2023年度の任務おすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2023年度の任務成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番の2023年度の任務おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.2 1 2023年度の任務アニメランキング1位
SPY×FAMILY Season2(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (272)
984人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている――
西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。
だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった!
3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
秘密だらけの家族に、再び世界の命運は託された!?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛する者のため戦うのか?戦わせないのか?

【物語 4.0点】
1期2クール目に引き続き、各回2本立て以上の構成も交えながら、
ショートシナリオでアーニャ以外のサブキャラ育成も図るのが基本線。
中盤からは今回のメインエピソードとして複数話完結の「豪華客船編」も展開。


2期もスパイ要素を絡めたホームコメディに徹するため、
本格スパイ物として期待すると進行度の遅さにじれることも。
アーニャのイーデン校での“星(ステラ)”や“雷(トニト)”の数の変動もなく、
“オペレーション<梟>(ストリクス)”にも停滞感が漂う。


ただ本作のオペレーションの目的が世界と家族の平和と捉えている私にとっては
収穫もあった2期でした。

極論、アーニャが“皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)”に成り上がっても戦争勃発したらこの作品はゲームオーバーですから。
1クール程度でオペレーションをクリアする強硬策も可能でしょうが、
その場合は人類が戦争を無くす方法はこうだ!などと言う、
フィクションでも解決策を提示できたらノーベル平和賞ものの理論を、
拙速に用意せねばならなくなる。

取って付けたような平和思想で、強引に<梟>(ストリクス)を片付けたとしても、
結局、戦争がしたい次の黒幕とオペレーションが立ち上がりグダグダになる気がするんですよねw

よって『スパファミ』の場合は成果が上がらないオペレーション<梟>のための暫定偽装家族という綱渡りコメディをノラリクラリと続ける方が良いのだろうなと私は思っています。


その観点から興味深かったのが「豪華客船編」のヨルさんの“いばら姫”としての矜持と、
最終回・12話ロイドとボンドの散歩エピソードで垣間見えた、
戦いと家族に関する考え方の違い。

{netabare} 私が凡百の戦争映画を観る気すら起きない理由の一つに、
誰かの思惑で始めた戦争が、いつの間にか巻き込まれた個々の家族や愛する人のための戦いという美談にすり替わるという詐欺的プロットがありますが。

ヨルさんは弟の外交官・ユーリと共に、
上の思惑は知らないけれど、命じられたまま家族のために“わるものさん”と戦うという生き方に疑問を抱かないまま育って来た姉弟。
豪華客船での戦いでは、ヨル自身にも生き方についての葛藤がありますが、
結局、フォージャー家を想って身命を賭す生き様を貫き通してしまう。

ここまでならば私も眉をひそめる、いつものいけ好かない美談で評点も物語3.5点でしたが、
4.0点にしたのは最終12話で放火現場からペットを助けるために危険を冒したボンドに、
ロイドが職業犬訓練よりもまずフォージャー家の一員であることを自覚して、
無事に帰ることを第一に考えるよう優しく諭す場面ゆえ。{/netabare}

ロイドとヨルには、西国(ウェスタリス)の諜報員と、東国(オスタニア)
の暗殺者というだけでなく、
戦いに対する価値観に大きな隔たりがあり、今後、火薬庫になり得ることを全体構成で示して締める。
『スパファミ』は毎クール一見静かな幕引きのようで、重た目の課題を私に残していきます。

マジメに戦争と平和について結論を急ぐ戦争映画より、
本作のような、明るいホームコメディの方が、うっかり核心を突いてしまうこともあり得る。
ロイド(偽名)は何故、子どもが泣かない世界のため、戦闘員ではなくスパイを選んだのか?
今後も、ロイドこと“黄昏”の過去などに焦点を合わせつつ、核心を見逃さないようにしたいものです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・WIT STUDIO✕CloverWorks

序盤は日常回が続くため相変わらずアーニャの顔芸が楽しいClover色が、
中盤「豪華客船戦」では緻密に構築、管理された船上バトル空間の中で、
暗殺者同士が躍動するド派手なバトルアニメーションもありWIT色が強めな感。
美しい打ち上げ花火と血しぶきのコントラストに両スタジオのコラボを実感しますw


湯浅 政明氏がコンテ・演出を手掛けたOPアニメーションも印象的。
どうあがいても溢れない紅茶に、
薄氷の上に成り立つ偽装家族が効果的に比喩されていて、私はずっと紅茶を目で追っていましたw

ユージン氏によるEDアニメーションにも温味がありました。
紙人形劇風に、時に人物の裏表をひっくり返す演出も交えて、
アーニャだけが見えている人間の二面性を表現したという深イイED。
サビでダミアンに怪しい視線を送ってほくそ笑むアーニャがツボですw


【キャラ 4.0点】
サブエピソードで周りを掘り下げても結局アーニャが可愛かったに帰結する本シリーズ。
今回は{netabare} 古語{/netabare} が得意なアーニャを通じて出生地に関するヒントが示され、
アーニャもまたボンド同様、戦争を背景とした能力開発被験者である説を思い出させられますが、
深い詮索はなく、今日もせかいはへいわ。

今後もしもアーニャ一強に変化をもたらすとすれば、私はダミアンだと思っています。
そういう意味で2話Bパートの野外学習にて、特殊クレジット演出でダミアントリオをフィーチャーしてくれたのは嬉しかったです。
ただアーニャとの関係については、{netabare} ババ抜き{/netabare} の件といい、
ダミアンは“チョロイン”過ぎて陥落する時は一気にキャラを消費し尽くしそうな懸念もw

終盤には、ロイドを巡るヨルとフィオナの“正妻戦争”にベッキーも乱入しフォージャー家に上がり込む。
ナチュラルに庶民をころすセレブ自慢といい、
ベッキーは可愛くない可愛い親友枠として育成する方針なのでしょうかw


バトルでは“わるもの”役にいちいち通り名が付されていたのもシリアス、コメディ両面で要素補強になっていました。
例えば{netabare} 鎖鎌のバーナビー{/netabare} とかw

私が敢闘賞を送りたいのはヨルの先輩で的確な“お掃除ぶり”が渋い
デッキブラシの部長さん。


【声優 4.5点】
アーニャ役の種崎 敦美さん。
秘密露見等による家族崩壊を回避するためウソを付く場面も増えたアーニャ。
ウソで誤魔化す時は、棒読み風に演じることで、
視聴者にはウソと分かる、ロイドよ何故気づかない(笑)というお馴染みの種崎さんの芸風にも益々磨きがかかる。
豪華客船にて、{netabare} 託児所から脱出するため、お姉さんにボール遊びもうすぐ飽きる~などと{/netabare} とぼけるアーニャがお気に入りですw

『スパファミ』はアニメから楽しもうと7巻で原作購読止めている私にとっては未知のシナリオに入ってきた2期。
キャスト陣は適宜アドリブも入れて演じているとのことですが、
原作未読エピソードだとどこがアドリブだか全然分かりませんねw
各々がキャラをしっかりつかんだ上で自由に演じることができているのだと思います。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は(K)NoW_NAMEが続投。
同グループには中低音でパンチを効かせるAyaka Tachibanaさんがアップテンポナンバーなどを、
キーボード弾き語り&高音ボイスで癒やしを与えるNIKIIEさんがスローバラードなどを歌唱する。
二人の女性ボーカルを駆使しした幅広い表現対応という強みがあります。

ホームコメディ色が強い『スパファミ』ではどうしても有効活用されるのはNIKIIEさんの日常ソングで、
Ayaka Tachibanaさんはこんな場面でバトルソングとは大仰な(笑)という“無駄使い”コメディ要素が強かったのですがw
今回の豪華客船ではAyaka Tachibanaさんも「Until the End」でバトルを彩ってくれました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まあ。。二人の笑顔が観られれば本望かなw

新要素が感じられず、序盤は正直、観つづけるかどうか迷いました。。

せっかくの設定なので、色んな脚本家により、様々なオリジナルエピソードでアニメ化しても面白いような気がします。

まあでも。。

ヨルさんの活躍、アーニャのボケ、その二人の笑顔。

これらが観られれば文句はないかなw

~{netabare}
いつか、この4人(と一匹)が協力して、困難なミッションをこなす物語を観てみたいものですw
{/netabare}~

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

hidehide さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

徐々に『あぐら』感が

面白いです。
アーニャは可愛いです。
ボンドもイケメン犬ですし、ヨルさんも強い。

…しかし、何だかストーリーが進まず。

結局、ステラの行方は?

…それに取り組むミッション的な『何か』は、と
なってしまっている様に感じます。

主軸がそこである以上、そこは進めて頂きたかったかと。

これでは、『小さくなった』まま
1話完結で尺、年数を稼ぐ江戸川コナン方面の作品と同じ、
『進まないまま20年』ナンて事になりかねないな…と。
人気が出てきたせいか、あぐら、感が否めず…
コンビニに行くと、
コラボして稼げるだけ稼ごう、も見え隠れ…

終盤で、ヨルさんの全力戦闘がみれましたが、
あの数話がなければ、今期は不評だったかと思います。

(※そのヨルさんの戦闘も、
毛利蘭×空手で尺を稼ぐ作戦…に比肩するとも思いますが…)

何にせよ、次シーズンは、
本来の目的、本筋も進めてほしいですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

68.2 2 2023年度の任務アニメランキング2位
アンダーニンジャ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (140)
393人が棚に入れました
忍者は今も日本に存在している。その数、およそ20万。
『NIN(National Intelligence of NINJA)』と呼ばれる
忍者組織は国家によるシビリアンコントロールを受けず、
その精鋭達は極秘裏に暗殺や破壊活動に従事していた。
そして、『NIN』と敵対するもうひとつの忍者組織、
『UN(アンダーニンジャ)』。
忍者と忍者――暗闘の果てに待ち受ける結末とは?
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ややこしいやつら

手塚プロダクション制作。

忍者は現在も日本に存在している。
しかし末端の忍者である雲隠九郎は、
職にあぶれニート同然の生活を送っていた。
そんな中、九郎は講談高校への潜入を、
任務として命じられ、活動を始める。

忍者が今でも秘密裏に活動している、
背後にある強大な組織は敵味方に分かれ、
その全貌を見せない、そんな世界の物語である。

これは期待していた以上に楽しい。

癖のある登場人物ばかりである。
才能なのか、計算され尽くしているのか、
演出やキャラ設定の品の無さが痛快である。

{netabare}国家転覆を目論むUNの陰謀、
対するNINの内部でも混乱が生じて、
登場人物たちの思惑も錯綜していく。
信じるべき道はそこにあるのか!?
勝負が一瞬の判断で決まるのもいいですね。
それにしても主要人物の生き死にまで容赦がない。{/netabare}

大きな絵を描く黒幕がきっと存在するのでしょう。
混乱から何が生じるのか、物語の着地が気になります。

今秋、楽しめた作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あんなところにもNINJA!

最初から最後までなんだかわからないけど先が気になる個性的な作品、とても面白かった
全体的にシュールでお下品、アングラな世界観で、展開とかやってることはギャグなのに、キャラクターはいたって真剣だから
これギャグなの?シリアスなの?ってなる絶妙なバランスがクセになる
主人公っぽいのはいるけど、一見ただのモブでしかない人でも何かありそうで、主人公不在の群像劇、世界観に浸るアニメ
シナリオはいい意味でも悪い意味でも荒唐無稽で、最初から最後まで意味わかんないです
例えば町が急に江戸城に変形して、今まで出てきたキャラが全員一斉に忍者になってアメリカと戦いだしても不思議じゃない何でも起きそうなハチャメチャ感が普通だったら「何このふざけたアニメ」ってなるのにこのアニメだとそれが許される気がして
そういった何かとんでもないことが起きそうなワクワク感が本当に楽しかった

忍者だから人間離れした超人的能力や魔法みたいな術を持ってるってこともなくて、でも普通の人とは違っていて
なんか妙にリアリティのある「スゴい人」なのが面白い
忍者がもし今の社会にもいるなら、こんな感じなのかなー?って思った

間を空けるとそれぞれのキャラクターの動きとか設定とかがわからなくなるので一気に見たほうが良さそう

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白かったですが起承転結の転の冒頭で終了。川戸さん最高でした。

 物語で言えば起承転結の転が始まったところ、つまり後半に差し掛かったところで終わった印象です。ですので、設定と展開、キャラ、ギミック等々は面白かったですが、この先がどうなるかで決まる類の話ですので、評価に困ります。

 ただ、このレベルで作り込まれていればグダグダがあったにしても、かなりの水準になるかなと。人気連載で無駄に引き延ばして急に人気が落ちて尻切れトンボにならなければ、ですけど。是非この点については編集の人は色気を出さないでほしいなあ。
 最終回で次につながる展開がありましたが、これは計算通りだと思います。

 やっぱりあのアパートの川戸さんが何者かが気になります。ここまで来て逆に一般人でしたはないと思いますけど…ただ、傍観者の位置漬けで特殊な一般人の可能性もあるでしょう。

 で、なぜ川戸さんに注目しているかというと、世界観によって苦しめられた後の達観がある人物だと思います。ですので彼女にテーマが集約されているのではないかと。そこをどう描くかで作者の言いたい事が読み取れるのではないか、と思います。ラスボスなのか一般人の希望あるいは絶望を描くのかわかりませんが。

 他のすべての世界観が007を通り越して科学忍者…つまりガッチャマンになっています。そこで視点として川戸さんが作品としてより重要な気がします。

 アニメの最後に来て、キルビル・あずみ・攻殻機動隊・アキラなどなどのオマージュが一気に出てきたのが面白かったです。原作者の好きな物特集でしょうか?


 手塚プロダクションは評判悪いですが、この作品は悪くなかったと思います。アクションが全然物足りないですが、止め絵を使って上手く映像化したかなと思います。色合いやキャラデザは花沢健吾氏のアニメ化として良かったと思います。

 いつもの事ですが2期までやれば…と思わなくはないですが、原作が既刊11巻ですか?初めの方だけ既読ですが、かなり本作はいいテンポでアニメ化してます。もう少しストックないと厳しいかな?

 評価はストーリーは面白かったです。4.5と言いたいですが終わってないので4。キャラは川戸さんが最高です。他のキャラの作り方も不気味なSF忍者世界を上手く表現してました5。音楽はOPEDがアニメ含めていいセンスなので4。作画は動きはそうでもないですが、花沢健吾氏を良く映像化しましたので4。

 2期期待します…が、話題性がないみたいですね。ラブコメとか異世界ものを劇場版にしないで、こういう話を映画化してよと思わなくはないです。
 花沢氏のコミックなら読んで損はないと思いますのでしばらく様子見でそっちかな。





以下 初回時レビューです。


第1話 花沢健吾氏の作品をアニメ化するという無謀にも似たチャレンジ

{netabare} しかし、よりによって花沢健吾氏ですか。私は「ボーイズオンザラン」で精神を叩き折られて以来少々苦手意識があります。それだけ、心をざわつかせるのが上手いということでもありますが。

 氏の作品は人間の造形にリアリティがあるのに加えて、不思議な「間」によってコミカルな印象を持たせるのが絶妙です。そして最後はなにかやりきれない現実の中に希望を見せるのが上手いのですが、まあ、ちょっとなんというか「それ救われてる?」というほどひどい途中経過をたどる気がします。

 つまり、押見修造とか押切蓮介とか三部けいとか分かりやすいドロドロ、メンタル系よりは微妙にライトな展開ではあるんですけど、そのライトさが曲者なんですよね…バットエンドじゃやない古谷実と言えば近いかもしれません。

 それをアニメで表現できるのか?という疑問がいっぱいな感じで見始めました。そもそも誰のニーズだよ?という疑問もありますし。

 本作の原作は、そこまでメンタルをやられるような始まりではないですが、1巻…いや2巻くらいまでで読まなくなったと記憶しています。
 オールボケみたいなキャラばっかりで、読み飛ばせばそれほど暗い感じはしませんが、しかし、なんというのでしょう?なんか精神が病んでいく感じがするんですよね。

 ディストピア…とまではいきませんが、貧困と世界が壊れる途上にいるような雰囲気があり、ちょっと精神に余裕がないと読んでられなくなったからです。その点でいえばアニメは見やすいかもしれません。

 で、アニメですけど…構成をなぜいじったか?ですね。私の読んだ範囲だと学園ものではないですが、まあ、そういう展開になるのは分かります。構成をいじった意味があるかどうかは疑問ですけど、そうじゃないと引きが弱いという判断でしょうか?

 とにかく、チャレンジングな作品です。この作品をアニメ化しようという意気込みは買います。買いますが、難易度はとてつもなく高いと思います。正直無謀に近いと思います。そして1話を見る限りでは画面のクオリティは正直、期待される水準を満たしていません。

 途中のレビューは書けない作品でしょうねえ。花沢健吾氏の作品ですと、結末がどうなるかが最大の意味だと思いますので。 {/netabare}


10話 上手くアニメ化できている。テーマ云々というより話が非常に面白い。

{netabare}  結末を見てから再度レビューするつもりでしたが、かなり面白いので一度感想を。

 現代社会のアナロジーとかのテーマとかメッセージというより、アンダーグラウンドの謎組織というストーリーが面白いエンタメ作品のようですね。心配していたハードなNTR的なトラウマもなく、今のところ精神的に非常に見やすいです。
 攻殻機動隊のSACの設定をSF的に面白がれた人には適正がある気がします。テイストが全然違いますが、秘密組織的な設定や科学のギミックにワクワクするのは一緒です。

 原作は2巻まで既読です。本作との違いは正直シャッフルがあるようでわかりません。いえることはアニメはストーリーの時系列がちょっと飛び飛びになっていますが、それがかえって因果関係が分かりやすくなっており、理解しやすいです。

 改変はどこまであるかわかりませんが、川戸さんのエロいシーンが若干カットと改変があります…といってもエロいセリフとか放○シーンとかですけど。で、川戸さんが非常に気になる存在です。

 川戸さんはデリヘル嬢ですが、部屋の本の量ですね。頭がいいのを韜晦しているのか、それとも心の闇が深いのか。どういう存在か非常に気になります。
 キャラとしてコメディーリリーフ的にあえて無害な第3者を置いたという気もしますけど、根拠のない予感ですがラスボスなのかなという気もします。
 あるいは彼女になにかテーマ的なものが見いだせるのか。キャラ造形の深さから言って何もないとは思えないですが…彼女の言っていた事件2010年2月末とは何か?を考えると何かがありそうです。

 今のところ非常に面白いし、花沢健吾氏という癖のある作家の原作をうまくアニメ化していると思います。手塚プロということで前作「マイホームヒーロー」の出来栄えで不安がありましたが、それがスタッフとしては習作になっていた気もします。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

69.5 3 2023年度の任務アニメランキング3位
スパイ教室 2nd season(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (118)
438人が棚に入れました
MISSON《愛娘》の後に起きる-
もう一つの《秘密の任務(ものがたり)》
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シリーズ構成と全く相性が良くないので好きな順番で観ました

“影の戦争”と呼ばれる各国スパイ同士の暗闘が繰り広げられる世界。
“陽炎パレス”に集められた落ちこぼれのスパイ少女がチーム<灯(ともしび)>として共同生活し、
師事した天才スパイのクラウスこと燎火(かがりび)に認められるよう仕掛けてみたり、
選抜チームで“不可能任務”に挑んだりする同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全24話)

分割2クールを総括したレビュー・感想。


【物語 3.0点】
シリーズ構成は複数話にわたり不可能任務に挑む“MISSION”と、
1話完結でメンバーキャラクターを掘り下げる“File”で成り立つ。

これが、MISSIONが一段落付いた後に、Fileで1話だけキャラをピックアップして、次のMISSIONへ……。
という構成なら私も付いていけたのですが、Fileが3回も4回も続くと、流石に早く次のMISSON行ってよ~。
1ヶ月近くキャラ掘り下げているけど、もういいわw
といった感じで1クール目6話で一旦視聴断念。

分割2クール目の放送が始まって、MISSON《忘我》が面白そうだとなり、そこから視聴再開。
復帰にあたり、私は、相性の悪いシリーズ構成とは無理に毎週付き合わず、
基本的にMISSIONのエピソードが完結までたまったら一気見する。
Fileについては、気になるキャラがいたら暇つぶしに見てみる。
俺様♪自分の見る順番は自分で決めます♪(アネット風w)という方針で全話視聴完了。

結果、私の視聴順は……
{netabare} 1話~3話「MISSION《花園》」、4話(エルナ回)、5話、6話(ジビア回)、視聴断念。

13話~16話「MISSION《忘我》」、19話(《忘我》の主役・アネット回)、
7話(サラ回。アネットを唯一理解しているキャラが気になって)

8話~11話「MISSION《愛娘》」最新MISSION話数がたまるまで未見のMISSIONを優先視聴。
17話(モニカ回)、12話(グレーテ回)《忘我》、《愛娘》通じて重要なキャラの理解を深める。

18話(ティア回)話数揃うの待ってるMISSION《夢語》で重要になりそうだから予習。
20話~23話「MISSION《夢語》」、24話(リリィ回){/netabare}

と、見事にバラバラな惨状にw
物語3.0点というのは、微妙評価と言うより、構成無視した視聴で参考外なので基準点に据え置いたと言った方が適切ですw


でも、この構成。実は、多くのアニメ視聴者の要望を汲んだ構成とも言えます。

3話までにヤマを作ってくれなきゃ視聴切るとのトレンドに応え、
時系列すっ飛ばして、{netabare} エルナ{/netabare} という地の文で嘘を付く禁じ手を犯してまでヤマを作る。
飛ばした時系列は1クール中盤にキャラ回として後から埋める。

1クールじゃキャラの掘り下げが足りない。2クール欲しい。
とならないように、分割2クールで主要全メンバーのキャラ回を実現する。

こうした要望は私も訴えたりしますが、いざ実現してみるとリズムが合わなかったりする。
キャラ掘り下げれば良いってわけじゃないんだな~と考えさせられました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・feel.

作画で極上だと唸らされる場面は少ないものの、
20世紀前半の欧米風の背景美術に、スパイ道具を再現したプロップデザインと、
スパイたちが暗躍する世界を構築する一式は揃う。

銃撃戦、格闘戦や、少女たちの異能表現、ワイヤーによる人体解体などにもスパイアクションを感じましたが、
私がムードを一番感じたのは案外モニカのダーツだったり。

日常シーンではキャラの主線を太めに描画してコミカルな雰囲気を醸し出すなど、
緩急もまずまず。


【キャラ 4.0点】
スパイ要素を使った王道ラノベアニメとして志向されたキャラ作り。
落ちこぼれだけど一芸が光るスパイ少女たちの能力も、
スパイ任務よりも登場人物の個性を表現したり、
絡んだキャラの理解を深めるために活用される。

その傾向がよく現れていたのがMISSION《忘我》。
相手の目を3秒見つめただけで心が読めてしまうティアの能力でも読み切れないアネットの底知れなさ。
それが開示される戦慄。
スパイ能力が相互のキャラ解析に活用された本シリーズらしい連携プレイが光ったMISSIONだったと思います。


師匠の天才クラウス。
適当に、ぱぱっとなどと自らの技術を理屈で説明できないほど凄腕なため、教育が苦手w
ただ教え子のどんな歪んだ性格も長所として評価できる懐の深さ。
ただでさえ最強なのに、指導を通じて自らがさらに最強になっていく姿。
など良い先生の一面も。

ただ「極上だ」とのクラウスの決め台詞。
この種のラノベの口上は、多少ズレていても口数で押していくもの。
ですが、クラウスの極上は、私にとって良くてせいぜい上々くらいで、まぁまぁでも極上と濫用されている感ありw
こうやってツッコんでいる時点で、私もクラウスの術中にハマっているのでしょうかw


【声優 4.0点】
超豪華。

<灯>メンバー
雨宮 天、伊藤 美来、東山 奈央、悠木 碧、上坂 すみれ、
佐倉 綾音、楠木 ともり、そして{netabare} エルナ役の水瀬 いのり{/netabare} (以上敬称略)

{netabare} エルナ役いのりんの「不幸~」と「アネットがいじめるの~」{/netabare} など、
癖になるキャラ口調にも好対応する辺りは流石に実力者が揃っています。

ですが、この強力キャスト陣なら、キャラアニメだけではなく、
もっと本格スパイとして華麗に騙してとの欲も出てしまいます。

リリィ役の天ちゃんも文字通り毒を吐くポンコツリーダー属性だけじゃなくて、
巧みな毒舌も交えたスパイ合戦で魅せて欲しかったなと思ってみたり。

とは言えグレーテ役・伊藤 美来さんやアネット役あやねるの、
深層心理の吐露にはゾクゾクさせられました。

ただ個人的MVPは200%嫌われる!との意気込みで繰り出された
{netabare} マティルダ役・斎藤 千和さん{/netabare} の怪演。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は藤澤 慶昌氏。
定評のある明快なサウンドでスパイ、コメディを往復する作風を好演出。

OP主題歌はnonocが「楽園」で分割1クール目の「灯火」に引き続き担当。
ここまで堅実にアニソン歌手としてのキャリアを積んできているnonocさん。
返す返す思うのは彼女の硬質なボーカルはやはりラノベアニメ向きだなと。
川田 まみさんが引退し、黒崎 真音さんも去った今、彼女にはもっとラノベアニメを盛り上げて欲しいです。

ED主題歌はsajou no hana「ニューサンス」
ジャジーなピアノをアレンジして狂気を孕んだスパイ世界にマッチさせた上々のロックナンバー。
なんですが、FileではピックアップしたメンバーのキャラソンEDに差し替わるため、使われた話数は実質半分くらいw
この構成もまた作品の性格を象徴。


【感想】
スパイ要素を使ったキャラアニメとしては、2クールでひと通りキャラ掘り下げたし、
私は続編はもう良いかなと思うのですが。

本作は、本格スパイ物志向も捨て切れていないのが見切れない部分。
特にラストのMISSION《夢語》の、蟻か?ヒーローか?
明確な熱戦ではない混沌とした冷戦が続く中で、スパイの存在意義を問う内容は、
多くの現代スパイ映画も共有する王道葛藤テーマ。

〈焔(ほむら)〉の過去と合わせてスパイとは何か?を掘り下げるのならば、
続編は是非、構成通りの順番で観てみたいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

極上と言われたい

美少女達がわちゃわちゃスパイごっこするアニメ

一期の特に前半はクラウスや敵スパイがチートすぎて、リリィ達が全然相手にならないから敵にすら遊ばれていて、敵地でスパイごっこして遊んでいるように見えて微妙でした

2期になってもスパイの自覚がないキャラばっかりでスパイごっこなのは一緒なんですけど、それぞれのキャラクターが固有能力を生かして協力して任務をこなすエピソードが詰め込まれていて、極上とは言えなくても中の上くらいには面白かった

1期のクラウスやチートな敵スパイ相手に全員で挑んで失敗するのはリリィ達の成長を描くのに必要だったのでしょうけど一期の半分くらいそういうシーンで飽きていたので、もう少し短くしてスパイ関係の緊張感がちゃんとしていれば極上アニメの評価も狙えたかもしれませんねー

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

物語の進行にムラを感じてしまいました。

物語自体は大筋はあるにはあるものの、ひとまず置いておいての都度エピソードやキャラ立ちエピソードが進められていた印象が強かったです。

そして、今回は序盤からチームでの行動エピソードが主でした。
各キャラはよく描かれていて、個性もしっかりと感じられるのですが、少しガチャガチャしてましたかねぇ。

作画はとてもシャープでエッジが効いており私的には好みでした。
ルーズなところもあまり無く好印象でした。

声優さんは特に問題は無かったのですが、キャラ付けとして多少、苦手なキャラがいました(笑)。
独特の口調と今回前に出て来ていたキャラでしたので、ほんの少しうるさかったです。
ただ、これは声優さんがどうとか言うお話しではないと思いますが。

女性キャラが多かったので、個性的なやり取りは楽しくもあったのですけどね。



最終盤をみて、大筋の物語はここからか・・・。
との印象です。

せっかくキャラが馴染んで来たところなので、メインのストーリーを進めていく機会(続作)があるのであれば、少しまとまり感のある物語進行を観てみたいと思っています。

まだ、少し期待をしているところです、

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

57.3 4 2023年度の任務アニメランキング4位
The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (55)
185人が棚に入れました
七耀暦1205年。 ゼムリア大陸北西部に位置する最も貧しい地域であるノーザンブリア自治州で生まれ育った少女ラヴィ。 彼女は故郷を守るため、そして、かつて英雄として崇められながらノーザンブリアを裏切った祖父・ヴラドと自身は違うのだと証明するため、大陸最大の猟兵団として名高い《北の猟兵》に志願し任務を遂行していた。 任務に没頭するあまり規律違反を繰り返すラヴィは、ある時、マーティ、イセリア、タリオンと小隊を組まされ無謀ともいえるエレボニア帝国への内偵任務を命じられる。 ノーザンブリアを脅かす未知の存在《帝国の英雄》の情報を掴むために―。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ゲームの前日譚になるのかな?(ゲームやってないけど…)

ゲームで「英雄伝説 閃の軌跡」っていうシリーズがあって、アニメはその前日譚ってことみたいです。

ゼムリア大陸西部で覇権を拡大するエレボニア帝国からの政治的な独立を失おうとしているノーザンブリア自治州。そんなノーザンブリアを護り、武勇を轟かせる「北の猟兵」として活躍する主人公ラヴィと、特殊任務を共にした仲間達の物語です。

私は戦記物が好きなので評価にはバイアスがかかっていますが、個人的にはけっこう楽しめました。

前日譚なりにきちんと話にけりがついているのもプラス査定ポイントですね。
(じゃあゲームやるかっていうと、やらないんですけど…。)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

英雄たちよ 新たなる軌跡を描け――

この作品も原作はゲームだったみたいです。
この作品もwikiをチラ見するまで原作がゲームだとは全く思いませんでした。
ですがゲームは2013年に発売され、幾つもの続編が制作されている作品のようです。


七耀暦1205年。

ゼムリア大陸北西部に位置するノーザンブリア自治州で生まれ育った少女ラヴィ。

彼女は故郷を守るため、そして、かつて英雄として崇められながら
ノーザンブリアを裏切った祖父・ヴラドと自身は違うのだと証明するため、
大陸最大の猟兵団として名高い《北の猟兵》に志願し任務を遂行していた。

任務に没頭するあまり規律違反を繰り返すラヴィは、ある時、
マーティ、イセリア、タリオンと小隊を組まされ無謀ともいえるエレボニア帝国への内偵任務を命じられる。

ノーザンブリアを脅かす未知の存在《帝国の英雄》の情報を掴むために。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ゲームの方はエレボニア帝国が舞台となっているようですが、アニメはノーザンブリア自治州を舞台に、オリジナルヒロインの視点からシリーズが描かれています。

そのため、ゲームとアニメとでは全く異なる展開になっていたのでしょう。
でもまさか、ヒロインがオリジナルキャラだったとは…!

そんなオリジナルヒロインであるラヴィを演じたのは小市眞琴さん。
「エガオノダイカ」「100万の命の上に俺は立っている」「さよなら私のクラマー」などに出演された声優さんです。
2023年から複数の作品で主要キャラを演じておられるので、これからちょいちょいお目にする声優さんなんだと思います。

アニメーションとしては及第点だったと思います。
アニメーション制作はタツノコプロさん…
同時期にもう1本の作品と被っていたから…かは分かりませんけれど^^;

ですが、「英雄」に関する解釈はとても腑に落ちた気がします。
誰もが憧れるけれど、誰もが手の届くモノでは無いと認識していましたが、この作品を視聴して考え方の幅が広がったと思います。

失敗して躓いても、そこからまた始めれば良い…
この台詞には相当背中を押して貰った気がします。

ですが、物語の幕の引き方はもう少し工夫の余地は無かったのでしょうか。
色々と演出を入れて頂いていましたが、どうしてもバッサリ感が拭えませんでした。
やっぱり原作ゲームの舞台が帝国だから…!?

ですが、ラヴィが色々な気付きを経て成長していく様は視聴していて心地よかったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、秋田知里さんによる「The story so far」
エンディングテーマは、中川奈美さんによる「proud hero」
どちらの作品もノーチェックだったのか、2023年冬クールで聴いた記憶にありませんでした。
Amazon Musicでは聴けない楽曲だったとか…!?
作風にマッチする良い楽曲だったと思います。
今度もう一回チェックしてみよう…^^;

1クール全12話の物語でした。
登場キャラが多いので殆ど覚えられませんでしたが、主要人物さえ押さえておけば視聴に問題は無かったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

何を目的として制作したのだろう?

ファルコムのドラスレなどの英雄伝説シリーズの作品の一つの閃の軌跡のオリジナルヒロインを使った作品。
最初の兵士二人は解説だけのモブなのか?それともネームドなのか?とスローペースでスタート。
酷評だが後半は伏線回収でなんとか一つの作品にしたという感じだった。
英雄とは何かを問う内容に関しては展開含めよくできていただけに、敵対する帝国軍がゲーム本編であるためゲームキャラクターがちょいちょい出てきたせいで関係性が見えずらいのはもったいなかった。
ストーリー外のゲーム情報が多すぎて国同士の関係性もわかりにくく、突然出てきたゲーム本編の敵であろう裏世界の支配者もお察し。
正直もっと北の猟兵中心に話を進めた方が見やすかっただろうなと思う。

100点中52点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2
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