ロボットTVアニメ動画ランキング 349

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番のロボットTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.3 1 ロボットアニメランキング1位
86-エイティシックス-(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (627)
2153人が棚に入れました
サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。そう、表向きは。本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区"》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)"となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる!

声優・キャラクター
千葉翔也、長谷川育美
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

外側で戦う少年少女と内側で戦う少女

この作品は内容が結構重いです。
何から書けば良いか上手く纏まりませんが、順番に。

作中に出てくる、サンマグノリア共和国……この国……控えめに言って腐ってます……

まず1つ。
この国では差別があります。
壁の中に住む者達と外に住む者達。

壁の中は平和です。
毎日好きな場所へ出掛けて、好きな物を食べて、好きな事をしている。

壁の外は戦う以外の選択肢はない……1秒後に……1分後に……明日、明後日、自分が仲間が死ぬかもしれない。
それでも戦い続ける86と呼ばれる者達。

壁の中はそんな人達の努力と犠牲の中で成り立っている平和……サンマグノリアは、その為に差別で86と呼ばれる人を追い出して、戦わせている。

壁の中では、今日の戦いの犠牲者は0でしたなんて幻想で真実を隠して、真実を知る者は人が命を落とした事に、無関心であったり、ゲームの様な楽しみ方、命を失うのを見て笑う人まで居ます。

これを見た時、私は、この人達は本当に人間なんだろうか?と思いました。
自分が守られてる事にすら気づけないお花畑の頭な上に、人が死んでいるのに、何も感じないの?と思いました。
その犠牲の上にある平和が続いているのは彼らのお陰なのよ?って…………

でも、こんな腐った人達の中に救いがありました。
レーナ……彼女はサンノマグリアの軍人。
彼女は86の真実を知り、それをどうにかしようと考えて動いている人です。

{netabare} でも、周りの人達は変わろうとはしません。
レーナの話を真面目に受け取ろうとしません。
1番ショックだったのは86を人間とすら思っていないこと…… {/netabare}

戦死者0は無人機が戦っている設定。
{netabare} 国の人達は、戦死者はいないと言う……何故なら……壁の中にいる人は人間で壁の外にいるのは人間じゃないと本気で思っている。
だから、戦死者0なのです。
86は無人機が搭載する補充の効くパーツと変わらないと考えられています。{/netabare}

正直、凄くムカムカしますね!
更に、レーナは軍人達の間で戦死者0の裏にある残酷な真実を告げますが、それを聞いた彼ら彼女らの言葉にはショックでした……レーナの言葉は何一つ伝わらない……

でも、レーナは負けません!
{netabare} 彼女は86の理解者で味方です!
彼女は、戦場の恐ろしさを知っている。
命の尊さを知っている。
86が自分と変わらない人間だと知っている。 {/netabare}


では、同じ国で育ったレーナと他の国民との違いはなんだろうか?
{netabare} 私の第一印象では、この国の人は腐ってる。
でも、考えて見たら悪いのは人より国の方にあるのかもしれません。

レーナに関して言えば戦場の残酷さや86に助けられた過去もありますし、それも影響があると思います。

ただ、それ以外の理由も考えて見ました。

産まれた時から、86は人間ではない、差別するものだと、社会が学校が……親が先生が大人が教えているのです……彼らの中で差別は当たり前で、おかしな事ではなく当たり前の環境がそこにあったのかもしれません。 {/netabare}

だからと言って許される問題ではありません。
{netabare} それを知った上で一人一人が考える事が出来たはずなんです。
考えることを放棄し、おかしい事を疑問にすら思わない人達が、この国の人達。{/netabare}

でも、一方で、おかしい事に気づける人達がいる。
{netabare} レーナを始めレーナパパやセオトの昔の部隊の隊長などです。
彼らはサンマグノリアの人間でアルバです。 {/netabare}

勿論、彼らはアルバですが86の人を人間だと知っています。
同じ命の重みを解っていて決して見下さない。
誠心誠意で接して居ます。

でも、それが本心で偽りなくても!
{netabare} その誠意が……86には中々伝わないのです……
彼らは対等に接して居ても、86の人間から見れば簡単に信用出来ないのです!
それだけ、サンマグノリアと言う国は彼らを傷付けてきたのです…………

それが、解るから……アルバの人間は自分の想を伝え続けるしかない……86に何を言われようと受け入れるしかない……

サンマグノリアのアルバが86にしている事を考えたら、受け入れて貰えないのも解って居ても……その人達は何もしていないのに……悪くないのに……寧ろ味方なのに……こんな辛い事が悲しい事がありますか…………

でも、アルバの人間には代わりありません。
だから、受け入れるしかない……アルバの人間として…… {/netabare}

さて、スペアヘッドとレーナについて。
1個団体と1人を繋ぐのは無線です。
無線しかありません。
映像もデータ上の地形や配置マップくらいで……声しか届かない。

声しか届かない上にアルバと86は基本的には犬猿の仲みたいなものです。
だから、そのイメージが邪魔をして、スピアヘッド部隊にはレーナの気持ちが中々伝わりません。

彼女はスペアヘッドを気遣い。
戦闘の話や何気ない話をしてコミニケーションを図ろうとします。
視聴者側から見ればレーナって凄く優しくて、思いやりがあり他のアルバと比べても凄くいい子だと解ります。

でも、スピアヘッドの皆から見たらどうでしょう?
{netabare} 声しか聞こえない……無線機を切った後には悪口を言ってるかもしれない、バカにしてるだろうと思うと思います。
それだけに、信頼関係を結ぶのは大変な事です。

私が印象に残るエピソードが、スピアヘッド部隊のカイエが戦死する話。
レーナは彼女の死を「残念でした」と言います。
でも、この言葉にセオトが、ぶちギレる。

仲間の死をアルバ(レーナ)が「残念」だと言う……彼女は決して簡単に口にした訳じゃない……お互いの顔が見えていたら、もしかしたら拗らせなかったかもしれない言葉のズレ……

きっと、スピアヘッドの面々は……言われて来たのでしょう……心がない偽善の言葉を。
だから、レーナの言葉も信用出来なかった。
上辺で言ってるようにしか聞こえないのです。

スピアヘッドからすれば当然です。
偽善にしか聞こえない……私なら、そんな言葉を並べるくらいなら、本当に少しでも苦しみが解るなら、この状況を何とかしてって思いますもの………… {/netabare}
でも、レーナに当たっても何も変わらない。

レーナの思いやりが伝わるのが、和解のエピソード。
セオトも自分が言い過ぎたと反省する。
このシーンって凄く救いのシーンなんです。
きっと、心無いアルバの人が相手なら反省しなかったと思います。

反省したって事は、少し……それは本当の本当に少しだけかもしれない……それでもレーナの本心が間違えなく伝わっていたんだって私は本当にそれを感じる事が出来ました。

ライデンは謝罪します。
{netabare} レーナの事を裏で偽善者のブタだとバカにしていた事を……それは少なくともレーナは、これまでのアルバの人とは違うと、解ったから……これは本当に大きな進歩です!

仲間にも友達にも、まだなれなくても……それが解って貰えた、それだけで心は救われる。
信頼関係ってそうして積み重ねていく。
世界一小さな信頼は世界一大きな一歩。{/netabare}

そして、「黒羊」がやってくる。
レーナは死者の声を聞いてしまう。
そして、黒羊の残酷な真実。

実はレーナがスピアヘッドを担当する時にハンドラーを壊すと言う話を聞かされて居ました。
担当したハンドラーは退役申請、担当変更、自殺をする者がいる。

私は、死霊の声を聞いた人を情けないと思いました…………
{netabare} 退役?担当変更?自殺?
何……それ?……だって……気づいたんでしょう?

86と呼ばれる人達の苦しみを!
辛さを悲しみを!聞こえるのが何なの?
戦場で無念に死んでく辛さが、死霊の声が聞こえる戦場の人達が1番怖いし苦しいのが……分かったのでしょう

なのに……真実に目を背けて、自分達は逃げるの?背を向けずに戦う86の人々が戦ってくれてるから実現してる平和に縋りついておきながら、自分が恐怖を感じたからって、怖い事に目を背けて誰かに恐怖と苦しみを押しつけて、退役して部隊変更して逃げられないから、最後は自殺……

動いてよ……それなら……1人の人間に出来ることなんて、限られてるけどさ……それでも動いているよ……間違えなく現状がおかしいと気づいてる人もいるのに……1人でも多くの人が声をあげれば変えられる事もある……小さな力でもあつまれば何かを変えることも出来るかもしれないのに…………逃げ出すなんて卑怯よ……情けない…… {/netabare}

この世界では2年ほどでレギオンとの戦争が終わり勝利すると言われていたようですが……

{netabare} スピアヘッドの隊長のシンは、それは間違えで86を含めたアルバ達も敗北すると言います。

そして、86が全滅したら次はアルバの全滅ですが、シンが言うにはアルバだけになると戦いを放棄したアルバは戦えないといいます。

当たり前です……当たり前なんです……武器を取らずに生きて来た人達が明日いきなり戦えと言われて戦えるほど甘くは無い……

正直、それくらいしないとサンノマグリアの人間は国は解らないと思うのです……
だから、そうなれば少しはこの救えない国は学ぶと思う……それくらいの事が起きないと変えられない……私なら少なくともそう考えちゃう。{/netabare}

でも、シンとレーナは必ず勝とうと約束する。
この2人は本当に強い。

そして、86の優しさを感じるエピソードがあります。
{netabare} レーナはスピアヘッドの人員補給が必要だと各部署に資料を送るも返答はない。
でも、レーナの要求する人員補給が準備されていると聞き彼女は喜ぶ。
私も、やっとレーナの気持ちを少し解って貰らえたと思ったのに人員補給の真実は酷かった。{/netabare}

でも、86は知っている。
{netabare} 人員補給は来ない。
スペアヘッドが処刑場である事をレーナに伝える……
でも、86はレーナを傷つけたくなくて、期待しているフリをする。
そこにレーナを思いやる優しさを感じます。

それでも最後は真実を明かす。
そして、それでも復讐しようとはしない。
何故なら、86はアルバの人が全員が悪ではない事を知っている。
彼らの戦う理由と意味がしっかりある。
戦いを放棄するのは、今まで守ってきた人達の犠牲が無駄になってしまう。

86は、アルバ事を含め自分達の事もよく考えています。
だからこそ復讐じゃなく戦う茨の道を行く。
そこには、彼らの優しさと強さを感じました。
本当に素敵です。 {/netabare}

レーナは真実を知って怒りと絶望を感じる。
そこで、救いを求めたのは親友のアネット。
でも、彼女の言葉は酷いものでした……

{netabare} アネットは実はシン兄弟と知り合いで、友達だったから虐めにあった……それが辛くてシン達を拒絶した……
そうして、レーナの事も同罪と言い放つ。

そうしてアネットは「アンタが余計な事をして長生きさせたからソイツらは死ねって命令されたんでしょう」と言います。

このセリフは本当に頭にきます。
レーナは何一つ間違えてはいません。
それだと、死ぬしかないじゃないですか!
誰かに死なないで欲しい、死なないで欲しいから行動をしようとするのは余計な事でしょうか?{/netabare}

でも、結局、アネットは怖かったのだと思います。
{netabare} 自分は拒絶して86を見捨てて、彼ら兄弟だけでも助けようとした父に反対する選択肢しか出来なかった。{/netabare}

逆にレーナは見捨てない。
{netabare} ずっと、1人で立ち向かい諦めずに戦い続けて上層部に掛け合い意見し、犠牲を出しながらも全滅回避に成功した。

アネットからすれば同年代の同じ1人の女の子が、ここまでの事をしているのです。
自分には何一つ出来ずに見捨てると言う選択肢しか出来なかったアネットからすれば、自分が情けなく感じたのかもしれません。 {/netabare}

だからこそ、レーナの言葉や行動に心は締め付けられてゆくのかもしれません。
{netabare} 酷い言葉を浴びせて必至にレーナも私と同じなんだよって自分に言い聞かせて、レーナに言い聞かせてる……

それでも、気持ちの変わらないレーナから逃げ出して「もぅ、会いにこないで」の逃げの一言……現実から逃げ出したのだと思います。{/netabare}

一方、最終司令でシンは兄の亡霊と対峙します。
シンは亡霊になったお兄さんを救いたかった。
でも、兄もシンを救いたかった。

{netabare} お兄さんの救いは明確に解りませんでしたが、守りたい気持ちは伝わりました。
戦いの中でシンが他の機体からトドメを刺されそうになった時、攻撃から守るシーンがあります。

シンは、それを「殺すなら自分の手で……か……」と解釈をしましたが、私は単純に守りたかっただけに感じました。
殺し合いをしているのですが、兄はシンに殺すとは一度も発言していなかったからです。

亡霊の兄の表情が殺意と苦しみに歪むシーンが有りますが目を見てると、本当は殺したくないのかな?と思える目をしていたように感じる部分があったからです。

兄の回想にもシンに酷い言葉と暴力を振るうとは裏腹に心の声は自分の言葉の全てを否定して心はシンを守ろうとして居たってのも理由の1つです。 {/netabare}

この戦いでレーナは視覚共有を使います。
{netabare}視覚共有はハンドラーに失明の可能性があるらしいのですが躊躇なく使います。

更に許可のない命令違反覚悟の迎撃砲

それに対してレーナは86が気にしないように言葉を伝える。
私は、これはレーナの覚悟だと思います。
言葉や地図でのナビゲーションならハンドラーなら当たり前に出来る。 {/netabare}

でも、そうじゃない。
{netabare} それ以上に皆と一緒に戦ってるんだよって覚悟の現れ。
彼女は補給を要求する時に「私達の部隊」と言っていました。
「スピアヘッド部隊」ではなく「彼らの部隊」でもなく「私達の部隊」

自分も仲間の一員である覚悟を感じます。
そして、この行動こそが、その証明。 {/netabare}

で、レーナがシンの兄に不発弾を撃ち込むシーンで、小さい頃のレーナがビンタをするシーンがありました。
{netabare} このシーンは、過去に助けられたレーナが、次はレーナからの救いのビンタ……弟を殺したくないのに殺そうとする兄への救いの一撃。
本当に助けられ保護して生かしてくれたから……感謝してるから打ち込める優しい一撃だと感じました。 {/netabare}

実はレーナは親友であるアネットに協力させていました。
{netabare}それは脅しですが……これには優しい理由がある気がします。

1つは今まで見捨て続けたアネットへのチャンス……見捨てた幼なじみは生きている。
アネットは、見捨てた事を少なからず後悔していました。
なら、その幼なじみを救うチャンスを与える……見捨てたまま気に病んで生きるか……救って貴女だって救えるんだよって伝えて、少しの償いと勇気を与える……

2つ目は脅し。
2人で協力すれば2人は命令違反で罰を受ける……でも、レーナが脅してアネットを従わされたのなら……罪はレーナだけが被れる……アネットは罰を免れるか軽くなる。 {/netabare}

それがレーナの言葉と行動に隠された優しさだと思います。
否定されても罵られても、やっぱり大切な親友なのかな?って。

そして、戦いの後……
{netabare} 沢山の罰を受けようと失明を覚悟してでも生きて欲しかった仲間達……
自分の命令違反よりも失明なんかよりも優先したかった仲間の橘……

彼らは勝利の後にレーナと言葉を交わして楽しそうに旅に出る……彼らの言う自由になるの本当の意味……
レーナの「待って……待ってください……置いて行かないで!」

凄く切ない……勝利で喜びを分かちあって居たのに……その先の……彼らの選択……凄く楽しそうな会話には未来への希望…… {/netabare}

シンの最後のセリフ「少佐、先に行き(逝き)ます」
レーナは間に合うはずもないのに走り出す。
そうして、外へ出た彼らはレーダーから消え去ったる……レーナだけを残して。

外へ出た彼らは凄く楽しそうに生きていました。
{netabare} 伸び伸びしてるように感じました。
生活は裕福ではなく不便で大変なことの方が多いと思いますが心は清々しいと言いますか。{/netabare}


そして、ファイドの記憶(メモリー)
この子は、見ていたら凄く可愛くて心があるのかな?って思います。
仲間想いで優しくてシン達の必要なものを探してくれたり。

ファイドの記憶を見ているとファイドは皆の人気者の様な子かもしれませんね。
皆と喜びを分ちあって。
沢山の人が人の様に接してくれて、楽しい事や嬉しい事、悲しい事やら沢山の言葉と笑顔を記録して……ファイドの記憶を見るとファイドは本当に皆が好きだったんだって解る。
そして、シンが大好きなんだって。

ファイドの視覚レンズから液体が流れているシーンがあります。
{netabare}涙を流してる様に見えるだけなのか涙を流しているのか……私には、泣いてる気がします。
最後の焼け野原の大地でファイドが見たメモリーはファイドの幸せで楽しくて大切な記憶。

でも、泣いたのは壊れるのが嫌とかじゃなくて……あんなに楽しい時間を共に過ごした仲間が減ってしまった事に涙したのかな……って思いました。
それとも、シン達を残して壊れちゃう事が心残りなのか…… {/netabare}

さて、シン達は廃校に辿り着きます。
これは、少し切なかった。
{netabare} 廃校で学生の様に振る舞うけど……この子らも普通に生活してたら学生生活を楽しんでいたんだろうなぁ〜って。
そんな普通が当たり前にあったはずなんだよなぁ〜って。{/netabare}

道中……シンは敵を発見します。
{netabare} 機体は1機しかなくて当番制で乗っている人が戦う約束でしたがシンが優しい嘘で戦いに出ます。

それは仲間を守るため。
シンの立場ならそうすると思う。
生きて欲しいと思うから……でも、それは仲間も同じでシンに戦わせて逃げるなんて出来るわけもなくて……

結局、皆が来ちゃう……
機体はないから銃1つで……それで勝てるハズがなくても……
シンは「馬鹿だなぁ〜そんな武器でレギオンに勝てるわけない」って言う。
馬鹿だ馬鹿だと言うけど……

多分、私はシンの立場だと、そんな馬鹿が嬉しいかもしれない……死んで欲しくはないけど……それでも一緒に最後まで居て駆けつけてくれるのは幸せだと思います。{/netabare}

一方、レーナは最前線に視察に来ます。
前回の命令違反は謹慎処分で、時間が出来たので訪れた。
彼女は見てみたいと思ったのでしょう。
スピアヘッド部隊が過ごし生きたその場所を……

そこでレーナは彼らのメッセージを受け取ります。
{netabare} で、ファイドが記念撮影で撮った写真が同封されていてレーナはそこで初めて彼らの顔を知る。
レーナの口元が移されて涙を流すシーンがあるけどそれだけで泣けちゃう。{/netabare}


「いつか俺達が行き着いた場所まで来たら花でも備えてくれませんか」
シン達のメッセージを受け取ったレーナもまた。

{netabare} 「私もまた歩んで行ける。彼らはそう信じてくれた。
戦おうこの身の命運尽き果てるその最後の瞬間まで」と決意します。 {/netabare}

シンはどこかで無事でいる事を信じて自分に出来る全力で戦う決意をする!

86は10月に2クール目が放送らしく、これはかなり楽しみですね。

シン達は生きてるのか?死んでるのか?
レーナは、これから救いようのない国を世界を、どう変えて行くのか?
楽しみです!(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やっぱり冗長で差別問題の掘り下げ不足だと思います。原作読後追記です。

原作の第1巻を読みましたので改めてレビューします。2クール目を見終わった後、冗長すぎて2クールの物語として成立していない気がしましたので確認のためです。

 やっぱり、アニメ版は相当引き延ばしがありますね。まったく1巻にないシーンがあります。ラノベは後から話を補ったり整合性を調整したりするために過去編とか補足を入れることがありますから、それを入れたんでしょうか。あの学園での講演のシーンって原作1巻にはありませんでした。スピアヘッドのシーンもアニメ版はやたらと冗長でした。

 話の構造についてはアニメ同様「差別問題」の不足感はありますね。差別問題はやっぱりセリフだけの説明に終始してしまいました。アニメ版の方がシーンで見させれれている分まだ感情的に動く部分がなくはないです。

 なんといってもSF設定として、社会の人口構成とか食料問題とか86の具体的な歴史とか兵器やITの技術レベル、部隊運用が差別とかの必然性が全く描かれていないので、セリフだけで終わってしまいました。差別はリソースの解消が主な理由ですが、86として有色人種を差別するという、その解決方法をとる必然性にまったく納得感がないと思います。
 また、差別の方法についても、自分の首を絞めているような馬鹿さ加減がリアリティを失わせていました。

 というように差別ありきのストーリ展開になっていますが、差別の結果の悲惨さをシンたちを使って描いた部分はわからなくはないですし、5人が生き残る経緯とレーナちゃんとのやり取り、過去の話は悪くはないです。

 で、原作と比較した印象と、アニメ版を改めて振り返って、アニメ版、本作の2話3話と最後数話の逃避行の部分が顕著ですが、そこの引き延ばしが冗長でしたね。

 原作は、SF小説ではなく「ラノベ」だと割り切って、楽しみ方は別にある。レーナちゃんとシンたちの素性の説明だと思えばまあまあかなあ、という印象でした。ちょっと厨2で熟語使い過ぎですがまあ雰囲気でしょう。
 これは原作が1巻に収まったからそう思えるので、1クールかかってやる話ではないです。一般論ですがラノベ原作なら1クールである程度丁寧にやっても普通3、4巻消化しますからね。
 あの設定過剰と言われる魔法科高校の劣等生ですら2クールで6巻分やってます。

 あのアネットの喧嘩と屋敷の実験の話はアニメ版が良かった気がします。あそこがあるから1クール目は成立した気がします。
 そして、最大の相違ですけど、レーナとスピアヘッド…特にシンとの交流が思ったよりも淡泊ですね。確かにレーナを見直してシンとのコミュニケーションはありましたが、それだけでした。

 つまりアニメ版 {netabare}レーナちゃんとの再会というか邂逅を2クール目のカタルシスに持ってきましたけど、原作ではその意図はもうちょっと違った感じです{/netabare}。その点ではアニメ版の方が上手く行ったかもしれません。それとも2巻3巻ではレーナちゃん、アニメよりも沢山でるんでしょうか。

 私に原作を買わせた点においては、アニメは成功?これから2、3巻チェックします。

 ただ、アニメのクオリティ、そして制作する姿勢は数多ある異世界ものより格段に丁寧だし、2クールの視聴に耐える内容はあると思います。
 私はSFには厳しいので酷評する部分もありますが、根本になるレーナちゃんとシンを中心にしたストーリーの出来は良いと思います。

 




以下 再視聴初回完走時の視聴時のレビューです。

 きっかけあって再評価しました。ちょっと面白いかも。

 かなりひどいレビューを以前しましたが、白い砂のアクアトープを見ていたら1クール目でJK館長の無力さを表現していました。で、その時「あれ、ひょっとして86も同じ構造だった?」と思いついて、断念した3話目の最後から視聴しました。

 なるほど、やっぱりそんな感じでしたね。まずレーナちゃんの挫折と覚醒の物語をやったわけですね。3話までのダラダラした展開と、レーナちゃんのミニスカとあまりに無能で独善的で押しつけがましかったのでムカムカして断念しましたが…その意味では以前の私の批評がそのまま演出意図だったのかもしれません。

 初回、2回目視聴時はレーナちゃんがケーキ喰ってるところ見るだけで「お前が死ね」という感じでイライラしましたが、それは自分事になっていないレーナちゃんの甘さの表現だったと。最後の方でアネットちゃんがちゃんと言ってくれたので、スッキリしました。

 で、あのアネットちゃんの話になるわけですね。これ勿体なさすぎます。1話か2話からもっとはっきり伏線這っておけば、興味が持続したし導入部として謎を上手く作れたのに。さらに兄の件もからめた伏線がはれれば結構分厚いストーリー展開になったと思います。(一応王宮の前云々という伏線はありしたね)

 後付けで説明みたいに見せられる感じがして、なんというか脚本の弱さで評価的に非常に損している可能性があります。本作の最大の欠点は1~3話の視聴者を引き込む力が弱かったことだと思います。原作がどうかしりませんが、ここは脚本と構成でなんとかすべきだったかと。

 4話~9話は結構入り込んでみることができました。10話の最後のあのメモリーの部分を演出に取り込んで、スピアヘッドの過去の皆の半年をもっと早い段階で見せれば2話、3話はもう少しうまくできた気がしました。

 ということでSF設定も落ち着いて考察しましたが、やっぱり本作のSF設定は非常に甘いと思います。社会の人口比問題とか、レギオン側の戦略の問題、AIの発展度合い、貴族無能すぎて社会が維持できないだろう、9年でそこまで豚扱いできるの?とか言いたい事はいっぱいあります。
 また、過去の個人の因縁にみんなつながりがありすぎて、おいおいそれはご都合主義だろうというのもありました。

 あのレギオンと脳波が繋がるような設定は、シンは死にかけたからと言っていました。自覚してませんでしたが昔実験した後遺症なんですかね?
 あと帝国って日本だったってこと?で86は帝国と同じ人種で日本人の子孫だったっていうことになるんでしょうか?これは深読みし過ぎですね。2期で確認しますけど。

 ただ、話として、貴族社会で正義を叫ぶ無力で独りよがりな正義感に浸っている少佐と、自分たちの運命を知っている被差別側のスピアヘッドという関係を作りたかったのはわかりました。
 この関係をあまり深く考えず受け入れれば、それなりに面白い話だったといえるでしょう。という意味で先ほどいった1~3話がもったいなかったですね。


 やっぱりアニメは最後まで見て評価した方がいいかもしれません。特にSFとか作り込んだ話は、今後は(なるべく)切らないで最後まで見るようにします。
 言い訳ですが、最近3話以降の結構遅い回から面白くなる作品が増えてきた気がします。まあ、1話のキャッチ―さばっかり気にするとおかしな話になるからいいのですが、3話または9話くらいまでひどすぎる話が多いきがします。

 ということで、2期に期待できる終わりかっただったし、結構面白かったです。批判しすぎました。ごめんなさいと言っておきたいと思います。評価上げておきます。

(追記 あの混血の子の背中の文字ってわかるんでしょうか。見えてるところがaughなので第一印象では笑うlaughなんですが、ちょっと横棒が見えるのでaughtだとするとcaught(つかまった)、daughter(娘)、naught(ゼロ、無い、無価値)あたりでしょうか)

 あと作画はムラがありますが、アベレージで見ると良かったですね。こちらもごめんなさいと言っておきます。





以下 1回目、2回目の途中断念時の視聴時のレビューです。

{netabare}
 2回目挑戦して結局断念しました。少し冷静にレビューしたいと思います。
 
 断念の理由は、1つは、ヒロインの日常生活時の描写が戦場で戦っている人間を想っているようには見えないこと。人間として扱っていないのはヒロインじゃないか、とも思いました。結局は86という制度を肯定している、といいましょうか。
 もう1つは、本当に戦う人間が必要な状況なら誰かが戦わなければなりません。戦争ですから。誰をチョイスするかで、人種差別があってはいけませんが、死そのものは避けられません。ヒロインはそれを忘れてしまっているように見えました。じゃあ誰が変わりに死ぬんだ?他の貴族に行けって?なら、代わりにお前が死地に赴けよ、と。

 さらに、SFをやるなら「取材」「研究」「教養」「想像力」が不可欠です。なんといってもサイエンスのフィクション、ですから。Fがファンタジーならいいですけどね。
 SFをするなら裏で相当頑張って脳みそを働かせないと、いい物はできません。異世界転生ものや、VRMMO、日常ものなどなら、テンプレ設定でそこそこ面白い話が描けても、このSFの世界はその点は甘くありません。まして、差別とか戦場での死とかをSFで主張するなら、なおさらです。そこの不足感が相当ありました。世界観、兵器、社会制度、AIのテクノロジーの度合い、等々です。

 SFに挑戦しようとする意気込みは買います。が、やはり、取材不足でSF作品、戦争作品として成立していない気がします。
 途中で断念したのでこの辺りの説明があったらすみません。


以下 視聴中のレビューです。

 原作等全く知りません。レビューもあらすじも見てません。それくらい楽しみにしておりました。

 第1話からヒロインの作画の同一性が厳しいですね。場面によって別人に見えます。髪の艶、背景など低予算の感じですね。ディスプレイの映像や光の演出などでがんばって雰囲気はだしていますが。

 女性の制服、いい加減ミニスカにするのやめられませんかね。他の良作アニメの女性の服装のリアリティはどんどん上がっています。安っぽく見えますよね。せめて学校の制服とは区別してよ、と。
 少佐が無能力なティーンですか。貴族特権ですよね。他人の批判する前に自分の能力を磨いたほうがよろしいのでは?

 第1話でヒロインサイドにコミカルな雰囲気は必要なし。そのくせエピソードも演出も陳腐ですし。
 第1話は状況の厳しさ、命の軽さを嘆くヒロインの心情や人柄、または舞台や技術設定などにフォーカスすべきでしょう。やっているつもりなら全然できていません。

 戦闘シーン、兵器のCGはなかなかいいのが救いです。

 「壁の中の貴族」が差別階級に戦わせる。設定は、亡国のアキトとかマージナルオペレーション的ななにかの雰囲気ですね。でもハンドラーの役割の意味がちょっとわかりません。

 科学技術の差が大きすぎます。少数の人間の犠牲で持ちこたえるには不自然でしょう。銀髪軍団たちは、無気力の極みですし。一人優秀な人間がいたから何とかなってたんですか?1国を滅ぼした戦闘機械軍団なのに?なら、それほど脅威じゃないですよね。

 情報の伝達方法をハンドラーがいきなり間違うとかそれは軍隊の最低限のルールでしょう。
 相手がAIに滅ぼされているので、AIは使えないという設定なのですかね。それにしては研究所らしきところではコンピュータ使ってましたが。戦闘記録は人力で作成するレベルらしいですね。

 まあ、どこかでいろいろ説明があるのかもしれませんが、ちょっとこの辺りを考察する気力もなくなってきました。
 何かを主題にして、それを軸に、というのが3話くらいまでに読み取れるなら、ここまで設定とか作画、演出にこだわらなくていいんですが、世界観もヒロインの目的もなにも提示できていません。言葉で「命は大切」って言ってるだけで、お前主体的に何かしたのかよって言いたくなります。演出が上手くて引き込まれるわけでもありません。

 ああ、いい言葉が見つかりました。クリエーターの気持ちが伝わってきません。

 楽しみにしていたのでちょっと辛辣になりました。お好きな方には申し訳ありません。残念ながら第3話の延々とつづく日常シーンで心が折れましたので、視聴は継続しないと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

何もかもがダメ

ラノベ勢からやたら注目されていた作品だが、期待外れにもほどがある。
先に書いておくと個人的に良いと思ったのは9話、作画、声優、ED一曲のみ。

{netabare}
まず、設定からして既視感がありまくり。
自分はこういう批判の仕方は大嫌いだけど、この作品はほんとにアルドノアや亡国のアキト、オルフェンズ...の寄せ集めだった。
まあ既視感があるっていうのはまともな批判にはなってないからこの辺で。

設定が雑なのも良くない。
酷い時で5分おき毎ぐらいに突っ込みたくなる。

まず、差別描写が雑。「戦死0の戦場」や「有人の無人機」という売り文句や舞台設定に頼りすぎで作品内での差別の描写が甘すぎる。
それどころかほぼそんな描写がない。この作品内で「色付き」という単語なんて全然聞かないし、直接的な差別も戦場に送り込まれているという点をのぞいて全然ない。
講義で白銀種に対して「有人の無人機」の真実を平気で話せるのもおかしい。この世界観でこういうことしたら普通お咎めがあるのでは...?
ところで、この作品で最も印象に残る差別表現は「白豚」っていう単語。

あれ...? これを言ってるのって86側...。
ほんとに、86の方がレーナに対して高圧的でむしろ逆に86側が差別しているように感じる。

てか、そろそろ日本人(86)が白人(白銀種)に差別されていて、それに抗うみたいな話は日本人=正義、白人=悪と取っているように思えて気持ち悪く感じるからやめてほしい。コードギアスとかもそうだけど。
勿論そんな設定はないけど、そういう話を作りたいってことが目に見えてしまう。

他に違和感を感じるのは86が反抗しない点。
86は白銀種よりも戦場に詳しいし、新型レギオンの仕組みという重要事項も86だけが握っている状況。そして共和国は武器も枯渇しているし、白銀種は全然戦っていない模様。
そもそも、何でレギオンを鹵獲して研究してないんだよっていう点は突っ込んだら負け。
こんな状況なら簡単に反抗できるのでは?
戦い続けても自分らが死ぬということを理解しているようだし、それならまだたとえ死んだとしても反抗した方がマシ。
作中で一応反抗しない理由が述べられたが、意味不明で全く感情移入できなかった。

レギオンの設定も雑。死んだ敵の脳を使っているというのはいいんだが、後半になると、レギオンが敵意がないのに後をつけてきたり(=意志がある)する。これなら、死んで脳を利用されると、敵対して国を攻めてくる理由が分からない。逆にむしろ脳が利用されたらレギオンとして、レギオンと戦えるのでは?

とまあ短く書いたつもりだったけど色々突っ込んでしまった。
こんなに書いておいてなんだけど、自分は別に既視感があろうとも設定がガバガバであろうとも、話が面白ければ一切マイナス点にはしない。

けど、このアニメは設定とか以前に単純に話が面白くない。
話が面白くないから粗が目立つのかもしれない。
せっかく作画がいいのに戦闘シーンは何やってるかわからないし、そもそも少ない。指令の様子ばかり写される。(2話と9話の戦闘は良かった)
キャラの死に方も雑。もしかしたら戦場のリアルさを表してるのかもしれないが、それなら数話にかけて死人を出さなくてもと思う。
○○が死んだってなっても何も思わないし、そもそも「いやそいつ誰だっけ?」って感想にしかならなかった。
キャラの死と言えばこのアニメは何回死ぬ死ぬ詐欺をするんだ。
そもそも、やってることもワンパが過ぎるんだよね。

あと、設定の解説不足。無線が使えないとか壁でおおわれているとか空中戦はできないとかファイドとか調べないと分からなかった。脚本家もあまり設定理解してないんじゃないか。

キャラも微妙。86側は人数が多すぎてシン意外空気だし、レーナはどうかというと微妙。
キャラデザだけで言えばかなり可愛くてよかったが、あまりに無能でイライラさせられる。
司令官のくせに、人を殺めるところをまともに見られないし、指示も一切役に立っておらず足を引っ張るだけという...。
ある回で86に「綺麗ごと言うな」ってキレられたのに次の回以降ではまた普通に綺麗ごとばかり言ってて笑った。
あと、こういうアニメでところどころ萌えアニメの空気感を持ち込むのは違和感があったかな。

まあそんな中で唯一良かったのは9話。
シンが兄と決着つける回だけど、話も単純に良かったし、戦闘も珍しく滅茶苦茶面白かった。ここまでの戦闘は"強敵"と言えるような相手がいなくて、モブばかり殲滅しているようだったから。そしてそこまでは口だけで綺麗ごとばかり言っていたレーナが実際に行動に写し街を走るという。シンが先に行くといって、レーナに後で来いと暗示するのも良かった。

11話で兄がまだ消えてないという展開になってちょっと興ざめしたけど。
あと、結局まだレーナと合流してないのも残念。

↓一話毎の感想
{netabare}
1話
銀髪好きには最高かもしれない。
髪の色に意味を持たせてるアニメって珍しい。
86ってギアスのイレブンか?
専門用語多くてわかりにくい。
この作風で萌えアニメ見たいなコメディは余計かなぁ。
世界観とか戦争相手わからないけどまあ面白そう。
ただこういうリアリティのない差別表現は好きじゃないな。
誰でも書ける感じの雑な差別表現。
とりあえず設定でだけ迫害しとけみたいな。
あと、服がなんちゃって軍服。戦争ごっこ。
なんだこの自分に酔った奴が歌ってそうなOP。
息入れるの気持ち悪い。最後の尺余りも酷いし。

2話
敵がどんな国なのか描かれないのがわかりにくいな。
完全に相手無人機だし。戦闘がめっちゃかっこいい。この戦闘だけでも見る価値があるアニメ。
戦闘かっこいいけど注視しないとすぐ敵味方がわからなくなるw 
西暦ってことは地球舞台なのか? 
レーナめっちゃ真実ばらしてるけどこれ即捕まえられるだろ。
ええ...国の管理体制ガバガバすぎんか。
お咎め展開展開か、せめて注意喚起ないの?

3話
急にラノベっぽいノリになった。普通に暗い空気感でやった方がいいのに。今回話は何も進まなかったけどレーナと86の人らの仲を深めたいい回だったと思う。
こういう話が丁寧に描写されるのはいい。
誰かがが死んだ、誰だよ。
86が差別されてる感が足りないなあ。
むしろ逆に白銀種のほうが差別されているように感じる。
めっちゃ切れてたけど、こんな世界観なら本来歯向かってはいけない雰囲気になってるはずでは。
これ、戦闘シーンが一切描写されないし、誰が死んだのかも全くわからない。(ちゃんと見たらわかるんだろうけど)
指揮官視点実際の戦闘の情景なんてわからなくて、誰が死んだかなんて対岸の火事だということを暗示してるのか?
そういう意味があっての見せ方ならかなりうまいと思う。

4話
ほんと差別してる側じゃなくてされてる側みたいになってるじゃねーか。
レーナが綺麗ごとばっかだから怒るのはわかるけどさ。
あんな怒ってたくせにもう空気感戻ってるという。
人が死んだ翌日みたいな空気感じゃねーな。
高みの見物というのはその通り。今後一緒に戦うのか?
結局電話越しに謝罪って前と同じじゃないのか?
このアニメありふれた設定で目的もなく無難に進んで言ってる感があるんだよなぁ。

5話
赤髪メガネに助けられるロリの頃のレーナ。
この年齢なのに、差別してるのに何で助けてくれるのってセリフは言わされてる感が。
ギアーデ帝国がレギオンの開発国でこの物語の敵?
ほんとに共和国の人は現場のこと分かっていないんだな。
レギオンの核には人間の脳が使われているっていう重要事項。
鹵獲して研究してないのか?
そもそも黒羊の情報、そんなにいっぱいいるならなんで上に伝わってないんだ?反乱でも起こそうとしてるから伝えてないのか?
結局レーナは指示をするだけで、現場にも出ずに1年でレギオンを殲滅出来たら...と理想論を語ってるで笑った。

6話
ほんとにむしろ逆に白銀種が差別されているようにしか見えないな。
キャラがあっさり死ぬなぁ。
てかレーナいる?全く命令役に立ってないじゃん。
人が撃たれるところすら見たことないのかよレーナ。
なんで司令官なの?見るのが責任ってなんだよ。
なんでレーナが司令官務まってるのかわからん。
話も何も見えてこないのがなぁ。
モブを倒してるのとキャラが死んでるだけで話が何も進んでない。
軍の司令のままに全員が動くだけでなんかなぁ。
迎撃砲とかいう王国の武器があるかと思えばもう動かないらしいし、86もそのことを把握している。
ほんと反乱起こせば勝てるんじゃないの?
何かシリアスから急に萌えアニメの雰囲気になったりもう滅茶苦茶だな...。
こんな状況で死んだ人からもらったチョコレートをもらって笑顔になってるし。
主人公も前に怒られたのに結局理想論ばっかで何もしてないじゃないか。

7話
86に正論を言われるレーナ。またこの展開か。
ほんとレーナ耐性なさすぎだし、情に任せすぎだしなんで司令官なんだ。
これ以上誰も死なせないって、司令官がどうやって。
キャラの死亡シーン雑すぎる...。
これリアリティ重視でわざとやってるのかなぁ。にしても雑だなぁ。
レーナの頭がお花畑すぎる。理想論しか言わない。何もしない。
反逆しない理由も意味わからん。
叛逆した方がこの状況の場合正義だろ。しかもレーナの前で白豚呼びとかほんと逆に差別じゃねえか。

8話
レーナ理想論しか言わんからイラつく。
行動に移さずに他人に頼ろうとするばかり。
いやいや何が86はほろぶべきだよ。滅んだら共和国と戦えなくなるだろ。
しかも負けた後86の存在を完全に隠蔽とか無理もある。
それにレーナは何で平気で毎回国を裏切ってんだ。
もう通信つなぐなってレーナ何のためにいるんだよ。
なんでこんな体制ガバガバなんだよ。

9話
珍しく戦闘が面白い。兄との決着。
兄の掘り下げもうちょっと欲しかった感と、もう回収しちゃうの感はあるけど今回結構面白い?とうとうレーナも行動に写すか?
やっと口だけのキャラじゃなくなった。
シンが先に行くと言って後でレーナも来いって暗示するのもいいな。
ほんとに今回どうしたんだってぐらい面白かった。

10話
いや逃げるんかよ。結局これなら反逆しても良かったじゃないか。
このロボ何者。
てかレギオンに意思があって近づいてきたみたいになってるけどこれなら死んで脳をレギオンに利用されたら自分の意思で操れるんじゃないか?
EDはやいな今回
ファイドってなんだ? これ死ぬ流れか?
この世界北極あるってことは地球なのか
ああ、そういう系の回想か。え、このロボ殺す意味あった?
ファイドの出番ここまでにもっと欲しかった。あったなら感動してた。

11話
日本語!?
結局日本人=正義 白人=悪ってしたかったような作品か。
コードギアスとかもそうだけどこういうの気に入らないな。
シンがせっかく囮になってくれてるのに他の奴がもたもたした後に加勢する。
こういう展開ほんと嫌い。何のために囮になってんだよ。兄まだ生きてたんかよ。
戦闘が唐突すぎて一切盛り上がらないラストバトル。
いや、結局加勢してピンチになるしほんと何のための囮だよ。バカすぎて呆れる。このおじさん誰だ。
ほんとむしろレーナらの方が差別されてるじゃねーか。合流もしないのか。まああの4人はどうせ生きてたオチかな。

{/netabare}

OPはミュートするほど微妙でした。自分がミュートしたアニソンはこれが3曲目です。EDはいつもの澤野音楽といった感じだけど良かった。
澤野氏が曲歌ってるアニメは地雷の法則。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

90.2 2 ロボットアニメランキング2位
天元突破グレンラガン(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4244)
19914人が棚に入れました
これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。遥か未来。人間は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。ジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。兄貴分と慕うカミナに、その顔を見せようとしたその時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、小野坂昌也、檜山修之、伊藤静、中村大樹、谷山紀章、佐藤利奈、植田佳奈、阿澄佳奈、斎賀みつき、本田貴子、福井裕佳梨、梁田清之、根谷美智子、陶山章央、川久保潔、池田成志
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とにかく熱さ尋常ではない

日朝にやるとは思えない圧倒的熱さ。この熱さに魅かれる。今でも、作画とこの熱さはTRIGGERの軸になってる。
{netabare}カミナとヨーコが良い雰囲気だったのに、カミナが死んじゃったのは凄く切なかった。{/netabare}
物語の前半と後半で異なるバトル。後半、大人になった主人公たちにそれぞれ生活がありつつも戦っていくのは好きだった。
戦いも{netabare}メカが肥大化してからとどめを刺すときは逆に小さくなってコアになるシーンは熱い。{/netabare}
最終話が切ないし、最後の戦いから時間経過した後がお前誰だよって感じになってるのは好き。ここからさらに主人公たちの生活を描いてほしいとも思う。

OP
空色デイズ 歌 中川翔子
ED
UNDERGROUND 歌 HIGH VOLTAGE
みんなのピース 歌 アフロマニア
挿入歌
happily ever after 歌 中川翔子
空色デイズはさすがの名曲。何度聴いても良い。個人的にみんなのピースもなんか好き。


1. お前のドリルで天を突け!
遥かな未来。人々は地中で時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分であるカミナ。彼は地上があることを信じ、外へ出ようと目論んでいた。ある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なメカが落ちてくる! 暴れるメカに無謀にも立ち向かおうとするカミナ。その彼の前にライフルを手にメカ=ガンメンを追ってきた少女・ヨーコが現れる。しかし彼女のライフルでは、足止めをするのが精一杯。そんな中、シモンは地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは顔だけの謎のメカだった…。

2. 俺が乗るって言ってんだ!!
ジーハ村を襲ったガンメンを撃破し地上に出たカミナとシモン。そこは更なるガンメンが待ち受ける世界だった。ヨーコの住むリットナー村をたずねる二人。そこには毎日のようにガンメンと戦っている村人たちがいた。村人の一人であるリーロンはシモンの乗っている「ラガン」に興味を持ち、何も知らない二人に「ガンメン」のことや地上のことを教える。翌日、夜明けと共に3体のガンメンが襲来する。驚く二人にヨーコは平然と「いつものこと」と答える。村人が応戦に向かう中、臆病風に吹かれ身動きの取れないシモン。村に危機が迫る中、戦いに加わっていたカミナは隊長機らしいガンメンに目をつける。「決めた!あのガンメン、俺がいただく!」

3. 顔が2つたぁナマイキな!!
シモンとの共同作戦(?)で見事ガンメンを奪取し、敵を撃破したカミナ。奪ったガンメンを「グレン」と名づけて得意げなカミナはヨーコに誘われ、狩りに出かける。その狩場でヴィラルと名乗る獣人と交戦。ヴィラルのガンメン「エンキ」の強さにラガンとグレンは敗退。なんとか命からがら逃げ出したものの、翌日にはリットナー村が襲われるのは明白だった。逃げようと提案するシモン。提案を一蹴し、ヴィラルとの再戦を挑むカミナだったが、やはり歯が立たない。ボロボロになっていくグレンの姿に、思わず顔を伏せるシモンに対し、ヨーコはカミナがシモンが必ず来ることを信じて戦っているのだと話す。「で、あんたはどうなの?」

4. 顔が多けりゃ偉いのか?
激しい戦いのなか、ラガンとグレンが奇蹟の合体を果たし、グレンラガンとなってヴィラルを打ち破ったカミナたち。勢いに乗って敵の本拠地に乗り込もうと旅を始めた矢先、突如合体の特訓を始めると言い出すカミナ。前回の合体はあまりにもブサイクすぎて「男の合体」ではなかったというのだ。最初は笑って取り合わなかったシモンだったが、特訓と称してグレンで大岩を投げつけられて逃げ回る羽目に。だが持ってきた食料を食べつくしてしまい空腹で力が入らない。特訓の最中、突然黒ずくめの4人組がグレンに襲い掛かってくる。彼らは獣人ハンター「黒の兄弟」と名乗り、グレンがシモンを襲っているのだと勘違いして助けに来たのだという。

5. 俺にはさっぱりわからねえ!
キタンたちと和解を果たし、さらに旅を続けるカミナ一行。とある場所までたどり着いた途端、突然地面が崩れガンメンごと地下に落下してしまう。落ちた先は古びたガンメンを「顔神様」と崇める奇妙な村だった。ガンメンから出てきたカミナたちは「顔神様の使い」として歓待されるが、その態度に不審なものを感じる。その後、村人たちはある儀式を行うが、それは貧しさゆえの過酷なものだった。儀式を「村が生きていくために不可欠なもの」と説く司祭に対し納得できないカミナ。そんな彼に反発を覚える村の少年ロシウ。一触即発になりかけたそのとき、新たなガンメンが天井から落下してきた! グレンラガンで応戦するカミナとシモンだったが…。

6. 見てえものは見てえんだ!!
仲間にロシウとギミー&ダリーを加え、敵本拠地への旅は続く。彼らの前に突如立ち塞がるガンメン軍団。これまでの戦いで成長しているカミナたちはあっけなく倒してしまうが、1体だけ逃してしまう。それを追えば敵の本拠に辿り着けると確信し、追跡するグレンラガン。だがいつの間にか立ち込めた霧のために見失ってしまう。霧中をさまよう中、1人の老人に出会う。老人は一行を奇妙な屋敷に案内するが…そこは温泉旅館?!女将と美女ぞろいのバニーガールに出迎えられ、下にもおかぬもてなしに浮かれっぱなしのカミナたち。そこにキヨウたちも合流し宴はさらに盛り上がる。ただ一人冷静なロシウは彼らの態度に疑いを抱き、屋敷内の探索を始める。

7. それはお前がやるんだよ!
オオカミ獣人の罠を打ち破った(?)カミナたち一行。その前に現れた獣人・ヴィラル。前回の戦いに敗れ、武士の誇りである兜をグレンラガンに奪われた雪辱を果たさんと再戦を挑みにきたのだ。そのまま激しい戦いを展開するグレンラガンとエンキドゥ。戦いの趨勢が優位に傾きかけたとき、突如彼方から砲弾が飛来し吹き飛ばされる。激しい砲撃と共に現れたのは……山のような巨大なガンメン!圧倒的な戦力の前に撤退を呼びかけるヨーコたちだが、カミナは一歩も退こうとはせず無謀にも戦いを続けるがまるで歯が立たない。集中砲火にさらされ、窮地に立たされるカミナたち。そんな彼らの前に新たなガンメンが現れる。彼らの正体は?!

8. あばよ、ダチ公
要塞型ガンメン・ダイガンザンとの戦いの最中、グレンラガンのピンチを救ったのはリットナー村のダヤッカや「黒の兄弟」キタンたちだった。彼らはカミナ同様、獣人のガンメンを奪取し自分のものにしてきたのだ。「大グレン団」の旗の下、各地で抵抗を続けてきた仲間たちが続々と集結する。カミナは彼らと共にダイガンザンの乗っ取りを決意する。作戦を前に盛り上がる大グレン団の面々とは裏腹に、カミナの無謀な行動に一抹の危惧を抱くヨーコ。決戦の朝、シモンはカミナとヨーコのキスシーンを目撃してしまい、激しく動揺する。そんな彼の心中をよそに、激しい戦いの幕は切って落とされる。果たして作戦は成功するのか?!

9. ヒトっていったい何ですか?
都に届けられた四天王チミルフ戦死の報。それは新たなる戦いの幕開けに過ぎなかった…。激しい戦いの末、ダイガンザンを手に入れた大グレン団。だが得たものの代償はあまりにも大きかった。カミナという精神的支柱を失い、目標を見失いかける大グレン団の面々。そしてアニキの死を「自分のせい」と半ば自暴自棄と化すシモン。仲間たちからも孤立する中、ガンメンとの戦いの最中にラガンが暴走し、グレンと分離し飛び出してしまう。コントロールのきかないラガンはそのまま、コンテナが散乱する奇妙な谷に不時着する。谷をさまようシモンの前に、新たなコンテナが落下してくる。その扉を開けると中には一人の女の子が眠っていた…。

10. アニキっていったい誰ですか?
シモンが連れてきた少女・ニアの正体を知り、動揺を隠せない大グレン団の一行。敵の情報を聞き出そうと尋問を試みるがうまくいかず、厄介払いでシモンに押し付ける。カミナを失った事実から立ち直れないシモンだったが、ニアに問われるまま、カミナとの絆を語るのだった。一方、ニア姫にためらい、戦いをやめてしまった四天王・アディーネ。都で螺旋王にそのことを責められたアディーネは単身ダイグレンを倒すことを誓い出撃する。ダイグレンの前に再び現れるガンメン・セイルーン。アディーネに対し、ニアは単身甲板に飛び出し、ことの真意を父王にただすべく、自分を都に連れて行くよう命じるのだが…

11. シモン、手をどけて
アディーネを退けた大グレン団。だが未だ立ち直れないシモンは部屋に引きこもってしまう。皆が見放していく中、一人ニアだけが彼を気遣うのだった。都を目指すダイグレンに入る緊急通信。あからさまに怪しい通信内容にリーロンたちは罠だと疑うが、キタンはそれをきかずに救助に向かってしまう。だがそれは四天王・グアームの狡猾な罠だった。ほとんど何の抵抗もできずに牢に放り込まれるシモンたち。脱出するべく穴を掘ろうとするキタン達だったが、全く歯が立たず、一人、また一人とあきらめていく。そんな中、一人黙々と掘り続けるシモン。そのうしろ姿を見て、ヨーコはかつてカミナが言っていたある一言を思い出すのだった…。

12. ヨーコさん、お願いがあります
グアームの卑劣な罠を打ち破り、己を取り戻したシモン。カミナの志を受け継ぎ大グレン団の新リーダーとして王都・テッペリンを目指す!そんな彼らの目前に海が広がる。地上専用のダイグレンでは海は航行できないのだが、こんなこともあろうかとリーロンは水上装備を用意していた。装備を換装する間、海水浴を楽しむ一行。その中に仲間として溶け込んだニアもいた。

13. みなさん、た~んと召し上がれ
四天王の一人、流麗のアディーネとの海戦に勝利したシモンたち大グレン団。その余韻にひたる間もなくテッペリンを目指すなか、突然「働きたい」と申し出るニア。メンバー全員が働いているというのに、自分だけ何もしないのはいやだというのだ。

14. 皆さん、ごきげんよう
ついに王都・テッペリン目前までたどりついた大グレン団。息つく間もなくテッペリン攻略戦の幕が切って落とされる。大グレン団の前に立ちふさがる四天王の旗艦ダイガンド&ダイガンテン。地上で、空中で互いのガンメンがぶつかり激しい火花を散らす。2隻の戦艦ガンメン相手にダイグレンは苦戦を強いられる。

15. 私は明日へ向かいます
シモンたちの前で、崩壊を始めるテッペリン。その正体は都市そのものが巨大なガンメンだった! 大グレン団の面々が呆然とする中、引き寄せられるように天空へ向かうグレンラガン。雲海を越えるほどの上空にしつらえられた玉座に座る一人の男。ついに螺旋王ロージェノムと相対する!

16. 総集片
これは、まだ運命に気づかぬ一人の男の物語。シモンとカミナ、二人の男が地下の村から地上へ突き抜けて始まった、遥かなる旅。見知らぬ世界、新たな仲間たち、そして別れ。絶望の淵で見つけた出会い。物語の欠片を紡いで語る「総集片」が今、ここに始まる。

17. あなたは何もわかっていない
テッペリンの決戦から7年後…。地上に解放された人々は、螺旋王の残したテクノロジーをもとに瞬く間に文明を構築していく。そんな中であるものは結婚して子供をもうけ、またあるものは新天地を目指し旅立っていった。新政府の総司令の座に着いたシモンは公務に忙殺される日々をぬって、ニアにプロポーズする。

18. 聞かせてもらうぞこの世界の謎を
螺旋王ロージェノムの予言通り、地上の人間の数が100万人になった瞬間に現れた正体不明の兵器。そして人類に宣戦布告したのはシモンたちにとって全く予想のできない人物だった。かろうじて敵を撃退したシモンは真相をただすべく、その姿を求めてカミナシティをさまよう。

19. 生き残るんだどんな手段を使っても
敵を撃退し帰還したシモンはロシウによって逮捕され、そのまま独房に監禁される。カミナシティで暴動を起こした民衆を鎮めるにはこの方法しかないと言うロシウに対し、キタンやダヤッカらグレン団のメンバーはいきり立つものの何も言い返せない。

20. 神はどこまで僕らをためす
カミナシティに帰還したシモンは監獄に収監される。そこにはかつてのライバル・ヴィラルも投獄されていた…。人間の避難を急がせるロシウ。ロシウの行動に不審を抱くキタンだが、行動の裏に隠された真の意味を知り驚愕する。

21. あなたは生き残るべき人だ
地下から出てきた人間たちが暮らすコレハナ島の小学校に、一人の新任教師が赴任してくる。その女教師は瞬く間に島の生活にとけこみ、生徒たちに慕われる。彼女の生徒の一人・ナキムは父親をなくしてこの島に移り住んだものの、島の生活になじめず、同級生ともうまく付き合うことができないでいた。

22. それが僕の最後の義務だ
宇宙へ脱出したアークグレンを、軌道上で襲うムガンの大編隊。ギミーたちグラパール隊の奮戦もむなしく、アークグレンの損害は増大していく。アークグレンのクルーが絶望のふちに立たされたそのとき、ブリッジに響くシモンの声!「あきらめるな!ロシウ!」

23. 行くぞ 最後の戦いだ
圧倒的なアンチスパイラルの猛攻を防ぎきり、逆転勝利を収めた大グレン団。その勝利の余韻も覚めやらぬまま、アンチスパイラルの本拠地探索を開始する。そのころ、ロシウは一人、生まれ故郷であるアダイ村に現れていた。

24. 忘れるものか この一分一秒を
人類の未来と愛するニアを救うため、次元の狭間にあるというアンチスパイラルの母星を目指すシモンと大グレン団。その行く手を阻むようにあらわれるアンチスパイラルの艦隊。その数、無量大数!シモンの螺旋力に全てを託し、大グレン団が絶望的な戦場で命を賭ける!

25. お前の遺志は受け取った!
アンチスパイラルの新たなる攻撃にさらされる超銀河ダイグレン。宇宙が高密度の海と化し、超銀河ダイグレンを沈めていく。罠を打ち破るため、シモンたちは一見無謀にすら思える捨て身の作戦に出る。

26. 行くぜ ダチ公
アンチスパイラルの罠を突き破り、ついに変形を完成させ大銀河に立ち上がる超銀河グレンラガン!その圧倒的な力は眼前に立ちふさがる敵艦隊をみるみるうちに駆逐していく。だが、アンチスパイラルの仕掛けた新たなる罠に大グレン団の面々はなすすべなく囚われる。それはシモンですら例外ではなかった。

27. 天の光はすべて星
これは自分の運命を知らなかった一人の男の人生の物語。今、男は自分の運命を知り、愛する女と、友と、まだ見ぬ明日のための最後の戦いが今、始まる!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

日曜8時30分からこんな熱いの観てたら午後にはダウンしてるよ

2014年1月2日、3日のニコニコ一挙生放送にて(総集編16話を除く全27話)
ロボット(メカ)/熱血/成長/合体/SFファンタジー/オリジナル作品/2クール

1~15話  少年時代
16話    総集編
17話~27話 青年時代


ガイナックスによる熱血メカアニメ。なお主要スタッフである監督の今石洋之、副監督の大塚雅彦、原画のすしおらはTriggerを設立し移籍したため現在はガイナックスに所属はしていない。

アニメグレンラガンにはロボットとドリルを題材にした作品だ。今石らしいスピード感とコミカルな魅せ方と脚本による中島かずきによる友情(愛情)、熱血。これらがグルングルンとうまく合わさり回り素晴らしい作品になった。

1シーン見ただけで今石アニメだ!って思うほどの演出する監督だけれどもこれでもセーブしていた(ソースはアニメスタイル)とのこと。6話の温泉回が一番解放した回で徐々に落ち着いていき終わりに近づくにつれ大人しくなっていったかな、という印象を抱いた。最後はお話も真剣になっていくしね。
[追記:って6話は板垣伸が絡んで若干暴走気味だったのかな……?ソースは板垣伸のいきあたりバッタリ!第十八回]

さてロボットアニメなのでロボットについての話を。正直造形なんてわからないのでこうとしか言えないがかっこいい。合体シーンやドリル出現シーンなどは盛り上がる。
どうして動かせるのか、出力は何なのかなどの疑問の答えは「気合」。それでいいのかと思うけど熱血とスピード感でカバーしてる。
また主人公の機体は敵のロボットを略奪できるので性能の限界を感じることも飽きることもなかった。

熱血要素もこのアニメを語る上では欠かすことのできない。強大な敵にも諦めずに戦う姿やここぞという場面で「お前のドリルで天を突け」「オレを誰だと思ってやがる!」等の決め台詞もとても痺れちゃいますね。
毎話必ずおおっというシーンがあるし悲しい出来事や暗いエピソードなどで緩急もつけている。

岩崎琢による劇中音楽もまたいい味を出している。25話に流れたソプラノコーラス+ヒップホップ(ラップ)の楽曲がお気に入りです。
中川翔子によるOP&11話などの挿入歌も良かった。

不満だったのは4話かな。あの回は作画が酷かった。合体シーンだけ綺麗な作画になってて呆れてしまった。とはいえこれがパンティアンドストッキングの逆崩壊作画が誕生秘話だったのかもしれないが……。
9話も物語では重要な回だったがあれっ?と感じてしまうところがあった。
{netabare}後はブータが変身することの必要性が感じられなかったかな。結局合流する頃には元に戻るし。ケモナーホイホイだったのかもしくは何かのパロディだったのかね{/netabare}

天元突破グレンラガン……とても熱くかっこ良くいい作品だった。しかしこんな燃え上がる作品を日曜8時30分から地上波で放送してたなんて。その頃観ていたら午後にはテンション保てずダウンしてそうですね。



以下各話感想メモ。全力でネタバレしてます
{netabare}

★★★★★第一話~第三話★★★★★
熱血。熱い
カミナは頼りになるなぁ。
シモンは弱っちそうなだけに成長成分期待できそう

ところどころギャグが入ってる
第三話の初合体シーンは笑った
★★★★★第四話★★★★★
作画……頑張れよ
顔が潰れてるぞ
合体シーンだけ作画良くなってるな。ホント別人

洞窟暮らしが長いからか食物には火を通さないんだな
生肉とは恐るべし
★★★★★第五話★★★★★
あれっ普通に合体したな
あれだけ状況に拘ってたのに

全編通してフィルターかかってた
うまい演出だけど若干見づらかったな

これで仲間が3人増えた、のかな?
★★★★★第六話★★★★★
温泉回、ギャグ回。今石イズムだなぁ面白い
★★★★★第八話★★★★★
次回予告でネタバレしてたしAパートから死亡フラグ立ちまくってた
けど本当に死ぬとは。死んだんだよねこれ。どうするんだろ
9話予告で新キャラ登場。ナレーションもやってたからキーなんでしょうね
★★★★★第九話★★★★★
OP映像微妙に変わってる
カミナがOPから消えてら……
螺旋王人間なんじゃね?
→Bパートニアのセリフにより可能性大

箱からニアが出てきたのは箱入り娘ってことか

作画残念なとこあるなぁ。重要な回っぽいのに
★★★★★第十話★★★★★
ヴィラルはカミナ死んだこと知らないのか?
アイツいいやつになりそうだなぁ
★★★★★第十一話★★★★★
シモン復活。かっけー。しょこたんの挿入歌も盛り上がってよかった
十二話の次回予告。水着回かな?
★★★★★第十二話★★★★★
ヨーコも復活、でいいのかな
話の流れでニアの髪型変更。短いほうが描くの楽だからね
★★★★★第十三話★★★★★
OP、ニアの髪は長いままだった
やっぱりヴィラルはカミナが死んでいたことを知らなかった
良心も見せたけど螺旋王に改造されてダークサイドの道辿りそうだな

14話の次回予告「みなさんごきげんよう」って不穏だなぁ
★★★★★第十四話★★★★★
らきすたの店長がいるwww
突っ込んで死んだwwwww

ニアお別れじゃなかった
★★★★★第十五話★★★★★
螺旋王つええええwww生身のほうがつええんじゃねぇかこれ
意味深なセリフ残して消えたけど16話からは月偏なのかな
ひとまず1~15話、地球編おしまいってことで

作画監督すしおか。今更だけど音楽は岩崎琢
★★★★★十七話★★★★★
OPの歌詞が二番になってる
映像も変化……ってみんな大人になってるな
EDは歌詞も映像も変化

7年後の世界か。ロシウイケメンすぎる
性格変わったのもいればそのままのやつもいるね

ニアとケコーン……ならず

新章だけあってガラッとアニメの雰囲気変わったね
★★★★★十八話★★★★★
アンチスパイラルの存在なんかが明らかにされました
螺旋王も元は良い奴だった……?

シモンが暴走キャラに
ロシウが目的のためには手段を選ばないキャラに
★★★★★十九話★★★★★
ロシウ悪党すぎワロタ

ここでヴィラルと再会か
シモン反政府軍入り待ったなし
そしてここまで出番のないヨーコは何処へ
★★★★★二十話★★★★★
貴重なシャワーシーン(♂)

キタン回かってくらい出番あったな
死ぬのかと思った

最後の最後にヨーコきたあああああああ
★★★★★二十一話★★★★★
ヨマコ先生(ヨーコ)のおっぱい見つめるショタっ子
おねがい☆ティーチャーが始まりました

シモン「俺を誰だと思っている」
頂きました

シモンとヴィラルのコンビか。かっこ良すぎるぜ
シモン&ヴィラル「俺を誰だと思ってやがる!!」
うひょーーーーーーー!!!!
★★★★★二十ニ話★★★★★
怒涛合体アークグレンラガンかっけえええ

月もガンメンか

話の途中でぶっさしちゃったけど大丈夫かよ
大丈夫だったけど音楽も途中だったしビビったよ

次回からアンチスパイラルの全力軍隊との闘い編なのかな
これにて月偏終わりってことで
★★★★★二十三話★★★★★
ロシウ回

超銀河ダイグレン団結束!
ロシウもキノンとシモンによって復活したしいよいよって感じだな
★★★★★二十四話★★★★★
もう完全に戦艦のマスコットだな首だけ螺旋王さん

時間を稼ぐためみんな見せ場を作って死んでいく……
やっと合体かと思ったら罠にかかる……
★★★★★二十五話★★★★★
うわあああキタンも螺旋の力に目覚めてからやられてしまった……
お前もヨーコと死亡フラグ作ってから死んでいったな……
ヨーコのメンタルもやられそう

しかしついに超銀河グレンラガンの出番だ
最後のキタン→超銀河グレンラガンの流れにかかった音楽良かった
ソプラノオペラ+ヒップホップ風
★★★★★二十六話★★★★★
おぉIf...なBパート盛り上がる。カミナも出てきたし
Aパート後半の絶望感が緩急つけて良かったね

それにしてもブータは人になる必要あったのかな

26話のサブタイ『行くぜダチ公』と8話サブタイ『あばよ、ダチ公』。涙腺来ますね
★★★★★二十七話★★★★★
おおおおおおおおおおおお
グレン団全員騎乗による天元突破グレンラガン!
マスコットもいるwwww

ニア、消えてしまったんか……
結婚式でキスして消滅するなんて悲しすぎる

ところでブータさんは……
あっ数十年後を描いたCパートに出てきた。ちゃんと元の獣型でした

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【視聴検討中!】ドラマのアオイホノオを観たり、キルラキルの関連作品として気になってます。

全27話 +DS版特典番外編1話

タイトル、絵柄からして、男の子向けと思ったので、視聴は初めから考えてなかった作品です。
なので、深夜の再放送でも完全ノーマークでした。

キルラキルも初めの数話で断念してしまったので、再トライしてみようと思っていますが、
よく一緒に名前が挙がるこの作品が気になり始め、視聴候補として検討中。

ただ、どちらを先に観た方がいいのか迷ってます。
もうちょっとレビューを読んでみたりしようかな。急ぐこともないかな。

しょこたんのOPテーマは、CMなどでも耳にしたので知ってました。
この作品のだとは知らなかったですが。


===================================
【参考情報】視聴検討するための予備知識など(公式サイト、Wikiなどより)
{netabare}
■概要
ジャンル:SFファンタジーロボット アニメ
16:9比率ハイビジョンサイズで制作されており、アナログ放送でもレターボックス16:9比率で放送されている。本作はGAINAXが単独でアニメーション制作をした初のTVアニメ作品である。

{netabare}作品名の「天元」とは、万物生育の根源という意味があり、また囲碁の用語では碁盤の中央(中心)を指す。劇中のキーワードにも螺旋、ドリル、回転等、中央・中心に関連するものが多く見られ、中央突破、王道路線を念頭に置いた作品名といえる。監督である今石洋之の「ドリル」を念頭に置いた原案、基本設定と構成から、脚本の中島かずきが「進化と宇宙での象徴である螺旋」というテーマに乗せ、一人の男の成長劇と、生命と宇宙の進化を描いた巨大ロボット作品となっている。

本作品に登場するロボットは全編通して「ガンメン」と称され(由来は顔面)、「顔を中心に手足が付属する」という比較的マイナー部類のデザイン系統を採用している。
物語は前編(1部・2部)と後編(3部・4部)の2部2編で構成され、主題歌『空色デイズ』の歌詞は1コーラス目と2コーラス目で、それぞれの世界観のテーマに対応している。{/netabare}

過去の特撮・アニメをモチーフないしパロディとしたメカデザインやシーン描写が多数存在する。

2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、東京国際アニメフェア2008・第7回東京アニメアワードテレビ部門優秀賞・個人賞(キャラクターデザイン)受賞作品。

{netabare}劇場版映画として『天元突破グレンラガン 紅蓮篇』が2008年9月6日に、
続編『天元突破グレンラガン 螺巌篇』が2009年4月25日に公開された。
劇場版の展開に合わせ、テレビシリーズの地上波再放送がテレビ東京系列深夜枠にて度々行われた。
2007年10月 - 2008年4月(16話の総集編を除いた全26話を毎週1話ずつ放送。ローカルセールス枠)
『2008〜2009年年またぎ 大グレン団祭』 2008年12月28 - 30日、2009年1月1日 - 4日(1話 - 15話、17話の全16話を年末年始に全7夜で集中放送)
『2009大グレン団祭"春"』 2009年4月9日 - 6月11日(18話以降の再放送){/netabare}

■ストーリー
{netabare}遥かな未来。
人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、
時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。
そんな村の一つ・ジーハ。 村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、
ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。
そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。
彼は、村の上には「地上」があることを信じ、
グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。
そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる!
カミナは確信する「やっぱり地上はあった!」
そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。
その時、更に地上から何かがやって来た。
それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。
彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。
しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。
そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。
それは、顔だけの謎のロボットだった…。
(天元突破グレンラガン公式サイトより){/netabare}

■放送情報
2007年4月1日 - 9月30日  テレビ東京系列
毎週日曜8時30分から9時00分に放送。

■各話リスト
{netabare}第1部 カミナとの離別まで(第1 - 8話)
1話 「お前のドリルで天を突け!」
2話「俺が乗るって言ってんだ!!」
3話「顔が2つたぁ生意気な!!」
4話「顔が多けりゃ偉いのか?」
5話「俺にはさっぱりわからねえ!」
6話「てめえら全員湯あたりしやがれ!!」
7話「それはお前がやるんだよ!」
8話「あばよ、ダチ公」
------------------------------------
第2部 ニア初登場からテッペリン陥落まで(第9 - 15話)
9話 「ヒトっていったい何ですか?」
10話「アニキっていったい誰ですか?」
11話「シモン、手をどけて」
12話「ヨーコさん、お願いがあります」
13話「みなさん、た~んと召し上がれ」
14話「皆さん、ごきげんよう」
15話「私は明日へ向かいます」
16話「総集片」”第1部””第2部”の総集編
------------------------------------
第3部 7年後の新政府設立から月直撃を食い止めたところまで(第17話 - 第22話)
17話「あなたは何もわかっていない」
18話「聞かせてもらうぞこの世界の謎を」
19話「生き残るんだどんな手段を使っても」
20話「神はどこまで僕らを試す」
21話「あなたは生き残るべき人だ」
22話「それが僕の最後の義務だ」
23話「行くぞ 最後の戦いだ」
24話「忘れるものか この一分一秒を」
25話「お前の遺志は受け取った!」
26話「行くぜ ダチ公」
27話「天の光は全て星」(最終話)
------------------------------------
{/netabare}

OP「空色デイズ」歌:中川翔子(しょこたん)
挿入歌「happily ever after」歌:中川翔子(しょこたん)

<STAFF>
{netabare}企画:夏目公一朗、山賀博之、工藤陽二郎
監督:今石洋之
副監督:大塚雅彦
シリーズ構成:中島かずき
キャラクターデザイン:錦織敦史
音楽:岩崎琢
音楽制作:アニプレックス
アニメーション制作:GAINAX
製作:テレビ東京、電通、アニプレックス{/netabare}

<CAST>
{netabare}シモン:柿原徹也
カミナ:小西克幸
ヨーコ:井上麻里奈
リーロン:小野坂昌也
ヴィラル:檜山修之
ブータ/ダリー:伊藤静
ダヤッカ:中村大樹
キタン:谷山紀章
キヨウ:佐藤利奈
キノン:植田佳奈
キヤル:阿澄佳奈
ロシウ:斎賀みつき
ギミー:本田貴子{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

88.0 3 ロボットアニメランキング3位
翠星のガルガンティア(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2864)
14360人が棚に入れました
宇宙そらから来た少年、船団都市ガルガンティアと出会う
遠い未来
表面のほとんどを大洋に覆われた星、地球
宇宙で育ち
戦いしか知らなかった少年兵レドは
そこで初めて海を見た
広く、淡い翠に光る海
人々は巨大な船団を組み、
つつましくも生き生きと暮らしていた
通じない言葉
異なる習慣
レドは孤独な異邦人
だが、彼は一人ではなかった
ここで生きてゆくためになにができるのか
そして、なんのために生きるのか
翠の星で過ごす日々が、レドに問いかける

声優・キャラクター
石川界人、金元寿子、茅野愛衣、阿澄佳奈、伊藤静、大原さやか、小西克幸、寺崎裕香、手塚秀彰、早志勇紀、徳井青空、津田英三、星野充昭、保村真、小野友樹、杉田智和、藤村歩
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

14話の方がいいじゃねぇか馬鹿野郎!

ニコニコ一挙放送でOVAになってしまった4.5話だっけ?放送されたので見ましたが、糞みたいな焼肉回だかエロダンス回より抜群にこっちの方がいいじゃねぇか馬鹿野郎!どうしてあぁなってしまったんだ持った得ない。



ロボットのデザインはVVVの方が断然かっこ良くとても残念。
女の子がややむっちり感があるのは結構好きなのとほっぺや肩やら膝が赤くなってるのが好き。

快楽天ちゃん…良い子はぐぐってはいけません。

ぷちっとがるがんてぃあを知らない人が多いと思うので紹介しておきましょう。
http://gargantia.jp/#petit
↑の公式ページで毎週1話づつ追加されているショートアニメです。


料理に例えてみた
{netabare}どっかで見たのだけどまさに的確なものがあったので書いておきます。
この作品は
「シナリオの伏線(材料)を並べただけ」
なんですよね。
・ヒディアーズの設定
・クーゲル中佐
・海洋物の船団という設定
・エイミーというヒロイン
・その他ガルガンティアの人達
・宇宙のワープゲート設定
・ヒディアーズとの戦争
・チェインバーとストライカー
・その他もろもろ
一見伏線が回収されたようで実はされていない。
ヒディアーズの設定。戦争していた設定。話の大筋を掴んでいた設定が完全に放ったらかしになった時点で全てが空中分解しちゃってます。
ただただ芋や人参や大根や豚肉やら味噌やらと並べただけ。
料理されてない。これじゃ消化不良ですよね。
それぞれの味はしても出来上がった豚汁の味は出ないですよね。{/netabare}


考察まとめ
{netabare}1、人間vsヒディアーズで戦争をしていてヒディアーズ側が優勢だった。
このままでは人類が滅亡してしまうので戦っていたのではなかったのか?
それなのにヒディアーズは元人間でしたとわかったからと言って心変わりするわけがない。
そもそも自分達から人間辞めた連中なのに何処に同情しろと?
この時点で話が破綻している。

ガルガンの人間と仲良くなって共存共栄を覚えた?
それは問題の先送りでしかなくレドが馬鹿になったという事ですよね?
戦争はまだ続いてるし、知能の低下したヒディアーズがガンガン増殖しているからいずれ地球もヒディアーズに飲み込まれるのは火を見るより明らかなはずだ。
チェインバーがちゃんとそう言っていたのにレドの心変わりがおかしすぎる。
仲良くなったガルガンの連中は好きになりましたってのはわかるとしても、でもイカとの戦いは関係無いですよね?


2、どうしてイカ殲滅続けなかったんですか?
クーゲル中佐(ストライカー)が粛清始めちゃうのはやりすぎかとは思うが、レドがどうしてそんな事気にするんだ?
元々無機質な人間レドだったわけで、何ら疑問を抱かないんでは?
これも結局レドの心情描写が悪かったせいで1話のままのレドだと思っていたから変だと思ってしまった。

そしてイカの殲滅戦を続行しなかった理由はストライカーとの戦闘有り気だったからですよね?
まぁイカだけじゃつまらないと思ったのかクーゲルを10話になって出してどんでん返し的展開ってのが見え透いてる。
どんでん返し所かこれのせいで風呂敷広げすぎて畳めなくなっちゃってイカの設定をイカしきれないせいで完全に意味が無くなってしまったじゃなイカ。
まさにイカの設定とはなんだったんだ状態ですよね。


3、ガルガンティアの連中と本当に仲良くなったのか?
ここもおかしいですよね。
ガルガン連中と思想信条が合わないから船を分離したわけですよね?
つまり離別した時にちゃんと蹴りが付いてますよね?
それにもかかわらずなんでガルガンの連中に同情してるんですか?
あの別れはなんだったんですか?
エロダンスとか水着で焼肉とかする前に何故もっと感動的な心を動かす話を書けなかったのか?
これが下手だったせいでレドの心変わりが視聴者にうまく伝わっていない。
そのせいでレドはずっとレドのままで離別して1話と同じようにイカ殲滅作戦をしたわけで、なのにイカが人間でした。
で心が揺れるのはおかしい。
一瞬の同様はあっても冷静になれば別にどうという事では無いはずだ。
1でも書いたけど自分から人間辞めた連中に同情の余地なし。
おまけに人間を攻撃してきてんだぞ?
まぁ地球のは先制攻撃はしないようだけど。
そして離別してきたガルガン連中に同情の余地も無いわけだが。


4、要らなかった死に設定ばっかだよね?
・まずエイミーの存在理由が無いですよね?
なんとも空気ヒロインでしたよね?
もっとエイミーが可愛くて好きになる要素を書いたほうがよかったのではないか?
レドがエイミーに好意を抱くほどの心情描写が圧倒的に足り無かった。
そもそも途中離別してるし。

・そして1でも書いたがヒディアーズの壮大な設定もいらないよね?
ライアン・マツモトとは一体なんだったのか?
完全に死に設定ですよねこれも。

・それからロボットもいらないよね?
チェインバーとストライカーいらないよね?
イカの設定に的を絞って書かなかったせいでロボットまでもいらない話になっちゃいましたよね?
レドの心がだんだん人間らしくなるって話を書きたかったのならば最初からロボットいらないよね。

・そして何より要らないのがパイロット。
9話の補足ツイッターで
対ヒディアーズ殲滅兵器であるチェインバーは、ヒディアーズを見つけると自動的に攻撃する仕様なので、「貴重なサンプルである」と情報を取りつつも処分を続行します。
パイロット要らないじゃんっていう。
ストライカーも最後チェインバーまで勝手に戦ってるし。
レドがパイロットである意味ないし設定破綻で死に設定。

・海洋設定もいらなくなかったか?
海であるはずの色んなイベントが何も起こらなかったよね?シケとか強風大波とか。塩害がーとか津波がーとか。
これだったら別に陸でよかったよね?
島にしとけばイカだっているから問題ないわけで。
唯一あったのが水着位でしたね。
海洋冒険活劇みたいな話じゃなかったっけ?冒険いつしたっけ?
地球で目覚めたらまず地球一周位余裕で探索出来たよね?
これをしなかったのはストイラカーがいたからそれが出来なかったんですよね。
つまり死に設定になっちゃいましたよね。


5、最終回にガルガンが信者たちの船にミサイル投下しまくっていたわけだが、死傷者の描写がまったく無かった。
海賊もイカも殺しちゃいけないと言っていた連中がミサイルガンガン投下して攻撃しまくっていたわけだが、どうなってんの?
ガルガンの連中の心情描写が一貫していない。
信者を殺す気満々で攻撃仕掛けていたよね?
それにもかかわらず最後の最後で信者と仲良くなっていたような描写はなんなんだ?
何もかもがおかしいんだけど。

本来あそこはストライカーへ攻撃を仕掛ける場面ではなかったのか?
ピニオンの時のレーザー砲みたいに。
まるでどこぞのシーシェパードみたいな話になっちゃいましたよね。


6、3話から8話まで要らないよねこのアニメ。
ってかこれチェインバーとストライカーのバトルがしたかっただけでしょこれ。
一応ロボットものだからって事で。
そうなるともう映画一本位の尺でレドが人間らしくなる部分も含めて出来たんじゃないですか?


■まとめると
・ストライカーのラストバトル有り気のせいで全てがおかしくなった。
物語の設定破綻や矛盾・取っ散らかしを引き起こした原因は全てこれだ。死に設定だらけ。
ここの部分抜くだけで色々スッキリするのではなかったか?
・心情描写が足りないと言うか下手だったと言うか。伝わって来なかった。


OVAが2話あるようだけどこれじゃきっと面白い話も無いんだろうなぁ。
いやぁ残念だった。設定だけだった。
生かしきれていればあるいは化けていたのかもしれない。
面白くなりそうだったのに本当に残念でした。{/netabare}


各話感想
{netabare}5話
まぁ息抜き回・サービス回・大人の事情って奴ですね。
個人的にはこういう回はいらない。

6話
踊り子はヒロイン達なのか…凄く残念だ…
個人的に自分の彼女がこんな事されたらたまったものではない…
まぁ彼女じゃないからいいだろってのはあるけど単純に好感が持てなくなる。本当に残念だ。
ストリッパーヒロイン乙!
エロ書きたいなら18禁でガッツリやれよ。
よくよく見たらこれマン○はみ出してるじゃねぇかよ!!
おいおいおいおい!こりゃまずいだろ。
露骨な売上目的視聴率目的汚さ爆発ですね。
このアニメは何処へ向かっているのか…
一気に期待はずれになっちゃいました。

7話
あ~うざいうざいうざい。
もうこういう話は流行らないだろ。
平和ボケは罪。無責任は大罪だ。
クジライカを殺す理由が無いだと?
問題を先送りしてるだけだろうが!ふざけるのも大概にして頂きたい。
まさに現代社会の問題みたいな流れだな。
このイカ狂信者共全部駆逐してくれたら面白いのに。
しかし女の子可愛いなぁ~描き方がうますぎる。
頬や肩や膝とかを赤くするのは反則だ…。
5話6話でもう死んでたけどやっぱダメだなこりゃ。
何が絶望的ってもう7話なんだよなぁ1クールしか無いのに。
まだVVVの方が面白いアニメだった。
超展開で面白くなる事を希望したい…

8話
船団長死亡に帰還不能かぁ…まぁこうなるだろうと思ってた。
リジットって人がラストなんとかのシルヴァーナの副長に似てるなぁ。
まさか同じ流れになるんじゃ…!
なんかちょっと希望が持ててきたかもしれない。
エイミーの「あのバカ」ってなんぞや…お前が馬鹿だろっと。
所でベベルはなんか元気すぎやしないか?病気じゃないのか?治ったの?
やはりリジットが動いた…けどなんか意味合ったのだろうか?うーん。。。
面白くなる気配が無い…

9話
イカは人間でしたね。
そしてレド発狂…なんかラストが読めてしまう気がする。
人間同士の戦争だったのがわかってレドは攻撃出来なくなって
仲良くしましょうENDだったら糞アニメですね。
しかしこの後何書くんだろう。

10話
あぁーあレドがゴミになっちゃった。
なんの葛藤だ?軍人じゃなかったのか?
今更人間だと解っても別になんも思わないだろ。
おかしいぞこれ…
中佐だと!?
おいおい今更何をしでかす気なんだ…もう2話位で終わりじゃないのか!?
これは風呂敷が畳めないアニメになりそうだ。

【ガルガンティア・みんスト第9話】
5) 対ヒディアーズ殲滅兵器であるチェインバーは、ヒディアーズを見つけると自動的に攻撃する仕様なので、「貴重なサンプルである」と情報を取りつつも処分を続行します。
IG平澤
何これ酷い…パイロットいらねぇじゃん。

【ガルガンティア・みんスト第9話】
6)チェインバーは脚部の「量子インテーク」から吸収したエネルギーで稼動するので、戦闘などで短時間に極端な消耗をしない限り、エネルギー切れになることはありません。
IG平澤

極端な消耗をしなければエネルギー無限wwww
冷凍睡眠で帰還できんじゃんwww

【ガルガンティア・みんスト第9話】
11)人類の為と信じて戦い続けてきた相手が、実は敵意など持っていない同胞だったと知ったレドは、自らの存在意義をどう見出すのか? IG平澤

はい来たよーwイカちゃんを同胞認定するレドさん来ちゃったよーw
しかも敵意ないんだってさーw

凄くひどいです。
ってこのアニメ3話から8話までいらないじゃんまるまる。
あんな余計なことしてる暇あったらもっと書くこと沢山あっただろうと…
もうこれ投げっぱなしに終わるようにしか思えない。

11話
あぁこれ北朝鮮を作るアニメだったのか。
ってかガルガンティアを啓蒙しに行くの流れが読めすぎてつまらん。
次回からの予測
エイミーがレドを説得してレドが上官とドンパチEND
もしくはエイミー殺傷してガルガンもろとも北朝鮮化END
このへんが無難な所か。
しっかしどっちのENDもつまらんなこれじゃ。
レドがふらふら考え方を変えるのも萎えるし、星の住人全部軍事国家にしてもたんたんとしてつまらないし。
うーんこっからどんでん返しがあるとしたらやっぱ誰か死んだり虐殺始まったりするのかなぁ。
いやそれでも面白くはないか。
しかしどう転んでも面白くなりそうにないなぁ。

12話
海賊やっぱ裏切るのか…
レドの打診もあっさりだったなぁ。
なんという恐怖政治!虚淵ってきた。
やっぱ中佐とバトルのか。レドふらふらしてんなぁ。
メルティーなんで落下したんだ?遠すぎたって事なのか?
鍵フラグ回収。海から回収したレールガンか。
ロブスター強すぎww
死んでたって落ちかやっぱり。
次最終回は倒して平和になりましたで終わっちゃうのかな。
インパクト無いなぁ…鍵が何か超展開を起こしそうな予感。

最終話
ストライカーが神になっちゃったwやっぱりパイロットいらないのなw
47%凌駕って無理ゲーだろ。
機械化融合?生命維持限界まで482秒…レド死ぬのか!?
何しに来てんだよエイミーwなんて邪魔な子なんだw
戦闘中に無理やり絡ませすぎだろこれ。
砲身一個なのになんでボタン2つ押した?w
ってか随分しょぼい機械の鍵だったんだなぁ…
超展開なんて無かったか。
あぁやっぱチェインバー自爆ENDかこの流れ。
「くたばれブリキ野郎」
これって確かターミネーターかなんかのセリフだったような。
モロパクリしやがった。これはひどい終わり方だ。
ヒディアーズの設定ほったらかしかよww
なんも問題が解決してねぇなこのアニメ。
レドがガルガン民と仲良くなったけど、ヒディアーズ問題を完全スルーとかどうなってんだよこのアニメw
もうイカもロボットもまったくいらないアニメでしたね。
どうしてこうなった…
設定ばかりが大きく期待させておいて描写してる事はガルガン民との交流というなんともちっぽけで狭い話になっている。
問題は全て置き去り放ったらかしで何にも解決しないで終わっちゃうからどうしようもない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 56
ネタバレ

kwm さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

『泣いた』 少年の異文化交流物語

宇宙空間における異性物との戦争に敗走し、撤退時の時空間移動に失敗した事で地球に降り立つこととなった少年『レド』の異文化交流物語。
この物語の中での地球は、氷河期の到来によって陸地の殆どが海に沈んでおり、人々は船の上で生活をしています。
レドは遥か彼方の故郷への帰還が絶望視される中、ヒロインを含めた地球人の船団『ガルガンティア』との出会いを通じて文化の違いに触れていき、価値観の違いに苦しみながらも命令に従って戦う事しか頭になかった彼は次第に変わっていく、というお話です。

物語は戦争に明け暮れるレドの描写から始まり、序盤からロボットによる激しい戦闘シーンを見る事ができますが、全編を通してこのロボットによる戦いは最初と最後のみといっても良い程少ないです。
すぐに降り立つ事になる地球にも人が搭乗可能なロボットが存在しますが、性能は著しく低く、コンテナの輸送などが主な任務で戦闘描写は殆どありません。
ロボットものとして激しい戦闘シーンを目当てに視聴するのは難しいと思います。

一方で、レドが漂着時に搭乗していた機体は地球の文明からは想像もつかないほど高性能なもので、地球人では傷一つ付けられないほどその技術力には大きな差があります。
この高度なAIが搭載された機体をレドは『チェインバー』と呼び、チェインバーは自らを『パイロット支援啓発システム』と自称してレドのあらゆる活動を傍でサポートする事で、初めは意思疎通すら困難だったレドと地球人達も、チェインバーが地球の言語を学習し通訳していく事で次第に打ち解けあっていきます。
また、レドがガルガンティアの船員達に対してチェインバーに対する限られた命令権を付与した事で、チェインバー自身も地球人との交流を通じて様々な事を学習していきます。

異文化との接触にあたって大きな障害となる言葉の壁は非常にリアルに描かれており、序盤はレドと地球人との間で視点が変わる度に相手側の言葉が外国語として聞こえ、これが異文化との接触と言葉の壁を上手く表現しつつ、それをチェインバーに通訳をさせる事で彼がレドの良きパートナーである様子を丁寧に描いています。
チェインバーは常に周囲の音声と映像を記録する事で地球の言語を驚異的なスピードで学習していき、その蓄積されたデータはレドに危険が迫った際に敵味方を自動的に判別する際にも使用されるのですが、こうした高性能なチェインバーの能力は初めは二つの異なる文明の架け橋となっていたものの、敵と見なした者を一瞬で消し去る程のその高すぎる戦闘能力は、『共存共栄』をよしとする地球人の考え方にそぐわず、価値観の違いも相まって、やがてレドと地球人達との間に互いが歩み寄れないほどの軋轢を生じさせます。
打ち解けあったかにみえた両者は、ある重要な出来事をきっかけに別々の道を進む事になり、そしてどうなるか……。

見終わった後の感想としては、よくここまで綺麗に纏めたなというのが率直な感想でした。
アニメが大衆化して大量に供給されるようになった2000年代から、同業他社がバンバン新しい作品を公開する中、売れるかもわからない作品の為に何クールも使えるかと言わんばかりに1クール作品が多くなりました。
業界に対する偏見かもしれませんが、萌え要素で円盤やグッズを買ってくれるなら1クールも4クールも変わらないだろという製作者側の意図が透けて見えるようで、どうしても1クール作品と聞くと中身がスカスカなものをイメージしてしまいます。
作る側もボランティアではないので効率的な回収方法を選ぶのは当然で、決して悪い事をしているわけじゃないんですけど、売れないから途中でポイッみたいな作品や、逆に売れたからと無理やり作った蛇足にしかなってない続編とかを目にするとやはりネガティブに考えてしまいます。
この作品も例に漏れずあまり期待していなかったのですが、凄く綺麗に纏まっていて良い意味で裏切られました。
作品に対する好き嫌いではなく、純粋に『短時間で良くまとめたな』という脚本の良さに凄いなと思った作品でした。

しかしロボットの戦闘シーンの少なさ、異文化交流という要素、萌エロの無さ、主人公とヒロインのイチャラブ展開の無さは、薦めるべき相手のタイプが絞りにくいというのが難点かなと思います。
凄く良い作品なんですが、こんなのが好きな人にお勧め!と端的に表せないのがもどかしいです。

また、キャラクターデザインに凄く個性が感じられたのは私好みでとても良かった点でした。
作中には所謂ラッキースケベ的な女性の胸の露出などは無いんですが、女の子がむちむちしてて好きな人にとっては何もしてなくてもとてもエロく見えると思います。
芸能人でいうと磯山さやかさんとか安めぐみさんみたいな体型が大好きな、ぽっちゃり好きな私にはたまりませんでした。
ただし、これは私がこの作品をそういう目で見ているからであって、普通にしていれば特別なエロさを感じる事はないでしょう。
あまりにも女の子達がかわいらしいので、こんなけしからんキャラデザするのはどこの誰だと調べたら『鳴子ハナハル』さんという凄く有名な方でした。
もともとは成人男性向け漫画を描いていらっしゃった方のようで、どうりで醸し出す雰囲気がエロイわけだと一人で納得。
しつこいですがエロ要素はないので女性でも問題なく見れます。

そしてこの作品は私にとって、泣けた作品の一つでもあります。
ネタバレになってしまうのでここには詳細を書く事ができないのが残念ですが、最後の考える暇を与えてくれない二転三転する展開は非常に良かったです。
欲を言えば2クールでやってほしかった作品ですが、綺麗に終われたし、とても満足できました。
既に続編の製作が決定していますが、先程も述べた様にある程度売れたから作ったというだけの『蛇足』にならないと良いなと思いながらも今から楽しみにしています。

以下、強烈なネタバレありの感想。
{netabare}
やはりこの作品はラストのチェインバーですね。
あの短時間で彼が全てをもっていきました。
3分にも満たないラストシーンの為に全てがあったと言っても良い。
直前に実はイカが人間だったとかで驚いたけど、正直そんなことどうでも良かった(笑)
1クールで通訳していただけなのにこんなに泣けるんだから、2クールやって他にもエピソード作ってたらラストシーンで気絶していたかもしれない。
AIによる自己犠牲というのは、有名な映画だとターミネーターのラストシーンが有名ですね。
他のアニメ作品のネタバレになってしまうので詳細は書けないですが、AIが搭載されたロボットが出てくる他のアニメ作品にも、同じようにAIによる自己犠牲が最後の方に描かれているものが幾つかあります。
しかしチェインバーの良さはそうではなく、あからさまな自己犠牲によるお涙頂戴ではないのが素晴らしい点だと思います。
使い古された設定なので、あからなま展開に感じさせないようにそうしたんじゃないでしょうか。
彼は最終決戦における神経接続の代償として、レドに対して体がもたない事について最終意思確認をし、レドが自らの死を望んでいない事をきちんと確認してから切り離しています。
他の作品ではAIが自己犠牲の精神を獲得し、その為にAI自らの判断でパートナーを救い敵を討つために自爆するという流れですが、チェインバーはそうではありません。

 私は、パイロット支援啓発システム。
 あなたが、より多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する。
 この空と海のすべてが、あなたに、可能性をもたらすだろう。
 生存せよ 探求せよ その生命に最大の成果を期待する。

チェインバーのレドを切り離すという選択は、『彼に啓発の余地がなくなった事で自身の支援AIとしての必要性はなくなった。彼を生存させ、探求させる為に目の前の障害を最優先で排除する』という、予めプログラムされた合理的な判断に基づいた行動であって、感情的なものではないとわかるこの台詞は凄く良くできていました。

人間の立場からみると、決め台詞に向かってチェインバーが感情的になっていき自己犠牲を選んだかのように見えますが、彼の側からみるとあくまでも『人類の為に設計されたAIとして当たり前の行動』とわかる演出がなんともにくい。

ちなみにこの直前にレドは、死を望むかというチェインバーの質問に対し、

 俺は、死に方はわかっても、生き方がわからない。
 そんな俺の為に、生き方を一緒に探してくれる人がいた。
 もう一度、会いたかった。
 もっと声を、聞きたかった。

こう呟きながらヒロインのエイミーを一瞬思い浮かべますが、この言葉は直後に自爆するチェインバーにそっくりそのまま当てはまります。
地球に来る前からレドの傍にいたチェインバーは、レドにとっては誰よりも長い時間を共にし、近くにいた存在でした。
そして最後に、自我が目覚めて自己犠牲を選んだかのような姿を垣間見せながらも、地球人の中では一番長い時間を共にしたピニオンから学んだ『くたばれブリキ野郎』という言葉と共に、最後まで人類に尽くすAIという立場を崩さず、レドが今を乗り越えて生存し、探求するために眼前の敵を巻き込んで消えてなくなるという、計算されつくした演出は感動の一言。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』じゃないけど、『あの日聞いた彼の言葉を僕はずっと忘れない』にタイトル変更してほしい。

恐らくこれは、ペットを飼っていたりする人にはくるものがある演出なんじゃないかなと思いました。
私はサムネを犬の画像にしているほど犬好きなんですが、日常的に良きパートナーとしてずっと一緒にいるペットや相棒が、突然の非常事態に自らの体を盾にしてその危機に向かって突撃していくというのは涙無しでは見ていられない演出でした。
チェインバーがレドを切り離した直後に流れる勇ましいBGMも、雰囲気を存分に盛り上げてくれました。

思い出すとまた泣きそうなんでこの辺にしておきます…(´・ω:;.:...サラサラ・・・
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

人とロボ、エメラルドグリーンの海で生きる人々の物語。ロボ=バトルにはならなかった稀有な作品。

故郷から遠く離れた惑星で、共に思考する人間とロボット、二人の成長を通して、人としてのあり方や戦争の意味について問うSF作品。冒頭の戦闘シーンを見て「またか‥」と思ってしまった人にこそ見て欲しい。決してバトルものにはならなかった、謎ありドラマあり、壮大な世界観にも魅力のある、傑作と評価すべき物語だと思います。

レドと※チェインバー、主人公と呼べるのはどちらなのでしょう。私はその両者という印象を受けました。特に序盤では、チェインバーがレドの言葉を翻訳している場面が多いので、二人で一人という印象が強いのです。物語の進行と共に別個に思考し、視野を広げていく二人。お互いの得た異なる見解を言葉にして交わす事により、さらに視野を広げていく姿はまるで兄弟の様です。

敵との戦いを宿命付けられ、初期では"敵は排除するもの"という認識しか持っていなかったレドとチェインバーですが、異文化(異世界と言っても過言ではない)に属する人々との交流、様々な経験を通して、驚き、理解に苦しみながらも、融和への糸口を見つけていきます。

{netabare}多過ぎる。酸素は消費し切れないほど十分あるし、他にどんな配給が必要だというんだ‥。という{/netabare}貨幣に対するレドの評価は自身の存在意義を兵士としてしか見出せない、人間的な部分に著しく欠ける極端な思考ですが、欲望を開放する事こそが人間としてのあり方として正しいのか? ちっぽけな(実は大きな)幸せで満足出来るブリキ男にとっても、かねてからの疑問な事だったので、部分的には同意出来るニュアンスが感じられました。

今後さらにレドが広い見識を得たとしても、彼の性格からして、手に入れた報酬を自らの為に積極的に使う意義を見出せないのではないか?とも思われます。そういう人間もいてもいいですよね‥?

そんなレドにとって、ガルガンティアで最も早い段階で仲良くなったエイミー、そしてその弟ベベルの存在は特別なものでした。レドは遠い記憶の中に埋もれている優しさを、この二人の姉弟との交流を通して着実に見出している様でした。

ピニオンについて。準主人公と評しても言い過ぎではないピニオンですが、彼の豪快で無鉄砲な性格、秘めた復讐心を抱いているところ、声優さん(小西克幸さん)繋がりで、どうしてもグレンラガンのカミナを思い出してしまいます。でもこの人はどちらかというと知性派寄り。レドおよびチェインバーの良き理解者として、物語を牽引する役割としても大いに活躍の場がありました。チェインバーの愛称「ブリキ野郎」も彼の発明によるもの。とても面白いキャラです。

物語を通してレドとチェインバーの存在が大きく、次いでピニオンが影の主役となっているので、上記のエイミーとベベル以外のキャラについては、存在感が少し薄めの印象でしたが、船団長補佐のリジットさんについては、前半のレド、チェインバーへの確固とした対立の態度を示す事で、物語全体に良いスパイスを与えていた様に思います。理知的な女性はいつ見てもカッコいい!

キャラデザについてはエイミーを始め、女性キャラがとても可愛く描かれている印象を受けました。でも私は総じて肌色が多めなキャラ描写は苦手‥。5話の水着回とか6話のダンスシーンとかは結構あからさまな描写なので閉口。水着回ではリジットさんまで過激なデザインの水着を‥何てこった(笑)

メカについて、マシンキャリバー"チェインバー"の全高は20mとか100mとかじゃなくて8mくらい。丸っこいフォルムにも親しみが持てました。量産型メカながら、チェインバーのオーバーテクノロジー振りも良く表現されていたと思います。高度な※1自己学習プログラムと重力制御?による飛行、特別なインターフェース無しで記録媒体の情報を外部から読み取る所など‥。他にも-作中では明確な説明や描写がありませんでしたが-設定上では物質を吸入する事でエネルギーの補充を可能とする※量子インテークというのがあるそうです。どれもスゴイ!

対する作中に登場するもう一体のマシンキャリバー"ストライカー"の大きさは10m、ややずんぐりしたチェインバーと比べて、シャープな機体形状。AIの声も相まって女性的とも表現出来る印象です。ストライカーもまたチェインバーと同様に高度なAIを搭載しており、自ら情報を収集、整理し、思考し、成長していきます。その俯瞰したものの見方、悪く言えばロボット然とした冷血な思考は、本作の脚本など担当されていらっしゃる虚淵玄氏の代表作「サイコパス」に登場する巨大コンピューター"シビュラ"を思わせました。

敵宇宙生命体ヒディアーズ、水棲生物クジライカの秘密など、後半の急展開に至るまで、多くの謎を孕んだ翠星の海に魅了されたり、レド&チェインバーの成長に心震わせたり、全13話、最後まで目の離せない作品でした。
{netabare}
ブリキ野郎の最後の戦い。あの時彼は心を得ていたと私は思います‥。「くたばれ、ブリキ野郎!」はブリキ男を名乗る私としては一度は誰かに言われてみたい台詞です(笑)

エピローグ。自らの半身"チェインバー"を失ったレドですが、エイミーやベベル、ガルガンティアの人たちに支えられながらこれからも強く生きていく事でしょう。一抹の不安を残しながらも物語は続いてゆく、そんな風に思える見事な終幕でした。
{/netabare}
OVAもいくつか出ている様なので是非観てみたいと思います。


※1:パイロット支援"啓発"インターフェイスシステム。チェインバーがただの人間の言いなりのロボットでない事がこの名称からも見受けられます。非常に高度なAI。

※2:洋画「バックトゥザフューチャー2」でドク(発明家の人)の使っていた、バナナの皮とか空き缶に残ったビールとかをタイムトラベルを行う際の燃料にするジューサーミキサーみたいな装置を思い出しました。

氷河期とかについて
{netabare}
NASAの衛星によって測定された太陽放射照度を元に、※1マウンダー極小期による地球全体の気温に与える影響がシミュレートされた結果、2100年までに起こるであろう気温低下の数値は0.1~0.3℃程度と推定されました。対して人為的影響による気温上昇の数値は3.7~4.5℃と言われています。ちょっと桁が違います。

地球温暖化問題については、科学の素養の無い一般の人々を中心に様々な意見が飛び交うことがありますが、肯定派の獲得出来る利益が発生する一方で、否定派の利益が損なわれる事も忘れてはなりません。逆もまた然り。金が絡むと様々な邪推が飛び交い、ろくな事になりません。でも否定派の怒りに満ちた言論口調には私は知性を感じません。

2009年にアメリカで実施された3146人の地学者(90%以上は博士号、7%は修士号を取得している)を対象に行われたアンケート

「地球平均気温に人間の活動が有意に寄与していると思いますか?」

という質問に対し、82%の科学者がYESと回答。内訳は気候学の専門的知識の有無によって異なり、非気候学者では77%が肯定、気候学の研究に携わる科学者では97.4%が肯定という結果が出ています。

一般人に対する同じ質問の調査では58%が肯定の立場を取っているそうです。

ブリキ男もYESに一票。北極の永久凍土層は年々減少しているし、その周辺地域の氷床の体積も縮小の傾向が加速しているという事実を踏まえれば、地球温暖化の傾向は明らかだと思います。有るものを否定して無いものを説明する思考パターンは私は肯定出来ません。ガルガンティアのお話は多分人類の衰退した後の遠い未来のお話と私は捉えます。なぜなら氷河期など待つべくもなく、この先地球は一度、※2ガルガンティアの様な世界になるのかも知れないからです。それも遠い未来の話ですが‥。

※1:太陽活動が低下する時期の事、歴史的に見て周期的に起こっている。

※2:極地の氷が解ける事で海表面が上昇すると誤解されがちですが、この点については逆、氷は水になる事で体積を小さくしますので、海水温の上昇による水の体積の膨張が真の理由です。また極地の氷が解ける事で地球全体の気温は一時的に下がりますが、地球全体の貯熱量は上がります。毎年によって地球の平均気温の上下があるのはその所為でもあると言われています。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

84.7 4 ロボットアニメランキング4位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (989)
3980人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ベイビダンダン輝け

2話までの感想{netabare}
元の特撮の方はフィルム撮り“じゃなくなった”影響がどうにも違和感であんまり見てなかった…と思う。
なぜか掃除機が暴走する話だけは覚えてるけど。

んでアニメの方は…グリッドマンの声ちゃんと緑川だ!
カーンデジファーの声ってどんなんだったっけ…これも同じ人?ってかカーンデジファーではない!?
確か脱獄囚みたいなんじゃなかったっけ?特撮の方は。
ってかこっちは現実で戦うのか。
やっぱ怪獣が出たらミニカー蹴飛ばしてナンボだよなぁ…この町破壊シーンはお約束っつーか“オーバーロード”見て「足りてねぇなぁ」と思った部分をガッツリ補完してくれた。
と思ってたら…グリッドマンの登場シーン、平成ウルトラマン(の一番カッコいい所)じゃーん!、「巨大化して登場して地面に着地した瞬間に地表がドバーンってなる」やつ(※)。
(ガイアより前にあったんだっけ?それがウケてかガイアではお約束化されたの…グリッドマン(特撮)ではまだ無かった気がする)
おお、わかってるねぇ。
ってことで1話は大満足、果たしてこのクオリティがどこまで続くのかが気になるトコロ。
でもって2話。
死者が出てても誰も覚えてないという思ってた以上にハードな展開、それでいて主人公達はイマイチ実感が沸かないってのも妙にリアル。
電脳世界じゃなくて現実世界で戦うって方針は正解だったと思う。
こうなってくると「バカヤロー」と言ってるくれる人が欲しくなるのう(ウルトラマンメビウス)。
とはいえ、ひょっとしたら現実に思わせといてーの実は電脳世界でしたって展開あるかも?
このままだとモモデビルークじゃなくてアカネが贖罪し切れないもの。
そんな敵は敵で早くもスペルゲン反射鏡(でいいのか?)を実装、強化はええ。
まぁこれはとっととグリッドマン側にアシストウエポン出させないといけないからね、仕方ないね。
ってかガイア的なドパーンって表現は…えっ、もう終了?
コンピューターの処理速度を重い・軽いって言うけど、それを重量(感)によって表してた?…とすると最適化後はもう重たそうな表現は無くなっちゃう??
悪くはないんだけど、どっちかっつーと特撮寄りではなく勇者シリーズに傾いた予感。
それと特撮の方はコンセントに繋いである・ないし機械制御されてるものが暴走を始めて町はパニックって内容だったけど、こっちはそういったパニック方面は薄味なんかのう?

今のところ非常に良い感じに思えますが、ど~しても旧作と比較してしまいますね、そんな詳しくもないのに。
あと※部分、気になってちょいと調べたらやっぱり「これが良いんだよ」って声は高いみたい、そこだけ編集した動画発見。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30524641
アニメじゃないしお暇な時に見てやって、いやぁタマランわぁ。

ところで円谷といえば、アイゼンボーグはどうなったんだ?{/netabare}

3話感想{netabare}
おお、ガイア演出復活、2話でグリッドマンがスタっとビルの上に乗った時はヒヤヒヤしたぞ。
やっぱこれだねー、巨大怪獣つったらミニチュアをどれだけ派手に壊せるかだよなぁ、と昔特撮をワクワクしながら見てた頃の記憶が蘇る。

それはそうとやはり現実世界だと思ってる舞台は実は電脳世界って展開じゃないかな。
そう考えりゃ街が戻ったり記憶失くしたり、アカネは贖罪無理じゃね?って問題は全て解決。
怪獣なの人間なの?とか一旦負けた後どこに居たの?とか、それの伏線じゃないかなぁ。
そうなってくると問題はあの世界の住人はNPCなのか中身居るのか…「オレはデータだけの存在だったんだ!」ってなるんかのう?
ってかうっかり「怪獣は人間なのかも?」と洩らしてしまったウツミはどうやらウルトラマンヲタ、カネゴンやジャミラ辺りの知識からそういう推察を立てたんじゃないかなー、と思って調べてみたらウルトラシリーズには結構な数怪獣になった人間ってあるみたい。
じゃあ舞台が電脳世界って作品知っててそこから推察するってことは…無いかな?
大元の特撮版グリッドマンは見てないとして…映画TRONとか。
その、個人的に凄い恐れてるのは“ゼーガペイン”みたいになっちゃわないか、似通ってしまうのは仕方ないにせよ劣化コピーみたいになってしまうのはカンベン願いたい。
ダリフラの前科があるからそこんとこイマイチ安心できない。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
ああ、こう来るのか。
常日頃“なろう系”について考えてるワケじゃないけど、やっぱりそれ関係を思い起こしてしまう。
グリッドマンがなろう系ってことじゃなくてね、それへのカンターというか揺り戻しとでも言うべきか。
今やってるソレ系(ゴブスレと転スラ)でも感じてることなのだけど、なろう系でよく目にするのは「自分の作った箱庭世界で気に入らないヤツをぶっ殺す」だけで、そんなのただ見させられてもちょっと…ってのがありまして。
これは“オーバーロード”の感想でも書いたような…って見てみたら「自分が怪獣になったつもりで積み木やミニカーで築かれた町(時にはそれの設定あれこれ考える)を破壊する遊び」って書いてました、自分。
あはは、グリッドマンのアカネのやってることが正にコレ。
別に自分が賢い訳じゃなく、同じように思ってた人は沢山居て、当然アニメスタッフにも居て、そのうち揶揄ったの作られるんじゃない?とは思ってましたが、まさかグリッドマンってかトリガーで来るとはなぁ。
といいつつまだカウンターかどうかは不明か。
今後アカネの行為が正しいって展開になる可能性も…あ、あるのか?そこまでヒネくれてはないと思うんだが。
「こんなこと(なろう主人公プレイ)ばかりやってるとカーンデジファー(詐欺や新興宗教)に付け込まれますよ」って展開だと良いなぁ。

ところで大して詳しくないのに特撮どうこうをよく喋ってるけど、エッセンスとしては昭和ウルトラマンではなく平成ウルトラマン寄りってのはオタ友とも共通見解。
元の特撮グリッドマンもそっち側ってのもあるけど、昭和の方は庵野が使い果たしたからなーってのはオタ友の弁。
確かに実相寺っぽい演出は無くて──これは自分評価してる部分でもあるのだけど、戦闘シーンを明るい日中にやってくれてるのは助かる、その時間帯でないとジャンク屋が開いてないって設定のおかげもあるんだろうけど。
(極端な例では作中夜しか登場しないキャラ(敵でもロボでも)があって、それの玩具見てみたら「え、こんな色だったの?」とビックリする羽目になったり)
その一方でフィルム撮りからビデオ撮りへの移行で余計な部分までハッキリ映ってしまう(影で誤魔化せなくなる)って問題がCGもそんな凄くなかった頃の初期平成ウルトラシリーズにはあって、解決策としてスモーク炊いてたんだけど──防衛隊のコクピットの中を俯瞰で映すシーンとかね、破損してる訳でもないのに──特撮グリッドマンではその処理も無かったんじゃなかったっけかなぁ。
ってことで6話で霧が出たときは「あっ」って思っちゃったよw
で気になるのは…平成ウルトラシリーズにも怪獣が出ない回ってあったっけ?
でもって怪獣好きであるならぶっ壊し甲斐のあるコンビナートを創造しておいて欲しいが…範囲的にアカネの生まれ育った町があの世界の限界だったりするのかね?地元にないものは創られない?{/netabare}

7話感想{netabare}
空を飛んで行ったらバハムートもとい天井があって…おお、この天井のディテールって初代グリッドマンのソレじゃん。
これには初代にそんな思い入れの無い自分もつい感動、CM見てりゃ嫌でも気がつくけど。
ってかこれ、CGを使わず狭いセットものだった特撮とは違ってアニメではどんなに広くもできるぜ、っていう特撮とアニメの違いを見せ付ける演出(意図)なんじゃないかな。
今ならCGでいくらでも出来るんだろうけどさ。

それとアカネの部屋映すときシルバーブルーメと、そこから2つ挟んで(この2つは知らん)ノーバの人形が置いてあるシーンがありまして…前から出てた?
もしこの回が初出であるなら未確認飛行物体が登場する回で円盤生物出すって狙ってのことだろう。
更に深読みすると新章突入の暗示に思えなくもない…マックもといジャンク屋メンバー全滅とかよしてくれよ?
ところでこれまで怪獣はアカネが作ったモノって内容だったので、最後は今まで倒した怪獣を繋ぎ合わせたタイラントみたいなのが出るかも?と思ってたが、その可能性は下がったかな。{/netabare}

8話感想{netabare}
前回書いた円盤生物の件、CMで流れてる怪獣娘のほうで登場するみたい、ああそれでか。
ってかあのジャージ着てたキャラってブルーメだったのか…気付かんかった。

でもって今回の感想。
ウツミとリッカが意見が対立しケンカして、けど最後は仲直りして。
一方アカネは自分と意見の違うヤツは殺しちゃえばいいって考えで、それの対比だったのかな?
「果たしてアカネは、ウツミとリッカの時のように謝ることができるのか?」って方向に話は進むのだろうか。
また、怪獣は復活強化型が登場。
ありゃあ、これで前回も書いた合体型の可能性は更に低くなっちゃったかな?
ってか全合体グリッドマン金色になってるし…ホントこういうの好きねぇ。
最近?だと“フレームアームガールズ”も最後そうなってたのを思い出したけど、これもお約束として定着してると解釈したほうがいいのかね。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
9話、ビックリするほど実相寺。
↑で「実相寺っぽさが無いから昭和ではなく平成ウルトラマン寄りっぽい」と書いてたのだけどちょっと訂正、平成に入ってからの実相寺だわコレ。
特に9話はティガの「花」「夢」リスペクト回じゃねーの?とさえ思えたり(もうちょっと頑張って「地平線と平行でないカメラアングル」を意識してくれたら完璧だった)。
ここじゃないどこかでウルトラマンマックスの胡蝶の夢がよく挙げられてるけど、あれも実相寺だし。
そこまでは良いのだけど、それプラス金田or板野要素が加わってプラマイゼロって感じ。
これまで金田臭さは無かったのになぁ…バリ臭はあったけど。
別に金田or板野が嫌いってワケじゃないのだけど安っぽい引用されると冷める、ってかそんなのは伊魔崎にやらせとけばいい。
そうねぇ、この気持ちは伊魔崎じゃないけどゾイジェネの3期ED見てもらえれば分かると思う。
細かいスタッフや制作のスケジュールとかサッパリ分からんが、この回作るタイミングでダリフラの制作が終わってそっちのスタッフと合流したのかな?と思ったり。
ってかね、「実相寺+(金田&板野)=エヴァ」であるならエヴァっぽいと思われてしまうのは仕方ないんだろうけど、個人的にはちと不本意。

そして10話。
心の奥で「アレやってくれないかなぁ…今の時代無理なんかなぁ」と、期待しつつも諦めてたアレがまさかの実現。

八 つ 裂 き 光 輪 キ タ ー

ウルトラスラッシュ?知らんなぁ。
個人的にウルトラマンはスペシウム光線よりも切り裂いてナンボと思ってる部分があって、それをやってくれただけで涙が出る勢い。
敵もケムール人…ってよりもメトロン星人じゃねーか?コレ。
縫いぐるみも最初はわざわざ覗き穴のあるデザインで、特撮好きはゲラゲラ笑うところだと思う。
ストーリーの方は、ゲーム“MOON”というか、アニメなら最近のだと“レクリエイターズ”のような、例え作り物であっても一度人格を与えたら作り手の意のままにはいかなくなる、って展開か。
まぁレクリはアレだったけど…かつてレクリの途中感想で書いた気がするけど、マンガのコマからキャラが飛び出してマンガ家をブン殴る、そんな話だったら良いなぁ。


参考・著作権的にアレかも知れんが消されずに残ってるしってことで…ってかエヴァが流行った頃アニオタなら実相寺作品はある程度チェックしてると思うので、あにこれでは「何を今更」レベルのものかも?
ウルトラマンティガ 夢
https://www.nicovideo.jp/watch/sm12565870
ゾイジェネ3期ED
https://www.youtube.com/watch?v=WKz6v8VX-BA
ウルトラマンは切り裂いてナンボ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm22282002
メトロン星人
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9932681
おまけ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm11358810


それと今回参考動画探すに当たって以前書いた感想に間違いがあったことが分かったのでここで訂正。
フィルム撮り「じゃなくなった」ことで余計な部分までハッキリ映ってしまうことの回避としてスモーク炊いてると書いたけど、実際はそうじゃなくてレンズにワセリン塗ってたらしい。
ティガの「夢」を見ていただければ分かると思うけど…とはいえこれは実相寺回で特例、スモーク炊いてた回もあったような気がするんだけどなぁ。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
アカネの“外の人”は一体どんなんだろう?ってのは気になってて、ひょっとしたら“カリギュラ”のスイートP({netabare}正体は脂ギッシュなラーメン大好きプリパラおじさん{/netabare})みたいかも?なーんて意地悪なことも思ってて。
そして実際最後は実写になって…あはは、さすがにカリギュラまでは行かなかったか、これでも十分「配慮」してるんじゃない?
それと途中「扉を開く」って演出があって、前も書いたけどその時以上に自分ははどうしてもゲーム“MOON”を強く連想してしまい(そっちも実写エンド)、それのせいもあるのかな?
ラストは「まぁこんなもんだろう」と思ってたら…あれ、一部では不評なん?
自分的にはもっとキモヲタデブ使って視聴者に冷や水ぶっかけるオチでも良かったくらいなんだが…。
因みに「エロマンガは作者の顔を知るとヌけなくなる」ってのはよく聞く話で、その気持ちは分からんでもないけど「そんなもんだろ?」とも思ってて…さすがに親しくなったら辛いけどね。

──って、もうちょっと真面目に考えてみよう。
あの世界はアカネが逃避の果てに自分の殻(空想世界)に逃げ込んでたって説明はされている、「ただの夢」ではない。
自分の作り出したリッカに励まされてリアル世界で「外に出よう」と奮起する、つまりは自分で自分を奮い立たせたというオチで、これを「ただの自作自演」と取るか「作り物でもひとたび自我を与えたら制御しきれなくなる・自分の想定を超えた行動をする」と取るかで評価分かれそう。
後者であることの説明も十分されてたと思うのだが…ってかそんなんちょっとネトゲかじる位で分かるっしょ、「開発者の想定しなかった挙動」なんてよく聞くじゃん。
そうでなくても意識して作ったモノでも無意識下の意思が乗ってるとか(※)、自分の与り知らぬ場所で外部からの影響で変質したとか、まぁそんなのはよくある話で。
気になるのはそんな夢の世界に先住民(アノシラス)が居たこと。
夢はそれを見てる個人の内にあるものなのか、どこかとアクセスしてるのか。
多分「今回」空想世界に逃げ込む以前に、幼い頃にまだアカネがリアルに押しつぶされる前に作った存在なんじゃないかなぁ、と解釈してます。
欲を言えばリアルアカネは「自分は孤独だ」として夢の世界に閉じこもって、けど実は気にかけてた人が居て、それがユウタで、つまりユウタにも外の人が居て…って展開の方が良かった気がするが(ってかそういうのを予想してた)ベタすぎかのう、今はそれって嘘臭いになっちゃう?「どこかで誰かがきっと待っていてくれる」はアカン?
けどこっちの方が「キミは、ひ・と・り、じゃ・な・い」って前作グリッドマンのOPに合うような。



他の作品でも同じ事を書くかもしれないので別枠で。
同じトリガー作品の“リトルウィッチアカデミア”の…何話だっけ?魔法のペンの話、超長編小説がリレー小説だったって話。
そこで触れられてたネタが結構印象深い、その内容は──
作家が何気なく書いた・意識してそう書いたワケじゃない描写が、ファンから見ると「このシーンは○○に繋がってる!」と賞賛されるポイントになってて、「え、そこ誉めるの?いやぁ気付かなかったわ」ってのを作者が認めるって話。
果たしてそれは「無意識の内にそう書ける自分は才能がある」と取るか「たまたまの偶然で別に才能があるワケではない」と取るか、どっちがいいのん?って問題提起とも。
モノを作ったことがある人間なら誰もが体験したことがあると思うのだけど、このテーマはエヴァで庵野が精神病患う(劇場版で「こんな糞内容でも誉めるのか?バーカバーカ」とケンカ吹っかけた件)原因だったり、“けもフレ”でいえばプロデューサーが「冷奴」と唾棄したものだったりと、かなり根深い闇を抱えている気がする。
または偶然を才能だと勘違いして天狗になってファンから煙たがられる作者とか…誰とは言わんけど思い当たる人居るんじゃない?
作家と読者の関係だけでなく、作家と創作物との関係でもそういうことは起こって、本気でモノ作りしてる人ほどこの問題に真摯に向き合ってる気がする。
ってかこの問題無視してる・気付かない人は作家として失格でしょう(要は「この場面はこのキャラにこう行動させると楽に展開させられるけど、このキャラはそんな行動しないよなぁ」ってのを気にしない人)、結構見かけるけど。
って書いてたら“ダリフラ”思い出しちゃった…あっちの感想で「いちいち突っ込んでいったらキリが無い」として書かずに居たのだけど、そんなツッコミの一つをここに書いときます。
自分は短命であるってのが分かってて、しかも同胞が次々と体調不良起こして「いよいよあと僅かか」と自覚してるハズの状態で、死ぬかもしれない決断をする時に「ここで何もしなかったら“一生”自分を許せない」と言うシーンがありまして。
ん?その台詞ってこの先何十年も生き続ける前提じゃね?そのキャラにとっての一生ってなんだ?明日をも知らぬ命だったら「生涯(生き様)に悔いを残したくない」とか言うべきじゃね?ってことを思ってしまって。
実際その体質は“後で”改善されるワケだけど、もうそれを知ってる前提での台詞になってて、キャラの声じゃなくて制作者の声が丸分かりで冷めた記憶があります。
些細なことだけどこういう積み重ねは重要でしょう。
なーんてことを考えると、グリッドマンは同じトリガーにしてはよく出来てると思います。


と、先にオチの感想書いてしまったけど、それ以外の途中の感想。
前作OPの挿入はやっぱりクるものがありますね、そこまで前作に思い入れ無くても。
最近だと“魔方陣グルグル”や“シュタインズゲート”が同じことやってて…ってかそれ以外も何かあったハズ…くそう思い出せん。
兎に角前シリーズの曲を流すのは良い文化だ、今後も続いて欲しい。
過去の出来事を写真風に流したアレ、出崎ってよりも自分的にはやっぱり実相寺(出崎だったら劇画タッチにするだろう)。
けどそこら辺意識してるなら(昔の)特撮好き?としては空中戦はもっとダサくして欲しかった、空中戦はヘボくてナンボでしょう。
ウルトラセブンの告白シーンリスペクトはやっぱりこれも最近何かのアニメで見たんだよなぁ…思い出せん、くそうくそう。
これも文化として継承して欲しい。

全体を通してでは、あんまりやり過ぎると「これ分かるかな?クイズ」になって、内輪受けが過ぎて不愉快になりそうになるところをギリギリ踏み止まった感じ。
自分が特撮寄りで(そうなのか?)甘い部分もあるかも。
とはいえ同じ映像作品でありながら特撮きらーいって人はアニメだけ見ててもしょうがない気が…(特撮畑がアニメに関わってることはよくある、雨宮とか井上とか荒川とか)。
ロボアニメ視点としては自分は“フレームアームガールズ”で書いたけど「プラモデル寄り」で物理的に頑丈であることを至上としてるキライがあって、即ち外部パーツはあんまり好きじゃなかったり(ってかフルアーマーだったらせめて鈍重にしてくれと)。
最後ゴチャゴチャ合体した姿じゃなくて初代の素体になってくれたのはホっとすらした。
でもってやっぱり、創作世界で怪獣ごっこ(児戯)をやってるだけのゴミカスヤローは死ね…ってほど強烈ではないにしろ、やんわりと「そうじゃないでしょ?」っていうアンチテーゼは感じた。
ってかこれでクソと断ずる人は「アニメしか見てない人」と分かるのでいい踏み絵かも?
一方で自分はデッドプールだと勘違いしてるゴブスレ作者は絶賛してるみたいだが「お前のこと言ってるんだよ」ってのは気付いてない模様、まぁ海老谷はそんなもんか。
とにかく、だ

視 野 を 広 く し ろ 、 外 に 出 ろ

という、ゲーム“MOON”と同じテーマだった気がする、多分。
そんなん富野がずっと言い続けてたことではあるんだけどね…(※)。
これがエヴァの亡霊を追い続けてる(少なくともダリフラ見た限りでは)トリガーが作ったってのはなかなかに興味深い。
個人的に今期タメを張れるのは“ゾンビランドサガ”だけだったけど、あっちは最後やや失速したのでこれが今期一番かなぁ。


これに関しては最近知ったんだけど、富野のこの主張に対し当時芦田豊雄は「それでいいじゃないか、アニメしか知らなくて何が悪い」と反抗したらしい。
ヲタ友の一人はそれを支持してたらしいのだけど、最近のアレっぷりにはいい加減辟易して「富野のほうが正しかったみたいだ」と考えを改め始めてる模様。{/netabare}

追記{netabare}
某所で考察が捗って、なにやら神様アカネは現実リッカをモデルにしてるっていう説があるみたい。
…。
……。
まんまカリギュラじゃーん。
↑でスイートPのこと触れたけど、それ以上にカリギュラ。
ってかカリギュラ知ってればすぐに思い付く内容で、むしろまさかそこまでのネタ被りは無いだろうと考えないようにしてたくらいで…。
その説を推してる人はカリギュラは見たのかな?
あいや、知らないなら知らないで良いんだ、自分だって見てないアニメは山ほどあるし。
ただちょっとシャレになってないのがアカネの声優が上田麗奈ってことでして…。
えーっと一応カリギュラの設定書いときます。
{netabare}・μ(ミュー):バーチャロイドで架空世界(メビウス)を作った神様的存在。
・リツ(主人公):ミューをプログラミングした人。現実はコミュ障で対人恐怖症でキョロ充でジト目でドモリ(それでもプログラムの腕は一流で社会人)、メビウス内では現実の勤め先の会社のチームリーダー(憧れのコミュ強イケメン)の姿…ってのが明かされるのは11話。{/netabare}
アカネはミューとリツを足したような設定。
テーマ似たようなものだしこれだけアニメの本数が多いとネタ被りは仕方ないことではあるけど、ミューの声、上田麗奈なのよ。
もしその説が本当ならさすがに声優替えるんじゃないかなぁ?どうかなぁ?
アニメの放送時期近かったし自分はパクりだとは言わないけど、カリギュラのゲーム自体は2016の6月発売で、そっちから拝借したら間に合う…のか?
う~ん、否定はしないけど、なんか危うい匂いが…。
ってかね、これを期にカリギュラの評価が上がるってことにはならないかしらん?
グリッドマン本気で考察したい人は見て損は無いと思います。

あーそれと六花ママはトリガーお約束というか…ガイナ時代だけど“まほろまてぃっく”の式条先生や“この醜くも~”のジェニファーポジでしょう(糞嫌いだった)。
今風にリファインされてグイグイ攻めてくるタイプではなくなったけど、なにかあったら(外伝や続編作るとか)そん時の都合に合わせて「実は○○だったんです」って設定追加が出来る便利道具ポジ。
作ってる側は保険として配置しただけでそんなに深くは考えてないと思うので考察するだけ冷奴だと思います。
ってか、ファンの間での考察が進んで「こういうことだろう」って解釈が形成されたところで「そそそ、そうです、そういうことです」とタダ乗りする気配がして、あーんまいい気分ではない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

バンバン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

この世界、どうなってる?

グリッドマンシリーズに触れるのは今作が初めてだったが、とても引き込まれた。アクションシーンもさることながらドラマパートも高校生っぽさがよく出ていてとても良い。キャラデザも良い。
1話ラストを見るに、この世界もコンピューターの中ということなのかな?今後の展開にとても期待できる1話でした。


2話
{netabare}いかにも悪そうだけど実はすごくいい人なサムライキャリバーがかっこいい。響、内海、六花の3人の掛け合いもいいですね。ここも高校生らしくてじんわりくる。
アカネはかわいいのに、怒りと殺意が暴走するとんでもないサイコ。部屋に閉じこもって怪獣制作から破壊の鑑賞までしてるのを見ると、自分の行為に現実感を持ててないのかな。響たちは怪獣やグリッドマンといった非現実を生身で感じて受容しつつある点との対比だと思えました。{/netabare}

3話
{netabare} 謎の少年の正体が怪獣アンチというのはちょっと予想外。そして強い。まさに名前の通りアンチ・グリッドマンとしてデザインされたキャラという感じがするし、その対比に注目したいですね。アシストウェポン組もキルラキルの四天王みたいでいいキャラしてる。戦闘以外でもグリッドマン同盟をアシストしてくれる頼れる大人感が良い。そして戦闘がアツすぎる。 {/netabare}

4話
{netabare} 裕太の恋煩いというか、主人公らしい面が垣間見えた回。これまで薄かった主人公感が出てきたかな?お楽しみ回のようでアカネの闇は一層深まってきましたね。頑張ってるアンチくんが可哀想になってくる…。新世紀中学生はなんか楽しんでますね。個性的で見ていて飽きない。特にキャリバーさん…。
ラストの六花、性格が良い分他人を疑わないからそう考えてしまうのか…嫌なフラグが立ったようで怖い。次回も楽しみです。 {/netabare}


5話・6話
{netabare}一気にストーリーを動かした回。5話では水着のサービス回でありながら、アカネと裕太の双方がお互いの正体に気づきはじめるという重要な回。しかも舞台になった山間の街の被害はツツジ台と違って何故か修復されない。
その真相は6話で怪獣少女アノシラスによって明らかに。多くで予想されていた通りツツジ台はアカネが作った仮想世界で、「外」には行けないということが判明しました。壊れた街はベノラが直していたのか…。この下りで初登場のアノシラス2代目はめちゃくちゃかわいい。
アンチくんは六花に世話を焼いてもらったことで味方化のフラグがさらに高まった気が。見逃してやるー!の捨て台詞で笑ってしまったw
アレクシスはカーンデジファー同様、アカネの歪んだ心に漬け込んだ悪い奴ということらしいが、宇宙人?との問いかけにアノシラスははぐらかしていたので、まだ得体の知れなさが残りましたね。アノシラスが知らない事情もまだまだありそう。
怪獣戦はなく閑話という感じの6話ですが、これまでで一番の回と感じました。
{/netabare}

7話
{netabare} 裕太が知った真実は内海や六花のは当然受け入れられず…と思っていたら自分から裕太宅に乗り込んできたアカネ!そのままの流れで問川の実家の中華料理店に向かい、敵方と向い合せでの奇妙な夕飯に…しかもそこにアレクシスが参戦。お前はメトロン星人か!
アレクシスはさらっと実体化しておりましたが、アカネの反応を見るに普通のことみたいですね。あの出で立ちでモブに何とも思われていないのは新世紀中学生と同様か。
アレクシスはやはりただのイエスマンではなく、アカネではなくアンチの持ち込んだ怪獣をアカネの意思と無関係に実体化させます。「アンチくんは君よりグリッドマンを憎んでいる」。憎しみが強い怪獣を生むんですね。アレクシスの狙いはやはりグリッドマンを倒すことのようです。やっと動いたヴィット。やる時はやるヴィットの力を借りて上空にいた怪獣とアンチを撃退!…では終わらず、空の雲の上には原作のコンピューターワールドの風景が。1クールなのでグリッドマン同盟がアノシラスの伝えた情報が本当だと知るところまで一気に持って行ったようですね。敗北したアンチくんはアレクシスに用済みとばかりに襲撃され負傷。止めを刺さなかったのは引っ掻き回し役を期待してなのか、それとも。
アレクシスが今回初めて自分の意思で動き、ますます面白くなってきました。アレクシスは裕太を襲うことはなかった辺り、あくまで標的はグリッドマンですね。アンチくんは六花宅に逃げ込んで味方になるのかな?なってほしいです。{/netabare}
今回地味に重要なのは誰かと一緒に食卓を囲むという行為の意味かと。アカネが一緒に食事をする相手を求めているらしいのは今回で明らかだと思いました。彼女の家庭環境が影を落としていそう。次回が楽しみ。

8話
{netabare} アカネは高校の文化祭で怪獣を暴れさせると裕太たちに宣言。作っていた怪獣は1話のグールギラスのメカ化改造版。アカネへの対処でやっぱり喧嘩になる六花と内海…。裕太と内海から文化祭当日以外で怪獣を出せとお願いするもののアカネは一蹴。六花に対してもアカネは同様。しかも六花はアカネを嫌いになれないよう「設定」して「怪獣から作った」のだとか。他の人間についても同じっぽい。皆NPCなのかな?そうすると裕太はますます何者なんでしょうね。というか怪獣?!?
今回初めて新世紀中学生も全員同時出撃し、フルパワーグリッドマンがお披露目。カッコいい。メカグールギラスはやっぱり首を折られる運命。
アンチくんは六花を探しているみたい。そしてグリッドマンの登場にも怪獣化することなく傍観していました。裕太たちのクラスの先生のキャラ変といい、設定されたものを克服しているんでしょうね。このことが、「設定」されている六花や内海他の人たちにとり今後の希望になればな~
{/netabare}

9話
{netabare}先々週のファンネルもどき並に置物のような動きを見せる攻撃性皆無の怪獣は、グリッドマン同盟の3人の精神に干渉して夢の世界を見せる。アカネにとっても3人にとってもある意味理想の世界。「1学期はうまくいっていた」と言うからには元々こんな感じだったんでしょうか?そしてグリッドマンの影に揺さぶられて、3人は夢の世界に違和感を強く持つようになる。大切なあの子がいない、大切な友達がいない、こんなはずじゃないと。この辺の夢の世界の演出・作画はすごく良いと思います。
3人は共鳴し合って夢の世界から脱出。後始末とばかりに新世紀中学生の4人もグリッドマンなしで出撃。4機の合体でパワードゼノンとして怪獣を粉砕!
自分にとって理想だった夢の世界を裕太たちに拒絶されて、アカネは踏んだり蹴ったりですね…ラストはもう生気が無かったけど大丈夫なんだろうか?と自然に思っている自分に少しびっくり。中盤ではこんな外道はやくやっつけてしまえと思うような描写も散見されただけに、アカネをそうした「悪役」から一気に「救われるべき対象」のポジションに持ってきたのはよくできた構成だなと思いました。
六花はようやくアカネから聞かされた話をみんなに打ち明けるのかな?自身の怪獣性を否定されたアンチくんはどう動くのでしょう。次回10話から最終回12話まで3部作とのこと。物語がどう収斂していくのかますます目が離せません。
{/netabare}

10話
{netabare}アカネは完全に無気力状態で、ツツジ台には怪獣が現れない平和な日々が続く。アカネの家を訪れてみたところ、玄関の扉を開いたらなんとその先はコンピューターワールド…裏側というか管理者エリアに逃げられたらしい。
突然また現れた怪獣はいかにもソフビっぽい謎怪獣。突進するばかりであっさりやられます。ところが倒されても消滅せず、不気味に立ち尽くす死体の中からケムール人のような新しい怪獣が出現。ここら辺すごくエヴァっぽくて好きです。
アレクシス曰く「中の人」は謎の機動力で市街を疾走しながらベノラを破壊して回る。フルパワーグリッドマンでも歯が立たないスピードと高火力。この怪獣は今までのSSSS怪獣の中で一番不気味で怖い。
フルパワーグリッドマンも歯が立たず、アシストウェポンを引きはがされて直接攻撃を喰らってしまう。そのピンチに助太刀したのはキャリバーさんやアカネの言葉で吹っ切れたアンチくん、改めグリッドナイト。やっぱりこうなったか(歓喜)
グリッドナイトの活躍でケムール人もどきを倒すも、いやいやアカネそれはいかんよ…
ラストのアカネの行動が予想を飛び越えてて全部持ってかれた感があるのですが、エヴァオマージュのネルフの標語の出し方がいいなと。「神は天に在り、おしなべて世は事も無し」とは、今後はそうもいかんでしょうがこの世界を的確に表してますね。そしてアレクシスの「中の人」という言葉。それに続くアンチ=グリッドナイトの言葉も考えるに、メタ的な意味での「(怪獣の)中の人」がアカネの心の闇であるとはっきり示されたのかな。怪獣役の演者が着ぐるみから出てきてヒーロー役に襲い掛かるという構図であり、それによって舞台セット=ツツジ台も破壊されて紛い物の空も晴れる。まさに「崩・壊」のタイトルが相応しい回でした。
{/netabare}

11話
{netabare}刺された裕太は一命をとりとめるも、昏睡状態が続く。非現実が明らかな街にはそれでも日常の光景が広がり、一方のアカネはひたすら無気力。アレクシスにはグリッドマンがいなくなっても怪獣が必要らしいが…?
アレクシスは業を煮やしてこれまでの怪獣をツツジ台へ適当に投入し始める。そんな中で明らかになったのは、今の響裕太こそがグリッドマンであり本来の響裕太は眠ったままだという真実。どこまでが本来の裕太で、どこからがグリッドマンなのかははっきりしませんが、そういう憑依状態のようですね。そして響裕太本人もこの世界で大きな意味を持っているらしい。
そして復活したグリッドマンは、アシストウェポンや先んじて奮闘していたアンチくん、もといグリッドナイトと共闘して怪獣たちを一掃。同じ頃アカネのもとに辿り着いた六花はアカネと対話し説得を試みるも平行線、そしてアレクシスのアカネに対する驚くべき行動を目の当たりに。
伏線が回収されて、収まるべきところに収まってきましたね。六花ママ、グリッドマン裕太と同じ黄色の瞳なんですがそれは一体…?
アレクシスの素性など肝心なところはまだまだ不明。次回で最終回です。さらなる熱の高まりと大団円を期待したいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

退屈な日々にさよなら

1993年~1994年にかけて放映された、円谷プロ制作の特撮テレビ番組「※1電光超人グリッドマン」のリメイク(あるいは続編?)作品。

記憶喪失の少年、響裕太が浅い眠りから目覚めたのは、同級生の宝多六花の自宅兼ジャンクショップ兼喫茶店「絢」のソファの上。店内に鎮座するレトロPC"ジャンク"から聞こえる声に導かれ、裕太はハイパーエージェント"グリッドマン"と出会う。

「思い出してくれ、君の使命を! この世界に危機が迫っている!」

90~2000年代のヒーロー特撮&ロボットアニメのテイストをふんだんに盛り込んだSFアニメ。アニメーション制作は、ダイナミックな構図の取り方や、緩急にメリハリの効いた動き、ビビットな色彩表現に定評のある、お馴染み※2TRIGGER。

構成は、前半のドラマパート、後半のバトルパートと、ウルトラシリーズに代表される特撮ものや、同じく一話完結型のヒーローもののセオリーに従った堅実なスタイル。物語については、古典的な勧善懲悪ストーリーからはやや遠く、大別すれば「新世紀エヴァンゲリオン」を皮切りに90年代半ば辺りから流行り始めた、サスペンス色や人間ドラマに重きを置いた作風です。
{netabare}
本作のイメージに最も近い特撮作品を一つだけ挙げるなら、2004年から放送された異色のウルトラシリーズ「ウルトラマンネクサス」になると思います。非戦闘員でありながら人知れず怪獣と戦うヒーロー、リセットされる記憶、幾重にも折り重なり隠蔽された秘密など、数多くのモチーフがこの作品へと継承されているのを見て取る事が出来ました。
{/netabare}
怪獣を造る少女(少年)、ジャンク、アノシラス、スペシャルドッグ(笑)など、オリジナルの「電光超人グリッドマン」の設定を踏襲している箇所もいくつかあり、※3世界観についても何らかの繋がりがある模様。
{netabare}
6話で明かされる"神様"の存在、ある人物の口から飛び出す「この世界の外には何も無い」発言から、1話から描かれてきた世界は丸ごと電脳世界なのでは? という疑問を覚えた人も多いのではないでしょうか? PCを介して、具現化したり転送されたりする、グリッドマン、怪獣、※新世紀中学生、また、記憶のリセット、町の修復、怪獣(怪人)を認識出来ない人々、"怪獣が聞こえる"などの描写からも、それが示唆されている様に思われました。

もしかしたら(7話終了の時点まで)リアル世界の描写が一切無い(目立たないだけかも)「電光超人グリッドマン」なのかも知れません。

※強くて頼れる大人なマックス、寡黙で口下手、心優しきサムライ・キャリバー、見た目はちびっ子、毒舌でやや暴力的、豪快なボラー、無気力でイーカゲン、でもやる時はやる男?のヴィットの4人のこと。皆どう見ても中学生ではない(笑)

"新世紀中学生"の名称は、過去に世界を救ってくれた中学生に因んだものだそう。(「電光超人グリッドマン」に登場した3人(4人)の事?)一話冒頭にて空で6つに散った光が描かれましたが、それが彼らなら、グリッドマン+5人になるので、もう一人いるのかも。なお、サムライ・キャリバーさんの声を務める高橋良輔さんは、同姓同名の有名アニメ監督とは別人ですので間違えないよーに。
{/netabare}
※1:一貫してリアル世界を舞台にしてきたウルトラシリーズとは異なり、主にコンピュータワールド(電脳空間)内で繰り広げられる戦いを描いた特撮ヒーローもの。主人公の少年少女、敵役の少年はPCを介してグリッドマンや怪獣をサポートする。

※2:「天元突破グレンラガン」の製作スタッフとして活躍していた演出家の大塚雅彦さん、今石洋之さん、プロデューサーの舛本和也さんの3人を中心に、2011年8月22日に設立された。元ガイナックス所属のスタッフが多く参加している。

※3:続編として企画された「電撃超人グリッドマンF(ファイター)」に登場する予定だった、響裕太、新条アカネ、アレクシス・ケリヴなどの名も見られる。幻の企画が25年の時を経て姿を変えて復活! …感慨深いですね。


作画について、トリガーらしい振り切った表現は多く見られるものの、破天荒さは控えめで、円谷プロが描き続けてきた特撮ヒーローもののイメージを崩さない様に細心の注意が払われている事が伺えます。オマージュシーンも満載。※4バンクシーンの使い回しが若干あるもののそれもまたよし(笑)

3Dパートを制作しているのは※5グラフィニカ。スピードや手数の多さで魅せるのではなく、特にグリッドマンと怪獣の戦闘シーンでは、一挙手一投足を丁寧に描写する事で、動作に重みを持たせており、実写特撮張りの迫力と重量感が再現されています。{netabare}さらに空中戦やミサイル発射シーンでは板野サーカスフル稼働! ゴージャス!!{/netabare}

音楽について、ストレートな歌詞に懐かしさを覚える大石昌良さんとTom-H@ckによる主題歌「UNION」は、挿入歌として用いられた時の効果も絶大。重厚なオーケストラサウンドと共にバトルシーンを大いに盛り上げます。

エンディング曲は、昨年放映されたテレビアニメ「クジラの子らは砂上に歌う」のOP「その未来へ」でメジャーデビューを果たしたばかりの、RIRIKOさんが作詞・作曲を担当された「youthful beautiful」。青春時代のほろ苦さを内田真礼さんの優しい声音が爽やかに歌い上げます。

以下は校内シーンにて、合唱コンクールの練習?で歌われている曲の一覧。(7話まで)
{netabare}
「Believe」(第1話、第4話)作詞・作曲 - 杉本竜一
「心の瞳」(第1話)作詞 - 荒木とよひさ / 作曲 - 三木たかし
「あなたへ―旅立ちに寄せるメッセージ」(第2話、第6話)作詞・作曲 - 筒井雅子
「若い翼は」(第7話)作詞 - きくよしひろ / 作曲 - 平吉毅州

まるでアカネちゃんの心情を投影しているかの様な選曲ですね。世界観の謎を解くカギになっている気もします。
{/netabare}
キャラについて、記憶喪失ゆえか、脅威の順応性で非日常を次々と咀嚼していく頼もしき主人公の裕太くん、ウルトラシリーズなら~が口癖の、特撮大好き、熱血純情メガネ男子の内海くん、冷めた態度は常識人の証!母性溢れる博愛の人、六花さん、理想と現実のギャップに苛立ち、ストレートな怒りと殺意を暴走させるアカネちゃん、どのキャラも魅力的です。
{netabare}
1話にて※自分のスペシャルドッグを潰されてキレ、7話にてアンチ君の持っていたそれを踏み付けたアカネちゃんは、自分には甘く、他人には厳しい、思春期真っ只中の少年少女の典型として描かれていますね。自己観察が足りていないと人は誰でもこうなります(体験談 笑)。そう言えば"キレる17歳"なんて言葉が流行った時代もありましたっけ。最近ではキレる高齢者という言葉の方がメジャーですけど(汗)

リアル殺人には手を染めていないと信じつつ、アカネちゃんの心の変化を最後まで見守っていきたい。

※:「電光超人グリッドマン」御用達。野菜たっぷり、輪切りゆで卵の載った美味しそうなホットドッグ。ソーセージがとっても長い!
{/netabare}
実写版から続投でグリッドマンの声を演じる緑川光さんの本作への参加も嬉しい限り。


冗長な展開とは無縁の、捨て回無しのスマートな構成、話数を重ねる毎に着実に丁寧に展開されていく謎、様式美を極めた活劇ものとしてのカタルシス。完成度の高さは豪華スタッフの顔ぶれを見れば一目瞭然、まさしく折り紙つき。

子供向け番組のイメージが強いゆえに特撮ものを嫌煙されている方、食わず嫌いの方に、特にお薦めしたいアニメです。

Amazonプライムにて、本作に加え、前作「電光超人グリッドマン」も配信中なので、ご興味が沸いた方は是非そちらもどうぞ。


君も一緒に、アクセーース・フラッシュ!(笑)


※4:変身や必殺技シーン等で使い回される映像の事。本作では90年代ヒーロー(ロボット)アニメのパロディとして、敢えて使っている様にも(笑)

※5:アニメ制作会社ゴンゾのデジタル部門。ガンダムやマクロスシリーズ等の作画監督、ウルトラマンネクサス以降のウルトラシリーズのCGディレクターを務められた事でも名高い、板野一郎氏がアドバイザーとして在籍。板野氏は本作第7話に登場する怪獣ヂリバーのデザインも手掛けている。


『SSSS.GRIDMAN』ボイスドラマ情報

本編放送後(毎週土曜25時30分~1週間だけ)Youtubeのぽにきゃんチャンネルで期間限定配信されている『SSSS.GRIDMAN』ボイスドラマの第1.1回~第7.7回が、11/24~12/1まで?一挙配信決定! コメディタッチですが、本編を補完する側面もある内容なので、聴き逃してしまった方はこの機会に是非どーぞ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 56

62.2 5 ロボットアニメランキング5位
ブルバスター(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (68)
136人が棚に入れました
若き技術者・沖野鉄郎は、自ら開発した新型ロボット・ブルバスターを携え、害獣駆除会社の波止工業に出向。田島が社長を務める波止が対峙しているのは“巨獣” と名付けられた謎の生物だった!
さらに万年金欠の零細企業とあって、波止には常に経済的な問題がつきまとう……。
ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか!?
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

日曜劇場みたいなことがやりたかったんだけどなぁ…

 キャラに魅力がない、世界観にワクワクしない、フィクションとリアルが上手に混ざり合っているわけでもない、毎話毎話 不愉快な展開が多い……こんなのがやりたかった事なのか?
 
 どうしてこうも主人公は自ら嫌われようとしているんでしょうね。
 ただでさえ、現状6話に来てもまだアル美さんや経理のハゲ相手に空回っているのに、高学歴研修生とも衝突するんだもんなぁ。
 明るいバカ ってだけなら親しみも持てるのに、学歴コンプレックスを持っていて隠そうともしないですし。

 会社のしがらみとか金の問題も、ただただ面倒くさいだけでプラスに働いていない。
 ここを面白く描けないなら、この作品をやる意味って何だろうと 考えてしまいます。

 第10話まで視聴しました。
 {netabare} とりあえず、第7話から第10話まで視聴して抱いた感想は、「あぁ、日曜劇場みたいなことがやりたかったのね」です。
 大企業相手に零細企業が頑張るぞ、的なやつですか、ですが残念ながらそれを目指すには話の厚みが欠けてしまっているように感じます。

 まず、第7話ですが これまでさんざん擦ってきたアル美さんの犬の話に決着がつきました。
 ケリがついたことに安堵しつつも、ここまで擦るような内容だったかなと首を捻りたくもなります。
 アル美さん、犬笛を頼りに単騎特攻って蛮勇が過ぎるぜ…。
 ていうか、あの研究所のおっさんはどういう扱いにしたいんでしょうね。
 携帯を拾おうとして、ネットにかかるってくだり必要でしたでしょうか? 別にあの巨獣が引きちぎるとかでもよくないか?
 鉛くんの正論パンチや四角四面すぎる行動に対して、主人公や武藤さんの肩を持ちたくもなりますが、正直この二人の心証が悪いので何とも言えない気持ちになります。
 で、その鉛くんはというと、1人で島民にアンケートとったりクラウドファンディングの準備をしていたようです。
 うん…まぁいいと思いますけど、資金繰りとかが大きいテーマとしてあるこの作品で、7話まできて今さらクラファンをドヤ顔で出されてもなという気がします。
 島民アンケートも、今まで守秘義務が諸々のネックだったのにアンケートとったら実は良かったですであっさり流してしまうのも釈然としません。

 研究所で巨獣から逃げるときのカット割りはすごい迫力があって良かったと思います。


 第8話は、冒頭の鉛くんの巨獣駆除の手腕や業務改善をくらった主人公が、そのモヤモヤを武藤さんを扱き下ろすことで発散しようとしています。
      マジでコイツなんなんだ…。
 オリジナルアニメは度々なんの魅力もない主人公が登場したりしてしまいますが、コイツはその中でもなかなか抜きん出ていますね。

 その後、武藤さんは武藤さんで粗暴な言動をしながら、巨獣駆除を脳筋的無茶をすることで視聴者からさらに嫌われに行きます。
 脳筋というだけならまだ好印象を持てるかもしれませんが、重役がいるとわかったら取り繕うとする卑しさも見せてしまったのが致命的ですね。
 しかもトドメとばかりにその後、酔って若者に絡むという姿も見せてくれます。
 ここでしっかりと嫌われると後に活躍したところで、マイナスが0になるだけなんですけどね。


 第9話は会社が塩田に吸収されることになり、その際武藤さんが現場を退けなければいけないことが分かります。
 このとき、なんか武藤さんが被害者みたいになっていますが、前話のことを踏まえると塩田の考えに納得しかありません。

 その後、塩田が不穏な動きを匂わせていることがわかります。
 ですが、この辺り主人公が、ロボは俺のモンだ とかいう訳のわからん視点の話を持ってきてギャーギャー騒ぎそれを鉛さんにド正論で返されたりしているので非常にブレます。
 巨獣の発生理由にしても、社外秘だから取り戻せって言われたデータを興味深い内容だからみんなで見てみましょう、となったのには驚きました。いや見んなよ。
 主人公から被害妄想のバイアスがかかった考えでスパイ扱いされる鉛くんやまともな事を言っているのに邪魔者扱いされる専務が不憫でなりません。
 この作品はまともな人がひたすら可哀想なアニメですね。

  
 第10話はこの作品の大きな転換点であり、また私個人としては大きく道を外してしまったような話だと思っています。
 今話で社長は現状を世間に公表することで支援や公的な機関の協力について言及していましたが、正直この考えは視聴者からすると第1話の頃からずっと感じていたことです。
 何故そうしないのかは守秘義務があるからとのことでしたが、鉛くんのアンケートで実はそんなことなかったですとあっさり解決してしまいましたしね。
 しかも、事態が好転するかは賭けです、とか言われてはなんとも締まりません。

 一方、社員たちは業務を配信することで、塩田の闇を暴露し世論を味方にして収益化しようという、暴露系youtuberみたいな事をするそうです。
 クラファンとか配信とか、大学生が考えそうな企業改善案で非常に素敵ですね。
 先ほども書きましたが、ドヤ顔で出すようなもんじゃないでしょ。
 
 不条理に対して、時にルールを破る方法でもって現状を打破するというのは、漫画・アニメにおいて様式美だとは思うんですが、この作品では絶対にとってはいけなかった手段だと思います。
 この作品はイントロダクションや放映時の煽り文句でも、「現実」というものに言及し注力しているのがわかります。
 これまでも人件費や弾代などのコストの話、船舶免許を持っているかや会社のしがらみなどを描いてきました。
 現状、悪役である塩田は現実的な手法で波止を封殺してこようとしています。
 それを主人公陣営が、『こんなルールやら規則なんか関係あるかい!バーンっと世間に公表したったらええねや!もう10万人見とるわ!今さら止められるかい!巨獣ぶっ殺したるわヒャッハー!』という行き当たりばったりな手法をとってしまっては、もう理想と現実という根本のテーマからも逸脱してしまったように思います。
 
 さらに何とも残念な点とすれば、この作品はノリと勢いが重要視されているわけではなく、キチンと鉛くんのようなキャラがいたのにも関わらずこのような手法がとられたことです。
 基本的にド正論やマジレスに対しての返しが弱すぎるんだよなこの作品。
 
 残りの話数で挽回できるのか期待です。

 {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} うーん…なんというか、順当に残念な方向へと向かっていますね。
 打ち切り漫画の最後のまとめ方というか、敗戦処理をしているというか…。
 
 序盤、湖の調査をしていたら巨獣が出て、取り敢えずな感じでアル美さんが怪我をしました。
 なんかもう最終話にてアル美さんが駆けつけるっていう感動を演出するためだけにこうしましたよね? 安いんだよなぁ…。
 

 その後病院にて自分たちの動画が炎上していることを知ります。

 うん、まぁ 塩田のやり方の汚さを演出したり、アンチコメ等に対する脚本の言いたいこととかはわかるんですが、これをそのまんま事務員の子に言わせてるのがなんだかなぁ…。 
 それだけ炎上について詳しいなら、今回の件がどういうことになるか事前に想像つきそうなもんですけどね。

 
 後半は、豪気な関西弁のおじさんがハゲネタを引っさげてビジネスの話をしに来てくれました。
 島の固有種のウミキノコには新発見の発毛成分があるんですって。

 研究所の人がやってきて、巨獣の新情報をくれます。巨獣には未知の神経伝達物質があるんですって。

 物語の最終盤になってから、こうして未知のなんたらとか言い出しているのを見ると、話の収拾のつけ方がもうどうにもならないんだな、としみじみと思い至ります。

 それでも最後はどう締めるのか楽しみです。
 {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} 最終回ということもあって、画面が中々派手で盛り上がってる感じが演出できていて良かったと思います。

 ただ、まぁ内容についてはこれまで感じていた不安な部分をそのまま内包したまま、とりあえずなんとか気合いと熱血で誤魔化し乗り切った、そんな印象です。

 巨獣との戦闘は、良く言えば「テンポが良い」ですが、印象としてはピンチを演出した割にやけにサックリといった感じです。
 あの大型巨獣をがっつり終盤のメインに据えても良かったんじゃ?と思います。
 
 沖野くんの気合いのシーンは、ヒーローという単語から序盤との繋がりを感じられるものでしたが、沖野くん…後半はめちゃくちゃ空気でしたよね笑
 アル美さんについても、まだ犬のこと擦っていて笑いました。
 社長の熱い啖呵も良かったのですが、その後の典型的な「俺たた」endのことを考えると、波止を見くびるな!波止をナメるな!と言われても熱さしか残りません。


 まとめ
 
 こういう作品の作風、テーマで面白いもの良いものを作ろうとするならば、最も重要なのは事前段階で どれだけ設定を深堀れているか、どれだけ話を練れているかにかかっていると思います。
 
 本作品は「重機的なロボットが活躍する」というコンセプトの方が先に立ってしまい、ストーリーやテーマが疎かになってしまいました。
 この作品においてロボットとはあくまで表現方法のはずです。

 よく、オリジナルアニメではもっと尺があればな と思うことがありますが、この作品に限って言えば例え2クールあったところでたいしてオチは変わらなかったように思います。

 これは個人的妄想なんですが、鉛くんの登場は第1話からで良かったのではないかと思います。
 第1話の頃から沖野くんと鉛くんの関係性を深めれていれば、「理想」と「現実」の対比をもっと見応えのあるものにできたり、会社の人間関係も深めることができたのではと考えてしまいます。


       {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

無能な企業、無能な従業員、無能な行政機関…。危機的状況に対応出来そうも無いのは現代日本のカリカチュアなの?意味不明です。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.30

 巨獣の発生原因は分かりましたが、島で繁殖してましたって…。一体巨獣は何を食べているんでしょ?これ、海に進出して魚とか食べてますよね?

 もう、塩田化学が島を領有して巨獣ファームにしようとかそういうレベルを超えたバイオハザード進行中じゃん!どうするのよ?周辺住民既に何人か食われてるでしょ!?

 波止工業も、そんなに簡単に巨獣駆除出来んなら最初からやれよ!バカなの?

 結局、巨獣が脅威だけど金になるなら、塩田、波止、島民、行政が一丸となって対応しなきゃ駄目でしょ。もっと上手い方法がありそうです。

 後、ブルバスター要らんです。巨獣退治だけなら、トヨタのバンに重機関銃でも乗せた方が戦力になります。イスラムゲリラのお墨付きですよ!?信用と実績が…。

 何となく、零細企業の波止工業の勝利的な感じで終わりましたが、常に後手後手で不手際連発だったのに、島民の信頼を得られるの?島民の頭はお花畑ですね。

 警察とか自衛隊が出てきて業務終了でしょ。これから何をするんですか?これからも島のインフラメンテナンス独占出来ると思ってるの?

 なんか、根本的な部分が解決出来て無いんですが、無理矢理ハッピーエンドにした感じが強いです。

 制作は頑張っているようですが、物語がおかしいので、面白く無くなってしまったのがとても残念です。
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 10話まで観ました。2023.12.10

 いや…、そうはならんやろー!本社に吸収されそうなので、意趣返ししたれや〜!で、主人公達はSNSを活用します。

 今までの話は何だったんでしょう?公害の原因を隠している大企業の内幕を協力会社が正義感から暴露したみたいな流れになっていますが、巨獣と公害は違います。

 公害は、政府や大企業が原因を隠したりして、被害が拡大しますが、巨獣は取り敢えず討伐すれば、島民も帰還できます。原因は解明は後でよろし!

 そもそも論として、なんで波止工業が巨獣退治請け負ってんだって話に戻ります。ブルバスターはこの世界では一般的なロボらしいし、零細企業で大した技術も人材も無い会社ですよ!?

 細かいツッコミは「てぶくろ」さんのレビューに譲るとして、脚本のアタオカ振りにびっくりです。下倉バイオさんの脚本かな?違う様です。

 酷いオチになりそうですが、ここまで観たので、むしろワクワクします。東京24区並のヤバさを感じます。
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 7話まで観ました。2023.11.16

 新人の鉛さんが仲間として覚醒した7話でした。アル美とシロの別れなど、泣かせるエピソードモリモリで盛り上がってきました…。

 と、素直に言えないのが本作品です。何だか分からん巨獣相手に無能な人達が中途半端にか関わるから起こる悲喜劇です。

 パニック映画でキャラがやってはいかんことを敢えてしてピンチの連続になる様なイライラ感があります。

 危機管理が出来てない、戦う組織のクセに金も人員も足りない、無謀なカミカゼ攻撃で結構なんとかなるなど、大人がやってるお仕事物語とは思えません。

 ちいかわ達が、なんとかなれ〜!と、己の命と勇気を賭けて、でかこわと戦うのとは訳が違います。アホが何をやってもアホだな〜としか思えません。

 オチへ向けて、頑張って欲しいです。道化の主人公や経理のハゲより、アル美と鉛を活かした方が良い気はします。

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 6話まで観ました。2023.11.09

 新キャラの鉛さん、高学歴で頭が良いけど、空気を読ないで正論を吐くアスペみたないやつでしょ?(笑)として、制作側は登場させたのかも知れませんが、世界観を破壊しかねない真っ当な正論でツッコミを入れてきます。

 主人公達の会社自体が巨獣と真面目に戦う体勢の組織では無く、場当たり的なカミカゼ職場なので、鉛の正論が物語の急所を突いてきます。

 今回も謎の成分が入っているガスの中、生身でガスマスクだけつけて行動したりしますが、ボンベ付じゃない、吸収缶方式程度のマスクで、謎のガス防げるわけないだろ?化学舐めてるの?

 ブルバスター自体、有人機である必然性がありません。巨獣は島の生物由来らしいので、罠猟で取り敢えず生物を駆除してから活動すれば良いのでは?

 コストをかけてブルバスターを運用する意味が不明で、それを新キャラの鉛に指摘させてはいけません。

 馬鹿しか居ない世界に、ツッコミキャラを登場させる理由が不明です。破綻した物語の言い訳か?なにはともあれ新キャラ鉛氏の活躍に期待大です。

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 5話まで観ました。2023.11.06

 新キャラ登場!野郎なので別に気にもなりません。これでキービジュアルのキャラは全部揃った様です。

 しかし…、ブルバスターの性能悪いですねぇ…。二足歩行する意味が問われる5話でした。

 今回巨獣が出てこなかったから良かったですが、相変わらず謎の有毒ガスの中、平気で活動します。自殺行為手当でも支給されてるのかな?。いつか死にますよ?

 もうちょい、登場人物達には危機感をもって行動してほしいものです。

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 4話まで観ました。2023.10.26

 今回は、主人公やロボも活躍し、巨獣の謎に迫る中々面白いお話でした。

 経理のハゲやピンク髪の二階堂アル美(ヒデー名だな!)も良い味出していました。

 ただ、やはり企業の在り方としては疑問を感じます。重要な作戦が従業員や他の会社の自腹やボランティア頼みだったりするのは、どう考えてもブラック企業の所業です。

 また、島民からの委託で巨獣退治をしているというのも、どうかと思います。

 熊や鹿だって泳いで他の地域に渡り、生息域を広げたりします。生態不明の巨獣も、泳げるのがいるという描写がありましたが、島から出て、他の地域で暴れたら誰が責任をとるんでしょう?

 島は謎の有毒ガスも出ている様ですが、主人公達は別に防護服とか着ないで軽装で活動しています。また、YouTuberや他の一般人も簡単に上陸してきます。この人達に被害があったらどうするの?

 結局、零細企業の手に負える案件じゃないんですよね。島から巨獣が逃げないようにしたり、一般人の上陸阻止とか、法的根拠と警備する人員が無ければ無理です。

 公的機関の権力や大学等の調査力無しで何をするんですか?無能企業が事態を悪化させているようにしか見えません。

 行政機関が出てこないのは、行政も無能なんでしょう。この世界、まともな組織が軍隊しかないという、後進国並に衰退した日本が舞台のブラックコメディなのかもしれません。

 何か観ていて、気分が落ち込みそうです。
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 3話まで観ました。2023.10.19

 世界観が何かおかしいです。巨獣について、公的な組織が出てくると島に住人が帰還出来なくなるから、民間会社が対応してるって…。

 正体も分からず、島民を容赦なく捕食する化け物ですよ?世間に公表して国家的に対応すべきでしょ。なんで、下請けで予算もないような会社がやってんの?

 主人公、親会社と島民の板挟みになったりします。会社の業務がイリーガルなので、経営に苦労しますが、当たり前じゃね?

 こんな業務でどうやって利潤出すの?巨獣の死体が金になるような、異世界ものなら分かりますが、ロボを動かすだけで赤字でしょう。

 何か、巨獣を殲滅すれば良い様な流れになっていますが、だったら島を絨毯爆撃でもしろよ…。クソみたいなロボで場当たり的に上陸して駆除出来るわけ無いだろ!

 リアルな会社モノっぽいのですが、根本的に世界観がおかしいので、色々空回りしています。そのうち、社員に死者が出そうです。
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 1話観ました。2023.10.07

 土建屋風組織がモンスターと戦う話の様です。で、もって他のレビューアー様も書かれていますが、初っ端から演出が下手すぎます。

 この組織、ものすごく無能です。構成員も中卒っぽいガテン系しかいませんし、事務能力も低いです。武藤の資格、労務管理も出来ていません。

 こんな組織が対応しているようでは、モンスターの脅威も大したこと無さそうです。

 エブァンゲリオンのネルフは、正規軍もお手上げの人類の驚異に対応出来る、超スゴイ組織だ!という効果的な演出がありましたし、パトレイバーなら、特車二課は独立愚連隊っぽかったけど、実は有能で大活躍というカタルシスがありました。

 リアル寄りにしたつもりかも知れませんが、いきなり組織の官僚主義的非効率を見せつけられて、視聴者はどう反応すれば良いのですか?

 無能組織が危機に対応出来ずに末端の兵士や構成員が死でもって贖うなんて、歴史上にいくらでも実例がありますが、そういう系統のお話なの?

 どちらにしても、敵がそもそも大したこと無いか、危機に対応出来なくて胸糞展開かご都合主義になるしかありません。

 1話から視聴者の興味を喪失させる演出に驚きを隠さません。多分つまらんでしょうが、クソアニメ成分高めなので気にはなります。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

20世紀の会社のような展開とキャラが馬鹿すぎて不快です。

6話 話のフレームは悪くないんですけど、肉付けが面白くない。キャラが馬鹿しかいない。演出も展開も20世紀の会社の感覚。

 SFの大きなフレーム、骨組みは悪くないです。島設定と動物が変化する、それを退治する民間企業という部分ですね。

 それ以上の経営に関する部分はなぜ民間なのか?に仕掛けがないんですよね。SF設定として民間企業であることに奥行がありません。つまり、設定のための設定です。貧乏人のロボット開発がしたかっただけ?

 キャラも同じで全員が物語の為のキャラではなく、作品の為のキャラという感じです。つまり馬鹿を配置して作品にしている感じです。主人公とアル美が特にそうですけど。まあ、この6話の馬鹿っぷりでちょっと我慢の限界かなあと。

 ついでに言っておくと、社長の禿頭ネタとか、終業時間がどうとか、露骨なセクハラとか、あらゆる肉付け部分がテンプレでしかありません。演出、展開、キャラの言動が2,3世代前の作品、20世紀の会社の感覚を引きずってないでしょうか。

 つまり、SF的な設定の結末をどうしたのか?以外は興味が持続しません…というか積極的に不快になります。ですので、視聴中止。

 キャラとストーリーは1.5にしておきます。





3話 描きたいことは垣間見えるが、ロボットものの悪いところが出ている。 窪之内英策氏の描くはかなげでしかし色気のある少女が好きなので、視聴しました。

{netabare} 島民が場所を追われるということから、福島県の原発のアナロジーなのかなあとも思いますが、現状では相手が人災ではないので分かりません。ガスの問題が出ているので今後は人災の事故か故意の可能性があります。

 水道事業の民営化などの行政サービスのあり方なども含まれている感じです。青年団の高齢化、成り手不足の問題もでてましたし、ネットへのマル秘情報の拡散と対応もありました。

 話の構造は「Deep Insanity THE LOST CHILD」と「サクガン」を合わせたような感じです。で、やっぱり思い出すのが「トライダーG7」かなあ、というアニメ作品です。

 本作を見て連想するのはヒグマです。ヒグマ退治で疑問に思った事はないでしょうか?なぜ自衛隊が出ないんだ?警察ではないの?ということです。
 実は獣害でも災害派遣は出来ます。ヒグマやトド退治で自衛隊が出動したことがあります。が、いずれも1960年代で現在は自衛隊に依頼されることはあまりありません。

 災害派遣要請というのは政治的な判断で、他の手段があるときには出しづらいのと、自衛隊が必ずしもベストな第一選択ではないからでしょう。猟友会のベテランの方がヒグマの生態が分かっている分、効率的とも言えます。
 なお、警察の発砲は威嚇に限定されているので無理でしょう。警官の狙撃部隊でも技術は対人向けですので、ヒグマ退治は無理だと思います。

 経営=金儲け…ではありますが、商売はニーズが無いとできません。そして「顧客満足」です。で、事業に対する地域の理解と地域に貢献する企業風土でしょう。

 そういったことを、比較的丁寧に描いていると思います。4話の予告を見るとペットの置き去り問題などもでていました。

 以上を考えると、真面目に考えている話だと思います。思いますが、肝心の主人公にリアリティがないのと、思い入れができないんですよね。

 彼はロボットを作ったらしいですが…パイロットと開発者が同一で、しかも単独の派遣でサポートも無し。何より考えが浅くドラマのために馬鹿になっています。馬鹿さ加減でリアリティが無くなっています。

 そう、これは主人公だけではないですが、キャラが馬鹿なんですよね。大衆=馬鹿のカリカチュアだとは思いますが、しかし、いくらなんでも馬鹿すぎるでしょう?この馬鹿の集合でドラマを作る手法は、今はアニメで見ると辛いですねえ。小説…それも連載小説なら勢いでいけるかもしれませんけど。

 ロボットものに必要なのは主人公の成長課題ですねえ。日本のアニメ…特にロボットものになぜティーンが主役なものが多いのか。それはティーンエイジャーの課題だし、大人になって成長云々というのが痛いからだし未熟さが許されないからです。

 アメリカのスーパーヒーローものが痛いのはいい歳したオッサンがコスプレして成長云々と言っているからです。日本のティーン主人公がリアリティがないとかいますが、成長課題を描くのにハイティーンがもっとも感情移入ができると思います。
 主人公はその点で行動や考え方がかなり幼いし、それがわざとらしいです。そして社会人の成長に対する感動のラインはこういう馬鹿がまともになるような話ではないです。

 ロボットに魅力がない。これは最近のロボットアニメに見られる不思議な現象です。ロボットは自己拡張ですし、憧れです。その為に重要なのが、ロボットに必然性があると思わせることです。ミノフスキー粒子とはいいませんが、パトレイバーくらいの設定は欲しいなあ。
 
 パイロットの魅力、成長課題と年齢設定、ロボットに対する憧れと必然性。馬鹿が集まってドラマを作る手法。これが最近の特にロボットアニメをつまらなくする原因です。それが全部そろってますねえ。ロボットものの要素として自己拡張があるかもしれませんが、そこはこれからでしょう。


 そして、アニメの出来も良くないです。窪之内英策氏の女性キャラの魅力は繊細な線ですので、それをベタ塗りのこういう感じで表現されても駄目ですね。害獣もひどいし。

 ということで、社会の何かを表現しようという試みは評価しますし、小説なら面白いかもしれませんが、アニメとしては、特にロボットアニメとしても経営ものとしても、出来はよろしくないです。

 切りたいのはやまやまですが、SFは最後まで確認したいし、レミノというサブスクの使い勝手も確認したいので、多分見ると思います。

 次のレビューは最終回後か切った時だと思います。{/netabare}


4話 1点だけ。ロボットとか船に乗ってないときの二階堂アル美は結構色っぽくて綺麗でした。乗り物に乗ってるときがだめかなあ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

92.6 6 ロボットアニメランキング6位
コードギアス 反逆のルルーシュ(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (10483)
37486人が棚に入れました
皇暦2010年8月10日、世界唯一の超大国神聖ブリタニア帝国は日本と地下資源サクラダイトを巡って対立し宣戦布告、日本に侵攻した。日本は占領され、ブリタニアによって「エリア11」と呼称される。日本人は「イレヴン」と蔑まれ、自由を奪われブリタニアの総督により支配された。ブリタニアは「ナイトメアフレーム」と呼ばれる人型兵器により世界の3分の1を支配下に収めた。しかし、その圧倒的な支配にも亀裂が生まれようとしていた。

声優・キャラクター
福山潤、櫻井孝宏、ゆかな、小清水亜美、名塚佳織、折笠富美子、大原さやか、杉山紀彰、千葉紗子、白鳥哲、井上喜久子、成田剣、渡辺明乃、中田譲治、田中一成、新井里美、高田裕司、真殿光昭、飛田展男、若本規夫、皆川純子、南央美
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中だるみしない面白さ!

1話の感想 ★★★★ 4.0
力を得る
{netabare}
観たいと観たいと思いつつも手が出なかったが、ようやく観ることにした。
洗脳する能力なのかな?
あと、主人公は天才と…
出だしはまぁまぁ。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
ルルーシュの第1歩
{netabare}
この作品の主人公は知将タイプか。
高圧的な態度に頭がいい…
なるほど、厨二アニメと言われるのは分かる。{/netabare}

3話の感想 ★★★ 3.0
学園でのひととき
{netabare}
恐らくこのミスが後々、尾を引くことになるんだろう。
今回はうまく躱せたけれども…
妹もルルーシュの弱点になりそう。{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
ゼロの登場
{netabare}
仮面ダサッ!?
あの格好はないだろう…
何か痛々しくなってきたな…
スザクは主人公しすぎだ。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
スザクの解放
{netabare}
スザクはいい奴すぎてなんか嫌いだ。
ユフィも何か嫌だ。
やっぱり、主人公の方が面白い。
そう思ってしまう私も、厨二病なのだろうか…{/netabare}

6話の感想 ★★★ 3.0
スザクが学校に馴染む?
{netabare}

今回は学園の話だった。
スザクが一応学校に馴染んだのかな〜?
でも、まだまだシコリが残っていそう。
そろそほ主人公活躍して欲しいな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
ルルーシュ、初の敗北
{netabare}
1度ツマづいて立ち上がる者は大概強い。
ルルーシュは強くなるぞ。{/netabare}

8話の感想 ★★★★☆ 4.5
黒の騎士団
{netabare}
なんと甘美な謳い文句!
あと、もう一押し二押しで大衆は味方に付くな。
媚を売るということではないが、大衆を味方につけた方が結果的に強くなるよな。{/netabare}

9話の感想 ★★★☆ 3.5
着々と広まる
{netabare}
やはり黒の騎士団は市民からの信頼を得たか。
今回はカレンの心情変化の話だった。
これで本気で変えようとする人物がルルーシュ含め2人になった。{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
反撃ののろし
{netabare}
いよいよ開戦!
ようやく、ルルーシュの元にしっかりした組織が。
ランスロットが次回現れると思われるががどうなる?{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
ランスロット登場
{netabare}
やっと、ナイトメアの技術力が追いついた。
圧倒的だと面白くないしな。
ルルーシュの圧倒的な勝利を早く見てみたい。{/netabare}

12話の感想 ★★★☆ 3.5
京都の手助け
{netabare}
初めてゼロとして姿を見せた。
これでゼロとルルーシュは繋がってしまった。
敵のシルバーの髪の軍人は少しづつ真実に近づきつつあるな。
{/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
ゼロの葛藤
{netabare}
やはりシャーリーの件が響いているか。
ルルーシュは義理を捨てられるのか…{/netabare}

14話の感想 ★★★★ 4.0
シャーリーの答え
{netabare}
大切な人との縁を切ったか。
これでゼロとして良かったけど、ルルーシュとしては悲しいね…
新たな人物マオに、ゼロをしる軍人。
この2人がキーとなりそうだ。{/netabare}

15話の感想 ★★★☆ 3.5
マオとの決着
{netabare}
マオ、死ぬの早ッ!?
結構前からチラチラ出てきたのにあっさり死んじゃったよ…
ギアスにも当たり外れがあるよね。
マオのは強いがハズレだ。{/netabare}

16話の感想 ★★★☆ 3.5
ナナリーが捕まった
{netabare}
スザクの闇が明らかに。
そりゃ父殺しはトラウマだろうね…
そして、しぶとかったマオ。
まだ、生きていたのか!?{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
ルルーシュの計画が…
{netabare}
本来はスザクをナナリーの護衛役にしたかったんだろうが、それは出来なくなってしまった。
これから、ルルーシュはスザクの事で悩むことになるのだろうか…{/netabare}

18話の感想 ★★★☆ 3.5
ゼロの危機
{netabare}
途中までいい感じだったのに、甘さが出たか。
問答無用で捕虜にしていたら楽だったのに。
しかし、その甘さがまだ人間である故なのかもな。{/netabare}

19話の感想 ★★★☆ 3.5
ルルーシュとスザクの考えの違い
{netabare}
スザクの言い分は正しいし、シコリも残らずに済むのだろうが、但しそれにはとてつもない精力と時間がかかるだろう。
感情的にはゼロに従いたくなってしまう。
スザクはよくある正義の味方の典型なのに、行き過ぎな自己肯定がない。
やはり、何故かスザクは気に入らない。{/netabare}

20話の感想 ★★★★ 4.0
初の共同戦線
{netabare}
前回の遺跡が何かありそう。
そして、初の共闘。
これが最初で最後になりそうな予感。
それにしても、ゼロが奪ったナイトメア、ゼロにぴったり過ぎじゃない?
特に見た目が。{/netabare}

21話の感想 ★★★ 3.0
皇女殿下の宣誓
{netabare}
前半の賑やかなシーンとは裏腹に、後半に重要なシーンをぶっ込んできたな。
てか、それよりも黒の騎士団の副官のあの男!
何であんな奴が一番綺麗なあの人の彼氏みたいになってるんだよ!
許せん!{/netabare}

22話の感想 ★★★★☆ 4.5
ゼロの決断はいかに
{netabare}
まさかまさかの展開!?
手を組むのかと思いきやそうは問屋が卸さない。
物語の強制力と言うべきジャストなタイミングでギアスが暴走。
見た目はイカスがもう普通の生活がおくれなくなってしまった。{/netabare}

23話の感想 ★★★★☆ 4.5
心を捨てる覚悟
{netabare}
感動のシーンなのかもしれないが、スザク嫌いすぎて何とも思わなかった。
皇女殿下も嫌いだから特に…
私も厨二病の素質ありだな(笑)
ルルーシュはギアスによって、全てが変わってしまった。
いや、染められてしまった。
もう正義の味方ではなくなってしまった。
それに、何だかあの眼鏡っ子にルルーシュ殺されそう…{/netabare}

24話の感想 ★★★★ 4.0
開戦!!
{netabare}
ルルーシュの真の敵は全員が全員友達とは泣けるな…
まだ、甘いのかもな。
そして、最後のナナリーの元に現れたアイツは何者!?{/netabare}

25(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
ナナリーがまたしても攫われた
{netabare}
遂に正体がバレてしまった。
これから黒の騎士団はどうなってしまうのか。
ナナリーやC.C.は無事なのか。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

HIROTO さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

討っていいのは、討たれる覚悟のある奴だけだ!(・ー*)ヽ

妹の未来と母親の復唱の為にいかなる手段を使っても戦う。
世界の1/3を持つ大国神聖ブリタニア帝国に対しての反逆遂行が物語。
主人公が悪側にいる珍しいアニメとなっていて悪側からの考え方や正義もわかる。
舞台はブリタニアに制圧された日本(イレブン)となる。

CLAMPのキャラデザは素晴らしい!
どのキャラも魅力的で可愛く、男キャラはカッコいい。
独特で繊細なキャラデザイン。
髪の毛、眼、体型はCLAMPらしさがとても出ていて素敵すぎる。
入浴シーンとかも とても エロイ。女性の体がとても魅力的。

やばい、この中2感はやばい
かっこいい!
下克上っていう言葉はこのアニメの為にあるんじゃないかなって思わされた!
やるなら戦争だ!民間人を巻き込むな!覚悟を決めろ!正義を行え!
素晴らしい、このセリフは。

ルルーシュ
言わずとしれた主人公。
絶対遵守の力 ギアス を持ち、仮面を被りゼロとして黒の騎士団を率いる。
とにかくタイリッシュでかっこいい。
戦場をチェスに様に華麗に操り、勝利に導く。
妹の為に戦う姿はとても美しい。
ギアスの使い方も巧いし、頭もいいし、優しいし。
ここまで絶対的な主人公って中々いない気がする。

枢木スザク
主人公の親友にして宿敵。
日本最後の首相 枢木ゲンブの息子。
腐敗したブリタニアを中から変える為に戦い続けることが信念。
ラインニングの機体性能も然ることながら、操作技術もまさにエースの冠に相応しい。

C.C.
他人にギアスを発現させる能力を持つ、不老不死の少女。
うん。
好き過ぎるルックス、声、話し方、髪の色。
我侭で可愛く、ミステリアスで色気もある。
ピザ好きなとこもいい、自分もピザ好きだからこれだけでポイント荒稼ぎですわ。

紅月カレン
黒の騎士団のエース。
ナイトメアの操作技術は作品随一で紅蓮弐式を完璧に操る。
学園での設定も面白く、実際とのギャップも激しい。この猫かぶりめ!w
そして色んな場面でサービスをしてくれる、本当にありがとうございます。

すべてのキャラクターに自分の確固たる正義がありそれに順ずる姿がとても凛々しい。
それがとてもカッコいい、そんな姿を見せられるとゾクゾクする。

メカニックデザイン
うんうん。
シンプルで動きやすそうで好きなデザイン。
見た目もスタイリッシュで良い感じだね!

キャラクターの心理表現や表情がとてもうまい。
これによって作品にうまく入り込むことが出来る。
喜怒哀楽、よく人間観察をしていて、魅力的な表情をする。

作画クオリティがめちゃくちゃ高い!
もう古いアニメに入るのに、凄いきれいな作画。
アニメーションもとても綺麗に動いて、荒いとこが全然見当たらないのが素直に凄い。
背景も世界観を巧く描いていて、硬質で冷たい雰囲気の戦場やにぎやかなで楽しげな学校もうまく描かれている。
特にブリタニアとイレブンの差を的確に描いているのがとても印象的だった。
これならイレブンの方は反感を持って戦うだろう、心理描写もとても素晴らしい。

コメディ・日常パートも面白い!
シリアス部分とのいいギャップが生まれている。
こういうの挟んでくれると見ていて、ほっこりするしシリアス部分にすっと入っていける。

本当にチェスの様な頭脳戦。
戦場の魅せ方がめちゃくちゃ面白い。
お互いの駆け引き、戦略が とてもわかりやすい。
みていてワクワクする、本当に面白い。
シュミレーションゲーム好きな自分もニンマリ。

次回へのもって往き方がめちゃくちゃうまい。
素晴らしい後への引き方。
次は次はとどんどん引きこまれていく。

2クール目から新しい展開も増えて物語が深まっていく。
依存のキャラクターも魅力がどんどん増していく。

宿敵が無二の親友と気づいた時、どんな顔でどんなことを思うだろう。
何も考えられなくなる。
ルルーシュの心情は実に 真 だった。
その二人が目的を同じくして共闘するのはとてもよかった。
ここのBGMも相まって気持ちの高揚は凄かった。

戦争というありふれたテーマを主体にしていながらも、それにメカニックバトルの面白さやキャラクター描写の深さも加えて素晴らしく面白い作品に仕上がっていた。
ルルーシュは正義感で熱いといったありふれた主人公像ではなく、アンチヒーローとしてダークな部分もしっかりと描きながらも 悪だが正しい と視聴者に思わす力がある。
巻き込まれた主人公はいるだろうけど、自分から戦争をしかけて主導するのも面白い。
物語に入り込むのにこれほど素晴らしい主人公は無く、自分だったらこうできただろうか?と色々考えながら見ることができた。

ユーフェミア皇女
この子は純粋すぎるキャラクターとして描かれていた。
理屈や常識に囚われていない柔軟な発想と大胆な行動力を持っていて、さらに感もするどい。
それ故に本当の意味でルルーシュに勝つ事が出来たし、その真っ白な心はとても眩しく凛々しかった。

{netabare}ルルーシュのギアスの暴走によって 日本人を殺す ことを強いられてしまった。
そしてルルーシュ自らの手で撃たれ、スザクに見守られて息を引き取った。
この出来事が反逆のルルーシュをアニメとして最高傑作1つに上らせたんだろう。
鳥肌が立つくらい衝撃の展開、ユーフェミアの狂った表情、ルルーシュの自責、スザクと最後の会話
素晴らし過ぎる演出でもうずっと泣いちゃいましたよ。
これがこのアニメのターニングポイントとなってルルーシュとスザクに決定的な溝とルルーシュには消えない罪を植えつけた。{/netabare}

{netabare}ブリタニアとイレブンの全面戦争。
スケールの広がり続ける物語。
新たな敵の存在。
母親殺しの犯人は誰なのか?
ナナリーをさらった目的は?
スザクとルルーシュの銃弾の結末は?
{/netabare}
そして・・・伏線も盛り上げも最高の引きで2期へと物語は繋がれた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

SuFDN10231 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

タイトルなし

コー​​ドGeass-反逆のルルーシュには間違いなく私のお気に入りの一つではありません、まだ私は、その複雑さの検討が最も困難を発見しました。

ストーリー

ファン「第一印象:ガンダム+ Deathnote =コードギアス。その意見は正常であったと何とか正しいかもしれないが、それは間違いなく許容できる結論ではありません。物語はメカ、学校生活と壮大なメロドラマの美しいミックスです。コー​​ドギアスは、いくつかの馴染みの要素を有していてもよく、いくつかは、「ああ、私はこのタイプを知っている」と思うかもしれないが、1は、プロットに吸収されるときに、彼/彼女は驚くべきねじれを持つ非常にユニークなアニメを見つけます:

このシリーズで私が見つけるユニークなもの、その分類するのは非常に難しい:外面にはメカと呼ばれますが、ロボットとそのパイロットの努力は、主にストーリーの進行状況を作るものではありません、彼らはゲームだけのプレイヤーがありませんルール。 CGはエキサイティングなアクションシーンを持っているが、本当に私を興奮するものは以下のとおりです。良いか悪い男は本当にあると多くの謎が一つずつまたはさらなるを明らかにしている心理的、戦術の衝突、キャラクターの成長や選択や他のキャラクターとの相互作用、当惑。

物語はまだフルーツサラダのような皮肉がたくさんあり​​ます。それは属性をたくさん持っているものの、良好な完全に、まだ識別可能な異なる成分や味は、物語は非常によく一点に焦点を当てています。 、現実的な実用的なが、暗いと個人的な目標と理想と正義のが、利己的と偽善的なビューの戦い。これらの脳ポップの考えでは、ユーモア、皮肉と十代のドラマが政治や人種紛争と一​​緒に追加されます。ここヒューマニズムは、すべての悲劇と苦悩の中に成長しているすべての側面でのおいしい成分が存在します。

アート
技術的には、アニメーションは超一貫性、高精細、鮮やかです。マシンはとてもクールで、爆発のような効果は、火花や水の動きは満足しています。

クランプは、アニメーションを設計する素晴らしい仕事をしました。 1が薄い文字やかわいい男の子が好きではない場合でも、アニメーションはあまりにも満足しない場合があります。

アートだけでなく、アニメーションは、私の意見では、このシリーズの革新的です。古典と現代の概念も使用されています。このシリーズの顕著な一つのことは、服装です。彼らは、ポストモダンなヨーロッパは、まだ(日本の好みに)「アニメ」ファッションにパイロットスーツ、均一な(軍事、学校での両方)とカジュアルに操作インスピレーションを得ています。最初に(実際には善玉である)すぎないように言及手下 '"悪"が、クールな外観、私は "吸血鬼岬」と「マスク」は、古典的な悪と神秘的な外観を示すちょっと役立たずであると考えますが、私は最終的にそれを追加しました



私はいくつかの曲が好きなのに、私は「色」を除いて開口部とエンディングテーマに感銘を受けていませんでした。時には彼らは、気分を破壊したり、私を困らせます。それにもかかわらず、バックグラウンドミュージックは、まだ右の気分を与える:挿入歌がうまく配置され、思い出に残るされています。

キャラクター

文字が強く愛とhaterd両方を鼓舞。いくつかは普通であるが、いくつかは非常にユニークです。あまりにも多くの複雑な文字は、プロットが混乱し、焦点の合っていないようになりますので、それ組成物が有用です。 1ではないすべての文字が例外的であると言うことができますが、それらの相互作用は、ねじれや開発に満ちています! CGはよくアニメのキャラクターの一部のはるかに複雑な新しい味を特色にしました:

ジム・クラスが必要めちゃくちゃスマートで格好良いです、暗い、byronic主人公
英雄の概念の最大嘲笑の良い、親切な男
おそらく任意の文字よりも多くのことを知っていると理解して神秘的な、セクシーな緑の髪のリードヒロイン

自分のキャラクターシリーズが進行し、彼らは細心の注意を払って、彼らが主役とシリーズのアンタゴニスト、両方のヒーローとアンチヒーローや悪役と抗​​悪役の両方の両方であることをように設計されているよう深まります。

テーマについては、私は個人的に彼らは表面上のアクションとスリルだと思い、まだ深いダウン、それは戻って簡単な人間の欲望、野心、欲求不満や意見に骨を抜かれています。それにもかかわらず、このシリーズは間違いなく普通の視聴者にも話を理解できないだろうという海のように深いように深く、憂鬱ではないではないと私はそれが両方のユーモア、ドラマや悲劇にすごみが含まれていることを発見しました。

楽しさ、個人的な応答と全体:


私は本当に、このいずれかを楽しんで、非常に中毒性と謎の多くを提供しています。私は非常に好感の持てる特にルルーシュ主人公メインキャラクターを見つけました。私はそれは本当にクールな発見しました。
コー​​ドギアス反逆のルルーシュR2:また、全体としてこの話は、それが直接の続編を持って、まだ終了していません。

それはストーリーと視覚的解釈が物議を醸すと暴力的なたくさんのことを示しており、質問はお答えできない場合がありますので、私は小学生にこのアニメをお勧めしません "道徳的な教訓は何を?」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

92.9 7 ロボットアニメランキング7位
コードギアス 反逆のルルーシュ R2(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★★ 4.4 (10665)
36033人が棚に入れました
ブリタニアの皇子として生まれながらも、ブリタニア帝国に復讐を誓い、反帝国組織「黒の騎士団」のリーダー“ゼロ”として覇道を歩もうとするルルーシュ。元日本首相の息子でありながら、ブリタニア軍に所属し、正直さと公平さを捨てることなく正道を歩もうとするスザク。二人の歩みが超大国ブリタニア帝国、そして世界を震撼させる!
対峙したルルーシュとスザク、そして響く銃声…あれから1年、ルルーシュとスザクは生きていた。スザクは帝国直属の騎士のひとりになっており、ルルーシュは以前と変わらず学園に通っていた。ただし、弟のロロ・ランペルージと一緒に…!
彼らに何が起きたのか、何が起きていくのか…。

声優・キャラクター
福山潤、櫻井孝宏、ゆかな、水島大宙、小清水亜美、緑川光、保志総一朗、後藤邑子、大原さやか、折笠富美子、杉山紀彰、渡辺明乃、真殿光昭、田中一成、高田裕司、二又一成、島香裕、私市淳、中田譲治、倉田雅世、新井里美、若本規夫、名塚佳織、千葉紗子、幸野善之、松元環季
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

世界で一番面白い 《少年(学生)の物語》

※1-2期・OVAを併せた感想・レビューです。

◆内容要約

※以下の2つのナレーションが本作の内容を要約していると思います。

{netabare}「心の誓いは嘘を吐かない。
ルルーシュ・ランペルージの誓いとは、母の仇を討ち、妹ナナリーの幸せに過ごせる世界を作ること。
そのために、彼はギアスを手に入れた。
そのために、彼はゼロとなり行動を起こした。
少なくとも、それが当時のルル-シュの真実であった。」{/netabare}
(R2-TURN8冒頭のナレーション)

{netabare}「ブリタニアの少年ルルーシュは二つの道をもっている。
ひとつは母の仇(かたき)を捜す過去への道。
もうひとつは妹ナナリーが幸せに過ごせる場所を作るための未来への道。
ルルーシュが過去と未来を見据えたとき、彼だけが選べる現在の道は、世界の破壊か、世界の構築か。」{/netabare}
(R1-STAGE17冒頭のナレーション)


◆シリーズ別評価

第1期(25話)  ★★ 優 4.9 (98点相当)
第2期(25話)  ★★ 優 4.5 (90点相当)
OVA  (1話)  ★  良 4.0 (80点相当)
----------------------------------------------
総合       ★★ 優 4.7 (94点相当)

※第2期(R2)は、第1期(R1)と比べると幾分シナリオの大味さが気になるので点数を下げています(それでも★★評価)
※OVAは「ナナリー in ワンダーランド」 (2012年7月)。
※なお、「コードギアス外伝 亡国のアキト」(劇場版全5章)は別途一括評価予定。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


==== コードギアス 反逆のルルーシュ R1 (2006年10月-2007年3月、7月(24-25話)) ====

{netabare} - - - - - - - OP「COLORS」、ED「勇侠青春謳」 - - - - - - -

STAGE 1 魔神が生まれた日 ★ 皇歴2010年の日本、皇歴2017年のエリア11、シンジュク事変、ギアス契約 
STAGE 2 覚醒の白き騎士 ★★★ 続き、嚮導兵器ランスロット出撃、第3皇子クロヴィス
STAGE 3 偽りのクラスメイト ★ ルルーシュの行動動機(亡き母の復讐、妹ナナリーの幸福)、カレンの生徒会参加
STAGE 4 その名はゼロ ★★ 冤罪のスザク救出、相容れないルルーシュとスザクの考え方
STAGE 5 皇女と魔女 ★★ C.C.再登場、第3皇女ユーフェミアとスザクの出遭い、第2皇女コーネリア着任
STAGE 6 奪われた仮面 ☆ スザク転入、学園内の仮面騒動、ルルーシュの敵(シャルル皇帝)
STAGE 7 コーネリアを撃て ★ 母の死(皇暦2009年)、C.C.の謎会話、サイタマゲットー包囲戦(組織の力に敗北)
STAGE 8 黒の騎士団 ★★ 日本解放戦線ホテル占拠、ランスロット突入、ユフィとゼロの会話、組織の力の獲得
STAGE 9 リフレイン ☆ 黒の騎士団の民衆人気、カレンの家庭事情
STAGE 10 紅蓮舞う ★★ 日本解放戦線ナリタ本拠地包囲、黒の騎士団の奇襲 
STAGE 11 ナリタ攻防戦 ★★ 続き、ランスロットの救援、C.C.の真名 ※戦術ものとして◎
STAGE 12 キョウトからの使者 ★ キョウト六家・桐原との対面、シャーリーの父の死

- - - - - - - OP「解読不能」、ED「モザイクカケラ」 - - - - - -

STAGE 13 シャーリーと銃口 ★ ルルーシュ&カレンの迷いと覚悟、港湾の囮作戦
STAGE 14 ギアス対ギアス ★★ シャーリーの動揺、マオの策略、ルル忘却
STAGE 15 喝采のマオ ☆ ギアス暴走(STAGE22の伏線)
STAGE 16 囚われのナナリー ★ ルルーシュ&スザクの共同作戦、スザクの秘密
STAGE 17 騎士 ★★ 藤堂奪取作戦、白兜のパイロット(スザク身ばれ)、ユフィの騎士選び
STAGE 18 枢木スザクに命じる ★★ 騎士任命式、式根島、ランスロット捕獲作戦、非情の宰相(第2皇子シュナイゼル) 
STAGE 19 神の島 ★ 神根島、ユフィとルルーシュ再会、カレン身ばれ、ガウェイン強奪 ※但し神根島移動の説明なしは× 
STAGE 20 キュウシュウ戦役 ★★ 中華連邦傀儡「新日本」フクオカ司令部急襲、ユフィ告白、ゼロ&スザク共同作戦
STAGE 21 学園祭宣言! ★ ユフィ&ナナリー再会、行政特区「日本」建設宣言 ※日常回として○
STAGE 22 血染めのユフィ ★★★ 行政特区「日本」発足式典、ギアス暴走、神楽耶登場、日本人殺戮命令
STAGE 23 せめて哀しみとともに ★★★ ユフィ死亡、合衆国日本建国宣言、V.V.登場、トウキョウ租界攻略戦開始(Black Rebellion)

- - - - - - - OP「瞳ノ翼」、ED「モザイクカケラ」 - - - - - - -

STAGE 24 崩落のステージ ★★ 続き、政庁屋上庭園の戦い(対コーネリア)、ナナリー誘拐
STAGE 25 ゼロ ★★ 続き、ルルーシュ戦場放棄、再び神根島へ、ゼロの正体{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)3、★★(優秀回)11、★(良回)8、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.9


※R2のTURN1~4が、R1のSTAGE1~4を意識的にトレースした内容となっている点にも注目。


============== コードギアス 反逆のルルーシュ R2 (2008年4-9月) ===========

{netabare} - - - - - - - - OP「O2」、ED「シアワセネイロ」 - - - - - - - -

TURN 1 魔神が目覚める日 ★ 一年後(皇歴2018年)、ゼロ奪還作戦、ゼロ復活
TURN 2 日本独立計画 ★ 皇帝のギアス(記憶書換)、ヴィンセント(ロロ搭乗)、カラレス総督死亡
TURN 3 囚われの学園 ★ 中華連邦総領事館立て籠もり、シャーリーとのワイン選び、偽りの弟のギアス
TURN 4 逆襲の処刑台 ★ 黒の騎士団団員救出作戦、星刻(シンクー)の狙い、ロロ攻略
TURN 5 ナイト オブ ラウンズ ★★ 黒の騎士団再出発、スザク復学、ジノ&アーニャ来援、ヴィレッタ攻略、スザクの罠
TURN 6 太平洋奇襲作戦 ★★★ ナナリー奪還作戦、ナナリーの望む世界 ※TURN1~4までの微妙さを払拭する面白さ
TURN 7 棄てられた仮面 ★ 行政特区「日本」再建声明、心が折れたルルーシュ、立ち直り、海上臨検・戦闘
TURN 8 百万のキセキ ★★ ゼロ追放の確約、設立式典、スザクの判断、百万人の退去 
TURN 9 朱禁城の花嫁 ★ 蓬莱島貸与、策士シュナイゼルとの手合わせ、婚礼場への乱入
TURN 10 神虎輝く刻 ★★ 花嫁強奪、ゼロvs.星刻知略戦、撤退、天帝八十八陵篭城戦
TURN 11 想いの力 ★★ 続き、戦術vs.戦略、星刻との盟約、ギアス教団探索
TURN 12 ラブアタック! ★ キューピットの日、ミレイ卒業、ギアスキャンセラー ※コメディ回として○

- - - - - OP「WORLD END」、ED「わが﨟たし悪の華」 - - - - -

TURN 13 過去からの刺客 ★ 「神を殺す」計画、ジェレミア卿の目的、シャーリー死亡
TURN 14 ギアス狩り ☆ ギアス教団本部襲撃、V.V.出撃、アーカーシャの剣
TURN 15 Cの世界 ★ 皇帝シャルルとの対決、V.V.死亡、C.C.の過去と願い、フレイア完成
TURN 16 超合集国決議第壱號 ★ 日本解放決議、シャルル復活、スザクへの依頼
TURN 17 土の味 ★ 枢木神社での対面、日本解放作戦開始、トウキョウ租界強襲
TURN 18 第二次東京決戦 ★★ ナナリー救出指令、カレン戦場復帰、ギアスの呪い(フレイア弾頭発射)
TURN 19 裏切り ★ 一時停戦、ゼロの正体暴露、黒の騎士団の動揺、ゼロへの反旗、ロロ死亡
TURN 20 皇帝失格 ★ 閃光のマリアンヌ復活、シュナイゼルの皇位簒奪決意、みたび神根島へ
TURN 21 ラグナレクの接続 ★★ 続き、Cの世界=集合無意識=神、シャルル&マリアンヌの最期、一ヶ月後の帝都
TURN 22 皇帝ルルーシュ × Zero Requiem計画、超合集国会議、シュナイゼルの挑戦 ※ナナリー生存は都合良過ぎ×
TURN 23 シュナイゼルの仮面 ★★ ルルーシュvs.シュナイゼル最終決戦
TURN 24 ダモクレスの空 ★ 続き、ナナリーとの対面
TURN 25 Re; ★★ 続き、世界制覇、ルルーシュの最期、後日譚{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)8、★(良回)14、☆(並回)1、×(疑問回)1 ※個人評価 ★★ 4.5


=== コードギアス 反逆のルルーシュ OVA ナナリー in ワンダーランド (2012年7月) ===

全1話 ★ 4.0 ※各キャラクターの特徴を上手く描き出したコメディ


◆総評

これは単に私の個人的な印象ですが、本作の主人公ルルーシュって、19世紀フランスの大作家スタンダール著『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルとイメージがダブるんです。
で、はっきりいって、本作は『赤と黒』よりずっと面白い。
(※因みにスタンダールは、この『赤と黒』か、もうひとつの代表作『パルムの僧院』が、世界の十大小説を選定ときに必ず選ばれる近代文学史上の超ビッグネームです)

レビュータイトルに「少年(学生)の物語」と書いていますが、別にアニメ作品に限らず、ルルーシュみたいな「少年ないし青年の物語」として私が別格で面白いと思っているのが、

・スタンダール『赤と黒』
・バルザック『ゴリオ爺さん』
・フローベール『感情教育』

という、いずれ劣らず有名な3本のフランス近代小説なのですが、本作『コードギアス』は、この3本よりも面白かった。
私が本作を初めて視聴した後、さっさと小説を捨ててアニメに走ってしまった訳ですね。

一部で「中二病アニメ」と呼ばれている本作ですが、今回は私のレビューまで中二病っぽくなってしまいました笑。

本作のより纏まった内容考察・感想は、R1のレビューの方に書こうと思っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ストーリー、キャラクターの思想・概念の変化に関する問題について。そして、それらを凌駕するストーリー進行の真実(?)

ふ、不覚にも感動してしまいました(;´∀`)!!
こういうタイプの作品には免疫があると言いますか、論理や思想で物語を展開させるストーリー内から矛盾点を見出して客観的に評価するというのが自分の得意分野だったのですがこの作品は特別だったようです。

まぁ色々ツッコム点は見出しましたが(↓)それは後半で話ます。それよりもこの作品の良い点を上げて行きましょう。

まず、ストーリー展開ですね。そのあまりの早さに時々着いて行くのが大変なくらいでした。
このストーリー展開の早さについても後ほど話ますが、これこそこのアニメを視聴者を感動かつ熱くさせるもっとも大きな要因になっていると思います。

次にキャラ。
これは色々ツッコムところがありました。あまりに展開が壮大で、個人単位で描かれていたのは極一部のキャラだけになっていましたね。まぁこれは仕方が無い事でもあります。
個人的にはジェレミー卿が一番好きでした。作品内で忠誠というもっとも常識っぽい大義名分で戦闘を続ける様は一期より格段にカッコよく、また作品唯一の鎮静剤にも感じられました。

さて次は作画、音楽、声優を一気に説明を・・・したいところなんですが、何分他に書きたいことが一杯あるので控えさせてもらいます。まぁ特別秀でたところは無かったかと。声優はキャスト配分については合格点だということだけは書かして貰いますが。


さぁ、いよいよ私の時間がやって来ました。
まず最初にアニメの流れをさらっと洗いたいと思います。っとことでここからネタバレです!

↓ルルーシュの記憶回復
↓黒の騎士団復活
↓ナナリーが行政特区日本建設決定
↓黒の騎士団、一時的に中華連邦と合併
↓ブリタニア、中華連邦と政略結婚
↓中華連邦の一部内乱
↓内乱組み、黒の騎士団の乱入により、ブリタニア&中華連邦に利用される
↓戦争勃発、結果黒の騎士団中華連邦統治
↓ルルーシュ、ギアス嚮団を奇襲、V2殺傷
↓シャルル皇帝の思想、能力が明らかになる
↓超合衆国設立
↓超合衆国vs神聖ブリタニア王国→引き分け(フレイヤ)
↓黒の騎士団内部分裂
↓シャルル皇帝vsルルーシュ
↓ルルーシュ皇帝誕生→独裁政治開始→既得権益の排除
↓シュナイゼルvsルルーシュ
↓ルルーシュが武力による世界征服(民衆の憎悪を一点に集める)
↓新たなゼロ、ルルーシュ皇帝殺害
↓世界は平和

いや~ホントこれだけの内容を良く2クールに入れたもんだw
そして注目すべきは一連の出来事が綺麗に関連しているように見えることです。しかし、辻褄が合っているように見えるのは眼の錯覚です( ー`дー´)キリッ
まぁここまで極論言うつもりはありませんが、何点かは考えれば納得いかない点がある。

まぁ初めにルルーシュの記憶が戻ること。シャルル皇帝はルルーシュがC2の死に関与する為ルルーシュを殺すことが出来なかったのは事実。分からないのはなぜあのタイミングだったのか。記憶を戻すなら早ければ早いほど良い筈。なんせ日々日本の勢力は縮まっているのだから。

次に最後の終わり。本当に民衆の憎悪であるルルーシュ皇帝が希望の象徴であるゼロに殺されれば世界は平和になるのか?これはなかなか難しい問題だと思います。なにせ世界の情勢というものが日本とブリタニア以外ほとんど描かれていなかったから。しかし、もし私がEU側の人間ならば、ブリタニア皇帝死亡と共に超合衆国に独立を申し出ることを考えるだでしょうね。超合衆国の一部になるということは自国の意見を通すのに世界各国の3分の2もの賛成を得なければ可決されないことを意味します。なにせ民主主義ですから。

他にも語りたいことはあるんですが、この話に付いてはここら辺で切り上げます。

さらに話の中に存在した出来事だけでなくキャラが持っている思想や概念といったものがコロコロ変わったのもこの作品の問題点ではありましたね。

ルルーシュ
↓ナナリーの為に平和で平等な世界を作る
↓自分にとって大切なものを守る為に世界を作る
↓手段を選ばず己の道を突き進める(覇道)

スザク
↓ナイトオブラウンズで一番になり、日本を再構築
↓ナナリーの掲げる行政特区日本に賛同
↓手段を選ばず己の道を突き進める

ナナリー
↓合法なやり方で日本再構築
↓兄を救う為ならなんでもやる

シャルル皇帝
↓偽りを捨て己が思うままに正直に生きるべき

まぁ主要な考え方はこんなものですかね。
気付いている人もいるかも知れませんが、スザクやルルーシュからは話半ばで持っていた臨機応変に嘘と真実を使いわける効率主義とでも言える思想については書いていません。というかここで書いています。これについてはあまり触れたくないので。

さて、上の様に色々な主義、思想が存在した今作品ですが、初期段階で各キャラが持っている概念では誰一人この世界を改変することは無理でしょう。
ルルーシュの功利主義でも、スザクの理想論でも無理です。
ルルーシュの場合は他人に対しては良い成果を出せますが、そこに大切な人物が関与してくると急に弱くなる。
スザクの場合、ラウンド1になってエリア11を手に入れたところで国民意識を改変することは不可能に近い。良い例がアメリカの黒人差別。上が急に法律や条例を出したところで、国民一人ひとりの固定観念を変えなければ差別や不平等といったものは消えない。
この意見はナナリーにも適応します。
シャルル皇帝の掲げる思想は正直言って、論外ですねw
例えば現代社会でその思想を取り入れると個人のプライバシーどころか国家機密まで露呈します。CIAなどの諜報組織はその存在意味を無くし、露呈された事実は確実に内乱または国際戦争に各国を陥れるでしょう。

じゃ、話の後半シャルルやスザクが掲げた思想が一番正しいのか?
これも正直答えられない質問ですね。
功利主義者は正解と、道徳主義者は不正解と応えるのがオチです。

しかし、このアニメが伝えたかったものを考えると少し見えて来る物はあるかもしれません。
アニメの終盤で各キャラのシュートカットが色々出てきていましたが、アメリカの映画でもある様に、そのちょっとしたカット場面に映画そのものの答えが隠れていたりします。
まぁ、今作品ではC2が明確に「人は犠牲や代償を払い発展を続けてきた」というテーマを上げています。
シャルルは過去に、シュナイゼルは現在に、ルルーシュは未来に重きを置いたのでしょう。今作品ではたまたま答えが未来だっただけの話。そもそも哲学に答えなどないのだから。
個人的にはシャルル思想は無いですけどねw
だから今作品内ではスザクとルルーシュが取った行動は正解ということになります。
ここで出てくるのが先ほど述べたシュートカット。苦難を乗り越えて来たキャラクター達ですが、ほぼ、というか全員が笑顔だったと思います。この笑顔が何よりの証拠でしょうね。

話はそれますが三つの論理を今の日本に照らし合わせるとシュナイゼルですかね。保守派傾向を強い日本は短期的利益を見つめ、現状維持という手段をとっているような気がします。

話を戻します。
全25話でこれだけキャラクターの思想や概念が変わったアニメは初めてでした。
これだけコロコロ変わられると、やはり見てる側もキツイ(;^ω^)
これらのストーリー問題とキャラの問題をカバーしているのが超スピーディー展開です。まぁ要は勢いで押す!ってことです。
まぁ確かに勢いで乗り越えようとして失敗している作品は沢山あります(一番うしろの大魔王とか)。ではなぜこの作品は成功したのか。
明らかに要因になっているのはキャラクターの死と次々に出される高性能ナイトメアでしょうねw
SF物で王道になっているキャラクターの死はありきたりと言っても確実にストーリーに緊迫感を与えることが出来ます。特に今回のような、ベースは生徒会みたいな日常系パターンでは。
さらに新型の機体。かっこいいし、バトルで性能が上がってることが一目瞭然ってのはやはり注目に値しますよね。

こういう風に書いてると、この作品は一回以上見ないほうがいいかもしれませんね。
内容が少し複雑なだけに気にしだすと色々見えてくるものがある。というか私はギアスが結局どこが発生源なのか理解できませんでしたΣ(゚д゚lll)ガーン

終盤は少し展開が読めてしまいますが、序盤などの勢いは凄まじく、一期はこの作品の土台でしたか無かったということがシミジミ感じられた傑作でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44
ネタバレ

ぽこやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

世界を壊し、世界を造る。全ての憎しみは自分の元へ・・・

まず、ここまでの練りこまれた世界観とストーリーは圧巻の一言。

第一期よりの続編となりますが、内容の濃さが違いすぎる・・・

一見はSFロボットアニメ、が、このアニメの本質はロボットの単純なバトルなどではありません。

「世界の為に、最強の敵を倒す」

そんな内容のアニメはいくらでもありますが、

「世界の為に悪を演じ、愛する人、仲間、友達に対して仮面を被り、世界を救う、そして造る」

この表現が正しいかどうかはわかりませんが、主人公・ルルーシュの信念、強さ、決意、行動・・・全てが心を打ちます。

息をつかせない展開と、素晴らしいストーリー構成が、いつまでも印象に残りますね。
ここまでの世界観の表現は、他の作品とは比になりません。

「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」

主人公ルルーシュの全てを表現する言葉ですね。

「俺は世界を壊し、世界を、造る・・・」

それが実現された時、自分は涙が止まりませんでした。

それではレビューに移ります。

{netabare}先に書いたとおり、この作品は前作よりの続編になります。
前作の最終話が「?」な形で終わっていたので、始まった時点では、自分の中での評価は低かったのですが・・・

今作を見終わった時、前作の全ての布石がつながり、終わり方にも納得ができました。

主人公は・ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、元神聖ブリタニア帝国第11皇子。
普通の学生として、妹とともに暮らす、頭の良い男子生徒といった設定。

なぜ一国の王子が学生として暮らしているのかは、前作参照ですね。

少し前作の話をしておくと、C.C(シーツー)という謎の少女と出会い、ギアスという異能の力を手に入れ、仮面の男「ゼロ」を名乗り祖国に反逆する。

ゼロの元にはいつしかブリタニア帝国に反逆する人々が集まり、黒の騎士団という反ブリタニア勢力が出来上がっていく、といった話。

正直前作の流れは、ありがちな話ではあるかなぁという印象。

ギアスという異能はこのアニメに必須なものではあるのですが、主人公ルルーシュ以外にも様々なギアスは存在します。

ルルーシュのギアスは「絶対尊守」。
どんな相手にでも、いかなる命令にも従わせることができる能力。
ただし、一度ギアスにかかった相手を、再度ギアスの力で従わせることはできない。
ギアスを使うには、直接相手の目をければならないなどの制約も存在します。
ギアスにかかった人間は、その前後の記憶がなくなる、これは最終話への布石になります。

ストーリー上、様々な起点や転機、見どころはありますが、やはり一番は最終話でしょう。

最終話「Re;」
前作の最終話は「ゼロ」だったので、もしかしたらそれに向けられたものなのかも知れません。

まずルルーシュが世界を変えようと思った当初の目的は、妹であるナナリーのためでした。
物語が進むにつれ目的は変わっていくのですが、やはりルルーシュの根本にはこの思いがあったのだと思います。

しかし今作では、守るべきはずのナナリーは、ルルーシュの敵となります。

ブリタニア帝国は世界を手に入れるため、「ダモクレス」という兵器を手にするのですが、このシステムを使うには「フレイヤの鍵」が必要になります。

ナナリーは最終的にフレイヤの鍵を手にし、自らの意志でそれを発動させます。
ここだけ聞いていると、ナナリーは悪人になったの?となりますが、そうではありません。

共に世界を変えたい、と思った二人の、辿り着いた結果が違っただけなのです。

最終話のルルーシュとナナリーの会話で、
「それは卑劣なのです。人の心をねじ曲げ、尊厳を踏みにじるギアスは」
「ではダモクレスはどうだ? 強制的に人を従わせる、卑劣なシステムではないのか?」
「……ダモクレスは、憎しみの象徴になります」
「……っ!」
「憎しみは、ここに集めるんです。みんなが明日を迎えるためにも」
ここでルルーシュは気付きます、ナナリーも同じなのだと。

そして全てを悟ったルルーシュは、
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる! ダモクレスの鍵を渡せ!」
最愛の妹に、ギアスをかけます。

ナナリーの正義の在り方は少し疑問がありましたが、正義というよりは、やはり兄であるルルーシュを救いたかったのではないでしょうか。
最終話に至るまでに、ルルーシュはすでに世界の敵となっていますから。

ルルーシュも同じなのでしょう、同じ覚悟を持った妹に全てを背負わせるのならば、妹にギアスをかけ、自分が憎しみの象徴となる・・・

ギアスにかかった状態のナナリーにルルーシュがかけた言葉、言葉が伝わらない時だからこそ伝えた言葉。

「ナナリー、お前はもう立派に自分の考えで生きている。
 だからこそ俺も、俺の道を進むことができる。
 ……ありがとう、愛してる、ナナリー」

これは印象的でしたね・・・。

そして我に返ったナナリーに背を向け、ダモクレスの鍵を手に、ルルーシュは妹から離れて行きます。

全てを背負った背中、ナナリーはルルーシュを罵りますが、兄に止まって欲しかったからこそ、なのだと思います。

そして最終局面。

ルルーシュの目的は「ゼロレクイエム」という言葉で表現されています。

「我が覇道を阻む者は最早存在しない。
 そう、今日この日、この瞬間を以て、世界は我が手に落ちた!
 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。
 世界よ、我に従え!」
世界はルルーシュのものとなったのですね。

では、なんの為にルルーシュは世界を手に入れたのか?
そう、世界を壊し、世界を造る為です。

前作では敵であった、親友である枢木 スザク(くるるぎ スザク)と共に、ルルーシュが計画した方法。

仮面の男である「ゼロ」をスザクが演じ、憎しみの象徴となった自分を殺させる、それによって世界から憎しみの連鎖を断ち切る。
そして世界は軍事力ではない方法で、明日を迎えることができる、そう考えたのですね。

人々にギアスという呪いをかけた代償として、ルルーシュは世界のために自らの命を断つという選択をしたわけです。

そしてスザクの剣はルルーシュを貫き、仮面の中でスザクは涙を流します。

このあたりで二人の会話があるのですが、これは是非本作で見て頂きたいですね。

そして最後に。

ナナリーには人の手に触れると、その人物の記憶が流れ込む・・・という体質があります。
剣を引きぬかれたルルーシュは倒れ、ナナリーの元に滑り落ちます(ここあたりの描写は、本作でどうぞ)。

ナナリーはルルーシュの本心をまだ知りません、最愛の兄が死ぬ瞬間まで、それを知ることはなかったのです。
そっと呼びかけても答えない兄の手をそっと握ったナナリーに、一連の記憶が流れ込んで・・・

この辺りの描写は見事の一言、そして声優さんの演技も素晴らしい、ナナリーがルルーシュに対してかけた言葉、鳴き声、ここで涙が出ました。

練りこまれ構成されたラスト、そこに至るまでの脚本、前作よりの流れや人間関係、神アニメといわれる所以はここにあります。
{/netabare}

このアニメは100%完璧なのか?といわれれば、もちろん疑問が残ることもあります。

ですがそれを「まぁいいか」と捨てるのではなく、逆に考えてしまうのは、やはり脚本が本当に素晴らしいからこそ・・・ではないでしょうか。

すべてにおいて良い部分と悪い部分、それは当然に存在するもので、更には別々に判断するべきものであり、コードギアスの場合は、自分の中で評価するべき点のほうが多かった・・・というだけの話です。

相殺されたわけではなく、全体的な判断として「良作」だと感じました。

いやー長くなってしまいましたが、本当にいい脚本のアニメと出会いました。
是非ご覧になってみて下さい。

それではまた、どこかのレビューで!

あ、そうそう。
この作品、TV版とDVD版で、本当に細かな描写変更が多数あります、キャラの表情であったり、色々です。

全部探せたら凄いですねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

87.9 8 ロボットアニメランキング8位
日常(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (4355)
20331人が棚に入れました
妄想がちな女子高生ゆっこの周りには、ロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。時定高校を中心に、シャケが飛んできたり、こけしが飛んできたりと町中に広がる不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まります。

声優・キャラクター
本多真梨子、相沢舞、富樫美鈴、今野宏美、古谷静佳、白石稔、堀川千華、川原慶久、山本和臣、平松広和、小林元子、吉崎亮太、廣坂愛、比上孝浩、玉置陽子、樋口結美、佐土原かおり、山口浩太、小菅真美、稲田徹、水原薫、チョー、中博史、銀河万丈

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「日常」東雲なの役・古谷静佳さんが事故で入院 「記憶障害で記憶が所々ない」との報告にファンから励まし

「日常」って実は、「非日常」の連続じゃない?

ちょっとオバカな女子高生「ゆっこ」の周りにはロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。
時定高校を中心に、シャケが飛んできたりこけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まります。
一方、「はかせ」と「なの」、人語を話す猫「阪本さん」の暮らす「東雲研究所」でも、今日も一日、あったかぽかぽかの、のんびりとした一日が過ぎて行くのでした。

#1日常の第一話
いつものほのぼのした平日の昼間。
いつものゆるゆるとした登校風景。
いつもの見慣れた日常が始まるかと思いきや・・・。
突然、大爆発が起きたり、シャケが、こけしが、赤ベコが頭に降ってきたり・・・。
まったく斬新な非日常が始まったのでした。

#2日常の第二話
長野原みおは、恥ずかしい漫画を描いた学校のノートを、ついうっかり友達の相生ゆっこに貸してしまう。
恥ずかしい漫画を見られたくないみおは、ゆっこから必死にノートを取り返そうとするのだが、ゆっこはなかなか返してくれない!!

※ふっかつのじゅもんがちがいます。ロト三部作懐かしい。
ドラゴンクエスト
家庭用ゲーム機では初となるオリジナルタイトルのロールプレイングゲーム。のちに続編が次々と発売され、『ドラゴンクエストシリーズ』と呼ばれるようになった。本作の正式タイトルは『ドラゴンクエスト』であるが、続編が発売されて以降、本作はシリーズ第1作であることから便宜上『ドラゴンクエストI』(ドラゴンクエストワン)と呼ばれることもある(リメイク版では正式に『ドラゴンクエストI』の呼称が使用されている)。キャッチコピーは「今、新しい伝説が生まれようとしている」。

シナリオ・ゲームデザインは当時集英社の『週刊少年ジャンプ』(以下『ジャンプ』)にファミコン関連の記事を執筆していた堀井雄二、キャラクターデザインは同じく『ジャンプ』で『ドラゴンボール』を連載していた鳥山明、ゲームミュージック作曲は当時CM音楽などを主に手がけていたすぎやまこういちが担当した。タイトルロゴデザインは、『ジャンプ』の読者コーナー「ジャンプ放送局」のレイアウト担当であった榎本一夫が手がけた。開発期間は約5か月であった。

当初、本作は単発作品であったため、詳しい人物設定や背景像などはなかったが、ゲームのシリーズ化に伴い、後続作品との関連性を持たせるため、後からさまざまな公式設定が追加されている。後に発売される『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、本作との関連が深く、この3作は合わせて「勇者ロトの伝説シリーズ」と呼ばれるようになった。

復活の呪文
本作はRPGという性質上、ゲームを始めてからエンディングを迎えるまでに時間がかかるが、バッテリーバックアップなどの記録機能を実装していないため、一度ゲームを中断して電源を切ったあと、パスワードを入力することで次回にその続きからプレイできるようになっている。

中断するときは、ラダトーム王に話しかけることによって画面に表示される「復活の呪文」と呼ばれるひらがな20文字のパスワードを書き留め、次回ゲームを開始するときに画面にパスワードを正しく入力すれば、中断したところから冒険を再開することができる。ただしパスワードを1字でも間違えるとゲームを再開することはできない。

ドラゴンクエストII 悪霊の神々
ドラゴンクエストシリーズの第2作。徐々に高まった前作の人気を受け、発売直後から方々で品切れ、最終的に大ヒットとなり後にドラゴンクエスト現象といわれる基礎を作った。キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」。

本作の時代設定は前作『ドラゴンクエスト』から100年後である。本作の主人公たち3人は勇者ロトの血を引く前作の主人公の子孫たちであり、主人公・ローレシアの王子は、まず仲間のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を見つけ、そして3人で力をあわせて悪の大神官ハーゴンに立ち向かう。前作と本作、後に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の3作はストーリーの関連があることから、後に登場する英雄「ロト」の名を取って「勇者ロトの伝説シリーズ」、「ロト三部作」などと呼ばれるようになった。

ふっかつのじゅもん(パスワード)
前作同様、本作にはセーブ用のメモリが搭載されていないため、ゲームの中断と再開には「ふっかつのじゅもん」(復活の呪文)とよばれるパスワードを利用する。本作では最大52文字と前作の20文字より長いが、パーティーの人数や所持品の数などによってパスワードの長さが異なる可変長方式となっている。

パスワード入力画面で流れる楽曲は『Love Song 探して』。

本作発売後には、語呂合わせによっていきなり高レベルからスタートできるなど、さまざまなパスワードが雑誌などに掲載された。もっとも有名な語呂合わせパスワードである「ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺ…(以降最後まで「ぺ」)」については、元々裏技として仕込まれたものではなく偶然ユーザーによって発見されたものだと堀井雄二が語っている。

#3日常の第三話
路上に捨てられていた黒猫に興味を惹かれるなの。
しかし家には猫以上に世話が大変な?、はかせがいるため泣く泣くその場を後にするなのだったが、自宅に帰るとそこには先ほどの黒猫が!?
どうやらはかせが連れて来たらしかった。

#4日常の第四話
学校からの帰宅途中のゆっこと麻衣。
二人仲良く土手でゆっくり過ごしている。
いい雰囲気の二人。
すると突然の麻衣からゆっこへの告白が!どぎまぎするゆっこ。
いつもと様子が違う麻衣にゆっこの取った行動は!?

#5日常の第五話
非科学的な物を信じられない中之条。
恐山に到着した彼は、イタコと出会う。
自分の信念を確かめるため、イタコに質問をする中之条だったが、実際は…!?

#6日常の第六話
ゆっこ、みお、麻衣の三人は、川辺でキャンプをすることに。
早速、みおは飯ごうで御飯を炊き、ゆっこはカレーを作る。
ゆっこが出来上がったカレーを持ち運ぼうとした瞬間、事件は起きた!!

#7日常の第七話
突然の異世界ワールドの展開。
ドルフの謀略により囚われの身となった王と姫。
王国危機一髪か!?というゆっこの夢のお話。

#8日常の第八話
いきなりエレベーターに閉じ込められてしまったゆっこ、みお、麻衣の3人。
脱出する術もなく、ただただじっとしている3人、と思いきや意外な行動をとる。

#9日常の第九話
ある夏の夜、ゆっこはなかなか寝付けないでいた。
蚊の羽音がピークに達した時、我慢の限界を超えたゆっこは決意する。
蚊との壮絶な戦いが今始まった。

#10日常の第十話
ある休日、安中さんは近所の公園で流し素麺をすると聞いて、ウキウキ気分で出かけた。
しかし会場の公園には誰もいない。
不審がる安中の前にいきなりおばさんが現れる。

#11日常の第十一話
はかせが強力のりを発明する。
なのと阪本さんにイタズラをするために廊下に強力のりをぶちまける。
そこへやって来た阪本さんが見事にハマって大笑いするはかせ。
しかし気付くとはかせも強力のりにハマっていて…。

#12日常の第十二話
ある休日、安中さんは近所で屋台がでると聞いてウキウキ気分で出かけた。
目的は射的。
持ち金の500円を射的屋の親父に渡して、銃を構える安中なのだが…。

#13日常の第十三話
嵐の夜に、おしっこに行きたくなって目が覚めてしまったはかせ。
だけど怖くて一人でトイレに行けない。
何とかなのを起こして二人でトイレに向かうのだが・・・。

#14日常の第十四話
ある日、みおはゆっこに昼食の買出しを頼む。
しかしなかなか帰ってくる気配がない。
昼休みギリギリでゆっこが買ってきたものは、みおが想像もしない意外な食べ物だった!

#15日常の第十五話
中村先生は、高性能なロボであるなのに興味を持っていた。
何とかしてなのを捕獲しようとあれやこれやと考えをめぐらせていた。
そんな時、理科準備室になのがやって来て・・・。

#16日常の第十六話
ゆっこが東雲研究所へやってくる。
なのはロボであることがバレない様に必死で隠そうとするのだが、それにはお構いなく、ゆっこはすぐにはかせと意気投合して盛り上がってしまう。

#17日常の第十七話
東雲研究所に一羽のカラスがやってきた。
阪本さんのスカーフをカラスに巻いてしゃべらせてみると、意外に紳士なカラスと仲良くなってしまうはかせとなの。
その様子を見ていた阪本さんは?

#18日常の第十八話
フェイ王国の飛行船内では、スターラ姫を喜ばせたら金一封というレクリエーションが行われていた。
しかしチャレンジに失敗して次々と落下して行く兵士たち。
絶望した兵士8番が部屋から抜け出して…。

#19日常の第十九話
みおは、走り高跳びにチャレンジしていた。
それに付き合うゆっこ。
しかし何度チャレンジしてもみおはうまく飛べず、諦めかけたその時、奇跡が起きた!

#20日常の第二十話
はかせとなのと阪本さんは三人でかくれんぼで遊んでいた。
絶対見つからない場所に隠れたはかせは、次第に寂しくなって…。

#21日常の第二十一話
みさとの自宅で、フェッちゃん、ウェボシーの三人はパジャマトークを繰り広げていた。
それぞれ好きな人の話題になった時、ウェボシーの口から出たのは意外な人物なのだった。

#22日常の第二十二話
ある日、はかせは阪本さんを引っ張って散歩に出かける。
そこでオグリキャップとぴょんを連れた麻衣に出会う。
気付くと麻衣だけがいなくなって、犬が苦手な2人は…。

#23日常の第二十三話
桜井泉は、誠の部屋で偶然イケナイ本を発見してしまう。
しどろもどろな言い訳をする誠に対して、姉として毅然な態度を取ろうとする泉なのだが…。

#24日常の第二十四話
阪本さんが風邪を引いてしまう。
阪本さんを優しく介抱するなのに、はかせは甘えたくてわがままを言う。
はかせと阪本どっちが好きなの?という質問に、なのは・・・。

#25日常の第二十五話
笹原とみさとが腕を組んで歩いている姿を目撃したみおは、ショックのあまり全速力で学校を飛び出してしまう。
急いで後を追いかけるゆっこなのだが。

#26日常の第二十六話
ゆっこ、みお、麻衣は、サプライズでなのとはかせの誕生日のお祝いをするために、東雲研究所へ遊びに行くことになって…。

【アニメキャラの魅力】スラマッパギ!おバカでお茶目な名(迷)言連発キャラ「相生祐子」の魅力とは?
女子高生の不条理な日常をテーマにしたコメディギャグアニメ『日常』。今回は、そのメインヒロインの「相生裕子」通称「ゆっこ」の、おバカでお茶目な魅力の数々、個性的な発想から生まれる名言などをお届けしたいと思います。

■ツッコミもボケもどちらもこなす!
基本的にツッコミ役の「相生祐子」ですが、根がおバカなため(そこがかわいい!)ボケにまわることも少なくありません。お調子者で明るい性格に加え、とてもフレンドリーなのでどんな相手にもボケやツッコミをかますムードメーカーです。

■勉強はできないけれど友達想いな優しい性格
勉強が苦手で、テストの点数はいつもいい方ではありません。宿題はやってこないか、、もしくはやっても忘れてくるなど、勉学に対してはなかなか情熱が傾かないようです。クラスメイトの「長野原みお」に宿題を見せてもらっているシーンが多々あります。

しかし友達のことを想う気持ちは人一倍で、「長野原みお」と喧嘩になった時に、「絵がうまいくせに!」や「頭いいくせに!」など喧嘩中にもかかわらず相手を褒め称え、喧嘩にならなくなることも・・・。

■“荒ぶるゆっこ”が面白い上にかわいい!
作中、たびたび荒ぶることがあります。「長野原みお」と登校しているときに、空からこけしや赤べこやシャケが降ってきて、「シャケだ―!」と叫んだり、大工喫茶の注文の時にも用語がわからずに荒ぶる描写があります。そんな彼女の姿は、笑わずにはいられません。

■個性的な発想から生まれる名言・迷言の数々!
「相生祐子」は活発で明るいムード―メーカです。そんなゆっこは、発想が個性的で少々人とずれているので、様々な名言・迷言を生み出します。笑えるものから感動するものまで様々なセリフがあり、見ていて飽きることがありません。私の中でのお気に入りの名言をご紹介します!

「スラマッパギ」。この作品を語るうえでかかせない名言のひとつです。ゆっこがよく使う挨拶で、インドネシア語で「おはようございます」という意味だそうです。よく使いますがみんなにはことごとくスルーされているのも見所のひとつです。

「地理の予習は、ばっチリや!」「わたし、マスカラ、つけてますカラー!!」。ゆっこの渾身のダジャレです。ことごとくすべりますがそこがかわいいのです。

「やっぱ、ツッコミって超きもちー!」。ゆっこがツッコミを我慢していた時に、不意にでてしまったツッコミのあとの一言。思わず吹き出しました。

名言や名シーンをたくさん生み出してきた「相生祐子」の魅力からは、なかなか抜け出す事が出来せません。

【アニメキャラの魅力】常識人からの大暴走!?欠かせないツッコミ役「長野原みお」の魅力とは?
時定高校と東雲研究所を舞台に繰り広げるシュールな日常ギャグコメディアニメ『日常』。その時定高校に通うふつうの女子高生「長野原みお」。しかし、「長野原みお」なくしてはアニメ『日常』は語れません。今回は、常識人で成績も優秀な「長野原みお」の魅力を紹介したいと思います。

■成績優秀な常識人
「長野原みお」は成績優秀な常識人です。この作品においては一番の常識人と言えるでしょう。友人の「相生祐子」のギャグや「水上麻衣」のマイペースなボケにがんがんツッコミを入れていく役割です。しかし、人間らしさの強い彼女は、意外と暴走しやすかったりも・・・。「相生祐子」の破天荒なギャグにキレて我を忘れることもしばしば(見てるとすごく笑えるのですが)。しかし、基本的には常識人なので破天荒な行動は少な目です。

■暴走時の顔芸と勢い
普段は常識人な「長野原みお」ですが、キレると暴走して止まらなくなります。その時の顔芸は秀逸です。とても女子高生とは思えない顔をします(お腹がよじれそうです)。その勢いも凄まじく、怒号というか叫びというか、声優さんの技術と感性に感動してしまうほど。ちなみに彼女の顔芸や暴走のきっかけは、だいたい友人の相生祐子の言動です。喧嘩するほど仲が良いってことですね。

■暴走時や普段も飛び出す名言の数々
たくさんの素敵な名言を生みだすのも彼女です。しかし、暴走時の名言はまた一味違います。勢いも違います。腹筋崩壊間違いなしです。

「アウトだよっっ!!」
友人の相生祐子のウインナーが床に落ちた時の一言です。その通りです。

「お前の血は何色だー!!」
友人の相生祐子がカレーをぶちまけた時のセリフです。すごい覇気をまとっていました。

「焼きそばだよっ!」
友人の相生祐子が焼きそばと焼きサバを聞き間違えた時の一言。顔がすごいことになっていました。

「アルゼンチン!!ペソしかないよ!!!」
焼きそばと焼きサバを間違えた時の言い争いの時に出た名言。もう意味がわかりません。

「人間・・・魚雷・・・」
友人の相生祐子に走り高跳びを教えてもらっていた時に出た名言です。

「あきらめない!あきらめるなら、やるだけやってあきらめてやる!」
走り高跳びの練習の際の決意の一言。すごくいい言葉です。

この作品の魅力は尽きることはありません。これからも何度も繰り返し楽しめる名作のひとつです。

【アニメキャラの魅力】いつでも動じず「麻衣ペース」!菩薩系女子「水上麻衣」の魅力とは?
『日常』という漫画は、その世界観からとてもブッ飛んだ愉快なものなのですが、そんな世界に決して流される事も無く、我流を貫く強者、それが今回ご紹介する「水上麻衣」ちゃんです。

女子高生といえば、可愛い物が大好きで、少しでも大人に近付きたいと可愛く着飾り・・・ピッカピカな青春を思い浮かべがちですが、そんな俗物に惑わされない、それが麻衣ちゃん。彼女は日々紙を持てば菩薩を描き、木の塊があれば菩薩を掘り、いつの間にやら麻衣ちゃん=菩薩という方程式まで作り上げた人物です。

■優等生
麻衣ちゃんは非常に頭もよく、大好きな菩薩もかなりリアルに作り上げる事が出来る美術の才能も持っています。更に危機回避能力も高く、何かを察知するときちんと逃げていつも難を逃れます(ゆっこ達のどうしようもない災難に巻き込まれる事は多々ありますが・・・)。しかし、本人は至って普通としか考えていないようです。

ちなみに、中学時代に進路を決める際、麻衣ちゃんはとても頭が良く、元々は高偏差値の時定高専を受けるつもりでしたが、変わり者の自分を受け入れ仲良くしてくれたゆっこと同じ高校に行きたいという願いから高専を滑り止めに設定し、ゆっこでも合格できる時定高校を受け今に至るという経緯もあります。

■実は照れ屋の寂しがり?
進路を決める際も、素直にゆっこに「同じ高校に行きたい」とは言えず、ゆっこには滑り止めとしか伝えません。また、麻衣ちゃんはゆっこから、「ゆっこでいいよー。」と言われたものの、その名前を呼ぶ為に一晩中苦戦し、赤面した事も。大人びていて何にも動じなさそうな麻衣ちゃんですが、実は密かに孤独を抱えていたのかもしれません。しかし、ゆっこが傍に居る事で、今はきっとありのままの自分を出す事が出来て、とても嬉しいのかもしれません。

■仲良し四人組の学校ライフ
麻衣ちゃんは基本的に、ゆっこ、みおちゃん、なのちゃんの四人で行動しています。激しくゆっことみおちゃんがぶつかり合う事もありますが、基本的にはノータッチ。時々少しだけ手を加えて喧嘩をヒートアップさせます(笑)。しかし、実は付き合いの良さも一番良い麻衣ちゃん。みおちゃんのBL漫画を描くお手伝いも、はかせのお遊び相手もこなす優しい心の持ち主なのです。その悪戯心ゆえに、みおちゃんのBL漫画に勝手に菩薩が登場した事も・・・(笑)。

一見クールな人こそ、実は一番心が温かく傷つきやすいのかもしれない。麻衣ちゃんはそんな事を思わせるキャラです。教室の中で、誰かに気付いて欲しくて本を逆にして速読をしたりおかしな返答をしてみたり。きっとそれは全て、「誰かに自分を理解して欲しい」という気持ちから来てるのだろう・・・と。しかし、その後現れた爆発的に明るいゆっこと一緒に過ごしている麻衣ちゃんはとても嬉しそうです。まだ作品を観ていないという方は、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。「水上麻衣」のたくさんの魅力に気付く事が出来ると思います。

【アニメキャラの魅力】ちょっと変わった日常漫画の不思議っ子!愛でたい子No.1!「はかせ」の魅力とは?
“天才博士”といえば、地下の研究所で含み笑いを浮かべながら謎の研究に没頭しているようなマッドサイエンティストを思い浮かべそうですが、『日常』のはかせは正反対。小さな体と愛くるしい大きな瞳、腰まで伸びた長いサラサラヘア。母性本能を擽られまくる愛らしい美少女なのです。

そして、開発能力に関してはかなりのレベルで、同居しているアンドロイドの「東雲なの」ちゃんは、はかせの作品です。今回は、その生い立ちや、はかせになった経緯など、多くの謎に包まれた小さな天才「はかせ」についてご紹介いたします。

■キャラを更に立てる個性的な語尾
『日常』は、色々な意味でかなり強烈なキャラが多く、一度読むとクセになり、つい何度も読み返してしまう(観返してしまう)作品です。しかし、「はかせ」は激しい日常には関わる事無く、毎日楽しくのんびりと、なのちゃん、そして愛猫の阪本と研究所で暮らしています。そのほのぼのした日常を、更に可愛らしく感じさせるアクセントが、はかせのセリフの語尾ではないでしょうか。

はかせは何かを喋る時、「~だけど!」と不思議な喋り方をします。普通こんな喋り方をしている人がいれば、相当な違和感を感じると思われますが、愛くるしいはかせが使うとあら不思議。彼女の可愛らしさがより引き立ち、その魅力が倍増するのです。

■「萌え袖」「白衣」と魅力がいっぱい!
その愛くるしい姿だけで反則級に可愛いはかせ。更に彼女は常に白衣を着用しています。加えて良く見てみると、はかせの袖は「萌え袖」となっています。袖から覗くちょこんとした小さな指先。少しぶかぶかな白衣は、見るだけで鼻血を催す程の破壊力となっています。また、彼女が白衣を引きずって歩く姿も非常に魅力的。その小さな体を思わず抱っこしてあげたい衝動に駆られます。残念ながら、はかせが作中で誰かに抱っこされる事はありません。

■可愛いは正義!愛猫阪本との絶妙なコンビ愛
東雲研究所には猫が一匹同居しており(阪本曰く、飼われている訳ではない)、名前を阪本と言います。彼は、はかせの発明品である赤いスカーフの力でお喋りする事が出来ます。

阪本は非常に気が強く、まるで頑固親父のごとく東雲家に君臨していますが、少し天然の入ったなのちゃんと、天真爛漫で欲望に忠実なお子様はかせに流されて、最終的には踊ったり遊ばれたりと残念な末路を歩む事が多いです。

日中はなのちゃんが学校に行き、はかせの相手をしてくれるのは阪本ですし、なのちゃんが家事をしたり宿題をしている時も相手をしてくれるのは常に阪本。何だかんだ言ってもはかせを気にかけ、彼女のお世話をする姿は、さながらお父さんのようです。はかせも阪本が大好きなので、抱っこしたり一緒にお喋りをしたりと甘える姿が多々見られます。美少女と猫のやりとりがまた可愛いことこの上なく、強烈な話の合間に挟まれるそのほのぼのさは、作品の癒やしとなっています。

【アニメキャラの魅力】実はロボット女子高生!?希少なお母さんキャラ「東雲なの」
「え、ロボットなの?」と言いたくなるほどに普通の見た目、どちらかというと巻き込まれ不運キャラな「東雲なの」ちゃん。常に敬語で相手に優しく接し、ほとんど怒る事も無い女神のような女の子なのですが・・・、実は背中のネジ同様に色々な事を背負って頑張って生きる乙女なのです。今回は、そんな「東雲なの」の魅力について紹介したいと思います。

■まるでお母さん!家事能力の高さ
なのちゃんは東雲研究所のお母さん的役割を担っています。掃除、洗濯、ご飯、はかせとのお遊び・・・。それに加え、高校生としての学校生活、勉強、同級生との交友。さながらリア充です。なのちゃんの料理は非常に美味しく、なのちゃんの手作りおやつが出てくる事もあります。はかせはこの手作りおやつが大好きで、これを人質に取られるとすぐに降参してしまう程(笑)。是非とも一度口にしてみたいものです。

また、はかせの気持ちを優しく包み、そばに寄り添う優しさも持ち合わせています。行き過ぎた我侭に時々怒る事もありますが、基本的には博士が大好きなので、はかせの言う通りに動いてしまいます。

■実はコンプレックス・・・?恥じらう姿もGood!!
なのちゃんのチャームポイントにも見える背中の大きな可愛らしいネジ。実は、なのちゃんのコンプレックスでもあります。普通の高校生、つまり人間の高校生に憧れるなのちゃんは、「自分の背中にあるネジが無くなって欲しい」とはかせにお願いする話もあるほど。他人から見れば全く気にならずむしろ可愛くさえ見える特徴も、本人にしてみたら気になるコンプレックスなのですね。

■はかせとは両想い♪仲良しな二人に癒されます
なのちゃんは、開発者でもあるはかせを甘やかし、同時にはかせからたくさんの幸せを貰う、ほっこりした関係です。時折見せる二人の可愛らしい喧嘩も、つい頬が緩んでしまう程の可愛らしさです。はかせもはかせでなのちゃんが大好きなので、なのちゃんから何かを頼まれれば全力で叶えようと頑張ります。はかせの孤独だった世界を救う為、なのちゃんははかせの手によって生まれました。なのちゃんは、寂しがり屋のはかせを察し、阪本と二人ではかせの笑顔の為に昼夜頑張っているのです。

なのちゃんとはかせの二人には、言葉で交わさなくても伝わる不思議な絆があります。普通に見ているとギャグばかりに目がいってしまいがちですが、少し角度を変えてなのちゃんを見てあげてください。きっとまた違う顔をした素敵な「東雲なの」が見えてくるはずです。

「日常」東雲なの役・古谷静佳さんが事故で入院 「記憶障害で記憶が所々ない」との報告にファンから励まし
「事故にあい重症で、頭を強く打ちました」とTwitterで報告。

アニメ「日常」で東雲なの役などを演じた声優の古谷静佳さんが、事故に遭い入院していることをTwitterで報告し、ファンから心配や励ましの声があがっています。

古谷さんは12月3日に「わけあって入院しています。 しばらく更新できないと思います」とツイート。さらに翌日「事故にあい重症で、頭を強く打ちました」「記憶障害で記憶が所々ない」「記憶障害で記憶が所々ないけど、みんなと過ごした時間、ちゃんと覚えてる」など、頭を打ったこと、少し記憶障害があることを報告しました。詳細は分かりませんが、「スマホを打ってるけど結構死ぬ気で打ってます(笑)」など、明るくふるまいつつも、決して軽い事故ではなかったことをうかがわせる内容も。

古谷さんのツイートを受け、ファンからは「無理せず治す事に集中してください」「また、元気な古谷さんが見れる事を私は待っています」など励ましのリプライが多数寄せられる形に。その後古谷さんは「ベッドの上で、お座りできるようになりました」など病院での様子をツイートしていますが、事故の詳細などについてはいまだ不明となっています。

各話は、単発のエピソードが連続する形で構成されている。Eテレ版は再編集の形をとっているため、エピソードの収録順が大きく変更されているほか、TV本放送に限らず、Blu-ray Disc、DVDの収録作品も盛り込まれている。

オープニングテーマ
「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」
(第1話 - 第6話、第8話 - 第13話、Eテレ版:奇数回)
「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」
(第14話-第16話、第18話-第23話、第25話、Eテレ版:偶数回)

エンディングテーマ
「Zzz」(第1話 - 第13話、Eテレ版:第1話 - 第12話)
第6話では不使用。第2話、第10 - 13話、Eテレ版第2、4、5、8、10話ではZzz(Bossa Nova Version)、第7 - 9話、Eテレ版第3、7、9、11話ではZzz(Acappella Version)を使用。アレンジバージョンはともにシングルに収録されている。いずれもエンドロール上ではバージョンについての言及は無い。
「翼をください」(第14話)
これ以降は同一のエンディング映像のもと、毎話ごとに曲が変わるようになっている。曲目は主に小中高校の合唱コンクールや卒業式などで歌われる合唱曲。
「気球にのってどこまでも」(第15話)
「マイ バラード」(第16話)
「怪獣のバラード」(第17話)
「グリーングリーン」(第18話)
「野生の馬」(第19話)
「あの素晴らしい愛をもう一度」(第20話)
「巣立ちの歌」(第21話)
「仰げば尊し」(第22話)
「空がこんなに青いとは」(第23話)
「勇気一つを友にして」(第24話)
「Let's search for Tomorrow」(第25話)
「旅立ちの日に」(第26話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

笑いに貪欲な人にこそ、オススメしたい作品

2011年4月放送。全26話(+OVA1話)
放送直後より、一部独立局にて再放送(第13話まで放送)

更に、2012年1月から3月まで、全26話を全12話に再編集したものがNHK他にて「日常 Eテレ版」としても放送。


【前置き】

「涼宮ハルヒの憂鬱」や「けいおん!」で有名な、京都アニメーションが誇る、ほのぼの?でシュールなギャグアニメ。
元が繋がりの少ない4コマ漫画の為、基本的に短い話の詰め合わせで構成されています。

あくまで個人的な感想ですが、私的にはここまで毎週楽しみで、ここまで最終回に喪失感があった作品は他に無いと思える作品でした。
半年間、大いに笑わせてもらい、そして癒やされておりました。
勿論、それから今までも何度も見返しております。


ただ本作は、いわゆる日常系アニメの中でも特にストーリーに重要性はなく、「コメディ」をメインとして、とにかく不条理でシュールなギャグを念頭に置いて作られています。
主人公も、主人公というよりは周囲の一人のキャラとして見え、メインサブともに皆かなり強烈なキャラクター性を持っています。

勿論、笑える要素だけでなく可愛らしい要素や、ほんのり心が温まる話もあります。
中には、非現実的要素や少々暴力的なものまでも。
言ってしまえば、とにかく面白ければそれで良いといった感じですね。

結果本作は、その基本的に斜め上か斜め下を地で行くギャグの数々で、見る人を非常に選ぶ作品となり、「京アニ」というネームバリューもありアンチになる人も続出しました。

ただ繰り返しますが、私はこの不条理なギャグが、たまらなく好みだったのです。



【あらすじ】

タイトルの「日常」にもある通り、女子高生の相生祐子ら3人との日常風景や、東雲研究所と呼ばれる一軒家で繰り広げられるロボットとはかせの、ほのぼのとした毎日が描かれています。

そんな彼女たちが暮らす日常は、実は常に奇跡の連続なんですけどね…。



【間の抜けた内容とは裏腹に、手抜き無しの作り込み】
{netabare}
作画に関しては、可愛らしくデフォルメされたキャラデザインからも簡単に書けるように見えますが、そこを逆に利用して作画枚数を相当に増やしてヌルヌルと動かしています。
ヌルヌルだけでなく、背景を含めてグルグル動かしますし、ここは「流石は京アニ」というレベルです。

京アニは毎作スケジュールがキッチリ管理されいるのか、作画のレベルが端的に落ちる、いわゆる息切れ回というものが存在しないというのも、非常に好感が持てますね。


主題歌は、今では色々なメディアに露出するようになったヒャダインさんのデビュー曲。

これが、その京アニ得意のヌルヌル動く作画と上手くマッチされた、耳に残る良いアニメソングなのです。
最初は曲調や声に少々抵抗もあったのですが、聴けば聴くほど好きになった究極のスルメ曲のように思えました。

野見祐二さん(耳をすませば等)という大物を起用したオーケストラ音楽も、意外にも非常に作風に合っており耳に残る曲が多く、音楽面でも抜かり無し。


そして、演出面に置いても斬新で面白い手法がありましたね。
本作を見た誰もが、少なからず記憶に残られたかと思いますが、予告ナレーションに毎回違った有名声優さんを使うという手法ですね。

その声優さん達が演じられた有名キャラを少~し挙げると、「メーテル」「マスオさん」「旧のび太」「ハルヒ」「碇シンジ」「桑原和真」「ちびまる子ちゃん」「(旧)波平さん」「ナウシカ」「若本規夫」などなど。

ここまで超有名なアニメキャラクターを演じられた方がナレーションを行えば、皆さんそれぞれ、

「この声は○○だっ!!!」

という遊びが自然に生まれてきて、次週は誰がナレーションをするのだろうとワクワクもさせてくれました。

最後の最後まで、手抜き無くとことん遊び心が富んだ作品のように感じました。
{/netabare}


【荒ぶる、みおちゃん】
{netabare}
私が特に好きになったキャラクターは、主人公の相生祐子(通称ゆっこ)の友達、隠れ腐女子の『長野原みおちゃん』です。

基本的には女子高生3人組の中で一番の常識人なのですが、漫画家を目指していることや、その内容が(腐女子向け)であることに対し、かなりのコンプレックスを抱えており、それが周囲に知れ渡ることを非常に恐れている子なのです。

その意志は強く、友人は勿論…動物や時には国家権力に対しても容赦の無い暴力に発展。
賄賂も平気で行います。

そうでなくとも、「焼きそば」を買ってきてと頼んだゆっこが「焼きサバ」を買ってきた際の、その荒ぶりは凄まじかったですね。
失恋をすれば窓ガラスを割って学校から飛び出しますし…、彼女の行動はいつもアグレッシブでした。

声優の相沢舞さんもハマリ役で、キャラに合うよう声をガラガラにして演じきった熱意には感服致しました。

常識人であるからこその、カタが外れた時の暴走ぶりを見せる彼女には、作品を通して何度も大いに笑わせてもらいました。
{/netabare}


【不幸な、安中さん】
{netabare}
あと個人的に押したいのが、大きなリボンが特徴的な、ゆっこ達のクラスメイト『安中さん』ですね。

基本的に、ゆっこ達と絡むことがないサブキャラで、一人で射的に行ったり流しそうめんを食べに行ったりと、ぼっち感の強い子なのですが。
毎度のごとく、理不尽な災難に合い時には罵声を浴びせられたりと、星の廻りが悪い子のようで…。
数々の場面で、

『ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

と言うハメになるのです。
ただ、やれと言われたことはしっかりやる子で、作中で倒れたクラスメイトを発見し、丁度テンパっていた先生に報告した際の、この2人の展開は秀逸でした。

先生「中之条は失神していないっ!!」

安中「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

先生「そうだ! 仮眠かもしれん!」

安中「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

  「だって、白目向いちゃってるんですけど。」

先生「ええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

  「(目を)書き込め……。」

安中「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

  「やってみます……。」

先生「えええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」

言葉では演出も含めてちゃんと伝えられないのが残念ですが、ココは大いに笑わせてもらいました。

ちなみに原作では、後にこの失神している中之条君と安中さんが付き合っているとの噂に発展します…。
ご興味のある方は是非、原作の方もどうぞ。
{/netabare}


【東雲研究所】
{netabare}
可愛いさと癒やしでは、7才の「はかせ(本名不明)」、はかせが造り上げたロボットの「なの」、黒猫の「坂本さん」のが織り成す、東雲研究所の(非)日常風景が効果抜群です。
中でも、天才ではあるのですが7才ゆえに屈託ない可愛さを見せるはかせは、見てて楽しくなりますね。

ただ、時にその思考はイタズラでは済まされない事件にも発展。

「強力のりを作って、なのと坂本を動けなくしちゃおう♪」


全身にのりをかけられ、呼吸困難で死にかける坂本さん。

毎回「東雲家は今日も平和だった」というナレーションで締めくくられますが、ツッコミを入れたくて仕方無い場面も多々ありました。
{/netabare}



【総評】

可愛らしい絵とは裏腹に、そのギャグは非常にシュール度が高いので、その手が好きな人には間違いなく当たり作になるかと思います。
ただ、同じ日常系でも「けいおん!」的な内容を求めている方には、受け入れられないかとも思いますね。
萌えと呼ぶには、ちょっとマスコット的で可愛すぎるキャラクターデザインですしね。
私は、どっちも大好きなんですけど。

肝心のギャグも当たり外れの差が激しく、特に当たりが後半に集中していることもあり、当時は序盤で多くの人が

「だから?」「…で、なにが面白いの?」「なにこれ美味しいの?」

となり、視聴を断念したとも聞いています。
シナリオの進行上、面白い回をどーしても後半以降に集中せざるを得なかった事情もあるのですが。

Blu-ray&DVDの売上に関しても、全26話でありながら各2話収録のみという販売形態。
加えて、特典映像もおよそ作品内容と関係の無いスタッフのオジサン達の本当にどーでもいい旅行記であり、その販売枚数は話題性とは裏腹に酷いものでした。
発売元は…、また角川か……。

しかし前述にもある通り、本作は幾度も再放送されている程に、アニメとして非常に良く出来た作品だということは間違いないと思っております。

シュールな笑いが好きな人、普遍的なものに対し自ら新しく面白い要素を見出すタイプの人など。
この趣の変化球な笑いが好みの方には是非、本作をオススメしたいです。
何より、やはり日常系作品として気楽に見やすいですしね。

私的には、2011年アニメで不動のナンバー1を獲得した作品となっています。


原作は月刊少年エースで今も続いており、アニメ終了後も非常に面白い回が幾つも出てきてるので、いつか2期をしてほしいものですが…。
やはり売り上げ的にも難しいのかなぁ…、またOVAでもいいので新作が見たいものです。


ではでは、読んでいただいてありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『長野原 みお』声 - 相沢舞さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『はかせ』声 - 今野宏美さん

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルなし

このアニメを見て、「なんだこのとんでもない日常は!!」と一言だけ。
ギャグ大爆発。

OP
ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C 歌 ヒャダイン
ヒャダインのじょーじょーゆーじょー 歌 ヒャダイン
ED
Zzz 歌 佐咲紗花
翼をください 歌 佐咲紗花
気球にのってどこまでも 歌 東雲なの、はかせ、阪本さん
マイ バラード 歌 佐咲紗花
怪獣のバラード 歌 相生祐子、長野原みお、水上麻衣
グリーングリーン 歌 佐咲紗花
野生の馬 歌 高崎学、桜井泉、中村かな、桜井誠、関口ユリア、安中榛名、小木
あの素晴らしい愛をもう一度 歌 佐咲紗花
巣立ちの歌 歌 笹原幸治郎、立花みさと、中之条剛、ウェボシー、フェッちゃん
仰げば尊し 歌 佐咲紗花
空がこんなに青いとは 歌 はかせ、水上麻衣
勇気一つを友にして 歌 佐咲紗花
Let's search for Tomorrow 歌 相生祐子、長野原みお、水上麻衣
旅立ちの日に 歌 相生祐子、長野原みお、水上麻衣、東雲なの、はかせ、阪本さん
挿入歌
ヘッドライト・テールライト 歌 中島みゆき
ヒャダインの圧倒的な強さを見せつけられ、14話以降は怒涛の小学生のときに歌ったような歌ラッシュ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ちょっとオバカな女子高生「ゆっこ」の周りにはロボやら鹿やら謎なものがいっぱい。時定高校を中心に、シャケが飛んできたりこけしが飛んできたりと町中に広がるちょっと不思議でビミョーにシュールな「日常」は始まります。一方、「はかせ」と「なの」、人語を話す猫「阪本さん」の暮らす「東雲研究所」でも、今日も一日、あったかぽかぽかの、のんびりとした一日が過ぎて行くのでした。

1. 日常の第一話
いつものほのぼのした平日の昼間。いつものゆるゆるとした登校風景。いつもの見慣れた日常が始まるかと思いきや・・・。突然、大爆発が起きたり、シャケが、こけしが、赤ベコが頭に降ってきたり・・・。まったく斬新な非日常が始まったのでした。

2. 日常の第二話
長野原みおは、恥ずかしい漫画を描いた学校のノートを、ついうっかり友達の相生ゆっこに貸してしまう。恥ずかしい漫画を見られたくないみおは、ゆっこから必死にノートを取り返そうとするのだが、ゆっこはなかなか返してくれない!!

3. 日常の第三話
路上に捨てられていた黒猫に興味を惹かれるなの。しかし家には猫以上に世話が大変な?、はかせがいるため泣く泣くその場を後にするなのだったが、自宅に帰るとそこには先ほどの黒猫が!?どうやらはかせが連れて来たらしかった。

4. 日常の第四話
学校からの帰宅途中のゆっこと麻衣。二人仲良く土手でゆっくり過ごしている。いい雰囲気の二人。すると突然の麻衣からゆっこへの告白が!どぎまぎするゆっこ。いつもと様子が違う麻衣にゆっこの取った行動は!?

5. 日常の第五話
非科学的な物を信じられない中之条。恐山に到着した彼は、イタコと出会う。自分の信念を確かめるため、イタコに質問をする中之条だったが、実際は…!?

6. 日常の第六話
ゆっこ、みお、麻衣の三人は、川辺でキャンプをすることに。早速、みおは飯ごうで御飯を炊き、ゆっこはカレーを作る。ゆっこが出来上がったカレーを持ち運ぼうとした瞬間、事件は起きた!!

7. 日常の第七話
突然の異世界ワールドの展開。ドルフの謀略により囚われの身となった王と姫。王国危機一髪か!?というゆっこの夢のお話です。

8. 日常の第八話
いきなりエレベーターに閉じ込められてしまったゆっこ、みお、麻衣の3人。脱出する術もなく、ただただじっとしている3人、と思いきや意外な行動をとる。

9. 日常の第九話
ある夏の夜、ゆっこはなかなか寝付けないでいた。蚊の羽音がピークに達した時、我慢の限界を超えたゆっこは決意する。蚊との壮絶な戦いが今始まった。

10. 日常の第十話
ある休日、安中さんは近所の公園で流し素麺をすると聞いて、ウキウキ気分で出かけた。しかし会場の公園には誰もいない。不審がる安中の前にいきなりおばさんが現れる。

11. 日常の第十一話
はかせが強力のりを発明する。なのと阪本さんにイタズラをするために廊下に強力のりをぶちまける。そこへやって来た阪本さんが見事にハマって大笑いするはかせ。しかし気付くとはかせも強力のりにハマっていて…。

12. 日常の第十二話
ある休日、安中さんは近所で屋台がでると聞いてウキウキ気分で出かけた。目的は射的。持ち金の500円を射的屋の親父に渡して、銃を構える安中なのだが…。

13. 日常の第十三話
嵐の夜に、おしっこに行きたくなって目が覚めてしまったはかせ。だけど怖くて一人でトイレに行けない。何とかなのを起こして二人でトイレに向かうのだが・・・。

14. 日常の第十四話
ある日、みおはゆっこに昼食の買出しを頼む。しかしなかなか帰ってくる気配がない。昼休みギリギリでゆっこが買ってきたものは、みおが想像もしない意外な食べ物だった!

15. 日常の第十五話
中村先生は、高性能なロボであるなのに興味を持っていた。何とかしてなのを捕獲しようとあれやこれやと考えをめぐらせていた。そんな時、理科準備室になのがやって来て・・・。

16. 日常の第十六話
ゆっこが東雲研究所へやってくる。なのはロボであることがバレない様に必死で隠そうとするのだが、それにはお構いなく、ゆっこはすぐにはかせと意気投合して盛り上がってしまう。

17. 日常の第十七話
東雲研究所に一羽のカラスがやってきた。阪本さんのスカーフをカラスに巻いてしゃべらせてみると、意外に紳士なカラスと仲良くなってしまうはかせとなの。その様子を見ていた阪本さんは?

18. 日常の第十八話
フェイ王国の飛行船内では、スターラ姫を喜ばせたら金一封というレクリエーションが行われていた。しかしチャレンジに失敗して次々と落下して行く兵士たち。絶望した兵士8番が部屋から抜け出して…。

19. 日常の第十九話
みおは、走り高跳びにチャレンジしていた。それに付き合うゆっこ。しかし何度チャレンジしてもみおはうまく飛べず、諦めかけたその時、奇跡が起きた!

20. 日常の第二十話
はかせとなのと阪本さんは三人でかくれんぼで遊んでいた。絶対見つからない場所に隠れたはかせは、次第に寂しくなって…。

21. 日常の第二十一話
みさとの自宅で、フェッちゃん、ウェボシーの三人はパジャマトークを繰り広げていた。それぞれ好きな人の話題になった時、ウェボシーの口から出たのは意外な人物なのだった。

22. 日常の第二十二話
ある日、はかせは阪本さんを引っ張って散歩に出かける。そこでオグリキャップとぴょんを連れた麻衣に出会う。気付くと麻衣だけがいなくなって、犬が苦手な2人は…。

23. 日常の第二十三話
桜井泉は、誠の部屋で偶然イケナイ本を発見してしまう。しどろもどろな言い訳をする誠に対して、姉として毅然な態度を取ろうとする泉なのだが…。©あらゐけいいち・角川書店/東雲研究所

24. 日常の第二十四話
阪本さんが風邪を引いてしまう。阪本さんを優しく介抱するなのに、はかせは甘えたくてわがままを言う。はかせと阪本どっちが好きなの?という質問に、なのは・・・。

25. 日常の第二十五話
笹原とみさとが腕を組んで歩いている姿を目撃したみおは、ショックのあまり全速力で学校を飛び出してしまう。急いで後を追いかけるゆっこなのだが。

26. 日常の第二十六話
ゆっこ、みお、麻衣は、サプライズでなのとはかせの誕生日のお祝いをするために、東雲研究所へ遊びに行くことになって…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

87.2 9 ロボットアニメランキング9位
アルドノア・ゼロ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2725)
14309人が棚に入れました
火星の騎士たちが空から降ってくる。鋼で作られた巨人を駆って。地球人類を職滅するために。監督・あおきえい、ストーリー・虚淵玄のタッグで制作されるオリジナルTVアニメ。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、雨宮天、三澤紗千香、小松未可子、村田太志、加隈亜衣、山谷祥生、大原さやか、中井和哉、鳥海浩輔、茅野愛衣、嶋村侑、水瀬いのり、速水奨、大川透、櫻井孝宏、安元洋貴、河西健吾、斉藤壮馬、古川慎
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争が、こうまで人を変えるなんて…

(2014.7/13 1話)
火星に人類が進出して幾年たったとある時代の地球。  

火星文明のテクノロジーを利用している点では「機動戦艦ナデシコ」と似た設定ですね。
{netabare}共存関係ではなく対立もしくは主従関係らしき火星との関係性と、学校でのロボット操縦技術の授業があるという事は自衛のために学生でも訓練せざる負えない状況なんでしょうか?

火星側としてはアルドノアテクノロジーをこれ以上、地球に渡したくはない。だから協調路線を謳う姫君を利用し、火星内部の犯行を地球側へと擦り付けアルドノアを守るという大義名分を掲げた戦争を行おうとしている。{/netabare}

これから、戦局がどう動いていくのか?まぁ原案が虚淵さん、監督・あおきさんの「Fate/Zero」コンビなので破滅的なシナリオになりそう…


(2014.7/24 2話)
{netabare}想定内の上での行動は慣れているが、想定外の事には対応できない。パニックになるか・呆然とするか・逃げ出すか、特に圧倒的な力の前では呆けるしかない。
ただ、これはもう交戦・戦闘状態なんかではなく単なる蹂躙だよ…・゚・(ノД`;)・゚・

神は1週間で世界を創ったとよく言いますが、ヴァース帝国は1週間で世界(地球)を滅ぼす事も可能だろうな。

それにしても、地球側の主人公・界塚伊奈帆の奇妙なまでの落ち着きっぷりは何だ!?ホントに高校生か?

アルドノアを全身に纏った戦い方には制限時間があるようなので、まだアルドノアに対抗できる可能性があるかも…{/netabare}


(2014.7/31 3話)
{netabare}火星カタフラクトと交戦する事を決意した伊奈帆たち学生。前回の戦闘で何かしらのヒントを得たようですが、技術力・戦力が天と地の差ほどあるヴァースにどう対抗するのか!?

それと、気になるのがヴァース側に居るスレイン(もう1人の主人公?)が伊奈帆たちと出会う事で戦局が大きく変わるのでしょうか?まぁ、今の所なかなか出番がないですが…

いよいよ戦闘が始まったが、まさか伊奈帆の予測がほぼ100%当たるとは…いくら不意を突いたと言っても出来すぎているだろうに^^;

少年たちが戦場で出会った彼女は、今度こそ地球とヴァースの架け橋となれるのか!?{/netabare}


(2014.8/5 4話)
{netabare}スレイン、アセイラム姫の為ならとことん堕ちていきそうな危うさがありますね。それと正反対の伊奈帆は、坦々としながらも耽々としている。

そのアセイラム姫は、ヴァース皇帝に今の現状が伝われば戦争は回避できると信じている。が、いつしかヴァースと地球という対立構造がヴァースvs地球vsヴァース内反乱軍の三つ巴の展開になる可能性だって秘めているはず。

それに、本当にそれだけで戦争が回避できたとしても死んだ者は帰ってはこないし、また憎しみも消えるわけではない。
「アルドノアがあるから、こんな事は…」と言った感じでアルドノア・ゼロ、文字通りアルドノアの無い世界へと変えていく展開になるんでしょうかね?

その為には伊奈帆たち地球側の戦力だけでは不可能。だからスレインと協力してヴァース(火星)の最先端のアルドノアテクノロジーを地球にリークして共に戦う事で世界を変えるキッカケを創る?


それにしても追撃してきた軌道騎士の機体、前回が防御重視だったのに対して今回は攻撃重視とか極端すぎる気が…
何とか伊奈帆の作戦と周りの協力を得て難を逃れたが、今後もそう上手くいくとは限らない。

ついにスレインが伊奈帆と会いまみえる時が!?でも、地球人を撃つ事を躊躇っていたスレインがどこまで非情になれるのか?見物ですね。(トリルラン卿の時は容赦なかったですけど^^;){/netabare}


(2014.8/12 5話)
{netabare}てっきりスレインは地球生まれの火星育ちだと思ってたんですが地球から火星へと不時着した所を見るとそうではないようです。
しかし、スレインは地球人なのにまだ優遇されている方。アセイラム姫の厚意だけでここまで違うのか。

火星騎士が地球を侵略する事に対して火星側のトップであるレイレガリア皇帝は、快く思っていない?
ともあれ火星騎士は皇帝を敬いつつも、どこか見下している感じがする…
また、トリルラン卿の一件からも火星騎士は互いに利害が一致しているから共闘しているだけであって、決してそれ以上のモノは無くあわよくば火星騎士自らがヴァースを統治しようとしている?

武勲を挙げて取り立ててもらうのと、自身の名誉の為に邁進するのは場合によっては紙一重なような気がするけれどもな。
火星騎士、なまじ騎士としての誇りが高い故にそれ以下であれば他人よりも自身を優先して行動する…そんなんで火星を担う者とは到底思えない。


「犯した罪は魂にこびり付いて、いつまでも付き纏う」

それは、『空の境界 第1章 俯瞰風景』で用いられた言葉を借りるなら「我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ」という事を体現して生きてきた・生きることになったマリト自身に対しての皮肉の言葉なのかも。

「巻き込まないで。」と言ったライエはこれ以上、戦争に関わりたくないと言う気持ちの表れではなくライエの心情とは異なったアセイラムの意思に巻き込まれたくないという、ある種の強い意志の表れなのかな。

戦いを避けられないと知った上での伊奈帆の行動と、争いは避けられるはずと思ったスレインとの行動ではどちらが正しいのか?
まだ分からないですが、きっとどちらも正しい行いだと思います。

アセイラム姫の暗殺を企てた黒幕の正体が判明したのは良いですが、どう対処していくのか?
また、トロイヤード伯爵の子爵であるスレインですが親子揃ってヴァースに利用されて幕を閉じる形になっていく!?{/netabare}


(2014.8/16 6話)
{netabare}ヴァース側の突然の侵略が行われて日も浅い中、正式に宣戦布告を地球側へと提示した。

ん~、ここまで一方的に好き勝手やっていて地球側のなす術がない訳ですが、トリルラン卿の強襲してきた時のような絶望感薄れてきている気がします^^; 
また、ヴァースと地球の架け橋となれずに戦争のキッカケを作らされてしまったアセイラム姫が今後ヴァースに帰還することはあるんでしょうか?

あるとするなら、ヴァース帝国内部の権力争いが激化(現皇帝レイレガリア容認派・火星騎士派(クーデター)・協調路線派(アセイラム擁護)に分裂)した時になる?あくまで予想ですが…

スレイン(アルドノア開発に貢献したトロイヤード博士の子爵)とアセイラム(アルドノアドライブの力を引き出す鍵となる皇帝の孫娘)が、アルドノアテクノロジーに触れる事でアルドノアの解析が進むとヴァースにとって何か不利益があったりして。

種子島レポートの一件ように事実と異なる史実が真実になろうとしていた事を思うと、1話で説明されていたヴァース建国の流れも本当なのか怪しくなってきます。

ヴァース側のカタフラクト、ずんぐりした形が多いですが今回はその形に合った性能でした。まさかのロケットパンチって、マジンガーZもびっくりの耐久性&ヴァルヴレイヴ4号機っぽさ!

それにしても、伊奈帆が練習機から乗り換えるのはいつになるのか!?{/netabare}


(2014.8/27 7話)
{netabare}ついに、スレインがヴァースを脱走した訳ですがアセイラムを救うにあたり何か心当たりがあるようでもない。
このままだと、上手く見つけられたとしても地球側にとってはヴァースに地球人が居るなんて思いもしないから助けられるか分からないんじゃ…

それでも、かつての自分を救ってくれたせめてもの恩返しのつもりでアセイラム姫を救出したい!という強い思いは伊奈帆たちに届くのか!?

スレインが逃亡の際に用いたスカイキャリアーは、各火星騎士のカタフラクトを運ぶ運搬機にしか過ぎない。
今後、伊奈帆と共にヴァースと戦うのなら伊奈帆もそうだがスレインもそれ相応の戦力が必要になってくる。それをどう確保するかは次回以降に期待するとして…

―――妄想①―――
{netabare}徹底的に地球人を排除しようとする火星騎士たちのやり方は、なまじアルドノアテクノロジーを発見・活用したせいなのかも。
かつてのレイレガリアが火星でアルドノアを発見した事で、「このまま地球にアルドノアを持ち帰っても別の誰かに利用されるだけ」と思い、そうなるぐらいならいっそ、自らの手で火星という新天地に国を造った方が得だと考えた。
だったら、ヴァース軍人(元・地球人)に地球人は敵対すべき存在なのだと教え込んでいても不思議ではない。{/netabare}
―――――――――

また少年たちが大切な者を失い・守ろうと戦い赴く中、一人かつてのトラウマ・残響に未だ囚われ続けている者はこのまま終わってしまうのだろうか。

「種子島」というワードは鞠戸だけでなくヴァースにも関係しているようだが…まさか15年前の出来事は、ヴァースが初めて地球に侵略したが不慮の事故(ヘブンズ・フォール)に遭った(本来なら、そこで地球侵略は完了していた?)。15年たった今あらたに地球を侵略(アセイラムを利用して口実を作った事で)しようとしてるのが公になるのを恐れているのか?

―――妄想②―――
{netabare}レイレガリアが地球との休戦を自らの意思で行った所を見ると、彼はまだ地球に未練がありあわよくば地球へ帰還したいと思っている?
15年前の火星カタフラクトはレイレガリア自身が操縦していて自分だけでも地球に帰還したいと思うがあまり単機(スカイキャリアー付)で降り立った所にヘブンズ・フォールが起き、何とか一命を取り留め火星へと帰還するも思うように意思は伝えられず、現状の傀儡政権が誕生した?{/netabare}
―――――――――

スレインの事をコウモリと呼んだ伊奈帆の真意は?

強者がいない所で弱者が幅を利かせるという意味に対しての隠喩!?
(スレイン自身、アセイラムの厚意が無ければ弱者だった。アセイラムが居なければ何もできない奴と思っているのでは?)(もしくはスレインを、ヴァースの下っ端だと思ってるとか…アセイラムがスカイキャリアーの役割を解説していたシーンがあり、それを戦闘を指揮していた伊奈帆が聞いていた可能性も。)

それと今回で最初で最後?となるのか、伊奈帆とスレインの共闘。


窮地に立たされたとはいえ、本来の姿を曝してしまったアセイラム姫は大丈夫なのか!?{/netabare}


(2014.9/3 8話)
{netabare}アルドノアを持つ戦艦デュカリオンをアセイラム姫が起動させたのは、神話に基づくデュカリオンがアセイラムそのもので地球側にとっては、まさに神の火なのだろう。
しかし、プロメテウスの子はデュカリオンなのだがレイレガリア皇帝にとってアセイラムは孫にあたる存在になる。という事はデュカリオンの艦長はアセイラムの父親だった?

スレインがいきなり拷問を受けている唐突なカットはインパクトを与える為なのか?その過程が描かれていないので分かりづらいですが、そこは視聴者にイマジネーションを膨らませるための演出だと思うと悪くない感じです。

スレインがアセイラムを利用される事を恐れた時に、伊奈帆が映ったのは後々、スレインがザーツバルム卿の洗脳を受け、アセイラムの理念(地球とヴァースの共存)を達成する為と言いくるまれ、アセイラムと伊奈帆に敵対する展開に!?

ザーツバルム卿のカタフラクト、GガンダムのマスターガンダムもしくはガンダムUCのバンシィに似てるwww 音楽を澤野さんが担当しているから何かしら関係あるんでしょうか?(UCの方)


鳥、それは人にとって時には希望を抱かせる存在であり(ライト兄弟しかり)、時に恐怖を思わせる存在(はるか昔の人々は鳥を未知の生物だと認識していた)。{/netabare}


(2014,9/7 9話)
{netabare}ついに、アセイラム姫の暗殺を企てたザーツバルム卿とスレインが対峙。 

今更ですが、OP映像の最後の所でアセイラム姫は誰に銃を向けているのでしょうかね?涙を流しているからには、伊奈帆かスレイン?

ライエはアセイラムに嫉妬しているのだろう。自身が火星から来た事を簡単に打ち明けてしまったり、またアセイラムの身分が皇族であるのに自分はそうではない。
さらにはライエが好きでもない地球に降り、ヴァースの為・自分が火星でより良い生活を送るために尽くしてきたのに同じ火星人に最愛の父を殺された心情としては、嫉妬どころではない憎悪すら芽生えても仕方がない。

「どうして私は、あなたように生きられないの…」と言ったのでしょうか?それができないなら、その原因を絶ってしまえ!と言わんばかりの表情。けれども、投げやりな感じは否めないです。


ところ変わって、ザーツバルム卿の妻が15年前の種子島に降下していたという事・戦艦デュカリオンの名を聞いた時のザーツバルム卿の表情から察するに、あのアルドノアのパイロットはザーツバルム卿の妻であるオルレインだった!?


アセイラムは本当に二度目の死を迎えたのか?そうだとしたら利用しようとしていた伊奈帆はどう動く!?
(まぁ、もともとライエは火星の人間な訳だからライエ自身にその事をはかせてヴァースとの取引材料にする?)
また、アセイラムに忠誠を誓っているスレインがとことん堕ちていく展開に!?{/netabare}


(2014.9/17 10話)
{netabare}前にも書いたと思いますが、伊奈帆は本当に高校生なのか!?人の死が間近に迫っている状況で慌てる様子やたじろぐ事もなく当然のようにやって退けてしまう精神力・場数の踏みの多さ?は、異常なように映って観える。
「学生は(人口呼吸を)真面目にやりません、冷やかすだけです。」と言ったマグヴァレッジ艦長の言葉に「命が係ってます。」と答えた伊奈帆にとって、死は他人より身近にあったもの?

伊奈帆の両親はヴァースへと何らかの理由で赴こうとして、ヘブンズ・フォールに巻き込まれ死亡した?

だから、伊奈帆は平然としてアセイラムの命を救う決断ができ、冷やかすどころか大真面目に事を行った。
(もしくは耶賀頼医師と血縁関係にある?まぁ、ただ単に容姿が似ているだけという理由なんですけど^^;)

ライエが銃口を向けている間、アセイラムはライエからは見えない位置に居るのにそれでもしゃべり続けていたシーンがありましたが、まるで伊奈帆に感情をぶつけているみたいになっていたのでもしかしたら伊奈帆は火星人だったりして…


何はともあれ、ようやく本部にたどり着いたデュカリオン。だけど、アセイラム姫がまた利用される感じになるのではないかと思うのは気のせいかな?


アセイラムの演説の際、ザーツバルム伯爵が憎しみに満ちた表情ではなく哀愁・憐みを思わせる表情だったのは意味深ですね。
スレイン、公式の画像を見る限りではニロケラスに搭乗するのかと思いましたが亡きクルーテオ卿のタルシスに乗る事に!?

タルシスの由来がカタルシスとするならば、スレインのアセイラムへの忠義が知らず知らずの内に苦となっていて、それを浄化する事で何らかの変化が訪れる?{/netabare}


(2014.9/24 11話)
{netabare}アセイラム姫の言葉に対して「戦争ですから…」と答えた伊奈帆の気持ちは、きっとアセイラム姫への好意を悟られない為なのだろう。
またアセイラムの本当の想いがヴァースへと届くことは無かった。ヴァース側に姫が正式に生きている事を知らせば、戦争を終わらせられるかもしれない…という地球の最後の希望を打ち砕く事で、地球の人々をさらなる絶望へ堕とす。そうなれば、今度こそ協調路線を謳うアセイラムの信頼は失われヴァースへの敵対心は積もる一方になる。
そうなる事を知った上でザーツバルム卿は、あくまで個人的な復讐の為に自国であるヴァースをも利用している?

だとしたらアセイラム姫は、死んでいても(地球側の暗殺という理由で)戦争の火種にされ、生きいても(地球の人々の想いを弄んだという事で)戦争激化へのキッカケをつくる事になっていくのなら死ぬよりも辛い想いだろうな…
彼女は戦争の為に生かされ戦争に殺される運命なのか!? 

そんなアセイラムには、まだ希望が残っていると思うんですけど…スレインや伊奈帆とかね。
でも、「もう軌道騎士の愚行を止める者はいないのですか。」って事はやっぱりアセイラムを救うのはスレインか?

前回、アルドノアドライブが停止したタルシスが出てきましたが、もしかしてアセイラムがアルドノアドライブを起動させ、その因子をスレインに与える事でアセイラムを守る騎士になったりして。

そのスレインの想いとアセイラムの想いはハッキリしてますが、伊奈帆の想い・信念だけがあまり描かれないのは何か意図があるんでしょうか!?{/netabare}


(2014.9/26 12話)
{netabare}満身創痍の中、ザーツバルム卿の揚陸城へと進攻する伊奈帆たち。戦火にありながらも相変わらず淡々としている伊奈帆は今まで幾度も戦争を体験してきたかのようなに話しているので伊奈帆は火星人ではなく未来から来た地球人?(ヘブンズ・フォールの際に、時空の歪みが起こりそれに乗ってやってきたとかwww)

所変われば品変わる。じゃないですが、いやぁ久しぶりに観ました!合体バンク!!やっぱり良いですね。もうホント、スーパーロボットアニメかと思いましたwww

スレイン、地球人でありながらヴァースで生活してきたがライエは火星人でありながら地球連合と共に行動している訳ですが、ライエは一度堕ちかけたが何とか踏みとどまった。という事はスレインは踏みとどまらずにアセイラムの為に堕ちつづける!?

そして堕ちた結果、軌道騎士が最上位の権力形態を造り(←間違い。5話でレイレガリア皇帝が休戦協定を出したのにも関わらずブラド卿が伊奈帆達と再戦していたので、皇帝が最上位の国家体制ではなさそう。)

アセイラム姫の理念である和平を、伊奈帆の言った「利益に見合わない数の人が死ねば戦争は終わる。」という言葉で実現しスレイン・トロイヤード皇帝となりヴァースを存続させながらもアセイラムの愛した地球を自らの手で統治して終わるとか?

ん?起動権を持たないスレインが何故アルドノアドライブ搭載型カタフラクト(火星カタフラクト)を起動できたのか?アルドノアの発見者であるレイレガリア皇帝の親族以外に起動権を与える事が出来る人物、それこそが火星カタフラクト開発に携わったトロイヤード博士。
と考えるとつじつまが合います。
(追記:1/24)
スレインがタルシスを起動できた事についてですが、5話で火星に降り立ったスレインを助ける為にアセイラムが人工呼吸みたいな事をしてますね。{/netabare}

いやはや、衝撃的な結末で幕が閉じられましたけどホントこれからどうなるんだろう!?
2015年1月まで待ちきれないですね!!

最後に1期のOP映像(アセイラムが涙を流しながら銃口を誰かに向けるシーン)は、第2クールでの結末を表しているのか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

願っても止まらぬ侵攻

地球人VS火星開拓移民の戦いを描いた物語。


喰種の掴みの良さを今期一番かもと褒めたが、
この作品も同等…それ以上かも知れない。

ごくごく平和な日常から始まり
嫌な予感が強くなるの皇女訪問、そして派手なミサイルテロ、
更には偏見と憎しみ渦巻く無慈悲な開戦へ…。
明から暗へと落としつつ自然と世界観を掴ませてくれました。
「説明」ではなく「体感」として世界観を感じさせる手腕が素晴らしい。

根底に陰謀もありそうな感じがする展開も
【予想】{netabare}(皇女殺害は火星側が仕掛けている感じ(生きていると思うけど)){/netabare}
実に私好みで今期見逃せない作品になりそうだ。
人間模様が絡んでくるのも間違いなさそうだし安心している。

ロボに関してはまだちゃんとは動いてないので何ともいえないが
ショッパくなければそう評価が落ちる事はないだろう。
2話以降も期待している。

※2話感想{netabare}
予想はしていたものの圧倒的な力を見せる火星勢力。
成す術なくやられていく軍人さんの姿が痛々しい。
見える未来は絶望!?気持ちだけじゃ勝てやしない。

テロは案の定火星側が黒幕。
皇女は生きていた様だけど悲しい事に歯車は動き出してしまった。

地球の命運はアセイラム皇女、スレイン、伊奈帆の三人が握っていて
皇女=平和への願いを持つもの
スレイン=戦う力を持つもの
伊奈帆=情報を読み取る目を持つもの
という感じで関わって来そうではあるけど、
それがどう繋がっていくのか先が読めず興味深い。
次回は伊奈帆の活躍がありそうだしじっくり観察してみたいと思う。

ロボット(カタフラクト)に関してはカッコイイ系ではないけど嫌いじゃない。
火星の兵器は衝撃を無効化するシールドが張られているみたいだけど
発達した転送技術の応用な気がする。
別の空間に飛んでいるのではないかな?…起助くんは助かっていて欲しい。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
相手をよく観察し研究し仲間と協力して見事撃破。
いつもクールな伊奈帆だけど「友達の分だ」という台詞にぞくっと来た。
心の奥は熱くてカッコイイじゃないか。
皇女の無事を知ったスレインも反逆。衛士としての行動がコチラも熱い。
三本の矢が揃うのは何時だろうか。

それと、ちょっとしたカタフラクトの挙動なんかにも拘りがあるようで
細かい所にもついつい目が行きます。
ストーリー以外の部分も観ていて楽しめています。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
火星人の慢心にも大分助けられている印象だけど伊奈帆達は良く戦っています。
新たな敵が新たなテクノロジーを引っ提げて脅威となり現れても
冷静に分析し戦術を駆使し対処する姿にはヒーローとしての才能が見えて惹かれるし、
ロボットなのに柔軟で正に柔よく剛を制すような戦いぶりが新鮮で楽しい。

心情の籠もった台詞や仕草なども多く見受けられ細やかな配慮も万全で隙がない
ここまで評価が上がる一方になっています。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
スレインの正義感が利用されレイレガリア陛下が本格開戦を決意。

本当に束の間過ぎる悲しい休戦でした。
もうちょっとちゃんと皇女の事を調べて欲しかったけど、
陛下は今回に限らず情報操作され野望ある将校に囲まれ
体も弱り傀儡化してるんでしょうね。
色々と想像は付くけど、この辺もう少し丁寧に描いて欲しい気も。
ここまで主に伊奈帆とスレインの視点で描いているので
火星側の描写不足は故意だと思うけど呆気なさ過ぎて少々モヤモヤしてしまう。
焦らされた分、後半に向け期待もあるけれどね。

一方、伊奈帆は「はいはい、対策済みですよ。」と言わんばかりにクールに撃退。
やられる火星人も間抜けなんだけどね。
区切りがついて次回から中盤に突入です。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
本格的な宣戦布告と女騎士様の襲撃。

悲しいけど不可避となった戦争。特に皇女様は辛いだろうね…。

伊奈帆と皇女の会話で火星の事が少し聞け得心行き前回までのモヤモヤが少し晴れた。
アルドノアの起動因子云々の話は今後の展開に大きく影響しそうです。
皇帝の血脈である皇女を通してアルドノアの力が
伊奈帆や地球側にも与えられる可能性が見え、それは希望へと繋がりそう。

そしてまたまた新手のカタフラクト登場!ロケットパンチにはロマン感じます!
敵が多彩で個性豊かなのは貸し与えられたアルドノアの力にも違いがあるからなのかな?
全部の技術を合わせたカタフラクト出てきたら終わりじゃん…とか思いつつも
多彩なバトルは観ていて新鮮で楽しめています。

毎回、理詰めで難局を乗り越えてきた伊奈帆が今回は「運」にも助けられる事に。
最後まで理屈で乗り切って欲しい気もしていましたので
少々都合よく感じてしまいましたが、いよいよ三人が揃い話として面白くなって来ました。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
いつもはその観察力で困難を切り抜けて来た伊奈帆ですが
今回は射撃能力で切り抜けた印象でちょっとやり過ぎた感があります。

加速ロケットに実弾当てるのは神技。
しかも角度変えてるって事は真正面では無い位置と思われます。
…コレ当たるんなら戦闘機はわざわざドックファイトなんかしない訳ですよ。
うーん。頭を使ってなんとか切り抜けるのが面白味なのに
腕まで立つとなると無双過ぎて主旨が違ってくる気がするけど…。
もう少し頭で打開した雰囲気にして欲しかったな。

ストーリーは前回の伊奈帆と皇女の会話の伏線を早くも回収し
運良く(?)アルドノアの技術で動く戦艦をGETし抗戦していきそうです。
(でもコレ動いてるんなら姫生きてるって気付く奴いそうなんだけどね)
「島の洞窟から大きな船が出る」バターンが王道過ぎてちょっと笑ってしまいましたが
今後更に激戦必至ですしスレインの方も気になりますし、盛り上がって来ましたね。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
スレインの忠義や信念は天晴れなのだけど、次から次へと困難が降り懸かり辛い。
アニメ版の山中鹿介みたいですねコレは…。
「姫を利用する奴は許さない」というスタンスなので
その可能性もある伊奈帆とも協力するとは限らず今後の展開が読み難く楽しみです。

姫の方は正体を明かしアルドノアの技術で動く戦艦で出航。
電波障害で通信出来ないというのはもどかしく緊張感のある絶妙な設定で
コチラもどう展開が転がるか判らず飽きさせないです。
(アルドノアの船なら通信出来んじゃね?とかチラッと思ったりもしましたが(笑))

改めてシナリオの作りに感心でき期待の広がる8話でした。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
鞠戸、ライエ、ザーツバルム。三者三様の心の闇の部分が露わになった回。
それぞれの心理が伝わり説得力もあった。

鞠戸さんは悲しい過去のトラウマ克服して欲しいけど
こればかりは自身で乗り越えるしかないよね。
正義感が強く他人を気遣う性格も災いしている感じです。
今までの危機的状況でも動けなかった訳だから相当重そう…妹さんが鍵かな。

ザーツバルムの背景も描かれそのクールな言動とは裏腹に
強烈な憎しみと復讐心がある事が判明。
アルドノア版シャアなのかとも感じましたが、やっている事は比べものにならない規模。
全てを理解し飲み込んだ上での侵攻や殺戮なのでしょうから途轍もない大物でした。
彼との主人公達三人とのそれぞれの対立はかなり興味深く作品を盛り上げてくれそうです。

ライエはトラウマから我を失いついに暴挙に。
緊張続きでしたから少し一息ついた所であの仇のカタフラクトをきっかけに
一気に思い出や感情が渦巻いてしまったのでしょう…。
目の前で肉親を失った少女なんですもんね。
皇女は死んではいないと思うけどドキリとさせられる展開で次回が気になります。
{/netabare}

※10,11話感想{netabare}
一命を取り留めた皇女。
和平を望むその声は届かず泥沼の戦へと舵が切られてゆく…。

1期のラストが迫っている気配を強く感じる戦いとなっています。
揚陸城がア・バオア・クーにも見えなくもないです。

それにしても地球側の戦力は相変わらず脆い。
襲撃を生きながらえた者が集まっているのならもうちょい善戦して
火星側とちゃんと「血戦」して欲しかったかな。ちょっと一方的過ぎる気がする。
一方の伊奈帆は覚醒して最早地球のエース。
ヒーローモノの作品なら良いんだけど
差がありすぎると戦争モノとしてはちょい冷めます。
まだ楽しくワクワクしながら観られてはいるけど
後半以降バランスに少々不満も出てしまいました。
{/netabare}

12話感想{netabare}
6話感想で全部の機能を持つカタフラクト出てきたら…なんて言ってたら
本当に出てきました。
しかし一度見ているし覚醒した伊奈帆は互角以上でした。…やはりスゴい奴になってる。

そして前半(1期)は衝撃のまま気になる幕引き。
伊奈帆と姫の安否は確定してないですが状況的には多分………。
スレインは銃を向ける相手を決めかねていたので後悔も生まれてしまっているでしょう。
「こうもり」と言う言葉が機体だけでなく、どっちつかずの彼をも指していた気もします。
今まで影が薄いなと思ってたスレインですが
どうやら後半の主人公として光が当たりそうです。
カタフラクトが動かせた事もあり血の因縁がまだ続くのかな?
後半開始が待ち遠しい。
{/netabare}

【総評】
まだ後半(2期)がありますが、ロボット戦争モノとしてかなり優秀な作品。
シナリオもしっかりと計算され、台詞回しや心情の描写にも細かい配慮が見られ抜群です。
個人的には伊奈帆の能力が頭脳や眼だけではとどまらぬ強さを見せていて
ヒーローになり過ぎていたのは戦争モノとして少々疑問なのですが、
人間味を内に秘めたクールな主人公というのは魅力的で楽しめました。

作画はカタフラクトのデザインに好き好きが出そうですが概ね優秀。
挙動も細かく描かれ、バトルも毎回どう対策を練るのか楽しめ飽きずに新鮮に見られます。
(ツッコミ所がないとは言えませんが)

色々と気になる所で終わっていますので続きが気になります。かなり気になります。
溜め録りしていて「気になるのやだよー!」って人は後半スタートに合わせて
観進めると良いと思います。
私も後半始まる前にもう一周じっくり観るつもりです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 73
ネタバレ

麦茶 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

【第5話】ダレカタスケテー!

【ダレカタスケテー!】(5話現在)(2014.11/5)

ア、アバンの姫様の格好は一体何があったんだ!?
ベビー○ールとかそれ系のランジェリーにしか見えないんだが。
しかも出てきて早々バキューム始めるしとんだビッt(ここから先は血で汚れて読めない)


さて、今回書いていくのは第5話「謁見の先で -Phantom of The Emperor-」

バース帝国内部のいざこざや、一部の思惑など、2人目の主人公であるスレイン側も物語として動き出しそうな傾向が伺える一話でしたね。起承転結で言うと「承」に差し掛かってるのかな?こないだまでずっと上官にべしべしされてただけだったスレインが、やっと本編に関わりそうで嬉しいです。

そんな中、実はやはり今回も戦闘シーンが気になってしまいまして・・・。

{netabare}主人公たちが戦艦で海を航行中、なんと空からこないだの火星カタフラクトが降ってきます。
甲板に乗り付けたアルギュレは、4話の雪辱を晴らすために、休戦を無視して単機突撃 「抜刀!」

これに対してもちろん地球軍は応戦します。以前の教訓を活かし、HE弾(榴弾)は使わずに、AP弾(徹甲弾)を使用。アルギュレを砲台の影に追いやっていきます。いいですね、ここは評価できます。

そこで、アルギュレは砲台を突き刺しぽいっと投げるワケなんですが、これに対して

な ん と 地 球 軍 は 敵 か ら 目 を 逸 ら し て

        体 ご と 砲 台 の 方 に 向 け 始 め ま し た 。

なんでさっきまでは爆発してた砲台があのときだけ都合良く形を維持できていたのかっていうのは置いといて、まあこんな醜態を晒した地球軍は案の定間合いを詰められ、艦橋を盾に取られてあっさり全滅させられてしまいます。

これを見た瞬間、残念ですが「あ~これはもうダメだな」ってなっちゃいましたw
今まで感じていた不安がここで爆発した形です。アルドノア・ゼロという作品で、私がこの先戦闘に期待することはまずなさそうですね。そもそも飛び道具を無粋だと嫌っているほど戦闘に対して拘りを見せ、「誇り」だとか「名誉」だとか言っていた火星騎士が、さも当然のように艦橋を盾にとったときはちょっと笑っちゃいましたw

このアニメの今までの傾向を見ていると、やはり一介の高校生であるはずの主人公が「火星軍との圧倒的性能差」に対して、戦術を駆使して打ち勝っていくところに凄みを持たせたいというのは伝わってくるのですが、いまいちその魅せ方にまで思考が辿り着いてない印象を受けます。

まず第一に、火星軍のアホさ、弱さが目立ちます。

これについては脚本家の方も気が付いているのか、今回もモブに対して無双させることで「強さ」を演出しようという試みは見受けられますね。しかし、このモブがまたこの上なく頭が悪くて弱いので、まったく効果を発揮できていないんです。言わばチャンバラ劇でカカシを斬り倒してドヤ顔している状態。本当は弱い敵を強く魅せるために、モブ兵士の命を本当の意味での「無駄」に犠牲にしているのがとても萎えます。

4話ではアホ丸出しで撃退されてますし、今回も前述した通りカカシを斬っているだけなので、こんな何も強い印象を受けない相手を主人公が倒したところで全く凄みも感じられません。そして、それを褒め称えているクルー達もみな滑稽に映るだけです。某アニメの「さすがお兄様!」に近いナニかを感じます。

やはり、味方が有能で初めて、その有能な味方が苦戦するほど敵が強くてやっと、それを倒したときに主人公の「凄さ」を視聴者に感じさせることができるワケであって、仲間含めて周りが皆頭悪くて、周りが皆弱くて、さらに敵までおたんこなすとあっては、何の感動もないんです。

この作品も良くある「大人が無能」なアニメなんですよね。

今回も、4話で懐に入られたら腕を抑えられるという自分の機体の欠点を証明されたにも関わらず、何も考えないで突っ込んできた相手のアホさと、水が弱点ということを知ってすらいなかった頭の悪さを突いた戦術で勝利してますし・・・。
そもそもあの機体って海に落ちたら上がってこれなさそうですよね。にも関わらず、飛行能力がある訳でもないアルギュレで単身船に乗り込んでくること自体おかしいんです。本当に火星軍アホです。「アルギュレのパイロットが脳筋だから・・・」じゃ済ませられません。なんで毎回相手の舐めプで勝つんですか。

さらに、今回の戦闘シーンでは描写ミス?のようなモノまで見受けられました。

主人公がリアクティブアーマー(爆発反応装甲)を使ってアルギュレと格闘戦をするところなのですが、主人公を斬ったとき、アルギュレは「腕を振りぬいて」ますよね?w
それを次のカットでは、振りぬいたハズの右腕を主人公が左腕で「内側から」抑えてるんです。最初は反応装甲の爆風で外側に吹き飛ばされたアルギュレの右腕を主人公が左腕でキャッチしたのかと思ったのですが、前シーンで振りぬいているのでそれはないんですよね。しかも左腕で斬ったときは吹き飛ばされてませんでしたし。

いったいどうやってああいう体制になったんだ・・・。{/netabare}


こんな感じで、戦闘シーンについては残念ながら文句しか出てきません。
安直に専用機を出して、性能で主人公に無双させないところは評価できますが、それを選ばなかった結果がこの有り様では元も子もありません。

それ以外はそこまで悪くはないんですけどね~。
ただ、ロボットアニメで戦闘シーンがダメっていうのもご無体な話ですけど・・・w

うぅ・・・切りたくないよ~・・・。ダレカタスケテー。



【雲行きが怪しくなってきた・・・】(4話現在)

今期の期待度ランキングでも上位に入ってくるであろうアニメ待望の4話。
個人的な感想としてはちょっと怪しくなってきちゃいました。

{netabare}前回のニロケラス戦も「あれ?」とひっかかる部分がけっこう多かったのですが、今回もな~んか突っ込みたくなる場面が目立ちました。最初はあんなバッサバッサと主人公側のモブロボを容赦なく薙ぎ倒していった火星カタフラクトが、何故か主人公を前にすると足踏み・・・ 終いには舐めプまでし出す始末で、案の定足元をすくわれて撃退されてしまう。{/netabare}

このアニメも、最近よくある主人公の凄さを演出するために、敵をわざと弱く、都合良く設定している感を否めません。他の要素は手放しで評価できるだけに、こういう違和感が残ってしまうのは少し残念ですね・・・。この分だと戦闘シーンを見るたびに萎えていきそうで、先を見るのがちょっと怖いです。

ただ、他の要素はホントに良い感じなので、これからも応援していきたいとは思っています。
{netabare}あれは特殊EDなのか新EDだったのか分かりませんが、まさかあの曲をEDで流してくるなんて!憎い演出ですよね~。最初は何の曲か分からなくて「ふ~ん」という感じだったのですが、サビに入った途端の鳥肌がもうヤバかったです。{/netabare}

色々文句は言ってますが、まだまだかなり期待しているアニメなので視聴は続けていきます。
これからのスレインの動向にも注目したいですね~。

【OPが最高】(1~3話現在)

おーしーりーをーそーだーてーよー

主題歌はKalafinaのheavenly blue。
OPはいいね。OPは1週間あいてボヤけた頭を瞬時にその世界へ引き込んでくれる。
リリンの生み出した文化の極みだよ。・・・そう感じないか?

やっぱりアニメの導入部分だけあって、OPでいい感じにテンションを上げてくれる作品ってちょっと嬉しくなっちゃいますよね。疾走感のあるムービーもそれを加速させてくれます。

それはさておき、今期かなり期待が高まってる作品がこの「アルドノア・ゼロ」。

監督は喰霊-零-や放浪息子、Fate/Zeroなどを手がけたあおきえい氏。制作A-1 picturesで、脚本には近年話題沸騰中の虚淵玄氏を招くという気合の入りよう。
そして、何より注目したいスタッフが、音楽を担当している澤野弘之氏。
もし「BGM・挿入歌がすごいランキング」を作ったら絶対上位に入るであろう機動戦士ガンダムUC、進撃の巨人、キルラキル、ギルクラ、それらすべてに携わっている方です。

そんな錚々たるメンバーで放送が開始されたワケですが、いざ視聴してみれば概ね期待通り、納得の中身でした。3DCGの使い方も良い感じで、モブロボットのデザインも最高に格好良い。話の流れ的に、主人公機を偶然見つけて無双!みたいなことにはならなそうなので、うまく戦略を練って落ち着いた戦いを魅せてくれそうな、硬派な雰囲気を漂わせる構成になってますね。
ちょっと設定や演出で気になる点はいくつかありますが、それを流してしまえる程の魅力は、この作品にあると思います。

超性能の専用機で主人公が派手に無双する系のアニメにも、確かに別ベクトルの魅力はあるので、そういう作品と比べてしまうとどうしても戦闘描写が少し地味で物足りなく見えてはしまいます。
それでもやはり、せっかく硬派な構成で物語を進めているのですから、その利点を活かし、このままの雰囲気は崩さずに最後まで貫き通して欲しいですね。

ともあれまだ始まったばかりなので、これから地球軍がどう反撃をしていくのか、主要人物がどう関わっていくのか、今後に期待しながら視聴を続けてみたいと思います。

ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

88.3 10 ロボットアニメランキング10位
機動戦士ガンダムSEED[シード](TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (2001)
10217人が棚に入れました
コズミック・イラ(C.E.)70年に「血のバレンタイン」の悲劇によって引き起こされた、ナチュラルを代表する地球連合軍(O.M.N.I.Enforcer)とコーディネイターを代表するザフト軍(Z.A.F.T.)の緊張は頂点に達しやがてコーディネイターのみからなるスペースコロニー国家「プラント」は、ナチュラルの国家群からなる国際機関「地球連合」に対し独立を宣言し、戦争が始まる。\n中立国オーブのコロニーヘリオポリスで平和な学生生活を過ごす学生だったキラ・ヤマトは、ザフト軍の襲撃に際し秘密裏に製造されていたモビルスーツストライクガンダムに乗り込み、撃退する。軍の最重要機密に触れたという理由で拘束されるが、その優秀なパイロット能力などから、人員不足のアークエンジェルにおける主戦力として、ストライクのパイロットを務めることになり、激烈な戦火の中に身を投じていくこととなる…。

声優・キャラクター
保志総一朗、三石琴乃、桑島法子、子安武人、豊口めぐみ、高戸靖広、井上隆之、白鳥哲、鳥海勝美、渋谷茂、千葉一伸、大川透、宝亀克寿、石田彰、摩味、関智一、笹沼尭羅、関俊彦、川津泰彦、田中理恵、西川貴教、進藤尚美
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

クソキャラの宝庫だが、展開のドラマチックさは高評価です。

シナリオをメインで書いているのが両澤千晶氏という女性の方で、その旦那様(福田己津央)が監督を務められた作品、ということで、本作は何といっても{netabare}別にメカに搭乗して戦うわけではない{/netabare}女性キャラ達の描かれ方の濃さが印象的でした。

戦闘シーンの作画の使い廻しが目立つ、後半に{netabare}安直な「実は双子の姉弟だった」ネタや「死者(と思われた人の)生き返り」ネタ{/netabare}が出てくる・・・などの理由から、私の個人的評価は余り高くなりませんでしたが、とにかく本作は多々ある『ガンダムシリーズ』の中でも、シナリオが一二を争うほどドラマチックで飽きが来ず観易いと思うので、これから同シリーズを見始めようという方には、そのファースト・チョイスとして薦めできる作品かも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話(PHASE-01)視聴終了時点
ガンダムシリーズ第1話恒例の極秘開発MS(新型ガンダム)強奪イベント回。
・第5話(PHASE-05)視聴終了時点
初の本格戦闘回でようやく身を乗り出して見れる展開に(それでも『ガンダム00』の神戦闘回には遠く及ばず)。
・第7話(PHASE-07)視聴終了時点
本作の正ヒロイン(ラクス)が初めて本格登場する回。
・第10話(PHASE-10)視聴終了時点
前回とこの回で裏ヒロイン(フレイ)がマジキレ笑。一方、サイ(メガネ君)って意外と良い奴なんだね。
・第13話(PHASE-13)視聴終了時点
ガンダム・シリーズ恒例の大気圏降下イベント
・第27話(PHASE-29)視聴終了時点
カガリの養父ウズミの口をとおして「完全平和主義」(ガンダムW参照)のようなことが語られる回
・第28話(PHASE-30)視聴終了時点
ガンダム2機が失われるバトル回だが、ただ単にパイロット達が感情的にイキリ立ってぶつかり合っているだけに見え、戦術・戦略ものとしての見どころがない点が残念。
・第29話(PHASE-31)視聴終了時点
なぜキラがオーブ近海から一気にラクス邸に運ばれたのか何の説明もない。全くのご都合主義にしか見えず流石にシナリオの適当さに白ける。
・第33話(PHASE-35)視聴終了時点
ようやく戦術・戦略面から幾らか見どころがあるバトル回に。
・第34話(PHASE-36)視聴終了時点
「真の敵は何か?」というラクス及び彼女に“感化”されたキラの問いかけが前面に出てくる回なのだが、「真の敵は裏で糸を引く軍産複合体である」とかいうひけらかしが何となく鼻についてちょっとなあ・・・
歌姫にして思想家の「聖女」ラクス←『マクロス』のミンメイとどうしても比較してしまう。
・第36話(PHASE-38)視聴終了時点
ガンダムシリーズ恒例の強化人間(人工異能者)&真におぞましい敵(ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエル)登場回
・第39話(PHASE-42)視聴終了時点
キラ&カガリが双子って・・・安直すぎて白ける・・・
・第40話(PHASE-43)視聴終了時点
バルトフェルトが生きていました・・・でクソ・シナリオ確定(第20話(PHASE-21)であんな描写しといて「実は男の方だけ生きてました」は無謀)。
・第43話(PHASE-45)視聴終了時点
本作の仮面の男(クルーゼ)の抱える闇が暗過ぎてイマイチ。
・第45話(PHASE-47)視聴終了時点
これまたガンダムシリーズ最終盤恒例の巨大殲滅兵器登場回。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          矢立肇、富野由悠季
監督          福田己津央
シリーズ構成      両澤千晶
脚本          両澤千晶、吉野弘幸、遠藤明範、こぐれ今日子、面出明美、森田繁、野村祐一
キャラクターデザイン  平井久司
メカニックデザイン   大河原邦男、山根公利
音楽          佐橋俊彦
アニメーション制作   サンライズ{/netabare}


◆パート別評価

(1) 第1~13話(PHASE-01~13) (13話) ★ 4.1
(2) 第14~26話(PHASE-15~28) (13話) ☆ 3.6
(3) 第27~38話(PHASE-29~40) (12話) ☆ 3.7
(4) 第39~48話(PHASE-41~50) (10話) ☆ 3.8
(5) TV未放送話(AFTER-PHASE)  (1話) ☆ 3.5
-----------------------------------------------
  総合   (計48話+未放送1話) ☆ 3.7


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= 機動戦士ガンダムSEED (2002年10月-2003年9月) =============

  - - OP「INVOKE -インヴォーク-」、ED「あんなに一緒だったのに~ReTrack」 - -
{netabare}
第1話(PHASE-01) 偽りの平和 ☆ 開戦11ヶ月目、ザフトのコロニー・ヘリオポリス(中立国オーブ所属)強襲・ガンダム強奪作戦、キラ&カガリの出遭い、キラ&アスラン再会
第2話(PHASE-02) その名はガンダム ☆ キラのストライクG初操縦・初戦闘(対ミゲル)、クルーゼ機来襲、母艦アークエンジェル(AE)発進
第3話(PHASE-03) 崩壊の大地 ★ ナチュラルとコーディネーター、ストライクG(キラ機)vs.イージスG(アスラン機)
第4話(PHASE-04) サイレントラン ☆ 破壊されたコロニー、フレイ救出、キラの逡巡と仲間の参戦
第5話(PHASE-05) フェイズシフトダウン ★★ 地球軍辺境要塞アルテミス前方の戦い(AEvs.ヴェサリウス)
第5話(PHASE-06) 消えるガンダム ★ アルテミス軍の取調べ、ザフトの強襲、アルテミス失陥
第7話(PHASE-07) 宇宙(そら)の傷跡 ★ ザラ国防司令(アスランの父)、デブリ帯での補給任務、ユニウス7追悼慰霊団代表ラクス救助
第8話(PHASE-08) 敵軍の歌姫 ★ キラとラクス・クライン(アスランの許婚)の出遭い、船内の波紋(フレイのラクスへの反感) 
第9話(PHASE-09) 消えていく光 ★ 大西洋連合の救援艦、フレイの父の死、人質ラクス
第10話(PHASE-10) 分かたれた道 ★★ キラ&ラクスのAE脱出、ラクス&アスラン再会、クルーゼの卑劣行為阻止(ラクス)
第11話(PHASE-11) 目覚める刃 ★ 第八艦隊との合流直前の敵襲、キラのSEED発動
第12話(PHASE-12) フレイの選択 ☆ アラスカ降下命令、フレイの軍務志願、キラのAE残留選択
第13話(PHASE-13) 宇宙(そら)に降る星 ★★ フレイの賭け、降下作戦開始、第八艦隊壊滅、脱出艇炎上{/netabare}

  - - - - - - - - - - OP「moment」、ED(変わらず) - - - - - - - - - - -
{netabare}
第14話(PHASE-15) それぞれの孤独 ☆ コーディネーターの説明、フレイのキラへの接近 ※使い回し多い点は×
第15話(PHASE-16) 燃える砂塵 ★ 地上、バルトフェルド隊(砂漠のトラ)の襲撃、フレイのキラ篭絡、キラSEED発動(2回目)、レジスタンス(明けの砂漠) ※フレイの行動にはやっぱり驚くな笑
第16話(PHASE-17) カガリ再び ☆ 北アフリカ戦線、キラとカガリの再会、キラとサイの亀裂
第17話(PHASE-18) ペイバック ★ タッシューの街(トラのお仕置き)、アフメドの死、砂漠の戦い(SEED3回目)
第18話(PHASE-19) 宿敵の牙 ☆ ヴァナディーア(トラの本拠地、AEの武器補給、ブルーコスモスの襲撃、バルトフェルドとキラ&カガリの接触)
第19話(PHASE-20) おだやかな日に ☆ アスランのラクス邸訪問、コーディネーターの進路、オペレーション・スピットブレイク可決
第20話(PHASE-21) 砂塵の果て ★ バルトフェルド隊vs.AE総力戦、カガリ出撃、バーサーカー(狂戦士、SEED4回目)、バルトフェルド戦死か?
第21話(PHASE-22) 紅に染まる海 ☆  カガリのキラ励まし、紅海の戦い、ニコル出陣
第22話(PHASE-23) 運命の出会い ☆ アスランの隊長任命、アラビア海の戦い、カガリvs.アスラン遭遇戦
第23話(PHASE-24) 二人だけの戦争 ★ 孤島の一夜、カガリ&アスランそれぞれの捜索
第24話(PHASE-25) 平和の国へ ★ オーブ連合首長国(中立国)近海の戦い、カガリの養父(ウズミ)、オノゴロ島接岸{/netabare}

  - - - - - - - - - - - - OP「Believe」、ED(変わらず) - - - - - - - - - -
{netabare}
第25話(PHASE-27) 果てなき輪舞(ロンド) × アスラン隊のオノコロ島潜入、ストライクの性能評価・キラへの協力要請(SEED命名) ※使い回し多い(半総集編)
第26話(PHASE-28) キラ ☆ ヤマト夫妻の秘密、トリーの飛翔先 ※シーン使い回し過多{/netabare}

  - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Distance」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第27話(PHASE-29) さだめの楔 ★ AE出港(両親・カガリとの別れ)、オーブ領海外の待ち伏せ、ニコル戦死(ブリッツG喪失) ※演出いまいち×
第28話(PHASE-30) 閃光の刻 ★ アスラン隊の猛攻、ディアッカ投降(バスターG鹵獲)、トール戦死、キラ(SEED5回目)vs.アスラン(SEED1回目)、ストライクG&イージスG喪失
第29話(PHASE-31) 慟哭の空 ★ MIA(任務中行方不明者)認定、オーブ軍のアスラン救助、ラクス邸での目覚め
第30話(PHASE-32) 約束の地に ☆ AEアラスカ到着、マルキオ導師、SEEDを持つ者、AE医務室の騒動(ミリアリア&フレイの殺意)
第31話(PHASE-33) 闇の胎動 × 軍令部の査問、転属命令(ナタル、フラガ、フレイ)、アスラン特務隊昇進 ※使い回し多い(半総集編)
第32話(PHASE-34) まなざしの先 ★ オペレーション・スピットブレイク発動、クルーゼ隊来襲(アラスカ本部侵入、フレイ拿捕)、Nジャマーキャンセラー搭載最新鋭機フリーダム出撃(キラ)
第33話(PHASE-35) 舞い降りる剣 ★★ 捨て駒AEの地球連合軍本部防衛戦、サイクロプス起爆作戦、キラ到着(SEED6回目)・両軍撤退要請、アラスカ・ジョシュア本部基地壊滅
第34話(PHASE-36) 正義の名のもとに ★ ザラ議長の怒り、敵前逃亡艦AE、ラクスの問いかけ、ジャスティス出撃(アスラン)
第35話(PHASE-37) 神のいかずち ☆ AEの中立国オーブ再入港、パナマ失陥(地球連合軍のMS投入・失敗、虐殺)、フラガのストライク搭乗 
第36話(PHASE-38) 決意の砲火 ★ オーブへの最後通告、地球連合軍のオーブ侵攻(ムルタ・アズラエルの新型MS投入)、ディアッカ解放・参戦、アスラン到着・加勢 ※脚本の判り辛さは×
第37話(PHASE-39) アスラン ☆ 個人の意思による介入、連合軍一時撤退 ※生体CPU隊(ブーステッドマン)の設定が色々と安直×
第38話(PHASE-40) 暁の宇宙(そら)へ ★ 真の敵(ブルーコスモス盟主ムルタ)の物量攻撃、ウズミからカガリに託される思い、脱出艇クサナギ発進、オーブ壊滅 ※脚本粗雑な点は×、ED「暁の車 〜ReTracks」{/netabare}

  - - - - - - - - - - - OP「Realize」、ED(変わらず) - - - - - - - - -
{netabare}
第39話(PHASE-41) ゆれる世界 ☆ AEのクサナギ乗員接収、シーゲル・クライン殺害、宣伝戦開始(ラクスvs.ザラ議長)、双子のうちあけ、連合軍AE級2番艦ドミニオン(DM)艦長任命(ナタル)
第40話(PHASE-42) ラクス出撃 ★ アスラン宇宙要塞ヤキン・ドゥーエ(YD)帰投・父(ザラ議長)との対決、クライン派決起・核機動G母艦エターナル発進(バルトフェルト艦長、ラクス座乗)、キラ来援・合流
第41話(PHASE-43) 立ちはだかるもの ★ ムルタ・アズラエルDM乗艦、ナタルの降伏勧告、ラミアスの拒否、廃棄コロニー・メンデルの戦い(AEvs.DM)
第42話(PHASE-44) 螺旋の邂逅 ☆ 続き、クルーゼ&フラガ&キラの因縁の場所
第43話(PHASE-45) 開く扉 × 廃棄研究施設、コーディネーター創出の闇 ※キラとクルーゼの出生譚だが展開が伏線不足で飛躍し過ぎ
第44話(PHASE-46) たましいの場所 ☆ 戦争を終わらせる鍵(DMのフレイ回収)、ヴェサリウス轟沈、キラ&ラクスの心の接近 ※ED「FIND THE WAY」
第45話(PHASE-47) 悪夢は再び ★ 地球連合軍の核兵器使用(ボアズ壊滅)、クルーゼの目的、連合軍のプラント核攻撃、AE来援、ジェネシス発射
第46話(PHASE-48) 怒りの日 ★ アスラン&カガリの心の接近、その他登場キャラ達の感情関係の収束、最終決戦開始、ジェネシス再発射
第47話(PHASE-49) 終末の光 ★ 地球軍月面基地壊滅、プラント再核攻撃、フラガ戦死か?、DM轟沈・ナタル&アズラエル死亡 ※展開がゴチャゴチャし過ぎで大味は残念×
第48話(FINAL-PHASE) 終わらない明日へ ★ 憎悪の連鎖、フレイ死亡、キラvs.クルーゼ、ザラ議長死亡・ザフト軍崩壊、ジェネシス爆発・クルーゼ戦死、戦争終結へ ※同上× ※ED「FIND THE WAY」{/netabare}
--------------------------------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)24、☆(並回)17、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.7


AFTER-PHASE 星のはざまで(OVA) ☆ 3.5 {netabare}非武装平和を訴えた5分16秒の後日譚(※TV未放送、DVD13巻およびBlu-ray BOX第4巻に収録){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キャラ用品としてのSEED

えーと、ついにSEEDレビューです。

自分が最初にガンダムと名の付くものを見たのはこの作品だが、
自分が最初に見たガンダムシリーズはZ。SEEDは似たロボットに乗った
別ジャンルのアニメという認識がついこの前までありました。

これは放送に当時見ていて、毎週見るって程では無く時間があった時に
眺める程度だったので、後に通して見るまではそれ程記憶に残らない作品。
ではあったもの、アニメが面白いという感覚がこの頃から芽生えて来て、
アニオタの友人達はこれが放送された頃に関わり始めた人が多いです。


最初、これのレビューを「ロボットに乗った昼ドラ」を主題に書いた
んですけど、F91を最近また見てるうちに、一応これもガンダムとして
認める事にしたので、私の中ではSEEDは暫定的にはガンダムです。


女性でもこの作品のファンの方は相当多いはずなので、自分としては
余計な敵を作らないよう、腐臭が、とか腐用品、とかうっかりいつもの調子
で口走らないよう、細心の注意で腐要素に触れないように頑張る次第です。

ガンダム作品のレビューは作品を見た直後で無ければ、レビューを書く前に
ウィキを見た上で名場面を見たり、一通り早送りしてもう一度見直したりして
記憶を補填してたんですけど、SEEDは見た回数の多さもあって人様のレビュー
を読んだだけでレビューを書ける程度の記憶は蘇りました。


この作品は主にナチュラルとコーディネーターの戦争を描いたものですが、
この戦いの裏でコーディネーター(この作品を評価する人々)VSニュータイプ
(こんなのガンダムじゃねーよ)の戦争も行われており、当時ガンダムが好き
だった友人の殆どはニュータイプ陣営でして、この作品への罵詈雑言を幾度と
なく聞かされたのですが、ここのレビューにもやはり生粋のニュータイプの方
はいらっしゃいますね。

新規の腐・・ではなく若い世代ファンを獲得すると共に、昔ながらのガンダム
ファンへの卑劣な裏切り、SEEDはそういう裏切りも明らかにテーマの一つにある
ので、そういう点も見所です。


■嫉妬、裏切り、憎悪、恐怖、金

旧ガンダムシリーズの場合、基本的に戦争の背景にあったのは「理想、信念、
主義主張、国民の為、愛」とかだった訳ですが、SEEDの戦いの背景にあるのは
「嫉妬、裏切り、憎悪、恐怖、金」と、所詮はシリーズ構成(脚本監督&脚本)
がメsb・・女性なので、おおっと昔の友人の発言がつい、、

あー、なんでもないですよ。別に戦争の理由とかはなんでも良いですよね。
綺麗事じゃ戦争はできないよね、アスハのお家芸だな、っと。

自分はドロドロした昼ドラもかなり好きなんで、見るのには特に抵抗が無かった。


■作画について

MSのデザインは昔ながらの大河原さんなんで、多少プラモ意識はあるにしても
許容範囲・・じゃない人もいましたけどw

キャラデザはスクライドにも書いたんですけど平井久司で、この人いのまたを
意識してて、更にSEEDはデザイン協力に「いのまたむつみ本人」がいるんで、
ほぼいのまた画。当時のテイルズシリーズのゲームをやっていると抵抗が無い。

で、まあいのまたの作画が・・については、

検索 「いのまたむつみ」について語るスレ
検索 なぜテイルズは腐女子の物になってしまったのか

とにかく昔のガンダム作画よりは万人受けしやすい。

作画の話じゃないですが、テイルズオブエターニアの主人公の声が石田、
メインキャラのもう1人の男が保志なんで、キラとアスランは逆にしただけ。
テイルズ系をやり込んだんせいで個人的には受け入れやすい作品だった。


■キャラ用品としてのガンダムSEED

客観的に書こうかとも思ったけど、ここは主観丸出しで書くことにする。
というか、客観的に言えばコードギアス並の規格外のキャラ用品作品なんで
それ以上はもう好き嫌いの話になる気がするんだ。

で、魔法使いの人のレビューからパクってきたキャラ&声優リストを元に、
個人的にいらないキャラを削除しつつ、★評価にしようかな
・・しかし、あの人あれだけ作品見てるのに声優を気にしないとは珍しい。


てか、このサイト声気にしない人多過ぎじゃないかな。
俺周りのアニオタの人に「お前は耳が腐ってる」ってよく言われてたけど、
その筋の人からすると自分の耳も声優知識も話にならん位の代物。

やっぱりここはアニメ好きはいてもアニオタは少ないサイトだと
つくづく思う。声優云々にしても他の知識方面にしても、俺が知ってる
ダメ人間、変態達とは明らかに人種が違う。・・まあいいや


なるべくネタばれしないようには書くけど、多分無理だから。ね

◆キラ 保志 ★★☆☆☆
声と最初のシーンや種割れ後の無双っぷりは良いけど、性格が気に食わん。
周囲に踊らされるある意味被害者だけど、最高の~って割にはお前その性格
全然ダメだろ。一体何のための遺伝子操作技術なんだよ
SEED Dの方では頑固で変な正義振りかざして無双するから割と好きだけど。
 
◆アスラン・ザラ 石田 ★★★★★
「クワトロ・バジーナ百式出る!」以来の「~出る」の個人的な大ヒット
なんだよあの出撃シーン、ありえん、ありえんわ。あんな恥ずかしい機体名
なのに、なんであんなにカッケーんだよw
声といい、台詞といい、性格といい、キラへの説教といい、こいつは良い男
SEED Dでの記憶も濃いけど、俺が腐なら間違いなくこいつ目的になるな

◆マリュー 三石 ★☆☆☆☆
月に代わっておしおきするかバリアントだけ打ってろ。★はバリアントの分

◆ムウ・ラ・子安 ★★★★☆
出てきた瞬間から、ある特定の目的、見せ場へと向かう事が約束された存在。
子安好きなんで色々な意味で期待を裏切らない男だった。

◆ナタル・バジルール 桑島 ★★★★☆
こいつは良い女だった。出番もうちょっと増やせよ、MSに乗せろよ勿体無い
製作側はなんであーゆ事にしたかな・・。
ショートでこの手の顔全く好みじゃねーのに、桑島の仕事に騙されたのかも

◆フレイ・アルスター 桑島 ★★★★★
ラクス派?カガリ派?何を言ってるんだ
SEEDのヒロインはフレイだろ。流石ビッチが脚本書いただけあって良いビッチ
に仕上がってる。カテジナさんも良いがフレイも良い女だわ。こーゆー女を・

◆カガリ・ユラ・アスハ 進藤尚美 ☆☆☆☆☆
隊長様には悪いけどこいつはイラン。なんでこんな女をアス・・は・
金髪好きでもこの女の良さは理解できない
あ、この声優の人は京都弁喋らせると、本場の人なんで素敵なキャラになる。
SEEDとは関係ないけど。

◆ラクス・クライン 田中理恵 ★☆☆☆☆
勝手に歌ってろ、★1個はカガリよりはマシって事と後半の一部シーンの分だ
むしろお前の歌とかどうでも良いから、さっさとストーリー進めろ

◆サイ・アーガイル 白鳥 哲 ★★★★☆
惨めで哀れで絵になる男。あのシーンは名シーンだった。もうホント頑張れよ

◆ミリアリア・ハウ 豊口 ★★★☆☆
この★3はただ一つのシーンの評価。ゲームだとふざけて使った記憶はある。
豊口の無駄遣い、でもあの一瞬の輝きは忘れない

◆イザーク・ジュール 関 智一 ★★★★★
名前を聞くだけで笑いがこみ上げてくる。関の仕事と良い、素晴らしい人材
もっと色々な奴と喧嘩しておけよ。お前の怒鳴り声は絵になるw

◆ディアッカ・エルスマン 笹沼 晃 ★★★☆☆
良い男だったけどイザーク程じゃない。イザークがいるから輝くんだぜお前

◆ミゲル・アイマン 西川 貴教 ★★★☆☆
もっと西川君に喋らせてやれよw 絶対もっと喋りたかっただろこいつww
なのに初っ端で・・ったくクソ製作が。
旧ガンダムシリーズを愛するこいつとかガクトとかは重鎮として丁重に扱え

◆クルーゼ 関 俊彦 ★★★☆☆
WINGのデュオの時はどうでも良かったけど、こっちじゃ良い仕事してくれた。
ゲームのTODのロニの声の人ね

◆アンドリュー・バルトフェルド 置鮎 ★★★★☆
この名前と置鮎の時点でハズれるはずがない。魔法使いの人アンディ・~って
書いてたけど、ダメだよ。「アンドリュー・バルトフェルド」と書かないと。
いや、知らんけど。こいつは旧ガンダムシリーズにいる格好良さだったなー。

◆アサギ、ジュリ、マユラ ★★☆☆☆
三下のMS雑魚女集団は伝統だけど、これは良い三下だった記憶がある

◆檜山・アズ(ry ★★★☆☆
というか、キャラ設定云々じゃなく檜山は檜山ってキャラなんで、ここ重要



省略したキャラはね、もう知らない

ストーリーは詳しいところはよく覚えてないし、SEEDはキャラ用品として
何度も見てたんで、一応ガンダムではあると認めつつも、やっぱりガンダム
では無いと思うかなー。

声優が豪華で、キャラも良いのが揃い、名言の質はともかく数は復活してる。
ドロドロした人間関係に抵抗が無いなら見て楽しいアニメだとは思うし、
起こる事件も旧ガンダムシリーズに近いもの、ってかそのままのが結構ある。

SEED Dになるとシャアの池田が加わるから、昔のファンでもそういう点では
楽しめる作品になってる。けど、昔の作品と比べた時の違和感は多分消えない


ま、SEED以降のは別ジャンルのアニメとして見るべきかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

こまたち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ロボットアニメ入門作品にどうぞ

2002年放送のアナザーガンダム
全50話

プロットはほぼファーストガンダムと同じだが、設定や細部の描き方はとても巧妙でした。(後術するが)特筆すべきは戦闘シーンと様々な”愛”をテーマに繰り広げられた人情劇でしょうか。前者に関しては、従来のロボットアニメにはなかったある種の”衝撃”とこれからのガンダムにおける戦闘シーンの”新たな可能性”を感じました。また歴代ガンダムシリーズの中では最もストーリー(とキャラの心情変化)が理解しやすく、旧来の難解で感覚的であるというシリーズイメージを払拭するものでした。ガンダム初心者に何を勧めるか?という議論に対してよく本作の名前が挙げられますが、私個人としてはガンダムとしてだけではなくロボットアニメの入門としても本作を推奨したい。以下、ポイントを分けてレビューしていきます。

【物語】
・アースノイド(地球人)とスペースノイド(宇宙移民)、力を持つものと持たざる者。その確執がもたらす悲劇と戦争を主題として扱う本作は妙なリアリティを持っています。現実と照らし合わせてもこういったことって十分起こりうるものじゃないですか?力あるものへの畏怖・恐怖、そこからもたらされる攻撃的精神-。こう文字にしてみると、私は史実におけるある悲劇を思い起こします。そういう意味では、本作で描く悲劇や戦争は意外と私たちのすぐ近くにあるのかもしれません。この親近性がシナリオに対する共感や感心を生み、現実のテーマに対する哲学的思考を促したものと感じました。

・シナリオの描き方が実にうまい。焦点をミクロから徐々にマクロへシフトさせる描き方はシナリオに対する深い共感を呼び起こされました。たとえば、ミクロの視点ではキラとその正体に対する身近な人々の反応はなかなかに面白かった。「友達が実は化け物でした」と言われて、それでも「俺はお前の友達だ」って簡単に割り切れる人ってなかなかいないですよね、たぶん。その心の葛藤に良くも悪くも人間味を感じました。フレイは嫌悪感丸出しにしていたが、それもそれで悪くない。そしてそれに対するキラの反応も非常に良い。前半パートはキラのメンタルがひたすらにズタボロにされる胸糞ストーリーでしたが、その慈悲のない徹底的なスタンスはむしろ称賛もの。作品の導入・つかみとしてはこれでもかというくらいバッチリでした。

【キャラ】
・敵・味方問わず濃い。とにかく濃い。芸人イザークさん、ヒール役のフレイ、二重人格の疑いがある頭お花畑の歌姫ラクスなどなど。というか、主にこの三人。またガンダムの恒例か、主人公の周りの大人がとにかく良い人。人格者。マリュー艦長、ナタル、ムウ、バルトフェルドetc…。こういった様々なキャラを楽しめるのも本作の魅力のひとつ。

・本作のサブテーマは”愛”であろうか。異なる種類の愛が垣間見えるのも本作の魅力です。それは大人の恋愛であろうか、はたまた傷を舐めあうだけの関係か。思春期の恋慕、運命論的な巡りあわせなど様々な様相を呈する。

・サブキャラの名シーンが非常に多い作品です。

【戦闘シーン】
・”戦場のシーンに合わせて機体のソフトを最適化しながら戦う”といった斬新なスタイルが個人的にはツボでした。ファーストガンダムを見たころは全く気にしていなかったが、いわれてみればそうだよねという感じ。地形の違い、重力の有無など、seed以前のロボットアニメってここらへんを無視したものが多かったような、、。普通に考えたら即対応なんて不可能なはずなんだけど、そんなこと考えもしなかったですね。

・本作において最も楽しませてもらったのは艦隊戦を主とした戦闘シーンです。これまでのシリーズにおいては飽くまで艦はわき役で、ガンダムをはじめとしたMSによる戦闘が中心に描かれていました。本作においては艦を死守することを第一目標と掲げていたことも幸いして、MSが艦の護衛として戦闘のわき役に徹していました。これの何が良いかって、戦術目標が明確化されることです。つまりは戦闘における勝ち負けを何をもって判定するかがはっきりとします。その結果として、戦闘における臨場感や高揚感、わくわく・どきどきといったものがより色濃く感じられるようになりました。MSが無双する戦闘シーンも好きですが、こういった一見すると地味だがすごくたぎってくる戦艦中心の戦闘シーンも非常に良いものです。…という理由もあって、本作では後継機のフリーダムより初期機体のストライクのほうが好みです。あとにもさきにも、後継機が下手に回るのは本作だけ。

【残念な点】
・実は生きていましたという展開はいらない。あったとしても説明が欲しい。本作においては2名が該当するが、いずれも演出的には絶対に死んでいる。あえて理由を挙げるなら、「コーディネーターは丈夫だから」だろうか。そんな理由だったらなんでもありのご都合主義まっしぐらなんだけどなぁ…。

・ラクスはサイコパスかもしれない。もしくは二重人格者。行動原理が不明だし、言動に一貫性を感じない。ただ単純に描写不足で済まされない汚点が残ってる。ストーリー進行の道具としてしか機能してないので、人間味も魅力も全く感じない。きわめて不快なキャラ。

以上

ロボットアニメ入門にぜひご視聴を!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

84.7 11 ロボットアニメランキング11位
フルメタル・パニック!(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1621)
9632人が棚に入れました
世界中の紛争の火種を秘密裏に消して回る軍事組織ミスリル。その中でも選りすぐりの傭兵の相良宗介に与えられた今回の任務は、「ウィスパード」と呼ばれる特殊な能力を持つ日本人の女子高生・千鳥かなめを護衛すること。かくして、宗介は素性を隠し、普通の高校生として都立陣代高校に転校し、秘密裏!?にかなめのボディガードをするのだが…平和な日本の生活こそが最大の敵だった!?
そんな中、陣代高校の修学旅行中に飛行機がハイジャックされてしまう。しかも、その首謀者は宗介が過去に対峙したことのある最悪のテロリスト・ガウルンであった…。


声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、三木眞一郎、根谷美智子、ゆかな、木村郁絵、能登麻美子、大塚明夫、西村知道、田中正彦
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フルメタの始まり

{netabare}様々な工学に通じる知識を持つ{/netabare}という特別な力を持つ千鳥かなめを守るためにミスリルから派遣された相良宗介。軍隊として生活してきたために一般常識を知らず、学校に爆弾を仕掛けたり、罠を解除しようとして、色々壊したりする相良とかなめの掛け合いは面白い。担任も奮闘する場面があるけど、大変やろうな。

戦闘しているところとギャグ回のメリハリははっきりしている。ASというモビルスーツみたいなのに乗って戦うわけだが、不思議な力を発揮する。戦闘は熱いが、少し単調に感じられることもあったかも。

OPはTOMORROW。EDは枯れない花。どちらも下川みくにが歌う。後半から歌詞がどちらも2番に。枯れない花は聞いたことのない人には聞いてほしい。

1. 気になるあいつは軍曹
世界最強といわれる特殊部隊「ミスリル」。その組織に所属する相良宗介は、あらたな任務として、陣代高校に通う女子高生、千鳥かなめの護衛を言い渡された。早速、任務遂行のため、転校してきた宗介だが、平和な日本で戦争ボケをかましまくり、逆に変人扱いに…。

2. 守ってあげたい
何とか、千鳥かなめの護衛任務をこなそうとすればするほど、空回りしてしまう宗介。宗介とタッグを組むことになったメリッサ・マオ、クルツ・ウェーバーの二人も宗介に振り回されっぱなし。そんな中、学校帰りのハンバーガーショップで、怪しい人物がかなめを狙っていた!?

3. ランジェリー・パニック
ようやくかなめと仲直りし、いい関係になれた宗介。護衛任務も快調。本当にかなめを狙う組織が存在するのか?と、疑問に思いかけていた矢先、かなめの自宅に侵入する人影が!早速、侵入者を捕らえるべく出動した三人だが、これがまたかなめとの関係をぶち壊す大変なことになるのだった。

4. キッド・ナップ
前回の事件で、またまた不仲になってしまったかなめと宗介。そんな中、陣代高校は沖縄へ修学旅行に行くことになった。当然、同行する宗介。せっかくの修学旅行にもかかわらず、飛行機内でもかなめは無視、無視…。さあ到着後関係を修繕しよう、と思いきや、到着した場所は沖縄とは似ても似つかない場所であった!

5. 囁かれし者
ハイジャックされたかなめたち陣代高校生の面々。実はハイジャック犯はかなめを狙う連中だった。実験体にされそうになったかなめを危機一髪救出する宗介。その後、ASサベージを操り、脱出するものの、行く手を阻む未確認ASが…。そこから木霊する声は死んだはずの宿敵、ガウルンだった!!絶体絶命の二人!

6. STILL ALIVE
ガウルンのAS「コダール」との激戦の末、九死に一生を得たクルツ。かなめと宗介にやっとの思いで合流したとき、宗介自身もかなりの傷を負っていた。二人の負傷者を抱えたかなめ。自分たちが足手まといだとする宗介は、かなめだけでも逃げるように論すのだった。

7. ボーイ・ミーツ・ガール
クルツとの戦闘による損傷を癒し、再活動を始めたガウルン=「コダール」。再度、今度は新型AS「アーバレスト」に搭乗した宗介と対戦。「ラムダ・ドライバ」が作動せず、ピンチの宗介。止めをさそうとする「コダール」。そのとき、かなめの隠された能力が!?

8. パートタイム・ステディ
ガウルンとの激しい攻防を制した宗介、かなめたち。またいつもの学園生活が始まった。そんなある日、かなめの同級生「稲葉瑞樹」は彼氏の白井にふられた直後、友達に彼氏を紹介する羽目に…。困惑する瑞樹。そんな彼女が彼氏役に指名したのは、何と宗介だった!複雑な心境のかなめ。

9. あぶないセーフハウス
かなめとの宿題の約束を、ミッションのためすっかり忘れていた宗介。慌てて、学校に戻ってきたが、待っていたのはかなめの投げた二塁ベースだった。そのころ、成田空港の税関で奇妙な行動を繰り返す少年が捕まった。名はタクマ。この少年と謁見するため本土に降り立ったテッサだったが…。

10. ラン・ランニング・ラン
テッサとタクマを自宅に匿うになってしまった宗介。宗介と仲直りしようと訪ねてきたかなめの前に、バスタオル1枚で現れた艶かしいテッサ。宗介を挟んで一触即発の奇妙な三角関係が始まった。そんな中、タクマは着々と脱出するための策を講じるのだった。

11. ベヘモス覚醒
テロリストA21によって捕まったかなめとテッサ。彼女達が向かうのは、若者に人気のスポット有明お台場であった。二人を救出すべく後を追う宗介達。彼らを待っていたのは、この世のものと思えないとてつもない化け物であった!

12. ワン・ナイト・スタンド
超巨大AS「ベヘモス」が起動した!暴れまわるベヘモスの追跡から逃れようと、疾駆するかなめ、宗介たちの軽トラ。追跡をかわそうと、彼らが逃げ込んだのは、国際展示場「ビックサイト」。窮地に追い込まれたその時、夜空にきらめく、一筋の閃光が…。

13. 猫と仔猫のR&R
ミスリルの本拠地「メリダ島」。ドック入りしているトゥアハー・デ・ダナンの整備に疲労困憊しているテッサ。自室に戻ったテッサが見たものは酒とタバコまみれのマオの醜態であった。怒り心頭のテッサ。マオに食ってかかり、挙句の果てに両者、ASでの決闘となってしまう。

14. 習志野は燃えているか?
信二の父親も参加する自衛隊の基地祭に赴くかなめ、宗介達一向。AS同士の卓球大会、綱引き、騎馬戦…。まるで、AS運動会である。そんな中、信二はASに乗れない制服組の父親が歯がゆくて仕方ない。ついには親子喧嘩にまで発展してしまう。何とか仲直りさせたい宗介が取った行動とは!?

15. 故郷に舞う風・前編
ガウルンはやはり生きていた!その不死身のガウルンを暗殺すべく命を受けた部隊に宗介も参加することに。部隊が派遣される場所は、皮肉にも宗介の故郷であった。複雑な思いの宗介。一方、かなめは、仲間たちと海水浴に来ていた。一人寂しいかなめ…。

16. 故郷に舞う風・中編
隊長を失った宗介達部隊。悲しんでいる暇もなく、襲い来る敵機。部隊が奪取した核弾頭を奪還すべく、銃弾を浴びせる敵機。応戦すべく体制を立て直す部隊であったが、バチストの治療のため一時撤退することに。そこは宗介が幼い頃、仲間達と共に戦った場所だった。

17. 故郷に舞う風・後編
敵にかつての同士であり、宗介の盟友だったザイードがいた!ザイードは宗介の行動全てを見透かし、裏をかいてくる。防戦一方の宗介達。激しい戦闘の中、ついにザイードvs宗介!ザイードの乗るASは新鋭機「シャドー」。絶体絶命の宗介、アーバレスト!

18. 深海パーティー
夏休みも終わりに近いある暑い日。かなめ、宗介達は文化祭の準備真っ只中であった。文化祭の予算のほとんどをしょーもない複合装甲のゲートで使ってしまった宗介。すっかり意気消沈したかなめに対して、数日間南の島に二人っきりで出かけようと誘う。さあ、まさに、ひと夏の経験!?

19. エンゲージ・シックス・セブン
デ・ダナン内、女性士官特別バスルーム。かなめ、テッサ、マオの三人が入浴中である。いつしか、話はマオの宗介とクルツとの出会い話に…。当時、マオは新しい部下を探すべく、ミスリルの訓練キャンプに来ていた。そこで出会った二人は、部下としては、はっきり言って落第点だった。

20. ヴェノムの火
米軍の施設、「ぺリオ共和国・ベルリタオブ島の化学兵器解体基地」がテロリストグループによって支配された。島に急行するデ・ダナン。施設を占拠したのは、ソ連の新型AS「シャドー」。そして…、赤い不気味なAS「ヴェノム」であった。殲滅すべく出撃する6機のm9、そんな中、一人だけ取り残されるかなめであった。

21. ディープ・トラップ
ベリルダオブ島での激戦に勝利した宗介達。しかし、「ラムダ・ドライバ」を発動できず、マオを重傷に追い込んでしまった宗介は、一人責任を痛感するのであった。心配げなかなめにもやつ当たりしてしまう。そんな中、捕虜になったにも関わらず、ガウルンは余裕の笑みを浮かべていた。

22. ジャック・イン・ザ・ボックス
「デ・ダナン」を乗っ取ったガウルン。彼が取った行動は、米軍の艦艇「コロラド」へのミサイル攻撃であった!是が非でも阻止しようとするテッサは、かなめと共振、すべてをかなめに託すのだった。方や、海底からは米軍の原潜「パサデナ」も追って来ていた。

23. 巨人のフィールド
米軍の原潜「パサデナ」に追い詰められた「デ・ダナン」。高笑いのガウルンは「デ・ダナン」の限界深度を超えて、艦を沈めていく…。そんな中、テッサの共振により、ようやく、「デ・ダナン」の心臓部、「レディ・チャペル」に、かなめがたどり着いた!!

24. イントゥ・ザ・ブルー
いよいよ宗介vsガウルンの最終決戦の時がきた! 舞台は、「デ・ダナン」。大嵐の中、激しい戦いが展開される。一方、米軍の原潜「パサデナ」からの攻撃ソナー音もドンドン大きく響いてきた! 絶体絶命のピンチ!! その時! どこからか「女神」の声が…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロボット&バトル作品としてはイマイチでしたが、学園コメディとして楽しめました(※第4期視聴後、追記)

TVシリーズ(3期49話)+OVA(1話)=計50話、もある西暦2000年代前半を代表する長編ロボットアニメで、2017年秋には続編となる新作『フルメタル・パニック! Invisible Victory』の放送も決まっている人気作・・・ということで、ようやく既放送分を完走しました。
(※追記:第4期は2018年4-7月の放送となりました)

◆総評
{netabare}
・キャラクターデザインはさすがに一昔前のもので、とくにメイン・ヒロイン(千鳥かなめ)が余り可愛くないのが残念(代わりにサブ・ヒロインのテッサ隊長が可愛い)。
・デザインだけでなく、個々のキャラクターの設定もテンプレの域を出ない。
・この年代の深夜アニメのひとつの特徴なのか、とくに第1期は無駄なパンチラ・シーンが多くて閉口してしまいました。
・敵ボスがただの破壊狂の小物でしかないのに、彼の話を延々と第3期の終盤まで引きずっていたのがとても残念。
・そして何よりも、既放送分だけでは本作最大の謎「ブラックテクノロジー」の真実が一向に明かされないことにガッカリしてしまいました。
・原作の方は、この後シナリオに大きな動きがあって、敵の大物やブラックテクノロジーの真実等も確り明かされていくようなので、続編にはちょっと期待したい気もするのですが、既放送分だけだど、この手のロボット&バトル作品に一般に期待されるものには全然届いていない、内容の薄さを感じてしまいました。
・本作の良さは、ロボット&バトルものとしてよりも、むしろ第2期にあるような一風変わった学園コメディとしての部分にあるように思いました。{/netabare}

・・・ということで、本作の個人評価はそこそこに留まりました。
(※制作時期が新しくなる毎に作画・演出のレベルが上がっているので、その分小刻みに評価点数を上げています)

決して面白くない作品ではないのですが、これまで見てきたロボット&バトル系作品にくらべると、やっぱり肝心な所で内容が薄い点が惜しかったです。

(※追記:第4期『Invisible Victory(IV)』は第3期までの緩い展開を完全に覆すシビアな展開で、本シリーズのこれまでの私の見え方がだいぶ変わってきてしまいました←これは嬉しい誤算。続編が作られれば是非見たい作品となりました。)


◆シリーズ別評価

第1期   ☆  3.6 (24話) 2002年 ※シリアス
第2期   ☆  3.7 (12話) 2003年 ※コメディ
第3期   ☆  3.8 (13話) 2005年 ※シリアス
OVA    ☆  3.9 (1話)  2006年 ※コメディ
------------------------------------------------------
総合   ☆  3.7 (計50話)

※追記
第4期   ★  4.3 (12話) 2018年 ※シリアス


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ フルメタル・パニック! (第1期) (2002年1-6月) ===========
{netabare}
第1話 気になるあいつは軍曹(サージェント) ★ 相良宗介(都立陣代高校)転入、千鳥かなめ護衛任務開始
第2話 守ってあげたい ★ テレサ・テスタロッサ司令官登場、口領駅回
第3話 ランジェリー・パニック ☆ 下着泥棒、修学旅行開始
第4話 キッド・ナップ ★ ハイジャック、極東ハンカ自治州、かなめ救出作戦開始
第5話 囁かれし者(ウィスパード) ★ 続き、AS(アーム・スレイブ)同士の戦闘、3人の脱出行
第6話 STILL ALIVE ★ 続き、かなめの特殊能力(ブラックテクノロジー)
第7話 ボーイ・ミーツ・ガール ★ 続き、かなめと宗介の共同戦、ガウルン撃破、ラムダドライバーの謎
第8話 パートタイム・ステディ ☆ 偽恋人役 ※日常回 
第9話 あぶないセーフハウス ★ 人質・久我山琢磨(ラムダドライバ)、テレサ大佐と千鳥の遭遇
第10話 ラン・ランニング・ラン ☆ 続き、敵襲、人質救出作戦
第11話 ベヘモス覚醒 ★ 続き、ベヘモス起動・市街地破壊の危機
第12話 ワン・ナイト・スタンド ★ 続き、かなめに再び異変、テレサの恋の宣言
第13話 猫と仔猫のR&R(ロックンロール) × テレサvs.メリッサ ※日常コメディ回だが色々と脚本安直
第14話 習志野は燃えているか? ☆ 習志野空挺師団vs.練馬師団 ※コメディ回
第15話 故郷に舞う風・前編 ☆ ヘルマジスタン騒乱鎮圧作戦(対ガウルン再戦)
第16話 故郷に舞う風・中編 ☆ 続き
第17話 故郷に舞う風・後編 ★ 続き
第18話 深海パーティー ☆
第19話 エンゲージ・シックス・セブン ☆ 宗介&ウェーバーの入隊事情~活躍
第20話 ヴェノムの火 ☆ ウィスパード同士の共震、対ガウルン再々戦
第21話 ディープ・トラップ ★ ガウルンの艦乗っ取り事件
第22話 ジャック・イン・ザ・ボックス ★★ 続き、米軍イージス艦攻撃 ※ここで急に超能力設定をだされても・・・
第23話 巨人のフィールド ★ 続き、艦管制奪還、対ガウルン最終決戦
第24話 イントゥ・ザ・ブルー ★ 続き、後日譚{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)13、☆(並回)9、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「tomorrow」
ED 「枯れない花」 


========== フルメタル・パニック? ふもっふ (2003年8-11月) =========
{netabare}
第1話 南から来た男/妥協無用のホステージ ★
第2話 すれ違いのホスティリティ/空回りのランチタイム ★ ※京王線だったのね笑
第3話 鋼鉄のサマー・イリュージョン ☆
第4話 芸術のハンバーガー・ヒル/一途なステイク・アウト ☆
第5話 純で不純なグラップラー/善意のトレスパス ☆
第6話 押し売りのフェティッシュ/暗闇のペイシェント ☆
第7話 やりすぎのウォークライ ☆
第8話 女神の来日(受難編) ★
第9話 女神の来日(温泉編) ☆
第10話 仁義なきファンシー ★
第11話 ままならないブルーバード ★
第12話 五時間目のホット・スポット ☆{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.7

OP 「それが、愛でしょう」
ED 「君に吹く風」 


======= フルメタル・パニック! The Second Raid (2005年7-10月) ======
{netabare}
第1話 終わる日々 ★ 中東バリク共和国、難民救助任務、対政府軍戦
第2話 水面下の状景 × ラムダドライバの説明 ※オカルト現象が唐突で学園シーンと中東某国シーンの組み合せ方も稚拙
第3話 迷宮と竜 ★ 分断中国南京市人質救助任務、罠、ヴェノム再出現
第4話 デイライト ★ 続き、クレタ人の嘘、形勢逆転 ※敵の逃げ方が安直×
第5話 うるわしきシチリア ☆ 裏切り者ブルーノ身柄確保任務
第6話 エッジ・オブ・ヘヴン ★ テロ組織「アマルガム」、双子姉妹の組織離脱、かなめ護衛任務解除
第7話 とりのこされて ★ もう一人の護衛者、居なくなった宗介
第8話 ジャングル・グルーブ ★ 宗介ミスリル作戦本部帰投
第9話 彼女の問題 ★ かなめの追跡者たち、レナード・テスタロッサ登場、ユイラン死亡
第10話 ふたつの香港 ☆ 宗介の任務放棄
第11話 彼の問題 ☆ 
第12話 燃える香港 ★ ガウルンとの再会、ユイファン・ユイラン姉妹の目的
第13話 つづく日々 ★★ かなめと宗介の再会、宗介出撃、ヴェノムとの決戦、宗介の成長{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)8、☆(並回)3、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.8

OP 「南風」
ED 「もう一度君に会いたい」 


== フルメタル・パニック? The Second Raid 特別版OVA わりとヒマな戦隊長の一日 (2006年5月) ==

全1話 ☆ 3.9 {netabare}テッサ隊長主役のコメディ回{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

2つの世界が併存し続けた作品、バトル、掛け合いが熱い ★追記、末尾に読書感想文

アニメ観て、初めてラノベを買いました。
名作です。少なくとも自分の中では。

2クール。フルメタシリーズの第1期。
ネタバレ感想です。

{netabare}
この作品の良いところは、
・平和な日常と戦いの日常が混ざらずに生きている
・丁寧なバトルの描写
・魅力的なキャラ

悪いと思ってしまいそうなものは、
・よく死ななかったなぁ、というシーンが結構ある
・オリジナル回
・チドリ

私の中では完全に名作の部類です。
続編は皆「京アニ」の作品ですがこれは「ゴンゾー」です。作画は明らかに京アニが上ですが、作品としての出来は1期であるこの作品。というか私がこの作品が1番好き。

ロボットを駆使して闘い続ける世界に生きるソウスケ、
平和な日本で高校生活を送るチドリ、

違う世界で生きる二人があることがために、ソウスケがチドリを護衛する任務に就くことになる。
「違う世界で生きていたチドリは戦いに巻き込まれ、血の臭いの漂う世界で苦しみながらも、自分を守り続けるソウスケに惹かれ、終わりのない闇の中、彼を信じ愛することで生き延びることになったが・・・」
とかにならない所がフルメタの良いところ。

平和な日常にロボや銃器が紛れはするけど、その日常が壊れることはない。
チドリの考え方が戦いに染まることもないし、ソウスケが日常ボケすることもない。

このギャップというかアイデンティティーが保たれ続けていることがこの作品の軸なんだと思う。

バトルでは描写が丁寧に描かれていて、いきなりやられたり、逆にとどめを差すこともない。
心理的な物や考えていることも良く描かれているので、どうしてこういう動作をしているのか、ってことは簡単にわかる。
けど、テンポは程よい感じ。
ロボットが鉄をナイフで切り裂く音とかリアルでいい。
戦闘は文句の付け所がない。

オリジナル回は習志野は・・・だけど、ザイード回は好きだなぁ。あの回があるからソウスケの疲労がより増して見える。それが最終編に・・・

・・・思い出しながら感想書いてるけど、また見たくなったな。
キャラの絵柄は今っぽくないけど、濃厚な萌えやエロを求めないなら問題ない。

フルメタシリーズって売上微妙だけど、作品自体は名作だと思う。
DVDが普及してなかったからかな?BDはなかったし、DVDがやたら売れたとか聞かなかったなぁ。
・・・当時はアニメ自体、今と盛り上がり方が違ったのかも。

レギュラーキャラは敵(1人しかいないか)も含め濃かったなぁ。また見てみたいなぁ~ {/netabare}


★3年ぐらい前にラノベ全巻読み終えた時を思い出しながらの感想{netabare}
私の読書感想文シリーズ第二弾w
狼と香辛料では上手く書けなかったので、とにかくアツく書いてみますww

原作を読みたい人は~、まあ大した感想にならないので見ても大丈夫じゃないかな~
{netabare}

アニメで培ったボイスと戦闘をフル活用してたので、メチャクチャおもしろかった!!!
ご都合主義的な面もかなりあったので、
私としてはもうちょっと血生臭い流れの方が好きだったかもw

{netabare}ぶっちゃけクルツは絶対、あとベンあたりに退場してもらいたかったかもw{/netabare}

アニメだとソースケが闇落ちしかけて復活したところまで。
ここで重要なのが、ほぼラムダドライバーを使いこなせるようになったことと、
ソースケが自分の意志で戦場にも学校にも向かうようになったこと。

その後の本編の話は確か、
・シージャック、人型アームスレイブ(AS)との対決
・キョーコを人質に捕られアーバレスト再起不能、カナメがさらわれ、一方ミスリルの崩壊
・ソースケが単独でアマルガムを捜索、そのときに出会ったナミの死
・生き延びていたテッサチームと合流、ラムダドライバ搭載機レーバテインにソースケ搭乗
・ウィスパードの根源に近づきカナメ自我を喪失、クルツ死亡
・アマルガムが核兵器保有施設を狙う、テッサチームの分離
 →ソースケとテッサ×テッサの兄貴とカナメ、マオやベン×他テッサの兄貴の手下
 →マオたちはバトルで勝つが核ミサイル発射、ソースケだけが残る島に着弾・・・

アニメで観たかったシーンは、
・カナメが人型アームスレイブに一人で向かうところ
・テッサを空中でソースケとアーバレストが助けるところ
・ソースケ単独での活動
・マデューカス中佐の水中戦
・クルツの最後の狙撃
・ソースケとレーバテイン単身での上陸戦

サイドストーリーとかで観たかったのは~
・本編だが、ソースケが釣りをしている側でのマオたちミスリルガールのガールズトークw
・高校のミスコン
・会長閣下のしがらみ
などなど。


アニメ以降のフルメタの良いところは、
○ソースケたちの絶望的な状況が半端ないことwwwww
○アーバレストのAI、アルがお茶目過ぎること
○あのソースケが自己主張するようになったこと
○ミスリル崩壊後のサバサバしたテッサ(メッチャ悩みはするが)
かな。

私はこのフルメタで一番好きなのはソースケなのだが、
よくもまあ、ラストのあのシーンまでがんばったものだ。成長したなぁ~

あとテッサ。やばい、かわええのにカッコよすぎる♪
ミスリル崩壊後、生き残った仲間にアマルガムに立ち向かう前に言った。
「これは正義のための戦いではない、私の報復だ」
みたいな感じで、付いてくるか来ないかを仲間に委ねたのだが、
ほとんどのヤツがテッサの下に残った。

分かるよ、オレも残るよ。

カナメも悪いヤツじゃないし、むしろ好きですが、苦境の中がんばっていたがあんま変わってないw
カナメのことを暴力女って言うヤツいるけど、あれほぼ100%ソースケが悪いからw
ただ、相手が悪いからってチンピラとかナンパ男とか殴るのはどうかと思う。


もし、アニメ化されて、アーバレストがぼろぼろにされてたら、涙を抑えることできなかったな。
ナミのあのときなんて、もう・・・。

こう、ラノベの原作が結構な量の作品で最後までアニメ化された作品てあるのかな?
アニメは流行り廃りがあるからなかなか難しいので、
脳内ムービーで楽しみました。

・・・髪をおろしてメガネを外したキョーコも見てみたかったなw



ということで、
フルメタの売りは戦場と日常が混ざらず交差することなのですが、
それは長くは続きません。アニメ以降の残り半分はシビアかな。

途中までは相変わらず、ふもふもしたり、学生と兵士の二足のわらじで四苦八苦したりと楽しめる。
テッサのアプローチとかとても微笑ましいですwwwww

それ以降もテッサがかわええのですが、
私としてはマデューカス中佐の話も好き。
本当、あの人すごいです!
惜しむらくは、沈黙の艦隊でもそうだったが、水中戦ってよく分かんないんだよね。
ガウルンがダナンを乗っ取ったときはおもしろかったわ~。

ただ、そういうネタってあんまりないから、
マデューカス中佐の水中戦で、緊迫感が伝わっても、
想像力が追い付かず、その絵が思い浮かんでこない。
中佐の帽子が180度回転する様を見たかったなぁwww


この作品の大きな問題の一つはウィスパードの扱いや位置付け。
ウィスパードの利用方法の最終形態がね、もう本当、解釈が難しい。
人によっては「ふざけんな!」ってなるかも。
私は~、納得したかな。


色々ざっくり言うと、フルメタのキャラが好きで、想像力豊かならオススメw

ちなみにアナザーとか全く興味ないですw


{netabare}ぐふっ、これをコナミ感(小学生並の感想)って言うんだな・・・。

{netabare}ポン
「さ、相良軍曹!」

「まだ若き新兵よ、気にするな。問題ない」
バシッ!
「チドリ、痛いじゃないか」

「問題大アリよ!!それにこのオッサンのどこが若き新兵よ!!!」グサッ

「それは違う。彼は『ピー』歳だが経験も腕もまだまだだ。
 戦場で生き残る可能性はまずないだろう、兵士としてはまだ若い」グサグサッ

「ぐふっ、我が一生に一片の幸なし」バタリ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

74.8 12 ロボットアニメランキング12位
革命機ヴァルヴレイヴ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1354)
6940人が棚に入れました
「革命機ヴァルヴレイヴ」は、宇宙都市の開発によって、総人口の7割が宇宙で暮らす時代が舞台。軍事同盟から発展した「ドルシア軍事盟約連邦」と、貿易協定を拡大させた「環大西洋合衆国(ARUS=アルス)」の二つの巨大な勢力があり、間にある中立の小国「ジオール」は、経済的繁栄を手に入れていた。ジオールで暮らす高校生・時縞ハルトは、ドルシア軍の侵攻をきっかけに謎の人型兵器「ヴァルヴレイヴ」と出会う。

声優・キャラクター
逢坂良太、木村良平、瀬戸麻沙美、戸松遥、小野友樹、茅野愛衣、福圓美里、吉野裕行、中村悠一、浪川大輔、寿美菜子、悠木碧、羽多野渉、堀江由衣、福山潤、宮野真守、細谷佳正、梶裕貴、小野大輔、水樹奈々
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「革命機ヴァルヴレイヴ スペシャルエディション」EDITED Ⅰ上映会(21時~

【会場のご案内】2013/09/20(金) 開場:20:50 開演:21:00
http://live.nicovideo.jp/watch/lv153064788?ref=top&zroute=index
■イントロダクション
9月13日(金)シネマート新宿で上映されました、
「革命機ヴァルヴレイヴ スペシャルエディション」EDITEDⅠ・Ⅱ・Ⅲの配信が急遽決定致しました!!
EDITEDⅠでは#01~04、EDITEDⅡでは#05~08、EDITEDⅢでは#09~12を中心に革命機ヴァルヴレイヴの魅力をお届致します。
本作とはひとあじ違った、革命機ヴァルヴレイヴをお楽しみください。


◆関連サイト
番組公式サイト
http://www.valvrave.com/
http://www.mbs.jp/valvrave/
番組公式
Twitter:http://twitter.com/valvrave


■このアニメの楽しみ方(とある人が黄金√発見)
1,ニコニコでアニメを見た後に
2.ニコニコ動画で
「革命機ヴァルヴレイヴ 総統閣下」で検索
この動画で反省点を見て爆笑する。
3.その後にラジオで声優の反応を楽しむ。(個人的に追加)
4.VVV本スレとアンチスレの荒れ具合を楽しむ。
これで抜群に楽しめるはず。


是非とも皆様絶対に「ニコニコのコメント付き」で見てみて下さい!
一人でコメント無しで見てたらイライラするでしょうから。
特にストーリー重視の人や考察好きな人は。
コメント付きなら爆笑出来ると思います。
これは実況むきアニメです!!
もうここまで来ると脚本家はわざとやってんじゃないだろうか?

兎に角先が読めなくて面白い!こまけぇこたぁーいーんだよ!
まぁでも突っ込まざるをえないですが、このアニメはあえて細かい描写を省いてるようなので最後まで誰も予想が出来ない方向へ2クール目もぶっ飛んで行って欲しいですね。
次回は10月ですね!こっちの記憶がぶっ飛びそうです/(^o^)\


以下ネタの見どころ各話感想↓
1話~12話
{netabare}エルエルフ神の軌跡

1話
・ハムエッグの黄身について熱く語る。どうやら相当のハムエッグマニアらしい
・「導き出される答えは…」とか言って自己陶酔してるLL
・俺はまた勝ったよ…リーゼロッテ→直後に後ろから噛まれて「アーッ!!」

2話
・サキを人質にした際に肌に触れ、さらに捕まえる直前にパンツを見た疑惑
→エロエロフのあだ名を与える根拠に。以降、愛称エロフさん
・666を越えた先には「可能性だ」と大マジメに言う
・サキにも縛られ、アルスにも縛られる

3話のネタポイント更新
・一人旅団(ぼっち旅団)
・ニューギニア条約を守って縄プレイ
・男にしか噛みつかないハルト
・サキのビンタで正常に戻るハルトに後ろから普通に噛まれたエルエルフ
・自由を取得したエルエルフ
・「導き出される結論は…時縞ハルト」←独り言多すぎのエルエルフ
・最強の受け身と最強の爆薬攻撃(なお、爆薬の入手経路は不明)
・汚物は消毒だーっ→速効宇宙へダストシュートされる
・どこから飛んできたのか分からない謎のミサイル反撃
・自分が死亡フラグブレイカーであることを悟った無敵女子高生ショーコ
・アキラのペットボトル(意味深)
・スモークで混乱してとりあえずバック→衝突爆発
・サンダー殺してプラ ンD7完了
・ソースはアルス(有るス)?
・「あいつ(エルエルフ)が言ったんだ!」←ユウスケの驚異的な視力
・僕と契約して革命起こしてよッ!!(大マジメ)
・予告でピースとドヤ顔。学園生活を盛大にエンジョイするエルエルフさん

4話のネタポイント更新
・ピースサインでハルトに契約を迫るLLFさん
・ショーコを出せと言われたので脱ぎ出したショーコ
・「モーゼと呼べ」(フィガロ上院議員 翌週にして早くも暗黒面に堕ちる
・またもピースサインでハルトに迫るLLFさん←ハルト(VVVの中からじゃ伝えようがないんだけど…)
・今度はショーコにピースされる(LLFさんの新たなアイデンティティかと思われたピースが奪われる
・縄で縛られていたハルト。2、3話を通して縄文化は世界共通らしい
・モジュール切り離し(物理)
・「楽しそうっ!」→独立
・「こんなに笑ったのは初めてだ」(楽しそう
・「俺の予言は絶対にはずれない」→結局はずれました
・オタクは英雄(通気口の存在を彼が教えなかったらどうなっていたのか…?

・【悲報】一連の↑のせいで、体を張ってフィガロを阻んだサンダーさんの存在感著しく低下

5話のネタポイント更新
・開幕平和
・平和すぎてうっかり暴れるショーコ
・平和すぎてエロ映画鑑賞するサンダー
・平和すぎて道路に萌え絵描く暇人集団
・子安ドルシア総統
・フィガロ上院議員が行方不明
・金に貪欲すぎる先輩
・会長「電気屋は?」→いません
・ジングルベルショーコ
・二宮タカヒの憂鬱
・究極的にツッコミ役に徹するサキ
・電力ボタンのありえない意味不明な位置
・ミ ュ ― ジ カ ル 配 信
・サキ、ついにツッコミ役をやめる
・遺影でイェ~イ♪
・誰得オタク投げキッス
・残酷殺害のわりに純情なOS子
・で、結局出番のなかったLLF

今回はミュージカルぽゆぽゆ♪ぽゆぽゆ♪で盛大に吹かせて頂きました。最高に面白くなってまいりました!
予測、サキちゃんはスパイだった!

6話
いきなりぽゆぽゆ♪www
あ~あサキちゃんただの枕営業の糞ビッチだったのか…
面白い流れに期待したんだけどなぁ…
スパイだったらまだ面白かったのにやっすいキャラになっちゃったな~
しかし清々しい位の開き直りは超分り易い悪女っぷりですね。
しっかしキチガイしかおらんなこのアニメの女の子は…
でもやっぱショーコちゃん可愛いんだよなぁ反応が。
良く錯乱してるけど…w
エキスには爆笑したwww
なんで二人という扱いなのか…普通二機じゃね?VVVが人間扱いなのか?
まぁ勘ぐっても意味ないアニメだからダメかw
露出狂ってコメントも多いけどアイドルなんだし元々だろっていう。
さて今回でボクジャナイwwwボクジャナイwwwのEDも終わりだったかな。残念だ。

やっぱコードギアスもそうだけど女の子の扱いがいちいちひどいのは変わらないな。
今回は珍しく突っ込みどころがだいぶ減ったなぁ。
ってかありきたりな流れになっちゃってきたというか…
つまらなくなりそうな予感がしてきちゃった…
もっとぶっ飛んで欲しいのになぁ…
しかし次回はED変わるはずだし何か急展開が期待出来るのかも?

1つ気付いた。サキちゃんはラストエグザイル-銀翼のファム-のファムに似ている。
戦争中だから自衛のために敵を倒して人殺しするのは問題ない。しかし何か違和感があると思ったらこれだ。
この子は自衛のためじゃないんだ。
ファムの場合はグランレースがしたい。
サキの場合は有名になりたい。
なんという餓鬼の発想…もう誰が感情移入出来るのかと…
まさにこれだ。人を殺す理由が有名になりたい。
主人公にキスしてでも有名になりたい。
これに気づいてしまってからはサキちゃんはゴミクズ以下と確定しました。

7話
見どころ
・200年後のサキ
・ハムエルフ公式認定
・一人旅団の無双
・盾にされるハルト
・アイナちゃんあぼーん
・ロリエルフ
・ボクジャナイEDが変更

なんだろう…ネタアニメとして見ていたのにいつの間にか毎週楽しみで仕方なくなってネタ扱いのEDだったはずがいつの間にか惚れ込んでしまっていたようだ…
何を言っているのか わからねーと思うが. おれも 何をされたのか わからなかった…ry
やたらOPがカッコイイのに比べてEDのネタ感がとんでもない!


いきなり200年後とか本当に先がまったく読めなさすぎて面白すぎる。
ってかサキちゃんが200年生き残るってのがわかったけど凄くガッカリした。
サキはいらんだろう…

疑問点
・所でこの学園どっから補給してんだ?食料とか水とかry
・噛み付き衝動の設定忘れてないか?

8話
なんだろうこの今更感…
メガネちゃんがタヒっただけじゃないか…
序盤にいっぱい死んでなかったか?
ってかメガネだけ持ってくるとかギャグにしかみえないw
遺影でイェーイしてた癖に何を今更w
ショタエルフは可愛かったなぁ。
寝るエルフやら名前がどんどん増えていくハムエッグさんw
「アキラがあたし意外と…」なんなんだこのセリフw
いよいよパイロットスーツのお披露目ですね!
「コーヒーは」の下り名言ですね。
一人旅団無双すぎるww
謎のハラキリとルーンの光…何が起こってるんだよっていうw
幼女もとい王女がマジ天使!なんか良くわからんけど感動した。
ボクジャナイEDじゃなかった…やっぱりもう聞けないのか…

で、誰があの大穴を塞ぐんですか?
水抜いちゃって何処で補給するんですかね?
ってかどっから食料やらなんやらを補給してんだ?
電力とかエネルギーとかry
ツイッターで集まった募金の使途はどうなったのか?
もう疑問点がバンバン増えていくなぁこのアニメ…

しかしまぁこのアニメの本スレは荒れ放題だなぁ。
なんであんなにキャラ厨まみれなんだ…
もう業者としか思えない。

9話
アイナちゃん追悼コーナーとか全力で笑わせに来てやがる!がしかしこれはひどい。
モジュールをVVVで押してる絵がシュールw
まぁ予想通りサンダーさんが黄色だったか。
ご都合バリアどうせなら全自動でいいんじゃないのかw
まーた突っ込むサキちゃんww
ショーコちゃんなんで無理やりヨウカン突っ込んだしw
本格的に戦闘になってきたなぁ。
停電はサンダー達を乗らせる為のものでしたね。
青い機体マジかっけぇ!ってか強すぎw
黄色の機体腕が10本とかどうなってんだww
プラモにできんのかよこれw
機体が一々斬新でいいなぁ。
まぁ王道ですね学園から何からVVVの為って設定は。
いやぁ面白かった早く次回がみたい。

10話
あーあやりやがったよ。
だーめだこりゃ。(・ー・) オワッタナこのアニメ。
話題作りの為にヴァルヴレイプしちゃうなんて。
ってかまぁ実質和姦だろうけど…
ホントムチャクチャなアニメだなぁこれ。
アンチになりそうだわ。

11話
「月に着いたらきっとうまくいく」完全にうまくいかないフラグ。
ノブライトニング。
政治ごっこww
アキラがキーボードクラッシャーにw
「ひとりぼっちからふたりぼっちになれればよかったのに」
まさかの展開でハルトと二人ぼっちになる為に学園ふっ飛ばしたりなんて面白い展開は無いかなw
敵の副官は毎度女。
ハラキリブレイドww
ハゲとの会話中LLFが銃に手をかけたのは、恐らくショーコが駄目だった場合に撃ち殺すつもり、もしくはショーコを人質にして取引をしかけようとしていたように思う。
しっかしハラキリブレイドどういう原理なんだよほんとw
まっショーコ親父はハラキリでふっ飛ばしても死ぬし、ほっといても死ぬしでどっちにしろ死ぬからしょうがないね。
ピットが破壊されてVVVが戻れない+冷却が出来ないってのは結構重要な部分。
でもなぜか普通に1号機が戻ってる件ww意味不w
そして求婚www
この戦いが終わったら結婚するんだ的な死亡フラグだけどこれは特に意味はなさそうだ。
どうせ死なないし。次回サキちゃんがどうせ断るんだろう。
いやしかしこのアニメだし普通に結婚もありうるか。
ここまでサキとハルトがラブラブにたんたんと進んでるからこの先きっと一気に落とされる展開が来ると予想。
まぁメインヒロインのショーコとどうせ最後はどうにかなるんだろうし。
まぁでもギアスでも女キャラは基本ひどい役しかいなかったしショーコと何も無いのもあるか。
しっかしEDなんでボクジャナイから変えちゃったのか…
これ次で最後なんだろうけどどうやって区切りつけるんだろ。
楽しみすぎて2クール目まで待てない。

12話
子供がいたのかサキってまた未来の物語かよw
サキ「ばっかじゃない?あんなのやりまくり」
クソ吹いたwwwまぁテレ隠しなんだろうがこのアニメじゃ信用ならん。
そもそも枕営業疑惑のあるサキは本当にやりまくってそうだから困る。
ってかそっちのが信ぴょう性高すぎる。
今までの描写が明らかにビッチだしなぁサキは。
ここまで死ねばいいと思うビッチヒロインも珍しい。
子供は誰と誰の子だよ。サキとハルトの子だったらもう糞アニメ。
君が望む永遠の水月のがまだましだな。
ホントまともなヒロインのいないアニメだ事…
そしてそいつとくっつく主人公も死ねばいいと思うよw
そしてごん太ドリルww毒ガスまき散らしながら掘ってるのかw
重力設定が一々適当すぎw
さてさて学園崩壊が見えてきたな!
マシンガンパンチ?wムジンガンパンチ?wなんて言った?w
アイロンwwwwwおいwwホットアイディアだな!www
まーたハルト蜂の巣かww
オーバーヒート設定はこれを活かす為だったか。なんとも斜め下を行ってくれる。
瞳を貰ってやるだと!?写輪眼だったのかエロエルフ!w
だから未来が見えたのか!ww
やっばいこれ10月まで待てない予感…
ショーコ逝ったーーーー!と見せかけて…
スーパーハカーアキラちゃんやっぱ乗るのね。
生きてたかショーコ。
もうハルトが主人公なのにショーコとの絡み最初だけじゃねぇかw
どんだけ名ばかりヒロインなんだよショーコ!扱いホントひでぇな。
ショーコをヒロインにした理由がさっぱりもって意味が無い。
シリタクナイwwwシリタクナイwwwキタ━(゚∀゚)━!
ED復活キタ――(゚∀゚)――!!もうここ一番熱いじゃないか!
ボクジャナイwwwボクジャナイwwwやっぱEDはこっちじゃないとな!!!
エェ━━━━━( ゚Å゚;)━━━━━!!?なんですかカインは人間じゃないのかよ!
EVAのカヲル君かと思ったわw
新OS子キタ――(゚∀゚)――!!これは熱い展開だった。
音楽的な意味で…ry
恋愛模様はもうどうでもよすぎる。
それと戦争もどうでもよくなって…あれ?
10月には記憶無くなって熱も冷めてどうでもよくなってそうだ。
分割2クールにしては引きが弱かった気がする。
音楽でしか盛り上がってなかったなぁ…
そういや最後の最後で
「我らはマギウス世界の裏側にあるもの」
なんて言ってたけどゼーレですか?EVAですか?
総統閣下が待ち遠しい。
10月まで記憶が持たない事間違いない。{/netabare}

総評
{netabare}しかしまぁ評価が難しい。まだ終わってないし。
突っ込みどころ満載だから面白いっちゃ面白いし次回も凄い気になるんだけど…
ストーリーの雑さは否めないし、うーん。

注目集めるためのセックス回だったり、それのせいで噛み付く設定壊して自爆してるし。
ムチャクチャなんだよなぁ…
主人公もダブルヒロインもまったく感情移入出来ないし。
ショーコの親父が死んだとことかせっかく選挙演説してる裏でハルトがセックスしてるのは同情したけどさ…
カップ麺ばらまくはぽゆぽゆするわ、こんな時だから文化祭やろうとか欲張りキングとか、服脱ぎだしたりとか皆を革命しようとか先導しだしたりするわでキチガイだし。
まぁ名ばかりヒロインで同情はするけどねぇ。

サキはヤリマン枕営業で可哀想アピールしてかまってちゃんだし、それでいて強がりで素直じゃないしただのわがまま女で都合のいい女なのにモテてる気がしちゃってるキチガイだし。
サキに関しては一切の同情の感情もわかない位いらない子。
何処にこいつの擁護できる要素があるのかわからない。

ハルトはもうどうしようもない。
ショーコが好きなのに、人間じゃなくなったからサキと秘密を共有出来るからサキとキスして…
噛み付き衝動危ないってわかっててもフラフラして案の定噛み付き暴走して何故かセックス。
挙句責任取るから結婚して下さい。
おまえはショーコが好きだったんじゃねぇのかよ?と。
100万回死んでくるべきだな。どうせ不死身だし。

サンダーさんとエルエルフには期待出来る。
あとメガネのアイナちゃん…
あの子一番まともで良い子だったのにな。
しれっと復活させてくれてもいいんだぜ?w

敵側も結構期待したいんだよなぁ~。
カインはもちろんラスボス的な役割になりそうで期待は出来るけど、個人的にハーノインこと宮野真守は好きだから活躍して欲しい。
アードライはなんかホモホモしいけどエルエルフと何があったのかとても興味をそそられる。

主人公とヒロインが駄目なアニメってホント糞アニメになるんだよなぁ。
それでも製作者が何かを伝えようという意志があるならまだしも…
とっちらかってる感じが否めない。勢いだけな感じだし。

どう評価すべきなのか。

まぁ良くも悪くもプラスマイナス0って事で3にしよう。
いや興味が惹かれる分もうちょっと付け足してもいいか。
OPもいいしEDは悪い意味で盛り上がるので+評価だし!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 63
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

謎を含んだ先の読めない(読ます気のない?)展開が面白かった!

(2013.4/14:1話)
今期(2013年春)で2番目に期待をもっている作品です(^^)

{netabare}第3銀河帝国と呼ばれる人類は地球の外に活動を拡大していった…
ダイソンスフィアが、宇宙での生活を可能にした。{/netabare}

ダイソンと言えば掃除機の方じゃないかwww
キャラデザは今期のロボットアニメの中では、一番良いです(´▽`)
何か、ガンダムっぽい物語の始まり方ですね。
生殺与奪権を奪われたハルトは、そりゃ人間じゃあ無くなるわな^^;
それにしても、機関ってなんだ?→ 加藤機関:「呼んだ?」


また、{netabare}エルエルフにとってリーゼロッテとは?
憶測ですが、エルエルフはヴァルヴレイヴ2号機のかつてのパイロットだったとか?んな、訳ないかwww

あれだけの事で死なないハルトは、特殊な遺伝子を持った存在か何かなの?{/netabare}

(2013.4/21 2話)
{netabare}エルエルフの身体をアルトが乗っ取った。
アードライ、イザークかよwwww ジオールが大ドルシアの属国に…
やっぱり、ヒロイン(祥子)死んだのか? →生きてたし(゚д゚;)!?
ってか、エルエルフの扱い酷くない?{/netabare}

(2013.4/29 3話)
{netabare}ハンドマイク、地震、暴動、3時14分って何のことですか?エルエルフさん?

おいっ!学校にそんな抱き枕持ってくるな!(゚д゚;)
一人旅団って、エルエルフさんのニックネームwww

アリャリャギさん何してるんですか!?
フィガロさん、遊佐んくさい(胡散臭い)ですwww


エルエルフ、スネークかよ!
世界と戦う、じゃなくて世界に利用されている少年だと思うけど?
もう、エルエルフが主役で良いと思う(゚ー゚)(。_。)ウンウン
ドルシアの革命がエルエルフの目的。

面白くなってきました(^^){/netabare}

(2013.5/5 4話)
{netabare}ヴァルヴレイヴを量産化する事でジオールは対ドルシアの準備を進めるのであった。
エルエルフ、ルルーシュかよ!
「守りたいものがあるなら、汚れろ!」byエルエルフ

ボランティアや親切は感謝されるゲーム、か…
独立って形上はそうだけどもwww
いや、νガンダムかよ!

独立したので、これからは学生主体の国家となっていくんでしょうか? まぁ、そんな事は不可能でしょうが…

大人を妙に憎んでいるサキと総理大臣の娘であるショーコ、それに革命が目的のエルエルフ、この3人が中心となってアルス、ドルシアの欺瞞を暴いていく展開になるのか?

それにしても、エルエルフさんのピースにはやられましたwww{/netabare}

(2013.5/13 5話)
{netabare}いやいや、それは無いだろうよ!ヾ( ̄o ̄;)オイオイ

赤い木曜日って迂闊な月曜日みたいだな^^;
ハルトの親はヴァルヴレイヴの開発者?

そして、エルエルフは何を見たのか…

いやはや、ハルト・エルエルフがOPのパイロットスーツ&軍服を着る姿を見られるのは、いつになる事やら^^;

エルエルフは、ある程度ジオールに軍事力が得られるまでスパイの役割をはたして、それが得られたならドルシアの軍人として内部から体制を変えていくのか?

ロボ系なのに、ギャグアニメと言われている作品ですが結構好きですwww{/netabare}

(2013.5/19 6話)
{netabare}人間嫌いのアイドルとか、まぁ偶像って意味ではいいと思うけど^^; そんな簡単に辞めていいのか?
家庭環境に暗い過去を持ちその事で家族・あまつさえ友人までも憎むようになったと…
だから辞める事に躊躇しなかった訳だ。

はぁ!?何がしたいんだ、サキ!?(゚д゚;)

七海先生、やっぱり実習中だったのか^^;。 所変わって霊屋が、ヴァルヴレイヴ専属の整備士になるのかな?

それにハルト達が通う、咲森学園自体がヴァルヴレイヴを製造・そのパイロットの育成する為の存在って事なの?

「ヴァルヴレイヴが2人?」って、機体であるヴァルヴレイヴではなく搭乗者自身に「世界」を変える力があるとでも言うのかよ。

新たなるステージ(戦場)へと立ったサキ、歌で敵を倒しちゃう?展開だと面白そうですがそんな訳なかった^^;

アードライ、プライドの高い人間だな^^; 
次回、エルエルフの活躍が観られるのか?(^^){/netabare}

(2013.5/26 7話)
{netabare}ヴァルヴレイヴは過去からの遺産なのか?それにしても断罪のミラージュってF91の質量を持った分身かwww

1号機や4号機だけでなく、3・5・6号機まで咲森学園で見つかった。という事は咲森学園は、学校法人ではなく何かの研究機関?

おいっ、ショーコ!どんな闇鍋だよ∑('◇'*)エェッ!?
エルエルフさん、単独潜入で食べる物に困って食べ物の匂いに誘われて来たんですね^^;
エルエルフ遂に動き出したな。

ハルトの扱いとアードライの「しまったぁぁぁん!」に笑わずにはいられないですww

アードライ、エルエルフに友情以外の感情を抱いているのか…

えっ!?あんな簡単に…マジか(゚д゚;)
まさか、ハルトがエルエルフに噛みついて、エルエルフが操縦する?

もし、リーゼロッテがヴァルヴレイヴ1号機のOSだとすればヴァルヴレイヴが霊長兵器だというのも納得がいく。それに、エルエルフがヴァルヴレイヴの事について何か知っているのも…

またEDのタイトル「そばにいるよ」は、エルエルフのリーゼロッテへの気持ちを唄っているんでしょうか?


ふぅ、ようやくパイロットスーツ着るのかハルト。と言う事はエルエルフの軍服姿も見られるか?{/netabare}

(2013.6/2 8話)
{netabare}エルエルフと、そのエルエルフの想い人であるリーゼロッテとの出会いの物語。
エルエルフ、奴隷だった? って夢から覚めたら、また拘束されてるしwww

あれってやっぱりヴァルヴレイヴだったのか(゚д゚;) カイン大佐も何か知っててアードライに潜入させたとしか思えないが…
サトミ、シスコンかwww やはりエルエルフはドルシアには戻る気が無いんだろうな、アードライどんまいヾ(-д-)

ついに、ハルトとエルエルフの契約が成立!(´▽`)
エルエルフ、モジュールの構造全てを把握してるとでも言うのか!? エルエルフのパイスとうとうキタ━(゚∀゚)━!

ルーンの光ってなんだよ? それに、全ての黒幕はカイン大佐?
先が読めないので凄く面白い作品です!

次回、キューマがヴァルヴレイヴ5号機に搭乗するんでしょうかね?{/netabare}

(2013.6/10 9話)
{netabare}こんなに軽い「安らかに」を聴いたのは初めてです。本人が報われないよ、それじゃ…
共に大切な人を失った者同士、惹かれあう何かがあったのでしょう。

って、ハルトとエルエルフ同室かよwww マギウスの間隔変化はそれこそニンゲンヤメマスカ?なんだろうか。
その後のOSの「オナカスイタ」は、ヴァイルヴレイヴ搭乗者自身の肉体や精神を喰らう意味合いがあるのか?

ジオールに兵器メーカーが無いという事は、時縞博士が援助も受けずに独自で開発した機体がヴァルヴレイヴ?

ヴァルヴレイヴ3・5号機のパイロットが決まりましたね(^_^) 3号機、千手観音かwww

複製?ってことは、ヴァルヴレイヴは元々1号機のみだった?それなら、666システムの存在も納得できます。

まるでヴァルヴレイヴが出揃うのを待っているようなカイン大佐の発言。ルーンの痣・とある一族の存続に何か関係しているんでしょうね。

ジオールという国は軍事国家だったのか。えっ!?造られた、だと(゚д゚;)!?{/netabare}

(2013.6/16 10話)
{netabare}3V計画、中立国であるジオールが艦隊と戦う為に開発されたのがヴァルヴレイヴ(通称:VVV)。
生徒はヴァルヴレイヴに乗る事を前提として遺伝子操作かなんらかの調整が施されていると。

もしかして、「世界を暴く」っていうキャッチフレーズとニンゲンヤメマスカ?の搭乗時の契約は、本能を理性で抑え付けて生きている現代に対するメッセージ? 理性ではなく本能的に生きる事で世界を変える。それがヴァルヴレイヴの役割だから革命機なのか?

ヴァルヴレイヴ6号機はアキラが乗る? 総理大臣選挙っていうネーミングで、もうショーコが代表になるのが見え見えな気もするが^^; けれども、そこは堅実にエルエルフでしょ! 

あぁ、エルエルフ立候補しないのかorz まぁ、裏で活躍してるのが性に合ってるのかも。
あれ?ハルト死亡フラグ?これで200年後の約束というもの合点がいく。

「こらぁー、マジメにやれー(ショーコ)。」いや、全くその通りです(-_-;) 
何か、ショーコが意欲的になる回は個人的にですがハズレてるし、どうも好きになれないかな^^; これからの展開が暗めになるのであれば別ですが…

は?(-д-;) 何この終わり方、無いわ。(新鮮でしたwww 悪い意味でw){/netabare}

(2013.6/23 11話)
{netabare}会長、やっぱり妹想いのシスコンですね。悪い意味じゃなくて^^; それにしても内閣組閣ごっこ?と言われてもしかたのない感じ。
観ていてイタイですorz ショーコの対応、一国を担う立場としては如何なものかと…

カイン大佐は、ジオールに戦術指導を行った人物? そうなら何故、敵側にいるのか?

はぁ!?(゚д゚;) 何だそれ! 悪い方向へと展開しているようで、期待値がどんどん減っていく(>_<)
後、2話で前半をどうまとめるのか?いや、まとめる気があるのか?

ともあれ次回、6号機起動の予感…{/netabare}

(2013.7/2 12話)
{netabare}第3帝国暦0年(真暦71年)から約200年後の帝国暦221年。またまた、200年後のサキ登場!すっかり母親になちゃって…と思ったら何だそこの銀髪少年! まさか、ハルトではなくエルエルフと?
ハルトのマギウスは第3世代で不死身、マギウスは時代と共に変化するもの?
アキラ役の悠木碧さん凄いですね(゚ー゚)(。_。)ウンウン やっぱりアキラが6号機に搭乗!私としては、エルエルフは2号機に乗ってほしいですね(願望)

局面で「僕じゃない」が流れたのは最高でした(´▽`) 
ハーノイン:「ボクジャナーイwwwボクジャナーイwwww」

おいおい、まさかカイン大佐が… OS子、兄がいたのかwww

何やらドルシアとマギウスが裏で取引をしているようだが?{/netabare}

すごく気になる所で終わったので2クール目が非常に楽しみです(^^)
シリアスな展開になるんでしょうかね?2ndSeasonで化けそう…ともあれ、早くエルエルフの軍服姿が見たいですwww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

カリューム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

学生に戦争、独立させるとグダグダな物語になるということを見事(?)に表現できてるんではないだろうか?(という希望的観測)

正直タイトルのように、よしんばそうであったとしても「それって面白いのか?」
かなり疑問です

とりあえずキャラデザは好きな方
ロボットは戦闘がちょっとわかりにくいかな?
技っぽいの出してるのはわかるんだけど、そんなに迫力を感じない
それに基本が砲撃戦で遠距離攻撃なので、心躍らなーい
カッコいいとは思うけど、ワンマンショーて感じ
そのうち敵が人型を手に入れて近接戦闘するの希望

なのでメインとしては学園モノなのかな?
戦争物にはみえない
要素として戦争している中で、学生がどうするのか描いている感じ



以下感想

一話
{netabare}最初から急展開
でも結構ガチな戦争をテーマにするのかな?しょっぱなからヒロイン死んじゃったし
敵さんも躊躇せず人殺し、戦争中ということを強調しているのだと思う
復讐でもう何人か主人公人殺しちゃったなぁ
ショーコちゃん可愛い
女の子キャラが全体的に好みのキャラデザ

世界観はまだよくつかめてないけど、一話をまとめると
軍人国家ドルシアが、中立国ジオールに奇襲を仕掛け、戦争が始まる
主人公ハルトは謎のロボットに乗って幼馴染ショーコを殺したドルシアに復讐しようとする

ドルシアの子供たちは人殺しに何の違和感も持たない軍人で、まさに軍事国家といった感じ
対してジオールの子供たちは現代日本から少し未来にシフトした感じの学生
価値観の違う子供たちが登場し、ドルシア側の子供たちはジオール側を批判的に観ている
「幸せは半分になんかできない」
と言ってるように、幸せな現状を当然と認識するジオールを批判する

ただここで少し気になるのは、ジオールが平和であるのは安全が保障されているからだったのでは?だからこそ平和な学生たちがいるわけで
もしドルシアに攻撃される可能性があるならあそこまで平和な感じにはならないのではないかな?
まぁ、ここら辺はドルシアがなぜジオールを攻撃したのか明らかになれば解決するけど
あんまりSFの世界観に突っ込みすぎるのも興ざめかな(^^;)
要は『平和ボケした学生が戦争に巻き込まれる話』を作って、そこに何かを描きたいわけだから、出だしは無理矢理でもそのあとをしっかり描けばいいわけだと思うよ
{/netabare}

2~9話
{netabare}ショーコ死んでないのがなんかな
一話の劇的展開に感情移入した気持ちと期待を返してほしいわ
そんでショーコに告白やめた理由もよくわからん
「化け物だから」
あの時点では死なない体、乗り移りぐらいでそれほど悲観的になる理由としては弱いような・・・
まぁハルトの心の弱さってことなのかな
「軍人とは言え何人も殺しちゃった・・・」
とかだったらまだ自己嫌悪として納得がいくんだけどな

中盤は学園モノって感じで一話に比べると緊迫感かけるけど、ある意味リアルなのかな?
危機が去ると腑抜けに戻ってしまう
そして唐突に眼鏡っ子が死んでしまったよ・・・
なんかもう少しキャラを掘り下げて、死に方にも配慮してあげるべきだったのでは?
爆撃で何が起こったのかわかりづらかったし、死体が浮かんでるのもかわいそうだよ
まぁこれもある意味リアル?戦争っぽい?
でもこれは序盤の焼き増しじゃないかな?
サンダーが口々に「敵取ってやる!!」って言ってたのを皆無視してたじゃあないか
あの時たくさんの学生人間が死んでたんだとしたら、みんなもっとサンダーの言い分を聞いてあげとくべきだったのでは?
むしろなぜ無視した?
混乱してたってことで納得するしかないかな?
{/netabare}

10話
{netabare}ショーコがいつまでも「学生のノリ」でいることが今後の展開で効果的に作用するのではないかと思い始めた
というのも、ジオールから独立し学生だけの国家を作る、ということ自体が現状の打開になるのはいいが、その後国家としてちゃんと機能するには皆幼すぎた
それ故に、現実的で、ある種学生にとっては退屈な立候補者でなく、学生らしさ全開のショーコを総理大臣に選んだ
学生にとって代表を決めるというのは生徒会長選レベルでしか頭が回らないのだろう
ある意味現実的
しかし、嬉しそうに月に着いた時告白するといったショーコと対照的にハルトはカミツキの暴走でルキノさんとチョメチョメしちゃう
ハルトが現状の最前線にいて戦い、悪い流れは全部ハルトばかりが背負うことになる

これはきっと悪い方向に行く前触れなんだと思う
学生で年相応のままでいるショーコや学生たち
最前線で戦い、戦争するハルトたち
ここら辺を対照的に描くのがもしかしたら本質になるのでは?
分割2クールということだし、きっと1クール目はかなり悲劇的な幕引きになるのではないかと思う

正直チョメチョメする必要あったのか疑問
カミツキはかみつくのではなかったのか?
暴走はいまんとこハルトだけで、一号機のOS少女と関連するのかもしれない
てか、暴走した時エルエルフ襲ってたよね?
なんで今回ルキノさんとはチョメチョメになったの?
男も女も見境なくて女の場合はそうなるのか?
そこらへんの説明がないと納得できない
今後の収集をどうつけるのか?
{/netabare}

11話
{netabare}・・・うむ(^_^;)
なんかハルトくんの潔さは近年の主人公にはない評価すべきところなのかもしれない
まぁ人を襲うってことがわかってたのに、ちゃんと対策立ててなかったわけだから自業自得ともいえるのですが・・・
思い返せば、ショーコが死んだ(ようにみえた)時も復讐に即座に頭を切り替えていたので、今まで「よくわからん主人公だな」って印象を変えなければいけないかもしれない

それにしてもエルエルフさんは今回どうしちゃったんですかね?
銃でショーコ撃とうとするとは・・・
あの状況ならハルトたちに人質がいること知られなければそれでいいわけだから、携帯取り上げれば済むのでは?
殺したりしたらいろいろごちゃごちゃするでしょ?
敵の大将の行動も読めてなかったみたいだし、ようかんで腹でも壊したか?

そういや内閣できてたな
ごっこ遊びにしか見えなかったけど
こいつらこれから国を動かしていく覚悟があるのかね?
それとも、今後の悲惨な運命(かもしれない)を際立たせるための「甘え」の演出なのだろうか?
皆この時のことを思い出して後悔に打ちひしがれる姿が見えるようだ・・・

なんでだろう・・・
ハチャメチャな内容で不満しか出てこないのに先は気になる・・・
不思議だ・・・


なんかこの作品「~してる一方そのころ~」みたいな描写多くね?
敵の奇襲を退けたら、眼鏡っ子死んでた
ハルトとエルエルフが組んだ瞬間は先輩が「何もできなかった・・・」って泣いてたし
ショーコが「好きなことやろう!」って希望に満ち溢れているとき、ハルトとサキさんはチョメチョメ
敵を一掃してるときショーコは父親失う
・・・どの場面でもプラスの感情とマイナスの感情が混ざって、結局後味悪いマイナス方向の感想しか残らないのだけれど・・・
フラストレーションたまるわ~・・・
{/netabare}

不満たらたらですが、巻き返せる位置にまだいる気がする作品なのでもう少し見守ろうかな
学生が突如戦争するってのがある意味リアルに表現できてる(かもしれない・・・)だけに、やきもきするんだよね
どのキャラも光ってないし、キャラの成長という形で物語ってほしい


~~観終わって~~
{netabare}分割ツークールなので、もっと1クール目でぐいぐい物語に引き込んでほしかった
この後どうなるんだろう?というより、何が何だか分からないので、予想できない
普通予想のつかない展開ってのはわくわくするもんなのだが、自分は駄目でしたね

興味が冷める前に放送してほしいですね

{/netabare}


12話
{netabare}なぜさっきまで銃とナイフで戦っていたのに、次のシーンでは素手になっているのだ?
一号機は宇宙空間にあって格納できないんじゃなかったっけ?
六号機がなぜ地下二階にあったんだ?
エルエルフの子供っぽいのとルキノさんによる唐突な新勢力の説明
なんで先生は上半身脱がされてるんだ?腕の治療なんだろうが、ちょっと唐突でびっくりしたぞ
副官と金髪は結局どうなったんだ?とおもったら普通にそのままだった
アイロン・・・
ぼくじゃないが歌なしで流れ、六号機が起動
悠木碧の叫びの演技はほんとに鬼気迫るものがあるな
バルカン・・・
なんかジオールとドルシアが普通にくんでるよ
まぎうす

ざっとこんな感じで、混乱したまま待たされるわけか

それと最近よく考えたら、カミツキの男女の場合だとチョメチョメになるのだと普通に思い至った
カミツキが増えるためなのかな?
生存戦略?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

85.7 13 ロボットアニメランキング13位
機動戦士ガンダム(TVアニメ動画)

1979年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1338)
6172人が棚に入れました
スペースコロニーへの宇宙移民開始を紀元とした未来世界、宇宙世紀0079年が舞台。人類は増え続ける人口のため、半数が月軌道周辺にあるラグランジュ点に浮かぶスペースコロニー群(サイドと呼ばれる)に居住していた。その中で地球に最も遠いコロニー群サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦からの独立を求め、人型機動兵器「MS(モビルスーツ)」を駆使して独立戦争を挑んできた。開戦から僅か1ヶ月あまりで双方の陣営は総人口の半分を死に至らしめた。そんな中、サイド7に住む少年アムロ・レイは、地球連邦軍が進めていた「V作戦」に対する調査のためサイド7に侵入したジオン軍MS ザクの攻撃に巻き込まれ偶然が重なり、連邦軍の新型MS ガンダムのパイロットになってしまう。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

全ガンダム大投票から読み解くガンダムシリーズのファン層の沿革

NHKが2018年3月~4月にかけて行った【全ガンダム大投票】
https://www.nhk.or.jp/anime/gundam/
という企画の集計結果の一部からの考察です
作品のレビューとは違うことをまずご了承下さい
上記公式サイトの「作品ランキング」の投票結果とTOP10作品で閲覧出来るその内訳を合わせてお読みいただければと思います
この投票企画の総投票数はなんと174万票以上
1人2回投票の機会が与えられたので少なく見積もっても80万人分のガンダムファンのサンプルが集まった事になります
日本の漫画やアニメやゲームといったオタク総人口が1700万人と言われている時代ですので、80万というサンプル数は統計学的には超優秀な数字でかなり信頼出来ます




【シリーズを支えてきたのは『ヤマト・ファースト』世代じゃなくて『ガンプラ・Z』世代?】


まずオイラ自身が勘違いしていたのですが、シリーズを支えるコアとなっているファンって言うのは所謂『宇宙戦艦ヤマト』を劇場版や続編に繋げていった世代とか「オタク第1世代」とか呼ばれる1963±5年前後生まれ=初代ガンダム(以下、『ファースト』)リアルタイム放送当時の11~21歳だと思ってたのですが実際は違ったようです
(以下、この世代をオタク第1世代と記す)


『ファースト』をリアルタイムで視聴し、今現在もシリーズを熱心に応援しているファンってのは主に1979年放送当時11歳以下の子供だったことが投票結果の内訳から見えてきました
この年齢だとリアルタイム放送時、原初体験としてギリギリ記憶に残っているか、という微妙な世代です
或いはリアルタイムの時はぼんやりとした記憶だけが残っていて、再放送やビデオグラムで『ファースト』を再評価していったのかもしれません
ちょうどガンダム好きで知られるお笑いタレントの土田晃之さん辺りの世代です
彼等は10代前半、ガンダムの複雑な世界観や物語の奥深さを理解できる年齢になった頃合いでいわゆる社会現象にもなった“ガンプラブーム”とソレを追従する形のサンライズロボットアニメ群を中心とした“アニメブーム”を体感します
そして中高生の頃に『ファースト』の直接の続編でありブームのピークとも言える『Z』が直撃(1985~86年)
ここまで来てなおガンダムへの愛が冷めやらぬ人はアニメやガンダムが好きであることが日常において「普通」になっていきます
そしてその後の宇宙世紀シリーズも根強く追いかけていくことになり、学生アルバイトや1人暮らしや就職で自身が自由に使えるお金が増える年齢になる頃に劇場作品『逆襲のシャア』(以下、『逆シャア』1988年)→OVA『0083』(1990~92年)といった作品にも順当に手を出していくことになります
(『ZZ』や『0080』や『F91』等は統計データ不足の為、割愛させていただきます)


一方でオタク第1世代の『ファースト』支持率は彼等ガンプラブーム世代の半分以下
これは当時まだSF小説や劇画はまだしも、“アニメは子供のモノ”という感覚が強かったからなのだと推察します
『ファースト』時点で既にティーン世代以上で、ガンダムファンとしては比較的少数派なこのオタク第1世代は、社会に出る年齢になると徐々にガンダムやアニメそのものから離れていったと思われます
この世代で『Z』以降の支持率が急激に減少する事がこれを証明しています
彼等はガンダムシリーズが好きと言うよりか『ファースト』が好きということなのでしょう
誤解を恐れずに結果だけ見て言えば『ファースト』原理主義と受け取れます


面白いのがガンプラブーム世代は平成以降に登場した宇宙世紀を舞台としないシリーズ、いわゆるアナザーガンダムにも一定の理解を示し、支持していることが投票結果から判るのです
つまりまとめるとシリーズを支える屋台骨となっているファンとは、
1973±5年生まれ

幼少期『ファースト』の洗礼を受ける

ガンプラ&アニメブームを体感

中高生の時に『Z』直撃

青年期以降『逆シャア』や『0083』等を追いかける

今日も新作の“ガンダム”が出たら先入観無くとりあえずチェック

魅力を感じればきちんと評価
という人々だと投票結果から推察出来ます




【ガンダムファンは2度若返る】


いつまでもガンプラブーム世代がシリーズを牽引し続けるとファンの年齢層は高齢化の一途を辿るわけですが、平成になるとシリーズはファンの若返りを図り始めます
その結果が顕著に出たのは『G』(1994~95年)と翌年の『W』(1995~96年)です
この2作品を最も支持しているのはリアルタイム放送当時の6~17歳
ちょうどガンプラ世代が『Z』にハマっていた頃の年齢と合致することが判り、見事に若返りに成功したというわけです
『0083』も世代的に被っているのでガンプラブーム世代と双璧を成すほど支持率が高いです
ただこの世代はガンダムシリーズよりむしろ同時期の『エヴァンゲリオン』に最も強い影響を受けた世代なので、ガンダムシリーズの継続的なファンを獲得出来たか、という点においては些か微妙です


その後シリーズは『SEED』(2002~03年)でもう一度大きく若返ります
『SEED』の最大支持者はリアルタイム放送当時4~14歳
低価格で低年齢層でも組み立てられる簡易なキットのガンプラが通常とは別に併売されたり、ガンプラ初心者のタレントがガンプラ作りに挑戦する入門者向けバラエティ番組が組まれる等の宣伝効果もあり、関連商品は商業的成功を納め第2次ガンプラブームなる言葉も生まれます
さらには続編『SEED DESTINY』の放送やゲーム作品等で息の長い展開が図られました
この長期的な展開が成功したおかげか、平成初期のファンとは少し異なり『SEED』世代はそのままその後のシリーズの支持者として育っていきます
『SEED』の5年後にスタートした『00』の支持者は放送当時の9~20歳でまんま『SEED』世代と合致します
さらに『SEED』の13年後にスタートした『鉄血のオルフェンズ』(以下、『鉄血』)の支持者は17~28歳でやはり『SEED』世代がそのまま年齢を重ねていってるのが判るのです


ここまでをまとめると
『G・W』(平成シリーズ)世代=1983±5年生まれ→前後のシリーズも広く浅く追いかける
『SEED』世代=1993±5年生まれ→年齢を重ねながらシリーズを追いかけ『00』や『鉄血』の最大の支持者に育つ




【ファン層のヤングアダルト化】


『SEED』までの結果から分析すれば、『00』や『鉄血』はもっと低年齢層から支持されても良さそうです
確かに他の作品に比べれば年月の浅い作品ほどティーン世代からの支持もある程度受けています
ですが『SEED』世代の成熟によって現代におけるシリーズの主なファン年齢層が20歳代に集中しつつあることが推測されます


ガンダムに限って言えば、実はこのシリーズというのはほぼ毎年何かしらの動きがあるため、シリーズが完全に停滞した時期というのはこの40年間でほぼ一度たりともないんです
その点を鑑みれば、ファンの若返りに失敗した、とは考えにくい
ですので逆説的に見て【ガンダムのようなアニメを観る子供が時代と共に減った】と言えるのでは無いでしょうか?


その一因には日本の人口全体が減少傾向にあることが考えれます
実際、日本の人口はガンプラブーム世代がちょうど第2次ベビーブームと重なり、そこから下降し続けています


また、そもそも年少の児童をターゲットとした『SDガンダム』の存在がゼロ年代以降はテレビシリーズがスタートしたり、旧作品のパロディを減らしたりと、以前よりも独立したものへと強調されました
このことから「子供のうちは『SDガンダム』以外のガンダムに触れなくてもよい」という意図的な差別化を公式が進めた結果である様にも感じます


この点はもっと掘り下げたいのですが如何せん『00』と『鉄血』の間に空いた5年の空白を埋め、尚且つターゲットとなる年齢層を意図的に下げた展開を行った『AGE』や『ビルドファイターズ』の統計的なデータが足りないのでここまでの憶測とします




【全世代に愛される『UC』】


面白いのが『00』終了後に入れ替わる様に展開が始まり、『鉄血』と同時期にテレビ放送もされた『UC』です
宇宙世紀シリーズという設定を理解していることが大前提のストーリー展開でありながら、『UC』を最も支持しているのはなんと先述の『SEED』世代なのです
『SEED』世代はガンプラ世代のジュニア世代…というには少々ズレがあるので、恐らくはゲーム作品等で宇宙世紀シリーズを学んだ『SEED』世代が、自然と宇宙世紀シリーズを受け入れたということなのだと推察されます
かくいうオイラも『ファースト』に触れる最初のキッカケはゲームだったりします
尚且つも平成シリーズ世代やガンプラ世代からも『UC』は支持を受けています
結果として『UC』は『SEED』世代という最大の支持者を得つつ、ガンプラ世代にまで跨る約30年というシリーズ屈指の幅広い年齢層に愛された作品ということになりました
これまでの分析結果とは異なる、文字通りシリーズの特異点となったわけです




【女性ファンが多い作品】


ファン全体の男女比は8:2なのですが平成以降、作品によっては女性ファンも多く獲得しました
女性が支持する作品にはやや偏りが見受けられ、具体的には『W』『SEED』『鉄血』の3作品に集中しており、これらを支持するファンの男女比はほぼ5:5です


昭和のシリーズに限ると『ファースト』が突出して女性ファンが多いようで、これは恐らく“ファーストのシャア”の人気が女性票を集めたのではないか?と推測します
実際クワトロやキャスバルも含めて複数の作品に跨るシャアというキャラの中で特に“ファーストのシャア”が人気です
まあ『Z』でカミーユに“修正”されたり『逆シャア』では“マザコン”が露呈したりしてますからファンによっては賛否が別れるのも無理ありません


意外だったのが高河ゆんをキャラデに起用した『00』が65:35とかなり男性票に押されています
これは後半の内容が男性好みな熱い展開だったり、ロックオンやグラハムやサーシェスといった男性目線で観てもカッコイイ兄貴分、おじさんキャラが豊富だったことが要因ではないか?と個人的には推察しています
特にグラハムの人気は主人公の刹那よりも高く、主人公の人気を上回るライバルキャラ、という点でまさに21世紀のシャアと言ってもいいでしょう


逆に男性からの支持率が90%を超える極端な作品は『逆シャア』や『0083』です
特にダンディズム溢れるキャラが多数登場したり、ミリタリー小説の様な重厚なストーリーが展開される『0083』には男性票が集中しています




【最後に】


さてはともかく、これまでオイラ自身が勘違いしてたというか、ガンダムシリーズの様な濃厚なSFアニメを観ているのは結局何歳ぐらいの人なのか?
という疑問を今回の全ガンダム大投票という企画のおかげで解決することが出来ました
あと細けぇことかもしれませんがNHKが投票フォームを開設した当初、アイラ・ユルキアイネンちゃんに投票出来なかったことと、その後しれっと謝りもせず修正したことは記録としてここに書き添えておきますね
ちなみにオイラの記憶の中にある最も最初に観たガンダムシリーズは『SDガンダムまつり』ですw
あなたのガンダム初体験はどの作品ですか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

金字塔

<2021/5/12 追記>
NHKで「神田伯山の これがわが社の黒歴史」って番組が始まりまして。
内容は「しくじり先生」と「伯山カレンの反省だ」を足したような。

初回のテーマはバンダイナムコのやらかし
「ピピンアットマーク」
なんでも25年前の世界一売れなかったゲーム機なんだとか。

面白かったですよ。

同じNHKの「ねほりんぱほりん」さながらに、当時のバンダイ社員、役員のやりとりをガンプラで再現。

特にジオングとドムの使い方が秀逸。

中身も濃くて勉強にもなり、且つ笑かされました。

これは今後も要注目番組。

<2020/6/14 追記>
あれ?
レビュー追記したつもりで文章消えてました。

何を書いたかというと最近YouTubeで
「シャアとギレンによるミルクボーイ漫才」なるものを見つけました。
著作権的に微妙ですが、とにかく笑かされたので。
ミルクボーイ漫才の万能性とズゴックの特性を再認識した次第です。

<2019/4/20初投稿>
NHK「ガンダム誕生秘話」を見ていろいろと思い出しました。
良い機会なので、この日本で最も有名であろうアニメ作品について思うところをつらつらと書いていこうと思います。

1979年当時、小学生の私はガンダムの前々作「ザンボット3」でショックを受けたせいかアニメから離れていました。
当然、ガンダムも本放送は見ておらず。

ところがたまたま最終回だけ見たんですよ。
ある土曜の夕方、ふとチャンネルを変えるとやってました。
印象的な「チャララーン♪チャララララン♪」ジングルの後、渋くも爽やかなイケボで「・・・脱出」のタイトルコール。

内容はさっぱりわかりませんでした 笑。
そりゃいきなり最終回だけ見たらそうなんですけど。

ただ、はっきり覚えていることが一つ。
宇宙空間を埋め尽くすかのような大量のロボ。
同じ顔形したロボの群れが虫のように。
「なんだこりゃ?」
それまでのロボものにそんな絵面ありませんでしたから。

でもその時は「なんか変なの」ぐらいな印象だったのです。
小学校でもほとんど話題になってなかったですし。

ところがそれからしばらくして再放送が始まりました。

平日の夕方だったかな。
ご飯食べながらちょっと見てみようか、と言う軽い気持ちで。
それが第1話「ガンダム大地に立つ!!」

・・・衝撃でした

モノアイを不気味に光らせながらサイド7にひっそりと侵入していく三機のザク。
重々しいモビルスーツの駆動音。
普通のアニメとは違う!
冒頭からそんな匂いがプンプンしてきます。

それまでのロボものと言えば
・新作の敵メカが今週の目玉とばかりに律儀に毎週1体ずつ僕らの街に襲い来る。

・主役ロボは毎週几帳面にこれを地上で迎え撃ち、打ち倒す。

・主人公はメンタル鬼強の熱血漢、もしくはなんでもできるスーパーヒーローキャラ。

・敵の組織はとにかく悪!それもキリスト教もびっくりな絶対的な悪。

・そして敵組織は徹底した上意下達。つまり一枚岩。ガバナンスは万全です。

・敵との戦局は一重に主役ロボの存在にのみ左右される。他の地球人たちは何やってんだろ?

・主役ロボを開発した博士が味方チームのマネジメントを行い、あまつさえ戦闘指揮まで採る万能スーパーマン。


こうした「お約束」を全てひっくり返したのが「機動戦士ガンダム」です。

・ロボ、即ちモビルスーツは「兵器」の一つ。敵モビルスーツは量産型で皆同じ顔。

・敵は戦況に応じた戦略・戦術に基づいたタイミングで攻撃を仕掛けてきます。毎週必ずやってくるわけではありません。視聴者の都合ではなくあくまで敵の都合。

・モビルスーツ・ガンダムを中心とする主役の皆さんは、これもやはり戦術で応じます。時には自分たちから打って出ることも。

・ガンダムを操る主人公アムロ・レイさん(16歳)はメカオタク。職人気質で自閉的な鬱々キャラ。なんでもパパに殴られたことはないのだとか。ママンには引っ叩かれてましたね。文字通り「等身大」の16歳です。

・敵の組織「ジオン公国」は主人公側にとっては戦争相手。それも地球からの植民地的支配から逃れようと独立戦争を仕掛けてきてる方々です。お互いに「相手が悪」という関係ではありますが、絶対悪ではありません。

・敵も味方も内部ではいろいろ揉めます。特にジオンは内輪で兄弟喧嘩。
{netabare} 最後はジオンのトップ、ギレンさんは妹のキシリアちゃんに「お兄ちゃんのバカー」とばかりに殺されてしまいます。合掌。{/netabare}

・敵との戦局はガンダム一機に左右されない。もしガンダムがなかったとしても{netabare} 結局連邦軍が勝ってたと思う。
(戦局を左右したのは結局ザビ家の兄弟喧嘩という){/netabare}

・ガンダムの開発者であるアムロパパは唯の天才技術者。科学者という感じではなく職人風。
もちろんマネージメント能力なんて無さげ。
そして実際に主役チームを率いるのは見た目老けてるけど実は19歳の堅物軍人ブライトさん(少尉)。
物語を通じて成長していき、その後、宇宙世紀シリーズの本流作品では皆勤賞の優等生です。


ロボも魅力的でした。
モビルスーツという概念と語感。
どちらも新鮮。

特に敵方のザクはカッコよかったですねえ。モスグリーンのずんぐりむっくりの体型にモノアイが堪らんですよ。

もちろんガンダムもカッコよい。
トリコロールカラーなのが当時少しダサく感じましたがその他は◎。
特に「ビームサーベルを背中から抜き放つモーション」と「片手で構えたビームライフルを二連射する動作」には惚れ惚れしました。

それまでのロボものやヒーローの主役には必ず必殺技がありました。
それらは
「強い武器(技)だから必殺技」
なのではなく
「主役の必殺技だから強いのよ」
という前提のものです。

ところがガンダムは違います。
特別、どの兵装が必殺技とかの明示はされません。
しかし、実際の戦果と秀逸な台詞回しで「これはすごい武器なんだ」と実感させられます。

例えばビームライフル。
その後、アムロさん(16歳)の永遠のライバルとして共にガンダムシリーズを支えることになる名敵役シャア・アズナブルさん(20歳、少佐)。
彼は初めてガンダムと相見えた際、僚機のザクを一撃で屠ったビームライフルのとんでもない威力に戦慄します。
「い、一撃で、一撃で撃破か。なんということだ、あのモビルスーツは戦艦並のビーム砲を持っているのか。」

この一言で
・その世界では、モビルスーツを一撃で撃破できるようなビーム兵器は戦艦などに実装されるものに限られていた
・つまり武装においては戦艦>>>モビルスーツがこれまでの常識
・ところがガンダムは戦艦のビーム兵器レベルの武器を持ってる。
・そんなガンダムすげー、ガンダムのビームライフルやべー!
ということを端的に表現しています。

何も主役だから凄いんじゃない。
ガンダムが兵器として飛び抜けて高性能なだけなんです。
ということが説得力を持って伝わってきます。

そのガンダムは物語が進んでもほとんどパワーアップしません。
敵はザクの後、グフ、ドム、ゲルググと新型機が投入されどんどん性能が向上します。
なのにガンダムはそのまま。
いつのまにか性能も追いつかれ、ゲルググに至ってはとうとうビームライフルを標準装備するまでに。
なのにガンダムは最後まで 無双します。

なぜならニュータイプに目覚めたアムロさん(16歳)が回を追うごとにモビルスーツパイロットとしてありえないような成長をしていくからです。

主人公が成長して強くなっていく。

こうしたところも意外と従来のロボアニメに見られなかった部分ですね。


ここでニュータイプについて一言。
作品内では
・ニュータイプとは「他人同士が真にお互いを理解し合える超コミュニケーション能力」
・モビルスーツのパイロットとしてこの能力に目覚めると非常に強くなってしまう。
・でもニュータイプそのものは本来、戦争の道具にするべき能力ではなく「宇宙を住まいとする新しい人類のあり方」である。

という扱われ方してました。
いわゆるオカルティックな能力。

子供の頃は「ゆーても超能力だよねー」という感じで見てたのですが。
でも歳を経るとあらためて考えてしまうところもあり。
そこを書き出すととめどなくなりそうなのでここら辺にしておきますが、思考実験してみるのにちょうど良い題材な気はします。

そして最後に。
ガンダムといえばやはり人間ドラマではないでしょうか。
「主役はロボではなく人間である」
そんな富野御大の宣言が聞こえてきそう 笑。

シャアとセイラ
シャアとザビ家
ククルスドアンと子供たち
ランバラルとハモンさん
アムロとママン
リュウ兄貴(泣)
カイとミハル(泣)
マチルダさーん!とウッディさん
アムロとパピー
ミライさんとブライトさんとスレッガーさんとカムランさん
マ・クベさん
デギン・ザビとジオン・ズム・ダイクン
ザビ兄妹
そして、シャアとララァとアムロ

まさに群像劇。
人間模様の宝石箱やー!

特にミハルの話はせつなすぎて大好きです。



と、まあ、なんかとりとめのない文章になってしまいましたが、

ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。

結局言いたいことは

やっぱりガンダムは日本アニメを変えた傑作なのだと思います。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 58

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

超有名作品

色んな作品や人達に様々な影響を与えた作品。数々の名言が生まれ、ネタとしてもよく使われています。


認めたくないものだな、若さ故の過ちというものを
偵察に出した部下ジーンとデニムが先走って彼らが搭乗していた2機のザクを失った際の独白。

見せてもらおうか、連邦軍のMSの性能とやらを
アムロの乗るガンダムとの初対決に臨んで。実際に目撃したガンダムはザクの主武装のザク・マシンガンが効かない、ビーム・ライフルはザクを一撃で破壊する威力と想像以上のとんでもない性能だった。

当たらなければどうということはない、援護しろ
ガンダムのビームライフルに怯えるスレンダーに対して。
直後、スレンダーの乗ったザクは直撃をもらって爆発、彼はあえなく戦死。確かに当たらなければどうということはないかもしれないが、当たったら終わりなのであった…。

モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!!
恐るべきガンダムの火力を見せつけられても、シャアは逃げることなく再び戦いを挑む。
「赤い彗星」という異名を持つジオン公国軍のエースとしてのシャアの自負とプライドがうかがえ、実際に彼はその圧倒的操縦技量で、当時はまだまだ素人だったアムロの乗ったガンダムを翻弄する。だが、それでもザクとガンダムの性能差を覆すことはできなかった。
また、こんな事を言っていた彼が後に「情けないモビルスーツと戦って勝つ意味があるのか!?」などと言い出す。

ええぃ!連邦のMSは化け物か!
上記の発言後、ガンダムとの戦闘中にて。
ザクマシンガン、タックル、パンチ、キックとあらゆる方法で起動直後のガンダムに集中攻撃を浴びせるシャアだったが、ルナチタニウム製の装甲にはまるで歯が立たず、火力だけでなくその防御力にも驚愕させられることに。

戦い方がなっていない。まるで素人だ
ガンダムやホワイトベース隊の必死の反撃で部下を喪い、撤退しながらの一言。
連邦の強力な新型MSと新型戦艦に敗北したという事実自体は素直に認めつつも、これだけ強力な新兵器を扱う敵の戦い方がまるでずぶの素人であることが、シャアには不可解でならなかった。この時点では流石のシャアもまさかホワイトベースのクルー達が実戦経験が全く無い士官候補生と民間人の寄せ集めとは想像もできなかっただろう。

クラウン、ザクには大気圏を突破する性能はない。気の毒だが…
大気圏突入時の隙を突いてホワイトベースに攻撃を仕掛けるシャア達だったが、アムロのガンダムだけでなく、部下のクラウンの乗るザクまでもが帰艦できずに落下していったときのセリフ。
シャアに助けを求めて叫ぶクラウンが大気圏に落ちて死んでいくのを見ていることしか出来ないシャアは、「しかしクラウン、無駄死にではないぞ。お前が連邦軍のモビルスーツを引き付けてくれたおかげで、撃破することができるのだ」とせめてものフォローを入れる。だが悲しいかな、ガンダムには大気圏突入用の機能が付いており、クラウンの死は完全な無駄死にとなってしまったのであった…。

地球での自由落下というやつは、言葉で言うほど自由ではないのでな
ザクとガンダムによる、大気圏内での自由落下しながらの空中戦にて。

ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい
君は良い友人だったが、君の父上がいけないのだよ!
ガルマを罠に陥れた際の台詞。
ホワイトベース隊の作戦を見抜いたシャアはこれをガルマの謀殺に利用すべく、敢えて彼に真実を知らせることなく囮であるガンダムを追うように指示。目論見通りにガルマはホワイトベース隊の一斉攻撃を背後に受け、最後のあがきに特攻を仕掛けようとするも叶わず戦死した。
シャアの「悪役」としての側面を象徴する台詞として有名な台詞だが、わざわざガルマに己の犯行を知らせたり、「良い友人だった」と本音を告げるあたり、非情な悪に徹しきれないシャアの甘さも垣間見える。

坊やだからさ
ギレン・ザビによるガルマの追悼演説の中継放送を眺めながらの一言。
シャアの最も有名な台詞の一つ。この時シャア20歳。

さらに出来るようになったなガンダム
ジャブロー強襲作戦で、ガンダムと交戦して。
1クールぶりに登場したシャアは、ガンダムに乗るパイロット(アムロ)の成長を素直に認める。

軍から身を引いてくれないか。アルテイシア
ジャブロー侵入に失敗して逃走中に偶然アルテイシア(セイラ)と再会した際に言った台詞。しかしアルテイシアはホワイトベースから降りることはなかった。

私はシャア・アズナブル。ご覧の通り軍人だ
中立地帯のサイド6にて、ララァとのドライブ中に初めて生身のままアムロと出会った際に放った台詞。
この言葉には自己卑下が含まれていて、道化のような格好を恥じているのか、軍人そのものを侮蔑しているのか、シャアが赤い彗星と周りから呼ばれることをうっとうしいと感じていることをアムロは気付いた。
アムロはシャアと対面するのは初めてだったが、名乗られるよりも先に彼の素性に気づいた自分を不思議がった。一方、シャアの方もアムロがガンダムのパイロットだとは知らなかったが、既に彼を知っているような奇妙な感覚を覚えていた。

それが分かる人と分からぬ人がいるのだよ だからオールドタイプはせん滅するのだ
テキサスコロニーでのセイラとの会話で、セイラ曰く「この戦争以前から人の革新は始まっていると思える」との台詞を受けて。この頃から逆襲のシャアに至る過激な行動の一端を垣間見せていた。

パイロットでは体制は崩せんよ… ニュータイプ能力を戦争の道具に使われるだけだ
テキサスコロニーで再会したセイラとの会話の続きにて。

ララァ、私を導いてくれ…
アムロとの戦いでシャアを庇ってララァが死んでしまい、失意の内に敗走しながら言った独白。
仮面の下から涙がつたう。劇場版にて加えられた台詞。

さて、問題は私にもニュータイプの素養があるかどうかだ
見えるぞ! 私にも敵が見える!
ア・バオア・クーでの最終決戦にて、ジオングを駆り、ガンダムとの戦いに赴く際に。
出撃当初、シャアは自らのニュータイプの素養に懐疑的であったが、自身のニュータイプの力によってガンダムを発見したことで歓喜する。

ララァ教えてくれ、どうしたらいいのだ!!
ガンダムと死闘を繰り広げるシャアだったが、既にアムロの能力はシャアのそれを凌駕しており、次第に追い詰められて焦る彼は極限の弱音を漏らす。
しかもこれまでたとえララァに頼まれても頑としてノーマルスーツを着てこなかったシャアが、この時初めてコクピット内部でノーマルスーツに着替えており、如何に彼が追い詰められていたかが窺える。

その力、ララァが与えてくれたかもしれん。有り難く思うのだな
今君のようなニュータイプは危険すぎる。私は君を殺す
シャア、アムロ互いのMSが大破した後も彼らの戦いは終わることはなかった。シャアが予想以上に強いアムロのニュータイプ能力を危険視し、直接射殺しようとするシーン。

私の同志になれ。ララァも喜ぶ
ア・バオア・クー内部でのアムロとの生身の決闘の末、セイラの介入もあってシャアは彼を自らの同志に誘う。しかし、両者が互いに歩み寄ることは無かった。

ヘルメットが無ければ即死だった…
同志になれと言った直後、爆風に飛ばされた後にセイラに言った一言。
アムロとの一騎討ちで彼の利き腕をサーベルで深々と刺して重傷を負わせたシャアであったが、ヘルメットのバイザーがアムロの剣先を止めきれてなければそのまま頭部を貫通されていたことを意味している。
ここでシャアが負った額の傷跡は、その後の彼のトレードマークの一つとなる。

ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい…
この台詞と共に手持ちのバズーカでキシリアを射殺。ザビ家への復讐の完遂はシャアにとって数少ない友人でもあったガルマとの完全な別れでもあった。そして、シャアは崩壊するア・バオア・クーに姿を消す…。


好きな技はジェットストリームアタックです。

燃えよガンダムでも聴くやで

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

85.0 14 ロボットアニメランキング14位
Re:CREATORS(レクリエイターズ)(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1065)
5233人が棚に入れました
自室でアニメ “精霊機想曲フォーゲルシュバリエ” を観ていた水篠颯太の目の前に、画面の向こうに映っていたはずのアニメのキャラクター、セレジア・ユピティリアと、軍服を纏った謎の少女が現れる。
両者の戦いに巻き込まれた颯太は、2人を追って代々木公園へと向かう。そこにPCゲーム “追憶のアヴァルケン” のキャラクターであるメテオラ・エスターライヒまで現れて──

声優・キャラクター
山下大輝、小松未可子、水瀬いのり、日笠陽子、坂本真綾、雨宮天、村川梨衣、鈴村健一、豊崎愛生、小西克幸、金元寿子、杉崎亮、柳田淳一、濱野大輝、寿美菜子、恒松あゆみ
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クリエイターが伝えたいこと

以下の情報は、放送直前特番や
ネット上で見つけた監督インタビューなどで知った。

今作は、放送開始の4か月前、
2016年12月19日に突如ベールを脱いだ
オリジナルアニメ企画。

<「BLACK LAGOON」の作者、広江礼威氏が
原作・キャラクター原案を務め、監督他複数と共に脚本も担う>

準備期間は不明ながら、
氏が紡いだ原作テキストは25万字に及んだそうな。
相当の力作なよう。

しかも幸運なことに物語の骨格に沿う形で、
始めから過不足のない話数ということで
全22話という尺が決まったらしい。
(公式HPによると特番は、放送直前含め3回予定されているようで
放送枠自体は、まるまる2クール分の25回確保されている模様)

<監督とシリーズ構成は、あおきえい氏>

氏の最近の監督作「アルドノア・ゼロ」が
途中までは非常に面白かったのに終盤で、
かなりがっかりさせられているので過剰な期待は禁物と思っていたが、
その準備の用意周到さとクリエイターの情熱と拘りが
初回から発揮され、非常に掴みが良かったし
引きの強さはも今期No.1だった。

<ながら観にはあまり向かない>

クスッと笑える部分も多々あるし、
キャラが親しみやすく感情移入も容易で
観やすいようであっても...

伏線は、OP映像含め見落とし注意。

時にメテオラの説明台詞が立て板に水で長い、
しかも言い回しが難解ゆえ理解に咀嚼が必要。

<音楽は、アルドノア・ゼロも担当した澤野弘之氏>

ボーカルを活かした劇伴のセンスが好く
スタイリッシュでスリリングに物語に誘ってくれる。

<最終22話まで観て>
{netabare}
もしこれから観るのであれば、事前の心構えが必要に思う。

まず主人公を、常識的に特定の誰か一人と決めつけない方が
本作をより楽しめる気がする。

この作品は、まともな台詞のあるキャラは
たとえ被造物と言えども皆、等身大の人間味が等しく描かれていて
新キャラも後半でも投入され、群像劇の色合いが益々濃厚となった。
回ごとに主人公が変化していくし、それは一人とも限らない。

例えば、15話ではあえて主人公を一人選ぶならアルタイル。
16話~20話は、一人に絞れない。
21話はアルタイルとシマザキセツナ、そして颯太も主人公だった。

また、派手なバトルを期待し過ぎない方がいい。

バトルシーンは、やるときは徹底してやるが地味な展開も多く、
緩急の「緩」がやたら長くて、「急」はかなり溜め込んだ上で訪れる印象。
台詞説明が多く話のテンポが遅く感じやすい。

丁寧に描かれるキャラクターの心情に寄り添えないと
退屈な作品と化すかもしれない。

今までずっと、アルタイルがもたらそうとする大崩潰とやらの影響が
民衆の生活へ現れなかったゆえ脅威が今一つ実感できなかった。

またこの作品、溜めの多すぎた構成上、中弛み感がつき纏っていたし
設定で意味不明な部分もありついていけない部分もある。

しかしキャラの心情は毎回とてもよく伝わる。
とても心に響く台詞で彩られる脚本の魅力が一番の魅力かなと思う。
絶賛は出来ずともやはりいい作品だと21話であらためて感じたのだが...。

最終話で『アルドノア・ゼロ』同様の大風呂敷の雑な畳み感を味わった。

その最たるものは、マガネが都合よく物語から消えていた点。

<総評として、素材はいいのに料理の仕方はいまいち>

原案は斬新で素晴らしかったし、キャラも全員魅力あった。
その点で非常に面白くはあった。
また、それなりにすっきりするいいまとめ方ではあった。

しかし、22話の尺を有効に活かし切れなかったと思う。

・特に4話あたりから目立ち始めたメテオラの長台詞による状況説明がわかりにくかった。

・アルタイルとその一派が特にこの世の人々に何するでもなかったのが緊迫感が削がれた。

・以上と関連して、途中かなり間延びしたのに結局終盤詰め込み過ぎで
全体の構成にかなり疑問。

・最終話では、マガネ不在以外にも、
途中退場してしまったキャラ達にもスポットあてられなかったも不満。
例えば、最後にそれぞれの作品世界での彼らを
台詞付きで少しでも描くなどが欲しかったところ。

以上の不満点により最終話で物語評価を4.0から3.0に下方修正した。
{/netabare}

★ #01「素晴らしき航海"I will remember everything that happened to me."」
{netabare}
導入として申し分ない。

冒頭からいきなりの自殺少女が、
この物語はシリアス路線だということを明確化している。

主人公の高校2年生男子、颯太はあまりに平凡で影が薄い印象。
しかし彼の冒頭のモノローグに謎解きの大きなヒントが隠されていそう。

しかし、女性キャラ3人、
セレジア、メテオラ、軍服の姫君が圧倒的な存在感で現実世界に登場。
声優との相性も抜群と思った。

現実界⇒異世界の召喚作品は
最近多すぎな印象で食傷気味だったが、
アニメやゲームの住人が現実世界に
召喚されてしまうというのは新鮮だった。

そして、昔、ハリウッド映画のシュワルツェネッガー主演の
「ラスト・アクション・ヒーロー」(1993年作)を
観たときのワクワク感を思い出した。

特に今回は、セレジアが颯太に時折見せるお姉さん的な仕草から
優しい人柄が滲みだし、とても印象に残った。

<“軍服の姫君”の豊崎愛生さんに注目したくなった>

監督曰く、キャストは基本的に話の進行の一切を事前に知らせていないが
軍服の姫君は例外で、豊崎さんだけには先の展開を教えた上で
収録に臨んでもらっているそう。

つまりそれだけ重要な役ということらしい。

豊崎さんは、最近いい役に恵まれず
パッとしない印象が個人的にあったが、
今期は「アリスと蔵六」の早苗といい
いい役に恵まれていてると思う。
{/netabare}
★ #08「わたしにできるすべてのこと"I CHOSE this way of life."」
{netabare}
<良くも悪くも、あおきえい監督らしい展開、と思う>

「喰霊-零-」の第一話や「アロノドアゼロ」の前半終了時の演出から
監督は、フェイクによるミスリードが得意な傾向があると思ってはいたが
それは今作にも当てはまっていそう。

キャラを容赦なく、絶望的に叩きのめし
視聴者を最後まで観ないわけにはいかない状況に追い込む。

視聴者の期待と予想の裏切りが
最後まで観た時、吉とでるか凶とでるか。

収録台本以降の話の展開を、
豊崎さん以外一切知らせないようにしいているらしいから、
今作に関してはキャストも視聴者同様、
先のことが気が気でない状況に追い込まれてそう。

まみか、どうなるんだろう?
全話終了時、観たまんまの悲劇になってないことを今は祈るのみ。

<颯太の好感度の下げ方にクリエイターの計算が見え隠れしてるような>

「うじうじ」「ネガティブ」「臆病」「自己中」「保身的」...
視聴者が嫌う「めんどくさい」キャラの要因のオンパレードの颯太。

ここまで不快な点ばかり見せつけられると、かなり意図的なものを感じる。
最後まで観た時、彼への印象はどうなってるんだろうか?

<ED映像の画の意味>

間違ってたらごめんなさいだが、
ここまで観てEDは、
最終話以降の状況を暗示してるんじゃないかと思えてきた。

創造主側の颯太、松原、まりね、中乃鐘と共に
セレジア、メテオラ、鹿屋、弥勒寺の
この世を楽しむスナップショット。

そこにはいないものの、街頭モニターや
アリステリアの物語『緋色のアリステリア』の車内広告、
まみかカレーから顔を覗かせるどや顔まみか。
しかも広告内の「激闘、決着」のキャッチコピー。

しかも最後、颯太の微笑む姿で締めくくられている。

逆に、ここに登場しないキャラの運命は非常に気になる。
しかし、少なくてもここに登場する人物だけは
「悪いようにはしないさ」という
クリエイターのメッセージが仕込まれてると信じたい。
{/netabare}
★ #09「花咲く乙女よ穴を掘れ"The world requires choice and resolution."」
{netabare}
<築城院真鍳(ちくじょういん まがね)恐るべし!>

悪役が魅力的でないと物語はつまらなくなる。
その点、今作はよく出来てると思う。

アルタイル(軍服の姫君)は、
悲劇のヒロインとして同情の余地があるのに対し、
趣味で人を殺し、人心操作で意のままに人を翻弄するマガネ。

彼女の狡賢さは半端なく非常に魅力的なキャラになってる。
人心掌握術に長けた彼女は、饒舌で妙に人懐っこい所もあるので
憎み切れないのもまた魅力。

少なくとも今回まで観た限りでは
救いようのない悪党であり最大の敵はマガネのようだ。
そして彼女が、物語を良くも悪くも牽引していく存在に思えた。

それにしても、
彼女があまりにも都合良く、いろんな重要な場面に
偶然遭遇するのが観てて不自然で仕方ない。

そうしないと話が進まなくなってしまうから
やむを得ない側面があろう。

しかし、自然に見えるよう台詞のフォローは欲しい。
(それともフォローの台詞を聞き逃しただけかも?)

例えば、
「私ってさ、いつもおいしい状況にたまたま遭遇しちゃんだよねー。
私の創造主さんのおかげかなー」の一言でもあればいい。

それだけで「マガネは強い悪運の持ち主で、
自分が楽しむためのネタを自らに引き寄せる能力がある」
というキャラ設定でもあって、
それがこの世にも当てはまるのかと視聴者は納得できよう。

現実を捻じ曲げる『言葉無限欺(ことのはむげんのあざむき)』
という彼女の能力そのままに、
不自然が自然に入れ替わるのに勿体ない。

<今回のマガネと弥勒寺のバトルは、今後いいネタになりそう>

キャストの坂本真綾&鈴村健一さんはご夫婦。

「これっくらいマーヤちゃんなら、平気の平左。どうだろうかね不良中年...」
「笑い袋が調子に乗りやがって」

ネット上、そして鈴村夫妻とその友人たちの周りでは、
レクリバージョンの夫婦喧嘩ごっこでしばらく盛り上がれそうだ。

<マガネが悪魔ならメテオラは天使>

すべての解決の鍵は、メテオラの叡智っぽい。
マガネと対極のメテオラの賢者ぶりもますます重要性を帯びてる。
彼女なくして、解決の道筋はまず得られないと感じるほど。
そして颯太を救い導くという癒しの役割まで担う。
{/netabare}
★ #10「動くな、死ね、甦れ!"We know exactly how you think and how you're fighting !"」
{netabare}
<第1部の締めくくりは、被造者8人によるオールスターキャスト共演&競演の大バトルが見所>

今回は感情移入させてもらうことの多い巧い脚本&演出だった。
松原とセレジアの絆に、一番の胸熱でジーン。
次に必死でアリステリア説得を試みる颯太の勇気に感服。

どん底まで落とせば「陰極まりて陽」となり後は上がる一方。
やはり今までの颯太の欠点の強調は意図的なもので
今回、その効果が存分に活かされたと思う。

こういう展開を待っていたので非常に満足だ。

<セレジアを思う気持ちは親が我が子を想う気持ちと同じ>

一か八かの賭けだったが、ネットにセレジア強化の新設定を拡散させ、
結果、セレジアの能力改変に成功する松原とマリネ。

敵側にいいようにされていた状況を打破、一時撤退させることができた。
しかし、セレジア、メテオラ、弥勒寺は瀕死のボロボロ状態。
まさに危機一髪で完全敗北から免れた。

<この世界を守るために、傷つかないものはいない>

再びマガネの術中に嵌り、切り札の能力までも奪われた弥勒寺。
チートな存在と思えたギガスマキナも思わぬ妨害で何もできなかった鹿屋。
薄々自らの過ちに気付き始めた脳筋で不器用なアリステリア。
アルタイルの底知れぬ能力の脅威。
なぜアルタイルに加担するのか未だに解からぬブリッツ。

キャラ設定がしっかりしてるから、
人間ドラマとしてもなかなかの出来だと思う。

自らの享楽のために場をかき乱し、
直接自ら手を汚さずとも多くの人を傷付けるマガネ。
最凶かつ最狂マガネの無双はいつまで続くのか。

クリエイターたちの知恵の見せ所はこれからが本番。
気になることは山積だ。
{/netabare}
★ #11「軒下のモンスター"We cannot decide where we go but you can."」
{netabare}
<脚本に、クリエイターと呼ばれる人たち全般に対する愛情を感じる>

物話は、再び動から静へ。

バトルものとしてはテンポが悪いと感じる半面、
こういうの嫌いじゃない。否、むしろ好み。

しみじみした今回。
場と雰囲気をかき乱すキャラは一切登場させず
不穏さをあえて封印したと思われる。

22話構成という大枠があり、ゴールが決まってないと
こんなに丁寧なキャラ描写は出来ないと思う。

「煌樹まみかお別れの会」などを企画する余裕ある製作委員会。
もう物語の設計図は完成済であとは推敲し肉付けするだけなのだろう。

<とても優しい人たち>

セレジアと松原、鹿屋と颯太の会話。
颯太の勇気のいる告白を無言で受け止める仲間たち。

以上のシーンで
「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない
- If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.-」
というレイモンド・チャンドラー著、小説「プレイバック」出典の
超有名な主役フィリップ・マーロウの台詞を思い出した。

強さと優しさの両輪あって初めて魅力的な主役が生まれる。

鹿屋は初登場時の、幼稚な困ったちゃんの印象が強かったから
今回は、やたらカッコ良く見えた。

<今回初めてシマザキ セツナに台詞が与えられた>

とても魅力あるキャラになってて、
故人であることが惜しい、出来れば生きてて欲しいとさえと思えた。

直近の「BanG Dream!」のドラマー、沙綾のイメージが残っていて
大橋彩香さんの声だとは全く気付かなかった。

彼女は実際にドラム叩けるし、実に器用な方。
役になり切っててさすがだ。
{/netabare}
★ #13「いつものより道もどり道"An unpredictable story that no one knows where it's leading to."」
{netabare}
総集編風の「過去のおさらい&設定補足説明の特殊回」だった。

<メテオラ・オン・ステージ>

大人気!もちもち!もっちもっち!!の
「もちもちメテオラクッション」
ホントに商品化されたら買ってしまいそうである。

これは確かにユニーク。
制作陣のユーモアのセンスが素晴らしい。
本編より面白いという視聴者の感想続出なのも納得。

この回が気に入ったなら公式HPに掲載された
メテオラ役の水瀬いのりさんのインタビューも楽しめるはず。

彼女もスタッフから事前にこの回があることを
「いろいろとがんばってもらうことがある」と
遠回しに言われて知っていたらしい。

しかし、内容までは知らないので
きっとシリアス方面で頑張るのかと思いきや、
渡された台本に思わずひとりでクスクス笑ってしまったとのこと。

適度にブラックで適度に聡明。
メテオラは、ホントおいしいところ持ってく。
愛嬌のある乙女と、世の理を鋭く見抜く賢者の役割を
ちゃんと両立させていてかわいいキャラだ。

人にあだ名付けるの上手い。
弥勒寺から気に入らないニックネーム「めっちん」と名づけられたからか、
弥勒寺に対しては一層辛辣なのもまた一興と言えよう。
{/netabare}
★ #14「ぼくらが旅に出る理由"I feel painful and so useless that I want to cry but it's fun nevertheless."」
{netabare}
<新章スタートに相応しく今回でOP,ED共に変更>

OPは、楽曲は以前の方がイントロから盛り上がれて好みだが
画的にアルタイルが表情豊かで新鮮。
今後の彼女にいい変化が起きるだろうか。
被造物の新キャラ、星河ひかゆも登場で
さらなる話の広がりを予感させられた。

しかし、まみかはもういない。
彼女は徐々に忘却の彼方に消えてしまいそうで少し寂しい。

新EDはミニ3頭身キャラと化した被造物たちが
本作のアニメ制作現場に訪れる風。
遊び心があってなかなかユニークで面白い。

<菊地原の姉御>

一大国家プロジェクト始動!
冒頭からの、責任者である菊地原統括調整官の
有能ぶりと逞しさにインパクト大。
大勢のクリエイター達に喝を入れる。
啖呵を切る姿が実に男前。

政府関係者代表とは言え、まさかここまで重要な役どころになるとは...。
初登場時には考えも及ばなかった。

<創造主のそれぞれの想い>

今回は一貫して創造主にスポットがあたった。
被造物の影が薄くなるほどで、メテオラ陣営の登場は最後のみ。
アルタイル側陣営やマガネなどは出番なし。
この構成上の割り切りは実に潔いと思う。

颯太も11,12話の懺悔を経て一皮むけた。
何事も前向き積極的なのはいいこと。
今後は創造主の一人として活躍しそう。
{/netabare}
★ #15「さまよいの果て波は寄せる"This is perfect! She couldn't have been any more perfect!"」
{netabare}
<新キャラ、またも登場>

前回終わりに初登場した星河ひかゆ。

今回で意外なジャンルからの現界で戦闘能力はほぼ皆無と判明。
彼女の創造者も含め場違いも甚だしい。
しかし逆に、和み担当と見せかけて
別ベクトルに化ける可能性もありそうだ。

次に弥勒寺の物語、
漫画『閉鎖区underground-dark night-』の主人公、翔まで現界。

CVは岡本信彦氏で、氏が採用されたのは得意とする
『とある魔術の禁書目録』のアクセレーター系の
狂気をはらんだ演技が必要とされるキャラだかろうか。
これからあるであろう弥勒寺とのバトルは盛り上がりそうだ。

あとは、12話の最後で登場した小野大輔氏演じるキャラが
本作登場の被造物すべてかな。

顔こそは見せなかったものの纏っているもので誰だかバレバレ。
○○○に違いない。
以前のOPと1,2話でヒントがあった。
今回話題のロボット乗りとは彼のことだろう。
ということは、新OP登場の機体も現界が期待できそう。
これで○○○○は本来の強さを発揮できるだろう。

<アルタイル、マガネ、なんと10話以来のお久しぶり!>

なんとも悠長な展開である。

「憎まれっ子世に憚る」とは
当にマガネの事言ってるようなもの。
一体どれほどの時間経過があったかは知らないが
マガネは、どうやら強かな世渡りで
リッチになって高級マンション住まい。

濡れたお札を丸めてポイなどお金を粗末に扱うようでは、
我が世の春もそんなに長くは続かないだろうが...。

自身の娯楽のためなら大量殺戮すら
なんとも思わないキャラじゃなければ
嫌いになれないタイプだ。

マガネに協力を仰ぐアリステリアの不穏な動きが気になる。
悪い方向に向かわなければいいのだが...。
『緋色のアリステリア』の作者、
高良田の活躍で彼女に幸あらんことを祈りたい。

アルタイルは、ブリッツとの今回の絡みで
チートな能力の反面、弱くも儚い存在として魅力アップ。
本作の一番の主人公と思えるようになった。

ブリッツも今回で非情な悲しみを負ったキャラと判明。
悲劇に向かわなければいいのだが...。

こういった人物たちが紡ぐ物語は一体どこに向かうんだろうか。

来週はスケジュール通りの特番で本編はお休み。

本編は残り7話。
再来週からの溜めて溜めての一挙大放出のクライマックスを期待したい。
{/netabare}
★ #19「やさしさに包まれたなら"The story continues,
as long as there is someone out there, who believes in my existence."」
{netabare}
<アリステリアとセレジア退場>

16話の後半以降、ラストに向けて動き始めたが、
今回は、クライマックスに向けてますます盛り上がって来た。

今回の展開は、かなり切なく心に響いた。
鹿屋やセレジア、アリステリアの必死の攻防。
彼らは、ギャラリーに多くの感動を与えたはず。

主人公という言葉が飛び交った今回、
それぞれの作品世界の中で本来は第一の主人公たち、
アリステリア、カロン、翔はどこか不器用。
結局、そんな彼らは作品外に飛び出すと
深慮が足りず人から騙されやすかったりする。

カロンに力では敵わぬセレジアや
翔のライバルポジションの弥勒寺の方が
賢明で器の大きさを感じられたりした。

さすが広江礼威氏、人間の描き方が単純でない。
今回は、善悪だけではキャラの魅力を測れなかった
「BLACK LAGOON」に通じるものを感じた。

<唯と澪がもしも中二病だったら>

ところで、今作には「けいおん!」の放課後ティータイムの
唯、澪、紬の声優がそれぞれ、アルタイル、アリステリア、
そして『code・Babylon』の原作者の駿河となって共演している。

さしずめ今回のアルタイルとアリステリアの絡みは、
「中二病になった唯、澪のバトル」とも思えて
ネタとしてちょっと楽しかった。

また被造物キャラは、設定上いかようにも改変できそうな
この世界観の中にあっては、アルタイルは、
唯のような天然ドジっ子キャラにもなり得るわけで、
キャラ変で180度違う唯の声で演じてくれる展開があったら
面白いのにと妄想。

まあ、アルタイルは、ガチなシリアス担当。
そんな遊びを入れられるキャラではなそうなので
物語の都合上、実際にはそんなことは起こせないだろうけど。
{/netabare}
★ #21「世界は二人のために"I love you too."」
{netabare}
<アルタイルとシマザキセツナ、初めてのコミュニケーション>

当に今回はアルタイルとその創造主の二人のためにあった物語の1ページ。

アルタイルは今まで、被造物には容赦なく危害を加えても
一般人をマガネのように直接危害を与えなかったのは
今回があったからだろうか。

セツナや颯太の存在など知る由もないチャンバーフェスのギャラリーは
何が何だか解らないことが多いのは我ら視聴者以上のはずなのに
不満顔一つ見せず話にのめり込んでるのは不自然など、ツッコミ所は多い。
颯太の想いのこもった台詞なども会場には流れてないだろうし...。

しかし声優の演技力で無理くり作品世界に引き込めた感。
かく言う当方も、豊崎愛生さんと大橋彩香さんの迫真の演技に引き込まれ
感情移入しまくりで冒頭からずっと涙で視野が霞んでしまった。

<アルタイルがもたらしたこの世の危機は今回で終結したものの>

このまま放置はしておけない鬼っ子マガネを最終的にどう描くのか。
退場してしまったキャラは退場したままで終わるのか。
そして全体をどう締めくくるのか、非常に興味深い。
{/netabare}
★ #22(終)「Re:CREATORS」
{netabare}
上手い落としどころだとは思う。
皆、明るい未来に向け前向きに生きていこうとするラストはとてもいい。
おそらく、この決められたラストに向けて始めから物語を紡いでいったのだと思う。

しかし一番やっちゃいけないなと思うのは、
マガネを放置したまま話を終えてしまったこと。

彼女は、話のスパイスとなり
颯太に力を授け転機を与える重要なキャラだったのだが、
見事に最終話で彼女の存在は消えていた。

登場人物の誰の話題にも上らず
あたかも始めから存在してなかったかのようだ。

マガネは、少なくとも2名、
たまたま遭遇した本屋の店主と自分を生み出してた原作者を殺している。
いつまた己が衝動で殺人を犯してもおかしくない。

また、タワーマンションに住み、
リッチにこの世を謳歌している描写もあったが
その富はどうやって得たのか不明で
他にも犯罪を犯している可能性がある。

だだの便利なキャラとしてフェードアウトさせるには
濃すぎるキャラだったのだが、
本筋優先のツケが彼女の放置につながったのか。
これにはかなりがっかりした。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

6話で済む内容

初期の印象から9話までの感想
{netabare}マンガのキャラが飛び出して原作者をブン殴る。
昔はそういうマンガをよく目にした気がするのだが、この作品はそういった懐かしさを感じさせてくれる。
最近そういうネタって見たことがないけど、単に自分が気付いてないだけで今でもどこかで継承されてるのだろうか?
で、そういった古臭い言い方を避けて今風に表現すれば、現実世界にスターシステムが発動した…って感じになるのかな?

元々自分は「創作物が自我を持つ」ってネタは結構好きで…原典を辿ればロボットに意思が宿るとか、もっと古いのでは彫像が動き出すとか。
そもそも日本には八百万の思想があるし恐らく有史以前からあるネタではあると思うのだけど、SF寄りかは絵本風なノリが好みです(感覚的なことなので言葉で説明が難しいのだけど)。
アニメでいえば永久アリス輪舞曲が評価高い、ゲームならmoonか。
ただ、これらの作品はひとつ問題があって…。
永久アリスならルイスキャロルのアリスインワンダーランド、moonならファイナルダンタジーやドラクエ、これら元ネタありきの作りであるということ。
あくまで有名作品のパロ、二次創作でしかない。
で、レクリエイターに目を向けると…一応物語世界から飛び出してきたキャラ達はオリジナルではあるものの、どうしても「どこかで見た感じ」は拭えない。
要は作中作が作中に飛び出すって話なのでいちいち作中作までは個別に紹介してらんない。
漠然と「ああコレ系ね」と分かるものでないとやってらんない(※1)。
つまりはラノベでよく居そうなタイプ、アニメでよく居そうなタイプ、ゲームでよく居そうなタイプ…と絞らないといけないため、結果的に…う~ん、キャラクターに新鮮味は全く感じない、仕方ないことなのだけど。

でもって、なんでそんな分かり切ったことをわざわざ書いたのかと言うと…※1の点。
漠然と「ああコレ系ね」と分かるもの、と書いたけど、分からん人は大丈夫なのだろうか?という余計なお世話かも知れないけど不安が…。
どうしてもパロ的側面は否定できないため、元ネタ(なんとなくでも)が分からない人は楽しめるのかどうかが気になる。
ラノベは原作どころかアニメも一切見たことありませーんって人、魔法少女はアッコちゃんとサリーちゃんしか知りませーんって人ね。
↑はわかりやすくワザと極端に書いたけど、要はターゲット層は狭く設定されてる気がする、企画段階から。
少なくともこの作品は“アニメ上級者向き”だと思います、上級者が偉いってことじゃなくてね。
言い換えれば非常に内向き・閉鎖的。
ロクアカのようなテンプレネタを繰り返す天丼ギャク作品ならまだしも、真面目な内容なんだよね…大丈夫なんかのう?

…と、不安な気持ちで見始めてみたら、あ、どうやら自分が当初思ってたのとは方向性が違うっぽい。
原作者の力ってのは実は大したことではなく、発表された作品が多くの人にどう印象に持たれてるか、ってのが重要らしい。
作者の意図を離れて勝手にキャラが動き出して「どーなってるんだー」ってなるのが主題ではなく、自我を持ってるのはとっくに確定済みで、現界することで「印象を持たれてる状態」からどう変化してくのかってのがテーマ…なのかな?
ラストは多くの人間の認識を変えることでパワーアップして逆転(※2)ってなったりして。

と見てたら、なかなか興味深いシーンが。
マガネ(ギザ歯)が作者を殺したって場面なんだけど、マガネの能力はどうやら言葉を交わして自分のペースに引き込むと発動するっぽい。
要は知恵比べをして勝つと倒せる、みたいな。
んで、賛否はあれど「作者以上に賢いキャラは造れない※3」って説が世の中にはありましてん、メテオラの作者を逝去済みにしたのも主人公チームに「メテオラより賢いヤツは居ない」状況を作るためだと思ってました。
もし作者が生きてたらメテオラ以上に考察考証が進んでしまい物語的につまらなくなるってことかなぁ、と。
※3の説を採用するかどうかは置いといて、この作品では原作者以上に賢いキャラが登場するってことでいいのかな?
もしくは現界した後で得た知識でもって作者の知識を上回ったとか?
へぇ~勿体ないというか思い切ったことするなぁ、マガネvs原作者の対決シーンとか1話丸々かけても面白かったと思うんだが。
“相手の情報”だけなら明らかに原作者の方が圧倒的に有利なはずで、それをどう覆したのかって充分な見所になったような?
(といいうつつ「そんなことありえない」と口を滑らせてアッサリ決着付きそうでもあるけど)
というかですね、マガネの能力自体よく分からん…「ああコレ系ね」とパっと思いつくのとはちょっと外れてる気がするので、それの説明のためにも原作者との対決シーンは欲しかった気が…。

でもって最新9話。
お、おう、もう何をか言わんや。
マミカはどうやって逃げた(何故アルタイルはトドメを刺しそこなった?)から始まり、各被造物の遭遇率やらホウレンソウどうなってるのかとかマガネの語り半分要らないよなぁ?とかとか。
細かいことを言うとマミカは「流血NG作品」で、個人的には切り裂いても血は流れない(せいぜい火薬が爆発するエフェクトが入って痛がる程度)認識だけど、恐らく作中の大多数は流血するもんだと思ってるのだろう。
けど死体が消滅するのはやり過ぎな気が…。
そんなことよりアリスですな、いくらなんでもアホ過ぎるというか。
ひょっとしたら騙されたフリをしてるだけで次回以降にタネ明かしがあるとか…な、ないかな?
マガネは邪悪な存在であることは分かった前提で「嘘は言ってないから正しい」と認識しちゃうのはちょーっと無理がある。
こんなDHMO(※4。詳しくはググってちょ)めいた手法に簡単に騙されるようなキャラが人気キャラというのは…う~ん?

更には公式でマミカのお別れ会(イベント)やるんだそうな。
へ、へぇ…。
ひょっとして、※2のネタをメタで引用するつもりかな?と思ってしまったり。
イベント会場のファンの声援により復活~みたいなの。
似たようなのではKey the metal idolってアニメを思い出す、イベ会場の声援(音声)を作品に使う的な。
そして、けっこう仮面(何バージョンかまでは不明)が各話のけっこう仮面が実はそれぞれ別人でラストで全員登場するってのがあった記憶があるのだけど、そんなのも可能なハズだよね?
なんか、それやりそう…やらんかなぁ?


一応ググってといいつつ※4のDHMOの解説。
大雑把に言うと肝心の物体の全容は伏せ、その物体にまつわる現象の一側面だけを列挙して解釈を意図的に誘導する手法。
ネット上でよく見る“偏向”もこの類で、厄介なのは「嘘は吐いてない」点。
また、これについては同期に放送してる別アニメでも思うところ(2つの作品にまたがって言いたいこと)があるのだけど、果たしてどうやって書いたらいいものが困惑中。
とりあえず推敲そっちのけで書くと、「どんなに不可解なことでも目の前で起きたらそういうものだとして納得する」一方で「不可解なことを理屈だけで説明されても納得はしづらい」。
要は物語の設定を納得させるうえで現象と理屈は可逆の関係ではない。
例えば“稲妻”の語源とかググれば分かると思うけど「空中放電で空気中の窒素が固定されて~」なんて理屈を知らなくても昔の人は雷が多い年はイネがよく稔ったと理解(納得)してたワケで…どんな原理なんだってのは正直どうでもいい。
そういう意味ではメテオラの世界崩壊説も懐疑的に思ってます、作中その前触れ的な現象描かれてないし。{/netabare}

13話までの感想
{netabare}政府主導のイベント…東京国際アニメフェア…アニメジャパン…うっ、頭が。
そのイベントが大失敗したり、アルタイル側がカウンターで別のイベントを開くって展開ならいいのだけど、大成功なんてことになったら…ちょっと…ねぇ?
フタッフ?スポンサー(小学館?)?が和解の手を差し伸べてるラブコールなんじゃなかろうかと穿った考えががが。
ただでさえオリンピックに向けて規制強化が進行しつつある昨今、そんな日和ったことしちゃう…のかなぁ?

なーんてことを考えてしまい、いやいや考えすぎだ、そんなメタなことは無いだろう、作品は作品メタはメタで分けて考えよう。
と自分に言い聞かせてた矢先に総集編ですよ。
…メタネタやん。
なんでそいう不穏な方へ考えが向くようなことをするんだろう?
あーいや、作中のイベントが失敗するってのならいいんだけどさ。

それにしても…マンガが得意ないじめられっ子が「自分ないしその分身を美化し、いじめっ子を情けないやられ役にしたマンガを描いて鬱憤を晴らす」ってのは昔っからあるネタで。
それをやられても「お、おう」としか…。
ってかそういうのって大概「空しいモンだな」って自虐を含んでるもので、メテオラにやらせちゃいますか…へ、へぇ…。
今まで情けない描写しかされてない颯太が美化されて大活躍する~ってならまだしもさ…ってかそれへの伏線なのかねぇ?
とりあえず、1クール目の内容は3話に纏められると思う。{/netabare}

16.5話までの感想
{netabare}特番…については別にいいや。
そんなことより、フォーゲルナントカとか、どう(作中の)視聴者に承認されたのか~とか見せないのね。
チェンバーフェス開催までアルタイル陣営はずっと待っててくれたってことかな?まぁこれは後でまた何かあるかも。
そ ん な こ と よ り 。
ダラダラ会議ばっかりでなっかなか話進まないなぁと思ってるのだけど、そこまでして引っ張ってるチェンバーフェスの内容。
一体どんなのかなぁと想像するワケですが、そこでイヤ~な予想が…。
まさかとは思うのだけど、

リフレクションでI-GUYがやってたこと

じゃあるまいな?
チンタラ引き伸ばしてたら別アニメで先越されたってことになったら目も当てられないぞ。
だ、大丈夫だよね?{/netabare}

18話までの感想
{netabare}↑でフェスのことをチェンバーと書いてしまったけど、正確にはチャンバーでした。
ひょっとして茶番とかけてる?
というかね…その…イベントの内容や、それが一般参加者からどう映ってるのかの描写が少なくない?
チャンバーフェスのストーリー全然分からんのだが…各キャラがどう紹介されて何がどう承認されたかとかサッパリ。
誰かフェスで公開された外伝?のあらすじ教えてくりゃれ。
う~ん、丸々1話使ってフェスの前日譚の作中作を流すかも?と期待したけど、無さそうかな~。
ザリフレクションのアイガイと被るんじゃ?ってのも危惧したもんだけど、その心配は無用だった模様。
しっかしこれだと…後出しし放題じゃん?
まさかそんな技が→実はフェスで承認受けてました、外伝で承認受けてました
全部これで済ませられちゃう。
なにこれツマンネーといって閑古鳥になるのを期待してたのもあるけど…「なんか面白そう」で自主的に集まったんではなく、政府からこういうの作れと強制されて作らされた、ってことの違いとかさぁ。
会場のスクリーンにはメテオラ全然映ってないんじゃなかろうか、突然作者の名前言い出すのはドッチラケではないのか…視聴者ではなく作中の観客にはどう見えてるのん?
観客はイエスマンなのか?創作者の思った通りに承認してくれてますって体で話進めちゃうのは、結局創作者の傲慢さを感じてしまう。

ハンガク飽きたから返す、にズッコケ。
弥勒寺の「嘘ついてなんの得があるんだよ」、いやいや、自分が狙われない・恨まれないって得がありますやん?
「遊びたそうだから相手してやった」ってのは“半年猶予があったのに”翔は知ってなさそうだったし、その理屈は通用しない。
あんま言うとエラソーでイヤなのだけど、サリーアン課題解ける?大丈夫?
“半年猶予があったのに”は翔に限らず全員に当てはまる。
アルタイルがどんなヤツか分かってるハズなのに対抗策がソレ?
ぱっと出のカロンといきなり心中、そりゃあ言葉では時々出てたけど、もっと「コトあるごとにカロンのことを言う」位のことをして積み重ねしてくれんと全然感情移入できない。
主人公?英霊でいいんじゃね?

と、今思いつくだけでも突っ込み所山盛りで、もうどうにもこうにもになってしまったけど…。
それでも期待してるのがあります。
↑でも名前を挙げたことのある“永久アリス輪舞曲”、最後にソウタがあれのオチみたいなことをしてくれたら自分は大絶賛してしまうかも知れない。
単に自分が思いつかないだけなので、もしくはそれに匹敵するオチであればまだ巻き返せるので…頼んますよ~。
正直見るのシンドイっす…。{/netabare}

20話までの感想
{netabare}唐突に登場したシリウスだけど…政府の作ったオリジナル(アルタイルをオリジナルと呼ぶのも変だけど)の模造品…感情無し≒ロボット…くっそwこれスパーXっつ-かメカゴジラだ。
あんま詳しくないけど93辺り?
メカゴジラがゴジラに勝てるワケないやーーん!!
ということで当然のように負けて爆笑。
お約束的に松原達はあんなので勝てると本気で思ってたのか?「あれ、これメカゴジラみたい」と薄々気付いてたんちゃう?
いっそのこと「メカアルタイル」とぶっちゃけた方が潔かった気がする、スーパー付けてもいいぞ。

で、ソウタはソウタで…えーっとこれは“正解するカド”の感想で書いたことがあるな。
作戦会議に行き詰まって大人達が難しい顔をしてる中、バンと乱入してきた子供が核心を言う、ってネタ。
未だに元ネタは分からないままなのだけど(友人からはガメラじゃね?と言われた。岸和田博士でもそのパロあったような…)自分こういうネタ好きでしてん。
ソウタはその少年の役回りか?

ここへ来て妙に特撮のパロが目立ってきた感じ。
↑でパロ的側面は否定できないって書いたけど、いやいや、こっちが指摘したのはキャラ設定であって展開についてではなかった。
今回見た瞬間は爆笑してたけど、冷静に考えるとヒッドイ内容よねぇ。
こんな終盤でそんなことをされても、設定畳みきれなくなって特撮パロでお茶を濁してるような印象。
まさかとは思うが…パロやってないつもりでこの内容になりましたってことじゃないよね?
「こんなこともあろうかとスーパーメカアルタイルの伏線をフェス内に張っておきました」って、いやいやいやいや、真田さんでも「聞いてないよ」とビックリするレベル。
「後出しし放題じゃん」と前回書いたら本当にそれやられて、呆れるを通り越して大丈夫か?と不安さえ覚える。
というか、さ、観客に対し伏線張って承認得てました、とするなら、さ、アルタイルも事前に察してるハズなんじゃ?
なに驚いてんのさ、半年寝てたのか?
これはブリッツの娘もそうだけど、承認を得る=手の内を明かすだと思ったのだが…雑よねぇ、やっぱりサリーアン課題受けた方が良い気がする。
「子供が会議室に乱入して核心を言う」ってのも、あくまで余計な知識無く純真な気持ちで考えると答えが見つかるってだけで、マガネにチート能力授かって~ってことではない。
ただでさえ承認力とやらが都合のいい言い訳臭かったのに、それすら超越しちゃったらソウタにとって観客とはどういう存在なんだか訳分からなくなりそう。
初期の頃から「アルタイルに敵対するぞい」と決意した被造物達立つ瀬無いのう、パっと出のエロゲキャラやついさっき娘見させられて寝返ったオッサンが活躍しても…ねぇ?

白箱やニューゲーム見てないんで…代わりと言っちゃナンだけど、もう古い作品になってしまうのかな?「変身三部作」ってアニメがありまして。
“ヒットを狙え”と“LOVELOVE?”と“超変身コスプレイヤー”の3タイトルが同時進行するって作品で。
内容はイロモノ特撮の企画に関わる制作者の話で、LOVELOVEが原作者視点、ヒットがプロデュユーサー視点、でもってコスプレイヤーが出来上がった作品って体。
お勧めではあるけどお色気増し増しなのであんまり胸張って勧められないという作品なんだけど、どうにもレクリエイターはこれに例えるとコスプレイヤーが全然見えてこない。
まぁ笑えたからいいの…か?


でもって残り話数も少ないし今後の展開予想…ってより願望書いてみる。
セツナ登場に会場大ブーイング→ソウタ「こんな気持ちだったのか」→アルタイル同情→松原達「なんだこの程度か」→プロのクリエイターSUGEEEE
やっぱり会場の観客があんなので納得するのか?ってのが違和感デカいし、なによりクリエイター側に都合良すぎなのがどうにも。
こっちの思った通りに観客の心を操作できないって描写は欲しいぞ。
特にソウタはマガネの力で反則技使ったワケだし、これがもし受け入れられるようだったら…製作者の傲慢を疑う。
っつかね、あると思うんだけどねぇ、スポンサーの意向でどうでもいいキャラ投入しないといけなくて苦労したー、とかさ。
怨嗟の声が聞きたいとまでは言わないけど…もし現場にソウタみたいなヤツが居たら、好きか?喜ばしいか?
で、まだ続きがあって、ソウタの考えた物語はゴミのようにつまらなくて、けどその中でアルタイル始め現界した被造物たちは幸せに暮らしましたとさ、で〆(↑で書いた永久アリスオチ)。
「想像力が創造力に変わる時、終わらない物語を終わらせるための戦いが始まる」Take me to your story~♪で終わったら泣いて喜ぶ、自分は。
逆にこれをやったら激怒するぞ?ってのは…これは書かなくていいか。{/netabare}

21話感想
{netabare}わぁい、前回「これをやったら激怒するぞ」ってのは敢えて書かずに居たけど書かなくて良かった。
殆どそれと同じ内容でした。
実際大正解を引いて本当に激怒するかといえばそんなことはなく、ただただため息が出るばかり。

まず最初に、セツナの死因は別にあるものだと思ってました。
トレス疑惑で自殺に追い込まれるほどの炎上って、聞いたことが無い。
また、それほどの出来事であるなら政府総出で・それなりの第一線のクリエイター複数居て、アルタイルの正体が分からないというのは不自然。
うん…まぁ自殺だったんでしょう、そういうことにしよう。

で、そうすると次の問題。
セツナ現界からアルタイル逃走まで、どこまで予想してた・予定通りだったのか。
他に手段が無くて破れかぶれだったのか、「きっと説得してくれる」と思って現界させたのか、セツナ復活は一時的なものでまた死ぬか消滅するかでアルタイルは連れて別世界へ逃走すると睨んでたのか。
要は…「そうだ、セツナを現界させてもう一度殺そう」と思ったのかどうか。
現界セツナの正体も「自殺にまで追い込まれた人間の振舞いではない」「メガネがソウタのもの」「電車に轢かれたがる」等、現界セツナはソウタの願望・理想のセツナにしか思えない。
そんなのにまんまと騙されるアルタイルも噴飯モノだけど、そいつに赦しの言葉を言わせて赦された気になるソウタは正直…気持ち悪い。
「これで追いつけただろうか」も、クリエイターになるために何か努力してたワケでもないし、現界できたのはマガネの力なんだし…何をどう解釈すればそんな台詞が吐けるのか理解に苦しむ。

そもそも、だ、ソウタはセツナを自殺に追い込んでしまったことを気に病んでた…ハズ。
一方マガネは自分の作者を殺したんだか自殺に追い込んだんだか、それを悪びれる様子は無し。
結局、マガネがソウタに力を貸したのは「ソウタは実はセツナ自殺に責任を感じてない。むしろいいネタ頂き!と喜んでる」と見抜いたから?とさえ思えてしまう。
1クール目終盤「ボクが殺したんだああ」で「はぁ?」となったが、結局これは演技だか自分に酔ってたということだろうか。
「物語ならアリ」?
それを決める観客がイエスマンな中で言いますか。

──で次の問題、っていうか個人的に最大の問題。
「会場の観客があんなので納得するのか?」ってのは前回書いた通り。
なにやら感動してる風なのが違和感ありまくりで気持ち悪い、「お客」が都合良すぎて制作陣の傲慢に見えて仕方ない。
セツナの現界はマガネの力によるズルで承認力は関係ない。
…。
観客は大ブーイングであっても設定的には破綻しないじゃーん?
ならやっぱり、大不評ってことにした方が自然じゃなかろうか。
それに対し知ったことかとふんぞり返ればいいじゃないか、「オレはセツナと違ってこんなんで凹んだりしない」でいいじゃないか。
ろくすっぽ作品作ったでもなくちょっと関わりがあるだけで業界にずっと居座り、ズルをしてプロの舞台を踏み荒らし、その内容も自殺した実在の人物を2度殺しするという倫理に欠くもので「確かに卑怯だけど物語ならアリ」とまで言わせるなら、それくらいやらせりゃいいのに。
…。
観客はセツナなんていきなり出てもポカーンなだけなんじゃ?
正直これ、承認力とか無しにして、人知れず戦いが行われてるってことにした方が良かった気が。
被造物もアルタイルとマガネ以外要らなかったような?
フェス自体も要らなかったような?
解決方法も、何故か線路に飛び込みたがるセツナ救いたくば別世界に飛ぶしかないという人質戦法。
普通に飛び込んで、死んで、アルタイル「セツナを…二度も…二度も殺したな!」(クエイサーネタ)と血涙流させた方が面白かったような?


と、かなり文句を書いてしまったけど、まだだ、まだ挽回のチャンスはある!
なんといってもチャンバーフェスでメテオラは一回も戦闘をしていない、OPであんなアクションやっておきながら。
ずっと管理室?に閉じこもったままで「観客はこんなんでフェス楽しめてるの?」と思う一因にもなってるワケだけど、その代償を払ってでもやりたいとっておきのオチが用意されてるのかも知れない。
そもそも確証も無く世界崩壊言い出したのメテオラだし、フェスまでの期限を決めたのもメテオラ。
動機もあるんだよね、強引な解釈かも知れないけど。
メテオラの作者の死因が実は過労で、そんな過酷な労働環境の業界やそれを許してる世界が気に食わん、ってのは充分な理由にならないかな?
根拠のない世界崩壊や無茶なフェスの締め切り設定したのも、環境改善する最後のチャンスを与えたとか、自分の作者と同じ苦しみを味わえ、って意図であるなら納得できる。
マガネ以外の被造物の存在理由やアリスやセレジアの無意味な死も、それもメテオラの計画通りってことなら意味を成すような?
もうさ、黒メテオラになってさ、更に政府とグルでさ、「ご苦労様、もう用済みだ」と言って残った被造物を射殺とかさ、やってもいいんやで?
ついでにソウタを罵ってくれるとスカっとするんだが。
冗談抜きでバッドエンドで終わらせた方が良い気がする。
いいお話系で〆ようとすると気持ち悪くてどうしようもない終わり方になりそうで。{/netabare}

22話感想
{netabare}ああ、これで終わりか。
言いたいことは↑であらかた書いちゃったな…っていうかもうなにか書く気力も沸かない。
時間を置いて総評書くかも知れないけど、そうじゃないかも知れない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最終話&総評 印象に残ったのは声優さんの浴衣姿

“アルドノア・ゼロ”のスタッフが集結、みたいな宣伝してたかな。声優さんも同じ人がいたりする。“アルドノア・ゼロ”、あまり高い評価してないけどね。
でも、オリジナルなので、全話レビューすると思う。

放送直前特番
{netabare}
物語のなかからキャラクターが出てきてバトルする話、でいいのかな? さらっと見ただけなので、詳しくは知らない。
印象としては、アメコミヒーロー集結って、感じ。棚に入れている表紙もバットマンみたいだし。
あまり期待しないで見るつもり。そのほうが期待以上になるから。
{/netabare}

第1話 ヒロインのキャラデザはイマイチ、ほかはそこそこ
{netabare}
ニーソやガーターはマンネリ。季節を考えたら、素足だろ。素足にブーツで足がむれるヒロインとかいいと思うんだけど(笑)。ヒロインだけでもリクリエイトしてくれるとうれしい。

ストーリーや設定は、むかしの漫画やアニメを探せば似たものがありそうな印象。だけど、見せ方は“アルドノア・ゼロ”を作ったスタッフだけあって秀逸。

どことなく、Fateに似ている気もした。それぞれのキャラにはクリエイター(創造主)がいて、好き放題できない、とかじゃないかな。その一方で、クリエイターを出し抜こうとも考えているとか。

中二病全開のセリフを聞かされて、セレジアが恥ずかしくなるシーンは面白かった。確かにそうなるよなって感じだった。

主人公の世界からも情報流出(?)してたら面白いな。車が運転できるところもムリクリでなくなるし。
あとは、アニメやラノベから出てきたキャラなら、水着回や温泉回がないと、この設定に説得力がない。
{/netabare}

第2話 創造主はイラストレーターだろ
{netabare}
見てると矛盾点とかありそうで、モヤッとした気持ちになる。面白いことは面白い。OP、ED、挿入歌もいい。このアニメにはもったいないくいらい。

創造主を原作者だけにするのはピンとこない。イラストレーターも含まれるだろう。ゲームだとなおさら。プログラマーでもいい。創造主=原作者という点は、ちょっと懐疑的に見ている。

異世界から情報が流出して、原作者にインスピレーションを与えたという設定も考えられる。ただ、複数の人に情報を与える必要がある。
オールスター集結みたいな、いまの設定のほうが面白いかな。
{/netabare}

第3話 視聴者が疑問に思うことを試した回
{netabare}
セレジアは原作者の手を離れて動いているから、すでに改変しているだろって、突っ込みたくなった。この点にキャラたちが気づかないのは、ちょっと不自然。
セレジアの行動は原作者が決めていたことになる。原作者がストーリーを書かないと、セレジアは動けない存在と言える。だけど動いている。この点から考えても、創造主=原作者はありえないと思う。

逆のパターンとして、もともと異世界が存在して、クリエイターにインスピレーションを与えた可能性もある。ただ、セレジアはラノベにある未来を知らないから、過去からきたことになり、パラレルワールドとタイムスリップの両方をからめた感じになってしまう。これも無理がある。

現時点で考えられるのは、主人公のいる世界そのものが創造したもの。いろんな作品から集めて作った二次創作みたいな感じ。これならどんな矛盾点も解決できる。
{/netabare}

第4話 キャラたちのセリフがウザい
{netabare}
キャラが増えてきて、そのキャラのほとんどが中二病全開のセリフを吐くからウザいな、って思った(笑)。そういう設定だから仕方ないんだけど。

”つじつま合わせ”という言葉を使うからには、セレジアたちが出現した理由もあるはず。メテオラの話から考えると、第1話の冒頭に出てきた少女が大崩潰(大崩壊ではないらしい。HP参考)と関係している気はする。ミスリードの可能性もかなりあるが。

アニメ通りの設定なら、3タイプのキャラが存在すると思う。
1.人類(創造主)
2.ラノベやゲームのキャラ
3.セレジアたちを主人公の世界に送り込んだ存在

3は、軍服の姫君が最有力だが、どのようにしてという問題が残る。アニメでは、人気のある作品ってことで、自然現象のように捉えている。だけど、呼びこんでおいて大崩潰を起こすのも変な気がする。
{/netabare}

第5話 どうやって収束させるのだろうか
{netabare}
主人公の周りだけなら、ファンタジーなオチで済んだのに、なぜ、自衛隊や政府まで出してきたのか。漫画やラノベのキャラが現れたら、政府はどう対応するのか、シミュレーション的で面白い。だけど、セレジアたちが現れた理由にもリアリティを持たせる、物理法則的な説明が必要になってきた。

その一方で、軍服の姫君は、主人公や(最後にちょっと出た)少女と関係があるように見せている。これは精神論的な作用を思わせる。少女に重大な出来事が起きて、それが原因で軍服の姫君が現れたみたいな。

このアニメはリアリティを求めている。”漫画やラノベのキャラが現れてもおかしくない”と、視聴者に思わせる必要がある。だから、結末は相当難しい。量子論を使えばなんとでもなるかな。
{/netabare}

第6話 B級アニメ
{netabare}
便宜上、主人公や創造主をリアルキャラ、ラノベから出てきたキャラを中二病キャラとしておく。

今回はリアルキャラがほとんど出ず、中二病キャラばかりだったので、安っぽく感じた。
理由は、キャラクターに思い入れがないから。実際に放送されたアニメのキャラを使ったら、かなり面白くなると思う。(著作権の問題で無理な話ではある)

アニメのなかでヒットしてても、視聴者にはただの中二病キャラにすぎないので、気持ちが入らない。このアニメの欠点だと思う。この欠点を補うために、人気のある魔法少女や女騎士を出してきているのだが、パクりキャラに見えてしまい、安っぽく感じるのだ。
もっとオリジナリティのあるキャラにすべきだったと思う。

いろいろ書いたけど、面白いことは面白いと、最後に付け加えておく。
{/netabare}

第7話 視聴者の疑問に答えた感じ
{netabare}
人気があれば出現するなら、ほかにもたくさんあるとか、視聴者の疑問に答えた回だった。
キャラが偏っているのは、だれかの趣味、趣向によるものだとか、軍服の姫君はネットで活躍するアマチュアの作品だとか、視聴者が考えることを先回りして答えた感じだった。

漫画やラノベに詳しい者が作った二次創作の世界かな。キャラがシナリオなしでも動けるところを考えると。
軍服の姫君は主人公の知り合いの少女が創作して、ネットで嫌がらせを受けた。そのあたりの事情を主人公は知っている……そんな展開か。
タイムトラベラーのキャラが出てくれば、過去に戻って原因を究明できそうって思った。
{/netabare}

第8話 魔法少女がどうなるのか気になる
{netabare}
話はそれほど進んでない印象。魔法少女がどうなるのか、気になるくらい。元の世界に戻るのか?
彼女と言っているので、軍服の姫君の創造主は予想した少女で確定か。

リアル感を出すと、"二次元"が強調されて、(ラノベやアニメの)キャラたちが薄っぺらくなるなあ、と思った。原因を探ったりせず、ハチャメチャなドタバタ劇でも面白かったかも。

設定さえあれば自由に動き回れるのもご都合主義的。まだ、真相はわからないから何とも言えないけど。
{/netabare}

第9話 音楽がいい
{netabare}
バトルで流れる音楽がいいので、たいしたことなくても、かっこよく見える。
魔法少女はありきたりな消え方だった。退場させるにはちょっともったいない気もした。
あとは、敵対するキャラをできるだけ悪く描いている感じ。たぶん、嘘を逆に利用して倒すんだろうな。cvが坂本真綾さんなのは驚いた。

次回は、メテオラとアリステリアが戦っているとき、主人公が真相を話して止めそう。「きみたちが戦う必要なんてないんだ」みたいな。
{/netabare}

第10話 明らかになってきた
{netabare}
ストーリーはさほど進んでいないけど、中途半端だった事柄が明らかになってきた。

1.創造主による改変が可能
2.現実世界に現れるには、人気が必要
3.だれかの趣味や嗜好に沿ったキャラだけが現れている

人気だけではダメなのは、シンデレラや白雪姫が出てこないことからわかる。(そういえば、童話のキャラが現実世界に現れる映画があったなあ)
{/netabare}

第11話 メガネオチ
{netabare}
すでに視聴者が気づいていることを淡々と説明する回だった。
主人公がセツナからメガネを引き継いだわけではなく、落としたというオチだった。
セツナの声優さんは甘ったるい声ですぐにわかった。大橋彩香さん。

秘密を明らかにしたあと、主人公の役割はどうなるのか。
アルタイルと戦うキャラを創作するのか。共感ないと出てこれないけど。

セレジアたちが現れたのは、主人公が原因なのか。ショックを受けたから漫画からキャラが出てきたというのは、ちょっと無理がある。
{/netabare}

第12話 別の作戦を考えてみた
{netabare}
終盤(第2クールもあるのかな)にきて、ちょっと粗さが目立ってきた印象。ツッコミたくなる点がいくつかあったり、もっと単純な作戦があるだろって思った。

まず、サイトを閉鎖するなり、動画をアップできないようにして、アルタイルの新技阻止。
改変してパワーアップさせたら、中国人に協力してもらってアクセス数を上げる。これで勝てると思う。

政府の情報漏えいの甘さとアニメが海外にも普及しているのを考慮したら、外国人が介入しないのは不自然。
リアルに描いているのだから、「日本で変なこと起きてるぞ」みたいな海外の反応はあったほうがいい。

アルタイルは、アルタイルの存在を世の中に示すのが効果的。面白半分に動画をアップさせる人が増えるから。
あと、弱点も作れるのかなって思ったりした。
{/netabare}

第13話 総集編なので、疑問点を挙げてみた
{netabare}
アルタイルがアニメや漫画のキャラを現実世界に出現(現界)させ、戦わせたりすることで、大崩潰を起こそうとしている……。こんな感じでストーリーは進んでいると思う。
疑問がいくつか出てくる。

・アルタイルを現界させたのはセツナなのか?
キャラに偏りがあるのは、セツナの好みが反映されたからなのか。主人公の颯太が詳しいのは、二人の好みが同じだったから?

・アルタイルが現界させているなら、その能力はだれが作ったのか?
二次創作なので、そういう能力を持っていてもおかしくないが、創作者がいるはず。

・大崩潰が起きるという根拠は?
現時点ではメテオラが言っているだけに過ぎない。

現界のメカニズムが精神的な要因になっているのがしっくりこない。ネットの中傷が原因なら、世の中二次元キャラであふれてしまうぞ。
あと、エンディングで歌っているのはアルタイル、豊崎さんだけど、動画を作ったのはセツナだから大橋さんだろって突っ込んだ。それとも、豊崎さんをcvに雇ったという設定なのか。
{/netabare}

第14話 新キャラはスパイか?
{netabare}
主人公の颯太が創作に関わるのは予想できる展開。秘密をカミングアウトしたあとは役目がないので。アルタイルを倒すキャラよりは、セツナを思い出させるキャラを作ってきそう。名前はベガ。

アルタイル側も勝てるシナリオを作ると思う。そのためには颯太側の情報がほしくなるからスパイを送る。だから、新キャラはスパイだと思った。
最初は颯太側のシナリオで勝って、つぎはアルタイル側のシナリオで勝ち、最終決戦という展開かな。
{/netabare}

第15話 ちょっとお笑い回
{netabare}
ギャルゲーを作る人が変態とは限らないけど、否定はしない。
新キャラの星河ひかゆ(cv: 夏川椎菜)は、スパイキャラと思ったけど、お笑い担当かもしれない。
ギャルゲーキャラなら、主人公とからんでほしい。セレジアはツッコミばかりで、主人公とラブラブになるようなキャラではなさそうなので。

メテオラは以前からだが、アルタイルも、なにを言っているのか、わからなくなってきた。セリフのなかに伏線があったら腹立たしい。

メテオラは別の思惑があると面白いんだけどな。大崩潰を言いだしたのはメテオラだから、意図的に戦いに誘導させていると取れなくもない。
{/netabare}

第16話 温泉回
{netabare}
まず、いつ免許取ったんだ、合宿で短期集中かって、突っ込んだ。

そのあとは、アニメらしく、無理やり入れてきた感じの温泉回。
男は大雑把で、女性キャラはアングルを変えたりと、サービスシーンに力を入れていた。
声優に関しては気になってたけど、声優さんとご対面するようなシーンはなかった。

メテオラが現界できるのは、なぜなんだ?
説明とか設定を見逃していたのか。なんせ、メテオラのセリフは聞き流してるときがあるので。
ネットには改変したから現界できたとかあったけど、承認はいつしたんだって疑問が出てくる。

メテオラあやしいなあって気はするんだよなあ。大崩潰が起こると言いながらも、現界したキャラが世界遺産を壊しまくるような危機的状況でもない。
仕掛け人がメテオラでもアルタイルでも、その仕掛け人を現界させた人物がいるんじゃないか。
颯太も被造物で、颯太の世界も物語じゃないかって思ったりもした。
{/netabare}

第17話 最後のオチはありそうな気がした
{netabare}
娘が登場するのは、やさぐれた姉ちゃんがしゃべっているときにありそうだなって思った。だけど、話を面白くさせるという信念を曲げていることにならないか?
それに、承認を得られる展開とも思えないし、オッサンも喜びはしないんじゃないかな。

バトルシーンは面白かったけど、新技なのか、既存の技なのか、わからない。それぞれのキャラが初期状態でどんな技を持っているのかがわからない。
承認を得られず技が出なくて慌てるみたいなのもほしいと思った。
{/netabare}

第18話 承認されすぎだろ
{netabare}
ご都合主義的な回だったけど、ひかゆは面白かった。
承認されてばかりで、その過程がないのは物足りない。例えば、娘が復活するかどうかの承認を数値で表したら緊迫感も出てきた。あと、メテオラとコラボして復活したなら、そのあとずっとコラボしたままになるのか?

ひかゆは面白かった。ファンディスクがこれなんだろう。ただ、ひかゆ単体はそれほどでもない。周りでまじめに戦っているから、ひかゆが面白く見えるんだと思う。

ラストはセレジア以外は衝撃的ではない。いろいろなキャラが出てきたせいで、各自のエピソードが薄っぺらくなってきている気がする。
{/netabare}

第19話 白だろ
{netabare}
ひかゆが白のパンチラを見せたあと、「白黒きめる」というセリフを言わせたのは、意図的な気がした。ひかゆは面白い。唯一楽しめるキャラかも。
セレジアはひどかった。敵ごと倒せって、古めかしい展開。しかも、無駄に音楽がいい。こんなふうな扱いにされて、セレジアはちょっとかわいそうかな。でも、承認力で復活するかも。

メインヒロイン?だった二人を消滅させたところが、今回の見どころだろう。だけど、まえから指摘しているように、それぞれのキャラが薄っぺらいので、それほど感情移入できない。
薄っぺらい原因は、視聴者にすぐにわからせるため、設定や背景が簡略化されているから。セレジアが出てくるアニメが見たくなる奥深い設定にすべきだった。
{/netabare}

第20話 歴史上の人物も現界できるのか?
{netabare}
第14話のレビューで、"セツナを思い出させるキャラを作ってきそう"と書いたけど、そのものとは思わなかった。アニメに実写が入ったような違和感。

現界されたキャラは二次元に思えるけど、三次元。現界キャラも颯太と同じ人間と見なければいけない。
アニメのなかでアニメのキャラが現れるからわかりづらい。だから、このアニメは実写にすると面白いかも。

セツナは、アルタイルを倒す(というか諭すか)だろう。でも、ラスボス、マガネの作戦じゃないかと思う。
セツナは現界されたまま残るわけにはいかない。颯太が苦しむのをわかってて、マガネは手を貸した。
それに、こんなことができるなら、歴史上の人物も承認されれば復活してしまう。
{/netabare}

第21話 きれいにまとめた感じ
{netabare}
ご都合主義的で突っ込みたくなったが、きれいにまとめているから、視聴者のほとんどは気にしないだろう。

気になったのは二点。
被造物は原作者を知らないのだから、アルタイルもセツナを認識できないはず。特別な存在ってことか?

セツナを描いたのは颯太。知りえる情報からセツナの設定を決めたはず。
「颯太に見てもらうためにアルタイルを書いた」というセリフはセツナの口から出てくるはずがない。なぜなら、颯太も初めて聞いたから。下手すれば、颯太がセツナに言わせているみたいになってしまう。セツナがこのセリフを言うための伏線を張っておくべきだった。
{/netabare}

最終話&総評 印象に残ったのは声優さんの浴衣姿
{netabare}
これで終わり……? と思ってしまうラストだった。オチと言えるのは、メテオラが残ることだけ。
フェスが一番盛り上がるところだったか。フェスは通過点で、ラストになにかあると思っていただけに残念。
このアニメのクリエイターは、このストーリーで満足しているのだろうか。

ここからは総評。
物語からキャラクターが出てくるのは、むかしからある設定。珍しくはない。
現界したキャラに思い入れがないため、どのキャラも魅力的に感じない。実際の人気アニメキャラを使っていたら、フェスの観客のように盛り上がれた(著作権の問題でそれは無理だが)。現界されるほど人気が出た理由もあればよかった。

ストーリーが物足りない。キャラを二つに分けてバトルさせ、キャラが消滅すれば補充する。とくにひねりもない行き当たりばったりなストーリーだった

アルタイルがすべての始まりであるのに、アルタイルが現界された理由はサラッと流された気もする。
アルタイルが憎しみの感情から現界されたとしても、セツナがその感情を持っていたとは思えない。その一方、颯太が描いたセツナは贖罪の意味が大きい。この二者が一緒の世界で過ごすというのも違和感があった。

最後まで見続けたのだから、そこそこ面白かったとは思う。ただ、印象に残ったシーンを思い出そうとすると、声優さんの浴衣姿しか脳裏に浮かばない。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

84.8 15 ロボットアニメランキング15位
ダーリン・イン・ザ・フランキス(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1071)
4667人が棚に入れました
遠い未来。人類が荒廃した地上で生き抜くために作り上げた巨大移動要塞都市では、名前のないコドモたちが戦うことだけを教え込まれながら、毎日を過ごしていた。コドモたちの1人であるヒロは、角が生えた謎の少女ゼロツーとの出会いを機に彼女のパートナーとなり、命を懸けた戦いに身を投じることとなる。

声優・キャラクター
上村祐翔、戸松遥、梅原裕一郎、市ノ瀬加那、田村睦心、山下七海、後藤ヒロキ、早見沙織、市川蒼、石上静香、小西克幸、井上麻里奈、堀内賢雄
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【総評】 ストーリーよりも予想や考察で楽しむアニメ

TRIGGERとA-1 Picturesが組んでロボアニメを作ったらこうなるんじゃないかって感じのアニメ。


第1話~第4話 一区切りしたのでレビューしてみた
{netabare}
ロボアニメにありそうな展開がつづいている。毎回レビューしたくなるほどではない。有名な制作会社が組んだのだから、もう少し個性的な作品にしてほしい。

コックピット内の下ネタ会話は個性的でいい。あとは、どこかで見たことあるようなストーリー。
用語を調べると、ピスティル/ステイメンはめしべ/おしべ。そんな感じと思ったよ。フランクスはフランクのことかな。搭乗者の気分や気持ちが現れるから。


この手のアニメにありそうな展開を予想してみる。

・だまされて戦わされている
・叫竜は人類が作り出した
・ヒロとゼロツーは以前会ったことがある
{/netabare}

第5話~第8話 ロボなしのほうが面白かったかも
{netabare}
第8話はこれまでのなかで一番よかった。ロボなしのほうが面白い気がする。どこかで見たようなロボバトルがあるために、ありきたりなアニメに思えてしまう。

このペースだと2クールか。ロボなし1クールラストにオチあり、としたほうがいい作品になったと思う。
{/netabare}

第9話~第13話 予想通り
{netabare}
ヒロとゼロツーは会ったことがあると予想したけど、その通りだった。
気になるのは、子供たちがいなくなるのと、ゼロツーが人間化していくのに関連があるのか……。ヒロを取りこまないから、元の姿に戻ってるとか、そんなことを考えてしまう展開だった。
{/netabare}

第14話~第16話 謎が多すぎる
{netabare}
謎が多くて、予想するのが難しい。
ネットでよく見るのが、001がいてゼロツーと叫竜の姫を争っているとか。だけど、ここにきて新キャラがラスボスかなあ。ナナがコドモのときのキャラの可能性はありそう。

ゼロツーが人間と叫竜に分かれて、ヒロがどちらかを選択するとか考えたけど、選ぶのは叫竜の姫と言っている……。
ただ、ゼロツーが人間化してるのは自制心ではなく、ほかに理由があると思う。ミクの老化(?)は都市にいる人と同じ現象だろうし、都市に人がいなくなったから、影響が及んだような。都市そのものがゼロツーを人間化させるためにあるんじゃないかと。

ヒロはゼロツーと搭乗して体に変化が現れたけど、あれは叫竜と同じコアができたのではないか。ゼロツーと搭乗した人間が叫竜になっていくとか。

ほかに思いついたのを書いてみる。あの巨大な手は兵器かなにか。見られたら困るものを隠した。七賢人は角があるか、人工知能。地球ではなく別の星で、コドモたちを使ってその星の生物と戦わせているとか。

気になるキャラは、ナオミ。キャラ一覧にもあるし、ヒロが気にかけているのも伏線と思われる。ミストルティンを去ったキャラの代表として、再登場するんだろうな。
{/netabare}

第17話 556+214=?
{netabare}
子作りアニメになってきた。
ナナも子作りしているなら、相手はハチだろう。だから、こんな計算式を思いついた。

7+8=15(イチゴ)、7×8=56(ゴロー)

すでにネットで同じことを考える人がいた。だから、だれも考えていないのを探してみた。

ナナの子作り遺伝子を引き継ぐならココロのはず。ココロがフトシを捨てた理由もあるはず。それを表す計算式が、これ。

556(ココロ)+214(フトシ)=770(ナナ)

つまり、ココロとフトシは、兄妹(番号から考えてココロが妹)。無意識に兄だと感じて、フトシを捨てた。
でも、よく考えたら、子供より番号がデカいのはおかしい……。
{/netabare}

色々予想してみた
{netabare}
ナナの相手はハチではなく、ミクが見つけた写真のなかにいる。眉毛が太い男だと予想している。

オトナは肉体を捨てたアンドロイドかな(微妙)。

ほかの謎は『パシフィック・リム』を参考に考えてみた。

地球は叫竜の星とゲートで繋がっていて、グランクレバスが出入り口。叫竜を送り込んで資源を吸収している。
地球を救うために、叫竜の姫はゲートをくぐってやってきた。そのときに乗っていたのが、フランクスに似たロボ。
絵本のようなことがあったあと捕まる。同調されたりして、叫竜の目的を知られる。
叫竜の星を攻撃するためにフランクスを量産。姫のDNA(鍵)がないとゲートをくぐれないため姫からゼロツーを作る。
9'sは叫竜のコアで運ばれてきた叫竜星人。姫を助けにきて、居場所を教えてもらうまで従っているふりをしている。

謎の大部分が解決するけど、さすがにここまでパクらないだろう。もしかしたら、『パシフィック・リム』をパクっていると思わせるミスリードかも。
{/netabare}

第18話 痛ッ、が伏線だろう
{netabare}
ココロがナナと同じ境遇になるのはわかりきっている。衝撃回と思った人はいないだろう。だから、1話使うのはもったいない。謎が多いわりには進み方がスローペース。全部回収できるのか。

ナナのパートナーがハチでないのは予想通り。あとは眉毛が太いかどうか。回想シーンとミクが見つけた写真を比べてみた。メガネの男は共通しているけど、あとはあまり似ていない。ただ、ココロと同じように、ナナは髪をいじるのが大好きかもしれない。

あと、指輪を外そうとして、「痛ッ」で思い出す。たぶん、伏線。
{/netabare}

計算式を考えてみた(196-015=?)
{netabare}
イクノが百合とわかり、数字にもなにか隠されていると思って、探してみた。

現在のパートナー、フトシをどう思っているか。

214(フトシ)-196(イクノ)=18(いや)

ココロに捨てられ、イクノにも嫌われているようだ。
イチゴが惚れているヒロに対して、どう思っているか。

196(イクノ)-016(ヒロ)=180(いや)

やっぱり嫌っているようだ。
では、本当にイクノはイチゴに対して百合なのか。

196(イクノ)-015(イチゴ)=181

これを(強引に)漢字に変えると、百、八0(八と0)、一。並べ替えて縦にすると……。






百合という漢字が出現。やっぱり、百合だった。
{/netabare}

色々予想してみた2
{netabare}
推測する材料が乏しいので予想するのが難しい。まずは、叫竜がどこからきたのか考えてみる。

(1)別の惑星
これは前に書いたので省略。ただし、人類が移住してきたパターンも考えられる。その場合、プランテーションは移民船。

(2)感染
ヒロの竜化が感染なら、地球上の生物が叫竜となった可能性もある。七賢人のセリフは、感染をおそれて肉体を捨てたと解釈できる?叫竜の姫は抗体を持っているとか……。

(3)ガイア理論
地球の自浄作用により現れた。アニメによくあるガイア理論。マグマ燃料と関連があるかも。

宇宙からの襲来とか、地底や海底に潜んでいたのは、ちょっと古いかな。AIの仕業にするのが一番簡単だと思う。

つぎは、巨大な手について。
あれだけデカいのだから、全身は相当なもの。脅威になるのは間違いない。完全体になっていないか、拘束されているか、伸ばしたら手だけが届いたか……。叫竜を運ぶものとも考えられる。

あとは、恋愛や子作りは意図的な気もする。なんらかのシナリオがあって、恋愛するように導いたとか。フランクスもそのひとつ。
{/netabare}

第19話 太い眉毛が伏線か……?
{netabare}
ネットでは、某アニメのパクリと騒がれているが、『パシフィック・リム』にも似ている。二人乗りに変えたところとか。

謎が明らかになったように見えるけど、肝心なところはスルーされている。むしろ増えた気もする。

・遠い未来?
HPに遠い未来と書かれているけど、数十年は近い未来だろ。

・ご都合主義的なマグマ燃料
今回の説明だけで終わらないと思う。一般的なマグマとは無関係と言える。

・パイロットに生殖能力が必要
ロボ動かすのにそんなの必要ない。この点から考えても、人類が製造したものではないとわかる。


今回気になったのは、博士の嫁、カリナ。眉毛が太い。当然、二人も子作りしているはず。となると、こう予想できる。

博士とカリナの子供→ナナのパートナー、ナナとパートナーの子供→ココロとフトシ

こうやって太い眉毛が引き継がれていった……。
子作りしていくほうが美しい、というオチにもなる。
{/netabare}

【考察・予想】遠い未来について
{netabare}
百年程度は近未来の範囲ではないか。それと気になるのは、西暦がない点。公式HPの解説も2025年だけ。西暦2025年とか、AD2025とするのでは。ほかのロボアニメのHPを調べたが、西暦はついている。

文明が滅んでから2025年後、別の惑星に移住してから2025年後ではないだろうか?

遠い未来にも合致する。
しかし、オーストラリアやアラスカといった名称が出てくる。疑問を持たずに見れば近未来の地球で、西暦は省略したと解釈されるが、"遠い未来"の疑問は残る。

・文明は滅んだが、人類の記憶からは消えている
・別の惑星に移住したが、地球と思いこませている

強引ではあるが、こういう解釈もありうる。
次回は特番なので、三つのパターンで考察でもしてみようと思う。

1.西暦2025年(近未来の地球)
2.文明が滅んでから2025年後(遠未来の地球)
3.別の惑星に移住してから2025年後(遠未来の別の惑星)
{/netabare}

【考察・予想】謎を解く鍵はミツバチか?
{netabare}
叫竜の姫がオスのDNAを取り込んで、新しい生命を生み出したという計算式を思いついた。

叫竜の姫(001) + ハチ = 9's

"ナナ+ハチ=イチゴ"から、9'sがイチゴに興味を示す理由がハチだと推測できる。ただし、ナナハチには恋愛感情はないだろう。

さらに、恐竜から叫竜、博士の左腕から巨大な左腕が生み出された。

「働き蜂はすべてメス」。叫竜がメスなのはここからの発想だろう。ミツバチは蜜を集めて巣に戻り蜂蜜を作る。蜜にあたるのが地球上の生物(恐竜や人間)で、蜂蜜がマグマ燃料。叫竜の姫はオスのDNAを取り込んで新しい生命を生み、マグマ燃料で育てる。

・恐竜のDNA+恐竜マグマ燃料→叫竜
・博士の左腕+恐竜マグマ燃料→巨大な左腕
・ハチのDNA+人間マグマ燃料→9's


ローヤルゼリーを与えられて女王蜂が誕生する。ローヤルゼリーは花粉から作られる。花粉はオシベ(ステイメン)から出る。ゼロツーと搭乗する男はローヤルゼリーで、新しい女王を作るため。ゼロツーが餌と言っていたことと合致する。あと、ツノではなく触覚かもしれない。
{/netabare}

【考察・予想】コドモは遠い親戚か?
{netabare}
ヒロイチゴの10番台は、一桁のコドモ(ナナハチ・カリナも?)の組み合わせで生まれた。
メンデルの法則なら、ナナハチがP世代、ヒロイチゴがF1世代となる。

P世代とF1世代を交配させ、コドモを増やす。さらに、そのコドモとコドモからコドモを……と何世代もつづけていった。その結果、老化現象が起きた。F1であるヒロイチゴには起きず、ほかの子より感受性も高い。

兄妹といった血のつながりが強いと、フランクスのパイロットとして支障が出る。その例がココロとフトシ。兄妹の可能性は低いが、どこかでつながっているのだろう。ヒロとミツル、イチゴとイクノも遠い親戚だと思う。あと、ココロ、ミツルに老化がなければ、奇跡的な交配を経て結びついたと言える。

F1は毎回作っていたと思う。リーダーにもなるし、パイロット適性も高いから。そのほかのコドモはできるだけ血縁にならないよう交配していった。コピーではないのでナナのようなフラッシュバックもない。

現在は40世代目。ヒロの正確なコードはFP40-T3NL-016で、FP-40はフランクスパイロットの40世代目と考えられるから。
たくさん生まれても適性がないコドモばかりになる。だから、長い期間を経て、少しずつ増やしていった。一世代に15年かけたとしても、現在に至るまで600年かかる。現在は、西暦2700年くらいか。これなら遠い未来と言える。
{/netabare}

【考察・予想】予想が難しい三つの謎
{netabare}
第20話の予告を見たけど、転校生の女の子がヒロにキスして、幼なじみのゼロツーが激怒、みたいな感じだった。叫竜の姫がオスのDNAを取りこみ、新たな生命を作るという流れか。博士が作りたかったのはヒロ(竜化したオス)で、ゼロツーはそのための道具だった……そんな展開を予想してしまう。


マグマ燃料、叫竜の姫、七賢者は、推測する材料が少ないので予想が難しい。ただ、繋がっているとは思う。

・マグマ燃料
地球にあったとは考えにくい。外から持ち込まれたはず。高度な文明をもった女だらけの移民船が、生物のいない地球にたどりつく。DNAといったデータだけを残し、肉体は大地にささげ、マグマ燃料となる。マグマ燃料のおかげで緑豊かな星へと変わり、生命が生まれる。

・叫竜の姫
人口生命体で、巨大な宇宙船のなかにいる。オスのDNAを取り込み、新しい生命を作る。生物の進化を担っている。マグマ燃料が枯渇すると、大地が荒廃するため、叫竜に命じて取り戻す。いわば、自浄作用。

・七賢者
AI。移民船のデータを戻せる生物が現れるまで進化を見守る役目だった。しかし、長い時を経て創造主になる野望を抱く。叫竜の姫を取り除き、従順なゼロツーと取り換えようとしている。博士と七賢者の思惑は、ゼロツーを作る点では一致するが、そのさきは別だと思う。


次回は、 叫竜の姫を倒しにいくんだろう。倒すのは9'sかな。伏線としか思えないナオミも出てきそう。
{/netabare}

第20話 古典回帰に意表を突かれた
{netabare}
地球が住める星になるまで移民船が待機しているとか、叫竜のコアで運ばれてきた叫竜星人とか考えたけど、古すぎると思った。叫竜星人なんか書いてるとき苦笑だったよ。

地球を舞台にすると、どうしても宇宙からの襲来になってしまう。ゲートを使うとか工夫して、「あっ」と驚くものがほしかった。「ええーっ」だったので。
面白いことは面白かった。ネットでは賛否両論。じょじょに評価が下がりそうな気はする。

とりあえず、叫竜の姫と七賢者の謎は解決した。この二つは伏線が少なく難解だったので。叫竜が乗り物だったのは意外ではないが、進化するのはやられた感じ。進化するから叫竜の姫から生まれる生物と考えてしまった。

意外だったのは、ココロが指輪を外している点。「痛ッ」は伏線だと思うので、はめたときに思い出すんだろう。
気になったのは、叫竜の姫を見たときのヒロのフラッシュバック。これは考察してみたい。
{/netabare}

【考察・予想】OPの伏線回収か?
{netabare}
冷静になると、また考察したくなった。VIRMについてちょっと考えてみた。

叫竜人がいるなら、VIRM人だっているよね。ツノがふたつはVIRM人かもね。高度な科学力があるから、謎も簡単に解決……というわけで、VIRM抜きで考察することにした。


博士が言った「また持って行かれた」ものは、叫竜の姫。こう推測できる。

最初に博士が会った叫竜の姫はオリジナルで、001はコピー。

博士が作ったものにだけ、コードがつくと考えるほうがすっきりする。

オリジナルを持って行ったのはだれか?
VIRMとは考えにくい。この時点で現れたなら、七賢者が全員VIRMを認識しているはず。

オリジナル(叫竜人の女性)は、巨大な"左腕"(叫竜)になった。たぶん、ナナがいた部隊との戦闘で。

姫のパートナーは絵本の王子(竜化した人間の男)。

001は巨大な"右腕"になり、両手でゼロツーを受けとめる。ゼロツーは空を飛ぶ必要があるので、大槍に乗り込む。

エサは進化のためのデータで、姫は腕だけ、ゼロツーは全身(人間の男)を得た。ゼロツーは人間になれるが、人間の姿をした叫竜というオチ。詳しくはつぎの考察で書く予定。
{/netabare}

【考察・予想】第21話の予想
{netabare}
ヒロの体内のコアや知性のないスタンピード・モードは、叫竜になる前段階と推測できる。戦い続ければ、ヒロはコアになり、ゼロツー(正確にはストレリチア)は叫竜に進化する。

20話ラストのトラップは叫竜の姫のDNAから作られたと考えられる(高度な文明にしてはセキュリティーが脆弱)。DNAを変えるために、001は右腕(叫竜)になると予想。

第21話は、こんな感じかな。
ゼロツー大槍に乗り込む→001右腕になる(つがいがなくてもいい)→VIRMによって大槍大破→巨大な両手がゼロツーを受けとめる→ヒロのコアで大槍再発進(比翼の伏線回収)
{/netabare}

第21話 絵本の結末はどうなるんだ?
{netabare}
ゼロツーがなにかに乗ることはわかったけど、姫の叫竜だったとは……。叫竜に認められたのか。OPの両手受けとめが回収されてるのかも。

勢いに押されて気にせず見てたけど、あとから考えるとけっこう雑。
スターエンティティのためにゼロツーを作ったにしては、扉があかないとか、三人になれば何とかなるとか、もう少し練ってもよかったのでは。

今後は、アパスのなかで眠り続けるゼロツーを、ヒロが起こしに行くという展開か。ゼロツーが考えた絵本の結末があるので復活するんだろう。絵本だけ残ってる可能性もあるけど。そのあたりは少し考えてみたくなった。
{/netabare}

【考察・予想】今後の展開を予想してみる
{netabare}
第21話のラストは絵本の結末に沿っただけ。このあとゼロツーの考えた結末につながると思う。ゼロツーがハッピーエンドを考えたなら、このアニメもハッピーエンドになる。
例えば、生まれ変わりなら、ヒロとゼロツーも未来に転生し、こんな感じになる。

「遅刻、遅刻ぅ~」と言いながらパンを咥えて走るゼロツーが、ヒロとぶつかり尻もち。「パンツ見たでしょ」「見てない」と言い争っていると、空からVIRMが襲来。地下で眠っていたアパスが出現。起動因子がキスだと気づいて……。

第1話の魚を咥えるゼロツー、パンツを見つけるヒロという伏線(?)の回収にもなる。
{/netabare}

【考察・予想】気になる二人の結末を予想
{netabare}
パンを咥えて走るゼロツーを期待してるけど、予告を見る限りでは難しそう。
ゼロツーが考えた絵本の結末とヒロが描いた変な王子。この二つをどう扱うか。転生後の王子として絵本に登場できると思うんだけど……。

計算式も使って予想してみる。

ヒロ(016) + ゼロツー(002) = 18

漢字にすると、十八。さらに合体させると"木"ができる。
荒廃した地球を覆う巨大な連理木(れんりぼく)になる?

気になる二人が木になるか微妙だが、裸で抱きあうシーンはありそう。
{/netabare}

第22話 あれって、飛べるんだ……
{netabare}
絵本とつながっているのは予想通り。ゼロツーはアパスのなかで眠ってヒロが起こしにくると考えたけど、戦っていたか。アパスは迎撃システムじゃないのか? 「じつはこのアパス、空も飛べるんだ」というセリフを姫に言わせるべきだろ。

絵本にはまだ空白があるから、結末は変わる可能性があるし、変な王子も回収されていない。ただし、だれが書くのやら。
ナオミの伏線が回収されたけど、期待したものとは違うなあ。ヒロと再会させるキャラだろ。

ゼロツーがアパスに取り込まれたのは、スタンピード・モードだから。解除すれば戻れるんじゃないか。攻撃されて、アパスからストレリチアを切り離す気はする。そのとき肉体がないと、ゼロツーが戻れなくなる。だから、連れて行っている可能性が高い。

ゼロツー(肉体)も連れて行くのか、ココロの出産と火星に着くのはどちらが早いか、といった点を考察してみたい。
{/netabare}

【考察・予想】次回の展開を予想してみる
{netabare}
ココロの出産は最終回かな。ただし、絵本の読み聞かせのほうが絵になる。火星には一週間で着きそう。帰還できそうなのは、イチゴ(&ゴロー)。ただ、荒廃した地球に自然をよみがえらせる役目をヒロとゼロツーは担っている気はする。

ゼロツー(肉体)は連れ行くと思う。地球に残したままだと、ヒロが帰還しないといけないし、チュッチュできない。アパスに乗り込んだあと、スタンピード・モード解除。ゼロツー復活。攻撃を受けてストレリチア単体で敵本体に突入か。
{/netabare}

第23話 結局ラストは『パシフィック・リム』
{netabare}
ゼロツーの合流(というか融合)は笑えた。笑えるという意味では面白かった。
ゼロツーはこのアニメの顔ではあるが、アパスの顔にするのは微妙。擬人化させた感じ。アニメって好きだよね、こういうの。「地球に帰ろう」とか言ってるのもツッコミたくなった。ゼロツーアパスで畑を耕せば効率は上がるけど。

ゲートについては以前予想で書いた。結局、ラストは『パシフィック・リム』。映画では持参した爆弾を使ってしまい自爆を選び、パイロット二人が脱出する終わり方だった。このアニメもそんな感じになりそう。

ただ、このまま地球に戻っても体格差がありすぎて結婚式はできないので、転生ハッピーエンドの可能性が出てきた。
{/netabare}

【考察・予想】最終回を予想してみる
{netabare}
途中までは『パシフィック・リム』と同じになるだろう。持参した爆弾は群がる敵に使ってしまい、自爆を選ぶ。アパスの大きさから考えて威力は相当なもの。そのあと、ヒロとゼロツーがどうなるか。

1.都合よく地球に戻る
自爆寸前で姫の思念体が現れ、「あとはわたしに任せろ」とおいしいところを奪っちゃう。
ヒロとゼロツーは都合よく地球に戻り、しかも人間の体になっている。

2.ココロの双子として生まれる
結婚はできなくなるけど。

3.転生してハッピーエンド
エンディングが流れる数分間で、出会いから結婚まで演出。

ただ、人間ではなく、それを超えたところで結ばれるのがテーマなので、人間以外の可能性が高いかな。桜の木とか。
あと、気になるのは絵本の結末をだれが描くのか。ココロかイチゴかな。
{/netabare}

最終話 ほぼ予想通りの結末
{netabare}
桜の木、絵本、転生、これらのキーワードで予想していたから、ほぼ予想通りの結末。逆に言えば、わかりやすい面白みのない結末だった。

ラストシーンはきれいに収めた。散々視聴者をかきまわしたのだから、最後も意表をついてほしかった。
入学式に遅刻してパンを咥えて走るゼロツーを見たかった。八年後では転生としては早すぎるか。パンが出てきたときは期待したのに……。

まえにも書いたけど、ゼロツーが人間にならずに結ばれることがこのアニメのテーマだと思う。人間に転生したのは、ハッピーエンドを求める視聴者におもねった感じがする。

あと、巨大な腕は謎のままだけど、最終回を見た感じでは、ナオミの腕から進化したのかも。ミストルティンをよけた理由にもなる。説明がないのでなんとも言えないけど。

総評はそのうち書く予定。
{/netabare}

【総評】 ストーリーよりも予想や考察で楽しむアニメ
{netabare}
ゼロツーにウェディングドレスを着せたほうがよかった。

観終わって一番強く思う。
ロボなしでキャラだけのやり取りのほうが、いい作品になっただろう。

『パシフィック・リム』をパクったのがよくなかった。
("パクリ"と書いているが批判ではない。オマージュより見慣れているし、字数が少ないので)

『パシフィック・リム』は、二人乗りのロボで怪獣を倒す話。最後は怪獣がゲートをくぐってやってくるのを知り、爆弾でゲートを壊そうとするんだけど、途中で使ってしまい自爆。パイロットの二人は脱出してハッピーエンド、というシンプルで面白い作品。

これに余計なもの(VIRM)を入れたのがこのアニメ。
しかし、VIRMがないと、怪獣が叫竜になっただけの丸パクリになる。丸パクリになってしまうから、VIRMを入れたのだと思う。その結果、シンプルさを失い、評価も下げてしまった。


多くの視聴者を感動させたヒロとゼロツーの幼いときのエピソードも、パクリを疑っている。

監禁されている女の子を男の子が助けて一緒に逃げる→大人に捕まってしまい記憶をなくす→成長してから再会し、あることがきっかけで記憶を戻す

これは某ドラマのあらすじを書いただけである。よくあるストーリーでパクリと言えないなら、テンプレに視聴者は感動させられたことになる。


結論としては、パクリ部分によって評価を上げたが、オリジナル部分によって下げたと言える。謎を残したままなのも爽快感を削いだ。オリジナルアニメではよくあることだけど。

ただ、予想や考察ができ(2クール目からだが)楽しめた。
考察した人かわいそう、というコメントを見かけるけど、考察もせずに最後まで見た人は根気のある人だなって思う。
競馬で走っている馬をただ見ているより、予想したほうが楽しめる。このアニメも予想や考察で楽しめると思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

船頭居なくて船進まず

2話までの感想{netabare}
ギャグなのかシリアスなのか判断に苦しむ。
そして自分はそういうのって結構好きだったり。
このプレッシャー…小池一夫か?
「どうしてエレクチオンしないのーッ!」「オレは…ゼロツーとじゃないとエレクチオンしないンだ」

これは天使の3Pや“宇宙より遠い~”を見てても思ったことなンだけど、色仕掛けをするのって女性側もスッゲー緊張するんじゃない?
もし反応しなかったら沽券に関わるというか。
(本家の「どうしてエレクチオンしないのー!?」はそれでプライドへし折るシーンな訳だけどさ)
ただのフニャチンじゃなくて「お前では勃たない」だからねぇ…いやぁ怖い怖い、刺されても文句言えんぞ。{/netabare}

余談・園芸ネタ{netabare}
2話で演習をしたロボットの機体名がストレリチアとデルフィニウムで「ん?」と思いまして。
ストレリチア→極楽鳥花、デルフィニウム→大飛燕草って和名がある植物の名前でして、「ああ、鳥絡みの名前なのね」ってのは瞬間的に思いました。
が、残りの機体名は聞き覚えが無いので「植物以外で、やっぱり和名宛てると鳥関係の何かなんだろうなぁ」って思って関心を持つことはありませんでした。
が、やっぱりなんか気になって調べてみました、公式のページ見ながら。

まずアルジェンティアだけど、「argentea 花」でググってみたところケイトウ(鶏頭)がヒット。
って、ケイトウなんて属名のセロジアまでしか覚えてないって、種小名はカンベン(っていうか属名はダブりNGだけど種小名はダブりOKなので厄介)。
ニワトリって漢字入るしロボのデザインもそれっぽいし、これで合ってるんじゃないかな。

次、ジェニスタ…ググったらヒトツバエニシダだった。
これは純粋に知らなかった、エニシダはエニシダでしか覚えてないや。
エニシダは漢字で書くと金雀枝、うん、鳥入ってる。
とはいえロボのデザインにはどこにもエニシダっぽい所は見当たらないような…?

最後はクロロフィッツ、綴りはChlorophtumでクロロフィツムだと思うんだけど、オリヅルラン(折鶴蘭)でした。
これも学名までは知らなかった…5種類の中で一番目にしてるのにね、近所でもよく見かける。

ってことで結論。
ロボは「和名にすると鳥の名前が入る植物の名前」で機体名が統一されてる。
デザインもそれに即してる感じではあるけど(ストレリチアの青い角はまんまソレだし)、そこまで徹底的ってほどではない。
エンディングのタイトルもトリカゴだし、何か鳥に意図があるのかも知れない(無いかも知れない)。
ここら辺はインタビューとかで普通に話してるのかも知れないけどねー、気付いたので調べたって感じです。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
「13都市のフランクスは特別だ」と言われてたので、では量産型とどう違うの?と気になってしまうのは自然な流れ。
ひょっとしたら搭乗スタイルからして違うかも?と思ったら…量産型のコクピット内(搭乗者2人が1画面に収まってる画)見せないでやんの。
わざわざ見せるまでもない、大した違いは無いってことなんだろうけど…。。
「描かなきゃアカン」ではなく「描かないよりは描いた方が良いよねー」程度のことではあるけど、描くの面倒だったのかな?

それ以外は「まぁこんなもんじゃないの?」って感じ。
まだ話が動いてないので…次回から動き始める、のか?{/netabare}

12話までの感想{netabare}
まず↑の“2話までの感想”で小池一夫に触れたけど説明がイマイチだったので改めて説明。
小池一夫の真骨頂といえば、冷静に考えたらオマヌケな姿──大抵は全裸で股間エレクチオン状態──なのに真顔で難しいことを言うトコロ。
「そんなこと言うがお前その格好じゃ説得力ないよw」とついつい突っ込んでしまう、ギャグなのかシリアスなのかよく分からん微妙さが面白い。
これは時計仕掛けのオレンジのドルークと同じ系統かと。

で、ダリフラはメカに乗って戦闘して、危険な目に遭ったりシリアスな展開になっても「そうは言っても搭乗姿ってアレなんだよなぁ」と吹いてしまうのを楽しむものなのかな?と思ってまして。
なのだけど…あれ、そうじゃないかも?
というのも、今度は↑の“6話まっでの感想”で触れた「コクピット内(搭乗者2人が1画面に収まってる画)」が、7話以降も殆ど出てこない。
こうなってくると「設定上は立ちバック姿だけど1話で興味を引くためだけで、もう見せません」ってことなのか?と思い始めたり。
また、搭乗中の女性パイロットの顔すらも滅多に見せない、それを見せる必要があるシーンではロボットの表情で代用。
なんか「極力コクピットの中は描きたくありません」って意思がひしひしと…同時に、ロボの顔のデザインはそのためか?とさえ思えてきました。
女性キャラの表情描くのとあのメカの表情描くのどっちが手間か?って考えると前者っぽいし、結構初期の頃から省力ポイントは練られてたのかも。
で、立ちバックシーンは手間かかる部分になると思うので、もうマトモに描かれること無いかも?
「わざわざ立ちバックって設定にしたんだからもっと描けよオラァン!」と言ったら「ハイ、コクピットの中をなるべく描かないで済むようにロボの表情とシンクロするように設定しました。これからもこの設定を活かしてコクピット内を見せずにロボの表情で表現するようにします」と返された感。
ボクはどんな表情をすればいいのだろう。

そして話グルっと回って小池一夫の件、立ちバック見せないんだったら「ギャクなのかシリアスなのかよく分からん微妙さが面白い」って点に於いては条件を欠いてしまいます。
ありゃこれは参ったね…そして話はなんか“地球へ”みたいになって来てるような?
嫌いじゃない、むしろ好きな部類の設定だけど、前期(2017、10~12月)でもクジラっていう“地球へ”モドキ作品があって大コケしたばかりなので、大丈夫かなぁと不安ががが。{/netabare}

16話までの感想{netabare}
いや参ったね、13話終わった段階で感想書いておけば良かったか。

まず13話、途中まではまずまずの出来だったのに、オチがちょっと…。
「記憶消されてたのを(内容も一緒に)思い出しました」って、まてまて。
記憶操作自体がデウスエクスマキナに片足突っ込んでると思うんだよね、そんな設定あるなら途中どうとでもできちゃうじゃん、と。
というかそれだけで一つの作品作れるくらいのドデカいネタで…同期に放送してるものならウィクロス、カリギュラはちょっとまだ不明、公式の動画がネット上にずっと上がってる物としてはモンストアニメ(一期)とか。
なにより「記憶消されてたこと自体記憶にない」「記憶を消されてたことは分かるがその内容は思い出せない」「記憶消されてたことは分かるし、その内容も分かる」と、段階があると思うんだ、左から重篤。
ウィクロスやモンストはこの真ん中の状態がデフォで、一方のダリフラでは…左から一気に右まで行っちゃってない?
段階すっ飛ばし過ぎじゃない?
この雑さがどうにもデウスエクスマキナ臭に感じてしまい、3話はとても褒められたものではありませんでした。

そして15話ではヒロとイチゴでデルフィニウム動かせて「!?」に。
「ゼロツーの想いが流れ込んで来るー」って、フランクスにはそんな機能あったのか。
また、その場面のイメージ映像では13話の幼少時の出会いシーンはナシで、「これじゃあ馴れ初めは他人には分からないままなのかな?」と思ったら16話でしっかり「二人に何があったか分からないけど」みたいなことをイチゴが言っててそれは評価。
うん、そこは評価する、評価するけど…16話さ…

大切な思い出を消したヤツに、なにか思うことないの?(※)

ってのがすっごい引っかかってしまいまして。
なーんにも思ってなさそうなのが違和感ありまくりで…「てめぇよくも」ってのもさることながら、「思い出したのはあれで全部だろうか」とか思ったりしない?
もっといえば「大人達はいつでも都合のいいように記憶を操作できる。今こうしてる間もなにか洗脳が施されてるのかも知れない」って思わない?
これは“ゆゆゆ”でも思ったことだけど、今ある自分の記憶は本物だろうかって不安にはならないのだろうか。
記憶操作できる存在から「もうそういうことはやってないししません」って保証取りつけてないんだぞ?(証言だけではダメだぞ)
結局これって、キャラの身になって物を考えてない、物語の都合でキャラを動かしてるだけ、もっど悪い予感がするのは「他の作品の印象的なシーンを継ぎはぎしただけ」に思えてどうにもこうにも。
記憶操作ネタはホント慎重に扱わないとアホっぽくなるだけなんで…。

まだ最終回迎えてないし、文句ではなく今後※の問題へ切り込んでく展開になってくれたらいいなぁ~ってことで。
パパへ不振を抱かない(そういう発想が浮かばない)こと自体が既に洗脳されてるってことなんかなぁ?
一応「いただきますの時にパパへの感謝の言葉を言わない」と洗脳がほぐれつつあるような描写はあったけど、き、期待して、大丈夫、なのか??{/netabare}

19話までの感想{netabare}
これってちゃんと何人もの目を通して推敲したのかなぁ?
マグマエネルギーで不老不死→わかる、っていうか突っ込むところではないだろう
不老不死の施術をすると生殖能力を失う→わかる、減数分裂しないとか受精卵が育たないとか起きるだろう
生物学者が対叫竜兵器作った→わ、わかる、そのせいでロボっぽくないロボになったってことの説明にもなる、かな?
フランクスの操縦は「生殖能力をを持ってないと無理」→ん?

そこは「不老不死施術を受けた者では操縦できない」じゃないの?
引っかけかなぁ?
生殖能力の有無だけで言えば、不老不死施術したかどうかは大した問題ではなく…あくまでいち集合でしかない。
要は作中の言い方では、あたかも「お前がそう設計したんじゃん」って印象が強くて。
これが「不老不死施術を受けた者では無理」って言い方なら「意外な副作用」として受け入れやすいのに。
流れで理解できなくもないけど言葉のチョイスが悪い。

それとやっぱり↑でも指摘したけど、ヒロ達は何をもってして自分の記憶は正しいと思ってるんだろう?
ひょっとしたらその感情さえ操作(作り出されたもの)されてるかも知れないぞ?
視聴者(神の視点)から見れば「嘘じゃない」ってのは分かるけど、キャラクターはそれの確認のしようがない。
どうもやっぱり描きたいシーン優先でキャラに立ってモノを考えてない臭がする…なんかレクリエイターズを彷彿とさせる。

あとちょっと専門的な話になるけど、「(叫竜は)女性が持つ染色体XXが含まれる~」とかなんとか。
え、どうやって!?
ホニャララって生物の遺伝子と酷似してるとかで性染色体の存在が判明したはいいとしても…ホモ結合だからってメスとは限らんぞ?
生活史分からない状態でXY型とZW型(またはそれ以外)って判別できるのか?
まぁそれ以前に…対立遺伝子かよw倍数体かよwwwww
そこまでやったら2n=いくつかまでやりゃあいいのに…今後やるのかな?シローとか出ないの?
ってかフランクスの機体名に植物の名前付けてるが、どれも雌雄同株なんですがそれは。
特にクロロフィッツ(オリヅルラン)は栄養生殖(無性生殖)の代表選手みたいなもんで…あ、それイチゴもだ。

なによりビックリなのは、あんな世界になってからそんなに時間経ってないこと。
居住区の住民がツガイで生活してるのは大昔の慣習引きずってるせい…と思ったら数十年程度しか経ってないという事実。
居住区民って記憶操作されてるのかな?
ってか“ビートレス”で疑問に思ってることの正反対でおかしい方向に振り切っちゃってて…。
不老不死化→労働の不必要化→ガリアンのランプレート人化
分からんでもないけど、途中に「インフラの自動化」が無いとどうにも釈然としないというか。

間すっ飛ばしてる感というか、既存作品の切り貼りでそのパーツ同士の隙間を埋める部分が雑というか…既存作品の知識を持って「説明しなくても知ってるでしょ?」って振舞ってる感。
パーツの隙間を埋めることに苦労してた既存作品を蔑ろにしてるみたいでどうにも感じ悪い。{/netabare}

21話までの感想{netabare}
ペアのうち片方がフランクスから離れた場所に置かれて、もう片方のペアの待つフランクスに辿り着いたら勝利って展開多いっすね。{/netabare}

23話までの感想・ガンダム本編でMS少女は止めろと言っただるるるろおおお!!!?(言ってない){netabare}

くっそう、思い出せない。
エヴァじゃなくトップ2じゃなくて巨大ロボだかなんだかが美少女の顔になるのって何かあったよねぇ…なんだっけ?(武装神姫のアテナじゃないなぁ、途中から突如そうなるヤツ)
思い出せないってことは大した作品じゃないってことかな、もしくは記憶違い?

いやさぁ、こういうのってすっごくキモいと思うんだよね。
アニメの方は何だったか思い出せないけど、一方でゲームは思い出しました…怒首領蜂大復活を見た時、あん時ぁ吐き気を催したぞ?
エスプやムチムチポークには文句は無いが(といいつつメーカー違うけどエグゼリカは寒気を覚えた)、なぜに首領蜂でボスを美少女化するかねぇ、と。
まるでコンマイみたいだあ、って…気になってさっきググってみたら首領蜂はすっかり美少女コンテンツになってるのねー。
ピンクスゥイーツじゃダメなのか。

デク「ケイブも生き延びたいからなーっ!」
ドバ「そうだった…」

と、別にゲームの文句ここで言ってもしょうがないのだけど、ああいうのが商売として成立してるからには支持する人が居るってことでしょう。
むしろそれを「うっ」て思う自分の方が稀なのか?
でもってダリフラのスタッフはそういうのが大好きな方達だった模様。
アイマスが大好きって段階で気付くべきだったかー、しっかしそうはいっても明貴美加だってTPOは守ってたと思うんだが。
最初から「そう」なら文句は無いんだ、引っ張って満を持して「どうだ」と出してきたのがコレだと「ええ…」とドン引きでして…。{/netabare}

最終回まで見て{netabare}
ひっどいなこれ…。
何がどう酷いのかひとつひとつ説明してくのはこっちも辛いんだけど、全体の雰囲気としてはコメルシやビビオペっぽい。
って、ビビオペとプロデューサー同じだって!?
…。
作画上がりの新人(?)監督潰しが得意なのかな?
オリジナルやりたいなんて言い出さない様に、大人しく原作モノを粛々とこなす様に叩き潰すためのこの企画だったんじゃ…。

見当違いかもしれないけど自分が肌で感じるのは、監督自身の「アレやりたい」ってのもさることながら、下の者から「あれ入れようコレ入れよう」と注文が来たら首を横に振れない人なんじゃないかな。
ここら辺がコメルシっぽいんだよね。
しかもそう進言する連中なんて社会の底辺を這いずる“アニメで育ったアニメーター”ばっかりで、結局「どこかで見たアレ」しか出てこないの。
で、作監上がりの監督は不必要な物を「要らん」とホチキスで止めてゴミ箱へ捨てる(宮崎駿)ようなこともできずに全部作品に入れちゃいましたー、みたいな。

思わせぶりなシーンはあるけど全部投げっ放し、木曜洋画劇場の予告だけ見てる感じ。
こういうのってあんまここで書くのは適切じゃない気がするけど、エロマンガとかよく見てみると、その作家の得意とするポーズってのがあるみたいで、クライマックスのシーンがどれも同じポーズなんてのがよくあったり。
恐らく編集からあれこれ言われるのが弱いジャンルだからだと思うのだけど。
要は意識的に違うものを書こうと心に強く持ってないと、手癖と言うか、いつもの書き慣れたものに収束しちゃう。
ダリフラも「どこかで見たアレ」の殆どがガイナで、以前描いたことがあるんだからそりゃ再び描くのは楽だしついついそっちに流れちゃうんじゃないかな、意識をちゃんと持ってないと。
で、監督はアレ入れようコレ入れようで頭がゴチャゴチャして強く意識しておくことを忘れちゃった、みたいな。
で、そこで「あんたブレてるよ」って指摘するのがプロデューサーだと思うのだが、なんかそれを怠ってるっぽい、これまで関わってきた作品(レクリ、ビビオペ、プラメモ)の傾向見てみるに。

まぁなんつーか、原作モノならまだしもオリジナルをやるには無茶だったっつーか…ビビオペの高村と同じ道を辿りそうで。
見てるこっちが心苦しくなるというか、あんま強く批判する気も起きないけどお勧めする気もありません。


追記
そういやコミカライズの方はとらぶるの矢吹でしたね。
ある意味お似合いっていうか、矢吹も通った道なんじゃ…。
とらぶる無印は、それこそうる星よろしく後先考えずに次々と新キャラ・新設定をボコボコ突っ込みまして。
けどダークネスになってそりゃアカンと気付いたのか、それまで出しまくったキャラ・設定をどうにか回収することで「あれは伏線だったんだ」ってことにしようと尽力した形跡がよく見て取れます。
これは多分長谷見沙貴の力もあって、話飛ぶし以前もどこかで書いたけど“もえたん”のオーコメで長谷見沙貴出てて、まぁ大抵は戦車のアレのよいしょ(アクタスなんで)なんだけど反省会も展開してて、序盤にケータイで変身するシーンで「これ設定入れたけど後半全然生かしてませんね」みたいなこと言ってたり。
チェーホフの銃(ググって)は発砲させねばならぬってのを心底思い知ったみたいで。
で、それを現場で体験してきた矢吹からしたら借り物(パクり)の部品ばかりで作られた発砲能力の無い銃になってるアニメのダリフラはどう映ってるんだろう?
仕方ない自分もそうだったと子供を見る面持ちなのか、失笑なのか…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

少々、天元突破グレンラガンを彷彿とさせる展開

A-1 PicturesとTRIGGERの共同制作オリジナルアニメーション企画。

出会いによって一変してしまう典型的なボーイミーツガール作品であった。フランクスというロボットに男女{netabare}(生殖可能な状態というのが必要条件){/netabare}で搭乗し、叫竜と戦うというもの。比翼の鳥という表現がよく出てくる。{netabare}グレンラガンの如く、真の敵はまた別にいるわけだが。実体を持たない意識の集合体みたいなやつ。叫竜も元々人間で過去に集合体みたいなやつに攻め込まれた人たちの子孫であった。強い人は姫みたいな奴だったり、兵器になるが、弱い人は地下のマグマになったらしい。そら、勝手に使われたら、怒りますわ。{/netabare}

{netabare}最後の敵を倒すときにマトリョーシカのように小さいやつが出てくるのも。{/netabare}グレンラガンのよう。エヴァンゲリオンぽい所もあったような気がする。

この作品で最も印象に残っているのは{netabare}7話の休息を取る回でココロが見つけた出産に関する本を読んで子作りに興味津々になり、ミツルとしちゃうこと。さらに、一発で決めている。若さのなせるわざ。結婚式を邪魔され、記憶を消されたのは個人的に最も辛いシーンだった。結局、4人目まで生まれるけれども。結婚に出産にと、戦闘漬けの生活しかしてこなかった子供たちが始めた人間らしい生活。最終話ではヒロとゼロツーの戦闘よりも地球に残った人々の生活が描かれている。子供たちが増えて人類創生。ゴローはなんだかんだイチゴと子供作って、ココロに振られたフトシも家族ができ、イチゴに振り向いてもらえなかったイクノは研究で人類の手助け。ナナとハチも大分性格が変化して最初とは大違い。ゼロツーの好きだった絵本の最後のページは幸せそう。それに、最後は2人で再会できたみたいでめでたし。{/netabare}結構、最終回は個人的に好きな展開だった。それなりにハッピーエンドでかつ、家族愛を感じられる展開で。グレンラガンを彷彿させると書いたが、やはり名残はあるが、別物として作られたと感じるので、グレンラガン見たことない人でも楽しめる。途中は単調なバトルが続くが、{netabare}ココロの悪阻シーンから個人的に面白く感じるようになった。{/netabare}

ミクが表情豊かで飽きさせない。一人は変顔要員必要ね。博士の懺悔やゼロツーが{netabare}叫竜の姫のクローンだったこと{/netabare}も印象的だった。ラスト4話くらいが好きであった。

OPは中島美嘉でKISS OF DEATH 艶めかしい歌声。
EDは全てXX:meというヒロインのユニット{ゼロツー(戸松遥)、イチゴ(市ノ瀬加那)、ミク(山下七海)、ココロ(早見沙織)、イクノ(石上静香)}が歌う。
トリカゴは現代のJKっぽい制服を着たヒロインが素敵。
真夏のセツナでは水着を着たヒロインがセクシー。束の間の休息という感じが溢れている。
Beautiful Worldではヒロインたちの仲良し日常生活が描かれる。
ひとり ここはゼロツー(戸松遥)のみ歌唱。ゼロツーの好きな本が絵が描かれる。出会いと別れの切ない物語。{netabare}人間になりたいと焦り、戦闘するゼロツーが過去にヒロと出会っていたことを思い出す回でのみ、流れるわけだが、少々リンクしている。{/netabare}
EscapeもJK風ファッションのヒロインたちがより憂いを帯びた表情。手を繋いだり、寄り添ったり。そして、たくさん並んだゼロツー。
ダーリン 作品の終わりが近づいているときに流れるので、切なくなってくる。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 独りとヒトリ
遠い未来。 人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。そんなプランテーションのひとつ、「セラスス」では、パラサイトたちの入隊式を翌日に控えていた。パラサイト候補の一人であるコード016「ヒロ」は、事前のテストで落第を言い渡され、失意の中にいた。 入隊式の説明会にも出ず森に入ったヒロは、奥にある泉で、見知らぬ少女が泳いでいるのを目撃する。コード002「ゼロツー」と名乗ったその少女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

2. 繋がるということ
ヒロのことをすっかり気に入った様子のゼロツーは、13都市に残ることに。だがヒロは、ゼロツーとストレリチアに乗ったときのことをほとんど覚えていなかった。ゼロツーともう一度乗れることを証明したい。そんな思いを抱えながら、ひとり、訓練に明け暮れるヒロ。一方イチゴは、ゼロツーに、これ以上ヒロと関わるのはやめてほしいと告げる。そんなとき、ヒロの実機での起動テストが行われることになった。テストの結果次第では正式にパラサイトとして選出されると言われ、希望を抱くヒロ。そのテストでのヒロのパートナーに名乗り出たのは……。

3. 戦う人形
起動テストでの失敗のあと、気まずいヒロとイチゴ。ヒロはもう一度ゼロツーと乗られるようにナナやハチに掛け合おうとする。そんなヒロに対し、ゴローがある噂を口にする。「3回以上、ゼロツーと一緒に乗れたパートナーはいない」と。それを知りつつも、他に道はないと答えるヒロ。そんなとき、13部隊がはじめての実戦に出ることに。ただしAPE本部からは、ストレリチアの出撃は禁止とされた。「いいの? あの子たち、みんなやられちゃうよ?」そんなゼロツーの言葉を聞きながら、もどかしい気持ちでヒロが見守る中、13部隊が叫竜と遭遇して……。

4. フラップ・フラップ
先の戦いのあと、ミツルは意識を取り戻したが、肉体には大きなダメージが残った。しかもゼロツーに対して異様なほどの怯えを見せる。「パートナー殺し」という、ゼロツーに付きまとう噂。ゼロツーと一緒に乗ったパートナーは、3回目で必ず命を落とす――その噂のことは、ヒロも何度も聞いていた。フランクスに乗れなければ、いないのと同じ。しかしゼロツーと乗れば、無事では済まないかもしれない。ふたつの感情の間で揺れるヒロ。一方、ゼロツーに対してAPE本部から「13都市を出て前線に戻れ」という通達が届く。

5. キミの棘、ボクのしるし
13都市と26都市のキッシングが行われる。キッシングとは、移動要塞都市同士で接続し、マグマ燃料の受け渡しをすること。しかしそれにより、大量の叫竜を呼び寄せることになってしまう。そこで、13部隊と26部隊が共同でふたつの都市を守ることに。両都市を繋ぐメインパイプの防衛には、ヒロとゼロツーが乗るストレリチアが配置されることとなった。26部隊のコドモたちは、ゼロツーとストレリチアの名を聞いて動揺する。以前にも26部隊はゼロツーと共同作戦を行ったことがあり、その際、ゼロツーの周囲を考えない戦い方のせいで仲間を失っていた。

6. ダーリン・イン・ザ・フランクス
キッシングによるマグマ燃料の受け渡しが続く13都市と26都市。大量に押し寄せてくる叫竜を相手に、フランクス部隊による防衛作戦が始まる。26部隊が見事な連携で次々と叫竜を倒していく一方で、13部隊はうまく戦えず、経験不足を露呈してしまう。そんな戦況を見て、ストレリチアがいよいよ戦場に出る。ヒロにとっては、ゼロツーとストレリチアに乗るのはこれが3回目。圧倒的な力で次々と叫竜を倒していくが、コクピット内のヒロの肉体は限界に達しようとしていた。

7. 流星モラトリアム
13都市は最重要特別監視都市に認定される。ゼロツーとストレリチアは13部隊所属となり、ヒロがゼロツーのパートナーに正式に選出された。ゼロツーの噂に対する疑念も晴れ、13部隊のコドモたちも彼女を仲間として迎え入れる。そんな13部隊に、休暇が与えられる。はじめて見る海を前に、テンションが上がるコドモたち。つかの間の平穏な時間を満喫する。だが、海岸から少し離れた場所に、見たこともない廃墟を見つけて……。

8. 男の子×女の子
13部隊のピスティルとステイメンの間で、大ゲンカが勃発。きっかけは、叫竜との戦いの最中、男子が女子の体をやらしい目で見てしまったことだった。これに堪忍袋の緒が切れた女子たちは、男子との共同生活を拒否。男子も、女子の好きにさせてなるものかとこれに応戦する。ケンカが長引けば長引くほどお互いに意固地になり、後に引けなくなっていくコドモたち。それは一部のコドモに稀に症状として現れる『思春期』と呼ばれる状態だった。

9. トライアングル・ボム
13部隊のコドモたちに、パパからプレゼントが届く。欲しいものを事前に伝えておけば、一年に一度、パパから届けられるという風習だった。それぞれがもらったプレゼントを喜ぶ中、ゴローが髪留めを持っていることに気付くヒロ。だがそれは今回もらったものではなく、昔、イチゴに渡そうとして渡せなかったものだという。そんなとき、叫竜が襲来。戦いの最中、デルフィニウムが叫竜の体内に取り込まれてしまう。ゴローはイチゴを緊急脱出させたものの、自らはコクピット内に取り残されてしまい……。

10. 永遠の街
戦いの活躍が評価された13部隊に、勲章が与えられることになった。授与式は、13都市内で行われる。これまで自分たちが守ってきた都市の中にはじめて入れることになり、はしゃぐコドモたち。中でも、オトナになることに憧れているゾロメは、興奮しすぎて落ち着かない。授与式当日。コドモたちは13都市の市長から直々に激励の言葉を受ける。式そのものは粛々と終わり、その帰り道、ゾロメはひとりはぐれて、都市の奥深くへと迷い込んでしまう。

11. パートナーシャッフル
叫竜との戦いの最中、ミツルが『コドモ熱』にかかり、クロロフィッツは行動不能に陥る。発熱は一時的なものだったが、これまでもあまり安定していなかったイクノとのコネクト値が、実戦投入が難しくなるほどまでに低下してしまう。このままでは部隊全体の作戦行動に影響が出るおそれがあった。そこでナナが打開策として提示したのは、13部隊のコドモたちの中でパートナーを入れ替えるというものだった。

12. ガーデン/始まりの庭
13都市は、通称『ガーデン』と呼ばれるAPEの施設に立ち寄る。そこは、何百人ものコドモたちが幼少期を過ごすパラサイト育成施設であり、ヒロたちにとっても故郷と呼べる場所だった。ガーデンに隣接するラボで、種々の検査を受ける13部隊のコドモたち。ヒロは、この場所に戻っているはずの元パートナー・ナオミに今の自分のことを報告するため、禁止されているにもかかわらず、ガーデンの内部に忍び込むことに。

13. まものと王子様
ゼロツーの肉体に異変が起き始めていた。その影響で精神的にも不安定になり、これまで以上に叫竜への敵意を剥き出しにするゼロツー。パートナーであるヒロの言葉さえも届かなくなりつつあった。そんな戦いの最中、ヒロはゼロツーの意識と深く繋がり、そこから流れ込んでくる記憶を垣間見る。それは幼い頃の思い出。まだ名前もなく、言葉も喋れなかった彼女と、かつて自分は会ったことがある――ヒロはそれを思い出すのだった。

14. 罪と告白
ゼロツーのパートナーとしてフランクスに乗り続けた結果、ヒロの肉体にも大きな変調が起きていた。結果、ヒロは一時的に意識不明の状態に陥ってしまう。ヒロの変調がゼロツーによって引き起こされたものであると知ったイチゴは、ゼロツーをヒロから引き離す。APE本部からも、この状況を受けてゼロツーをAPE直属の親衛隊『9’s』所属に戻すという通達が出された。もう一度話をしたいと願うヒロとゼロツーだったが、お互いに会えない時間が続き……。

15. 比翼の鳥
ゼロツーがミストルティンから去った後、13部隊は、グランクレバスという叫竜の一大拠点を制圧する作戦に参加することとなった。この拠点を奪取できれば、叫竜との長きにわたる戦いは一気に優勢に転じる。APEにとっては重要な作戦であった。他の多くの移動要塞都市、およびそこに所属する多数のフランクス部隊も戦いに投入される。その中には9’sとともに行動するストレリチアの姿もあった。一方、パートナー不在となったヒロは、出撃する13部隊の仲間たちを見送って一人だけ13都市に残る。そこへフランクス博士が現れて……。

16. ぼくたちの日々
グランクレバスでの激しい戦いからおよそ1ヶ月。13都市は壊滅したものの、ミストルティンは奇跡的に破壊をまぬがれており、13部隊はそこでの待機を命じられていた。しかしそれ以降、オトナからの連絡は一切なく、コドモたちを監督する立場のハチとナナも接触しようとしてこない。ミストルティンでは、環境を維持する機能が不具合を起こし、これまでのような快適な暮らしはできなくなっていた。そんな状況でも、自分たちで工夫しながら日々の生活をこなす13部隊のコドモたち。その中には、仲間たちと一緒に笑うゼロツーの姿もあった。

17. 楽園
オトナから一切の連絡がない状況が続く中、ミストルティンに突然、9’sの面々がやってくる。パパから様子を見てくるように言われたという彼らの言葉に、自分たちは見捨てられたわけではなかったと安堵する13部隊のコドモたち。9’sはミストルティンでの13部隊の生活に興味があるらしく、この日は泊まっていくという。その夜、ココロがみんなに内緒で手元に持っている『手帳』が、9’sに偶然見つかってしまい……。

18. 桜の花が咲く頃に
コドモたちとの接触を避けていたハチから、久しぶりに指示が来る。次の補給船が来たらミストルティンを放棄し、13部隊はAPEの施設『トリノス』に移るという。それを聞いたヒロは、ミストルティンにいられるうちに、最後の思い出作りとしてミツルとココロの結婚式を開こうと提案する。式場やドレス、そして指輪。どれも手作りで、自分たちができる範囲で準備をしていく。ミストルティンの森の桜が満開になったその日。コドモたちだけの結婚式が始まる。

19. 人ならざるモノたち
ラマルク・クラブによる13部隊への強引な対応を知らされたフランクス博士は、それを機に、APEという組織に彼自身が招かれたときのことを思い出していた。2025年。博士がまだ、ヴェルナーと名乗っていた頃。きっかけは、クリーンかつ万能なエネルギー源『マグマ燃料』がAPEにより発掘されたことだった。そのエネルギー革新により人類は本格的に不老不死の研究に着手し、ヴェルナーもそれに参加する。しかし、2037年。地中から叫竜と呼ばれる未知の存在が突如出現したことで、人類は苦難の時代を迎えることとなった。

20. 新しい世界
数多の犠牲を出しながらも奪取に成功したグランクレバス。その地下には、スターエンティティと呼ばれる叫竜の超巨大兵器が眠っていた。ニンゲンの手でこれを起動させることができれば、叫竜との長きにわたる戦いに終止符を打つことも可能となる。が、叫竜がそれを許すはずもなく、全戦力を投入してグランクレバスに迫ろうとしていた。フランクス隊が迎え撃つ中、ヒロとゼロツーに対しラマルク・クラブ賢人から別任務が命じられる。ヒロはそんなラマルク・クラブの賢人たちを前に、この作戦が終わったらオトナと決別すると宣言する。

21. 大好きなあなたのために
コード001――叫竜の姫によって乗っ取られたストレリチア。これを鍵として、スターエンティティは叫竜の制御の元、起動してしまう。だがそんなニンゲンと叫竜の決戦の場に、突如として空から謎の存在が降り立つ。VIRMと名乗るその存在を、叫竜の姫は“侵略者”と呼び、敵意を剥き出しにする。叫竜もニンゲンも関係なく無差別に攻撃するVIRM。APEは壊滅し、コドモたちは自分がなにと戦うべきか分からなくなってしまう。一方、ストレリチアを奪われた形のゼロツーは、自身と叫竜の姫との衝撃的な因縁を博士から聞かされて……。

22. スターゲイザー
ニンゲンと叫竜の戦いは終わった。叫竜は“侵略者”であるVIRMを迎え撃つため、次々と地上を離れ宇宙へと上がっていった。その中には、誰も乗っていないはずのストレリチア・アパスも含まれていた。生き残ったコドモたちは、新たな生活を始めていた。あまりにも厳しい環境に放り出されながらも、誰に頼ることもなく懸命に生きる日々。そんな中、戦いの後で抜け殻のように虚ろになってしまったゼロツーに、ヒロは献身的に寄り添っていた。

23. ダーリン・イン・ザ・フランキス
ヒロはストレリチア・アパスに取り込まれたゼロツーとの再会を願い、他のコドモたちとともに宇宙へ旅立つ。叫竜の艦隊は、火星宙域に集結しつつあった。だがそこでは、叫竜の艦隊とVIRMによる、地上で行われていたものとは比べられないほどの大規模で激しい戦いが繰り広げられていた。一方、ミツルはココロに付き添って地上に残り、二人の問題に向き合おうとするが……。

24. わたしを離さないで
仲間たちと別れたヒロは、VIRMとの最後の決着を付けるため、ストレリチア・アパスとともに宇宙の果てを目指す。虚無にも等しい真っ暗な宇宙空間をひたすら飛び続ける――永遠にも思えるその旅路は、やがてヒロの時間の感覚すらも失わせていく。一方、地球では、イチゴたちが宇宙から戻ってきてからすでに数年が経過していた。彼らは幾多の苦労を乗り越え、ようやく平穏な日々を送れるようになっていた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

69.6 16 ロボットアニメランキング16位
革命機ヴァルヴレイヴ 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (815)
4344人が棚に入れました
人類が宇宙に進出した時代、中立平和国家ジオールは突然ドルシアからの攻撃を受ける。政府が無条件降伏する中、学園や友人たちの危機を救うため、時縞ハルトは人型兵器ヴァルヴレイヴに乗り込み、ドルシア軍を撃退。学園のあるモジュール77はジオールから分離し、新生ジオールとして独立する。

声優・キャラクター
逢坂良太、木村良平、瀬戸麻沙美、戸松遥、小野友樹、中村悠一、悠木碧、福圓美里、吉野裕行、浪川大輔、寿美菜子、羽多野渉、堀江由衣、福山潤、宮野真守、細谷佳正、梶裕貴、小野大輔、水樹奈々、豊崎愛生、茅野愛衣、代永翼
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

uncover the world

(2013.10/16 13話)
{netabare}マギウスなる存在と邂逅を果たしたドルシア、アルス両名の長。

ジオールに住む皆の希望であるヴァルヴレイヴの原動力であるルーン、それが人を犠牲にする事で成り立っているとしたら?
ハルトは過ちを犯してしまったが為に実験体になる事を選んだのかも。
だからカイン大佐がヴァルヴレイヴを2体、もしくは2機ではなく2人と言ったもの頷けますね。

いやしかし、ハルトの回想シーンでサキが最初でショーコが後に出てくるって1話の時のショーコへの想いはニンゲンヤメタから無くなった?

マギウスの呪いを受けたハルトとマギウスであるカインの教育を受けたエルエルフとの呪いの絆が世界を変革するのか?{/netabare}

(2013.10/23 14話)
{netabare}親代わりであるサトミを、ある一件のせいで拒んでいるアキラ。 タイトル(大気圏の兄妹)からして連坊小路兄妹の兄妹愛がメインとなる?

以心伝心とまではいかなくても、互いに分かり合っていると思っていた。あの一件が起こるまでは…
失って初めて分かったありがたみをサトミは彼なりの方法で返そうとしている。


さすがアードライ、王子様なだけあって乗馬も様になってますね^^ アードライが王子様なのは前半(1クール)から、でている伏線の内の1つですが回収できるんでしょうか?回収するとしたらリーゼロッテも関わってきそう。

今までエルエルフをハルトしか信用していなかったようですが、ようやくハルト以外のクルー(サトミやタカヒ、マリエetc…)にも信用されたようで何よりです。
って、サトミの聖徳太子っぷりも空しく予定ルートから外れてしまったハルト達が行き着いたのは敵地であるドルシア領内。

と言う事はエルエルフとリーゼロッテの再会もある?{/netabare}

(2013.10/30 15話)
{netabare}人類初の「カミツキ」なので第1世代、ハルトやカインよりも先に呪いを受けた者がいる。それにしても彼女ってリーゼロッテの事?

ん~、偽装のヴァルヴレイヴの足のラインがスタドラに出てくるタウバーンっぽいですね。
あと、脚立の作画おかしくないですかね? 片方からしか登れないなんて^^;

幼い日のエルエルフを含むカルルスタイン出身の5人の姿は、ある意味仲睦まじいですwww

ヴァルヴレイヴ1号機のOSであるピノがマリエの事を知っていて、そのマリエの記憶が5年前から無いという事は5年前にVVV計画が始まった?
推測ですが、ピノとプルー(カインが奪った2号機に搭載されたOS)は元人間orマギウス?それかマリエ自身、人間ではなくOSとして造られた存在だったりして… もしくは人類初の「カミツキ」とか? それだとピノの言った「ルーンを食べちゃったから?」と矛盾する。

まぁ、兎にも角にも新しい伏線がでてきましたけど回収できるんでしょうか? 何か、最後は急展開・超展開でうやむやにされそうな気もしないでもないです^^;{/netabare}

(2013.11/7 16話)
{netabare}やはり、マリエはカミツキ(マギウス)だったんですね。それにしても、マリエの記憶(ルーン)を起動力として機能しているヴァルヴレイヴ(覚醒ver.)。と言う事はハルトもいずれは、自身の記憶や噛みつく事で得られた情報をヴァルヴレイヴに吸い取られていく?

呪いと呼ばれているカミツキが200年後には祝福へと呼び名が変わっている。その事とヴァルヴレイヴの覚醒に意味があると思いたいです。
またリーゼロッテ登場したのはいいんですけど、サウナみたいな装置に入ってましたね^^;

エルエルフ達、カルルスタイン機関の過去の回想で登場した友達が貴生川先生がメガネをはずして幼くした姿に見えてしょうがない^^;

いやはや、マリエのヴァルヴレイヴ1号機登場シーンでのBGMが「そばにいるよ」だなんて…・゚・(ノД`;)・゚・{/netabare}

(2013.11/16 17話)
{netabare}ヴァルヴレイヴ1号機(火人)のOS・ピノは、ヴァルヴレイヴ本体とは別の意志(情報原子・ルーンを食べるという意味では同じ性質だけど)を持っている?
そのルーンによって得たエネルギーがヴァルヴレイヴ以外のものを巻き込んで革命が完遂する?

マギウスたるハルト達が「ニンゲンヤメマスカ? YES NO」でYESを選択した時点で人でなくなり、最初は悪魔の呪いのようなものでしかなかったマギウスの副作用が何らかの形で200年後には神の祝福へと変わっている事もヴァルヴレイヴ本体が関わっているんでしょうかね?

カインの命令で、洋館に招かれたイクスアインはマギウス側である101人評議会の生け贄でしかなかったなんて…

またヴァルヴレイヴという力を持ちながら、それ故の苦悩に悩まされるハルトと、ヴァルヴレイヴという力さえあればリーゼロッテを自身の手で救う事ができるのにそれさえも叶わないエルエルフの苦悩、それぞれが「半分こ」になる事で革命へと漸進していく。

次回、ついにヴァルヴレイヴの開発者でありハルトの父親である時縞博士が登場!?{/netabare}

(2013.11/21 18話)
{netabare}過去のリーゼロッテとエルエルフがアバンで登場してましたが、ついにリーゼロッテとの再会がみられるんでしょうか!?

地球にいるジオールの人々をドルシアから解放する為に行動するハルト達。そんな事よりハーノインは、どうなったのか?
ヴァルヴレイヴラジオ(第22回)でも話題になってましたがホント、どなまで(どなたかハーノインを見つけた方はこちらまで)ですね。
もしかして、それが分かっているからイクスアインは一言も喋らなかった?
それにしてもキャラの作画が崩れているのが今回は目立つような^^;…

彼女の世界を守りたい、例え彼女以外を犠牲にしてまでも… それがエルエルフ、基ミハエルの変革・革命。
ヴァルヴレイヴとハルト達、ジオールの学生(パイロット候補生)は人類そのものに対する革命の手段でしかない。

「リーゼロッテ、俺に浚われてくれ。」とかキザな台詞ですけど何か格好よく見えてしまいますね。
18話を一言で表すと、決別と再会とですね。{/netabare}

(2013.11/30 19話)
{netabare}愛する人を守る為、ドルシアを裏切り敵国(正確には中立国であるジオール)に亡命し建国を促したエルエルフの目的はドルシアの革命ではなくリーゼロッテを救う事だったなんて…・゚・(ノД`;)・゚・

カーツベルフ(サキがジャックして乗り移ったカルルスタインの少年)の異常にアードライ実は気づいてるんじゃないのか?って思うくらい順調にきてるな、なんて思ったら(゚д゚;)!アードライに見つかったサキだけど、この場をどう切り抜けるのか?

クーフィアはカイン大佐に忠誠を誓っているというよりは、こっちに居た方が楽しそうだからなんていう理由だろうな^^;
ハーノインの末路?を悟った今のイクスアインはジャックされていない限り、怒りそうではあるけど…

OSのピノもまたリーゼロッテと同じ肉体を持たないマギウス(第1世代?)でリーゼロッテは人の身体を移し替えながら生き、ピノはOSという機械の器へ乗り移った事でヴァルヴレイヴが情報原子であるルーンを燃料とするキッカケとなった?

ん?「私たちは人間の体を次々と乗り換えて生きながらえてきました。」と言ったリーゼロッテの言葉が真実ならエルエルフが愛した彼女は既にマギウスに乗っ取られたリーゼロッテだったという事?

いやいや、「速い!」じゃなくて自分の射撃の腕を疑ったらどうなんだよクーフィア?だからナイフでの戦闘が得意なんだろ!

リーゼロッテを助ける目的をうしなったエルエルフは、この後どうなるのか?また少しずつ暴かれつつある世界(マギウスの秘密やヴァルヴレイヴが人為的なマギウス・人間を凌駕した次世代の霊長類の筆頭の為に必要な存在)は、どう収束していくのか?見物ですね!!!{/netabare}

(2013.12/7 20話)
{netabare}リーゼロッテという光を失ったエルエルフ(ミハエル)は再起する事はできるのか?また101人評議会なる存在はマギウスの生存本能の表れであり共存できる未来はないのではないか?

等々、疑問はありますがエルエルフの知力を使えないハルト達にドルシアと対抗できる手段があるとも思えない。やはり彼の力が無いと何もできない学生のまま…という訳でもなさそう。ショーコ達はショーコ達で物資の支援を受け持ってくれる所を探していたみたいだし、とてもカップ麺をラリアットで倒しまくっていた人と同一人物とは思えないくらいに成長してますね。

絶対的な力でもない限りドルシアには勝てない。その力の1つが知略だとしたら、もう1つは武力(ヴァルヴレイヴの覚醒)?

ハーノインのピアスに隠された仕掛け、イクスアインは気づいていたみたいですがカイン大佐に関する情報だったりして。
それと何とかアルスの協力を得る事ができたが、それはヴァルヴレイヴの技術をアルス側にも提供する条件付きなんじゃないかと考えてしまう^^;

ついにカミツキの秘密が全世界に暴かれましたが、まさかこれが「世界を暴くシステム」の結果じゃないですよね(゚д゚;)!?{/netabare}

(2013.12/14 21話)
{netabare}アルスとドルシアが裏で取引をしていたから起こった茶番劇と言うにはあまりにも不謹慎すぎる殺人劇。
自分達が101人評議会に利用されていると分かっていても自国の利益・ヴァルヴレイヴの破壊、もしくは強奪を未だに計画していて中立国であるジオールを攻撃する正当な理由付けの為だとでも?
だとしても、いきなり武力で制圧するのは正当防衛でもないしおかしいだろヾ( ̄o ̄;)オイオイ

それにしても、ショーコだけはあの動乱の最中終始みんなの命を気づかっていたのは一国を背負う総理としての立場上やむを得ない事なのか・はたまた父親の死を間近で見てしまった事によって同じ悲劇を繰り返させたくないという思いからなのか。

おいおい、このままじゃ「世界を暴く」どころか本当に暴きたい事を暴く前に人類から見放されて死を待つだけになってしまうぞ?

こんな裏切られ方ないよ(-_-;)今まで、みんなの為に頑張ってきたのに…自身が追いつめられればすぐに他人を切り捨てるなんて。(1人の命と多数の命どちらかしか助けられないとしたらどちらを犠牲にするか?)

犬塚先輩はアイナに嘘をついていた、好きと言えなかった自分自身と引き換えに守ったものは…ハルトの気持ちとみんなの命だった・゚・(ノД`;)・゚・{/netabare}

(2013.12/19 22話)
{netabare}200年後の世界にも咲森学園が保存されているという事はモジュール77をそのまま取り込んだ形の国家なの?
それにしても200年後の世界の王子と呼ばれている少年、外見はエルエルフですが瞳の大きさ・色はハルトそっくりですね。まさか、ハルトは意識だけの存在になってエルエルフ(クローン)の中で生き続けているとか?

戦争互助組織から国家へと変わったドルシア。その頃から101人評議会(マギウス)がドルシアのバックに居たとしたら、人類vsマギウスの対決は起こるべくして起こったとしか…
それに立ち向かうヴァルヴレイヴのパイロットであるハルト達は人類とマギウスのハーフとして造られた呪いを受けた存在であると同時に共存関係という祝福を手に入れる為にヴァルヴレイヴが必要だった。

「はんぶんこ」、何もかもそう容易く分け合う事はできない。だけどそれを願い、行動に移す事で変わるかもしれない
。ハルトのように半分、人間でもう半分はマギウスとなった身体で平和を願い、エルエルフはあの時終わるはずだった命をリーゼロッテに救ってもらった(髪を切る事で命を半分わけ与えてもらった)一件でリーゼロッテを救い出す事で彼なりの恩返しをしたかった。

男は拳でしか語り合えない?とはよく言ったものですが、今回の件で人間であるエルエルフとマギウスであるハルトが分かり合えた事は世界を対立の構造から協調の構造へと変えるキッカケとなるのでしょう。{/netabare}

(2013.12/28 23話)
{netabare}かつては共に革命を誓った仲間だったエルエルフ。だからアードライは一緒にその誓いを成し遂げたかった。だが、その革命へと続く互いの道はヴァルヴレイヴの出現によって別れてしまった。しかし、アードライの道は友を失ったイクスアインの協力を得て再び光が差しはじめる。

てっきりアードライ組む事は、もう無いと思ってましたがまさかの展開デーゲン!?(゚д゚;)
それにエルエルフの「言ったら信じてくれたのか?」の問いにアードライが僅かなためらいを見せたのは許す気があったんだろうな^^;

ヴァルヴレイヴOS・ピノの兄であるブルーに101人評議会の面々が一目を置いているという事は、黒幕はカイン大佐ではなくプルー?

何気にエルエルフがドルシアの軍服に袖を通すシーン、2期のPVでもありましたがここまで待たされるとは…

クリムヒルトは、ハルト達がモジュールを奪還する事に少なからず希望を持っている。彼女もまた王統派の1人であり今の反王党派が統べるドルシアを快く思っていないから。それにしてもドルシアはマギウスの後ろ盾が無かったら今頃クーデターで情勢が安定しないまま最悪、崩壊してそう^^;

次回、最終回なのでジオールとドルシアの決着は着きそうですが色々と消化不良な幕引きとなりそう。{/netabare}

(2014.1/2 24話)
{netabare}ドルシア総統もマギウスで合った事が世界へと暴かれてしまった中、カインが強奪したヴァルヴレイヴ2号機(ダーインスレイヴ)で出撃する。そのドルシアはマギウスの謎を秘める為にジオールと戦い、そのジオールはマギウス・世界を暴く為にドルシアと対峙する!

ダーインスレイヴの装備が3~6号機の寄せ集めみたいになっているのは残念です^^;唯一、槍の装備はダーンスレイヴ独自の物ですがイデアールの頭が付いてるってwww
このダーインスレイヴ、wikipediaによると北欧神話に登場する魔剣で鞘から一度引き抜かれ生き血を浴びると完全に血を吸い尽くすまでは鞘に戻らないという代物なんだとか。
まさに、マギウスらしい兵器のネーミングですね。

最終決戦なのにハルトが戦闘にほとんど参加しないのは、エルエルフとカインとの関係に終止符を打つ為だったと思いたいです。にしても深刻な状況に陥り、エルエルフをジャックする時のハルトの焦りにも似た表情がなぜか笑えるww

ハルトたちが守った世界は、第3銀河帝国の礎となりカミツキ(疑似マギウス)を呪いの象徴から祝福の象徴へと変えるキッカケとなった。{/netabare}


1st.seasonも含めてあっという間の2クールでしたが、200年後の世界に住む人々は人類と共存できたのでしょうか?
それに王子と呼ばれていたあの少年の正体や、ドルシア・ジオールのその後など描かれていない部分が多いので終わり方には納得がいかないです。
キャラに関してもクーフィア以外は個性があって好感が持てました。
もちろん、クーフィアにも強すぎる個性がありますがただの戦闘狂です^^;パーフェクツォン・アミーとしてはエルエルフの次に優秀でしょうけど人間性の面ではちょっと…(゚д゚;)

前述したように納得のいかない部分が多い、期待していただけに残念ではありますがコミックスや小説などのメディアミックス作品でもあるので、アニメでは描かれなかった所を描いていってもらえると個人的には嬉しいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

カリューム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ちょっと内容を整理させて欲しい・・・(書き途中)

一期から時間が経ち、興味もだいぶ薄れていましたが、やっぱり謎を残したままというのは気持ちが悪く、最終話まで放送したあとに一気に見てみました

結論を言えば、「謎は明らかになったけど、わからないことだらけだった」でした

ここからはネタバレです
{netabare}まず作品の世界観というか流れを振り返らせてください
※ぶっちゃけうろ覚えだったりするので、勘違いがあるかもしれません

1.マギウス地球に来る
2.マギウス生物に乗り移る
3.マギウス人類に気味悪がれてしまったので、隠れることにする
4.ジオールがヴァルヴレイヴ作る
ここからは本編一期
5.ドルシアがジオールを奇襲
6.ハルトくん一号機でドルシア攻撃
7.なんやかやで咲森国爆誕
8.なんやかやで月目前でドルシアに攻撃され、弐号機がマギウスに奪われる
ここから本編二期
9.弐号機を退けて月到着
10.地球に行く事にしたが、ドルシアに到着
11.ドルシアでヴァルヴレイヴの開発者にあって、カミツキについて知る
12.エルエルフの想い人を発見保護したと思ったら、助けられて、助けられなかった
13.ファントムの船を捕まえる
14.マギウスにしてやられて、咲森国で大量虐殺がはじまる
15.逃げる
16.ドルシアとアルスが結託しようとしているので、阻止し、弐号機をぶち壊す
17.世界が大荒れ。人々は疑心暗鬼になるも、咲森国民は何人か生き残り、新たな国を作りました

う~む
こんな感じでしょうか?
とりあえず謎は全て明らかになったのかな?

個人的に分からない部分というのは、「なぜこんなにしっちゃかめっちゃかにしてしまったのか?」ですね

とりあえず、終わり方がもうなんなの?って感じでした
物語の流れ的には「マギウスと人間が共存する世界を作る」というのが最終的な目的になったわけです
いわゆる「相互理解って大切だよね!」みたいな感じ
主人公二人はそんな世界の実現のためにマギウスの存在を世間に知らしめます
隠そうとするやつをぶっ飛ばして、自分たちカミツキを暴いたときの意趣返しをはかります

ここで疑問なのが、マギウスと共存しよう的なエンドだと思いきや、主人公二人はいなくなり、ショーコちゃんが未確認宇宙生物とコンタクトを取っていることです
なぜその場面がラストなのか?
結局マギウスたちとはどうなったのか?
せめて最後にそこを描けよ(゚Д゚)
なぜ未確認宇宙生物とのファーストコンタクトを描くのか?

他にも細かいですが疑問点が
{netabare}1.なぜドルシア総督がマギウスだとわかったのか?カイン大佐がマギウスなのはわかってたけど、あいつがマギウスかどうか知るずべはなかったのでは?
2.なぜエルエルフはマリエを即始末しようとしたのか?雑すぎだろ。ハルト来ないからイラついてたんですかね・・・
3.なぜハルト以外はルーンを補充しないのか?一号機はOSちゃんの分も補充しないといけないのかもしれないから、ルーンの消費が激しいのかもしれないけど、ほかの人が一度もルーンを補充してないのはなんなのか?
4.ファントムの船を捕まえていたのは何だったのか?そもそも「月にファントムの船が向かっている」→「捕まえよう」。何故なのか・・・?{/netabare}



良かったと思える部分も無くはない
しかし、正直展開についていくのがやっとだったのと、上記の疑問点に「んんんんん?」となりながら見ていたのであまりいいとは思えませんでした
もう少しやりようがあったのでは?と思ってしまうので、惜しい作品だったとは思います

山田と先輩をもっと活躍させて欲しかったし、マリエの話も掘り下げて欲しかったな
あんだけ頑張って、その頑張りを知ってるのがハルトとエルエルフだけって寂しすぎるだろ(´・ω・`)
せっかくアキラちゃんとも仲良くなり始めたとこだったのに・・・
ルキノさんも物語から退場してる時間が長すぎたような・・・
ハルトくんとはいろいろあったんだから、そこらへんをもう少し描いて欲しかったかな
そういえば結局なんでチョメチョメしてしまったのかわからなかったな
あと主人公はヴヴヴを壊すと言ってましたが、あれはどうなったの?
マギウスとの共存という方向に向かったゆえの心情変化というふうに捉えることもできますが、作中で明言したりして欲しかったかな

そういえば、クーフィアというキャラがいましたが、あいつって実は裏切り者としてエルエルフ達が殺したやつと仲が良かったりしないかな?
そうだとすると、例え仲が良くても裏切り者は殺さなければならないという現実を最も心に刻んでいたのはクーフィアだったのかもと思うのです
戦闘狂っぽく描かれてましたが、実はエルエルフ達を仇として恨んでいたのかもしれないと考えると、面白いかも
{/netabare}

いったんここまで

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

タナボソ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

クソアニメとは何か? それは例えば登場人物がシナリオの都合で軒並み馬鹿になり、非常識極まりない行動を取ったりし始める作品のこと

あまりにも笑ったので衝動的に書いてみました。
21話。凄かった。神回と呼ぶにふさわしい。

2013/12/07配信の21話、ニコ生アンケートでは
(①とても良かった ②まあまあ良かった ③ふつうだった ③あまり良くなかった ⑤良くなかった)

①24.2%
②6.7%
③6.4%
④9.6%
⑤53.0%

⑤が過半数超え、①が30%割れなんて初めて見た(ノ∀`)
つか53=ゴミなんて出来すぎで、これも仕込みなんじゃと疑うレベルw


【参考】他作品のアンケート ①とても良かった の割合 
 ※()内は配信日

のんのんびより
7話(11/28)95.4%  8話(12/5)96.0%

てさぐれ!部活もの
8話(11/24)94.8%  9話(12/1)94.6%

キルラキル
8話(11/24)93.0%  9話(12/1)93.7%

蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ-
8話(11/28)86.4%  9話(12/5)94.0%

弱虫ペダル
8話(11/29)93.1%  9話(12/6)95.1%

アウトブレイク・カンパニー
7話(11/26)92.9%  8話(12/3)90.4%

東京レイヴンズ
7話(11/27)76.4%  8話(12/4)69.6%

ストライク・ザ・ブラッド
8話(11/28)80.9%  9話(12/5)78.1%

IS<インフィニット・ストラトス>2
7話(11/25)52.0%  8話(12/2)52.2%

BLAZBLUE ALTER MEMORY
8話(11/29)80.4%  9話(12/6)62.1%

メガネブ!
8話(11/24)57.5%  9話(12/1)72.0%

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21話 嘘の代償
{netabare}> ドルシア総統によって、カミツキの秘密が暴かれた。
> さらに、101人評議会の情報操作により、ファントムによる殺人もハルトたちのせいにされ、
> 世界は一気に彼らの敵に回る。
> 危険生物の駆除という名目の下、次々と殺されていく生徒たち。
> やむを得ず逃げ出したハルトたちだったが、モジュール77は既に大艦隊に取り囲まれていた。
> そんな窮地に陥る中、一部の生徒たちがハルトを拘束する。
> ハルトを差し出すことで、自分たちだけ助かろうというのだが……。
{/netabare}

とにもかくにも雑で急。説得力不足。
{netabare}ドルシア、アルス、ジャーナリスト皆グルでジオールへのなすりつけが見え透きすぎの{/netabare}
茶番、誰も信じないでしょ。
{netabare}学生を無差別虐殺する{/netabare}非人道的行為を大統領主導であんな軽率に行うなんて、
視聴者の多くが不快に感じるのが妥当。
{netabare}「奴らは人間ではない! (不死の)危険生物7号だ!」と言いつつ射殺。
いやいや、あっさり死んどるがなw 不死としつつ殺す矛盾。{/netabare}

ハルトもショーコも揃って馬鹿。ちゃんと説明しないし衝動的に行動して人の話を聞かない。
シナリオの都合なんであろう方向に話をシフトさせる操り人形と化していると感じてしまいました。
{netabare}ハルトはうっかり口を滑らせすぎだし、ショーコは手のひら返しが早すぎ。
視聴者的に茶番で非人道的でご都合と映っているに過ぎないアルスに、ハルトをあっさり売るショーコ。

引きこもりエルエルフさん、あっさり捕縛、ハルトと共にアルスへ売られる。以前も見た光景だけど。
「買いかぶられたものだな」てのもなんかズレてる。
無気力ならそんな台詞出てこないはずだし、やる気あんなら捕まんなよだし。

常識人的振る舞いを見せた犬塚先輩、戦死。
「信じてもらえなくても、憎まれても、俺は!」仲間を守ろうと奮戦したのに…{/netabare}

バトル描写がまともでも、キャストが豪華でも、
シナリオのとんでもなさが全てを覆し、どうでもよくなる。
ホント凄いです。

監督:松尾衡
シリーズ構成:大河内一楼
21話脚本:熊谷純


「ボクジャナイー」⇒監督と脚本家で責任のなすりつけ合いかな?
「ジャッジメントする!」⇒視聴者にスタッフが裁かれるんですね
と話題をかっさらってきた(たぶん)ヴヴヴ、いったいどこへ行くのか。
全24話とのことで残り3話、ちゃんと終われるのか。
劇場版作って結末すんじゃね?なんて声もあるけど、
こんなのに一文も払いたくない人ほとんどなんじゃw
気になるのでとりあえず最後まで観ます。ある意味楽しみ。
(2013/12/08初up)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

59.4 17 ロボットアニメランキング17位
R-15(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (573)
3267人が棚に入れました
ポルノ小説でプロとして活躍している芥川丈途。丈途は職業柄あまりよい目で見られなかったがその能力が認められ、天才と呼ばれるにふさわしいものだけが入学を許される私立高校・閃学園に入学することになる。そこは個性あふれる生徒が集まっており、翻弄される丈途。学園や先輩から出される幾度の難題なテストにも負けず、彼らと協力しながら勝利を収めていく……。

声優・キャラクター
喜多丘千陽、福原由莉奈、柏山奈々美、小松真奈、積田かよ子、村上まどか、村井理沙子、月宮みどり、有賀由衣、野水伊織、長島☆自演乙☆雄一郎
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

リビドー大爆発(50点)

全12話。
ラノベ原作。原作未読。

個人的満足点:50点
アニメ系統:リビドー爆発系学園ラブコメ

天才だけが集まる学園での
天才「ポルノ小説家」芥川 丈途の学園コメディ。
ということだが、エロ全開w
もう、突っ込みどころ満載すぎる。

ストーリーなんてあってないようなもの。
このアニメを楽しむにはいかにバカになれるか
そこに尽きると思う。

兎に角、リビドー爆発しているところに
どれだけバカになって突っ込めるかであろう。
それ以外何も無いと思っている。

キャラはなかなか可愛いので
エロネタと可愛いキャラに萌えてくれ。

さすがにこれだけバカでエロだと
声優さんも知らない方々ばかりだ。
でも、悪く無いと思う。
エロエロな内容でもがんばっていた。
そんな声優さん達には今後も活躍して欲しいね。

そんなわけで決してお勧めできるものではないが
バカバカしいエロに興味があれば、どうぞといったところ。


と、まあ、エロエロとしか書いてないが
つまり、何が言いたいかというと

モザイクばかりで何も見えんw
これはBD観るしかないのかw

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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
今期のエロ枠か?
なんという卑猥な・・・
オープニング開始早々今期の脱落候補No1に躍り出たw

と思ったんだが、何かそうでもないかも。
確かにエロ枠だが、ぶっ飛び加減は面白い。
絵柄は個人的に好み。キャラも可愛い。
貧ニューから巨ニューまで選り取り見取りw
ちょっとキャラが多くて1クールでは覚え切れなさそうだが。

今後がちょっと気になる。

公式見てきたら「リビドー爆発中!」って書いてあったよwwww


2話視聴。
「リビドー爆発」全開かとも思ったんだが
何だ?何かちょっと真面目な話もあるのか?
こいつはエロだけで終わらない気配。
色々な意味で興味が出てきた。
来週も継続。

3話視聴。
今一勢いに欠ける気がする。
基本路線はラブコメのようだ。
ラブコメでの勢いも中途半端で
リビドー爆発もあまり勢いがない。
リビドー爆発で笑いにしてくれればいいのだが
意味の無いカットで爆発されても、引くだけだ。
爆発しても、真っ白で分からんしw
今一、面白みに欠ける。
一応継続。

4話視聴。
名機来夏回。
今回はなかなか爆発していた気がする。
来夏の変態ぶりがすごかった。
ただ爆発してた分、真っ白なシーンがいっぱいだったがw
しかし、丈途がどんどんモテル設定が気に食わないwww

5話視聴。
なんという百合回w
リビドー爆発しすぎだろwww
なんというアニメだ。
ランの技が色々な意味ですごかったわw
ひどいアニメだが我が身を鍛えるためにも
継続視聴するw

6話視聴。
何か前回に比べるとパワーダウンした感じ。
このアニメはもはやリビドーを爆発させないと
楽しむポイントがあまりない。
爆発させた無茶な展開の方が笑えるので
そちらでいっていただきたいものである。

7話視聴。
透明人間とはベタだがなかなか面白かったw
やはりリビドー爆発で無茶苦茶やってもらった方が面白い。
こういう路線で押してもらいたいところ。
来週はどうなることやら。

8話視聴。
デート回。
タケトなかなか美味しい展開をw
うらやましい。
しかし、ふくねちゃん気にしなさすぎw
意外と落ち着いた回だった。
いつもに比べればだがw
来週は爆発を期待したい。

9話視聴。
部長回。
部長の謎にせまるが、結局何も分からないw
さらに気になってきたじゃねえかw
このアニメの性質上、最終的に判明するってことは無い気がする。
このもやもやした気持ちどうしてくれるんだw

10話視聴。
うたえ、可愛い。
そして、ちょっと可哀想。
たけと気づけ、この大バカ。
それでもポルノ作家かと真面目に突っ込んでも仕方ねえが。

11話視聴。
最後にきて、ちょっといい話になってきたんだがw
しかし、最後このまま終わる気がしない
どうせ、リビドー爆発で終わるんだろうなw

12話視聴。
予想に反して綺麗に終わろうとしやがったw
バカバカしくはあるが、綺麗に見えるから困る。
個人的にはもっと爆発して欲しかったかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

セメント さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

天才

圧倒的すぎるwww
夏期ワーストアニメ最有力候補なんじゃないんですか


天才ばかりを集めた学校が舞台とあり、まさに天才のバーゲンセール
かなり安っぽいイメージが払拭できないです、天才がこのように毎年輩出されてたら苦労はしません
言うなれば、超ショボい能力者たちが戦うアニメみたいな、天才と定義して良いのか怪しい微妙な天才ばかりが出てくる、がっかり感の漂う物語設定でした
話の軸の部分の酷さに加え、新人声優の試験起用のようなキャスチング、毎回同じ曲しか演奏しないクラリネットの天才()や円周率が言えるだけの数学の天才()など個々人の造り込みの甘さ等々、枚挙に暇がありません
何か”失うものがないから取り組みやすい”という言葉を強く感じるアニメでした

1話の冒頭、いきなり知らないエロアニメが始まるものですから、やべぇ見るアニメ間違えたかなと思うのも無理はない
これはポルノ作家の天才()である主人公の執筆したと思われる、これも劇中劇と言うのですかね、創作エロアニメで、以後も度々出てくるのですが
これ以外にも、普通に本編でやたらと女キャラが脱いでおり、非常に情欲をそそります
おかげにして、このアニメを観た後はエロサイトへ一直線がお決まり(ry
という冗談は捨て置き、2話の創の芝居とか、7話の来夏の寝起きからの一連のカット、8話のホテルの主人公の転倒するカット、12話の創の発明品が空飛んでくカット等々、たまに地味ウマな作画があるんですよね・・・
凡そ褒めるところのない駄ニメとネットでは目されていますが、そこだけは評価できる点でした

先程も言いましたが、あからさまに残念キャスチングです、逆に感心する位の酷さですね
このアニメなんと、長島☆自演乙☆雄一郎さんが出演してるんですよね
鉄坊廻役で出ている他、10話ではOP,EDを声優と混ざって歌っちゃったりしてます
まぁ素人ですから違和感を絶対に感じるだろうと踏んでいたのですが、元から酷いOPEDはともかく、本編ではそんなに浮いてないのが驚きでしたね
本業じゃない人が入ってても浮かない周りのレベルに軽く危機感を覚えますが

さて音楽に関しては、これも酷いとしか言いようがありませんな、最終回の挿入歌は歌詞も酷い
「ロウきゅーぶ」といい「ゆるゆり」といい、アニメPVに中の人の実写映像を使ったケースが多いシーズンでしたね
悪くないとは思いますが、声優プッシュが見え透けてちょっと・・・とも思います
アニメキャラ差し置いて声優出してるわけですからね、まぁそれだけ声優需要が高まっているということでしょうが

謡江や蘭に比べると、メインヒロインの吹音があんま可愛くないですね
にも関わらず、主人公は詩江を切っての吹音ルートでしたから、全く・・・全く・・・
そして律は、どうやら主人公に好意を寄せていたようですが、腐を釣ろうとしてるのが見え見えでアザトイですね
キャラに関してはそうですねぇ、性的だなぁと思うことはあっても、それ止まりでしたねぇ

それでもイベントは精力的にやっちゃうんですよねぇ
名古屋の全巻予約者限定イベントに、渋谷のCD発売記念イベントに、ソフト発売記念イベントシリーズにと、その全てにおいて良い噂を聞かなかったですね
ニコ動と連動した企画も、投稿者数は奮わなかったみたいですし、Ustの生放送でも視聴者少なかったとか、ソフト1巻の特典には抱き枕がついていたのに売上も微々たるもので・・・
こっちが虚しくなってくきますね、打ち上げコピペを初めて読んだ時が思い出されます
何故こんなことになってしまったのか
いやーほんとやること全部がマイナスに繋がってるような気がします


軒並み低評価です、ポル産アニメの終焉を感じます
しかしこの駄ニメポイントが、クソアニメソムリエを強く育てるわけなんですねぇ
ちなみにウィーンに行く話は原作の特典映像につくみたいですねぇ、果たして見ようか見まいか・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

こたろう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

バランスはとれてます。低い水準で

エロコメというのは、特殊なジャンルです。
良いに越したことはありませんが、1話1話のストーリー展開はかなり無茶なこじ付けや、面白くもない寒いコメディを入れても許される、そんな免罪符を持っています。
それがエロに通じているなら!という前提ではありますが^^
ラッキースケベに行き着くためのストーリー、裸やパンツを見せるための設定、エロイベントを発生させるための舞台。
全てのベクトルが「エロ」に向いているなら、目的達成のための手段はあまり重要視されないのがエロコメ。
そりゃそうです。
超展開をみせて引き込まれるストーリーのエロ、涙なくしては見られない感動のエロ、人間の深層心理を深く考察した社会派のエロ、なーんてのは、ほぼ存在しません。
面白いストーリーなんて、むしろエロには邪魔。
くだらねー、ほんっとにくだらないぐらいの内容で丁度いいのです。



さて、前置きが長くなりましたが本作はエロコメです。
一芸に秀でた生徒が集まる学園。生徒達はそれぞれのジャンルでの天才であり主人公はポルノ小説で名を馳せている人物・・・とまぁ、いい具合にバカバカしくてありがちな設定。
主人公の職業を活かして、女子達を相手にエロ妄想を膨らませていくといったエロ展開パターンを装備した作品です。


前述のとうり、エロコメなのでストーリーは箸にも棒にもかからない内容。
いくらなんでも展開が幼稚すぎだろ!・・・と、思わないではないですが、まぁそれは我慢できます。
意味不明のキャラの行動原理も頭痛がしますが、まぁエロコメだからねぇ・・・で、無理やり納得する事もできなくはないです。
典型的なエロ系らしい、クソつまらなさが蔓延しているのは予測の範疇でした^^;
しかし、低質である事が許されるのはそこまで。
本作はそれに留まってはおりません。

ぎこちなく動く動画の足りない作画。
パンツや乳を見せとけばいいだろうという芸のない演出。
ヘタクソな大根声優。
その大根が歌うOPとED。
と、まぁ
ストーリーや設定以外の部分も含めて、ぜーんぶ安定的に低質でした、R-15は。
見事なものです、悪い意味で。


優秀なエロ系というのは、呆れるぐらいの緻密な作画をしたり、想像力を掻き立てる最大限のエロス演出を工夫したりと、普通の作品を凌駕する美点があるものです。
声優に至っては、言うまでもなく超重要。
くだらないエロだからこそ、後ろ指さされないように、ちゃんとやれる部分では頑張るもの。

ですが、R-15はストーリーのしょっぱさに見合った、いや、それ以下のガッカリ品質。
褒めるところがない、という意味において実にバランスの取れた作品でした。

どんなクソアニメでも何かしら特徴をピックアップできると思うのですが、ほんとに何も思いつきません^^;
それぐらいに無為で低水準な作品。

お金や時間をドブに捨てたいと思う方にオススメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

63.6 18 ロボットアニメランキング18位
ブレイク ブレイド(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (462)
2778人が棚に入れました
化石燃料が採れないクルゾン大陸では、人々は石英に命令を与えることで動力源や熱源にしてて暮らしていた。この力は「魔力」と呼ばれほとんどの人々が持っていたが、ライガット・アローは生まれつき魔力を持っていなかった。そのため、能なしと呼ばれ続けてきたが、あるとき、地中から発掘されたゴゥレム(魔動巨兵)「デルフィング」は魔力を持たないライガットでなければ動かすことができなかった。折しも、ライガットの暮らすクリシュナは隣国アテネスとの戦争に臨んでおり、親友であり国王のホズル、同じく旧友で王妃のシギュンを助けるため、ライガットはデルフィングを駆り、戦いに身を投じることになる。

声優・キャラクター
保志総一朗、斎藤千和、中村悠一、神谷浩史、花澤香菜、井上麻里奈、鳥海浩輔、白石稔、河相智哉、菅原正志、緒方賢一、葛城七穂、柳沢真由美、浅野真澄、中井和哉、寺島拓篤、白石涼子、土師孝也、喜多村英梨、林和良、宝亀克寿、ささきのぞみ、井上喜久子
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

折れたのはストーリー

石英を動かす力で成り立っている世界でその力を持たず
無能の烙印を押された主人公ライガットが
誰一人動かすことの出来なかった古代のゴーレムを駆り
葛藤しつつも戦場で活躍してゆくストーリー。


無能だと思われ続けていた者が友情をキッカケに立ち上がり、
結果として自身を蔑んできた世間や国を助ける事になってゆく
ありがちなストーリーのロボットものですが
己が信じる正義を貫き、人としての優しさも感じさせる姿勢には共感できますし
無骨な戦いながら無双する強さには爽快感と憧れを感じます。
使い回されてはいますがやはり人気の既定路線という感じで
「ロボ格闘モノ」として割り切って観れば楽しめる要素はあります。
ただし途中までは…ですが。(後述)

ロボットものでも良くあるビーム等の近未来的な武器兵器が無く、
単発式のブレスガンや槍・大剣で戦う設定には
いわば「ロボット戦争」ではなく「ロボット合戦」の趣を感じ一目の価値はありそうで
戦術戦略を含めどのような戦いになるのか楽しみにしつつ観ては居たのですが
個人の技量に頼った戦闘の結果が即戦争の優位性に結びついていて
大局的に観ると非常に荒く感じてしまいました。
(小隊や個人の勝利=戦争の勝利な感じになっている。)

細かく注文を付けると、
編成がゴーレムか歩兵それと一応の偵察用バイクというのも極端で違和感があります。
陸戦メインならちゃんと車両兵器や補給車、砦には固定砲台なんかも描いてくれれば
「戦争」としてのリアリティは大分増したと思います。

また背景が描かれていないので作中の情報を頼りに考察すると
ボルキュス隊のクリシュナ進軍は電撃作戦だったのだと思わざる得ないのですが
常勝を計算に入れた進軍は傲慢で相手を過小評価していますし
国境の要塞陥落に時間が掛かった事を鑑みても
首都に兵力を集結させているクリシュナ軍対して取る作戦として無謀に感じ疑問でした。
{netabare}実際敗戦し一時アテネスまで引き返す憂き目にあうのですが
前線基地や補給路があれば一度の侵攻で無理せずとも
数回で落とせたんじゃないかなと思ってしまう訳です。{/netabare}
ついでに言うと迂回して村を襲った行動も謎のまま…。
ボルキュス将軍ってちょっと壊れていそうなのでその表現の一環だったんでしょうか?
ボルキュスが優秀な指揮官だったとは到底思えないんですよね…。
この点も「戦争」ではなく「戦闘」に見えてしまう一因です。

クレオ達が敵国を蛮族だと教育されていたりして、
この作品で描きたい物は「戦争」の筈なのに
結局「戦争や合戦」を描き切れず「戦闘や格闘」を描いたものになって
しまっているのがとても残念です。

更に更にそれにも増して残念なのがブッツリとした終わり方。
最初の方の感想通り期待感は確かにあったのですが…。
ライガットとその友人の運命や現実を知ったクレオのその後の行動、
それにアンダーゴーレム建造の謎など投げっぱなしにも程があります。
TV版ならもう少し描いた形になっている可能性もほんの少しあるかも知れませんが、
観終わってガックリ&モヤモヤしてしまうのはまず間違いないでしょう。
(追記:やはりガックリエンドでした。)
劇場で6度に渡りお金を出してご覧になった方は気の毒だったかも知れません。

とにかく続きをやらない限り二進も三進も行かない作品。
作画は良いのでその場その場の無骨なロボアクションを楽しむ位しか見所はないです。
それなりに熱さは秘めてはいるのですけどね。

※後半にかけて劇場版と違う所があるので追記しておきます。
{netabare}
10話で登場する「ステルタ部隊」はTV版用で
ジルグの活躍を演出する為の新たなカットになっている模様。
ジルグの死に様も劇場版では戦闘中だったものがTV版では捕虜の後射殺となっている。

またTV版ではバデスが戦死しニケは生き残っている様だが
劇場版ではニケが戦死しバデスは存命。
これによりラストの首都攻防戦でバデスVSバルドの堂々たる戦いがTV版では観られなくなる。
ただしニケが生存なら新たなシーンはあるかも。
個人的には「憎しみに捕らわれたままのニケ」と「事実を知り憎しみから解放されたクレオ」
の対比に期待したいところだが時間的に無理かな…。
なんて思ってたけど結局ニケ全く出て来ず。ぇー。(^_^;)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

劇場版全6章をテレビ用に再編集した作品です^^

原作未読、劇場版も未視聴でこの作品の視聴に臨みました。
この物語の世界は、誰もが魔力を当たり前の様に使い、その魔力を源にして電気や動力を生み出しています。
この物語の主人公は、ライガット・アロー・・・彼は100万人に1人の確率で生まれる「魔力を持たない者」でした。
誰もが持っている能力を持っていない事から、幼い頃より差別を受けて生きてきました。

その後、ライガットは士官学校に入学するのですが、そこでホズル、シギュン、ゼスといったかけがえのない友人と出会う事になるのです。

時は過ぎ、現クリシュナ国王となったホズルとその王妃となったシギュンにライガットは呼び出されます。
そこで、軍事大国であるアテネス連邦が攻めてきたこと・・・そしてアテネス軍の前線部隊の隊長が親友のゼスである事を聞かされるのです。

そして、偶然にもクリシュナ国で発掘された古代人が作った古代ゴーレム・・・これまで誰も動かせなかったロボットを魔力を持たないライガットが起動させてしまったのです。
その古代ゴーレムは、1000年以上前に建造されたもの・・・なのに、最新鋭のゴーレムが足元にも及ばないくらいの運動性能を持っていました・・・

それでも、戦争はライガットの目指す道ではない・・・と誘いを断ろうとするのですが、ホズルが降伏条件・・・ホズルやシギュンら王族に対する処刑を飲もうとする態度を見て、軍隊に入り・・・物語が動いていきます。

前置きがかなり長くなってしまいました^^;
でもこの作品は、物語の設定を理解しないと物語の進行から置いていかれてしまう感じがありました。
正直、私がその状態に陥っています^^;

ロボットが同じような色と形なのでパッと見で敵味方の区別がつけにくい・・・
たくさんの登場人物が出てくるので、誰がどこの所属なのかがひと握りの主要キャラ以外は分からないし、キャラの名前を覚えるようとすると、更に難易度が上がります。
その上、○○部隊とか、○○団とか色々分かれているのも頭を混乱させる要因でした^^;

でも、物語の大きな幹の部分・・・ここは面白いんですよね^^
クリシュナ側からの視点が中心だったので、ライガット、ホズル、シギュンといった旧友や物語の中盤から登場するクレオといった主要メンバーの人となりはしっかり表現されています。

そして、肝心のロボットですが・・・ライガットの搭乗する古代ゴーレムの運動性能が半端ないのは早々に理解できます・・・ライガットの操縦技術が伴っていないのが苦しいところですけれど^^;
バトルシーンも迫力があって良かったと思います。

でも、あとのロボット・・・主要搭乗人物と○○将軍が乗っていたロボットは印象にあるのですが・・・
その他のロボットの多くはマントを被ってるんですよね・・・^^;
機体から運動性能を敵に察知されるのを防ぐため・・・?
手にしている武器を隠すため・・・?
ロボットにマント・・・この組み合わせがアンマッチだったように感じたのは私だけでしょうか・・・^^;?

物語を完走して一番印象に残ったのは・・・シギュンとクレオのやり取りだったかもしれません^^;
この二人のやり取りは好きでしたね・・・最初は仕方ありませんが、時間と空間がお互いの距離を少しずつ縮めていくのがしっかり表現されていたと思います。

一番気になったのは、ライガット、シギュン、ホズルの関係です。
ホズルとシギュンや王と王妃・・・けれど、???という場面がいくつもあったように思います。

そして、一番ビックリしたのが終わり方だったと思います。
まさか、あの場面がエンディングとは想像すらしていませんでした^^;
物語の展開上、あの切り方しかなかったのでしょうか・・・?

1クール12話の作品・・・色々と難しい作品でしたが、気になる点も残っています。
劇場版を視聴したら解消されるのでしょうか・・・?
それとも一部原作の連載が継続されているようなので、それで解消されるのかな・・・?
まずは時間を作って劇場版からトライしてみたいと思います^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魅力半減? いや、それ以上かも

【1話感想】
{netabare}
  私の現在に至るまで。
  ≪劇場版見たいなぁ→でもやっぱり先に原作読もう→中々良い感じ→あれ?アニメやってる→とりあえず1話見ようかな→さてどうしよう?(今ここ)≫
  劇場版未視聴、原作途中まで、アニメ1話だけ、という中途半端な状況にありとても困っています。
  一応『完全新作』らしいので、オリジナルストーリーもあるかもしれないとふんで、とりあえず読んでるところまでは見る予定です。

  内容については、現状はテンプレ展開。
  ただ、面白いことは確かなので、テンプレより王道と呼ぶべきかもしれません。飽くまで現状は。
  ネタバレになるとアレなので多くは触れませんが、実は作品として大分重量感があるんですよね。
  なので割と人を選びます。
  (『戦闘のカッコ良さ』とか『魅力的な女性陣』とかである程度は緩和できるかもしれませんけど、
  やはり『重い話』が苦手な人は駄目かもしれません)
  逆に言うと好きな人は好きになると思うので、上記のワードが気になる方は一度見てみると良いと思います。
{/netabare}
------------------------------------------------------------
【視聴後】
  これは……ダメとしか言いようがないですね。
  と言うのも、ストーリーではなく、あらすじをそのまま映像化した状態に極めて近いです。
  原作厨と言われても構いません。原作読んでください。
  理由は以下に。

  まず驚くべきはシーンカットの嵐。
  普通は2クールでコミック9巻相当の映像化となるのですが、これ1クールで9巻分になってます。
  つまり原作の半分近くはカットされているということです。
  (アクションシーンが多い作品なので、多めに消費されるとしても……ね)
  ではどこがカットされているか。
  主にキャラ周りです。キャラ付け描写とか心理描写とか行動理由の説明とか。
  ここがカットされているわけですから、キャラの魅力は損なわれているし、その上意味不明な行動を起こしているように見えてしまっています。
  
  次にアニメオリジナル展開。
  正直、原作読んでないのでは? と思うほどに色々と崩壊してます。
  こちらも顕著なのはキャラなんですけど、まあこの際置いておくとしましょう。
  私が一番突っ込みたいのは、ED後の台詞。
  「そのまんま、ライガットで」
  これは、あの重要なキャラがあの重要な行動をしてこそ深みを持つ台詞でしょうに。
  何をしたかったのかがわかりませんでした。
  小耳にはさんだ裏話→{netabare}一応原作者さんが監修されているようですが、監修って実は名前貸しだけだったり、
  出来上がったものをチェックするだけだったりと、実際にはほとんど関与しない(できない)らしいです。{/netabare}

  まあ作品の雰囲気を知るにはいいかもしれませんが、ブレイクブレイドをきちんと楽しみたいなら、原作をどうぞ。
  因みに原作基準の評価なら☆4~4.5付けます。
(2014.6.24)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

67.1 19 ロボットアニメランキング19位
機動戦士ガンダムZZ[ダブルゼータ](TVアニメ動画)

1986年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (460)
2118人が棚に入れました
宇宙世紀0088年、グリプス戦役でティターンズは壊滅しエゥーゴも勢力が衰退。摂政 ハマーン・カーンに率いられたジオン軍残党 アクシズが地球圏の制覇に乗り出す。グリプス戦役で傷ついたエゥーゴの戦艦 アーガマは、サイド1 シャングリラに寄港した。そこでジャンク屋稼業をしている主人公 ジュドー・アーシタとその仲間たちが、Ζガンダムを奪って一儲けしようと企んだことから、アーガマと関わり合いをもち、これに敵対するネオ・ジオン軍(アクシズ)の戦艦 エンドラとの戦闘に巻き込まれる。

声優・キャラクター
矢尾一樹、鈴置洋孝、岡本麻弥、菊池正美、森しん、塩屋浩三、原えりこ、松井菜桜子、堀内賢雄、戸谷公次、門間葉月、榊原良子、カシワクラツトム、本多知恵子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

視聴メモ ※作品評価は保留中

◆視聴メモ
{netabare}
・アムロは一度も登場しない。
・シャアはハマーンの省察シーンで一度だけ登場(クワトロ大尉として)。
・ブライトは第1話~最終話まで過半の話で重要な役割を果たす準メインキャラ。
・セーラはシナリオの本筋には全く関わらないゲストキャラとして計3話に登場。
・ハヤトはカラバのリーダー格として35話のみに登場。
・ファ・ユイリイ&カミーユ・ビダンは序盤および中盤でまずまずの存在感を示す。
・本作の表主人公はジュドー・アーシタ、裏主人公はハマーン・カーンか。
・「妹もの」として楽しめる作品でもあるかも。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原案         矢立肇
原作・総監督     富野由悠季、
脚本         南田操、鈴木裕美子、遠藤明吾、鎌田秀美、斧谷稔
キャラクターデザイン 北爪宏幸
音楽         三枝成章
アニメーション制作  日本サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 機動戦士ガンダムZZ (1986年3月-1987年1月) ===========

 - OP「アニメじゃない〜夢を忘れた古い地球人よ〜」、ED「時代が泣いている」 -
{netabare}
第1話 プレリュードZZ ☆ ※無印ガンダムとZガンダムの総集編、ラスト5分は新キャラ紹介 ※挿入歌「Ζ・刻を越えて」
第2話 シャングリラの少年 ★ アーガマのサイド1入航、生気のないカミーユ、ジャンク屋のヤザン回収、ジュドーのZガンダム奪取、ジュドーvs.ヤザン
第3話 エンドラの騎士 ☆ アスシズ艦入航、ジュドーのアーガマ潜入、ネオ・ジオンの騎士(マシュマー・セロ)vs.ジュドー
第4話 熱血のマシュマー ☆ マシュマーvs.ジュドー再戦
第5話 ジュドーの決意 × ジャンク屋ゲモンvs.ファ(Zガンダム)、ジュドーのGパイロットの才能 ※毎回の寒い展開に飽きてくる
第6話 ズサの脅威 ★ ブライトのジュドー勧誘、マシュマー来襲、ジュドー妹リィナに背中を押されてようやくZに乗る
第7話 ガザの嵐 ☆ ネオジオン兵再来襲、ラビアンローズのルー・ルカ登場・加勢
第8話 鎮魂の鐘は二度鳴る ☆ ヤザンvs.ジュドー(コメディ戦)、アーガマ宇宙へ(ルー・ルカ活躍)
第9話 宇宙のジュドー ☆ マシュマー隊のアーガマ追撃、ルーのグレミー・トト篭絡・脱出。アーガマ合流
第10話 さよならファ ☆ 内通者(ビーチャ&モンド)、監視役キャラ・スーン、アーガマの危機、ファ離脱、ゴットン潜入失敗
第11話 始動! ダブル・ゼータ ☆ ゴットン逃亡(コアファイター強奪・イーノ誘拐)、ラビアンローズのイーノ回収、Zガンダム破損、新型MS(ガンダムZZ)搭乗(ジュドー) ※ドタバタ展開は微妙
第12話 リィナが消えた ☆ ルー&リィナの我儘飛行・グレミー機との遭遇、ジュドー搭乗ZZの威力(トト機&スーン機撃退)、グレミー・トトのリィナ連れ去り ※同上
第13話 妹よ! ★ 続き、ジュドー妹救出のため独断出撃(ZZ)、エル・ビアンカ支援出撃(Z)、リィナ救出失敗
第14話 幻のコロニー(前) ☆ 忘れられたコロニー「ムーン・ムーン」、光族の双子少女(教祖サラサ、妹ラサラ) ※内容陳腐なうえ分かり辛い×
第15話 幻のコロニー(後) ☆ 続き、エンドラ喪失・キャラ捕虜に ※同上×
第16話 アーガマの白兵戦 ☆ ゴットン隊の艦内侵入、エマリー&ブライト進展
第17話 奪回! コア・トップ ★ キャラ逃亡、キュベレー(エルピー・プル搭乗)vs.ガンダム3機(MkⅡ/Z/ZZ)、ジュドー単機アクシズへ
第18話 ハマーンの黒い影 ★ ジュドーのアクシズ潜入・プルとの出遭い・ハマーンとの遭遇
第19話 プルとアクシズと ★ ジュドーの寝返り芝居失敗、わがままプルの暴走とサイコミュ機能停止、アーガマのハイメガ砲発射、ジュドー帰艦・営巣入り
第20話 泣き虫セシリア(前) ☆ アーガマのグラナダ寄港(ウォン・リーの地球行き要請、トーレス幼馴染の女スパイ) ※挿入歌「星空のBelieve」
第21話 泣き虫セシリア(後) ★ 続き(キャラ脱走騒動、ゴットンの卑劣な計画、セシリア爆死・移民船爆破回避)
第22話 ジュドー、出撃!! ★ ハマーンの地球制圧宣言、感応し合うハマーンとジュドー、ドライセン(ラカン・ダカラン搭乗)のアーガマ強襲・撃退
第23話 燃える地球 ☆ アクシズのダカール制圧、エルピー・プルvs.ジュドー、キュベレー&MkⅡ大気圏降下、アーガマ地球へ
第24話 南海に咲く兄妹愛 × アフリカ大陸東岸の地元民を巻き込んだ戦 ※見なくてもいい水増し回
第25話 ロンメルの顔 ☆ 砂漠のジオン残党のガンダム襲撃{/netabare}

 - - - - - - OP「サイレント・ヴォイス」、ED「一千万年銀河」 - - - - - -
{netabare}
第26話 マサイの心 ☆ 続き
第27話 リィナの血(前) ★ ダカール争乱(ネオジオン主催パーティ、ハマーンとジュドー3度目の接触、リィナとの再会・銃撃、ジュドー覚醒、リィナ大見え・兄妹逃亡 ※見せ場のはずだがオカルト調で色々と残念×
第28話 リィナの血(後) ★ リィナとプルのジュドーを巡る衝突、グレミー隊vs.ガンダムチーム、ポーラ機墜落・炎上(リィナ死亡?)
第29話 ルーの逃亡 ☆ ハマーンとグレミーの相互猜疑、ジュドー立ち直り、グレミーの自問自答
第30話 青の部隊(前) ☆ アフリカ独立戦線「青の部隊」vs.ガンダムチーム
第31話 青の部隊(後) ☆ 続き
第32話 塩の湖を越えて ★ グレミーの秘密(コールドスリープされた強化人間、ザビ家再興計画)、オーギュスト戦死 ※グレミー小物っぽくてイマイチ×
第33話 ダブリンの午後 ☆ アリアス隊vs.Gチーム、ブライトの連邦軍幹部の方針対立、アリアス隊ダブリン襲撃、ファのジュドー&ブライト救助・再会
第34話 カミーユの声 ★ プル単騎サンドラ(グレミー指揮艦)攻撃・負傷、病室から抜け出したカミーユ、Gチーム来援 ※カミーユの声←オカルト展開でイマイチ×
第35話 落ちてきた空 ☆ ハマーンのコロニー落とし(ダブリン)、カミーユの心、ラカン・ダカラン隊来襲、ハヤト戦死、コロニー落下
第36話 重力下のプルツー ★ もう一人のプル、サイコガンダムMkII(プルツー)のアーガマ来襲、プル出撃・自爆
第37話 ネェル・アーガマ ☆ アーガマ乗員宇宙へ、新造艦クルー再編、マシュマー隊来襲(イリア・パゾムvs.ジュドー)、新造戦艦発進(ビーチャ指揮) ※セーラ&リィナちょい出
第38話 鉄壁,ジャムル・フィン ☆ ブライト艦長からの伝言(サイド3(旧ジオン公国)攻撃命令)、イリアのサトウ抹殺、Nアーガマ苦戦、リィナの気配
第39話 サラサ再臨 ☆ 民間船救助・難民乗艦(光族の双子再登場、ハマーン潜入、サラサのハマーンへの忠言)、24バンチコロニーへ
第40話 タイガーバウムの夢 ☆ 観光地化された中立コロニーの騒動、ハマーンの誘い・ジュドーの拒絶
第41話 ラサラの命 ☆ 続き、ラサラ衰弱死、モンドの復讐(スタンパ戦死)、ハマーンとジュドーの繋がり(サラサの指摘)
第42話 コア3の少女(前) ☆ 鉱山隕石キケロ潜入・ルチーナとの出遭い、キャラとの再会、プルツー再登場
第43話 コア3の少女(後) ★ サイド3中心コロニー潜入成功、プルツーのルチーナ解放・ハマーン襲撃、グレミー造反(アクシズ制圧)、鉱山隕石分離
第44話 エマリー散華 ☆ ジュドー&ルーのコア3再潜入・ミネバ略奪失敗、ダカラン隊&プルツー機来襲、ラビアンローズ大破・エマリー戦死
第45話 アクシズの戦闘 ☆ ラカン・ダカラン隊&プルツーvs.マシュマー隊&キャラ、ジュドーのキャラ加勢、マシュマー戦死
第46話 バイブレーション ☆ ニュータイプ部隊出現(グレミー軍)、セイラ&ブライト再会、プルツー混乱、ラカン戦死、ジュドーの戦う理由激白、グレミー戦死(ルーとの決別) ※プルの幻視・幻聴その他のオカルト現象が×
第47話 戦士,再び…… ☆ ニュータイプ部隊壊滅&キャラ戦死、ジュドーvs.ハマ-ン一騎撃ち、ハマーンの最期、ミネバの偽物、リィナとの再会、ジュドー&ルー木星へ ※同上×{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)31、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

何だか惜しい作品でした

『機動戦士ガンダムZZ』はオリジナルアニメ、約4クール(全47話)のロボットアニメです。


この作品はZガンダム直後のストーリーで、主人公がカミーユからジュドーという少年に代わる訳ですが、このジュドーが今までの青過ぎる主人公達とは異なり、ある程度の理解力と良識を持っていたために自分勝手な事をやらかす事があれど、観ているこちらにはストレスが殆んど溜まらなかった。その代わりとしてか、ジュドーの取り巻きが青かった…と言うよりうざかった。
しかし、そんなジュドーも前作・前々作の主人公達並みに心は成長してゆきます。アムロもカミーユもジュドーも宇宙規模の戦いに巻き込まれる事によって心の成長を遂げていくのですが、最も青過ぎる青年アムロよりジュドーの方が若かったと言う…。(開始時の年齢 アムロ15歳、カミーユ16歳、ジュドー14歳)


バッドエンドで終えたΖガンダムから一変、愉快なOPテーマに始まり、明るく楽しげなストーリーが展開されました。MSの戦闘シーン?やΖガンダムの方で大活躍した悪役様の言動等を見る限りではもはや今までのガンダムとは別の子供向けなギャグアニメ。今まで観て来た2作とのギャップが笑いをもたらしてくれました。正直、ガンダムシリーズで笑えるとは思わなかった。そんな展開はエルピー・プルが登場し始める20話前後まで続き、後半のシリアス展開をまだかまだかと待ち望みながら観ていました。しかし、その前半部は非常につまらないという程でも無く、普通に視聴出来ましたが先程も述べた様にガンダムとは別の作品。

中盤からは前半の雰囲気から一変してシリアスな戦争ムードになり、アクシズ(ネオ・ジオン)対エゥーゴ、地球連邦+カラバの勢力図による抗争が繰り広げられていきました。戦いの規模や残虐性は前作より増した気がしますが、雰囲気はやはり前作の方が断然暗く、また、前作の方が登場人物達それぞれがより強い思念を込めて戦っていた様な印象を受けました。ただ、登場人物のキャラはなかなか濃いので誰も彼もが好感を持てました。そして、話のテンポはかなり良くなり内容自体も面白いので、そこから最終話までの視聴はスルスル進みます。
欲を言えば、最終決戦ではハマーン様とのもっと少し白熱した戦闘シーンが観たかった。


結末はΖガンダムとは逆で、物語的にはハッピーエンド、世界的規模で観るとバッドエンド。これ故、4年後にシャアがキレちゃう訳ですね。保守側が悪なのか、それとも革新側が悪なのか…結局はどの視点で見るかで変化する。悪も正義も存在しない。要は己から見て敵か見方か、その違い。そういう常の対立の元、世の中は動いている。そんな事を感じさせてくれました。


これは極々個人的な意見ですが、 {netabare}エルピー・プルの扱われ方が酷かったように感じました。強化人間としてララァやフォウの位置に置かれていたために、戦死して終盤に思念として現れるという彼女らと同じ様な展開が為された事は良いとして、エルピー・プルに関しては亡くなった後、誰もその後に彼女について語っていませんでした。故に、プルが亡くなった次の回の途中までプルが亡くなっていた事に気が付かなかった始末。お気に入りのキャラだったのに…。
そもそも、強化人間は誰一人として生き残らない様にされているのですねぇ…。{/netabare}


序盤からの前半部に関して不満の声が多く見られましたが、後半の展開はそれを如何にか補う位の完成度には為っていた…でしょうか? しかし、其れなりに楽しく見させていただきました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

何か、いろいろな意味でちゃんと観てもらえていないような気がする作品です。

特に原作はないオリジナルTVアニメで、作品内時系列的に『機動戦士Ζガンダム』と直結する続編です。

私の記憶が確かなら、放送枠的にも同じ曜日・時間帯で直接続編が前の作品から連続して作られたのは、TV放送されたガンダム史上でもこのゼータ→ダブルゼータ以外には無かったと思います。

TV放送時にはゼータ最終回とダブルゼータ本編第1話の間に「ダブルゼータ放送直前特番」的な特別放送が1回入っています。レンタルはしたことないので知りませんが、パッケージ版を買うと第1巻のディスクにこの特番が入っています。

当時ダブルゼータを観ていた人は大体は直前に放送されていたゼータも観ていたと思うのですが、ゼータの終盤は(観ていた方はご存知の通り)敵味方問わずたくさん人は死ぬやら何やらで鬱展開気味の重い感じのストーリーです。

対して本作は特番および本編序盤では前作を覆す感じのストーリー(スラム街の孤児が生活のためにアーガマからモビルスーツを盗んで売り飛ばそうとする、ゼータでカッコ良かったヤザンがホームレス化している、etc.)と演出(壊れたΖガンダムの頭の代わりにザクの頭部を付けた「Ζザク」とか)になっていて、もしかしたらその衝撃で結構なゼータからの視聴者が離れたんじゃないかという気がしています。OPもあの「アニメじゃない」でしたしね…。

キャラ的にも細かいことにはこだわらない明るい感じのジュドー、バラを手にしてカッコつけてるマシュマー様、露出狂なんじゃないかという感じのコスチュームのキャラ・スーンなど軽い感じで、とにかく序盤はゼータとはだいぶん雰囲気が違っていました。

しかし中盤~終盤にかけて、特にゼータ以降の宇宙世紀ガンダムでお馴染みの「強化人間」に関する悲哀に満ちたエピソードが増えてきて、OPも『サイレント・ヴォイス』に変わって、結局のところまったく軽い話ではなくなってしまいました。

前半の雰囲気が気に入っていた人は後半の展開に裏切られた感じでしょうし、逆に前半のチャラさが鼻について離れてしまった人からすれば後半の展開こそが望んだものでしょうから、トータルで見ると誰得な感じのシリーズ構成になってしまったのでした。ただ、前半の「マシュマー様」とかを知っているからこそ終盤のマシュマーとかは涙無くしては観られない…。

ただ私は本作は決して嫌いではないです、というかむしろゼータほどではないにしろ好きかも。

モビルスーツ的にはゼータから引き続き登場のキュベレイ、ガンダムUCのクシャトリヤの原型になったクイン・マンサ、火力と機動力はピカイチのジャムル・フィンなどが見どころですかね。(← ネオ・ジオンの機体ばかり。まあ、ダブルゼータ嫌いだしなあ…。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

70.5 20 ロボットアニメランキング20位
revisions リヴィジョンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (308)
1129人が棚に入れました
「これは予言よ。あなたたち五人に、いつか大変な危機が訪れるの。そのときみんなを守れるのはあなた」幼いころ誘拐された過去をもつ高校2年生・堂島大介は、幼なじみのガイ、ルウ、マリマリ、慶作とともに、不可思議な現象──「渋谷漂流」に巻き込まれる。渋谷の中心部が跳ばされたのは300年以上先の「未来」。そこで待っていたのは、広大無辺な荒野と森、点在する廃墟……そして、未来人「リヴィジョンズ」と彼らが操る巨大な機械の化け物だった。理由もわからぬまま化け物に蹂躙されていく渋谷を助けようと現れたのは、誘拐事件の大介の恩人と同名で瓜二つの少女・ミロ。彼女は、大介たちだけが操縦できる人形兵器「ストリング・パペット」を提供し、渋谷を守れと促す。誘拐事件の恩人──ミロによる予言「仲間を守る運命」を信じて生きてきた大介は、ついに訪れた危機と手に入れた力に歓喜する。しかし、幼なじみ5人の絆は誘拐事件の影響でバラバラとなっていた。孤立した街。未知の敵。未確定な過去と運命の予言。

声優・キャラクター
内山昂輝、小松未可子、島﨑信長、高橋李依、石見舞菜香、斉藤壮馬、日笠陽子、田村ゆかり、櫻井孝宏、遠藤綾、てらそままさき、飛田展男、寺崎裕香、大塚芳忠
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

堂嶋大介は認められたい

【概要】
 2019年冬。全12話のオリジナルアニメ。3DCGで制作されたSFサバイバルアクション。監督はコードギアスなどで知られる谷口悟朗。

 このアニメの良い所。それは

一、THE ORAL CIGARETTESのOP曲「ワガママで誤魔化さないで」
二、ミロのケツ
三、ルウのケツ

-- 以上 --

 高名な監督が手掛ける作品ということで期待していたんだけどな。まさか「刻越えのデリダ」に匹敵する、時間もの失敗作オリジナルアニメを2クール連続で引くとは思わなかった・・・

【3DCGアニメ】
 revisionsは全編3DCGで制作されている。クオリティは高いと思うのだけど、実は3Dの日本アニメはrevisionsに限らず、逆に海外で人気がない。最近で国外でも好評だった3DCGアニメは「宝石の国」くらいじゃないだろうか。

 どうも海外のアニメファンは日本の伝統的なセルアニメーションの持つテクスチャに魅力を感じているようで、日本以外でも制作されている3DCGのアニメならわざわざ異国の映像作品を観ようとは思わないのかもしれない。+Ultra枠は世界を見据えた作品をラインナップをするという方針だったのだが、前作のINGRESS、そして本作と3DCGアニメはどちらも不評でフジテレビ制作サイドの戦略ミスのように思う。(さすがにまずいと感じたのか次作のキャロル&チューズデイは2Dらしい)

 3DCGは日本のアニメの特色が失われるというやや感傷的な理由だけではなく、最初のモデル作成に手間がかかるため、あまり多くのキャラやセットを用意できないという欠点がある。本作においては渋谷を舞台にしておきながら、実際に画面に映るのは学校、市役所、そして荒野と設定を活かせていないし敵キャラも親玉の3体を除いて量産型で面白味に欠ける。アーヴ側の人間がミロ1人しか登場しないのは3DCGの足枷によるもので、未来人の二大勢力が3人と1人で代表して争うというなんとも寂しいことになっている。設定は壮大なのに小じんまりした映像になってしまったのは残念である。

【SFサバイバル群像劇】
 公式での謳い文句によるとrevisionsはジュブナイル(青春)+パニック(災害)+アンサンブル(群像劇)とのことなのだが、色んな要素を寄せ集めた結果、1クールで処理できず中途半端に終わるというありがちな失敗をしているように感じた。

 {netabare}まずこのアニメは青春群像劇とは言い難い。5人の高校生がメインキャラクターだが視点は随分と偏っており、基本的に主人公の堂嶋大介+他の誰かという組み合わせでしか話は進まない。大介の「ヒーローになりたい」という葛藤が常にお話の中心で、暴走気味の主人公と他のキャラの意見がぶつかる場面が執拗に描かれる。未来の渋谷でどう生き延びるかという状況で、一般人からするとどうでもよい、大介と他の人間との衝突ばっかりやっているのだからうんざりする。視聴者からしてもどうでもいいことだ。

 一見優等生に見える他の4人にも決して欠点がないわけではない。ガイは優秀であるがゆえに人を見下しがち、ガイの双子の妹ルウも同じく優秀だが感情的、マリマリはおっとりした性格だがピンチ場面ではの優柔不断、慶作は典型的な「いい奴」なのだが、彼には悩みがある。慶作はマリマリが好きなのだが、お人良しすぎてマリマリへの恋心を打ち明けないまま大介に譲ろうとしている。マリマリは大介をちょっと意識しているのだ。

 こうしたお話のネタがあるのにも関わらず、全12話を通して5人の関係性はほぼ変化がない。ただ大介が自身のヒーロー願望とどう折り合いをつけて成長するかというだけのお話で、5人のキャラクターの心情が交錯することはあまりなく、大介がルウ兄妹と絆を修復して終わりだ。青春物として単調であまり面白いとは思えなかった。仲直りする場面でMiyuuの歌声が響けば視聴者は感動してくれると思ってないだろうか。挿入歌で誤魔化さないで!

 災害(サバイバル)としてはさらに厳しい。revisionsは未来人の思惑によって渋谷を街ごと未来に転送される、という設定である。渋谷の街の外は見渡す限りの荒野が広がっており、化け物に成り果てた未来人revisions(リビジョンズ)が襲い掛かってくる。ライフラインを絶たれた現代人がいかにして生き延びるのか、という問題は当然力を入れて描写すべき事柄だ。

 ところが、このアニメは人々の生活が全くと言っていいほど描かれないのである。食料も水もどうやって調達しているのか不明。電気は都合よくリビジョンズと敵対関係にある未来人アーヴがモビルスーツ用の電源を供給してくれる。災害時の生活の描写がなければ臨場感に欠けるし、だいいち面白くない。せっかくの面白くなりそうな設定をなぜ活かそうとしないのだろう。しかし次第に人々が不安でイライラしていく様子だけはちゃんと描かれる。何だこの本末転倒な感じは。第6話でムラついた保健室の先生がいきなり主人公を性的に誘惑してくるが、結局何のフラグでもなかった。大人の色気で誤魔化さないで!

 さらに言うとSFとしても褒められたものではない。最初のうちは量子脳という概念を持ち出して渋谷の街を未来に転送した状況を何とか筋道を立てて説明しようとしていたが、最終的にラスボスは時間の概念を超越した存在になり、完全にロジックを放棄してしまう。第一話のミロが5人それぞれに告げた予言も伏線として回収されず、一体あれは何だったの?感が果てしない。ラストバトルはどこで戦っているのかもよく分からない。そして謎の友情パワーで打開。何だ、このジャンプの打ち切り漫画みたいな終わり方は。デウス・エクス・マキナで誤魔化さないで!
{/netabare}

【主人公】
 さて、ここからが本題。本作一番の問題点、それは皆から「うざいうざい」と叩かれる主人公、堂嶋大介のキャラクターである。

{netabare}
 幼い頃、主人公の大介は誘拐事件に合い、不思議な女性・ミロによって助けられる。ミロは大介に「あなたたち5人にいつか大変な危機が訪れる。忘れないで。あなたがみんなを守るのよ」と予言を残して去る。

 その日の出来事が忘れられない大介は俺が皆を守らなければならないという強迫観念に囚われ、問題児になってしまう。独善的な正義感を振りかざし、街のチンピラに絡んで相手に怪我をさせても悪びれる様子はない。仲間からありがた迷惑だと批難されても「だってあの時ミロはみんなを守れって言ったじゃないか!」と逆ギレする。冒頭から印象最悪のキャラだ。

 さて第1話の終盤に話が大きく動く。未来人の力で渋谷転送が起こり、非常事態になると大介は「やっぱり俺が正しかったんだ!」と犠牲者が出ている状況にも関わらずニヤニヤしている。そして未来からやってきたミロからパワードスーツ「ストリングパペット」を受け取ると彼は憧れのヒーローになれたと狂喜乱舞する。しかしパペットはもう2体あり、他の4人も操縦できることが分かると大介は手柄を横取りされてしまうとばかりに露骨に嫌な顔をする。その後も人命よりも自身の功名心を優先する態度を取り、あらゆる人達の反感を買う。

 はっきりいってここまで悪く描かれる主人公は珍しい。だが、周囲の人間が彼を白眼視していることも強調されるため、「大介のヒーロー願望はやがて挫折し、そこから成長して真のヒーローになるお話だろう」とは容易に想像がつく。一応視聴者への目配せはできているのである。が、だからといって温かい目で彼の成長を見守ることができることができるかというと疑問だ。

 不人気主人公・大介クンは、要するにひたすら

 認められたい認められたい認められたい認められたい
 認められたい認められたい認められたい認められたい
 認められたい認められたい認められたい認められたい
 認められたい認められたい認められたい認められたい

と言っている。これは最近よく聞く「承認欲求」というやつである。承認欲求は誰しもが持つ欲望で、例えばレビューにサンキューを押す行為はレビュー自体の評価をするというよりはむしろサンキューを送り合うことで参加者の承認欲求を満たし、SNSを活性化させる意味合いが強い。ご存知の通り他のSNSにも同様のイイネ!機能はだいたい用意されており、このイイネ!(=他者からの承認)を集めることは現代人の関心事になっている。

 ならば彼の「認められたい」という思いはある程度共感できるのではないか?と思うが残念ながらそうは感じなかった。本作の設定はそもそもがおかしいんだよな。堂嶋大介はヒーローになろうとして問題行動を度々起こし、皆の評価を大きく下げている。これは逆で、メサイア・コンプレックスというのは他の何らかの要因で周囲の評価が低くて、すでに固まってしまった自分の評価を一気に挽回しようという思いに駆られ、自分がヒーロー的な活躍をすることに執着するんだよ。要するに一発逆転を狙っているのである。

 大介のようにわざわざ自分で状況を悪くしているだけの人間には違和感しか感じない。大介は無理にヒーローになろうとしなけば何も問題もない高校生だ。大介の設定を再確認すると、虐められているわけでもなく、友達もいるし、貧乏でもなく、隠れ巨乳の幼なじみが好意を抱いているという状況にある。彼がヒーローになりたいと意固地になる理由は何なのか全く伝わらない。(両親がいないのかと思ったらみんなを守りたいからと勝手に親元を離れたらしい。アホか。)

 あのさ、人はみんなコンプレックスを抱えて生きているんだよ。ブサイクだとかデブだとかワキガだとか頭が悪いとかハゲだとか皮膚炎だとか貧乳だとか性にまつわるエトセトラとか。それなのに特にコンプレックスもなく生きている人間が、勝手なヒーロー願望に駆られ、承認欲求を求めて自滅するアニメを観て共感できるわけがない。うざい・うざくない以前に人間として理解できないし、僕ははっきりいってこんな主人公に興味がない。
{/netabare}

 インタビュー記事(※)で谷口監督は「共感できる主人公である必要はない。」と発言していたが、本当にそうなのだろうか。もしかして制作スタッフは承認欲求が悪だと勘違いしてはいないだろうか。「もっと褒めてほしい」「評価されたい」という思いは人の誰しもが持つ基本的な感情であり、モチベーションの源として必要なものだ。問題なのは承認欲求が一向に満たされない状況にあるのであって、そこに説得力がなければいくらドラマチックな展開を先に用意しても心に響かない。大介のヒーローになりたいと渇望する気持ちにもっと共感できればこのアニメの評価は全く違ったような気がする。


※https://jp.ign.com/revisions-anime/31881/interview/revisions-cg

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ワガママで誤魔化さないで

1話感想{netabare}
自分も結構気軽に「なろう系」って言葉使っちゃってるけど、最近はそれの主流も変わってきてるみたいで、さえないクズ主人公がイケメンクラスメートと異世界行って、そこでは主人公が大活躍して、今まで自分を馬鹿にしてたクラスメートをいびり倒すってのが流行ってるらしい。
まぁ、のび太がジャイアンやスネ夫を滅多刺しにして出木杉クンから神のように信奉され靴なめさせてしずかちゃんを犯すのが流行ってるらしい(犯すと「さすが、さすが」と賞賛される)。
そういう系の作品がアニメ化され出したらキツいなぁと思ってたのだけど…あ、先手打ってきた?
この作品、主人公は暫くの間「のび太が調子に乗ってる段階」を続けるんじゃないかな?
途中で挫折なり「これじゃアカンわ」と立ち止まる展開になる…と思うのだけど、そうではなくずっと調子乗りっ放しで行ったら笑える。
1話じゃまだ分からないですけどね、なろうに阿(おもね)るかカウンター決めるか、今後の展開が気になります。
自分はカウンター決めると思うんだけどなぁ。
ただ、こういう作りは“鉄のラインバレル”がそうだったけど、当時ですら「主人公が調子に乗ってる(後でしっぺ返し食らうのがバレバレなのに)」段階で「主人公気に入らない」として見るの辞めた人が続出だったような…。
主人公は子供の頃、あんな状況でそんなこと言われたら「神から啓示を受けたレベル」で陶酔しちゃってもおかしくないかなぁ~とは思うのだが…それでもダメな人はダメなんかな。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
やっべニヤニヤが止まらないw
ニヤニヤの根拠は「コイツ鼻っ柱折られるんだろうなぁ」を感じるから…とはいえ本当にそんな展開になってくれるかどうかは未来予知能力の無い私には確証が無い。
と思ったら、これって先にネトフリで全話配信されたやつなのか。
なるべくネタバレは見ないように警戒してるけど、どうやらそこら辺は安心して良いっぽい。
但し吠え面かくハメになるのはずっと先らしい…のだけど、片鱗は早くも3話で見せ始めてるかな?

自分語りしてもしょうがないのだけど別にカッコつける気もないので言っちゃうと、主人公の言動に身に覚えが無いワケではない。
クラスで出し物するってのに練習でクラスの連中はヤル気が無く「コイツらつかえねー」と下に見てたんだけど、いざ本番になったら皆しっかり演技して、練習の時必死こいてた自分を振り返って「あれ、オレなに思い上がってたんだ?」と自己嫌悪したこと、あるあるw
他にはにわか知識をひけらかしてたら、その相手が実はその道の専門家で釈迦に説法してたと後から知って顔から火が出る思いになったり、あるあるww
大抵の人はそういう経験(下だと思ってた人間が自分よりよっぽど上等だと思い知らされる経験)って多かれ少なかれあると思うのだけど、「オレも若かったなぁ」と笑って話せるくらいでないとトラウマ抉ってキツい、のか?
自分はアレだなぁ、逆にそういうのがクセになってそういう作品を好む傾向にあるのかも知れない。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
ああもう主人公が可愛くてキスしたいレベル、性的な意味じゃなくて孫を可愛がるお爺ちゃん的視線でね。
5話、電力はカドだし敵がまさかの…ベタすぎて「まさかそんなありきたりな展開はないだろー」と思ってたハダカデバネズミ展開。
もう何万回使い古されたネタだ?
ちょっと前にやってた“グリッドマン”でも「まさかそんなことはないだろーハハハ」と流されたネタで、ここまで直球なのはむしろ「もうひと捻りなにかありそう」とさえ思える。
なにより6話。
まぁ、こうなるわな。
ってか…う~ん、ここぞとばかりにこの作品を警棒にして他作品を殴るようなマネするのもアレですが、さっき例で出した“グリッドマン”もその意思を感じたのだけど、生温い異世界転生モノに「こりゃちょっとアレじゃね?」と思ってるクリエイターはそれなりに居るんじゃないかな。
元居る世界に帰ろうとも思わない、現地の人はあくまで自分を賞賛するための道具としか思ってない、自分と同じ立場の人間がもし居たとしても自分より劣ってることを望んでる、等々のソレ系。
クリエイターがそういうのを不快に思ってるかどうかまでは知りませんが、最近そういうのが流行ってるのであるならそのカウンター作品を作りたくなるのはある意味健全とも。
まぁ自分は不快でしょうがなかったんですけどね、ここまで直截に「言ってやりたかったこと」を出してくるとはなぁ…ゲシュペンストのメッセージね。
ってかちっと書き出してみたんだけど、ここまで辛辣に書けるのは5chでもそう居ないんじゃない?さすがプロだなーと感心するレベル。
そこまで言っちゃって大丈夫?とさえ思えるんだけど、だ、大丈夫だよね?
しっかしまぁ…これでゲシュペンストの言ってたことは大間違い・ただの精神攻撃だったで終わったらちょっと寂しいかな。
逆に主人公開き直って「ああそうだとも、オレはこの世界で一番偉いんだ、喝采せよ」とか言って終わったら皮肉利きすぎてて笑い死ぬかも知れん。

一方でユミコ先生がコワイ。
極限状態に追い込まれてヘンな宗教に目覚めちゃったみたいな…自分の本性に向き合ってるのか目を逸らしたがってる(正当化したがってる)のか、どっちなんだろうなぁ。{/netabare}

8話までの感想{netabare}
キターーー、遂に鼻っ柱折られる展開に。
散々オレが守るオレが守る言ってたのに守ることができずに意気消沈、ヒャッホウ。
ところで──
あんま言わないようにしてたんだけど、すっごく富野臭くない?
反省房入りしたり、「ボクが一番ガンダムを上手く使えるんだ」みたいなこと言わせたり、目の前で母親殺されたり。
おかげで8話でケイサクの母が殺された時はキターーーと思ってしまったし、その後の激怒パンチではカミューラランバンの仇!と言って欲しいと思ってしまったり(実際のカミューラランバンでは感情露わにしてないけど)。
一方ワザとケイサクを煽ってチハルを始末しようとしたニコラスの謀反だと思うのだけど、この展開はどっちかっつーと戦隊ヒーローモノの方が近い?
折角待ち望んだヒトの体を手に入れた瞬間死亡って…RPGの復活した瞬間勇者に倒される大魔王かな?
実際あそこで死んでくれなかったら人工量子脳によって渋谷が固定されてたんだろうし、復活させてはいけない大魔王的ポジよね。
更にケイサクが消えて腕だけ落ちるところは「アブドゥルー!」と叫びそうになった。
…うん、ご免なさい、既存作品ばかり挙げちゃって非常にヲタ臭くてキモいと思われてそう。
だけど作ってる側はそういうの狙ってるんじゃないかなー?
意図的に「どこかで見たアレ」をブッ込んでるような気配を感じる、ハダカデバネズミもそうだし。
なんかの作品で似たような意図を感じる作品があったんだけど思い出せない、あっちはそれが鼻についたのにこっちはそれがむしろ楽しい。
これの違いは何だろ?と考えると、明らかに知っててワザとやってるのと、知らずに似通ってしまったことの違い…なのかなぁ?
単に自分が富野好きだからか?
よくよく考えるとこれがダメそうな方はイデオンもダメそうだし。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
ネタバレは見ないようにしてはいたのだけどちょろっと見てしまい、そこでは「主人公はダイスケではなくケーサク」みたいなことが書かれてて、「え、そんなこと可能なん?」と、どんな展開ならそうなるのか想像できずに居たのですが──。
ナルホドそういうことか。
あはは、確かにこりゃあ主人公はケーサクだw
こういう話好きですよ、運命の星の元に生まれたワケでもない「馬の骨(ダイスケ)」が世界を救うって話。
ゲームwizardryではワザとボーナス値の低いキャラを育成したもんです。

最初に最終回の感想書いちゃったけど、10・11話くらいでは非常に勿体無いという感情に襲われました。
ダイスケが鼻っ柱折られてやっとマトモになった後の描写や、黒岩が死んで指揮系統が混乱とか、渋谷住民の不安が不満に変わって治安悪くなるとか、単純にサバイバル要素とか、もっとやってくれよ!と。
くそう、2クールあったらそこら辺ねっとりじっくりどんよりやってくれたのかなぁと思うとホント勿体無い。
この感情って前にも経験したことあるなぁと思ったら…ああ、“ID-0”だ。
監督同じじゃーん!
“コードギアス”が有名だけど、1クール作品を作る場合こういったのが持ち味なのか?
「あれ?そのネタ掘り下げればスゲー面白そうなのに流しちゃうの?」って感じの。
ぐぬぬ、なんか悔しいなぁ、この監督には2クール以上の仕事回して欲しいなぁ。

タイムトラベルの話って同期放送で自分が見てる分だけでも“えんどろ~”“デートアライブ3”でも扱ってて「ホント好きねぇ」とちょっと飽きてるキライがあるかも?
それに結局は誰が記憶保持能力者(リーディングシュタイナー持ちって言った方が通じやすそう)かでどうとでもなっちゃうというか。
物語の核になる部分なのに余り興味は沸かなかった。
最後のホウチュウの叫びは「お前ガノンかよ?」って感じだったし、ムキューの本体は“ファンタスティックプラネット”だし、最終回のCパートはもうホラー作品の定番。
わざと既視感を刺激するような作りを狙ったんじゃないか?と思ってるのだけど見当違いかなぁ?
よく言われてるダイスケの性格だけど、やっぱり自分は気にならない。
後で更正されるのは明白だし、周囲のキャラもちゃんとウザがってたし。
それよりも「どう見ても難アリの性格なのに誰も(作者含め)おかしいと気付いてなさそう」って作りの方が個人的には苦手。

同監督が1つ前に手掛けた“ID-0”と比較すると、あっちでは意図的に民衆を画面に映さないようにしてましたが、こっちでは普通に映してましたね。
個人的にはこっちのが良いかなぁ、もっと掘り下げてくれたら更に良かったんだけど…。


総評
2クール以上やってくれぇ!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕と君との我慢比べ

オリジナルアニメ


とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。


主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、

1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方

私の場合こうである。

 A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
 B さようなら

このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
{netabare}しかしながらまりまりがダメでした。1話で同級生殺されてるのに、第6話で「化け物が元人間だから戦えない」と号泣。いやいや手を打たなきゃこちらがやられますから(゜o゜)
そしてそんなどうでもよい理由で揺れるゆかいな仲間たち。どうせギリギリになって覚悟決めるんでしょ?だったら手遅れになる前にやりなさいよ、と。{/netabare}
そんなわけで他のキャラもダメでした。

{netabare}ところが・・・ “ヒーロー気取りのバカw” 落書きの内容が視聴者の声を代弁します。{/netabare}

ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。


2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・

なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。

{netabare}転機は第8話。{/netabare}大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、

 “主人公のウザさとの我慢比べ”

という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。



※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。

3.あっち系の人への挽歌

谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。

{netabare}その方は渋谷区長:牟田誠一郎

彼と渋谷警察署長黒岩との対比も興味深いものでした。{/netabare}


※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
{netabare}やめるなら今のうちですよ。いいですね?忠告しましたからね?{/netabare}


{netabare}リアルでの渋谷区長もポリコレ傾倒していて、条例で憲法違反の同性婚認めちゃうような方です。あれ知り合いのホモ・レズ・バイも軒並み迷惑がってるからね。頼むから掘っ・・・いや放っといてくれというものらしい。
そしてアニメの渋谷区長牟田誠一郎は小者感が際立つキャラで、さっそく第2話から腐臭をさらしてくれてました。言行録で辿ります。

■「君。本部って付けてよ。」「みなさん。我々災害対策本部はここに渋谷臨時政府の樹立を宣言します!」

小者であるが故に肩書にこだわる。そして権力志向が強い。いつぞやか箔をつけさせる目的で大臣の交代サイクルが異様に速かった3年間が日本にもありました。代議士なら大臣目指すことは悪いと思いませんがGOサイン出す内閣が全く制御できてませんでした。某党の元大臣・元副大臣の多さはもはやギャグのレベルです。
「書いたらもうその社は終わりだから」と踏ん反り返った大臣もいました。これ自〇党の政治家だったら社会的抹殺だけでは済まされなかったことでしょう。“偉ぶりたい”が根っこにある者に権力を渡すとろくなことがありません。


■黒岩「問題は覚悟無き主義者共。人権とか戦争反対とか愛とかそんなものは平和時の祭りに過ぎない。そいつらを黙らせ内部の守りを固めたいですね」
牟田「あ…私リベラルでして…」

あ、自己紹介してくれました。この瞬間、牟田に対しての“実は老獪な人物かも?”のセンが完全に消えます。
天賦人権説は夢想論。枠組み(国家)なきゃ無理でしょう。シリアとかどこぞの半島で同じこと言ってください。黒岩のこのセリフは正しい。
そして゛リベラル”という単語。゛左翼”がネガティブ語になってリベラルと呼び変えるようになって久しい現在。逆側も右翼と言われるのを嫌って保守と言ってます。お互い「パヨク」「ネトウヨ」と罵り合ってる状態です。まあ一般人にはどうでもよいことですね。
最近はリベラルを自称するにも息苦しくなって、立件…いや立憲〇〇党の党首が我こそは保守だと言い出す始末。いやあんたら社〇党からの流れでしょうに。左翼受難の時代です。


■「これは極めて高度な政治判断というものですよ」

と言いつつ何も考えてないですね。これは左右問わずかな?
同義語に「もっと話し合いをもって」があります。何を?がなければ問題外です。


■「これにより全渋谷被災者が元の時代、2017年へ帰還するための交渉のテーブルに着けることになったのです!」

判断材料が乏しい時に敵性勢力から与えられたエサに飛びつくのでは交渉にならない。材料が無いなら無いで出来得る限りの仮説を立てる必要があるものの牟田にはその形跡が皆無。せめて自陣の現有戦力なら把握可能でしょうに。人を使う立場にいてはダメな人物というかもうこれは知性の問題と言ってよろしいかと。


■「ま…待ってください!必ず来ますから!約束通りリストにあった人だけは元の時代に戻してくれるんでしょうね!?私は戻れるんですよね!?」

結局これ。
・根拠なく自分だけは大丈夫、と思ってる。保身第一。
・交渉できない相手との交渉にこだわる{/netabare}


モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。


{netabare}「いつか来るその時のためだけに過ごしてきた」と猛省するのは牟田ではなく大介です。{/netabare}

{netabare}その時が来て浮かれる気持ちはわからなくもありませんが、高揚感だけで具体的なことは考えてない。彼は手段と目的を取り違えていたのです。ただしその過ちに大介は気づいて行動を変えました。
手段の目的化について現実世界では、ノーアイディアなのに「一度私達に犯らせてください」で「政権後退」してしまった事例がまだ生々しい。
これ以上多くは言いませんが、有権者は学習したのに当人たちがね、1ミリも変わってませんね。長くなったのでこの辺で止めときます。{/netabare}


こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。


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2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1

視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送

もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。

ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。


2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47

68.3 21 ロボットアニメランキング21位
ブレンパワード(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (163)
883人が棚に入れました
自然災害で荒廃した近未来の地球を舞台に、海底から浮上した謎の遺跡・オルファンとともに宇宙へ飛び出そうとする思想を持つリクレイマーたちと、それを阻止しようとするサバイバル艦ノヴィス・ノアのクルーたちとの物語である。

声優・キャラクター
白鳥哲、村田秋乃、朴璐美、青羽剛、渡辺久美子、磯辺万沙子、名越志保、佐古正人、堀部隆一

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

女体がすごい。自然崇拝原始共産制的母系社会という富野氏の理想か?

 地球と裸体の女性から始まる物語。プレートから生まれるブレンパワード。こういうところから「母」の物語だろうというあたりが付きます。がそれだけではなさそうなのは見ているうちに感じられます。

 キングゲイナーで「漢」を描いているのと対照的に「女」な気もしますが、本作の方がテーマの幅は広いし深さを感じます。

 富野氏はミソジニー(女性嫌悪)であることは過去作でわかりますが、しかし母性としてマリアとしての女性に対する憧れもあると感じます。バブル経済やフリーセックス的な退廃などへの嫌悪などもあるでしょう。そして、軍事覇権国家としてのアメリカ嫌悪。核兵器嫌悪。原始共産制への憧れ。平和主義というよりは母系社会的自然崇拝です。

 ストーリーは、唐突な展開で一見分かりづらいですが、ちゃんと見ていると普通に話はわかると思います。むしろ、キャラの言動に戸惑いが残ります。
 ですが、ちゃんと対比として女性の生き方について表現しています。戦いや地球の滅亡を図るオルファンにいるときの特に女性たちの言動が頭を使って優秀ですが攻撃的で非常に感情的です。一方でノヴィス・ノアにくると女性たちは他人を思いやれるようになります。言動がちょっとスピリチュアルになってくるので違う意味で論理性に欠けるように感じます。
 ブレンパワードの制服が非常にフェミニンな感じでマタニティに見えなくもないのは意図的でしょう。もちろん比瑪は姫。つまりお姫様です。

 またオルファンを牛耳っていた伊佐未一家。ジョナサンによる母と姉の不倫というか親子丼みたいなバブル的退廃…権力至上主義とあいまって結果的にイケメンに操られるところなども描かれています。家族崩壊です。
 一方で、バロンとジョナサンの関係性がオチになっているところもまた、家族関係についての愛憎劇になっています。
 家族の因縁はいたるところに描かれていました。その一方で孤児である比瑪ちゃんなり子供たちが重要な役割を果たすことから毒親、親のエゴなどの視点もありました。


 オルファンはそのまま「孤児」という意味です。比瑪ちゃんが孤児院にいたことと子供たちがでてくることが重なります。ビープレートが子供あるいは孤児という意味ですね。
 プレートからブレンパワードなりグランチャなりが生まれることや、ビープレートが対になっていることから子宮とか精子とか男女のアナロジーでもあり抽象的な生命を産み出す仕組みのようにも見えます。登場人物がほとんど男女ペアになって行きますし。
 そもそもオルファンが初めは2つが争っていて、一方が女体なら…も一体は、という宇宙夫婦喧嘩だろうなという想像もできます。つまり、本作は性交妊娠出産育児という具体的な事象のアナロジーと遺伝、社会をつないでゆく子供たちという抽象的な象徴とがあえて曖昧に描かれていた気がします。

 オーガニック…と言う言葉は有機ですね。無機=機械との対比です。花のエネルギーですからね。それと人のつながりですから、随分と牧歌的な結末ではあります。

 と言う感じで盛沢山のものが入っているので、ストーリーそのものは唐突感がありますが、どこかに考えさせられる要素があるし、結果的に面白いです。3話くらい乗り切って見方がわかると面白くなります。

 アニメそのものの全体の設定は、やはりベースにはガンダム+エヴァという感じですね。リアルロボットに世界系的手法を入れて見た感じです。一方で「マクロス」で有名な河森氏の「エスカフローネ」時に顕著に見られた自然崇拝も感じます。オルファンの設定は「ラピュタ」+映画「インデペンデンス・デイ」のような感じがしました。


 ガンダムのララアとか、逆襲のシャアの女たちとか、Vガンダムのカテジナとかなどとのつながりを感じます。
 そういうものを分かりやすく抽出した「女」「母性」「出産」の話ではありますが、しかし、比瑪ちゃんは内面がほとんど描かれないのが面白いですね。結局富野氏は女性が単独では描けないのでしょう。

 むしろ伊佐未一家の母姉とユウの内面描写が見どころだと思います。グチャグチャともめている一家の醜さとか男から見た「おっかない女性・ビッチ」に見える女性という点で非常によく描けています。もちろん女性から見たらそんなのは男の幻想でしょ?という気もします。


 女性といてばそれにしても「女体」がいいですよね。もちろん全裸OPが顕著です。女性の輪郭線をよく見ると分かると思いますが、非常にリアルな線でしかも美しく描かれています。それでいてエロくないけど女を感じる素晴らしい線画でした。服装も胸を強調していますし。女体の描き方についてはアニメで一番すごいかもしれません。

 OP曲最高です。歌い手の方は他のアニメや曲でお見掛けしませんが、アニソンの中ではベスト10には入るいい曲です。

 ということで、少子化の今。本作は注目されていいのではないでしょうか。昔見終えましたが深く入り込めなかった印象がありましたが、改めて最近ちょこちょこ見ていたら、のめり込みました。本当に面白かったです。

 ブレインでパワード。頭脳で強化された。意味は?「お前等頭をつかえ」?




 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

理解できるけど理解しがたいアニメだった

サブカル系アニメには多い理解できるけど理解しがたいアニメ

父親が異常なほどにアニメ好きだった反動からか、私はアニメ自体余り得意なほうではなく、ガンダムとかもまるで見たことが無いのだが、調べてみるととある有名な監督の影響でこうなっているとの事だ
有名なのにキャッチーじゃない作品というのもおかしな話だが

話を戻すと下手な雰囲気サブカルアニメよりも非常にテーマが曖昧、遠まわしで難解になっている分演出自体はわかりやすい人間模様が見える

これが典型的な雰囲気アニメと貶められるアニメだとやりたいことはわかるが伝え方がもっと芸術性を高めようと抽象的なものになる事が多い(結果何かを誤ってホラーやグロアニメ等と称されることになる)

要するにこの監督が他にどんな作品を作っていて、この人はどういう趣向や性癖をしているか私の知る由ではないのだが、この作品を見た上で言わせてもらうなら自己主張の通し方がある意味でうまい人だとは思った

これはもう土台からしてわざとわかりにくく作っているのは明白だが(正直この人は雰囲気アニメを作れない直情型、というよりもキャラ立ちや台詞回しその他演出を見る限り、人を楽しませられるエンターテイメント性に強い人だと思うからこれは失敗だと思う)

もっと娯楽性に富んだキャッチーなアニメを製作した場合、物語性に於ける面白さだけに優先せずにそこに一貫したテーマや意味、伝えたいことをしっかりと封入できる才能があると思った

例えば昨今で多く量産されている若者などに大人気の萌え系、モテモテ系やらバトル系やらにはそういったものは介在しない
これは話に何の意味も持たせず、瞬間的な多幸感や娯楽性を重点としているからだ

当然そういったアニメはまた一つの正しい形であるが、古くから続けられてきたロボット作品などには大体一貫したテーマ、反戦争やらなんたら主義についての意見等が物語性に含まれているらしい
こうなってくると、物語を進めていく上での謎や伏線を回収していくにつれて第二の物語が進行していく様を垣間見るのは、悪者が現れてそれをただ悪いというだけで倒すだけで終わらせたり、なんか楽して強くなって何の脈絡もなく女の子にエッチな事してもらえたりしてグッドエンドするのとでは視聴への楽しみが二倍違うわけだ

小説やシリアス系の映画を好むタイプであれば、やはりアニメにもこういった伝えたい主張や意見を汲み取った上で納得できる楽しみがあれば面白さはぜんぜん違う

そして、こういった主張をしつつエンターテイメント性を欠く事のないだろうこの監督には頭が上がらないばかりだ

この作品では悪い部分が垣間見えた結果だと思われるが、少なくとも私としてはこの監督は高い評価に値すると考えられる作品だった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オーガニック的な台詞で印象に残りやすいSFロボットアニメ

このアニメは、「機動戦士ガンダム」などで
非常に有名な富野監督が制作した作品の一つである。
「白富野」作品の一つとして、あげられることが多い。

大きな特徴としては、タイトルでも挙げている通り
独特な台詞回しだ。
普段の会話では、めったに出てこないだろう。
例をいくつか示す。

「な、なんだ?この、げっっそりする感覚は!」
「死ねよや!」「ストレッチくらいさせろよ」
「それはよくない」 「ひゃっこい!!!( >Д<)」
あまりにも多すぎるのでこの位に。

一番難易度が高いと感じたのは、主人公の勇が
ヒロインである比瑪に言った台詞
「お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね!」 だ。
何回か、リピート再生したのだが
まったくもって理解できない。
このセリフの後、なぜか比瑪が納得しているため
難解さにさらに拍車をかけている。
このやりとりに関し、完全に理解できた方が
いたらぜひ教えて欲しい。

このアニメが良いと感じたところは、
親子関係を丁寧に描いているところ。
主に、主人公・勇の家族と
そのライバルであるジョナサンの
家族に焦点を当てている。

オーガニック的な台詞でやりとりされる故に、
とても印象に残りやすいものとなっている。
また、そのセリフのほとんどが、確信を突いており
考えさせられることが多い。
見ているときは、笑ってしまうのだが。
一番強烈なのは、9話におけるジョナサンと
アノーア艦長のやりとりだろう。
その後の、ジョナサンとクマゾーの会話もすごいが。

OP映像も、脳裏に焼き付くレベル。
なぜか、女性の裸がこれでもかと言わんばかりに
登場するのだ。リアルタイムで見た方は確実に
驚いたであろう。ちなみに、女性の裸があそこまで赤裸々に
映し出されるシーンは、本編にはないのでそれ目当てに
視聴すると確実に後悔する。

良くも悪くも、富野作品が好きな人向けのアニメ
であることは間違いない。某動画サイトで
台詞をまとめたシーン集があるので、それを見てから
判断することをオススメする。
個人的には、間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

67.7 22 ロボットアニメランキング22位
聖戦士ダンバイン(TVアニメ動画)

1983年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (140)
583人が棚に入れました
海と陸の間にある世界“バイストン・ウェル”。モトクロッサー志望の青年ショウ・ザマは、その夜、突然、仲間たちの目の前から消え去り、“オーラロード”を通ってバイストン・ウェルへと召還される。それは“アの国”の地方領主ドレイク・ルフトの仕業だった。野望を抱く彼は、地上人ショット・ウェポンがもたらした科学技術によって作られた人型兵器“オーラバトラー”を操縦する力、“オーラ力”を持つ地上人を“聖戦士”として欲していたのだ。 中世を連想させる騎士や城が存在し、フェラリオ(妖精)が暮らす、地上とはまったく異なるこの世界が、ドレイクによって支配されようとしている事実を知らされたショウは、抵抗勢力であるニー・ギブンたちと行動を共にすることを決意する。

声優・キャラクター
中原茂、川村万梨阿、土井美加、安宅誠、高田由美、田中正彦、速水奨、逢坂秀実、西城美希、立木文彦、大塚智子、横尾まり、高橋美紀、色川京子、佐々木るん、火野カチ子、曽我部和恭、大木正司、若本規夫
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

序盤・中盤はダラダラと長く退屈だが、地上編はまずまず楽しめました。

取り敢えず観終わった・・・ということでレビューを挙げておきます。

◆総評

富野由悠季監督の代表作ということで、これまで見てきた『機動戦士ガンダム』(1979年)、『伝説巨神イデオン』(1980年)の両作が、それぞれ元々4クール1年分の作品として構想されながらも、どちらも放送開始後の視聴率不振・不人気で放送短縮・打ち切り(*1)となったことと比較すると、その少し後に制作された本作は、流石に富野氏も視聴者受けを重視したのか

(1) 主人公の性格をグッと前向きでハツラツと好感の持てるものに変更して、
(2) シナリオもまずまず分かり易いものを採用した(※但し最終盤の{netabare}死者続出の欝な{/netabare}展開は相変わらず)

・・・ようで、前2作と違って本作は当初予定どおり4クールきっかり完結できたようです。

特に、第32話「浮上」以降の展開(“地上編”)は、米ソ冷戦たけなわだった1980年頃の世界情勢を反映しているのかも?な個所もあって、なかなか楽しめました(※なお第37話「ハイパー・ジェリル」は本作唯一の★★(優秀)回となりました)。
ただ、例えば第18話「閃光のガラリア」で、{netabare}自衛隊を無神経に悪者扱い{/netabare}するシーンがあったりして、今の感覚からするとやはり微妙な感想になってしまうことは否めませんが。

(*1)この両作はTVシリーズは不振で打ち切りとなったものの、その後制作された劇場版で何とか面目を保ち、富野監督と同世代の編集者・執筆者が多かったアニメ雑誌からは逆に絶賛されて、その強い影響を受けた読者層から事後的に「名作」扱いとされたそうです。


◆制作情報
{netabare}
原作         矢立肇、富野由悠季
総監督        富野由悠季
キャラクターデザイン 湖川友謙
メカニックデザイン  宮武一貴、出渕裕
音楽         坪能克裕
アニメーション制作  日本サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 聖戦士ダンバイン (1983年2月-1984年1月) ============

 - - - - - - - - - - バイストン・ウェル編 - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 聖戦士たち ★ ショウ・ザマのバイストン・ウェル召喚
第2話 ギブンの館 ★ アの国の領主ドレイク&ギブン双方の謀略、ギブン館強襲
第3話 ラース・ワウの脱出 ★ ショウ&リムル密会、マーベル隊のドレイク館急襲、リムル墜落
第4話 リムルの苦難 ★ リムル捜索、バーンvs.ショウ、バーンのリムル救助、聖戦士ショウ
第5話 キーン危うし ☆ ショウの怪鳥ギャラン撃退・キーン救助
第6話 月の森の惨劇 ☆ ショウvs.トッド、ロムン・ギブン死亡
第7話 開戦前夜 ★ ドレイクの策謀、アの国の愚王、ニーのドレイク館潜入・リムル奪取失敗
第8話 再び、ラース・ワウ ★ ショウのシルキー救出作戦、悪妻ルーザの野心、作戦失敗
第9話 天と地と ☆ フェラリオの国、アメリカ・ダラス上空へ、バイストン・ウェル帰還
第10話 父と子 ☆ バーン隊のミの国侵攻、キブツ・キースの頼み、キブツ戦死
第11話 キロン城攻防 ★ ミの国の王ピネガン・ハンム、ドレイク軍の総攻撃、ビネガン王敗死
第12話 ガラリアの追跡 ★ 武の国ラウ国王フォイゾン・ゴウ、ドレイク軍来襲、パットフォット&エレ母娘退去
第13話 トッド激進 ☆ シルキー再度の地上人召喚、トッド&ガラリアのタータラ奇襲、トッド機撃墜 
第14話 エルフ城攻略戦 ★ ドレイクのアの国乗っ取り戦開始、ゼラーナ隊来援・ガラリア隊撃退
第15話 フラオン動かず ☆ ショットの野心、愚王フラオン・エルフ、ショウの力不足
第16話 東京上空 ★ ショウvs.ガラリア、オーラロード開かれる、ザマ家の困惑、ガラリア暴走
第17話 地上人たち ★ 新宿副都心壊滅、ショウへの尋問、エルフ城陥落、ガラリア捕獲失敗・再度の暴走
第18話 閃光のガラリア × 両親とショウの擦れ違い、ガラリア消滅 ※無神経に自衛隊を悪者扱いしてる点がかなり微妙・・・
第19話 聖戦士ショウ ☆ ショウ再度BWへ(ラウの国)、ショウVS.新召還者、ショウとマーベルの再会
第20話 バーンの逆襲 ★ ショットの新機(レプラカーン)、ショウvs.バーン
第21話 逃亡者リムル ☆ 元音楽教師ミュージィ・ポーvs.ショウ、ポーの実父圧殺、リムルとニーの再会
第22話 戦士リムル・ルフト ☆ リムルの無謀な出撃
第23話 ミュージィの追撃 ☆ 新召還者(フェイ・チェンカン)vs.ショウ、フェイ戦死
第24話 強襲対強襲 ☆ トッド回復・ビショット(クの国王)仕官、新召還者(アレン)vs.ショウ、トッド機来襲
第25話 共同戦線 ☆ バーンとトッドの再会、ショウvs.バーン、リムル奪取(トッド)
第26話 エレの霊力 ☆ 新召還者(ジェリル)のエレ母子襲撃、エレの予知能力、トッドvs.ショウ、ドレイク&ビショット同盟本格化
第27話 赤い嵐の女王 ★ 異世界レッドサッド漂着、シーナ(ナの国女王)との出遭い、BW帰還
第28話 ゴラオンの発進 ☆ ドレイク軍のタータラ城攻撃、ラウ王の隠し玉(巨艦ゴラオン)
第29話 ビルバイン出現 ★ タータラ城陥落、ショウvs.アレン、ポイゾン王戦死、アレン戦死
第30話 シルキーの脱出 ☆ ナの国の援軍到着、ショウのドレイク館侵入・シルキー救出、ジャコバ・アオンの裁き
第31話 黒騎士の前兆 ☆ 入り乱れるドレイク&ビショットの思惑、両軍のナの国侵攻、黒騎士vs.ショウ、ジャコバ・アオンの怒り{/netabare}

 - - - - - - - - - - - - - 地上編 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第32話 浮上 ★ 戦闘者・兵装全て地上へ、黒騎士の執念
第33話 マシン展開 ☆ ショウvs.トッド、トッド機の異変、撃退
第34話 オーラ・バリアー ☆ 地上戦の困難、バーンの涙
第35話 灼熱のゴラオン ★ 地上軍の核兵器使用、地上軍特使トルストール戦死 ※エレの特殊能力発動は唐突×
第36話 敵はゲア・ガリング ★ 米国企業との取引(高性能レーダー導入)、ビショット軍来襲、エレの決意
第37話 ハイパー・ジェリル ★★ 地上軍&ジェリル機来襲、ジェリルのオーラ力暴走・自滅
第38話 時限爆弾 ★ ソ連特使の核持込・ゴラオン爆破計画、マーベル貢献
第39話 ビショットの人質 ★ トッドのマーベル捕獲、ビショット&ルーザの姦策、シーラの決断、マーベル救出(黒騎士のサポート)
第40話 パリ炎上 ★ ビショット艦への偽装投降、黒騎士vs.ショウ
第41話 ヨーロッパ戦線 ★ シーラと英国女王の会見、ビショット隊vs.シーラ隊&エレ隊、シーラ負傷、ジャバ戦死
第42話 地上人の反乱 ★ オスロ市民の抵抗、ビショット隊vs.エレ隊、リムル逃亡失敗
第43話 ハイパー・ショウ ★ 北海の戦い、ロンドン防衛戦
第44話 グラン・アタック ★ ドレイク軍のシーラ艦波状攻撃、ゼラーナのドレイク艦強襲
第45話 ビヨン・ザ・トッド ★ エレ艦のビショット艦急襲、ショットの小型戦艦出現、トッド戦死 
第46話 リモコン作戦 ☆ ミュージィ偽装投降作戦、米軍機のビショット艦体当たり攻撃
第47話 ドレイク・ルフト ★ ゼラーナ轟沈、ドレイク&ビショット各々の思惑
第48話 クロス・ファイト ★ 乱戦、エレ死亡、リムル死亡、ルーザ死亡、ビショット死亡、エレ艦&ビショップ艦轟沈 ※オーラ力云々を粗雑に使うのは止めてほしかった×
第49話 チャム・ファウ ★ スプリガン轟沈、マーベル戦死、ドレイク艦&シーラ艦轟沈、ショウ&バーン相撃ち、浄化{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)28、☆(並回)19、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「ダンバイン とぶ」
ED 「みえるだろうバイストン・ウェル」


※なお、本作からの派生作品として『New Story of Aura Battler DUNBINE』、『リーンの翼』のOVA2本が制作されているので、併せて評価しておきます。

このうち、

(1) 『New Story of Aura Battler DUNBINE』の方は、特に見るべき所のない後日譚でしたが、
(2) 『リーンの翼』の方は、富野氏の戦争観をもしかしたら垣間見せてくれているのかも?な異色作でした。
(※個人的には突っ込みどころが多過ぎて余り高く評価しませんが、それでも、いずれ再視聴して、ちゃんとレビューしてみたい作品となりました。)


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◆制作情報(New Story of Aura Battler DUNBINE)
{netabare}
原作         富野由悠季
監督         滝沢敏文
キャラクターデザイン 幡池裕行
メカニックデザイン  出渕裕
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========== New Story of Aura Battler DUNBINE (1988年2-8月) ========
{netabare}
第1話 復活 ☆  ※1988年2月25日
第2話 七百年の野望 ☆  ※1988年5月25日
第3話 地上に近き者 ★ ※1988年8月25日{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

主題歌 「Last No」(第1話)
     「モノローグを染めて」(第2-3話)

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◆制作情報(リーンの翼)
{netabare}
原作小説       富野由悠季(雑誌『野生時代』1983-86年連載)
総監督        富野由悠季
脚本         高山治郎、富野由悠季
キャラクターデザイン 工藤昌史
メカニックデザイン  篠原保、沙倉拓実
音楽         樋口康雄
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== リーンの翼 (2005年12月-2006年8月) =============
{netabare}
第1話 招かれざるもの ☆ ※ラスト近くの安直に子供を使った演出がイマイチ×
第2話 ホウジョウの王 ☆
第3話 地上人のオーラ力 ☆
第4話 王の奸計 ☆
第5話 東京湾 ★
第6話 桜花嵐(おうかあらし) ★{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)2、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

主題歌 「MY FATE」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

バイストンウェルの物語をおぼえている者は幸せである

2022/04/02 投稿
2022/04/05 微加筆

ここ最近,異世界沼にどっぷり浸かっています。

そうであれば,1983年放映開始のこの作品は,どうしても避けて通れないというものです。
おそらく,日本アニメ史上初の本格的異世界(召喚)物という位置付けになるかと思います。

物語の舞台は海と大地の間にあるバイストンウェルという世界。海と大地の間と言っても物理的な間では無い模様です。単に海と陸の間なら海岸ですからw冒頭描写では召喚された主人公ショウは海底深く沈んでいきます。この場合の大地とは海の下にある大地つまり海底では無いかと推察します。大地が下で海が上,その間に存在するけど通常の手段では行けないどころか存在も確認できない異世界。そんな世界っぽいです。ちなみに,中世ヨーロッパっぽい世界で通常の移動手段はユニコーン仕様の馬。フェラリオと呼ばれる妖精もいます。欧米のファンタジー小説などの影響を受けながらも,この時点で既に現代の異世界物のテンプレートが完成していたことが窺えます。

また,この作品の異世界感を高める要因として,言葉の使い方が大きいと思います。
ミ・フェラリオ,エ・フェラリオ,アの国,クの国,ナの国,ミの国など一文字音の使い方がすごいです!異世界感が半端ないです。国名に関しては全てが1音ではなくラウの国なんてのも紛れ込ませているあたりが計算され尽くされている感じです。
また,地上人(ちじょうびと),オーラ力(おーらちから)ここら辺の読み方も天才の為せる業ですね。
また,BGMも中世ヨーロッパ風の音楽が異世界の雰囲気を盛り上げています。


死後,魂が転生し,再び我々のこの世界に生まれ変わるまでの時間を過ごす世界らしいです。そして,生まれ変わった後は,バイストンウェルでの記憶はなくしているとか。だから,「バイストンウェルの物語を憶えている者は幸せである。」となるらしいのだけど・・・「聖戦士ダンバイン」を見ていて,この話を憶えていて幸せなのか?と感じるようなドロドロの富野劇場w実際に体験したら忘れ去りたい記憶確定です。


特に,ドレイク・ルフトはどうしても現在見てみると,プーチンに重なって見えてしょうが無いです。ドレイクの戦乱を広げていく様を見せられるのは,現実と重なりなかなか心理的に負担に感じてしまいます。
余談ですが,1983年当時はまだソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が存在していました。作中ショウと一緒に召喚された,トカマクはソ連のハリコフ(ハリキウ)出身という設定になっています。現在のハリコフはウクライナ第二の都市でロシアの攻撃を受けて廃墟と化しているとの報道があります。放映当時あ有れば誰も真に受けない,出来の悪い空想上の未来に我々は生きているようです。


物語は,突然地上世界に舞台が移ったりして,急速に異世界感が失われ,醜い人同士の争いの物語の側面を強めます。頑張って見ましたが,21話で一時撤退します。


というわけで,異世界物の原点とも言える本作品ですが,2022年現在改めて見てみようと思うと,完走までのハードルはなかなか高いように感じました。
もちろん,あくまで現在において全編を視聴するには,ハードルが高いというだけで,本作の歴史的意義や価値はいささかも失われていないと言えます。つまりは,「古典」とか「classic」と言われる括りになるかと思います。

それ故に
「バイストンウェルの物語をおぼえているものは幸せである」と言わせてもらおうと思います。
なぜなら,改めてこの作品を見なくても良いのだから。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

のか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ロボット作品でギブアップなんて初めてです^^;

オリジナル作品 全49話

あらすじ
異次元のバイストンウェルに召喚された主人公がオーラバトラーと言うロボットに乗って戦うお話し

では感想を
無理だわ~、この作品^^;

なんでこんな古い作品を見たかと言うと、正月に実家に帰った時にDVDボックスがあったんですよね。

お父さん、またですかwww
冬のボーナスでこれ買ったんですね^^;
(サイバーフォーミュラ)で懲りなさい。
当然のようにお母さんに怒られていました
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

お父さんに「これ、面白い?」と聞いたら「アニメは好みだ。自分の目で見ろ」と言われたので視聴
しかし、13話で断念ですwww

内容が全然全く脳内に入ってこない!
初代ガンダムを征した私なのに、この作品は・・・ね^^;

理由を挙げると・・・

1・戦争の理由が欲まみれ。正義とか悪じゃなくて欲なんです。
まあよくある設定なんですが、見ていると気分が悪くなってきました。

2・そしてほぼほぼキャラが子供っぽい。
「大人になりなさい」と諭したくなるようなキャラばかり^^;

この2つの理由が重なり混ざり合って、爽快感はナッシングでしたwww


作画はかなり古いのでしょうがないと思っています。
が、13話まででも崩壊があったので低評価^^

声優さんなんですが、古すぎて知らない人ばかりです・・・
でも、もう少し演技、何とかなりませんかね?
棒読みみたいに聞こえて感情移入が出来なかったです。

音楽。昔のアニメってアニメタイトルが歌詞の中にあるって本当なんですね
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

キャラは先にも言った通り、みんな子供っぽくてイラッとします^^;
お前もか、お前もか、お前もかよっ!ってツッコミをたくさん入れました。


お父さんに「なんでこのボックス買ったの?」とメールすると
「昔は面白いと思った。今、見るとそんなんでもなかった」と
返信がありました。

13話で私が断念したことを伝えると、後半はもう少し良くなるとのこと

でも、もういいです^^
苦行に近いので、断念ですwww

好みなんでしょうかね?お薦めはしません^^
スーパーロボット大戦(?)とか言うゲームに出ているそうです。
ゲームをする方は元ネタなので視聴しても良いんじゃないでしょうか。

女性向きのアニメとは思えませんでしたwww
49話と長いしね。ロボット作品は数が多く面白い作品はたくさんあります。

無理にこの作品にこだわる事はないかなって(笑)

お父さんみたいに昔のアニメにこだわる人だけ見たら良いんじゃないでしょうかね
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪


では最後に一言
絶望した~!今度は(魔神英雄伝ワタル)か(魔動王グランゾート)のDVDボックスを買おうとしている父親に絶望した~!
「どっちが良いと思う?」ってどっちもよく知りませんよ!
ワタルはCATVでやっていたので少し見ましたが、グランゾードって何ですか?
どうせなら(SHIROBAKO)とか買ってください~
ボーナスのお小遣いをアニメDVDに注ぎ込む父親に絶望した~~~!!


・・・まあ、面白ければそのDVDは私の物になりますがね(邪笑)
ダンバインはお父さんに返しますが、サイバーフォーミュラは私の物です
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

59.8 23 ロボットアニメランキング23位
マブラヴ オルタネイティヴ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (147)
419人が棚に入れました
それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人型兵器を駆り、人類に敵対的な地球外起源種「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

いつものエロゲ原作

やたら持ち上げられてる気がするエロゲが原作のアニメ
今期アニメでワーストだと思います。
褒めどころが戦闘シーンしかない

{netabare}
とにかく展開が早すぎて初見だと理解するので精一杯。
SCARLET NEXUSが超良心的なアニメに思えるほどには意味が分からなかった。
まだそれでも序盤は何とか理解できたんだが、クーデター編に入ってからは、全然クーデターの全貌が描かれないし、唐突にアメリカが出てきたり、征夷大将軍というワードが出てきたり、ほんとに意味が分からなかった。
この辺分からなかったのでちゃんと調べて、現実の日本とは別の日本が舞台だってこととかしっかり理解したけど、ほんとに説明不足すぎる。

それと、恐らく端折りすぎてるせいだからだろうけど、アニメだけ見ると主人公が夕呼に無理難題を言いまくって発狂してるウザイキャラという印象にしかならない。声優が下手なことも相まって。
ヒロインも特に魅力がない。というかこの作品周りが女しかいなくてエロゲ特有の気持ち悪さがある。男は戦場に駆り出されたから、とか一応理由付けはあるんだろうけど普通に生徒以外だと男いっぱいいたしね。

話も正直脱線しまくり...。ベータとの戦闘が見たいのにずっと人間同士の争いを見せられてかなり退屈。ベータ出てきたの一話だけじゃないか?

作画も良くない...。そもそもOPからして怪しいし、一話のベータが壁倒すシーンとか笑った。

全く持って面白いと思えなかったので、原作からつまらないか、原作の魅力が0%しか発揮できていない作品だと思いますね。
OPは非原作勢でもこのアニメのOPに文句を言いたくなる気持ちがわかる。
EDは普通に良かったと思うけどね。

どうせ後に「アニメなんてなかった」って言われるいつものエロゲ原作アニメって感じ。2期いらないです。
エロゲとかいうなろう原作よりもアニメ化成功率の低い媒体はもうアニメ化しなくていいよ。

{netabare}
1話 ☆7
有名なエロゲだけど内容あんま知らないんだよなこれ。ゴーウィゴーウィの奴とは関係あるのかな。
なんか一人声優下手なのいるな。
不気味なCG なんというかもうすでにアニメ化失敗してそうな雰囲気...。壁より掘の方がよさそう
壁壊れるとこ演出酷すぎでしょ。
まあなんやかんや一話はそこそこ面白かった。

2話 ☆5
OP、JAM PROJECTじゃないのかよ。
なんだこの歌い方w は?
唐突すぎだろ展開w
地球に残ってる人はもう死が確定してるようなものか。
? いや地球放棄なの?
主人公リープでもしてる?
13万人って一般市民だから消えても関係ないんじゃないの?
ああ、オルタネイティブ4を実行しないとダメなのか。
女ばっかだなぁ。

3話 ☆5
たぶん男はもう駆り出されていないから女ばかりなんだろうけどちょっと見ていて違和感があるな。
いつ教えたし。おい作画w
スミカって誰だよ。ああ、世界系ね。
何で今まで根拠出してなかったんだよw
一話が一週目ってことか。

4話 ☆3
何でこの状況で海で泳いでるんだよw
このエロスーツどうにかならんのかね。
くっそ違和感あるわ。今回話も割とついていけてないかも
プログラムは簡単そうだな。
けどコンボなんてなくても手動でその攻撃ができるようにすればいいのでは? GBAなっつ
HSSTってなんだよ。なんか似た構図を死ぬほど見た。
ベータの巣だって!?って言われてもベータの印象が全然ないんだよ。

5話 ☆5
ノリが00年代エロゲで寒い。息を吸うようにセクハラ。
何で戦争中なのにこんな空気。
主人公何もしてないくせに文句ばっかり言うじゃん。

6話 ☆4
いや実験短すぎるわ。ダイジェストだなぁ。
ということは主人公の周り全員死んだら元の世界戻るのか。
カスミがスミカの名前の入れ替えなのは露骨に何かあるな
何で意識の移動のはずが物体まで移動するんだよww 
何も感情移入できねえ

7話 ☆1
主人公があっちの世界に戻る理由が分からない。
エロゲってほんとトンデモ設定連発するよな、グリザイアとか。
カスミの設定意味不明すぎる。
こんな状況で一発逆転の手があるのも不自然
主人公がうざすぎる。
あのユエユエ言ってるヒロインもきつい
作画崩れすぎ。
いきなり喧嘩始めてて草、と思ったら仲直りしてて草。
いや何が起こってんだよ、てか彩峰誰だよ。

8話 ☆1
クソアニメの時間。
はよベータとの戦闘シーンを見せてくれや。
いつまで内輪もめばっかしてるねん。誰だよ。
主人公の声がむかつくわ。何でクーデター起こしてるの?
敵前逃亡で投獄ねえ。
ちょっと今回から本気でストーリーが理解できてない。
ここまではなんとなくわかったんだが。
この状況で国が孤立したらまずいだろw 

9話 ☆1
演技下手じゃない? 止まれ両手を後ろにの言い方ww
征w夷w大w将w軍w で、こいつら誰なん。マジでわからん。
こいつはクーデター側じゃないのか。
対ロボじゃなくて対ベータを見せてくれよ。
アメリカが干渉してるのかよw 何のためにw 
wiki見てきたけどめっちゃ説明不足じゃん。
日本の政治体制が違うとか、アメリカは大して侵攻の影響を受けてないとか説明すべきでしょ。
ロボの戦闘シーンは割といい。

10話 ☆1
主人公とヒロインの顔見るだけでムカつくアニメ。
切っていれば良かった。いや高原誰だよ。
はよしろや。アメリカと組んでるのか。
眠らせてメリットあるんか? 

11話 ☆4
ほんといつまでベータそっちのけでやってんだ。
せwっwとwくw 理想論やめろや。謎エロ。

12話 ☆1
やっと終わりか。このOP最後まで好きになれんかったな。
こういうの実在の国でやられると気持ち悪さを感じるわ。
世界観理解出来たばっかだし、全く感情移入ができないんだよ。
これ反米作品?クーデターの全貌が全く見えん。
早すぎて全く感動できねえよ。
男普通にいるのにハーレムアニメ...w
はよ終わって。演説まだ終わらんの?
このEDめっちゃ好きってわけではないけどこのアニメの中では唯一の救いだな。
どうせ誕生する奴人間型ベータなんでしょ

曲評価(好み)
OP「輪廻」☆5.5
ED「TRISTAR」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人類敗北――抗え、迫り来る絶望に。

この作品の原作ゲームは未プレイです。
「トータル・イクリプス」「シュヴァルツェスマーケン」に引き続き、1967年の地球侵攻から現在に至るまで無差別に侵略活動を続けているBETA(人類に敵対的な地球外起源種)」と対峙する作品として位置付けられています。

「トータル・イクリプス」は、2012年の秋アニメから2クールで放送され、「シュヴァルツェスマーケン」は、2016年の冬アニメとして放送されました。

ですが、この2つの作品は「マブラヴ オルタネイティヴ」のスピンオフ作品なんです。
「マブラヴ オルタネイティヴ」のゲームは2006年に発売されているので、先にアニメ化された2つの作品の根幹となる訳ですが、どうしてアニメ化されたのが一番遅かったんでしょうね^^;?


それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―
この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―

そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人形兵器を駆り、
地球外起源生命体「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。

滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、
過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―

『マブラヴ』は、ゲームブランド:âge(アージュ)が企画・製作した2003年発売のアドベンチャーゲーム。
2006年発売の『マブラヴ オルタネイティヴ』と合わせてひとつの壮大なストーリーを成し、
多くのシェアードワールドタイトルやメディアミックスを展開しているプロジェクトである。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

INTRODUCTIONに記載されている通り、「マブラヴ オルタネイティヴ」は「マブラヴ」の続編です。
「マブラヴ」は、青春恋愛アドベンチャーゲームで、何と「君が望む永遠」とストーリー的には直接的な関係はありませんが、舞台が共通していたり、「君が望む永遠」のメインキャラクターが登場することから、間接的な続編と位置付けられているそうです。

まさか、BETAと生き死にを懸けて戦う物語と、ドロドロの三角関係を描いた物語に接点があったとは思いもよりませんでしたよ^^;

満を持して輩出されたこの作品ですが、不満じゃない訳じゃありません。

第一に、前作を知らないと分からない設定があるのに、前作の「マブラヴ」がアニメ化されていないので、物語の展開には???という点が多々ありました。

案の定、完走後にwikiをチラ見するとこう書かれていました。

「当初は『マブラヴ』と一体のものとして開発が進められていたものの、製作に膨大な時間がかかってしまうことから、『マブラヴ』発売時に『マブラヴ オルタネイティヴ』として分割して発売されることが発表された。
その為、『マブラヴ』よりも先に『マブラヴ オルタネイティヴ』をプレイしてもストーリーを理解するのは難しい。
公式ページ開設当初は、『マブラヴ』をプレイした上で本作をプレイする事が推奨されていた。」

当時の技術でゲームを分割するのは仕方ないと思いますが、この都合をアニメの世界にまで持ち込む必要は無いと思いますし、そもそも媒体が異なるので最初から『マブラヴ』として制作するのに、どの様な問題があったのでしょうか。

私は『マブラヴ』をプレイしていないので細かいことは分かりませんが、ゲームの様にアニメもブツ切りになっていたとしたら、ついていけないのも無理はありません。

それと、前2作よりBETAとの戦闘シーンが激減していました。
目の前で繰り広げられるのは、BETAとはかけ離れたものばかり…
今後の展開で必要な要素なのかもしれませんが、途中から何を見ているか分からなくなってきたのも事実です。

その背景には敵味方が分かり辛かったという点が否めないと思います。
原作を忠実になぞるのも大切ですが、アニメとしてもう少し分かりやすく構成できなかったのかな、とは思いました。

ですが、アニメーションのクオリティ自体が上がっているので、作品としては見易かったと思います。
主人公の白銀 武の台詞が少し一本調子に聞こえたようにも思いましたが、鏑木さん、みっく、いおりんやLynnさんの熱演が光っていたので結果オーライといったところでしょうか。

戦術機の格好良さや、バトルシーンの迫力は一級品で、文句の付けどころは無かったと思います。
この辺りは作り手の気合が感じられて好印象でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、V.W.Pさんによる「輪廻」
エンディングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「TRISTAR」
個人的にはオープニングが大好きでした。

1クール全12話の物語でした。
第2期が2022年に10月に放送されるとのことなので、総評は第2期視聴後になると思いますが、回想編でも良いので前作との関係や設定の補足があると嬉しいかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

話が全然わからない。

【紹介】
PCゲーム原作。人類が戦術機と呼ばれる人型兵器を使って敵対エイリアンであるBETAと戦う話。
名前だけは聞いたことあるんですが、原作ゲームは知らないので初見です。
原作のシナリオ知っている人がどう感じるのかはわかりませんが、知らない私にはわからないことが多すぎてつらい

原作を知っている人のためのアニメで、知らない人は見るなってことでしょうか?

【音楽】
OPテーマの「輪廻」はアニソンらしいアニソンで結構好き。
ED曲も好み分かれそうな曲調ですが嫌いじゃないです。主題歌は悪くないと思います。

【作画】
人物作画は良くない。顔が崩れすぎ。
その反対にCGがとても良い。戦術機の作りこみが凄くてめっちゃカッコいいですね!
特に戦闘シーンの出来が素晴らしい。
ずっと戦闘だけやっていればいいとすら思ってしまいますね。
でも残念ながらあまり戦闘シーンは多くないです。

【シナリオ】
第一話見たら結構面白そうで、戦闘がメインの話かと思ったら、2話以降ほとんど戦わないのが残念。
せっかく戦術機のCGとか、戦闘の動きとかカッコいいのに勿体ない。

話はかなり面白そうな雰囲気は常にしているんですよね、設定も良いと思うし。
でもなんか、いろいろ知っている前提で話が進んでいく感じがつらい。
視聴者に理解させる気がないような不親切さ、部外者にされている居心地の悪さ。
キャラクターとか、出来事の背景とか分からな過ぎて、なんかもったいない感じがしますね。

【声優】
主人公の声が保志さんっぽい。

【キャラクター】
女性ばかりの中一人だけいる男性の主人公。
かなり変だと思いますが、そういう細かいことよりも女性キャラクターに魅力を感じなかったのが残念。

キャラクター同士の関係性がよくわからないしキャラクターの掘り下げが少なすぎて愛着が持てない。
もっと時間かけてキャラ掘り下げするべきじゃないでしょうか?

【総評】
良かったのは主題歌だけ。

人物作画が微妙で戦術機のCGが最高なのに、学園生活ばかりで全然戦わないのがモヤる。
早く敵攻めてこいって何度も何度も思ってしまった稀有なアニメ

たぶん原作ファン向けのアニメなのでしょう。
2期やるそうです。え、2期やるの? 
戦闘シーンある回だけ教えて欲しい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

62.3 24 ロボットアニメランキング24位
境界戦機(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (101)
318人が棚に入れました
西暦2061年、日本は支配された。4つの世界主要経済圏によって分割統治されるに至り、日本人は隷属国の人間として虐げられる日々を送っていた。日本は各経済圏が投入した人型特殊機動兵器 AMAIM が闊歩する世界の最前線となった。機械好きの少年、椎葉アモウは、ある日、自律思考型AI「ガイ」と出会う。これをきっかけに、アモウは日本を取り戻すための戦いに身を投じることになる。自ら組み上げた AMAIM「ケンブ」に乗って。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

カンタム

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「何か物足りないガンダム」「簡単なガンダム」という印象だったので、「カンタム」にしました。クレヨンしんちゃんとは別物です(笑)

まあ、ガンダム系作品として一定以上のクオリティはあったとは思うので、ロボットアニメが嫌いじゃないなら、観ても良いかなと思えるアニメだと思います。

2期あるみたいなんで、どちらかというと、間を置かず、2期まで一気に観た方が良さそうなアニメに感じました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的にロボットアニメは大好物なので、本作もそこそこ楽しく観られました。

でもまあ、劣化版ガンダムなのは否めない。

私は「水曜どうでしょう」が好きなのですが、あれはなかなか新作を出さないので、どうでしょう熱を誤魔化すために「旅猿」を観ているような感覚です(多分、伝わらないw)

これ作るくらいなら、シンプルに金かけた新作のガンダムを作ってほしいのですが、まあ、ガンダムは敷居高くなっちゃって、ご新規さんが入りずらくなってる感あるし、当たればでかいけど外してもでかいので、新しい類似作品で色々試している感じでしょうか。

本作の問題点は、やはり対象年齢が微妙な感じでしょうか。子供が観るには難しく、大人が観るには簡単すぎる。

そもそもガンダムは、「簡単なものが子供向けだと思わない」という冨野さんの信条のもとに作られているが、今の時代にあんな企画が通るとも思わないし、ある程度の分かりやすさは必要なんだろうな。

ロボットを「必殺技」の延長線上、主人公の能力の一部と捉えているスーパーロボットに対し、「単なる兵器」としたガンダム。そこにリアリティや発明があったが、本作は、そのどちらとも言えない立ち位置。

無人機を使う敵側にとっては「兵器」であるが、専用機を有人で操る主人公側にとっては「必殺技」。よって、6対4でスーパーロボットアニメに。

また、無人機なのにわりと近くで操作していたり、どういう理屈か、有人機の方が強かったり(スーパーAIいるなら、丸投げした方が強くないか? 人間の反射速度や認知能力、判断力なんて、限界があるでしょ。AIの指示通り動くパイロットに、何の価値が?)。

ここのチグハグさが最後まで気になった。

やはり、「ミノフスキー粒子」という設定は優秀だったんだよな。有人機、有視界戦に必要感が生まれるから。

ロボットのバトル、戦争の悲惨さ、登場人物の葛藤や成長、複雑な国際情勢。全てを描こうとして、その全部が薄く、63点くらいになっちゃっているので、もう少し絞った方が良いかもね。

個人的には、本作くらいの高いクオリティでやれるなら、複雑な世界情勢や主人公の設定は廃して、単純に「戦争」と「ロボット」を、リアルに描くだけでも良かったと思う(「戦争」と「登場人物の成長や葛藤」に絞った86は、なかなか良い作品だと思うし)。

こういう複雑な設定にしたいなら、むしろ、ロボット邪魔でしょ。大体、ゲリラとロボットって相性悪くない? めっちゃ目立つし、金食い虫だし。

まあ、「プラモ売りたい作品」にそれ言ったら元も子もないけど(笑) これ、プラモの需要、どこまであるんだろ? 私なら、同じ金払うなら、まだ持ってないガンプラ買うけど、普通に。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
何度か見た設定(笑) ガンダム風だな。まずまず面白い、てゆうか、ロボアニメ好きなんだよな(笑) 

2話目 ☆3
無人機なら、人型である意味が出てくるのか? 老夫婦との出会い。そろそろ、組織に属するか。

3話目 ☆3
ここで、友情と戦場。

4話目 ☆4
ゴーストね。共通の敵になる? スゲェ分析力(笑) ある程度の信頼と、思いやり。

5話目 ☆3
なるほど、戦わなくても、知り合いは死んでいく。戦う理由ができたな。ちょっと不自然なほどの善意。

6話目 ☆3


7話目 ☆3


8話目 ☆3


9話目 ☆3
兄さんか。最後の情けのかけ方は良い落としどころかな。

10話目 ☆3


11話目 ☆3


12話目 ☆3

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

戦闘は面白かった

ロボアニメ

{netabare}
悪くはなかったんだが良くはなかった普通な作品な印象。

まず、舞台設定が雑なのが気になった。
あんな前近代的な差別が少し未来の世界で起こっているとは考えづらいし、そもそも4か国で分割統治、植民地化というのもリアリティがない。
こういう設定を見るたびに気持ち悪く感じる。
こんな設定にしたいなら1900年代前半が舞台にすればいいのにって。
もしくは86みたいに架空の国の話にすればいいのに。

で、コードギアスみたいに植民地からの解放を目指す話なのかと思いきや、1クールかけて全然何もしない。ゴーストと言う謎の敵と戦ってただけ。設定のわりに変な方向に話が向かっていて面白みがない。

4か国に分割統治されているという設定の時点で話作りも難しく、当然各国の印象とか全然残らないし、どの国が何をやっているかも非常にわかり辛い。というかそういう描写が全然ないから別にどうでもいいのか。
展開や軍の行動にも突っ込みどころが多く...

キャラはいいから話自体は普通に楽しめるというのがプラス要素。
あと、戦闘はどことなくギアス感を感じるけど面白かった。
都合良すぎだろって面はあるけど、地形に目を付けた戦闘はまあ面白い。
前半結構酷評したけど、正直クソアニメでもなければ良作でもない平均点な作品。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
まんまギアスじゃねーか世界設定。
こういう誇張された差別表現のあるアニメ嫌いだわ。
昔ならまだしもこんな数十年後の未来でここまで目に見えた差別が残ってるって設定が不自然なんだよな。
また自立型AIアニメかw
もうロボアニメに目新しい設定は無理なのか。
人質の存在意義。このAIがまるで子供向けのノリだな。
つかみとしては悪くない。

2話 ☆7
あれで許されるのガバすぎんかw
急に畑アニメ。こいつらは味方かな?  

3話 ☆6
黒の騎士団かな。
なんでそんな帝国主義時代に巻き戻ってるんだってこういう作品を見るといつも思う。意外とこいつ弱いんかよ。

4話 ☆6
さすがに戦闘シーン面白いな。あの女死んだんか。
面白い特殊能力だなw 第三勢力いるの?
おい主人公今更戻るんかよ
ロボはついてくんのか。

5話 ☆3
未来でこんなに差別が増えてるとは思えないんだよね。
こういうのしたいなら20世紀前半辺りを時代背景にするか架空の国でやれ。
リサは死んだのか。ほんと何で時代逆行してんの?
時代設定2061年だよね。抗議って捕まるだろ。
何で主人公にそこまでしてあげるんだよ。国連仕事しろよ。

6話 ☆6
やくならマグカップも。
オセアニア軍が攻める理由雑すぎだろ。
攻めるメリットなくね?
ギアスで見た暗号 ここで説明したら意味ねーだろw
いやいやどんな攻め方だよw 連携しろや 

7話 ☆6
ゴーストくんもう退場するのか。回収された。

8話 ☆5
迷家感。何アニメなんだ。家の修理って。
サクガンより削岩してる。まあ脱線してるけど面白かったよ。

9話 ☆7
死亡フラグ。コードギアスならこの町戦場になってる。
相対的貧困。坂急すぎだろw
ガバガバ警備。何故そう簡単にハッキングできるw
兄白か黒どっちだ。車家に残るために自作自演した説

10話 ☆8
今回ロボアニメっぽいな。
地形を生かした戦闘が出来てて面白い。
交戦するのか。

11話 ☆5
ゴーストの開発者か? 治外法権
電池少女で見た展開。 ん?
こいつら敵じゃないのか? 

12話 ☆7
漁夫狙いかよ。ゴーストくん強すぎんか?
確かに地形利用とか揺動は今のゴーストじゃ読めなそう。

13話 ☆6
ガイの出会い回収せずに死亡? 悪くはない

曲評価(好み)
OP「enemy」☆7.5
ED「You're my perfect mirror」☆6.5
{/netabare}


{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ネクストガンダムを探しているのかな…。設定の根本が大失敗している。

日本が分割統治されている…。
まあ、元ネタは第2次世界大戦時に実際に日本をドイツのように分割統治する案があった部分。
ブレイクスリー原則ってやつ。

これに基づくフィクション作品はたくさんある。

でも、この反戦思想というか、設定が完璧に時代遅れな気がする。
支配しているのが共産主義か独裁国家による占領なら理解できるが…。
そもそも分割統治するような植民地化した国に、いろいろなツールは与えない。

日本以外の想像上の設定国を作ったほうが良かった。
へんに日本を舞台にしたことでアニメとは関係ないところで色々今後面倒になりそう。

なんにせよ、ネクストガンダム探しの一環なのは間違いない。
最初からプラモ販売も同時進行なわけで。

ただ、本質は子供向けなんだろうな。
バディとなる自立型AIがいるし、昔ならコロコロコミックスあたりで連載、日曜朝のアニメ化路線のはず。

深夜なのは枠がそこしかないのと、配信でどうにでもなるという判断。

まあ、ネクストガンダムになるような、ストーリー自体に魅力的なネタが作品中に転がっているかどうか、そこに注目して観るのも面白いか…な。


■2話まで視聴

やはりガンダムや現実の日本とかに引っ張られずに、サクガンみたいに完全な別世界ベースで話を作った方が正解だったんじゃないだろうか。

既視感が酷いし、結局劣化版ガンダムになってしまっている。


■5話まで視聴

うーん、ここまでベタなストーリー展開じゃないと駄目なのかね?
人の心というか描写にガンダムのような共感はないな…。

ガンダムみたいに子供は単純に戦いを、
大人はそのストーリー自体から揺さぶられるような作品は、もうサンライズには無理なのか?

こんな単純かつベタな話路線なら、ブレイクスリーネタ必要ないだろうに。
宇宙人との戦いでも異世界人との戦いでもなんでも、そんなんでも変わらん。

人が亡くなってもマチルダさんやミハルのような感傷は一切感じられない。
それじゃあアニメ内とはいえ無駄死ににも程がある…。


■11話まで視聴

結局のところ、やはりブレイクスリー原則の日本をテーマにした時点ですべてが失敗だ。

モビルスーツサイズの機体を日本のような平地がほぼない糞狭い国土を分割した状態で、
レジスタンスな戦争が出来ている…わけがない。

昔、御巣鷹山に日航のジャンボ機が落ちた。
翌日には場所が特定された。

日本で、モビルスーツサイズを乗せるトラックが、
たとえキャタピラ仕様な悪路対応車両に仕立てたとしても、
果たして走行できる箇所はどれだけあるか…。

設定の全てが破綻している。
現実世界にしたいなら、北米の森林地帯とか、南米のジャングルとか、
ロシアのツンドラ地域とか、
モビルスーツサイズが小隊レベルでも
まあ、なかなか見つからないわな、という地理的広さが必要だろう…。

狭い日本を更に分割したなかで
レジスタンスな局地戦で、
モビルスーツサイズの武器を運用…。

ネクストガンダム考える前に、
子供だまし過ぎる机上の空論をどうにかすべきだった…。


■飛ばしつつ13話まで視聴

うーん、これ続くんだ…。
もはや何をテーマにしてるんだか…。
各種設定とストーリーとしてやっていることがチグハグ過ぎる。
セリフで臨界点とか言ってるけど、意味わかっているのだろうか…。

とにかくガンダムな路線を行くには出来が悪すぎる…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

67.7 25 ロボットアニメランキング25位
勇気爆発バーンブレイバーン(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (127)
277人が棚に入れました
―――ふたりを繋ぐ“勇気”人型装甲兵器『ティタノストライド=通称TS(ティーエス)』が発達した時代。 各国軍は“ハワイ オアフ島”に集結。陸上自衛隊所属 イサミ・アオと アメリカ海兵隊所属 ルイス・スミスのふたりは戦闘の最中出逢う。 突如所属不明機による強襲を受け、為す術もなく散っていく兵士たち。 己の誇りをかけて戦え。死と隣り合わせの戦場で生き残る為。仲間を救う為。 命を信じて、“勇気”を燃やせ。
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

8話が事実上の最終回・・・だと?

<2024/2/19 追記>
制作スタッフがトークショーで「スタッフ的には8話が事実上の最終回」と言ってたらしい。
ストーリー的になのか?
謎が解けるって意味なのか?
アニメ製作作業が一番大変だったってことなのか?
とにかくあと2話っすね笑

<2024/1/20 初投稿>
Cygamesのオリアニらしい
2話まで見ました
見始めなので評価はデフォルトの3.0

こういうのも多様性って言うんですかね
海外の腐れポリコレ野郎どもに是非とも意見を伺いたい笑

内容は・・・ある意味生粋のロボアニメです。
リアルでもありスーパーでもある。
それ以上は今は言えない笑

ロボものお好きな方ならちょっと覗いてみる価値あるかもです。

2話まで見た感じ、もしかしたらブレイバーンって{netabare}女の子か?スミスを乗せるのを「生理的に無理」とか言ってたし。2話ラストで波打ち際に倒れてた女の子って倒された敵ロボたっぽいし。
まさかこの作品って、艦これやウマ娘のように美少女化するスーパーロボものなのでは?笑
Cygamesだし{/netabare}笑

つかこの後どうなるの?

<2024/2/18 初投稿>
6話まで見ました。
評点4.2は6話まで見てのものです。

謎が謎よぶ展開。
さっぱりわかんなくなった。
3〜6話までのポイントは
{netabare}
・美少女ルル登場
・海中戦。エヴァのガギエル戦を彷彿とさせる
・イサミ、ようやくパイロットスーツ着る
・男二人が半裸で拳で確かめ合う笑
・杉田メカ再登場
・名乗りのタイトルバックは自分で投影するスタイルのブレイバーン笑

6話の杉田さんの挙動見ると変態ロボども=美少女説は無くなったのかな
だとするとCygamesはブレイバーンをどんなゲームにするつもりなんだろ?このままだと生理的に気持ち悪いゲームになりそうだけど笑
{/netabare}

4,5話で少しおとなしかったブレイバーンさん
6話でまた気持ち悪さ充満してきましたね。
この先も楽しみ。。

<2024/4/7 追記>
リアタイで最終回見ました
ブレイバーンの正体が{netabare}スミスだってのは、もしかしたらとは思ってましたが、まさか淫蕩のデスドライブズ・田中敦子さんもといクーヌス嬢だったとは!!!笑{/netabare}
どうりで気持ち悪いわけだ
王道エピソードをパッチワークのように組み合わせてるくせに、今まで全くなかったロボアニメになるという訳のわからないアニメでした
あとやっぱOPテーマ曲がクセになりますね

そういえば公式が変ですね
デスドライブズの{netabare}追悼{/netabare}動画を出したり。特にとあるデスドライブズさんの{netabare}追悼{/netabare}動画はほとんど「ヒロシです・・・」になってたし笑

あと女の子キャラの抱き枕を販売するのはわかるとして(ネットでは「なぜイサミとスミスの抱き枕じゃないんだ」の声が上がってたようですがw)、股間にイサミをあしらったパンツ売り出してるし。ケツはブレイバーンw

エイプリルフールネタで「ブレイバーンのフライパーン」とか

最後までやりたいほーだいっすね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

2話の某キャラのセリフと同じで、生理的に○○になってきたため断念・・。(2話まで視聴して)

>1話まで視聴して
子供向けっぽい作品タイトルにダメモト程度の逆期待をし、特に事前情報収集せず、ぶっつけ視聴開始っ。

序盤の印象は、最近のロボット系FPSゲーム?っぽい印象。。
作画?CG?等は丁寧な感じだけど、全面的に真面目な感じで、特に気は惹かれず・・。

”勇気”。大切なキーワードのようですね・・^^。

一気にシリアスな展開に・・。

逆オペレーションメテオ??(全然違うw)。
でも、される側で自分がそこにいると想像すると、勿論恐怖でしかない・・。
異星人??。未知の得体のしれないモノとの邂逅。圧倒的テクノロジーの差を見せつけられた時
それは、固まってしまうことしかできないことでしょう・・。


ここで垣間見える本作の主人公っぽくない地味さ^^(そこがいい)。
碇シンジ君ばりの手の動作ww。
そしてアムロ・レイばりの初実戦での恐怖描写w。

モルヒネ投与する医療班の描写も何気に良い。

実は主人公はもう1人?。
バディになりそうな感、醸し出し過ぎw。

・・と思ってたら、瞬間的に視界が何色か一色に染められてしまう・・。
何らかの災害等に巻き込まれてしまう時というのは、実際そんなものなのかもしれません。
リアル系・・で普通に考えたら、たいてい即死案件でしょうw。
まさかの1話退場?w・・と思わせといて
こんなのスーパーロボット系じゃないと生存できんでしょw。


ああ~、絶体絶命~

からの~

ああ~、これバカアニメだ!!(←誉め言葉&大歓喜♪)

誰?、これ歌ってんのw。

ダサすぎるww(誉め言葉^^)。


日曜朝の”戦隊ロボットもの”っぽいロボ感が濃すぎるけど
普通それだと。動きがカクカクしてカッコよくないはずだけど
なぜかリアルロボット系であるかのような身のこなし描写ww。
・・一瞬、タウバーンっぽくも見えてしまう(錯乱)。。

リアル系、スーパーロボット系のいいとこどりしてますね♪。
すごくバカアニメだけど、主人公たちの真面目さとのギャップがいい味になってる!。

1話だけの、出オチアニメになってしまうのか
はたまた、アツいバカアニメを貫き通してくれるのか?。
今期は、まず本作の行く末が楽しみになりました!。

どちらにしても、こういう作品に最も大切なのは、敵キャラの魅力だと思います。
今後、魅力的な敵キャラが出てきてくれることを信じて待ってみることにします^^。


-----------------------------
>2話まで視聴して
2話の某キャラのセリフと同じで、生理的に○○になってきたため断念・・。
なんとかもう1回、確認のため再視聴しようと思ってましたが
やはりもう観る気が湧いてこない・・。
 
う~ん。一言でいえば、いろんな意味でやりすぎです・・。
 
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

セシウス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

中途半端なコメディロボアニメ

 ロボアニメに色々携わってきた人を監督に据えたオリジナルロボアニメですね。
 搭乗型ロボットが兵器として実用化されている近未来の地球が、突如宇宙から超兵器で攻撃されるところから始まります。米軍と合同演習中だった主人公の自衛官は米軍とともに侵略者と戦いますが全く歯が立たず全滅必須の大ピンチ、そこへ謎のロボットが救援に登場し侵略者部隊を駆逐してくれます。この謎のロボットは意思を持った自律型で、なぜか主人公のことを知っていて一方的に好意を寄せており、主人公のために侵略者と戦ってくれるといいます。この謎ロボットの戦う動機が主人公への好意になっている点がとてもユニークで、ここまでを描いた第一話の時点で続きのストーリーに強い期待を抱かせます。
 しかしながら、二話以降は単に協力しながら侵略者と戦う話に終始し、つまらなくなります。また話のテンポもやたら遅かったり急展開だったりと安定せず見るのがだんだん苦痛になってきます。
 この作品がギャグアニメではない、ということがわかると設定で明かされない点があまりにも多くて非常にモヤモヤします。例えば {netabare} ブレイバーンを作ったのは何者なのか、侵略者の目的は何か、日本とハワイ以外の他の地域はどうなっているのか、ルルは結局何だったのか、なぜブレイバーンは主題歌を流すのか、日本語の主題歌を作ったのは誰なのか、{/netabare}などなど挙げればキリがないです。

 キャラクターは主人公がとにかく魅力に乏しいです。良いところが全くなく、相棒キャラとロボットの引き立て役です。その他のキャラクターたちも描写が薄くて印象に残りにくいです。唯一主役ロボットだけが序盤だけものすごくユニークでしたが、第三話以降はあまり面白みのないキャラになってしまって残念に感じました。声優さんたちは声はあっているし演技も良かったと思います。ただキャラに深みがないため、平凡に聞こえてしまうのが残念でした。

 作画はとても良かったです。女子キャラは皆可愛く、メカもデザインやエフェクトが良くできていてバトルシーンは見ごたえがありました。音楽はOPはいかにもなスーパーロボットアニメ風、EDは極めて特殊な男デュオのバラードで、どちらも一度聴いたら忘れられなくなります笑
 ユニークなロボアニメを作ろうとしたけど熟成不足でバラバラになってしまった印象の作品です。どうせならシリアスな設定をもっとしっかり作り込んだうえで、ロボも入ったガチムチ三角関係のギャグアニメとかにすれば良かったのに、と思いました。
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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