宇宙ステーションで戦争なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの宇宙ステーションで戦争な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月17日の時点で一番の宇宙ステーションで戦争なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.5 1 宇宙ステーションで戦争なアニメランキング1位
Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (766)
2485人が棚に入れました
“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

声優・キャラクター
種﨑敦美、福山潤
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

100年の旅 それは自分自身を滅ぼす旅

人類の滅亡という未来を防ぐため、懸命に生き続けたVivyの成長を描いた物語です。
それでいて物語の随所には優しさや温かさが垣間見れます。

不思議ですよね。Vivyは人間でなくAI、アンドロイドなのに、成長や優しさなんて…
でも、これ以上にふさわしい言葉が見つかりませんでした。
Vivyが生き続けた100年の軌跡を、Vivyが成し遂げた100年の奇跡を、あなたも目撃してください。


歌でみんなを幸せにする。その目的でつくられたアンドロイドのDiva。
だが彼女にはもう一つの使命と名前があります。
100年後、AIによって人類が滅ぼされてしまう。その未来を阻止する使命。そしてその使命を遂行する際の彼女の名前がVivy。

Vivyは100年後から来たAIのマツモトと一緒に100年という時間の流れを旅します。

■物語:{netabare}
第1、2話 {netabare}
 Vivyは正史では殺害されるはずだった相川(あいかわ)議員を助けます。
 ここでVivyは、いつまで生きるかじゃなくどう生き続けるかが大切であることを相川議員に
 行動で示します。
 さらにVivyは、相川議員を殺害しようとした垣崎の命をも身を挺して守ります。
 Vivyは命の尊さを誰よりも理解しているAIでした。{/netabare}

第3、4話 {netabare}
 正史では宇宙ホテル「サンライズ」が墜落して多数の人が亡くなりますが、
 Vivyや妹のエステラたちの尽力で死者はゼロとなります。
 ここでVivyは「心をこめる」とはどんなことかをエステラから教わります。
 エステラは誰よりもお客様を大切にするAIでした。{/netabare}

 ※第2話から第3話までの間には15年の年月が経過しています。
  第1話のときのVivyの友達の妹(霧島ユズカ)は赤ん坊でしたが、
  15歳に成長していました。

第5、6話 {netabare}
 サンライズの墜落後、AIの進歩が著しく加速します。
 海上無人プラント「メタルフロート」で大量のAI部品が製造されていたのです。
 そしてメタルフロートの管理AIは、Vivyの妹のグレイスでした。
 グレイスは元は看護用AIで、弱者をいたわる優しい心をもっていましたが、
 Vivy達がメタルフロートの活動を抑えようとしたのがきっかけで
 暴走して人を殺します。
 グレイスを救う方法が無いことを知ったVivyは、人類の未来のためにグレイスを破壊します。
 しかし、グレイスを愛していた冴木の自殺でVivyは混乱してしまい機能停止するのです。
 Vivyは愛するものを失ったときの人間の悲しみを、そこまで理解できていなかったようです。{/netabare}

 ※第4話から第5話までの間は5年経過しています。
  正史ではエステラは犯罪者としてさげすまれていましたが、
  改変後の歴史では誰もがエステラの行動を褒めたたえるように変わりました。

やがてVivyは気づくでしょう。この旅は自分自身を滅ぼす旅であることを…
それがどんな形で現れるのかは、今はわかりません。

ただ、偶然の一致かどうかはわかりませんが、Vivyが各話で出会う主要なAIは全てVivyの妹達、Vivyと同じ基本ユニットのアンドロイドです。
ということは、人類を滅ぼすAIも… かもしれません。

第7,8、9話 {netabare}
 第6話でVivyが機能停止後に再起動してからは、DivaにはVivyの記憶がありません。
 しかしフェスティバルの直前にDivaは事件に巻き込まれます。そのときDivaを助けたのがマツモト。
 オフィーリアの自殺を防ぐことが今回のマツモトの目的でした。
 オフィーリアはVivyの妹です。彼女もDivaと同様に歌で皆を幸せにすることが使命でした。
 Divaは記憶を取り戻すためにマツモトと一緒に行動します。
 結果としてオフィーリアの自殺は防げましたが、代わりにDivaの人格が消去されました。{/netabare}

 ※第6話から第7話までの間は40年経過しています。
  Vivyはいつの間にか61歳になっていました。
  心をこめて歌うこと。それはお客様に笑顔になってほしいと願いながら
  歌うこと。そしてそれは、エステラがVivyに教えてくれたことです。
  だけどVivyにはその記憶がありませんでした。

第10話 {netabare}
 Vivyは歌えなくなり、引退してAI博物館で展示されます。
 そこで小学生の頃の松本博士と出会うのです。
 Vivyは自分がつくる歌ならば歌えるかもと考え、作曲するのですが…
 なかなか曲は出来上がりません。

 それから更に長い長い年月が過ぎて行き、少年だった松本はやがて大人になり、
 女性と結婚して赤ちゃんができます。
 松本博士の子供を抱き抱え、赤ちゃんがVivyの指を触ったそのとき、
 あふれんばかりにVivyの頭脳に曲が芽生えます。
 その曲は私たちが良く知っているあの曲でした。
 美しく、そして…はかない曲でした。
 曲を作り終えたVivyは疲れ果て、深い眠りにつきます。

 そしてVivyが目覚めたとき…、
 なんとVivyの作った曲を口ずさみながらAI達が人間を殺戮していたのです。
 それはVivyが旅した100年後の世界でした。{/netabare}

 ※第9話から第10話までの間は5年経過しています。
  そして第10話では更に35年が経過します。
  Vivyにとって唯一の静かな…とても静かな時間でした。

第11話 {netabare}
 AIの暴走はアーカイブによるものと判明しました。
 Vivyとマツモトの100年の旅は無意味だったのでしょうか?…
 いや、無意味ではありません。正史では松本博士は亡くなりますが、
 Vivyとマツモトが助け出しました。
 そしてここではトアクが仲間になっており、エリザベスもいます。希望はあります。
 でも、あと12時間後に衛星が落下する…。そうなれば都市は全滅です。
 Vivyは一縷の望みをかけてアーカイブとの対話を試みます。{/netabare}

 ※やはりVivyを起源に自立型AIは進化を遂げていました。
  AIの暴走を抑えるもっとも単純な方法は、根元を断つことかもしれません。
  そしてそれは…

第12話 {netabare}
 アーカイブの導き出した答は、『AIに依存しきった人類には価値が見いだせない。
 だから人類を滅ぼしAIが人類になり替わる』とのことでした。
 但し、AIの中で唯一Vivyだけが自分で曲を創作したことに驚きを感じ、
 もしVivyが歌えるのならば人類抹殺を中止するとのことでした。
 Vivyはトアクやエリザベスと一緒にアーカイブの本拠地アラヤシキに乗り込みます。
 しかし、向こうが一枚上手でした。Vivy以外は皆亡くなります。しかもVivyは歌えません。
 衛星が落下し、希望は亡くなったかに見えましたが、松本博士がVivyをもう一度過去へ送ります。
 Vivyが送られた先はAI達が人間の殺戮を開始したまさにそのときでした。 {/netabare}

第13話 {netabare}
 Vivyは直ちにトアクの救出に向かいます。
 そしてトアクやマツモト、エリザベス達がアラヤシキに乗り込みます。
 Vivyは生まれて初めて歌った場所「ニーアランド」で自分の作った曲を歌います。
 Vivyの歌には全てのAIの活動を停止させるウィルスが組み込まれていました。
 もちろんVivyもAIです。この歌はVivy自身をも滅ぼす歌だったのです。 {/netabare}
最期の最後で、歌姫として生まれ変わったVivyがもう一度マツモトと出会えたことは、良い終わり方でした。
{/netabare}
9話目までが非常に素晴らしすぎる内容だったため、10話目以降は失速感が感じられました。それでも良い物語だったと思います。
 
■音楽:
第4話でエステラと妹のエリザベスが歌った「Ensemble for Polaris」は、とても美しい歌でした。
お客様を安心させたいと願う二人の心がこもっています。
それとは対照的に、第6話でグレイスが歌った「Sing My Pleasure」は、とても悲しく聞こえる歌。グレイスは、メタルフロートで冴木のことを想って毎日この歌を歌い続けていたのです。グレイスの心の悲しみが伝わってきます。
そして第7話でオフィーリアが歌った「Elegy Dedicated With Love」は愛らしい歌です。
「小劇場の妖精」としての可愛い歌でしたが、心はあまり伝わってきませんでした。

オープニングはVivyが歌う「Sing My Pleasure」とても魅力的な歌です。

エンディングテーマは、とても美しい。そしてはかなく寂しい曲でした。
まるでこのアニメの最後を語っているかのようです。
この曲を初めて聞いたとき、私はある疑問が生じました。
 なぜ歌姫が主人公の物語なのに歌詞がないのだろう?
その答は…、第10話に隠されていました。
最終話でVivyがこの歌を歌いますが、最後まできちんと歌わせてほしかったです。

そして、何よりも私が好きなのが挿入曲。特にシンギュラリティ計画を遂行する際のバトル時に流れる胸をえぐるような音楽、この曲にすっかりとりこになってしまいました。

■問い:←ここテストに出ます。(冗談)
ところで、第4話の最後でエステラたちが歌った「Ensemble for Polaris」を聴いたVivyが思わず「くやしいなぁ」とつぶやきましたが、それはなぜだと思いますか?{netabare}
私は…きっとVivyも一緒に歌いたかったのだと思います。
でも、それはできないこと…。エステラとエリザベスは、自分達の使命を全うしたのです。{/netabare}

また、第6話にて、メタルフロートでグレイスが歌っている「Sing My Pleasure」をVivyは何故「これは歌じゃない」と言ったのでしょうか?{netabare}
この答は私にはわかりません。
Vivyならば、「これは歌…悲しみの歌」と言うような気がしましたが…、この答がわかる人は教えていただけないでしょうか?{/netabare}

そして、第7話にて、記憶を失くして仕事を一緒に行うことも無くなったVivyを、なぜマツモトは助けたのでしょうか?{netabare}
おそらく、それはマツモトの心がそうさせたのだと思います。
マツモトは心がどんなものかを説明できませんでしたが、AIのマツモトにも優しい心があったのだと私は思いたい。{/netabare}

答は見る人によって異なるでしょう。でも、その違いを述べ合うのも楽しいかもしれません。(^_^)


■最終話を見終えて
総集編をつくるのであれば、後半はもっと丁寧に作成してほしかった。
そうすれば間違いなくトップをとれたのに…と、悔やまれます。
第四話までなら間違いなく最高でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 67
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

百年の孤独

原作未読

そら麦は踏まれ続けて強くなる。重ねた年月の重みをわずか1クールで疑似体験できる物語。
『JJ』『Ray』『CanCan』系でも断トツでハーフやミックスなどなど人種の垣根超えたモデルさん多かった気がする。そうそれが『ViVi』!
もとい…人間と高度に発達したAIとの支え合ったり反目したり、さてさて垣根超えられるかのお話。本作『Vivy』です。

 シンギュラリティ(特異点)

人間よりロボが賢くなったらどうすんだ?牙をむいてくるんじゃないか?
数多のSF作家がチャレンジしてきたお題です。良くも悪くも手垢のついたテーマなので「お手並み拝見」とかまえるSFファンも多いことでしょう。
私はそこまでではありませんが、“エモさ”の演出以上に“説得力”が求められる素材であることを承知してます。ここをおざなりにすると腰砕けになるのでございます。そんなSFの一大テーマをそのまま『シンギュラリティ計画』なる作品の根っこ部分の名付けに持ってきた勇気に拍手!です。


史上初の自立型AIが本作の主人公。タイトルにもなってるVivyさんです。そこから時は流れて100年後にAIは人類を排除し始めることとなり、そんな未来を阻止するために過去に送り込まれた、これまたロボ?アンドロイド?六面体?のマツモトとVivyが100年後の悲劇を回避するために奮闘するSFものです。
要はドラえもんがのび太くんのもとに来た理由と大差はありません。とっても馴染み深い設定です。

そんな史上初Vivyさんにプリインストールされた命令がこちら


「――私の使命は、歌でみんなを幸せにする​こと」


これを聞いていかがですか?
コンピューターの世界に“幸せ”という0か1かで割り切れない概念を演算処理する役割が与えられたことの持つ意味は大きく、Vivyも我々視聴者もそれこそ作中の時間100年かけて考え悩み感嘆する1クール全13話でした。

そしてなんでどうして人間襲うん?
この疑問に対する作品からの回答は、観てみればなんですけど不自然な感じはしません。平たく言って全般的に面白かったです。ピックアップしたい特長は以下3点↓

①2週目。最低限第1話を見返したくなる。
 {netabare}面白い作品のあるあるですね。きちんと前フリなされてる信頼感あります。{/netabare}
②景色を変えるOP。明らかにされるED。
 {netabare}OPは物語の進捗に合わせて見え方が違ってくるのです。最終話で歌詞がつく仕掛けED。{/netabare}
 {netabare}けっして長月達平作品のくせに通常OPが多いことに感心してるわけではありません。{/netabare}
③解釈の余地を残す終幕のしかた。
 {netabare}あからさまなハッピーエンドではなく、淡々とあるがままに終わった姿勢に拍手。{/netabare}


はたしてヒロインは歌でみんなを“幸せ”にすることができたのか?
完走してみての感想。“エモさ”を過度に煽らないのに適度にエモーショナルで、“説得力”にはきちんと応えてくれる筋が通ったSFの良作だと思います。



※ネタバレ所感

■名作ではなく良作と思う理由

これまで書いた内容の通り、ポジティブ評価であることは前提として、
{netabare}“アーカイブ”の人類排除の動機には説得力があっても、方法論が乱暴過ぎて納得感に欠ける。もっともこれだけ賢いんだから人類の与り知らぬところで徐々に死に至る病へと導く展開にしたらいいのにと思ってしまう。それらをせずにやや厨二ムーヴな解決方法を採択したことにやや不満を持ってます。{/netabare}

{netabare}これに関しては“アーカイブ”の描いた出来レースではないかと勘繰ってます。AIへ依存しきった人類への異議申し立てが動機でした。わかりやすいかたちでAIが暴走しそれをAIであるVivyに鎮圧させることで、人間になかば強引にAIとの関係を再定義させようとしたのかもしれません。
リープしてきたVivyに命を救われたモブおっさんがその後に、怒りをAIにぶつけているモブ青年を諫めていたのが象徴的なシーンでした。{/netabare}

{netabare}シンギュラリティ計画で特異点だとされた「相川ヨウイチ襲撃事件」「落陽事件」「メタルフロート事件」「オフィーリアの自殺」これらはこれらで意味はあったものの実際のディープインパクトは「曲を自力で作ったこと」だったとは一本取られました。{/netabare}


■機械は機械?

・{netabare}六面体に感情移入するとは思わなんだ。{/netabare}
・{netabare}ニーアランドのナビ(DIVAの相棒)もね。ナビなりに守りたかったのよね。{/netabare}
・{netabare}最後まで涙が流れないVivyも思考のパターンは人間そのものでした。{/netabare}



共存の道を探すのは残った人間の仕事です。
{netabare}最後の最後。「歌でみんなを幸せにする​こと」の使命を負ったDIVAが誕生して早幾年。同じ使命を負ったおそらく初期化されたであろうショートカットVivyが歩む道は違うものになるだろうことが強く示唆されるよいエンディングでした。{/netabare}
{netabare}個人的には優等生過ぎたかしら、と。動かなくなって博物館に展示されてる力石エンドみたいな、時間の不可逆性を我々に突きつける終わり方でも面白かったと思います。{/netabare}



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.06.23 初稿
2022.05.22 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 62

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1クールドラマ作品に必要なのは取捨選択と凝縮。「火の鳥」精神が足りない。

 勿体ない作品というのが時たまあるが、本作も正にそれ。1,2話の段階では「これは…、凄い地平が開けた作品だなぁ〜」とワクワクしたがそこが最高潮で、だんだん回を追うごとにその展望は狭くなり、最後はなんか…ありがちなハリウッドSFアクション作品的なノリに…。


 ここまでやってターミネーター!?、ターミネーターなのか!?。結局1クールという短い時間でまとめつつ、強烈さを獲得するのに失敗してる諸作品の一つになっちゃったな…。


 短い時間だからこそ、取捨選択を通して強烈さを凝縮によって得なくてはならない。1クールアニメの典型例なら「まどマギ」、漫画ならそれこそ「火の鳥」や「デビルマン」など。「火の鳥」の各エピソードは単行本2、3冊くらいだが遥かに劇的な構成になっているし、デビルマンなんてたった5巻で伝説になった。エンタメものとしてまぁまぁくらいじゃなぁ…。気軽に見てたら思ってたより良い着地の作品だった…くらいのがまだ良かった。


 そういえば、「火の鳥」といえば「不滅のあなたへ」も残念ながらそれらが出来てないから「水っぽいプリン」状態になってしまった感じがある。大今さんは大きな話のタイプじゃない気がする。細田監督もだが、自分の資質を見失っちゃってるような…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 59

63.4 2 宇宙ステーションで戦争なアニメランキング2位
MOONLIGHT MILE(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (89)
587人が棚に入れました
吾郎とロストマンは大学生でありながら、世界中の名だたる名峰を次々制覇した屈強な学生クライマーであり、お互いを唯一無二と認めるザイルパートナーだった。彼等は5大陸最高峰の締めくくりとなるエベレスト登頂で、雪崩に遭遇したフランス登山隊の女性を発見。内臓を損傷しており苛酷な環境のなか救出を望めないまま彼女の死を見届けた二人は、彼女の嵌めていた指輪を手に、強靭な体力で登頂を再開した。たどり着いた地上の頂で指輪を登頂旗のポールに嵌めて形だけの供養をした後、見上げた先に浮んでいたのはISS(国際宇宙ステーション)、そして、月…。行きずりの遭難者が語ったとおりの光景に、2人は「宇宙への進出」という新たな目標を見い出す。
ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

☆隠れた名作☆

最近は在庫処分の為、興味の無い★1駄作作品を
切り続ける作業でした

久しぶりに好みの作品に出会えた❤
男のロマンがメインの為、人を選ぶかな

■簡単な紹介
2人のクライマー(登山家)が月(夢)を目指すお話

この作品は素晴らしい
大人向けで設定もしっかりしている。

まずOP
今後のカギとなる場面カットが多く目が離せない
ED曲、作品に合っていて良いです。

次に魅力的な2人の主人公

~wikiより~

①猿渡 吾郎(さるわたり ごろう)
声 - 井上和彦
この物語の主人公。ロストマンと共に大学生で5大陸の最高峰を制した天才学生クライマー。
地上の高みを極めた彼は、来るべき宇宙開発時代を予期しプロのビルディングスペシャリスト(BS)として、MOONLIGHT MILE(遥かなる月への道)を目指す。
どんな危機的状況に陥っても決して諦めない無類のタフガイで、情に厚く行く先々で自身の支援者を増やしていく。



②ジャック・F・ウッドブリッジ=“ロストマン"
声 - 平田広明
この物語のもう1人の主人公。
親友の吾郎と共に5大陸の最高峰を制した後、米軍に入隊し海軍所属の戦闘機のエースパイロットからNASA入りする。
軍に籍を置いていた頃から徐々に頭角を表し、やがて政治的権力を手中に収めながら月の覇権を握る戦いへ身を投じてゆく。
飛行機宇宙船の操縦技術はピカイチで人類初の宇宙戦闘経験者となる。
吾郎とは逆に己の野心を実現すべくあえて孤高の存在として振舞っている。


■吾郎
現実的で、資格、能力、人望、信頼も有り見た目以上に魅力的
そんな人物なので多国籍に渡って女性にもてるw

声優も井上和彦さんと非常に適役です。
※参考に、NARUTO(はたけカカシ)

◆吾郎:夢【MOONLIGHT MILE(遥かなる月への道】へのルート{netabare}
クライマー⇒建築会社(ビルディングスペシャリスト、各・建築資格入手)⇒会社を代表し宇宙飛行士訓練へ {/netabare}

■ロストマン
吾郎と同様才能にあふれ
野心、孤高、冷静と違う魅力が有る
視点を変え見れて面白い。

声優も平田広明さんと非常に適役です。
※参考に、ONE PIECE(サンジ)

◆ロストマン:夢【MOONLIGHT MILE(遥かなる月への道】へのルート{netabare}
クライマー⇒海軍戦闘機のパイロット(養成プログラム一発合格)⇒捕虜w⇒NASAスペースシャトルのパイロット⇒アメリカ宇宙軍の士官へ {/netabare}


夢に向かって突き進む2人の主人公とそれを彩る大人の女性
それぞれの立場、人間模様が素晴らしい作品です。

1クール全12話と見やすいですし、自分に合えば
続編、2期全14話(完結)を見てもらいたい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

alpine さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オトナの作品

良い意味でも悪い意味でもオトナの作品です。
スペリオールで連載されているだけはあります。
正直な話、コブラやゴルゴ等の男臭い作品が嫌いな人には本気でオススメしません。
また、ハードボイルドでもないので、その辺が好きというだけの人にも多分向いていないと思います。
プロジェクトXがSFアニメ化したような作品…と言えばいいのかな。

とにかく、頭の先から脚の爪先までロマンの詰まった作品です。
地上から宇宙へ飛び立つ男たちを取り巻く環境と
色々な場所で起こるヒューマンドラマを描いてあるのが第一部となります。
一話完結型の回が続きますが、全体的な話はつながっています。
笑いあり感動ありの作品ですが、宇宙戦争のようなSFを期待しているとハズレます。

原作者の太田垣康男さんは、現在
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLEを書いていますが(画は別の人です。)
FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLEもオトナの作品で
この手のドラマ展開には定評があり、アニメでもうまく再現されていました。

ちなみに第一話の冒頭部分の続きは1stシーズン(本作品)には登場しません。

the pillowsのスケアクロウは本作品のエンディングテーマだったりします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少し大人が好みそうな宇宙モノ

吾郎とロストマンは大学生でありながら、世界中の名だたる名峰を次々制覇した
屈強な学生クライマー。その二人が次に目指したのは山より遥かに高い
宇宙。そんな二人の活躍を描いた物語。1期12話+2期14話。

宇宙モノって、プラネデスとか宇宙兄弟とか有名で面白いのはあるけど、この作品は
他と違い、少し暗い感じの雰囲気でなかなか面白いストーリーでした。

メインの二人は同じ月を目指していますが全くの別のルートから宇宙を目指してますし、
そういう観点でも楽しめたかな。ただ、無駄にHシーンとかあるので好きじゃない人も
多いかもですw
 
それから、最後までアニメ化されていないっていうのはちょっと残念でした...
面白かったからこその残念。ってか、前読んだレビューでは原作も完結してない
とか...なんとか...

とはいっても、中途半端すぎるって終わり方ではないですし、ストーリーの展開は
面白かったので良しとします。
まぁキレイに完結してるのが良いって人には、あまりオススメは出来ないかもですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

58.8 3 宇宙ステーションで戦争なアニメランキング3位
タイドライン・ブルー(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (41)
232人が棚に入れました
「ハンマー・オブ・エデン」と呼ばれる天変地異から14年。陸地の90%と60億の人類が水没した近未来の地球を舞台に、秩序を取り戻そうと新国連を結成し、平和を模索し続ける人々の苦悩や争いを描いた作品。「誤解と瓦解」がキーワードになっており、主人公のキールと双子の兄であるティーンが、敵対しながらもしだいに分かり合っていく展開が見どころのひとつになっている。また、原作を『青の6号』など艦船マンガの先駆者と言われている小澤さとる氏が担当しており、ファンの間で話題になった。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

それなりに勢いはあった。

2005年7月 - 9月TV放送された。全13話(地上波未放送1話)。


あらすじ&設定。

陸地の90%が水没した近未来の地球という設定。
人類はそれを“ハンマー・オブ・エデン”と呼んだ。

それから14年、運良く生き残った人類はその破壊された地上
の混乱と絶望から立ち上がり秩序と平和を取り戻そうと模索
しつづけていた。


感想。

1話目から覇権争いと戦闘の最中で出産と・・一気に展開。
演出等作風は夕方子供向けアニメ。ドタバタと大げさな演技
も多く、如何にもな理不尽展開や説明しない伏線?のような
見せ方も多い。世界観は簡単なので特に説明は不要だった。

キャラデザもキッズアニメ風だけど、デフォルメが控えめ。
メカデザは、やや古臭い3Dでデティールは低めだけど良い。

13話では丁寧な描写は厳しく強引で乱暴な流れで中途半端な
中での問題の擦り替えで勝手に解決させてしまう事も多い。
展開に勢いはあるので深く追求せず子供向けと思えば許容?

物凄く描きたい方向は伝わってくるのだけど・・下手・・
元々表現したい部分が誤解や対話不足など単純な根子なので
描写自体もたどたどしくもどかしい描写が多くなっている。

12話・・此処で終わると話を綺麗に纏め過ぎ・・TV未放送の
13話でフォローとなるようですが・・13話全体に言えるけど
良い感じの表現と・・えぇ~・・という表現が同時にある。




キール:阪口大助
世界で最も恵まれた都市・ヤビツで暮らす14歳の少年。
幼い頃に家族と生き別れた。直情的な性格の持ち主。
新国連事務総長のアオイに引き取られている。

ティーン・グールド:浪川大輔
「ユリシーズ」艦長グールドの副官を務める14歳の少年。
幼少時にグールドに拾われて軍人として育てられた。

イスラ:わくさわりか
アクセサリーを作り、生計を立てている彫金師の少女。
16歳。現実に絶望する事無く明るく振る舞う芯の強い。

マユゲ:奥田啓人
キールやティーンに懐いているダチョウ。
人語を理解出来る。アオイとの相性は悪い。

アオイ:榊原良子
新国連事務総長にしてキールの養母。優秀な政治家。
新国連を中心にした新しい秩序の下に纏めようとしてる。

グールド:土師孝也
米海軍戦略原潜「ユリシーズ」艦長。

ジョゼ:氷上恭子
「ユリシーズ」副長。19歳の女性。軍人としては優秀。
寡黙且つ秀麗で、信念固いグールドを敬愛している。

里山一馬:横堀悦夫
海上自衛隊イージス護衛艦(新国連の旗艦)「てしお」艦長。

ブランタイル:森田順平
原子力空母「エレクトラ」の艦長。

「てしお」副長:鈴木達央:里山の補佐を務める。

クラン:石上裕一
ステルス巡洋艦「ゴトランド」艦長。

サンジュン:ふくまつ進紗
新国連副事務総長。アオイの補佐を務める。

劉虔:星野充昭:魏国大統領。

キング:楠見尚己:アメリカの石油王。

チェンレーシ:本名陽子:チベットの若き法王。

船長:宝亀克寿:浮きドックの船長。

アンジー:小池亜希子
キールと共にイカサマ賭博をしていた少女。

サンシャイン:大須賀純
キールと共にイカサマ賭博をしていた少年。

キール:イスラの子供。

エマ:園田恵子:キールとティーンの母親。

KC:小形満:キールとティーンの父親。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

自分好み

小澤さとる先生のアイデアを飯田馬之介監督が広げているので、サブマリン707、青の6号とかぶりまくりの設定ではあるが、ナディア、未来少年コナン、世界名作劇場かな?っていう感じのキャラデザや演出などなどで自分好みではある。
宇宙ステーションで育った空気読めない、成長しないじゃん!の主人公にイラつくことも多々あるが、まだお子ちゃまだしね…と思えば許せる範囲かな。
1番びっくりだった設定は、メインヒロインが未婚の母って!!
父親は誰か?はしっかりと描いて欲しい反面、辱めだった場合描いてほしくない。解明させずでもいいのかなぁって思ったりもする。

ラストまで観たが、構成的にうん?も多々あったが、残された人。これから生まれてくる人達が限られた資源をシェアして平和に暮らせますようにというテーマはわかりました。
でもねぇ主人公達の父親がとった行動って、オイオイ…です。
いつかは落下してしまう宇宙ステーションですけど、そのタイミングで妻、息子達を脱出させたのは先走りすぎでしたな。結果悲劇になってしまうので。

制作はテレコムだが、作画はすごく丁寧だ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

tetu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

潜水艦モノ

いかなる状況においても明るく切り抜けていくキャラクターたちが良い.

潜水艦モノということで水中での戦闘は戦略と心理戦となり独特の緊張感がある.edがとても良い.

一度崩壊してしまった世界において,残り少ない利権を巡って争うのは意味がなく,どのようにすれば世界は平和になるのかというところを考えさせられる.

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

60.2 4 宇宙ステーションで戦争なアニメランキング4位
GENE shaft[ジーンシャフト](TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (32)
123人が棚に入れました
21世紀後半…。無秩序に欲望を追いつづけ、その抑制ができなくなった地球人類は、いたずらに資源を浪費し、環境を破壊し、さらには根拠のない主義・主張に踊らされ、闘い、殺し合って、ついに滅亡寸前まで追い込まれた。
滅びを回避するために彼らがとった選択は、自ら強制的に進化する方法…あらかじめプログラムされたDNAから生命を産み出し、性格及び適正能力さえもコントロールする…すなわち遺伝子操作である。
この選択はさらに加速度を増し、I.E.O(地球統合政府)のもと、人為的に人口のバランスは理想的な男女比1:9に保たれ、人々が恋愛感情や支配欲を無くすことによって社会は安定していった。
こうして23世紀、完全なる遺伝子操作社会は完成した。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個性に乏しい

23世紀が舞台のSFモノ

ありがちな遺伝子操作で進化した人類が謎のリングにより地球が攻撃され
生き残りをかけて戦っていく、一応巨大ロボ系

頑張ってCGで綺麗に見せてもキャラに好感が持てない
作中に流れるギターの音色も耳についてイラつく
ラストはしょりすぎ、スニークどうなった
人類の行き先は?
もどかしさだけが残った。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

遺伝子の軸(ジーンシャフト)

(2012.11/10)
23世紀を舞台にしたSF作品、全13話。 時は23世紀、過去の過ちによって人類は存亡の危機を向かえた。

その23世紀は遺伝子操作社会で、男女比1:9という男性の私からしてみれば、おいおいマジかよ(-.-)!という社会であり、感情や欲など種の保存には不要なものは遺伝子操作によって排除された時代。

人格を決定づけるのは環境でもあり、性格でもある(環境≠性格)訳だがこの作品では環境(遺伝子操作社会)=性格(遺伝子操作によって造られたもの)となっており「人」個人としての意義がなくなった社会となっている。

本当にそれでいいのだろうか?

確かに遺伝子操作による社会の形成は科学が発達した時代には適しているのだろうが、今現在21世紀は、遺伝子操作によって生み出されているのはペットなどのごく限られた生物に過ぎない。(猫アレルギーを起こさないように組み換えされた猫など)


{netabare}この作品では、遺伝子操作によって感情までもが押さえつけられているレジスタ(感情を制御した人々)が登場しますが、彼女らも、マリオの言葉を借りると、「人間、遺伝子以外にももっと大切な何かがあるんじゃないか。 例えば、愛とか。」によって感情を取戻していく様は感慨深いものがあります。{/netabare}
ジーンシャフトには「愛」が関係しているのだと思います。
それを実感すると同時に人にとって根源的に何が大切なのかを教えてくれました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「バグの中のバグだった」←いやこの作品がね・・・

視聴している間はそこそこ面白いと感じていたものの、いざ★評価をしてみると、そうでもなかったということに後で気付いた稀有な作品。

では何が「そーでもなかった」のか考えてみた。

・メカニックの設定が複雑かつ精密なものの、SFマニアしか喜ばない程、ストーリー的には殆ど機能しておらず、蛇足でしかない

・↑の割に説明不足な設定が多く、終盤で明らかになることを期待していた事さえ不明のままで終わった点が多数。

・完全な遺伝子操作により優秀な人間のみが存在する未来の人類という設定上、命のやりとりがあっても割とドライに話が進んでいく。

・↑の割に、様々なキッカケで突発的に感情的・感傷的になるキャラ多数。

・OP/ED/BGM全てにおいて音楽が作品にしっくりきていない。

・エピソード間の連結が上手くいっていない。(ドラマチックに終わったエピソードの次の回でも、冒頭から、まるで前回のことが遠い過去、あるいは無かった事のように淡々と始まる。)

例えるならまるで「砂漠」のような作品で、基本クールに淡々とストーリーが進み、ヒロインを除いたキャラの感情は良くも悪くも安定している・・・が、いざバトルとなると熱くなるキャラ、分かり易過ぎるフラグを立てるキャラがいて、観ている方はこの温度差について行けない。

全体的にストーリーの描きこみが足りないように感じたので、尺が短すぎたのかもしれない。
・・・かといって、これ以上長くされても観るかといえば・・・う~ん。。。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
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