京都でファンタジーなアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の京都でファンタジーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月07日の時点で一番の京都でファンタジーなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.5 1 京都でファンタジーなアニメランキング1位
劇場版AIR(アニメ映画)

2005年2月5日
★★★★☆ 3.5 (170)
955人が棚に入れました
 2000年に発売され大ヒットしたPCゲームソフト『AIR』を、「エースをねらえ!」「あしたのジョー」など多くの名作を手掛けてきたアニメ界の重鎮・出崎統監督が映画化したファンタジー・アニメーション。少女と青年が織りなす時空を超えた恋愛物語が、色彩豊かな映像で綴られてゆく。 その海辺の小さな町には、背に白い翼を持った姫君と、彼女を護衛した青年の悲恋の物語が言い伝えられている。姫君は、その異様な姿のため屋敷に閉じ込められていた。ある時、姫君の前に一人の青年が現われ、外の世界のことを話して聞かせ、喜ばせる。しかし、そんな2人には悲しい運命が待っていた…。この町に住む少女、神尾観鈴は、病気がちで学校にも行かず、友だちもいない寂しい日々を送っていた。翼の姫君に自分を重ね合わせる観鈴。そんなある日、人形劇をしながら旅をしている青年、国崎往人が観鈴の前に現われる…。

声優・キャラクター
川上とも子、久川綾、緑川光、西村ちなみ、井上喜久子、神奈延年、三木眞一郎、冬馬由美、今野宏美、永島由子、潘恵子

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アナザーストーリーとしては優秀。絶望や虚無感が弱いかな。

 暑くなってきて「AIR」を思い出して見ようと思い検索したら、なんと劇場版があったんですね。初めて知りました。AIRの神尾観鈴のパートと神奈備命のごく一部だけを切り取り、若干設定を変更したストーリーです。出崎統が監督をしています。

 原作厨の人にとっては唯一無二の作品として、いじられることは耐えられないかもしれません。その気持ちもわかります。ただ、原作にこだわらない視点で見れば、上手に換骨奪胎してアナザーストーリーとして素晴らしい物語に仕上げられたと思います。

 正直言えばストーリーそのものは、いろんな登場人物が錯綜する京アニのTVアニメ版よりも恐らく出来はいいと思います。整合性と言う点で、往人を自然な形で観鈴の家に住ませています。キャラが少ないせいか言動や流れが自然です。最後の前の部分でのそれぞれの決断は、自然故の苦しみ、つまり観鈴を突き放さざるを得ないという苦悩が良く描けていました。
 お祭りや過去の出来事を神社と絡めて、90分の構成、見せ方も上手だったと思います。

 1000年前の描写がかなり短くなっています。本作は観鈴の絵本の朗読や神社の壁画と絡めて短い時間で上手く説明していますが、感情移入と言う点で弱かったかもしれません。運命的な感覚も弱くなってしまいます。

 後は、観鈴の知能指数が高すぎて、無垢性と言う点で庇護対象としては弱くなってしまった気がします。そして、なんといってもどんどん記憶が消える観鈴を見守る絶望感というか無力感、喪失感については、京アニ版やゲーム版には劣るでしょう。
 これは大切な要素です。2005年の時代性を考えると、この作品でなぜ皆泣いたのか、泣くためにゲームをし、アニメを見たかを考えるとここは本作のウイークポイントでしょう。

 ゲーム準拠の京アニ風の絵柄よりも、ちゃんとしています。キャラデザのレベルは高いと思います。ただ、これはキャラですから好みは有るでしょう。オリジナルは目が大きすぎて今見ると不自然なところはありますが、やはり、私は京アニ版がいいかなあ。

 出崎演出は悪くはないですが、うるさい気もします。淡々と時間が流れるのがいいのであって、派手なシーンはいらないと思います。


 ということで、アナザーストーリーとしては、非常に優れた悲恋になっています。よほどのAIRの原作にこだわりがある人以外は、90分でDアニにもあるので、一度見て見ても面白いと思います。

 アニメ作品としての評価は高くしてもいいと思いますが、AIRとしては主観でしょうね。悲恋は描けましたが、運命論的なものとか、絶望感、虚無感、無力感と言う点ではやはり京アニ版でしょう。



 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

困難に立ち向かう人間の強さを描く

この劇場版AIR(東映アニメーション)はTVアニメ版(京都アニメーション)に先駆けて制作したもののTV版に遅れる形で公開され、原作ファンから大顰蹙を買ったあげくTVアニメから入った新規ファンからも叩かれるという散々な評価を受けている作品であります。

出崎監督ならではの原作改変や独特な演出が美少女ゲームの支持層から外れてしまったことが原因かと思うのですが、個人的にはこの映画とても好みです。


本来多数登場するヒロインを排して往人(ゆきと)と観鈴(みすず)の関係をクローズアップさせ、TV版より詳しく現在と過去の行き来を描写することで、より物語の核心に触れることができました。


また、出崎監督の見せるドラマチックなカットと場面構成、そして登場人物の人間臭さは情緒があって見応えがあります。

特に晴子さんに関しては、キャラクターとして強く息づいていて情に訴えかけるものがありました。

観鈴ちゃんに対しても、あえて汚い部分や強引な所を出すことでより現実的なキャラクターに仕上がっていると思います。
往人との間にある障害の大きさを自覚しながらもストレートに自分の好意をぶつけていく彼女には、儚さを超える生命力を感じました。

観鈴ちゃんの語りが過去と現在を上手くリンクさせて、それぞれの神々しさが一体化している様子も綺麗です。

夏の眩しさ、海の美しさ、そして祭りの騒がしさが物語を彩ってくれています。


作画はやや粗い部分も見られますが、それよりも演出面に抵抗のある人が多そうです。

音楽は静かな主張のない作りが特徴だと思います。映像に比べ地味な印象ですが、むしろそこがいいのかも。

声優で、往人はやはり緑川さんが良いです。クールな見掛けの中に秘めた熱さを表現するには適任だと思います。

一本の映画としては非常に筋の通った良作だと思います。AIRの色眼鏡を無しに見てみると楽しめました。

出崎監督の解釈が知れるオーディオコメンタリーも面白かったです。(監督の出崎さんと脚本の中村さんの対談)
特に監督の人生観・恋愛観そして創作への考え方は貴重だと思います。

主人公とヒロインの関係性、そして互いに自身の殻を打ち破ろうとする意志の強さを明確に示した人間ドラマでした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

眩しく輝く白い夏の物語

TVアニメ版のほうから観るか、こちらの劇場版を先に観るか
迷ったのだが、とりあえず原作のゲームも未プレイなので
物語の大筋をつかんでおこうと、こちらから視聴。

あらすじは、ここのTOPページに詳しく書いてあるとおり
ある持病を持っている孤独な少女・観鈴と
彼女が住む街に偶然やってきた人形遣いの青年・国崎が出会い
地元に伝わる古い伝説と自分達とを重ね合わせながら
展開していくひと夏の物語。

観鈴の無邪気な愛らしさが、せつなく、哀しい。
話としては複雑なことは何もなく、わかりやすいので
見えている結末へ向かって、どう展開していくのか興味があった。
まず、OP,EDだけでなく全体通して音楽が素晴らしい。

それから、時間によって刻々と変化する海の色や空の色。
すべてが想い出の中の幻に思えてしまいそうな眩しい風景。
夜の闇にほつほつと浮かぶ蛍の小さな光が儚くて印象的だった。

TV版のほうを観ていないため、比較するものがまだないけれど
劇場版だから、だいぶ端折っているのだろうし、
ファンの方から観たら、いろいろ不満もあるかもしれない。
でも、きれいな終わり方だと感じたし、
映画としては、うまくまとめてあったんじゃないかと思う。
ただ確かに、悲しい話のはずなのに感動はものすごく少なかった。

両方ご覧になった方の両方のレビューを拝見させていただくと
やはりTV版とは別物として観た方が良いらしいので
これから引き続き、TVアニメ版のほうを視聴してみるつもり。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

53.3 2 京都でファンタジーなアニメランキング2位
鬼神伝(アニメ映画)

2011年4月29日
★★★☆☆ 3.0 (61)
224人が棚に入れました
京都に住む中学生の天童純はある日、謎の魔物に追いかけられ、僧侶の源雲に助けられる。そして、そのまま時空を超えて1200年前の平安時代にタイムスリップさせられてしまう。彼はそこで、貴族から“鬼”と呼ばれる者たちの話を聞く。彼らは妖術を使い、人々の生活を脅かしていた。そして純こそが、封印された幻のオロチを目覚めさせ、戦いを終結させることのできる“救いの御子”だというのだった。ところが、鬼族の少女・水葉と出会った純は、彼女が語る衝撃の事実に、果たして貴族の側に正義があるのか分からなくなってしまう。 高田崇史の同名ノベルスを「劇場版 NARUTO-ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ」の川崎博嗣監督で長編アニメ化した伝奇ファンタジー・アクション。ひょんなことから平安時代にタイムスリップした中学生の少年が、そこで繰り広げられる鬼と人との対立に巻き込まれていく中で、歴史の裏に秘められた意外な真実を目の当たりにしていく姿を描く。

声優・キャラクター
小野賢章、石原さとみ、中村獅童、近藤隆、森久保祥太郎、伊藤健太郎、加瀬康之、小森創介、咲野俊介、東條加那子、相ヶ瀬龍史、野島昭生、塚田正昭

横浜ゆう さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

そんなに昔のアニメじゃなかったのね~

初めは80年代くらいの作品化と思いきや・・・
2011年の劇場版だったですね~

作品は平安時代へタイムスリップした主人公。
そこは鬼と人が戦う時代だった。

主人公は鬼と戦うよう僧侶源雲に言われるが
鬼と戦うことに疑問を持ち始める主人公純は葛藤する。

キャラデザや映像等が古臭く感じたので数年前とはつゆ知らずwww
キャラデザは攻機とかNARUTOの人ね~
髪の毛の表現とかそれっぽいでしょ?www

出来は悪くなかったですよ。設定とかも悪くない。
レンタルしてまで見るかと言われれば悩むなぁ~
再放送してたら録画して暇なとき見てもいいんじゃね?的なwww

荒削りだけど不思議に引き込む作品でしたね~

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

シワーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

うーん

背景は美しいし、よく作りこんである印象です。しかし、不満足な点が上回りました。
声優:棒読みに聞こえます。
音楽:最初の和太鼓を基調とした劇中曲は良かったのですが、以降の曲はエレキが入ったりで統一感がなく、しかも盛り上がりに欠ける。
物語:不完全燃焼な気がしました。勇気の大切さを伝えたいのはわかるのですが、なんとも説明的な会話。
作画:綺麗なのですが、躍動感の感じられないこともしばしば。
設定は面白かったんです。大和朝廷と広い意味での「えみし」の対立を表現していたのだろうと理解しました。期待して見始めて、それがだんだんとしぼんでく。そんな感じでした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

そあら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

なんかすごい

う~ん世界観は僕好みで大好きなんですが残念なところが多々あります。
まず物語は駆け足過ぎていまいちわからないまま淡々と進んでいくところが残念ですね、二倍くらいの時間があれば丁寧に描ける気がします。

次に声優がたぶん俳優さんを何人か起用してると思うのですが気にならないと言ったらウソになってしまいますね(・_・;)
駆け足の物語と声優のことが気になって世界観に浸れないのが痛いところです。


説明不足や掘り下げがないのでなんかわからんがすげーというのが正直な感想です。世界観が好みなだけにおしいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ページの先頭へ