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89.7 1 母親で魔法なアニメランキング1位
無職転生 ~異世界行ったら本気だす(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1055)
4362人が棚に入れました
「俺は、この異世界で本気だす!」34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックにひかれ命を落としてしまう。目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた! ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていくことを誓うー!ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼なじみ、凶暴ツンデレお嬢さま、そのほかのさまざまな人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。新しい人生が動き出す!

声優・キャラクター
内山夕実、小原好美、加隈亜衣、茅野愛衣、森川智之、金元寿子、Lynn、浪川大輔
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

成長をやり直す物語…ですね。幹が見えないので評価しづらいです。

2期が来るので再評価中しようと思い3回目の視聴しました。

2話まで なるほど「無職転生」とは生前にひきこもりのニートだった人間が「異世界に行ったら本気を出す」という題名です。

{netabare} この「本気を出す」の前に条件が付くんでしょうね。「今度こそ」「力があれば」「美女が周りにいれば」はもちろんですけど「外に導いてくれる人がいれば」もあるのでしょう。

 つまり転生前の悲惨なイジメで内にこもった人間が精神的にも物理的にも外に出る…つまり成長するという話なんですね。

 優しい家族が描かれているのは、生前の家族との対比でしょう。子供への愛情の差なのかもしれません。転生後の両親の性行為の過剰な描写は、生前の両親は夫婦の愛情が冷めていたんでしょう。

 ロキシーのあのオナ〇ーシーンはサービスもあるでしょうけど、どちらかと言えばロキシーという人間の幼さと歪み、そして完璧な人間ではないというコンプレックスの表現として役になったいました。
 だから、成長著しいルーデンスに対して、コンプレックスを抱くと同時に、自分の不甲斐なさを思い知って、自分自身を一刻も早く鍛えたいという思いに駆られたのでしょう。

 ルーデンスの生前のせめて童貞を捨てたかったという願望からいって、ひょっとしたらですけど30まで童貞なら魔法使いになるという設定なんでしょうか。

 つまり、生前のルーデンスのコンプレックスの裏返しが転生後の成長につながっているという意味で、あの生前のシーンがカットインして、生前の声でモノローグが入るんですね。

 異世界に転生することで、力と家族と美少女を得る、というのは引きこもりニートの願望だった…と。で、生まれ変わったので本気を出す機会を得た、と。

 初回は、この生前の描写とモノローグが異世界への没入感を妨げている気がして嫌だったのと、異世界モノに飽きてなろう系に拒否感があったときなので、過小評価していたかもしれません。

 少なくともコンプレックス、家族、再生などのテーマが2話までで読み取れた気がします。1クール見て、更に気付きがあれば追記します。

 作画とかそういうのはいろんな人が言っている通りなので、その通りなんでしょう。が、本作の価値はそこよりも、生々しい人間の描写と、生まれ変わりは単にチート能力を得るということでなく、成長の機会を得たということなでしょう。

 変な推測をすれば、本作って事故で心停止の後の夢オチの可能性すらある気がしてきました。まだ、完結してないんですよね?そういう意図が見えなくもないですね。胡蝶の夢だと言われると納得できます。{/netabare}



5話まで やはり初回視聴時に気になった性表現と暴力表現にはちょっとひかっかります。これは見返しても全く同じ印象でした。
 
{netabare}  別に過剰だからというのではありません。人の欲望=現実を描こうという意図が無くはないのかもしれません。パウロの野性味=強さと性欲というキャラを描こうとしていたのかもしれません。

 が、どうもルーデウスの内面…中の人のモノローグとストーリーがセットになると、不快な気持ちになります。駆け引きともいえないような嘘…レ〇プまがいの脅迫だという嘘は、どうなんでしょう?
 これってパウロならやりかねないとゼニスは思っているということ?だとするとゼニスもパウロのステータスと肉体に惹かれて…だから仕方がないということでしょうか。このくだりがあるので、家族全員が気持ち悪くなります。

 それとエリスが誘拐された時やシルフィーのイジメの時のパウロに対する言動など、人のアラや苦しみに乗じた教育や説得などが非常に不快でした。
 また、あのシルフィの入浴シーンも普通のアニメならサービスシーンだし、微笑ましい場面ですけど、本作だと何か気持ち悪いです。

 これがノイズになりました。むしろひきこもり時代の肯定に見えてしまい、パソコンの中の妄想がそのまま異世界で具現したかのような感じにも見えてしまいます。ストーリーに関わるとしても、あのほのぼのした愛情に包まれているような家族が急に矮小化されてしまいます。2期の中盤につながるのでいいといえばいいのかもしれませんが…うーん。
(大いなる伏線の可能性があるので、だとしたらすごいですけどね。あるいはルーデウスの中の人の夢の可能性です)

 作画がいいだけに余計に生々しいのもマイナスに作用した気がします。パウロとの関係性で将来親離れ…親を越えるような展開になるので、パウロの勝手で奔放で短気なところが活きないとは言いません。
 そもそもあの家政婦のリーリャですが、家での件はいいですけど、その後の修行時代に純潔云々とかだらしない身体がどうこうというのはやりすぎな気がしました。

 それと4話~5話にかけての暴力性ですね。迫力もあるし、あの意識が遠のいたときに音が小さくなるシーンは本当に精神的なショックで鼓膜がジーンと来ているようでいいと思います。が、性表現と同じ意味でルーデウスの中の人の優越感がエリスの悲惨さと相まって不愉快でした。ここは淡々とモノローグ無しの方が良かった気がします。

 前回もここで一回嫌になった気がします。まあ、結局最後まで見ましたけど、3~5話はちょっと乗りづらい感じで、集中力が切れましたね。作画がいい事と、ルーデウスの中の人のモノローグが悪い方にでたかなあと思います。

 もちろん大きな話の中のエピソードですから向き不向き出来不出来はあるでしょう。私にとってはこの3話~5話が1回目の視聴時のハードルになったということです。

 2話までで描き忘れてました。2話の交通事故で2人の高校生らしきカップル?を助けるシーンがあるので、これは後から活きてくるんでしょうか。{/netabare}


7話まで。エリス成長パートですね。そしてギレーヌ、エリスとの3人で過ごした時間に意味がありそうです。

{netabare}  エリスは多分8,9歳くらいだと思いますが、乳揉みがあったりしてぶれませんが、このパートはエリスが変わってゆくのが上手く表現できていました。3~5話にくらべてかなり見やすく良い話になっていました。
 どうもパウロがクズすぎて、クズのルーデウスの中の人とセットになると見苦しくなるみたいですね。

 ルーデウスはエリス、そしてギレーヌを成長させることに成功したわけですが、自分が成長したかですね。引きこもり時代は人にものを教えることが無かったわけですから、当然成長したとみるべきでしょう。

 教えるということに関してはロキシーの手紙はルーデウスの一つ上を行っていましたから、ロキシーの成長も見て取れました。

 以前にシルフィにも教えていましたが、今回はエリスという癇癪もちです。人間をコントロールすることを覚えたのでしょう。対領主などひきこもりだったルーデウスが人間の意図を読み取ってうまく対応していました。
 結果として、エリスの技能を良く観察することで、エリスのダンスの成功につながっていました。そうするとモテるようになる、というのもまた成長ですね。

 このパートで初めどうなるかと思ったエリスがちゃんと成長していることに感情移入できますし、エリスが剣術に対する自信とこだわりが生まれたわけですね。ここを良く見ておくと2クール目の最後の選択の意味が分かってきます。

 なお、OPの時間の使いかたは上手かったですね。前回の繰り返しと尺稼ぎ的なOPで時間を浪費する作品ではなく、6話は特にルーデウスが生活に慣れる、エリスが魔法を覚えるなどをOPで処理していました。
 OPに力が入っている作品も大いなる楽しみなのですが、本作の時間の使いかたは参考にしてほしいところです。

 そうですね。いろんな話が入っているので忘れますが、あの空を飛ぶ城とあの厄災の原因となった玉ですね。どうなるんでしょうか。ロキシー人形は…まあいいでしょう。媚薬の件といい、どうしてこういう性的なモチーフを散りばめるんでしょう?別にエロくていいんですけど、全部ですからね。{/netabare}



10話まで 物語が展開します。が、進んでいるような進んでいないような。

 8話~10話です。一旦設定の整理です。

{netabare} 人神がでることで、転生の理由が竜神?かもしれないという人神の更に上の存在であろうことが提示されます。そして、人神はある程度未来を予知できるような能力がありました。
 空飛ぶ城の中の人間たちは今回の黒い玉が魔力爆発を起こした件については、承知しない感じで、ラプラスが怪しそうだ、となります。

 さて世界観が現世にたいして、異世界。そして竜神による転生。という1つ目の構造。2つ目が人神。3つ目がラプラスVS空飛ぶ城、黒い玉?がここに入るかわかりませんがこの構造。2つ目と3つ目の上下関係はわかりません。この後さらに化け物じみたロリ女神みたいのが登場するんですよね?

 スペルド族はこのラプラスVSの戦いに昔は絡んでいたみたいですね。

 魔族というのは種族ではなく、魔法を操れる民族というイメージみたいですね。言語はこれに対応している感じです。
 ユダヤ人とは人種ではなく民族だ、というのと一緒でしょうか。我々の世界ですと宗教と絡むことが多いです。ただ、獣人語というのは人種と対応しそうなので、ちょっと設定が不明な部分はあります。本作ではそこまでは現状では言及していません。

 スペルド族とかロキシーの実家とかは人属で魔族です。身体的特徴がありますので、人種ではあるのかもしれませんが、村の単位ですからこの辺はちょっと判然としません。

 政治形態は王政で貴族制…封建制度なんでしょうか。宗教国家的ではなさそうですね。もちろん大陸と国家の関係とかが現状は不明です。

 それとパウロの家はみんなクズみたいですね。この跡目争い的な話も出てきました。

 と言ったことを説明した感じですね。ストーリーで設定を説明しているし、エピソードにはなっているのは好感がもてますが、3話から5話とは違う意味できついパートです。10話は緊迫感もあるので面白くなりますが、89話は中だるみ感があります。

 ギルドが出て来たりしてせっかく独自性があるストーリーだったので既視感も出てきました。
 また、人神登場で中の人のイメージがはっきりしてしまったので、やはり異世界感が薄れてしまいました。本作2つめのハードルになりました。1回目の評価が低かったのはこの8,9話によるところが大きいかも。


 作画については、たしかに戦闘シーンの迫力はすごいし魅せてはいます。が、物語が展開しないときの画面が止め画が結構多くてちょっと退屈でしたね。作画がいいという感想には少なくとも戦闘シーン以外にはなりません。
 人物のフォルムも「処刑処女」の方がデッサンという意味では人体に近かった気がします。それとロキシーのキャラデザと作画だけ異様にいいのは気のせい?

 むしろ画面作りが凝っている、というほうがしっくりきます。戦闘シーンはごく短いシーンなので作画はかなりいいと思いますが、構図やエフェクト、カット割りでスピード感を出している感じです。

 背景美術と人物の色合いが非常に近くて、画が独特ですね。背景美術と人物のピントをずらすことで、臨場感がある画面になっています。
 この辺の技術では「高木さん」が重ねが多くてすごいなあと思いましたが、これってかなり手がかかった技術なんでしょうか。

 リミテッドアニメは総合力なのでアニメを作る力としては本作はあると思いますが、動きではそこまで感動は無かった気がします。作画がいい、というのは画面が優れているという意味なら納得します。動きは、2クール目の方がよかったかな。最後の方のバトルはすごいのありました。

 謎というか設定はやたら多層的ですが、風呂敷畳めるんでしょうか?また、ルーデウスの冒険に必要な設定になるのでしょうか。その辺りが楽しみです。{/netabare}



1期総評 11話まで。

 11話のアクションシーンは迫力がありました。また、木にたたきつけられて命を落とす子供とエリスの対比など、演出面での秀逸さは現れていました。

 ルーデウスの中の人が、新たな人生を得て成長をやり直す物語ということでしょう。
 一方で、話の断絶感があります。これは、あの黒い玉(魔力爆発)も物語を展開させるための仕掛けなのかもしれません。後から理由はつくにせよ、原作者が同じ場面を続けていると飽きるだけという気もしてきました。

 それが、結果的にですけど、成長物語…冒険ものとして、旅と登場人物が変わってゆくことになったのは、いいと思います。最近のラノベはどうしても登場人物が固定化します。出会いと別れのストレスがあるのは悪くないですね。ただ、まあ視点がシルフィ、ロキシーですから、少女ばっかりですけど。

 性的な描写があるのは全然いいんですけど、ルーデウスの内面とセットになると非常に気持ち悪いですね。もう少しメリハリがあっても良かった気はします。
 ここを合わせて考えると、描きたいものを描いているだけという雰囲気もなくはないです。なろうは連載ですからね。転生の意味と人神の設定くらいはあるかもしれませんが、ちょっと場当たり的な気もしてきました。

 だから先が読めないというか種まきがないというか。太い幹が見えないと言えばいいかもしれません。エピソードありきで頭を使わなくても楽しめる話になっているので、面白い部分は面白いですが、正直飽きが来る部分はあります。

 時間経過が早いので時折年齢を忘れますが、誕生日の数日後に飛ばされたから10歳でいいんでしょうか。そうなると中の人が30数歳でしたから、実質40数歳ということですが、そうなるとどういう基準でルーデウスの成長度合いを見ればいいのか時折、混乱があります。

 子供の声の時は10歳だから納得できる部分も、こいつが40歳超だとするとうーんと気持ち悪い面はあります。ただ、再生の物語だとすると、引きこもり期間は子供どころか赤ん坊に等しかった…ということなんでしょうね。考えようによっては強烈なオタク批判ですけど。


 アニメ作品としての力の入り方はなかなかだったと思いますし、1回目は過小評価だったと思います。思いますが、都合3回。今回じっくり見させてもらいましたが、それほど名作というわけではない感じはします。秀作…という感じですね。面白いけど、キャラ造形、テーマ性、エンタメ性でちょっと物足りない感じです。センスオブワンダーはちょっと感じます。
 
 ただ、連載ものですからね。ずっと100点では無いし、右肩上がり、下がりどちらもあり得ますから、最終評価はやはり最終回でしょうね。
 今のところストーリーは75点、画面作りは90点、トータル80点という感じです。そうはいっても本来2クール目合わせての1期ですから2クール目合わせての評価が本当なのでしょう。

 最近はキャラデザと作画でアニメ作品としての評価が決まるような傾向を感じています。その点が私の見方とはかなり違うので、私の好みとトータルの評価がズレるのはしょうがないかなあと思います。



なお、初回のレビューは消しました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

ミロク さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

高水準クオリティのはずだが、不当な低評価・荒らし・煽りレビューが目立つので対応を検討。

異世界作品の中では随一の品質であると言えます。
ただ何故か不当な低評価を付けるアンチや荒らし連中が多い。
その大半の理由として挙げられるのが「主人公が気持ち悪い」という『アニメの完成度』とは全く関係のない個人の好みである『性質への主観評価』である。
この『アニメの性質』だけで他の評価も不当に下げられる始末。


※【『レビュー絞込検索』をすれば、すぐに分かります。】※


『性質への評価』を投稿した方々は、逆に貴方達が高評価した作品にも「同じ事が言える」という事を理解しているのでしょうか。
この「性質への評価」については後述します。



無職転生は原作未読、特別に思い入れがあるというわけでもないが、このシーズンでは最も完成度が高かったのを記憶している。
物語構成、世界観、緻密な設定、背景やキャラの見せ方、演出、メッセージ性など、どれを取っても他と一線を画す出来栄えになっている。

陳腐な異世界物ではない。
分析的に視聴すればより顕著にそれがわかる。
道具一つとっても描写がとにかく丁寧で凝っている。

「絵」だけでキャラの心情や背景等も理解しやすいよう配慮されている。
そしてオープニング音楽(複数曲)を大陸ごとに切り替えて使用している。
声優に関しても非の打ち所がない。
作画は高次元に良く、近年のアニメ作品と比較しても最上と言っても過言ではない。

無職転生のファンでなくとも、高評価せざるを得ない完成度。
2クール目を加味しなくとも高水準である。

しかし、上記でも述べた悪質な連中が思いの外多いので、今回下記のように指摘させてもらう。



まずは「この作品を高評価する人間は現実では●●だ~」「現実逃避をしている~」と、煽るレビューがあるので、逆に返します。

ここ近年のアニメの傾向として可愛いヒロインを押し売りする様な物ばかりが出て、それがなぜか高評価を受けています。(物語がぱっとしないにも関わらず)
「高評価する人は現実では●●だ」と主張する側の全く同じ論理で、リアルで彼女いないんですか?可愛い女の子達を見て癒される必要ありますか?現実逃避ですか?(笑)となるわけです。

「この作品を高評価する人間は現実では●●だ」という輩の高評価している作品を見ていますが、大体が「最強主人公」「ラブコメ」「可愛い女の子達が主役」に偏っている。

しかも他の作品と比べて評価項目が平凡レベルなのにもかかわらず満点に近い評価。

※【不当な低評価を付けている連中の高評価する作品の傾向を見れば分かります】※

中二病ですか?(笑)スカっと系が好きな中二病の痛いお子様ですかね(笑)現実で無双出来なくてアニメで現実逃避(笑)


『最強主人公』『ラブコメ』『可愛い女の子が主役』系のアニメは、現状リアルでダメダメで勉強も運動も出来ない、彼女もいない充実していない……等、そういう奴が現実逃避で楽しむ作品だよね(笑)
いいよね!アニメで夢を見られて。現実は悲惨なのに(笑)
高評価で絶賛してる人はまあ……そういうことだよね(笑)



と逆に煽り返すが可能です。
現実と乖離している分、こっちの煽り返しの方が効果抜群です。
完全にブーメランが刺さっています。

このシーズンのアニメのランキングでウマ娘が1位をとっていますが、まさにそれを物語っていると思います。

あれが普通の馬だったらどうでしょう、あれが可愛くないキャラだったら魅力を感じるでしょうか。可愛いヒロインだからこそ成り立っているわけです。特に男受けが良いからこそ、強引に擬人化してキャラを可愛くしているわけです。

可愛いヒロインが出ているからという理由で満点評価を付け、この作品には不当な低評価をつける。
この作品では「癒し」や「最強」等を感じ取れない為、現実逃避しづらいという理由もあるのでしょう。


「現実逃避をしているか否か」の観点なら、「可愛い女の子が主役の癒し系」「主人公最強系」の方がよっぽど現実離れしていますし、「ご都合主義なラブコメ物」も現実から目を逸らしています。

現実逃避したい人、ご都合主義の世界に浸りたい人からすれば、この作品、無職転生との相性が悪いのかもしれません。

この作品は現実との距離が近く、人間の悪い部分(男女の性欲、理不尽な災害、殺人)等、沢山出てくるので、幸せな気持ちになりたい人(現実逃避したい人)にはとことん向きません。


私は別にこの作品の信者ではありませんが、完成度だけは他の作品よりも突出して高いと考えています。
その為、荒らしによる不当な低評価とレビューを見て大変不快に感じました。彼らが高評価している作品はお世辞にも完成度が高いとは言えません。他のレビュー者も言っていますが「ネガティブハロー効果」が起きています。

これだけの作品に仕上げてくれた制作会社への敬意すら感じない。
制作会社は報われませんね。

その為この作品、自分の中では4.6くらいの評価ですが、5にします。
本来自分がアニメに点数を付ける事なんてありえないのですが、価値観の一言では片づけられない、あまりにも偏ったレビュー・不当な低評価が目立つので対応します。

仮の話で、アンチや荒らし連中の行いが「価値観の一言」で片づけられるならば、子供向けの作品、主人公最強系、可愛いヒロインだけが出る作品、スポーツや音楽系の作品など、
自分はこのへんが特に嫌いなので低評価をつけますよ。これは不当な低評価ですか? でも貴方たちのやっている行いが正しいものとするなら、
「不当評価なんてものは存在しない」ってことになりますからね。



『好みは人それぞれ異なる、各々の価値観だ』という主張は理解できますが、だからといって全く道理に合わない低評価は目に余ります。




本来、低評価すべき作品というものは、例えば「作画崩壊or作画が雑」「声優が棒読みor下手」「物語に一貫性がない、矛盾」「キャラが立っていない(掘り下げ、個性不足で存在感がない)」「音楽が合わない、うるさい」など、こういった形である事が普通であり、その上で他作品の評価状況と比較した上での判断になります。

この作品はどの項目においても、十全に近い状態で丁寧に制作され高評価に値します。無論、他作品と比較しても高水準です。
これは決して贔屓をしているのではなく、明らかに他の作品と比較しても桁違いにレベルが高いから言っています。



貴方達も自分が高評価する作品を「最強主人公が出る奴は中二病、キャラ評価☆1」「可愛い女の子だけが出るなんて非現実的、キャラ&物語の評価☆1」「ロボットがダサすぎて集中できなかった、それ以外は割と普通だけど、ロボットがゴミ過ぎて途中断念、オール☆1」「擬人化とか気持ち悪すぎオール☆1」「主人公覚醒とかご都合主義過ぎ、オール☆2」「仲間の慣れ合いがキモい、作品全体としては良いけどオール☆3」「ラブコメとかリアルで恋人いない奴が視聴する作品(笑)主人公やヒロインは美形ばかりで非現実的、それだけで他の良い要素ぶち壊す程なのでオール☆1」など主観に偏り過ぎる評価をされたら嫌でしょう。これを『価値観』の一言で片づけたら更に荒れます。

そもそも、それぞれのアニメ作品ごとに『性質』があります。
この『性質』を単純な「個人の主観的過ぎる好み」で評価していたら、
制作側も何の考えもなしに「視聴者受けの良い作品」ばかりを世に送り出して「似たような作品」が大量に溢れ出てきます。

もう既にそのような兆候は出ています。先ほども言った通り「とにかく可愛い女の子を主役にした作品」を出せばウケが良いだとか、そういう「個性のない作品」ばかりが増えてきています。

「個人の好みで作品を評価するものだろ!」と主張している人は、貴方が高評価する作品を上記の様な「他は完成度高いけど、キャラが非現実的だし、全く共感できないから☆2が妥当かな(笑)」「グロ作品なんだろうけど、グロ嫌いだから☆1」「恋愛作品なのはわかるけど、恋愛嫌いだから☆3」なんて『性質』への主観的過ぎる評価で作品の点数を下げられたらたまったものじゃありませんよね。

だからこそ「性質」ではなく純粋な『完成度』に着目して評価するべきなのです。
そうすることで多様なジャンルの作品が生まれますし、制作のモチベ向上にも繋がります。

「完成度」に着目せず、ただ「個人の性質への主観的過ぎる好み」で評価する人は視野が狭いですし「自分が同じ事をされたら嫌」ですよね。
「自分が同じことをされても良い」という考えの人は名乗り出てください。
貴方が「個人的過ぎる好みで性質への低評価をしているレビュー内容」をそのまま「貴方の高評価する作品」に返す事もできますので。
例えば「キャラが気持ち悪い」というのも、そのまま貴方の高評価する作品にも当てはまります。どの作品にも共通して言えることです。
何故なら「個人の好み」だからです。

「完成度」についても個人の主観的要素は当然含まれますが、少なくとも、
「キャラ嫌いだから」「バトルがないから」「主人公が最強じゃないから」「ご都合主義じゃないから」なんて「性質についての主観評価」にはならないはずです。

この作品は確かにキャラの個性が強いですが、それはあくまでもアニメの「性質」に過ぎません。「性質への評価」が罷り通のであれば、貴方の高評価する作品に低評価を付ける事ができます。

この流れは作品の幅を狭める事にも繋がりかねないので、「完成度」に重きを置いて「評価すべき」と繰り返し言っています。



純粋に完成度の高い作品を不当に貶す行為は、制作会社への侮辱でもあるので、今後の事も考え、私は絶対に許しません。

手抜き作品に対する批判であれば分かりますが、今回の一件に関してはあまりにも的外れな主観が入り過ぎている「不当な低評価」と言えます。
真面目に他作品と『完成度』を比較してください。


ただでさえアニメ業界は低賃金であるというのに、頑張って制作した「完成度が非常に高い優れた作品」を個人的過ぎる感情で不当に貶すのは大変失礼です。

アニメ業界の未来の為にも、
完成度の高い作品は、制作側への感謝の気持ちを込めてください。
逆に完成度の低い作品は相応の評価をしてもらって構いません。



また無関係の人をむやみに煽る民度の低い方達もいる様なので、通報もしておきます。

現実に近い物語だとしても、現実とアニメは別物です。
現実に置き換えて話そうとする輩は揃って荒らしです。

この作品以外にも上記で述べた「性質への主観評価」が沢山見受けられますが、私は今回此方の作品を取り上げました。

なぜなら、此方の作品については特別「完成度が非常に高い」からです。
純粋に制作会社を賞賛すべきです。
にもかかわらず、「キャラの特徴」性質だけの的外れなレビューに加え全く妥当性のない不当な低評価をしている方が沢山います。

そんな事ばかりしていたら「偏った性質」「視聴者に媚びる個性のない作品」ばかりが世に出てきます。



私が強い憤りを覚えているのは「この作品だから」という特別な理由ではなく、「完成度が非常に高い作品だから」というものです。
「完成度が非常に高い作品」であるにもかかわらず、全くもって不当な低評価、的外れなレビューをしている方々が沢山いたのを確認したので、今回初めて投稿させていただきました。



今後このような『完成度の高い作品への不当な評価及び侮辱』が続くようであれば、不当に評価する者をリストアップした上で様々な角度から対応を検討します。

※ちなみに現在不当評価者(荒らし含む)をざっと確認したところ、同一人物と思われるアカウントが多数見つかりました。私の中では別々の人間が不当評価を行っているものと考えていましたが、このようなケースもあるんですね。
下げられた分の評価を上げる等の対応も今後必要になって来る場合があります。加えて彼らの扱いについても十分に検討する必要がありそうです。

ひとまず現在の不当評価者(荒らし含む)と新規の不当評価者の動向を観察し対応方法を決めていく次第です。

※【不当に低評価する人間、荒らし等の情報は『レビュー絞込検索』(☆3~☆1)をして、彼らのプロフィール内に入れば高評価作品の傾向&偏りを掴む事ができます。(絞込検索をした後、サイト内文字列検索で「2022/01」と最新の日付を指定して検索すれば不当評価者の最新投稿を取得可能です)】※

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久々に「本気」を感じる、本格派異世界転生ファンタジー

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
タイトルからして、なろう系の異世界転生丸出しですが、数多ある作品群の中では、かなりの高クオリティ。

作画も良いし、音楽も良い。なろう系異世界転生の中では、心理描写や成長過程が丁寧に描かれている。作品としては充分に良作(☆4)だし、今期の暫定順位、個人的に2位(1位はウマ娘2)。

基本は楽しんで観られました。

でも、「私には」少し「合わない」ところがありましたね。

アニメの中身としては、高評価されている他のレビュアーさんのものの方がずっと参考になると思います。

私のレビューは、主にニートに関する個人的な思いと、私のような難癖をつける人に対しては、もう少しこういう演出や脚本にしてほしいということで、批判的な雑談レビューになります。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
例えば、莫大な借金苦から極貧に喘ぐある男が、宝くじで10億円当たり、金持ちになり、もうあんな生活に戻りたくないと精一杯に生きたとしよう。

この男を応援できるかは、借金をした理由と、極貧時代をどう生きてきたか次第だろう。

やむにやまれぬ事情で背負った借金か、ギャンブルや風俗に突っ込んだ故の借金か。

借金に苦しみながらも必死に働き、それでも利子分にもならない辛い人生なのか、生活保護を不正受給してへらへら生きてきたか。

もし共に前者ならば、私は彼が人生をやり直すことを応援する。もし共に後者ならば、それが宝くじで帳消しになったことに理不尽さを感じるだろう。

本作に重ね合わせるならば、借金をした理由には同情できても、その後の生活に関しては応援できない、というところだろうか。

総括に書いたように、作品としてのクオリティには疑いようがない。良いアニメです。

ただ、主人公に感情移入出来るかというのは、アニメを観る上でとても大切なことだと思いますが、私はその点で躓きました。

どうも私は、ニートに厳しい。

無職や引きこもりに厳しいわけじゃないんですよ。ニート(Not in Education, Employment or Training)にです。

端的に言うと、「無職(失業者)転生」や「引きこもり(対人恐怖症)転生」なら応援できるけど、(本作は実質)「ニート転生」なので、応援できないんですよね。

無職や失業者やフリーターと、ニートとの違いは、「やる気の有無」です。ニートの定義は、「働いてないし勉強してないし、働く気持ちもない人」。ニートは憲法違反。

例えば、本作の主人公のように、いじめや対人トラブルを抱えている、また、生まれ持った事情などから引きこもりになること。また、置かれた家庭環境や怪我、病気から働けない、等は同情の余地があり、(限度や程度はあるが)社会全体で支えていくのは大切だと思っています。

でも、ニートは違う。

健康なら、まず働け、納税しろ。

本作の主人公に対して気に食わないのは、「いじめられたから引きこもりになった」「だから働けないのはしょうがない」みたいに、引きこもりと無職を=で繋げている点、自己正当化している節があるところです。

いじめられて対人恐怖症になり、引きこもりになるところまでは理解できるし、クソみたいないじめっ子の恐怖がない異世界に転生したら、素敵な人生を歩んでほしいと思えます。

ただ、普通の能力と生活環境があるなら、対人恐怖症であっても、在宅で働けば? 内職でも投資でもなんでも良いからさ。今のご時世、パソコン1台あれば、人と顔合わせなくても結構働けるはずです。

そもそも、この恵まれた国(日本)で、本気で生きていけないなら、どんな環境でも厳しいでしょ。異世界に転生するのは、なぜか現実世界で上手くいかなかった人ばかりですが、もし私が神様だったら、現実世界でも本気で頑張ってきた人を優先的に転生させるけどな~。「異世界行ったら本気出す」ではなく、「異世界行く前に本気出せ」です。

私は別に、「一度つまずいた人間は、もう何もするな」なんて思っているわけじゃないです。人生は一度きりなんだから、再チャレンジでも再再チャレンジでもした方が良い。

本作の場合、主人公が実質のニートであっても、それに苦しみや後悔を抱いている描写や、何かを変えようともがいている(行動する)、それでも上手くいかない悔しさ、葛藤みたいなものが、序盤にちゃんと描かれていれば、私も他の皆さんのように純粋に本作を楽しめたと思うんです。

私は、成功者が好きなんじゃなくて、戦う者が好きなんです。それが、結果的な敗者であっても。

この辺、原作ではもっと丁寧なのかもしれませんが、少なくともアニメを観た範囲では不十分、、、というか、わりと引きこもりニート生活を満喫してなかったか?という点が非常に勿体なく感じました(後半になって、ニート時代に戻りたくないという描写は増えたけど、そりゃ誰でもそうです。私が問うているのは、その時どれほど辛かったのかではなく、その時どこまで戦ったのか、です)。

まあ、「いつかはニートの自分を変えたい」と思っていたからこそ、とっさに事故から助けようとしたんだろうし、いわゆる「蜘蛛の糸」的な話でしょうが、にしてもな。そもそも、「蜘蛛の糸」は、芥川一流の皮肉的要素が大きいし。

終盤になり、世界がダイナミックに動いていくことで、「おおっ!?」と、面白くなりました。実は、この作品が「異世界転生系のなろう小説の元祖」で、現在の雨後の筍くん達は、本作を模倣しているとの情報も聞き、好感度は上がりました。

特に、11話は大変素晴らしい。策士策に溺れる展開。魔力はあっても、戦士としての状況判断も覚悟も、人としての経験も足りない。この辺は、リアリティがあって良い。そして、戦士として認めらる、熱い流れ。失敗と成長。異世界転生のお手本にしてほしい。

2期、当然観ます。

だからこそ、もう少しでいいから、ニート生活で戦っているところを序盤に描写してくれていれば、私は今期の覇権にしたかもしれません。2話がなければ、久々に☆5つけたアニメだったな~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
またもや異世界転生。もし私が神様なら、無職の引きニートではなく、優秀で努力もできるのに、夭逝してしまった偉人の卵を転生させるけどな。赤ちゃんから丁寧にやる異世界転生は珍しいかな。

2話目 ☆1
オナニーシーンは、必要か? なんだろう、蜘蛛の糸的な? いじめられていたからニートもしょうがない的な? てか、裸にして校門にはりつけなんて、流石に通報されて警察だろ。

3話目 ☆2
まあ、親も親だけど、子も子だな。

4話目 ☆4
親父のクズっぷり。なんとなく、きれいにまとまってたかな。

5話目 ☆3
ガチバトルだな。めっちゃ強い。

6話目 ☆4
旦那様、なかなか面白いキャラ。

7話目 ☆5
そこの後悔を、もがいている姿を、現実世界でもちゃんと見せてくれたら良かったのだけれど。原作では丁寧なのかな? メルカリで売る(笑) 失敗されて笑われるところを、過去の経験から見過ごせず、対人恐怖症にも関わらず踊るのは良い。

8話目 ☆4
クズな提案(笑) 演技しすぎ(笑) 母親も好きだったのか、それが一番意外(笑) 母親の心情も丁寧に描くのな。貴族の権力闘争。これだからDTは(笑) まあ、貴族ならこの年齢からでもアリだよな。作画しっかりしてるな~。なんか、イロモノキャラいっぱい(笑)

9話目 ☆4
転移か。精神体は変わらないんだな。スペルド族。ここで、後悔を持ち出す。ルイジェルドを助ける。

10話目 ☆5
この回は、かなりきちんと魅せてるな。異世界をちゃんと作っている感じ。

11話目 ☆5
策士策に溺れる。そして、冒険者としての正論。魔力はあっても、戦士としての状況判断も覚悟も、人としての経験も足りない。この辺は、リアリティがあって良い。戦士として認められた。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 45

79.3 2 母親で魔法なアニメランキング2位
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (515)
2045人が棚に入れました
現代の日本で生活している「本須麗乃(もとすうらの)」 は、念願である図書館への就職が決まったその日に亡くなってしまう。もっと多くの本が読みたかった、そんな未練を抱いたままの彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての身体を持って意識を取り戻した。物語の舞台となるのは 魔法の力を持つ貴族たちに支配された中世のような異世界の都市エーレンフェスト。厳格な身分制度の中、現代日本の知識を持つ少女マインが、本を手に入れるために奮闘する。

声優・キャラクター
井口裕香、速水奨、中島愛、折笠富美子、小山剛志、田村睦心、子安武人、日野聡、前野智昭、内田彩
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

題名の軛

[2019/10/15 v1:知識は紡いで繋いで使ってなんぼ]
[2019/12/06 v2:うつわとなかみ]
[2019/01/14 v3:題名の軛]

原作知らず。
全体としてかなり長くなってしまったので適当に畳んでおきます。

[v3 題名の軛(くびき)]
続編決定ということのようで、1期は区切りの良いところまでだったのでしょう。

アニメ作品として、絵柄が少々独特ながら異世界商工記として十分に面白く、最初の数話を問題なく視聴できるならそのまま全部見て損はない作品と思います。転生者である主人公にちょっと都合の良い幼稚化が感じられますが、「私TUEEEE」することはなく、地道・実直に下克上のステップを踏んでいます。これって昔のNHK朝ドラに通じるものがあるような・・・おしん的な?(憶えちゃいませんがね・・・)


ですが、僕個人にとっては、不満の残るお話の展開であり、終わり方でした。v1、v2で述べてきた「本とは何か」「何を残すのか」といった本の機能・役割、そこに記すべき情報・コンテンツに関する物語や展開は一切ないまま終わりました。本好きとはいったい何を指すのか。

とはいえ、この不満はタイトルを勝手に解釈した僕の妄想・期待と作品内容の不一致によるもので、原作者さんや制作サイドとしては「んなもん知るか」で終わる話でしょう。なにより、本作を楽しまれた多くの皆様にとっても同様のはずです。

―そも、タイトルに何を思ったのか
{netabare}
本作のタイトル「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」というのが、僕にとってはミスリードをうみ、また、そうは言いながら僕自身がタイトルをちゃんと吟味していなかったのかな、と思います。ラノベやなろうものにしては珍しく、タイトルに強い方向性と状況の限定が盛り込まれたものだと思っています。

「本好きの下克上」という主題から、“本のない世界に本をもちこみ、本の力で何かしらを改変・改革していく”ようなものを読み取ってしまいました。もしもそうならば、当然そこには本によって(本のない世界と比べて)爆発的な勢いと実効力で拡散していく知識、情報による人々の変革、思想の変化と発展とを背景にした主人公の「下克上」が描かれるに違いない、、、と。

でも本作は、副題である「司書になるためには手段を選んでいられません」が本当に大事なことだったのですね・・・結局、本が身の回りにありさえすればよい、という選択を主人公が終盤でしたことで、そう判断せざるを得ませんでした。
{/netabare}

―でもこのタイトルだからこそ、観てみようと思った作品
{netabare}
タイトルって、大事だと思っています。作者がそれなりに考え、作品全体を過不足なく表すものとして付けるもののはずです。だからこそ「本好き」が「下克上」するんだ、というタイトルはこの上なく魅力的に思えたのでした。僕個人の性質ですが、副題は相手にしません。場合によってはなくとも成立するのが副題なので。

なので、無理やり文句を言うならば「タイトル、もう少し気を使って付けてほしかったよ。」です。もちろん、アニメ化されたのは原作の途中までで、今後の展開でいよいよ「本そのもの」を問うていくお話になるのかもしれませんが、それならそれで片鱗だけでも見せてほしかったです。
{/netabare}

――作品タイトル一考:一面的だし、まとまってないですけど
{netabare}
アニメやラノベにかぎらず、週刊誌連載の漫画などでも思っているのですが、作品タイトルってかなり局所的なものか、最大公約数的なもののどちらかが多いと思っています。そして、長寿作品や成功した作品って、上記のケースが多いように思っています(が、数字取ったらどうなるんでしょうね・・・)。

局所的というのは、端的には主人公そのものをタイトルにするケースです。あるいは、作品に欠かせないアイテム・物品をタイトルにする場合もありますね。他には、作品の舞台となる世界をタイトルにしているケースもこれですね。「鋼の錬金術師」「オーバーロード」「ナルト」などは主人公そのものを指す(実質)固有名詞で、作品が続く限りそのタイトルが作品の中で描かれるものであり続けます。ちょっと気になって週刊ジャンプ掲載作品の一覧を見てみたら、半分近くがこれですね。

最大公約数的な例としては「ガールズ&パンツァー」などがその例にあたると思います。「女の子と戦車」であり、この組み合わせは作品の最大公約数以外の何物でもないとおもいます。銀英伝なんかも最大公約数的な例ですね。最近だと「超人高校生~ようです」も無理やりですがこちらの例にあたると思います。死なない限り、とりあえず嘘にはなりませんから。

こういうタイトルって、作品そのものの展開が大きく変わってもタイトルと作品内容が大きくずれることってそんなにないと思います。ある意味、お話をどう転がしてもタイトル詐欺にならない、安直ではあるけど堅実なタイトルの設定だと思います。逆に言えば、設定・世界観の大枠しかまとまってない段階では、こういうタイトル以外につけようがないと思います(もちろん、すべて練り込んだうえであえて狭いタイトルをつけることはあり得る:例・はがれん)。なお、偉大な例外としてドラゴンボールを挙げておきます。存在忘れてましたよ、後半以降。たまに出てきてびっくりしたもの。

これらと異なるのが、行為や属性・性質を盛り込んだものだったり、作中の人物の状況を語るようなものでしょうか。いってみれば、中途半端に限定的な情報が付加されたタイトル。本作も「本好き」がこれにあたると思います。上で述べたことの反対に、こういうタイトルは、ある程度以上作品の方向性や描くメッセージなどが固まっていないと付けられませんし、読み手・視聴者の僕としては「結構練り込まれた作品の可能性が高い」と判断する材料ともなります。

ですが、現実にはタイトル詐欺に近い状態になることが多いようで、少々残念に思っています。繰り返しますけど、タイトルって大事だと思いますよ。

スマホ不要になった「いせすま」、ダンジョンに潜らない「ダンまち」、もはや成り上がる隙間の消えた盾の勇者とか、どうすんのよ(笑)
{/netabare}

[v2 うつわとなかみ]
{netabare}
10話まで観て。

観続けていて良かったと思える作品になってきた。
言うなれば「異世界商工記」とも言うべき形になってきたように思う。その視点で見れば、それなり以上に面白い。

また、ここに来て「マイン」という器と「麗乃」という中身の食い違いがドラマを生み出している。ルッツ君(6歳)の男前っぷりに驚喜しながらも、先々の不安も感じさせる展開は良いと思う。マインが抱える病の問題も決して楽観できるものではなく、先が気になるテンションを作品に与え続けている。

ただ実際のところ[v1]で述べた不満はなにも解決しておらず、現状もモヤッとしたままである。紙は完成したものの、肝心の「本」に至っていない。結局、紙・本という器を作ることにだけ精一杯で、今の段階でなお「何を本にするのか」「何を伝えるのか」という中身についての話がひとかけらも見当たらない。お母さんのおとぎ話でいいのか。

もしもこれが、「マインの器と中身」と「本の器と中身」とを対比的に紡いでいく物語になるのだとしたら、、、あるいは、僕はそれを期待しながらこの先を観ていくことになるのだと思う。
{/netabare}

[v1 知識は紡いで繋いで使ってなんぼ]
{netabare}
二話まで一気に見て、今後どうしようか判断に困っている状態です。とりあえず次回を見て判断というところなのですが、自分の中ではどうにもDrop気配が濃厚なので今のうちに記しておこうと思っています。

作品タイトルを見て、ふわっと心躍った作品でした。かなり期待しながら見始めたのですが・・・作品タイトルで期待したものと、実際に展開されているものとが違いすぎなのです。まぁ、こちらの勝手な期待なのですから制作・原作サイドからすりゃぁ「知ったことか」なのでしょうけれど。

今のところ、ネガティブに働いているのは本作の次の二つの要因です。自分の理解のためにも、文書にしてみる。

要因1=本当に[本]そのものの作成過程を描くだけなの?という疑念。

本作が「本」「活字」に執着しすぎているのに違和感を感じている、といってもよいかもしれません。「本」や「文字」を扱うものにとって、本は確かに重要ですが、最終のOutputは本そのものではなく、そこに書かれた「中身」です(出版社・出版業は「もの」を出す側面もあるのでその限りではない)。

{netabare}
人類の歴史において、確かに「本」が果たした役割はとてつもなく大きい。しかしそれは、「本」という存在そのものではなく「本」が担った役割にこそ意味がある。その役割とは、記録、保存、体系化と継承である。
結果的に恐ろしいまでの耐久力を持った紙という媒体(保存)に、文字によって記された知識・経験・思想その他もろもろ(記録)が、何らかの意図や目的をもって取捨選択され、束ねられたものが本となる(体系化)。それは当代の知識・文化を後世に伝えるものとなり、後世の人間はその「本」から知識・文化を学び、時に発展させ、それをさらに本へとまとめていく(継承)。これが「本」の機能。本は本のために存在しているのではなく、本が伝えるコンテンツ=情報にこそ意味がある。(蓄積、移動・波及、複製、なんてのもあるわね)。

およそ「文字」に関わることをやっていると、こういう考え方になっていく人は多いのではないかと思います。極端なことを言えば、上記のようなもろもろを、記し、残し、再現可能な方法が文字+紙以外にあったなら、それが「本」にとって代わっていた可能性はあると考えます(いわゆる「伝承」などがそれに近いわけです。保存と継承に難がありますが)。耳から得た情報の記憶が100%保持されるなんて機能をヒトが持っていたら、文字すら出てこなかったかもしれない。

しかし、2話までのところ、こういった話は一切現れず、ただ「本」が欲しいを繰り返しているだけなのです。

{/netabare}
今後の展開で「本」とは何なのか、「本」は何のためにあるのかといった議論が出てくるのならばもう少し見ていきたいのですが、今のところそのような気配を感じ取れずにいます。教育が云々という言葉が出てきたので、少しは期待しているのですが・・・どう転ぶかなぁ。

要因2=本当にその設定どおりの人物ですか、本須さん?という疑念。

端的に言えば、「司書として就職予定だった本の虫」という設定が成り立っていないと判断しています(「図書館に就職」だったか。だとしたら司書補?いずれにしても大差はないと思う)。

{netabare}

現状、私の眼には「ご都合主義の記憶と知識の封印、思考力の低下をお話の展開に使っている」と映っています。こういうのは嫌い(完全に好き嫌いの問題)。この子、都合よく頭悪い、もしくは、都合よく物事を忘れすぎに見えます。転移とともに5歳児並みの思考能力になり、さらに記憶も消し飛んだ、とかいうのならまだしも、そうではない(ちゃんりんしゃん作れる)。

司書になれるくらいならば、「本」の歴史くらいはおさえているはず。中世ヨーロッパ然とした世界における本の位置づけ(希少性)、その希少性がどうして生じるのかについては知っていて然るべき。そのターニングポイントとなる活版印刷の登場と普及、その前後での識字者の価値の変化、文字・本を媒体とした情報の伝搬速度の変化などは大前提としてお話を作ってほしかった。要因1で述べたことも、明言するかどうかは別にして、意識してほしかった。なんで本を読みたいのか。なんで「文字」を見たいのか。

もしかして、そういうのちゃんと調べず、考えずに書いているのだろうかという疑念にもつながっています。

一話で「本がない」→「何か読むもの、せめて新聞」みたいなことを言っていたけれど、彼女の「本の虫+司書」の設定が正しいのならこれはあり得ない発想。二話でも気軽に羊皮紙をねだる姿が描かれているが、これも腑に落ちない。また、「その世界の紙」が羊皮紙であることが判明した段階でパピルスが即座に出てこないのが本当に腑に落ちない。
{/netabare}

現時点での本須さん像が「ただの活字中毒で、本を読んでも知の獲得ができない、知の連結ができない、知の活用ができないお馬鹿さん」というところに来てしまうのです。そんな人物ならば、別に本なんてなくてもよいではないか。繰り返しになりますが、知識の活用と連結が「お話の都合に合わせて遅い、できない」というのが嫌なのです。そのうえ、「本の虫」設定が空虚に映ってしまっています。

演出や作画面にも少々苦手なものが見られたりするのですが、これらは僕にとっては小さな問題かと思っています。大逆転を期待しつつ。。。。他を探す感じかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

好感のもてる異世界転生♪

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
やや子供向けか?と思いましたが、、、いやいや、これは面白い。

異世界に転生した活字中毒主人公が、本のない世界で本作りに邁進するアニメなんだけど、数多ある「なろう系」異世界転生作品に、お手本にしてほしいアニメ。

ゆったりと時間が流れるアニメでありながら、ピリッと香辛料も効いてます。オススメです♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生モノで、マインもチート。しかし、それを緩和させる上手い設定、ストーリーが光った。

まず、「マインが虚弱である」ということ。いかに知識があろうと、それを実現させるだけの体力がなければ無意味。特に序盤はこの性質を生かし、うまくジレンマを演出していた。

しかし、ジレンマばかりではストレスになってしまい、創作物としては単純に面白くない。

そこで、「マインが成長し、体力がついてくる」「ルッツなどの理解者」を通して、「虚弱」は徐々に解消していく。この辺のバランス感覚の上手さは、作者のセンスかな~と。

次に、「マインが身喰いである」ということ。ただの虚弱ではなく、命に制限があると分かったことで、作品に深みが増した。中盤の「命(本)か家族か」という葛藤。まさか、「家族」を選ぶとは思わなかったけど、ここが、二流と一流の分かれ目だったかと。

そして、「マインが平民の子供である」ということ。マインの身食いは、ぶっちゃけ金と権威でなんとかなる。でも、マインがどれだけ前世の、異世界の記憶をもっていても、どうしようも出来ない、身分の差。

13話目に、神殿に魔法具があることや、神殿が身食いを必要としていることをベンロが知っていることが示されました。その時、「なんでベンロはその事実をマインに知らせなかったのだろう? 魔力を売れば?」と思ったが、14話目で鮮やかに解決。ようは、「貴族は交渉できる相手ではない」という、圧倒的な理不尽。そして、理不尽な暴力に対しては、理不尽な暴力で応じていた。

これは凄くリアリティがあったと思う。

この作品で素晴らしいのは、「転生先の異世界に、しっかり時間が流れている」こと。

数多ある「なろう系異世界転生モノ」では、転生先の世界は、転生者によって蹂躙されるだけの「軽い」存在である。しかし、本当はその世界にも長い歴史と伝統、文化があり、人々はその世界の価値観の中で生活している。それは、とても「重い」ものだ。

本作には、この「転生先の異世界」に対する深い理解と、尊重する気持ちがあると思う。つまらない言葉を使うならば、設定がしっかりしているということ。

一見地味で、とてもじゃないけど高評価は得られなさそうに見える。

でも、じっくり観ていくと、このアニメの面白さ、凄さが「じんわり」とわかってくる。多分、たくさんのアニメを観てきた人の方が、刺さるんじゃないかと思う。玄人向きというか、オジサン向きというか(笑) たまにディフォルメされるマインも、可愛かったしねw ギャグとシリアスのバランスもよく、声優さんの演技も良かったしね。2期、楽しみ!
{/netabare}

【余談~ 司書って、なかなかなれないし、給料安い ~】
{netabare}
大学で文学部行ってれば、ある程度頑張れば、司書や司書教諭の免許はとれます。私も、司書はとりました。

覚えたな~、日本十進分類法とか(笑)

ちなみに、私は今の仕事ができなければ、「図書館」か「ジュンク堂書店」で働きたいと思っていました。

でも、非正規で図書館の職員というなら多少は求人があっても、司書で正規職員として図書館に勤めるのはめちゃくちゃ狭き門です。

調べてみると、(やや古いデータですが)2010年の調査で、専任で働いている司書・司書補は、全国でわずかに6,188人。2012年の求人は、公立図書館(公務員)に限れば、全国で36件。50名以下の求人です。県立・公立大学や公立学校の図書館での募集は5件、6名程度。それに対して、司書免許をとる人は、年間約1万人。

そりゃ、キツいわな。

しかも、平均給与は、300~400万。非正規の場合は時給900円程度であり、同年の日本の平均給与(422万)より低い結果に。

これでも司書になろうとするのは、本作の主人公のように、「本に囲まれていることが幸せ」って人ですよね~やっぱり。大変な仕事です。
{/netabare}

【余談~ 読書のススメ ~】
{netabare}
本作りというと、「舟を編む」が思い浮かびますね(あれは辞書ですけど)。私は原作で読んだので、アニメは観ていませんが、、、めっちゃ良い小説です。

三浦しをんさんは、「まほろ駅前多田便利軒」「風が強く吹いている」「舟を編む」と読みました。他2作ではあまり感じなかったんですが、「舟を編む」は、言葉のリズムが凄く心地よかったことを覚えてます。

平易な言葉遣いながら、スッと本の世界に没入させてくれる感覚は久々に味わいました。キャラクターも生き生きしていて、(実は去年読んだんですがw)なんか、久々に心から読書を楽しめました。

社会人になってから、本を読むことがものすごく少なくなり、今や、1ヶ月に1冊読むか読まないか(その分、アニメ観ていますがw)。たまに、東京に出張する時、新幹線の中で1、2冊読むのが、楽しみで楽しみで。そんな生活をしています(笑)

私が最も本を読んだのは、中1~高3にかけて。この時期は、最低でも年間200冊は読んでいました。

きっかけは、中1で出会った「ロードス島戦記」。そこから、貪るようにラノベを読みまくり、本が好きになり、中2くらいから、エッセイや小説、ノンフィクションや新書など、色々読むように。

読む基準は、「近所のBOOK・OFFで、100円以内で買える本」w。この6年間、雑多な本を読みまくった、「多読」が、自分の人生最大の財産だと思っています。

大学時代は、「精読」。近代小説を中心に、1冊の本や1人の作家と、じっくり付き合うような読み方になりました。

今は、「息抜き」ですかね。人生で一番ルーズな態度で、本と向き合っている気がします(笑)

ということで、もしよかったら、皆さんが最近読んだ本で面白かったのを教えて下さい♪ 純文学でも大衆文学でもどっちも楽しめますが、グロやホラー、サスペンス、ノンフィクションは、あんまり読まないっすね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ある意味で、異世界無双か。元々のマインが、どうなったか気になる。記憶は統合されても、人格は完全にモトスウラノに入れ換わってる。マインが、病気で死んだところに魂が入り込んだ、とかなら分かるけど。これだけ言語や文明が発展しているのに、文字がないってのも、納得できないな。

2話目 ☆4
マインのツッコミが笑える(笑) ディフォルメされたところね。異世界転生しても、その世界の理に勝てないのは素晴らしいね。

3話目 ☆4
報酬もなしに、働く女じゃない(笑) ホッコリ、良い家族話だな~。

4話目 ☆3
きちんと努力してるし、出来ないこと、苦手なことがあるのが良いね。つい、計画的に(笑) 怒り。まあ、焼き物は簡単にはいかないわなw

5話目 ☆3
色々やるより、単純に、紙を作れないの? 繊維の強い植物と糊(デンプン)で、作れないの? てか、「燃やさないで」と言うので、なんとかならんの?

6話目 ☆5
市民権を得るために旅商人をやるのに、市民権を手放すのはあり得ない。非常に論理的な話。マインの夢を叶えるのが、夢。考え、作るのがマイン。売りあるのがルッツ。ここでも、マインの身体の弱さが生きている。急用を思い出さないか?(笑) 大人の時間を分かりながら、サラリと流すマインが大人(笑)

7話目 ☆5
契約の話、良いね。ちゃんと商人している。お前、マインだよな? そうそう、こういう流れが、「この世界の理の中でのチート」。ルッツにも、プライド。聞いてるふりして(笑) 確かに、マインとは読んでないな。こういう毒まで入れてくるか。

8話目 ☆4
子供にとっての1年は、大きいよな。「マインはほとんどお前だ」。なんか、泣けるな。マインの、達観したような、怒ったような、なんとも言えない表情と声色が素晴らしい。

9話目 ☆4
金の価値も分かってないのに、髪や髪飾りは作れるのは、びびるわな。マイン、あくまで客目線で考えられるから、商人向きってことね。新キャラのフリーダ、ここからどう生きるかな? 技術革新だもんな。身食いを治す相方になっていくのかな? フリーダも、生きることに必死というか、生き急いでいるわけやな。

10話目 ☆4
ストーリーが、しっかり進んでいくし、成長していく。マインの表情の作り方が上手い。涙が手に落ちる演出、良いな。男なら、金を稼げ。シンプルで、良い。

11話目 ☆4
フリーダ、キチッとしてるな。女子会、爽やかだね。マインが、さらっと「家族」って言うところとか、良いね。これ、Cパートで神官長を出してきたのがマイナスだな。多分、神官長がなんとかするんだろうし。

12話目 ☆4
ルッツ、デレる(笑) なるほど、洗礼式で神官長と繋がりが。マイン、ツボる(笑) ここに、図書室があるからです(笑) 神殿長ゲスイな~。テンション高いマインが、可愛い回だった!

13話目 ☆3
この回はいまいち。もし、ベンロが神殿のことを詳しく知っているなら、選択肢の1つとして提示しておくべきだと思う。なぜなら、命の問題だから。神殿に務めるとは、貴族の愛娼とは違うよね。家族とはなれるのは同じだとしても。それに、神殿に「魔力を売る」という交渉をする方が、本作らしいと思う。あの魔法具のことは、ベンロも知らなかった方が、設定として良いと思う。

14話目 ☆5
最善が図書室かい(笑) 家族の時間じゃないんきい(笑) 「生きるために足掻け」。なるほど、貴族相手の交渉が死の危険を孕むなら、私が13話で書いた感想は的外れですね。権力のもつ暴力性がちゃんと出ている。そして、暴力には暴力。まったくもって、納得する。よくこんなわけわかんない娘を。確かに(笑) 神官長は神殿長より偉いの? じゃないと成立しないよな。もしくは、神殿長がマジでビビったか(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 45

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

まだ離陸してない

本好きな主人公が異世界転生。本がないと生きていけないほどの本好き。その価値観はいまいち理解できないが、どうにかして本を読もう作ろうと工夫していくところは面白い。
というか井口裕香の声がぴったりな気がする。そこが良い。

きちんと格差も描かれているし、下克上がある。穏やかに作品が進むのかなと思ったけど、最後のほうはかなり不穏な感じになって少々びっくり。
まだ序章の序章くらいで終わってそうだから、これからに期待したい。さらに話が進めばもっと面白くなってくるだろうな。


OP
真っ白 諸星すみれ
ED
髪飾りの天使 中島愛


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
目覚めると、そこは本のない異世界だった--活字中毒で本を偏愛する大学生・本須麗乃は、不慮の事故で命を落とす。それは、念願である図書館への就職が決まってすぐのことだった。気が付くと麗乃は、貧しい兵士の娘・マインとして転生していた。そこは、魔法を持つ貴族が支配し、厳しい身分制度が存在する異世界の街・エーレンフェスト。マインは、本があれば生きていけると自分を鼓舞する。ところが、識字率が低く印刷技術もないこの世界では、貴重で高価な本はお貴族さまのもの。兵士の娘では、とても手が届かない。どうしても本が読みたいマインは決意する。「本がなければ作ればいい」体力もない。お金もない。あるのは麗乃時代に読み漁った読書による膨大な知識だけ。果たして、マインは本を作ることができるのか!?マインの本を作る冒険が、いま始まる。


第一章『本のない世界』
本が大好きな女子大生・本須麗乃は本に埋もれて亡くなり、気がつくと別の世界で、病弱な少女・マインとして転生していた。本があれば、どんな環境でも耐えられると思ったマイン。さっそく本がないか家中を探し回るが、どこにも本が見つからない。さらに母親のエーファと一緒に街へ出ても、文字すらなかなか見かけることができない。そこは識字率が低く、本がとても高価な世界だったのだ--。

第二章『生活改善と石板』
本が貴重なこの世界で、マインは自ら本を作ろうと決意する。だが、体が弱いマイン。姉のトゥーリと一緒に、父親・ギュンターの忘れ物を届けるため門へ行こうとするが、少し歩いただけで息が上がってしまう。そんなマインの前に、ルッツが現れる。マインと同い年のご近所さんだ。転んだマインに手を差し伸べてくれるルッツにマインは感激する。そして、門へ着いたマインはそこで古い石板をもらい、字を書ける喜びをかみしめる。

第三章『冬のできごと』
冬。雪に閉ざされる中、マインは本作りの第一歩としてパピルスもどきを作ることに。一方、姉のトゥーリは夏に洗礼式を控え、母・エーファから様々な仕事を教わっていた。マインも見習い仕事について考えるよう言われるが、相変わらず本のことしか頭にない。そんなマインと家族との距離は冬を過ごす間に徐々に縮まっていき、マインはトゥーリの洗礼式のためにある物をプレゼントしたいと思いつく。

第四章『初めての森と粘土板』
春になり、家族に森へ行きたいと言うマイン。だが、体力がないからと反対されてしまう。しばらく門へ通い、皆に遅れずに歩けるようになれば、森へ行っても良いと言うのだ。オットーの書類仕事を手伝うことになったマインは、門へ通いながら体力をつけることに。そして、次第に歩けるようになり、ついに森へ行くことを許されたマイン。さっそく森で、粘土板を作ろうとするのだが……。

第五章『洗礼式と不思議な熱』
季節は夏に移り、トゥーリの洗礼式の日がやって来た。マインが作った髪飾りをつけ、注目を集めるトゥーリ。そして森へ行く機会が増えたマインは、ルッツに手伝ってもらいながら木簡作りを始める。そんな中、マインはルッツに、オットーに会わせてほしいと頼まれた。ルッツには、旅商人になりたいという夢があったのだ。だが、度重なる紙作りの失敗にショックを受けたマインは、オットーとの会合を前に高熱で倒れてしまうのだった。

第六章『会合』
ルッツをオットーに紹介することになったマイン。だが、それはただの会合ではなく、見習い先を紹介してもらうという意味を持っていた。身なりを整え、緊張しつつ会合に臨むマインとルッツ。そんな二人の前に、オットーとベンノが現れる。オットーの旅商人時代の知り合いだというベンノは、値踏みするように二人を見、ルッツに商人になって何を売りたいかを聞く。果たして二人の答えは……。

第七章『不信感の芽生え』
いよいよ紙作りをすることになり、わくわくするマイン。そんなマインとルッツに、ベンノから呼び出しがかかる。紙作りに必要な材料を、ベンノが調達してくれると言うのだ。マインは、材料の担保や今後の援助についてベンノと交渉。そして不思議なインクを使い、契約魔術を結ぶ。だがその帰り道、いつもは快活なルッツの態度がよそよそしいことが気になるマイン。ルッツは、ベンノと平気で難しい話をするマインに違和感を覚えていた。

第八章『ルッツのマイン』
本格的に紙作りの作業が始まった。マインとルッツは作業用の倉庫を借り、必要な道具を揃えていく。さらに二人は森へ行き、木の枝を蒸して紙を作ることに。だが、慣れた様子で紙作りを進めていくマインに、ルッツはさらに違和感を募らせる。紙ができたら話をしたいと言うルッツ。そして最初の紙が完成した時、ルッツはマインに、これまでの疑念をぶつけるのだった。

第九章『ギルド長の孫娘』
ベンノに連れられて商業ギルドへ行ったマインたちは、そこでギルド長に会うことになった。マインが作っているという髪飾りを見て、驚くギルド長。それは、ギルド長の孫娘・フリーダが欲しがり、ずっと探していた髪飾りだったのだ。ギルド長から、フリーダの髪飾りを作るよう依頼されたマインは、フリーダに会いに行くことに。フリーダは、可憐で可愛らしい少女だったのだが……。

第十章『二度目の冬に向けて』
すっかりフリーダに気に入られたマイン。フリーダの話から、マインは身食いという病気だったことが分かる。治すためには、多額のお金がかかるらしい。そのことに気づいていたベンノは、商品についてのマインの情報を買ってくれる。さらに髪飾りの注文を受け、新しい商品のアイデアも次々と考えていくマイン。だが、そんな最中にも身食いの熱はマインを蝕んでいき……。

第十一章『究極の選択と家族会議』
気がつくと、マインはフリーダの家にいた。フリーダの持っていた壊れかけの魔術具のおかげで、マインは命を取りとめたのだ。だがフリーダは、これで身食いを治せたわけではないと言う。この先、魔術具を持つ貴族と契約して貴族に飼い殺されて生きるか、このまま家族の元で朽ち果てるか、二つに一つを選ばなければならない。マインに残された時間は、あと一年。しかし、マインは家族に本当のことをなかなか話せずにいた。

第十二章『洗礼式と神の楽園』
それぞれの進む道が決まったマインとルッツ。そして、二人の洗礼式の日がやってきた。初めて神殿に入ったマインは、神殿長が読む聖典に目を奪われる。その洗礼式の最中、ひょんなことからマインは神殿の中で迷子になり、偶然、図書室を見つける。転生してからはじめて目にする図書室に感激するマイン。しかし、中に入ろうとしても入れない。図書室には神殿関係者しか入れないのだ。その話を聞いたマインは……。

第十三章『巫女見習いという選択肢』
神殿の巫女見習いになりたいと言うマインに、激怒するギュンター。神官や巫女見習いは孤児がなるもの。しかも神殿に住み込みで、きつい仕事をしなければならないらしい。マインは、巫女見習いになるのを諦めることにする。そして再び神殿へやって来たマインは、神殿長と神官長のフェルディナンドに、巫女見習いの話を断ろうとするが……。そこで思わぬことが起こってしまう。

第十四章『決着』
神殿に呼び出されるマインと両親。交渉次第では、貴族に近い扱いの青色巫女見習いになれるかもしれないと聞き、ギュンターはマインを守る覚悟を決める。そして、交渉の日。神殿長は、マインの両親の貧しい身なりを見たとたん、これまでの温和な態度を一変。両親の言葉には聞く耳をもたず、マインを差し出すよう命じる。断固として断るギュンター。そんなギュンターに神殿長が牙を剥く!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

73.1 3 母親で魔法なアニメランキング3位
死神坊ちゃんと黒メイド(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (260)
839人が棚に入れました
触りたい 触れない ―世界で一番、切ない両想い。幼い頃、「触れたもの全てを死なせてしまう」呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。呪いによって周囲から拒絶されるようになった彼は、森の奥の大きな館で孤独な日々を過ごす。そんな彼に仕えるのがメイドの「アリス」。しかしそのアリスの存在が坊ちゃんの一番の悩みの種。なぜならアリスは日常的に逆セクハラを仕掛けてくるから……!いつもギリギリの距離感で誘惑してくるアリスと、彼女のことが愛しいけれど手をつなぐことすら許されない坊ちゃん。二人の純愛は、果たして実を結ぶのか…!?
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

リアリティのない呪い

見た目はハイスコアガールなCGのラブコメアニメ

{netabare}
最後の方は面白かったが、全体的に見ると酷かったと思う。
まず、キャラ(メイド)がきつい。
自分がビッチ苦手というのもあるが、普通の人が見たらかなりきつく感じると思う。
それと、坊ちゃんはキャラも微妙だが、それ以上に花江夏樹が嫌い。
正確には花江夏樹は嫌いじゃないが、花江夏樹のあの声が嫌い。
炭次郎以来、ヴァニタスの日記、月が導く異世界道中の主人公、と
こういう声が増えてるが、正直かなり拒否反応がある。
ほんとこの声だけでノリがめっちゃ寒く感じる。
CGもメインキャラはいいんだが、ところどころ雑、というかCGでやる意味はあるのか?

で、一番微妙な要素はレビュータイトルにもある通り呪いの描写が雑なこと。
そもそも呪いの設定が不明瞭で雑(「これ触っても大丈夫なの?」ってものもさ割れたり)というのもあるが、そこは追及すべきではない気がするからまだいい。
だけど、普通、触ったものを殺す能力を持った人がいたら近づきますかね。
アニメ的にはやっぱり、キャラを出さないとダメだからだろうけど、さすがに普通の人との様な距離感で接するのはさすがに違和感。
自分なら最低3メートルは保つよ、そんな人がいたら。
主人公の母が一番正常、なぜか異常者のように描かれるが。

それに、3話でマントとグローブを付ければ大丈夫、と普通に街に出ていたが、あれはさすがに笑った。
それで対策できるなら家でも付けとけよ、どれだけ危機感ないんだよと。
てか、そもそも厄介者が街に出るな。
主人公がクズ過ぎる。服の袖をつかんだり、手をギリギリまで近づけてダンスしたり、ババ抜きをしたり、揚げ句の果てには同じタンスに入ったり、添い寝したり(寝返り打ったらどうなるんだよ)...。
ほんとに酷い主人公。

触れたら死ぬってまるで小学生が考えたかのような設定だけど、ほんとに小学生が考えた設定の域を出ていない印象。
毎回毎回来客がたくさん来てワチャワチャするせいで、呪いによる孤独感が全然表現できてない。
毎回「あなたは想像できるだろうか~」みたいなふざけたナレーションで始まるけど、こんな描写じゃ全く想像できませんよ。
こんな重大な呪いがあるのに、キャラがあたかも呪いが存在しないかのように振る舞うから全く感情移入できない。
触れられないことを嘆くシーンも全然ないしね。
まるで普通のラブコメに見える。

それと、ヴィオラがロブ好きって言ってるのは本気なのか?
ラブコメなのに本気で描いてるのかギャグとして描いてるのかすらわからない。
あれやるならもっとちゃんと描けよと思う。

弟との対立に関してはもっと最悪。
普通にシリアスとしてやるべきなのに、なぜか場面はあるシリアスとして、ある場面ではギャグとして描かれててほんとに意味不明。

ただ、良かった要素がないアニメでもない。
普通にあの魔女?の子たちのキャラは良かったし、ビッチメイド以外の会話は面白かった。
それと、8話(過去回)、11話の一部、最終話がかなり良かった。
特に、11話の本のシーンは好き。
あの鳥が本を燃やすのを戸惑うのも良かったし、そんな鳥に主人公が本を燃やしてもいいというのはかっこよかった。
最終回に関してはまだ今期終わってないから完走作品少ないが、今のところ一番。
母に対してアリスと結婚させてくれとへなへな主人公が強く主張するシーンは良かった。
一番良かったのは確実に8話の過去回。
まあ何が良かったかというのは上手く書けないから書かないが、今期でトップクラスの良回だった。
少し呪いについて考察、というか妄想をすると、呪いは坊ちゃんの人と接したくなかった過去から来ていて、魔女に悪気はなかったというオチはありそう。

あと、EDが好き。

↓一話毎感想
{netabare}
1話 4/10
ハイスコアガールみたいなキャラデザ。花江夏樹の声嫌いになりそう。
これ自分に触れるのは大丈夫なんか?
メイドが魔女なのかな。
ちょっと会話がきついなあ。
切ろうかな。ほんとにきつい。
まあそりゃ怖いわな。
これシリアス系なのか 
最後の白いバラのシーンは結構よかった。
これメイドは魔女に関係ある人で、メイドも魔法を解こうと頑張ってるみたいな感じかな?
母が魔女説もあるか。
 
2話 2/10
設定にあんまり面白みを感じないんだよな。
インパクトだけで付けた感。
結構ついてきてくれてる人いるじゃん。
うーんつまらないなぁこれ。
来訪者も多いなぁ。
え、このロリ、じじい好きなの?
ビッチメイドきつ。謎挿入歌。
いやこのダンス近すぎだろ...。
危機感ないの?

3話 1/10
木は枯れるのに木製のものを持ったりはできるのね。
本当にきつい。
いや結局普通に街に出るの?
てかこれで大丈夫なら鉄製のグローブでもつければいいのでは...
ほんとに街に普通に出るならいらなくないかあの設定。
ほんとにキッツいアニメ。
今期暇だから継続してるけど...。

4話 7/10
きつい会話。
何で家の前で倒れるレベルまで雪掘るんだよw
だいたいこんな一面の雪の中でピアス探すとか無謀すぎるだろw
この新キャラはいい。
設定も性格も好き。
え?このキャラ今後も出るよね?
今回は後半が良かった。

5話 2/10
最初のナレーションが寒い。
初手きつい会話。
気持ち悪い女しかいないなぁ。
ところどころ入る目のデフォルメもいらない。たんもしかこれが今期一会話がきついアニメ。
は?服の袖掴むとかマジで危機感なさすぎだろ。
ほんとに設定が活きてない。

6話 2/10
初手キッツい会話。
これ毎回書いてる気がする。
細心の注意払ってないだろ。
厚い服着とけよずっと。枯らせる意味ある?
え...この生き物っぽい目は触っても大丈夫なの?
あの生首も。
え、生首はダメだったのにあの植物は枯れるの?w
本当に設定ザッツ。
もういらないよこの設定、他の呪いに変えた方がいいよ。

7話 3/10
ほんとメイドきっつ。
ピアノの下りは面白かった。
ほんと同じタンスに入るとか危機感なさすぎ。
手近すぎだろ。
あのベッドの状況手当たらないの奇跡だろ。
夢の中だからって触ったら癖になって危ない。
この夢の話この2分ぐらいだけかよ。
雑。しかもあんな近くで寝て寝がえりでも打ったら即アウトじゃん。

8話 10/10
あのビッチメイドとへなへな主人公が出て来なければ面白い。
この過去の主人公ぐらい危機感持っとけよ、今の主人公。
過去話がかなり面白い。
BGMもいい。
魔女アリスの親とかがありそうな展開だな。
このアニメが今週一番面白く感じるとは...

9話 4/10
会話キッツいなぁ。
この弟は結局ギャグ要因か?
ギャグとシリアスはっきりしてくれ。
主人公が仲裁したとたん何でそう簡単にプレゼント諦めるw
手近すぎ。
人も毎回来るから呪いによる孤独感も出せてない。

10話 5/10
実際に人を殺してしまう描写がないせいで全然呪いの恐ろしさが表現できてない。
母と子メイドのCGが不気味すぎる。
立場をわきまえているとは。
ロブの過去話ももっと掘り下げてほしかったな。
今回きつい会話が少ないのがプラスか。

11話 7/10
兄と弟の対立も雑、ロブとヴィオラの恋愛も雑。
ギャグか本気かぐらいはっきりさせてほしい。
ほんと毎回人でにぎわってるし主人公の孤独感が表現できてないな。
本を燃やしていいというところは良かった。話動くのか?

12話 9/10
みんなもっと近づくの怖がれよ。
こういうのをやってほしかった。
全員この母みたいなキャラじゃないとおかしいでしょ。
そう、この食事みたいな雰囲気をもっと前から作るべきだった。
最後の方の話、特に今回は良かった。
からのトランプで台無し。そしてきつい会話。

{/netabare}

曲20段階評価(完全に好み)
OP「満月とシルエットの夜」3.0/10
ED「夜想曲」9.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

触りたい、触れない―― 世界で一番、切ない両想い。

この作品の原作は未読です。
事前情報で知っていたのは、この作品が今期花江夏樹さんの演じている3本の主演作品の一角に当たるということくらいでした。
キャラデザの好みは普通…
これは数話視聴して継続するか決めようと思っていましたが、第1話目で伏兵にバッサリ斬られてしまいました。

本作品における私に対する伏兵は、ヒロインであるアリスを演じる真野あゆみさんの存在でした。
真野あゆみさんとの出会いはこの作品ではありません。

2018年に放送された「ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-」のイワザル、2019年に放送された「デート・ア・ライブ」の七罪、「とある科学の一方通行」の菱形蛭魅、「異世界チート魔術師」のアナスタシアなどの作品で接点はありましたが、改めて真野あゆみさんの存在を心に刻むこととなった作品になりました。


幼い頃、「触れたもの全てを死なせてしまう」呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。
呪いによって周囲から拒絶されるようになった彼は、森の奥の大きな館で孤独な日々を過ごす。

そんな彼に仕えるのがメイドの「アリス」。
しかしそのアリスの存在が坊ちゃんの一番の悩みの種。

なぜならアリスは日常的に逆セクハラを仕掛けてくるから……!
いつもギリギリの距離感で誘惑してくるアリスと、
彼女のことが愛しいけれど手をつなぐことすら許されない坊ちゃん。

二人の純愛は、果たして実を結ぶのか…!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。


兎にも角にもアリス演じる真野あゆみさんの魅力に尽きる作品と言っても過言では無いと思ったのは私だけでしょうか^^;?
アリスの言動と真野さんの声質の相乗効果は、私にとって半端ありませんでした。
もちろん、いのりちゃんや神谷さんの演技も光っていたと思いますけれど…
あのアリスの少し俯いて、言いたい台詞を噛み締めている仕草に惹かれたせいなのかな…?
それとも「トゥーンレンダリングを駆使した3DCG」にノックアウトされたからなのかな…?

「トゥーンレンダリング」はこの作品のwikiをチラ見した際に目にした単語です。
ググってみると、敢えてリアリティを抑えてアニメであることを強調する手法のことらしいんですが、この作品に限らず、過去作でこの手法を用いている作品は山ほどありました。
だから決して特別な手法でも何でもないんです。

アリスは近くて、遠くて、愛おしい存在…
でも自らにかけられた呪いのせいで、坊ちゃんはアリスに決して触れることができないんです。
愛する人のぬくもりを感じ合いたい…
想いの通ずる相手となら、こんな感情が沸き上がるのもごく自然なことだと思います。
人類の営みの上で必要不可欠と言っても良いくらいです。

切なさに拍車をかけるのが、この想いが一方通行ではなく双方向であるということ…
呪いをかけられた本人なら、相手を傷つけたくない一心から触れるのを躊躇うことだってできるでしょう。

ですが、もし逆の立場だったら…?
きっといつ感情…というか欲求が爆発してもおかしくないと思うんです。
相手にとっての唯一無二であり続けたいと思うでしょうし、奇跡だって信じたくなると思うんですよね。
そう考えると、アリスはよく耐えていると思います。

もちろん、順風満帆になんて絶対に物事は運びません。
家柄、血筋、立場…
聡明なアリスのことですから、そんなことは百も承知のことだと思います。
決して些細なことではありませんが、それらをも凌駕するくらい胸のうちが熱く滾っているのでしょう。
相手を想う…って、きっとそういうことだと思うので。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、坊ちゃん(花江夏樹さん)&アリス(真野あゆみさん)「満月とシルエットの夜」
エンディングテーマは、アリス(真野あゆみさん)による「夜想曲」(ノクターン)
俄然エンディングがお気に入りでした。

1クール全12話の物語でした。
回収されていない伏線もあったので終わってしまったのは残念に思っていましたが、最終回完走直後に公式サイトを訪れたところ、既に「続編制作決定!」の文字が刻まれているではありませんか!
原作のストックや具体的なことは良く分かりませんが、希望の溢れた言葉に救われた気がしました。
続編…もちろんしっかり視聴させて頂きたいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

そこに、愛はあるんか?

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
「触れた者を殺してしまう呪いをかけられた少年」と、「それを知った上で、グイグイと近づき、逆セクハラをしてくるメイドちゃん」の織り成す、ラブコメディ。

悪い作品だとは思わないのですが、どうにも違和感を感じる部分があったので、レビューではその点について書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(3話まで)】
{netabare}
「好きな人に触れられない」という作品はいくつかありました。

フルーツバスケットなら、「異性に抱きつかれると憑かれた獣に変身してしまう」というリスク。多少触るくらいならOK。

Code:Realizeなら、「触れたものを腐敗・融解させる猛毒を全身に宿した」ので、触ると死ぬというリスク。ただ、特殊な繊維で作られた服の上からなら触れる。

それに対して本作は、「服の上からだろうが一瞬だろうが、触れたら一撃で即死(動物も植物も)」という、「超危険」な仕様。

まあ、「靴の下の植物が枯れてない」ので、「(靴底程度の)厚みがあればOK」なのかもしれませんが。

ていうなかで、坊っちゃんもマリアも、流石に危機感が無さすぎるだろ、というのが、視聴断念の主たる理由。

つまりは、「リアリティの欠如」。

ファンタジー要素が強い本作に、リアリティが必要かと問われれば微妙なのだが、やっぱり、どんな作品であろうと、「その世界の中における整合性」はとれていてほしいと思うのです。

坊っちゃんはアリスを、本当に好きなのか? アリスは坊っちゃんを本当に好きなのか?

坊っちゃんがアリスを本当に好きなら、自分からちゃんと遠ざけると思います。

アリスが坊っちゃんを本当に好きなら、「自分を殺した」という負い目を坊っちゃんに抱かせないためにも、坊っちゃんから物理的な距離をとるべきだと思うのです。

「鋼鉄に包まれていれば大丈夫」ならば、坊っちゃんはアリスやロブのために、日々甲冑でも着て過ごすべきだと思うんですよね。それをアリスやロブが望まなくても、坊っちゃんは最大限の警戒をしてあげるのが、「愛」でしょ。

いや、こんな揶揄するようなレビュタイにしましたが、坊っちゃんはアリスを愛し、アリスも坊っちゃんを愛していることは分かります。ようは、「表現の仕方」ですよね。

こういうライトな作風にしたいなら、設定ももう少しライト(触ったら生命力を削られて気絶するとか)にするべきだし、逆に、こういうヘビーな設定なら、もっとシリアスな作風にするべきだと思うんですよね。

そこが、ややちぐはぐに感じました。

もちろん、作品の良さもあって、3話で坊っちゃんがピアノ弾くシーンなんか素敵で、坊っちゃんがどう社会に受け入れられていくか、あるいは、社会を受け入れていくかというのは本作の見処の1つでしょう。

また、「誰が何のために魔法をかけたのか」というミステリー要素の結末は、一番気になるところ。

「もしかしたら、アリスが坊っちゃんを独占したいから、呪いをかけたのでは?(そしてアリスにだけは呪いが効かないからグイグイこられる)」というのも考えたけど、さすがにぶっ飛び過ぎか。どう考えても坊っちゃんに嫌われるし。

最終回はどうなるんでしょうね?

坊っちゃんの呪いが解けて、アリスに結婚指輪をはめて、めでたしめでたしのパターンもあると思いますが、なんとなく、

坊っちゃんが、自身の呪いを解くか、アリスの命を救うかの選択に迫られ、アリスの命を選択し、生涯アリスに逆セクハラをされ続けるようなラストなのかなって思います。

原作連載中らしいので、アニメで結論を知ることはできないでしょうが、いつか誰かから聞きたいですね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
ラブコメ? 触れると即死はキツいな。生命力を奪うだけならまだしも。靴を履いている、足元の草花などは? アリスが、坊っちゃんを独占するために呪いをかけた?

2話目 ☆2


3話目 ☆3
祭りのピアノのクダリ、好き。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

64.5 4 母親で魔法なアニメランキング4位
でこぼこ魔女の親子事情(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (85)
273人が棚に入れました
ひとり森で暮らす魔女のアリッサは、ある日人間の赤子を拾う。 戸惑うものの、ビオラと名付け、赤子を育てることにしたアリッサ。 そして16年後、ビオラはアリッサの想像を遥かに超える成長を見せ……って、成長しすぎー!! 容姿が逆転した親子のでこぼこドタバタコメディここに登場!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

葬送のフリーレンのギャグ寄り下位互換版っぽいのがハンディかも。ビオラに慣れればイケるか?

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.18

 最後まで、男性キャラを痛めつけて、フェニックスが何か良いことを言って〆る的なギャグを貫きました。

 登場人物達全員性格が悪いです。誰かが弱味を見せるといたぶろうとして集合するところが中々趣味が悪いというか…。

 多分、原作コミックの方が面白いんだろうなぁという感じはします。アニメ化することは無かった様な気はします。ギャグは難しいですね。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.11.06

 ギャグが下ネタ寄りですが、慣れてきたのか、少し面白く感じます。この悪ノリが嫌いでなければイケるアニメです。

 ビオラがアリッサに寄ってくる男を痛めつける展開は観ていてキツいですが、それ以外の変な妖精や人物と絡む話は結構面白いかな?と思う次第であります。
……………………………………………………………………… 

 4話まで観ました。2023.10.26

 ギャグモノとしては、それほど悪く無いです。マザコン、ビィオラの性格が悪いですが、胸糞ではありません。

 ただ、今の所、長命種の母と人間の娘という種族設定を活かしきれていません。

 母達魔女は人間の10分の1位のスピードで成長するらしく、50歳で5歳といった感じです。そのため、現在は人間だと20代前半位のようです。

 種族による寿命の差は、単に若い(そう見える)女を沢山登場させたいためだけの設定でしかないため、出オチで底が浅いです。

 ギャグに何を言っとるか!とお叱りを受けそうですが、上手くこの手のファンタジー設定を昇華させた作品もあるだけに、気になる視聴者は多いと思います。

 前期の白聖女と黒牧師の、無意味なガワとしての宗教設定が気になるタイプの視聴者には合わない感じはします。

 今期は、葬送のフリーレンもありますし、敢えて観なくても…ですね。

………………………………………………………………………
 1話観ました。2023.10.03

 葬送のフリーレンを観た後に観たら…。う〜ん、単なる劣化版の様な。

 何とも運が悪い感じです。しかも出オチ…。埋もれるなぁこれ。残念!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

凸凹過ぎる・・・。

いやーキビシイです。
私には合いませんでした。


それなら、書かなければいいと自分でも思うのですが、一応頑張って最後まで観たので残しておこうかな、と。

別にダメなところをつらつらと書く気もないのですが、他の方のレビューを拝見して、思ったよりも評価が高めだったので意外な印象を持ちました。

これぞ、合う合わないの方の「合わない方」だったかと自身で受け止めた次第です。


ギャグ系と言うかコメディ寄りの作品かとは思うのですが・・・、ツッコミの割合が多めで、しかも(私のモノサシでは、ですが)へったくそ。
昨日今日コンビを組もうって言って組んだ高校生レベルのツッコミかと思いました。
とにかく、笑いを組み立てるとか、ストーリーや流れや間を作って、というよりも、数で勝負的な・・・、確かに数撃てば当たるで「ふふっ・・・」くらいは数回はあったかと思うのですが、どうにも不快指数の方が高めでした。

雑というか、粗いと言うか、それ以上に勢いだけ・・・みたいな。


あとは、キャラクタもきつかったんかなぁ。
誰一人として気に入ったキャラが居ませんでした。
これも、合う合わないのポイントですかねぇ。
ここは、作品見るときには大きいですよねぇ。


設定とか、舞台装置はワンチャンある気がするんですけど・・・、
個人的には活かせていない気がしています。
あにこれの紹介文読んで、最初は面白そうって思って観たんですけどねぇ、無念です。

まだ、言おうと思えばいろいろあるのですが、ネガティブ満載のレビューもよくはないと思うのでココまでに致します。

あ、おばあさんの声優さんて沢城さんでしたよね?きっと。
あのセリフは好きだったかなァ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

nflEF86214 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ギャグ要素のある育児ネタが中心の日常系アニメとして良作

クスッと笑えるギャグと、感動や可愛さを交えた育児ネタが中心の、1話完結の日常系アニメです。
数話続く重厚な設定のアニメや、息つく暇のないバトル作品や、忙しい毎日に疲れた時に視聴をどうぞ。
俺ツエーや中世なろう、大笑いするギャグ要素を期待すると、不満に感じるかもしれません。

個人的には、最終話の
{netabare}おばあちゃんのセリフ
「出産は、ただの結果だよ。
 こういうと、怒る人も居るだろうけど、少なくとも私はそう思う。
 それを尊ぶ思いを否定はしないし、如何に大変な行いかは、身をもって知っている。
 しかし血縁は必ずしも愛には直結しない。だから大切なことは2つだけ。

 命に責任を持つこと
 人生を祝福してあげること

 実にシンプルだろ。世の中にはそれが出来ない人も、出来なくなる人も大勢いる。
 しかし……私は、君なら出来ると信じている。」{/netabare}
が、この作品の全体の雰囲気をいい感じに言い表した一文かなと思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

82.6 5 母親で魔法なアニメランキング5位
まちカドまぞく(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (652)
2398人が棚に入れました
15歳のある朝、封印されし「魔族」の力に目覚めた吉田優子の任務は、ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が“月4万円生活の呪い"解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロインストーリー!

声優・キャラクター
小原好美、鬼頭明里、高橋未奈美、高柳知葉
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これで勝ったと思うなよぉ!!

原作未読
魔法少女枠かな?完全にダークホースでした。

お話のざっくり概要
優子はある日、突然魔族として覚醒。
普通の女子には生えないものが生えてしまいました。
その後あだ名が定着してしまい、本名で呼んでくれるのは母だけ。
魔法少女から生き血を奪う為、鍛錬の日々…小遣い月500円にUP!
だが、魔法少女は片手ダンプ…その戦力差は圧倒的!!!
ドアストッパーと共に魔法少女から筋トレ指導を受けるが
夢の中で好き勝手やられたりと散々な日々
ご近所に2度見され気まずくなり回覧板デビュー待ったなし
だが、懸命に頑張る努力のへっぽこ娘「時は来た…(イケボ)」
ってな感じ

書いてるうちに混乱してきました(苦笑)
魔法少女物かな?と視聴前は少し身構えてました。
そんな必要無縁のへっぽこ娘に癒されるアニメ。

主人公であるシャミ子は、へっぽこ魔族です。
もう清々しいぐらいに。
でも、怖くても家族の為に魔法少女へ挑み続ける
…けなげ(ホロリ)すっかりファンになりましたw
モデルは多摩市。
めっちゃみた事あるような既視感を感じます。

●魔法少女(モモ)戦について
なんというか魔法少女側は命かかってるからかなり強いんですよね。
対するシャミ子は…まぁ、へっぽこです。
情けをかけられてからの「これで勝ったと思うなよぉ」コンボです。
モモは色々と言葉足りてないと思いますけど、結構シャミ子に優しい。
自己ベストは{netabare}シャミ子のソーセージ{/netabare}を救出する際に更新
…とても強い(小並感)

アルバイトの着ぐるみはバク宙からの熱々オデンらしいです。
意味不明ですけど、ちょっと見てみたい…先代はドアラさんなのか?
それにしても魔法少女みかん回(8話)は爆笑しましたw
{netabare}
「コスプレぶらり旅ですか?」「ううん、通りすがりの魔法少女」
「とんでもないざっくり系です!!!」
「早く脱いで!」「脱ぎなさない!」「脱げません!!!」
「通報しようか迷ってた」
「年いくつ?」「これで勝ったと思うなよぉ」
{/netabare}
流れと勢いが凄かったです。怒涛のジャブラッシュ。
一つ一つは威力無くても、畳みかけられるとボディに効きます。
ぶらり旅も通りすがりも少しワードを足すだけで、
超パワーワードになるという良い例ですね。
ワードセンスが素晴らしいです。
{netabare}「安心して、峰打ちするから」「拳の峰打ちはただの裏拳です!」{/netabare}
じわじわと効いてくるこのセンス…たまらないw

あと、危機管理で発覚したのですがシャミ子はすんごい着痩せします。
凄いの持ってるよこの娘。
「私シャドウミストレス優子15歳{netabare}どこにでもいる町の変質者{/netabare}」
ご先祖はすごくポンコツなご先祖です。
ただ、衣装のデザインセンスは素晴らしいですね。(よくやった!ご先祖!!)

母も妹も健気で良い家族…月4万の極貧生活は辛いですね。
点数は中間評価です。
頑張れシャミ子!負けるなシャミ子!大きな魔族になるんだ!

―――――――――――――――――――――
シャミ子の声優(小原好美さん)、完璧です。
擬音というか言葉にならないようなセリフとか
(「あじゃぱー」とか「ぽがー」とか)
あと、へたれ具合とか、勝ち誇った感じとか
器の小ささをしっかり出してて素晴らしいww

母…ご先祖にも主導権を渡さない吉田家の主
良子…デジタル盛り技術に精通した吉田家軍師
ごせん像…アイドルにしてへっぽこ家計の元凶

後から気づいた事
{netabare}
2話のモモ戦の7-1の見事な負けっぷりって
元ネタやっとわかったw
ワールドカップのドイツ-ブラジル戦かwww
「1点は入ってましたか?」
「うん。友達だからおまけで1点入れといた」
優しさが切ないwこれは目汁だ!涙ではない!
{/netabare}

モモの名言
{netabare}
「出せるか出せないかじゃない。出すんだ。出していこう」
シャミ子と一緒のツッコミを画面に言ってましたw
{/netabare}

領収書まで噛むってどういうことなんだろ?w
{netabare}
テスト答案にも、もう本名じゃないのかwww
ついでに、ご先祖も張り出されてるし
この学校カオスすぎるwそして小倉が何か怖いw
{/netabare}

1話から見直してみて、改めて面白さを確認。
気づけばシャミ子の大ファンに…
ふぐふぐ? えぐえぐ? してる顔が好み
守りたい…このへっぽこw

2019.09/28 見終わって追記
すんごい面白かった。
今まできらら枠って、割と面白いぐらいの域を出なかった
だけど、本作は凄くネタが細かくって
見れば見るほどドンドン魅力が増していき
最終的にはシャミ子のファンになりましたw

色々と思った事
{netabare}
OPのネタについて
まぁとにかくサビのカオス感は凄いw
メタ子とたまさくらちゃんの存在感!w

シャミ子がみかんに「みせろ」ハラスメントしてたけど
毎週さらっと流されてるけどOPで撃ってるよねw
超一瞬だから分かりづらい

OPのドラクエ風の部分、
ボスリリスの危機管理フォームだwww
ま:99が魔法少女LV99として
「のろい」のバステも分かるけど、まひはなぜ?

ご先祖は酒に使ってたり、隣に水筒もあったり
タコさんウインナーは顔がご先祖彫りだしw
アンリのバーではご先祖とミカンがボトルキープ
あのメタ子の写真って多分、良ちゃん提供だよね
(モモ宅で、無防備メタ子を激写しまくってたしw)
みかんとのツーショットは映画館構成だけど
後ろのフィルムに映ってるご先祖は3Dメガネかけてるし
シャミ子の体操服ランニングがバインバインだったり
本編のダイジェストが詰まってるOPだなぁ~w

露出魔族だったり、飯炊き魔族だったり、
かよいづまぞくだったりする、シャミ子です。
魔法少女を{netabare}餌付けで配下にする{/netabare}などお手の物。

すごい細かい所でネタや表現を仕込んでるので
見つけるのが楽しい
{netabare}
ご先祖の来てた服、さらっと流してしまいそうだけど
「My blood sugar level is dangerous」
⇒血糖値、気を付けてぇ!ご先祖ぉぉぉ!!!
⇒{netabare}「コーラうめぇ!」って{/netabare}血糖値の原因それじゃね??
ひじきは実は鉄分が少ないポスター
飼い主募集ポスター⇒まだあの鳥、手元にいるんすねw
補習の実施についてポスター⇒シャミ子や…(´;ω;`)
でも、ちゃんと修羅場回避の所の「これから補習なので」
に繋がってるの凄いw
モモ自宅の表札…あの余白は桜さんだったのか…細かい
リリスの辛かったこと日記⇒No.5963って多過ぎw
ご先祖テレフォン⇒ミリオネアかな?
あれ?銃の引き金ってどんなだったっけ?⇒引き金が逆w
夢の中のメモ帳⇒ゆメモ帳…ちょw細けぇw
入れたばかりの色のついてない麦茶⇒確かに薄いw
段ボールがお父さんだと分かってから
⇒それまで乗せていた麦茶を床に置く優しさ
熱にも、油にも、衝撃にも強い段ボール!⇒ずっと出演w
投げられたご先祖…封印の呪いに犬あったからそこなのか
ラスト変身バンク+ミカン呪い=ワカメシャミ子98円
⇒「余もこんなんなったぞ」超笑ったw
「今のモモは無理してるように見えます」⇒背伸びww
あの犬、「いぬ」って名前なのかよwwwネーミング雑w
スルー力がハンパナイ⇒なるほど、シャミ子通報回避w
{/netabare}

■シャドウミストレス優子
体が弱くて運動神経もダメダメだが胃袋は最強クラス
ご近所さんに二度見されるのを恥ずかしがるぐらいには
普通の羞恥心を持ち合わせている女の子
(だが、命の危機であれば、露出魔族も辞さないw)
「こ…これで勝ったと思うなよ…じゃ!」
亜種バージョンのノルマも割といいw
シャミ子はお母さんを信じるとてもいい子なんですよ。

■魔法少女モモ
はーい、肉の魔法少女だよ。
バーベル片手で何キロ持てる?
あとそのままスクワットしようか?
そんな感じw
シャミ子が「頭にササミとプロテインが詰まっている」
と評していたほどの脳筋…だが頭脳派物理少女だった。
それにしてもダンベルと同時期だったせいもあって
ダンベル700回を数日に分割払いも笑った
たまさくらちゃんの熱烈なファンみたいっす
買い支える義務感…w

■魔法少女ミカン
女の子のタイプとしては一番好み…呪いさえなければ…
状況を知らない系女子だけど、
常に相手を心配し気にかけたり、幼い子に優しく接したり
正統派魔法少女やってる(ピンクの誰かさんと違ってw)
映画館のチヨモモは呪いかと思ったけど、あれ任意装着w
「そこにアイスはやめて!呪い出ちゃうから!」
一体、どこにアイスしたんですかね???
配下になったけど、モモの被害も甚大(呪い出まくりw)
大蛇がパピコ飲み込んでるのが笑ったw
ワープして気遣いフルーツをお勧めする系女子
フルーツの盛り付けすんごい女子力高い!

■小倉しおん
倫理が壊滅的にダメな人w絶望のオーラ習得済みなの?w
草葉の陰からいつも見守ってるストーカー的な人
実験したいから友達になりたいって…それ友達なのか?w

■ご先祖(闇を司る魔女リリスさん)
「嘘だろシャミ子、正直な感想を述べてみよ。見よぉ」
ニューご先祖は面白だったw
意外に頭良いみたい。超ポンコツなのにw
最終回の色々の回想の中に入ってくんなニューご先祖w
笑っちゃうだろーwww

■吉田家
シャミ子の家、ブラウン管TVなのにゲームソフト大量w
4万円でどうやりくりしたんだろう??
お茶は7~8回は出すらしい、それほぼお湯じゃんw
お母さんは良くクルクル回ってます。超かわいいw

ちょっと待って…モモのチャンネルに入る為に
良ちゃんが撮ってると思われる枕元に置いた写真…
どうやってモモの変身シーン撮ったの?すごくね??
0.01秒の中のシャッターチャンス
ってかあんな安物だとブレブレで見れたものじゃない
はずなのにこれが魔族の力なのか…良ちゃんおそるべし

お母さん、なんでこの嘘を言う事になったんだw
「原子力潜水空母でイカ釣り」
「宇宙戦艦で空気清浄機の買い付け」
ドジっ娘成分と巨乳はお母さん譲りだったのか~w

お父さんは{netabare}このミカン箱に封印されてい{/netabare}ます!
ええええええええwwww 観ててリアルで声出たっすw


■夢の中
メタ子の見た目のインパクトが強すぎるなぁw
あと、地味に武器を想像するのって難しそう。
あの様子だと正確にイメージできないと創れないみたい
重量や質感、細かい形状まで諸々イメージしきるのは
手に持ったことがある範囲のものじゃないと難しそう
(実際、シャミ子が出したのって持った事あるやつだし)

モモの名言2
{netabare}
「今ちょっと夢が立て込んでるから起こさないで」
なんぞそのワードwみかんナイスフレンドリファイア!
{/netabare}

{/netabare}

ED曲はすんごいノリが良くって好きです~
曲としてはEDの方がOPより好き
BGMもかなり良いです!

最初見始めの頃は、結構おもろいなー
ストライクゾーン入ってるぐらいだったのが
観てる内にどんどん、自分の方が矯正されてしまい
いつの間にかストライクゾーンど真ん中になってた…

ほんと細かい所、一杯あって何周しても違うの発見します
既に5周してますw 原作買いに行く予定っすー
(円盤も買うかも)

2019.10.03追記
もう3件も探してるのに2巻が見つからないぃ(´;ω;`)
(1巻と3巻は買いました!あとラインスタンプもw)
円盤も少なくなってるらしいしはよ買いに行かなきゃ…

あ、どうでもいいですがくだらない宣伝を思いついた
{netabare}
清子「お父さんはBlu-rayボックスの中にいます!」
優子「ええええ!…ってBlu-rayってなんですか?」
良子「宣伝も頑張るお姉はやっぱり凄い!」
{/netabare}
ってCMを妄想するまでは一瞬でしたw

2019.10.16追記
原作やっとゲットできましたー 面白いです!
それでアニメも神編集・神構成だったと分かりました。
(評価変更します)

思いついた宣伝パート2
{netabare}
清子「桃さんがDVDを見る権利をくれました。拝みましょう!」
優子 \眩しい!/
良子 \眩しい!/
モモ「違います!…普通にプレイヤーで見て下さい。」
リリス「シャミコ- 早くお供えしておくれ」
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 59
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

友人曰く覇権アニメ

いきなり魔族に目覚めたとか言われてもねえ。
魔法少女にかけられた呪いのせいで生活費が制限されているという割ときつい仕打ちうけてる。だから、血を邪神像にかけろとか言ってたし、まさかきららなのに血みどろの戦いがあるのか?と思ったけれど、魔法少女と魔族の温かい交流が見られるほのぼのとした作品。

名前がシャドウミストレス優子になって角が生えても周囲が違和感なく接してることにびっくり。適応力高い。

ご先祖様の扱いが結構雑なところは面白かった。{netabare}変なところに足が生えてカサカサ動くあたりとか。{/netabare}

お父さん・・・{netabare}段ボール箱だったのかあ。何気なく使っていたことにびっくり。だから、強度高かったのか。しかも、シャミ子をずっと応援してたナレーションが父ヨシュアだったのは感動的。見守ってる。{/netabare}

友人が覇権アニメと言いたくなる気持ちも分からないでもないという感じ。安定のきらら枠の中でも面白いと感じるほうだった。DVDの重版が決定したらしいし、人気があることも伺える。

OP
町かどタンジェント 歌 shami momo[吉田優子(小原好美)、千代田桃(鬼頭明里)]
ED
よいまちカンターレ 歌 コーロまちカド[シャミ子(小原好美)、桃(鬼頭明里)、リリス(高橋未奈美)、ミカン(高柳知葉)]
OP割と好きだったかも。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ご近所まぞく、はじめました!ある朝突然闇の力に目覚めた女子高生・吉田優子は一族にかけられた呪いをとくため魔法少女を倒すことになってしまった!!だけど相手は命の恩人!?そもそもく勝てそうにない!?ポンコツ系庶民派まぞくとクール系筋トレ魔法少女が織りなす日常系マジカルコメディーはじまります!!!

1. 優子の目覚め!家庭の事情で今日から魔族
どこにでもいる普通の女子高生・吉田優子は、ある朝目が覚めるとツノと尻尾が生えていた。パニクる優子に母・清子が告げたのは衝撃の事実。「吉田家は古代より闇を糧とするもの……封印されし『闇の一族』の末裔なのです」一族の封印を解くべく、闇の力に目覚めた優子と一族の宿敵・魔法少女との戦いが今、幕をあける……?

2. スポ根ですか!?万物は流転する
魔法少女・千代田桃との歴然とした力の差を見せつけられたシャミ子。桃を倒すため特訓を決意したのも束の間、いつの間にか近くで話を聞いていた桃に勢いで決闘を申し込んでしまう。決闘の日は週末。果たしてシャミ子はそれまでに強くなれるのか!? そして増額してもらったシャミ子のお小遣いの行方は!!?

3. 悪夢か吉夢か!?闇のドアストッパーさん降臨
休日に惰眠を貪っていたシャミ子は自分の名前を呼ぶ何者かの声に気づく。まどろみの中で目を開けると、そこにはなんとなく見覚えのあるツノと尻尾の生えた金髪の女の子が! 「余はおぬしの祖先‼ 闇の一族の始祖だ‼」ご先祖さまはシャミ子が魔族として目覚めてからの活動について何か言いたいことがあるようで……

4. 心研ぎ澄ませ!!魔法少女の新たなる力
ご先祖像に謎のスイッチがあるのを発見した桃は、自分が対処できるうちにと迷わずオン! 出し抜けな桃の行動に文句を言うシャミ子であったが、不意に気が遠くなり……気づくとそこはご先祖様のいる封印空間!? 謎のスイッチの正体--それは、ご先祖様が子孫の体を借りて戦うことができる「ごせんぞスイッチ」だった‼

5. 町内は罠だらけ??崖っぷちまぞくの新たなる能力
バイト代で桃への借金を完済したシャミ子。残りのお金で良子にプレゼントをしようと商店街で待ち合わせするも、いつの間にかついて来ていた桃を良子に目撃されてしまう! 良子に語っていた魔法少女との戦いの話が盛りに盛った嘘だとバレてしまうのを恐れたシャミ子は、桃を魔法少女ではなく親友として良子に紹介するのだが…

6. あすへの決意!!重いコンダラ止まらない
リリスの企みに乗せられて桃の潜在意識へと侵入することになったシャミ子。目的は桃が起きたあと自ら生き血を献上するよう暗示をかけること。しかし侵入した空間はヘドロまみれで、そこにいたのは今よりも髪が長くて背の小さい子供の桃だった! 戸惑うシャミ子、果たして思惑通り桃の生き血を手に入れることができるのか!?

7. 桃色メソッド!!丸いタイヤは運命の輪!
シャミ子の活躍により一族の封印の一部が解除された! 「吉田家家訓! いいことあった時は家族で鉄板を囲むのがテッパンです!!」清子の申し渡しで喜びを分かち合う吉田家。しかし、一得一失。魔力が減少した桃との約束で町を守るのを手伝うことになったシャミ子の修行は一段と厳しくなり、そして、新たな刺客も--!?

8. 呪われた果実!!すっぱいミカンにご用心!!
新たに現れた魔法少女は桃が助っ人に呼んだ陽夏木(ひなつき)ミカンだった! ミカンの持つ“呪い”に翻弄されながらも打ち解けるシャミ子。そして、ミカンも加えたある日の放課後トレーニングの最中、いつにも増して強引な桃に尻込みしながらも、ミカンが漏らした桃の秘密を聞いたシャミ子の心に、ある思いが生まれる--

9. 期末テスト!!今日の私は頭脳派まぞく!
桃に認めてもらいたいシャミ子は、頭脳戦で勝とうと期末テストでの勝負を申し込む。思いのほか成績の良い桃に負けまいと必死に勉強に励むシャミ子だったが、本番前日、リリスからある提案が……。果たしてシャミ子は悪魔の囁きに乗ってしまうのか!? そして、ミカンの言う“桃に内緒で付き合ってほしいこと”とは!?

10. ご先祖は進化する!!メガネが映す暗黒部屋
小倉しおんに強引にラボに連れ込まれたシャミ子は、ご先祖様の新しい依代を作ることに。シャミ子が心を込めて作った依代の出来栄えや如何に!?また別の日、調子の悪くなったパソコンを見てもらうため良子を連れて桃の家へと出向いたシャミ子は、桃が魔法少女であることを良子に打ち明ける決心をするのだったが……

11. 夢ドリーム再び!!桃色防衛線を突破せよ
桃の心を開く決意をしたシャミ子は再び桃の潜在意識へと突入する。しかし、そこに居たのは覚醒状態の桃だった。話し合いの末、浮かび上がったシャミ子の家の秘密。鍵は母・清子だと確信し吉田家へと向かう桃。そして、覚悟を決めた清子の口からお父さんの謎が今、明かされる!!

12. 伝えたい想い!!まぞく新たなる一歩!!
自分自身の戦う理由をやっと見つけられたシャミ子は傷心の桃を追いかけ町を奔走する。放っておくと自分の前から居なくなってしまいそうな桃。引き留めるため、シャミ子は桃を探すことを決意する。町を見下ろせる高台で桃を見つけたシャミ子。果たしてシャミ子が桃に語る誘惑の言葉とは--? そして桃の返答は--

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

過去最弱の魔族(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしい、ほんわかしたファンタジーギャグ日常系アニメ。

期待値は高くなかったのですが、ギャグがなかなかに面白く、妙な中毒性がありました。

今期(2019夏)のダークホース枠ですかね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
とにかく、ギャグの質が高かったです。

爆発力ある笑いというより、クスりとさせられるギャグの連打。しかも、あったかい。一括返済を却下されるとか、「人を傷つけない笑い」に感心しました。そもそも、「必要最低限しか稼げない呪い」という設定がユニークな上に、「医療費、教育費、ライフラインは別腹で稼げる」という親切具合が絶妙なラインでした。貧乏ネタは、下手すれば人をバカにしたようは不快さが漂うけど、ちゃんと笑える、微笑ましいモノになっていました。

あと、シャミ子の立ち位置。普通なら、ボケキャラだと思う設定ながら、周りが変人ばかりなので、ツッコミにまわっていました。「困りツッコミ」とでも言いたくなるような、微笑ましく笑える秀逸なツッコミキャラ。実はシャミ子が1番常識人だというところが(笑)

それから、シャミ子が「実は巨乳」というのも、なかなかにポイントが高い。そういうアニメじゃないからそこまで押さないけど、ああいうアワアワポンコツ系が、「脱げば凄い」というのは、アリですよね(笑)

ラストの2話は、ややシリアス系というか、ストーリーを追いかけてきました。最初は、「日常系ギャグで通した方が良いのでは?」とも思いましたが、結果、ちゃんと笑えてしっかり感動できる、素晴らしいクオリティに。まさか、語り手が父親だったとは、、、メチャクチャ素敵なオチやん♪

これは、一期でも綺麗にまとまってるし、二期もできる流れだし、素晴らしいね。いやはや、最初に観たとき、ここまでハマるとは思いませんでした♪
{/netabare}

【余談~ シャミ子のレシピで作ってみたw ~】
{netabare}
ちょうど家に材料全部あったんで、10話の「シャミ子風焼きうどん」を作ってみました(笑)

材料「冷凍うどん、キャベツ、しめじ、人参、ネギ、えのき、ツナ。昆布つゆ、ごま油、オイスターソース、酒、砂糖、チューブ生姜」

細かい分量や手順は示されていないので、映像から読み取れる範囲と、あとは目分量でw

①電子レンジで、冷凍庫うどんを3分解凍。

②めんつゆ+オイスターソース+砂糖+酒の、調味液を作っておく。

②野菜ときのこは一口大に切り、ツナ缶の油は切っておく。
(映像から、調味液にツナの油が浮いていないため、捨てると判断。後でごま油入れるから、油っぽくなりすぎないようにかな?)

③うどん、野菜、きのこ、ツナをフライパンに入れ、ひたひたになるくらい、調味液を入れる。
(正直、この段階でめんつゆやオイスターソースを、しかもあの量入れるのは疑問。でも、なるべく映像通りに。おそらく、水分を飛ばしながら、炒め煮みたいにしていくものと考える。その方が麺に味が染みるからかな? ただ、オイスターソースと合わせること考えると、めんつゆはかなり薄目でOK)

④蓋をしめ、しばらく過熱。
(まあ、この行程もよく分からんが、映像通りに。少し煮込みます)

⑤蓋を開け、強火で炒め、鍋を振り、水分をとばしていく。

⑥水分がとんだら、最後に、ごま油を回しかけ、生姜を入れて完成!

では、実食!

「うむ、ウマイ。ただ、うどんはかなり柔らかめです。煮込みうどんの汁無しって感じかな。味的には、中華と和食の中間、やや中華寄りです。オイスターソース入れたからか、少し煮込んだからか、ちょっととろみが出たのが餡掛けみたいで旨かった。この料理、最後に入れる生姜がポイントですね。グッと味が引きしまりました。絶対に生姜が必要です」

「この料理、何気に考えられているのが、昆布つゆのグルタミン酸、ツナ缶のイノシン酸、きのこ類のグアニル酸と、三大旨味成分がちゃんと入っているところ。さらに、オイスターソース(牡蠣)の風味や旨味も加わるので、非常にバランスが良い。しかも、安い。ツナ缶1つで3人前って考えると、1人前130円くらいかな?」

「ただ、個人的にはやはり、もう少しウドンにはコシがあり、野菜はシャキシャキした方が好きなので、調味液を入れるタイミングはもっと後で良いし、量も少なくて良かったと思います」

結論

「好みはあるものの、アニメで作られる料理の中では、普通に作れる上に、トップレベルにウマイっす♪」
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
ユルい日常系かな。ユウコのキャラが見処かな。

2話目 ☆


3話目 ☆3
家事スキル0(笑) ファミレスは必殺技みたい(笑) 魔法少女、良い子♪

4話目 ☆3
あの形状で、あのスイッチで、エロい意味での怪しさしかないんだがw 医療費、教育費、ライフラインは別腹で稼げるて、親切(笑) 後ろ、タコさんに像混ざってる(笑)

5話目 ☆3
一括返済、却下された(笑) メチャ良い子(笑) 兵法書w 尻尾でバレる(笑) 学校のPC教室の活用(笑) シャミ子、意外と巨乳(笑) ドーナッツ型の枕(笑) Aパートだけなら、☆4でも良かったんだけどな。

6話目 ☆


7話目 ☆4
残念な微調整w 酒びたしw 肉なしが貧乏の象徴は、もうないよな。野菜、高いし。オカラと小麦粉なら、小麦粉の方が安くない? 筋肉(笑) ちょろい(笑)

8話目 ☆3
新キャラ、良い子なんか。不器用なフォローw

9話目 ☆3
シャミ子、良い子だな~。ご先祖の小さな叫びw ちゃんと、ご先祖の分、お金払うんだなw

10話目 ☆4
尻尾のつかいかた(笑) テレパシーで丸聞こえ(笑)
ポイントカードまで作ってる(笑) よし、うどん、作ってやろう(笑) いや、りょうちゃん(笑) 顔芸までこなすか(笑) ふわたり銀行のペン(笑)

メモ「冷凍うどん、キャベツ、しめじ、人参、ネギ、えのき、ツナ。→昆布つゆ、ごま油、オイスターソース、酒、砂糖、チューブ生姜」

11話目 ☆3
少しシリアスというか、ストーリーを見せにきたか。これじゃない感は正直あるけど、まあ、ラスト2話をちゃんとストーリーでまとめようという姿勢自体は好きかな。それはそれ、これはこれ(笑) どんな寝言だよ(笑) 対峙と退治、アンジャッシュネタ(笑) オブラートを諦めないで(笑)

12話目 ☆4
素敵な最終回に、満足。これ以上良い話の闇堕ちもないなw まさか、語り手が父親だったとは、なんて素敵なオチだろう♪
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 38

66.2 6 母親で魔法なアニメランキング6位
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (393)
1566人が棚に入れました
夢にまでみたゲーム世界に転送された高校生、大好真人だが、なぜか真人を溺愛する母親の真々子もついてきて!? 母親同伴の新感覚冒険コメディ開幕!

声優・キャラクター
茅野愛衣、石谷春貴、鈴代紗弓、原田彩楓、Lynn、新井里美
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

ゲーム選びを間違ってる

1話感想{netabare}
う~ん、母親キャラでヲタ的に最強なのは電童のベガさんだと思ってるのだが、息子が高校生かぁ…う~んう~ん。
もうちょいしっかりしていて、それでもどこか抜けてるくらいが丁度良いと思うのだが、なんか抜け過ぎな気が。
だって反抗期も終わった頃でしょ?
作中で見せるような態度はなんか違う気が…小学生だったら抵抗無く受け入れられたんだが…。
また“八神くんの家庭の事情”(アニメは見てない、ドラマはかなりアレ)の様に、母親が異常に若く見えるってワケでも無いんだよね?
クラスメイトからの反応とか無いからワカラン。
八神君の~は当時原作者の本集めてたので買ってはいたがモブキャラの反応(からかい)が結構エゲつなくて不快だったんだけど、あれって必要なことだったのかなぁ?とこれを見て思ったり。
今後色々と明かされてくのか?
それとギルド攻撃したら警察…じゃなくて警備兵に追われて整形しないと手配度が上がりまくりとかじゃないとゲームとしてもツマラン気が。
そうじゃないならオブジェクト破壊なんてそもそも出来なくさせとけよと。
まぁこれもゲームに何かウラありそうなので様子見か、“アウトブレイクカンパニー”みたいな展開にはなってくれんスかね?

因みに監督は“ラストピリオド”の人、シリ構は最近チェックし出した赤尾でこ。
序盤鼻歌が「パタパタママ」っぽくで「オイ危ねぇ!」と思ったらEDがホントにパタパタママでビビったw
これが一番の癒しだった1話でしたとさ。{/netabare}

2話感想{netabare}
ドラマタなんて何年ぶりに聞いたろう。
“ラストピリオド”内の“ひぐらし”もそうだったけど、パロ?(ソノモノなんだけど)の絵が本家と同等かそれ以上にクオリティ高いのは誠意を感じる。
ひょっとして“ぱすてるメモリーズ”も作画頑張ってたらアウト食らわなかったんじゃない?とふと思ったり。
(「めっちゃ頑張ってんなー」となれば苦情言う側も言いづらくなるっしょ)
ってかこのゲームに参加できるのは一人っ子のみ?兄弟居ないんかいな?
政府主導で親と仲良くすることを目的としたゲームなら、普通に育児ゲーで良いじゃんって思ってしまうのは野暮か。{/netabare}

3話感想{netabare}
ママの性的アピールはあくまで視聴者に向けてのもので、真人はそれを「やれやれ」とか「もう勘弁してくれ」としか思ってない、ってことかな?
真人がそれで心ときめかす様だったらキモいの一言だが、そうじゃないっぽい?
現状なんかよく分からんな、後者だと思って忌避してる人多そう。

それはそうとポーターの声っててっきり“ミリオンアーサー”の錬金だと思ったら全然別人じゃねーか!
ってかミリオンアーサーの方でゲストキャラやってるじゃん!?
あっれー、自分の耳もうダメか?{/netabare}

4話感想{netabare}
わぁい、オブジェクト破壊は伏線だったか!
これツッコんでたオレ凄くない?凄くなくない??
ナルホド、巡回GMの代行をする話になるのか。
ゲーム世界内でどんなことをしても運営からお墨付きを貰ってる限りチートではない、という力押しな理屈が成立する。
これにより最近流行の異世界転生・転移系で不満だった部分(※)がかなり軽減されますね。
ワイズママにコード流した(言葉通りの)黒幕によって起こされる問題を解決してく展開になるのかな?
擬似メタネタ…と言えばいいのか?
作品内での現実とゲーム世界との関係とか、そこら辺をいじる話なのかな?と考えると、監督が岩崎良明なのも適任な気がする、ラスピリのメタネタを知ってるとねw
欲を言えば「1歩間違えたら億単位の損害請求来てた(オンゲでのチート行為ってそういうことなんだけどね)」ってのを知ってゾっとするワイズママは見たかったなぁ、まさか反省してなかったりして?



誰が転生させて誰がその力を授けたんだ?(黒幕の存在)→その黒幕を追求しない限り「結局黒幕に踊らされてるだけでは?」という考えが拭えない。
この問題を放置したまんま転生・転移モノで話を進められてもどうにものめり込めない部分がありまして。
この作品で言えば「この場合の黒幕」に該当するのは運営、決して悪巧みしてるって意味ではなくてね。
また、例え黒幕が出たとしても…ここぞとばかりに槍玉に挙げるのも心苦しいけど、某戦記の存在Xなんてのは「そうはならんだろ」って思考をしてて、これもやっぱりのめり込めませんでした。
異世界はスマナントカでは黒幕(神様)がキの字でやっぱり「う~ん」って感じだったし…。
ってことで、この作品もどこまで運営の主張が理に適ってるかがカギになる…かも?
作者だか監督だか(多分両方)ネトゲに詳しいみたいなのでちと期待。{/netabare}

5話感想{netabare}
モンペ対策に突貫で学校作ったって…もうなんか泣ける、開発大変すぎるだろー。
オブジェクトすり抜けや突然死なんてそりゃそうだ、非戦闘区で死亡可能なんてバグの温床待ったなし。
VR…恐らく3Dだと思うのだけど、仮組みで配置のNPCはもっとこう、ローポリ&ワイヤーフレーム丸出しみたいなのになると思うんだけど…ってそこら辺はアニメーターの方が詳しそう。
あくまでそういうのに詳しくない人(私含め)にも分かり易いように表現したんだろう。
一方で母が出しゃばることに「システム上そういうゲームなんだからしょうがない」と割り切れない主人公に違和感。
あとテストプレーヤーって何人なんだ?
一緒のクラスになれて嬉しいみたいなことを言ってたが、多分クラスは1組しか無いんじゃないかな。
そして授業のテスト内容…え、ダメージ計算式公表されてるのか。
(自分がやってたネトゲはダメージ計算が複雑※で、しかも開発と運営が別で、恐らく運営は把握しきれてなかった)
ヘタに知ってる素振りをしたら「お前クライアントハックしたな」と疑いかけられそう、ってかそういう奴への抜き打ち調査に便利そう。
ってかタイトルで全体攻撃で二回攻撃と言ってるのに、状態異常判定は多段ヒット方式なん?



それでも他のネトゲよりは単純だとも言われてたり、自分は然全理解できなかったけどねー。
スキル係数とか公表されてない数値あるわ、当然乱数も乗るので試行から式を導き出すのは非常に困難で蔵解析は公然の秘密扱いでした(ボソッ{/netabare}

7話までの感想{netabare}
ええ、まだメディ絡みの話を続けるのか。
ここへ来て急失速、というか「え、なんで?」という混乱が…。
他にプレーヤーどれだけ居るの?ひょっとしてあの世界の顔絵文字連中は中身入り?NPCじゃないのん?
あっ、NPCってノンプレーヤーキャラのことね、開発の組んだプログラムに沿った反応するだけ。
料理対決にしろミスコンにしろ、採点は機械任せでしかないと思ったのだが…違うのか??
まさか「AIが感情を持つか?」みたいな物語じゃあるまい、だったらまずは自分のグラがテキトーなのを嘆くっしょ。
冒頭平然と一緒に風呂に入ってたのは「そこまでグラは描き込まれてないから」だと解釈してたのだけど、この判断も間違ってる?
“ナカノヒトゲノム”がNPCだか中身入りだか曖昧でどういう世界なんだかよく分からず、一方でこっちはしっかりゲームの中として表現されてるのを評価してたのだが、どっちも似たり寄ったりになっちゃった感じ。
自分が考え方古いのか?今はもうAIが自分で考えて自分で行動するのが当たり前の価値観なのん?{/netabare}

8話感想{netabare}
おおう、なんかワケ分かんなくなってきた。
まず、このゲームは「母を立てるゲームデザイン」なんだよね?
あ、ゲームデザインってグラフィックの意味じゃないぞ。
ドラクエ2で例えれば「サマルにローレ以上の打撃を出せるように頑張る」なんてことをやっても、無理なものは無理。
もし出来ちゃったら「お前何かやったろ」って話で。
母が出張ってくるのが嫌だろうが、そういうデザインのゲームなんだから諦めろとしか思えない。
母よりも活躍できる前提でモノを考えてるのがイマイチ理解できない。
それとワイズはもうログアウト出来るのだけど面白そうなんで残ってるって立場だよね?
親子の問題は解決したんだよね?
じゃあ、ママコとマーの親子の問題は解決したの?してないの?
もし解決してるならログアウトしろ、してないなら諦めろ、としか思えない。
個人的には「ワイズ同様もう解決してるけどGMパトロールごっこが楽しくて残ってるんだろう」と思ってたんだけど、あれ?解決してないのか?
その場合ママコの方が圧倒的に「問題」を抱えてる気がするんだが…。
もしそうだったら尤もらしいことを言いつつその実空虚なモノとなってしまう(いわゆる「お前が言えた立場か」になってしまう)のだけど、良いのかそれで?{/netabare}

9話感想{netabare}
セブンデイズウォ~戦うよ♪ってことで「ぼくらの7日間戦争」2019、12月公開予定。
ダンジョンが少人数攻略不能とのことだが、具体的にどう無理なのかの描写はナシ。
これは「そう言われてるけど蓋を開けたら実は…」って展開の前フリだったりする?
ってかインダン方式じゃないのか。
ギルドは設立したらまずはスローガン掲げるものだと思うが…ギルド名がソレってことだろうか。

この作品って「A:なんでもかんでも母親が出しゃばってきて息子の活躍する場を奪ってウザい」がベースだと思うのだけど、CMではあたかも「B:なんでもかんでも代わりにやってくれる母親ありがてぇ」って内容であるかのように扱ってるキライがする。
(友人は後者だと思って「うわキモっ」と1話すら見てません)
どうもアニメスタッフとCM担当、いやアニメスタッフの中でも、どういう方向性の作品なのか解釈・意見が分かれてる予感。
アベコベというか、結局どっちつかずというか。
企画の段階はBだったけど、スタッフの一部が反骨燃やしてAをねじ込んだ…な~んてことは無いよね?{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
リアルネトゲのチート対策…って書くと人によって受け取り方変わっちゃう?、「不正プログラムの利用」対策ってことになるけど。
不正利用者が多くていちいち取り締まりしてられんって時、じゃあ開発はどうするかというと「不正プログラム使ってると不利になるアプデ」を仕掛けることは、ある。
(実際は不利というより無意味になる。そして大抵は健全プレーヤーも割を食らう)
簡単な例ではめっちゃ火力上がる不正プログラム利用者が大量に居たとしたら、反射ダメージ持ちモンスターを実装する、とか。

ということで12話、反射ダメージ持ちが出て「お?」と思ったけど、それだけでした。
タイトルで2回攻撃って言ってるんだから、それが意味を成す展開にはできなかったのかなぁ。
どんなゲームシステムだか知らんけど、1回目攻撃して反射ダメージ食らって、このまま2回目の攻撃をしたらヤバい→けど一度攻撃を開始したら途中で止めることができない→大変だー、みたいな。
「願いごと」のオチもドラゴンボール吹かしてたけど、どっちかっつーと風タクじゃね?
最後は「ククク、ヤツは四天王の中で最弱…」エンド。
ぶっちゃけ開発vsルベールだかリベールが物語のメインじゃダメだったのかな?
ポータはママか?原作読む気は起きない。{/netabare}

総評(↑と重複してるのでこれだけ読めばいいかも){netabare}
CM見ると顕著なんだけど、同期放送の“異世界チート魔術師”が「チート」をどう捉えるかスタッフ間で一本化されてない感じがしたのと同様、こっちでも「母親」の扱いをどうすればいいかがアベコベになってる気がする。
つまりは

A:なんでもかんでも母親が出しゃばってきて息子の活躍する場を奪ってウザい
B:なんでもかんでも代わりにやってくれる母親ありがてぇ

の二つの解釈があって、それがバランスよく両立するのではなく、お互い殺し合ってる感じ。
最終回でなんとかすり合わせを目指そうとした展開にはなったけど根本がおかしいのでピンと来ない。
根本というのは…結局コレ、ゲーム世界でしょ?
まーが思い通りに行かなくて不満を漏らす訳だけど、「そういうデザインのゲームなんでしょ?」と思うと全く共感できない、望んで入ったのではなく無理やり連れてこられたにしても。
ポケモンで「トレーナー(人間キャラ)同士の戦闘がしたいのになんでポケモンでしか戦えないんだ」と文句言ってるようなモン。
プレーヤーのマナー次第でどうにかなる範囲を超えている。
せめて不満を垂らすならその相手は開発・運営なのに、よりにもよってシラセの手先になるという謎行動。
制作に関わって業界通になりたいという風でもないし、「開発のご機嫌を取れば自分に有利なアプデがしてもらえる」とかそんな感じなのかな?と邪推までしてしまう。
実際、「開発に恩を売ってコネを作るために巡回GM代行をしてます」って方がよっぽど清々しいと思うのだが…。
なにをもって自分が勇者として活躍できるゲームだと誤認したのだろう?
他の方も指摘されてるけど「このゲームをどんなに嘆いてもあなたの希望を叶える設計にはなってません」でしかなく、この目的の不明瞭さは「母の扱いがどっちつかず」と合わさって、もう何がしたいのか分からない内容に。

メディパートは冗長、親子間のPvPがダメという価値観もよく分からない。
お色気シーンにしたってお前CEROいくつだよと、政府開発ゲーちゃうんかよと、裸になっても全身タイツ状態でしょ。
逆に、そう思ってたからこそ多くの方が脱落したらしい序盤のママコのお色気シーンや皆で風呂に入ってるのは余り気にはならなかった…という皮肉的な側面も。
多分制作側はそう狙ったんじゃないと思うので…。
一方で10話のマッサージまでの茶番は違和感しかなかった。

そんなことも踏まえると…やっぱりこれ、制作前のスタッフ間の協議が不十分だったんじゃないか?と感じてしまう。
こういうのを主題が定まってないって言うのかな?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

茅野愛衣がママっていいよなあ

あんなママがいたらいいなあとか思うけど、実際のことを想像するときついものがある。起こすためにキスされるのはぞっとする。
息子に対してだけでなく、赤の他人に対してもあそこまでの包容力を要する人間が果たしているのか?その人を伴侶とした夫はどんな人間なのか?そこ気になるポイント。

子供のことを考えすぎるあまり過保護になる親、子供を疎ましく思い、子供に責任を被せたがる親、子供に自分のできなかったことをさせて子供の成果を自分の成果のように感じるあまりコントロールしたがる親が登場。
主人公の周囲の女の子の親はそういう毒親。解決はテキトーでいいんです。

そこまで印象に残ってないけど、ラノベ感溢れてた。個人的にそこまで悪い印象はない。


OP
イヤヨイヤヨモスキノウチ! 歌 スピラ・スピカ
ED
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃ママ 歌 大好真々子(茅野愛衣)
なんだこのEDは。不思議な気持ちに。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話 少年の壮大なる冒険が始まると思ってたら…え、どういうことだよこれ…。
高校生の大好真人は、ゲーム内空間に「転移」してプレイする新しいMMO-RPGのテストプレイヤーに選ばれた。説明に訪れた白瀬女史の言葉もそこそこに、真人はさらばリアルとばかりにゲームの世界へ! ところがゲームの世界には、母親の真々子もなぜか一緒に来ていた。驚く真人だが、真々子は大好きな息子と一緒に冒険が出来ると無邪気に大喜び。しかも彼女の通常攻撃はチート級の強さだ。真人の攻撃力は普通で、健全に親離れ進行中の彼としては、諸々イメージ台無しでガックリ。かくして母親同伴のRPGがスタートした。

第2話 女子ばっかなのは偶然だ。誤解するな。笑顔でこっちを見るな。
勇者の親子として登録された真々子と真人は、「お母さん面接」で仲間を決めることに。面接に来た商人の小さな女の子・ポータは健気で素直な感じの子で、二人は気に入り仲間になってもらった。次の、賢者・ワイズの履歴書の写真に、真人はトゲトゲしさを感じぞんざいに扱うが、その書類は彼女自身が変身したものだった。扱いの悪さに怒ったワイズは、転移魔法で彼を街の外へ。その結果ワイズと二人になった真人は、これが「母親が子供と仲良くなるための」RPGだと彼女から聞く。それが真々子の強さや同伴の理由だったのだ!

第3話 下着は防具。守備面積は大きめに。さもなくば息子が死ぬぞ!
ワイズも仲間になり、真人たちは白瀬からママン村での特殊クエストを依頼された。そこでまず街で装備品を整えることにする。真々子は息子とお買い物と大喜び。防具店では真々子のコスプレショーのようになり、真人は頭をかかえてしまう。そんな真々子に、はしゃぎすぎと真人は強く言ってしまい、ぎこちないムードに。だが真々子は、愛する息子の耳掃除をすることで上手く仲直りが出来た。そしてママン村に到着した一行は、「夜の女帝」いう悪魔が、痩せマッチョなイケメンホストの生け贄を求めていると知る。

第4話 子供は子供で、親も親で人間で、色々あるけど何とかするのが親子だろ。
夜の女帝の正体は、なんとゲーム内でケンカ別れしたワイズの母親だった。娘と別行動で、彼女は自分の趣味丸出しでゲームをエンジョイしていたのだ。しかもシステムを改変可能なチート能力を使っているらしく、運営側の白瀬も太刀打ち出来ない。本来なら損害賠償ものの大問題だが、白瀬はワイズと夜の女帝が仲直りできれば、そこは大目にみてくれるという。屈強な青年たちを玉座代わりにしてご満悦の実母の放蕩ぶりに、恥ずかしさめいっぱいのワイズは、白瀬の提案に乗り、真人たちもワイズに協力することにした。

第5話 そこは夢と希望に満ちた、子供達の領域。子供達の、だ。ここ大事!
真人とワイズ、ポータは、ジョコ・アカデミアの生徒になった。ここで学園生活を送れば大量のSPや特別なアイテムもが入手できるのだ。学園で出会ったメディという癒術師の少女は内気かつ清楚な子で、真人は真のヒロイン登場と胸をときめかせる。だが彼女の母親・メディママは、真人たちを見下すトゲトゲしい人。しかも勝手に授業参観しながら魔法を使ってメディだけに答えさせて、SPを独占する始末。メディママの不正にワイズもポータも「母に母を」と、留守番中の真々子の力を借りようと真人に言うが……。

第6話 なんという美少女…いや母さんじゃなくて。その格好で近寄るなやめろ。
白瀬の根回しもあり真々子も学園に登校して、メディママと同じように真人たちの授業を参観することになった。自分の魔法が通用しない真々子に対して、メディママは強いライバル心を燃やす。さらに真々子はアイテムクリエイションの授業で行われた調理実習では、一緒に料理を始めてしまったり、水泳の授業では旧スク水姿で参加したりと天真爛漫な行動の連続。水泳ではメディママも自信満々でセクシー水着姿を披露するが、真々子ばかりが人気で怒りがメラメラ。そんなメディママを見て、嘲り毒づく声を真人は聞く。

7. 学祭の主役は学生だ。それはただ制服を着ている人も含まれてしまうのだがな…。
メディママに毒づいていたのはメディだった。メディママに素直に従っている彼女ではあったが、強烈に鬱屈したものを抱え込んでいたのだ。そのことを偶然知ってしまった真人と真々子は、なんとかしてあげたいと考える。そんな時、学園祭が開かれることになった。保護者の参加もOKで出し物の企画も自由。真人たちは、真々子の手料理を出す模擬店に決めた。その話を聞いたメディママも模擬店での出展に加えて、真々子の店と売上で勝負しようと言いだした。その勢いに飲まれて、真々子は勝負を承諾してしまったが……。

第8話 言わなきゃ伝わらないが、言ったらかなりの確率でぶつかる。厄介だよ、親子。
真人はメディからメディママへの本音を聞くことが出来たが、彼女は母親の前では本心を押し殺して従順になってしまう。ワイズやポータもメディを励まし、友達になろうとするが、娘を優秀にして「一番の母親」になりたいと考えるメディママは、彼女に友人はいらないと言う。母の教育熱心さが自己満足のためだと知って悲嘆に暮れるメディは、感情を開放し凶暴なドラゴンに変貌してしまう!暴れるメディを止めようとする真人たち。だがメディママは、この後に及んでも「一番の母親」に固執して真々子に挑んでくる!

おっと、こんなところにスイッチ床があるぞ。まあ踏まないけど。いや踏まないから。
メディも真人たちと行動をともすることになった。そんな時、新しいタワーダンジョンを攻略すれば、どんな願いも叶うという情報が舞い込んできた。そこを攻略して真々子より強い力を手に入れようと、真人たちはダンジョンがあるチャンカーの町へやって来た。到着早々、母親集団に「うちの子を捜して欲しい」と請われるが、白瀬によればそんなイベントは用意していないという。そこで白瀬と一緒にダンジョンを調査することに。トラップやモンスターの攻撃を回避して進む一行の前に、剣士風の少女が現れた。

第10話 お母さんと一緒ギルドは千客万来!……って、招かれざる客ばっかかよ!
真人たちの前に立ちはだかった少女は、反逆組織リベーレの四天王一人「母逆のアマンテ」と名乗り、ダンジョン攻略のため町の冒険者を配下にしたと、聞きもしないのに喋ってくれた。真人たちは、アマンテから冒険者たちを解放するためにも多くの仲間がいると感じ、その場は一旦撤退する。そして町で「お母さんと一緒」ギルドを開設して、仲間の募集を始めることに。だがアマンテの手下のポッチたちが、妨害工作を仕掛けて来た。彼らは爆弾で町を破壊されたくなければ、とある要求を飲めと真々子に迫ってくる!

第11話 受け止める勇気。慈しむ心。あと全身鎧。それが母親に必須の……ん? 鎧?
真々子の母性によって心を入れ替えたポッチたちは、それぞれの母親の元に帰っていった。ポッチの母親は真々子や真人へのお礼として、彼女の母親仲間とともにギルドに加わり、一緒にタワーダンジョンを攻略してくれるという。まだアマンテの手下のままの子供たちもたくさんいるのだ。かくして結成された母親だらけのパーティは、なんとも井戸端会議的なノリに。イマイチ冒険感に欠けた雰囲気でダンジョン内に突入した一行の前に、待ちくたびれたアマンテが現れ、なぜか真々子と洗い物や洗濯物対決をすることに!?

第12話 その願いは叶えないでくれ、と強く願った。だが願いは叶えられた。
着々とダンジョンを進んでいく真人たち。途中で合流したポッチが、アマンテはダンジョンを攻略して「この世界から母親を一人残らず消してくれ」と願うつもりだと教えてくれた。そんな暴挙を許せるわけがない。一方アマンテは、すでに頂上の百階層に到着してラスボスを倒したものの、願いを叶える部屋には入れずにいた。そこに真人たちが現れて、そのまま対決する流れに。戦いの中アマンテは真々子に向かって、真々子の存在が息子の可能性を奪っているのだと言い放つ! 思わず動揺する真々子。その時、真人は……。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

一筆啓上。

・担当省庁・担当企画室さま、白瀬さま始め運用担当者さま
{netabare} 母子の関係改善、向上という目的に対しMMMMMORPGという手段が適切かつ妥当であるという根拠はどこにあるのでしょうか。その根拠となる調査・研究・実験結果を母子の関係とその改善・向上の定義と共に示していただきたい。ことさらに「血税の使い道」を云々するものではなく、純粋に国家が主導するプロジェクトとしての妥当性に対する疑念です。
上記の「母子の関係とその改善・向上の定義」とも関連しますが、本MMMMMORPGの効果測定について、その手段を示していただきたい。作品冒頭におけるガバガバアンケートのようなものを呈示し「改善したと思う」の回答数を数えるなどというものではないはずで、測定・計量可能な指標によるものだと推測しますが、その指標が想像も出来ません。{/netabare}

・ポータさま、ワイズさま、(僕が想像する第9話以降の)メディさま
{netabare} ゲームの世界をほどほどに楽しまれたなら、なるべく早く現実世界にお戻りになることをお勧めします。あなた方の存在は大好親子パーティーにとって戦力である以上に、この冒険を継続する動機の一つです。もう少し言うならば、あなた方がパーティーに加わっていることで勇者真人が冒険を継続可能な精神状態を保てている、あるいは、保ててしまっています。この冒険の継続が大好親子、特にあなた方がそれなりに意識を向ける存在・真人くんにとって意義のあるものなのか、ご一考いただければと思います。{/netabare}

・大好ままこさま
{netabare} 今更私ごときがこのようなことを申し上げても何も変わらないと思いますが、一縷の望みを託して敢えて申し上げます。本MMMMMORPGの目的を理解されているのならば、真の意味での母子の対話を密にしていただきたい。しかるに、あなたの為さりようは母子の対話の形をとってはいるものの、物語の冒頭から一貫して母親の意向を有耶無耶のうちに押しつけているに過ぎないものと見て取れます。そこにロジックはなく、感情で押し通すを繰り返し為されているように思います。泣く前に、抱きしめる前に徹底的に会話をしてください。あなたのような母親を持つ息子にとって、あなたの涙は「リセットボタン」です。全てをながして「元通り」にしているに過ぎず、それでは変化も改善もあり得ません。
母子とはいえ、それは二人の人間の関係です。「わかるわよね」では絶対にわかり合えません。ホウ・レン・ソウは母子間であっても対話の基本と考えます。何事を為すに当たってもまずはご子息に、せめて行動の前に「ホウ」だけでもしてあげられませんか?{/netabare}

・大好真人さま、
{netabare} もう諦めろ。とっとと現実に帰ってこい。その世界では君たち母子の関係はこじれる一方だ。と言うより、君自身が背負い込むものが一方的に増えていくだけだ。敢えて申し上げる。暴言を許して欲しい。
君はお母さんの見た目の若さや美しさに惑わされているかもしれないが、その見た目に反し君のお母さんの中身はもはや老人だ。いっそ、痴呆が始まってしまった老齢者と見なしてもよいレベルだ。と言っても、高校生の君にはピンとくるものではないだろう。しかし、ある程度年をとってしまった私の目には、君たち母子のゲームにおける振る舞いは「介護の現場」と大差なく見える。
何を言っても理解してもらえない、同じような行為による同じような迷惑・精神的負担の繰り返し、そして君自身の中にしっかりと根付いてしまった「対話による改善」に対する諦観がその根拠だ。
その世界において押しつけられているお仕事、すなわち、他の親子の関係改善というお仕事を繰り返して行くにつれ、否応なく自覚することになるだろう。無論、それはゲーム内のある存在によって歪められたものであるが、しかし、他の「母親」は変わってくれるのだ。だのに、君の母親はそのような影響を受けていないにもかかわらず、何も変化しない存在ではないか。
君自身が、自分の母親を大切に思う気持ちに気がついたことで、そのゲームの目的は達せられている。現実世界において遅かれ早かれやってくる問題を、なにも高校生のいま、仮想世界の中でまで体験することはないだろう。役所の人間にいいように使われているという現状にも留意すべきだ。
とっとと現実に帰ってこい。{/netabare}


本作品に対する不満点とか考えとかを箇条書きしていたら、手紙形式もありかも、などと思ってやってみました。

作品そのものに対しては、ママさんが一切成長も変化もない存在に見えてきてしまってですね・・・まぁ、某猫型ロボットが介護している小学生と同じに見えてきたんです。当人のスペックはいろいろ高いですがね。それと、お母さんのセクシーシーン、本当に無用。

子離れできない母親というのは、現実でもそれなりに見かけますが、やはり見ていて複雑な気持ち(←ものすごく言葉を選んでみた)になります。

原作は、作品名とそれがラノベであることを知っていたのみ。3、4年くらい前かな、電車内広告で矢鱈とプッシュされていた時期がありました。当時も思いましたが、今も「えぐいテーマを選んだものだ」と思います。作者は否応なしに自身の「母子観」をさらけ出すことになるわけです。それがどろどろとした重たいものだとしても、薄っぺらいものだとしても、内面の吐露の中でもかなりハードルの高い部類に思うわけです。まぁ、本作にレビューをしている私自身も(他の皆様も)、少なからず同類なのですがね。覚悟を決めて、以下。

{netabare}だらだらと視聴してきましたが、8話での描写を目にしたことで、9話目以降の視聴をやめることにしました。いくら魔物化して自我を失ったに等しい状態だとしても、親に暴力をふるうシーンを描くなら本当にやってから書け。二撃目を本当に出すことが出来、その上で、それでも同じお話しを書けるというのなら認めてやる。{/netabare}


[2019/09/08 v1、投稿後に若干修正]

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

73.3 7 母親で魔法なアニメランキング7位
魔法科高校の劣等生 追憶編(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (223)
985人が棚に入れました
魔法が技術として確立され、約一世紀が過ぎた二〇九五年四月。 魔法師を育成する国立魔法大学付属第一高校、通称“魔法科高校”に二人の兄妹が入学した。 一人は魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。 もう一人は完全無欠の魔法師として讃えられる優等生の妹・深雪。 時に恋人同士と間違われるほど仲睦まじい二人だが、ほんの数年前までは、まるで女主人と使用人のように冷え切った関係だった。 その関係が変わった背景には、ある出来事があった。 三年前の沖縄。 深雪にとって忘れられない出来事によって、二人の心と、その運命が大きく変わっていく。 シリーズ累計2200万部を突破したスクールマギクスの始まりの物語 《追憶編》が幕を開ける。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

今明らかになる、最強の兄妹(ふたり)の過去

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ「魔法科高校の劣等生」「魔法科高校の劣等生 来訪者編」「魔法科高校の優等生」と劇場版は視聴済です。


魔法が技術として確立され、約一世紀が過ぎた二〇九五年四月。

魔法師を育成する国立魔法大学付属第一高校、
通称“魔法科高校”に二人の兄妹が入学した。

一人は魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。

もう一人は完全無欠の魔法師として讃えられる優等生の妹・深雪。

時に恋人同士と間違われるほど仲睦まじい二人だが、
ほんの数年前までは、まるで女主人と使用人のように冷え切った関係だった。

その関係が変わった背景には、ある出来事があった。

三年前の沖縄。

深雪にとって忘れられない出来事によって、二人の心と、その運命が大きく変わっていく。

シリーズ累計2200万部を突破したスクールマギクスの始まりの物語
≪追憶編≫が幕を開ける。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まず、視聴して気になったのがアニメーションの制作会社でした。
アニメーションに既視感はあるものの、つい先日視聴した「魔法科高校の優等生」とは明らかに違いがあるからです。

ググってみると、アニメーション制作会社は以下の様になっていました。
無印:マッドハウス
来訪者編:エイトビット
優等生:CONNECT
劇場版:エイトビット
そして今回の追憶編もエイトビットが手掛けています。

上記をみると基本的に本作のアニメーション制作はエイトビットなんですが、優等生だけCONNECTを起用した…構図になっています。

理由を考えてみました。
あくまで個人の勝手な憶測ですが、優等生編は、深雪を中心に主に女性陣の活躍が描かれていました。
だから、より女性を美しく魅せることに特化した結果なのではないでしょうか。

もちろん、エイトビットの手掛ける女性キャラだって目を見張るキャラがいないわけではありません。
これまで、IS〈インフィニット・ストラトス〉、ワルキューレ ロマンツェ、東京レイヴンズ、グリザイアシリーズ、Rewrite、転スラに推し武道などを手掛けてきているのですから…

また、CONNECTはSILVER LINK.の子会社で、優等生は単独の元請け第3作目の作品となっています。
それにも関わらずストブラや2022年に放送される作品も同時並行して制作しているようなので、制作パワーの問題もあったのではないか、と思います。

そうなると確固たる実績を持つエイトビットが請けるのは自然の流れに思えてきます。
まぁ、実際のところは複雑な大人の事情も絡んでいると思うので分かりませんけどね^^;

一方、物語の方は達也、深雪、そして来訪者編でこの兄弟と同居することになった桜井水波の3人が、長期休暇に合わせて沖縄旅行に向かう準備をしているところから始まります。

達也と深雪はこれが初めての沖縄ではありませんでした。
3年前にも一度沖縄を訪れたことがあったんです。
写真立てに飾られた1枚の写真…その写真から追憶編の物語が始まります。

今では超が付くほどのブラコンの深雪ですが、どうやら3年前は様子が違っていたようです。
1枚の写真に込められた思い出と、達也と深雪の兄妹の絆の謎に迫る物語が動き出します。

この作品は、ファン必見の作品と言っても過言では無いと思います。
今の達也と深雪の関係の根源が描かれているのですから…
言い換えると、それは深雪がこれまで謎に包まれていた達也を知っていくということ…

原作既読組の方々は既にご承知のことだと思いますが、アニメしか見ていない自分にとっては、結構衝撃的な展開でした。

そしてもう一つ明らかになるのは、ガーディアンの背負う宿命について…
ここでは桜井穂波という、かつて司波深夜の身の回りの世話も担当していたガーディアンが描かれています。
来訪者編で触れられていた、桜井水波の叔母にあたる方です。

公式サイトでは以下の様に紹介されていました。

遺伝子操作により魔法資質を強化された調整体魔法師「桜」シリーズの第一世代。
30歳。対物・耐熱防御魔法を得意とし、単一の対物・耐熱魔法の防御力は国内魔法師の中でもトップクラス。
深夜のガーディアンを務めており、警護だけでなく、身の回りの世話もしている。
達也や深雪に対しては姉のように接していて、何かと二人のことを気にしている。

そんな彼女が何を思い、何を選択するか…そんな生き様こそがガーディアンの背負う宿命そのものだと思います。
限られた時間の中でも情報が盛り沢山の作品になっています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、八木海莉さんによる「Ripe Aster」

想像以上に堪能させて貰った作品でした。
しかも、シリーズの続編制作が決定するという嬉しいサプライズまで…^^
現時点では放送時期などの情報はありませんが、続編の情報を楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

さすがですお爺さま

原作未読


きしょいきしょいとボヤキながらなんだかんだ継続視聴している本シリーズ。
主戦場“魔法科高校”から遡って、お兄様(達也)と妹(深雪)の中学時代を描いた『追憶編』全3話となります。正味1時間半。

劇場版とほぼ同尺で繰り広げられるは近すぎる兄妹関係の前段階。シングルイシューなためたいへんわかりやすいです。
生まれたそばから相思相愛というわけではなかったとの冒頭から、いかにして二人は親密となったのかに着目し、それをどう料理するかだけを楽しめば良い親切設計。本作の持ち味“小難しい各種設定”をいったん横に置けちゃいます。
できることなら視聴にあたって本編1期くらいは押さえて臨むことをお勧めします。主役二人のきしょい関係性をおさえてるからこその感動や衝撃が待ってることでしょう。たぶんね。

では本題。

■良いところ
1.相応の説得力
 極端な関係に至る過程については生半可な理由を提示されても納得はできないものでしょう。濃い味に薄味で抵抗してもかき消されるためです。ここは及第点。
{netabare}母親など縦関係も絡ませて出自とその後の人為的操作で達也が出来上がったというのは良かった。{/netabare}

2.シングルイシュー 
 既出。視点があっちこっちいかないので直球メッセージを受け取れます。

■イマイチなところ
1.これだけに限ったことではありませんが…
 シリーズ通して描かれている軍事描写があいかわらずしょぼい。リアリズムの対極にあるドリーマー発想なんですもの。扱いが刺身のつま程度とはいえこんだけ毎回挿入するんだったら少しは改善してほしいところです。
{netabare}交戦中に差別されてるされてないで茶番しながら説得を試みるために丸腰になるとかちょっと何やってるかわからないです。クーデターかなんかでしょうが作戦目的も不明瞭ならオペレーションも杜撰です。{/netabare}
{netabare}指揮系統が明確な組織の指揮官が遊軍である達也を戦列に組み込むゴーサイン出すのもないかなぁ。あっても戦力劣位にあるゲリラの戦い方であって正規軍じゃないもん。たしか魔法士の質量ともに日本優位な世界だったと思うのでなおさらです。{/netabare}

兄妹無双を見せるための引き立て役に過ぎない設定だとはいえ、底上げできないまま毎度毎度お粗末なのは勿体ないですね。登場機会の多い軍人さんでしょっぱいのよりも主役を食うくらいの傑物が出てきたら、達也の凄さに説得力も出るでしょうに。それだと別の物語になっちゃうのかしら。
{netabare}模擬格闘で完敗する軍人さんと涼しい顔したお兄様。ひょろっちい中学生相手にこれはちょっと(笑){/netabare}


総じて設定マニア(と勝手に私が印象をいただいている)原作者の本領発揮とでも言いましょうか。
こだわりの見える良品だと思います。



※雑感

■その作者について

原作者佐島氏は会社勤めしながら50代で本作を発表したとか。還暦前後人生のベテランです。
あくまで推定での放言なんですけど1960年前後生まれ“ガイナックス”の創業メンバーと同じくらいの世代感です。アニメ視聴層の平均年齢を上げてしまった罪深き人たち。もちろん突発的に『AKIRA』のような作品はありました。大ベテラン高畑氏冨野氏の設定マニアぶりは有名でも表向きは子供向け作品の体をなしてます。あくまで中高生以上の視聴者がアニメを視聴する潮流が出来たのは『エヴァ』以降なんだと思います。
要は切り拓いた世代なんですよね。パイオニアはすなわち脚光浴びるまではイロモノ扱いされながらこだわりを捨てなかったとも言えましょう。影もあります。遡ることちょうど60年前(1962)生まれの宮崎勤・宅八郎両名は侮蔑対象としてのヲタクの象徴でした。

共通するのは“対象への執着(こだわり)”と“外野の声を気にしない”といったところでしょうか。
こだわりが前面に出過ぎて良い意味でも悪い意味でもバランスが全く取れてないのです。
魔法発動の法則含め設定へのこだわりが半端ないことは素人の私でも分かります。正直難解ですよねこれ。一方ザルな軍事描写なんて「あーこの人興味ないんだな」が丸わかりだったり。古き良きヲタク臭を発散しまくりと言い換えてもOK。

SNS時代のクリエイターは否が応でもリアルタイムで評価されるためどうしてもバランサーになりがち。そんなところに殴り込みをかけた特化型のおじいさま。
そんな世代感が反映されている作品とも言えますので今後しばらく追ってみようと思います。



視聴時期:2022年1月 地上波

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2022.03.23 初稿

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

兄妹愛

追憶編は以前少し漫画で読んだエピソードですが、私はこのエピソードは中々好きです。

達也と深雪の仲良し兄妹ですが、そんな2人も昔は仲良くはなかった。
一方的に深雪が嫌っていただけなんですけどね。

深雪が兄を苦手な理由ってなんだろ?
最初は兄をウザがり見下し酷い態度を取ってしまいます。
でも、それは多分、深雪にしてみれば……

{netabare} 達也の行動が深雪にとって使命や立場を理由にしている事だと感じたからでしょうね。
深雪からすれば唯一の兄なのに、自分を妹として家族として見てくれない。
兄としてではなくガーディアンとしての道を選んだのだと思ったからです。 {/netabare}

達也はパーティーで笑った。
深雪には笑いかけてはくれないのに……
{netabare} 本当の家族には笑いかけないのに他人には笑顔を見せる……そんな達也に腹を立ててしまう。

これは、わかるかな……
家族なのに、兄なのに……
守ってくれる人の理由が家族だからとか妹だからとかではなく、仕事だから、立場だから、そんな理由で守られても嬉しいとはおもえないですよね。
むしろ、哀しい……虚しい……そう思います。

でも、兄を達也を見て、接していく中でピンチを救ってくれて命を守ってくれる中で、彼女は心変わりをします。
その描写が凄く上手く表現されています。 {/netabare}

だから、達也の真実を知った深雪は自分がしていた事の酷さに気が付いた。
{netabare}達也に残された唯一の本物の感情だと言うのなら、その感情だけを信じているのに……妹に妹としてではなく護衛対象とでしか、接する事が許されない兄の気持ちは……どれ程辛いだろうか……

深雪に笑顔を見せなかったのは、そうする事でしか自分の本当の気持ちを抑える事が出来なかったのではないでしょうか?
もし、笑顔を見せて深雪が兄の様に接してきた時に、兄としての顔になってしまう…… {/netabare}

そうなった時に、苦労するのは深雪かもしれない…………
{netabare} 妹が大切だからこそ彼は兄ではなくガーディアンとして一緒に居ることを選んだのではないでしょうか? {/netabare}
究極の妹愛ですね。

深雪がとった達也への接し方って決して良い物ではなかった。
{netabare} それでも、達也はきっと不愉快な気持ちにはならなかったんじゃないかな。
多分、達也自身も……深雪の心の変化に気がついていて、彼女の態度も自分が兄として守ってあげられないから、仕方ないって思って居たのかなって…{/netabare}

深雪が元気にいるそれだけで彼は嬉しかったのだと思います。
{netabare} だから、軍の施設に行く時に母に言われた兄妹として接する。
これが、達也にとって凄く嬉しい命令だったのではないでしょうか?

達也が戦いに行く時は、お兄ちゃんの顔になってました。
心配する妹を慰める兄としての言葉。 {/netabare}

達也の過去って凄く寂しいものだと思います。
{netabare} 兄妹愛しか残らなかった……
他の感情を失った。

でもね。
あくまでも私の想像なんだけど……
いつか達也は深雪を通して喜怒哀楽を取り戻す気がします。

今までのシリーズでも、深雪のピンチに怒り、深雪の気持ちに喜べた。
それは唯一残された兄妹愛から来るものだけど、この2人の関係の強さがいつかそんな奇跡だって起こせそうな気がするのです。{/netabare}

穂波さんは{netabare} 命を落とします。
作られた彼女は自分の意思で選んだ行動の結果だから人のまま死にたいと命を捨てる事を選びました。
達也は救う事が出来たけど彼女の決意を尊重した結果、達也の選んだ選択。{/netabare}

その4年後{netabare} 達也と深雪は2人で墓標参りに行きます。
穂波さんは2人をずっと気にかけていました。
許されるなら兄と妹として普通に接して欲しかった……彼女は2人の1番の理解者で味方だった。

そんな2人が仲良くお参りにきてくれた。
きっと彼女はその姿を見て凄く嬉しかったと思います。
だって、彼女そんな未来を1番応援してくれた人だから。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
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