恋愛で姉妹なおすすめアニメランキング 93

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの恋愛で姉妹な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の恋愛で姉妹なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.4 1 恋愛で姉妹なアニメランキング1位
サマータイムレンダ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (577)
1904人が棚に入れました
「潮が死んだ―――。」幼馴染・小舟潮の訃報を聞いた網代慎平は、2年ぶりに故郷である和歌山市・日都ヶ島に帰ってきた。家族や友人との再会。滞りなく行われていく葬儀。しかし、親友・菱形窓は「潮の死には不審な点があり、他殺の可能性がある」と慎平に告げる。翌日、近隣の一家が突如として全員消えてしまう事件が発生。時を同じくして、慎平はある不吉な噂を耳にする。「自分にそっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される――!」さらに、潮の妹・澪が「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と言いだして......!?紀淡海峡に浮かぶ夏の小さな離島で、時をかけるSFサスペンスが、今幕を開ける――!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

影絵の世界

オー・エル・エム制作。

幼馴染の小舟潮の訃報を聞き、
故郷和歌山の離島に帰省した網代慎平。
葬儀に参列した慎平は、友人から、
潮には他殺の可能性があると打ち明けられる。
同じ頃、島にはある異変が!?

サスペンスならではの強烈な引き。
{netabare}島には自分と同じ姿の影を見たものは、
死が訪れるという伝承があった。{/netabare}

とにかく今日を生き延びること、
起きた事態を注意深く観察すること。

6話視聴追記。
とある女性の存在により事態は動く。
{netabare}影の見分け方、倒し方、そして目的、
母なる存在と首魁らしきものの正体!?
慎平の右目に宿る時間を複製する力は、
不吉な死の連鎖から人々を救えるのか。{/netabare}

10話~12話視聴追記。
山奥にある菱形医院の旧病棟から、
{netabare}異形のヒルコ像と地下壕への入口を発見。
ここらあたりはホラー色が強めの展開が続く。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}常軌を逸した離島でのひと夏の体験、
予測出来ない展開、死に戻る違った世界線、
一定以上の緊迫感があり楽しませてくれます。{/netabare}

夏祭りの夜、涼やかな余韻があり、
素敵な物語の着地だったように思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

夏の幻影

【紹介】
離島の3日間を何度も繰り返して事件の真相を追うタイムリープ×ミステリー×ホラー×アクションアニメ
閉ざされた田舎に不気味な言い伝え、他人を信用できない疑心暗鬼に次々起きる不穏な事件・・・ロケーションは「ひぐらしのなく頃に」に似ています

【感想】
すごくきれいに話がまとまっていてテンポが良くてあっという間の2クール、面白かった
夏の日差しの眩しさと温度さえ感じられる魂こもった作画が凄い、
ホラーの不気味さと夏の日差しの温かさと夏の夜の静けさと夏祭りの楽しさ
そういった夏の魅力が強く感じられる夏に見たいアニメ!!

回が進むごとにどんどん後付けで設定が増えていくのと、SFとかタイムリープの設定はあんまりこだわりがなさそうなのは残念だった
あとは、最初本格ミステリーを期待してたのでちょっと期待してたのと違う・・・ってなったけど面白かったのでいいです

絵が綺麗でバトルシーンなどとてもよく動くし、時々「映画か!!」ってなるくらい作画が壮大で凄い場面もありました
最初から面白かったけど中盤からどんどん面白くなって先が気になる展開で目が離せませんでした
{netabare} 最初のループで起きた事件のごく一部だけ見せて、この時何が起きていたんだろう?なんでこの人はこんなことしてるんだろう?って不思議に思ったことが
ループを繰り返すたびに主人公の目を通じて一つ一つ答え合わせされていって、また新しい「これはどういうこと?」が生まれていく感じでどんどん物語に引き込まれました
慎平や仲間達はみんな頭がキレるので起きたことをしっかり整理して考察して頭使って動くし、敵も頭を使って追い詰めてくる
タイムリープも万能じゃなくて、繰り返すほど時間遡行が制限されていくという突き詰められた期限が緊張感を持たせているのも良い
前半はミステリーやホラー・アドベンチャーが強めでしたが後半はアクションが強めで頭脳と異能を駆使した駆け引きがあるバトルが面白かった {/netabare}
前半に引き込まれた人が後半も楽しめるかどうかは、キャラクターや世界観が気に入ったかどうかが分かれ目でしょうか?

【BAD】{netabare}
・キャラデザはモブ感なくキャラが立ってるけど慎平と親しい人以外は掘り下げがないので死んでもあまり喪失感がないかも
・みんな死ぬときはあっさり死ぬしループもので同じキャラが何度も死ぬので死が軽く感じるかな?
・後半のバトルは前半の面白さとは違うので好き嫌い分かれそう
どんどん後付けで設定が増えてきてわけわからなくなってくるし、裏読みの裏読みの裏読みって感じがずっと続く
状況説明で忙しそうでした、これがもうちょっとスッキリしていたらよかったかな?
でも前半でキャラクターに愛着が出てくるので、ちょっと蛇足に思ってもみんな幸せになって欲しいって願いながら見ていました
{/netabare}


【主題歌】
OP星が泳ぐ(マカロニえんぴつ)

夏の暑い日差しがイメージできるような夏らしい良曲ですね、好きです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

消える夏の日々

アニメーション制作:オー・エル・エム、
監督:渡辺歩、シリーズ構成:瀬古浩司、
キャラクターデザイン:松元美季、
音楽:岡部啓一、高田龍一、帆足圭吾、
音楽制作協力:MONACA、
原作:田中靖規(集英社ジャンプコミックス刊)

既視感のある作風だ。
誰もが感じていることだろうが、
舞台設定は『ひぐらしのなく頃に』だろうし、
主人公の設定は『あの花』にも通じる。
もちろん、時間遡行は『シュタインズゲート』や
『Re:ゼロから始める異世界生活』。
またスワンプマンのくだりは、
アメリカの哲学者の思考実験ではなく、
『サクラダリセット』を参考にしたのではないか。
そう感じさせるほど、内容にアニメ的な背景が鮮明に映る。
ストーリーは、『寄生獣』を下敷きにしている。
細部の設定や世界観、根幹をなす部分までも
かなりの相似といえるだろう。
謎解きのエピソードの絵で、
漫画『寄生獣』そっくりのシーンもあり、
大きな影響を受けていることは間違いない。

これだけ他作品の「影」を感じさせる作風は、
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』を思い起こさせる。
「観たことがある」感覚は、マイナス感情を抱かせるが、
作品の完成度とは別問題だ。
この作品も『ダーリン・イン・ザ・フランキス』と同じように、
既視感はあっても優れた部分が目立つ。

タイムリープのSF的な辻褄は別にして、
過去作品のマイナス部分を考慮して
作品内の主人公優位性をなくしているのは上手い。
{netabare}例えば、あるときから敵のシデが
ループする慎平とともに記憶を引き継ぐことが
できるようになることや、
ループしたときに戻る場所が少しずつ進んでしまうことなど、{/netabare}
能力に制限をかけているところは、
物語の面白さを増幅させている。

バトル自体は、元々それほど好みではないのだが、
小早川家に踏み込むところや、
ひづるの浜辺の戦いは胸が高鳴った。
緊張感を出すための表現は好みだった。

作品のベースとなっている
慎平と潮のラブストーリーがとても良かった。
慎平は数年前に故郷から離れ、
葬式のために島に戻ってくる。
潮との別れを思い出して、
懐かしい顔や思い出の場所を巡りながら、
事件に巻き込まれていく展開になっている。

{netabare}そんなときに慎平とともに事件の謎を追うのが
死んだはずの潮で、「影」として敵と戦う役目も担う。
影となってもその人自身が持っているものは、
全く失われないことから、
潮は影でありながら、大切な人を優先する思考を持つ。

影の潮の持つ魅力に惹かれる。
謎解きホラー型のストーリーだが、
いちばんのカギとなるのが慎平と潮の関係性だ。
ここの描き方は惹かれた。{/netabare}

しかし、シデがなぜ世界を滅ぼそうと考えたのか
という理由は、相当弱いし、
{netabare}何百年も生きてきた人間が辿り着く思考ではないように思う。
リアリティを感じないし、
共感することができなかった。
何百年も生きてきたということは、
それだけ多くの人々と関りがあったはずだし、
感情を動かされた知り合いの「死」というのも
間近で見てきたはずだ。{/netabare}
その上で、たったあれだけの理由で
世界を終わらせることを選択する思考は、
あまりにも短絡的で説得力がないと言わざるを得ない。
同じ展開にするにしても、もうひとつかふたつ、
重要なエピソードが必要だと思う。

OPとEDの音楽が心に残る。
前期OPのマカロニえんぴつ『星が泳ぐ』は、
重厚なサウンドが特徴のロックで作品の謎を表す歌詞が
とても印象的だし、cadodeの『回夏』は、
ミステリアスな雰囲気でEDにふさわしい。
1話の終了時にこのEDが響くと、
謎めいた余韻を残すようで心地よかった。
後期OPの亜咲花『夏夢ノイジー』は、
敵との戦いやスピード感のある楽曲で
文句のつけようがない。
EDのりりあ。『失恋ソング沢山聴いて 泣いてばかりの私はもう。』は、
作品のラストも思わせる叙情的ともいえる曲。
ただ、この曲を聴いてラストを想像すると、
見事にすかされてしまったというのが正直なところ。
それにしても2期分で、これだけハズレの全くない曲を
揃えたのもあまり記憶にないほどで、
毎回音楽を聴くのが楽しみだった。

シデの感情の推移をもう少し丁寧に描ければ、
完璧とも思える優れた作品。
最終回まで息をつかせぬ展開で、
もう二度と戻らないひと夏の日々を堪能させてくれた。
(2023年1月9日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

63.8 2 恋愛で姉妹なアニメランキング2位
経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (125)
372人が棚に入れました
加島龍斗(リュート)は冴えない陰キャ男子、もちろん16年彼女ナシ。 そんなリュートの憧れは、白河月愛(ルナ)。学年一の美少女ギャルで、恋愛経験も豊富。 遠くから見ているだけで十分だと思っていたけれど......、なんと付き合うことに!? 恋愛経験ゼロの陰キャ男子と経験済みなギャル、住む世界が違いすぎる二人が織りなす凸凹だけど、ピュアでリアルでドキドキがつまった極上青春ラブストーリー!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

極上彼女との付き合い方

普通のラブコメ、面白い話じゃないしあんまりキュンとするポイントもないけど、モテモテ女子への偏見を壊してくれるいいアニメだと思った

女性作者が描く、モテない男子が経験豊富なモテモテ女子に告白したら付き合えちゃった、どうしよう!?っていう話
白河さんのような恋愛価値観のモテ女子って現実にいますし、結構リアリティがあるところも多くて、恋愛経験に基づいた話だと思った
モテる女子って高嶺の花、あるいはビッチみたいに言われて勝手なイメージ作られがちだけど、経験豊富でも男を下に見てるとは限らないですよ、そういうの、モテ女子への偏見

でも白河さんと黒瀬さんの両親や恋愛遍歴はおかしなことが多くて、ちょっと設定の甘さを感じます
このアニメのあり得ないところは「主人公みたいな冴えない男と付き合えるわけない」じゃなくて、「白河さんが今まで付き合った彼氏から何度も振られた」っていうこと、どう間違えたらこんないい子が何度もフラれるの?

主人公はただ女子に慣れてないってだけでそんな悪くないと思うけど、マシンガントークは引かれるから直したほうがいいかな
主人公が白河さんと付き合えたのは白河さんの気まぐれとタイミングが良かっただけっぽいけど、現実の恋愛もそんなもんです、タイミング大事
最初は「なんで白河さんが僕なんかと?」って信じられない様子だったけど、彼氏として成長していく様子が見られるのが自然で良いですね
素敵な彼女との出会いが冴えない男子を大人にしていくんですね!

白河さんも最初は気まぐれだったんでしょうけど、ちゃんと相手のことを見ているのがいいなーって思います
私は結構いいラブコメだと思います

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

想像よりもちゃんとしたラブストーリー。ヒロイン可愛い。

 なるほど…そういう結論にしましたか。思ったよりもいいラブストーリーだった気がします。特に後半の…まあ、サバゲ―はちょっと横において、気持ちのちょっとした食い違いみたいなところは、ノーストレスの「隣にいる女子」系の話より内面に切り込んでゆく分、最後のカタルシスにつながってきます。

 もちろん、まだまだ表面的な部分もあるし、性行為そのものに特別な意味を持ちすぎる気もしますが、高校生って自分では当時大人のつもりでしたが、今見ると相当幼い感じです。そう考えると確かにヒロインの経験人数は一つのドラマにはなるんでしょう。
 ある意味このフレッシュさは大切なんでしょう。主人公側も変に純情ぶらないで、ちょっと期待しているところがなかなか青春でした。

 それと主人公ヒロインだけでなく、ギャル3人の視点があったのも効果的でした。草食化の時代です。性行為をヒロインのマイナスとして否定的にとらえない本作はとてもいいと思います。それがあるから彼女の魅力になっているというところがもうちょっと強調できればもっと良かった。

 途中ちょっと中だるみして4話~8話くらいまで集中して見てなかったので、正月にもう1回見直してもいいかも、と思います。

 で、原作者なんですけどやっぱり男だろうな…という気はします。女性視点ならこうはならないでしょう?というやっぱりどこか処女厨的なマインドを感じました。はずれたらごめんなさい。
 
 話はちょっと間延びはあったものの1クールで落とすところに落としたので、いいと思います、4。キャラは主人公もヒロインも作品に合わせてちょっと作りすぎかな。もうちょっとナチュラルに動いてくれた方が良かったかも。でも初々しくて良かったです、4。

 作画は止め絵が多いし高級な部類ではないですが、さほど悪く感じなかったので3.5。声優さんはヒロインのモノローグというか語りがちょっとうるさい感じもしましたが、今時の標準なんでしょうか、3.5。音楽は…普通過ぎるくらい普通で3。



以下 視聴時のレビューです。

1話 純愛がいいという結論なら凡作。性に関する新しい提案ができるか?

{netabare} 設定そのものは興味深いです。実は「その着せ替え人形は…」とか「長瀞さん」でこの設定を明確に打ち出してくれたらもっと面白そうだったのに、と思っているということもあります。

 それで見始めたのですが…うーん。結果的に純愛がいいという結論?それってどうなんでしょう?新しい性と愛情の関係の提示とかまでいかないのかな?

 日本では処女厨と呼ばれるシンドロームがあるようです。江戸の儒教教育なのか、明治以降の家制度と言う観点からの貞操観念教育なのか、柳田國男的な穢れ思想から言って他人の体液に対する忌避が日本人にはあるからなのか…まあ、実際には日本の性は近代になるまでかなりおおらかで、村における夜這いの習慣とかあるので、裏と表はあるのでしょう。

 それがバブル期には高校生で処女とか恥ずかしいというような時代(実際「俺ガイル」で由比ヶ浜結衣はこのセリフを言っていました)を経て、今ですねえ…近代史上もっとも貞操観念が極端に処女厨に振れているのが今じゃないでしょうか。性交の経験率が極端に下がっています。
 バブルからバブル崩壊後にJK=ブランド信仰=金必要=援助という図式で、性の商品化が進んだことへのアンチテーゼなんでしょうか。それともハラスメントとか権利とか言い過ぎて男がルサンチマンを発揮しているのでしょうか。
 あるいは実存主義からのウーマンリブ運動、そして…という文脈かもしれません。

 そういうバックグラウンドを持って、この作品を描いているなら面白いですよね。ギャルもののコミックとか「目黒さん」「こういうのがいい」なんかが同時期に沢山出ているということは性の認識に関して、問題意識が出始めて、変革の時期に来ているということでしょうか。
 性行為の経験の豊富さやそれを楽しんでいることと、人間性や人格は関係ないまで行き着けるかどうか。

 本作は今の推移のままだと、所詮は処女厨…ではないけれど性行為=愛情表現で終わってしまいます。どれくらい突っ込んだ新しい男女の性行為と恋愛の形が描けるかがポイントでしょう。{/netabare}


3話 テンプレ感はあるけどキャラの描写が丁寧なので面白いです。

{netabare} 隣の女子系のご都合主義だけでなく相手を理解しようとする努力がなかなか好印象な感じです。
 女子に理屈で説明してしまうとか、相手の会えない時間の行動を考えて悶々とするところなど、ギャルと付き合うというあるあるを上手く拾えていると思います。こういうところがタイトルの回収にちゃんとなっているかなと思います。

 今のところ性体験云々よりも、ギャルと非モテという印象のストーリー展開が面白さにつながっています。何より新キャラ「昔振られた彼女」ですねえ…いいですねえ。「俺ガイル」の八幡も折本という昔振られた女性の存在でかなり苦しんでましたが、それを乗り越えられるかどうかで男を見せるという展開は嫌いじゃないです。

 なお作画…もったいない。美少女ギャルに恋をする疑似体験が重要なのだから、そこは止め絵でもいいから美しく描いて欲しいなあ。

 ということで、キャラ達にちょっとテンプレ感がありますし、展開はありきたりになる雰囲気もありますが、しかし、ちゃんとストーリーと心理描写がある作品なので面白いです。{/netabare}



7話 悪くはないが処女厨の妄想に…ヒロインの過去を肯定するなら押し倒せ!

{netabare}  言いたい事はわかる。まあ、経験済みな娘と童貞の恋愛話なら、こうなるよね、ということは良ーくわかります。そして、その初々しさとヒロインの涙もやりたい事は分かります。
 ライバル登場も対比として面白いし、他人のモノは欲しくなるという心理はわかります。
 スタートがルッキズムなのも私はいいと思います。その後、付き合ってみて理解しあうというのも、今の時代大事な考えだと思います。スタートはテンプレ(とはいってもアダルト系?)に近いですが、悪くはなかったと思います。

 が、これは思春期の男子が見る妄想だよなあ、という気がします。彼女の過去を肯定してあげるなら、ここは8話で「GO」でしょう?上書きしてあげてください。そのタイミングでいけないのはヘタレすぎですし、それが無いと結局処女信仰の逆張りになります。童貞パワーで真の愛そしてセックスの美しさを教えてあげてください。
 まあ、そこはティーン向けとしてのチューニングかなあ…高校卒業を待ってとかなるんでしょうか?

 一応、8話冒頭を確認しますが、まあ、押し倒さないでしょうねえ。来週押し倒さなければ断念で。

 ラブコメというほどコメじゃないので、一種の思春期ラブストーリーでしょう。性愛に関するもっと突っ込んだ内容になるポテンシャルはあるシチュエーションだけに勿体ない気もしますが、それが望まれているストーリーでしょうし、作者の何かのドロドロした深層が透けて見える感じは悪くはないかもしれません。
 それを逆転するのが8話冒頭です。是非是非、最高のシーン、お願いします。それが出来ればラブストーリーとしての超名作になる可能性があります。

 評価は…ストーリーはそうはいっても悪くないので3.5,キャラはヒロインが可愛いので4です。主人公は駄目ですけど、がんばってるからいいとしましょう。
 作画はちょっと今時にしてもなあ…アップばっかりでごまかしが多いし、2.5。声優は悪くないけど、よくもないです、調整込みで3。音楽も同様で3。

 来週押し倒したら、思いっきり加点します。押し倒さなければ、ストーリーを2.5、キャラを3.5にして断念でお終いにします。


追記 ちょっと気になって原作者調べたら「長岡マキ子さん」でした。うーん…女性なの?意外すぎる…絶対男性マインドの話なんだけどなあ…ネカマとかじゃなくて? {/netabare}



11話 後半から急に面白くなる。サバゲ―始めたときはどうしようかと思いましたが。

 いいですね。受験がからんで…男は恋愛とくにセックスを受験期に覚えると悲惨な目にあいます。ちょうど盛りの18歳であれを覚えたら受験勉強に手はつかないでしょう。イケメンモテ男君だからこそそれを自覚的に抑えられるというのはなかなか面白いです。

 サブキャラでいろいろ言いたい事を表現しているみたいだし、いいんじゃないでしょうか?もう少し話を整理して恋愛とセックスに踏み込んでくれると、もっと何かが浮き上がってくる気はします。
 高校生という時代だからこそのことです。正直大学…とは言わないですが20歳過ぎてくる、やって当たり前になります。この問題を描くならたしかに高校生の物語でしょう。

 で、やっぱり理屈っぽくはあります。最近僧侶枠を見て思ったんですけど、女性は気持ちを大事にしますので、貞操云々よりも感情とスキンシップだと思うのですが…男の理屈でやらないってある意味ちょっと相手を信用していない気もします。

 というところまで考えられる話に近づきつつあります。初めは童貞妄想ストーリーかと思ってましたが、なかなかのところに来ましたね。最終回は次? 簡単にハードルを越えないで悩んだ末に結ばれるなら、1クールかけた意味はあると思いますが、どうなるでしょう?楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ピュアでリアルでドキドキがつまった極上青春ラブストーリー開幕!

この作品の原作は未読ですが、さおりん成分が目一杯吸収できる作品なので視聴を楽しみにしていました。
さおりんといえば、一時期体調不良で仕事を一部制限するとの事でしたが、もう治ったのでしょうか。

個人的にはさおりんボイスは大好きなので、声を耳に出来るのは素直に嬉しく思います。
ですが、健康あっての仕事だと思いますので、留意頂ければと思います。
まぁ、そんなの私に言われなくてもって感じだとは思うんですけど、1ファンとして心配くらいさせて下さい。
そのくらいのことしかできませんので…^^;


加島龍斗は冴えない陰キャ男子
もちろん16年彼女ナシ

そんなリュートの憧れは、白河月愛(ルナ)
学年一の美少女ギャルで、恋愛経験も豊富
遠くから見ているだけで十分だと思っていたけれど……
なんと付き合うことに!?

恋愛経験ゼロの陰キャ男子と経験済なギャル
住む世界が違い過ぎる二人が織りなす
凸凹だけど、ピュアでリアルでドキドキがつまった
極上青春ラブストーリー


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いやぁ、さおりんボイスをメッチャ堪能させて頂きました。
振り返ってみると、さおりんが主要キャラを演じている作品の視聴コンプリートしていました^^
大好きなキャラはたくさんいますが、その中でも今回の月愛ちゃんや最近視聴した「夫婦以上、恋人未満。」の渡辺星役を演じている時の声質が抜群に好き…というより色々持っていかれちゃいましたよ^^;
月愛ちゃん、星ちゃんに共通している事ですが、楽しそうなときの弾んでいるお声が堪らないんですよね~(〃ノωノ)

あのお声を毎日聞ける人は幸せ者だと思いますっ!

さて、経験済と経験ゼロと括られていますが、きっとこれからの人生の方が沢山の初めてが経験できると思いますよ。
高校生のできる経験って、どんなに背伸びをしても限度がありますからね。
でも、それが同じ高校生同士だと異次元ほどの違いを感じてしまうのも理解できます。
遥か昔に自分も感じた感情ですから…^^;

一方、あおちゃんこと古賀葵さんが演じる黒瀬 海愛(マリア)は、リュートと中学生時代に面識があったようですが、なんと月愛ちゃんとも関係があったようです。
今気付きましたが、月愛(ルナ)と海愛(マリア)って読み方は全然違いますが、どちらにも「愛」という文字が入ってるんですね。
こういうところに親御さんの愛情を感じるのは、きっと私だけじゃないと思います。

名前の漢字って決める時に色々考えますよね。
苗字や名前の字画や総画による姓名判断とかだって気になりますし…
そういう字画の辞書みたいな本も売ってるくらいですから、ソコソコ人気があるんだと思います。

高校生の揺れ動く気持ちを等身大で描いた作品だったのではないでしょうか。
少なくても私の学生時代は色恋沙汰より部活で汗を流す機会の方が圧倒的に多かったので、今となっては時間の経過が大き過ぎて心に響くモノはありませんが、これを学生時代に視聴していたら、人生が変わっていたかもしれません。
い、いや、変わるまで無くても相当リュートを羨ましがっていたと思います。

一方、リュートと月愛の恋心はしっかり描けていたと思いますが、友人の方は少々物足りなかったかな。
尺の関係で振らざるを得なかったのは理解できるんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、まややんによる「ラブ・ユー・テンダー!」
エンディングテーマは、AliAさんによる「あいことば」

1クール全12話の物語でした。
さおりんボイスを満喫できて耳が幸せになる作品でした。
さおりん、早く全快するよう陰ながら祈念していますね^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

94.7 3 恋愛で姉妹なアニメランキング3位
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1811)
7672人が棚に入れました
思春期症候群―― 多感で不安定な思春期だけに起こると噂される、不思議な現象。 たとえばそれは、 梓川咲太の目の前に現れた野生のバニーガール。 彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩だった。 魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映らない。 謎の解決に乗り出した咲太は、 麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知って...... 次々と咲太の周囲に現れる、“思春期症候群”を抱えたヒロインたち。 空と海が輝く町で、心揺れる不思議な物語が始まる。


声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ、水瀬いのり
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「もてあましてるフラストレーション」の具象化 

2019.01.05記


原作未読


You've got an easy day …と直ぐ脳裏に浮かんだ方は立派な“かつての青少年”です。

前評判の高さが視聴動機。
ラノベってもう少しタイトルなんとかなりません?家族共有HDDに2018年秋期に並んだタイトル…
「青春ブタ野郎・・・」
「エロマンガ先生(地上波再放送)」
「幼女戦記(同じく地上波再放送)」
言い訳するのがたいへんなのです。


峰ヶ原高校に通う2年生、梓川咲太(CV石川界人)が目を覚まし、自分では見覚えのない一冊のノートに目を向けると、そこには信じられない事が記されていた――。
「5月6日、野生のバニーガールに出会った。」

で始まる本編。思春期特有の不安定な精神状態が引き起こす不思議な現象“思春期症候群”が引き起こすトラブルを巡り繰り広げられる青春ドラマです。
『思春期症候群』もちろん架空の現象です。クラスメイトや家族など人間関係のひび割れ、本人の内なる心の葛藤、確かに思春期にぶつかりそうな問題を引用してヘンテコな現象を仕立てあげてます。その理論的支柱役を咲太の同級生リケジョ双葉理央(CV種崎敦美)が担います。支柱といってもTHE中二感を出すための柱。「人と話すのが嫌い。性格も暗いし、中学の頃は友達もできなくて、一人でずっといた」ような子ですが、彼女の口から「ブタ野郎」と言われるとご褒美以外のなにものでもないですね。
そして先述の野生のバニーガールが本作のヒロイン桜島麻衣(CV瀬戸麻沙美)さん。「桜島麻衣の桜島に、桜島麻衣の麻衣」と自己紹介するくらい自分に自信をもってますが、けっこうな頻度で咲太に赤面したり恥じらったりする典型的!?ツンデレさん。年不相応・年相応な振る舞い、両面性ある魅力的な女子です。なにより咲太をすごい好きなのが良い。

鴨志田一原作で手堅く、数話ひとまとまりのオムニバスで進むストーリーはテンポもよく見易いです。原作1巻につき数話を使い、、、こんな感じ↓

{netabare}1-3話  第1巻「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
4-6話  第2巻「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」
7-8話  第3巻「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」
9-10話  第4巻「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」
11-13話 第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」{/netabare}

各エピソード毎に別のヒロインを立てる仕様となっており各々これがまた魅力的です。手堅い作風はなにかしら既視感を生むようですが、ベタなものとはそんなもんでしょう。
どのエピソードも、当番ヒロインの魅力とほどよくエモい脚本で飽きません。むしろいい話ばかりなり。ED「不可思議のカルテ」を当番ヒロインが務めたりとこのへんも鉄板でありベタな演出です。
ベタについて、その昔『くりぃむ○ちゅーのたりらリラ~ン』という番組で“クイズよくあるパターン ベタの世界”という名物コーナーがありました。アンケートに基づいて作られたベタなドラマを観ながら次の展開を予想するクイズコーナーです。
そのドラマの完成度がこれまた高くて、ベタとはわかりつつ涙腺が緩む回答者多数。TVの向こう側のこちらも似たようなものでした。私の既視感を挙げるとしたらこんな感じです。


本作が好感なのは、野生のバニーガールが物語の進行上必然性があって“タイトル詐欺”になってないこと。それに咲太と麻衣のカップリングの柱に揺るぎがなく安易なハーレムになってないこと。当番ヒロインに流れることなく作太は麻衣さんが好きで、麻衣さんも埋没せずに要所で顔を出してきます。
ベタな中にも筋を通していることで、数多の類似作品より頭一つ抜けてる感がします。変態的なタイトルは置いといて、サクッと観ることができる良作です。
なんやかんやで桜島麻衣のヒロイン力の高さを満喫した全13話でした。


■余談
{netabare}お前とこのグラウンドで高校生が大声で叫ぶアニメだぞ、とモデルとなった七里ヶ浜高校出身の知人に{/netabare}

{netabare}お前とこが毎度破壊されるアニメだぞ、とグリッドマンでのモデルとなった都立井草高校出身の知人に{/netabare}

このクールは知人の出身高が相次いで登場しました。ウチの母校もそのうち出ないかしら。敷地の広さと雰囲気なら「やがて君になる」の舞台とそう変わらないと自負しとります。



視聴時期:2018年10月~12月 リアタイ視聴

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2020.03.27
《配点を修正》+0.1 麻衣先輩が最強だから(リピート視聴後修正)

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2020.09.22追記
劇場版視聴済み。TV版を気に入った方はわりと必見だと思われる。


2019.01.05 初稿
2020.03.27 配点修正
2020.09.22 追記

投稿 : 2024/05/11
♥ : 118
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

君のせいで

「さくら荘」の鴨志田一、
CLOVERWORKS制作。

思春期症候群なる不思議な現象に、
心揺れる少年少女の青春ファンタジー。

抜群に面白いです。
美少女アニメと見せかけて、
初回は量子論の思考実験が骨子になっている。
{netabare}シュレディンガーの猫は私ですら聞く、
生きていると同時に、死んでもいる猫。
重なり合った世界、存在の話、
観測者によって、変化する世界。{/netabare}
どこかサスペンスフルで好印象です。

キャラ良し、音楽良し、構成良し。
心に傷を抱えた女の子たちの葛藤と、
咲太と麻衣の甘酸っぱいラブストーリー。
もちろんブタ野郎としても楽しめるのだ。

最終話視聴追記。
物理法則を逸脱した思春期症候群を軸に、
設定がどこか変化球な青春恋愛物語でしょう。
{netabare}七里ヶ浜の少女翔子や咲太の傷跡、
大きな謎を残したまま映画へと続いていきます。{/netabare}

見える世界は人の数だけ存在している。
世界とは「現象」そのものなのでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 112

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

何でこんな避けられそうなタイトルにしたかと思っていましたが…。(「おるすばん妹」の破壊力、原作既読でもヤバい…。劇場版も楽しみです!)

原作がシリーズを重ねていくうちに「まあ、これで良かったのかも」と思えてくる、そんなタイトルですよね。

OP主題歌で、いくつかの原作タイトルに使用されている文字の組み合わせがランダムっぽくチカチカと入れ替わって表示された上で最終的にアニメとしてのタイトル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』となります。

ということで、ここでタイトルの使われた原作は全部アニメ化されるのかもしれません。
(↑え、マジで…!?)

アニメでは、「バニーガール先輩」以外のシリーズのヒロインも早めにわりと多く画面には出していく感じに見えます。

……と、2話まで観たところでこの後は2話くらい放送時には観られない予定なので取り急ぎ書いておきます。このアニメ化には期待しています!

2018.10.26追記:
第3話目まで視聴完了。原作でいうと1巻目の終わりだったのと話数から考えると、原作1巻に対して3話のペースで1クール=原作4巻分のアニメ化でしょうか。

劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のアナウンスもありましたね。こちらも楽しみです。

2018.10.29追記:
劇場版のタイトルと円盤の収録話数も踏まえて、おそらく下記のようなシリーズ構成になるっぽいです。

※話数が進んだので対応する原作の全タイトルをを記載
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない: 1~3話(先輩:桜島麻衣)
青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない: 4~6話(後輩:古賀朋絵)
青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない: 7~8話(ウィッチ:双葉理央)
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない: 9~10話
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない: 11~13話

なお、劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は原作シリーズ6、7作目の内容になることは公式にアナウンスされていますね。原作は以降も続いていますが内容的にもここでひと区切りという感じなので、シリーズ構成的には妥当だと思います。

2018.12.10追記:
第9、10話でシスコンアイドル編終了。づっきー(広川卯月(ひろかわ うづき))役に雨宮天さんがキャスティングされてました。

公開予定の劇場版以降がさらにアニメ化された場合、そこそこ重要なサブキャラになるはずなのであんまりいい加減なキャスティングはできないとは思いましたが、天ちゃんでしたか…。

残る「おるすばん妹」編は原作でもかなり好きなエピソードなので、楽しみです!

2018.12.23追記:
原作既読であの展開を知っていてももヤバかった、12話ラストのシーン。視聴者(読者)も、ここまで時を積み重ねてあのキャラクターへの愛着が生まれていますからね。

思春期症候群的なエピソードは抑え気味でも、原作の『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』は、読んでて終盤はけっこう泣きそうになってました。

…ということで、最終回を待て(笑)!

2018.12.30追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。これまた本編からシームレスに劇場版の予告があったのですが、この作品については劇場版まで込みのシリーズ構成だったと思うので、まあこれもアリだな。モハメド・アリだ。(邪神ちゃん並感)

咲太くんは高校生としてはかなり大人で良い人なんですけど、その咲太くんも麻衣さんの助け、支えがないと誰も救えないんですよ。そして翔子さんも…。

原作通りなら劇場版で翔子さんの正体について衝撃の事実が明らかになりますので、こちらについても乞う、ご期待!

しかし、1クールで良くここまでアニメ化しましたね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 100

78.5 4 恋愛で姉妹なアニメランキング4位
五等分の花嫁∬(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (481)
2012人が棚に入れました
「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、アルバイト家庭教師として「卒業」まで導くことになった風太郎。林間学校での様々なイベントを通し、さらに信頼が深まった風太郎と五つ子たち。そして今度こそ、五つ子たちの赤点回避をすべく家庭教師業に邁進しようとした矢先にトラブルが続出。さらに風太郎の初恋の相手である“写真の子"が現れ・・・!?風太郎と五つ子の新たな試験が幕を開ける──!!

声優・キャラクター
松岡禎丞、花澤香菜、竹達彩奈、伊藤美来、佐倉綾音、水瀬いのり
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

中野家に行こう!!

原作未読

こっちのGOTO分は中断せず完結までやる気ですね。放送終了後に「続編制作決定!」です。
五つ子のキャストが豪華だといっとき話題になったマガジン発ラブコメの第2期。続きもんです。

 うえすぎくん

といえば五つ子よりも双子を真っ先に思い浮かべる世代の私。少なくともサンデーではやらなさそうなアクロバティックな設定といいますか正統または王道にはなれない飛び道具みたいな作品の位置づけかと思います。一人に対して恋敵が多すぎるのです。
そんな飛び道具らしい尖りを魅力と捉える向きがある一方で、多くは“ラブ”に期待できないまま、1期の電波ソング『五等分の気持ち』や豪華キャスト&ハーレム司令塔松岡さんに見られるキャラ先行作品と嫌がって離れた方も多かったのではないかと思います。1期終わって自分はややネガティブ寄りでした。そんな入りからの2期でしたがややポジティブ寄りでいったん完走です。なぜか?

“強み”を自覚したからではないかと思います。
ひとつは“キャラ”。画が安定したことで声優陣おんぶに抱っこから脱却をはかれたと思います。
二つめは“花嫁レース”が始まったこと。各馬紹介の1期から発走した2期だったと言えましょう。

嫌な言い方すると「ラブゲーム」or「ラブストーリー」に期待できないし、大きな流れで捉えると矛盾だらけになるから、刹那のキャラの輝き(かわいい、良きセリフ)に頼るしかないのです。そのポイントが底上げされた感じ。そこにもう一つのスパイスをかけます。射幸心を煽る本作の売り

 誰が花嫁になるの?

競馬ファンは事前情報でも楽しめますが、素人は発走してからが本番です。
ケアすべきところをケアすることで作品としてきゅっと締まったといってもいいでしょう。ポジショニングの鬼イニエスタ加入で変わったヴィッセル神戸みたいなもんです。ラブコメリーグの最高峰サンデー(仮想バルセロナ)だろうが極東リーグ的なマガジン/ジャンプ(仮想ヴィッセル)であろうが要所を抑えれば試合になるってことです、、、たぶん。
ちなみに自分は五人ともOKです。裏を返せば誰でも良いとの鬼畜回答。
{netabare}1位③ドベ①が模範解答かもしれませんが、逆張りでなく良し悪しトータルで五十歩百歩な気がします。③は意思疎通に難がありすれ違いが頻繁に起こりそう。いざ付き合って壁が取れたら豹変する未来が見えます。逆に①をフォローすると母親死亡時の⑤を見て“姉”を演じざるを得なくなるなど調整役と言い聞かせてきた半生から転じて、それでも賭けに出るほどの自分の意志を示そうとした勇気はなかなかできるものではないと思います。{/netabare}
{netabare}それでもキャラ描写が分散しちゃって、各々好きになる理由が希薄だったり♂が朴念仁なのもあって男女間のやり取りの妙は皆無でございました。{/netabare}


なおラブストーリーに期待できない理由は1期レビューにて。基本評価は変わらずです。

 物語性に蓋をするからこそ成立する

少なくとも登場人物の気持ちに寄り添ったり心情を重ねるなんてことはありませんよね?
なんだかんだ乗り切れない理由も挙げておきます。以下敬称略

{netabare}⑤なんですけど大好きなお母さんの職業(教師)を目指すは良いとしてそんな家庭環境だったらもう少し成績マシだと思います。揃いも揃ってという作品の根幹部分が不思議でなりません。{/netabare}
そもそも通う学校や居住場所も同じ。年齢も同じ。顔は一緒だと言いながらそこはさすがに差をつけてはいたものの化学反応させるための素材が似たり寄ったりなため、“性格”と“声”に我々の意識が集中せざるを得ないのです。

もったいないとは感じません。求められてる役割はこなしていると感じる佳作でした。
続編視聴は微妙です。



※ネタバレ所感

■フォルテッシモ!?

2期のタイトル。パッと見た感じ2期を表す記号は単なる“Ⅱ”とは違います。音楽用語でいう“フォルテッシモ”かと思いましたが積分記号“インテグラル”って見方もあるようですね。

{netabare}賞レースの鍵を握る少女レナの正体が⓸だと確定し、先行①②③に⓸が入ってくる終盤の流れでした。前者は消えた感あります。思えばどんな時でも姉妹優先で動いてきたことで他4人からの祝福を最も受けやすい存在になってたりします。{/netabare}
{netabare}でもそれミスリードなんじゃないかしら。⑤が捨てがたい。そこで“ff”、伊語はラテン系です。
レナは“RENA”“LENA”ってことになるわけでラテン語系で“LE”は“ル”と読みます。すなわちレナ=ルナ(月)。①にとって刹那の七並べが大事な思い出だったこと同様に、フータローにとってのレナとのクライマックスエピソード部分を担っていたのが実は⑤のレナでした、なんてことがあったら面白いかも。1期第1話しょっぱなは⑤から始まったしあとあと納得しそうです。{/netabare}

完結作品の予想なんて意味ないでしょうが私マンガ読んでないのでこの点まだまだ楽しめそう。


■みかたを変えれば…

前述“性格”と“声”で差をつけるしかない制約大な本作品。
実際良し悪しでして、インパクトありそうなことを思いつきでやってるような進行のためお世辞にも物語としてOKかは微妙なんです。
ただ頑張ってるなと個人的に思ってるとこもあって、、、
三角関係つまり3~4以上プレイヤー増やすほどにパズルは精緻さを求められるわけです。せいぜい2:3か3:3が限界値で本作のように1:5なんて土台無理。あまり踏み込まず俗に言う“ハーレム”でお茶を濁す以外ないのに、これけっこう踏み込んでるんですよね。
たぶん描き始めて作者は後悔したんじゃないかしら。敢闘賞を送りたい作品でもあります。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴

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2021.03.31 初稿
2022.02.10 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かわいさは5乗。シナリオは5等。

2期なので1期を視聴してからご覧ください。
シナリオとか設定は結構酷いが、キャラクターは本当に可愛くて良いですね!
どの子も強い部分と弱い部分があって、一生懸命やっているのに、夢も勉強も恋愛も一筋縄ではいかないところが、魅力的に感じます。
想いの強さに比例して、うまくいかない時のつらさも増大するのでしょうね。

1期は作画が度々崩壊していたが、かなり改善されましたね。

1期から疑問に思っていることだが、五つ子の髪の色はアニメだから分けてるんだろうけど、少なくとも髪型と髪飾りはみんな違うし口調も違うのに、何故それでも見分けつかないのか? 風呂上りで髪をおろしているわけでもあるまいに。

五つ子ネタが異常に多いのはこの作品の個性としてまあいいが、ふうたろうは人をバカだバカだと言う割に、バカの一つ覚えみたいなくどい言い回しを多用するのは何故なのか?
例えば、長女は・・・だがバカだ。次女は・・・だがバカだ・・・。三女は・・・だがバカだ。と5人分繰り返す。
五つ子の長女・・・、五つ子の次女・・・・。などわざわざ同じ言い回しを繰り返すくどさが気になる。

かなり展開が急であまりシナリオについては丁寧に作っている印象はない。
原作は読んでないのでわからないが、無理やり1クールに収めたかもしれないですね。
いくらタイトルが五等分だからと言って、シナリオまで5等にするのはやめていただきたい。どうせならシナリオでも1等を目指してください。

シナリオはあまり良くないが、キャラクターの可愛さはその欠点をカバーして有り余る魅力がある。

ちなみに私はミク推しだったが、ニノもかなり好きになった。
色々と文句はあるが、みんな可愛かったので満足。

3期も制作されるようなので、今度こそ1等をとれるようなシナリオを期待したい。

3話について
{netabare}
5年前のレナのエピソードを聞いて号泣するニノの様子からニノは思い出の女の子ではないようですね。これでニノだったらすごいな。

それから、ボートの時に「私はもう二度と会えないから」と言っていました。
このシーンはこの時のレナが過去の女の子と同一人物なのかそうじゃないのかで意味は変わってくる。

同一人物なら、過去の私に縛られないで今の自分を見てというメッセージともとれるし、違う子を応援したいから自分は身を引くという意味かも、違う子ということなら、思い出の女の子に気持ちが行ってしまうのを防ぐために妨害工作に出たのかもしれませんが、それなら結構ドロドロしてますね。

この時、五つ子それぞれのことをコメントした後、レナは照れた感じでした。
つまり正体は、照れるようなコメントをされたキャラでしょうか?
長女、根気だけはある、次女は今はよくわからない、三女は近頃は生き生きしていて安心している、四女はやる気もあってたよりになる、五女は本当はやれるやつだこのままじゃ勿体ないというコメントをしている。
照れるコメントはどれかって考えたら、三~五女の誰かか?

ただ、思い出の彼女と、この時のレナが同一人物だとは限らないどころか、違う人物の可能性のほうが高いと見ています。
なんでかと言うと、五つ子で見分けつかない、小さい時の想いでの彼女。
この設定でなりすましとか入れ替わりネタをやらないわけがないからです。

ただ、思い出の彼女もこの時のレナも、どっちにしろニノではないようですね。ニノだったら色々とおかしいでしょう。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2≦5<4<1<<<<3(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1期のラブコメ全開から、シリアスな恋愛面が強調された2期。

作風的には1期のノリの方が好きでしたが、2期によってキャラクターは深まったので、トントンかなと。

レビューでは、私の好きなキャラについて(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的には、完全に三玖一強ですね。主人公とのエピソード数が多いし、そもそも私はクーデレ好きなんすよ(笑) 

この間、近くのローソンに行ったら5つ子のグッズがあり、三玖だけ売り切れでした。やっぱり人気あるんだな~と。

次に好きなのは、一花ですね。三玖とは逆で、多分、人気はないでしょうが(笑)

本作ではダークモードになりましたが、ああいう部分含め、良いなと思います。本来5人の違いなんて全然ないのに、ムリにお姉さんぶろうとしている不器用さや、その中で出したワガママに、人間らしさを感じました。

私は結構、メンドクサイ女が好きです(笑)

ここにニ乃を加えた3人が、本クールのメインキャラクターでしたが、、、逆に、だからこの3人は正妻じゃないのかな~とも思います。

こういう平等ハーレム作品の場合、後半のヒロインが正妻になる確率高いですしね。まだヒロイン力を出していない四葉と五月が本命でしょうか。ただ、最終話Cパートで、ああもはっきり五月を推されると、逆に四葉が怪しいよな~とも思います。初恋の相手だし。

と、冷静に分析するとそうなんですが、やっぱり私は三玖を推したいですね。

私の場合、ハーレムモノは「誰に勝ってほしいか」より「誰に負けてほしくないか」で考えます。言い換えれば、「誰に泣いてほしくないか」。その観点で言えば、圧倒的に三玖。

二乃を筆頭に、あとの4人は、フータローと結ばれなくても、(性格的に)他の誰かと幸せになれそうな気がするのですが、三玖に関しては、なんかずっと引きずって次に行けなそうで。私は性分的に、勝者より敗者に感情移入するんです。

ちなみに、私の三大属性は「クーデレ」「負けヒロイン」「幼なじみ」です。補助として、「文学少女」「ショートカット」「貧乳」「不器用」などがつきます(笑)

姉妹の中では、これらの要素に当てはまるのは三玖ですからね。原作ネタバレはしないように注意してるので、私の指摘は的外れかもしれませんが、とにかく、ないだろうけど三玖の正妻を心から祈ります!

にしても、姉妹思いで、皆、前に進もうと必死なのが好印象の5人ですね。あの六つ子に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいですね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ついで(笑) にらめっこ(笑) てか、5年前なら記憶あるよな、普通。

2話目 ☆3
喧嘩と家出。五月は完全に溶け込んでるな~(笑)

3話目 ☆4
幻じゃなく、本当に居たのか。なんか、ミステリーのように(笑) キンタロー君、超優しいんですけど~(笑) 

4話目 ☆4
確かに、変装はお互い様だな。紅茶も緑茶も同じ葉で、発酵の違いというのは知っていたけど、それをこの五つ子に使うのは上手いな。髪の長さは、当たり前過ぎだな。四葉が切れたと思ったら、二乃。ミディアムヘアに。二乃に遠慮してる(笑) 失って初めて、というやつですね。三玖のショックの受け方が。五月が、有事です(笑) 謎の店長w 二乃ツンデレ。死ぬぞ(笑) まあ、六等分の方が簡単だし(笑)

5話目 ☆3
三玖(笑) まさかの四葉(笑) 一花、恥ずかしいんかい(笑) 五月から懐柔。

6話目 ☆3
月命日。まあ、自分のためにもなるのかな。姉妹、順番に攻略。三玖、やっぱり良いな。

7話目 ☆4
二乃の先制攻撃、フータローに改心の一撃(笑) 

8話目 ☆4
五月の森(笑) まあ、中身で判断ね。本作の核心ですもんね。

9話目 ☆4
五つ子で同じクラスは、圧力ない限り、ないだろ(苦笑)
二乃、デレッデレだな(笑) 一花、可愛いけどな。

10話目 ☆4
一花の暗躍。これ、キャラとして吉と出る凶と出るか。四葉にもスポットを当てる。全員、気まずい(笑)

11話目 ☆2
ギスギス感は、あまり楽しくないな~。ニノ、大活躍。

12話目 ☆4
ミク、ダークモード。一花、ダメになるところが、魅力的でもある。こうなると、イツキの存在感の薄さと、四葉が(笑) いつき、ナニがあると?(笑) 自意識過剰君(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

75.3 5 恋愛で姉妹なアニメランキング5位
映画 五等分の花嫁(アニメ映画)

2022年5月20日
★★★★☆ 4.0 (172)
642人が棚に入れました
「落第寸前」「勉強嫌い」の美少女五つ子を、アルバイト家庭教師として「卒業」まで導くことになった風太郎。これまでの努力が実を結び、高校3年生に進級することができた五つ子は、修学旅行も無事に終わり「卒業」に向けてそれぞれが将来を見据えていくことに。共に過ごす中で風太郎への恋心を自覚した五つ子と、段々と惹かれていく風太郎。風太郎と五つ子の恋の行方はいかに…!?そして未来の花嫁は果たして…
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

究極の五つ子ゲーム……ファイナルアンサー?

【物語 4.5点】
高校生活最後の学園祭。上杉が五つ子の誰を選ぶのか?
すなわちシリーズ通じて謎だった結婚式の場面。
上杉と共に歩くウエディングドレスの女性は誰なのか?

核心部分が解答されても五つ子全員が尊重されるよう
(推してるファンも冷めずにリピートできるように)
最後の学園祭を、五つ子ごとの“ルート”に分け、繰り返す構成により、尺は136分と大作化。
原作未読組の私から見ても色々削ったのだろうな……というシーンも散見。
例の如く、TVアニメ版でじっくりと……となりそうな所。

ですが、五つ子それぞれの心情を並べ、選択を迫る。
過去の経緯、現在の学園生活、未来の結婚式を俯瞰する。
その上で、五つ子たちの成長曲線と恋心の上昇カーブがシンクロする奇跡は、
高校生活のこの瞬間だけだったと納得させられる青春賛歌。
このエネルギーを一作品で表現し、ぶつけるのは劇場版でしかできない試み。
細かい不満より作品の熱量が上回った感じ。
(大体、これを1クール以上でじっくりやったら
放送期間2ヶ月くらいエンドレス学園祭をやる羽目になるかとw)

告白後の五つ子たちの葛藤も描くことで、
結婚式の“五つ子ゲーム”が上杉さん(および謎の解答をお預けにされた視聴者)をからかうお遊びではなく、
必然のファイナルゲームだと分かった時は、これはヤラれたと感服しました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作は2期以来のバイブリーアニメーションスタジオが続投。

劇場版クオリティを求める方にとっては物足りない部分も。
ただTVアニメ版の乱調ぶりを知った上だと、
絵が崩れる心配をせずにファイナルを堪能できるのは素晴らしいですw
(……と手放したい所ですが、やはり四葉の顔立ちなんかには、やはり不可解なシーンが……。
四葉のキャラデザは一貫性を保つのが難しいのでしょうか)

撮影、光源処理にはTVアニメ版にない繊細さがあり。


【キャラ 4.5点】
カリスマ塾講師で{netabare}五つ子の本当の父親の{/netabare}無堂先生。
五つ子の青春恋愛パワーを焚き付けるヒールであり、
上杉が高校で恋愛も知らずガリ勉していたらどうなっていたか?
のifも示唆する合わせ鏡のようなキャラ。

『ごとよめ』には、教師とは、教育とは何か。
勉強だけが学校ではないとしたら、学園生活とは何のためにあるのか。
を改めて問い直すテーマも内包。
クライマックスに向けて、上杉→五つ子の他にも先生と教え子の人物相関が組み込まれ、
{netabare}五月{/netabare}の進路などに絡むことで、テーマを捉える視点も多角化。
大人たちが示す人生の失敗例、多様性が、
上杉と五つ子たちの選択を受け止めるクッションとしても機能。
ただ一番削られたと感じたのも、この大人たちの関係性。
ですが、そこまで掘り下げると3時間映画になりかねないのでw致し方なしか。


推しは最後まで決められないままでしたが、
歴女属性から何となくシンパシーを感じていた三玖。
自分の想いをしっかり伝える力を得た瞬間。
エネルギーを頂きました。


着地点としては四葉が花嫁だったら綺麗なのかな?とは思っていましたが、

(核心的ネタバレ)

{netabare}その通りになりました。やっぱり幼少期、上杉と関わりがあったのは大きいです。
中学のグレた?四葉じゃダメだった、高校に入って変わった四葉じゃなきゃダメだった。
その点からも話の筋は通っていたと感じました。
無論、他の五つ子にもチャンスあったとの悔恨は残りつつですがw{/netabare}


【声優 4.5点】
一花(CV.花澤 香菜さん)二乃(CV.竹達 彩奈さん)三玖(CV.伊藤 美来さん)
四葉(CV.佐倉 綾音さん)五月(CV.水瀬 いのりさん)

後世、凄い人気声優が配役されていたなぁ~と
懐古されそうな中野家の豪華布陣も集大成。
内容も小中学生~転機となる高校学園祭の繊細な心情~花嫁姿と
道中、性格が変化する曲折も経ながら、半生記を凝縮する流石の演技。


ピックアップしたいのが五つ子の母・中野 零奈役の京花 優希さん。
2期では上杉が昔、出会った五つ子の中の“誰か”の役をイメージを崩さず演じつつ、
正体の“声バレ”も阻止していた方。
今回、五つ子たちに様々なものを継承する母親役への抜擢は心にくいキャスティング。
京花さんは他にも上杉の幼なじみ・竹林役で、二乃や三玖を慌てさせるポジションも兼任。
起用な方だなぁ~と感心します。
今後、大役が回って来たら、この方かと嬉しくなります。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期以来の中村 巴奈重氏&櫻井 美希氏。
ピアノやストリングスで場面を包み込む優しい音色は変わらず。
劇場版ではフィルムスコアリングで、心情とのシンクロ率がさらに上昇。

主題歌は五つ子が担当。

OP「五等分の軌跡」
一大決戦を前に「君が 大好きなんだ~ 誰にも負けない~」と競り合う。
相変わらず一人称視点で聴くとニヤニヤが止まらないラブソング。

ED「五等分の花嫁~ありがとうの花~」
5人で競い合った彼に嫁ぐ日は、五つ子の誰かが中野でなくなる別れの日。
哀愁を醸しつつも、決着すればノーサイドの清々しさも心地よいバラード。

あとは挿入歌の「ラブ☆バケーション」
{netabare}センター・二乃しか歌わないスクールアイドル?(苦笑)
二乃推しならずとも{/netabare}即死級の萌え殺しウェポンです♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

愛に時間を

【紹介】
劇場版ですが五等分の花嫁1期・2期のあとの話で完結編です、必ず2期視聴後にご覧ください
アニメ2期見てることを前提としていて、あらすじみたいなものはないですが、それで正解だと思います
映画館の客層は大人の男性が多いのかと思いましたけど、思っていたより子どもがかなり多かったです

【シナリオ】{netabare}
視聴前は最終的に結ばれる子中心の話になるのかな?と思ったらそこまで偏っていないのが好印象
文化祭の3日間を、5人それぞれの個別ルートで風太郎とのエピソードを入れてあるので、誰を推していても楽しめる作りになっています

1期2期通して四葉は明らかにエピソードが不足していたので、この子が昔会っていた想い出の子なのかなってのは思っていました
想い出の子は四葉で、最終的に結ばれるのは次にエピソードが薄い五月だと思っていたのですが、予想は外れでそのまま四葉でしたね
五月は信頼関係が強くて恋愛描写がほとんどなかったですが、こういう設定の作品ではとても珍しいですね、これはこれでアリだと思いました {/netabare}

【感想】{netabare}
シリーズ全体を通して、良いところはやはり五つ子の魅力の高さで、話自体は不自然なことが多くてちょっとモヤるけど
美少女の魅力を描くことに長けた作品で、シナリオの微妙さをカバーして余りあるものがありました
風太郎が最初は他人に興味がない→五つ子と接点を持つ→仲良くなったけど見分けはつかない→なんとなく見分けがつくようになる→恋愛を意識しだす→全員を識別できるようになるっていう変化が最初から最後まで一貫していて距離感がわかりやすくて上手いなーって思いました、それと対比した実の父親なのに娘を見分けられないことや、「愛があればわかるはず」っていう言葉、これらはすべて繋がっていて、最初からちゃんとした構想があったのでしょうね、いい作品だと思いました

四葉は思い出の女の子で、温泉旅館でも四葉だけは真っ先に風太郎が見抜いていたというフラグもあるので四葉と結ばれる説得力はあると思いますが、四葉は作中で個別の話が他の4人と比べて極端に恋愛から離れているし薄いのですよね
想い出の女の子で、五つ子が風太郎に会うきっかけを作ったとか色々出てきたけど、どうしても後付けという印象が強くて
アニメを追っていくと直接的な恋愛描写が少ない四葉に思い入れがあるファンは多くないと思うのですよね
振り返ると、勉強会に最初から協力的で風太郎に最初から好感度高そうだったり、旅館でちょっと話しただけで言い当ててたりちゃんとフラグは立ってるのですけど、映画を見ても正直、四葉がどれだけ風太郎のことを想っているのかは小学校の時の想い出以外には特に感じられなくて、
ニノが納得いかない風だったのも無理もないと思うのです
風太郎への恋愛感情の描写が多いミクやニノは視聴者の人気が高いようですし、やっぱり二人が仲良くなるエピソードが作中でないと、唐突感が大きいと思いました、想い出の女の子っていうアドバンテージ以外の魅力やエピソードが不足していると思うのです
つまり何が言いたいかって言うと、四葉の風太郎とのエピソードももっと見たかったってことです!

とはいえ、五人全員に風太郎との強い絆が描かれたシーンが用意されているし、それぞれ将来の目標を定めて弱かった自分を克服して頑張る姿も描かれて、さらにそれぞれの道に進んでもちゃんと繋がっていて、これからも仲の良い6人のまま人生が続いていくって感じで締めていて、五人全員が可愛いなーって印象で終われる良い映画でした {/netabare}

【残念なところ】{netabare}
風太郎の幼馴染のエピソードと五つ子の実の父親のエピソードはどっちも話が唐突で、原作の描写をカットしているのかな?って思いました
こんな薄くて唐突なエピソードならいっそまるまるカットしたほうが良かったように思います
幼馴染のほうはただの薄いエピソードだから我慢できたけど問題なのは実父のほう
五つ子の実父のエピソードはあまりにもリアリティがなくてただ不快なだけで、完結編の劇場版で見たいようなエピソードじゃなかったですね
五月を愚弄するだけで何の愛情も感じられませんでした
揚げ句に五人の父を「無責任」呼ばわりまでしてて、無責任の代名詞みたいな人が何言ってるの?って思った
この人今まで全く示唆するような描写なかったのになんで急に出てきたの?
最低な親でしたね、こんな最低なおじさんの遺伝子が五つ子に受け継がれてなさそうで良かったです
五月にとっては重要なエピソードなのはわかりますけど、それにしても他の4人とこの実父ほぼ何も話してないのも変ですよね
4人が話もしたくないのかもしれませんが、そのへんも今まで何の示唆もなかったのでよくわからないままモヤモヤするエピソードでした
ただ、これによって今までドライで冷たかった五つ子の父に対する好感度が爆上がりでした {/netabare}


【作画・音楽】
劇場版なだけあってとても作画も音楽も良かったです、いい場面でBGMが流れて大事なシーンをロマンティックに演出してくれています、主題歌も良かった!
ただ、劇場版にしては引いた絵になると不安定になるのが気になりますね。

【キャラクター】
わたしはミク推しで、次点がニノですが、二人とも持ち味が良く出ていたし成長も感じられたので満足です

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「五つ子と恋愛するお話」完結

原作未読 136分

5/23観に行きました!

テレビ版「五等分の花嫁」の続きです。テレビ版の1・2期を先に観ることをおススメします。

同学年で高校生の五つ子の家庭教師になった主人公の上杉風太郎、家庭教師をして交流していくうちに色々なことが起こり五人と風太郎との距離が縮まっていくのでした。

1期から気になっていた(煽っていたw)五人の中から誰が主人公の上杉風太郎のお嫁さんになるのかが焦点でしたね。

お話は学園祭がメインでした。3年生で最後の学園祭、色々ありましたね。
{netabare}
五人それぞれの風太郎とのシュチュエーションがあるとはw
きちんと繋がるお話でしたし、最後だからあってもいいかなぁと思いました。

色々なエピソードがありましたが、その中で今まで冷たい感じがしたお父さんとのシーンが印象的でした。

1・2期で語られていたかもしれませんが、本当のお父さんではなかったのですね。

私の押しは三玖ちゃん、やっぱりだめでしたかw

予想では本命は五月で大穴が四葉と思いましたが、まさかの四葉wでした。

よく考えたら五人のうち初めて出会ったのは四葉でしたね。

初志貫徹、風太郎と他のキャラとの恋愛絡みが多かったので予想外でしたw
{/netabare}
五人が精神的にも成長して、それぞれが別の夢に向かって走っていく、でも五人は繋がっている、観ていてちょっと羨ましくなってしまいました。

最後は綺麗に終わっています。観終わって凄く清々しい感じがしました。

主題歌は五人の中の方(花澤香菜さん、竹達彩奈さん、伊藤美来さん、佐倉綾音さん、水瀬いのりさん)が歌っています。

最後に、終わって観客の方から拍手が起こりました。私も観て大満足でした。上映時間が2時間以上ということで同じ姿勢で観ていたらお尻が痛くなりましたねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

85.4 6 恋愛で姉妹なアニメランキング6位
その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (733)
2478人が棚に入れました
雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その着せ替え人形は恋をしてしまった

ひな人形を作成する男子高校生とアニメのキャラクターになりきりたい女子高校生。この二人は全く違った世界を生きていますが、思わぬ接点で出会った二人の物語です。

物語には高校生らしい若さと輝きがあります。
そして二人のそれぞれの夢が描かれており、未来への希望が感じられます。
ヒロインの性格がとても気持ちよく、最後まで楽しませていただきました。


主人公は高校一年の五条 新菜(ごじょう わかな)。彼の家はひな人形の製作をしており、新菜は雛人形の顔を作る職人「頭師(かしらし)」を目指して日々努力しています。
但し、彼はクラスの人たちと趣味が異なるため、クラスには馴染めていません。いつも一人で学生生活を過ごしています。

そんな新菜がまぶしく感じるクラスメートがヒロインの喜多川 海夢(きたがわ まりん)。彼女は美人で明るく、いつも多くの友達に囲まれています。

新菜はいつもクラスメイトから掃除当番を押しつけられていますが、自分では頼りにされていると勘違いしています。
そんな新菜に海夢は、「頼られているのじゃなくパシられているだけ!」と真実を伝え、「自分の気持ちは自分のために言わなければ」と諭します。
海夢は自分の気持ちに嘘がつけない女性。きっと海夢はいつもパシられている新菜を助けたかったのでしょう。

私達は、たとえ正しいことでも相手に嫌われたくないので、悪い点を指摘するのにためらいます。でも、それは結局、相手よりも自分を大切にしているためです。
きっと海夢は、自分と同じように友達も大切にしているのでしょうね。
だから海夢はいつも友達から慕われているのだと思います。


そして更に海夢は、新菜が大事にしているひな人形の顔を見て、「奇麗」と言ってくれました。
その言葉は新菜にとって何よりも嬉しい言葉でした。自分が奇麗だと感じているものを認めてくれたからです。

趣味は人によって違います。人の趣味を馬鹿にするのは、その人を馬鹿にするのと同じです。
コスプレの趣味がある海夢は自分の趣味を馬鹿にされたくないし、人の好きなものを決して馬鹿にしない女性でした。

私も、いい年をしてアニメが趣味です。
この趣味は小学生の頃から長い長い期間ずっと続いています。
「いい年をしてアニメなんか…」という人も確かにいます。
でも、自分の趣味は自分のためのものです。決して相手のためのものではありません。
人の趣味を馬鹿にする人は、結局は、物事の道理を理解できていない人なのです。


ある日の放課後、海夢と新菜が家庭科室で偶然出会います。そして新菜に服をつくる技術があることを知った海夢は、コスプレ衣装の制作を依頼します。
そこから二人の関係が進展していくのです。

新菜にとって海夢は憧れの存在です。「自分なんかが恋人になれるわけが無い」と、最初から諦めています。
でも、コスプレ衣装の制作を通じて海夢は、いつの間にか新菜に恋をしてしまいます。
男の魅力は顔やスタイルではありません。新菜には卓越した特技があります。
おそらく海夢は、その特技と新菜の真面目さや優しさに魅かれたようです。


この物語では、コスプレ衣装を着る人たちの気持ちが凄くわかりやすく表現されていました。
今やアニメのコスプレ衣装を着る人たちは世界中に沢山います。
イベントのたびに海外から日本へやってくる人たちもかなりいます。
コロナの影響で中止が相次いだイベントですが、今年は多くの人たちが参加できることを期待します。

オープニングはスピラ・スピカが歌う「燦々デイズ」。とても活発で明るい歌です。
エンディングはあかせあかりが歌う「「恋ノ行方」。とっても楽しく心が和む歌です。
このエンディングは見ていても心が大変癒されますよ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 61
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

好きなものを好きって言える君に憧れて

日本人形よりもコスプレに重点が置かれたラブコメ。
主人公もヒロインもお互いに都合が良すぎるし、「こんな女いないよ」っていうやつだけど、いいアニメでしたね。

コスプレのことはそれなりに知ってるので、コスプレのアニメだとわかってからは特に楽しみな作品になりました。
完全に予想外でしたがコスプレがかなり細かいところまでこだわっていて本格的だったのがポイント高いです!
ラブコメとしても良い感じでおススメの作品です。

残念なポイントはヒロインの羞恥心なさすぎるところと、エッチなシーンを入れたいがためにかなり無理のある設定や展開が目立ったことかな。
作画も良いけど、時々手抜きも見られて安定はしてなかったですね。

【コスプレについて】
{netabare}
キャラクターとか設定には不自然なところが多いけどコスプレはかなり本格仕様でコスプレ衣装の制作過程がリアルでした。
衣装は当然ですが、メイクやカメラワークにもこだわっていました。

細かい採寸、スケッチ、生地選びといった初期段階からかなり本格的で、衣装を着るときに注意すること、たいへんな部分、撮影スタジオやイベントの様子や金がかかることなど一連の流れを細かく描写していて
華やかな部分だけが注目されるレイヤーですが、裏ではこんな大変なんですよっていう部分を余すことなく視聴者に伝えているところが好感が持てます。
ウィッグの被り方、女性が男装するときの体型調整とかかなり具体的で実践的な描写してたし、お金をかけずにコスチュームを作る工夫とか、暑さ対策とか妙に細かくてリアルでした。

初めてマリンが衣装着たときにサイズピッタリ!って言って腕上がらなかったけど、これは身幅部分がピッタリ作ってるから上がらないんですね。
だいたいは胸囲から10cmくらい余裕持って作りますが、余裕持って作るとダサくなる衣装もあるのが悩みどころ。
動きにくいだけじゃなくボディライン等がくっきり見えてしまうのも気になるでしょう。
初めてコス衣装作るときに陥りがちな失敗もちゃんと描写しているところにこだわりが感じられました。
主人公も衣装づくりを通じて本職のスキルアップにつながっていますね。

アニメとかゲームの衣装って装飾が多いから作るのすごく大変。
本格的にやる人は、服より装飾品や小物のほうが作るの難しいので、そっちのほうが時間かかっている場合も少なくないみたいです。
レイヤーさん見るときは髪や服やメイクだけでなく、服飾や小物にも注目してあげて褒めてあげるといいですよ!

尺の関係かかなりテンポよく描かれていますが、着替えやメイクにはすごく時間かかってるでしょうね。
暑さとか寒さ対策も苦労するところだけど、一番困るのはお手洗い。ただでさえ着替えに時間かかるのにコスプレのイベントって人が殺到していて混むので、対策してないとかなり困ることになると思います。

{/netabare}


【キャラクター】
この作品の大半の魅力がコレ。女の子の表情変化が多くてエモいね。顔芸一歩手前ってくらいにすごい変化する。
人によってはこの表情変化を苦手に感じる人はいるかも。

{netabare} 主人公は性格良さそうだけど、自己肯定感が低すぎなのとまりんに翻弄されっ放しなのが欠点で、もう少し積極性が欲しいところ。
良い人なのはいいけど、ここまで主導権握られっ放しだとモテない男の妄想って言われても文句言えないと思う。

ジュジュは普通に可愛い。インパクトは強いけど出番が少ないのが勿体ない。
ジュジュがメインヒロインでのラブコメも見たいかも。

マリンのキャラは凄く好き。優しくて純粋な美少女ギャルって完璧な生き物じゃないですか?
表情がころころ変わってとても魅力的な子ですね!

ただ、趣味はともかく「こんな女いない」っていう一番の理由は奔放すぎる振る舞い。
ギャルを痴女か何かと勘違いしてないかな?男と積極的にスキンシップとってても、羞恥心ないわけじゃないでしょー。
羞恥心あるだけでぐっと魅力も上がるとおもうけどなあ。

あとは女子にしてはかなり特殊な趣味をオープンで話すところも驚き。 怖いもの知らずか?
どんな経緯でそんな趣味になったのか気になりますし、リアリティがないって言われる原因の一つになってる。
わざわざそんな特殊な趣味にしなくても普通のアニメオタクで良かったんじゃ?

人形好きが女の子からキモがられるって話してるけど、そんなことはないと思う。ニヤけながら話しかけてたらキモいけどね。
イケメンなら趣味が女子っぽいほうが話題合うしモテると思う。
キモいって言われるならそれは趣味じゃなくて性格とか外見のせい。

どうでもいいけどマリンの眼、カラコンだったんですね。 

{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
ラブコメのストーリーとしては普通ですね。きっかけは趣味の相性が良かったってのもあるし無理なところはないと思う。
好きになったきっかけはちょっと唐突すぎる気はしたけど、恋ってだいたいそんなもん。
{/netabare}
【気になったところ】{netabare}
1話で真横にすごい勢いで飛んでたけど、あの角度と勢いで机に後頭部ぶつけたら死ぬんじゃ?っていうかあんな風に飛ばされるの人の力では無理だと思う。

コスしたときに胸がきついとか、限界になって前のボタン飛ぶシーンとかこの作品に限らず多いけど、普通着る前にそうなるって気づくっていうか、かなり無理しないと着れないと思う。きつくて無理ってわかってるのにそのまま着続けたら、そりゃボタン飛ぶよね。
マッチョが胸筋でピッチピチのTシャツ破るのとやってること同じだよね。

ラブホって、時間が来たら自動延長されるものだと思っていましたがこのホテルは違うんですね。
電話で延長するか聞いてくるとか、カラオケか!って思いました。もしかしてこれが普通なの?{/netabare}

【6話のジュジュについて】
{netabare}
6話のジュジュは無理やりエッチなシーン演じさせられててなかなかに酷い描写でした。

初対面の男性の家で一人でお風呂入るの怖くない?

転倒して足を大きく開いて倒れてたけど、どう転んだらあんな体勢になるの?
あの流れなら身体を隠すように転倒すると思うし、わざと足開かないとあんなことにはならないと思う。

高校2年生の女子でまだ生えてないのはかなり珍しいと思う。
中学の時に成長遅くて修学旅行行きたくないって悩んでた子いて、個人差あるから気にしなくていいんだけど、修学旅行でみんなと比べて悩みがより深刻になったみたいで。それが高校まで続くとなると本人はかなり苦しむと思うんですよ。何のためにこんな設定つけたんでしょ? もし軽々しくキャラ付けのためにやってるのならやめたげて。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そして五条くんは悟る

原作未読

先に言っとくと『第一印象ネガティブから挽回した』感のあるラブコメの佳作と評価してます。
設定で足を引っ張っても感情推移含めたキャラの行動に共感できるかがラブコメの肝だとよくわかる一品。足を引っ張る設定とは↓

A 両親不在の居住環境に代表されるあれやこれや
B ぼっちな男の子と美少女の組み合わせ

そりゃ「今日うち親いねーから」が常態化した A にロマンを感じない年齢になりました。
がっつき上等ガサツな私には B に感情移入しにくい。そりゃ向こうから来るなら苦労しませんよ。

視聴経緯と作品概要。
2022冬クールでの本作評価が高かったのが視聴理由。稼業の雛人形作りに邁進する内向的な五条新菜(CV石毛翔弥)くんとコスプレ願望有りなギャル喜多川海夢(CV直田姫奈)ちゃんな組み合わせ。海夢と書いてまりんちゃんはお洋服づくりが苦手。苦手領域に素養のあった新菜と書いてわかなくんが人形作りで培った職能を活かし…と“需要と供給”が噛み合ってるカップリングなので“好きになる理由”でヘタこかなきゃ楽しめそうです。
なにせ「我が身のなりあまれるところを、汝が身のなりあはざるところにさし塞ぎて…(古事記)」お互いを補い合うことでできた国なんだよ、と説いてる僕らの神話を尊重し、需要と供給が合致してるならアリじゃね?となるのは当然の帰結かと。ハラハラドキドキよりも安心感先行で物語は進みます。
なお通常は古事記の国産みの逸話を物理的な意味で受け取るのでがっつく行為もさもありなん(飛躍)。

1クールで全12話の後半戦からは二人以外のキャラクターも花を添えてくことになります。受け入れやすく安心先行な恋物語といった印象でした。ヘタこいてほしくなかった“好きになる理由”も違和感なかったと思います。

だからこそきっかけ部分ですね。読モレベルのギャルなんていくらこちらのスペック高くても向こうから声かけられることはないと思っちゃうのであります。
横道に逸れると海夢ちゃんのイメージは花江氏にデレてる広瀬アリスさんですかね。ヲタに優しそうで筋も通しそうみたいな。うーん、声かけられるかなぁ?無いだろうなぁ?としょーもないところがひっかかり楽しみきれなかった私でした。
作画・音楽的なところは特に印象に残ってません。すいません。



※ネタバレ所感

■俺の青春ラブコメはすぐ完結してしまう

くっついたら即終了なのですが引っ張ることへの耐性が年々薄れていってる自分に絶望する。
{netabare}・ホットパンツ履いて自宅に来て無防備な後ろ姿みたら間違える(第2話)
・勘違いで服完成させた日。「ホッとした」適当なこと言って膝枕に倒れ込む(第4話)
あーやだやだ…{/netabare}


■ジュジュ参戦

レビュータイトル回収!? ハブ役になる子が現れると良いスパイスに。
{netabare}ただ言いたいのは新人さん多めなキャスティングへの賞賛。想像以上に良かったと思うのと、ジュジュ担当種﨑さんと中堅で上手な御方を配置。新人さんだけでも大崩れは無かったと思いますがこのへんどうなんでしょう?{/netabare}


■ここは共感

{netabare}主人公♂男前ですよね。同じく主人公♀もかっこいいですよね。
設定アレでもリカバリしたと感じることができたのはこのカップル(予定)に負うところが大きいです。

五条くん
{netabare}細身高身長で爽やかな容貌と見た目良し。対人感受性に難あり。なにより若くして生き方を決めて精進している。なんとなく雨の日に新宿御苑でサボってる靴職人の卵を思い出しましたよ。応援したくなる男性です。{/netabare}

喜多川さん
{netabare}デフォルトで見た目良くないとアレなのが女のつらさよね。それよりなによりこの娘さん筋は通すのです。打算(あざとさとも言う)抜きで生きられたら素敵だろうにと思わせてくれる女性です。{/netabare}

いずれもキャラクターに嫌味がない。嫌味がなければラブコメとしては悪い結果にはならない。ほんとキャラ大事です。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

77.8 7 恋愛で姉妹なアニメランキング7位
Aチャンネル(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1551)
8068人が棚に入れました
「Aチャンネル」は学園コメディ。天然かつドジッ子のるん、その幼馴染でるんが大好きなトオル、弱気な関西娘ユー子、ツッコミ役のナギの個性的な4人が織り成すハイスクールライフが描かれている。

声優・キャラクター
福原香織、悠木碧、内山夕実、寿美菜子、又吉愛、斎藤桃子、茅原実里、沢城みゆき、小野大輔

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

4人の女子高生のほのぼの~とした日常生活

4人の女子高生のほのぼの~とした日常生活アニメ
物語としては展開の起伏がすごくゆるやかだけど
そこがこのアニメの醍醐味だと思う。
ほのぼの好きや最近忙しいと思ってる方におすすめ
トオルとてもかわいいです^^

ほのぼのの王道「ARIAシリーズ」や「夏目友人帳」等の
ファンタジー要素は無く
「みなみけ」や「らきすた」等のコメディー要素も
比較的少ないが、萌え要素に関しては
ピカイチであるので
ほのぼのと萌えを同時に楽しめる。

毎話違う挿入歌がながれるため音楽についてはよいと思った

キャラの魅力は十分に伝わったので
お気に入りを見つけるとより楽しめると思います^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 65

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これがホントの「日常系」

制作はStudio五組で原作は漫画です。
ジャンルは萌え・日常系です。
私が知る限りでは「ひだまりスケッチ」に一番近い雰囲気の作品ですね。


るん、トオル、ユー子、ナギの女子高生4人の日常を描いた作品。


何かを目的として部活をやっている(「けいおん」「ゆゆ式」とかね)わけでなく、特別な学校に通っている(「ひだまり」「GA」とかね)わけでもなく、特別な設定がある(「キルミー」「きんモザ」とかね)わけでもなく、これぞまさに学園日常系といった感じです。
本当に何も起きない。
お決まりイベントはありますがあとは何も起きない。
何も考えずぼーっと見てて癒される、清涼剤的なものを感じます。

この手の作品の割にはキャラ立ちしまくっているメインキャラがいないのが特徴と言えば特徴です。
ここら辺も日常系を体現しているような気がしなくもない。
(トオルは初めの方はかなり変なキャラみたいに見えましたが)

あと劇中に必ず一回は謎の挿入歌が入ります。
これは見る人によって意見が変わると思いますが、その場の心情や雰囲気を的確に表していたので私は良かったと思いますよ。
流れるとノリノリになったしw
ところどころ謎のタイミングでぶっこんできますけどね。


総括して、私が見た中で一番ど真ん中の日常系だと思います。
ストーリー性とかを求めてはいけません。
ほのぼのとした空気感を楽しんでみてください。
割と万人向けな日常系作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 48

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゆるい世界観が好きです(´▽`)♪

女子高生4人の日常をこれでもかと言うほど
ゆる~い雰囲気で描いた日常系コメディ作品。
原作は4コマ漫画。 全12話。


個人的にロボットものゾーンに突入してる視聴の
箸休め的なノリで楽しませて貰いました(*´∀`*)♪

ストーリーの中心はるん、トオル、ユー子、ナギの4人。
天然である主人公・るんちゃんのボケを周囲が
回収する流れが基本パターンだと思います。

内容は至ってシンプルな日常系なので気軽に楽しめます。
日常系の中でも更に日常系を行ってますねw
キャラはそれぞれがしっかり立っており魅力的に映りました。
声優さんも含め世界観にあった仕上がりに満足できます。
個人的なお気に入りはトオルです(´∀`)
るんちゃんを追っかける姿が可愛らしかったぁw

作中に流れるキャラソンがこの作品の大きな特徴ですかね。
キャラ各々がシーンに合った歌で楽しませてくれます♬
いわゆる劇中歌というやつですね。
ぜひ視聴の際は注目して貰いたいですね!


大した事書いてないな(´ー`;) …と言うより
大して書く事がない程の日常系と言った作品ですw
ゆる~い気分になれる癒し系の1本だと思います。
次はOVAでも観てみようかな♪
ハイ!忙しいそこのアナタ!!
この作品でちょっとブレイクを(ゝω・)



《キャスト》
百木 るん(CV.福原香織)
一井 透(CV.悠木碧)
西 由宇子(CV.寿美菜子)
天王寺 渚(CV.内山夕実)
今井 豊(CV.又吉愛)
野山 美歩(CV.斎藤桃子)
鬼頭 紀美子(CV.茅原実里)
鎌手 多季(CV.沢城みゆき)
佐藤 幸世(CV.小野大輔)



《主題歌》
OP:『Morning Arch』/河野マリナ
ED:『ハミングガール』/ゆん(CV.福原香織)、トオル(CV.悠木碧)
            ナギ(CV.内山夕実)、ユー子(CV.寿美菜子)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

86.4 8 恋愛で姉妹なアニメランキング8位
五等分の花嫁(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1087)
5040人が棚に入れました
貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!! しかも五つ子だった!! 全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児! 最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!? 毎日がお祭り騒ぎ! 中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!

声優・キャラクター
松岡禎丞、花澤香菜、竹達彩奈、伊藤美来、佐倉綾音、水瀬いのり
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

船頭多くして船山に上る

原作は雑誌でパラパラと


視聴動機は、マガジン案件だったから。けっこう近年のマガジン頑張ってるんですよね。
そして蓋を開けてEDのキャスト陣を見たらこれまた豪華。

中野家のご姉妹
長女 : 一花 (いちか) CV 花澤香菜
次女 : 二乃 (にの) CV 竹達彩奈
三女 : 三玖 (みく) CV 伊藤美来
四女 : 四葉 (よつば) CV佐倉綾音
五女 : 五月 (いつき) CV水瀬いのり

進級も危うい五つ子ちゃんの家庭教師を請け負う学年一の秀才上杉風太郎主演のハーレムラブコメとなります。風太郎の声は松岡禎丞さん。日本にはハーレムラブコメに松岡さん以外を出演させると禁固刑となる法律でもあるのでしょうか?出ずっぱりです。
富裕層中野家と貧民層上杉家の対比です。バイト代の高さを動機付けになにかとたいへんな五人の成績を上げるべく奮闘しながら、とはいえ同学年の美人五姉妹相手に健康な高校生男子が何も思わないわけでもなく、、、いやその前に先方が機先を制してデレ始める鉄板の展開でした。
わりきって観る感じでしょうか?キャラとストーリーを持て余してる序盤です。


観終わって、、、
ぶーぶー言いながらも後半面白くてそれなりに満足しました。
結局のところ、

{netabare}五人まとめてかかってこいやー!{/netabare}

というわけで選べん。


まずは良い点。キャラの配置から。五人がそれぞれ個性的でキャラが被りません。おかげ様で名前と顔の一致が早い。

一花:THEお姉ちゃん。ふわふわしながら締めるところは締める。長子の割に合わないところを飲み込んで責任を全うしようとしてる。意志の強さがショートヘアーに表れているのか?{netabare}良い{/netabare}
二乃:勝気さと家族思いのギャップ。女子力も高い。風太郎への警戒は人一倍強いが、こういった子のバリアを突破した時に見せるだろう情の深さは楽しみである。{netabare}良い{/netabare}
三玖:不器用女子。人との距離の取り方に難があれど、あばたもえくぼってやつ。心根の良さと頑固さが見え隠れしほっとけないタイプ。{netabare}これまた良い{/netabare}
四葉:奉仕の心。明るくアホそうに見えてそのくせ周りへの気遣いを欠かさない。もっと自分だしていいんだよ、の守ってあげたいタイプ。{netabare}なんだかんだ良い{/netabare}
五月:キタ!ツンデレ。頑張っても結果が出ない。そこを男のValueで彼女の不足を補ってあげるぜ!と勘違いしたい。主人公にだけ冷たい。落としたい。{netabare}というわけで良い{/netabare}

声優さんの魅力もさることながら、誰がヒロインでも一本書けそうです。さらに風太郎の妹らいはも存在感出してくるので侮れません。


ただしこちらは全体のバランスを無視して単品で一人一人に焦点を絞ったら?という前提が必要。

 みんな良い = {netabare}どうでもよい{/netabare}

なのです。
・みんな巨乳はやりすぎでは?安直な感じもします。
・狭い空間(中野家のマンションの中)が主戦場なので一対一になりにくく、かといって姉妹同士牽制しあう描写もソフトで消化不良。
・順に攻略した末での落としどころが見えづらい。結局情感揺さぶられるほど感情移入するにはせいぜい三角関係ぐらいにしとかないと破錠するよね。難しい設定。
・言っても同年代5人ですから。先輩後輩のような縦の関係もないと物語を膨らませることは難しい。これも設定になるのかな。


こういった背景もあって、数話観ると割りきってブヒる視聴姿勢で臨むか、嫌気さすかどちらかになりそうな気配です。

{netabare}アバンの結婚式描写などご都合展開飛び越えての超展開も期待できそうな伏線は配置されてますが、{/netabare}

作品の焦点をどこに置けば良いのかイマイチ掴みきれておらず、途中しんどかったです。船頭多くして船山に上る感じ。
まるで、ホテルのビュッフェで和洋中華それ以外と単品のクオリティがそこそこ良いけど全部食べろと言われると持て余しちゃうような感覚に近いかもしれません。

それと、五つ子全員お勉強が出来ないというのもなんか釈然としません。
勉強ができるのと地頭の良さは別物とはいえ、一定の尺度の中でだったり要求水準を求められて成果を上げるとか努力することって人として必要でしょうに、それがないというのが一点。それなりにインプットがないとアウトプットするネタに困るのが人間だと思うよ、が二点め。
それが揃いも揃って全員かよ!ある意味すごい姉妹だと思われます。

 {netabare}お母ちゃんも空の上で泣いてるで。{/netabare}


{netabare}林間学校編に突入してから{/netabare}加速していった後半が良かったのでOK!とします。
ちょっと五人それぞれが揺れ動いてくるあたりから物語が締まってくるので序盤で切っちゃうともったいないかもしれません。


OPの ご ・ と ・ お ・ ぶ ・んっ  もTHEアニソンらしくて良かったですよ。
{netabare}タイムリーにスキー場で流れてて、ウチの子供は「きもっ」って言ってましたが。。{/netabare}



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴
-----

2019.04.06 初稿
2019.09.16 修正
2022.02.10 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

豪華声優陣だけが魅力!?

原作未読。最終話まで視聴。

美人揃いの五つ子。
家庭教師は同級生の男の子。

設定がありえなさ過ぎてどこからツッコめばよいのやら・・・。

せめて、コメディ要素が強ければラブコメとして楽しめたんだろうけど・・・。
コメディとしては笑いどころが少なすぎ。

さすがにヒロインが5人もいると、1クールでは間延びし過ぎかな。

{netabare}ご想像にお任せします{/netabare}エンディングも、何だかいただけない。

まさか、原作完結していないとか?
だったら、こんなエンディングにしなければよかったのに・・・。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 49
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

普通に面白い、普通に萌える、普通に2期観たい(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ギャルゲみたいなハーレムアニメ。

良くも悪くもそれ以上ではなく、それ以下ではない、クラシカルで優秀な楽しいラブコメ。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品の最大の問題点は、圧倒的にぶち抜けて断トツで、三玖がメインヒロインだということです(笑)

特に、三話目の「切腹」は、萌えた♪

作風的には、それこそファンが五等分されるような感じが理想でしょう。その上で、風太郎が誰を選ぶかを楽しむ。そういう作品なのに、、、

ちなみに、私が萌えた順番でいくと、三玖>>>>>一花>>>四葉>五月>二乃、ですかね。

もう、三玖以外がメインヒロインなら許さないぞというところまで来ています(まあでも、五月なのかな? 結局)。

なぜ、三玖ひとり勝ちみたいなアニメ化にしたんでしょう? (原作未読ですが)まあ、アニメスタッフが大の三玖好きで三玖の映える回ばかり選んだ可能性もありますが、多分、三玖は「序盤のメインヒロイン」で、この後、他の四姉妹も掘り下げていくんでしょうね。

この後(原作ラスト)は、4パターンでしょう。

①誰がメインヒロイン(結婚相手)かは、最後まで明かさずに終わる。→無難だけど納得いかない。

②このまま三玖がメインヒロイン。→個人的には嬉しいけど、無さそうかな。

③三玖以外の誰かがメインヒロインだが、結局、三玖が一番人気のまま。→これが一番のバッドエンド。

④三玖以外の四人全員が、この魅力的な三玖を更に超える萌えレベルまで上昇し、誰かがメインヒロインになる。→これが出来たら大したもの。

さあ、皆さん、どれだと思います?

私は①か③な気がしてます(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
分かりやすいハーレム展開ながらも、テンポがよくて楽しめた。ラブコメにプラスして、先生要素がどこまで面白いかがポイントか。200円あるなら、握り飯なり弁当なり、自炊したら?とは思ったけど(どうせなら100円で良かった)。

2話目 ☆4
三玖回。歴女。なんかこう、可愛らしいな。声優さんもピタリと合っている気がする。

3話目 ☆5
二乃回。今のところ、五月とやや被ってるんだよな。安易に「1話一人攻略」にしないところが良いね。三玖の「切腹」が良かった♪

4話目 ☆3
らいは は良い妹キャラだな♪ そこで素直に宿題やる5人は、なんか違和感。萌え的には、やはり三玖の一人勝ちだな~今のところ。百歩譲って赤の他人(笑) 2話跨ぐの?

5話目 ☆4
パートナーだって、良いな。手持ち花火の幸せ。珍しいね、同じの選ぶなんて、の、萌え♪

6話目 ☆4
一応は3人、攻略? 真面目だが、馬鹿なだけだ(笑)
勘違いコント(笑) 三玖が1項目も当てはまらない(笑) 分かりやすくデレたw 三玖が自分の部屋に泊めるというのもな。定番(笑) ギャグのキレが良かったな♪

7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆4
肝だめしが怖いから、という理由は可愛い(笑)

10話目 ☆2
いつもの死んだ目に生気(笑) 二乃の萌え度、だだ下がりだな。普通にツンデレ貫いて、風太郎にデレてほしかったけど、それは五月の役目かな。まあ、二位は一花かな。

11話目 ☆4
なんで泣いちゃったかな~。って、良いな。ホントにギャルゲのイベントだな(笑) そして、かまくらイベント(笑)

12話目 ☆3
まあ、原作連載中だし、落とし処としては、こんなもんでしょうね。アニオリのラストなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

71.1 9 恋愛で姉妹なアニメランキング9位
フォーチュン アテリアル-赤い約束-[FORTUNE ARTERIAL](TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (813)
4745人が棚に入れました
海上交通の要である珠津島(たまつしま)。そこには桜の名所・珠津山や枯れない池と伝えられている千年泉がある。主人公の支倉孝平はそんな珠津島にある6年制・全寮制の英国パブリックスクール風名門校「修智館学院」(しゅうちかんがくいん)に転校してくるのだが、そこには吸血鬼がいた……。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

序盤は静か・・・でも中盤以降、一気に盛り上がる作品でした^^

恋愛アドベンチャーゲームが原作の作品です。
「FORTUNE ARTERIAL」と「赤い約束」って、どういう意味で繋がっているんだろう・・・?
こんな疑問が視聴前に湧きましたが、原作がゲームの場合、可愛い女の子がたくさん登場する作品が多いので、まずは視聴を始めてみました・・・^^

物語の舞台は、6年制の全寮制の修智館学院。この学院に父親の仕事の都合で転校を繰り返してきた主人公の支倉 孝平(はせくら こうへい)が編入するところから物語が始まります。

確かに、美少女ゲームだけあって可愛らしい女の子が次から次へと登場します♪ 主人公もモテモテ系のキャラで、学校行事に勤しむ姿なんかは、とても好印象です。
でも、中盤までストーリーの盛り上がり・・・というか展開が少々つるぺたな感じなのです^^;

まさか、このまま・・・(゚o゚;;

な〜んて事はありませんでした^^;
物語は後半に入ると、大きく揺れ動きます。
そして、苦しい選択を目の当たりにする事になるのです・・・

叶えたい夢があります・・・
大切な仲間との時間を大事にしたいという思いがあります・・・
でも、そのために「ごく当たり前に訪れる生理的欲求」を抑制しなきゃいけないとしたら・・・どこまで夢や思いを貫き通せるでしょうか・・・?

夢や希望と・・・睡眠欲や食欲といった生理的要求とは、身体の求める次元が異なるので、本来同じ土俵で対峙させてはいけないと思うのですが・・・ひたすら耐え抜く姿には胸が熱くなりました^^;
少なくても、私には真似できないです・・・^^;

終盤に差し掛かると、視聴前に謎だった「ARTERIAL」「赤い約束」の伏線が回収され・・・少し含みを残した形で作品はフィナーレを迎えます^^
エンディングには賛否両論あるかと思いますが、この形で終わったからこそ、「FORTUNE」の伏線が回収できたのでは・・・と思っています。

1クール12話の作品なので、あまり時間を要さない上、美少女ゲーム原作ならではの女の子がたくさん視聴できた作品でした^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

赤い約束とは・・・

18禁恋愛シュミレーションゲーム原作の

アニメである。

この手の原作にあるベタなハーレムものとは

違い、ハーレム感は若干存在するものの

ベタベタするわけでもなく、

赤い約束すなわち吸血鬼との関わり方を

主人公が模索するような作風になっている。

つまり、この手の作品のストーリーを重視

した作品となっていると思いました。

しかし、キャラが中途半端に出すぎだと

思います。いくつか語られたエピソードは

ありましたが、本質的にわからないキャラが

いたのは良くないと思いました。(一本筋を

通すためには仕方のないことですが)

ある意味、良きところと良くないところとが

表裏一体である作品だと思いました。

あと、OPの「絆-kizunairo-色」は

Liaさんが歌っていて、結構いい曲だと思います。

追記

◆個人的点数評価 76.165点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

TEDY さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

批評レビューに騙されるな!

様々なレビューを見てきて批評ばかりだったので、この作品を正直見ないでおこうと思っていたのですが・・・

絵がきれいでキャラがかわいかったので見ることにしました!


それで実際思ったことが

・絵がきれい!キャラは本当にかわいい!

・ラストがだめといわれていたけど(確かに気持ちはわかる)個人的にはあり!

・神op!(Liaさんでした!すごくかっこいい、そしてきれいな歌声でした!)

・日常回とシリアス回で分かれていましたが、どちらもおもしろい!




ということでこの評価をつけました!

たしかにラスト不満があるかもしれません。ですがあの方法しかないのも事実だと思います!



ネタバレはしたくないのでここまでにします!

他の人のレビューを見て見るのをやめてしまった人にいいます!

「絶対見るべき!」







12話+ova1話

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

81.3 10 恋愛で姉妹なアニメランキング10位
ぐらんぶる(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (584)
2824人が棚に入れました
北原伊織は大学進学を機に、伊豆にある叔父のダイビングショップ「グランブルー」へ居候することになった。
聞こえてくる潮騒、照り付ける太陽、一緒に暮らすことになるかわいい従姉妹…
青春のキャンパスライフ!
そんな伊織を待ち受けていたのは――野球拳以外のジャンケンを知らない屈強な男どもだった!!

入学早々大学のダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」に目をつけられてしまった伊織は、会長の時田信治と、三年生の寿竜次郎に唆され、いつの間にかサークルの一員としてバカ騒ぎに加わることとなる。

大学で知り合った、イケメンだが残念なオタク・今村耕平も加わり、彼らの青春はどんどんおかしな方向へと転がっていく。

居候先にはかわいい従姉妹である古手川姉妹がいるのに、
妹の千紗には汚物扱いされるし、姉の奈々華は重度のシスコンで相手にされず。

愛すべき全裸野郎どもに囲まれた伊織の大学生活、一体どうなってしまうのか……。

声優・キャラクター
内田雄馬、木村良平、安元洋貴、小西克幸、安済知佳、内田真礼、行成とあ、阿澄佳奈
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

全力でトッキー先輩とブッキー先輩を擁護するスレ

2018.08.12記

原作はちょっと既読。

まずは番組冒頭に必ず流れる注意書き ↓

======================
この番組はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴席での破廉恥な行為等についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグアニメとしてご覧ください。
なお本作の登場人物は全て20歳以上の成人です。
======================

推して知るべし、です。
そして、そういうものとして受け入れましょう。


東京から伊豆大学入学を機に叔父のもとに越してきた新入生北原伊織(20)が主人公。叔父はダイビングショップ『Grand Blue』を経営。そこを根城にしてる大学サークル『Peek a Boo(PaB)』の面々に巻き込まれ気味に新生活スタート。同居する従妹に美人姉妹を据えてむさ苦しさに一石投じてます。

大学デビューを狙って空回るアホな面々をアホだなーって堪能するアニメです。酒と裸を主成分にした「稲中」「アフロ田中」と思えばわかりやすいかも。

作中では大学ということもあって、サークル活動、講義(ガイダンス)、女子大との交流(インカレ)、学園祭、合コン、バイトといった要素が万遍なくちりばめられてます。普通の大学生なら必ず通る道ばかり。
現役世代はもちろん、その時代を通り抜けた社会人にこそ観てほしい作品です。


-----
2018.10.06完走後追記


↓視聴後

毎週楽しく、次の回が待ち遠しい、そんな秀作ギャグアニメでした。
間違いなく今年の10本には入ってきそうです。

酒と裸(×繰り返し)→学内イベント→酒と裸(×繰り返し)→無駄に豪華なMIXVOICE→酒と(・・・しつこい)→やっとダイビング

だいたいこんな感じです。
繰り返し褒めますが、堪能しました。笑いました。そして涙が出ました(?)。

概要は前述の通り。
乱痴気騒ぎに目がいきがちなものの、けっこうギャグの鉄板どころをおさえています。

・美女を複数配置
 ⇒やらかす男をゴミを見る目で蔑むキャラは必須。他、天然、素直な子、奔放、と役被りががない。
 ⇒なお、ぶちゃ子を入れるとピントがぼけそうなので入れないで正解。
・メインに二人を据え掛け合いを見せている
 ⇒ぶつかり合う。墓穴の掘り合い。共闘して失敗する。そしてたまに友情、というギャップ。勢い重視の作品においての掛け合い漫才は必要。
・緊張と弛緩の連続
 ⇒まじめパートから落とす。恋愛モードから落とす。一話の中で複数回訪れるため、テンポが良く中弛みしにくい。

お笑いほどツボに個人差があるので、「ひとまず観てみよう」以外の言葉が見つからないところですが、わりと正統な作りをしてますので見た目ほど受けつけ難いということはないと思います。

それでも、お酒が絡んで脱いでのバカ騒ぎという題材からして入口で拒否感を持たれてしまうことはしょうがなく作品の宿命だとは思います。
さらに、大学生活でのイベントをわりと忠実に描いてる分、自身の大学生活を思い出し場合によっては悪感情が生じて途中断念もあり得るでしょう。

なので、そういう場合は早々に撤退して他の作品鑑賞に時間を費やしましょうね。

 誰一人嫌悪感を抱かないお笑いは毒にも薬にもならない!

のです。



それでは本題。

大学時代、PaB気質のサークルに身を置いていた経験のある知人の言を借りまして、作中では悪魔の如き、時田信治&寿竜次郎の両先輩の魅力について語ってまいります。彼に言わせるとPabは「全くもってヤリサーとは根本的に違う」とのことです。 


まず飲み会には暗黙のルールがあるようです。※以下、文調が変わります。


その1 「当たり前!」
男には弁解の余地なし。命令は絶対。それで結束を強めていくんだよ。場合によっちゃ命の危険があるスキューバだからこそ、バディとの絆は絶対だろ。そりゃ無茶してさらけ出してーの飲みニケーションが手っ取り早いわ。
灯油ポンプ持ってこないだけでもマシってもんだろう、このサークル。

その2「女には酒を無理強いしない」
男がバカやってるのを遠巻きに見れる位置、というのを男は死んでも守れ。決して無理に酒を勧めてはいけない。宴席の場で手を出してもいけない。そうしないと女は離れてく。たまに新入生あたりがオイタしにくるからその時はヤキを入れろ(=呑ませ潰す)。ただ女を過剰に守ってはダメ。必ず1~2杯ぐらいは振って「あたしさっき飲んだわ」と言い訳できるようにさせとけ。疎外感を感じさせちゃいけない。
梓はともかく古手川姉妹、ケバ子らがなんだかんだサークルを辞めないのは、ここらへんトッキーやブッキー先輩あたりがにらみを効かしているからだろう。テニサー「ティンベル」のギスギスぶりとの違いはここにある。

その3「地味男、地味女を舞台に上げろ」
ノリのいい奴だけで固まるな。無口な奴、ブサ男、童○、その他実生活で日の当たってなさそうなのにスポットライトを浴びせ、そいつのキャラを引き出すんだ。そこが彼らの居場所になる。
そうやって鍛えられたのが、最終話でいきなり出てきたように見えるこれまでモブだった横手先輩と東先輩だ。根拠はないが、風貌から大学デビューに間違いない!3年になった彼らを見てみろ、頼もしいじゃないか。

その4「そもそもヤリサーって」
外部(他大学)調達しないとまわらん。近場で手を出せば女は去るからな。そんな集団で女を酔い潰すマネするくらいなら、ストリートに出て自分磨くわ。
あーただ「王様ゲーム」やっちまってたな。アニメ仕様でソフトにしてたがリアルじゃしゃれならんことになるで。


以上



先輩たちは酒の席とスキューバの時とでガラッと変わったように見えますが、違います。大なり小なり危険なスポーツに取り組むとか団体スポーツをやってるという場合は激しい飲み会を経て結束を深める、という手法は合理的であるように思えます。
時田&寿先輩はサークルメンバーは仲間だと思ってるからこその愛に満ちた行動(スピリタス)なんでしょう。{netabare}事実、バイト先のBarでの寿先輩は紳士的ですし、引っ越しバイト中の時田先輩はとても謙虚です。{/netabare}

メリハリが効いてその振れ幅が広いというギャップ。ガタイの良さ。そこそこ見れる顔。まあ普通にモテるでしょう。
{netabare}その点、宮古島の空港に着いていきなりOrion空けようとする伊織と耕平はまだまだ1年生って感じですね。{/netabare}
まだまだこれからの1年生コンビですが、シラフの時はそこそこ気が回りますし、これから年次を経て成長していってほしいと思います。それでギャグとして面白いかどうかまでは責任取りません。


OPEDは作品に合ってるというか、飲んだ後のカラオケで盛り上がれる仕様になってます。こだわりなのかどうかはわかりませんが細部まで飲み会重視と徹底しているのも好感です。


ということでみなさま、お酒は飲んでも飲まれるな。自分の限界を知って楽しくお酒を飲みましょう。
そして、お酒の限界値をなるべく若いうちに伸ばしときましょう。
大人になって無茶すると、しばらく前にあった「草○クン、六本木の公園で全裸で逮捕」みたいなニュースの発信源となりかねませんから。



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2019.03.16追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

スキューバって基本エロいと思う

<2018/10/2追記>
思ったんですけどね。
湘南乃風も良いんですがこのアニメにはこんな曲も合うんじゃないかと。
「サマーヌード」真心ブラザーズ

「ぼくーらーいーまーっ♪
はーしゃぎ過ぎってーるー♪
なーつの子供さー♪
胸と胸 からまるー指♪
ウソだろ 誰かおーもーいだーすなーんてさー♪」
チェキラッチョ♪♪♪」

ある意味ぴったり
男ども4人でPV作ったら大爆笑できそう

<2018/9/18初投稿>
原作未読。
以前より面白いと評判だったので期待してました。

主人公伊織は伊豆にある大学の新入生。
親戚が営む下宿先のダイビングショップ「グランブルー」には従姉妹の奈々華・千紗の姉妹も住んでいて一見羨ましい環境のはずが・・・。

「グランブルー」に毎日やってくるムキムキな先輩達に強制的に大学のダイビングサークルに入会させられ、それからは真っ裸(まっぱ)がデフォルトの大宴会の毎日。

というお話。

迷惑な先輩達という定番なサイドキャラクターをかなり中心に寄せた懐かしい感じのコメディです。

脱いで笑いを取るタイプのアニメ、と考えると新しいのかも。
こういう笑いはすぐ陳腐化してしまうものですが、あの手この手で笑いを取りに来て飽きさせません。

恋愛模様もなくはないですが、忘れた頃にちょっとだけ出す感じ。

スキューバのシーンは多くはないですが、ちゃんと描かれてるようです。
私は一度体験でやっただけなのであんま言えないんですが、少なくともその時の印象とほぼ同じ。

そして
「ウェットスーツを半脱ぎした女の子はエロい」
ウェットスーツの下はみんな薄いです。

ただ一つ嫌な感じがしたのは{netabare} 梓(♀){/netabare} の初登場のとこ。
男どもが真っ裸で酒盛りをしている時に野球拳で乱入して一蹴するところ。
その絵面がね。
なんかね。
ヤリサーっぽいんですよね。

もっとファンタジーな設定や絵柄だったら気にならなかったのかもしれませんが、大学生活をそこそこちゃんと書いてる分、そういうイメージと重なってしまいます。

私自身はヤリサーの宴会の経験ないですが、知人から聞いた「実際にあったシャレにならないやつ」の話とそんな変わんない。

でもそっか。
スキューバは元からいろんな意味で開放的。
すぐそばに海のある大学生が集まってこんなんだったらヤらんわけないよな。
そんな環境なのにヤリサーになりきれなかったアホなサークルのお話として楽しめばいい。

という考え方もあるか。

笑いとしては古風な分、スタンダードに面白いとも言えます。

追伸:伊豆あたりで5年ほど仕事したことありますが。伊豆には大学はできないだろーなー。あんなとこに住んだら誰も勉強しなくなるよ。それぐらいのんびりしてます。

<2018/9/29追記>
最終話見終えました。
やはり印象としては古風な笑い。
その分安心して見てられます。
そして、ヤリサーになりきれなかったサークルという印象もやはり 笑。
昔、趣味を選ぶ際にスキューバかテニスか迷い、それぞれ試してみて結局テニスを選んだのですが、またスキューバもやってみたいですね。
海は楽しいし、水着女子いるし 笑

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まぶしいバカ達♪

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
大学のダイビングを舞台にしたギャグアニメ。下ネタ大丈夫なら、間違いなく好きになれますよ♪

最初にタイトルだけ観たときは、ディフォルメされた「グランブルーファンタジー」のキャラが活躍する日常系アニメかと思いましたが、全く違いましたね(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
大学生が、みんなこんなにバカばかりだと思わないで下さいね(怒)

これは、一部の体育会に見られる特殊な状況です。そう、私達のような(笑)

体育会系のバカなノリをこれ以上ないくらい誇張したギャグアニメ。

い、いや、私はこんなにバカなことはしてないですよ? 河川敷で花見してて川を泳いだら翌年から立て看板立てられたり、最寄り駅のエスカレーターの間を滑り台にして遊んでいたら障害物作られたり、酔っぱらって潰れたら、同じく酔った同期に足もって引きずられ、背中全面に裂傷を負ったりはしてませんよ? もちろん、酒の飲み方も常識的だから、鏡月の瓶で乾杯してイッキしたり、先輩から焼酎の醤油割りを飲まされたりもしてませんよ? 一発芸にしたって、チ○毛をライターで燃やして、線香花火~♪とかやってませんからね。い、いや、してませんったら(汗)

まあ、大学生ってのは基本的に、自分を無敵だと勘違いしてるんですよね。何者でもない強みというか。四年間続く、人生の春休みというか。

親元を離れ、都会(遠方)に行き、誰も自分を知らない中で始まる新生活。食うだけなら仕送りでなんとかなって、遊ぶ金欲しければ軽くバイトをすれば良い。飲み慣れていないくせに、強いふりして呑むお酒。高校までの授業とは、比べ物にならないほどユルい講義のシステム。

そういう様々な要素で勘違いするのが、大学生という時期かなと思っています(勿論、しっかり勉強したり、苦学生でバイトをいくつも掛け持つ、なんて過ごし方をしている人もいっぱいいますが)。

大人になってしまった元学生からすると、こういう、「戻りたくても戻れない、戻ってはいけない、まぶしいバカ達」を観ているのは、たまらなく楽しかった。

また、ただのバカなギャグアニメで終始することなく、「やりたいかやりたくないかに、できるかできないかで答えるなんて、国語苦手だな」とか、何気に名言ぶちこんできたり、女性キャラをちゃんと可愛く描けている点も、本作の評価を上げていると思う。

本当に、今期(2018夏)はギャグアニメのクオリティが高かったと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
全裸祭りw 顔(笑) 「やりたいかやりたくないかに、できるかできないかで答えるなんて、国語苦手だな」って、良いこと言うなや(笑) どっちの格好が恥ずかしいか、微妙だな(笑) 大学に女子高生がいるか(笑) 懐かしいな~、新歓。ビール瓶1ダースから始まって、日本酒四合瓶イッキ。後は、記憶がないまま呑み続け、オシャレかバーで滝ゲロw 三日酔いしたな~。よく、死ななかった(笑)

2話目
そんなものに入った覚えはありません(笑) 恥ずかしながら性欲です(笑) お前も一緒に観るか(笑)

3話目
お前はネタ枠だw ヘアピン(笑)

4話目
キサマ、俺を何に巻き込みやがった(笑) スパーボールのクダリ、笑ったわw やべぇ、ケバ子、予想より可愛いしw さぞかし名のある将(笑) ラブコメも悪くないな♪

5話目
語学落とすときついよな(笑) 私はキノコ派です♪ 所々アニメネタぶちこんでくるね。

6話目
羨ましすぎて、頭が(笑) 一応、謝るんだw クズ発言でハモるなやw お前もな(笑)

7話目
一瞬で気化するって、エタノールか(笑) 沖縄の理由がw

8話目
分かるわ~。日雇いバイトの後に、焼き肉で全額受かったことあるな(笑) 速水さん、相変わらずイケボだな~。

9話目
お姉ちゃん大好きは、叫ぶより囁く方が面白かったよね。15分だけ人間扱いw ダイビングに関しては真面目なんだよな(笑) 綾波、アスカモデルw 本当にあるんかな?

10話目
沖縄、行きたいな~。死ぬぞ(笑) 名前にw 真面目なダイビングに違和感(笑) 聞いてたのは種族か(笑)

11話目
私有地じゃないと法律違反だもんねw 農家の子は軽トラを運転できることはあるw 様子が変だと思ったら、行動まで変だとはm 試されてるw

12話目
なんかちょっと良い話に(笑) 60度12杯なら、いけるかな? まあ、スビリタスはきついけど(笑) オトーリw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

81.9 11 恋愛で姉妹なアニメランキング11位
やがて君になる(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (669)
2468人が棚に入れました
人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える小糸侑は、中学卒業の時に仲の良い男子に告白された返事をできずにいた。そんな折に出会った生徒会役員の七海燈子は、誰に告白されても相手のことを好きになれないという。燈子に共感を覚えた侑は自分の悩みを打ち明けるが、逆に燈子から思わぬ言葉を告げられる──。「私、君のこと好きになりそう」

声優・キャラクター
高田憂希、寿美菜子、茅野愛衣、市川太一、野上翔、寺崎裕香、小原好美、中原麻衣、森なな子、小松未可子
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そして、本当の自分になる

アニメーション製作:TROYCA、監督:加藤誠、
シリーズ構成、脚本:花田十輝、
キャラクターデザイン、総作画監督:合田浩章、
原作:仲谷鳰

思春期の少年少女が直面する大きなテーマ。
自分とは一体何者なのか ―――――――
そして、なりたい自分とは。

憧れの存在に一歩でも近づきたいという想いが
少年少女たちの生きる原動力となる。
「好き」が分からない小糸侑、
「好き」を歪な形で知る七海燈子。
二人の少女たちが自分探しの旅に出る物語。

OPの映像が意味深で美しい。
つながれた二人の手に落ちるピンクと青の紫陽花の花びら。
ピンクのほうは左側の手に落ちる。
青の花びらは二人の親指で挟み込む。
花に囲まれた教室で椅子に座る少女たち。
ひとりが少女に手を伸ばすが指先を掠めて消えてしまう。
プラネタリウムの機器からあふれる星の数々。
花に囲まれた廊下で少女たちが自分の顔を隠す。
最後に再び現れたふたりの少女は手をつないでいるが、
その後、棘のある蔦に絡まった仮面を付けた姿に変わる。
ふたりが消えた後にはハナミヅキとモッコウバラが残っている。

紫陽花の花言葉がひとつのキーとなる。
作中では、その答えを知ることはできないが、
視聴者は物語の展開で、意味を感じ取ることができる。
紫陽花は色によって花言葉が変化する。
青~青紫色は「冷淡、無常、高慢、嘘つき」など。
ピンク~赤紫色は「元気な女性」、白色は「寛容」。
少女たちの心を花によって表現している。

私はこれまで百合の物語を漫画でもアニメでも
ほとんど目にしてこなかったが、この作品に関しては
寿美菜子が出演していたのが視聴のきっかけだった。
2話の時点で興味を失い、録画しているだけの状況に
なってしまったが、交流のあるレビュアーさんが、
面白いと言っていたので、何となく続きを観ることにした。
そして、6話の展開で物語に完全に引き込まれ、
本当の魅力がようやく分かった。
この作品は百合の物語だけに留まらず、
普遍的なことをテーマにしているのだと。

女性作家らしい繊細なストーリー。
キャラクターの造形がしっかり作り込まれている。
主人公のふたりはもちろん、脇役の少女たちについても
その背景がきちんと考えられているのが分かる。
例えば、後半で重要な役割を果たす叶こよみが、
2話でリボンが嫌いで可愛いものは自分のカラーではないと
語るところなどは、とてもリアリティを感じさせる。
また表情や口元の動き、会話の「間」にも
こだわりが見られる。侑と生徒会副会長の佐伯沙弥香が
初めてふたりで帰るシーンのやり取りは、とても丁寧だ。
そういう部分では『リズと青い鳥』を彷彿とさせる。

印象と実際の人物像に違いがあるという話にも現実味がある。
佐伯沙弥香はフワフワした女性に見えるが、
実際は細部に目が届き、気づいていても知らないふりができる。
キャラクターたちの徹底的な作り込みは、
作品を引き立てる特徴のひとつになっている。

全体のストーリーで大きな要素を占めるのが文化祭の生徒会劇。
燈子がずっと求めてきた本当にやりたかったこと。
劇のなかで記憶喪失の少女は、一体どんな自分を選択するのか。
侑は現実の世界で、燈子に大切なものを選び取ってもらうために
虚構の物語の結末にこだわって奔走する。

{netabare}とても良い作品だったのだが、
最終回は楽しみにしていた分、完全に肩透かしを食らってしまった。
ラストで生徒会劇が行われると思っていたら、
侑と燈子の水族館デートで終わるとは全く予想していなかった。
そういう意味ではとても残念だった。 {/netabare}
また、1話や2話を観ただけでは、
燈子が侑を好きになる理由が分からず、ただの百合物語に見えてしまう。
そのため、挫折しかけたのだが、
6話を観ると、色々な謎が明らかになり、
物語の全貌を理解することができる。
沙弥香の本心、燈子の本音が明かされる
絵作りや展開には思わず息を飲んだ。
特に川べりの演出は鮮烈だった。
{netabare}「私のことを好きにならないで」というセリフは、
あまり自分のなかではなかった感情を呼び起こした。 {/netabare}

1クールという限られたなかで、しっかりと構成された物語は、
原作の良さが大きかったと想像するが、よく練られていた。
最終回が残念だったが、これも原作の問題だったのだろう。
最後を上手くまとめれば、個人的には今年の作品の
かなり上位まで来るような秀逸な出来だったと思う。
しかし、今後も続いていくのであれば、
少女たちの選択が何をもたらすのか、最後まで追ってみたい。
それにしても2018年は花田十輝に始まり、終わったという感じだった。

ちょっとした余談
{netabare}自分探しというと、私はショーン・ペンが監督をした
実話映画『イン・トゥ・ザ・ワイルド』という作品を思い出す。
裕福な家庭に生まれた青年が自分探しの旅に出かけ、
アラスカまで辿り着いて、ようやく大切なことに気づくという物語だ。
自分探しは、若者の特権でもあるのだが、
何かを掴もうと深く潜りすぎることは、悲劇を生むこともある。
この作品はどこへ向かっていくのだろうか。 {/netabare}
(2018年12月28日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 104
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

どうも開発された感がある

2019.01.04記


原作未読


これまで百合百合どうのこうのは未経験だったのと、花田十輝氏脚本で寿美菜子さんが先輩役をされているとの情報に誘われ視聴決定。
気づけば毎週の放送が楽しみな作品の一つとなってました。{netabare}3話でスイッチが入り、6話で沼に嵌りこんだ自分です。{/netabare}

“好き”を知らず、“好き”を知りたいと思いながらも誰にも“特別”な感情を抱けない高校一年生小糸侑。
一学年上で“特別”を求められ指向するも誰も“好き”になったことがない七海燈子。
この二人の「好き」「特別」をめぐるひとつの愛のかたちを丹念な心情描写で魅せる良作です。燈子の同級生で同じ生徒会仲間の佐伯沙弥香を含めるとトリプルヒロイン?になるかと思います。

抒情的な文学をよんでいるような作品でした。そして観てて疲れます。表情や会話の間、手足の動きにジェスチャー、光の使い方や背景、OPやED、直喩に暗喩いろいろ駆使した演出で、画面からひと時も目が離せません。
演出の一つで感心するのがサブタイトルの一枚絵カットでしょうか。毎回CM前後や大事なとこで印象的なセリフと一緒にサブタイトルが映されますが、ストーリーを追っていくと膝を打つものばかりです。
{netabare}例)6話サブタイ「言葉で閉じ込めて」
⇒橋のシーンで、侑の好きになりたいという気持ちを「好きにならないよ」という自分の言葉で蓋をする。帰り道に、侑が橙子を好きにならないように、橙子が「好きだよ。君はそのままでいて」の言葉で閉じ込める。{/netabare}

話の重ね方も惹きつけるものがありました。一つは物語が“上乗せ”されていくこと。“上書き(更新)”ではありません。
{netabare}・例えば燈子について、5話で忠犬ばりのデレ具合を見せてから6話での拒絶。5話の経緯から油断してた侑(視聴者もですね)に不意打ちを食らわせる。ただそれも3話で兆候は示されてる話であり幾重にも織り重なる構成です。{/netabare}
{netabare}・例えば沙弥香について、6話「私が無邪気に信じていると思った?」と侑にマウントを取りにきてからの7話沙弥香回でのネタ明かし。沙弥香に対して“怖さ”を感じさせて、次の回で“共感”させると揺さぶりをかけてきます。{/netabare}
そのキャラの持つ引き出しが増えていくイメージと言ったらいいでしょうか。

もう一つはむやみにイベントを作らないこと。
{netabare}・槙くんが口を割ったり二人に過度に干渉して一波乱起こすこともできたでしょうに。
・沙弥香が推薦人から漏れたことで彼女が立候補するまたは立候補言い出すなどかまってエピソードを挟むこともできたでしょうに。
・水族館デートを誰かに目撃されて一悶着とかとか、ありがちなイベントを挿入して物語の波を作ることを避けてます。{/netabare}
その分、尺を心情の極々微妙な変化や行ったり来たりの揺り戻しの描写に多くを割いてました。これで冗長さとか中弛みにならないところは素晴らしいです。

話の重ね方2点を含む演出といった技術的な特長をもって、それだけでも観る価値はありそうです。全13話は原作の4巻分に相当するとのこと。巻数だけから判断するとしてもあまり端折る必要のない話数であり、丁寧に掬いあげたんだろうことがわかります。



恋愛物語としては三人の心情を慮ると、

 『ひたすら切ない』

です。侑、燈子、沙弥香が報われることのない袋小路に迷い込んで抜け出せない。これは心が千々に乱れますよ。

{netabare}燈子が“特別”を演じる自分と弱い自分両方を肯定される「好き」があることに気づけば呪いは解けそうなのだが。{/netabare}

燈子を中心に侑と沙弥香が取り巻く構図です。自己肯定感がない燈子は二面性の人。特別であろうとする燈子を支える存在が沙弥香、素の弱い(なにもない)燈子を支える存在が侑。

●沙弥香
{netabare}燈子が誰のものにもならないことを理解してて、だからこそ「想いは叶わなくても一番近くにいられる」ことを支えにしてたのに、そんな燈子が他の誰かを特別に想い始めてることを感じる。
{netabare}お願いだからそのままの君でいて{/netabare}{/netabare}

●侑
{netabare}特別を知りたい。好きを教えてあげられるのは燈子だけなのに、その燈子は侑が好きになることを拒絶する。一方で燈子は侑に好きを全面にだしてくる。
{netabare}お願いだからそのままの君を好きになって{/netabare}{/netabare}

●燈子
{netabare}自己矛盾を抱えていることを理解しつつ、拠りどころの侑が離れていくことを極度に恐れている。{/netabare}
{netabare}いくら頑張っても他人にはなれないのに。合宿で、生徒会OBに今までの自分の理想や努力を否定されてアイデンティティが揺らぐ。
{netabare}お願いだから自分を好きになって(視聴者一同){/netabare}{/netabare}

三人とも本当の気持ちを飲み込む辛さを知っているのです。

ゆっくり時間をかけて進むラブストーリーは、その進行速度とは相反して緊張感を常に孕んでます。
演出が多岐にわたるということは考察しがいのある作品になるかと思いますので、登場人物の心情をいろいろ観察してみるとより面白くなりそうです。


なお、冒頭の百合百合どうのこうの、というのはいまだよく分かりません。女性同士の恋愛ということであればそうなんでしょう。
いたく心を動かされたので、百合適性が“開発された”のかもしれませんが、じゃあ他の!とすぐなるかでいえばそれはないです。


最後に、生徒会の濃ゆい面々の中で堂島くんの存在は貴重でした。彼がいたことでだいぶ和みます。だって、けっこうヒリヒリするやりとりの連続でしたから。



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2019.06.16追記
《配点を修正》


どうしても「百合」ってもったいないと思ってしまう私

投稿 : 2024/05/11
♥ : 86

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今のところとても面白いです。(顔がめっちゃ芝居する!)→第7話補完作品『やがて君になる 佐伯沙弥香について』(電撃文庫)絶賛発売中! BDにはスタッフコメンタリーも!

== [下記は第2話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
現在2話目まで視聴済みです。

原作マンガはかなり有名作品だと思うのですが、未読だったのでアニメ放送開始前からとても気になっていたタイトルです。

大正時代にはやった(生まれてないから本当にはやったのかは知らん(笑))らしい「エス」(女学生同士の恋愛物)とかの継承者的な路線ですかね。40年以上前から少女漫画とかでは連綿と続く系譜の一つですよね。男性向けの深夜アニメのメインストリームからは外れた作品だと思うので爆発的には人気は出ないと思われます。

私としてはけっこう好みかも。キャラクターデザインも、わりと好きな方です。男性も出てくるのは今風なのかな?

気に入ったので推さないとと思って評価は仮に付けましたが、途中で変更すると思いますので悪しからず。
== [ここまで。] ==

2018.10.26追記:
生徒会選挙での演説前の一幕、最高でした。

後輩なのにメンタル強な侑の強キャラ感はめっちゃ好みです。侑のお姉さんもなかなか良いですね。

表情の作画、情報量が多くて凄く良いです。原作も良いのでしょうが、今のところどストライクで好みです!

2018.10.27追記:
第4話目まで視聴完了。煽りキャラの存在で話が動いてきましたね。原作未読だけど、とりあえず見つかった脚本のキャスト表が伏線だというのはわかりました。

2018.11.3追記:
第4話からの勢いで原作既刊分の単行本を全巻読破したところで、第5話を視聴終了。

原作を忠実になぞっているようで第3話の生徒会長選挙の演説が実はアニメで補足されていることがわかったりとか。実は花田先生が目立たず良い仕事をしている…?

第5話については、原作にもあるエピソードですけど怜ちゃん(侑のお姉さん)GJ(笑)!

2018.11.10追記:
第6話を視聴終了。ストーリー展開は原作にほぼ忠実ながらもオリジナルなシーンがけっこう入っていたような。

例の川での飛び石のシーンも含めて、監督・演出・脚本みんな良い仕事してますね!

2018.11.17追記:
第7話まで視聴終了。ここまでただの脇役と目されていた箱崎先生がストーリーに参加してくるエピソードが、ついにアニメでも放送でした!

なお、本エピソードで触れられた佐伯沙弥香と先輩の中学生時代のエピソード詳細を含む『やがて君になる 佐伯沙弥香について』が11/10に電撃文庫より刊行されております。

原作漫画『やがて君になる』のスピンオフ作品という触れ込みで、歪んだ女性キャラを書くことでは定評のある(?)、入間人間(いるまひとま)先生によるノベライズとなっています。

原作未読でもアニメ第7話まで観ていれば特にそれ以降のエピソードに関するネタばれ要素はありませんので、佐伯先輩に興味を持たれた方は是非お読みになることをお薦めします!

2018.12.29追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。原作コミックス5巻の4割くらいを消費して、エピローグ的に今後の展開を期待させる映像での締めでした。(← 悪く言えば「おれたた」END(笑))

結局原作の各話サブタイトルはそのまま残されて、特に特定の回が跳ばされることなくアニメ化されるという『3月のライオン』に近い形でのアニメ化となりました。この構成で原作がまだ続いているので最終回をどうまとめるかはかなり大変だったかと思いますが、シリーズ構成・脚本の花田先生、お疲れさまでした。

そんな中、劇中劇の内容を練習という形で少し先取る形で見せて、アクロバティックに話をまとめてしまいました。このアニメの制作スタッフの恐るべき底力!

脚本だけではなく演出もハイレベルな作品でした。

2019.2.4追記:
12/21にBD 1巻、1/30に2巻が発売されました。

BDの初回特典として付くブックレットには対談形式のキャストインタビューが収録されており、他にコンテ各1話分が付きます。そして毎回特典ですがスタッフコメンタリーが付くのですが、これが1、2巻とも素晴らしいです。

1巻:
キャストインタビュー: 高田憂希・寿美菜子
キャストコメンタリー: 高田憂希・寿美菜子
スタッフコメンタリー: 加藤 誠(監督)・仲谷鳰(原作者)
コンテ: 3話

2巻:
キャストインタビュー: 寿美菜子・茅野愛衣
キャストコメンタリー: 高田憂希・寿美菜子・市川太一
スタッフコメンタリー: 加藤 誠(監督)・あおきえい(第6話コンテ)
コンテ: 6話

特に演出関連のスタッフコメンタリーが大好物な私としては、アニメ化のレベルの高さにふさわしいパッケージでBD 1巻、2巻ともに大満足。以降のBD 3巻、4巻も楽しみです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 82

75.3 12 恋愛で姉妹なアニメランキング12位
citrus(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (522)
2116人が棚に入れました
ギャルだけど初恋も未経験なjk・柚子は、親が再婚した都合で女子高に編入することに。彼氏ができない!と不満爆発の転校初日、黒髪美人の生徒会長・芽衣と最悪の出会い方をする。さらに、義理の姉妹になった芽衣と同室で生活することに・・・!?

声優・キャラクター
竹達彩奈、津田美波、藤井ゆきよ、久保ユリカ、井澤詩織、葉山いくみ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

人気爆発はしなさそうだけど、個人的には好きな感じの話。(「ギャル監修」って何(笑)?) → 同性愛でラブコメでジャンプバトルシステム(笑)!

キャラクターデザインは少女マンガ系で、個人的にはほぼドストライク。

原作は読んでいないのでストーリー展開は良く知らないのですが、女子高(エスカレーター式のお嬢様学校)の理事長の息子と母親が再婚したのを機会に、処女ビッチだった柚子が学校の近所に転居、編入したところ、理事長の孫で生徒会長の芽衣と義理の姉妹になってしまったという第1話でした。

第1話の引きのキスによる義理姉妹同士のマウントの取り合いで柚子が劣勢だった感がありますが、おそらく芽衣も純愛に何らかの夢や理想を持っていそうな拗らせキャラと思われるので、これは意外と楽しみな一作になるかも?

それ系の描写もですが、これは序盤においては心理戦が楽しみでしょうか。

2018.1.22追記:
クレジットに「ギャル監修: 平岡りえ」ってあるけど、「ギャル監修」って何なのさ? この平岡りえって人は、ちょっと前の浜田ブリトニー的な人なの? でも、このアニメには必要なのかもしれないですね…。

本編の方は、第3話まで視聴完了。うーん、学園理事長についてはウルトラアクロバットな解決だったなぁ(笑)。

2018.3.26追記:
第12話、最終回を視聴終了。

全体のストーリーとしては、柚子と芽衣の距離が縮まりそうになると「新たな敵(笑)」が現れ芽衣はスルリと遠のいてゆく…。そして「『強敵』と書いて『とも』と読む」な安定のジャンプバトルシステム。

とりあえず柚子の友人としてのはるみんが聖人すぎる。女性同士の同性愛でラブコメをやるっていうのは、ちょっと面白かったです。が、これが長く続いたら飽きるだろうからアニメとしては1クールくらいでちょうど良いかちょっと長いかもしれないくらい。

じゃあ面白くなかったかというとそんなことはない、面白かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

世の中、正しい答はいっぱいある。唯一の正解は意外と少ない

この物語は、百合の要素がふんだんに入っています。
但し、それだけではなく、人間として必要な優しさや温かさもあります。
見終わった後、優しい気持ちに包まれますよ。

日本でも同性婚が認められるようになりました。
「百合だからダメ」とか言う世の中ではなくなったのです。
正しいことは、時代とともにどんどん変わっています。

主人公の柚子(ゆず)は、陽気で自由奔放な高校一年の少女。
ヒロインの芽衣(めい)は、成績優秀で生徒会長をしている真面目な高校一年の少女。
この二人は、親どうしが再婚したことから姉妹となり、一緒に暮らし始めます。

柚子のいでたちは、髪はエアウェーブパーマ、化粧はアイメイク、チーク、リップと手入れをし、
スカートの丈は短く。胸元のボタンも開いている。
彼女は、転校初日から校則違反で生徒会から要注意人物として見なされます。

おそらく、大人の人が彼女を一目見たら、彼女のことを品行方正とは思わないでしょう。

でも、彼女は人を傷つけることは一切しません。
それどころか、義妹の芽衣の悲しそうな顔を笑顔にするために、懸命に頑張ります。
但し、そのやり方は常識はずれなやり方のため、多くの人に誤解を受けます。
そんな行動を繰り返す柚子を、芽衣は好きになります。

柚子の行動は確かに常識はずれです。
でも、目的はしっかりしており、結果として、芽衣をはじめとする他の人も笑顔になります。

仮にあなたが非常に困っていたとして、
常識はずれな行動であなたを助けてくれる人と、常識に縛られてあなたを助けない人がいた場合、あなたはどちらの人を好きになるでしょうか?

もっと具体的な例として
横断歩道を渡ろうとして車の止まるのをずっと待っている盲人の人がいた場合、おそらく柚子は、無理やりにでも車を止めて、盲人の人が渡れるようにするでしょう。


私たちは、中学、高校と、テストで良い点を取ることを教えられてきました。
テストで良い点を取るには、唯一の正しい答を選択しなければなりません。
でも、学校を出て働き始めると、正しいことなど、会社の方針や職場の人間関係でコロコロ変わります。
つまり、世の中で正しいことは一つでなく、たくさんあるのです。

だから、人を傷つけず、結果に対して責任をとる覚悟さえあれば、
今までの枠に縛られること無く、自由に行動して良いのです。
柚子は、それを教えてくれたような気がします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

東西の都が百合色に染まってゆく……

原作コミックは一巻だけ立ち読みで。

そもそも当方、百合をテーマにしたアニメを見るのもこれが初めてでして、
「コミック百合姫」(凄い雑誌名ですねw)連載の原作に
手が出てしまったこと自体が既に人生の一大事件w

昨年夏頃、新古書店ブラついていたら、何の魔が差したのか……。
ふとコミック版の表紙から迸る、何とも言えない、怪しい妖気に吸い寄せられて……。
気が付いたら、いつの間にか、正座してアニメ観てましたw


よって本作が百合アニメとしてどういう位置づけの作品か、
私は語る知識も経験も持ち合わせていませんが、
シナリオ・構成等は比較的、正統派の?恋愛、ラブコメの筋書きだと感じました。

歩く校則ブレイカーと言うべき制服の着こなし&茶髪のチャラい出で立ちだけど、
恋愛耐性は皆無な純情ギャル。情は熱くて筋は通したい。

血統の良い、お嬢様校の理事長の孫かつ生徒会長で、風紀の取り締まりも厳しい。
他生徒に畏怖され、他を容易に寄せ付けない孤高の黒髪美少女。
だけど、本当はとってもさみしがり屋……。

そんな二人が唐突に義理の姉妹になることにより急接近し、
絡み合う中で、禁断の関係が隠されたギャップを暴いていく。
あの娘の意外な秘密が、本性が……互いに気になって仕方が無い。

さらには次々と投入されるサブキャラが執拗に三角を仕掛け、
その“好き”は姉妹だから?それとも……。
といった尋問も交えつつ、二人の愛を試していく。

その他、極端にデフォルメされた厳格な規律のお嬢様学校ぶりや
愛なきセレブなコミュニティーの陰鬱から繰り出されるトラブル、修羅場など、
どこかの昼ドラなんかを想起させるような力技な展開。

テンポも私が摘まみ食いした初巻など初回で走破するハイペースぶり。
このスピードじゃ、すぐに原作ストック枯渇するのでは?と危惧しましたが、
途中でアニメオリジナルも挟んでいたそうで……。


こんな風に、色々と強引さも感じたりもしました。
けれど、見ていて凄くドキドキさせられて、なんか楽しかったですw

描写については、これも百合として過激かどうかは私には分りませんが、
キス魔だったなと。
付随する着衣や小物の乱れもベタですが淫らでした。
{netabare} キスなんてこんなものですか。そーですか。{/netabare}


そんなこんなで私も狼狽えている内に、
単純にサブキャラの三角繰り返すだけではマンネリと思って
場所でも変えてみようと思ったのか、
東京で吹き荒れた百合の嵐が、急転、京都にも攻め上って参りました。

京都も、歴史や文化に加え、ドラマやサスペンスのメッカ。
さらには乙女ゲーや本作のような百合の聖地になってみたり。
上洛の動機が多彩になって、古都も随分騒々しくなっているなwと思ってみたり。


好きなキャラ……と言うより、安心したのは、はるみんこと谷口はるみ。
息が詰まるくらい堅苦しいお嬢様校と、波乱の百合展開の中で、
自称ステルスギャルという嵐を遠巻きに観察できる立ち位置から、
ノリが普通の?(でもないかw)JKを提供してくれた彼女は貴重な安全地帯。
次のドキドキシーンに向けて心をニュートラルにしてくれる良いダチでした。
({netabare}自転車・はるみん号も貸してくれたしね。{/netabare})


私には次に見るべき百合アニメとか見当も付きませんし、
必要なのかも分りませんが、
また、魔が差したら、懲りずに百合の園に足を踏み入れてみようと思いますw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

73.8 13 恋愛で姉妹なアニメランキング13位
マリア様がみてる(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (351)
1887人が棚に入れました
憧れの小笠原祥子に身だしなみを整えてもらった事をきっかけに、福沢祐巳が薔薇の館を訪ねると、学園祭の劇について揉めていた。王子役として花寺学院の生徒会長が来る事を聞き、シンデレラ役の祥子が辞退を望んだ為である。
役から逃げる為に祥子は祐巳を妹にすると言うも、祐巳はその申し出を断る。話し合いの末、学園祭までに妹にできたら降りてもいいが、その代役は祐巳が務める事になる。
祐巳もその時に備えて練習に加わり、周りに溶け込んでいく。王子役の柏木が同性愛者である祥子の婚約者だと知った祐巳は、役を引き受けようとする。
しかし祥子は同情を嫌い、申し出を受けずに役を勤める決心をする。学園祭が終わり、もう祥子と会う事もないと黄昏れる祐巳に、祥子がスールの申し込みをした。そして祐巳は、その申し出を受け入れるのであった…。


声優・キャラクター
植田佳奈、伊藤美紀、池澤春菜、伊藤静、能登麻美子、豊口めぐみ、佐藤利奈、甲斐田裕子、斎藤千和、下屋則子、大原さやか、檜山修之、市来光弘
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

百合というジャンルを広く知らしめた偉大な作品

マリア様の庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、
背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのブリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、
ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
私立リリアン女学園。ここは乙女の園・・・。


毎回アバンで流れるこのナレーションが本作の独特な世界観を見事に表現しています。
というわけで、本作に頻出する専門用語をここでクドクドと説明することはしません。
”山百合会”所属の主人公、福沢祐巳は”ロサキネンシス・アンブゥトン・プティスール”であり
小笠原祥子とは”スール”関係にある。とか言われても初見の人は意味不明でしょうw
でも本作を見てハマりさえすれば、そういった専門用語も自然に覚えられると思います。

あー、ちなみに上記のナレーション、コピペしてませんので。余裕で全文暗記してますので。ww


原作は女性向けの小説。アニメ化の影響により、男性にも支持されるようになりました。
wikiに書いてあったけど、現在では読者の8割以上が男性らしいです。

そう、元々は女性作者による女性向けの作品なんですよね。
学園内を主な舞台とし、優雅で可憐で上品な乙女達の人間関係を中心に描く本作は
「閉じた世界観」であると言えなくもないですが、実際はちょっと違っています。
純粋培養されたお嬢様ばかりでなく、俗っぽさが目立つキャラだって普通にいるし
男キャラも出てくるし、物語にも普通に絡んできます。(出番自体は少ないですが)
{netabare}男と交際してるヒロインもいるし、チラっと触れられる程度ですが援交少女もいますww{/netabare}
アニメ版は多少軽減されてますが、女性作者特有の生々しい部分も割とあったりするんです。

それでも私は原作の方が好きですね。心理描写が非常に細やかで惹きこまれました。
そういった意味でアニメ版には若干の物足りなさがあります。作画も崩れ気味ですし・・・
ただ、豪華声優陣による気品溢れる演技、作品の雰囲気とマッチした音楽など
アニメはアニメで十分楽しめるし、一見の価値ありだと思います。

マリみての影響で私は完全に百合に目覚めてしまいましたw
一時期は同人誌を買い漁ったりネットに掲載されてる二次創作漫画やSSを読みふけったり
異常な程に熱中してましたね。なんというか、これ程妄想を掻き立てられる作品もないです。


原作の引き伸ばしがあまりに酷いので熱はすっかり冷めてしまいましたが、
百合ブームの火付け役であり、百合というジャンルを広く知らしめた本作の功績は偉大です。
後続の百合作品とは一味も二味も違う独特な世界観。
百合に興味がない方も、一度観てみることをお勧めします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ごきげんよう、あにこれの皆様方。

アニメ界に百合ジャンルを持ち込んだ色褪せない名作にして、女性視点の美を追求した夢・妄想を詰め込んだ素晴らしき日常を紡いだ学園生活を少し掻い摘んで紹介しますわ。

あまり貴女のお時間を取らせない様に心がけたレビューにするつもりよ。

なぜ読まないの?
やめて頂戴、これじゃ私が一方的に読者イジメをしているようじゃない。
泣きたいのはこっちの方よ。
読者に避けられて、その理由すらも教えてくれなくて

・・

なぜ、読んでくれないの・・・。
貴女にとって私って、その程度なの?
それじゃキャッチをしている意味がないじゃない。

・・・

どうしてキャッチなんかしたの?

・・・・

もう、いいわ。
別の日に落ち着いて話しましょう。
私も少々気が立っているようだから、言い過ぎたかもしれないわね。

あっ・・・・

※某エピソードで少し遊んでみましたw
祥子さま、ごめんなさい。
お姉さまとは呼べないのかしら
・・・・
 
と、ヒステリックで我侭なキャラも出てくる。
かなり面倒な姉さまですw
お嬢様育ちゆえ世間知らずで不器用な心が人間味にあふれ、互いのすれ違い葛藤といった気持ちを理解し心の在り処を模索し姉妹関係の絆を深めてゆく。
その絆という美を百合・同性愛者として表現しているだけで、甘美な音楽を聴いているような癒しのような味わい深さがある。

その象徴でもある3つの薔薇が物語っている。

紅薔薇・・・愛情
白薔薇・・・純潔
黄薔薇・・・嫉妬(薄れゆく愛)

花言葉とキャラ設定を掛け合わせたエピソードは、ほろ苦さを含みキャッキャ ウフフ ワールドとは違う優雅・気品といった品位を魅せる雰囲気が特徴。わかり易い表現にすると堅物みたいなキャラが多いといえば伝わるかな。
それはOP/ED曲ともクラシック音楽を使いキャラの台詞まわし世界観への配慮からも伺える。

悪く言えば閉鎖空間で過ごす退廃的な穢れた恋模様であるが、それも設定で演出表現である姉妹関係が青春賛美として築かれる世界観を一貫し、観る者に惹かれさせる純な心を消化させた結晶の賜物である。

同時に主人公・福沢 祐巳の世界観とのギャップを感じさせる視点からそれぞれの姉妹関係に干渉し触発させるコメディ要素を加味し一概に優雅な美だけ見せる訳ではない。
アンリアルな世界観で過ごす女子高生の日常としても描かれるシナリオ構成は飽きさせない創りになっている。

そしてまた私は4期まで観ることになるでしょうw
百合作品ではありますが、互いの心に芽吹く愛おしく切なる想いを感じてみては如何でしょうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

マリみて総論~女性が相手に好意を抱くということについて~

アニメ版は
第1期「マリア様がみてる」(全13話)
第2期「マリア様がみてる~春~」(全13話)
第3期「OVA マリア様がみてる 3rdシーズン」(全5話)*1話約60分。
第4期「マリア様がみてる 4thシーズン」(全13話)

これらを全部まとめてレビューしちゃいますw
とは言ってもネタバレはしません。大仰に言うと「マリみて総論」ですw

原作は今野緒雪先生の少女小説。
アニメ化のみならず、漫画化や実写映画化などのメディアミックスがされた作品で、
百合系アニメの金字塔とも言われている作品です。

さて、みなさんは「百合」と聞いてどんなことを想像しますか?
女性同士でイチャイチャしたり、せせせ・・接吻(キャッ)なんかしたり、
にににに・・・肉体的な関係(キャッ)を伴う
禁断の愛なんてのも想像したりすると思いますが、
百合作品の系統は3つに分けられると言われています。

①少女漫画系統とも言われていますが、
互いが互いを必要とするという、主に精神的な結びつきを強く描いた作品。
きめ細やかな女性の心模様が丁寧に描かれていて、
恋愛感情というよりも、場合によっては、それよりも深い結びつきですかね。

②肉体的接触をメインとした作品
要はガチレズ作品です。レロレロチュパチュパクチュクチュ。←通報!!
こういった作品では、禁断の愛であるが故の罪悪感や葛藤だったり、
一線を超える時の覚悟だったりが取りあげられることが多いですね。

③近年の作品に多く見られる萌え少女たちにライトな百合関係を取り入れた作品。
今更説明不要ですね。動物のような萌え少女たちの戯れを
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とひたすら愛でるような作品です。

①の要素を含んだ②の作品、②の要素を含んだ③の作品というのも存在しますが、
本作は言うまでもなく①に分類される作品です。
百合作品の大本である
エス(特に戦前の、日本の少女・女学生同士の強い絆を描いた文学、または現実の友好関係)
の系譜を受け継いでいる正統な百合作品であり、肉体的な接触はほぼ皆無です。
形而上的なレベルにまで高められた魂の共鳴こそが本作の眼目なのだと思います。

ちなみにですが私は①、②、③の百合作品全部いけます!(えへへ♪)


本作の舞台である私立リリアン女学園はカトリック系のミッションスクールであり、
多数の名家の令嬢が在籍する超お嬢様学校です。
そんな中、極々平凡なリリアン女学園1年の主人公の福沢祐巳(ふくざわゆみ)は、
ある日2年の小笠原祥子(おがさわらさちこ)と出会います。
小笠原祥子は高等部生徒会(山百合会)の幹部であり、この出会いをきっかけとして
福沢祐巳は山百合会を訪れることになります。

「極々平凡な人生を歩んできた私の前にある日突然王子様が現れて、
夢の様な非日常的なステージに導いてくれる」

こうしたシンデレラ願望は女性の潜在的な欲求として根強く残っていて、
特に少女漫画作品によく見られるフォーマットだと思います。
本作の場合、王子様は同性の女性だったということですねw

と、まぁここまでは有り体なんですけど、
本作において特徴的なのはスールという慣習です。
スールというのはフランス語で「姉妹」という意味です。
通常、上級生が身につけているロザリオを
下級生の首にかけることによってスール関係が成立します。
スール関係を結ぶというのは、その相手は自分にとっての特別な存在であり、
山百合会のメンバーにおいては妹=自分の後継者という意味合いを持ってきます。
山百合会のトップには
紅薔薇(ロサ・キネンシス)、白薔薇(ロサ・ギガンティア)、黄薔薇(ロサ・フェティダ)がいて、
2年生の小笠原祥子はロサ・キネンシスの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)です。
こうした紅薔薇、白薔薇、黄薔薇のスール関係を中心とした群像劇というのが、
本作の概要と言えるでしょう。


さて、ここからは「恋愛感情と言い切れない女性の純粋な好意」について少々語りたいと思います。
これは、本作に限らず様々な百合作品、
特に①の百合作品においては肝となるところなんですけど、
我々は「好意=恋愛感情」と捉えがちです。
あらゆるジャンルから「恋愛の尊さや素晴らしさ」というのは発信されていますし、
ある種の恋愛至上主義に陥ってしまうのは無理からぬところでしょう。
ですが、一口に好意といっても尊敬、保護欲、友情等々、実に多岐に渡ります。
なので、百合作品=同性愛という等式は必ずしも成立するわけではないですし、
少なくとも本作においては成立しないと私は考えています。

女性が相手(男女)に好意を抱くメカニズムを考えていくと、
原始時代、男性は狩猟の為外に出ます。
一方で女性は集落で血族たちに囲まれ家を守るということをします。
そうした名残が現在でもあるのか、
女性のコミュニケーション能力は、男性よりも発達しているように思えます。
相手の僅かな所作の違いも見抜いてきます。
まぁそれで浮気がバレたという男性は数多くいるでしょうけどw
そして、家を守る為の円滑なコミュニケーションを望むということは、
自分や家族に危害が及ばない安全性の確保を強く望んでいるということかもしれません。
それ故に、女性はまず対象相手が
「自分の敵か味方なのか?」を明確に区別しようとする傾向があるように思えます。
男性同士の場合、ほとんどコミュニケーションを取らない相手というのは、
モブのようなもので、そこに敵意を抱くことも抱かれるということも
あまりないのですが、女性相手の場合だとそうでないことが非常に多いですw
こちら側からすれば特に敵意なんてないんですけど、
むこう側からは思いっきり敵意を抱かれてたりすることが往々にしてありますw
従って、これは私の処世術の1つなんですけど、
「私はあなたの敵ではないですよ!味方ですよ!」と強くアピールすることが多いですw
具体的に言うと、とにかく(面倒でも)積極的に話しかけるようにしていますw
ええ、もちろんあにこれでそういうことはしていませんw生粋の面倒くさがり屋なのでw
対象相手を自分の敵ではなく味方だと認識するというのが、
女性が相手に好意を抱く第一段階だと思います。

では次の段階はと言うと、対象相手に「どれだけ心を許せるか」でしょう。
何度かコミュニケーションを繰り返していくうちに徐々に対象相手に心を開いていきます。
これは別に男女共通のことなんですけど、
女性の場合だとこの段階で、相談事を持ちかけてくること多いです。
相談事=単なる愚痴だったりすることが多かったりしますがw
ここでのポイントは相手の言うことをひたすら肯定するってことなんですけど、
今回はその話はいいでしょうw
とにかく、女性が相談事を持ちかけてくるというのは、
その対象相手に心を許し始めている兆候だと私は思っています。
さらにそうしたコミュニケーションを重ねていくことによって、
その対象相手に相談事を聞いてもらうことが日常となり、
ひいては自らの心の平穏を保つ為に必要な行為になってくると、
関係が発展していきやすくなると思います。
ただ、対象相手が男性と仮定して、何のアクションも起こさなければ、
只の相談相手からまったく進展しない可能性も結構高いですw

さて、女性が相手(男女)に好意を抱くメカニズムについていろいろと語ってきましたが、
まず対象相手を敵か味方かに識別し、
味方と認識した対象相手にどれだけ心を許せるかというのを土台として、
そこから友情に発展するのか、愛情に発展するのかということになってくると思いますが、
女性はこの過程を非常に重要視する傾向にあると思っています。
高校時代の友人に一目惚れしやすいA君というのがいました。
A君はろくに話したことすらない相手に告白を繰り返し連戦連敗していましたが、
そりゃ当然のことでしょうw
相手からすれば、いくら容姿端麗でも敵か味方かも認識できない相手と
付き合うなんて無理だと考えるのが普通でしょうw
私の経験則上、女性にモテる男性というのは、とにかくマメな人です。
頻繁にコミュニケーションを繰り返し、
女性から心を許される存在になる為の手順をしっかりと踏んできます。
ちょっと話が逸れましたねw

女性が対象相手に「どれだけ心を許せるか」ということを重要視するならば、
そのことを丁寧に描いた本作は、
むしろ、女性にこそ共感が得られるのではと思います。
そして、女性が相手に好意を抱くメカニズムを意識することによって、
女性が抱く好意=恋愛感情という単純なものでなく、
もっと複合的な要素が絡み合ったものであると認識できると思います。
そうすることによって、百合=同性愛という偏見から解放されるのです。
本作が、女性の繊細な心のやり取りを描いた作品ということに気付くことができるのです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

66.4 14 恋愛で姉妹なアニメランキング14位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (284)
1001人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「あるいは」という接続詞は合っているのだろうか?

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。バトル。

ラノベらしいラノベっていう作風。科学サイドと魔法サイドに分かれた、少年と少女。2人の特出した力が、やがて世界を革新していく! みたいな。もう大体、どんなアニメか分かったでしょうか?(笑)

レビューでは、このアニメを観ていて、言葉遣いの点で気になったことをいくつか。半分、文法の話です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュータイトルの件ですが、結論としては、「『あるいは』で合っている」が、「分かりにくい(誤解を招く)」というところですね。

「あるいは」は、「選択の接続詞」。つまり、「最後の戦場」か「世界が始まる聖戦」の一方だけが解であるということ。

私は、このアニメで言いたかったのは、「君と僕でこの戦争を終わらせよう」「そして、2人で新たな世界を作っていこう」ということなんじゃないかと思っていました。

だから、このアニメの中身的には、「さらに」とか「そして」という、「添加の接続詞」の方が適切な気がしていました。つまり、

『キミと僕の最後の戦場、そして世界が始まる聖戦』

「最後の戦場」であり「世界が始まる聖戦」でもあるという感じ。これの方がぴったりじゃないかと。

ところが、最終話にして自らの初歩的な勘違いに気付いて愕然。

アリス「私は、あなたと共闘したいんじゃなくて、決着をつけたいの!(的な発言)」

、、、「え? この二人(イスカとアリス)って、今まで対立していたつもりだったんだ、、、。」

つまり、私は、「君と僕の最後の戦場」を「君と僕(とが一緒に戦に戦う)の(が)最後」だと思っていたけど、「君と僕と(が争う)の(が)最後」だと、作者は描いていたことに気付いたんです。

つまり、格助詞「と」の用法として、「並立(海と空が青い)」「対象(佐藤さんと言い争う)」「異同(彼と私は違う人間だ)」「引用(元気ですかと手紙に書いてある)」などがありますが、私は、「並立」の「と」だと思っていましたが、「対象」の「と」だったわけですね、作者的には。

であれば、「君と僕は最後に争うのか」あるいは(それとも)「世界を始める聖戦を共に始めるのか」という選択の接続詞としての「あるいは」が成り立つので、一応筋は通ります。

では、なぜ私がこのような勘違いをしたのかというと、

「え? お前ら(イスカとアリス)戦う気ないやん。ベタ惚れやん。絶対に最後は協力するやん。新世界の王と王妃になるやん。ラブコメやん。」

と、最初から思っていたから。勘違いしていた私が悪いのですが、だったら、「イスカとアリスがガチで殺し合う未来の可能性も提示しといてほしいわ~。いけずやな~」と思ってしまう(苦笑)

そんな不信感からか、文学部的にどうも細かいことが気になった。例えば、10話であったアリス達の会話。

「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」
「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

って会話、変じゃない? 正しくは、

「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの?(原作者かアニメの脚本家かはわかりませんが)

まあ、そんなの別にどっちだっていいんだけど、小説
原作だけに言葉遣いが気になってしまって。アニメの内容に集中できませんでした。

中身としては、「いかにもラノベ」って感じで、懐かしさを感じた。安っぽいし痛い、使い古された台詞や展開のオンパレードだけど、そこまでの不快さはない。7話なんかそうだけど、ラブコメがそこそこ楽しいのと、最近こういう作品が少なくなってきたからかな。

とりあえず、銃がある世界で、剣で最強になるなら、弾丸より速く動けないとね~、最低でも(ちなみに、レーザーを視認して避けるのは物理的に不可能だそうです。レーザー、つまり光を視認している、目に届いているということは、同時に、眼球がレーザーで焼かれている瞬間だから)。

2期あったら、一応観るかなという感じです。学園ラブコメになっても良いですけどね、正直(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
科学VS魔術の構造? THE ラノベって感じだな。

2話目 ☆3
めっちゃいちゃついてるな(笑)

3話目 ☆


4話目 ☆3
敵も味方もキャラが増えてきたね。どちらも一枚岩ではない。

5話目 ☆3
裏切り。なんかバトルが色々? ヴォルテックス、落ちても転移するだけ?

6話目 ☆3
ミスマス隊長の魔女化か。

7話目 ☆4
幸せな捕虜生活(笑)  アリスのぽんこつっぷりが(笑)

8話目 ☆3
サリンジャーね。なぜ、銃をもっているのに、突撃?(笑) オーレルガンとか、ネーミングがいちいち(笑)

9話目 ☆3
ポップじゃん(笑) なんだよ、公認のライバルて(笑)

10話目 ☆2
すげぇ細かいけど、「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」って会話、変じゃない? 正しくは、「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの? 

11話目 ☆


12話目 ☆3
え? この二人対決したかったの?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ロミジュリ? ……と思ったけど、意外と面白かった(主にコント・コメディ的な意味で)。本当はストーリーも面白いのかもしれません?

対立するに陣営の男女によるラブストーリーと思われます。
特筆すべきことが見当たらないです。

…と冒頭数話を観てそういう感想を持ったのですが、最終話まで付き合って観てみるとそんなに悪くなかったです。

特にポンコツ王女のアリス(アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世)とドジっ子隊長のミスミス・クラス、そしてツンデレメイドのリン(燐・ヴィスポーズ)の三名の女性陣の頑張りが、この話を結構観られるものにしてくれたと思います。

対してイスカはこの三人を動かすきっかけとしてはとても良く機能していたと思いますが、個人的な意見としてはキャラクターの魅力は薄かったと思います。

ストーリー的には、帝国とネビュリス皇庁との長期に渡る対立には始祖様絡みの一般には知られていない因縁がありそうだとか、璃洒・イン・エンパイアさんが見た目以上に只者ではなさそうとか、皇帝陛下があからさまに怪しいとか、皇庁側の女王選定にまつわるあれこれとかいろいろ面白くなりそうなところでブチ切られた感じがするのでそこには不満感が残ってしまいました。

もうちょっと先を見せてくれたらもう少し高い評価を付けられたかもしれないのですが、残念です。


ところでわりとどうでも良いところで引っかかったのですが、アリスの姉妹はみな「△△・××・ネビュリス9世」と名乗っています。ネビュリス皇庁での「○世」の使い方は、我々が一般的に知る「同一王朝で同名の一族が出たら、それが何人目かによって○世と名乗る」というそれとは違って始祖様からの世代を表すものなのでしょうか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絶妙に微妙。でも結構楽しかったんだ。

原作知らず。

「あー。またいつものよくある感じのやつだねぇ・・・」と思いながら、最後まで観てしまったし、結構楽しめた。。。気がします。

物語:
{netabare}それなり以上の科学技術立国と魔法(精霊)立国とが対立するファンタジー世界を舞台とした「(たぶん)どちらも死なないロミオとジュリエット」。ただし、主人公のみ「剣と魔法」の二刀流。ってな感じか。

よくある微妙なラノベ原作ものっぽい、思わせぶり・曰くありげ・裏ありげな雰囲気をほのめかす形で開幕し、最終話は諸々の「曰くや裏」を何一つ明かすことのないまま「俺たちの闘いとハーレムはこれからだEND」。なんだそれ。セリフも、なんて言うか、、、てんぷれ?

いろいろと「え?なんで?」な展開が続くが、なぜだか結構楽しかった?
自分に明確な理由はありません。強いて言うなら、「ハーレムはこれから」で物語が展開したこと(途中まで)、あまりに強引な二人の出会い、再会や展開が却って新鮮に感じたのかもしれません。いやほんと、なんでそうなる?{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上の下~中の上、動画として中の上という印象です。キャラデザインは、女性キャラに関しては好きな類いです。でも、主たる男性陣の線の細さが気になりました。別にマッチョ信仰ではありませんが「兵士」としては厳しい気がしました。虹彩があの形なのはなんでなんだろう。{/netabare}

声優:
{netabare}声優陣は豪華。声優さんに対してネガティブな印象はありません(お一人について、ちょっと思うところがありますが、それは後述)。発声の「あわせ」、さぞ大変だったろうと思います。どんなに実力のある声優さんでも、物語・本に書かれていないものを紡ぎ出すのは至難の業だと思います。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP、ED、そして劇伴いずれもあまり印象に残っていません。戦闘シーンにおける勇壮というよりも壮麗な劇伴は、良かったかも?{/netabare}

キャラ:
{netabare}
ダブル主人公の男側、イスカがNeutral過ぎて物足りない感じがしました。ここまで無味無臭な主人公って珍しい気がします。

かたや、女側のアリスはというと、The Templateというに相応しい「ポンコツの令嬢」っぷりでした。キャストが雨宮さんという時点で想像できるポンコツっぷりをそのまま流した、という印象です。嫌いじゃないんですけどね、こういうポンコツ。アリスのお付き、燐も、その性格や言動に驚きを感じるようなことはありませんでした。テンプレに忠実、という感じでしょうか。

アリスの妹、シスベルは、、、第一話でイスカに脱獄させてもらった後、ちょっとのお金とスナックだけで、どうやって自国に帰れたのでしょうね。あんな、パジャマみたいな服装で監獄施設の外に出ても、その先どうにもならなさそうなのに(能力も含めて)。

部隊メンバー(音々とジン)は、僕個人としては完全な空気でした。

さて、主要な面子としては「ミスミス隊長」が残っているわけなのですが。。。
{netabare}作品での描かれ方があまりにテンプレ通りというがっかり感と同時に、ちょっとした驚きを感じました。キャストの白城さんは「球詠」の#10の方だと認識しています。ものすごく特徴のある、他にありそうで実はあまり聴かないタイプの声をお持ちの方、と思っています。正直に言って球詠でのこの方の演技は、おそらくは演出・編集の下手さも手伝ってかなりネガティブな印象を受けていました(一言で言って邪魔だった)。一方、今作での演技は、正直少々邪魔だなと思った場面もあるにはありましたが、それ以上に「嵌まった感」を感じました。

初登場時の第一声で、「がんばるけどダメな子」、「無能な子」であることを理解させてくれ、ほどよく苛つかせてくれました。その意味で、実にマッチしたキャスティングだったと思います。ものすごくネガティブなことを書いているように思われるかもしれませんが、そうではありません。雨宮さんがポンコツ美女に嵌まるのと同じように、白城さんの居所がみえた様に思いました。

それはそれとして、そこまで無能で「隊長」ってどういうことなんだろう。あとその名前、どうして?{/netabare}
{/netabare}

[2021/01/17 v1]

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

76.8 15 恋愛で姉妹なアニメランキング15位
ケムリクサ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (527)
1813人が棚に入れました
赤い霧に包まれた、荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に3人の姉妹が生き抜く物語。物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。謎多き世界でこの姉妹が目指すものは一体…

声優・キャラクター
小松未可子、清都ありさ、鷲見友美ジェナ、野島健児
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界の終末に「好き」を探すロードムービー

アニメーション製作:ヤオヨロズ、
原作・脚本・監督:たつき、
作画監督:伊佐佳久、美術監督:白木優子

赤い霧が漂う暗黒の空間。
廃墟と化した街並みはまるで世界の終末だ。
最初の舞台は長崎の軍艦島。
そこで、異形の化物である赤虫と戦い、
懸命に生きる3人の姉妹がいた。
彼女たちはまるで植物のように、
水を飲むことで生命を維持し、
道具としてケムリクサを駆使していた。

けものフレンズを指揮した、たつき監督が
かつてニコニコ動画に投稿した自主制作アニメを元に
再構築して完成させた作品。
降板したけものフレンズの続編と放映タイミングが重なり、
何かと作品以外の部分でも話題となった。
脚本、演出、監督を全てたつき氏が担当し、
CGを駆使して作り上げている。
制作はたつき監督が属するirodoriの
たつき、伊佐佳久、白水優子を中心に行われた。
キャラの動きや赤と黒をメインにした作画は、
少人数体制を思わせる粗い仕上がりだが、
世界観や巧みな脚本によって、それらの全てが
あまり気にならないように見せている。

私は未視聴なので分からないが、
世界観は、けものフレンズとの共通点があるようだ。
廃墟に囲まれた謎の世界で3人の姉妹が赤虫と戦い、
水を求めながら生きている。
そこに突然、わかばという男が現れる。
謎が解明されないまま、姉妹と男は
旅をすることになる。

スタートが軍艦島(長崎県)でスペースワールド(福岡県・閉園)、
道後温泉(愛媛県)、瀬戸大橋(香川県、岡山県)、
梅田駅(大阪府・泉の広場は撤去予定)、琵琶湖(滋賀県・沖島)、
黒部ダム(富山県)、富士山(静岡県)、
八王子(東京都・日清食品)、中野(東京都)、新宿(東京都)まで。
日本各地をロードムービーのように旅していく。
{netabare}そして、最後の赤い木との戦いは、
おそらく東京タワーだと思われる。{/netabare}
コラボしていた日清食品も登場。
実際に観ていて、道後温泉や黒部ダムは
分からなかったが、ほかは自分が旅でよく見ていた
場所ということもあって、驚かされることが多かった。
彼らの旅を観ながら、場所を特定する楽しさがある。
サイトでは詳細に比較しているものもあり、
かなり正確に廃墟として再現しているのが分かる。

10話までは少しずつ謎を小出しにしていくだけなので、
観続けるのがなかなか難しいかもしれないが、
11話でこれまでの様々なことが明らかになり、
最終回まで一気に畳みかける展開は見事。
{netabare}全ての出来事が、日本の街並みを再現した
巨大宇宙船のなかで起こっていたという
SFも興味深く、彼らがここにいた意味、輪廻転生、
想いを引き継ぐことを物語に上手く落とし込んでいる。
EDが登場人物の死や誕生の順番を表しているのも面白い。
EDの最終回には、りりとワカバが触れ合う描写もある。{/netabare}

{netabare}ラストで、りょうから語られるのは、
「全員が好きを手に入れられた」ということだった。
おそらく、感覚だけではなく、
りりの「好き」の感情も6つに分かれていて、
りんだけが、手に入れてなかったのだ。
この結末はりんの言葉を「アニメーションが」とするのが、
監督の純粋な想いなのかもしれない。{/netabare}
(2019年4月13日初投稿)

ちょっとした余談(2019年4月14日追記)
{netabare}監督はどこかのメッセージで、好きなことを
このアニメでやった、ということを書いていたが、
おそらく、登場するのは監督の好きなもの
ばかりなのだと想像する。
タイトルの煙草(ケムリクサ)、廃墟、
日本各地の観光地、長崎の路面電車、ルンバ。
そういえば、シロの仲間がたくさんいた
黒部ダムのガルベと呼ばれる遊覧船もそうなのだろう。
この作品は超テクノロジーの暴走によって、
世界が破壊されるという暗い話だが、
監督の「好き」が溢れていることを感じさせてくれた。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 84
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ロッソ (赤) ネロ (黒) の世界

たつき監督のオリジナルアニメ


『けもフレ』未視聴。外野ですったもんだあって背景にいろいろ抱えての2019年冬クールでの放送。
著名監督さんが直接の視聴動機となります。放送前に周囲の関心がそこそこありました。

あらすじは割愛。あにこれサムネ(2019年4月時点)にもある赤い髪の三姉妹、りつ(CV清都ありさ)、りん(CV小松未可子)、りな(CV鷲見友美ジェナ)のところにふらっと男の子わかば(CV野島健児)が現れて開幕。4人を中心というかほぼ4人だけでの閉じられた世界で物語は進行します。
ED映像ではこの三姉妹以外の人物を示唆するシルエットが出てきてこれも順を追って明らかになることでしょう。

{netabare}登場時間は少ないですが、他の姉妹も要所を締めてました。
りく(CV天沢カンナ):武骨な子。第5話で登場。
りょう(CV三村ゆうな):長女でまったりした子。第9話で登場。
りょく(CV関根明良):メガネっ子。同じく第9話で登場。

{netabare}最終バトルは胸アツでございました。{/netabare}{/netabare}

全編CGです。お世辞にも表情豊かとは言えません。技術的なことへの物言いはこれくらい。差し引いても世界観が独特すぎて多少のマイナスには目を瞑って観たい。そんな作品でした。
“ケムリクサ”“あかぎり”“アカムシ”“ヌシ”“シロ”。全て目の当たりにするのは初めての内容です。既視感がありません。
第1話???状態から始まる世界観の提示。徐々にネタ明かしと新たな伏線の上乗せ。若干ネタ明かしのペースは遅めと視聴者を焦らします。つまり謎はしばらく残り続けて、{netabare}ようやく最終回手前の第11話で{/netabare}一気に畳みかけて回収する1クールお手本のような構成となってます。


けっこう大事なことだと思うのが、???状態が長引いた時の視聴態度ですね。世界観に身を委ねれば苦にはならないのですが、私はボーダーラインでした。
物語はしばらく“緊張感”を視聴者に強いることになります。
不明な世界観は

『何が起こっているのかわからない』

時おり訪れるピンチは

『何が起こるかわからない』

加えて色調は全編通して赤と黒が基調と暗めです。赤と黒でワクワクするのはロッソネロ(赤黒)、ACミランの選手入場の時か明治アポロを分けて貰った時くらいでしょうか。
暗めの色彩と劇伴。そして何が起こっているのか何が起こるかわからない緊張感と上手くお付き合いできる人が病みつきゾーンに突入しそうです。
ボーダーラインの私にとっては、だからこそED曲の存在は重要でした。所在無げな私に毎度ピッチの速いビートでリセットしてくれました。

※色調について視聴済向けネタバレ所感
{netabare}暗い色調すら伏線で、最後の最後の青々とした森と水の風景が立ち現われた時のカタルシスは凄かったですね。観てて良かった。{/netabare}



ネタバレなしの内容すら説明が憚られる、どうぞ世界観を感じてくれ!とお伝えしたい作品です。

2周目終わりましたが伏線が丁寧に敷かれていました。???状態が解消される気持ち良さがあります。
告白すると、本作は今期の途中寝落ちの常連でした。緊張感に耐えられなかったのか少なくともグイグイ次が気になる感じではなかったのです。
完走して2周して評価を上方修正したアニメという位置づけとなります。



そしてこれ一般ウケはしなさそう。共通する土台が違います。
目の肥えたアニメ視聴者が独創的な世界観を斬新だと捉えたきらいも多分にあったのではないでしょうか。
もしかするとたつき監督へのエールで下駄を履かせたくなる気分も影響してるかもしれません。

とはいえ良作です。こんなものもあるよと日本のアニメの守備範囲の広さというものが一般層にも認知されればいいな、と。
スタンダールの『赤と黒』も発表当時は全く売れなかったみたいですし。。。



■オマケ
どん兵衛とのコラボCMやってました。お湯を沸かすのもケムリクサってどんだけ万能なん?
{netabare}それに色調だと赤と黒なんですが、物語を軸に考えるとケムリクサのヴェルデ(緑)、アカムシのロッソ(赤)なんですよね。ここは朝ドラで勢いのある日清食品さんより東洋水産さんに頑張っていただきたかったかもしれません。どっちかというと緑のたぬきより赤いきつねが好き。アニメでは悪者の赤ですが、これからも赤いきつねを応援し続けます。{/netabare}



-----
2019.08.29追記


視聴時期:2019年1月~2019年3月リアタイ視聴


作家性の強い作品です。今クールでの本作。監督は違いますが翌2019年春期の『さらざんまい』。1期に1作品くらい、こういったアクの強いものが出てくると視聴の選択肢が増えて嬉しいですね。いかがでしょう?


2019.03.31 初稿
2019.08.29 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 74
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絶滅のオルガノン

監督・シリーズ構成たつき。

瓦礫の山の荒廃した軍艦島(長崎県)的世界で、
水源を求めて旅をするりつ、りん、りなの3姉妹。
謎の赤い霧、襲い来る虫と呼ばれる異形。

自主制作発表からヤオヨロズ制作に変わり、
当然、けものフレンズが上がるでしょうが、
ディストピアな湯浅監督「カイバ」といった趣です。

{netabare}水源の中から現れた少年わかば。
新種のヒト!?
ヒトは既に絶滅を向かえているのか!?{/netabare}
大きな謎で物語は構成されています。

物語の可能性が見事に炸裂すれば、
今期を盛り上げてくれそうな予感もします。

最終話視聴追記。
11話に続き世界の謎が開示され、
演出にも力が籠っています。
物語の着地はここしかないでしょうね。
まるで聖書の黙示録のようだ。
{netabare}巨大なノアの方舟、最初のヒト、
自立型とも言える赤いケムリクサの真実。{/netabare}
記憶の葉の世界は優しい思いに溢れている。

やはり監督なりの生命讃歌なのでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 65

67.1 16 恋愛で姉妹なアニメランキング16位
カッコウの許嫁(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (231)
747人が棚に入れました
赤ちゃんの頃に取り違えられ、ついに本当の両親と面会することになった高校生・海野 凪。 その日、名門お嬢様学校の女子高生・天野エリカに偶然出会い、許嫁との結婚を阻止したい彼女の頼みで半ば強引に彼氏役を演じることになってしまう。 ……だが、この2人こそが取り違えられた子どもであり、許嫁だった! 2人の子どもが愛しい親たちによって凪とエリカは両家公認の許嫁関係となり、同居生活を送ることに。 クラスメイトの瀬川ひろに恋する凪と父親に反発するエリカが取り決めたのは、「お互い一切関与しないこと」。 ちぐはぐで、どたばたな人生交錯ラブコメディがスタート!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ちょっとずれてる感じ

【感想】
日常シーンは面白いところもあるけどラブコメとしてみると微妙で、なんかずれてる感じ

最後まで見れたくらいには楽しめたのですが、いろいろ変なことが多くて気になったので悪いことばかり書くレビューになってしまいました

キャラと設定とシナリオは変ですが普通のラブコメです、ハーレム系の学園ラブコメが好きで、主人公を許容できて、ヒロインが可愛いと思えるならいけるかな?
このアニメの魅力は気軽に楽しめるコメディってとこですが、細かいことが気になる人にはキツイかも

作画はあまり良くなくて顔が崩れぎみ
男女の赤ちゃん取り違えにはじまり、あり得ない設定や話の展開がとても多いしラブコメ展開なのに反応がなんか冷めてたり急に積極的になったりして何考えてるかわからないし、2クールも使って話も全然進まなくてモヤっとするけど
私が一番気になったのはキャラクターのコミュニケーションの取り方が不自然なことです
高校生の生のやりとりを見たことないのかな?って思ってしまいました

主人公は全体的にイケてない感じで女の子にモテなさそうなのと、ひろとエリカは二人ともモテ女子には見えない性格していて、悪いキャラクターだとは思わないけどラブコメのヒロインとしては微妙でした

【ひろとエリカの変なところ】{netabare}
ひろは外見が可愛いだけで性格に女子高生感がなくてカワイイと思わなかった
大声で好きな子に指をさしながら「次のテストでは絶対勝つ!」と息巻く主人公の気持ち悪さと、
それだけインパクトある人に「誰でしたっけ?(テヘッ)」とぜんぜん興味ない感じだったのに、成績で負けたら態度が豹変して対抗意識メラメラ燃やす気持ち悪い子になってしまいました
早口でまくし立てるようなしゃべりかたも、学園内でみんなからチヤホヤされる人気者には見えなくて、友達いなくておしゃべり慣れしてない子に見えました

エリカは自殺するフリをした写真をアップなんて迷惑なこと平気でするような子だし、暴力的なのも微妙に思いました
危ない場面でも変なことばかりするので、何考えてるのかわからなくてついていけない
主人公が好きなのかなって思ってたら急に兄に重ねてるって言いだして、もっと微妙な感じに

{/netabare}

【気になったところ】 {netabare}
・さすがに男女の赤ちゃん取り違えはすぐ気づくでしょ・・・
・主人公とかひろとか、人をすぐ指さすのがマナー悪くて気になりました
・取り違えがわかったのに、元の家族に戻らないの? 両親の考えが全然わかんないし、エリカもなんで平気でセレブキャラでい続けられるのでしょうか?
・台所の床が畳?? 他の部屋はフローリングなのに?
・2話で主人公の家見てこれ倉庫なの?って言ってたけど、この子は友達の家に遊びに行ったことないの?
・このアニメに限らないけど転校前エリカの制服の寸法がおかしい、胸が大きいので膨らんでますが、ウエストは細くてキュッと引き締まっています。
こんな制服普通はなくて、胸の大きさに合わせるならもっとウエストがダボッとしていると思います。お金持ちだから特注品でしょうか?
・彼氏いるだけで退学なんてありえないでしょ、不純異性交遊? いつの時代の話?
・字が汚いな、騙す気あるのか?って言ってたけど同じクラスで片想いしてるのに文字見る機会なかったのかな?
・エリカも言ってたけど「告白を受理しません」って意味わかんない、その気がないならはっきり断ったほうがいいとおもう、
10回テスト勝つために努力するような執念深い人が「やっぱり付き合えません」で引き下がるかな?ストーカー化しそう
・6話でプールに落ちてからシャワー浴びようって行く途中に庭になにかいる!?ってなって主人公が撃退してたけど、その間二人でお風呂に入って(この状況でお風呂入るのがよくわかんないけど)
タオル一枚で出てきて「あれ?誰もいない?」ってそんな無防備な恰好で誰かいたらどうするつもりだったの? 
とりあえず濡れたひろだけ着替えさせて濡れてないエリカが誰か呼んだほうがいいと思う
・7話でストーカー男が先生に頼み込んで修学旅行の班に入ってきたこと、先生何考えてるの? {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まあ、よくあるラブコメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ダブルヒロイン系ラブコメ。

設定こそ一捻りありますが、中身はわりとフツーなラブコメです。

ラブコメは、キャラが命。その点では、及第点はあげられる作品だと思います。

まあ、色々普通のラブコメで、65点くらいはつけられると思います。OPは、今期では屈指の出来だったと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
勿論、「出生児の取り違え」という、有り得ない程の深刻な自体に対し、あまりにもライト過ぎて、リアリティの欠場や不謹慎であるという指摘はあるだろう。その通りだと思う。ちょっと、マーマレードボーイを思い出した(笑)

本作に関しても、その点を深掘りして、シリアスに作品を作ることは出来ただろうが、原作者としては、気楽なラブコメをやりたかったんだろうね。

身分違いの初対面に関わらず許嫁である、という有り得ない事態を正当化するための装置としての、取り違え。賛否あるでしょう。

私はギリギリ許容できました。それは、2人の、、、もっと言えば、2つの家族の価値観として、「今の家族が本当の家族」という揺るがない共通認識があり、それは作品を通して貫かれていたからです。

だからまあ、本人達が納得してればそれで良いか、家族の問題なんて、というところです(また、唯一そこを割り切れてはいない妹ちゃんのキャラ付けにもなっていたしたね)。

と、思ってたら、10話で微妙に。自分の会社を継がせるため、あえて庶民の家で普通の感覚を身に付けさせたとか? 取り違いが意図的なのだとしたら、ちょっと嫌な気持ちになっちゃいますね。

さて、私の本作でのお気に入りキャラは、瀬川ひろ です。少しだけ、「とらドラ」の「みのりん」を彷彿とさせる、影のあるイイ人。1期の中では完全なるメインヒロイン扱い。

、、、ということは逆に、最終的には負けヒロインになるのでしょうが(笑) ダブルヒロインモノは、序盤にリードすると、十中八九、後半で差されるから(笑)

こういう作品で、負けっぽいヒロインがちゃんと勝つような作品があれば、私的には、高評価なんですけど、ナイでしょうね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

そこで切れるんかーい!

ま、1クール目の最終話のお話です。
2期がもう始まっている様子ですね(現在2022.7.29)。

あの切れ方ですと、最初から予定されていたパターンなんでしょうね。

実は私的には、この原作者さんの作品は結構原作を読んでいた作家さんです、連載開始時にはね。

・ヤンキー君んとめがねちゃん
 →これは面白かった記憶があるなぁ。多分ちゃんと読んでいた記憶があります。

・山田君と7人の魔女
 →これも最初は読んでいました。ただ中盤以降、ごちゃごちゃし始めたのと、何故か急に魅力を感じなくなって読まなくなりました。
チラ見ぐらいはしたかな。

そして、この作品ですか。
じつは、この作品も最初は読んでいたのですが、途中から読まなくなってしまいました。

ですので、原作的には2/3の作品で途中で読まなくなってしまったという結果になります。
なぜかなぁ、途中でキャラクタの魅力が失速し、めんどくさい感じになることが多いんですよねぇ。(あくまでも、私個人の場合です)

ああ、これは余談でした。

で、この作品、期間作品評価でわりといい感じだったので視聴してみた次第です。

ジャンル的にはラブコメになるんでしょうかね。
あまり、コメディという要素は強くないような気がしましたが、ちょっと込み入った人間関係になってしまった男女のラブストーリーのあれやこれやの顛末を観ている感じです。


作画は悪くはないのですが、微妙なクセがあるかもしれませんね。
瀬川さんが顕著な例で、慣れるまでは化粧濃い~って第一印象でした。
化粧っていう訳ではないんでしょうが、フェイスアクセントが強すぎ(濃すぎ)なキライはありますよね、少し気になりました。

全体的には、あまり起伏のない、ストーリーラインでしたかねー。
キャラクタのディティール紹介みたいなものだったかなぁ。

この作者さんは中盤以降、ちょっと強引に色々もつれさせていく傾向があるような気がしていて、そこでめんどくさくなることが多いので(個人の感想です)、2期がどう展開するかによって、私の視聴意欲もどうなるかな、って感じです。


実はキャラクタもあまり魅力を感じなくて、
かろうじて主人公の血のつながらない妹の海野幸ちゃんが「かわえー」と思った程度で、その他のキャラはまぁまぁって感じでした。


音楽はおしゃれでよかったですね。


全体的にネガティブなレビューになってしまったかもしれませんが、1クール完走していますし、2期も追っていこうとは思っております。
私的には、原作のように視聴意欲が落ちず、楽しませていただければいいなぁと思っています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

84.5 17 恋愛で姉妹なアニメランキング17位
IS [インフィニットストラトス](TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (6606)
28774人が棚に入れました
女性にしか反応しない兵器「インフィニット・ストラトス」(IS)の操縦者を育成するための学校・IS学園。そこでは世界各国から集められた少女たちが候補生としての勉強に日々励んでいる―はずなのだが、男なのになぜかISを起動させることができた織斑一夏は、この学校に強制入学させられてしまう。当然、彼の周囲には女の子ばかり。「世界で唯一ISを使える男」である一夏に、彼女たちは興味津々。幼なじみの篠ノ之箒をはじめとしたクラスメイト(少女限定)に囲まれた、一夏の波瀾万丈のスクールライフが始まる!?

声優・キャラクター
内山昂輝、日笠陽子、ゆかな、下田麻美、花澤香菜、井上麻里奈、豊口めぐみ、下屋則子、田村ゆかり、小幡記子、保村真
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

表彰します!あなたは、くだらないけど笑えちゃうキャラクターアニメ部門No.1です♡!

バトルも恋も熱く燃えて全力で頑張っちゃう♡
そんなアニメです。

魅惑の美少女戦士たちがロボット化。スピーディーで迫力あるアクションを、それは艶やかに!華やかに!
時に凛々しくも見せてくれます。

この作品のジャンルはロボットアニメ?
ISを巡るロボットのアクションはカッコイイです!けれどこの作品はロボット以上に強い「ラブコメ要素」でグイグイ迫ってきます。

なんといってもキャラクター力が抜群に高いです。観たら最後、きっとあなたも誰かのファンになってしまう、そんなキャラクターばかりです。

ストーリーはISのキャラクターのインパクトには到底及びません!!

多様な国から選ばれた魅力ある可愛いキャラと一夏のやり取りが楽しく、気がついたら病みつきに、画面に釘付けになって観てしまいました!!

基本、ストーリーはあってないようなもの。笑えます!笑いしかないのかもしれません!以上。
その結論が深く考えないこと、細かいことは気にしないこと、それが「IS」です!

ここは、萌えと、お色気がいっぱい詰まったワンダーランドです♡

主人公の一夏 (いちか)は女性しか操縦できない「IS」を何故か扱えます。特別な一夏は常に女子の興味の真ん中。戦いでは危険も顧みず仲間のために戦い、全ての女子に優しい。好意を寄せられるのは頷けます。女子が喜ぶことを無自覚でしてしまう納得のモテ男。
私も一夏を好きな一人です!!

そんな一夏の魅力に惹かれ、次から次へとバラエティー豊かなヒロインが登場します。

恋に鈍感な一夏とヒロインたちが過ごす賑やかな学園生活、バトルがとにかく華やか。
・・あと、ちょっぴりえっちです(笑)

ここで一夏を囲むヒロイン5人を紹介します。
{netabare}
・篠ノ之 箒 (しののの ほうき)「ファースト幼なじみ」黒髪ポニーテール。侍のような口調の武士道女子です。実は乙女なツンデレちゃん。隠しきれない胸は武器になるのかな?

・セシリア・オルコット。金髪ロングで毛先縦ロールが目を引く美少女。お嬢様でプライドが高く、高飛車。こういう女子が恋するとどう変わるのかな?

・凰 鈴音(ファン リンイン)実は私一番好きかも?イタズラっぽい笑顔や八重歯がすごく可愛い!素直になれない不器用な鈴(リン)を応援しています。この作品内でリンの扱いが悪いのがかなり気になります「セカンド幼なじみ」といい二の次扱いはやめてあげて!!

・シャルロット・デュノア。顔、性格、スタイル、声(花澤香菜)可愛すぎます。パーフェクトヒロイン!やっぱり「一夏のえっち」という必殺技があるせいなんでしょうか、好待遇ヒロインです。

・ラウラ・ボーデヴィッヒ。銀髪ロングで左目には眼帯を付けています。軍人気質です。登場時からは想像出来ない後半のデレっぷり。意中の彼を「嫁」と呼ぶところがツボ。
{/netabare}
一夏は誰が好きなのかはっきりしません。いつしかヒロインたちの間で勃発する一夏を巡る争い
見渡す限りライバル!ライバル!ヒロイン達は揺れます。
それぞれが「好き」を伝えるため、愛を表現し、彼の一番になるため奮闘します。

私がその立場ならきっとそうする。それで一夏はどんな反応?とか近いアピールするヒロインを見て妙に親近感がわいたり。時々そんな風に入り込んでみたり!!

ヒロインたちのあの真剣な表情を見てください。
皆、恋にバトルに勝つために一生懸命です!!そんな姿見せられたら作品共々応援してしまうじゃないですか♪

沢山笑えてちょっぴりえっちな作品
もし、もうちょっと、えっちが観たいのならワールド・パージ編(私の棚にあるよ)を是非ご覧下さい♪

最後に・・
OPの「STRAIGHT JET」すごく好きな曲
1日1回は聴いちゃいます♪

止まらないスピードで

想いが溢れていく

負けたくはない

誰よりも輝いていたい♪

恋もバトルも白熱・・・
果たして一夏のハートを射止めるのは、だ~れだ♡

投稿 : 2024/05/11
♥ : 80

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ロボットアニメの皮をかぶったハーレムアニメ

原作未読。

IS(インフィニットストラトス)という新兵器が登場して幾年か。
日本の研究機関に織斑一夏(おりむら いちか)という男性が編入してくる。
当初、女性にしか扱えないとされていたIS。
世界で初めての男性の搭乗者に、周囲は沸き立つのだった。


ロボットアニメの皮をかぶったハーレムアニメです。

1.主人公がおそろしく鈍感
どうしたらここまで無神経に育つのか。さっぱり分かりません。登場人物にまでつっこまれています。

2.なのになぜかモテる
モテます。理由もなくモテます。「何で?」って何度思ったことか……。顔か、顔なのか?

3.サービスシーンを忘れない
お約束のHな事故や、水着、お風呂や○○も忘れません。


さて、ISは「乗る」より「まとう」のほうがしっくりきます。
兵器搭載のスーツを着る感じです。

戦闘シーンは迫力があってよかったです。

しかし、ISの主な利用目的が「競技」。
そのため、メインストーリーが緊張感に欠けます。
一応終盤にはちょっとした仕掛けがあるのですが。

また、一夏の攻撃パターンが特攻ばかりです。
最後まで強さがよく分かりませんでした。


目立っているのがハーレムシーン。
一夏を除き、登場人物がほとんど女性です。
男性もいますが、むりやり登場させたイメージがありますね。

……で、とにかくモテます。
どんなに積極的に言い寄られてもまったく気付かない一夏。
まあ、女性関係に鈍感なのはお約束だからいいです。
しかし、ISの扱いや日常生活にまで鈍感さがおよんでいます。
「分かんねぇ」が口ぐせ、はっきり言うとバカです。
だからISの操縦も特攻主体なんですね。
そんな一夏に感情を移入するのはけっこうきついです。

私の楽しみ方はこうでした。

・主人公のバカさにツッコミを入れる
女性陣と一緒になって「ありえねえええ!!」とツッコミを入れていました。

・やたらモテる状況やサービスシーンにツッコミを入れる
「どうしてそこでほれる!?」とか、「どうしてそんなトラブルが起こるんだ!!」と毎話のようにつっこんでました。

ツッコミどころが満載。
見ていて楽しかったです。
こういう楽しみ方ができるのかと。

本来はロボット好きとハーレム好きの両方をターゲットにしているのだと思います。
しかし、キャラの行動やストーリーに、ひたすらツッコミを入れられる状況にもなっています。
そんなふうに別の楽しみ方もできてしまう作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 72

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

2期に向けて予習

メカロボ系ハーレム・・・・
この手の作品は多々あるけど、これぞって所は正直ないように思えます

バトル物としてはそこそこだけど、最後の敵がなぁ~
出来レースなのか、2期になってちゃんと地球を脅かすような敵が出て来るのか

因みにシャルロット派です。w

投稿 : 2024/05/11
♥ : 61

84.8 18 恋愛で姉妹なアニメランキング18位
ストライク・ザ・ブラッド(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2768)
16813人が棚に入れました
《第四真祖》――それは伝説の中にしか存在しないはずの、世界最強の吸血鬼。
十二体もの眷獣を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。
その《第四真祖》を監視・抹殺のため、政府・獅子王機関は《剣巫(けんなぎ)》と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。
しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い《剣巫》の少女、姫柊雪菜(ひめらぎゆきな)だった。
対真祖用の最凶の霊槍を携え、魔族特区《絃神市》を訪れる雪菜。
そこで彼女が遭遇した《第四真祖》暁古城の正体とは――!

世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、幕を開ける――!!

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、金元寿子、逢坂良太、石原夏織、三宅健太、井口裕香
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ツンデレ祭り<追記;OVA ヴァルキュリアの王国篇><追記;OVAⅡ><追記;OVAⅢ><追記;SP OVA 、OVAⅣ、OVAV>

常夏の人工島絃神島が舞台の学園アクションファンタジーハーレムラブコメです。
設定やストーリーは正直難解。
どこか腑に落ちない感覚が付きまといます。
ただ、2~4話完結で、まとまりは良いです。

主人公は第四真祖と呼ばれる最強の吸血鬼です。
最強の割にはピンチの連続。
そして、ラストには・・・。
主人公とツンデレヒロイン雪菜の「ここから先は、オレのケンカだ!」「いいえ、先輩。私達のケンカです!」の決めセリフが、印籠チックで爽快です。

ツンデレヒロインは、雪菜の他に、紗矢華、浅葱。
どのツンデレも楽しめます。
その中でも、私は浅葱派ですね。
知的な金髪美人で艶やかです。
OP映像の浅葱の「耳かけ」には色を感じます。

最終の「暁の帝国編」で上手にまとめた印象。
終わりよければすべて良し、もやもやが雲散霧消です。
心残りは、20年後のドク。
浅葱の変わり様が見たかった。

<追記;OVA ヴァルキュリアの王国篇>
{netabare}良くも悪くも、いつものストブラでした。
ハーレムあり、お風呂シーンあり、最後のきめ台詞あり。
唯一、お風呂シーンは・・・さすがOVAです。
なお、今編も私、浅葱に見とれました。{/netabare}

<追記;OVAⅡ>
{netabare}黒の剣巫篇、逃亡の第四真祖篇、咎神の騎士篇からなります。
各篇ラストの決め台詞。
「この紋所が目に入らぬか!」的なセリフが相変わらず爽快です。

それにしてもこの吸血鬼、やりたい放題。
どんだけ、かわいい女の子の柔肌に食らいつく。
本当に期待を裏切りません。

でも、なんだかんだ言っても、私は浅葱です。
なんたらの巫女って?
そんなの関係ありません。

今OVAもたくさんの準ヒロインが登場。
既出ヒロインを含め、吸血鬼好きにもほどがあります。
色ものハーレムアニメここに健在。{/netabare}

<追記;OVAⅢ>
{netabare}タルタロスの薔薇篇、黄金の日々篇、真祖大戦篇、全10話からなります。
TV版の後、OVAが20話分。
OVAの第4期もあるから、OVAだけで2クール分。
なんか、知らない間に大作になってきました。

さて、本題のOVA第3期。
お話が長くなるにつれ、多くなる登場人物。
もはや、なにがなんだか。

ストーリーも難解。
何回か視聴しないと良く分かりません・・・たぶん。
それに反して各篇のラストの展開が全く同じ。
第四真祖がうら若き乙女のうなじをガブガブ。
元気溌溂、雪菜とともに戦う。
もう、安心感と安定感しか感じません。
ここまで徹底していると「清々しい!」の一言です。

最後になってなんですが、OP曲がいい。
座りの悪い歌詞と旋律が癖になります。
それより何より、アイドル浅葱のキラキラ感。
もうたまりません。{/netabare}

<追記;SP OVA 消えた聖槍篇>
{netabare}1話分のスペシャルOVA。
いつもよりも軽いノリで、コメディー成分多めです。
お色気や「いいえ先輩、私たちの喧嘩です。」も一通りあります。
ただし、ガブッはありません。

あまりにもべったりなお二人。
ついに雪菜の「監視役ですから。」が、「ストーカーですから。」に聞こえてきました。

最後にちらっと登場した連中は新たな敵か?
ちょっと一息的OVAと言えども抜かりはございません。{/netabare}

<追記;OVAⅣ>
{netabare}陽炎の聖騎士篇
終わらない夜の宴篇
再会の吸血姫篇
十二眷獣と血の従者たち篇
全12話からなります。

陽炎の聖騎士篇で新ヒロイン登場。
名前はなんとカス子。
その酷い呼び名に似つかわしくない清楚な聖騎士様です。

白髪に角って、ちょっと個性的な監視役。
どうも彼女がラストツンデレのよう。
雪菜のライバルになりうるか。

再会の吸血姫篇以降は異様に賑やかになります。
何しに来たかわからない、第一、第二、第三真祖。
それに真の第四真祖をはじめ、歴代のヒロインが大集結です。

各陣営の駆け引きやら暁古城争奪戦やら。
何が何だかわからない様相を呈します。
その中でも雪菜はどこか落ち着いている。
たまに軽い嫉妬は入るものの、そこは正妻の貫禄。
「流石メインヒロイン様」との立ち振る舞いでございます。

今OVAで気づきました。
煌坂(きらさか)の扱いが雑なことを。
空中に放り出されるは、木からつるされるは、暁父に抱きつかれるは。
よく考えたら、今までも・・・
ツンデレサブヒロインの不運極まれりです。{/netabare}

<追記;OVAⅤ 暁の凱旋篇>
{netabare}これで完結なので、本作の規模をまとめました。
TV版 24話
OVA1期 2話
OVA2期 8話
OVA3期 10話
SP OVA 1話
OVA4期 12話
OVA5期 4話
合計61話 約5クール分。
ことのほか、大作になっていました。
これだけ、OVAを重ねるのも他に例を見ないのでは?
よく、ここまでこの作品を育てたものです。

暁の凱旋篇は締めの4話です。
凱旋とのことだから、当然のようにハッピーエンド。
ただし、暁古城をめぐる女たちの戦いはこれからのようです。
これ以上続けても究極の修羅場なので、この辺で・・・{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 77

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ライトノベル原作の良いアニメ化作品(原作 - アニメ対照表を更新(原作19巻まで記載))

原作は同タイトルのライトノベル(電撃文庫刊)。視聴当時は原作未読で、未読のまま視聴を終えましたが現在では原作既刊分を全て読み終えています。

ジャンルとしては主人公である暁 古城(あかつきこじょう)とメインヒロインである姫柊 雪菜(ひめらぎゆきな)を中心とする「俺TUEEE系ハーレム物」ということで間違いないと思います。

古城は「第四真祖」と呼ばれる強大な異能力を持つ吸血鬼(ただし力をきちんと制御できない)であり、雪菜はその監視者として「獅子王機関」と呼ばれる組織から派遣された霊能力者(やはり強い)です。そして各篇でなんらかのいきさつにより異能バトルする羽目になるというのが基本的なストーリー進行です。

これを前提とした上で視聴するかどうかを迷う場合の材料としては、「古城とサブヒロインはいろいろあるかもしれないが、メインヒロインが雪菜というのは基本的に揺らがない」ということと、「それでもハーレム物らしく、各篇においてサブヒロインとはいろいろある(笑)」ということでしょうか。

そんな古城くんとサブヒロインとのいろいろを見た雪菜さんが、それに対していつも冷たい視線を向けてくれます(笑)。本作はここを楽しむか、もしくはそれでもやっぱりいちゃついている古城くんと雪菜ちゃんを楽しむか、もしくは異能バトルを楽しむかの基本的には3択だと思います。

各話のサブタイトルは特別篇である最終2話「暁の帝国篇」以外は原作文庫本のサブタイトルと一致していまして、各巻の内容が複数話に分割される場合はローマ数字での通番が付いています。

で、このようなシリーズ構成からもわかるように本作は原作のストーリーをかなり忠実にアニメ化したと言えます。設定/ストーリーとも「特に改変はない」と言って良いレベルです。ちなみにアニメ化話中で古城くんが「第四真祖」となった詳細が不明なままなのも原作準拠。

とはいえ小説とアニメというメディアの違いはあるので、アニメでの表現/演出にアニメ制作側の解釈が含まれているとは思いますが、原作を読んだ後でもアニメ作品に対して特に違和感はありませんでした。

なので原作が気に入ればアニメも基本的には気に入るでしょうし、逆もまた真と言えると思います。

ライトノベル原作の宣伝としてのアニメ化、あるいは原作を読むのが面倒だけどアニメなら観るという人に対してのアニメ化という観点では、満点を与えて良い作品ではないでしょうか。

2017.11.10追記:
※原作19巻(2018.11.10発売)を読み終えたのと第3期OVAの内容についてアナウンスがあったため修正。(2018.12.17)

おまけ: 私が把握している原作とアニメとの相関関係

1.聖者の右腕   → [TVアニメ] 第1~4話
2.戦王の使者   → [TVアニメ] 第5~8話
3.天使炎上    → [TVアニメ] 第9~12話
4.蒼き魔女の迷宮 → [TVアニメ] 第13~15話
5.観測者たちの宴 → [TVアニメ] 第16~19話
6.錬金術師の帰還 → [TVアニメ] 第20~22話
7.焔光の夜伯<カレイドブラッド>(古城「第四真祖化」過去篇: 未アニメ化)
8.愚者と暴君         (古城「第四真祖化」過去篇: 未アニメ化)
9.黒の剣巫      → [2期OVA 1,2巻収録] 第1~3話
10.冥き神王の花嫁  (未アニメ化)
11.逃亡の第四真祖  → [2期OVA 2,3巻収録] 第4~5話
12.咎神の騎士    → [2期OVA 3,4巻収録] 第6~8話
13.タルタロスの薔薇 → [3期OVA 1巻~収録]
14.黄金の日々    (未アニメ化)
15.真祖大戦     (未アニメ化)
16.陽炎の聖騎士   (未アニメ化)
17.折れた聖槍  → [TVアニメ] 第23,24話(特別篇:「暁の帝国篇」前・後)
18.真説・ヴァルキュリアの王国 → [OVA「ヴァリキュリアの王国篇」(前・後)]
19.終わらない夜の宴 (未アニメ化)

原作10巻のアニメ化がすっとばされた理由は良くわからないんですが、一応本編なんですけどやや番外編っぽいストーリーだったからですかね?

ただ10巻の追加キャラが15巻で活躍するので、今後もアニメ化されることがあればスルーはされないと思います。

17、18巻はアニメが先行しており、一応内容的には対応していますが、主に原作既刊分を受けての時系列に沿わせるためにストーリーは若干(かなり?)違います。その他の巻のアニメ化についてはストーリーはほレビュー本文にも書いた通りほぼ原作通りです。

2018.12.17追記:
第3期OVAの1巻目は「タルタロスの薔薇」篇からとのアナウンスがあったので、<原作 - アニメ対照表>を更新しておきます。このまま原作10巻「冥き神王の花嫁(くらきしんおうのはなよめ)」篇はスルーされるのでしょうか…?

絃神島のブラック職場、「アイランド・ガード」…(笑)。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 72

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ツンデレ好き必見!

原作:ラノベ 未読

全24話

ジャンル:学園恋愛ハーレムバトルファンタジー


感想

最初の印象は、「カンピオーネ!」に似てるな~でした。
ハーレムだし
ラッキースケベあるし
キスして強くなる こっちは血を吸う
召喚する

ただ、自分的にはこちの方が好み

話がちょっと難しいけど、しっかりしてて面白い
キャラデザが綺麗で可愛い

ただ、主人公の暁 古城が、なんでああも好かれるのか?その描写が薄くて残念。
メインヒロイン姫柊雪菜が、とても中3には見えない。(しっかりしてるしスタイルいいし)

それでも、そんな些細な事はどうでもいいと感じさせる魅力があるよね

出てくるヒロイン、みんな美人でハイスペック!
主に古城に気がある雪菜、藍羽浅葱、煌坂紗矢華の3人は、皆ツンデレというw ^^
ツンデレ好きには堪らないんじゃないかな?

特に、雪菜はしょっちゅう古城にヤキモチを焼くんだけど、その姿はホント可愛いよね


原作がまだ続いていいるので、話途中で終わっているんだけど、なかなか綺麗に切のいい所で終わっています。

自分的には、その後が気になるので2期を希望したいですね!


OP:「ストライク・ザ・ブラッド」歌 - 岸田教団&THE明星ロケッツ
OP:「Fight 4 Real」歌 - ALTIMA

ED:「Strike my soul」歌 - 井口裕香
ED:「signal」歌 - 分島花音

4曲ともレンタルして聴いてます^^
特にEDの「signal」はお気に入りw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 69

83.6 19 恋愛で姉妹なアニメランキング19位
まおゆう魔王勇者(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2537)
14761人が棚に入れました
人間と魔族の戦争が始まって15年。
人間側は魔族の重要拠点を一つ占領したが、その隙に領土の一部を奪われており、魔物による被害と混乱が人々を苦しめていた。
そんな中で、勇者が三人の仲間とともに魔族討伐に立ち上がった。 快進撃とともに人々の希望となった勇者一行だが、魔界進攻は思ったように進まず、勇者は仲間と離れ、たった一人で魔王の城に乗り込む。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、斎藤千和、戸松遥、東山奈央、沢城みゆき、神谷浩史、福圓美里、平川大輔、銀河万丈、鈴木達央、寺島拓篤、伊藤静、藤井麻理子、松井恵理子、三宅健太、立花慎之介、梶裕貴、チョー、町田政則、東地宏樹、森川智之、大塚芳忠

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少し変わった世界平和の目指し方

あらすじとしては、本来敵対するべき勇者と魔王が手を組み、協力して平和を築こうとする
ファンタジー作品。全12話です。

ただ闘うだけじゃなくて、政治や経済を通して戦争のない世界をってのが面白いですw
考えて見たら、経済力ってのも戦争の大きな抑止力になりますもんね!!
結構地味なアニメでしたが、こういう話は大好きですww

内容としては、戦争やそれに纏わる貧困、 飢餓、経済、宗教、人種や種族による差別など、
扱うテーマが少し重たかったりしますが、コメディ部分が多いので結構気楽に見れました。

それに、戦争を経済面や食糧事情といった面から見るのって面白いですね。
戦争特需って言うんでしたっけ!? 日本は戦争していないから考えた事なかったけど、
戦争って経済回すんですね~

なかには小難しい話なども出てきますが、説明が入りながら進むので内容は理解しやすいし、
9.5話の総集編でも細かい説明出てくるので解りやすいです。

あっあと、たしかに『狼と香辛料』を思い出しますね。世界観とかわりと似てる。
比較しちゃうと、こちらの方が設定が壮大な分、内容の荒さや展開の速さが目立ちますが、
単体で見れば悪くはなかったと思いますw

まぁ、物語が完結していないコトや魔王の知識に関しての疑問が残るなど、残念な部分も
多少ありましたが、全体的に見れば十分楽しめた作品でした!!

是非とも、2期やってほしいなって思うんですがあるのかな!? あれば嬉しいけど無さそうな気が...
とりあえず、続きが気になるなら小説は5巻で完結しているらしいので、
そっち読むのが良いかもですね~

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まおゆうコンビはこれからも

{netabare}魔王の所に乗り込んだ勇者だったが魔王の正体は女性。
しかも魔王&魔族が必ずしも悪では無いことを知り、
手を組み互いに共存、平和への道を模索して行きそうなストーリー。 {/netabare}
↑※1話目のみのあらすじ

全く予備知識無く期待せずに観たんですがコレは面白いかも知れません。

※1話目のみの小感想{netabare}
勇者様がわりと呆気なく懐柔されちゃった事に多少疑問は残りますが、
お人好しみたいなんでそこは余りつつかない事にします。
魔王がオッサンだったら問答無用で終わってたかも知れませんけどね。
(早速つついてるけどねw)
{/netabare}
いろんな人物がちらほら出てなにやら伏線や広がりの香りがするのは良い傾向です。
何が正しく何が悪なのか深いテーマが隠れていそうです。
適度にコミカルなのも抑揚を付けてくれていて良いと思います。

声優陣も凄く豪華で「狼と香辛料」コンビの復活がうれしい!

期待度急上昇で楽しもうと思います。

※2話感想{netabare}
またえらく地味な正攻法で来ましたねー。 食の安定は平和への第一歩。
当然なんですが魔王と勇者で直接やっても埒が開かない気もします。
教育に目を付けたのは良いけど生徒の人数が少ないですね。時間がかかりそう。
人型の魔族を使うとか人形に魔術を施して宣教師として潜り込ませられないんですかね。
んーなんというか、
ファンタジーも取り混ぜて魔王と勇者ならではの切り口を見せて欲しかったかな。
正しいけど物足りない感じがします。折角の世界観なのですから。
まぁ「秘密兵器」がある様なので次回に期待します。

今回は魔王を上げと勇者を下げて対比させて武力だけでは平和は訪れない事や
地道な取り組みが平和を維持するのに必要なことを印象付けたかったのでしょう。
勇者が魔王を倒す=平和が訪れる ではないとね。

イチャイチャモードに入るのは少し早いかな、もう少しお互いの事や過去を知ったり、
心が近付くひとエピソードがあったら良かったと思います。
鼻の下伸ばしていてイザというとき魔王に乳首4つとかあっても知りませんからね!

後はメイド長は良いキャラですね結構気に入りました。
新米メイドも貧しい者の目線から作品を盛り立ててくれそうです。

まだ始まったばかりですしね。引き続き次週に期待します。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
「秘密兵器」=ジャガイモでしたね
テレレレン♪ じ ゃ が い も ~♪
四次元ポケットからこんなの出てきた様で、ある意味驚きました。
人間界でジャガイモ普及してなかったんでしょうか。

どうやら平和への道に関しては時間をかけリアル志向で行くんですね。
(テレポート程度はあるみたいですが)
ファンタジー織り込むと思っていたので見方を切り替えないといけないです。
暫くは「まおゆう」というか「がくゆう」(学者と勇者)ですね。

イチャイチャは相変わらずか…と思ったんですが、
いつの間にか大分時間も経過している様子(結構端折ってるのかな?)ですし、
キスぐらいしてあげても良いんじゃないのかな。
魔王が寂しい顔をするのずっと気に掛けてたんでしょ?
また駄肉度が増えちゃうね。メイド長の言うことも一理あるのかも。

いろいろとエピソード不足は否めないですけど、
「本来敵同士の存在が仲良くする」事には意義は感じますし、
今後少し悲しい含みもありそうな気がしてデレデレは許そうと思います。
声優も同じで「狼と香辛料」を匂わせて、実は「ギアス」のオチだったら…
頭脳派の魔王、魔王と勇者の宿命とかも重なり変な想像がよぎってしまいました。
流石にそこまではないと思いますが、この魔王の態度が何かの伏線にはなっていそう。

伏線と言えば同盟からの紅の学士暗殺フラグも気になります。
修道院と違い守銭奴の商人には丘の向こうが見られると言っても無駄そうです。
老弓兵(変態爺さん)が南部諜報部に所属しているらしいので刺客もありえますね。
EDの五枚目の挿し絵が捕まる魔王っぼいのでそれと絡んで来そう。
まずは次回の女魔法使い救出ですがやっと色々と勇者活躍の場がありそうで楽しみです。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
魔王の美貌と商人の特性を巧く突いた一言で交渉成功。
嘘は混ぜず交渉したのも良かったのかも。
でも、クリティカルヒットしすぎで求婚される始末。
ややこしい問題にならなきゃいいんですが、なりそうな予感。

老弓兵の変態爺さんは一話で出たあの小国に居る様で今後どう絡むのか楽しみです。
南部って暖かいイメージだったんですが、この小国は寒そう。
トウモロコシの話といい南半球的な世界のイメージとした方がいいのかな。

今回は勇者の不器用な愛情エピソードがあったのでなかなか良かったです。
今後のイチャイチャがまた少し許せる方向へ傾きました。
「愛情は一番の絆」魔王が最初からイチャイチャモードだったのは、
この絆が何よりも重要だと考えての事もあったのかも。
平和を実現するには勇者との絆は必要不可欠ですしね。

それにしても勇者くん、寄り道ばかりしてないで早く女魔法使い助けて戻って来なよ。
長期間、魔界で単身元気な女魔法使いなら助け不要な気もしますが無事は伝えましょう。
{/netabare}

※5話感想(愛のムチの酷評あり){netabare}
このアニメ、描写と演出が足りてないです。
冬寂王の最期は愚かな上流階級の指揮官を庇うという、
この世界を踏襲し皮肉もある名シーンになっても良いはずなんですが、
王子との絆や国民や兵士との信頼関係の描写が無いので心が動きません。
海戦も迫力が無く台詞での補完により旗艦を護った事が判りましたがチープでした。
もう少しエンタメ性を重視して欲しいです。人を引きつけるには重要です。

ストーリーとしては大航海時代後の物流や植民地制度なんかを
学んでいて下地があるのでイメージは掴みやすいんですけど、
裏方作業にばかり焦点を当てていて絵になるシーンをみすみす逃してもったいないです。
歴史や社会の授業の紙芝居じゃないんだから。

ここに来て世界観や設定にも疑問が出てきました。
あの海戦、例え準備万全で指揮官が優秀でも見るからに勝ち目がありません。
魔物との戦い、ボウガンや剣だけで今まで対等に戦ってきたんでしょうか?
人間側にも魔法使いが居るんじゃないの? 強烈な剣技もないの?
戦闘にまでファンタジーは盛り込まないの?
海中や空中の魔物や霊体にどう抗って来たのでしょうか?
ファンタジーな相手にリアル路線で対抗するなら、
せめて人間側に火薬くらいは無いと戦力に差があり過ぎます。
ここまで観て来て食物、文化や知識、戦力の全てにおいて
魔界が上回っている印象がありバランスがおかしいです。
この状況で15年も戦争してたら差は出てきそうなんですが…。
ファンタジーを盛り込まないのならこの世界観すら無駄、不要に思えてしまいます。

先週までは目を瞑りましたが勇者についてもいくら何でも寄り道が過ぎます。
女魔法使いが心配ではないのでしょうか?
いつまでも無事だという確証があるの?
第一目標を忘れていて苛立ちを覚えます。 

いろいろと不満と不安が出てきた今回でした。
今まで溜まっていた不満も含め一度吐き出した形のレビューになっていますが、
期待はしている作品です。
次回からの盛り返しを期待します。好感レビューを書きたいな。

反対意見の多いイチャイチャや魔王と勇者である必要性についてはもう寛容です。
敵同士が手を組み仲良くなり愛するという事にメッセージを感じますので。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
「戦争ってなんなのでしょう」っとこの作品のテーマを呼び起こすスタートでした。
本当に誰も戦争を望んではいないんですけどね。
この作品なりの答えが楽しみです。

前回書いた通り設定について納得しきれない部分もありますが、
引っかかってばかりいては楽しめないので、
<戦力>陸戦は人間が有利
<文化>知識は魔王と一部の魔族のみ
<食料>人より魔族の方が食べる
と解釈して均衡を保っていると思うことにします。

海戦はどうやって勝つのかなっと思っていましたが氷で道を作る作戦でした。
冬設定を生かしましたね。
海流もあるし流氷集めるのすごく大変だよ?
作業中は襲われないの?
浮いた氷であれだけ頑丈に作れるものなの?
っと軽くツッコミ入れましたが流すことに。
塩でくっつける豆知識も披露してくれました。

南氷将軍との一騎打ちこの作品の作風にしては演出がありまずまずでしたが、
もう一押し欲しいと思うのは贅沢でしょうか?
「派手にしろ」と言っている訳ではなく台詞や表情や間、心理描写、音楽などで
印象深い物にして欲しいのです。
今回であれば南氷将軍の背負うものや誇り、将として部下を生かす描写や演出が
もう少しあれば良かったなと思います。
魔族=敵・やられ役に見えてしまったので作品主旨と少々ズレている様に感じました。

人間側のファンタジー要素、勇者一行はアリなんですね。
女騎士強いわ。
折角ファンタジーの世界観なんだしストーリーがブレない程度になら、
こういうシーンが増えても良いと思います。

変態爺さんは笑えるキャラですね。
でも鋭い曲者っぼさも感じるので今後の絡みが楽しみです。

リアル志向な作風の割に都合良く行き過ぎな感じもありましたが、
結局領土は都市と島の交換で落ち着きました。
都市では交流や外交的な事が行われるのかな?
魔族とは言葉が通じる様なので色々できそうです。
火矢も登場するようで争いも今後どうなっていくのか気になります。

女魔法使いも忘れずにね!
{/netabare}

※7話感想{netabare}
イチャイチャは許すとは言ったもののハーレムになるとは。
ハーレムにすると視聴者や読者が食いつくんだろうけど、
ストーリーものでしつこくやると媚びてる感じがして好きじゃないです。
今回は別れ直前と言うことでまぁ良しとしますけど、
ストーリーとして意義ある範囲に適度にお願いします。

月日も大分経ち、メイド姉妹や弟子たちも立派になりつつあります。
束の間の平和にはなっているようで都市では交流も計っているようです。
今回は基本的に上手く行っている平和を見せてくれましたが、色々くすぶっている様です。

「また会おう、すぐにでも。」は、いかにもなフラグです。
また失脚した白夜王と指令官は手を組んで悪そうな企みをしています。
なんだか分かりやすい単調な展開になりつつあって
深みのあるストーリーになるのか心配な面もあります。
少しだけでも「まさか」を入れ込んでくれると楽しめるのですが。

1話目を観た後に期待が大きくなりハードル上げ過ぎたのかも知れません。
悪い作品ではないんですけど、物足りなさを感じてしまいます。
もうちょっと頑張って欲しいなー。

まぁ次回を楽しみに待つとします。
そして、お ん な ま ほ う つ か い は ?
{/netabare}

※8話感想{netabare}
ちょっとした「まさか」を入れ込んではくれました。
メイド姉が魔王の身代わりに捕まることに。
たかがじゃがいも、されどじゃがいも。
勇者は冬の国の領地外に出たところで助けるつもりの様ですが、
冬寂王に遺恨のある白夜王が手引きしていたら冬の国領で一波乱ありそうで心配です。

魔王の正体は主要な人に明かす段階の様ですが、
やっぱり描写不足な気がして置いて行かれている感じはします。
優秀な商人だからと押しつけられても飲み込み難いです。
知力で劣っていた勇者の個人的な判断にも見えますので不安も感じます。
信頼に至るもうひとエピソード欲しかったです。

ラブコメ的には本妻が決まってしまった感じです。
個人的には引っかかってはいないですけど、
女騎士ファンにはどう映るのかな?

魔王は歴代の魔王を封印する儀式の様なものをするようです。
あの魔王のまま帰って来れず、
一部意識を飲み込まれて戻る雰囲気は感じるのでハラハラしだしています。

女魔法使いは何なんでしょうか?
外の図書館で寝ているから勇者が助けに行かなくても
平気って事にされているのでしょうか?
腑に落ちません。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
罪人って指輪外されないの?
あれっ?もう断罪式やるの?
演説させる機会あげちゃってるし!
同じ壇上にいたまま石投げさせるの!?
っと、色々思いましたが、
メイド姉のすばらしい演説でした。
「自身で考え動いてこそ人間」って事を説いていて言葉自体には感銘できました。
ただ出来れば学士の『偽物』としてではなくメイド姉『本物』としての口から聞きたかった。
役立たずの使者やおかしなシチュエーションも手伝い、
違和感があって素直に心で聞けなかった…ストーリー上仕方ないとも思うけど。

新キャラみたいなのや女魔法使いも残っていますが後残り三話で収集つくのでしょうか?
ただでさえ絵が足りず、はしょり感が強い作品なので心配ではあります。
{/netabare}

※総集編がありました

※10話感想{netabare}
権力もお金も分散させようとしてそれぞれ動きましたが意外と難しい話になってますね。
新しい人物も出てきてますし、(あのデブ貴族?誰?)
魔族と人間だった対立関係が人間界の中央と地方の対立にすり替わっちゃってるので、
複雑になっちゃってます。
考えながら観てこれた人はついていけるだろうけど、
気軽に見ていた人は大変というか置いて行かれるかも。

主食で先物やっちゃうのもどうかと思うけど、
青年商人は貴族にお金を吐き出させたい様子。
インフレで戦争まで起こっちゃっても止めないのはやりすぎな気もするけど。
犠牲が出てでも人間界の構造を変えたいのか、
勇者や冬寂王側なら何とかしてくれる計算があっての上なのか、他に何か考えがあるのか、
先を見ないと何とも分からないけど今までの流れに比べると現状強引な感じはします。

そして女魔法使いはネタだったようです。
火竜公女に魔法かけてあげたって事はもう勇者と出会って事情が分かっている
という事でしょうかね。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
中央征伐軍は何故もたもたして開戦に踏み切らないんだろう?
大軍を見せつつ降伏勧告を行っているのでしょうか?
食糧不足で戦いに来ているのに大軍で長期戦にするのは考え難いのですが…。
わざわざ隙を作るから付け入られてますし。
戦争して欲しい訳ではないけれど、
相手が無能すぎるから上手く行くってのも楽しみが削がれます。
この後は多分傭兵集団なので金の切れ目が縁の切れ目となる展開になるのでしょう。

鉄国への奇襲も奇襲になってないです。逆に待ち伏せされています。
片目指令官が無能なのは描かれていたので、こちらは納得できますが、
ただあまり人間側を無能に描くと、今まで魔族と互角だったの?
という疑問が(魔王の教育が成果を見せているだけに尚のこと)再浮上してしまいます。
また、この戦闘で「火矢」が登場するのかと思っていたのですが、出ませんね。
このまま出ないのかな?

青年商人の策は上手く行きそうです。
二大通貨制や魔族との通商(とりあえず塩中心かな)も視野に入れ競争原理導入と格差是正を
行う体制を整えつつあります。
これで中央は独占出来なくなるでしょう。

ただ戦争になってしまう事など都合の悪い部分には触れませんでした。
勇者や冬寂王側と協議していたのなら理解できそうなのですがそうでも無さそうです。
また、現在お金を持っている人や貴族がみんな中央でせしめている悪いイメージ
になっているのも気になります。
全うに貯蓄していたり立派な領主さんも居るのではないでしょうか。
序盤に腰を据えて平和への道を探っていた割にここに来てメリットばかり押しつけて
強引で一方的に都合の良い話になっているのが気に掛かってしまいます。

女魔法使いはいつの間にか魔王の方と繋がりがあったみたいです。
先週火竜公女に魔法を掛けていた謎が解けましたが、
本当にいつの間にそんな関係だったんでしょうか?

そして魔王と勇者はやはり戦う宿命であった様です。
案の定、魔の王に乗っ取られて出てきました。
物理攻撃そんなに出来ないですから、愛の力になるんでしょうか?
もったい付けていたキスが炸裂するなら魔王と勇者というより姫と王子っぽいですけどね。

もう次がラスト。
描写不足が解消される事はないと思いますが、
それ故に想像しながら楽しむ事は出来ている不思議な感覚でもあります。
(アニメーションとしてはどうなんでしょうかw)
ともあれ最終回を楽しみにしています。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
魔王を抱きしめる展開ならキス位しても良かったんじゃないかな?

最終回でどう纏めるのか、纏まるのかな?っと思っていたら、
纏まり切らなかったですね。

戦争に関しては相手が無能な上に内輪で揉めてくれたため小競り合いで回避できました。
しかし中央と南部三国の対立構造は潜在的に残っていますし
中央教会と一部魔族の癒着やの問題も残っています。
鉄砲まで用意しているようです。

女魔法使いも謎が多いままでした。
魔王とのつながりも不明、洞窟で術式を見つけ何をしていたかも不明です。

魔族の方もまだまだ人間を敵視していてやっと開門都市を足ががりに
通商や交流が始まろうとする段階で平和へと向かうにはまだ色々大変そうです。

丘の向こうが見られるにはまだまだ先が長そうです。
これは2期がありそうですがこの時点では不完全燃焼という感じです。
{/netabare}

結局終始描写不足に悩まされましたが、想像もしながら楽しみました。
これだけ端折った感じだとアニメとして高い評価は出来ませんけどね。
不満がありながらも魅力はあるので2期が来るのは待ち遠しいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 56
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

狼と香辛料の声優コンビがおくる、共存と経済と社会と恋愛の物語

原作未読。全12話

昔の勇者とか魔王というのは、アニメやRPGの世界では敵味方というのが定番なのですが、最近の作品は一捻り、二捻りと捻ってますね〜
そんな最近の流行?である捻った作品ですw

お話は、定番である勇者が魔王討伐に行き、魔王と対峙するそして、
{netabare}「女だろうがパフパフだろうが俺は勇者だ。勇者はみんなのために魔王を倒す!なぜならそれが正義だからだ!」というセリフを言っていましたがw、{/netabare}争いのない世界をつくることを何故かまおうとゆうしゃが一緒に頑張るお話です。

一目観て狼と香辛料のホロとロレンソを思い出しました。
最初は魔王と勇者の会話がメインですね~
名前がないので「ゆうしゃ」「まおう」と呼び合うので、ちょっと噴いてしまいましたw
時代背景(西洋の中世時代)も狼と香辛料とよく似ていますし、もちろんこちらの方が壮大な物語なので一概には言えませんが、どうしても意識してしまいますねw(同じスタッフが多いようです)
{netabare}
良くも悪くも印象に残る言葉が多いですね。
その1
魔王が勇者に言った一言「君は私の光だよ」が印象に残ってます^^どれだけ勇者のことを好きなんでしょうね~
その2
偽まおうになった、メイド姉が民に語りかける「私は虫にならない!私は人間だから!」シーンは凄く感動しました。
{/netabare}
題名の印象ではバトルが中心みたいに思いますが、タイトルに書いているようにあまりありません。

設定も面白かったし、内容もなかなか興味深かったですね。

女剣士、格好良かったです。沢城さんの声がまた良く合います。

ちょっと難しいところもありますが、狼と香辛料が好きな方、バトルが苦手な方も楽しめる作品となりますので、ぜひ観てくださいね。
ただ、観ているうちに壮大すぎて絶対1クールでは終わらない作品だとは思いました。
2期がないとスッキリしない作品ですね。

OPは決意の表れの曲ですね。結構好きです^^
EDはやっぱり狼と香辛料を思い出しますね。淡い感じの曲です。
{netabare}
最後の方でやっと女魔法使いが活躍しますね〜性格変わり過ぎですw
{/netabare}
総集編の語り部がどう聞いてもサザエさんの波平さん(もちろん同じ方ですが)としか思えないので笑ってしまいましたwもう一人大物声優さんが語り部でいますのでぜひ観てくださいね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

84.4 20 恋愛で姉妹なアニメランキング20位
未確認で進行形(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2205)
11719人が棚に入れました
ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。小紅の生活は普通じゃなくなった。

声優・キャラクター
照井春佳、松井恵理子、吉田有里、羽多野渉、愛美、佐倉綾音、藤田咲、角元明日香

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ちょっと不思議なラブストーリー

あらすじ
ごく普通の生活を送っていた高校生・夜ノ森小紅は
16歳の誕生日を迎えていた
そんな彼女の前に突然許婚だという三峰白夜が現れて
さらに白夜の妹で小姑だという三峰真白も現れて
一緒に暮らすことになってしまい奇妙な共同生活が始まる



ちょっとファンタジー入った日常系って感じ
ほのぼのとしてて見てて安心する
それでいてちゃんとラブコメの要素もあり
そっちの方でも楽しめている

そこまで大盛り上がりするって感じではないが
毎回安定感があってそこそこ笑える作品だと思う
日常系では結構すきな作品ですね

キャラもそれぞれ個性的で面白いです
小姑だけど子供っぽい真白とか
小紅と真白に異常に執着する紅緒とか

それに物語が進むにつれて
だんだん小紅と白夜もいい感じになってきて
照れる小紅も見れたし
それがかわいくてよかった♪
一番好きなのは真白なんですけどねw

あとなんといっても
OPとEDが良かったな♪中毒性があった
ああゆう感じの曲は割と好きですね

それに背景とか色んなところが
細かく凝っていてきれいで
丁寧に作られてる作品だと思った

またこの作品は、BGMがあまり目立つ形で使用されない。
日常の音と台詞を大切にしているのだろう。
シナリオ全体はバランスのとり方が上手な反面、
味付けはちょっと薄い感じ。

ファンタジー要素をさらっと流して、
ほとんどアピールしてこないのだ。
意外なほどどっしり落ち着いている感覚。
いつも小紅が料理をしているキッチンの風景が、
最も印象に残るという不思議な世界観だった

総合するとかなり楽しめてよかった
本当に最後まで日常系らしく
安定した作品といった感じだった
2期があったら見てみたい♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 85

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

真白たんの声優さん、見事に舌が足りませんね。

ほぼ日常系コメディー、少しだけ恋愛入りかな。
でも萌えキャラアニメの要素が強いです。

紅組主人公は仲良し姉妹です。
良妻賢母型妹小紅がメインヒロイン。
才色兼備型姉紅緒はシスコン生徒会長。
白組主人公は居候系仲良し未確認兄妹です。
兄白夜は小紅のいいなずけで、ひたすら寡黙。
妹真白たんは、しっかり者風幼女小姑ヒロイン。

私のお気に入りの人間関係ベスト3。
1位;紅緒VS副会長。
   暴走紅緒のたしなめ方が天下一品な副会長。
   その肩の力の抜けた冷静なツッコミはほぼ100%笑えます。
   私のベストキャラはもちろん生徒会副会長です。
2位;紅緒VS真白たん
   真白たんにべったりな紅緒。
   対する真白たんの拒否反応が個人的ツボです。
3位;小紅VS白夜
   ぼくとつな白夜の純な振る舞いに徐々にデレる小紅。
   恋愛モード突入です。

OP曲「とまどい→レシピ」はテンポの良い可愛い曲。
歌と映像の可愛さに思わずテンション上昇です。
まん丸おめめの小紅の表情が良いですね。
ハート瞳孔とモノクロジト目がお気に入りです。
もっとも特筆すべきは冒頭の10秒。
なんと36カット。
最後はサブリミナル化してます。
小紅のサービスカット入りもGoodです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 63

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

日常ほのぼの系ラブコメ?

日常ほのぼの系のラブコメ作品。
物語自体は丁寧に作られているため高評価です。

ラブコメがあまり好きではない私も、ほのぼの要素をふんだんに盛り込んだこの作品は、とても面白かったです。

キャラは何と言っても真白、小紅、紅緒の3人を楽しむ作品でしょう。

作画は終始安定。

OP、EDとも良かった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 61

81.7 21 恋愛で姉妹なアニメランキング21位
うたわれるもの(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1476)
8828人が棚に入れました
ここではないどこか、今ではないいつか。
時は戦国時代。国は分かれ争い、民草が飢え苦しむ時代。ある山奥ののどかな辺境の村に、瀕死の怪我を負った男が運び込まれた。
彼は村人に助けられる以前の全ての記憶を失っておた。新たに『ハクオロ』という名を村長から授かった彼は、村の生活を豊かに発展させ、村を襲った災厄を退け、村人達の信頼を勝ち取ってゆき、既にこの村の無くてはならない家族となっていた。しかし戦乱と貧困の風は、この平和な山村にまで吹き付け、人道に反する重い税を押し付けた藩主に反発したことが原因で、村人に強く信頼されていた村長が殺害されてしまう。
ハクオロの中に生まれた、深く静かな怒り。ハクオロは指導者として謀反を起こし、暴虐の限りを尽くした圧制国家を打ち崩して、新たな国トゥスクルを建国する。
戦いは終わったかに見えたが、まるで何らかの作為が働いているかの如く、次々とトゥスクルとハクオロの元に戦の業火が降りかかる。ただ平和だけを望む自分の存在や行動が、結果的に戦渦を広げている事に苦悩するハクオロ。しかし、もはや彼に逃げ道は何処にもない。人の身には余る知識と知略、積み重なっていく重責と不条理な現実。そしていまだ深い霞に隠されたままの自分自身の正体。
多くの苦悩を抱えつつも、ハクオロはトゥスクルの『皇』として、いまだ終わる兆しの見えない戦争の日々に身を投じる事となる…。

声優・キャラクター
小山力也、柚木涼香、沢城みゆき、京田尚子、桐井大介、中原麻衣、渡辺明乃、石川ひろあき、ゆきのさつき、浪川大輔、小山剛志、大原さやか、釘宮理恵、田中敦子、三宅華也、吉野裕行

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

独特な世界観が個人的に好きです♪

あの昔ながらで独特の世界観好きです!
個人的には原作よりもアニメの方が良い感じがします!
エロゲが原作の、この作品ですがエロ要素は一切無し!!
エロゲ作でエロを取り入れない=シナリオが素晴らしく、
十分勝負できる内容であることの裏づけだと言っても過言ではない内容です!!

また、音楽関連は完璧です!Suaraの歌唱力も素晴らしいですが、
挿入歌の入れどころなども非常に良い!!また、あの世界観を再現する独特の曲調やサウンドが素晴らしい☆

シナリオに関しては、スピード感があり、話がどんどんと進んでいくため、飽きを感じさせないです!
唯一の欠点は、地名や人名を舞台であるアイヌのものを使用しているため、
なかなか馴染みがなく、結構覚えにくい点のみ!

キャラに関してはエルルゥ・アルルゥを中心に個性的な良いキャラ揃い!!
そしてまた、感情の起伏を表情や言動で感じられるため、
その分凄く感情移入しやすく、物語に深く入り込めます!!
特に【沢城みゆき】演じるアルルゥは本当にヤバイ!!!!
トゥスクルが亡くなった時の、アルルゥの泣く姿は本当に強烈でした!!

個人的にはほぼ満点の作品!!是非、オススメしたいアニメの1作です!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奥の深いストーリーと緻密な設定・・・見応えのある作品でした^^

この物語の主人公は、「ハクオロ」という絶対に外れない仮面を被った青年です。
ある日、ハクオロが傷付き倒れていたところを辺境の村人が助けてくれました。しかし、目覚めた時、ハクオロは過去の記憶を失っていることに気付きます。
一方、悪政が国を蝕み始めており、やがてハクオロ達は自由と平和を求めて立ち上がります。

この物語は、上に立つ者の苦しみや悩み、そして記憶を無くしている空白の時間に対する恐怖や不安に立ち向かっていく青年のお話です。

この作品は、2クールの作品なのですが、ストーリーの奥が深く、時代背景や登場人物の設定がとても緻密に練られていて、とても見応えがあるのが特徴です。

比較的登場人物の善悪の立ち位置がはっきりしていて、登場人物も真っ直ぐです。従って、相手から受けた恩に報いたりする登場人物の「義」を物語の随所で感じることができ、とても気持ちの良い作品です。

また、登場人物の心が折れそうになった時の心理描写は秀逸です。「悲しい時には、とことん深く悲しいところまで自分を持って行けばいい・・・そうすれば、その先は上るだけだから・・・」多少言い回しの違いはあると思いますが、この台詞は名言だと思いました^^;

それと、常に傍で見てくれている人の大切さも、この作品を通して感じることができます。
迷ったり悩んだりしたとき、傍でいつも見てくれている人が差し出す手って、勇気づけられるし、ホント温かいと感じられるんでしょうね・・・^^

物語の終盤・・・思いもよらない展開に発展していきます。
終わり方・・・は賛否両論あるかもしれませんが仕方なかったのでしょうか・・・
ただ、振り返ったエルルの笑顔がそのまま続けばいい・・・そう思えるエンディングでした。

オープニングテーマはSuaraさんの「夢想歌」という曲です。これから始まる事を期待させてくれるようで大好きでした。

私にとって、見応えのあるとても良い作品だったと思います^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

観はじめると、とりあえずファンタジー戦記っぽい。

同タイトルのエロゲー原作と言ってしまうと身も蓋もありませんが、事実なのでしかたがありません。ゲームの方は、PS2およびPSPで遊べる全年齢対象版もあります。

細かいところは良くわかりませんけど、大雑把なところではストーリーは原作ゲーム準拠だと思います。

主人公のハクオロは、負傷して行き倒れていた状態でエルルゥに助けられますが、目覚めると記憶を失った状態でした。ハクオロもエルルゥの祖母(集落の長老)につけてもらった名前でその時点では本名は不明。

エルルゥたちの集落が圧政を受けていたため、ハクオロは結果として集落の反乱に手を貸してしまい、そこからお話がどんどん動いていきます。

ハクオロ達を中心とする戦記物要素とそれの付随するバトル、そしてハーレム要素(これはエロゲーが原作だから当然?)で進んでいきますが、最後の方まで観ていって改めてEDを観ると「そういうことかあ!」と納得するという作品です。

「ファンタジー戦記っぽい」の「ぽい」が意味するところは、最後までご覧になってご確認いただければと思います。

未見であればストーリーに意外性があると思いますし、作画も制作当時を考えるとわりと良いと思います。ハクオロ以外がケモ耳ついてたり尻尾があったりするのがどうなのかは、好みの問題もあるとは思いますが私は問題なかったです。

けっこうお勧めです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

77.6 22 恋愛で姉妹なアニメランキング22位
ZEGAPAIN ゼーガペイン(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1093)
6600人が棚に入れました
未来的にデザインされた街・舞浜市に住み、近郊の高校に通う普通の学生、キョウ。たった1人で水泳部を切り盛りする彼は、中学以来の因縁を持ち難癖をつけてくる宿敵達とのいざこざも意に介せず、練習と水泳部への勧誘の為、学校の室内プールへと向かう毎日。
ある日、幼なじみのリョーコに頼まれ、映画研究部作品の撮影中、やる気の無いキョウはNGを出し撮影は中断。ふと、窓の外を見るとそこで彼は飛び込み台の最上段に立つ、1人の見知らぬ美少女・シズノを見つける。
水泳部入部希望者と察したキョウは、慌ててプールへと急ぐが、シズノは声にならない謎の言葉を残し、華麗な飛び込みを見せ忽然と姿を消す。シズノの事が忘れられないキョウだったが、程無くして彼女はキョウの自室に瞬間移動したかの如く唐突に現れる。
シズノはキョウに「ゲーム」の始まりを宣言。彼女の導きのままにキョウは異空間へ転送され、美しい光の装甲をまとった巨大ロボット「ゼーガペイン・アルティール」に乗り込み、敵と目されるキャラクターをシズノと共に倒していく。
だがしばらくして、キョウは様々な疑問に対峙していく事になる…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、花澤香菜、川澄綾子、朴璐美、牧野由依、渡辺明乃、坪井智浩、井上麻里奈、吉野裕行、加藤将之、神谷浩史、ゆかな、家中宏、久川綾
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「痛み」を受け止める強さ

制作はサンライズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFロボット・恋愛です。
人によっては鬱と感じるかもしれないシリアス展開なので苦手ならば若干注意です。


高校生のソゴル・キョウは水泳部立て直しのために尽力していた。
ある日突然、彼はミサキ・シズノというミステリアスな女性に連れられてロボットに乗り、敵と戦う。
彼にとってその戦いは「仮想現実のゲーム」だと思っていた…。


斬新な世界観・恋愛を主軸に置いた人間ドラマ・水泳と映画を用いた青春劇・ロボットバトル・「生」についての哲学・シリアス(鬱)展開。
盛り込まれたそれぞれの要素が絡み合って奥行きのあるストーリーになっています。
どれもぼやけておらず、納得のできるストーリー展開になっています。

その中でも前者三つの要素が秀逸。
ロボットアニメ、というか他のアニメでここまで複合ジャンルをまとめたのはあまり見たことないですね。
その要素のどれもが「痛み」を伴っています。


1話見たときにこんなシリアスな話だとは思っていませんでしたw
普通に過ごしていた日常がこうも簡単に崩れ去る恐怖。
「生きていること」とはどういうことかと問う。
主人公に降りかかる数多くの試練。
私はこういう設定の作品は見たことがなかったので、世界の真実が分かったときは結構驚きました。

主人公に起こった試練のまとめ。
{netabare}・一度記憶を消去されている
・この世界が幻だと知る
・自分たちは幻体という存在と知る
・サーバーがリセットされてループする
・リョーコが消滅する
こんなところでしょうか?{/netabare}

とってもシリアスなことが起こっているのですが、主人公の性格でそこまで重く見えない不思議。
主人公が直球野郎で見ていて気持ちがいいのが本作の救いになっています。
加えて彼は意外と物知りであったりするので馬鹿ではないのが良い。


その他のヒューマンドラマについて。
恋愛に関しては主人公とヒロイン二人の三角関係が基本なのでこれまた重め。
設定が設定なだけに、どっちも気持ちは分かるんですよねえ…。
また、ルーシェン、シマ、クリスといったサブキャラの話も結構しっかりしています。
特にクリスの回は感動しちゃいました。

青春劇に関してはこれまた設定のために主人公には非常につらい仕様になっていますw
部活動再建のためにかつての仲間と友情を取り戻していくキョウ。
普通に青春アニメとしても見ることが出来るのが凄い。
正直、細かいSF設定が分からなくなってもヒューマンドラマで楽しめます(私です)。


本作の難点は序盤の訳の分からなさ。
加えて、ロボットアニメですが戦闘シーンがイマイチ面白くないところ。
ロボットアニメと思って視聴すると肩透かしを食らうかもしれません。
加えてよく分からない所があるので、詳しい人に教えてほしいくらいですw

難点かどうかは微妙ですが、結構声優が棒読みです。
気になったのは数人でその他は上手だったのですけどね。
率直に言えば、気になったのは浅沼さんと花澤さんw
浅沼さんは割と前半で慣れましたが、花澤さんはずっと気になりましたw
これが良いって仰る花澤さんファンも意外と多いので、見てみるのもアリかな?
正直、私はにわかだから今の彼女の演技の方が良いと思うんだけどねw


総括して、取っ付きづらさはかなりありますが、前半を乗り切れたら作品にぐいぐい引き込まれるかと思います。
ロボットアニメは後半にならないとイマイチ面白さが分からないので、前半で切らないであげてくださいw
見ごたえのある作品でした。

どうでもいいですが、キャスト紹介で主要キャラが四人ですよね?
キョウ・リョーコ・シズノ・ルーシェン。
何でルーシェンがずっと入っているのとか個人的に思っていたのですが、24話で分かりました。
彼は{netabare}キョウに憧れていたヒロインの一人だった{/netabare}ってことですねえ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

学園SF恋愛ロボットもの

序盤の5~6話は、正直なんかイマイチ面白くなかったですが、そこを過ぎるとどんどん引き込まれました。

ネタバレって程ではないですが、設定とさわりだけ~
{netabare}
主人公のキョウは、舞浜市に住む高校生で、ある日、ミステリアスな雰囲気の女性シズノ先輩に呼ばれ、生徒会長のシマが司令を務める戦艦「オケアノス」へと召喚されます。
そして人型兵器のロボットに乗って敵と戦う事になり・・・

リアルなロボットゲームだと思い、気楽に戦っていたキョウだが、実はその荒廃した世界こそが現実であり、自分が現実と思っていた世界は、量子コンピューターサーバー内で処理されている仮想空間であることを知る。
そして自分たちは「幻体」と呼ばれるデータでしかないという衝撃の事実を告げられます。
{/netabare}

隣に住む幼馴染のリョーコとシズノ先輩と3角関係の展開に・・・

ロボットには男女ペアで乗り込み操縦します。(女性がサポート役)
これは、ロボットものでは今までに無い設定で良かったです。

ロボットのデザイン、戦闘はイマイチ微妙・・・  (-ω-)

心の葛藤、刹那さ、やるせなさを感じさせられます。

途中、ショックで泣けます。
最後は感動でした。 (=´ω`)ノ

結構、鬱作品とか言われてますが、私はそんなにでもなかったです。


OP:「キミヘ ムカウ ヒカリ」
ED:「リトルグッバイ」

2曲とも心に沁みる良い曲で、今でもよく聞いてます。



余談で
ヒロインの守凪 了子(カミナギ・リョーコ)役の声は、花澤香菜さんなんですが、この作品が彼女の初メインヒロイン(レギュラー)役で、今の声とはまたちょっと違ってて、キャラの影響だろうけど、綺麗で優しい透明感のある声です。
(@´▽`@)

なので、花澤さんが好きな人は、彼女の初々しい声目当てに視聴するのもありです!^^

あとは・・・
恋愛や、人間ドラマなど好きな人にもオススメです。
(あ!ロボットには期待しないで下さい)

もうちょっと評価されても良い作品だと思います。

なかなかの良い作品でした。 (っ´ω`c)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゼーガペイン放送から10週年を迎えて

2006年4月から放送されたサンライズのSFロボットアニメ(全26話)。

私的に2006年というのは、
日本アニメ界において非常に重大な節目となる年だったと思っています。
本作と同時期に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」は、
アニメ好きだけでなく、普段アニメに興味を示さない層の耳目を集めていましたし、
同年10月に放送開始した同じサンライズの作品
「コードギアス」については、もはや説明不要でしょう。
手軽に消費できる娯楽としてアニメが注目され始めた、そんな年だったと思います。
あくまで私感ですけどw
そういう大きな変革期の中で埋没してしまったのが本作「ゼーガペイン」でしょうw
「隠れた名作」、「知る人ぞ知る名作」というような表現がよくされる本作ですが、
一部の間では根強い人気を誇っており、2010年には受注限定でBD-BOXが販売。
そして、放送10週年となる今年(2016年)にはBD-BOXの一般販売が決定。
10月には、新カットも追加した劇場版が公開予定のようです。

ここからはネタバレありで語ります。未視聴の方は読まないでください。
これだけ良く出来ている作品です。
視聴前からネタバレ食らうのは損するどころの話ではないので。


{netabare}まず、ざっとですが本作を振り返ると(只のあらすじなので面倒だったら飛ばしてください)
主人公十凍京(ソゴルキョウ)たちが学園生活を送っていた舞浜市は、
実は虚構の世界(量子コンピューターサーバーに管理されている仮想世界)であり、
ゲームの世界だと思っていた荒廃した世界こそが現実世界であった。
人類はすべて滅亡しており、キョウたちも「幻体」と呼ばれる人格記憶体であり、
コンピューターに保存されたデータだったのである。

そのすべての元凶は超天才科学者のナーガである。
ナーガはかねてより時間の加速した量子サーバー内で人間を進化させる
「無限進化」を提唱しており、それを実現させる為に
致死率98%の「オルム・ウィルス」をばら撒き、人類を強制的に量子サーバー内に押し込む。
その後、ナーガはガルズオルムを組織し、
I.A.L.社のロボットを使い、環境実験空間「デフテラ領域」を世界中に作り始めた。
しかし、ループを観測しサーバーコントロールから離れた存在である
「セレブラント」達は対抗組織「セレブラム」を設立。
彼らはシマが開発した「ゼーガペイン」を始めとする光装甲を纏った「ホロニックアーマー」に乗り、
荒廃した現実世界でガルズオルムと戦い続けていた。(wikipedia「ゼーガペイン」参照、抜粋)


なんでwikiに載っていることを、わざわざここに記載したのかというと、
何故にこんな世界が形成されたのか?
敵は誰で、何の為に戦うのか?
これらの問いに対して、明確に言葉で説明できる素晴らしさを声を大にして言いたいからです。
明確に言葉で説明できるということは、
プロットの段階から設定やシナリオを相当練ってきている証左であると思います。

本作の構成要素を個別に分解していくと、
「どこか(他の作品)で見たことあるような」という、ある意味紋切り型なのかもしれません。
例えば、量子コンピューターの処理能力には限界がある為、
8月31日の午後0時になると4月5日までリセットされてしまう訳ですが、
これは、所謂ループものに内包される事象なのかもしれません。
ですが、本作をループものと言い切ってしまうのは些か乱暴だと思います。
ループものというのは、真の解決に向けてキャラが何度も同じ時間を繰り返すというものですが、
本作はそれを主とする作品ではありません。
ループすることが主ではなく、あくまでループという要素を取り扱っているに過ぎないのです。
そして、ループする原因を明確に言葉で説明できるというのが、
物語に説得力と厚みを持たせています。
こうした明確に言葉で説明できる個別の構成要素をいくつも積み重ねていくことによって、
全体で見ると、他の作品にはない本作独自の世界観が形成されているのだと思います。
例えるならば、誰もが知っている食材を使っているのですが、
それが上手く調理されているので、
出来上がった料理は今までありそうでなかった新しい美味だったと言ったところでしょうか。

本作の楽しみ方やその秘密について、さらに考えていきたいと思います。
通常、我々視聴者は作中の主人公よりも高次元の視点から、
観測者として物語を俯瞰することができます。
本作では、衝撃の事実(物語上の仕掛け)を主人公キョウに提示するのと同じタイミングで
視聴者に提示してきます。
我々視聴者は、衝撃の事実を突きつけられたキョウたちの狼狽、葛藤、
そして、どのように対峙していくのかとキョウたちと同目線で楽しむと同時に、
物語の観測者として、
さらなる仕掛けや物語の結末を予想して楽しむという二重の楽しみ方をしているのですが、
ここでも重要になってくるのが、その仕掛けを明確に言葉で説明できるということなのです。
どの作品がとは言いませんけど、
シーンありきでシナリオを作ったのだろうなという作品は多々存在するのですが、
そのほとんどすべてが設定やシナリオの脆弱性を露呈しています。
視聴者に解釈を委ねていると言えば聞こえはいいんですけどね。
突飛な展開で視聴者置いてけぼり、
真面目に予想していたのがアホらしくなってしまうことが多いんですよ。
それらの作品は、設定や起こった現象に対して
明確に言葉で説明できるということが欠如しているということなんですけど、
その有無は、作品の印象を大きく違えてしまう程重要なのだと思います。

では、これ程の作品が何故に埋もれてしまったのか?
単純に「華」がないからでしょうねw
萌えなど皆無な上、主人公十凍京(ソゴルキョウ)もイケメンという訳ではないしw
中の人と言っても、肝心の主人公十凍京(ソゴルキョウ)役の
浅沼晋太郎さんは、本作がテレビアニメ初出演。
ヒロインの守凪了子(カミナギ・リョーコ)役は当時ド新人のざーさんですからねw
あまりの棒演技に台詞の度にゲラゲラ笑ってしまった程ですw
また、戦闘シーンも迫力不足というのは正直否めません。
ただ、アクションが分かりやすかったというのはよかったと思います。
最近は3DCGの技術が著しく進化していて、迫力も段違いなのですが、
何をやっているのかいまいちよく分からないと感じることがしばしあるので。
あとは、序盤の地味過ぎる展開ですかねw
ファンの間で本作の公然の薦め文句は「取り敢えず6話まで観て」だそうですw
ほぼ同時期の同じサンライズ作品「コードギアス」と比べてしまうと、
圧倒的な華のなさですw {/netabare}


さて、私は冒頭で本作が放送開始された2006年は、
手軽に消費できる娯楽としてアニメが注目され始めた年と言いました。
宮崎駿監督の言葉を借りれば、
ポリポリとポテトチップを食べるように消費されているということなのでしょうけど、
2006年から今日に至るまでに、こういった傾向はより顕在化しているように思えます。
2000年~2011年の期間では、深夜アニメの放送本数は2006年の93本をピークに、
そこから2011年までは減少傾向にあったのですが、
2012年は106本、13年は128本、14年は159本、15年は170本と再び凄まじい勢いで
増加していっています。
もはやすべての作品を網羅することなど不可能と言ってもいいでしょう。
従って、「つまらないから何話で切った」、「よく分からないから何話で切った」
という声が増えていくのは至極当然のことなのかもしれません。

私はこのレビューで明確に言葉で説明できる、
すなわち、練りに練られた作品設定やシナリオの素晴らしさを説いてきたわけですけど、
このような状況下で、それがどれだけの重要性を持つのか、正直言って甚だ疑問です。
論理的な骨子、重厚なバックボーン、
そんなものよりも、たとえ唐突であろうとも、ご都合主義であろうとも、
まるで感動シーンを切り売りしたような、
視聴者にとって口当たりのよい、分かりやすいものの方が歓迎されるのではないでしょうか。
そんな風に思ってしまいます。

偏屈な私の知人はこんなことを言っていました。
「アニメは2000年代前半までだね。
それ以降のは一部を除いて視聴者に媚びているようなものばっかで視聴する価値がない」

こういう意見も分からなくはないですけど、
ただ、私はたとえ萌え豚御用達と揶揄されるような作品でも
素晴らしい作品はいくらでもあると思っています。
視聴者に媚びている作品=くだらない作品だとは露ほども思っていません。
どんな作品にも良い箇所はあるという考えです。
キャラが可愛いだけのアニメ? 
それの何が悪いんですか?

その一方で、本作のような骨太な作品がもっともっと評価されてほしいとも思っています。
そのような土壌の形成を心から望んでいます。
ゼーガペイン放送から10週年を迎えて、
我々アニメ視聴者を取り巻く環境は大きく変容しましたけど、
こんな時代だからこそ、より真摯にアニメ作品と向き合っていきたいとも思えます。
まぁ言っても娯楽なので、気楽に楽しむというのは大前提なんですけどねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

75.2 23 恋愛で姉妹なアニメランキング23位
機動戦士ガンダムSEED DESTINY[シードデスティニー](TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (1313)
6549人が棚に入れました
舞台は前作『機動戦士ガンダムSEED』での第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦(コズミック・イラ71年)から2年後。
プラント最高評議会議長 ギルバート・デュランダルとの非公式会見の為、新造艦ミネルバの進水式の準備が進むアーモリーワンを訪れたカガリとアスラン。
だがその最中、ザフト軍が開発した新型MS(モビルスーツ) カオス、ガイア、アビスが何者かに強奪され、周囲は混乱に陥る。これを阻止すべく、ミネルバからも新型機インパルスが出撃。そのパイロットは、プラントに渡り、エリートとしてザフト軍に入隊したシン・アスカであった。
新型機を強奪した謎の部隊を追い、ミネルバは出撃するが混乱の中、安定軌道にあったはずのユニウスセブンが地球に落下し始めたという報せが入る。それはナチュラルへの憎しみを募らせ続けるザフト軍脱走兵達の仕組んだもので、この事件を利用しようとする者達も動き始め、世界は再び混乱と戦火に包まれるのだった…。

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オーブ海軍のトダカ一佐が地味に好きです∑(゚ロ゚〃)

■「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」という作品の位置づけってなんでしょうね?(*゚・゚)
「機動戦士ガンダムSEED」の続編に位置づけられている本作品「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(以降DESTINY)は、前作を視聴していないとまったく楽しめない内容になってますね!
かなり酷評の多い本作品なのですけど、視聴者がどう捉えるかによって見方がだいぶ違ってくるような気がします。

たとえば、前作「SEED」と本作品の「DESTINY」を一つの作品の前編・後編と捉えて考えた場合、そんなに出来の悪い作品には思えないのです!
「宇宙世紀シリーズ」を手本にしたようなフローや演出に、キラ・アスラン・シンの3人を主軸のキャラクターとしてキャスティングすることで、必然的に多角的な心理描写や人間関係が展開・構築されるので、宇宙世紀の遺伝子を継承しつつもSEEDとしての個性の確立はなされたんじゃないかなって思ってます。
ただシンについては、「DESTINY」からの登場で一見主人公の様な扱いになってましたけど、最後まで過去に囚われ、自らの意思で戦いの大儀を見出すことが出来ずに、「DESTINY(運命)」に翻弄されてしまったキャラとして描かれていたような印象を受けたので、「SEED」シリーズとして考えた場合「サイドストーリーの中の主人公」でしかなかったような気がします♪

また、「DESTINY」を「SEED」の流れを汲んだ単体の作品と考えるなら、シンの扱いにはやっぱり疑問を抱かずにはいられないですね(/∇≦\)アチャ-!ミテランナイ
やっぱりいつまでも考え方が稚拙で成長のないキャラ設定は見ていて面白くないし、主人公と位置づけるにはちょっと無理がありますよね!
それにアークエンジェルのメンバー達はすでに「SEED」で自らの理念を確立しているので、「SEED」というタイトルを引継いでいるのならばどうしても比較対象としてみてしまうし、前作のキャラが出てくるのは嬉しいのですけど、「DESTINY」からの新キャラの個性を一部打ち消してしまっているようにも感じちゃいました(/□≦、)

■総評
個人的には「SEED」シリーズとして8クール分を一つの作品として捉えてます♪
ガンダムを見たって気持ちになれましたし、感動して(。>0<。)ビェェン ってなったシーンもいくつもあったし、楽しく最後まで観ることが出来ました(*´∇`*)
でも観て良かったなぁって思う反面まったく不満が無かった訳ではないのですよ∑('◇'*)エェッ!?

まず残念だったのは「DESTINY」の制作に対する作品へ注がれる愛情が「SEED」の時と明らかに違っているって作品からも伝わってきました・・・
とある「あにこれ」仲間から監督の福田さんと脚本家の両澤さんは夫婦だって聞いて知ったので色々調べてみると・・・
夫婦でやるのは良いけど、監督の迷言の数々を見てしまったら、ちょっとひどくないですかって思ってしまいましたw

デスティニープランに関する描写がうまく視聴者に伝わらなかったのは、自分が組んだ演出がスタッフやキャストに伝わらなかったから・・・(゚ロ゚;)エェッ!?
それって監督の仕事でしょ・・・(;´Д`)× ダァメ!ダァメ!
それに「劇場版では、TVシリーズのことは忘れてほしい」・・・∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
最終話でもバンク(動画の使いまわし)を多様しないといけないほど多忙で悲惨な現場にも関わらず、夫婦でラジオ番組の観覧って・・・認めちゃってるし・・・(;`O´)oコラー!
両澤さんの体調が悪くて作業が遅れるのは目をつむるとしても、プロとして作品に対する情熱をもっと持って欲しいところですね!
まぁどこまで本当かわからないのですけど、その後2人の仕事の功績がめっきり減ったというよりも殆ど無い所を見ると・・・

回想シーンやバンク技法は他の作品でも多く見受けられるのですけど、ここまで多用されると正直手抜きとしか思えなくなってしまいます。
それとオマージュ!?いやいやパクリでしょ!!って言われてもおかしくない演出の数々 o(*≧д≦)o″ンモォー!!
あっでも、過去の「宇宙世紀」シリーズを知ってる人ならそんな演出を見つけるのも楽しいかもしれませんねw
私もゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイって突っ込みながら呆れながらも楽しんでたかもしれません(・-・*)ヌフフ♪

また、キャラとして一番残念に思ったのはルナ・マリアでした!
とっても良い立ち位置だった彼女を見事に使いこなせず台無しにしてしまった印象です(>o<")
隠密行動で知ってしまった事実からストーリーをかき回してくれると期待してたのですけどね・・・
それと、ストーリー後半のルナとシンの関係はσ(-_-)ワタシには理解不能でした・・・

とまぁ不満は多いのですけど、のびしろが大きく感じられただけに本当にもったいないなぁって思っちゃうのです♪
SEEDを本気で愛することが出来るスタッフ達だけで本気でリメイクして欲しいなぁって思った作品でした!


2011.12.12・第一の手記

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

廻る廻るデスティニー(劇場版での解答を受け加筆、評価上方修正)

(初回投稿2019.11.25)
前回レビュー時、私は本作は混沌としていて折り合いを欠いた。
デュランダル議長の正論をキラたちが具体的な対案もなく否定し世界の行く末もまた混沌としている。
ただし、新作劇場版の出来次第で評価は変わって来るとしました。


で、劇場版『FREEDOM』での解答を受けて。

デュランダルの提唱した「デスティニープラン」は合理的だが、
人間には非合理な面が多々あり、それらを織り込めないプランには欠陥がある。
『DESTINY』でもおぼろげながらも示された反論が、
『FREEDOM』で反復されより強固になりました。


『FREEDOM』では特に愛は不合理だがかけがえのない物という主張がより明快でした。

『DESTINY』でも政治をチェスのように操るデュランダル議長が、
コーディネーターは第3世代を生み出せないという遺伝子不適合により、
恋仲だったタリアとは思うように結ばれなかった。
運命をも管理するプランを構想する議長が自らの運命を悔恨する皮肉を示唆する回想シーンが繰り返し提供され、
合理的な計画にも管理できない部分があるイメージ共有はなされてはいましたが不完全だった印象。

一方『FREEDOM』では不合理な愛すらも各々が与えられた役割を成すプランの必要性に応じて、合理的に管理されるべきとの主張に対し{netabare}ラクスから「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです」{/netabare}などとより明確な反論が示されました。


何より『FREEDOM』で花開いたキャラたちのお祭り騒ぎ。
『DESTINY』で奔放なキャラたちの言動に合理的なデスティニープランや作品を壊されたとの私の悪印象が、
『FREEDOM』では、不合理な人間の運命を管理すると考える方が間違っていると180度転換。
大体、こんなラブとネタだらけの面白い連中、デスティニープランごときじゃ管理不可ですw
私もキラやラクスたちに観念させられたので、物語3.0点から4.0点に上方修正致します。

『FREEDOM』は『DESTINY』の混沌をも価値ある物として救済した素晴らしい劇場版でした。




以下、初回投稿分。


とにかく目が回る続編だったな~(苦笑)
と言う印象が私の中に残っている本作。


人は過ちを繰り返す。悲劇を繰り返さないためにも、
野放図に自由を与え続ける世界は変革が必要。

否、何度間違えても人は人として歩み続けるべきだ。


といった相克がテーマ。


これを反映してか、全編通じて、
既視感を引き起こす作画構成、演出も交えて
色んな運命の繰り返しが強調されます。

話題になった終盤の{netabare}前作主人公の主役奪回劇{/netabare}だけじゃない。
様々な登場人物が転生、復活を遂げる。
或いは空席になった人物の代役を担うためコピーを演じる。
その上で、各々が繰り返される過去や宿命に苦悩。
そこに差し出される“処方箋”は薬か?毒か?


この辺りの主題提示に止まれば、
まだ比較的無難な続編だったと思うのですが、
本作の場合は、ガンプラを売り続けるために何度も再生産される『ガンダム』?
といった業界等で繰り返される宿命をもメタフィクション的に投げかける、
“場外戦”まで仕掛けてしまった所がカオスw

元々『~SEED』自体が、ファーストガンダムの再構成を志向した面がありますが、
本作は、前作のヒットの繰り返しを担った続編であり、
加えて、かつてファーストガンダムの続編と言うプレッシャーを背負った
『Z』の再構成も意識した内容。

廻る運命でギュウギュウ詰めになったるつぼに、
強化人間の悲劇等の繰り返しまでもが加わり事態はいっそう混沌。


前作も元祖のメカニックから、
ガンダム、“木馬”、ハロなども拝借していましたが、
一方で、ジンとか四足歩行のバクゥとか個性的な量産機も活躍する、
ご新規さん開拓アニメでした。

ですが、本作に至っては、この無限廻転祭りに古参ファンも引きずり込むとばかりに、
ザフト特務隊FAITHに支給された専用ザク群を皮切りに、
「ザクとは違うんだよザクとは」とか、ジェットストリームアタック?とか、
CV.池田秀一さんとか……もはや見境がありませんw


放送当時もまた、エンタメ全体を覆うリメイクの嵐に対して、
これは停滞だとの批判が続いていましたが、
本作はこれらの批判に対して、コンテンツ全体でスクラムを組んで、
リサイクル、リバイバル、何が悪い?繰り返しながら進んでいくのが人間
と言わんばかりに開き直って喧嘩を売りに行っている感が伝わって来て、
私は目眩で頭がクラクラしましたw


正直、私にとっては、最後の最後まで折り合いに苦しみ、苦手意識を払拭できない作品でした。
けど今にして思えば、回し過ぎたコーヒーカップのような、
ハイテンションと乗り物酔いが入り混じった、
あのグルグルした感覚が何だか懐かしいですw


シナリオについては、繰り返す運命を詰め込み過ぎたのか?
終盤が駆け足になってしまった感じがしました。
加えて、私はラスボスが余りにも“正しすぎた”と思いました。


{netabare}『~SEED』の世界でも自由の代償により起こった戦乱で、
既に億単位の殺戮と大量破壊が起こっている。
多少、中世回帰と言われようが、暗黒時代と嘆かれようが、
自由を一時制限して、文明を一休みさせないと立ち行かないと私は思うんですよね……。
暫定措置としてのデスティニープランには一定の正当性があったと私は感じています。

できれば『~DESTINY』ではデュランダル議長のデスティニープランが完成し、
シンたちがキラたちに一端勝利を収め、理想の“新世界”が実現する。

間を置いて、劇場版完結編等で、問題点を露呈し始めたデスティニープランに対して
自由を求めるキラたち抵抗を描く。

といったシリーズ構成の方が良かったのかな?と私は思っています。


デュランダル議長の提唱に対して、反発した人たちが、その後の世界を率いていく訳ですが、
後日談を描いた特別編等を観ても、方向性は示されているものの、
具体的な対案はまだ見出せていない印象。{/netabare}


ただこの辺りの私の評価も、発表されたまま長らく放置されている、
新作続編劇場版の出来次第で、選択した未来次第で変わっていくのだと思います。

いや……流石に新作劇場版はもう無かったことになってるでしょw
と思われる方が大半だと思いますが、
2010年代になってもHDリマスターが繰り返される程度の需要はある本コンテンツ。
私は目を回しつつもw新作を待ち続けたいと思います。


よって本作についての私の評点、特に物語については、暫定評価となります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

猫☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

正義が正しくて、悪が悪いのでしょうか?それとも、正しい方が正義で、悪い方が悪なのでしょうか?

ガンダムSEEDの続編
「内容」
前半部、本来なら主人公であるシンの
「若さゆえの過ち」にはフラストレーションが
溜まりましたが、強烈に強くなるという事は、
そういうモチベーションは必要かもと妙に納得
しました。1期を経た事で、
耳に心地よい主義主張への懐疑は、
非常にいいテーマになりましたが、
その中身と崩壊過程にはお粗末間が付きまと
いました。
一方で、全編を通じて、
多くの登場人物が相反する感情(理念)を
持ち合わせており、理想と現実、
もしくは理念同士の見えない葛藤が
物語の背景に見て取れる事が結末に深みを与えています。
主人公が変わり、別の視点での
続編は発想が面白いと思いましたが、
中盤~後半にかけて主人公が多い感じがしました。
だから、せっかくの一人一人の
個性、魅力が曖昧になっていました。
しかし、間、間の音楽の使い方は
匠で、鳥肌が立つ場面もありました。
前回同様、総集編、回想シーンが多いため
ストーリとしての内容は薄いですし、
前作(途中)主人公のキラは「想いだけでも、力だけでも・・・」
という信念を持って、フリーダムに乗っていましたが
この作品の主人公シンは精神的に全く成長していません。
仲間が傷つけられて、怒り狂っていて、
最後には成長するのかな。と思っておりましたが
それもみらけられず、良いところは、すべて
キラに取られ、ただのサブキャラになったのかな?と
見受けられました。
それに戦闘シーンの使い回しも目立っていました。
しかし、ガンダムのデザインとしては
SEEDを遥かに上回るカッコよさになっています!
しかし、全体を通して見ると、劣っていますが
感動シーンはSEEDよりも多いので、
見所はそこかと思いました。

「感想」
私は今回の作品の主人公はあまり好きではありません。
前回のキラが好き過ぎだったせいか
このキャラに感情移入することはできませんでした。
中盤でキラが出てきたところでは、
大興奮でしたね(笑)
最後で、主人公の交代というまさかの展開で、シンは
悪役気味で終わりましたからね;;
どうせなら、キラを主人公として物語を進めるか
シンを成長させれば、この作品よりは
いい作品になっていたと個人的には思っています。

やはりガンダムと言えば名言です!!
私はいつも胸をうたれています。。。
キラ「正しい戦争なんてあるものか!!」
確かに。戦争はお互いの欲望、思考、希望が交わり合う
ため起こるものです。どんなに、正義を貫いても、
正しい戦争なんてものはないのです。
シン「いくら綺麗に花が咲いても人はまた吹き飛ばす・・・」
どんなに良い理想な世界が創られたとしても、
争いは無くならない、戦争はなくならない。そう感じました
デュランダル議長の訴えは正論だと思いますし
戦争のない世界はとても理想的で、それ以上の幸せは
ないのではないでしょうか?
しかし、それは“本当”の平和と
言えるのでしょうか?束縛されながら生きていく。
これは“本当”の平和、“本当”の幸せとは
何なのでしょうか?

正義が正しくて、悪が悪いのでしょうか?・・・それとも
正しい方が正義で、悪い方が悪なのでしょうか?
あなたはどちらと思いますか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

72.9 24 恋愛で姉妹なアニメランキング24位
にゃんこい!(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1049)
6215人が棚に入れました
「ネコの願いを100個叶えないと、アンタ……ネコになっちまうよ」。
大のネコ嫌い&ネコアレルギーの高校生・潤平は、とある事件をきっかけにネコたちの言葉がわかる身体になってしまう。
寄ってくるネコの願いを叶えるうちに、飼い主の美少女や年上のお姉さんと、ちょっとイイ関係になったりならなかったり、片想い中の天然美少女・楓に誤解されたり、飼いネコ・ニャムサスに叱咤(しった)されたり…。
ブサネコ×男子高校生×美少女たちが繰り広げる、ニャンともカワイイラブコメディが展開する!

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、井口裕香、白石涼子、小林ゆう、佐藤利奈、戸松遥、田中敦子、福山潤、榊原ゆい、福井裕佳梨、遊佐浩二、たてかべ和也
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

学園ラブコメハーレムファンタジー

原作 漫画 アニメ見初めてから読みました。

全12話

学園恋愛ハーレムファンタジー


話は、猫アレルギーの高校生・高坂潤平が学校の帰り道、空き缶を蹴飛ばしたら「猫地蔵」に当たり首が折れてしまいます。
それにより猫の呪いにかかり、猫と話せるようになるが、呪いを解くには100匹の猫に善行を施さなければならなくなる・・・。

ヒロイン達は、クラスの天然美少女に、巨乳幼馴染、貧乳、ツンデレ、電波系と・・・バラエティーに飛んだキャラから想われます。
いろんなキャラがいるので、誰か気に入った子ができれば より楽しめると思います。
(=´ω`)

{netabare}
主人公がどのヒロインにも手を出す訳でもなく、一応 真面目で本命に一途です。
{/netabare}

ギャグあり、恋愛ありで面白かったです。 (=´ω`)ノ

個人的には、メインヒロインと、電波系ヒロインが良かったですw 
(●´ω`●)ゞ

原作(漫画)の藤原里さんが体調不良?で休載していたため、ストックがあまりない状態。
現在は連載再開しているようですが、不定期連載、しかも、2作品を連載されてるようなので、なかなか進んでないようです。
それでも
2014年秋に第6巻が発行されました。よかったです^^

本編も、話し途中で終っているので、続きが気になりますね。

なので、完結していないと嫌な方にはオススメできないですが・・・
ラブコメ、ハーレムが好きな方には普通にオススメです。 !(*^ー゜)b! グッ


出来れば2期があると嬉しいのですが・・・
いかんせん、原作ストックが足りないので、難しいかな・・・(> <)  orz

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

にゃんこがいっぱいだからにゃんこい!?

猫アレルギーの猫目男が、猫の呪いより、猫の依頼を解決しなければ猫になってしまうネココメ。
いや、失礼、ラブコメです。

猫がいっぱい。
猫だらけでおなか一杯です。
猫好きにはたまらないかも。
それに、主人公は猫の呪いにより猫の言葉がわかるので、猫はうるさいくらい饒舌です。

設定は面白いですね。
でも、コメディーセンスが今一。
ラブコメとしては普通な感じです。

主人公が某アニメのとある幻想殺しに似ています。
不幸体質・ハーレム体質も同じだし。
その上、ヒロインの中の人も同じだし。
アイキャッチでネタにしていたので何か関係があるのかな?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ニャムサス!

原作未読です。

レビューのタイトルは猫の名前です^^ニャムサスって、、斬新すぎるw

主人公の潤平は猫アレルギーだが、ある日、猫地蔵様を倒してしまって、猫の言葉がわかるようになってしまう。
祟りを防ぐために100匹の猫たちに善行を尽くすというもので、その中で学園生活なども描いたラブコメ作品。


基本ハーレム系なのですが、自分のハーレム系のイメージはエロが切っても切れないものだと思っていたので、この作品はなかなか珍しいかなーと思いました。
むやみにお色気方面に持っていかない作品なので好感がもてました^^

同じクラスのヒロインに幼馴染、ツンデレとストーカーの双子。女の子のキャラがなかなか充実している上にキャラデザも良いです。


ただ、主人公と楓の仲が睦まじく見ていて微笑ましく、自分は応援していたので、幼馴染の妨害は正直邪魔でしたw
まあそこがないと成り立たないとは思いますけど、、男勝りすぎるw


展開的にはベタ目な感じでしたが、テンポも良く、安定していましたし、傑作!という評価までいく作品ではありませんが、安心してみていられる良作でした。


散々2期フラグ立てまくりの最終話なので、2期楽しみにしているのですが....原作が休載中みたいなのでかなり先かな?

ベタめなラブコメが好きな方ならオススメ^^
あと猫とがんがん会話してるのですが微笑ましいです^^


投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

65.4 25 恋愛で姉妹なアニメランキング25位
グラスリップ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (1164)
5334人が棚に入れました
ガラス工房を営む一家の娘・深水透子は、友人の家にあるカフェ「カゼミチ」を友人たちとの憩いの場所にしている。高校3年の夏休み、彼女たちの前に現れた転校生の少年・沖倉 駆は、透子に、自分には未来の声が聴こえると語りかける。もし、あらかじめ未来を知ることができるのなら、自分は何を望むのだろう? 感じたことのない動揺を覚えながらも、透子は胸の中に、放っておけない感情が生まれていることに気が付く...。

声優・キャラクター
深川芹亜、早見沙織、種田梨沙、逢坂良太、島﨑信長、山下大輝、東山奈央、茅野愛衣
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

確かに理解しがたい作品ではあった。

P.A.WORKSによるオリジナル作品です。

期待していたのにとか意味わからんとかいう

意見が多かったように思います。

そんなことより内容的なことを考えると

確かにわかりにくいのは事実であるのでは

ないかと思います。

ですがそのままにしても意味ないので自分なりの

考察を加えて見ました。(私の勝手な解釈で

出来たところだけなので気にしないでください。)

{netabare}まず、最初から何度も出てきた

未来のかけらと呼ばれたものについては

話数を追うごとに私は未来のかけら⇒世界のかけら

⇒心のかけらと解釈が変わって行きました。

最後の心のかけらですがこの心の欠片は

その名の通りの意味です。心の中に引っかかる

出来事が起きることで見えていた(正確には

感じ取っていたというところかな)ことで

心の埋め合わせ等の役割を出していたように

思います。つまり駆と透子には心の中に穴と

ひび割れがあったという描写の一種であると

思います。駆の欠片が見えなくなったのは

透子に会うことによって共有することで未来の欠片が

見える原因の心の穴とひび割れが修正されて

突然、見えなくなったということです。透子の欠片が

消えなかったのは心の欠片の原因が駆によって

だけでなく、おそらく幼馴染やニワトリにも

あるからだろうと思います。透子の心の欠片の

駆が落ちたり、やなぎが危ない目に

あったりの未来を予兆させるような欠片は

自分の中の分からない苦しみが目の前の対象に

添加された形で見えたからではないかと思います。

さらに雪景色のかけらの描写は上で言った自分の中

の欠片の原因が見えていないときの描写で

12話の雪景色の中の花火大会の様子の欠片は

ほかの幼馴染が透子のことをおいて行ってしまって

いる描写は心の欠片の原因がうっすらと暗示して

いる形だと思います。おそらく、幼馴染の関係が

変わり始めていることで自分の見られ方が変わって

いく事がわからなくなっていまうことを

示しているのではないかと思います。

ここまでの描写から13話の母親との会話を

考えるとあの短い会話ですが透子の心の欠片の

埋め合わせに必要なことを暗示しているかの

ようであると思います。単純に妄想だったという

結論だけではないと思います。これだけでは詳しいことを

考えるのは少しばかり難しく、わかりません。


次にニワトリについての考察ですが、まず5羽しか

いないのはこれも透子の心の欠片の一部であることを

示していると思います。ジョナサンが駆と例えられるの

はおそらく間違いないと思います。

それが駆と会うことによって心の穴の埋め合わせ

にならないことの理由の一つだと思います。

残りの4匹と名前の由来が違うのも駆≒ジョナサン

っていうことを示していると思います。


総称して考察すると欠片は実体がないが存在は

するものである。つまり心理描写の一種であり

そうではないということ。

未来と過去とのつながりを欠片が保っている

ということも考えられます。だから実体がないが

存在する、心理描写であってそうではない

ということにもつながると思います。伏線回収が

されているのかされていないのかはわかりにくく、

どっちの解釈でもつながりは途切れていない

と思います。(分かりやすく回収して欲しかった

ですけど。)

長々と書きましたが私個人の解釈なので

色々と思うことがあるかもしれません。

{/netabare}
まあ、難しかった作品だし、私の解釈は

個人の一つの意見でしかないものです。

私はいろいろ考えられた、わりとよかった作品だと思います。

(伏線の回収をあんまりしてるのかいないのかと思える

展開に見えたのはあんまり良くないとは思いますが・・・)

いろんな解釈で考えてみる一種の文学的な

思考で見てみると面白い作品なのかなと

思います。

10/17 星評価変更、追記

個人的点数評価 75.19点

余談(気にしなくていいです。)
{netabare}
この考察は13話視聴後2時間ちょっとかかって

過去のメモ等をまとめてできました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 85

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

P.A.WORKSからの挑戦状(?∀?)

男女6人の高校生のひと夏を描いた青春もの。
P.A.WORKSによるオリジナル作品。
全13話。


アニメというより「文学作品」といった印象ですね。
ごく普通のアニメとして視聴を始めてしまうと
置いて行かれる事必至な作品です。
とにかく理解に苦しむシーンや表現が多かった(;´▽`)

テーマは“未来”という事になるんだと思います。
この年頃の情緒の不安定さや心の奥にある不安を
「未来の欠片」という特殊な現象を始めとする
独特な世界観で表現したかったんでしょうねぇ。

これに気付けたのは主人公の母も過去同じように
「未来の欠片」を経験した話を主人公に語った
シーンでした。 …もう後半、遅ッw

揺れ動く多感な高校生を描出するために声優陣も
若い声優さんを起用しているんでしょうね。
違和感なくストーリーに集中する事ができました。

福井県坂井市周辺をモデルに描かれている風景や
背景など作画はとても綺麗に仕上がっています。
OP曲は爽やかで彼らの青春にピッタリでしたよ♬


いやいや、理解にも評価にも苦しむ難しい作品でしたw
まるでP.A.WORKSからの挑戦状のような1本ですね。
そんでも、個人的にはそんなに嫌いではないです。

一様にオススメできる作品とは言い難いですが
文学作品を好んで読んでるよ!という方には
自信を持ってオススメできる作品ですね(・∀・)



《キャスト》
深水 透子(CV.深川芹亜)
沖倉 駆(CV.逢坂良太)
高山 やなぎ(CV.早見沙織)
永宮 幸(CV.種田梨沙)
井美 雪哉(CV.島崎信長)
白崎 祐(CV.山下大輝)
深水 陽菜(CV.東山奈央)
白崎 百(CV.茅野愛衣)



《主題歌》
OP:『夏の日と君の声』/ChouCho
ED:『透明な世界』/nano.RIPE

投稿 : 2024/05/11
♥ : 68

Nagi* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

視聴者の知識を試すかのような挑戦的アニメ

“意味不明” “見る価値なし”
そう言われても仕方ないと思います。

凪あすに次ぐ、名作になるのでは?!
と、期待値も他作品に比べて大きかったために
その落差が激しく酷評の的に…

しかしアニメの実態は
 ▶ セリフ、設定、全てが理解できない
 ▶ True Tearsよりも謎。
 ▶ 主人公“透子”の声優が明らかに下手くそ
 ▶ 不自然に多用される止め絵
 ▶ ストーリー展開が謎。

まあ、つまり【謎】なんですね

私も思いましたよ。
なぜ最後まで視聴してしまったのかと…

きっと何かしらの謎解き展開が後半に待っている!
P.A Worksは、きっと何かやらかしてくれるんだ!
と待っていた人を奈落の底に突き落とすかのような最終話…

…と。酷評しようと思いました。

でもね?ひとつ気になることがあったんです

それは『幸が多用する文学作品の数々…』
その作品の内容が、もしかしたら意味あるのかも?と

調べましたよ。ええ。
グラスリップの解説を探しまくりました!!

そしたら、出会ってしまったんですね…
とあるサイトに。

すっきりしました
納得しました
あ、好きな作品に変わるわけではないですw

でも、みなさんに見ていただきたい\(^o^)/
きっと疑問を解決してくれることでしょう。

http://matome.naver.jp/odai/2141006607927765901


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、上記のサイトを見た上での再評価を少し。

1.ストーリー
 世の中にあふれてる“目で見る”アニメではなく
 “頭で考え心で感じる”アニメなのだとようやく理解。
 純文学的アニメなのですね…
 ん?そもそも“純文学”ってなんだ?
 ▶純文学=「娯楽性」より「芸術性」に重きを置くもの
 なるほど
  夏目漱石  『吾輩は猫である』
  芥川龍之介 『羅生門』
  川端康成  『伊豆の踊子』のような作品のことらしい…

2.未来の欠片
 この設定を、物語の中心に据えるのではなく
 あくまで若い時代の不安定な心理状態に
 少し色をつけるためのものなんですね。
 そう捉えると、未来の欠片ってあんまり気にならない!
 あれですよ。“中二病”が少しこじれた感じです(笑)

3.会話
 普通のアニメの会話の方がおかしいのだそうです。
 たしかに…リアリティを追及したからこその“意味不明”
 学生特有の言い回し、略語、仲間内でしか通じない言葉
 たくさんあるよね。
 それも含めて考え、感じてほしかったんでしょう

その他もろもろの疑問も、上記のサイトで解決したので
私としては満足です!!


▶これから視聴するひとにアドバイス。

アニメを見るのではなく
小説を読むかのように、現代文の問題を解読するかのように
この作品に触れて下さいっ!

ただ、批判するのではなく
いったん時間をおいて考えてみる。
そんなアニメの見方ができる人には
オススメできる作品ですね。

少しでも皆様の疑問が解決できますよう…

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66
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