列車で仲間なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの列車で仲間な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の列車で仲間なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.7 1 列車で仲間なアニメランキング1位
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(アニメ映画)

2020年10月16日
★★★★★ 4.1 (566)
2419人が棚に入れました
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔
ネタバレ

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

◯西先生「まるで成長していない…」。◯◯◯の目にも涙には爆笑。

 いやあ〜笑わせてもらいました、泣かせ演出がクドいなぁ〜と思ってたらまさかのダメ押しにおもわず吹き出しました!。まぁ、笑わせよう?としてるシーンはテレビの頃と変わらずビタ一笑えませんでしたが…。


 今回はシンプルに本作のレビューになります。そして、時間が経ったら外的要因以外の本作のヒットの要因分析をしたいと思います。まぁ、そちらは当て推量もいいとこですので話半分に読んで頂ければ幸いです。


 結論から申し上げると「上手くない」の一言に尽きると思います。別に高度で複雑なことをやれ!とは言いません。単純にエンタメとして、物語という名のジェットスターに乗せて上や下への大興奮をさせるが下手。


 バトルの作画は確かにスピードはあるし、一コマずつ止めても崩れていないんじゃないかってくらい整っています。しかし、バトルにロジックが薄いし、形勢が二転三転したり、こちらの想像の上をいくという点があまりにない。そもそも整ってる作画が良い作画なのか?。バトル作画はそうではあるまい。そこまで大好きじゃないが、同社のHfの方が凄かったような。


 技もエフェクトが凄くなったりするだけで何をしてるのかそもそも分かりづらいし、この技はこうだから相手の上をいった!とかがないので、ひたすらテンションとエフェクトとスピードだけで押している印象で、結果なんか凄いんだろうけどこちらのテンションは全然上下しませんでした…。


 バトルには、敵役が味方と同じかそれ以上に大切ってことが見落とされてるのもテレビと変わってないように思えました。下弦はサディスト、アカザはバトルマニアという類型的な印象を超えるものが何もない。


 夢を扱うキャラなんだから下弦はもっと人間に対して色んな想いや信条を持つキャラにもできたろうし、アカザもバトルマニアなら敵味方を超えた友情のような何かを煉獄さんとの間に築くキャラにもできたろうに…という感じです。例えば、「ジョジョ」のワムウとか、「ジャイアントロボ」の衝撃のアルベルトとか。


 最後もあれじゃあ…格好つかないし、スッキリしない終わり方ではないでしょうか?。前述の衝撃のアルベルトと戴宋の闘いのように、二人は因縁のライバルだが、最後の最後で煉獄さんが決着よりも炭治郎を守ることを優先して…みたいな展開ならグッときましたが…。初対面なのになんでアカザはそんなに煉獄さんに惚れ込んでるの?って感じですし。


 それ以上に本作で問題なのは、キャラ同士の関係性や感情の変化の過程をスッ飛ばし、やたらエモさと勢いだけでなんとかしようとしているところだと思います(キング・クリムゾンかな?)。キャラがやたらエモければこちらもエモくなるわけじゃないので…。


 キャラクターの感情もストーリーも、盛り上げるにはピラミッドを築くように一段ずつ積み上げていく必要があります。ピラミッド作りには建築学が、ひいては数学の基礎が必要ようなように視聴者の感情を動かそうと思ったら心を打つ物語を作るための技術に基づいた丹念な構築が不可欠です。優れた作画も音楽も築き上げた感情の爆発の助けにはなるけど、それがないんじゃ砂上の楼閣である。



 それが、本作では煉獄さんと炭治郎達の間に、更には敵たちとの間でも関係性を十分に築けているとは到底思えません。煉獄さんと、亥之助や善逸や禰豆子の間にどんな絆が出来たというのか?(善逸に至っては普通に出番少な過ぎ)。顔を少し合わせたぐらいで、禰豆子に至っては本作の中で煉獄さんと絡む瞬間すらなかったような…。


 炭治郎も、背中と背中を合わせて共闘したりして、この人の生き様に覚悟に惚れる!みたいな展開がないからやたらメソメソされてもなんで?という感じでノレない…。


この中の話では、炭治郎にとって強くて優しい先輩くらいにしか煉獄さんのことは思えないような…。熱い絆をこちらも感じられれば、そりゃあこちらも泣きますが、あんたら出会ってそんな経ってないし、そんなに心通わせ合う展開なかったやんけ…という。



 百歩譲って炭治郎が泣くのは良いとしても、亥之助、況してや善逸は泣くほど付き合い欠片もねぇだろ!とツッコミたくなる。炭治郎が泣いてるから泣いてるくらいにし見えないんですよねぇ…。



 別に泣き演出が嫌いなわけではないのです。むしろ私は泣き上戸で、好きな作品見てればもれなく泣く方です。ただ、十分なセットアップなしに、泣け!泣け!ってやられてもシラケるだけなんですよねぇ…。 {netabare} その上、まさかカラスの目にも涙って…。そんな演出ねえだろ!とひっくり返って吹き出しました{/netabare}。


 煉獄さんも「大いなる力には、大いなる責任が伴う」みたいな、スパイダーマンで何度も見たような話を回想でお母さんに説教されても…という。それは物語の中で煉獄さんの行動や生き様で見せてきてこそ効いてくるもので、あそこで急に出てきても…。


 その部分もただセリフで言うんじゃなくエピソードや具体的な行動で見せた方は良かったと思いますし。そもそもなんでお母さんは、あんな説教を煉獄さんにしたの?という感じが…。


 他にも、「夢」という能力はいくらでももっと面白いバトル展開(インセプション的な)が出来たろうとか、せっかく眠ってる時に強いという善逸の設定…とか、下弦に協力してた乗客たちをもっとドラマに絡めればいいのにとか、言いたいことは山ほどありますが、最後に一言。


 あたしゃあ、この列車には乗れないねぇ…。


 コロナはやはり拡大傾向でえらいことになりそうですし、子供たちが見たがってるからって映画館に連れていくのは鬼よりずっとヤバイと思います。くわばらくわばら。


 宮台真司さんの本作評は実に良かった。煉獄さんの生き方に関するギリシャ的な倫理の在り方は実に興味深い!。ただ、それが上手に表現出来ているとは思わない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 73
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

列車と流行は乗るものです

長いものには自ら巻かれにいきます。プライドはありません。


全23巻で完結するだろう原作漫画の7巻ぐらいまでを2クール26話でアニメ化。この劇場版は8巻の内容に相当、TV本編からの続編を意味します。

2期やるならゴールデンタイム放送も荒唐無稽な話ではなく。
しっかりバンダイさんが日輪刀を発売してますし、物販で円盤以外の武器があることは強み。原作が完結しているとはいえ暫く商売にはなりそうです。
そしてこの劇場版。老若男女巻き込んで記録的ヒット中なわけですがなんか様子がおかしい。初見の方が楽しんでるのです。「続編だからTV版観といてね」というわけでもなさそう。整理します。

1.原作を読んでいる。読んでない。
2.アニメを観ている。観てない。
3.観た人はリアタイの頃?それとも最近?

一見さんお断りというわけではないのでそれぞれ立ち位置だけ確認。
自分は原作未読でアニメ視聴済み。かつ公開直前の部分一挙放送でおさらい済み。もしも準備したいなら第21話以降最後までをおさえておくとよいかもしれません。
{netabare}※劇場版メインキャラ:煉獄杏寿郎(CV日野聡)と魘夢(CV平川大輔)が顔出しするのと、無限列車編に向けた先出し情報がけっこう含まれてます。{/netabare}


【社会現象】
様々な角度から分析されてるでしょうから細かくやらんけど、もたらされた興収で一服つけた映画館が数多くあったと聞きます。上映作品の弾数少なくスクリーンに空きができたコロナ禍の特殊事情なんてのを数年後に思い返すことでしょうね。流行り病を鬼の仕業とみなす伝承になぞらえ、経済循環の一翼を担うことで現実世界でも鬼退治してるようなもんに思えました。


そして本編。
冒頭の1カット。え!?実写ですか?というところから始まります。TV版の第1話は、え!?劇場版ですか?という入りだったのでなんとなく既視感みたいなのを感じますね。
美術はTV放映での神回と呼ばれる第19話の気合が最初から最後まで続くと思っていただいてよし。
117分の上映時間のうち一部を除いて列車の中での出来事です。殺陣や空間を使った演出など狭い列車空間ではスケールダウンするかもという不安は杞憂となってます。梶浦由記さんの劇伴も物語を盛り上げ、作画/音楽の良さは太鼓判を押せましょう。まさに劇場で鑑賞すべき作品ですね。

ストーリーはいかんせん途上なのでなんとも言えじ。全体でどうこうはひとまず置いといて1エピソードとしてみるなら申し分なしではないでしょうか。家族愛との結びつきで“強くなれる理由”を知った本編なら、その強さを何のために使うのか志(こころざし)の領域、メインキャラ煉獄さんを通して“闘う理由”が劇場版でははっきりしてきます。感動するとしたらここ。個人的にはむしろ家族愛に囚われちゃうと見落としかねないとすら思ってます。

キャラはもちろん炎柱の煉獄さんがごっそり持ってくんですけどTV本編からの進展もある。炭治郎の同期、特に伊之助との絡みにそれは顕著でした。TV本編では兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめ。「努力」「友情」「勝利」の「友情」部分が希薄だったと言えましょう。そのため「友情」の中核たる善逸や伊之助についてキャラ立ちの良さを認めつつも別角度から見れば三人いることの相乗効果は感じられず、またギャグテイストな二人は一歩間違うとガヤ扱いでうるさい。炭治郎の“やさしさ”で繋ぎとめている関係に見えなくもなく、このへんが子供向けと断じてしまう要因だったように思えます。それが劇場版では幾分緩和されてました。段階が一段上がったとも言えるかも。
そして余力あるか2回目でもいいですけど“煉獄さん”“炭治郎”“善逸”“伊之助”“禰豆子”誰が欠けてもラストステージには届かないという細い糸を手繰り寄せるような作業を各々がしていたことを見逃さないでほしいです。

公開中なら映画館の迫力映像&音響を楽しめるのはもちろんのこと、例え機を逸して自宅鑑賞となったとしても、ストーリーやキャラの関係性がTV本編に上乗せされてるので見応えはあります。
それに事ここに至ってはなんだかんだ鑑賞のきっかけをはかるレビューの意義をあまり感じないのが本音。これだけメディアの露出がある作品ですのでお祭りに参加する感覚でよろしいのでは? 

ちなみに泣こう泣こうと思ってもそうはならないと思います。感動したーのインタビュー映像は一切無視。期待値のコントロールは各自しっかりして、無駄にハードルを上げ過ぎないようにしましょう。





※ネタバレ所感

■これはデカい!共通言語を獲得

「それにしても素人使うのはちょっと…」
劇場版が公開される度につぶやかれてきた常套句ですね。プロモ兼ねて世間認知度の高い俳優さんを起用するいつものアレ。ふとしたことで気づきます。このメガヒット作にその不満が一切ないことを。
このことはアニメファンにとって二重の意味で幸せなことだと思います。一つは文字通り棒演技を我慢することからの開放。二つめは共通言語の獲得。

 普段アニメを観ない人と声優さんの話ができる!{netabare}…かもしれない{/netabare}

「あー○○さんね。鬼滅で△△の役やってた人だよ」というテンプレがこの度誕生した衝撃はもの凄いものがあります。

「あー○○さんね。××で△△の役やってた人だよ」の××の選択肢がほぼジブリ/ディズニー/他夕方ご長寿アニメ独占状態だったところに近年『君の名は。』がやっと追加された今日この頃。
鬼滅はキャストが脇役含めて深夜アニメオールスターと言ってよく、TV本編を視聴してる層も一定数いることも考慮すると△△に入る人たちがめっちゃ多い。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準。皆なにかしら代表作持ってる方々なのに一般の人からみれば誰も知られてない。
それが此度の一件で「鬼滅の煉獄さん役の人が主役はってるオーバーロードってのが…」みたいな発展が容易にできちゃう世界になってしまいました。
応用パターンも。スラダン世代だったら鱗瀧さん役の芳忠さんは仙道やってて、炭治郎が初めて遭遇するお堂の鬼役緑川光さんは流川楓だぜー!みたいなツカミもできるわけです。


実力のある制作会社。本職がもたらす声の演技の凄み。作品に寄り添って製作された主題歌の余韻。
よくよく考えると深夜アニメ王道を行くタイプの作品としてこれだけのメガヒットは史上初では?
訓練されたアニオタには常識でも一般人には未知なるフロンティア。今回初めて“深夜アニメ”に触れた多くの方々が泣いたり笑ったり楽しんでいるこの状況が喜ばしいのです。
あらためて思います。日本のアニメは素晴らしい。


■「家族愛」と言うけれど…

“覚悟”と“責任”のお話ですね。だから人々の琴線に触れるのだと思います。
“家族愛”があまりにもプッシュされてるんですけど少しばかり疑義が有る。行動や考え方の根っこに家族の存在は根付いてるけれども登場人物たちはその想いを大切にしながらそれより先。志を持ち責任を全うする覚悟を携えている。いわば未来を見据えております。むしろ鬼側の諸事情が家族止まりという対比にもなってますね。
愛郷心とでも言うべきでしょうか。家族より広範囲な+αの共同体を守らんとする物語となってます。

{netabare}TVの第2話で鱗瀧さんが炭治郎に覚悟を迫り禰豆子が人を襲った時に自害すると即答できなかったことを詰問するところから始まり、柱門会議の御前において禰豆子が人を襲えば腹を斬る主旨の書面をしたためていた鱗瀧さんと富岡義勇の凄みがまさにそれかと。三人とも実際の家族ではないのです。{/netabare}

{netabare}煉獄さんが守ったのは200名の乗客の生命。それと己の生き様でした。

劇中で炭治郎が叫んだ「勝利」の定義を受け入れられるかどうかは作品の評価に直結します。
野暮と承知しつつ、引き換えにしたものと天秤にかけて敢えて損得勘定したとしても、後進(炭治郎、善逸、伊之助)の心に炎を灯したことでお釣りが充分とれたよねと私は思ってます。
これが唯物論的に捉えるとまったく景色が変わってくると思います。物理的な勝利ではなく「え!?これでなんで感動するの?犬死じゃん」となっちゃうかも。{/netabare}








※マジで無駄話…しかも長くてゴメン

■つまりこういうことね

鑑賞済みの方向け。そのわりには全く踏み込んでないただの妄想のため閉じとく。

{netabare}国際関係に少しばかり踏み込むネタなため不快にさせちゃうかもしれません。たいした話ではありませんが念のための注意喚起。ブラウザバック推奨です。
ちなみに弊社は彼の当該国に事業所があり取引先も存在し、同僚もそこそこ多国籍でわりと喧々諤々楽しくやってます。そのため実地をそれなりに把握してると自負しつつ放言しますのでご容赦を。{/netabare}

{netabare}鬼 「鬼にならんか?14億の市場で儲けさせてやる!」
人 「一度鬼になれば利益の再投資は鬼界に限定され人間界には戻ってこれない」
鬼 「人口減少や低水準待遇の人間界に未来はない。鬼はいいぞ!バスに乗り遅れるな!」
人 「弱い鬼たちを浄化してふんぞり返るなんて俺とは考え方が違うということだ。断る!」

という既視感。{/netabare}

{netabare}代々蓄積されてきた肌感覚なんですよ。
菅原道真公がなんで大宰府に流されたかって遣唐使廃止で利権をごっそり潰したことへの報復でしょう。左遷先の大宰府で客死しそのあと都で人死にが続く。祟り扱いされたのは飛ばした連中に後ろめたさがあったからでしょうね。

となるとそんなリスク背負ってまで遣唐使廃止する必要なかったのになんで?となるのが普通の感覚です。そこで出てくるのがマルコ・ポーロの『東方見聞録』、玄奘三蔵の『大唐西域記』と並ぶ世界三大旅行記とされながら現代日本人にとってはドがつくマイナー書『入唐求法巡礼行記』(円仁)。刊行年は遣唐使廃止の50年くらい前。大陸の人肉食習慣その他悪習がこれでもかと書かれていて国内の東洋史学会ではウケない内容っすね。なお書店で販売されてるのは肝心な唐での体験部分がごっそり抜けたもの。

そもそも遣唐使は行って戻ればアホみたいに儲かる。交易あらば交流あり。文化は良し悪し関係なく流入してくるのは当たり前ですよね。巷では悪習が入り込んですこぶる庶民には評判が悪かったという土台があって、それを唐が滅亡する13年前に鎖国を断行。悪習の流入阻止ばかりではなく大国滅亡の混乱に巻き込まれることをも防ぐファインプレー。

そんなこんなで道真公は神社of神社ともいえる『天満宮』の御祭神であらせられますからね。亰で頻発する祟りを鎮めるために大宰府の庶民が詣でますかって話です。神童でならし出世が早かったなんて人は他にもたくさんいるでしょう。

 きっぱり関係を絶ったからです

そして別にこの時も後の江戸時代だって彼の国と敵対してたわけじゃないんですよ。付く時期と離れる時期の見極めは歴史に学んで良いと思います。隣り近所なんてそんなもんなんですから。
そもそも人食ってるところに利益ぶら下げられたからってホイホイついていくか?ってのが問われているのです。ズブズブになって「生殺与奪の権を他人に握らせる」前に道真公は撤退したのですよ。おそらく自分の身にふりかかる災難を見越した上でです。
そんな菅原道真公を祀って顕彰し続け御社に足を運ぶ1000年前の日本人の感覚と“煉獄さん拝みに劇場に足を運ぶ”僕らの感覚とでそんなには変わらんのだろうよと勝手に妄想している私です。大ヒット神社と大ヒット映画!うーん…このへんで止めとかないと罰が当たりそうなのでお終い。

{netabare}そういえばいつのまにか聖地化してた竈門神社も大宰府でしたね…{/netabare}


作品に戻って“正しく生きること”を考えさせられます。煉獄さんの母はこう言いました。

 「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」

これはお侍さんの基本的な考え方だったかと思います。
思えば伊之助が乗客省みず猪突猛進しかけた時も乗客の安全を確保してからだったし、
火の呼吸は知らんので話はお仕舞だとぶった切ったと思いきや、煉獄家のヒントを指し示したり、
後輩の話を聞き流してんじゃなくて留めて心を砕いてくれてたんだなということがわかります。

そして正しいことをやるためには強くならないとね。子供に見せたいという声があるのも分かる気がします。子供に見せる名目で大人が見るのももちろんご随意に(笑)

{netabare}大事小事関係なく、私たちは常に「鬼にならないか」と誘われる日々を過ごしているといえます。人と鬼双方に事情があることは作中で示されており巷でも作品の魅力によく挙げられてますよね。そんなんで鬼にも同情すべき点があるなぁと呑気に構えていたら、この劇場版で煉獄さんに「鬼の倫理」と「人の倫理」は明確に違うことを突きつけられたわけです。{/netabare}

映像と音楽が突出して良くて、あとは良くも悪くも少年JUMP的作品。これはTV本編の私の評価です。その基本的な考えは変わってないのだけれどもちょっとだけTV本編よりも評価高めどす。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 劇場にて 

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2020.11.15 追記

別に予言でもなかったのだがさっそくの教訓。

「お前も鬼にならないか?」 ⇒ 「はあいよろこんで~」

を地でいくNEWSが飛び込んできた。炭治郎の耳飾りのデザインを変更して某半島で配給するとのこと。長くなるので止めとく。



2020.11.01 初稿
2020.11.15 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 65
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

一つ期待したいのです

<2020/11/3 初投稿>
昨日ようやく観に行けました。
原作未読。
テレビ版全26話は視聴済みです。

凄いですね。
ついこないだまで、今年日本で1番話題になった映像コンテンツは半沢直樹だろうなと思ってたのですが、あっさり上書きする勢い。

興行収入も3週目で既に150億円超え。
千と千尋の神隠しの300億円超えも現実味を帯び、どこまで行くかもうわからん感じです。

なぜこんなに売れたのか?
は自分にはよくわかりませんが良い作品であることは間違いないと思います。

ただ一つ期待したいな、と思ってることがありまして。
それは本作の爆発的なヒットでアニオタと非アニオタの垣根がなくなる、まではいかなくともかなり下がるのでは?という期待。

この20年くらいで、例えば「けいおん」ブームなどを経て垣根はかなり下がってきました。
それでもその垣根はまだまだ高さを保っています。
その証拠が深夜アニメ。
お子様向け作品を除くと今のアニメはほぼ100%ド深夜の放送です。

結局「アニメを好きな層は深夜でも見る視聴欲求が極端に強いマイノリティ」とテレビ局は認識してるのだと思います。

ところが本作の文字通り「空前」の大ブーム!
元々はどちらかというとアニオタ向けの深夜アニメ。
そんな本作が、老若男女小さなお子様/アニオタ・非アニオタ全ての層に受け入れられたという奇蹟。
この世の空気感まで変わってくれると嬉しいのですが。

と、ここまでは前置。
以下、本作鑑賞の感想です。

まず第一印象としては、テレビアニメ版見てるか、そこまでの原作を読んでないと十分楽しめない。
当たり前なことなのですが、人気が出過ぎて「いきなり観に行っても大丈夫じゃね?」と錯覚する人も出てきそうなので。
つまり予習は必要。

そして、映像美。
予想はしてましたが、それを超える美しさと迫力。
始まってすぐ、最初のシーンの映像で一気に飲み込まれてしまいました。
例えば「君の名は。」なども映像が至高レベルなのですが、それは「絵画」「フォト」としての美しさ、つまりそこだけ切り出して成立するような美しさなのではないでしょうか。
本作は「アニメ」としての美しさが際立っている。
それは動きの滑らかさや力強さ、迫力を伴った美しさだったり、背景であってもあくまでアニメの一部として調和した美しさだったり。
特に戦闘シーンは特筆もの・さぶいぼものです。

声優は実力と人気を兼ね備えたプロで固めてます。
特に今回は日野聡さんのよく響くテノールの力強さと突き抜け感が◎。
もちろんレギュラー三人組+禰豆子もさすが良い仕事をされている。
ややサプライズだったのは{netabare} 猗窩座の石田彰さん。{/netabare} やはりこの方はスペシャル・ワンですね。


そしてキャラクターと物語について、ですが
ここからはネタバレなので未視聴の方は開かないでください。

{netabare}
三人組+禰󠄀豆子、みんな活躍してました。

伊之助が存外とかっこよかった。
敢闘賞クラスの活躍
被り物が役に立ってよかったね。
女性ファンからしたら被り物脱いでほしいのかもしれないけど。

善逸は相変わらず煩いけど、笑えるしいざとなると強い。
いきなり霹靂一閃はびっくりしたけど、そっか。
こいつは寝てるから出せるのか 笑。
やはり結構好きなキャラ。

禰󠄀豆子は可愛らしさと面白さに磨きがかかった印象。
あと久しぶりに日本語喋ってた 笑。
善逸の夢の中だけど。
最後の朝日をバックに禰󠄀豆子を箱に詰めようと慌てる善逸ときょとんとする禰󠄀豆子には感動してる最中に笑かされました。
でもバトルでも頑張ってましたよね。
頭突きは笑ったけど。

主役の炭治郎。
無意識のイメージがまさかのウユニ塩湖!
ここでピアノでバライチを弾く炭治郎をつい思い浮かべたり。
花江さんはウユニ塩湖に縁があるんでしょうか。
と、それはさておき。
やはり本作の主役は炭治郎なんだな、とあらためて思いました。
その優しさや誠実さ、濁り一つない真っ直ぐさ。
当然、その強さも活躍ぶりも。
彼のキャラクターは本作の方向性の中心にあると思います。
どんなジャンルであれ良い作品というのは主役がそのキャラクターと行動で作品全体を支えてますよね。
その典型だと思います。

そして炎柱・煉獄杏寿郎さん。
本作では炭治郎超えましたねえ。
というか全部持っていきました。
強い、優しく、熱く、まさに燃えるようにかっこいい漢。
それでいて心のうちに葛藤も抱える。
最初の登場シーン、大量の駅弁を一口食べるごとに馬鹿でかい声で「美味い!」「美味い!」「美味い!」
「うみゃーうみゃー」言いながらキャットフード食べる仔猫動画を思い出しました 笑
声デカすぎてうるさかったけどw
普段、目がどこ見てるかわかんないし大丈夫かこの人?と思ってましたが、いざ鬼を前にするとカッコ良い。
加速装置みたいなものもついてるみたいだしw
猗窩座との一騎打ち痺れました。
ufotableの映像力が遺憾なく発揮されていたと思います。
煉獄パパのやさぐれてしまった理由が気になる。

猗窩座は出た瞬間「フリーザ様?」とか思ったけど、声が石田彰さんなもんだから「色っぽいフリーザ様」w
上弦の強さがよくわかりました。
彼は最後の炭治郎の叫びをどのように受け止めたのでしょうか?
たいして気にしてないのかな。

ストーリーは王道というかシンプルというかわかりやすいシナリオ。
元々が話をこねくり回して複雑にするタイプの作品ではないので、そこを期待してる方は残念な気持ちになったかも。{/netabare}
テレビアニメ版のレビューでも書きましたが「王道なストーリーを腕の良いクリエーターがしっかりと肉付け練り上げると素晴らしい作品になる」
それだと思います。


というわけで。
まだまだまだまだ勢いの止まらない本作。
本当に面白いし、未見で本作が気になってる方は、映画館に足を運んでみてはいかがでしょう。
あ、予習してから、ですよ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 61

80.4 2 列車で仲間なアニメランキング2位
異世界の聖機師物語(OVA)

2009年5月22日
★★★★☆ 3.8 (1360)
8327人が棚に入れました
異世界の聖機師物語 1 [DVD] 「ジェミナー」には地球同様、多くの国々があり、互いに覇権を巡り争いが絶えなかった。当然、兵器にも亜法の技術が使われていたが、その主力は、古代遺跡で発見された「聖機神」と呼ばれる巨人体の複製、「聖機人」である。だが「聖機人」に搭載されている高出力亜法動力炉には、回転時に脳生理機能を阻害する、特殊な振動波を出す大きな欠点があった―――「聖機師」とはこの振動波に高い耐性を示す者の事であり、より高い耐性を示したのは、召還された異世界人であった……。

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

常軌を逸したハーレムアニメ。ただし、主人公はそんな気全くありません。

地球(異世界)から召喚された万能主人公剣士を巡るドタバタハーレムロボットアニメ。

主人公剣士の強さとモテ具合は常軌を逸しています。
前半はほとんど鬼ごっこ状態で、終盤に物語が動き始めます。

世界設定は緻密かつ面白いです。
また物語もなかなか凝った作りです。

我儘で自信過剰なラシャラ様と超恥ずかしがり屋のユキネさんが笑える性格。
そして、めずらしく悪役のくぎゅ、明らかに似合わない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

NoName さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

隠れた良アニメ

王道なのに不思議と面白い。OVAなので作画も良い。登場人物もテンプレが多いが要素は揃っており、物語の内容こそ薄めだがキャラ同士やり取りは見ていて楽しい。残念ながら知名度は低いが良いアニメだと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

意外とおもしろい!

私も皆さんのレビューを見て初めて知った作品でしたあらす
じやストーリー性などにこだわる事無く、一度は見ておいて
『 損 』はない作品だと思いますよ。

ハーレム学園もの!?と思いつつもストーリー性は良く、
そこまで恋愛要素や馴れ合い要素が強くもなく、アクション
的な要素もバランス良く描かれていて、コメディー的な見か
たもできた色々な方向性から楽しめる作品でした。

確かに主人公最強であるものの、どことなくそれを許せてし
まう辺りが、自分も観ているうちにこの作品のファンになっ
ていたということだと思います。特に個性的なキャラ設定が
よく、観始めたころから比べて中盤辺りまでの間に、既にお
気に入りキャラ等もできつつあって個々の展開や動きも気に
なりつつ、次の流れを楽しみにする事が出来るという、連作
のもっとも確信的なものが備わった作品だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

65.9 3 列車で仲間なアニメランキング3位
Fairy gone フェアリーゴーン(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (253)
951人が棚に入れました
かつて妖精は、"兵器"だった――。この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す、妖精が存在していた。妖精が憑依した動物の臓器を摘出し人間に移植することで、妖精を分身として出現させ、兵器として扱えるようになる。妖精を戦争の道具として自在に操る兵士たち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役目を終え、行き場を失う。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものはテロリストに。それぞれの生きる道を選択する。戦争から9年の歳月が経つ。主人公のマーリヤは、妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する、違法妖精取締機関『ドロテア』に配属されたばかりの女の子。未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、復讐のためテロを起こす。これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う『妖精兵』たちの物語――。

声優・キャラクター
市ノ瀬加那、前野智昭、福原綾香、細谷佳正、諏訪彩花、中島ヨシキ、園崎未恵、子安武人、大塚芳忠、津田英三、種﨑敦美、沖野晃司、小松未可子、間宮康弘、津田健次郎、麦人、川田紳司、寿美菜子、井口裕香、興津和幸、江川央生、伊藤静、土師孝也、東地宏樹、乃村健次
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アブストラクト ホラー

P.A.WORKS制作。
妖精×戦記傭兵ファンタジー。

かつて妖精は兵器だった。
この世界には動物に憑依することで、
不思議で強力な力を宿す妖精が存在する。
先の大戦から9年、
少女マーリヤは妖精に関連する事件を、
捜査・鎮圧する取締機関ドロテアに入隊する。

戦時下とその後の悲劇を描くのでしょうか。
幾つかの国が存在し統一戦争があったようだ。
デザインはキャラも舞台設定も好みです。

学術的名称「妖精原体」とは何か!?
その力の発動条件には何があるのか!?
{netabare}マフィアは違法妖精を売買している。{/netabare}
主人公の声優を市ノ瀬加那が努めます。
最近、縁があり推していこう。

序盤~中盤視聴追記。
舞台の作り込みに励んで貰えれば嬉しい。
ゴシックホラー的設定はアニメでは貴重です。
女性陣のデザインが素晴らしい。
{netabare}幼馴染との因縁、新型人工妖精!?{/netabare}
物語の鍵は何が握るのでしょうか。

最終話視聴追記。
好みの世界観で楽しめましたが、
場面転換が多く舞台設定が捉えにくい。
{netabare}アニメでは政治劇は難しいのでしょうか。{/netabare}
役者も出揃い、秋からの本番に期待したい。

真夏の夜の夢、アブストラクトホラーに従え。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

気長にいきまっしょい

オリジナルアニメ。分割2クールの前半12話分。


24年前勃発の“統一戦争”が終結し10年後の世界。リアルでも新兵器が戦術の発展に寄与してきた歴史がありますが、こちらの世界でそれに該当するのが「妖精の力を宿した妖精兵」なる人体兵器とのことです。
戦争が終わればコストのかかる兵器は適切な量を維持したまま徹底した保管管理が求められます。ご多分に漏れず平和な世界での妖精兵はいろいろストッパーがかけられてました。人が兵器であるということからも帰還兵のPTSDやら退役軍人の再就職などの問題も絡んできそう。ここらへんを期待しての視聴開始です。
ざっくり感想でいえば、ファンタジー世界ながらある程度、“大戦後10年経過した世界”に相応の説得力は感じられる仕様にはなっておりました。


そして世界観と設定。これは作りこまれてるのではないかと思います。
妖精は意思を持つとかスタンドアローンで何かするという描写が今のところはなく、宿主のスキルといった扱い。個々に名前や性能の違いもある模様。
このテの戦記ものはキャラが無限増殖する傾向にあって覚えきれないものです。地勢や諸国間の力関係であったり、登場人物の相関などは12話終わった時点では残念ながらふわっとしています。

P.A.WORKS製作とあって作画は期待通りで、音楽もかっこいい。
が、実は序盤の戦闘シーンの劇伴が自分にはしっくりきませんでした。エッジ利かせたギターのリフなんてめちゃくちゃ好みなんですけどね。これってどういうことかというと、実写映画『ワイルド・スピード』のカーバトルやってる時のノリの音なんです。本作に於いては、場を固定した剣でのつばぜり合いをやってる画と時速○○km/hの疾走感を強調したい音とが喧嘩している感じ。
しっくりこないのは劇伴だけではなく、後半の戦闘シーンでもなんかへんなところがありました。{netabare}例えば第11話の無能な衛兵隊。いくらなんでもゆっくり歩いてる相手には一発くらいあてなさいよ。{/netabare}
バトル作画は自分的にはOKです。そしてこの作品はおそらく人間ドラマで魅せたい作品なんだろうな、今後そんな展開してくんだろうなと思ってます。


分割2クールという形を取っており、あにこれではいったん区切るルールのようですので暫定でも『観終わった』にせざるを得ないのですが、まだ評価する段階ではないでしょう。今言えることは後半も観るつもりだということでしょうか。まだ途中ながら、完結してから一気に鑑賞するのに適しているかもしれません。前半が冗長気味です。
というのも12話終了時点で、何が起こっているかの説明はあります。しかし誰が何をしようとしているのかの説明が薄い。行動原理が不明なため人名や組織名・国名が覚えられません。だいたい理由や背景と相関づけて覚えますからね。
このへんはベテランラノベ作家ながらシリーズ構成・脚本は初という十文字青氏の経験不足によるものかもしれません。3か月期間をおいての巻き返しに期待します。


ここまで苦言めいたことを述べてきましたが全体の印象は真逆で、はっきりいって世界観は好物ですし、シリアスではNGと思われるご都合過ぎる展開も抑えめです。萌え抜きキャラデザインも見てて安心感があり、OPEDも作品世界にマッチし、しかもかっこいいです。
繰り返しになりますが、行動原理の説明がないことが致命的なだけです(笑) 
妖精兵は一騎当千の設定ですのであまり場面はないのですがモブをなぎ倒す“妖精兵”“七騎士”の無双ぶりなど、横山光輝『三国志』の橋の上の趙雲が好きな人とかには合ってそう。

とりあえず様子見。あとは後半に向けての自分用メモ



■いろいろ整理する時
登場人物多めの作品でメモること二点
・時系列おさえとく
 →統歴○○年と出てたのは親切でした
・人は所属組織と国で覚えとく
 →ドロテアの人は最低限覚えられるはず
・あわよくば国の位置関係
 →これはちょっとわからんかった
※あとはフリーとウルフの元同僚組、マーリヤとヴェロニカの幼馴染組を注視しとく


■登場人物一覧

{netabare}マーリヤ・ノエル(CV市ノ瀬加那)妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関「ドロテア」に配属されたばかりの新入隊員。所有する妖精は、「アッシュクラッド」
フリー・アンダーバー(CV前野智昭)「ドロテア」第一部隊隊長代理。所有する妖精は、「レッドフッド」
ヴェロニカ・ソーン(CV福原綾香)マーリヤと同郷の暗殺者。所有する妖精は、「ブラッドドーター」
ウルフラン・ロウ(CV細谷佳正)フリーの元同僚のテロリスト。所有する妖精は、「フィッチャー」
[ドロテア]
クラーラ・キセナリア(CV諏訪彩花)「ドロテア」第一部隊隊員。所有する妖精は、「トメリーズ」
セルジュ・トーヴァ(CV中島ヨシキ)「ドロテア」第一部隊隊員。所有する妖精は、「ブリンツテイル」
ネイン・アウラー(CV園崎未恵)「ドロテア」局長 兼 第一部隊隊長。所有する妖精は、「モルズニーク」
リリー・ハイネマン(CV種﨑敦美)「ドロテア」第三部隊隊長。
ロバート・チェイス(CV沖野晃司)
オズ・メア(CV間宮康弘)所有する妖精は、「エアレー」
[妖精学者]
ダミアン・カルメ(CV子安武人)
カイン・ディスタロル(CV麦人)
[マフィア]
アクセル・ラブー(CV川田紳司)所有する妖精は、「ピリーウィギン」
“スウィーティー”ビター・スウィート(CV寿美菜子)所有する妖精は、「スクライカー」
[統一ゼスキア]
マルコ・ベルウッド(CV大塚芳忠)
グリフ・マーサー(CV津田健次郎)
レイ・ドーン(CV津田英三)所有する妖精は、「スローンテイカー」
[その他]
エレノア・ニード(CV小松未可子)
パトリシア・パール(CV井口裕香)
ジョナサン・パスピエール(CV興津和幸)
ビーヴィー・リスカー(CV江川央生)
ソフィー(CV伊藤静)
シュヴァルツ・ディーゼ(CV土師孝也)
ジェット・グレイヴ(CV東地宏樹)
ユアン・ブリーズ(CV乃村健次)所有する妖精は、「ノルカ」{/netabare}



視聴時期:2019年4月~2019年6月

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2020.02.05 追記

2クール完走後追記。3か月空くと全く分からなくなる恐れあり。


2019.06.29 初稿
2020.02.05 追記
2020.07.27 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『灰と幻想のグリムガル』作者の十文字青の名が!?(← 事前には見事にノーチェック(笑))

P.A.WORKS制作のオリジナルテレビアニメということらしいのですが、放送前から画面の雰囲気とキャラクターデザインは好みだったので観るつもりはありました。

ということで第1話を観たのですが、シリーズ構成・脚本に、なんと『灰と幻想のグリムガル』作者の十文字青先生の名が!
(↑番宣を観ていたときにはまったく気にしていなかった(笑))

OP主題歌の感じではメインキャラは男女2人ずつ、計4人でお話が進むようです。

どういう世界設定かいまいち不明ですが、ヨーロッパ大陸っぽい街並みと白人っぽい登場キャラクター、あと銃が存在するようなおよそ十九世紀末くらいの文明レベルの世界ですね。

とりあえず二つの国が大きな戦争をやった後の世界のようで、戦時中には戦力として当てにされていた「妖精兵」なる存在が、国家管理以外では非合法化されているようでした。

妖精兵の能力としてはジョジョのスタンドとかペルソナバトルみたいな感じのものを思い浮かべていただければ良いでしょう。

能力バトル的な場面では3DCGが活かされそうです。過去に近しい関係だった男性2人(戦友)、女性2人(同郷の幼馴染)がそれぞれ別の立場で邂逅するお話になりそうです。十文字青先生がメインストーリーを担当するなら、わりとシビアな話になりそうなのでそのあたりも注目しながら観たいと思います。

2019.10.7追記:
ストーリー的には併合国家にありがちなゴタゴタをベースにしていますが、個人的にはこういう話は嫌いじゃないです。ただ、1クール目だけだとストーリーのちゃんとした評価は付けにくいですね。

鑑賞状況を「今観てる」にしてほったらかしていたのですが、分割2クール目が始まってしまったので、とりあえずこちらは「観終わった」にしておきます。ということで、以降のストーリーに関するレビューは2クール目の方で。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

69.1 4 列車で仲間なアニメランキング4位
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅(アニメ映画)

1981年8月1日
★★★★☆ 3.9 (95)
427人が棚に入れました
プロメシュームを倒した前作から2年。やや美形になった鉄郎は地球で対機械化人レジスタンス活動を行っていた。メーテルのボイスメッセージに導かれ、再び 999号に乗り込んだ鉄郎は、衛星ラーメタルに到着。ここにも機械化人の侵略は進んでいた。プロメシュームを倒したはずなのになぜ?ミャウダー(猫似)と友情の別れを告げ、メーテルと再会→行き先不明の999号に乗って旅を続ける。ちなみに要所要所でハーロックとエメラルダスが出ます。

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

出会いはスローモーション、別れはいつも突然に。「恥ずかしいセリフ禁止!」

劇場版銀河鉄道999の続編です。
地球でパルチザンとして戦う鉄郎の元にメッセージが。
「私はメーテル、鉄郎、スリーナインに乗りなさい。」
ふただび、旅が始まります。

本作も引き続き、グダグダストーリーでした。
子供はだませても大人はだまされません。
科学技術と人間性の対立という良い命題を扱っているのに。
残念です。

エメラルダスとハーロックは相変わらず。
広い宇宙なのに突然の登場。
彼らにはストーカー海賊の称号を進呈いたします。

そんな中でも、ED曲は異次元の仕上がり。
しっとりとしたバラード調のメロディーは胸を締め付けます。
また、黒衣をまとったスリムなメーテル。
切れ長のミステリアスな目は、愁いをたたえ、今にも吸い込まれそうです。
それに、長い長い金髪のサラ髪。
つくづく、私好みの女性と再認識しました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨星墜つ。宇宙への憧れというSFの終わりを感じます。

 松本零士先生がお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。

 小松左京先生とならんで日本のSFコンテンツの土台を作った最大の功労者でしょう。コミックスとしての評価が正当なんでしょうけど、私はアニメ作品の功績を非常に高く評価しています。今のSFアニメ映画というジャンルの先駆者と言っていいでしょう。

 ですが「銀河鉄道999」と本作「さよなら銀河鉄道999」それと「キャプテンハーロック」などは1980年代には既に終わった作品になってしまい、歴史となりました。1000年女王などは話も聞きません。
 今や松本氏の匂いのしないリメイク版の「宇宙戦艦ヤマト」の原作者として名前を残すのみです。

 訃報が多すぎですね。おかげでアニメを見る気力が一時的にそこなわれてしまいました。全然見なかったわけではないんですけど、何か日本アニメのオワコン感を感じてしまい集中できなくなっていました。
 ユーチューブで本作EDのメアリーマックレガーの「SAYONARA」を何度も聞いていました。そして日本のSFはこれで終わったなあと思いました。

 ただ、シンギュラリティ―問題を起点にまた、優れた作品が違う形で出つつありますので、「宇宙」から「AI」にSFが生まれ変わったと言った方が良さそうですね。今のアニメは凡作も量産されていますが、中には80年代には表現できなかった深みがある作品とも時々出会います。
 古いSFアニメは死んだけど、新しいSFやその他のジャンルが生まれつつある過渡期なんでしょう。

 ということで、沈んでいるだけではしょうがないので、松本零士氏と古い日本アニメの追悼の意味で本作を再視聴して気分を切り替えることにしました。

 本作の出来は、ストーリーそのものはお世辞にもいいとは言えません。スターウォーズの影響で父が出て来たり、友の死を無理に感動につなげたりして、安っぽい話です。

 ですが日本SF史上最高の美少女キャラ。メーテルですね。これが非常にいい。メーテルのシーンだけ見ればいいと思うくらいです。
「哲郎、999に乗りなさい」というメッセージから、メーテルとの再会、そして別れ。この3つのシーンだけ別格にいいです。そして最後の「SAYONARA」
 この曲と本作のEDアニメのメーテルの美しさと切なさは比類がないです。日本のアニメ史上最高の作画と曲だと思っています。

 ただ、それにつながるもっと深い話だったらよかったのに、と思います。80年代の子供向けの要素がまだまだ強いので止むを得ませんが。

 映像は発色…色が本当に美しい。フィルム映画だからでしょうか。デジタルの安っぽい絵でない、最高級の作画でした。デジタルが悪いと言っているのではないです。デジタルの使いかたが安っぽいのです。その点で、日本アニメの中では999とさよならの2作の画像は最高峰ですね。

 話は今更見るほどの作品ではないです。ないですが、アニメ表現としての美しさ、メーテルと言うキャラ、SF的な造形、そしてエンディングは今のアニメに見習ってほしいです。
 



 
 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

やっぱり作られた続編、作って欲しくなかった続編

1981年公開:映画館の冷房が寒く感じたあの頃

柴犬『メーテルは青春の幻影。少年が大人になる過程の一時にだけ見える幻。
好きになってもずっと側にいることは許されない儚い存在。
そして訪れる別れの時。二度と出会うことのない永遠の、そしてこの上なく美しい別れ。
少年は全てを受け入れ歩き出す。
さあ行くんだ~ その顔を上げて~♪
・・・しかしまた出会ってしまった。何故だ!?』
監督『会社命令だからさ』

そうです。
これは東映の命令で作られた映画なのです。
監督も声優さんたちも乗り気じゃなかったのです。
でもそこはプロ。
手抜きなどはなく、実際にこの映画を評価する人も少なくありません。
しかし私の場合は、ストーリーが前作の焼き直しのような展開で、
途中から醒めた目で見ている自分に気が付いてしまいます。
そして観終わった後には何の感動も余韻も残らず・・・。
やはり作られるべきではなかった作品だと思っています。
一応、興行的には成功したので、会社の判断は正しかったと言えるでしょう。
しかし数字という現実的なものを手に入れた代わりに、
(特に第1作のファンから)999という作品の美しい余韻を奪ってしまったのは間違いありません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

60.5 5 列車で仲間なアニメランキング5位
東京24区(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (129)
362人が棚に入れました
東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称“24区”。 そこで生まれ育ったシュウタ、ラン、コウキは、家柄も趣味も性格も違うが、いつもつるんでいる幼馴染だった。しかし彼らの関係は、とある事件をきっかけに大きく変わってしまう。 事件の一周年追悼ミサで、偶然再会を果たした3人の電話が突如一斉に鳴る。それは死んだはずの仲間からの着信で、彼らに“未来の選択”を迫るものであった。3人は、自分の信じるやり方で、愛する24区(マチ)と人々の未来を守ろうとするが―――
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

企画とテーマ〇。SF設定ストーリー×。RGBの判断に筋がなくラストの納得感がない。

 話がつまらなくて一回切ろうかと思いましたが、SFはなるべく頑張ってみようと思い視聴。まあ、テーマとかやりたい事は浅くはないですので見られました。が、やってる事がちょっとなあ、という感じです。


 さて、未来予測がどこまでできるか、ですが、竜巻が地域的に発生する確率を計算することは出来ても、発生した結果誰が死ぬかの予想はできません。落雷も同様です。バックトゥザフューチャーのように未来の情報がないと不可能です。

 これはラプラスの悪魔であり、不確定性原理によりどんなに優れた量子コンピュータがあっても、それどころか神ですら絶対に不可能という結論が出ています。(つまり、ブタ野郎の古賀朋絵ちゃんということですね)

 ここがSFとしては厳しいです。既にSFのクリエータとしては常識ですので、私はVR内のシミュレートとか未来から見ているのでは?と予想しました。が、本作は結局そこの種明かしがありませんでした。つまり、言葉どおりコンピュータの計算で予想できるという結果です。これはいただけません。

 また、RGBその他の目が光る演出ですね。この非人間的な演出も同様です。特定の音楽などにより人間の思考が偏っていく、誘導される、精神状態に異常をきたす、肉体の枷が解放される、のはSFとしていいでしょう。でも、あの目の光り方は人間ではないサイン以外の何物でもありません。そして、主人公の非人間的な能力も同様です。あれが演出で絵の見せ方だということだとしたら、ちょっとミスリードもいいところです。

 そしてなぜシステムに脳を使わなければならないかの設定もあいまいです。

 という具合にSFとしてはガバガバだし、演出もおかしいところだらけでした。


 RGBは結局、法=ルールつまり客観に従う判断、善悪=個人の価値感つまり主観に従う判断、どちらでもない両方救う道の模索の3通りでした。
 この点はいいと思います。トロッコ問題の出題意図は、正解を出すことではありません。哲学ですから徹底的に考えることで、正義とは何かについて考えるプロセスです。アニメでそれを表現しようとした試みは面白いと思います。

 自動運転の車のプログラミングの問題もホットですね。事故が起きそうなときに搭乗者を助けるか歩行者を助けるか。もちろんメーカーとしては搭乗者優先になるんでしょうけど、こんなのは外部に公表できるわけがありません。人間だからこそ許される行為です。

 カルネアデスとは、緊急避難の問題で法律を勉強するときに議論されます。(難破したとき一人しか掴まれない板があったらと言う話)
 オープニングの扉のトリアージという言葉はストーリーには無かったですが、コロナ下で話題になりました。医療がひっ迫したときの治療の優先順位ですね。
 ソーシャルポイント…中国の信用ポイント問題ですね。個人の情報を監視することで人の信用度を図ることです。個人情報の侵害ではありますが、中国や場合によっては韓国でも実施されつつあります。
 日本ではソシャゲのポイントみたいに軽い使われ方をしています。日本でもポケモンゴなどは位置情報をオンにするための誘導ですし、そのスマホで決済すればどこでどんな時にどういう動機で何を買ったかなど簡単に解析されてしまいます。

 残留思念ということで人の生死の問題をクリアしていますが、あれは脳死問題を表現した?明確に語られてはいませんが。
 また、優れた研究者の命は重いか、というのも考えられると思います。

 こういう問題提起があったのは良いと思います。

 重ねていいますが、トロッコ問題は人の生死の問題ですから理屈で考え尽くすことが重要です。簡単に解答があるという人は疑ってかかるべきです。ただ、現実問題としてAIにプログラミングしなければなりません。もっと怖いのはAIが人の命に軽重を付けたら、それがブラックボックスだとしても受け入れるのか?どうするんだ?というのが本作のテーマです。
 なお、最近電車をドリフトさせて両方助けると言う動画が流行っているみたいですね。


 ただ、ストーリー全体ですよね。先ほど言った通りSFとしてはまったく適当です。そして、それぞれのRGBの判断ですね。これが組み合わさって何かを表現していましたでしょうか。いきなり冒頭の選択で第3の選択が成功してしまいます。
 その後、コンフリクトにより失敗とかいろいろありますけど、じゃあ、その個々の判断の判断基準がストーリーに沿って、RGBたちが徹底的に考える、つまりトロッコ問題の意味になっていたか。なんとなく頑なに自分を守っているだけに見えました。

 そして最後の結論。正義を個々人に任せるではポピュリズムになってつまり2022年の現状になってしまいます。せっかくの問題提起が堂々巡りしかできないという感じで、何が主張したかったのかがまったく見えず、お前等で考えろという丸投げな気がしました。


 総評です。生命倫理、個人情報と社会を主題にした企画は良かったと思います。設定ももうちょっとSF的に整合性をとれれば悪くはありませんでした。ただ、脚本、演出、構成、すべてが中途半端です。

 キャラデザ、作画がもうちょっと一般的な形におさまっていれば、まだ誤魔化せたかもしれませんが、特徴がありすぎましたね。

 それとアルドノアゼロとかサイコパスとかの焼き直し感がすごくて、ニトロプラスもいよいよ枯渇したかなあ、という感じでしたね。残念です。

 いいところ悪いところが極端なので全部3で評価しておきます。



以下 視聴時のレビューです(3話まで)。

1話 あー来ましたね。挑戦的なオリジナルアニメ。いいですね。これはSF的などんでん返しをねらったパタンでしょうね。前後編ありましたが面白かったです。

{netabare}  24区の設定が戦後から続くという話ですので、歴史のIFにも見えますが、おそらくはバーチャルリアリティー内の選択と可能性の問題…なんでしょう。若干火災事故の時の2020年5月10月というロゴの変化で3000という数字っぽい余韻がありました。1000年先のコンピュータの内部…なんでしょうか。

 AIが人類の可能性を確かめている感じ?未来における人類の選択…でしょうかね。3人の能力が高まることから考えて、3名が特殊な役割を与えられたプログラム…かなあ。墓地のテクノロジーとか、ドローンやAI関連が若干現在の技術を上回っている気がしますし。

 とはいえ1話ですから確信はないです。ぜひこの推理をいい意味で裏切って欲しいところ。

 マトリックス+サイコパスに「道徳問題」を絡めた感じな気がします。一番わかりやすいトロッコ問題が来ました。まあ、トロッコ問題の解決としては邪道でしたけど。
 その他、バンクシー(落書きアート)も、道徳と芸術の問題がありますし、パルクール(街を障害物に見立ててアクロバティックな動作で移動する)も同じく迷惑行為かスポーツかで意見が分かれます。

 作画がちょっとアレでしたが、演出でチャレンジングなところもあって不快では無かったです。

 というわけでストーリーというよりSF的設定が明かされるプロセスが楽しみです。ちょっと注目したいアニメですね。

追記 冒頭で赤いランドセルの少女が車に轢かれていました。そのそばにいた少年の髪の色が、主人公の気がします。これは何か関係あるでしょうか。少女は線路に挟まれた娘?

 あとRGBってサブタイトルは3人の男の髪の色ですね。三原色…意味があるんでしょうか。{/netabare}

2話 もんじゃの優勝が陰謀って…

{netabare} 陰謀のスケールが小さすぎて笑いますね。モールの店の構成を商店街と同じにしても魅力はでないと思いますし…価格とか品揃えの幅とか…まあ、分かりやすく表現したかったんでしょうけど、こういうところ、しっかり勉強したほうが脚本に説得力がでると思います。もんじゃがモールの看板で優勝したから地上げって…

 翠堂財閥が絡んでいるという事で、その辺でドラマがあるんでしょう。ところでグルフェスって2018年は12月にやってたのに今回は夏なんですね。それとも半年以上準備期間があるんでしょうか。どういう設定なんでしょう?とにかく時間経過でトリックがありそうなのでその辺気になります。

 やっぱり、あすみちゃんの吹っ飛んだ服装が気になるのと、桜木さん、年頃の女子が毎日黄色いTシャツって…もうちょっと頑張りましょう。5月はこの世界線だと真夏なんでしょうか?

 あと桜木さん、あの窓を飛び越えるのは危険すぎるだろうとか気になることがちょっと多いですね。
 RGBって、実際の髪の色?普通アニメの髪の色って心象風景なんだと思っていましたが…全員染めてるってこと?それともVR世界だから?

 あと落書きアートの彼、素性隠してるならスプレーを腰に付けてお好み焼き食ってるのはヤバいでしょう。

 ちょっとディテールの作り込みが甘いところが多くて、全部が仕掛けなのか単なるアニメの質の問題なのかわかりません。考察する意味があるのかないのかが不明です。SFやるならそういうところは気を付けて欲しいところです。

 さて、最後の場面で「観測」と「収束」という言葉がでまあしたね。シュタインズゲート感がたっぷりです。1話のパワーアップの設定と合わせると、マトリックス的なバーチャルな世界でタイムリープをする感じでしょうか。

 EDの曲名255.255.255の意味はサブネットマスクではなく、RGBのことですよね。つまり「白」っていうことでいいでしょうか。未来はわからないあるいは無限の可能性?{/netabare}

3話。ひょっとしてRGBはマギシステム?トロッコ問題の深層学習でしょうか。

{netabare}  もんじゃの陰謀とか作画とか演出とかストーリー展開とか枝葉の部分は置いておくとすると、要はトロッコ問題…つまり命の選択を徹底的に考えろ…と。となると最後は世界系?何かの選択で助かる側と助からない側がいる未来の話になるんでしょうね。それを3人が超進化して全員助けちゃおうぜ…みたいな。

 RGBの3人はどう考えても人間ではないので、マトリックス的なバーチャル世界の中で倫理をつかさどる投票システムAIという感じでしょうか。

 エヴァでいうところのマギシステム…つまりカスパール、メルキオール、バルタザールの3つのコンピュータがそれぞれのアルゴリズムで未来予測して合議制で決める…みたいな感じですね。

 RGBの3人は、シミュレートからの深層学習、つまり「危機」は学習機会だという事でよろしいでしょうか。いや、合ってるかわからないですけどね。

 うーん。話のテーマは面白いけど、そもそもアニメが面白くないなあ。いやストーリーのボディの部分はつまらなくないけど、エピソードの出来と演出が悪いなあ。もんじゃからのキャベツで、最後は竜巻で自己犠牲ですかあ…まあ…。

 興味があるので視聴は継続しますが、風呂敷広げて畳めなくならないようにしてほしいなあ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

ねるる さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

【酷評】令和のアニメ史に残る圧倒的駄作。

2022/01/27 3話まで視聴済み。

3話まで見たけど、全然面白くならない。切りたくなってきた。

主要キャラの3人が1人の死んだ女に囚われすぎだし、3人とも子供っぽくて、独りよがりな厨二病って感じ。今のところ人気声優に任せて視聴率取ろうとしてる作品にしかみえない。面白くなるのかな…。

2022-04-10 全話視聴終了。
〜あらすじ〜
東京湾に浮かぶ人工島「極東法令外特別地区」――通称“24区”。そこで生まれ育った幼馴染"シュウタ"、"ラン"、"コウキ"。しかし彼らの関係は、1人の大事な人の死をきっかけに大きく変わってしまう。そんな中、ある日死んだはずの仲間からの着信があり、彼らに“未来の選択”を迫る。3人が選ぶ未来の選択とは_。

最後まで少しも面白くならなかった。
多くを語る気も失せるくらいの駄作。
トロッコ問題から始まり、色んな問題に手を付けたけど、どれも中途半端で整合性がなく、キャラクターの言動も独りよがりで理解し難く、見ててダルかった。
理解しようと思う気持ちさえ湧かないつまらなさ。

メインキャラ3人が協力しあって2択を迫るトロッコ問題を解決していくと思いきや、そんなことも無く、全て悪い方向に進むというお粗末さ。最終回間近の3人で殴り合うシーンも、安っぽいし、ラストの愛してるもポカンだし。意味がわからない。この作品を見て誰が面白いと思うのか。

加えて作画が崩れる回もあり、どうしようもない。
音楽だけ無駄に良いのもなんか無理。

このアニメのまともだったのは1話と過去回だけかな。
2クールものだったら完全に切ってた。

見切った皆さんお疲れ様でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

未来を選べ。

この作品は、オリジナルアニメ作品だったみたいですね。


東京湾に浮かぶ人工島
「極東法令外特別地区」――通称“24区”。

そこで生まれ育ったシュウタ、ラン、コウキは、
家柄も趣味も性格も違うが、いつもつるんでいる幼馴染だった。

しかし彼らの関係は、とある事件をきっかけに大きく変わってしまう。
事件の一周年追悼ミサで、偶然再会を果たした3人の電話が突如一斉に鳴る。
それは死んだはずの仲間からの着信で、彼らに“未来の選択”を迫るものであった。

3人は、自分の信じるやり方で、
愛する24区マチと人々の未来を守ろうとするが―――

脚本にアニメ初挑戦の下倉バイオ(ニトロプラス)を迎え、
キャラクター原案は多くの女性から人気を集めるFiFSが担当。

「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」など
ハイクオリティな作品を手掛けてきたCloverWorksと、
「ジョジョの奇妙な冒険」のシリーズ監督を務める津田尚克が初タッグを組んだ
オリジナルTVアニメーションが誕生!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

東京湾に浮かぶ人工島とか、ストブラの魔族特区「絃神島」を彷彿とさせる設定ですが、こちらの作品には魔族とか、第〇真祖とかいう人知を超える人外生物が存在することから、どちらかというと人間社会から隔離されてきましたが、こちらは24番目の東京を目指した融合路線を走っていたような気がします。

もちろん、こちらの特区でも超常現象や尋常ならざる状況が起きなかった訳ではありません。
人類しか存在しないこの場所に何度も超常現象が発生する方がビックリしますけれど…^^;

その超常現象をサプライズとして括ると、この作品のテーマはずばり「人生そのもの」だった気がしてなりません。
私たちは、生きるために常に選択肢と隣り合わせです。
人生には等しく無限の可能性があり、その中から選択してきた結果が今の自分なんですから…

この作品を視聴するか、それとも視聴しないか…
或いはレビューを書くか、書かないかも自ら選択した結果の行動です。
違うのは、選択の先を見通せないだけ…
でも、それは息をするのと同じくらい当たり前の事です。

だから、全てを自らが選択することに違和感は感じませんでしたし、寧ろ自分の未来を誰かに決めて貰うことの方が遥かに違和感を感じてしまいます。

そもそも自分で未来を決めなければ、もし受け入れがたい結果だった場合、自分で決めていないからと言って無かったことにはできませんし、誰かに責任を転嫁することだってできません。

だから、自分の未来を自分で選択するのは必然なんです。
誰かの言うことを聞くのだって同じ…
自分で「聞く」ことを選択しているのですから…

もちろん、「決める」って簡単じゃありません。
簡単に決められないこと…の方が寧ろ多いかもしれません。
何故簡単に決められないか…それは常に責任が付き纏うからにほかなりません。
誰もが知っているから思い悩むんです。
これが欠落する時…それこそ社会の秩序が崩壊する時なのかもしれません。

オープニングテーマは、Survive Said The Prophetさんによる「Papersky」
エンディングテーマは、蒼生シュウタ(榎木淳弥さん)、朱城ラン(内田雄馬さん)、翠堂コウキ(石川界人さん)による「255,255,255」

1クール全12話の物語でした。
アニメーション制作は、CloverWorksさん…
今期「明日ちゃんのセーラー服」と「その着せ替え人形は恋をする」と一緒に手掛けられたようですが、3作品にクオリティの差を感じたのは私だけでしょうか。
この作品は他の2作よりクオリティが総じて高いとは思えませんでした。
同一クールに3作品も手掛けた影響なのか、或いは別な大人の事情があったからなのか…
詳しいことはよく分かりませんけれど…
でも、全然楽しめなかった訳でも無いので結果オーライだったかな^^;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

62.9 6 列車で仲間なアニメランキング6位
銀河鉄道物語(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (22)
121人が棚に入れました
銀河鉄道の安全を守る空間鉄道警備隊(SDF)を舞台に、SDFでの任務中に殉職した父、そして空間装甲擲弾兵(SPG)としてその任務中に殉職した兄、その二人の遺志を受け継ぎ、SDFに入隊した有紀学(ゆうき まなぶ)を中心として、彼が自分の運命を自らの手で切り開いていく。

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

さすがは松本先生

この作品は「銀河鉄道999への冒涜だ」とおっしゃる方が多いとよく耳にします。
しかし、私的にはその考えは間違っていると思います。
確かにこの作品は「日常パートは銀河鉄道999」+「戦闘パートは宇宙戦艦ヤマト」という世界感であり、列車で宇宙戦闘をするなんて設定に無理がありすぎます。
乗客を乗せる列車に警備の為武器が装備されているという設定ならまだわかりますが、戦闘用の列車に乗客を乗せる車両がついているのは無駄なスペースにほかならない。
普通に考えても敵の的になること間違いなし、即撃沈されてもおかしくないです。
でも・・・すごくカッコいいんですよね。


このアニメのメイン列車であるビッグワンの発進時は・・・
隊長「システムチェック!」
隊員A「システムチェック、スタンバイ!」
主人公「素粒子ワープ走行発生機関異常なし!」
隊員B「軌道通信レーダー異常なし」
オペレーター「ビッグワン、出場位置へ」
隊員A「上昇フロート固定確認、磁力バリアー発生機関正常値へ」
隊員C「エネルギー正常、ボイラー内圧力上昇、シリンダーへの閉鎖弁オープン」
隊長「メイン回路接続」
隊員C「接続!」
隊員A「システム、オールグリーン!」
隊長「ビッグワン!発進!」
そして汽笛を鳴らしながら現場へ・・・。
この発進シーンには痺れました。
戦闘シーンははっきりいって「宇宙戦艦ヤマト」そのものですけど、宇宙空間を走る列車は美しく憧れてしまいます。


また戦闘以外の日常パートでもさすがは松本先生といった感じで、感動あり切なさあり懐古ありで「銀河鉄道999」のシナリオ以上の展開を見せてくれます。


この作品に興味を抱いたなら、まず第1話だけでも見てもらいたいです。
この1話目からいきなり最終回のような衝撃展開で興奮してすぐに松本ワールドの世界に引き込まれてしまうと思います。
そして第21話目からは急展開を見せ、第24話ラストには最高の盛り上がり、この後最終回まで目が離せませんでした。


またこの作品で特に注目したいのが人の死についてです。
不謹慎な言い方になってしまうかもしれませんが、松本先生の描く人の死の美しさは他の作品と同様にこの作品でも私の心に衝撃を残してくれました。


それと松本先生の作品にかかせないのが「ささきいさお」の歌う曲。
OP曲の「銀河鉄道は遥かなり」はキリッと身が引き締まる気持ちになり、ED曲の「銀河の煌」はどことなくノスタルジックな気持ちにさせてくれる素晴らしい曲でした。


そうそう、松本先生の作品って他の作品とどこか繋がっているところがあるそうですね。
例えば作中では明確な描写はないものの、この作品の主人公である有紀学は「キャプテンハーロックの有紀螢」の弟という設定だとか、SDF隊員の一人が「宇宙戦艦ヤマト」のある人物と関連性がある?とか・・・。
他にもそういう設定がいくつか見られたのでそれを探してみるのも一興です

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メーテルも鉄郎も登場しない。

良くも悪くも、松本零士らしい正義感にあふれた作品である。
あの「銀河鉄道999」の銀河鉄道管理局・空間鉄道警備隊(SDF)の話であるが、「銀河鉄道999」とは切り離して観たほうが良いだろう。
「もっと評価されるべき」までは推さないが、現時点の棚人数の少なさは残念に思う。
作品の出来としては中の上くらいだとは思う。
第2期やOVAへの伏線はないので、ここでやめることも可能である。
OP/EDについて、松本アニメには「ささきいさお」が良く似合う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1
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