心温まるTVアニメ動画ランキング 114

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の心温まる成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の心温まるTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.0 1 心温まるアニメランキング1位
花咲くいろは(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★★ 4.1 (6271)
26906人が棚に入れました
突然の夜逃げ、突然の告白、そして突然の別れ――。今までとは違う自分になりたかったという夢は、急に現実となりました。私、松前緒花の平凡な日常は1日にしてドラマチックな展開を迎えたのです。通い慣れた、それでいてあまり愛着のない街を出て、話したことや会ったこともない祖母の元で暮らすのです。大正浪漫あふれる温泉旅館・喜翆荘(きっすいそう)。そこで出会う人たち。花の芽が地上に出て新たな世界を知るように、私も、今までとはまったく違う、新しい生活を始めます。それは辛いことかもしれません。でも、めげても、くじけても、泣きじゃくっても明日は来るんです。だからこそ私は頑張りたいんです、そして輝きたいんです。太陽に導かれるよう咲く花のように。いつか大輪の花を咲かせられるように……。


声優・キャラクター
伊藤かな恵、小見川千明、豊崎愛生、戸松遥、能登麻美子、梶裕貴、本田貴子、久保田民絵、浜田賢二、間島淳司、山口太郎、恒松あゆみ、諏訪部順一、チョー
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

丁寧な作画と無駄のないストーリー。花咲く色は?

P.A.WORKS原案のオリジナルアニメ。

喜翠荘(きっすいそう)という温泉旅館。
主人公の緒花(おはな)は、母親の夜逃げの末、喜翠荘の仲居見習いとして、住み込みで働き始める。
そこで働くメンバーたちが織りなすヒューマンドラマです。


まず、惹かれたのはその作画です。

淡い色彩のキャラクターデザインと、質感のある小物や背景がよくマッチしています。
また、透明感のある物、例えば、水、ガラス、水滴や露などは、驚くほどリアルですね。

光の使い方も手を抜いておらず、日光の反射や、走行中の車の中に差し込む街灯の明かりなど、細かいところも丁寧に描かれています。
{netabare}
毎回のように入ってくる、「日光」と「水」が大事な意味を持っていたんですね。
花が咲くためには、光と水が必要。
だからこそ、ここまでこだわりを見せたのかもしれません。
{/netabare}

また、キャラクターの動きも丁寧です。
細い線に、淡く暖かみのある色調、しぐさの細かさ。
表情、つま先から、手の指先まで、しっかり描かれています。

カメラワークも絶妙です。
涙に濡れたキャラクターの視点など、カメラワークにもこだわりがあります。

それにしても、緒花がかわいすぎる!!
よく動く表情、座り方、しぐさ。
考ちゃんちょっとそこ代われ。


さて、温泉旅館の日常を描いていますが、最初は、よくあるドラマ展開に見えるかもしれません。
しかし、それは一瞬のことです。
個性的なキャラクター、シュールなギャグ、アニメならではの演出が、そんなドラマ展開をさらに先に一歩先の世界へと進めてくれます。

テーマは「挑戦」。

何かに挑戦するのはいいことですが、闇雲に突き進んでいくだけではだめ。
だからといって、じっくり動かずにいるとチャンスを逃してしまう。
その絶妙なバランス加減が大切です。

ストーリー構成はお見事。
一見何でもないような出来事や言葉が、後々の重要な伏線になっています。

ドラマチックな展開の中、緒花を含めた喜翠荘のメンバー達が、徐々に影響しあっていきます。
その変化がなければ解決しなかった問題も、変化したからこそ解決する。

そして、全ての伏線が回収されたときには「やられた!!」という気持ちでいっぱいでした。
{netabare}
「ドラマチックが止まらない」のは、計算通りなんですね。
緒花「色んな人が集まって、必死にぼんぼってれば、色んなことが起こって当たり前で……」
そう、みんながぼんぼれば、日常はドラマに変わるんです。
{/netabare}
ちょっと大人な青春物語。
温泉旅館をテーマにした珍しい作品ですが、その挑戦はどうやらうまくいったようです。
話や描写に無駄がなく、とてもよくまとまった作品だと思います。

{netabare}
皆が居場所や夢を見つけ、巣立っていく。
でもその中心には喜翠荘がある。

そして、ラストシーンの一コマ。

季節は冬、太陽を見上げ、飛び立つ青鷺(あおさぎ)。
緒花が、修学旅行のバスで歌った「青鷺慕情冬景色」そのままですね。

青鷺はコウノトリ科の鳥です。

冒頭の発言。
皐月「緒花さ、子供の作り方知ってる?」
緒花「コウノトリ方式のほうが幾分好み」

青鷺は「始まり」を象徴していたのだと思います。
「いろは」が「いろはにほへと」の始めの3文字を示すのと同様に。


そして、初めてぼんぼり祭りの話を聞いた時、緒花の瞳に映った、色とりどりの光。
淡い色調の中、鮮やかで、ひときわ輝いていていました。

緒花「今はまだ……きっとつぼみ。だけど……だからこそ、高く高い太陽を見上げる。喉を鳴らして水を飲む。私は、これから咲こうとしているんだ」

花咲く色は、何色なのでしょうか。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 150

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

のぞみ札に書いた事「みんな幸せになれますように♪」(o^∇^o)ノ

●「花咲くいろは」ってどんなアニメなの(*゚・゚)ンッ?
本作品はアニメ制作会社のP.A.WORKSが手掛けた、オリジナルアニメーションなのですね!
そんでもって舞台は石川県湯涌温泉なのです♪
そういえば、10年以上前に立ち寄ったことがあったけど、街並みは殆ど覚えてないですね・・・残念(。>0<。)
でも、「花咲くいろは」を観たら絶対に行きたくなる事間違いなしですですね♪
 
ちなみに、P.A.WORKSが初めて制作元請でオリジナルアニメ(正確にはオリジナルストーリー)の「true tears」もお隣の富山県が舞台だっのですけど、作画の綺麗さに感動したのを覚えています(*^o^*)
もちろん本作品「花咲くいろは」も湯涌温泉の街並みを忠実にかつ、より温かみのある美しく魅力的な作画に仕上がっていて、さすがだなぁって改めて肝心されられちゃいました(´ー*`)キラーン
 
ところで、まだ「花咲くいろは」を観ていない人には、是非知っておいて欲しいの事があるのです♪
それは『ぼんぼり祭り』っていうお祭りがストーリーの中で描かれる場面があるのですけど、
アニメの中だけの架空のお祭りが、な・ん・と・・・!?
地元自治体と番組関係者の協力のもと2011年10月9日に開催すると言うではないですか(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
祭りの内容も素敵で、神無月(10月)って一年に一度、全国の神様が出雲大社に集まって会議をする月なのですけど、おそらく湯涌の神様が出雲に出向く際の送り道を「ぼんぼり」で照らし、その「ぼんぼり」に「のぞみ札」と呼ばれる札に自分の願い事を書いて自分の願いと共に出雲に送り出してあげるお祭りなのです♪
って解釈が違っていたらごめんなさい(^▽^;)
 
そんな湯涌温泉街の旅館の一つ、喜翆荘(架空の旅館)を中心に描かれるヒューマンドラマなのです♪
女将さんの孫娘で「松前 緒花(matsumae ohana)」がある家庭の事情から、学校に通いながら住み込みで喜翆荘で働く事になる訳なのですけど、東京育ちで今風の緒花ちゃんが喜翆荘で一緒に働く仲間達と出会い色々な経験をして視聴していく物語なのです♪
 
 
●総評
朝ドラ・昼ドラの様なアニメって印象は確かにあると思います。
でもσ(・・*)アタシって朝・昼ドラってあんまり好きじゃないんですよね゚。(*^▽^*)ゞ
お馴染みの俳優・女優さんって演技がうまい人ならまだいいですけど、いかにもお芝居ですって感じの人もいますし、特に声色を使い分ける人も殆どいないので、新鮮味に欠けるのでダメなんですよq(T▽Tq)
対照的に、アニメの場合は、キャラデザは作品ごとに違うし、声優さんの声だけで感情を表現出来るってすばらしいなって思うし、作品に躍動感と自由度があるので全然違うと思ってます♪
だから、アニメが好きなんですけどね(*^o^*)
 
とにかく、「花咲くいろは」って緒花ちゃんを中心に各キャラの心理描写が丁寧に描かれていたと思います。
仕事柄、年齢層が幅広く設定されているので、それそれの年代に相応しい目線での意見や口調や考え方をちゃんと描写できていて、そんな視点から時にはぶつかりあったり、お互いに認める所もあったりで前半はストーリーが進んでいきましたね♪
後半にもそういった切磋琢磨があるのですけど、年齢の垣根を取り払った描写が多く見られるようになってきた印象です♪
あまり、カチッと型にはめないで、比較的自由にキャラを動かしていた感じも受けたので、ちょっとストーリーとしてブレた様に感じる箇所もありましたけど、逆にリアリティーの追求の結果なのかなぁと思いつつ、私にはこのほどほど感が心地よかったりしました(*^-^)
 
正直主人公の緒花ちゃんって1話で見た時はちょっと苦手かもって思ってたのですけど、やっぱりだんだん好きになっていっちゃいましたね♪
本当に、みんちと一緒に「ホビロンヾ(`Д´*)」って何回つっこんであげたかった事かw
緒花ちゃんの本質が理解出来てくると、可愛くなってきちゃうんですね♪
それにしても、徹さんは緒花ちゃんの事が好きだったのかなぁ?結構恋愛に関するところはあっさりしていたのでそんな疑問も沸いて来ちゃいました!
 
個人的には大好きな作品になりましたし、第一回のぼんぼり祭りには行けそうにないですけど、今後このお祭りが湯涌温泉の毎年の行事となるのであれは、必ずいつか足を運んでみようと思ってます♪
そして、喜翆荘に戻ってきた皆の姿を2期として観たいので期待して待ってようかな♪
 
 
●「花咲くいろは」特殊用語φ(*'д'* )メモメモ
・ホビロン
 ほんとに びっくりするほど 論外!&生理的に受け付けないし無理!(ホビロン料理の見た目から)
・ぼんぼる
 ⇒ぼんぼり祭りでのお願い⇒願いをかなえるために自分でがんばるの意味
 
 
●MUSIC
OP曲『ハナノイロ』
 歌:nano.RIPE
 JUDY AND MARY を彷彿させるようなノリの良いロックなナンバーですね♪
 
OP曲『面影ワープ』
 歌:nano.RIPE
 ハナノイロよりもアップテンポでこっちの方がアタシσ(゚-^*)好み♪
 nano.RIPEの曲はしばらく聞いてそう♪
 
ED曲『Hazy』
 歌:スフィア(声優ユニット:戸松遥・豊崎愛生・寿美菜子・高垣彩陽)
 なこち&ゆいなの歌声でお届けする、しっとりポップなさわやかなナンバーですよ♪
 
ED曲『細胞キオク』
 歌:nano.RIPE
 可愛らしい歌声で優しい気持ちにさせてくれるような柔らかい曲です♪
 
ED曲『はなさくいろは』
 歌:クラムボン
 ジャズっぽい軽快で自由なリズムとハスキーで奥行きがある歌声のポストロックのナンバーです♪
 
※「nano.RIPE」の曲はどれも良いので省略ニャンo(^・x・^)o♪
 
 
★『ぼんぼり祭り』行って来ちゃいましたヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'゚☆。.::・'゚★。.::・'゚☆。
第一回目のぼんぼり祭りは行けないかなって思っていたのですけど、行きたい行きたい言ってたら連れてって貰える事になりました(*'ー'*)ふふっ♪
東京から車で移動すること7時間位かな・・・目が覚めたら石川県でした♪
とりあえず湯桶温泉の街並みを事前調査って事で真っ先に向かってみたところ・・・
なんと・・・車両規制で車の乗り入れが不可になっていました!
とりあえずぼんぼり等のアイテムを購入後、これはすごい事になりそうだねぇ~って思いつつひとまず一時退散ε=ε=ε=ε=ε=(;-_-)/
とりあえず前田利家ゆかりの地、加賀100万石の歴史を満喫しようと兼六園へいざ出陣!!
さすがに、ご年配の方が多かったですねぇって思いつつも、綺麗に手入れされた兼六園の雰囲気を味わった後、いきなり何を思ったのか能登有料道路の景色が良い場所にレッツゴーなのでした♪
 
そんなこんなで石川県を満喫しつつ、時間は夕方17時をまわった頃に金沢大学のぼんぼり祭り臨時駐車場に到着~♪
当日限定の往復チケットを購入して、いざ湯桶温泉へ・・・って思ったのですけど!!
バス停に人がいっぱいwww
ここで45分くらい待った後、20分くらいかなぁ?バスに揺られてやっと湯桶温泉街に足を踏み入れることが出来たのでした(*^-^)
 
バス停にある足湯でちょこっと疲れを癒してから、温泉街を探索したところ・・・『湯桶稲荷神社』発見!!
早速のぞみ札を購入して願い事を書いたあとしっかりお参りしてきました♪
しばらく自由気ままに湯桶を満喫していよいよぼんぼり祭り開催の時刻に!!
どっから集まったのこの人達ww
地元の人もこんなに大勢の人で溢れているのは初めてだって言ってましたよ♪
着物を着た4人の小さな女の子がのぞみ札をお炊き上げする場所まで先導するのですけど、人がいっぱいで一瞬しか観れなかったですw
そんな雰囲気の中、無事?お焚き上げ・・・・って人多くてよく見えなかったので雰囲気だけ味わってきましたw
物品売り場の特設スクリーンで見たほうが良かった気もしましたけど、ぼんぼり祭りで流れていた音楽やぼんぼりの淡い光、お焚き上げの炎の光やパチパチと聞こえる音を聴きながら最高の雰囲気を味わえたのでとっても満足できましたよ♪
 
こういう地域密着のイベントは今後も続けて欲しいものですね♪
来年も是非ぼんぼり祭りを開催出来ることを祈っております(o^∇^o)ノ
金沢市長頑張ってねw
 
2011.09.27・第一の手記
2011.10.13・第二の手記(追記:★『ぼんぼり祭り』)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 137
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

湯涌ぼんぼり祭りに行ってみたい(82点)

全26話。
テレビアニメオリジナル作品。

個人的満足点:82点
アニメ系統:朝ドラ風

石川県を舞台にした温泉旅館での物語り。
主人公緒花が急遽祖母の経営する温泉旅館へ行くことになり、
そこで旅館の人達と繰り広げる人間模様を描いている。

この物語は朝ドラのような感覚。
あえてアニメにする必要があったのかと言った意見も
聞こえてくるのだが、私個人としてはありだと思う。

また、主人公緒花があまりにも真っ直ぐな性格のため
そこを受け入れられるかも分かれ目になりそう。
個人的には真っ直ぐな緒花は大好きである。

そんな朝ドラ風の舞台に真っ直ぐな緒花。
毎話まわりを巻き込んでいく物語はべたではあるが好感がもてる。
そして、笑いあり、涙ありの物語にどんどん引き込まれる。

登場キャラも個性があって○
それぞれの描写もしっかりしてい非常に良かった。
どのキャラも憎めない作り。

作画は非常に綺麗で美しい景色などを表現。
温泉街の描写、祭りの描写、旅館の描写など
美しさにちょっとしびれた。
キャラも可愛くかけている。

声優も豪華。
皆大好き能登さんも出演w
豊崎さん、伊藤さん、戸松さんなどなど。

曲も初期OPの第一印象は劣化ジュディマリか?
と思ったのが正直な感想なのだが、非常にいい曲だと思う。
全体的に音楽も良かった。

このクオリティは普段アニメを観ない方にもお勧めできる。
深夜アニメである必要はまったくないと言える。

また、町おこしにも一役買っていて
モデルとなった湯涌で実際に10月9日にぼんぼりまつりが
開催されることになったようだ。
参考URI
http://www.yuwaku.gr.jp/event/2011/20110702.html

花いろファンであれば是非行ってみたいものである。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

いつか、また、皆に会えるよね?


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以下、毎話後の感想である。
ネタバレを含むため未視聴の方は
スルーすることをお勧めする。

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{netabare}
1話視聴。
祖母の旅館に住むことになり、旅館の手伝いをする。
厳しい女将にそれをとりかこむ人々。
1話見た限りではありきたりな展開?
とにかくしばらく様子見といったところ。

2話視聴。
面白くなってきた。
これは3話にも期待。

3話視聴。
ちょ(笑)
いきなりぶっとんだ。
少しのお色気シーン(笑)
まあ、それはさておき
女将がいい味だしてる。
「ホビロン」はやるかね?(笑)

4話視聴。
ちょ、そうくるのか。
なんという引き。
ミンチの恋心の行方はどうなるのか?
来週も目がはなせない。

7話視聴。
何、このギャグ回w
今までとかなり違う回だった。
腹いたいwwww
巴ねえさん、最高でした。

8話視聴。
蓮さんに吹いたwww
緒花がすてきでした。
すごく応援したい。
がんばれ緒花。

9話視聴。
緒花がんばった。
孝ちゃんがちょっとかわいそう。
徹カッコイイよ、マジかっこいい。
ほれそ・・・あわわわわ、そんな趣味はないですよw
ん~ほっこりした。

10話視聴。
ありきたりの話だが
すごくほっこりした。
こういうのはベタだけど大好き。
さて、残すところもあとわずか
どうなるのかな。

11話視聴。
緒花ぼんぼれ。
ちょーぼんぼれ。
毎週、緒花応援したくなる。
今週は切なかった。
やっぱりこのアニメ好きだわ。

ちなみに1クールと勘違いしてた。
全26話予定らしい。
まだまだ色々ありそうで楽しみ。

12話視聴。
まっすぐな緒花。
ぐっとくる。
おかんも今回で少し見直した。
最悪のおかんかと思ったが。
なんか色々と胸にくるね。

13話視聴。
なんだかんだ言っても
やっぱり親子なんだね。
親の愛情を感じずにはいられなかった。
今回の女将さんは良かった。

しかし、緒花www
ジュースで酔うなwww

14話視聴。
今回からOPED共に一新。
なんといってもOPの巴さんがいかすw
曲も絵もなかなかいいよ。

そして、物語は結名回&水着回wでした。
結名は個人的には性格が好きではないのだが
最後のセリフにはちょっとドキドキした、色んな意味でw

ん~青春ですなあ


15話視聴。
今回も非常に良かった。
緒花爆発w
1人で突っ走り、いつの間にか回りに人が集まる。
皆熱いよ。
個人的には好物展開。
胸熱である。
結名も少し考えが変わったかな。
結名は個人的には嫌いなのだが、今回で少しだけ好きになった。
がんばる子は応援したくなる。

16話視聴。
急展開。
これはすごい宣伝になりそうだが、
どうなっていくのだろう。
ハラハラドキドキの展開。
蓮さんに吹いたwww
蓮さんは時々やってくれるw
最後の電話が気になる。

もっと気になるのは、透けたTシャツなのだがw

17話視聴。
そうこなくては。
あのまま行ったらどうしようかと思ったよ。
この方がドラマがあっていいよね。
しかし、最近、結名が可愛いんだが。
段々、好きになってきた。
嫌いは好きに変換可能とはこのことかw

18話視聴。
今回はなこち回だった。
話自体はいい話だったが、なぜこのタイミングでなこち回か疑問。
もっと序盤でいいような気がするんだが。
まあ、なこちが可愛かったから許すw

19話視聴。
何か、ここ2週日常回だね。
オムライスな回。
今一盛り上がりにかける。
ここらで一旦だれて最後の盛り上げにいくのかな。
このまま失速しないことを願うばかり。

20話視聴。
前回の続き。
オムライスに決着。
ちょっとミンチが可愛かった。
ついニヤニヤしながら見てしまったw
青春だねえw
そして来週なにか事件が起こりそうだが、
これは楽しみだ。

21話視聴。
いよいよラストに向けて動き出したかな。
この結婚式を通じてどう物語が展開するのか。
オハナとミンチはどうなるのか。
最後の盛り上がりに期待したい。

久しぶりに巴姉さんと蓮さん光ってたw

22話視聴。
いやー今回は皆光ってた。
ミンチ良かったねえ。
巴姉さんも蓮さんもマメじいもwww
そして最後の女将さん。
衝撃の展開!
残り4話。
さあ、どう締めくくるのか楽しみだ。

23話視聴。
うむう、しらさぎちょっと違った気がするんだがw
まあそんなことは置いておいて、まあドラマだね。
べったべたのドラマ展開だった。
最後の歩道橋はべたすぎるw
さて、残り3話。
こうちゃんとはどうなるのか?
旅館はどうなるのか?
最後まで目が離せない。

24話25話
緒花良かったね。こうちゃんとうまくいきそうで。
なんか青春してるなって思った。
しかし、かーちゃんこのタイミングで援護射撃とかw
なこちのセリフ光ってた。
皆を気づかせたなこちがMVPだね。

かーちゃんの仲居姿が実にいい!
そして、女将、かーちゃん、緒花が3人で歩いてるシーンは
個人的にすごく良かった。
来週最終話。
どんな終わり方するのか楽しみ。

26話視聴。
いい最終回だった。
自分まで一緒にすごく寂しくなったと同時に
いつかまた皆に会える日を信じたくなった。

エニシ頼むよ。
いつか旅館を再開してくれ。

そして、P.A.WORKSさん。
いつか2期ってのもやって欲しい。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 115

80.1 2 心温まるアニメランキング2位
3月のライオン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (970)
4850人が棚に入れました
主人公は、東京の下町に1人で暮らす17歳の将棋のプロ棋士・桐山零。深い孤独を抱える彼が、あかり・ひなた・モモの川本3姉妹と過ごす時間や、さまざまな棋士との対戦を経て、失ったものを少しずつ取り戻していく様が描かれる。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

緩急が凄い!

原作未読。最終話まで視聴。

人とのコミュニケーションが苦手で、ちょっぴり根暗な少年が主人公の物語。

1クール目は、主人公が川本家の3姉妹との出会い・交流を通して『人の温もり』を知る物語。
2クール目は、主人公が将棋を通して知り合った頼もしい仲間やライバルとの物語。
ざっくりというとこんな感じかな?

1話冒頭から、主人公があまりにも暗いし、物語のスピード感は無いし『どうしたものか・・・』と思っていましたが、川本家を訪ねたあたりから急にハイテンション!
物語の緩急って本当に大事だなぁ、と改めて痛感させられた作品です。

ハイテンションな表現があるから主人公の心の闇の深さがより強調される。
上手い演出だと思います。

あと『しゃべるネコ』と『ニャン将棋』には心が和みます。

2クール目については、将棋に詳しい人ならもう少し楽しめたかも・・・って感じでした。
駒の動かし方を辛うじて知っている程度の知識では、プロ棋士の凄さが伝わらない。

あと、主人公は嫌がるかも知れないけど、二階堂は本当に良い奴だ。主人公は嫌がるかも知れないけど・・・。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 83

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シャフトらしくないかも(主に作画が)。ちなみに良作です。

ヤングアニマル掲載マンガが原作で、まだ終わっていない作品のアニメ化。既刊分の原作単行本は全部持っています。

第1回目を視聴しましたが、けっこう原作の画の感じが残っていました。背景もシャフトらしくない柔らかい感じの原作に近いタッチの画で、どこが制作かなんて気にしてない原作ファンは安心したかもしれないです(笑)。

通して最終回まで観る予定なので、レビューはそのあとになる予定。あと、評価の星は暫定ですが良い意味で作画に裏切られたので、あえて5をつけておきました(笑)。

2017.4.25追記:
視聴を終わって更新しそびれていました。原作準拠で穏当なアニメ化でした。原作者の羽海野チカ先生も原作既読のファンも満足できたアニメ化だったのではないでしょうか。

「ぼっちスパイラル」に嵌る零くんを見ていると切なくなりますが、それ以上に川本家の人たちや林田先生の暖かさ、そして対局解説中なのに「桐山~!」と叫びだす二海堂くんの熱さなどが心地良い作品です。

二海堂くん開発「ニャー将棋」のネタは原作マンガにもあったのですが、歌まで作ってしまったのはさすがのNHKでした。最終話の最期に2017年10月からの2期目の放送もアナウンスされ、まずは順風満帆といったところ。

あー、写真加工した静止画での次回予告とかドラマ『傷だらけの天使』へのオマージュっぽいスミスの朝食シーンとかはシャフトっぽいです(笑)。
(でも、あれも一応原作にそれっぽいシーンはある…。)

2017.10.4追記:
原作最新巻(13巻)が出たのでさっそく読んだのですが、OP主題歌「ファイター」のメーキングというページがありました。そこに書いてあったのですが、あのOPアニメーションのコンテ切ったの羽海野先生ご本人だったんですね!

そして間もなく2期目が開始になります。楽しみです。

2017.11.5追記:
2期目が始まってだいぶん経っています。原作通りだと、2期目中盤はしばらく「高校生らしい」零くんが観られるはず。
(以後、レビュー更新は2期目の方でする予定。)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いた作品、作者と制作会社とTV局が一体となった良作

これほど原作が読みたくなった作品は久しぶりのような気がします。終わるまでまとうか、読んでしまおうか、葛藤中です。

シャフトっぽさを消しているようで、ところどころやっぱりシャフトだと思わせるような描写がチョコチョコ見られるのが良いです。特に場面転換で不要じゃね?と思わせるようなカットを入れてきて、それがまた綺麗だったり、インパクトがあったりとするところなんか、シャフトだなと感じてしまいます。ただ、「シャフ度」と言われる首の角度が抑え気味なのはやっぱり寂しいかも(?)

NHKが、しかも総合で流すのですから、力入れているのはよく分かります。まだ前半も途中ですが、引き込まれっぱなしになっています。主人公である零の歩んできた人生の重さ、その重さを少しずつ解放する三姉妹と二海堂との掛け合いの面白い事。

二海堂のモデルは将棋好きの人なら知らない人はいないくらい有名な村山聖なんでしょうね。となると、太っているのは病気のせいであり、あかりが「むっちり」で喜んでいるのはどう解釈したらよいか戸惑いました。このあと二海堂は病気が重くなっていく展開になるんだろうけど、つらいな…

三姉妹は本当にキャラがいい。声も完璧だし、流石としか言いようがありません。話の展開も良く、たぶん、最後まで面白く見ていくことができる作品だろうと思います。すでにお気に入りに入れてもいいように思っています。

【前半を終えて】
結局終わるまで待てず、原作を読んでしまいました…。面白い、何故にこれまでスルーしていたのだろうと思います。前半は零の置かれた状況を表現していた感じです。零が何故に将棋をしているのか、零がどうして三姉妹と関わりを持ったのか、二海堂と零のライバル関係、零と香子の関係等々をシャフト独特の表現でうまく繋いでいた感じです。
とあるコラムニストがシャフトっぽくないのが良いと書いていたのですが、どこを見ているのかと。零の気持ちを表現するときや香子とのシーンはシャフトそのものでしょう。シャフト特有のズルいイメージ(個人的な感想)ふんだんに盛り込んでます。原作のイメージがそのままシャフトっぽいですし、シャフトなら良いと言ったらしい作者の感覚がすばらしいと思います。
三姉妹は癒しそのもの。に対して香子の危うさと言ったら…。香子の声も良いです。老倉育を見て井上さんに決めたらしいのですが、本当にぴったり。

後半はもっと将棋に突っ込んでいくのではないかと思います。また、三姉妹の関わり、零を囲む周りの人々の動きなど、楽しみです。

【後半の中盤】
後半に入り、零の気持ちがどんどん重くなっていきました。そこを救うのが三姉妹であり、先生であり、二海堂であり、島田八段であり…とにかく零は人に恵まれました。回を追うごとにその事が分かります。
将棋に関する話も濃くなってきたのも後半の面白いところです。鍵となる島田八段は飄々としているのに、プロの厳しさを零に伝えてくれます。そしてとうとう出てきた宗谷名人。まさに怪物に相応しい佇まい。アニメになると、その事がいっそう強調された感じです。
零と香子の微妙な関係も相変わらず。が、三姉妹と香子の絡みとか、実は可愛らしい一面もあるところとか見れて良いです。
それから、今の季節に合わせたような進行具合も非常に良いです。これからラストに向けて零がどう成長していくのか楽しみです。

【一期終了】
零のちょっとずつだけど、成長していく感じが見てとれました。
「11年もボッチだったんだ」いう台詞の重みから解放されていく過程を描いたのが一期だったと思います。ゆえに、展開は重く、零の台詞もなにかぱっとしません。耐えられない人はそれでこのアニメはお仕舞です。
零は周りに恵まれました。それは零が成長するための起点になっていきます。二海堂であり、三姉妹であり、林田先生であり、島田八段であり、科学部の面々であり、そういった人々と交わることによって、重く押しかかっていた零の心が開かれて、次のステップへと進んでいきました。見直すと、中盤までの零とは明らかに違う人間になっているのがよくわかります。

この作者は人と人とのつながり、心の葛藤や解放へ向かうまでの描き方が上手だと思います。重くなり過ぎそうなときはわざとデフォルメさせたり、ちゃちゃを入れるような場面を入れてほぐします。これが嫌味に感じないところがまた良いのです。せっかくなので、ハチクロも見てみたのですが、作品は違っても、描き方は同じでした。
それと、ハチクロを見て思ったのが、シャフトで良かったということです。ハチクロも悪いわけではないのですが、ライオンを見た後だと何か足りません。零や香子みたいな人物が多く出演する、心の葛藤を中心とするような作品を作らせたらシャフトは上手です。ちょうど同じ時間帯にAT-Xではefを放送しており、ライオン始まるまでの10分間は視聴していましたが、シャフトの右に出るものはないなとさえ思いました。

二期が決定したので万歳です。二期は{netabare}宗谷とひなが大きくかかわってくる話になると思いますが、この話がどう描かれるのか{/netabare}楽しみでしょうがありません。

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いたこの作品、2クールゆっくりと描かれているので、ドラマ性を求めている人にお勧めです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

87.2 3 心温まるアニメランキング3位
ハイスコアガール(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (795)
3294人が棚に入れました
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!

声優・キャラクター
天﨑滉平、広瀬ゆうき、興津和幸、山下大輝、御堂ダリア、新井里美、伊藤静、チョー、赤﨑千夏、杉田智和、植田佳奈、武虎、大塚芳忠
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

かっこいいは正義

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:山川吉樹、シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン:桑波田満、原作:押切蓮介

90年代のゲームを巡るストーリーが魅力で、
多くの男性が懐かしさを感じることのできる作品。
ゲーマーとしてのプライドを持つ主人公の矢口春雄が
お嬢様ゲーマーの大野晶や、矢口に恋心を抱く日高小春たちと
ゲームをしながら青春を謳歌していく。

この時代を生きた男性なら多くの人が
夢想したことがあるだろうという展開。
私はストリート・ファイターⅡ以降、
それほどゲームセンターに行かなくなってしまったが、
こんなところで女子と遊ぶなど、夢のまた夢の世界だった。
昔は吉野家や立ち食いそばでさえ、
女子が一人で訪れることは、ほぼあり得なかった。
ゲーセンでカップルを見るのも、かなり稀なことだった。
そこは男の世界だったのだ。

この作品では昔のゲームやその特徴、
やり方などを懐かしむことが大きな楽しみのひとつだが、
大野や日高とのラブコメも見どころだ。
3話での大野との別離や再会した後の
河原でのシーンなどはとても良かった。
日高も矢口を追いかけてゲームが上手くなっていく。
切なくもあり、笑ってしまう場面がたくさんある。

ただ個人的にこの作品の最大の魅力は、
春雄の生き方にあると思っている。
春雄は小学生のときから、
自分のできること、できないことを割り切っている。
できないことは、ほぼ諦めている。
しかし、ゲームにおいてはプライドを持っており、
孤高の生き方を選んでいるように見える。
そして、自分のなかで何がかっこよくて、
何がかっこ悪いのかという価値観がはっきりしている。
それは、とてもかっこいいことではないだろうか。

昔、競馬騎手である武豊のドキュメンタリー番組を観た。
その頃、既に一流ジョッキーとして広く認められていたにも拘わらず、
貪欲に新しい乗り方を取り入れていたことが放映されていた。
そんな姿勢についてインタビューアーから問いかけられると、
かっこいいと思えたから、ということだった。
もちろん、騎乗スタイルには馬に負担をかけないだとか、
速く走らせるのに適しているだとか、
色々なプラス要素の理屈があるわけだが、
武豊の口から出たのは、そんな一言だったと記憶している。
さらに、かっこいいことは、だいたい正しいことが多いんですよ、
というようなことも告げたのだ。
とてもシンプルな答えで、私は衝撃を受けたものだが、
成功している人間とは、正しい理念みたいなものを
本能的に分かっているのかもしれないと思った。

私は春雄のキャラクター像に、そういう潔さや正しさを感じた。
何がかっこいいかということが決まっているから、
生き方がぶれないのだ。
それは全編を通して一貫しているように見える。
傍目にはかっこ悪いように見えていても、
「自分のかっこいい」からは外れていないと考えている。
つまり、ハードボイルドなのだ。

ハードボイルドとは、ヘミングウェイからハメット、チャンドラー、
ロスマクなどの作品につながる考え方で、
日本では60年代から80年代にかけて浸透したと私は理解している。
直訳すると固くボイルしたもの。
固ゆで卵、つまり芯の固い生き方のことを指している。
ある時期のアメリカなどの探偵小説では、
よく描かれた主人公像のひとつだ。
ジェイムズ・エルロイの作品もこの系譜に含まれる。
なぜ、春雄がこういうキャラクターなのかと考えると、
ひとつは90年代の時代背景と、頻繁に登場する
ストⅡのガイルのキャラクター像に影響されているのだろう。

このようなことを考えると、春雄が女子からはもちろん、
男子からも人気のある人物として描かれているのは
とても納得できる。私にもこういうタイプの友達がいたので、
余計にを懐かしい思いで観てしまう。
ゲームや時代背景だけでなく、
無骨な人物像という部分でも親しみを感じる。

男はタフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きている資格がない。

今ではあまりにも時代遅れのセリフが、
この作品には合っているような気がする。
(2018年10月20日初投稿)

EXTRA STAGE ROUND13~15
(2019年10月23日追記)

{netabare}1期終了後に配信とOVA販売の
発表があったEXTRA STAGE。
当初は、最終回までまだ多くの話が残っているのに、
駆け足で終了かと不安の声も上がったが、
無事に2期制作となったのは良かった。

1期の終了時には日高からの告白と
ゲーム勝負の申し込み。
晶とは家出の件で、また遠い存在に。
それでEXTRA STAGEは、
日高と春雄が中心になるかと想像していたら、
やはり晶との話がメインだった。
13話でAOUショーを晶と行けたら楽しいのにと
想像し、15話で運命の出会いによって一緒に行くという
ストーリーでまとめられた構成となっている。

私はよく知らなかったのだが、
AOUショーというのは、1982年から開催されている
AOU(全日本アミューズメント施設営業者協会連合会)が
開催していたショーで、アーケードゲームを中心とした
展示会ということらしい。2013年からは、
ジャパンアミューズメントエキスポとして
毎年2月に開催されている。

話の中心は、春雄と晶の周囲の人たちも交えた
世界の広がりとでもいう展開。
晶の教育担当の業田や晶の姉の真、
晶の登下校時の運転手・じいや、
春雄の母・なみえ、そして同級生の日高との
関わりによって、ゲームを楽しみつつ、
少しずつ大人への道を歩いていく。

さまざまなゲームが登場するが1995年当時は、
私はほぼゲームを卒業していたので、
画面を観てもほとんど知らなかった。
ただ『RPGツクール』というソフトがあったのは、
朧気ながら覚えている。とてもじゃないが、
面白いゲームを作れるような代物ではなかったという
噂を聞いたことがある。
また、ゲームを卒業したと言いつつ、FFシリーズは別。
晶が射的でゲットした
『ファイナルファンタジーⅥ』は大好きだった。
この頃のFFシリーズはシナリオが練られていて、
とてもよくできていたと思う。
個人的にはⅦが頂点で、その後は緩やかに
下降していった印象。
さすがに最近はもうやっていない。

やはり今回も注目したのは春雄の行動や
春雄の母・なみえの信念のようなものだった。
業田に対して、なみえが主張する姿はかっこいいし、
春雄の、他人や晶に対する姿勢には好感だ。
13話のラストで晶が名残惜しそうに春雄の胸に頭をつけるが、
春雄は想いを胸の奥に秘めながらも、
背を向けて別れていく。とてもこの作品らしいと思った。
16話では、幕張の帰りの電車で春雄はついに自分の気持ちに
正直になる。相変わらず車ではねられるのはご愛敬として、
良い感じで2期につなげられたのではないだろうか。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 114
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

沁みるほど青春

J.C.STAFF制作、原作押切蓮介。

主人公は小学6年生、矢口春雄。
初回は彼の一人芝居です。
彼の好演がどういうわけか楽しい。

当時の小学生なんてとても、
小さなコミュニティで生きています。
居心地の良い場所なんて限られている。
現代のユビキタスな世界は存在しない、
春雄にとってゲーセンが聖域なのでしょう。

4話視聴追記。
懐かしいのは設定の1つに過ぎない。
ここにあるのはノスタルジーではなく、
素朴な時間と馬鹿が付くほど正直な生き方だ。
{netabare}小学生は生き方を選べない。
そして季節は廻り、ほのかな恋の中学編。{/netabare}

最終話視聴追記。
よくやった、大健闘でしょう。
素晴らしいアニメだと思います。
ガイルさんが助演男優賞ですね。
ゲーマー同士のショボい喧嘩が大好きでした。
ヒロイン2人が好対照で好印象、難しいなあ。

沁みるぜ、沁みるほど青春だ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 106
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そんな私はロースコアボーイ

2018.10.06記

原作未読

当初ノーマークだったが、同僚の薦めで視聴決定。
どうやら、昔懐かしのゲームを扱った回顧ものくらいの前情報で視聴スタートです。

さっそく結論。

 懐かしくて涙出るわ~

これはオモテ。並行して、

 なんじゃこのラブコメ泣けるわ~

一作で二度美味しい作品になってます。懐かしのゲーム見たろ、ぐらいでかまえて思わぬカウンターパンチを食らっちゃいました、といったところでしょうか。

主人公の矢口春雄が1979年生まれ。本作の時代設定が1991年(小学六年生)から1995年(高校一年生)までとなります。
これはリサーチの勝利と言って構わないと思いますが、誇張されることない等身大の90年代が描かれているため、おおむね1970年~1985年生まれの方は取り扱っているゲームや時代の空気感の再現具合に感嘆するんじゃないでしょうか。

{netabare}・緑の電話ボックスにピンクチラシが貼ってる
・当たり前のように灰皿が置いてあるゲーム台
・パネルでめくられる新幹線ホームの発着案内板(現在は電光掲示板)
・溝の口(川崎)駅降りたとこ南武線沿い小道の汚い飲み屋街の古本屋 ※住んでた私が保証しよう
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機のラインナップ
といった見た目のあるあると

・対戦でのお作法(ハメ技かけると喧嘩になる等)
・教室でソニックブームを繰り出すこの解放感
・もういいわよ。録画してた「家なき子」観るから♪
・ミスチルを聴きなさい!ミスチルを!
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機にその当時みんなが感じてたこと
といった空気感{/netabare}

単なるゲーム回顧録ではない、時代の空気の見事な切り取りっぷりに切なさを感じるほどです。ワクワクするつもりがきゅんきゅんしてしまうのです。

若い皆さんにとっては、このピンポイントで切り取られた時代の追体験が可能ですので、ぜひ面白がって観てほしいですね。
ついでに、だいたいアラフォーの男性が大なり小なり通ってきてる道でもありますから、雑談のネタとしてビジネスにも活用できるかもしれません。

自分はハルオよりちょい上くらいのドストライク世代にあたります。回顧トークしたくなるところですが、脱線が止まらなさそうなのでここでは泣く泣くあきらめますよ。ただ一点、同年代非オタの知人にハイスコアガールを勧めたら、ちゃっかり視聴してました。その後酒の席でのあるあるトークに華を咲かせましたよ、ということは申し添えておきます。



そして、ゲームと並行しての恋愛の世界。
ゲームで繋がる恋愛ってなんのこっちゃ? そもそもこのキャラデザインは、恋愛仕様のそれではないような。。。
{netabare}とナメてたら3話で不意打ちを食らうことになります。{/netabare}

2話からラブコメの波動が感じられ、12話終わる頃にはきゅんきゅんしてることでしょう、たぶん。

大野晶と日高小春のダブルヒロインというのは、ぱっと見で王道の配置です。

大野晶:ゲームは社会との接点を持つためのもの/純粋にゲーム好き/{netabare}ハルオが好きそう{/netabare}
日高小春:ゲームはハルオとの接点を持つためのもの/ゲーム好きは二次的なもの/{netabare}ハルオが好き{/netabare}
ハルオ:馬鹿で優しくてあったかいやつ。すがすがしいほどにゲームのことで頭の中がいっぱい。

そんなベクトルは物語の進行に合わせてゆっくりと変化していき、最終12話{netabare}(小春の告白という大きな転換点を迎えること){/netabare}で本作の恋愛の波動がピークに達します。
きゅんきゅんする理由、、、二人ともホントいい子だから(語彙力)。
そしてハルオもなんだかんだいいやつだから(もっと語彙力)。
二人ともきっかけは違えど、徐々にハルオに惹かれていく様子がもどかしくも純な感じがして擦れた大人にはまぶしく映りました。
ヒロインにとってはゲームバカが恋愛対象のため、コミュニケーションがゲームを通じてということも多いです。対戦プレイや協力プレイのシーンに潜む恋のやり取りを見過ごしてはいけません。{netabare}晶と小春ですらゲーム機を通しての会話と、わりと徹底してます。{/netabare}なんかもう「拳で語り合う」世界観ですね。

これほど無口なヒロインで物語が成立するんだ、と面白がって観てたわけですが、結局セリフがゼロでしたね。大野晶役の鈴代紗弓さん、「あ」「う」「ぐふぅ」に感情を込める難役お疲れ様でした。
小春の鼻腔を抜ける呼気の音すら聴こえそうなささやき声は役に合ってたかどうかを超えて心地よかったですね。広瀬ゆうきさんですか?また別の作品でお会いしましょう。

{netabare}晶にとって、もともとは大野家とは違う世界への扉であり、さらにその世界を広げてくれたハルオへの好意。ハルオは激つよの晶を目標と捉えてました。
小春にとって、唯一自分に目を向けてくれる瞬間がゲームで対峙する時だったというハルオへの好意。ハルオはフルボッコ負けを機に小春をライバルみたいに捉え始めました。
後半は、

 “目標を降りたかった晶と目標になり替わりたかった小春”

ミスマッチがなんとも切ない物語でした。{/netabare}



ノスタルジーにあてられて不器用な恋の行方にせつなさを感じたのか、
良質なラブコメにほだされて在りし日の思い出がきれいに見えたのか、

恐らく両方。きゅんきゅん×きゅんきゅんは単に2倍ではなく、2乗と感じる稀有な経験なのでした。
続き3話はOVAで!と商売臭わかりやすいラストに賛否両論出そうですが、そこはご愛敬(;^ω^)
薦めてくれた同僚よ、ありがとう!



以下、その他の四方山話。


■作画
まずは、権利処理に奔走してくれた裏方さんには賛辞を送りたいと思います。感謝!
3DCGということでしたがかなり普通のアニメっぽい自然にみられる処理をしてました。私の目利きが甘いかもですがあまりCGっぽさを感じません。そして核となるゲーム画面の再限度が極めて高い印象です。元画像をはめ込めばよかろう、というものではけっしてなく、ブラウン管と現在のデジタル規格との突合作業、コマ数の調整、エフェクトの修正、その他視聴者からみれば『そのまんまゲーム画面』に見えた本作の絵は相当の処理を施して再現されたものだそうです。
私が普段は気にしない技術的な面にも良い意味で関心を起こさせる製作陣の仕事でした。


■華を添える愛すべきイカレキャラ達
わりと主人公たち以外は行動・言動が変なのが多いのですが、第一話で矢継ぎ早3枚のカードを切ってきて視聴者の引き込みに成功しました。
・癇癪カップル:声は松岡&日笠と無駄に豪華
・小学担任:「卑劣」と書いてお前のことだ、と主人公に容赦ないが悪意もない。
・じいや:黒塗り高級車で主人公を轢いても歯牙にもかけず。
目立たぬファインプレーだったように思えます。


■10カウントで消えるはずだった世界が色づく
OPEDともに作品に寄り添った良曲。ED「放課後ディストラクション」はお気に入りでDLしてます。
{netabare}プレステとサターンの発売により自分はアーケードから距離を置きました。当時は鉄拳派(プレステ)とヴァーチャファイター派(サターン)と棲み分けがされてた気がします。
それはさておき、10話Aパートでサターンにうつつを抜かしアーケードから遠ざかってたハルオが小春にフルボッコされたのを機にゲーセンに戻ってくる描写があります。
逡巡しているハルオのバックにはストⅡゲームオーバー時のコンティニュー画面。ガイルさん(CV安元洋貴ww)がハルオを焚きつける中無情に10カウント刻まれていってました。
アーケードゲームが家庭でできるインパクトは強く、この時期から徐々にゲーセンから足が遠のいていったのは私だけではないでしょう。対照的にコンティニューして戻っていったハルオには個人的に感動しました。(えっ!そこ?)

どれくらいのインパクトか? JUDY AND MARYの楽曲に「まるでヴァーチャファイターのゾーン2」という歌詞が出てくるくらい。男ならともかくあまりゲームをしない女の子でも家にプレステとか普通に置いてありましたよ。{/netabare}


■余談
我が家では作中登場したニューファミコンが現役です。タイトルは70本以上。スーマリ、ドラクエシリーズ(要ふっかつのじゅもん)、じゃじゃ丸くんといった有名どころから、シティコネ、影伝、燃えプロその他家族でたまにゲーム大会を開催。
スターフォースでラリオスを撃破したり、ボンバーマンでリモコン無し状態からのリカバーをしたり、グラディウスで↑↑↓↓←→←→BAを披歴したりと父親の威厳を保つのに一役買ってたりします。
この前、ウチの子供たちが伝家の宝刀『カセットに息をフー』してるの見て爆笑しました。曰く「つば飛んじゃダメなんだよ」と。
なんかしらんが、受け継がれる伝承みたいなもんでしょうか。25年前も今も楽しいものを前にした子供の気持ちってそうそう変わるものではないんです。



視聴時期:2018年7月~9月 リアタイ視聴 ※EXTRA3話は2019年3月視聴

-----
2019.04.03追記 ★EXTRA STAGE(ROUND13~15)追加視聴★


Netflixの配信にて。TV放送(ROUND1~12)の続きの3話分が解禁です。

{netabare}変わらぬOPとEDにふいにキュンとしてしまった。なんだこの破壊力。
内容には触れません。本編にも増して、ハルオ母が素敵で、晶と小春に身悶えし、ハルオはしっかり男の子してました。{/netabare}

ファンの皆様におかれましては、視聴は義務と言って差し支えない出来映えです。

※視聴日:2019.03.30



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2019.10.23追記


2019年秋期に2期放送。先だって、EXTRA3話を地上波で放送しました。
濃厚な3話だったのでこれを放送する決断をしてくれたスタッフの皆さまには感謝です。

{netabare}さて、そのEXTRAのクライマックスといえる花火シーンは二子玉川河川敷の花火大会です。ハルオたちが乗ってる電車は田園都市線。

こたびの台風でまさに氾濫したピンポイントの場所でした。{/netabare}

春先には普通に感動しただけでしたが、あらためて半年後に再視聴して別の思いが生じます。迅速な復旧をお祈り申し上げます。



2018.10.06 初稿
2019.04.03 EXTRA視聴後追記
2019.10.23 追記
2020.07.28 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 100

92.4 4 心温まるアニメランキング4位
CLANNAD AFTER STORY-クラナド アフターストーリー(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★★ 4.4 (10430)
33921人が棚に入れました
『CLANNAD ~AFTER STORY~』は、「CLANNAD -クラナド-」の第2期シリーズ。「世界の終わりは悲しい色に満ちていた」あの感動のストーリーが再び――。制作は第一期に引き続き京都アニメーションが担当し、脚本も引き続き原作ゲームの大ファンと公言している志茂文彦氏という、黄金タッグで作られている。
ネタバレ

だんちょー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

何度観ても泣いてしまう…… 個人的に最高の名作

全22話+番外編2話+総集編1話。

原作ゲームコンプ&アニメ14週視聴し再度レビュー更新。
1期からの続きの話ですね。
ゲームのアフターストーリーはほとんど卒業後の話になりますが、序盤は1期で描いてなかった芽衣・美佐江・有紀寧のサブヒロインの話が続きます。
特に有紀寧のストーリーには光の珠に纏わる逸話が出てくる大事なストーリーだと思います。
こういう主要キャラじゃない人物にスポットを当てた話は個人的に好きです。
9話からは朋也と渚のストーリー。今まではずっと学生時代でしたが、急に展開が早くなります。
18話以降は常に涙腺崩壊w泣きすぎてゲロ吐きそうになりました(笑)
アフターは恋愛よりも家族を前面に押し出したストーリーになりますが、正直自分はこの手の話ではほとんど泣けないようなドライな人間でしたが・・・
ストーリーもいいですが曲も主題歌、劇中歌とも素敵な曲がたくさんありますのでオススメです。Liaさんの声に癒やされます。
すべて見終わった後に、もう一度1期と2期のOP映像を見返して欲しいと思います。
これを作ったスタッフさんセンス半端ないです。CLANNADの全てを表現してるといっても過言ではないかと・・・
今ではOPだけで洗面器1杯分は泣けそうw
この作品に出会ったおかげで感動するということを思い出せた、個人的には最高作品です。
絵が嫌いと言う理由で見てない方が結構いると聞きますが、はっきり言って見ないと損だと思います。
1期から続けて見るには結構長い(1期2期合わせて4クール分)ですが、それだけの価値はあると思います。
個人的ランキングでは間違いなくNO.1のアニメです!
是非1期から見ることをお勧めします♪


ここからは結構不評である終わり方について主観たっぷりの妄想的な考察が入るので、自分なりの解釈がある方は見ない方がよいかも・・・

{netabare}
・朋也人生ループ説
『なぜ渚は生き返った?・平行世界?夢落ちかよ』と言う意見がありますが、朋也は現実世界→幻想世界→現実世界→・・・と、ひたすらループしてると思います。
1期冒頭に『この街は嫌いだ。忘れたい思い出が染み付いてるから』のセリフ。確かに朋也は親父にいろいろ酷い扱いをされてましたが、それだけで『街』まで嫌いになるだろうか?渚が幼少に死にかけたときに秋夫が願いをかけた場所であった奇跡。渚が『街』と繋がっていて街を削られるごとに衰弱していく記憶。汐が衰弱していく悲劇。これらの記憶が少なからず残っているからループしてると想像してます。
そして渚と共通する幻想世界の記憶。アフター最終話の幻想世界での『光をたくさん集めれば奇跡が起きる』という少女のセリフ。これも何度もループして光の玉を集める渚を救う奇跡を起こすのが朋也の目的なのかと考えています。
しかしアニメ化にあたり、原作ゲームでは各キャラそれぞれのストーリーが一本化されているためループしてるのが非常に分かりにくくなってるのが難点。杏と智代ストーリーだけが『もうひとつの世界』として番外編的に描かれてるだけですね(これも恐らくストーリー上、渚メインにすると矛盾が発生するための処置だと思われるが)


・幻想世界について
ことみエピソードに出てくる『かくされた世界』が幻想世界なのでは?『街』と繋がった渚(渚の死後は汐に伝わる)と朋也だけが幻想世界に行けるのは、好き嫌いにかかわらず街にこだわりがあったからなのか・・・ アフター最終話にて少女がロボットの『パパ』と話しかけてることから少女=汐・ロボット=朋也だとすぐわかると思います。汐が現実世界で唯一買ってもらったおもちゃのロボットと似たものを作りだし、そこの父親の意識が宿るとは、なんとも悲しくなります・・・

・光の玉とは?
アフターの美佐江エピソードで『願いをかなえる光』・有紀寧エピソードで『幸せな瞬間に現れる光の玉』等のエピソードがあります。これも朋也(汐誕生後は汐)しか見れないのも朋也が特別な存在だからなのか?

・風子について
かなりぶっ飛んだ存在に見える風子ですが、最重要キャラではないかと。1期初期には隣町で入院していて幽体離脱みたいな状態で現れましたが、このせいなのか朋也の町がループしている事や、渚(汐)が『街』と繋がっている事、汐が亡くなってしまう事も知っていたのではないだろうか?ひっかかってるのがアフターで風子が朋也の家で言ったセリフ。
【汐ちゃんを連れ『戻し』にきただけ】という言い回し。何故『連れて行く』ではないのか?悲劇を知っていて汐だけでも助けたかったのではないだろうか(考えすぎか?)
さらに『汐ちゃんの匂いまで覚えた』のセリフにもひっかかりが・・・ 最終話での病院での奇怪なセリフ『可愛い匂いがします』。時系列上繋がりがないにもかかわらず汐の匂いを覚えていたのは、やはりループ世界を客観的に知っていたからでは?このセリフを残し病院の木の下(渚が街と繋がった場所)に走りだします。アニメはそこで終わってしまいますが、実は1期のオープニングで風子が【幻想世界の少女=汐】を発見するシーンが描かれてるのをご存知でしょうか?全て見終わった後にOPを見直して欲しいと前述したのはこのためです^^
12周見て気付いたんですが、アフター最終22話の風子が病院に行くシーンに移るときのテロップ。今までAパートとBパートの間はちゃんとタイトル通り『CLANNAD AFTER STORY』って表示だったのにこのシーンだけは『CLANNAD』なんですよね。これってわざと1期を意識させてOPを見せようとしてたのかなと少し感じた(また考えすぎ?)
{/netabare}

なんだか長くなってしまい、さらには良くわからない文章になってしまいました。余計に訳わかんなくなっちゃうかもw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 237
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

とても感動できる作品♪

あらすじ

2学期が始まった。
朋也たち3年生はそろそろ進路を決めなければいけない時期だが、
朋也は自分の将来が見えないまま、
相変わらず渚の家に居候していた。
そんな中、秋生が隣街の商店街チームと野球の試合をすると言い出す

そしてだんだんと
卒業に近づいていき
みんながそれぞれの道を歩き始める

そして朋也や渚に
さらなる過酷な運命に
立ち向かうことになる



感想


文句なしに面白いと思います
音楽、作画、声優どれもよかったですし
何よりストーリーが良くてとても感動しました
特に18話では泣いてしまいました
BGMが効果的なタイミングで使われていると思います

話は完全に一期のCLANNADの続きなので
一期を見てから視聴してほしいと思う
高校生活の終わりの方と社会人としての
生活が主なストーリーですね


1期と比べるとより絞られた
1つのテーマで物語が進行しているように思いました。
アニメでこれほど、、というより今までに見た
どんなドラマや映画も超えてしまう程に泣きました。


ジャンルは個人的には
恋愛ものではなくテーマである「家族」や
「人と人との繋がり」を描いたものだと思います。
特に後半は毎回涙しながら見てました。
作画のクオリティの高さはさすが京都アニメーションです

泣かせ方としては相当あざとい手法を用いていますし
感動と同情の押し売り感が半端ないですが
わかっていても泣かされてしまいますw
でも人によっては萎えたりして泣けないかも知れないですね

1期よりもギャグは少な目になっています
1期の時も書いたかもしれませんが
作画というかキャラデザが
万人受けはしないんでしょうね
好き嫌いが分かれるかもですw


key作品のほとんどに言えることですが
日常生活のなかにファンタジー要素が組まれている為
いや、ありえないだろとか思う時があります。

感動させようという演出がベタでみえみえなのですが
何回見ても感動しますし、BGMの力が強いと感じます。
主人公の気持ちにあった曲調を選択している
シーンや音楽の入り方が本当に秀逸で
後半はずっと涙腺崩壊してました

最終回あたりは結構展開が早いです
原作をやってないとどういう事なのか、
なんであの演出にしたのかわかりずらいかもしれません
意味が分からない人もいると思います
その人の為に下の方に解説を
書いてみたのでよかったら読んでください


でも全体的に見て上手くまとめてると思いますし
原作やってなくても充分感動できると思います
伏線や謎を最後に丁寧に回収し、
そしてあの終わり方で締めたということにあります。
演出も凄い良かったです。


人との絆が――当たり前に、
普通にあることがどれほど尊いのか、再確認しました。
世界は悲しみに満ちているけれど、
だからこそ美しい想いで溢れている。
このアニメーションの中にはそんなたくさんの想いが
詰まっていると思いました。

演出面は時間の表現が上手いです。
移ろう季節に合わせて変化する関係性が、
青年期を終え大人になりそして親に至る過程が、
巧みに緩急をつけて描かれ、見ていて飽きませんでした


ぜひ一度は見て欲しいオススメ作品です!



少しここからは
物語のわかりにくい所を
説明をしようと思う
ネタバレなんで隠しておきます
まだ全話見てない人は見ないでください
{netabare} ~


幻想世界の存在意義について

何も生まれず、何も死なない世界・・・。
それが『幻想世界』
CLANNADという物語を理解するためには
『幻想世界』の解釈が不可欠であり、
いくつかの疑問点を解消しなければなりません。

そしてまずは
幻想世界の少女は汐、
ガラクタ人形は朋也です。
そこを理解したうえで読んでもらいたいです

幻想世界は、朋也たちがいる世界と同じように進んでいく平行世界です。
渚と朋也・少女とガラクタ人形(元々は光)の出会いから始まり、
学校卒業・あの小屋にとどまるだけの世界からの卒業、
社会人になって一人立ち・旅に出る…という風に。

そして、朋也と渚・汐の関係が、
ガラクタ人形と少女の関係に置き換わっただけですし、
渚が死んだ後は汐に引き継がれたので、
人形と少女の関係は変わっていないんですよね

また、渚は幼少時に死に掛かったときに、
町を愛する秋生があの場所へ連れて行き、そこでの願いを町が叶え、
町そのものである少女が渚の半身となることで
生きることが出来たわけです。

その後、町の自然が奪われていったり、
単純に冬になり緑が減るような時期には町が弱るのか、
渚が発病してしまいます。
汐も同じですけどね。
アニメでは冬に渚が動いていたかどうか覚えてませんが、
恐らくは冬に元気な状態の渚はほとんどいなかったはずです。

何で渚と汐は助かったか?

改めて考えてみると、恐ろしく説明不足な部分でした。
アニメの各話のタイトル画面で光が表示されていますが、
これは登場キャラクターたちの願いが叶ったりしたときに
増えているはずです。
そして、幻想世界で見える光は、町の人たちが幸せを願う想いでした。

こうした光が集まったことで、
想いの力が少女を動かして奇跡を起こす…と書くと、
やはりもの凄くご都合主義に思えてしまいますよね…。

ゲームではもっと長いし、秋生や早苗さんのエピソードもあったので、
もの凄く色んな幸せな風景を朋也が作る手助けをして、
長い長い道のりを歩いてきて、
最後はああいう結末(汐との旅行)になってしまったわけですけども、
頑張ってきたご褒美みたいな形でトゥルーエンドもあったのかな?
と思うのです。
アニメではその辺を納得させるところには至らないですね

朋也と汐の旅行が終わった世界と、
渚たちが助かった世界との関係は?

これは、ゲームでは明確にループしていましたから、
パラレルな世界と言い切れます。
ただアニメでは、結局どこの選択肢でも間違えていないわけですし、
見た目では一本道なのにいきなり時間が戻った?って
驚く展開になってしまってます。

ゲームでは、最初は絶望した朋也が「渚と出会わなければよかった」って
回想するときに選択肢自体が現れず「出会わなければよかった
→抜け殻のような生活」という流れが自動だったんですよ。
アニメではそういう演出自体がありましたっけ? で、汐編まで終わり、
各シナリオでの必要な光を集め終わると、
渚が汐を出産するシーンで「出会わなければよかった?」となる場面で
選択肢が現れ、ようやく奇跡が起こり渚が生きるわけです。

その辺の説明がアニメでは為されていなかったわけなので、
わからなくて当然だと思います。
ですから、他のキャラのシナリオと同等に、
朋也と汐が倒れた世界も、渚が助かった世界も、
一つの可能性を示した別の世界とも言えるでしょうね。
この辺は、原作者がゲームならではの世界観や
シナリオの設定をしたために起こった弊害みたいなものだと思います


{/netabare}

長くなりましたがこんなところでしょうか? 
そもそもがアニメ化で良さが伝わらないだろ?!

と思っていた作品だったので、
むしろこれだけ新規でCLANNADに触れてくれる人が
多いこと自体が感激しているんですけども。

ただそんなご新規さんが読後感悪く去ってしまうのは惜しいんで
僕なりに解説をしてフォローしてみました
これを読んでまたCLANNADをぜひ見直してほしいです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 237
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

とにかく9話までがんばって見てほしい(85点)

ゲーム原作。原作未プレイ。
全24話。

個人的満足点:85点
アニメ系統:ファンタジー&家族愛

あにこれでの評価が異常に高いために視聴を開始したわけだが
正直、はじめの内は見るのが拷問だった。
CLANNADの方もはじめの内は拷問だったのではあるが。
 
はじめの6話ぐらいは見るのに相当日数がかかった。
1話みては数日放置、また1話見て数日放置が続いた。
9話にたどり着くのに1ヶ月ぐらいかかったんじゃないかと思う。
この段階では正直ここまでの高評価の理由はまったく理解できなかった。
 
それでも、これから見始める方はどうか9話ぐらいまでは我慢して見てほしい。
9話あたりからはぐっと物語りに入っていけることと思う。

家族の絆をうまく表現していて後半きっと涙腺崩壊を体験することが出来ると思う。
自分自身ここまで泣くとは正直思わなかった。
本当に序盤、我慢して見てよかったと思う。

ここまで泣けたのは感情移入の度合いだと思うが
自分の場合、後半、ありえないぐらい感情移入してしまっていた。
あまり書くとネタバレになりかねないため控えるが
そこまでの感情移入を実現したのは現実と非現実の
融合ではないかと思う。
実生活にありそうで、なかなか無い。
そんな部分を自分の実生活と重ね合わせてしまっていた。

家族の絆のすばらしさ。
朋也を取り囲む人々の心の温かさ。
そこにもってきてのあの卑怯なまでの泣きポイント。
色々突っ込みどころはあるかもしれないが、素直に泣いてしまえる。
今では団子大家族を聞いただけで泣きそうになる始末。

しかし、物語を満点としていないのは
序盤のダルさと最後の最後に違和感があったため。
というか最後にファンタジーであったことを認識させられた。
最後は原作をプレイしている方なら意味が分かるのだろうが
CLANNADの序盤やアフターの序盤が辛かった人には理解するのは難しいと思われる。

私も理解できなかったので、思わずゲームを買ってきた。
ゲームをやると理解は深まると思われる。
どうしても納得いかない方はゲームをプレイしてみてはいかがだろうか。

それ以外は作画、音楽ともかなりよい出来だと思う。
キャラデザは好みではないが、1期にて耐性ができていたので、問題ないレベルだった。

色々突っ込みどころはあるかもしれないが素直に大泣きできるアニメである。
家族の絆に感動して、泣きたい方には自信をもってお勧めできる。
お涙頂戴な話が嫌いな方にはお勧めはしないが。

ただし、視聴の際には注意していただきたいことがある。
私はティッシュで挑んだが、ティッシュ大量消費という罠にはまったw
これから視聴する方はタオルもしくはバケツを準備していただきたい。


と、まあ色々書いてきたが
何がいいたいかというと

汐は俺の娘!


■追記
以下、個人的な思いを書きたいと思う。
完全にネタバレだし、まったく参考にもならないだろうが、この思いは書き記しておきたい。
お時間の許す方はお付き合いくださいませ。

{netabare}

私はこれほどアニメで泣いたことが無いのではあるが、どうしてそこまでになったのか。
正直な所、CASがリアルかと言われればリアルではないだろう。
非現実的だし、最後にファンタジーであることを思い知らされる。
しかしながら、私は号泣してしまったのである。

いったい何に号泣したかと言われれば、汐の存在である。

渚の死後、汐をおきざりにしてしまう朋也。
朋也をぶん殴りたいと思ったのも事実だが、今となれば朋也の気持ちも分かる気がする。
私も一児の父であるが、娘が生まれてすぐに親の自覚があったかと言われればなかった。
自分が父親になった実感など全くといっていいほどなかった。
自覚が出てきたのは娘が1才すぎてからだろうか。

そんなことを思い返すと、あのタイミングで最愛の人を失った状況で
娘のことを考えられなかったというのも分かる気がする。

話が少しそれたが、そんな状況の中、汐は本当にいい子に育っていた。
自分を置き去りにした父親を嫌うことなく、むしろ一緒にいたいと。

そんな汐のセリフ1つ1つに泣かされてしまった。
列車の中でトイレに泣きにいった汐
「泣いてもいいのはトイレの中と、パパの胸の中だって」
おもちゃをなくしてしまって
「あれ、ひとつだけだから」「選んでくれて、買ってくれたものだから」「はじめて、パパが・・・」

こういったセリフ達が私を号泣させた。

自分の娘と重ね合わせていたのかもしれない。

そんな汐が渚と同じ難病になってしまったときは愕然とした。
アニメのキャラの運命に愕然としたのである。
私の娘も実は心臓病である。
娘が心臓病だと知らされた時のことが思い出される。
あの瞬間、私はアニメに向ってこんな残酷なしうちやめてくれと本気で思ったのである。
そして、案の定、汐はだんだん弱っていってしまう。
もうこの辺りからまともに画面を見ていられなくなってしまっていた。

最後のシーンで旅行に行こうと言い、出かける二人。
汐の足取りがだんだん重くなっていく。
冷静に考えればありえないような行動ばかりだが、
もう、この時点で私には冷静な判断力などあるはずがなかった。
本気で汐を助けてやってくれと願っている自分がいた。

最後のループシーンに最初は意味不明だったが、今は良かったと思っている。
私は汐に幸せになってほしいと思っているのだから・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 131

93.4 5 心温まるアニメランキング5位
宇宙よりも遠い場所(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (2767)
9631人が棚に入れました
いつだってボクらの一歩は好奇心から始まった。
見たことのない風景を、
聞いたことのない音を、
嗅いだことのない香りを、
触れたことのない質感を、
味わったことのない食物を、
そして感じたことのない胸の高鳴りを、
いつの間にか忘れてしまった欠片を、
置き去りにしてきた感動を拾い集める旅。
そこにたどり着いたとき、
ボクたちは何を思うのだろう。
吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度、
荒れる海原を超えた先にある原生地域。
地球の天辺にある文明を遠く離れた遥か南の果て。
これは《南極》[宇宙よりも遠い場所]に向かう
4人の女の子たちの旅の物語。
ボクらは彼女たちを通して、
明日を生きるキラメキを思い出す。

声優・キャラクター
水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織、能登麻美子、日笠陽子、Lynn、金元寿子、本渡楓、大原さやか
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

会話のテンポやキャラの動きが抜群!

最終話まで視聴しました。
この作品はマジでヤバいです。
軽く死ねます(笑)。

物語として抜群に面白い。
背景は綺麗。
登場人物は表情豊か。
良く動くキャラ。
そして、何と言ってもこの作品の1番の魅力は女子高生4人組のテンポの良い会話。
さすがの豪華声優陣。

こんな作品に出会えるから、アニメは止められない!

OPの曲と画だけで引き込まれる作品。
OPの4人の女子高生の笑顔が眩しい。
OPだけでも思わず泣きそうになってしまう。

見ているだけで心が躍る名作。
未来に語り継ぐべき名作。
誰にでも安心して勧められる名作。

お気に入りの棚へ直行です!

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
起承転結の「起」としては上々。
一気に物語に引き込まれた。

何かしなきゃと思いつつ、なかなか行動に移せなかった主人公。
立ち上がりは明らかに『けいおん』っぽい印象。
唯ちゃんもこんな感じだったよね。確か・・・。

南極に行くことを夢見ている少女との出会い。
そして、コンビニ店員の少女の意味深な行動。

広島に出発する前、家族にも見付からないようにこっそりと、部屋を綺麗に掃除してから出発するところは感動した。

主人公(玉木マリ)の決意が伝わってくる名シーン。

【第2話】
コンビニ店員の日向(ひなた)が加わり、報瀬(しらせ)のポンコツぶりが明らかになった第2話。

ラストに出てきた少女が4人目のメンバー?

キャラは良く動くし、背景も綺麗。
会話のテンポも抜群。さすが豪華声優陣。
ますます目が離せない作品になってきた。

【第3話】
結月登場。物語が大きく動き出す。

相変わらず、会話のテンポが抜群。
さすが、豪華声優陣!

【第4話】
いよいよ、南極チャレンジの隊員としての訓練が始まる。

相変わらず会話のテンポが抜群。
キャラの動きは軽快だし、表情も豊か!

一つの目標に向かって、一致団結している姿が美しい。

これはきっと、名作になるに違いない!

【第5話】
結月はしっかりプロの仕事を披露。
対して報瀬は再びポンコツぶりを披露。

少し気にはなっていたんだよね・・・。
めぐみちゃん。
キマリの『絶交無効!』はとても良いセリフだと思った。
皆が少しずつ成長していく物語。

【第6話】
相変わらず、良く動く。表情豊か。会話のテンポが抜群。
そして、良く出来た物語。

シンガポールに到着した4人。
何故か、ひなたの様子がおかしい・・・。

ここから始まる『ちょっぴり心温まる』コメディ回。

【第7話】
真顔に戻った香苗のセリフ『3年前、あの時約束したように、あの時のメンバーは全員帰ってきました・・・。』
この時の、メンバー全員の表情が非常に良かった。

本来ならばいるはずの貴子の姿がそこにはない・・・。

そして、報瀬の挨拶。
どこか貴子の面影を残す報瀬の挨拶。
メンバー全員が盛り上がらない訳が無い。

相変わらず表情豊かで会話のテンポが良い。

プロとしての仕事を見せる結月とは対照的な報瀬のポンコツリポート再び!

さあ!いよいよ出発だ!

【第8話】
観測船に乗り込んで、いよいよ出発!

船内でのリアルな日常が笑える。

船酔いで苦しむ4人。思わず心が折れそうになる。
「選択肢はずっとあったよ。でも選んだんだよ、ここを」
「選んだんだよ!自分で!」
キマリの言葉に、初心を思い出し再び奮い立つ4人。
日向「良く言った!」
結月「どこいくんです?」
日向「・・・、トイレ」
しっかりオチ付きで。
こういう所がこの作品の魅力。

【第9話】
この作品は、本当に1話1話が神がかっている。
物語の構成が絶妙だ。
笑いと感動が上手く散りばめられている。

前半はコメディ。
4人に財前、弓子が加わった6人でのテンポの良い会話が笑いを誘う。

中盤~後半は感動的な話が続く。

《吟と報瀬のくだり》
吟が、『報瀬は自分を恨んでいる』と考えるのは当然だろう。
最終的に貴子の捜索終了を決めたのは、隊長であった吟なのだから・・・。
報瀬が、『吟のことを恨んでいるかどうか分からない』のも理解できる(気がする)。
母と吟の繋がりを、小さな頃から見てきたのだから・・・。

《砕氷船のくだり》
南極観測について、日本が諸外国からひどい扱いを受けて・・・。
という話は、以前聞きかじったことがあったけど、アニメとはいえ、映像付きで見せられると迫力がある。
報瀬は、幼い頃、吟からこの話を聞かされていた。
『何度も何度も何度も・・・。諦めかけては踏ん張って進んだの。』
だから、報瀬は諦めずに南極を目指した・・・、という話との繋がりが美しいとさえ思った。

《『ざまぁみろ!』のくだり》
報瀬の『ざまぁみろ!』
今回の観測隊メンバー全員の『ざまぁみろ!』
それぞれの思いが詰まった『ざまぁみろ!』

南極観測で諸外国からひどい扱いを受けた先人たちも、恐らく『ざまぁみろ!』と叫んだであろう。
そんな事まで想像させてくれる、名シーン。

【第10話】
ツボ魔人の回。
んっ?違った!

『友達ってなんだ?』の回。
小さな頃から芸能活動をしていた結月は、友達の作り方が分からない。
そもそも、どうなれば友達なのか?
「私、一度も言われていません。”友達になろう”って」

だから、『友達誓約書』なんておかしな物を作ってしまう。
子供の頃から”契約”の世界にいた弊害だろう。

結月以外の3人も、傍から見ている我々視聴者も、苦楽を共にする中で、彼女たちが『親友になれた』と思っていた。
結月自身には全く悪気も悪意も無いので、キマリが泣いちゃう気持ちもよく分かる。

色々考えさせられる回でした。

【第11話】
日向の過去~心の闇編。

いつも底抜けに明るく、ムードメーカーの日向。
だけど彼女には、ついつい忘れそうになるけど、『高校を中退した』という過去があって・・・。

普通のアニメなら、『仲直り~ほのぼの的』な展開になるだろう。
しかし、この作品は一味違う。
本物の親友達が、親友の気持ちを、痛烈な言葉で代弁する。

いやぁ、凄い回だった。
素晴らしい物語だった。
こういうのを”神回”と呼ぶんだろう。

第1話からの物語の全てがネタ振りになっている、完璧な物語。
第1話から完璧に安定している作画から生まれる、豊かな表情。

この作品はどれだけ笑わせて、どれだけ泣かせてくれるのか・・・。
未来に語り継ぐべき作品となるのは、もはや間違いないでしょう。

【第12話】
ついに報瀬の母が行方不明になった、その場所へ・・・。

まさか、11話に引き続いて12話も神回とは!

確かに報瀬は、南極行きが決まってからも、南極に到着してもずっと、日本にいた時と同様に、普通に過ごしていた。
南極まで来ても、母親の死が実感出来なかったせいかも知れない。

しかし、ここまで積み重ねてきた報瀬の日常が、この日ついに覆される。

そこには、母親の大事なPCがあった。

ロクインPASSは報瀬の誕生日。
母親にとって、報瀬がどれほど大切な存在だったのかが、我々視聴者にも伝わってくる名シーン。

報瀬はメールの送受信を・・・。
すると、この3年間、報瀬が母親宛に送り続けていた大量のメールを受信する。
報瀬が母親の死を実感し、受け入れることが出来た瞬間を描いた名シーン。

【第13話】
神回、感動回の連続のこの作品。
「13話こそ泣かずに視聴しよう」なんて私の思いは、軽々と粉砕していきます(笑)。

最終回なので、EDが特別なのはありがち。
EDのスタッフロールが【藤堂 吟 能登麻美子】から始まる。
「あぁ、特別なEDが始まるんだ!」
否応なしに期待に胸が高鳴る。

キマリの「ここで別れよ」は、とても良かった。
普通なら北海道に帰る(だろう)結月と別れて、報瀬と日向、キマリの3人で帰ることになったはずだ。
しかし、それでは結月のみに”ボッチ感”が出てしまい、我々視聴者にとって、悪い印象が残ってしまう。
それでは、ここまで積み重ねてきた4人の友情物語が台無しになってしまう。
それを避けるための、自然な演出。
お見事です。

日向とキマリがアルバイトをしていたコンビニの張り紙も、とても良かった。
本文中にも、全く手抜きが無く、実にリアル。
『三宅日向 南極に行ってます!』
「コンビニ自慢の看板娘、三宅日向さんが・・・」
「当コンビニは、4人を応援しています!がんばれ!女子高生リポーター!!」
店長の心温まるメッセージ。
11話に登場した、日向の”元”友人達とは違う、本当の愛情が感じられてとても良かった。

ラストのめぐみちゃんマジか!?
北極って!?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 239
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

NYタイムズ紙が選ぶ2018年ベストTVショー・国際部門に選出(それぞれが一歩踏み出す物語)

女子高生が南極に行くという突拍子もない話を丁寧に描ききった名作。
1話目を初めて見たときから、これは良い作品になるのではないかと感じていたが、その通りに、最初から最後まで夢中にさせてくれる優れた作品だった。

様々な悩みを抱える多感な高校生たちが、何かを変えるために南極を目指すというストーリーが新鮮だったし、ほかにはないオリジナリティをもっている。そして、主人公の4人たちがお互いを思いやり、自分たちの悩みを昇華させていく各話の見せどころがしっかりと描かれており、胸に迫ってくるものがある。

見終わったあとに、自分も何かに挑戦してみたくなる素晴らしい作品だ。
(2018年3月29日初投稿)

(2018年5月17日追記)
{netabare} 100万円の札束を落としたことがきっかけで、それを拾った少女とともに最後はタレントまで巻き込んで、南極行きを成功させる。
これを字面だけ見たら、「そんなことあるわけない」のひと言で終わりだろう。
だいたい携帯で決済ができる時代に札束を持ち歩くことがどれだけ現実離れしているのかは、作り手も十分に承知している。観ている私も「オイオイ」と突っ込みながらも、100万円という現金からつながっていく展開と関係性がとても面白かった。

そして、現実では女子高生は南極に行くことはできない。
ツアーなどで行く方法はあるが、昭和基地に行くためには、南極観測隊の乗組員になるか「しらせ」の同行者になるしかない。同行者は、研究者や新聞記者、教員などの人々で構成されている。これまでの最年少参加者は設営のエンジニアで20歳の男性だという。

しかし、これはそれほど重要な部分ではない。
そもそもこの作品は、「女の子たちが頑張る青春ストーリーがつくりたい」「行ったことのない場所を描いてみたい」というのが出発点。それをいかに「本当のことらしく」「テンポ良く」描いていくのかというのがポイントで、そういう意味では、この作品は十分に成功していると思う。

4人の友情関係に至る部分に説得力がないという意見もあるが、全くそうは思わなかった。友人になるときの描き方は難しいもので、これは本当に人それぞれだと思う。気の合う者同士だと一瞬にして何年も交流があったような深い関係になることもあるし、長い時間をかけて構築していく関係性もある。お互いの性格や、その時に何を欲していて、何を目指しているのかということも影響すると思う。
そういう意味では、4人は自分たちが欠けているものをそれぞれ補って、ひとつのことを共に目指していける絶妙なキャラクター像だと感じた。
報瀬とキマリが仲良くなる描き方はとても腑に落ちたし、結月がほかの3人と一緒なら南極に行くと宣言する話はとても好きだ。3人と結月との関係性の深め方は、私にとっては説得力があった。全体的にコメディタッチの部分とシリアスな部分の匙加減が心地良く、楽しく見せるための工夫がなされていると感じた。

全話を13話で終わらせなければいけないというオリジナルストーリーの関係上、カットしなければいけなかった部分は多々あっただろう。しかし、女子高生が集まって、南極まで行って帰ってくる。しかも、行方不明になった母親への想いを決着させるという大きな問題をはじめ、4人の問題を何らかの形で解決させることをこの話数で完結させたのは、本当に素晴らしいと思う。無駄と思えるシーンはなかったし、やり切っている。

南極のシーンや仕事ぶりをもっと見たかったという意見もあるが、この話は、そこがテーマではない。女子高生たちが自分たちの悩みを昇華させて一歩踏み出すことが最も重要で、それをやるために余計なものは全てカットしている。しかし、もちろん南極についてかなり突っ込んで調べていて、公式サイトをチラッと覗いてみただけでも、この作品のためにどれだけ綿密にしっかりと取材を行ってきたかということを垣間見ることができる。

また「環境汚染をすすんで行っているバカな話だ」という間違った批判は放映直後からあった。赤いシロップで線を引いてソフトボールで遊ぶ最終回のシーンのことだ。これは、実際に観測隊がレジャーで行っていたことを取り上げている。何もない場所なので、どんなことをするにしても面白いイベントにしようとしていたという実際の楽しみ方がよく分かるシーンだ。シロップで氷上に線を引いたところで環境汚染になる可能性は極めて低いそうだ。

しかし、もちろん、試合が終わった後、そのシロップの部分は全て掬い取って、皆でかき氷としていただいたのだという。やはり、少しでも環境に影響を及ぼす可能性があることはやらないように最大限に配慮していることはHPでも紹介されている。研究者たちも赴いている地で、さすがに変なことをやるわけがない。アニメでもそこまで描写していれば良かったのだが、かき氷を食べるのはその前のシーンでも登場しているし、わざわざ再度やる必要もないという判断だろう。

ラストの100万円を置いていくところ、めぐっちゃんが北極に行っているところなどは、驚かせてくれたが、このまとめ方も悪くなかったと思う。特にこの100万円は、始まりであり、終わりでもあったというのは清々しい。現実的には100万円を持って帰るのは当然のことだが、南極に行くためにずっと苦労して貯めたお金がきっかけだったが、それを何とも思わなくなるほど大切なものを得たということだ。そして、再度、南極に来る理由にもなるだろう。
めぐっちゃんのシーンは色々な考え方があるが、めぐっちゃんの性格などを考えたのと、尺の問題だったかなとも思う。あの5話に決着をつけようと思うと、なかなか難しい。苦肉の策だったようにも思えるが、私にとっては大きな問題とは感じなかった。

全体を改めて思い起こしてみると、1話からのテンポ感、どこをどのように時間をとって見せていくのかというバランス感覚が絶妙で、とても完成度が高い作品だと思う。見せるところはしっかり見せ、感動させるところは、じっくりと描き切り、笑って泣ける作品に仕上げた。このストーリーを13話でやり切ったということに敬意を表したい。 {/netabare}

(2018年12月10日追記)
NYタイムズ紙が選ぶ2018年ベストTVショー・国際部門の10本に選出

12月4日のニュースなので、もう知っている人も多いかもしれないが、よりもいがNYタイムズ紙が選ぶ2018年ベストTVショー・国際部門の10本に選出された。これはドラマも含まれた中からというから大したものだと思う。選評の訳文は以下のもの。

日本の南極の研究機関への科学的探検に参加した4人の10代の少女についての、大胆で楽しいアニメシリーズは、かなり特定の視聴者向けの番組に思えるかもしれません。しかし、脚本の花田十輝、監督のいしづかあつこによる『宇宙よりも遠い場所』は、年齢や文化の境界を越えて翻訳されるべき面白く感動的な成長物語です。この作品は、友情がどのように青年期の不安や悲しみを克服できるのかということについての絶対的に本物の描写をしています。

選出された10本には、ヒュー・グラント主演のイギリスの実話ドラマ『英国スキャンダル』や2011年から続くスウェーデン・デンマーク合作の『ザ・ブリッジ』、世界的に評価されているスペイン・ドラマ『ペーパー・ハウス』などの人気作が名を連ねている。全体で600本を超える作品のなかから厳選されたとのことで、アニメは、よりもいだけだ。NYタイムズは世界的に知られる新聞だけに、これをきっかけにより多くの人々に視聴されれば嬉しい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 181
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青い空はつながっている

いしづかあつこ監督、構成花田十輝。

高校時代に素敵な想い出を残したいと、
好奇心旺盛なマリは日々を憂いている。
とあることから南極を目指すしらせと出会い、
彼女の熱意に心動かされたマリは、
共に南極を目指すことを誓う。
やがて仲間も集まり4人の女の子の旅が始まる。

想像も出来ない世界に物語は動き始める。
可愛い女の子が元気一杯の作品です。
人気声優を起用し、キャラデザインも良し。

メッセージが徹底していて好感です。
若さとは好奇心と力ですから、
勇気を持って、一歩踏み出すこと、
その一歩が未来に繋がるのでしょう。

コミックリリーフ的なキャラが重なり、
私としては高カロリーなアニメで、
得意な設定ではないのですが、
想いは海を越え、過去を乗り越え、
素敵な風景がそこにあることを期待したい。

最終話視聴追記。
{netabare}本編を事実上、12話で終了させて、
13話は余韻を楽しむかのような構成。
これは見事としか言いようがない。{/netabare}

輝かしい青春がここにあります。
たくさんの素敵な出会いを経験し成長する。

この道はきっと彼方まで続いている。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 137

81.7 6 心温まるアニメランキング6位
サクラクエスト(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (934)
4258人が棚に入れました
主人公、木春由乃(こはるよしの)は、田舎から上京し短大の卒業を間近に控えた、いわゆる普通の20歳の女の子。
東京には何でもあって、きっと特別な何かになれるのではないかと夢みて、30社以上の面接を受けるも、未だに内定はない。銀行の残高は920円。このままでは、田舎帰って普通のおばさんになってしまう・・・と葛藤していたそんなある日、以前、一度だけ働いたことがある派遣事務所から、「地域の町おこしの一環で国王をやってほしい」との依頼がある。よくわからないが軽い気持ちで依頼先の間野山市に向かうことにした。
一時的に日本中でブームになるも、バブル崩壊に合わせて今ではほとんど見ることの無くなったミニ独立国。間野山市は、今なおミニ独立国を続けている、廃れて残念な残念観光地だった。
そんなこんなで、由乃の”普通じゃない”お仕事生活がはじまった。

声優・キャラクター
七瀬彩夏、上田麗奈、安済知佳、田中ちえ美、小松未可子、斧アツシ、伊沢磨紀、小西克幸、下野紘、濱野大輝、ヴィナイマーシー、森なな子、黒沢ともよ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

小さな拍手を大きな拍手に変える

P.A.WORKSが描くお仕事シリーズ第3弾。

全国でも様々な町興しが行われていますが、
その成功例は少ない。実際のニュースでも、
次々と観光名所が、営業中止しています。
これはタイムリーな話かもしれません。

町の将来を考える。
間野山観光協会に就職した主人公の奮闘記。
{netabare}地元のキャラ饅頭の売り込みや、
ゆるキャラグランプリへの参加、
工芸品木彫りの桜池ファミリア計画。{/netabare}
みんなの心に残り続ける何かを探す、
主人公と仲間たちの健闘に期待しています。

小さな拍手を大きな拍手に変える。
意味のある作品になれば嬉しいですね。

18話視聴追記。
教養アニメの資質もありますね。
{netabare} 16話~18話の下りで、
老人にタブレットを無料配布してSNSを教え、
デマンドバスなんて面白いアイデアであり、
土地に根差した独居老人への思いに、
考えさせられるものがありました。{/netabare}

最終話視聴追記。
知恵を得て変化を続け未来に想いを伝える。
{netabare}やけにあっさりとしたラストでしたが、
町を少しだけ元気にしたという意味では、
クエスト達成じゃないでしょうか。{/netabare}

間野山がそこに暮らす人々にとって、
憩いの場所でありますようにと願うばかりです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 85

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

このツカミ、古い作風だけど悪くない(笑)。(良い最終回だった。面白い、けどたぶん流行らない。)

オリジナルTVシリーズ。P.A.WORKSで『花咲くいろは』、『SHIROBAKO』に続く「お仕事シリーズ」とされるらしい作品。

シリーズに挙がっている2作品と比べると、主人公が作中で仕事をするに至る経緯としては:

花咲くいろは: 成り行き(母親の夜逃げのせい)
SHIROBAKO: 自覚的(高校生の時からアニメを作っていた)
サクラクエスト(本作品): 成り行き(就職浪人)

ですかね。私はろくに就職活動をすることなく、学生時代のアルバイトから現在の仕事についているので面接官をやっているときも「就職活動って大変だよなあ」と常に他人事のように思っているわけでして、私が面接した人たち、どうもごめんなさい…。

ともあれ住み込みの仲居とはいえ緒花ちゃんはまだ高校生で旅館は母親の実家、みゃーもりは大企業ではないとはいえまっとうに就職していると考えると、本作品主人公の木春(こはる)さんは3作品中で最悪のスタートなのかもしれない(笑)。

「王様」になる運命的な「王国との縁」はちょっと古い感じの話ですけど、事前に考えていたよりも面白そうです。話の中で、一年間経過した上で「最後の決断は?」という感じなのでしょうか。

なお、絵は「いつものP.A.WORKS」な模様…。(← 逆に言えば悪くはない)

2017.5.4追記:
薄々そういうことかなとは思っていたのですが、OP(および公式HP)で原作者としてクレジットされている名前と本編の関係が、5話でついに明示されました。ということで、なるほど次回予告もそれであの人が担当しているわけだ…。

2017.5.11追記:
6話: セミは食べたことないですね。サソリと蚕の蛹は、中華料理として揚げたやつを食べたことはありますが、別に不味くはないです。是非ともと他人に薦めるほどおいしいものでもないですけれども。

アメリカで、翅をむしってチョココーティングしたセミとかセミ入りアイスとかが存在するらしいです。いわゆる13年ゼミとか17年ゼミとかのいわゆる「素数ゼミ」って奴ですね。発生する年は大量発生するらしい。

2017.7.6追記:
14話: ネイティブなスペイン語、それもたぶんラテンアメリカの奴じゃなくてスペイン本国の…。たいしたことは喋ってないと思うのですが1/3くらいしか聞き取れなかった。まあ確かにブラジルポルトガル語の方が得意ではありますが、ちょっとヤバいですね。精進が足りない…。

2017.8.3追記:
15話: 女性がしゃべっていたスペイン語の方が聞き取りやすかったです。もともと人間の耳には若い女性の声の方が聞き取りやすくて、車内アナウンスとかが女性の声なのもそういう理由もあってのことらしいですが。

16~18話: 決して「楽しい」わけじゃないけど「面白い」話でした。人生におけるターミナル・ケア(終末期医療)みたいなものが、共同体にも必要なのかもしれないです。存続か消滅か以前に、そもそもそこに暮らしている人間が幸せに暮らしていけるのか。

必ずしも観光やIターンによる人を招致することだけが「街おこし」ではないかもしれない。

農業にスポットを当てた話で本作品との直接のストーリーが類似しているわけではないのですが、NHKのドラマ『限界集落株式会社』(同名の小説が原作)のことをふと思い出しました。

せっかく「良い話」なんだけど、たぶんこの時間帯のアニメのメイン視聴者層と作品内容のミスマッチが起きている気がします。もったいない。

2017.9.21追記:
19話~最終話: ネット動画配信とかの視聴者数が人口減少を反映した数字で、妙なリアリティ(笑)。間野山の将来を担うかもしれない、エリカちゃんの演技はとても良かったです。終盤で出番が増えましたが、さすがの黒沢ともよ様。

王国の行く末に関してはある意味予定調和でした。最終回でのサンダルさんの締めの言葉通り「終わり良ければすべて良し」。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 83
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

町おこしって観光客を呼ぶことだっけ?

最終話まで視聴。レビューを全面更新しました。

【はじめに】
「花咲くいろは」、「SHIROBAKO」に続く、大人気の『働く女の子シリーズ』第3弾アニメ。
OA前から期待度の高かった本作ですが、期待値が高過ぎたためか、いまいち盛り上がりませんでしたねぇ。
ただ、いまいち盛り上がらなかったのは期待値を上げ過ぎたこちらのせいかも?

「人の成長」と「人と人とのつながり」の部分だけでいえば、心温まる良い物語だったと思います。

【物語】
やっぱり『観光協会』、『1年間』の縛りの中で、『町おこし・町の活性化』を描くのは難しいよね。

せっかく13話で{netabare}『イベントに客を集めるだけでは町おこしにはならない。』という解答を導き出したのに・・・。
結局、最後もイベントで終わってしまった。

お年寄りがSNSを使いこなせるようにしたり、路線バスからデマンドバスへの変更を後押ししたり、廃校になった学校の再利用、商店街の活性化を図ったりと、せっかく『観光協会』の枠組みから大きく逸脱したのに、結局、最後の最後に逆戻り{/netabare}・・・。

田舎生まれ田舎育ちの私としては、かなり期待していたテーマだったので、少し残念な気がしました。
ちなみに私の住んでいる町は、ここ30年で人口は50%近く増えましたけど、観光客は増えてないです(笑)。

最後の最後まで『観光協会』の縛りが足かせになってしまった感があります。

【作画】
前半は本当に綺麗だったと思います。
後半になると、徐々に作画に乱れが見られるようになります。
特に最終話は作画に乱れが目立って少し残念です。

【キャラ】
個人的に、評価の分かれ目は「丑松」のキャラ。
頑固なのは悪くないけど、トラブルメーカー過ぎ(笑)

あとは「ドク」。
何でも出来すぎ。こちらは逆に羨ましい・・・。(笑)

【最後に】
結論として「働く女の子シリーズの第3弾!」って触れ込みが足かせになったと思います。
前作の2作品が評価が高い分、どうしても評価が厳しくなってしまう。

「人気シリーズにあやかりたい」という気持ちが、逆に足を引っ張ってしまった作品。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 76

78.4 7 心温まるアニメランキング7位
干物妹!うまるちゃんR(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (717)
3573人が棚に入れました
外では、誰もがうらやむ才色兼備の「美妹」が、
家に帰れば、誰も知らないグータラ三昧の「干物妹」に…!?

グータラを極めた干物妹・うまるが、
コーラとポテイトを片手に、漫画やゲーム、アニメ、ネットサーフィン…、
一緒に暮らす兄・タイヘイを横目に、欲望の赴くままに突き進む!

クラスメイトの海老名、きりえ、シルフィンとの絆も深まり、
うまるの日常はますますにぎやかにっ!!!

うまるの最強で最高な最上の 日常が、再び始まる!

声優・キャラクター
田中あいみ、野島健児、影山灯、白石晴香、古川由利奈、安元洋貴、柿原徹也、小清水亜美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うまる、ふっかーつ!

動画工房制作。

才色兼備な女子高生うまると、
家ではぐーたらマイペースこまるの、
にめんせいウラオモテライフ!!
楽しくてかわいい日常系コメディ再び。

初回の入りはこまるパートも少なく、
後半、妙にほっこりする展開でしたが、
次回以降キュートなこまる全開ですね。
小さくて丸くて甘えん坊で口達者なんて、
可愛いに決まっています。
相変わらずの主題歌も効果音まで楽しいです。

純然たるコメディ作品では、
シリーズともに最上位の良品だと思います。
キャラを愛でる作品ではあるのですが、
日常の些細なことだけで物語を演出し、
幸せで温かい気持ちになれる。
これって最高ですよね。

最終話視聴追記。
{netabare}前作の強みである兄と妹の絶妙な距離感が、
新キャラ登場で微妙に崩れたりもしましたが、
とにかく可愛いし楽しいし癒されます。{/netabare}
うまるの宴はまだ終わらないでしょう。
小さなチャップリンはここでも健在でした。

素敵な時間をありがとうございます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 84
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

タイヘイみたいな男性がモテモテなのは・・・

原作未読。最終話まで視聴。

タイヘイみたいな男性がモテモテなのは、同じ男性として好感が持てる、と感じているのは私だけでしょうか?

第2期も安定の面白さでした。
もちろん、この手の話は『出オチ』のインパクトが生命線。
そういう意味では第1期ほどのインパクトは無くなったかもしれませんが、面白くなくなった訳ではありません。

うまるをはじめ、海老名ちゃんも切絵もシルフィンさんも、みんな少しづつ成長していました。
各々が絡む、感動話がとても良かったです。

新キャラのヒカルも面白可愛かった。
ただし、{netabare}何故、うまるにライバル心を抱いているのか{/netabare}良く分からなかった。少しマイナス評価。

切絵が終始安定して面白く、可愛かった。
やはり、私は切絵推しのようだ(笑)。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3期も期待。てか、一生観られる(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
うまる です(笑) 一期と基本は変わらず、でも、いろんな事が少しだけ進展しましたね♪

相変わらず、素晴らしい日常系アニメでした♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一期とのちがいは、恋愛要素の有無。特に、海老名ちゃんとタイヘー。海老名ちゃんには幸せになってほしいな~。でも、カナウにも幸せになってほしいしな~。

あとは新キャラ、ヒカリ。ここは正直、まだキャラが弱くてイマイチ。今後に期待かな。

あとは、うまる(こまる)と海老名ちゃんとシルフィとキリエ、特にうまるを抜いた他3名の仲が深まったのが素敵でした。

個人的には、シルフィが好きですね。なんか、シルフィが笑顔だと安心します♪

まあその分、こまるのワガママ放題が減ったのはやや残念ですが、マンネリ防止のためにはこの方が良いでしょうね。

最終話のBパートなんか象徴的なんだけど、1期は「うまるとタイヘー2人のアニメ」で、2期は「うまる達4人娘のアニメ」なんですよね。個人的には、「アニメとしては正解だけど、もっとうまるのワガママを観たかった」というのが本音です。が、そこは制作もよく分かっていて、最終話Cパートに「うまるらしい」ゲスいエピソードを入れてきたのは、間違いなく「あえて」ですよね♪ なんかあのCパートのおかげで、制作と心(うまる愛)が繋がっていると思えました(笑)

さて、うまるですが、一部の方には、こまる との二重人格的な部分が受け入れられず、「外面だけ良い」みたいな感じで嫌われてるとも聞きます。実際、原作でもあんまり人気ないみたいですし。

でも、私は違った解釈をしていて、多分、「うまる(外うまる)」が本体(素)で、「こまる(家うまる)」が特別なんじゃかいかと思ってます。(勿論、大前提として、両方あってのうまるですが)

「うまる」は、無理してああいうキャラを演じてるんじゃなくて、本来はああいう(外うまるな)性格なんだけど、タイヘーの前だけではダラしなくなるだけじゃないの?と。多分、タイヘーがいなければ、普通に24時間外うまるで過ごせる気がするんですよね。だって、1期でちょろっと出てきた子供時代のうまるは、「こまる」よりも「うまる」寄りでしたし。(根拠は薄いけど)そう考えれば、なんかワガママ放題も可愛くて許せちゃいませんか?

まあ、とにかく3期に期待です。やってくれないなら、タダをこねますよ(笑)
{/netabare}

【余談 ~2017秋は、1期が神OP(ED)だった作品の2期が多かったよね ~】
{netabare}
例えば、「おそ松さん」の「はなまるぴっぴはよいこだけ」や、「血界戦線」の「シュガーソングとビターステップ」。ある意味、「魔方陣グルグル」の「晴れてハレルヤ」「Wind Climbing ~風にあそばれて~」。そして本作「干物妹!うまるちゃん」の「かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!」。

1期は名曲だったアニメがズラっと並びます。ここまで揃うのは珍しいと思います。

その中で感じたことは、「やはり、空振りかホームランじゃなくて、ヒットを狙いにいくんだな」ということです。

例えば本作のOPは、明らかに1期を意識したつくりでしたね。もし、「かくしん的☆めたまるふぉ~ぜっ!」の二番ですと言われたら信じるかもしれない(笑)

「おそ松さん」も同様に、「はなまるぴっぴはよいこだけ」の二番と言われれば、うっすらそうかもと思う感じ(似た曲調)でした。

「血界戦線」は、EDは1期を意識したダンスミュージック風にしながらも、UNISON SQUARE GARDENはOPに移籍。うまくかわした感はありました。

「魔方陣グルグル」は、きちんとオリジナル色を出そうと、可愛い系ながらも1期とは違う歌の感じにしていて、そういう意味では好感をもてました。

やはり、1期のOPが「神曲」と言われるくらいヒットしてしまうと、2期は難しいよね(汗) 「うまるR」も「おそ松さん2期」も、ホームランも狙わないかわりに空振りもしないように、コツンと当ててシングルヒット狙いに来た感じでした(笑) 両作品とも、勿論1期の方が好きだし良い曲だったと思いますが、2期も充分に良い曲だし、まあ、制作陣の苦労とプレッシャーを感じ、微笑ましい気分になりました(笑)

そういう意味では、「うまるR」はむしろEDの「うまるん体操」の方が印象深いですね♪ 来店の小中学生の文化祭とかで踊る子供とかいそうな感じw なんか力が抜けていて素敵でした♪

ちなみに、今期(2017秋)で好きだったOPは、

1位 「ポールルームへようこそ」の 「Invisible Sensation」(UNISON SQUARE GARDEN)

2位 「アニメガタリズ」の「アイコトバ」(GARNiDELiA)

3位 「ブレンドS」の「ぼなぺてぃーと♡S」(ブレンド・A)

ってところですかね、まだ録り溜めてるのもあるけど。

まあ、私が基本的にアップテンポの曲が好きだというのもあるけど、OPやEDは、(楽曲単体の良さはもとより)やはり「作品の世界観をうまく表しているか」「映像との繋がり」は、大切だなと。「もってけ!セーラーふく」なんかはこの辺が最高レベルだったなと。

そういう意味では、「Invisible Sensation」は、競技ダンスの激しさ、タタラとチーちゃんぶつかり合いなんかを表現できていて良かったですね。

EDなら、「うまるん体操」が、今期一番でしたね! ダラっとしてるけど可愛らしい、そしてノリも良いという、実にうまるの良さを表現していたな~と。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
1期のナレーションをいきなり否定w まあ、1期からのファンには楽しい演出だけど、2期から入った方は、うまるの変身に?が付かないかな? UMRのこととかもワカランでしょ。OP、明らかに1期を意識したつくり。二番と言われても信じるかもw

2話目
どうでも良いんですが、私は1日1回は耳掻きしないと発狂しそうになります(笑) うまるの漫画、デスノートにシャーマンキング、封神演技って、同世代かな(笑)?

3話目
えびなちゃんは可愛いな~。顔(笑) ただ、ハンバーガー食べる話なのにね、なぜか良いよね。

4話目
タイヘー、早く結婚しろよ(笑) シルフィンが楽しんでると、なんか幸せな気持ちになるんだよね。うまるの葛藤w うまる、どうした? 反省なんてらしくない(笑)

5話目
浜松の聖地? ガヴドロとかかな? なにげに、タイヘーと叶とのペアも良いよね~。応援したくなる。うまるの涙、するいぞw

6話目
絵本うまる、その気になれば30分見られるなw 都大会三位って、普通に凄いよねw 着物凄いのに、デジカメしょぼいw 悪うまるw 扇風機に窓際の天体観測。なんか良いな~。

7話目
キリエのパス、ウケるw キリエ、140ないの? 高校生で? 新キャラ? ということは、ここからあのキャラを掘り下げるの? キリエとアレックスにフラグが? じゃあ、シルフィとボンバかな(笑) どうした? らしくもなく、恋愛要素強めで。

8話目
むしろボンバが可愛いw お? 新たな展開? タイヘー、モテ期(笑)

9話目
ほっこり良い話、二連発。ノスタルジー。

10話目
恋愛バナシはあまり作風に合わないけど、海老名ちゃんには幸せになってほしい♪

11話目
キリエ回。

12話目
あ~、寂しい、、、。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46

79.3 8 心温まるアニメランキング8位
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (515)
2042人が棚に入れました
現代の日本で生活している「本須麗乃(もとすうらの)」 は、念願である図書館への就職が決まったその日に亡くなってしまう。もっと多くの本が読みたかった、そんな未練を抱いたままの彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての身体を持って意識を取り戻した。物語の舞台となるのは 魔法の力を持つ貴族たちに支配された中世のような異世界の都市エーレンフェスト。厳格な身分制度の中、現代日本の知識を持つ少女マインが、本を手に入れるために奮闘する。

声優・キャラクター
井口裕香、速水奨、中島愛、折笠富美子、小山剛志、田村睦心、子安武人、日野聡、前野智昭、内田彩
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

足らぬを知って言い訳にしない

原作未読


既刊23巻をもって第4部までひとまず完結しているとのこと。原作の人気ぶりがうかがえます。
全14話で最終回が1月1日。1クールものにしてはボリューミーなのが特長。視聴動機は交流あるレビュアーさんからの好意的な評です。

たしか異世界転生ものが壮大に爆死したのは2019年夏期。遡ること2019年春期までの惨状をもって私は視聴優先順位を下げました。夏期は一つも観ておらず、自身の選球眼の良さを独り誇った夏。
一転して今期(2019年秋期)は『慎重勇者』『けものみち』『私、能力は平均値で…(のうきん)』そして本作とけっこうな量を観てます。どの作品も異世界転生ものが持つ悪名に一石を投じる作品群でした。トレンドが変わるターニングポイントとなるクールだったのかもしれません。


本作の評価に戻ります。
死んでも転生先で本に囲まれた暮らしがしたいとの願望を持って現世での生を終えた女子大生が異世界で奮闘する話。
ファンタジーの基本設定よろしく中世ヨーロッパなわけでして、そりゃあ紙は無いわ、な世界。本は高価で貴族の持ち物。されど転生先は平民だったという元女子大生が!というところがタイトルの“下剋上”に繋がってるんだろうと想像させる導入です。


そんなこんなで本作での石の投じられ方について

・元世界と転生先世界との繋がり+αがある

 {netabare}+αすなわち“葛藤”が描かれてるんですね。これ新鮮でした。いろいろ便利だった元世界と不便な転生先。行動や思考に昔のクセが出てくるわけですが、文明差を利用して俺TUEEE一直線とはならず、むしろそのことで人間関係の軋轢を生んだりと一筋縄ではいきません。{/netabare}


・腑に落ちる感覚がある

 {netabare}:初めて街に出ての一言が「臭い」。下水道完備はここ100年くらいの話なわけでそりゃそーだ。{/netabare}
 {netabare}:たしかヨーロッパはイスラム経由で紙が伝わっていたかと。だいぶ後進世界だったはずなので“紙がない”にまず納得。そこからの文字を残す手段として四大文明からトレース。転じて本を作るためにまずは紙を!との目標設定。紙を生成するためのあの手この手の実現手段がおそらく以前書物で得た知識からだろうと思わせるのに十分な描写。{/netabare}


本作の主役マインちゃんの戸惑いと現状を受け入れていく過程や心情の変化を楽しむ作品でした。
派手さはなくむしろ地味です。むしろ無い無いづくしのところからの地道な積み上げに終始してました。高度成長期を知る世代は懐かしく感じるかもしれませんね(適当)。


 {netabare}「無いものは作ればいい!」{/netabare}


それほど冗談でもなくアニマルスピリットを鼓舞する主人公に勇気づけられる部分もあるやも。良き仲間たちや家族との絆なども含めて当初想定より見応えのある作品でした。
なお、視聴前は転生先世界の図書館内で大活躍する話を想像してましたが、一切そんなシーンはありませんでした。そのへん既刊23巻のペース配分なのかもしれません。続編が確定しております。

遅まきながら秋期作品もだいぶ観終わってきましたが、「2期作成決定!」「劇場版公開決定!」等々 coming soon ものばっかりだったなと振り返り(笑) 今クールの風潮でしたね。



総じて安定してましたし、話もしっかりしていて良かったと思います。EDの中島愛さんの曲もよい。
しかしながら趣味嗜好といいますか、なんとなく苦手だったのが最後まで気になってしかたありませんでした。喉にひっかかった小骨みたいな違和感ですね。
それは…


 {netabare}主人公が幼女というのがどうもダメっす{/netabare}


こればっかりはなぁ 
…お話はほんと面白かったです



視聴時期:2019年10月~2019年12月 リアタイ  

------
2020.02.25 
《配点を修正》+0.1


2020.01.25 初稿
2020.02.25 配点修正
2020.07.17 修正
2020.12.02 タイトル修正
2021.03.13 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 69

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

どうしてもどうしてもかなえたい願い

主人公マインには、どうしてもかなえたい願いがあります。
それは本を読むこと。そして本をつくること。

この物語は、その願いに向かって何度も何度も挑戦し、何度も何度も失敗しながらも、
一歩、一歩、さらに一歩と前進していく物語です。
とても感動します。

可愛い絵に騙されてはいけません。
この物語は人生の縮図のようなものです。
喜びや楽しさもあれば、苦しみや悲しさ、そして残酷な選択を選ばざるを得なくなるシビアさも持ち合わせています。
ですが、ハッピーエンドとなるはずですので、…(多分)(^_^;)安心してください。


本が大好きな本須麗乃(もとすうらの)は不慮の事故で亡くなります。
そして気づいたとき、彼女は異世界へ転生し、マインという少女となっていました。
そして彼女は、マインとして異世界で活躍します。

生まれ変わった世界では科学が発展しておらず、本が貴重なものとして庶民には普及していませんでした。

本が大好きなマインは、それならば自分で本を作ろうと、前向きに頑張ります。
マインのひたむきな本への情熱が感じられます。

もちろん最初は失敗の連続です。絶望を感じるほど失敗してしまいます。
しかし、マインの知識とたゆまぬ努力とが、マインの未来を少しずつ照らしてゆきます。

私は、マインを取り巻く人の輪がだんだん大きくなっていくのを見て、とても嬉しくなりました。


オープニングテーマ「真っ白」を歌っているのは、諸星すみれさん。
彼女はヴァイオレットエバーガーデンの第十話でアンの声優をされた方です。
それを知っただけで私は嬉しくなりました。(^_^)


ところで、
マインは難病をかかえています。
少し歩くだけで疲れてしまい、歩けなくなりますし、すぐに熱を出して寝込んでしまいます。
ですが、マインは人生を悲観することなく、前向きに生きています。
そこがまた、素晴らしい。


現代でも難病をかかえている人がたくさんおられます。
このアニメが、その人たちの励みになればと、私は願っています。

生きることは辛いこともあるけど、楽しいことも沢山ある。
この物語はそれを教えてくれます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 67
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

観るたびに面白さが少しずつ増していく

<2019/10/4 初投稿>
第1章観ました。
見始めなので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
なろう系の異世界転生もの。
と言っても俺つえーではない方のようです。

なろう系が苦手なことの多い私ですが、
一方でアニメや小説で読書に熱中する登場人物が出てくる作品は相性が良いのです。
(そうなる理由はいろいろあるのですが長くなるので割愛)

例えば「図書館戦争」「 ビブリア古書堂の事件手帖」「R.O.D」「ダンタリアンの書架」「GOSICK」とか

本作も主人公マインは本を愛しています。
活字中毒。
そんな彼女が転生した先は{netabare}中世ヨーロッパのような文明・文化の世界。まだ活版印刷が発明されておらず本はほとんど流通していないという活字中毒には酷な世界でした。{/netabare} そこで彼女は・・・というお話。

これから先、お話はどのように展開していくんでしょうか。
例えば「本ってなんだろう?」「文字ってなんだろう?」なんてことに想いを馳せてしまうような展開ならかなり面白くなりそうな気がします。

異世界の建てつけもなかなか面白い。
しっくりくると言った方がいいかな。

声優さんもマインは阿良々木暦くんの下の妹でお馴染み、井口裕香さん。
キーマンになりそうな神官はベテランイケボの速水奨さん。
他にもベテラン・中堅の腕の良い声優さんが揃ってるようで安定感抜群です。

ただキャラクターデザインはなんか古いというか名作劇場というかNHKというかそんな感じ。
しかも原作の画像検索したら小説の挿絵とはかなり違いますね。
まあでも慣れちゃいそうな気もしますけど。

良作になってほしいなーと期待。

でもタイトルに「下剋上」とか残念そうなワード入ってるしなー。

あんまりハードル高くしてがっかりするのも嫌なので暫くは薄目で見るようにしておきます。

1話を観た今期純新作は今のところこれと「けものみち」
なんか変な感じ 笑

<2019/10/10 追記>
第2章です。

この作品、やはりかなりの曲者ですね。
観るのに想像力が必要。

例えば本の記憶。
その世界では本がどんな位置づけなのかをマインが知らなかった、というくだりが第1話にあります。
自分の住んでいる世界の当たり前の事情のはずなのに、なぜマインは知らなかったのか。

その世界では本はめったに見かけるようなものではなく
文字も買い物の値札くらいでしか見かけない。
そんな世界で5歳児が本のこと知らなくて当たり前。

つまりこの異世界はそういう世界なんです。
私たちが生きる現代社会とは全く常識の異なる世界。
おそらく実際の中世ヨーロッパも日本の戦国時代以前もそんな感じだったのでしょう。

第2話でもそうした点は多々見受けられました。
また単なる情報だけではなく、いきなり異世界に放り込まれてしまったマインの気持ちも丁寧に描かれてます。

この物語の楽しみ方は、視聴者がマインになったつもりでその世界の中で置かれた状況をいろいろあれこれ想像しながら・・・というのが一番な気がします。

裏を返せば流し見してたら全くつまらない曲者アニメ(褒め言葉です)

<2019/10/19 追記>
第3章まで観ました

お話はずーっと同じリズムだけど不思議と飽きがこない。
絵も慣れてきました。

自分、結構はまってきてるのかも。

<2019/11/9 追記>
第六章まで観ました。

一歩ずつ踏みしめるように物語が進んでいくのは気持ちいいですね。
そういったところは往年の4クール長丁場のファミリー向けアニメをやはり彷彿とさせます。

一方で一番奥底のベースの部分にファンタジーを敷いているので観ていて不思議な気分になります。
毎回ちょっとずつ新しいトピックが入ってくるところも◯。

古くて新しい、珍しい作品なんだと思います。

さて「身喰い」なんてのが出てきました。
この先、お話はどのように転がっていくのでしょうか。

<2019/11/14 追記>
第七章です。

やっべぞ!
本格的に面白くなってきた。

良い具合にファンタジーもあるとか、びっくり!
契約のシーンはかなり好きです。

そして、マインの身体のことも。

入念に練られたストーリーに思えてきました。

とりあえず評点は中間評価ということで。

<2019/11/29 追記>
第九章まで。

途中から一気に面白くなったり、
急に減速したりする作品は多いですが、
毎話、少しずつ面白さが増していく作品というのは本当に珍しい。

お話自体は淡々と進んでいくのにね。

でもマインとルッツの関係とか
マインの罪悪感とか
ややもすると見過ごしてしまいそうなところを一つ一つちゃんと拾っていく。

これは凄いアニメなのかもしれない。

ということで評価UPです。

<2019/12/5 追記>
第十章まで。

相変わらずゆっくりと、お話は進んでいきます。
でも退屈は全くせず。
なぜか見入ってしまうのです。

マインとルッツは見ていてやはり微笑ましい。
ルッツは子供なのに真っ直ぐで素直で優しい、よくできた少年です。
そして男としての覚悟も。

14話で終了なのだそうですが、この先どうなるのか。
そしてやはり二期が欲しい。

<2019/12/12 追記>
第十一章

ちょっと泣いてもた。
やはり本作、只者じゃないですね。
物語の厚みが素晴らしい。

原作派の皆さんはアニメのキャラクターデザインに違和感あるようですが。
ここまで観て、アニメではこれぐらい軽い感じの方がちょうど良いように思えてきました。
原作未読なのでそう思えるのかもしれませんけど。

名作の類かもしれない。

<2019/12/27 追記>
最終14話まで観ました。

これは良い作品ですよ。
何が?って、とにかくちゃんとしてる。
少しずつ意外性を盛り込みながら、ちゃんと面白い方向に話を転がしている。

マインの怒りのシーンはスカッとした。
源蔵のジャーマンよりも。
つか、神殿長は源蔵にジャーマンで投げられろっ!
とか思った自分がいました 笑。

足腰のしっかりした物語ですね。
これは原作読みたくなりました。

マジ二期期待!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 56

80.7 9 心温まるアニメランキング9位
明日ちゃんのセーラー服(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (453)
1417人が棚に入れました
舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園。 あるきっかけから、この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった少女、 明日小路。 念願叶い、ドキドキで入学式当日を迎えるがー 「私はセーラー服に決めました」 決意を胸に、夢の中学生ライフが始まる♪ クラスメート、給食、部活動… “初めて”だらけの毎日を、小路は全力で駆け抜ける! 少女たちの、キラキラ輝く青春日記。 「友達いっぱいできるかな?」

声優・キャラクター
明日小路:村上まなつ
木崎江利花:雨宮天
兎原透子:鬼頭明里
古城智乃:若山詩音
谷川景:関根明良
鷲尾瞳:石上静香
水上りり:石川由依
平岩蛍:麻倉もも
四条璃生奈:田所あずさ
神黙根子:伊藤美来
龍守逢:伊瀬茉莉也
峠口鮎美:三上枝織
蛇森生静:神戸光歩
苗代靖子:本渡楓
戸鹿野舞衣:白石晴香
大熊実:小原好美
明日ユワ:花澤香菜
明日花緒:久野美咲
明日サト:三上哲
福元 幹:斉藤朱夏
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

美しさと無垢の向こう側

アニメーション制作:CloverWorks
監督:黒木美幸、シリーズ構成・脚本:山崎莉乃、
キャラクターデザイン:河野恵美、
サブキャラクターデザイン:川上大志、安野将人、
総作画監督:河野恵美、川上大志、安野将人、
美術設定:塩澤良憲、美術監督:薄井久代、守安靖尚、
音楽:うたたね歌菜、
原作:博(集英社「となりのヤングジャンプ」連載)

人によって、見え方が大きく変わる作品だ。
萌え要素や可愛い女の子を愛でる人にとっては楽しいだろうし、
合わない人は強烈な拒絶反応を示すほど、
偏った視点で女の子が描かれている。
おそらくそういう狙いで制作されたアニメであることは間違いない。
脇を見せたり、太ももを強調したり、お風呂シーンが多かったり。
主人公がすぐに脱ぐアニメとも言える。
口についたクッキーのかけらを舐めるシーンを見せるなど、
フェチ的な要素も満載だ。
初めて観た直後は、それらのシーンがかなり鼻についたのだが、
途中の回の1話分をじっくりと観終えたとき、
この作品がとても高いレベルを目指して、
とんでもない労力と優れたセンスで作られていると感じた。

原作は集英社のウェブコミックサイト
『となりのヤングジャンプ』で連載中。
作者の博氏は、いかに可愛らしく女の子を描くかということを
最重要視するような漫画家でイラストレーター。
アニメ化された『スーパーカブ』では、
ライトノベルの挿絵も担当している。

アニメのウェブサイトを覗くと、この作品には
かなりの資本と期待がかけられていることが見て取れる。
中心の3人以外は、それほど出番がないのに
声優陣の顔ぶれは、主役をのぞいて有名どころばかりで、
全員のコメントまで付いている。
アニメーション制作は、
最近、質の高い作品を手がけることが多い
ソニーグループ傘下・アニプレックスの
子会社であるCloverWorksだ。
そのなかでも特に力を入れた作品だろう。

おそらく、かなり優秀な人材が集められたチームで、
中心は女性スタッフで固められている。
題材からすると、かなり「イロモノ」として
見られる作品のはずだが、女性スタッフが
男目線を排除しているので、それほどいやらしさは感じない。
当初は進んで観ようとは全く思わなかったが、
1度観てみると、その絵作りの見事さと、
何気ないけれど、描きたいことが
はっきりしているストーリーに魅了されてしまった。

特筆したいのは、やはりその絵作りだ。
OPアニメーションは鮮烈。
木崎江利花がシャボン玉を吹くと、
主人公の明日小路のいる教室に
揺れるカーテンを掠めて
多くのシャボン玉が入ってくる。
まるでたくさんの友だちが現れたように。
それを見て微笑する小路。
やがてイントロとともにいくつもの絵が映し出される。
水道からの水を指で押さえて飛ばしているのを
騒ぎながら避けようとしているシーン。
神黙根子を背負っている小路を笑顔で見る谷川景。
「足の美しさ選手権?」を開催している構図は
アンリ=カルティエ・ブレッソンの写真で
見たことがある気がするほど決定的な瞬間を映し出している。
どの止め絵も構図や人物の動きがしっかりした計算で配置されていて
1枚の絵として純粋に楽しめるクオリティがある。

それらの絵よりも驚いて、細部まで見入ってしまったのが
体育館の舞台で小路のクラスメイト16人全員が
目を瞑って裸足で座っているシーン。
舞台の質感や赤い幕、左上から射し込む陽光。
キャラクターそれぞれの姿勢など、どれも完璧な構図。
一瞬しか映らない絵にとんでもない労力をかけている。
これを発見したとき、得をした気分になった。
もちろん一時停止して細部まで見入った。
芸術家がこだわりぬいた絵画のような凄みがある。

アニメーションそのもの美しさとセンスで、
ここまで驚かされたのは、京都アニメーションくらいかもしれない。
比較として思いつくのは藤田春香監督のヴァイオレットの外伝だ。
絵が綺麗というだけではないレベルの高さがある。

内容もかなりクオリティが高い。
物語は、小学生時代に過疎の学校に通っていて、
ずっとひとりぼっちだった明日小路が、
新しい学校で友だちを作るというだけのシンプルなもの。
しかし、細部の表現がとても丁寧で、
それぞれの心の動きも感じさせてくれるため飽きさせない。
例えば、2話のクラスでの自己紹介からの
給食の流れの話は、小路の純粋さと周りの反応を
とても上手く掬い取っている。
クラスのみんなと友だちになりたい小路は、
自己紹介のときに、思い切りアピールをして、
クラスメイト全員のことをノートにメモする。
給食の時間には、すぐに名前で呼びかける。
相手を喜ばせるために、いろいろなことにチャレンジする。
また、9話のショッピングモールに出かける回では、
バスに乗り込んだ小路が、読書に夢中になっている智乃に気づくのだが、
邪魔にならないよう近くに座るだけで、
降りる場所が来るまで黙って待っているシーンがある。
何気ないお話のなかに誰かのことを思いやったり、
他人が何を欲しているのかを想像して、
努力をする行動がとても微笑ましい。

{netabare}この積み重ねによって小路は、ほぼ全員と仲良くなり、
最後には自分が通った過疎の小学校の体育館に招き入れる。{/netabare}
セーラー服がテーマの物語ではあるが、
内容は小路が友だちを作るために努力をし、
好きなことに夢中になって周りを幸せな気持ちにする物語だ。
これが「アイドル」の物語というなら確かにそうなのかもしれない。

私はこの作品を観て、登場人物全員に名前があって、
きちんとそれぞれの背景が考えられていることや、
キャラの心の動きを重視しているところなどから、
『響け!ユーフォニアム』に通じる部分があると感じている。

ユーフォのシリーズ構成を担当していたのが山田尚子監督。
彼女の大好きな映画に『エコール』という作品がある。
当時、同僚だった山本寛はそれを聞いて、
「ロリペドの変態が作った映画だ!」と書いて、
山田尚子をクソミソに貶すわけだが、それは女性監督の作品だった。
映画は「美」と「無垢」をテーマにしており、真っ当な内容の作品。
だが、観る人によっては、変態映画に見えてしまう。
例えば、中原俊監督の『櫻の園』という
私の大好きな映画があるのだが、
これも、同じような視点で捉えられてしまうこともある。
岩井俊二監督の作品も然りだ。
昔の芸術家も世間からは白い目で見られることがあっただろう。
この作品にもある種の際どさみたいな部分があるのは理解できる。

しかし全12話という括りで、
とても上手く構成されているのは間違いない。
最終回のひとつ前の11話がクライマックス。
それまでも、毎話、とても完成度が高いが、
11話は特別で、元担任の先生の想いや小路自身の夢を叶えたことで、
これまでの流れを完全に1本のお話として意味のあるものに収斂している。
12話は、おまけ的ともいえるかもしれない。

音楽もとても好感が持てる。
杉山勝彦が手がけたOPの『はじまりのセツナ』は、
ドラム、バイオリン、ピアノを中心に、
コーラスと歌が絶妙に重なり、何度聴いても飽きない。
クラシック音楽調の劇伴も作品の内容とよく合っている。

ひとりぼっちで友だちの欲しかった少女。
彼女はセーラー服から勇気をもらい、
相手を思いやり、積極的に接することでクラス全員と友だちになる。
人との関係性が希薄になりつつある時代にあって、
真正面から人と関わることの大切さを説いているようにも見える。

努力と無垢な心が人を幸せにする物語だ。
(2022年4月30日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 49

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

優れた友情物語と歪んだエロスの視線。だからこそ文学を感じます。

この話、2つの大きな側面から見る事ができると思います。

 一つは、明日ちゃんが田舎暮らしで一人きりで、友達がいない。アイドルと沢山の人間がいる学校に憧れていること。

 その明日ちゃんは学校に通うことで、友人を作って行きます。が、単に友達作りの話ではなく、純粋な明日ちゃんの影響で、皆が自分と向き合ってやりたい事に挑戦するという事でしょう。

 たった1人のセーラー服。セーラー服は明日ちゃんの憧れでもありました。教室に沢山の人に対する憧れ、友達とは一見矛盾します。
 ですが、明日ちゃんはセーラー服が何より好きで、その自分に誇りを持っています。周囲と違う格好でいるのは、通常なら浮いた存在になると嫌がるところです。セーラー服が母の手作りというのもいいですね。時代を超えた良さという価値観にもつながります。

 で、明日ちゃんの自然なふるまいから、周囲を巻き込んでどんどん友達が増えて行き、最後のバレーの練習の時は自然に人が集まりました。

 一方でアイドルに対する憧れ…華やかな世界に対する漠然とした憧れに対して、自分の個性と一番の親友の協力で舞台で踊ることになります。最終的には、皆の前で踊る=学校のアイドルになるというカタルシスが待っていました。
 
 この友達、アイドルへの憧れ=セーラー服という象徴に対して、明日ちゃんは自分を周囲に迎合するのではなくあくまで自分らしく個性的に生きることで素晴らしい学園生活を実現しました。

 バレーで友情を表現し、ダンスでアイドルを表現する。そして、親友が楽器を演奏するという最終回はこの物語の結末として、そのことを非常によく表していました。

 小路が冒頭と最後にトラックの農家のタイラさんという人に挨拶します。この態度に変化がないのは、小路という少女の本質は変わらないという表現もあるのでしょう。



 もう1つの視点。それと同時に13歳の少女の無垢さ、自然のエロスを思う存分に堪能するという側面もあります。エロスと一概にいっても、性行為を夢想するものではないと思います。

 川端康成の「眠れる美女」という話で、枯れた老人が睡眠薬でぐっすりと眠ったうら若い全裸の少女の横で一晩寝られる、という秘密のサービスの店を扱った話があります。
 この話と同じで、本作の視聴者の登場人物に対する視線は、決して性行為の対象としてではありません。なので、性的な視線の対象となる少女の個人名はどうでもいいわけです。少女のアイデンティティは関係なく、自分を相手に知ってもらうこともなく、一方的に少女のエロスを感じるという事です。

 本作の視聴者層は決して老人ではないと思いますが、少女の無垢なエロスを盗撮的に覗き見たいという欲望はどこかにあるのではないでしょうか。マジックミラーのような一方通行の視線です。

 これは日本独特のものかはわかりませんが、すぐにペドフィリアにつなげる海外の倫理観を考えると、その違いに日本人に強く感じるところです。

 若さに対する劣等感が強く作用しているのでしょうか。世界的に日本人ほどルッキズムで若さ崇拝処女崇拝の国はないのではないでしょうか。つまり、醜い自分を美しい少女に知られることなく、そして処女を散らすような行為に及ぶことなく眺めていたいという欲求が文学的でもありました。

 本作って、2次創作の薄い本てあるんですかね?私としては、あまり成立しない気がします。それはこの作品が見ることそのものがエロスなので、行為に至ってしまうとエロスの質が落ちる気がするからです。

 フェチズム…特に下着、髪、足については非常に強く感じます。あるいは衣服そのものについてもでしょう。ここに少女たちを個性でみるか、形式で見るかの視線の分かれ目がある気もします。本作の場合、女子中学生あるいは13歳の少女という記号に対する視線なのか、明日ちゃんという個人に対する感情なのかの境界線があいまいです。

 この友情物語とエロスの視線。どちらもこの作品の本質かと思います。川端の文学は歪んだ老害の性欲の残りかすですが、それが新感覚的物語と私小説的な性癖の両面があって初めて文学となっていることを考えると、両立しているというより両義性が必要なのでしょう。
 女学園という場の13歳の女子中学生の友情物語は普段我々は本来覗き見ることができません。それを赤裸々に覗きみることは、友情に感動することでもあり、歪んだエロスを感じることもあるという両面性かと思います。
 

 キャラデザについてです。まず目の大きさの意味ですが、これって、内面というか感情を描きたいから?表情がちょっと大げさなくらいの描写でしたし。目がよく動いていました。萌え絵ではだめでしょう。特に髪の色が日本人としては、非現実ではありますが実際にある髪の色でないと駄目なんでしょう。

 また、それぞれの登場人物の制服の着方に個性があります。明日ちゃんのセーラー服は特殊ですが、クラスメイトたちの没個性の制服に「性格」が現れます。髪もそうですけど、制服の着方と目に非常に感情というか内面が表現されていた気がしました。

 少女にリアリティを与えると言う意味で本作は作画が乱れては話になりません。髪や衣服はもちろんですが、家も学校も、自然もプールや体育館など少女が配置される空間を含めてでしょう。
 明日ちゃんが学校生活の中で友人を得て行くは話にしても、少女を眺めるにしても、そこに現実感があるかどうかで、その価値はまったく変わってしまいます。
 本作は内容と作画の水準が高いレベルで相乗効果を生み出しています。

 あまりに悪意がない世界観ですので、少女のリアル…ではないですね。少なくともこんな悪意のない世界は世の中にありません。ただ、そのデフォルメされた世界に抽象化された「個性」についてのリアリティがあるんだと思います。また、そのリアリティのある少女の塊が、無個性な少女の集団でもある気がします。

 OPEDは更に上を行く作画でした。どこをとっても超ハイレベルな作品だと思います。縄跳びのEDは最高でした。



 22年8月までにリアルタイムでのレビューと、追記を数度重ねましたが、ゴチャゴチャしていたので、23年7月にまとめています。内容はほぼ変えていません。リアルタイムの時はそのあまりの13歳の少女に対する視線で、拒否反応が無くは無かったですが、しかし、改めて見てみると素晴らしい作品だと思います。

 評価は4.4だったですが、これだけ心に残る作品はめったにないと思います。再視聴も重ねていますので5にします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 48
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハイクオリティなJC日常アニメ

※長々とムダが多かったので少し削りました。

【紹介】
いろいろとおかしなところは多いしただの女子中学生の日常で話の面白さはないですが、とてもいい作品だと思います。
妹が女子校通っていますがこんな天国とは程遠いカオス空間のようです。
類似作品だと女子高生の無駄遣いが近いけど、こっちはよりユートピア感が強いですね。

私はまるで男が透明になって男の目を気にせず無防備になっている女の子達を覗き見ているようなシーンが時々あるのが気持ち悪く感じたけど、こういう平和なアニメは好きです。
なにより好きなものを全力で作る姿勢、嫌いじゃないです! 

【制服を着るシーンについて】
{netabare}
1話と8話の着用シーンは結構違ってて、1話の時は上着着るときにトレーナーみたいな着方でちょっともたついてるけど8話の時は袖を先に通してから着ていて、狙ってやっているのなら細かいなあって思いました。
1話のほうはスカートのファスナーしめ忘れてますが、これは明日ちゃんがしめ忘れてるのか描写カットしただけなのか、作画のミスなのかどれなんでしょうね?
8話のほうはスカートや上着のファスナーの位置やフックなどが正確で手順が細かくて、これは絶対やりたかったんだっていう魂を感じました。
この辺は男が描いてると思うと気持ち悪いので、女性が描いていると思いたいです。

中学の制服をはじめて着る時って5cmくらい大きめに作った制服がちょっとぶかぶかなのに引き締まった感じがして確かにあの瞬間すごくドキドキするんですよね。 大人に一歩近づいたような誇らしさというか。
その緊張のシーンが、綺麗な作画とキャラの表情と間で見事に表現されてて並々ならぬこだわりが感じられました。
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
好きなのはエリカと鷲尾さんと蛍ちゃん。

キャラクターの顔の描き方にかなり癖があって、目が他のパーツに対して目立ちすぎるのが違和感強くて最後まで気になった。

明日ちゃんは最初はテンション高すぎてちょっと苦手だったけど、3話あたりからいい感じに落ち着いて見やすくなりましたが、やっぱり時々テンションが高すぎてもう少し声落として欲しいときありますね。

{/netabare}
【シナリオ】
{netabare}
最初はこの子絶対いじめられるって思ってビクビクしながら見てて、給食の時間中ずっと班の子と大声で騒いでて周りの班の子みんな無言?で静かに淡々と食べながらちらちら明日ちゃんの班のほう見てるんですね。
絶対これいじめの前兆でしょって思った。

明日ちゃん空気読もうとしないから全然その視線にも気づいてなくて大声でしゃべってて、どういう感情でちらちら見てるのかわからなくて最初はすごく怖かった。
でも優しい世界だったのでストレスなく安心してみていられますね。

私は中学も高校も楽しい想い出が多かったけど、何人かは嫌な感じの子もいたのでこんなハートフルな学校いいなーって思いました。
{/netabare}

【各話】

6話
{netabare}水着で泳いだ後に何事もなく服を着てるけど、なんで濡れないの? {/netabare}

7話
{netabare} 後ろ向きだった蛇森さんがクラスメイトの頑張る姿を見て刺激受けて挑戦しようとする姿が良かった。
頑張っている姿を見て自分も頑張ろうって思える人には好感が持てますね。

どれだけ練習したのかわからないけど、独学でギターで一曲弾き語りできるまでって結構かかると思うのでいっぱい努力したんでしょうね。
{/netabare}

8話
{netabare} 期末テスト出てて全科目平均95点以上なんて相当勉強しないと取れないと思うけど明日ちゃんいつ勉強してるんでしょ?
体育祭の水泳のアンカー決めて全国大会でる子とタッチの差で、4人で体育祭絶対勝とう!って言って練習もしてたみたいだけど、そんな2人が入っているチームに普通のクラスが勝てるわけない。体育祭どころか、全国優勝目指そうよ!ってレベルじゃん。

この話で明日ちゃんが負けたのは、飛び込み後のドルフィンキックとターンとターン後のドルフィンキックの差がかなり大きく、小路のほうが速いですね。
明日ちゃんがスタートとターンの練習するだけでかなりの差になってしまうので、水上さんは危機感持たなきゃいけない気がします。
{/netabare}
9話 
{netabare}お母さんに髪切ってもらうのは、田舎あるあるですね。
雨の中を外ではしゃいでいたけど、服装からして下着透けそうだからやめたほうがいいと思う。バスで帰るんでしょ?

{/netabare}

【作画】
背景がとてもリアルで、日常系アニメでは最高クラスの作画ですね。
室内のタイル1枚1枚、木の床の一枚一枚の木目と光の反射、小川の水の流れ、空を鏡のように映す田んぼ、木陰や光の当たり方など1つ1つの場面をちゃんと実物見て描いている感じがすごい。

人間の作画もこれまた凄い。一枚一枚魂を込めて描いたって感じがしますね。
特に決めるべきときの絵の気合いの入り方が凄くて、美術作品みたい。

ただ、一話で言うと足の匂い嗅ぐシーンの時の顔がかなり崩れていましたし、引いた絵になると乱れるときありますね。
背景の作画が良すぎるために、一瞬の作画崩れがすごい際立って見えて損してる気がする。

【フェチズム】
これは作者のかたの執念を感じますね。すごいこだわり。
カメラアングルや線の描き方など、まるで覗き見てるような感じでとても変態的なシーンが時々あります。
気持ち悪いと思う部分もあるけど、視聴者の需要を考えれば仕方ないかな。

【おかしなところ】
{netabare}
・明日ちゃんの魔女のアトリエみたいな家とか、ヨーロッパのお嬢様学校みたいな学校とか可愛いけどファンタジーすぎてビックリ。お金持ちすぎない?

・明日ちゃん一家はなんでセーラー服じゃなくなったって気づかなかったの?
ずっと徒歩で通える距離に住んでるなら目にする機会ありそうだし、学校案内とかパンフとか受験とか、入学説明会とかは?? 憧れの学校なら見に行ったりしなかったの?

・8話で夏用セーラー作ってたけど、今度は知らなかったは通用しないけど誰も突っ込まない。

・主人公の小学校は主人公と妹しか通ってない学校みたいで、たぶんこうなる前に廃校になると思う。
校舎をずっと維持するコストよりも、明日ちゃん一家を毎日町の学校まで送迎するコストのほうが低そう。
そんな超ド田舎なのに、徒歩で通学できる距離に私立の女子中学校があるのは無理があると思う。

・ド田舎すぎる明日ちゃんの家と、みんなでショッピングモールに行く回のショッピングモールのスケールの大きさのギャップ。
ド田舎暮らしのはずの明日ちゃんは何度もこのモールに来ていて、都会の子っぽい他の子は初めてみたいだったけど、他の子は一体どこから通ってるんでしょうか?謎ですね。

{/netabare}
【感想】
制作者の方々の作りたいものを全力で作ったっていう執念を感じます。
合う合わないかなり分かれる作品で特に女性から気持ち悪がられることが多いと思うけど、万人向けに毒を抜いたつまらない作品よりも特定の層にクリティカルヒットする尖った作品のほうが私はいいと思う。

こんな優しい世界ありえないけど、優しく癒されるいい作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47

73.2 10 心温まるアニメランキング10位
大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (239)
705人が棚に入れました
時は大正——。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

声優・キャラクター
小林裕介、会沢紗弥

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とても心が和みます

とても心が和む物語です。
ヒロイン夕月(ゆうづき)のはつらつと働く姿や、主人公に対するいたわりの心がとても素敵です。
夕月は姿かたちこそ幼い少女ですが、立派で広い心をもった優しいオトメです。


物語は、交通事故で右手が動かなくなったために親から死んだように扱われ、世の中を疎むようになった主人公志磨 珠彦(しま たまひこ)のもとへ夕月が嫁いできます。
夕月は、親の借金返済のために、お金で買われた女性でした。
でも、夕月はそんなことを気にしません。いつも珠彦のことを気遣い、身の回りの世話をします。
珠彦がふさぎ込んでいたら外へ連れ出し、珠彦の心を和ませます。

最初の頃は夕月を追い返そうとしていた珠彦も、彼女の清らかな心と明るく元気な性格に魅かれてゆきます。


貴方は、お金持ちだけど心がすさんだ人生と、ぜいたくはできないけど明るく笑顔に絶えない人生と、どちらが好きですか?

この物語を見ると、きっとその答が見つかるでしょう。

原作はまだまだ続きがあるようですが、このアニメはどうやらここでキリが良いので終了するようです。
夕月の花嫁衣装や珠彦の教師として働く姿が見たかったですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

優しい気持ち、ありがとうの気持ちがみんなを救う

【紹介】
世の中にうんざりしたご主人とその周りの面倒くさい人たちの凍てついた心を、心の綺麗な少女が溶かしていく話。
全体的にフルーツバスケットに似ていて、ギスギスドロドロしない爽やかなフルーツバスケットって感じ

少女マンガじゃないようですが、女性作者ですし全体的に少女マンガっぽい作りですね。
嫌な人も出てくるけどゆずのやさしさを見せるためにやってるところあって、悪役があまり出しゃばってこないなど優しい作りです
奇跡に近いような偶然が多くてかなりご都合主義なところあるけどとても純粋で優しくて好きなアニメ、素直な心で楽しんで欲しい、オススメです!

挿入歌の「戀ノ歌」がとても好きです!

【キャラクター】
キャラデザは頭身高めですっきりした顔立ちの典型的な少女マンガだけど、萌えアニメ寄りにデザインを少し柔らかくしている感じで男女ともにウケが良さそう。

{netabare}
主人公は彼女の優しさのおかげでどんどん人間的に成長していくのが良い。
ちょっと溶かされるのが早すぎる気はするけど、絶望して傷ついた心にこんなに優しくされたらそりゃ改心もしたくなりますよね。

他のキャラクターも最初は面倒くさくて嫌な人が多いけど、夕月のおかげでどんどん自分をさらけ出すようになって雰囲気が良くなっていきます。
ずっと夕月ちゃんの頑張る姿を応援しながら視聴していました。
{/netabare}

【シナリオ】
{netabare}
夕月は奴隷とか使用人じゃなくてあくまで将来の嫁として来てて、お嫁さんが家のために献身的に働いて無償の愛をささげるところ、今の感覚だと女性蔑視って言われそうだけど、これは大正時代なのでこれでいいんだと思いますし、
夕月の優しさのおかげで成り立っている関係だけど、考え方によっては夕月も優しく献身していたらちゃんと報われる良いご主人に巡り合えて幸せって言えると思うので、当時の常識で考えればWINWINな関係なのだと思う。

ひねりはないけど、わかりやすくて視聴しやすいシナリオ。
全編にわたってヒロインの可愛さによって支えられていますね。

キャラクターのほとんどはこれくらいじゃ改心しないでしょってくらい腐ってて、最終話も震災でめちゃくちゃになった大正時代の東京で人を見つけるのはたぶん無理だと思うから、ちょっとご都合主義が過ぎるんじゃって思うけど
一生懸命相手のことを思いやって頑張る女の子に、心を開いていく人たちを見て「良かったね」って素直に思って涙出てきました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少女漫画系ラブコメ(OP『オトメの心得』は名曲!)

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
まだ第1話しか放送されていませんが、観た時点で幸せな気持ちになり、現時点で大変気に入っております。

原作漫画のタイトルは『大正処女御伽話』でアニメのタイトルは『大正オトメ御伽話』、原作は処女を「オトメ」と読ませるらしく発音的には同じになります。

原作は未読なのですが「ジャンプSQ.(スクエア)」掲載作品だそうで、全5巻で既に完結しているそうです。

事前情報としてはテレビ放送1週間前の「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」という番組を視聴済みです。期限は不明ですが現在もYouTube配信されているようなのでよろしかったらご覧になってみてください。

作中の物語はちょうど今から100年前、大正10年(1921年)の冬から始まります。志磨珠彦(しま たまひこ)はかなり裕福そうな志磨家の次男ですが、怪我で右手が利かなくなったことから東京の実家を離れ、独り千葉の山村で暮らすことになります。

そこに、結婚相手として立花夕月(たちばな ゆづき)が訪ねてくるという導入でした。珠彦は17歳であり夕月は14歳ということで「即結婚」ということにはならないのですが、二人きりでの田舎暮らしが始まります。

ネタバレ的なことはあまり書きたくないのでストーリー詳細は割愛しますが、個人的には夕月を主人公として、少女漫画的に話を追う方がしっくりくる感じがします。

別に呪いとかは無いんですが、時代相応のそれなりにヘビーな設定などもあり必ずしもほんわかほのぼの一辺倒の話にはならないような気はしますが、私はライト系でもヘビー系でも恋愛ものの少女漫画は大好物なので、楽しませてもらえると思っています。

余談その1:「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」に原作者×監督×脚本の三者対談があったのですが、そちらを観る限りではアニメ制作陣と原作者の波長はかなり合っていそうです。

余談その2:「大正オトメ御伽話アニメ前日譚」の最後に「※この番組はアフレコ終了後、時間が経ってから収録しております」とテロップが出ていたので、制作スケジュール的には優良だったことが窺われます。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2022.3.31追記:
最終話を観終わってから約3ヶ月後のレビュー更新ですね。

実は2話目を観るか観ないかあたりでもう原作が気になって仕方がなく、『大正処女御伽話』はさくっと全巻揃えてしまいました。原作漫画もとても面白かったです。

OP曲『オトメの心得』の作りから見ても「大正オトメ」は夕月だけではなく、珠彦の妹である珠子、珠彦の住む村の地元の少女である綾、人気歌手の小鳥ちゃんもみんな「大正オトメ」であるというスタンスの作品だったのでしょうね。

GARNiDELiAといえば一番好きな曲は『SPEED STAR』だったんですが、まったく違う曲風のこの『オトメの心得』ですっかりやられてしまいました。個人的には2021年のアニメOP大賞くらいの勢いかも?

アニメでもチラッと垣間見ることはできましたが、原作の志磨家はかなり闇深い一族でした。特に珠代姉さまがおっかない人です。

多少ウジウジと珠彦が悩むシーンなどもあったにしろほぼ終始爽やかだったアニメと比べてみると面白いかも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

65.1 11 心温まるアニメランキング11位
みかん絵日記(TVアニメ動画)

1992年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (35)
174人が棚に入れました
小学生の吐夢(トム)は、学校帰りに、ぽつんと空を見あげるネコをみつけた・・・その表情に強くひかれてしまうトム。ある日、そのネコは、トムの気持ちに応えたのか、トムの家までついてきて、飼ってもらうことに・・・。 そして、トムは、夜中に台所の異変に気づく、「えっ?ねこが・・・酒盛りをしながら・・・うたってる・・・?」 そうなんです「みかん」と名づけられた、そのねこは、人間の言葉がしゃべれるのです!

声優・キャラクター
TARAKO、平松晶子、小野健一、島本須美、麻見順子、伊倉一恵、田野めぐみ、佐藤智恵、横山智佐、チョー、松井菜桜子、小桜エツコ、鈴木勝美、安西正弘、矢田稔

けみかけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【けみかけと】追悼の意を込めて【石黒昇監督のおもひで】

ヤマト?マクロス?
もちろん素晴らしかったですし、大好きですよ
あとメガゾーン23もね
あんま覚えてないけどw

でもオイラ世代に石黒昇と言えば【みかん絵日記】ですぜ!
ホワッツマイケルほどリアリティは無いが、3丁目物語ほどファンタジーもしてないっていう「ぬっこぬこライフ」アニメの先駆けです
少女マンガ原作の繊細なキャラデザが当時は先鋭的でした
そう、いつも最先端は18禁か少女マンガから出てくるのヨw(大嘘
これを石黒監督が選抜した超精鋭アニメタが丹念に描くわけです
そんな中には若かりし頃の『ぽよよんろっく』大先生もいたりでまあ知る人ぞ知る作ヲタ得なアニメでしたのよね

いやーしかしw
最近はタイタニアとかあんま良いイメージ全くなかったですけどwww
死んじゃうともうなんも言えませんよのぉ・・・

言いたい放題でごめんなさい;

今はただご冥福をお祈りしますよ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

不思議なオレンジ色の猫みかん(cvTARAKO)が魅力的!ハートフルな日常を描くレトロ良い作品

原作漫画未読。
1992年放送。全31話

人間の言葉を話せる特別な猫"みかん"と家族の、ハートウォーミングな日常を描いた物語。

レトロで可愛い絵柄にひかれて見始めましたが、ハートウォーミングなストーリーと、とってもチャーミングな"みかん"というキャラクターに癒された作品でした。

みかんが一緒に暮らすことになる草凪家の人達の人柄が素晴らしく、父親も母親も穏やかで優しく、見た目も若くて夫婦仲が良い。一人息子の小学生のトムも子供だけど優しくて穏やかな良い子。母親役のcv島本須美さんが夢に描くような理想の母親を演じていてもう泣けるレベルで最高のお母さん。穏やかで優しくいつも笑顔でいてくれるお母さん。泣けちゃう。

TARAKOさん演じる猫:みかんの魅力も素晴らしく、愛嬌があって賢く元気いっぱいなんだけど、時に見せる悲しげな過去が愛したくなる素敵なキャラクターとして完成されていました。TARAKOさんと言えばちびまる子ちゃんのイメージが強かったですが、この作品のみかんというキャラクターにぴったりな声で素敵な演技でした。

この家族の中で、弟のような存在として一緒に暮らしていくみかんの姿が描かれていますが、こんな家族憧れちゃうってくらいに素敵。ドタバタ事件も起きるけど本当に平和。猫仲間とのエピソードも皆ほほえましくて平和。
こういう穏やかな作品がもっとあっていいと思う。

昨今のアニメは刺激がありすぎるからか、久しぶりにこんなに穏やかな作品を見たからか、なんだかとっても染みました。
いい作品に出逢えました、TARAKOさんに感謝を。
疲れている時、動物ものを見たい時、癒されたい時オススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

敦賀迷彩 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

面白い!原作、持ってます。

みかん、好きです。登場人物も皆さん、好きです。猫好きには堪らない、作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

90.3 12 心温まるアニメランキング12位
けいおん!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (9670)
36862人が棚に入れました
私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。同じく1年生の田井中律は幼馴染で一緒に入学した秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達が気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

つきぬけるような楽しさ!

原作未読です。

特にやることも決めず、高校に入学した「平沢唯(ひらさわゆい)」。
ちょっとしたきっかけで軽音部に入部することになります。
そんな軽音部で繰り広げられるゆかいな日常。


レビュー用のメモの中で一番多かった単語は「楽しい」でした。
普段、そんな抽象的な言葉は使わないです。
……が、このアニメはとにかく「楽しい」が目立ちました。
全編を通してあふれ出る「楽しさ」。
それが、このアニメのテーマであり魅力でもあると思います。

キャラクターが楽しそうにしていると見ているこっちまで楽しくなってきます。

音楽という身近な素材。
かわいらしくて良く動く、個性的なキャラクターたち。
誰にでもわかる、テンポがいいボケとツッコミの応酬。
みんな仲良しで、見ていてほほえましいです。

全編通して、肩の力を抜いて見れました。
つらさや苦しさといった、「現実だけで十分!」と感じるような要素がほぼありません。

今考えると、学校ってよくできているなと思います。
社会人になってからは、毎日毎日同じことの繰り返し。
でも、学校では、自分からアクションを起こさなくても、イベントがやってきます。
黙っていても新しいことを積み重ねていけるんですよね。

そんな学校を舞台に、理想的な友人関係を築き、学校生活を送る「けいおん!」の世界。
そりゃ「楽しさ」がにじみ出てくるでしょう。


なお、音楽を題材にしたアニメなのに、演奏シーンが少なめです。
毎回演奏会をするような展開や、「努力、根性、勝利」なんかを期待すると面食らいます。
あくまで主な内容は、キャラクター同士の交流にあります。


ただし、BGMを含め、流れる曲自体はとっても良いです。
特にEDテーマ「Don't say "lazy"」は、映像と相まってハイクオリティ!
日本にすると「『サボってる』なんて言わないで!」って感じでしょうか。

活動内容は、

・お茶を飲む
・おしゃべりをする
・お菓子を食べる
・買い物に行く
・そしてたまに練習する(これ重要)

ですからねぇ……。
まさに「けいおん!」のイメージそのものを表してるタイトルです。

・嫌な展開がない
・とにかく楽しさがあふれてる
・良質な音楽のグルーブ感

これだけでも、たくさんの人に合う作品だと思います♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 129
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見ればわかるからっ!

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2009年4月2日 - 6月25日
話数 - 全14話(本編12話+番外編2話)

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫



私がまだアニメに興味を持ち始めるかなり前の話。
アニメに興味が無くても周りから聞こえてくる
「けいおん!」の名前。

ふーん、そういうアニメが流行ってるんだ。
なんかオリコンチャートで松田聖子さん以来の
なんちゃら…

アニソンって凄いんだね。

萌えって何⁇

そんな感じでした。

それから数年後、私の部屋のキャビネットの上に
唯ちゃんのフィギュアが鎮座する事になろうとは
私自身予想だにしませんでした。

人生ってわからないものですね…

アニメって基本的にストーリーの起承転結がしっかり
していて、喜怒哀楽を楽しむものだと思っていましたので、
この「けいおん!」を見た時の「怒」「哀」が抜けた
「喜」、「楽」だけの世界が異様に感じました。
多分、受け止め方は個人差があると思うのですが、
私にはその「喜」、「楽」だけの世界が異様でありながら
も心地良く、一緒に楽しんでる気持ちにさせてくれる
不思議な感覚が日常の生活でのストレスから解放させて
くれる魔法だったのかもしれません。

そんな、とある高校の軽音部を舞台に繰り広げられる
「けいおん!」
前年度の卒業生で部員数0となった桜が丘高校「軽音部」
このままだと廃部の危機。軽音部存続の条件は4人。
入部を希望していた田井中律ちゃんが発起人となり幼馴染
みの秋山澪ちゃんを強引に、合唱部と間違えやってきた
琴吹紬ちゃんを見事勧誘。
あと1人となったところで「軽い音楽をする所(口笛とか…)
」と思いのこのこやってきたのが、天然ドジっ娘の平沢唯
ちゃん。
この4人を中心に毎日お茶したり、おしゃべりしたり、また
お茶したり、たまに練習したり、たまにイベント。

後半になると新しい1年生新入部員の中野梓ちゃんも入部。
グダグダな先輩に喝を入れようと頑張る梓ちゃんだけど、
やっぱり彼女も流されグダグダな毎日。

はっきり言えば毎日グダグダな彼女達です。
でもなぜか彼女達だと不思議と許せちゃうんです。
むしろ見ていて楽しい。

その中にある言葉では上手く言えない様なキラリと光る
いくつもの宝石を見つけられるなら、きっとこの作品を楽
しめます。

作画は京都アニメーションならではの丁寧な作りで
主題歌も劇中歌を含め全てが魅力的な楽曲で構成されて
います。
視聴してみてオリコンチャートなんちゃらも納得。

ストレスゼロの魔法のような「けいおん!」の世界。
ゆっくりまったりと楽しみましょうね。



【mio's café】
視聴後に来てくださいね♪
お茶にしましょう(●'ω')_旦~
{netabare}
見ればわかるからって友達に言われ続けてきたけいおん
は、私にとって京都アニメーション製作の2作目の作品。
(1作品目がCLANNAD AFTER STORYでした。)

CLANNAD AFTERであまりにも号泣した為でしょうか、
どんなに友人に勧められても、見ようとしなかった
作品でした。

アニメを見るきっかけになったのが「とらドラ!」で
その次に見たのが「STEINS;GATE」
その後が「CLANNAD」シリーズでした。

ラブコメ王道からSFタイムリープ大作、涙腺崩壊話題作
どれもが面白くて感動して大好きな作品になりました。

そんな3作品を見てからのひらがなタイトルで

「けいおん!」???

ひゃっ…かるっ…
前に名前だけは聞いた事がある。

キャラは何となく可愛いけれど…

最初はこんな印象でした。

この時の私は日常系というジャンルのアニメを視聴した
事が無く、これといった感動も無くただのほほんとした
アニメかなぁという様な先入観だけで敬遠していました。

ある日、あまりの暇さと友人の根気強いプッシュに
そこまで言うんだったらちょっと、さわりだけでも
って感じで視聴開始。

そしたら、なんと!

かわいいんです♡

ジャケットのイラストだけではそこまでかわいいと
思わなかったのに、実際に動画で見ると動く彼女達、
お喋りする彼女達がいちいちかわいいんです。

ここ大事なので、2度言います。

いちいちかわいんです♡

随所に見られる笑いどころ豊富な小芝居もどきの
ボケとツッコミ。

彼女達がやるからこそなんです。

だから「いいんです!」

ストーリーは、はっきり言って頑張らない
グダグダな女子高生の毎日。

本当なら私でもちょっとイラっとくるくらいです。

だけど彼女達、たまに頑張るんです。

だから「いいんです‼」

彼女達だから「いいんです‼︎」

カビラさんがいっぱい出てきたぁ…
あーなんか訳分んなくなってきちゃったぞ〜

私はそんな彼女達に律ちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」と名付けました。

本当に彼女達のやる事が秀逸なコントなんです。
原作が4コマ漫画だからかなぁ。

そんな彼女達のお話を見ていて私が最初に凄いと
思ったのはキャラの表情の豊かさはもちろんの事、
一人一人の脚の描写の多さでした。

その脚の形や動きでの個性や感情表現をする手法に
感動すら覚えるくらいでした。

妙に現実的な脚の太さと長さ。
決して良いとは言えないスタイルがまたかわいんです♡
ごめんね…リアルに健康的って意味なんだよ。

背景やキャラの作画もそこは京都アニメーション。
桜の咲く街並み、茜色に染まる校舎、
迫力のライブシーンなど、どれもこれも素敵です。

その中でも、私がすっごく好きなのは、ライブシーンで
唯ちゃんと澪ちゃんが歌う時の横顔の口の動きなんです。

すみません凄くマニアックで…

もう、本当に間近で熱唱している姿を見ている
ようなんです。

けいおん!を見て思ったんですけれど、
横顔の描き方が凄く綺麗だなって。
おデコから鼻、唇からアゴにかけてのラインとか。

そして特に目、しかも眼球なんです!

横顔の眼球の描き方、私的に凄いです。

すみません、またまたマニアックで…

多分、京都アニメーション:堀口さんのキャラデが
私的にピンポイントだったんだと思います。

そしてもうひとつ凄いなぁって思うのが
登場するキャラクターの層の厚さです。

主要5人のキャラ

田井中律、秋山澪、琴吹紬、平沢唯、中野梓

をとりかこむ通称:モブといわれるキャラのレベルの高さで
した。(モブと呼んでいいのかわからないけれど…)

その代表格が唯ちゃんの妹、平沢憂ちゃんです。
多分彼女は他のチームに移籍しても即クリーンナップを
任せられるでしょう。
唯ちゃんがエースなら憂ちゃんは正捕手。
憂ちゃん無しでは唯ちゃんの活躍はあり得ないくらいの
存在。
唯ちゃんとはまた違う癒しキャラです。

その次にやっぱりさわちゃん先生こと、山中さわ子先生。
神出鬼没の彼女、けいおん!の中で唯一の大人のキャラ
かもです。(隣のおばあちゃんを除いて。)
とにかくそのカリスマ性が凄いです。けいおん部OBで
伝説?のギタリスト&ボーカリスト。
どっちが生徒かわからなくなるような時があるけど、
こんな先生いたら楽しいだろうなぁ。

そして唯ちゃんの幼馴染みの、のどかちゃん。
真鍋和ちゃんは頭良くってマイペース。
でも、けいおん部相手に(特に唯ちゃんに対して)繰り出す
シュールな一言が以外と強烈で面白いです。

その他にも憂、梓の同級生の鈴木純ちゃん。
私的には1番のシンデレラガール!
などなどこのモブキャラの充実度は
のちのけいおん‼︎(2期)においてさらに開花していきます。
多分、1チーム作れるくらいです。
(特に3年2組のクラスメートの子達)

OPの「Cagayake!GIRLS」、EDの「Don't say "lazy"」
をはじめ、どの曲もこれがアニメの曲⁈っていうような
素敵な曲ばかりで、曲と一緒に流れるアニメーションも
とても手が込んでいます。
見ていて圧巻の映像で特に楽器の描き方とか凄いです。

律ちゃんのドラム、今日も走ってる〜♪
あずにゃんのカッティング今日もキレッキレだね♪
的な感じで私はいつも聞いてます。
ここが彼女達の音楽を楽しむ重要なポイント。
彼女達は確かにここに存在しているんです。

そんな、いっぱいある曲の中でもやっぱり、
私的に1番好きなのは「ふわふわ時間」かな♡
このタイトルと歌詞が一番彼女達を表現してる気がするし
桜高祭でのライブで何かにつけて思い出がある曲です。

1年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」。

この時は訳ありで澪ちゃんのリードボーカル。
唯ちゃんのコーラスには最初ビックリしちゃって
笑っちゃうけれど、ハスキー唯ちゃんも可愛かったよ♡
あんな状態でも頑張ってる感があって凄くいいです。

でも豊崎さん、凄いです。
どうやって、あの声出してたんだろう…?

澪ちゃんには怒られそうだけど、最後のハプニング!
「しましま時間」も良かったです♡

2年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」は、もうこれは
私のけいおん!の名シーンでも5本の指に入ります。

一言で言うならムギちゃんの超ファインプレー。
ナイスです、good jobです!

そして唯ちゃんの「もう1かぁ〜い」の時のカメラワークが
また凄いです。
あの臨場感がたまりません。
見ていて鳥肌たっちゃいました。

私がけいおんを大好きになった理由の一つが、彼女達と
時間を共有している気にさせてくれる演出でした。

彼女達が音楽準備室でお茶している時も、
合宿に行ってる時も、講堂でライブしてる時も、
いっつも同じ空気を感じれるんです。
同じ場所にいる気になれるんです。

彼女達と同じ空気を感じれる、本当に不思議です。
説明できない心地良さと共感できる世界観とはまでは
いかないけれど、空気というか雰囲気…

あ〜わかんないっ!

これが「日常系」と呼ばれるアニメの魅力の1つ
なのでしょうか。

「けいおん!」も何がいい、どこがいいって言葉で上手く
説明できない珍しい作品なんです。本当に。

だけど、

「いいんです‼︎」

だから、最後に私は声を大にして言いたいです。

とにかく

「見ればわかるからっ!」って。

結局、友達と同じ事言ってるし…



【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Cagayake!GIRLS」
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル4位

エンディングテーマ
「Don't say "lazy"」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル2位


【挿入歌】

「ふわふわ時間(タイム)」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい/ 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 桜高軽音部
2009年5月20日発売 オリコンシングル3位

「わたしの恋はホッチキス」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 藤末樹)
歌 - 放課後ティータイム

「ふでペン 〜ボールペン〜」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)
歌 - 放課後ティータイム

「Maddy Candy」
作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生
歌 - DEATH DEVIL
2009年8月12日発売 オリコンシングル9位

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 124

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私をアニメの世界に導いた作品 その1

言わずと知れた、日常ほのぼの系アニメの王者。

たまたま放送していた本作を視聴し、以来、アニメの世界にどっぷりとハマってしまいました。

OP、ED、挿入歌全てが最高。【とにかく売れましたよねぇ】
声優陣も最高。【当時無名だった5人が、今では揃って超売れっ子に!】
物語のテンポが絶妙。【原作が4コマ漫画ならでは】
作画が綺麗。【写実的な背景とアニメ顔の登場人物が絶妙にマッチしている】
 →特にBGMとぴったり合っている演奏シーンは圧巻です。

2年間が12話にまとめられているので駆け足感は否めませんが、その分、第2期は1年間が24話に。

今更ですが・・・。まずは、第1期を視聴したら、第2期、そして劇場版の順番で視聴する事をお勧めします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 116

90.1 13 心温まるアニメランキング13位
夏目友人帳(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (5000)
23661人が棚に入れました
魔妖怪が見える少年、夏目貴志はある日祖母の遺品である「友人帳」を手にする。しかし、その「友人帳」は祖母・レイコが負かし、名を奪った妖怪の名が書いてある契約書だった。
それ以来、名を返してもらおうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで用心棒となった妖怪のニャンコ先生と共に、妖怪達に名を返す日々を送りはじめる─。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、伊藤美紀、沢城みゆき、木村良平、菅沼久義、藤村歩
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

妖と人が触れあう、あたたかい時間

この世界には私たち人間の目には見えないだけで妖(あやかし)という妖怪も住んでいるのです。

ほら…自分が生きている世界に関心を持って見てみたら、あなたのすぐ隣にその存在を感じられるかもしれません…


主人公の夏目 貴志(なつめ たかし)は幼少の頃から他の誰も感じることが出来ないこの世界に存在している妖を見ることが出来ました。これは亡き祖母「レイコ」の遺伝のためです。

そのせいで不気味がられ孤独な幼少時代を過ごしてきました。

そう、両方の世界と触れあうことの出来た夏目ですが、どちらの世界にも居場所がなかったのです。

そんな夏目は遠縁の藤原夫妻という心優しい二人の養子となりこの土地に引っ越して来ます。

はじめてなのに、どこか懐かしいような日本人の心のふるさとみたいな田舎の風景が広がります。

夏目はこの土地でニャンコ先生という本来は立派な姿を持つ上級クラスの妖怪と出会います。性格はかなり図々しいのですが、なぜか憎めない、むしろ回を増す毎に愛しく思える存在になります!

仮のネコの姿はぽっちゃりフォルム 第一印象はお世辞にも可愛いとは言えませんでした。
しかしすぐにその動作に釘付けになりました。まるで人間の様にお酒を片手にスルメを食べたり、エビフライが好きで身の方から食べるところ、またネコらしいところも多々あります。
…猫じゃらしの誘惑に勝てないところが一番…でしょうか♡
{netabare}
ニャンコ先生と共に行動する夏目は様々な妖たちと関わっていきます。その心の交流がとても繊細に描かれています。

妖も人間と同じです。その数だけ性格や心を持っています。妖たちの心が巧みに描かれています。楽しさ、寂しさ、ぬくもり。時に恨み妬みも生まれます。

それまでは理解し難いだけの存在であった妖。徐々に交流を深めていくごとに夏目の心も成長していきます。

妖と人の垣根をこえる程になり、時に助け合ったり、そんな掛け合いが好きです。

夏目がさまざまな妖との出会いの中で紡ぎ出すストーリーにどんどん惹かれていきます。

幼少の頃から人との間に壁がありましたが、人の優しさに触れ徐々に自分から人に関わり始めようとします。彼にとっての大きな前進、人間の友人も出来ます。

気が付けば夏目の周りには自然に人も妖も集まるようになり両方の世界に必要とされ居場所が出来て行くのです。
{/netabare}
ほっこりする感じがとても癒されるアニメです。
心がある妖、故に時に思わずホロリとくるドラマ的要素もあります。全体は優しさにあふれた作品でした。

話数を重ねるごとに評価を上げた作品です。4期まで広がるストーリーは素晴らしいです。癒しになり心があたたかくなるお勧めアニメです。

この自然がなぜだか懐かしい気持ちになる舞台に一度訪れてみたいものです!

妖を探しに♡

投稿 : 2024/05/11
♥ : 101

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

どこか懐かしい想いにさせてくる...そんな作品です

他の人には見えないものが見えてしまう。

ファンタジーやホラー系などではありがちな表現なのですが、いずれも怖かったり、あまり良い印象を受けなかったりしますよね。
でもこの作品では優しい想いにさせてくれるです。

物語は妖怪が見えてしまう、主人公:夏目貴志が同じく妖怪が見えていた祖母の遺品で、妖怪の名が書かれている友人帳を見つけてから進んでいきます。

その友人帳絡みで出会う妖怪たちや友人たちとの、ハラハラした展開、時には笑ったり、泣いたり、癒されたりで本当に見ていて優しい想いになれる作品です。


また、日本の原風景やどこか懐かしい描写が数多くあり、その点でも癒されてしまいます。

基本的には1話完結ですが、大まかな物語は全体を通して繋がっているので、見ていても飽きません。

個人的には号泣してしまった回などもありました。

作品自体とても人気が高く
ニャンコ先生含め妖怪も個性的なキャラが多いのも魅力の一つです。

現在までにアニメは4期まで続いており、あまりの人気から今後もまだまだ放送されるのではと思います。


最後に見る順番ですが、

夏目友人帳

続 夏目友人帳

夏目友人帳 参

夏目友人帳 肆

の順番で見て下さい!!(*´ω`*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 87

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ブレないやさしさと穏やかさ

放送当時、原作とともに視聴。
原作と順序が多少入れ替わる部分はあるものの、大抵は1話ごとに完結するし、
シナリオもほぼ原作に忠実なので気にならない。
っていうか、正直言うと原作以上な部分がある。
なぜなら音楽や動き、表情の微妙な変化で雰囲気がグンと引き立つから。
そしてEDに繋げる終わり方が心憎い演出なのだ。
観ていると本当に、原作への愛情を感じるし、この物語を大切にしてるんだなと思える。

物語の内容を簡単に説明すると。

幼い頃に両親を亡くした上、妖怪など「人でないもの」が見えて暴れたりするため、
周囲から嘘つき呼ばわりされたり、養護施設や親戚中をたらい回しにされた過去を持つ
高校生の夏目が「にゃんこ先生」こと大物の妖怪と出会い、
祖母の遺品である「友人帳」をめぐりつつ、成長していく物語。

主人公・夏目の心根の優しい部分が、観ていてとても心地良く、
最終話に近づくにつれ、妖怪たちとの距離が明らかに変化していて、
時々羨ましく感じてしまうほど。
日本的な風景の中、全体的にやんわりとしていて、
怖いはずの妖怪もどこか愛嬌があったり、美しかったり、せつなかったり。

人間がとっくに忘れてしまった何かを思い出させてくれたりもするからなのかな。
観終えるとやさしい気持ちになれる、そんな素朴なあたたかさが心地良い作品。
何度か観ていくと、細かい部分を考察したくもなってくるのだが
初めて観る方なら、まずはこの日本らしい空気感とやさしい雰囲気の作画を
素直なままにお楽しみいただくのがオススメ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 81

89.5 14 心温まるアニメランキング14位
うさぎドロップ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (3854)
17556人が棚に入れました
俺がりんを育てているのか、りんに俺が育てられているのか――?30歳の独身男ダイキチは祖父の葬儀で見知らぬ6歳の女の子りんと出会う。実は祖父の隠し子であることが分かり驚愕するダイキチ。親戚たちがりんを引き取る話し合いのふりをしながら互いに責任を押しつけ合う中、見兼ねたダイキチは勢い余ってりんを引き取ることを宣言するが・・・

声優・キャラクター
土田大、松浦愛弓、大原さやか、酒井乃碧、植田佳奈、須藤菜々子、坂本真綾
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ニコニコフラグ

原作未読、実写映画未視聴。


葬式から始まります。
ニコニコできるアニメです。

……これじゃ意味がわからないですね。

30歳、独身のサラリーマン「河地大吉」が、半ば勢いで親戚の子「鹿賀りん」を預かることになった。
どういう親戚関係なのかは見てのお楽しみ!

今まで子育てのことなど考えたこともなかった大吉。
周りの人と相談しながら、試行錯誤し、子育てに奮闘する、そんなお話です。

このアニメの特徴の一つとして、他のアニメだと死亡フラグのようなできごとが、ニコニコする結末につながっています。
名付けて「ニコニコフラグ」。
安心して見ていられて、幸せが待っている、暖かい物語です。

子育てがメインなので、見る人の性別、年齢、既婚かどうか、子供がいるかどうかによって感想が変わりそうですね。
私は、たくさんニコニコできましたし、あまりの温かさに涙が出てきたシーンも。


絵柄は独特ですが、手描き感が伝わる絵に味があります。
ときどき作画が変化しますが、狙ってやっていますね。
木の葉や熊さんやうさぎさんが舞い散り、ほのぼのポイントアップです。
また、子供たちの声に、本当の子役を当てていることで、自然な子供らしさがよく出ています。
もちろん、演技も上手です。

{netabare}
最初はどちらかと言えばぶっきらぼうな扱いだった大吉。
しかし、リンちゃん、家族、コウキ、コウキのお母さん、職場の同僚たちと触れ合いながら、成長していく。
リンちゃんもリンちゃんで大吉に信頼を寄せていきます。


大吉「自分の時間とか、これから先ずっとなしで、平気でいられるのかなって」

「子供との時間も自分の時間なので、だいじな」
「人の親だからって、特別なことは何もないんじゃないかな?」
「だいたい、そこら中見渡したら、お父さん、お母さんだらけだよ」

大吉「ああ……そっか」

私も「ああ……そっか」って思いました。
勇気づけられる言葉だったでしょうね。

公園での縄跳びの練習の頃には、もう子供達に慕われる存在になっています。
あのシーンを見れば、大吉はもう理想のパパにしか見えません。
{/netabare}

また、OPテーマの「SWEET DROPS」がなんともかわいらしい。
歌っているのはPUFFYです。
{netabare}
保育園のお姉さんたち、あれってPUFFYの2人がモデルに見えるのですが、気のせいでしょうか……。
{/netabare}


ちなみに私は独身で、主人公と歳も近いお兄さん(←ここテストにでるよ)なのでとっても共感!
幸せな気分になれました。

私の妹には小さな子供がいます。
妹が今どんな思いで子育てをしているのか聞いてみました。

「天使……ときどき悪魔、でもやっぱり天使!」
だそうです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 119

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

心地良さを感じる作品です♪(*^-^)

●うさぎドロップと出逢った日の日記・・・
いきなり冴えない主人公の大吉の寝起きで始まりましたねΣ(- -ノ)ノ エェ!?
しかも大吉のおじいさんである宋一のお葬式っていうシチュエーションって・・・
かなりテンション底辺からのスタートでしたので、どんな話なんですかって心配しちゃいましたw
でもそれは、束の間の心配でしたよー♪
「良くぞやってくれたよじーさん」と皆を呆れさせる程の、度肝を抜く展開で物語の様子が変わってくるのです!!
そうなんです!!なんと、じーさんの隠し子で「りん」と言う小さい女の子との出会いでね♪
 
この作品の印象としては、リアルで人間くさい物語の印象を第一に受けました。
それに淡い色彩で描かれた作画が、どことなく懐かしい感じをかもし出している点も、私にそう感じさせたのかもしれませんね♪
 
そんな中、1話目から登場するキャラクターの人間性を明確にして、その明暗を対照的にうまく使い分けているような場面が結構目に付きました!!
例えば、甘やかされて育てられた感じのわんぱく現代っ子の麗奈と自分の父親が好きだったリンドウの花をお別れの花として手向けるしっかり者のりんちゃんはまさに対照的ですよね!
それと、りんちゃんの件で面倒な事は関わらないようにしようとする大人達と、りんちゃんに手を差し伸べる大吉の対応も対照的でしたね♪
 
とにかく、メリハリのある展開で、1話目から物語に一気に引き込まれたっていう印象を受けましたよ♪
 
大吉とりんの生活環境の変化から、今後の人間模様にも期待が持てそうな予感がしますねO(≧∇≦)O
 
 
●総評『最終回を観終えて♪』
まず驚いたのがりんちゃん役の声優さんが松浦愛弓ちゃんで9歳の女の子だって言うことですね∑('◇'*)エェッ!?
ノイタミナが放浪息子に続いてやってくれましたね♪
他の子供のキャストも同じくキャラの年齢に近い世代の子役さんなのですね!!って事は平成生まれww
りんちゃんの「愛らしさ」をあそこまでリアルに演じられたのは、こういう事だったのですねって驚いちゃいました(*^-^)
もちろん、それ以外でもりんちゃんの『表情』や『仕草』の表現の描き方が絶妙で、子供っぽい可愛らしい魅力を引き出していましたね♪
どちらかと言えば麗奈ちゃんやコウキ君の方が、聞き分けが悪い所なんかがリアルな子供っぽさなのでしょうけどね♪
コウキ君役で声優の酒井乃碧(sakai noa)ちゃんも女の子なのにちゃんと男の子役を演じきってたのには本当に拍手を送りたいです(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
 
もちろん、大人達も負けてはいないですよw
大吉やコウキママも子供目線で話す表情とかは子供を愛するパパママの顔でしたし、大吉の母の幸子さんの可愛がる様子もどこかで見た事のあるような風景でした♪
大吉みたいな大人に皆なれれば良いのにねっていうか、がんばって目指しましょうね(*゚▽゚)ノ
 
子供達から大人達へ、大人達から子供達へ、心に残る温かいメッセージを物語を通して感じ取ることが出来ました!
普段忘れがちになってしまう、人としての温もりや優しさを思い出させてくれましたね♪
 
そして、うさぎドロップは是非見て欲しい作品のひとつになりました♪
こういう心温まる作品は大好きなので、2期で10年後の話となるようですけど、続きを早く見てみたいものですね(*^o^*)
 
 
●MUSIC
OP曲『SWEET DROPS』
 歌:PUFFY
 PUFFYらしいストレートに歌詞が伝わってくるうさぎドロップの内容にあったOP曲ですね♪
 
ED曲『High High High』
 歌:カサリンチュ
 晴れた日に散歩しながら聞きたくなる、ポップで心温まるフォークサウンドです♪
 
■お・ま・け
私の実家の庭にはキンモクセイが植えてあったので、ついつい思い出してしまいました♪
トイレの匂いなんて言わせないんだからねw“(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!!
 
2011.07.12・第一の手記
2011.07.14・言い回しを修正
2011.09.17・第二の手記(追記:●総評 ●MUSIC ●お・ま・け)
2011.09.18・誤字修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 108
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ただの「ほのぼの系」と思う事無かれ!

原作未読。キャッチさんからの紹介で視聴。

物語は、不器用な独身男としっかり者の少女の物語。
主人公・りんちゃんの声優は天才か?りんちゃんの魅力を見事に引き出していると思います。
キャラは主人公・大吉とりんちゃんは勿論、周囲の人たちも魅力的な人たちが多いです。
作画は、とても綺麗で見やすいです。Aパートの水彩画っぽい絵も良いです。
OP・ED曲とも作品のイメージに合っています。

というわけで、即、お気に入りに決定しました(笑)

作品のジャンルとしては間違いなく『日常ほのぼの系』なんだけど、ただの日常ほのぼの系で終わらない所がこの作品の一番の魅力かな。
親子や家族、社会についてなど、色々考えさせられる事もあったし、涙なくしては見られないシーンが多いのも本作の魅力だと思います。

{netabare}
ここからは本当にネタバレになるので、未視聴の方はスルーして下さいね。
{netabare}
第10話は神回でした。
『子供って本当に困った時、自分を助けてくれる人にくっ付くんです』
おじいちゃんの葬儀の時、りんが一番困ったのは周囲の大人たちが自分を施設に入れる相談をしていた時。
その時りんに手を差し伸べたのは大吉だった。
大吉と暮らす事を選んだりんは、大吉におじいちゃんの面影を感じただけでは無かったんだ。
何て深い物語なんだ・・・!
{/netabare}
{netabare}
仕事と子育て。誰もがぶつかる問題だろう。
仕事を選んだ正子。
子育てを選んだ大吉。
駆け出しで一番大事な時期だった正子。
会社で実績を上げていた大吉。
大吉は事情を説明すれば会社側も認めざるを得ないだけの環境があったんだろうけど、正子にはそれが無かった。
もっとも、大吉も残業の少ない部署に異動したため収入が減って大変なんだろうけど・・・。
仕事と子育て。自分の時間やライフスタイルと子育て。
色々と考えさせられると同時に、改めて両親に感謝の念を抱いた作品でした。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 97

90.7 15 心温まるアニメランキング15位
プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (3115)
15536人が棚に入れました
時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。
毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。
主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。

声優・キャラクター
田中一成、ゆきのさつき、折笠愛、子安武人、岡田吉弘、後藤哲夫、伊藤舞子、加門良、渡辺久美子、檜山修之、倉田雅世、若本規夫、小林恭治
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

リアルな未来

NHKの本気。

宇宙のゴミ拾い、デブリ課。
みんなにははんぱもの扱いされていますが、縁の下の力持ち。
この仕事がないと世の中が成り立ちません。
そんな職場で働く宇宙サラリーマンの物語です。


すばらしい作品です。
教育現場に取り入れて欲しいくらいですね。
教科で言うと、社会、理科、道徳でしょうか。
楽しみながら見られて、自然に勉強になる、そんな作品。


1話1話に強いメッセージ性があります。

・生と死
・命の重さ
・愛と嫉妬
・夢と決意
・口先と実践
・孤独とつながり
・世界情勢と格差社会
・政治と陰謀

最も大きなものを強いて挙げるなら、{netabare}「愛」{/netabare}ですね。

空に見える星と星は、近くにあるように見えて、実際は遠くにある。
間にあるのは冷たく残酷な空間だけ。
しかし、{netabare}その星々を遠くから見ていくと、星系を作り、銀河を作り、宇宙を作る。
人は孤独であるように見えて、すべて「宇宙の一部分」に過ぎない。
そして、それをつなぎ止めているモノが「愛」。
田名部は口先だけではなく、それを証明しようとした{/netabare}……と。


そして、名言のオンパレードです。
好きなものをいくつか。
{netabare}
・「愛で人が救えるの? じゃいますぐ救って見せてよ!」
・「星々の間には暗くて冷たくて残酷な宇宙が広がっている」
・「船には港が必要だ。いつまでも待ってくれる港が」
・「孤独も苦痛も、もったいないんだよ、テメーなんかにやれるかよ!」
・「愛の反対は無関心」
・「国をあるべき姿に戻すべきなんだ」「国? 習ったよ! 地球ってそういうもので分けられてるんだってね! 私、月生まれの月育ちなの、ここから見える? おじさんの国は?」「確かに……確かに見えないな、そんなものは」
そして、
{netabare}
・しりとりで「『け』『結婚しよう』」「『う』『うん』」「お前の負け!」
{/netabare}
最高の演出でした。
{/netabare}

序盤は1話編成のオムニバス形式でキャラクターの紹介をしていきます。
ギャグを交えつつも後々のテーマや展開につながる伏線をちりばめていきます。

中盤に入って加速。
シリアスな展開が始まり、物語が本格的に動き始めます。
みんなが現実と夢の間で葛藤。

終盤はハラハラドキドキ、そして、感動の展開でした。

終わりに近づくほど盛り上がり、伏線もしっかり回収しています。
場面場面で感動させるのではなく、物語全体を通して心を動かしてくれます。


また、無駄な人物がほぼいません。
1話かぎりのネタキャラだろうと思ったら、あとでちゃんと出てきて活躍してくれます。


そして、なにより宇宙空間での描写がお見事です。

・重力の強さによって、歩き方やモノの散らばり方、移動距離が異なる
・空気のない月面では砂ほこりが風に舞って巻き上がったりしない
・宇宙でモノが衝突しても全く音がしない
・通信をするときに時差の描写がある
・宇宙線や重力差による体への負担もしっかり練り込まれている

JAXA(日本版のNASA)が協力しているので、そういったリアリティが徹底されているんですね。


名作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。
キャラデザが苦手な人はいるかもしれないですが、一度は見てほしいアニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 153

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

近未来の宇宙を彷彿させるヒューマンドラマ。

宇宙開発に伴い発生するデブリと呼称される宇宙に漂うゴミが社会問題となった近未来SF系作品であり
オムニバス形式で進行していく、夢や人生についての一連の人間模様には言葉に出来ないものがある。
手に汗握る見所満載のヒューマンドラマを筆頭に、物語・演出・音楽など総合的に完成度は非常に高い。
滑り出しからグイグイと引き込まれる構成ではないが、原作・アニメを問わず、素晴らしい出来栄えであり
原作コミック・アニメーションとSF界至高の星雲賞をダブル受賞(風の谷のナウシカ以来の快挙)を達成。

環境問題のみならず、格差・人種差別・テロ・国際紛争など、現代社会が内包する問題点を示唆しており
あらゆる角度から喚起している。風刺や皮肉も随所に込められており、深いメッセージ性が読み取れる。
SFのジャンル枠とは、別個に設けられている普遍的な日常や哲学的なニュアンスの挟み方も秀逸であり
少し詰め込み過ぎであるが、消化不良に至らなかったのは脚本と演出の歯車が噛み合った成果である。

宇宙という真空空間を現実的に表現するための無音演出や無重力空間における動作など高次元であり
作風的には地味であるが、派手さがなくとも、徐々に世界観に引き込まれる神秘的な魅力を放っている。
最終話は鳥肌が止まらず、感無量の一言であり、これぞ、超が付く名作であると言っても過言ではない。
各キャラを深く掘り下げる場面や巧妙な伏線等もあり、知らぬ間に夢中にさせるテクニックは絶妙であり
中盤から終盤にかけてのハチマキの「夢」、タナベの「愛」に対する熱い想いは、琴線に触れるであろう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 89

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

リアリティあふれるSFヒューマンドラマ☆名作認定!!!

ランキング上位にあり、噂でも良い作品と聞いていたので、期待して見ていました!
結果・・・・期待通りの名作でした!!

キャラクターデザインなど多少好みはあるとは思うのですが、物語というより世界観がとてもリアリティあふれる内容で凄く見入ってしまいました!

SFなのですが、確実に近い未来に問題になるであろうスペースデブリ(宇宙ゴミ)を題材にしていて本当に、未来の世界を見ているかのようでした!

見る前はデブリの話ばかりなのかと思っていたのですが、人類の宇宙への更なる挑戦から、それに阻止しようとする組織の出現など本当に現実感があって、それプラス、ヒロインや仲間達との関係などもアニメらしからぬほどのものでした!!

SFアニメに必要な要素は、「夢と勇気」をご覧になられる方々に与えることと私は思っているのですが、この作品は見事に両方を与えてもらいました♪(ノ´∀`*)

これは数あるSF作品のなかでもかなり上位に入ってくる名作だと私は思います(ノ´∀`*)//

ただ・・・最初の辺りはヒロインを見ていて少しイライラする部分があったかな(^_^;)
でも最終的にはそんなのは全部吹っ飛んでしまいました笑

SF好きでまだ見ていないという方がおられましたら騙されたと思ってご覧になられて下さい!!

この作品はもっと評価されるべきだとも思うな(ヽ'ω`)!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 72

90.1 16 心温まるアニメランキング16位
のんのんびより(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (3388)
15448人が棚に入れました
全校生徒が5人しかいない旭丘分校。自転車で20分かかる最寄りの本屋は、ジャ○プの発売が毎週水曜日だし、レンタルビデオ屋は十駅向こう。野菜は置き売りされているし、家の鍵に至っては見たことすらない。そんな田舎の生活だけど、旭丘分校の5人はいつも楽しく過ごしています。「なんにもない」がある、スローライフな日々。……なんて気付く必要もなく、豊かな自然の中で豊かに毎日を過ごす少女たちの、まったりゆるゆるなド田舎コメディ。

声優・キャラクター
小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ほのぼのアニメに新たな1ページ。

ゆ~ったり、のんびりと田舎に暮らす
4人の少女たちの日常を描いた
ほのぼのアニメです。

大げさですが毎週一週間の疲れを
このアニメを見ることで癒してくれる。 
そんなアニメでした。
なので最終回を見終わった時とても心寂しかったです…。

のんのんびよりラジオで聴いたのですが
「のんのんびより現象」
というプチ社会現象が起こったとか…。
確かにうなずけます!
自分も都会育ちですが、ちょっと
田舎に憧れてしまいました。汗

一度でいいので田舎でこんなのんびりとした
暮らしに浸ってみたいですw

ほのぼのアニメが好きな方
アニメでゆったりと癒されたい方
には声を大にしておすすめします!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 134

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

《祝・第3期制作決定!》これぞ「ほのぼの系」

キャッチさんからの紹介で視聴。
田舎の全校生徒5人の小中学校に通う少女たちの日常ほのぼの系アニメ。

まず、背景の圧倒的な綺麗さに驚かされます。
そして、個性あふれる登場人物たち。
少女たちの何気ない日常を描いた一話完結の物語。

何のストレスも無く、一気に最後まで見てしまいました。
私も田舎生まれ田舎育ちなので、「あるある」、「分かる分かる」といった感じでした。
あぁ、和むわぁ…。



2019/5/11追記
公式ホームページで第3期の製作が発表されました。
今から楽しみですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 124

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

にゃんぱす~♪癒されます~♪

あらすじ

全校生徒たった5人の「旭丘分校」。
雪解けとともに芽吹き春の足音が聞こえる山里で
相変わらずまったり過ごす少女たち。
山菜を採ったり、お花見したり、お魚も釣ってみちゃったり・・・。
彼女たちの新しい季節の楽しみ方に触れ、
子供の頃の懐かしさを再発見できるかもしれません…。
そんなのんびりとした話です


感想

田舎の分校に通う小・中学生を中心とした日常系作品。
非常にゆるく展開されていくほのぼのコメディ。
一話から最終話まで中だるみなく、飽きずに観られる

田舎という設定も雰囲気の作り方、
ゆったりとした音楽によって上手く表現できていてセンスの良さを感じる。
一つ一つの話もキャラクターごとに区分けされてて、
それも飽きない理由の一つ。
ギャグも主張しすぎず、ほどよく笑えるものが多く、
れんちゃんのシュールギャグは秀逸だと思う

キャラはみんなかわいいし背景もきれい、音楽ものどかでいい。
それにギャグも普通に面白い。
本当に良い癒しアニメでした
ただ個人的には百合は好きじゃないんで
その要素は好きになれませんでしたね

個人的には2期希望です!

というわけで
2期決定おめでとうございます!
2期本当に今から楽しみです♪
早く見てみたいです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 111

90.2 17 心温まるアニメランキング17位
ばらかもん(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2933)
14366人が棚に入れました
書道家の半田清舟は、ある受賞パーティーで書道展示館の館長を殴ってしまう。見かねた父親は半田に「自分の人間として欠けている部分」を見つけさせるため、彼を自然豊かな五島へ送り込む。

そこで彼は天真爛漫少女・琴石なるをはじめとする個性的な島民達と出会い、親交を深めていく。田舎独特の人間関係に戸惑いながらも、半田は新しい何かを見つけ始めていた。

声優・キャラクター
小野大輔、原涼子、古木のぞみ、大久保瑠美、内山昂輝、遠藤璃菜、木村聖哉、潘めぐみ、徳永悦子、立木文彦、諏訪部順一、梶裕貴

PPN さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

元気者ヾ(o´∀`o)ノ

都会育ちの書道家が『自分に足りないもの』
『自分らしさ』を見つける為の離島暮らしを
描いた作品。
漫画原作のほのぼの日常系アニメ。全12話。


ほのぼのとして心温まる名作が視聴できたと
大満足させてくれる1本になりました(≧∀≦)♪
スッカリお気に入り、こんな作品はひさびさ♪

ストーリーをはじめ、作画、キャラデザ、音楽
声優陣とどれを取っても作品に合った仕上がりでした。

物語の舞台は長崎県・五島列島。

書道家として人間としての成長を目的に島暮らしを
始める主人公。
心温かい島民たちとの人間関係、触れ合いを通して
23歳の若者が成長していくハートフルストーリーは秀逸。
心情や成長過程がシンプル且つ分かりやすく描かれており
容易に共感、感情移入できた点もこの作品の魅力かと。

ストーリーに引けを取らず魅力的なのがキャラクター。
老人から子供まで個性豊かで笑わせてくれますw
そして都会では決して見られない温かさが魅力的。
本来持つ人の温もりとはこういう物なのでしょうね。

まぁ、いろいろ書きましたが
本当は元気娘『なる』の底抜けの可愛らしさと
魅力にどハマりしただけなんですよ( ´艸`)イトオシヤ♪
彼女の元気や優しさに計り知れない笑顔を貰いました。

なる役の声優さんの方言の上手さに驚きましたw
関東出身で確かまだ9歳とかでしょ!? 末恐ろしいw


心温まる事間違いなしの名作、沢山の方に観てほしいです。
ほのぼの系や日常系が好きな方には絶対オススメ!
日常生活に少し疲れた時や人の温もりに触れたい時など
この作品を観てほしいですね(*´∀`)







《キャスト》
半田 清舟(CV.小野大輔)
琴石 なる(CV.原涼子)
山村 美和(CV.古木のぞみ)
新井 珠子(CV.大久保瑠美)
木戸 浩志(CV.内山昂輝)
久保田 陽菜(CV.遠藤璃菜)
木戸 裕次郎(CV.杉野田ぬき)
新井 明彦(CV.潘めぐみ)
教頭(CV.立木文彦)
川藤 鷹生(CV.諏訪部順一)
神崎 康介(CV.梶祐貴)




《主題歌》
OP
『らしさ』/SUPER BEAVER
ED
『Innocence』/NoisyCell

投稿 : 2024/05/11
♥ : 102
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

普通の人が、おもしろい (追記)

初見:
「自分らしさってなんだ」って歌詞がとても印象的で。
日本語の真っ直ぐなメッセージが力強いオープニングと、高揚感がありながらゆるく解きほぐすようなエンディング。
子供のように思いっきり駆け回って泳いだ後の心地よい徒労感のような、島の生き生きとした空気感を後押ししているようです。

原作をガンガンオンラインでわたモテの傍ら読みはじめた時は、「ちょっと雑なよつばと!的な?」などと思ったのですが、幼児と習字の先生のほっこりする会話のみならず、女子中学生の「あるある…」なやり取りや、男子高校生の自意識の機微、といった積み重なる日々のエピソードが楽しいです。そして、絡むおっさん達がすごくいい味出てますね。
郷長、教頭、爺ちゃん、婆ちゃん、いいよねぇ。全然みんな達観しているわけではなさそうだけど、先生及び先生の悩みがちっちゃく見えてきて。むしろ達観しようとしてる先生の空振り感が見ものでしょうか?
特殊でない普通の人が、おかしくたくましい。そういうところにも期待です。

原作の「その場だから分かるノリの面白さ」な荒削りなセリフ回しが、声優さんの読みのアドリブっぽさで耳にも楽しく活かされているんじゃないでしょうか。


そしてお子様の声優さんがとってもうまい。自然な演技力が聴いてて心地よいです。
子供って、本当真面目に叱ろうと思う方がバカバカしくなるようなことをするから、見てて元気が出ますね。子供の野性味はおもしろい。それが育っていくうちに消え、あるいは残っても「場を読めない」みたいに浮いたりするのは、いつ頃からなんでしょう。


総評:面白かった〜ゆったりたっぷりのーんびり


作品内の書を手がけられているのは長崎県佐世保市出身の前衛書道家・原雲涯さん。(ばらかもんの舞台は長崎県の五島列島)
練習字や船の名前や看板字なども全て書かれたそうです。
http://www.ungai.com/topics/topics_140717.html
テロップのスタッフ名などは、原さん作の「あったかフォント」が使われています。


(各話感想)
{netabare}
1話 引っ越しと村人達との出会いの話
書道家という人生は、賞をとって踏み台にせんといかんのですかね。全国行脚して心の一筆を売り歩く訳には…いかないのか。看板書きの仕事、基本に忠実なら読みやすくていいんじゃないの?だめなの?問題は、先生が楽しくなさそうだからか。
鼻歌のところがすごくおかしかった。最後の郷長の引きも効いてる!!

2話 入院の話
怪談回?あんな幽霊だったら、ホノボノしてあんまり怖くはないね。
自己管理の出来ない先生はヒロシ母のご飯に頼り、そしてヒロシもそれを受け入れる、「人と言う字は〜」って成り立ちのよーな助け合い。
書道って体力要るんじゃないのかな…?なんであれ、表現というのは体力と集中力が要るね。


3話 漫画投稿作品と餅拾いの話
細かくクスクス笑わせられたー!
作画のきめ細かさは欠いていた気がするんですが、勢いが楽しいです。
餅拾いの強豪、パンチ。登場した際も笑ったけど、先生の「くっそ、プァンチめっ!!」って本気な言い方がおかしかったです。

先生のメンタル弱さには引く人もいそうだけど、こういう人、大人になってもいるような…。

4話 猫と船の話
猫の「実際さわってみないとわからないものだな」ってそうだよね。触ったことがないから可愛く見えていたのか、触れてわかったから可愛さ半減するのか、やっぱり触れられないけど想像の中で余計愛しさは募るのか?

それにしても美和ちゃんすごくいい子だな。美和父の「ワープロ」って言い方にグッとくる。手本通りを求めない魂がここにも…。
先生のプレッシャーに弱いところが面白く描かれてました。

5話 書道一筋と他人の心配の話
冒頭の、爺ちゃんに差し入れられた「このもん」(漬け物の一種か?)に
ハマりすぎる先生がおかしかった。筆の代わりに箸とタッパー離してないのが。

→このもん=香の物、のようで。
干し野菜を漬け汁に浸すタイプの漬け物ですね。うまそう、やってみよー
干すと旨味が凝縮するんだってね。
http://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1130005975/


6話
毎回、オープニングもエンディングも飛ばさずに見入ってしまいます。
東京よりの来客で、先生がこれまでの暮らしを受け止めるターニングポイントでした。小ネタで笑えるというよりも、先生の反応がおかしかった。

エンディング後。タマの人格形成に重要な要素が確実に積み重なってゆく〜^^;
親戚や友達にマニアックな本を貸されてその道に…って、似たような経験談を聞いた覚えがあります。よくあるルートなのでしょうか。私も中2の時、級友に見込まれて(?)そっち系の同人誌を貸されましたが、残念ながらその道ではなかったようです。
近所にかっこいい先生とメンズがいたら妄想が膨らんでその道にいったかしら…。

きゅうりでこのもん作ってみたら結構おいしかったです。
{/netabare}


(追記)
皆さんのレビューを読んでいて、半田母さんに関する感想が結構書いてあるんですね。最終回で目立っていたから印象強いんでしょうか。
私はあんまり引っかかりなくて、好きでも嫌いでもなく…。
まぁ、半田先生は早く家出たらいいのにとは思います。


最近目にした、占い師さんのコラム
「親不孝のすすめ」
http://s.ameblo.jp/meian0310/entry-11935957965.html

子供は親の犠牲にならなくていんじゃん?って話です。
私もこれは精神性の話として同意ですが、現実で親の面倒をみている人々はやっぱり偉いとも思います。
この自立精神を普段から意識すべきは、子供より親の方かもしれませんね。

ってアニメの話なのに真面目に書くことではないのか

投稿 : 2024/05/11
♥ : 85

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「兄ちゃん ジュノンボーイか!?」

とっても観やすい作品でした。とにかくおもしろい!!
田舎のスローライフがとても暖かくて村のみんなの優しさを感じましたd(・ω・●)

そんで、なるがめっちゃ可愛い!!
やんちゃで、先生大好きで、まっすぐ生きてるなるが
とってもとっても好きですヽ(*´∪`*)ノ"
子どもから教わる事って大きいね。
それから方言ていいな〜って思いました*^^*

書道の先生のキャラもおもしろくて、笑いどころ満載☆
個性的なキャラがいっぱいいて飽きずに観れちゃいました!!

この作品を観て、島とかゆっくり旅行へ行きたいなって思いました♪
あと、小さい頃書道習っててあまり楽しさ感じませんでしたが
ばらかもん観て書道も素敵だなって思えました。
今だったら楽しくかけそうw


個人的評価満点。心暖まる作品なのでみなさんにオススメできます☆
最後まで読んでいただきありがとうございました人´Д`*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 81

88.3 18 心温まるアニメランキング18位
ガールズ&パンツァー(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (3198)
14038人が棚に入れました
『ガールズ&パンツァー』は“美少女と戦車が織りなす、ひと夏のハートフル・タンク・ストーリー!”がキャッチフレーズのTVアニメーション。物語は戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と並んで大和撫子のたしなみとされている世界が舞台。県立大洗女子学園にやってきた転校生・西住みほ(声・渕上舞)は戦車道が嫌いで、戦車道のない大洗女子を選んだが、転校早々生徒会長に呼び出され、必修選択科目における戦車道の選択と戦車道全国大会出場を強要される。しかも、集まったメンバーは個性派ばかり。華道家元の娘の五十鈴華(声・尾崎真実)、恋に恋する武部沙織(声・茅野愛衣)、戦車マニアの秋山優花里(中上育実)、朝に弱い優等生の冷泉麻子(声・井口裕香)らに囲まれたみほの、友達とのフツーの女子高生活というささやかな願いの行方は…。

声優・キャラクター
渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、福圓美里、高橋美佳子、植田佳奈、菊地美香、吉岡麻耶、桐村まり、中村桜、仙台エリ、森谷里美、井上優佳、大橋歩夕、竹内仁美、中里望、多田このみ、山岡ゆり、秋奈、井澤詩織、山本希望、椎名へきる、喜多村英梨、石原舞、川澄綾子、伊瀬茉莉也、平野綾、金元寿子、上坂すみれ、田中理恵、生天目仁美、倉田雅世、愛河里花子、冬馬由美
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これが日本のハイブリッドアニメなのです! Ver.1.0

ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ

監督 - 水島努
シリーズ構成・脚本 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 杉本功
キャラクター原案 - 島田フミカネ
キャラクター原案協力 - 野上武志
ミリタリーワークス - 伊藤岳史
企画 - 川城和実、井上俊次、小崎宏
設定考証・スーパーバイザー - 鈴木貴昭
プロップデザイン - 竹上貴雄小倉典子牧内ももこ鈴木勘太
美術設定 - 比留間崇
美術監督 - 大西穣
色彩設計 - 原田幸子
撮影監督 - 大庭直之
編集 - たぐまじゅん
モデリング原案 - 原田敬至
3D監督 - 柳野啓一郎
3Dチーフモデラー - 後藤岳
3Dプロデューサー - 向田善弘
3D制作 - グラフィニカ
音響監督 - 岩浪美和
音響効果 - 小山恭正
音楽 - 浜口史郎
音楽プロデューサー - 小池克実
音楽制作 - ランティス
アニメーション制作 - アクタス
放送期間 - 2012年10月 - 12月(第1話 - 第10.5話)
2013年3月(第11話・第12話)
話数 - 全12話 + 総集編2話

(以上Wikipediaより引用)

ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ

麗しきミニスカの乙女達が戦車に乗って
バァーっと動かして、ダァーと操作して、ドンって撃つ!

凄いんです!
その名も「戦車道」

華道や茶道と並ぶ大和撫子の崇高な嗜みとされ、
全国大会はおろか世界大会まで開催されるという設定に
プチミリオタな私の心は完全撃破されました。

多分、リアルで戦車道なるものがあれば私は絶対にやって
ると思います。
いや日本代表になってたかもしれません。
My戦車買ってると思います!

ちょっと調子に乗りました、ゴメンなさい。

でもこのお話考えた人、ひょっとして天才じゃ…
とさえ思えました。本当に!

この作品の魅力の1つ目として萌えキャラ+ミリタリーの
要素に日常さらには熱血スポ根要素が加わり、お話が進む
につれて盛り上がっていく展開に私の心には幾度となく熱
いものが込み上げてきました。

そう、可愛い見た目や一瞬「えっ〜」と思っちゃう設定
以上に物語がしっかりとしているんです。

彼女達の操る戦車の砲塔から放たれる戦車道への
熱き情熱の砲弾。
心の奥深くに突き刺さるバンカーバスター並みの破壊力!
(バンカーバスターについてはwiki参照をお願いします。)

徐々に変化していく戦車道への思い。
仲間を思う気持ち。勝負に勝つ為の分析力、決断力。
リーダーとしてどうあるべきか、その資質とは?
さりげなくわかりやすく表現してあり、可愛いキャラから
のギャップが魅力的です。

そしてこの作品の大きな魅力の2つ目として戦車道という
ものの描き方がとても素敵。
武道の精神に繋がる、礼に始まって礼に終わる。
勝負の終わった後のお互いを認め合う爽快感が気持ちいい
です。

さらにこの作品の3つ目の魅力としてもう1人のの主役とも
言える数々の戦車達。
日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、旧ソ連の歴代の戦車達がふんだんに登場してきます。

緻密に描かれた車体はもちろんですが、発車、停車、
走行、砲撃の際の挙動、操縦席、照準器からの視界、
効果音、BGMと競技としての戦車道を大いに盛り上げて
くれます。

女性の方とか戦車なんて…ちょっと…とか思われるかも
しれませんが、女の子らしい戦車のアレンジとか色々出て
きますのでそこも魅力の1つ。
女性の方でもいつの間にか色んな戦車が気になる?
気がつけば色んな戦車の事を調べているなんて事もある
かもです。

戦車道というこれまでに類を見ない設定だけに、つっこみ
どころも豊富ですが、そんな事気にならないくらい彼女達
の戦車道楽しめると思います。

市街戦では実際にある茨城県のある街が舞台になり話題
にもなりました。
私にとってはアニメの醍醐味が詰まった奇跡の作品。

彼女達の熱き戦車道、楽しんで頂ける事を願って、

パンツァーフォー‼︎


【mio's café】
視聴済みの方限定ですよぉ♪
{netabare}
水島努監督の作品は今回のガールズ&パンツァーが初めての
視聴になりましたけれど凄いですね!
お話のテンポとキャラの魅せ方が抜群に良いと思います。
そしてシリーズ構成・脚本の吉田玲子さんの魅力も全開
だったと思います。
けいおん!で初めて出会った吉田玲子さん。
私的にはどうも相性が良すぎるようです。

そんなガルパン。
とにかく登場人物が多かったですね。
それもみんな魅力的でどのキャラが1番って決められない
くらいのレベルの高さでした。

大洗女子学園のみんなはもちろんなのですが、ライバル校
のみんなも魅力的っていうのもこの作品の大きな特徴だっ
たと思います。

中でも私が一番好きだったのはサンダース大付属高校の
ケイちゃんです♡
スパイ(秋山優花里殿)に作戦見られても笑い飛ばして作戦
変えなかったり、敢えて相手と同じ車輌数で戦ったり、
戦犯であろう仲間に対し、肩に手をおいて慰めつつも
しっかりと反省会をするよと伝えるあたりリーダーとして
の魅力に溢れていました。
そのリアルな描き方に本当に戦車道ってあるんじゃない?
って錯覚するくらい、その世界観に入り込んじゃいます。

そして聖グロリアーナ女学院のダージリンちゃん。
見た目もかわいいんですけれどいつも視聴者の様な目線で
大洗女子学園の戦いを分析して、何と言っても時々彼女が
口にする格言?みたいなのがいいですね。
そして唯一みほちゃんが勝てなかった相手。
なんだか奥の深そうな人物像が魅力的です。

お話の中で開催される競技の方も進むにつれて
ハラハラドキドキの連続!
砲撃されてる最中に身を乗り出すミポリンには
「もぉ〜危ないよっ」て思わず言っちゃうくらい。
ドキドキです。

そんな彼女達の熱い戦いを盛り上げる私的に大きな
ポイントの1つが毎回ミポリンが考える作戦名!
「コソコソ作戦」「もっとコソコソ作戦」などなど…etc
いちいち本当に可愛いんです♡

そんなほのぼのした作戦名からのガチの砲撃戦。
岩は砕け散り、橋は落とされ最終的には市街戦へと展開。
このギャップが凄まじいです。

そして後半にかけてのスポ根ドラマも最高。
仲間、先輩、後輩、ライバル、キャラ同士の絡みが
見た目以上に熱くて素敵でしたね。

こんな感じでストーリーやキャラ的にも十分楽しめるのに
更にこの作品の面白さに拍車をかけているのがやっぱり
このアニメのもう1人の主役、

パンツァー君達です。

魅力はなんと言ってもその描写。
急発進、急停車時の車体の挙動。
履帯(キャタピラー)の弛みと駆動輪、誘導輪の滑らかな
動き。
砲塔のリアルな回転速度と砲撃の際の反動。
そして操縦席からのカメラアングル。
戦車毎に違う照準器。
何よりも臨場感溢れる効果音と様々なBGM。

陸上自衛隊員の方々や軍事評論家の方々も感心するで
あろうと思われるくらい緻密に描かれた車体にあんこう、
うさぎ、かめetc…
しかも車内にはドリンクホルダー、クッション、カーテン、
なんです…なんということでしょう…

でもこのギャップがまた可愛い過ぎます!
戦車が一家に一台欲しくなります‼

そんな彼女達がバァー!ダァー!ドンっ!って操る戦車。
にわかな私には昔の戦車が多くてほとんど名前が分から
なかったんですけれど、何気に一番嬉しかったのは2話での
10式(ヒトマルシキ)の登場です!

しかも空中投下での登場!

マジありえないからっ‼て思いながらもすっごく嬉し
かったです。
理事長のフェラーリは可哀想でしたけれど…

10式は凄いんです!
90式が筋骨隆々なマッチョなら10式はシェイプアップ
された細マッチョ。
見た目のセクシーさだけで無く性能的にも現在世界最高の
戦車です。恐らく…色んなご意見はあるかと思いますが…
語ると長くなるので興味のある方はwikiや動画もアップ
されてますのでそちらを是非!
以上、第六機甲師団オッドボール三等軍曹こと秋山優花里
でした!

個性的なキャラも一人一人がしっかり立っていて大好きな
女の子達ばかりです。
ミポリンはもちろんだけど、優花里ちゃん、麻子ちゃんが
特にお気に入り。
明るくて優しいミリタリー博士の優花里ちゃん、いつも眠
そうで口数は少ないけれど、変な動きといざとなると頼り
になる麻子ちゃんが大好きです♡

そしてうさぎさんチームの1年生!
もうなんなんでしょうね、この子達。
会話が楽しくて見た目もかわいいのはもちろんなんです
が、少しずつ彼女達が成長していく様が見事でした。

特に最終話では桂利奈ちゃんの「あい!あい!あーい!」
に喜んでいたら、なんとビッグサプライズ!
あの紗希ちゃんに最終話にしてセリフが!
「薬莢捨てるとこ…」
これだけのセリフに私の心は撃破されちゃいました。

最終話でのダージリンちゃんの
「土壇場を乗り切るのは勇猛さじゃないわ。冷静な計算の
上に立った捨て身の精神よ。」
のセリフからのシーンは本当に胸があつくなりました。
かめさんチーム、あひるさんチーム、うさぎさんチーム、
レオポンさんチームの捨て身の攻撃&防御。
ちょっとずつ笑わせるセリフも含みながらの攻防戦。
みほvsまほの最終決戦への花道を作ってくれました。

最後の戦いはもう言葉は要りませんね。
鳥肌が立ちました…
恐らく私が今まで見たバトルシーンではNo.1です。

TVアニメでここまでの息詰まる戦車戦を見ることができる
なんて思いもしませんでした。
ひたすら感動です。
戦車道精神にも敬意を表したい気持ちです。

そしてシナリオ、構成がしっかりしていたら細かい設定な
んて気にならないんだなぁってこの作品を視聴して改めて
思いましたね。

最後に何よりも私がこの作品で特別賞をあげたいのが
影の立役者、自動車部です!
何気に凄いです‼
常日頃の整備、改装は勿論の事、最後はレオポンさん
チームとして参戦!
走行しながらの修理や体を張った最後の守りには本当に
感激しました。
自動車部員の名前もわかる人にはポイントでしたね。

OPの「DreamRiser」
ChouChoさんの歌声にのってつい飛び出したくなるくらい
素敵な曲ですね。
EDの「Enter Enter MISSION!」
デフォルメキャラ達が毎回可愛くてBGMを含め音楽も
かなり楽しめました♪

アニメとは関係の無い私のにわかミリオタのお話や
中身に一貫性の無いお話ばかりになりそうなのでこの辺り
で総評に入ります。

この作品、

見た目以上に熱いです!
人によっては泣けます!
私は泣けました。
そしてたくさん笑えます♪
もっと「コソコソ作戦」見たくなります。
もっともっと「フラフラ作戦」見たくなります。
もっともっともっとかわいい彼女達を見たくなります。
(あんこう踊りは私的にかなりツボ)

でもただ、本当にただ1点だけこの作品を視聴した上で
残念な点を挙げるとするならば…

ガルパンを視聴する1年前に出張で大洗に行ってた事です。


【主要登場人物・出演者】

《県立大洗女子学園》
☆あんこうチーム
(使用車輌:IV号戦車D型→IV号F2型→IV号H型)
西住 みほ - (CV:渕上舞)
武部 沙織 - (CV:茅野愛衣)
五十鈴 華 - (CV:尾崎真実)
秋山 優花里 - (CV:中上育実)
冷泉 麻子 - (CV:井口裕香)

☆カメさんチーム(生徒会チーム)
(使用車輌:38(t)戦車B/C型)
角谷 杏 - (CV:福圓美里)
小山 柚子 - (CV:高橋美佳子)
河嶋 桃 - (CV:植田佳奈)

☆アヒルさんチーム(バレー部チーム)
(使用車輌:八九式中戦車甲型)
磯辺 典子 - (CV:菊地美香)
近藤 妙子 - (CV:吉岡麻耶)
河西 忍 - (CV:桐村まり)
佐々木 あけび - (CV:中村桜)

☆カバさんチーム(歴女チーム)
(使用車輌:III号突撃砲F型)
カエサル / 鈴木 貴子 - (CV:仙台エリ)
エルヴィン / 松本 里子 - (CV:森谷里美)
左衛門佐 / 杉山 清美 - (CV:井上優佳)
おりょう / 野上 武子 - (CV:大橋歩夕)

☆ウサギさんチーム(1年生チーム)
(使用車輌:M3中戦車 リー)
澤 梓 - (CV:竹内仁美)
山郷 あゆみ - (CV:中里望)
丸山 紗希 - (CV:小松未可子)
阪口 桂利奈 - (CV:多田このみ)
宇津木 優季 - (CV:山岡ゆり)
大野 あや - (CV:秋奈)

☆カモさんチーム(風紀委員チーム)
(使用車輌:ルノーB1bi)
そど子 / 園 みどり子 - 井澤詩織
ゴモヨ / 後藤 モヨ子 - 井澤詩織
パゾ美 / 金春 希美 - 井澤詩織

☆レオポンさんチーム(自動車部チーム)
(使用車輌:ポルシェティーガー)
ナカジマ / 中嶋 悟子 - (CV:山本希望)
スズキ - (CV:石原舞)
ホシノ - (CV:金元寿子)
ツチヤ - (CV:喜多村英梨)

☆アリクイさんチーム(ネット戦車ゲームチーム)
(使用車輌:三式中戦車)
ねこにゃー / 猫田 - (CV:葉山いくみ)
ももがー - (CV:倉田雅世)
ぴよたん - (CV:上坂すみれ)


《黒森峰女学園》
(保有車輌:III号戦車、IV号戦車/70(V)(ラング)、
パンターG型、ヤークトパンター、ティーガーI、
エレファント、ティーガーII、ヤークトティーガー、マウス)

西住 まほ - (CV:田中理恵)
逸見 エリカ - (CV:生天目仁美)


《聖(セント)グロリアーナ女学院》
(保有車輌:歩兵戦車Mk.IV チャーチル Mk.VII、歩兵戦車
Mk.II マチルダII Mk.III/IV、巡航戦車Mk.VI クルセーダー)

ダージリン - (CV:喜多村英梨)
アッサム - (CV:明坂聡美)
オレンジペコ - (CV:石原舞)


《サンダース大学付属高校》
(保有車輌:M4シャーマン 75mm砲搭載型、M4A1シャーマ
ン 76mm砲搭載型、シャーマン・ファイアフライ、M4A6)

ケイ - (CV:川澄綾子)
ナオミ - (CV:伊瀬茉莉也)
アリサ - (CV:平野綾)


《アンツィオ高校》
(保有車輌:P40重戦車、セモベンテM41、カルロ・ヴェロー
チェCV33)

アンチョビ / 安斎 千代美 - (CV:吉岡麻耶)
カルパッチョ - (CV:早見沙織)
ペパロニ - (CV:大地葉)


《プラウダ高校》
(保有車輌:T-34/76、T-34/85、KV-2、IS-2(JS-2))

カチューシャ - (CV:金元寿子)
ノンナ - (CV:上坂すみれ)

《陸上自衛隊》
蝶野 亜美 - (CV:椎名 へきる)



【主題歌】
オープニングテーマ
「DreamRiser」
作詞 - こだまさおり / 作曲 - rino / 編曲 - h-wonder /
歌 - ChouCho

エンディングテーマ
「Enter Enter MISSION!」
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 矢吹香那、佐々木裕 / 編曲-佐々木裕
歌 - あんこうチーム
(西住みほ、武部沙織、五十鈴華、秋山優花里、冷泉麻子)


【挿入歌】
「あんこう音頭」(第4・5.5・9話)
作詞 - 吉田玲子 / 作曲 - 水島努 / 編曲 - 藤井丈司 /
歌 - 佐咲紗花
第9話はみほ役・渕上舞によるアカペラ。

「カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ」
(第8話)
作詞 - ISAKOVSKIJ MIKHAIL VASILEVICH / 作曲 -
BLANTER MATVEJ ISAAKOVICH / 編曲 - 浜口史郎
歌 - カチューシャ(金元寿子)、ノンナ(上坂すみれ)

「ジョニーが凱旋するとき」(第2話)
作詞・作曲 - パトリック・ギルモア /
歌 - 秋山優花里(中上育実)

「コサックの子守唄」(第9話)
作詞・作曲 - M・レールモントフ /
歌 - ノンナ(上坂すみれ)

「雪の進軍」(第9話)
作詞・作曲 - 永井建子 /
歌 - エルヴィン(森谷里美)、秋山優花里(中上育実)


【BGM】
聖グロリアーナ女学院 - 「ブリティッシュ・グレナディア
ーズ」

サンダース大学付属高校 - 「リパブリック讃歌」、「アメ
リカ野砲隊マーチ」

プラウダ高校 - 「くるみ割り人形(行進曲、金平糖の精の
踊り)」、「ポーリュシカ・ポーレ」、「カチューシャ」

黒森峰女学園 - 「エーリカ」、「パンツァー・リート」
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 118

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アニメーションの醍醐味をこれでもかってぐらい魅せつけた快作

戦車という題材
戦車が「戦車道」という架空の競技として扱われる斬新な世界観
可愛らしい少女が無骨な戦車を乗り回して戦う(試合をする)ギャップ

視聴者の興味を引くには十分な設定ですが、それだけで作品がヒットした理由にはなり得ない。
何と言っても戦車戦の圧倒的クオリティ!もう凄すぎて鳥肌立ちまくりでしたね。

私は戦車に無知なので、戦車の描写にリアリティがあるかどうかはよく分かりません。
が、そんなことは大して重要じゃないんですw
リアリティの有無は関係なしに、視覚的な「快」を妥協なく追求してるように思えました。
当たり前ですが、アニメってのは絵が動くんです。
そんなアニメーションの醍醐味を、本作はこれでもかってぐらい魅せつけてくれました。

まあ実際に見てもらうのが一番で、映像の魅力を言葉で伝えるのは野暮ったいんですが・・・
・戦車の重量感を見事に表現(どうしても軽さが目立ってしまうCGにも関わらず)
・戦車が向きを変える際の慣性を感じさせる緻密な動き
・カメラワークの良さ(操縦士視点での圧倒的臨場感)

などといったところですかね。今までたくさんアニメを見てきましたが
これ程映像から受ける「快」を強く感じた作品は正直ないです。
作画を最重要視してたわけじゃないのに、それだけで大満足って作品もこれが初めて。
というわけで、作画評価は文句なしの☆5つ。
これが☆5じゃなきゃ他に何を☆5にすりゃいいんだってレベル。


映像面以外でも、ド迫力の砲撃や岩が砕け散るシーンの「音」の作り込みも半端ない。
明るい曲調の軍歌が多用されるBGMも、作風にとても合っています。
このBGM、打ち込みではなく生演奏ってところが良いですね。
久々にサントラ買っちゃいましたよw(今このレビュー書きながら聴いてます)

ストーリーに関しても、スポ根の定番をきっちり抑えた展開でテンポ良く進行。
実にそつのない作りです。チームワークの素晴らしさを改めて実感。
試合時のキャラの会話もテンポ良いし、セリフのセンスも秀逸で笑えますw

唯一不満だったのが、キャラの掘り下げがイマイチ足りなかった点でしょうか。
主人公チームの各キャラのエピソードは一応触れられますが、非常に薄味。
まあテンポを重視した結果なんでしょうけどね。


最後に、戦車戦の異常なクオリティを維持しようした結果
1クールにも関わらず総集編2回、最終2話が放送延期になってしまった件について。
スケジュールに穴を開けてしまったことを擁護するつもりはないですが
これだけのものを見せてくれた以上、あまり文句も言えないという複雑な心境です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 97
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

MISSION COMPLETE

水島努監督作品、脚本吉田玲子。

戦車道を学べば健やかで美しい女性になれる。
それは華道や書道と並ぶ乙女のたしなみ。
女性向けの戦車競技が武道として認知された世界。

この荒唐無稽さに嫌味がなく、
これはミリタリー+萌えと言うより、
爽快で心躍るスポーツエンタメである。
全国大会優勝を目指す女子高生たち、
夢中になって、応援出来ました。
万人に向けた娯楽性の高い作品だと思います。

大洗女子学園へ転校してきた西住みほ。
実家は西住流戦車道の家元。
{netabare}友情、笑い、苦悩、戦闘、そして大団円の感動。
第1話の学園母艦で勝負ありでしたね。{/netabare}
荒唐無稽な設定ですが指摘するのも野暮ったい。
登場人物が爽快な気持ちの良い作品です。

乙女の行進、心へのゼロ距離射撃。

戦車ってかっこいいですね。
楽しくてすっかり魅了されました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 89

89.0 19 心温まるアニメランキング19位
続 夏目友人帳(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (2366)
13672人が棚に入れました
妖怪が見える少年・夏目貴志は、ある日祖母の遺品の中から「友人帳」を見付ける。この「友人帳」とは彼の祖母・レイコが妖怪をいじめ負かした結果、奪った名を集めた契約書であった。

それ以来、名を取り戻そうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで自称用心棒の妖怪、ニャンコ先生(斑)と共に、妖怪達に名を返す日々を送り始める…。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、伊藤美紀、沢城みゆき、木村良平、菅沼久義、藤村歩

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

やさしさで繋がっている心地良さ

1期に引き続き、穏やかな心地は健在。
この2期では、1期で出会った「人間たち」との交流、
及び祓い屋についても描かれている。

主人公・夏目と、ある契約を交わしているにゃんこ先生とのやりとりが毎度コミカルで、
本来、怖いもののはずの妖怪がオトボケキャラの飲んだくれだったりするので笑える。
でもそれだけじゃなく、夏目が窮地に陥った時は用心棒として守ってくれる心強さ。
またそのときの声の豹変ぶりといったら!

その他に登場する人物や妖怪達がなかなかに魅力的。
妖怪は良くも悪くも純粋で、まっすぐで、もちろん例外な者もいるが、
何らかの猶予を与えてくれたり、約束はちゃんと律儀に守ってくれたりと案外いい奴ら。
なのでだんだんと憎めなくなってくるのだ。

そして夏目を引き取り、一緒に暮らしている遠い親戚である藤原夫妻がまた良くて。
こんな人たち本当にいるのか?っていうほどに温かく、やさしく。
特にお母さん代わりの塔子さんが素敵すぎる。
もし、実の子だとしてもあんなに温かく受け入れて包んでくれるなら、母親の鏡だなぁと。

夏目の明るい変化は、妖怪たちとのふれあいもだけれど、
やはり一番にこの夫妻のおかげなのだろうね。

1期では夏の放送のため夏休みっぽい雰囲気があったが
こちらの2期は秋冬の景色がメインで、そういう季節感も
この作品の魅力のひとつと言えるかも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 59

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

幸せを心のまま素直に 迷う事なく受けて止め行けたらと思う。

続夏目友人帳☆
1期の夏目友人帳の夏の季節から・・
続では冬の季節へと巡ります。
冬から春の季節までをテーマに描いた物語となっておりますね。

笑い、涙、癒し、そしてこれほどまでに安定した作品は
やはり夏目なんじゃないかと思います。
ほのぼの観れちゃう素敵な作品。

気のせいかもしれないけど、優しい気持ちになれる気がする・・(o゚∀゚)

にゃんこ先生と夏目のコンビは観てて楽しい!
1期から思ってたけど続でも相変わらず♡
にゃんこ先生欲しいな〜ヾ(●´□`●)ノっw

子どもから大人まで誰にでもオススメできる作品だと思います。
誰と観ても安心できるd(>ω<*)☆

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

第4話雛、孵る
いいですね~^^今までで一番ほのぼのした回だったと思います。
ニャンコ先生が卵温めるシーンがかわいかったです。
あの鼠さんは一体・・・?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46

88.1 20 心温まるアニメランキング20位
夏目友人帳 参(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2147)
12684人が棚に入れました
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志。彼は、祖母レイコが妖怪を子分とする証にその名を書かせた「友人帳」を継いで以来、妖怪達に追われる日々。自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪達にその名を返すことを決めた夏目は、さまざまな妖怪と出会い、その心を知っていくのだった。妖との出会いや別れ、そして、心優しい人達の想い―――。夏目はいつしかたくさんの大切なものを手にしていた…。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、木村良平、菅沼久義、諏訪部順一

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

時々、涙があふて止まらない

1期、2期に引き続き、原作と並行して視聴。
1期のレビューにも書いたけれど、このアニメ作品は
内容や季節設定のせいで順序こそ多少入れ替わることがあるものの、
話の流れは原作にとても忠実。
そして原作以上の感動を与えてくれる演出に、制作スタッフの原作への愛情を感じる。

さて、この3期では1期から少しずつ心の成長を遂げている主人公・夏目の過去に触れたり、
後半では珍しく1話完結型でなく2話にまたがって、
それまで少ししか触れられていなかった妖怪祓いの的場一門に
一歩踏み込んだスリリングな内容になっていく。

とはいえ、基本であるかのような、観終えたあとの穏やかさは、ずっとブレずで。

夏目の過去と今の違い。
その成長ぶりは、今のしあわせ、家族、友達を大切に感じているからこそで。
妖怪達や周囲の人々との距離の取り方にほとんど差がなくなってきた彼の、
あたたかい空気感が観ていていつも微笑ましい。

そして度々、涙腺が崩壊する。
特に4話目は号泣っていうか嗚咽っていうか。
観終えて数日経っても思い出すだけで泣けてしまって。
たぶん、1期、2期と観てこられた多くの方がそうなんじゃないだろうか?
悲しくてじゃなく、「ほんとうに良かった」って
なんだか夏目を空から見守る親みたいな気持ちで感動してしまうのだ。

1クール全13話ずつなので、比較的観やすいし
たくさんの方に観ていただきたい作品1つだ。
ただし、視聴する場合は1期から順に観ていくほうがオススメ。
感動の大きさがまるで違ってくるはずなので。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 65

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

名を返す夏目の姿は色っぽくって素敵(=´∇`=)にゃん

■夏目友人帳参の第一印象
レイコが残した夏目友人帳、貴志が引き継いだ夏目友人帳。
夏目が妖に名を返すしぐさは、今も昔も色気を感じます♪
夏目の想いも変わらないですね。レイコの果せなかった、人間との絆を大切にするという気持ちを・・・
前作までの夏目友人帳の良い雰囲気を引き継いでいるようなので、参も安心して堪能できそうです。
心に響くような物語を用意していることを期待したいと思います♪
 
■ニャンコ先生にインタビューすることが出来ました♪
σ(o^_^o):ニャンコ先生お久しぶりです♪
(=^・ω・^):おぉ、元気にしとったか、ひさしぶりだな!せもぽぬめ。
σ(o^_^o):夏目君は元気ですか?
(=^・ω・^):まぁ元気だぞ、相変わらず余計な災いをもってきよるぞ!!
σ(o^_^o):あはは、相変わらずですねw
(=^・ω・^):ほんとにあいつは、いつもわたしの手をわずらわせおってからに~
σ(o^_^o):ところで、あにこれの間でニャンコ先生が太ったと言う噂があるのですが・・・
(=▼ω▼):ばーかものー!!わたしが太るわけないであろうがぁ~(゙ `-´)/ コラッ!!
σ(o^_^o):えぇ~第一話でも食べてばっかりでしたけど・・・・・
(=▼ω▼):そんなところ注目せんでもいいのだぁ~作者がいけないのだぁ~!!
σ(o^_^o):まぁまぁ・・・
σ(o^_^o):ところで、夏目友人帳も参期目ですが、今期もかなり期待できそうですね♪
(=^・ω・^):わたしが出ているのだからな、当然なのだ!
(=^・ω・^):まぁ夏目もそれなりにがんばってはいるのだがな!
(=^・ω・^):いかんせんあいつは軟弱物だからな~
σ(o^_^o):でも、ニャンコ先生が用心棒だから安心ですねw
(=^・ω・^):わたしは、夏目がどうなってもかまわないのだよ、友人帳さえ手に入ればな♪
σ(o^_^o):それ以上の絆があると思うのですけどねぇ~_(^^;)ゞ
(=▼ω▼):うるさーい!!お前も余計なことを言うんじゃない!!(゙ `-´)/ コラッ!!ー
σ(o^_^o):-=≡ヘ(* - -)ノごめんなさーーーい!!
(=^・ω・^):まぁわたしに食われない程度に、楽しむと良いぞ!!
σ(o^_^o):はぃ♪最後までお付き合いしたいと思いますw
σ(o^_^o):今日はありがとうございました♪
 
 
■総評
1期・2期を観てきたらもう何も語らなくっても夏目友人帳の良さはわかってる筈ですね♪
「参」では妖が見える事で卑屈になっていた頃とは違って、必要以上に自分ひとりで抱え込まなくなってきた成長した夏目の姿を見ることが出来ましたね♪
夏目が友達や家族や過去に知り合った妖など、夏目の本当の人柄を知る仲間との絆を感じられるような描写が多かったかなぁって思います♪
なので、学校の描写が結構多かったですね(*^-^)
 
夏目友人帳の温度って、本当に毎回ちょうどいい湯加減なんですよね♪
(´▽`) ホッっと出来て、なんかホンワカ温かくって、優しい気分にさせてくれるのです(*^o^*)
それが夏目だけじゃなくって、ニャンコ先生だったり、藤原夫婦だったり、学校の友人だったり、妖だったりと夏目の人柄に惹かれる様にそんな温かい仲間が増えていてσ(・・*)アタシも仲間に入れて欲しいです♪
早くも、時期作品が決まっているようなのでなんだか嬉しいですね♪
しばらくお別れになっちゃいますけど、またアタシσ(゚-^*)の心を和ませてくれることを期待しちゃいます♪
 
 
■MUSIC
OP曲『僕にできること』
 歌:HOW MERRY MARRY
 夏目友人帳にぴったりな歌詞で心に響くロックナンバーなのです♪
 忘れない~♪ 大切な~♪ ひとつ~♪ アタシσ(゚-^*)たくさん伝わってきましたよ♪
 
ED曲『君ノカケラ feat 宮本笑里』
 歌:中孝介
 1期のED曲も中孝介さんでしたね♪
 優しい歌声でしっとりと歌ってくれてる、心に沁みるナンバーです♪
 
2011.07.10・第一の手記、ニャンコ先生の言葉遣いを訂正
2011.09.29・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

安心の夏目印(73点)

全13話。
漫画原作。原作未読。

個人的満足点:73点
アニメ系統:妖怪との日常系

3期目となる作品。
1、2期に引き続き安定した内容。
大きく2期までと変わる部分はない。
そこが、夏目の良さではあるが、
少々物足りなさを感じる部分でもある。

私のように基本日常系が苦手なものには
いい意味で変化のない展開が退屈に感じる部分もある。
それでも観てしまうのは、話の安定度があるからであろう。

それに、安定部分ばかりではない。
ゆっくりだが夏目の成長が見て取れるのもいい。
3期では人との繋がりが強く描かれている。

非常に安定した作りだった。
まさに、安心の夏目印。

4期も決まっているし、また、夏目に会えることを楽しみにしたい。


と、まあもはやそんなに書くことも無いのではあるが
つまり、何が言いたいかというと

にゃんこ先生、絶対太ったよw


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以下、毎話後の感想。
ネタバレが含まれる場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
安心の出来。
1,2期ファンには納得の出来だろう。
そして、1,2期と見ていない方にも
観やすいように少しだが冒頭で解説みたいな
始まり方をする。
1,2期見てなくともすんなり入ることができるのではと思う。

しかし、このまま2期同様の展開を続けてもマンネリになりかねない。
2期であったように夏目のさらなる
成長などはあるのかにも期待したいところ。

兎に角まずは安心の滑り出しといったところだろう。


2話視聴。
今週も安心の夏目印。
今回は人とのつながりを強調していくのだろうか。
個人的にはそう感じた。
これは個人的には好物展開の気配。
今週も心の洗濯完了。

3話視聴。
今週は昔の知り合いとの話だった。
夏目がすごく成長してきた気がする。
自分から人に接するようになってきた。
やはり人とのつながりを強調していそう。
今週の洗濯完了。

4話視聴。
ゆったりとしたこの空気。
昔のいやな思い出も受け入れられるようになってきた夏目。
人、あやかし両方とのつながりを大切にしている夏目。
今週も心が洗われた。

5話視聴。
にゃんこ先生食いすぎwww
また太ったんじゃねえの?
そして久しぶりに先生活躍と思ったんだが
ちょっとかっこ悪かったw
しかし、いい妖怪も出てきていい話だった。
今週も心の洗濯完了。

6話視聴。
ちょっと違った展開に。
1話で完結せず来週へ持ち越し。
夏目がピンチだ。
にゃんこ先生の活躍が少ないので
来週あたりに活躍して欲しいものだ。
今週の心の洗濯完了せずw

7話視聴。
先生、あんな矢1本でダウンしてしまうのか?
あいつやっぱり強いのかね。
でかい妖怪も一撃だったし。
なんか今までの夏目とは違う流れ。
この先どうなるんだろう。
心の洗濯も完了せずw

8話視聴。
子狐回。
いつもの夏目展開でした。
ほのぼの心洗われるお話。
今週の心の洗濯も完了。

9話視聴。
夏目らしいゆったりとした話だった。
やはり夏目はこうでなくては。
にゃんこ先生も復活したし、来週も心温まる話に期待したい。
今週も心の洗濯完了。

10話視聴。
ちょっと腐かと思ったw
特質した話でもないが、実に夏目らしい回。
1週で解決せず来週にもちこし。
来週展開で夏目節を期待したい。

11話視聴。
ぐっと友情ものになってきた。
夏目と田沼の友情が深まっていくのがいいねえ。
後2話、安心の夏目を楽しみたいものだ。
しかし、にゃんこ先生、絶対太ったよなw

12話視聴。
夏目がトウコさんの所にくるいきさつが語られた。
トウコさん夫婦なんていい人達なんだろう。
夏目には本当の家族が出来たんだねって感じでよかった。
今週の心の洗濯終了。
来週最終回。
さてどんな終わりかな。

13話視聴。
ちょw
くそワロタw
影踏み鬼のにゃんこ先生鬼畜するぎるw
最終話でのちょっとはめをはずした感じは新鮮でよかった。

しかし、さらに良かったのはラストシーンだ。
夏目のこれまでの成長の縮図と言える。
妖怪の友達と人間の友達。
夏目は両方の友達を手に入れることが出来た。
4期にも期待が高まる。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47

83.0 21 心温まるアニメランキング21位
パパのいうことを聞きなさい!(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2452)
12554人が棚に入れました
主人公『瀬川祐太』は多摩文学院大学文学部国文科に合格し新生活をスタートさせたばかりの大学一年生である。小学生の頃に両親と死に別れ、当時高校生だった姉『祐理』に育てられるも、中学生の時にその姉がバツ2で2人の子持ちの男性『小鳥遊信吾』と結婚。義兄となった信吾への嫉妬と姉の家庭と幸せを壊したくないという思いから姉夫婦の家庭とは距離を置き一人暮らしをしていた。そんなある日、姉がアパートに突然訪ねてきて半日だけ3人の娘達(『空』、『美羽』、『ひな』)と共に留守番を頼まれる。渋々頼みを引き受けるが、そこで幸せそうな姉夫婦と子供たちの様子を垣間見、下らない子供染みた嫉妬心で姉家族と距離を置いてきた事を後悔し、今までの不義理を返し姉家族との関係を修復しようと決心する。そんなある日、姉夫婦の乗った飛行機が行方不明となり、姉夫婦は消息不明のまま政府発表では死亡したことになってしまう。残された3人の娘達は親族会議の末、全員バラバラにされそうだった所を見かねた祐太は全員自分が引き取ると宣言し、6畳一間のアパートで4人暮らしをスタートさせたのだった。

声優・キャラクター
羽多野渉、上坂すみれ、喜多村英梨、五十嵐裕美、堀江由衣、小野大輔、間島淳司、大原さやか

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

パパじゃなくても子は育つ

幼い頃、両親が亡くなり、姉に育てられた経験を持つ
大学に入学したばかりの瀬川佑太が主人公。
その姉までもが旅行中の不慮の事故で夫とともに亡くなり、
残された彼らの娘3人を引き取って一緒に暮らす決心をするが・・というお話。

思春期の女の子2人と3歳の幼女との賑やかな暮らしの中、
彼らがどんな変化を見せるか、そこに焦点を当てた展開になっていた。

およそ10歳とは思えないほどませた言動をする次女、
シャイでややツンデレ気味の思春期真っ只中の長女、
両親の死を知らされないまま無邪気で明るい三女。
男の人を意識するようになった年頃の女の子の心情は、
とてもリアルに描かれていたような気がするし、
三女のひなちゃんも、かわいらしく描かれていたと思う。
ようするに萌えアニメなんだなと思ったものの、
エロさを売りにしてるわけでもなく、
祐太の大学の友人や先輩たちも、近所の人々も
みんなあったかく優しく、観ていて微笑ましい部分はあった。

両親が亡くなって直後から、ケラケラと明るくはしゃげるかどうか、
それが子どもらしいかどうか、それはまぁ置いておいても、
素朴なひとつの疑問として、なぜ彼女達が住んでいたあの一軒家に
一緒に住めないのか?とか、両親の生命保険はどうなん?
ってところで、妙に引っかかってしまう物語でもあった。
現実的に考えたらツッコミどころ満載なのだが、
唯一、それらの疑問を無視すれば、ハートフルなストーリー。

だけどタイトル、思い切り強引だよね。
「パパ」にこだわらなくても良いような気がするけれど、
祐太的には、「パパ」でありたかったのかな。

個人的には、大学の路上研究会での先輩の織田 莱香さんの
あの淡々としたキャラが面白くて好きだったし、
祐太の友人の仁村浩一が、自分の友人にそっくりなので
ついつい比較して笑ってしまった。
あと、堀江由衣さんの唄うED『Coloring』がとても好きだった。

しかし、子育ては決して親にとって犠牲じゃないよね。
祐太の伯父さんからの手紙の一文、あれは親という立場を
経験している大人が書くべき文章ではないなと。
あの伯父さん夫婦をもう少し魅力的に描いてくれていたら、
この作品、もっと好きになれたかもしれない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 71

cross さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

萌え要素とシリアス要素の配分が逆転すれば面白かったのかなと感じた作品。【総合評価:54点】

2012年冬に全12話で放送された作品。

まず最初に断っておかなければならないのは私、crossは「萌え」と言う要素を売りにされたアニメがそんなに好きではない。
「萌え」要素を売りにした作品を幾つか視聴してきましたが、どれも面白さが見出せないタイプです。
あくまで「萌え」要素に面白さを見出せない人の評価ですので、世間一般がこの作品をどう評価するのかは見当も付かないです。
故にこの作品に対するレビューはどうしても中立な立場で評価できていない事を前もってお知らせしておきます。


作画の感じから「萌え」が売りなのは感じていましたよ。
基本的にはキャラ萌え作品で、シリアス要素はおまけ、少し感動を持たせる為ってのは理解していたのですが……
やはり、もっとシリアスな要素をふんだんに盛り込み、それを乗り越えての感動をより追及した方が面白かったように思える。

「萌え」要素に面白さを見出せない。そんな自分の好みを分かっていながらも、視聴を続けたのはやはり初期設定にあります。
両親を事故でなくしバラバラに引き取られそうになる三姉妹を大学生の叔父がまとめて引き取って暮らしていく。
この以下にもありがちですが、とてもシリアスかつハートフルな展開で感動できそうな初期設定にやられました。
厳しい現実や、両親を亡くした三姉妹の心の傷、突如変わった生活に対する苦悩、と言ったシリアスな要素
そして、そんなシリアスな面を互いに支えあい、少しずつ家族としての絆を深めていく、家族愛溢れる物語
こんな風に自分好みの作風に展開できる設定から、都合の良い期待を持って視聴を続けていった感じでしたね。

勿論、上で挙げたようなシリアスな要素は作中でも表現されていました。
ですが、どうにもシリアス要素は表面的で薄っぺらな感じで、実際そこまでの緊迫感を感じられない。
更には「萌え」の要素が勝ちすぎて、シリアスな展開ながらも、それを打ち消してしまっていた感じです。

「萌え」アニメを否定するわけでは勿論ありません。
確かに「萌え」アニメに需要があることも理解しているし、食わず嫌いの偏見でもありません。
視聴しても、「萌え」を楽しめない。つまり自分に合っていなかったんです。
「萌え」の要素に対し、面白さを見出せる方にはシリアスな展開とそれを乗り超えて深まる家族の絆と言ったハートフル展開もある作品。
自分の場合、「萌え」要素に対して、面白さを見出せないタイプなので、主成分が「萌え」であるこの作品に物足りなさを感じた。
まぁ、主成分を拒絶してしまえば、スカスカに感じ物足りなさを覚えるのは当然
つまり、自分のアニメを見極める能力が低かったと言うだけの話です。

作品としては、萌え全開でシリアス要素からのハートフルな展開も有り
自分のように「萌え」に面白さを見出せない人には、ハートフル展開が弱く物足りなさを感じてしまい不向きかもしれません。
しかし、「萌え」を主体に楽しめるなら、ハートフルな要素も加わった良作になりえるかもしれませんね。
と言うわけで、この作品に関しては視聴者の「萌え」に対する受け入れ方によって、面白さは変わってくるのではないでしょうか。
「萌え」要素、全然OK!!楽しめるぜ!!って方には結構オススメ出来るのではないとか個人的には思っております。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 68

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

美少女3姉妹と同居って羨ましいねぇ・・・

まぁそんな羨ましいとか不謹慎なこと言っちゃダメですよね。
このアニメのヒロインである空ちゃんたちは親を、祐太はたった一人の姉を失ってしまいました。
だがその悲しみを乗り越えて新しい生活を始めようとする祐太と3姉妹のお話です。
応援したくなりますね(・∀・)

キャラも中々いい感じにそろっております。
ツンデレ中学生、ミステリアス巨乳(変人)の先輩などなど。
俺の一番お気に入りは小悪魔小学生の美羽ちゃんですけどね!(`・ω・´)
ロリコンとか言わないで(-_-;)
小学生が好きなんやない!
好きになった子がたまたま小学生やったんや!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 57

84.4 22 心温まるアニメランキング22位
たまこまーけっと(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (2627)
12352人が棚に入れました
餅屋の娘、たまこは餅が大好きな高校1年生。
学校ではバドミントン部に所属、友人らと部活動に励みながらも、家の手伝いと新作餅の開発にいそしんでいる。
向かいにはライバルの餅屋があり、その息子・もち蔵とは幼なじみ。
もち蔵はたまこに好意を寄せており、同じくたまこのことが大好きな友人みどりと、たまこを巡ってバトルを繰り広げている。
大晦日はたまこの誕生日、商店街では毎年お祝いをするのが恒例行事になっていて、これまでプレゼントを渡せなかったもち蔵は、今年こそはとはりきっていた……が、その日、商店街に突然、きらびやかなオウムが現れた。

声優・キャラクター
洲崎綾、金子有希、長妻樹里、山崎たくみ、日高里菜、田丸篤志、山下百合恵、藤原啓治、西村知道、立木文彦、ゆきのさつき、小野大輔、辻谷耕史、津久井教生、渡辺久美子、家中宏、成田剣、日笠陽子、川原慶久、野坂尚也、下野紘、山岡ゆり
ネタバレ

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ぶた鳥ぶた鳥~~ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆

さすがー京都アニメ、一話だけ見て、すっかりはまっちゃった!名作の予感!
作画が素敵~あの鳥はカワイイ、たまちゃんもヾ(*&gE;∀&lE;*)ノ━━━!!!
「けいおん」を見たことないけど、なんで、
「けいおん」がそんなに大人気なのか、理由はようやく分かった...
OPはすごくファンタジーっぽいたまこは魔術師のかっこう~カワイイ~、EDはほのぼのー
「ドラマチックマーケットライド」
作詞-藤本功一/作曲-片岡知子/編曲-宮川弾/歌-北白川たまこ(洲崎綾)
「ねぐせ」
作詞-宮川弾/作曲-山口優/編曲-赤羽俊之、山口優/歌-北白川たまこ(洲崎綾)

第三話ぶた鳥の出番は多いですよ、
なんか、このアニメを見ると、気分はよくなった
悩みや...など、とにかく全部ぶっ飛んだ。

第一話 あの娘はかわいいもち屋の娘
{netabare}よく見ると、第一話前は伏線を埋めてるみたいなー餅まずいの独り言「空が青いぞ...海も青いぜ...花がきれいだぜ...いい香りがして...眠たくなった...冷たくされて...明るく」、結果...花の中に混ざってる...{/netabare}
{netabare}餅まずいは最初登場する時痩せてるー、でも最後はぶた鳥になっちゃった...そして、飛べなくなった...「やべ~体が重いぜ~こんなんで 海越えられんのか俺!?いや、もう行くって決めたんだ...それに、これ以上いると...これやばいー絶対...やばい...ああああ」{/netabare}
{netabare}最後は餅まずい目が...光を出した...その人はたぶん餅まずいの飼い主だと思います{/netabare}

第二話 恋の花咲くバレンタイン
{netabare}餅まずいは、たまこともちぞうが糸電話で話してる時、糸の上に止まるのは、笑えるー{/netabare}
{netabare}「俺に惚れるな」、「鳥に惚れるわけないじゃーん」{/netabare}
{netabare}餅まずいは映写機の機能を持ってる...{/netabare}
{netabare}そして、餅まずいの眼から出る光線、映像中の少年は誰、まだ謎です{/netabare}

第三話 クールなあの子にあっちっち
{netabare}言葉は 時に難しい{/netabare}
{netabare}言葉は 時にもどかしい{/netabare}
{netabare}伝えたい思いはいつも空回り、だけど...いつか届くはず{/netabare}

第四話 小さな恋、咲いちゃった
{netabare}冒頭はあんこ化粧してるからカワイイー{/netabare}
{netabare}黄金のぶた鳥:{/netabare}
{netabare}思い、願いが叶わずも、思い通りにゆかずとも、{/netabare}
{netabare}別の道は別の花、新たな花は咲いている。{/netabare}

第五話 一夜を共に過ごしたぜ
{netabare}もしかして、みどりちゃんは餅ぞうの事は好き?とおもったけど...{/netabare}
{netabare}デラちゃんは 同じ匂いがする と言っていたから...あまり関係ない?か...{/netabare}
{netabare}恋の花火に 心の花火{/netabare}
{netabare}真夏の夜の夢 色づく思い{/netabare}
{netabare}はかなく散ってしまわぬように{/netabare}

第六話 俺の背筋も凍ったぜ
{netabare}デラ:娘、何だその石の塊は?{/netabare}
{netabare}たまこ:石じゃないよ、お地蔵さまだよー{/netabare}
{netabare}デラ:お地蔵さまー{/netabare}
{netabare}たまこ:そう何かあったときに子供たちを守ってくれるんだ{/netabare}
{netabare}デラ:ほおぉ~これが~しかし敵に投げつけるにしては重そうだな{/netabare}
{netabare}たまこ:違うよーお願いするんだよーそんなこと言うと罰が当たるよ、デラちゃん{/netabare}
{netabare}デラ:罰?{/netabare}
{netabare}たまこ:そう、怖い目にあうってこと{/netabare}
{netabare}デラ:怖い目?慣れた覚えたと思っちゃいても、ときおり目にする奇妙な振る舞い、わざ、言葉、知れば知るほど妙ちくりん、解せない不可解奇々怪々~{/netabare}

第七話 あの子がお嫁に行っちゃった
{netabare}チョイ:合わない間にずいぶんと生意気な口をきくようになった{/netabare}
{netabare}デラ:申し訳ありません!{/netabare}
{netabare}チョイ:しかも、その姿は何だ!ブクブク~~ブクブク~~~{/netabare}
{netabare}デラ:はい、太りすぎました... w{/netabare}

第八話 ニワトリだとは言わせねぇ
{netabare}デラちゃんはダイエットだ~{/netabare}
{netabare}かなちゃんはデラのために鳥部屋を作ったんだけど
ぶたさんは入れないーw{/netabare}
{netabare}たまこ:デラちゃんはうちのお餅やお饅頭が大好きだから{/netabare}
{netabare}チョイ:だからと言ってこのようにむき... {/netabare}
{netabare}デラ:いや、あの私は餅を好きというよりも、餅が私を好きなので...w{/netabare}

第九話 歌っちゃうんだ、恋の歌
{netabare}思い過ごしに勘違い{/netabare}
{netabare}恋の花が咲く時は{/netabare}
{netabare}結構なんだかんだ情けない{/netabare}
{netabare}情けないのも楽しくて... {/netabare}

第十話 あの子のバトンに花が咲く
{netabare}意気揚々 威風堂々 胸弾み{/netabare}
{netabare}心が踊る文化祭{/netabare}
{netabare}日頃の成果を皆様にお披露目する さあーお立会い{/netabare}

第十一話 まさかあの娘がプリンセス
{netabare}11話はようやく1話の伏線とは繋がってたんだー{/netabare}

第十二話 今年もまた暮れてった
{netabare}遠い国から来た王子{/netabare}
{netabare}変わったわが身が悪いのか{/netabare}
{netabare}時が何かを変えるのか?{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 107
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

静の「たまこま」、動の「たまラブ」、ひと続きで鑑賞したい《感情描写系》の名作

(2016.2.1追加)※3周目での評価です。

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= たまこまーけっと (2013年1-3月) ============

{netabare}第1話 あの娘はかわいいもち屋の娘 ★ 高校1年の大晦日
第2話  恋の花咲くバレンタイン ★ バレンタイン・ディ
第3話  クールなあの子にあっちっち ★ 高校2年の春(桜餅の季節)
第4話  小さな恋、咲いちゃった ★ 初夏の商店街の祭り
第5話  一夜を共に過ごしたぜ ★★ 夏休みの臨海学校
第6話  俺の背筋も凍ったぜ ☆ 夏休み
第7話  あの子がお嫁に行っちゃった ★ 夏休み
第8話  ニワトリだとは言わせねぇ ☆ 秋(栗餅の季節)
第9話  歌っちゃうんだ、恋の歌 ★★ 十月十日(餅の日)
第10話 あの子のバトンに花が咲く ★ 文化祭
第11話 まさかあの娘がプリンセス ★ 師走
第12話 今年もまた暮れてった ★ 大晦日{/netabare}
----------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優良回)2、★(良回)8、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4

OP 「ドラマチック マーケットライド」
ED 「ねぐせ」


============= たまこラブストーリー (2014年4月) ===========

{netabare}全1話 ★★★ 高校3年の5月{/netabare}

-----------------------------------------------------
※以下、初見時の評価です。

映画が話題になってなかったら、このアニメは多分見落としてたと思う。良かった。良かった。

まず第一印象。
主人公の北白川たまこ←こんな感じの女子高生はきっと全国の商店街に実在すると思うんだ。

商店街の家は、「うなぎの寝床」と形容されるように、玄関の店舗部分から奥に居間や台所が続く、長細い造りが多い。
廊下も細長く、2階への階段はなぜか急だ。
子供部屋はたいてい2階にあって、畳敷きなんだけど、その上にカーペットを曳いてベッドを置いた改造部屋が多い。
兄弟姉妹がいれば、ひとつの部屋をカーテンで仕切ってスペースを分けることもある。
最近は建築基準が厳しくなって、建蔽率とか両隣の家との空間確保など新しい条件を色々満たさなければ建て直し許可が下りないので、多少不便でもそれまでの家を補修しながら住み続けるケースが多い。
で、こうした商店街の家は両隣りとの隙間が薄くて、少し大声を立てれば隣に筒抜けになっちゃうので、家族で時々喧嘩することはあっても、それ程大騒ぎにならずに適当なところで沙汰止みになってしまう。良い意味で世間様の目を経由した「常識」が働くのだ。

近年は郊外型の大型店が増えて、小さな個人商店では太刀打ちできず、シャッターを下ろしっぱなしの店がじわじわと増えている。
第一、個人商店なんて、もともとそれ程儲かるものではなし、確定申告で色々と経費を落とせるのでなんとか生活が維持できてるだけで、本当はサラリーマンをしている方が余程気楽で物入りも良い。

だけど、やっぱり、昔ながらの商店街には、独特の情緒と文化がある。

このアニメを見ていて、商店街の再現度が凄く高いなぁと感心しました。
商店街を盛り上げようとしてイベントを企画する町の人達の様子とか、商店街を練り歩く神輿担ぎに難儀するもち蔵君とか、本当によく描けてる。
だから、たまこの存在にはとてもリアリティを感じる。

わがままじゃなくて、いつも皆のことを考えていて、小さなことでクヨクヨと悩まずカラッと明るく、他人を失望させないようにいつも愛想よく、でも、恋にはとても鈍感で・・・。

こういうアニメは、ほんの一瞬の描写にも確り登場人物たちの感情表現を盛り込んでくるから、一話一話を集中して視聴しないといけなくなって、面白いんだけどとても疲れます。

その点が玉に瑕かな。

=========================
(2014.6.6追加)
2周目視聴時に気づいた点

第4話 「小さな恋、咲いちゃった」({netabare}たまこの妹で小学5年のあんこの恋の話{/netabare})、
第5話 「一夜を共に過ごしたぜ」({netabare}臨海学校でもち蔵がたまこに告白しようとしてみどりに妨害される話{/netabare})

の両話で、もち蔵の部屋の壁に貼られている映画のポスターに「PARIS LOVE STORY」という文字が確認できる。

このPARISというのはフランスの首都パリのことではなくて、

【Paris】(ランダムハウス英和辞典)
(ギリシア神話)パリス→Judgment of Paris:
Troyの王子;PriamとHecubaとの息子でCassandraの弟;
争いのリンゴ(apple of discord)をAphroditeに贈り彼女の助けによってHelenを誘拐することができたが、このためにトロイ戦争が起こった;
Alexander, Alexandrosともいう.

つまり、
{netabare}
PARIS=トロイの王子=大路(おおじ)もち蔵=林檎→恋を手に入れる者
{/netabare}
そして更に、

第10話「あの子のバトンに花が咲く」({netabare}たまこの親友みどりが学園祭のバトン演技の振り付けを考える話{/netabare})

で、もち蔵とたまこが糸電話をしているシーンでも、この「PARIS LOVE STORY」のポスターが登場する(ただし絵柄のみ。文字は隠している)。

要するに、この「PARIS LOVE STORY」という映画ポスターは、「たまこまーけっと」の動画制作に先立て作られる設定資料に、もち蔵の部屋の設定内容としてはっきりと明記されていたものであり、その時点で既に「TAMAKO LOVE STORY」に該当する続編を制作する方針が決まっていたことを暗示していると考えるのが妥当である。


因みに、「たまこまーけっと」(2013年冬)より少し遅れて放映された人気アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(俺妹2期)」(2013年春)は、TV本編13話の終了後しばらくして、{netabare}準主人公(作品の視点人物)の京介の告白というまさかの実妹エンド{/netabare}をOVA3話構成でネット配信(2013年7月)して賛否両論ながらTV放送時を上回る大きなインパクトを視聴者に与えた続編の成功例となっている。

「たまこラブストーリー」も、その本編(同時上映「南の島のデラちゃん」とED2曲を除いた内容)は約75分=ほぼOVA3話分であり、山田監督が映画の公式サイトのインタビュー記事で、

「たまこラブストーリー」というタイトルは、シナリオ構成・脚本担当=吉田玲子さんのつけた仮題であり、当初はOVAとして発表するつもりだったが、その後いろいろ社内で検討した結果、今のような映画となった

と発言していることから、当初は、俺妹2期と同じように、TV放送分「たまこまーけっと」12話+続編OVA3話、しかも俺妹2期と同じように、{netabare}準主人公のもち蔵が主人公たまこ告白してたまこが恋に陥る{/netabare}、という本編の路線から大きく外れていく展開とすることが予定されていたものと推測します。

※この点についての詳細な考察は、「たまこラブストーリー」の感想・レビューの方に書きました。

=========================

投稿 : 2024/05/11
♥ : 106
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

私の心も和んだぜ‼︎

{netabare}
と、たまこ風のタイトルをつけたくなるくらい
ふんわり、あったかな作品です。

「あの娘はかわいいもち屋の娘、北白川たまこ」
もうすでに、この言葉の響きだけで充分かわいいです。

さらにキャラデザが京都アニメーションの堀口さん。
言うまでもありません。(らき☆すた、けいおん!)

それに輪をかけるように、たまこCVの洲崎綾さん。
なんとも言えない愛くるしい声と喋り方。
たまこのイメージにぴったりです。

私の中でまた新たな「かわいい」が誕生しました。

でもそれは単なる序章に過ぎず、作品を最後まで観て
たまこの内面からくる優しさや純粋さ、仕草がプラス
されて最後は「デラかわいい」になっちゃいました。

そうです。この作品のキーワードは、「デラ」なのです。
あれっ?

うさぎ山商店街を舞台にした、家族、友人、商店街の人々
の心温まる触れ合いを題材にしたお話です。

そこにひょんな事からやってくる1羽の鳥さん。
しかも人間の言葉を喋るし、王子様のお妃様を
予言に従い探しにやって来たみたい。

その名も「デラ・モチマッヅィ」

もち屋さんにお世話になりながら「モチマッヅィ」
とは…ちょっと苦笑いです…

キーワードのデラです。

最初は変な鳥さんだなぁってくらいしか感じなかった
んだけど、お話が進むにつれてそんなデラちゃんの
存在意義がどんどん高まるんです。

おバカなフリをしてて肝心な所では誰よりもたまこや
まわりの人々の気持ちを汲み取り、それを行動や言葉で
表現するんです。

そして、たまに出てくるデラちゃんのナレーション。
これがまた、さりげなく良い事言うんです。

そんなデラちゃんの姿に私は何を思ったか、
「ダンディ」な気品さえ感じました。
見た目はただのデブ鳥さんなんですが…
やることが以外と粋なんです。

途中からこの話の主人公って、デラちゃん⁇って勘違い
するくらいでした。

全12話あってどれも日常的なお話です。
異国の王子がたまこをお妃様にって話以外は普通の
日常的なお話だと思います。

だけど、日常の生活の中から生まれる、ささやかな
喜びや、楽しみ、あるいは悲しみ。
それを凄く優しいタッチで描いてくれている作品
だと思います。

1話からどのお話もずっーとニコニコして見れました。
ふんわりしてて、つい、にやけちゃう様なお話ばかりで。
でも私的には結構、大爆笑したり、涙が出ちゃうお話も
ありました。

その中でも特に8話のデラちゃんダイエットのお話が
一番笑ったかな。
私が好きなかんなちゃんの登場も多くて
最後まで笑ってました。

ほっこりしたキャラが多い中での、かんなちゃんの
あのシュールさが大好きです♡

特にデラちゃんに対して
「醤油みりんニンニクしょうが一欠片一晩熟成」にやり…

「1羽丸焼きこんがりロースト スパイスたっぷり
からっと唐揚げ。」にやり…

また大工の娘という事もあり
「目測が得意で、直角が大好きです。家の梁に興味が
あります。」

「失敗です…寸法を誤るとか大工にあるまじき間違い…
一世一代の恥…おが屑にしてやる…」

「トンカチより軽いものは持たない主義です。」
などなど特異なキャラです。

9話では思わずの涙でした。
たまこの妹のあんちゃんのちょっぴり恋のお話と、
たまこの父、豆大の昔の恋のお話。
それにからめて、たまこに想いを馳せるもち蔵のお話。
あんちゃん頑張れ〜からの豆大カッコいい〜からの
もち蔵よかったね〜って感じで。

最後は涙が出ました。
何も特別な事は要らないんですよね。
もち蔵よかったね。うん、うんって感じで。
もち蔵の泣き方に、こっちまで突然、涙が溢れました。

たまこが商店街のスタンプを100冊貯めて、念願の
うさぎ金メダルを貰ったお話も思わず…

これは私の想像なんですけれど、たまこが小学校5年生
の時にお母さんが亡くなって、多分それからたまこが
お買い物をする様になったと思うんです。或いはお母さんが
貯めてたスタンプの続きだったかもしれません。

やっと貯まって貰えたうさぎの金メダル。
これまでの想いがいっぱい詰まったの金メダル。
お母さんへの想いが詰まった金メダル。
何物にも変えがたい金メダルだったと思います。

妹の世話、お家の家事、お店の仕事のお手伝い。
泣きたい事や辛い事もあったかもしれません。
でも、たまこは明るく頑張ってきました。
周りに支えられて、家族みんなで頑張ってきました。
そんな家族への金メダルだったと…
そんな事を想像すると涙が止まりませんでした。

最後、チョイちゃんにメダルを渡そうとして震えている
たまこを見ていたら尚更でした。
(ここはちょっと、クスッてなりましたけど)

お話の終盤では、たまこの結婚話が急加速。
周りともち蔵の態度にさすがのたまこもイライラ…

もち蔵に「しつこいよ、もち蔵!」と
初めてたまこがカチーンときたシーンだったかも。
(初めてと言うより最初で最後かな?)

夜、近所に気配りしながら、部屋で地団駄を踏むたまこ。
ここはちょっと、かわいいかったです。

静まり返った商店街を見てふと昔の事
(お母さんが亡くなった日の事)
を思い出しそうになるたまこに
みんなが「たまこ、駄目〜!」
ここでも真っ先にデラちゃん顔面ブロック!
デラちゃん、やってくれます!

でもこの時思いました。
たまこの大好きなこの商店街自体がたまこのお母さん
なんだ。
そして商店街のみんなにとってたまこは娘なんだ。
だからこそ、あの金メダルも商店街=お母さん
からのプレゼントなんだって。

たまこ幸せですね。

最後、メチャ・モチマッヅィ王子に

「私はもち屋の娘なんで!」

この言葉が全てだったと思います。

「あの娘はかわいいもち屋の娘」から始まって
「もち屋の娘」で終わる。
たまこにとってはそれ以上でもそれ以下でもないんですね。

いつかは出る事になるかもしれない商店街(母)のもと。
でもたまこには「もち屋の娘」としてのここでの
満ち足りた今の生活が大切なんだなぁって。

普段の生活の中に何気なくある小さな幸せ。
最後まで観る人を温かいぽかぽかした気持ちにさせて
くれる作品です。

OPアニメーションも楽しい曲にあわせて空から舞い降りて
くるたまこに始まりあんちゃんとのぐーダンス。
商店街のみんなとのパレードと何回見てもワクワクします。

この後の「たまこラブストーリー」も楽しみです。
もち蔵頑張れ〜ってなるのかな?
もち蔵応援したくなっちゃいます。

あっ、あの糸電話で喋るシーンは好きです。
すぐ近くに居るのになんか遠距離恋愛してるみたいで…
すっごく初々しくてキュンってなります。

でも、糸電話投げてボコッて頭に当たるシーンが何回
かあったけど、あの手の広げ方とスローな感じが
けいおん‼︎の枕投げのシーンと同じで笑えました。

書きたい事が多すぎて取り留めの無い文章になっちゃい
ましたけれど結論として、何が言いたいかと言えば

「牧野かんな、おもちの明るい未来のために杵と臼の
架け橋になってみせましょう」

という事です。

あれっ?

私的にはに日常的なお話しの中にちょっとしたほのかな
笑いとささやかな感動が散りばめられた、とても楽しい
作品でした^ ^
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 90

87.0 23 心温まるアニメランキング23位
夏目友人帳 肆(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (1865)
10907人が棚に入れました
現在テレビ東京で、TVアニメ第3期『夏目友人帳 参』が放送中の『夏目友人帳』のTVアニメ第4期の放送が決まった。 放送時期は2012年1月から。タイトルは『夏目友人帳 肆』。2008年7月放送のTVアニメ第1期『夏目友人帳』と2009年1月放送の第2期『続 夏目友人帳』は1クール放送、1クール休み、1クール放送の分割2クール制作だったが、今回のTVアニメ第3期と第4期も分割2クール制作だったようだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、木村良平、菅沼久義、諏訪部順一
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

夏目君の強さと優しさの根源を見た4期だった

ずっと見守り続けてきた夏目君の心模様とその成長振り。
個人的には、妖怪と人間とのせつない恋模様やつながりのエピソードや、
彼を兄のように見守る名取さんの接し方が好きだったりしたけれど、
本作では、今までの中で一番、夏目君自身が描かれていたと思う。

振り返ってみると。

1期では妖怪が見えてしまう彼と、さまざまな事情を持つ妖怪との
出会いや別れを描き、両者の距離感やわだかまりが少しだけ解けて。

2期では妖怪への理解を示せるようになってからの、
夏目君の周囲の人間との接し方と考え方の変化を。

3期では妖怪を祓う祓い屋の存在と主張を色濃く盛り込み、
夏目君の祖母の形見である友人帳の存在意義も少し変化を見せ、
彼の用心棒でもあるにゃんこ先生のほうにも、彼に対する変化が見られ・・

そしてこの4期では、夏目君自身の過去をこれまで以上に克明に描き、
彼の人間的なやわらかさ、穏やかさ、やさしさの根源を見せるとともに、
友人帳がなくても、しっかりと結ばれている妖怪たちとの絆が描かれていた。

こうして整理していくと、
妖怪と人間のバイパスになっているにゃんこ先生の存在は大きく、
先生の存在なくしては、やはり夏目君の今はなかっただろうと思う。
と同時にもうひとつ大きな存在は、夏目君を引き取ってくれている藤原夫妻。
彼らの真の愛情は、夏目君が本来持っていた穏やかな性格を思い切り引き出させた。
そして、その大切な日常を宝物のようにしている夏目君に、
観ているこちらも、何気ない日々のしあわせに気づかされたりする。

「癒し系妖怪アニメ」とよく表現されるこの作品だけれど、
僕はそれだけじゃないと思っている。
そこからもっと踏み込んだ、本当の癒しって何なのか、本当の幸せって何なのか。
最後の連続3話は、特にそれをテーマとし、親戚の女の子の家庭と、
奇跡と言っていいほどに良い子に育った夏目君とを対比させていた。
{netabare}
人の哀しみや憎しみを食べて成長する妖怪に憑依されてしまった彼は、
傷つき過ぎた過去の記憶を最後まで消すことなく、
むしろ「あの痛い記憶があってこその今が大事なんだ」と確信し、
にゃんこ先生の助けを借りずにそこから乗り越えて自力で目覚めた。
そしてそこには、清々しくさらにひとまわり成長した夏目君の姿があった。

夏目君の最初の不幸は、「妖怪が見えてしまう」という、
祖母のレイコさんから受け継いでいるものも確かにあるけれど、
まず、幼いうちに両親が亡くなってしまったこと、
それと妖怪が見えてしまうことで、親戚中をたらい回しにされたことにある。

でも、妖怪にも人間同様にいろいろいるもので、ある意味人間よりも純粋な
妖怪たちと関わるようになったことで成長できた部分も多く、
いまや友人帳など使わなくても妖怪たちとの約束事は守られ、
学校での友人たちとも同じように友情で結ばれ、
それらが夏目君をしっかり支えている、っていうのが嬉しい。
そして、レイコさんが成し得なかったことを、
孫である夏目君が実現させているということも、感慨深い。
{/netabare}

結局は相手が何であろうと、理解と友情があれば道は開かれるのかもしれない。
ただ、理解するとか、友情を育むには、ある程度のリスクや時間は必要で。
だけど、誰のせいにすることもなく、何を憎むこともなく、
目の前のものを真摯に受け入れ、消化していける能力というのは、
何にも代え難い人間の強さとなり、人生を変えていけるのだと思う。

夏目友人帳という作品の最大のテーマはおそらくそういうことであり
僕はいつもそこに深く共感している。

原作もずっと読んでいるので、アニメ版もずっと続いてくれたらと切に思うけれど、
視聴者によっては、マンネリ感を感じたりして、少々刺激が欲しいところかもしれない。
{netabare}原作では 祓い屋の的場一門と名取周一のことをさらに詳しく描き、
夏目君にもう少し踏み込んでくる内容に発展していっているし、{/netabare}
なにしろ友人帳が今後どうなっていくかを見届けないと。
というわけで、やっぱり5期も大いに期待してしまうのだよね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 83

Nagi* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なぜ4期のみ、レビューをするのか。 それは…

4期が一番おもしろかったからです!!

(※注意。  あくまで、一個人としての感想です。
       批判は許さない!というかたはご遠慮願います)



同じ妖ものでも、蟲師は全然違う。(比較してすみません)
キャラのおもしろさ:夏目>蟲師
結果、心に何か残る:夏目<蟲師
…って感じですかね^^;

◎ 夏目友人帳の狙いとする視聴者層は、若干低い?
 コメディ要素が多いため、子供向けだと思わざるを得ないです
 全話視聴して、自然と涙がこぼれたのは最終話だけでした
 なんというか
 「すべては、最終話のために」…というアニメなのかな

◎ ナイスキャスティング(^o^)
 主人公の夏目は、神谷浩史
 でも、神谷さんは大人の声という印象で
 最後まですこーしだけ違和感を抱えてしまいました…
 あ、神谷さんは好きなんですけどね!!!←これ大事w
 他にも、笹田役の沢城さん
 名取役の石田彰もいいアクセントになってました☆

◎ ストーリーが期待以下…
 もう少し深い内容でも良かったのでは?
 妖怪が見えるとはどういうことなのか
 夏目がにゃんこ先生をすんなり受け入れたことに違和感。
 人間でありながら強い力を持ち
 パンチ一発で妖怪を倒せることに違和感。
 夏目レイコは、結局どんな人生を歩んで死んだのか…
 気になる所です。(原作では描かれてるのかな?)

◎ ちょっとした違和感
 ほんとに根から悪い妖怪というものが少なかったですよね
 作者の優しい思想の表れなのかな。
 でも、妖怪が“人型”っていうのが多かったなあ
 まあ、人の想像する神様や妖怪なんて、人型になりがちだけど。
 蟲師との違いも、コレだと思う。


…とまあ、ここまで色々書きましたが
結局最後まで見てしまうのは、だんだん話が面白くなることと
話の内容がダークすぎないことにあると思います。

にゃんこ先生可愛いですしねw

それにしてもまあ、いろんな呼ばれ方してました。
 にゃんにゃん先生 にゃんごろう にゃん吉君 ネコちゃん
 ポン太 タヌキダルマ ブタネコ …etc
 ( 誰がなんと呼んでいたか分かる君は、夏目博士だっ☆← )

ちょっと疑問なんだけど
あんなにお酒飲んでて、藤原夫婦はなぜ匂いに気付かないの(笑)

ゆるーい妖怪もの。
最後までゆるふわな感じで楽しませてもらいました♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 55
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

優しい人たちに囲まれて

この夏目友人帳 肆は、優しさに包まれています。
心がすごく癒されます。

人に見えないものが見える夏目貴志は、小さいとき孤独でした。
でも、今では、夏目のまわりには優しい友達がたくさんいます。
そして、夏目の面倒を見ている藤原夫妻も、夏目を大切にしてくれます。

今までみんなに迷惑をかけている意識が先立って、自分の意見が言えなかった夏目が、ここでようやく自分の意見を言えるようになりました。

それができるようになったのは、友達や藤原夫妻のおかげ。
みんな、とても優しい人たちです。

特に印象に残っているのが第十一話
たった一枚しかない両親の写真を森で失くしたとき、夏目はみんなに遠慮して写真を失くしたことを秘密にします。自分の気持ちを押し込めます。
でも、友達の田沼が夏目の顔色の変化を見逃しませんでした。
{netabare}そして夏目を心配します。

でも夏目は遠慮して、大丈夫だと言い放ちます。
するとすかさず田沼が、
「今のお前の顔を見れば、大丈夫でないことはすぐわかる。しっかりしろ夏目、つかなくてもいい嘘はつくな」と叱るのです。
田沼に背中を押されて、夏目はようやく、大切な写真を失くしたことをみんなに告げ、捜すのを手伝ってほしいと頼みます。
すると、田沼や北本、西村が夏目のために懸命に写真を探し始めるのです。

たったそれだけのことですが、{/netabare}とても感動しました。
こんな優しい人たちに囲まれている今の夏目は幸せです。


そして、今回は、物語終盤からエンディングへの入り方がすごく心地よい。
エンディングのイントロ部分での夏目の語る内容が心に染み入ります。
そして河野マリナさんの『たからもの』が歌われます。この歌が更に心を癒してくれます。

エンディングの描写も暖かいです。
最初は夏目一人がかまくらの中にいたのですが、徐々に友達が入ってきて、いつの間にかかまくらの中は友達でいっぱいになっている。
思わず第二部のエンディングを思い出しました。

見終わった後、毎回暖かい気持ちになれますよ。(*^_^*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

88.2 24 心温まるアニメランキング24位
THE IDOLM@STER [アイドルマスター](TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2510)
10733人が棚に入れました
都内某所にある、芸能事務所『765プロダクション』では、
トップアイドルを目指す駆け出しアイドル12人と、新人プロデューサー1人が、
夢に向かって毎日レッスンや地道な営業活動を行っている。
そんな765プロに、密着取材のカメラが入ることになった。
カメラは、輝くアイドル達の姿を撮影する!
――はずだったが、個性豊かな彼女達の取材は一筋縄ではいかず……!?
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

アニメ史上№1ヒロイン天海春香さんの魅力とは?

ラスト手前の第24話『夢』のワンシーン
銀座の街角の巨大モニターから呼びかける765プロのアイドル達

 美希「待ってるよ」
 千早「私たちの、場所で」
 春香「うん」

ここで流れる『まっすぐ』の一節

・・・胸の奥に 複雑な気持ちが生まれるの

が何度聴いても絶妙です。

目を潤ませてうなずく春香。
2次元の子に不覚にも「か、可愛い」と唸ってしまう。
これがアニメ史上№1ヒロインの破壊力か、と納得(※注記)。

この第24話のキーシーンで使われる2曲の歌詞をここでチェックしておこう。

『まっすぐ』
{netabare}
作詞:朝日祭 作曲・編曲:NBGI(Yoshi)

恋したり 夢を描いたりすると
胸の奥に 複雑な気持ちが生まれるの
今 大人になる道の途中
あふれる初体験 毎日を飾る
だけど この空がいつも私のこと見守ってる
もっともっと強く 励ましてる
だから 怖くない どこまでも行きたいところに行ける
輝いた未来 まっすぐにね
きっとうまく超えられると
Happyな思考回路でLet's Go!
決めた! 今すぐに 笑顔しかない私になって
最高の未来 突き進む
{/netabare}

『さよならをありがとう』
{netabare}
作詞・作曲・編曲:橋本由香利

あなたがいる そんな風景が
あたりまえだと思っていたの
だけど少し変わり始めた日々
最初はいそがしいことも嬉しいよねって
気持ち隠してメールすれば
せつない心は凍えていくの
「いつもありがとう、がんばって」
胸が詰って言えない
いつでも応援してるよと伝えたいのに
私も頑張ろう 頼ってばかりダメだね
また会うその日は笑顔を見て欲しいから
泣いちゃおう 今は
{/netabare}



===============================================
《1回目視聴後の感想》

あるプロダクションに所属する12人の少女が、それぞれアイドルとして成長していく話です。
少女たちの個性が、かなり確り描き分けられていて、全員の名前を直ぐに覚えられます。
この作品はアイドルものなのに、意外にも少女たちが売れ出すまでのどちらかというと下積み時代の話が長く、とくに前半は結構地味です。
またこの作品は、あくまで現実の世界で起こり得る出来事を扱っており、僅かに沖縄出身の少女がハムスターや飼い犬などの動物と意思疎通が可能な風に描かれている点が例外です。

で、TV版全25話+劇場版があるのですが、中には正直、結構つまらない回もあります。
ただ、このTV版を第1話から端折らず通しで見続けるからこそ、第20話以降~ラストまでの畳み掛けるような感動が生まれるのだと思います。
そしてそれに続く劇場版も、TV版ラストに劣らぬ素晴らしさ。

きっと第20話までの間に、12人の少女たちや、先輩の律子さん・プロデューサーさんに少しづつ感情移入していってたんですね、私は。

劇場版までを含めて、名作だと思います。

※以上、1回目視聴時の感想です(この時点での個人評価★4.1)。
※このあと、2回目視聴時に、1回目では見えなかった作中の様々な伏線が見えてきて評価が急上昇します(下記)。

===============================================
《2回目以降の感想》※ほとんど内容分析です。

【作品の概要】 ※主にwikipediaよりコピー

ジャンル アイドル、青春、群像劇
アニメ 原作 バンダイナムコゲームス
監督 錦織敦史
シリーズ構成 待田堂子、錦織敦史
キャラクターデザイン 窪岡俊之(原案)、錦織敦史
音楽 高田龍一
アニメーション制作 A-1 Pictures

放送期間 2011年7月7日 - 12月22日
話数 全25話 + 特別編1話

『THE IDOLM@STER』(アイドルマスター)は、A-1 Pictures制作の日本のアニメ。
バンダイナムコゲームスが発売した同名のコンピューターゲーム『THE IDOLM@STER』シリーズを原作としたアニメ化作品。
テレビアニメが2011年7月より同年12月までTBSほかで全25話が放送され、特別編1話が映像ソフト収録作品の先行放送としてBS-TBSで放送された。
2014年1月25日には映画『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が公開された。

※コピー終り

【見どころ】

この作品は、シナリオ構成に当って次の諸点が考慮されたものと推測します。

{netabare}
(1)ゲーム版では12人のアイドル一人ひとりに幾人もの「プロデューサー」がついている=各アイドルに固有のファンがいるので、TVアニメでも12人全員にファンが満足できる見どころをきちんと与える必要がある(→アイドル毎の当番回=メイン回を少なくとも1回は設ける)。

(2)しかし、こうした当番回ばかりにしてしまうと、総花的で散漫な構成になりアニメとしては失敗作となる恐れが高まるので、コアとなるストーリーは必要である。

(3)そのために、第15話以降に生番組「生っすか!?サンデー」で司会を務めることになる春香・千早・美希の3人の関係、および彼女らとプロデューサーとの関係の発展・収束、をストーリーの中心軸に据えることとする。

(4)特に、この3人のうち、アイドルとしては些(いささ)か自己主張が薄いけれども、他のアイドル全員を励まし勇気付けて団結させる行動を採る春香の心の揺れ動きを、彼女と同種の働きを意識的に行っているプロデューサーの動きとリンクさせつつ、きめ細やかに描き出していく。

(5)以上の工夫により、視聴者が、プロデューサー目線でアイドルたち(とくにその中心に常にいる春香)の心の揺れ動きを見守り、必要に応じて助力する感覚を擬似体験できるようにする。そしてそれによって彼らが個々のアイドルに対してだけでなく、作品全体に対して愛着を持てるように誘導を図る。
{/netabare}

従って、私たちが、このアニメを視聴するに当っては、

①アイドルたちの成長ないし成功ストーリーを追いかける、という楽しみ方と併せて、
②アイドルたち(とくに春香および千早・美希)の心の揺れ動きをプロデューサー目線で見守っていく、

という楽しみ方が可能となります。
(むしろ②の方がずっと楽しい・・・と個人的には思います)

※以下、②春香および千早・美希の心の揺れ動きに注目して各回をチェックしていきます。


【各回の評価】

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた失敗回

{netabare}
----------------- TV本編開始 -------------------

第1話 これからが彼女たちのはじまり  ☆全員回 (ED全員「READY!!」)
 △春香が早朝に自転車そして電車で事務所に通うシーンからスタート
 △その中で春香がお婆さんににこやかに電車の席を譲るカットがさりげなく挿入されている(春香の性格を象徴するエピソード)。
 △そのあとはアイドル全員の紹介。一人ひとりの個性が描かれ、「アイドルとは貴方にとって何ですか」という問いに一人ひとりが回答する。
 △ラストでプロデューサーが登場。

---------------- OP 「READY!!」 ------------------

第2話 “準備”をはじめた少女たち ☆全員回 (ED伊織&やよい)
 △全員の宣伝写真を撮影。一人ひとりの個性が大切と結論づけ。 

第3話 すべては一歩の勇気から ☆雪歩メイン(ED雪歩&真)
 △プロデューサーが雪歩をフォロー。春香と真も雪歩をサポート。 

第4話 自分を変えるということ  ★千早メイン①、春香サブ(ED千早)
 △お料理番組で千早が困惑。プロデューサーと春香が千早をフォロー。

第5話 みんなとすごす夏休み  ★全員で夏合宿(EDアイドル6名)
 △バーベキューを焼いていて手が忙しいプロデューサーの口元に春香が焼肉を差し出すが、横から美希が飛び出して肉を食べてしまい、珍しく春香が「こら、美希」と少し怒り口調になる(第22・23話への伏線)。
 △旅館で春香・千早・真・伊織が自分たちの将来について夜話。春香「でも、もしそうなったら(=トップアイドルになってたら)、皆そろって、こんな旅行とか、もう出来なくなっちゃうのかな」(第23話への伏線)

第6話 先に進むという選択  ★全員回、春香と美希の対比が描かれる(ED全員)
 △律子がプロデュースする竜宮小町(伊織、あずさ、亜美のトリオ)がブレイクし、他のアイドルたちとの扱いに格差が生じてしまう 。
 △プロデューサーは他のアイドルたちを後押ししようとして逆に空回りしてしまう。
 △春香が疲労気味のプロデューサーをフォロー。「私達を信用して下さい、か」
 △美希がプロデューサーに認めてもらおうと代役の仕事で頑張る(第12話への伏線)
 △この当りから、アイドル皆の集まりの中心に春香がいる場面が増えてくる。

第7話 大好きなもの、大切なもの  ★やよいメイン、伊織サブ(EDやよい)

第8話 しあわせへの回り道  ☆あずさメイン(ED竜宮小町)

第9話 ふたりだから出来ること ×亜美&真美メイン(ED亜美&真美)

第10話 みんなで、少しでも前へ ☆全員で芸能プロ対抗運動会出場(ED全員)

第11話 期待、不安、そして予兆 ★春香メイン①、美希サブ(ED春香)
 △全員でライブへ向けて特訓。雪歩とやよいが落ちこぼれ気味となるが何とか克服。
 △吉沢カメラマン「春香君のいい意味で楽天的なところは・・・彼女らを押し上げてくれるかもね」
 △上手く歌えない春香を千早がサポート。終電に間に合わなくなった春香が千早のマンションに一泊する(第20話への伏線)

第12話 一方通行の終着点 ★★美希メイン(ED美希)
 △初めて765プロ内部で本格的な緊張関係が発生。
 △プロデューサーが美希に「絶対美希を竜宮小町みたいにしてみせる」と約束。
 △春香「ねえ千早ちゃん。もしかしてちょっと怒ってなかった?」千早「全然っていったウソになるけど。でも私も春香と同じ。次のライブどうしても成功させたくて」

第13話 そして、彼女たちはきらめくステージへ ★★★全員回、特に美希が活躍(ED全員)
 △春香が千早に「そしたらね、ステージ上のアイドルが、一番後ろの人もちゃんと見えてるからね、って」「私、今日は、一番後ろの人も一番前の人と同じくらい楽しめるライブにしたいな」千早「そうね」(第25話や劇場版へ繋がる発言)
 △美希がプロデューサーに「美希、キラキラできるかな」プロデューサー「大丈夫だよ」
 △美希の頑張りでステージが盛り上がる。春香が疲労した美希をさりげなくいたわる。

---------------- OP 「CHANGE!!!!」 ------------------

第14話 変わりはじめた世界! ☆全員回(EDアイドル7名)
 △美希がプロデューサーを「「ハニー」と呼ぶようになる。

第15話 みんな揃って、生放送ですよ生放送! ★全員回(ED全員)
 △春香・千早・美希が司会を務める765プロ全員出場番組「生っすか!?サンデー」がスタート。

第16話 ひとりぼっちの気持ち ×響メイン(ED響)
 △冒頭に短く千早の回想シーンが入る(第20話への伏線)

第17話 真、まことの王子様 ★真メイン(ED真)

第18話 たくさんの、いっぱい ★律子メイン、竜宮小町サブ(ED律子)

第19話 雲間に隠れる月の如く ☆貴音メイン、千早サブ(ED貴音)
 △途中に何度か千早のエピソードが挟まれ、ラストで急展開。

第20話 約束 ★★★千早メイン②、春香サブ(ED千早+全員)
 △千早の危機を春香が粘り強くサポートする。

第21話 まるで花が咲くように ★千早メイン③、春香サブ(ED小鳥)

第22話 聖夜の夜に ★★春香メイン②(EDアイドル7名)
 △プロデューサーの財布がボロボロになっていることに気づいた春香は、X'masプレゼントとして新しい財布を贈ろうとするが、渡す直前に美希が自分の新人アイドル賞受賞をプロデューサーへのX'masプレゼントとして贈る、と発言したことに遠慮して引っ込めてしまう。

第23話 私 ★★★春香メイン③、美希サブ(ED Instrumental)
 △春香と美希の姿勢の違いが描かれる。ラストに意外な出来事。

第24話 夢 ★★★春香メイン④、千早・美希サブ(ED全員)
 △春香の危機に際して、千早・美希そして他の全員のアイドルたちの気持ちがようやく一致。

第25話 みんなと、いっしょに! ☆全員回(ED全員)

----------------- TV本編終り -------------------

特別編 765プロという物語 ☆全員回(ED全員){/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)4、★★(優秀回)2、★(良回)9、☆(並回)9、×(疑問回)2 ※個人評価 ★★ 4.7


【TV本編25話の構成】

 (1)生っすか!?司会の3人=計8話(春香メイン4話、千早メイン3話、美希メイン1話)
 (2)他のアイドル回=計8話(雪歩、やよい、あずさ、亜美&真美、響、真、律子、貴音・・・各1回)
 (3)メインなしの全員回=計9話

【なぜ春香がいつも中心にいるのか】

春香のみ→親和動機に従って行動。常に他の11人のアイドル達を見ており、彼女らの心を気遣っている。
他の11人→個々の達成動機に従って行動。

一人ひとりが強い個性をもって輝いているアイドル達だからこそ、彼女らの輝きが互いにバッテングして曇らないように常に配慮する人が必要であり、一義的にはその役割はプロデューサーが負うが、彼一人の働きではそうした役割を全部果たすには無理がある。

→そのため、別に自分の仕事でもないのに、そうした役割を自然に果たしてしまう春香の存在が貴重になってくる。
→TV本編をじっくり見てみると、春香とプロデューサーの考えや行動がよく一致していることに気づく。
→プロデューサーは雪歩・千早・美希らを励ましサポートしているが、彼が困難に陥り意気消沈している場面では、春香が彼を励ましている。
→そして春香も、表には出さなくとも実はプロデューサーを心の支えにしていて(第20話)、それがラスト手前の本作品中最もドラマチックな展開につながってしまう(第23話)。

【結局、アイマスの魅力とは?】

①アイマスが、このTV版の制作時点で既にゲーム稼働から6年目に入っていた長寿コンテンツで、新人アイドル12人+先輩アイドル1人の13人のひとり一人が、制作期間の短い単発のアニメ作品ではあり得ないレベルの明確な個性(あるいはアニメながらに人格といってよいようなもの)を持つ存在としてキャラ自体が育っていて、その感情描写や心理推移が的確で説得力が高いものとなっているばかりでなく、

②彼女らひとり一人を活かし成長させていくには、一体どのような周囲のサポート(※プロデューサーや事務員の小鳥さんらの貢献etc.)や彼女達アイドル内部の条件が必要なのか(※春香のような常に親和動機を優先する隠れたリーダーの存在ec.)という、アイドルに限らずスポーツ・部活ものなど一般に「成長もの」とされるアニメ・ジャンルに潜伏する普遍的なテーマについて、「一人ないし数人の絶対的なヒーローorヒロインの成長」だけを描き出したり、あるいは「チームワークや友情をただ単にスローガン的に強調する」だけの月並みな作風の作品よりも、論理的にも情緒的にも一段も二段も高い視点に立って作品が構成されている点

に、実はこの作品の本当の魅力があるのではないか。

⇒この②の点は、続編映画「輝きの向こう側へ!」の方でより明瞭に具体的に描き出されているので、本作のラスト手前3話(第22-24話)がどこか心に引っ掛かる方は、引き続きそちらを視聴することをお勧めします。

(この項さらに考察が必要)

===============================================

※注記(2014.12.30)

NHKラジオ第1(カウントダウン・アニメヒロイン:2014年12月29日放送)の結果

1位:天海春香(アイドルマスター)
2位:浅倉南(タッチ)
3位:キャンディ(キャンディ・キャンディ)
4位:ハイジ(アルプスの少女ハイジ)
5位:ナウシカ(風の谷のナウシカ)
6位:オスカル(ベルサイユのばら)
7位:メーテル(銀河鉄道999)
8位:木之本桜(カードキャプターさくら)
    マミ(クリィミーマミ)
10位:ラム(うる星やつら)
    岡ひろみ(エースをねらえ)
    サリー(魔法使いサリー)

NHKラジオ番組『渋谷アニメランド』一般参加の人気投票の結果
http://blog.livedoor.jp/aatyu/archives/1838797.html

◇「わたしの大好きなヒロインたち」の順位(2013/01/02)
 ※カッコ内は作品名と得票率。

1位 天海春香(アイドルマスター 44%)
2位 暁美ほむら(魔法少女まどか☆マギカ 14%)
3位 フェイト・テスタロッサ(魔法少女リリカルなのは 12%)
4位 木之本桜(カードキャプターさくら 10%)
5位 平沢唯(けいおん! 5%)
6位 御坂美琴(とある魔術の超電磁砲 4%)
7位 鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ 4%)
8位 朽木ルキア(BLEACH 3%)
9位 涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱 2%)
10位 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン 1%)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 81
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

765プロ!ファイト!オー!(76.5点)

全25話。
ゲーム原作。原作にストーリーはない?のでほぼオリジナル。

個人的満足点:76.5点
アニメ系統:アイドル青春群像劇

13人の女の子がアイドルを目指す。
今期期待のくぎゅ枠。
ただただくぎゅう見たさに見始めたわけではあるが、なかなかのアニメ。
始めはもっとくぎゅうを出せと思っていたのではあるが、
いつの間にかどうでも良くなっていたw
皆なかなか魅力的なキャラたちだった。

ただキャラが多すぎて覚えるのが大変なのが玉に瑕。
そして、どうしてもキャラの掘り下げに時間がかかるので前半は少々退屈な回もある。

しかしながら11話以降ぐんと話が盛り上がってくる。
ここからは、いよいよアイドル活動が本格化。
アイドルを目指しながら、色々な障害を乗り越えていく。
そんな中で事務所のメンバーとの友情などが描かれていて涙腺を刺激する。
おっさんも最近涙腺がゆるいのか最終話付近は泣きながら観てたw

音楽は前期後期ともOPが良曲。
毎話色々なキャラソンも出てきて贅沢な作り。
作画もダンスシーンなど秀逸。
カメラワークなどは絶妙。
演出もなかなかの出来。

全体的にレベルの高いアニメだった。
青春群像劇のような物がお好きな方にはお勧めできる作品。


と、簡潔にまとめてみたが
つまり、何が言いたいかというと

いつの間にか、はるかに釘付けだったw


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以下、各話の感想
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨


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{netabare}
1話視聴。
TVの取材形式として作品は始まる。
今回はほとんどキャラ紹介といった感じ。
さすがに1話から13人も覚えられないw

それでも個人的には
響がなんか良かった。
八重歯としゃべり、しぐさがなかなか可愛い。

もちろん、いおりーんもいい。
ツンデレくぎゅではなさそうだが
もはやくぎゅならなんでもいいのだw

そんな感じなので、今回は面白みはあまりなかった。
まずはどんなキャラがいるのか確認だね。
今後どうなっていくのか。
個人的には不安でいっぱいなのだがw
それでもくぎゅのために
追いかけるくぎゅううううううううううううう


2話視聴。
実質1話かなw
うおおおおおおおおおお
いおりんが主役級じゃないか!
いおりんは脇役と思っていた・・そんな時期が私にもありました。
これは毎話、主役が変わるのかな?
それとも、主役はいおりんなのか?
いーおーりん
いーおーりん

ん?内容?
そんなの今のところ分からんwwww
わかっているのは
くぎゅううううううううううううううううううううう

3話視聴。
今回は雪歩回。
どうやら、毎話各キャラ主役で話が展開しそう。
雪歩、男性が苦手ってなぜアイドルやろうと思ったんだw
まあ、パンチが飛んでこないだけいいがw
EDも毎話キャラごとの歌になりそう。
今のところ、あまり面白いとは言えないが継続視聴はする。
いおりんをもっと出せ!

4話視聴。
千早回。
確かに今回の主役は千早だったが
春香が存在感を出していた気がする。
春香が一応センターなのかな?
そして響もいいキャラしてる。
しかし、貴音のキャラが一番光っていたと思うのは
私だけだろうかw
千早回にもかかわらず、他3人に食われていたそんな回だった。

いおりんが全く出なかった(´・ω・`) ショボン

5話視聴。
水着回&お風呂回
そして、来週からいよいよか?
ようやくアイドル的活動がはじまりそう。
ここから盛り上がってほしいところだね。
そして、いおりんが活躍する気配。
竜宮小町\(^O^)/

6話視聴。
少し盛り上がってきそうな感じ。
竜宮小町もデビューしたし。
他の子も段々活躍していきそうな気配がしてきた。
どう盛り上げてくれるのか。
まだまだ先は長い。

7話視聴。
やよい回。
ちょっといい話だった。
やよいなかなか可愛かった。
いおりーんも大活躍。
いおりん、少しツンデレで満足満足。
アイマスも段々面白みが出てきた。

8話視聴。
あずささんかなりの天然www
真はかっこ強いしw
なんだか美希はかわいいねえ。
ちょっとギャグ回風味だった。

おい、くぎゅうの出番はどこいった。
ED曲で声だけ出番あったw

9話視聴。
いおりん今週は出番あったw
しかし主役は双子だった。
へっぽこ探偵ぶりに吹いたw
帰りの車の中で犯人分かるじゃねえかw
まあ、そんな突っ込みは別にいいんだがw
もうちょっとアイドル活動を前面に出して欲しいと
個人的に思ってしまう、そんな回だった。

公式HPがあああああああ
誰かの誕生日付近の日はトップが変わるのか?
ハッピーバースデイの真ちゃんになってるじゃないかw

10話視聴。
アイドル運動会。
事務所の力関係にどうなることかと思ったが
いおりーんw
さらなる力で押さえつけたw
竜宮小町以外も活躍してほしいねえ。

11話視聴。
やっと面白くなってきた。
皆でアイドル目指そうって流れに。
ハルカも主役ぽくなってきた。
そしてここで障害。
さてどうなるのか。

12話視聴。
美希可愛いけど、個人的にはちょっとイラっとするわ。
まあ、しかし、丸く収まってよかった良かった。
来週はいよいよライブかね。
ところでいおりんの出番が少ないんだが、もっと出番増やせw

13話視聴。
ピンチをチャンスへ。
そんな話だった。
美希ががんばったねえ。
ちょっと感動してしまった。
前半を綺麗に閉めた感じ。
来週から後半、物語に変化が出てきそう。
まだまだ面白くなる可能性を秘めてて楽しみ。

14話視聴。
新OP曲いいねえ。
新しい展開になってきた。
売れてきたね。
新たな問題に直面するもがんばって欲しいところ。
いつの間にか普通にアイドル応援してる気分になってきている自分がいるw

15話視聴。
ついに生放送番組を持つまでに。
「生っすか!?サンデー」
結構面白かった。
皆特徴が出てて良かった。
そして、映画「キサラギ」見てえwww
ホントに作らねえかなw
春香の存在感がビシバシ伝わってくる。
最近いおりんの出番が少ないのはちと寂しいところ。

16話視聴。
今回は響回。
響と動物達とのいい話だった。
ハムゾウがカッコイイ。
動物と会話できるという設定が作品から浮いている気はするがそこはご愛嬌。
今回は黒井プロからも妨害があった。
今後、黒井プロとの抗争に発展するのか。
皆、黒井プロの汚いやりかたに負けるな!

17話視聴。
今回は真回。
真の葛藤がなかなかよかった。
真可愛いのにね。
女の子でも十分やれると思うよ。
本当の芸能界でもあるんだろうな、こういうの。
しかし、最近いおりんの出番がねえ。。。

18話視聴。
今回はプロデューサーりつこ回。
後半のライブシーンは胸熱。
りつこの昔のファンがすばらしい。
なかなかいい話だった。
そして、久しぶりにいおりんの出番も。

20話視聴。
ちはやがピンチ。
しかし、いい回だった。
やべえ泣けてきたお。
個人的に最高回だった。

23話視聴。
なんとも切なくなる回。
はるかがんばってるんだが、うまくいかない。
そして、かなり滅入っているときにまさかの事件。
なんという引き。
基本1話完結のアイマスでは珍しい引き方。
早く来週を頼む。

しかし、いつの間にか後2話になってしまったなあ。


24話視聴。
はるかの演技シーンが秀逸。
冒頭から泣きそうなった。

中盤以降ずっとうるうるしながら見入ってしまった。
おっさん最近涙腺ゆるくなってきた気がするわ。
特に友情物には弱いなあ。
はるかと園児たちのからみは良かった。

そして、いよいよ来週最終回。
俺は最後まで皆を応援するお。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 67

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

映画が始まるので予習として見直してきました♪

ストーリーのあらすじは
弱小事務所に所属するアイドルの卵たちの
サクセスストーリー。
とにかく登場人物が多く原作を知らない人には
キャラを把握するまでが大変です。
人数を絞ってもっと掘り下げるやり方も
あったかとは思いますが、
恐らく制作サイドの意図としては、
原作ファンを幅広く取り込む為に
あえてこのやり方にしたのでしょう。

第2話以降特定の人物にスポットを当てた
ストーリーで構成していきますが、
話によってはちょっと退屈に感じるところもありました。
恐らくその時メインのキャラが好きな人には
楽しめたのかもしれませんが、
キャラに思い入れがない人には
ちょっとつまらないときがあるかもしれません。

原作のゲームだとプロデューサーと
恋愛的なイベントがあったり
さまざまな困難をアイドルとプロデューサーが
協力して乗り越えていくみたいな感じなんですが
アニメの方は仲間のアイドル同士で
困難に立ち向かうって感じみたいです

僕としてはプロデューサーが
もっと活躍してもいいかなとは思いましたが
アニメとゲームは別物として
アニメはアイドル達の活躍を
見て楽しむのが正解なんでしょうね

音楽に関してはEDの音楽と映像が
毎回違っていたところにスタッフの思い入れが
伝わってきました。
第23話のインスト曲+静止画(最後春香アップ)
という演出は素晴らしかったです。
ライブシーンも見どころの1つで沢山の作中歌があります。全曲良作とまでは言い切れませんが、
贅沢な作りだったと思います。

予備知識なくアニメを視聴した人でも、
丁寧な作りで、初見でも入りやすいような構成だった。

特筆すべきは作画、演出の細かさ。
監督、スタッフがキャラクターに関して
深い理解があってこそ生まれる演出、表情があり、
非常に丁寧に作り込まれている。
更に、アイドルマスターの重要な要素の歌が
絶妙なタイミングで挿入歌として流れるのも心地いい。
またライブシーンもCGに頼らず絵で表現されていることで、それまでの雰囲気を壊すことなく見ることができた。
特に第25話のライブシーンは出来は圧巻。

ただキャラクターによっては、
当番回(そのキャラにスポットを当てた回)の活躍、
出番に差があったりと、
人数が多いのである程度は仕方ないが、
気になった点ではあった

あとアイドルマスターに詳しいファンの人だけ
わかるような細かいネタもあって
(中の人である声優ネタとかも)
結構凄いなって思った
本当にこの作品が愛されて作られているのが
わかる程の出来であった

個人的に僕は千早が一番好きなんですが
20話と21話の千早の歌と話が
めちゃくちゃ好きだった
ファンとしても満足できる出来だった

最後に映画化おめでとう!
僕も一応観に行く予定なので
映画も楽しみです♪
映画の方も観たら感想を
書きたいと思います!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 63

86.2 25 心温まるアニメランキング25位
君に届け 2ND SEASON(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1857)
9685人が棚に入れました
長い黒髪と陰気な見た目のせいで「貞子」と呼ばれ、クラスメイトたちから避けられてきた黒沼爽子。しかし、高校に入学し、明るく爽やかで男女問わず人気のある男の子・風早翔太との出会いから勇気をもらい、友情や恋、ライバルや友達の失恋などいろんな「初めて」を経験し、大切な関係を築いていく…。

声優・キャラクター
能登麻美子、浪川大輔、沢城みゆき、三瓶由布子、中村悠一、平野綾、宮野真守
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

モヤモヤ、ウルウル、ニヤニヤ、キラキラ☆ 見て良かったよ!

原作未読。
1期の続きとなっているので1期視聴必須です。

1期レビュー → http://www.anikore.jp/review/567004/


まず、変わった点は、OPとEDテーマの印象が薄くなったかなと。
でも、OPテーマのタイトルはいいですね。
「爽風(そうふう)」
爽子(さわこ)と風早(かぜはや)から1文字ずつ拾っています。

逆に、作画や演出には力が入っています。
光を効果的に使っていますし、エフェクトやカメラワークにもこだわりが見られました。

特に気にいってるのは、
{netabare}
教室で、爽子が告白するシーン。
背景に壁だけを描いていたのはにくいですね。
爽子の心の壁の存在を暗示させていたと。
扉を開けることで、心の壁が開かれます。

そして、日が低くなることで、教室の壁の前で抱き合う二人のところまで、光が届き始める。
気持ちが届いた瞬間を比喩していたのでしょうか、とてもロマンチックな光景でした。
{/netabare}

ストーリーは、1期の終盤に引き続き、恋がメインになっています。
テーマは「想いを伝えることの大切さ」と、新たに「気づき」が加わった印象。

鈍感がゆえに、なかなか煮え切らない爽子。
序盤はモヤモヤするかもしれません。
もどかしくてもどかしくて、「ああ、そうじゃないんだよ!」……って、私が直接アニメの中に入って、声をかけてあげたかった。
しかし、言いたい事は、ちゃんと登場人物が言ってくれますね。

むしろ、そんな序盤のほろ苦さがあるからこそ、後半で感動できるのだと思います。

正直、泣きました。かなり泣きました、
どこか一場面で号泣ではなく、涙腺が緩みっぱなしな感じ。
また、1期同様、ニヤニヤの展開もちゃんとあります。
ニヤニヤ、ウルウル、忙しいです。

ちょっと間延びしている感じもありましたが、所詮1クール、たいして気になりません。
1期同様、続きが気になって一気に見てしまいたくなる作りでしたし、話も上手にまとめてくれました。
そのままでもいいし、続編を作ることもできる、うまい締め方です。

キャラクターが非常に魅力的な、キラキラの青春物語。
1期で感情移入が出来た方なら、間違いなく感動できると思います!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 59
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ピュアなラブストーリー キュンとしたり胸が苦しかったり。。

少女漫画(別冊マーガレット)が原作
アニメ1期から続く2ND SEASON
存分に物語に入り込むためには1期を試聴済みは必須です。
以下ネタバレ


{netabare}
ついに届きました!届いた!
誰かに邪魔されることなく!
2人の想いが誤解されることなく!
心に届いたんです!
とってもお似合いで素敵なカップルが誕生したんです!
恋ってやっぱり素敵ですね。風早くん、爽子ちゃん!



爽子ちゃんは周りから助けをもらいながらも最後は自分の力で問題を
解決しなければならないということに気づいていましたね。
爽子ちゃんの友達は大事なところはきちんとわきまえているのでしょう
決して余計な手出しをして2人の仲を取り持とうとはしませんでした。



そして爽子ちゃんは自分から告白出来たんです。
風早くんみたいな素敵な人が自分を好きになるはずないって卑屈に
思い込み。でもその気持ちを乗り越えてでも風早くんに正直な自分の
気持ちを届けたいっていう心の成長も見届けることが出来ました。



そして応援していた龍と千鶴ちゃんの何気ない日常生活の中での
あの場面本当に好きです!帰宅している2人
「あ、そういえば~千鶴~好きだよ」
千鶴ちゃんが照れ隠しに龍に体当たりして
「いまさら、知ってるっての(照)」
って仲良いところ。
キュンとしちゃいました。この2人も本当にお似合い。



そして報われる人がいれば報われない人もいる誰かが恋を成就したら
その影に悲しむ人もいるんですよね。
今回はなんといっても胡桃ちゃんの存在が際立っていました。
潔くってどこまでも格好いい!胡桃ちゃん!本当は優しい彼女
だからこそ幸せを切に願いたいです。
なんか本当に甘酸っぱいです。 {/netabare}



たった1つの恋を成就させるために、どれだけ悩み苦しむか。
2人を囲む周りの人間関係も丁寧に描いた本当に素敵で胸が熱くも
苦しくもなる作品でした。

恋愛ストーリーが好きでまだ視聴していない方には本当に
お勧めの作品です。ここまでピュアな気持ちになれるストーリーは
なかなかないでしょう!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

taking a detour, gilding the lily

一期と比較すると作画レベルの低下もあり、誤解やすれ違いで話を面倒にしている印象も拭えません。

個人的に、一期の雪の中で新年を迎える余韻を残すエンディングが満足な私にとっては必要なかったような気がしますが、一期の終わり方を中途半端だと感じた方には満足できる作品だと思います。

一期における主人公の黒沼爽子は、不器用でも一歩ずつひたむきに前に進んでいました。
それが彼女の魅力であり、一期は応援しながら視聴していましたが、今までコツコツと積み上げてきたものをリセットして、最初に戻ってしまったように自分を卑下する彼女が残念でなりません。

それ以上に気になったのは、周囲の人物像が一期とは印象が違いすぎた事です。
魅力的だったサブキャラたちには活躍の場がほとんど与えられないばかりか、別人としか思えないような言動はもはや設定変更としか思えないレベルで、胡桃沢梅以外はただの脇役になってしまったように感じました。

遠回りをさせるなら、結果的に必要な遠回りであったと納得させてくれれば、違った印象になったかもしれませんが、届いたら終わってしまうので、ゴールを引き延ばしただけの続編としか思えなかったのが残念でなりません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40
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