆。

  と、DT乙、としか言いようがないハナシが目白押しなんですもの。


本作『異世界のんびり農家』も、見る前はその系統かと思っていました。
あいかわらず原作は未読なんですが、その原作が、
  なろう系
  +異世界転生もの
  +ハーレムもの
  +スローライフもの
なんて、ほとんどマンガン確定じゃないですか。
ですからまあ「Aパ-トぐらいは見てもいいかな」ぐらいのつもりで、
点棒8000点ぶん握りしめて視聴を開始しました。

  結果はというと……みごとに完走。
  ためいきもストレスもなく、楽しく見ることができました。
  けっこう、というか、かなり好きかもです、これ。

  そもそも、妄想ラブ要素が満載の『ハ-レムもの』じゃなく、
  いわゆる『環境ハ-レムもの』でしたしね。
  アレな方には物足りないでしょうが、拙にとっては実によき。

  あにこれの評価を見る限り、けっこう厳しめの意見が多く、
  完走しなかった方、ハナから相手にしてなかった方も多そうですが、
  モノづくり的にも『かなり興味深いトコロ』があるんですよね。

  というわけで、ほとんどの方にスル-されるのを覚悟しつつ、
  製作的な見どころも踏まえたりしながら、
  ちくちくと本作を語ってみようかと思う次第であります。


おハナシは、神さまの手違いで過酷な人生を強いられたという、
主人公の街尾火楽(まちお ひらく)39歳が、
つぎの人生では人のいないところでのんびり農業でもしたい、
という願いを聞き入れてもらい、
健康なカラダと『万能農具』を与えられ、森の中へ転生したところから始まります。

この森、実は『死の森』と呼ばれ、
魔物がめっちゃ徘徊していて人が寄りつかない(寄りつけない)という、
おおよそ『のんびりと農業を営む』には全く適さない過酷な場所でした。

ただ、与えてもらった『万能農具』がスグレモノ。
あらゆる農具(それも超高性能)に変化するというだけでなく、
  ・どんなに作業を続けても疲れない。
  ・念じて使うだけで、種がなくても願った作物がすぐに芽をはやす。
  ・ドラゴンすら倒す武器にもヘンシンする。
という、リアル農家の方々が逆上しそうなチ-トグッズであるわけです。

この『万能農具』のおかげで、
テレビでしか農業を知らないヒラク君もなんとか体裁を整え、
柵で魔物を防止しつつ、孤独な自給自足生活をスタートさせることができました。

やがて、一人、また一人と、
同居する『村人』が増えていきます。
(ヒトではなく、吸血鬼や天使、エルフなどの亜人ですが)

最初のころの村人は「追われてる」「住むところがない」など、
ワケありの、そしてけっこうな、いや、かなりの美人さんばっか。
ところがこの村人たち、建築や道具づくりなど村づくりに有用なスキルもち。
しかもなかなかにパワフルかつワイルドで、
居住区は少しずつ、健全かつ文化的に発展していきます。

こうなると移民希望者が増え、雪だるま式に人口が増加。
リザードマンだの鬼人族だのも移住してきて、
ワインなんかも作れるようになり、そこそこの『農村』へ進化します。

近隣の町や村、さらに魔王なんかと物々交換による『交易』もはじまり、
ついにはじめての赤ちゃんも産まれたりして、
のびのびと、明るく楽しい農村ライフが続いていくのでした。

 ……とまあ、リアル農家の方々からはジト目でにらまれそうな、
   ある程度はリアルだけど、かなりのご都合主義、
   アニメだからこそ許される『楽しい農村づくり』物語なのであります。


僕がこの作品を『よき』と評価しているのは以下のポイントです。

  ① ロリっ子がでてこない。
  ② ラブ要素・恋のさやあてみたいな部分が一つもない。
  ③ 女の子が『守るべきもの』でなく『たくましきもの』として描かれている。
  ④ ラッキースケベみたくチープな演出がない。
  ⑤ 主人公のヒラクくんがオンナにハァハァしない。

まず①『ロリっ子がでてこない』ですが、これ、ダイジですよね。

  このテの作品って『ロリ成分命』みたく考えてる方が少なくありません。
  開拓初期に非労働力のロリはいらんだろ、
  という極めてまっとう、というかイッパン常識的な考察に対しても、
   『見た目はロリだけど実は300歳』
  なんて使い古された手で強行突破してきますしね。

  その点、本作にはロリ成分がほとんどありません。
  物語後半、移民の中にショタだのロリっぽいのが混じりますが、
  あくまでもモブで本筋にカンケイなし。実によきです。

次に②『ラブ要素・恋のさやあてがない』のもグッジョブかと。

  村にやってくる美女たちは、
  みんなヒラクくんに『好感』はもつけれど『好感どまり』なんですね。
  あくまでも『いい村長さん』であってレンアイ対象じゃありません。
  (繁殖の『種馬』にしたいとは思ってますが)
  {netabare}
  そもそもヒラクくんは第一村人のルールーシーに、
  誤解と勢いでプロポーズをして、OKされているんですよね。
  ですから、
  最初っから『他のオンナのだんなさま』ポジションですので、
  ラブの対象としては外れているんです。
{/netabare}
  そんなわけで、実にケンゼンにのびのびと、
  明るく楽しく農業に従事しているところが実によき、であります。

そして③『女の子がたくましきものとして描かれている』ところも好感度大。

  ラノベ系の作家って女の子を『守りたい』傾向があるっぽくて、
  どんなツンデレだろうが女騎士だろうが、
  最後はオトコに守ってもらって目がハート、というのがお約束かと。

  その点、本作のキャラには『男性依存』の傾向がみじんもありません。
  ヒラクくんってチ-ト武器のおかげで最強なんですが、
  本作においては、それと『目がハ-ト』は別モンダイになっております。

  開墾・土木・建築などの力仕事も自分たちでこなしますし、
  『自分のチカラで生きる』という姿勢が身についているんですよね。
  丸の内の有能OLみたく、しっかり働き、しっかり飲み、しっかり遊び、
  いやほんと、みんなかわいいクセに、たくましい。
  オトコがなんぼのもんじゃい、と。

  こういう自立性、というかたくましさって、
  なんかあったら『政府・世間のせい』にする男連中にも
  ぜひぜひ見習ってほしいものであります(←差別発言)。


さらに④『ラッキースケベみたくチープな演出がない』ところもよき。

  というか、みんなワイルドかつたくましいし、
  そもそも亜人ですからジョ-シキも我々とは違うのであります。
  ハダカ見られたぐらいで赤面して、
   「ばっ、バカっ、あああ、あっち向いてなさいよっ」
  なんて定番のセリフ吐くヤツ、いないんですよね。

  男の子みんな大好き『モジモジ・うじうじ・テレテレ』演出もなし。
  混浴も平気で、ヒラクくんの方がモジモジだし、
  脱衣麻雀も大喜びでやって「脱~げっ、脱~げっ」の大合唱。
  
  で、そういう設定だからサービスカット大満開の章かと思いきや、
  全12話で、お風呂シ-ンが一回あるだけ。実によき。
  おさわり厳禁オトナの社交場、がきんちょはお帰りくださいまし、

最後の⑤『ヒラクくんがオンナにハァハァしない』もポイント高し。

  環境的には、美女にかこまれウハウハのハ-レム状態。
  そしてその美女たちのほとんどが『繁殖』をしたがっているわけでして、
  その気になればアラブの王様みたいな暮らしもできるわけです。

  でも、しない。奥さま一筋。
  だからといって、べつに草食系をこじらせているわけでもなく、
  奥さまとの間には、きっちり子どもを作っております。

  いやあヒラクくん、アンタ男だよ。


とまあ、ここまでがアニメに描かれているハナシ。
なかなかにケンゼンな『環境ハ-レム村』だと思うじゃないですか。
で、その方向でレビュ-しようかなと思い、
下調べとしてウィキペディアで原作情報を見てですね……思わず

  Dash it!(なんてこった、ちくしょうめ)

と叫んじゃった次第です(あ、いえ、実際には叫んでませんが)。

で、ここからはウィキで調べた原作情報・ウラ設定。
正直『反転術式かよ』と思うぐらい作品を見る目が変わっちゃいますので、
まるっとネタバレで隠しておきますね。
  {netabare}

 原作では、第二村人のティアって、
 入村当初からヒラクくんの『第二夫人』なんですね。
 ルールーシーの策略でティアもヒラクくんと「励む」ようになって、
 なりゆきで二番目の妻になっているそうなんです。

   アニメでルーが「わたし一人じゃカラダがもたないのよぉ」なんて、
   なにそのオモシロ掛け言葉、みたいな台詞いってましたが、
   実際は掛け言葉でもなんでもなく、マジでガチなアレだったわけです。
   (ヒラクくんが転生の際に神さまにもらった
    『健康な身体』がゼツ〇ンだったみたいですね)

 さらにウィキペディアによりますと、
 ヒラクくんは二人の妻でマンゾクしているのですが、
 種族繫栄のための『種馬』リクエストにお応えするカタチで、
 たいていの女の子とカンケイをもち、
 次々に子どもをこさえていくそうであります。

   アニメと同じく正妻であるルールーシーの子どもが一人目ですが、
   原作ではそれ以降、10人以上も、
   別の女の子との間に子どもを作っちゃうんだそうです。

   ちなみに原作の時系列では
   アニメ最終回のすぐあと、同じ年の秋にティアが出産するんだとか。

 え? そんなに原作改変したの? よくカ〇カワが許したなあ、
 なんて思って再視聴してみるとですね……

   『してる』描写は一つもないけれど、
   『してない』とはヒトコトも言ってない。

 ということに気づくわけです。
 まいった、完全にやられた。
 おまえ『シックス・センス』かよってハナシです。
 いや、確かにこれ、カ〇カワも文句言えないわ。
 原作改変(専門用語で言うと『翻案』)してるわけじゃないんだもの。

   まあ確かに、原作に描かれていることをそのまま表現していたら
     ご都合満載の『農村ゼツ〇ン物語』
   みたくなっていたことが容易に推察できるわけです。

   それはそれで別のリアリティなり需要なりはあるかもですが、
   少なくとも僕は、あんまり見たくないかな。
   そんなもん、大枚はたいてアニメ化する意味がわからんし。
 
 というわけで本作は、
 なんかちょっとかなりアレな原作を改変することなく、

   『健康的で楽しい農村づくり』

 にベクトル変換するという、レベル5級の能力が発揮されているのであります。
 製作的には、菓子折りもいらず大助かり。えらい、スゴい。
 倉谷涼一監督、グッジョブです。
{/netabare}


で、本作の拙的なおすすめ度は、
あまり深く考えずまったり楽しむ、という前提でAランクです。

万能農具のチ-ト性能もさることながら、
物語の中盤あたりからかなりのご都合テンカイで村が発展していくので、
そこのところにツッコむと一歩も前にすすめません。

本作の視聴ポイントというのはそこではなく、

  健康的でたくましく、おまけに相当きれいな女の子たちが、
  元気に、明るく楽しく農村づくりをしていくさまを、
  ちょい鼻の下をのばしつつ、にこにこ笑いながら健全に楽しむ。

という、かなりマニアックな楽しみ方に限られるわけなのであります。


そのぶん、見るだけでも楽しめるよう、映像にリキ入ってます。
制作はゼロジ-さんで、
これまで『悪くはないけどクセがあって微妙』なイメ-ジだったんですが、
本作は『健康的できれいなおねいさん』の作画に大成功。
ほとんどのキャラが、姿勢がよく、リッパな谷間をおもちです。

キャラデだけでなく動画さんもがんばってまして、
なめらかな人体曲線やタブりの多い洋服デザインがけっこうあるのに、
動かすべきところはきっちり動かしています。
OP、ル-ル-シ-がジャンプしてくるっと一回転するところなんか、
ちゃんとジャパニメーションしていますもの。

そして、人物作画にリキいれるだけでなく、
畑・森・農作物などもていねいに描き込まれており、
質感や空気感まで表現できていて、世界観が心地よく伝わってきます。

  こんなにいちいちリキいれてたら予算合わないだろ、
  というような心配は、SD演出の多用でカバ-。

  このSD演出、ただ単に枚数稼ぎになっているだけでなく、
  ちゃんとカワイイうえに、メリハリが効き、
  シ-ンに応じた『演出』として立派に成立しているんですよね。

  わりとよく見る枚数稼ぎの手法であり、
  キメツでもしょっちゅうやってたりするわけなんですが、
  あっちは『箸休め』的な扱いなのに、
  こっちは本編進行と連動していて、しかも違和感がありません。
  倉谷涼一監督、本作に限って言えば、かなり有能です。


キャラクターの作り込みも、けっこう繊細にできております。
みんな『きれいなおねいさん』であるだけでなく、
『チ-ト的能力もち』『しっかりした自立心もち』『ウジウジしない』
という共通項をもっているのに、
しっかりと性格付けができていてキャラかぶりがありません。

  とりわけスゴイと思うのは、
  関西弁も廓言葉もにゃんにゃん言葉もボクっ娘もおかしな語尾もなく、
  みんな基本的にきれいな言葉遣いをしているのに、
  個々のキャラが書き分けられ、きちんと立っているところ。
  これ、作家を目指すワカモノたちにぜひ見習って欲しいかも、です。

  それだけでなく、同じキャラが同じ内容の話をするときも、
   「ラスティって呼んでください」
   「ラスティって呼んでね」と、
  相手との位置関係で自然に言葉が変化しているんですよね。
  こういう『キメ言葉にせず会話の自然さをダイジにしてください』という指示、
  脚本家的にはとてもウレしいものなのでありますよ。


キャラに生命を吹き込む役者さんたちも、いい仕事しています。

本作って、難しくとんがったキャラがいない分、ぶっちゃけて言うと
大手事務所に正所属できるレベルの役者さんなら
  『誰でもそれなりにできる』タイプの作品なんですね。
正直、駆け出しの若手や預かりレベルの役者さんをずらりと並べても、
ふつうの視聴者さんなら、良し悪しが判別できないテイストかと。

それだけに、違いを生んだり声の表情をつくったりするのがムズカしい、
手を抜こうと思えばいくらでも抜けるけど、
役者の根性見せたんよ、と思えばかなり難易度が高くなる作品であります。

  で、根性見せてくれたのが、物語序盤メインのお三方。

     下地紫野さん(ルールーシー役)
     洲崎綾さん (ティア役)
     Lynnさん(リア役)

  「わかったわよ」「え? ここにですか?」「皆さん、張り切って働きますよ」
  なんて、個性の出しようがなさそうなセリフにも徹底的にこだわって、
  実に活き活きとした人物像をつくってくれました。

  先行役者がいいお芝居をすると後続が『燃える』のが役者の性質であります。
  その例にもれず、中ほどから出てくる役者さん、
  藤井ゆきよさんや日岡なつみさん、伊藤かな恵さん、岡咲美保さんなどが、
  少ない出番でなんとか自分の爪痕を残してやろうと、
  テンプレふうでありながらも実はすごく細かいお芝居を披露しています。

  おかげさまで、同系統の『なろう系』作品に比べ、
  かなり耳ざわり・聴き心地のよい作品に仕上がっております。実によき。
  (それにしても洲崎綾さん、相変わらずスゴい声してますよね)


音楽は、OP・EDともに、耳に楽しい素敵な曲かと。
とくにOP、
この曲に下地さん・洲崎さんの二人をあてるのは、反則級のキャスティング。
劇中の、葡萄ふみの唄もいい感じ。
劇伴は……ごめん、なんにも耳に残っていません。



というわけで、作り手側はかなり頑張って、
あちこちに強い『こだわり』を見せている本作なのですが、
ショ-ジキ言って、視聴者の琴線に触れそうなところは少なめです。

のんびり農家、というわりにけっこう新展開が多めでせわしなく、
たとえば『のんのんびより』あたりと比べると、
ぜんぜん、まるっきり『のんびり』感が足りませんしおすし(←死語)。

  既述のように、ロリっ子もラッキースケベもなんもなし。
  ついでに言うと、リアル農家につきまとうJAとのしがらみもなし。
  ほんと、あっちこっち流用されているキャッチコピー、
    『なにもない、がある』
  みたく、田舎のやけくそ集客作戦が似合いそうな作品であります。

ただまあ、ムネの谷間と自然とおいしそうなごはんはたくさんあります。
そして最終話、出産前後の村人たちを見ればわかるように、
ヒト(亜人ですが)の本能に基く日々の営みが、ていねいに描かれています。

おすすめ度Aと書きましたが、
それはあくまでも『拙はスキ』という主観まみれの評価でありまして、
決して万人にすすめられるタイプの作品ではありません。
ですが、粗製乱造のおおい『のんびり系』において、
細部まできちんと気を使って作り込まれた『良作』ではあるまいかと。

女性の方が見られても
 『男の子ってホントこういう話、好きよねえ』
なんて感じにはならないと思います(たぶん、ですが)。


  ちなみに、脱サラ・定年退職してあこがれの農村生活を始めたものの、
    思ってたのとチガう、
  なんていろいろご苦労なさっているハナシをよく耳にします。

  まあ、あたりまえですよね。世の中そんなに甘くありません。
  都会には都会の、イナカにはイナカの、
  いろんなしがらみだったりアレだったりがあるのが人の世かと。

  都会であくせく働く方々にとっては、
  こういうかなり非ゲンジツ的なアニメをたまに見たりして、

    農村っていいなあ、自然っていいなあ、

  なんて思ってるのが『ほどよい生き方』なんじゃないのかなあ、
  と、愚考する次第なのであります。ゆめゆめ、
    あいてます、あなたのNOSON♪
  みたいな誘い文句には、カンタンに乗らない方がよろしいかと。

  いやほんと『となしば』というのは、
  言い古されているようでいて、
  いつの時代もけっこう真理だったりするんですよね。

    むかし隣の家で飼ってた豆芝は、ガチで可愛かったんですが。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

将来を読み取らせる結末が良かった。農業=女性=産みの喜びも感じました。

2話 究極のなろう系農業スローライフは、村づくりシミュレーションゲーム妻付という気付き。

{netabare} どう見ても村づくりシミュレーションゲームですね。マイクラというよりシムシティ系でしょうか。どうぶつの森も近いかも。
 いろんな設定や魔物が出てきましたが、要するに万能農具と合わせてコマンドでしかありません。苦労はしないけど時間はいるよ、という感じでしょうか。畑というか住居周辺を上からみた図と、魔物の数の表示はそのままゲーム画面です。淡々とした主人公のモノローグはゲーム実況を感じさせます。

 加えて超健康体でしかも降ってわいたようにロリから巨乳妻までこなせる美少女付きということでうらやましい限りです。

 この作品は、もちろん転生スローライフ農業系の脳みそ停止系作品なんでしょうけど、なんか要らない部分を全部バッサリ切り取って、村を開発して発展する喜びの部分と美女と一緒にイチャラブで暮らすというところだけ、抜き出した感じです。

 つまり、なろう系の究極の農業スローライフ作品とは、突き詰めると村づくりシミュレーションゲーム巨乳妻付というのは発見かもしれません。これ、同じ設定でゲーム化したら売れるかもしれませんね。

 見ていて特に面白い訳ではないですが、畑とか建物が広がるのがちょっとうれしいかなあという部分がやっぱりゲームですね。あとは最後の感じからハーレム化するんでしょうか。もうちょっと見てみたいと思います。{/netabare}


4話 私小説ではなく物語性を排除した自然主義文学。設定と経過だけしかありません。

{netabare}「食」と「生殖」、そして「自己防衛」という人間の生き方そのままを淡々と描いた感じです。物語性の排除というのはアート、絵画や彫刻で言われる話で小説だと純文学で見られなくはないですが、やはり物語がない小説というのは小説たりえない気がします。

 自然主義文学といえなくはないですが、ゾラのような実証性も私小説としての経験でもなく、ただ、人間の欲望を抽象した感じです。

 つまり「こうありたい」という欲望のみです。展開する作品というのは新しいです。それでいてキャラを描こうとしているのが不思議な気はします。「なろう」という新ジャンルを煮詰めて行くと本作に行き着いたのでしょう。
 本作に登場するキャラが置換可能な食と生殖のための「コマ」ではないキャラ付けをするのか、それとも抽象的な女で終わるのかは見ものかもしれません。{/netabare}


第11話 異世界スローライフの究極の純化。面白くはないけど不思議なことに見られます。

{netabare}  すごいですね。とにかく物語が無い。異世界の村の発展を淡々と描くだけです。時々事件はありますけどキャラ(主人公・オオカミ・ザブトン)が皆無敵すぎて全くドキドキしません。出てくる登場人物にキャラクター性が全くありません。

 オープンワールド型のゲームで自分の村を作り上げる感覚にスローライフとハーレムを組み合わせて時々俺TUEEEという感じで、なろう系異世界の内、村・町・国土開発とスローライフを究極まで純粋に煮詰めて行くとこうなるという話ですね。

 ただ、不思議なことに見ていてつまらないわけじゃないんですよね。完全に脳みそを停止というわけでもない適度な刺激もあります。なのに「型」以外に何もない不思議な話です。

 新しいと言えば新しい。ただ、この作品をやってしまうともう行き着くところまで行き着いた感じです。今後のなろう系スローライフはどうなるんでしょう?{/netabare}


最終話 将来に向かって希望が持てる終わり方が良い。終わってみれば面白かったかもしれません。

 出産と農業というテーマとあいまって「産み出す」という話になっていました。そして、もう1つ村を作るような続編へのつなぎと言うより、これで結末だけどまだまだこの村は続いて行くんだよ、と取れる終わり方は良かったですね。

 もちろん続編でもいいんですけど「終われないアニメ」が多い中、結末を見たことと、その結末に希望が持てるのが素晴らしかったと思います。

 ゲーム的ラノベ的楽ちん農業俺TUEEEハーレムということで、あまりといえばあまりのご都合主義でしたが、それを淡々と描くことでかえって行間に彼らの私生活を垣間見ることもできますし、それぞれのキャラに自分を乗せて感情移入することも出来るでしょう。中途半端な物語がないのがかえって面白い効果を生んでいたと思います。

(追記 感情移入は違うなあ。感情移入が出来ないのが良かったのかも。むしろキャラではなく「村」そのものに感情移入したと言えばいいのかもしれません)

 ということで、量産型異世界スローライフとして初めは評価低かったですが、なんとなくですが脳みそ停止型として癒されつつも、農業=女性=生み出す=発展と豊かさということで少子化が昨今話題になっている中、ちょっとプリミティブな部分で人間てなんだろうと考えさせられる要素があったと思います。過大評価はしませんが、過小評価をしてもまずい作品だなあと思います。

 作画音楽など評価はできないし、物語性もないので点数は低いですが、主観的にはもうちょっとレベルが高く感じました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

easy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

原作者出身18禁ゲームブランド【ソフトハウスキャラ】企画書そのままの構成

指摘している方もいらっしゃいますが、
これ、原作者が所属したソフトハウスキャラ企画書まんまです。まんま。
なろうからアニメ化でゲーム画面風に処理しているのも意図的でしょう。
おそらくはなろう段階でゆるく魔界や種族など世界観も寄せています。

 【共通項】
 ・見取り図画面でオブジェ配置、物語舞台は移動無し
 ・主人公、実力者(クロ→ザブトン→ルー)を取り込む
 ・実力者→知人(ティア)引き入れる
 ・知人→女性陣(ハイエルフ勢、のちに鬼人族)大量流入
 ・ハーレム構築後、子供が生まれ更に増えていく

 ・結果、わらしべ長者で大勢力
 ・大勢力となり外部の大物が警戒→接触→人脈拡大or敵対
 ・一見ハーレムだが、中身は女性主体のコミュニティ(※)

※ 例として、6話で天使族ティアが「自分は村の少数派?」と焦り、
  天使族女性を大量流入させる思考と同じく『女性が多くなる』ため、
  表向きハーレム、実際は女性主体という設定が本ライターの特徴
  作中クロ、娘に弱い原初神のように、要は『かかあ天下』というやつ

原作者代表作はSLG「巣作りドラゴン」(上記かかあ種族代表)等ですが、
見取り図、建築物が徐々に増えて行く映像などはまさにソレ。
あと、表現としては私の大っ嫌いな『空中にステータス画面』が薄い、
無いわけではないが、短絡的なあの絵ヅラが薄いのは良かった。
相変わらず手抜き臭の漂うデフォルメ3頭身は鬱陶しいですけど。

何より、最初に主人公が幼児になっていたりしないだけマシで
成人のまま転移するご都合設定なので「はわわわぁ~」とか、
中身オッサンによる気持ち悪い言動行動が無いだけでも安心しますよ…


 補足:本作とソフトハウスキャラ作品で異なる箇所


【本作主人公「のんびり」を維持するため、薄すぎる警戒心】
 
 7話『獣人男達:嘘で村侵入画策→バレる→謝罪無し→酒を飲み騒ぐ』
 このようなバカ面下げた下品な蛮族相手でも、
 外敵害意に対し非常に楽観的な思考で『客人』扱い

 この無知蒙昧な輩達は『女性が大半である資源豊富な村』を狙うような、
 言うなれば『男は殺し女を犯し奪う野蛮な輩』疑いが濃厚、
 田舎の情報弱者として定石から外れ、力量差も把握出来ていないため、
 無謀な行動・子供を人質に取りかねない等と想定出来る相手なのに、
 警戒の役割を強者女性陣、周囲のみに割り振る作風
 端的に言えば斥候の疑いがある者を村の中に入れるなど話にならない
 留学と称した者にブランド苗や種が盗まれるのも時間の問題であろうか
 

【害意・悪意に対する処理】

 8話『魔王国幹部の娘』が村への斥候として登場
 先ほど書いた「斥候を村の中に入れて情報を盗ませる」回だ
 どういうわけか監視も付けず盗まれ放題という意味不明な扱い
 それが終わると、10話『魔王国の無能姫+貴族3バカ娘』登場
 無能姫、3バカの目論見通り独断約300名使い敵対行為を試みるも失敗

 礼儀の概念すらない蛮族:獣人男達
 敵対者として内部を探る:魔王国幹部娘
 安易に村民×害を試みる:魔王国無能姫+貴族3バカ娘

 以上、外部勢の所業
 騙され・探られ・敵対行為、外部からの負の連鎖が始まるも、
 『のんびり』を維持するため、アニメにおいて都合よく処理される
 300人の侵攻など、完全に村民×害目的であっても主人公は『のんびり』

 加え、移民・帰化・居住権等、現実においても大問題を起こす要素だが、
 汚臭には決して触れない「ひとがふえたらいいなあ」甘い世界観
 犯罪やスラム等は存在せず、夢想のみで構築される嘘コミュニティ
 後先考えず難民引き入れなど、最終話の無警戒ぶりには寒気がした
 第9地区のんびり農家

   
【最初に生まれ扱われる子供が男】

 原作者が書いていたジャンルにおいてメインの子供はほぼ娘であり、
 例えば娘が1000人いても決して嫁にするような事こそ無かったが、
 ファザコン、夢オチ18禁など、要素としてギリギリ扱いにはされていた
 息子はといえば産まれてもテキストのみ、絵が用意されない程度の扱い
 本作品は「のんびり」「村」であるため息子先行としたのだろう

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

66.4 4 転生で魔法なアニメランキング4位
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (139)
425人が棚に入れました
乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。 実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。 しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99 まで上げてしまった。 その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。 平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

残念な要素もありますが、ヒロインが最高でした。

 とても面白かったです。最後アニメ作品として完結させるために無理な1話になってしまいました。魔王の伏線があってゲーム世界の意味に関われれば、かなりの作品になったのかなと思います。

 しかし、強制力と護符という概念で話を作れていたので、ゲーム世界設定の意味はあったのかなと。

 この後も続けようと思えば続く感じがありますが、話として1クールアニメに落とし込めたのは良かったと思います。
 全体感としては、キャラが上手く使いこなせていなかった気もするのが減点要素でしょうか。

 この作品はプロット、ストーリー展開、キャラがよくできていたと思います。残念なのはエピソードです。話の1つ1つがコメディーですが、そこにゲーム要素の意味が、もうちょっとでいいので落とし込めているだけでかなりの作品になっただろう、という気がします。

 キャラはアリシアの作り方は上手かったと思います。ユミエラの対抗軸として機能していました。パトリックはコメディリリーフでしたが、ユミエラの孤独を救うという大切な役割がありましたし。あと2話くらいあって、この2人がもっと活躍できていればかなり面白くなったかな、という気がします。

 そして、なんといってもユミエラ嬢。この人が面白さの8割でした。声優さん…ファイルーズあいさん、非常に良かったです。作画のデキをカバーしたのは、この人の演技でした。

 作画は残念極まりないですが、話の内容的にそこまで足は引っ張らなかった気がします。
 
 隠れた秀作認定をしていましたが、結末から言って秀作は言い過ぎかも。ただ、12回結構どの回も楽しませてもらいました。
 
 評価は作画が残念なので3.8点と低くなりますが、体感的にはかなり面白かった80点の評価です。






1話 なるほど工夫しました。ただ下手すると0.3話切りされそうです。

{netabare} なるほど…そうきましたか。あまりにキャラがテンプレなのと、途中のOPらしき画面にクレジットもないし、何だこりゃ?と思ったら伏線だったわけですね、一応。
 原作がこうなのか、スタッフの工夫なのかわかりませんが、この遊び心は悪くないです。私はちゃんとひっかかりました。
 ただ、私のように情報ゼロで公式サイトすら見ない状態じゃないと、成立しない気もしますが。そして0.3話切りとかされなければいいのですが。

 悪役令嬢ものはカテゴリーとしては爛熟していて、もう内容よりもキャラと設定で見ればいいかなと思っています。その点ではこの作品は悪くないかもしれません。

 頭からっぽにして楽しめそうな感じです。センスが合わなければやめますが、多分見ます。{/netabare}


2話 はめふらのカタリナの逆というコンセプト?面白いと思います。

{netabare} ヒロインのモノローグで「やれやれ」をずっと聞かされる感じですけど、なんかちょっと面白いです。というかひょっとしたら異世界ものの中では一番の期待枠かも。と、同時に陳腐化したらひどいでしょうけど。

 はめふら的なテンプレを逆転させてテンプレではあっても、ヒロインのキャラ込みで上手く作品にしています。

 あの3人の男子が惚れるのか、敵対するのか。その辺が楽しみです。

 それにしてもヒロインの声優さんがなかなかいい演技でしたが、ファイルーズあいさんですか。「ダンベル何キロ」の紗倉ひびき役の筋肉の子ですよね?今年の役柄のラインナップは主役級ばかりですね。演技でここまで来たんだと思います。素晴らしいと思います。{/netabare}



3話 アニメの出来は悪いですが話は面白いので視聴継続します。

{netabare}  異世界モノって、これだけ作っているんだから何か安価で効果的な背景とかモブとかの共通のパーツとか開発できないんですかね?もう何でもいいんじゃね?と言う感じですので。

 まあ、そう思ってしまう程度のアニメの出来ですねえ…ただ、話は相変わらず面白いと思います。今回はちょっと退屈な回でしたがやっぱり最後にアリシアちゃんが出てきて来週へのいいつなぎでした。

 なお、EDは結構面白く作れていると思います。

 ということでレビューを継続するほどではないですが、見ると思います。何か面白い展開があればその時にレビューします。 {/netabare}


5話 アリシアに動きがあって期待が高まります。パトリックの設定と使い方が上手い。

{netabare} パトリックの性格造形に辺境伯という設定が上手く活かせてます。そして、アリシアと3人の男という集団だけで話が推移するのかなと思っていたら、アリシアに何か思惑がありそうです。

 今期の異世界もの本作と「間違った治療魔法」「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」の4作品は設定のズラしだけでなく、ストーリーがちゃんとあるのが良いですね。まだまだキャラ萌え+アルファではありますがちゃんと展開が気になる作りになっています。その中でも本作が一番面白いです。
 まあこの2~3年、俺TUEEEの出落ちで3~5話までは面白いけどその後は…という作品が多いので油断はできませんが。

 ということで細かい話ですが、アリシアの動きで期待感が高まりました。今のところ本作と「ダンジョン飯」「僕の心の…」の3作が今期派遣候補かな?{/netabare}


8話 安っぽさナンバー1。作画崩壊云々というレベルでなく同人アニメ。面白いんですけどね。

{netabare} ひどい作画でしたねえ。動くとか動かないとか、崩壊とかそういうレベルを超越した、同人アニメという感じです。ニコニコで10年前に見たMMDの方がレベルが高い気がします。なんといえばいいのか…安っぽい…というのもまだほめ過ぎかもしれません。商業レベルでこれはないでしょう。

 一時安っぽいCG作画で有名だった「蜘蛛ですがなにか?」が普通に見えてくるレベルでした。

 とはいえ、話が面白いから始末に負えません。「なんかやっちゃいました?」がいい味なんですけどね。間が抜けた感じが作画とあっているともいえますが、それにしてもこれが公共電波で流れているというのもすごいですね。
 もうなろう系は極主夫道みたいな色付きモーションアニメにすれば?あるいはもうAIで良くね?という感じです。 {/netabare}


9話 ズラしギャグだけでなく、ストーリーが気になる。面白いです。

{netabare}  魔王を倒すという目標を平民出身のゲームのヒロイン役にやらせるって、多分悪役令嬢ものの基本だとは思うのですが、しかし、面白いですよね。

 一般的には悪役令嬢が無自覚ハーレムを形成してしまうところがそうならないところが面白いのか、ギャグでありながら話の道筋が無いようでしっかりあるところなのか。
 露骨な「はめふら」のズラしという感じですが、そのズラし方が悪役要素を保ったままなのがいい味になっているんですよね。

 ギャグ異世界で言えば「はめふら」「このすば」並みに、もう1回見るか…と言われると微妙な水準ですけど。ただ、1回見ている感じでは、ストーリーが気になるのが秀逸です。決して出落ちだけの設定倒れではないです。面白さではかなりのものだと思います。

 作画については酷評してますけど、この水準の作画だからかえっていいのかもしれません。 {/netabare}


10話 隠れた秀作。設定とキャラが上手くストーリーと絡んで面白いです。

 10話、今週展開がありましたね。アリシアのキャラもいいですね。滅茶苦茶面白かったです。ゲーム設定とダブルヒロインの立ち位置がストーリーと上手く絡んでいました。この先の展開がものすごく気になる、「次が楽しみ」なのがいいと思います。

 このストーリーは「慎重勇者」みたいに1クールで完結みたいなペース配分じゃないのがちょっと残念ですけど、今のところ「最弱テイマー」と並んで…いや、それよりも上を行く面白さだと思います。

 本作はあまり評価されていないようですが、隠れた秀作と言っていいでしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「悪役令嬢モノ」の中でも異彩を放つ「どこかズレてるぼっち主人公」

【レビューNo.121】(初回登録:2024/4/28)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。

(ストーリー)
主人公の女性は前世でプレイしていた乙女ゲームのの世界に、悪役令嬢にして
ゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。
ユミエラはバッドエンドを回避するために、目立たぬよう平穏な日々を過ごす
ことを誓うのだったが、王立学園入学時のレベル測定でいきなり「レベル99」
を叩き出してしまう。
ユミエラは不測の事態に備えて、レベル上げを徹底したことから強くなりすぎ
ていたのだった。
こうしてユミエラの前途多難の日々が幕を開ける。

(評 価)
・「悪役令嬢モノ」の中でも個性が際立つ主人公
 通常の「悪役令嬢モノ」だと
 ・転生者の持ち前の社交的な性格で、転生前になかった人望や信頼を取り戻
  し人の輪に囲まれる
 という微笑ましい展開になりますが、本作の主人公ユミエラは
 ・親がダメ貴族の毒親で、親の愛情に恵まれていない
 ・入学早々に強大な力を見せつけるハメになり、周りから恐れられる
  しかもこの世界では忌み嫌われる黒髪の持主
 ・またユミエラの性格も
  ・冷静で表情が乏しく常にほぼ真顔
  ・空気や相手の感情を読むのが苦手で、周りと上手く協調できない
  ・また価値観等が独特(効率重視等)で周りとズレている
   (前世は「人付き合いが苦手な廃ゲーマー」だった模様)
 という、かなり個性的な「ぼっちキャラ」として描かれるというw
 それでいて話が暗く重くなることはなく
 ・真顔でいろいろやらかすのがなかなかにシュール
 ・他人とズレたところが新しい笑いを生み出す
 ・魔法だけでなく腕力も最強、そんな中で繰り出す「ユミエラパンチ」が
  ちゃんとネタになっている
 という感じで、この個性をしっかりコメディに繋げている演出が最高です!
 このユミエラの個性を楽しむだけでも、作品を視聴する価値アリですね。

・他のキャラも上手く配し機能させていた
 このユミエラの独特な個性に合わせて、他のキャラも上手く配置されていた
 ように思います。
 ・アリシア
  この世界の本当の主人公。周りから好かれる性格で王子等「攻略対象」も
  皆アリシアに夢中。
  魔法の属性の違い(光属性と闇属性)から始まり、「ぼっち」のユミエラ
  に対し、常に対極の存在としてユミエラの個性を上手く際立たせていた。
  (そういう意味では攻略対象の3バカも、アリシアを補完する存在として、
   程よい感じに配置されていたのでは)
 ・パトリック
  辺境伯家の出身。ユミエラの一番の理解者として
  ・ユミエラが物語から浮かないようにしっかり受け止めつつ
  ・ラブコメ要員として笑いもとりながら、ユミエラに認められるために努
   力を惜しまず、最後は王子様役までしっかり昇りつめ、視聴者のハート
   も鷲掴みという
  個性的なユミエラを支える「要」的な役割を担っていたと思います。
 ・エレノーラ
  ユミエラよりも悪役令嬢らしかった。
  (元のゲームではユミエラは彼女のとりまきの一人だった)
  それでいて根は
  ・天然ボケで他人の感情の機微に疎い世間知らずなお嬢さま
   (また他人に利用されやすい性格)
  で憎めないという。
  彼女も単独だと「ちょっとなあ~」って感じのキャラですが、ユミエラと
  絡んだ時の化学反応が凄くて・・・
  この辺は作品のいいアクセントになっていたように思います。

作品としてはユミエラのキャラで魅せるところがあるので、ストーリーの方は
少々味気なさを感じるかも。(特に最終決戦とか)
それでもユミエラの「どこかズレてるぼっちキャラ」は、これまでの「悪役令
嬢モノ」とは一線を画していると思いますし、それをしっかり笑いに繋げるな
ど、本作は独自の面白さをもった作品だと思います。
何気に他のキャラとも上手く相乗効果を生み出していたと思いますし。

OP「LOVE or HATE?/前島麻由」
・やさぐれ感のある歌詞にロックなリズムが前島さんの声とベストマッチで、
 インパク大
ED「好きがレベチ/エレノーラ&ユミエラ」
・まさかのエレノーラがメインだと?!
 2人のキャラを活かしたふわふわでキャッチーな食感がクセになるw

(追 記)
原作とアニメとの違いがYOUUBEにアップされていたのですが、例えばアリシア
は原作だと
{netabare}・ユミエラの寝首をかくために謝罪して油断させる
・自分の命か仲間の命かの選択で、迷わず自分の命を懇願
等結構クズキャラで描かれているようですね。{/netabare}
アニメ化にあたって、この辺りも改変されているわけですが、
「1クールアニメとしてどういう作品したいか」
全体像を考慮の上で、上手くチューニングしているなと評価していいんじゃな
いですかね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。レベル上げに興じていたらうっかり世界最強に…!

この作品の原作は未読です。
最近、異世界転生×乙女ゲーム×悪役令嬢系の作品ってやたら増えてきたのではないでしょうか。

・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
・彼女が公爵邸に行った理由
・悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 等々…。

挙げたらもっと出てくると思います。
どの作品も「悪役令嬢」と謳っておきながら、微塵も悪役っぷりを発揮しないのが特徴であり、売りだと思うんですけれど…
まぁ、総じて楽しめる作品が多いので、個人的には嫌いなジャンルではありません。

そしてそれはこの作品においても然り…


乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。

実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、
レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。

しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。

そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、
ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99まで上げてしまった。
その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。

平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ゲーマー魂(笑)
でもそれって、メッチャ賛同できます。
好きなゲームなら拘りたいし、レアアイテムなんかもゲットしたいと思うのは不思議じゃ無いと思うんですよね。

そーいや、私も学生時代にゲームにハマっていた時期がありましたっけ^^;
何作目かは忘れましたが、「Wizardry」は電源を付けっ放しで数日間ひたすら敵を倒す、なんてことやってました。
直ぐ仲間を呼び寄せる「グレーターデーモン」の習性を活用して、仲間を呼んでは倒しの繰り返し…
経験値がメッチャ貰えるだけでなく、確かSSR級のレアアイテムもゲット出来た様な覚えがあります。

ましてやユミエラの場合は、自身の存在にも深く影響するんです、そりゃ頑張りますよね~^^
ただ、王立学園入学時に、同級生とのレベル差があんなに開いていたとは思いもよりませんでしたけれど…

このユミエラが自身のレベルが99であることを周囲に納得させる下りの物語は本当に面白いです。
必死さ、余裕度とも言うのでしょうか、それがユミエラと周囲の人たちとの間に雲泥の差があるんです。

王立学園には第二王子とその取り巻きも同級生として入学してくるのですが、この方々が事あるごとにユミエラに突っかかってきては敗北するの繰り返し…
個人的には魔法の授業中にレベル99であることを証明するために、とある魔法を披露するシーンは大のお気に入りです。

この作品の面白さに拍車を掛けているのは、主人公であるユミエラを演じたファイちゃんの演技です。
ファイちゃんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫や、「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のラエルザなど、気持ちの熱いキャラを演じるイメージが強かったですが、ユミエラの様な飄々とした感じのキャラもとても良き感じだったのは個人的には新鮮でした。

しかし…原作は未だ連載中の様ですが、物語は良い感じで締まりましたよね。
ラストの展開はアニオリなんでしょうか?
最終話でラスボスと対峙しましたし…

も、もしや、最終話に登場したラスボスは真のラスボスでは無かったとか…!?
それなら、何となく説明はつきそうですが、そうするとアニメのラストは何だったんだろう、という話になりますよね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、前島麻由さんによる「LOVE or HATE?」
エンディングテーマは、エレノーラ・ヒルローズ(ちゃんりな)とユミエラ・ドルクネス(ファイちゃん)による「好きがレベチ」

1クール全12話の物語でした。
毎週の視聴が楽しみな作品でした。
こういう肩の力を抜いて視聴できる作品は良きですね~。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

62.6 5 転生で魔法なアニメランキング5位
佐々木とピーちゃん(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (146)
413人が棚に入れました
佐々木がペットショップで購入したのは、異世界から転生してきた高名な賢者様だった。 『我が名はピエルカルロ、異界の徒にして星の賢者』ただし、文鳥。 佐々木はこの可愛らしいペットに「ピーちゃん」と名付けて生活を共にすることにした。 賢者様から与えられたのは、異世界に渡る機会と魔法の力。 会社から帰宅したのなら、二人は異世界ライフを満喫! やがては、現代日本で仕入れた品物を異世界に持ち込み、商人として活動することに。 異世界でお金を稼いだり、ピーちゃんから魔法の訓練と受けたり、美味しいものを食べたり。 社畜生活でくたびれた心身を、剣と魔法のファンタジーな世界で癒やされる。 すると、そんなある日。 佐々木は会社の帰り道で「異能力者」なる存在と出会う。 ピーちゃんから教わった魔法で異能バトルを切り抜けるも、異能力者と間違われて、国の機関「内閣府超常現象対策局」にスカウトされてしまう。 脱、社畜! 脱、ブラック企業! しかし、今後は安定した公務員生活......という訳にもいかなそうで......。 一羽の文鳥との出会いが、佐々木の日常に大きな変化をもたらす! 異世界と現代日本を舞台に繰り広げられる、異世界ファンタジー×異能バトルが幕を開ける!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

(最終)会話劇はよかったが全体像でみると・・・まあドンマイw

【レビューNo.113】((最終レビュー)初回登録:2024/3/23)
ラノベ原作(なろう・カクヨム発の模様)で2024年作品。全12話。(初回は1時間)
完全にタイトル切りを決め込んでいたのですが、交流あるかんぱりさんやえり
りんさんのレビューを拝読すると大分イメージしてたものと違う・・・という
かむしろどんな作品か気になるまであるなっとw

(ストーリー)
冴えない中年会社員(社畜)の佐々木は、ペットショップで文鳥「ピーちゃん」
を購入した。ピーちゃんは異世界から転生した高名な文鳥賢者であり、人間の
言葉がわかる特殊な能力を有していた。そんな佐々木とピーちゃんが、異世界
と現実世界を行ったり来たりするストーリー。(wikiより)
(ピーちゃんの転移魔法で現実世界⇔異世界への往来が可能)

(評 価)
・第1話:現実世界と異世界のギャップが・・・これは今期のダークホースなのか?
 {netabare}・原作は意外としっかりしてるっぽい
  異世界でのサクサク感が「なろうっぽいな」と思ったら、やはり元々なろ
  う・カクヨムで連載されていたようです。しかし
  ・「第4回カクヨムWeb小説コンテスト」で特別賞受賞
  ・「このライトノベルがすごい!」で2022年版第1位
  とかなり評価されていた作品のようで(受賞作=当たりではないが)大き
  くは外してこないんじゃないかなっと・・・知らんけどw 
  ちなみに原題は
  「佐々木とピーちゃん 異世界でスローライフを楽しもうとしたら、現代で
   異能バトルに巻き込まれた件 〜魔法少女がアップを始めたようです〜」
  と(後述しますが)なかなかに「ごった煮感」が凄いなっとw

 ・ごった煮について
  ざっと1話の流れを列挙すると
  {netabare}・中年会社員の佐々木がピーちゃんの力を借りて異世界へ転移。
   「金貨8万枚」よろしく現実世界の商品を転売ヤーで大儲け。
   (ついでに成り行きでレストランも経営w)
  ・で、ピーちゃんから魔法を教えてもらう。佐々木には魔法の才能もある
   模様。
   一方現実世界には(魔法とは別に)「異能力」が存在。異能力者に襲わ
   れている星崎という女性を魔法で救出。しかしこの星崎、実は異能者を
   秘密裏に管理する政府の組織「内閣府超常現象対策局」の者で、佐々木
   は異能力者と勘違いされ、そのまま組織にスカウト→国家権力も働いて
   なし崩し的に組織の一員に(一応国家公務員に転職www)
   なんかこの辺もそれっぽい作品がなかったか?!  
  ・そして佐々木の住むアパートのお隣さんには、「未来日記:我妻由乃」
   っぽいヤンデレJCが・・・佐々木さんロックオン?!
   (母親が育児放棄してるっぽく、よく玄関の外で過ごしている模様)
  何か系統の違う3作品程のネタをミックスしてる感じですね。
  (ここにまだ魔法少女らが乱入してくる模様w){/netabare}

 ・それでも結構面白かった
  {netabare}・佐々木の中年会社員設定が上手く機能している
   異世界では「本家・異世界なろう作品」もビックリなほどサクサク展開。
   でも不快感がなく意外と面白く観れたかなっと。
   ・佐々木になろう特有の「俺tueee感」とかがなく実に落ち着いている。
   ・商談シーンなども良識ある商社マンっぽさが逆に新鮮。
   現実世界でも「社会人ラブコメ」とかのなんちゃって社会人より、よほ
   ど真面目に社会人してたのは結構ツボったw 
  ・ストーリーが体系立っていて視聴しやすい
   上述のように(既視感にまみれた)ごった煮状態なので全体像をみると
   「一体何の話なんだ?!」
   ってことにはなるのですが、頭から視聴する分には意外と体系立ってい
   て順序よくストーリーが流れ、スンナリ受け入れることができ視聴しや
   すかったという印象ですね。
  ・現実世界と異世界のギャップ
   そして一番上手いと思ったのが両世界のギャップですね。
   ・異世界ではサクサクと脳天気な展開をみせながらも
   ・現実世界では
    ・「内閣府超常現象対策局」という謎組織と不気味な上司・阿久津
    ・お隣さんにはヤンデレJC
    という不穏な空気が漂い、今後の展開が非常に気になるなっと。
    両者のバランスが程よい感じなのも好印象のひとつですね。{/netabare}
   
  作品的にはどう進んでいくのか全く読めないですが、第1話としては上々
  の滑り出しだったのでは。初回1時間は伊達じゃなかったなと。
  今後大化けするか出オチで終わって失速するかを含めて、暫し注目して
  いきたい作品ですかね。{/netabare}

・第2-3話:落ち着いた味のある会話劇が個人的には好み
 {netabare}2話では現実世界メインで
 ・佐々木の初任務で「非正規の異能者組織の一斉摘発」。
 ・しかし敵の能力は強力で、佐々木ら内閣府超常現象対策局は壊滅状態に。
  → 佐々木の交渉術でこの場を手打ちに持ち込む。
 ・危地を救われたお礼に星崎とお食事に。(星崎はまんざらでもない様子w)
  → 星崎はJKであることが発覚!
   (普段は厚化粧と高飛車な言動で年齢を誤魔化していた模様)
 ・帰り道に(ホームレスっぽい)魔法少女と遭遇。

 3話は異世界メインで、スローライフかと思いきや
 ・佐々木が拠点とするヘルツ王国で隣国との戦争が勃発。
 ・佐々木は、そこの領主ミュラー子爵から支援物資の調達を依頼される。
  → 佐々木は見事依頼を完遂するもミュラー子爵は戦死。
 ・ミュラー家の跡目争いが勃発。
  → その争いから危険を避けるために、ミュラー子爵の娘エルザを預かる
    ことに。
 意外と異世界もきな臭い展開でした。

 ・「歳の差ラブコメ」をやりたいのか?!
  ・星崎さんはJKだった
  ・前出のお隣さんヤンデレJC
  ・敵のリーダーも見た目は少女
   (彼女にも気に入られ、仲間に誘われる)
  ・魔法少女
  ・ミュラー子爵の娘エルザ(盛り髪少女)
  ヒロイン候補が何故か少女ばかりなんだよなw
  「歳の差ラブコメ」を狙っているのか、意図してそういうキャラばかり登
  場させている感じがしますね。

 ・落ち着いた味のある会話劇が個人的には好み
  この辺、早くも評価が分かれているようですが、
  ・「佐々木×ピーちゃん(星の賢者)」
  ・「佐々木×ミュラー子爵」
  の会話劇が
  ・落ち着いた大人の感じで、杉田さん他声優陣演技も味があり良き。
  ・セリフにも味・センスがあり、これもなかなかに良き。
  って感じで、個人的には結構高評価ですかね。
  まあ人によっては退屈と感じるところもありそうですが・・・

 という感じで、個人的にはここまではまずまずの評価といったところ。
 ただここからギアを上げていくとなると伸び代があるのかは、少々疑問に感
 じるところではあったかな。
 物語に何かしら基軸が欲しいところですかね。{/netabare}

・第4-7話:やはり会話劇は好みだが・・・評価下方修正⤵
 {netabare}>佐々木は見事依頼を完遂するもミュラー子爵は戦死。
 ミュラー子爵は実は生きていたようですね。
 (戦で敗走するも、政敵を炙り出すために偽情報を流した模様)
 ミュラー子爵との会話劇はやはり味があり、個人的には好みかなっと。
 ただ他の要素が・・・

 現世では
 ・魔法少女とのバトル
  (魔法少女は異能者を憎み、殺してまわっている模様)
 ・「非正規の異能者組織の一斉摘発」の際、対峙した敵のリーダー
  → 二人静さん、佐々木の職場に転職?!
 などエピソードは進むのですが、イマイチ面白くないんですよね。
 なんというか、現世と異世界の相乗効果的なものを期待してたのですが、
 それそれ別物って感じで漠然と2つの世界を見せられている感じですね。
 >物語に何かしら基軸が欲しいところですかね。
 杉田さんや悠木さんらの演技は素晴らしく会話劇は◎ですが、肝心の物語
 は何を見せられているのかちょっと疑問符ですね。
 まあラスト2話位であっと驚く展開でもあれば、最終的には手のひら返し
 になるんでしょうが、正直厳しい感じがしてきましたね。

 7話ラストでエルザが異世界の荷物に紛れて現世にやってきたので、ここ
 に隣のヤンデレJCが絡めば何かが起こるかもですが、さてさて・・・{/netabare}

・第8-9話:危険信号・・・ちらかしただけで終わりそうな 
 {netabare}>7話ラストでエルザが異世界の荷物に紛れて現世にやってきたので、ここ
 >に隣のヤンデレJCが絡めば何かが起こるかもですが、さてさて・・・ 
 特に2人がエンカウントすることもなく、まあ無難に終わりましたね。
 佐々木のエルザを諭すような接し方など、その辺りの声優の演技はやはり
 上手いなって感じで物語自体も点で観る分には悪くなかったですが、全体
 像でみると「このエピソード意味あるんか?!」って疑問符でしたね。
 それから初期の数々の設定等
 ・久しぶりの上司・阿久津に「そういやそんな人物やそんな設定だったけ」
 ・ヤンデレJC久々の登場も「ただ登場しただけ」で見せ場なし。
  そういや星崎さんや魔法少女も長らくみてねーなw
 ・二人静さんも8話で重要任務を任されたが、9話は異世界メインでテンポ
  が悪くて仕方ない。
 >現世と異世界の相乗効果的なものを期待してたのですが
 2つの世界が逆に足を引っ張りあってテンポが悪く、数々の設定も持て余
 し気味に見えてきたのでかなり危険信号ですね。

 また異世界の方も、佐々木の周りが不幸に巻き込まれているだけで、佐々
 木自体は基本行商等順調なんですよねw
 今もお世話になったマルクさんが、政敵の策略により投獄されたので救出
 るすために皆が奔走中。
 脳死で観る分にはそれなりって感じですが、冷静に振り返ると
 「異世界での山場の話がこれなのか?!」
 って感じで、これもどうなのかと。

 う~ん、杉田さんや悠木さんらが演じるキャラはよかっただけで終わりそ
 うな・・・{/netabare}

・第10-12話:可もなく不可もなく
 {netabare}少し持ち直した?!って感もありますが、冷静に考えると
 ・中だるみが酷く、それから比べると相対的にそうみえるだけ
 ・いうても大きなバトル2つぶち込んだだけやしなあ
  → 「ピーちゃん無双」はカッコよかったが、そこまでバトルに魅力
    はなかったかなあ
 ってところで可もなく不可もなくって感じですかね。{/netabare}

(最 終)
・「異世界」のスローライフをみせたい
 → 「現実世界」のごちゃついた設定がノイズに感じる
・「現実世界」の波乱万丈ぶりを描きたい
 → 「異世界」が挟まってきてテンポが悪い
という感じで、本来なら2つの世界の相乗効果で面白くみせたいところが、
逆に足を引っ張り合っているという印象ですかね。
あと例えば
「佐々木の幸福の最大化」
的な基軸みたいなものが前面に出てれば、もう少し面白みもあったように
思うのですが、
「漫然と2つの世界のエピソードをみせられている」
という創りも残念だったかなっと。

>う~ん、杉田さんや悠木さんらが演じるキャラはよかっただけで終わり
>そうな・・・
この辺りの会話劇は味があって面白かったんですけどねえ・・・
これも全体像でみるといろいろごちゃついていて、それを最大限に活かせ
る創りでもないんだよなあ。

全体的に嫌いではなかったので、まあドンマイって感じでw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最終話まで視聴。流石に長過ぎw

可愛い動物好き(犬の方がと言っているが猫)の主人公が文鳥と運命の出会い!
文鳥突然喋り出し異世界から来たとか言い出すのだが…。

「神戸牛のシャトウブリアンが食べたい!」…(注)文鳥に肉をやってはいけません!

我が身の存在するこの世界より、かの故郷の聖域に通じる魔導の門を開かんと欲する。我は定義する我が願いは、現在の居所を離れ、務に就くべく聖域へと赴くことなり。我の転移は誰にも気取られない。我の転移は矛盾しない。我の転移の道筋に誤りはない。ここに眠る魔力を目覚めさせ、聖なる詠唱を謳い上げんと欲す。我が意志を込めた詠唱。我が体は宇宙の風に乗る。跳べ。

詠唱が長過ぎだよ!ちなみに移動魔法でコレ!

炎系統、回復系統、光系統、闇系統、地面系統、風系統、水氷系統、雷系統、樹木系統、移動系統がある。この中の幾つかを主人公覚えるが、覚えたい魔法が覚えられない。

何故か文鳥にいきなり異世界転移される展開だが、異世界で日本の物が売れる何時もので稼ぐ主人公。異世界と日本を行き来する事に。

そして日本では…。
テレビで通り魔が出没している事が分かる。早速フラグが。でいつもの様にフラグ回収!
美人な女性が襲われて相手が異世界の力を持ち込んだと思いきや…。
…ただ襲われていたのに、なにかがおかしい…。

結果厄介ごとに関わってしまった主人公。まあこの人の性格考えるとね。
で何やかんやあって職場を変えなければいけない事態に…。
コレも何時もの魔法を弱めで披露するのだが…。
「無から有は生み出せない」
この辺は分かりやすいね。
そして危険な現場に行きたい暴走系ヒロイン?は主人公の力を計算に入れ始め…。

仕事帰りに扉の前で座っている、お隣さんの美少女中学生と毎回出くわすのだが…。
分かりやすく事情ありのこの子ではあるが…
…あの人と付き合っているんですか?
目が怖い…。

最後のシーンで職場を変えた途端、尾行され家には盗聴器、カメラ等が家に仕掛けられていた…。
ここでもピーちゃん有能。

新たな職場の上司がパソコンのある画面を見ているのだがその中に美少女が!
異世界で順風満帆かと思いきや現実では面倒くさい事に巻き込まれる主人公。
果たして主人公は夢の異世界スローライフを送る事ができるのか!?

この後のストーリー次第だけどコレなら面白そう。おっさん主人公(笑うと…)が良いね。
良いキャラしてる。
女の子が美人美少女が今の所3人、作画キャラデザも好みなので視聴継続!

オマケ。ED観てたらメイン声優以外が佐々木なんですがw何コレw

2話感想。「16歳」と言うパワーワード!
コレが今回1番ビックリしたやつw
化粧でここまで変わるのホント不思議w
20代前半くらいかな?と思ってたのにw

主人公あっという間に中級魔法を覚えてしまう展開。文鳥曰く才能があると。
異世界では順調と思いきや不穏な話しを商売相手から聞く。
何故かトランシーバーが大量に欲しいと依頼が来るがアレが近いかもと言われる。
フラグかなw

変わって日本。
最前線近い場所に配置はフラグです!結局巻き込まれる主人公!
敵の策にまんまと引っかかってしまう。あっという間に2人以外が全滅。

ヒロイン戦うが相手との差が明白。まあでもこの子ふつうに強いよね。
自分のスキルを把握して使いこなしてる感はある。水の異能で攻撃防御と多彩。
色々応用効くの良いね。今回は相手が強過ぎただけ。
とにかく早過ぎて攻撃が全く当たらない。ヒロイン倒される。

最初重力系スキルかと思ったらサイコキネシス。ただし使っていたのは仲間の1人。
1人目着物美少女が高速移動、2人目がサイコキネシス、3人目が透明化かな?
この組み合わせはやばいね。初見殺しが過ぎる。
相手に何もさせず完封も可能だからね、

美少女には攻撃が当たらないと思ったら主人公の電撃が頬をかする。

主人公を勧誘する展開。まあ氷と電撃の2つのスキル持ってれば欲しいよねw
引き分けで良いので仲間を返して欲しいと主人公、それに応じる着物美少女。

そして仕事終わって帰り道、謎の美少女がゴミ箱?を漁っていたのだが…。
空中浮遊か重力系か、そして空間移動あるいは異界渡りの2つ以上のスキル持ち?
空に穴を開けその中に消えていった。
何処から来たのかが分からない。主人公が行った異世界か別世界の可能性も考えられるかな。

良いね!強敵着物美少女に謎の美少女!
今期の個人的当たり作品だわコレ。こう言うのでいいんだよw最後まで視聴確定と。


最終話までの感想。
最後観た限り、続きが気になったのは確かなんだけど…。
それでも途中中弛みしたのがね。
商人が捕まって投獄され解放されるまでが長過ぎた。
更に言うなら合法ロリ着物少女?の裏切りの唐突さ。
え?なんでここで裏切るの?ってなった。意味が分からなかった()
マンガ見ればもしかしたら分かるかもだけど。

それとEDのアレは何がしたかったのかが分からない…。
OPは毎回聴いてたけどEDは毎回スキップしてた()

確か2期が決定したので間違いなく観るとは思う。
女の子は可愛かったしね。それだけでも観る価値はある作品かなと。
最後の異世界増えたよwも気になる。

終わり。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

モストマスキュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

色々な要素を盛り込みすぎた結果、全てが中途半端に

原作及びコミックス版、未読です。

前から気になっていた漫画がアニメ化されたということで視聴しました。
しかし、6話まで見た時点で、断念。

異世界ファンタジーものと、能力者バトルものと、魔法少女ものを一つの作品に盛り込むというのは挑戦的で良いと思います。

しかし、正直それらを上手く合体させられていないと感じました。シナジーを感じないです。
現状では、ただ異世界ファンタジーの回と、能力者バトルの回と、魔法少女の回があるだけ。全てが分離しています。

1つのアニメで3つのストーリーをやっているので、どれも中途半端に感じます。
色々省略されていることが見ていてわかって、展開が早いように感じるのに、話は遅々として進まないという不思議な感覚です。

能力者という存在が出てきたあたりで、この作品は異世界の話と、能力者の話が並行して展開し、最終的に1つに収束するというストーリーなのではないか、と予想しました。
正直、その段階で既にこのアニメにはあまり面白さを感じていませんでしたが、このストーリーがどういう結末を迎えるのかが気になり、視聴を続けていました。
「魔法少女が連れている精霊のようなものはピーちゃんのような異世界からの転生者で、つまり佐々木は本当に魔法中年なのではないか」「最終的に能力者達が異世界に行って何かしらのことをするのか、または逆に異世界から魔法使いなどが侵略してきて、それと能力者の戦いになるのか」など色々想像しました。

しかし、だんだんと回を追うごとに「あれ?これ異世界要素と能力者要素が交わることないんじゃね?ずっと平行線のまま終わるんじゃね?」と感じるようになってきたんですよね。
相変わらず見ていて話が面白くなってくる感じもないですし、結末への興味も薄れ、だんだん見るのが辛くなってきて、結果6話で断念となりました。

最後まで見たら、もしかしたら面白いのかもしれません。
異世界と能力者と魔法少女の要素をウルトラCでまとめて、視聴者をあっと言わせるような終わり方をするのかもしれません。

ただ、仮にそうだとしても、6話まで見て未だに面白く感じないというのはアニメとして致命的だと思います。
1クールだとしたら約半分なわけで、それでまだ面白くならないというのは遅すぎる。
視聴者の興味を繋ぎ止められるような何かしらを、ここまでの間に用意すべきだったと思います。

原作が悪いのか、アニメ化の仕方が悪かったのかはわかりませんが、期待していただけに残念でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

47.7 6 転生で魔法なアニメランキング6位
出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.1 (42)
135人が棚に入れました
「ようやく探しに行くことができる。前世から待ち望んだ平穏な暮らしを。」 神の恩恵『ギフト』を得られず、出来損ないと呼ばれた少年・アレン。 しかし、彼の正体は――前世の記憶と力を持つ元英雄だった⁉ 実家である公爵家から追放されたのをいいことに、自由気ままな旅を始めようとするアレンだったが、 元婚約者の暗殺未遂に遭遇することになり......⁉ 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・ファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アレン:蒼井翔太
リーズ:栗坂南美
アンリエット:鬼頭明里
ノエル:雨宮天
ミレーヌ:愛美
ベアトリス:潘めぐみ
アキラ:伊瀬茉莉也
クレイグ:子安武人
ブレット:逢坂良太
カーティス:子安光樹

こま さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

1話視聴。スゲー!!ここまでのは久しぶりだ!!うぉぉぉぉぉぉ!!1話切り!!

2024年1月時点で電子版を含むシリーズ累計発行部数は90万部を突破している。
コレが売れてるとかマジか…。

出来損ないが!!ギフト持って無い雑魚なので追放だ!
自由だよ!やったね!平穏に生きたいな!
早速何時もの厄介ごときたー!ピンチだった女騎士とヒロイン来たー!

コードアカシック(全知の権能)天の瞳!ワールドエンド(剣の権能)!!百花繚乱!
実はすごい力を持っていたんですね!ドヤァ!
パラレルパラドックス(理の権能)魔導ヒーリングライト!×2
重症者と服を治したついでに馬車と馬も治したよやったね!

ヒロイン、実は幼い頃に友達だった王女だったよ!やったね!
なんで友達だったか分からなかったよ!やったね!
出来損ないが…出来損ないが…出来損ないが!以下ループ!

次の厄介ごと来たー!
最強のギフト!!ブレイバー!!持ち女の子?とドラゴン退治!
生贄要求喋るドラゴン!!
ドラゴン、小さい女の子を人質に!!くっ…攻撃出来ない…と思いきや勇者攻撃!!

勇者で最強?のギフト!ブレイバー!!
…ドラゴンに傷も付けられず負ける!!…最強とは?

そして何時もの主人公強ぇぇぇぇ展開来たー!

主人公に負けそうだ…そうだ!また人質を取ればいいんだ!!これなら攻撃出来まい!!
ヒロインと騎士を人質に取る最強?ドラゴン!
なんと!!神に近いとまで言われた赤竜王!だった!!
主人公、コイツは隔絶された力を持っている!…なんだと!?
主人公ヒロインの目を見てドラゴンにトドメ!ドラゴン死ぬ!
草。

厨二病が凄まじい上、主人公に都合が良すぎる展開!
なろうのヤバさてんこ盛りで気持ち悪い!…まあ百錬よりかはマシか?
そして素人目にしても作画がアレなのが分かるw
主人公も声優さんが合ってないのも。はめふらは良かったんだけどね、

ホント凄い!ここまでだと切りやすくて助かるw
1話切りだよ!!やったね!!


ちなみにマンガもアレとか聞いたので確認。
アニメとマンガの作画は似たような感じ。

マンガは騎士の腹が抉れてる。グロはしょうがないね。
王女は主人公の元婚約者。
モンスターの襲撃とドラゴンは裏から手を引いていた集団がいた。

ギフト無しだった主人公の追放について。
大司教のギフトランクが5。現在5以上のギフトは測定出来ない。
なので主人公のギフトランクは6以上の可能性。
コレに関しては前世の力なのでなんとも。

勇者と会いそのまま龍退治だが、マンガだと会った時点で手合わせしている。それも10回。
王国最強に一歩及ばすだったのでそれなりに強いのは確かなんだけどうーん。
龍との戦い。
堕ちろ雷帝…ブレイバー(勇者)魔法サンダーレイン!貫け天の雷!!
黒刃滅塵!滅魔の蒼電ファイナルストライク!ワールドエンド斬魔の太刀!極技・閃
必殺技が厨二病のそれw

人質の女の子。
アニメだと女の子はぼろぼろなだけ。
マンガはコレ生きてる?状態。てか絵が雑過ぎて生きてるかの判別は出来なかった。
手足の少なくとも3つは飛んでる。下半身もあるのかコレ…。


龍との戦いで勇者は聖剣(オートゥレール)抜いてる。
龍のレベルは52…レベル?レベルってギフトレベル?
判断基準が分からんけど主人公は強いとか言ってるので強いのだろう(弱かったけど)

ちなみにアニメは最後辺りで赤竜王とか言ってたけどマンガは赤竜王とか名乗ってない。
強さを強調したかった…じゃないねアレはw
龍の最後のセリフバカな、こんな事…奴らからは何も。コレもマンガのみ。
このセリフで何かと繋がってる事が分かった。
まあアニメでも匂わせしてたからここはいいか。

最後に人質の女の子。完治!!アレで生きてるってw
うん?聖女なら治せる?アレ?なら騎士さん治せたよね?
とか思ったけど事情があって話せない感じか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

追放系というとつまらなそうですが… それにしてもクオリティ低!

さて、追放系アニメも増えてきましたね。
なろうで一斉を風靡してからアニメ化するまでタイムラグがあるからでしょう。
今後もっと増えていくのでしょうね。

…さて、追放系といえば、個人的には基本的に何が面白いんだかさっぱりわからない作品が多く、まあこのブームがアニメに来るのは何か嫌だなぁ、と思っていました。

ただその第一号である真の仲間は、案外悪くなかったので、こういう上澄みだけ来てくれるなら良いと思ったのですが…。

本作はまあ、駄目ですね。
まず作画のレベルが低すぎ。可愛いではなく、可哀想と言いたくなる絵ですね…。

次は内容。
えーと、まず主人公を追放する理由。
追放系と言うと理不尽に追い出されるのが定番ですが、これはまあまあ妥当に思えました。きちんと理論立てて理由を説明していて、ちゃんとした印象です。
さて、追放する理由が妥当であるとどうなるか。つまり主人公側に責任があるということになり、主人公の好感度が下がるのですよ。

主人公は自分が英雄の転生であることを理解していて、親の理由が不当であることもわかっています。
しかし、親に自分が戦えることを隠して、まんまと追放されたのですよ。
楽がしたいからという理由で。

公爵という責任ある立場に生まれながら、その責任を放棄していますよね。
しかも後から魔物と戦う役目を負った家だと出てきて…。
いや何なの? 主人公無責任過ぎじゃね?
とにかく、好感度がだだ下がりです。

その後旅立ったら女の子が襲われているのは定番ですね。
しかしこの主人公、瞬時に助けられるくせに、わざわざ女の子が一人怪我するまでほっとくんですよ。
簡単に治せるから、怪我なんてどうでもいいってことですかね。
こいつ人間の心がねぇなとドン引きですよ。

その後の戦い方も、弱点がピンポイントでわかっているのに飽和攻撃かますんですよ。
いやそんなの勝手ですけれど、おかしくない?
弱点がわかっているなら、その弱点付けよ。核だけ壊せよ。
何を無駄に自然破壊してんだ。
いやこれはまあ勝手なんで、先の2つに比べりゃ良いんですけれど…。

でも派手な技を使わせたい都合があるなら、弱点を見抜いて「すぐ復活するから粉微塵にするしかない」として「ワールドエンド」とやれば何も違和感が無いのに、なんでいちいち意味不明にするんですかね? ツッコんで楽しんで下さいというボケですかね。それにしては面白くない。

全体的に、村人が集まっている絵を示しているのにセリフでも説明したり、無駄なセリフが多かったり、あれこれ質が低いです。
どうしょうもないですね。

しかし一番致命的なのはやっぱり主人公の好感度の低さでしょう。
追放されてから前世の記憶を思い出す展開なら、ずいぶん違ったんですけれどね。
主人公は本当に能無しで追放される→能無しだけど危険な目にあっている女の子を助けようと飛び出す→死にかけた時に前世の記憶を思い出す→前世パワーで撃退
という流れにするだけで、だだ下がりな好感度をずいぶん食い止められるんですが。
でもこれだと公爵家に戻ろうとしちゃうな。公爵家からは暗殺者が送られてきて、自分は邪魔なんだと思い込むという流れで。

まあ低品質なアニメにツッコミを入れて楽しみたい需要には応えてくれそうですね。そういう楽しさはありそうですが…。
そこまで暇ではないので諦めます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

猫好き さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

今期のよくある底辺なろう

原作未読。いきなり二話連続配信ってことで頑張るつもりなのかな?

主人公アレン、無能と言われて家を追い出されるが、実は前世は勇者でこの世界に転生してのんびりライフを願っていただけ。これ幸いと家を出たら、いきなり王女リーズと女剣士を助けて旅をする間に、とある村で勇者に合流。第一話でこの世界の勇者が倒せなかった竜を倒してしまいいきなり俺Tuee

二話目で彼が転生した家は何か陰謀を抱えているらしく、意味深なことを言う。アレン達は旅を続け、壊れた剣を直すためにエルフの鍛冶屋に立ち寄る。彼女は、合った瞬間アレンの才能を見抜き聖剣を超えた剣を私打ってあげことに。出来上がった剣の仕上がりを試すために森に行ったら、鍛冶屋の師匠の仇の魔物に出会い、復讐してくれと頼まれる、、、

なんだろう、これ演出がとても悪いよね、とにかくこの二話は一本調子で強引にキャラを引き合わせただけ。とにかくのっぺりとした進行で話がだらだら進んでいくだけで何の起伏も無い。なにより登場人物に華が無い。それなのにOP/EDから見るに関係者はみんな女の子、、、なろうのハーレム展開なのが見え見えw

キャラデザは可愛いんだけど、作画は本当にダメダメ

とまぁ、わざわざ二話連続にしてもらってあれだけど、今のところはびっくりするほどの底辺なろうアニメって感じ

第話六話まで見たところ

もはや出来の悪さを見て突っ込む楽しみが生まれてきたからまだ見てるという状態
{netabare}
それで彼の父親が悪魔と契約してまで国家転覆をはかった理由は、英雄を身ごもるはずだった最愛の妻を失い、彼女の名誉を回復させたかったから。ところが歴史をどのように改変しようとしたところで、自分の妻の命は救えなかったら

つまり、主人公が自分の能力を隠してのんびり暮らします~、なんてことをしなければ、母親の名誉は保たれ、父親も国を売ろとは思わなかったはず。つまり、これ、主人公のせいだってことだよね?

「この世界にも僕を必要としてくれている人たちが居る。英雄でなくても」

なんて綺麗なことを言ってるけど、君が自分の能力を隠さず普通にしてたら英雄なはずだったわけで、やっぱり君が原因でしょう?って突っ込みたくなった
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

76.8 7 転生で魔法なアニメランキング7位
転生したらスライムだった件(第2期) 第2部(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (419)
1776人が棚に入れました
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国
<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは元人間故の「人間への好意」……
しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。
「何を失いたくないのか」を―― ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

けじめの行方

(2021.7.6初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 閑話1話 + 本編全12話(第37話~第48話)

❰第2期 第2部前半(第37-42話)迄視聴して❱
{netabare}
 GEM Partners株式会社がAmazonプライム・ビデオやNetflixなど様々な定額制動画配信サービスを横断して調査した結果(調査期間2021年4月3日~9日、4月10日調査日)、1位『呪術廻戦』2位『進撃の巨人』3位『転スラ』の結果となった。

 さらにその調査期間2021年1月2日~6月25日の結果では『転スラ』は6位になったが相変わらずベスト10入りで大したものだ。(因みにアニメだけでなく世界中のドラマやバラエティーも含んだ上でのランキングで、ベスト20の内日本のアニメが15タイトルを占めた)

 原作の累計発行部数は2021年5月時点で2,500万部突破。二期BD初動売上4,500枚。転スラは今が旬か。円盤売り上げ実績はそこそこ。だが圧倒的な原作売り上げと配信実績から転スラ3期制作の可能性は高いかもしれない。

 転スラのアニメは会話劇ばかりでスカッとしない、と特に2期になってから視聴者の不満の声はネット上でよく見かける。小説と漫画とアニメは違う、アニメはアニメらしく緩急自在に、バトルの見せ場たっぷりでテンポも良く、という意見もよく理解出来る。

 しかし私は転スラではアニメ現状肯定派。残り6話の時点では、会話重視で戦略の面白みが残る原作準拠の現状。これはアニメ3期制作を前提にしていると好意的に捉えている。

 これからテンペストを取り巻く外国勢力はさらに表面化する。軍事力と外交力は車の両輪。戦力だけ目立たせても片手落ち。短期で終わらせず長期シリーズにするなら、外交と安全保障の強みを会話劇でしっかり描く必要があると思う。

 私にとっては本作の物語の顛末は原作既読で既知であり、アニメではキャラのスポットの当て方、声優の演技による新たなキャラの魅力の発見などが楽しみ。2期後半でもそこは健在で魅力的。キャラクターが新鮮に輝き続ける限り、転スラのアニメは原作同様これからも応援し続けたい。
{/netabare}

❰第2期 全24話視聴して❱
{netabare}
 最後には視ている側も自然と笑顔になれるような締めくくりでとても好かった。第2部に関しては、放映前はオール4.0の作品評価からスタートしたが、3話目で一度評価上げて以来、一定以上のクオリティは保たれていて、最後まで変動する事はなかった。

 今期のOP「Like Flames」は、英語歌詞と激し過ぎないオーバードライブしたギターが印象的で、今までの優しさが前面に出ていたOPと違い、ロックビートに程よい緊張感と反骨精神が感じられて今期の物語に相応しく、初回から最終話までとても心地よかった。EDの落ち着きのある曲調の楽曲もじわじわその良さが伝わってきた。

 最終話放映後に、2022年秋に劇場版公開予定の発表あり。劇場版制作発表を9ヶ月の転スラ祭りの後に持ってくるとは、鉄は熱い内に打てとばかりの商業戦略の巧妙さに関心する。

 ただ、それは無いと信じたいが総集編のようなものだけは勘弁して欲しい。1期は2クールで書籍4巻分、2期が2クールで2巻分と原作消化ペースが半分に激減したので、ヒナタとの決着迄は描かれなかった。第1部でヒナタとの激闘が描かれた以上、そこはスッキリしていない。また、ラミリスのテンペスト移住の棚上げも気になる。第48話の最後、”to be continued”とあったこともあり、そこらあたりを補うための劇場版になる可能性は高いと思う。いずれにしてもどんな作品になるのか、今から非常に楽しみだ。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}                (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
★#00『第36.5話 閑話:ヴェルドラ日記2』(6月29日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<総集編 + α>

 第1期第24.5話以来、久しぶりの『ヴェルドラ日記』第2段。平和で長閑な「転スラ日記」、そして抗争の世界の「転スラ2期」の後半の本編スタート直前、転スラ日記最終話の翌週に転スラ2期前半を主にする総集編に当たる今回が放映された。

 2021年1月からスタートした転スラ祭りだが、緩急自在でよく考えられた構成と思えて好印象。今回は基本的に過去の振り返りなので9割以上はバンク映像で構成されているが、若干の新規作画あり。アバンタイトルの40秒、Bパート半ば以降の、ラファエルとヴェルドラたちの会話の約90秒は新規と思われる。

 一部を除き、ほとんどがヴェルドラとイフリートの台詞で構成される今回。脚本家の労力は通常のエピソード時と変わらない。今回の主役となるヴェルドラ役の前野智昭氏はもちろん、イフリート役の八代拓氏にとって有意義で有難いエピソードだろう。特にイフリートは、本編だとまだあるかもわからない3期以降相当のエピソードまで出番ないはずなので、非常に貴重な出番と言えそうだ。

 今回の閑話は脚本上、よく出来ていたと思う。ヴェルドラとイフリートの会話は、約2年ほどリムルの胃袋中に閉じ込められていた二人のしばしの別れの前ということもあり、中々の深みがあった。またイフリートはシズに対する懺悔の台詞もあり、しみじみと味わうことが出来た。
{/netabare}
★#01『第37話 訪れる者たち』(7月6日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 復活した暴風竜ヴェルドラを伴い首都に戻ったリムルは、早速皆に人型になったヴェルドラを紹介。そしてリムルは住民の注目下、ベニマルと一緒にシオンの手料理を食べることに...それは意外にも戦勝の慶びの味わいだった。

 その後、テンペストの危機に盟友として駆け付けた、自由組合ブルムンド支部のギルドマスターのフューズ、武装国家ドワルゴンのガゼル王。そしていきなりの未知の他国の重鎮の訪問。国を代表する彼らは、当然の如くリムルとテンペスト幹部達の会議に参加すると表明。面倒臭い話になりそうな予感。リムルの気苦労は戦時より戦後のこれからが本番になりそうだ。

<うざいほど騒々しいヴェルドラさん、シオン Ver.2、そして裏番長エレン>

 今回は、アニメ36話との整合性とテンポ重視のため相応に原作から改変されている。原作者に遠慮なく脚本家の個性が強く反映されている感があるが、そこに原作者と脚本家との信頼の強さが窺えた。

 アニメは原作小説や漫画と比べて色合いが全く異なった。特に台詞が原作と全く異なることが多いオリジナルな印象で新鮮で楽しかった。個人的には漫画版が一番好きだが、アニメ版も悪くない。何より色鮮やかな画と動きが多少の物足りなさを吹き飛ばしてくれる。

 シオンの料理ネタは個人的にはあまり好きではない。が、今回そこにたっぷり尺を取ったのは良かったと思う。テンペストの平和な日常が戻った象徴であり、一皮剥けたシオンを強調することで、新生テンペストの誕生を暗示するから。

 また、第1部終盤から転スラ日記に掛けて存在感が爆上がりのエレンだったが、今回ついにキャラクターとしての存在感は、テンペスト幹部級にかなり近づいたと思う。
{/netabare}
★#02『第38話 人魔会談』(7月13日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 リムルに敵対する魔王クレイマンの黒幕がユウキと明確化。テンペストが二度と他国に侵攻されないよう、仇なす者たちへのけじめの第一歩スタート。

<あらすじ>

● イングラシア王国、自由組合本部にて。

 自由組合グランドマスターのユウキに、中庸道化連のラプラスは、神聖法皇国ルベリオス(西方聖教会)潜入調査の報告を上げていた。そこにはユウキの秘書カガリも同席。実は彼女は、嘗て魔王レオンによって亡ぼされた魔王カザリームの、ユウキによって復活した姿。カザリームは中庸道化連会長でありラプラスとは200年ぶりの再会だった。どうやら良からぬ陰謀が水面下で進展しているようだ。

● ジュラ・テンペスト連邦国、首都リムルにて。

 ファルムス王国との戦後の対応のため、テンペスト史上初めての人魔会談が行われた。人類国家側は、武装国家ドワルゴン、ブルムンド王国、魔導王朝サリオンの代表が参加。そして魔物国家側はテンペストの幹部以外は、獣王国ユーラザニアの幹部らが参加。さらに新生ファルムス王国を担うヨウム達、この度の関係者となったエレンなど、かなりの参加者となった。

 会議開始早々にその場にヴェルドラ参入。その波紋と混乱で休憩の事態に。その休憩の間はリムルの執務室にてリムルとガゼル王、サリオンの全権委任大使エラルドとの実りある三者会談が行われた。

 テンペストは魔王と竜種が共存する世界随一の脅威の国と三か国にバレた。が、ガゼルとエラルドに知られたのは、むしろ最大の幸運。事実を都合良く改竄して、色々と上手く立ち回る知恵を与えてくれることとなった。

 またリムルとラファエルは、状況からヒナタ来襲の黒幕がユウキだと結論付けたのだった。

<優しいだけでは、人も魔物も生きていけない>

 今回、テンペストの明るい未来を暗示するかのように、屋外に用意した会議場がとても美しく見えた。

 最後、ラミリスが一期以来久しぶりの登場。登場の仕方は原作を超えた面白さ。アニメスタッフは、キャラの魅せ方を心得てる。個人的に、ミリムとラミリスは同列で大好きなキャラなので次回が楽しみだ。

 ディアブロ、シオン、ヴェルドラ、リムルによる、ヒナタ絡みのやり取りもアニメならではの演出で楽しかった。

 キャラクターがかなり増えた。EDのキャスト一覧で確認した限りの今回の出演声優は18名。今回は場面では登場してても、ベニマル、ソウエイ、ゲルド、カビル、ハクロウ、ゴブタ他多数は、物語上、台詞不要なので声優の出番は一切ない。脚本上当然だが少々寂しかった。
{/netabare}
★#03『第39話 ラミリスの報せ』(7月20日 23:00 - 23:30)
 音楽以外全ての評価4.0→4.5
{netabare}
<あらすじ>

 その後の会議にて、最重要な懸案の具体的解決策が次々と決定した。リムルの決断にはラファエル以外に、ガゼル王やエラルドと言った為政者の大先輩の叡智が大いに役立った。

 リムルがクレイマンと直接対峙する時は刻々と近づく。この場で友好国への根回しの手間も省け、友好国の後ろ楯の確約も取り付けた。諸外国に対する工作活動内容と役割分担も、間もなくつつがなく決定するだろう。一丸となった前進が始まろうとしていた。

 一方、魔王クレイマンの居城にてクレイマンはラプラスと会談中。そこでクレイマンはリムルを滅ぼすための策謀を語っていた。ラプラスはクレイマンに同意しつつも、クレイマンは誰かに踊らされているのではないか、と違和感を感じる。いずれにせよ、ミューランが存命中なのをクレイマン側の誰も知らない時点で、既に策謀には綻びが生まれていた。

<『第39話 ラミリスの出落ち』>

 前回に引き続き今回も素晴らしい。カット割の工夫、キャラの配置、台詞の掛け合いの組み合わせ、どれもが絶妙。トップ同士の会談は会議同様、一歩間違えれば単調で詰まらなくなる場面。今回も視聴者に会談の多くの決定事項を、飽きずに、なおかつ誤解無く伝える工夫も抜かりない。あっという間の24分だった。

 キャラに相応しい微笑ましいカット。ヨウム等の男気あるシーンも良かったが、居眠りゴブタの和みカットを挟むタイミングの絶妙さが特に印象に残った。今回の21名のキャストを、無駄なく無理なく適材適所で使いこなせてたと思う。

 ラミリスは、アバンタイトルの2分ちょっと、一方的な大言壮語の長台詞の後、勝手に気絶して出番終了。益ある事もなし。ラミリスらしくて愉快愉快。ラミリス役声優のJKギャルっぽい演技が嵌まってる。特にラミリスの"そよ風竜"発言が印象的。ラミリスがどんなにヴェルドラをディスろうと、始終漫画に没入してアウトオブ眼中のヴェルドラもいい味出てた。

 今回のサブタイトル『ラミリスの報せ』はラノベ第6巻第2章と同じタイトルだが、アニメ内容は第1章『人魔会談』の続き。

 つまりラミリスは第2章冒頭の、会議終盤のまとめ段階に会議場に現れるのが原作の流れだが、アニメではラミリスの登場を前倒しした。しかしラミリスは話の最後まで気絶中で、お報せ内容は不明のまま。

 結果として、ラノベや漫画でも味わえない独特の可笑しさが生まれた。アニメ制作者たちはセンスがいい。

 以上から今回、音楽以外の評価を満遍なく上方修正した。
{/netabare}
★#04『第40話 会議は踊る』(7月27日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 ラミリスにより貴重な情報がもたらされた。

 ワルプルギス(魔王達の宴)と言われる十大魔王の会談が3日後に開催されるが、今回はクレイマン発議で、議題は『ジュラの大森林に新たな勢力が誕生しその盟主が魔王を騙った』とし、カリオンの裏切りがその背後にある、とクレイマンが主張するつもりとのこと。

 またクレイマンは配下の魔人たちに軍事行動を命じたとのこと。

 そしてソウエイ達の諜報活動にて、クレイマン配下No.1とされる魔人ヤムザの指揮下、軍勢3万がミリムの領地にて編成中と判明。

 そこからリムルとラファエルは、クレイマンの目的を見極める。

 既にミリムによって王カリオンは亡ぼされ、首都も消滅した獣王国ユーラザニア。その避難民はユーラザニア国内に散らばっている。そこにクレイマンはさらに軍を侵攻させ、その住民全てを生け贄として狩り尽くし、覚醒魔王に進化するつもりだと。

 ファルムス王国の戦後処理は、ヨウムと共にディアブロを派遣することで対処することになった。

 現状は、ユーラザニアの幹部と戦力の半分はテンペスト領内に駐留している。後手には回ったが、駒の配置を抜かり無く調整。テンペストとユーラザニア連合で反撃の時は近づく。

<浴衣柄 心豊かに 鮮やかに 和む主に 惹かれくる友>

 ラミリスのテンペスト移住の野望はいつ達成出来るのだろうか。

 今回、ここしばらく派手なアクションが全くないこともあり、作画も細部に目が行き届いて充実していた感。アニメ独自の高級旅館での和食の晩餐シーンが彩り豊かでとても和む。

 スイカ柄のラミリス始め、リムル、シュナ、ベニマル、ヴェルドラ、トレイニー姉妹の浴衣のデザインセンスが良く皆よく似合ってる。繊細で高級な美味しそうな料理と共に美しいハーモニーを奏でていた。

 大浴場シーンも久しぶりの登場でほっと一息。湯船でラミリスを接待するトレイニー姉妹はアニメ独自で新鮮。

 ヴェルドラやラミリスも巻き込んだクレイマンとの争い。戦闘はこれからだが戦略上はクレイマンは既に詰んでる感。今回は戦勝の前祝いのささやかな宴のようだった。

 私は原作の持ち味を損なわない丁寧さを望む派なので、今期の会議の尺を冗長と捉えるより丁寧で適切と捉える。原作の政治の駆け引きの面白さが必要十分に再現できてるので現状は満足。

 原作のラミリスとシオンの残念描写を適度に拾い上げ、アニメ独自に構成。その政治話の堅苦しさをやわらげる工夫も好印象。

 全体的に視覚においても脚本においても彩り豊かで楽しかった。

 ここまで視聴して制作陣は、アニメは原作よりもテンポ重視で、ということも考慮しつつも、それ以上に累計発行部数2,500万部の読者を裏切らない構成を心掛けていると感じた。
{/netabare}
★#05『第41話 会戦前夜』(8月3日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 食後のひととき、デザートを前にしても楽しんではいられないリムルたち。

 このままではテンペストからだとユーラザニア国内への進軍は間に合わない。しかしその窮地にあって、ラファエルは安全かつ効率的な転送魔法の術式を完成させていた。

 これでクレイマンの裏をかくことができる。リムルにゆとりが生まれた。そこに、シオンの脳筋な発言がヒントで、リムルにワルプルギスの場でクレイマンと直接対峙するアイディアが閃く。

 ラミリスに問うと、リムルのワルプルギス参加は問題なさそうとのこと。そして魔王1名の随行者枠は2名で、シオンとランガがリムルの付き添いに。リムルの味方ラミリスにはベレッタに加え、自ら志願したトレイニーが付き添うことに。

 いよいよクレイマンへの反撃が動きだす。

 会議翌日早朝迄にユーラザニアの住民全てを、テンペストの受け入れ地点へ1人残らず転送して保護する。

 同日の日中、広場にて出撃準備を終えた軍勢一同がリムルの御前に集う。

「「「「「「勝利を御身(リムル様)に!!!」」」」」」

 リムルは、ユーラザニア1万とテンペスト1万の連合軍を、たった一度の転送でユーラザニア国内に送りだす。それは後手から先手に変わった瞬間。戦略上勝利は目に見えていた。

 クレイマン軍を待ち受けるのは、かよわい民草たちから、したたかな軍勢に化けたのだ。

<先手必勝の夜明け>

 ラファエルのアニメ解説は相変わらず解り易くていい。

 勝利を確信する総勢2万の軍が一同に揃った様が壮観。色彩豊かな画で、これは視覚的に原作では絶対味わえない醍醐味。勝利の予感にとてもワクワクした。

 次回、重要な新キャラの登場は間違い無いだろう。ベテランの石田彰氏他、新キャストがどんな演技で魅せてくれるか楽しみ。
{/netabare}
★#06『第42話 魔王たち』(8月10日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 新キャラに心踊り、ミリムの行動の謎の一部が明かされる重要回。特に、ギィ(cv石田彰)、ヴェルザード(cv井口裕香)、レオン(cv福山潤)の共演が見所。豪華キャストの演技は見応えあってとてもよかった。

<あらすじ>

● 魔王クレイマンの居城にて

 クレイマンはユーラザニア侵攻中の軍総指揮官ヤムザから、ユーラザニア国内に殺害対象の住民が一人も見つからないとの報告を受ける。暴風竜ヴェルドラの復活の噂もクレイマンの耳に入った。しかし頭の中はワルプルギスのことで頭が一杯のクレイマン。情報に対する冷静な分析を欠く。本来用心深いはずの彼だが、過信により己が策に酔いしれ既に勝った気でいた。

● 数ヶ月前の魔王"天空女王"フレイの居城にて

 仲のいい魔王ミリムがマブダチのリムルからのプレゼントを自慢しにフレイの居室に突然来訪。そこでクレイマンに借りがあるフレイは、クレイマンから預かったネックレスをプレゼントとだと偽りミリムに装着した。そのネックレスは支配の宝珠でそれを首に掛けた途端に禁呪法が発動、ミリムはクレイマンの操り人形になった。しかしフレイは何故かミリムでなくクレイマンを憐れむ。

● 最強最古の魔王"暗黒皇帝"ギィ・クリムゾンとその相棒の白氷竜ヴェルザードの居城"白氷宮"にて

 呼び出しを受けた魔王"白金の剣王"レオン・クロムウェルが来訪。ギィはレオンをワルプルギスに誘うがレオンは既に参加を決めていた。そこで話し合う様々なこと。特にレオンから初めて聞かされたヴェルドラ復活の情報は、ヴェルドラの姉であるヴェルザードには非常に関心高く、普段は魔王間のことには無関心なのに珍しく二人の会話に彼女も加わる。

 話し合いの中で存在感の増すリムル。ワルプルギスはクレイマンの発議以上に、リムルの参加の方がギィ達には興味深いものとなった。

<魔王リムルに暴風竜あれば、魔王ギィには白氷竜あり>

 リムルとヴェルドラも強いが上には上がいる。主人公の強さはチートのようでも勝ち目のない存在がミリム含めまだまだいるということ。それもまた転スラの魅力。

 転スラは、キャラの関係性と対立が生み出す政治戦略ドラマも見所で、特に今期で描かれる部分の原作は会話劇が主で戦闘は従。1期のテンペストがまだ少国だった頃とは訳が違う。特に今期の2部は残りも戦闘には期待しない方が無難だろう。

 ワルプルギスなど今後に必要な会話はまだたっぷりあるはず。戦闘も既に大方は気付いてる通り結果は始めから見えている。嫌な奴ざまあな快感はあれど、スリリングな見せ場はおそらくない。

 ここまでは思った以上に原作通り。下手にアニメで原作を大幅に改変して、アクション重視でその分会話を省略するなんてつまらない。この調子で最後までいって欲しい。

 今回は、ラノベ第6巻の丁度真ん中、第3章『会戦前夜』と第4章『因縁の地』の間に位置する幕間『魔王達』を基に構成された。

 前回のアニメのサブタイトルは『会戦前夜』、そして今回のサブタイトル『魔王たち』と、大まかでもラノベ原作通りの流れなのは興味深い。

 今回、細部は改変あるものの場面展開は幕間と全く一緒だった。これで第1期はコミックからが主にだったが、今期、特に後半は主にラノベからアニメ化されてるのがよく分かる。アニメは今期内でコミックの内容を追い抜くであろうから、ラノベを基本に構成するのは当然の流れか。

 転スラのアニメは、今までは始めから中盤までは割と原作に忠実でゆっくりでも、終盤でいきなり飛ばす傾向があった。ゆえに残り6話で原作のどこまでアニメ化するのかは予想出来そうで出来ない。今は3期に繋がるいい終わり方をしてもらいたいと祈るのみだ。
{/netabare}
★#07『第43話 開宴の合図』(8月17日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 初めての戦闘回で幕開けの2部後半。OP映像が一部改定。テンペスト幹部達のカットと魔王達のカットなど一部差し替えられた。ラノベ第6巻 第4章『因縁の地』の内容スタート。コミックでは第17巻が終わり、2021年7月8日に発売されたばかりの最新刊第18巻の内容に突入。

<あらすじ>

 リムルはワルプルギス参加の準備中。ラミリスの従者となるトレイニーに世界中自由に活動できるように体を与えた。

 ソウエイとハクロウはリムルに新たな進言を。ワルプルギス参加で主不在中のクレイマン城は攻略に最高の機会だと。結果、攻略はシュナも志願し3名で赴くことに。

 まさかのシュナの参戦に戸惑うリムルは笑顔固まる。

 その夜、ベニマルを総大将とするテンペスト軍の快進撃が始まった。

<巫(かんなぎ)シュナはある意味最強か>

 肉体と精神が極限まで追い込まれる戦争。戦場で明確に浮き彫りなるキャラたちの魂の本質が戦い方に現れる。

 戦争の勝敗を分けるその本質。王らしく泰然自若なリムル。大将らしく冷静沈着なベニマル。縁の下の力持ちらしい真面目で質実剛健なゲルド。天才だがヘタレのゴブタ。いかにも卑怯者らしいクレイマン軍のラムザ。戦闘ジャンキーその他大勢。

 しかし今回最も意外なのはシュナ。満面の笑顔に勝利の女神感漂う。怒るほどにおっとり笑顔の輝くシュナ。彼女ある限りテンペストは不敗なのではと考えてしまった。

 それは強運をもたらすという意味で。運も実力の内ではなく運こそ実力。シュナは将来結婚すれば、表面上は旦那を立てるだろうが、本質的にはかかあ天下になりそう。そしてその笑顔ある限り、旦那はいつも元気で嫁ぎ先の一族の繁栄は約束されそう。妻の明るい家庭は旦那が暗くても繁栄するという。その逆で妻が暗いと旦那の明暗関わりなく衰運を招くとも。よく言われる"勝利の女神が微笑む"とは、テンペストでは"シュナの笑顔が絶えない"ということと同義かもしれない。

<天然ゴブタはある意味最強か>

 原作によれば、ゴブタの辞書の"正々堂々"とは、敵に求めるものであり自分が守るものではない、とのこと。コミックリリーフの一翼を担うガビルも変わり身の達人のゴブタのコミックぶりには敵わない。格好良く登場してすぐにヘタレるゴブタ。ゴブタらしくて可笑しい。緊張感をぶち壊す相変わらず憎めないキャラだ。今回のゴブタ登場シーンは、漫画版は簡略されてるがアニメはラノベに忠実で漫画よりアニメの方が笑えた。
{/netabare}
★#08『第44話 因縁の地で』(8月24日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 原作通りで丁寧。前回にひき続きラノベ第6巻 第4章『因縁の地』の内容。コミックでは18巻の第80話『大妖の再来』と第81話の前半の一部相当。今回はアバンタイトル抜き。クレイマン軍との戦場での三つの戦闘描写のみで、この場に居ないリムルやクレイマン他は出番一切無し。

<あらすじ>

 クレイマン軍との戦いは大詰めを迎えていた。固有スキルにより戦場全体を俯瞰出来る指揮官ベニマルは、敵の中でもやっかいそうな強者に幹部たちをピンポイントでぶつけたがそれも決着に近づく。

 アルビスとゴブタvs敵指揮官ヤムザ、ゲルドとフォビオvs中庸道化連フットマンとティア、スフィアとガビルvs竜を祀る民たち。

 一番の危機的状況はヤムザがやっかいな災害級の存在に変異したこと。だがベニマル介入により事なきを得る。リムルに連なる者は、等しくリムルが魔王に進化した恩恵を実感する。手痛い敗北もあったが味方の命は落とさず。ヤムザを討ち取り最終的には戦争は大勝利。獣王国の戦士たちにも有意義な戦いだった。

<踊る道化師ティアはある意味最強か>

 前回はゴブタがシリアスブレイカーだったが、今回のシリアスブレイカーであり、全体的にも存在感においてMVPキャラだったのはティア(cv本渡楓)。アニメの絶妙な動きと声によって原作では味わえないキャラ立ちがあった。緊張感ゼロのおふざけ言動がユニークで異彩を放つ。フットマンも同類だがティア程の存在感は無かった。今回登場のキャラはバトルジャンキーがほとんどで尚更ティアが光った。話の流れと台詞のほとんどが原作通りでも、アニメでの動きと声の演技は新鮮な発見があって面白い。

 次に、ミリムを崇めている竜を祀る民最強の神官長ミッドレイ。コミックでも魅力あったがアニメでもなかなかの存在感だった。

 転スラは毎回キャラが多いため声優たちの競演が楽しい。次回は新キャラがまたもや登場するよう。どんな演技かとても楽しみだ。
{/netabare}
★#09『第45話 示指のアダルマン』(8月31日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 またしても新キャラに主役級声優複数採用。今回は死霊の王アダルマン(cv杉田智和)と”眠る支配者”魔王ディーノ(cv小林裕介)。今回はアバンタイトルたっぷりでEDは抜き。シュナの活躍と魔王集合の件、なかなか見応えあった。

<あらすじ>

 テンペストのリムルの執務室にて待機中だったリムル、シオン、ランガ。そしてラミリス、トレイニー、ベレッタ。そこに突如現れる転移門。迎えに現れたのは魔王ギィ・クリムゾンのメイドである原初の悪魔の一人ミザリー。彼らは門に繋がった先のワルプルギス会場に向かう。

 一方シュナは、ハクロウとソウエイと共にクレイマンの城の攻略に向かう。その途上に立ちふさがるのは、死霊の王アダルマンとその配下たち。配下たちの魂は主アダルマンの中にあり、アダルマンを滅しない限り何度倒して配下はすぐに復活してしまう。そこでシュナは、ハクロウとソウエイに配下の足止めを任せる。そしてシュナ単独でアダルマンに立ち向かうことになった。

 シュナはアダルマンの全ての攻撃を全て防ぎ圧勝した。しかし、シュナの判断により彼は消滅を免れる。実はアダルマンは束縛されてクレイマンの命令に従わざるを得なかっただけ。その結果、彼は拠点防衛機構としての兵器だった存在から解き放たれ自由の身になった。

 以後は自分を自由にしてくたれシュナに敬服し恭順する。しかも彼はリムルとの謁見を望み、敬う以上の信仰対象としてリムルに仕えたいという。なんとも想像の斜め上の展開。ディアブロと同類のアダルマンにシュナは苦笑せざるを得なかった。

 リムル達が到着した時、会場にいたのはギィのみ。そして続々と到着する魔王達。ミリムとラミリス以外は初対面。とりあえず、リムルとラファエルは魔王達の魔素量(エネルギー)を推し量ることで今後に備えるのだった。

<粉骨砕身して仕えてくれそうな配下ゲット>

 ハクロウやソウエイの強さも霞むほどのシュナ。たまたま敵との相性が良かったのかもしれないが、いつもの女性らしい姿からは想像出来ない肝の据わった強さ。原作読んでて流れ知っててもアニメの演出に惚れ惚れする。腕力を一切使わないスマートで美しい攻撃。リムルと共に進化した巫女姫の格の違いをアニメで一層堪能出来た。

 そしてアダルマンの配役を杉田氏にするとは面白い。アダルマンはその服従の暑苦しさが可笑しさを醸し出すタイプ。今回もその片鱗が伺えたが、アニメに来期あるなら杉田氏の演技の妙味を一層楽しめそう。

 クレイマンに向けるリムルの"楽に死ねると思うなよ"の今回の表情、コミックを基に作画されたよう。いつものリムルと違うギャップが効いててなかなか格好いい。

 次回は魔王オールキャストによる競演劇が楽しめそうだ。
{/netabare}
★#10『第46話 魔王達の宴(ワルプルギス)』(9月7日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 今回はOP抜きのたっぷり尺。原作では味わえないダイナミズム濃厚回。

<あらすじ>

 クレイマンの弁論からワルプルギスが始まった。それを黙って聴く魔王たちと従者たち。彼の虚偽の主張にはリムルは心底呆れ、怒りのボルテージはますます高まった。

 次にリムルの反論が始まったが、リムルは完全にクレイマンを論破。そもそも主張だけで証拠もないのに持論を押し通すクレイマンに他の魔王の誰も賛同する者なし。

 その後、リムル、シオン、ランガは、クレイマンとその配下2名との3対3の戦いでクレイマンを叩き潰すつもりだった。だがクレイマンは、自分たちが戦うより先に精神支配しているミリムをリムルにぶつける。

 3対4でも不利なのに規格外の強さのミリム参戦で焦るリムル。ギィは戦いの場に結界を張った。他の魔王もラミリス以外は彼らの戦闘に不介入で傍観するのみ。そのためリムルはぎりぎりの攻防で戦闘は膠着状態に。

 しかしその渦中、結界内に現れた仲間が二名あり。一方はラミリスの命によってベレッタ参戦で大歓迎。もう一方は、この場では本来歓迎できないのだが、来ちゃたものはしょうがないと諦めるしかないリムルだった。

<魔王認定試験はバトルで>

 声優演技とバトル作画のマッチングが素晴らしく、今のところ第2期全体の中で一番スカッとして面白かった。場面での登場キャラは多いが、声をあてるキャラは厳選の上で最小限にしたよう。そしてバトル演出に見所たっぷりだったことが功を奏した感。最後の引きは可笑しさも加味されてて巧い。

 今回の声優の出演者の中でも、特にリムルの岡崎美保の演技が見事に嵌まって格好いい。まだ20代前半の彼女だが、一期の頃より確実にリムルとの一体感が増して役になりきってる感。子安武人の演じるクレイマンのゲスぶりはさすが。巨人族の"大地の怒り"魔王ダグリュールに小山力也とは出番少なく贅沢だがいいチョイス。ギィの石田彰もベテランらしく場面を引き締めてくれた。

 転スラのアニメは、一期のハクロウの大塚芳忠から始まり今回に至るまで、キャラの年代に相応しいキャリア豊富な声優を要所要所でキャスティングしてくれるので、視てて非常に安心感がある。次回も楽しみだ。
{/netabare}
★#11『第47話 起死回生』(9月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 結界内に突如現れたヴェルドラ。タイミング良くリムルの代わりにミリムにぶん殴られ、リムルのピンチを救う。以降、ミリムの相手はヴェルドラが担当。

 その後、ベレッタはクレイマンの操り人形のヴィオーラを解体。シオンはクレイマンの反撃を全て無効化してクレイマンをボコボコに、いつの間にか誰が勝者か確定していた。そして、ランガに任せたキツネの魔物ナインヘッドは、リムルがクレイマンの支配の呪縛を解くことで解放した結果、リムルに懐く始末。

 ミリムを暴走させてその場の全員を抹殺させようとしても、そんな命令は無視されるクレイマン。もはや勝ち目のないのは明らかで、彼の必死の悪足掻きに周りの目はますます冷えきっていく。
 
<クレイマンの油断と傲慢、それは後悔と悪足掻きへ>

 コメディ演出、特にBGMが少々大袈裟でいまいちだったが、最後3分位からのクレイマンのしみじみとした回想が話を引き締めて全体のバランスが良かった。ラファエルの嘆息も話のいいアクセントになってた。

 憐れクレイマン。一方的にやられっ放しで、弱い者いじめ感があって少し可哀想だった。しかしどんなに追い詰められても仲間を売らぬ矜持は立派だ。
{/netabare}
★#12 (第2期第2部 終)『第48話 八星魔王(オクタグラム)』(9月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 思った以上に原作に忠実で、丁寧に描かれて2期の終わりを迎えた。1期の半分のスローペース。なんと第2期第2部は全12話で書籍第6巻『八星輝翔編』の一冊の内容のみで終了した。

<あらすじ>

 ミリムは演技でクレイマンの支配下にあったことが判明。カリオンも存命だった。フレイもミリムの状況を察しクレイマンに従ったふりをしていただけ。

 結果、誰一人味方するものなきクレイマンはリムルによって完全に消滅した。

 そしてヴェルドラとミリムは、リムルとマブダチだということも全ての魔王に知れ渡り、リムルの魔王としての立場はもはや不動に。

 そのリムルの新参魔王の初仕事は、10+1-3=8名になった魔王たちの呼称の命名。そして誕生した名は、八星魔王(オクタグラム)。リムルはその一員として以降、"新星(ニュービー)"の二つ名で呼ばれることとなった。

 そして、ワルプルギスからテンペストに戻ったリムルたち。そこには住民たちの笑顔が満ち溢れていた。

<俺の名はリムル=テンペスト、一匹のスライムである>

 以下にある通り、アニメは一期と二期で同じようなリムルのモノローグの台詞で話を締めくくった。この脚本のセンスは素晴らしいと思う。

 どんなことがあってもリムルたちは変わらない。どれだけ強くなろうが自分は所詮、一匹のスライムにすぎないんだと語るリムル。

 どんなに己自身が強くなっても、配下も進化し軍事面、経済面で国力が上がっても、増長すること無く、国作りの原点を忘れていない為政者であれば、徳高くして国はますます発展する。

 国を愛する=国民を深く慈しむ。そんな王である主人公。配下が常に"さすリム"なのは当然と言えよう。そこがブレないから、話がワンパターンになっても転スラは愛され、原作もアニメも売れ続けるのだと思う。このワンパターンであっても少しずつ進化してる台詞が、3期の最後でまた聴けることを願いたい。視聴者の中には、本作のワンパターンを馬鹿にする向きもあるが、普遍的な本質がそこにある以上、ワンパターン上等である。アニメがどこまで続くかはわからない。出来れば原作の結末まで描いて欲しいものだ。

第23話、リムルの最後のモノローグ

 "なんということもない、普通の人生を歩むはずだった男は、通り魔に刺されて死亡し、異世界に転生を果たした。暴風竜ヴェルドラ、そして一人の女性の想いと姿を受け継ぎ、幾度もの危機を乗り越え、様々な種族の魔物をまとめて、国を作り、子供たちを救った。その名はリムル=テンペスト、一匹のスライムである。"

第48話、リムルの最後のモノローグ

 "なんということもない、普通の人生を歩むはずだった俺は、通り魔に刺されてスライムとして異世界に転生し、魔物たちの国を作った。(しばしの間)...仲間を救い、敵を倒し、遂にはオクタグラム、8人の魔王の一人となった。俺の名はリムル=テンペスト、一匹のスライムである。"
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

転スラで一番面白かったクール

自分がどうも転スラ合わないもので、絶賛とはいかないんですが、確実にここまでの転スラの中では一番面白かったです。
特に前半の会議パートが面白かったかな。

{netabare}
戦闘ばかりしているイメージの転スラでしたが、前半部分でしっかりと戦闘の後処理や今後についての議論が描かれているのが良かった。
どうやって大虐殺を隠蔽するか?、どのように王国の戦後処理をするか?というのを各国のリーダーたちが話し合うのが面白かった。
それにキャラの掛け合いも面白かったし、特に今クールから出てきたヴェルドラがいいキャラでした。
会議引き伸ばしすぎ感はあるけども、自分は転スラの戦闘よりもこういう話の方が好きかな。
特に好きだったのはその後のレオンハルトと赤髪の対談。
リムル陣営について考察するという内容だが、こういう駆け引きは好きなのでこの話はかなり楽しめた。

ただやっぱり戦闘になると少しダメな部分が目立つ。
転スラの戦闘って毎回冷めてるイメージがある。
熱い戦い、俺TUEEEEだとしても緊迫感がある戦闘がみたいのにずっと冷めっぱなしというか。
とは言えクレイマン戦は良かった。
相変わらず俺TUEEEで冷めた戦闘だったとはいえ、クレイマンが実は小物というオチは新鮮だったので楽しめたし、VSミリムみたいなちゃんとした戦いもあってよかった。
ただ、ミリムが操られていた振りをしていたというオチはどうなのかと。
あれは後付け設定なのでは?って思うほどに滅茶苦茶。

色んな勢力が錯綜している様が面白いアニメなので、続編も楽しみです。
あのピエロ結構強敵だし今後いい戦闘シーンが見られるのかな。

{netabare}
37話 8/10
元気だなヴェルドラw
日記のノリじゃんw
料理下手ネタもういいって...。
体制ついてるんじゃないのかw
エレンかわいい。

38話 10/10
このピエロたちなんだっけw
ユウキもだれか忘れてしまった。
ユウキ側黒幕なのにめっちゃなごんでて平和そう。
ヴェルドラミリムみたいな喋り方してんなw
結構政治的な話面白い。完全隠蔽w
謎の引き。 今回面白かった。

39話 8/10
隠蔽滅茶苦茶じゃないか。
なんでもありだなw 傀儡政権認めちゃうの?
めんどくさい奴だな。
会議は踊るって次回も進まないってマジ?

40話 8/10
尺稼ぎが露骨。風呂いらん。
戦闘してるよりも街道とかの交渉してるほうが面白い。
何で浴衣を着てるw
あの黒髪赤メッシュ裏切りそうで怖い。
全員またすぐやられそう。
捕虜の扱いさすがにまずくね。
人間の早期なら逆に何で今まで襲わなかったんだ。
あの3人強いと言っても魔王にはかなわないだろうし。
まあ会議回面白いね。

41話 5/10
ご都合能力
自分が開発したように言うなw
シオンのキャラ面倒だわ。
交渉になってないじゃん。
これならクレイマンの言うこと聞き入れるな、このハゲたち。
発想じゃなくてただのチートご都合じゃないか。
よみがえりだけださくね?w  

42話 9/10
クレイマンちょろ。
こいつこそミリムの威を借るキツネじゃんw
レオンハルトと赤髪の会話面白かった。
こういう探り合いがしっかりと描かれてるのは面白い。

43話 8/10
それほどすごくもないことで主人公上げ。
殺す気満々じゃんw
おお、今回の戦闘は1クール目みたいな極端無双じゃなくて面白い。

44話 3/10
こいつら戦ってんのか?
訓練かよ、何でこんな悠長に談笑してるんだよ。
敵も倒さないし。これで6分も尺使うなw
ほんと引き延ばしが酷いな。
戦闘面白く無いなぁ。もうどうなってんだよこれ。
何でこいつら仲良くなってんのw
ほんと、圧倒か圧倒されるかしかないのかこのアニメ。
戦争中の空気じゃない。何で見逃すんだよw
 
45話 7/10
デスドラゴン(迫真)
浄化か?
有利属性だからだとは言え完封は盛り上がりに欠けるなあ。
魔王会議なのに争うの? 

46話 8/10
二つ名厨二かよw
主人公だけまともな二つ名。
なんだこの煽り合いw せやな、証拠がないw
今回リムルイキリすぎだ。おい、クレイマンこんなに弱いのかよ。
ポケモンバトルみたいだな。
赤髪との話が長い。クレイマンなにもしてねえw

47話 4/10
かめはめ派言いあがったw
は? 操られてなかったは無理があるだろ。
国ふっ飛ばされてるのに。
ピエロに利用されてるだけじゃないんか。

48話 9/10
出オチやめろw イキリスライム
これクレイマンも死んだあと将棋でもするの?
バレンタインかわいい。ニュービーってw 
クレイマン捨て駒じゃないんか
{/netabare}

曲20段階評価
OP「Like Flames」8/10
ED「Reincarnate」7/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

横綱相撲

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
説明不要のビックタイトルの、本編としては4クール目。

まあ、世間的はあまり人気でない展開かなと思いつつ、個人的にはかなり好きでした。レビューでは、その理由と、今後期待することを。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤からかなり長々と会議をやってて退屈だという意見もあるだろうけど、うちの会社の会議に比べればだいぶ面白い(笑)

というのは事実だけど冗談として、私はあれを「横綱相撲」だなと思った。たかだかこの程度の退屈さでは人気が揺るがないという自信があるからこそ、丁寧に原作を消費できるんだろうな。あんな会議、その気になれば1話にスッキリと収められるでしょ。

私は「建国モノ」と「戦記モノ」が大好きです。その両方の要素がある本作が楽しくないわけありません。

「建国モノ」で好きなのは、仲間や施設が充実していく過程。これ多分、ガキの時に「幻想水滸伝」をやりまくっていたせいです(笑)

転スラ、特に本作の中盤~後半はサブキャラ達のバトルが見られて楽しかった。個人的には、ベニマルとゲルドが好き。ゲルドは「転スラ日記」で特に好きになったキャラ。私の場合、ラブコメもサブヒロイン萌えだし、バトルも副将燃え(四天王とか好き)なんで、サブキャラが魅力的なのは大事です(笑)

「戦記モノ」で好きなのは、世界地図を大きく見ていくような展開。「戦術」ではなく「戦略」の話。これはまあ、「銀河英雄伝説」の影響が大きい。4話目の国家間の思惑も良かったし、最終話でミリムに2ヶ国が従属するのも熱かった。

あとはまあ、「英雄譚」も好き。当然「ロードス島戦記」の影響がでかい。リムルはどんどん出世するけど、「英雄」とは少し違う感じ。むしろ怒っていたり残忍になったりする時の方が魅力的に感じる。3クール目の後半からの(魔王になった)リムルは好きです。どうせチートなら、初期の頃のようなヘナチョコじゃなく、スッキリ最強でいてくれた方が好み。

個人的には、この作品の分水嶺になるのは、オクタグラム内のパワーバランスだと思います。

現状、リムル・ギィ・ミリムが、個人としても勢力としても三強で、どうせリムルが最強になるんでしょうけど、これが、「リムル 対 残りのオクタグラム全員」でもリムル(ジュラ・テンペスト連邦国)が勝つようだと、もう魅力がなくなると思います。誰が味方につくか敵につかでどんどんパワーバランスが変わってくる展開なら、まだまだ楽しめそうです。

次は劇場版ですか。この作品とは、長く付き合っていきたいので、本作のようなスローな展開でも、個人的には歓迎できます。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
アルティメットスキルが4つて、どんだけ強いんだよ(苦笑) 1つでもあれば、魔王クラスという解釈で良いんだよな? ベルドラ、明るいキャラで目立つな。ユニークスキル、料理人。個性を失ってないか? まずはワクワク感があるスタート。

2話目 ☆3
会議。かなり地味な展開も、自信の現れか。

3話目 ☆3
会議だけで2話またぐなんて、珍しいアニメだよな。

4話目 ☆4
そうそう、私が好きなのはこういう大きな話なんだよね。

5話目 ☆3
軍隊丸ごと転送はエゲツナイな。

6話目 ☆4
戦力の充実と分散。まあ、基本だな。これだけテンポ落として成立するのが凄いよな。

7話目 ☆4
バトル始まるとやっぱり面白いね。

8話目 ☆4
日常系? シュナ、強ぇな。もっとじっくり見たい相手、バトルだったな。アンデットが仲間になりたそうにこちらを見ている(笑) キャラ変わりすぎだろ(笑) 怒るリムル、良いね。

9話目 ☆4


10話目 ☆


11話目 ☆4
サザンアイズ(笑) CAPCOMに怒られるぞ(笑) ミリム、操られていなかったか。魔王という役目。カザリームが黒幕。クレイマンも、死に際にキャラが立ったな。あくまで利己的に、どこまでも純粋に。

12話目 ☆4
クレイマン、見せ場なくだな。一匹狼だったミリムの配下が増強され、国を持つか。胸熱の展開。魔王、、、モドキとはいえ、1の配下が瞬殺か。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

62.3 8 転生で魔法なアニメランキング8位
転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (157)
462人が棚に入れました
偶然居合わせたコンビニで、少女をかばい死んでしまった椎名和也。気づくとそこは、夢にまで見た剣と魔法の世界だった! 貴族の三男カイン・フォン・シルフォードとして、転生していた彼は、早速様々なものに興味を持つ。そして迎える五歳の誕生日、慣習に倣い教会で洗礼を受けてみると…… 神々から与えられていたのは数々の加護、更には規格外としか言いようのないとんでもステータスだった! 転生生活はバトルに恋に勉強に、やりすぎくらいが丁度いい!? きっちり頑張るのになぜかきっちり怒られる、カインの異世界はちゃめちゃライフ、始まります!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

考えなしに力を振りかざすクソガキの話

{netabare}
いつもの奴。春アニメの個人的ワースト作品。

なぜか主人公にだけ破格の魔力を授ける神様たち。
そして偶然手に入れたその力で俺TUEEEをする、オーソドックスななろう系。イキることがないのはまだマシな点かな...?
ストーリーはダメななろう系のテンプレをそのまま引っ張っているので、オリジナリティの欠片もなく、凝った設定も一切ない。

そこはまだ平均的な駄目なろうと同じとして、
何よりこのアニメのやばい点は主人公が自分の能力が他人に比べて抜きんでているため、自分の力を公にしてはいけないことを把握していながら、その力をコントロールする気が全くなく、内緒にしないといけないはずの力を数多の場面で振り翳しまくる点。
そしてそのたびに叱責を受けるという。
転生ではなく本当に現地の子供とかなら、自己判断ができないんだなと納得はできるけど、元日本の高校生(か大人)がこれをやっているのは違和感しかないし気持ち悪かった。
コメディ感を出して誤魔化そうとしているけど、それでも効果がないぐらいに不快だった。

良かった点は、家庭教師たちの子が可愛かったこと。
緑の子の声好き。

私的評価:18点
私的ベスト回:10話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆1
いつもの導入。異世界転生RTA 説明が長すぎる何も頭に入ってこない。
独自の要素が0。ステータスオープン嫌い。
神様いっつも手違いで殺してんな。勝手に呼び出して勝手に倒すなw

2話 ☆7
早速会話がキモイ。2人かよ。どうせ隠す気なさそう。
OPサビの走り方好き。ニーナ好き。声もデザインも。
早速隠してなくて草。ひっくw チート過ぎてマジでつまらん。
ゲーム脳作品多すぎ。ニーナ虐助かる。いつものチンピラ。
抜きましたね。ニーナもう出ないとかこの作品の価値なくなった。
3年も経ったんかよ。大した活躍無しなのかなc もっと出してくれ。

3話 ☆3
内緒にしろよ。家庭教師ちゃん出して。
スマホ太郎を思い出すきっついノリ。自作自演疑われそう。

4話 ☆3
なろう主人公いっつもリバーシ作ってんな。
この時代にこれ量産するの大変そう。謎システムで草。
分かりやすい悪役顔。
王女と一緒にいるような奴に嫌味言う思考はどうなってるのか。
わっかりやすいなぁ。カインフォンシルフォード男爵何回言うんだよ。
頭が高い!

5話 ☆3
魔法万能すぎるだろ。また俺なんかやっちゃいました?
なんで同じ材料あるねん。もうこの流れ飽きた。

6話 ☆6
実力隠せよ。このレベルに来るとSランククラスだろうと同じようなもんだろ。木刀丈夫すぎる。堕ちるのはえーよw 王女自ら戦ってるのかw
低級じゃなくて帝級か。国にとって驚異でしかないだろそのステータス。

7話 ☆1
こいつの転生方法書かれてもだから何だって話。いつものギルド。
ギルドとか入らんくてももう冒険者らしいことやってるよな。
家庭教師ちゃんたちもう一回出して。またこのパターン?
冒険者のマナーどうなってんの? 冰剣?
ランクとかゲームじゃねーんだぞ。
けどこいつより主人公の方が強いんでしょ?
てか王様直々に面会できるような貴族がこんな雑用仕事って...。
おめでとう。家庭教師っちゃんキター。やっぱこの子ら可愛い。
こいつ目立ちたいのか目立ちたくないのかどっちだよ。
またこういうわっかりやすい悪役か。頭悪すぎるキャラ出すのやめろ。
こいつ不敬罪すら知らないとかほんとに転生者か?
結局カインだから力を与えたとかでは任意に与えられただけって言うね。
生んで強くなっただけに過ぎない。

8話 ☆1
清々しいほどのテンプレ。こいつ転生者なのになんで常識ないの?
なんでこいつ力見せつけてんの? また俺なんかやっちゃいました?
てかこいつが学校行く意味ある?
既に権力者から認められてんのに。唐突な自分語り。
出た、テンプレ差別。かっる

9話 ☆5
上には上がいる。急に俺TUEEEEで無くなった。時と精神の部屋かな?
所詮井の中の蛙だったって訳ね。声高いままで草。放浪メシかな?
向こうで別の家族作るのはどうなのw
結局教えてもらったの? 謎のデスゲーム設定ワロタ。
前世と何の関係が? 声が高すぎる。

10話 ☆8
精神は5年経っても変わらんのな。家庭教師ちゃん可愛い。
世界狭くて草。学校行く意味ある? 冒険科で草。お前らのせいやろw
これ厄災やろ。この流れ前も見た。

11話 ☆1
ゼロ魔でもこんなんあったな。この流れ飽きたわ。あほくさ。
トン好きで見た展開。こいつ一人でいいじゃん。

12話 ☆3
召喚獣が召喚できるのかw 絶対助けいらんやろ。なんで同時に言うねんw
もしかしてもう最終回? ハーレム作ってるお前が言うなや。

曲評価(好み)
OP「Preview」☆6.5
ED「七色の絵の具で」☆7.5
12話IN「Endless roll」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

なろうの映像化など、愚民相手の商売よ!という、割り切りが潔い。かなりヤバいやつ。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.19

 最後までカイン様ゴイスー!ゴイスー!でした。転生なろう系の中でも随一のゴイスー成分過多でした。

 神々も絡んできているようなそうでも無いような半端な奴らばかりで、ラストの悪い神もやっつけたのか何なのか良く分かりませんでした。

 雑に主人公の取り巻きが増えるのも、キャラの無駄使いでした。

 こいつは一期で終わっておくやつですね!そして、早々に忘却するのが良さそうです。

……………………………………………………………………… 

 7話まで観ました。2023.05.17

 冒険者になって許嫁がまた一人増えました。成人したエルフ族の発情した雌犬です…。気持ち悪いですね。ショタに発情する痛い異常性欲者ですが、異世界ならOKなようです。

 6話で転生者だとカミングアウトしましたが、やっぱり皆んなゴイスー!ゴイスー!としか言いません。

 親からしたら、息子に産まれた頃から記憶があるなんて、すげぇ気持ち悪いと思うんですが…。

 奥さん…母乳ご馳走様でしたーゲヘヘ〜。乳母の方が大っきくて美味かったッスヨ〜てな感じで、まさに悪夢なんですが…。

 周りの人間の反応に人間性が感じられない所が良いですね。王様も、主人公に王位を譲るなんて軽口をたたきますが、この国は大丈夫なんでしょうか?

 何か、神々も恐れる凄い悪い奴がいるそうですが、登場人物全員頭がパーなので、緊張感のかけらもありません。物語がどこに漂着するのか、とても楽しみです。
………………………………………………………………………

 5話まで観ました…。2023.05.01
 
 これ、歴代なろうの中でも最低な部類なのでは…。ある意味スマホ太郎以下です。

 5話でカイン君は屋敷を貰います。おもてなしの大宴会だ!

 荒れた屋敷を魔法で浄化アンド修復!ガラス製のグラスも魔法で作り、炭酸シュワシュワのお酒も用意!

 メインディッシュはハンバーグ!トイレはウォッシュレット!ゴイスー!ゴイスー!

 馬鹿なの?

 魔法で何でもやれるんだったら、もっと凄いことが出来るのでは?

 ナーロッパの貴族は普段どんな生活しているんですか?馬鹿にしすぎてません?

 ハンバーグなんてクズ肉こねただけだろ!とか、酒の醸造過程で発泡性の酒くらい出来るだろ!とか、ウォッシュレットでケツの糞を流すなんて!とかのツッコミのひとつも入りません。

 何故か現代人が使っているものを大絶賛します。まさに、ナーロッパで白人様に認められたい、仕組みは良く分からないけど、現代日本のものサイコーな、日本ゴイスーポルノです。

 何でも魔法で作るため、他のなろうより質が悪いです。現代の技術へのリスペクトも全くありません。

 視聴者なんて、世の中の仕組みに興味すらない、無能なエンドユーザーに過ぎず、この程度の話で大喜びする知能しか持っていない愚民だろ?という、制作者側の思惑が見え隠れします。

 どこまで視聴者を馬鹿にした話を作れるのか、目が離せません。

………………………………………………………………………
 2話まで観てのレビューです。2023.04.10

 全ての設定がどこかで観たやつです。以前観たなろうを2Pカラーでまたやっているような感じがします。

 まだ、主人公の子供時代ですが、自重しなさ爆発の俺tueeeeee!です。大きくなったらハーレム形成でしょうか。

 冴えない時代の冴えない社会で生きている我々ですが、欲望の代替がいつものやつで良いのでしょうか?

 何か…絶望しそうです。まぁ、キャラクターのデザインは比較的マシなので、視聴継続です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

カインの異世界はちゃめちゃライフ TVアニメで始まります!

この作品の原作は未読です。
まなてぃ、うっちーが出演すると知り視聴を決めた作品です。

私の中だけかもですが、まなてぃ、こと石見舞菜香さんの快進撃が止まりません。
今年に入り、主要登場キャラを毎クールで2作品は出演されています。
2023年冬アニメでは、「転生王女と天才令嬢の魔法革命」のユフィリア・マゼンタ役、「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」の椎名真昼役など、物語の核になるキャラを演じられています。

そして2023年の春アニメでは、本作品、「ワールドダイスター」の鳳ここな役、そして、「【推しの子】」の黒川あかね役ですよ!
これは快進撃が止まらないと言っても過言ではありませんよね。


偶然居合わせたコンビニで、
少女をかばい死んでしまった椎名和也。
気づくとそこは、夢にまで見た剣と魔法の世界だった!
貴族の三男カイン・フォン・シルフォードとして、
転生した彼は、早速様々なものに興味を持つ。

そして迎える五歳の誕生日、
慣習に倣い教会で洗礼を受けてみると…

神々から与えられていたのは数々の加護、
更には規格外としか言いようのないとんでもステータスだった!

転生生活はバトルに恋に勉強に、やりすぎくらいが丁度いい!?
きっちり頑張るのになぜかきっちり怒られる、
カインの異世界はちゃめちゃライフ始まります!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最近、よく見かける「チート系転生モノ」の作品です。
その強さは尋常では無く、もはやヒトの成し得る領域を超えているようにも見えますが、本人には全く悪気が無いのでチート系でも個人的には全然許容範囲…

そして、これもまたお約束の様に複数の女性からアツい好意の眼差しを向けられるのですが、そのの圧倒的な強さの前では羨ましいという気持ちすら霞んでしまう…そんな気がしました。

気になるのは今後の展開…
一応ラスボスみたいなのを倒しましたが、元々カインがチートになったのは
このラスボスの脅威から人々を守るためだった筈です。
となると、今後はカインは何を気概に日々を過ごせば良いのでしょう。

こういう冒険モノだと、直ぐにこんな事を考えてしまいますが、好意の眼差しを向けてくれているお相手と仲睦まじく平和な生活を送るのだって、カインにとっては大切な選択肢の一つなのでしょうから。
まぁ、これに物語性があるかと問われると答えに窮してしまいますが…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、内田彩さんによる「Preview」
エンディングテーマは、ナナランドさんによる「七色の絵の具で」

1クール全12話の物語でした。
個人的にはカインの圧倒的な強さとヒロインが可愛らしかったので、それだけで満足できる作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

65.0 9 転生で魔法なアニメランキング9位
私の推しは悪役令嬢。(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (110)
344人が棚に入れました
社畜OL・大橋零は、前世でプレイしていた乙女ゲーム『Revolution』のヒロイン・レイ=テイラーとして転生し、異世界での生活がスタート。 王立学院を舞台にイケメン王子たちを攻略する、夢のような乙女ゲームの世界。 しかし彼女の”推し”は、悪役令嬢・クレア=フランソワだった! 「私はクレア様が大好きです!!」 クレアのワガママも嫌がらせも、彼女にとってはむしろご褒美。 前世でゲームをやり込んでいたレイは、その知識と愛でクレアとお近づきになれるのか?

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

悪役令嬢は良いけど、貴族関係の設定が邪魔…。辞めておけば良かったのにね。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.31

 なんやかんやでマナリア様に勝利したレイ、これでまたクレア様にウザ絡み出来るね!

 しかし…、マナリアは使用人をレズレイプしたり、クレアとレイを手に入れようとしたり、王位継承権があったり、最強の魔法使いだったりとかなりの危険人物です。

 ゲームでは主人公のレイの味方でお助けキャラの様ですが、モブ化している他の王子に比べると、キャラが悪い意味で立っています。

 ゲーム本編で、実力者マナリアのお気に入りのクレアはなぜ、ギロチン行きに?貴族制関係の設定のせいで、物語に無理が出てきています。革命でも起こるのか?

 レイの恋路の邪魔をしただけでクレアは処刑されるのかな?王族も無事では済まないでしょう。貴族と平民が対立しているというのは、あまり良い設定ではありません。

 多分、今後物語は破綻するか、クレア様にウザ絡みし続けるエンドとなる以外無いでしょう。まぁ、ここらで終っておくのが丁度良いのかも知れません。
……………………………………………………………………… 

 10話まで観ました。2023.12.05

 貴族と平民のイザコザは、なんか解決し、クレア様の身内が裏切っただけで済んだ様です。さすがゲームクオリティ…。

 ゲームはもう後半戦に入っており、後半の重要キャラ、マナリアが登場します。こいつがまた、色々引っかき回します。

 ゲームが終了したら、主人公とクレア様、どうなるのかな?オチをつけられるとは思えない状況になりつつあります。

 主人公のレイが、ガチ同性愛プレイをしているため、ゲームの世界観が崩壊しそうです。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2023.11.21

 主人公の行動はやっぱり何か変です。コミカライズ版では読み飛ばしていましたが、アニメではシリアス寄りになると
シナリオのおかしさが目立ちます。

 レイさん、転生前にやり込んだゲームの世界だから、全てを把握しているはずなのに、唐突に登場した近親相姦カップルの犯行に対応出来ません。

 一歩間違えばクレア様、殺されてましたよね?シナリオに居ないキャラが黒幕らしく、事態はかなり深刻なはずですが、相変わらずクレア様にウザ絡みします。

 こいつ…、所詮登場人物全員NPCだと思ってね?ラスボス飼いますもそうでしたが、女性向けのゲーム、小説転生ものは、自分以外の登場人物への冷酷さと甘えが見え隠れします。

 何だか、主人公にヘイトが集まりそうな展開で、こんな物語だっけ?と思いつつも、結末が気になります。

………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2023.11.14

 冒頭、貴族・王族学生達が床に直に体育座りで座って、クレア様の使用人と主人公の講義を聞きます。

 もう駄目ですね。本作品、貴族様をちょっと出自の良いボンボン程度にしか描けていません。階層差は表現出来ても、階級差の表現が出来ていません。

 階級差による所作の違いは、漫画だとサラッと流すシーンですが、アニメ化には工夫が必要です。王侯貴族が床に直座りするか?この時点から駄目駄目です。

 平民ですが、学園に主席で入学できた名誉貴族の主人公と、クレア様の使用人は同列ではありません。

 封建社会で貴族達が一見、平穏に暮らしているのは、何代も前の血族関係を完璧に把握しており、現時点の貴族社会内での地位も把握した上でのことです。

 先祖が権力者に連なっていない下臈など、同じ空間の空気すら吸えません。血統による閉じた人間関係こそが貴族制社会の本領です。

 漫画や小説等の、百合ならオケ!的な狭い層にウケれば良いメディアと違い、幅広い層に訴求しなければならないアニメ化に際し、企画者に文学の教養があれば、階級差のリアルティを本原作のアニメ化で表現するのは難しいと判断出来たのではないでしょうか。

 例えば、学校で習う、平安朝期の貴族達の愛と暗闘を描いた源氏物語等が良いテキストです。

 主人公の源氏の母、桐壺更衣は、ちょっとした身分差から他の女御の嫉妬をかい、イジメ殺されます。貴族社会のリアルを描いたとして、1000年経っても評価される物語です。

 テキストを全部読んで無くても、アウトラインを知っている位の教養はあっても良いでしょう。

 最凶女王でも感じたのですが、原作漫画や小説にケチをつける気はありませんが、封建社会を表現出来ていない作品をアニメ化して死屍累々になるのは、企画にたずさわる人間に教養が無いのが原因としか思えないのが残念です。

 ナーロッパ似非封建社会は、便利な舞台装置ですが、頼りすぎるのも、知的レベルの後退でしかありません。
………………………………………………………………………

 6話まで観ましまた。2023.11.09

 内容はともかくとして、学園が高校みたいなのと、主人公達がジャージを着たりしている所がものすごく気になります。

 原作漫画だとそれほど気にならないのですが、不思議なものです。大貴族のクレア様が全く貴族らしくありません。

 階級がはるか上の貴族に平民の主人公がウザ絡みするのが売りの本作品ですが、クレア様が単なるツンデレ同級生です。

 現実の近世以前のヨーロッパ貴族は、未婚の女性貴族でも、平民の使用人など人間だと思って無いので、使用人の前で裸になっても羞恥心を感じ無かったそうです。

 それほど階級社会というのは厳しいのです。たかだか数代前には小作人や下人だったような大多数の今の日本人は先祖が階級社会で受けた仕打ちを忘却しすぎです。
 
 ゲームの世界の上にギャグだから…。でも、何か釈然としません。江戸時代の作品なのに、キャラがジーンズを履いているような違和感があります。

 貴族と平民の対立もテーマな本作品ですが、全員ユニクロを着ていては、テーマが霞みます。

 もう少し、服飾だけでもリアルティを出す工夫が欲しいところです。
………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.10.26

 リアルティラインがグチャグチャなお話です。ギャグだから良いのかなぁ…。アニメだと凄い気になります。

 ナーロッパ封建社会なのに、学園は平等主義で、自由恋愛に寛容です。同性愛にも理解があるとか…。あり得ないだろう。

 現代でも、後進国では同性愛者は秩序を乱す存在として容赦なく死刑とかにされているのに、ギャグに組み込むのは引きますね。(チェチェン共和国とかではマジで同性愛者は刑法犯で死刑)

 そもそも封建社会で男女共学なんて、庶民の子供が通う寺子屋じゃ無いんだから…。

 魔法を使える人間が平等に扱われている、いつものナロウ学園ですが、それにしても平民の主人公は誰彼構わずウザ絡みします。

 後、王族もいるのにでっかいスライムが学園を襲ってきたり、セキュリティどうなってんだ?

 頭の悪いイベントも、ゲームの世界でギャグだからで、片付けるしか無いようです。
………………………………………………………………………

 1話観ました。2023.10.03

 ゲームの世界の主役、レイ・テイラーに転生した女性主人公が悪役令嬢にウザ絡みする本作…。コミカライズ版は読んでおります。

 主人公、アニメで動くとウザさ爆発ですねぇ。悪役令嬢を愛するあまり暴走します。

 悪役令嬢クレア様を愛せれば面白いかもしれません。平民が学校とはいえ大貴族様や王族にウザ絡み出来るのか?とか思ったらいけません。

 そこはナーロッパ舞台のギャグなので、スルー案件ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

こま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12話最終回視聴。展開的には微妙だったけど2人のやり取りは好きかな。

2019年の書籍化以来、韓国語・英語・ポルトガル語(ブラジルスペイン語・ベトナム語・フランス語・タイ語・中国語(台湾)と8言語もの翻訳版が出版されている。韓国語版の出版に伴い、初めて紙媒体の書籍化が実現した。
書籍の翻訳ってまた珍しいな。最近確認したのだとネギまくらいか?

2話まで視聴。
PV観たら好みの作品だったので視聴開始。
主人公の行動がひたすらに変態だが邪魔をしてはいけない場面では何もしていない。
一応考えてる感じ。ただ変態なだけでは無い主人公。
この感じの主人公好きw狂ってるようで狂って無い感も良い。

ただ1つ気になったのが魔法の試験で何故ワザと外したのか?
あの感じだと外しても外さなくても同じ結果になっていたとしか思えない。
外す事に何か意味があったのか?
ここはホントにスッキリしない部分。
攻略対象の好感度上げたく無いとか言ってたなそう言えば。
わざと外したのは試したのかな?

言ってる事も間違っていないし、この子の事を思っての要求も良い(ここギアス感ある)

脅してるような場面もあったが実際は分からない。
部外者が知らない事を知っているみたいなのが濃厚か。

これ系はホント好きw
主人公は自分の為だけに動いているようにしか見えない行動も多いwが実際は相手の為にだったのも多いみたいなのもね。
他に好きだったのは勇者をストーカーする女の子が主人公のマンガもあったw
察する人もいるだろうが強い。強いからストーカーが出来る!
あっちはどちらかと言うと眺めてる系だが必要な場面では関わる事もあったかな。
推しは遠くから眺めたい的な。

こんなのでいいんだよおじさん「こんなので良いんだよ!」

百合強めが無い限りは視聴継続と。

11話感想。
安い挑発に乗ってしまう主人公にビックリしたw
今までの事を考えると間違い無く煽ってたし、主人公もそれは気付いてたんだけどね。
流れ的には認めつつ、それでも私は推しである事を宣言でも良かったはずなのに…タイトル的にもね。
それにあの主人公の性格と冷静さ、頭の良さ考えるとちょっと…となるかなぁ。
元々そんな簡単に心が折れる性格してないしねw
相手のチートスペックも知ってたし勝てない事もね。
それなのにすっごく安い挑発に乗って戦う事になって結局負けるとかもうね()
まあ、この展開見飽きてるってのもあるけどあの流れでアレはw
相手は相手でやり過ぎな感あったけど試してる感じはした…けどアレもなぁ。

他の作品であったのは大好きだけどあくまで推し。
眺めてるだけ、近くで見てたいだけ、推しとは話したいとかね。
自分が結婚したいとかじゃ無く相手が幸せならそれで良い。これが全く揺るがない。
個人的にコレが良かったかなと。
他作品観てる影響はやっぱり大きいか。

12話最終回感想。
「見損なったよ。」いやあなたのせいでしょw
「君の所為だろ!」いやだからあなたの所為でしょw
何の為の決闘だったの?と言いたくなるんですがそれは()

「そんなことで諦めるのか?君の思いはそんなものか?」だから以下略()
主人公「あなたがそれを言うのですか?」それはそう。
主人公「私からクレア様を取り上げた!他でもないあなたが!」「君は逃げているだけだ。」
だから決闘() …勝ったからクレアは私のものだ!じゃないの?

諦めるも何も推しじゃなかったけ?破綻してない関係は他作品ならあるんだけどね。
なるほどね体の関係を持ちたいタイプかこの人…。好きになったのはクレアで2人目と。
流石チートスペック持ち。現在これ以上は無いと言われてるレアアイテムを手に入れてくる。

ゲーム知識を活かして主人公はそれ以上のレアアイテム探し。
ドロップ率0、5%wまあゲームならではだよね。
さあ狩りの時間だ!

今までのはそっちを手に入れる為か…。嫌がるところが好き!ドSでしたとさ()
違和感の正体はコレだったか…。にしてもやり過ぎだったよなぁアレ。
主人公でも絶対勝てないからねアレ。
「◯はワタクシの物よ!ワタクシの物を取らないで!」物扱い嫌がってたのは誰でしたっけ?
…オレ達は何を見せられているんだ?

そしていつものやり取り。
早く帰れ!痛いですwクレア様!好きです!
相変わらずなここは好きw

ちょっと疑われる主人公。レアアイテム見つけちゃったしねー。
悪役令嬢である以上クレアは必ず…。
そうならないように今まで出来る限りの事はしてたし。

最終回を観て。単純に好みの問題なんだろうね。
推しとは?眺めていたい、近くで見ていたい、話したい、友達になりたい、が好みかな。
恋人とか結婚は何か違うと思ってしまったコレを見て。
ただあくまで女性同士かな?男女であればそこまで気にならないかも。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

転生してきた一般人がグイグイくる

ゲーム転生で推し活。
ライト向け萌えアニメかな。

こだわり特性持ちには厳しい作りなので一般向けかな。
作画もテカテカさせてないのは性的消費をさせない意図でしょう多分。

02
どうでもいい謎を引っ張るのが面倒くさいので撤退。

破滅回避や国家存続のような大層なゴールもなければ高田くんみたいな純粋無垢な勘違いムーブでもなく、現実知識オレツエーで確信犯的にグイグイ行くのみ。ラブコメのようにオトせば勝ちとすれば同じことをやり続けるしかないのだが中途半端なシリアスでも混ぜるのだろうか。天真爛漫で一途な愛みたいになってるのだが、もしこれがオス主人公だったらクズクズ大合唱不可避。異世界というかあくまでゲームの中の話なので舞台設定や世界観はゲーム独自のもので構わないのだが、テンプレ異世界が席巻しすぎたせいで、異世界アニメを見すぎた人にはナーロッパの世界観が常識として刷り込まれてしまっているのかも。全部懇切丁寧に世界観や設定を説明してるのにそれが気に入らないとなってもそれは作者の罪ではない。「こういうルールです」を素直に飲み込めないのは生きづらさを抱える人たちの特性だが、いまやアニメは一般層にも門戸が開かれたものになってしまってるので各自総当たりで判別するしか手段がない。サブスクでアニメが増えたもののアニメしか見れない人には逆に難儀な時代になったのかもしれない。

オレツエーの理屈はゲームガチ勢だから、で済んじゃう便利な設定。最初から推しなので好きになるイベントも不要。あとは押して押して推しまくるのみといったシンプルな構成でやりたいことはわかりやすい。主人公の視点にライドして感情移入して擬似体験するやつではないというか、レイの猪突猛進アタオカムーブに同感出来る視聴者は外れ値レベルに稀でしょう。もしくはゲーム世界だから、という方便で自己の欲望を自由に解放できる舞台としての擬似体験でしょうか。「ゲームでは…」という説明描写が多いのもあくまでゲーム世界だと割り切ってるからここまでやれる、と。豚レバーが「これは夢だから…」という方便にしてるのも同じ理屈かな。とすれば自身の秘めた想いを対象にぶつけられない環境下で苦しんでいる人向けなのか。とすれば特に男性向けというわけではない気がする。というかテカテカツヤツヤした豚アニメにしてない時点でそうなのかも。

キモくないし酷くもないのだが時期だけが悪かった。
画面隅でBGM代わりなら。でも振り返りで見るほどでもないかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

73.0 10 転生で魔法なアニメランキング10位
転生王女と天才令嬢の魔法革命(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (345)
953人が棚に入れました
パレッティア王国王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアには前世の記憶がある。 魔法が当たり前に存在する世界に転生し、魔法使いに憧れるアニスフィアが夢見たのは、魔法で空を飛ぶという、破天荒で非常識なことだった。けれど、なぜか魔法が使えないアニスフィアは日夜、キテレツ王女とあだ名されながら、怪しげな研究に明け暮れるはめに。 ある夜、お手製魔女箒で空へ飛び立ったアニスフィア。暴走する箒が飛び込んだのは、貴族学院の夜会。そこでは、魔法の天才と噂される完璧公爵令嬢ユフィリアが、アニスフィアの弟・アルガルド王子から婚約破棄を宣言されているところだった。声もなく流されるユフィリアの涙を見たアニスフィアはそっと手を差し伸べる。 ──この魔法はあなたの笑顔のために。2人の少女が未来を切り開く、「転生×天才」魔法ファンタジー!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

百合加護から墓場まで

●転生王女の正体が判明

「僕っこ」主人公の王女が転生者である設定は全く以て意味がないか、本編ではまるで
生かされていないような印象を受けてしまいますが、この違和感こそが物語解釈上
とても大事だったりします。

何故一人称が「僕」なのでしょうか?
{netabare}何故魔法が使えないのでしょうか?
何故結婚して子供を産みたがらないのでしょうか?

これらの疑問を解決する答えこそが「異世界転生」という設定にあるわけあります。
主人公は転生者であり前世の記憶あるが故にそのように在ったということであります。

答えを示すとこうなります。
現代人の♂だった主人公が異世界「性転換」転生を果たしたということならば
すべての疑問は解消するわけであります。

「百合」という表現は便利ではありますが、それだと作品の本質を見失うところがあます。
何かがずれている?キャラ設定に仕込まれた答えは「LGBT」であったという話にございます。

心と体が「あべこんべ」の状況、これを知らずして本作を見ても
最後まで疑問符が残ることになり兼ねません。

「魔法革命」という御大層なタイトルにしても、設定の分析が足りないと
何を意図しているのかさっぱり不明ということにもなるでしょう。

「貴族」は旧体制「アンシャンレジーム」を表しています。
女は結婚して子どもを産むのが役割であるというのが旧体制での当然の価値観ですが
それをひっくり返し「アンシャンレジーム」を打破するというのが「革命」
というものであります。

近代合理主義の精神により西欧で革命の旋風を巻き起こしたのは、【フリーメイソン】
内部に暗躍する【イルミナティ】でありました。

「光の洗礼を受けた」合理主義者たちは「自由・平等・博愛」のスローガンを掲げ
暴力革命により「新世界秩序」を建設するのでございます。

「光の洗礼を受けた」ことにより「目」が開け、真実が見えたということで
これを「啓蒙思想」と呼ぶわけであります。

その思想傾向が最も極端な形で現れたのが狂信者ロベスピエールがごり押しした
「理性の崇拝」というものでありますが、庶民からは不評であっけなくぽしゃりました。

ロベスピエールというのは坂本龍馬と同じような捨て駒であり、敢え無い最期を
迎えますが、革命がもたらした成果は新興貴族がちゃっかり吸収して現代に至るのであります。

「石工職人」の「商業ギルド」という要素は【フリーメイソン】にとってはノイズ
みたいなものだったため本質を知る【イルミナティ】が改革を行います。

本作の「魔法科学」という発想も「近代合理主義」や「啓蒙思想」に
関係するものであると看做すことができるでしょう。

精霊と一体化するという発想は【呪術】の「神降ろし」と一致し、
この手の秘術に詳しいのが【古代メイソン】であるわけですが、そこに
近代合理主義的なエッセンスを加え魔法革命を巻き起こすというのが
本作最後のシーンで表現されていたというわけであります。

面白いかどうかは別にして、何故か設定だけは妙にこだわりがあるなろう系異世界転生
全部ゴーストライター書いてるのか思えるくらいに設定にぶれがないのが不思議で
興味関心が尽きないというのが当方の意見でございます。{/netabare}

●LGBTはゴリ押しされる

権力闘争劇には興味惹かれましたが、想像以上に百合特化型の物語でありました。

百合と言えば百合なんでしょうか誤解のないように{netabare}「レズビアン作品」というような形で
初回から極端な方向にぶっちぎれば、畑違いの視聴者を巻き込み、失望させて減点評価
食らうこともなかったような気もします。

ドラゴンスレイヤーはまぁ良しとして、弟殿下との権力闘争劇はレズ物語には
合わなかったような気も致します

弟殿下という存在も百合関係こそが絶対正義ということを強調するための単なるかませ犬
でしかなく、しかも姉上殿下の他者との人間関係が変化する様子を物語の進行にリンクさせ
描けているわけでもなく、百合物語だから相思相愛は当然みたいなある種のゴリ押し感が
なかなかに惨い印象が否めず、当然感情移入なんてできるわけもありませんでした。

貴族と言えば同族婚が当たり前でありまして、しかも現在のグローバルエリートの思想傾向
からしたら、LGBT推奨なのは必然ということになりますが、見事にそれを反映したような
極端な作品傾向には、流石にうんざりしてしまいます。

何故本作が異世界転生ものである必要があるのかと言えば、要するにSDGs達成後の社会は
今とはまるで違う価値観になることをそれとなく刷り込むためであるわけですが、
コオロギパン同様に男女の役割も革命的なまでに変化するということを暗示するために
ある種の極端さを表現しているわけであります。

異世界転生は様々な解釈が可能ですが、例えば「男に生まれたものが女に生まれ変わる」
というのもその一例であると言えるわけであります。

今の大量消費型資本主義社会では人類は滅亡するので共産主義社会に無理やり転換させます。
その社会では男という役割と女という役割は政府により平等に振り分けられるでしょう。

例えば性転換という方法で男女の比率のバランスを制御するなんてことも「SDGs」の
掲げる目標と合致すると考えられるわけであります。

SDGsでは表向きは平等というスローガンを提示していますが、実質はLGBT推奨で
ゴリ押しの社会を作り出す計画であります。

それはある種とても極端な発想のように思えますが、グローバルエリートの思想
というのは、我々庶民が理解できない程ぶっ飛んでおりフィクションと見間違う
くらいに妄想じみています。

わかりやすい事例を挙げるなら【ムーンショット目標】という国家プロジェクトが
ございまして、これは「内閣府」のホームページ記載されております。

ざっくり言うと電脳化人間や義体化人間を作る計画でありまして、細胞治療や遺伝子治療に
遺伝子操作もなんでもござれという、まるで頭がイカレタような国家的計画でございます。

「異世界転生」は実現可能なテクノロジーであると断言する根拠も、実はこの
【ムーンショット目標】が握っているというオチであります。


本作の終盤では姉上殿下ご両人が「羽」を生やして空を飛んでいましたが、要するにあれが
「ハイランダー」という種族を端的に示しているわけであります。

人間が精霊化するというのもハイランダーの族性を表現しているわけでありまして
ハイランダーが魔石獣化するのと同じということになります。

姉上殿下は「魔法」と「魔法科学」が大好きでありますが、それはハイランダーの思想傾向
を表しているとも言えます。

ハイランダーの種族は「羽」がシンボルですが、恐らくは彼らは脳味噌にも
「羽」が生えているのでありましょう。発想がぶっ飛んでおります。

そんなわけでグローバルエリートの同性愛志向の詳細については{/netabare}
また別の機会にでも言及することにいたします。

●コンプレックス

宿命の姉弟対決の行方は?
{netabare}さっぱり塩味、瞬殺処理でありました。

吸血鬼とメイドの接吻シーンとか要らないので弟殿下の奮闘をもっと丁寧に
描いて欲しかったのですが、今まで一番盛り上がる要素があったのにもかかわらず
弟殿下の扱いが軽すぎて残念無念であります。

やはり姉は強すぎて、弟殿下に勝てる要素が無かったためか
彼自身のモチベーションが弱いような印象を受けていましたが
シスコン過ぎる弟殿下に覇王の役割は重荷だったということなのかもしれません。

願わくば改革者の意志を姉君が受け継いでくれることを願うばかりですが
弟殿下があっさり排除され「百合王国」は盤石の体制となり次回以降
{/netabare}期待が持てなくなりました。


●待望のビッグマウンテン到来!?

ようやくやって参りました、宿命の{netabare}「姉弟対決」であります。
なんか唐突に始まった感があり、もう少し山場まで手順を踏んだ方がよかった
ようにも思えますが、百合劇場に辟易していた当方にとっては待望の御馳走展開であります。

覇王成らずしては王国の改革はならずと意気込む弟殿下の向こう見ずな感じとか
なかなか覇気が合って好感が持てますが、実のところは姉上に対する憧れの気持ちが強すぎて
やや空回りしてる感があるようにも思えます。

魔石を取り込んだ姉弟でありますから、ハイランダーの如く魔石獣化する可能性もあり
もしもクレイモアの最終回みたいになったらドン引きしてしまいそうですが
それでも宿命の「姉弟対決」ですから期待値が高まらずにはいられません。

しかしながらどうやっても姉上には勝てないのを承知で挑んでますように、
勝利はないわけですから決闘の勝ち負けよりも、姉上に「自分の存在」を
アピールするのが彼の意図するところなのかもしれません。

敗者たる弟の心理描写を{/netabare}巧い事表現できるかどうかが重要なポイントになるように思います。


●ドラゴンスレイヤーの山場を越えたら?

本作は異世界転生ものでありますが、やはりメインディッシュは{netabare} 百合のようであります。

ドラゴン討伐を果たした後に待っていたのはお待ちかねの百合ハーレムタイム?でした。

弟君との対立や和解とかいうことよりも百合に重点が置かれているようでありまして
尺が百合の描写に食われていきます…

弟君が暗躍し何かしらの工作を仕掛けようとしている節はありますが
どういうわけかそこを詳しく描かないようでありまして
姉弟対立が必至であるならば、その展開が繰り広げられるのが道理であるはずです。

本作においては百合ハーレム描写に比べたら弟などは雑魚キャラ扱いでも問題なく
百合に重点を置き過ぎたバランス構成に疑問を感じるのは
百合アンチだけの{/netabare}少数意見ということになるのでしょうか?


●設定のこだわりだけは必死な、不思議なろう系?

呪いの専門家?というキャラが登場しますが、要するに{netabare} 【呪術師】であり
「魔法科学」と表現していますが、要するに【錬金術】のことを表してるのであります。

「魔法」と【呪術】とは何が違うのかと言えば、本質的には同じでありまして
魔女も【呪術師】も薬学の知識がありまして、「魔薬」というのも「ドラッグ」そのものであり
特に【呪術師】が儀式でトランス状態を導くために当たり前のように使用するものであります。

数年前に一部の日本の若者にも流行した「アヤワスカ」という薬草(=ドラッグ)も
【呪術】由来の秘薬であります。

主人公の背中に刺青を入れましたがあれも【呪術】と密接な関係にあるものでございまして
ファンタジーというより単に呪術文化を紹介しているだけのように思えてきます。

【呪術師】が特に得意としているのは「憑依」と「幽体離脱」でありますが、
応用例としては人形使い的マインドコントロール術があります。
「アルスの巨獣」で表現されている男女ペアの「フュージョン」も憑依の一例であり
要するにドラゴンの霊体とフュージョンしたら「ドラコニアン」に
覚醒できるという話であります。

リアルの魔術や【呪術】をなぞっている節はあるものの、この作品は完全なるファンタジー
であると強調したいのか?「魔法科学」という造語を敢えて使いたがる{/netabare}
その真意は果たしてどこにあるのでしょうか?



すべては「百合」に始まり「百合」に終わりそうな物語と言えるのかもしれません。

魔法科学と言う発想も悪くもないが良くもないと言ったところで、
新たな異世界転生ものの要素があるかと言えば、特にないいつものなろうな印象であります。

結局のところは、最大限に強調される「百合」の要素に好印象を抱けるか否かで
評価は天と地ほどの真逆の差が出るような気がします。

転生王女の天然キャラ性も悪くはないとは思いますが、
{netabare}やはり「もういっぽん!」の主人公とキャラ性が被りながらも、「百合」要素に引っ張られ、
すべてが「百合関係」に集約されてしまうため、独立した単体の個性として発揮されていない
ようなネガティブな印象を受けてしまいます。

「百合関係」という状態の描写が多い反面、第三者から見て二人の関係性が
例えば「バディ」というような形になっていく過程やいきさつみたいなものが
今一つ明確に描かれていないようであり、同じく百合ものと称される「リコリコ」の
「ちたき」の関係性とはかなり差があるように思えてしまいます。

信頼関係が深まり相棒、戦友となるよりは、一目惚れから始まるような限りなく恋愛関係に
近い二人だけのなあなあ関係性ありきで物語が進行していくため、他の要素は置いてけぼり
になるのもむしろ当然ということなのか、王女の弟の出番もないままにあっさり
ラスボス級ドラゴンを二人だけで討伐してしまいます。

果たして主人公の王女殿下は、弟の立場や周囲の空気を読めない
本物の馬鹿王女であったのでしょうか?

あるいはこの度天才令嬢と結ばれて有頂天になりご乱心なされたのでありましょうか?

現段階ではこの「百合関係」{/netabare}は王国にとってもマイナスの要素を含んでいるように思われます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

詰め込み過ぎ。百合なのに心情が弱い。魔道具が活かしきれません。

1話 超期待枠です。アニメのクオリティが高い、ヒロインがいい。

{netabare} 異世界ものは他の皆さんのレビューまちで選ぼうと思っていましたが、アベマのサムネが良かったので視聴。
 いや、作画もいいですけど、構図も演出もキャラデザもいいですね。ボカシをつかった遠近法やおありと俯瞰の構図を取り入れるアニメは出来がいい事が多いです。アニメのクオリティに信頼がもてます。1話の引きも悪くないですし。

 「聖女の力は万能です」以来のハイクオリティな異世界です…と思ったら同じ制作会社ですね。なるほどこれは期待枠です。
 そしてヒロインの設定いいですね。可愛いです。空を飛ぶという夢も期待できます。また、対になる娘もいいですね。憂い顔がたまりません。笑顔が見たい。
婚約破棄ものですが、「守るべき節度が…」というセリフから言って原作のクオリティが高いんだろうなあと思います。

 もう原作ぽちっちゃおうかなあ、と思うクオリティでした。2話確認して、良ければ…

 追記 結局文庫をポチってしまいました。5巻品切れです。早く増刷してください。{/netabare}

2話 いいですけど王女語りすぎかな

{netabare} 王女だけでなく登場人物が気持ちをしゃべりすぎかなあと。余韻や表情で読み取れるよう出来る部分もしゃべってしまっているし、その気持ちを演出、ストーリーで見せてくれればもっといいのに、と思います。作品が安っぽくなる気がして勿体ないですし、セリフは整理した方がアニメを見ていて作品世界に入り込めます。
 なろう原作ならスマホ前提で短文でセリフ多いのは仕方ない部分もありますが、アニメのレベル上げるならセリフを整理した方がいいかも。しゃべらせたほうがテンポが良くなるという狙いもあるでしょうけど。

 あとは王女に劣等感が無さすぎなのがキャラに分厚さが出ない気もしますが、これからかもしれませんしそこも含めて転生の設定を明かしていないのが気になります。
 
 まだ、原作は読み始めてませんが、EDの感じから言って、いつか転生の理由とかわかるんですかね?そこを隠しているのがいいですね。王女のキャラ設定はそこにつながるんでしょう。

 あと、1話目よりちょっと映像が安っぽくなった?クオリティは高すぎなくてもいいですけど、アベレージを維持してほしいなあ。{/netabare}



4話 うーん。話はいいけどテンポが遅いかも。1クールでどこまでやるんでしょう?せっかくのいいキャラとポテンシャルがもったいない気がします。

{netabare} キャラも話もいいんですけどね。どうもテンポが遅いというか、しゃべりすぎ、会話劇が多すぎで展開しないというか。「聖女の力は…」の時の軽快な展開に比べてちょっと見劣りするかなあ。小説で6巻らしいので2期目を考えるとぎりぎりですけど、それを考えると間延びする気がします。5巻を1期でやり切るくらいでやらないとラノベ、なろう系は会話が多いですからどうしても薄くなるでしょう。
 種まきはいっぱいしてますよね。竜と王子とあの黒い女性の正体となにより王女は何者が何も描かれず4話ですか…

 うーん。俺たちの戦いはこれからだ、で終わらせる気でしょうか。もったいない。作品のレベルを保てないで間延びさせるのは本当にもったいない気がします。まあ、半分くらい言ったところでもう1度1話から再視聴はしてみますが。

 原作6巻分届いているので先に読んでみることにします。


 で、2話で感じた画面の安っぽい部分ですが、うーん。安っぽいというより遠景の時に気の抜けた作画がある気がします。3DCGの特徴…なんでしょうねえ。引き画の時に線の数が減るせいか、細かい部分が省略されるのか、アップでは気が付かない歪さがでるのか。ベクター処理というかフラクタル化みたいな感じで、3Dモデルで遠景になっても線のクオリティを下げない工夫が必要かもしれませんねえ。{/netabare}

5話 久々にテレビアニメで熱くなりました。ワクワクドキドキで本当に面白いと素直にいえます。

{netabare} テンポがどうとか作画がどうとか前回までいろいろ文句はいいましたが、いいですね。5話。

 魔薬(マヤク)が出てきて「フルでいくのらー」になったときはどうかとも思いましたが、熱いヒロインの熱い戦いがたまりませんでした。

 魔法にかける想いがキャラ付けに活きています。異世界ものもこういう話なら本当に面白くできるんだなあと感動しました。やっぱりジャンルじゃないですね。また、熱血だけでなくて、「魔法科学」と人体の能力、あるいはコンプレックスについてもありそうですね。そこもキャラの奥行になっています。

 いや、本当に面白かったです。{/netabare}


11話 描きたいことと異世界設定の不釣り合いで損をしているかも。

{netabare}  本作はまずギフテッド…生まれつきの才能は努力で覆るということが言えます。また、ノブレスオブリージュ、アイデンティティ、格差社会と分断や既得権益を埋めるのが技術だということ。世襲の否定、職業選択・働く女性の問題等々かなり意識して話に組み込んでいます。百合の部分、つまりLGBTの部分もありました。

 キャラごとの抱えている問題のエピソードへの落とし込みもできると思います。そういう意図については非常に好感がもてます。話の展開もこの1クール分は事前に意図して設定を作ったのでしょう。ちゃんとやりたい事を描くための舞台設定ができていると思います。
 ですが、少し語りたい事、現代的な諸問題が直接的過ぎる気がします。ともすれば非常に説教臭い感じがしなくはないです。

 単純に異世界百合ものを楽しみたい、という層からするとかなり個々のキャラにストレスがかかっています。異世界的なノーストレス展開ではないですよね。本当はそういう話を望む層に対するアンチテーゼでもあるんですけど。
 それと原作もそうですけど、11話からの展開はちょっと急ですね。もう1エピソードあって妖精を深掘りしてユフィの選択があったほうが説得力があります。

 本作はキャラは魅力的だしそれぞれの個々のエピソードもワクワクします。アニメの作画も演出もレベルが高いです。

 類似例として思い出すのが「響け!ユーフォニアム」ですが、話の展開のうまさ、オブラートにつつんでストーリーで魅せる部分では、ユーフォより劣っているかなあという気がします。本作はストレスや内面を全面に押し出して説明しすぎですね。
 込められている意図については、本作のほうがかなりアップデートされています。

 それとユフィというキャラが描き切れていない…というかキャラ設定にブレが感じられるのが惜しいなあという気がしました。そこが11話前後が急展開に感じる要因なのでしょう。

 頭使わないほうが好きな視聴者からは不評でしょうし、真面目に見ている人にとっては面白いですが、少しユフィを含めて周囲のキャラがご都合主義かなあという気がしました。
 こういう批判はレベルが高いアニメだからできるのであって、普通の異世界ものならここまではいいません。

 あと音楽性はなんとかしましょう。レベルが釣り合ってません。{/netabare}



最終話 テーマ性とヒロインのキャラ、設定はいいです。ただ…

 アニメの水準も高いし、尻切れトンボにせず2人の行く末を提示したのは評価できます。テーマ性、ヒロインのキャラ造形、設定や世界観などは非常によかったと思います。
 王女としての役割、役割、やりたい事、家族構成など、生まれと環境と個人の能力・気持ちの部分が交錯してうまいプロットだったと思います。

 ただ、前半のワクワク感と後半のテーマ性を描く部分に入ったときのギャップですね。これはユフィというキャラを扱いきれていない、あるいは設定を上手く活かしきれていない気がしました。
 特にせっかくの百合ものなのに、心情の部分でアニス・ユフィの双方の気持の部分が薄かったですね。ユフィ→アニスはわからなくはないですが、アニス→ユフィに納得感がなかったですね。

 それと魔道具についてのカタルシスがないので、アニスが何を成し遂げたのか、成し遂げるのかも中途半端でしたし、ユフィとアニスの立場の逆転的な部分も妖精設定の弱さから納得感がイマイチでした。アニスの素性についての示唆はちょっとありましたけど、そこの部分が全然描けていないわりに、2期を前提にという雰囲気でもない感じです。

 いろんな要素のレベルが極めて高いですけど、肝心のお話の部分があせりすぎたのか、詰め込み過ぎたのか、人間の行動としての説得力がいまいちでのれませんでした。むしろ前半のアニスのハチャメチャのキャラのほうが面白かったし納得感もありました。

 ということで、低い評価はつけたくないですが、最後の3話が良くなかったですね。ということで画竜点睛に欠くというか、竜頭蛇尾というか、そういう感じでした。

 評価3.9で調整しましたが、ちょっと高すぎかもと悩みどころでした。


追記 感想に変化は有りません。やっぱり相対的に点数高すぎる気がします。作画が良いのはそのまま。キャラが表面的だった分、キャラと調整で使っている声優さんの評価を落とします。3.6なら丁度いい気がします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界転生物のテンプレから何処まで自由に飛べるか肝が試される

原作小説は小説家になろうweb版、富士見ファンタジア文庫ラノベ版共に未読。


【物語 3.5点】
ま~た異世界転生物か?テンプレばっかしでツマラナイ。
こうした批判は声がデカくてよく響きますし、私も言いますがw

その実、いざ、お約束と違うことをされて自由に飛び回られても、
惰性で乗れずに、上空からふるい落とされる。

そんな感想がまず残った物語でした。


中盤までは、旧来の異世界転生物のパターンを踏まえて観ても付いて行ける程度に、適度な距離が確保。
今までにあまりない新鮮な異世界転生物だな。いい百合だった。5話で{netabare} ユフィはアニスに何度、愛の告白をするのかw{/netabare}
といった感じで、前半は、転生アニメ乱造を嘆きつつも、新味を期待して、つい観てしまう層に訴求。

ところが、後半に入ると、さらに捻りを加えつつ、新展開へと飛翔。
アニスもシナリオも暴走?と戸惑う方もいたかもしれません。


後半、折り合いのヒントにしたいのが、原作者・鴉 ぴえろ氏が『魔法少女リリカルなのは』の大ファンだということ。
“十分に発達した科学は魔法と見分けがつかない”を地で行く魔法及び「魔学」の設定、世界観。
何より終盤、{netabare} 泣いてる金髪のあの娘を助けるために全力全開で撃ち倒しに行く件などまんま『なのは』w{/netabare}

結局、異世界転生物のテンプレから自由になって、濃い目の百合で『なのは』みたいな萌え&燃え友情バトル作品がやりたかったのだろう。
というのが私の結論です。


私はアニスがユフィに贈った魔道具「アルカンシェル」を見て、
『なのは』2期の次元航行艦アースラの決戦兵器と同じ名だと嬉しくなる程度には『なのは』厨なのでwこの展開は大歓迎。

ですが理解の拠り所を持たない視聴者のためにも、もう少し伏線、誘導が欲しかったかなとも思います。
例えば終盤の{netabare} アニスの葛藤の裏には転生者ゆえの孤独もあったはず。
そこはテンプレを嫌わずに、折に触れて強調しておけば尚良かったかなと思います。
アニスからユフィだけに伝えた前世の記憶。アニスを娘として受け入れているとの母の涙。
この辺りはもっと感動度が上がったのではと愚考します。{/netabare}


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ディメディア。

上々。

掛け合いにリズムを生み出すキャラの各種顔芸。

魔力を持たない転生者アニスが憧れるに値するきらびやかな魔法エフェクト。

魔法の有無により固定化された貴族制、身分制下で荒廃と矛盾を抱えた社会。
それでも、あなたがいる世界は美しい。

これらを作画、背景美術から体感できる水準にあるのは大きいです。


何より箒型の魔道具にまたがった金髪王女に自由の大空へと拉致されていく銀髪令嬢は最高に絵になります♪


【キャラ 4.0点】
アニス&ユフィについては【3話までの感想】で触れたので割愛して、ここでは脇について。

アニスに仕える赤髪の侍女・イリア。
主人のオテンバぶりに釘を刺せるのは、主従の信頼関係あってこそ。
世間と摩擦を起こしてばかりのアニスにとっては、
ユーモアの効いた毒舌が数少ない心を許せる場所だったのではないでしょうか。

そういう意味ではダウナーな呪い探究家・ティルティも、
魔学に理解を示す懐の深さで、アニスに毒づいてくれる貴重な友人でした。

イリアは特殊な事情を抱えるレイニの癒やしとなり、
ティルティはアニスとの関係に悩むユフィに助言を与えたりと、
脇が人間関係を動かす潤滑油として機能していました。

イリアの入れる紅茶。私も一杯頂きたいものです。


【声優 4.0点】
アニス役の千本木 彩花さん&ユフィ役の石見 舞菜香さん。
百合沼に落ちると溶解力が凄まじそうなボイスの持ち主。
実際、{netabare} キスまで昇りつめた{/netabare} 二人は尊かったです。
お二人とも自由を抑圧された苦しさと、自由を得た解放感も、落差のある表現で好演。

アニスの弟でアルガルド王太子役の坂田 将吾さん。
序盤はユフィとの婚約を破棄した無思慮な未熟者。
と油断させておいて、後半は、アニスの王位継承権放棄も含む、王国の諸々の歪みを一手に引き受けた故の狂気も体現。


興味を惹かれたのがレイニ役の羊宮 妃那さん。
ユフィからアルガルドを略奪するポジション。
だが悪役令嬢じゃない。
ここもテンプレ打破を狙った風変わりなキャラでしたが器用に対応。
感心の余り、私はこの春、羊宮さんがヒロイン役を務める『僕の心のヤバいやつ』見てます。

作家のみなさん。どんどん凝ったキャラ作って、羊宮さんに無茶振りしちゃいましょうw


【音楽 3.5点】
劇伴担当は日向 萌氏。
優雅なオーケストラにより宮廷や空中戦を演出。
百合が深化する場面では、恋愛作品の音楽提供のキャリアも活かし、
アコースティックギターなども交えムードを盛り上げる。

OP主題歌は花たん「アルカンシェル」
ED主題歌は本編終わってもまだイチャつきたいw
メインヒロイン2人によるデュエット曲「Only for you」

自由な空に飛び立つ歌詞世界が心地よい両曲。
EDは終盤になるにつれ、歌詞の真意と百合の味わいが滲み出る内容。




【3話までの感想】破戒と自由をもたらす異世界転生娘

長いので折りたたみw
{netabare}
相変わらず異世界転生、なろうファンタジーの乱造傾向が続く今期アニメ。
加えて今冬は人間不信に陥った主人公がどうこうという筋書きも目立ちます。
対人関係で負った心の傷と向き合う。
異世界転生物、ファンタジーとして真面目で良いとは思います。
が、揃いも揃ってウジウジされてもちょっと……。
人間を信じられないのは分かったから、もう少しパーッと明るい奴はおらんのか?
そこで本作である。


アニス……魔法の才能はないが、魔法への憧憬から奇妙奇天烈な「魔学」にのめり込む変人金髪王女。御自ら素材集めにものめり込み上級冒険者「狩猟の略奪姫(マローダ・プリンセス)」としても畏怖される超問題児。

ユフィ……魔法の才能にも恵まれたエリート銀髪公爵令嬢。将来の王妃となるべく研鑽に励むが、許嫁の王太子から婚約破棄を通告され途方に暮れていた所、アニスに攫われ、魔学の助手になるよう引きずり込まれる。

プロットは破天荒なアニス王女が、生真面目な令嬢ユフィに、道から外れた人生の楽しみ方を教えていく、定番凸凹お嬢様ストーリーのバリエーション。

本作はアニスの自由奔放な生き様の理由付けに、
異世界転生者としての前世の記憶を設定しアップデートを図る。
これが中々イケてる味付け。

伝統的な封建社会において与えられた役割を外されたユフィのような人間。
先もなければ、先を切り開く発想も文化もない。
もう「何もしなくても良い」と父から言われたら心の芯まで固まる他ない。

そこへユフィにもたらされるアニスというインパクト。
近代的自由が潜在意識にまで染み込んだ異世界転生者はタブーを知らない。
才能に基づいた魔法を根拠とした王国を根底から覆しかねない魔学も、
血縁に基づいた王宮貴族社会を解体しかねない百合の波動も、
好きなことを好きなだけやってしまう近代人アニスはお構いなし。

ハチャメチャで明るい作風の本作ですが、
その光源には人は誰もが自由に空を飛べるはずという人間讃歌が輝いているのです。
3話の{netabare} ユフィの涙{/netabare} には説得力があり共感しました。


魔法エフェクトなど作画水準も良好で、コメディ対応も顔芸を始めとして遊び心があって楽しい。
硬派な世界観に偏りがちな今期アニメの中で、希少なギャグ枠としても依り所にしたい作品。

ただ、アニス王女の奇行に振り回される国王陛下の心労が憂慮されますw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

64.8 11 転生で魔法なアニメランキング11位
聖剣学院の魔剣使い(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (103)
371人が棚に入れました
最強の魔王レオニスは、来たるべき決戦に備え自らの存在を封印した。 だが、1000年の時を超えて目覚めたとき、彼はなんと10歳の少年の姿に戻っていた! 「なんでだ!?」「君、どうしてここに閉じ込められていたの? もう大丈夫よ。お姉さんが守ってあげる」 <聖剣学院>に所属する美少女リーセリアに保護されたレオニスは、変わり果てた世界に愕然。 未知なる敵<ヴォイド>、<第〇七戦術都市>、武器の形をとる異能の力———<聖剣>。 聞き慣れない言葉に戸惑いつつも、彼は<聖剣学院>に入学することに。 魔術の失われた未来世界で、最強魔王と美少女たちの織りなす聖剣と魔剣の学園ソード・ファンタジーが幕を開ける!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

元・最強魔王×お姉さん 学園ソード・ファンタジー

この作品の原作は未読です。
聖剣×美少女を組み合わせた作品って、久しぶりではありませんか?
あれ、2023年夏アニメで放送された「七つの魔剣が支配する」は聖剣じゃなく魔剣だから除外で良いですよね^^;

加えてメインヒロインを演じるのはあの石川由依さんと来たら私に視聴しない選択はありません。
過去作の未視聴作品をメッチャ積み上げていますが、今期リアルで視聴した作品の一つになりました。


最強の魔王レオニスは、来たるべき決戦に備え自らの存在を封印した。

だが、1000年の時を超えて目覚めたとき、彼はなんと10歳の少年の姿に戻っていた!
「なんでだ!?」
「君、どうしてここに閉じ込められていたの? もう大丈夫よ。お姉さんが守ってあげる」。

〈聖剣学院〉に所属する美少女リーセリアに保護されたレオニスは、変わり果てた世界に愕然。
未知なる敵〈ヴォイド〉、〈第〇七戦術都市〉、武器の形をとる異能の力――〈聖剣〉。
聞き慣れない言葉に戸惑いつつも、彼は〈聖剣学院〉に入学することに。

魔術の失われた未来世界で、最強魔王と美少女たちの織りなす聖剣と魔剣の学園ソード・ファンタジーが幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

リーセリア役の石川さんが、最初に原作を読んだ時の印象をインタビューでコメントをしてくれていました。
「女の子たちがみんなかわいくて、そして「けしからん」というシーンがたくさん出てくるなと思いました(笑)。」

「けしからん」部分の多くは、リーセリアが担っている気もします。とツッコまれると、
「確かに。レオくんも「この世界の倫理観はどうなっているんだ」と言っていましたよね(笑)。」と返していましたが、これ、メッチャ分かります。

レギーナ役・洲崎綾さんも、
「まずは「おねショタ最高!」と思いました(笑)。
由依ちゃんが言っていたように「けしからん」シーンも随所で出てきますが、しっかりと読むとストーリーが重厚なんですよね。色々と抱えている人たちが集まっていて、シリアスなシーンもしっかりあって、見ごたえのある作品です。」
これもメッチャ理解できました。

おねショタ最高!かぁ…
きっとリアルの構図では見るに耐えない気がするのですが、アニメだと不思議と違和感無く受け入れられるから不思議ですよね^^;

でも、古の時代から転生する設定って、割と存在する様な気がしますけれど…
それに、赤子に転生する設定も然り…
「魔王学院の不適合者」のアノス・ヴォルディゴードは2,000年前から転生してきましたし、「無職転生」では、ルディが幼少期をたいそう満喫していましたしね^^

でも10歳という中途半端な設定で始まる展開は、確かに珍しいかもしれません。
思い返してみると、赤子で転生というパターンが多いような気がします。

まぁ、この様な些細な事は置いておいても十分満喫できる作品だと思いますよ。
リーセリアの直向きさ、レギーナの面倒見の良さなどなど…
リーセリアたちが所属する第十八小隊の皆さんは容姿端麗な方ばかりなので、声優さんたちの演技と相まってしっかり堪能できると思います。

少しご都合主義的に思えるところが全くない訳ではありませんが、それはご愛敬で良いかと…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、藤川千愛さんによる「1000年愛」
エンディングテーマは、果歩さんによる「ゆるり」
どちらも通勤中にヘビロテした楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
個人的にはしっかり堪能させて頂きました。
この手の作品で唯一残念だと思うのは、続編が中々制作されないことです。
原作のストックも沢山あるようなので、続編が制作されると良いんですけれど…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ラノベ販促アニメ

原作は未読。これはキャラデザが綺麗なのとタイトルソングが気に入ったのでつい最後までみてしまった

お話は、魔王レオニスが1000年の時を経て復活も、転生術をしくじってしまい、自分が人間だったころの10歳ぐらいの少年の姿になってしまう。なりゆきで死んでしまった人間の少女リーセリア(セリア)を眷族としてバンパイア女王として復活させ、すっかり変わり果ててしまった世界でラノベ的学園生活をしながら襲い来るヴォイドの脅威に立ち向かう、、、なのかなぁ

ラノベ原作なのでお話の整合性とか世界観はあまり求めてない。それよりもどれだけ萌えさせてくれるかよねw

その観点から一番気になったのは、中身魔王だけど外見子供のレオニスと、ヒロインのおねショタ関係。セリアは保護者顔してレオニスを大切にしてるけど、レオニスはかつて仕えたロゼリア一筋だし、中身は俺様魔王なので、おねショタ基本のショタ側からお姉さんへの依存とか思いは存在しない。そもそもセリアはレオニスの眷属になってるので、レオリスから見たらせいぜい気に入った手下に無意識ツンデレってレベル。この二人の関係性にはイマイチ萌えられなかった

他には、女の子たちがたくさん出てくるハーレム物なのかとも思ったけど、セリアと元から彼のメイドだったシャーリ以外は特段レオニスに興味がある様子もない。レギーナがたまにちょっかい出してくるけど、これは彼に興味があるってよりも単にからかってるとかセリアに手を出させないように釘を刺してるだけな感じでもある

なんというか、こんな感じでラノベやなろうの萌え要素のお約束がお約束として成立してないような気がする。強いて言えば他に楽しめそうな点ってばライトなエッチくらい?セリアの吸血衝動とか、ラッキースケベ、無駄に豊富なお風呂シーンとかその手の物が好きな人には受けるのかな?私には分からないけどw

とまぁ、ネガティブなことばっかり書いたけど、最後まで見ただけあって完全に嫌いだったわけじゃない。何よりキャラ絵が綺麗!(もっとも、女子に比べてレオ君含めて男子がかなり雑ではあったけどw)動画は大したことないけど、昨今のラノベ/なろう物に比べたら並み以上ではあった

話の方もちょっと興味深い。魔王復活で1000年前の復讐ってよりも、世界が完全に変わっていて敵味方がはっきりしなくなってる。人間側の英雄達がヴォイドロードになって人類を破滅させようとしてるとか、魔王様の癖して人間の要塞島を守るって決めちゃったりとか、ロゼリアはどうなっているのかとか気になる設定も多かった。そこらへんはアニメ版ではしょられているんじゃないかと思ったり

というわけでまぁ、アニメとしてはよくあるなろう/ラノベの域を出てないんだけど、お話自体は気になってコミカライズか原作読んでみようかなという気にはなったので、販促目的としてはよかったんでは?

-- 補足

コミカライズは少年エース。そういえばKindle Unlimitedで読めるんだったというか、雑誌自体は毎月読んでたw。ただ、絵柄が古臭くさい少年漫画みたいなので連載は眼中に入らなかったし、雑誌でのアニメ紹介でも漫画がその雑誌で連載中だとは気づきもしなかった

アニメはラノベの挿絵が元になってるので、絵柄が気に入った人はコミカライズ版はかなり毛色が違うから、原作読んだ方がいいと思う

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

緊張感がない故に勿体ない

第5話まで視聴済み。
MF文庫Jにより刊行されている作品と聞いて、最近のMF文庫J産アニメ(ライアー・ライアーや探偵はもう死んでいる等)の評判は芳しくありませんので、身構えて視聴しましたが案の定、色々と「足りない」作品であると感じました。

作画コストは仕様がないというしかありませんが、第1話の設定の出し方や、キャラクターの言動や行動の不自然さやそのように至った理由や動機づけといったものが足りないと感じました。

具体的に言えば、魔王が少年の姿になった際、いきなり敬語でヒロインに話すシーンがあります。心理描写として「ここは敬語で話して怪しまれないようにしよう」「愚鈍な子供を演じよう」とか、そういった心の声を一言二言、アニメのセリフとして導入すべきだと思いました。
そういう視聴者に分かりやすい表現が足りていないと思いますね。

しかし、本作品の目玉は何と言っても「おねショタ」要素ではないでしょうか。
本作品はライトノベルですので、そういった少しセクシーなシーンで続きを読ませるという手法を取るために、そういった要素を入れているのではないかと思います。
風呂場のシーンはかなり良い出来かなと思いましたね。主人公が石鹼で頭を洗うシーンとかも、過去から来た者を表現するいいシーンだと思います。

本作品の良い所はそういった「過去から来た」と彷彿させるシーンが散りばめられている点ですかね。
世代間ギャップのようなズレがこの作品の面白い要素だと思いました。

ただ、本作品は世界観設定がアポカリプス物で殺伐としたものなのですが、いかんせん緊張感が足りないと感じました。
たった二人で要塞都市郊外の遺跡の調査をするのもそうですし、何故か別行動を取るのも、それに納得できるだけの理由も描写されていません。
そして第4話で要塞都市の脆弱性をテーマにしたのもそれに拍車をかけています。

ただでさえ本作品の敵キャラである「ボイド」と呼ばれる未知の生命体との戦いが第1話だけなのにも関わらず、いきなり負けそうになるのは、メイウェザーが初戦でいきなり敗退するような、拍子抜けした気分になります。
メイウェザーも人間ですし、実際にあり得る例えではありますが、「一度もボイドの侵入を許したことが無い」と豪語する以上、要塞都市の性能を発揮するシーンを、第2話か第3話にでも描写するべきだったと思います。

いきなり侵入を許すシーンを描写するのは、人類に緊張感が無いと思われても仕方がないのでは?と思いますね。

そういった意味で、本作品はおねショタという「緊張と緩和」でいう緩和の部分は及第点ですが、何より本筋のストーリーである「緊張」の部分が足りてないと感じました。
私の中でそれこそ、魔力炉が破壊されるような致命的なものだと思いましたが・・・。

という事で、本作品は良くも悪くもライトノベルだなと感じましたね。
最近の読者はストレス解消の為にラノベを読む事が多いとどこかの記事で観ましたが、本作品ももしかしてそうなのでしょうか。
おねショタで見れば、まあ見れる作品なんだけどなあ。でもそう見ると、世界観が逆にノイズになっているような気がするなあと。
今後の展開に何か良い点があればまた更新します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

60.0 12 転生で魔法なアニメランキング12位
異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (77)
198人が棚に入れました
…秋津みどり(享年27)、過労死したら異世界へ!?神様から能力を与えられ、異世界に転生した私。そのスキルは。えっ? 人間にはモテないかもだけど、もふもふたちには愛されちゃうってことだよね?うわあぁぁ、白虎やドラゴンにも触り放題――!スペック高い貴族のおうちの末娘ネマに生まれ変わった私、今日も「もふもふ」「なでなで」しつつ、人類存続(?)のためにがんばります。「小説家になろう」発、異世界もふもふファンタジー!!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

これまた酷い異世界モノキター!自重しない系吶喊主人公です。

 最終話(12話)まで観ました。2024.03.26

 戦闘は人間、コボルトどちらも痛み分けで終わった様です。コボルト側は死亡14、障害が残る負傷者11…。

 ネマの成長のための犠牲でした〜!的な扱いで、感動エピソードというより、作戦失敗してね?と言う印象が強いです。

 コボルト達はネマにキレずに何故か損害を受け入れます。話が分かると言うより洗脳っぽいです。一緒にいる王子も、異常だと思わないのかな?

 無理矢理戦闘描写を入れただけで、戦う必要があったのか不明です。

 最後、ネマが強制収容所計画を必ずやり遂げてみせる!と決意してさらなる犠牲者を求めて皆で旅に出て終了!

 きっと、「アルバイト ナハト フライ」と書かれた看板を門に掲げた素敵な絶滅収容所が作れるんでしょうね。

 お気に入りの獣人はゾンダーコマンダーか、カポに任命!見目麗しいケモケモに囲まれて、モンスター達から回収したお宝や使える生体由来の資源はカナダ(倉庫の隠語)に積み上げて…生産と死が同居した収容所王に俺はなる!

 原作が悪いのかアニメ化でこうなったのか…。怖いアニメやで!

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 11話まで観ました。2024.03.19

 コボルトのためにネマ、頑張ります!「この戦いで死者もでるでしょう。参加する者は覚悟をキメて下さい!」

 戦闘前に演説をぶちますが、幼女にこんな上から目線の演説されてもなぁ〜。コボルト達も良くキレないですね。

 神様に貰ったチート能力で今ここにいるのに、良くこんな台詞を吐けますなぁ…。

 そもそも人間を滅ぼす可能性も含めて与えられたチート能力なのに、上級貴族に生まれて王子や家族からも愛されていて、主人公が気に入った魔物しか助けない…。

 コボルトに何匹も犠牲者が出てますが、戦闘が上手く行っても強制収容所送りかぁ…。「コレがお前の選んだ道だ。決して忘れるな!」と王子も幼女に偉そうな事を言いますが、お前ら全く安全地帯にいて何を言ってるの?

 主人公の立場的に人間側と決定的に対立出来ないため、主人公が魔物を騙している様にしか見えません。

 中身成人女性のあざといワガママ幼女のネマを愛せるか?で大分評価が分かれそうです。
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 8話まで観ました。2024.02.26

 いつもの異世界転生チート幼児退行ものですが、魔物の強制移住をメインテーマにぶっ込んできたので、これからどうなるのか目が離せません。

 人類史でも強制移住の悲劇は枚挙にいとまがありません。ナチも、ユダヤ人をヨーロッパから一掃するために、マダガスカルへ移住させようとしていたのは有名な話です。

 マダガスカルでユダヤ人達は高度な自治を与えられるはずでしたが、そもそもドイツに制海権が無いのにユダヤ人を大量に移送出来ないよねテヘペロ!からの絶滅収容所送りでした。

 アメリカ先住民の涙の旅路、バターン死の行進…。大量の人員を移送するだけでも難しいです。

 占領軍が住民を選別して移送しようとするのは大虐殺の前触れやぞ!と、人類はボスニア紛争でも学んだはすですね。

 頭お花畑の主人公がコボルトと人間の紛争の最前線に到着!これからどんな展開になるのか!?

 多分、糞みたいなご都合主義で決着がつくと思いますが、この一点のみで視聴継続です。本作品は歴史の重みに耐えられるのか?無理やろなぁ〜。
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 7話まで観ました。2024.02.21

 主人公は、魔物と動物寄りの立場になるように神様からチート能力を貰ったはずが、人間にも魔物にも動物にも良い顔をしようとします。

 転スラのリムルみたいに魔物に名前をつけて強化したりと、やりたい放題です。

 ただ、リムルさんは全種族が仲良く暮らせる国を作ろうとしますが(雰囲気は国家独占社会主義っぽいですが…)、本作品の主人公の解決策は…。

 魔物が人間に圧迫されているので、魔物をゲットーに集めて、冒険者と戦わせて数の調整をしようとか、割と酷い計画を進めようとしたり、発想がナチっぽいです。

 魔物と言っても、ゴブリンやコボルト等、一応意思の疎通は出来る種族を集めて冒険者と殺し合いさせるのって、誰得なんですか?

 冒険者はレベル上げが出来るからメリットは多少あるかもですが、魔物のためになってます?強制収容所や人肉牧場経営と同じレベルの非人間的なモノを感じます。

 全然モフモフたちの味方ではない、むしろアインザッツグルッペンや武装SSの頭みたいな主人公から目が離せません。転生で幼児に精神レベルが退行した主人公、コワいわ〜。

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 初回観てのレビューです。2024.01.08

 転生した女性主人公、神様に転生させてもらいます。動物にだけ好かれるはずなのに、精霊獣や王子様にもモテモテです。

 公爵家に産まれて親ガチャもバッチリ成功です!王位継承権もあります。神様…、大サービス過ぎるでしょ。

 3歳なのに主人公、凄い向こう見ずで無謀な童子です。やり過ぎじゃね?都合の良すぎる既視感ありありの異世界なろうから、目が離せません!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

7話 期待値はありますが一旦中止。再開の可能性はあります。

1話 超テキトー設定異世界転生もの…だけど、ちょっと面白い。

{netabare} ツッコミどころ満載の超テキトー設定の異世界転生もの…内容は面倒なので書きませんが、あらゆる場面でツッコめます。なんだけど、ちょっと面白いかも。切り捨てるのは簡単ですけど、緩すぎる展開にちょっと心惹かれてしまいました。

 制作のEMTスクエアードって「くまクマ熊ベアー」のところですよね。うーん、この緩ーいくだらなさがひょっとしたらこの会社の持ち味かも。一周回ってなかなかいいかもしれません。多分見ます。{/netabare}


2話 く、くだらなすぎる…だが、それがいい、という作品。

{netabare}  OP見てるとバトルシーンもあるみたいで、もふもふしているだけじゃないみたいですね。一応擁護しておくと世界観、貴族とか神とかいろいろ考えているみたいです。ですが、それはまあどうでもいいでしょう。キャラデザや作画もどんなB級よりもB級です。

 が、ここまで極端にB級だと、脳みそを使う気も起きませんので癒されます。「くまクマ熊2期」とか「スライム300」より極端かもしれません。そういうのがお好きなら…という作品でしょう。私は結構好きかも。 {/netabare}


3話 週1で見る分にはいいんじゃないでしょうか。視聴継続決定ですね。

{netabare} 本作については見なくなるとすれば、単純に面白くない場合でしょう。深掘りをする作品ではないし拒否反応が起きるような主義主張も感じられません。転生の必要があったか?も1話で忘れられます。

 3話の時点だとまだ面白く見られていますが、この展開だけだと飽きる可能性がありますが一方で週1なら問題なく最後まで見られる気がします。3話時点で継続視聴ということで以降のレビューは展開があったらか、または視聴中断するときになると思います。 {/netabare}



7話 期待値はありますがもふもふ路線ではないので一旦中止。ただ、再開の可能性はあります。

 話それ自体は悪くない気がするのですが「悪くない」どまりかなあ…と思います。癒し枠という点でもふもふ路線を徹底していれば…とも思わなくはないです。
 ただ、話の展開やキャラ付けは思っていたよりもしっかりできている話だとは思いました。

 今期は比較的異世界モノに見るべきものがあるので一旦休止します。無料ではアベマ独占で見忘れていたせいもありますが、B級内でランクをつければ話は5/10、アニメの出来は4/10という感じで、優先順位が低い作品になってしまいました。ただ、述べた通りの話にはなっているので期待感は無くはないので、他サブスクで無料でストレスなく見られるなら、見るかもしれません。

 点数は評価すると作画は2.5以上はつかないですね。その分キャラを3.5、期待値でストーリーは3.5にします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

もふもふ… イマイチかと思いきや悪くないですね。テーマがちゃんと有り、女性主人公だから憎めないのか

過労死した主人公が異世界転生してもふもふライフと…。

仙狐さんで、ヒロインを差し置いてもふもふ好きの男というのがいかがなものかと思ったので、いや仙狐さんが居て尻尾もふもふだけで満足するって枯れすぎでしょ…。

と、不満に思ったので、もふもふ好きというのはどうかと思っていたのですが、主人公が女性ということであまり気にならなかったですね。

まあ中身30代でその行動はどうよ、という所は多々あったのですが、まあ見た目幼女なので…。
幼女の可愛さと動物の可愛さ、後は周囲の優しさなどから意外と悪くもない印象を持ちました。

とはいえもふもふするだけしか目的が無いのならどうかと思うのですが、最初に提示されたテーマ、この世界の人間が異種族を差別弾圧しているから滅ぼすべきか決める、という部分が関心を引きますね。

なんで主人公が異世界転生したのかちゃんと理由があるところは悪くないです。
てかわざわざ転生させるのだからメリットがあって当然なんですよね。
古来は異世界がピンチだから救ってもらうために異世界転生させるものだったのに、その理由がおざなりになって何も目的も無いのに力を与えてニートしてもOKとか、おかしいでしょ。

本話は世界を見極めるための神の使いなのだからチートを与えるのも自然ですし… という理由で、悪くないと思ってしまいました。

他作品の意味不明な異世界転生に、もう慣れたつもりで実はストレス溜まってたんだな、とわかりました。

本当に無自覚な差別とか深いテーマがあるならちょっと興味深いですが…。

うーん、とはいえ本数が多すぎなので見るかどうかは考え中。


2話まで視聴。
差別とやらがどうやら宗教関係の悪者が居るだけらしく、まあ底は浅いかな、と思ってここまでにします。

男女差別だって過去フェミニスト達が頑張って大いに改善されたわけで。
すでに改善されているのに未だに差別だと暴れまわっているフェミニストは意味不明なのですが、それはさておき…。

差別というのはそれを問題視しなければ存在しないわけで。
我々は牛を食べますが、牛を食べるのは罪深いと怒っている人も居ますし、宗教として禁止されている場合もある。
獣人が差別されているとして、それを絶対的に悪いと言い切って良いのか、といった深いテーマも考えられるので、万一を考え見てみましたが…。

まあもふもふするだけのアニメに期待する内容ではないわな。

一応テーマが存在したことでちょっと期待してしまいました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

93.7 13 転生で魔法なアニメランキング13位
幼女戦記(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2175)
10453人が棚に入れました
統一暦1923年6月。
金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、
部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。
航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は
何事もなく無事に終わるはずだった。

しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。
戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、
協商連合軍による奇襲が発生し、
ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。
多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、
しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。
何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、
ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。

“其れは、幼女の皮をかぶった化物――。”

声優・キャラクター
悠木碧、早見沙織、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

神と子供と会社員

【追記に蛇足追加  再読には及びません】


一見かわいらしい見せかけの幼女が、圧倒的な魔力で戦場を蹂躙する異世界の戦争。

タイトルに挿入された「the Evil」そのままに、まさしく邪悪の権化として死を振りまく主人公が「幼女」の姿をしているのは、ひょっとすると「妖女」の含意であるのかもしれない。

この無情な戦場に、殊更に非情に君臨する「幼女」とはいったい何なのだろう。



{netabare}といった緊迫感は、早々に「幼女」の中身が現代日本から転生したサラリーマンであることが暴露され、霧散する。

主人公に寄り添って物語を追えば、転生したサラリーマンの異世界でのサバイバルであり、「幼女」であることにほとんど意味は無い。

無常な「世界」の意味を問うような緊迫感の消失は、物語の焦点が主人公に「罰」あるいは「挑戦」を仕掛ける〈神〉と主人公の抗争にあって、「世界」自体が興味の対象から外されていることによる。

この視点の「矮小化」は、世界観の設定と主人公の設定の、二方面から生じているようだ。


神に逆らうというテーマはアニメやラノベでしばしば見受けられるが、何故かキリスト教の神を特権化して「神なるもの」全般を代理させることが多い。

「神なるもの」に運命や制度や抑圧を象徴させて「敵」として描こうとする意気込みに対して、日本社会に根付いているとは言えないキリスト教的な神をわざわざモデル化することで、たいていの場合、実体的な超越者ではなく、顔に「神」と書いた案山子を相手にシャドーボクシングを仕掛けているような、空回りした空想性が目立つことになる傾向があるようだ。

本作においても、罰や試練を与える抑圧者として〈神〉が一面化されているのは、主人公あるいは製作者が、自分の身の丈に合わせて「神なるもの」を切り縮めている結果だろう。

主人公が神を「存在X」と呼ぶのは、ある程度この空想性に自覚的であるのかもしれないが、この「世界」が超越者の創作であるという世界観の意味に迫ることなく、ただ「試練」との格闘だけに物語のスケールは切り縮められてゆく。

そして、このスケール感は、この「世界」に投げ出される主人公の、視野の狭さの反映でもある。


転生前の自分を有能な人材であったと自己認識する主人公は、転生先の異世界においても、現代日本で有効であったノウハウで「有能な」人間に相応しいエリートコースに乗ろうとする。

が、「生前」のエリート性の実態が、有能な「サラリーマン」=株主でも経営者でも無い「使用人」であったことに自覚的ではない。
主人公の考える有能な「エリート」性とは、「ご主人様」に命じられた課題と「ルール」をいかに忠実になぞるかという一点に焦点化されていて、自らがルールを創造して「ご主人様」になるような「有能」性は、視野の外に追いやられている。

劇中の描写からは、どうやら、自分の「死」は「ルール」に記載されていない「敬虔」や「慈悲」という無価値な美徳を欠いた結果、「存在X」に与えられた「罰」であると、主人公は捉えているらしい。
ルールに忠実な「意識の高い」自分が、インチキな基準で断罪されるのは不当であると。

が、普通に観ている視聴者には、「殺される」という事態を招いたこと自体が、適切に職務を遂行できていなかった「無能」の結果としか見えないのだが、自分の姿を相対化できない視野狭窄としか思えない。

この視野狭窄の一面性が、戦争状態の異世界へ放り込まれても平然と「出世コース」を探るという「牧歌的」な主人公の精神状態と、抑圧者として一面的に描かれる〈神〉との抗争という物語の基礎となっている。


極めて人工的な恣意性を感じさせる「異世界」が、それでも不思議に空想的な印象が希薄なのは、この視野の狭い主人公の設定が奇妙な整合性を感じさせるからだ。
「不思議」と感じるのは、どうも、この「整合性」が作者や製作者の計算によるものとは思えない印象が強いせいだろう。


会社員として身に着けた世間知と異常な魔力を元手に「出世街道」を上ろうとする主人公だが、これほどの「武器」があれば既存の秩序(の少なくとも一部)を自分の都合よくひっくり返して、造り変えることも可能だ。
しかし、既存体制での「出世」以外の選択肢は、主人公にはない。

あくまで「ルール」の「外」を発想しない思考様式は、「生前」に執心であったシカゴ学派のネオリベ理論と奇妙に符合する。
「ルール」がすべて=ルールに載っていないことは何でも「許される」というネオリベの世界把握は、ある意味では子供の理屈だ。

人間の行動を律するものは、法律や明文化された「ルール」のほかにも、社会倫理や自己倫理、単なる因習や気まぐれなど多様にある。

が、子供の世界には「ルール」しかない。
定義として、自己の核としての内的倫理や、共同体の社会倫理を獲得するという成長過程の途上にある者こそが「子供」であるからだ。

子供の行動を定めるものは、「ルール」という与えられた枠と、そこからはみ出せば「怒られる」という他律的な基準しかない。
「廊下を走ってはいけません」「上履きで校庭に出てはいけません」といったルールに過剰に敏感で、一歩でも「校庭に踏み出した」生徒を学級会でルール違反者として吊し上げる下らない規範意識は、「子供じみた」態度の典型例として定番だ。
一方で、「座って読んでいるから立ち読みではない」と「ルール」の言葉じりをとらえて「違反」から逃がれたつもりになる猿知恵もまた。

「怒られない」限り何でもしてもいいのだ、という子供の行動原理が、主人公と重なる。
「いい年をして」子供じみている主人公の行動原理は、単一のルールブックに反していない限りどのような競争も正当であるというネオリベ理論「しか」行動律のない反映でもある。
あるいは、「幼女」の外見は、子供じみた内面の表現であるのか。

多様な基準を貫いて自身の行動を決定する「自己」を持つものが「大人」であるならば、単一の基準しか知らないのが「子供」であるとはいえるが、「この基準が絶対で、それ以外は守る必要などない」と強制するのがネオリベ理論であって、この「強制」にさらされていた主人公の視野の狭さには、確かに整合性がある。

実質的な軍事体制下にある「異世界」が、ソビエト連邦を連想させるくせに殆んど抑圧性を感じさせることなく主人公になじんでいるのは、主人公ご執心のネオリベ理論が、ある意味で(ニワトリと卵のように)平時の日常世界に戦時の非常事態性を持ち込んで固定化する原因でもあり/結果でもあるものだからだろうか。
ここでも、現代日本と同じ方法論で異世界を「世渡り」する主人公の描写は、やはり整合性があり、現代日本が一種の戦争状態であると表現されている、かのように見える。


だが、〈神〉のスケールの小ささが、やはりこの整合性が計算の結果であるのかを怪しくさせる。

「死」の瞬間、「敬虔」や「慈悲」の欠如を指摘された主人公だが、本来、それらは人の行動律として異常なものではない。

時には矛盾も衝突もする多様な規範の中から、その時「自分が」どう行動するか判断できるのが一般的な普通の大人であり、大人としての能力だが、シカゴ学派のネオリベ理論とやらの唯一の「ルール」しか所有していないことが、主人公の過剰な反発の根源だ。

「敬虔」や「慈悲」が数千年にわたって人類社会に「生存戦略」として機能してきたことに対して、崩壊が目前に迫っているネオリベ理論は余りにも貧弱で勝負にはなりそうもない。

が、〈神〉は「存在X」に切り縮められる。

「敬虔」を象徴するイコンであるはずの〈神〉は、単に自分の教えに拝跪することを強制し、従わないものに「罰」を与える、「存在X」という抑圧者に一面化されてしまう。

「生存戦略」の人格化であった〈神〉は、信仰心と「引き換え」に恩寵を与える「契約者」のごときものとして、契約を拒むものに脅迫で契約を迫る悪徳リフォーム業者のごときものとして、「存在X」に変貌してしまう。

主人公を超越するものとして登場したはずの〈神〉が、まさしく主人公の子供の世界観に適合してしまう展開は、果たして作中で何が争われているのかを曖昧化してしまう。
自分に従わなければ「罰」を与えると迫る超越者は、外観上は主人公の価値観と差異が無い。
主人公の「罪」を鳴らして「罰」を与える根拠は、互いの力関係の大小というだけで、両者が争うことに説得的な理由を見出すことが出来なくなる。

一見して整合性が生じているように見える「世界」は、整合性と引き換えに、そもそもの「世界」の意味が混濁していくかのようだ。

一体、主人公は何と戦っているのだろうか。


劇中の「戦場」で、敵も味方も区別せずに死を振りまく主人公が、情実に惑わされずに状況に応じた冷徹な決断を下している、と見える視聴者がもしも居るならば、おそらく「社畜」の素質があるだろう。

そうでないなら、他者に死を与えるたびに主人公が振りかざす「祖国の為」といった理屈を、主人公自身は全く「信じてはいない」事をどう捉えているのか。
それらの理屈は、自分が他者に君臨するための「いいわけ」でしかなく、理屈の実践のために他者を支配するのではなく、生殺与奪という究極的な他者の支配を正当化するために持ち出されている「口実」に過ぎない。
全く信じていない大義名分を持ち出すのは、自分の生存のためですらなく、安楽を手に入れる「出世」のために他者を殺す口実に「使える」からだ。
もっともらしい「大義名分」の下に殺される敵・味方の兵士は、主人公の出世のための犠牲でしかない。

反道徳的な言動で他者を踏みにじる姿は、ニーチェを誤読した中二病患者の妄想する「超人」をモデル化したかのようだが、ルサンチマンを超越する意思もなく、既存の支配的規範の「威を借りて」恣意的な暴力を行使する主人公は、いわばウルトラ化したルサンチマンの権化であり、こんなものを超人と同一視すれば墓の中でニーチェが激怒することだろう。

言ってみれば、ブラック企業の中間管理職が「会社の為」と称して精神や健康を破壊する過剰労働を強制しているのと同じ姑息さに過ぎない。

戦場に君臨する幼女の皮をかぶった「化け物」というよりも、タイトル通りEvil=「邪悪」が相応しく思えるのは、ブラック企業の管理職のように、「信じてもいない」タテマエを持ち出して、自分の安泰のために他者を踏みつけることを正当化している薄汚さのためだ。
ブラック企業においてすら、「会社が絶対」というタテマエを本気で信じているようなら「管理職」にはなれないだろう。


戦時下の「異世界」では、死にたくなければ戦時下の規範を受け入れる他ない。
自分の「死を避ける」ためには、他者に死を「押し付ける」しかない。

主人公の主観では、このように自分の行動は「現実的」なだけだと自己了解されているようだ。
戦争を終わらせ、死なずに済む「平和」をもたらす為には、戦闘で大勝利することが「現実的」な手段であるのだと。

この主人公の自己了解を真に受けて「冷徹な決断」者だと肯定的に見てしまう感性は、「会社の為」というタテマエを真に受けて奴隷労働を受け入れる社畜根性と同型的に見える。

平和を望むのは、自身が「勝者」として生きるために過ぎない。
戦争が終結しなければ=勝敗が決定しなければ「勝者」になりようがないからで、他者の「平和」に関心はない。
「冷徹な決断」は、ようするに自己保身の理論化だ。

押し付けられた規範に嫌々「妥協」しているのではなく、進んで「同化」する態度は、「現実」の日本社会から引きずられて持ち込まれたものだ。
その意味で、この異世界は現代日本を表現するために創作されたかのような整合性は、確かに感じられるとは言えるだろう。

ネオリベ理論を内面化して抑圧的な権力に同化しようとする「生前」の態度は、ミシェル・フーコーが言及した、遍在する微小な権力が統合されて大きな抑圧権力を構成する「生権力」の姿に過不足なく適合する。

抑圧的な権力に支配されることを承認すれば、自分がより弱いものを抑圧して踏みつける行為もまた、許される。
「ルール」に支配される子供が、「学級会の吊るし上げ」リンチを内心で楽しむように。
そのような微細な「権力」を吸い上げて統合するものとして利用されるのが、一つにはネオリベ理論だ。

従って、視野狭窄の主人公の、〈神〉の存在を否定する動機が「合理性」の有無であるという言葉は、鵜呑みにすることはできない。

主人公にとって身体化されている「生権力」の体系を脅かすものであるから、〈神〉は否定されなければならない。
抑圧の根拠たる生権力が揺らぐことは、自身が微小な「権力」を行使する根拠の消滅を招くことになるからだ。
いや、意思的に否定を「決断」しているのではない。
拒絶の根拠は、〈神〉という属性がどうこうという問題ではなく、「身体化」が必然とする思考以前の「脊髄反射」だ。

ネオリベを基礎づける市場原理主義が「世界」を支配出来るのは、「(生存のためのあらゆる必需品を含め)全ての」モノやサービスは「貨幣を媒介とした」交換によって入手しなければ「ならない」、というドグマを確立したからだ。
生存のための手段は、したがって「金銭を稼ぐ」というただ一つの行為に制約され、金儲けの「ルール」が世界を支配するルールにすり替わる。

このようなドグマは、別に自然法則に根拠づけられているわけではない。
もしも金銭以外の価値や、生存を超える価値が承認されたとしたなら、「ルール」の支配性は崩れるだろう。
市場原理ベースの「生権力」の体系は混乱し、これに迎合することで他者を抑圧支配させていた主人公の微小な「権力」もまた、消滅してしまう。
単一の「ルール」しか持たない空虚な人格であるがゆえに、代替えの基準を持たない主人公は、「ルール」の否定性に過剰に反発せざるを得ない。


だが、ネオリベ/市場原理主義の否定性を〈神〉として導入した安易さが、このような主題化を不可能にしているようだ。
いや、「存在X」が、真の意味で〈神〉であったなら、違っていたのかもしれない。

自身が他者の上に立つ「権力」性の確保を目的として支配的な規範/権力にすり寄る、という意味で、主人公の態度は現代日本でも「異世界」でも変らずに一貫している。

「生きたい」を「金銭を稼ぐ」に一面化する市場原理の生権力と、「死にたくない」から軍政に従わせる「異世界」の抑圧性は、外見的には双子のように似ている。
異世界の「戦争」が、拝跪を強制する理不尽な「契約者」に矮小化された〈神〉=「存在X」によって一方的に押し付けられた「試練」であると設定することで、一方の「生権力」もまた、超越的に「押し付けられた」ものであるかのように見せかけてしまう。

両者が曖昧に混濁して見えてしまう結果、主人公の行動原理の深層も曖昧化したままだ。
主人公の、他者を踏みつける「権力」を欲する欲望が、自身をも踏みつける「ルール」に接近させるという倒錯した深層も。

「ルールには従わなければならない」という行動原理は、いささかも変化していない。
主人公の「敵意」は、実行に伴う「苦労」の多さに向けられるだけで、「従う」という行動原理自体への懐疑は全く生じない。
それゆえに、主人公に「罰」を加える理由も、この「異世界」が果たして「罰」として機能しているのかも全く意味不明にする。

そうして、「生前」も「転生」後も他者を踏みにじり続ける主人公の、「生前」も「転生」後も強圧的な「ルール」に翻弄されているかのような「被害者面」を不自然に感じない視聴者も出てくるのだろう。

このように単純な抑圧者「存在X」が、主人公との対立軸をも単調化する。
いや、現代社会の抑圧に対抗するものを、〈神〉という名の別種の抑圧者の形でしか発想できなかった限界性なのだろうか。


主人公の「本音」が見えない作中の兵士たちはともかく、視聴者の立場で、主人公が冷徹な現場指揮官のように見えてしまう屈折した視聴は、この「世界」が「物語」の舞台として緻密に構築されたものではなく、「マジック・ワード」に依存した一種のゲーム空間に過ぎない印象しか視聴者に与えることが出来ていない事を示しているようだ。

アニメを視聴するとき(フィクションを鑑賞するとき)、たいていの視聴者は、何処か虚空に自立して「実在」している別「世界」に入り込んでいるように看做していることが殆どだろう。
作り手は、なんとか「実在」感を生み出し、視聴者の現実感に接続しようとあの手この手で四苦八苦する。
一方で、ゲームにおいては、プレーヤーを引き込む「実在」感は問題にされず、何処までも恣意的に制作される仮想空間として了解されるようだ。

その意味で、存在X=〈神〉という創造主兼管理者のいる「世界」は、架空の時空間に「自生した」固有の歴史性を持つ異世界ではなく、「運営」が恣意的に作るオンラインゲームのステージと同質と言える。
もっともらしい「戦争」は、創造主に「創造」されたゲーム世界の「設定」に過ぎず、死んでいく兵士や市民も、「創造主」に創造されコントロールされているという意味でNPCと同質であると言えるかもしれない。
本作内の戦争について、その是非や悲惨について考慮するのは、この「ゲーム」空間の恣意的な「設定」に合わせてあちこちから引用してきた「背景」に過ぎない以上、あまり意味がないだろうと感じさせる。
主人公の殺戮は、異「世界」での殺人ではなく、ゲーム空間の「無双」ではないかと。


キリスト教的な、世界の「造物主」としての唯一の〈神〉は、絶対的に「世界」の「外部」に在る、「世界-内」存在である人間にとって絶対的な不可知の存在だ。
何であれ不可知のものは、人間が認識できた瞬間に〈世界-内〉に取り込まれる。
どこまでも〈内〉化できない非・認識の絶対性が、神を定義する。
日本の〈カミ〉のように、お供えやお祈りによってご利益を与える、人間と同次元にいる交渉可能な〈世界-内〉に存在する〈神〉とは異なる絶対性が、造物主としての唯一神だ。

決して〈世界―内〉に降りてこない不在としての神、絶対的な「外部」の存在との契約の不可能性と可能性、このような不条理と信仰の絶対性、などなどの難問は、西欧では数百年にわたって考え抜かれている。
日本においても、遠藤周作が『沈黙』を書いたのは50年以上も前だ。

人間の眼前にある案山子に『神』と書き込んであれば〈神〉扱いして疑問を持たない、というのはラノベ/アニメ周辺のローカル・ルールに過ぎない。
〈世界-内〉に入り込んで「世界」に自由に干渉する「造物主」は、ラノベ/アニメの外では存在矛盾として成立できないだろう。
案山子の〈神〉は、「全能の」神という一種の「マジック・ワード」として、製作者の代理として「世界」の創造や改変を容易化してくれるものとして導入される。

しかし、容易化は安易化として、創造された作品「世界」を、人為的なゲーム空間に矮小化してしまう。
「存在X」と呼称する、〈神〉性を引きずった、「世界」内に立ち入って自在に干渉する「造物主」を導入することで、「運営」が作り自在にコントロールする人工的な「ゲーム空間」に、異「世界」は同質化することになる。

主人公の利己的な行動が爽快に見えてしまうのは、主人公が「物語」の登場「人物」ではなく、単なるゲームのキャラとして、「ゲーム空間」で都合よく無双をしているに過ぎないと無意識で解釈されている結果ではないか。
主人公が現代日本から「異世界」に転生したという設定も、単に、初めて絶滅戦争という異様な形態の戦争を経験しようとしている「異世界」にやってきた、すでに絶滅戦争の世界大戦を経験している現代日本人という、一種のチート的な優位性で「無双」をするネタに過ぎないものに、これまた矮小化されている。


【追記】
敗者が抵抗をあきらめずに「復讐」する不合理な感情が、「戦争」を終わらせようとする「合理的な」行動を無駄にすると語る主人公だが、勝者の立場に立ち、他者の反抗を認めない傲慢からくる事実誤認に過ぎない。

敗者の抵抗が続くのは、この「戦争」が現実の世界大戦同様に「絶滅戦争」=どちらかの国家が絶滅するまで終わらない異様な性質のものであるからだ。
作中での、後方の民間人の殺戮も、この性質から余儀なく生じている。

相手が絶滅するまで、あるいは国体が完全崩壊する=敵「国家」が「死滅」するまで戦闘が継続されるということは、死滅しない限り敵への反撃を止めては「ならない」ということでもある。
感情的に「もう戦争は嫌だ」と思っていても、息がある限り「理論上」反抗を止めることが出来ない。

敵の執拗な抵抗は、感情に駆られているのではなく、主人公が敵国家の完全壊滅を完遂しようとするのと正に同じ「論理」の裏返しとして、選択の余地なく発生してくる。
自分が優秀な「合理主義者」で、馬鹿な敵が感情に任せて抵抗してくるという主人公の自己認識は、全くの的外れで、視野の狭さからくる「合理性」の不徹底さを露呈しているに過ぎない。
視聴者までが、この自己認識を真に受けて、優秀な合理主義者だと看做してやるいわれはないだろう。

そもそも転生の原因となった「死」も、一方的な逆恨みの被害であると疑われていないが、普通の企業であれば、職務の遂行において「殺される」ほどのトラブルを発生させることは、直ちに「無能」とみなされる。

逆恨みされて転生した「エリート」が「優秀な合理主義者」として戦争を生き抜こうとしているという主人公の自己認識は妄想的で、「認知のゆがみ」を引き起こしているのではないのか、と疑ってみるほうが自然な気がする。



労を惜しまずに設定を積み重ねれば、「存在X」という案山子の〈神〉など導入しなくても、このような「異世界」とサラリーマンの「転生」を創造することは可能だったろう。
世界を支配するルールと人間の対決を描く為には、〈神〉は必要条件ではない。

設定の土台を、案山子の〈神〉=作者の傀儡に過ぎない造物主に置いてしまった安易さが、「異世界」につづられる「物語」なのか、ゲーム空間での妄想的な無双であるのか、分裂して中途半端に揺れる視聴感になって現れてくる。

一見、現代日本を批判的に再現したような「世界」と「物語」は、結局、オンラインゲームに閉じ込められたトッチャン坊やのクエストと同型だという印象しか与えることが出来ていないようだ。

これだけの道具立てをそろえながら、幼女の外見とサラリーマンの内面のギャップの笑いと、「無双」で破壊されるビジュアルの派手さだけが見どころであるというのは、なんとも勿体ない気がする。{/netabare}



それにしても、アニメ作品の評価に「声優」を独立した項目として入れるのは妥当なのだろうか。

確かに、声優はキャラクターに生命感を与える重要なパートではある。
しかし、世界観の破綻や、脚本上の不備を修正できる立場にいるわけではない。
そのような作品でキャラに生命を吹き込んでも、「不条理な世界にも関わらず『生きいきと』生活する狂人」が生まれるだけだろう。

そんな立場である声優に評価の一端を背負わせるのは、余りに気の毒な気がする。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

現代のリーマンが少女に生まれ変わって戦争を生き抜く物語

原作未読。予告でかなり気になったので視聴です。1話見て、最後まで見ようと決めました。

今期の戦争もの。ヨーロッパを下地にしているのかな。魔導を使ってガンガン撃っていく、そして主人公は厳しい性格。キャラデザインも含め、イゼッタよりハードな感じがします。


1話…いきなり前線での戦い
{netabare}最近の戦争ものは、顔見せや世界観を知るためにゆっくりした始まりなるものが多いのですが、これはガンガンやり合いで始まりました。

主人公のターニャは少女というよりは幼女。が、強すぎる戦力。頭も切れるし、非情な性格。この子を軸に、大人たちの思惑が交錯し、戦いと世界の秩序が形成されていくのでしょうか。

BGMは重厚、中の人たちも厚いです。悠木さんの声が良いですね。早見さんは今期も戦争ものですか。フィーネと容姿が全く違うのでいいか…{/netabare}

2話…悪魔はいかにして生まれたのか
{netabare}いきなり現代の話。チャンネル間違ったのか?と思いきや、幼女戦記だった。やり手のサラリーマン、会社のため…というより、自分のためにリストラ言い渡しも容赦ない。その帰りの電車待ちの時に、リストラ言い渡した社員にホームから突き落とされる。時間が止まる。神とおぼしき者と会話をする。噛み合わない会話、神とおぼしき者からそのリーマンは転生を余儀なくされる。飛ばされたのは戦争間近な国の孤児院。リーマン時代の意識を意識を残したままの転生だった。
魔導の能力があり、進んで士官に。上級官として下級へのあたりはリーマン時代のまま、愛情の欠片もない。訓練に向かうと戦闘に巻き込まれるが、能力と思いだけで乗り切る。思いとは…「離脱して後方にまわれる」というものだった。しかし、その戦績が高く評価され、思いとは別に軍の顔とされるのだった。

面白い。2話にしてこれはちょっと異例なほど面白いと感じました。これはなかなかない世界観で引き込まれます。後半、ちょっと吹き出すようなセリフぶちこんできて、ターニャの中身や本当の考えが少しずつ分かるようになっていたのも良かったです。
何より悠木さんが良いです。ターニャの怖さと裏側のリーマン的考えを上手く表現しているし、可愛いところも存分に伝わってきます。
これは本当に面白そうだ。{/netabare}

3話…アナタハカミヲシンジマスカ
{netabare}今回も過去の話が中心。
前線から離れることを目論むターニャ。試験飛行に参加するが、失敗の繰り返し。開発担当者はターニャと同じような性格。当然、ぶつかってばかり。そんなときに神とおぼしき者からまた会話を求められる。信仰云々言ってくる。それを追い払うターニャ。
翌日、試験飛行は成功する。担当者は言った。神の存在など信じなかったが、神に祈り成功したと。ターニャは戸惑った。

ターニャは変わり始めているのだろうか。いや、性格は品曲がったままだと思う。{/netabare}

4話…策士、策に溺れてドボン
{netabare}大学生活を謳歌するターニャ。そんな中、軍の幹部と接触する機会も増え、感触が良いと感じる。一人の幹部から先の見通しについて質問を受け、相手の考えを探りながら答える。それが論文となって上層部に伝わるとも知らずに。
ターニャは大学生活で得た感触から後方だと信じていた。が、目論見は脆くも崩れる。ターニャが語った魔導士大隊の責任者に選ばれたのだ。最前線である。愕然としながらも仕事をこなす、しかもわざと遅れるように。が、助っ人参上でそれも叶いそうにない感じで…。

流れるような話の回でした。戦闘シーンはないけど、ターニャの心の中が見えて面白いです。策に溺れて最前線、自分の評価を見誤ったという感じかも…{/netabare}

5話…吹いたビールを返してほしい
{netabare}ターニャのもとを訪れたのはヴィーシャだった。ターニャの目論みが外れ、どんどんと進む面接。しかし、基準が高く、とても大隊を作れるような人材は集まらず。しかし、基準を下げろと言われ、またしても目論みとは違う方向に。
人材は揃ったものの、とても強い隊を作れるような強さはないということで、鍛えることに。しかも1ヶ月で。ターニャの厳しいというより、脱落させるとしか言いようがないほどの訓練に耐え、脱落どころか、強い隊になってしまった。
南東に向かうように指示を受けるが、その先にはダリア公国があった。ダキアは国境付近を探っているようだが、ターニャが掴む情報はとても近代戦のものとは思えないものばかりだった。ターニャは実弾訓練と称し、隊を引き連れ向かう。ダキアの軍はまさに前時代的な戦いだった。魔導隊には全く歯が立たず、壊滅。ターニャは狙いを首都にした。軍事工場をねらい、宣誓を行う「しぇんせぇ~わ僕たち、私たちは…」(幼女風に)。圧倒した。

やることなすこと裏目に出てしまうターニャに笑わせてもらいました。でも最後の幼女宣誓は卑怯です。ビール吹いて拭くの大変だった…。
ヴィーシャの存在が良いです。ターニャのこと分かっているから、とっとと坑を掘りにいった場面は笑いました。キャラデザインどうかとも思いましたが、慣れると可愛くさえ思えます。
ダキアはルーマニアのことか。世界大戦の前だからこんな感じか。{/netabare}

6話…世界大戦はすぐそこまで
{netabare}帝国は2つの戦線を抱えていた。特に協商連合との戦いには苦戦、そこにターニャの軍が送られることになった。
協商のバックには帝国と敵対する列強諸国が加勢し、飛行機はじめ近代兵器が揃っており、帝国は押されていた。そこにターニャの軍がやって来た。ターニャは隊を鼓舞し(25年ものをかけて)、戦う。
ターニャの軍は協商連合の想定を越えていて、協商連合の軍は引かざるを得なかった。ターニャが落とした飛行機に行くと、存在Xがターニャに語りかける。ターニャは振り払うしかなかった。その後、ターニャは協商連合の通信基地を破壊した。

先頭シーンが多くなってきました。戦争が始まるという感じです。ターニャは敵の他に神様的な存在と戦っていかなければなりません。
ターニャの存在が世界大戦を早めてしまっている気がするんだが…{/netabare}

7話…まさに悪魔
{netabare}協商のスー大佐が港で家族を見送る。娘から早めのクリスマスプレゼント(銃)をもらい、どう見てもフラグ。
ターニャは軍幹部と会談中。意見の相違でイライラ。その後、作戦指令が出されるが腑に落ちない。その指令は港の砲台を潰すこと。ターニャは気づく、これは艦隊を寄せ上陸作戦の前段階のことだと。
時間は限られていた。ターニャの部隊は次々と砲台を潰していくが、協商の軍も抵抗する。そして砲台がすべて潰され、協商の軍は作戦の真の狙いに気づくが時すでに遅し。帝国の軍は艦隊とともに現れ、上陸が始まった。最後のあがきとスー大佐が突っ込んでくる。そこには因縁のターニャがいた。ターニャは大佐を撃ち、ライフルを取り上げ、大佐は落ちていった。ターニャは奪った銃を持ち、自分へのクリスマスプレゼントだと言い放った。

1週分すっ飛んで再開。総集編は要らないです…。
ハードな展開にぞくぞくです。ターニャの悪魔さ加減は相変わらずで、容赦なし。ターニャが進む道は天国か地獄か? 天国ではないさね…{/netabare}

8話…これは戦争である
{netabare}協商との戦闘が終わり、ピクシー隊は新たな戦闘員も加わって、ライン戦線で戦っていた。
ターニャに新たな命令が下る。共和国からぶんどった領地の市民が共和国軍をバックに蜂起して帝国軍がガタガタになっており、これを抑えるというものだ。しかし、バックに軍がいるとはいえ市民であり、無差別には攻撃できない。そこで市民の避難勧告を行い、残ったものは共和国軍と見なして殲滅するという非常な作戦だった(しかも、この作戦の原案を構築したのはターニャの論文だった)。
この作戦を部隊に伝えると、部隊はざわついた。民間人を巻き込むことが必至だったからだ。作戦が開始され、街はめちゃくちゃに。市民も多くの犠牲が出ている。それを見た隊のウォーレン少尉はターニャに意見するも、ターニャは言い返す。ウォーレンは頭を壊しながら街を撃つのだった…。
その頃、撃たれて海に沈んだはずのスー大佐が意識を取り戻した。彼が見たのは神で、ターニャを滅してやると誓う。

今週からEDが変わりました。物語はいよいよ佳境に入るということでしょうね。
ターニャの悪魔度が更に増した感じですが、根本はリーマン時代のままなんですよね。上の命令は絶対、義務を果たす、下が上に逆らうことは許されない…。戦争だろうがなんだろうが、自分の仕事をこなすだけ、そこには人の命の重みなど感じてはならないし、自分がこなした仕事の成果が上がれば良いだけである。鬼畜だが、ターニャのような考えを持った人はいる。戦争なら貴重な戦力なのも分かります。すごい重い話です。{/netabare}

9話…もはや人間兵器である
{netabare}列車で本部に向かうなか、ターニャは鉄道部の少佐から今後行うであろう作戦のことを聞く。ライン戦線を捨てる振りをして包囲する作戦だった。
本部では作戦をめぐって意見を交わしていた。そして作戦が実行される。ターニャたちは撤退の殿を努めていた。厳しい状況で負傷者も大勢だった。中には腹が割かれた感じのものもいた。
作戦には新たな兵器が投入されることになった。それを開発したのはターニャの天敵、あのドクトルである。ろくなものじゃないことは察していたターニャだったが、今度の兵器は魔導士入りロケットで、敵の中枢まで飛んでいき、一気に壊滅させるというものだ。本当にろくなものではなかった…そして作戦が実行される。

まさかの人間ロケット…。飛んでいくときのターニャの叫びが非常に…おかしくて(かなり真面目なシーンなんだけど)。隊員たちが緊張するなか堂々と寝ているヴーチャの大物ぶり、Cパートでの腹痛のオチなど、重い話しのなかにちょこちょこ笑いを差し込んでくるところがこの作品の好きなところです。
どんどん厳しい戦いになっていきますが、ターニャは存在Xに一泡ふかせることができるのだろうか?{/netabare}

10話…戦いは終わらない
{netabare}ロケットで敵中枢にぶっ飛んでいったターニャの部隊。電撃作戦であり、時間は限られていた。その頃、帝国では軍と行政官たちが会議を開いていた。戦いの状況が思わしくないことに責める行政側、作戦を隠してのらりくらりの軍部。その時、一報が届く、作戦が成功したと。一気に盛り上がる軍部に対して、呆気にとられる官僚たち。
作戦を成功させたターニャたちは潜水艦で移動した。その頃、帝国の作戦は執行され、次々に成功し、共和国軍を追い詰めようとしていた。ターニャたちは最後の戦いに加わるべく向かったが、謎の魔導軍が現れたという。ターニャの頭に戦後の生活が頭をよぎった瞬間、グランツが撃ち落とされる。相手は海に落としたらはずのスー大佐だった。

このアニメは戦闘のシーンをしっかり描きます。グロいと感じる場面もね。
軍部内の会話も本当に面白いというか、良い声の男たちの競演なので、しっかりした厚みある感じがとても良いです。
それからCパートでのオチ、毎回笑わせてもらいますが、今回は特に可笑しかったです。ヴィーシャ、君は女の子だ…いちおう…{/netabare}

11話…戦後を夢見て
{netabare}協商と共和国の魔導士たちに襲われるターニャたち。苦戦というより、ヤバイ状況。次々落とされ焦るターニャだが、部下たちを見て怒りが湧いてくる感じである。部下をかばい、スー大佐と正面激突、大佐は存在Xとなっており、ターニャはピンチに陥る。激ヴィーシャの機転の利いた一撃で難を逃れたターニャは存在Xを撃ち落とす。
危機を脱出したターニャたちに届いた連絡は共和国軍の掃討作戦で、帝国の勝利が確定したことを伝えるものだった。
共和国は首都を捨てるように無血明け渡ししたが、実は裏があった。それに気付いたターニャは敵の作戦を断とうとするが、帝国軍は聞き流すのだった。

戦後を夢見ていたターニャに追い討ちをかける展開が何とも戦争ものっぽいです。
ここにきてヴィーシャの存在が大きくなってきた気がするんですが、どうなんでしょう。話が続いたらターニャの敵になるんですけどね、パターン的に。
それから、おっさん時代には考えられなかった、部下を気にしたり、かばったりするところ。神を信じる云々より大きな変わり目のように感じました。
いよいよラストです。どうまとめるのでしょうか。{/netabare}

12話…戦争は終わらない、物語も終わらない
{netabare}ターニャが危惧していたことは軍中枢には伝わらない。勝利が軍全体を浮かれさせてしまっていた。ターニャは人の感情が狂わすこと訴えたのだ。
ターニャの危惧していたとおり、共和国軍は着々と反攻の準備を進め、帝国に恨みを持ったり、力を恐れたりした国々が帝国を討とうと加わってきた。それにようやく気付いた軍部は焦った。焦ったところでまともな作戦も立てられない。とりあえずはゴドール率いる共和国軍の集まる港を討とうと進め、その役目をターニャの軍に負わせた。
合衆国では軍への志願者を募っていた。そこに、スー大佐の娘が志願してきた。理由は「憎き帝国を討つ」ことだった。憎しみは憎しみを生み出す。終わらない戦いが続く。
ターニャは隊で檄を飛ばす。神に反抗する、神のごとく戦うことを祈り。

ここで終わりとは…続きが気になります。戦いの続きに存在Xとの決着、ターニャの最大の敵になりそうなスー大佐の娘との因縁等々。スー大佐の娘のシーンで終わったらもっとモヤモヤだったかも。とりあえずはまとめましたということかもしれませんね。
ターニャはなんだかんだ言いながらも、リーマン時代より人間的に大きくなった気がするんですが。部下を守ったり、上司に意見したり、人の感情について考えたりと、リーマン時代には考えられなかったのではないかと思います。でもやっぱり続きが見たい…{/netabare}

少女が主役になるという、しかも裏方ではなく兵士として。異色の戦争ものでした。戦いのこともそうですが、ターニャの人生観や思考について、いろいろ考えるように設定していて、たいへん面白かったです。また、存在Xとターニャの会話の対決も興味深いものでした。

笑いやホッとする場面を所々にぶっ込み(ヴィーシャの存在も)、重くなりすぎないようにしているところが良いです。戦争ものなだけに、どうしても重い話を入れざるを得ません。人が死んでいる場面もキチンと投げずに描写していたと思います。

中の人については文句のつけようがありません。渋い声だらけの重い演技の中に混じっても、跳ね返すだけの迫力と可愛さ、ひときわ存在感が際立っていたように感じました。また、作画も戦いの場面は中々のものでしたし、ロケットで突っ込むシーンも迫力ありました。

戦争ものではありますが、人の感情や考えを捉えるような話が中心になっています。最後まで飽きさせない作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 68
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

やっぱりダメだったよ

自分頭悪いんでイマイチ理解できない…。
ってことで整理のためメモ。

4話までの感想
{netabare}えーっとまず大前提として、リストラ社員に駅で線路に突き落とされたのは「信仰心が無かったから」。
逆に言えば信仰心があれば回避できた事件というワケで、たまたま運悪く頭のおかしい社員の首切り担当をさせられたということではない。
(もしその場合は存在Xも「不運だったね」で話しかけてくることはなかったであろう)

が、この大前提はあくまで存在Xの見立て。
それに対し主人公は「その通り」と思ってるのか「そうではない」と思ってるのか、どっちなんだ?
前者であるなら存在Xの言ってることを信じることとなり、既に信仰してるのと変わりないような?
または後者であるなら、じゃあ突き落とされた原因は何だったのか・どうすれば回避できたかという追及はしないのだろうか?

2話見てから1話を思い返して「あれ?」と思ったのだけど、命令を聞かない部下を死地送りにしたのは単に性格が悪いから、と描かれてるように見えるけど、
実は前世の体験から「使えない部下は生かしておくとこっちが後ろから撃たれる」というトラウマに因り出た行動だったのでは?と思ってしまったり(好意的解釈)。
けど話を見てくとそうではない?

で、4話で違和感がいよいよ看過できないレベルに来たのだけど、「前世で殺害されるほどのことをやらかしたことの反省・教訓」は全く踏まえてない?
学校にライフル携帯して通うのはてっきり味方からの闇討ちを警戒してかと思ったら…え?そうじゃないの?
なんか優秀っぽい振舞いをしてるけど、全然教訓にしてないってのはどうなんだろ?
あくまで突き落としたリストラ社員が特別に異常者なだけだったと思ってるのだろうか?
まぁこれは自分が「存在Xを否定したいのなら“信仰ナシでも誰からも恨まれることのない振舞いをする”が正解じゃね?」って思ってるせいもあるんだろうけどさ(正解は1つだけじゃないからね)、そう考えると軍に入って戦争に参加して人殺した時点で詰みなんじゃねーかなぁと思ったり。
どんなに順風満帆な生涯を送ったところで人である以上いつかは死ぬワケで、転生も1回で終わらせてくれるとは言われてないワケで(※)…。

因みに※部分の考えに至ったのは、3話で、普通に考えたら畜生や虫ケラに転生させるなり地獄落とせばいいのに、何で特別な力与えた上に更にレアアイテムまでプレゼントするんだろ、アホなんかな?と思ったから。
これってむしろ前世で善行積んだものが受ける処遇じゃね?と。
あの世界で魔法も持たず、他に才能もなくミジメな生活をしてる人は前世でどんな悪行したのよ?と、どうしても思ってしまうのよねぇ。
で思ったのが、既に転生は何万回何億回と繰り返すのが予定済みで(異教徒がちょっとやそっとで改宗することはない、ってのはXも承知してるでしょう。拷問にかけて100回殺しても改宗しないぞ、多分)、「一周くらいボーナスステージ与えてもいいかな~?そっちのほうがその次の転生でダメージ大だし」ってことで能力やレアアイテム授けたのかな?って解釈。
つか“命令違反した部下を死地送り”したヤツが“不信心者を能力持ちで転生させた”者に不平不満を述べても説得力が無いしのう。

あーそれとこれは文句じゃなくて、自分みたいな頭カタい人はどう解釈したらこの作品を違和感なく受け入れられるだろう?っていう視聴姿勢の模索です。
こういう見方もあるんだなー程度に捉えてくれるとありがたい。
これでラストが「実は神に寵愛されてた」ってオチなら笑えるけど、果たして…{/netabare}

2月4日追記{netabare}
上でゴチャゴチャと書いたけど、おかげで整理が付き始めました。
存在Xが信仰の無いことが原因だと断じてた「前世で殺された理由」、信仰どうこうは置いておいてもっと直截にいうなれば「人間性の欠如」ではなかろうか、と。
前世で殺される直前まで勝ち組めいたことを嘯いてたけど、家族も友人も居なさそうでとても勝ち組には映らなかったんだよねー、自分の目には。
それに対して何も感じてない辺りただのコミュ障以上に病状は深刻で、ある意味私がモテないのはどう考えても~のもこっち(※)以上に見てて痛々しい。
これは性格悪そうに描かれてる通り、作り手も狙ってそうしてることなので読み間違いとか重箱の隅とかではない…と思いたい。
そして転生後に墓穴を掘るのも、結局は「人間性の欠如→他人の感情を読めない→誤解される・足元を掬われる」ってことかと。

ぶっちゃけオチはどうなるかのネタバレは聞いてます、但しあくまで大雑把なものだけど。
ということでオチは知ってるけどアニメでそこまでやるか知らないし、問題はオチそのものではなくそこへ至る途中で「人間性の回復」があるのかどうか?
ってのが自分的な興味の対象なんだな~と気づきました。
別に人間性の回復といっても大仰なことでなく、合理的ではない感情的な理由で「友達っていいなー」とか「この部下は失いたくないなー」とかその程度に思うことね。
ヴィーシャとかそのための配役なんじゃないかなー、なーんて思ったり。
まぁ一番は前世で殺されるに至った自分の行いを省みることだけど、そこまでは行かない予感がする。
それをしない時点でエリートリーマンにはとても見えないし、自覚症状すらないコミュ障がただ無双するだけの作品に終わる可能性は高い気がするけど…果たしてどうなるであろう。

※コミュ障って言葉を使ったけど、アニメなどで見るコミュ障の大半は対人恐怖症的なものが多いけど、決してそれだけではないかと。
私がモテないのはどう考えても~のもこっちでいえば同級生相手にはオドオドしてたけど、目下の小学生相手には大きな態度をとっていました(カードの回とか)。
ターニャも同様、前世で歴史を知ってるというアドバンテージを引っ提げて他人を下に見てるからこそあんな態度でいられるのであり、前世も会社を笠に着てたキライがある。{/netabare}

5話感想{netabare}
と、やっとこさ見方の整理が付いたところで5話感想。

お?不採用言い渡す時に幻影(?)使って自身の姿は見えないようにしてるのって、前世の教訓を生かしてる?
やっぱ気にしてる…のかな?
おお、これだよこれ、こういうのを見たかった。
今後もこんな感じで、失敗したことを対処→ダメだった部分を改善し続けていったらいつの間にか真人間になってたって流れ(実際にそうはならずとも、そう匂わす程度でいい)になってくれると良いんだけど…。
但しこの場合「どうしてこうなった」に繋がるネタは同じものは二回と繰り返せない、引き出し大丈夫かのう。
んで訓練では例によってコミュ障ゆえの読み違いで士気を高める結果に。
う~ん、言ったそばから同じネタ使い始めてるような気がしないでもないけど…これで恨みを買って後ろから撃たれたら前世の二の舞のような?
今回は見た目が幼女なのと絶大な魔法力を背景に造反は抑え込めると思ってるってことだろうか。

後半の戦闘(虐殺)シーンは、まぁこれはこれで。
侵攻してきたのは向こうだもーん、ってことで虐殺でも何でもどうぞご自由に。
ただ首都まで攻めてしまったので、その功績が思った以上に認められて「どうしてこうなった」に繋がりそうな予感はするけど…。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
虐殺だ戦争の悲劇だ、っていう側面についてはこの作品に関しては自分はこれといった感情(良印象も悪印象も)は沸きません。
デグはあの世界の住人を「憎き存在Xの徒」として捉えてて、犯罪でない手段でもって一人でも多く殺したいと思ってるのだろう、と解釈すれば違和感ないかと。
というか何話だったっけ、手にかけた人間が目の前で起き上がって喋り出すなんてことされたらもう人間をゾンビかなんかとしか見ない、人を人と思わなくなっても仕方ないかと。
そういう意味では相変わらず存在Xは何をしたいのかサッパリですね、実は悪魔で殺戮者を育成してるってのが一番シックリ来るような?
ただそうするとデグはまんまと掌の上で踊らされてることになり、それはそれでどうなんだ?という疑問が。
それ以前にあんなんな体験したらトラウマもんな気もするけどねー。

と、そんな感じで殺戮シーン(戦闘シーン)は興味ナシ、関心はデグはいつまで心を閉ざしたまんま突き進むんだろう?って点で見続けてたのだけど9話でビックリ。
存在Xに対し市場原理を叩き込むって、え?まだそんなこと言ってるの!?
しかも前世で突き落とされたのも存在Xのせいってことになってるニュアンス。
あれ、そんな話だったっけ?
無能リーマンが調子フカして部下を煽って、護衛もつけずに無防備にホームに一人で立ったという己のアホ行為を…反省してない!?
前も書いたけど突き落としたヤツが特別に異常ってことでもないみたいだし、もしそうだとしてもその責任は10-0じゃあないかと。
鍵もかけずに家を留守にして空き巣に入られた後で「泥棒がこの世に居るのが悪い」と怒ってもなんだかなぁって感じでしょ。
己の至らない部分を全て他人のせいに押し付けちゃうのはちょっといただけないなぁ。
ってか突き落としたヤツは何か信仰してたのかどうかも不明だし…もしかしたらそいつ自身も市場原理主義者だったりして。
見落としでもしてるのかな?存在Xが操ってた描写でもあったりしたっけ…?

一方8話から続くグランツの描写。
お、これって…前世でクビを言い渡した時と同じ構図やね、非情な命令を下すって。
ただ前世と違うのはヴィーシャが後でフォローをしてくれてる点。
もしヴィーシャが居なければ背中から撃たれるという前世と同じ轍を踏み、学習しねーなこのバカと呆れる展開になってたところだったかと。
今後もこの違いにより救われるって方向に行くのかね?
ただ問題はデグは意図的にフォロー役としてヴィーシャを傍に置いてるってことではなさそう、たまたま偶然というか成り行き。
要は市場原理とは無関係な「人の縁」に支えられてるワケで、デグはそれに気付くことになるのかどうかが今後の見所になるのかなー?
まさか人の巡りあわせすらも存在Xが仕組んだことだったなんてオチは…ないよね?{/netabare}

全話見ての感想
{netabare}11話、最大のピンチ?を救ったのはやっぱりヴィーシャでした。
上司に追撃を進言するも一蹴され、ぐぬぬするシーン、自分としては「日頃の行いのせい」としか思えなかった。

う~ん、結局なんだったんだろう?
幼女「なのに」ではなく、幼女「だから」が無いってのは一体…。
前世で恨みを買って殺される目に遭いながら、それに対して何も反省はしてない、と。
むしろ存在Xという都合のいい怒りのぶつけ先を用意してもらい、事実から目を背けてるだけのような…?
そのうち自分の思った通りに人が動かないのも存在Xのせいだって言いそう。
前世と今世では何が違うのか分からない。
周囲の人間が違うってことで、その巡り合わせは人によっては「神の思し召し」と言わせしめるもので、それにどう答えるのかくらいは期待したんだがのう。
神が嫌いなら代わりの宗教立ち上げるくらいしないと…霊剣山に負けてるじゃないの。
コミュ障が賞賛されるってのはやっぱり無茶があるような…リアルで成功してる人なんて大概コミュ強っすよ、市場原理であろうとも。
全人類と面接し選別できる状況でなければ完全な市場原理なんて無理だと思うんだがのう。
なのはの二次創作…っていうか戦記モノの二次創作であるのに係わらずメアリースーとか出しても皮肉になってない。
トワプリのミドナは好きだが、これによって“それ系”にケチが付くのは勘弁願いたい。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

78.8 14 転生で魔法なアニメランキング14位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (648)
2560人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

内容は面白かったぞ

魔王の生まれ変わりが主人公。突き抜けた俺つええでむしろ、面白い。
何しても必ず勝つ安心感がある。オーバーロードを見ていたときの気分。
煽るだけ煽って散っていく敵キャラの残念さが笑える。

あと、安定のハーレム。

両親が不思議すぎる。{netabare}生後何か月よ。成長早すぎるのに、何の違和感もなしに受け入れているのに驚き。受け入れるの速さに秘訣には{/netabare}
アノスが両親思いの素敵な魔王だからっていうのはあるんだろうが。

割と家族愛溢れる作品にも感じることもあってそこも良かった。


OP
正解不正解 CIVILIAN
ED
ハミダシモノ 楠木ともり
うーん、楽曲はあまり心に響かなかった。だからその点は評価低め。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王--だが、魔王候補を育てる学院の適性--《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」


1. 魔王学院の不適合者
「--よく聞け。愛しき子孫どもよ。お前達の始祖は帰ってきた」二千年前、暴虐の限りを尽くした史上最強の魔王アノス。そんな彼の血を引く後継者、《魔皇(まおう)》を育成するべく、現代の魔王学院では入学試験が行われていた。試験内容は生徒同士で決闘を行う「実技試験」。そこに現れたのは、二千年前に荒んだ世界に飽き、転生した暴虐の魔王アノスの姿だった。

2. 破滅の魔女
「殺したぐらいで死ぬなら、俺は二千年前にとうに死んでいる」始祖としての莫大な魔力を有しているにも関わらず、《不適合者》の烙印を押されてしまったアノス。彼はそんな不当な扱いも意に介さず、圧倒的な実力を示し続け、班別対抗試験にはリーダーとして参加する事に。だが、クラスメイトは混血のアノスを認めず、班員はミーシャのみになってしまう。さらに対戦相手は、実の妹であるミーシャを《ガラクタ人形》と蔑む姉、サーシャ率いる班となった。

3. サーシャの真意
「サーシャ……ただですむとは思っていないだろうな」「最後に、あなたに会えてよかったわ」。意味深な言葉を残したサーシャの真意を掴めぬまま時は経ち、魔王学院では特別授業として、七魔皇老アイヴィスによる大魔法教練が開催される。七魔皇老は始祖が自らの血を使い生み出した七人の配下。「くれぐれも失礼のないように」とエミリアに念を押されたアノスだったが、躊躇いもなくアイヴィスのことを呼び捨てにしてしまう。

4. 十五の誕生日
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ」「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。ミーシャが衝撃の事実を告げる。アイヴィス・ネクロンの掛けた魔法により、仮初めの生を過ごしていたミーシャは"本来は存在しない存在"であった。「十五年が私の一生」。それでいいのだと諦観する彼女にアノスは告げる。「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」。《不適合者》が姉妹を縛り付ける悲劇を、理不尽を、いま粉砕する。

5. 転入生
「俺に抜けぬ剣など、この世に一本しかない」ミーシャ、サーシャとの邂逅。アイヴィスとの激闘も記憶に新しい中、魔王学院では、七魔皇老をも打ち負かす実力者、《錬魔の剣聖》レイが転入生として現れる。レイは有能なリーダーのもとに就きたいと言い、アノス班に入ることを希望した。しかしアノスがこれを拒否。代わりに「相応の結果を見せれば配下に加えてやる」と条件を提示する。かくしてレイは班を結成し、アノス班と、班別対抗試験で真っ向勝負をすることに。

6. 魔剣大会
「一分で終わらせてやろう」班別対抗試験での活躍を認められ、アノス班に加入する事となったレイとミサ。その後、アノス家にて行われた祝勝会で喜びを分かち合ったのも束の間、魔剣大会への参加者として、レイとアノスが選抜されることに。再戦のチャンスが早くも訪れたと喜ぶレイとは対照的に、アノスは「何か裏があるのではないか」という疑念を拭いきれない。そしてミサの案内で七魔皇老の一人メルへイス・ボランと出会い、事態は加速していく。

7. 母の言葉
「嘘つきの行く末は、地獄だ」「皇族派がどんな罠を仕掛けてこようと打ち砕く」。そう決心したアノスは、父グスタから託された剣を手に、魔剣大会の一回戦へ臨む。また同時刻、選手控室にて己の胸元を強く押さえるレイ。いつもと様子が違うレイに対し、アノスは「首輪をつけられているな」と人質の可能性を感じ取る。魔剣大会の背後で蠢く、存在と陰謀とは一体。

8. 二人の決勝戦
「今は俺とお前だけの時間だ」ディルヘイド魔剣大会決勝----アノスとレイが激突する。シーラを人質に取られ、実力を出し切れない状況へ追い込まれた両者は一つの決断を下す。そして決着の瞬間、突如舞台に巨大な魔法陣が出現。二人の周囲の景色は歪み、異次元空間へと飛ばされる。事件の黒幕が、遂にその姿を現す。

9. 勇者学院の謎
「何を言っている。一秒で着く」魔剣大会も幕を閉じ、アノス達は勇者学院との交流授業のため、人間界・アゼシオンへと赴く。現地で各自行動をとる中、「調べ物がしたい」というアノスは、勇者学院へ向かい、“部外者立ち入り禁止”の学院内に堂々と侵入しようとする。するとそこに「ボクと一緒ならお咎めなしだぞ」といたずらっぽく笑う、勇者学院三回生エレオノール・ビアンカが現れ、特別に学院を案内してもらうことに。

10. 学院別対抗試験
「--あとは俺に任せておけ」アノス達は勇者学院との学院交流初日を迎えた。しかし“学院交流”とは名ばかりで、勇者学院の面々は、歓迎ムードとは程遠い雰囲気。魔王学院三回生首席のリーベストが魔法の発動に失敗すると、勇者学院の面々はくすくすと笑い声を漏らす。不愉快そうに表情を歪める魔王学院の生徒達。そんな状況をアノスの一言が切り裂く。「--相変わらず、罠を仕掛けるのが好きだな、人間は」。学院交流は、不穏な雰囲気で幕を開けた。

11. 命の輝き
「……ほう。なかなか歯ごたえのある者もいるようだな」学院別対抗試験第二戦が開始された。ハイネ達に敗北したリーベストの悔恨を引き受け、アノス達は勇者学院の面々と対峙する。作戦は必要なら考えると、莫大な魔力を用いて、正面から相手を叩き潰しに行くアノス。たが、都市を覆う結界『デ・イジェリア』と、少女・ゼシアの聖剣エンハーレの斬撃によって攻撃は防がれてしまう。そして次なる攻め手に欠ける状況下で、ミーシャがある打開策を提案する。

12. 禁忌の魔法
「全員まとめて、幸せにしてやればいいのだろう?」「お願い。ゼシアはボクにしか止められないぞ」。ディエゴによって瀕死まで追い詰められたミーシャを抱き上げ、神殿の奥間へと向かうアノス。そこにはエレオノールの姿があった。自身が“魔法そのもの”であるという彼女は、その真意について、そして勇者学院の狂気に満ちた真実について語っていく。

13. 世界が愛に満ちるように
「生きよ!! 魔王が戻る、その日まで……!!」全ては二千年前から始まっていた。黒い仮面の男・アヴォス・ディルヘヴィアの正体が明らかになり、事態は急転する。二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根。その果てに、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードが取った選択とは--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな(俺TUEEEな15年前のラノベ)作風なのに、そこそこ面白いだと!?(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
主人公最強系、の中でも、かなり俺TUEEEな作品。

2010年代前半頃は、こういうラノベアニメが氾濫していたな~という印象。(本作もなろう原作ですが)最近は、主人公最強=異世界転生ばかりだったから、久々に楽しめた。

久々だから、楽しめたのかもしれないけれど。

レビューでは、本作のような「俺TUEEEE」と「異世界転生(なろう系)」との違いと、本作の中で疑問に思った点を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生との違い。

元々その世界で力を得ているか。転生によって力を得たか。

転生によって「奇跡」の力を得ることは、なろう黎明期においては、「希望」であったと思う。今はこんな俺だけど、いつかきっと、みたいな。

しかし、それもあまりに連続すると、「夢想」になる。「今の自分のダメさを直視しろよ」と。

本作もなろう原作で、いわゆる「俺TUEEEE」だけど、主人公を「異世界転生」にすると、これまで通りのなろう系になる。

じゃあ何が違うかというと、力の背景にある思いの強さや厚みだろうか。

「俺TUEEEE」の場合、多くは「力を得るまでの過程」はすっ飛ばされ、そこは視聴者の想像に頼る。努力が描かれない点での不満はあるけれど、「なんかうだつの上がらない現世で? 死んで? 異世界に転生したら? 強くなってた? なぜ???」みたいな、明らかなお手軽感はない(いや、転生よりお手軽という説もあるけど)。

「元々強い」と「急に強くなった」のどちらを好意的に感じるかは、人それぞれだろうけど。

本作、厨二的な要素満載で、一見、クソアニメ認定されそうな雰囲気ながら、展開の面白さや、キャラクターの良さで、ギリギリで面白い作品になっている(でも最終話はふざけすぎ)。

ただ、3つ、疑問に思うことがある。

1つ目は、「自らが魔王として討たれてなんて面倒くさいことせずに、レイ(カノン)が霊神人剣エヴァンスマナを手にした時点で、ジェルダ先生のアスクを切れば済む話」だったんじゃないかという点。あれ、「望むものなら何でも切れる剣」で、運命や世の理すら切れるんなら、魔法陣くらい楽勝に切れるんじゃないかと思う。

こういう「俺ツエー」にありがちだけど、すんごい能力出したがために、「全部それで解決できんのに、なぜわざわざピンチ演出するの?」になりがち。だから、能力には限界やリスクをつけるなど、何か限定的なものにしないとね。「何でも」というのは、考えるときは楽だし、色々動かしやすいんだろうけど、後々、自らの首を絞める諸刃の剣だと思う。

2つ目は、なぜレイの母親が七魔皇老に呪いをかけられたか、という話。よく分からんが、カノンがアヴォスヴィルヘイドなら、七魔皇老を洗脳したのもレイなわけで、色々矛盾があるのでは? これなら、「七魔皇老を洗脳した黒幕は別にいて」、「カノンは転生したばかりで力がなかった」という方がまだ納得した。

3つ目は、カノンの目的を考えると、レイとしてアノスの前に姿を現し、しかも仲を深めていくというのは、リスクしかないのに、なぜあんなに目立ったの? という話。こういうのは、一応の納得がある答えが、少しでも示されていればね。

例えば、最終戦のなか、こんな会話(があれば良い)。

アノス「ひとつ聞いていいか」

レイ「なんだい?」

アノス「貴様が魔王として討たれるつもりなら、なぜ、レイとして俺の前に現れた? 姿を隠している方が、得策ではないか?」

レイ「なんだ、そんなことか。だって君と約束したじゃないか。次に生まれかわったら、友達になろうって」

アノス「ふっ、そうだったな。では、いくぞ!」

、、、くらいの会話があれば満足なんですよ。

という具合に、「レイ=カノン」というミスリードは面白い展開だったが、それだけに、もう少しプロットを練り上げてもらえれば、と、勿体なさを感じた。

全体的に面白い作品であったことは間違いないけど、「1クールに1作品」で良いし、これに味をしめて、似たような作品を連発することがないように(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなり主人公最強全開か。魔法全無効とか、ヒデェな。生まれて1ヶ月(笑) バリバリ魔王なんだな。

2話目 ☆3
生まれてすぐしゃべる(笑) 姉妹の出会いから仲直り、デレまでを1話でやるか。かなり、トントン拍子だな。もはや調教(笑) 友達のキスって何だよ(笑) 

3話目 ☆3
分かりやすく、ミーシャのためだよな。命の供給材とか、そんな感じか。

4話目 ☆3
発動条件のために、嫌われる準備、、、いい話だけど、だとしたら、2話で仲直りしなくてよかったよな。誰よりアノスが理不尽だけどな(苦笑) 

5話目 ☆2
仲間が増えていくが、認めた奴だけのラインは守って欲しいな。特にストーリー進まず。

6話目 ☆3
応援歌(笑) 刀預けるとか、不用意すぎだろ。トラップかな? アノスにもできないことあるんだね。これはアノスガチ切れだよな。名前を覚えるクダリは好きだけど、何人か男子をまぜてほしかったな。んで、モブ同士の恋愛とかやってほしかった。罰もいい落とし処だし。

7話目 ☆3
理屈はよく分からんが、まあとにかく、全てを力づくで解決だな。父親を立てる。まあとにかく、理屈はよく分からんが、復活オメ(笑)

8話目 ☆4
なんか、ちゃんと面白いんだよな、こんな作風なのに。アノスの言葉の端々に、優しさと切なさがあるからかな。

9話目 ☆3
歌った(笑) バカげた歌って、正解(笑) 根元爆発て、序列2位のメガネも超近くにいたけど。ザクザク。急にグロい。カノンを語られると怒る魔王。

10話目 ☆3
勇者が魔王(アヴォス)に、てな感じかな。そして、自分を討伐することで、人間族を救うのか、そのまんま滅ぼすつもりなのか。これは、なかなかうまい展開。でも、疑問も残るな。

11話目 ☆3
アノスが自身を滅ぼさせるか。まあ、ルルーシュなんだろうけど。ただ、個人的には、「ロードス島戦記の赤髪の傭兵ベルド」みたいな方が好みだな。滅ばされても良し、滅ばしてもよし、みたいな。ラストは、ちょっと演出で遊び過ぎ。どこかで感想が1話ずれたけど、まあ、良いや(笑)

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

魔法ファンタジー系で指折りの作品

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。序盤からいきなりレイとガチガチの魔法戦争。この作品は魔法やら種族やら設定が細かいし、しっかり作りこまれてるからアニメ見てるだけでは正直全部は把握できてないけど、どうやらレイは悪い奴ではなくアノスは人間たちの前で身代わりになって穏便に終わらそうとしたというのは理解できた。その後の裏ボス的なデカいおじいさんもレイと当たり前のように復活してきたアノスとサーシャミーシャ達で撃退。ここのサーシャミーシャの融合魔法の演出デザイン可愛かったですね。エレオノールも最後にはアノスによって全部解決。エレオノールも無事アノス家に入りました。今回もやっぱりアノスは最強だったということが分かりました。このアニメは冒頭でも書いたように世界設定の作り込みや魔法や種族についての関係性も丁寧に作ってあるのでガチでハマる人がいるのも分かる。サーシャミーシャやエレオノール、他サブヒロイン達もキャラデザはもちろんこのキャラたちにもちゃんと物語があってすごくいいところだと思う。ちなみに私はサーシャ派です。一方でアノスのキザな言い回しや立ち振る舞いが嫌いな方もSNS見てる感じだと賛否両論なのかなとも思いました。主人公のチート級の強さ、よくある魔法学院ものということでこのタイプに見飽きてる人や合わない人はあまり楽しめないかも。逆に私の場合は単純にアノスのチート級の強さやキャラクターの可愛さで見ていた部分もあるので、一度気になった方は見てみてください。普通に面白い作品だと思いますし、内容も魔法ファンタジー系アニメとしてもゆびおりものだと思いますよ。{/netabare}

【第一話】
どしょっぱなの中田さんナレーション以外眠気を誘る展開でした。一部界隈からは絶賛されていますが私的に主人公男が好かないのでどんだけ展開良くても普通な評価です。
【第二話】
{netabare}主人公男の攻撃方法には一話目からある意味驚きでした。今回も敵に城ごとぶん投げて倒すとかまさにぶっ壊れでした笑。次回からも主人公男がどんな攻撃方法をするのか楽しみになった。{/netabare}
【第三話】
以外に面白かったです。次回で二人のヒロインの関係が明らかになると思うんですが、魔王の主人公男の関わり方によってはかなり高評価するかも。今期のダークホース候補の一つになりそうです。
【第四話】
{netabare}今回でサーシャミーシャ絡みの前編話が終わった感じ。4話までの完成度でいったら良くできていた方だと思う。サーシャのわかりやすすぎる不器用な感じとか魔王の相変わらずのぶっ壊れっぷり、悪くないです。これぐらいキャラやストーリー展開がぶっ飛んでた方が下手に着飾ったアニメより好感持てますね。{/netabare}
【第五話】
今回も突っ込みどころ満載のチート魔王。サーシャミーシャが馴れ初めしてる間にきた転入生ですがこちらもまたチート級。退屈しないで見れたので25分が早く感じた。
【第六話】
今回はチートバトルの展開はありません。でもミーシャの手作り料理やお出かけデートなどもあってミーシャ可愛い!箸休めではないですがこういう回も嫌いじゃない。
【第七話】
3+3+3+3+0+1=13
【第八話】
{netabare}今回もなんかすごかったな(笑)。アノスとレイが決着したかと思えば急に謎の空間に転生される二人。いかにも悪者そうな風貌のやつが出てきてアノスとレイを殺そうとするんだけどもうここまでこのアニメ見てきたらだいたい結果がわかる。案の定アノスが圧勝してついでにレイと人質にされてたレイのお母さんも復活させてみんな元気いっぱい。そして最後にレイとの勝負に勝った証としてサーシャが出てきてアノスにキス。この時のサーシャの髪形と言い、格好といいめちゃくちゃ可愛かった。あと勝利後にアノスが剣をくれた父親に対して感謝してたのも地味にポイント高い。今回も魔王らしく暴れたアノスでした。面白かったです。{/netabare}
【第九話】
サーシャ可愛いですね。最初はやっぱミーシャでしょって思ってたけど回が進むにつれてなんかサーシャ寄りになってきた(笑)。あと今回でできた僕っ子の「~だぞ?」が口癖の子も嫌いじゃない。話の方はまた一変して対勇者に。まぁまだ何もわかってないので次回以降ですね。ただ今回もアノスはやっぱりチート魔王で遠く離れた勇者学校にも一秒で転位しちゃったり、からかってきた勇者学校の強者をまばたき一回でねじ伏せるなど。ここまで来たら普通もう慣れてきそうなもんだけど何故かこのアニメは飽きないね(笑)。
【第十話】
話は毎回違うけどやってることはずっと同じ。今回もただただアノスが破格なだけ。勇者学院の連中が出てきて魔王学院の生徒を貶めるようなことしてたけど結局VSアノスみたいな構図になってアノスに完敗。見え見えのストーリー展開で可愛い以外いよいよ楽しめなくなってきた。先週は飽きないとか書いてるけど正直ここまで同じ展開ばかりだと…。
【第十一話】
{netabare}このアニメは今期一番30分が短いし見てて清々しい(笑)。内容は今までと同じくアノスに楯突くやつが魔法やらで何とか倒そうと四苦八苦するけど結局アノスにぼこぼこにやられるというもの。話の大筋は一緒なんですがその中でも今回は特に面白かったところがあり、途中ミーシャがこれでもかってくらい頭のおかしな老人に殺されるというシーンがあるんですが普通のアニメならメインヒロインがズタズタに刺されてたら絶望しかないけどミーシャの表情にどこか無敵の意思がある(笑)。これは今までのアノスの破格っぷりを間近で見てきたミーシャがアノスが100%助けてくれると信じているからでしょう。こんなヒロインや主人公のアニメは私が今まで見てきたチート主人公アニメになかったからこれは評価したいです。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}自称暴虐の魔王を語る偽者が登場。その偽物魔王とアノス軍で対決が始まりました。でも今まで見たいなチートバトル展開はなく次回最終話への橋渡し的な回だったかな。最後の最後にその偽物魔王の正体が明かされそれがまさかのレイ。正直この落ちは私的には「あっそうなんだ」程度でそこまで驚かなかった。レイっていう意外性はあったかもしれないけど黒幕が一番近くにいるっていう典型パターンだったからかも。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

71.9 15 転生で魔法なアニメランキング15位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (327)
1086人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

みにくい白鳥の子

(2021.5.2初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 略称『ツキミチ』1クール全12話
  ※ 最終話後、第2期制作発表あり。

🌕 ❰全話試聴して❱
{netabare}
 本作は原作ファンとして今期の期待作のひとつだった。ゆえに期待を込めてアニメ評価は最初はオール4.5からスタートして視聴中に修正。最終的には、原作を100点とするなら80点の満足度でとても楽しかった。

 主人公と従者達を主軸にして話の寄り道をせず、キャラの登場を制限したことが吉となったと思う。コメディ演出でライトな作風だったことも結果的によかった。作画は彩り豊かな亜空風景が印象深い。とりわけ優秀な作画という訳でもないが、作風との相性が良く、見せ場に相応のリソースが割けていたので不満は全くない。

 最終話後に2期制作も発表されて頼もしい。2期で主人公は、人と魔族との戦争にどのように対応していくのか。主人公とある意味同じ立場の新キャラ2名が、主人公とどう関わるのか。

 1期は原作にあった上記の新キャラに纏わるサイドストーリーは潔くカットされた。それを2期に持って来ることは間違いないだろう。そこに構成の妙を感じる。1期が亜空建国が主軸なら、2期は主人公の亜空外での商売上の人間ドラマが主軸に、と色合いが明確になりそう。

 必ずしも原作通りに進むとは限らないだろう。場合によっては、1期では省略された豪商レンブラントの真実の深堀りも描かれるかもしれない。2期が実に楽しみだ。
{/netabare}

以下、放送前投稿 (2021.9.23推敲)
{netabare}
 原作は、2012年2月から2016年8月迄『小説家になろう』にて連載された。現在、なろうアカウントは無くなった。

 2013年5月からアルファポリスより書籍が刊行。2021年7月時点で既刊17巻(本編16巻+番外編1巻)、コミカライズ既刊9巻。2021年4月時点でシリーズ累計発行部数170万部突破、アニメ放送直前には200万部突破と勢いある作品。

 アルファポリスサイトで無料で読める小説は、書籍のダイジェスト版。漫画は最新の一部のエピソードは無料で読めるよう。

 本作は2020年10月に「2021年アニメ放送決定」のニュースがあった。それがきっかけでコミックを読み始め非常に気に入った。その後ラノベも読み始め現在2周目突入中。

 2021年4月28日、昨秋の特報に次ぐPVが公開され、そこで本作が同年7月放送開始と初めて告知された。

 同時期放送作には、大好きなラノベ原作異世界ファンタジー作品が多い。本作以外では、「はめふら2期」「転スラ2期第2部」「現国」「精霊幻想記」と合計5作品もある。個人的にアニメに費やす時間がますます増えそうだ。

 上記の中では最も遅い告知となった本作、PVを視聴してお笑いの真打ち登場の感。キャストが豪華で皆さんの演技が楽しそう。PV最後の劇伴がツボだった。以上の中でコメディ要素は「はめふら」といい勝負だろう。日本神道の神様が登場したり、日本の時代劇かぶれの主人公の配下がいたり、と他作品とは一味違った日本推しがなかなかユニーク。

 監督は『ログ·ホライズン』『FAIRY TAIL』などの長期シリーズが代表作の石平信司氏。ファンタジーにコメディを馴染ませ長期人気を保った実績がある。本作でも期待している。
{/netabare}

❰主人公について❱
{netabare}
 17歳の高校2年生の深澄 真(みすみ まこと)は、両親と神との昔の契約で理不尽にも勇者として片道切符で異世界に召喚させられた。

 彼は異世界では日本での年格好のまま。配下の多いカリスマ最強主人公となるが、飾らない人柄で天然。だが、ある事情で勇者にはならなかった。それでも異世界での彼の魔力量が人外。戦闘力もチート。さらに周りの助力も大きく、商材にも恵まれ彼の立ち上げた商会はどんどん大きな存在となる。彼はその甲斐性と性格の良さから、ハーレムも可能なほどの財力と地位をじわじわ築くがその気が全くなく特定の異性との色恋とも無縁。

 そんな所は転スラのリムルによく似ている。但し容姿が日本基準では平均、本作の異世界基準ではブサイクという設定で、人型時の美形なリムルより親近感がある。

 個人的に真に魅力を感じるのは、弓道で一芸に秀でている所。所属していた高校の弓道部では彼は副部長だった。弓道の才能以外は全てにおいて平均的だが、地道な努力家で面倒見も良く彼を慕う美人の部員が二名いた。しかし鈍感で恋愛には不器用。女性から告白されてもギクシャクするのが関の山。弓道があるので恋愛優先になることはなかった。ありのままの自然体で、まだ若いのにどこか落ち着いてる彼。しかし道理や礼節を弁えない存在は、たとえそれが神様であろうと堂々と立ち向かう。そんな鷹揚な雰囲気と反骨精神を持つ主人公像が好ましい。

 弓は異世界で彼の戦闘手段として最大の武器となる。彼は召喚後も、時間があれば無心に的を射る鍛錬を欠かさず、弓道を精神修養の一貫として続けている。そこに禅定の静寂美が感じられるが、弓道ならではの魅力だろう。一芸に秀でその道を極めんとする彼。普段は一切の力みが無いが、いざという時は極限の集中力を発揮して敵を討つ彼。なかなか格好いいと思う。
{/netabare}
❰配役について❱
{netabare}
 初回は声優の配役で、シン(巴)の声に個人的にかなりミスマッチ感があったので評価を下方修正。

 美女になってからの巴の外見上の声はあやねるでも合ってるが、竜体の声は誰ともわからない下手な物真似を聴かされてる気分で失笑した。まあ竜体の声は1話以外は出番ないだろうし、アニメは原作よりギャグ主体で作風が軽い。その内に忘れて気にならなくなるかもしれないが初回はがっかりだった。

 巴は外見が美女に変化して後、ヲタクで残念な部分もある。が、本質はこの世界を管理する女神も干渉できない何千年も生きている最強の上位竜の一柱である。その賢さと強さは半端ない。原作中、マコトは巴を頼りになる兄貴のようだと表現したことがある。やはり相応の落ち着きと滲み出る風格も感じられる演技とそれに合う声を期待する。

 姉御肌感が自然に滲みでる声優に演じて貰いたかった。女性らしい声のみならず、時に男前でドスも効く声色が出せる、例えば沢城みゆき、本田貴子、田中敦子あたりの幅広い演技力ある声優が理想。

 その後、巴役の佐倉綾音の演技は田中敦子に似てる感あり。しかしまだ若い。滲みでる年輪が足りない。やはり人生経験豊かな30代半ば以上の声優演じる巴が望ましい。

 それ以外のキャスティングは概ね満足。特にハイランドオークのエマ役の早見沙織。キャラの透明でキラキラの瞳以外は早見沙織の声に全く合わない、というのがギャグとして笑える。

 2話から登場の災害の黒蜘蛛の化身の澪の声は巴ほど違和感なくていいと思う。世界的大ヒット作『鬼滅の刃』の炭治郎と禰󠄀豆子兄妹コンビがそのまま真と澪の主従コンビに。大ヒットの験担ぎか。ネタとしても悪くない。炭治郎と真はすぐに同一声優と気付くが、禰󠄀豆子と澪はキャラクターが違い過ぎて、声を聴いただけでは同じ声優とは気付きにくいと思う。共通点はどちらもかけがえのない家族であること。炭治郎と禰󠄀豆子は血縁者で家族なのは当たり前だが、巴と澪は真にとって恋愛対象でなく家族同然の関係性で愛情と信頼を深めていくから。

 また『神様になった日』の主人公とヒロインのキャストが本作の真と巴になってたが、そちらは視て無いのでインパクトゼロだった。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}       (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
🌑第一夜「勇者…失格」(7月7日 23:00 - 23:30)
 物語4.5→4.0, 声優4.5→3.5
{netabare}
 漫画第1巻(第一夜『勇者…失格\(^o^)/』第二夜『「世界の果て(ピリオド)」のその先で...!?』第三夜『フラグは立つか立たざるか』第四夜『おしかけドラゴン』)より

〈異世界の 水戸黄門に なり得るか〉

 原作からのバイアスが掛かったため、予想以上に大袈裟なギャグシーンの多用と軽すぎる作風に初回は馴染めず戸惑ったため評価は若干下げた。しかしもう一度視て、コメディアニメとしていい線いってると思い直した。作風にもっと馴れたらまた評価上げるかもしれない。

 一番ウケたのはEDテーマ。まさかまんまの水戸黄門...やってくれる、いいセンスだ。時代劇の勧善懲悪+ファンタジーコメディのエンタメとして割り切った方向性か。今後も石平監督の手腕に期待。

 OP映像の登場キャラでラノベ第3巻(漫画第6巻)迄をアニメ全12話で描くと予想。果たしてどうなるか楽しみ。

 原作の『ツキミチ』は『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』同様、小から中の山場の積み重ねで、成り行きまかせでも主人公の強運とチート能力がじわじわと主人公の立場を引き上げる系の物語。それではアニメの1クールから2クール程度の尺では話をどこで切っても間違いなく中途半端になる。

 『ツキミチ』は主人公が三枚目であり、特に漫画版は、ギャグネタ豊富でコメディに徹底できる資質が『デスマ』以上。ならばストーリーで魅せようとするより、視聴者に「ストーリーは中途半端だったけど楽しかった」と思ってもらえれるようコメディに振り切って、キャラの魅力を耀かせた方が成功しそう。

 この初回のノリが最終的に吉となり、2期が生まれることを祈りたい。次回も非常に楽しみだ。
{/netabare}
🌘第二夜「災害の黒蜘蛛」(7月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第1巻(第五夜『おとぼけ侍』第六夜『「災害の黒蜘蛛』第七夜『ディープラバー🖤』)より

 いいテンポで話は進む。作風の軽さも少し馴れてきた。

〈亜空間 なつかし夢の 秘密基地〉

 本作の魅力の一つは、子供の頃に秘密基地を作って遊んだワクワク感を呼び戻してくれること。ただ秘密基地といっても亜空はスケールが違い過ぎる。

 彼の記憶にある日本の原風景がモデルの亜空は、水があり自生する自然の恵みありの全ての生き物が生活出来る1つの大地。真はその力をコントロールする事は出来ないが、規模も徐々に成長し拡大し続ける。その力を与えたのは日本神道の神様。当に天地創造の神業。

 アニメで非常に楽しみだった一つがこの彩り豊かな亜空を拝むことだった。異世界の中の異世界、この原作者の発想は素晴らしい。

 また亜空は避難(逃亡)先。この異世界で何でも好き勝手出来てしまう両刃の剣。夢がある反面、テロリスト、サイコパスや世界征服の野望ある者には絶対に渡してはいけない危険な存在と言える。そこが真のこの異世界での立位置に大きく影響していくが、それがどうなるかアニメでも楽しみだ。

〈制作に 遊び心が キラリんと〉

 水戸黄門のテーマは初回のみの特殊EDだったようで出落ちのネタだった。本作は鬼滅兄妹の声優採用など、他にも探せばネタがいくつか仕込んでるかもしれない。これは楽しみだ。
{/netabare}
🌗第三夜「ヒューマンショック」(7月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第八夜『シム亜空!?』第九夜『人外大移動』第十夜『理解不能』第十一夜『ヒューマンショック』)より

〈あらすじ〉

 マコトが巴と契約した時に生まれた亜空に、マコトを領主と認め忠誠を誓う住民が一気に増えた。初めての縁あったエマを筆頭とするハイランドオーク族おおよそ100名にプラス、エルダードワーフ族たち、上位竜の巴とその眷属のミスティオリザードたち、元災害の黒蜘蛛の澪とその眷属のアルケーたちだ。

 その後、マコトは残酷な現実を受け止めざるを得なくなった。亜空の住民には崇敬に近い愛され方をされたので油断してたら、まさか同族のはずのヒューマンと呼ばれるこの世界の人類には露骨に見下され、さらには魔物認定され討伐を仕掛けられた。しかも他の言語は自由に使いこなせるのに、ヒューマンの使う共通語だけ不自由だった。読み書きと聞き取りは努力で可能になっても、発音は努力虚しく身に付かなかった。

 しかしマコトは従者と共に逞しく生きていく。天敵の女神に対し、さらに怒りを蓄積しながら。

 そしてマコト、巴、澪の三名は、諸国漫遊する豪商の息子と従者という設定で、亜空産の果物を馬車に大量に積み込み出発。初めてたどり着いた街は"絶野"と呼ばれるヒューマンの住まう最果ての地だった。

〈理不尽な 神の仕打ちに 凹む日々 心安きは 人外のみか〉

 無尽蔵な魔力が源の神レベルのチートな能力と、(異世界基準の)不細工なルックスの主人公。これくらいの絶妙なバランス感覚が原作の売れている要因の一つなのかもしれない。

 アルケイの初期移住者は原作は4名のみだが、なぜかアニメではミスティオリザード(ラノベ原作では108名)並の数になってたり、僅かなカットと流れ等の細かい違いはあれど、ここまでほぼ漫画に忠実。そのため新鮮な面白みは少なく物足りなくなってきた。が、アニメならではのネタが時折顔を覗かせ新鮮でアニメも悪くない。

 今回笑えたのはBGMがいい仕事した悪代官と廻船問屋ネタ。

 あと巴が飯抜きで荷物番となった際、原作では「お、鬼ですか若ー!!!」の台詞が、アニメでは「あーっ、鬼ですかー!」で、そこはクスッと。

 台詞をマコト1人から、花江夏樹と鬼頭明里演じるマコトと澪の2人への語りへと微妙に変更。これはネタとしてよりわかりやすくするための変更かもしれない。
{/netabare}
🌖第四夜「あとのまつり」(7月28日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第2巻(第十二夜『ざわめきの夜』第十三夜『姉妹の事情』第十四夜『あとのまつり/(^o^)\』)より

 今回は水戸黄門エンディング第二段が実に楽しい。曲調をオリジナルからよりロック寄りに、歌い手を主人公からヒロインへ、ソロからデュエットへ、と第一段と趣をがらっと変える工夫がいい。第三段をかなり期待。もしあるなら今度はどうアレンジするんだろうか。

 ここまで視聴して言えること。どうやらアニメ2話で漫画版1巻分(エピソード7話)消化、という制作の基本方針があるということ。そしてアニメは堅実で動くカラー漫画として優秀。作風の軽さも味方してテンポが実に良く、今回では水戸黄門風一件落着シーンの演出、特殊ED2などの独自ネタもあってとても楽しかった。

〈あらすじ〉

 マコトと澪が宿へ戻る途中、リノンという名の一人の少女が泣きながら接触してきた。聞けば、行方不明の姉を探してさ迷っていたという。マコトはその姉トアが弓道部後輩の長谷川と外見が瓜二つと知り、リノンの接近がたとえ罠でもこのまま放っては置けなくなった。

 そして巴が望む勧善懲悪道中の始まりは、リノンの姉の救出劇となるのだが...。

〈格さんは 当てる言の葉 核となる 街消え去りて 虚しき荒野(あれの)よ〉

 最後のマコトのアニメの台詞「バレたら隠せないし。ああっ、もうっ、日本語が変だ」が妙に心に残った。世直し道中の最初が一つの街の壊滅というトンデモなオチ。なんとなく大掛かりな舞台セットを用いる懐かしのドリフの全員集合コントを思い出した。

 アニメがギャグコメディに振り切ってるのは正解。そうでないとツッコミたくなる。

 街の破壊中、住人は関係者以外は全く出てこずぼかしてるが、状況的に巴と澪の所業は住人の大量殺戮をもたらすはず。住民の安否確認すらしないマコト。普通はシャレにならないが、おばかなギャグと思えばスルーできる。

 まあ魔物が横行してる命の軽い異世界のこと。マコトも不慮の事故としてドライに割り切って、やっちゃたものはしょうがないと、犠牲者のことはそれほど気にしてないのだろう。犠牲者はヒューマン族で、知り合い以外はマコトが大切にしたいと思える存在でもないし。

 マコトは本気出したら巴も澪も敵わないという。アニメでのマコトの実力発揮はまだまだこれからだろうがこの3名の所属する亜空は既に、この異世界唯一の核兵器保有国、と言っても問題なさそうだ。
{/netabare}
🌕第五夜「よくばり馬車の旅」(8月4日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十五夜『よくばり馬車の旅』第十六夜『グロリアス·ディナー』第十七夜『亜空改造計画』第十八夜『ファンキー·コート』)より

〈あらすじ〉

 マコトは"巴と澪は混ぜるな危険"と判断。巴を武者修行の名目で別行動させた。その後マコトと澪はトア姉妹と偶然救出した冒険者3名を馬車に乗せツィーゲの街を目指す。

 ひとつの街の壊滅という不祥事は魔物来襲のせいにしてごまかし、冒険者として、また商人として、マコトと従者はしたたかにその歩みを続ける。

〈異世界の 男のロマン 冒険者 旅は道連れ 友は増えゆく〉

 道中遭遇した魔物を討伐しながら進む道のり。同行冒険者の生々しい獲物の解体にドン引きしたり、憧れの漫画肉を堪能したり、場違いなほどハイテクな冒険者ギルド発行の冒険者カードに感動したり。

 マコトは、残念な外見と言葉の不自由、という欠点を抱えつつも、いつでも戻れる安全で快適な亜空があって、いざとなれば自身の底知れぬ力があって、頼れる多くの家族のような仲間もいる。

 なんだかんだあっても、マコトの異世界道中は刺激的で楽しそう。今回もアニメの原作再現度は高く安定して面白い。原作未読の方が新鮮でもっとワクワクしそうだ。
{/netabare}
🌔第六夜「ナイスミドルの憂鬱」(8月11日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第3巻(第十九夜『情に厚い人格者(ナイスミドル)の憂鬱』第二十夜『商人ギルド加入試験...!?』第二十一夜『いカニも美味!』), 漫画第4巻(第二十二夜『あの夏の記憶』)より

 今回は漫画4話分のエピソードを無駄を省くことでアニメ1話に巧くまとめていた。巴の分体の柿のつまみ食いはアニオリ。原作のどこかにあるかもしれないが少なくとも今回の漫画の該当部にはなかった。そのセンスはポイント高し。どうやら漫画では出てなくてもアニメでは毎回分体の出番を作るつもりなのかもしれない。同じくアニオリの蜃気楼都市の解説演出もグッド!

 名も無き巴分体は本作では希少の、いやかわ(癒しの可愛い)キャラ。その推しは物語上もとても大切。今後も亜空シーンでは分体を出来るだけ登場させて欲しい。

〈あらすじ〉

 まだFランクのマコトが冒険者ギルドの掲示板でたまたま見つけたSランクの依頼。それはその求める素材が手元にさえあれば特殊ランク扱いで受けられる依頼だった。たまたま自身が既に持つ魔物ルビーアイの瞳が使える。

 依頼主はツィーゲの街随一の豪商。その商会に出向き、主パトリック=レンブラントと直接面会して素材提供。泣くほど感謝されるマコト。それは依頼達成と同時に商会立ち上げの志あるマコトに強力な後ろ楯が現れた瞬間であった。

 その後商人ギルドの登録と食堂での食事も済ませ、人心地ついた後亜空に戻ったマコトに巴から緊急に念話での呼び出しがあった。

 行ってみれば巴と澪はやはり混ぜると危険だった。澪もアニメや特撮のヲタクに目覚め、仲間には相変わらず気苦労が絶えないマコトだった。

〈商人(あきんど)は 清濁飲んで 進む道 右腕無くば 叶わぬ道よ〉

 まさに人生を語る水戸黄門のテーマソング『あゝ人生に涙あり』の歌詞こそが、この世界に生きるマコトには良きバイブル。

 商人としてド素人のマコトには商会運営のノウハウを教えてくれ、後ろ楯ともなる有力者が必要だったが、運良く街一番のパトリック商会に取り入ることに半ば成功した。

 パトリックは敵も多くやり手商人なのは誰でも分かるが人格者と言えるだろうか。実は漫画では、パトリックの美化された過去の伝聞を商人ギルドの受付嬢がマコトに滔々と語る。アニメではそれをカット。マコトはその話の先入観でパトリックを評価してしまう。

 まだ17歳のマコトは人を信じやすく見る目が甘い。が、さすがな巴。普段の暴走キャラとは裏腹。大人の洞察力で何かに気付いたよう。実に頼もしいマコトの右腕だ。

 軽いコメディでも人間描写はかなりシビアなのが本作の魅力のひとつ。強欲ではないお人好しキャラはマコト以外はかなり少数派。特にヒューマン族はそのほとんどが欲望に忠実でしたたかなキャラばかり。

 鏡のように悪意には相応の反撃で応えるマコト。時に情け容赦がない。しかし彼の本質は日本人らしく平穏を愛する17歳の高校生の甘ちゃん。それを補う従者との関係性はとても魅力的に思う。アニメでは今の所戦闘力以外は悩みの種に見える澪も、きっと巴とはまた違う方向でマコトの良きサポーターに成長していくだろう。
{/netabare}
🌓第七夜「秘薬精製」(8月18日 23:00 - 23:30)
 物語4.0→3.5 キャラ4.5→4.0
{netabare}
 漫画第4巻(第二十三夜『秘薬精製』第二十四夜『今日から僕は!!』第二十五夜『世直し劇場』第二十六夜『わけありトップランカー』)より。
 [第二十七夜『二つの顔』第二十八夜『裏道の小石』はカットされ今回で4巻終了]

 原作は今回のあたりから人間の暗黒面を赤裸々にする傾向がより強くシリアスでハードな部分が今まで以上。アニメの今後はコメディ路線を守るためどうするかに注目。

〈あらすじ〉

 マコトは絶野で知り合ったレベル114のアルケミーマイスターのハザルと共にレンブラント宅を訪れる。そこでマコトはハザルの秘薬精製を見学することに。ルビーアイを主原料とするそれは呪病の特効薬。レンブラント氏の妻と二人の娘がその病で絶望的だったがその薬さえあれば助かる。

 ハザルは難なく秘薬を作りだし投薬段階へ。しかしうっかり八兵衛も真っ青のハザルにマコトの苦労は続く。が、なんとか試練を乗り越えミッション完了。

 その後マコトは帰宅途中に巴と澪に合流。すると数十人の刺客の集団来襲。巴とマコトのみで難なく刺客はほぼ全員半殺し。事情を問えばレンブラントを恨む呪術者に嵌められ誤解があっての襲撃と判明。結果マコトは彼らを全員赦すことにした。

 刺客のリーダーは冒険者トップランカーのライム・ラテ。彼は贖罪として冒険者を引退した。しかし心根に男気溢れるライムは将来に見込みありと巴に評価される。そして巴の配下となり密偵として新たな人生のスタートを切ることになった。

〈弥七殿 八兵衛殿も あらわれて 世直しごっこ まことあわれに〉

 BGMがしっかり水戸黄門してた。弥七ポジションの役者も揃い巴は楽しそう。一方の若は体を張った苦労とご老公の定番台詞の羞恥でうち震えるのみ。なんとも哀愁漂う憐れさよ。

 巴とライムとの件は、往年の人情豊かな時代劇のオマージュとして成立するほど巧く演出してたと思う。マコトの柔道による捕縛の作画もなかなか様になっててよかった。巴分体がワンカットだけだが登場したのも好い。

 ただし人間の醜い部分がクローズアップされるエピソードゆえ、コメディとしては若干の不完全燃焼感あり。巴によるレンブラントの実像暴露とその対処を原作からかなり端折った。コメディに水を差ささない程度のシリアスに収める配慮か。レンブラントの本質は原作でもマコトは知らないままなのでそれもありか。

 おかげで巴の智恵の深さと度量の大きさが原作ほど伝わらなくなってしまった。原作未読なら気にならないだろう。しかし原作知るとやむを得ないとは言え物足りない。ゆえに今回は作品評価とキャラ評価を下げた。

 今までは簡略化されることはあってもエピソードを丸々カットすることはなかったが、次回は漫画第4巻の残りの2話と第5巻の前半の4話分をすっ飛ばすのは確実。そして5巻の後半の第三十三夜からスタート。話の流れ自体は自然に繋がりスキップしても問題は全くない。だが、特に5巻の4話分(第二十九夜~第三十二夜)の扱いに関しては今後どうするか非常に気になる。
{/netabare}
🌒第八夜「亜空ランキング」(8月25日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第5巻(第三十三夜『きっかけはオーク』第三十四夜『亜空ランキング』第三十五夜『シャドウテイル·ハンター』)より

 前回は原作の大幅カットでレンブラントの実態をぼかしたことで栄養不足だったが、今回は栄養に十分配慮してる健康的なダイエットに成功してる感。カットしても先々に問題ない部分は躊躇なく原作からすっぱりと。それでも原作の持ち味をアニメで申し分なく再現していた。

〈あらすじ〉

 亜空に戻ったマコトと巴と澪にエマからの問題提議があった。亜空の戦士の戦闘訓練で参加者は完敗が続くため、マコト達との実力差に凹み自信喪失中とのこと。そこでマコトは参加者を調査した結果、訓練に関する種族間の情報交換の少なさに気付く。

 その実状から巴は対策を立てる。それは全種族参加の個人戦を七日に一度開催してランクづけすること。それはお互いの秘術をぶつけ合い切磋琢磨することが目的だった。またランクづけは戦士としての適性を見極めることができ、別の道で亜空に貢献してもよいという弱者救済策でもあった。

 その後、マコトが冒険者ギルドに赴くといつものギルド嬢から依頼があった。レベル1,000超えの巴と澪に、ライム・ラテの後継となるトップランカーを育成して欲しいと。そこでマコトは巴を派遣して顔見知りのトアのパーティを鍛えることに。そしてトア達は巴のスパルタ式の指南により、否が応でもトップランカーとして羽ばたく基礎を身に付けることになった。

〈巴こそ 師とするならば 道極む 長き年月 生きる智恵ゆえ〉

 何千年も生きてる上位竜巴は全体を見ながら的確な判断を下せる参謀にして武の最高指南役。元災害級の魔物の澪は相変わらずマイペースでマコトと食にしか関心がない。そのコンビが絶妙で面白い。

 しかし澪は今回のトマトの件がきっかけで、巴とは別の道で亜空での貢献が始まりそうだった。少しずつ亜空は発展し、その住民も成長していく。そして、適材適所で亜空はこれからますます発展していくんだろうな、と思う話だった。

 亜空が磐石な存在になるほどに、駄女神の管理する弱肉強食のハードな世界に身を置かずともマコトは人外の仲間とだけで幸せに生きて行ける。だが、いつも面倒事を引き当てるのが彼の宿命。お人好しにも亜空外との人々とも付き合い続けざるを得ない。

 毎回のマコトの川柳の心の嘆き、それは逆にどんな時も前向きな彼の器の大きさの表れ。常人は嫌なこと面倒なことが降りかかっても嘆く前に放り出すのが一般的。しかし彼は一旦関わった以上は好き嫌い関わらず最後まで責任を持つのだ。

 主人公の特技が"弓道"という設定がここで生きる。弓道で培った集中力と忍耐力で的を射た結果を最後は達成してしまうのが彼の真骨頂。常に己はニュートラルで自力も他力も自在に活用できるマコト。彼は若くて甘ちゃんに見えて実は達人かも。でなければ多くの実力者を従える彼の人望の大きさは生まれようがない。

 さて、個人的に原作で好きなキャラが今回最後に登場。次回アニメでどう描かれるか楽しみだ。今の所はアニメは別キャラ中心のサイドストーリーを挟まぬ方針のようで、主人公マコトと従者中心のエピソードが続く。原作は群像劇としての旨味もあるが、アニメも回が進めばその味わいも楽しめるだろう。ぜひアニメ第2期を制作して欲しい。

 今期は残り4話。原作とアニメそれぞれの味わいを楽しもう。
{/netabare}
🌘第九夜「喰うか喰われるか」(9月1日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十六夜『人外大宴会』第三十七夜『深澄神!?』第三十八夜『喰うか喰われるか』)より

 アニメでようやく登場のツッコミとボケのお笑いコンビ、スポーツ飲料アクアエリス。いつも一緒で天然ふしぎちゃんに振り回される常識人の真面目ちゃん。他の類似作品ではいそうでいないコンビ。特にエリスが好きでアニメ登場が楽しみだった。電波系の独特なキャラで原作では一人ぶっ飛んでて存在感が抜群だったが、アニメでどこまでその妙味を再現出来るか楽しみだ。

〈あらすじ〉

 ツィーゲでの商会設立の祝いの宴で盛り上がる亜空。マコトは屋外の壇上の玉座に在って住民たちとの交流を楽しんでいた。

 そこで澪の配下のアルケーのアキナから報告を受ける。万能の秘薬素材として希少種のアンブロシア。マコトは澪にその花の群生地を調査してもらっていたが、ついに見つかったとのこと。それはティナラクの森にあるという。しかし、その地にはアンブロシアを管理する種族が住んでいるらしい。

 その他にも様々な報告があったが万事順調そうで安心のマコト。その夜、彼は弓の修練に時を忘れて没頭する。するとマコトの気配の変化に慌てる巴と澪。それはマコトが死んだかのようで、巴と澪は心配のあまりマコトの側に駆けつける。

 そこで、巴の分析により衝撃の事実が判明。射に集中する度に、マコトの魔力の保有量が膨大に上がり、同時に亜空も拡張し続けると。マコトは理解不能のその事実に落ち込んだ。澪はマコトの無事に泣いた。そして巴は、もはや神業としか言い様がないマコトの力の前に、ただ笑うしかなかった。

 その後、ツィーゲでの逗留先での一騒動などもあり、マコトは澪のご機嫌取りも兼ねて、アンブロシアの群生地の視察に二人きりで向かう。その道すがら、見ず知らずのヒューマン三人の冒険者たちがマコトたちを尾行していた。マコトは界の探知で彼らは無害と判断、澪に蜘蛛の糸で足止めだけさせてとりあえず無視。そして現場に無事到着。するとそこには、アンブロシアの保護者が二人待ち構えていた。

〈亜空こそ 生きる喜び 育む大地 主(あるじ)加護満つ 寄る辺なるかな〉

 万事順調の陰にマコトあり。天地創造の神業は、マコトを貶めた駄女神でも出来ない。日本の神様がマコトの守護神だからこそ、亜空の存在とその維持も際限なく可能なのだろう。気候は穏やか。自然の恵みも豊富で、外界で食べらない種類豊富な自生の果物がある。農作物もすくすく育つ。ドワーフの生活技術が行き渡り、巴あって最高の武芸向上環境がある。当に楽園。住める民は幸せだ。

〈まちづくり 主違えど 人外の 民似てくるは 不思議なるかな〉

 『ツキミチ』マコトと亜空の住民は、たまたま同期で放送中の『転スラ』リムルとジュラ・テンペスト連邦国の住民の関係と非常に似ている。

 リムルとマコト。性格は世代設定は違えど結構似てる。だが、強さと見た目はそれぞれ独特のものがあるため意外に被る印象は少ない。とは言え、リムルは困難を乗り越える度に、その世界の生きる者の頂点を目指すかのような進化が続く。対してマコトは、自ずとその能力は世界の創造神に近づいていく。その意味ではマコトの方が突き抜けてユニークで面白い。
 
 ついでながら『ツキミチ』と『転スラ』の主人公の配下は、役割や外見上でなどで被るキャラが多いと思う。たまたまなのか意図したものかは不明なれど、キャラ被りは探すと結構沢山いて、ネタとして面白い。

 キャラ被り濃厚なのはエマとシュナ(正反対な外見はギャグか)。澪とシオン。巴は複合性強く、大賢者とヴェルドラが主成分でベニマル、ハクロウ、ソウエイの隠し味ありか。
 
 外見上もろ被りは、エルダードワーフのベレンはカイジン。ミスティオリザード上位戦士のリディはガビル。ハイランドオークの上位戦士アガレスはゲルド。そして今回登場のアルケーの進化した姿の白衣姿のミナトはベスター、修験者の法衣着用のホクトは初期のクロベエ。

 そしておそらく次回登場予定のガイコツさん。アニメ同時期で、僅か一週間の誤差で初登場の転スラのアダルマンと丸被り。よほどご縁があるようだ。

 また、アキナと転スラのハルナも、出番少なく地味ながら同じ立位置で結構似てるキャラ。本作のアキナは澪の配下で助手のアルケー、ハルナはカイジンのお手伝いでシュナに師事し織物勉強中のゴブリナ。種族や外見こそ違えど、どちらも内外共に可愛く存在感あり。

 以上、同時期放送で視聴中ということもあり、つい転スラと比較してしまったがどちらもお気に入りの作品だ。一番の共通点はどちらの作品も都市開発ゲームの魅力があり、主人公は仲間を家族として非常に大切にすることか。

 なろう発表開始時期が1年遅い転スラの方が、本作を参考にした可能性があるかもしれない。だがパクリとは思わない。設定上で多少の類似性があっても話には独自性があり、面白さに甲乙は付けられないからだ。


 さらにアニメのネタとして、マコトと転スラのユウキは同一声優であることから、穿った想像も成り立つ。例えば、リムルのライバルのユウキは、リムルのせいで世界征服の目的果たせず、宿命として死して後、無意識にマコトに生まれ変わることで、別な異世界で再び覇権に挑むってこと。

 今生は世界征服は懲り懲りのユウキの魂。それよりも、リムルを参考に権力自体には興味無く、仲間を守ること優先で周りから自然に後押しされる形で不動の地位を得ることが天命だったりして。特技は別として、マコトとユウキは外見上、小柄な黒髪日本人な所とか似てるし、そんな妄想するのも楽しい。


 ところで今回、アンブロシア(保護する種族はこの花を紅蓮華と呼ぶ)の群生地で澪を妹扱いして手を繋ぐマコト。そして次回のアニメのサブタイトル(漫画の第三十九夜と同一タイトル)。

 以上から『鬼滅の刃』思わせるもの複数浮上。本作はどんだけネタがあるのやら。もう今回の巴同様に笑うしかない。
{/netabare}
🌗第十夜「鬼の隠れ里」(9月8日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第三十九夜『鬼の隠れ里』第四十夜『嵐の前触れ』第四十一夜『しょんぼりアンデッド』)より

 この調子だと、コミカライズ第7巻の最後がアニメ今期の描く範囲になりそうだ。

〈あらすじ〉

 マコト達と、澪の蜘蛛の糸をかいくぐって付いて来たヒューマンの冒険者3名は、アンブロシアの保護者アクアエリスコンビに泥棒とみなされ攻撃を受ける。その時、澪は怒りで冷静さを欠き頼りにならず。そこで、攻撃に巻き込む危険がある冒険者達をなんとかしてもらおうと、仕方なく念話で巴に救援を要請した。

 そして足手まといな冒険者達は全員、巴により亜空内の蜃気楼都市に転送する。そこで一転、マコトと澪は反撃に。勝負は一瞬で決まり、アクアエリスを拘束して彼女たちの住む里に向かった。

 アンブロシアをヒューマンから守っていた種族は森鬼と呼ばれるエルフに似た種族。里の長老たちにアンブロシア収奪の誤解を解くため事情を話すマコト。

 とりあえず表面上は理解され歓待される流れになったが、その後、思わぬ出逢いとトラブルがマコトに降りかかることとなった。

〈出逢いには 亜空の未来 変える鍵 あると思えば 全てが吉よ〉

 マコトと亜空に起こるいろんな変化がアニメでも面白い。ただ、アニメのエリスは全体的にコメディ演出が多いためか、雰囲気に埋もれて原作ほど存在感がなかったのは少々残念だった。

 今回から登場の新キャラ、森鬼(もりおに)のモンドに大塚明夫、そして新従者のリッチは津田健次郎、と渋い声のキャスティングで少し意外だった。主役が明るいテノールで、上記二人は落ち着きと深みあるバスバリトンの声域と声質。既に登場のレンブラントの井上和彦も同類で地声はバリトン系。

 以上、若者主人公と彼を取り巻く同性の年長者は、コントラストがはっきり。キャラが絡んだ時、ハーモニーとしてとても味わい豊かだ。
{/netabare}
🌖第十一夜「さようなら」(9月15日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第6巻(第四十二夜『さようなら』)、第7巻(第四十三夜『亜空改造計画 Season 2』第四十四夜『ととさま』第四十五夜『人ではないナニカ』)、第8巻(第五十三夜『深澄真の消失』第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』)より

[上記は、第四十二夜以外は、内容の一部でもアニメで描かれたものを含む。第7巻(第四十六夜~第四十九夜)、第8巻(第五十夜、第五十一夜)は完全カット]

 予想から外れ、原作が大幅アレンジされエピソードは大胆にスキップ。アニメは最終話に相応しいドラマチックなエピソードを選択したためと思われる。

 そのため、Aパートは第四十二夜の内容がほとんどだが、Bパートはそれ以降のエピソードをかなり簡略化して、今回の最後への繋がりのため必要最低限の内容にとどめていた。アニメ最終話のサブタイトルは、漫画第四十九夜と同一だが、内容は全く違うだろう。

〈あらすじ〉

 亜空で原因不明の爆発が起こり、巴が血反吐を吐いて倒れ意識不明になった。マコトは巴の介抱は澪に任せ、新従者のリッチと共に亜空に戻ると、爆発現場は惨憺たる状況で死傷者多数。

 そこに、蜃気楼都市に招待した冒険者の生き残り一名の記憶がマコトの頭の中に流入。そのためマコトはすぐにこの惨禍の原因が冒険者達にあったことを突き止める。そして悪意と傲慢で亜空の住民を殺した冒険者の生き残りを処刑するマコト。彼は初めての自身の殺人の罪を冷静に受け入れた。が、その後感情が爆発。殺人は後悔はせずとも犠牲者の死に慟哭した。

 その後、気持ちの整理をつけたマコトは、反省し今後の蜃気楼都市の改善策を講じ、新従者を"識"と命名。そして彼を伴い学園都市ロッツガルドに、レンブラント氏の後ろ楯で自身の商会の支店設立と留学のため向かうことになった。

 ところがその道中、女神にマコトは見つかり彼は単独で見知らぬ地へ突然転送される。そしてその先で思わぬ未知の強敵に襲われることになった。

〈新しき 骨太配下 加わりて 識と歩むは 人の道かな〉

 ”識”は、元リッチでアンデッドだったが、生前はヒューマン。ヲタク趣味もない同性の求道者同士。マコトより年上だが従者の中で一番マコトと気が合いそう。

 そして人間の常識で分かり合える仲間が増えたマコト。識は、この世界で商売する上でも、実務上この上なく頼もしい存在になるだろう。

 原作者の作りだすキャラは、役割分担をよく考えた上で巧妙に配置されてると思う。

 今回はシリアス多めでコメディに徹底出来ない状況になり、マコトの心の川柳はなし。今回、亜空の王として脱皮したマコトには愚痴のような川柳は場違いだからだろう。

 今回のメインエピソードは個人的に好きな所で、Aパート全体の作画と演出は秀逸。モノクロ演出で血を強調して殺人の罪を象徴するセンスもいい。そして、原作とは違うアニメの予想外の展開は新鮮で、個人的にはこれはこれであり。果たしてどんな最終話になるのか非常に興味深くなった。

 原作未読のアニメ視聴組でこの作品が気に入った方は、ぜひ漫画版だけでも読んでアニメとの違いを味わって欲しい。原作には、より複雑な人間模様が描かれ、アニメと違う楽しみが必ずあるはずだ。

 ところで、今回初登場の新キャラのソフィアの声優は、沢城みゆきが担当。❰配役について❱で書いたが、個人的に本作では巴役のベスト筆頭は彼女。意外、まさか彼女が別の役で出演するとはびっくり。それなら、キャリア違いのギャラの差で予算が上がるかもしれないが、巴とソフィアは声優を入れ替えて欲しかった。

 そうすれば、人生と声優キャリアの差により、滲み出る風格がアップして、巴の存在感は今以上になったと思う。佐倉綾音も実力派で、田中敦子の声にやや似ている感の巴の演技は、決して悪くはない。だだ比較すると、ソフィア役の方がより相応しいと思う。
{/netabare}
🌕第十二夜 (終)「月が導く...」(9月22日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 漫画第8巻(第五十四夜『気まぐれ女神の御使い』第五十六夜『変態頂上決戦』)、漫画第9巻(第五十七夜『青い光』第五十八夜『痛み分け、あるいは勝者なき朝』第五十九夜『おかえりなさい!』)より、AパートとBパートの冒頭迄。以降は第7巻と第8巻から最終話に相応しい部分を抽出してエピローグとして構成。

〈あらすじ〉

 マコトと対峙したのは、ヒューマンと魔族との戦争で魔族側についた冒険者最強とされる"竜殺し"ソフィア=ブルガと、巴と同じく上位竜が人の姿になった”御剣(みつるぎ)”ことランサー。そこは戦場で、彼らはマコトを女神が寄越したヒューマンの加勢とみなし問答無用に命を狙い攻撃する。

 嘗てない強敵にマコトは間一髪で攻撃を躱すが不利な戦いが続く。そこで最後にマコトは指輪による魔力の封印を全解除して反撃。結果、神業級の魔法が発動し、その威力は核攻撃か天変地異の如くとなった。そして、その大地の抉られた跡地には巨大な湖が誕生。ソフィアとランサーはかろうじて生き長らえたものの、戦場の兵士の犠牲者多数となる大災害となった。

 マコトは亜空の自室のベッドの中で目が覚めた。澪によって既に傷は跡形もなく癒やされ、再び順調な日々を取り戻す。そして、マコトが代表で識が実務補佐、新たに巴がスカウトした森鬼たちやドワーフを従業員とするクズノハ商会のツィーゲ店がオープン。マコトのヒューマンの世界での躍進がいよいよ始まった。

〈クズノハの 勢い誰も 止められぬ 国はもとより 女神だといえ〉

 ということを2期に暗示した今回、核撃級バトルアクションになかなかの見所あって面白かった。構成が絶妙で、今期の主要キャラは僅かながらでもほぼ全員登場。最終話に相応しいまとめ方だ。

 巴の分体推しが僅かでも毎回必ずあったので、コモエが登場することは想定済みだったが、いいタイミングで登場した。最後のマコトの独白と、上げて下げる心の川柳二首もセンスいい。

 ひとつ残念だったのは黄門ED第3段は無かったこと。ひそかに"識"歌唱によるそれを期待していた。来期でもあったら嬉しいが、ネタとしては賞味期限切れでさすがにそれは無いか。

 今期の第七夜から原作と構成が異なり始めた。そして最後の二話はアニメ独自の流れになったので、2期は原作とアニメの構成の多くは一致しないと思われる。今回ちょっとだけ登場した勇者二名とその仲間たちのエピソードも盛り込まれ、マコトたちがあまり登場しない回もあるはず。2期制作は既に発表済み。どんな続きが視られるのか、今から楽しみだ。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この手の「異世界モノ」では安定感があり、しっかりと作られている部類

【レビューNo.94】(初回登録:2023/11/12)
ラノベ原作(なろう発)で2021年作品。全12話。
この作品、ABEMAでやたら一気観配信されてるって感じで、リアタイを含め何
やかんやと(完全じゃなくても)4回位視聴してるんだよな。
爆発的な面白さはないけど、安定して観てられるって感じ?!
1期の最後に「2期決定」が発表されてましたが、次の冬アニメでしかも連続
2クールでの放送決定ということで、1期のレビューをしておこうかなっと。

(ストーリー)
平凡な高校生「深澄真」は、
・両親が元々異世界人で、日本へ渡ってきた。
・その時の女神との契約で、2人の大切なものを捧げるという契約があった。
そのため、突如異世界へヒューマン(異世界の人間)を救う勇者として召喚され
てしまう。
しかし異世界の女神の「顔が醜いから」という理不尽な理由から
・クーリングオフとして、別の勇者を召喚する
・「醜いからヒューマンとは交わるな」ということで「ヒューマン以外の言語
 が理解できる能力」だけを付与される
そして、この異世界の果てに捨てられたのだった。
しかし真は
・現世の神から(女神に問題あることを知っていたので)予め加護(能力)が
 与えられていた。
・また現世では肉体的にも魔力的にも負荷を受けて鍛錬するような生活してい
 たらしく(月で重力から解放されるみたいに)異世界ではその負荷から解放
 され超人的な能力が発揮できる。
というチート能力の持ち主だったのだ。
異世界の果ての荒野を3日3晩彷徨った真は、魔獣に襲われているオークの娘・
エマと出会うのだった。

(評 価)
・「異世界モノの形式美」を意識した作り
 ・タイトルの「異世界道中」とか作中にも時代劇ネタが入っているなど、調
  べてみると作者はやはり時代劇好きのようです。
  時代劇人気の理由のひとつはその形式美にあると言われています。
  (高貴な身分を隠しての悪行の調査~正体を明かして悪事を白日の下に晒
   す~決めゼリフ・殺陣を交えた「懲悪勧善」展開)
 ・本作も大きな流れは
  {netabare}・上述の通り異世界の果てに飛ばされるも、チート能力で
  ・「上位竜」を従者に →姉御侍風美少女「巴」に変身
   「災厄の黒蜘蛛」を従者に →一途な黒髪美少女「澪」に変身
    2強のハーレム要員ゲットw
  ・ヒューマンと交流するため街に出向くも、亜人っぽい顔立ちにヒューマ
   ン語が話せない、そしてとある理由からヒューマンに恐れられてしまう。
   しかしそれとは裏腹に巴が管理する「亜空」と呼ばれる空間に
   ・真が最初に助けたエマらオークやドワーフ
   ・巴、澪の眷族のリザードマンやアルケー等
   亜人種がどんどん集まってきて「蜃気楼都市」が建設されていく。
   (この辺が「劣化転スラ」と揶揄される所以であるが)
  ・そして農産物やドワーフ製作の工芸品を売るために、商会を設立。
   クズノハと名乗り自らの正体を隠し、ヒューマンと交流するようになる。
   その過程で見えてきたヒューマンの街の闇の部分・蔓延る悪を成敗!
   (真自身が積極的に正義を貫くというよりは、巴と澪が先走って大暴れ
    的な要素が大きいがw)
  といった感じで、時代劇の形式美ならぬ「異世界モノの形式美」をしっか
  り継承し、あまり余計なことをせずこの手の作品としては割と丁寧に作ら
  れているという印象ですね。
 ・主要キャラの方も2大美女
  ・巴(CV: 佐倉綾音)
  ・澪(CV: 鬼頭明里)
  に加え、街を総括する大番頭的存在として
  ・エマ(CV: 早見沙織 ※何故かエマさんは美少女化されなかったw)
  ・主人公真(CV: 花江夏樹)
  結構豪華な声優陣を配し、ギャグなどはスベッているところも多いですが、
  巴と澪のハチャメチャぶりに花江さんらしくツッコむ展開やはやみんの手
  綱を握るしっかり者の演技などは上手く機能してるなという印象です。
  それにこの手の作品にしては、結構末端のサブキャラも丁寧に扱っている
  なあというのも好感が持てますし。 

 まあ早い話がテンプレ展開ってやつですが、それでもしっかり作れば安定感
 があり、それなりに面白い作品に仕上がるなという印象ですね。{/netabare}

・2期ありきの構成だった?!中途半端感があった1期
 しかし安定感はあるが、テンプレ展開がメインゆえにそれ以上の突き抜けた
 面白さがないのが・・・
 {netabare}・異世界の女神にロクな能力を付与されなくても、環境の違い等で結局チー
  トやん。(この辺がちとチグハグ)
 ・一応「異世界世直しファンタジー」という触れ込みらしいが、その要素が
  かなり薄いやん。
  それよりも街づくりや商会設立等いろいろと手を出して、何かと中途半端
  に終わったな。
 ・真自身にも「(元々この世界の住人であった)両親の軌跡をたどる」とい
  う目的があったが、そんなことはもっと後回し。
 上述のように個々の要素はよかったのですが、全体像でみるとこの作品はど
 こを目指しているのかわからないって感じなんですよね。
 まあ最後に「2期決定」と種明かしされて、1期はそういう位置づけかと納得
 はしたのですが・・・{/netabare}
 
個人的にはストーリーの中途半端感は否めませんが、キャラの掛け合いは総じ
て面白かったと思いますし、ラストの戦闘シーン
(女神に見つかり、最強の敵がいる戦場にいきなり強制転移させられる)
の作画レベルも高く見応えもあったので、
「俺たちの異世界道中はこれからだ!!」
エンドで終わっても別に不満はなかったんですが・・・
(この手のなろうとかじゃあるあるだしw)
むしろ2期を連続2クールでやるだけの意義ある作品を提供できるのか、そちら
の方が不安なんですけどね。
そういう意味では2期を観ないと正当な評価はできないところですが、1期もこ
の手の「異世界モノ」にしては(テンプレ展開ながらも)他の量産型作品と比
べしっかりと作られてる感があったので、そこそこよかったという印象ですね。
ちなみにWikiによると、日本テレビ史上最高金額で海外セールスされたとかw
ホンマかいな?!

OP「ギャンブル/syudou」
ED「ビューティフル・ドリーマー/Ezoshika Gourmet Club」に加え
   「ああ人生に涙あり(水戸黄門)」をキャラソンでぶっ込んでくるとかw
「ギャンブル」の歌詞はYOASOBIに引っ掛けて
「~俺は夜なんて駆けない~未来に賭ける~♪」はなかなか秀逸だったし。
(ちなみにadoの『うっせぇわ』はsyudouの作品)
OP/EDはどちらも結構好きだったかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

転スラの元ネタ?

よくある異世界転生無双もの

{netabare}
最初は結構面白かったけど、だんだんとつまらなくなった。
相変わらず花江主人公はノリが寒い。
心の声がやたらと多くてそれが全部寒い。
周りの女のノリも寒くてきつかった、あの蜘蛛と青髪両方とも頭がピンクで本当にきつい。

戦闘も面白くない。
OPのラスボスっぽい髑髏ですら完封するし、面白みがない。
俺TUEEEE自体が嫌いというわけではないんだが、俺TUEEEEにしてももう少し見せ方を工夫してほしかった。
その点最終回の戦闘に関しては面白かったんだけど。

世直しをするのかと思えば街を破壊しまくったりなんというか、何がしたいんだって感じのアニメだった。
前世要素が活きているのは良かったけど、どうせ活かすならもう少し活かしてほしかった感はある。

まあダラダラと見れる点で言えば決して悪い作品ではなかった、ただ物足りなさがある。基本的に可もなく不可もなくって感じの展開を繰り返すアニメだった。起伏がない。
最終回に関しては上手くまとめていたと思うのでその点で少し評価高め。

街づくりパートとかを見てると転スラってこの作品のパクリなんだなって感じた。転スラこの作品よりは面白いと思ってるけど。
正直、蜘蛛や龍、骸骨が美少女、美少年化する展開普通に面白くないからやめてほしい。
そっちを人化させてなんであのブタを人化させないんだとも思った。
正直二期はいらないです。何で海外人気があるのか。

OPがスルメ曲でした。
歌詞が面白いw
{netabare}
1話 5/10
始まり方からはぁ...てなる。
ああ、けど神と言ってもツクヨミという感じでタイトルの月とか連してる感じか。じゃあまだいいスタート。
けど、主人公受け入れ早すぎだろ。
いきなり異世界に行けと言われて行くって。
会話と読み書きはできるようにしてくれるというご都合主義。
ヒロインが気持ち悪い。またチート主人公かよ。
早見沙織の無駄遣い。
これレベル1ってオーバーフロウなんだろうなぁ。
このすばで見た。
いきなりめっちゃ強そうな龍に対抗できるという。
龍がしゃべるのダサすぎる。
まあ転生前もしっかりとストーリーに関わってきそうなのはいいところ。結局主人公チートかよ。
そして龍も美少女化。
なんだこのEDw

2話 7/10
時代劇?ほんとに水戸黄門か?
OPがあんまりよくない...。
CG鑑賞とシーン回想w
おお、目標がしっかりしてるのはいい。
しかも母と父の軌跡をたどるといういい目的。
転生前の設定も活きてきそう。
戦闘以外と凝ってて面白いけどところどころ賢者の孫みを感じる。
ED変えるな 

3話 6/10
名前を与えられると強くなるという、転スラで見た設定。
転スラより先なのかこれ。
転スラってまんまこれの真似事だな。
主人公そんな不細工なのか?w
主人公がヒロイン殴るアニメは珍しいw
逆は多いけど。
出たなろう特有の謎ギルドシステム。
なんで力見せびらかすんだよ。は?
ホテルでイキるテンプレもなぁ...。

4話 9/10
このOPも結構スルメ曲。
いつの間にか今期でトップクラスに好きな曲に。
いやこのウィンドウ何?
知り合ったばかりの人より昔からかかわりのある人を優先するのはいい。
エロアニメかな? 噛ませ感
魔法の結界のデザインが独特でいい。
男の触手プレイ誰得。
町で喧嘩するのはなぁ。
男側が女をぶっ飛ばすってのは珍しい。
 
5話 6/10 
謎おさらい。おさらいとは...。
世直しどころか壊してるじゃん。
主人公の心の声多すぎないか?寒いし。
割って交換しそうなカード

6話 6/10
なんかいつもなろうになってきたなぁ、依頼も試験も。
蜃気楼都市の計画は面白くていいなw
確かに主人公だけ変なの持ってたら浮くしね。
こういうとこの設定がしっかりしてるのはいい。
レンブラントとどっちが味方なのかわからんな。

7話 5/10
主人公の心の声いらん。
髪のない女とか描写するアニメ珍しい。
許してもらえるのかよw

8話 4/10
こんな感じの厳しいリーダーになってるのか。
偶然力を手に入れたのにイキってるのはなぁ。

9話 4/10
ガビルかな?w
ほんと転スラってこれに影響受けてるんだな。
この世界の星座なんで把握できてるんだ?
そりゃ夜伽だろw 今回きついな。

10話 5/10
主人公がほんと寒い。マジで寒い。
なんだこのつまらない戦闘
1割は高い。こっちも骨を仲間にするのか。
骨のままでいいのになぜイケメン化。
こいつを人化するならあのブタを人化してくれw
引きは上手いけど、どうせ復活するんだろうなぁ。 

11話 4/10
どうせ復活。闇落ち主人公草これギャグ?
今度は泣き出したぞ、主人公情緒不安定かよ。
死んだ奴結局存在感ない奴らじゃん。
主人公どんだけ不細工なんだよw
こっから学園で俺TUEEEが始まるの?
なんか学園俺TUEEEを書きたいだけだろって感じの展開だな。
指復活するんすかね

12話 8/10
主人公これでもそこまで強くないのか?
やっぱり俺TUEEEじゃないかw
あの空に飛ばす攻撃絶対弱いだろw結構OPのシーンがあるな。
戦闘シーン面白かった、このアニメで初めて。
これ主人公が旅立つ展開必要だったか?
ロリの子かわいい。主人公マジでサイコパス。
悪くないどころか最高だろこれ。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ギャンブル」9.5/10
ED1「ああ人生に涙あり」7/10
ED2「ビューティフル・ドリーマー」6.5/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

65.4 16 転生で魔法なアニメランキング16位
英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (200)
621人が棚に入れました
自由を望んだ英雄王が、美少女転生して最強騎士無双!!!! 異世界最強 TS 転生ファンタジー! 女神の加護を受け『神騎士』となり、巨大な王国を打ち立てた英雄王・イングリス。 やがて年老いて天に召される直前、「国と民に尽くした一生では、自分自身の武は極められなかった。次の人生では、自分のために生き、限界まで鍛え抜いてみたい」と強く望む。 その願いは女神に聞き届けられ、遥か未来へと転生を果たした…… しかし、生まれた先は騎士の名家の『娘』!? そして何故か、騎士失格の烙印を押されてしまうが…… ――「むしろ好都合。出世をせずに最前線に居続けられる。実戦に勝る修行はない!」 幼馴染みであるラフィニアの従騎士として修練を積むために王立騎士アカデミーへの入学を目指す。 麗しき世界最強の見習い騎士♀の伝説が始まる――!
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

伝説の勇者の前説

●【獣】の種族、リップルさんは仮想通貨界の希望の星か?
{netabare} 【獣】の種族でありかつハイランダー系の「リップル」さんの名前を聞くたびに
仮想通貨リップル社のXRPのことが頭に浮かんでしまいます。

そしてこのXRPと連動する「フレアトークン」というコインのイメージシンボルが
見事に「羽」でありまして、「羽」のシンボル自体はどこにでもありますが
ドル基軸通貨体制崩壊を視野に入れた次世代世界通貨の覇権をめぐる通貨戦争において
リップルさんとその背後にいる金融マフィアたちが何かしらの野望を抱いておるという話が
ありまして、そういうわけで個人的にはリップルさんに注目しているのでございます。
何故ならハイランダーの種族は独自のシンボルに固執する習性があるからであります。{/netabare}


バトルジャンキーが性転換転生するという荒業、なんだそれ?的な作品でございました。

面白いかどうかはもはや個人的にはどうでもよく、むしろ面白くなくても
設定だけはいつもいつも何故か堅いなろう系には目が離せません。

「ハイランダー」という言葉と概念を広めた功績は計り知れないものがあると
個人的には本作を高く評価しています。

話は少し前に戻ります。
{netabare} 【優生思想」に毒された「ハイランダー」=天上人の「イー【ベル】」は
自身の護衛を怠り危険にさらした罪の「代償」として王の腕を斬り落としました。

【ベル】は代償を求めます。
【代償の請求】これが「【ベル】の第2法則」であります。

これで「【ベル】の法則」が出揃いました。
「【ベル】の第1法則」は「死亡フラグ」
「【ベル】の第2法則」は「代償の請求」
「【ベル】の第3法則」は「災いの発動」

「【ベル】の法則」の本質は「第2法則」の「代償の請求」でありますが
それが「死亡フラグ」という形として現れるか、「災い」という形として現れるか
の違いがあるという話でございます。

この法則を知れば色々な作品の解釈に役立ちますので是非とも参考にしてみてください。{/netabare}

●「ハイランダー」の血族

今回「イー【ベル】」という名の{netabare}「ハイランダー」が登場します。

またまた出ました、名前に見事【ベル】の文字が使われています。
そして「イー【ベル】」の目はお約束の【オッドアイ】であります。

「眼帯キャラ」に【オッドアイ】、更に「三つ目」。
これらの「目」を強調した表現はアニメ作品の中ではバカの一つ覚えのように繰り返されます。

このようなバカの一つ覚えは要するに「魔眼」を表しているのですが、
元ネタは【プロビデンスの目】であります。

【プロビデンスの目】とは【プロメテウスの目】とも呼ばれるもので、「全能なる目」
「神の目」、「先見の明」などの意味合いがあります。

エジプト神話の【ホルスの左目】や北欧神話の「オーディン」の逸話に由来します。

【フリーメイソン】のシンボルとして有名ですが、基軸通貨ドル紙幣や
フランス人権宣言の版画などにも意味深にこれが描かれています。

欧州の大聖堂など至る所で「この目」がシンボルとして掲げられてるのを確認できますが
キリスト教と関係するのかと言えば全く無関係であり、そのルーツはエジプト神話等であると
判明してるわけですから、「神の目」と言っても「異教の神」ということになるわけあります。

そして【オッドアイ】のハイランダーは、またしてもバカの一つ覚えのように、見事「アホ毛」
を生やしており、いかにも性格が悪い感じで地上人を見下します。

「影実」の主人公はモブキャラを馬鹿にしたような言動が目立ちますが、それと同じく
本作の【オッドアイ】少年も上から目線が特徴的な【優生思想】を持っていることが
明白であると見て取れるわけであります。

【優生思想】と言えば「ナチスドイツ」でありますが、実はヨーロッパの貴族もこの思想に
染まっていると言われており、つまり現実世界の貴族と「ハイランダー」は思想的には一致する
という考えが成り立つわけでございます。

地上人は「家畜」であり、「ハイランダー」は(家畜の)「飼い主」であるという考え方、
これこそ【優生思想】を端的に示したものであると言えます。

以前に登場したハイランダーのセイリーンちゃんは同性愛志向ある巨乳好きのエロキャラしたが
今回の【オッドアイ】少年は残虐性が顕著という特質を持っているようであります。

現実世界において残虐性が顕著だった人物と言えば、実在したリアル吸血鬼、あるいは
血の伯爵夫人として名高い「エリザベート・バートリー」が真っ先に思い浮かびます。

この悪役令嬢は拷問器具【アイアンメイデン】を考案した人としても有名でありますが、
自身の美貌を維持するために若い娘を殺傷しその血を浴びたり、拷問行為を楽しむなど
実に「変態性癖」の持ち主でありました。

エロキャラの「セイリーン」と残虐キャラの「イー【ベル】」というハイランダー
両者ともに「アホ毛」を生やしていますがこれはただの偶然でしょうか?

プリズムパウダーを一服盛られ魔石獣化した「セイリーン」でありましたが、
その姿かたちの特徴はと言えば、背中には「羽」があり頭には【角】が生えております。

「角」と言えば【デーモン】であり、それに「羽」ならば【悪魔】ということになります。
正体を現した「ハイランダー」の姿とは、実は【悪魔】であったというオチであります。

【悪魔】と言えば【堕天使】、即ち【堕落した天使】であります。

地上を「見張る」天使の一団(ウオッチャーズ、グリゴリ)は人間の女に欲情し
自分の子を産ませようと堕天しました。これが【堕落の天使】のルーツであります。

彼らは「創造主」の意に背く【反逆者】(=【サタン】)であり、
自らの「欲望」に忠実な【エゴイスト】でありました。

「角」とは「エゴ」を象徴的に表しているものとも言われます。
「角」に似たものに「ヤマアラシの針」がありますが、「ヤマアラシのジレンマ」とは
人間のエゴの本質を表現しているということであります。

「堕落した反逆者」たちは人間の女を孕ませ子を産ませ、そして
人間と天使の「混血種」が誕生するのでありました。

この「混血種」の人間は当然の如く、通常の人間を超越した存在であり、特別な能力や
特別な知識があり、ある時には天使由来の特別な美貌を兼ね備えていたとの話であります。

「混血種」にはある呼び名があったようですが、今はわかりやすいように
その種族を「ハイランダー」と呼ぶことにいたします。

彼らは【堕天使】由来の【エロ】さと【残虐性】を有し
特殊な「能力」や「才能」に恵まれていたというわけであります。

「アホ毛」に「魔眼」、それは種族を表すシンボルであります。

「アホ毛」は【デーモン】の角であり、【堕天使】の角と一致するものであります。
「魔眼」は特殊な能力や知識を表すシンボルでありますが、由来について考えるなら
「アホ毛」と連動するだろうということになるわけであります。

ハイランダーの特徴をまとめると以下のようになります。
アホ毛、魔眼、エロ、残虐性、優生思想、特殊な能力、才能、美貌

そして更に言えば【ベル】という名前もこの「種族」に関係してくるというわけあります。

アホ毛や魔眼などの表現はこの先もバカの一つ覚えように繰り返されますので
当方の「ハイランダー」{/netabare}の話もまだまだ続くということになるでしょう。


●「ゴーストハンド」が発動する世界
例えば「ハイランダー」と言う設定を含め、なろう系作品のすべてが申し合わせたかのように
{netabare}連動しつつ、世界の真相の暴露をしようとしているような気配さえも感じずにはいられません。

「魔石」という「パワーストーン」はスチームパンクには必須のアイテムでありますが
魔石【獣】化する「ハイランダー」と言えば「転天」の主人公も魔石保有者の王族であります。

某作品では「魔法科学」という中途半端な用語でお茶を濁しているようですが、要するに
【錬金術】を意図的に暈しているだけでありまして、そもそも【錬金術】と【科学】とは
根っこは一緒で本来は繋がっているという真実?
あるいは秘密を暴露しに行っているという話であります。

「影実」でも当たり前のように描写される「魔法陣」などはファンタジー作品ならば
何の違和感もないものでありますが、要はこれも【錬金術】と密接な関係にあるカラクリ装置
ということでありまして、ということを踏まえて考えてみますと結論としては
ファンタジーの世界観は木っ端微塵に瓦解してしまうというオチでございます。

【錬金術】と科学が根っこで繋がってしまうとファンタジーと言うフィクションの世界が
矛盾して成り立たなくなるという真実の暴露を表現しているのではないのかと
そのように読み取れる次第であります。

呪術使いの【八咫烏】や【陰陽師】は実在します。
そして彼らはある意味「ハイランダー」と呼ぶべき種族であります。

実在する【呪術使い】のことをファンタジー作品として表現する時、
フィクションがフィクションとしての意味を失い、フィクションという形式で
真実を暴露しているだけになるというある意味間抜けなお話になります。

「英雄は色を好む」だとか、同性愛傾向が強い作風などの元ネタが
実は「ハイランダー」と呼ばれる種族に由来する特性だったりしたら?
フィクションを前提としてる{/netabare}視聴者は何を思うでありましょうか?


TS異世界転生ものと言う意味でゴリゴリないつものパターンでありますが
TSものと言う割には他2作品に比べるとジェンダー要素は薄いという意味では
味付けはさっぱり風味なようにも思えます。

本作など特に当てはまることでありますが、なろう系作品などは原作者がゴーストライターでも
全く問題ないと言いますか、むしろゴーストである方が都合がいいというくらいに、ある特定の
作品傾向あるものを連発できるのは、なろう系の強みであるとさえ考えられます。

なろう系の物語の出来栄えについて言うならばほぼほぼ大したことが無いという結論になりますが
但し設定といいますか、裏設定について言うならば、新人作家の類が宮崎駿氏や庵野氏と
同レベルのディープな世界観を簡単に理解し簡単に再現してるようなところあり、
それについては違和感めいたものを感じずにはいられません。

例えばファンタジー作品に「ハイランダー」という種族が出てきたとしても何の違和感も
ありませんが、{netabare}「魔石」、「エーテル」という用語が見事に出揃うならそれは
「錬金術」に直結する話であり、「スチームパンク」的な超古代文明の
失われたオーバーテクノロジーというものが強く意識されるわけであります。

そして伝説の勇者や英雄、王侯貴族のルーツとハイランダーという種族の関係性について
軽いノリでやっているとしか思えないなろう系作者が理解してるというのはかなり無理が
ある話のように思えてしかたがありません。

なろう系作品の物語やキャラ設定などの軽いノリの割にガチガチの硬派な裏設定が
かなり矛盾しており、ある種の不自然さに違和感を覚えてしまいます。

そもそも駄作連発マシーンのなろう作品に躊躇なく出資する勢力が
当たり前のようにいるのもなんだか奇妙な話でありますが
そういう意味でもなろう系作品とは謎が多すぎて目が離せないのが個人的な見解であります。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界観・キャラ・ストーリーが良く練れていてテンポもいい作品です。

 話の展開にスピード感があって、思っていたよりも沢山のエピソードがポンポンと進んで行くのが良かったです。
 設定は、上下の世界の関係とか、ハイラルメナス、魔石獣、マナ、エーテルなども良く考えて散りばめていて面白い世界観を構成していました。

 その世界の謎を解きながら強くなってゆくという部分が、英雄王転生設定ともなかなかうまく融合しています。
 被支配者側に主人公を置くことで解放のストーリーになっていて分かりやすいしその割に単純ではなく、3つ巴の集団の配置がストーリ-の奥行きになっていました。結果としてキャラの個性が活きていたと思います。

 途中で終わってしまいましたが、一応強敵を倒す部分と若干謎が解ける部分もあるので、尻切れトンボ感は少なかったです。ただ、続きはやって欲しいですけどね。

 文句があるとすると、英雄王(ヒロイン)がどうやってどれくらい強くなっているという部分が分かりづらかったので、最後の魔石獣を倒した時のカタルシスが弱かったです。敗北の場面を中盤に1か所いれるだけで「強くなる」というテーマがさらに強調されて随分印象が変わったと思います。

「なろう」小説なんだと思いますが、出版小説的な設定・ストーリーの構成・作り方がしてあるのが面白さにつながっていると思います。

 アニメの質ですが作画は悪くない水準に仕上がってました。手放しでほめるような感じでは無いですが、緩急をつけて決めるべきところはちゃんといい作画になっていました。まあ、お風呂とか女子だけですけど。
 キャラデザは平凡ですが普通に可愛かったと思います。時々不思議な質感の場面があるのは英雄王設定を引き立てようとしたんだと思いますが、ちょっと戸惑いました。

 音楽性はちょっと残念ですが、OPアニメの作画は良かったです。

 ということで、意外や意外というと失礼ですけど、平凡な異世界転生なろう系と思っていましたが、結構高い水準の作品でした。いい出来だったと思います。

 調整して平均の評価4にしたかったですが、どう考えてもこれ以上は高くできないので、3.9が妥当な水準かなあ。ただ、満足度は評価点以上あると思います。


 



以下 1、2話時点の感想です。


1話 期待枠、しかし、俺TUEEEだけの雰囲気も。作画・演出・キャラデザは良いです。

{netabare} 今期は異世界多すぎて、皆さんのレビューを一通り見て判断するつもりですが、本作はキービジュアルのセンスがいいので見ました。

 異世界モノ多すぎ問題は確かにありますが、考えてみればSFも学園ラブコメもテンプレか模倣の組み合わせばかりです。異世界ものだけでなくあらゆる創作物は設定の組み合わせでしかなく、独自性を出せる状態ではありません。

 重要なのは、何を見せたいかを明確にすることでしょう。本作は異世界テンプレでキャラ萌えしてね、という意図だと思います。
 型としては「無職転生型」がベース。「不適合者」的な異世界間転生、そして「失格紋?」みたいな俺以外弱体化、「異世界美少女受肉」のTSなどなど。分解すればきりがないです。そもそも、どれがオリジナルかすらわからない状況です。

 ですので、重要なのは見せ方ですね。本作は導入の工夫からいって、ストーリーもちゃんとしているのではないか?という期待がもてました。

 周囲の人間が魔法使えない設定と女子だけパーティーみたいなので、他の登場人物いる?という状態にならなけばいいのですが。
 主人公無双で全然いいんですけど、どこかポンコツであってほしいなあ。あるいは主人公と同クラスかそれ以上の敵がいるか、ですね。
 
 作画は結構奇麗だし、演出も悪くないです。ヒロインのキャラデザもいいので期待枠ですが、OPの雰囲気が女子だけハーレム俺TUEEEどまりのような感じなのでちょっと様子見ですね。開き直って「陰の実力者」みたいな面白さが出る例もあるので、振り切ってくれるならそれでもいいのかも。{/netabare}


2話 ああ…これは面白いかも。ヒロイン(じじい)のキャラも良い。

{netabare}  俺TUEEEですが、話に構造があります。と言う事は展開があるということなので、これは面白いと思います。

 あの天の支配者的なのって、無職転生にもいるっぽかったですが、初出はなんでしょうね?「ラストエグザイル」が一番古いかなあ。もちろん「ガリバー旅行記」つまりは「ラピュタ」がありますけど。ラピュタはガリバー旅行記で文明批判でしたが、本作ではどうでしょう?
 支配…GAFAとかなら面白いですが、設定上はやっぱり階級っぽかったですね。まあ、テーマ性はあまり期待せず、冒険譚あるいはバトル物として期待できそうですね。{/netabare}







 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

武闘派ヒロイン

{netabare}
冬アニメのTSモノの一つ。(TS要素はそこまでないけれど)
武を極めるためおじいちゃんが可愛い女の子に転生して暴れまわる話。
転生前の目的通り、転生した後は色んな人相手に戦いを挑みまくるバトルジャンキーな性格。
無双物だけど、イングリスの裏表のない脳筋っぷりもあって、見ていて不快感などはない。
ほぼ敵なしにも関わらず、向上心を捨てていない感じが好きになれる。
転生要素が具体的に活きてくる話はないけれど、主人公の性格は男性的に感じるので、そこの理由付けとしての転生要素だったのかなと思う。
転生前と転生後の性格にギャップがある作品が多い中、この作品はその部分に一貫性があって良かった。
ラフィニアとの姉妹的な関係性もいい感じ。
女の子ばかりだけど百合アニメには傾倒してないんだよね。
あくまで頼れる相棒という感じで好きかな。
他の女の子も全員個性的で可愛くて萌え枠として優秀。

ただ、後半はちょっと飽きた。
最初の方はキャラで楽しめるけど、そこに飽きてきた途端にワクワク感が薄れる、典型的なキャラアニメだった感は否めない。
ハイランダーや血鉄鎖旅団の対立関係等、設定/世界観は凝っていた作品だっただけに、もう少し話も頑張って欲しかった。
特に、血鉄鎖旅団の行動が悪く見えなかっただけに、悪役扱いだったのはちょっと引っかかる。
不干渉いいながら、普通に戦い出すのもどうなのか笑

こういう美少女ものでは珍しくOPが男性ボーカルだったけど、あの曲は主人公の勇敢さとマッチしていて良かったと思う。

私的評価:62点
私的ベスト回:2話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
オープニング男性ボーカルかよw また失格紋みてーなオチなんだろ。
はよ逃げろや無能。親の覚悟を無駄にするなや。
これで死んだらどうすんねん。可愛い。キャラデザ今期1好きかも。
キャラデザはマジで好きだけど内容は普通だな。だっさw
キャラ好き補正がかかって楽しめた。

2話 ☆10
評価されない項目。百合いいぞ。
このOP前回聞いただけなのにめっちゃ耳に残ってるわ。
なんか面白い設定だな。見た目17歳ぐらいだけど、12歳w
なろうにしては設定が凝ってるな。
あ、噛ませだ。じゃあそんなに胸出すな。冗談にマジになるな。
軽蔑しますが可愛い。ここの薄い本はよ。
イングリスちゃんが好きすぎる。強気な子かわいい。

3話 ☆8
関係ない戦闘してないで本題を見せろ。見えそう。
次々に敵出てきて何がなにやらw ソウルジェム。
けどレオンのやってる事悪いとは感じないけど。
まあイングリスの方針的に大きな敵は作りたくなかったか。
結局街守っとるやんw 年齢上がってもちゃんと可愛い。

4話 ☆9
槍を掴めばいいのでは(正論) 脳筋戦法。腕を切り落とせや。
速攻の伏線回収w 異形化好き。可愛い。

5話 ☆8
脳筋スタイル。CGが酷い。あの時のイキリ男か。
この時代に食堂あんのか。全員無料じゃんw 買収されてて草。
金髪ツンデレリーゼロッテ被り。

6話 ☆8
体育会系クソ教師。冰剣みたいな顔芸やめろ。ヘリコプターか。
親の顔より見た試練。
他人の層に入ったら他人の過去見ることできそう。
他人の試験に乱入しちゃまずいだろ。

7話 ☆6
早くなにか食えよw 絵面がシュール。セイリーン可愛い。

8話 ☆8
このメガネの噛ませ感。ユア可愛い。足やん。ユア好き。
リップルさん強いのか。冰剣要素。

9話 ☆6
勘がいい。ユアちゃんほんと可愛い。
この子そんなこと考えてたんかよw シルヴァホモ認定されてて草。
いや近衛騎士団に逆らうのはやばいだろw ほんとに久々。

10話 ☆8
ハイランダー滅茶苦茶だな。国王もちょっと反抗しろよ。
スパイ教室か? メガネ丸くなったな。イーベルクズすぎて草。
こんな奴殺されてもいいだろ。時間停止か? 僕の王の力がああああ
くっつくんかよw こいつの前でやるなやw
この時代の人に任せるとか言って結局戦ってて草。煽るな。
今思ったけど遊戯王にありそうなキャラデザだわこいつw

11話 ☆8
お前ボロボロにされてたのにイキるなw
お前何もせんつもりじゃなかったんか。血鉄鎖そんな悪いとは思えん。
血鉄鎖罠にかけたとか言ってたけど、この強さじゃイーベルだったら返り討ちにあってたなw リップルか。

12話 ☆7
草。ユア可愛い。武器化つてなんだよ。
男キャラにも出番があって良かった。と思ったのに。
結局目立った役職になってて草。

曲評価(好み)
OP「DAY1」☆9
ED「セルフハグ・ビッグラヴ」☆4.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

64.2 17 転生で魔法なアニメランキング17位
魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (132)
558人が棚に入れました
暴虐の魔王《不適合者》が魅せる新時代への軌跡 第四章《大精霊編》 原作:秋 氏によるライトノベル。WEB小説サイト「小説家になろう」にて2017年4月より連載が開始、そして、電撃文庫(KADOKAWA刊)より2018年3月から刊行。 現在までシリーズ累計部数は220万部を突破している大人気小説。イラストはしずまよしのりが担当。 2020年7月にTVアニメとして第1期の放送が開始し、これまでにない主人公の圧倒的な存在感や魅力的なヒロインたちは、国内外で多くの反響を得ました。 そして、放送から2年の時を経て、《不適合者》が帰ってくる! 原作でも人気の高いシリーズ最大のエピソード《大精霊編》が遂にTVアニメ化。 魔族と人間の戦争を阻止したアノスの前に現れたのは、暴虐の魔王を滅ぼす新たな“神の子”だったー。 あらゆる理不尽をものともしない《不適合者》の新たな戦いが始まる。 「この平和な時代に転生し、俺も一つ手加減というものを覚えた」

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うーん、なんかどんどん小難しく、難解になっていきますね

チートが好きならこれくらいやれば良いんでしょ? と言わんばかりの超絶チートっぷりですね。

圧倒的に強い主人公ですが、そこが面白いというのは珍しいですね。
お兄様同様、アノス様というキャラを確立できたのが大きいのだと思います。

最初のネタですが心臓の鼓動で敵を倒すは本当に大概で、まあつかみはOKという感じですね。ここまでやられるともう文句をいうのも野暮というか…。
チートならチートでやりすぎなくらいやっちゃうのが良いのかもしれません。
その2期なので見たいですね。

他にも…
主人公のチートが映えるように多少は強敵も出てくる。
とりまきの中のぽっちゃり娘がきになる
作画はかなり綺麗

などなど、良い部分は結構あります。
できれば見続けたいです。

全話感想
うーん、なんかどんどん小難しく、難解になっていきますね。
専門用語も多くて陣営があれこれ入り乱れてキャラも多くて、どんどんわかりにくくなっていく。

アノス様がその気になれば一瞬で殺せる雑魚ばかりなのに、いちいち覚える必要ありますかね?

俺ツエーに期待するのは圧倒的な強さによる蹂躙だけで、小難しい内容をこね回すのは、もうちょっと普通の話にお願いしたいのですが…。

なんか小難しいことをグダグダ言われると、良いからアノス様全部ぶっ潰してくれないかな?
と期待しちゃってあまり内容を把握する気がなくなったちゃうんですよね。

うーん。いや本来は小難しい内容も好きなのですが、
俺ツエーには俺ツエーの楽しみ方がある、と理解して、頭を空っぽにして楽しもうとしているのに、小難しい内容を叩き込まれる違和感。

うーん、本作は俺ツエーだと思わないほうがいいんですかね?

まあ最後の親衛隊の歌は良かったですね。
彼女達はなんか和んで良いですね。特にぽっちゃりさんが。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

様をつけろよデコ助野郎

大好評シリーズ()待望の2期。
あいかわらずで安心の出来。

2000年の時を超えて描かれる壮大なスペクタクルファンタジー。そんなスケールのデカい話が学園内で繰り広げられるというね。クールジャパン!エロゲラノベなろうあるあるの穴だらけでガバガバな設定にキャラが盲目的に従順すぎるご都合ルート一直線でツッコミが止まらない問題を逆手に取った馬鹿馬鹿しさがもう最高。

物語・アノス様におまかせ!なんでもアリなので破綻ナシ。
作画・ふつう以下。OPレベルでやってくれたらと思うと
声優・しゃーない、これはこれで
音楽・ふつう
キャラ・さすがアノス様!おれたちに(

OP・畝るベースと印象的なリフがカッコいい。ただ歌唱が…
ED・ふつう

01「世界を盾にすれば見逃してもらえるとでも思ったか」
02「魔法を封じたくらいで俺に勝てるとでも思ったか」
03「答えが間違っていたからといって満点が取れないとでも思ったか」
04「魔力が二倍だからといって実力差が埋まるとでも思ったか」
05「何を奪おうがお前如きが俺が俺であることを奪えはせぬ」


06「子供だからといって魔王じゃないと思ったか」
モノマネで強引に偽物っぽい構文差し込んでくるとはさすが。

リーベストォー。前期同様アンタやっぱ漢の中の漢だよォ。
やられ役ばっかだけどバトルでも活躍させてあげて。

2000年前のシンとレノ。死別した二人の切ないドラマがあるのでしょう。
EDを見るに二人の物語が今期のピークなのか。
結界破れるレベルのモンスターが雑魚すぎなのはまあお約束。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

話が難しめの2期だった

{netabare}
冬アニメから延期して夏に終了。
色々あった作品だけど、最後は綺麗にまとまっていたと思う。

2期は1期に比べると落ちるというのは分かるけど、1期が相当好きだったので自分は楽しめたかな。
まあ、客観的に見ると良かったとは言いづらい。

現に最初の方の話は少し悪い意味で難解だった。
冬と夏で合計2周してやっと理解できたという意味では延期は正解だったかもしれない(笑)
話が難解とは言え全部最後の展開に繋げるための布石だし難しいね。
でも、世界観が適当ななろうが多い中で、設定がしっかりと練られているところはいいと思う。
最後も家族愛の感じられる展開でちゃんと感動できたかな。
レノたちの関係性が尊い。
2期は1つの話で12話なので長々しかったけど、決め回に関しては1期相当の面白さがあったと思う。

なろうらしい回(雑魚相手に無双する回)は1期に比べて極端に少ないので、かっこいいシーンや決め台詞も少なかったけど、4話の最後のセリフはかっこよくて印象に残ってる。

声優は違和感あると言っている人もいたけど、自分は違和感なかった。
というか3年ほど空いているのでさすがに覚えていない。
OPとEDは相変わらず両方とも神曲。特にED好き。

私的評価:78点
私的ベスト回:4話
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

76.6 18 転生で魔法なアニメランキング18位
陰の実力者になりたくて!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (441)
1355人が棚に入れました
『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』 みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!? 主人公でも、ラスボスでもない。 普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。 この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。 これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……? ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていく――。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

禿げの実力者に なりたくなくて!

●【666】というお約束の刻印

主人公の性格がひねくれているためか物語も相応にひねくれていたようであります。

他のなろう系異世界糞作品に比べたら本作はかなりマシな部類に入るような印象を受けました。

{netabare}1話の掴みはかなり極上でありましたが、それ以降はやや失速気味で
耳付きの亜人種の取り巻きがうじゃうじゃ出てくる展開には辟易しつつも、
その一方で各種裏設定的諸要素には興味が惹かれるところあり、
トータルとしての印象は比較的良好であったように感じました。

性格に難がある主人公はモブについての持論を展開しますが、要するに
モブ=庶民を上から目線で見下し馬鹿にしているだけというのが
(裏設定的)本音のようであります。

この手の思想傾向を【優生思想】と言いまして、ヨーロッパの貴族たちが憑りつかれている
類の非常に偏ったものであります。

本作のテーマは「陰の実力者」であるため、リアルの世界でそれに相当する
種族=ヨーロッパの王侯貴族に関する諸要素をそれとなく描いている
のではないかと推測いたします。

「王族の血」、「教団」、「学園」、シャドウという「秘密結社」
ファンタジー作品でこれらの要素が出てきたとしても何の不自然も無いと考えられますが
ある特定のデザインで示される「魔法陣」、「魔眼」=【プロビデンスの目】、
そして【666】の刻印が示されるならば、見事なまでに彼らの思考回路を
完全再現できていると言って間違いないでしょう。

廚二病的な荒唐無稽な思考回路を再現しているようでいて、同時に
裏設定的テーマを完璧に描き出す「なろう系作品」はあまりに謎が深すぎて
理解が追い付きませんが、「魔眼」や【666】などの表現については{/netabare}
今後もお約束事のように繰り返されることだけは間違いないと言えるでしょう。


●糞アニメ界の陰の実力者、現る

なろう系の異世界転生ものと言えば糞 {netabare}作品で確定していると言っても過言ではない
くらい確実にその実績を積み重ねているように思えます。

糞作品を敢えて乱発する理由とは、TickTok運営がユーザーの個人情報をアルゴリズム解析
かけた結果得られた必勝パターン戦術に由来するものであると考えられます。

TickTok運営はいかにしたらユーザーを麻薬ジャンキーのようにTickTok中毒に
させられるかAIにより分析させ、得られたのは次のようなものでありました。

ただ当たり動画だけを並べるのではなく、パチスロのようにハズレの中に当たりや
たまに大当たりが組み込まれた動画配列パターンの方が、ユーザーの期待値は高まり
大当たり動画を見つけた時の満足度の効用が極限まで高まり、ギャンブル中毒にも似た
依存症的傾向が強まるというものでありまして、早い話がTickTok運営が情報解析に基づく
はめ込み洗脳情報工作をやっているというオチでございます。

そういう事情で米国ではTickTokを有害コンテンツ認定し、使用禁止を呼びかける事態に
なったわけでありますが、考えてみましたらこの手の情報工作ならば今時どこでもやっている
のが昨今の情勢であり、要はなろう系の糞作品乱発も似たような狙いがあるのだと
考えられるわけであります。

なろう系糞作品予備軍の中にあって比較的なマシな水準にある本作はユーザーから
当たり作品と認定され、トータル戦術としてなろう系異世界転生ものは生き残るという
のが制作サイドの狙いではないかとそのように推測いたします。

うる星やつらのリメイクのようにハリウッドでもリメイクやキャスティング失敗作品が
乱発されユーザーが制作サイドをぼろ糞に叩くような事態が数多くあるようであります。

ある説によればこの手のユーザーの失望は期待の現れでもあり、ハズレを引けば引くほどに
むしろ期待値は高まり、釣られやすい心理状態が形成されると言えるわけであります。

ユーザーとは情報を一方的に抜かれ完全解析される側のある意味情報弱者でありますから
制作に対し如何にマウントを取ってみたところで、情報戦においては圧倒的不利な状況にある
潜在的敗者であることは{/netabare}確定している事実であるように思えて仕方がありません。

●なるようになろう系
ここが中盤の折り返し地点であるかどうかは定かではありませんが途中経過の評価を示します。

天然設定的主人公のモブジョークや異世界天性お約束のエロネタが例えはぐらかしで
しかないとして、そしてはやりどうにも強すぎるハーレム的要素も含め、煩わしくないか
と言えば相応にネガティヴなものを感じずにはいられませんが、
{netabare} 教団の秘密としてスチームパンク的で錬金術に{/netabare}因んだ世界観を見事に表現できたことに
ついては大いに満足がいくものでございました。

単純に見て面白いというエンタメ性よりも異世界転生ものの謎を解くという観点で
視聴してる当方にとってはある種の「秘密の暴露」は加点ポイントでありますので
物語評価に加算した次第であります。

「サマータイムレンダリング」の主人公{netabare} にしても言えることですが、「目」が
何かおかしいみたいなことには極めて敏感な思考回路を持ち合わせた性分のため
本作の主人公の「片目」描写が所謂「魔眼」発動の【一つ目】小僧を意味するのだ
ということも当然のお約束パターンと認識する次第であります。

毎度毎度の【一つ目】小僧でありますが、それでも「法則」に間違いないか確認することは{/netabare}
重要なので結果は押さえておくべきでありましょう。

●発動する「スチームパンク」という奇策の惑わし
「サイバーパンク」というジャンルの作品の解釈が簡単というわけではありませんが
それに比べると「スチームパンク」作品の解釈はかなり難易度が高いものと個人的には
そう考えております。

{netabare} 【王族の血】という重要ワードにどのような意味合いが込められているのかについては
非常に興味深いものを感じておりましたが、見事に「魔人の細胞」というこれまた厄介な
概念を持ち出し、遺伝子操作という名の「錬金術」なるものを提示してこれを
謎の教団と結びつけるという展開は、中々に説得力があるように思えます。

異世界では当たり前の「魔法」とそれに関する小道具を「錬金術」という形に集約して
巧いこと描いている手法には大いに納得のいくところでありますが、アニメの知識が豊富である
専門家代表格の「岡田斗司夫」でさえ「錬金術」の説明については、ブレがあるようにも思え、
逆に言うならば「錬金術」とそれを「研究するとある機関」についての説明は、
それだけ相当に骨が折れるという話になるかと思います。

まずは「錬金術」のルーツを知り、それから「スチームパンク」作品の解釈を行うならば
かなりの部分が理解できるものと確信できますが、そもそも科学でもあり、
また科学とは別概念でもある大いに矛盾した「錬金術」というものをまともに
理解できるとしたら、それは正気の沙汰ではないということになるように思います。

急がば回れという言葉が示す通り、今は魔術的小道具、例えば「アーティファクト」のようなもの
それについての分析が肝要であり、もしも分析不能なら一旦考えるのをやめるというのも{/netabare}
一つの合理的な考えなのかもしれませんというのが結論でございます。

本作は主人公の性格を含め、クセが強いのがかなり厄介であります。




初回のインパクト、掴みは十分過ぎるものでありましたが、中盤戦以降も
今一つ盛り上がりに欠け、徐々に失速していってるような空気をも感じます。

そもそも本作は「異世界転生」ものに属するが故にやはり、{netabare} ある種のエロ描写は既定路線
お約束のやっつけ行事であると割り切るしかないのかもしれません。

肝心のメインストーリーの方は今一つ感満載でありますが、その一方で
教団・教会・学園に関する設定的なものについては、完璧すぎるまでの
リアリティをを感じずにはいられません。

召喚魔法には「魔法陣」が不可欠と言うのはもはやファンタジー界隈では常識過ぎる話で
ありますが、脱力的展開を意図的に?演出しつつもファンタステックな小道具の
扱い・描写がやけにえぐ過ぎるというギャップ感に軽く眩暈を覚えてしまいます。

一見してフィクションと見せかけて、実存する「教団」の話をさり気なく展開しくるという
このような作風はとてもクセがあり、曲がっていると言うしかないですが
「エクスカリバー」のくだりでクスリと笑わせるだけのエンタメ性?
それがあるためなお更のこと裏に秘められたテーマを読み取る厄介さについては
計り知れないものを感じます。

細かい設定ばかりに力を入れるも、話自体は大して動かない
こういう路線について行くのには相応の忍耐を要するように思います。{/netabare}


※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。

これ↑はよく目にする定番のテロップでありますが、
本作はまるでこの文言を逆手に取ったようなところが多分にあり
主人公の性格にしても言えることですが、かなりひねくれていて
恐らく今後予測不能な変化球的展開をするものと推測いたします。

そして「チェンソーマン」以上に残酷描写もあり得るものと覚悟すべきでありましょう。

4話にて事態は急展開を迎え、非常に興味深いキーワードが何気なく出て参ります。

{netabare}それは【王族の血】でありますが、「陰の実力者」と「謎の教団」とそれが関連するとなると
これはもはや「フィクション」の領域を軽く超越したような {/netabare}
究極の「ミステリー」であると考えるべきでしょう。




あまりに怪しすぎる異世界転生もの作品については徹底マークするのが当方の基本方針でありましたが
まさか「あたしのゴーストが囁いた」通りのヤバ過ぎる異世界転生もの作品がこんな形で検出
されるなんて全くもって夢にも思いませんでした。

本作については異世界転生ものアンチ程に注目すべき作品だと言えるのかもしれません。

本作冒頭から、当方の感性はビリビリとスパークしまくっておりましたが
エンディングロールが流れる時に奏でられた音楽=ピアノのメロディを聞いて
記憶にはまるでなかったはずの曲名なのに聞いた瞬間不意にこの曲は「月光」だなと
あまりにも唐突に自分でも不思議なくらいに直感冴えわたったのは、もしかしたら
何か特別な因果があったからなのかもしれません。

糞作品乱発し尽くしてアニメファンから半ば失望感以外にはなんらポジティブな心象が得られない
既に旬が終わったはずの異世界転生ものというジャンルにおいてなおかつ
その印象をすべて覆すが如くこのような反転攻勢を仕掛けてくる動きは
甚だ怪しすぎると思わざるを得ないわけですが、かと言ってこれを過小評価し
見くびり過ぎた結果として、手痛いバックアタックを受けただただ絶句するだけ
というのも極めて間抜けな話であり、ただ醜態晒すだけの完全なる負け戦にございます。

本作1話において観測された瞬間最大風速値は
「探偵はもう死んでいる」の域を軽く超越しておりました。
「探偵はもう死んでいる」は初回こそがインパクトがあり、それ以降はただただ失速していくだけの
結果は単なる残念作品でありましたが、本作がそれと同じ運命を辿るかと言えば
現段階では予断を許さないと言う以外に言いようがないのが現実であります。

異世界転生もの作品が今後も乱発されること自体は容易に予測できましたが
まさかこれ程までに過激な強襲を敢えてかけてくるとは予想だにしませんでした。

ここにいるすべてのアニメファンの皆さんに是が非でも言いたいことは
「異世界転生もの作品には重々気をつけるように」ということ
それに尽きるのみにございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

面白いですが作品の評価は2期が来るかですね。追記2期決定ですね。

 キャラや演出で魅せてくれました。かなり面白かったと思います。それぞれのエピソードについてちゃんと数話ごとに完結していく構成なので、飽きなかったんだと思います。

 冒頭のスタートからはアルファを初めハーレムものになるかと思いきや随分変わった展開の仕方でした。「ワンパンマン」的といえばいいのでしょうか。すべての努力を相対化してしまう、滑稽な部分に面白さがあるのでしょう。

 主人公ではなく、どうやらアルファの正体とか裏の歴史に謎があるようで、その部分を楽しみにしていますが、終わってしまいましたね。

 面白さでは評価できると思いますが「作品」としての評価は難しいですね。アニメとしての完結は放棄した感じです。ただ、20話を初めからやるのだから、勝算があっての事でしょうし2期の期待も出来そうですので「作品」評価はまた後程ですね。

 ですので、アニメとしての評価はストーリーは割り引くしかないですね。キャラは非常に良かったです。出てくる女性キャラたちの苦悩がもう少し深掘りできていれば、すべてを無意味にしてしまう主人公との関連でテーマ性が出たかもしれませんが、そこは機能せず、むしろギャグになってしまいました。

 EDの曲は良かったですね。やっぱりアルファの声がいいかなあ。止め画がちょっと手抜き感がありました。本編の映像の使いまわしでいいので動かしてほしかったかなあ。


追記 2期決定したので評価少しあげます。なお、原作の小説の方、全部買っちゃいました。オバロくらいあるのかと思ったらまだ05までなんですね。それでも、話の展開が意外すぎてかなり面白かったです。なろう、ではもっと先まであるんでしょうか。ただ、やっぱり紙の本が読みやすいので新刊どんどんだしてください。

 で、1期のOPって…ひょっとして…???



4話 面白過ぎて草。演出もいい。異世界という分類を越えて良作の予感。

{netabare} いや、構成も演出もキャラ作りも最高です。1話1話の話の展開が明確でそれぞれのエピソードに見せ場もあるので、本当に見ごたえがあります。1話の入り方も良かったですね。「世界最高の暗殺者…」的構成でグッと物語に引きこまれます。

 設定は開き直って、中世といいながら20世紀後半でなぜか電気がないという風情ですが、気になりません。舞台がストーリーにあまり関係ないからでしょう。

 そして3話から4話ですね。プリンセスの妹さん。最高ですね。劣等感とプライド、性格造形が見事に素晴らしいキャラを作っています。今のところ感情的に乗れるのはこの子ですね。姉に対する妹・弟、平凡な武術と言う面での主人公との共通性が今後どう活きてくるのか楽しみです。

 そしてシャドウガーデンという組織の再登場のカタルシスもかなりのものでした。主人公の勘違い設定があまりしつこくなければいいのですが、これでずっと行くのでしょうか?

 演出で瞳のアップを使うのが一貫しているのがいいですね。低予算対策かもしれませんが、効果的に瞳で感情や思惑を表現していますし、演出の力量を感じました。
 背景がペラペラな感じで低予算ぽいとはいえ、作画は丁寧だし、キャラデザはそれぞれのキャラに個性がありますし、演出が上手いので、全体としてはストーリーを楽しむ分には十分な画面作りが出来ていると思います。

 これだけの良作です。小説とコミカライズからのアニメ化ということで連載ものの欠点で、どんどん薄まってゆく危惧はあります。是非アニメ版での完結で構成させてほしい。続きがあるにせよ、1期で一応の目標を完結させてほしいです。

 OPがちょっと面白いですね。本当にストーリーに関係するんでしょうか。現世にシャドウガーデンが来たら面白そうです。イメージだけかな?{/netabare}


5話 「ルルーシュ」+「魔王学院の不適合者」そこに「オバロ」のプレアデスがくっついた感じでしょうか。つまり、面白いです。

{netabare} 配信時間が楽しみな作品は久しぶりというより、初めてかもしれません。ちょっとはまってしまいました。

 背景美術が安っぽいかと思ってましたけど、改めてみるといいですね。低予算かと思いましたけど、結構いい感じです。実際、止め画は多いので潤沢に予算があるとも思えませんけど、細かい演出に見るべきところが多いです。
 王女様(妹)が落ちる剣を掴むシーンとか心象映像としてなかなか見せていました。なかなかの画作りだと思います。EDも止め画ですけど演出で魅せてますので、工夫が上手いんでしょうね。

 その、EDとかOPなんですが、王女様が登場してないということは、ゲストキャラなんですかね。モブでもいいので絡んでほしいなあ。

 それにしても「アイアム〇〇〇ッ〇」は大笑いです。この外連味は「魔王学院の不適合者」を思い出します。印象としてはキリト君っぽいですけど、ルルーシュの「ゼロ」のほうがイメージが近いですね。
「ぷれぷれぷれあです」的なスピンオフもいつの間に始まっていましたので、「オバロ」のプレアデスは意識はしていると思います。

 スピンオフは下手をすると作品世界がメタ的になってしまい、本編の真面目な部分が楽しめないので、もうちょっとずらしても良かった気がします。{/netabare}


10話 やっと本性が現れました。本作はエロギャグアニメですね。

{netabare} キャラ作りのための少しシリアスな展開もありますが、ここまでやられるとさすがにわかります。そう、つまり本作は真面目にやっているように見せかけたエロギャグアニメということでしょう。時代考証とかやる意味はゼロです。何でも有りですね。

 やっぱり作品のコンセプトはオバロと似ている気がします。ただ、オバロより更に、エロギャグが強めということで。俺TUEEEがオチになっているのもオバロっぽいです。
 本作はそれに加えて、各ヒロイン毎のエピソードが面白くできているのが、いいですね。

 本作は真面目に考察してはいけない、エンタメ作品の位置付けで楽しませてもらいます。10話はちょっとふざけすぎですけど。{/netabare}



13話 あれ?続くの?アルファが重要な役みたいですね。

{netabare} なんか続く感じですね。かげじつが作られてたので力は入っていると思ってましたが…なんか、作画もいいし、キャラも女ばっかりなのにあまり混同しないし。
 あれだけ複雑な髪型の作画が破たんしないのは、CG技術?最近ほとんどのアニメの作画ってモデリングになったのかなあ???それにしては、遠景でも破綻がありません。うーん。やっぱり単なるCGペイントっぽい感じです。いずれにせよ、本作の髪の毛の作画は本当に良いです。「明日ちゃん…」みたいな動きのレベルの高い良さではないですけど。13話、イプシロン良かったです。デルタもいいですけど。

 最後の赤い画面の演出も、出崎演出(低予算アニメを逆手にとった止め画の演出。予算関係なく意図的にも使います)っぽくて良かったですけど、そこは線画で行こうよ、という感じもしました。

 この先続くと思わなかったので、2022年のベスト10に入れませんでしたが…うーん。どうしよう?エンタメとしては優秀でも深みがなあ。アレクシア王女の深掘りが出来ていればなかなか、良かったと思いますが、どちらかといえばギャグよりですからねえ。

 アルファがなんかありそうですね。前から出番がもっとないかなあ、と思ってましたけど、あのツンがいいです。アルファの過去に何かあったとしても、うーん、物語上の展開は楽しみだけど、深みにつながるか…あるいはエンタメ極振りでいくか。{/netabare}


17話 なんか中世世界みたいな設定を守る気が無くなってて草。話が進むたびに現代的になってる?

{netabare} 宿泊施設はビジネスホテルだし、道路にセンターラインはあるし、化粧品のコンパクト、地下鉄、グランドピアノ…って挙げるのが恥ずかしくなるくらい現代じゃんという感じです。完全に遊んでますね。話が進むたびに現代的になっている気が…

 これもギャグだとしたらなかなかのセンスです。それにしてもキャラがいいなあ。王女様かわいい。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

痛さをギャグに昇華できてる

{netabare}
なろう系では珍しく2クール弱と気合の入った作品。

転生して最強になって無双とやっていること自体は普通のなろう系だけど、主人公がイカれた厨二病で、真面目半分ギャグ半分なのでテンプレ的な作品との差別化は上手くできている。
シャドウは痛い奴としてギャグテイストで描かれているので、俺TUEEE系作品特有の不快感がない。
厨二病が行き過ぎていて常人には理解できない行動も多々あるけれど・・・w
この作品は、作者の妄想そのままだと痛かったから、そこを自虐的にギャグで茶化した作品だと思ってる。
実際それによって、痛い作品ではなく、痛い主人公の作品になっている。
それに、俺なんかやっちゃいました系主人公よりはこういう自分の力に自信を持っている作品の方が好きなので、ギャグ作品でなかったとしてもこの作品の主人公は好きだったかな。

プラスで、シャドウがかっこつけて変なことやってるシーンも面白いけど、単純に厨二作品としての出来も高い。
未だに厨二心が残ってるからか、社会に潜む謎の悪組織に、秘密裏に対処するダークヒーロー組織という設定にはワクワクする。
表舞台で力を見せつけるシーンは痛快。
シャドウガーデンを悪の組織と勘違いし敵視するもの、ディアボロス教団、そしてシャドウガーデンと、色んな勢力が競り合っている雰囲気も面白い。
ギャグだけだと途中で飽きただろうから、普通に話が面白いというのは楽しめた要因として大きかった。

物足りなかったのは七陰メンバーの陰が薄かったことかな。
シャドウの存在感が強すぎたのもあるけれど。
あと、キャラの名づけは正直寒かった。ドエムケツハットなど・・・。

1個気になったけど、主人公はまだディアボロス教団が実在することを知らないのだろうか。でたらめな発言が真実だったと気づくシーンがなかったけど、最後の方の行動はディアボロス教団の存在を知った上のものだとしか思えないw

私的評価:62点
私的ベスト回:9話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
女性主人公? 異世界ものじゃないんか? 糞陰キャ主人公。
傍観だけしてる主人公。だっさ…。
日本人なのにそんな戦争に参加したことあるんか…。
言うほど言い訳できるか? ただの犯罪者で草。
バール1本でって、バール相当強いだろ。
そりゃ普通に殴った方が強いわなw 死んでて草。この前置き必要だった?
まあ、陰の実力者という曖昧な表現の具体化か。
まあ脳死で転生させるアニメよりかは。こういう厨二アニメ正直好き。
無自覚厨二じゃなくて自覚ある上ならなんか好感持てるし。
中世じゃないのもいいわ。

2話 ☆7
微妙なOP イキリがコンセプトなら不快感あまりないな。成れ果てかな?
これ言ってて恥ずかしくならんのかなw これ面白いけど2クール持つか?
襲われてそう。
ギャグアニメだけどしっかり厨二バトルものとしての面白さもある。

3話 ☆5
クソOP 何がしたいの? マジで何がしたいの?
金に釣られるダサい陰の実力者さん() イキリ会話きつ。
ガチでカップルみたいなことやってて草。
立派な彼氏だろこれ。世界で何が起こってもどうでもいいとか、作者の思考見えるのきついわ。あっ...

4話 ☆7
エロ展開はよ。確かにモブっぽくて草。何で競り合ってんねんw
はたらく魔王さま。エッッッッ 時は来た
ダークヒーローものとしてちょっと面白い? てか車あるんだ。
このマッドサイエンティストの方がテンプレ的なモブみたいな死に方してるw

5話 ☆5
イキっていく、こいつも常人レベルだろ。つまりどういう事だよ。
だっさ。あの味方巻き込み配ってるぞ。なんか草。
てかこいつの中では教団は実在しないのにやりすぎだろw

6話 ☆6
チョコ あっ…。クールドジ。なに身内から金盗んどんねん。
この白髪達は主人公ポジションなのかな? このピンクは何。

7話 ☆6
こんな現代的なのね街。
モブ演じるパートマジで何がしたいのかわからんからつまらん。
本来とのギャップを高めるというのはわかるんだが。
モブこんなにしぶとくねえよ。奥義全部同じだったじゃん。
ここまでも散々ネームドキャラと関わりまくってる件。
どうせまたトマトジュース

8話 ☆7
アクセラレータさんなにやってんの?
魔力阻害がそんなに一般的なら魔力とかこの世界であまり活躍しなそうだけど。主人公の笑い顔イキリがきつい。
ちょうどそれの解読中にテロとか都合のいいタイミングの襲撃だな。

9話 ☆8
こういう仕掛け実在すんのかな。何食わぬ顔でこれ言えるサイコパス。
厨二アニメでも魔法科はめっちゃハマったけど、これはあまりハマらないのは何でだろうw
なろうのゲームってやる人いるの? 被害クソデカそう。
戦闘の構図は上手い気がする。炎バックはやっぱりかっこいい。
これシェリーこそ主人公の境遇だろw
ここから真実を知っていくストーリー。
父を母殺しと知らずに慕うように、今度はカゲノをシャドウと知らずに慕うのか。なーんか不憫。シャドウガーデン潰しかな? 今回は面白かった。

10話 ☆7
日常系アニメかな? この白髪の子帽子似合いすぎだろ。
アレクシア可愛いよ。百合アニメ? キャラデザは可愛い。
なんで聖地とやらに行くの? 女神の試験?
何のために受けるし。The Eminence In Shadow
日常回面白いじゃん。何を食ってるんだこいつは。

11話 ☆8
ホモ。風呂の流れちょっとワロタわ。露骨な犯人。
こんなエロネタやるアニメだっけw ちょろいじじい
何だかんだいい厨二作品だわ。正直好き。画面が眩しい。

12話 ☆8
聖域に入って何するのか。ダークヒーローではなくただの悪人になった瞬間。
あのモブの殺され方見てなお良く入る気になったな。ハゲ。驚きの白さ。

13話 ☆6
弱点解説するの草。ハゲ主人公がいてもいいだろ。

14話 ☆7
吸血鬼かよw イキリ英語草。で、聖域行った目的なんだっけ?w
お前、消えるのか? てか、主人公はまだ何も知らんの?w
主人公無知設定ない方が面白い気がするのは自分だけか。
主人公よりもこの引き立て役のキャラたちの方が詳しいの草。

15話 ☆8
正体割れてるだろ。変装かよw 殴られて変装解けんのかw
これ厨二作品書いてたら恥ずかしくなったからギャグっぽくした感ある。
普通に大会見せてくれやw

16話 ☆7
人間不信。なんで逃げたし。魔法科高校かな? 雑魚に名乗るな。
そりゃ皮肉られるわw 4330という中途半端さ。名前寒いのやめろ。
クイントンとの戦闘シーンちゃんとやれ。
アンネローゼ割と頭おかしいなw

17話 ☆7
ピアノまで弾けるのか。イプシロン一番好き。会話ちょっと寒いぞ。
この世界文明進んでるのか進んでないのかいまいちわからんな。
お前大会はどうした。
この瞬間に教団が攻め込むってことは結局シャドーは教団の存在知ってるの? それとも偶然?

18話 ☆7
姉さんヤンデレかな? ジミナの時に席外してたらクッソ怪しくねw
流血してるじゃん。目立とうとしてるガイジがトップなんだよなぁ。

19話 ☆7
画面端に見切れてるなw 目的何もないからなw おいおい瞬殺だよ。
ブーメラン刺さってますよ。スタイリッシュ盗賊スレイヤーw 黒歴史か?

20話 ☆7
つまりどういうことだ。暗黒兵士で見た。
ちゃんと厨二作品としてかっこいい。急にキレるなw I am atomic
親殺されたと勘違いしてる奴か。
こいつもう取り返しつかないことになってて草。
エッッッッッ 服脱がせたかっただけだよね。呑気にピアノ弾いてて草。
作画良くて草。

曲評価(好み)
OP「HIGHEST」☆4
1話ED「Darling in the night」☆7.5
2話ED「Darling in the night」☆5.5
3話ED「Darling in the night」☆7
4話ED「Darling in the night」☆6
5話ED「Darling in the night」☆8.5
6話ED「Darling in the night」☆6.5
7話ED「Darling in the night」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

66.0 19 転生で魔法なアニメランキング19位
黒の召喚士(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (218)
678人が棚に入れました
「初めてですよ、神である私に配下になれとおっしゃった方は」 ケルヴィンは目を覚ますと異世界に転生していた。しかも、ガイド役としてその世界の女神を配下に従えて。 前世の記憶を引き換えに、高ランクすぎる召喚スキルと魔法スキルを得たケルヴィンは、冒険者としての生活を始めるが、強敵を求めたがる性格と、新人レベルを遥かに越えたステータスによりすぐに注目を浴びてしまう。 黒のローブに身を包み、戦闘狂な主人公が、仲間を集めてトップ冒険者へと成り上がる、爽快バトルストーリー開幕!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

転生系にしては出来はいい方か

{netabare}
転生して最強の力を手に入れて、ゲームみたいなステータスやギルドが存在するなろう世界観の中で無双するいつものなろう系。

いつものなろう系だけど、一点違ったのは主人公に好感が持てたことか。
それもあって、テンプレだけどそれなりには楽しめた。
イキリ主人公だけど、バトルジャンキーと言う設定があるだけでイキリも魅力に感じられた。
わざわざ盗賊のふりして勇者パーティと戦うイカレっぷりは面白かったし。
勝ってイキって終わりだけじゃなくて、(今後強くなってもらって再戦したいというのもあるのか)、ダメダメ勇者たちを再教育するアフターケアも良かったし、主人公にあまり不快感がなかった。
誰かを救うとかじゃなくて、戦闘を楽しむことを第一にしている感があって好きだった。無自覚イキリもなかったし、敵が噛ませのように描かれることもなかったし、戦闘アニメとしては上々。
そもそも敵もそれなりに強くてあまり俺TUEEE感はなかったというのもある。
ただ、バトルジャンキー設定ならもっと格上との戦いも見たかった感はある。

単話で言うならセラの回は今期でTOP5以内に好きな回でした。
悪役キャラが実は...みたいな展開には弱い。
他のキャラもあれぐらいの個別回があればもっと良かったのに。

微妙だった点は、後半ハーレムものになってしまったところ。
前半は男x2、女x2、スライムの王道アニメみたいな構成のパーティでバランスが良かったけど、後半一気に女キャラが増えてハーレム感が強くなってしまった。
序盤のキャラのバランスの良さが好きだっただけに本当に残念。
構成だけでなく、なろう系にしては珍しくどのキャラも均等に活躍していたのが、このアニメの大きな評価点の一つだったんだけど...。
たぶんこれのせいで二期があったとしたら酷評になると思う。
あと、主人公記憶消えてるはずだけど、何で米の存在を認知してるのか。
序盤の記憶設定が活かされてなかったのは残念。
ストーリーも基本的にテンプレに沿っているので話にこれと言った面白さはない。

作画はそれなりだったけど、戦闘シーンのCGの出来は悪かった。
OP映像はセンスあると言うべきなのか、手抜きと言うべきなのか。
まあ、ありきたりな映像よりは好きだけどね。
EDの映像は好き。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
知っとるわ。
その記憶対価設定が活かされて記憶を取り戻す物語とかだったら面白いんだが。神いっつも手違いで人殺してんな。メルフィーナとの会話は面白いな。
アルヴィンなら。謎BGM これもスライムか。同族殺し。
早速最強と言う。出たwエルフ奴隷 ハーフエルフ差別設定w
ほんとに親の顔より見た展開しか。虚無 OPボカロ臭い。

2話 ☆3
お洒落風手抜きOPだなw ほんとテンプレだな。謎のCG戦闘。
こいつの回想いる? いや、何であの流れで倒した?

3話 ☆3
バレてもええやろ。迷宮と混ざって曖昧だけど、強いことバレたくなかったんだっけ? テンプレ ロクサーヌかな?
この親の顔より見た奴隷の流れため息が出る。
仕事の割に奴隷商人結構優しいじゃん。呪すぐ解けたけど、今後呪いをかけた奴とか出てくるのかな? そうじゃないと呪いに必要性を感じない。
ゲームのステ振り育成かよw EDは神

4話 ☆6
めっちゃ洋菓子じゃん。なんで庶民の料理店に押し込むんだよ。
それこそ貴族の立場卑しめてるだろ。
こんな頭の悪い横暴を貴族がやる展開ほんとなろうだなと。
てか目立ちたくないんじゃないのかよw キャラデザは可愛い。
黒宮とかいう子めっちゃ可愛いからはよ出せ。この勇者パーティー好き。
キャラの良さでもしかしたら好きなアニメになる説ある?
人の温もり(王太子に対してイキる) 勇者パーティの日常回やれ。
お前レベル42のくせに10レベル上の勇者見下すなやw
隠の者の巣窟 騎士のCGが常に浮いてる。この子悪魔なのかよ。
けど敵もちゃんと強そうで噛ませでは無いのはいいね。

5話 ☆10
お前何突っ立っとんねん。手下倒させて餌のレベル上げさせる戦法?
ちゃんと味方にも平等に出番があるのは王道ファンタジーしてて結構すきだわ。謎CGたまに挟むのやめろ。
4人でちゃんと力合わせるのはなろうっぽくない。
86レベ普通に倒せるんかよ。強い人に姫を託したかったのか?
これ系の話に弱いわ。進撃の巨人か?
今回に限って言えばマジでよかった。

6話 ☆7
強そう。お前記憶消えたんじゃないのかよ。
何で米に関する記憶あるんだよ。本能か?
やっぱこういうなろう俺TUEEEはつまらないんだよな。
お前何で日本覚えてるんだよw
まあフィクションでよく見る記憶喪失と同じ感じで知識だけは残ってるのか?
前回ビクトールめっちゃレベル差あったけど勝てたってことはそんなにレベル関係ないんじゃねーの。この戦闘狂主人公は味があって嫌いじゃない。
この勇者パーティかわいい。確かにそう捉えるわなw
この茶番展開面白いから好きだよ。

7話 ☆8
白の子かわいいな。エロ回ですか。ギスったw
ラスボスごっこ楽しそう。白の子マジでかわいいな。
男女平等パンチ。リョナ回か?w ほんとに脱いだら神アニメ

8話 ☆7
罰ゲームちゃんとやれよ? 触手なんだったら触手らしいことしろ。
同郷にはな。ありふれた式。黒宮マジで可愛いな。
なろう慣れしてると王からのお呼ばれがクッソ遅く感じるわ。
日本人名。体で。転生賢者と言いなんなんだw 日本酒言うなや。
和食なんであんだよって。やっぱ世界観がダメなのはなろうだなって。

9話 ☆7
めるめる この茶髪誰だっけ。ユージを転生召喚させよう。
召喚する側を主人公がやるのは初めて見た。モブみたいな見た目だな。
精霊幻想記か?w 添い寝。ゲームかよ。
リアデイルかな? イセスマかな? エンゲージキスかな?
なんかED変わった? これは特殊ED?

10話 ☆5
異世界迷宮よりハーレムしてる。こういうのいらない。
学習装置かな? こいつらだれだっけ? ほぼ自業自得で草。
この黒髪も主人公見たいな雰囲気だな。

11話 ☆6
奴隷売ってそうなおじさんだな。今期デジモンで見たぞこんな話。
ぽっとでの旅人に預けんな。いや、偉い人の証明書持ってたか。
クソCGやめろ。キリトかな?
ケルヴィンばかりじゃなくヒロインたちにもちゃんと出番あるのはいいけどさ、さすがにあっさりなんがなぁ。つよそうだなー

12話 ☆7
こいつらの方がケルヴィンより雰囲気強そうw クソCG戦闘やめーや。
どうせ治癒できるやろ。レベルこっちの方が上なんか。可哀想。
やっぱりそこそこ面白かったなこれ。

曲評価(好み)
OP「頭ん中DEAD END」☆9.5
ED「Wherever」☆8
ED2「Wherever remix」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

異世界ハーレム・転生賢者・黒の召喚士の3作を比較してみました

異世界転生もの3作品を単純比較分析してみました。

①異世界迷宮でハーレムを
物語1.0 作画2.5 声優2.5 音楽1.5 キャラ1.5

②転生賢者の異世界ライフ
物語2.0 作画3.0 声優3.0 音楽3.0 キャラ2.0

・主人公比較
①「異世界迷宮でハーレムを」→ 主人公がエロ狂
②「転生賢者の異世界ライフ」→ 主人公が冷徹狂
③「黒の召喚士」      → 主人公が戦闘狂

・オープニングソング比較
①素人の歌?
②無難なライン
③ハイスペック

・エンディングソング比較
①インパクトはある
②インパクトはある
③異世界転生ものには勿体ない?くらいにハイレベル


「異世界迷宮でハーレムを」
何といっても主人公があまりにも{netabare}性欲を持て余す感半端なく潔過ぎる性格のため
ドン引きせざるを得ないというのが正直な印象であります。
百歩譲って通常のハーレムもの作品のように正攻法で行くのならまだ許容できた可能性もありましたが
性奴隷に、獣漢に、主人公の性格もキモイという三重苦は{/netabare}かなり厳しいものがあり
感情移入なんてとてもできるような情況ではありません。

{netabare}エロという概念も人それぞれなのかもしれませんが、恥じらいのないエロは
ただの悪趣味やグロと何ら変わらない{/netabare}というのが個人的な見解であります。
奴隷商が活躍するエンディング以外{netabare}見所がまるでないというのが本作を見て思い至った結論です。{/netabare}

「転生賢者の異世界ライフ」
こちらの主人公はクール過ぎる{netabare}天然ボケ体質でありますが、突っ込み役が不在のため
この厄介な性格を持つ主人公をありのまま受け入れなければならないのが
視聴する側としては中々に厳しいところであります。
主人公が呪文を発動する際に口にする「火球・中」や「火球・掛ける10」とかいう
ネーミングセンスの無さには思わず脱力してしまい、微妙なものを感じずにはいられませんが、
とりあえず主人公がキモく{/netabare}ないだけマシであるとは言えそうです。

現実世界ではいかなる{netabare}仕事も独りでコツコツこなす有能な仕事人間だった主人公が異世界転生を果たし
最後の最後に他人との人間関係について少しばかり心に思うところあったという点については
成長物語的要素が感じられ、{/netabare}もしかしたら本作における唯一の利点である
と言っていいのかもしれません。

「黒の召喚士」
結局のところ本作も異世界転生ものでありしかも度が過ぎる{netabare}ハーレム設定という時点で食傷気味になる
のは回避不能ですがそれでも主人公がキモイとか見所がさっぱりないような他の異世界転生ものと
比べたら本作はだいぶましに思えるのはとても意外{/netabare}で皮肉な結論であると言えます。

未熟な勇者たちを{netabare}訓練して育成してるシーンがそれほど面白かったわけではないですが
ただ主人公がまともな感覚を持っている{/netabare}ことだけは感じ取ることができます。

※※まさに最終話で登場した転生者の将軍と主人公の対峙シーンこそ
まるでこの比較レビューのためにあったと思えるほどのド嵌り展開でありました。

{netabare}奴隷制を肯定する転生者と全否定する転生者という明確な思想的対立を
異世界転生ものという舞台において敢えて描いてみせたことには
かなり重要な意味があると個人的には理解しております。

例えば将来「グレートリセット」や「SDGs」達成により
今の世界が全く別の世界に成れ果てたとしてたら?
今の常識は通用しなくなり、当然我々の価値観も今とはまるで別ものになり得るわけでございます。

その際に「性奴隷」を承認するか否か、あるいは
脳や人体にインプラントを挿入することは生命倫理的観点を踏まえた上で是であるか否であるか等
それに対しての結論を出すのは自分自身であり、個別の自由意思によるものと確信いたします。{/netabare}

異世界転生もの等が暗示する我々の未来とは、果たしてどのような結末を迎えるでしょうか?

{netabare}性奴隷との同居があっさり始まるどこぞのいかにも傾向あるお話よりも、ヒロイン役の女神との面会がなかなか叶わず、いよいよ運命のご対面となった本作の展開の方が色々と胸に感じ入るものがあり
人間ではないとしてもまともな{/netabare}ヒロインが主人公の傍らにいるというのは何とも言えない
安心感みたいなものを感じられ好印象を抱いてしまったのは個人的には不覚でもありますが、
その一方で新鮮な印象も受けたことには軽く驚愕を覚えました。

{netabare}結局のところ女神役の声優の上手さや存在感というものがかなり大きく作用したように思いますが
如何に声優の能力が高く、キャラが良くて、OPEDソングがハイスペックであっても
新たな異世界転生もの作品が過去作品を凌駕するようなことは早々あり得ない
ものと個人的には考えています。{/netabare}

とは言え、今後も異世界転生ものは{netabare}乱発、乱立、乱舞されアニメファンを惑わしに来るでしょう。

一つだけ言えることは異世界転生と人間の根源的欲望は
とても相性が良く、密接な関係性があると考えられます。
「週末のハーレム」という作品は異世界転生ものではありませんが、
人間の未来を暗示しているものと予測いたします。

同じように異世界転生ものも、もしかしたら???

異世界転生もの一般に関する分析考察について本格的に始めたらこの程度の説明量では
到底収まりきるような生半可では済まないレベルの話になりますが、
今回は単なる序章程度のことに留め、これにて失礼したためます。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

戦闘狂の成り上がり物語、ここに開幕!

この作品の原作は未読です。
そしてこの作品も異世界転生モノでしたね。


「初めてですよ、神である私に配下になれとおっしゃった方は」

ケルヴィンは目を覚ますと異世界に転生していた。
しかも、ガイド役としてその世界の女神を配下に従えて。

前世の記憶と引き換えに、
高ランクすぎる召喚スキルと魔法スキルを得たケルヴィンは、
冒険者としての生活を始めるが、強敵を求めたがる性格と、
新人レベルを遥かに越えたステータスによりすぐに注目を浴びてしまう。

黒のローブに身を包み、戦闘狂な主人公が、
仲間を集めてトップ冒険者へと成り上がる、爽快バトルストーリー開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

前世の記憶を売り物にして、転生後に高いスキルを得ようとするなんて…
この作品のレビューの前に「異世界薬局」のレビューを書きましたが、
設定が面白いくらい真逆でした。

異世界薬局の主人公は、前世の記憶を基に転生後の世界で活躍しまうが、
この作品の主人公は、前世の記憶を転生後のスキルに変換して活躍するので…

記憶をなくすと不都合な事って無いのかな…?
私はお酒を飲んで記憶が無くなったことは何度もありますが、事故や病気などで記憶を失ったことがありません。

だから、記憶を失うというのがどの様になってしまうのかがイマイチ理解できていないんですよね。
お酒を飲んで記憶がないヤツの拡大版みたいな感じなのかな…?

結果的にケルヴィンは記憶を無くしていた様ですが、視聴している上では一つも困っている節が無かったのでケルヴィンの場合は、今を生きるのに過去の記憶なんて必要無かったということなんでしょう。

そして異世界転生系で最早お約束と言えるのが、同行者が可愛らしい女の子であること…
それはこの作品にもバッチリ適用されています。

異世界って可愛かったり、美人な人の割合が現代社会より圧倒的に多いのでしょうか。
振り返ってみると、可愛らしくない女の子を見る方が珍しかったり…?
異世界の容姿端麗な人の割合…もしかすると半端無いのでは!?

その中でも特上と言っても過言ではない女の子を何人も付き従えさせるのですから、主人公にハーレムスキルは必須…といったところでしょうか^^;

そんな冗談はそのくらいにして…
主人公が自ら同行を頼んだのは一人だけで、あとの殆どは成り行きでしたね^^;

ですが、石見舞菜香さん、麗奈ちゃん、鈴木みのりさんに宮本侑芽さんといった顔ぶれが演じるヒロインなので、総じて女性キャラのレベルは高かったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、かいりきベアと10fuさんによる「頭ん中DEAD END」
エンディングテーマは、鈴木みのりさんによる「Wherever」
鈴木みのりさんの楽曲は鉄板ですね。
絶対に間違いありませんので…

1クール全12話の物語でした。
いやぁ、異世界には色んなカタチの転生の仕方があるんですね。
転生の仕方の差別化によって、物語って更なる発展が生まれてきそうな予感がします。
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

60.9 20 転生で魔法なアニメランキング20位
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (204)
632人が棚に入れました
社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治。今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたらいつの間にか異世界の森にいた。…あぁ、これが流行りの異世界転生か。持っていたスキルは「鑑定、創薬」の2種類。あれたいしたことない・・・、でもいっか。そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、ドラッグストアをオープンさせる。異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。

声優・キャラクター
福島潤、松田利冴、熊田茜音、松田颯水、東内マリ子、内村史子
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
えっらい上級者向けだなぁ…。
上級者といっても偉いってことではなく、なろうアニメ上級者…なろう異世界モノに脳をジャブジャブ漬けて、もうお約束部分は見飽きたヨって人向け。
いや分かるんだけどさぁ…何の作品だったっけ、街や建物の絵がスタッフを同じとする別作品の丸コピーで問題になったやつ、ちょっと前にあったじゃん?
ぶっちゃけアニメが1クールでこれだけ量産されてると、その都度1から美術を起こすなんてやってんれないって気持ちも分からんでもなくて「別にいーじゃん」というのが個人的な感想。
いっそのことナーロッパ世界はシェアワールド化して素材の使い回しOKにしていいんじゃね?とさえ思ったり。
一番はアニメの数を減らすことだけど、そこに労力裂くなら他の部分に回したほうが良いって。

という立場からすると、転生してから異世界人と出会い店を開くまでのエピソード、要は他の作品と被りまくる部分を省くのも…認めなきゃいけないのかなー?とは思うけど、やっぱり「ええっ?」ってなりますねw
「他にあるであろう本編」が存在しないのに“ぐらぶるっ”や“アズールレーンびそくぜんしん”みたいな、外伝?スピンなんとか?をやってる感じ。
ノエラが明石(アズレンのキャラ)に似てる?と感じたせいかも知れんけど…あ、思い出した、崩壊3rdを全然知らないのに“戦乙女の食卓”を見せられた感覚、あれが一番近い気がする。
30分枠でそれをやるってのもこれはこれですっごい勇気が要ったんじゃなかろうか。

というかね、実際本編見てみると前述の「美術を新作ごとにいちいち起こすのは大変」と言わんばかりのことがチラホラと見受けられまして…。
弓道警察レベルの園芸ツッコミなので畳んでおくけど、{netabare}作中に登場する薬草が実在する植物をモジったものになっている。
1話中盤、トオギリソウはオトギリソウ、アマメはアマナが元ネタかな?
また、トオギリソウは画面にも出て、いかにもオトギリソウ的な見た目をしている。
で、1話後半の安眠茶の原料ランデンフラワーはリンデンフラワーであろう。
なのだけど…画面に描かれた花は全然別モノ。
待て待て、リンデンフラワーってのはつまりリンデンバウムの花、リンデンバウムは“魔法使いの嫁”で老ドラゴンが死んだ後に生えて杖の材料になったアレで、そっちでは花もしっかり正しく描かれてたぞ?
他では“なむあみだ仏”のEDで出たり(和名セイヨウボダイジュですんで)、気付いてないだけで結構アニメでは登場してるんじゃないかな?
背景スタッフがちょいと声かけりゃ同業者から資料貰えそうなモンで、こんなところでボロを出すのは戴けない。
ってか安眠茶だったらそれまでの流れを踏まえてセントジョーンズワート(オトギリソウ属)じゃダメだったのか?いやこれは原作のせいか?
更に2話でトオギリソウがタネを株元に散らばらせてるシーン、あれも雑、ヒペリカムでググれようわーん。

あんま言うとホント弓道警察みたいでイヤなんだけどさ…。
あくまで一文字違いの架空植物で現実のとは違うって言い訳も立つけど、正確だったらそこでニヤリと楽しめたのかも知れないと考えるとなんか勿体無い。{/netabare}

原画がヘタれるのはまだしも、ここ最近美術だか背景が息切れ起こしてないか?と思うことが立て続けにあって、業界大丈夫かと心配に思ってしまう。
“ブルーリフレクションレイ”でハスとスイレンがキメラ起こしてたり、“100万の命の上に~”2期でグラインダーがあったり、モンストアニメTVの紫苑PVのシオン(花)がとてもシオンじゃなかったり…他にもあった気がするけど、前からこんなモンだったっけ?
この作品2話の忌避材スプレー缶のノズルもどうなってるんだ?まぁそれ言い出したらポーションの瓶も不思議になってきてキリが無いんだけどさ。
“聖女の魔力は~”では薬研は登場しなかったけど蒸留器はアリ、こっちは薬研は出たけど蒸留器は見当たらない(まだ2話なので今後出るかも?)、ここら辺も資料共有すればいいのに…。
全部の作品を“無職転生”並に気合入れるのは難しいのは分かるけど、もうちょい取材してニヤリとさせて欲しいトコロ。


と辛口が続いたので誉める点。
アナベルって名前のキャラのテーマ色が赤、通だねぇ。
アジサイの一種で普通は白花なんだけど、最近赤花が出回り始めて業界ではにわかに注目されてる。
え、ただの偶然?
それと2話までしかやってないのでいつまで続けるのか不明だけど、最後の方に入る「次回のお客様」、“エルガイム”のNEXT HEVY METALか?ww{/netabare}

3話感想{netabare}
「これの何処を楽しめばいいのだろう」という意見をどこかで聞いて、確かにそう思いつつも、私は「モジってるとはいえ実在の薬草をベースにした内容」であるならそこを楽しめるッスよ?と思ってたし、2話まではその視点で見てたのだけど…。
3話、何も触れやしない!
香水って何の花の香りだよ?□□の香りは子供にはちょっと…とかやらんのか。
揮発性が高いから涼しいって何だよ?△△を入れたら効果が増したとかじゃないのか?
「身代わりノエラ」も、○○の穂を束ねて作ったとかやらんのか?ってかなんか怖いぞ。
あ?若返り?水銀でも飲ませとけ。
まるで子供向けなノリではあるけど、子供向けなら尚更そこら辺は拘らなきゃ存在意義が問われる。
ってか子供向けこそ作る側には高い教養が求められるワケで、これにはそれが感じられ…感じられ……う~ん…。
こうなってくるとホント、私も何を楽しめばいいのか分からない。{/netabare}

4話感想{netabare}
なにこれ、ナゾナゾ?
ロクショウという木の実があって──
・とても貴重な「食材」で誰もそれが成る木を発見してない
・それを材料にしてソースを作った伝説の料理人が居たが、調理方法は秘密のまま死去

調理法が不明なのに貴重な食材とは此は如何に?
「この森のどこかに木があるらしい」みたいなバグ哲学的なヘンテコさを感じる。
伝説のソースを再現しようとどっかの金持ちが買い集めてて値が上がった?
それともあくまで不明なのはソースの作り方であって、他の調理方法があるってこと?
一般には大して美味くもない薬として利用されてたが、美味しくいただく方法を伝説の料理人が考案した?という可能性も考えたが、作中散々「食材」と言ってるのでそれは無いっぽい。
ヘルナンドは以前王宮でそのソースを振舞われたことがあるらしく、普通に考えればその時は伝説のシェフが存命だったんだろうとなるけど…。
もしかしたらレシピは残っているものの王宮からは門外不出で、庶民の間で尾ひれ背びれが付いて伝説のシェフの逸話になった、とか?
入手方法も、山に入ると稀に拾うことが出来るとかそういうこと?
動物に探させる高級食材といえばトリュフが思い浮かぶが、そういった手法がまだ確立してない世界ってことだろうか…。

なにより、なんで私は辻褄の合う理屈をこんなに頑張って考えてるんだ?

ま、まぁいいんだ、不思議な感じのする絵本的なノリを目指したのかな?ってことで、これだけで悪いとは断じない。
なのだけど…そうだったのに…Bパート、精力剤の話になって、おいィ!?
誰だ子供向けだと言った奴は?オレだ!
「方向性がワカラン」に拍車がかかる、一体何処目指してるんだ?{/netabare}

5話感想{netabare}
マジでなんだこれ?
まず魔獣狩りにはロングボウが常識化してる文化的な下地があるハズで、それって捻らずに考えればなるべく接近したくない、もしくは出来ないから…だよね?

「接近したくない」=魔獣は危険なので接近戦は避けたい、ショートボウの威力では倒せない
「接近できない」=魔獣は近付くと逃げてしまうので気付かれない様に遠くから射抜く

ということだよね?
とりあえず両方の前提を満たし、更に誘引剤を使っても死の危険も無く「ショートボウの方が有利」になる条件を考えると、「会場の森には逃げ回る弱い魔獣(ザコ)しか居ない」ということになると思うのだけど…これ、パっと分かる?
あくまで特定の条件──実戦ではなくお祭りの一環──の時だけショートボウが有利、ルールの隙を突いたというお話で、そうでないなら他の大会参加者がバカで間抜けで阿呆になってしまう。
…であるなら普段どれだけショートボウが劣ってるかをしっかり見せてくれないと、意外性もナニもありゃしない。

感覚的にはキツネ狩りやウサギ狩りがベースで、だけど野生動物相手だと今の時代厄介なので「魔獣」へ安易に置き換えたんだろうけど、魔獣って言葉を使っておいて「キツネやウサギみたいなもの」を即座に連想するのは無茶じゃないか?
熊や狼クラスは居ないの?
会場となる山の周囲をそういうヤバい魔獣が入ってこない様に役人が警戒してるとか、肝心の魔獣がどういうものか前もって説明が無いので全然ピンと来ない。
(一応登場する魔獣の絵でソレっぽい説明は果たしてるかもだけど、イノシシはどうなんだろう?)
というか「熊や狼クラス、もしくはそれ以上に凶悪な魔獣が寄って来たらどうするの?」が念頭にあって、それを回避する「ナニか」が無ければ物語として何も盛り上がりが無い。
例えばショートボウの射程範囲内であればリリカは確実に急所を射抜ける腕前があるとか。
でないと作中の描写だけでは翌年、他の参加者も誘引剤+ショートボウを使う様になってリリカは再びザコ化すると思うのだが、いいのかそれで。
他の参加者も誘引剤を使ってて、だけど主人公の作ったのはソレよりずっと強力だということにすりゃ良かったのに…。
そうであっても数の暴力の前に「やっつけ負け」の可能性があるワケだけど、作中そんな素振りもありゃしない。
「ゲームっぽいノリをしといてゲームに詳しくないでしょ?」というのはこの作品に限った話じゃないけど、じゃあ作者は何に詳しいん?を考えるとこっちが暗い気持になる。

魔獣を倒すとツノ?キバ?になるというのも如何にもゲームっぽいけど、これも説明あったっけ?
発祥はドラクエの「魔物だろうが殺すのイクナイ」と煩いPTA対策で“アベル伝説”で宝石化する様にした──だと思うんだけど、説明する必要の無い常識だと言われるとちょっとなぁ。
ま、まさか倒すと宝石じゃなくてツノだかキバになったので…元ネタはスパルトイ(竜牙兵)ってワケじゃないよね?
それはそれで上級者過ぎるというか、作者詳しいじゃんwと考えを改めなければならないが、まぁそれは無いでしょー。

第2パートのミナが屋敷を出られないのも今まで気にかけなかったの!?だし、大工呼んで地下への入り口を目の前で作ってもらった後でハシゴに気付くってどういうこと?大工作業中に分かるだろ。
第3パートのノエラの拾い食いの件も…レイジが拾い食いを言い当てておいてミナが同じことを言ったら「よく分かったな!」と驚くのって、何なの?
そこはノエラが「同じこと言われたー」じゃないの?
微妙に言動が噛み合ってなくて気が狂いそう。
コロナによる別撮りで起きた弊害ってことじゃないよなぁ。

それよりなにより、腹痛に悶えるノエラがそこに居るというのに「どうやったら拾い食いを止めさせられるかなぁ?」なんて呑気に考え込むなよ。
とりあえず助けろ、考えるのはその後だろ?
もし、もしだよ?学習させるためにちょっと痛い目見てもらうにしても、せめて命に別状は無いと確認しろよ。
作中では病状の確認をしないで放置…怖いよコイツ!食中りを舐めてる?薬師なのに!?
あいや、チート薬師だからこそ、もし病状が悪化してもそん時はそん時で治す薬を作れるしぃ~といった驕りを表現してたのか?こわっ、死ね。
こんなサイコパス主人公に拾われて──こんなサイコパス作品に登場させられて──ノエラも可哀想。
ハッ、そうやって同情を引くのが狙いか?
ノエラがキャラとして好きか嫌いか以前のペットの虐待見せられた感じで胸糞悪いんだが、いいのかそれで?
その後も掘り下げようと思えば、拾い食いは人狼にとっては重要な行為でそれを止められるとストレスで死ぬ、何が落ちてるか分からない人間の領域で果たして人狼は生きていけるか?みたいなのを展開できそうだけどそんなモノありゃしない。


なんか必要な描写が足りてないというかポイントを外してるというか…ワザと不愉快にしたり山場を無くして凪の様にしてる?
転生や開店までの経緯、従業員との馴れ初めを端折ったことを考えると…そうなのか?


というかちょっと思ったんだけど…自分語りになるので畳んでおきますね。{netabare}
前回の感想で指摘した「ナゾナゾ」、ひと言でナゾナゾと言っても色んなジャンルがあって、その中では「ウミガメのスープ」に該当するのかな?
そういうのがあるのは知ってたけど具体的にどんな出題があるかまでは知らず、最近youtubeで色々あるのを知って幾つか見てみたのだけど…ホホウと感心するモノもあればイラっと来る出題もあったり。
「この違いは何だ?」と考えてたら違う答えが出てきてしまったw

要はウミガメのスープって「どう説明されたら相手は理解できるか」を考えること、つまりは相手の立場に立つこと、それができない共感能力ゼロなサイコパスが、自分の考えだけをダラーっと発表(説明とは言い難い)しただけとよく似てる。
ということに思い至っちゃいまして…。
たまに…週イチで一問解く程度ならまだしも、何問も一気に見てしまったせいかな?
サイコパスの言い分を必死に補完するなんてバカバカしい、という感情が沸いて来てしまったり。
もうちょいマイルドな言い方すれば、ナゾナゾとして考え抜いた末に「人に理解できない説明」を出題してるワケで、そこには当然いやらしさというか意地悪的なものがあって、一度に大量に当てられると悪意としか感じなくなってしまう。
これがイラっと来た原因かなぁ、と。
まぁなにより、自分自身がここ(あにこれ)に書いた文章に「オレって説明ヘタだなぁ」と痛感してるのに、意図的に説明をヘタにするとは何ゴト!?という反発もあるのかも?w

で、何が言いたいのかというと、「出題者が人に理解できる説明文を書けないキの字」がウミガメのスープ全共通の最適解で、天然だったら救いようが無いし意図的であっても大量摂取するとイラっと来る。{/netabare}

でもって話をこの作品に戻すと、意図的にウミガメのスープ的なのを狙ってる…って可能性は、無いかな?
必要な描写が端折られてるのはどう考えてもワザとだし、その姿勢は視聴者への挑戦と取れなくもない。
いやもうね、「この作品の何を楽しめばいいんだ」を探すのが楽しみ方になりかけてるw
こんな作りが何本もあったら困るけど(大量摂取は危険だけど)、週一だったら耐えられるかなぁ?、と。
ただ、話の作りがサイコパス的なのはまだしも、主人公がサイコパスなのはいただけないなぁ。{/netabare}

6話感想{netabare}
今回はストーリー自体はキの字じみたことは無かったが、3パートに分けずに道具屋関連だけで1本というのはクドく感じた。
えっ、魔王パート?ありゃ次回予告でしょ。
ってかあの世界がどれだけの技術水準かは知らんが伝統工芸の職人技が失われる瞬間を見た気がする。
金接ぎとか見て「そんな面倒なことしないで接着剤使えば良いのに」と思ってそう、「山に緑を取り戻す」と言われたら緑のペンキぶち撒けそう。
アナベルからしたら修理のお手軽さに比べて支払う代金が割に合わない、レイジから接着剤買う(貰う)方が早いし道具屋?は早晩職を失うんじゃね?
どんなに新技術を導入してもカセキ爺さんがお役御免にならない様にしてた“Dr.Stone”がどれだけマトモか再確認できた。
アナベルが直接レイジに頼みに行かなかったのが悪いって?いやレイジが気が利かんだけだろ、どんな懐事情かは知ってるんだろ?
新品買えないから修理でお茶を濁してるって作中でわざわざ描いてたじゃん。
結局主人公がサイコパスに行き着くというか…金に無頓着なのを美徳と考えてるみたいで、だけど周囲はそうもいかなくて、それで起きるであろう摩擦を考えてない(まぁ「世界」がそういうこと起こさないんだろうけど)。

瞬間接着剤でレイジとノエラの手がくっついて「うわーToloveるクセー」と思ったら古手川批判を展開、はぁそうッスか。
その直後場面転換でトレンチコートを着た客が袋を手に店を出るシーンがあるのだけど、そこで「お、この客は悪者で商品が悪用される展開か?」と一瞬、ほんの一瞬期待したのだけど…そんなことは無かった。
ホントにただのMOBかよー。
レイジの発明によって多くの人が迷惑を被る話って無いの?
トンでもないものを作ってしまったと己の浅はかさを後悔する話って無いの?
「アレ作れば目の前の問題は解決できる」と閃きつつも、果たしてこの世界にその技術を持ち込んで大丈夫か?と逡巡することは無いのー?

──と考えたら、転生させた神がどこまで許容してるか?に行き着いた。
何をやっても構わんとお墨付きを貰うとか、異世界がそんなの気にしてられないくらい逼迫してるとか、あればねぇ…。
…やっぱ1話で転生までの経緯を描かなかったのが足引っ張ってない?{/netabare}

7話感想{netabare}
前回の道具屋がどっかで見たデザインで、誰だっけーと頭に引っかかってたんだけど、思い出した。
“くじびきアンバランス”の山田薫子だ!
我ながらよく覚えてたなと驚きつつ、これってひょっとしてヒントなんじゃないか?と思ったり。

くじアンは“げんしけん”内のアニメ作品、いわゆる作中作のスピンアウトで、それ単体で見ても正直キャラの関係性が分からない…様な作りだったとボンヤリと記憶。
けんしけんで視聴者(げんしけんキャラ)からどう受け取られてるかを見せたことで、このキャラ(くじアンキャラ)はどういうヤツなのか前もって分かってる前提の作り。
“チート薬師”もこの作りと共通してない?
違いは“げんしけん”に当たるモノが無いってことだけど、それは原作やコミカライズってことで…納得できるかどうかを試してる?

いやねぇずっと引っかかっててねぇ、マトモなアニメーターならこんな作りにはしないと思うんだ。
手を抜いたとか手癖でなんとなく済ませたとかではない、目的をもってこうしたんじゃないか?と。
じゃあその目的は何?を探ってるワケなんだけど──ウミガメのスープか?とか思ったり──ヒントを小出しに散りばめてるってことは…無いかなぁ?


ってところで7話、ずっと引っ張ってた魔王がようやく訪問。
この世界がどんな情勢だか分からないのでサッパリ分からない。
魔族と戦争してるのならお代払ってもらうどころか接収だか略奪されてもおかしくないし、そもそも前線では薬を必要とする人が居るんじゃないの?とか、考えても詮無いこととは分かってても気にしてしまう。
そして後半、本音を吐いてしまう「本音ストレート」って薬…作り立てを効果隠して一切悪びれることなくノエラに飲ますって、やっぱコイツ頭おかしいよ。
と思ったらミナも効果分からんのに新作だと言って勝手に飲むとか、頭おかしいよ。
その後の展開も、ランチさんというかうる星だからんまで見た様な二重人格のアレ、最近(?)では“Toloveる”の酔っ払ったハルナ。
ってやっぱそっちかよ!作者は他の系統の作品も見ろよ、ヴィンランドサガとか。
Toloveるはララは頭おかしいキャラとして成立してたが、こっちのレイジは常識人扱いっぽいのが気持ち悪くて仕方無い。

しかも効果はあくまで本音が見えるだけで行動に出るワケではない、実害は無い、ランチさんみたいにマシンガンをぶっ放つワケではない。
性格を悪くする薬でもない。
薬の効果が消えても本音が見えなくなるだけで、腹の底でどう思ってるかは変わらない。
なので一瞬だけご機嫌取りをしたって意味が無い。
対症療法しかしない作品なだけでもアレなのに、今回は対症療法する必要すら無い。
「へー、そう思ってるんだぁ」「言わせたいだけ言わせとけ」というだけで何もビビらんでいいと思うのだが、先に挙げた作品群のイメージで「怯えるのが妥当」というのを実践しちゃってる。
原理を分からず上っ面だけパクってきたので変なことになってる。

かくいう私も既存作品の似たシチュのイメージに引っ張られてふふっと笑いそうになったんですけどねw
よくよく考えると変だぞ、と。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

脳死で見るアニメ

個人的に今期で一番面白かった。(まだかげきの最終話みてないけど)
他人のレビューを見たところ高評価をしている人が一人もいないようでびっくりした。
普通に大多数の人は楽しめそうなアニメだと思ったんだけどな...
ということで、一人目の高評価レビュー

{netabare}
タイトルがいかにもなろうという感じだが、内容は本当にスローライフ。
戦闘要素が一切ないので、それほどなろうだという感じはしない。
そして、薬に関しては専門性も一切ないアニメ。
"チート"薬師とタイトルにあるが、本当にチートで「これ薬じゃないだろ」ってものがドラえもんの秘密道具感覚で出てくる。
だけど、そういうぶっ飛んだところを含めて面白い。
最初の方はまだ薬の範疇を出てなかったけど、最後の方になって完全に薬関係ないものが出てきたり魔法のような薬がでてきて面白かった。
釣りの餌や勉強がはかどる薬とかw

まあ、こういうところ含めて突っ込みどころが沢山ある作品なので、
そこで酷評する人もいるかもしれないが、自分的にはこの作品はそんな頭を固くして理屈を求める作品じゃないと思ってるので、その突っ込みどころを含めてギャグとして見ていました。

物語の起伏は一切なく、これといった展開もあまりない。
強いて言うなら子供向けアニメのような雰囲気。
けど、それはタイトルにある通りだし、実際コメディ面が面白かったので虚無アニメではなかった。
スローライフを謳いつつ戦闘要素を入れてくるアニメより全然いい。

キャラも良かった。
基本的に魔王を含め悪意の持ったキャラが出てこないので安心して何も考えずに見られる。
キャラ同士の掛け合いが面白いし、男の主人公も邪魔になってない。
むしろ、あの主人公がツッコミ役になることでギャグ的な面白さが増していた。
それとノエラが可愛い。「美味の味~」が好き。

悪かった点はまず作画。背景が静止画だったりで酷かった。
あの薬を作るときのダンスは謎の面白さがあったからまあいい、というかなんか癖になって好き。
あと、タイトル普通に「チート薬師のスローライフ」だけでいいのに...
それと、10話のAパートのムキムキになる話だけは無理だった。
あれはかなりきつい、ノエラ達が好きなだけに見てられなかった。

その他の話はどれも面白かったのでおすすめです。
個人的にはスライム300年より断然好きだった。
OPとEDも両方今期トップ10に入るぐらい好きです。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 8/10
タイトルがつまらない。
見にくい作画。ケモナーには受けそう。
ゴミのような味とはw ノエラかわいい。
これ異世界である意味ほんとないよなあ。
この黒髪女寒い。ノエラほんとかわいい。
何この画面の隅の妖精。これいる?
子供向けみたいなノリだな2本構成ってw
2本目は短いけど。
可愛さに負けて面白く感じてしまった。
萌えアニメとして面白い。癒し枠
最後の挿絵超可愛い

2話 9/10
主人公が空気。子供向けアニメみたいな作画だな。
いやなんで無料で渡すんだよw
ほんとに朝にやってそうなアニメ。
だからなんで無料なんだよw
ノエラかわいい
不快なキャラが出ないのが安心して見られていい。
催涙弾かな? 謎音はめ。
この魔王も敵ではないのか?

3話 7/10
化粧品かな? 安定の謎ダンス。
増えた子もかわいい。

4話 8/10
もはや薬が全く関係なくなってきた。
唐突にイキる主人公w
また媚薬か... 死んだってこの子も転生者?
2本目オチ含めて面白かった。

5話 9/10
薬師要素消えたぞw
この動く的当てられるなら遠距離いけるだろw
不正はなかった。
ん?この子幽霊なのか?
ノエラほんとかわいい。

6話 10/10
一週間に一回の癒し枠。
接着剤は薬だった...?
剥離剤って初めて聞いた。
ポーラ面白い。禁錮三日、優しい。

7話 10/10
よかった、ギスギスじゃない。
2話の人にはただで渡したのに平等ってw
男には厳しい。はたらく魔王様
薬じゃなくてもう魔法じゃないかw 
いやこええよw 

8話 7/10
ほんと薬師要素皆無だなw
変な芝居が始まった。
あの石鹸いらんかったやろw
唐突なシリアス。3min蘇生薬とかいうただの魔法。
うーんこういう感動展開は安っぽいしいらないかなぁ。
今回は微妙

9話 9/10
謎水着回いらない。
けどそこまでオタク向け感ある水着じゃないのはプラス。
最近の薬師は釣りの餌まで作るのかw
いや釣り針飲むのはマジで痛そう、かわいそう。
ビビかわいい。一体どこの毛を除毛するんだ
ノエラかわいい。イラスト目浮津氏じゃん。
 
10話 5/10
なんか別アニメになってる。
ムキムキとかやめてくれ。今回微妙だな。
ダンス二回見られて満足。遺伝子って体液かよw
何のプレイだよこれ。後半面白かったけど前半が。

11話 8/10
直球ネーミング面白いからやめろw
おいこれ薬じゃないだろw
なぜかこの世界でも知れ渡ってる紫外線。
けど割と近代的な器具あるしな。
なんで大丈夫ってわかるんだよw
プラシーボじゃん。
主人公興奮するな。カズマさんかな?
元の世界でも薬作れw

12話 9/10
現実でもチートパワーで何とかしろ。
パーティーに行く魔王w
現実世界の話はやめろ
謎時系列シャッフル
その看板見えてるのかよw
美味の味~ 
主人公髪型変わったか?
にしても作画が、後ろずっと静止画w
ほんとに子供向け番組みたいな終わり方 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「ココロハヤル」10/10
ED「マイニチカシマシファーマシー」9.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

可愛くて愉快でちょっぴり心温まるゆるふわ!? 爽快!? 創薬コメディー

この作品の原作は未読です。
事前情報も無く、何となく視聴を初めて完走した作品でした。

主人公を演じるのが福島さんで、ヒロイン役を松田利冴さん、熊田茜音さんが演じられていましたが、作風にも合っていたと思います。


社畜として日々働くだけの男、桐尾礼治·レイジ。

今日もうつろな目で会社に向かって歩いていたら、いつの間にか異世界の森にいた。

…あぁ、これが流行りの異世界転生か。

持っていたスキルは「鑑定·創薬」の2種類。
あれたいしたことない…、でもいっか。

そう考えていたけど、思った以上にチートなスキルだということが判明!

その世界にはなかった回復薬などを次々と製造し、あっという間に一儲け。

もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!

悠々自適なスローライフを送ろうと決意し、
ドラッグストアをオープンさせる。

異世界のドラッグストアを舞台にしたスローライフの物語が始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最近、異世界スローライフ系の作品が多いように感じるのは私だけでしょうか。
「神達に拾われた男」、「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」、「くま クマ 熊 ベアー」や「賢者の孫」などが代表格でしょうか。

こうして作品を振り返ってみて一つの共通点に気付きました。
スローライフ系の主人公は、どの作品においてもチート級の能力を持っているということです。
最近放送された「聖女の魔力は万能です」も然り…

異世界に限らず、私たちがスローライフを送るためには相応の資金と能力が不可欠なんでしょうね。
でも、「もう社蓄として働くなんてまっぴらごめん!」と言って悠々自適なスローライフを送るなんて、ちょっと羨ましいんじゃありません…!?
異世界に転生できない私たちは、社畜としてこれまでも、そしてこれからも生き続けていかなきゃなんですけど!

しかも、悠々自適なスローライフに加え、ちょっぴりハーレム要素が盛り込まれているのも、羨ましさに拍車を駆けている気がします。

そんな主人公であるレイジを演じるのは福島潤さん…
レイジは物語の展開上、ちょいちょいツッコミを入れることになるのですが、台詞の端々に「この素晴らしい世界に祝福を!」のカズマを感じたのは、きっと私だけじゃないと思います。

アクアを罵倒したり、アクアの不幸に抱腹絶倒したり、挙句の果てにはスティールでクリスのパンツを剥ぎ取ったりといった傍若無人な振る舞いは決して忘れることはありません。

だから基本的にレイジは好青年なんですが、カズマが脳裏にちらつく度に評価が微妙に変化する…
私にとってのレイジはこんな感じでした。

一方、ヒロインの押しはミナ一択でした。
みんなとの関わり合いを経て、少しずつ行動範囲を広げられたのはホント良かったと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、熊田茜音さんによる「ココロハヤル」
エンディングテーマは、ノエラ(松田利冴さん)&ミナ(熊田茜音さん)with 桐尾礼治(福島潤さん)による「マイニチカシマシファーマシー」

1クール全12話の物語でした。
肩の力を抜いて自然体、且つ気軽に視聴できる作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

64.5 21 転生で魔法なアニメランキング21位
おかしな転生(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (123)
386人が棚に入れました
貧乏領地・モルテールン領の次期領主として期待される少年・ペイストリー。 幼くして類まれな才能を発揮する彼の前世は、将来を約束された天才菓子職人だった!! 「お菓子で笑顔を作ってみせる」 変わらぬ決意を胸に、転生した世界でもお菓子作りに励むペイストリー。 だが、若き少年に数々の苦難と試練が降りかかる。 領地を襲撃する盗賊に、一癖も二癖もある腹黒貴族たち、さびしい懐事情に、水も乏しく枯れ果てた土地と前途多難……。 立ち向かう武器は、持ち前の知略とお菓子作りへの愛情。果たして、ペイストリーは幸せ溢れる領地を作れるのか!? 甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー開演!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

なろう主人公は、アニメ化するとヘイトを集めやすいようで…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.09.19

 コミカライズ版を読むと、何となくそういうもんかなぁと思う物語も、アニメ化すると、そんなことあるか〜い!とツッコミたくなるのは何でだろ〜♪

 戦争は呆気なく終わり、武勲を挙げられず落ち込んだスクヮーレを、我らが主人公、天才パティシエのペイス様がタルト・タタンを作って慰めます。

 ペイス様、タタン姉妹の故事から失敗しても大丈夫的な、いい感じの話をして、鬱になったスクヮーレを慰めます。いや〜良かった!

 ただ…、タタン姉妹って、転生した世界の話じゃないですよね?転生者のペイスしか知らないエピソードです。

 タルト・タタンも異世界人が初めて食べるもののハズです。スクヮーレが以前食べていたら、そんな話聞いたことね〜よ?と思うハズです。
 
 しかも、タルト・タタンにまつわる話は、タルトを作ろうとして失敗したけどリカバリーして美味しいお菓子になったというエピソードです。

 これ、裏を返せば、もともと美味しいタルトを作るためのものだったから、失敗しても美味しいお菓子になったよというもので、大貴族のスクヮーレにとっては、戦で失敗してもテメェは素材(身分)が良いから、美味しく食べられる(利用価値がある)んだよ(笑)という、壮絶な嫌味にも受け取れます。

 エピソードとして、評価が決まって無いお話を、良い教訓話にするには話者に権威が必要です。

 タルト・タタンには失敗を転じて幸いとなすという教訓があるということを、少なくても知識階級が共通認識として持っていなければ、悪い方へ受取る可能性もあります。

 この世界で初めて開陳された話を、戦闘力を評価されてるとは言え、領民200人くらいしかいないゴミの様な貴族?のクソガキにされても、大貴族様は良い方向に受けとらないでしょう。

 一事が万事、この調子のお菓子な転生ですが、漫画版を読んでみて思ったのは、作者がアホなんじゃなくて、アニメ化に問題があるように感じます。

 小説や漫画だと、脳内補完で読み飛ばせるエピソードも、より解釈の遊びの少ないアニメだと、矛盾が噴き出して面白さを阻害します。

 要するに、ガバガバなろうをアニメ化するには、もう少し演出を工夫してエピソードに説得力を持たせないといかんなぁと言うことです。

 工夫次第では、もう少し面白くなりそうな物語だったので、とても残念です。
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 11話まで観ました。2023.09.12

 主人公、相変わらずお菓子を作りませんねぇ。そして、ヤギを取り返すとか言い出し、パパとともに援軍として戦争に参加します。

 しかし…万を超える兵力がぶつかり合う大戦争に10人位の手下を連れていって何をするつもりなんでしょうか?しかも、大半農兵なんですが…。

 でもって、フバーレク辺境伯から一個中隊の兵力を借りて戦いに参加します。

 何か、ヤバい感じしかしません。縁戚になる予定とは言え、よそ者に軍の指揮させます?フバーレク辺境伯には人材がいないんでしょうか? 

 万が一、領主親子共々討ち死にしたら、どう責任をとるつもりなんでしょうか?従うフバーレク軍兵士も嫌でしょうねぇ…。寧ろそれが狙いか?
 
 なろう的ガバガバ戦争勃発で次回最終話…。作者の能力に余る展開は辞めといた方が良い様な気がします。
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 9話まで観ました。2023.08.29

 主人公、やっとパティシエらしくお菓子を作りましたが、ベッコウ飴とりんご飴…。天才パティシエが作るお菓子のレパートリーかこれ?

 砂糖が超貴重なのは分かりますが、この世界、お菓子が無いわけではないんですよね…。

 実際、レーテシュ伯のパーティーでも、色々うまそうなお菓子がテーブルにならんでいるのですが…。

 なのに、ベッコウ飴は貴族達に絶賛されます。ちょいと細工した飴なんかそんなに美味いか?

 しかも、駄菓子みたいにデカい瓶に入れてあるのを貴族達に食わせて…もう少しカラフルな包に入れるとかしないの?近所の甘味に飢えたガキに駄菓子を配ってるんじゃないんだからさぁ…。

 ヘイヤンキー!ギブミーチョコレート!GHQの兵士じゃないんだから、もう少し演出を考えた方がよろしいかと。

 作者があまりお菓子に詳しくないんだろうなぁ…。多分調べてもいないんだろうなぁ…。なろうだなぁ…クソか!

 許嫁のリコリスがメンヘラなのも含めて、周囲の知能サゲの中途半端に主人公ゴイスー!で、観ていて疲れます。

 こういう、端々に炸裂するレベルの低さがなろう品質でたまりません!

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 8話まで観ました。2023.08.22

 主人公、敵対組織を退けて自領に戻り、領地経営とお菓子作りの準備をします。危惧したとおり頭の悪いなろう節が炸裂します。

 降水量が少ないから貯水池造ろう!敵から転写した能力でパパっと巨大なやつを造ってしまおう!コレで農作物も木も育てられるね!

 もう、作者アホなんじゃないかと…。降水量が少ない土地で貯水池造ってどうやって水を溜めんだよ…。

 川から水を引けば良いなら、パパ達がとっくにやってんだろ…。灌漑は農業の基本だろが!

 今まで井戸からしか水を汲んで無かったそうです。何?天水で農業やってたの?新石器時代の始めの方の農業レベルじゃん…。異世界人、知的レベル低すぎ…。

 いや〜、農業舐めてますねぇ。私、こういう技術や文明にリスペクトの無い話の作り方は許せません。前期の自重を知らない神々の使徒並のクソっぷりです。

 また、転写魔法も、いくらでも相手から魔法を転写してストック出来る様です。制約なしでいくらでも他人の魔法使えるんか…。

 シャーロットの主人公じゃ無いんだから、行き着く先は化物じゃんか…。ご都合主義過ぎます。

 パティシエが異世界へ転生し、色々苦労してお菓子を作る話は、やり方次第ではとても面白くなりそうですが、作者の能力が足りないのと、専門知識を調べる手間を惜しんでいるので、こんなことになるんでしょうねぇ。

 アニメ制作側も、原作がガバガバなのは分かってるんでしょうから、コンコンと水が流れる水路の映像を作って無いで、もう少し考えろよと小一時間説教したい所です。

 パティシエマジでどこ行ったよ?な8話でした。(´Д`)ハァ…脱落しそう…。
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 6話まで観ました。2023.08.08

 主人公のパーパの瞬間移動能力、凄すぎるだろ!何人も任意の場所に転送出来るって無敵じゃね?

 何で貧乏領主に甘んじてるの?密輸でも何でもすれば、巨万の富が築けますよね?

 主人公も、その能力を転写出来るなら、さっさと令嬢連れて逃げればよくね?

 世界観を破壊しかねない何でもありの能力のせいで、お菓子の国を作るとかの初期目標が吹き飛んでいます。こんな能力あるなら、直接お菓子を出せる能力者もいそうです。

 能力に制約が無さ過ぎるので、話に全く緊張感がありません。盗賊との戦いも、もっと簡単に終わったのでは?

 やっぱり、なろうのご都合主義を煮詰めた様な作品でした。パティシエ関係ないじゃ〜ん!

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.07.26

 主人公、一応領主様しております。盗賊団に村人が結構斬り捨てられてましたが、死者ゼロだったらしいです。

 ただ、端々に怪しい発言が多い気がします。従者の一人が盗賊頭に腹を切られた時も、「止血優先!傷は残っても良い!」とかのたまいますが、お前何もせんのか〜い!

 そもそも、医療技術的に助かる傷なのか?という疑問があります。

 有名な雑兵物語にある、戦場での腹の傷の治療法みたいに、傷口に焼酎ぶっかけて其辺の糸と針で縫って、馬糞を水でといたものを飲む位の医療水準でしょ?

 お菓子作りに以外に知識チートが無いはずの主人公の今後の活躍に期待大です。(嫌味ですよ…。)

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.07.14

 盗賊団と激突!防衛戦です。展開的には、何でパティシエにそんな軍事的知識があるんだよ!と、ツッコミが入らない程度の穏当さでした。

 気になる戦闘描写も無いことは無いのですが、まぁ、許容範囲です。

 その位置から投石したら、主人公の後頭部に石が当たるんじゃね?とか言い出したらキリがありません。

 この戦闘、今後のお菓子作りに意味があるのか不明ですが、胸くそ展開にならず終わり、良かったです。

………………………………………………………………………

 1話観てのレビューです。2023.07.04

 パティシエが転生!異世界にお菓子の国を作るのが主人公の目標です。

 この、目標があるのは重要です。結構、転生系なろうは主人公に目的が無く、無自覚イキリ俺tueeeeeeee!でイライラすることがありますが、本作品は安心感があります。

 ただ、盗賊団が2ヶ月後に来襲予定とか、どうして分かるのか不明な設定があったりと、世界観を詰めていない感じがヒシヒシ伝わってきます。

 日露戦争で、ロシアのバルチック艦隊が日本に迫って来ているのとは訳が違います。

 当時から電信がある上に、旅順港を目指していると公言し、航路もほぼ絞れるので艦隊の大体の位置が分かりましたが、盗賊の位置は魔法かなんかで追跡してるんでしょうか?

 この辺が、所詮なろうな感じです。盗賊達は一日10km移動していても、600km向こうから攻めて来てるんでしょうか?30kmなら1800kmですよ!?

 しかも、明確に主人公達の領地を目指している理由は何なんですかね。マジで頭が悪いです。

 本当になろうってレベルが低いです。最初からガバガバ設定が露呈していますが、上手く誤魔化せれば、少しは面白いかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これは、天才と言われながら志半ばで命を落とし、異世界の貧乏貴族の息子として転生したパティシエが、お菓子と笑顔で満ち溢れた世界を目指す、厳しくも甘~い甘いスイーツな物語である。

この作品の原作は未読です。
2023年冬アニメの視聴も終わっていないと言うのに、もう2023年夏アニメのレビューに手を付けるなんて…
後から見直した際に、いつ放送された作品かが絶対分からない自信が湧いてきました^^;

まややん、本渡さん、日笠さんが出演されると知り。物語の内容は分からずとも視聴を楽しみにしていた作品でした。


貧乏領地・モルテールン領の次期領主として期待される少年・ペイストリー。

幼くして類まれな才能を発揮する彼の前世は、将来を約束された天才菓子職人だった!!


「お菓子で笑顔を作ってみせる」

変わらぬ決意を胸に、転生した世界でもお菓子作りに励むペイストリー。


だが、若き少年に数々の苦難と試練が降りかかる。


領地を襲撃する盗賊に、一癖も二癖もある腹黒貴族たち、

さびしい懐事情に、水も乏しく枯れ果てた土地と前途多難......。


立ち向かう武器は、持ち前の知略とお菓子作りへの愛情。

果たして、ペイストリーは幸せ溢れる領地を作れるのか!?


甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー開演!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いさかいが全く無い訳ではありませんが、救いようの無い悪が存在しないので、終始平和で、ほぼストレスレスで視聴できる作品でした。

最近、この作品の様にゆる~く視聴できる作品のリアタイで視聴する比率が上がっているような気がします。
感動モノの作品が好きな私にとっては、物語の起伏はメッチャ大切なんですけれど…

最近仕事が忙しくて自分に余裕が無いからなのかな…
って、自分の事を客観的に見れるうちは、未だ大丈夫ですね^^

天才お菓子職人が転生して、お菓子の力で平和を引き寄せようと努力する…
この設定も中々斬新なのではないでしょうか。

ですが、物語はきっと未だ序盤だと思うので、ペイスの考え方が世の中に浸透していないため、戦う武器はやはり剣とか槍などの相手に直接ダメージが入る武器が主体でした。
ペイスは現世において決して叶わない夢を異世界で叶えようとしているんですよね。
そう考えると、完遂のハードルの高さはきっと半端ないのでしょう。

だって、お菓子で世の中から戦争を無くそうとしている訳ですから…
現実のこの世界では、今も戦争が続いています。
戦争している国家主席の顔を思い浮かべると、お菓子じゃ世の中は絶対に変わらないと思いますが、そこは発想の勝利…ということで良いと思います。

それと、主人公のペイスを演じた村瀬さん。
幼い子供のハイトーンボイスに微塵も違和感が感じられなかったんですけれど…
よく回想シーンなどで主人公の幼い頃の描かれることがちょいちょいあると思います。

この場合、幼い頃の主人公役を女性の声優さんが演じることはよくあることですし、違和感だって感じません。
例えば、中田譲治さんや小山力也さんが演じるキャラの幼い頃を、そのまま演じたらどうなるか…
メッチャ渋いと思いますが、あまりの渋さにキャラが子供であることを忘れてしまいそうです。

だから幼少期を女性声優が演じるには普通だとばかり思っていましたが、村瀬さんはどちらもこなしちゃうんですよね。
しかも相当高いレベルで…

プリキュアに男性プリキュアが加わったと風の噂で聞いたことがありますが、この唯一無二のキャラに命を吹き込んでいるのも村瀬さんなんですよね。
声優さんの演技の幅の広さって、やっぱり凄いですね!
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sana(sajou no hana)さんによる「Brand new day」
エンディングテーマは、YuNiさんによる「風味絶佳」
個人的にはオープニングが大好きで、現在進行形で通勤時に聴かせて貰っています。

1クール全12話の物語でした。
こういう肩の力を抜いて視聴できる作品の大切さを改めて感じさせて貰った作品になりました。
原作のストックはあるようなので、続編が制作されるなら絶対視聴します。

ペイスの年齢は確か9歳だったと記憶していますが、本渡さん演じる婚約者のリコリスとの行く末や、ペイスは9歳ながら女性からの人気がかなり高いので、もしかすると第二婦人みたいなのが出てきちゃったり…!?
などと思わず想像してしまいます。
その答え合わせがアニメでできると嬉しく思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ちゃんと普通に作られた異世界転生もの。主人公の目的が明白なので魅力があり、普通に面白い

1話 3.5
なろう系にはよく文句を言いますが、それはあれらが普通の作りをしていないからです。
特に大きいのは主人公の目的が不明なことでしょう。

主人公の夢を早めに提示することで、その目的に向かう主人公を応援しようと思えるわけです。
本作の主人公はおかしの国をつくりたい、という明白な夢があり、それに共感できるかはともかく、とりあえずそういう夢があってそのために頑張っている、というのがわかるだけで応援度合いは全く違います。
チートなんてのは本来手段でしかないんですよ。
あくまで目的が主で、それを叶える手段としてチートがあるに過ぎない。

世のなろう系の大部分はそれを履き違えていてチートが目的でしか無いんですよね。だからそのチートで何をする? という部分が空虚でしかない。
もうちょっと真面目に、そのチートを輝かせる舞台設定を考えて欲しいものです。

というわけで… この作品は真っ当です。
主人公の前職から現在の夢までがすんなり理解でき、主人公の性格も好感がもて、また世界観も結構考えられている感じですね。
ちゃんとワクワクする作りになっています。
原作は巻数を重ねているようですが、良く作られた作品に感じます。

作画も良好でキャラは可愛らしい。これは申し分なし。

このようにまともに作ってさえくれれば、本来異世界転生ものは大好物なので、好みにバッチリというわけです。普通の面白さ+好きなジャンルなら、十分視聴対象です。
なので、本作は高優先で見たいですね。

ただ、強烈にすごく面白いというほどではないので、本数次第では諦めます。

全話感想
普通に真っ当な、良質なファンタジー系の物語でしたね。
なろうと言うと… とあらゆるデメリットを並べたくなりますが、そのかなりの部分が当てはまらない、普通に良作でした。

主人公は確かにチートなのですが、チート過ぎて何もかもぶち壊しというほどではなく、決して圧倒的過ぎはしないので戦い毎に工夫する必要があり、その工夫を感心して楽しめました。

メインヒロインが決まっていて一途な所も良いですね。

主人公のやりたいことがはっきりしているところも良かったし…。
作中あまりお菓子作ってないな、と思いましたが、平和に程遠い世界なので戦いが頻発して苦労している様子も感じられました。

作画も全体的に安定していましたし、質の高い良質な作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

59.7 22 転生で魔法なアニメランキング22位
異世界はスマートフォンとともに。第2期(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (99)
360人が棚に入れました
神様の手違いで死んでしまった望月冬夜は、異世界で第2の人生をスタートさせる。 冬夜にあるのは神様から底上げしてもらった身体と、異世界でも使用可能にしてもらったスマートフォン。 様々な人達と出会い、大切な仲間を得ていく中で、いつしか主人公はこの世界の秘密を知る。 古代文明の遺産を受け継ぎ、お気楽な世界の王たちと力を合わせながら、個性豊かな女の子たちと共に彼はのほほんと世界を巡っていく――。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

モテたい、全てを手に入れたいけど人間関係には耐えられないお豆腐メンタル向けの傑作?欲張りがすぎるなぁ…。

 12話(最終話)まで観ました。2023.06.22

 一夫多妻制とも違う、異常な男女関係…。複数嫁は、お互い嫉妬もしないし、ケンカもしない。みんなウザい実家や地縁とも切れているので、主人公に寵愛され、子供を沢山産んで、嫁マウントを取れと言ってくるうるさい外野もなし…。

 カワイイ女の子を複数モノにしたいけど、家族関係や性交渉も面倒だなぁ〜、責任取りたくないなぁ〜てな感じで、主人公の欲望と行動が釣り合っていません。

 まさに、なろう系ならではの読者の欲望の上澄みだけを体現した異常な主人公です。脳内補完で楽しむ原作小説のみで完結していればいいものを…。

 こんなものを欲望の代価物にしているようでは、日本の破滅も近そうです。
………………………………………………………………………

 5話追記です。2023.05.04

 金、地位、名誉、女、権力、称賛と男の欲しいものを全てゲットするのがなろうの真骨頂です。

 ただ、初期なろうのスマホ太郎を観ていると、昭和的価値観と成功体験の持ち主をメイン視聴者として意識してるのかなと思います。

 多数チョロイン他、全ての配下的登場人物が主人公に直列接続されているのも、昭和的です。

 昭和の経済発展は、強力な官僚機構による統制によって、日本が一丸となってキャッチアップを目指す強力な縦社会によって達成されました。

 昭和の後期になり、経済発展をキャッチアップしてしまうと、今後の行先を求めて迷走し始めてしまいますが、平成、令和産まれには理解不能なほど、高度経済成長の成功体験は昭和産まれに深く刻まれています。
 
 昭和産まれの理想は、強力な存在に率いられた効率の良い縦組織が爆進していくことですが、後半産まれは、色々あって縦社会から排除されています。

 くそつまんねぇと批判されるスマホ太郎ですが、縦社会の成功体験を保持している昭和産まれには需要があるのではと思います。

 なろう系がこれからどんな進化を遂げるのか、占う意味で本作から目が離せません。

……………………………………………………………………… 

 5話まで観ました。2023.05.03

 また嫁が増えて、領土を貰って領主になりました。

 雑な展開が気にもならなくなって来ました。バイトや部活のヤンキーパイセンに気に入られてバイクでも貰う感覚で新嫁や領土をゲットです。

 新嫁はいきなり登場したとは思えない程の愛と言う名の忠誠心の持ち主らしく、絶対に裏切ったりしない、ヒロインの鑑です。キモいとか思ったら視聴の継続は出来ません。

 2期になって、主人公が珍名言を吐かなくなって寂しいかぎりです。

 嫁100人目指して頑張って欲しいです。

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.04.26

 アニメならではの、動きで何が起きているのかを物語るのでは無く、主人公がやっていることを全部台詞で説明してしまいます。

 アニメでやる意味があるんでしょうか?神々に拾われた男2期もこんな感じでしたが。

 1期のストーリーは覚えていませんが、そもそもストーリーなど無いに等しいので全然問題ありません。展開も1期そのまんまです。

 そのため、1期のレビューを読めば作品の問題点も良く理解出来るので、2期のレビューで書く内容があまりありません。

 水道も電気もガスも来ていない、無人の限界分譲地に駐車場無しの新築賃貸アパートを作っている気分です。

 ヒロイン達も、相変わらず人間味皆無です。主人公と一緒にいない時は壁に向かって直立不動で待機しているか、寄生獣会議状態で椅子に座っていそうです。しかも、まだ増えるようです。

 もう、辞めてあげて…。

 確かにハーレム系多数ヒロインだと、ヒロインが人間っぽく無いのは仕方無い所もあります。

 この世界は、4話でも描かれるように、力さえあれば手下がついてきて、簡単に皇帝も殺れる下剋上社会のようです。

 ヒロイン達も王女が一応メインヒロインのようですが、皆それなりに強い上に、確固な身分制縛りも無いようなので、序列が流動的です。

 下剋上上等!力こそパワーの世界観で生きているヒロイン達、しかも、洗脳やテーム、奴隷契約無しの自由意志を持っているなんて、女の皮を被った猛獣です。

 主人公の寵愛を求めて女同士の凄まじい序列争いが…。

 やはり、個性あるヒロイン達は、放置しないで奴隷紋を刻んでやった方が良いようです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人々と出会い、大切な仲間を得て いつしかこの世界の秘密を知る…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
最近、週末に色々と予定が入ってレビューはおろか、アニメの視聴もままならない状況が続いています。
レビューも前回書いたのが1/14なので、もう1ヶ月も放置していたことになりますね^^;

最近の大きなイベントとは、やはりワンフェスに初めて行ったことかな^^
きっと一人だったら行かなかったと思いますが、友人に声を掛けて貰って行くことに…

主には商業ブースを中心に見て回りましたが、最近のフィギュアって総じてクオリティが高いです。
クオリティに比例してお値段も高くなっていますけれど…^^;

良きフィギィアがたくさんありましたが、中でも私のお気に入りは「スピリテイル」さん。
前回買いそびれた「デート・ア・ライブIV 時崎狂三~ランジェリー水着ver.~ 1/7スケールフィギュア」と再びお目見えすることができました。
それに監修中でしたが、「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 」の椎名真昼の1/7のクオリティも半端ありませんでした。
椎名真昼といえば、昨年「小悪魔Ver.」が発売されましたが、1/6というサイズ感が他のフィギュアと合わずに購入を断念しましたが、これは食指が動きそうです。

そしてもう一つ…
「豚のレバーは加熱しろ」のヒロインであるジェスのフィギュアも展示されていました。
ジェスのフィギュア自体は既にTENITOLさんから発売されていますが、そちらとは異なっていると思います。
既に販売済のジェスは受注終了になっていましたから…

元々出来の良いジェスがあったらと思っていたので、そこは希望が叶ったんですけど残念ながら撮影禁止だったので記憶にしか残すことは出来ませんでした。
ネットをサラッと見てみましたが、未だ情報は解禁されていないようです。
今後の続報が楽しみです…^^

って、思いきり脱線してしまいました^^;

この作品は典型的な主人公がチートのハーレム作品ですが、第2期ではハーレム度が従来より増しましになっていました。
そして、そのハーレムはここで留まらないということまで分かりました。
今回から…かは忘れてしまいましたが、主要ハーレムキャラに加え、準ハーレムキャラも着実に増えていきましたので^^;
でも、ここまえくると逆に嫌みも感じませんね^^;

シリーズ構成と脚本に赤尾でこさんが参画されていたからでしょうか。
のんびりとした異世界ハーレムライフですが、視聴を始めたら割とあっという間に視聴が終わった感じがしました。
結構楽しみながら視聴できていたようです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

そう言えば、本レビューのタイトルはPVから引用させて貰いましたが、「この世界の秘密を知る」と記載されていました。
まだ、私たちの知らない秘密が隠されている、ということなんでしょうね。

オープニグテーマは、Gemstone7さんによる「リアルダイヤモンド」
エンディングテーマは、ヒロインたちによる「イセカイジュエリー」

1クール全12話の物語でした。
どんなハーレム大国ができるのか…個人的には楽しみなので、続編を制作して貰えると嬉しいです。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

全話見たアニメの中で最低評価の作品の二期だと…→本作はそこまで酷くは無いです

前期は全部見た上で、最低評価を下しています。

普通ならつまらないと思えば即切れば良いわけで、当然1話からつまらないと評価していました。
なのになんでそんな無駄なことをしたかというと…。

当時はなろう系はあまり見ておらず、基本つまらないものと考えていました。
しかしそのつまらないなろう系を、食わず嫌いせず、ちゃんと学びたくてですね… いかにもなろうらしい、なろうの悪い点が詰まったように見えた本作を、勉強のために見てみたのでした。
…かなりの苦行でした。

まあ悪い原作を悪い監督がアニメ化した、負の奇跡のコラボレーションですね。
逆じゃなくて本当に良かったですね。

本当に、本作はなんで2期をやっているのかわかりませんが…。

さて、あの当時はなろうについて詳しくなかった。
あれから数多くの作品を見てきて、低品質なものも見てきて、なろう系というものに慣れた目で見れば、異世界スマホもそんなに酷いものでは無かったのではないか。
そんな望みもちょっとは… いやほとんど抱かずに、つまらんだろうと思って見たのですが、やっぱりつまらなかったです。

私は本来ハーレムは好きなはずで、本作は4人と結婚しようとしておりそこは評価しても良いはずなのですが…。
途中の好意表明がなんとも薄っぺらくてですね。
全然説得力を持って響かない。いや、1期を見ていないほうが良かったですね。もしかしたら仲良くなるのに説得力のあるイベントがちゃんとあったのでは? と思えたら、そういう前提として受け入れられたかもしれません。
しかし1期を見ちゃっていたので、好意を持たれるようなイベントがろくに無かったことを知っています。

主人公に魅力が無いので、どうしようもない部分ですね…。

何かやがて巨大ロボットも出てくるらしい、とか聞いてはぁ? と思っていましたが、今期はそこまで行くのでしょうか。

全然好きじゃない本作、普通に考えたら一話切り安定なのですが…。
見ることにします。
異世界スマホは本当に私にとっては史上最低の作品なのか、というテーマを考えていきたいですね。

全話感想
うーん、まあ、普通につまらなかったのですが、全作品で最悪というほどつまらなくは無かったです。
やはりアニメは監督ですね。
原作がつまらない以上どうしようもない部分はあると思いますが、今回は同じつまらない使い回しネタを延々と描写したりしなかったし、ヒロイン達も多少なりとも心情を描こうとしていたし、ちゃんとマシに描写できていました。
これならまあ、好きだという人が居ても、そう不思議だとは思いません。
一応雰囲気としてはまったりゆるいハーレムもので、居心地が良いと感じる人も居るのでは。
やっぱり主人公の魅力はどうしても足りないし、そのせいで面白いとは言い難いのですが… まあこの程度の作品はいくらでもあるので、そう目くじらを立てるほどでもない、と思います。

前回は質の低い作品を質の低い監督がアニメ化したことで、より酷さが際立ったのだろうな、と思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

69.0 23 転生で魔法なアニメランキング23位
最果てのパラディン 鉄錆の山の王(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (101)
343人が棚に入れました
死者の街を出てから二年が経ち、ウィルは数えで17歳になっていた。領主として「灯火の河港」を発展させ、徐々に「獣の森」には人々の営みと笑顔が戻ってきた。しかし、季節外れの花が咲き乱れ、森の異常が発覚する。この問題を解決するべく森の奥に向かったウィルたちは、森の王から不吉な予言を受ける。「鉄錆の山脈に、“黒き災いの火"が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」滅びしドワーフの都である「鉄錆山脈」に眠る災いとは…!? 新たな出会いと共に再びウィルたちの冒険が始まる!
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

邪龍討伐に向かう英雄たちのハイファンタジーなのだが…

柳野かなた(原作)、輪くすさが(イラスト)による原作小説は、『小説家になろう』からオーバーラップ文庫にて書籍化(既刊5巻、原作未読)。
なお、奥橋睦によるコミカライズ版が『コミックガルド』(オーバーラップ)にて連載中(既刊13巻、コミカライズ版は既読)。
アニメは、1期全12話、2期全12話。監督は1期の野信ユウ(『終末のハーレム』など)から岩永彰に交代。制作も1期の『愚かな天使は悪魔と踊る』などのChildren's Playground Entertainmentから、『ダークギャザリング』、『薬屋のひとりごと』などのOLMと『キングスレイド 意志を継ぐものたち』、『境界戦機』などのSUNRISE BEYONDの共同制作に変更。
(2023.12.24投稿、2024.3.27一部内容を修正)

さて、本作は、原作者曰く『無職転生〜異世界行ったら本気だす〜』の影響を受けているようで、主人公のウィルは、前世の引きこもりとして過ごした記憶を保持したまま異世界に転生し、生前英雄であった3人の不死者に育てられる。その後、主人公は、前世の後悔から、流転を司る灯火の女神であるグレイスフィールの聖騎士(パラディン)として「異世界に行ってから本気だす」というお話。

本作は、その2期にあたる。ウィルが育てられた街を出て2年。廃墟を再生させた「最果ての都市」周辺の事実上の領主となった主人公(「最果てのパラディン」)は、その近郊の鉄錆山脈にあったドワーフの街をかつて滅ぼした邪龍ヴァラキアカが活動を再開するとの神託を受けるのだった…

自らハイファンタジーというだけあって、ドラクエやFFの延長線上にあるシステムコマンドが空中にポンと出てくるようなゲーム的なファンタジー世界ではなく、トールキンの『指輪物語』(映画は『ロードオブザリング』)に近い重厚なファンタジー世界の雰囲気を持つ。

また、主人公は、「聖職者」なので、灯火の女神様と純愛していて、{netabare}(姉神から好意を寄せられることはあっても、){/netabare}主人公と人間や亜人種との恋愛はない。今のところ、同性のハーフエルフであるメネルとのバディものっぽい雰囲気。
「吊り橋効果」よろしく危険な冒険と恋愛はセット販売みたいなところがあるので、これを異世界行ってパラディンとして真面目に生きている証だと思うかどうかは、あなた次第。

もっとも、ファンタジー世界としての雰囲気作りには成功していると思うので、ゲーム的ではないファンタジー作品を観たい方にはオススメ。


【アニメ版とコミカライズ版をあえて比較する!】
アニメは、原作小説を直接参照しているので、コミカライズ版に準拠しておらず、アニメ版とコミカライズ版で表現の違いが結構ある。
2期の一番の見せ場と思われる邪龍ヴァラキアカとの戦闘シーンでは、もちろん動画と静止画の違いはあるが、単純に表現者として原作小説をどう具体化するかの差が出たと思う。
ということで、こっからは私がコミカライズ版の方が好きなこともあり、コミカライズ版の方が面白いよ!という宣伝も兼ねて、アニメ版に対する批判をするので嫌な方は回避推奨。


{netabare}まず、邪龍のサイズ感。

コミカライズ版は、ヴァラキアカの登場シーンで、ヴァラキアカが人よりずっと大きいという印象を受けるのだが、ヴァラキアカの輪郭を朧げに描くことで、主人公のイメージとしてすごく大きく見えているという表現にしていた(ただ、実際の戦闘シーンに入ると輪郭をはっきり書かなければならず、アニメ版と同じ現象が起こっていた。)。

これに対して、アニメ版では、ヴァラキアカの輪郭を登場から終始はっきり描いている。そうしてしまったがために、サイズ感がはっきりしてしまい、人間サイズが5人相手したところで剣や槍で致命傷を与えられるような大きさに見えなかった。しかし、おそらく5人で倒せる説得力のある大きさとしては、ゲームの『モンスターハンター』に登場する竜くらいのサイズになると思うのだが、それだと神代の邪龍という雰囲気が出ないので、サイズ感の表現が難しいことは理解できる。
ただ、小説だと想像の範囲なので、大きさがそこまで気にならなくても、画で実際に見せられると途端にサイズ感が気になってくる。
また、アニメを描いている人たちの迷いが作画にも出たのか、邪龍が大きく見えたり小さく見えたりと大きさに統一感がなかった。
この辺は、本作が何でもアリの主人公無双ものではなく設定や雰囲気を大事にする作品なのだから、漫画のように何らかの表現の工夫があっても良かったのではと思った(結果的に主人公無双なのだけれど…)。


次に、戦闘における緊張感の欠如。

邪龍の狡猾さを表すためにも、戦闘中に主人公としゃべってもいいとは思うのだけれど、現実にしゃべっているのではなくて、コミカライズ版のように頭の中でヴァラキアカと会話しているようなやりとりにして欲しかった。

戦闘が始まった後に、攻撃しては止まって会話、攻撃しては止まって会話を繰り返すので、連続性のある動画なのにリアルタイムバトルではなくターン制バトルのゲームを観ているようだった。特に動画でスピード感がないと、途端に緊張感が失われてしまう。

そして、アニメ版は、戦闘中であるはずのヴァラキアカそっちのけで、不死者として蘇ったドワーフ王(彼が「鉄錆の山の王」なので重要なシーンなのだが…)からその場で剣を授かるシーンを始めてしまう。挙句の果てに、それをじっと待ちながら見ていたヴァラキアカに「準備は出来たか」と言わせる始末…(コミカライズ版では、剣の授与がかなり簡略化されてスピード感重視になっていた。相手の準備が出来るまで待つというのが強者の余裕の証だとしても、戦闘中なので、緊張感に配慮して欲しいと思った。)

小説の忠実な再現といえば聞こえはいいのだが、私は表現形態によって適した表現方法があると思う。文字や静止画ではあまり気にならない「間」が動画ではより一層気になってくる。
むしろ、そこは原作のためにも、個人的には、剣のいわれの説明を討伐後に後回しにしたり、精神世界のような別の空間での出来事にするなど大幅に流れを変えた方が良かったのではないかと思った。


最後に、原作小説がストップしていることもあり、コミカライズ版とアニメ版の続編が製作されるか不透明ですが、このままフェードアウトしてしまうのは惜しい作品だと思ってます。
また、個人的に期待している『望まぬ不死の冒険者』がアニメ化されることもあり、オーバーラップには、売上にも直結することですし、ファンタジー作品のアニメ化をもっと頑張って欲しいと思ってます!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

新興宗教のプロパガンダみたいな1期よりは観やすい!ファンタジー世界における強さの表現の限界による地味さと既視感は仕方無い…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.26

 邪竜倒してハッピーエンドでした。良かった良かった!に、しても本作品、凄い地味です。

 他のなろうみたいにレベルアップ!ステータスオープン!ギルドが認定するS級冒険者!的なお手軽強さ表現をせずに丁寧に作っているからです。

 この真面目にファンタジーを描こうという姿勢は、悪くは無いんですが、過去作でも散々試みられてきた手法で新しみが無いんですね。

 結局、努力による強さや成長をビジュアルで表現するとキャラが変わってしまうので、本作品では試みていません。

 ウィルがムキムキの狂戦士で血の匂いがしそうな危ないおじさんに変化したら、ファンが逃げます。

 歴戦の猛者はもっと眼が座ってるだろ〜とか、不意討、騙し討、夜襲が得意技とか、遠距離攻撃しかしないとか、リアルな戦闘をすれば面白いファンタジーになるかと言うと疑問です。

 そのため、強い相手に苦戦しそうになると都合の良い神の武器をもらったり、加護を得たりします。  

 どうしても、他力本願的になります。ステータスやレベル概念無しに強さを表現しようとすると、やはりムキムキになるか、有利に戦うための卑怯な戦術をするしかありません。

 実録異世界戦士死闘篇にならない様にファンタジーを展開すると、本作品の様に表現の限界にぶち当たり、地味な話になると言うのを再確認出来たので、ファンタジー好きにはとても参考になったと思います。そのため評価は普通です。

 作者が悩むのも作家としての良心のせいか…。創作とは恐ろしいものですね。

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2023.12.18

 丁寧に制作された英雄譚です。神々の恩寵を受けた英雄の貴種流離譚的な…。ギリシャ神話からの伝統芸です。

 敵の邪竜、バラキアカも神的な存在なので、話が分からん奴でもなく、知恵も回るので、とにかく喋る喋る…。

 戦闘中に仲良くお喋り出来る相手なので、もう痛み分けで良くね?相手も神だし、妥協的決着でもねぇ…。

 そして、灯やらの神々の恩寵を受けて凄い剣をもらったり、味方を回復してもらったり…。

 神レベルの形而上的存在が前に出てくると、茶番というか、馴れ合いというか…。神々の前では人間など道化に過ぎないというか…。

 主人公のウィルさんは控え目なキャラなので、道化度が何か高い気がします。転生させてくれる神にも愛されてるらしいです。

 言葉で説明しにくい嫌な感じを受けつつ次回邪竜との決着の様です。こういうの、好きな人は好きなんかなぁ〜と思いつつ、次回も惰性で観てしまいそうです。

………………………………………………………………………

 5話まで観ました。2023.11.05

 主人公のウィルさん、仲間達と邪竜を倒しに行くようです。しかし…、相変わらず野郎しか出てきません。

 一期は、ゾンビおかんがいたので気になりませんでしたが、二期になっても女性キャラが増えません。

 ビィは女?ですし、メネル(男エルフ)の正妻の座は一期に引き続き安泰の様です。

 ドワーフ達に女性は居ないのかな?女性にも髭が生えていて見分けがつかないのかもしれません。

 ファンタジーで女性を排除している話は珍しいなぁ〜と、最近気がつきました。野郎だらけですが、主人公と相棒がゴールデンカムイみたいに男臭くなく、修道院みたいな感じが、宗教っぽさの原因かもしれません。

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.10.29

 暇だから映画でも観るか…。おっ!?ネットのレビューで評判の良い作品を丁度やってるな!

 と、入館したら最近教祖が亡くなった某新興宗教の映画だったりする昨今、アニメであっても宗教系はちょっと…と身構えてしまいます。

 1期はまさにそんなノリで、観ていて辟易しましたが、2期、主人公が領主になってから、宗教臭が少し薄まり、観やすくなりました。

 神々が沢山出てくる作品ですが、その神々が必ずしも人間の敵や味方じゃないという…。アニメとしては丁寧に作られてはいますが、若干、説教臭さがあるので、観る人を選びます。

 2期から観ると、主人公、若造の癖になんでそんなに強い?と、納得いかないので、1期視聴は必須と言うハードルの高さはありますが、気になる作品ではあります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

丁寧な世界観が心地いいハイファンタジー

[12.28見終わって]
面白かったですよ♪
異世界ファンタジーが溢れてますけど、ファンタジー風味やなんちゃってファンタジーがほとんどで、こういう真面目にファンタジー世界を描いてくれてる作品は貴重なのかなと思いました。
世界観が丁寧でしっかりしてるところは高評価でした。
エルフやドワーフの性格の違いや、精霊を使うエルフの呪文、魔法を唱えるときにちゃんと字幕が出たり・・
キャラが話す言葉も独特の言い回しが多かったりして、字幕があったらいいなと思ったり。。でも雰囲気好きです。
ドワーフの王の末裔ルウの成長物語でもありましたね。最終話ではいい表情してました。
調べてみたら原作の第3部まで今回アニメ化されて、第4部もあるみたいですけど、後日談的なショート集みたいです。
機会があれば読んでみようかな。

[初回感想]
3人の不死者(アンデッド)に育てられたウィルが成長し旅立ち、最果てのパラディンと呼ばれる英雄になるお話。
これは2期になります。

世界観や人物相関の把握・理解のためにできれば1期からの視聴をおすすめしますが、2期から見ても楽しめると思いますので、試しに2期を見て気に入ったら1期を後追いで見てもいいと思います。

原作は小説家になろうで連載され文庫化されたライトノベルになります。
実は主人公は転生したみたいで、俗にいう異世界転生ものではあるんですが、同系統の他の作品よりもファンタジーの世界観がとても丁寧に描かれていて好感が持てます。

一方、世界観にこだわった結果、独特の言い回しがあったり雰囲気が地味だったりするところがあって苦手な人もいるかもしれません。

同時期にやってる葬送のフリーレンもハイファンタジーの良作ですけど、あれも結構落ち着いた雰囲気で好きなんですが、フリーレン好きな人にはぜひこちらも見ていただければなと思ったり。

個人的には良作だと思ってるんですがあまり人気がないみたいなので紹介も兼ねて感想を書こうと思いました。

1話「聖騎士と詩人」
{netabare}ウィルの声が変わりましたね。1期から2年たって声変わりしたそうです。私的にはこっちのほうが好みかな。
ウィルと吟遊詩人のビィのちょっとした冒険いいですね。
ビィの名もなき英雄の話、彼女が吟遊詩人になったきっかけ。いい話でした。ねーのよのしゃべり方もツボりましたw{/netabare}

2話「狂える森」
{netabare}デーモンや森の王のキャラデザいいですね。
相変わらず口が悪いバグリー神殿長wでも実はいい人なんですよね。
ハーフエルフのメネル。ウィルが亡くなった後も墓を守るって話、フリーレンを思い出しました。{/netabare}

3話「最後の王」
{netabare}くろがねの山に住んでいたドワーフたち。
デーモンとドラゴンに追われ、流浪の民となったドワーフの王の末裔ルウと最果てのパラディンの出会い。
ウィルの従者になるルウの決意の言葉とドワーフの老戦士ゲルレイズの若は死んだことと思うとの渋い言葉。
ん~。こういう真面目で渋い感じのファンタジー、いいと思います。{/netabare}

4話「勇気の意味」
{netabare}この作品、渋キャラ多いかも。
ドワーフのゲルレイズさんとか、寡黙な戦士レイストフさんとか。
レイストフさんの言葉も相変わらず渋くてかっこいい。
勇気とは何かと考えているうちはその答えは分からないだろうとか・・渋い。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

88.1 24 転生で魔法なアニメランキング24位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1169)
5463人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

************************
18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


************************
17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

*************************
16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


*******************************************

物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

2019年個人的一番にしとこう←まだ早いだろ

この作品にはものすごく感情移入してしまった。個人的どストライク。不遇な環境の中で誤解され蔑まれても地道に動き続ける奴はかっこいいし、それを認めてくれる信頼できる少数の人間がいるのは非常に有り難いこと。
1話~4話にかけて本当に涙が止まらなかった。4話は傑作中の傑作だったのではないかと思う。{netabare}異世界に勝手に召喚されたうえ、パーティーに加わるふりをしたマインに強姦の罪をでっちあげられ、国王には最初から理不尽な扱いをされて誰からも信用されていない尚文が人間不信になり、味覚がなくなるくらい心が荒んでいたところ、奴隷としてではあるが、ラフタリアと出会い、最初は自分が防御しかできないことから攻撃手段として育成しようくらいしか思っていなかった。そこに元康から決闘を申し込まれマインによる魔法攻撃を食らったために敗北を喫し、勝手にラフタリアの奴隷契約を解除されたシーンが辛さと怒りが半端じゃない。でも、解除されても側にいて抱きしめてくれるラフタリアと安心しきった尚文を見て3話までも泣けたけど、頂点に達した。{/netabare}劇場版ならここがクライマックスで終わりだけど、25話あるからしょうがない。とはいえ、好きです。地道な活動を続けたり、商才を発揮したり。それでも一度着せられた汚名は中々返上できないのが辛かった。主人公の性格が一番最初とは全く違っていて兎に角びっくり。

俺強ええというよりは周囲が弱いっていうのはあった。敵は強いのに盾以外が情けない。槍の勇者元康には特にイライラさせられた。なんで弱いのにそんなに上から目線なんだよ。マインにも早く成敗されてくれと念じながら見ていた。{netabare}やんちゃで教養がないために第一王女なのに第二王女のメルティが王位継承権一位。それを奪うために槍・剣・弓を崇拝し、盾を悪魔と呼ぶ宗教を利用して尚文を陥れ、かつメルティ暗殺を目論むわけだが、教皇の暴走もあって失敗する。そして、父である王とともに処刑されることに。処刑を決めた女王の気持ちは辛かっただろうが、尚文の温情で本名マルティはビッチ、冒険者名マインは阿婆擦れに。王の名前はクズにされる。処刑免れて改名させられたのに堂々としているのは凄いもやもやするけど、最後のほうにようやくすっきりできたかな。{/netabare}

瀬戸麻沙美の声が終始可愛かった。フィーロも可愛かった。あとはなんといっても女王がセクシーだった。安定の井上喜久子ボイス。母と言えば井上喜久子。いつものことだが17歳とは思えない妖艶な声。

{netabare}ラフタリアの故郷の領主となり復興して拠点づくりして{/netabare}俺たちの生活はこれから始まるっていう終わりかたも好きだった。

続きが気になるけど、かなり成り上がったからさらっと流す感じで制作してほしい。


OP
RISE 歌 MADKID
FAITH 歌 MADKID
ED
きみの名前 歌 藤川千愛
Falling Through Starlight 歌 瀬戸麻沙美
あたしが隣にいるうちに 歌 藤川千愛
挿入歌
Cold Illusions 歌 Gyan Greaves
ED好きだった。アニメの内容に合致しているし、頭に残るメロディ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ごく平凡なオタク大学生・岩谷尚文は、図書館で出会った1冊の本に導かれ異世界へと召喚されてしまう。与えられた使命は、剣、槍、弓、盾をまとう四聖勇者の一人「盾の勇者」として、世界に混沌をもたらす災い「波」を振り払うこと。大冒険に胸を膨らませ、仲間とともに旅立った尚文。ところが、出発から数日目にして裏切りに遭い、金も立場もすべて失ってしまう。他人を信じられなくなった尚文は奴隷の少女・ラフタリアを使役し、波に、世界に、立ち向かおうとするが-。果たして、この絶望的状況を打破することはできるのか?すべてを失った男の成り上がりファンタジー、開幕。

1. 盾の勇者
図書館で『四聖武器書』という本を読んでいたところ、突如として異世界へ召喚された大学生・岩谷尚文。伝説の勇者の一人「盾の勇者」として世界を救うことになるが、ある朝、金と装備が盗まれてしまう。

2. 奴隷の少女
奴隷商に案内され、自らの剣となるパートナーを探す尚文。だが、手持ちの少ない尚文が買えるのは、病を患った亜人の少女のみだった。尚文はラフタリアと名乗る生気のない少女に、過酷な戦いを強いる。

3. 災厄の波
様々なスキルと技能を習得し、ラフタリアとの連携も抜群によくなった尚文。迫りくる波に対抗して武器と防具を新調し、波の刻限を示すという龍刻の砂時計へ向かう。すると、そこへ元康たちがやってきて……。

4. 暁の子守唄
波が去ったのも束の間、メルロマルク城での祝宴のさなか尚文は元康から決闘を挑まれてしまう。奴隷を使役するのは勇者にあるまじき行為であり、即刻、ラフタリアを解放せよというのが元康の言い分なのだが……。

5. フィーロ
オルトクレイからなけなしの報酬を渡された尚文は、ラフタリアの要望で再び奴隷紋を入れ直した。数日後、奴隷商から購入した魔物の卵くじも孵化。新たな仲間を加えるが、滞在中のリユート村にマインが現れ……。

6. 新しい仲間
謎の少女の正体はフィーロだった。フィーロは変身能力を持つフィロリアル・クイーンであり、人間の姿にもなれるという。しかし、変身のたびに服が破けるため魔法の服が必要に。尚文は素材を求め、新たな冒険に出発する。

7. 神鳥の聖人
除草剤を必要としている村があると聞き、行商に向かう尚文たち。村は魔物化した植物に飲み込まれ、住民は避難を余儀なくされていた。人間にも寄生するこの植物、どうやら原因を作ったのは元康のようで……。

8. 呪いの盾
疫病に苦しむ東方の村の話を聞き、薬を届けに行く尚文たち。疫病の原因は、1ヶ月前に退治されたドラゴンの死骸が適切に処理されぬまま腐敗してしまったためだった。死骸処理の依頼を受け、尚文たちは山を目指す。

9. メルティ
東方の村で、尚文はメルティと名乗る少女に出会う。フィーロとすぐに打ち解けた彼女は、一緒に王都に行きたいという。どうやら護衛とはぐれてしまったらしい。しぶしぶ同行させるのだが、王都で待っていたのは……!?

10. 混迷の中で
メルティを拒絶した尚文は、粛々と次の「波」に備える。協力したいという少年兵を条件付きで受け入れ、加えてレベルアップしたラフタリアをクラスアップさせようとするが……そこに王の嫌がらせが待ち受けていた。

11. 災厄、再び
辺境の村で新たな「波」を迎え撃つ尚文。志願兵の協力もあって村人の安全は確保したが、「波」はいつまで経っても収まる気配がない。尚文がほかの勇者の援護に向かうと、そこには巨大な幽霊船が浮かんでいて……。

12. 漆黒の異邦者
ソウルイーターを一撃で仕留めた謎の少女、グラス。「真の波の戦い」を始めると告げ、最初に攻撃を仕掛けた錬、元康、樹を圧倒する。尚文たちの連携技も通用せず、満身創痍の中、尚文は再び憤怒の盾を使おうとする……。

13. 盾の悪魔
メルティへの攻撃を防ぎ、騎士団を追い返した尚文。しかし、メルティ誘拐と騎士殺害の濡れ衣を着せられ、逃避行を余儀なくされる。各地に厳戒態勢が敷かれる中、尚文たちに追い打ちを掛けるような事態が発生する。

14. 消せない記憶
山火事を起こすというマインの暴挙により、麓の村まで逃げてきた尚文。しかし、騎士団の包囲網を突破するのは簡単ではない。メルティは知己の貴族を頼ろうとするが、ラフタリアにとってここは因縁の地域で……。

15. ラフタリア
イドルを追い詰めるラフタリア。その瞳には復讐の炎が灯り、殺意を帯びた切っ先がイドルののど元に突きつけられる。尚文の言葉で一度は怒りを飲み込むが、イドルが再びラフタリアに襲いかかろうしたそのとき……。

16. フィロリアルの女王
衰弱した子どもたちを連れた尚文にタイラントが襲いかかる。フィーロが狙われていると気付いた尚文は、フィーロに乗ってタイラントを街の外へおびき出すが、正面から戦ってもダメージが通らず手詰まりになってしまう。

17. 紡がれる約束
四聖勇者が和解しなければ皆殺しにするというフィトリア。さらにメルティを人質にするという強硬手段に出るが、それでも尚文は和解を拒絶。その想いを汲み取ったフィトリアは、代わりにフィーロとの一騎打ちを提案する。

18. 連なる陰謀
勇者たちと話し合うため、尚文は正面から関所を抜けようとする。しかし、そこには一番話の通じなそうな元康が待ち構えていた。問答無用で襲いかかってくる元康。かつてないほどの殺意が意味するものとは……。

19. 四聖勇者
教皇が有するのは四聖武器の力を備えた究極の武器。その刀身から放たれる「裁き」と強大な魔力障壁を前に、尚文たちは為す術がなかった。窮地に陥る中、偽勇者として裁かれる側となった元康が驚きの行動に出る。

20. 聖邪決戦
教皇の「大聖堂」に囚われながらも、攻撃の手を休めない尚文たち。しかし、神聖な領域において呪いの盾は無効化され、あと一撃が届かない。尚文は新たに解放された呪いの盾を使おうとするが、竜の怒りに心を蝕まれて……。

21. 尚文の凱旋
ミレリアのおかげで一命を取り留めた尚文は、彼女から勇者召喚の真実と盾の勇者が迫害される理由を聞かされる。そして、尚文の冤罪を晴らすというミレリアによって、オルトクレイとマインの弾劾裁判がはじまる。

22. 勇者会議
紆余曲折ありながらもクラスアップを果たした尚文たち。三勇者とともに祝賀会という名の会談に参加し、いわゆる「ボーナスステージ」の存在を知る。一方その頃、ラフタリアは祝賀会場で揉め事を起こしていた。

23. カルミラ島
カルミラ島に向かう船の中で再びラルクに遭遇し、尚文はペースを崩されながらも、気さくな彼と徐々に打ち解けていった。経験値稼ぎに、賑やかな食事。この世界にきて初めてと言えるくらい充実した時間が流れていく。

24. 異世界の守護者
海上で波を迎え撃つため、メルロマルクは大艦隊を編成する。女王自ら指揮を執るが、三勇者は相変わらず役に立たず、尚文たちが孤軍奮闘するばかり。尚文はラルクとテリスの協力を得て波に対抗するのだが……。

25. 盾の勇者の成り上がり
グラスは異世界の勇者を名乗るラルクの仲間だった。尚文は強烈な連携攻撃を耐え凌ぎ、一騎打ちでグラスに肉薄するのだが……。本当にこの世界を守りたいのか、尚文はグラスとの戦いの中で己の覚悟を問われる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

70.0 25 転生で魔法なアニメランキング25位
ハイスクールD×D BorN(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (643)
4579人が棚に入れました
私立駒王学園に通うバカでスケベな男子高校生イッセーこと兵藤一誠は、その身に強大な神器(セイクリッド・ギア)を宿していたがために命を奪われてしまうが、学園一の美少女にして、憧れの先輩であったリアス・グレモリーの手によって、悪魔として転生を果たす。しかしその代償はリアスの下僕悪魔として生きることだった!エロいけど、ポジティブで真っ直ぐな一誠が、ご主人様にして上級悪魔のリアスとその眷属の美少女悪魔たちに囲まれながら、いつの日か自らも上級悪魔となり、ハーレムを築くという夢を叶えるため、様々な敵を打ち倒していく努力と友情と熱血の学園バトルエンターテインメント!

声優・キャラクター
梶裕貴、日笠陽子、浅倉杏美、伊藤静、竹達彩奈、野島健児、種田梨沙、内田真礼、佐倉綾音、小山力也、逢坂良太、加隈亜衣、高橋未奈美、中村悠一
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

3度目のおっぱいのお味はいかに?(酷評です)

原作既読◆全12話◆

『2度あるおっぱいは3度あるっ!』を
キャッチフレーズに制作されたシリーズ第3弾にあたる
作品で個人的に楽しみにしていた春アニメの一角
『ハイスクールD×D BorN』

深夜アニメで3期まで駒を進める事ができるのは
100作品の中で1作品あるかどうかと言われている
昨今で,3期の制作が決定した時は飛び跳ねるぐらい
嬉しかったのがまだ記憶に新しいです。

ストーリーは繋がっていますので1期または2期を
未視聴の方はまずそちらから視聴して下さいまし★


【感想】
{netabare}
ハイスクールD×Dシリーズ(OVAを除く)と言えば
原作ストーリーと世界観をほぼ忠実に熱いバトル描写と
主人公イッセーを取り囲むヒロイン達のエロ可愛さを
あます事なく巧みに映像化できていて世の紳士達を
魅了してきたハーレム作品の代名詞。
僕の大好きなシリーズだったりします♪

今回、個人的に楽しみ,
というか事前に注目していた事は。。。

■イッセーの完全なる禁手(バランスブレイカー)
■ひそかにお気に入りキャラのレイヴェル再登場
■イッセーの新必殺技 乳語翻訳(パイリンガル)
■新キャラのロスヴァイセのお披露目
■イッセーとアーシアのキスシーン
■シャルバ戦での覇龍(ジャガーノート・ドライブ)
■シリーズお馴染みの素敵すぎるアイキャッチ♡
■「おっぱいドラゴンの歌」が,ついに…ついに聞ける!

取りあえず,上記の注目していた項目を
フルコンプできた事はとても嬉しいです♪
特にイッセーとアーシアのキスシーンは
グッとくるものがあり,アニメならではの良さが
たっぷり詰まった感慨深いシーンでした。


さてさて,そんな風に当初から期待に胸を
膨らませていた今回のストーリー面に関して
なのですが序盤から所々でアニメオリジナル
(原作改変)を入れてきていると思っていたら
終盤は完全にオリジナル展開でかなり雲行きが
怪しくなってきてしまいました。。。

※ここから酷評が入りますので,
あくまで一人の原作厨のつぶやき程度と
思って読んで頂ければ幸いです。

この作品に限らず,
物語を大きく改変してしまうとファンからは

『これはこれで良いアニメオリジナルだった』
 もしくは
『このアニメオリジナルはチョット無い・・・』

と,このような2つの意見で
賛否が大きく分かれてしまいがちです。

僕個人の意見としては
作品の“らしさ”を保った改変ならむしろ全然OK!
でも、それを欠く改変はアウト。。。

厳しい言い方になるかもしれませんが
今回の後半オリジナルストーリーは完全にアウト。

いくつか例を挙げるなら
第9話 シャルバにアーシアを殺されたと勘違いをし,
激怒により覇龍化したイッセーがシャルバを屠った後に
自我を欠いた状態のイッセーを元に戻すくだりで
白龍皇ヴァーリの「半減の力」と最後にリアスの
思いの丈が彼の心に届いてようやく解除する事ができて
ホッコリする描写もありましたが,何処と無くシリアスな
印象が拭えないままこのシーンが終わってしまいました。

ちなみに原作ではヴァーリが「半減の力」を使うくだり
までは同じなのですがこの後に満を持して現場に
駆けつけたイリナが『おっぱいドラゴンの歌』を
流してイッセーの気を逸らし,最後はリアスの乳首を
つついて解除,という何ともおバカな流れになるのですが
アニメではこの部分を丸々カットして前述したとおり
若干シリアスなオリジナル展開になっています。

禁手(バランスブレイカー)に至る事ができたのもリアスの乳首をつついてならば,覇龍(ジャガーノート・ドライブ)を解除するのもリアスの乳首をつついてなんて。。。
 ↓
『赤龍帝の兵藤イッセーはどこまでいっても
 おっぱいが大好きな乳龍帝だったんだな』
 ↓
『リアス・グレモリーの乳首は兵藤イッセーの
 制御スイッチか何かなのか?』
 ↓
『まさにスイッチ姫ww』

と,この流れで今回最大級の美味しいオチに
繋がるはずだったなのに…はずだったのに。。。
それを丸々カット…だとっ!?

責任者出てk… (自重♡)

この作品をよく知らない人からしたら
「バカじゃないの?」と鼻で笑われてしまいそうに
なるこのノリこそがD×D本来の真骨頂であり,
これこそ主人公のイッセー“らしさ”なんですよね。


そして第10話から最終話までは
完全アニメオリジナルのストーリー展開でした。

ロキの策略で偽イッセーに騙されたリアスが
連れて行かれるくだりがありましたが,
ここでまた脳裏に疑問がよぎりました。

リアスが自らの悪魔の駒(イービルピース)を
与えた自分の眷族を見間違えるなんて事が
あり得るのだろうか?
ましてや最愛の想い人であるイッセーを
見間違えるなんて事が?

たとえ心に隙が生じていたという理由が
あったとしても…ちょっとあり得ないかと(^o^;)

そして極めつけはリアスの赤龍帝化…
これはもう…絶対あり得ないですね。

正直,彼女のこんな姿なんて見たくなかった。
責任者出て来いや! (あっ,言っちゃったw)

そもそも神器(セイクリッドギア)は
元人間の悪魔,ハーフ悪魔,転生天使,人間
この中から選ばれた者だけに与えられるもの。

それにつけ加えてイッセーの神器は
神器の中でも13種しかない神滅具(ロンギヌス)の
1種で赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)と
呼ばれるものでレア中のレア。

それをロキの呪いと言うだけで“純血悪魔”で
あるリアスが赤龍帝化できてしまうとなると,
誰でもなれる事を意味してしまって赤龍帝(神滅具)の
バーゲンセールになりかねません。


ここまでくると
「1期,2期のクオリティは一体何処へいったの?
作品設定や物語まで変えてこのまま3期で
終わらせるつもりなのか!?」と,邪推してしまう程に
強引なストーリー展開と言わざるをえないです。

後半アニメオリジナルの脚本を練る段階で
もう少し作品の世界観や設定を意識して書いて
欲しかったなと。正直言って後半から“らしさ”が
全くと言っていいほど感じられなかった。

当初の期待値が高かった事,そして1期2期の
ストーリーに定評がある作品だけに今回の
オリジナルストーリーに不満が残る結果に。。。

以上の理由から物語の
評価は低くなってしまいました。

1期の頃とは比較にならないぐらいに予算を多く
使えるはずなのに作画等も少し乱れてキャラの顔が
繋がらなかったり演出面も手抜きに感じられました。
特にバトル時の演出で“間”と“カット割り”をもっと
増やしてドキドキ感を与えて欲しかったかなと。


ともあれ、可愛いヒロイン達の大中小さまざまな
おっぱいと色とりどりのパンツ…もとい,ショーツに
癒しと元気をもらえたのも事実です。

ここまで清々しいエロを放り込めて前屈みスタイルを
維持できる作品はやっぱり素敵ですよね。

お気に入りキャラは1期の頃から
ず~っと朱乃お姉さま推し(*´ω`*)アラアラウフフ♪


最終話ではドライグから
「覇龍とは違う別な成長の可能性」という
セリフで続編への伏線が張られましたね。
続編(4期)の制作は円盤の売上げ次第ですが,
この後のストーリーがめっちゃ熱い展開に
なって面白くなるので,4度目のおっぱいを
リクエストせずにはいられないです。
{/netabare}


◆OP曲 「BLESS YoUr NAME」
 歌 : ChouCho

◆ED曲 「ギブミー・シークレット」
 歌 : StylipS

OP,ED共にシリーズ通してOPはカッコイイ感じの
曲調を,EDは可愛くポップな曲調をチョイスする
傾向にある事がわかりました♪
StylipSは1期ED「STUDY×STUDY」以来の
起用だったので久しぶりに彼女達の歌声が聴けて
嬉しかったです。


【最後にハーレムなにがしを検証】
※この作品にまつわる妄想話をただ語っているだけ
なので興味がある方のみ読んでいって下さいまし。
{netabare}
ある日,珍しく考え込んでる自分がいました。
その内容はと言うと...

人間の平均寿命は80歳前後,
長く生きられる人でも100歳前後
※作中のイッセー達悪魔の平均寿命は約1万年

そんな人間の限られた時の中で
「リアルでガチにハーレムを
形成する事は可能かどうか?」

このレビューをお読み頂いている紳士の皆様も
『一度でいいから可愛いおにゃのコ達に囲まれた
ハーレム性活…もとい,生活を体験してみたい』と,
思った事はないでしょうか?

ありますよね?

ほら、恥ずかしがらずに(小声w)


うん、あるに決まってますよね♪


でも,リアルで実際にハーレムを築いて
いる人と言えばアラブの石油王ぐらいのもの。
(おヒゲもお金もたっぷり♡)

次いで
ハーレム形成とまではいかないものの
愛人契約を交わている政治家のオジサマ方
(シワの数は働いた悪事と抱いてきた女の数♡)

そして,年俸数十億超えのスポーツ選手など。
(夜のバットも火を吹くZE♡夜のハットトリック♡
夜のホールインワンでタイガー・〇ッズ超え♡
夜の違う意味での“3P”シュート♡)
※あくまで個人の勝手なイメージですw


これらの方達に共通するものと言えば富や名声,
社会的に高いステータス,そしてある程度の権力が
あると言った所でしょうか。

これらの要素を親の七光りではなくイチから
自分自身で集める為には圧倒的な生まれもっての
“才能”と他者をよせつけない“カリスマ性”と“運”
それに加えて血の滲むような“努力”が必要。。。
そして何より“おにゃのコが大好き!”である事。

ヤバイww
どうやら僕には最後しか該当していない模様。
まさに無理ゲーって事ですよねわかります..orz

超絶イケメン√に生まれかわっての
ハーレム形成って考え方もアリですが
上手くやらないと,
おにゃのコにすぐに刺されてしまって

『中に誰もいませんよ・・・?』

「あっ、いや…僕、男の子ですからぁ…」

なんて,某作品のパロディみたいな
BAD END直行が目にみえてます。。。
(想像するだけならこれはこれで面白いw)

以上の事から凡人が100年ポッチで
穏便なハーレム形成なんて絶対不可能・・・orz


んっ? や、ちょっと待てよ?

じゃあ,作中の悪魔達と同じく1万年という
果てしない悠久の時を生きられるとしたらどうだろうか?
容姿や頭脳,体力がずっと衰える事がないとしたら?

人間の脳みそなんて頭脳明晰でどんなに博識な人でも
100年くらいでは全て知層で埋め尽くす事なんて不可能。

そんな空き容量たっぷりの脳みそに何百年
何千年単位でお金儲けのノウハウと雑学,
そしておにゃのコの喜ばせ方と悦ばせ方を
詰め込んでいけば希望はみえてくるのでは
ないでしょうか?

そこに千年単位のどデカイ“ツキ”が噛み合えば…
あれれ? 何だかイケそうな気がするゾ☆
もしかして、ハーレム√のワンチャンくる~??
(意味不明な)やる気出てきたあああああ!!!


PiPiPiPiPiPiPi…
↑と、ここまで妄想していた所で目覚ましの
アラームが鳴って強制的に起床モードへ(´つω・。)
え? これ、夢の中の話だったのかって?
はい、まさかの妄想夢オチです(実話)

「夢の中まで妄想を繰り返す
自分ってどうなんだろう?」と,
軽く羞恥に悶えながら朝の身仕度開始。

まぁ,変態紳士の職業病みたいなものです。キリッ★

やっぱり,ハーレムの形成手段に限らず
人生ってヤツは昨日より今日,今日より明日への
1つ1つの積み重ねが大事なんだなと,至極当たり前な
事を洗顔しながら徐々に覚醒してくる頭の中で再度実感。

でもそれと同時に
妄想する事も時として大切なのかなと。
多種多様なシチュでの自分や様々な未来の自分を
思い描く(妄想する)事により明日への活力や
自分の理想像に近づく為の努力に繋がります。

まさに妄想にはあらゆる夢が詰まった無限と夢幻の
可能性が秘められていると言っても過言ではないの
かもしれません。

それに妄想はいくらしても無料っ!
コスパに優れているなんてレベルでは
ありませんw 超ォ~お得です♪


結論として...



  エッチな妄想したっていいじゃない

  だって男の子だもの Ψ(`∀´)Ψグヘヘ

             by ココ吉



あっ、何かコレ,台無しになった感がありますよねw
でもまぁ,これもまた僕“らしさ”だったりするのです♪


今回は夢の中で妄想している自分の話を
断片的に覚えている部分だけ語らせて頂きました。

長々と駄文を綴ってしまったのにも
関わらず最後までお付き合い下さった
紳士淑女の皆様方に感謝申し上げます★

ご清聴ありがとうございました(*^_^*)♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

うち. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

エロと熱さをブースト!終盤のオリジナルは賛否あり

夏休みに入り冥界で修行兼とある会議に出席することになったオカルト研究部。
新キャラ続々登場で新たな波乱が始まりそうです。
噂によると原作5巻6巻7巻をアニメ用に編集したような内容になるそうですね。

新キャラ紹介とか
◯サイラオーグ
このキャラが一番好きというファンも多いのでは?というくらい良いキャラ。
とある理由により自分を鍛えまくっているのでめちゃくちゃ強い悪魔。
鍛錬とかそれほどしない傾向にある悪魔にしては珍しく鍛錬を怠らない。

◯黒歌
最強の猫又で小猫(白音)の姉。
行いは褒められたものではないがすべては妹の為にやりました

◯タンニーン
イッセーの修行相手。
主に命がけの鬼ごっこなどでイッセーを鍛える(手付かずの山で火炎を吐くドラゴンに追いかけられる)
イッセーと仲良くなります。原作を読んだ時は四足歩行だと思っていましたがアニメでの二足歩行表現も有りだと感じました。
生身があるドラゴンの中で転生悪魔になったのはこの人のみという変わり種。

◯ミリキャス
サーゼクス(リアスの兄)の息子であり順当にいけば魔王になる少年。
両親の才能を受け継いでいれば才能に溢れている…はず。

◯ディオドラ・アスタロト(若手悪魔)
一期以前にアーシアが助けた重傷だった悪魔。
アーシアに助けられた恩を返すべくアーシアと婚約したがる。

◯オーフィス
ウロボロス・ドラゴン
「グレート・レッドを倒して静かに暮らしたい」というアレな願望を持ったドラゴン。
「蛇」と呼ばれる強化アイテムを作り旧魔王達や各悪魔に配った張本人。
幼女の姿はオーフィスの姿の一つに過ぎず、これといった拘りはない(乳首に黒いテープを付けるという拘りはある)
途方もなく強い、しかし戦うことはないキャラ。

◯グレート・レッド
次元の狭間で暮らしているドラゴン。
オーフィス以上に途方もなく強いが意外と単純な性格。


□用語
△フェニックスの涙
フェニックス家が作った万能治癒薬。
カオスブリゲードが活動している現在はますます需要が高まっている。
アニメでも原作でもちょいちょい出てくる万能の秘薬だが敵も使う厄介な物。

△ロンギヌス(神滅具)
イッセーの「ブーステッド・ギア」ヴァーリの「ディバイン・ディバイディング」の二つがロンギヌスに当たる。
特徴としては神を倒せるくらいの強さで装着者の種族を問わないという点。
イッセーの場合は悪魔に転生してからロンギヌス所有者と判明した、所有している本人ですら所有していることに気づかないパターンがある(セイクリッド・ギア所有者も含む)

△セイクリッド・ギア
グレモリー眷属の木場、アーシア、ギャスパーはこれにより人生の歯車が狂ってしまったと言ってもおかしくはない代物。
能力そのものを指していたり、実体があるものまで様々。いずれも強力であったり、特殊な能力を持っている。
アーシアの「トワイライト・ヒーリング(誰でも治す)」木場の「ソードバース(魔剣、聖剣のコピー品を作る)」等がこれに当たる。

△オーフィスに貰った蛇
アスタロトが言っていた単語。
要は格段に強くなれる薬みたいなもの。

△旧魔王、新魔王
過去の大戦で旧魔王達(伝説の悪魔達の子孫)は新魔王達(旧魔王達の先祖の名前を借りた悪魔達)に負けて燻っていました。
そこでまさかの三大勢力の協定という話が舞い込んで旧魔王達は激怒して、新魔王達を倒すべくカオス・ブリゲードとして妨害工作を色々としてきました。

△ジャガーノート・ドライブ
「ブーステッド・ギア」「ディバイ・ディバイディング」共通の奥義。
絶大な力を解放出来るが、同時に命を消費するのでかつての所有者達はこれにより死亡することが多かった。
ヴァーリでさえ使い熟すのが難しい形態。


追記予定…
四話感想
ロキと言えば人によっては映画『アベンジャーズ』の悪役であるロキを思い浮かべる人も居ると思います。(一部ではロキ(笑)とも言われている)
ラノベ版アベンジャーズという見方をすると楽しめるかも?
仲間の想いや夢と理想が熱くて良いですね。

七話感想
ゼファードルについて
{netabare} サイラーグとのレーティングゲームでサイラオーグとの「とある一撃」により精神的に再起不能になりました、「とある一撃」というのは原作を読むことをオススメします。 {/netabare}

そういえばアザゼルの左腕は義手でロケットパンチが出来る代物でしたね(ロケットパンチはおそらくアニメオリジナル)

八話感想
フリードのあっけなさは原作でもあんなものです。
彼は天才肌だったのですが昨今の戦闘力インフレに付いてこれず脱落したという感じです、木場も修行して強くなったというのも理由の一つですが。
ゼノヴィアは弱いのではなく「火力が高すぎる剣士」なので木場のように俊足で動きチクチク攻撃するタイプではないのです。

しかしアーシアは可哀想ですね映像で観ると益々可哀想です。
アスタロトが「寵愛だけが取り柄のグレモリー」とか言っていましたがアーシアに必要なものだったのは教会の視野の狭い人々ではなく、上級悪魔の中では例外的に優しいグレモリー家だったのが皮肉だと思いますね。

□最終回まで観た感想

オリジナルって難しいよね!
本音を言うと良くも下手なオリジナルをやってくれやがりましたねと監督に言いたいです、さぞや高尚な理由や根拠があるんでしょうね。
イッセーがリアス部長を「リアス」と呼んだところだけは褒めたいのですがハイスクDxDのいつもの「おっぱい(性的部分)」関連の解決方法を自ら手放したのはどんな判断だったんですかねぇ…

別にオリジナルを否定している訳ではないのですが作品に沿わないオリジナル展開は観ていて悲しいものがあります。熱意の空回りとも言えます。

結局アニメシリーズというのは一期が一番出来が良くてスタッフの愛情が伝わることが多いです。このアニメもそうだっただけの話です。

誤解してほしくないのは原作はちゃんと面白いということです、それだけは解ってほしい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ブレない作風に拍手喝采(๑≧౪≦)

この作品は、ハイスクールD×Dの3期目に相当する作品です。物語に繋がりがあるので、1,2期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

この作品もいよいよ3期を迎えました。2012年1月に1期が放送されてから3年と少し・・・振り返ってみるとあっという間だったような気がします。
その間、オカルト研究部の姿もだいぶ変わり、今では当初の部活動の面影をうっすら感じるほどで、方向性は大きく変わってしまったようにも思いますが、物語の熱さ・・・次々に襲いかかる危機に立ち向かう眷属の絆の固さ・・・回を増すたびに大きくなる一誠の意志・・・そこに登場人物のお互いへの思いやりも相まって、この作品の面白さ・・・正直半端ありませんでした^^

今回の物語は、これまでの「悪魔」「堕天使」「天界」といった舞台に北方神話系の神々が加わり、物語のスケールは更に拡大しています。
もうこの世界観の中にはオカルト研究分の「オ」の字も見えませんね^^;
ディアスら眷属の前に立ちはだかる相手も格段に強さを増すので、その強大な敵にどの様に立ち向かうのか・・・など見どころが満載です^^

これまで培ってきたディアスら眷属の絆の強さは伊達じゃありません・・・
駒が一つ・・・そしてまた一つと増えてきましたが、ディアスの眷属に対する大きな包容力と無償で注ぎ込まれる愛情・・・
これらをしっかり感じる事ができるから、ディアスは全ての眷属のため・・・そして全ての眷属はディアスのため・・・といった図式が成立し、ディアス部長のために・・・そして仲間を守る強さをその身を挺しながらその絆を掴み取ってきました。

中でも、右手に赤龍帝を宿す兵藤 一誠の一途な想いは賞賛に値する位ぶれることなく真っ直ぐで全力・・・
彼のその想いは触れて初めてその強さを実感できるのでしょう・・・
部長と同じように・・・例えばアーシアや子猫ちゃんに対しても全力で守ろうとする一誠に好意を抱いてしまうのは仕方の無い事です・・・

ディアスを筆頭に決して離れ離れになることのない磐石な眷属・・・
有事の際には赤龍帝が真っ先に駆けつけて、仲間のピンチを助けてくれる・・・
そんな信頼と好意に満ち溢れる眷属であるが故・・・願ってしまったんだと思います。

それは普通の思考です。
もう少し・・・たった一つでいいから願いを・・・と考えて悪いことなんてある筈がありません。
でも、見方を変えると・・・それはほんの少し・・・針の穴ほどの小さな綻びだったようです。
その綻びの先にあるモノは・・・是非本編でご確認頂けたらと思います^^

オープニングテーマは、ChouChoさんの「BLESS YoUr NAME」
エンディングテーマは、StylipSさんの「ギブミー・シークレット」
BLESS YoUr NAMEは、春アニメの中で一番最初に聴いた曲でしたが、正直覚えるのが難しい曲でした^^
でも格好良い曲なので必死に覚えましたけれど(//∇//)

そして最終話特別エンディングは、兵藤一誠(CV:梶裕貴さん)の「おっぱいドラゴンの歌」です。
作詞:アザゼル、作曲:サーゼクス・ルシファー、振付:セラフォルー・レヴィアタンという超協力な布陣で製作されたこの曲と踊り・・・羨望の眼差しで見ていたのはアーシアだけでしたけれど^^;
この曲もカラオケで配信されるのでしょうか^^;?

1クール12話の作品ですが、この作品特有の熱い展開が大好きだったので、放送される週末が待ち遠しくて仕方ありませんでした。
物語の方も・・・続編がありそうな含みを残して終わったので今後の情報が楽しみです^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
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