仲良しで魔法なおすすめアニメランキング 12

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの仲良しで魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の仲良しで魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.6 1 仲良しで魔法なアニメランキング1位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1364)
6334人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜

leone さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

時々アニメでは、あまりにも友情が多すぎる時点が来ます。

時々アニメでは、あまりにも友情が多すぎる時点が来ます。つい数秒前まで敵だったキャラクター達が突然何の理由もなく大親友になる。悪意やわだかまり、猜疑心も何もない。何の問題もなく、ただ1つの幸せな大家族団らん。利便性的同盟もなければ、裏切られる恐れ、ゆっくりの関係の解凍もない。説き伏せて敵対関係から脱するという考えを理解できます、でもちょっと待て。一言二言を言うだけで、これでよしと、未来永劫親友同士のできあがり? これが完全に皮肉ではないと受け止めるべきですか?

そしてどうやらこれはすべて、新しいリーダーとして突然選ばれた主人公をめちゃくちゃ尊敬するらしいから。はい、そうです、彼らは真の愛であるリムル=テンペストを見つけた。彼への愛は余りにも莫大で、彼をはべるため、あるいは彼と友達になるために以前の怨嗟すべてをわきへやる事ができます。ナノ秒単位ですべてが許され、全員が完全調和として一緒に暮らすこたができます。2番目のエンディングがこの問題を如実に物語っている:ほぼキャスト全員が皆で楽しくやっている。何もかかっていない、何の対立もない。ただ毎日、四六時中バラ色で晴れやか。


リムルには人生の目標は何も持っていない。彼自身は何も欲していない、その代わりあちこちにさまようではゆきずりの人々を助ける。人々が彼の周りに集まっては、同様に彼らの有りふれた問題の助けに時間を捧げる。なお、これを非常に受動的な態度で行われている。何か新しいことが起こったとしたら、彼は反応、例えば理由もなく現れたジェネリック一般的悪役をぼこぼこにする。長期的な目標を獲得した時点でも、それらも単にほとんど知らない他者から預かれたもの。そのうちのひとつのケースでは、もちろんこれが筋書きを進めるための最適解だったらしい、その人の重要さをあらかじめ予言によって知らされていたのだ。このふたりは会ったことないにもかかわらず一緒になる運命なので、その理由は。。。運命か何か。

どうやって私がそのような人に共感できる?天使が羨望に赤面する、あまりにも利他的な主人公をわざわざ書いている。やりすぎたのだ。特にに危険に満ちた不思議で新しい世界には、このように振舞う人は実在しない、それでも、もし実在したとしてもそれはまったく感動できない人になる。人々は典型的な英雄主人公じゃない。人はよりきめ細かい、そして欠点を持つもの。想像してみてください、出会ったことがない適当な人達があなたの所に入り込んで報酬もなしに用事の助けをするように頼んでくる。これを繰り返しに。もちろん、彼らの要望を毎回律儀に行ってあげますよね?何の苦情もなしに、自分の願望を何も持てないに?

しないだろうと思います。なにせ、大半の人は天使ではない。


ちなみに、リムルの性格についてほとんど知ることはなく。これは私たちが知っているほとんどすべてです:

1)ある程度で二次元は好きで
2)適当な良きことを、適当なジェネリック悪役に対してしばしば行う。

乳腺を好むという事と、ジェネリック悪オーバーロードを嫌うという事以上、特に明確な信念または興味を持っていなさそう。それと積極的にワイフを探しているわけでもない。何人かは自分の意志で彼らと一緒に加わるが、彼女らの存在を楽しんでいるとしても、別に積極的一緒に行動したいや彼女らとの関係を発展させようとしているわけでもないし。こんなにたくさんのエピソードの後にも関わらず、何が彼に行動を起こさせているのかを未だわからない。ただ。。。受動的に時間を過ごしていると、問題の解決を彼に押し付けている周りの人たちの助けをしていることだけが。


転生の後、ほぼ瞬時にリムルは神のような力を手に入るので、彼にとってほとんど誰も大きな脅威となることはない。出生時に受け取ったチート能力のせい、ほとんど努力することもなしに。スライム ー 弱いはずだったモンスター ー は即座に神的なものなので、まるでスラームに転生したという点をほとんど無意味にする。圧倒的な力を持つ主人公を扱う方法があるでしょう。せめてそれに基づいた気の利いたセリフや一応まともな冗談を送る。チート主人公に関しての嫌みも。もしかしたら主人公が面白い使い方で能力を利用する、画策したり、困難な道徳的判断を下すとか。自分の冷酷さを強調することも場合によっては面白い。残念ながら、リムルは機械的情報の長文やジェネリック超利他的なセリフを好むので、ここにあたった。

圧倒的な能力と完璧な利他主義でキャラクターは困難な道徳的判断を回避できるため、ひどい組み合わせです。彼らは簡単な方法を取り、ほとんど努力をせずに何でも解決することができます。つまり、私たち全員がその例に従い、私たちが遭遇するあらゆる問題を解決すべきと暗示しています。 しかし、残りの私たちは神のような力を持っていないので、どうしてほしいていうの?時には難しい決断をしないといけない、それらはフィクションの中でも最も面白いものになる傾向がある。


残りのキャストは大抵、さらに酷い。先も言っていたように、ラムルは疑いもなく彼を崇拝するファンクラブに囲まれている。彼らは各エピソードの間に彼を何度も称賛することなので、すぐに飽きがくる、そしてこれはキャラクター間の対話をほとんど損なわせる。彼らもこれを超えた特性をほとんど持っていない。このファンクラブにはもちろん当然のことながら彼に欲望する女性は含まれている。本物のハーレムかどうかを議論できるが、どちらにしてもこれはファンクラブメンタリティの一種。これは実際の人々がお互いに話す方法ではない、少なくとも正直に話をしている場合。主人公を熱狂的ファンクラブに24/7囲まれているのを見たくはない。

敵対役はどういうわけかさらに酷い。基本的に2つの種類がある:

1)一般にアニメやフィクションの悩みの種である筋金入りのひげを生やしている黒マントの悪役。痛いほど明白に「悪」。何せ主人公が難しい道徳的判断を行うとか、このようなことはあってはならない。それに敵対役達はほぼゼロ性格描写とゼロ面白いセリフを貰うので。もちろん期待するほど無能ですから、ここも減点。

2)はなからリムルを敵対するつもりもない「敵対役」達。実際には、数分それを与えると、お互いは親友になっている。この心の変化の理由はそれほど些細なものであるため、最初から本物の衝突もなにもない。

このアニメはなんて勇敢な姿勢を取っている。良きものは善、悪しきものは悪。良きもの全員は主人公を好き。実際、ー 前に述べたようにーとにかく彼らは主人公と友達になっているため、悪者らしい奴らの多くは実際悪ではない。時には戦うこともなく。飴をいくつかあげてみてください、これで間に合うかも。ちなみに、この世界では 「魔王」は 「公式の友情使節」の略ですか?なにせ、ー登場する魔王達による判断ではーそう見えてもしかたない。なんてのんきな人達の集まりなのでしょう。何やら、なるためには「堕落」する必要があると言っていたのだけど、おそらく冗談と受け取っても差し支えない。


プロットにどう影響するか恐らく察することができるでしょう。敵は即座に友達になるため、作者は物語を進めるために何ができるかな?「新しい敵を突然出現させる」と推測し場合、正解だ、これが結果です。根本的なテーマやメッセージもなくて、プロットはあるポイントから別のポイントに突然移行し、出来事に考える必要な時間を与えることもなく。

リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Aを倒す
- >
リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Bを倒す
- >
リムルはどこかに旅して日常の用事Xを解決します。
- >
リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Cを倒す
- >
リムルはランダム場所Yに移動し、複雑専門用語病気やらから連中を救い。

そして、これらすべてから何を得たのか?まとまったプロットではない、それは確かです。面白いテーマもない。


コメディーも同様に受けづらい。その理由の一部は私が延々と語るのと同じ友情。何千回も見たことあるどたばた喜劇と、同様に予想可能なジェネリックファンサービスで構成されている。あまり期待してはいけないことをわかっているが、このアニメはブラックコメディや容赦ない解説のほんの少し一片でさえも挙げることを恐れている。ここには嫌みや反語、あるいは最も単純な皮肉の一片もない。自己認識はない。見ることができる限りサブバージョンはない。既存慣行に対する愚痴はない。ここではすべてが明白で、額面どおりでとても陳腐ですが、コメディーはそれが意外と大胆であるからこそ効果はあるのだ。このアニメは安全であることを満足している。どんな形ででも波風を立てるを恐れて。結果として、明らかになろうとしている時でさえ、それは面白くない。

さらに、リムルの会話内容は、内的独白を含めて、めちゃくちゃジェネリックでドライに聞こえる。彼と彼の情報吐露説明能力 ーつまるところはロボット ーは単に周囲の出来事について説明し、個人的な観点やより深い思考に関してはほとんど提供してこない。世界観構築の間違った方法は単に情報をダンプして、「うーむ?、そういう事ですか。」で、それで終わり。もちろん、リムルはこの情報を利用して目の前の敵を倒すかもしれないが、これは常に非常に機械的で、ありのままな方法に行われる。戦術に関してはほとんどない。世界は明白に白黒であるので、どんな道徳的議論はさらに少ない、気まぐれの情報吐露はこれを助けるためにほとんど役立たないことになる。それも対話が書かれた方法に関する問題でもあり。台詞は単純化でありきたりな方法で送られてくる。せめて個人的なアイデアや気の利いた発言でそれを盛り上げてください、しかしもちろん残念。正しくは、リムルは時々ジョークを伝えようとするが、それらは上で概説した理由で失敗に終わる。


「でも明確な個人的信念を持つ主人公は困る。どうやって他の人が自己投影するのか?」

まあ、もしかすると自己投影は必ずしも必要ではない。しかし望んだとしても問題は逆。どうやってこんなにも受動的でイニシアチブを欠いてる人に自己投影すろのか?段ボールの切り抜きや白紙の状態で自己投影したくはない。

面白いキャラクターは実際に何かを信じる。人生に目標を持ってなお、それらを達成するのに苦労する。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

羊頭狗肉ってことなんかなぁ ※酷評注意

原作未読


ユルく楽しんで気にしなければよい。まあその通りなんですよね。ただ・・・

 これいつになったら面白くなるんだろう?

2クール。本編23話+外伝+閑話の計25話の物語。
2018年秋期開幕時点で、『SAO』『色づく世界の明日から』と並んで本命視されてた作品だったと思います。
受け止め方は漫画やラノベなど原作既読勢とアニメ勢とで差がある気がしてます。賛否両論ある本作について、自分は弾かれてしまった側でした。
鑑賞のお作法を知らないだけかもしれません。ネガティブに捉えてしまう事象が積み重なって何回かあった敗者復活のチャンスを自ら潰しちゃいましたって印象です。

2クールかけて平坦な流れ作業を追った感じと言いましょうか。以下、ユルく楽しめなかった理由です。


≪転スラがダメな3つの理由≫


■{netabare}【ホップ】{/netabare}スライムである必要あった?
まずはこれでしょう。転生したところでスライムじゃあお先真っ暗ですがな~の先入観をどう面白く覆していくのか?が皆無です。
{netabare}第1話でチートスキル連続ゲットといきなり最強となった日には、{/netabare}タイトルから想像するに、今後の物語の中で小出しにすればよいカードをいきなり捨てる行為です。タイトル詐欺と呼ばれた良作はこれまでもありましたが、本作はそれとは違う悪質なものを感じます。
モンスターの知名度ではトップクラスのスライムで客寄せして、店頭に並んでさえくれたらOK!と作者の安直さが透けて見えるのです。これはJAROの出番でしょう。
さらに、その後の展開の不味さでネガティブ評価が確定しました。

スライムの見た目だったり弱小イメージを全く活かせてないのです。
ゲル状で変身のエフェクトがかけやすいというのは他でも代替可能です。「このスライムごときが!」とは口だけ。{netabare}あっさり軍門に下るか、なぶる前にリムルの魔素量に実力を認めた状態から初対面、のどちらかです。{/netabare}
出オチと見せかけて実は、、、が無かったことでまさに“羊頭狗肉”の詐欺商売に堕してしまった感があります。
これならゴブリンでもドラキーでもおおなめくじでも、なんならミジンコやアリさん、出川○朗とかインパクトがあればなんでも良かったと思います。プロの仕事ではありません。



■{netabare}【ステップ】{/netabare}なんだこの安易な国造り
所感は以下↓
1.薄い 2.浅い

1.については過程を説明する時間が短すぎます。
{netabare}※()内は種族のリーダーさん
第2話  ゴブリン(リグルド)
第3話  我狼族(ランガ)
第5話  ドワーフ(カイジン)
第10話 オーガ(紅丸)
第15話 オーク(ゲルド) リザードマン(アビル)

シズさん回の第6~8話と、1クール終了間際の中締め回の第11~14話を除き、“強敵(または難課題)出現”⇒“リムルワンパン”⇒“仲間となり忠誠を誓う”の短いサイクルでのワンパターン。これ飽きますって。{/netabare}

2.については闘いの後に焦点絞ると見えてくるでしょう。ざっくり言うと変わり身が早過ぎるのです。
{netabare}“敵対”⇒“リムルワンパン”⇒“リムル許す”⇒“なんて寛大なリムル様~”&“被害を受けた側もあっさり無問題”

なわけありますかいな!? これで被迫害・被虐殺側の感情のしこりが一切無くなるわけないでしょうに。{/netabare}

せめてもの、争いは何も生まないとか憎しみの連鎖は次の悲しみを生むだけだぜい、といったメッセージが見えるわけでもなく、単純に “話せば分かり合える” それと “俺(リムル)の寛容さを受け入れるよね?” せいぜいこの程度です。理解が追いつきません。

本作の製作者は人間(いやモンスターなんだけどね…)の感情の機微を理解しているのでしょうか。これが原作の落ち度なのか、製作にあたってしょぼい選択をしたのかは不明です。
規模拡大の過程がイージー過ぎるのが前半パートを平坦な物語にしました。逆にストレスなく観れたという捉え方もできますが、統治の仕方にも不味さが垣間見えて追い打ちをかけます。

 {netabare}①為政者(リムル)は常に正しい判断をする
 ②為政者が方向性の指示に留まらず方法まで口を出す
 ③臣下は為政者に対する異論を持っていない
 ④臣下間での感情の軋轢がない
 ⑤生産の量と質は期待値を下回ることはない

ジュラ・テンペスト連邦国で繰り広げられるのは上記5点を前提とした国造り。大衆が夢見るユートピアでありちょっと小狡い誰かが政権奪取に向けて民衆に説く方便みたいな何か。{/netabare}

単に人間観察の質量が不足しているか? それとも空想平和主義思想に耽溺するオツムが残念な人なのか?
後者であれば時代錯誤も甚だしいところですが、連邦国の拡大のプロセスと統治のしかたが、まるで独裁者が権力取得前に国民に語るそれと酷似してて気持ちが悪いのです。
リムルはいい奴なんだけど、圧倒的な力を有した者が制圧する構図はわかりやすく、それでいていっさいの軋轢がないという違和感の処理に困ってしまいました。
繰り返しますが、アニメくらい夢があっていいじゃん?のスタンスなり気にしなければまだ許容できるものだとは思います。リムルはいいやつだしね。



■{netabare}【ジャンプ】{/netabare}嗚呼 静江さん
ほぼ結論ですので軽く。この後どうすんのさ?

{netabare}第1話アバンの伏線をあっさり(第6~8話シズさん回)と回収し過ぎ。しかもこれまた拍子抜けするほど軽い。{/netabare}
{netabare}レオンにシズさんの存在確認ができればOKなの?レオンを一発殴ればOKなの?{/netabare}
{netabare}しかもそのレオンにかすりもせず2クール終了とはこれいかに? ※追記:2期決定なのでそこで描かれるのかも{/netabare}



2期ありきはいいとして、原作のストックがまだまだ残っているのもいいとして、何をしたかったのかよくわかりませんでした。
スライム設定を活かすつもりもなく、国造り(仲間集め)を安直なものにし、謎要素は早々に開放して長らく迷走することになりました。

以上、自分がこの作品を受け付けられなかった3つの理由でございます。




あとはボヤキ・・・

■だから童○は!と○貞を腐すような設定
原作第一巻の発売が2014年ということは、執筆時点での37歳設定は就職氷河期どストライク世代です。非正規が多く結婚できないとかパラサイトシングルとかタイミング逃して彼女いない歴=年齢な殿方が多いのは事実かもしれません。
マーケティングとしては正しいかもというのはお断りしておきます。ただこれは私の好みと関係しますが、オタク趣味をもってる層へのステレオタイプなネガティブイメージそのまんまなのがちょっと。すなわち “童貞” “引きこもり” “コミュ障” “ロリコン” 。こういったのが活躍するものを作れば、お前ら勝手に自己投影して盛り上がってくれるんでしょ?が透けて見える作品が好きではありません。
{netabare}ゼネコン勤めの経験を活かして、との描写もありアラフォー主人公の理由はあったと思います。{/netabare}
{netabare}30歳まで云々だから大賢者も取得したのか、ってのもまあ理解できる。{/netabare}
個人的嗜好ですね。おそらく今後こういう系統の作品は積極的に観ることは無いと思います。


■CMでヘビロテしてた前半OP曲のPVがダサい
最後はこれ。
現在の声優さんはアフレコ以外の仕事も多く大変です。
ただ今回に限ってはPVでの本人映像はやめとけば良かったのに。声優さんの歌の上手さって声のトレーニング(ボイトレ)に立脚してるもんだと思ってます。
声の使い方のプロですので、よっぽどでない限り歌も技術でなんとかなります。ただパフォーマンスは別でしょう。声の表現には長けてても体の表現はよっぽど練習するかライブを繰り返すでもしない限り素人さんです。

仮に寺島さんがライブを相当数こなしているパフォーマーなんだったとしたら、撮影スタッフはもうちょい格好よく撮ってあげてくださいな。
これまで作品自体にプロの仕事を感じられなかったのでそれと連結して考えちゃったところもあります。完全とばっちりの寺島さんと寺島さんのファンには申し訳ない!



以上、なんだかなぁ・・・のボヤキ2点でした。いいがかりみたいなもんかなとも自覚してます。



※リアタイ所感
少し気の毒だったのは、年末年始を挟んで一呼吸おいての敗者復活チャンスをみすみす逃しちゃったところでしょうか。
{netabare}15話で仲間集めに一区切りつけたのはギリ間に合うタイミングでした。同じ路線ならインフレしていくしかなくなったからです。{/netabare}
{netabare}そこで16話から登場の“魔王”の皆さん。切れ味鋭い変化球はもちろんミリム。トカゲのガビルもネタキャラとして可能性を感じる後半の出だしではありました。{/netabare}
{netabare}起承転結の転を受けてふくらますかと思いきや、もういっぺん“転”が来て尻すぼみ不時着というのが正直なところです。言うまでもなくシズさんの教え子の子供たち編ですね。{/netabare}


一気見だとさらに辛いかもしれません。
原作やその他メディアミックスと合わせて楽しむくらいじゃないと厳しいものがあるんじゃなかろうか。


{netabare}結局24話の外伝が一番面白かった。これシズさんロスなんかなぁ。{/netabare}



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2019.08.26追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴


なろう系の中でも特に打率の低い異世界転生もの。リアタイ視聴を止めて評価の高いものを選んで後追いで鑑賞することを決めた2019年夏。
そういえばきっかけは『転スラ』でした。すでにこの時、「今後積極的に観ることはない」と言ってますね。
トレンドなのか新作けっこうな比率で異世界転生ものがリリースされてますもの。これらを対象から外すと余裕あるスケジュールを組めそうです。とはいえ、がちがちのルール縛りもつまらないのでユルめに運用するつもり。



2019.04.08 初稿
2019.08.26 修正
2019.09.17 誤字修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 80
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

流行?の俺つええ

異世界転生+俺つええ。俺つええは結構シンプルで爽快感を感じる。少し飽き飽きするところもあるが。あとは仲間集めの規模がでかすぎる。登場人物がとにかく多い。把握するのが少し大変だったかも。大賢者役の豊口めぐみ上手かった。23話のドヤなんか特に好き。
シズが登場するあたりが切ない。別れのシーンはうるっときた。{netabare}現代日本ではないが母親の元に戻れた。最後は託されたシズの教え子を救うことができてめでたい。{/netabare}
オークの王の話も地味に感動を覚えた。{netabare}腕を食べさせて飢餓を少しでもなくそうとしていたなんて。生きるためには犠牲を払うものかも。オーガの郷を襲ったのもいいように操られただけ。喰われそうな状態で逆に喰うのはさすがスライム。{/netabare}
ミリムの扱い方が雑だったのはちょっと許せない。主人公より強いのになあ。
オーガ優秀な部下として成長してるし、これからも楽しみ。シオンとシュナ好き。
全25話だけど、23話がもはや最終話みたいな感じ。TRUEの挿入歌と共にこれまでを回想するのは凄くノスタルジック。アニメは終わったけど、まだ色んな怪しいキャラクターがいる模様。別れは辛い。{netabare}食べたヴェルドラがこれからどうなるか楽しみ。人型になったガビルの妹にも注目したい。{/netabare}

続きは見る予定。

OP
Nameless story 歌 寺島拓篤
メグルモノ 歌 寺島拓篤
作詞も寺島拓篤本人がやっている。2クール目がより好きかな。前奏部分が特に。2期のOP映像で精霊王が悪い奴っぽく見えるが良い奴。
ED
Another colony 歌 TRUE
リトルソルジャー 歌 田所あずさ


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話 暴風竜ヴェルドラ
ゼネコンに勤めるサラリーマン、三上悟は通り魔に刺されて死んだ。ところが意識が戻ると三上はなんとスライムへと転生していた! しかも300年前に封じられた暴風竜ヴェルドラが話しかけてくる。スライム三上の運命は……!

第2話 ゴブリンたちとの出会い
スライム三上は暴風竜と友達になり、互いに名前を送り合う。かくしてスライム三上はリムルと名乗ることになった。リムルはヴェルドラを封印から解放しようと試みるが、それは周辺諸国に大きな衝撃を与えることになる。

第3話 ゴブリン村での戦い
洞窟を出たリムルが出会ったのは、牙狼族の襲撃に追い詰められたゴブリンたち。なりゆきでゴブリンたちの戦いの手助けをするリムル。そしてその夜、ジュラの森の支配者の座を狙う牙狼族が襲ってきた!

第4話 ドワーフの王国にて
リムルたちは、衣食住を支えてくれる技術者を求めてドワーフの王国・武装国家ドワルゴンを訪れる。ところが入国の際のトラブルでリムルたちは牢獄に囚われてしまう。そこに鉱山でアーマーサウルスが暴れているという報告が入る!

第5話 英雄王ガゼル・ドワルゴ
鍛冶屋カイジンのピンチを救ったリムルは、エルフの店で祝杯をあげていた。そこに現れたのはカイジンを目の敵にするベスター大臣。大臣がリムルをバカにしたため、カイジンはベスターを殴り飛ばしてしまう。

第6話 シズ
近隣のゴブリンたちも合流してますます賑やかになる村。そんなある日、リムルは自由組合(ギルド)の冒険者、カバル、エレン、ギドと遭遇する。そこにはリムルと同じ日本から呼び出された、召喚者のシズもいた。

第7話 爆炎の支配者
魔王レオン・クロムウェルによって、空襲に燃える東京から召喚されたシズ。彼女はレオンによって上位精霊イフリートを憑依させられていた。そのイフリートがシズの体を乗っ取り、暴走を始める。

第8話 受け継がれる想い
魔王レオンのもとにいたシズを救い出したのはある勇者だった。その勇者のことを胸に、長い間、人々を救うために働いてきたシズ。そしてシズは今、最期の時を迎えようとしていた。シズはリムルに最期の願いを伝える。

第9話 大鬼族の襲撃
リムルたちの村の開発は着々と進んでいた。ひとり洞窟で新たなスキルを試していたリムルに救援要請が入る。駆けつけると、6人の大鬼族(オーガ)がいた。大鬼族(オーガ)は言う。「正体を現せ、邪悪な魔人め」

第10話 オークロード
大鬼族(オーガ)たちは、豚頭族(オーク)の軍勢に襲われた生き残りだった。豚頭族(オーク)たちは武装し、道化の仮面の魔人も同道していたという。リムルは大鬼族(オーガ)に自分の部下にならないかと持ちかける。

第11話 ガビル参上!
大鬼族(オーガ)のベニマルたちを迎え入れ、さらに仲間が増えたリムルの村。そこに蜥蜴人族(リザードマン)のガビルがやってくる。ガビルは、豚頭族(オーク)の侵攻に怯えるゴブリンの村々を従えようとしていたのだ。

第12話 狂いゆく歯車
災厄の魔物・豚頭帝(オークロード)と、豚頭族(オーク)の軍勢がジュラの森を席巻しようとしていた。この危機に動いたのは大森林の管理者・樹妖精(ドライアド)のトレイニー。彼女は森で台頭してきたリムルに目をつけていた。リムルに豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼する。

第13話 大激突
蜥蜴人族(リザードマン)と同盟を結ぶため湿地帯を目指すリムルたち。道中、リムルたちは豚頭族(オーク)に襲われていた蜥蜴人族(リザードマン)を助ける。それはガビルの妹だった。ガビルの妹は、先走る兄を助けてもらえるようリムルに懇願する。

第14話 全てを喰らう者
ついに魔人ゲルミュッドが姿を現す。ゲルミュッドの真の狙いは豚頭帝(オークロード)を豚頭魔王(オークディザスター)へと進化させ、ジュラの森を支配させることだった。ゲルミュッドの真意を感じ取った豚頭帝(オークロード)はある行動に出る。

第15話 ジュラの森大同盟
豚頭族(オーク)との戦いの戦後処理が始まった。そこでリムルは豚頭魔王(オークディザスター)・ゲルドの最期に「リムル自身がオークの罪を背負う」と約束をしたと打ち明ける。それを聞いた蜥蜴人族(リザードマン)、大鬼族(オーガ)がとった行動とは…。

第16話 魔王ミリム来襲
穏やかな日々が続くある日、破壊の暴君(デストロイ)のふたつ名を持つ魔王・ミリムが突如、中央都市リムルを襲撃する。その強大な力の前に圧倒されるランガやベニマルたち。果たしてミリムの狙いは…。

第17話 集う者達
中央都市リムルを、魔王・カリオン配下の三獣士のひとり、魔人フォビオが来襲する。だがフォビオはミリムの返り討ちにあい瞬時に倒されてしまう。リムルたちはフォビオに、この国を訪れた目的を問いただす。

第18話 忍び寄る悪意
ミリムに負けた怒りが収まらないフォビオ。その前に現れた、中庸道化連の2人の道化は、フォビオも魔王になればミリムに対抗できるとそそのかす。暴風大妖渦(カリュブディス)の力を使えばそれが可能になると言う。

第19話 暴風大妖渦(カリュブディス)
封印を解かれた暴風大妖渦(カリュブディス)は、空泳巨大鮫(メガロドン)を引き連れて、中央都市リムルを目指して進む。リムルたちは総力をあげてこれを迎え撃とうとするが、暴風大妖渦(カリュブディス)はあまりに強い。

第20話 ユウキ・カグラザカ
リムルは夢を見る。それはシズがイングラシア王国で、召喚された子供たちの先生をやっている夢だった。シズの未練を晴らすため、イングラシア王国の王都を目指すことを決めるリムル。そこにはシズの教え子たちが待っているのだ。

第21話 シズさんの教え子達
シズの教え子たちの先生となるリムル。しかし、一方的に召喚され、限られた寿命となった子供たちの胸中は複雑で、リムルにも反抗的な態度をとってくる。そこでリムルは、模擬戦をしようと子供たちに持ちかける。

第22話 迷宮攻略
自由学園の子供たちはやがて死ぬ運命にあった。だが、リムルは上位精霊を宿らせれば子供たちを救うことができると考える。そこでリムルは子供たちとともに、上位精霊がいるという「精霊の棲家」へと足を踏み入れる。

第23話 救われる魂
うまく精霊を呼び出すことができるのか。精霊の棲家の最深部にたどり着いた子供たちは、順番に光の台座の上で精霊を呼び出すことに挑戦する。それを見守るリムル。そして、子供たちに応えるように姿を現す精霊たち……。

第24話 外伝:黒と仮面
これはリムルが転生してくる前の物語。フィルウッド王国が多くの冒険者を集めて、復活した悪魔の退治を依頼する。そこには「爆炎の支配者」の二つ名で知られるシズの姿もあった。だがこの依頼には大きな裏があった。{netabare}退治が無理だと帰りたがる奴が切られるわけだが、悪魔に憑りつかれていた。怪しげな魔法使いが冒頭で女の人に召喚され、依頼された悪魔で皆殺ししようとするがシズによって阻止される。原初の悪魔ぽい。本当は王国が冒険者を魔族に生贄として捧げていた。国家全体が悪魔に支配されていた。オルトスはシズを生贄にしようと攻撃してくるが、原初の悪魔と思われるクロが助けてくれる?圧倒的強さでスカッとした。彼との会合が楽しみ。{/netabare}

第25話 ヴェルドラ日記
{netabare}イフリートを捕食するシーンから。ヴェルドラは将棋相手が欲しかったようだ。ツンデレやら、久しぶりに喋るための努力が語られる。見た目に反して超繊細で寂しがり。お触りして温かいとかも。シズの教え子応援もするぞ。いつの間にか将棋の実力が逆転してる。{/netabare}総集編と所々、作品に関連する語り。作中で前野智明に出番がほとんどなかったから、作ったのかな?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

78.8 2 仲良しで魔法なアニメランキング2位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (648)
2560人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

内容は面白かったぞ

魔王の生まれ変わりが主人公。突き抜けた俺つええでむしろ、面白い。
何しても必ず勝つ安心感がある。オーバーロードを見ていたときの気分。
煽るだけ煽って散っていく敵キャラの残念さが笑える。

あと、安定のハーレム。

両親が不思議すぎる。{netabare}生後何か月よ。成長早すぎるのに、何の違和感もなしに受け入れているのに驚き。受け入れるの速さに秘訣には{/netabare}
アノスが両親思いの素敵な魔王だからっていうのはあるんだろうが。

割と家族愛溢れる作品にも感じることもあってそこも良かった。


OP
正解不正解 CIVILIAN
ED
ハミダシモノ 楠木ともり
うーん、楽曲はあまり心に響かなかった。だからその点は評価低め。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王--だが、魔王候補を育てる学院の適性--《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」


1. 魔王学院の不適合者
「--よく聞け。愛しき子孫どもよ。お前達の始祖は帰ってきた」二千年前、暴虐の限りを尽くした史上最強の魔王アノス。そんな彼の血を引く後継者、《魔皇(まおう)》を育成するべく、現代の魔王学院では入学試験が行われていた。試験内容は生徒同士で決闘を行う「実技試験」。そこに現れたのは、二千年前に荒んだ世界に飽き、転生した暴虐の魔王アノスの姿だった。

2. 破滅の魔女
「殺したぐらいで死ぬなら、俺は二千年前にとうに死んでいる」始祖としての莫大な魔力を有しているにも関わらず、《不適合者》の烙印を押されてしまったアノス。彼はそんな不当な扱いも意に介さず、圧倒的な実力を示し続け、班別対抗試験にはリーダーとして参加する事に。だが、クラスメイトは混血のアノスを認めず、班員はミーシャのみになってしまう。さらに対戦相手は、実の妹であるミーシャを《ガラクタ人形》と蔑む姉、サーシャ率いる班となった。

3. サーシャの真意
「サーシャ……ただですむとは思っていないだろうな」「最後に、あなたに会えてよかったわ」。意味深な言葉を残したサーシャの真意を掴めぬまま時は経ち、魔王学院では特別授業として、七魔皇老アイヴィスによる大魔法教練が開催される。七魔皇老は始祖が自らの血を使い生み出した七人の配下。「くれぐれも失礼のないように」とエミリアに念を押されたアノスだったが、躊躇いもなくアイヴィスのことを呼び捨てにしてしまう。

4. 十五の誕生日
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ」「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。ミーシャが衝撃の事実を告げる。アイヴィス・ネクロンの掛けた魔法により、仮初めの生を過ごしていたミーシャは"本来は存在しない存在"であった。「十五年が私の一生」。それでいいのだと諦観する彼女にアノスは告げる。「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」。《不適合者》が姉妹を縛り付ける悲劇を、理不尽を、いま粉砕する。

5. 転入生
「俺に抜けぬ剣など、この世に一本しかない」ミーシャ、サーシャとの邂逅。アイヴィスとの激闘も記憶に新しい中、魔王学院では、七魔皇老をも打ち負かす実力者、《錬魔の剣聖》レイが転入生として現れる。レイは有能なリーダーのもとに就きたいと言い、アノス班に入ることを希望した。しかしアノスがこれを拒否。代わりに「相応の結果を見せれば配下に加えてやる」と条件を提示する。かくしてレイは班を結成し、アノス班と、班別対抗試験で真っ向勝負をすることに。

6. 魔剣大会
「一分で終わらせてやろう」班別対抗試験での活躍を認められ、アノス班に加入する事となったレイとミサ。その後、アノス家にて行われた祝勝会で喜びを分かち合ったのも束の間、魔剣大会への参加者として、レイとアノスが選抜されることに。再戦のチャンスが早くも訪れたと喜ぶレイとは対照的に、アノスは「何か裏があるのではないか」という疑念を拭いきれない。そしてミサの案内で七魔皇老の一人メルへイス・ボランと出会い、事態は加速していく。

7. 母の言葉
「嘘つきの行く末は、地獄だ」「皇族派がどんな罠を仕掛けてこようと打ち砕く」。そう決心したアノスは、父グスタから託された剣を手に、魔剣大会の一回戦へ臨む。また同時刻、選手控室にて己の胸元を強く押さえるレイ。いつもと様子が違うレイに対し、アノスは「首輪をつけられているな」と人質の可能性を感じ取る。魔剣大会の背後で蠢く、存在と陰謀とは一体。

8. 二人の決勝戦
「今は俺とお前だけの時間だ」ディルヘイド魔剣大会決勝----アノスとレイが激突する。シーラを人質に取られ、実力を出し切れない状況へ追い込まれた両者は一つの決断を下す。そして決着の瞬間、突如舞台に巨大な魔法陣が出現。二人の周囲の景色は歪み、異次元空間へと飛ばされる。事件の黒幕が、遂にその姿を現す。

9. 勇者学院の謎
「何を言っている。一秒で着く」魔剣大会も幕を閉じ、アノス達は勇者学院との交流授業のため、人間界・アゼシオンへと赴く。現地で各自行動をとる中、「調べ物がしたい」というアノスは、勇者学院へ向かい、“部外者立ち入り禁止”の学院内に堂々と侵入しようとする。するとそこに「ボクと一緒ならお咎めなしだぞ」といたずらっぽく笑う、勇者学院三回生エレオノール・ビアンカが現れ、特別に学院を案内してもらうことに。

10. 学院別対抗試験
「--あとは俺に任せておけ」アノス達は勇者学院との学院交流初日を迎えた。しかし“学院交流”とは名ばかりで、勇者学院の面々は、歓迎ムードとは程遠い雰囲気。魔王学院三回生首席のリーベストが魔法の発動に失敗すると、勇者学院の面々はくすくすと笑い声を漏らす。不愉快そうに表情を歪める魔王学院の生徒達。そんな状況をアノスの一言が切り裂く。「--相変わらず、罠を仕掛けるのが好きだな、人間は」。学院交流は、不穏な雰囲気で幕を開けた。

11. 命の輝き
「……ほう。なかなか歯ごたえのある者もいるようだな」学院別対抗試験第二戦が開始された。ハイネ達に敗北したリーベストの悔恨を引き受け、アノス達は勇者学院の面々と対峙する。作戦は必要なら考えると、莫大な魔力を用いて、正面から相手を叩き潰しに行くアノス。たが、都市を覆う結界『デ・イジェリア』と、少女・ゼシアの聖剣エンハーレの斬撃によって攻撃は防がれてしまう。そして次なる攻め手に欠ける状況下で、ミーシャがある打開策を提案する。

12. 禁忌の魔法
「全員まとめて、幸せにしてやればいいのだろう?」「お願い。ゼシアはボクにしか止められないぞ」。ディエゴによって瀕死まで追い詰められたミーシャを抱き上げ、神殿の奥間へと向かうアノス。そこにはエレオノールの姿があった。自身が“魔法そのもの”であるという彼女は、その真意について、そして勇者学院の狂気に満ちた真実について語っていく。

13. 世界が愛に満ちるように
「生きよ!! 魔王が戻る、その日まで……!!」全ては二千年前から始まっていた。黒い仮面の男・アヴォス・ディルヘヴィアの正体が明らかになり、事態は急転する。二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根。その果てに、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードが取った選択とは--。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな(俺TUEEEな15年前のラノベ)作風なのに、そこそこ面白いだと!?(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
主人公最強系、の中でも、かなり俺TUEEEな作品。

2010年代前半頃は、こういうラノベアニメが氾濫していたな~という印象。(本作もなろう原作ですが)最近は、主人公最強=異世界転生ばかりだったから、久々に楽しめた。

久々だから、楽しめたのかもしれないけれど。

レビューでは、本作のような「俺TUEEEE」と「異世界転生(なろう系)」との違いと、本作の中で疑問に思った点を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生との違い。

元々その世界で力を得ているか。転生によって力を得たか。

転生によって「奇跡」の力を得ることは、なろう黎明期においては、「希望」であったと思う。今はこんな俺だけど、いつかきっと、みたいな。

しかし、それもあまりに連続すると、「夢想」になる。「今の自分のダメさを直視しろよ」と。

本作もなろう原作で、いわゆる「俺TUEEEE」だけど、主人公を「異世界転生」にすると、これまで通りのなろう系になる。

じゃあ何が違うかというと、力の背景にある思いの強さや厚みだろうか。

「俺TUEEEE」の場合、多くは「力を得るまでの過程」はすっ飛ばされ、そこは視聴者の想像に頼る。努力が描かれない点での不満はあるけれど、「なんかうだつの上がらない現世で? 死んで? 異世界に転生したら? 強くなってた? なぜ???」みたいな、明らかなお手軽感はない(いや、転生よりお手軽という説もあるけど)。

「元々強い」と「急に強くなった」のどちらを好意的に感じるかは、人それぞれだろうけど。

本作、厨二的な要素満載で、一見、クソアニメ認定されそうな雰囲気ながら、展開の面白さや、キャラクターの良さで、ギリギリで面白い作品になっている(でも最終話はふざけすぎ)。

ただ、3つ、疑問に思うことがある。

1つ目は、「自らが魔王として討たれてなんて面倒くさいことせずに、レイ(カノン)が霊神人剣エヴァンスマナを手にした時点で、ジェルダ先生のアスクを切れば済む話」だったんじゃないかという点。あれ、「望むものなら何でも切れる剣」で、運命や世の理すら切れるんなら、魔法陣くらい楽勝に切れるんじゃないかと思う。

こういう「俺ツエー」にありがちだけど、すんごい能力出したがために、「全部それで解決できんのに、なぜわざわざピンチ演出するの?」になりがち。だから、能力には限界やリスクをつけるなど、何か限定的なものにしないとね。「何でも」というのは、考えるときは楽だし、色々動かしやすいんだろうけど、後々、自らの首を絞める諸刃の剣だと思う。

2つ目は、なぜレイの母親が七魔皇老に呪いをかけられたか、という話。よく分からんが、カノンがアヴォスヴィルヘイドなら、七魔皇老を洗脳したのもレイなわけで、色々矛盾があるのでは? これなら、「七魔皇老を洗脳した黒幕は別にいて」、「カノンは転生したばかりで力がなかった」という方がまだ納得した。

3つ目は、カノンの目的を考えると、レイとしてアノスの前に姿を現し、しかも仲を深めていくというのは、リスクしかないのに、なぜあんなに目立ったの? という話。こういうのは、一応の納得がある答えが、少しでも示されていればね。

例えば、最終戦のなか、こんな会話(があれば良い)。

アノス「ひとつ聞いていいか」

レイ「なんだい?」

アノス「貴様が魔王として討たれるつもりなら、なぜ、レイとして俺の前に現れた? 姿を隠している方が、得策ではないか?」

レイ「なんだ、そんなことか。だって君と約束したじゃないか。次に生まれかわったら、友達になろうって」

アノス「ふっ、そうだったな。では、いくぞ!」

、、、くらいの会話があれば満足なんですよ。

という具合に、「レイ=カノン」というミスリードは面白い展開だったが、それだけに、もう少しプロットを練り上げてもらえれば、と、勿体なさを感じた。

全体的に面白い作品であったことは間違いないけど、「1クールに1作品」で良いし、これに味をしめて、似たような作品を連発することがないように(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなり主人公最強全開か。魔法全無効とか、ヒデェな。生まれて1ヶ月(笑) バリバリ魔王なんだな。

2話目 ☆3
生まれてすぐしゃべる(笑) 姉妹の出会いから仲直り、デレまでを1話でやるか。かなり、トントン拍子だな。もはや調教(笑) 友達のキスって何だよ(笑) 

3話目 ☆3
分かりやすく、ミーシャのためだよな。命の供給材とか、そんな感じか。

4話目 ☆3
発動条件のために、嫌われる準備、、、いい話だけど、だとしたら、2話で仲直りしなくてよかったよな。誰よりアノスが理不尽だけどな(苦笑) 

5話目 ☆2
仲間が増えていくが、認めた奴だけのラインは守って欲しいな。特にストーリー進まず。

6話目 ☆3
応援歌(笑) 刀預けるとか、不用意すぎだろ。トラップかな? アノスにもできないことあるんだね。これはアノスガチ切れだよな。名前を覚えるクダリは好きだけど、何人か男子をまぜてほしかったな。んで、モブ同士の恋愛とかやってほしかった。罰もいい落とし処だし。

7話目 ☆3
理屈はよく分からんが、まあとにかく、全てを力づくで解決だな。父親を立てる。まあとにかく、理屈はよく分からんが、復活オメ(笑)

8話目 ☆4
なんか、ちゃんと面白いんだよな、こんな作風なのに。アノスの言葉の端々に、優しさと切なさがあるからかな。

9話目 ☆3
歌った(笑) バカげた歌って、正解(笑) 根元爆発て、序列2位のメガネも超近くにいたけど。ザクザク。急にグロい。カノンを語られると怒る魔王。

10話目 ☆3
勇者が魔王(アヴォス)に、てな感じかな。そして、自分を討伐することで、人間族を救うのか、そのまんま滅ぼすつもりなのか。これは、なかなかうまい展開。でも、疑問も残るな。

11話目 ☆3
アノスが自身を滅ぼさせるか。まあ、ルルーシュなんだろうけど。ただ、個人的には、「ロードス島戦記の赤髪の傭兵ベルド」みたいな方が好みだな。滅ばされても良し、滅ばしてもよし、みたいな。ラストは、ちょっと演出で遊び過ぎ。どこかで感想が1話ずれたけど、まあ、良いや(笑)

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

魔法ファンタジー系で指折りの作品

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。序盤からいきなりレイとガチガチの魔法戦争。この作品は魔法やら種族やら設定が細かいし、しっかり作りこまれてるからアニメ見てるだけでは正直全部は把握できてないけど、どうやらレイは悪い奴ではなくアノスは人間たちの前で身代わりになって穏便に終わらそうとしたというのは理解できた。その後の裏ボス的なデカいおじいさんもレイと当たり前のように復活してきたアノスとサーシャミーシャ達で撃退。ここのサーシャミーシャの融合魔法の演出デザイン可愛かったですね。エレオノールも最後にはアノスによって全部解決。エレオノールも無事アノス家に入りました。今回もやっぱりアノスは最強だったということが分かりました。このアニメは冒頭でも書いたように世界設定の作り込みや魔法や種族についての関係性も丁寧に作ってあるのでガチでハマる人がいるのも分かる。サーシャミーシャやエレオノール、他サブヒロイン達もキャラデザはもちろんこのキャラたちにもちゃんと物語があってすごくいいところだと思う。ちなみに私はサーシャ派です。一方でアノスのキザな言い回しや立ち振る舞いが嫌いな方もSNS見てる感じだと賛否両論なのかなとも思いました。主人公のチート級の強さ、よくある魔法学院ものということでこのタイプに見飽きてる人や合わない人はあまり楽しめないかも。逆に私の場合は単純にアノスのチート級の強さやキャラクターの可愛さで見ていた部分もあるので、一度気になった方は見てみてください。普通に面白い作品だと思いますし、内容も魔法ファンタジー系アニメとしてもゆびおりものだと思いますよ。{/netabare}

【第一話】
どしょっぱなの中田さんナレーション以外眠気を誘る展開でした。一部界隈からは絶賛されていますが私的に主人公男が好かないのでどんだけ展開良くても普通な評価です。
【第二話】
{netabare}主人公男の攻撃方法には一話目からある意味驚きでした。今回も敵に城ごとぶん投げて倒すとかまさにぶっ壊れでした笑。次回からも主人公男がどんな攻撃方法をするのか楽しみになった。{/netabare}
【第三話】
以外に面白かったです。次回で二人のヒロインの関係が明らかになると思うんですが、魔王の主人公男の関わり方によってはかなり高評価するかも。今期のダークホース候補の一つになりそうです。
【第四話】
{netabare}今回でサーシャミーシャ絡みの前編話が終わった感じ。4話までの完成度でいったら良くできていた方だと思う。サーシャのわかりやすすぎる不器用な感じとか魔王の相変わらずのぶっ壊れっぷり、悪くないです。これぐらいキャラやストーリー展開がぶっ飛んでた方が下手に着飾ったアニメより好感持てますね。{/netabare}
【第五話】
今回も突っ込みどころ満載のチート魔王。サーシャミーシャが馴れ初めしてる間にきた転入生ですがこちらもまたチート級。退屈しないで見れたので25分が早く感じた。
【第六話】
今回はチートバトルの展開はありません。でもミーシャの手作り料理やお出かけデートなどもあってミーシャ可愛い!箸休めではないですがこういう回も嫌いじゃない。
【第七話】
3+3+3+3+0+1=13
【第八話】
{netabare}今回もなんかすごかったな(笑)。アノスとレイが決着したかと思えば急に謎の空間に転生される二人。いかにも悪者そうな風貌のやつが出てきてアノスとレイを殺そうとするんだけどもうここまでこのアニメ見てきたらだいたい結果がわかる。案の定アノスが圧勝してついでにレイと人質にされてたレイのお母さんも復活させてみんな元気いっぱい。そして最後にレイとの勝負に勝った証としてサーシャが出てきてアノスにキス。この時のサーシャの髪形と言い、格好といいめちゃくちゃ可愛かった。あと勝利後にアノスが剣をくれた父親に対して感謝してたのも地味にポイント高い。今回も魔王らしく暴れたアノスでした。面白かったです。{/netabare}
【第九話】
サーシャ可愛いですね。最初はやっぱミーシャでしょって思ってたけど回が進むにつれてなんかサーシャ寄りになってきた(笑)。あと今回でできた僕っ子の「~だぞ?」が口癖の子も嫌いじゃない。話の方はまた一変して対勇者に。まぁまだ何もわかってないので次回以降ですね。ただ今回もアノスはやっぱりチート魔王で遠く離れた勇者学校にも一秒で転位しちゃったり、からかってきた勇者学校の強者をまばたき一回でねじ伏せるなど。ここまで来たら普通もう慣れてきそうなもんだけど何故かこのアニメは飽きないね(笑)。
【第十話】
話は毎回違うけどやってることはずっと同じ。今回もただただアノスが破格なだけ。勇者学院の連中が出てきて魔王学院の生徒を貶めるようなことしてたけど結局VSアノスみたいな構図になってアノスに完敗。見え見えのストーリー展開で可愛い以外いよいよ楽しめなくなってきた。先週は飽きないとか書いてるけど正直ここまで同じ展開ばかりだと…。
【第十一話】
{netabare}このアニメは今期一番30分が短いし見てて清々しい(笑)。内容は今までと同じくアノスに楯突くやつが魔法やらで何とか倒そうと四苦八苦するけど結局アノスにぼこぼこにやられるというもの。話の大筋は一緒なんですがその中でも今回は特に面白かったところがあり、途中ミーシャがこれでもかってくらい頭のおかしな老人に殺されるというシーンがあるんですが普通のアニメならメインヒロインがズタズタに刺されてたら絶望しかないけどミーシャの表情にどこか無敵の意思がある(笑)。これは今までのアノスの破格っぷりを間近で見てきたミーシャがアノスが100%助けてくれると信じているからでしょう。こんなヒロインや主人公のアニメは私が今まで見てきたチート主人公アニメになかったからこれは評価したいです。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}自称暴虐の魔王を語る偽者が登場。その偽物魔王とアノス軍で対決が始まりました。でも今まで見たいなチートバトル展開はなく次回最終話への橋渡し的な回だったかな。最後の最後にその偽物魔王の正体が明かされそれがまさかのレイ。正直この落ちは私的には「あっそうなんだ」程度でそこまで驚かなかった。レイっていう意外性はあったかもしれないけど黒幕が一番近くにいるっていう典型パターンだったからかも。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

83.9 3 仲良しで魔法なアニメランキング3位
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (793)
3049人が棚に入れました
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『 FORTUNE LOVER 』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、良くて国外追放…最悪、殺されてしまう…そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!勘違い?人たらしラブコメディの幕が上がる。

声優・キャラクター
内田真礼、蒼井翔太、瀬戸麻沙美、柿原徹也、雨宮天、鈴木達央、田村睦心、松岡禎丞、M・A・O、早見沙織、岡咲美保
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

麗しき7人の魔法使いと勢女カタリナ

略称「はめふら」。原作なろうweb小説は完結済。
小説書籍版で2巻まで、コミカライズは4巻までがweb版の本編相当。
3巻以降は書籍用の書き下ろしで2020年4月現在9巻まで刊行済。
コミカライズ5巻以降もこれからまだまだ続く予定。

アニメは全12話でweb版本編の結末までを描いて
ちょうどの区切りで綺麗に締め括ってすっきり。

当方原作ファンである。

転生ものというよりも、ラブコメディとしてかなりオススメの作品。
多くの視聴者は、主人公カタリナを愛さずにはいられないだろう。
なぜかは観てのお楽しみ。

声優の実力、マッチング共に申し分ない。

キャラデザは作風にぴったり。
鮮やか、優しさ、癒しなど場面に応じて絶妙に変化する色調の背景。
絵画的でとても気に入った。

OP&ED、そして劇伴のセンスがとても良く
アコースティカルな魅力が素晴らしい。
カタリナ子供時代の宮廷音楽風の音楽、
そして学園編からは、穏やかで癒しのある
素朴で繊細な魅力ある楽曲も加わる。

コメディ要素も劇伴と作画で程よく演出していた。

<あらすじ>
{netabare}
主人公の女子は、木登りの得意な野生児で
小学生までは野猿と呼ばれていた。
そして、中学入学後に出会った親友の影響で
アニメ、ゲームなどのオタクになった。
その無二の親友と一緒の高校に進学。
高校生になっても現実の恋愛にはまるで縁が無く、
成績もぱっとしない残念な子。
学校では、親友とオタクトークで盛り上がる日々。

そんな高二の17歳のある日、
親友推しの乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』にド嵌りして
夜更かしで大寝坊。あわてて自転車で学校に向かう。
しかし制御不能の暴走の結果、交通事故で死亡。

なんと生まれ変わりは、とても裕福な公爵令嬢だった。
両親の愛情にも恵まれ、何不自由なく育った8歳のある日、
初めて前世の記憶が蘇った。

すると間もなく、衝撃の事実に気付く…。
このまま無為に過ごすと8年後に殺されるか、
国外追放されるかの二択の未来が待っている。
人生破滅して詰んでしまう…。

超絶鈍感な頓珍漢だが、
まっすぐで裏表のない明るい性格が取り柄の彼女。
長生きして膝に猫をのせて日向ぼっこして暮らすような
優雅な老後ライフが目標の彼女。

そんな彼女は果たしてその危機を乗り越えられるのか?
{/netabare}

★ 第1話「前世の記憶を思い出してしまった…」
{netabare}
<おでこの×はダメな子の印か?>

アバンで状況説明完了。
そして、ジオルド第三王子と義弟キースの攻略完了。
カタリナ、天然タラシの実力発揮。
それを無自覚なのもカタリナの魅力だ。
打算など出来ないのだ。

カタリナ役の内田真礼は実に巧いしキャラによく合っている。
カタリナ脳内会議の5役の演じ分けは実に見事。
もうこれだけでも声優評価5.0確定
{/netabare}
★ 第2話「王子に勝負を挑まれてしまった…」
{netabare}
<笑顔で会話しているといって仲良しとは限らない>

ジオルドとキースは恋のライバルになった。
カタリナは恋の対象が自分とは思わず、
二人の牽制の会話を意気投合してると勘違い。

カタリナ、前世の記憶覚醒後、
日本人の庶民的行動で母親ミリディアナの悩みの種になる。
成長したキースはそんな予測不能なカタリナのお目付け役となる。

今回は、侯爵家令嬢四女メアリ、アラン第四王子の攻略完了。
メアリとアランは婚約中なのに…だ。
もはや男女問わず今回も恋泥棒としてハートを射抜き絶好調。

アランだけは、自分がカタリナに恋したことに無自覚なのはご愛嬌。

本能とノリで突っ走るカタリナは、重要な攻略台詞を無意識ながら
絶妙なタイミングで真心こめて使っちゃうから攻略できて当然なのだが、
誰も傷付けないから結果オーライなのだ。
しかも、二人の根深いコンプレックスまでも解消しまうとは
もはや恋の達人と言えよう。

今回は、アランの最後の吹っ切れた笑顔がとても良かった。

ところで今回初登場のメアリ役は岡咲美保。
エンドロールで確認するまで「転スラ」リムルのイメージが強過ぎて
彼女とは全くわからなかった。
{/netabare}
★ 第3話「麗しの美形兄妹と出会ってしまった…」
{netabare}
<一体どれだけたらし込めば気が済むんだ...>

伯爵家長男ニコルとその妹ソフィア攻略完了。
カタリナは今回で合計6名の美男美女に愛されるようになった。

カタリナはゲームでの体験から、
友人たちそれぞれの恋の相手を予測するのだが、
実際はそれは妄想。
その対象が自分だけに集中してるとは全く気付かない。
全く罪な女だが、根が善良なので誰も憎めないのだ。

次回はいよいよ学園編。
ゲーム内で主人公の(はずの)早見沙織演じるマリア登場か?
{/netabare}
★ 第4話「魔法学園に入学してしまった…」
{netabare}
<イベント乗っ取り魔はゲーム本編突入後も勘違い>

いよいよ魔法学園に入学。二年間の学園生活のスタート。
一年後の上級生の卒業パーティーが、
カタリナの人生総決算、生死の分かれ目だ。

魔法学園は、少しでも魔法の才能を持つものは
義務教育で必ず入学しなければならない。
カタリナのようにしょぼい魔力でも入学を拒否できない以上、
破滅回避に情熱を傾けるは道理ではあるが...。

周りを傍観してても自身を客観視できないと
カタリナの恋の犠牲者は増えるばかり。

カタリナよ、自身の破滅フラグを折ることに執着するのはもう止めよう。
前世の記憶覚醒後の彼女は、
破滅フラグに恋愛フラグを上書きし続ける日々だった。
彼女の破滅フラグは今やとうに存在してないのだ。
とは言え、視聴者のそんな声が聞こえるわけもない。
だから話はどんどん面白くなってるのだ。

<カタリナ、食い意地の権化が吉と出る>

当面のカタリナの心配は、ゲーム主人公マリアの存在。
マリア攻略を成し遂げるのは誰か、を心配するのはいいのだが
やはり決め台詞はカタリナが使ってしまう。
最終的に、身分差を全く気にしない姉御気質のカタリナの魅力で
マリアを順調以上に攻略し、カタリナへの好感度はうなぎ上りになった。
{/netabare}
★ 第5話「主人公の実家にお邪魔してしまった…」
{netabare}
<カタリナと仲良くなると笑顔の輪が広がる>

前回で仲良くなったはずのマリアだが、
どこかまだ心の距離を感じていたカタリナ。
さらなる蛮勇?でマリアのハートを射抜く。

告白イベント「友達になって下さい」大成功!
マリア、ソフィア、メアリは皆、
カタリナを中心とする親友になった。

カタリナは、友達として大事にするマリアだったが
カタリナの傍では、なぜかマリアの頬に赤みが増す。

そしてカタリナは友人として
マリアの恋をサポートしようと決心するのであった。
マリアにグイグイいく異性がいないのは
実はカタリナのせいなのだが...

<カタリナ、畑好き転じて福となす>

ゲーム主人公マリア攻略はさらに続く。
カタリナとキースの二人は、休日に田舎の畑を初めてお忍び見学。
そしてたまたまマリアが帰省中の村の傍を取り掛かったので
マリア宅を訪問することに。

結果としてマリアとその母親の
ぎくしゃくの原因となっていたわだかまりまでも解消。
マリアの真の笑顔を蘇らせ絆が深まる。

今回は、マリアとその母視点の丁寧な心理描写があったが
そのおかげでキャラの深みが増し感情移入しやすくとても好かった。

また田園風景も実に絵画的で落ち着きと人の温もりがあって癒された。
{/netabare}
★ 第6話「夏休みだから楽しく遊んでしまった…」
{netabare}
カタリナの魔法学園1年生の夏休みはギャグに満ちていた。

「カタリナ・クラエスの華麗なる夏休み」とお題の小ネタ集。
絵日記風の題字背景がとってものどかでグッド!
原作にあるネタも多いけど、ほとんどのオチはアニメオリジナル。

Web版原作結末までストレートに描くためだけなら
アニメではおそらく10話以内で十分と思われる。
今回はそのゆとりを上手く生かし、
前回までの7人の攻略完了のタイミングに相応しい回だった。

しかも、アニメ後半の大筋に向けての伏線も散りばめ、
カタリナと7人のキャラの関係性を丁寧に描いていた。
単なるコメディに収まらない意外と重要な回だったと思う。

<その1 やっこらせいのっ。。。どっこいせい!>
カタリナは努力の方向性はいつもズレてる。
しかしクラエス家の使用人に
すごく愛されていると分かるのがちょっといい感じなエピソード。

カタリナの、中身おばあちゃん的な本質と
母親の顔の皺を増やしてしまう、お約束となりつつあるやり取りを
軽妙に演出していて冒頭から掴みオッケーだった。

<その2 スイカもいいけどトコロテンもね♡>
キースとカタリナの姉弟の絆が本物だと何気に分かる小ネタ。

<その3 カタリナと7人の仲間たち>
湖までの道中、キースの邪魔が入るまでは原作にもあった。
しかし、カタリナ含め8人全員集合の
湖畔ピクニック以降は完全アニメオリジナル。
おそらく、アニメ後半では平和な日常は滅多に見られないので貴重かも。

<その4 カタリナたちのお買い物>
原作では味わえない脳内カタリナズが可笑しい。
魔性のニコルを若干クローズアップ。
たぶんアニメオリジナル。

<その5 アニメ後半の伏線はパーティ会場の中に>
アラン王子が相変わらず自分の想い人が
カタリナだと気付かないのがよくわかる。
また、メアリが意外と腹黒なのも…

<その6 夏休みあるある>
ありきたりなネタではあるものの
カタリナの見た懐かしい夢が意外と重要なエピソード。
{/netabare}
★ 第7話「危険なダンジョンに入ってしまった…」
{netabare}
その大筋はアニメオリジナル。
ダンジョン攻略というミッションでファンタジー感を演出。
学校の課題なのに命がけなのはコメディとしての愛嬌。

カタリナを取り巻く7人が優秀な魔法使いだということを
このタイミングで伝えるのも次回以降の展開のためにも重要と思えた。

今回、原作の「きのこ」ネタを無理やり入れた感あり。
また今回の作画はちょっと微妙だったのは残念。

<当たり前に続くと思っていた日々…終わりは突然やってきた>
何はともあれ、今回の肝はソフィアの見た夢だろう。
宿縁をさりげなく織り込み人間関係に深みを与えている。
個人的に原作が好きな点だ。
{/netabare}
★ 第8話「欲望にまみれてしまった…」
{netabare}
今回もアニメオリジナル。
閑話としてなかなかのエピソード。
前回のアニオリ回よりもよく出来てたと思う。

<台風カタリナの被災者たちはいい迷惑>

またもやカタリナは、ポチっと自爆してトラブルの渦中に。
そして相変わらずカタリナに金魚の○○状態の7人は振り回され、
一緒に魔法書のトラップに嵌ってしまった。
確かにカタリナの傍にいると飽きることのない楽しさがあると妙に納得。
カタリナの食欲は魔法書のトラップをも凌駕するというオチが「カタリナらしくて」いい。

<今回の原作では味わえない、微笑ましかった点>

カタリナの食い意地をギャグとして上手くアレンジ出来ていた。
また、特にCパートでアラン、カタリナ、メアリの
三者の関係性がよく描けていたのが好かった。
未だ自分の恋心に気づいてないアランが純情で好ましい。
青春だ。

次回、カタリナの直属メイドのアンにスポットが当たるフラグあり。
{/netabare}
★ 第9話「パジャマパーティーで盛り上がってしまった…」
{netabare}
またもやアニメオリジナル。
但し、今回のアン絡みのエピソードは原作にもあり。

サブタイトルに騙されそうになるが、
今回はアンとカタリナの関係の方がメインテーマだろう。

<カタリナ様は私を、アン・シェリーと言う一人の人間にしてくれた>

カタリナを取り巻く7人のキャラの心情を
唯一、正確に客観的に俯瞰できるメイドのアン。

令嬢としてはダメダメなカタリナにとって、
アンは自分らしく貴族界で生きていく上でかけがえのない存在。
アンにとっても、
自分の存在意義を与えてくれたカタリナはかけがえのない存在。
そんなエピソードは、個人的に原作の中でも好きな部分で、
アニメでも描いてくれてうれしい。

今回その他、パジャマパーティー他でのギャグ要素は
目新しさが無い分まあまあ。
ただ、全体的に各キャラの持ち味を上手く掴んだ上での
人間模様が描けていた点はよかったと思う。

Cパートで、次回でようやく本筋に復帰しそうでちょっとホッとした。
{/netabare}
★ 第10話「破滅の時が訪れてしまった…前編」
{netabare}
6話から9話迄、閑話要素多めで
破滅フラグ回避の本筋から離れ気味で若干テンポが悪く感じたのだが...

<閑話休題。いよいよお待ちかねの断罪イベント到来なのだ>
8,9話は、カタリナファイブの出番がなかったが、
久しぶりにカタリナファイブ脳内会議復活。
ヒゲ議長を気に入っていたのでちょっとうれしい。

ここで新登場!闇の魔法。
本作のシリアスな負の要素を一手に担う。

カタリナファイブ登場後は、あっという間に
今までのほのぼのコメディ路線から完全脱却。
マリア失踪で動き出す物語。
カタリナもピンチに陥ったのだが…

とは言え、
今回もカタリナの食い意地が無双だったのが最も印象的だった。
{/netabare}
★ 第11話「破滅の時が訪れてしまった…後編」
{netabare}
本作を視聴初期から物語評価5にしたのは、
実は今回の描かれた原作エピソードを非常に気に入っていたからだ。

<Sleeping Beauty 夢で逢いましょう>

失われた過去に戻る夢。
家族と親友との再会。
当たり前だと思っていたあの頃。
あの頃は幸せだった。
カタリナの前世の女子高生の目は
今回、初めて描かれ顔の全体像が分かる。
(名前は相変わらず不明のまま)
原作では、本人曰く母親譲りの狸顔とのことだが、
アニメで可愛く描かれていてよかった。

<学校は楽しい?>

失うなんて絶対に嫌!その想いは皆に伝播し絶望から希望に。
今までのエピソードと細やかなキャラの回想シーンで
伝わる7人のカタリナへの深い想い。
それがカタリナ復活の鍵となる。

<今度はソフィアとしてずっと傍にいるから>

あっちゃんとの本当の別れは切ないがそれでいいのだ。
{/netabare}
★ 最終話「最終イベントが来てしまった…」
{netabare}
<勢女なだけでなく、聖女でもあったカタリナはやっぱり無双>

あなたが苦しんでいるのを救ってあげることは出来ないけど、
傍にいることは出来るから。……だから一人で泣かないで。

カタリナのまっすぐな優しさは、
隠しキャラの亡き母親の愛情と同質で
荒んだ彼の心を完全に解きほぐし、
彼は人生のやり直しが出来るようになった。
すべてのヘイトは、彼に取り憑いていた
怨嗟の塊の怨霊とも呼ぶべき存在が全て被り、
誰も悲しむことなく大団円で隠しキャラ攻略完了。

<これからもずっと、あなたの傍にいさせてください。>

後半、最終メインイベント、2年生の卒業パーティーへ。
カタリナファイブ脳内会議も19,800回目で一応終了のようだ。
結果的にエピローグの状況と化したラストイベントなのに、
カタリナは相変わらずピント外れなのはお約束。
また一人、無自覚にたらし込むカタリナは流石なのであった。

<ゲームのシナリオにはなかった新しい季節がやってくる>
祝アニメ二期製作決定!
学生から学園卒業後の社会人へ。
闇の魔法をめぐる新たな攻防。
新たな人間関係も生まれる。
カタリナの人たらし道はまだまだ続く。

小説版で原作の描かれる範囲にもよるが、
外国も登場し、スケールも広がる可能性ある二期。
どう描かれるか楽しみだ。

新物語へごきげんよう!!

余談だが、エンドロール直前、
ラファエルが就職先で
事務仕事でこき使われてるっぽい一瞬の画に
二期登場の新キャラの一人がいた。
原作の流れでは、まだそこにはいないはず。
時系列がおかしい。
単なる二期フラグのために登場させたのか?
それとも原作カットして登場させるつもりなのか?
ちょっとだけ気になった。
{/netabare}

◎「はめふら」で見つけた新鮮な主人公像
{netabare}
<ダメな子ほど可愛い>

この作品、見事なまでの逆ハーレムなのは明白だが、
カタリナは想われる一方で決して両想いにならない。
それはドロドロな愛憎劇を回避させ、
誰一人傷つくことなく
どこまでも笑えるコメディとして成立させる必要条件なのだろう。

カタリナは、前世からリアルな恋愛には全くの無縁であり
異性に免疫がないから、リアルな求愛アプローチが自分に向かうと
キャパオーバーで対処不可能になり現実逃避になりがち。
理解不能なこと、不都合なことはあっという間に忘れる。

恋愛は、ロマンス小説での疑似恋愛だけでも満足なのだろう。
前世も、ラノベやアニメ、乙女ゲームで満足していたオタク女子。
ゆえに耳年増な恋愛スキルはそれなりで
それがゲーム内の今世では逆ハーレムを作ってしまう。
しかし彼女自身はその現状を全く認識できない可笑しさが本作の肝だ。

カタリナに1ミリでも計算高い狡猾さがあり
この現状を意図的に導いていたとしたら
一気につまらない作品になるだろう。

カタリナの性格は裏表なく真っ直ぐ打算などできない。
一応破滅フラグ回避の打算が働く行動は多々あるのだが
それはズレてて、相手を思いやる気持ちで一杯で微笑ましい。

カタリナの本質は善良、友愛の塊だから
その頼りなさ、単細胞さは周りの父性母性的な保護欲を刺激する。
悪気なく恋愛に鈍感な彼女を恨むことなど誰も出来ない。
結果、カタリナへの恋の犠牲者は死屍累々でも悲惨さは皆無。

<そしてカタリナの老後プランには配偶者や子孫のビジョンがない>

彼女は例え貴族階級からパージされても
農業で自活さえ出来れば構わないという執着心無く剛毅なお方。

出世欲は皆無。
美味しいものを沢山食べ、
ロマンス小説を愛好し、農業という趣味と実益を兼ねたもので
只今を明るく楽しく逞しく生きれればそれでいい。
孤独は嫌だが、多くは望まず最低ペットさえいてくれればいい。
それが彼女の生きる道。

普通、主人公が健全な若い男女なら、
自身が異性にモテることに興味があるのが当たり前なところを
あえて外し、自身の色恋には無頓着にして、
他作と差別化した主人公キャラ。
その徹底したブレなく、かつ脳天気で裏表のない性格。
本作の魅力的な個性で新鮮に思う。
作者のセンスの良さを感じる。

<主人公カタリナ、実は最強説>

異世界転生&召喚系の主人公最強設定のアニメは非常に多い。

ではカタリナはと言えば、
魔法、武術、芸術、学力、知略すべてポンコツ。
一見能無しで残念な主人公。

しかし原作小説を9巻まで読んで感じたことがある。

転生時に、彼女が天より与えられた
世渡りの武器となるギフトと言えば
「強運」じゃないだろうか?
特に、
「出逢い運」「人から愛される運」「問題解決運」
に関しては最強かと。
(まあ意地悪な見方なら、作者のご都合主義の結果、
すべてがたまたま上手くいってる、と言えなくもないが)

ともかく彼女は出会う人すべてに愛される。
しかも、その多くは身分が高かったり、能力が非常に高いのだ。
彼女に接する多くの人は、
権謀術数渦巻く封建階級社会に在って
野心乏しく裏表のない善良さは希少価値で新鮮。
結局、彼女の足りない能力は周りが常にフォロー。
常に多様な実力者から多大な援助が得られ
ピンチもスルリと潜り抜けられる。
彼女は常に向上の努力は欠かさないから怠け者ではない。
的確な努力の方向性を見極めるセンスが無いだけ。

彼女の本質は、自らを卑下することない根明な楽天家。
自分自身にはからっきしだが、他者に対しては
時に人間理解の鋭い正鵠を射た慈愛豊かな直感が発現する。
さらに出会う人を健やかで豊かの人生の流れに変える力がある。

以上から彼女には「無垢なる導師」という称号を与えたい。

今は志が低いけど、
人生いずれ志が高くなるようなことがあれば
「俺TUEE」な主人公より労せずに
よっぽどすごいができる可能性を
秘めているんじゃないないか。

自分が強いことも大切だが、
人は一人では生きていけないのだから、
自分で何でも出来るより
他者に活躍の場を与え、
生き甲斐を与えられる方向に特化したような
そんな彼女の才能もいいもんだと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

観終わった

8話までの感想{netabare}
おっ、キャラデザ大島美和じゃーん。
“仙狐さん”は2話くらいで断念しちゃったんだけど、今回は最後まで見れるかな?
作品によってまちまちだろうけど、衣装デザインってキャラデザの人がやるのかね?
私は大島美和といったら“彩雲国物語”や“恋姫無双”のイメージが強くて、東洋系の衣装はイケるけど果たして西洋系の今作はどうかなー?というのも見所、かも。

それと乙女ゲーはよく知らんのだけど舞台のゲーム世界は“アンジェリーク”だか“金色のコルダ”だか…どっちがどっちだったか記憶曖昧だけどそれっぽい?
とはいえそれらはゲーム主人公に嫌がらせする女キャラは確か居なくて、そういうのが居るとなると名作劇場のセーラだかなんだかを思い浮かべてしまう。
と思ったら木登りが得意って…赤毛のアンかな?まぁ乙女ゲー自体がそういう辺りを踏襲してるんだろうね。
とりあえず私はイケメンが多数出ようがホモホモしくなければ案外平気。

で内容の方だけど、うん面白い。
イラっとくる鈍感主人公モノは数あれど、こっちは「破滅フラグを回避することに頭が一杯でそこまで考えてられない」という納得できる理由があるのがデカいのかな?
妙に主人公に恋心が集中してしまうのも、元々そういうのを目的とした恋愛ゲームが舞台だと考えると不自然には感じない。
というか恋愛フラグを先取りして強引に恋心を自分に向かせてしまった辺りは結構笑える。
それとやっぱり「前世の知識と照らし合わせる」シーンが多いのはありがたい、いわゆる脳内会議シーンね。
異世界転生モノの中には「転生した意味ある?」「前世の知識ホントに覚えてる?」と思うのもちょいちょいあるので、そこら辺はキッチリ意味あるものとして描かれてるのはそれだけで好印象(普通それが当然だと思うのだが)。
一方で恋心を先取りされてしまったアンジェリーク…じゃなくてマリアはちょっと不憫かもw

ところでこれは原作未読ならではの感想になるけど、ひょっとしてこの世界にはカタリナ以外にも転生者が潜んでる?
な~んか生徒会長が怪しい気が…と思ったら7話でソフィアがソレっぽい感じ(但しハッキリとは自覚してない)、えっそっち!?
と思ったら8話で図書室を勧めたのが会長で、やっぱり会長はアヤシイ?
というか8話はそれまでの流れからするとやや異質ですよね、ゲーム世界内ゲームでそれを観測したりリアルと言ったり。
まさか実は全員前世持ち…なんてことは、ある??
最後は恋敵同士の修羅場になって結局破滅してしまう、なんてオチになってもそれはそれで面白いかも。
あーそれと、本来だったらカタリナは悪役グループとして徒党を組んでたハズで、そっちはそっちで交友あったんじゃないかな?
今回の周回ではそっちをおざなりにしてるワケで、それ絡みで破滅って可能性もあったりする?

と、ここまで書いて気付いた、この作品は修正力みたいなのが存在するかどうかが関心を寄せさせてるのかも。
選択誤ったらそこで破滅してたかも?、上手くコトが進んでるように見えるけど破滅フラグは回避できてないのかも?みたいなところをそこはかとなく匂わせてるというか…。
ってことでそれっぽく伏線を張ってるのか、単なる勘違い・考えすぎなだけなのか今後も目が離せない状態。
これはスタッフ狙ってやってるんじゃないかなー、まんまと乗せられてます。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
やっぱり面白い。
マリアが「この世界の本来の主人公」としてのスペックや振る舞いをしっかりと描いてるところも評価したい。
それまで謎の影に唯一気付いたり、10話なんて光魔法の使い手として対峙したり、もうホント主人公w
いわばこの世界はマリアのために作られた世界で、カタリナはそれをお膳立てする踏み台にしか過ぎなかったところを、ゲーム(設定)には無い異常行動をしたせいで世界が云々~って視点で見てもしっかり作られてるんじゃないかな?
って、そういう内容の作品って以前も見たような…と思ったら、思い出した、“エクスパーゼノン”だ、他にもあった気がするけど(※)。
そっか、それが心のどこかにあってオーバーラップして見てる部分が私にはあるのかも。
あっちでは主人公になるハズだったキャラが「なんなんだお前は、お前さえ居なければ」と主人公を責め立てたけど、こっちではそうはならないよね、まさかね。

でもって本来の主人公が闇使いに捕らわれてしまった時点で、これはもうバッドエンドが始動し始めてるって認識でいいのかな?
ゲームのシナリオ通りの隠しキャラ攻略エンド(つまりはマリアが中心)ではなく、カタリナによって改変されたグッドエンドで終わって欲しいところだけど、あれ?そもそも「ゲームのシナリオ通りの隠しキャラ攻略エンド」自体がよく分かんないやw
「本来だったらこうなるハズなんだけど~」と脳内会議で見せることも難しいよね。
それと10話冒頭、カタリナの悪事を書いた書類、実際どんなことが書かれてたのか具体的には明かされませんでした、ちょっと見たかったんだけどなぁ。
その例からして「ゲームのシナリオ通りの隠しキャラ攻略エンド」がどんなものなのかも伏せたままな可能性は…高い?
いやぁ最後どうなるんだろうねぇ。


他の例としては、世界が想定してた主人公がとっくに死んじゃってて、代替キャラが「主人公」でなくては達成できない設定のミッションに臨むって話(偽者が本物を上回る話)もあった気がするんだけど具体的に思い出せない。
アニメだったか映画だったかも不明、異世界転生モノだったかなぁ?
ひょっとしてこれじゃね?と思い当たる作品ありましたら教えてくれると嬉しい。{/netabare}

総評(重複あるのでこれだけ読めばいいかも){netabare}
コロナ騒動で放送が延期になった作品が多いので正確ではないけど、今期一番面白かったんじゃないかな。

転生モノってことにはなってるけど、実際のトコこれは時間遡行・ループモノの側面の方が強い気がする。
だって未来の展開を知ってるんだから、悲惨な未来をどう回避するかって話なんだから。
これを異世界転生のカテゴリに入れるのは私にはちょっと抵抗がある。
一方で、実は怖くて一度も覗いたことがないのだけど「なろう」という場所が異世界転生タグが付かないと閲覧数が稼げないのなら、作者は上手い所を突いたなぁと思う。
物語の世界へ飛び込んだり過去の偉人の生まれ変わりだったりする作品はいくらでもあるけど、それを流行りの異世界転生モノに上手くミックス?いや擬態させたなぁ、と。
また、転生先の舞台がゲーム世界なので、主人公以外のキャラクターが普通の人間だったらあり得ない様な思考や言動をしても気にならない。
「だってそうなるように作られた世界じゃん」と許せてしまう、良い悪いは置いといて「作り物の世界」である前提で私は見てて「そりゃないだろー」という突っ込みは沸きようが無かった、これも上手いと思う。
酷いこと言っちゃえば私は途中まで主人公以外のキャラは血の通ってないAIだとしか見ておらず、そこへ「実は他にも転生者が紛れてるかも?」というネタを入れてきたのはさすがとしか言い様が無い。
かなりしっかり練られてるんじゃない?原作者なのかアニメスタッフなのかは知らないけど。

ただ惜しむらくは──これは作品の評価に直接は関係しないけど──私が乙女ゲーをよく知らないので、乙女ゲーあるあるとかあったとしても理解できないのが…悔しい。
こんなんだったら“アンジェリーク”だか“金色のコルダ”をもっとちゃんと見ておけば良かったなぁ、最近なら“ナイトブラッド”はしっかり見たけど、あれは乙女ゲー?
正直7話の遺跡探索なんて「え、そんなことする世界だったの?」と面食らったものの「乙女ゲーじゃこういうのがあるのが普通」と言われたら納得するしかない。
最後の友情エンドも「あーそっか、そういうエンドもあるか」と、乙女ゲーに限らず恋愛シミュレーションゲーだったらよくありそうなことまで考えが及ばなかったり。
なんか色々と…私自身に対して悔しい。

で、そんな視点から見てた身としては、妙に主人公に恋心が集中してしまうのは元々そういうのを目的とした恋愛ゲームが舞台だし当たり前。
よくあるこれといった理由も無い鈍感系主人公はイラっと来るけど、こっちは「破滅フラグを回避することに頭が一杯でそこまで考えてられない」という納得できる理由があるのもデカい。
というか恋愛フラグを先取りして強引に恋心を自分に 向かせてしまった辺りは結構笑える。
それとやっぱり「前世の知識と照らし合わせる」(ループモノと捉えるなら「前の周の記憶と照らし合わせる」)シーンが多いのはありがたい、いわゆる脳内会議シーンね。
個人的にはこれが一番評価高いかな?
異世界転生モノの中には「転生した意味ある?」「前世の知識ホントに覚えてる?」と思うのもちょいちょいあるので、そこら辺キッチリ意味のあるものとして描かれてるのはそれだけでも好印象なのだけど。
先にも書いた「物語の世界へ飛び込む作品」、比較に挙げて申し訳ないけど“グリムノーツ”だと「元の童話のストーリーは説明しなくても知ってるでしょ?」って体で進んで、分からんモンは分からん。
(発展系?と思われる“レクリエイターズ”でも、元の作品の説明ってロクにされてなくて察しろって扱い)
あるいは影絵っぽい表現なんかで一応説明されることもグリムノーツに限らずあることもあるけど、今思えばそれも苦肉の策だったのかな?
そこに当たる部分を面白く見せる工夫として「脳内会議」はよく出来てる、もうこれからは「実在・創作に係わらずその作品内で既存の物語」の内容を説明する時は全部脳内会議方式を採用しよう、とさえ思ったりw
むしろそこが面白かったからこそ、ベースとなる乙女ゲーに興味が沸いてるのかも?

そんなことを思うと恋心を先取りされてしまったアンジェリーク…じゃなくてマリアはちょっと不憫かもw
本当は主人公としてバッドエンドでもなければ誰かと結ばれて幸せになれたハズなのに…。
といいつつ、マリアはマリアで本来の主人公として扱うことをスタッフは忘れてない所がまたニクい。
上記の遺跡探索の7話、そこで闇の魔法に唯一勘付くワケだけど、本来のゲームだったらここで隠しキャラルートの分岐が発生してた?
また11話で監禁されてた所を救われるワケけど、光の魔法使いには眠り続ける呪いが効かないから監禁されたのね。
主人公としての特別感というか、本当はカタリナは脇役でしかないということを再認識させるのにも一役買ってるかと。

そうそう、あと細かい部分としては通常エンディング。
万華鏡的なエフェクトで色んな表情のカタリナを映し、最後のカットの一つ前で後ろ姿を見せ、「さてここではどんな表情をしてるでしょう?」「本当の顔はどれでしょう?」と興味を引かせたところで最後あのアホ面w
個人的には毎回その回の内容に合わせた表情に差し替えるんじゃないか?と予想したけどそうではなかった。
けど手抜きで雑に描いたんじゃなく狙いがあってそうしたと分かるし、これで「あ、スタッフ細かいところまで考えてる?」「期待していいかも?」と予感できる。
まぁその…比較に挙げてホント申し訳ないけど意味もなくタピオカを持たせるのとはワケが違うよ、と。
あ、それと農作業シーン。
特に変なところもなくむしろよく描けてる位でとやかく言う程でもなかったのだけど、マリアの実家に苗を植えた件、そこだけはどうなんだ?と思ったら、最終回でカブだと明かされました。
ああ、カブならOK、もしあれがナス科だったらどうしようかと…ここら辺もちゃんと考えてた・取材したんじゃないかな(5話の植え付け直後の映像ではカブに見えないけど…まぁご愛嬌)。
原作者が詳しい?「緑の指」は普通に使われます。


と、思い切りベタ褒めしたところで、えええ、二期決定だって?
綺麗に終わったなーと思ってたのに大丈夫?蛇足にならない?
一応未解決な部分は…あるにはある。
原作未読なので妄想語りになるけど、闇の魔法で人格入れ替えができるようなことは描かれてた、実際は術が未完成だったのか記憶を移植しただけに留まったけど。
そこを掘り下げてカタリナ転生の謎に迫ったりするのかな?
またはあの世界(ゲーム世界)ではあり得ない選択ばかりしたせいで世界が歪んでデバッグルームが開いて封印してた管理者が現れたり?(“ユリシーズ”ネタ)
そっち方向へ進むなら個人的には面白そうだけど…それ以外でも構わないけど面白くあって欲しいねぇ。
不安と期待が半々じゃなくて「どっちもデカい」。
あ、OPはアンジェラでお願いね。{/netabare}

余談{netabare}
私は全然気付かなかったけど、友人曰くOPの木登りシーンはデータイーストの「のぼらんか」(1986)ではないか?とのこと。
大技林ネタもあるしそうかも知れないねぇと一定の説得力はあるけど、だとしたら本編も乙女ゲーパロを仕込んであるのかも知れない。
ぐぎぎ…気付けない・判定できないのが悔しいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かけがえのない、1人。

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルは、異世界転生(なろう)・コメディ。

これは、「どちらかといえば」良い方のなろうです(笑)

いつもの「なろう」とはひと味違うので楽しめた反面、「やっぱり、なろうだな」と思う部分もあり、そのへんの、「良くも悪くも、なろう」という部分をレビューに書ければと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤の3話、つまりカタリナの子供時代の話は文句なく抜群に面白かった。

テンポの良いギャグと、魅力あるキャラクター。ハチャメチャなストーリー。

まず、「ゲーム世界のNPC(悪役)に転生」という設定が面白く、このワンアイディアによって支えられた序盤だった。

ところが、本作は中盤以降、失速する。

理由は明らかで、「キレイすぎる」のだ。

あまりにもカタリナが清廉潔白で、展開的にも「悩んでいる人に優しくして攻略」の一転突破なので、そりゃ飽きる。設定は斬新でも、ストーリー展開や対応力が、そこに追い付いていない(ソフィアがあっちゃんってのは良かった)。

話は変わるが、俳優?(笑)の、大泉洋さんのぼやき芸は、「苦境に追い詰められてこそ、真価を発揮する」。それは、彼に強いバイタリティがあるから。いくら追い詰められても、可哀想な感じがしないし、この状況をどう皮肉ってくれるかを、我々、客は楽しみに待つわけですよ。

それはカタリナも同じ。

彼女のもつバイタリティは、苦境でこそ真価を発揮する。だから、序盤3話は面白かった。しかし、それ(苦しい展開)を継続させられないところに、なろう系の作者の特徴があると思う。

「小説家になろう」というサイトは、アマチュアやセミプロの集まりだ。その特徴は、「質より量」。玉石混淆の中の、一握りの作品が、アニメなどで日の目を見るのだろう。

私は、物書きにおけるプロとアマチュアの違いは、アベレージの高さだと思っている。日本人の識字率の高さは世界トップ水準であり、国民のほぼ全てが、義務教育(や高等教育)で、それなりに「物語」に触れている。だから、それなりに全国民には、「物語を紡ぐ素養」が最低限は備わっていて。だから、後は「アイディア」と「やる気」と「時間」さえあれば、それなりに面白い文章は書ける。

でも、その「面白い文章」を、何回でも書けるのがプロだ。野球をかじった人なら、金属バットをフルスイングすれば、もしかしたらホームランの1発は打てるかもしれないけれど、アベレージで3割以上のヒットを打ち続けるのは、偶然ではできない。

実は私自身、昔、ちょっとだけ物語を作ったことがある。大学の同期で(アマチュアだが)演劇やってる奴がいて、そいつのところの脚本家が逃げたから、練習用に1本書いてみないかと頼まれた。私自身、演劇は好きで結構観てて、脚本にも興味はあったから、頑張って何とか1本書き上げた。

それは(自分で言うのもなんだが)なかなか良くできてたし、友人にも誉められ、「このまま脚本やってみないか?」と誘われたが、それは丁重に断った。

体育会の剣道部にいたからサークルの掛け持ちが禁止ってのもあったけど、何より、「もうこれ以上は書けない」と思ったからだ。

自分が20数年生きてきて、感じたことや得てきた経験なんかを、その作品にぶつけた。それはそれで上手くいくけど、「じゃあ次、新作で」と言われると、「もう俺の中には何にも残ってねぇよ」となる。なるほど、こうして自分の中にある「何か」を切り売りしていくから、小説家ってのはある日突然書けなくなったり、それに絶望して死んだり、新たな「何か」を生み出すため旅に出たり、破滅的な生活を送ったりするのだなと。

なるほど、自分は物書きのプロにはなれないな。

そんなことを思った学生時代だった。

閑話休題。

なろう系作者の話である。なろう系の作者にも、こういう人は多いのではないだろうか?

なろう系の作品にも個性的で面白いものはいくつもあるけど、ストーリーが進むにつれ、次第に画一化されてくるのはやはり、「そこ(本物のプロになれる)までの器ではなかった」ということだと思う。

ただ、私と違うのは、作品が商業化され、自分の都合だけで止めたり辞めたりできない点だ。

だから、そういう苦しい状況で、矮小な自分の才能と戦いながら、それでも前進しようとしている人は、人間としては愛しくもあるし、離脱者としては尊敬もする(まあなろう系の悪い方には、そんな自分の才能の無さにも気づかず、なんかのパクリでしかない作品を堂々と発表できる、ある意味での才能の持ち主もいるだろうけど)。

また、そういう苦しみの中で抗い続けた結果、「本物のプロになれる」人も出てくる。

そういう意味では、この作品の、作者の真価は、2期で試されると思う。

もはや、ワンアイディアの面白さは通りすぎた。この作品がこのまま失速していくのか、それても、また違う視点からの面白さを創り出せるのか。制作決定した2期を楽しみに待ちたいと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
子供カタリナ、顔がでかくないか? 男が女に転生するギャグアニメかとおもったけど、女子が女子なんだね。なるほど、主人公に転生じゃなく、NPCの一人に転生するのね。

これ、カタリナがめっちゃモテるか、全部裏目るか。

2話目 ☆4
制作陣、カタリナに生まれ変われ(笑) キャラクターに魅力がある。なかなか楽しい。笑顔が悪い(笑)

3話目 ☆4
結局、オタクと園芸部と文芸部という、文化系で仲良くなるのは、イイね♪ ここで大人に。額の傷は無くすのね。その方が良いだろうね。いや~、良い最終回だった(笑)

4話目 ☆3
カタリナ、全方位にモテモテだよな(笑) マリアまで(笑) 本当に人たらしだよな(笑)

5話目 ☆4
確かに、貴族の隠し子だと思われるよな。

6話目 ☆3
カタリナ、鈍感ハーレム主人公やな(笑) BLじゃねぇか(笑) あの容姿で、王子で、あのピアノなら、そりゃモテるよな(笑) メアリの表情(笑)

7話目 ☆4
カタリナって、乙女ゲーム好きな引きこもり体質だよね? コミュ力あるじゃん、普通に。あっちゃん目線。そうだよな、残された方が辛いよな~って、ソフィアも転生者、しかも無自覚か。確かに、行き止まりから行くのがRPGの定番(笑)

8話目 ☆3
メアリは確かに、ちょっとキャラが弱いんだよな。

9話目 ☆3
序盤は、やや退屈。アンのはなし。まあ、微妙。

10話目 ☆4
なるほど、隠しキャラ攻略。でも、それってマリアが攻略しなければならないんじゃないの?

11話目 ☆3
カタリナ、本当に好かれてるな。あっちゃんとの友情による奇跡も悪くないけど、もう少し何とか、こう友情パワー以外の納得のいく目覚め方はなかったかな?

12話目 ☆3
やはり、綺麗に決まったな。お、2期決定か。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

82.6 4 仲良しで魔法なアニメランキング4位
まちカドまぞく(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (652)
2390人が棚に入れました
15歳のある朝、封印されし「魔族」の力に目覚めた吉田優子の任務は、ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が“月4万円生活の呪い"解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロインストーリー!

声優・キャラクター
小原好美、鬼頭明里、高橋未奈美、高柳知葉
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これで勝ったと思うなよぉ!!

原作未読
魔法少女枠かな?完全にダークホースでした。

お話のざっくり概要
優子はある日、突然魔族として覚醒。
普通の女子には生えないものが生えてしまいました。
その後あだ名が定着してしまい、本名で呼んでくれるのは母だけ。
魔法少女から生き血を奪う為、鍛錬の日々…小遣い月500円にUP!
だが、魔法少女は片手ダンプ…その戦力差は圧倒的!!!
ドアストッパーと共に魔法少女から筋トレ指導を受けるが
夢の中で好き勝手やられたりと散々な日々
ご近所に2度見され気まずくなり回覧板デビュー待ったなし
だが、懸命に頑張る努力のへっぽこ娘「時は来た…(イケボ)」
ってな感じ

書いてるうちに混乱してきました(苦笑)
魔法少女物かな?と視聴前は少し身構えてました。
そんな必要無縁のへっぽこ娘に癒されるアニメ。

主人公であるシャミ子は、へっぽこ魔族です。
もう清々しいぐらいに。
でも、怖くても家族の為に魔法少女へ挑み続ける
…けなげ(ホロリ)すっかりファンになりましたw
モデルは多摩市。
めっちゃみた事あるような既視感を感じます。

●魔法少女(モモ)戦について
なんというか魔法少女側は命かかってるからかなり強いんですよね。
対するシャミ子は…まぁ、へっぽこです。
情けをかけられてからの「これで勝ったと思うなよぉ」コンボです。
モモは色々と言葉足りてないと思いますけど、結構シャミ子に優しい。
自己ベストは{netabare}シャミ子のソーセージ{/netabare}を救出する際に更新
…とても強い(小並感)

アルバイトの着ぐるみはバク宙からの熱々オデンらしいです。
意味不明ですけど、ちょっと見てみたい…先代はドアラさんなのか?
それにしても魔法少女みかん回(8話)は爆笑しましたw
{netabare}
「コスプレぶらり旅ですか?」「ううん、通りすがりの魔法少女」
「とんでもないざっくり系です!!!」
「早く脱いで!」「脱ぎなさない!」「脱げません!!!」
「通報しようか迷ってた」
「年いくつ?」「これで勝ったと思うなよぉ」
{/netabare}
流れと勢いが凄かったです。怒涛のジャブラッシュ。
一つ一つは威力無くても、畳みかけられるとボディに効きます。
ぶらり旅も通りすがりも少しワードを足すだけで、
超パワーワードになるという良い例ですね。
ワードセンスが素晴らしいです。
{netabare}「安心して、峰打ちするから」「拳の峰打ちはただの裏拳です!」{/netabare}
じわじわと効いてくるこのセンス…たまらないw

あと、危機管理で発覚したのですがシャミ子はすんごい着痩せします。
凄いの持ってるよこの娘。
「私シャドウミストレス優子15歳{netabare}どこにでもいる町の変質者{/netabare}」
ご先祖はすごくポンコツなご先祖です。
ただ、衣装のデザインセンスは素晴らしいですね。(よくやった!ご先祖!!)

母も妹も健気で良い家族…月4万の極貧生活は辛いですね。
点数は中間評価です。
頑張れシャミ子!負けるなシャミ子!大きな魔族になるんだ!

―――――――――――――――――――――
シャミ子の声優(小原好美さん)、完璧です。
擬音というか言葉にならないようなセリフとか
(「あじゃぱー」とか「ぽがー」とか)
あと、へたれ具合とか、勝ち誇った感じとか
器の小ささをしっかり出してて素晴らしいww

母…ご先祖にも主導権を渡さない吉田家の主
良子…デジタル盛り技術に精通した吉田家軍師
ごせん像…アイドルにしてへっぽこ家計の元凶

後から気づいた事
{netabare}
2話のモモ戦の7-1の見事な負けっぷりって
元ネタやっとわかったw
ワールドカップのドイツ-ブラジル戦かwww
「1点は入ってましたか?」
「うん。友達だからおまけで1点入れといた」
優しさが切ないwこれは目汁だ!涙ではない!
{/netabare}

モモの名言
{netabare}
「出せるか出せないかじゃない。出すんだ。出していこう」
シャミ子と一緒のツッコミを画面に言ってましたw
{/netabare}

領収書まで噛むってどういうことなんだろ?w
{netabare}
テスト答案にも、もう本名じゃないのかwww
ついでに、ご先祖も張り出されてるし
この学校カオスすぎるwそして小倉が何か怖いw
{/netabare}

1話から見直してみて、改めて面白さを確認。
気づけばシャミ子の大ファンに…
ふぐふぐ? えぐえぐ? してる顔が好み
守りたい…このへっぽこw

2019.09/28 見終わって追記
すんごい面白かった。
今まできらら枠って、割と面白いぐらいの域を出なかった
だけど、本作は凄くネタが細かくって
見れば見るほどドンドン魅力が増していき
最終的にはシャミ子のファンになりましたw

色々と思った事
{netabare}
OPのネタについて
まぁとにかくサビのカオス感は凄いw
メタ子とたまさくらちゃんの存在感!w

シャミ子がみかんに「みせろ」ハラスメントしてたけど
毎週さらっと流されてるけどOPで撃ってるよねw
超一瞬だから分かりづらい

OPのドラクエ風の部分、
ボスリリスの危機管理フォームだwww
ま:99が魔法少女LV99として
「のろい」のバステも分かるけど、まひはなぜ?

ご先祖は酒に使ってたり、隣に水筒もあったり
タコさんウインナーは顔がご先祖彫りだしw
アンリのバーではご先祖とミカンがボトルキープ
あのメタ子の写真って多分、良ちゃん提供だよね
(モモ宅で、無防備メタ子を激写しまくってたしw)
みかんとのツーショットは映画館構成だけど
後ろのフィルムに映ってるご先祖は3Dメガネかけてるし
シャミ子の体操服ランニングがバインバインだったり
本編のダイジェストが詰まってるOPだなぁ~w

露出魔族だったり、飯炊き魔族だったり、
かよいづまぞくだったりする、シャミ子です。
魔法少女を{netabare}餌付けで配下にする{/netabare}などお手の物。

すごい細かい所でネタや表現を仕込んでるので
見つけるのが楽しい
{netabare}
ご先祖の来てた服、さらっと流してしまいそうだけど
「My blood sugar level is dangerous」
⇒血糖値、気を付けてぇ!ご先祖ぉぉぉ!!!
⇒{netabare}「コーラうめぇ!」って{/netabare}血糖値の原因それじゃね??
ひじきは実は鉄分が少ないポスター
飼い主募集ポスター⇒まだあの鳥、手元にいるんすねw
補習の実施についてポスター⇒シャミ子や…(´;ω;`)
でも、ちゃんと修羅場回避の所の「これから補習なので」
に繋がってるの凄いw
モモ自宅の表札…あの余白は桜さんだったのか…細かい
リリスの辛かったこと日記⇒No.5963って多過ぎw
ご先祖テレフォン⇒ミリオネアかな?
あれ?銃の引き金ってどんなだったっけ?⇒引き金が逆w
夢の中のメモ帳⇒ゆメモ帳…ちょw細けぇw
入れたばかりの色のついてない麦茶⇒確かに薄いw
段ボールがお父さんだと分かってから
⇒それまで乗せていた麦茶を床に置く優しさ
熱にも、油にも、衝撃にも強い段ボール!⇒ずっと出演w
投げられたご先祖…封印の呪いに犬あったからそこなのか
ラスト変身バンク+ミカン呪い=ワカメシャミ子98円
⇒「余もこんなんなったぞ」超笑ったw
「今のモモは無理してるように見えます」⇒背伸びww
あの犬、「いぬ」って名前なのかよwwwネーミング雑w
スルー力がハンパナイ⇒なるほど、シャミ子通報回避w
{/netabare}

■シャドウミストレス優子
体が弱くて運動神経もダメダメだが胃袋は最強クラス
ご近所さんに二度見されるのを恥ずかしがるぐらいには
普通の羞恥心を持ち合わせている女の子
(だが、命の危機であれば、露出魔族も辞さないw)
「こ…これで勝ったと思うなよ…じゃ!」
亜種バージョンのノルマも割といいw
シャミ子はお母さんを信じるとてもいい子なんですよ。

■魔法少女モモ
はーい、肉の魔法少女だよ。
バーベル片手で何キロ持てる?
あとそのままスクワットしようか?
そんな感じw
シャミ子が「頭にササミとプロテインが詰まっている」
と評していたほどの脳筋…だが頭脳派物理少女だった。
それにしてもダンベルと同時期だったせいもあって
ダンベル700回を数日に分割払いも笑った
たまさくらちゃんの熱烈なファンみたいっす
買い支える義務感…w

■魔法少女ミカン
女の子のタイプとしては一番好み…呪いさえなければ…
状況を知らない系女子だけど、
常に相手を心配し気にかけたり、幼い子に優しく接したり
正統派魔法少女やってる(ピンクの誰かさんと違ってw)
映画館のチヨモモは呪いかと思ったけど、あれ任意装着w
「そこにアイスはやめて!呪い出ちゃうから!」
一体、どこにアイスしたんですかね???
配下になったけど、モモの被害も甚大(呪い出まくりw)
大蛇がパピコ飲み込んでるのが笑ったw
ワープして気遣いフルーツをお勧めする系女子
フルーツの盛り付けすんごい女子力高い!

■小倉しおん
倫理が壊滅的にダメな人w絶望のオーラ習得済みなの?w
草葉の陰からいつも見守ってるストーカー的な人
実験したいから友達になりたいって…それ友達なのか?w

■ご先祖(闇を司る魔女リリスさん)
「嘘だろシャミ子、正直な感想を述べてみよ。見よぉ」
ニューご先祖は面白だったw
意外に頭良いみたい。超ポンコツなのにw
最終回の色々の回想の中に入ってくんなニューご先祖w
笑っちゃうだろーwww

■吉田家
シャミ子の家、ブラウン管TVなのにゲームソフト大量w
4万円でどうやりくりしたんだろう??
お茶は7~8回は出すらしい、それほぼお湯じゃんw
お母さんは良くクルクル回ってます。超かわいいw

ちょっと待って…モモのチャンネルに入る為に
良ちゃんが撮ってると思われる枕元に置いた写真…
どうやってモモの変身シーン撮ったの?すごくね??
0.01秒の中のシャッターチャンス
ってかあんな安物だとブレブレで見れたものじゃない
はずなのにこれが魔族の力なのか…良ちゃんおそるべし

お母さん、なんでこの嘘を言う事になったんだw
「原子力潜水空母でイカ釣り」
「宇宙戦艦で空気清浄機の買い付け」
ドジっ娘成分と巨乳はお母さん譲りだったのか~w

お父さんは{netabare}このミカン箱に封印されてい{/netabare}ます!
ええええええええwwww 観ててリアルで声出たっすw


■夢の中
メタ子の見た目のインパクトが強すぎるなぁw
あと、地味に武器を想像するのって難しそう。
あの様子だと正確にイメージできないと創れないみたい
重量や質感、細かい形状まで諸々イメージしきるのは
手に持ったことがある範囲のものじゃないと難しそう
(実際、シャミ子が出したのって持った事あるやつだし)

モモの名言2
{netabare}
「今ちょっと夢が立て込んでるから起こさないで」
なんぞそのワードwみかんナイスフレンドリファイア!
{/netabare}

{/netabare}

ED曲はすんごいノリが良くって好きです~
曲としてはEDの方がOPより好き
BGMもかなり良いです!

最初見始めの頃は、結構おもろいなー
ストライクゾーン入ってるぐらいだったのが
観てる内にどんどん、自分の方が矯正されてしまい
いつの間にかストライクゾーンど真ん中になってた…

ほんと細かい所、一杯あって何周しても違うの発見します
既に5周してますw 原作買いに行く予定っすー
(円盤も買うかも)

2019.10.03追記
もう3件も探してるのに2巻が見つからないぃ(´;ω;`)
(1巻と3巻は買いました!あとラインスタンプもw)
円盤も少なくなってるらしいしはよ買いに行かなきゃ…

あ、どうでもいいですがくだらない宣伝を思いついた
{netabare}
清子「お父さんはBlu-rayボックスの中にいます!」
優子「ええええ!…ってBlu-rayってなんですか?」
良子「宣伝も頑張るお姉はやっぱり凄い!」
{/netabare}
ってCMを妄想するまでは一瞬でしたw

2019.10.16追記
原作やっとゲットできましたー 面白いです!
それでアニメも神編集・神構成だったと分かりました。
(評価変更します)

思いついた宣伝パート2
{netabare}
清子「桃さんがDVDを見る権利をくれました。拝みましょう!」
優子 \眩しい!/
良子 \眩しい!/
モモ「違います!…普通にプレイヤーで見て下さい。」
リリス「シャミコ- 早くお供えしておくれ」
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 59
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

友人曰く覇権アニメ

いきなり魔族に目覚めたとか言われてもねえ。
魔法少女にかけられた呪いのせいで生活費が制限されているという割ときつい仕打ちうけてる。だから、血を邪神像にかけろとか言ってたし、まさかきららなのに血みどろの戦いがあるのか?と思ったけれど、魔法少女と魔族の温かい交流が見られるほのぼのとした作品。

名前がシャドウミストレス優子になって角が生えても周囲が違和感なく接してることにびっくり。適応力高い。

ご先祖様の扱いが結構雑なところは面白かった。{netabare}変なところに足が生えてカサカサ動くあたりとか。{/netabare}

お父さん・・・{netabare}段ボール箱だったのかあ。何気なく使っていたことにびっくり。だから、強度高かったのか。しかも、シャミ子をずっと応援してたナレーションが父ヨシュアだったのは感動的。見守ってる。{/netabare}

友人が覇権アニメと言いたくなる気持ちも分からないでもないという感じ。安定のきらら枠の中でも面白いと感じるほうだった。DVDの重版が決定したらしいし、人気があることも伺える。

OP
町かどタンジェント 歌 shami momo[吉田優子(小原好美)、千代田桃(鬼頭明里)]
ED
よいまちカンターレ 歌 コーロまちカド[シャミ子(小原好美)、桃(鬼頭明里)、リリス(高橋未奈美)、ミカン(高柳知葉)]
OP割と好きだったかも。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ご近所まぞく、はじめました!ある朝突然闇の力に目覚めた女子高生・吉田優子は一族にかけられた呪いをとくため魔法少女を倒すことになってしまった!!だけど相手は命の恩人!?そもそもく勝てそうにない!?ポンコツ系庶民派まぞくとクール系筋トレ魔法少女が織りなす日常系マジカルコメディーはじまります!!!

1. 優子の目覚め!家庭の事情で今日から魔族
どこにでもいる普通の女子高生・吉田優子は、ある朝目が覚めるとツノと尻尾が生えていた。パニクる優子に母・清子が告げたのは衝撃の事実。「吉田家は古代より闇を糧とするもの……封印されし『闇の一族』の末裔なのです」一族の封印を解くべく、闇の力に目覚めた優子と一族の宿敵・魔法少女との戦いが今、幕をあける……?

2. スポ根ですか!?万物は流転する
魔法少女・千代田桃との歴然とした力の差を見せつけられたシャミ子。桃を倒すため特訓を決意したのも束の間、いつの間にか近くで話を聞いていた桃に勢いで決闘を申し込んでしまう。決闘の日は週末。果たしてシャミ子はそれまでに強くなれるのか!? そして増額してもらったシャミ子のお小遣いの行方は!!?

3. 悪夢か吉夢か!?闇のドアストッパーさん降臨
休日に惰眠を貪っていたシャミ子は自分の名前を呼ぶ何者かの声に気づく。まどろみの中で目を開けると、そこにはなんとなく見覚えのあるツノと尻尾の生えた金髪の女の子が! 「余はおぬしの祖先‼ 闇の一族の始祖だ‼」ご先祖さまはシャミ子が魔族として目覚めてからの活動について何か言いたいことがあるようで……

4. 心研ぎ澄ませ!!魔法少女の新たなる力
ご先祖像に謎のスイッチがあるのを発見した桃は、自分が対処できるうちにと迷わずオン! 出し抜けな桃の行動に文句を言うシャミ子であったが、不意に気が遠くなり……気づくとそこはご先祖様のいる封印空間!? 謎のスイッチの正体--それは、ご先祖様が子孫の体を借りて戦うことができる「ごせんぞスイッチ」だった‼

5. 町内は罠だらけ??崖っぷちまぞくの新たなる能力
バイト代で桃への借金を完済したシャミ子。残りのお金で良子にプレゼントをしようと商店街で待ち合わせするも、いつの間にかついて来ていた桃を良子に目撃されてしまう! 良子に語っていた魔法少女との戦いの話が盛りに盛った嘘だとバレてしまうのを恐れたシャミ子は、桃を魔法少女ではなく親友として良子に紹介するのだが…

6. あすへの決意!!重いコンダラ止まらない
リリスの企みに乗せられて桃の潜在意識へと侵入することになったシャミ子。目的は桃が起きたあと自ら生き血を献上するよう暗示をかけること。しかし侵入した空間はヘドロまみれで、そこにいたのは今よりも髪が長くて背の小さい子供の桃だった! 戸惑うシャミ子、果たして思惑通り桃の生き血を手に入れることができるのか!?

7. 桃色メソッド!!丸いタイヤは運命の輪!
シャミ子の活躍により一族の封印の一部が解除された! 「吉田家家訓! いいことあった時は家族で鉄板を囲むのがテッパンです!!」清子の申し渡しで喜びを分かち合う吉田家。しかし、一得一失。魔力が減少した桃との約束で町を守るのを手伝うことになったシャミ子の修行は一段と厳しくなり、そして、新たな刺客も--!?

8. 呪われた果実!!すっぱいミカンにご用心!!
新たに現れた魔法少女は桃が助っ人に呼んだ陽夏木(ひなつき)ミカンだった! ミカンの持つ“呪い”に翻弄されながらも打ち解けるシャミ子。そして、ミカンも加えたある日の放課後トレーニングの最中、いつにも増して強引な桃に尻込みしながらも、ミカンが漏らした桃の秘密を聞いたシャミ子の心に、ある思いが生まれる--

9. 期末テスト!!今日の私は頭脳派まぞく!
桃に認めてもらいたいシャミ子は、頭脳戦で勝とうと期末テストでの勝負を申し込む。思いのほか成績の良い桃に負けまいと必死に勉強に励むシャミ子だったが、本番前日、リリスからある提案が……。果たしてシャミ子は悪魔の囁きに乗ってしまうのか!? そして、ミカンの言う“桃に内緒で付き合ってほしいこと”とは!?

10. ご先祖は進化する!!メガネが映す暗黒部屋
小倉しおんに強引にラボに連れ込まれたシャミ子は、ご先祖様の新しい依代を作ることに。シャミ子が心を込めて作った依代の出来栄えや如何に!?また別の日、調子の悪くなったパソコンを見てもらうため良子を連れて桃の家へと出向いたシャミ子は、桃が魔法少女であることを良子に打ち明ける決心をするのだったが……

11. 夢ドリーム再び!!桃色防衛線を突破せよ
桃の心を開く決意をしたシャミ子は再び桃の潜在意識へと突入する。しかし、そこに居たのは覚醒状態の桃だった。話し合いの末、浮かび上がったシャミ子の家の秘密。鍵は母・清子だと確信し吉田家へと向かう桃。そして、覚悟を決めた清子の口からお父さんの謎が今、明かされる!!

12. 伝えたい想い!!まぞく新たなる一歩!!
自分自身の戦う理由をやっと見つけられたシャミ子は傷心の桃を追いかけ町を奔走する。放っておくと自分の前から居なくなってしまいそうな桃。引き留めるため、シャミ子は桃を探すことを決意する。町を見下ろせる高台で桃を見つけたシャミ子。果たしてシャミ子が桃に語る誘惑の言葉とは--? そして桃の返答は--

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

過去最弱の魔族(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしい、ほんわかしたファンタジーギャグ日常系アニメ。

期待値は高くなかったのですが、ギャグがなかなかに面白く、妙な中毒性がありました。

今期(2019夏)のダークホース枠ですかね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
とにかく、ギャグの質が高かったです。

爆発力ある笑いというより、クスりとさせられるギャグの連打。しかも、あったかい。一括返済を却下されるとか、「人を傷つけない笑い」に感心しました。そもそも、「必要最低限しか稼げない呪い」という設定がユニークな上に、「医療費、教育費、ライフラインは別腹で稼げる」という親切具合が絶妙なラインでした。貧乏ネタは、下手すれば人をバカにしたようは不快さが漂うけど、ちゃんと笑える、微笑ましいモノになっていました。

あと、シャミ子の立ち位置。普通なら、ボケキャラだと思う設定ながら、周りが変人ばかりなので、ツッコミにまわっていました。「困りツッコミ」とでも言いたくなるような、微笑ましく笑える秀逸なツッコミキャラ。実はシャミ子が1番常識人だというところが(笑)

それから、シャミ子が「実は巨乳」というのも、なかなかにポイントが高い。そういうアニメじゃないからそこまで押さないけど、ああいうアワアワポンコツ系が、「脱げば凄い」というのは、アリですよね(笑)

ラストの2話は、ややシリアス系というか、ストーリーを追いかけてきました。最初は、「日常系ギャグで通した方が良いのでは?」とも思いましたが、結果、ちゃんと笑えてしっかり感動できる、素晴らしいクオリティに。まさか、語り手が父親だったとは、、、メチャクチャ素敵なオチやん♪

これは、一期でも綺麗にまとまってるし、二期もできる流れだし、素晴らしいね。いやはや、最初に観たとき、ここまでハマるとは思いませんでした♪
{/netabare}

【余談~ シャミ子のレシピで作ってみたw ~】
{netabare}
ちょうど家に材料全部あったんで、10話の「シャミ子風焼きうどん」を作ってみました(笑)

材料「冷凍うどん、キャベツ、しめじ、人参、ネギ、えのき、ツナ。昆布つゆ、ごま油、オイスターソース、酒、砂糖、チューブ生姜」

細かい分量や手順は示されていないので、映像から読み取れる範囲と、あとは目分量でw

①電子レンジで、冷凍庫うどんを3分解凍。

②めんつゆ+オイスターソース+砂糖+酒の、調味液を作っておく。

②野菜ときのこは一口大に切り、ツナ缶の油は切っておく。
(映像から、調味液にツナの油が浮いていないため、捨てると判断。後でごま油入れるから、油っぽくなりすぎないようにかな?)

③うどん、野菜、きのこ、ツナをフライパンに入れ、ひたひたになるくらい、調味液を入れる。
(正直、この段階でめんつゆやオイスターソースを、しかもあの量入れるのは疑問。でも、なるべく映像通りに。おそらく、水分を飛ばしながら、炒め煮みたいにしていくものと考える。その方が麺に味が染みるからかな? ただ、オイスターソースと合わせること考えると、めんつゆはかなり薄目でOK)

④蓋をしめ、しばらく過熱。
(まあ、この行程もよく分からんが、映像通りに。少し煮込みます)

⑤蓋を開け、強火で炒め、鍋を振り、水分をとばしていく。

⑥水分がとんだら、最後に、ごま油を回しかけ、生姜を入れて完成!

では、実食!

「うむ、ウマイ。ただ、うどんはかなり柔らかめです。煮込みうどんの汁無しって感じかな。味的には、中華と和食の中間、やや中華寄りです。オイスターソース入れたからか、少し煮込んだからか、ちょっととろみが出たのが餡掛けみたいで旨かった。この料理、最後に入れる生姜がポイントですね。グッと味が引きしまりました。絶対に生姜が必要です」

「この料理、何気に考えられているのが、昆布つゆのグルタミン酸、ツナ缶のイノシン酸、きのこ類のグアニル酸と、三大旨味成分がちゃんと入っているところ。さらに、オイスターソース(牡蠣)の風味や旨味も加わるので、非常にバランスが良い。しかも、安い。ツナ缶1つで3人前って考えると、1人前130円くらいかな?」

「ただ、個人的にはやはり、もう少しウドンにはコシがあり、野菜はシャキシャキした方が好きなので、調味液を入れるタイミングはもっと後で良いし、量も少なくて良かったと思います」

結論

「好みはあるものの、アニメで作られる料理の中では、普通に作れる上に、トップレベルにウマイっす♪」
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
ユルい日常系かな。ユウコのキャラが見処かな。

2話目 ☆


3話目 ☆3
家事スキル0(笑) ファミレスは必殺技みたい(笑) 魔法少女、良い子♪

4話目 ☆3
あの形状で、あのスイッチで、エロい意味での怪しさしかないんだがw 医療費、教育費、ライフラインは別腹で稼げるて、親切(笑) 後ろ、タコさんに像混ざってる(笑)

5話目 ☆3
一括返済、却下された(笑) メチャ良い子(笑) 兵法書w 尻尾でバレる(笑) 学校のPC教室の活用(笑) シャミ子、意外と巨乳(笑) ドーナッツ型の枕(笑) Aパートだけなら、☆4でも良かったんだけどな。

6話目 ☆


7話目 ☆4
残念な微調整w 酒びたしw 肉なしが貧乏の象徴は、もうないよな。野菜、高いし。オカラと小麦粉なら、小麦粉の方が安くない? 筋肉(笑) ちょろい(笑)

8話目 ☆3
新キャラ、良い子なんか。不器用なフォローw

9話目 ☆3
シャミ子、良い子だな~。ご先祖の小さな叫びw ちゃんと、ご先祖の分、お金払うんだなw

10話目 ☆4
尻尾のつかいかた(笑) テレパシーで丸聞こえ(笑)
ポイントカードまで作ってる(笑) よし、うどん、作ってやろう(笑) いや、りょうちゃん(笑) 顔芸までこなすか(笑) ふわたり銀行のペン(笑)

メモ「冷凍うどん、キャベツ、しめじ、人参、ネギ、えのき、ツナ。→昆布つゆ、ごま油、オイスターソース、酒、砂糖、チューブ生姜」

11話目 ☆3
少しシリアスというか、ストーリーを見せにきたか。これじゃない感は正直あるけど、まあ、ラスト2話をちゃんとストーリーでまとめようという姿勢自体は好きかな。それはそれ、これはこれ(笑) どんな寝言だよ(笑) 対峙と退治、アンジャッシュネタ(笑) オブラートを諦めないで(笑)

12話目 ☆4
素敵な最終回に、満足。これ以上良い話の闇堕ちもないなw まさか、語り手が父親だったとは、なんて素敵なオチだろう♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38

72.6 5 仲良しで魔法なアニメランキング5位
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (420)
1601人が棚に入れました
願いの成就とひきかえに、人知れず戦い続ける魔法少女たち。しかし環いろはは、自分の願いを忘れてしまっていた。『魔法少女になった時、私は何を願ったんだっけ?』日常の中にぽっかりと空いた穴。失われてしまった大切ななにか。理由もわからないまま、戦いつづける毎日……。そんなとき、魔法少女たちの間で噂が流れはじめる。『神浜に行けば、魔法少女は救われる』魔法少女とウワサの集まる街、神浜市。失われた願いを求める、環いろはの物語がはじまる――。

声優・キャラクター
麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜、佐倉綾音、小倉唯、小松未可子、大橋彩香、石原夏織、花澤香菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

角が取れたホームベースのまろみ

ゲームはしてない


校庭の倉庫に入った経験は誰でもおありだろう。体育用具が積まれてあって、ライン引きやメジャーなど取りに行かされたものであります。
これがアニメだとヒロインと一緒に入室した拍子に閉じ込められる展開が待ってるみたいな。
現実はそう甘くはない。たいていは古びた用具類の匂いとともに脳裏に刻まれてるものでしょう。
ゴム製のホームベースもそこで見つかる用具の一つ。
年季が入ったものは白さが抜け土気ばっていて、五角形の角部分は削れて丸みを帯びていたりもする。

五角形の角がとれたホームベース。キャラ原案は変わらず蒼樹うめ先生とはいえ、顔の輪郭から受け取る印象はかつて見知ったものと微妙に違っています。
きっちりかっちりな五角形だった本編デザインからのややマイルドな改変。デザインのみならずマイルドにいろんなとこが変わっているのが今回のマギレコといってよいでしょう。

監督は新房さんから劇団犬カレーに。総監督兼シリーズ構成とのこと。
ディレクター宮本氏は今回は副監督に。
梶浦氏は音楽“協力”というかたちでの関与です。
ClariSはOPからEDへスライドし、代わってOPを担うTrySailに『コネクト』作詞作曲者である渡辺翔さんが曲をおろしてます。

社会現象を起こした本編のスタッフの役回りはそのままスライドしたわけではなさそう。それに『まどマギ』といえばこの人虚淵玄氏は今回ノータッチ。
イビチャ・オシムの言を借りれば『ポリバレント』を求められるような配置でしたが結果は如何に?


 {netabare}『外伝(がいでん)』{/netabare}


シンプルで当たり前なところに落ち着きます。本編ではありません。

「魔女」「魔法少女」「ソウルジェム」「グリーフシード」「キュゥべえ」「耳馴染みある劇伴」

かつて知ったる名作モードのスイッチが入りそうになるところをぐっとこらえて俯瞰してみます。


 {netabare}魔女がいるのね{/netabare}

 {netabare}お!マミられていないんすね{/netabare}


まどか登場以前の世界であることが伺えます。ほむらの能力を考えれば違う世界線との見立ても可能。
{netabare}※マミさん、杏子、さやかが登場しました。マミと杏子ならまだしも魔法少女さやかが登場した以上、ほむらがぐるぐるしていたよりも以前の世界とは考えにくく、TV本編での並行世界/パラレルワールドと見たほうがよさそうです。{/netabare}

ゲームをしてない私がどのへんを観てたか?

※本編のネタバレ有なので一応隠します。

{netabare}本編の最終話で描かれたありとあらゆる魔法少女たちをまどかが巡ったあのカット。
絶望の中で生命を終えることから解放された彼女たちの安堵の微笑み{/netabare}

まどかがアレする前の世界に生きる魔法少女たち。{netabare}そりゃあ絶望の中でみんな斃れていったんでしょうよ。{/netabare}それを想像するだけで泣けるくらいには調教されてる私です。
話はもう第一話からしてずーっと不穏な空気をまとい嫌な予感しかしないわけで、きちんとファンがこの作品に期待する最低限の部分を制作スタッフは守ってくれてるわけです。
それにTV本編のファンが喜びそうなネタをいちいち仕込んできてました。『叛逆』の前半部分の視聴感と類似してるかも。{netabare}例えば“さやかと杏子の共闘”“幸せそうなマミさん”のように、{/netabare}我々が見たくても叶わなかった魔法少女たちの姿を拝める幸せに与かりつつも、常に不穏な空気が流れていたアンバランスさ。映画『叛逆の物語』前半部分です。

※喜びそうなネタ?
{netabare}・3話Cパートでマミさん。代名詞となった3話での堂々登場に震える
・さやかと杏子が対峙した時のまどかのセリフ「こんなの絶対おかしいよ」が前作と同じ6話で登場。
・その6話でなにか食いながらあの方が登場。フェリシアの境遇が杏子と酷似しているのもせつない。{/netabare}

幾分妄想も入ってきますが

{netabare}・さやかはちょい怪しいけど見滝原の魔法少女たちは実は精鋭揃いだったことが伺えます。
・だからこそあらためて“ワルプルギスの夜”になすすべなかった彼女たち(というよりほむら)の絶望の深さが味わい深くなってきます。

・大学生やちよさんもよくぞ生き残ってきた感あって注目です。だって、

{netabare}「この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう?」
「だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」

少女と呼ぶには成長しちゃったんじゃないか説が全俺に流れてました。
井上喜久子さんや田村ゆかりさんのようには現実の世界では通用しないのです。あれっ!?{/netabare}{/netabare}


前作の恩恵(貯金)を活かして突飛に見える世界観の飛躍はなし!個人的にはこれで充分ですかね。
少なくとも“外伝”である事実を忖度して同列に扱わないことが肝要なのかもしれません。


と、すっかり忘れてましたがこれゲームが元ネタでしたね。
キャラクターの多さを彷彿とさせる場面にはよく出くわしました。案の定覚えきれないし、キャラ絞って物語を魅せた本編にはこの点では遠く及びません。


ゲームものらしいわちゃわちゃした感じはマイナスなものの、懐かしのメロディーなあれやこれやは迷うことなきプラス。
そして外伝での新要素{netabare}(うわさ、マギウスの翼){/netabare}はいい感じのスパイスとなりました。やや横広から面長になったキャラを楽しむのも悪くありません。佳作です。
中途半端な終わり方でしたが2期製作中とのこと。完結してからの参戦でよいかもしれません。



※ネタバレ所感

■巴マミは巴マミ

{netabare}叛逆での暁美ほむらより

「巴マミ 私はあの人が苦手だった 強がって、無理しすぎて、そのくせ誰よりも繊細な心の持ち主で…」
「あの人の前で真実を暴くのはいつだって残酷すぎて…辛かった」


TV版本編10話で「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない! あなたも、私も…」とご乱心したマミさんです。
ソウルジェムが魔女を産むという真実を暴かれた上で、救いの道があるよと典型的な宗教勧誘に引っかかるのは既定路線だったとしか思えないですね。
これをもってマミさんが雑魚っぽいというか弱っちいとかを言いたいのではなく、典型的な善良なる人間の代表格みたいな扱いがマミさん。そんな彼女が堕ちていく悲しさを本作でも味わえたと思います。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.04 初稿
2020.10.22 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 48

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

それは、少女たちの知らない、願いの物語。

この作品の原作ゲームは未プレイです。
「魔法少女まどか☆マギカ」が放送されたのは2011年の冬アニメでした。
劇場版として総集編の「[前編] 始まりの物語」と「[後編] 永遠の物語」は、2012年10月6日(前編)、10月13日(後編)に公開され、完全新作の「[新編] 叛逆の物語」は2013年10月26日に公開されました。

最初のTVアニメ版から9年もの年月が経っていたなんて、時の流れの速さを感じずにはいられません。
今でも本編と劇場版は色褪せる事無く燦然と輝き続けている中での、本作のアニメ化は作り手の方々も相当ハードルの高さを感じたのではないでしょうか。
様々な賞を受賞し、国内外を含めた経済効果まで叩き出した作品なのですから…
かく言う私のハードルも意識はしていませんでしたが、相当上がっていたと思います。


願いの成就とひきかえに、人知れず戦い続ける魔法少女たち。
しかし環いろはは、自分の願いを忘れてしまっていた。

『魔法少女になった時、私は何を願ったんだっけ?』

日常の中にぽっかりと空いた穴。
失われてしまった大切ななにか。
理由もわからないまま、戦いつづける毎日……。

そんなとき、魔法少女たちの間で噂が流れはじめる。

『神浜に行けば、魔法少女は救われる』

魔法少女とウワサの集まる街、神浜市。
失われた願いを求める、環いろはの物語がはじまる――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

満を持して臨んだ第1話…
キャラデザのイメージが変わった気がしましたが、今回のキャラ原案も蒼樹うめさんが担当されたようです。
変わった気がしたのは純粋に技術が進歩したってことなのかな…?
でも、作画は綺麗だし、劇団イヌカレーによる魔女空間も「らしさ」を強調しているのが感じられますし、アニメーション制作がシャフトさんで、音楽協力が梶浦由記さん、そしてスーパーバイザーとして新房昭之さんが加わるというほぼ完ぺきな布陣ではありませんか…
本編で脚本を担当された虚淵玄さんが本作に関わらなかったのは何か理由があるのかな?

本編と物語がまるで違うので、展開がイマイチ良く分からない…
これは原作がゲームだから…?
それとも虚淵玄さんが脚本に加わっていないから…?

そういえば、第1話のオープニングはエンディングとして使用されましたが、オープニングアニメの中にメッチャ滾る要素が入っていましたね。
私のやる気スイッチをONにするには十分過ぎるくらいのパワーを秘めていたと思います。

どうしても叶えたい願いを叶えるため魔法少女になることを選択する…
願いが叶ったら幸せになれる筈だったのに、幸せの形がどんどん歪んでいってやがてそれは苦悩に変わる…
前作はそんな魔法少女の悲哀を主軸として物語が展開されましたが、本作における主軸は「うわさ話」で、魔法少女の悲哀とはちょっと違っているような気がします。

そして私にとって一番厄介だったのは、キャラ数が増えたこと…
もちょ演じるいろは、天ちゃん演じるやちよさん、あやねる演じるフェリシアなど頻繁に登場するキャラは直ぐ覚えられるのですが、それ以外のキャラは初見の放送では残念ながら定着しませんでした^^;
香菜ちゃんや唯ちゃん演じるキャラなら声質で分かりますけど、それは反則っぽい気がしますし…

物語の展開やキャラが私の中で定着しなかった理由も分かっています。
全てはオープニングアニメにあった滾る要素が関連しています。
きっと心のどこかで登場してくれるのをずっと待っているんだと思います。
そしてその願いってちょいちょい叶うじゃないですか…
そうすると、一気に目線が移ってしまって、そっちばかりを目で追っちゃうんですよね。
結果的に大切な物語を置き去りにしてしまう…

ただでさえ情報量の多い作品なんです。
冷静になって視聴しないと直ぐ置いてけぼりになってしまうんですよね。
そしてこれが続くと、いつの間にか頭の中の物語が破綻している始末…
もう一巡したらもう少し理解が深まると思うので、これは再マラソン必須の作品なのかもしれません。

ようやく再びこの世界観に触れることができたんです。
叶うなら全てを零すことなく拾いきりたいと思います。

本編視聴組には嬉しい情報が盛り沢山なので、私の様に発散するかもですが、本編を視聴しているのと、未視聴のままこの作品を見るのとでは、受け取れる情報量に雲泥の差が出ると思いますので、本編未視聴の方は、是非そちらからの視聴をお勧めしたいです。

オープニングテーマは、TrySailさんの「ごまかし」
エンディングテーマは、ClariSさんの「アリシア」
TrySailさんのオープニングには新鮮さが感じられました。
滾る情報と言い、オープニングアニメからは目が離せませんでした。
エンディングのClariSさんは鉄板です。
完璧の出だしだったのではないでしょうか。

1クール全13話の物語でした。
途中から薄々感づいてはいましたが、最終話のラストでこの作品の立ち位置が明確になりましたね。
でも逆に分からなくなった点もあります。
最終話で登場した青髪の少女の髪飾り…あの髪飾りの時間軸って違うんじゃありませんでしたっけ!?
既に続編の制作が発表になっていますが、その前にもう一度復習しておきたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

本編ファンを思い惑わす作品

世界観:7
ストーリー:5
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:5
合計:29

<あらすじ>
願いの成就とひきかえに、人知れず戦い続ける魔法少女たち。
しかし環いろはは、自分の願いを忘れてしまっていた。
『魔法少女になった時、私は何を願ったんだっけ?』
日常の中にぽっかりと空いた穴。
失われてしまった大切ななにか。
理由もわからないまま、戦いつづける毎日……。
そんなとき、魔法少女たちの間で噂が流れはじめる。
『神浜に行けば、魔法少女は救われる』
魔法少女とウワサの集まる街、神浜市。
失われた願いを求める、環いろはの物語がはじまる――。
(公式サイトより)


まどマギを愛する者として視聴しないという選択肢はないと思って視聴しました。おそらく、同じ理由で半ば義務感を感じつつ視聴したファンは少なくないと思います。本編でアニメ道に踏み込むこととなった私にとっては重いタイトルなのです。

まず、まどマギのTV放映当時(2011冬)に東日本大震災が起こっていますが、今回も新型コロナパンデミックという以前と以後で世の中が変わるような大きな出来事が発生したというのは、全くの偶然でしょうが指摘しておきたいと思います。

その上で、本作を評価していくのですが、{netabare}ゲーム原作という点もあるのでしょうし、まだ続きが残っているので何とも評価し辛いところ、現時点のストーリーは短編物を繋いだようなもので、中には必要か?と思ってしまうエピソードやキャラクターもあり、脚本の美しさに感動したオリジナルと比べるとどうしても評価は低くなってしまいます。

中終盤まで弛んでおり、12話になって突然、本編の魔法少女設定のネタバレが語られ、OPEDでキーパーソンらしいことがわかっていた七海やちよのエピソードが入ってきますが、時既に遅しで挽回まで至らず終了。結局、環いろはの願い事もわからず、妹がどこへ行ったのかもわからず。{/netabare}

しかしながら、まどマギファンとしては、泥犬(イヌカレー)やシャフトのまどマギらしいアニメーションを見られるだけでも嬉しいところと、TrySailのOP「ごまかし」、ClariSのED「アリシア」、Kalafina復活かと思わせる最終話のシトが歌うED「ニグレド」とこれまたまどマギを感じられる良曲が多かったことはプラス評価です。

{netabare}本編の魔法少女も3人登場しました。最初に巴マミの登場する3話のCパートはやはり盛り上がりました。しかし、終盤に堕ちてしまったり(マミさん…)、まあファンサービスに乗せられただけのような気も。{/netabare}

そもそも本作は携帯ゲームから派生したもので、本編にいなかった魔法少女がたくさん登場すると知っていましたが、1クールアニメでキャラを多く出していてはキャラをしっかり描くことが難しくなりますし、原作の数少ない穴を掘り起こしてしまうので筋が悪いです。

{netabare}というのは、本編でも、町の魔女狩りにおける魔法少女の抗争を描いていたことから、魔法少女が実はかなりの数がいるのではないか? と連想させる設定があります。日本の市区町村は全国で1700以上ありますから、少なくとも魔法少女がそれ以上の規模で存在する可能性があり、魔法少女が存在するということは、その数だけ奇跡を含む願いが叶えられていることになり、現実世界とのギャップ(そんなに多く奇跡が起こっているか?)を感じてしまいリアリティを下げる要因となります。

しかし、本編では、過去の魔法少女をキュウベエがまどかに見せるシーンで、卑弥呼、クレオパトラ、ジャンヌダルクといった一握りの歴史に名を残した人が描写されたことから、魔法少女の存在は限られるように演出されており、その点を指摘するのは野暮としてスルーしました。

そこをわざわざ掘り起こす行為が私には良いことだと思えません。確かに、設定からすればたくさんいても問題ないですよ。もちろん、続編があれば見てみたいというのがファンの思いでもありますしね。しかし本編を台無しにする蛇足は見たくないという難しい思いがあります。{/netabare}ということで、現時点の本作の内容では商業主義への堕落と評価されても仕方がないようにも思いました。

まどマギの熱烈なファンであればあるほど、厳しい評価になってしまうような気がしますが、本編への愛の反作用みたいなものですかね。外伝の続編も作られるでしょうから、そこもしっかり視聴して、評価していくことになるでしょう。視聴は避けて通れないので(苦笑)
今後も本タイトルには惑わされていくのかなと思っています。

ついていけてない部分もあると思うので、再視聴してコメント追加するかもしれません。

(参考評価:3話3.9→4話3.7→7話3.5→11話3.4→12話3.5→13話3.6)
(視聴2020.1~3)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

71.1 6 仲良しで魔法なアニメランキング6位
美少女戦士セーラームーン(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (264)
1562人が棚に入れました
『美少女戦士セーラームーン』は、1992年の放送開始後、爆発的な人気を誇り社会現象にまでなった、武内直子原作によるファンタジーアクションアニメの第1シリーズ。【ストーリー】東京の麻布十番街(作中では東京の十番町、中学名は十番中学校)を舞台に、平凡だった中学2年生(初期シリーズ)の月野うさぎが黒猫ルナと出会い、セーラームーンに変身し、仲間たちと共に街を襲う悪者(妖魔、ダイモーンなど多数)を倒して行く。

声優・キャラクター
三石琴乃、久川綾、富沢美智恵、篠原恵美、深見梨加、潘恵子、高戸靖広、古谷徹、小野坂昌也、柿沼紫乃、真地勇志、高木早苗、川島千代子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヒロインのお姉さんキャラからママキャラへの“変身”が一番印象的でした。

同じく'90年代の『なかよし』連載少女マンガ原作の大ヒット作『カードキャプターさくら』のヒロイン(木之本桜)が7歳年上の兄もちの典型的な“妹”キャラだったのに対して、本作のメイン・ヒロイン(月野うさぎ)は3歳年下の弟もちの典型的な“姉”キャラだったんですね。

まあ本作の場合は、“弟”の方は非常に影が薄くて、第1期の初め以外は余り活躍の場がなく、第2期の途中以降は月野家に居候することになったヒロインの“妹分(※実は・・・)”にすっかり喰われて登場機会すらほとんど無くなってしまうのですが笑。

そして、その“妹分”は第4期に入るとメイン・ヒロインっぽくなってしまうとともに、本来のヒロインの方は“姉キャラ”から更に“ママキャラ”に進化してしまう・・・という(※劇場版『劇場版SuperS 9戦士集結』に顕著です)。

・・・って、内容をちょこっと書き出しただけなのに、何だか本当に凄い展開ですね笑。


◆視聴アドバイス

原作マンガの連載開始が1992年2月、TVシリーズ放送開始が1992年3月というから、第1期はもう26年も前の作品ということで、作画や演出は流石に古臭いです(因みにシナリオもかなり冗長です)。

そして放送当時、爆発的なヒットを記録したアニメの方は、5期200話+劇場版4本という長寿シリーズとなった後、1997年2月にTVシリーズ終了(原作マンガも同年3月に完結)。
しかしその後も、TVシリーズをベースにしたミュージカル上演や原作マンガをベースにした実写TVドラマの制作が断続的に行われ、2014年からは原作マンガのシナリオをベースにしたアニメ・リメイク作『美少女戦士セーラームーンCrystal』の制作が始まって、現在もその第4期「デッド・ムーン編」 (劇場版前後編)の制作が進行中・・・。

・・・ということで、旧作の方を今から新規で視聴してみよう、という猛者には別に何もいうことはありませんが、この名前だけは誰でも知っている超有名シリーズを自分も少しは齧(かじ)ってみよう、と思っている方には、この際思い切ってリメイク作の方を先に視聴して観ることを強くお勧めします(※作画・演出が良いことに加えて、原作マンガに準拠した第3部完結まで(全39話)のシナリオに全く無駄がなくサクサク視聴が進むはず)。

そして、そのうえで、更に旧作の方も見たくなったら、あとは気の進むままに視聴していけばいいと思います。
作品内容については、新作の方のレビューに詳しく書いているので、以下は、旧作の纏まらない「雑記帳」として上げておきます。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ        武内直子(『なかよし』1992年2月-1997年3月連載)
シリーズディレクター  佐藤順一(無印・R途中)、幾原邦彦(R途中・S・SuperS)、五十嵐卓哉(セーラースターズ)
シリーズ構成       富田祐弘(無印・R・S)、榎戸洋司(SuperS)、山口亮太(セーラースターズ)
脚本            富田祐弘、柳川茂、隅沢克之、杉原めぐみ、榎戸洋司、山口亮太、吉村元希、神戸一彦、前川淳
キャラクターデザイン  只野和子(無印・R)、伊藤郁子(S・SuperS)、爲我井克美(セーラースターズ)
音楽            有澤孝紀
アニメーション制作   東映動画{/netabare}


◆作品別評価

◇1.『美少女戦士セーラームーン』TVシリーズ期別評価
{netabare}
(1) 無印         ☆ 3.7 (1992年3月-) (計46話) (ダーク・キングダム編)
(2) R           ☆ 3.6 (1993年4月-) (計43話) (魔界樹編、ブラックムーン編)
(3) S           ★ 4.1 (1994年4月-) (計38話) (デス・バスターズ編)
(4) SuperS       ☆ 3.5 (1995年3月-) (計39話) (デッドムーン編)
(5) セーラースターズ ☆ 3.8 (1996年3月) (計34話) (ネヘレニア復活編、シャドウ・ギャラクティカ編){/netabare}
----------------------------------------------------------------
 総合評価    ☆ 3.7 (1992年3月-97年2月) (全200話)

※このようにTVシリーズは、第3期(S)がダントツで面白く、だいぶ離れて最終作(セーラスターズ)、そして第1期(無印)の順に評価が高くなりました。

◇2.『劇場版 美少女戦士セーラームーン』作品別評価
{netabare}
(1) 劇場版R        ☆ 3.7  (1993年12月)
(2) 劇場版S かぐや姫の恋人 ☆ 3.7  (1994年12月)
(3) 劇場版SuperS 9戦士集結 ★ 4.3  (1995年12月)
(4) 劇場版SuperS外伝 亜美 ☆ 3.6  (1995年12月) ※(3)と同時上映{/netabare}
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 総合評価         ☆ 3.8   (計4作)

※劇場版は、第3作が最も印象に残りました(残り3つは可もなく不可もなく)。


◇3.リメイク作『美少女戦士セーラームーンCrystal』期別評価
{netabare}
(1) 第1期   ★★ 4.5 (2014年4月) (14話) (ダーク・キングダム編)
(2) 第2期   ☆   3.8 (2015年2月) (12話) (ブラックムーン編)
(3) 第3期   ★   4.3 (2016年4月) (13話) (デス・バスターズ編){/netabare}
---------------------------------------------------------
 総合評価  ★   4.3         (計39話) 


◆主要キャラ一覧(敵キャラは除く)

※とにかく長大な作品なので、初心者は視聴を始めるに当たって、善玉キャラであるセーラー戦士とその仲間たちだけでも予め名前と人数を把握しておくと便利です。

◎セーラー戦士(無印で登場)
{netabare}
(1) 月野うさぎ (セーラームーン(月) / プリンセス・セレニティ / ネオ・クイーン・セレニティ) ※主人公、第1話で覚醒
(2) 水野亜美 (セーラーマーキュリー(水星)) ※第8話で登場
(3) 火野レイ (セーラーマーズ(火星))     ※第10話で登場
(4) 木野まこと (セーラージュピター(木星))  ※第25話で登場
(5) 愛野美奈子 (セーラーヴィーナス(金星)) ※第33話で登場{/netabare}

◎セーラー戦士のサポート役(無印で登場)
{netabare}
(1) 地場衛 (タキシード仮面 / プリンス・エンディミオン / キング・エンディミオン、月影の騎士)
(2) クイーン・セレニティ
(3) ルナ
(4) アルテミス{/netabare}

◎セーラー戦士(Rで登場)
{netabare}
(1) ちびうさ (セーラーちびムーン / ブラック・レディ) ※第60話で登場
(2) 冥王せつな (セーラープルート(冥王星)) ※第75話で登場{/netabare}

◎セーラー戦士(Sで登場)
{netabare}
(1) 海王みちる (セーラーネプチューン(海王星)) ※第90話で登場
(2) 天王はるか (セーラーウラヌス(天王星)) ※第90話で登場
(3) 土萠ほたる (セーラーサターン(土星)) ※第111話で登場{/netabare}

◎セーラー戦士のサポート役(SuperSで登場)
{netabare}
(1) ダイアナ{/netabare}

◎セーラースターズとその仲間(セーラースターズで登場)
{netabare}
(1) 星野光 (セーラースターファイター)
(2) 大気光 (セーラースターメイカー)
(3) 夜天光 (セーラースターヒーラー)
(4) ちびちび (セーラーちびちびムーン)
(5) 火球皇女{/netabare}


◆各話タイトル&評価(TVシリーズ)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======= 美少女戦士セーラームーン (無印) (1992年3月-1993年2月) ======

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ダーク・キングダム編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 - - - - - OP「ムーンライト伝説」、ED「HEART MOVING」 - - - - -
{netabare}
第1話 泣き虫うさぎの華麗なる変身 ★ セーラームーン誕生(月野うさぎ)、タキシード仮面登場
第2話 おしおきよ!占いハウスは妖魔の館 ☆
第3話 謎のねむり病、守れ乙女の恋する心 ★ ジェダイトのラジオ放送にうさぎ乱入笑
第4話 うさぎが教えます!スリムになる法 ☆
第5話 妖魔の香り!シャネーラは愛を盗む ☆ 
第6話 守れ恋の曲!うさぎはキューピッド ☆
第7話 うさぎ反省!スターの道はきびしい ☆
第8話 天才少女は妖魔なの?恐怖の洗脳塾 ★ セーラーマーキュリー誕生(水野亜美)
第9話 うさぎの災難!あわて時計にご用心 ☆ 
第10話 呪われたバス!炎の戦士マーズ登場 ★ セーラーマーズ誕生(火野レイ)
第11話 うさぎとレイ対決?夢ランドの悪夢 ★ ※三人娘のコメディが◎
第12話 私だって彼が欲しい!豪華船のワナ ★ ※同上
第13話 女の子は団結よ!ジェダイトの最期 ☆
第14話 新たなる強敵、ネフライト魔の紋章 ☆ 
第15話 うさぎアセる!レイちゃん初デート ★ 元基(ゲーセン兄貴)と衛が大学の同級生と判明
第16話 純白ドレスの夢!うさぎ花嫁になる ☆
第17話 モデルはうさぎ?妖魔カメラの熱写 ☆ 
第18話 進悟の純情!哀しみのフランス人形 ☆ うさぎの弟(進悟(小学5年))のエピソード
第19話 うさぎ感激!タキシード仮面の恋文 ★ なる&ネフ関係始まり、「遠い昔の記憶」初出
第20話 夏よ海よ青春よ!おまけに幽霊もよ! ☆
第21話 子供達の夢守れ!アニメに結ぶ友情 ☆
第22話 月下のロマンス!うさぎの初キッス ★ D国大使館の仮面舞踏会
第23話 流れ星に願いを!なるちゃんの純愛 ★ ※演出の粗雑さは残念×
第24話 なるちゃん号泣!ネフライト愛の死 ★ 
第25話 恋する怪力少女、ジュピターちゃん ★ セーラージュピター誕生(木野まこと)、虹水晶と妖魔7人衆
第26話 なるちゃんに笑顔を!うさぎの友情 ☆{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「プリンセス・ムーン」 - - - - - - - -
{netabare}
第27話 亜美ちゃんへの恋!?未来予知の少年 ☆ ※OP映像のセーラー戦士が5人に
第28話 恋のイラスト、うさぎと衛が接近? ☆ 
第29話 大混戦!グチャグチャ恋の四角関係 ☆ まことの片恋、元基(ゲーセン兄貴)の恋人
第30話 お爺ちゃん乱心、レイちゃんの危機 ☆ 
第31話 恋されて追われて!ルナの最悪の日 × ※脚本が安直
第32話 海野の決心!なるちゃんは僕が守る ☆ ルナの打ち明け(月の王国からの使者、月のプリンセスと出遭う必然)
第33話 最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場 ★ 偽Sムーンの罠、愛野美奈子(セーラーヴィーナス)参上
第34話 光輝く銀水晶!月のプリンセス登場 ★★ 二人の身バレ、プリンセスの目覚め
第35話 よみがえる記憶!うさぎと衛の過去 ★ 前世(シリバーミレニアム、騒乱、転生)
第36話 うさぎ混乱!タキシード仮面は悪? ☆ 囚われのエンディミオン、謎の豹変(タキシード仮面)
第37話 めざせプリンセス?うさぎの珍特訓 ☆
第38話 雪よ山よ友情よ!やっぱり妖魔もよ ★ タキシード仮面の謎の行動
第39話 妖魔とペア!?氷上の女王まこちゃん ☆ 
第40話 湖の伝説妖怪!うさぎ家族のきずな ☆ うさぎ一家の温泉旅行、オルゴールの記憶、太古の妖怪
第41話 もう恋から逃げない!亜美と衛対決 ☆
第42話 Sヴィーナスの過去、美奈子の悲恋 ☆ クイン・メタリア復活間近、セーラーVの英国の友人
第43話 うさぎが孤立?S戦士達の大ゲンカ ☆ ※脚本・作画・演出とも年代相当の粗雑さ×
第44話 うさぎの覚醒!超過去のメッセージ ★ クイン・セレニティとの対面、前世の記憶回復(王国壊滅、転生) ※同上×
第45話 セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦 ★ 極地へ、対DDガールズ戦 ※有名なセーラー戦士続々死亡回
第46話 うさぎの想いは永遠に!新しき転生 ★★ ダーク・キングダム本拠戦、エンディミオン死亡、銀水晶の力の解放、転生と記憶の喪失{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)17、☆(並回)26、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.7

◇視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
作画・演出は年代相当に古臭いけど、中学2年の主人公(ヒロイン)がアホ可愛くて割と好印象。
・第10話視聴終了時点
ようやくOPで初回から出ていた三人娘(うさぎ・亜美・レイ)が揃って以降のコメディが格段に面白くなる。
・第34話視聴終了時点
ドラマチック展開で初の★★評価(優秀回)。
・第46話(第1期の最終話)視聴終了時点
うさぎのセリフが結構グッとくる(2度目の★★評価)。
作画・演出の悪さを乗り越えてのこの感動はやはり凄いと思う。{/netabare}


※1年前に時間が巻き戻って、うさぎ中学2年の4月(桜の季節)

========= 美少女戦士セーラームーン R (1993年4月-1994年3月) ========

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 魔界樹編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第47話 ムーン復活!謎のエイリアン出現 ☆ 謎の転校生、うさぎ記憶回復
第48話 愛と正義ゆえ!セーラー戦士再び ☆ セーラー戦士4人の記憶回復
第49話 白いバラは誰に?月影の騎士登場 ☆ 謎の騎士登場
第50話 うさぎの危機!ティアラ作動せず ☆ 
第51話 新しき変身!うさぎパワーアップ ☆ クイン・セレニティとの再会(銀水晶再取得)
第52話 狙われた園児!ヴィーナス大活躍 ☆ セーラーV活躍回
第53話 衛とうさぎのベビーシッター騒動 ★ 
第54話 文化祭は私のため!?レイ女王熱唱 ☆ 
第55話 月影は星十郎?燃えるまこちゃん ☆ 
第56話 衛のキス奪え!アンの白雪姫作戦 × ※脚本・作画・演出とも残念
第57話 放課後にご用心!狙われたうさぎ ☆ 
第58話 すれちがう愛の心!怒りの魔界樹 × 魔界樹暴動 ※脚本・作画・演出とも残念
第59話 めざめる真実の愛!魔界樹の秘密 × 騎士の正体、衛の記憶回復 ※同上{/netabare}

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ブラックムーン編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第60話 天使?悪魔?空から来た謎の少女 ★ ちびうさ登場、アヤカシ4姉妹長女コーアン来襲
第61話 うさぎ大ショック!衛の絶交宣言 ★ 未来都市クリスタル・トーキョー、ちびうさ抹殺指令
第62話 戦士の友情!さよなら亜美ちゃん ☆ 亜美のドイツ留学話
第63話 女は強く美しく!レイの新必殺技 ☆ 火川神社の巫女さんアルバイト回
第64話 銀水晶を求めて!ちびうさの秘密 ☆
第65話 恋の論争!美奈子とまことが対立 ☆
第66話 うさぎの親心?カレーな三角関係 ☆ 
第67話 海よ島よバカンスよ!戦士の休息 ☆
第68話 ちびうさを守れ!10戦士の大激戦 ★ ブラックムーン・ルベウス&アヤカシの4姉妹vs.セーラー戦士
第69話 目覚めよ眠れる美少女!衛の苦悩 ☆ 自暴自棄のうさぎ、うさぎを避ける衛の謎
第70話 愛の炎の対決!マーズVSコーアン ☆ ルベウスのコーアン切捨て 
第71話 友情のため!亜美とベルチェ激突 ★ ※「アヤカシの四姉妹の面汚しよ」
第72話 非情のルベウス!哀しみの四姉妹 ★ 
第73話 UFO出現!さらわれたS戦士達 ★ 
第74話 ルベウスを倒せ!宇宙空間の決戦 ☆  
第75話 謎の新戦士セーラープルート登場 ★ 時空の扉の守護者(冥王せつな)、ちびうさの心の世界へ
第76話 暗黒の魔力!エスメロードの侵略 ☆ うさぎケーキやけ食い回
第77話 想いは同じ!うさぎと衛の愛再び ☆ ※マンネリ展開が続く
第78話 ヴィーナス美奈子のナース大騒動 ☆
第79話 アルテミスの冒険!魔の動物王国 ☆
第80話 恐怖の幻影!ひとりぼっちの亜美 ☆
第81話 暗黒ゲート完成?狙われた小学校 ☆ ちびうさの小学校転入・未知のパワー発動
第82話 未来への旅立ち!時空回廊の戦い ★ ※ようやく話が大きく動く
第83話 衝撃の未来!デマンドの黒き野望 ★ 30世紀のクリスタルトーキョー、暗黒惑星ネメシスのブラックムーン来襲 ※急展開で面白いが脚本自体は稚拙×
第84話 ワイズマンの魔の手!ちびうさ消滅 ★ 魔道師ワイズマンの謀略
第85話 暗黒の女王ブラックレディの誕生 ★ 再び20世紀の東京へ
第86話 サフィール絶命!ワイズマンの罠 ☆
第87話 愛と未来を信じて!うさぎの決心 ★ プリンス・デマンドの離反
第88話 光と闇の最終決戦!未来へ誓う愛 ★ ※脚本自体は大味×
第89話 うさぎ達の決意!新しき戦いの序曲 ☆ ※R総集編+新シリーズ(S)のPV{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)26、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6

OP「ムーンライト伝説」
ED「乙女のポリシー」


◇視聴メモ
{netabare}
・第2期の序盤(魔界樹編)は、原作マンガには一切ないオリジナルエピソードだが、脚本・作画・演出とも拙劣さが目立って流石に視聴を続けるのに忍耐が必要でした(この部分のみの個人評価 × 3.3 くらい)
・ちびうさ登場以降(ブラックムーン編)は、まあまあ見られる展開に。{/netabare}


※うさぎ中学3年の4月(桜の季節)

========= 美少女戦士セーラームーン S (1994年3月-1995年2月) ========

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ デス・バスターズ編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 - - - - - OP「ムーンライト伝説」、ED「乙女のポリシー」 - - - - -
{netabare}
第90話 地球崩壊の予感?謎の新戦士出現 ★ うさぎ中3進級、ダイモーン来襲、火野レイ大ピンチ
第91話 愛のロッド誕生!うさぎの新変身 ★ デスバスターズの目的、うさぎの新ロット出現{/netabare}

 - - - - - - OP(変わらず)、ED「タキシード・ミラージュ」 - - - - - -
{netabare}
第92話 素敵な美少年?天王はるかの秘密 ★ はるか&みちる(高1)本格登場
第93話 うさぎの憧れ!優美な天才みちる ★ はるか&みちるの使命
第94話 純な心を守れ!敵味方三つ巴乱戦 ☆ 宇奈月ちゃんのピュアな心の結晶
第95話 恋のおたすけはムーンにおまかせ ☆ 珍しい一般人メイン回(海野君&なるちゃん)
第96話 冷酷なウラヌス?まことのピンチ ★ 木野まことのピュアな心大ピンチ
第97話 水のラビリンス!ねらわれた亜美 ☆ 水野亜美のピュアな心大ピンチ
第98話 友達を救え!ムーンウラヌス連合 ☆ ネプチューン大ピンチ
第99話 男の優しさ!雄一郎、レイに失恋? ☆ 
第100話 S戦士をやめたい!?美奈子の悩み ☆ 愛野美奈子大ピンチ
第101話 うさぎ涙!誕生日にガラスの靴を ★ うさぎ大ピンチ、タリスマン出現か?
第102話 奪われた純な心!うさぎ絶体絶命 ★ 続き、タキシード仮面大ピンチ、カオリナイト敗北
第103話 やって来たちっちゃな美少女戦士 ☆ ちびうさ再登場
第104話 友達を求めて!ちびムーンの活躍 ☆
第105話 力が欲しい!まこちゃんの迷い道 ☆ 
第106話 運命のきずな!ウラヌスの遠い日 ★ はるか&みちるの出遭い
第107話 芸術は愛の爆発!ちびうさの初恋 ☆ 天才芸術少年との恋
第108話 うさぎのダンスはワルツに乗って ☆
第109話 衝撃の刻!明かされた互いの正体 ★ 美奈子のピュアな心、セーラー7戦士身バレ
第110話 ウラヌス達の死?タリスマン出現 ★ 冥王せつな再登場、みちる&はるかのタリスマン
第111話 聖杯の神秘な力!ムーン二段変身 ★ 3番目のタリスマン、聖杯出現、ユージュアル死亡、土萠ほたる登場
第112話 真の救世主は誰?光と影のカオス ★ 沈黙のメシア、ほたるとちびうさの出遭い 
第113話 妖気漂う家!美少女ほたるの秘密 ★ 外部太陽系3戦士の実力、内部太陽系5戦士の団結力
第114話 アイドル大好き!悩めるミメット ☆ 
第115話 沈黙の影!?あわき蛍火のゆらめき ★ ほたるの生い立ちと苦悩
第116話 嵐のち晴れ!ほたるに捧げる友情 ★ ほたるとちびうさ達のピクニック、植物園の騒動
第117話 より高くより強く!うさぎの応援 ★ ほたるの憧れの陸上選手 
第118話 魔空の戦い!セーラー戦士の賭け ★ 虚数空間に飛ばされたほたる&ちびうさ、いかさまトランプ勝負
第119話 沈黙のメシア覚せい?運命の星々 ★★ 地球破滅の予知夢、滅びの戦士セーラーサターン 
第120話 異次元からの侵略!無限学園の謎 ★ 土萠教授の過去、メミット消滅
第121話 心を奪う妖花!第三の魔女テルル ☆ テルル消滅
第122話 愛を信じて!亜美、心優しき戦士 ☆ 第四の魔女ビリユイ
第123話 破滅の影!沈黙のメシアの目覚め ★ 第五の魔女シプリン&プチロイ、奪われたちびうさの心、ミストレス9覚醒
第124話 迫り来る闇の恐怖!苦戦の8戦士 ★ 時間停止、タウ星系ファラオ90接近
第125話 輝く流星!サターンそして救世主 ★★ 聖杯奪取、セーラーサターン復活、真のメシア
第126話 新しき生命!運命の星々別離の時 ☆ ほたるの生まれ変わり、はるか&みちるとの別れ
第127話 戦士の自覚!強さは純な心の中に ☆ ちびうさお別れ会、ダイモーン生き残り退治(ちびうさ出戻り){/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)20、☆(並回)16、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


※うさぎ前作と同じく中学3年(*ただし本作は「ちびうさ」が実質的な主人公)

======= 美少女戦士セーラームーン SuperS (1995年3月-1996年3月) ======

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ デッドムーン編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 - - - - - OP「ムーンライト伝説」、ED「私たちになりたくて」 - - - - -
{netabare}
第128話 運命の出会い!ペガサスの舞う夜 ☆ 美しい夢の中に隠れ住むペガサス、謎の敵来襲
第129話 スーパー変身再び!ペガサスの力 ☆ 本基お兄さんの恋人(レイカ)ピンチ
第130話 守れ母の夢!Wムーンの新必殺技 ☆ 
第131話 ペガサスを捕えろ!アマゾンの罠 ☆
第132話 お似合いの二人!うさぎと衛の愛 ☆ 衛の大学の同級生サオリ
第133話 アルテミスの浮気?謎の子猫登場 ☆ ダイアナ登場
第134話 まことの友情!天馬に憧れた少女 ☆
第135話 触れ合う心!ちびうさとペガサス ★ ペガサスの宿主
第136話 衛を守れ!忍者うさぎのヤキモチ ☆ 
第137話 あやかしの森!美しき妖精の誘い ☆
第138話 天国まで走れ!夢の車にかける愛 ☆ 
第139話 目指せ日本一!美少女剣士の悩み ☆
第140話 ミニが大好き!おしゃれな戦士達 ☆{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「゛らしく゛いきましょ」 - - - - - - - -
{netabare}
第141話 恋の嵐!美奈子のフタマタ大作戦 ★ 
第142話 秘密の館!愛のメニューを貴方に ☆
第143話 天馬を信じる時!4戦士の超変身 ★  
第144話 きらめく夏の日!潮風の少女亜美 ☆
第145話 プリマをねらえ!うさぎのバレエ ☆
第146話 十番街の休日!無邪気な王女様 ☆ アメジスト王国の王女 
第147話 運命のパートナー?まことの純情 ☆
第148話 巨悪の影!追いつめられたトリオ ★ フィッシュ・アイの横恋慕、女王ネヘレニア覚醒間近、アマゾン・トリオの真の姿
第149話 夢の鏡!アマゾン最後のステージ ★★ アマゾン・トリオ消滅
第150話 アマゾネス!鏡の裏から来た悪夢 ☆ アマゾネス・カルティット来襲
第151話 真のパワー爆発!亜美 心のしらべ ☆ 亜美のパソ通フレンズ
第152話 炎の情熱!マーズ怒りの超必殺技 ☆ 火川神社の巫女見習い(奈々子)
第153話 恐怖の歯医者さん?パラパラの館 ☆
第154話 夢対決!美奈子とまこと絶交宣言 ☆ ビーナス&ジュピターの新しい力
第155話 恐怖を越えて!自由へのジャンプ ☆
第156話 夢を見失わないで!真実を映す鏡 ☆
第157話 ペガサスが消えた!?ゆれ動く友情 ★ ちびうさ&ペガサスの絆
第158話 天馬の秘密!夢世界を守る美少年 ★ うさぎ&ちびうさ入替り回、夢の世界エルシオン
第159話 ちびうさの小さな恋のラプソディ ★ 囚われのエリオス
第160話 大人になる夢!アマゾネスの当惑 ☆
第161話 動き出した恐怖!闇の女王の魔手 ★ 新月の闇(デッドムーン)、日蝕の始まり
第162話 闇の震源地 デッドムーンサーカス ★ ジルコニアのゴールデン・クリスタル奪取
第163話 鏡の迷宮!捕えられたちびムーン × ※ネヘレニアの唯の逆恨みの話だったの? 
第164話 黄金水晶出現!ネヘレニアの魔力 ☆ エリオス実態化、ネヘレニア封印解除
第165話 クリスタル輝く時!美しき夢の力 ☆ ちびうさの呼びかけ、ムーン・クライシス・パワー ※シナリオの大味さはイマイチ×
第166話 夢よいつまでも!光、天に満ちて × ネヘレニアの真の姿・告白 ※こんな残酷な話だったとは・・・{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)9、☆(並回)27、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.5


※うさぎ高校1年の4月(桜の季節)

== 美少女戦士セーラームーン セーラースターズ (1996年3月-1997年2月) ==

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ネヘレニア復活編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第167話 悪夢花を散らす時!闇の女王復活 ★ 危険な流星群、外部惑星系3戦士復活
第168話 サターンの目覚め!S10戦士集結 ★ ほたる急成長、白き月の王女(エターナルSailor Moon)顕現
第169話 呪いの魔鏡!悪夢にとらわれた衛 ★ ちびうさ消滅の危機
第170話 運命の一夜!セーラー戦士の苦難 ★ ネヘレニアの悪夢との戦い
第171話 愛ゆえに!果てしなき魔界の戦い ☆ 続き
第172話 愛のムーンパワー!悪夢の終わる時 ★ 続き ※シナリオそのものは稚拙×だが嫌いではない展開{/netabare}

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^ シャドウ・ギャラクティカ編 ^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第173話 別れと出会い!運命の星々の流転 ☆ 衛のアメリカ留学、スターシードとファージ化、セーラーアイアンマウス登場、セーラースターライツ登場
第174話 学園に吹く嵐!転校生はアイドル ☆ 人気アイドル3人組スリーライツ転入
第175話 アイドルをめざせ!美奈子の野望 ☆
第176話 ファイターの正体!衝撃の超変身 ★ 演出家あかね(シスター)のピンチ
第177話 星に託す夢とロマン!大気の変身 ☆ 天文学者ワタル先生のピンチ
第178話 ルナは見た!?アイドル夜天の素顔 ☆ 
第179話 敵?味方?スターライツとS戦士 ☆
第180話 呼び合う星の輝き!はるか達参戦 ★ 
第181話 セイヤとうさぎのドキドキデート ☆
第182話 宇宙からの侵略!セイレーン飛来 ☆ 謎の“妹”ちびちび、セーラーアルーミナムセイレーン&レッドクロウ登場
第183話 死霊の叫び!?恐怖キャンプの怪人 ☆ レイの兄のピンチ
第184話 ふたりきりの夜!うさぎのピンチ ★ アオイ接近、セーラー戦士うさぎ宅集合
第185話 大気絶唱!信じる心を歌にこめて ★ 姿を現さないプリンセス、大気の大ファン(みさちゃん)
第186話 ちびちびの謎!?おさわがせ大追跡 ☆ 
第187話 輝く星のパワー!ちびちびの変身 ★ 野球大会、真のプリンセスのエナジー?
第188話 恐怖への招待!うさぎの夜間飛行 ★ うさぎ&セイヤ見バレ、スターライツ&セーラー戦士見バレ、セイレーン消滅
第189話 使命と友情の間!S戦士達の対立 ★ レイの占い恋愛相談、セイヤ負傷
第190話 明かされた真実!セイヤ達の過去 ☆ 
第191話 光の蝶が舞う時!新しい波の予感 ☆ 
第192話 夢一直線!アイドル美奈子誕生!? ☆
第193話 うばわれた銀水晶!火球皇女出現 ★ 十番高校学園祭、レッドクロウの逆襲、ブラックホール暴走 ※シナリオ自体は大味×
第194話 銀河の聖戦 セーラーウォーズ伝説 ★ バラの騎士、うさぎ号泣
第195話 火球皇女消滅!ギャラクシア降臨 ★ スリーライツ解散コンサート、スターシード奪われる
第196話 銀河滅びる時!S戦士最後の戦い ★ ギャラクシアの異空間へ、内部太陽系4戦士消滅、地球を司るスターシード
第197話 銀河の支配者 ギャラクシアの脅威 ★ 衛の消息、はるか&みちるの異変
第198話 消えゆく星々!ウラヌス達の最期 ★ 伝説のセーラー戦士
第199話 希望の光!銀河をかけた最終決戦 ★ 希望の光
第200話 うさぎの愛!月光銀河を照らす ★ {/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)20、☆(並回)14、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8

OP 「セーラースターソング」
ED 「風も空もきっと…」


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◆劇場版タイトル&評価

========== 劇場版 美少女戦士セーラームーンR (1993年12月) ========

全1話 ☆ 3.7 ※約60分

OP 「ムーンライト伝説」
ED 「Moon Revenge」


=== 劇場版 美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人 (1994年12月) ==

全1話 ☆ 3.7 ※約60分 

OP 「ムーンライト伝説」
ED 「Moonlight Destiny」


== 劇場版 美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! (1995年12月) ==

全1話 ★ 4.3 ※約60分 

OP 「ムーンライト伝説」
ED 「Morning Moonで会いましょう」


= 劇場版 美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 亜美ちゃんの初恋 (1995年12月) =

全1話 ☆ 3.6 ※約16分

ED「゛らしく゛いきましょ」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年少女の夢と希望に満ち溢れた、アニメ史上最後の国民的ブーム作品

自分の知る限り、セーラームーン以降名実ともにここまで幅広く人々に支持されたアニメはほぼ存在しないと思います。

大人子供・オタク非オタク問わず、誰もに認知され影響を与えたという意味で非常に偉大な作品であると言えます。

この作品の肝は、今までの少女漫画にあるような乙女チックな世界を残しつつ、少年漫画で用いられる要素や展開を盛り込んだことであると思います。

力強い女性像を以て、男女の役割を逆転(ヒーローがヒロインに取って代わられる)させた斬新さは、他のアニメと比べても格別です。


女性の牽引する社会を象徴するような、90年代を代表するアニメの一つです。


このアニメは他のアニメにはない、優雅な世界・装飾・人間性に富み、そして心を揺さぶる強烈なパワーに満ちています。
武内先生のセンスと佐藤監督の手腕・そして冨田さんの構成力が合わさって成立した奇跡のようなものだと感じました。


物語は、ごく普通の中学生「月野うさぎ」が人間の言葉を喋る不思議な黒猫「ルナ」と出会い、謎の敵「妖魔」と戦うため美少女戦士に選ばれることから始まります。

その後うさぎの周りの世界や敵の内情が明らかになっていくことで、話のスケールがどんどん大きくなっていく所が特徴です。
始まりと終わりで全く別の雰囲気の作品へと変貌しています。

よくセーラームーンは女子版ドラゴンボールなどと言われていますが、

・話のスケールが無限に大きくなっていく(地球→銀河系→宇宙)
・パワーのインフレが激しい
・主人公が最強である

この辺りが特に大きい共通点のような気がします。また戦士の集まりという意味合いも似通っています。

ただセーラームーンの場合は、敵を含め一つの大きな世界に巻き込んで帰結するので、話の広がりと共に深みも増していくように思います。


変身少女という設定に加え、多彩なコスチュームとアイテムそして前世から続く世界や想い人という様々な要素が、上手く合致して一つの形に集約されていることが素晴らしいです。

雑多な要素が詰め込まれているのに何故か違和感がない。アクの強い作品だというわけではないのが不思議です。


セーラー戦士やタキシード仮面の、一度聴けば忘れないような名乗り口上や必殺技の数々。

彼女たちだけでなく、妖魔を含めた敵のバラエティに富んだデザインとキャラクターも人気の一因であると思います。


作画は今見ると拙さを感じる部分もあると思います。加えて作画監督によってかなり差が出るので、回によっては別人に見えることも。(安藤さんと中村さんが顕著です)

ですが、伊藤郁子さん・只野和子さん・香川久さん他錚々たる面々が揃っていて、クオリティ自体は高いです。

キャストはゲストキャラ含め名の知れた方ばかりで、やはり安定感があります。シリーズ通して見ると凄まじく豪華な顔ぶれに。



このアニメを見ていると本当に体の底から元気が湧いてきます。少女漫画の枠組みを超えて愛されるのは、男女双方が憧れる強さが詰まっているからです。

リメイクで初めてセーラームーンに触れた方は、是非こちらも見ていただきたいと強く思います。




本編に関して。
{netabare}
まず始まってすぐ、OPの‘ムーンライト伝説’。

この曲はこの後のシリーズでも歌い手と映像を変えて使われますが、この一番最初のおどろおどろしい前奏・映像とDALIさんの歌声が最高です。今にも妖魔が飛び出してきそうな迫力です。

それから1話のうさぎの変身シーン!あそこまでカッコイイ変身シーンは他に見たことありません。BGMも映像も素晴らしくて、バンク(使い回し)でも不満が出ない出来だと思いました。

そして欠かせない必殺技の数々。非常に計算されたポージングでどの角度から見ても映えるアクションです。初めは同じ技しか出てきませんが、段々と増えていくのも楽しみです。


段々増えていくといえば、他のセーラー戦士たち。どのセーラー戦士も登場回のインパクトが強く、非常に印象に残るものとなっています。

特に印象的だったのは最後のセーラー戦士、セーラーヴィーナスの登場する33話です。

他の戦士が皆動けず、正にトドメを刺されるという直前で登場。流石もう一人の主人公(セーラーV)、というような鮮烈な回でした。



セーラー戦士の他に欠かせない人物といえば、うさぎの親友大阪なるちゃん。この子はシリーズが進むにつれ、セーラー戦士でないため段々出番が少なくなってしまう不遇なキャラなのですが、この第1期においては間違いなく重要なキャラです。

彼女が偶然敵組織ダーク・キングダムの四天王の一人、ネフライトに恋い焦がれることから始まります。この叶わぬ恋の結末、24話は自分にとって45・46話以上の衝撃でした。

また彼女はネフライトを抜きにしても、いわゆる親友キャラとは思えないほど魅力的な女の子だと思います。実際13話・一度目の節目以降、段々と出番が増えていくなるちゃんにすっかり釘づけになっていました。
セーラー戦士特有の制約がないため、逆にのびのびとした自然体の女の子に感じられたからでしょう。とにかく作中一番好きなキャラです。


後半に入って、ついにうさぎや衛の関係、真の正体が明らかになっていきます。ここからのタキシード仮面が最高にカッコイイです。正に紳士というべき振る舞いに、男であっても惚れずにはいられない位だと思います。


四天王との闘いが終わり、ついに敵の本拠地で最終決戦。ここからの展開は知っている人も多いかと思います。セーラームーン史上最も賛否両論が飛び交い、評価を一変させた瞬間です。
個人的にはこれぐらいの悲惨さは闘いの上で仕方ないだろうと思っています。ただ、これをお茶の間で流すのは確かに問題になってもしょうがないとも思います。


他の方も触れられていますが、この肝心要の局面においてうさぎ役の三石さんが降りられてしまったことが残念でなりません。
ただ、このタイミングで辞めざるをえなかった三石さんの無念と大役を突然任された荒木さん(ちびうさ役)のプレッシャーを考えると責めることはできません。
後にカセットコレクションにて、三石さん自ら声を当てた音源が発売されたことでこの問題は補完されています。


本筋以外の部分で触れることといえば、ED主題歌。
前期(~26話)の‘HEART MOVING’と後期(26~46話)の‘プリンセス・ムーン’。どちらも名曲ですが、前期のHEART MOVINGの方がうさぎと衛の出逢いを感じられて好みです。

そしてシリーズ通してセーラームーンの音楽を担当した有澤孝紀さんの存在です。セーラームーンの影の功労者と言えます。
彼の手掛ける音楽は非常に多彩で、ときにドラマチックにときにセンチメンタルにアニメを盛り上げてくれます。
セーラームーンのサントラ・ミュージックBOXは中古で高値で買っても決して損はしない出来です!素晴らしい!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

世界に衝撃を与えた女児アニメ。アニメ史的重要作品です。

 世界に衝撃を与えた少女アニメです。ただ、何が?と言われるといろんな視点があるようです。

 アニメそのものは女児向けで全部見るのは辛いので、以前ある程度見た記憶と、気が付いた時にぽちぽちと全体の四分の一くらい確認しつつ、WIKIなどで補完していますので、ストーリーやキャラについては深く触れません。

 ただ、アニメ史的には超重要作品だと思いますので、一応記録としてレビューしておきます。ですので、評価はオール3のままにしておきます。機会があればもうちょっと見やすくなったリメイク版で確認しようかなあ、と思います。

 まずコスチュームのセンスです。2017年のフィギュアスケートの国別対抗戦で当時のロシアの女王、メドベージェワがセーラームーンの衣装でエキシビジョンを滑ったのは衝撃でした。セーラームーンの衣装というのは、スカート短くてセーラー服の格好で性的なイメージなんじゃないかと心配になりますが、しかし、アートの国フランス人などから見てもかなり美しいそうです。このスタイリッシュな衣装が欧州人の好みにあったのか、非常に人気だそうです。
 また、幾原氏の作品に共通ですが、露出が多いのに性的でないというセンス・デザインは重要かと思います。

 LGBTです。作中、レズもゲイも出てきて、それが当たり前のような感じなのが特にアメリカで受けたようです。1992年ですから当時は珍しかったと思います。

 作品について、私の視点では本作は女性が前面的に前に出て戦った最初のアニメではないかという点です。後にプリキュアへとつながってゆきます。それ以前の魔法少女ものは、もちろん少女が主人公で魔法を駆使して敵をやっつけたりしますが、こういうバトルは無かったのではないかと。身体性をもって敵にあたってゆく、あるいは女性が常に脇役だった「戦隊もの」からの脱却のような設定だったことが、時代に合っていたのかなあと思います。

 原理主義的な正統フェミニスト(エセではない)界隈では、なぜ、徴兵されるのは男ばかりで女性が徴兵されないのか、という問題があります。それをフェミニストが主張しないのはおかしい、ただ、それを主張するのが本当に正しいのかというジレンマを感じているようです。

 本作はそういった思想性はさておいて、女性が最前線で命をかけて戦う、を体現したアニメです。「ベルサイユの薔薇」では、女性は男装して戦わなければなりませんでした。こちらもフランスでは大人気らしいですが、本作は女性戦隊が主体的に最前線で戦う、というカッコよさが、欧米の女性から受けたのかなあと思います。

 一方で、まだタキシード仮面、転生がどうこうもありますが、王子様が出てきます。幾原氏は後に「少女革命ウテナ」で否定することになりますが、本作はまだ、少女マンガ的王子様の形式は残っています。活躍しないのが幾原氏らしいといえばらしいです。
 こういう少女的恋愛の対象としての王子様要素が、反発を買う場面もあるみたいです。

 女児に人気の要素は良く分かりません。コスチュームや変身シーンやスティックが受けたというのはなんとなく想像がつきます。そして女児でも美的センスは侮れないので、世界共通の審美眼があったのかもしれません。あるいは女性が戦うというのが痛快だったのかもしれません。

 とにかく、歴史に名を遺す少女アニメでした。

 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

69.5 7 仲良しで魔法なアニメランキング7位
魔法少女サイト(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (390)
1479人が棚に入れました
学校でクラスメイトからのいじめを受け、家では実の兄からの虐待に耐える日々を送る中学生の朝霧 彩(あさぎり あや)。いつも死ぬことばかり考えていた彼女は、ある日、不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた”ステッキ”を手に入れる。彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村露乃(やつむら つゆの)、そして他の“魔法少女”とともに苛烈な運命に巻き込まれていく――。

声優・キャラクター
大野柚布子、茜屋日海夏、鈴木愛奈、芹澤優、山崎はるか、岡本信彦、鈴木達央、中尾隆聖、安里勇哉
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

もう御兄様しか見えない(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
「魔法少女まどか☆マギカ」から始まった、新たな魔法少女モノの系譜。「マギカ」は創設者としての見処やインパクトがあったし、「ゆゆゆ」や「まほいく」も、それなりに見処があった。

ただ、本作は、、、御兄様にしか魅力がなくて(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
残酷な設定を用意した、デスゲーム系ですね。詳しくは「王様ゲーム」のレビューに書きましたが、知的な要素を組み立てられない、ただの残虐なショーになってしまえば、デスゲーム系は見る価値がなくなります。

本作でも、「オカシイ」という点が多々ありました。ありすぎました。

まず、本作の発端となる、朝霧へのイジメですが、あんな学校は流石に有り得ないでしょ(苦笑) 机の明らかな落書きを見過ごして自殺でもされたら、学校や教師のリスク高すぎるでしょ。バレないようなイジメなら見て見ぬふり教師もいるかもしれないけど、流石にあんなあからさまなイジメなら見過ごされないと思いますよ、このご時世。

にじみんとのクダリもオカシイ。普通に「塩井に情報を吐かせてから殺させる」という条件で、にじみんと取り引きしたらいいと思うし。もしくは、(作中でも言っといたように)時間止めてパンツ奪い、自分で使ったら? それをしない理由が「他人のパンツを履きたくない」って、いや、そんな場合か?(呆)

あと、 ヨーヨー、超弱い(笑) あれなら、銃の方が強くない? てか、奴村のステッキだけが破格の強さ。範囲無限、制限時間なし(任意解除)なら、離れた所で使えば最強じゃん。朝霧とのコンボを使わなくても(カッター使えたし、物体の移動は自由に出来そうだから)時間かければ運んだり拘束できるし。

朝霧と奴村がマンションの瓦礫からステッキ探してたけど、あれだけのマンションなら生き埋め多数だろうし、レスキューさん達が夜通し作業してるでしょ。夜だから帰るとか、やる気ない公務員か(呆)

使えば寿命が縮むハイリスクなステッキを、自己紹介がてらに軽く使う(まあ、信用させるためってのはあるかもだけど)とか、安易か。

テレパシーで(命を削ってまで)皆に一斉に連絡、、LINEでよくね?

兄貴大活躍は良いけど、声で操るだけならヘッドホンとか遠距離射撃とか、いくらでも対処できそうだけど。

対管理人戦。ステッキが効くなら、奴村のステッキ(時間停止)が最強なんだから、寿命に余裕ありそうな奴が使ったら良いやん。てなことに作者も気付き、奴村を無駄死にさせてまで管理人に奴村ステッキを壊させる始末(スマホ囮にヨーヨー使うより、スマホで止めてヨーヨー使えば良いだけ)。というか根本的に、管理人は自分が殺されかねない強力なステッキを魔法少女にあげなければ良いのでは? ステッキを独占しているなら、全員に弱いステッキをあげれば(殺しあわせる)条件に差がでないし。それとも、自分の担当が勝ち残れば、管理人にも旨みがあるのかな?

朝霧のステッキ(瞬間移動)、最後に「命(寿命)」まで移動できるっつうチートっぷりが発覚。じゃあ、その辺の適当な奴でも捕まえて、魔法少女に命(寿命)を移しまくれば、みんな不老(寿命問題解決)じゃん。ステッキのリスク回避。作品が根底から覆る技。朝霧はそれをやらないだろうけど、塩井あたりならガンガンやりそうじゃない?

まあ、その他も多数。

デスゲームの残虐性や心をえぐる感じとしては、「魔法少女育成計画」に及ばず、魔法少女が己の悲劇に立ち向かう熱さでいえば、「結城友奈は勇者である」に及ばず。ジャンル違いですが、能力バトルのおもしろさでいけば「サクラダリセット」に遥かに及ばず。

強いて本作の際立つ個性としては、やはり兄貴の面白さだけですかね。最後に、開けてはならない扉も開けられていたようですし(笑) もう途中からギャグアニメと思って見ていたから、グロさは気にならす。

とにかく、申し訳ないのですが(これが原作通りなら)原作者の力量不足を感じました(アニメスタッフのせいかもしれませんが)。とりあえず、残酷で深そうな設定だけ用意して書き始めたものの、細かな部分でソレを物語として成立させるだけの力はなかったように思います。

厳しい言い方だし、「じゃあお前が書いてみろ」と言われればそれはムリなんだけど、命を軽く粗末に扱う作品に対しては、感情的になってしまいます。申し訳ないのです。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
そんな学校、ねぇよ(苦笑) 机の明らかな落書きを見過ごして、自殺でもされたら、学校、教師のリスク高すぎるでしょ。バレないようなイジメなら見て見ぬふり教師もいるかもしれないけど、流石にあんなあからさまなイジメなら見過ごされないよな、このご時世。犯罪者集団じゃねぇか。こんな表でレイプしたらバレるだろうし、線路にモノ(猫)を置いたら、防犯カメラに映らない?

まあ、もはやよく観る魔法少女モノ。

2話目
兄貴の顔(笑)

3話目
エンディング(笑)

4話目
全くの正論(笑) てゆーか、普通に「塩井に情報を吐かせてから殺させる」という条件で、にじみんと取り引きしたら? もしくは、時間止めてパンツ奪い、自分で使ったら?

5話目
あのヨーヨー、弱くね? 普通に銃とかの方が強いんじゃ? 朝霧の銃もあんだけ回避されるなら、マジで、奴村さんのステッキだけが破格の強さだと思うんだけど。兄貴、ギャグキャラ(笑)

6話目
にじみん、それで良いのか? 生き残るのが一人なら、共闘も意味を成さないよね。あれだけのマンション、埋っている人も多いだろうに、絶対に、レスキューが夜通し作業してるよな。

7話目○
ジジイ、ギャグかよ(笑) 寿命間際の塩井と強ステッキ持ちのにじみんの二択なら、間違いなくにじみんだろ。このギャグテイストなら、まだ観られるんだけどな。リスクが高いのに、自己紹介のために魔法使うなよ。テレパシーを使い、みんなに一斉に連絡、、、LINEでよくね?

8話目
唐突なサービスシーンにギャグテイスト。監督代わったのかというくらい。

9話目
兄貴、大活躍だな。いやだから、声聞こえないところから遠距離射撃とか、ヘッドホンとか。魔法には優先順位はなく、後だしジャンケンなんだな。次回予告が楽しみw

10話目
だったらもっと、にじみんとの友情をちゃんと描いておかないとね。今回の兄貴、つまらん(笑)

11話目
いやだから、寿命に余裕がある奴が強力なステッキ使えば? 身体強化とハンマー、ダブルで使ったら? 管理人、ステッキ(スマホ)を狙い撃ちするより、奴村を狙い撃ちしたら?

12話目
海にくるクダリだけは好きだったな。瞬間移動、そんなことも出来るの? じゃあ、その辺の適当な犯罪者でも捕まえて、魔法少女に命(寿命)を移しまくれば、不老じゃん。2期、あっても見ないかな~。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

一言 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

登場人物にサイコパスが多すぎる

一言で言えば、胸糞展開まみれの魔法ステッキアニメ。


まどマ●、ゆ●ゆ、まほ●く、など、最近はもう珍しくなくなった魔法少女ものには鬱展開がつきものというパターン。
この作品はどんな鬱展開が待っているのかと思ったが、別のベクトルで鬱…。

そしてこれは「魔法少女もの」ではない。
まず、魔法少女には鉄板の変身がない。当然、専用の服もなくそのまま。
また、何か使命を課せられているわけではなく、ステッキは自由に使っていいというふわっとした理由で与えられる点もあまり魔法少女っぽくない。
(魔法少女サイトというより、魔法ステッキサイトのほうがふさわしい気がする)

この作品の強く出てる個性は、主人公の酷すぎる環境。
学校での虐められている環境もそうだけれど、クソ兄貴が本当にクソ兄貴…。
正直ここまでの胸糞キャラは久しぶりにみたレベルのクズっぷりの兄貴。。
一番ひどいのは1話で、ちょっと視聴し続ける自信をなくすレベルで残酷な描写と目を覆いたくなるような可哀想な展開が多い。
まあでもピークは1話なので、興味がある人は視聴をお勧めする。

次に顔芸。
興味のある人はググってみてください。

全体として、面白いです。
人は選ぶと思うけど、登場人物が本当に酷いのでそういう意味で飽きさせません。
どうなってしまうのか気になって視聴がやめられない感じ。


でもちょっと、もやった部分を書くと…。
{netabare}
まず、潮井(ピンクメガネ)は、たくさんの魔法少女を殺して、奴村さんと朝霧さんを本気で殺そうとまでして、かなりかなり酷い言葉(ごみとかくずとか生きてる価値ねえよとか…)で朝霧さんを罵っていたんですが…。

しれっと顔で同じチームにいるのが本当に謎。
というか違和感でしかないし個人的に許せない…。
本当にクソ兄貴といい勝負のクズ。
こいつを何故生き残らせたのか本当に作者の意図が分からない。

何かすれ違いがあった上での殺しだったとか、理由があっての殺しならともかく、完全にステッキをたくさん奪うという個人的な目的の為で、完璧に殺人鬼。
本当にこいつだけは何故生きて居るのか謎。
まだ悪役として居続けるなら筋が通るけど仲間になる展開は分からない。
原作でその辺掘り下げがあるんだろうか…?


特に、にじみんが死んだときにしんみりしてるのも意味が分からない。
いやいや、あんたにじみん殺そうとしてただろう…。
しかも、借りてたCD壊してごめんなみたいな軽いノリで、友達殺してごめんなって…。ふざけるのもいい加減にしろと。。

あと、「私達を頼れ!信用しろ!」ってアツくなりながら言うセリフにはちょっとギャグを狙っているのかと思うほどだった。
そんな台詞このキャラに言わせるなよと。。。

もうサイコパスとしか思えない。
原作もこの通りならちょっと作者に問い詰めたいレベル。
問い詰めたいと言えば、あんなにキレてたにじみんが潮井と普通に水遊びして楽しんでた描写があったのも謎。


あとはサリナ。
朝霧にも原因が多少あるとはいえ、あそこまでひどい苛め、法アウトな犯罪しといて、友人殺されたと勝手に思い込んで執拗に追い掛け回す…、本当に個人的に嫌いなキャラクター。クソ兄貴と同等レベル。

ステッキを手に入れてから、朝霧たちに復讐()と称して色々やりあったシーンがあったけど、あそこも本当に聞くに堪えないくらいの酷い罵詈雑言を投げつけてたが…問題なのはその後の展開。
管理人にイラついたからって理由で朝霧たちに協力するの、安直というか心変わりすぎない?
まるで理解できない…。

いじめぬいて、復讐()もしようとして、ほぼ殺そうとしてた相手に協力するのは何なのか…。
いきなり冷静で物分かり良くなるのも意味がわからん…話が通じないタイプの人間だったでしょ君…というツッコミどころが満載だった。

そしてここまでくると朝霧さんにもいよいよ感情移入しにくくなる。
あんな頭のおかしくなりそうな苛めをうけて、殺そうとして来た相手を何故受け入れられるのか…。
朝霧+奴村VS潮井+サリナVS管理人の三つ巴展開の方がキャラの行動理由が理解できると思うのだけども…。
{/netabare}

というわけでキャラクターの言動の矛盾がちらちらあって本当に気になった。
そこが本当に惜しい作品。

{netabare}
だから、最後にサリナと潮井が生き残っているのが違和感で、仲間だねって微笑み合ったり照れてたりするのが本当に意味が分からなかった…カタルシスを感じられなかった…。
やっぱりね、敵と仲良くなるならそれなりの理由や納得のいくその行為に至った背景、過去が欲しいよね…っていう批判もとい愚痴でした。

奴村さんだけは行動に一貫性があった。この作品の良心。
{/netabare}

でも、作品としては十分に楽しめました。
{netabare}
最後はなんかハッピー百合エンドみたいな感じだったけれど、原作はもっともっと残酷らしく、この展開はアニオリらしい。
原作は気になるけど、サリナと潮井の扱いがアニメと同等なら、ちょっともやもやしそうなので買わないかも。

あと最後にもう一つ批判するとしたら、実写EDはいらなかった。。
そんな特殊すぎるED回をつくるより、にじみんが死んだ回で泣ける特殊EDに差し替えてほしかった。死んでるのにゼンゼン~トモダチ~って合ってなさ過ぎる。。
{/netabare}


色々思うところはありましたが、二期があるなら見たい作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

抗わず生きるか、抗って死ぬか

この作品の原作は未読ですが、「魔法少女」という単語に反応したんでしょう…
そにれ声優さんも視聴に向けて背中を押してくれました。

主人公である朝霧彩を演じたのは大野柚布子さん…昨年「このはな綺譚」の柚でたくさんの感動を与えてくれた声優さんです。
その主人公を隣で支え続けた茜屋日海夏さん…「終末のイゼッタ」での熱演は記憶に新しいです。
他にも芹澤さん、原由実さん、M・A・Oさん、本渡さんにLynnさん…
毎期たくさんのアニメが放送されているにも関わらず、これだけの声優さんが揃うんですよね。

日本のアニメのクリエーションの高さに一翼は、絶対声優さんが担っていると思いますし、改めて厳しい世界なんだと痛感しています。

この物語に登場する少女は総じて不幸を背負っています。
そして彼女たちの背負った不幸のレベルが半端なく高いのが特徴です。
物語が始まると、目の前に映し出されるのは学校内で一人の少女に向けられた憎悪と敵意しか感じられないいじめの数々…
特定の人が本人に分からない様に…若しくは直接手や口をだし、周りの人たちは見てみないフリ…
だって、もし庇う様な素振りを見せたら、次の標的は自分になるのがみんな分かっていたから…

正直1話目から視聴が辛かった作品に出会ったのも久しぶりです…
でも朝霧彩に課せられた試練はそれだけじゃありません。
彼女が精神的に…肉体的に休む暇が与えられない程、時と場所と手を変えながら次々といじめと称する暴行が繰り返されるんです。

確かに他人と接するのが苦手なので、受け答えが十分じゃない事があったのは事実です。
ですが、それはいじめの理由にはなりませんし、それを継続する理由にすらなる筈がありません。
そして、これも定石ですが、いじめってどんどんエスカレートするんですよね。
そしていつの間にか取返しのつかないところまで行ってしまう…

そんな極めつけの不幸を水際で止めるのが、魔法サイトの管理人…
都市伝説だと思っていたそのサイト…実は実在していたんです。
「不幸だねー、不幸だねー。 そんなキミに魔法の力を与えよー。」
こんな台詞と共に少女の前に姿を現し、魔法のステッキを与えるんです。

何故サイト管理人が不幸な少女に魔法ステッキを与えるのかは不明です。
ですが、彼女たちにとって心の拠り所になることは間違いないと思います。
この魔法ステッキ…効能はそれぞれなのですがとっても便利なんです。
そんな素晴らしいステッキ…隆使う代償が無い訳ありませんよね。

自分の身を守りたい…
不幸のどん底から抜け出したい…
自分を不幸に貶めた奴に復讐したい…

そう思うのも無理はありません。
だって魔法のステッキは、これまでの絶望的な状況を打破できる唯一無二なのですから…

ところが、物語は思わぬ方向に転がっていくことになります。
まず、魔法少女狩り…
管理人から貰ったステッキを持つ魔法少女を殺害してステッキを奪う少女の存在が明らかになるのを発端に、次々と奇妙な事件が起こり始めるのです。

結局不幸から抜け出せないの…?
そう感じた魔法少女は徒党を組み、足元まで迫っている絶望的な状況に抗おうとするのですが、事はそんなに簡単ではありません。

それに人の好意に付け込む輩まで登場し、物語の鬱っぷりは中盤で最高潮です…
その鬱っぷりは終盤まで持続するんですけどね。
絶望に歪んだ表情ととめどなく流れる涙…それが堪らなく好きな人も世の中にはいるんだそうです。
いつでも自分を正当化…何をしても自分は間違えない…自分は正しい…自分は絶対…って、もうそれ自身勘違いでしかありませんから…

でも彼女たちはこの状況を打破するには必死に抗わなければならないことを、分かっていました。
少女の必死の抗いは絶望に届くのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、i☆Risさんの「Changing point」
エンディングテーマは、山崎はるかさんの 「ゼンゼントモダチ」
オープニングについては、9話でちょっとしたサプライズがありましたが、
正直あまり嬉しいサプライズでは無かったのでこのくらいで止めておきます。
まぁ、インパクトはありましたけどね。

1クール全12話の物語でした。
これまでも鬱系の作品は色々みてきましたが、鬱っぷりだけなら間違いなくトップクラスの作品だと思います。
視聴していて心が痛みが半端じゃありませんでしたから…
そしてこの作品も続編への繋がりを…というより、この作品の闇はこんなモノじゃないと視聴者を諭すような…そんな幕切れだったと思います。
続編…宜しくお願いしますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

73.2 8 仲良しで魔法なアニメランキング8位
えんどろ~!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (310)
1316人が棚に入れました
人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸「ナラル島」。そこには恐ろしい「魔王」が存在していました。はるかはるかの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者――それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。少女たちは、いつの日か出ずる魔王を倒すべく冒険者学校へ通います。ちょっと抜けているけど勇者体質の、ユーシャ。生真面目ゆえに苦労が絶えないエルフの聖者、セイラ。食べることが大好きで明るい戦士、ファイ。物静かなヲタク魔法使いの、メイ。勇者パーティーを目指す4人の、いつまでたっても魔王をたおす様子のないゆる~いファンタジーライフがはじまります。

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり、麻倉もも、久野美咲
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
うおっ、前期“リリースザスパイス”をやった直後でこれって、なもりどうした?借金でも抱えた?
別にファンでもアンチでもないけど、こうも仕事立て続けだと心配しちゃいます、大きなお世話ですねハイ。

内容はこれ…「ドラクエ4コマ」じゃ~ん!
今更?って気もするけど今まで無かった方のがおかしかった?
ソレっぽいのはかつても有ったけど、ここまでソレってのは珍しいんじゃない?
未来を知ったデスピサロがシンシア殺さずに山奥の村で先生始めましたって感じか。
タイトルもドラクエのカジノで御馴染みハイエンドローとエンドロールのダブルミーイングじゃないかな。
2話では更に世界観の説明がされて、魔王誕生して勇者が倒すのは伝統文化のようになってる世界だそうな。
パジャマパーティでの「こんな魔王四天王はイヤだ」の内容聞きたかったなぁ、ってよりも実際の魔王に四天王居ないじゃないかw{/netabare}

3話感想{netabare}
まずは前回の感想が言葉足らずだったので補足から。
どこまで正確かは知らないけど、あくまで個人的な解釈ではこの世界(島)は『「魔王が現れて勇者が倒す※」が何度も繰り返され、人間の間ではそれはもはや伝統行事と化してる』。
これってゆるい作風を作りあげる上でよく考えられた設定だなぁ、と感心してまして。
ここでいう伝統行事ってのは…えっと、神事というかお祭りというか、「魔王対勇者」は神に奉げる舞台みたいなもので、筋書き(※のこと)はもう出来上がってて覆ることはない、とその世界の人間の間では信じられてる。
あとはもう舞台で踊る巫女さんがどれだけ上手く舞えるかだけが重要ポイントになってて、冒険者学校はその練習の場って扱いなんかなー?と思うと世界観への違和感がスっと抜ける。
緊張感が無いのもさもありなん、文字通りお祭り気分なんだろうなぁと許せてしまう。
この作品を楽しむために無理やりこねくり出した解釈ではなく直感でそう思っちゃいまして…なので全くの見当違いかも知れないけどね。

ただこの解釈はあくまで「どうせ魔王が現れても最後は勇者が退治してくれるし」っていう人間側の思想で、「最後は負けるのが決まってる」魔王側としてはたまったもんではない。
ってことで魔王側の抵抗・悪あがきっぷりが見所なのかなー?と思ってたら、2話最後でサクっと諦める描写が。
まぁどうせ1話完結モノで次回には再び勇者潰しを企み出すんだろう、と予想してたら…3話魔王出番ナシ!
くっそw引っ張りおるww
ってかマジ?1話完結じゃなくて続きモノになるのか?

あと見てて「あー、あのネタ欲しいなぁ」と感じたのがドラクエネタに倣うなら精霊ルビスやマスタードラゴン、いわゆる勇者を勇者と認定する存在(作中ではまだ自称勇者に過ぎないよね?)。
OPに姫様と思しきキャラが出てるので、そんな神的存在じゃなくて姫様がその役を担うのかな?と、ふと公式覗いてみたら(この段階で初めて公式見た)「ローナ姫」って名前で爆笑。
あっぶねえ!ギリギリ攻めてないか?
(一応書くとドラクエ1の姫様の名前がローラ姫)
それ言ったら3話の塔の最上階にはリーザス像があるんじゃないかとスゲーヒヤヒヤしたんだけどさ。
スポンサーがスクエニだったらこんなヒヤっとしないんだけど、セガだぞこれ?
…。
だったらアルゴル星系(ファンタシースターの1~4)パロやってもいいんやで?と一瞬思ったが、PSOのアニメは全然見てないことに気付いて自戒。
って、あれ?定期的に魔王が復活するって…あいや、マオは前任の記憶引き継いでる訳でもなさそうだしダークファルスがモデルではなかろう。
まさかね、ハハハ。{/netabare}

4話感想{netabare}
うわああ、共同発明ってかタンノくん出たあああ!!
更に邪神が…マインドフレイア?
だからさ、これスクエニじゃなくてセガだからな?
どんだけ攻めるんだw
スイカ型モンスターはマンカバー(PS2)っぽかった、最近のゲームでもっと似てるのは居るのかも知れないけど。

とりあえず、魔王以外にもヤバい存在が居たことにちょっと驚き。
外にも同格の魔物が居たりする?…最後魔王と勇者で共闘することになったりして。
他の方の感想(予想)で、最後魔王が勇者のためにワザと負ける展開かも?みたいなことを書かれてて、それやられたら泣くかも知れんって思ってたので、他の可能性が見えてきて(外れるだろうけど)ちょっと安心。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
“魔方陣グルグル”的なドラクエパロディ作品…いわゆるドラクエ4コマみたいな内容で楽しめた。
なによりこれにスクエニは関わってなくて、スポンサーがセガやホビジャパなのがツボw
↑で書いた様に、この世界では「勇者vs魔王」は伝統行事みたいなものになってて住民はそこまで危機感を抱いてないって解釈(合ってるかどうかは不明だけどね)は個人的にかなり強い説得力を受けた。
ゆるい世界を形成する上でしっかりとした設定を考えてあるのは大したものかと。

個人的に驚いたのは後半、このゆるい感じがダラダラずっと続くって〆方をするのだろう、と思ったらしっかりと物語を〆て来たこと。
但し〆方としてはどうなんだろう…メイドゴーレムが一気に全貌を語りだし、チビがデウスエクスマキナの如くまるっと解決というのは急ぎ足に感じた。
ってかチビってマスタードラゴンやーーーん!
ドラクエの4~6のどれか知らないとマスドラオチだと気付かずに唐突に感じるかも。
こんな急展開で〆るのならダラダラしたのをずっと続けた方が良かったのかも?
いやどうなんだろう、自分にはちょっと判断つけられないな。
いっそのこと年老いたローナが「…という話だったのさ」と孫に本を読み聞かせてエンドだったら大爆笑だったんだけど…一般的にはマズいか。
あ、それとメイゴは頭にキノコを生やしてたら完璧だった。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

うん。「その先」が気になっちゃってさ。。。

原作知らず。

多くの方にお薦めしたくもあり、薦めづらくもあり。
そんな作品です。

魔王との対戦において魔法の発動に失敗し、勇者や魔王等が過去;勇者パーティーが出会った頃の過去に飛ばされてしまう。魔王はそこで、勇者たちを含む冒険者を養成する学校の教員となる。。。主たる登場人物がいずれもゆるっとふわっとした女の子達で、お話そのものもゆるっとふわっと進みます。

作画はそこそこ高値安定。
声の演技は申し分ないと思います。主要人物はいずれも良かったし、可愛らしかったです(ごく一部のへんた。。変な人含め)。

この手のタイムリープものって、世界線の継承や入れ替わりなどを考え出すとワケわかんなくなってしまうのですが、細かいこと()はスルーしとけってことですね。いつも、ゼノンのパラドクス的なことを考え出してしまい、自己解決ならぬ自己破綻であたまがぽーってなてしまうのです。

===お薦めしたい理由
最終盤は、{netabare}それまでの展開が嘘のように物語が展開します。そして、全く思いもかけない形での終幕へと突き進みます。よくあるファンタジー世界の存在事由そのものを揺るがす、それでいてやっぱりゆるく、でもほっこりハートウォーミングな展開でした。正直なところ予想もしていなかっただけに、結構うるっときてしまいました。こういう不意打ちは好きです。{/netabare}

===お薦めしづらい理由
先述の通り{netabare}大変に良い終盤の展開なのですが、そこにたどり着くまでがしんどいのです。ゆるふわ過ぎというか、だらだらしすぎというか、無駄というか。1, 2, 4, 6, 11, 12話だけで物語の骨子が成立します。なんなら4話と6話もなくてよいです。それ以外は日常回、単発ものです。いちおう最終盤で使われるネタの提供もしていますが(だったかなぁ。。。?)、必須なものはありません。キーとなる回でおさらいが入ります。
作品全体にたゆたう、このまだるっこしさがお薦めしづらいおおきな理由です。{/netabare}

さらに、{netabare}物語のキーとなる存在を特に説明も紹介もなく置きっぱなしにしておいて、最後の最後に「ま、いっか」で片付けるなど、お話の作り方が粗っぽいところも、特に目の肥えた方にお薦めしづらくしてくれます。{/netabare}


===とはいえ、
僕個人としてはまだるっこしいパートも含めて結構楽しめました。それぞれのエピソードが、それなりによく作られているとおもいます。
あれが{netabare}まさか、農産物だとは思いもよらなかった。{/netabare}

主要人物の造形はそれぞれが好ましく、かつ、ギャップ要素も含めて解りやすいです。一番、脳筋ライクなキャラが実は一番ロジカルってのは、個人的にはありそでなかった、かな?いやどうかな。


===とかいいながら、不満がないわけではなくて。

というか、大ありでして。
フィナーレの本当の最後までは良かったのですが、主人公の最後の台詞がどうにもこうにも・・・・ラスト10秒で、本作に対する僕の評価が揺らぎました。

物語の終わりは、 {netabare}「概念」を消去するというチビちゃんの能力を用いて、勇者・魔王という対になる概念を共に消去することで勇者たちが大好きなマオちゃん先生を倒さずに済むようにし、一段落となります。いまさらチビちゃんの処遇をどうのこうのはいいません。彼女ら全員が「ま、いっか」でスルーしているのでそこは従います。

深く考えてはいかんことは分かるのですが、それでもフィナーレのユーシャの台詞が腑に落ちないままで、モヤっとしています。

フィナーレにおいてユーシャは「やっぱり勇者になるよ」と、まっさらな物語(お姫様が持ってきた本)を手に言うわけです。無論、ユーシャの手元にある「真っ白な物語」とユーシャ自身の「真っ白だぁ」の台詞が、いままでとは違うまったく新しい勇者=ユーシャのメタファーなのだろうとは分かるのです。が、ここは「新しい勇者の概念を作っていくんだ」を明示して欲しかった。ほんの一言でいいから言葉を補って欲しかった。
「やっぱり勇者になるよ」だけだと、それまでの概念どおりの勇者になってしまうような気がするのです。とすれば、その対概念である魔王=マオちゃん先生もその概念に従わざるを得なくなり、全てが元の木阿弥ではないか、と。え?実はそのメタ要素も含めたタイムリープなの?とか勘ぐってしまうわけです。

そもそも、「勇者」という概念が消失した後も「勇者」という言葉は有効であるというのが僕には難しすぎるのです。いや、言葉と切り離された「概念」って、僕には想像しにくくてですね。チビちゃんの能力が、「ユーシャに付随する勇者(マオちゃんに付随する魔王)」という限定された範囲にのみ効力を発するものだったのだ、とかいうのなら、それはそれで明示しておく必要があったと思います(その場合は、上記の議論が再燃するわけですが。「一般論としての勇者の概念」は有効なままとなるので)。

なんか、物語の締めにおいてあまりにもいい加減というか1,2手先で論理破綻してしまうものを堂々と見せつけられて、困ってしまったというが率直なところでした。なにか重要なものを見落としてしまったのでしょうか。
{/netabare}

*
皆さんのレビュー、ざざっと拝見しました。
僕が持つ「不満」に関して、どうも僕は何かを見落としているような気がしてきました。あるいは、単純に考え違いか・・・
モヤッとしたままなのもしんどいので、どこを見落としたのか、何が間違ってるのか教えていただけるとありがたいです。一応、11、12話は繰り返し観てみたのですが・・・
[2019/08/31 v1 & *部追記]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

史上トップレベルにゆるい魔王討伐(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ゆる~く眺めるには向いているアニメ。基本的に日常系ですが、設定に一工夫あるんで、たくさんのアニメを観てきた層にも一応は対応できそう。キャラデザは、ゆりゆり の方ですから、可愛くできていると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ある意味でラスト(まおちゃんは倒さず、魔王の力だけを消すこと)は1話の段階から予想できたし、別に制作も隠す気なんてさらさらなかったでしょう。むしろ、ラストがハッピーエンドになることが分かっているからこそ、1~10話の日常系をゆる~く楽しむことが出来ました。

意外だったのが、まおちゃんがわりと早い段階(2話)で魔王になることを放棄したこと。1話を観たとき、「まおちゃんがユーシャに意地悪(勇者になる邪魔)をするが、結局、ユーシャが勇者になる手助けになってしまう」展開なのかと思いましたが、確かに、こういう平和なラストにしたいなら、本作の展開が良いでしょうね。

ラストに描きたかったのは、「まおちゃんの孤独」であり、「教師と生徒の、友達同士の絆」。そのためには、まおちゃんが魔王になりたければダメなわけですね。実は最初から魔王になんてなりたくなかったから、あんなにアッサリ魔王を放棄できたんだなと、後で納得しました。渡りに船だったわけですね。

一番笑ったネタは、11話の、ユーシャ達が記憶を戻す流れ。まさか、そっちが思い出すとは(笑)
{/netabare}


【1話ごとの感想】
{netabare}
1話目「エンドロールにはまだ早い〜!」☆3
{netabare}
魔王が先生で、勇者が生徒。なるほど、魔王が過去に転送。これは面白い設定。最近、ゆるゆり風のキャラをよく観るな(笑)

《今後の展望》
これ多分、「何をやってもユーシャが勇者になる手助け」になるんだろうな、歴史は変えることができないから。しかし、ユーシャと魔王ちゃんは仲良くなってたので、退治せず(暴れず)に済みましたとさ、めでたしめでたし、かな。
{/netabare}

2話目「魔王、夕陽に散る〜!」☆3
{netabare}
全員がリーダーのつもりだった、後の気まずさは面白かった。アイテム作りは、犯罪w 数の暴力が最強w
あれ、意外と早い段階で魔王辞めたね。

《今後の展望》
2話の段階で魔王辞めるのは、意外。最終話まで引っ張ると思ったのに。こうなると、シンプルに日常系で引っ張るか、ユーシャが勇者になる夢を叶えるために、一肌脱いで魔王になってあげる展開かな?
{/netabare}

3話目「クエスト実習〜!」☆2
{netabare}
5連続で猫探しw もはや、キャットスレイヤー(笑) NPCもいる世界観なんだなw 日常系に振ったか。魔王ちゃんが出てこないと魅力半減だな。

《今後の展望》
多分、このままゆるゆる日常系だな。せめて、魔王ちゃんが絡んでほしい。
{/netabare}

4話目「海と水着と邪神討伐〜!」☆3
{netabare}
メンタル弱いモンスターは笑えたw なんか、真面目に冒険していると、これはこれで、違うなと(笑)

《今後の展望》
なんかこう、先が読みにくいな。日常系でいくのか、ストーリーでいくのか。ストーリーでいくなら、次あたりから展開させていかないとね。
{/netabare}

5話目「私の勇者様〜!」☆3
{netabare}
王女の前で爆発案件、確かに(笑) ユーシャが勇者認定されたw ワイバーンがファイヤーボールくらうと、あんな顔になるんかい(笑) 王女暴走だな、王立(笑) いや、王家途絶える(笑) 行動原理が自分の中にあるんだね。少し、新展開。

《今後の展望》
10話くらいで、王女様がマオちゃんを魔王認定しそう、あのカルタードで。
{/netabare}

6話目「六畳一間、魔王付き〜!」☆4
{netabare}
まおちゃん、魔王熱。魔王の孤独。侘しさを解消するための征服。ファイッ(笑) 良い看病回だな。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

7話目「ローナ姫ファイと〜!」☆3
{netabare}
勇者マニア(笑)。カルタードの件は、分かるわ。私も、コレクションしてるのは、ネットに頼らないことにしている。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

8話目「私のユーシャ様〜!」☆3
{netabare}
実際より強い、四天王(笑) 良い意味で、感想書く気がなくなってきた。なんか、BGMに聞き覚えが(笑) 呼び名の伏線回収は、イイね♪

《今後の展望》
10か11話あたりで、1度シリアスぶちこみそう。まあ、今回をシリアスとしているなら、もうないかもだけど。
{/netabare}

9話目「秘祭!カルタード祭り!」☆3
{netabare}
カルタードが木になるってのは、意外w それが文化なら、、、大切だね。

《今後の展望》
特になし(笑)
{/netabare}

10話目「雪山の夢〜!」☆3
{netabare}
特になし(笑)

《今後の展望》
特になし(笑笑)
{/netabare}

11話目☆4
確かに、普通に強いよな(笑) 底辺同士わかり会わない(笑) まさか、そっちが思い出すとはwww 本作で一番笑ったわw まあ、そうだよな。ラストは魔王バトル。さあ、どう決着をつける?

12話目 ☆3
そんなもの、馬鹿馬鹿しいほどに楽しかったに決まっているじゃろが。生はダメだよ(笑) す「くわれた」(笑) 概念を食えるw まあ、魔王の力だけを倒すのは規定路線として、食わせるのは意外だったな。勇者が無職になる物語w
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

63.6 9 仲良しで魔法なアニメランキング9位
ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.1 -サン・トロンの雷鳴-(OVA)

2014年12月12日
★★★★☆ 3.7 (126)
626人が棚に入れました
ヴェネツィア上空に突如として現れた、巨大ネウロイの巣に対し、1945年7月、連合軍はその総力を上げてオペレーション・マルスを実施。第501統合戦 闘航空団「ストライクウィッチーズ」の赫奕たる活躍により、巨大ネウロイの巣は消滅、ヴェネツィアは解放された。その後、同部隊は解散、ウィッチたちは世 界各地へと帰還したのだった。それから半月後―――ウィッチたちは今も世界の空を駆けているそれぞれの大切なモノを守るために―――

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一緒に立ち向かう仲間がいるから。世界が平和になる日まで、私達は戦い続ける。

ストライクウィッチーズのOVA作品。

1作品ずつレビューすると大変なので、
ここでOVA3作品をまとめてレビューさせていただきます。

制作順的には1期→2期→劇場版→本作品となりますが、
私は劇場版を見ていません。

時系列的には、2期と劇場版の間に位置しているそうなので、
それでも問題なく楽しめました^^

OVAは、
Vol.1 サン・トロンの雷鳴
Vol.2 エーゲ海の女神
Vol.3 アルンヘムの橋
の全3話です。


● ストーリー
魔力が存在する世界に突如現れた敵・ネウロイ。

世界を侵略していくネウロイに対抗するべく、
機械化航空歩兵(ストライクウィッチーズ)が前線に立って戦っていた。

彼女達は“ストライカーユニット”と呼ばれる、
魔力によって空を飛ぶことができる脚をつけて戦う。

巨大な巣を撃破した501部隊のメンバーは、
今はバラバラの地で、ネウロイと戦っていた。


501部隊の2期のその後の話です。

登場人物の名前などは詳しく紹介してくれるので、
久しぶりな人も安心です^^

だけどやはり2期までの視聴は必須です。

この3作品だけで楽しむものではなく、
シリーズの続編として楽しむものなので。

本編で登場したキャラ達は今はバラバラの地にいるため、
3話だけですべてのキャラを描くことは不可能だったみたいです。

1話はミーナ、トゥルーデ、エーリカ、
2話はルッキーニ、シャーリー、
3話はペリーヌ、リーネが、それぞれメインとなっています。

なので、好きなあのキャラの話がない!となってしまうかもですが、
そこは我慢するしかありません。笑

3話全部見れないと言う人は、
好きなキャラの話だけ見るのもありかもしれませんね。

私は特別推しのキャラがいるわけではなく、
それぞれを可愛いと愛でていたので(笑)、

どの話も本編と同じように楽しめました♪

1話ずつの短編なのに、どの話にも見ごたえがあって、
1期2期と同様安定して面白かったです^^


≪ やっぱりパンツ ≫

このシリーズは戦闘シーンの作画もしっかりしていて、
いい作品だと思うけど、
やっぱり引っかかるのはここなのですよね。

この世界での女の子は、
上半身は軍服のようなものをしっかり着ていますが、
下半身はほとんどがパンツ姿なのです。

パンツではなく、ズボンだという認識みたいですが…
どう見てもパンツです。笑

ズボンだから恥ずかしくない!という開き直りによって、
女の子たちは堂々とパンツ姿で飛び回っていますw

そうか、これはズボンなのだ!という見る側の開き直りによって、
別にやましいものではないと受け取れますが、

やはりその設定を知らない人たちから誤解を受けても
仕方がないと思います。
記憶に新しい自衛隊のポスター問題。笑

「ズボンだから」という認識は、
あくまでこの作品を知る人たちの間での認識でしかなく、
やはり誰がどう見てもあれはパンツなのであるw

内容は、女の子たちが守りたいもののために、
強大な敵に立ち向かうアツくていい作品なのに、

パンツ姿ひとつで印象が下品なものに傾き、
もったいないなあと思わなくもないです。

でもやっぱり男性的にはいいサービスなのかしら?

大きな特徴ではあるから、なくすのは惜しいとも思うし、
今回も複雑な心境でパンツ姿を見守っていました。笑


● 音楽
【 OP「Connect Link」/ 石田燿子 】

ストパンの主題歌はすべて石田さんですが、どれもいい♪

前向きな曲調が、
前進し続ける彼女たちによく合っています^^


【ED①「Fly Away」②「Fly Beyond」③「Fly Chronicle」】

EDは3話とも違う曲です。
それぞれの話でメインとなったキャラたちが歌っています。

毎回違う曲だから印象が薄くなってしまいましたが、
じっくり聴いてみるとどれもいい感じの曲でした♪


● まとめ
2008年に1期が放送され、
2020年に3期が放送予定のストライクウィッチーズ。

まだまだ燃え尽きないシリーズですね!

彼女達がネウロイから世界を取り返す日まで、
応援し続けたいと思えるOVAでした♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やってもた。。これ劇場版の前の話じゃん・・

 
2期の次、劇場版より前の視聴をオススメします。
自分は劇場版の後に視聴・・・orz

 原作:オリジナル(メディアミックス)
 制作:SILVER LINK.
 放送:2014年12-7月(全3話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

ちなみにdアニメでVOL.1はブレイブの途中に挟まれていたのですが、他の方のレビューから放送時に万策尽きてこれを差し込んだものと推測します。
(そこまで再現しなくてもねぇw)

せっかくなので、2画面同時流しで観てみましたw
まあ、ブレイブに差し込んだのはTVサイズなので、間とかのシーンがカットされてますがほぼほぼ一緒でした(当たりまえ)w

■作画
またSILVER LINK.・・・
ブレイブでCGでの空中の動きが違和感あったので大丈夫かな・・
と一抹の不安がありましたが、雰囲気のある絵柄で今回は動きも気にならず、多少は汚名返上できたような気がします。

■ストーリー
2期の{netabare}終わりで芳佳は魔力が枯れて扶桑に戻ったんでしたね。なので芳佳の出番はなく{/netabare}。。

今作は双子のハルトマン姉妹がメイン。
この二人、本編ではキャラが薄いので、シリーズファンなら微笑ましく観られるのではないでしょうか。
ウィッチーズのその後が観られるという点もで喜ばしいかと。

■観る順序(自分用)
~{netabare}
1.ストライクウィッチーズ【1期】(2008年夏)全12話
 1944年、欧州本土の大半がネウロイの勢力に。
2.ブレイブウィッチーズ【1期】(2016年秋)全13話
 1944年9月、連合軍は欧州中央から東部への反攻作戦を計画。
3.ストライクウィッチーズ2【2期】(2010年秋)全12話
 1945年春、人類は再びネウロイとの戦争を余儀なくされてしまう。
4.ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow(2014年)
 ウィッチ達は今も世界の空を駆けている。
5.ストライクウィッチーズ 劇場版(2012年3月)
 1945年、芳佳は静夏と共に欧州へ向かう。
6.ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN【3期】(2020年秋)
 1945年秋、ネウロイの巣を破壊すべく作戦が行われようとしていた。

=スピンオフ=
ストライクウィッチーズ501部隊発進しますっ(2019年)全12話
ストライクウィッチーズ劇場版501部隊発進しますっ(2019年10月)
ワールドウィッチーズ発信しますっ(2021年予定)

=新シリーズ=
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ(2021年予定)

(Wikipedia他より抜粋)
{/netabare}~

てか、あにこれさん、Operation Victory Arrowは3話構成なんだから1本にして欲しかった・・。
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サン・トロン基地に駐留するウィッチ達の物語・・・息の合った抜群のコンビネーションが見ものです^^

劇場版のラストで大きく書かれた「つづく」の文字に心が踊り・・・ずっと続編を視聴したいと思っていましたが、中々時間が取れず・・・ようやく視聴する事ができました。

物語の舞台は、501ストライクウィッチーズがロマーニャ地方を開放してから3ヶ月後のサン・トロン基地・・・ここにはミーナ中佐、バルクホルン大尉、ハルトマン中尉の3人が駐留していました。
物語は、これまで目にしてきた3人の日常から幕を上げます。
ミーナはさすが元隊長だけあって日頃からしっかりしています。物腰も柔らかく、まさに理想の上司像と言っても過言ではないと思います。
ここでもバルクホルンは自他共に厳しい一面を・・・特にハルトマンの自堕落っぷりに対する叱責はここでも健在でした^^
そして、ハルトマン・・・「黒い悪魔」と異名を持つ彼女ですが、普段の生活や気だるそうな言動からはその異名が全然想像できないです^^;

こんな3人の前にハルトマンの双子の妹であるウルスラが色々なお土産を持ってやってきて・・・物語が動いていきます。
ウルスラは2期でジェットストライカーの開発に従事していましたが、今回はどんなお土産を持ってきたのか・・・気になる方は是非本編でご確認下さい。

それにしても、エーリカ・ハルトマンのウルスラに対する言動が結構冷たいのが気になりました^^;
やはり現状の装備に絶対の自信を持っているから・・・なんでしょうか^^;?

そしてそんな日常の中でもネウロイが出現するのはお約束・・・^^;
ミーナが・・・バルクホルンが・・・基地を守ろうと必死に戦いますが、今回出現したネウロイは一人や二人でどうこうなる相手ではありません・・・だから皆んなで頑張ります。
ミーナの魔法とハルトマンの息の合ったコンビネーションと攻撃センス・・・皆んなメチャクチャ格好良かったです^^

オープニングテーマは、石田燿子さんの「Connect Link」
エンディングテーマは、ミーナ・ハルトマン・バルクホルンの「Fly away」
エンディングは、各話に登場するキャラが歌うことになっているみたいです^^
これからも楽しみです^^

1話30分なので、あっという間に視聴してしまいました。
これなら「時間が・・・」などと言っている間に視聴すれば良かったと反省です^^;
引き続きVol.2を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

63.7 10 仲良しで魔法なアニメランキング10位
わがままフェアリー ミルモでポン!(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (54)
485人が棚に入れました
ごく普通の中学2年生の南楓は同じクラスの結木摂に片想いをしていたが、話しかけることも出来なかった。
そんな中、楓の願う気持に妖精界から呼び出された恋の妖精ミルモが、魔法を使い、楓の恋を叶える為人間界に住むこととなった。
そして、結木にはミルモの婚約者に為る予定だったリルム、転校生で結木のことが好きな日高安純にはミルモのライバルであるヤシチ、楓に恋をした松竹香にはミルモの弟ムルモがパートナーとなり、妖精達はそれぞれの願いを叶える為に人間界に住むことに為る。

抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

幼稚園の頃、流行ってたやつ

主人公である片思い中の女の子が変なお店で見つけたマグカップで小さな妖精を召喚して…ってお話

4期まであり合計100話を余裕で超えるくらいの長編ラブコメアニメで、昔のアニメにしてはかなり画が綺麗でストーリーも意外とハマってて面白い

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

マンガ通り

キャラクターの良さも引き立ってるし
声優に違和感なかった

内容も好きだし
一時期私の中ではハム太郎と同じくらい好きだったw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

nNZTt68696 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

癒し系キャラ

癒し系キャラ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.3 11 仲良しで魔法なアニメランキング11位
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (107)
302人が棚に入れました
世界各地を巡り、ネウロイと戦う人々や故郷を追われた人々に、ひとときの安らぎと心の癒しをもたらす異色の航空団それが彼女たち「音楽隊ウィッチーズ」戦ってみんなを守る統合戦闘航空団のウィッチ達とは真逆の航空団、戦わないウィッチである彼女たちは、“歌や音楽”でみんなの笑顔を守る!それが彼女たち「音楽隊<アイドル>ウィッチーズ」なのです。

声優・キャラクター
鳴海まい、細川美菜子、藍本あみ、真宮涼、都月彩楓、花江もも、結木美咲、琴坂みう、橘きょう
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ストパンシリーズのアイドルアニメ

{netabare}
ストパンシリーズのアイドルアニメ。
最初はこういう路線にいっちゃうかと印象は良くなかったけど、想像以上にいいアニメでした。
自分がストパン好きなのと、監督がエイラーニャ回とか、その他諸々自分の好きなアニメの脚本やってる人なので最初からハマるだろうなとは思ってたけど。
ライブに足運ぶぐらい好きになれたアイドルアニメは初めてでした。
本編の方と甲乙付け難いぐらい好き。
ズボンは見えません。
残念と言う気持ちと真面目度が増していいと思う気持ちが半々()
その代わり、他シリーズではちゃんと描写されていなかった使い魔たちがこの作品ではしっかりと描かれ、それに関連したストーリーもいくつかあった。

ストパンシリーズとして見た場合少し暗さが足りない気がしないでもないし、ファンの間で賛否別れるのはわかるけど、自分はそこは割り切って見られたので特に気になりませんでした。
まあ、実際軍隊にも音楽隊って実際にあるしね...? 歌いはしないけどw
ただ、話の構成や作りは、アイドルアニメと言うよりかは、対ネウロイ戦をライブに置き換えたストパンと言う感じはします。
深夜のアイドルアニメ全然好きじゃない自分が楽しめたのは結局その部分だと思う。
キャラの個別回もこの時代、この世界観ならではみたいな、ストパンっぽい話が多かったし、このシリーズだからこその強みを活かせていて、他のアイドルアニメではできないような話が多かったのも良かったと思います。

この作品の一番の良さは最初から最後まできっちりとテーマに添えていたこと。
自分たちだけにスポットを当てた音楽隊としての成長物語方向に舵が切られないか心配だったけど、そういう方向ではなく、常に観客と言う存在が重視されていて、民を喜ばせることを第一に考えてあれこれ工夫をするというのが毎回の話の流れだったので、「歌で民を幸せにする」というテーマに最大限添えてたと思います。
6話など時々そっち方向の話もあったけど、観客を喜ばせるという前提がしっかりと重視された上での話だったので、どの話も根本の目的から逸れていなかった。

そのテーマを回収しつつ、一話で提示された「戦わないウィッチでも世間に認められる」と言う目標も全話にわたって上手く回収できていたかなと。
3話や4話などのように、戦わない音楽隊に対する世間からの風辺りの描写がしっかりしていたのも良かったし、そんな状態から徐々にそういう好意的でなかった人たちが心変わりしていく様も上手く描けていたと思う。
各地で子供たちを喜ばせたり、ライブを行ったり、その他にも最初に書いた通り民を喜ばせるための工夫など、民のことを考えて行動する描写も多かったので、人々の心境の変化には説得力があった。
最終回の大舞台でのライブに繋がる流れも、王道とは言え丁寧に描けていたと思う。
最終回でのライブのナイトウィッチの特性が活かされた大掛かりなライブは本当に良かった...。
本編1期の6話もそうだけど、ナイトウィッチの能力ってこの世界観では大変なことも多そうだけど、色々と素敵。
あとは、ストライカーを使った空での演出(特に9話)は素晴らしく、このシリーズだからこその強みも活かせていて印象的です。

民を元気付けると同時に、最初は音楽隊であることを厭わしく思っていたメンバーたちも含めて、音楽隊の存在価値を認識して、自身づいていく様子も良かったです。
最終回のラストの締めゼリフとして「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズです。」と堂々と名乗っての終わるのは、序盤時点からの音楽隊に対する認識の変化がみられてすごく良かった。
全話通してシリアス要素はあまりないから起伏がないという人がいるのも分からないでもないけど、「民を元気づける」と言うのがテーマなだけに、あまり重苦しい作風にしなかったのは正解だったかなと思います。
暗い雰囲気でギスギスした話を続けられると、設定上は民を楽しませていることになっていても視聴者側からしたら全然そうは見えなくなってしまうだろうし、行き着くのはアイドルとしての成長モノになってしまうだろうし。民を楽しませるならまず自分たちからというか。
大きなシリアス要素が排除されていることで、作中のキャラだけでなく、このアニメを見てる側も元気づけられる/癒されるいい作品だったと思います。

話も良かったけど、この作品は何よりもキャラと雰囲気が好き。
どのキャラも優しくて、ギスったりせずにお互いに支え合っているのが、すごく好きだった。
悩み事などを抱えているキャラがいたら、他の子がそれを解消してあげたり、家族のためにライブの演出を考えたり、全話通して優しさにあふれているアニメで毎回すごく癒された。
特に、1話からずっとモフィーを元の居場所に返したいという一心でずっと動いて、実際に優しく見送って返してあげるジニーはほんとに優しさが伝わってくる。
キャラがめっちゃ好きになれたので、普通のアニメだったらそんなことはないんだろうけど、最後の方の展開はずっと泣きっぱなしだった。
10話の羽が見えなくなる演出はかなり印象的。
都合のいい展開ではあったけど、11話のモブ含めての優しい空間が本当に好き。モブ達も含めて、支え合っているのがすごく心に刺さった。
直接的な意思はなけれど、ここまでのライブの還元というか...。
1クールと言う短い尺の中で主要キャラが全員がちゃんと印象に残る作りになっていたのはすごいと思う。

あと、これはニコニコのコメントで見かけたけど、最終回「みんなの世界」のサブタイ表示の時に☆が10つとその上に3つ離れて描かれているのは、10つはグレイス少佐+9人として、残りの3つが降りられた声優さんを表しているらしく、まさにサブタイを体現できているし、この作品の作品内だけではない優しさが伝わってきて感動した...。
2ndライブに行ってきたけど、実際声優さんも皆仲がよさそうで、優しくてもっとこの作品を応援したくなった。

やることはやり切った感あるけど、いのりやマナの個別回はなかったので2期をやって欲しい。あと、ジニーの転属問題も未回収だし。
声優さんは新人だけどかなり頑張ってたと思います。
2ndライブに行ったら声優さんのことを応援したくなったし、悪くは言いたくない。
ほんとにライブ最高だった。円盤化はいつなんだろうか。
全員これからももっと頑張って欲しい...。

話での評価だからそこで減点はないけど、作画に関しては残念だった。
もうシャフトって駄目なんだなって...。RWBYとかぶってるとは言え延期してこれかよってなった。特に最後の方はさすがに酷すぎ。
シャフトだからBDで修正されるとは思うし、自分はBD買ったから別にいいんだけど。
CGはENGIとかいう会社に委託してほしくはなかった。
まあキャラはあまり崩れてはいなかったし、キャラデザめっちゃ好きだったから大きな不満と言うわけでもないんだけど。

曲は好み補正も大きいだろうけど全部好きです。
アニメで流れた曲で言えば、「flying skyhigh」「わたしとみんなのうた」が好き。
欲を言うなら青空ダイブと未来FANFALEとMy Shining Lightは流してほしかったw

最近知ったけど、ストパン同様こっちもキャラの元ネタがいるんですね。
基本的に、この作品同様パイロットではなく歌手で。(アイラ様やグレイス少佐は例外っぽいけど)
ヴァージニア・ロバートソン→ジーニー・ロバートソン
リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ→リディア・ルスラノヴァ
渋谷いのり→淡谷のり子
などのように。
いのりの元ネタの方はwikiを見る限り、まさにこの作品に合っている人物像。
ちゃんとこういう面もしっかりしていて、アイドル路線とは言えストパンシリーズなんだなと実感しました。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
ヒーラーガール枠? 歌うまいな。ストパンの世界観のわりに緩すぎない?
まあ、今後次第って感じだな。もっと後先考えろw

2話 ☆8
ジニーちゃんと別れたんかよ。
人の事ポンコツ言う割にこいつらもポンコツじゃねーかw
人から奪う方が美味しいとかいう畜生。アイラ様可愛い。
野生のナイトウィッチw なんかほぼ合格ムードで草。エリーも可愛い。
結成までの導入が少し急だけど、キャラは割と覚えられる。
アイラ様だけ1人。そういやネウロイって出るの?このアニメ
ジニーはストライカーつけたことない?

3話 ☆10
やっぱ戦い求められてるのね。これは無能上司。ジニーちゃんマジで好き。
歌で戦後に笑顔を取り戻す的な? マジで可愛い。
音楽隊を誇りに思えないのはまあ仕方ないよね。
こうやって世間に認められていくまでの物語?
過去作の印象があってこその話でもあるからストパンシリーズでやることに意味がある。
タイトル回収
人を喜ばせると同時にアイラも音楽隊であることを誇れるようになったのが、この作品のテーマにもあっていて良かった。

4話 ☆8
サビのミュージックの言い方可愛くて好き。
結構な王道アイドルアニメしてるなw 可愛い。髪型変えんでも
。このキャラデザならメイクやっても可愛くなくなるだけなんだよな。
なんで和曲あんだよw 言うほど多いか? バラバラすぎるw
アイドルアニメの機材弱すぎ問題。ゲームみたいなCGだな。???
謎のセッティングやめろw

5話 ☆10
たまにいる飛行機恐怖症。
確かに音楽隊って伝えるの躊躇いそうだなと思ったけど、父も音楽隊であることは認めてるのね。ガバガバ。
けどお金のためみたいな理由の方がはっきりしていていいかもw
俺っ娘だったの?
素の自分で話し合うのほんとに仲良いってのが伝わってきて尊い。
シルヴィだけ無駄にガタイでかくない?w 作画?

6話 ☆10
厳しいな。階級差。数学ノートかよ。ジニー可愛い。
そんな同じとこに飛ぶもんか? 百合回かな? マリア可愛い。百合最高。

6.5話 ☆-
声かわいいなほんと。モーションキャプチャーなのか。
CG割と浮いてるけど確かに凝ってるな。
ジニーは物語の潤滑油的立ち位置な感じだなw
けど一番好き。
ワールドウィッチーズって間違えたよな?w

7話 ☆9
503 ストパン要素 車運転できるのか。モフィー可愛い。
じいさん声若いな。風呂じゃなくてサウナという謎のテコ入れ。
アイラだけやっぱ違和感あるな。若返りすぎやろw
ネウロイ出てくるんだ。戦闘に作画回すなw 時差なるほど。
サーニャ? てか、これって1期6話の別視点だったり?
本当にそうだった。良かったけども、1期の6話は超えられてない。

8話 ☆9
吉大 草。落ち込みミラーシャ可愛い。箸休め回か?
唐突に始まる水着回。結構浅瀬に落ちてるじゃん。今季一の百合アニメ。

9話 ☆8
そんなに有名になってんのかよw モフィって結局何もんなんだ。
テイクオフ! このCG何とかならんかったんか。
作画頑張って 一期が終わった。

10話 ☆9
けどルミナスは戦ってないよね? もふぃかわ 軍曹なの?
ああ、ナイトウィッチだからか?
てかジニーってそもそも直接この隊に任命された訳では無いしな。可愛い。
モフィーっていっつも元気ないからわからんw おるやん。
まあ楽しそうだったし放っといた? この話モフィーにも繋がってる?
エリーもジニーもあるべき場所に猫やモフィーを返すのが優しくて好き。
まあ、さすがにモフィーのオチは使い魔の設定上そういう感じにするしかないか。魔法力が。
質素な演出がより悲しさを出せてていいと思う。
このアニメ見てる時だけ涙腺が脆すぎる気がする…。

11話 ☆10
ジニーちゃん優しすぎて好き。ここの顔アップ可愛すぎる。
ジニーちゃんにとっての1番の居場所はルミナスウィッチーズだよね。
EDへの繋ぎが良すぎて泣いてしまった。全員が支え合ってる感がすごく好き。

12話 ☆10
モフィーあっさり帰ってきたw
この曲好き。シャフトさん、作画...。
ラストに音楽隊であることを誇って終わるのが一話からの集大成感があっていい。
終わらないで...。少なくともリアタイしてきた作品の中では一番好きな作品だった。

OP「WONDERFUL WORLD」☆9.5
1~11話ED「わたしとみんなのうた」☆10
1話挿入曲「永久の寄す処」☆8
3話挿入曲「優しい明かり」☆7.5
4話挿入曲「故郷の空」☆8.5
5話挿入曲「真っ白リボン」☆9
6話挿入曲「夢色コントレイル」☆8.5
7話挿入曲「太陽の理由」☆9.5
8話挿入曲「あの日々を忘れない」☆7.5
9話挿入曲「星と共に」☆7
12話挿入曲「みんなの世界」☆9.5
12話挿入曲「歌を歌おう」☆9
12話挿入曲「Flying Skyhigh」☆10
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

優しい空

シリーズ開始十周年記念のスピンオフ企画ということで、
当然、ファンと一般視聴層とでは関心に温度差が生じるだろうし、
かつ、先行してリアルの音楽ユニットの活動が始まっているそうなので、
いわゆる販促アニメという色目で見られてしまうのもやむを得ないところか。

心温まる良いアニメだったと思う反面、
ぬるくてとても観ちゃいられん、という意見にも頷ける気がする。
いちいち突っ込む意味もないほど、現実離れしたストーリーなのだが、
そこは作り手の意図を汲み取る度量がこちらにも求められてくる部分。
試しに自分も突っ込みを入れつつ、話の糸口を見つけてみたいと思う。


{netabare}「歌には人を救う力がある。」
こんな信念に基き、戦力外となったウィッチたちが寄せ集められ、
戦争で疲弊した人々の心を癒すことを目的に、音楽隊の活動が開始される。
ではなぜ、実際に歌で心が救われるエピソードを語らないのか?
(また、ワールドツアーと銘打って戦火の及んでいない地域にまで出向くのなら、
苛酷な状況下にある欧州に絞って集中的に回るべきではないのか?)

第3話で語られるエピソードを取り上げてみよう。
疎開中の淋しさが今も癒えず、明るさを失っている村の子供たちが、
メンバーとの交流をとおして笑顔を取り戻す・・・というものだが、
ストーリーの重点は、リーダーのアイラが抱える葛藤におかれている。
戦えないウィッチである自分を否定する感情を引きずっていた彼女が、
子供たちの愉しげな様子を見て、"歌うウィッチ"としての存在意義に目覚める。

救われたのが逆に、音楽隊側の人であったというのが可笑しい。
何のことはない、「歌には人を救う力がある」とは
自分の側も含めての言葉だったというわけだ。この相互的な構図はおそらく、
本作のコンセプトに関わる重要な意味をもっている。

多分、救おう、というような作為性は敢えて避けられたのだろうと思う。
心の傷に寄り添う、という態度に潜む無自覚な傲慢さに毒されていない、
歌や音楽が人と人とをつないでゆき、自然に心が救われてゆく世界。
ルミナスが表現しようとしたのはきっと、そういう世界だったに違いない。

子供たちの中に溶け込んで、一緒に歌っているような無心さ、
よく言えば慎ましさ、悪く言うなら素人臭さ、これがルミナスの個性だ。
本作の作風というか、基調となるトーンもまたこの延長上にあって、
よく言えばほのぼのとした、悪く言うならどこか緩くて締まりのないアニメなのである。

このイメージをそのまま擬人化したようなのが、主人公のジニー。
身元も考えていることもよく分からない、何ともつかみどころのないキャラだが、
物語の終盤は彼女を核に、メインテーマを落とし込む形でシンプルにまとめられる。

鍵となる歌が二曲、作中に挿入されている。「故郷の空」と「永遠の寄す処」。
後の方は有名な「アメイジンググレイス」のメロディーに
本作の挿入歌を手掛けた作詞家がオリジナルの歌詞をつけたもの。
とある個人ブログに採録されていた歌詞を以下に転載させて頂くと、

{netabare} 畦を駆けては 仰ぎみた
 光さざめく 山河
 忘れぬ鐘の音 鳴りわたる
 永久の寄す処や 故郷
 
 友と語らう せせらぎで
 風に託した 夢は
 今なおこの胸 こだまする
 永久の寄す処や 故郷

 心通わせ ときは過ぎ
 家路照らした 銀河
 変わらぬ思いを 包み込む
 永久の寄す処や 故郷{/netabare}


キーワードは勿論、「故郷」。
わざわざ指摘する必要もないほど、本作のテーマはわかりやすいものだ。
現実の、あるいは比喩となった「故郷」のモチーフからも浮かび上がるそれは
居場所を失くした少女たちが本当の居場所を見つける物語、というものだ。

(物語のテーマがこれらのテキストに集約されているのは、一種の簡便法であって、
見せ場となるライブシーンに尺を割かねばならないこの種の作品では
こうした手法を用いてストーリー部分を圧縮し、物語を成立させる。
通常の情報量を圧縮しているために、ストーリーがやや薄く感じられはするが…。)

念願がかなって、使い魔のモフィを仲間のもとへ帰せたが、その結果、
ウィッチではなくなったジニーは居場所を失い、ひっそりと音楽隊を去る。
しかし、発車を待つ列車の中で乗客たちがルミナスのナンバーを合唱する、
その歌声と、今度もまた無邪気な子供たちに背中を押されて、
自分の本当の居場所、「一番の場所」がどこであるかをはっきり悟る。

「ウィッチでも、ウィッチじゃなくても、私、みんなと歌いたい。
 ずっと一緒に飛びたいの。」

そして最終回、再び仲間と臨んだステージの最中に"奇跡"が起こる。
歌によって世界中の人とつながる様子をヴィジュアルに表現した奇抜な演出だが、
その起点となったのは、ジニーの慎ましい優しさだったと自分には思える。
彼女の気持ちに応えて帰ってきたモフィ。相手に向けた心が再帰するその同じ構図が
全世界規模に広がった結果の奇跡という、一貫した流れで捉えてみたい。

(・・・少しばかり想像力を働かせながら、内在する物語の水脈を探り当て、
そこからキャラクターの心情に即した固有のリアリティーを掬い取ること。
この種の作品の鑑賞はこんな風に、ひと手間かけた味わい方が必要になることを
「タクトオーパスデスティニー」のレビューを書いた時の経験から学んだ次第。)

「みんなを応援してるつもりだったのに、私たちの方が応援されてるみたい。」
疲れた心を癒すという、ささやかな目的で届けつづけた彼女たちの歌はいつしか、
歌の力ですべての人々がつながり合う、新しい世界を生みだしていたのだ。{/netabare}


歴代のウィッチたちが死闘を繰りひろげてきた戦場である、空。
その場所がライブステージに変貌したことに、本シリーズのファンは
割り切れない思いを抱いているかも知れない。だが、すべてのウィッチにとって
そこは躍動の舞台であり、仲間たちとつながり、絆を確かめ合う場所である。
戦うウィッチと歌うウィッチ。空は、彼女たち共通の故郷なのだと思う。

アイドルアニメにシフトしたものの、ウィッチーズ本来の世界は感じられる気がする。
そもそも本作からは、アイドル物に見受けられる殺伐さや不純さが一切感じられない。
純度100パーセントの優しさだけで出来ている、例外的かつユニークな作品である。
「歌うウィッチ」の誕生は、ウィッチの新しい在り方を示して見せた。
月並な派生作品ではなく、シリーズの世界をさらに広げる挑戦として相応に評価したい。
あるいは、価値の多様性が問われる現代にこそ、求められる試みだったのかも知れない。


蛇足:{netabare}本作には例の「ズボン」が一切登場しない。
あたかもそれが作品の意義を左右する大問題であるかのように嘆かれる
紳士諸兄のレビューに触れ、あらためて深く感じ入ったものだった・・・
・・・ああ、このシリーズは本当に愛されているのだなあ、と…(笑)。
もっとも自分にはさほどの絶景とも思われず、白熱した戦闘シーンに割り込んでくる
例のマニアックなカメラアングルは正直苦手だったのだが…。
・・・いや、本当ですよ、はい。{/netabare}

2022.10.2 投稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦わないウィッチたちによる活動記録。

この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。

オリジナルアニメですが、あのストライクウィッチーズから派生した「ワールドウィッチーズシリーズ」の一画を為す作品なので、ストパンを視聴済の方ならすんなり入れる作品となっています。

というか、ストパンシリーズを未視聴の方は、世界観やこの作品に登場するウィッチの立ち位置を知るためにも、是非過去作を先に視聴することをお勧めします。


世界各地を巡り、ネウロイと戦う人々や故郷を追われた人々に、
ひとときの安らぎと心の癒しをもたらす異色の航空団
それが彼女たち「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」

戦ってみんなを守る統合戦闘航空団のウィッチ達とは真逆の航空団、
戦わないウィッチである彼女たちは、“歌や音楽”でみんなの笑顔を守る!

それが彼女たち「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」なのです。

この物語は「第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ」と同じ世界、
同じ時間軸で行われている別動隊の、戦わないウィッチたちによる活動記録。

「戦闘不適合者」のレッテルを張られた彼女達が、
不思議な雰囲気をまといナイトウィッチの資質を持つ主人公・ジニーを中心に、
それぞれ僅かに持っている能力を歌と踊りに変えて、
どん底から這い上がりながらも世界中の人たちに笑顔を届ける物語。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

もし、ウィッチの才能に目覚めたのなら、きっと誰もが最前線でネウロイとの戦いに挑みたいと思うのが、ウィッチの課せられた使命であり名誉なんです。

祖国を守るため、或いは祖国を奪還するため、死に物狂いで死線をかいくぐっているウィッチたちは、まさに英雄そのもの…

だからこれまでの物語は、そんな彼女たちの英雄譚が描かれていました。
ですが、誰もがウィッチになれる訳では無いように、例えウィッチになれたとしてもみんなが最前線で戦える訳では無かったんです。

これまでも、坂本少佐のように魔法力を失ったウィッチは見てきましたが、常に最前線で第501統合戦闘航空団をサポートしてきました。
魔法力を失っても最前線で活躍できることを証明したと言っても過言では無いと思います。

この物語に登場するウィッチは、一度も表舞台で脚光を浴びることの無かったウィッチにスポットを当てています。
決して英雄として見られることはありませんし、その事に対する葛藤が彼女たちに無かったと言えば嘘になりますが、個人的にはこういう「縁の下の力持ち」的な活躍を描いた作品は大好物です。

ネウロイと直接戦う訳ではありませんが、世界中の人たちを笑顔にするため歌を届けることだって十分凄いと思いますし、結果的に世界中から受け入られましたから…

そして嬉しかったのは、この作品の制作がシャフトさんだった、という点です。
とても丁寧に作られており、作り手の愛情が感じられました。

それと、これはあくまで個人的な感想なんですが、このルミナスウィッチーズを見ていると、「アサルトリリィ BOUQUET」の一柳隊とそっくりだと思ったのは事実です。
隊の人数はどちらも9人ですし、主人公のジニーと一柳隊の一柳 梨璃…或いは梨璃を演じているぴちゃんに置き換えても通ると思ったのは私だけでしょうか…^^;?
どちらの作品もシャフトさんが手掛けているので、似てくる部分はあるとは思いますが、この作品からアサルトリリィを感じられたのは個人的に嬉しかったり…

すみません…すっかり脱線してしまいました(*ノωノ)
最近のシャフトさんらしさの溢れる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「WONDERFUL WORLD」
エンディングテーマは、「わたしとみんなのうた」
どちらもルミナスウィッチーズの皆さんが歌っています。

1クール全12話の物語でした。
物語も1クールでキチンと纏まっていたのでこちらも好印象。
このワールドウィッチーズがどの様に展開されていくかが楽しみで仕方ありません。
「ワールドウィッチーズ UNITED FRONT」という全方位型シューティングゲームが配信されているようですが、これには手が出せないかな…^^;
また、アニメ化される情報を心待ちにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

62.2 12 仲良しで魔法なアニメランキング12位
愛天使伝説ウェディングピーチ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (29)
191人が棚に入れました
主人公の花咲ももこは、聖花園学園中等部に通うお調子者で少々天然ボケな性格の自称「恋する乙女」。ある日、新聞部に在籍する珠野ひなぎくと谷間ゆりの2人と共に部活動の一環としてサッカー部の試合取材を行った帰りに、プリュイと名乗る怪しい男に襲われ母の形見の指輪を奪われそうになる。その窮地を救ったのが天空より現れた天使リモーネだった。リモーネはももこに聖手鏡(セント・ミロワール)ミラーコンパクトを渡し、聖手鏡でももこは伝説の愛天使・ウェディングピーチに変身することでプリュイを撃退する。ももこの指輪は天使の世界・天使界を支える聖なるアイテム「セント・サムシングフォー」の一つで悪魔が狙いをつけたのだった。以後、ももこは世界の愛とそれを支えるサムシングフォーを守り、探し出すためにウェディング・ピーチとして戦う事になる。

声優・キャラクター
氷上恭子、宮村優子、ゆかな、今井由香、三木眞一郎、うえだゆうじ、松本美和
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「貴方に愛のウェーブを捧げます・・・」 出藍の誉れ高い'90s「隠れた名作①」

◆ポスト・セラムン世代の“天使”ネーミングを冠したロマンティック感動作
 ⇒ 《敵を粉砕》するのではなく、《癒し浄化する》ヒロインの創造(その1)

テレビ朝日系列で製作・放送されていた特大級ヒット作「セーラームーン」シリーズの第3期『美少女戦士セーラームーン S』の放送が終了し、同シリーズの人気がピークアウトした1995年2月以降に、この「セーラームーン」シリーズから強い影響を受けつつも、それぞれ独自の設定と見どころを備えた2本の印象的な「変身(魔法)少女戦士」アニメが、テレビ東京系列で製作・放送されています。
(※“戦士”イメージが強調されていた「セーラームーン」に対して、こちらは共に、そのタイトルからも内容からも“天使”イメージが強調されています)

その1本が、本作『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995年4月-1996年3月放送、シナリオ原案=富田祐弘、監督=湯山邦彦、アニメーション制作=ケイエスエス)であり、
もう1本が、『ナースエンジェルりりかSOS』(1995年7月-1996年3月放送、シナリオ原案=秋元康、監督=大地丙太郎、アニメーション制作=スタジオぎゃろっぷ)です。

このうち、
(1) 『ウェディングピーチ』の方は、「セーラームーン」シリーズと同様の「美少女“戦隊”」もの(※つまり美少女戦士が3-5人程度登場し戦隊を組んで敵と対峙する作品)であり、イメージ的には、その後登場する「プリキュア」シリーズに近いものであるのに対して、
(2) 『りりかSOS』の方は、「ソロ(単独)の少女戦士」が、少女以外の仲間(男性キャラやマスコット)のサポートを受けつつも、基本的には一人で敵と対峙する、という初期の『魔法少女リリカルなのは』や『魔法少女まどか☆マギカ』にイメージ的に近い作品となっています(※この両作は、それぞれ魔法少女が複数登場しますが、彼女らは協力関係にあるわけでなく、主人公は単独でシリアスな状況への判断と行動を強いられます)。

また、この両作品(『ウェディングピーチ』と『りりかSOS』)のそれぞれのヒロインは、それまでの「セーラームーン」シリーズで顕著だった「{netabare}邪悪な敵を粉砕する{/netabare}」存在ではなくて、「{netabare}敵(ないし、少なくとも敵の一部)の魂を癒し浄化する{/netabare}」存在として創造されており、その発想が今度は逆に「セーラームーン」に影響を与えて(※『美少女戦士セーラームーン』の原作者・武内直子氏は『ウェデングピーチ』の大ファンだったそうです)、同シリーズの最終作『セーラースターズ』(第5期、 1996年3月-1997年2月放送)ではヒロイン(月野うさぎ)が敵ボスたちを{netabare}浄化{/netabare}する存在に変化を遂げています(※{netabare}ネヘレニア及びセーラーギャラクシアの魂を浄化{/netabare})。

そして、この「{netabare}敵の魂を癒し浄化する{/netabare}」ヒロインという発想は、私の視聴した範囲だけでも、かの『魔法少女まどか☆マギカ』、『レディジュエルペット』、『スマイルプリキュア』、『ハートキャッチプリキュア』といった、2010年以降に制作された「変身(魔法)少女&戦士」アニメの人気作・有名作にもハッキリと踏襲されていて、このジャンルでのヒロインの“お約束”に昇華された感があります。

※なお、レビュー・タイトルに掲げた「貴方に愛のウェーブを捧げます・・・」は、本作の次回予告の決めゼリフです。
※また、同じくレビュー・タイトルにある「出藍(しゅつらん)の誉(ほま)れ」とは、【青は藍(あい)より出でて藍より青し】という有名な諺(ことわざ)を更に短縮した慣用句で、「青は藍を原料としながら藍より青いの意」つまり「弟子がその師よりも優れていること」を例える表現であり、本作がその模範となった先行作品「セーラムーン」よりもアニメの内容としては優れていることを言い表したものです。


◆『セーラームーン』(1-3期)を手掛けた富田祐弘氏のオリジナル企画であり完成度は同作よりもずっと高い

本作のシナリオ原案&シリーズ構成を担当した富田祐弘氏は、本作が放送される直前まで、『美少女戦士セーラームーン』第1-3期(無印・R・S)のシリーズ構成を一括して担当しており、そこで培われた経験が本作にダイレクトに反映されています。

いわば本作は、富田祐弘版“美少女戦士セーラームーン”なのですが、本家の方は全5期200話にも及ぶ長々編作品で、放送当時は確かに特大級のヒット作ではあっても、とくに最初の第1-2期の方は制作時期が古い(1992-94年)ために、その作画や演出のレベルが現在の私たちの目から見ていかにも古く稚拙であり、またシナリオ自体も原作からの水増しによる冗長さが現在の目から見てなかなか耐え難いレベルに達している(※原作に忠実なリメイク版『セーラームーンCrystal』と見比べるとその差がはっきりと分かります)のに対して、本家から数年後に制作された当作の方は、現在の目から見ても作画・演出とも十分に良好です。
(※とくにメインの3少女の表情の豊かさといじらしさの描出は今見ても特筆すべきレベルと思います)

そして、肝心のシナリオの方も、最初の数話(※{netabare}3人の少女戦士が誕生するまでの展開部分{/netabare})で多少視聴にもたついて、「もう打ち切りにしようか?」と思ってしまった以外は、中盤まで安定してまずまず見れる話が続き、さらに、これは特に本作の放送当時も評判になったことらしいのですが、どちらかというと緩慢なシナリオで、あくまで『セーラームーン』の亜流作品と見なされていた前半の後、OP/EDが切り替わる第28話以降の展開が、シリアス込みで想定外の盛り上がりを最終話まで途切れることなく連続的に見せており、本作のヒロインたちの特徴的な変身スタイル(※{netabare}優雅なウェディングスタイルから機動的なファイティングスタイルへ二段階変身します{/netabare})ともども、本作自体も見事な「二段階変身」を遂げた作品と個人的に評価したい気持ちになりました。
(※つまり本作は、後半から格段に面白くなる典型的なスロー・スターター作品なので、序盤の展開の緩慢さに失望して切ってしまったら、かなり残念なことになります)

さらに本作の場合、これもまた特筆すべきことですが、前期OP/ED、後期OP/EDの計4本全部が、「ウェディングドレスを纏った美少女戦士(ないし天使)」という本作の制作モチーフを反映して、それぞれ他作品では余り経験できないレベルの表現のストレートさと、明るさと不安定さの織り交じったノリの良さを醸し出しており、それが4クール51話の長丁場の視聴を私が飽きずに続けられた一つの大きな理由にもなりました。

以上から、本作の個人的評価を、どうしても作画・演出の粗さや全体シナリオの冗長さ・大味さ・散漫さが目立つ『セーラームーン』(※未レビューですが、シリーズ全体の個人評価を ☆ 3.7~3.8 程度とする予定です)よりずっと高い ★ 4.2 とします。
因みにこれは、「プリキュア」シリーズの中で本サイトで一番評判が良く、私の評価も高い『ハートキャッチプリキュア』の個人的評価 ★ 4.1 よりも更に一ランク高い評価です。
※実際「プリキュア」シリーズは、「セーラームーン」シリーズ以上に本作の作風に影響を受けている感があり、なおかつ内容のトータルな面白さでは本作に今なお敵(かな)わない気がします。

※ここで同系列の作品を少しまとめておきます。


◆「変身(魔法)少女」&「戦士」もの作品の簡易な流れ《※個人的な印象です》

『美少女戦士セーラームーン』(1992-97)の特大級ヒットを起点として以下の二系統に分岐していく。

(1) どちらかというと“女の子目線”で、親友たちが協力して事態に対処していく“戦隊”色が強い作品群

→ 『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995) 個人評価 ★ 4.2
→ 『東京ミュウミュウ』(2002) 個人評価 ★ 4.0
→ 『プリキュア』シリーズ(2004~現在) 個人評価 ※最高で『ハトプリ』の★ 4.1

(2) どちらかというと“男の子目線”で、たとえ複数の変身少女が登場するとしても、メインヒロインの“ソロ戦士”色が強い作品群

→ 『ナースエンジェルりりかSOS』(1995) 個人評価 ★ 4.2
→ 『魔法少女リリカルなのは』(2004) 個人評価 ★ 4.1
→ 『魔法少女まどか☆マギカ』(2011) 個人評価 ★ 5.0
→ 『結城友奈は勇者である』(2014) 個人評価 ★ 4.7

※『東京ミュウミュウ』は「セーラームーン」の影響を受けた“戦隊もの”ではあるが、戦闘シーンに余り力が入っておらず、むしろラブコメ色が強く、「戦隊もののフォーマットを借りたラブコメ」と表現したほうが適切かも知れない。
※現在新章が放送中の『カードキャプターさくら』は、表面的には“ソロ戦士もの”のスタイルを採っているものの、邪悪な敵と戦っているわけでは一切なく、明らかにラブコメ作品と言っていいと思うので、この流れからは除外しました。


◆視聴メモ
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・1995年制作・放送ということで、まだ家庭の電話or公衆電話で連絡している点が逆にレトロで良い感じ。
・メインの仲良し三人娘(ももこ/ひなぎく/ゆり)が、それぞれ『魔法少女まどか☆マギカ』のまどか/さやか/仁美にちょっと似ている感じで、とくに美形・長髪のおしとやかキャラ「ゆり」(エンジェル・リリー)は、もし仁美が魔法少女になったら多分こんな感じかも?と想像させるものがありました(※両作の影響関係は特になく、単に典型的な3タイプの少女像として類似しているだけだと思いますが)。
・なお、遅れて登場するスカーレット(エンジェル・サルビア)は、佐倉京子にちょっと似た立ち位置にある(マミさん・ほむらに相当するキャラは登場しない)。
・三人娘それぞれのパートナーとなる三人の男子(ようすけ/たくろう/柳葉先輩)もそれぞれ明確な個性があって割と好印象。
・敵ラスボス(レインデビラ)が最終決戦で愛天使たちを圧倒しつつも、最後は魂が浄化されて人間界から去っていく展開は、少し前に終了した『マクロス7』((1994年10月-1995年9月放送)の敵(プロトデビルン)が主人公バサラの歌の影響で覚醒して銀河を立ち去っていく展開と類似しており、その点で本作は同作から一定の影響を受けているのかも知れません。
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◆制作情報
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原作マンガ       富田祐弘(原案)、谷沢直(作画)(『ちゃお』1994年3月-1996年4月連載)
監督           湯山邦彦
シリーズ構成      富田祐弘
脚本           富田祐弘、寺田憲史、園田英樹、大橋志吉
キャラクターデザイン 只野和子
音楽           長谷川智樹、神津裕之
アニメーション制作  ケイエスエス{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== 愛天使伝説ウェディングピーチ (1995年4月-1996年3月) =======

 - - - - - OP 「夢見る愛天使」、ED「21世紀のジュリエット」 - - - - -
{netabare}
第1話 祝!愛天使誕生 ☆ 花咲ももこ(聖花園学園中等部1年)ウェディングピーチになる
第2話 あっぱれ!お色直し ☆ ファイターエンジェル変身
第3話 ねらわれた花嫁 ☆ サッカー部OB結婚披露宴の騒動
第4話 エンジェルリリィ誕生 ☆ 谷間ゆりエンジェルリリィになる
第5話 3人目の愛天使 ☆ 珠野ひなぎくエンジェルデイジーになる
第6話 じゃ魔ピーの逆襲 ★ 風摩ようすけへのラブレター(同級生しずか) ※意外な展開は○
第7話 食べすぎにご用心 ★ ※ここから敵の心を浄化する展開に変化
第8話 パジャ魔と眠り姫 ★ ももこ大ピンチ、じゃ魔ピーお手柄
第9話 奪われたサムシングフォー ★ 天使界のSaint Somthing Four(聖なる4つの何か)の伝承
第10話 お見事!友情お色直し ☆ 愛天使三人娘の友情、天使界の危機・悪魔族の狙い 
第11話 時をかけるひなぎく ☆ 聖花園学園創立記念日の騒動
第12話 美人悪魔の恋占い ☆ 水魔アクエルダ登場
第13話 勝負!悪魔のPK戦 ☆ プロサッカー試合観戦、梶選手のサッカー指導
第14話 奪われた愛の指輪 ★ ママの形見の指輪、ママ(さくら)の行方、アクエルダ消滅
第15話 潜入!悪魔の森 ★ ももことようすけの進展、幻術使いノクチューン、ようすけ救出作戦
第16話 悪魔族の誇り ★★ 続き、一時的身バレ、消滅の渦(風魔ガスト族プリュイ消滅)、指輪取り戻し ※脚本の甘さはあるが少女アニメらしい展開は○
第17話 聖花園学園の秘密 ☆ 火魔ピュール族サンドラの部下三人衆来襲・撃退、光の雨の謎
第18話 愛天使、夏休みも戦うわ! ★ ラジオ恋愛相談、ようすけの鈴、聖水晶(Saint Somthing Old)出現、ノイーズ浄化
第19話 真夏の夜の神秘 ☆ 肝試し大会、聖なるイアリング(Saint Something Blue)出現、プリッツ浄化
第20話 海辺のペンダント ★ 新聞部夏合宿、ひなぎくが借りたペンダント(Saint Something Borrow)、クラウド浄化
第21話 ピアノよ響け星空に ☆ ゆりの幼馴染(ひとみ)の立ち直り、ドンナ浄化
第22話 ねらわれたじゃ魔ピー ☆ ひなぎく&柳葉先輩の極秘デート、サンドラ浄化 
第23話 初キスが奪われる! ☆ ひなぎくの幼馴染の秀才(天野たくろう)に憑り付く火魔ピュール族イグルス、使い魔ランポ浄化
第24話 ドキドキ学園祭 ☆ たくろうとイグルスの契約、使い魔ブラッキー浄化
第25話 悪魔のキスは甘くない ★ 卑劣なキス魔タラシー、たくろう&ももこの楽しくないデート、タラシー浄化
第26話 いつわりの結婚式 ★ イグルスの姦策・ももこの逡巡、聖なるティアラ(Saint Something New)出現、使い魔リュック浄化
第27話 ウソ!柳葉さまに恋人? ☆ ゆりの先輩保母さん(保育園お手伝い)、使い魔ウキマ浄化{/netabare}

 - - - - OP「Wedding Wars〜愛は炎〜」、ED「ヴァージンラブ」 - - - -
{netabare}
第28話 恋する少女は最強よ! ★ 同級生秋子&サッカー部田島の恋の取り持ち、ももこ身バレ(たくろう)、使い魔ウルフェン浄化
第29話 ハロウィンな魔女 ★ 水魔アクア族ポタマス登場、たくろう女装回
第30話 グッバイ悪魔さま ★ 冷酷・卑劣・非道が悪魔族の誇り(イグニス消滅)、使い魔ポンプ浄化、たくろう改心
第31話 乱入!恋のライバル ☆ 川浪ひろみ転入・サッカー部マネージャー着任、使い魔シモシモ浄化
第32話 マフラーに愛を込めて ★ 想いの篭った編み物、使い魔フスマ浄化
第33話 戦場に咲いた恋 ★ ポタモスの悪魔のフォース(力)、リリィとリモーネの前世の記憶回復、柳葉先輩の真実 ※物語の転回ポイント?
第34話 恋のあやつり人形 ☆ 使い魔リオマ浄化
第35話 四人目の愛天使 ★ サッカー部合宿旅行(新聞部も便乗)、天界の戦士エンジェル・サルビア登場、使い魔タマタマ浄化
第36話 一人ぼっちの愛天使 ★ サルビア(スカーレット小原)と2人の考えの違い、隠密悪魔ブラニー浄化
第37話 サルビアの涙 ★ サルビアの記憶、3人との協力、使い魔ユキダルマ浄化
第38話 お別れの熱いキス ★ ようすけの好きな人、ひろみ身バレ、ポタマス抹殺命令、ポタマス改心
第39話 先生は悪魔? ☆ ファルゼン族ペトラー(岩本先生)登場、冬休み中止騒動、使い魔ハンマ浄化
第40話 愛が吸われちゃう! ★ 男女交際禁止騒動、使い魔ソージキ浄化、リモーヌ身バレ
第41話 恋愛ごっこ大スキー ★ 雪山スキー回、ようすけの異変、たくろう活躍、使い魔雪之丞変化魔浄化
第42話 ゆりのく・ち・び・る ★ ペトラー完全復活、公園トリプルデート、ももこ身バレ、リモーネ&ペトラー消滅?
第43話 レインデビラの真実 ★ 記憶のない柳葉先輩、カチューシャ登場、悪魔最強の戦士ヴィエント覚醒
第44話 じゃ魔ピーの初恋 ★ ももこ初キス・告白、じゃ魔ッチョ&じゃ魔ポン浄化
第45話 帰ってきたママ ★★ 女王の妹セレーソ登場、ママと過ごす休日、ようすけ身バレ ※リモーネの設定矛盾は×
第46話 私の恋人は悪魔 ★ ももこの困惑・決意、カチューシャ浄化、ローカル新聞大賞
第47話 よみがえれ、愛の記憶 ★ ヴィエントの聖Somthing Four奪取作戦、ようすけの気付き
第48話 愛すれどせつなく ★ ようすけの苦悩と出生の秘密、レインデビラ直属戦士ジュラ浄化
第49話 2人だけの夜 ★ 直属3戦士来襲、ウラガーノ(ようすけの父)の幻出現、悪魔族の真の敵、3戦士浄化
第50話 離れない心 ★ ようすけの決意、ももこ苦悩、レインデビラ&妖魔来襲、リモーネ復活、妖魔浄化、種族を超える愛 
第51話 ラスト・ウェディング ★ ももこ&ようすけ結婚式、最終決戦、嫉妬の女王浄化{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)30、☆(並回)19、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


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◆(参考)後日譚にあたるOVA

本作後半の人気ぶりを受けて、放送終了後しばらくして、以下の4話のOVAが制作されています。
※ももこ達は中学2年(スカーレットのみ中学3年)に進級
※原案・シリーズ構成・脚本は、すべて湯浅邦彦監督が担当

======== ウェディングピーチDX (1996年11月-1997年3月) =======
{netabare}
第1話 愛天使復活! 〜海に行っても戦うわ〜 ☆ 夏休み海辺旅行、記憶の封印と回復、不平悪魔の浄化
第2話 サルビアの恋 〜豪華客船でも戦うわ〜  ☆ 堕天使オアシス(バトラー)、純天使サルビアの悲恋
第3話 再会 〜クリスマスでも戦うわ〜 ☆ ひなぎく&たくろう回、ポタモス再登場、黄金仮面浄化
第4話 偽りの愛天使 〜バレンタインでも戦うわ〜 ☆ 三人娘のネコとの入れ替わり回{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「Merry Angel」
ED 「Sweet little love」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

隠れた名作…?

少女マンガが原作として扱われる作品。

なぜこんな持って回った言い方かというと、『ちゃお』で連載されていたマンガも原作(富田祐弘)と作画(谷沢直)が分かれていて、この企画そのものがアニメ制作前提のものだったからです。

作画、評価3にしてますけど当時としては劇的に良い方ですよ…?

作中で「魔法」という言葉は一度も使われていませんが、主人公のももこを含めた少女が各自のアイテムを使って変身する、マスコットキャラに相当する「じゃ魔ピー」が出てくるなど、作品ジャンル的には広い意味での「魔法少女もの」と言えます。

ただ、戦っているのは「天使界」と「悪魔界」であり厳密には人間界において天使側の戦士として戦う「愛天使」はいわゆる「魔法少女」ではありませんね。

「ウェディング」に由来して、作中の強化アイテムはセント・サムシング・フォーと呼ばれる "something four" にちなんだものになっています。

変身時の必殺技があるのは当然として、当時珍しかったような気がする「二段変身」や今や定番となりつつある「追加戦士」的なメンバー、作中でのアイテム発見によるパワーアップなど、こういった作品で今や常識となっているような基本設定は概ね押さえられています。

このあたりは原作者の、セーラームーンでの経験も活きているかも。

主人公たちは敵を滅殺でなく浄化しようとしますが、容赦なく滅殺しようとする原理主義的な考えを持つ存在の登場など、お話もそこそこ面白いです。

とはいえ主人公たちも設定年齢である中学生らしさも失っておらず、またラブコメ的な要素もある意外とバランスの取れた良作だと思います。

ラブコメという観点では主人公のももこに対するようすけの存在も含めて各メンバーに「気になる男の子」的な相手が設定されていて、そこら辺は「女の子向け」を貫き通しております…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

匿名女装子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

セーラームーンブームの時に最も似たような内容だった作品

アニメでは原作者が2名居てベテランシナリオライターの富田 佑弘(すけひろ)先生と女流漫画家の矢沢 直(なお)先生の合作に成ってる。
1年間放送の後、続編のOVAが出たが未完で終わっており、この点で損してる。
最もアニメ制作会社がポケモンシリーズで手一杯なのでファンから要望の強い続編やリメイクは無理に近いが、シナリオだけ日本で作って海外で制作すれば出来ると思うけど。

シナリオとキャラクター設定と声優のキャスティングは悪く無いが敵の悪魔を5話から浄化する設定に変更したために、それまで戦った敵との戦いぶりが、おかしく成るのが何とも変。

主題歌が途中から変更するが違和感が在るし統一感も無い。
そこそこ知名度が在るので無名では無いものの衛星放送やケーブルテレビ局で放送されない作品だが続けて視るとストーリーと演出が割と、しっかりした内容なのは流石と言いたい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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