タツノコプロで魔法なTVアニメ動画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月06日の時点で一番のタツノコプロで魔法なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.6 1 タツノコプロで魔法なアニメランキング1位
夜桜四重奏 ハナノウタ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (756)
4514人が棚に入れました
あの世とこの世の間に存在する桜新町では、次々と奇怪な事件が頻発していた。ツンツンしつつもすぐに凹む“ツンヘコ”町長のヒメ、ヒメを支える秋名、妖怪サトリのアオ、半妖で言霊使いのことは、4人組が事件解決に挑んでいく。

ヤスダスズヒトのマンガ「夜桜四重奏」はテレビアニメ第1期、OVAと2度アニメ化されていて、今回のテレビアニメシリーズが3度目のアニメ化。

声優・キャラクター
福圓美里、梶裕貴、藤田咲、沢城みゆき、小野大輔、戸松遥、又吉愛、茅野愛衣、桑谷夏子、松本さち、田中理恵、大久保藍子、関智一、加瀬康之、高垣彩陽、いのくちゆか、水原薫
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

妖怪、半妖が共存できる街。摩訶不思議なハチャメチャノリ。

全13話

焼き直しで前期未視聴で問題ないと聞いたが話がよくわからないまま進んだ。登場人物が多く誰がどんな人物で妖怪なのかなかなか入ってこず。面白そうな雰囲気はあるが、キャラも悪くなさそうだが…。不思議なほど面白くなかった。7話までわけがわからず進みようやく理解してきたがたいした盛り上がりもなくラスボスとの対決が終わった・・。2期あるのかな。

はちゃめちゃなノリが苦手なのが大きいかもしれないが、その中ではギリギリ完走できたかな。
姫が町長である意味あったのか?わかりづらくなっただけで、必要なかったように思えてならない。

{netabare} あちらの世界と融合する事の重大さが今一つ伝わらない。
敵の正体とその目的が不明の為に危機感を感じないまま進む。7話でようやくわかって来たが、それまでは妖怪がどうこうより、町長である話が重要かのようだった。姫が町長である意味を感じないのに強調されても。
「事件」頻発ってあるけど何の事件が起こってるのかさっぱりだった。
敵の目的も町長選の為の汚い手を使った人がいるくらいしかわからんかった。話も根本は面白いんだけど持ってき方があんまりにもだな。9話からやっと面白いと思ったけど、う~んやっぱり終わりが面白くなかった。あと・・妹の存在も微妙。何であんなに鬱ってたのか不気味。手品の域を越えすぎだし妖怪にしか思えん。 {/netabare}

舞台
人間と妖怪が共存する桜新町。

登場人物
{netabare} ヒメ:高校生。町長である事の責任を強く感じている。らしい・・・。
恭介:姫の秘書で目付役。正体は鬼の18歳。本気になるとツノが生える。秋名と幼馴染。シスコン。
桃華:恭介の妹(正体は鬼。16歳。)
小姫:ヒメの従妹。隣町の町長に立候補。
秋名:真人間。比泉生活相談事務所の所長。チューニングのお役目を継ぐ家系。
アオ:心を読んだり精神干渉出来るサトリ。比泉生活相談所の所員。15歳。動物の耳。
ことは:言葉を物質化できる言霊使い。半妖。比泉生活相談所のバイトで高校生。メガネっ子。
じゅり:桜新町の唯一の妖怪医だがエロそうなナース服を着ており町のアイドル。

リリィ:桜新町に迷い込んだ迷子の少女。
{netabare} 雄飛:桜新町の区の区長で、その区の土地神。。少年の様な外見の推定年齢200歳以上。
八重:雄飛の妹。土地神。
マリアベル:雄飛の付き人。22歳。元人間で一度死に生き返った人造人間。不死。
館林水菜:桜新町の住人の双子の片割れ。5歳。吸血鬼と人魚のハーフ。人魚の血が濃く水に浸かると成長する。血、水、日本酒が好き。
館林火菜:桜新町の住人の双子の片割れ。5歳。吸血鬼の割合が濃く血を飲むと成長する。水菜とは正反対の性格で大人しい。
観月獅堂:警官で館林姉妹の保護者。怪力?
東 鈴:ラーメン屋(宝々蘭・ほうほうらん)の住み込みバイト。15歳。不死人。
円神:桜新町で起こる奇怪事件の黒幕。かつて人柱にされた円陽の子孫。七郷を使い二つの空間を繋げようとしてる。この世で唯一あの世を知っている。
{/netabare}
元老院:妖怪を監視し人間を守る組織 {/netabare}

{netabare} 1話
{netabare} ノリが何となく面白そうだけど・・。とりあえず様子見。 {/netabare}

2話
{netabare} パンツとか微エロ入ってるけど許容範囲内。面白くなりそう。 {/netabare}

3話
{netabare} いつもマフラーしてる、おやつにラーメン摂取しすぎな子・ヒメが主役かと思ってたけど、事務所の所長が主役なの?ヒメかなぁ?
妖怪が本来住むべき世界は少し違う時間に存在していて、そちらだと老いず、不死身。今の世界だと老いて死ぬ事もある。あちらに帰すチューニングの役目を担うのがアキナ(男で事務所所長)だけど、妖怪でも能力を抑える何かを身につけていれば見た目は人間だし友達だし、世界がいいところかわからないし、チューニングすると消えてしまうから殺人と同等だと本人は思っているからしないみたい。とりあえず設定が少し判明した。
絵は好きだし色使いも好き。雰囲気はすっごく面白くなりそうなんだけど、ここまで人物もほぼ理解出来なかったし、今でも少しわかっただけ。つかみどころがなくて3話見てる間も切ってしまいそうな勢いだったけど、今後に期待して継続。 {/netabare}

4話
{netabare} チューニングや、妖怪の世界とこっちが同一化され元々いる妖怪達に影響が出るかもな話が20分のうち5分程しかない。関係なさそうに見える町長の話や桜が咲いたことに危機感なくエロ日常回が延々と続く。町長である部分を何故そんなに強調?姫と呼ばれる女の子が、親から受け継いだだけ。 {/netabare} {/netabare}

あらすじあにこれの
{netabare} あの世とこの世の間に存在する桜新町では、次々と奇怪な事件が頻発していた。ツンツンしつつもすぐに凹む“ツンヘコ”町長のヒメ、ヒメを支える秋名、妖怪サトリのアオ、半妖で言霊使いのことは、4人組が事件解決に挑んでいく。 ヤスダスズヒトのマンガ「夜桜四重奏」はテレビアニメ第1期、OVAと2度アニメ化されていて、今回のテレビアニメシリーズが3度目のアニメ化。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24

ARENO さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

みれば絶対に好きになる!キャラクターたちに注目!!

~☆要素☆~
妖怪×人間×半妖×共存×バトル


まず、基本情報から(^^)/
夜桜四重奏~ハナノウタ~は、2006年に放送された夜桜四重奏~ヨザクラカルテッド~のリメイク版です。
声優こそ変わらないものの、こちらの方が絵柄もストーリー構成も親しみやすいと思います。
個人的には、ハナノウタのほうが好き♪
原作はヤスダスズヒト。デュラララやデビルサバイバーのキャラ原案などで携われている方です。

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・--・-・-・-・-・-・-・

上記の通り、ヤスダスズヒトさんを意識されたのだろうと思われる点が
アニメにたくさん隠されています。
たぶん、デュラララを知っている方なら、にやにやできるところが
多いはず!!たとえば、あるキャラがデュラに出てくる誰かさんに
そっくりだったり。あと、OPでは夜桜のある人物の行動がデュラの某有名キャラを連想させるワンシーンがあったり…それがなんと、2つのアニメで同じ声優さんが演じられているんです!(偶然?)


ストーリーは、かなりおもしろかったですっ(*^-^*)


ただ、問題点は少しあって…
まず、1話から4話ぐらいまでは、はっきり言って面白くないし、
意味不明な点も多々。
たとえば、話のつながりがほとんどないので(4話までは)ストーリーが
単調だったり、キャラが使う技にも慣れるまでは分かりにくかったり
するかもです。


でも、5話からは、話に一気に深みが増してぐんと面白くなる
ので、そこまでは辛抱してぜひ視聴し続けてほしいと思います!!


5話から7話までは、ストーリーのテンポもよく、バトルシーンなど
登場人物1人1人の活躍がすごく楽しめます!
町民を守ろうと奮闘するヒメちゃんがかっこよかった♡


それから、8話以降はじゅりさんの姉妹話に泣かされました。
それから、元老院でのやり取り。
秋名がヒメのマフラーつかんで引き寄せたシーンには
きゅんと来ました( *´艸`)
ただ少し残念だったのは最終話ですね~。
もう少し、ギンと秋名のはっきりした決着が見たかったです。



あと、私がこのアニメで好きになったのは、キャラクター達です!
全話視聴後には、本当にみんなお気に入りになりました♪

個人的な感想ですと、ビジュアル的にはアオが好き(*^^*)
ちょっと天然っぽかったり、言動とかいちいちかわいいです!

でも、やっぱり全体的に見ての一番はヒメですかね~。
戦っているときはかっこいい、でもいつもは恭介を困らせてばっかで
大食い、泣いたり笑ったり自由なところが好き。
そういえば、最終話のエンドロールのお祭りシーン。秋名と並んで
いたときのヒメがすっごくかわいくて印象に残ってます。


区長も謎キャラだから面白いし、ことはも頼りになるキャラ♪
りらも、悪役のように見えて最後にはお姉ちゃん思いの妹でよかった!

忘れちゃいけない秋名も!
比泉家とお役目のことで苦悩してましたね。
ちなみに、私は普通の秋名よりも、力を使った副作用で
髪の毛が伸びたバージョンのほうがいいな~って思ってました。
(最終回のはやりすぎだけどww)


あーそうだ、問題点その2!
パンチラとかがちょくちょく出てきます。
まあ、許容範囲だと思うのであまり過敏にならず、ちょっと
目をつぶってストーリー重視でお願いしますm(__)m
(もし、そういうのが苦手な方は!)

OP,EDはどちらもとってもいい曲で、iPodに入れて
よく聞いてます♪

特にOPは聞いてるだけで元気になれる曲!
UNISON SQUARE GARDEN の歌う「桜のあと」
おすすめの1曲です


それから、声優紹介!!
秋名役、梶裕貴 ・ことは役、沢城みゆき ・恭介役、小野大輔・
・アオ役、藤田咲 ・桃華役、戸松遥 ・リリィ役 茅野愛衣

などなど!!すごーく豪華!
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

このように、見ているうちにストーリーもキャラも大好きになっちゃう
作品です。
そんなのアリーって突っ込みたくなる部分もちょっとありますが、
それも一緒に楽しんじゃってください(^^)/


ぜひ1度、観てもらえたらなぁ~っと思います!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

2度目の正直

漫画原作。
同作者が関わったアニメ化作品としては、『デュラララ!』があります。
デュラララ!は小説原作で、夜桜四重奏の作者のヤスダスズヒト氏はイラストを担当。
だから内容が似るという理屈にはなりませんが、キャラ立ちが抜群によく、特定の主人公だけでなく全登場キャラにドラマを持たせる作風。アカ抜けした洒落た雰囲気などは何故か通じるものがあります。

じつは、夜桜四重奏の名を冠するアニメは以前にも存在しており今回が初のアニメというわけではありません。
お、アレの2期が今更か?
と、このアニメが発表されたときは一瞬思いましたが、蓋を開ければ続編ではなくリメイク。
前回は色々と微妙だったので、リメイクになるのも納得ですが(^_^;


大まかにザックリと一言で表現するなら、”妖怪バトルもの”といって差し支えない本作。
人間と妖怪とが共存する町で起こる、様々な事件がストーリーとなります。
野望や陰謀、裏組織や町を取り巻く歴史など、舞台背景や設定などはそれなりに用意されていて、要所要所でそれが明るみになり物語が動いていく構成。
ですが、本作の主軸はその謎や事件を追うことではなく、そこに暮らすキャラ達の人間ドラマが中心になっています。
主人公格は町長を務める女子高生と、妖怪を別世界に送り出す能力を持った一族の青年ですが、この2人の物語だけでなく、様々な事情を抱えた人間&妖怪達が何を思い、何を悩み今に至っているのかを、日常のエピソードと発生する事件を通して描いています。
このへんがリメイク前の前作との違い。
前作は1クールにまとめて納めるために多少原作をイジって、一つの大きな事件を中心にした構成になっており、事件解決で物語が畳まれている。いわゆる王道的なバトルものの体。
一方の本作は原作準拠。バトルや事件も発生しますが、数話で決着する短編エピソードの集合体といった形態です。

一長一短はありますが、このスタイルのほうがサブキャラを活かすには合っています。
根底にはシリアスで重いストーリーが流れているんですが、エピソードが分割されている事と、日常パートが比較的明るい雰囲気なので視聴してて鬱な気分になることは少ない。ガス抜きが上手く出来ています。
この、いい意味での軽さは前は感じられなかった良さ。
パンチラ、というよりパンモロといった方が正しい下着の見せ方も然り。
ああもアッサリと露出されると、エロさはあまり感じないッスよね。まあ、それでも目はいっちゃいますがw
パンツの柄や色もキャラの個性に富んでます(〃'▽'〃)


各人の個性や能力のバリエーションの広さも手伝って、バトルは結構な見応え。
よく動くし、見せ方にも迫力があり映像的な出来としては高い水準だと思います。ただ、物語の内容のせいでイマイチ爽快感に欠けるのが難点。
結局、大騒ぎした戦闘の割には結末が曖昧でスッキリしない。
敵を調伏しない場合、主人公側の活躍に圧されて敵が撤退していく、というのはバトルの決着の基本ですが、半笑いで余裕を持って退却する敵の姿なんか見せられてもモヤっとするだけです。
この作品、そんなのばっか。
原作が連載中だし伏線を残したいのは重々承知していますが、おかげで視聴終了しても”終わった感”がまったくありません。
ちゃんと続編が作られるならそれでもいいですが、このまま2期がないとしたら?・・・・
オリジナル要素を入れてでも区切りを付けたリメイク前の方が、まだ誠実な作り方だった、とも思えます。
アニメ出来も、キャラの魅力も、こっちの方が上なのは間違いないんですが、難しいところです。


ともかく、続編ありきの作品。
本作だけだと「序章」といったところ。
いろいろとバラ撒いて終わっているだけなので、もし2期があるなら、その時に合わせてご覧になった方がよろしいかもしれません。
さすがに、3回目のリメイクはないでしょうからw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

64.0 2 タツノコプロで魔法なアニメランキング2位
ハクション大魔王(TVアニメ動画)

1969年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (47)
189人が棚に入れました
魔法の壺の中で平穏に暮らすハクション大魔王の一家。魔王とは名ばかりで少しも恐くない姿の大魔王は、魔法の法則により、クシャミをした人間界の少年カンちゃんに召喚される。カンちゃんのみならず、クシャミをしたらどんな人でも動物にでも仕えねばならぬ決まりの大魔王。やがて可愛いアクビ娘も、壺の中から現れる。

声優・キャラクター
大平透、加藤みどり、貴家堂子、田の中勇、麻生みつ子、相模武、愛川欽也

ace さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

藤子不二雄系アニメと設定は丸かぶりだが、中身は別物!!

・古めのアニメでは毎回書いてるけど、今では放送できないだろうね

「原子炉爆発させて放射能で学者がやばい状態になる」という
やばすぎる一幕もあるwww
具体的に書くと「学者の頭からたくさんの花が咲いて頭がイカれる」
こんなん今放送したら暇人どもからの苦情の嵐で1発放送禁止くらうだろうwww
これはびっくりした

・ウメボシデンカと同じ放送時期
白黒放送のウメボシデンカと同じ年に放送された作品
白黒放送と一緒の時代のアニメ
このアニメはカラーです
ちなみにウメ星デンカはツボから出てくるが、魔王も同じ
偶然・・・か?

・旧ジャイアン声優の原点
旧ジャイアン声優たてかべ和也が、ジャイアンと同じ位置のキャラクターで声優をやっている
ゲジゴンね
ドラえもんが誕生する遥か前だよこのアニメ
そっかぁ・・・この人の原点はここだったんだね~
まぁ出番はほぼないんだけどね

・本筋はいたずら6分、人助け4分ってところ
かんちゃんと魔王が困っている人を魔法で助ける話と、
かんちゃんやアクビの私利私欲やいたずらで魔王が魔法を使ってハチャメチャする話とがある

・パパの声優
超個人的な意見だが、パパの声優は「初代天才バカボン」のお巡りさんの声優である
このお巡りさんの声優は、2作目のバカボンである「元祖天才バカボン」で肝付と交代してしまう・・・
前作初代バカボンで肝付が担当していたキャラ(中村くん)が消滅してしまったためだ
俺はこの「肝付はなにがなんでも主要キャストに入れる」という謎の圧力が嫌いだ
肝付を無理矢理入れたせいで、交代「させられて」しまった初代お巡りさんを、俺は惜しんでいたため
この作品で主役級と言っても良い存在であるパパの声優を務めていて嬉しかった
ちなみに、バカボンの作者である赤塚不二夫は、
「おそ松くん」でイヤミの声優が肝付に決まった際、不快感を表明していた・・・
誰が見てもしつこいもんね

◯良い

・藤子不二雄系の匂いがあまりしない
この時代は上にも書いたけど、ウメボシデンカや怪物くんなどの
傑作藤子不二雄系アニメが白黒で放送されていた時代だ
ハクション大魔王は、「小学生の家に不思議な力を持つなにかが居候する」という
まさに藤子不二雄系アニメそのものの設定なはずではあるが
見ていると藤子不二雄作品の匂いはあまりしなかった

「タツノコプロはタツノコプロ!」という、藤子不二雄作品と一線を画すんだ!
と・・・・そんな意志を感じた
まぁまったく藤子作品の匂いがなかったわけじゃなかったけどね
どちらかというと、バカボン寄り

・かんちゃんと魔王はいいコンビ
ドラえもんとのび太みたいな感じ・・・ではないですが
まぁいいコンビですな
二人して番長を倒す
幼い女の子をあやすなど
いろいろなトラブルや騒動を協力して盛り上げる
いいコンビです

・ドラえもん&のび太コンビよりも、かんちゃん&魔王コンビのほうがより密接
のび太は困ったことが起きるとドラえもんに道具を借りて主に一人で終わらせるんですが
かんちゃんは「魔王とともに」困ったことを解決するので、より密接に関わる
魔王もドラえもんと同じで不思議道具を出すんですが、かんちゃんにその道具を渡さず
魔王本人がかんちゃんの側で道具を使用することが多い
(魔法道具は必ず魔王本人が使わないといけないという鉄の掟がある)
そのため、より密接にかんちゃんに関わる

かんちゃんに呼び出されて困りごとを解決するだけの使用人に見えることもある
だが、主従関係は感じられない
ドラえもん&のび太のようなどこか親友同士の絆みたいなものを感じるので、
これはこれでいい関係と言えよう

・イカれて楽しい脇役たち
イカれてる・・・・
バカボンレベルのイカレキャラたちは見てるだけで楽しいですな
異常な容姿のキャラが多い・・・
顔にたくさんの線が入ったキャラ・・・ありゃなんなんだ

・安心感がある
フェアです
かんちゃん、パパ、ママは魔王を奴隷扱いするときがあるが
基本的にはそういう場合は「制裁」を受ける
「魔王を奴隷化したことに対する報復」が起きることが多く、胸糞が悪くなることはない
そういう意味でフェア、安心感がある
誰だって胸糞回は嫌いですからね
タツノコはよくわかってる

・万博!
どうもこの放送時期に万博があったようで(1970年の大阪万博)
その回がけっこう詳細に書かれる
実在していたと思われるきれいな展示物や、海外の観光客など
とてもためになった
どうでもいいけど、同じ放送時期のウメ星デンカでは万博の話は1回もなかったなぁ

・大冒険
魔界へ行ったり、南極へ行ったり、砂漠へ行ったり
ドラえもん張りの大冒険!
壮大な旅!

・すっかり家族の魔王とアクビ
最初こそパパとママに召使い扱いされていたが、回が進むと魔王とアクビは
与太山家の家族の一員として認められる
魔王とアクビが住んでいるツボを誰かに奪われると、命がけで取り戻そうとする場面も見られる
ちなみに、召使い扱いされるのは彼らの関係上正しい

しかし魔王は最終的にかんちゃんたちとの別れを深く悲しむ・・・
そのくらい深い絆で結ばれるということ


◯悪い

・洋風っぽい家々
古いアニメの場合、その時代の雰囲気や空気を感じることができて毎回ノスタルジーに浸れるのですが
どういうわけかこのアニメ、家々が洋風ばかりで
学校や店などの外観も洋風
和風の家や背景そのものが乏しい

この時代の日本は瓦屋根でレンガ仕立ての家なんか金持ちの家でも、なかったと思うんだけど
妙に海外かぶれが見て取れる
あまりノスタルジーに浸れなかった
悪い意味で、タツノコプロは奇妙だ

・かんちゃん・・・
のび太位置
小学3年生なんですなー
いや、小5とかに見えるんですが
こいつは魔王を奴隷扱いしたり、
アクビのペットのコオロギを勝手にそのへんに捨てさせる、
さすが昭和!幼い女の子を「ぶつよ!」とマジでぶん殴ろうとするなど
凶暴な一面がある

・様々ないいキャラがいるが
ジャイアン位置のデジゴン、スネ夫的位置の金田くん、しずか的位置のゆり子ちゃん、
学校の先生、田舎のいじわるジジイに演劇ババア、天敵ブル・・・
このアニメは52話(21時間)もあるだけに様々な愉快なキャラがいるが
ゆり子ちゃんとブルくらいしか出番がない・・・
惜しい・・・

ちなみに先生の名前は「デブ山先生」
ひでぇwwww

・かんちゃん一家がバカすぎる
ギャグアニメにこんなこと言うのはナンセンスかもだが・・・
ころっ!!と悪党に騙されて家宝である魔王のツボを明け渡す・・・
例えば、バカボン一家はママとはじめちゃんはしっかりしているので
バカボンとパパはすぐに騙されたり嘘に踊らされたりするも、
ママとはじめは優等生真面目キャラなので、一家総出で騙されたりはあまりない

だがこのかんちゃん一家は総出でバカなので、すぐに騙されてトラブルに巻き込まれる



◯VERDICT

10/10

うん!
とても良かった、おもしろかったです
見慣れている藤子不二雄系アニメと設定はほぼ同じだが、どこか違う・・・
不思議というか新鮮な感じで見れました

・魔王は意外にも常識人
魔王は強く優しく、意外や意外、常識人で、騒動の中心ではあるが人に迷惑をかけることはほぼなく
赤ん坊を守ったり、貧乏な人を救ったりと正義のヒーロー張りの活躍をする
戦えば横綱に相撲で勝つくらい強く(回によってはガキ大将に負ける・・・)
幼児誘拐犯かどうか確かめるために、自ら幼児に化けて近づくなど
見ていてスカっとする熱血漢
ドラえもんとのび太の関係に似ていて、かんちゃんの良き教師となって様々な場面で正しく導く様子が見られる

・最強
例えばドラえもんが頭がおかしくなり「地球を征服しちゃる!!」と考えた場合、それは簡単に可能
それと同様、
魔王はチート級の魔法を数多く揃えており
浮遊、変化、透明化、時間停止、念力などなんでもあり
ウメ星デンカも、光の速さで移動、念力、透明化、瞬間移動、魔法道具などを取り揃えていた
この時代の「ドラえもん系」のキャラは「最強」が多く、
早い話彼らが闇落ちした場合、やばいwww

・藤子不二雄系統には劣る
同時期の怪物くんウメ星デンカには劣ると言わなくてはならない
そもそもあそこらへんが傑作すぎるんですけどね

・いい仲間たち
デジゴンやブルたちは普段魔王やかんちゃんにいじわるをするが、
映画版ジャイアンみたいに、いざという魔王やあくびの危機には彼らを守るために全力で尽くす!!
かんちゃんは自ら指揮を取り、仲間たちとともに魔王を守る

・・・しかし・・・

・余談
2020年に「ハクション大魔王2020」という名で続編が放送された・・・

2020では50年後の彼らが描かれる・・・
かんちゃんはおじいちゃんになって海外に住み
孫のカン太郎が2020年版の主人公
2020の公式HPで50年後のかんちゃんが見られる
また、2020は主人公がアクビになってるんですなー
しかも弟もいるんかい!
まだ未視聴ですが、いつか見たいねぇ

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0
ネタバレ

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ギャグは錆び付いても、別れの寂しさは決して色褪せない

【視聴メモ】
1969年秋から1年間放送された作品。
その後も繰り返し再放送され、教室で誰かがクシャミをすると、
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」と皆が答える程、子供の間に浸透していた。
ギャグは流石に古臭く、今見るとちっとも面白くない回も多い。
(もちろん見ている年齢による違いもあるだろうが)
しかし全104話(1話15分)見るのは苦痛ではなかった。
それは次の理由による。

①名声優・大平透さんの存在
私より若い世代の人には笑ゥせぇるすまんの喪黒福造の声の人と言った方が通りがいいかもしれない。
声自体も素晴らしいが、とにかく上手い!
台詞回し、間の取り方など感心すること度々。

②堀江美都子 12才・横浜市の衝撃
ED曲「アクビ娘の歌」(途中からOP曲になった)を歌っているのは、
後に『アニソンの女王』と呼ばれる人。
(『12才・横浜市』はテロップにそう表示されている)
デビュー間もない頃の歌声だが、その歌いっぷりがもう12才のそれではない!

③相模太郎さんの恐るべき実力。
本業は浪曲師だったので声優としてはあまり有名ではない。
(他に怪物くんのフランケンなど)
この作品ではブル公の声をやっている。
ブル公はその名の通りブルドッグなので、
初期はバウバウ言っているだけだったが、次第に言葉をしゃべるようになっていった。
絶品なのはバウバウと片言の日本語らしき言葉のちゃんぽん。
特に19話ではそのイントネーションがあまりにも見事で、
何を言っているのか完全に分かってしまうという凄い職人芸を披露している。
憎たらしくも愛すべきキャラで、ブル公の出てくる話は大抵面白い。

さて、最終回では一転して泣きアニメになる。
そしてカンちゃんやブル公の名演技にまんまと泣かされる。
いや、気持ちよく泣き崩れましたw
感覚的には怪物くんの最終回(個人的号泣アニメ)に似ていると思う。
しかし時代が変わっても感動のツボはあまり変わらないものなのね。

そんなこんなで{netabare}100年の眠りについた{/netabare}ハクション大魔王。
西暦2070年秋、心あるアニメ関係者が『続・ハクション大魔王』をやってくれることを切に願う。

【各話評価:平均3.50点】
1→104
◎○◎○◎□□○○□○○□□◎○◎□☆□□□○□□□□○◎○□□□○◎○◎○○◎○□○□□□□◎☆○
◎□□□□◎◎○◎□○○◎□☆○◎○○□☆□□○○☆○□□□○□□□□□□□□□◎◎○○○□□□◎○
□□☆神

【神回】
第104話「さよなら大魔王の話」
とにかく泣ける。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

懐かしいですw

まずはOP曲の前奏のギターのカッコよさw 
だけど、なぜか歌はこぶしが効いてて、
当時としては斬新なOP曲でした。
いまでも歌える分かりやすいリズムと詩w
独特の個性的キャラ、ハクション大魔王登場で、
こんなインパクトだらけのアニメを子供の頃は
楽しく見ていました。
これがとんでもなくバカバカしい内容なんだけ
ど、楽しかったのさw 
大魔王がブル公にお尻を噛みつかれたりとかねw
この両者の闘いはトムとジェリーのノリに近か
ったかなw
その後いたずら好きなアクビちゃんが登場して
これもまたいい味のあるキャラでしたw
 
とにかく子供の頃の印象は面白かったしかない。
教育上いいとか悪いとか、そんなの関係なく、
すっちゃかめっちゃかなアニメが作られて見られ
る、いい時代だったんですよ。
アパッチ野球軍なんて、その典型でしょうw
 
ただ、最終回は感動的で、子供ながらに泣きました。
そのことも未だに印象深く覚えています。
こういう思い出は宝ですよね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
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