ヒューマンドラマでロボットなおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのヒューマンドラマでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番のヒューマンドラマでロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.1 1 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング1位
ゲキドル ACTIDOL SCHOOL(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (103)
265人が棚に入れました
謎の災害・世界同時都市消失から5年世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていたそんな世界で3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った演劇に魅せられ光り輝くステージを目指す少女たちがいたそれぞれの思いを胸に今、ステージの幕が上がる

声優・キャラクター
赤尾ひかる、持田千妃来、諏訪彩花、花澤香菜、M・A・O、山本希望、髙野麻美、秋吉あや、佐藤亜美菜、鳥海浩輔、八島さらら、水橋かおり

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「SFっぽい設定だけ匂わせてる」わけじゃなくて、本当にSFじゃないですか!

第10話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

作中でも言っている通り「演劇」+「アイドル」で「ゲキドル」らしいんですが、そこにSF要素を絡めるという「売る気あるんか?」みたいなニッチな設定と作劇の衝撃作です。

このニッチさから、本作からは多数の視聴者が脱落していると思われますがSFに甘い私は視聴を続けています。

地上波では第1話だけTokyoMXで観ることができて、以後は改めて毎週BSフジ「アニメギルド」枠での放送を追っています。

作中で起きた「世界同時都市消失」という災害やTMS(シアトリカルマテリアルシステム)という演劇用の舞台システム、そしてその一部であるアンドロイド(女性型だから本当は「ガイノイド」)っぽい「ドール」(アリス)といった辺りには元々SF要素を見せてきていた本作ですが、それらは作劇上の「舞台装置」的な設定ではなくて、ストーリーの根幹部分でこの作品はSFらしいということが終盤でわかってきてビックリです。

ストーリー展開に合わせて途中でOPが変わりますが、旧OP「ゲキドル!」はいわゆる「地下アイドル」っぽいいかにも「アイドルグループのテーマ曲」といった感じで、新OPはゲキドルというユニットの物というよりは本当に物語のストーリーに沿った歌詞の曲です。

最初から新OPを聞かせてしまうよりは、確かにこのOP曲切り替えの方が良いと思います。

ED曲は各キャラクターによるキャラソンですね。このED曲を割り当ててもらえている四人が「主要キャラクター」ということなんでしょうか。

「ダンデライオンガール」(守野せりあ)
「キズナ」(各務あいり)
「制服DOLL」(アリス)
「トーキョーロンリーガール」(雛咲いずみ)

※各ED主題歌の背景アニメが、それが直接の原因で本作を忌避する人が出るかもしれないレベルでエロい。

SF設定に演劇要素をどう結末に絡めるのかが終盤の見どころでしょうか。一応、期待して観てみたいと思います。

2021.4.9追記:
最終話まで観終わっていましたが、更新が遅れていました。通じる人には通じるかもしれませんが、そのまんまというわけではないんですけどちょっとオーガス(『超時空世紀オーガス』)を彷彿とさせる最終回でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

だって私には、君がいるから

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
正月早々、「ゲキドル」の第1話と劇中劇「アリスインデッドリースクール」が放送されるなど、話題性の高い作品だと思っていました。

また、完走後にwikiを見て知ったのですが、主役である守野せりあ役を演じた「ぴ」ちゃん、こと赤尾ひかるさんが2015年に事務所に所属してからの初アフレコ作品だったんだそうです。

ぴちゃんと言えば、「アサルトリリィ BOUQUET」の一柳梨璃を始め、「えんどろ〜!」のユーシャ、「こみっくがーるず」のかおすなど、色々な作品に出演しています。
だから、これが初アフレコ作品と言われると時系列がズレているような気がしてなりません。
それとも、世に輩出するまで5~6年を要する作品だったということなんでしょうか?

個人的には、ぴちゃんの原点を知ることができたのは嬉しかったですけれど^^


―――謎の災害・世界同時都市消失から5年

世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていた

そんな世界で
3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った
演劇に魅せられ、光り輝くステージを目指す少女たちがいた

それぞれの思いを胸に
今、ステージの幕が上がる


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
すご~く難しい作品だったような気がします。

まず、第1話と連動して放送された「アリスインデッドリースクール」ですが、本編とは何の関係も無かった…と思っています。
確かに、本編の出演されている声優さんが演じている、と言う点での共通点はあると思いますが、それ以外の接点は残念ながら見い出せませんでした。

そもそも「アリスインデッドリースクール」は、これまで無印、オルタナティブ、ビヨンドなどと形を変えて何度も演じられてきた舞台作品なんです。
寧ろ、舞台作品としての「アリスインデッドリースクール」がアニメ化されたと考えた方がしっくりするのではないでしょうか。

さて、このゲキドルですが劇場版アイドル作品、或いはアイドル要素を舞台に織り込んだ作品などと考えていると、どんでん返しを食らうことになります。
もちろん、wikiのジャンルも「演劇、アイドル」と記載されていますし、上記の様な要素が無い訳ではありませんが、物語の内容は予想の遥か斜め上をぶっ飛んでいた気がします。

まず、この作品の劇中劇ですが殆どがアリスインプロジェクトで実際に行われた演劇が基になっています。
ですが断片的過ぎて正直良く分かりませんでした。
劇中劇としてハッキリ認識できたのは、「アリスインデッドリースクール」と、物語最後の演目となった「クロノゲイザー」です。

アリスインデッドリースクールは物語の結末まで描かれていませんでしたが、クロノゲイザーは一部ゲキドルのオリジナル要素を含みながら終幕まで描かれていました。
次から次へと明らかになる物語の超設定の連続にビックリ…

劇中劇の設定にビックリしたのではありませんよ。
ビックリしたのはこの作品の物語自体にです。
まるで「STEINS;GATE」を彷彿させるかのような…
あ、同じ香菜ちゃん繋がりだからといって、まゆしーの「とぅっとぅるー」を彷彿した訳じゃありませんからね^^;

個人的には劇中劇クロノゲイザーの顛末は劇中劇以外の部分との構成・バランス共に素晴らしく良かったと思っています。
これで色々持ち直した感がありましたから…
でも少し詰め込みすぎだったかも。
もう少し演者の心情にスポットを当てても良かったような気がします。

オープニングテーマは、「ゲキドル!」と「時の翼 Chrono Geizer」
エンディングテーマは、「キズナ」、「制服DOLL」、「トーキョーロンリーガール」、「ダンデライオンガール」
それぞれアリスインシアターのメンバーが歌っています。
「時の翼 Chrono Geizer」が私のお気に入りです。

1クール全12話の物語でした。
すご~く難しい作品で、キャラデザも似通っていて区別しずらい面もありました。
私としては、ぴちゃんの活躍を堪能できたので満足しましたけれど…^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

序盤から多くの謎がある、SF演劇少女アニメ

謎の災害によって町の一部が消えてしまった池袋を舞台にした、SF演劇少女アニメ。全12話。
物語自体は、主人公である守野せりあが、とあるきっかけからアリスインシアターという小さな劇団に入団するところから普通に始まりますが、作品としては、この世界が置かれている状況や、演劇に使われているなんだか凄いテクノロジーなど、最初からいろいろと謎があって、とりあえず、これが面白くなるのか、まだよくわからない序盤から、すぐに興味を惹かれました。で、その後もずっと観ていったわけですが、結論から言うと、その「なんだかよくわからないけれど惹かれるものはある」という第一印象が、結局最後まで続いた、みたいな感じ。SFとしての大きなストーリーには不明なところがありましたが、劇団の日々の活動を描くようなエピソードも決してつまらなくはなかったですし、稽古や公演などのシーンでも、いかにも舞台演劇というあの独特の雰囲気がしっかり出せていて、退屈することはありませんでした。個人的には、SF作品を観ていて、わからないところがあるというのは、全然珍しいことではないので、これはこれでいいんじゃないでしょうか。また、いちおうアイドル要素もあって、OPやEDなどの楽曲には力を入れていたようですが、物語のなかではそれほど重要な部分ではなかったです。
作画、声は、特に問題なし。音楽は、後半のOP「時の翼 Chrono Geizer」は結構好きでした。
最後まで観終わって、そこそこ面白かったです。アニメ作品として出来が良かったのかどうかは知りませんが、好き嫌いでいうならば、割と好きな作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

77.6 2 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング2位
ZEGAPAIN ゼーガペイン(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1093)
6600人が棚に入れました
未来的にデザインされた街・舞浜市に住み、近郊の高校に通う普通の学生、キョウ。たった1人で水泳部を切り盛りする彼は、中学以来の因縁を持ち難癖をつけてくる宿敵達とのいざこざも意に介せず、練習と水泳部への勧誘の為、学校の室内プールへと向かう毎日。
ある日、幼なじみのリョーコに頼まれ、映画研究部作品の撮影中、やる気の無いキョウはNGを出し撮影は中断。ふと、窓の外を見るとそこで彼は飛び込み台の最上段に立つ、1人の見知らぬ美少女・シズノを見つける。
水泳部入部希望者と察したキョウは、慌ててプールへと急ぐが、シズノは声にならない謎の言葉を残し、華麗な飛び込みを見せ忽然と姿を消す。シズノの事が忘れられないキョウだったが、程無くして彼女はキョウの自室に瞬間移動したかの如く唐突に現れる。
シズノはキョウに「ゲーム」の始まりを宣言。彼女の導きのままにキョウは異空間へ転送され、美しい光の装甲をまとった巨大ロボット「ゼーガペイン・アルティール」に乗り込み、敵と目されるキャラクターをシズノと共に倒していく。
だがしばらくして、キョウは様々な疑問に対峙していく事になる…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、花澤香菜、川澄綾子、朴璐美、牧野由依、渡辺明乃、坪井智浩、井上麻里奈、吉野裕行、加藤将之、神谷浩史、ゆかな、家中宏、久川綾
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「痛み」を受け止める強さ

制作はサンライズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFロボット・恋愛です。
人によっては鬱と感じるかもしれないシリアス展開なので苦手ならば若干注意です。


高校生のソゴル・キョウは水泳部立て直しのために尽力していた。
ある日突然、彼はミサキ・シズノというミステリアスな女性に連れられてロボットに乗り、敵と戦う。
彼にとってその戦いは「仮想現実のゲーム」だと思っていた…。


斬新な世界観・恋愛を主軸に置いた人間ドラマ・水泳と映画を用いた青春劇・ロボットバトル・「生」についての哲学・シリアス(鬱)展開。
盛り込まれたそれぞれの要素が絡み合って奥行きのあるストーリーになっています。
どれもぼやけておらず、納得のできるストーリー展開になっています。

その中でも前者三つの要素が秀逸。
ロボットアニメ、というか他のアニメでここまで複合ジャンルをまとめたのはあまり見たことないですね。
その要素のどれもが「痛み」を伴っています。


1話見たときにこんなシリアスな話だとは思っていませんでしたw
普通に過ごしていた日常がこうも簡単に崩れ去る恐怖。
「生きていること」とはどういうことかと問う。
主人公に降りかかる数多くの試練。
私はこういう設定の作品は見たことがなかったので、世界の真実が分かったときは結構驚きました。

主人公に起こった試練のまとめ。
{netabare}・一度記憶を消去されている
・この世界が幻だと知る
・自分たちは幻体という存在と知る
・サーバーがリセットされてループする
・リョーコが消滅する
こんなところでしょうか?{/netabare}

とってもシリアスなことが起こっているのですが、主人公の性格でそこまで重く見えない不思議。
主人公が直球野郎で見ていて気持ちがいいのが本作の救いになっています。
加えて彼は意外と物知りであったりするので馬鹿ではないのが良い。


その他のヒューマンドラマについて。
恋愛に関しては主人公とヒロイン二人の三角関係が基本なのでこれまた重め。
設定が設定なだけに、どっちも気持ちは分かるんですよねえ…。
また、ルーシェン、シマ、クリスといったサブキャラの話も結構しっかりしています。
特にクリスの回は感動しちゃいました。

青春劇に関してはこれまた設定のために主人公には非常につらい仕様になっていますw
部活動再建のためにかつての仲間と友情を取り戻していくキョウ。
普通に青春アニメとしても見ることが出来るのが凄い。
正直、細かいSF設定が分からなくなってもヒューマンドラマで楽しめます(私です)。


本作の難点は序盤の訳の分からなさ。
加えて、ロボットアニメですが戦闘シーンがイマイチ面白くないところ。
ロボットアニメと思って視聴すると肩透かしを食らうかもしれません。
加えてよく分からない所があるので、詳しい人に教えてほしいくらいですw

難点かどうかは微妙ですが、結構声優が棒読みです。
気になったのは数人でその他は上手だったのですけどね。
率直に言えば、気になったのは浅沼さんと花澤さんw
浅沼さんは割と前半で慣れましたが、花澤さんはずっと気になりましたw
これが良いって仰る花澤さんファンも意外と多いので、見てみるのもアリかな?
正直、私はにわかだから今の彼女の演技の方が良いと思うんだけどねw


総括して、取っ付きづらさはかなりありますが、前半を乗り切れたら作品にぐいぐい引き込まれるかと思います。
ロボットアニメは後半にならないとイマイチ面白さが分からないので、前半で切らないであげてくださいw
見ごたえのある作品でした。

どうでもいいですが、キャスト紹介で主要キャラが四人ですよね?
キョウ・リョーコ・シズノ・ルーシェン。
何でルーシェンがずっと入っているのとか個人的に思っていたのですが、24話で分かりました。
彼は{netabare}キョウに憧れていたヒロインの一人だった{/netabare}ってことですねえ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

学園SF恋愛ロボットもの

序盤の5~6話は、正直なんかイマイチ面白くなかったですが、そこを過ぎるとどんどん引き込まれました。

ネタバレって程ではないですが、設定とさわりだけ~
{netabare}
主人公のキョウは、舞浜市に住む高校生で、ある日、ミステリアスな雰囲気の女性シズノ先輩に呼ばれ、生徒会長のシマが司令を務める戦艦「オケアノス」へと召喚されます。
そして人型兵器のロボットに乗って敵と戦う事になり・・・

リアルなロボットゲームだと思い、気楽に戦っていたキョウだが、実はその荒廃した世界こそが現実であり、自分が現実と思っていた世界は、量子コンピューターサーバー内で処理されている仮想空間であることを知る。
そして自分たちは「幻体」と呼ばれるデータでしかないという衝撃の事実を告げられます。
{/netabare}

隣に住む幼馴染のリョーコとシズノ先輩と3角関係の展開に・・・

ロボットには男女ペアで乗り込み操縦します。(女性がサポート役)
これは、ロボットものでは今までに無い設定で良かったです。

ロボットのデザイン、戦闘はイマイチ微妙・・・  (-ω-)

心の葛藤、刹那さ、やるせなさを感じさせられます。

途中、ショックで泣けます。
最後は感動でした。 (=´ω`)ノ

結構、鬱作品とか言われてますが、私はそんなにでもなかったです。


OP:「キミヘ ムカウ ヒカリ」
ED:「リトルグッバイ」

2曲とも心に沁みる良い曲で、今でもよく聞いてます。



余談で
ヒロインの守凪 了子(カミナギ・リョーコ)役の声は、花澤香菜さんなんですが、この作品が彼女の初メインヒロイン(レギュラー)役で、今の声とはまたちょっと違ってて、キャラの影響だろうけど、綺麗で優しい透明感のある声です。
(@´▽`@)

なので、花澤さんが好きな人は、彼女の初々しい声目当てに視聴するのもありです!^^

あとは・・・
恋愛や、人間ドラマなど好きな人にもオススメです。
(あ!ロボットには期待しないで下さい)

もうちょっと評価されても良い作品だと思います。

なかなかの良い作品でした。 (っ´ω`c)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゼーガペイン放送から10週年を迎えて

2006年4月から放送されたサンライズのSFロボットアニメ(全26話)。

私的に2006年というのは、
日本アニメ界において非常に重大な節目となる年だったと思っています。
本作と同時期に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」は、
アニメ好きだけでなく、普段アニメに興味を示さない層の耳目を集めていましたし、
同年10月に放送開始した同じサンライズの作品
「コードギアス」については、もはや説明不要でしょう。
手軽に消費できる娯楽としてアニメが注目され始めた、そんな年だったと思います。
あくまで私感ですけどw
そういう大きな変革期の中で埋没してしまったのが本作「ゼーガペイン」でしょうw
「隠れた名作」、「知る人ぞ知る名作」というような表現がよくされる本作ですが、
一部の間では根強い人気を誇っており、2010年には受注限定でBD-BOXが販売。
そして、放送10週年となる今年(2016年)にはBD-BOXの一般販売が決定。
10月には、新カットも追加した劇場版が公開予定のようです。

ここからはネタバレありで語ります。未視聴の方は読まないでください。
これだけ良く出来ている作品です。
視聴前からネタバレ食らうのは損するどころの話ではないので。


{netabare}まず、ざっとですが本作を振り返ると(只のあらすじなので面倒だったら飛ばしてください)
主人公十凍京(ソゴルキョウ)たちが学園生活を送っていた舞浜市は、
実は虚構の世界(量子コンピューターサーバーに管理されている仮想世界)であり、
ゲームの世界だと思っていた荒廃した世界こそが現実世界であった。
人類はすべて滅亡しており、キョウたちも「幻体」と呼ばれる人格記憶体であり、
コンピューターに保存されたデータだったのである。

そのすべての元凶は超天才科学者のナーガである。
ナーガはかねてより時間の加速した量子サーバー内で人間を進化させる
「無限進化」を提唱しており、それを実現させる為に
致死率98%の「オルム・ウィルス」をばら撒き、人類を強制的に量子サーバー内に押し込む。
その後、ナーガはガルズオルムを組織し、
I.A.L.社のロボットを使い、環境実験空間「デフテラ領域」を世界中に作り始めた。
しかし、ループを観測しサーバーコントロールから離れた存在である
「セレブラント」達は対抗組織「セレブラム」を設立。
彼らはシマが開発した「ゼーガペイン」を始めとする光装甲を纏った「ホロニックアーマー」に乗り、
荒廃した現実世界でガルズオルムと戦い続けていた。(wikipedia「ゼーガペイン」参照、抜粋)


なんでwikiに載っていることを、わざわざここに記載したのかというと、
何故にこんな世界が形成されたのか?
敵は誰で、何の為に戦うのか?
これらの問いに対して、明確に言葉で説明できる素晴らしさを声を大にして言いたいからです。
明確に言葉で説明できるということは、
プロットの段階から設定やシナリオを相当練ってきている証左であると思います。

本作の構成要素を個別に分解していくと、
「どこか(他の作品)で見たことあるような」という、ある意味紋切り型なのかもしれません。
例えば、量子コンピューターの処理能力には限界がある為、
8月31日の午後0時になると4月5日までリセットされてしまう訳ですが、
これは、所謂ループものに内包される事象なのかもしれません。
ですが、本作をループものと言い切ってしまうのは些か乱暴だと思います。
ループものというのは、真の解決に向けてキャラが何度も同じ時間を繰り返すというものですが、
本作はそれを主とする作品ではありません。
ループすることが主ではなく、あくまでループという要素を取り扱っているに過ぎないのです。
そして、ループする原因を明確に言葉で説明できるというのが、
物語に説得力と厚みを持たせています。
こうした明確に言葉で説明できる個別の構成要素をいくつも積み重ねていくことによって、
全体で見ると、他の作品にはない本作独自の世界観が形成されているのだと思います。
例えるならば、誰もが知っている食材を使っているのですが、
それが上手く調理されているので、
出来上がった料理は今までありそうでなかった新しい美味だったと言ったところでしょうか。

本作の楽しみ方やその秘密について、さらに考えていきたいと思います。
通常、我々視聴者は作中の主人公よりも高次元の視点から、
観測者として物語を俯瞰することができます。
本作では、衝撃の事実(物語上の仕掛け)を主人公キョウに提示するのと同じタイミングで
視聴者に提示してきます。
我々視聴者は、衝撃の事実を突きつけられたキョウたちの狼狽、葛藤、
そして、どのように対峙していくのかとキョウたちと同目線で楽しむと同時に、
物語の観測者として、
さらなる仕掛けや物語の結末を予想して楽しむという二重の楽しみ方をしているのですが、
ここでも重要になってくるのが、その仕掛けを明確に言葉で説明できるということなのです。
どの作品がとは言いませんけど、
シーンありきでシナリオを作ったのだろうなという作品は多々存在するのですが、
そのほとんどすべてが設定やシナリオの脆弱性を露呈しています。
視聴者に解釈を委ねていると言えば聞こえはいいんですけどね。
突飛な展開で視聴者置いてけぼり、
真面目に予想していたのがアホらしくなってしまうことが多いんですよ。
それらの作品は、設定や起こった現象に対して
明確に言葉で説明できるということが欠如しているということなんですけど、
その有無は、作品の印象を大きく違えてしまう程重要なのだと思います。

では、これ程の作品が何故に埋もれてしまったのか?
単純に「華」がないからでしょうねw
萌えなど皆無な上、主人公十凍京(ソゴルキョウ)もイケメンという訳ではないしw
中の人と言っても、肝心の主人公十凍京(ソゴルキョウ)役の
浅沼晋太郎さんは、本作がテレビアニメ初出演。
ヒロインの守凪了子(カミナギ・リョーコ)役は当時ド新人のざーさんですからねw
あまりの棒演技に台詞の度にゲラゲラ笑ってしまった程ですw
また、戦闘シーンも迫力不足というのは正直否めません。
ただ、アクションが分かりやすかったというのはよかったと思います。
最近は3DCGの技術が著しく進化していて、迫力も段違いなのですが、
何をやっているのかいまいちよく分からないと感じることがしばしあるので。
あとは、序盤の地味過ぎる展開ですかねw
ファンの間で本作の公然の薦め文句は「取り敢えず6話まで観て」だそうですw
ほぼ同時期の同じサンライズ作品「コードギアス」と比べてしまうと、
圧倒的な華のなさですw {/netabare}


さて、私は冒頭で本作が放送開始された2006年は、
手軽に消費できる娯楽としてアニメが注目され始めた年と言いました。
宮崎駿監督の言葉を借りれば、
ポリポリとポテトチップを食べるように消費されているということなのでしょうけど、
2006年から今日に至るまでに、こういった傾向はより顕在化しているように思えます。
2000年~2011年の期間では、深夜アニメの放送本数は2006年の93本をピークに、
そこから2011年までは減少傾向にあったのですが、
2012年は106本、13年は128本、14年は159本、15年は170本と再び凄まじい勢いで
増加していっています。
もはやすべての作品を網羅することなど不可能と言ってもいいでしょう。
従って、「つまらないから何話で切った」、「よく分からないから何話で切った」
という声が増えていくのは至極当然のことなのかもしれません。

私はこのレビューで明確に言葉で説明できる、
すなわち、練りに練られた作品設定やシナリオの素晴らしさを説いてきたわけですけど、
このような状況下で、それがどれだけの重要性を持つのか、正直言って甚だ疑問です。
論理的な骨子、重厚なバックボーン、
そんなものよりも、たとえ唐突であろうとも、ご都合主義であろうとも、
まるで感動シーンを切り売りしたような、
視聴者にとって口当たりのよい、分かりやすいものの方が歓迎されるのではないでしょうか。
そんな風に思ってしまいます。

偏屈な私の知人はこんなことを言っていました。
「アニメは2000年代前半までだね。
それ以降のは一部を除いて視聴者に媚びているようなものばっかで視聴する価値がない」

こういう意見も分からなくはないですけど、
ただ、私はたとえ萌え豚御用達と揶揄されるような作品でも
素晴らしい作品はいくらでもあると思っています。
視聴者に媚びている作品=くだらない作品だとは露ほども思っていません。
どんな作品にも良い箇所はあるという考えです。
キャラが可愛いだけのアニメ? 
それの何が悪いんですか?

その一方で、本作のような骨太な作品がもっともっと評価されてほしいとも思っています。
そのような土壌の形成を心から望んでいます。
ゼーガペイン放送から10週年を迎えて、
我々アニメ視聴者を取り巻く環境は大きく変容しましたけど、
こんな時代だからこそ、より真摯にアニメ作品と向き合っていきたいとも思えます。
まぁ言っても娯楽なので、気楽に楽しむというのは大前提なんですけどねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

82.4 3 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング3位
無限のリヴァイアス(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (959)
5792人が棚に入れました
2137年、大規模な太陽フレアによって出現した高密度のプラズマ雲が黄道面を境に太陽系の南半分を覆いつくし、地球も南半球が壊滅、17億もの人命が失われる被害を受ける。このフレアは「ゲドゥルト・フェノメーン」、プラズマ雲は「ゲドゥルトの海」と名付けられた。2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所リーベ・デルタは何者かの襲撃によって制御不能になり、ゲドゥルトの海へ突入してしまう。しかしその時、リーベ・デルタ内部に隠されていた外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」が起動した。教官たちは全員殉職し、リヴァイアスに避難できたのは少年少女ばかり487人。彼らはなぜか自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い、そして更には密閉された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡り少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく。

声優・キャラクター
白鳥哲、保志総一朗、関智一、桑島法子、丹下桜、氷上恭子、檜山修之

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

無限の鬱SF漂流記(93点)

個人的満足点:93/100点
アニメ系統:鬱系SF

サンライズが送り出したテレビオリジナルアニメ。
全26話。
コンセプトモチーフは「SF十五少年漂流記」。

監督は谷口悟朗氏、ルルーシュ、スクライド、プラネテスなど数々の名作を送り出した監督である。
その谷口氏の初監督作品がこの「無限のリヴァイアス」である。

自分がアニメを見て初めて本当の鬱を味わった作品でもある。
とにかく衝撃的な作品だった。
当時、アニメでここまでやっていいのか?とさえ思った。
完全に子供向けじゃないだろうと。
(今でこそ、色々な意味でやりすぎなアニメは沢山あるが)
鬱系を好物としている私だが、このアニメを観た後はかなり鬱な気分にさせられた。

SFの舞台設定で物語りは展開するものの
大筋では少年少女達の人間関係、心理状態が描かれている。
その少年達の心理描写が非常によく物語に引き込まれてしまう。
少年達の閉鎖空間での極限の心理描写がドロドロとしていて秀逸。
いや、至高といってもいい。
是非、少年たちの心の葛藤を観ていただきたい。

正直、鬱系が苦手な方には全くおすすめはできない。
万人向けではないものの、それでもそれでもお勧めしたい。

放送から10年以上たっていて作画等は今に比べれば
見劣りはするものの十分視聴できるレベルであろう。
そういう補正がかかった評点になってはいる。
個人的には歴代5本の指に入る名作。
現在でも鬱系最高峰のアニメと思っている。

できれば皆様にも1度観ていただきたいものである。


とまあ、色々書いてきたが
つまり何が言いたいかというと
 
「例え傷ついても…俺は、
  誰かを傷つけたくなんかないんだ」

 いやいやw是非観て鬱になってくれw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 56

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

リアルな社会構造と心理描写

オリジナルアニメーション。

宇宙開発、宇宙災害が進んだ未来の物語。
何者かの仕業により、リヴァイアスという宇宙船に閉じ込められた、487名の子どもたち。

子どもたちだけの社会。
子どもたちだけの自治。
閉鎖された空間、危機的状況で、どのように社会構造や心理が変化していくかを描いた作品です。


鬱アニメとして挙げられることの多い本作。
たしかに、夕方にやっていたアニメとしてはちょっとヘビーかもしれません。
しかし、「鬱」と付くほどではないと思います。
一般的なシリアスアニメの範囲内かと。
後味も決して悪いものではありません。


見どころは生々しい人間心理の表現。
宇宙空間が舞台ですが、リヴァイアスは言わば巨大な監獄。
閉鎖環境での心情変化を扱っており、SFにしては非常に現実感あふれるものとなっています。
権力争い、集団心理やパニック状態の描写は見事なものです。
映画ではよくありますが、アニメでは珍しいのではないでしょうか。



ジャンルとしては群像劇です。

主人公はいますが、主人公らしくありません。
あくまで悩みに悩むひとりの少年。
特殊な環境に置かれながらも、

・弟との対立
・親友との関係
・恋人の存在
・社会の中での立ち位置

こういった、身近な葛藤が語られています。

しかも、出来事は主人公の思惑とは関係なく、淡々と流れていきます。
主人公は、徹底的に平凡な少年として描かれているんですよね。
何もできずに、周囲の人間から文字通りたたかれることも。
何でもかんでもひとりで解決してしまうキャラとは、対極をなす存在です。

したがって、俺TUEEEを望んでいる人にとっては、拍子抜けするかもしれません。
しかし、芯の強さはしっかりと描かれていますし、心情変化の代表をなす存在。
それに、その他の登場人物も、だれひとりとして完璧な人間が存在していません。
眉目秀麗、才色兼備のキャラクターですら、その弱さをさらけ出しています。

まあ、人によっては「キャラクターに魅力を感じない!」となりそうです。
しかし、私としてはおおいに評価できるポイント。
そういった「弱さ」こそが、少年少女の情緒不安定さ+極限状況という環境をよく表していると思うからです。


最後までハラハラドキドキさせられた展開。
入念な人間心理や社会構造の描写。

古めのアニメですが、もっと評価されて欲しい作品のひとつです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

濃厚すぎる人間ドラマで描く鬱アニメ

制作はサンライズのオリジナルアニメです。
ジャンルはヒューマンドラマ・SFです。
監督は「コードギアス」「プラネテス」「スクライド」で知られる谷口悟朗氏。
じわじわと首を絞めていくような鬱展開なので視聴には注意が必要です。


航宙士養成所リーベ・デルタが襲撃を受け制御不能となり宇宙に放り投げられる。
それを修正するために大人たちが次々に犠牲となり、リーベ・デルタには子供ばかり478人が残る。
危機的状況の中、リーベ・デルタ内に「黒のリヴァイアス」なる外洋型航宙可潜艦があることが判明し、それに避難し出航することで全員一命を取り留める。
ここから少年少女たちの残酷な旅が始まる…。


一見すると本格SFにロボットが含まれた感じに思われますが全く違います。
この物語は「長期間の閉鎖空間における人間心理と関係性」を中心に描いています。
あまりにも人間の負の感情を臆面もなく描いているため、暗いヒューマンドラマというのが一番正しいでしょう。

群像劇で描かれており、主要人物たちの心情描写が秀逸です。
群像劇では「花咲くいろは」などが有名で良くできた作品ですが、本作も引けを取っていません。
異常なキャラ立ちは凄いの一言。
最初の内はまあまあ平穏に過ごしているわけですがだんだんと雲行きが怪しくなっていきます。
478人もの人が何か月も閉鎖空間の中にいたら、いったいどうなるでしょうか?


以下考察と感想。
{netabare}食料が絡むとやはり人間は大変なことになります。
暴力、実力主義、合理主義。
人権なんてくそ食らえ。
リヴァイアスの中だけでも大変なのに、加えて謎の敵が襲い掛かってきます。
膨らむ船内の不安によって、被害者視点しか持たない多数の子供たちは精神がやつれてきます。
さらなる暴力が起こり、だんだんと無気力になっていく。
特権階級に対する嫉妬、些細なことに対する怒り、ストレスによる破壊衝動。

イクミが「普通にしろ!」と叫ぶシーンがありますが、これが一番難しい。
あれだけの人がいたら「自分はいいだろ」という気持ちになってしまいます。
授業中一人がしゃべりだしたらみんながしゃべりだすような感じです。

あとこのアニメで私が一番きつかったのはなんだかんだでこずえが襲われるところです。
彼女の依存性、わがままっぷりは確かにいらっときますが、だからと言ってあれはあんまりですよ。
事件の後、彼女はイクミと相互補完の形になり、性格も急にしおらしくなります。
ラストではその依存から自分を解き放ちました。{/netabare}


ほとんどの主要人物が物語の最初と最後で印象が変わる、なかなか珍しいアニメです。
また死んだり、グロいことになったりもしません。
でも、凄く暗い気分になりますw

難点としては、やたら同じ声優がいろいろなキャラの声を担当していることです。
恐らくあまり声優に詳しくなくても気になると思います。
ここら辺はちょっと古いアニメだからしょうがないかもね。


総括して、あまりに心情描写が丁寧すぎて、それがために鬱アニメになっちゃったという感じです。
人間は追い込まれたらこんな感じになりますよという縮図を、精神がまだ未熟である子供を使って表しているように見えました。
決して人にはお勧めできない作品です。
でも個人的には好きw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

79.7 4 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング4位
機動戦士Zガンダム [ゼータ](TVアニメ動画)

1985年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (834)
3991人が棚に入れました
宇宙世紀0087。一年戦争(地球連邦とジオン公国の戦争)終結から7年後の世界が舞台である。ジオン公国軍に勝利した地球連邦軍は増長しコロニーに対し再び支配と圧力を強めていた。やがて、地球連邦軍内部に「ジオンの残党狩り」を名目にスペースノイドへの強権的制裁を加えるエリート部隊「ティターンズ」が創設された。ティターンズはその思想を背景に急速に勢力を拡大させていき、これに反発する一部の連邦軍人やスペースノイド達は反地球連邦政府組織「エゥーゴ」を結成する。やがてエゥーゴがティターンズの拠点、「グリプス(グリーンノア)」を襲撃しコロニーの住民カミーユ・ビダンはその戦闘に巻き込まれていく。劇中の物語はここから始まり、エゥーゴとティターンズの戦いを主軸に、地球連邦軍、さらにザビ家残党(元ジオン軍の一派)が結成した軍事組織アクシズ(後のネオ・ジオン軍)の動きを絡めて描かれていく。

声優・キャラクター
飛田展男、池田秀一、松岡ミユキ、岡本麻弥、鈴置洋孝、井上和彦、島津冴子、藤代佳代子、郷里大輔、榊原良子、小杉十郎太

だわさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「遊びでやってんじゃないんだよ!」(訳:やっとレビュー書きました)

全50話。(1985~公開)
宇宙世紀0087。
「皆殺しの富野」監督作品。(人がよく死にます。)
ファーストの続編。

以下の順でレビューを書いています。
①視聴にあたって
②ティターンズとエゥーゴについて
③MSについて


①視聴にあたって

 まず視聴にあたり、死が最も理想的な完結表現だという考えの下に制作されてある作品なので、人がよく死ぬことは頭にいれて視聴したほうが良いと思います。

 作中ではエゥーゴとティターンズの抗争が描かれていますが、ファースト視聴を飛ばしてしまうと、とりあえずガンダムに乗って戦うだけの分からない話になってしまうのでご注意を。
 機動戦士ガンダムの1年戦争が終結し、それから7年後の宇宙世紀0087年の世界がこのZガンダムの世界です。作中において、ファーストガンダムからの流れは重要になっています。なので、ファーストの後に視聴することを強くオススメします。


②ティターンズとエゥーゴについて
 作中、抗争するこの二つの組織の関係を誤認するとストーリーの迷子になってしまうので、簡単に説明します。

どちらも、地球連邦軍が母体になっています。
 1年戦争に勝利した地球連邦軍は、1年戦争の傷とスペースノイドへの恐怖心を利用して予算を獲得。「ジオンの残党狩り」という名目で過激な活動を行います。これがティターンズですね。
 エゥーゴは簡単に言えば、ティターンズ反対勢力です。連邦内でティターンズの拡大を良しとしない人たちの集まりです。
 抗争中のこの二つの組織、母体が同じなため、どちらもアナハイム・エレクトロニクスから武器を調達しています。滑稽な話ですね。


③MSについて
 この③だけちょっとテンション高めにいきますねw^^
ガンダムの中では実はZが一番好きなのです(*´ω`*)
そしてメッサーラかっこよかったー(´ω`*)
はじめての可変MS見たときは衝撃でしたv

このZガンダムは
主人公キレやすいDQNじゃね?とか
いろいろ暗いよ暗いよとか言われるんだけど、
登場するMSが多いから、好き!
ティターンズすげぇw

~MSの一部紹介~

ティターンズ
マラサイ、バーザム、ガブスレイ、ハンブラビ、バイアラン、サイコガンダム 、アッシマー、バウンド・ドック、ジ・O、メッサーラ

エゥーゴ
リック・ディアス、メタス、百式、Ζガンダム、ネモ、ジムII、Gディフェンサー


最後に、百式について少しQ&A
Q①なんで百なの?
A、これの前に開発したのがリックディアスで、RMS-099の次の型番だから。それにちなんで「百年使えるMS」の願いがこめられてるらしい。

Q②なぜ金色?
A、諸説あるけどとりあえず、耐ビーム・コーティング効果のあるエマルジョン塗装らしい。後付け臭いけどw

Q③盾はいらないの?
A、SDガンダムでは盾持ってたのにおかしいよね。と思うのは自分だけ?w 軽量化らしいです。要するに、避けろ!的なwそんなのシャアしか乗れませんw


まだ、可変出来なかった技術不足とかまあそんなことろが特徴でしょうか^^;まだあったらすいませんw


長文、ここまで読んで下さった方、お付き合い頂き本当に有難うございました(*´ω`*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

贅沢(ぜーたく)ガンダム

…ってダジャレかよ!

お話的には「天下三分の計」だったり、人がたくさん死んで鬱展開だったりいろいろ小難しいところがある本作ですが、何も考えずに観てもいろいろ贅沢で楽しいのです。

以下、贅沢ポイント。

その1: 劇中音楽
初代マクロスのハネケン(羽田健太郎)に対して本作は三枝成彰。エウーゴ/ティターンズ/アクシズ3陣営の主題旋律とそのアレンジから数々の名曲が。もちろん場面に合わせた陣営中立の曲も良いです。

その2: モビルスーツ/モビルアーマー
1話サブタイ『黒いガンダム』でお馴染み、ティターンズカラーのガンダムMk-Ⅱとエウーゴ一般兵カラーのリックディアス(黒)はMSデザイン史上に残るカッコ良さ!(← 個人の感想です)

カタパルト発射で即最高速のギャプラン、空飛ぶ円盤アッシマー、単独で大気圏離脱できるらしいバイアラン、「なんじゃそりゃ」な変形のバウンドドック、全て力業なサイコガンダムなどなど枚挙に暇がありません。(おい待て、ゼータはどうした…?)

その3: 厨二兵器
他のモビルスーツをただの「燃料タンク」に使っちゃう百式のメガバズーカランチャー、「反射衛星砲」の焼き直しだけど砲台位置も変わりより凶悪なリフレクター・ビット、良く考えると変形後はただの砲台なガザ-C、大量破壊兵器コロニー・レーザーなどなど。

ただ、やりたい放題やった挙げ句に鬱展開とはなんて救いのない話なんだ…。(いや、面白いんだけど。)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

初代を超える(90点)

全50話。
ガンダム宇宙世紀シリーズ第2弾。

個人的満足点:90点(思い出補正が入っているかもしれないがw)
アニメ系統:鬱系ロボットアニメ

もはやここであらためて語る必要もなさそうだが
(ガンダムのレビューでも同じことを(笑))
ガンダムシリーズ2作目。

色々な意味で初代を超えている。
重厚なストーリー、キャラの個性、MSのかっこよさ。

特にストーリーは宇宙世紀シリーズの中でもかなり鬱な作り。
個人的には鬱が好物であるから、みごとにはまる。

ヒロインも最高。
フォウが・・・・・・・・・・
ジェリドは俺がやる(`・ω・´)キリ

最後のZガンダムが反則ではあるが
カミーユはあの瞬間、史上最強のニュータイプになったと私は信じている。

曲も後期OPがすばらしい。
森口博子さんの「水の星へ愛をこめて」
イントロ聴くだけで切なくなってくる。

べた褒めだが、欠点が無いわけではない。
まず、設定がかなり複雑。
組織が沢山出てくるので把握するのが難しい。
組織関係がはっきりしないと面白さも半減。
この辺りは敷居が高いのでマイナスかなあと思う。

また、本当に楽しもうと思ったら初代を見る必要がある。
初代とZ合わせて100話近くあるので、そこも敷居が高い。
決してZだけで見れないわけではないが、所々苦しい。

それでもロボット鬱系が問題なければ是非お勧めしたい。
(もはや子供向けとはいえない)


と、まあ色々書いてきたが
何がいいたいかというと

フォウは俺の嫁。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

68.7 5 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング5位
宇宙のステルヴィア(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (305)
1668人が棚に入れました
西暦2167年、地球はみずへび座ベータ星の超新星爆発によって引き起こされた強力な電磁パルスと放射線によって壊滅的な打撃を受けた。だが人類はそこから見違えるほどの復興を遂げた。そして、かつての災厄より189年後に訪れるとわかっていた第2の災厄、すなわち超新星よりの衝撃波の到来に対し、全人類を挙げての防御体制を築き上げていったのである。
そして2356年。遂に衝撃波セカンドウェーブが太陽系に到達しようとしていたその年、人類の生活圏を守る大計画グレート・ミッションのため作られたファウンデーション(宇宙ステーション)の1つ「ステルヴィア」内の宇宙学園に主人公たちが入学するところから本作は始まる。


声優・キャラクター
野中藍、水島大宙、松岡由貴、折笠富美子、田中理恵、斎賀みつき、うえだゆうじ、陶山章央、広橋涼、豊口めぐみ、岸尾だいすけ、檜山修之、進藤尚美、藤原啓治、堀勝之祐、田中正彦、根谷美智子、屋良有作、小杉十郎太、笠原留美、朴璐美

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

宇宙の素敵が味わえる!

過去、超新星爆発により壊滅した地球。
西暦2358年、セカンドウエーブ到達。
人類は189年間準備を重ね、対策は万全。

物語は、地球近傍の宇宙ステーション「ステルヴィア」の宇宙学園へ予科生として入学する志麻(しーぽん)の旅立ちより始まります。

主人公しーぽんは、天才的なプロブラミング技術を持つものの、思い込みが激しく頑固な一面を持つ普通の女の子です。
12話までは、宇宙学園での訓練等、しーぽんとその仲間たちによる日常生活を緩く描いています。

しかし、セカンドウエーブ後、本当の危機が・・・。

しーぽんと恋人光太との心のすれ違いをメインストーリーとしながら、志麻は様々な人とのふれあいの中で大きく成長し、極限状態の中で自発的に困難に打ち勝っていきます。

涙あり、感動あり、笑いあり、友情あり、恋あり、嫉妬ありと、様々はエッセンスがちりばめられたバランスのいいSF作品です。

この作品を見終えた後は、宇宙に行きたくなってしまいました。
そんなふうに思わせてくれる素敵な作品です。

続編への伏線がありますが、制作中断となったことが悔やまれます。
今からでも遅くはありません。
是非、2期を!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

しーぽんからのあいぽん

未来型SF作品。
その名の通り、宇宙または太陽系を舞台とした作品です。

本作で最も印象に残っているのは、"ジョスト"がワルキューレロマンツェよりも前にアニメ内で登場していたこと。
とはいえ、こちらのジョストは擬似的ですけども。
宇宙で馬が疾走するといったことはありません(笑)
また、他にも宇宙ならではのスポーツ?は見所です。

余談を挟みましたがこの作品、個人的にはなかなか好感触でした。
世界観やあらすじは壮大なので、ごめんなさい私の口からは説明しきれません。
あにこれ等のをご参照願います。


この壮大な世界観のもと、複数の少年少女の成長が描かれるというものです。
主人公の志麻ちゃん(しーぽん)を好きになれるかどうかが楽しめるかどうかの最初の分かれ目な気がします。
と言うのも、このしーぽんはいい意味でもわるい意味でも人間らしい娘だからです。
周囲の状況、自分が置かれた状況に左右されやすく、感傷的にもなりやすい。
なので見ていると、めんどくさい娘に映ってしまいかねない。
実際私も何度か思ってしまいました。
でもそれだけ純粋で可愛らしい主人公でしたし、その彼女の成長を見守るのも悪くないものでした。
しーぽんの親友のアリサがキーマンです。
ほんと良い奴。

第2の関門がしーぽんの級友の光太くん。
彼はしーぽんとは逆で、感情をあまり表には出さない謎めいた少年。
何だか不気味にも思えました。
残念ながら、最後まで私はあまり好きになれませんでしたね。
まぁでもしーぽんやその他の仲間によって、彼の心情が変化していく様は見応えありました。

この2つが突破できれば、それはもうあなたにとって心に残る作品になるでしょう。
ストーリーは本当に秀逸ですから。
多少無理のある設定や展開はみられますが、さほど気にはなりません。(多分)
最近のアニメにはない雰囲気と物語の拡がりを魅せてくれるので、近頃の作風には飽きてきたなーと少しでも感じられたなら、是非一度本作を観てみることをお薦め致します。



OP「明日へのbrilliant road」 歌-angela
ED1「綺麗な夜空」 歌-angela
ED2「The end of the world」 歌-angela

angelaの初アニソンだそう。
ここから数々の名アニソンが生まれていくわけですね。
本作のOPもangelaソングのなかでかなり好きなほうですけど。


――――――――――――――――――――――――――――――――――



そうそう、忘れてはいけないのが声優に関して。
しーぽん役を務めるのはあいぽんこと野中藍さん。
響きが可愛い愛称をお持ちの二人ですね。
制作側の狙い?
と思ったら、あいぽんはしーぽんが由来で付けられた愛称だそうです。
なるほど、自身が演じたキャラの愛称を引き継ぐとは、しーぽんへの愛を感じます。
あいぽんの初主人公ですしね!
声も容姿もあいぽんは無敵じゃぁ~。
活動増やして欲しい・・

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ロボットもの?いや、学園もの

宇宙を舞台にしたロボットものっぽいですが、主人公達が所属するのはいわゆる「学校」です。
SFとして、学園ドラマとして、2通りの見方ができるお得な作品。

天文ファンな私としては、初期設定に「アレ?」っと感じる部分もありましたが、2クール目で見事に矛盾を解消してくれました。
設定はしっかりしているんですよね。

あとあと、OPテーマがかっこいいので是非聞いてみて下さいませ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

66.6 6 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング6位
アルジェントソーマ(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (161)
1394人が棚に入れました
『アルジェントソーマ』は、2000年10月5日 - 2001年3月29日にかけてテレビ東京で放送されたアニメ。
2054年、人類は突如飛来した巨大なエイリアンと交戦状態に陥り、深刻なダメージを被り、飛来を続けるエイリアンに対抗統べく、国連政府は軍を再編、対エイリアン特殊部隊 “フューネラル”を組織した。
学生タクトは、恋人・マキの行方を追う内に、マキが師事するノグチ博士の研究施設へと導かれ、そこで行われていたエイリアンのパーツを繋ぎ合わせ、金属生命体“フランク”を復元する実験に立ち会う事になる。
しかし、突如覚醒したフランクは暴走しマキとノグチ博士の命を奪い逃走してしまうのだった…。

声優・キャラクター
保志総一朗、桑島法子、高田祐司、井上喜久子、子安武人、堀江由衣、紗ゆり、中田譲治、竹村拓

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オリジナルアニメだけど

シナリオはよく出来てると思います
ジャンルはSFロボ系かと思いきや、SFヒューマンドラマでした
エイリアン絡みの事故で恋人を亡くした主人公の憎悪、かたやエイリアンと心が通じ合える少女
2人を軸にエイリアンの正体に迫っていく・・・

続きが気になる構成でとても楽しめました
切ない物語でした、一見の価値はあります
知名度低いのが残念。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

隠れた秀作(レビュー修正版)

2000年10月頃に放送された古い作品ですが、
今でも この作品を一番気に入っております

ジャンルで仕分けすると「SFロボット」になりますが
それはメインであるドラマを引立てるスパイスに思えます

謎のエイリアンに様々な思いが絡み合い面白かったですが
キャラの個性や台詞が特に気に入ってます

特に ノグチ博士の生徒達への言葉が良かったです
「物語には関係ないですが一応 伏せて載せときます」

{netabare}****************************************
「探究心」と「好奇心」と「行動力」
どれか 一つ欠けても真実へは辿り着けない

然るに君達は何~故 当たり前の結論に満足する?
この大学には真面な学生はおらんのか~!!

旧約聖書… 人は何度天罰を与えられながらも
追い求める事を止まない

豊穣なイマジネーションの海
我々はその中に揺蕩う小舟 

知りたいと強く願え~!
先に進みたければ…
**********************************{/netabare}

実は ノグチ博士の台詞を探してDVDを観てたら
ウッカリ8巻迄 夜通しで観てしまったのですよ(^^;)

うぇぇ~い! 此処まで来たら 最後迄観ちゃうぜ~
ウラ~~~! あぁ~ 嘘です 寝ますw

な~んて言って 結局その週末に強行軍を行い
全部見ちゃったのですなw 

久しぶりに観て満足しましたが
今 放送されてるアニメと比較して世代を感じ

最近のアニメは、緩やかにモラルが崩壊してると思いました
アルジェントソーマは、その点で品を感じました

当然DVD全巻購入♪ 全巻購入特典のハガキがございましたが
期限過ぎてるや~ん!  orz…ガッカリ 当然だよね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

テレ東深夜黄金期の遺産 表は「侵略SF」 裏は「復讐劇」 桑島法子の演技に注目!

98年のガサラキ、99年のリヴァイアスに続いてサンライズ第9スタジオが制作した作品
(ちなみにこの作品の後に同スタジオはガンダムSEEDの制作に入る)


実験中のエイリアンのツギハギが暴走し恋人を失った主人公が、そのツギハギ「フランク」を利用して地球に飛来するエイリアンを撃退する組織に入隊する
表向きには侵略を阻止するために働く主人公ですが、真の目的は恋人を殺したフランクに復讐を果たさんとすること


一貫して暗い題材を扱ってきた第9スタジオらしい作品ですが、今まで地味な仕事をしてきたことが裏目に出たのか
異形の侵略者との戦いというエヴァ辺りの影響をモロに受けた内容の割にちょっと地味すぎるのがタマにキズだったりします


フランクの正体、エイリアンの目的、組織が使うロボ「ザルク」など、かなり謎を散らばめているものの
オチは某特撮ヒーロードラマに詳しい方なら特別に意外性があったとも感じ難いでしょう
そしてなにより中盤の弛みを凌ぐのはちょっと辛い;


そんな今作ではありますが、もっとも注目してもらいたいのは2話以降に登場する「もう一人の主人公」ともいうべき少女「ハティ」の存在とそれを演じる桑島法子さんの熱演です


精神的な疾患で実年齢より幼い少女
という難しい役柄でしたが、これを桑島さんは完璧に演じきって見せました
「後のステラ・ルーシェ」などにも通ずるものがありますよ


また中盤を耐え抜いた方には、ハティやフランクと触れ合ったことで変化や成長を見せていった人物達の心情が昇華されていき味わい深い余韻を生む最終話が待っています
やっぱり最終話って「ココまで見てくれた人ありがとう」って気持ち伝わってくると良いっすよね


音楽はリヴァイアスでの試みを引き継ぎ、オーケストラを得意とする服部克久とダンスミュージックを得意とするKH-Rのダブルコンポーザー

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

71.2 7 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング7位
マクロスプラス(OVA)

1994年8月25日
★★★★☆ 3.9 (246)
1368人が棚に入れました
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初代マクロスより作りが丁寧な2期。OVAだからです。

初代マクロスの正統派2期です。
でも登場人物も、雰囲気も異なる別の作品です。

マクロスと言えば三角関係ですが、このアニメは特異で、女一人と男二人の三角関係です。

初代よりストーリーが作り込まれています。
また、バルキリーの動きがスムーズになっています。
特に、恋敵二人のガチの空中戦には迫力があります。

音楽的にも洗練されています。
菅野よう子さんのアニメデビューがこの作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

シリーズ中、7の次に好きだった作品

・概略
マクロスお決まりの『戦闘機・三角関係・歌』

・戦闘機のバトル
自分にはどーでもいい

・三角関係
シリアスで大人向け

・歌
「VOICES」この曲が良いので作品に余韻が残ります。

作曲、菅野よう子
古い作品なのでアレンジが攻殻ぽいw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ヴァーチャルアイドル

今作では地球外からの敵による攻撃に対抗することはない。マクロスの肝心の歌はVOICESとEDのAfter,in the dark。どちらも菅野よう子が携わっている。特にVOICESが重要な場面でよく流れ、鍵を握る曲である。歌の力に関しては一貫している。

近年よく見かけるヴァーチャルアイドルが登場するが、{netabare}そいつがこの作品の敵である。{/netabare}

一応、マクロスシリーズだが、単体で見ても分かりにくいということはないと思われる。ほどほどに楽しめた。

マクロスは女性2人、男性1人の三角関係が多いが、この作品では逆の三角関係である。初めは{netabare}ミュンとガルドのカップリングだったけど、最終的にはイサムとのカップリングに至ったかな。{/netabare}

以下は備忘録
{netabare}
地球とゼントラーディによる宇宙戦争「第一次星間大戦」の終結から30年後の2040年、人類初の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社が開発した試作可変戦闘機YF-19とYF-21のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を有する人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。かつて歌手を目指しながらも夢を諦め、不完全な人工知能のシャロンを裏で操る役目を担っていた。
シャロンの公演が終わり、ミュンは新たな興行のため大戦終結30周年記念式典が行われる地球のマクロス・シティへと向かう。一方、上層部の意向により、統合軍は有人可変戦闘機に代わる無人戦闘機の制式採用を決定し、スーパー・ノヴァ計画は中止となる。これに不満を持ったイサムは無断でYF-19を持ちだし、新型戦闘機の採用発表が行われる地球へと突入する。ガルドがこれを追撃し、二人は大気圏内で激しいドッグファイトを繰り広げる。その末にガルドは自ら封じていた7年前の記憶を思い出し、非が自身にあったことを認め、イサムと和解。そこに、人工知能を偏愛するエンジニアの手によって自我に目覚め、マクロス・シティを支配したシャロンが操る無人戦闘機ゴーストX-9が襲いかかる。ガルドはゴーストの相手を引き受け、イサムはシャロンに捕らわれたミュンの救出に向かう。ガルドとゴーストは激闘の末に相打ちとなり、イサムはシャロンの歌に取り込まれかけながらもミュンの歌で意識を取り戻し、シャロンの制御コンピュータを破壊してミュンとの再会を果たす。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

65.0 8 ヒューマンドラマでロボットなアニメランキング8位
Z.O.E Dolores,i-ゾーンオブエンダーズドロレス アイ(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (36)
284人が棚に入れました
『Z.O.E Dolores, i』(ゾーン・オブ・ジ・エンダーズドロレス・アイ)は、2001年4月6日よりテレビ東京系で放送されたロボットアニメ作品である。時間軸的にはプレイステーション2用ゲームソフト『Z.O.E』の後の話だが、内容的には前述の限定版に同梱されたアニメ作品『Z.O.E 2167 IDOLO』の続編にあたる。初老の運び屋ジェイムズ・リンクスと、彼を「おじさま」と呼んで慕う巨大ロボットオービタルフレームのドロレスを中心に、陰謀と戦乱の中での家族ドラマを描いた作品。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

良きパパになるための家族愛ロボットアニメ

初老の運び屋ジェイムズ・リンクスと、彼を「おじさま」と呼んで慕う巨大ロボットオービタルフレームのドロレスを中心に、陰謀と戦乱の中での家族を描いた作品。

随分前に見たので記憶は朧気ですが、なかなか面白い作品だったと思います。
主人公がオヤジで、ヒロインがロボットという斬新な設定が嵌っていて、ロボットアニメとしてもヒューマンドラマとしても魅力あるエンタメでした。
無実の罪で指名手配犯となってしまった主人公が良きパパとなるために、どんどん格好良くなっていくのが本当に良い。加齢臭漂うオヤジが家族の信頼を取り戻すという、なんだかアメリカンナイズされたロボットアニメみたいだが、アニメではこういうのなかなか見れないので希少ではないかと思う。

一番の存在感を放つのがロボットのドロレス。
「何一つ知らない無垢な少女」の仮想人格なんだそうだが、これが可愛いんです。
おじさまーってジェイムズ慕う姿がなんとも乙女チックで不気味(笑)
彼女と主人公のやりとりは見ていて微笑ましいと思いますよ。はい。

終盤から火星人だか地球人だかの争い?なんかどっかで見たような陳腐なストーリーにちょっとガッカリした部分もあったが、俺たち家族が世界を救うんだ!っていう熱いアニメでこれまた悪くはなかった。
質としては良いとは言えないかもしれないが、SFとしても面白いものがあったし埋もれさせとくには勿体ないとは思える良作でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白いのに 観てる人が非常に少ない;

運び屋の主人公は宇宙トラック?の運ちゃん
観たのが大分前なので覚えがないのですが

何かトラぶって 妙な女性のAIを積んだ
人型汎用ロボットを得て お尋ね物になり

息子 娘を巻き込んでの 大波乱になります
家族との交流が無かったので 

息子 娘とのコミニケーションに四苦八苦するパパさん
むさい親父な主人公なのですが そんな面を観て

頑張れパパ!と応援しながら観てましたw
SFロボアニメが好きならお勧めしますよ

※ このレビューを載せてから
二年?経ちました? 気まぐれで このアニメのレビュー
などを確認したら 観てる人の少ない事;

家族関係に苦悩する中年親父に
愉快なAIを搭載した主役機のコンビと

癖のある敵キャラとか 私はこのアニメを
かなり気に入ってますが レンタルビデオとかで

借りて観れないのがチョット残念
観たいなら バンダイチャンネルとかで

月々の料金を支払って観るか
アニメを持ってる方に見せてもらいますかね;

それにしても本っ~~当にこの順位で良いの?
このアニメ;って思う位納得のいかない順位ですね;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ドロレスが時間を掛けると意外に可愛く感じるw

初老の運び屋ジェイムズと、彼を「おじさま」と呼んで慕う巨大ロボットの
ドロレスを中心に、陰謀と戦乱の中での家族を描いた作品。

最初に、この作品を見るならOVAは見といたほうが良いと思います。
OVA自体は面白いとはいえませんが、世界観を掴む為には
必要かと思います。

っで、感想。自分は何気に好きな作品。おじさんが主人公モノって引かれる
ものがあるってのも大きいかもだけどw

話としては、割と単純な逃避行、そこから色んなことがあってって話なんだけど、
話の流れや展開の仕方は面白くて結構楽しめました。

それに、おじさんが年甲斐もなく色々考えながら試行錯誤して進んでいく姿は
なかなか面白かったです。

まぁ昔の作品なので、古臭さとかはあるんだけどね~終盤の展開とか自分は納得
出来なかったしねww

でも、トータルで見ると悪くない作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5
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