第二次世界大戦で戦いなおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

61.0 1 第二次世界大戦で戦いなアニメランキング1位
閃光のナイトレイド(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (249)
1407人が棚に入れました
上海の日本陸軍の中に存在した桜井機関は、特殊能力を持つため表舞台で活躍する事はなく、数々の事件の裏で糸を引いている。同じ頃に陸軍の一部隊が消息を絶つ。しかしそれは世界を震撼させる事件へのプロローグにすぎなかった。

声優・キャラクター
吉野裕行、浪川大輔、生田善子、星野貴紀
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「人は自分の立つ場所と生きる時代からしか世界が見えない」

戦前の日本に創設された架空の超能力機関が、“魔都”上海など、歴史の裏で暗躍する……。
如何にも歴史のifをネタに、軽いノリで魅せる、歴史エンターテイメントを想起させる、ぶっ飛んだ設定ですが(苦笑)

本作には、ふざけたノリはほとんどありません。
それどころか満洲事変前夜から日中戦争にかけての中国大陸を中心に、
相当な勉強を積んだ成果を感じさせ、歴史の重みを感じられる力作に仕上がっています。

とかくこの辺りの歴史に関しては、様々なナショナリズム、イデオロギーが絡まり実像から遠ざかる。
フィクション、ノンフィクション、作家、研究者を問わず、
歴史の威を借りて、現代人たる自らの主義主張を押し通したい輩が多い。
未来から一方的に、過去の人間を貶めたり、美化したりする、残念極まりない作品が跡を絶たちません。

対して本作は、終始、歴史に対する敬意があって好感が持てます。
起こったこと、犯した過ちに対して、あーしたらどうか、こーしたらどうかなど、後からなら何とでも言える。
それでも何か言いたいのなら、相応の心構えが必要。

本作のメインストーリーは破滅の予言に直面した戦前の人間たちによる葛藤を軸に展開しますが、
歴史に対する謙虚さ故に、超能力絡みのトンデモ設定から打ち出された言動にも、私は耳を傾けることができました。

レビュータイトルに掲げた某話予告で流れたこのナレーションに、
歴史のifというある種の“禁じ手”をプロットに使用するスタッフたちが持つ丁重な歴史観が滲み出ています。
こうした姿勢は歴史をネタに何かを訴えるのなら最低限持っておいて欲しいなと私は思うのです。


ただ、このアニメ、“魔都”上海というネタからして、相当マニアックなコースを突いています。
その上、歴史に対して謙虚過ぎる故に、超能力設定が史実に遠慮し過ぎているのが玉にきず(苦笑)
例えば{netabare} ナチスドイツは1937年頃まで国民党に武器輸出、供与などの協力をしていた。{/netabare}
などというネタをねじ込まれて、脳汁が出てしまう私のような一部歴史マニアを除いては、
1クールでは情報を処理し切れないこともあり、
超能力エンタメ作品としては物足りなさを感じると思います。


さらに歴史にある角度からの倫理観を持ち過ぎる人にとっては、
例えば核心部分をネタバレすると、{netabare} 原爆投下を予言する未来ビジョンを巡って……。
日本人だけに被爆体験をさせるだけでは、核抑止力神話は不十分。
よって、国際都市・上海に先駆けて原爆を落とし、多民族に核の恐怖を共有させることで、
二次大戦を前に、核抑止力による世界平和を確固たる物にする。{/netabare}
と言う黒幕による極論具現化の試みなどは、不謹慎な暴論に映るかもしれません。


そんなこんなでカチッ!とハマるゾーンが大変狭い作品ではありますが、
日中英露四カ国語対応のアフレコと葉加瀬太郎氏のメインテーマ等により、
重厚な世界観を消化仕切ろうという、スタッフ・キャストの努力が感じられる意欲作。

自分にとってはもっと評価されて欲しい……。というより評価できる数少ない方に巡り会って欲しい。
そう思うことができる稀少な歴史アニメです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

kooodain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

歴史と異能とフィクションのミックス

第一次大戦の後の第二次大戦前の満州ら辺の物語。
異能を持つ人間達による秘密組織が主人公たち。
秘密諜報員スパイとでも言えば良いのか。

思ったよりも物語はバトルバトルしていなかった。
どちらかと言うと心理面や局面と言った頭脳系の方に近い。
そして淡々と進む物語の中で様々な思惑に動かされる主人公たち。
意外とその心理の変化や描写が面白く深みを感じた。

あと異能に制限があるのが良い。
特殊な能力を何の成約も無しに出せる何て理にかなっていない。
理もなにもないと言われればそれまでだが…。
これは私個人の考えなのですっ飛ばしてもらって構わない。
努力には成果が、努力のない先天的異能代償が、これが正当だと私は思う。
その点でもこの作品は良かった。成約の大小はあれど無いよりはまし。

あとは登場人物が少ないがどのキャラも魅力があり配置が素晴らしかった。
配置のバランス感が非常に取れていていい。
やはりキャラの魅力は周りのキャラによって引き出されるのがわかる。

そして何より感じたのは売れなさそうな作品だったということ(・∀・)w
人によって当たり外れが激しそうだしターゲットが無い感覚。
やりたい事をやったって感じのアニメだったのかも知れない。
どうやら原作もなさそうですし。

でも私は結構好きでした。
淡々と物語は進みながらも心情表現に重きを置き、
キャラ同士の関わり合いで魅力が引き出される。
ハードボイルドっぽさのある中にもライトなテイストが混じった感じ。
結構楽しめました。一気に見終わりましたしね。

ただ特典映像のその後の話も見ましたが…その後のその後がほしいです。
皆がどうなっていくのか、どうなったのか……もう少し明確にw

▼物語の評価
テンポが良くハードボイルドさの中にライトさが混じって良い感じ。
スパイ物なのにそれっぽくはないが異能物としてもそれっぽくない。
バトル物としても足りない。
すべてが微妙と言えばそうだがそれによって心情表現がより浮き上がっていた。
そこがこの作品の良いところだったと私は感じている。
▼作画の評価
少し絵が雑なところが合った気がした。
一気に見たので覚えては居ないが…。
▼声優の評価
脇役キャラというかモブ?キャラの声が下手過ぎた。
個人的には超絶上手い演技が合ったわけではないが逆に安定感があって良かった。
バランスが取れていた。
▼音楽の評価
BGMは時代に合っていない感じのものもあった。
OPEDは作品によくあっていた。
▼キャラの評価
キャラ同士の配置と関わり合いで魅力がどんどん引き出されていく。
良いキャラが多かったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
ネタバレ

29号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

挿入歌がなんと葉加瀬太郎さん!!!

テレビ東京とアニプレックスによるオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」第2弾作品。

アニメーション制作は同プロジェクト第1弾作品「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」や「S.A.O」「あの花」など手掛けたA-1Pictures。

全13話(+未公開3話)

物語の舞台は1930年代周辺の中華民国の上海。
史実に基づいてストーリーが展開されるため、1度は名前を聞いた事がある「満州事変」や「関東軍」など出てきます。また、石原莞爾、板垣征四郎、南次郎など実在する人物も登場します。
この時代の歴史上の事件や専門用語などさえクリア出来ればすんなり入れると思います。

幸い私はこの時代の情勢にある程度理解があったためより楽しく視聴出来ました。

この時点で構えてしまった方が結構いらっしゃると思いますが、このような世界観と割り切って視聴をすれば予備知識が無くても楽しめると思います。


さて肝心の内容ですが、

{netabare}
サイコキネシス、テレポート、サイコメトリング、テレパシー、クリアボヤンス(千里眼)など特殊能力も持った特務機関(スパイ)のエージェントの話で、いろんな陰謀やらなんやらかんやら……。

史実がベースになっているのでしが、そこに非現実的な設定ってのは正直不満ありです。
ストーリーはマッタリの回もありそこで主要キャラクターの事もある程度掘り下げられるので良かったですが、特殊能力についてはいつ、どのように力が目覚めたのか?など語られる事がないのが残念でした。

キャラクターのデザインや作画などは綺麗です。
上海が舞台ですので、中国語や英語で話すシーンが良くあるのですが、実際に声優さん達が挑戦されています。これはぜひ注目していただきたいです。

ただ1点、苑樹雪菜というキャラクターの声を生田善子さんという方(私はよく知りませんでした)が演じているようですが、正直好みではなかったのです…。
この作品がデビュー作とのコトなのである程度は仕方ないですが…。

メインテーマ(挿入歌)がなんと葉加瀬太郎さんのバイオリン演奏!!!これは凄いです♪


最後の方は駆け足気味な感じがしましたが、1クールやけん仕方ないですね。伏線未回収など不満な点もありましたが、それなりに楽しく視聴できました。

{/netabare}

歴史が好きな方はには積極的に、そうでない方は時間があれば見て頂きたいですw

OP曲ムックの「約束」は世界観にマッチしていて良かったです♪


アニメノチカラは良い作品を制作しますね。3作目以降、作品を作られていないのが残念です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

67.6 2 第二次世界大戦で戦いなアニメランキング2位
ザ・コクピット(OVA)

1993年10月22日
★★★★☆ 3.7 (46)
140人が棚に入れました
SFマンガ界の雄・松本零士の手によるもうひとつの代表作『戦場まんがシリーズ』を原作として制作されたOVA。オムニバス形式で3作品が映像化された。第二次大戦下、ドイツ空軍にてエースパイロットと称されたラインダースの栄誉は、一夜にして陥落した。夜間哨戒中に敵襲を受け、被弾前に愛機を捨て脱出したことから卑怯者としての烙印を押されてしまったのだ。そんな彼へ新たに下された任務とは、核爆弾を搭載した機体の護衛であり、それに乗り込むのは、かつて愛した女メルヘンナーだった。彼女は禁じられた兵器の製造に関わってしまった自責の念に囚われており、それを感じ取ったラインダースは敵襲を受けた際にある決断をする。(成層圏気流)「成層圏気流」「音速雷撃隊」「鉄の龍騎兵」からなる3本はそれぞれ異なる著名なアニメ監督が手掛けており、各人の個性が光る仕上がりとなっている。
ネタバレ

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「死ななくてもよかった男たちがなぜ死んだのか」・・・敗者たちの物語。

原作は松本零士氏の戦場漫画シリーズ「ザ・コクピット」。93年制作のOVA。
1話完結のオムニバス形式による戦場漫画は松本氏のライフワークで、
他に「ハードメタル」「ケースハード」「コクピット・レジェンド」等の諸作品があります。

主に第2次大戦時の日本・ドイツの一兵士(架空の人物。実録戦記ではなくフィクションです)を主人公に、兵器にもスポットを当てつつ、彼らが何を想い戦い、如何に敗れていったかが描かれています。

戦場における敗北は死に直結しますので、当然主人公が死んでしまうお話も多いわけですが、
単純に戦場のダンディズムや滅びの美学を讃美するようなものではありません。

OVA化された3作品を観て頂くだけでも、松本氏がシリーズに込めた想いが伝わってくると思います。
無謀な戦争に若者を駆り立て死に追いやる国家や、国家公認の殺し合いの場である戦場の「狂気」への批判を、キャラたちのセリフの端々から感じ取って頂けるのではないかと。
(ただし、3作品全編通して反戦一色の激鬱アニメというわけでもないですよ)

私の印象に残っているセリフを一言づつ。それと各作品の史実における背景を少々。


・「成層圏気流」・・・1944年8月ヨーロッパ戦線。ドイツ上空における夜間航空戦。

{netabare}「イヤな時代だ・・・人間は銃剣で渡り合うぐらいのところで、やめておくべきだったと思うよ」

6月の連合軍によるノルマンディー上陸作戦により、ヨーロッパに西部戦線が形成され、
東部戦線でソ連軍に押され後退を重ねていたドイツは、苦しい二正面作戦を強いられることに。
ナチスの支配体制も揺らぎを見せ始め、ドイツの敗北が既定路線に乗ったと言ってよい時期。{/netabare}


・「音速雷撃隊」・・・1945年8月太平洋戦線。九州・沖縄方面における航空特攻作戦。

{netabare}「オレは、ロケット工学を学んだからよくわかるよ 桜花を設計させられた技師は、とても悲しかったに違いない・・ なのに、造る限りは高性能を目指さねばならない・・ 悲しくて・・・悲しくて・・・・ 何しろ、桜花には人間が乗っていくんだからね 飛び出したら、二度と還れないロケットなんだからね」

前年10月、レイテ海戦の大敗で聯合艦隊は組織的戦闘能力を失い、フィリピン失陥により南方資源
地帯との補給路も断たれ、既に敗戦は確定的。航空戦力による絶望的な反撃が行なわれていた時期。
ハード・ソフト両面で極限の域に達していた米艦隊の防空網を突破して攻撃を行うのは困難を極めた。
史実では本土決戦に備え戦力温存が図られていた8月に、大規模な特攻作戦は行われていない。{/netabare}


・「鉄の竜騎兵」・・・1944年太平洋戦線。フィリピン・レイテ島における地上戦。

{netabare}「馬鹿!我が日本軍は命令がない限り死んでも逃げたりはせんのだ!!百年でも二百年でも頑張るのだ!!!・・・・・・・・えっらい国に生まれたなぁ」

大本営の戦況判断の誤りから、現地軍司令部の反対を押し切って行われたレイテ島地上戦。
ルソン島に集中させていた兵力を、アメリカ軍の大部隊が待ち受けるレイテ島に逐次投入した結果、
投入兵力約84,000人、戦死者約81,000人、戦死率約96%(各数値は諸説あり)という地獄を現出。{/netabare}


好き嫌いが極端に別れるジャンルであり、古い作品でもありますので、これから観ようという方はあまり居ないかと思いますが、「音速雷撃隊」と「鉄の竜騎兵」はぜひ機会があれば観て頂きたい作品ですね。

追記:ED曲「悲しいときはいつも」(松田博幸)は一般に殆ど認知されていない隠れた名曲です。


【投稿履歴】
2013/05/02 初稿
2013/09/20 改稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

当時でもカビが生えてるような古臭い作品をサンライズっぽい方々がアニメ化 

あらこれもマッドハウスなのね。
元作品は60年代から・・。大戦ものです。
なにゆえ93年なんぞにOVAになったのか。
当時でも時代遅れもいいとこだが最近こういうのへったなぁとも・・結構すきだったりするが松本さんのはwwちょっとねw面白いのは面白い。

ここ数年はジパングくらいかね。まぁストパンがいるからいいや。

原作から3つのストーリーをチョイス。
・成層圏気流 フォッケウルフパイロットのお話。翼の雲がどうのこうのとかベイルアウトの仕方とかかっこい。ああやるんだね・・。Bf109とかどうやって脱出するんだろうってずっと思ってた。
国産機は上野の二十一型とか子供の頃大好きだったが河口湖のグレー迷彩はマジでかっこいいなぁ・・だからさ、なんでコスモゼロは52なんだよ・・。艦載なら二十一だろ。。

それにしてもドイツ機ってなんでこんなに心を惹かれるのだろうか・・直線番長とも語り聞くが、109なんかインジェクターついてたり頭おかしいと思うんだ。現物分解してみたい・・。さすがドイツの科学力は世界一ィィィィッ


・音速雷撃隊 特攻ミサイル桜花のお話 ストーリー的には一番おもしろいし、アホくささがない。緑川さんの演技がひかる。だから多少見ごたえはあり。ただあんなかっこよくかいてもなぁ・・とも思うが・・。松本さんは死ぬのがかっこいいみたいな描き方がどうも・・。

現物は実際はあまり成功例がないらしい。そもそも練習でいっぱい死んでるという・・・・。気が狂ってるからアメリカ名称は『BAKA』。しかし日本のエンジニアもアホじゃないので熱源誘導弾なんかも作っている。
そちらは実験で目標ではなく熱海温泉に向かって飛んでいって女中さん殺したからスケベ爆弾という。
なんにしてもこの時代のミサイルは射程もってくまでに撃墜されちゃいましたという記録ばかり・・。70機は戦闘機の護衛がいるという・・なんだかねぇ・・。


・鉄の竜騎兵 フィリピンのオートバイ兵の話、ちょっとお話自体が荒唐無稽・・。松本節。演出とかはさすが・・むせる・・

うちのじっちゃはこれなんだよな。軍曹だった。
ハーレーっていってたかねぇ。てか日本軍は全部ハーレーの兄弟だったっけか。
戦線は米軍にシカトくらったようなところで、玉砕してこいとか言ってるめんどくさい指揮官は部下が勝手に殺しちゃったそうだ。
逆に言えばジッチャンが終始やる気なかったから殺されなかったというか・・。
それから待遇のいいというオージーにみんなで降伏にいったそうだよ。南部は病気と餓死ばっかだからね。メシくれなかったらそうするわね。
で、景色がきれいでメシもうまいと・・けっこういい場所だったといってた。どこかの漫画家と同じセリフ・・。
まぁそのおかげでオラがある。戦前戦後も愛車はトライアンフだったっていってたな・・・免許とって一番喜んでたのはジッチャンだったね。。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

まみあな さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

素晴らしい反戦アニメ

「音速雷撃隊」の凄まじい戦闘シーンを観て、「カッコ良さ」だけを見せていた東宝戦記物映画の誤魔化しと下らなさをあらためて思い出した。戦闘で死ぬということはこういうことなんだ、とイメージするのに有効な手段として、実写映画では日活の「戦争と人間」三部作を挙げたいが、アニメとしてはこの「音速雷撃隊」以上のものを寡聞にして知らない。

「成層圏気流」は相当前にTVで観た。死を覚悟した科学者とその娘が飛行機に乗る時の限りなく暗い表情がよく描けていた、と記憶していたが、本日YouTubeであらためて観たところ、父親は搭乗前は覚悟を面に出していないので、TVで観たのは別バージョンだったのかもしれない。親子の「自己犠牲」のほうが独軍パイロットの「裏切り」意識よりも重きを感じたが、生き延びて別の対処方法を探るべきではなかったか、という思いは残る(自分達とその核弾頭は無くなっても製造技術は残っているから)。ただ、「悪魔」に対抗するためには自らの命を犠牲にしなければならない、という考えがあることは心に留めておいてよいだろう(碇シンジが「人を殺すくらいなら自分が死んだほうがいい!」と叫んだように)。

「鉄の竜騎兵」は、主役二人の日本兵が義侠的過ぎる感じがするが、戦前戦中の教育はそこまで洗脳するものだったのだろう。犬死してしまうほどの忠誠心と「精神的絆」を刷り込む教育は今も健在だ。我々は、それらを断ち切る判断力を、独力で獲得・維持していかなければならない。

 沖縄慰霊の日でもあるからか、戦争関連アニメを思い出したので。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
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