天然で高校生なTVアニメ動画ランキング 16

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の天然で高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月06日の時点で一番の天然で高校生なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.6 1 天然で高校生なアニメランキング1位
ゆゆ式(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1289)
5896人が棚に入れました
この春、女子高生になった、ゆずこ、唯(ゆい)、縁(ゆかり)の3人組はいつもいっしょの学園生活。
放課後は部員3人、パソコン2台とホワイトボード1代の「情報処理部」で、てきとうに決めた単語をググってその結果でまたおしゃべり。
なんでもない日常は、たまにイベントも発生するけど、やっぱり女の子がいちゃいちゃするだけ。でもなぜか目が離せない新世代女子高生コミュニケーション。
ゆとりかわいい学園生活は、遊びtお部活とところにより百合要素。
ノーイベント・グッドライフ!それがこの三人の”ゆゆ式(ルール)”

声優・キャラクター
津田美波、種田梨沙、大久保瑠美、茅野愛衣、潘めぐみ、清水茉菜、堀江由衣
ネタバレ

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

★4/ 無形のカレイドスコープ

萌えではない日常会話劇

縦横無尽な推進力で燃料投下していくスターターゆずこと機知に富んだ多彩な展開力のエキスパンダー縁と俊敏な判断力で応答するリアクター唯。それぞれの役割は秒単位で流動しボケとツッコミも時に1対2、2対1と華麗に変化し絶妙なバランスの上に広がるリアリティ溢れるユートピアを眺める至福を味わえる本作は唯一無二という言葉すら生ぬるい。

これは断じてただの女子高生に萌えるアニメなどではない。メンタルサプリメントであり思考実験であり現代を生き抜く為の極意であり本質であり真実であり本物であり真理でありもうなんかアレだよアレ。

世の中にクソリプを撒き散らす○○どもに限らず我々全国民はこの作品を姿勢を正して手をグーにして正座して腹に力を入れて目を見開いて口を閉じて定期的に周回する義務を課していくべきである。

それはなぜか。
では以下に記述しておく。

例えば縁がゆずこと唯の2人に対してこう呼びかける場面がある。

「みんなは〜」

2人を結べば線となり、3人結べば面となる。団体という概念の最低単位は3である。多分。理想的な家庭環境であれば自分と母親と父親とでこの構造が最初に形成されることになる。

自己が多数派にも少数派にもなり得る流動的かつ不安定な構造の安定を計るには実に多彩で高度な判断が他方に許される範囲内での応答速度を持って求められる。そう、バカには"場"を維持することは難しい。この作品を1話だけチラ見しただけの者から見ればゆずこはただのバカキャラにしか見えないだろうが最後まで視聴した者は成績もそれなりに優秀で他人に対して常識的な対応も出来る人物だと知っているはず。血統の良い縁は言わずもがな。唯も縁と幼馴染であるので家柄も悪くないはずであり、その2人相手の対応を見てもそれなりの判断力を持ち得ている事に疑いはない。

この作品はたとえば繊細なアクセルワークで沈黙を破って進入してきたゆずこの速度と強度を即座に参照算出、適正な戦略と戦術で迅速に適応的な対応を選択し快適なリズムを崩さずに"場"に展開、その後も同様に柔軟な対応を当意即妙に続けていくというとても高度な技能のケーススタディなのである。

これはどんなにスーパーでスペシャルなコンピュータの高性能AIでも実現不可能な芸当である。今後いくら技術が発達しようとも。絶対と言い切れる。何故か?

コンピュータには身体性が無いからだ。

人間の脳は無意識領域であっても周囲の様々な要因に影響される。温度湿度光量音量臭い壁の色人間の数など。身体的にも空腹度疲労度などの体調面。凄まじい数の要素がリアルタイムで次々と変化する。パラメータを計算するだけならAIが得意だろう。だがそれらを測定するセンサ自体が存在しない。彼女らはそれらの複雑なパラメータを瞬時に読み取り計算し時には修整しつつ"場"を整えていく。

では何故"場"を整える必要があるのか。
 
続きは有料となります(嘘)
この作品見たらわかりますよね。

以下各話メモ。
{netabare}
1日1話の勢いレビュースタイル。けいおんとの2本立て。思ったことそのまま。

1話
こりゃスゲェ。ほんとに何も起きない。けいおんがほんとにゴージャスに感じる。なる程これは唯一無二なのかもしれん。じっくり彼女らの生活を覗き見することにしよう。

2話
リズムにハマることあるよね。わかるわかる。胸の話題は流石にわからんが切実なのかもな。男は見せ合いとかしないからどうなんやろ。お母さん可愛い。全く教師感がないがコレはコレでいいのか?先生から何か教わることくらいは無いのかな。2回目にしてオープニングエンディングがいい曲に感じて来た。アレ?ハマってきた?
3話
夏休み。水って何だ?何なんだろ。部屋に何もイジる要素がないのな。けいおんと比べて物凄く濃度が濃いような気がする。何だこれ。女子高生のリアリティとかはわかる訳ないのだが。一応プールなんか行くけどあっさりしててイベント感がまるで無い。なんか凄いものを見てる気がする。展開も何もないのに次が見たくなってる不思議。
4話
何これ凄い。メチャクチャ面白いんだけど。絵柄はもう全く気にならない。他の子との絡みも増えてきた。オープニングエンディング両方落とした。2曲ループで数時間聴いてる。コレはヤバイものを知ってしまった。いや、コレ本当に凄い。マジで。何故かとかは浮かんでは来るが考えたくない。語彙力無くしたままでいい。今は身を任せて味わおうと思う。
5話
いきなりターン制が始まりすぐに終了。様々な口火から不意に急展開しては元の話題に着地したりとアドリブのような会話が楽しいのか。2週目はどんな感想になるのかな。カイザー…、懐かしいなアレ。記憶無くして見たいって最高級の賛辞だと思うけど、だからといって勧めたりはしないのね、なる程。なんか物凄いヒントが沢山詰まってる気がする。ああ、またくだらない長文書きそうだ。
6話
ポテトは木曜日に決まってんだろ。コート姿もいいです。学校指定品に種類あるのか。歳とるとビックリのダメージが大きくなるな。クリスマスの身内お泊り回すらない潔さ。男子の話題が出ないのは新鮮。帰り道の横並びのポジションが度々スイッチするのなんかいいですね。
7話
1クールの作品で後半から急に雰囲気変わるのは何故なんですかね?2人だけの絵面は新鮮。下ネタはちょっと残念。ただ見てるだけで幸せな気持ちになる不思議な体験。時間が経つのが、凄く早い。
8話
やっぱ演出変わってんな。腹とか胸とか足とか要らんのに。胸触っていいよ一回だけ、てのはお返しのつもりなのか。これショートアニメだった?ってくらいにもう終わり?ってなる。え?あと4回しかないの?嘘でしょ?
9話
ふみの後ろ姿から始まり佳と合流して2人で話しているところに縁登場。何なのかわからんが貫禄を感じる。教室に入るとゆずこと唯が話している場面。何この安心感。場面が切り替わるたびに残り時間を確認している。下校時6人並びの絵が新鮮。でもやっぱり一緒に遊ぶ描写はない。
10話
会話の内容を絵で表現するのは普通だけどココではやらなくていいような。でもメンドイ魔物のデザインは好き。グッズあればちょっと欲しい。戦うべき感情を可視化するのは割といいアイデアなのかもしれない。自分との戦いに勝利する為にはやはり他者の存在が必要なのだ。人は1人では生きていけない。いわゆらないって言った事ある。EDの神様は少し笑った。油断してるとすぐ終わる。あと2回。
11話
いやあと1回で終わると思うとなんか身が入らんというかどうせ周回するだろうしと思っていたらあっと言う間に終わってた。少し真面目な青くさい話も。いやでも次が最終回なの?信じられない。本当に?
12話
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ終わったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ほのぼの日常系部門・個人的歴代No.1作品

少し前に2周目の視聴をしまして、
「アレ?こんなに面白かったんだっけ??」
…と評価の見直しをした作品です。

思い返してみると1周目の視聴の際は個人的にアニメ見始めの頃で、「日常系アニメってこんな感じなんだろう」と思って、流し見しちゃったような気がします。

それに対し今回の2周目は、ここ数年の「ほのぼの日常系作品」「日常系でないコメディ作品」を割と見尽くした状態で再視聴したので、個人的評価が大きく変わったみたいです。


この作品は、日常系としてはだいぶコメディ寄りにチューニングしている作品ですね。

ただ少し珍しいのは、コメディ寄りの日常系作品は一般的にツッコミに特徴があるのに対し、このゆゆ式はツッコミで落とすというより「ボケ倒す」ことで落としている点でしょうか。

ゆいは確かにツッコミ役なんですけど、なんていうか…この作品はゆいのツッコミを流れの区切りにしないんですよね。
普通、誰かがボケて誰かがツッコんだらその一連の流れが終わるじゃないですか。
でもこのゆゆ式は、ボケに対してゆいがツッコんでもお構いなしにゆずことゆかりがボケ倒すので、流れが止まらないんです。

私の好きな作品にアドリブアニメの「てさぐれ部活もの(現在3期(すぴんおふ)放送中!w)」があるんですが、それに雰囲気が似ている作品として、どなたかがこのゆゆ式を挙げているのを見たことがある気がします。

その時は、ゆゆ式ってそんなアニメだっけ?
原作が有るアニメとアドリブアニメが似ているなんてあり得るのだろうか?

…と思ったものですが、2周目の視聴を経て納得しました(笑)
どちらも流れを止めずにボケ倒しているところに共通点があるのですね(笑)

アドリブアニメだけにぐだぐだ流れ続けるのを楽しむのがてさぐれで、原作があるだけに洗練されたぐだぐだを楽しむのがゆゆ式という感じでしょうか。

原作者さんのボケ倒しのセンスが自分にとっては本当にツボでした。
この作品、まだ連載続いてるんですよね。
きらら系が2期ものも含めて続々アニメ化されてされている昨今なら、ゆゆ式も2期のワンチャンないかなぁ。無理かなぁ。。。



余談ですが、ゆかり役って種田梨沙さんなんですよね。
最近の種田さんの声に慣れていると、なんだか意外な気がします。





以下は、ゆゆ式がほのぼの日常系作品として個人的No.1の理由です。
ちょっと相対的な話で、以前けいおん2期のレビューで書いた内容の加筆完全版になります。

{netabare}
結論から言うと、私は「ほのぼの日常アニメ」は全部好きなんですが、細かく分類するとしたら「日常もの」よりも「日常ギャグもの」系統の作品のほうを好む傾向があるんです。

具体的に説明しますと、私は個人的に以下のような分類をしており、①寄りの作品のほうが好きです。

その中で、いわゆる「ほのぼの日常系」だと思っているのは③~⑤です。



①「日常もへったくれもないギャグ」作品
日常を舞台としつつ、全然日常ものじゃないぶっ飛びギャグアニメという印象の作品。
(例)
・日常
・さばげぶっ
・ぱにぽにだっしゅ
・ディーふらぐ
・てーきゅう
・侵略!イカ娘 など


②「日常<ギャグ」作品
日常を舞台としているが、ギャグ要素が強く「日常もの」というよりは「ギャグもの」という作品。「ほのぼの」という印象はない作品。
(例)
・未確認で進行形
・月刊少女野崎くん
・ひめゴト
・となりの関くん
・生徒会役員共
・マンガ家さんとアシスタントさんと
・帰宅部活動記録 など


③日常ギャグ作品
「ほのぼの」もしている日常ものだが、ボケとツッコミは割としっかりこなしてくれる作品。
(例)
・ゆゆ式
・きんいろモザイク
・GA
・そふてにっ
・キルミーベイベー など


④ほのぼの日常ギャグ作品
ギャグよりもほのぼの要素が強く、ボケ役は割といるがツッコミ役を弱めにチューニングしている作品。
(例)
・ひだまりスケッチ
・みなみけ
・じょしらく
・ゆるゆり
・らきすた
・あっちこっち
・せんせいのお時間 など


⑤ほのぼの日常作品
ほのぼのに癒される作品。このタイプの作品内に見られるのは、個人的なイメージを言葉にすると「ギャグ」「ボケツッコミ」ではなく「小笑い要素」
(例)
・けいおん
・ご注文はうさぎですか
・ヤマノススメ
・幸腹グラフィティ
・のんのんびより
・たまこまーけっと
・Aチャンネル など


※日常を舞台としたコメディ要素のある作品でも、ラブコメ要素やドラマ要素を主題としていると感じる作品は今回の「日常系」には含めていません。
(例)
・僕は友達が少ない
・のうりん など

※日常を舞台としたコメディ作品でも、個人的に「ほのぼの」はしてないかな~と思う作品は含めていません。
(例)
・まりあほりっく
・それでも町は廻っている など

※昔見て印象がおぼろげになっている作品もあるので、もしかしたら分類を間違えている作品もあるかもです。そのあたりはお許しを。



個人的には以上のように分類しています。
厳密には「ほのぼの日常もの」なのは③~⑤だと思いますが、イメージを伝えやすくするために①、②も入れました。

で、私はこれらが全部好きです。
笑ったり癒されたりします。

しかしそうは言っても、やっぱり作品の方向性による好みと作品の雰囲気との相性がありまして、全部同じくらいに好きというわけにはいかないのです。

私の場合はどちらかというと①寄りの作品のほうが好きで、⑤寄りの作品は物足りなく感じる傾向があるようです。

プロフィールに載せている視聴全作品の個人的評価を自分で見直してみても、割と①~⑤の順番に並んでいる気がします。
(もちろん分類を超える相性があり、完全にこの順番に並ぶわけではないですが)


そんなこんなでゆゆ式に話を戻しますと、私にとってのこの作品は「ほのぼの日常系」としては上位になることが多い③分類の作品で、かつ笑いのツボの相性的にもバッチリの作品だったので、ほのぼの日常系として個人的歴代No.1になったわけです。




さて、偉そうな分類をしながら長々とレビューにしてみましたが、その基準は全然客観的なものではなく、かなり個人的嗜好に左右されていると思いますので、まぁあんまり真剣に捉えずに「こんな考え方の人もいるんだな~」程度に思っていただければ幸いです(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ゆゆ式から学び、ゆゆ式を生き、ゆゆ式へ期待しよう

今回は「ゆゆ式」について書いていこうと思います。
私はあまり日常系を好まない性質なのですが、これは自然と観る事が出来ました。
まさかレビューまで書く事になるとは夢にも思いませんでしたが(笑)

さて、このアニメは学生時代に経験していたであろう事を実際に表した「本当」の日常アニメです。
登場人物達がただただ、会話をしているだけ。
登校して友達と話して、時間が経ったら部活に行って後は下校するだけ。
友達の家に遊びに行って、適当に喋って夕方になったら自然と帰るだけ。
イベントなんて物は欠片も存在せず、日常が延々と垂れ流されているのを黙って私達は観る。
ただ、それだけのアニメなんです。(こう書くと身も蓋もありませんが…)

しかし、そのようなマイナスの偏見はこの作品では意味を持ちません。
そんな退屈そうという浅見を吹き飛ばすほど、1つ1つのシーンが凄く見てて楽しく感じるんです。
「楽しい」と言うのは見ていて笑いが堪え切れないような強いギャグを放つという事ではなく、見ていて飽きる余地がないという事です。
会話中、急に話題転換をしてきたり、思いがけないギャグを入れて来たりと次にどんな話が来るのか全く予想がつきません。
少し前に出していた会話内容が部活で使われる事もあります。
極めつけはなんでそんな返答をするのか意味不明になる言葉や突拍子もない発言を登場人物達が吐きまくります。
勿論、細かい説明なんてしません。
会話の内容を理解するために頭を使うと言う点は確かにかなり人を選びます。
しかし、その意味、理由が分かった時、私達の脳にはとてつもない快感と楽しさが生まれるのは間違いないでしょう!!

それだけでは終わりません。
「ゆゆ式」はキャラそれぞれの人物描写と細かい仕草を描き出すのが実に上手いです。
例えばこのアニメに登場するゆずこというキャラ。
彼女は小学校時代の親友同士であった他の2人とは違って、後になってから仲良くなりました。
彼女は元々仲良しだった2人とは違う事に少し疎外感を覚えたり、他人に対して踏み込んではいけない節度があると自制したりするシーンも多いキャラです。
2人の前ではあまりそのような感情を示さずに笑わせようとボケを言いまくったりするいい娘なのですが、たまに態度やジェスチャーに寂しさが表れてしまう事もあります。
その時の描写などは本当にリアルに表現されていて、若かりし頃の自分を思い出しました(笑)
また、いかにも馬鹿そうに見える娘が実は真面目で頭が良かったり、しっかりしているように見える娘が案外お茶目だったりなど、何回も見ないと分からない発見が多くあってよく作りこまれているなあと感じました。

そして、この作品を語るうえで欠かせない言葉、それは「哲学」です。
ネット上で「ゆゆ式は哲学」という言葉を見ていた時、どういう意味なのかずっと疑問を持っていましたが、観ていく内に自然と分かってきました。
日々の会話の中で、主要人物3人はたまにこちら側がはっとするような鋭い真理を言う時があります。
言う人によっては当たり前ともいわれかねないそんな事が抵抗もなく、心にストンと入ってきて、とても考えさせられます。
これはこのアニメの魅力でもあるのでしょう。
また、彼女等は日々の会話の中で様々な事に疑問を持ち、それを情報処理部という部活の中で調べていきます。
その疑問は実に様々で、そこで調べた事を最後にまとめと言う形でホワイトボードに書き記していくのですが、それは知らない人が見たらまるで意味の分からない物。
彼女達とそれを見ていた私達だけが知っている秘密の結論なのです。
その突き止めていくまでの過程と導き出された結果を通して自分たちが作り出した答え。
それはこのアニメの第2の魅力ともなっています。
この2つの魅力こそ、「ゆゆ式は哲学」と呼ばれる所以ではないでしょうか?
勿論、哲学好きの人にもお勧めの内容です!!

他にもopとed、bgmがみんなよい物揃いであったり、作画の細かさが所々際立っていたりと色々宣伝ポイントはあるのですが、そこは置いといて…

最後に「ゆゆ式」のジャンルについて…
一応このアニメは百合アニメというジャンルで括られているようですが、観ている上でそのような感覚は私には全く感じませんでした。
視聴者にかなり媚びたりしている訳でもなく、たまに百合的意味の発言も起こりますが、ギャグとして見ていたのであまり気になりませんでした。
現実にも出てきそうな感じで、私はこの作品を観ていて、中学校時代の女友達がしていた女同士の振る舞いを思い出した位です(笑)
だから自分にとっては日常モノ、ある種の青春モノですかね?
なので百合が嫌いだからちょっと…と言う方でも恐らく大丈夫な作品だと思います(個人的主観ではありますが…)

では以上を持って「ゆゆ式」のレビューを終わります。
このレビューが参考になったのなら、幸いです。



さて、また「ゆゆ式」観てくるか…(絶賛リピート中)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

81.4 2 天然で高校生なアニメランキング2位
ちはやふる3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (341)
1643人が棚に入れました
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した右指の手術も無事成功し、太一と共に富士崎高校の夏合宿に参加する。顧問の桜沢先生によるスパルタな指導にもめげず、名人・クイーン戦に照準を合わせ練習に励んでいた矢先、出場が危ぶまれるある事実を知ることに……一方、チームを持つことでかるたへの可能性が広がることが知った新は、かるた部創設に向け動き出していた。新たなるライバルの登場、これからの進路、クイーンになる夢……等身大の高校生によるひたむきでまっすぐな想いと情熱が溢れ出す第3期が開幕!

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼、潘めぐみ、入野自由、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

普通どこかでダレてくるもんですよ

原作既読 1期2期視聴済み

『アニメ3期決定!』

1期放送が2011年。2期2013年。ざっくり7年ぶりなわけであります。
この吉報は多くのファンから歓迎の意をもって迎えられました。自分も高揚感がハンパなかったっす。
聞けば、実写映画ヒットとメディアミックスでの収益化。福井での細く長いファンのバックアップ。単純に「原作のストックが…」というわけにはいきません。商売面でも企画を通すだけの材料が揃っての3期ということで大げさでもなく奇跡的な続編となりました。ひとえに感謝感謝です。
なお、どんな内容でどんなキャラがいてみたいな説明はばっさりカットであいすみません。
競技かるたに取り組む高校生らの奮闘記です。

 {netabare}方言指導 安済知佳{/netabare}

アニメに限らず映画『上の句』『下の句』『結び』もなんですかね。名も知れた華のある声優さんが裏方に回り後方から支援にあたる。細谷さんのセリフ部分を録音して毎度提供してたりしたんだとか。
福井南雲会と藤岡東高校。そこに確かな“福井”があった裏に福井人あり。
起用の経緯までは存じ上げませんが、このクレジットから役職や知名度に関係なく「良い作品作るぞーっ!」という熱のようなものが伝わってきます。
作品そのものも以前と変わらぬ熱量をもった安定の名作でした。

 ・質の高い原作
 ・継続したスタッフ
 ・変わらぬモノづくり

正直これ以外ではパッとしない『99RadioService』の継続起用もそうだし、2クールものでの楽曲使用では一般的な手法。1クールで曲交替をせずに2クール通して同じ楽曲を使い続けるやり方も1期2期そしてこの3期も変わることはありません。
1期から9年経過してるわけです。
キャストだってキャリアを重ね現在、皆一線級の活躍をされてます。監督さんはじめクリエイターさんだってそう。9年の蓄積を糧に色気を出したくなるのが本音でしょうに見事なまでにそのまんま。継続は力なりを実践されてますね。古典に向き合う上での“型”や“作法”を大事にしてるともいえます。

 {netabare}“作品制作の熱量”{/netabare}

 {netabare}“変えない勇気”{/netabare}

1期からの視聴者は変わらぬ様式美を堪能できます。
原作の信頼とそれを活かす勝利の方程式を知り尽くしたスタッフが仕上げる逸品にハズレはなしです。


 とかいって実は3期ってマンネリなん?


これがまた違うんですな。同じことやってても現状維持も覚束なくて“劣化”と捉えられることも少なくないシリーズもの。
瑞沢高校の面々。間違いなく本作の中枢を担う高校生たち使ってきっちりと掻き回してくれます。ざわつきの原因はしっかり1期からの流れを汲むもので納得感もある。本作の源泉、ちはや・太一・新のかるたを通じた三角関係のことです。
そしてこの三人が作品の根として、瑞沢高校かるた部を例に、同級の机くん・肉まんくんは第二波。1期25話で定評を得てからの第三波で筑波くん・花野菫。登場順で分けられると思うのですが…
想像してみてください。人気作であればあるほど通常は一→二→三と後続のキャラになるにつれ思い入れは浅くなってきます。『SLAM DUNK』みっちーやリョータ『俺ガイル』いろはすのように後から出てきてきっちり中枢に入り込んでくる事例は複数あるものの、けっこう難しい作業なはずです。
そんな『ちはやふる』3期は花野菫のターン。{netabare}この一年間過ごしたかるた部での時間が彼女を人間的に成長させました。“人間的に”です。未だ見ぬ4期ではかるた的な覚醒にも余地を残してたりします。筑波くんは変わらず筑波くん(笑){/netabare}


安定感のみならず、本流でしっかり動きをつけてきたわけでマンネリとも無縁な良作といって差し支えなく、これまで1期2期と視聴されてきた層が視聴を躊躇う理由は皆無と思われます。
ここまでで失速らしい失速も感じませんのでご新規さんも1期25話ずつとボリューミーではありますがこれらを安心材料とみてぜひこの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいですね。お待ちしてます。



※ネタバレ所感

■この作品の恐ろしいところ

1.{netabare}もの凄く高いレベルで安定{/netabare}

これまで上のほうで書いてきたやつです。引退間際のイチローだって並の選手と比べれば高いパフォーマンスを残してたのにどうしても比較対象がイチローとなってしまうくらいには我々もマヒしてる。
ここではジョージ・シスラーの年間安打記録を更新した頃と変わらぬパフォーマンスを数年後も保っていて「いやー、良いシーズンだったね」と日常を楽しんでるのに似てるくらい普通の出来事。それでいて「内野安打減ったのは年齢じゃね?」とか無責任に放言してたりもする。
キープするための努力は確実にある。振り子足の幅が狭くなったことやサイズアップといったマイナーチェンジは言われてみないと気づかないレベルなんです。
 

2.{netabare}じじいと子持ちママを主役に!{/netabare}

まさにこの選択をできてしまうのが『ちはやふる』という作品の凄みだと心の底から思います。このレビューで一番訴えたいこと。
高校選手権の比重の高かったこれまでのシリーズからその上流工程、名人戦クィーン戦に重きを置いた3期でした。そして各々絶対王者に挑む挑戦者にこの人選。あり得ない(褒め言葉)。

{netabare}原田秀雄(CV三宅健太)猪熊遥(CV坂本真綾)両名のことです。
片や爺さん。初の名人戦。元々ナイス脇役の原田先生を無理に表舞台に乗せたところでという不安。
片や出戻り。3期初登場の元クィーン。坂本真綾さんで話題作り。はいはい分かりますとノーマーク。

ひとつ冷静になって、爺さんと出戻り以外の選択肢はなかったか?
例えば名人対綿谷新にしとけば新VS太一を活かした展開に容易に繋げられます。強い男子は他にもいます。須郷みたいな若手でも坪口(白波会)や村尾(南雲会)みたいな中堅どころでも不思議はありません。
そんな男子と比べて女子側。こちら対クィーンは新キャラで穏当だった気もします。めぐむたんやまさかの桜沢先生も選択肢としてはなくはないんですけどね。
挑戦者確定で思ったこと。原田先生は想定外。猪熊さんは桜沢先生との絡みも楽しく、とはいえ両名ともかませ犬ポジションを大きく逸脱しないだろうくらいで構えてました。

結果、

 {netabare}誰ぞ二人をかませ犬と誹ることができようか?{/netabare}

周防名人にとって初めて本気で闘わないと勝てない相手だったのが原田先生。
詩暢ちゃんにとって自分以上に札に好かれてるかもと思わせしめた相手だったのが猪熊元クィーン。
鉄面皮と言ってよい圧倒的な個性持ちだった二人の心をぐらつかせる激戦は本作のクライマックスだったと思います。それでいて、千早・新・太一ら若人の物語ともがっつり繋がっているというね。{/netabare}


あと超絶に好きだった猪熊さんのこの台詞。

{netabare}「やっぱりお腹の子、女の子だと思う。お願いしたのよ。男の子でもいいから勝たせてくださいって」

母になると○○ちゃんママの呼称を受け入れて折り合いをつけてく過程が生じます。この子には自分が必要だと思う母性の発動で徐々に消えてく個性や本人の意思。要は諦める作業です。
そんなして一度切り替えたスィッチを再度切り替えるのは旦那の協力があっても困難極まりないことでしょう。復帰するにしても自分なりのルールを決めて。とても納得感がある心の動きです。
そんな思いをして復帰して、マイルールをしっかり守って、でもやっぱり限界はあって子供にも負担をかけて、とクィーン戦を前にして無理がたたってるのも見え隠れしてきた猪熊遥。思い出できたからと気持ちが切れてもおかしくありません。彼女にとってあくまで日常は普段の家庭生活なんです。
そんな彼女がクィーンへの執着を示した精一杯の願い事が上のセリフ。男子三人はマジたいへん。ガキンチョの叫ぶ「一生のお願い!」とは比べ物にならない重みがあります。イマイチ理解できてなさそうな未婚の桜沢先生の表情もいい。{/netabare}



■名人戦クィーン戦に向けて

・名人戦
対立構図や対比がシンプル。
周防名人に新と太一が絡むのでまだ読めないところはある。

{netabare}「青春全部かけてから言いなさい」
を地でいき、かるたに人生を賭けた男と、かるたにしか人生を見いだせなかった男の対比だったのが原田VS周防でした。
全部かけて運命の女神は微笑んだか?運命戦の結末が一つの答えでした。
それでも試合後の清々しい先生の表情が素晴らしい。{/netabare}

{netabare}未来の挑戦者/太一と新はそれこそ一つに絞れないほど多くの場面で、行動言動の比較があったり、同じだったりしてました。その中で一つだけ印象的な場面を挙げると、周防名人のインタビュー場面。
名人を引き留めた新と名人の引退を望んだ太一がどうしようもなく二人らしい。
「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」
引退を望んでることが卑怯とはならないでしょうが、名人につっかかる新を目の当たりにして思うところがあったんだろうなとみられる後の展開です。
卑怯な奴である自分を克服するストーリーが太一自身には必要ですからね。{/netabare}

・クィーン戦
けっこう同じもの同士。

{netabare}若宮詩暢と綾瀬千早に絞られたと思われる。{/netabare}




そもそも最初のアニメ化の時点で紆余曲折があったものらしい。曰く、“売れなそうな商品”。
「セールス的な期待値は低いがアニメ化する意義ある作品」と関係者が企画を通し結果ヒット。

その後、ペイできる実写版がもう完結したし、3期をやる旨味がほぼほぼ無かったろうところをアニメ続編実現にこぎつけたことが至極ありがたい話です。
4期やってくれるかな!?根拠なく全幅の信頼をこの関係スタッフに置いときます。宜しくね!


最後に原田先生役での石塚運昇さんと宮内先生役での藤田淑子さんの訃報に際しあらためましてご冥福をお祈り申し上げます。
後任を見事に務めた三宅健太さん鳳芳野さんお疲れ様でした。



視聴時期:2019年10月~2020年3月 リアタイ

-----
2020.05.06
《配点を修正》-0.1


2020.03.30 初稿
2020.05.06 配点修正
2020.10.23 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 54
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

時は流れゆく、波は砕け散る

アニメーション制作:マッドハウス
監督:浅香守生、シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:濱田邦彦、
音楽:山下康介、原作:末次由紀

2008年に講談社の少女漫画雑誌
『BE LOVE』で連載を開始して10年以上。
現在では、コミックスが45巻まで刊行され、
累計発行部数は2500万部を超える。
その影響力は、全国に伝播し、
かるた競技人口を大幅に押し上げた。

私は2期が始まるタイミングで
アニメ1期の再放送を視聴し、
物語世界の虜になった。
2期の放送終了時には諸々の理由で、
アニメ化が当分は難しいことが確定していたため、
コミックスを全巻購入。現在も追いかけている。
ちなみに実写映画は未視聴。
映画ヒットの恩恵もあってアニメ化につながったので、
実写化が宣伝として大いに役立った好例だ。

綾瀬千早、綿谷新、真島太一という
幼馴染の3人が物語の中心。
それに加えて部活のメンバーや
ライバル、先生、主人公たちの家族までを
深く掘り下げて描写しているのが最大の特徴だ。
まさに、微に入り細を穿つという言葉が当てはまる。
もちろん、競技かるたの魅力も
余すところなく表現しており、
ポイントを分かりやすく解説。
勝負の分かれ目における思考法や作戦、
必殺技?までを描くことで、
地味と思われていた競技を魅力的に見せている。

3期における最大の見どころは、
これまで楽しく過ごしてきた日々や関係性も
永遠には続かないことを
多くのキャラクターが自覚することだろう。
特に3人の関係性はモラトリアムの状態が
長年続いていたが、決着をつけなければ
ならない時期が迫っていた。
作者がこの物語世界を終わりに向けて
動かし始めたことがはっきりと感じられる3期だった。

競技かるたによってつながった幼馴染3人は、
それぞれに競技に打ち込む理由がある。
千早は競技かるたに対する一途な気持ち。
強さを渇望し、遠くにいる好きな人を近くに感じながら、
クイーンの座を目指している。
新は永世名人の祖父の才能を受け継ぎ、
幼少から積み重ねた努力によって
祖父が辿った道を歩んでいる。
太一は、かるたとの決別を常に意識しながらも、
複雑な想いを胸に抱いて競技を続けている。
才能の面でふたりより大きく後れを取る太一だったが
競技かるた特有の「感じ」とは別方向の
記憶力と洞察力に磨きをかけて覚醒し、
千早を脅かすほどの実力を発揮する。

原田先生の活躍や猪熊遥の登場が、
このクールのもうひとつの大きな見どころ。
両者は膝の痛みや母乳の出る体を抱えた状態で、
年月がもたらす残酷さを何度も味わいながら
懸命に戦っていく。
原田先生は、千早と太一に対して、
いつも含蓄ある言葉を投げかけてくれる存在。
その戦いぶりに、特に太一は心を動かされる。

人は時間経過の必然として変わっていく。
高校卒業後の進路はもちろん、
3人の関係性も、ずっと同じではいられない。

太一は、小学生のとき
千早が好意を持っていた新にかるたで勝利するために
新の眼鏡を隠すという行動に出てしまう。
そのときの自身の暗い感情とずっと対峙しながら、
千早や新のような真っ直ぐな生き方を目指した。
そして、仲間とともに競技かるたに青春をかけてきた。
「青春全部懸けたって、新より強くはなれない」と
思っていた太一は「懸けてから言いなさい」と
原田先生から窘められる。
この言葉が、ずっと太一の心の奥にある。
千早のことが大好きで、ずっと一緒にいたい気持ち。
太一にとってのかるたを続ける理由。
それは千早の存在だけだと思い込んでいる。

{netabare}告白の前に開催された太一杯。{/netabare}
原作を読んでいたときは、
あまり必要のないエピソードだと感じていたが、
アニメで改めて観ると、
ある意味、このクールでいちばん重要な話だと感じた。
ここで行われた源平戦が3人の原点。
競技かるたが人生を豊かにしてくれるのだ。

{netabare}そして、太一の退部後にその気持ちに対して
千早が想う源重之の歌。
「風をいたみ 岩うつ浪(なみ)の おのれのみ
砕けてものを 思ふものかな}
(風が強くて波が岩に向けて砕け散るように、
私だけが心が砕けんばかりに、
あなたを思い悩んでいる)
「私が岩だったんです。岩で粉々に砕いていたんです。
太一の気持ちを。ずっと、ずっと」と
千早は言葉を絞り出す。
千早は太一のこれまでの気持ちを深く想像していた。{/netabare}

太一の行動と決断は、どのような結果をもたらすのか。
かるたを好きな人々の感情と
仲間に対する想いを掬い上げながら、
物語はいよいよ終盤に向かっていく。

3人の関係性の変化とともに、
クイーン・若宮詩暢と名人・周防久志の
生き方にもスポットが当たる。
新は、競技かるたに対しての深い理解を求めて、
千早や太一から1年遅れでチーム作りを始める。
競技かるたがもたらしてくれた大切なもの。
それはどんな形となって現れるのだろう。

感情が解き放たれるクライマックスが近い。
(2020年4月25日初投稿)

15年の連載を終えた原作
(2023年4月2日追記)

{netabare}昨年末に最終巻の50巻が発売され、
完結を迎えた『ちはやふる』。
実は読了したのは、つい最近のことだった。
最終巻のコミックスは購入していたのだが、
ずっと放置して、読めずにいたのだった。
それは終了するのが名残惜しいというよりも、
終わり方については、おおよそ想像ができていたので、
敢えてすぐに読まなくてもいいだろうという思いだった。
もちろん、そこには終わってしまう一抹の寂しさもあったのだが。

そして読了したあと、
納得できる部分も多かったし、驚かされることもあった。
改めて末次由紀氏の温かさに触れたような気にもなった。
この作品は、小倉百人一首のかるたを広く全国に広めて、
競技人口を増やすことに大きく貢献した。
また、読み手やトップの競技者、競技かるたを楽しむ
多くの人々の想いにもスポットを当てた。
競技に対する深い理解も作品のなかで表現した。
最終回を迎えるにあたり、作者が思っていたことは、
おそらく競技かるたとそれに関わる人々に対する
「感謝」だったのだろう。
いや、ある意味、当然のことかもしれないが、
15年間の連載を通して、マイナーな競技かるたに
関わった作者は、コミックスの登場人物のような人々と
ずっと交流してきたのだろうという気がした。
私がちはやふるを読んでいて、いつも感じていたのは、
登場人物たちの圧倒的なリアリティとそこにある深い理解だった。
どのキャラクターも、まるでそこにいるように、
楽しんだり、悩んだり、苦しんだり、そして仲間たちと
喜びを共有していた。
私にとっては、それは奇跡のようにも思えた。
人の気持ちに寄り添うというのは、
こんなにも辛いものなのだと思いもした。

そんなことを含めての最終盤。

作者が行き着いたもの、
選んだもの。

それが凝縮されているように感じた。
長年にわたる競技かるたの世界との関わりで
着地したところは、深い感動を与えてくれた。
ぜひ、アニメで最後まで表現して欲しいと願う。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 66
ネタバレ

匿名係長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

風をいたみ…

ちはやふる!
面白きですね(^^)

三期では恋愛模様に大きな変化が生じています。

個人的には全国大会の団体戦のような内容が1番好きなのですが、今回は登場人物の心情メインな感じでしたのでハラハラを楽しめました。

{netabare}
今期の見所は、やはり3人の恋愛模様!
自分は新推しですが、それとは関係なく、益々太一に対して苛立ちを覚えてしまったw

太一と新、どちらも千早に恋心があり、なんと2人とも千早に告白しております。

最初に新、そして太一。

千早は一体どちらを選ぶのか、太一に対しては、はっきりと「ゴメン」と言っています。

コレは『同じ気持ちになれない』の「ゴメン」なのか、『今まで気づかなくて』の「ゴメン」なのか、『すぐに答えが出せない』の「ゴメン」なのか、、、

しかし、新に「好きや」と言われた時の態度とは明らかに違っていました。

新に対しては放心、高揚、照れ。
太一に対しては動揺、「ゴメン」と即答。

『風をいたみ』のくだりからも、太一はフラれたと見るのが妥当でしょう。
まさに、千早フるですね。
(本当にすみません。)

しかし、新に「好き」と言われて喜んだ事=恋心とは決まっていません。

カルタの神様みたいに思っていて、尊敬する、追いつきたいと思っている人に言われて、単純に嬉しかっただけというベタな可能性もありますし。

さて、物語は千早達が高校三年となり、新たな部員を迎えようとしていた時、千早にフラれ、試験で一位を逃した太一はカルタ部を退部してしまいます。

新歓を抜け出し太一を追いかけ、太一がカルタ部を辞めるのは嫌だと泣く千早。

太一は千早にキスをした後、「お前は俺が石で出来てるとでも思ってんのか?」「やれねぇよ、カルタ」「今、100枚全部が真っ黒に見えんだよ」と告げます。

ここで登場する百人一首。
『風をいたみ 岩をうつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな』

『風が激しくて、岩に打ち当たる波が自分だけ砕け散るように、私だけが心を砕けんばかりに貴方を想い悩んでいる』

そんな太一の気持ちを知り、千早もカルタが取れなくなり、カルタ部を去る事となります。

太一くん。キミは何をしているのか。

気持ちは分かる。

ずっと好きだった子に告白したが「ゴメン」と即答され、退部したが追いかけられて辞めないで欲しいと言われても、自分は感情のある人間だと言いたい気持ちは分かるよ!!

でも、やっぱり色々と自分勝手すぎる気がする。

告白するならもっと早く、もしくはもっと遅くじゃないのか。

告白するって事は2人の関係はどうしても変わるという事。

受け入れられると思っていたわけじゃないでしょう。
むしろ勝算は低いと分かっていたはず。
気持ちが盛り上がってしまったのはしょうがないにしても、それなら相手の気持ちも考えるべきなんじゃないかと。

撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだという名言があるように、
告っていいのはフラれる覚悟のある奴だけだ。

札が黒く見える、カルタ出来ないと言いつつもラストでは周防名人と一緒にいる太一くん。
まさか、自分はカルタしてる?

好きだと想い続けていた人が、笑顔が好きだと伝えた相手が、涙を流し、あんなに大好きだったカルタ出来なくなってるよ?

てか、何キスしちゃってんの?
フラれた相手に?
最後の思い出のつもり?
自分の中で好感度が爆下がりしました。

一方、新は、

名人戦では5連覇し、引退すると公言していた周防さんに対し、自分が倒しに行くから名人でいてくれと情熱を見せ。

学校ではチームを作るために各学年の全クラスを周り部員を集め。

千早と太一が退部したと聞いた時、2人の事を同時に心配して、2人に対して『かるた部作ったよ、近江神宮で会おう』とメールし『千早と太一に貰ったものを返す』と誓う。

新カッコいい!

結局太一はカルタや部員の皆ではなく、千早だけが目的みたいになってしまっていて、変な立場になってるのが残念だと思いました。

一途に思い続け、カルタ頑張っていけば好感度もいつか上がってワンチャンあるとか思っていたのですがw

まぁ自由奔放な千早に振り回されながらもずっと好きでい続け、結局フラれるし、不憫といえば不憫。

しかし、イケメン、モテ男、家が金持ち、勉強ができて、適当な彼女と付き合ってたりした太一は、一般的には不憫どころか、ただのリア充ですよねw

むしろ、菫ちゃんの方がよっぽど不憫だと思います。
てか三期での菫ちゃんは好感度爆上がりです!

好きな人に好きな人がいるのを分かっていて、自分が不利になると分かっていても、相手の気持ちを察し、相手の気持ちを尊重し、相手の為を思っての言動ができる。

菫の花言葉にピッタリな女の子ですね(^^)

でも太一は千早の為ではあるが、結局は自分の為の行動ばかりなんですよね。

太一が自分の友達なら、彼の行為はただのエゴだと殴ってやりたい所です。

作者様は太一をどうしたいのでしょうか。

新が東京の大学に来て、千早との距離が近くなり、太一が離れて、高校時代と逆の立場になる事で
『離れて気付いた』
『新への気持ちは尊敬や憧れ』
『太一はずっとそばにいてくれて、ずっとそばにいたい存在』
又は、『3人はずっと友達』
みたいなベタ展開は流石に無いですよね?

でも新とくっつく事になったとしたら、太一のキスは最悪の行為だと思うんですよねぇ。

キスシーンを見ると、ギリ唇では無く、唇に超近い所に見えますが、、、
(いや、イッちゃってるのかこれ??)

兎にも角にも、キスされたヒロインに変わりなし。
純粋な新とくっつくなら清いままでいて欲しかった。

今後、太一は結局戻ってきて、3人の関係にも決着がつくのでしょう。

キスもあったし、なんだかんだ結局最後は千早×太一エンドになるかもですが、
個人的には千早×新、太一×菫ちゃんエンドを期待しております。

菫ちゃん、色々とフラグをぶっ立てまくってましたからねw

色恋も良いですが、
千早vs詩暢ちゃんのクイーン戦が早く見たいものです。
{/netabare}

さて、関係性が大きく変わってきた『ちはやふる3』

どうしようもなく中途半端な所で終わってしまっていて、先が気になるなんてもんじゃありませんね。

原作未読な自分としては、是非『ちはやふる4』に期待したいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

89.1 3 天然で高校生なアニメランキング3位
月刊少女野崎くん(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (3209)
15941人が棚に入れました
無骨な男子高校生の野崎梅太郎に恋をした女子高校生の佐倉千代は、ある日、勇気を振り絞って告白するのだが、想いは上手く伝わらず、気が付くと彼のとあるお仕事をアシスタントとして手伝うことに…。男子高校生でありながら人気漫画家である野崎君を中心に、個性豊かなキャラクターたちが織り成す少女マンガ家コメディー!

声優・キャラクター
中村悠一、小澤亜李、岡本信彦、小野友樹、木村良平、中原麻衣、沢城みゆき、三宅健太、小野大輔、川澄綾子、宮野真守、三宅麻理恵
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こんなに女性を意識せずに接することができるのか?

原作は最初のほうのみ読んだことあり。

佐倉千代が恋した野崎梅太郎が実は売れっ子少女漫画家でというお話し。

出てくる人物のキャラクターがみな濃い。半端じゃない。

野崎くんは少女漫画を追求しているせいなのかどういったものがキュンとさせるのかを常に探求している。
結構、千代はドン引きしているんだけど、それでも好きでいられるなんてこれが恋の力なのか?
そんでもって野崎くんは女性に対して超近い距離に接近したり、思わせぶりな発言{netabare}いきなり千代を家に招くとか{/netabare}したり、若干デリカシーもないのでは?という行動も見られるわけだが、これって全く女性というものを意識していないからできることよな。一体どうなっているのだ。見ていて凄くもどかしい。
そう考えると女性に対してついかっこつけてしまう御子柴実琴に対しての好感度が高まる一方。なんか可愛い。

あと、結月もちょい苦手なキャラクターだった。あそこまで振り切るキャラクターってなんか凄いけど、個人的にはやりすぎかなあと。基本的には誰を幸せにしているか分からんし。{netabare}歌だけ若松を幸せにしているのだが。そこでカップリングか?{/netabare}

{netabare}鹿島遊と部長の奇妙?な無自覚だけど愛溢れる関係もなんか成就してほしいなとか思った。{/netabare}

編集者も強いキャラクターがいて人のアイデアを自分のものにし、勝手に自分好みの狸を登場させるってコラ。

本当にキャラクターの個性が強くて見ていてもどかしい気持ちにもなっていたが、いい感じの化学反応を起こしていたように思う。
ただ、基本的に千代以外の人間には対して僕は全く共感できなかったので、感情移入しにくかったなあ。主に野崎くん。
僕が女性を意識し過ぎているのかなあ?
男女平等であるべきだとは思うけれど、やっぱり性差は無視できんと思うんよねえ。{netabare}無理矢理コスプレさせようとするとか。あれって好意あっても無理強いされると冷める人もいるかもしれないと思うし、あとは最終話であったが、耳元で囁くなんて男同士でもやらん。まして女性に対してやるのってどうよ?{/netabare}
よく分かんなくなったので、この辺でこのレビューはやめます。

面白いとは感じられたので、見たことない人は見てもよいかも。


OP
君じゃなきゃダメみたい オーイシマサヨシ
ED
ウラオモテ・フォーチュン 佐倉千代(小澤亜李)
元気な感じ溢れるOPが良い。
EDのメロディも癖になりそう。さらに、EDの作詞・作曲・編曲はヒゲドライバーでなんと夫婦!この頃から付き合いがあったのだろうか?


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
無骨な男子高校生の野崎梅太郎に恋をした女子高校生の佐倉千代は、ある日、勇気を振り絞って告白をするのだが、想いは上手く伝わらず、気が付くと彼のとあるお仕事をアシスタントとして手伝うことに……。男子高校生でありながら人気の少女漫画家である野崎くんを中心に、個性豊かなキャラクターたちが織り成す少女漫画家男子コメディー!

創刊号 その恋は、少女漫画化されてゆく。
佐倉千代、16歳。無骨な男子高校生、野崎梅太郎に恋をした彼女は、ある日勇気を振り絞って告白するのだが、うまく想いを伝えることが出来ずに、なぜか野崎のサイン色紙を貰ってしまう。さらに言葉の取り違えから野崎の家に誘われた千代は、突然原稿を渡され漫画のアシスタントをさせられることに……。なんと彼は男子高校生でありながら、「月刊少女ロマンス」で連載中の人気少女漫画家だったのだ。

第二号 新(ニュー)ヒロインをよろしくね♪
野崎が心の中で「みこりん」と呼ぶアシスタントの御子柴実琴を紹介された千代。いったいどんな癒やし系が来るのかと思いきや、やってきたのは「みこりん」という響きからはほど遠いチャラチャラした男だった。挨拶もそこそこに千代に対して先輩アシスタントとして敬うようにと告げる御子柴。しかし、そんな御子柴には隠された一面があるのだった……。

第三号 バイオレンスVSプリンス
「恋しよっ」に新キャラを登場させたい野崎に結月を紹介した千代は、御子柴にも少女漫画のモデルになれそうな知り合いがいないかどうか尋ねる。御子柴が千代に紹介したのは、端正な顔立ちとキザな立ち居振る舞いから「学園の王子様」と呼ばれ、女子生徒に絶大な人気を誇る美男子……ではなく演劇部所属の女子、鹿島遊だった。

第四号 男には、戦わねばならない、時がある。
野崎の家でいつものように漫画の原稿を仕上げていた野崎、千代、御子柴の三人。一日分の作業が一段落したところで、今日はこのまま野崎のところに泊まっていくと言う御子柴。そんな御子柴が羨ましい千代は、二人でいつもどんなことをしているのかを尋ねる。すると御子柴は得意気に主に女のことで相談に乗ってもらっていると話すのだが……。

第五号 恋を「思い」「描く」男子。
ある日、千代が野崎の家を訪れると、部屋がいつもより片付いていた。思わず私が来るから片付けてくれたのかもと妄想する千代だったが、どうやら特に理由はないようだった。そんなとき野崎の携帯に一本の電話がかかってくる。電話に出た野崎は激しく動揺し、より一層部屋を片付けなくてはと慌て始める。どうやら電話の主は野崎の担当編集らしいのだが……。

第六号 魔法をかけて、あ・げ・る (ハート) 
体育館で結月の餌食となっていたのは野崎の後輩の若松だった。バスケ部の助っ人の結月によって散々な目にあっている若松は、野崎に不眠症であることを伝える。野崎は眠れないなら漫画の原稿を手伝って欲しいと告げるが、いざ原稿に向かうと野崎が間違ってかけてしまったローレライの歌声によって、若松は一瞬のうちに眠りの世界に誘われてしまい……。

第七号 漫画家脳野崎くん
めずらしく締め切りよりも早くに原稿が終わってしまった野崎は、漫画から解放された自分の無趣味さを噛み締めていた。そんな野崎を見かねて、千代はお休みっぽいことをしようと遊びに誘う。しかし気軽に誘ってみたものの、もしかしてこれはデートなのではないかとドキドキとほのかな期待を胸にショッピングモールに向かうのだが……。

第八号 学園の王子様(女子)の悩み
最近、堀が自分に対して冷たいと嘆く鹿島に、それはアピールが足りないからだと告げる御子柴。押して押して押しまくれという御子柴の助言に従い、堀を執拗に追いかける鹿島は、ある日、堀の鞄から「恋しよっ」を見つけてしまう。まさか漫画の手伝いのために持ち歩いているとは知らない鹿島は勝手な勘違いをし始め……。

第九号 ドキドキ、たりてる?
雨降りの放課後、傘を忘れてしまった千代と野崎は、少女漫画のシチュエーションを参考に、上着で雨をしのいで帰ろうと試みるが、すぐに雨に負けてしまい戻ってきてしまう。そしてぐっしょりと濡れた上着を脱いだ野崎は、再びこの状況で思いつく漫画のシチュエーションをぽつりぽつりと語り始めるのだが……。

第十号 強まるのは、絆と手綱。
剣さんに次の「恋しよっ」で、若松と結月がモデルになっているサブキャラクターの話を勧められた野崎。そんな野崎の元に「結月から映画のチケットをもらってしまい、どうすればいいのかわからない」と若松が相談にやってくる。野崎は気の進まない若松に対して絶対に行くべきだと思うと答え、若松と結月をデートへと送り出す。

第十一号 米しよっ(ハート) 
コのラブストーリーが展開としていまいち盛り上がらないと悩む野崎は、手伝いに来ていた千代に何かアイディアはないかと尋ねる。びっくりする展開やどっきりする展開はどうだろうかと答える千代。野崎は「実際に試してみるから感想をよろしく」と千代に告げ、学校でどっきりなことを仕掛けるのだが……。

最終号 この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。
バレンタインデーに渡すことのできなかった野崎へのチョコレートを冷蔵庫の奥底で見つけた千代。バレンタインデーはとうの昔に終わってしまったけれど、このチョコレートには募り続けている野崎への恋心がつまっているのかもしれない。アシスタントとして一緒に過ごす毎日に満足していた千代の心が再び動き出す。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あれ、おかしいぞ…!?

アオハライドよりこっちのほうがキュンキュンしてしまったおれは異常なのだらうか。
どっちも
何考えてるかよくわかんないクールな男子に惚れた女の子が奮闘する、って筋書きだけど
片方は少女漫画、もう片方はコメディだったのに。なぜコメディのほうがキュンときたのか。
きっと心構えの違いだな、うん。
アオハライドはそういう感じだってわかって観てるからそんなシーンになるのも想定内だけど
野崎くんは笑いながら観てたら合間合間で急に来るからね。
神出鬼没のラブコメシーン。
それと
たぶん洸はふたばのこと好きなんだろうなーってわかるけど
野崎くんは本心がよくわからん。
はいはい、どうせ漫画のネタ集めでしょ?…えっ、だよね?そうだよね?えっ、どっちだよ!?ただ一緒に帰りたかっただけって…えええ?!
って混乱する。まさに不意打ちだから千代ちゃんみたいにビックリしちゃうんだろうな


【夏アニメの中でもかなり万人受けするタイプ】
前期のマンアシが個人的には全くツボらなかった。SYD*は女性ボケの下ネタが斬新&ナイスつっこみだったから楽しめたんだなぁと改めて思った。
そんなこともあり、同じ漫画家設定のこれもダメだろうな…と思いつつ観たけど

面白い!そして面白い!!
…しょうもない偏見は一瞬で消え去った。
これは夕方に放送しててもキッズステーションで放送されても全く違和感ない。


少女漫画を読んだことがない人でも笑えるであろう少女漫画のifネタと学校を中心に個性的な登場人物が繰り広げる騒動。
いま何か面白いアニメやってる?って誰かに聞かれたときの答えやすさでは
ばらかもんと野崎くんがツートップの作品だろう。


☆声優
脇を固める有名な声優陣と真ん中にいる新人声優演じる主人公、という最近よく見る構成だけど
千代ちゃんがいい!
いい声してる!
キャラが立ってるというか生き生きしてる感じ。前田亜季…新人さんかな?聞いたことない名前だし、チョイスした人は有能。
萌え〜
あざと可愛い
ブヒイイぃ!って感じじゃなくて
キュートって表現が適している、そんな声です。

最近の若手声優とはまた違った感じで新鮮。

いわゆる日常系の作品は好きだけど、なんか主人公キャラが皆似たような演技になる気がする。
特に最近の作品(観た限りのやつ)はそれぞれ担当する声優が違っていても、どこかけいおん!の唯っぽい声質というか演技になりがちな印象がある。
といっても本作はコメディ作品だし、そもそも男の子に恋してる時点で最初から日常系のキャラとは性質が異なっている。だから演技や声が違っていて当然かもだけど。

公式HPの監督インタビューを見たら
今作が初のヒロイン役らしい。
普通に喋っているときの声が可愛いので、作った声でなく地声でもう一度演技してもらって小澤さんに決まったらしい。
なるほど、そりゃ自然な感じがするわけだ。



以下、印象的だった話の雑多な感想

{netabare}

前野さんめんどくせー!
なぜOPでたぬきが陵辱されているのか不思議だったがそういうワケか!
最近はジョジョ、黒執事、ばらかもんとわりとマトモなイケメン演技ばっか観てたのでこういう小野Dは久しぶりだった。みなみけの保坂以来かな
あれで編集クビにならないのがすごい(笑)
タヌキだらけのマンガも通しちゃうし、前野さんにはなにか不思議な力があるのかも。

少女マンガネタの中でも特に
夏休みスキップする少女マンガには笑った!そんな斬新なのあったら読んでみたい

6話
ローレライとバスケ少年の話はアンジャッシュのコントみたいだった。
あああああ…って身悶える野崎くんが面白すぎる!
この2人も野崎くんと千代ちゃんみたいにいいコンビなんだけど、全然ラブには至らなそう…。
あと鹿島&部長コンビも。
ローレライなのにがさつ過ぎる!鹿島といい、千代ちゃん以外の二人は男子以上に男らしいからなあ。
ローレライを唯一可愛いと思ったのも最終話の若松の想像の中の姿だったし(笑)


7話デート回(デートではありませんでした!)の千代ちゃんは可愛かった
恋する女の子の可愛さがいいね、観ててニヤニヤしてしまう。漫画脳野崎くんじゃ、ぜったいそうはならないとわかっていても
つい期待してドキドキしてしまう千代ちゃん。それが今期さいかわの所以!
凪あすもそうだったけど、やっぱ「恋する乙女」ってのがどんな属性より女の子を可愛くする要素だと思う。
それと、二人の身長差によって
千代ちゃんがいつも見上げる感じになっていて、上目遣いになってるのが可愛さを倍増させているな。

お泊まり回
そのお泊りは少女漫画化されてゆく。風呂上りに突っ立ってるだけで、「前髪下ろしたほうが可愛いよー」の図に変わったのは笑った!
たしかに部長さんは前髪下ろしてたほうがカッコよかったね。
それにしても野崎くんは漫画家の鏡だな。普段も周りの日常会話聞いて少女漫画化してるんだろうなー

友達ん家泊まったとき
24:30くらいの眠いピーク過ぎるとハイになる感じはリアルだった
そんで日が登るくらいに寝るんだよね

最終回

前半のチョコ騒動の話も面白かったし、アイキャッチのタイトル読みが女子ばらばらで男子はぴったり息合ってるのも笑った。でもそんなこと言ってる場合じゃない。
後半の夏祭りがヤバい
ヤバいヤバい!なんでこんなドキドキしちゃったんだよ。自分も千代ちゃんも
野崎くんが漫画脳だってわかってたはずなのに、もしかしてもしかして…?と期待してしまった。
浴衣姿見つめられたり、リンゴ飴食べたり、野崎くんの本心がわかんない〜ってなってからのあれだったし。
いや、もう回想のはさみ方がよかったよね。ジャングルジムの上に持ち上げられるシーンで
初めて出会ったときから今までのこと思い出して野崎くんへの想いが溢れて思わず好きって言っちゃう流れ!
少女漫画かと錯覚してしまうところだよ。あと最終回のタイトルにも見事にやられた!

「この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。」
すごい良いタイトルだと思いませんか?
こんな素敵なタイトルを見せられたら、そりゃ何か起こるんじゃないかと期待してしまっても仕方ないですよね。結果は
好きだよ→花火のことかという王道の勘違いパターンでした。
思わず顔に縦線が入る千代ちゃんだけど、その後思わず笑い出してしまいます。
そういうところも含めて野崎くんが好きなんだろうなぁと伝わってくるとても素敵な笑顔でした。
いい最終回だった!

最後に野崎くんの弟っぽい男子が映されたなーわざわざ映したってことは…2期あってほしいな

{/netabare}

【OPED】
まずはじめに一言。
どちらも良曲!!
いやあ、今夏はアニメも音楽も豊作で嬉しいなー。

OP「君じゃなきゃダメみたい」/オーイシマサヨシ

ハナヤマタ、スペダンと並んで
「踊り出したくなるくらいテンション上がる今期三大OP」の一角。
アコギのじゃららんじゃららんというリズミカルさ。イントロからノリノリになれる曲で
野崎くんの周りの楽しい日々がリズムになったよう。
最後の消しゴムとペンで音量のイコライザーを表してるとこがお気に入り。

ED「ウラオモテ・フォーチュン」/佐倉千代(cv:小澤亜季)
♪キライの反対の反対の反対の反対の…
というサビが印象的なこの曲。去年多くの中毒者を出した「回レ!雪月花」と同じ人が作ったらしい。ええ、納得の中毒性です!
可愛らしいEDアニメーションと重なり千代ちゃんが花占いをしている姿が目に浮かびます。
先に述べたように、地声で演じているので歌も自分のままの声で歌っています。作ったキャラ声でこの曲を歌うのは大変そうだし、本当に彼女がオーディションに受かってよかったですね。
この先他のアニメに出るとしたら作った声になるのかな?
歌でも演技でも、できたらまた自然なままの声を聴きたいものです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

千代の明るくて、でもちょっと寂しげな笑顔が、好印象

「怪物くん」は全く駄目でしたが、「野崎君」は全然大丈夫でした♪
・・・というより、ヒロイン千代ちゃんの、カラっと明るい感じで、でも何だかちょっと寂し気な、半分諦めたみたいな微妙な笑顔が、愛くるしくて・・・かなり好印象・・・。

これって、典型的な躁鬱質(同調質、循環気質ともいう)の人の表情ですね。
きっと、原作者(椿いづみ)さんが、そういうタイプの人なのか?それとも身近にそういう人がいるのか?・・・と色々と想像してしまいましたが、マンガ(と、それを元にしたアニメ)で、こういうタイプのキャラをここまで上手く描いている作品はなかなか思い浮かばないなあ・・・と。

--★解説コーナー★-----------------------------------------------

◎躁鬱質

デジタル大辞泉の解説
そううつ‐しつ〔サウウツ‐〕【×躁鬱質】

クレッチマーによる気質類型の一。
快活な気分と、憂鬱な気分とが交互に現れる気質。
循環気質。


◎循環質タイプ(Z型) wikipedia

このタイプの人は一般的に社交的で善良、親切で暖かみのある性格の人である。
気分が高揚しているときはユーモアがあり活発に行動する。
その反動からか周期的に沈み込む時期がある。
その状況に左右される思考は一貫性が見られず軽率+思慮が浅いといった面を持つ。
その反面、理解は敏速で自己の過大評価におちいらない限り、社会で最も成功をおさめやすいタイプである。
対人関係においてこのタイプの人は、ユーモアに富んだ性格で人に好かれやすい。
人の間に入って潤滑油的な役割をはたす。
(*参考に-太った体格)


◎循環気質 じゅんかんきしつ cyclothymia ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

循環性格,躁うつ質ともいう。
高揚 (爽快) と憂うつ (悲哀) の間を気分が循環して揺れ動き,精神テンポは活発と緩慢の間で波動的曲線をたどる特徴を示す気質。
ドイツの精神科医 E.クレッチマーの学説で,躁うつ病患者によくみられるが,そのほか正常人でも陽気なおしゃべり,もの静かなユーモリスト,情のある人,のんきな人,精力的な実際家などに多くみられ,一般にこの気質の人は太った体型である。


◎じゅんかんきしつ【循環気質】 大辞林 第三版の解説

クレッチマーの分類による気質の一。
同調性が高く親しみやすい。
陽気で活動的な躁の状態と憂鬱で優柔不断な鬱の状態との間で気分が変動したり、一方に傾いたりする。
肥満型の体型の者に多いとされる。
躁鬱気質。
---------------------------------------------------------------

この手の分類でいくと、野崎君の方は偏執質(※固い信念と強い自信によって支えられている自己中心的な性格。ひとつのことにトコトンこだわり妥協を許さないので、芸術家や技術者・学者として大成しやすい)になるのかな?

対する千代ちゃんの方は、自分の気持ちをいつも後回しにして、相手の気持ちを勝手に読み取り、その成就のために尽してしまうタイプ(※だから、「同調質」ともいいます)。
こういう人は、サポート役として最適なんだろうな。
千代のほかにも、野崎君の周りにはそれぞれ特技をもったサポート役がたくさん集まってきて、憎いなあ!このイケメン野郎!と叫びたくなりました。

そろそろ続編が制作されてもいいころなんですが・・・
何はともあれ、千代ちゃんに幸あれ!


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      椿いづみ(WEB誌『ガンガンコミックスONLINE』2011年8月-連載中)
監督         山﨑みつえ
シリーズ構成・脚本  中村能子
キャラクターデザイン 谷口淳一郎
音楽           橋本由香利
アニメーション制作  動画工房{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 月刊少女野崎くん (2014年7-9月) =============
{netabare}
第1話 その恋は、少女漫画化されてゆく。 ★ 佐倉千代「夢野咲子」先生のアシスタントになる
第2話 新(ニュー)ヒロインをよろしくね♪ ★ 先輩アシ(御子柴君)、KY少女(瀬尾結月)
第3話 バイオレンスVSプリンス ★ 学園の王子様(鹿島さん)と演劇部部長(堀先輩)
第4話 男には、戦わねばならない、時がある。 ★ 御子柴と野崎の徹夜ゲー、御子柴(じゃなく鹿島)の合コン
第5話 恋を「思い」「描く」男子。 ★ 雑誌編集者(宮前剣さん・前野さん)と都ゆかり先生、マミコの気持を考える
第6話 魔法をかけて、あ・げ・る♡ ★ 野崎君の後輩・バスケ部(若松君)と結月、野崎君ダウン
第7話 漫画家脳野崎くん ★ 野崎君と千代の休日デート、美術部モデル(御子柴君)
第8話 学園の王子様(女子)の悩み ★ 演劇部の二人の勘違い、野崎君のドタバタお仕事
第9話 ドキドキ、たりてる? ★ 相合傘イベント、都先生の間抜けなお仕事
第10話 強まるのは、絆と手綱。 ★ 若松君と結月のデート、御子柴の演劇部手伝い
第11話 米しよっ♡ ★ 野崎君のドッキリな展開、男子お泊り会(野崎・堀・御子柴・若松)
第12話 この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。 ★★ 千代の5ヶ月遅れのバレンタイン、夏祭りと入学式の思い出、花火{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)11、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3


OP 「君じゃなきゃダメみたい」
ED 「ウラオモテ・フォーチュン」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

75.4 4 天然で高校生なアニメランキング4位
To LOVEる -とらぶる-(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1182)
7728人が棚に入れました
高校生になったが恋愛に奥手な結城リトの元に、宇宙人のデビルーク星の王女ララがやって来た。この二人と周りの登場人物が織り成す、ちょっとHだが愉快痛快なドタバタラブコメディ。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

その災難、宇宙規模w

今日もことごとく美少 女絡みの災難に見舞われる主人公少年周囲のドタバタを描いた、
少年ジャンプ連載(2006~2009)の同名コミック(未読)の最初のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
1話~数話完結で男子高校生の結城リト等がトラブルを突破する構成。
人間男子→人間女子の間に巨乳宇宙人女子が押しかけてくる三角関係が基軸で、
この1話に割と大真面目に地球の命運がかかっていたりする。
ラブコメの波動と軽んじていられないスケールw


原作から、色々と筋書きやキャラ設定を改変しているとのことで、
ラブコメ物なら通常はある程度、話が進んでから
起爆剤として逐次投入されるであろう地球内外のヒロインズが、
ほぼ前半1クールまでに各話ダイジェスト紹介風に
押し込められて襲撃して来る猛爆ぶりで、
折り返し地点で既に美少女だらけのハレンチ{netabare}体育祭{/netabare}が催されるハーレム状態w


【作画 3.5点】
アニメーション制作・XEBEC(ジーベック)

ジャンプの限界に挑戦したという
男の子以外にはオススメし辛い、えっちぃアニメw

とは言え、肌色率が高い割に
“謎の光”等が発光する一線を越えたシーンはそれ程多くはなく、
スカートの“防御力”も比較的高めで、
むしろ、えっちぃ目に遭う女子の仕草で魅せるタイプ。
ヒロイン作画もアングルでフェチズムを追求w

(物足りない方には『~ダークネス』に堕ちるという選択肢もありw)


ロボ、SFでも実績があるXEBEC。
その実力はトラブルばかりもたらすララの発明品や、
建屋倒壊、宇宙戦艦、宇宙植物の無茶振りにも対応する
引き出しの多さを発揮し、危機を演出。


幅広い芸当ができるスタジオの解散。返す返す惜しいです。


【キャラ 4.0点】
主人公の男子高校生・結城リト。

“ラッキースケベ”とはよく言った物ですが、
彼の場合はもはや女難w

主立った災難だけでも……
{netabare}人知を越えた宇宙料理を食す。
宇宙で一番ヤバイ殺し屋に命を狙われる。
地球滅亡を賭けてマラソンさせられる。{/netabare}
などなど命が幾つあっても足りませんw

リトが想いを寄せる春菜についても、
関係を進展、改善しようとする度に
えっちぃハプニングが発生し中々距離が詰められず。
アンラッキースケベ?な感じでチョット可哀相なくらい。

これだけ日々スケベに包囲されているのだから、
少しは耐性が付いて天狗になっても良さそうな所ですが、
スカートが捲れるだけで動揺する純情ぶりは
終始変わらず、何か憎めませんw


ハーレム主人公に対しては、つい爆発を願ってしまう私ですがw
背景には、リトくらいの試練を乗り越えてくれないと納得できない。
という悪感情もあるのだと思いますw
美少女やスケベとトラブルは等価交換なのですw


えっちぃ展開に拍車をかけているのが、彩南高校の校長。
己が性欲の赴くままに、女生徒にセクハラ目的のイベントを仕掛ける、
堕落教師ぶりで、たがも歯止めもあったもんじゃありませんw

トラブルで校舎が崩壊しても、自業自得としか言いようがないですw


【声優 4.0点】
ララ役の戸松 遥さんのとろける小悪魔宇宙人ボイス。
春菜役の矢作 紗友里さんの清楚美少女ボイス。
を主軸に、名塚 佳織さんの潔白風紀委員ボイス、
福園 美里さんの感情希薄系・宇宙暗殺者ボイス、
など魅惑の甘々ヒロインボイスが多数押し寄せて来る本作。

特に、とまっちゃんのララが「リト~~♪」
と絡んで来る、嫌な予感しかしない積極口撃が忘れられませんw


受ける主人公リト役は渡辺 明乃さん。
凜々しい女性役も多い声優さんですが、
ここでは純情少年ボイスを提供。
翻弄されるだけでなく、やる時はやる(やんなきゃ皆死ぬw)
女声でも芯は通して来る。


【音楽 3.5点】
劇伴は明るいキーボードの弾ける音色でトラブルにもポジティブ対応。
意外とマーチが流れたりするのも前向き?ですw


OPはTHYME「forever we can make it!」
“人の心に覗き穴が付いていたら どんなにいいだろう”
などと告白タイミングについて煮詰めた味のある歌詞も交えて、
ヒロインズがリトを狙い撃ちする良作ラブソング♪

ラブコメなら深イイ女性ボーカルのバンドソング等に巡り遭えるかもしれない。
そんな期待を抱くようになったのも本作辺り。


EDは前期がANNA(from Bon-Bon Blanco)「ラッキーチューン」
後期が同「kissの行方」
いずれも、一人の夜に想いを募らせる良作。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ラブコメだね、うんラブコメだ。

 えーと、ラブコメである。
 もう少し詳しく言うと、ハチャメチャエロラブコメである。
 端的に言い切ってしまうと、ハチャメチャエロラブコメfeaturing戸松遥である。
 以上!


 予定よりレビューが短くなったため、残りのスペースで「やぴっくすのごきげん♥キックキング」をお送りします。
 
 は~い!みんな!やぴっくすだお~。今日もみんなと「ごきげん♥」にクッキングしちゃお~!
 今日の料理は「激辛きんぴらごぼう」だお。
 まずは材料から、
 立派なごぼう 1本
 小ぶりな人参 1本
 鷹の爪  3~4本
 ごぼうと人参は良く洗って泥をしっかり落とすんだお。
 良く洗ったごぼうを包丁の背でこすってやるんだお。
 これでごぼうの皮がむけてしまうのだ。
 でも、あんまりこすり過ぎるとごぼうの風味が損なわれるからほどほどにするお。
 ごぼうの表面がおおむね白くなったら、ごぼうを切っていくお。
 ささがきするお。
 水を張ったボウルに鉛筆を削るような感じでごぼうを切って落としていくんだお。
 切り終わったごぼうはこのまま水にさらしてあく抜きするんだお。
 あっ、忘れてたお!
 みんな、ごきげん♥感を出すために鼻歌を歌いながら料理するんだお!
 ちなみにやぴっくすは最近のヘビーローテーションの「CLICK」だお!
 あく抜きしている間に人参を切るんだお。
 ごぼうの大きさと大体同じになるぐらいに切るといいお。
 火の通りと食感がよくなるんだお。
 人参が切り終わったら下準備完了だお。
 鍋にサラダ油をひいて、鷹の爪・ごぼう・人参をぶち込むんだお。
 ごぼうの水けを良く切っておくこと、油が跳ねて危ないお!
 鷹の爪は割って入れるのがオススメお!激辛度がグーンとアップするお!
 中火から弱火ぐらいで焦げないように混ぜて、しんなりするぐらいまで炒めるお。
 しんなりしてきたら、醤油・砂糖・みりんで甘辛い味にしていくお。
 このへんはもうテキトーなのだ!
 味をみながら好みの味付けにするといいお!
 全体に味がなじんだら出来上がりお!
 ご飯が進む~!
 食べ過ぎに注意するお!
 もう二度と出番はないだろうけど、楽しかったお!
 またいつか会える日を夢見て、アディオスだお!

 ここまでお付き合いしてくださった頭のおかしな、もとい、心の優しいあなたのために、特別特典として追加レビューをお届けします!

 この作品を因数分解して、成分の大きい順に並べてみます。
 ハチャメチャ・・・押しかけ女房を宇宙人にした時点で、何でもアリ!そら、ハチャメチャにもなるわ。
 エロ・・・・・・・メインヒロインのララの脱ぎっぷりが凄い!ほぼ毎話全裸になっている。その他のキャラも露出多め。
 コメ・・・・・・・シリアスなところはほとんどないので、全体的にコメディなのは間違いない。面白いかどうかは別にして。
 ラブ・・・・・・・あるよ。ラブコメだもの。

 
 戸松遥のファンなら観なさい。
 花澤香菜が主人公の妹です。ファンなら観てはどうですか。
 個人的には金色の闇と古手川唯が好みでした。
 こんなところですかね。
 
 
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハレンチな!

漫画よりエロ控えめです
つかキャラクター可愛すぎだろ・・・jk

作画は良くも悪くも、ジャンプアニメクオリティ
制作はジーベック、作画が気になるところはかなりあります
それと、テンポ悪く、だいぶ眠たくなります
アニオリの23話とか、ギャグセンスもいまいちです

リwwwトwwwwwどう転んだらあぁなるんだよ、裏山
ま、ラブコメハーレムですよ
サービスカット、エロシチュエーションばっかしの
ただ、もっとパイオツが見たかったかな、OVAは良かった

ララ役の戸松遥は、戸松キャラベスト3に挙げられるくらいいい演技してます
そしてレギュラー声優はもちろんのこと、ゲスト声優に中田譲治さんや山口勝平さんが来てたりと、かなり豪華です
中でも注目したいのが大浦冬華さん、レンくんもルンちゃんもこの人がやってるんですが、別人と思うくらい演じ分け上手いです
正直言ってすごい好みのキャスティングです、もっと語りたい
矢作紗友里さんは、今作のキャラはそんなにですね
えむえむっのノアやアスラクのアニアみたいな、合ってる時は衝撃がすごいんですが・・・
福圓美里さんは、あぁ最高です
DTBの銀といい、ストパンの芳佳といい、今作の闇ちゃんといい、無限の可能性を感じます
花澤香菜さんは、あぁ最高です
今作の美柑は、ABの天使ちゃん、よいちのかごめと同じくらいの、花澤インパクトの持ち主です
OVA第五弾に出てきたララの妹二人は、レールガンコンビ、伊藤かな恵ちゃんと豊崎愛生さん
第四回声優アワード新人女優賞の二人とあって、とにかく萌えます

OP「forever we can make it!/THYME」、神OPです
私の大好きな背景溶け込み型クレジットで
映像も曲も、とにかく素晴らしい
もはや本編です

矢吹健太朗神がいかに偉大なのかが分かります
その点、アニメはも少し、うまく料理してもらいたかったですが
キャラクターは総じて可愛いです


2期はキャラ説明やらが一切ないので、2期見る人で、原作未読の方にとって、この1期は避けられない道です
頑張ってください(?)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

73.0 5 天然で高校生なアニメランキング5位
にゃんこい!(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1049)
6218人が棚に入れました
「ネコの願いを100個叶えないと、アンタ……ネコになっちまうよ」。
大のネコ嫌い&ネコアレルギーの高校生・潤平は、とある事件をきっかけにネコたちの言葉がわかる身体になってしまう。
寄ってくるネコの願いを叶えるうちに、飼い主の美少女や年上のお姉さんと、ちょっとイイ関係になったりならなかったり、片想い中の天然美少女・楓に誤解されたり、飼いネコ・ニャムサスに叱咤(しった)されたり…。
ブサネコ×男子高校生×美少女たちが繰り広げる、ニャンともカワイイラブコメディが展開する!

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、井口裕香、白石涼子、小林ゆう、佐藤利奈、戸松遥、田中敦子、福山潤、榊原ゆい、福井裕佳梨、遊佐浩二、たてかべ和也
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ニャンともカワイイラブコメディ!

ネコ×男子高校生×美少女たちが繰り広げる、ニャンともカワイイラブコメディ!
とある事件をきっかけにネコの100個の願いを叶えなければ、ネコになってしまう呪いを受けたネコアレルギーの高校生・潤平が、ネコの願いを叶えたり、ラブコメしたり…。

 個人的にラブコメの中でトップクラスに好きです。ヒロインたちが皆可愛くて(一人は可愛いと言うより面白い方ですが…)笑える個所もかなりあり、終始楽しくドキドキしながら観ることが出来る、かなりおススメの作品です。
 
 潤平は呪いの影響でネコの言葉が分かる正直羨ましい能力を授かるのですが、飼い猫であるニャムサスのキャストが少佐こと田中敦子…めっちゃクールでそれだけでも笑えて来ますw
 CM前後のアイキャッチでの声優たちのネタも最高で、次週予告などを含め、本編以外でも楽しみを見つけられる作品です。
 
 いろんな意味で楽しい作品だと思いますので、ラブコメ好きには心から勧めたいです。ただ、綺麗に完結してないんですよね…続きがほしかったなぁ
 猫好きも一見の価値あるかと

 以下ネタバレ付き感想{netabare}
物語:毎話面白い気がします。珍しいくらい重たい話は全くなかったです。一途な片思いの切なさやドキドキ感もしっかり描けていると思います。
 だからやっぱりしっかり完結してほしかった…
 最終回の不完全燃焼感がもったいない作品です。

声優:主人公潤平は浅沼晋太郎、正ヒロインは井口裕香、ヒロイン達には白石涼子・小林ゆう・戸松遥、その他、福山潤・佐藤利奈・田中敦子など…
 井口さんの声ってやっぱり可愛いですね…。凄く正ヒロインしてました。幼馴染ギャルを演じる白石さんも、良い純情っぷり。双子を二人とも演じた戸松さんは流石の演じ分けで、きっと双子は別の声優だと勘違いしている人が多数を占めるでしょう。
 そして一之瀬先輩は小林ゆうの天職です。めちゃくちゃ面白いです。担任とのやりとりも好きだったなぁ…
 猫たちの演技も良いですし、声優たちが伸び伸びしてる作品と言えると思います!

キャラ:視聴一週目は、幼馴染純情ギャルである住吉さんの切なさにタジタジだった私ですが、二週目では正ヒロインの水野さん推しに…。
 自分に素直に、水野さんとの恋愛を邪魔していく住吉さんの人間っぽさも魅力的ですし、水野さんの駆け引きとは程遠い純粋さも素晴らしい…。てか双子もめっちゃ可愛い…。
 また、主人公が一途であることが、作品を魅力的にしていると思う。やはり作品としては水野さんと結ばれるのが一番かと思います。切ないですけどね…。素直に応援したい系の主人公でした!

作画:それなりにオリジナリティのある魅力的な作画だったと思います。
 ヒロインも猫たちも可愛かった。

音楽:榊原ゆいが歌うOP「にゃんだふる!」はなかなか印象に残る楽曲でした。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

にゃんぷファー

仁義なき戦い!!


猫アレルギーだけど猫の呪いから猫手助けに精を出す羽目になる少年・上条当麻もとい高坂潤平率いるハーレムアニメですね
軸がしっかり見えてて、入りやすいアニメだと思います
猫が好きならハマるんじゃないですか、私は猫はそんなにですが
しっかし、公式でも11話のアイキャッチにてネタにしてましたが、禁書の上条さんにクリソツですね、いや本当に
髪の毛ツンツンに不幸体質に服装にハーレムにと相似ス
おまけにヒロイン声優に井口裕香さん、佐藤利奈さんとこれもはや合同ス
「俺が誰かに似てる?それは幻想だ、そのふざけた幻想をぶちk(ry」

作りは非常に丁寧ですねえ、目を引くモーションも満載です
4話の走り高跳びの作画は・・・まぁきっと水野がすごい実力者なんじゃないでしょうか
にしてもジャンプ力ぱねぇ、、、世界新来てますねぇ。。。
つかバー太ぇ、、、人物に対して大きすぎますねこれ。。。
同4話は咲-saki-のパロが入ってましたね、清澄面子にカジュモモと流石はエコロジアニメ
ここでもワカメ不人気は健在なわけですが・・・
ついで、7話はナベシン回でした、「やっぱ好っきゃねん」とか「イェスフォーリンラブ」とか相変わらずのダダすべり具合です
しかも声付きで出演してますしね、ソフトでは修正されてますが

ほう、声優は田中敦子さんと小杉十郎太さんがいい味出してますね
片やデブ猫、片やキャバクラ週八のなまぐさ坊主ですが
あと小林ゆうさんはえらくはっちゃけてますねぇ
画伯の名で親しまれている小林ゆうさん
提供絵描いたりもしてます、えーと・・・臓物アニマル・・・?
9話ではゲスト猫声優に、ジャイアンで有名なたてかべさんが出てましたね
けんぷファーも野村道子さんも出てらっしゃるので、仁義なき戦い!

OP「にゃんだふる!/榊原ゆい」
にゃんって、激しくこっぱずかしい語感ですね
いやそれはともかく、華やかで良い曲なんじゃないですか
それから提クレミュージックが「ねこふんじゃった」のアレンジ曲です
他BGMには定評がありますね、大川茂伸氏、三輪学氏の溢れる音楽センスが生きてます

ででででででで電波系の双子姉にブリブリドッキュ~ン
あとは、まあ、あぁでもマンバはなしでしょう、流石に
初出以来マンバメイクはしてないですが、あちゃーって感じになっちゃいますよね
CV井口裕香さんの水野楓はやっぱり空気ヒロインになってまうんですねこれ宿命か
ちなみにけんぷファーのメインヒロインの名前も楓ですね、仁義なき戦い!


2期あるんでしょうかね、仄めかしてやらないというネタですかね
監督の川口氏はやりたがってるようですし、期待してていいんでしょうかね
まあ楽しめるアニメでした
このアニメ見ないと、アンタ・・・猫になっちまうよ・・・?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

 BlackCat さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

呪いと恋愛の両立・・・・。

原作:漫画
ジャンル:ラブコメ
話数:12話

      ~あらすじ~
主人公の高坂潤平はある日学校の帰り道に空き缶を蹴っ飛ばし猫地蔵にあたり首が取れてしまう。そのバチか呪いにかかってしまい呪いを解きながらも学校生活を送るラブコメディ

一瞬呪いと聞いて怖くなりがちですが恋愛もする雰囲気が重くない話でした。

話の構成は基本的には学校でのイベントや遊園地やプールなどに行って青春(笑)をするんですが遊んでる途中に呪いの解き方である猫の依頼を受けていきます。
最初はどちらか(猫の依頼と学校生活)を中途半端にして物語が進んでいくかと思いましたがどちらの話題にもふれ全話面白かったですw1話も見逃せないです!

そして、猫が大好きな家に生まれた高坂潤平が猫アレルギーを持っている設定に加えて呪いが関わってきて中々見ごたえがありました。
ただ、猫アレルギーでいつも近くに猫がいるとくしゃみなどの症状が出るのにたまに近くに猫がいるのに症状が出なかったシーンがありました(^^; 
まぁいちいちくしゃみされたらめんどくさくなるけど
ちょいと気になってしまいましたw

ヒロインの設定も中々最近のアニメでは見ないような設定でしたw
例えば、水野だったらあんなに可愛いのに・・・・
{netabare}
極道モノの映画が好きで携帯の着信音も極道っぽい(笑)
猫が好きなのに家では犬しか飼っていないw
{/netabare}
住吉だったら初めての登場シーンが・・・・
{netabare}
一昔前に渋谷にいそうなギャルで完璧チャラかったのに文化祭以降メイクをおとしてすんなり美人にΣ(゚д゚lll)
さらに高坂潤平の幼なじみでもあります
{/netabare}
凪先輩だったら外見も性格も一見男性ですが・・・
{netabare}
恋心をもついい女ですw 
宝塚にいそうな感じの人ですw
さらに一之瀬組という極道で割とさみしがり屋です。
{/netabare}
こんな個性的なヒロイン(笑)と学校性格を送る高坂潤平はまったく不幸なんだかよく分からないですねw

さて、最終回ですがひと段落はついたと思いますね。
しかし高坂潤平の恋の行方が・・・!
まぁ結果は目に見えているのだけれどw
最後は後味のイイ終わり方だったと思います。
{netabare} 結局高坂潤平の地道な行動が水野の考えを変えさせたんだと思いました。 水野もちゃんと高坂潤平の行動をみてるんですねw {/netabare}

最後にこのアニメ・・・・
パロディが意外とあったな~と思いましたw
なぜラブコメにパロディ?と疑問の方も多いでしょうw
某巨大掲示板のスレタイにありそうな発言や某有名バトルアニメのパロディなど他にもあったと思いますw

2期はきっとない(笑)と思いますが
2期をはやく作って欲しいものですw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

75.3 6 天然で高校生なアニメランキング6位
俺物語!!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1181)
6142人が棚に入れました
巨漢で真っすぐな性格のため男からは厚い人望を得るものの、女性に縁のない高校1年生の猛男と、心優しい少女・大和、猛男の幼なじみでイケメンの砂川誠を中心に、互いを思いやる心の交流が描かれる。

声優・キャラクター
江口拓也、島﨑信長、潘めぐみ、井上喜久子、浪川大輔、青木和代、玄田哲章、北川里奈、前田玲奈、茅野愛衣

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

それだけだよ!人からみればどーでもいいことが特別なんだよ!恋なんてそんなもんだ!

題名は『砂川 愛』の言葉ですね。この物語のキャラ達にも言えるし、現実世界の恋愛も「そうかもね」と思ったりして共感したセリフです。


原作・全13巻読破済。
アニメ・全話視聴。(全24話・30分アニメ)


当時この作品がリアルタイム放映されてた時はアニメに興味が無かった時でスルーしてたんですが、たまたま本屋に行った時にインパクトのある表紙が気になり「これが今の少女マンガなのか?」ってなりました。病院の待ち時間に棚にあったのでその時にマンガを見る機会があり見たらドハマりしました。
結構好きな作品なので感想も長いです。


常人離れした身体能力で漢気溢れ正義感が強く純情で困った人が居れば脊髄反射で助けに行く男の子だが不器用で口下手な集英高等学校1年『剛田 猛男(ごうだ たけお)』。同性には好かれるが異性には全くモテない。『猛男』が好きになった異性はほぼ全てクールイケメンで秀才な大親友の『砂川 誠(すなかわ まこと)』に行く。
ある日、『猛男』と『砂川』が電車通学していた時に痴漢の被害にあっていた小泉女学園高等学校1年『大和 凜子(やまと りんこ)』を『猛男』が助ける、ところから物語が始まる。
…て、とこですね。


周りの人間に悪い人間が居る、NTR系がある、性関係がある、等は確かにインパクトもあるしストーリーも山場があり観ていて刺激はあると思います。
しかし普通の恋愛というか、両想いでも問題が発生したり悩んだり苦しんだりはあると思います。
この作品はそれをよく表現出来てると思いますね。
+αとして主人公達がどっちも付き合った事が無いカップルレベル1だからどうしたら良いか分からないってのもプラスされてたいした事ない事も問題になったりと設定も良かったです。


ちゃんとした恋愛もあればラブコメな部分もあり、友情、片思い、ライバル、おっかけ、親の出産等色々と贅沢パックですね。
両想いの恋愛成長も良かったのですが、『猛男』と『砂川』の友情物も見所の1つですね。
…この2人、友達になりたい。


ストーリーの流れは原作が良いのか、問題なかったと思います。少しその時代に合わせたのか、マンガでは『凛子』のケータイはガラケーでしたがアニメではスマホになってました。後23話の『凛子』のストーリーがマンガでは夏休みなのにアニメでは春休みになってました。
ま、細かいとこまで書くと物語が楽しめなくなるのでここまでにします。
アニメの原作消費は観た感じでマンガの1巻から10巻までですね。少し使ってないエピソードがありますが。


マンガ(2巻)のインタビューにありましたが『猛男』は「ブサイク」ではなく女子にウケない顔、男子にはモテる顔、だそうです。
現実世界でも物語でも『猛男』と『砂川』が並んでたら高い確率でイケメン『砂川』を選ぶ方が普通でしょうね。
心理学でも見た目で判断するのが9割と言われますからそれもよく表現出来てたと思います。合コンの話もそうだし、色々助けてるのは『猛男』なのにお礼を言われるのは傍に居る『砂川』。
ただ、口下手で不器用な『猛男』となんでもスマートに出来る『砂川』の違いもありますが。


『猛男』は『漢!』って言葉が合いますね。
長文のメールが来ても「そうだな。おやすみ。」って返すのみの無精。行動は相手の為にやってるのに言葉を伝えない(伝えられない)から誤解される。
だからなんでしょうね。『猛男』の脊髄反射的な善意も怖がられるのは。
本当、『砂川』が居て良かった。


『猛男』と『凛子』が手を繋ぐとこを観ると手を繋ぐ、ではなく、手を覆うになってるのがなんとも。身長差だけじゃないな(笑)
が、1番笑ったとこはラップ、からの○○ですね。
色々衝撃的でした。『砂川』役の『CV島崎 信長さん』、良い演技!

ま、『砂川』にしたらちょっとしたトラウマかな(汗)


恋愛部分ばかり書いてもアレなので友情部分も書こうと思います。
やはり『猛男』と『砂川』のエピソードはグッと来るものがありました。『砂川』って色々スマートにこなせて何でも出来る!ってイメージが作中ではありますが、あるエピソードでは誰にも相談出来ない不器用さや脆さが出てたり、かと思えば『猛男』をからかったり『凛子』にはツッコミを入れたりと茶目っ気もある。子供には英語聞かせるし。
そんな昔からの付き合いの『砂川』の変化に気付いた『猛男』の行動は胸に来るものがありました。不器用な『猛男』が長年の付き合いだからなのか『砂川』の変化に…ってね。
いつもは『猛男』がアクセルで『砂川』がブレーキって感じでいいコンビで楽しいです。


周りが良い人が多くても、両想いでも問題は出る。
「俺はモテないからなぁ」と言われても違う学校に通ってれば不安になる。しかも共学と女子校なら尚更。
違う異性と過ごされると不安になる。ま、面白くはないよね。過去に好きだった人の話なんて特に。
でも『西城』は切なかったな。
不器用で、下手な言い訳でそれをゴリ押しして、それから…
そーゆー仕方ない、応えたいけど応えられないものもあり琴線に触れるものもありました。


「お返しはいらないので好きになって下さい。」
このエピソードも好きです。
『猛男』と『凛子』のストーリーでは無いですがなんかピュアな恋愛って感じがして。学生の1年間って社会人よりかなり長く感じるのにその学生の期間10年も同じ人を好きでいられるって凄いなと。
ま、言い方変えたらストー…(汗)
「理想が○○なんじゃなくて○○が理想になったんです」は、それだけずっとその人を見ていたって事ですよね。その期間って心の中で喜怒哀楽を繰り返したとなるとメンタルも辛いだろうなぁ。
それから接点が生まれ、視界に入り、歯車が動き出して…
良いエピソードでお気に入りです。


アニメでは24話で終わりましたがマンガではもう少しあります。出来れば2期を作ってほしいです。
前述した通り原作の1〜10巻まで消費で13巻がラスト。使ってないエピソードや番外編も使えば1クールから2クールはあると思います。
アニメ最終話後に『猛男』もスマホにするので今現在使えるSNSも使えるし表現は幅広くやれると思います。
ま、人気が無かったら仕方ないですが。

でも最終巻までキレイに終わってるし『猛男』がアニメ最終話で『砂川』に言った「オレがおかしな方向へ行きそうになったら おまえ オレを殴ってくれ」もかなり良いストーリーになるのでアニメで観たいです。それ以外にも『砂川 愛(誠の姉)』や『織田 隼人』のエピソードもね。
主要キャラの声優さんはまだ声優さんとして活動なさってるからやってくれないかなぁ。


たまには少女マンガも良いもんですね。
とても好きになった作品でした。
男でも見れる少女マンガなのでオススメです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

奇跡は映し出せるのか

{netabare}否。{/netabare}

たけお、大和さん、砂川、みんな好きです。

彼らの存在は奇跡だ。

清く正しく美しいたけお、
愛しさと切なさと心強さを体現したある種の偶像だろう。
富士山マーベラスマッチョマウンテン岳男。
男が憧れる男、勇雄。

いまどきの大和撫子、大和。
ちっちゃくてかわええやまと。
伝説の戦士を轟沈ヤマト。

イケメン砂川。
かっこよくて静かでかっこいいSunakawa。
女よりも{netabare}たけお{/netabare}が好きなス・ナ・カ・ワ。

この作品は、ロマンス、ギャグ、コメディー、ファンタジーでもある作品だ。
だから映像化が難しい。
{netabare}神獣タケオ、女神ヤマト、イケメン砂川{/netabare}のファンタジーだ。

アニメでは演出、間と尺の取り方がびみょい。
{netabare}アニメでも映し出される吹き出し外のセリフ(アニメ化した場合、心の声か小声か、なかったことにするか悩むところ)、
サラッと声か音にして欲しかった。あるいは未確認で進行形的にして欲しかった。
演出で悲しかったのが、たけおがファミレス?が炎に包まれる中、飛び出すシーン。
「バリーン」「バリーン」「バリーン」・・・3回ぐらい・・・
そこは一度、一回だけで、一瞬で、生の愛の輝きを魅せて欲しかった。{/netabare}

原作の漫画も枠外が真っ黒で、知っている漫画としては不思議だ。
幻想的な人間が呼吸をしている。
笑いを誘い、涙へと誘う。

ゆきかちゃんの話からテンポや演出が良く感じるようになった。
慣れなのか、イイ感じにつくられていたのかは分からない。
1話完結は大体良かったし。

最後の一話は原作で読んでいない。
{netabare}一ノ瀬さんが告るときにたけおと砂川がいたのは信じられない。
原作はせめて、陰からたけおが聴いていたとかにしてくれ。
早く原作借りに行かないと!
最新刊、借りようと思ったら全部6冊ぐらいがレンタル中だった。{/netabare}

・・・好きって難しいね。
たけおも大和さんも砂川も西城さんもこんなに好きなのに、ケチをつけてしまう。
ああ、好きだ。
{netabare}マッチョーズも好きだ。・・・別に筋肉が好きなわけじゃないんだからね!
ただ、自分があーいう風になりたかっただけなんだから!!{/netabare}

好きだ、好きだ、好きだーーーーー!!!!!
愛し、愛してくれ。



一話感想{netabare}
2015.04.11 01:07 ★★★☆☆ 3.5
物語 : 3.5  作画 : 3.5  声優 : 3.5  音楽 : 3.0  キャラ : 4.0

『「命を大事に、ガンガン行こうぜ、一か八かの改変、どちらにしますか?」 一話感想』
{netabare}遅物語、鬼物語{/netabare}

どうやら、私は原作虫でした。
創作物にどれほど多くの頻度で干渉するのかを無視すれば、
『アニメ→原作』
の方が幸せになれる。


俺物語のイメージなど~{netabare}

この俺物語は、
コミカルさを掴みに、
白く輝くダイヤモンドが穢れながら磨かれていく様を見る、
ドMとリア充もどきが心を満たす、
温度はマグマなハートフル物語である。

・・・と言い過ぎ(?)たが、
あまりにも美しく輝いていると思ったら、
業火に焼かれながら光を放つ宝石たち、みたいな感じ。{/netabare}


1クールで原作通りに行こうものなら、ものすごい歯切れの悪いところで終わりそう。

勝手な希望として、
原作を食い尽くしても、
テンポよく、かつ間を楽しめる、ハートフルらぶコメを見たかった。

この調子でいくと、あるのかないのか知らない、
2クール目、2期目に利用する原作ネタを意識したそこそこええ作品、
になると思う。


ということで、こんなこと言う輩(やから?)に、
タケオさんがいつも連呼するあの言葉を言わざるを得なくさせて欲しい。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「大和っ、好きだぁーっ!!」

この作品の原作は未読です。最初にこの作品のタイトルを見た時、「あれ、傷シリーズに男って無かったような^^;?」と思ってしまったのは、私だけでしょうか^^;?
暫くしてジャケットを拝見し、全く別物だと理解しましたけれど・・・^^;

少女漫画を原作としたこの作品・・・視聴するまで正直評価はあまり高くはありませんでした。
ジャケットに載っている女の子は確かに可愛い・・・
けれど、この男の人・・・顔がジャケットからはみ出してるよ^^;?
まぁ、見てみないと何とも言えないけどね^^;

こうして視聴を始めた訳ですが・・・1話目から衝撃でした^^;
この物語の主人公は、高校1年生の剛田 猛男・・・ジャケットから顔がはみ出ていた彼です。
物語の場面はいつもの通学途中の電車の中・・・猛男は3歳の頃からの幼なじみで超イケメンの砂川 誠と一緒に登校していました。
ところが、同じ電車の中に怪しい動き・・・?
女性に痴漢している男を見つけた猛男は持ち前の正義感からその痴漢を捕まえるのですが・・・
痴漢に合っていたのがこの作品のヒロインである大和 凜子ちゃんだったんです。

この様な経緯から三人は知り合いになるのですが、大和さん・・・可愛すぎるんですよね^^;
そんな大和さんに猛男は一目惚れをしてしまうのです・・・
でも、その気持ち・・・激しく良く分かります。
私も大和さんを一目見て胸がキュンキュンしましたから(//∇//)
潘さんの演技と相まって大和さん・・・キラキラ輝いているんですもん。
これは反則だよー・・・と思って視聴を続けると、大和さんが目で追っているのは砂川の事ばかり・・・

そこで猛男が胸の中で呟く一言・・・
「あぁ、なんだ・・・またか・・・」
この一言はとても重いですが、猛男の気持ちをとても素直に表した言葉なんだと思います。
超イケメンの砂川が女子にモテない訳がありません。
猛男も格好良いところはあります・・・でも世間一般のイケメン像とはちょっとズレているのでしょう・・・

猛男の人を思う気持ちはとても純粋・・・
でも純粋な気持ちがありのまま届かなくて、歯痒い思いを何度もしたのでしょう・・・
見た目と気持ちは全然別のモノなのに・・・

でも猛男が偉いのは、例え自分の気持ちがどうなろうとも好きになった女の子の一番を優先すること・・・なんですよね。
もちろん、正論だけで考えると当たり前なのかもしれません。
でも、人の気持ちってそんな単純じゃありませんよね。
一度好きって思ったら、その気持ちはどんどん加速していくモノですよね。
ましてや猛男はまだ高校1年生・・・自分の気持ちをコントロールするのはホントに難しいと思います。

でも・・・好きという気持ちを思わず助長させてしまう魅力を大和さんは持ってるんです^^;
些細な事にも一生懸命で・・・2話終盤では危険を顧みず飛び込んで・・・
その上笑顔がとても素敵で・・・

大和さんの本当の想いは・・・?
こんな猛男の想いは届くのでしょうか?
詳しくは本編をご覧下さい・・・正直あちこちで泣けた作品でした^^;
特に最終回で大和さんが言い放った一言・・・決して忘れないと思います。

オープニングテーマは、TRUSTRICKさんの「未来形Answer」
エンディングテーマは、LOCAL CONNECTさんの「幸せのありか」

2クール24話の作品でした。この作品との出会いで少し勘違いをしてしまいましたが、結果的に視聴して良かったと思える作品です。
原作は続いているようなので、続編制作を希望したいと思います^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33

73.0 7 天然で高校生なアニメランキング7位
あっちこっち(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1040)
5410人が棚に入れました
『あっちこっち』は、異識による4コマ漫画。「まんがタイムきらら」で2006年10月号からから12月号の三ヶ月の読みきりの後に連載。2012年にTVアニメ化。素直になれないツンネコ娘・つみきと、乙女心には鈍感な朴念仁・伊御。いつもつかず離れずイイ感じなふたりだけど…この恋はまだまだ始まらない!?

声優・キャラクター
大久保瑠美、岡本信彦、福原香織、生天目仁美、浅沼晋太郎、皆口裕子、高森奈津美、今野宏美、代永翼、岩男潤子

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

良くも悪くも、『友達以上、恋人未満』の微妙な距離感をニヤニヤしつつ見守るに終始した作品【総合評価:63点】

2012年春に全12話で放送された作品。

物静かだがどんな言動もしっかりと決まり、周囲の女子から黄色い声が上がる、鈍すぎるのが残念な朴念仁な主人公の伊御
普段は冷静ながら典型的なツンデレ属性、伊御の前ではデレデレしながらも周囲にそれを悟られるのを嫌って素直になれないヒロインのつみき

友達以上、恋人未満の微妙な距離感を保つ二人
そして周囲の愉快な人物達との日常を描くドタバタラブコメディと言うのがこの作品の簡単な説明となります。

原作は未読ですが、4コマ漫画でそれを象徴するようにAパートとBパートでそれぞれひとつの話を描いております。
波の無い日常を描いているだけなんですが、AパートとBパートで話を別にしているとあり、ひとつの話を10分弱でまとめているので、テンポはそこそこですね。

バレンタインデーちょい前ぐらいから始まって、翌年のバレンタインデーからホワイトデーまでの一年ちょっとを12話で描いています。
その間に少し強めな甘い展開を終始挟んでくるものの、基本的に高校生活のイベントを無難に描いていく日常系の物語
物語の構成は基本的に高校生活のありがちな日常を周囲のキャラクターが全力で盛り上げてハチャメチャなドタバタ展開に発展させる。
そして締めにイケメンの伊御が実際に口には出来ないような歯の浮く恥ずかしい台詞を決めて、伊御にデレデレなつみきが鼻血を大量噴出、周囲のキャラクターがそんな様子をニヤニヤしつつ見守ると言った一連の流れが定番となっております。

伊御の歯の浮くような台詞、モジモジするつみき、そんな二人のやり取り、友達以上恋人未満の微妙な距離感を周囲のキャラクターと共にニヤニヤしながら見守る作品です。
正直な話、12話の全てが基本的にこのパターンですので、ワンパターンと言ってしまえばそれまでですねww

正直、この作品において笑いと言う面は期待できませんし、未視聴の方も期待は持たない方が良いと思います。
周囲のキャラクター達は、主人公とヒロインよりも強い個性を持っていて、場をしっかりと盛り上げてくれるのですが、勢いだけで盛り上げの最中に笑いの要素はほとんど無い感じ、個人的には笑える様な展開はほとんど無かった印象です。
笑いの要素に欠けてしまっている点が、個人的にはこの作品に物足りなさを感じさせた要因かもしれません。
良くも悪くも、伊御とつみきの関係をニヤニヤしつつ見守る事に終始した作品です。


作画に関しては最近の作品と比べて優れていると言う事は全くありません。
そもそもキレイな作画で勝負に来ているタイプでも無いので、何とも言えませんが……
キャラクターデザインは、まぁベタベタなアニメ絵ですので、格別嫌う方も逆に少ないんじゃないかなと言った感じです。
擬音表現を始めと、背景や場面転回時など演出面はそこそこ優れていた様な気もします。

音楽面に関してはOPが特徴的でした。
別に曲自体が良いと言う訳では無く、圧倒的で独特なテンポが耳に残ってしまいます。
BGMは緩やかな日常の雰囲気をしっかりと演出できていたと思います。


個人的には友達未満、恋人以上の関係をそこそこ楽しめましたが、ワンパターン故に終盤はもうおなかいっぱいって感じでした。
つみきのキャラクターが気に入れば、しっかりと二人の関係を見守って行けるのではないでしょうか。
そして、伊御の台詞に拒否反応が起きないかも視聴する上ではかなり重要だと思います。

正直、万人受けは難しい作品ですので、未視聴の方は第三話ぐらいまで視聴し判断して頂ければと思います。
ハッキリ言ってワンパターンですのでこの作品の雰囲気は完全に掴める筈、最終話までその雰囲気のまま突き進みます。
まぁ、好きな方なら終始安定した作品とも言えなくは無いので、是非一度試しに視聴してみる事をオススメ致します。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 54

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今はセンスが問われる時代

本作の演出の一つに"矢印"があります。
キャラの動きや状況の変化を矢印で表すというものです。
これはとても観やすく、素晴らしいと思いました。
なので、それにならって私もレビューで使ってみました。
……矢印は使い方次第。
下を見れば分かるように、センスのない者が多用すべきではないのです。
もうやりません。
無駄に縦に伸びた文になってしまいm(__)m

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ジャンル:日常系×恋愛。
比重は、『日常 8 : 2 恋愛』だったという印象。
ほのぼのした雰囲気と緩いギャグが魅力の作品でした。
こういうの大好きです。

          ↓

千葉県の某高校をモデルにした高校が主な舞台。
(写真見ると確かに似てました)
あらすじはいらないかな。
あにこれのやつも特に読まなくてもいいかもです。

           ↓
           ↓

主要キャラは5人。
男2人、女3人の高校生グループです。
→(伊御、榊、つみき、真宵、姫)
この集団大好きです。ただし一人を除いて…。

           ↓

恋愛面について。
つみき→伊御 へと恋の矢印が向いています。
つみきをからかう榊と真宵が面白かったです。
その一つにお決まりとして伊御に恥ずかしい(キザな)台詞を言わせ、つみきをデレさせまくる、
というものがあるのですが、ここで問題が起こりました。

          ↓

はい、伊御さんやめて…。
キザな台詞を悠々とつみきに放っといて、
デレるつみきに対しては『どうしたの?』みたいな反応。
私は不快感を覚えました。
気になったので調べてみると、やはり伊御は人気がない様子。
確かにやらせてるのは榊と真宵。
でも、伊御の対応はどう考えてもおかしい。腹立たしい。
このメガネがいなければ(or 好青年なら)文句なしでした。
これに関しては、いちいち鼻血を出す女性陣もどうかとは思いますが。

           ↓
           ↓

伊御以外はみんな好きです
お気に入りキャラは真宵と姫。
お笑い担当の真宵は作品を盛り上げるために必要不可欠です。
そこにお調子者の榊が乗っかるとさらに楽しいです。
癒し担当の姫は作品を(又は私を)より柔らかいものへと変貌させてくれます。
とても可愛かったです。
『はい』→『はひぃ~』は、あざとかわいい…。
つみきも猫のような小動物女子として私を大いに和ませてくれました。
何気に喋り方も好きです。
ここでは触れませんが、サブキャラたちも魅力的でしたよ。

           ↓
           ↓
           ↓

OP「あっちでこっちで」 歌ーあっち⇔こっち
ED「手をギュしてね」 歌ー御庭つみき(大久保瑠美)

          ↓

OP凄くいい…!
いつもの5人が歌ってるってのもいいですね。
ハモりもバッチリでした。
お気に入りの曲です。

           ↓
           ↓
           ↓

大好きな日常系のなかでもアタリの作品でした。
ギャグはたまに笑える程度です。
でもそれで十分ですね。
可愛らしいキャラたちが平凡な日常を過ごしている、
それだけで私は幸せです。

          ↓

苦手なキャラが約1名おりましたが、
それを余裕で補えるだけの戦力が揃ってました。
とても楽しませてもらった作品です。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

改めまして、矢印乱用すいません。
時代を勝ち抜けませんでした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 45
ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

どこまで伊御さんの存在を我慢出来るか…

まんがタイムきららで異識さんが連載されている漫画が原作。
全12話の日常系萌えアニメ。監督は追崎史敏さん。


ある方からこのアニメの事を聞いて、1話を観た時の動揺と笑いはすごかったですね。
俺妹の舞台と同じくらい地元なんですよ、猫毛海岸のモチーフになったところ。

{netabare}駅前のシーンで映る大型スーパーの中に冬季限定でアイススケートリンクが
あった時期などはあのスーパーに胃袋を半分くらい握られていました。
ドラゴンボールなんかの東映アニメフェアも大抵あそこで鑑賞したはずです。

本編でたまに某電話会社の電波塔が出てきて印象に残ります。
が、あの電波塔、昔は周辺でもかなり巨大で目立つ建築物でしたが、
高層マンションが立ち並んだ今のあの辺りではあまり目立たない
建築物になっているはずなのです。
そもそも高校とは逆方向なのに、ああいう映り方をしているということは
異識さんかアニメスタッフのどなたかが昔のあの辺りを知っているのかも…
なんて思いながら観ていました。
{/netabare}
そんな訳で、個人的にかなり気になって観ていたアニメではあります。


本編は物静かなイケメン眼鏡の高校生、伊御とどこかで見たような
低身長に青髪、アホ毛が特徴の少女、つみきのカップル的な2人を中心に
これまたどこかで聞いたようなドジッ娘ボイスの少女、姫や
騒々しいドツカレ男女の榊、真宵などのキャラ(+α)が巻き起こす
ドタバタしながらも緩やかな学園ギャグラブコメと言った感じです。

Aパート、Bパートなどの場面の切り替わり時に入る演出や、
つみきの猫らしい仕草と豊富な擬音表現はなかなかおもしろかったです。

ただ、全体を通して1年間の学校周辺行事を賑やかにやっているはずなのですが、
どうも視聴していてテンションが上がってこない印象があります。
何となくどこかで見たような懐かしさのある展開が多いアニメです。

イケメンの伊御が何かキザな台詞を言ったり、紳士的な行動をした時に
つみきや姫が鼻血を出すのですが、コメディの宿命なのかやたら盛大に出します。
もっと血液は大事にすべきです。鼻血我慢して献血に行きなさい。

おそらく本作最大の特徴がこの伊御のイケメンとしての扱いなのですが、
これをどこまでウザがらずに見ていられるかが視聴のポイントになると思います。
全く抵抗を覚えなければ良いのですが、私は少々キツかったです。


OP「あっちでこっちで」とED「手をギュしてね」の破壊力が抜群なので、
第一印象はかなり良いですが、観る人を選ぶアニメではあると思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

67.9 8 天然で高校生なアニメランキング8位
ワルキューレ ロマンツェ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (691)
4198人が棚に入れました
原作:ワルキューレ ロマンツェ[少女騎士物語] 監督:山本裕介 シリーズ構成:ふでやすかずゆき、キャラクターデザイン:桂憲一郎、音楽:ランティス 山下誠一郎、清水愛、瑞沢渓、中村繪里子、田口宏子 橋本みゆき

声優・キャラクター
山下誠一郎、清水愛、瑞沢渓、中村繪里子、田口宏子、生天目仁美、柚木涼香、水橋かおり、今井麻美、千葉千恵巳、新井里美、内山夕実、米澤円、下屋則子、飯塚昭三
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

そういう終わり方か~。まぁ無難ですけどもw 13秋の中では良かった方かな?

原作については、(確か)コミックス版の1巻だけ既読。
ゲームについてはノータッチです、たぶん。

2回目見直してみようと思えるくらいには、気に入っているみたいです(今クールでは2タイトル目)。

●採点について●
{netabare}
●物語●
強いて難を挙げれば、もう少しスィーリアに出番をあげて欲しかったかな?と。学園最強と生徒会長という称号の分、控えめな露出(変な意味では無く)だったような気がしますので(といっても会長派ではないです)。
エロ原作ということで、もっとキャラとエロ成分ばかりで押してくるかと思いましたが・・・。ストーリーの部分でも分かりやすく泣かせてくれましたし、良かったと思います。

●声優●
これはコメントし辛いw でも何とか・・・。
某作品とかありますが久しぶりに、本格的に清水さんのボイスが聴けたのが嬉しかったですね~。
他のキャラも安定の面々で、安心して聴けたと思います。

●キャラ●
特に美桜絡みで光っていましたが・・・ベルティーユがツボでした。上から風味なキャラなのにあまり嫌味な部分が目立たない。アン&エマの付き人(?)コンビも良い味出してたと思います。ベルティーユと息が合っているのか?いないのか?w 意思疎通ができているのか?w
そして何より製品版のCMが面白かったです。

●作画●
決勝戦の描写がアッサリ風味だったのは、拍子抜けでした。まぁ・・・ヒロイン達の腕前にどれ程の差があるのかわかりませんが、『最強の初心者』が『学園最強』と良い勝負できたかどうか。そこらを考えると仕方が無いことなのかもとも思えるかな~?とも。

●音楽●
OP『UN-DELAYED』が良かったです。OPアニメーションと共も合っていて、毎回スキップせずにキッチリ観てましたw
{/netabare}

●総評っぽい物●
{netabare}
上でも書きましたが、意外にも毎週楽しみにできる位の作品でした。エロやキャラばかりに頼って、途中からグダグダした出来になるかな?と思っていました。

序盤・・・『キャラの登場』『美桜とジョスト』
中盤・・・『キャラ背景』『過剰な?サービスw』
終盤・・・『夏の大会』『ヒロインエピソード』
という構成だったような気がしますが、シンプルでメリハリがあり、ジョストに対しては意外にも熱く。ダレることなく視聴できました。

しかし・・・後から考えてみれば想定内とも思えますが
①美桜のベグライターは決勝のみ
②以降(?)は騎士に戻る
③結局、大会直前の質問の答えは不明
と、誰のルートでも無い物語になるとは思いもしませんでw
その辺りが原作やってみても良いかな?と思わせる一因だと思います。

画的にも正直もっと荒れるかな?と心配していたのですが、まぁそこまででも無く。そういう意味でも合格かと思います。

OPアニメーションですが・・・ラストでショートカットの美桜を出すなら、最初からで良かったのでは?と。
もしくは1~2話だけロングヘアバージョンにして、以降は全部ショートでのカットに挿し変えるか。どちらかが良かったのでは?と気になりました。。

アニメ初心者にはハードル高いような気もしますが、それなりに微エロ要素に親しんだ視聴者ならば許容範囲内な作風だと思います。
不自然な湯気や光、ロゴやらで隠さないとダメなほどのあからさまなエロでも無いですし・・・。

タイトルにも書きましたが、個人的には今クール内では上位の作品でした。
{/netabare}
12話まで鑑賞済-------
{netabare}
夏の大会もアニメも終了~ということで・・・。

まぁ・・・大会の結果も、誰のベグライターをするのかも(1戦だけでも退学は免れるのかw)、貴弘自身がどうするのかも、観終わってみれば予測の範囲内といいますか、無難といいますかw

一度原作ゲームやってみるかな~?と本気で考えていたりもしますが・・・いかんせん行動範囲内でソフトがなかなか見当たらない。新品買うほどの熱意は無いので中古が良いのですが・・・まず無いw 有っても想像の上を行きます。うん、どうしよう?
{/netabare}
10話まで鑑賞後-------
{netabare}
10話から夏の大会に突入ということで、その辺は最終話まで観てから触れたいと思いますが・・・。

結局、貴弘はどうしたいんでしょうか?
騎士に戻るのか?
誰かのベグライターに就くのか?
9話まで観た時点では騎士として参加するのかと思っていましたが、10話で正式に否定してましたし。
誰のベグライターになるんでしょうか~?

中盤辺りは「各ヒロインの掘り下げ」「サービスパート」な印象でしたが・・・盛大に笑わせてもらったり、ニヤニヤさせてもらいましたw 風車小屋内を昇っていく衣服類とかw 紐とか僅かな布地でサービスした挙句に、お風呂回があったり、更には水着回(ミスコン回?)を被せてきたりw さすがはエロ原作。

残り2話ということで・・・ヒロイン達の夏(ジョスト・各人の事情含)、貴弘の夏。どう展開していくのでしょうか? 楽しみにしております。 
{/netabare}
5話まで鑑賞後---------
{netabare}
久しぶりに観続けられている、エロゲ原作アニメかと思います。
小難しいことを考えずに観られる、貴重な枠でもあると思います。

ここまで観て。
こんな見方は無粋ですが・・・この先どうするつもりなのかな?と思いまして。
ゲームならば、この先誰をパートナーにするか(誰の~になるか)という分岐をしていく物語なのでしょうが、アニメはどうするつもりなのか? 美桜なのか生徒会長なのか茜なのかノエルなのかリサなのか? それとも騎士として復帰するのか?
全員分キャラ背景などを掘り返している時間は無いでしょうし。

アニメをきっかけにゲームに手を付けさせることができれば、という狙いもありましょう(18禁な分間口は狭いですが・・・)。かく言う自分もストーリーくらいは辿ってみたいな~と少し思っていたりしますし。

過度な期待はせず、ゆったりと鑑賞してみたいと思います。
{/netabare}
2話まで鑑賞後---------
{netabare}
とりあえず・・・ここまで観てみて、良い意味でエロゲ原作っぷりを貫いているのではないか?と。

1話を観た時は・・・『今クール、どれだけパンツアニメ多いんだ?』と思ってしまいましたが、この作品についてはまぁ、元ネタがネタなんで「仕方が無い」と割り切っていましたがw
スカート無しで「ハレンチ」と言いつつ手袋を投げつけ、決闘を挑む所とか、かなり笑わせて頂きましたw
あと何気に左手で握手を求めてくるヒロイン(?)の多いことw

2話はパンツ成分は控えめだったように思いますが・・・まぁ別方向で頑張っていたようなので、チャラということでw

ところで・・・今のとこと騎士は女子ばかりですが、男子もいるんですよね、きっと。某フリージングみたいな特殊設定なら、まぁ。

2話分になりましたが、ジョストという未知な競技を題材にしている部分や、無駄に(?)可愛い娘さんが多いですし、主人公を巡ってどう言うやりとりが行われるのか、結構楽しみだったりします。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

中世ヨーロッパ風の18禁 基本に忠実なラブコメです フェンシングっぽいですが乗馬して争います これがジョストです

同会社である「プリンセスラバー!」はプレイ済みです
アニメも見ました(アクションも楽しいですが、温泉回が良かったです。カイジありましたwwwww)

これの18禁見つけましたが8000円出さないと買えなかったwwwしかもいつの間にか少なくなってたwwww
2012年萌えゲーアワード金賞である「この大空に、翼をひろげて」を先に購入したため、かなり後になるか、買わないかもwww

ED数は4つ故「プリンセスラバー!」と同じ
最初の方を買いたいため、アフターストーリーは買いません
こっちの方が安いのは何故www

中の人でハートさん(龍造寺 茜)やシャマルさん(ベルティーユ・アルチュセール)がおったぜ。
後、大先生(希咲 美桜)も彼女がメインヒロインです
柊木 綾子はマミさんでした
ノエル・マーレス・アスコットは天海春香かよ!?
これ観るため、マシンドールは見ません

水野 貴弘(中の人は山下誠一郎:ルーキーのため今後期待)は著しく真面目だ。それでも一夏みたいに鈍感っぽそうwwwでも大怪我のせいでジョストができなくなった。だが{netabare}本当は期待を背負うのが怖かった。故に負けた時に襲われる恐怖に耐えられなかったのが大怪我のきっかけだった。Wikiで分かりました{/netabare}
背景がきれーな、18禁ってこれが凝ってるんだよね、それと水しぶきの演出も

1話~
{netabare}ベルティーユが希咲に決闘を!?
よしゃ、決闘の申し込みなら受けるしかないっしょwww
槍は重い重い3.5~10kgあるから。それを片手で持たないといけない

特訓の最中、サービスの嵐がwww
それはさておき、最初の戦を始めよう...

そうや、参加することに意義があるんや
流石、挑発・煽りに耐性がある主人公っていいね!
そうか、変わるためにロングからショートに断髪したのか
戦の結果は...これも見てください
もう最終回の下りでしたwww
まだジョストは始まったばかりだ...{/netabare}

4話~
{netabare}黒い騎士、貴女は天才だった
戦は終わったが、ジョストから離れられなくなった美桜、貴女は選ぶのか?騎士ってそう簡単にはなれないからな

確かに騎士科が普通科にジョストで負けることはレベルの低下だとは思うがそうとは限らない。それだけだ
おいおい、許可無しで決闘かよ、見つかったら大会の出場停止を意味する。止めろ!
貴弘が魅せる!⇒惚れたな...
同時に嫉妬も生まれる。それを乗り越えるために彼女はジョストを選んだ...これからだ、足掻いてくるがいい

普通科が大会に申し込むってことは嘗てなかったからなあ
皆でお茶会=まーた修羅www
ホントに避けられない運命ですwww
あっ茜だけ撃たれました。会長さんにwwww同時にテディベアにもwwwww>そっとしておこう...
勝つことが全てか?敗北も勝利以上に得られるものもあるけどな

ちょ、ストレッチで喘ぎwwwwww一瞬「う、美しい...ハッ!?」ってなるから止めwwwww
ホントこの世界ってお金持ちはすげえなって思う
同時に未練があるなら「人はどこでもやり直せられる」忘れるな

休日~~戦において休憩は必要です
でも貴弘の腹を労って貰いたい...ライフがカンストするwww
断れないんだよね...あんな攻め込み方されてもww{/netabare}

7話 まさかの神回wwwプリンセスラバーの風呂ネタを思い出せwwwww
{netabare}アフターだと攻略できる茜のターンです、雨宿りした矢先にスィーリア会長!?あ...これは倒れるな...だが堪える...
よく会長さん、全裸で立ってられるなあwwww階段が盾になってるけどwwwww
マズイな...タワーが建っちまうwwwww
あ、服飛んでった...都合上主人公の元に...
本気で探しに行きやがったwwwしまう能力無いのかwww
あ、今度は閉じ込め...
会長、親友のためなら行ってきな!UMAがいれば何でもできるから!
でもその親友がなあ...{/netabare}

8話 合宿~ 別荘が何気に安土城www
{netabare}晩飯が和食だったか。ここの世界観中世ヨーロッパのはずなのにギャップが生まれます
露天風呂のはずなのに、マーライオンがあったぞwwwこれが日本かぶれなのか?
ノエルの過去を明かしました。足が動かなくなった妹のためにジョストを続けているからな
風呂場ではあるが偶然にも入ってきた美桜に貴弘の過去も明かした。Wikiに描かれてある奴をな。それでもジョストをやればいいから。揺らぐ心だった
あ、神風...&全員来ちゃったぞ!?
見つかったら八つ裂きにされる...でもEscapeできたからよしb
あ...流れ星...それぞれの想いを誓う皆であった。
さあ、開幕戦だ!{/netabare}

9話 開幕戦、ベグライターからアサシンをやる貴弘
{netabare}ジョストの大会の前日に行うのか、ミスコンってやつをな
ノエルはアピールするけど貴弘ぜんっぜん見てねーし!!wwwwww見ろや!!wwwww

着ぐるみを着て探し物をしていたら...
ちょ、今度こそ見つかったら八つ裂きにされる...着ぐるみ着てるから盾にはなるけどwwwwwアサシンクリードやってんじゃねえよwwwこの世界で困ったらUMAが解決してくれる。それだけだ。
貴方はリサみたいに激辛料理を顔色一つ変えず食べられるか?
兄貴は辛いもん好きですが自分は好きでないです
それと辛党ってのは「酒好き」を意味しますので意味を間違えないように{/netabare}

10話 やっと開幕戦、今度こそ最初に散るのは?
{netabare}貴弘よ、お前は誰を選ぶ?さあ、本当の修羅を始めよう...
の前に馬のお産に付き合ってくるわwww
それでも最後、皆に助言する貴弘、それでいいんです

順当に勝ち進むヒロイン達
最初に当ったのはリサと茜
結果は...セオリーをたまには破壊することも大切だ{/netabare}

11話 中盤、次に散るのは?
{netabare}まだ会場に来ていない人もいるんだよね、来いよ...ノエルの親父さんよ...
ベルティーユさん...あの試合以降、その成り、気にいっちまったかwwwwwwwwだからはけwwwwww
尚ブロックは美桜と同じブロックだ、順当にいけば4強で当たる

次に当るのは会長と茜、軍配は?
腕を痛めてなかったら分からなかっただろうな、それだけ足掻けばいいんだ

そして美咲はまたしてもベルティーユさんと当る...
リベンジか?返り討ちか?
おいおい、まだ始まってもないのに感謝の嵐かよwwwwはよやれwwww

次はノエルとスィーリア会長が向かい合う...
あ、雨...
ノエルよ、後は意志をぶつけろ。そうすれば届く
まかさの反則を誘っただと!?ノエル、やっぱできるな
親父はやってきた「お前は誇りだ!」
両者一歩も譲らねえ、最後の槍を突く!
女神はどちらに?
ガルパンの如く切り方が上手でしたwwww{/netabare}

12話 ジョストの果て 他の道はPCで
{netabare}勝ったのは...自分の目で確かめな
そして一つの奇跡を垣間見る。それは起きるんじゃない、起こすもんなんだから
そして貴弘よ、学園に残りたくば選べ
誰のベグライターになるかを...

最後、あ、逃げた!www
これは販促も含まれていることも忘れないでください。{/netabare}

2014.10/13
お買い上げ~一作目を
カイルっちゅう男の三下がおった。オマケにイケメンwww
アニメではベルティーユさんだけだったのに
あえて入れなかったんだな
2015.10/12
1年越しとなりましたが終わりました。やっぱ他のゲームと同時進行はつらい
それと美桜のルートだけ結末が異なってました

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ジョスト」って、知ってますか?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
エロゲ原作の学園ラブコメ。わりとスポ根(ジョスト)。

ただ、エロゲ原作のわりには、「そこまで」エロくはないです(いや、エロいはエロいけど、まあ、観られるレベル)。

本作は、エロに負けなければ感動にたどり着ける作品なので、レビューでは、「ジョスト」と「感動」を中心に書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ジョストとは、西洋の騎士達が馬上槍で戦うのを、競技化したものです。

実は以前アメリカに行ったとき、コロッセオを模した建物でのショーを観ました。そこで初めて本物の「ジョスト」を観ました。

他にもブレードソードにモーニングスター、ハルバードなど、中2的な古の武器で乱戦を戦う鎧の騎士達を眺めながら、ワインとステーキを銀食器でいただきました♪ 肉は微妙だ(固か)ったけど、ジョストは凄い迫力でした。面白かった~♪

ということを思い出しながら観ていました。学園ハーレムものなんだろうけど、絵がなかなか綺麗で、騎士や武士など好きな世界観が描かれているので楽しく観られました。特に空の色合いとか綺麗だったし、ジョストのCG作画は迫力があった(槍が飛び散る感じとか、本物のジョストの試合もあんな感じでした)。

にしても、彼ら彼女らはどうして「ジョスト」をやっているんでしょう?

(ただの部活ではなく)専門学校があるくらいですから、なんらかの就職先があるのでしょうか? 例えば「競女」のように完全に商業化しているとか? 前述のアメリカのショーのように集客が見込める競技なのか? 中世ヨーロッパの設定なら騎士団養成とかで分かるんですが、マイクもシャワーも使ってるしね(汗)

この辺は、「競女」「ガルパン」「エアギア」とか、世界観の設定が上手でした。その世界の中に、架空の競技がどう息づいているか。だから、登場人物達の「熱」にも説得力が出ていたのですが、本作はなんか設定がフワッとしていました(ジョストは架空の競技ではありませんが、視聴者にとっては身近ではないので)。

ベグライターというのも中途半端な存在だと思います。最初は(馬の)調教師的なものだと思っていたけど、ボクシングのセコンドみたいなものなんですね。でも、戦術考えるだけなら、優秀な選手には特に必要ないのでは?

などと、いうのはどうでもいいんですかね? パンツ見せられれば満足なんでしょうか(笑)

エロゲ原作にありがちな、朴念仁主人公が各ヒロインの悩み(心の傷)を解決する過程でラッキースケベを繰り出しつつ、本格的なエロ展開に持ち込む。これでもかってくらい「勘違い下ネタトーク」をぶちこんでくるのが特徴的。

昔、さまぁ~ずさんがliveでやってた、「国語辞典をランダムに開いたページから下ネタっぽい単語を探す」ってやつを思いだしましたw まあ、きっと原作では誰のベグライターをやるかでルート分岐し、育成ゲームの要素もあるのでしょう(知らないけどw)

第7話は、特にヒドイ(笑) 作画班はなんとも思わなかったのか(笑) 粉塵爆発の威力なめんなよ(笑) そしてオチがそれかい(笑) 露骨なエロは嫌いだけど、流石にここまでやられると笑えるw

しかし、そこ(エロ、特に序盤と終盤手前)さえ乗り越えられれば、確かな感動があります。

特に、リサとフィオナの友情物語は良かった。

「孤独」と「仲間」のどちらが強いか、というテーマはよくあるけど、「仲間」と「にわか仲間」のどちらが強いかというのは新しく、負けた後に「仲間と過ごした時間」とはっきり敗因を述べ、同じく「孤独」な友達と親友になる……熱い!

準決勝のノエルVSスィーリア戦も熱い! 秀才VS天才の対決。敗者にもちゃんとしたストーリー(結末、ゴール、ハッピーエンド)を用意しているのは素敵だね(リサしかり、茜しかり、ノエルしかり)。キャラへの愛を感じる。

一方、準決勝の美桜VSベルティーユ戦(ベルティーユみたいなキャラ好き。悪役からの実は良い奴。ピッコロやらヤムチャを思い出すw なのに、ベルティーユにだけハッピーエンドがないのが不満)と、決勝の美桜VSスィーリア戦は、もっとちゃんと描いて欲しかったな。温泉回は、リサの友情演出で大事だから、風車回か水着回(⬅こっちかな)を削れば、ちゃんと2試合の尺は稼げたと思う。

最後、クライマックス(決勝戦)を音楽で誤魔化すとか、ダメでしょ(苦笑)

決勝戦だけでもちゃんと描ければ、評価は4でも良かったな。尻すぼみって、こういうアニメを言うんだろうな(汗)

ホント、エロ無駄。無駄エロ。いや、エロゲ原作にエロ不要ってのも変な話だけどさ(笑)

とにかく、予想以上、期待以上に面白かった! だからこそ、最終回の粗さが悔しい! そんなアニメでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

65.5 9 天然で高校生なアニメランキング9位
長門有希ちゃんの消失(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (723)
3603人が棚に入れました
これは、少し内気な普通の少女、長門有希の物語

「涼宮ハルヒ」シリーズのスピンオフ作品が、5年の時を経て、ついにアニメ化!
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」のぷよが描く話題作がついにアニメ化!!
長門が、初めて…恋をしました。

劇場版アニメ「涼宮ハルヒの消失」の世界をベースに展開されるもう一つの「If」の物語。

声優・キャラクター
茅原実里、杉田智和、桑谷夏子、後藤邑子、松岡由貴、白石稔、松元惠、小野大輔、平野綾
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

まぼろしのSOS団

ハルヒを観ていた自分としてはまたあのキャラたちの声が聴けただけでもうれしかったけど
長門有希が普通の人間の設定なのはいまひとつ。
しかも皆、普通人ばかりでどう盛り上げていくのやら。

★第1話「大切な場所」
{netabare}
<初回のネタはいまいち>
キョンの顔が丸みを帯び柔和になって落ち着いた包容力の増したキャラに変わってました。
長門有希はもう完全な別人。
色々萌え要素盛り過ぎてあざとさを感じてしまう。
ハルヒシリーズ観たこと無い人にこれ受け入れられるんだろうか?
そんなことしか思い浮かばない。
{/netabare}
★第2話「もろびとこぞりて」
{netabare}
頭切り替えてハルヒ本編と比べるのは止めてもうしばらく様子見しよう。
<無双、朝倉涼子>
有希の部屋に朝倉涼子がいて家事なんかしてると
『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』のあちゃくらりょうこを思い出す。
朝倉涼子って、シリーズごとに振れ幅がもっとも大きいキャラ。
母性本能が強く女子としての基本スペックが高いのはというのは共通してるけど。

ハルヒでは、早期退場のヒール役
ハルヒちゃんでは、いじられ役
有希ちゃんでは、一番頼りになる親友役
個人的にはハルヒちゃんのチビキャラ、あちゃくらさんが一番好きです。

台詞のある涼宮ハルヒが出てきて平野ヴォイスに触れたことで
ようやく視聴継続意欲が湧いてきました。
{/netabare}
★第3話「涼宮ハルヒ!!」
{netabare}
<フーっ…やっと役者揃いましたので評価少しアップ>
キャストの皆さんも昔の勘を取り戻して本調子になった感じ。
ハルヒと絡むことで蘇ったキョンのツッコミとキツメの表情。
やはりキョンはこっちのほうがしっくりくる。
皆を振り回してこそのハルヒ。
キャラとしてブレてないハルヒはやっぱり輝いている。
ハルヒ登場により、キャラのデザインと色彩設定の変更の違和感が強くなってきた。
小泉は、イケメンと言うより優男度がまし、ハルヒは体型と顔もシュッとスマートに美人度はグッとアップ。
しかし京アニ版のおてんばな少女の面影が消えてしまったのは痛い。
京アニ版のアクのあるシャープなキャラデと色彩の方がハルヒには合うと思う。
淡い色調の美術設定もハルヒのキャラの濃さのおかげで違和感。
もっとカラフルで色鮮やかな京アニの世界が恋しい。
京アニ版ハルヒの世界と比べるの止めようと決めたのに無理だった。
朝倉涼子とSOS団(今作では文芸部&書道部)メンバーの絡みは過去なかったと思うので新鮮で興味あり。

3回目にしてようやく最後まで見届けると決めました。
{/netabare}
★第4話「Be my Valentine」
{netabare}
<主役の影が薄すぎ>
今回一番良かったのはキョンとハルヒの川での絡み。
キョンの包容力に触れ、ハルヒもキョンに恋心が芽生えたようだ。
やはりハルヒとまともに向き合えるのはキャンしかいないんだということがよく解る。
ヒロインであるはずの有希が、いろんな意味で弱すぎなのが痛い。
傷つきやすくガラスのように脆く、サポーターなくして何もできないのが歯痒い。
今回の最後は、有希が哀れで切なかった。
今後、恋のライバル、ハルヒにどう立ち向かうのか。
キョンとの絆はどうみてもハルヒの方が上回ってるのに勝ち目はあるのか。
<不満と違和感>
ハルヒがいても、周りの女性キャラは彼女のノリに全く付いていけず
巻込まれ、振り回されることもないので、コメディとしてかなり退屈。
ハルヒいない場面ではさらにしょぼい。
笑いや萌えを狙った演出には虚しさしか感じられない。
谷口のシーンも浮いてて笑えなかった。
朝倉は、もう高校生とは思えず。
あの落ち着きようは、30歳以上にしか見えない。
キャラの中の人の実年齢までも自然に滲み出ててしまってる。
そして、ずっと気になったのは部室に有った緑のカエルの被り物。
はるひ&はるひちゃんの憂鬱で、みくるが被ってたシーン思い出すけど、
悪目立ちすぎてこの作品では、浮いてて邪魔に見える。

今回観て、オリジナルのハルヒの憂鬱の世界観と設定があって初めて輝く
有希、朝倉、鶴屋、みくる、なんだとしみじみ思います。
頼りがいのない有希、マスコットとしてハルヒにいじられることないみくるは
気の抜けたビールやコーラみたいなもの。
超能力も未来人も宇宙人もいない世界では、
朝倉、鶴屋のオーバーなバトルモード時の演出に違和感が生じてしまう。

あと今回感じたのは、淡い色調の美術設定とか、以上のように諸々違和感あるのは、
実はこちらが異空間の仮想世界でハルヒ本編が本物の世界だと暗示させているかもと。
そうなると今シリーズ最後に、それ相応のオチを期待しちゃいますがどうなんでしょう。

とりあえず現時点では、ハルヒとキョンの今後の展開しかあまり興味が湧かないですね。
{/netabare}
★第5話「彼女の憂鬱」
{netabare}
いつの間にか、他校の制服のまま堂々と北高に居るようになったハルヒと小泉。
そうなると、有希、ハルヒ、キョン、みくる、鶴屋、朝倉だけの世界が増々強調されますね。
部室以外の校内の彼等の周りにはモブキャラすらほとんど居ないし。
今回は、ウケ狙いのオーバーな演出は控えめな印象でそれほど気にならず。
有希もそんなにやわじゃないようでちょっと安心。
ハルヒとキョン、以前のシリーズより性格丸くなったせいか、朝倉同様、
中の人の実年齢が滲み出てるのはちょっといただけない。
それにしてもヴァレンタイン・イベントのエピソードに2回も掛けるとは。
依然面白いとは思えないけど、ハルヒと朝倉が打ち解けてきたようで、
以前のシリーズになかった構図がちょっと新鮮でした。
{/netabare}
★第6話「Over the Obento」
{netabare}
入校許可証を取得して着々と北高文芸部に自身の拠点を構えるハルヒ。
自分用の椅子と机を用意して三角錐をドンと置いた瞬間が一番良かったシーン。
結局ハルヒ観たさに視聴継続してるようなもんです。
その他の描写は車窓を通り過ぎる景色ぐらいにしか感慨がわかないのが、ちと寂しい。
次回、団長ならぬ本部長さまのご活躍を期待。
{/netabare}
★第7話「ねがいごと」
{netabare}
長野旅行で善光寺参り。平和だなぁ~。
有希ちゃんの煮え切れなさと大食い。
朝倉の異常な過保護ぶり。
鶴屋のずっと続く無意味なハイテンション。
みくるのあざとい天然さ。
同じパターンで7話続いて延々お約束のギャグばかり。

さらに5人の輪の中に他の周りのキャラが絡むことも一切ない。
意外性という言葉が無縁の作品。
こんなんばかりじゃ飽きます。

唯一の救いの存在だったハルヒも今回はどうも痛いばかりで冴えません。

キョンもいまいち。
駐輪禁止にチャリ止めて撤去された元祖ハルヒと違い
こちらは何事も穏便でいろいろ中途半端。
ただ、CV杉田智和さんはサービス精神旺盛な方なので
アイスの件とかアドリブぶち込んでそう。
確証はありませんが、他でもたまにアドリブっぽい台詞がある気がします。

今回一番思ったこと。
リンゴバター味のポテチあるなら食べたい(^_^;)

次回、ハルヒの謀りごとには興味あるけど、
この調子じゃ…期待しないでおこう。
{/netabare}
★第8話「涼宮ハルヒの謀」
{netabare}
大塚明夫さんの無駄使いが過ぎます。
通りすがりのメイドさんもここでは地味に。
古泉の言動は意味不明でキモイ。
キョンの放置とか、みくるのあざとい弄りとかギャグも寒い。

風呂入って食事してちょっと遊んでまた風呂入って…。
予想通り、面白いイベントは相変わらず何も起きません。
物語性はほぼ皆無。
キャラを愛でれない人は完全な置いてけぼりになります。

お見合い風呂って本当にあるようです。
スポンサー紹介テロップに実際の写真使ってました。
前回もそうでしたが、長野の名産紹介と観光のPVですね、これは。
{/netabare}
★第9話「その手を…」
{netabare}
モブすらいない完全な7人だけの世界。
星空と宇宙の描写は綺麗でしたね。
萌えや笑い狙いの演出は自分には相変わらずいまいち。

ただ、長門が交通事故に遭う次回からが今作のクライマックスなのかな。
今までの平穏で安心な世界から緊迫感ある世界に一変するのか?
ギャップを上手く引き出せたら作品の評価上がるかもです。
{/netabare}
★第10話「サムデイ イン ザ レイン」
{netabare}
雨の中、交通事故避けようとして
転んで手とおでこに擦り傷を負った長門。

それがきっかけで別人格降臨。
どうやら宇宙人長門の人格がこの世界の長門に憑依したようだ。

ハルヒ、小泉、みくる、鶴屋は出番なし。
教室シーンで久しぶりに国木田、谷口登場。

今作でまったくギャグ&萌え演出のない異色さ。
ずっと降り続く雨の中しっとり静かな緊張感漂うシリアス調。

でもキョンは鈍感にも気にせず長門に普通に接する。
しかしさすが朝倉。警戒して「あなた誰?」と長門に問う。

10話目にしてようやく物語らしくなりました。

やはりゲームより本好きの、
片言しか話さない長門のほうがしっくりきます。
次回が楽しみです。
{/netabare}
★第11話「長門有希ちゃんの消失 I」
{netabare}
実質的にキョン、長門、朝倉だけの世界。

街中や校内の喧噪が一切存在しない。
教室内の台詞あるキャラは国木田、谷口のみでガヤもなし。
外の休憩所のキョンと朝倉の会話シーンでは学校が無人のよう。

今回長門視点の心の独白多く、宇宙人長門にとても共感できた。
いかにも演技っぽく、こちらの有希ちゃんを演じる長門もちょっと面白い。
朝倉の優しさや思いやりもよく伝わった。

全体的にコメディをセーブしたことにより
キャラに感情移入しやすくなりました。
今回もハルヒ、小泉、みくる、鶴屋は出番なし。
結局以上の4人は、今作では
コメディリリーフ以上の存在になれなかったようですね。

今回、初めてエンディングの歌詞と映像の意味が見えてきて
ちょっと切なさが残りました。

次回、明示されてないけど最終回でしょうか?
いずれにせよゴール間近。
果たしてどんな決着を付けるのか、楽しみです。
{/netabare}
★第12話「長門有希ちゃんの消失Ⅱ」
{netabare}
キョンと長門、図書館に試験勉強に行く。
二人だけの空間。
今回はほとんどがキョンと長門の会話と長門の独白。

キョンと長門が初めて出会った回想シーンに
キョンの妹が今回初めて一言のみで登場。
「キョンくーん、本届かないよー」

今の有希の中で元の有希の記憶が蘇り始め
切ないシリアス展開を予感させる流れ。

ネットで調べると16話もあるらしいですね。
せっかく物語が動き出したもののテンポが遅すぎて飽きてきました。

ハルヒの消失が劇場版だったように、
これも劇場版ででまとめたほうが良かったかもしれない。

今回、過保護な母親と化してる朝倉の出番が少なかったことで
前回以上にまったりと落ち着いた回でした。

今の雰囲気では、浮足立った有希の演出とかあざとさしか感じられない。
いまいちしっくりこないです。

BGMが落ち着いた管弦楽のみ。そこだけはとても良かったです。

だらだらとした間延び感があって集中力が殺がれてきましたが
ここまできたら最後まで完走するつもり。
{/netabare}
★第13話「長門有希ちゃんの消失Ⅲ」
{netabare}
別人格有希がもうひと眠りで消えてしまい
元の人格に戻ることを覚る。

そしてお世話になった朝倉には心の中で別れを告げ
残された時間を読書に没頭する。

時間切れ間近な夕暮れ時、キョンから電話。
そして電話で想いを告げる…。

今回は、ピアノ中心のBGMでとても効果的でした。

そして、別人格の有希にすごく感情移入できました。
今迄で一番良かった。

今回がこの物語の一つのピークだと思いますが、
あと3話もあります。どうまとめるのでしょうか。
{/netabare}
★第14話「彼女の戸惑い」
{netabare}
夢で語りあう二人の有希
双方分りあえ、別人格は安心して消える。

7月7日 七夕
すべてが平常に戻り久しぶりに7人が揃った。
空も青いし、校内の喧噪も蘇る。

4年前の 七夕
ハルヒにはキョンに対し忘れ得ぬ思い出があった。

ハルヒとキョンの初めての邂逅。
初対面にも関わらず、
強引にハルヒはキョンを自分の行動に付き合せる。

それは、共に夜の校庭に忍び込み
宇宙人へのメッセージを書くこと。

強引かつ意味不明な行動に拒絶することなく
付き合ってくれたキョンは
ハルヒにとっては唯一の理解者であり救い人。

キョンは自分をジョン・スミスと名乗り
お互い本名を知らないまま別れた。

4年後の再会。
ハルヒは、以前川に河童探しに行った時に
今、目の前のキョンがそのジョン・スミスだと気付いていた。

七夕、相変わらずキョンは、そのことをすっかり忘れている。
「相手が覚えてないのにいちいち意識してるんだから」と
長門に対する心情を吐露するキョンに複雑な思いを抱くハルヒ。


キャラの心情を深く振り下げることができてる分、
前回に続き今回も良いです。

その分、鶴屋とみくるは
台詞も二言三言で存在感希薄で半ばモブ化。
しかたないですね。

4年前の中学1年のキョンの声、
杉田さんでは違和感あり過ぎなのが残念。

そして朝倉は有希を甘やかせ過ぎ。
いつも流させるままの受け身の有希にも問題あるが
ひとこと言いたい。
「洗濯くらい自分でさせなさい」と。
{/netabare}
★第15話「彼の迷い」
{netabare}
ラブコメに必要不可欠のお約束の夏イベント。

今回は海も山もあり、水着にスイカに肝試し。

次回はサブタイトル「花火」。

やはり皆さん、浴衣でしょうかね。
ついでにお祭りの縁日が加われば完璧。

もう捻りも意外性も一切期待しないほうが無難かな。
もう最後まで観た気分でお腹一杯。

夏イベント一通り網羅して
なんとなく皆ハッピーで締めくくられそう。
まさにラブコメ夏の見本市。

今回、かなりがっかりです。

この作品を楽しんでる人、ごめんなさい。
自分は白けるばかり全く楽しめなかった。

一言でいうと「中途半端」。
リビルドとしてもパロディとしても。

ハルヒの憂鬱抜きで
単体のラブコメ作品としたなら最低。

評価更新しました。
今回で評価下げざるを得ません。

{/netabare}
★最終話「花火」
{netabare}
<いろいろうやむや、なんとなくハッピーエンド>
なんなんだ~これ。
せめて長門とキョンが正式に付き合い始めるというラストならよかったのに。

なまぬるい今作らしい最後でした。

いつか面白くなって欲しいという祈りにも似た気持ちで
観続けましたがようやく完走。
でもほとんどが退屈のお話だったので全16話は長かった―。

最後は、前回予想できた展開と締めくくりのまんまで苦笑。

前回がっかり済で、最終話は期待値ゼロだったので
虚しい気持ちは残れども、全話観たこと後悔する気も起きず。
すべての話含め、録画を観返すことは二度とないと思います。
{/netabare}

<全話観終えて>

全話の感想を一言でいうなら「冗長」
1~3話、4~6話、7~9話のそれぞれの3話分を2話に短縮して合計6話、
10~14話の5話分を4話に、15&16話の2話分を1話に短縮。

以上の合計で、全11話程度の尺で必要十分な内容だったような印象です。

原作1巻だけ試しに読みました。
今作は原作に忠実なようですね。
原作自体が自分に合わないと感じ、それ以上は読めませんでした。

そして個人的に今作の長門有希を全く好きなれなかったのが
話に入り込めない一番の理由。

原作からは、かけ離れる話ですが
今作の長門は、もう少し主体性があり、
文芸部部長らしさも多少なりともあったほうが
作品が引き締まったと思います。
ゆるふあ系でもいいんですが幼稚すぎた。

しかもゆるふあ系として、
みくるとキャラが被ってる部分が多く
みくるの影がかなり薄くなってしまった。

はるひちゃんの憂鬱の
完全なるパロディとして徹底している3頭身キャラの長門なら、
長門が本ではなく、ゲーム好きである設定は活きてる。
しかし今作では無意味だったし、むしろマイナスな設定に感じた。

朝倉は長門に構い過ぎだし、
他のキャラ達の接点も希薄で7人が仲良くする必然性も感じられず。
人間関係の不自然さが際立ってしまった。

声優さんも、確実に年輪を重ねてる感が半端無く落ち着き過ぎ。
なんか同窓会に立ち会ってる気分。

音楽の使い方とか一部いい所もありましたが
誰にもオススメできない作品でいろいろ残念。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

過ぎてしまえば笑い話になるってもんですよ

2015年4月~ TOKYO MX、BS11他にて放送
全16話 (原作未読)

公式側も謳ってる通り今作はスピンオフというよりもリビルド(再構築)の色が強い作品でした。
従来のシリーズのキャラクター達はそのままに原作にあるSF(少し不思議)要素はほぼ排除され
代わりに恋愛を強く押し出しており、それに合わせて長門有希は恋する純情乙女の”長門有希ちゃん”にジョブチェンジした日常ラブコメ作品。

しかしと言うべきか、やはりと言うべきか、京アニ時代に比べて線が柔らかく全体的に薄味気味なデザイン
背景は平凡の粋を出ず、建物のパースがおかしい箇所が結構見受けられたので作画面で見劣りする点。
そして1話でキャラクターの口からラブコメという単語が出るほどラブコメ一直線に押しすぎた点。
ハルヒに関連するものはほぼ網羅しているディープなファンと私みたいに長門が動けば何でもいいやという厄介なファン以外は
中々受け入れがたく、間口の狭い作品になってしまったのは勿体無いなぁという印象。


グダグダと雑感
{netabare}
序盤からキョンと長門を中心にコメディに寄りながらも微笑ましいやりとりにニヤニヤ。
しかし2話で朝倉さんのガチな態度を見せて恋愛方面はしっかりやりますよという示唆を感じ
ハルヒも登場しキョン、有希、ハルヒの三角関係もあるか?と思わせるような演出もありドキドキしながら見てました。
結果としてはハルヒがクッソ大人の対応で一歩引いた形になってましたけど。
原作からして対外的には常識人の面は持ち合わせてましたけどここまでしっかりとした対応をとれるなんて意外でした。
顕著だったのが5話の朝倉さんマジギレシーンと有希とのやりとり。
自分の主張は曲げずに、それでも相手をしっかり立てることが出来るっていう原作とはまた違う魅力が描かれていました。
それ以降のハルヒと朝倉さんが二人でいるシーンはお互い違った面を見せ合うような
それでいて本音で語りあえる相棒のような、新鮮で魅力的な関係に昇華していて良かったです。
それ故に良くも悪くも(いや全然悪くはないんだけど)ハルヒの魅力がフィーチャーされすぎて
相対的にただ可愛いだけで受け身な有希ちゃんの魅力が薄まってしまった感があるのは残念な部分。

そしてストレートに魅力を伝える実直な演出が目立ったのも本作の特徴。
あえて本家のタイトルそのまま使った第10話「サムデイ イン ザ レイン」では本家の情緒的な雨の日の雰因気を再現しつつ
作品の方向性をガラッと変えていったのをはじめに
こもったような声のエフェクト、もうひとりの人格の記憶を追体験する純白ワンピースの長門。
本家以上にじっくり描いていた図書館のシーンなど(ハイペリオンを手にとる長門にニヤリ)

12話で直ったメガネをかけるのを拒否したシーンは否が応でも入ってくる本来の”有希ちゃん”の記憶と
今後訪れるであろう”消失”の未来、この世界に残っていたいという未練から来た本心の現れ。
人間味が薄く、ヒューマノイド・インターフェース的な描かれ方をしていた彼女が見せたエゴのような描写がすごくえげつなくも切ないシーン。

それを受けての13話。執拗にJKアピールをする朝倉さんとの会話で自分の本心に気付き赤面するシーンは本作で最高のカットなのは間違いなし。
告白の直前まで読んでいた「星を継ぐもの」がこの不思議な出来事に終わりを告げて本来の日常ラブコメに戻りますよって示唆なのも細かいです。
告白直後のキョンの唖然としていた顔のカットがすごく印象的。
誰かのために全力疾走するキョンは「ハルヒの消失」以来なので、そこの対比として見るのも面白いです。

そして言わずもがなEDの演出。
水面の反転。キャラクターのシルエット。そして13話のみ歌手名のテロップが長門有希(CV:茅原実里)表記になっている所。
歌詞の内容も実は別人格の長門を歌っていたっていう有りがちだけどストレートに良い表現。
細部にまで手の込んだ演出で最初は平凡だと思った曲がすごく良く聞こえるようになりました。

歌詞といえばED「ありがとう、だいすき」の2番Aメロの歌詞

なにも望まないなんて やっぱりそれは嘘ね おなじ景色感じて ああ歩きたいの

これは涼宮ハルヒの消失の主題歌「優しい忘却」の冒頭の歌詞

望むことは何? わたしが問い掛ける なにもいらない 嘘ではなかった

に対応しています。想像ですけど「ありがとう、だいすき」は「優しい忘却」に対するアンサーソングなのでは?と
そう考えるとまた違った印象を持つと思います。
とにかく本編の演出のおかげで印象がだいぶ変わったので是非フルVerで聴いてほしい良曲です。{/netabare}


【総評】
京アニ版の構図、演出、キャラ描写にいたるまで最大限のリスペクトを感じつつ
10話から13話までの話はかなり本格的な恋愛ドラマを展開させていたり
原作ではありえなかったキャラクター同士の絡みも見れたりで
ハルヒシリーズを知っている人は一見の価値ありな一作。

13話以降はさすがに冗長さを感じてしまったけれど
丁寧で誠実な演出が目立つ良作でした。

最終話の”あの話”はようやく公式側でネタにしてきたかぁと時の流れを感じました。

1話までの感想
{netabare}皆さんご存知『涼宮ハルヒの憂鬱』の1エピソード『涼宮ハルヒの消失』
それのさらにスピンオフにあたる『長門有希ちゃんの消失』

最初は『涼宮ハルヒの消失』内で主人公のキョンが選んだ
ありえたかもしれない未来の一つを描いているものだと思っていたんだけど
どうやら完全に独立したパラレルワールド的な世界観のよう
しかし『ハルヒの消失』の経緯を知ってる身からすると
なるほどなぁ…なんて思ったり

とにかくおおかたのパブリックイメージとは全く異なる長門有希
いや、長門有希ちゃんが今作の主人公

急に起こされて「にゃあっ!」なんてリアクションとっちゃったり
キョンが読書してる横でゲームやっちゃったり
手が触れただけで顔を真っ赤にしちゃったり
ターキーに思いを馳せてよだれを垂らしちゃったり

そんな長門有希ちゃんには最初かなり違和感が・・・
う~ん・・・
まぁ・・・

これはこれでいいかぁ!なんて思ってしまいました
普通に可愛かったし
有希ちゃんが部室でクリスマスパーティーをしようと
在りし日のハルヒと同じ行動をとっているのも面白かった


しかし、ハルヒシリーズのキャラを知ってる前提の作りは
完全新規には少し辛いものがあるかも
当初は朝倉涼子が狂言回しというかメタ的な視点で説明してくれるのかと思ったけど
朝倉本人ががっつり物語に関わってきたのでそういうのも無く
というか朝倉涼子は本編より好きかもしれない


個人的には上々の出だしで満足満足♪
キョン特有のニヒルな語りが無いことに一抹の寂しさを感じながらも
コテコテすぎないライトなラブコメを安定して見せてくれる良作になりそう

毎週あーだこーだ言う作品でもないと思うので
また全話視聴後に感想書きたいと思います
ではでは


個人的には1話で"あの方”の出番が結構あって嬉しかったにょろ{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

長門有希ちゃんの笑顔が心に染みました・・・^^;

この作品は、「涼宮ハルヒシリーズ」の公式パロディで、本作と同じ作者の漫画「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」に登場するキャラクター・長門有希を主人公としたスピンオフ作品との事です(wikiより)。

ハルヒシリーズは視聴済ですが、「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」は未視聴です。
この作品のタイトルを知った時、ハルヒシリーズと関連がある事は分かりましたが、キャラ設定でハルヒちゃんが用いられているとは夢にも思いませんでした^^;

でも、登場人物の設定が原作から大幅に変更されているので、初めからその設定を受け入れれば、難なく作品に入っていけると思います(私自身がそうでした^^;)。

この作品の主人公は、長門 有希ちゃん。
有希ちゃんというと、無口・・・無表情・・・窓際での読書・・・そして宇宙人というイメージが思い浮かびますが、この作品における有希ちゃんは、ほぼ真逆・・・
言葉数はそれほど多くはありませんが、表情豊かで恥ずかしがり屋でゲームが大好きな普通の人間なんです。
原作のイメージを強く持っていると、あまりの設定差に違和感を感じると思いますが、個人的にはこっちの有希ちゃんも有り・・・だと思いました^^

物語としては、北高文芸部に所属する部長の有希ちゃん、キョン、朝倉 涼子を中心とした日常が描かれています。
キョンが文芸部の扉を開けると・・・セッセとゲームに勤しむ有希ちゃんの姿があり、世話好きな朝倉さんと3人で他愛もない世間話で放課後を過ごしています。
そして、時々朝比奈 みくるさん、鶴屋さんといった懐かしいメンバーも文芸部に顔を出して・・・といった感じで物語が進んでいきます。
設定が大きく変更されたキャラが多い中、朝比奈さんなんかは人間である事以外は原作からほぼ変わらないため、原作を知っている方は懐かしさを感じられると思います。

ですが、別の学校から涼宮ハルヒと古泉君が文芸部に顔を出すようになってから、ハルヒならではのドタバタ感が顔を覗かせ始めます^^

最初は有希ちゃん一人しかいなかった文芸部・・・勇気を出して伝えたいことを伝えてから、気がつくと多くの人が文芸部に出入りするようになった事を考えると、最初の一歩を踏み出すことの大切さを感じずにはいられません。

でも、有希ちゃんの心の中には朝倉さんしか知らない大切に閉まっている想いがありました。
本当は伝えたい想いです。
勇気を振り絞って何度か実践を試みた事もありました・・・
でも、あとちょっと・・・というところでいつも邪魔が入って断念・・・がパターン化していたように思います^^;

表情をコロコロと変える有希ちゃん・・・
視聴を初めて感じたのは、有希ちゃんの周りに溢れている優しさ・・・
何気無い日常の中に彼女を包み込むような温かさが感じられます。
そして、その温かさが堪らなく気持ち良いんです。
こうしてキャラ設定にすっかり違和感を感じなくなり、むしろこっちの方が・・・と思い始めた矢先、事件が発生しました。

幸いにも事件による肉体的ダメージは殆どありませんでした。
けれどホッと胸をなで下ろ・・・す訳にはいかなかったんです^^;

目にしたのは懐かしい言動・・・

それに触れる事ができて、嬉しい気持ちは先行しました。
けれど、直後に例えようのない違和感で胸が一杯に・・・^^;
これまで積み重ねてきた優しさと温かさ・・・
きっとこれらはこの世界線にしか存在しないモノなんだと思います。

懐かしい言動には何の罪もありません・・・
突然の事態に一番ビックリしたのは本人でしょう・・・
それでも自分なりにこの世界の人とモノに触れ、違和感の理由を知り、自分の気持ちに気付く事ができました。
そして、ようやく自分の気持ちに確信したのですが・・・時間は待ってはくれませんでした^^;

本来のあるべき形に戻る・・・

起こることはただそれだけ・・・
なのに、何でこんなにも切なく寂しい気持ちになるんだろう・・・
電話の一言・・・私は涙が止まりませんでした^^;

本当に大切な思いって中々伝えられません・・・
時には相手から声を掛けて欲しいなどと夢みたいな事を願ったりしてしまいます・・・
きっとそういう時・・・態度や顔に出てしまっているんでしょうね^^;

それでも夏祭りの夜・・・意を決して手を取りました。
手を取るという事は選択する事・・・
選択するという事は、選ばれた人と選ばれなかった人がいるという事・・・

選ばれた人の驚き・・・より、むしろ選ばれなかった人の言動が堪りませんでした・・・
金魚すくいをしていた彼女は振り返って精一杯の笑顔・・・のつもりだったんでしょうけれど、無理しているのがバレバレで・・・それでも一生懸命笑顔を作っている彼女・・・そんな彼女にもう涙で目の前が何も見えなくなってしまいました(;_;)

オープニングテーマは、北高文芸部女子会の「フレ降レミライ」
エンディングテーマは、茅原実里さんの「ありがとう、だいすき」
ノリノリのオープニングもしっとりとしたエンディングも、どちらも良い曲だったと思います。
特にエンディング・・・友人からエンディングの映像が変わっている事を聞き、早速チェックしてみました。
本編との繋がりが違いとして表現されている構成になっていて良かったと思います。

1クール16話の作品でした。原作パロディのスピンオフという位置付けでしたが、ところどころに原作を感じさせる展開や場面があったりなど、ストーリー以外にも楽しめる要素が盛り込まれた作品だと思いました。
原作は未だ続いているようなので、エンディングはアニメオリジナルだと思いますが、しっかり纏まっていたと思います。
久々にハルヒの世界を満喫できて良かったと思える作品でした^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

79.3 10 天然で高校生なアニメランキング10位
多田くんは恋をしない(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (618)
2736人が棚に入れました
カメラを手に、満開の桜の写真を撮りにきていた光良は、異国から日本にやってきたばかりだという少女テレサに出会う。日本に着いて早々に、連れとはぐれてしまい、迷子になっていた彼女を助けることになった光良は、祖父が営んでいる多田珈琲店へとテレサを連れていくのだが…。まだ“恋”を知らない少年と少女を中心に繰り広げられるドタバタラブコメディーが幕を開ける。

声優・キャラクター
中村悠一、石見舞菜香、宮野真守、下地紫野、梅原裕一郎、石上静香、下野紘、水瀬いのり、櫻井孝宏、大塚明夫
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

多田くんは劣化少女漫画

2018年春。大ヒットした「月刊少女野崎君」のスタッフを再結集して制作されたオリジナルアニメ。笑って泣けるドタバタ青春ラブコメディー・・・(自称)である。

来 ま し た 今 期 の 酷 評 枠。

久し振りに2点台をつけてしまうくらい出来が悪かった。本当に一切褒めていないので、このアニメが好きな方は以下のレビューを読まずにスルーすることを勧める。評価できるのはオーイシマサヨシのOP曲くらいなのだから仕方ない。

また、タグ内はネタバレに配慮していませんので、未視聴の方には「面白いラブコメは他にいくらでもあるから他の作品にしておいた方がいいですよ」とだけ言っておきます。

☆☆ 多田くんはギャグがつまらない ☆☆
{netabare}
見てすぐ感じるのはギャグのつまらなさだ。ギャグの面白い・面白くないは好みの要素が強いとはいえ、ここまで外しているとつまらない理由を素人が簡単に指摘できてしまう。本作は伊集院の自撮りナルシスキャラだとか、テレサの時代劇かぶれだとかギャグが各人物の持ちネタで完結してしまっていて、掛け合いの中で笑いを生み出せていない。キャラ同士の会話が面白くないので、画面の中では楽しそうにしていても見ている方はまるで盛り上がらない。伊集院のハイテンションキャラが五月蠅いと散々言われたのは誰も彼に適切な突っ込みを入れないので、集団の中で浮いてしまっているからだ。

そもそも持ちネタも面白いとはいえない。「戦慄のニャンコビッグ!」をみたいなしょーもないネタを毎週毎週見せられてもうんざりする。まるで売れないピン芸人を集めたバラエティー番組にように寒々とした作風が多田恋の特徴といえる。

野崎君は少女漫画脳がつくる可笑しさを実際の漫画のコマで見せる手間ひまかけたネタがウリだったが、多田くんには核となるネタがない。あるのは大して面白くないギャグの天丼だけ。第2話では校庭や廊下をドタバタと走り回って「これが本当のドタバタコメディーだ!」という斬新なギャグを披露するが、死ぬほどつまらないしカメラ持って走り回ったら危ないだろという真面目な感想しか持てない。これでは「素直に野崎君2期やっとけば良かったのに」と言われてもやむなしである。
{/netabare}

☆☆ 多田くんは設定を活かせていない ☆☆
{netabare}
本作にはキャラの設定をまるで活かせていないという特徴がある。それも設定が活かせていないからキャラに魅力がないというだけでなく、ストーリー展開に支障をきたすという二重苦になっている。例をあげていこう。

まずはヒロインのテレサ。彼女はヨーロッパのどこかにある国、ラルセンブルクの王の一人娘であり、ゆくゆくは王位を継承し王女として生きていく定めである。子供の頃見たレインボー将軍という時代劇の絵本を見たことがきっかけで憧れを持ち日本に留学する。時代劇かぶれという設定の古臭さもどうかと思うが、それよりも王女であることを土壇場まで隠していることが問題だ。視聴者にはオープンでありながら、親しくしている人たちには明かさない。多田くんだけが、日本にいるうちにテレサが王族だと気付けば特別な関係性を築けたのではないか。旅先で発覚しショックを受けても今更感が半端ないし、多田くんの叔父さんは知っているならもっと早く教えてやれよ、と思う。そして彼らに礼の一言も言わず突然去っていく。その理由も極めて個人的な感情の問題だ。そのくせ多田とラルセンブルクで再会できたとき、「あの素晴らしい経験のおかげで私はとても成長することができました」と言う。どの辺が成長できたのかさっぱり分からない。こんな不誠実なヒロインに好感を持てる人がどれだけいるだろう?これでは「多田くんの妹さえいればいい」と言われてもやむなしである。

次に多田くん。彼は決して悪い男ではない。クールなイケメンで優しくて人当りがよく、後輩からもお客様からも慕われている。祖父が経営する喫茶店で働く真面目な性格。カメラマンになりたいという将来の夢もある。現実では何の問題もない人物に思えるが、恋愛アニメの主人公としてはキャラが薄くて印象に残らないという致命的な欠陥がある。ハイスペック男子なのに影が薄い理由は前半の出番が少ないこともあるが、先ほど挙げたイケメン要素は、山下犬をはじめてとして他のキャラが彼を適当な言葉でヨイショするだけで見ていてまるで実感できないからである。要するに彼のパーソナリティではなくただの設定の羅列になってしまっている。

カメラマンを目指して頑張っている?具体的に何を?カメラ好きという設定は写真部を舞台にしているせいで全然特徴になっていない。プロを目指しているなら他の部員との違いを見せて欲しい。祖父の店を手伝っていて偉い?妹のゆいも店の手伝いをしているから普通に見えてしまう。第12話で床に落ちている大福を拾って落ちていない大福が載っている皿に戻すという最低の演出がある。庶民と王族の身分差を表現する意図があったのかもしれないが、銀座の由緒ある喫茶店で働いているという彼の設定とそこから生まれるイメージを殺したも同然で、僕には全く理解できない演出だった。どの設定も活かされず焦点が定まらないピンボケ写真のようなキャラ。それが多田くんである。

他のキャラも似たようなもので、伊集院はいい友人であることより騒々しさが悪目立ちして不快なキャラになっている。ピン先輩も喫茶店でグラビア雑誌を広げて読むような非常識さが目立った。唯一シャルルだけは気品と気さくさを兼ね備えた好男子であったが、それがライバルキャラでかつ一番不遇な扱いをされるのが悲しい。彼がテレサを愛しているという設定も最終回をハッピーエンドにしたいのであれば余計で、結末に納得いかない人を増やしてしまった。

総じて、キャラを展開ありきで動かしすぎて魅力を損ねるという本末転倒なことをしているように思う。
{/netabare}

☆☆ 多田くんには過程がない ☆☆
{netabare}
多くの方が指摘しているように、多田恋はストーリー構成に難がある。キャラ紹介が終わった後、第3話から第7話まで主役である多田・テレサを差し置いてサブキャラが中心のストーリーが展開される。第3話はなんとニャンコビッグ回。飼っている猫より存在感の無い主人公など前代未聞だろう。

主役の2人についてキャラがよく掴めないまま第8話以降、多田とテレサがいきなり急接近する。当然のように「なんで二人が恋に落ちたのか分からない」という声が出てくる。そして多田テレがお互いを意識し、恋煩いに陥るようになってもその疑問は解消されず、全く感情移入できないという恋愛物では最悪の事態になる。

これに対して「恋愛なんてそんなものだろ、理由は後付けで気付いたら好きになっているものだ」という反論もある。確かに年頃の男女が毎日顔を合わせれば恋に落ちるのは自然な流れなのだが…現実ではそれで良くても恋愛物のフィクションとしては間違いなく駄目だと言い切れる。

アニメのキャラなんてものは最初は見ている人と完全な赤の他人である。画面の中で動く絵でしかない。それが毎週アニメを見て物語の中でキャラの性格や考え方を理解していくうちに一体感が生まれ、感情移入できるようになるものだ。ところが本作は「こりゃ好きになるよ」と思えるようなエピソードが一つもないまま何やらいいムードになり、壮大な音楽が流れ始め、作り物感満載の恋に落ちる演出を見せられる。一応、直前に気の利いた風の台詞を言う場面があるのだがここに至るまでの印象がとにかく薄いため視聴者の心には全く響かないだろう。

というか、ここのスタッフは自分達で作り上げたキャラを視聴者に魅力的な人物だと思ってもらいたくないのだろうか?普通の監督や脚本家はオリジナル作品を作らせてもらえる機会なんて1回あるかないか。恋愛物はクリエイターなら誰もが一度は挑戦してみたいと思うであろうスタンダードなテーマである。それこそ本当に好きな人が出来たときのように、あの手この手をを使って、相手(視聴者)に自分(のアニメのキャラ)を好きになってもらおうとアピールするものではないのか?

キャラデザと声優の配役だけで気に入ってくれる方ももちろんいるだろうが、それだけで勝負するのは「下手な鉄砲数打ちゃ当たる!駄目なら次!」というナンパ師のようなノリでアタックするのと同じだ。そんな軽い気持ちで作った恋愛物など面白いはずがない。恋愛物は過程が大事というが、それを反面教師として実感できる。これでは"クソ脚本"とこき下ろされてもやむなしである。
{/netabare}

☆☆ 多田くんは劣化少女漫画でしかない ☆☆
{netabare}
多田恋は一見女の子向けで少女漫画風のアニメに見えるが、似て非なるものである。少女漫画にあって多田恋にないもの。それは「頑張るあなたを応援する」という精神だ。少女漫画のヒロインはどこにでもいる普通の子でありながら、恋に・・・勉強に・・・スポーツに・・・吹奏楽に・・・カルタに・・・彼女たちは何に対しても一生懸命で、それが生まれ持った素質で勝るライバル達を跳ね返す魅力、そして主人公感を作っている。よくできた少女漫画の主人公は少年漫画のヒロイン以上に可愛く見えるものだ。

一方本作はどうだろうか?テレサは留学で日本に遊びに来ただけ。好きな人ができたらお世話になった人達に礼も言わずに逃げ帰る意気地なし。そして最終回、国をほっぽり出して感情の赴くままに日本に突然現れる姿には王族としての誇りや責任感などまるで感じられない。恵まれた環境に育ったヨーロッパの王女という設定だけでも馴染みにくいのに、努力もせずニコニコしていれば周りからチヤホヤされ、自分の我だけは突き通すテレサに女性視聴者が自分と重ね合わせて見るとは思えない。一般論として思春期の女の子は「特別になりたい」と思うものだが、最初から特別な人間は彼女たちの気持ちと相反し反感を買う存在なのだ。というか、少女漫画なら負け役ライバルのポジションだろこれ。キャラ設定の段階で誰も疑問に思わなかったのだろうか。

多田くんにしてもテレサとそう変わらない。彼のしたことは苦手な飛行機を我慢して乗り、後は友人に背中を押され、恋敵であるシャルルにお膳立てしてもらった上で告白しただけ。「ローマの休日」で新聞記者のジョーは富も地位も投げ捨ててアン王女への愛を体現してみせたが、多田恋はそれをライバル役のシャルルにやらせるという斬新な脚本を見せる。斬新すぎてシャルルだけでなく主人公らしい見せ場を与えられなかった多田くんにも同情してしまう。

このアニメは主人公2人を徹底的に甘やかす。画面内で目立った活躍をしてないにも関わらず「いい奴だ」「頑張っている」「可愛い」など皆して褒めちぎり、彼らの都合の良い方へ都合の良い方へ、周りの人間が忖度して事を運んでくれる。制作者は「最近の男は草食系男子だからww」「ゆとりだからww」などと今の世代に配慮したつもりなのだろうか。そんなの大きなお世話だと思うよ。最終話、レイチェルの「最後はハッピーエンドがいいわね」という台詞からのやっつけ仕事的なCパートの展開も「今の女の子は切ない恋愛物が苦手だし、これなら納得するでしょ」と現役のJCやJKを馬鹿にしているようにしか思えなかった。

多田恋は他のラブコメ作品や少女漫画を表面的になぞっているだけで、古き良き少女漫画の伝統が息づいていない。何より自分たちで作り出したキャラクターへの愛が希薄で、作り手の思いが見ていても伝わってこない。「仏作って魂入れず」とはまさにこのこと。貴重な女性向けオリジナル作品なのにこの出来では、今後女性向けはホモアニメに席巻されてしまうんじゃないかと余計な心配をしてしまう。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最終話&総評 『ローマの休日』が優れた映画だと再認識させたアニメ

タイトルだけではどんな話かわからないけど、ラブコメみたいなので見ると思う。


第1話 オチがあると思って見ていたら……
{netabare}
面白いけど、平凡だなあという印象。ラストにテレサについてオチがあるんだろうと思って見ていた。アレクが出てきたころに気づいた。

たぶん、テレサは王女様。

テレサの服装が『ローマの休日』の王女様とよく似ている。映画では記者がこっそり王女の写真を撮っていたし。そこからヒントを得て、カメラのシーンから始まったんだと思う。
テレサの秘密を知って、恋をしないってことなのか?
{/netabare}

第2話 サブキャラのほうが……
{netabare}
サブキャラのエピソードで2、3話は稼げそう。映画のようになるなら、多田がテレサに恋するんだろう。だけど、サブキャラのほうが恋している感じ。次回、二人が接近しないなら、違う展開を考えてしまう……。
{/netabare}

第3話 まさかのセガール猫
{netabare}
猫視点の時点で想像していたアニメとは違うんじゃないかと思った。
若手声優さんばかりのとこにセガールがいるアフレコ現場はすごいなあ。意外とキーパーソンならぬ、キーキャットになるかも。

テレサが恋する雰囲気になってきた。
多田がなんらかの理由で恋をしなくなって、テレサが「恋は素敵」とか言うのか? 将軍好きが恋愛を勧めるキャラになるとは思えないんだけど……。
{/netabare}

第4話 先延ばし
{netabare}
タイトルと内容がまだ一致しない。ちょっと遅すぎる気がする。秘密にするほどではないと思う。

アニメにおける秘密や謎は、先延ばしにすると視聴者が期待してしまう。その期待に応えるだけの結果にならず、撃沈したオリジナルアニメは多い。持論だが、秘密はキャラの間だけで、視聴者には明らかにしたほうがいい。

日向子=HINAは、アレクが気づかないほうが面白い。さらに、握手のときに杉本が気づき黙っている展開にすれば、今後この二人のキャラがどう行動するか楽しみになる。アレクに気づかせたのは、ラストシーンでテレサに「恋」について語らせるためだろう。
{/netabare}

第5話 このまま終わればタイトル通り?
{netabare}
ラストに出てきたのは、テレサのフィアンセかな。許嫁でテレサに恋愛感情はない。むしろ、アレクのほうがある。だけど、結婚しないとテレサの国にも影響が出るため、抜き差しならない状態。逃げるようにして日本にやってきて偶然会った多田に本気の恋をしてしまう……こんな感じかな。

次回はパーティーから抜け出して二人でいちゃいちゃする展開なんだろう。テレサが髪を切ったり、第1話で撮影した写真を別れるときに渡すとか、普通にありそう。

だけど、多田は恋する雰囲気がない。最終回まで恋しなければ、タイトル通りのアニメになる。
{/netabare}

第6話 留学では名作にならない
{netabare}
『ローマの休日』は短い期間の恋愛だから映画史に残ったのだ。その点をわからずにこのアニメは作られている。

映画では、パーティのあとびしょ濡れになった二人がキスして別れたと思う。だから、終盤でまた雨の日がありそう。キスシーンくらいはあるかな。

あと、将軍好きを秘密にしたほうが面白かった。
{/netabare}

第7話 オリジナリティがあってよかった
{netabare}
これまでと違ってオリジナリティがあって新鮮だった。いっそのこと、ゆいを主人公に変更したほうがいいかも。ファンも多そうだし。

多田とテレサはいい雰囲気になっている……。テレサは、まあいいとして、多田はいつ恋をしたんだって思う。考察すると面白いかも。
一日デートとかありそう。真実の口に該当する場所はどこだろ。まさか、銀座のライオン像か?
{/netabare}

第8話 さすがにラストまで同じにはしないだろう
{netabare}
テレサのバレリーナ断念は、オードリー・ヘプバーンからの拝借。たぶん、パクリを意図的に見せて、それを楽しんでもらう狙いなのだろう。

名作の力を借りているために、ラストも同じにしないと締まらない。さすがにそこまでやらないだろうし、同じように描いても映画以上のラストシーンにはならない。

テレサに『ローマの休日』のような体験をさせるのが目的だったとすれば、パクリがうまく働くと思う。最初の出会いは偶然だろうけど、多田の家の隣だったのは、何者かの作為を感じないでもない。

あと、アレクとは両想いかなって思ったりした。
{/netabare}

第9話 アニメにありそうなベタな展開
{netabare}
テレサは外国人なのだから、日本のアニメにありそうなベタな展開は似合わない。日本人には理解できない行動とかほしい。寝ている人にキスするのはそれっぽいけど、いまの日本ではセクハラで訴えられるぞ。

涙を流す切ないシーンはよかったけど、涙を流すほど恋をした場面がどこにあったのだろうか。恋とはそういうものかもしれないが、これはアニメなので、絶対恋をしたと視聴者に思わせるインパクトのあるシーンを描かないといけない。

あと、テレサの心理を表すように、音楽にも工夫をしてほしい。
{/netabare}

第10話 そこは青だろ
{netabare}
高い所が苦手とか、飛行機が苦手とか、前フリしすぎだろ。テレサを追って、飛行機に乗る以外の展開が思いつかない。

青いリボン、青いネックレス、青いスカート……テレサが青好きをアピールしているのに、緑を渡す鈍い多田。
青と交換するために、苦手な飛行機に乗り、テレサの国に行く。それを告白の代わりにすれば、いい終わり方だけど、『ローマの休日』と同じになってしまう。

「何色が好きですか」と質問されて、テレサが「虹色……青です」って答えるのかな。二人にしかわからない色があったらよかった。例えば、水色だったら雨をイメージできていい感じになった。
{/netabare}

【考察・予想】多田くんは告白をしない
{netabare}
青を身に着けていたのは、テレサ=青を印象付けるためだと思う。
多田は無意識のうちにテレサの好きな色を持っていたとも解釈できる?(それにしては扱いがぞんざいだけど)

好きな色の質問は出ると思う。だけど、テレサでなく多田に対してだろう。
戴冠式で青いドレスを着たテレサから「虹の色を一つ言ってみて」と言われて、多田が「青」と答える。遠回しの告白に気づいて、「虹の色は虹色だよ」と涙を流しながらテレサが笑ってエンディング。
言葉にせず、好きだと伝える展開にはなると思う。
{/netabare}

第11話 ムコ探しで再来日か?
{netabare}
第1話の冒頭で今回の話を少し入れて、第10話まで回想にすれば、多田が恋する印象が強まった。ちょっと唐突な感じもしたから。

注目したのは、多田の服の色。青は伏線だと思うんだけど、最終回までわからない。

ゆる~いアニメなので、結末もゆるい気がする。
予想はこんな感じ。

多田が告白(好きとは言わない)したあと、多田に感化されて、シャルルがアレクに告白。
前にも書いたけど、シャルルが好きなのはアレクだと思う。
テレサは女王にはなるけどシャルルとは婚約解消。ムコ探しのために再来日して、また隣に住む。

でも、『この恋を、一生忘れない』とは合わなくなるから、やっぱり別れる結末かなあ……。
{/netabare}

第12話 告白シーンは楽しみ
{netabare}
5分で済みそうな内容だった。12話完結にして、戴冠式か結婚式に多田がいきなり現れるほうが面白かった。
そもそも女王になるほどなのに、テレサの情報がまったく伝わらないのはネットの時代では違和感がある。

このままいけば、シリアスな結末になりそう。どういう告白(好きとは言わない)になるのか、楽しみではある。

テレサの服装が青だったのは、これだけアピールすれば、なにかあるとさすがに視聴者も気づくだろうという配慮か? ネットの感想を読む限りでは、気にする人はいないけど……。

手紙の内容は気になるけど、多田が帰国するまでわからない。まさか、告白せずに帰国する展開はないよな。ただ単に多田についてきただけではないんだろ。
{/netabare}

最終話&総評 『ローマの休日』が優れた映画だと再認識させたアニメ
{netabare}
アニメらしいハッピーエンドだったが、テレサを再来日させたら、『この恋を、一生忘れない』と合わない。

色々違いはあるが、『ローマの休日』の告白シーンを変えたにすぎない。映画のif、二人が「好き」と告白したら、というコンセプトで作られたんだと思う。そう考えると、面白い試みだと言える。ただし、映画のいい点を真似できていない。

・長い告白シーン
映画はひと言で告白になり、タイトルにも結びついている。このアニメもそれを狙ったのか、"恋"を出してきたが長くなってしまった。もっとシンプルに「テレサに恋した」でよかった。

・タイトルに"恋"は必要ない
恋愛ものは恋に注目させないほうがいい。『ローマの休日』を見習ってほしかった。


総評としては、日向子、ゆいのオリジナルストーリーはあったが、ネットでいいシーンと言われるのはたいてい映画からの引用だった。「いいアニメだったか?」と訊かれたら、「ローマの休日はいい映画だから」と返答するしかない。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一度後悔した事は二度と繰り返さない様にすれば良いんじゃないかな?それが後悔した意味なのかも…。だから今回は…絶対に!

2018:8/31の感想。
{netabare}

多田くんは『恋をしない』って事ですね。
恋はしてない、多田くんは『愛した』のだ…とか、恋をしたと気付いた時には愛していた…とか、単純に(貴女以外に)恋をしない…とか色々自分の中で想像しながらこの作品を楽しみました。
ま、『恋』と『愛』は違いますしね。


原作・オリジナルアニメなので無し。
スピンオフ・未読。
ドラマCD・未拝聴。
ラジオ・9回まで拝聴。
アニメ・全話視聴。(全13話。30分アニメ)


ちょっと最初はラジオの話からさせて下さい。
…ラジオ1回目!悪ノリか!男子高校生が内輪でむっちゃ楽しんどるみたいやん!(笑)
特に宮野真守さん!貴方が居るとうるさ…面白い!
中村悠一さん、梅原裕一郎さんと楽しく…ん?後誰かもう一人居たな…誰だっけ?
ま、いっか。
…すみません、オチの下野です(笑)
あ、失礼。下野紘さんです。
とりあえずこの作品を観るもう一つのスパイスや舞台裏の話としてウェブラジオはオススメします。
個人的にオススメ回は1〜3回目。と、(公開録音の)8回目です。
動画サイトとかにもあるので気になる方は是非!
(ラジオは全9回…だが梅原さんが復活したら特別編ラジオをやるかも?という話があると言ってました。)


さて、感想を書きます。

ざっくり書くとラルセンブルクからやってきたお忍びの『テレサ』と『アレク』。日本に来た『テレサ』は『アレク』と逸れてしまってどうしようか迷ってた時に近くにあったお城が気になってフラフラとそちらに…
そこで風景写真などを撮っていた『多田光良』と出会う。写真を撮ってもらったり、雨に濡れてる所を助けてもらったり、引越し先の道に迷ってるとこを助けてもらったり…。
その後『多田光良』が通う学校に海外からの転校生として『テレサ』と『アレク』は通うようになり物語が始まる。
…かなり簡易版ですが。

物語の国の【ラルセンブルク】は現在の【ルクセンブルク】かな。多分。近くにベルギーやフランスとかあるヨーロッパ圏ですね。
…後さ、『れいん坊将軍』。色々理不尽だよね、アレ(笑)

話が逸れました。
他作品、『月○少女野崎くん』のスタッフが集結し作られた作品。私は観た後に知りました。キャッチコピーは『この恋を、一生忘れない』って聞いた時は「え?」とは思いました。だって題名とキャッチコピーがねぇ…。
(…もしや野崎くんが描いた原作かも!?って思ったり。ま、違うんだけど。)


設定は若干無理があるのは承知でしたが中々楽しめました。キャノンやパナソニック等の協力もあり、出てくるカメラもリアルをそのまま。
残念だったのは病気療養の為にCV『梅原裕一郎さん』が途中降板なされたこと。仕方ないですが。
(その後の【杉本一】は『杉田智和さん』に交代。)

内容は王道青春ラブコメですね。
サブキャラのエピソードもあり1クールでよく仕上がってるとは思いますが2クールでも良かったかな?と個人的には思いました。
ニャンコビッグがCV『小澤亜李さん』だけど心の声がCV『大塚明夫さん』だったのは思わずカッコ良さとギャップに笑わせて頂きました。
「8秒目が合えば〜…」って初めて知ったよ、ニャンコビッグ☆

全て面白い回ってのはほぼ不可能なのでこれで丁度良いと思います。ラジオ聴いた方はご存知かもしれませんが、声優さんのアドリブが本編に使われてます。特に宮野さん!
(例・サイフを忘れたシーンの「YOU〜!」の返しの「MEeee??」ってのとか、「へっクション!バロチクショイ!」のクシャミ後の口パク追加されたなど結構あります。)
ただ、宮野さんが演じた『伊集院』。

ぞ、続編がもし出来たらもしかするかもよ!だから頑張って!とても良いキャラなのに…宮野くんの「恋したい」のつぶやきは面白かった。


OPのオーイシマサヨシさんの曲も作品を盛り上げていて、EDを歌う『石見舞菜香さん』も非常に合ってました。凄くキーが高いと感じました。
EDの曲は『サンボマスターさん』のカバーだそうです。11話の『中村悠一さん』の挿入歌も『サンボマスターさん』の曲です。11話の回想+多田くんの心境にとてもピッタリだったと思います。


『多田光良』や『テレサ』の心境の変化や今まで気付かなかった事に気づいてしまった時の描写(8話!)、運動神経はあるのに命中率が悪い『多田光良』、自由奔放で明るく素直な娘の『テレサ』、この2人の恋愛模様を観るのも勿論楽しめたんですがもう一組お気に入りが居ます。
それは『多田ゆい』と『山下研太朗』です。
『ゆい』は『山下』を見てるけど『山下』は…
そして『山下』が言った言葉に『ゆい』の吐露した言葉が凄く切なくなりました。
しかも涙を見せまいとする『ゆい』のあの姿勢は胸を打たれました。
しかしもっと良かったのがその後の『ゆい』の行動ですね。なんか大人になったんだなと微笑ましくなりました。最終話の『ゆい』を観た時は余計にそう思います。
最終話だけを少し語るなら『テレサ』はすっごい行動を起こしたなと思います。相当な覚悟…でしょうね。


王道青春ラブコメがお好きな方には是非オススメしたい作品ですね。多少設定に無理があるところがありますがそこに目を潰れるなら多分大丈夫だと思います。作品自体が綺麗な作りなので学生さんとかにも大丈夫かと。ボーイミーツガール、って感じです。
逆に設定重視やラブコメ嫌いの方、恋愛はこんな綺麗なもんじゃねぇんだよ!って方にはオススメしません。特に設定重視の方には多分気になると思うので。


ラストにウェブラジオネタでも書きます。
ま、私の駄文よりラジオを聴いた方が楽しいと思いますが…読んでくれたら嬉しいです。

もうね、第1回が強力過ぎる!
メインMCがゲストに食われとる…というかどっちがメインMCだよ!ってツッコミたくなりました(笑)
下野くんが喋るとコーヒーを啜るノイズが…。
紹介する前にお菓子広げたり食べたり…本当、下野くん遊ばれてました!良いキャラだ!

ま、でも1番パンチが強かったのは公開録音の第8回。『多田くんは恋をしない』のイベントなのに『デュ○ララ』の『ごめんね、宮野くん(多田恋Ver)』を聴けるとは思わなかった。『中村悠一さん』も言ってたけど歌詞はすっごいクソでした(笑)
お金で解決て。
聖地巡礼の話も途中から『龍○如く』になっとるしカオスですね。
毎回ラジオではコーヒーと銀座にあるお店の軽食が出るんですが、この公開録音の時も出ました。
『千疋屋のフルーツサンド』!!
むっちゃ羨ましい…。
ラジオでは想像するしかないですが、その現場では宮野くんの『勝手にフードファイト』が開催されました。口にパンカスが付かない為に1口でって。
しかも番組締めるとこで残りを全部口に…
あれ?宮野くんって芸人さんだっけ?おかしいな、声優さんだと思ってたのに(笑)
『テレサ』役の『石見さん』、あの公開録音大変だったろうなぁ…。宮野くんがマネージャーになってた。
ここまで語っておいてなんだけどラジオで知れて面白かったのは、OPを歌う『オーイシマサヨシさん』が声優の『櫻井孝宏さん』に似ている…てか、「ほぼ櫻井さんだよね」って『中村悠一さん』が言ってました(笑)
後、声優『小澤亜李さん』の豪快な笑い姿を見たいが為に『宮野くん』がいろんな行動をして周りに2次災害を引き起こした事とか…
た、楽しい職場だな!



ここまでこの作品にハマるとは思いませんでした。10月のイベントに行けたら良いんだけど…行きたいなぁ。
…スピンオフでも良いから『伊集院は恋がしたい!(切実)』とかやってくれないかな。(このネタはラジオ第9回)

伏線や他キャラの事もあるので続きがあったら観たいなと、多田くんとテレサの綺麗なストーリーが観れたと、凄く贅沢な時間を過ごせました。

この長い文を読んで頂き、ありがとうございました。
{/netabare}

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2018:9/26更新
{netabare}

☆祝☆『杉本一』役、CV梅原さん復帰☆

ブルーレイやDVD等では録り直した『杉本一』が聴けるように!さらに2018:9/20には『多田くんは恋をしない』のラジオ特別版を放送!(動画サイト等にありますので気になる方はどうぞ)
そして2018:10/14のイベントにも参加されるようです。

スタッフさんが舞台となった『ラルセンブルク』の元となる『ルクセンブルク』の大使館にお呼ばれされたみたいです。(2018:9/21に)
そこまでおもてなしされたからには…2期か劇場版期待…したいなぁ。

ラジオでは戻って来た梅原さんと下野さんの軽快なやり取り、打ち上げの時の話等が聴けて作品の良さや演者の仲の良さが聴けてニヤニヤ出来ました。
この作品がお好きな方は楽しめると思います。

…イベントチケット…買えなかった…(泣)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

66.5 11 天然で高校生なアニメランキング11位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (413)
1796人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一つだって欠けてはならない大切な5つのピース

「まんがタイムきららMAX」で連載中の4コマ漫画が原作のアニメ。原作者のくろば・U氏は東大のゲーム製作サークルにいた事がある人。上記サークルの運営するサイト「Nonlinear」にはフリーゲームの公開もあります。

そんななので「ステラのまほう」は生粋のゲーム製作アニメとなりそうです。

部活とかサークルとかバンドとか、人が集まって何かをする時には必ず意見の齟齬が生まれます。他にも、やる気のない人がいたり、逃げてしまう人がいたり、人が多くなればなる程、色々な問題が生じるものです。いいチームが出来上がると言うのは奇跡に近い事なのかも知れません。

本作に登場する※1SNS部には既に結束の固まった(少なくともゲームを一本作っているので)3人の先輩がいます。そこに飛び込んだのが主人公の珠輝。

以下は各話の感想。

1話
{netabare}
部員の勧誘に励む?SNS部の場面。部長の椎奈さんが「大変ですよ‥」と釘を刺す一方で「そう気負う事も無いんですが‥」と誘う台詞の連なりは一見不可解なんですが、「大変ですよ」は多分やる気の無い人を切り捨てる為で、後の台詞は、それでも本当は仲間が欲しいと切望する椎奈さんの気持ちの表れの様に感じます。珠輝の返事を聞いて椎奈さんの死んだ魚の目(笑)に光が差した様でした。もしかしたらSNS部は元来もっと多くの人たちを擁していた部活だったのかも知れません。

一方で、自身を過小評価する珠輝ですが、その経歴はなかなかのもの? 以下に羅列。

幼児:すごろく製作
小1:昆虫の研究
小3:落書きの研究
小5:漫画を読みふける
中1:漫画の絵を模写
中2:古本を読みふける
中3:カードゲームの※ソリティアを研究

本人は趣味に一貫性が無さ過ぎると嘆いていますが、"なかなかの経歴"なんて控えめな表現でした。素養は完璧でした(笑)

※:一人遊びの事。トランプではクロンダイクが有名ですが、15パズルとか「カウボーイ・ビバップ 天国の扉」に出ていたボール・ソリティアもソリティアの一種。鎮静効果があります。(個人的経験から)
{/netabare}
2話
{netabare}
1話ではちょっと厳しい印象を残した椎奈部長でしたが、その事を珠輝に謝ってしがらみを解消してくれました。こんな素敵な先輩がいたら良いですね。

あやめと歌夜ともすぐに打ち解けた感じで3人+1人が着々と4人へと近づいていきます。

PCに不慣れな珠輝の補佐として、珠輝の幼馴染の裕美音もゲーム作りのお手伝いをする事に‥。裕美音というより"ゆみねぇ"という感じ‥珠輝を可愛がるお姉さんキャラでした(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回は合宿と称して珠輝の家でゲーム作りというお話。椎奈部長の気遣いで珠輝のお絵描き環境が充実。裕美音(この人、もはや部員同然‥)のアドバイスの元、ペンタブでお絵かきの練習してました。椎奈部長の「スキャナが必要かも知れません‥」とか、歌夜の※サンプリング作業とか、台詞ほか、描写が細かくて、ゲーム作りの土台を構築している様子が良く描かれている印象を受けました。

タイトル「ステラのまほう」の意味も分かります。5人の主人公達が以心伝心出来るまでの成長の過程を描く様なイメージでしょうか?

珠輝のお母さん、おばあちゃんも登場。二人とも優しいんだけど‥「ししおどしで遊んどるのは、だれじゃ~~!」はわたしだったら確実にトラウマになっているシーンですね‥。現実にその場に居合わせたら、縮み上がるであろう事請け合いなホラーなシーンでした(苦笑)

全体的に見れば、今回も5人の仲がより深まった様で、温かい気持ちになれるお話だったと思います。

次回も楽しみです。

※:色々な音を録音して、それをDTMソフトとかシンセサイザーとかの音源に利用する事。
{/netabare}
4話
{netabare}
今回は多くの新キャラが登場します。
人数少し多いので分かりやすく以下にまとめ。

飯野夏さん‥「のんのんびより」のかずねえみたいな糸目の人。
清水マリカさん‥天真爛漫ハーフの子。
百武照さん、SNS部のOGで初代部長。猫耳の人。
春馬君‥あやめの弟。小学生。珠輝に手ほどき出来るほど絵が上手い。
信人君‥春馬君の弟。

キャラ紹介の意味合いの強いお話だった所為か、物語にはあまり動きはありませんでした。(珠輝が春馬君に絵を教わって恋心?を抱かれたくらい‥)

ですが今回のお話を以って私は、SNS部は裕美音だけでなく、多くの人の助力に支えられてゲーム完成に漕ぎ着けるのでは?という予想を抱いた次第。

原作者のくろば・Uさんの所属する同人ゲームサークル「ノンリニア」もメンバーは40人以上、個性豊かな方々が時によって参加したり参加しなかったり、のんびりとゲーム作りしている模様。漫画とかアニメではさすがに40人は多過ぎますが「ステラのまほう」でも小規模ながら似た様な光景が描かれる事になるのかも知れません。
{/netabare}
5話
{netabare}
今回ではステラのまほうという言葉に込められたもう一つの意味も分かります。ゲームキャラの持つ魔法を意味する言葉の他に、ステラ=スターのまほうという意味があるらしい‥。五芒星のそれぞれの頂点にそれぞれの担当が収まるというのは見て分かるんですが、椎奈部長が二役以上務めているし、いまいちピンときませんでした‥。ゆみねぇは部外者だからやっぱり外れているんですねぇ(涙)テル先輩、雑用とかスケジュール管理ダメだったのかな‥。何でも出来そうなイメージだったけど‥。

あれこれあって、今回を以ってついに「ステラのまほう」が完成。は、早い‥。次回を最終回としてもおかしくない、やや急ぎがちな展開でしたが、この先はもう一本新作を作るお話とか、修正版を作るお話とかになってくるのでしょうか?

余計な場面があまり無くて、台詞にも無理なく情報が詰まっているし、キャラの優しさも丁寧に描かれているので、見ていて心地良くなるアニメです。3話の例の場面は別だけど(笑)

次回も楽しみです。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回は、即売会のお話が半分、打ち上げ会のお話が半分。

自分が作ったものを見られたり、評価されたり、このレビューにしても、私もアップする時たまに緊張するので珠輝の気持ち分かります。あと売り物をタダであげたくなってしまう気持ちも(笑)こういうのは慣れと割り切りで乗り切るしか無いんでしょうね。多分‥。

後半の打ち上げ会のパートは反省会とか、裕美音のお約束な話とか、恋バナとか、小休止の意味合いも兼ねたこれまでのまとめ的なお話でした。

地味ながらキャラの魅力が増しましたし、「ステラのまほう」完成と初販売成功という一章の終わりを飾るに相応しい円満な内容だったと思います。
2話続けて珠輝と裕美音、新キャラの飯野 水葉(いいの みなは)さんも交えてゆる~い百合話。
{/netabare}
7話・8話
{netabare}
珠輝と裕美音が友達になるお話。友達の為なら普段考え付かない事が出来るというのも、すごろくがゲーム作りに興味を持つきっかけになった事にも納得でしたが、2人の同級生だったのぞみちゃんという子、小学生低学年?なのに落ち着きがあり過ぎて、助言も的確なので違和感が‥。今の珠輝よりもずっと大人なんじゃなかろうか‥(笑)

ゲーム作りのお話が2週連続でお休みだったので物足りない印象でした。

来週に期待。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回のサブタイトルは「スキルアップその2」。新作ゲームの企画、夏コミの話も出ましたが、ゲーム作りに関しての内容はかなり薄い印象。

「ステラのまほう」即売会の終了以降はテンプレに従った百合話ばかりで楽しめていない様な‥。椎名部長のコミュニケーションLv.0(Lv.1とかになっていると思う)なところが可愛かったり、あやの男前振りがカッコ良かったりするんですけど‥‥。たまきは小学生にしか見えない(笑

次回に期待したいと思います。
{/netabare}
10話
{netabare}
前半はたまきが椎名部長を泣かしちゃう話。

たまきの自信の無さや心配性は椎名部長に通ずるところがありますが、部長の方がやや打たれ弱い‥。言いたい事を言う所は一緒ですけど、どちらも言った後で思い悩んでしまいます。程度の差こそあれ誰でもそうかも知れませんが‥。でも二人とも回復は早い。羨ましい‥。

後半はさらに椎名部長から借りたパソコンをたまきが落として壊してしまうという話。ある用途に特化したマシンを持ってる人とかでなければありそうに無い話ですね。でもやってしまったらどうしようという気持ちは伝わってきました。友達から借りたゲームのデータを消してしまったらという恐れと似ています。ハードは買い替え可能ですが、完全に消去されたり壊れたりしたデータは修復不可能。重みが違います。

おきのどくですが ぼうけんのしょ1ばんは きえてしまいました‥とか(汗

落としたパソコンが壊れるなんて稀にしかない事だと思いますけど、ハードディスク(HDD)がやられる事はあるかも知れません。セーフモードから起動してみてダメなら、OSの入ってるディスクから起動するか、HDDを他の健康なPCに外付けして、運良く読見込めたら必要なデータをコピーするとか、あれこれ手がありますが、最悪の場合でもHDDを初期化するか買い換えれば使える事が多いと思います。PC自体は結構丈夫なので壊れたと思って捨ててしまうのは勿体無い‥試す価値はあると思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
夏コミに向けてのゲーム製作のお話の続き。

アグレッシヴ少女"はーちゃん"こと水葉さんのお姉さんは糸目の飯野夏さんでした。
ゲーム製作と勉強が両立出来ない水葉さんに夏さんから(おばあちゃんの代弁者として)待ったの声が‥。

自分にしか出来ない事があると主張する水葉さんに、夏さんはそれを自惚れと断じ、彼女にとって本当に必要な事は何かと問います。

必要な事と言うと、単純に考えれば、社会人なら食べる為に必要な仕事とか、学生なら、なるだけ自分の望む仕事に就ける様にする勉強とか‥でも必要な事ってそれだけじゃないですよね‥? 作中であやが言っていた様にご飯食べたり息したりするのと同じく、精神的な支えは人間にとって必要です。自分自身にひとかけらの誇りも持てなくなったらその時は多分おしまいなので‥。仕事や勉強に誇りを見出せるのなら一石二鳥ですが、人生って望めば叶う様にそうそう上手く出来ていないものです。

評価や意味じゃない‥あやの一喝はそんな一番大切な事を思い起こさせる青天の霹靂の如き言葉でした。これは女子じゃなくても惚れ惚れしてしまいますね。おおっと、逆でしたね(笑)

ゲームの事、新作ゲームのジャンルはまたしてもサウンドノベル。原作はあやによる中二病全開小説「星屑の※インテンツィオーネ」。OPムービーの※bドット絵を見て、初回からRPGとかアクションゲームの製作風景が見れるかも?と期待していたのですが‥残念。

でも高校生が部活で作るゲームジャンルとしては、製作難易度の観点から判断すればサウンドノベルの方がリアリティがある気はします。そうした小さな成功を積み重ねながら段々とスキルアップしていき自信をつけていくのでしょう‥先の話との兼ね合いで納得。アニメとしての派手さには欠けますが、その方が嘘っぽくなくて私は好きです。

それはそれとして、ぷよぷよのアレンジと間違えられてしまったとは言え、第1話の部活勧誘の話に出ていたパズルゲームは何気にスゴかった気はします。対戦なのか協力なのか、ゲームパッド二つ使ってプレイ出来る仕様だったみたいなので。てる先輩以外はみんな1年生だったわけだし‥。

「ステラのまほう」完成からは長~い中だるみが続いているという印象でしたが、OPムービーにも微妙な変化(レベルアップ!)があり、今回のエピソードでそれを脱却した感があります。

ラストに向けての熱~い展開に期待してます。熱~いと言っても、事ある毎にハグする様な百合描写はもうおなか一杯なので遠慮しときますケド(笑)

※:イタリア語の女性名詞で意図や意向の他に、印象、心証なども示す言葉だそうです。「星屑の意向」とかだと硬過ぎるので「星屑の願い」という感じに訳すときれいな感じはします。
{/netabare}
11話
{netabare}
ゲーム完成から夏コミ、水着回と急ぎ足でまとめた様な最終話でした。

とんでもない数の人の集まるコミケ会場の風景が描かれましたが、映像などを見ると何ともまあ、毎年すごい熱意ですね。話には聞いた事はありますが、私は現地に出向いた事はありません。椎名部長並みに人ごみが苦手なので(汗)ちなみにサークル参加費は8000円なり。参加する人は1本1000円のソフトを出来れば8本くらいは売りましょう(笑)

最終話に至るまであまりレビュー内で触れなかった歌夜について、これまでも常々思っていた事ですが、歌夜は他のSNSメンバーと比べ、プロ意識が既に芽生え始めている様で、時間に忠実、掛け持ちしてても身を削って仕事をこなすところなど、最後まで底知れぬ天才性が伺えるキャラでした。OPで表示されるステータス画面でもスキルが役に立つものばかりでレベルもかなり高めだし‥。頼もしいキャラである一方、割と乾いた性格をしていて、百合話にもあまり絡まないので、他のメンバーと比べると陰の薄い印象がありましたが、それでも、縁の下の力持ちとしての大事な役割があり、さらに椎名部長とともにSNS部の熱冷まし役を兼ねるという、やはり欠けてはならない大切なピースの一つでした。

義務に忠実な歌夜や椎名部長を描く一方で、たまきやあや、はーちゃん(あとゆみねも)の様な情熱的なキャラも描き、それぞれの視点にもかなりのずれがあり(ノンリニアにモデルがいたりして)行き違いや衝突を経て、ただの馴れ合いの仲良しグループには決して生まれる事の無い絆を描いている点はこのアニメの美点の一つに数えられると思います。

後半の海での打ち上げの話は、はっきり言ってSNS部っぽくない‥。日光足り過ぎ、元気一杯でみんな堂々としてるし‥椎名部長以外は(笑)

ゲームの製作から完成、販売まで一貫して描かれているのも、このアニメの良いところではありますが、百合成分とパパ大好き(笑)成分が過分に含まれていたためそれに隠れ、肝心のゲーム製作部分の描写が中盤~後半にかけて淡白になってしまっていたのはちょっと残念でした。

最近のアニメでは何故か、女子ばかり登場するアニメだと百合に、男子ばかり登場するアニメだとBLになってしまう傾向がありますが、展開がワンパターンになりがちだし、ちょっと現実離れし過ぎな気もするので少し控えて欲しい気もします。

2期無さそうですが、もしあれば、すごろくからの叩き上げのゲームクリエイターたまきの第一歩、是非見てみたいものです。

SNS部に祝福を!
{/netabare}

OPはパラパラ漫画とか※2ドット絵とか、キャラ紹介のLv.~とか仮装とか、見ると楽しくなる映像も相まって、とても完成度の高いムービーに仕上がっている印象。下地紫野さんの明るく透明感のある歌声も素晴らしい。「God Save The Girls」聴くと元気がもらえる曲です。

下地紫野(しもじ しの)さんは作中ゲーム内キャラ、ステラの声の他に、4話から登場のマリカと茶道部員の人も演じていらっしゃるそうです。きちんと声色を使い分けていて、声優としての技量の高さも感じました。

ゲーム作りを主題としたアニメには前期の「NEW GAME!」がありましたが、この「ステラのまほう」ではたった5人?でゲーム製作。規模はずっと小さいものの、一人一人が決して欠けてはならない重要なお仕事を担うため、"なんとかなるさ"感が全くありません。(お互いの仕事の性質が違う為なかなかフォローし合えない点で)

ですが、4話見終えた時点では上記の様な厳しい印象は和らいで、かなりゆる~い雰囲気に‥。もしかしたら部員以外の多くの人に支えられて一つのゲームを作り上げる物語になるのかも知れません。

それぞれの個性を持った人たちが、それぞれにしか出来ない役割をへこたれずに全うするのは大変な事。それでも一丸となって一つのものを完成させた時の喜びは何ものにも代えがたいはず‥。

彼女たちの作り上げるゲームに期待です。


※1:SNS部=死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン部、ヒドイ‥(笑)

※2:原作のくろば・Uさん自ら描いたもの。さすが現役ゲームクリエーター。お見事な出来栄えです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「死んだ魚の目日照不足シャトルラン部」←通称SNS部が目指すモノとは?

この作品の原作は未読ですが、「きんいろモザイク」や「ご注文はうさぎですか?を輩出している「まんがタイムきららMAX」の作品と知って食いつきました。
きらら系…視聴数が右肩上がりとなっている現状でも絶対外せない作品です。

この物語の主人公は高校1年生になったばかりの本田珠輝…彼女はこれまで自分のやりたい事が見つけられず、色んな事に手を出してきました。だから高校で入る部活は「自分の本当にやりたい事」にしたいと考えていました。
新入生恒例の部活紹介を見て回っていたところ、彼女はふと一つの部活動の前で足を止めるのです。
そこは「SNS部」という同人ゲームを製作する部活でした。
ゲームを製作する…普段は物静かでおっとりとした彼女ですが、幼いころ友達と遊ぶために様々な遊びを自分で考えていたこと…
そして自分の考えた遊びで友達が笑顔になってくれた時の喜びを思い出し、SNS部に入部する事を決めるのです。

ちょうとSNS部も創始者である先輩が卒業して深刻な人手不足に困っていたところでしたが、自分たちの活動がマニアックである事も十分承知しており、部活紹介にもそんなに熱心に取り組んではいませんでした。
だから新戦力の加入は願ってもいない出来事…
こうしてSNS部に新たな部員が加わり…物語が動いていきます。

高校生が同人ゲームを作る…これ自体は決して目新しい訳ではありません。
直近では春に続編の放送が決まっている「冴えない彼女の育てかた」でも扱われていましたから…
存在感の希薄なメインヒロインと、真逆の鬼がかった製作陣が織りなす物語が気持ちを熱くしてくれたのは記憶に新しいです。

冴えカノと比べると、こちらは抜きんでた才能の持ち主もいなければメインヒロインも不在です。
でもとても高校生らしさが感じられる作品だったと思います。
ゲームを作って販売する…普通は高校デビューが一般的だと思います。

これまでは自分の趣味の範疇で留まっていた作品の世界が一気に広がるんです。
それだけでも凄い事なのに、自分たちの作った作品を自分たちで販売し、お客様の評価に直接触れる事ができる…
この一連の流れを全て体験できるという事がどれほど貴重な体験か…
社会に出てモノづくりの道に進んでも全てを実践するのはとても難しい事です。
だからそれぞれのスペシャリストが自分の最も得意とする分野で活躍する…そんな分業がキチンとできるから技術の進歩に繋がっていくのだと思います。
でもいくらその道のスペシャリストでも、それ一辺倒で周りが見えていないと必ず行き詰ると思います。
だから例え規模が小さくても全てが見渡せる位置に自分を置ける事は、未来のモノづくり屋さんにとっては大切な事だと思うんです。

そんな普通の高校生が自分たちのできる範疇で精一杯のモノを作り上げる…これで十分だとも思います。
実際には作り上げる事自体が難しいので、決して楽な道のりじゃありませんけれど…
でも自分もそんなチームの一員である事を実感しながら、時には苦しい思いをしながらみんなと一緒にゴールを目指す…
達成した時の喜びを知ったら…きっともう抜け出せなくなるでしょう。
そして途中の道のりが苦しければ苦しいほど、達成した時の喜びも大きくなる…モノづくりを生業にしている人ならきっと誰でも知っている事です。

彼女たちの活動は「作って終わり」ではありません。販売するのも彼女たちの仕事です。
目の前で商品を手に取ってくれるお客様たち…
きっと良い事ばかりではないと思います。
作品に対する批判が聞こえたり…同じようなゲームを出店しているほかのサークルの動向や、お客様の目線や流れが気になったり…
でもそんな気がかりもお客様のたった一言で吹き飛んでしまう…
頑張って良かったと心の底から思える瞬間がきっとあると思うんです。

だからゲームの内容も販売数も奇をてらった作品ではありません。
背伸びをしない普通の女子高生らしさが溢れる作品だったと思います。
そんな彼女たちの活動の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、下地紫野さんの「God Save The Girls」
エンディングテーマは、たまきとゆみねの「ヨナカジカル」
元気の出る感じのオープニングが好みでした。

1クール12話の物語でした。
きらら系の作品らしく、登場人物の可愛らしさを目一杯感じる事の出来る作品だったのではないでしょうか。
これからもSNS部には初心を忘れず人々を笑顔にするゲームを作っていって欲しいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25

68.3 12 天然で高校生なアニメランキング12位
BanG Dream!(バンドリ!)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (462)
1682人が棚に入れました
幼い頃、星空を見上げた時に聴こえた「星の鼓動」のように、キラキラでドキドキなことをずっと探していた、香澄。高校に入学したばかりのある日、古びた質屋の蔵で出会った「星型のギター」に初めてのときめきを感じ、ずっと閉じ込めてきた気持ちが走りだす。同じように、輝ける場所を探していた4人の少女とともに。ひとりじゃ出せなかった音だって、5人ならきっと奏でられる。絶対ここで、ライブします!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、小山茉美、儀武ゆう子、尾崎由香、三森すずこ
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

前準備はした・・・そして、脚本。。。

<事前チェック時>
知ってた?MX視聴者はこれと「風夏」連続放送だよ!おい、局編成www
どちらもバンドがテーマだよ!!
これはどっちが余韻で勝てるか。
音楽とキャラクター性の真向勝負!

こちらはガールズバンド。学校の部活なのかな?完全オリジナルストーリー。
ずっとCMで様々な楽曲を聴かされてたし、動画含めて中々のクオリティだと期待される。
音楽が上松さんなのも本気度が良く分かる。
ただ、制作会社が良く知らないのが不安要素。CMやPVでの動画クオリティを維持できるかどうか。

ブシロード発の企画で、上手くやればラブライブ無印の熱を再演できるかも。
何故か?→どちらも企画初期から居たブシロードなので、そこの分析が出来ていてノウハウをちゃんと転化できるならば、ね。
既に前段階のライブ活動が数回行われ、長期間のCM、あとソシャゲの準備もできてるでしょう(始まってる?)。
人気が爆発できるかどうか、キャラクター性と矛盾の無いストーリーが出来るかに期待。


<3話迄視聴>
ラブライブにはなれなかったみたいだね。
ガワは作れてたんだよ、後は脚本次第なんだよ。
宣伝は置いといて、作品単体で考えよう。
(宣伝部分だけでアンチされすぎ)

キャラデザ:別に嫌いじゃない。目の光彩がギザギザしすぎって言われるが、まあ気にならないかな。
それより、EDの絵が特定のメーターの個性絵かもしらんが、作画崩壊レベルで両目が離れててやばかった。輪郭も潰れてる。横顔もアップもひどい。不気味の谷レベル。これは修正した方が良い。

声:上手くはないけど、新人レベルでこの程度は許容範囲。
楽器できる声優前提で集めたから、それ以外は下の上~中の下でも止む無し。

音楽:本編中の音楽はまだ良い物ないね。(主人公バンド内で)
OPはサビは好きなんだけど、全体的に乗れないな。サビ以外がアニソン過ぎた。合いの手必須みたいな。
EDは全くのアイドルソング寄りだったね。アイドルアニメなら可もなく不可もなく。
むしろ、PVの他の曲の方が聴きたい。


アニメ脚本は、漫画版に沿ってないらしいが。
漫画も複合コンテンツ(メディアミックス)扱いだから、やっぱりアニメが原作になるだろうな。

3話まで見て、各キャラを活かしきれてないのは感じた。


●主人公キャラ(香澄:Gt.&Vo.)
パーソナルスペースが無いキャラ。猪突猛進過ぎるので、頭おかしい扱いされてるけど、個人的に嫌いでは無いよ。本人として生きてたら楽しそうだね。友達なら近いっ!近いっ!って怒るかな。
自分ならやられたら嫌なことを本当に止めて欲しかったらやり返す。(笑)
居るんだよね、パーソナルスペースの感覚が違う人って。
それを嫌いって言う人が居るのも分かる。
{netabare}毎朝他人の家で朝食を食べる図々しさ{/netabare}、それを許す家人のばあちゃんが居るからいいけど。そこのやり取り丁寧にしとけばキャラもおかしくならなかったかな。
{netabare}(何で毎朝来るのか?→心から有咲と仲良くなりたい、朝食を食べることになった経緯、おばあちゃんが人付合い苦手な可愛い孫とその初めての?友達を見る目線etc){/netabare}
ギャグにしたいからテンポを削ったって、ギャグとして笑いに昇華出来なかったから、視聴者が怒ってるんだろう。後味として香澄の非常識さが残されただけだったみたいな。
ギターとの出会いと、それを貰う経緯は(有咲がほだされたのもあって)まあしょうがないかなレベルで。

●バンドメンバー予定の第一の友達(沙綾:Dr.)
パン屋の娘で、店の手伝いが大変そうなので、香澄がバンドに誘っても断られてる。でもバンドへの思い入れは裏があるみたい?
普段はクラスで香澄を自由にさせている包容力がありそうなキャラ。

●香澄の押しに負けた孤高のぼっちキャラ(有咲:Key.)
質屋の娘。両親不在(理由不明)で、祖母と2人暮らしっぽい。お金持ち?
香澄と同じ学年みたいだが、クラスは別?自宅に迷い込んだ香澄と初めて出会う。香澄には素でズケズケと毒づくが、学校では猫被ってるキャラ。
(しかし、3話のランチタイムでは、沙綾が同席してるのに猫被れてなくてバレバレでキャラ崩壊してるがいいのか?)
{netabare}質が保管された蔵と、家には地下室があって、蔵掃除であらたに私室にしていいと祖母から許可が出たら、既に香澄にほだされてるのでバンド練習部屋として提供することに。
しかし、なんの地下か分からんけど、防音対策はできてるのか?{/netabare}
質蔵からギター発掘された時は無関心(オークション出そうとする程度)だったけど、地下室にあんな立派なアンプがあった理由は何かあるのか?(両親がらみ?質で揃うとは中々無さそうだが。)
子供の頃習ってたのはピアノ。中学くらいで止めてたみたいだが。
香澄と出会うまでまともに友達居ないからなのか、学校はサボり気味。ただずっと首席の優秀さ。

●シャイなはわわキャラ(りみ:Ba.)
香澄のクラスメイトで、ベースが出来るのがばれて香澄から執拗に勧誘されることに。なのにはっきり断れない、中々断る理由を言えない。
3話はりみ回かと思ったんだけど、ドラマが作れてなかったな。{netabare}2話までに香澄からバンド誘われてて、自分の性格ゆえに人前で演奏出来ないってなんの捻りも無いキャラで。{/netabare}
姉が同じ高校の3年で、学内でガールズバンドを結成してライブハウスのステージまで出るほどなのに。姉はギターでそれとは違ってベースを選んだ理由とか描かれるのかなと思ったら、そこは無かったね。
(何か姉への確執とか抱えてて、それで素直にベースが出来ないとかの方が良かったかも。)
{netabare}3話締めで姉のために勇気出してステージ上がって時間稼ぎして、姉たちが間に合ったらセッションして、それで興奮してバンドやりたいってなったみたい。(今までバンドとして音合わせする余裕が無かっただけ?ステージ上がった経験orそれで失敗経験でもしたのかと。)
ところで、3話でぼっちメシしてるがわざわざ1人で生徒で溢れる屋上で食べてて、さらに歌いだす(頭大丈夫か?)のはちょっと狂気。(普通教室で食べるし。あるいは人気の無いところで。)
ぼっちなら香澄にくっついとけばいいのに、バンド勧誘されるからうざくて1人だったのか?{/netabare}キャラが読めん。
(中学からのエスカレーター式学校なのに、この娘はもし中学からだったらぼっちとしては有咲と同類になってしまう。沙綾は違うようだけど。)

●空気キャラ(たえ:Gt.)
ガールズバンドの聖地、ライブハウス「SPACE」のアルバイト店員。
3話までまともな出番がありません。姿が画面にチラチラ写るが完全なモブ扱い。
なんか喋ったっけ?ってレベル。印象的なシーンを1話に入れといてあげればいいのに。(初回に全員集合て意味で。)
3話締めでラストにさりげなく顔アップがあったから、次回はたえ回が来るのか?という引き。


ストーリーは、
主人公・香澄の動機である、幼い頃に姉妹で見た星屑だらけの壮大な夜景。それを星の鼓動を聴いたと言って、キラキラしたいとか、キラキラを見たいとか、キラキラになりたいとか、それが全ての根源なんだけど。
学校廃校より頭悪いわー。もっと言語化して。もう少し肉付け(説得力)が欲しい。
夜景シーンでもっと感動させてよ。入学式後の自己紹介で掘り下げて、これが香澄!ってなんかもう一捻りが欲しかった。

それでキラキラできる物を求めていた香澄は、学内の各種部活では満足できず、道端で拾った☆シールに導かれるように、有咲の質蔵に迷い込む。
{netabare}道中☆がどんどん増えてくから道案内にはなるけどね。
それが子供の頃の有咲の所業だったとはいえ、ファンタジー味溢れる素敵な演出じゃないか。(となりのトトロ的な。笑)
子供の頃貼ったシールが数年間剥がれずに凄い丈夫すぎるとか、勝手に貼られた他人の家の壁になんのクレームも無く貼られたままとか色々ファンタジーすぎるが(笑){/netabare}

さらに質蔵の中で、でっかい別の☆シールの貼られたギターケースに目が釘付け!家人の有咲に一応許可取って、ケースを開けると星型?のギターが!(ヘビメタ系のアレ。)
香澄としては、星!星!星!っとなって出会っちゃった!!てなるのは分かるよ。
ギターなんて知らなかったけど、やってみたい!この星鳴らしたら、星の鼓動が聴こえるんじゃないか、とか方向性は見えてんの。
ただそう思わせるにはちょっと軽い演出だったけど。
んーでも、香澄はギター抱きかかえてばかりで何で練習しないのかな?
まともな練習シーンが欲しいんだけど。

3話で姉バンドの時間稼ぎしてる時も、何で楽器持っているのが、いつも抱きかかえていた香澄じゃなくて、持ってくるはずの無いりみだったのか、違和感残したね。(他バンドに借りたとかならまだしも、さらりと描写しとけばいいのに。)

そして、{netabare}時間稼ぎネタがライブハウスのステージ乱入した上、童謡の「きらきら星」ってなー。
星(夜空)⇒星(ギター)⇒星(歌)とテーマで繋げるのは分かるよ…
だけど、限りなくダサイ。なんでライブハウスで童謡聴かされなきゃあかんのさ。
せめて英語で歌ってたらどう?
♪Twinkle,twinkle,little star! How I wonder what you are!♪
ほら、アメリカンなカップル道案内ネタもやったし、そこも伏線作ればよかったじゃん。
香澄がめっちゃアホでも英語が多少できるとか、ね?
(頭の良しあしと言語力は違うし、幼少のみぎりに仲良かった外国人の友達が居て教えて貰ったとかのザル設定でもいいから。cv.愛美にとってのハードルが上がりまくるけど。){/netabare}

香澄は猪突猛進キャラなら、ステージに上がってしまった以上そこは振り切れて欲しかったよ。
緊張して怖々やるから視聴厳しいし。{netabare}きらきら星{/netabare}だし。
刀剣乱舞花丸のうどんミュージカルくらい引いたわ。
場を繋ぐ以上、観客を盛り上げる視点が足りてないよね。まだ先日のマージナル4の方が同じことやっててもまともだった。(プロとど素人で天地の違いはあれど)
ここでの観客を盛り上げるということは、視聴者を盛り上げることと同じだと思うよ。
それに観客はお金を払ってこの場にいるのに、あの{netabare}アカペラ童謡{/netabare}聴かされて良くブーイングしないなってなるし、ドリンク投げつける人が居てもおかしくないぞ。
観客は素直に聴いてて可愛い!とまで言ってあげるとか優しすぎるでしょ。
まず先に、{netabare}姉バンドの遅延状況説明してあげる{/netabare}とか、観客への配慮が欲しかったな。
(それにライブハウスのオーナーもあれだけステージ上がることに厳しく言っててこの愚行を許すとかの矛盾。)

しかも香澄の緊張設定のせいで、cv.愛美のアカペラが下手に聴こえるのがキツイ。
その次の{netabare}仲間が増えた⇒姉バンドとのセッション{/netabare}で段階的にマシになってたから、最初はわざと下手に歌ったんだろうけど、それが全体のグレードを下げてしまった。(そもそも愛美がそこまで歌ウマでは無いので、差別化しようとするのは悪手だったと思う。)
むしろ歌テクは全部一本調子で良いから、勢いだけで、{netabare}アカペラ熱唱して、はよ来いと勢いのまま有咲に指示して、その熱でりみまで上手く繋げる{/netabare}という脚本だったらプラスイメージだったんだけど。
香澄が能力も無いのにステージを私物化して好き勝手したようにしか見えないのがな。(能力があれば許せること⇒オーナーの態度、観客の態度。)
大失敗でも、大成功でも無く、微妙な成功体験。それが3話だったか。
視聴者を引き付けるには弱すぎたな・・・


あと、あえて部活動という設定を取らないで、ライブハウスを中心に展開され、練習場所は有咲の地下室。
ライブハウスがそこらじゅうにある、舞台は東京。
ライブハウス「SPACE」はガールズバンドの聖地。だから出演者は女の子だらけ。
ここまでは問題無いんだよ。
だけど、あえて女子高という壁を飛び出したなら、ライブハウスの観客に男が居ないのは興醒めだった。
(ラブライブ!は部活動の枠組みで、外に出てもそこに集まるのが各部活の対抗戦とそれに憧れるファン達という狭い世界の設定だからギリギリ女子だらけでも説得されたつもりでいたんだよ。)
それにライブハウスでサイリウムふっちゃアカン。。。(香澄もサイリウム前提で話すな。)
脚本家始めスタッフ達は実際のライブハウス知らないんだろう。
これがしたかったなら、同じ場所かぶりの秋葉原で地下アイドル設定にしないと説得力が落ちまくる。
ガールズバンドということで、今までのアイドル枠から外れたものを期待していたんだけど、やっぱりテンプレアイドルにしか成れないのかな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

よい笑顔

愛海さん演じる戸山香澄の距離感の近さがもはやサイコパス。
勝ってに人んちで食事してるとか。
伊藤彩沙さん演じる市ヶ谷有咲の毒舌も毒舌でたいがいだが。ツンデレとツインテはセット。
そこが終わればよくある青春ものといった感じだろうか?

西本りみさん演じる牛込りみは引っ込み思案だけど、お姉ちゃんが憧れのバンドやっていてベースが得意、大塚紗英さん演じる花園たえはウサギ大好きで天然。とキャラ設定も頑張ってます。

図太い神経の持ち主とみせかけてイップスというかストレスがかなりかかってんですね。無自覚なほうが意外と一気にまいってしまうとか。

内容よりも楽曲を楽しみました。一番の売りはやはりこちらでしょう。リアルバンドでもやっているようで楽器の練習とかライブパフォーマンス、声優業と忙しい限り。
勿論、ドラマ性もありますよ。
大橋彩香さん演じるパン屋の娘山吹沙綾が母親の病気を心配しすぎて元々のバンドを疎かにした罪悪感と戦って新たなバンドの誘いに対して葛藤するとか。見た感じお母さんの病気ってあんまし大したことないような…。子供が3人いらっしゃるのに体弱いものだろうか?こんなん書いたら誰かに怒られそうだ。
小山茉美さん演じるライブ会場オーナー都築詩船もなんだかんだで柔和な感じに。あら優しい。


OP
ときめきエクスペリエンス! Poppin'Party
ED
キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜 Poppin'Party
劇中歌
Don't be afraid! Glitter*Green
きらきら星 〜はじまりのステージVer.〜
きらきら星
私の心はチョココロネ
STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜 Poppin'Party
前へススメ! Poppin'Party
Glee! Glee! Glee! Glitter*Green
Be shine, shining! CHiSPA
夢みるSunflower Poppin'Party
楽曲はさすがに良いものが多いですね。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
桜舞う出会いの季節。 明るさ元気さ前向きさだけは空回るほどあるごく「普通」の少女・戸山香澄は、花咲川女子学園に入学する。 キラキラしたい。 ドキドキしたい。 そういう「何か」を見つけたい! 形にならない想いにつき動かされながら、いろいろな部活を体験したり、新しい友達たちとの生活を楽しむ香澄。 そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、低い位置にひっそりと貼られた不思議な星のシールだった。よく見るとあちこちに貼られた星たちに導かれるままに香澄が進んでいくと、やがて古びた質屋「流星堂」に辿り着く。 そこで待っていたのは、素直じゃない、ちょっと尊大で毒舌家の少女と……一本の星型の、不思議な形をしたギターとの出会いだった。


1. 出会っちゃった!
前向きさだけは空回るほどあるごく普通の高校一年生・戸山香澄。幼い頃、満天の星空を見上げた時に聞こえた“星の鼓動”のように、キラキラドキドキする何かを見つけたいという想いにつき動かされながら、様々な部活を体験するもいまいちしっくりこない。そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、不思議な星のシールだった。あちこちに貼られた星に導かれるままに香澄が進んでいくと、そこは古びた質屋「流星堂」だった…。

2. やっちゃった!
ライブハウスSPACEで初めて観たライブによって、自分のやりたいことがバンドだと確信した香澄は、質屋「流星堂」の娘・有咲をバンドに誘う。しかし、学年一の秀才でありながら、学校もサボりがちなインドア派の有咲の態度はそっけない。さらに香澄は流星堂の蔵で一目惚れした星形のギター「ランダムスター」が気になって仕方がなく有咲につきまとうが、有咲はそのギターをネットオークションに出品してしまっていた…。

3. 逃げちゃった!
昼ご飯を一緒に食べることを交換条件に、有咲から念願のランダムスターを譲り受けることができた香澄は、ライブハウスで見かけた同じクラスのりみをバンドに誘う。 りみは人気ガールズバンド「Glitter*Green」のギターボーカルであるゆりを姉にもち、そんな姉に憧れる少女。しかし、引っ込み思案で姉のように積極的になれないりみは「やっぱり、バンドできない……」と香澄を避けて逃げしまう。

4. 怒っちゃった!
予期せぬ出来事からライブハウス「SPACE」で即席バンドを披露し、興奮が治まらない香澄、有咲、りみの三人。次の文化祭に向けて練習をしようと決意を固めたとき、ランダムスターを持つ香澄のことを「変態だ」と言うクラスメイト・花園たえが現れる。小学校のころからギターをやっているたえは、実は「SPACE」でアルバイトもしていて、すっかり意気投合する香澄。ギターを教えてもらうほど仲良くなる二人の様子が、有咲はなんだか気に食わないようで……。

5. ドキドキしちゃった!
たえからライブハウス「SPACE」でライブを行うことの厳しさを聞かされた香澄。しかし、オーナーのバンドに対する熱意や楽しそうに音楽を奏でる女の子たちに感化され、SPACEのステージに立つことを再決心する。「私を震えさせて」というたえをドキドキさせるため、まずは自分たちで初ライブを行うことに。初心者の香澄にギターを教えるたえを含め、4人は本格的に練習を始める。

6. 作っちゃった!
蔵でのライブ、通称「クライブ」が終了し、待ちに待った文化祭モード。クラスの実行委員長となった香澄はキラキラドキドキする文化祭にするため、副実行委員長の沙綾の助けを借りて着々と準備を進めていく。一方、香澄たち4人は文化祭でのライブに向けて曲を作り始める。バンド名が決まったり、フライヤーを廊下に貼ったりと、楽しそうなみんなを見つめる沙綾はなんだか複雑そうな表情を浮かべていて……。

7. ケンカしちゃった!
文化祭ライブまであと3日。無事に曲が完成するも、ドラムがいないことに香澄は少し不服気味。そんなとき、楽器屋で「グリグリ」のメンバーであるリィとひなこ、そして中学の時に沙綾と一緒にバンドをしていたナツキとばったり出会う。沙綾が何かしらの事情でバンドを辞めてしまったことをナツキから明かされ、「一緒にバンドをやろう」と持ちかける香澄だったが……。

8. 走っちゃった!
沙綾がバンドを辞めた本当の理由を知った香澄は、もやもやした気持ちを抱えながら文化祭の朝を迎える。そして香澄は、とある事情で文化祭に来られなくなってしまった沙綾のためにも文化祭を成功させようと決意する。一方、携帯のメッセージから聞こえるクラスメイトの歓声や手紙に書かれた曲の歌詞に心を揺り動かされる沙綾。そんな娘を見て、母の千紘は--遂に香澄たちの文化祭ライブが始まる!

9. バイトしちゃった!
文化祭で新曲「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」を演奏しきったPoppin’Party。やっと5人のメンバーも揃い、SPACEでライブを行うためのオーディションを受けるために本格始動しようとした矢先、たえからSPACEのスタッフがインフルエンザでダウンしてしまったことを聞かされる。急遽ピンチヒッターとしてアルバイトをすることになった香澄たち。憧れの場所で働くことにワクワクするが、お仕事は予想以上に大変で……。

10. 驚いちゃった!
オーナーからSPACEが閉店することを聞かされ、愕然とするPoppin‘Partyの5人。最大の目標を失いかけ途方にくれるメンバーだったが、絶対に合格しようという香澄の言葉にオーディションへ望む。しかし、結果は不合格。オーナーには「全然足りない」と言われてしまう。自分たちに足りないものは何なのか--とりあえず、がんばる!と決めた香澄だったが、オーナーに「あんたが一番できてなかった」と告げられて……!?

11. 歌えなくなっちゃった
「あんたが一番できていなかった」--そうオーナーに言われ、自信をなくしてしまった香澄は、オーディション中に声が出なくなるという事態に直面する。落ち込む香澄をメンバーたちは気遣って練習を休むように提案するも、遅れを取っている自分へさらに焦りが募る。徐々に迫るオーディション。一丸となって練習をするみんなの熱量とプレッシャーに堪えきれず、香澄は蔵を出ていってしまう--。

12. キラキラしちゃった!?
オーディションに向けて作った曲をみんなで歌うことによって声を取り戻した香澄。ポピパ全員でSPACEの舞台に立ちたいと改めて決意を固め、猛練習を再会する。学校では期末テストも終わり、夏休み目前。そして、遂にやってくる最後のオーディション。しかし、メンバーたちは緊張のあまりミスをしてしまう。香澄たちはライブに出ることができるのか?!オーナーから告げられた、その結果は……。

13. 歌っちゃった!
オーディションに合格し、念願のSPACEでライブを行うことになったポピパ。今日は終業式。クラスメイトや家族、グリグリのメンバーが見ているかと思うと、期待が膨らむと同時に緊張が走る。4月の終わりにバンドの練習を始めてから3ヶ月。それぞれの思いを胸に、香澄たちPoppin’Partyの最初で最後のキラキラドキドキなSPACEライブが始まる

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

(終盤にやや盛り返したが)商売臭がキツく、バンド経験者や、シンプルにアニメが好きな層には厳しかったかな?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
2期視聴中ということで。

「アニメと現実のリンク」をうたった本作。アニメ内の(声優)バンドが現実にライブを行ったり、その様子を放送したりと、随分と力を入れていましたね。

が、それが裏目に出たのか、印象として「大人達の鼻息の荒さに引く」アニメでした(汗) 新たな試みも良いし、金儲けも悪いことじゃないけど、その為にもまずは、アニメのクオリティを頑張ってくれい、と。

アニメ単体なら、序盤とかはさほど悪くないし、終盤には盛り返し、見処もあったので1はつけません。もっとも、アニメ単体を観ても、そこまでオススメできるわけではありませんが。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
う~ん、つまらなかったな。特に中盤。ライブのシーンといい、文化祭のシーンといい、自分達でピンチを作っとおいて、それを、自分達で解決し、自分達で感動しているという、凄く自己満足な小さな世界を感じました。しかも、その展開も目新しいものではないし。

一番キツかったのは、3話のキラキラ星ですね。痛々しくて観ていられなかった……。お客さん、良い人ばかりでしたね(棒読み)。

作画も残念だったというか、止め絵の多さも気になりました(文化祭なんて、スライドショーです)。

歌自体は、良いと思うし、11話、12話に関しては、アニメ的にも悪くはないですが。

やっぱり、ヒット作を作ろうと思って作る、難しさを感じました(まあ、ヒット作を作ろうという気概も感じられませんでしたが。取材不足ですし)。

アニメ云々というより、アニメと連動する声優バンドだとか、メディアミックスの展開の方が話題になった本作。

私自身が天の邪鬼な性格なので、そういう制作陣(というか、スポンサー達)の鼻息の荒さや金儲けの意図があまりに強すぎると、引いてしまいます。

音楽的にも大ヒットした、「けいおん」「物語シリーズ」にしろ、まずはアニメ自体の面白さがあった上での、音楽のヒットだったと思います。

私もアニソンは好きですが、それは、アニソンにはそのアニメの中身が溶け込んでいる、いわば「原作補正」がされているからです(歌を聴き、アニメのシーンを思い出したり、雰囲気に浸れるから)。でも、楽曲自体のクオリティは、やはりガチのプロのアーティストには敵わない場合が多いとは思います(一部例外はあるし、アニソンならではの良さもあるし、最近は、逆転現象も起きてきていますが)。

声優さんにしても(私は声優萌えって無いので)、確かに近年は「可愛くて」「演技も出来て」「歌も上手い」方が多くて、素直に感心します。でも、単純な容姿だけでいったら、やはり普通にガチのアイドル達や女優さんの方が上だと思います(これも、一部例外はあるけど)。

やっぱり、基本は、アニメでの好演があっての、歌やらアイドル活動かと(今作、声優陣の演技にも疑問符がつく方が多かったです。もっとも、歌と容姿をメインに面接していったのでしょうし、それはそれでコンセプトに合っているので、特に新人声優さんに非はないですよ。これからガンバっす!)。

(あくまで剣道部の個人的見解なので、好きな方はごめんなさいです。)
{/netabare}

〈以下ネタバレ〉

【各話感想(第1話に剣道部的な難癖アリw)】
{netabare}
1話目
絵は普通に綺麗かな。髪型は変だろw スゴい小さいことだけど、{netabare}学校に「剣道部 選手権全国大会出場」ってあったけど、なんのことだろ? インターハイなら、「全国高校総体」か「全国高等学校剣道大会」だろうし、春の選抜は、「全国高校選抜大会」だろうし、あとの高校の全国大会って、「国体」か「玉竜旗」くらいだろうし、「選手権」なんてあったか? と、重箱の隅をつついているだけなので、ネタバレタグで隠しとくw{/netabare}剣道部的にはまず横断幕が気になった。剣道の描写はここ最近のもので一番ダメ。{netabare}まず、タレネームが白地に黒字って有り得ない(本来は黒地に白字です)し、タレの両脇が白いやつなんて観たこともない(国際大会の映像を資料にしたの?)。剣道部員がリボンをつけるわけない。リボン臭くなるよw そのリボンの子が竹刀を持つ位置も変。片手で持つなら、鍔の刃部側です。鍔を引っ掻けるようにした方が楽だしね。初心者に構えの指導してるけど、左手の位置が上過ぎ。剣先下がってるじゃん。左手から15センチくらい柄頭余ってるし。何より、かすみの構えが左足前になってるけど、逆です。それで、「上手い!」って……全国レベルの剣道部でその指導は有り得ない。ナメんなよw{/netabare}剣道の描写は気を付けないと、私に噛みつかれますよw バレーボールも胸までネットから出てるけど、身長3㍍くらいありますか(苦笑)?

剣道に対する酷評レビューは単なるネタと、自身のレビューのキャラ付けなんでホントはどうでも良いんですが(オイオイ)w

ただ、やはり名作アニメには、何事でもちゃんと取材して、しっかり表現しようという姿勢が見られると思うので、そこは(アニメ制作の姿勢として)気になるかな。

2話目
いつの間に、そんなに同級生達と仲良くなったの?
楽器1つGETするために1話まるごと使う丁寧さは、個人的には好きです!

3話目
ライブでのバタバタ。「キラキラ星」は、キツかった~。痛々しくて観てられなかった(汗) 客、好意的過ぎだろ(笑) まあ、楽器が少しずつ入っていき、音楽になる様子を魅せたかったのでしょうね。余談ですが、外人さんが探してた椿山(ちんざん)荘は、東京都目白にある高級ホテルですな。1回だけランチを食いにいったわw

4話目
キラキラ星、引っ張るな~。ギター、初心者は見た目で選ぶのもありなのかな。

5話目
「私の心はチョココロネ」って、「けいおん」意識しすぎでしょ。なんだ?「腹黒い」ってことか(笑)

6話目
う~ん、やっぱり声優さんの棒演技が気になるな。特に、おたえのように、格好良いキャラが棒だと興醒めかな。ギャグ要員ならさほど気にはならないんだけどね。

7話目
なんか、サービスシーン多くない? テコ入れか?

8話目
なんだ? スライドショーかな(苦笑)? 紗綾さん、早く体育館に入ったら? なんか、安っぽい展開だったな。自分でピンチを作り、自分で盛り上げるというか。

8.5話目
これって、計画通りの販促目的の8.5話目? それとも万策尽きたから? まあ、どっちにしてもあまり興味ないから良いんだけど。

9話目
なんかこう、腑に落ちない。

10話目
物語の〆にかかってきましたね。

11話目
これまでで一番面白かったかな。「声が出ない」はよくある展開だし、「総集編」「放送遅れ」のせいで、「風夏」に先を越されたし(笑) 声優さんの演技も頑張りましたね。

12話目
前半の日常パート良かったです。最後の歌もまあまあ。

13話目
出演は、ガールズバンドオンリー。客も、ほぼ女性ばかり。で成り立つとしたら、凄いライブハウスなのか? アマチュアバンドであの衣装のクオリティは、あり得ないくらい凄いな。演奏歴3ヶ月って、まあ、良いけど。まあ今さらなんだけど、コード押さえている左指くらい、もう少し動かしてほしい。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 47

66.2 13 天然で高校生なアニメランキング13位
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (393)
1566人が棚に入れました
夢にまでみたゲーム世界に転送された高校生、大好真人だが、なぜか真人を溺愛する母親の真々子もついてきて!? 母親同伴の新感覚冒険コメディ開幕!

声優・キャラクター
茅野愛衣、石谷春貴、鈴代紗弓、原田彩楓、Lynn、新井里美
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

ゲーム選びを間違ってる

1話感想{netabare}
う~ん、母親キャラでヲタ的に最強なのは電童のベガさんだと思ってるのだが、息子が高校生かぁ…う~んう~ん。
もうちょいしっかりしていて、それでもどこか抜けてるくらいが丁度良いと思うのだが、なんか抜け過ぎな気が。
だって反抗期も終わった頃でしょ?
作中で見せるような態度はなんか違う気が…小学生だったら抵抗無く受け入れられたんだが…。
また“八神くんの家庭の事情”(アニメは見てない、ドラマはかなりアレ)の様に、母親が異常に若く見えるってワケでも無いんだよね?
クラスメイトからの反応とか無いからワカラン。
八神君の~は当時原作者の本集めてたので買ってはいたがモブキャラの反応(からかい)が結構エゲつなくて不快だったんだけど、あれって必要なことだったのかなぁ?とこれを見て思ったり。
今後色々と明かされてくのか?
それとギルド攻撃したら警察…じゃなくて警備兵に追われて整形しないと手配度が上がりまくりとかじゃないとゲームとしてもツマラン気が。
そうじゃないならオブジェクト破壊なんてそもそも出来なくさせとけよと。
まぁこれもゲームに何かウラありそうなので様子見か、“アウトブレイクカンパニー”みたいな展開にはなってくれんスかね?

因みに監督は“ラストピリオド”の人、シリ構は最近チェックし出した赤尾でこ。
序盤鼻歌が「パタパタママ」っぽくで「オイ危ねぇ!」と思ったらEDがホントにパタパタママでビビったw
これが一番の癒しだった1話でしたとさ。{/netabare}

2話感想{netabare}
ドラマタなんて何年ぶりに聞いたろう。
“ラストピリオド”内の“ひぐらし”もそうだったけど、パロ?(ソノモノなんだけど)の絵が本家と同等かそれ以上にクオリティ高いのは誠意を感じる。
ひょっとして“ぱすてるメモリーズ”も作画頑張ってたらアウト食らわなかったんじゃない?とふと思ったり。
(「めっちゃ頑張ってんなー」となれば苦情言う側も言いづらくなるっしょ)
ってかこのゲームに参加できるのは一人っ子のみ?兄弟居ないんかいな?
政府主導で親と仲良くすることを目的としたゲームなら、普通に育児ゲーで良いじゃんって思ってしまうのは野暮か。{/netabare}

3話感想{netabare}
ママの性的アピールはあくまで視聴者に向けてのもので、真人はそれを「やれやれ」とか「もう勘弁してくれ」としか思ってない、ってことかな?
真人がそれで心ときめかす様だったらキモいの一言だが、そうじゃないっぽい?
現状なんかよく分からんな、後者だと思って忌避してる人多そう。

それはそうとポーターの声っててっきり“ミリオンアーサー”の錬金だと思ったら全然別人じゃねーか!
ってかミリオンアーサーの方でゲストキャラやってるじゃん!?
あっれー、自分の耳もうダメか?{/netabare}

4話感想{netabare}
わぁい、オブジェクト破壊は伏線だったか!
これツッコんでたオレ凄くない?凄くなくない??
ナルホド、巡回GMの代行をする話になるのか。
ゲーム世界内でどんなことをしても運営からお墨付きを貰ってる限りチートではない、という力押しな理屈が成立する。
これにより最近流行の異世界転生・転移系で不満だった部分(※)がかなり軽減されますね。
ワイズママにコード流した(言葉通りの)黒幕によって起こされる問題を解決してく展開になるのかな?
擬似メタネタ…と言えばいいのか?
作品内での現実とゲーム世界との関係とか、そこら辺をいじる話なのかな?と考えると、監督が岩崎良明なのも適任な気がする、ラスピリのメタネタを知ってるとねw
欲を言えば「1歩間違えたら億単位の損害請求来てた(オンゲでのチート行為ってそういうことなんだけどね)」ってのを知ってゾっとするワイズママは見たかったなぁ、まさか反省してなかったりして?



誰が転生させて誰がその力を授けたんだ?(黒幕の存在)→その黒幕を追求しない限り「結局黒幕に踊らされてるだけでは?」という考えが拭えない。
この問題を放置したまんま転生・転移モノで話を進められてもどうにものめり込めない部分がありまして。
この作品で言えば「この場合の黒幕」に該当するのは運営、決して悪巧みしてるって意味ではなくてね。
また、例え黒幕が出たとしても…ここぞとばかりに槍玉に挙げるのも心苦しいけど、某戦記の存在Xなんてのは「そうはならんだろ」って思考をしてて、これもやっぱりのめり込めませんでした。
異世界はスマナントカでは黒幕(神様)がキの字でやっぱり「う~ん」って感じだったし…。
ってことで、この作品もどこまで運営の主張が理に適ってるかがカギになる…かも?
作者だか監督だか(多分両方)ネトゲに詳しいみたいなのでちと期待。{/netabare}

5話感想{netabare}
モンペ対策に突貫で学校作ったって…もうなんか泣ける、開発大変すぎるだろー。
オブジェクトすり抜けや突然死なんてそりゃそうだ、非戦闘区で死亡可能なんてバグの温床待ったなし。
VR…恐らく3Dだと思うのだけど、仮組みで配置のNPCはもっとこう、ローポリ&ワイヤーフレーム丸出しみたいなのになると思うんだけど…ってそこら辺はアニメーターの方が詳しそう。
あくまでそういうのに詳しくない人(私含め)にも分かり易いように表現したんだろう。
一方で母が出しゃばることに「システム上そういうゲームなんだからしょうがない」と割り切れない主人公に違和感。
あとテストプレーヤーって何人なんだ?
一緒のクラスになれて嬉しいみたいなことを言ってたが、多分クラスは1組しか無いんじゃないかな。
そして授業のテスト内容…え、ダメージ計算式公表されてるのか。
(自分がやってたネトゲはダメージ計算が複雑※で、しかも開発と運営が別で、恐らく運営は把握しきれてなかった)
ヘタに知ってる素振りをしたら「お前クライアントハックしたな」と疑いかけられそう、ってかそういう奴への抜き打ち調査に便利そう。
ってかタイトルで全体攻撃で二回攻撃と言ってるのに、状態異常判定は多段ヒット方式なん?



それでも他のネトゲよりは単純だとも言われてたり、自分は然全理解できなかったけどねー。
スキル係数とか公表されてない数値あるわ、当然乱数も乗るので試行から式を導き出すのは非常に困難で蔵解析は公然の秘密扱いでした(ボソッ{/netabare}

7話までの感想{netabare}
ええ、まだメディ絡みの話を続けるのか。
ここへ来て急失速、というか「え、なんで?」という混乱が…。
他にプレーヤーどれだけ居るの?ひょっとしてあの世界の顔絵文字連中は中身入り?NPCじゃないのん?
あっ、NPCってノンプレーヤーキャラのことね、開発の組んだプログラムに沿った反応するだけ。
料理対決にしろミスコンにしろ、採点は機械任せでしかないと思ったのだが…違うのか??
まさか「AIが感情を持つか?」みたいな物語じゃあるまい、だったらまずは自分のグラがテキトーなのを嘆くっしょ。
冒頭平然と一緒に風呂に入ってたのは「そこまでグラは描き込まれてないから」だと解釈してたのだけど、この判断も間違ってる?
“ナカノヒトゲノム”がNPCだか中身入りだか曖昧でどういう世界なんだかよく分からず、一方でこっちはしっかりゲームの中として表現されてるのを評価してたのだが、どっちも似たり寄ったりになっちゃった感じ。
自分が考え方古いのか?今はもうAIが自分で考えて自分で行動するのが当たり前の価値観なのん?{/netabare}

8話感想{netabare}
おおう、なんかワケ分かんなくなってきた。
まず、このゲームは「母を立てるゲームデザイン」なんだよね?
あ、ゲームデザインってグラフィックの意味じゃないぞ。
ドラクエ2で例えれば「サマルにローレ以上の打撃を出せるように頑張る」なんてことをやっても、無理なものは無理。
もし出来ちゃったら「お前何かやったろ」って話で。
母が出張ってくるのが嫌だろうが、そういうデザインのゲームなんだから諦めろとしか思えない。
母よりも活躍できる前提でモノを考えてるのがイマイチ理解できない。
それとワイズはもうログアウト出来るのだけど面白そうなんで残ってるって立場だよね?
親子の問題は解決したんだよね?
じゃあ、ママコとマーの親子の問題は解決したの?してないの?
もし解決してるならログアウトしろ、してないなら諦めろ、としか思えない。
個人的には「ワイズ同様もう解決してるけどGMパトロールごっこが楽しくて残ってるんだろう」と思ってたんだけど、あれ?解決してないのか?
その場合ママコの方が圧倒的に「問題」を抱えてる気がするんだが…。
もしそうだったら尤もらしいことを言いつつその実空虚なモノとなってしまう(いわゆる「お前が言えた立場か」になってしまう)のだけど、良いのかそれで?{/netabare}

9話感想{netabare}
セブンデイズウォ~戦うよ♪ってことで「ぼくらの7日間戦争」2019、12月公開予定。
ダンジョンが少人数攻略不能とのことだが、具体的にどう無理なのかの描写はナシ。
これは「そう言われてるけど蓋を開けたら実は…」って展開の前フリだったりする?
ってかインダン方式じゃないのか。
ギルドは設立したらまずはスローガン掲げるものだと思うが…ギルド名がソレってことだろうか。

この作品って「A:なんでもかんでも母親が出しゃばってきて息子の活躍する場を奪ってウザい」がベースだと思うのだけど、CMではあたかも「B:なんでもかんでも代わりにやってくれる母親ありがてぇ」って内容であるかのように扱ってるキライがする。
(友人は後者だと思って「うわキモっ」と1話すら見てません)
どうもアニメスタッフとCM担当、いやアニメスタッフの中でも、どういう方向性の作品なのか解釈・意見が分かれてる予感。
アベコベというか、結局どっちつかずというか。
企画の段階はBだったけど、スタッフの一部が反骨燃やしてAをねじ込んだ…な~んてことは無いよね?{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
リアルネトゲのチート対策…って書くと人によって受け取り方変わっちゃう?、「不正プログラムの利用」対策ってことになるけど。
不正利用者が多くていちいち取り締まりしてられんって時、じゃあ開発はどうするかというと「不正プログラム使ってると不利になるアプデ」を仕掛けることは、ある。
(実際は不利というより無意味になる。そして大抵は健全プレーヤーも割を食らう)
簡単な例ではめっちゃ火力上がる不正プログラム利用者が大量に居たとしたら、反射ダメージ持ちモンスターを実装する、とか。

ということで12話、反射ダメージ持ちが出て「お?」と思ったけど、それだけでした。
タイトルで2回攻撃って言ってるんだから、それが意味を成す展開にはできなかったのかなぁ。
どんなゲームシステムだか知らんけど、1回目攻撃して反射ダメージ食らって、このまま2回目の攻撃をしたらヤバい→けど一度攻撃を開始したら途中で止めることができない→大変だー、みたいな。
「願いごと」のオチもドラゴンボール吹かしてたけど、どっちかっつーと風タクじゃね?
最後は「ククク、ヤツは四天王の中で最弱…」エンド。
ぶっちゃけ開発vsルベールだかリベールが物語のメインじゃダメだったのかな?
ポータはママか?原作読む気は起きない。{/netabare}

総評(↑と重複してるのでこれだけ読めばいいかも){netabare}
CM見ると顕著なんだけど、同期放送の“異世界チート魔術師”が「チート」をどう捉えるかスタッフ間で一本化されてない感じがしたのと同様、こっちでも「母親」の扱いをどうすればいいかがアベコベになってる気がする。
つまりは

A:なんでもかんでも母親が出しゃばってきて息子の活躍する場を奪ってウザい
B:なんでもかんでも代わりにやってくれる母親ありがてぇ

の二つの解釈があって、それがバランスよく両立するのではなく、お互い殺し合ってる感じ。
最終回でなんとかすり合わせを目指そうとした展開にはなったけど根本がおかしいのでピンと来ない。
根本というのは…結局コレ、ゲーム世界でしょ?
まーが思い通りに行かなくて不満を漏らす訳だけど、「そういうデザインのゲームなんでしょ?」と思うと全く共感できない、望んで入ったのではなく無理やり連れてこられたにしても。
ポケモンで「トレーナー(人間キャラ)同士の戦闘がしたいのになんでポケモンでしか戦えないんだ」と文句言ってるようなモン。
プレーヤーのマナー次第でどうにかなる範囲を超えている。
せめて不満を垂らすならその相手は開発・運営なのに、よりにもよってシラセの手先になるという謎行動。
制作に関わって業界通になりたいという風でもないし、「開発のご機嫌を取れば自分に有利なアプデがしてもらえる」とかそんな感じなのかな?と邪推までしてしまう。
実際、「開発に恩を売ってコネを作るために巡回GM代行をしてます」って方がよっぽど清々しいと思うのだが…。
なにをもって自分が勇者として活躍できるゲームだと誤認したのだろう?
他の方も指摘されてるけど「このゲームをどんなに嘆いてもあなたの希望を叶える設計にはなってません」でしかなく、この目的の不明瞭さは「母の扱いがどっちつかず」と合わさって、もう何がしたいのか分からない内容に。

メディパートは冗長、親子間のPvPがダメという価値観もよく分からない。
お色気シーンにしたってお前CEROいくつだよと、政府開発ゲーちゃうんかよと、裸になっても全身タイツ状態でしょ。
逆に、そう思ってたからこそ多くの方が脱落したらしい序盤のママコのお色気シーンや皆で風呂に入ってるのは余り気にはならなかった…という皮肉的な側面も。
多分制作側はそう狙ったんじゃないと思うので…。
一方で10話のマッサージまでの茶番は違和感しかなかった。

そんなことも踏まえると…やっぱりこれ、制作前のスタッフ間の協議が不十分だったんじゃないか?と感じてしまう。
こういうのを主題が定まってないって言うのかな?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

茅野愛衣がママっていいよなあ

あんなママがいたらいいなあとか思うけど、実際のことを想像するときついものがある。起こすためにキスされるのはぞっとする。
息子に対してだけでなく、赤の他人に対してもあそこまでの包容力を要する人間が果たしているのか?その人を伴侶とした夫はどんな人間なのか?そこ気になるポイント。

子供のことを考えすぎるあまり過保護になる親、子供を疎ましく思い、子供に責任を被せたがる親、子供に自分のできなかったことをさせて子供の成果を自分の成果のように感じるあまりコントロールしたがる親が登場。
主人公の周囲の女の子の親はそういう毒親。解決はテキトーでいいんです。

そこまで印象に残ってないけど、ラノベ感溢れてた。個人的にそこまで悪い印象はない。


OP
イヤヨイヤヨモスキノウチ! 歌 スピラ・スピカ
ED
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃ママ 歌 大好真々子(茅野愛衣)
なんだこのEDは。不思議な気持ちに。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話 少年の壮大なる冒険が始まると思ってたら…え、どういうことだよこれ…。
高校生の大好真人は、ゲーム内空間に「転移」してプレイする新しいMMO-RPGのテストプレイヤーに選ばれた。説明に訪れた白瀬女史の言葉もそこそこに、真人はさらばリアルとばかりにゲームの世界へ! ところがゲームの世界には、母親の真々子もなぜか一緒に来ていた。驚く真人だが、真々子は大好きな息子と一緒に冒険が出来ると無邪気に大喜び。しかも彼女の通常攻撃はチート級の強さだ。真人の攻撃力は普通で、健全に親離れ進行中の彼としては、諸々イメージ台無しでガックリ。かくして母親同伴のRPGがスタートした。

第2話 女子ばっかなのは偶然だ。誤解するな。笑顔でこっちを見るな。
勇者の親子として登録された真々子と真人は、「お母さん面接」で仲間を決めることに。面接に来た商人の小さな女の子・ポータは健気で素直な感じの子で、二人は気に入り仲間になってもらった。次の、賢者・ワイズの履歴書の写真に、真人はトゲトゲしさを感じぞんざいに扱うが、その書類は彼女自身が変身したものだった。扱いの悪さに怒ったワイズは、転移魔法で彼を街の外へ。その結果ワイズと二人になった真人は、これが「母親が子供と仲良くなるための」RPGだと彼女から聞く。それが真々子の強さや同伴の理由だったのだ!

第3話 下着は防具。守備面積は大きめに。さもなくば息子が死ぬぞ!
ワイズも仲間になり、真人たちは白瀬からママン村での特殊クエストを依頼された。そこでまず街で装備品を整えることにする。真々子は息子とお買い物と大喜び。防具店では真々子のコスプレショーのようになり、真人は頭をかかえてしまう。そんな真々子に、はしゃぎすぎと真人は強く言ってしまい、ぎこちないムードに。だが真々子は、愛する息子の耳掃除をすることで上手く仲直りが出来た。そしてママン村に到着した一行は、「夜の女帝」いう悪魔が、痩せマッチョなイケメンホストの生け贄を求めていると知る。

第4話 子供は子供で、親も親で人間で、色々あるけど何とかするのが親子だろ。
夜の女帝の正体は、なんとゲーム内でケンカ別れしたワイズの母親だった。娘と別行動で、彼女は自分の趣味丸出しでゲームをエンジョイしていたのだ。しかもシステムを改変可能なチート能力を使っているらしく、運営側の白瀬も太刀打ち出来ない。本来なら損害賠償ものの大問題だが、白瀬はワイズと夜の女帝が仲直りできれば、そこは大目にみてくれるという。屈強な青年たちを玉座代わりにしてご満悦の実母の放蕩ぶりに、恥ずかしさめいっぱいのワイズは、白瀬の提案に乗り、真人たちもワイズに協力することにした。

第5話 そこは夢と希望に満ちた、子供達の領域。子供達の、だ。ここ大事!
真人とワイズ、ポータは、ジョコ・アカデミアの生徒になった。ここで学園生活を送れば大量のSPや特別なアイテムもが入手できるのだ。学園で出会ったメディという癒術師の少女は内気かつ清楚な子で、真人は真のヒロイン登場と胸をときめかせる。だが彼女の母親・メディママは、真人たちを見下すトゲトゲしい人。しかも勝手に授業参観しながら魔法を使ってメディだけに答えさせて、SPを独占する始末。メディママの不正にワイズもポータも「母に母を」と、留守番中の真々子の力を借りようと真人に言うが……。

第6話 なんという美少女…いや母さんじゃなくて。その格好で近寄るなやめろ。
白瀬の根回しもあり真々子も学園に登校して、メディママと同じように真人たちの授業を参観することになった。自分の魔法が通用しない真々子に対して、メディママは強いライバル心を燃やす。さらに真々子はアイテムクリエイションの授業で行われた調理実習では、一緒に料理を始めてしまったり、水泳の授業では旧スク水姿で参加したりと天真爛漫な行動の連続。水泳ではメディママも自信満々でセクシー水着姿を披露するが、真々子ばかりが人気で怒りがメラメラ。そんなメディママを見て、嘲り毒づく声を真人は聞く。

7. 学祭の主役は学生だ。それはただ制服を着ている人も含まれてしまうのだがな…。
メディママに毒づいていたのはメディだった。メディママに素直に従っている彼女ではあったが、強烈に鬱屈したものを抱え込んでいたのだ。そのことを偶然知ってしまった真人と真々子は、なんとかしてあげたいと考える。そんな時、学園祭が開かれることになった。保護者の参加もOKで出し物の企画も自由。真人たちは、真々子の手料理を出す模擬店に決めた。その話を聞いたメディママも模擬店での出展に加えて、真々子の店と売上で勝負しようと言いだした。その勢いに飲まれて、真々子は勝負を承諾してしまったが……。

第8話 言わなきゃ伝わらないが、言ったらかなりの確率でぶつかる。厄介だよ、親子。
真人はメディからメディママへの本音を聞くことが出来たが、彼女は母親の前では本心を押し殺して従順になってしまう。ワイズやポータもメディを励まし、友達になろうとするが、娘を優秀にして「一番の母親」になりたいと考えるメディママは、彼女に友人はいらないと言う。母の教育熱心さが自己満足のためだと知って悲嘆に暮れるメディは、感情を開放し凶暴なドラゴンに変貌してしまう!暴れるメディを止めようとする真人たち。だがメディママは、この後に及んでも「一番の母親」に固執して真々子に挑んでくる!

おっと、こんなところにスイッチ床があるぞ。まあ踏まないけど。いや踏まないから。
メディも真人たちと行動をともすることになった。そんな時、新しいタワーダンジョンを攻略すれば、どんな願いも叶うという情報が舞い込んできた。そこを攻略して真々子より強い力を手に入れようと、真人たちはダンジョンがあるチャンカーの町へやって来た。到着早々、母親集団に「うちの子を捜して欲しい」と請われるが、白瀬によればそんなイベントは用意していないという。そこで白瀬と一緒にダンジョンを調査することに。トラップやモンスターの攻撃を回避して進む一行の前に、剣士風の少女が現れた。

第10話 お母さんと一緒ギルドは千客万来!……って、招かれざる客ばっかかよ!
真人たちの前に立ちはだかった少女は、反逆組織リベーレの四天王一人「母逆のアマンテ」と名乗り、ダンジョン攻略のため町の冒険者を配下にしたと、聞きもしないのに喋ってくれた。真人たちは、アマンテから冒険者たちを解放するためにも多くの仲間がいると感じ、その場は一旦撤退する。そして町で「お母さんと一緒」ギルドを開設して、仲間の募集を始めることに。だがアマンテの手下のポッチたちが、妨害工作を仕掛けて来た。彼らは爆弾で町を破壊されたくなければ、とある要求を飲めと真々子に迫ってくる!

第11話 受け止める勇気。慈しむ心。あと全身鎧。それが母親に必須の……ん? 鎧?
真々子の母性によって心を入れ替えたポッチたちは、それぞれの母親の元に帰っていった。ポッチの母親は真々子や真人へのお礼として、彼女の母親仲間とともにギルドに加わり、一緒にタワーダンジョンを攻略してくれるという。まだアマンテの手下のままの子供たちもたくさんいるのだ。かくして結成された母親だらけのパーティは、なんとも井戸端会議的なノリに。イマイチ冒険感に欠けた雰囲気でダンジョン内に突入した一行の前に、待ちくたびれたアマンテが現れ、なぜか真々子と洗い物や洗濯物対決をすることに!?

第12話 その願いは叶えないでくれ、と強く願った。だが願いは叶えられた。
着々とダンジョンを進んでいく真人たち。途中で合流したポッチが、アマンテはダンジョンを攻略して「この世界から母親を一人残らず消してくれ」と願うつもりだと教えてくれた。そんな暴挙を許せるわけがない。一方アマンテは、すでに頂上の百階層に到着してラスボスを倒したものの、願いを叶える部屋には入れずにいた。そこに真人たちが現れて、そのまま対決する流れに。戦いの中アマンテは真々子に向かって、真々子の存在が息子の可能性を奪っているのだと言い放つ! 思わず動揺する真々子。その時、真人は……。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

一筆啓上。

・担当省庁・担当企画室さま、白瀬さま始め運用担当者さま
{netabare} 母子の関係改善、向上という目的に対しMMMMMORPGという手段が適切かつ妥当であるという根拠はどこにあるのでしょうか。その根拠となる調査・研究・実験結果を母子の関係とその改善・向上の定義と共に示していただきたい。ことさらに「血税の使い道」を云々するものではなく、純粋に国家が主導するプロジェクトとしての妥当性に対する疑念です。
上記の「母子の関係とその改善・向上の定義」とも関連しますが、本MMMMMORPGの効果測定について、その手段を示していただきたい。作品冒頭におけるガバガバアンケートのようなものを呈示し「改善したと思う」の回答数を数えるなどというものではないはずで、測定・計量可能な指標によるものだと推測しますが、その指標が想像も出来ません。{/netabare}

・ポータさま、ワイズさま、(僕が想像する第9話以降の)メディさま
{netabare} ゲームの世界をほどほどに楽しまれたなら、なるべく早く現実世界にお戻りになることをお勧めします。あなた方の存在は大好親子パーティーにとって戦力である以上に、この冒険を継続する動機の一つです。もう少し言うならば、あなた方がパーティーに加わっていることで勇者真人が冒険を継続可能な精神状態を保てている、あるいは、保ててしまっています。この冒険の継続が大好親子、特にあなた方がそれなりに意識を向ける存在・真人くんにとって意義のあるものなのか、ご一考いただければと思います。{/netabare}

・大好ままこさま
{netabare} 今更私ごときがこのようなことを申し上げても何も変わらないと思いますが、一縷の望みを託して敢えて申し上げます。本MMMMMORPGの目的を理解されているのならば、真の意味での母子の対話を密にしていただきたい。しかるに、あなたの為さりようは母子の対話の形をとってはいるものの、物語の冒頭から一貫して母親の意向を有耶無耶のうちに押しつけているに過ぎないものと見て取れます。そこにロジックはなく、感情で押し通すを繰り返し為されているように思います。泣く前に、抱きしめる前に徹底的に会話をしてください。あなたのような母親を持つ息子にとって、あなたの涙は「リセットボタン」です。全てをながして「元通り」にしているに過ぎず、それでは変化も改善もあり得ません。
母子とはいえ、それは二人の人間の関係です。「わかるわよね」では絶対にわかり合えません。ホウ・レン・ソウは母子間であっても対話の基本と考えます。何事を為すに当たってもまずはご子息に、せめて行動の前に「ホウ」だけでもしてあげられませんか?{/netabare}

・大好真人さま、
{netabare} もう諦めろ。とっとと現実に帰ってこい。その世界では君たち母子の関係はこじれる一方だ。と言うより、君自身が背負い込むものが一方的に増えていくだけだ。敢えて申し上げる。暴言を許して欲しい。
君はお母さんの見た目の若さや美しさに惑わされているかもしれないが、その見た目に反し君のお母さんの中身はもはや老人だ。いっそ、痴呆が始まってしまった老齢者と見なしてもよいレベルだ。と言っても、高校生の君にはピンとくるものではないだろう。しかし、ある程度年をとってしまった私の目には、君たち母子のゲームにおける振る舞いは「介護の現場」と大差なく見える。
何を言っても理解してもらえない、同じような行為による同じような迷惑・精神的負担の繰り返し、そして君自身の中にしっかりと根付いてしまった「対話による改善」に対する諦観がその根拠だ。
その世界において押しつけられているお仕事、すなわち、他の親子の関係改善というお仕事を繰り返して行くにつれ、否応なく自覚することになるだろう。無論、それはゲーム内のある存在によって歪められたものであるが、しかし、他の「母親」は変わってくれるのだ。だのに、君の母親はそのような影響を受けていないにもかかわらず、何も変化しない存在ではないか。
君自身が、自分の母親を大切に思う気持ちに気がついたことで、そのゲームの目的は達せられている。現実世界において遅かれ早かれやってくる問題を、なにも高校生のいま、仮想世界の中でまで体験することはないだろう。役所の人間にいいように使われているという現状にも留意すべきだ。
とっとと現実に帰ってこい。{/netabare}


本作品に対する不満点とか考えとかを箇条書きしていたら、手紙形式もありかも、などと思ってやってみました。

作品そのものに対しては、ママさんが一切成長も変化もない存在に見えてきてしまってですね・・・まぁ、某猫型ロボットが介護している小学生と同じに見えてきたんです。当人のスペックはいろいろ高いですがね。それと、お母さんのセクシーシーン、本当に無用。

子離れできない母親というのは、現実でもそれなりに見かけますが、やはり見ていて複雑な気持ち(←ものすごく言葉を選んでみた)になります。

原作は、作品名とそれがラノベであることを知っていたのみ。3、4年くらい前かな、電車内広告で矢鱈とプッシュされていた時期がありました。当時も思いましたが、今も「えぐいテーマを選んだものだ」と思います。作者は否応なしに自身の「母子観」をさらけ出すことになるわけです。それがどろどろとした重たいものだとしても、薄っぺらいものだとしても、内面の吐露の中でもかなりハードルの高い部類に思うわけです。まぁ、本作にレビューをしている私自身も(他の皆様も)、少なからず同類なのですがね。覚悟を決めて、以下。

{netabare}だらだらと視聴してきましたが、8話での描写を目にしたことで、9話目以降の視聴をやめることにしました。いくら魔物化して自我を失ったに等しい状態だとしても、親に暴力をふるうシーンを描くなら本当にやってから書け。二撃目を本当に出すことが出来、その上で、それでも同じお話しを書けるというのなら認めてやる。{/netabare}


[2019/09/08 v1、投稿後に若干修正]

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

71.6 14 天然で高校生なアニメランキング14位
手品先輩(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (406)
1526人が棚に入れました
手品が大好きだけど、アガリ症のせいで失敗率は100%!? そんな「先輩」に、無理やり奇術部に入部させられ、あげくに「助手」扱い…。大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」、それに化学部の「斑さん」まで巻き込んで、先輩は、今日も元気に、ちょっぴりエロスに大失敗! 見てられないけど、見ていたい、ポンコツ手品GAGアニメ!!

声優・キャラクター
本渡楓、市川蒼、喜多村英梨、高橋李依、浪川大輔、茜屋日海夏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ツッコミ不在の悲劇

原作未読


ショート15分もの。短尺ものは途中断念するまでもないと引っ張りがちです。

ショートものには珍しくOPED完備で中身はさらに短縮。実質12分ちょっとしかありません。通常の主題歌90秒のところを本作では60秒ほど。エンドロールのスタッフ紹介の切り替えが早いです。

さらに短尺の中で3つ4つとショートエピソードが連続する構成なのでけっこう急ぎ足ですね。スピード感はあると思います。例えるなら一試合12分で1Q3分の3on3の試合みたいなものです。


マジック大好きなポンコツ主人公“先輩”(CV本渡楓)の失敗をツッコミ役の助手(CV市川蒼)が合いの手をかます基本スタイル。

水着回は当然あるとして、パンツ丸見え、脱いじゃってきゃーっ、接触してどきっ、水かかって下着スケスケ、SE付きでお胸ばいんばいん、その他悶えて赤らんでのお手軽で品のないエロが売りのギャグアニメです。
あまりにお手軽過ぎて眉間にしわ寄せて「けしからん」というのも無粋な話。B級コレクターにはまずまずの一品でしょう。基本はくだらないです。


二人の掛け合いを序盤に見せた上で、

{netabare}第3話 {/netabare}お姉ちゃん茜屋日海夏
{netabare}第6話 {/netabare}咲ちゃん(CV喜多村英梨)、正志(CV浪川大輔)

と登場人物を増やしていきます。あ、科学部部長斑さん(CV高橋李依)もですね。
人が増えたところで青春群像劇にはなり得ません。

ギャグがイマイチなため“キャラ愛で特化型”作品にならざるを得なかった印象です。そして自分にはキャラ愛で需要はそれほどないので、B級コレクターとして流して観る程度でした。


■ギャグが微妙

ツッコミの重要性が痛いほどわかります。先輩の渾身のボケを助手が拾えません。時おり「なんでやねん」的ななにかをかましますが、間もトーンもちぐはぐで、不慣れな駆け出しコンビのよう。

ツッコミの力不足という点で直近の他作品を例にとると、『上野さんは不器用』の田中でしょうか。お色気を無視すれば『川柳少女』のえーちゃんともいい勝負のダメっぷりです。

逆にツッコミで助けられたものは、『この素晴らしい世界に祝福を』のカズマ、『かぐや様は告らせたい』の書記と会計でしょう。
ポンコツ女子(男子)には有能なツッコミ役を配置してほしいと思います。


■キャラが微妙

先輩について良い点を挙げれば、“奇術(マジック)が好き” ということ。{netabare}3話で“和妻”を題材に持ってくるあたり{/netabare}研究熱心さ一生懸命さは伝わってきます。

アガリ症の裏付けに、一人でやってると失敗しないみたいな描写がありました。だいたい本番でアガるのは練習不足が原因だったりしますよね。先輩練習量は相当あるので、普段通りの力を出せば問題ないはず。対人苦手な性格ならそもそも人前に出る前提のマジックをやる説得力に欠けます。

そうなると「あーそういうの見せたいだけね」となり、自分は線を引いて、後は消化試合です。



ハイテンション先輩を拾ってくれない。露骨なキャラ設定。先輩役の本渡楓さんの孤軍奮闘ぶりが涙を誘います。

先日、「実は東郷平八郎の子孫でー」なネタが駆け抜けましたが、当時の日本の置かれた状況やバルチック艦隊を前にしての閣下の心境と本作での彼女の心境とがリンクするような感覚を覚えたのは私だけではないでしょう。 {netabare}※いやオメーだけだよ!{/netabare}



※オマケ

■種無(たねなし)高校

主人公らが通う学校名です。
良くも悪くも下品で見るに堪えないレベルにまで落ちていないのは助手♂の視線がエロに傾斜してなかったことでした。
だがしかし、、、
多くは言いませんが不自然です。いや、不健康です。先輩隙だらけもいいところでしたから。

 “種も仕掛けもございません”

作中用いられてもいますマジックショーでの常套句。

 “種を仕掛けにいきません”

まだまーくんのほうが見どころありそう。。。
・・・草食化を嘆くおっさんの世迷い言でした。失礼m(__)m



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.18 初稿
2020.04.05 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 45

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

失敗率100%!? ポンコツ手品GAGアニメ!!

この作品の原作は未読です。
最近、物語の内容より出演される声優さんで視聴の軽重が決まっている…そんな無意識な自分ルールを発動させている気がします。
この作品も、自分の演じるキャラをトコトン大切にする本渡さん、それにキタエリとりえりーが出演する…
きっと本渡さん一択でも視聴を決められた作品だったと思います。


「ボクは、出会ってしまった…、カワイイけど"ヘンな"先輩に!」

手品が大好きだけど、アガリ症のせいで失敗率は100%!?
そんな「先輩」に、無理矢理奇術部に入部させられ、あげくに「助手」扱い…。
大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」、それに化学部の「斑さん」まで巻き込んで、先輩は、今日も元気に、ちょっぴりエロスに大失敗!

見てられないけど、見ていたい、ポンコツ手品GAGアニメ!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品は、本渡さん演じる先輩を愛でる作品…に尽きると思います。
手品の上手い下手はこの際二の次で、手品の面白さを一生懸命伝えようとするいじらしさに軽くKOされる作品でした。

最初は先輩と助手の二人だけでしたが、大道芸姉弟が参画してからはキャラも増えて面白さに厚みが増します。
先輩だけじゃなく、キタエリ演じる咲ちゃんもどこかネジが一本抜けた感じなんですが、そこが逆にポイントだったり…

奇術部4人を見ていると、助手以外はマイペースなキャラだったと思います。
この助手がまた面白い…
きっと自分では奇術部唯一無二の知的クール系で、先輩との距離を一線置いている言動が見受けられますが、完走して振り返ってみると助手はしっかり変化していましたね。
助手がどの様に変化するかは視聴してのお楽しみですが、凡そ1話の段階では想定できないレベルの変化だったと思います。

変化と言えば、化学部の斑さんの立ち位置は未だ微妙でしたね。
彼女がこの後どの様に動くかで、この作品はまだまだ面白くなると思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、i☆Risさんの「FANTASTIC ILLUSION」
エンディングテーマは、鈴木みのりさんの「ダメハダメ」
個人的にはみのりさんのエンディングに軍配です。
テンポとノリの良いメロディが私好み~
ラストの一言も破壊力抜群でした。

1クール全12話の物語でした。
本作品も15分枠のショートだったので、見やすい作品だったと思います。
しかし、先輩って常にテンションが高かったですけど、本渡さん演じていて
大変ではなかったでしょうか…なんてことが気になりました。
果たして先輩が手品を完璧に披露する日が来るのでしょうか。
そんな先輩が見られるのを楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

手品・下手・下品w

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
本作を、3種類の漢字(手・品・下)だけで表現してみました(笑)

ギャグ、日常系ですね。「だがしかし」の手品バージョンって感じ。

ただ、私的には、ギャグで笑うことはほとんどなく、シナリオ的にも印象には残っていません。キャラが可愛いので、ギリギリ☆3で。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いつもいつも失敗する手品先輩は、ドジっ娘属性で、なかなかに可愛かったのに、だからこそ、エロオチとの相性が悪かったかな。普通に普通の日常系にしていれば、普通だったのに。

だから、エロ要素少なめの回、助手君との絆が描かれるようなエピソードが良かった。

サブキャラの大道芸姉弟は、いてもいなくてもかな。むしろ、化学先輩(斑さん)が、一番可愛かったので、もっと登場回数を増やして欲しかった。海回とか良かったです♪

あと、どうでも良いんですが、EDがゾンビランドサガみたいでしたw
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
開幕で吐くのは、ぼっち と一緒やな。根性芸(笑) コメディは悪くないし、手品先輩は可愛いけど、だからこそ、エロ要素いらんな。邪魔になってる。

2話目 ☆3
このぐらいのエロなら、笑いの範疇かな。

3話目 ☆3
鳩に襲われるのは、ちと笑ったw 糞のクダリとか、蛇足だけど。

4話目 ☆2
助手、良い子やな~。

5話目 ☆3
化学先輩、真面目な上野さんっぽい、少しね。

6話目 ☆2
デブとギャルが来たって(笑) ペットボトルのやつ、何のAVだよ(苦笑)

7話目 ☆2
助手、良い方法だな。

8話目 ☆3
子供の前で、やや成功。良い話だな~。

9話目 ☆3
基本、ギャグで笑えないんだよな。弟君がエロに真っ直ぐなのは、やや笑えた。

10話目 ☆3
マダラさんが一番可愛いな♪ 眼鏡、スク水という、古典的な格好はさておき、行動が素敵です♪

11話目 ☆2
AVネタ、満載だったな。本当に、ただの下ネタアニメに。

12話目 ☆2
下ネタが段々直接的になってきたな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

69.3 15 天然で高校生なアニメランキング15位
みだらな青ちゃんは勉強ができない(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (301)
1296人が棚に入れました
名前の由来は――官能小説家の父に悩まされる女子高生・青ちゃんは、念願の一人暮らしを実現させるため、難関大学合格を目指して猛勉強中。「青春?男女交際?そんなの知るかッ!」……だけどそんな青ちゃんに、クラスの人気者で「リア充王」の木嶋がまさかの愛の告白。空気を読まない木嶋のアプローチに、勉強そっちのけで青ちゃんのエロ妄想が暴走する!

声優・キャラクター
和氣あず未、寺島惇太、津田健次郎、木村珠莉、近藤隆、白井悠介、深町寿成

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青ちゃんは妄想のせいで勉強どころじゃない

タイトルがいかがわしくて最初は避けてたんだけど、
評判を耳にするうちに気になって視聴。

内容は予想していたよりも、かなり健全な思春期ものでした。笑
もどかしい男女の関係がこそばゆい!

原作者が女性なので、
女性目線で「わかる!」と共感できるシーンもあって、
男女関係なく楽しめる作品だと思います^^

ショートアニメなので、1話が12分ほど。
全12話です。


● ストーリー
高校生の堀江青(ほりえ あお)は、
官能小説家の父親から離れて暮らすため、

地方の国立大学に進学することを目標に、
青春のすべてを犠牲にして勉強に励んでいた。

そんな中、クラスメイトの木嶋拓海(きじま たくみ)だけは、
青に好意を寄せ、積極的に話しかけていた。

しかし、青は父の小説の影響から「男は野獣」だと思い込み、
勉強の邪魔にもなると、拓海のことを迷惑に思っていた。


父親の影響から中途半端に
マニアックなエロ知識があるせいで、

「男はセックスのことしか考えていない」
=「自分に好意があるなら、そういう目で見られている」

という妄想に
激しく振り回される青ちゃん。

木嶋くんはいたって普通な反応してるのに、
行き過ぎた妄想で反応してしまうw

いい雰囲気になると「おかされちゃう~」と覚悟するけど、
結局そうはならず、青ちゃんだけが暴走していたというのがお決まりパターンw

そのすれ違ったやり取りや勘違いネタが笑えます。
結局おかされたい青ちゃんなのですw

ガツガツしているのが女子の青ちゃんで、
男子の木嶋くんは終始爽やかでいい子だというのが、
この作品の品位を下げていない大きなポイント。

青ちゃんも、性的妄想はしちゃうけど、
壁ドンされて怖いと泣いちゃうほど純情です。

個人的に下ネタ系作品は苦手ですが、
この作品は女目線であるからなのか、嫌悪感もありませんでした。

むしろ青ちゃんと一緒に木嶋くんに(*´Д`)ハァハァしてましたw
一途で優しい木嶋くんはいい男だよ~。


≪ 「あーもう、なんで襲ってこないのよ!」 ≫

襲われることを警戒しながらも、
木嶋くんがそんな素振りを見せないともやもやしちゃう青ちゃんw

でもこれは青ちゃんだけに限らず、
女性の気持ちとしてはあるあるだと思うんですよね。

もちろん、青ちゃんほど極端な妄想はしないにしてもw

積極的な男性が、なんだかんだ女性は好きですから。
ただし、相手によるというのは、注意が必要なところですけど。笑
(見た目とかじゃなくて、関係性ね。)

一歩間違えれば犯罪者級に悪く言われるわけで、
男性からしたら積極的になりたくても難しいよなというのもわかりますw

さらに注意が必要なのは、
積極的な男性が好きだと言いつつ、

こちらの警戒が的中した場合は「ほらやっぱり危ないやつだ!」と、
より警戒を強めてしまうことw

たぶん青ちゃんも、木嶋くんが何もしないからもやもやして、
彼のことが気になって仕方がなくなっていくのですが、

これがね、木嶋くんが早い段階で野獣化して青ちゃんを襲っていたとしたら、
青ちゃんは木嶋くんのことを好きにならなかったでしょう。

うーん、男女の駆け引きって、難しい。笑


● キャラクター
青ちゃんと木嶋くんの関係も気になりながら、
周りのキャラも個性的♪

特に青ちゃんのお父さん(cv.津田健次郎)のキャラが強烈w

これは津田さんの演技がお見事すぎるww
声色の使い分けが面白すぎましたww

娘のことを大事に思っているのも伝わってきて、
いい父親でもあると思いました。エロに絡めなければ。笑

青ちゃんの名前の由来…ひどすぎるでしょw
娘につける名前じゃない…。笑


● 音楽
【 OP「WONDERFUL WONDER」/ エドガー・サリヴァン 】

ほどよくノリよく、好きな曲です♪

曲に合わせる映像もめまぐるしく切り替わっていて、
豪華ですねw

本編では見せない鬼畜木嶋くんの表情が印象的ですw


【 ED「恋はミラクル」/ スピラ・スピカ 】

この曲は最初に聴いた時から好きですね♪

ハニワっぽくて好みです^^

恋する気持ちがぎゅっと詰め込まれていて、
キラキラまぶしい曲です。


● まとめ
胸キュンなショートアニメで満足です♪

時間もショートでちょうどよい感じでした。

肩透かしが多い木嶋くんが、
ところどころ積極的になるというギャップにも満足じゃ♪(/ω\)

性的妄想だらけの青ちゃんだけど、
純情でウブな男女の恋愛、よかったです^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

妄想が…暴走するっ!

この作品の原作は未読です。
まぁ、タイトルを額面通りに受け止めて概ね問題無い作品だと思います。


名前の由来は…
官能小説家の父に悩まされる女子高生・青ちゃんは、念願の一人暮らしを実現させるため
難関大学合格を目指して猛勉強中。

「青春? 男女交際? そんなの知るかッ!」

…だけどそんな青ちゃんに、クラスの人気者で「リア充王」の木嶋が
まさかの愛の告白。

空気を読まない木嶋のアプローチに、勉強そっちのけで青ちゃんの
エロ妄想が暴走する!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

確かに青ちゃんの名前の由来を聞くと可哀想になります。
青って色んな言葉と繋がるのに、どうしてその言葉と繋げるの…?
と思わずツッコミを入れたくなる…そんな由来です。

そんな青ちゃんは、真面目な性格で常に勉強に勤しんでいる美少女なんですが、ある意味父親の影響を強く受けている女の子なんです。

父親は超有名な官能小説家で、そのため青ちゃんはHな知識だけは豊富で、オトコと恋愛に嫌悪感を抱いているとのことですが、それだけじゃありませんよね。

例えば、子供が父親の職業に興味を持ち高いスキルを身に付けるか…と問われると答えはNoです。
どこに勤めているか…は知っていると思いますが、どんな仕事をしているのか、知らない子供が殆どなのではないでしょうか。

特に高校生の頃ならなおのこと…父親は家族のためにお金を稼ぐ道具か何かくらいにしか思われていないことでしょう。
「親にならなきゃ親の気持ちは分からない」とはよくいったモノです。

ですが、青ちゃんは父親の職業柄知識が豊富というのなら、それは遺伝的要素が強いか、或いは好奇心が旺盛だからにほかなりません。
でも、そういうのをひっくるめて恥ずかしいお年頃なんでしょうから、青ちゃんの反応も仕方無いんでしょうけれど。

ですが、ぶっ飛んでいるのは青ちゃんの妄想だけ…というオチが付くのがこの作品が少年誌である所以。
青ちゃんは妄想家としても高いスキルをお持ちのようで、木嶋との妄想の暴走するレベル差が天地ほど隔たりがあるんです。
だから青ちゃんの暴走を除くと、この作品は「普通に人を好きになることを知る作品」なんだと思います。

しかし、物語のラスト…テストの結果が返されていまいたが、青ちゃん一体どこまで勉強できなかったのとツッコミたくなりましたよ。
これで念願の大学に進学できなければ本末転倒だと言うのに…
手を変え品を変え恋愛をゲーム感覚で楽しむのは如何なモノかと思いますが、まるっきり恋愛慣れしていないのも問題なんですね。
青ちゃんが典型的な事例だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思いまうs。

オープニングテーマは、エドガー・サリヴァンさんの「WONDERFUL WONDER」
エンディングテーマは、スピラ・スピカさんの「恋はミラクル」

本編を完走してwikiをチラ見したところ、原作は全8巻で完結しており、現在は「淫らな青ちゃんは勉強ができない オトナ編」として連載が続いているんだそうです。
完結している作品であるにも関わらず、アニメが完結しないのは何故なんでしょうね。
この作品も円盤の売れ行きによって続編が決まるパターンなんでしょうか。
続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。
青ちゃんが本懐を遂げられるよう陰ながら祈っています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「$10」by林田健司

<2019/7/6 初投稿>
最終話まで観終えました。
コメディ重視でラブ薄めのラブコメを最後まで貫いてましたね。

一連のシモネタが受け付けられるかどうかで評価真っ二つな気はします。
個人的にはシモネタも好みの範疇でしたし、
青ちゃんの独りよがりな妄想もクスッと笑えましたし、
八宝菜のつんちょは凄かったし。
満足しました。

あと、OP曲が割と好き。

<2019/6/17追記>
11話観ました。
今週のパワーワード
「ツルツルパンツ」
「腹を満たして、その後S◯Xだ!」

青ちゃんはもうあれだな。
煩悩全開の17歳男子並みに頭がアレですね。

<2019/5/11 追記>
6話まで観ました。

ラブコメですけどウェイトはコメ95%くらいな感じ。
ラブはコメディを引き立たせるスパイス、塩コショウみたいなもんですね。
なので真面目に見るとつまんないと思います。

「呼び捨てはS◯Xの始まりだゾ」
そんな格言聞いたことねえ 笑

<2019/4/27 初投稿>
原作未読。
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

この作品、人を選びますね。
最初のシーン、ヒロインの一言でツボれた人は楽しめると思います 笑。
私はツボりました( ・∇・)

主人公「青」は高校生の女の子。
真面目で人を寄せつけない頑なな態度の裏にやらしい妄想がいっぱい。
というヒロイン。

も少し正確に言うと
「こんなやらしいことをされてしまったらどうしよう、逃げなきゃ!ドキドキ!」
というおめでたい妄想でいっぱいな人です。
もしかしてダクネスの親戚か?

1話見て作者が女性だとすぐにわかりました。
だって男の作者だったら、女子高生に昭和の臭い漂うオヤジ系シモネタを妄想させるとかこっぱずかしくてできないでしょ 笑

女性の漫画家が描く自虐系ラブコメの一種だと思います。
例によってヒロインの相手は女性の理想が詰まったような男の子だし。

ところで思春期の頃って異性に対して身勝手な幻想、妄想を抱きがちですよね。
男子は「女の子はみな清純」とか漠然と思ってたり。
女子は女子で「男子はすけべ」
「でも◯◯くんはカッコいいからやらしいこと考えたりするはずない」とかとか

思い返すと恥ずかしいですねー。

そんな妄想がアホのように肥大した女の子のラブコメに興味がある、と言う方向けかな。
この調子でいけば結構面白くなりそう。


そうそう。
八宝斎みたいなのでてきてシモネタの昭和臭に拍車をかけてます。
声はイケメンぶりと舞台俳優でも活躍する演技力の高さに定評のある"つんちょ"。
ACCAのニノとかGANGSTA.のニコ演った方です。
ホント、この人なんでもできるな。
声の演技もまんま八宝斎で 笑

タイトルは林田健司さんの名曲です。

<2020/6/24 補足>
なんで林田健二さんの名曲「$10」かというと歌詞が
「Oh! lady! A-1 dollar B-2 dollars 淫ら No,non non・・・」とありまして
淫らかなー?とか思って。
そんな感じです。
ごめんなさい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 48

67.1 16 天然で高校生なアニメランキング16位
カッコウの許嫁(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (231)
748人が棚に入れました
赤ちゃんの頃に取り違えられ、ついに本当の両親と面会することになった高校生・海野 凪。 その日、名門お嬢様学校の女子高生・天野エリカに偶然出会い、許嫁との結婚を阻止したい彼女の頼みで半ば強引に彼氏役を演じることになってしまう。 ……だが、この2人こそが取り違えられた子どもであり、許嫁だった! 2人の子どもが愛しい親たちによって凪とエリカは両家公認の許嫁関係となり、同居生活を送ることに。 クラスメイトの瀬川ひろに恋する凪と父親に反発するエリカが取り決めたのは、「お互い一切関与しないこと」。 ちぐはぐで、どたばたな人生交錯ラブコメディがスタート!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2クールやって進展なし!

{netabare}
最近のテンプレラブコメでは珍しく2クール。
2クール作品というだけで自分の中での期待値が1クールアニメの2倍ぐらいあったけど、かなり期待外れでした。

何かしら話に区切りをつけるための2クールかと思えば、最初から最後までこれと言った話や恋愛描写も大してなしに最後までグダグダとありきたりなラブコメ展開をやっていただけ。
最初の方はそれでも楽しめてたけど、後半はキャラも増えない上にそれほど好きなキャラもいないし、さすがに飽きた。ほんとに何一つ話がないから...。
最後意味深に兄の謎を提示しただけ。

恋愛アニメとしてもかなりお粗末。
最初は三角関係をしっかり描いてくれることを期待してたけど、結局ありきたりなハーレムラブコメでずっと適当な展開やってただけですね。
てか、妹が実際は妹じゃないと分かった瞬間恋愛対象になるのやばくないですか()

誰かの妄想みたいな、これ系のハーレムラブコメはもうおなか一杯。
設定からして意味わからんのに、ヒロイン全員で同居とかあまりに現実味がなくて寒い。

OPED映像1クール目はすごく凝っていて良かったと思う。(曲自体もいい)
2クール目OP、何があった? サビ前まではそれなりに凝ってるけど。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
OP映像センスあるな。これ親? 漫画あるある。炎上しそう。
初対面の女とこんな話せねーよw ニセコイ
その辺の人捕まえて取ったみたいは的確表現
初対面にそこまでする? 写真へのこだわりいいなw 加工しないのが。
面白い冗談ってこれ実際の許嫁パターンだろw ニセコイじゃん。知ってた。
え、本当に好きな人おるんか。面白いなこれ。修羅場になりそう。
全くこれ系期待してなかったけど。

2話 ☆7
お嬢様だからか いい親じゃん。謎の同居展開。

3話 ☆7
これどこで何やってんの。何がしたいのか全く分からん。
写真撮る展開へのもっていきかたが強引すぎる。
父が封印されてそう。主人公テスト勝ってるじゃんw

4話 ☆6
結局これただのハーレムかよ。2クールで設定面白そうだから期待したんだが。こいつらもかよw ニセコイかな。そうはならんやろ。
親と一緒に行けや...。
顔芸。まあまあだな。そこはふつう育て親に似るところだろw

5話 ☆6
半分告白じゃん。コミュ障かよ。あるある転校展開。
恋愛禁止とかゴミ高校じゃん。式守さん主人公並みの不幸。
この紫結構ミーハーなんだな、ギャップある。
キャラが可愛いだけだな。3人手を取り合ったらつまらないんだよな。

6話 ☆7
結局ハーレム。10年代中盤位にやってそう。
どこからそのコス持ってきたんだw キャラデザもいい。
服普通に切るなw デフォルメいらん。特定厨さん..。
まあコメディ回としては今回結構よし。
神社なんだからそんないかにもな洋菓子じゃなくて和菓子にしようよw
他人の問題なのに背負うってなんだよ。

7話 ☆7
ここ日本だよな? てか高校なのに遠足任意参加なのか。
ラノベ主人公なら。
何で変なファンがいるってわかって行くことに決めるんだよ。
仲のいい主人公が行くという情報があっても行かないのに。
タイミングバッチリな鎌倉CM 謎コス
こいつの方が天野と仲良くしてるじゃん 嫉妬すんな。

8話 ☆8
兄弟じゃないじゃん。作画安定しないな。
まあ本来姉妹なわけだし取り戻したいというのは分からないでもない。
妹もハーレム要因なの良くない。妹が同居する意味が分からん。

9話 ☆7
さすがにこんなアトラクションねーだろw
ギャグ顔可愛くないからやめて。スローループ
そりゃプロは勝つだろうなw
ワチャワチャしていて楽しそうな家族だしまあ羨む気持ちはわかる。

10話 ☆8
本来なら赤の他人だよな ホテルか? 芝滑り楽しいよな。
カッコウの卵から来てるタイトルか。

11話 ☆7
こんな頭悪かったっけエリカw
ほんとセンスが7年前ぐらいのアニメだな。まるでこのアニメ。
ネタバレ厨 いもいも。肩書に過ぎなくないだろ。
 そうか、じゃあ別に幸と結婚出来るじゃん。
けど意識としては妹のままじゃないんか。妹として見ること駄目なのか?

12話 ☆7
聞き納め。結局ハーレムだよねw てかまだ瀬川さんに心あるのか。
図書館のルール遵守するの偉い。紙おる意味。現代ならスマホ使おう。
また今度はエリカとデートかよw
まだ? 好きの意味ぐらい。ストーカーやろ実質。
さすがハーレムアニメ ed聞きおさめか。

13話 ☆7
1期に比べて手抜きなop。曲も一期のが。
いつの間にかめっちゃ仲良いふたり。
てか妹が妹じゃないとわかった瞬間に恋愛対象になるのヤバすぎるな。
てか10連続勝利って高二ならもう無理だよね?w
藍井エイルこれ系の曲あってないのでは…。

14話 ☆6
このサビ映像なんだよ。黒幕が立ってそうなビル。
最下位なら仕方ない。無能参考書なら答え省略されてるんだよな。
六角形じゃなくてちゃんと無限大までやれ。
原理から覚えようとする辺りちゃんとやれば頭良さそう。
さすがに有り得ん方向に馬鹿すぎて滑ってるぞ。
そもそもなんで高校生で同棲。暗記だけで数学解けるんか…。
テストあっさり終わらすなw サチもしかして百合じゃないよな?
全く心境読めん。EDハローハローくどいわ3回も要らん。
藍井エイルこういう曲向かんわあと。

15話 ☆7
片抜き最近見ない気がする。本人の前で言うなw
自分だけは言っていいってなんだよw 来年には忘れてそう。
ちゃんと細かいところに気づく。逃げるのは悪手がすぎる。
普通にばらすんかい。許嫁同盟ってなんだよw このED聞いてて退屈。

16話 ☆7
ちょっとの期間でエリカの妹ってこと受け入れられるの謎だな。
金あるんかよ。けど売れてなさそうだなこの店w
ただ結論先送りにしただけじゃねーかw

17話 ☆6
いやマジで誰。露骨に写真を隠す。これは一生勉強できないパターン。
覗けってことかもしれない。残り尺5分だぞ。この男影薄すぎ。

18話 ☆7
ノーパンか? トウモロコシの食べかけとか気持ち悪そうマジで。
見えないものを見ようとしてー てか入院って。風邪だったよね?
爆弾いうてもひろが知り得てる情報しか無くない? 届けたい?

19話 ☆5
ヒロが負けヒロインすぎる。要するにどういうことや?
主人公に似てる兄を探してるの?
勉強できてもこういうとこで何の役にも立たんよな。目がサイコ
てかこんなに遊んでたなら忘れる? 違う、あれは兄か。
ただのラブコメにこういうラスボス的キャラとかミステリー要素いらんわ。
ただの日常モノなのに。
さすがに一緒に暮らしてたら妹として認識してるだろ。

20話 ☆5
スマホ壊れんぞw ラブホ経営か? このイキリおやじが。
Engage Kissかな? サンタ利用して食べるの草。

21話 ☆5
普通に1位撮れてるやん。けど振られてたよね。検証とかしょうもな…。
てかまだこんなにも瀬川さんに心あるんだな。
何で銛買わせようとしてるし。圧迫面接か?

22話 ☆5
なぜ妹が恋愛対象に。この気持ち悪い風呂絡みはよ終われや。
兄とはやっぱ別人なんか? これどうせ回収されないよね。
別荘来て1人でゲームやって帰ったのかw
そんな宛もなく走って見つかるわけ…。

23話 ☆6
謎の1時間sp まあ、ワートリからのズレがやっと解消されるのかこの枠。
結局兄と合わんのかよ。電車止まったら即駅閉めるのねw
年齢詐称後々面倒そう。酒堂々とこんなとこで飲もうとするな。
声で気づけや。てか宿泊客でもないのに入れるのか…。
今思ったけど、瀬川さんの許嫁がエリカの兄というのが妥当なオチな気がする。
24話 ☆3
できちゃった婚でしょ。最終回何も無かったな。
話はなんも進展してないのに。

曲評価(好み)
OP1「凹凸」☆9
ED1「四角運命」☆9.5
OP2「Glitter」☆7
ED2「HELLO HELLO HELLO」☆3.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

謎を残すだけ残して終わっただと...

原作未読なので、残された伏線というか謎の回収は気になる。
許嫁と同棲してもはや夫婦のごとくお互いに心を許してありのままを見せているというに、彼女との結婚を選ばないだと!?完全に結婚生活のそれなんですが。
最近、ときめきやドキドキ不要な気がするのだが、自分が年を取ってしまったてことなんだろうなあ。
主人公羨ましすぎてイライラする。
ひろとデートなんて言語道断だわ。{netabare}しかも、許嫁がいるから無理て言われてるのに、そんなに思い続けられるもの?彼女もなぜか心変わりしているけど。妹とも実質血のつながりがないから結婚できるというあたりもどう広げるのか。負け確ポジションやんけ。{/netabare}

三月のパンタシアや藍井エイルなど主題歌を歌うアーティストにつられて見たわけだが、内容は超薄味。カルピス原液1滴を1リットルの水で割った感じ。これを2クールとは中々現代ではテンポが悪くて受け入れがたいところがあるのでは?


OP
凸凹 吉岡聖恵
Glitter sumika
ED
四角運命 三月のパンタシア
HELLO HELLO HELLO 藍井エイル
吉岡聖恵さん個人歌唱とは良いですね。作詞・作曲は長屋晴子(緑黄色社会)なんだと。
HELLO HELLO HELLOは今までの藍井エイルのロックなイメージとは全く異なる。一時期休んでいたけど、復活したあたりからこういう曲調が増えている印象。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
赤ちゃんの頃に取り違えられ、ついに本当の両親と面会することになった高校生・海野 凪。その日、名門お嬢様学校の女子高生・天野エリカに偶然出会い、許嫁との結婚を阻止したい彼女の頼みで半ば強引に彼氏役を演じることになってしまう。…… だが、この2人こそが取り違えられた子どもであり、許嫁だった!2人の子どもが愛しい親たちによって凪とエリカは両家公認の許嫁関係となり、同居生活を送ることに。クラスメイトの瀬川ひろに恋する凪と父親に反発するエリカが取り決めたのは、「お互い一切関与しないこと」。ちぐはぐで、どたばたな人生交錯ラブコメディがスタート!


1羽目 私の彼氏になりなさいよ!
赤ちゃんの頃に取り違えられた高校生・海野凪。実の両親に面会する日、天野エリカという美少女に出会い、許嫁との結婚を阻止したい彼女から彼氏役を押しつけられて……!?

2羽目 結婚ならしないわよ?
許嫁となった凪とエリカ。しかし凪はエリカのセレブさに驚愕し、住む世界が違うことを痛感する。一方のエリカは、どこか緊張した様子。それは凪への好意か、それとも……!?

3羽目 絶対に負けないから!!!!
凪とエリカの同居生活が始まった。凪はテスト勉強に集中できるのを喜ぶが、エリカとの生活はハプニング続き。本当に学年1位を取れるのか? ひろとの勝負の行方は……!?

4羽目 俺と付き合ってくれますか…?
テストで1位を取った凪は、ひろから1位を目指す理由を聞かれ、その想いを告白する。ひろは自分より頭のいい人が好きだと答えるが……やがて衝撃の言葉を口にする。

5羽目 一緒に朝活できるかな…?
ひろと朝の図書室で勉強することになった凪。共通の趣味を知り、さらに朝活を続けたいとまで言われる。舞い上がる凪だが、2人の関係を揺るがすとんでもない事態が訪れる!

6羽目 一人で住んでるんだよね?
凪とひろの関係を進展させるため、朝活に参加するエリカ。2人を応援しようと奮起するが、ひろはエリカともっと仲良くなるために家庭訪問をしたいと言い始める。

7羽目 運命、変わっちゃうのかな?
学校行事の遠足で、思い切ってひろを同じ班に誘った凪。その際、改めて告白の受理の条件を確認すると、思いがけないひと言が返ってくる。しかし、班分けに問題が発生する。

8羽目 このまま結婚しちゃうの?
凪とエリカの同棲宅を訪れた幸は、2人に何かがあったことを察し、理由を問い詰めてくる。事情を打ち明ける中で、凪と幸はそれぞれ大きな決断をしようとしていた。

9羽目 黒潮が俺を呼んでいるぜ…!!
ひろと遊園地デートをすることになった凪。ひろに振り回されながらも、自分を貫く姿にますます惹かれていく。一方、偶然2人のデートを知った幸はモヤモヤが収まらず……。

10羽目 妹扱いしないでよ
母の日、幸の提案で一緒にショッピングモールへやってきた凪。しかし、母親が喜びそうなものが思い浮かばない。何が喜ばれるのか、2人は思い出を振り返っていく……。

11羽目 無かったことになんて出来ないよ
停電した家で身を寄せ合う凪とエリカ。2人は暗闇の中、同居生活を振り返っていく。そして、凪が防災グッズを取りに玄関へ向かうと、ありえないハプニングが……!

12 好きじゃない、まだ
ひろと2人で勉強会をすることになった凪。大惨敗した遊園地デートのリベンジとなるはずだったが、痛恨のミスを犯してしまう。ひろは、そんな凪をある場所へ連れて行く。

13羽目 なかなかうまくいかないねぇ
自分の恋心に疑いを持つようになってしまった凪。中間テストが始まったものの、まったく集中できない。モヤモヤを抱えたままテスト期間は終わり、結果発表の日を迎える。

14羽目 壁は超えるためにある!!
追試を突破しなければ、実家に引き戻されることになったエリカ。凪はそんな彼女から勉強を教えてほしいとお願いされるが、学年最下位のエリカを導くのはあまりに困難で……。

15. 言うしかない、俺たちの秘密…!
エリカと2人きりでお祭りを回ることになった凪。世間知らずのお嬢様っぷりを発揮するエリカに困惑していると、彼女のファンに見つかり、つきまとわれてしまう。

16羽目 今の会話がしたいんです
ひろのことが気になり、エリカを連れて彼女を尾行する幸。完璧超人なひろの様子を見て凪には手に負えない相手だと確信、あれこれ理由をつけて凪と同じ高校へ行くと言い出して……。

17羽目 なにが起きてもおかしくないのでは!!?
別荘で勉強合宿を開くことになった凪、エリカ、ひろ、幸。だが体調を崩した幸に代わり、エリカに片思いするクラスメイトの遊馬シオンが参加することになって……!?

18羽目 その人は誰…?
合宿の夜、ひろと肝だめしをすることを期待していた凪だったが、様子のおかしいエリカに無理矢理連れていかれてしまい、一緒に回ることに。果たして彼女の向かった先とは?

19羽目 もう気づいているんだよね…?
エリカがSNSに投稿した写真を「届けたい人」とは誰なのか。覚悟を決めて尋ねる凪に、エリカはある写真を見せる。そこに映っていたのは、幼少期の凪とエリカ……!?

20羽目 早く大人になりたーい!!!!
自宅プールでエリカの撮影を手伝う凪は、そこでエリカの父親との顛末を明かす。宗助捜しは振り出しに戻ってしまったが、そんな中、ひろから再びデートに誘われる。

21羽目 私と凪くんだけの秘密じゃん
期末テストで1位に返り咲いた凪。再びひろに告白し、彼女の返答を告白だと思い込んでしまう。その顛末を聞いたエリカは旅行を提案し、ひろの真意を探ることに。

22羽目 会う時は俺も一緒だ
幸の想いを凪に暴露したひろ。幸はひろに怒りが収まらない。だが、「約束」を破った理由に何も言い返せず……。一方、外のお風呂を満喫する凪のもとへエリカがやってくる。

23羽目 これからどうしよっか
旅行を終え東京へ帰る4人。エリカは宗助が日本にいることがわかり、前向きに彼を捜そうとする。一方、ひろは突然、凪と2人で行きたいところがあると言い出して……。

24羽目 二人が幸せならそれが一番じゃん
海野家で開かれる洋平の誕生日会に招待された凪とエリカ。楽しいひと時を満喫する中、洋平と奈美恵は許嫁関係に対する本心を語りだす。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

6羽 面白さは恋愛の行方。誰エンドか確認できないと意味がないです。

 2話まで見ました。カッコウと言えば托卵。托卵といえばNTRなので、もうちょっとアダルトものを想像していましたが、全然違いましたね。

{netabare}  カッコウの意味は「恰好…姿形・形式上」と「鳥の郭公(カッコウ)」で代わりの親に育てられたという意味の托卵で、ダブルミーニング、あるいは「格好の…ちょうどいい」の意味も含めてトリプルミーニングでしょうか。

 設定は「ふたり鷹」そのものですね。でもアレは火事の時の取り違いです。あれは男同士で両方金持ちですけどね。むしろドラマ赤いシリーズでしょうか。良く知りませんが伝説の山口百恵、三浦友和のドラマシリーズで良く聞きます。
 いずれにせよ昭和の話で今は病院で絶対取り違えないようにいろいろ工夫しているし、しかも金持ちと貧乏人じゃあ普通は病院は違うでしょうね。

 とはいっても、設定は荒唐無稽ですけど、この原作者の話って初めのほうはかなり面白いんですよね。山田くんもヤンキーくんも初期の展開は本当に引き込まれました。アイデンティティをいじくってストーリー展開させるのが得意なんでしょう。

 本作も2話目まではありきたりのラブコメに比べれば格段に面白いです。設定のバカバカしさに照れないで面白くする力量はかなりあると思います。

 私的にはヤンキーくんは減速したけど最後までまあ面白かった、山田くんは途中でかなりパワーダウンした印象です。初期設定からの展開が得意で長期連載が苦手なんでしょう。
 本作は割り切って短めにして面白いうちにやめれば秀作でしょう。この後どうなるか、ですね。

 なお、作画はちょっとなあですね。斜めからの視点が苦手みたいですね。
 あと東山奈央さん使ったら展開が丸わかりだけどいいのかなあ…声が大好きなのでうれしいですけど。{/netabare}


3話 前話までは面白いと思ったんだけど…既視感がすごい。瀬川さんは天才?秀才?

{netabare} 2話までの設定と展開は面白かったんですけど、勉強対決かあ。話がどこかで見たような内容ですね。お風呂のキャー、かかわらないでよね、試験期間に熱が出る、ラブレターかと思ったら果たし状ですか。何か目新しい事ありましたでしょうか。

 全体的に見てもボクの婚約者(弓月光)とかニセコイとか…既視感の塊かなあ。血のつながらない妹もいますからみゆきも入ってくる?
 ラブコメですからある程度の類似性はいいんですけど、男女関係以外の視点が別にないと飽きると思います。原作者の前2作に比べてどうなんでしょう。

 キャラで瀬川さん。字が汚い=頭がいいというのは非常に納得感があります。天才タイプの成績がいい人の特徴ですね。ただこういう人は身なりを構わないし部屋も汚いですよね。一位にこだわらないし。こういうところは秀才タイプの特徴ですね。ちょっと設定倒れのチグハグなキャラな気がします。

 これはヒロインにも言えますけど、キャラ造形がちょっとよくわかりません。何か寄せ集め感があります。デフォルメしていいのでもっと系統を分かりやすくしてほしいです。

 作画ですけど、影がやたら凝ったシーンがありますね。風呂のシーンの鎖骨の辺りとか。エロいといえばエロいのでしょうけど、絵柄と影の作画がミスマッチな気がします。また、前後のシーンで絵の感じがかなり変わってしまうのもどうかと思います。(Dアニメで5:08くらいのバスタオルを巻くシーン){/netabare}



6羽 コメディは大して面白くないです。興味は誰エンドか?ですので、それが確認できないと意味がないです。

 本作は誰エンドかが最大の焦点ですね。変な言い方ですけど、本作のコメディパートは大したことはなく、焦点は恋愛の行方です。1クールでどうせ描き切れないなら見たくないです。

 テンプレではありますがこういうのはキャラ萌えと主人公に感情移入できるか、です。正直主人公はいい子過ぎて乗れません。見どころがあるとすると瀬川ヒロちゃんですね。

 その上で瀬川ヒロエンドの度量が作者にあるかどうかでしょう。そこの結末がないなら見る価値は私にとってはありません。
 なので、一旦切ります。そのうちアニメでラストが描けるようなら見るかもしれませんが、2期以降が来て完結するまでは保留ですね。
 コミック販促みたいなアニメが増えすぎているので、ちょっと反発も感じますし。

 もちろんストーリーというのはプロセスが面白いので、楽しむのは途中経過なんですけど、結果の無いことが解っているプロセスを楽しめるでしょうか。それはプロセスと言いません。

 それにしても作画というかキャラデザが良くないなあ、と思いましたがネットで原作の絵柄確認したら、ちゃんと原作っぽいんですね。つまりアニメスタッフは忠実に再現している感じです。唇の感じは白黒ならいいけどカラーだとちょっと違和感があります。

 ちょっとアニメから外れますけど、この原作者って、連載沢山している割にあんまりうまくならないですね…というと語弊がありますね。1枚絵の場合はいいカットがあるんですけど、本編の顔のパーツに魅力がないのと表情が下手ですね。人間の絵に興味ないのかなあ。感じから少なくともデッサンはしてないですよね。別にマンガの内容とマッチしていれば絵が下手でもいいんですけど。デッサン云々よりも「身体性」を感じないと言った方がいいかもしれません。
 女性たちの魅力を描いている作品だからなあ…ヤンキーくんとか山田くんとかだと、別の面白さがあったので気にならなかったですが…。
 それと、色気が必要な場面が多いわりに、女性の原作者にしてはブラジャーの作画とか超適当ですね。アダルトコミックの女性作者とか下着はメチャメチャ描き込んでますから今時このレベル?という感じです。この作者は原作に徹してアダルトコミックの女性作者とかに絵描いてもらったらどうでしょう?

 というわけで休憩ですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
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