不良少年で暴力なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの不良少年で暴力な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月09日の時点で一番の不良少年で暴力なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.9 1 不良少年で暴力なアニメランキング1位
俺たちに翼はない(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (805)
4608人が棚に入れました
大都市「柳木原」(やなぎはら 略称ギバラ)では、今日も誰かのありふれた物語が生まれていた。季節は冬。寒さが厳しい白い空。心に悩みを持つ若者たちが繰り広げる群衆劇。そんな若者たちが傷つき、笑いあう。どこにでもあるような恋物語が今語られる。

声優・キャラクター
吉田真弓、小野涼子、後藤邑子、又吉愛、浅井清己、たかはし智秋、下野紘、三浦祥朗、諏訪部順一、日野聡、荻原秀樹、石川英郎、杉田智和
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分の中の自分を問いかける作品

【一言紹介】
原作がエロゲ、一部分だけど結構エロいシーンもあるので注意。

わかりずらいシナリオ(少し変わったストーリー)なので
長い目で見ること、最後まで見ることをオススメ。


【自分が思ったこと】
最終は正直すごくツマラナイというか、なんだこれ?って感じでした。

話が進むにつれ、考える必要があるけど段々とわかっていって。
ストーリー構成には感動した。

ヒロインの鳳鳴ちゃんがとってもかわいいです♡

自分も人ごとではないし
こんな作品の作り方も出来るんだと
感心したアニメになりました。

エロい部分なければもっと自分もこのアニメを好きになれたと思うし
ほかの人にオススメしずらさもなくなるのに。。


【このアニメの題材(アニメを楽しむうえで↓は見ない方がいいネタバレです)】
{netabare}解離性障害で主人公が入れ替わりストーリーが進んでいく。本当の自分はテレビをみている。客観的に自分のことをみている。
{/netabare}

【ゅずワールド】
{netabare}
私はいろんなことあったけど
自分で変えて、立ち向かってきた
そうゆう自分に誇りをもっていて、

自分の個性が好きだと思い込んで過ごしてきた。

でもそれは
誰かから与えてもらったもので
それは自分自身が本当に好きなの?

自分にもう一度聞いてみた。

本当にそれは自分なの?
問いかけてみた。

何かが違う。
与えてもらったもので形成はされてきたけれど、
それは自分が本当に好きなものではない。

問いかけによって。
本当の自分とは?と考えたら

今までのが消えて真っ白になった。
大好きだった
言葉たちの色や形や温度、匂いが
わからなくなって。

感情が停止したような
感覚。

自分がいなくなったような
感覚。

そして
大きな勘違いしていたことに
気付かされた。


自分が前に描いた
九分割統合絵画法
の絵の一部を思い出した。

真ん中に黒猫
上には王冠
左右に白い羽と黒い羽
下には荊

↑はいつも頭の中に浮かぶ自分像

あとは絵本、音楽、あと2つは思い出せない。

猫っていうのは自由になりたいとか甘えたいっていう自分


左右の羽は自分の裏表な感情

荊は自分を取り巻く柵(この間はこれが鎖になって重みが増した)

王冠はこの状態の自分を一番好きだと思う心

絵本はこの絵自体が客観的な物語になっていて、それを自分が見ているってことを表してる。


私は自分を例えたこの絵が
大好きだった。
この絵の自分が大好きで
このままでいたいと
ずっと思っている。

だけどそれは客観的なもので
本質の自分ではない

ってのが今の私の答え。


そういえば
何かの中の中のもの
なんとなく好きなことも思い出した。(テレビの中にテレビが映ってたり、マンガの中でマンガ描いてる主人公とか)
↑この感覚、たぶんあんまり他の人にはわからない気がするw

自分のことは自分が一番知ってるという私の名言も


どれも本質の自分がいて、
そうゆうことを感覚として
もっていたんだなと
今では思う。


やっと繋がった。
私の本質的な自分ってこんなとこにいたんだね。

自分のこともっとよくわかったけど、
この自分をどう取り込んでいくか
全部自分なんだけど、そこまで見えてなかったのは反省。

全部受け入れて、進もう。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もうっ!! “(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!! ですよ♪

■σ(・・*)アタシかなり頑張ったよ・・・完走できましたw(〃´o`)=3 フゥ
後半は盛り上がるよって言う声で何とか完走できた感じですw
皆さんのレビューでも書かれている通り、とっても惜しい作品だなぁって印象です♪
 
原作は未プレイですけど、その評価が高いことから基礎となるシナリオ構成はしっかり作られているんじゃないかなぁって想像できますね♪
しかもこの作品は、群像劇だって聞いたので複雑なシナリオになるのは予想してたのですけどね!
 
■群像劇って・・・\_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
大きく分けて2つのタイプに分かれるのです!
・個々の登場人物に焦点を当てていき別々の物語を進めていくタイプ
・一つの大きな物語に関わる複数のキャラクタを描いていくタイプ
 
群像劇って登場人物が多くなるので、ストーリーのボリュームが大きくなる傾向なのですね、なので本作品みたいに1クールでまとめようとするとかなり無理がでてきてしますのですねw
せっかくよい基盤があっても、それを生かすどころか最後だけ無理矢理まとめたって感じは否めない印象をどうしても受けちゃいます♪
せめて、無意味なローアングル等のエロ描写や、居なくても良いようなキャラを削るとか、2クールの構成でそれぞれの視点の物語をもっと掘り下げて作って欲しかったなって思いましたo(´^`)o ウー
 
群像劇の作品をもし薦めるなら・・・
「efシリーズ」「バッカーノ」「デュラララ」などをお薦めしちゃいますね(・ε・)/
 
■総評
もったいないなぁーって思ってしまうような作品がまた増えてしましました(/□≦、)!!
本当に楽しみたいのであれば原作しかないのでしょうね♪
キャラクター的には女の子は可愛く描かれていましたね、個性はどうかといいますと・・・
キャラが多すぎて個性が埋もれちゃっているキャラが多かったですw
精神的に許せなかったのは・・・成田隼人です・・・あのしゃべり方が生理的に受け付けませんでした・・・
唯一大好きなキャラは千歳 鷲介です♪
鷲ちゃんのおかげで最後まで観れたと思ってます!!
一見チャラチャラして八方美人ぽいけど、一番周りが見えていて、優しくて、相手の気持ちをちゃんと理解できるそんな性格がとっても好印象でした♪
日和子と鷲ちゃんだけがハッピーエンドになればよかったのにぃー(`×´) プンプン!!
 
2011.08.10・第一の手記

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

こんなに惜しいアニメがあるだろうか

脚本は最高なのに、いきすぎたエロ描写が全てを台無しにしてしまったというのが正直な感想です。
また、これはエロゲ原作全般に言えることですが、序盤がつまらない。本作品では1〜3話がこれに該当します。ここを乗り切れば完走できるのではないかなと思います。
後はキャラが多すぎてごちゃごちゃしているのも問題かな。ゲームのように各キャラを一人ずつ掘り下げることができないなら、アニメの本筋に関係ないキャラは出さない方が良かったんじゃないかな。女キャラはみんな同じに見えるしね。

原作ゲームはなかなかの良作のようで、アニメは黒歴史扱いのようですね。まあこれを見ても原作買いたいとは思わないしな…

まあとにかく、無駄に設定も凝っていて、話の展開の仕方も上手く、よく練られています。最後には感動もある。エロ描写に目を瞑れば、傑作と言ってもいい出来なのではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

80.1 2 不良少年で暴力なアニメランキング2位
BANANA FISH(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (542)
2450人が棚に入れました
ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。


声優・キャラクター
内田雄馬、野島健児、平田広明、石塚運昇、古川慎、細谷佳正、川田紳司、福山潤、森川智之、千葉翔也、斉藤壮馬、上田燿司、小形満、村瀬歩
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キース・へリングやバスキアが生きた時代

2019.01.03記


原作未読


書店で平積みされてたり、学校で女子が話題に挙げてたような挙げてないような。20年以上前の記憶です。
タイトルだけは知っていて中身がどんなか知らないものの、吉田秋生先生でノイタミナでという話題性に食いついてみました。

全24話2クール作品です。
舞台はアメリカN.Y。若くしてストリートギャングのボスであるアッシュ・リンクス(♂)は容姿端麗・頭脳明晰・殺人スキルも無問題の完璧超人。イラクで消息を絶った兄が残した「BANANA FISH」という単語を追って動き始める。
同じ頃、カメラマン助手として日本からやって来た青年奥村英二がひょんなことからアッシュと出会い、BANANA FISHを巡るいざこざに巻き込まれながら友情を育んでいく物語です。
けっこうハードなクライム・サスペンスで、コルシカマフィア、華僑の闇勢力、ストリートギャング、はたまた国家機関も出張ってきての組んずほぐれつ。諸悪の根源はBANANA FISHということになるんでしょう。

設定が設定だけに人が死ぬのはしょうがないとして、これでもかこれでもかと不運がアッシュに降りかかるのが本作の特色でしょうか。
30年前なら『おしん』、20年前なら『家なき子』、最近だと『東京喰種』の金木研ばりに過酷な試練の連続です。どうしようもない沼に嵌りこんでいるアッシュをもうこれ以上いじめないでください、となります。
このアッシュに共感できるなら作品にすっと入れると思います。
対する英二は平和ボケの権化みたいな向こうの人から見た“Tipical Japanese”を地でいく青年です。私は苦手なタイプですが、なぜか完璧超人アッシュにとっては安らぎを得られる存在。
生い立ちから歩んできた人生からまるで違う二人がなぜ共鳴し合えるか?
この友情物語を紐解くカギとなります。


私はけっこうながら見でした。
英二がまぬけというか、いや普通そんなんやったら死ぬで!の局面でけっこう素っ頓狂な行動を取ったりでイライラが募り、ストーリーに没入するのを邪魔します。
アウトローが自分に無いものを求めて無垢な存在に惹かれるというモチーフはよくあるため、逆側の無垢な存在がどうアウトローにシンパシーを感じるかの部分で弱い気がしました。

『だから二人は惹かれ合うのね』

ここがもっと欲しかったかな。男同士、女同士、男女でもそれは変わらないと思います。
クライム・サスペンスと友情物語がリンクする作風の中で、前者がなかなか面白いのは事実なものの、後者がしっくりこないと早々に“腐”認定してとりわけ男性視聴者が離脱してもおかしくないでしょう。
逆に両者がかちっとはまるとめちゃくちゃ面白く感じそうです。私はその一歩手前でした。

とはいえ完走はできました。佳作の域にはあると思います。

※メモ//石塚運昇氏遺作



■余談 
地味に良かったのがN.Yの雰囲気。
1985~1994年連載の原作でベトナム戦争帰りの設定だったのがアニメではイラクだったり、スマホがあったりと現代に合わせた調整はしょうがないとしても、ベースとなったであろう1980年代前半の超凶悪な街N.Yの雰囲気がよく出てたのは良かったです。
今と違って観光客が地下鉄に乗るなんてご法度もいいところで、昼間でもサウスブロンクスを歩けるわけがなく、例えばタイムズスクエア近辺のホテルから地下鉄でヤンキースの試合を観戦しに行くことは「死にたいの?」という世界。・・・だったらしい。なにぶんこの時期ガキンチョだったので見聞きした話です。
一方でアートやファッションはとても魅力的だったり。キース・へリングやバスキア。元は落書きの“グラフィティ”は画集を買ったこともあるし、ヒップホップも発祥はこの頃のN.Y。自分がはまったのはちょっと後の東と西でドンパチしてた頃ですが、私には興味惹かれる場所なり時代だったりします。

作中でも地下鉄でドンパチ普通にやるし、建設中ビルや廃墟などいたるところで銃声が響きます。このやさぐれ感はたまんなかったです。

リアルのN.Yで初の黒人市長が出て警官増員したのが1989年。ジュリアーニの登場が1994年。治安は急速に改善してきました。
私の初N.Yが2001年だったのでその頃はもう快適に過ごせましたね。

{netabare}超高層にもかかわらずガラス張りではなく屋外に出られるスポットがあるぜ、とN.Y出身知人のススメで訪れたのがワールドトレードセンター。訪問日は2001年8月11日午前。なんというかね。。。{/netabare}


やっぱり、あんな危ないエリアだったりストリートの悪がきがたむろするところを無警戒でほっつき回る英二って“なんだかなぁ”と思う私でした。


■余談2 ※最終回ネタバレ有
国民的愛唱歌『とんぼ』言わずと知れた長渕剛の名曲ですが、元は本人出演ドラマ「とんぼ」の主題歌です。
{netabare}最終回はヤクザ役の剛が腹を刺されて、倒れた剛をカメラが引きのカットでおさめて終了。図書館ではなくこちらは路上でしたが似たようなカット割りです。{/netabare}

{netabare}ヤクザ剛の役名は “英二” 

すまぬ。これ言いたかっただけです。{/netabare}


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2019.06.02追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/06/08
♥ : 52
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

Walk on the Wild Side

ノイタミナ×MAPPA制作。
原作は吉田秋生の少女漫画の金字塔。

原作表紙のデザインが秀逸だなと興味をひき、
タイトルのフォントも素敵ですよね。
いつか視聴したかった作品です。
タイトルはサリンジャーからでしょうか。
あにこれのメインクラスターには、
吉田秋生と言えば「海街diary」かも知れませんね。

NYのソリッドな空気感とキャラ紹介。
バナナフィッシュの言葉の謎もあり、
初回、ラストの引きは上々だと思います。

13話視聴追記。
{netabare}中盤、盛り上がる演出もあるものの、
粛々と物語が進行し続きが気にならない。{/netabare}
ここからの後半戦に期待しましょう。

最終話視聴追記。
終始、一定基準で安定はしており、
{netabare}これはもう好みの問題ではないでしょうか。
永遠に変わらない2人の透明な絆、
素晴らしい余韻を残す万感の終幕でした。{/netabare}

ED曲は世界観に合っていて素晴らしい。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 51

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ハードボイルド欠乏性アンダーグラウンド

イタリアのシチリア島を起源とする犯罪組織をマフィアと呼びます。

マフィア映画の面白さは一般人が決して覗き込む事のないアンダーグラウンドを見せること。

人を食い物にするバイオレンスな彼らの世界にも存在するルール…日本で言う義理人情や、ビジネスの駆け引き、
暴力と権力によって誰に縛られること無く社会の強者として君臨する本能的で野心的な欲求を満たすような作品群。
往々にして事実と異なるエンタメ脚色をされるのはファミリー(組織)の絆や男の挟持、自己犠牲を盛り込むことで、
殺人、艶のあるシーン、歪な癖、薬物など、法に触れ倫理観を逸脱する刺激的な描写が多いのも特徴となります。

本作BANANA FISHは面白そうな題材と映像美だけに惜しい。

男性キャラのセックスアピールに集中し過ぎていて、これは少年性愛者で売買を生業にしているパパが元凶。
マフィアの世界やビジネスシーンの面白さを見せること無くBANANA FISHの謎と男性の美しさに頼ってしまいます。
男性のセクシャリティを売りにするのは少女漫画雑誌の女性向け作品なので問題はないがあまりに一辺倒すぎる。

作中で度々見られる中心人物の関係者が組織の暴力に晒されるのは往年のマフィア映画での王道パターン。
ジャンル愛好家なら見知った展開に「何か」物足りないのは過去作と比べ欠乏していた「ハードボイルド成分」。
殺しの呆気無く冷たい余韻や激情と復讐心に駆られた怒りなどマフィア映画で重要な暴力性や渋みは感じられず
酒の旨味もタバコの苦味も香らせない。中国系マフィアの美青年が登場したのも俗っぽさが加速したように思う。

最初から最後まで丁寧な作画が好みだっただけに惜しく、キャラクターや画面作りもジャンルには優等生過ぎた。
尖ったセンスや刺激的な表現をもっとぶつけてみればキラリと光ったかもしれない佳作アニメという印象です。

「マフィアの世界で少年の儚げな友情を描きたかった」と言われれば何も言うことはありませんし成功しています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

73.6 3 不良少年で暴力なアニメランキング3位
あしたのジョー(TVアニメ動画)

1970年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (156)
767人が棚に入れました
東京・山谷のドヤ街に、ふらりと1人の少年が現われた。矢吹丈(ジョー)と名乗るその少年に一方的にたたきのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、その動きから天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げんと奮闘する。しかしジョーは、ドヤ街の子供たちを引き連れて乱行を繰り広げた揚げ句、自分に向けられる段平の情熱を利用して犯罪に手を染め、警察に逮捕されて鑑別所・少年院へと送られてしまった。ある日、少年鑑別所のジョーあてに、「あしたのために」の書き出しで始まる段平からのはがきが届く。その内容は、左ジャブの打ち方から始まるボクシング技術の講義であった。時間と体力を持て余していたジョーは、そのアドバイスに従ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて自分のパンチの切れが、今までと比べ物にならないほど向上してゆくのを実感する。

声優・キャラクター
あおい輝彦、藤岡重慶、仲村秀生、西沢和子、西尾徳、小沢かおる、肝付兼太、広川太一郎、牛崎敬子、桑原たけし

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

だけど~ひゅるるる~♪

昭和のスポコン代表作のひとつ、ボクシングといえばやっぱりあしたのジョーですよね

伝説の力石戦は目が離せません

作画とか音楽とかはもう時代が時代だから抜きにして、思いっきりのめり込んで見れます

たまにはスポコンもいいものだなぁ~

投稿 : 2024/06/08
♥ : 41
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

原作はもはや文学作品

このアニメ作品語る前に、
(あしたのジョー)イコールスポ根物という評され方に、
物凄い嫌悪感をおぼえる、
同時期連載及びアニメ化された(巨人の星)こそスポ根ものだが、
(あしたのジョー)はこれらと全く対極に位置する、
スポ根という言葉の定義や各々の捉え方にも拠るが、
あしたのジョーをスポ根一言でかたずけられるのは悲しい、
{netabare}
主人公の丈だが、
出生孤児院孤立無縁唯一自由のみ求め幼少時孤児院脱走繰り返し、
物語始まったドヤ街に流れてきた頃(推定10台後半)になるまで、
どのような形にせよ我が身一つでサバイバルしてきた事は想像できる、

ヤクザ相手の大立ち回りドヤのガキ引き連れ詐欺所業も生きるため、
投獄されても自由を求め抗い続ける様は、
檻に捉えられた野生の獣と同じ、野獣である。

少年院脱走一歩手前で宿敵元プロボクサー力石と遭遇、
完膚なきまで叩きのめされる、
まさに憎いあんちくしょうで、
自由のみ求めてた丈に力石をぶっ倒すという情念が生まれる、

丈にとってのボクシングは同じ土俵で力石徹を叩き潰す手段であり、
以降必然的にボクシングに対峙してく訳だ、

高度成長期アメリカに追いつけ追い越せな国策的精神論、
時代に沿ったであろう根性で富を掴め的なものではない、
丈のそれはもっと根源的な本能、闘争本能というべきものである、

力石と対決する為のボクサーになる方法からして、
プロボクサーにケンカを売り、倒す事で既成事実を作り、、
プロテストでもレフリー構わず相手を叩きのめし、
プロになってからも野獣、野生的側面失わずそれを本質とし、
その戦い方は不可能を可能にする殺し屋、ケンカ屋と評される、
{/netabare}
何それしたいから何それになりたいから、
富や栄光がどうので「頑張る」ではなく、
内なる闘争本能根源とし闘いたいから闘ってる、
{netabare}
物語は一つの岐路を迎える、
力石を倒す一点のみ目的だった丈だが闘いの末力石が死ぬ、
目的失い放心しするも丈はリングに帰る、
顔面打てなくなりドサ廻りに落ちそれでも何故、
ボクシングにしがみ付くのか?
{/netabare}
「燃えているような充実感はいままでなんどもあじわってきたよ…
 血だらけのリング上でな
そこいらのれんちゅうみたいにブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない
ほんの瞬間にせよまぶしいほどまっかに燃えあがるんだ
そして あとにはまっ白な灰だけがのこる…
 燃えかすなんかのこりやしない…
  まっ白な灰だけだ
そんな充実感は拳闘をやる前にはなかったよ
 負い目や義理だけで拳闘をやってるわけじゃない
 拳闘がすきなんだ
 死にものぐるいで噛みあいっこする充実感が
 わりと おれすきなんだ」

丈自らが語った有名な一節だ、
(おいらにゃ獣の血が騒ぐ、)尾藤歌う寺山修司の詩は、
こうしてみると丈の本質を見抜き実に的を得てる、

原作者はちばてつや氏と高森朝雄氏であり、
高森朝雄は梶原一騎の別名、
当時(巨人の星)(柔道一直線)等々で売れっ子原作者であり、
今もスポ根の代名詞的存在として認知される氏であるが、
あしたのジョー連載誌(少年マガジン)には巨人の星もあり、
変名には単一的イメージ回避な理由もあった、

加え梶原一騎物というのは語り口や説明事等氏独特の癖がある、
ただ丈以前も以降も幾多梶原作品は存在するが梶原節の顕著さで言えば、
(あしたのジョー)は物凄く薄い、いい意味で梶原物らしくない、

これは、もう一人の原作者ちばてつや氏の筆力構成力さることながら、
丈のみならず登場人物全般においての表現力のたまものであり、
本能情念のまま真っ赤に燃え上がり後には真っ白な灰だけが残る、
そんな最終回に至るまでの、
ちば氏の原作脚本改変(改善)に至っては有名な話である、

梶原一騎氏とちばてつや氏の融合による奇跡的化合物、
ここに漫画でも劇画でもない、
ある種文学とも称される作品としての原点がある、

主人公しかり作品の成り立ちしかり、
スポ根ものという概念から越脱したものがあきらかに存在する。

話をこのアニメに向けると、
当時虫プロによりアニメ化された(あしたのジョー)であるが、
デジタル技術満載の現代のアニメと簡単に比較すべきものではない、

総合監督は出崎統氏だが作画監督は杉野氏、荒木氏等数班体制、
それでもアフレコ毎回間に合わず、
夜中近所外注叩き起こし塗画頼んで廻らざるおえない等、
地獄的スケジュールの中手作り感満載であったらしい、
班違いからくる画の統合性欠如を修正する暇もなかった、
こんな事は容易に想像がつく、

まあ小学生だった当時は画の違い等さして気にもならなかったが、
後に何度も見返すうち、
比較的纏まった絵は杉野氏かな?
荒削りだが時として情念発露にも観えるのは荒木氏だろうか?
そんな妙な楽しみ方を見つけたりもした、
事実手書きでしかありえないとてもいい線や画もある(主観)、

ごく一例だが、
力石戦決着場面は50話ラストに描かれるが、
翌51話の始めにも同場面は流れる、
アッパーカット放つ事により決着するまでの、
ラストの攻防一連の描き方、
これが50話終と51話始点では同じ場面ながら、
演出から作画に至るまで全くの別物で、
纏まりで言えば51話の方が丁寧だが50話ラストのそれは、
作画どうのデッサンどうので一蹴できない、
ラフな中にも構図も演出も絵も情念発露な感じ抜群で、
丈自身の情念とシンクロする様な描写は個人的には大好きだ、

音楽については初期オープニングやエンディングのせいで、
ともすれば演歌的なイメージのみで語られるが、
BGMで数パターン後にボーカル入りも作られた数種の力石のテーマ、
ジャズやロックも加味された名曲だし、
ラテン的なカーロスのテーマも大好きだった、

後半になり絵も落ち着いてきてカーロス登場くらいから、
アニメが当時連載中だった原作に話が追いついてしまう事象が起きる、

雑誌連載同時アニメ放映な場合、
同じ週一でも数ページ連載な雑誌とCM込みでも30分枠のアニメとでは、
どうしてもアニメの方が進話が早いのは今も昔も変わらず、
話を膨らませたり流れの速さを調整したりというのは、
主に各話担当の脚本の妙に依る処大だがその点、
(巨人の星)の様にボール一球投げるのに数週間?
と揶揄される様な事もなく、
登場人物の人となりも壊さずおおむねうまく熟してる様に感じる、
がしかし追いついてしまった以上仕方なし、


アニメ版の丈はカーロス戦後ふらりと旅立つ訳だが、
「奴はまた帰ってくる、奴があしたのジョーであるかぎりな」
そんな丹下段平の言葉は一種願いにも感じた、

後に(あしたのジョー2)として段平の予言は実現するも、
1~2の間には10年以上の歳月が要される、

出崎氏と杉野氏の黄金コンビによりあしたのジョーが、
(あしたのジョー2)で帰って来れたのは、
(宇宙戦艦ヤマト)の再放送から発したアニメブームの到来、
アニメ雑誌や再放送或いはアニメ映画化の慣例化等、
ジョーファンのみならずアニメ文化としての、
一大ムーブメントがあったればこそだろう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

今となっては評価するのも恐れ多い

ストーリーもさることながら

出崎監督演出技法が現代のアニメに

大きな影響を与えていることは周知の事実です。

セルとフイルムの時代で毎週放送の79話…

当時の虫プロスタッフの皆様に頭が下がります。

作画の評価は同年代作品との相対的な評価。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24
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