仮想現実で小学生なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの仮想現実で小学生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月17日の時点で一番の仮想現実で小学生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.0 1 仮想現実で小学生なアニメランキング1位
電脳コイル(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1967)
11138人が棚に入れました
今よりもちょっと未来…子供たちの間では街のどこからでもバーチャル世界=コイルに接続できる電脳メガネが大流行していた。小此木優子(おこのぎ ゆうこ)は、小学校最後の夏休みを前に、父親の仕事の都合で最新の電脳インフラを擁する地方都市・大黒市に引っ越すことになる。
優子は、その街で出会った友達と電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する…。

声優・キャラクター
折笠富美子、桑島法子、矢島晶子、小島幸子、斉藤梨絵、鈴木れい子、野田順子、小林由美子、梅田貴公美、山口眞弓、沼田祐介
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

子犬デンスケ

マッドハウス制作。

最新の電脳設備を備える大黒市へ、
引っ越ししてきた小此木優子(ヤサコ)、
祖母の探偵局の一員となったヤサコは、
仲間とともに行方不明のペット捜索を開始する。

AR技術が普及する世界と地方都市の怪談、
現実と仮想空間とに生息する不思議な生き物たち。
大黒市ではオカルト的で奇妙な事件が多発している。

数多の謎が散らばり物語を牽引し、
練りこまれた脚本と構成の妙により、
最後まで集中力を切らさず楽しめます。

{netabare}絵日記に書かれた数字と鍵穴の絵、
イリーガルの観察が、
少女の失踪事件の真相へと繋がっていく。
あちら側に消えてしまった少女!? {/netabare}
ホラー、サスペンス要素が強く楽しめます。

子犬デンスケが良いですね。
自身を顧みず危地へと飛び込んでいく、
誰よりも勇敢で、優しいのです。
愛くるしいキャラクターだと思います。

一見の価値ある物語でしょう、感動しました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 63

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ナチュラルメイク

NHKアニメを観て感じる事なんですが、世界観の魅せ方とメッセージの伝え方が旨いなと大体思わされる。本作も設定自体は割と複雑設定ですが、なんと言いましょうか、素材の良さを潰さない為に無駄な細工をしない点でしょうか。化粧で言えばナチュラルメイクとでも言うべきか、逆に普段厚化粧作品を観ているから逆にそう感じる部分もありますが

電脳物質を目視する事が出来る電脳メガネ。その他様々な電脳アイテムを駆使して描かれる日常世界。物語が動きだすのは中盤からで、おやこれは一体どこへ向かっているの?と感じたのは杞憂。後半怒涛の伏線回収と訴えたいメッセージ、感動シーンは纏まるべくして収まった印象。

ただ、前半何となく観ていた時に本作の魅力が詰まっていると感じられた。往々にして乱暴なやり方(戦闘、伏線回収、世界観)がアニメには少なからずほころびが出るものですが、本作は極めて高水準だった。電脳メガネシステムのビームは生物には打たないとか、パトロールロボットの行政不可侵領域等々、何気ない配慮がなされていて、舞台設定も駄菓子屋で電脳アイテムが買えたり。電脳って言う設定に親しみやすさを感じさせる細工は見事。

その一方で、小学六年生と言う微妙な年頃の描写もさりげなく繊細で、子供向けアニメとして見てる視点の一方で、青春アニメとしても、また電脳世界においては大人向けと、様々な側面から捉えられる世界観と同時に、様々な年齢心情に浸れる、微妙な機微の描写は中々に味わえないものに感じる。

メッセージとしては、触れられるものを大切にと言うセリフのくだりから、またインターネッツ系の警鐘か、、とも思ったのもつかのま、逆のメッセージで来たラストはこれ以上ない終わり方でしょう。よくを言えばもうちっとエンタメ性を加えてくれれば、と、、厚化粧を求めてはいけませんね。

※ナチュラルメイクは何気に厚化粧だそうです。何となく分かってもらえれば幸い

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

怒涛の超展開。これぞ、NHKの本気。

ヤサコとイサコを中核に電脳メガネに関わる少年少女の目線でARの普及した近未来世界を描いており
謎と不思議に満ち溢れる未知数概念を、都市伝説や専門用語の多用により、効果的に具現化している。
シュールなメッセージ性を根幹に斬新かつ洗練された各種設定など、視聴者を釘付けにする要素満載。
緻密かつ丁寧なストーリーも然ることながら、怒涛の超展開を繰り広げる近未来系SFアニメの最高峰。
特に序盤から中盤にかけ散布された伏線を巧みに利用・回収する終盤の展開は圧巻に次ぐ圧巻であり
表向きは子供向けの顔をしながらも、大人が鑑賞するに十二分に耐え得る汎用的な内容となっている。

現実と虚構の狭間で揺れ動く思想・価値観の変化を通じ、ジュブナイル的成長が顕著に描写されており
それと同時に、子供・大人の分け隔てなく巧い具合に近年のネット社会に対する警鐘が鳴らされている。
ただし、ユーモアも込められている故、堅苦しい感は皆無に等しく、ビジョンの在り方が示唆されている。
コミカル・ハートフル・シリアス・ミステリー・ホラーなどジャンルも幅広くSF大賞・星雲賞など数々の賞を
受賞するだけあり、どれもこれも一級品のレベル。因みに、第12話「ダイチ、発毛ス」は、SFファン必見。

また、小難しいストーリー構成とは対照的にジブリを彷彿させる愛嬌あるキャラを著しく際立たせており
非常に良く動く躍動感・疾走感のある映像は独創性にも富んでおり、本作を象徴する魅力の1つである。
ノスタルジックな雰囲気が漂う昭和風テイストの町並みとサイバーパンクSFの融合も綺麗かつ鮮やか。
しかし、作画以上にストーリーが素晴らしい。心の痛みを乗り越えて、成長していく過程の集大成であり
感動の最終話は、涙なくしては見られないと言えるほど凝縮されており、これぞ、NHKの本気と言える。
新たなシャープな切り口としてアニメ業界以外にも大変意義のある功績・可能性を示した秀作であろう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

73.7 2 仮想現実で小学生なアニメランキング2位
名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊(アニメ映画)

2002年4月20日
★★★★☆ 3.8 (358)
2632人が棚に入れました
工藤優作(コナンの父)がシナリオを提供した新型ゲーム機「コクーン」の披露パーティーに招かれたコナン達。会場で発生した殺人事件の手がかりを求め、コナン達はコクーンが作り出す仮想空間へと入るが、システムは人工頭脳ノアズ・アークに占拠されてしまう。

「日本という国のリセット」を企てる彼は、プレイヤーである子供達が一人もゲームをクリアできなければプレイヤーの脳を破壊すると宣告。コナン達が選んだゲームは「オールドタイムロンドン」。19世紀末の殺人鬼・切り裂きジャックを追いかける、命がけのゲームに挑む。

一方、現実の会場では優作たちが殺人事件の捜査に乗り出していた。ゲームの世界と現実の世界。ノアズ・アークがゲームに仕掛けた現実の事件の解決に至る真実とは何か?ノアズ・アークはゲーム世界のどこに潜むのか?

現実世界の殺人者は誰なのか?そして、その動機は?これらの謎に立ち向かうため、工藤親子は二つの世界を隔てた「親子による共闘」を開始する。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、田中秀幸
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

コナン版『ソードアート・オンライン』

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第6作。

{netabare}
(Wikipediaより抜粋)
コナン一行は仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーに招かれた。そのパーティーの最中、殺人事件が発生し、コナンは被害者のダイイング・メッセージから、事件の手がかりがゲームの中にあると考え、コクーンに乗り込む。
ところが、ゲームのスタート直後にシステムが人工頭脳「ノアズ・アーク」によって占拠され、コクーンに乗り込んだコナン達を含む50人の子供達が人質に取られてしまう。
「日本という国のリセット」を企てるノアズ・アークは、プレイヤーである子供達が全員ゲームオーバーになってしまったら、プレイヤー全員の脳を破壊する、つまりプレイヤー全員を死亡させると宣告する。
覚悟を決めコナン達は、5つのステージの中から「オールドタイム・ロンドン」を選択した。19世紀末に実在した殺人鬼・切り裂きジャックを追いかける、命がけのゲームに挑戦する。
{/netabare}

どうです?『ソードアート・オンライン』の世界、そのものですよね。
面白くない訳がありませんよね。
事実、かなり面白かったです。

最近流行の『異世界』物の先駆け。【本作は2002年公開】

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

AIは「ノアの方舟」伝説たり得ない

仮想ゲーム内の19世紀末のロンドン。
コナンたちが現実世界で起きた殺人事件の手掛かりを探していく、
2002年公開の劇場版『名探偵コナン』第6作。

【物語 4.0点】
『コナン』としても、ミステリーとしても、SFとしても異色。


緻密なミステリーや推理より、
大がかりなシナリオによるドラマ性が追求される劇場版。
本作に至っては、仮想世界なので、
リアルでは絶対に死なない登場人物も“ゲームオーバー”で退場に……。
仮想世界の権限を有するAIによる“介入”もあるので常識は通用しない。


親の血統や地位を笠に着た、今風に言うところの“上級国民”の横柄さも描かれる本作。
それに対するアプローチも変化球で、
本作は、それらを腐敗と断罪して、庶民のストレスを発散する痛快さは提供せず、
むしろ、血筋を受け継ぐ“貴族”たちに、
今後も世の中を背負って立つよう奮起を促す渋い“説教”


人工知能(AI)についても、上記の旧態を打破するための革新として過信はしない。

19世紀末、栄華を極めた大英帝国にも矛盾はあった。
そもそも我々は「ノアの方舟」伝説で腐敗が一掃された世界で選ばれた創造物ではないのか。
今の世の中が汚いからと言って、安易に浄化とか、“リセット”とか言うもんじゃない。

そんな示唆も残して、AIは……{netabare}今は技術悪用の恐れがあり時期尚早と去っていくのだ。{/netabare}


【作画 4.0点】
最後のセル画制作による劇場版『コナン』となった本作。

VRロンドンの霧も、風情のある現象としてではなく、スモッグとして描き、
時代の光としてのホームズ、闇としての切り裂きジャックが求められた、
激しい格差といった歪みも抱えた往時の英国の社会心理まで再現しようという意欲が伝わる。


AIが主催するデスゲーム等、未来テクノロジーのデモとしての華やかさがある一方、
ゲーム内で、博士による秘密道具及び超絶アクションを封じられたコナン君は、
名実ともに頭脳だけ大人の小一に……。
鑑賞者は久々に、この縮んだ身体で追い詰められて行くもどかしさも共有することに。
『コナン』アクション映画としても本作は異色。

但し、某空手少女は本作でも元気はつらつ♪

最後も{netabare}列車アクション{/netabare}で見せ場はあり。


【キャラ 4.0点】
本作の鍵を握る“天才少年”ヒロキ。
出る杭を打つ日本の教育への毒針、本当は友達が欲しい孤高の天才。

犯人役もまた、{netabare}血筋を背負いきれなかった存在{/netabare}として描かれる。

そして、上から目線の“上級国民”チルドレン。

各々テーマ性を内包したオリジナルキャラが物語深化に寄与。


一方でコナン君は親父同様、重度のホームズオタクぶりを発揮し、
ピンチの中でも妙にイキイキ!?
悪党であるモリアーティ教授への愛まで語り出したら、いよいよ重症ですw
今回は推理力よりホームズ知識力に舌を巻く。


【声優 4.0点】
モリアーティ教授(CV.小林 清志さん)、モラン大佐(CV.藤本 譲さん)
切り裂きジャック(CV.速水 奨さん)
などリアル世界だけでなく仮想世界内の敵役までベテラン声優で固める盤石の布陣。

コナン君の親子の絆もテーマの本作。
CV.田中 秀幸さん&CV.島本 須美さん。
工藤夫妻のボイスがVRロンドンの何処で出張ってくるかも注目w

{netabare}父ちゃん、いくら奥さんが好きだからって、
妻をホームズが愛したオペラ歌手に当てはめて、美声披露まで美化するのはやり過ぎやでw{/netabare}

緒方 恵美さんによるセレブ少年グループのリーダーの生意気ボイスも〇
{netabare} 実は真相を隠す煙幕だったりする。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴はお馴染みの大野克夫バンド。

いつものコナンのテーマ曲もロンドン仕様?にアレンジするなど、
現実&仮想世界にまたがるシナリオを好アシスト。


ED主題歌はB'z「Everlasting」
孤独の中から絆を取り戻す壮大なバラードと共に、
実写のロンドンの街並みを眺め余韻に浸るひと時。


【感想】
血縁やコネにより腐敗する人間による統治より、
決定のいくらかを人工知能に委ねた方がクリーンな政治ができる。
地方議会レベルではありますが、そうした主張も出ては来ている昨今。

とは言え、その水準まで、AI技術や信頼が高まるのは、
もう少し先になるのではと私は思います。

“家”の宿命を背負った“貴族”の底力も中々の物。
古くて汚いからと一掃するのは勿体ない。

だから二世、三世の皆さんには、どうか“リセット”されないように、
襟を正して奮起して欲しいなと願います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゲーム内での話です。

コナンはパスポートの取得が出来ない為、海外へ行けない。
その為、バーチャル世界であっても、名探偵コナンの中では
数少ない海外が舞台の作品である。
(劇場版では唯一、因みにコナンは最近、ロンドンに行った。単行本の71,72巻に収録されている。)

本作は劇場版で唯一、倒叙形式(始めから犯人が判明している)で、現実での犯行の推理が行われる。これは他作とは一線を画すものだ。(私のコナンマニアの友人は、これが理由で本作を劇場版の中で最低評価している。)
また、新一の父、工藤優作が登場する唯一の作品である。
現実での犯行の推理は彼が行う。
本作の趣旨はバーチャル世界内なので、
コナンは少年探偵団+蘭で、ゲーム内での推理を行う。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
江戸川コナン(工藤新一)の父・優作がシナリオを提供した仮想体感ゲーム機「コクーン」の完成披露パーティーに招かれたコナン一行。そのパーティーには日本の未来を担うことになる、警察官僚や政治家の二世・三世が勢ぞろいしていた。そんな最中、殺人事件が発生。コナンは被害者のダイイング・メッセージから、事件の手がかりがゲームの中にあると考え、コクーンに乗り込む。ところが、ゲームスタートの直後にシステムが人工頭脳「ノアズ・アーク」に占拠され、コクーンに乗り込んだ50人の子供達を人質に取られてしまう。

「日本という国のリセット」を企てるノアズ・アークは、プレイヤーである子供達が一人でもゲームをクリアすることができなければ、プレイヤー全員の脳を破壊すると宣告。覚悟を決めコナン達は、5つのステージの中から「オールドタイム・ロンドン」を選択した。19世紀末に実在した殺人鬼・切り裂きジャックを追いかける、命がけのゲームに挑戦する。

一方、現実の会場では優作たちが殺人事件の捜査に乗り出していた。ゲームの世界と現実の世界、次元を隔てた2つの世界でコナンと優作が事件解決に挑む!
{/netabare}

しかし、本作の恐ろしい所は、ノアズアークがどこまでの個人情報を入手していたのかとういこと。なぜコナン=新一が理解できたのか。それにヒロキが自殺してから二年しかたっていないのに、あれだけ成長するとは人工頭脳恐るべし。
また、コナンがゲームに参加していなかったら、確実に全員死んでいたわけで・・・。とまあ、疑問が多い作品だった。
モリアーティの声優が小林清志さん(ルパン三世の次元大介の声優)だったのが良かった。

非常に評価の高い本作だが、コナンとして観るとどうも倒叙形式が鼻につく。またシンドラー社長が頭悪すぎ。
コナンに出てくる犯人は、衝動殺人を犯した一般人でも難解なトリックを仕掛けられるのに、この人は計画犯罪のくせに、足がつく杜撰さが納得出来なかった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11
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