内戦でProduction_I.Gなアニメ映画ランキング 2

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78.0 1 内戦でProduction_I.Gなアニメランキング1位
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(アニメ映画)

2015年1月9日
★★★★★ 4.1 (1101)
6859人が棚に入れました
世界は禁断の平和(システム)に手を伸ばす。
2116年――常守朱が厚生省公安局刑事課に配属されて約4年が過ぎた。
日本政府はついに世界へシビュラシステムとドローンの輸出を開始する。長期の内戦状態下にあったSEAUn(東南アジア連合/シーアン)のハン議長は、首都シャンバラフロートにシビュラシステムを採用。銃弾が飛び交う紛争地帯の中心部にありながらも、水上都市シャンバラフロートはつかの間の平和を手に入れることに成功した。シビュラシステムの実験は上手くいっている――ように見えた。
そのとき、日本に武装した密入国者が侵入する。彼らは日本の警備体制を知り尽くしており、シビュラシステムの監視を潜り抜けてテロ行為に及ぼうとしていた。シビュラシステム施行以後、前代未聞の密入国事件に、監視官・常守朱は公安局刑事課一係を率いて出動。その密入国者たちと対峙する。やがて、そのテロリストたちの侵入を手引きしているらしき人物が浮上する。
その人物は―― 公安局刑事課一係の執行官だった男。そして常守朱のかつての仲間。
朱は単身、シャンバラフロートへ捜査に向かう。自分が信じていた男の真意を知るために。
男の信じる正義を見定めるために。

声優・キャラクター
花澤香菜、野島健児、佐倉綾音、伊藤静、櫻井孝宏、沢城みゆき、東地宏樹、山路和弘、日髙のり子、神谷浩史、石塚運昇、関智一

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

シビュラの導入はいよいよ世界へ

日本よりもっと治安の悪い外国がシビュラシステムを導入した。
一見シビュラシステムのおかげで一部地域が安全地帯になった様に見えたが...
そんな国に朱が送り込まれた話。


やっぱ面白かったです。設定も分かりやすくて入りやすかった。

今回は朱ちゃん一人での活動が多かったけどしっかりしてて、成長してた!(時期的には一期と二期の間だっけ)

そして期待してた狡噛さん登場シーンだけど、朱と手合わせして朱の成長を感じている様な雰囲気がよかった^ ^あそこのシーンの作画はとても安定してた。


"主題歌" 『Who What Who What』凛として時雨
予告観てる時にこれを聞いた時はもう興奮しまくりでした。こらのおかげで期待も一層膨らみました(^^)



ただ一つ思ったのは劇場版ということで仕方ないのですが、途中で気持ち駆け足に見えたので少々内容についていけないとこがあったかなぁという印象。

それでもサイコパスはやっぱスートーリーが面白いな。今作は世界が舞台でスケールも大きいし日本とは違った問題も出てきて見応え抜群!サイコパス好きな方は絶対観ると思いますが、本当に良かったです。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 31
ネタバレ

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

政権!

下関条約:清国は遼東半島、「台湾」!、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を永遠に日本に割与する。

皆の評価は高い、大ファンの私としては
ますます超見てェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェΣ(゜Д゜ノ)ノ

いよいよ、お目にかかりました、

難解なストーリーで2回も見てしまった、
一期と同様、哲学な会話だらけですねー
特に最後は常守朱とシビュラのやりとり、満喫です~

日本式の英語はちょっと残念...

作画は綺麗だ!!!
戦闘のシーンもなかなか迫力がある。
{netabare}狡噛はひどくやられたよね......{/netabare}

{netabare}一体テロリストを日本に送り込んだのは誰だろー?{/netabare}

最後のシーン、続編があるかな!?

{netabare}正義(システム)の世界は進化する。{/netabare}

{netabare}いずれ、このシステムの真価が試される。{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 98
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TV版がB級SF刑事ドラマだったのが、劇場版ではC級戦争アクションになっちゃってるけど、ドミネーターの対人破壊力は、犯罪係数縛りで使えなくなる弱点も含めて相変わらずキレッキレで、

TV版視聴が前提だけど、劇場版単体でも十分見られる。
と言っても、
WIKIか何かで、
常守、狡噛、宜野座、槇島といったTVシリーズのメインキャストと、
公安局長、シュビラシステム、22世紀初頭の日本の刑事犯罪の定義ぐらいは
知識補完しておく必要があるけど、
それぐらい知っておけば劇場版の鑑賞にはOK。

なにしろ、東南アジアの別の国での、
全く別のベクトルにシュビラシステム流用が図られたらどうなるか、
という観点で作られているので、
別物として鑑賞するほうが自然。

TVシリーズ視聴済みの方には、狡噛のその後を知る、
という機会がもらえて嬉しいってのが、いちばんだな。

展開がスピーディでサクサク進むので、
楽に見られるし、
R15+ってことになっているが、残虐描写もまあまあ許容範囲だし、
もちろんエロ要素は全くなし。
これなら全年齢視聴問題なしでしょう。

でも総監督の本広克行氏が求めていた、
攻殻機動隊っぽくならない刑事モノを。
っていうのは、もうどうでもよくなったみたいで、
多脚戦車とか光学迷彩とか強化義体とか普通に出てくる。
さすがに電脳化だけは、普及させないってことは守られてはいるが。

ただこの世界観とストーリー展開、
{netabare}日本では鎖国状態にしたうえで、
シュビラシステムが統治するディストピアが描かれ、
その秘密の真髄に迫る公安局員たちの存在があるからこそ面白いので、
このシステムを他国に輸出しようとしている途中の過程ってのは、
システム自体の弱さが最初から露呈してしまっていて、{/netabare}
ミステリー要素で引っ張れない分面白味は薄い。
反対に単純にアクションを楽しみたいって人には十分面白い。

TVシリーズでも納得いかなかった、刑法自体を捨て、
警察機構を無くして厚生省公安局に犯罪予防を全権掌握させた社会って、
やはりどうにも根本的にダメな社会だ、という感想は変わらないけど。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 31

69.3 2 内戦でProduction_I.Gなアニメランキング2位
人狼 JIN-ROH(アニメ映画)

2000年6月3日
★★★★☆ 3.8 (274)
1319人が棚に入れました
『人狼 JIN-ROH』(じんろう)はProduction I.G制作の日本のアニメ映画。押井守の代表作である「ケルベロス・サーガ」の一作。\n強引な経済政策によって失業者と凶悪犯罪が急増した首都・東京。政府は反政府勢力掌握の為、“首都警”と呼ばれる治安部隊を設置する。その首都警の一員である青年・伏一貴は、闘争本能のみで生きる一匹の“狼”の様に一切の感情を切り捨て、自分を律してきたが、一人の女性・雨宮圭と出会い、運命のように惹かれ合っていくが…。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

これぞ隠れた名作

セクトと呼ばれる過激派集団が社会問題となっている時代、
治安維持のために首都警と呼ばれる武装組織が作られ、衝突を繰り返していた・・・

時代は架空設定ではありますが、世界大戦後の日本を描いています。
昭和の安保闘争をモデルにしてると思われるので、世代によっては難しいかも。
組織の対立の中で、二人の男女の切ない物語を描いた作品。

押井守脚本(監督は沖浦啓之)ということで難解な内容と思いきやそうでもありません。
世界観の細かい設定については、いくらか分かりにくい部分もありましたが
ストーリー自体は割とシンプルで非常に面白かったですね。
主人公と少女の心情が移り変わっていく様子は、とてもリアルで見事にメロドラマを演出しています。
全体的に暗い展開で、万人におすすめできるものではないかもしれませんが
それでも是非見て欲しい名作の一つで、ラストの切なさには心打たれました。

組織の対立における謀略戦もひとつの見所で
視聴者の予想を裏切る素晴らしい展開を見せてくれます。
とくに終盤からラストまでにかかる流れは「衝撃的」で素晴らしかった。
リアル絵のキャラデザで少々好みが分かれそうな気もしますが、作画自体は非常に綺麗。
良い意味で時代を感じる、もっと評価されてほしいアニメ映画ですね。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 17

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

人にも狼にもなれない国家の犬。

近代的国家の創出である国民国家の概念を狼の群れへの帰属意識へと還元し、その呪縛を抉る作品。
原作・脚本を担当する押井守の御家芸と呼ぶに値する諜報戦や公安活動をミリタリズムに敷衍しており
その緻密さは「パトレイバー」や「攻殻機動隊」といった、押井守自身の名作に勝るとも劣らない完成度。
戦後の殺伐とした薄暗い霧が漂う中、セクトと呼ばれる過激派集団と、それを弾圧する首都警の抗争を
古典童話「赤ずきん」になぞらえており、最終局面における主人公(伏)の慟哭によって収斂されている。

人にも狼にもなれない国家に忠誠を誓う犬であることに対し、自己矛盾や猜疑心に苛まれ一度は組織を
脱退せねばならないという衝動に駆られるが、伏は国家の束縛に対して牙を剥かず群れの意思に従う。
ナショナリズムの名目で手を汚してきた伏にとって、脱退することは孤独或いは死を意味するからであり
たとえ、自らの意思に相反する群れであったとしても、帰属していなくては生きていく術が見当たらない。

つまり、人と狼の境界線で苦悩する伏の心情を、単なる心的外傷後ストレス障害で処理するのではなく
組織への帰属意識から生じる葛藤も核に置かれており、政治的イデオロギーの対立や陰謀などが蠢く。
そういった意味では組織に従属する中での個人の確立や正義が説かれており、押井守の戦後歴史観を
垣間見ることが出来る。尚、本作と並び御世辞にも大衆向けと言える作品ではないが、押井守の個性を
赤裸々に表象している「立喰師列伝」を補完的に視聴しておくと、理解を深める上で恩恵を得るであろう。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 11

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

汝は人狼なりや?

知ってたらオッサーンな名作。
この作品は新しいですが。。。
有名なのはカムイさんの漫画や実写映画。
赤い眼鏡、特に後のケルベロスはけっこうな宣伝してた。幼い記憶。
内容は千葉繁無双。

初代のロケがゴミの島のころの台場だったりとパトの前身ともいえる押井ケルベロスサーガのアニメ。スタッフも同じ。

とにかくかっこいい特機隊のアーマー。
そしてドイツが一部世界征服(日英VS独伊で負ける)したという時代設定。
キューベルに乗り込むその姿はどこかスチームパンクのカヲリ。燃える・・。

と、ここまで書いといてアレですが、アニメ版はどこか寓話的で、これといったアクションシーンもない。件のアーマーの出番も少ない。攻殻やパトみたいな派手なアクションは期待しないでください。

シリーズのかっこよさがまったくない、なんとも言いがたい押井ワールド。
しかし作品の残す余韻はかなりのもの。
実写映画に近く、アニメを見るというよりは映画、芝居を観るという。
オッサンアニメファン、映画ファンが観るべき作品。
好きな人は絶対好き。
合わない人は説教くさいと思うか、なにもなくてつまらないと思うだけ。
そういう意味では商業作品としては微妙。




投稿 : 2024/05/25
♥ : 10
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