サンライズで笑いなおすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのサンライズで笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番のサンライズで笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.8 1 サンライズで笑いなアニメランキング1位
貧乏神が!(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1406)
7483人が棚に入れました
才色兼備だがタカビーで自分勝手な超絶ラッキーガールの市子と、その彼女に取り憑いた脱力系の貧乏神・紅葉。幸か不幸はふたりは出会ってしまった!! 愛も友情も信じない孤独な女子高生の市子は、様々な出会いを経て“本当の幸福”をゲットできるのか――?

声優・キャラクター
花澤香菜、内山夕実、内山昂輝、戸松遥、下野紘、川原慶久
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

<最終話まで視聴完了> きっとパロディに頼らなくとも面白い物語にできた 

<最終話まで観ての感想>

拾いきれないほどのパロディ満載で素直に大笑いして観ていた。
最初のうちはそのハイテンションぶりに、ついていけるか不安だったけれど
感動できるエピもあったりで、どんどん惹き込まれた。

観終えてみると、笑った後のすっきり感はあるものの、
何かが足りないような気もして。
それはもしかしたら、パロディに笑いを頼りすぎてしまって
本題の物語が少々薄くなってしまってたからなのかもしれない。
でも、市子と紅葉の距離感というか向き合い方は、2人きりのときより
嵐丸が入った3人でのほうがより色濃いものとなり
おもしろいと思ったし、他の貧乏神仲間もキャラが濃くて楽しかった。

で、個人的にはやはり、紅葉のほうが好みかなw

{netabare}
エンディング中の映像で、その後の彼らが描かれ
執事だったおじさまが噴水のように泣いている姿が
この作品のテーマとしてすべてを物語っていた気がする。
{/netabare}

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<9話の感想>

テニプリ、エースをねらえ、ジャイアントロボ、ベルばら、
ワンピースのルフィにそれから・・まだまだあったぞw
あのゴリラはFateのバーサーカーを匂わしてたりもするし
試合中も、もうパロディ満載。
どんどんやっちゃって~と遠巻きに大笑い。
2部では料理対決。ジャッジは紅葉の働き振りを監視するよう
仰せつかった黒百合という貧乏神。
ストーリー展開としては特に進展がなかったけれど
相変わらずの面白さだった。
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<8話の感想>

トラウマは少なからず誰にでもあることかもしれない。
でも、それを人に言えてしまう人と、言えない人がいる。
前者は比較的もう立ち直れていて、心もオープン。
後者はまだ引きずっていて、心に鍵をかけている。
傍から観ている印象とはまるで違う過去や傷痕を持つ人の
その印象と中身のギャップが大きいほど、傷も大きいということ。

今回はそんな市子を全面的に受け入れ守ろうとする嵐丸の友情が
とても清々しくて良かったし、2人ともに共感する部分があって泣けた。

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<7話までの感想>

いろんなアイテムのおかげで市子が幼少化したり、
同級生が助かったり。
相変わらずのハイテンションでバカバカしくも面白い展開の中
時々ほろっとさせられてしまう。
気楽に、心全開で観てるからなおさら敏感になるのかも。
登場人物もだいぶ揃ってきたようで・・
今後どう展開していくのか、原作も知らないからまったく読めてません~
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<4話までの感想> 幸福エナジーと性格は無関係

視聴を始めたばかりなので☆評価は触らずに未定。

天が2物も3物も与えたのだとしか思えないような人物って確かにいる。
だけど本当にそうだろうか?外見も良く教養もあり、品性も高く
会話上手な人がもし、本性を表した性格は最悪で腹黒かったら。
むしろそのほうが真実味があって、人間らしいと思う人も多いかも。
人間というものの愚かさと憎めなさはそこにあるような気もする。
人類のすべてが幸福ならそれが一番なのだろうけれど
幸福感や不幸感というものは、あまりに個人の価値の差があって
一概に推し量れるものではない。

そんな想いを踏まえた上で、このアニメ作品を視聴してみると
なかなか興味深くて面白い。

幸運で恵まれすぎている桜市子という高校生のもとへ、
世間の幸福エナジーバランスを乱す彼女を普通の人間にするために
貧乏神界からやってきた貧乏神・紅葉が出会ったことにより
さまざまな騒動が巻き起こされる物語のようなのだが、
ただそれだけの単純なものではなさそう。

貧乏神も仕事という視点から外れ、自分自身の目で市子の日常を
見てみたとき、きっと何らかの心変わりがあるはずだし
厄介者扱いしていた貧乏神・紅葉の何らかを知ることで、市子の心にも
おそらく何かが生じていくはずだ。
だって、幸福エナジーを吸い取れば世間の幸福が均等になるなんて道理、
実際はそれもまた、偏見のひとつに過ぎないからね。

隣の芝生は青い・・・傍から見てすごく幸せそうに見える人、家族、カップル。
でも内情はすごく冷え切ったものがあったり、計算があったり、
真相は本人たちでさえわからない部分があるほどなのだ。
逆に、自分は不幸だと思い込んでいる人も、実際は日々色々なところで
誰かに助けられていたり、命すら救われていることがあるわけで、
そのことに気づけているかどうか、で大きく価値が変わるしね。

そういう意味で、市子の周囲のいろいろな人間たちが登場し、
人生の裏表、悲喜こもごもを今後見せてくれつつ、
ほんとうの幸せとはどういうものなのか、
ほんとうの貧乏というもはどういうことを指すのか、
面白いギャグを投入しながら解き明かしてくれたらいいなぁと期待している。

ただ、今のところ観た限りでは、市子の幸福エナジーが多いからといって
彼女の性格が悪いというわけではなく、お嬢様にありがちな言動はあるものの、
実はとても人情に厚い部分があったり、やさしさも垣間見えていて
今後も何か起きそうな予感・・っというのが好感触。

でも、もしかして1クールなのかな?そうなると描ききれるか心配だ。

ところでこの作品、けっこうわかりやすいパロディーが面白い。
アニメに限らず、人気のTV番組やCMだったり、さまざまだけど
じっくり思い出せば思い出すほど、意外に奥が深く描かれていて
ちょっと感心してしまう。

ちなみにキャラデザは、市子のかわいさよりも、
貧乏神のクールな顔立ちのほうが個人的には好み。
ただ、あの服装は・・・「ないわ。。」だけどね(笑)

ということで今後も視聴続行。毎回の感想は書かないつもりだけど、
自分が記憶しきれないこともあるので、何話かに一度まとめてみたいと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 64
ネタバレ

たつじん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

捨てる神ありゃ拾う亀梨~早く人間になりたい~

タイトルには全く意味はありません。
ジャニーズファンの皆さますみません。

傲慢で高飛車、だけど幸運の持ち主の巨乳美人 桜 市子(さくら いちこ)
その力は幸福エナジーを吸い寄せ、周りの人間を不幸にしてしまう。
そのアンバランスを是正するため神の世界から遣わされた貧乏神 紅葉(もみじ)
この作品は、この2人を中心に繰り広げられるドタバタコメディです。

「ド○ゴンボール」や「北○の拳」、「エー○を狙え」などのポピュラーなアニメの主人公
に突如変わったりするパロディはとても解りやすくて、お腹を抱えて笑えます。

OPはテクノポップなナンバー
♪1WAY,2WAY,3WAY,4WAY,GoWay!GoWay!・・・が耳について離れません。
EDは女性目線のジェラシーを歌ったキュートなロックナンバー。

何よりこの作品では、花澤香菜さんの魅力が炸裂してます。
シリアスなキャラもいいですが、主人公の市子を演じている花澤さんはどちらかと云うと
こっちが『地でやってるの?』と思うくらいにハッチャケてます。

またED後に流れる「今週の撫子が!」が何気にツボでした。
ストーリーに全くからまない撫子の登場シーンだけをピックアップするのですが、それは
教室の端だったり、丘の向こうの方だったり・・・
毎回、観ているうちに画面を目で追ってしまう変なクセがついてしまいました。

そういったストーリーの中で、「ベタ」だけど、市子が何不自由なく暮らしていても
お金では得られないものを実感したり、プライドという仮面をかぶっていても、その実
人一倍愛情に飢えている事に気づくシーンがあったりして、ちょっとばかり感動します。
また争っているはずの2人が、相手を気遣ったりするのも微笑ましい限りです。

難しいことは考えずに観るといいんじゃないでしょうか。
これはほんと笑えるアニメだと思います。

以下はこの作品とは全く関係ない自虐ネタです。興味ある方はどうぞ・・
{netabare}
そもそも産まれてこのかた女性との「いい出会い」がないもんで・・・
ここで女性との出会いにまつわる『貧乏神が!』伝説を少々。
【ROUND1:不幸の神様】
アフタースキーを夢見て男子ばかりで行った信州。
滑ってると何と後ろから人が直滑降で一直線にこちらに向かってくる。
『あぁ!』と叫ぶ間もなく激突。
心配そうに『すみません!大丈夫ですか?』と声をかけてきたのは、可愛い女子。
『大丈夫ですよ!』と言いながら、さりげなくその場を立ち去ったが・・・
心の中で、このゲレンデならまた会えるはず「ロマンスの神様!?」と思いながらも
足首に違和感と痛みが・・・。
このあと病院に運ばれ骨折で全治1か月の入院になるとは・・・
せめて連絡先だけでも聞いとくべきだった~。
『あの女子め!貧乏神が!』

【ROUND2:魔性の女子大生】
女子大生との念願の合コン。
ちょっとリッチにフランス料理と洒落こむ。
『学生よりやっぱ社会人よね~。落ち着いてるし~大人だし~』
などと嬉しくなることを言ってくれるので、会計はすべて男子持ちにすることに・・・
財布の中は寂しくなったが、気になる娘の連絡先も聞けたのでまあ良しとしよう。
向こうから連絡すると言ってたので、いつかいつかと待ちわびてたが・・・
ある日、街を歩いてると、そこには学生風の男子と腕組んで歩いてるその娘の姿が。
ちなみに参加したメンバー誰もうまくいかずにみんなから責められるハメに・・・
俺たちメッシーか!(古っ)お金返せ~
『あの魔性女たちめ!貧乏神が!』

【ROUND3:崩れ去った憧れ】
花見の2次会で行ったカラオケ。
前からちょっと憧れていた先輩女子と一緒。
『歌うま~い』『お酒つよ~い』とおだてられて、ついつい時間を忘れて飲むわ歌うわ。
楽しい時もつかの間、気が付けば終電ギリギリの時間。
あわてて走って電車には間にあったが、酔っていたので天地がひっくり返る気分に・・・
思わず次の駅で途中下車してトイレに直行。
タクで帰るお金もなく、仕方なく駅の外のベンチで朝まで(まだ外は寒い!)・・・
次の日、そのまま会社に行くと上司から酒臭いと注意され、
その先輩からもキツ~イ一言。
『服装、昨日と一緒じゃない!お風呂入ってないの~。きたな~い!』
それから当分の間、周りの女子社員は近寄ってこなかった。
二度と一緒にカラオケなんか行ってやるか~
『あの先輩め!貧乏神が!』
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

サンライズといえばケロロ! パロディに期待 ずっと幸福な人生はないし人は利用されるものではない シャーデンフロイデ(人の不幸を喜ぶ)な主人公も珍しい

原作は一切見てません
サンライズときたらパロディが基本なので期待します

1話からのパロディとして
{netabare}お願いランキング録っといて
めだかちゃんの描写
ルパンのイントネーション
テヘペロ
完二さんが最初にかけた眼鏡
臓物アニマル
ドロンボーが敗北した時の煙{/netabare}

等が最初っから出てきました
非常に期待できます
話ごとにパロディをわかる範囲で書いていきます
ソフィ(花澤さん)ってあんな声が出せるなんて
やっぱり声優には無限の可能性があります

2話
{netabare}ドラえもんの描写が中心だった
途中でガンダムも
でも萌香さんのパロディは爆笑だった{/netabare}

3話
{netabare}初っ端から人志松本のすべらない話って
市子、ナルトの衣装着てるし
ロゴがToLOVEるダークネスじゃねーか
「どうする?アイフル~~」って懐かしいものを・・・
市子は心がダメだけど今後直っていく感じがするな{/netabare}

4話
{netabare}ドラゴンボールじゃねーか
幸福エナジー≠偶然
ではない、市子がだんだん成長していくな{/netabare}

5話
{netabare}小さくなるネタは当たり前になったな
またドラゴンボール(ベジータともう一人は誰?サイヤ人のオーラ)
最後の切り方が上手すぎる{/netabare}

6話
{netabare}よかった石蕗生きてたか
アラレちゃんが持っていた大があった
そしてアラホラサッサーも
壊れてしまった市子もハンカチ返したらいつもの調子に戻ったな ああよかったよかった
次回やっと新キャラか{/netabare}

7話
{netabare}いっこく堂じゃないか
「主人公のクラスには転校生が来る」(これはメタ発言です)
親子そろって技が同じ・・・工夫はないのか{/netabare}

8話
{netabare}ライオンのごきげんよう
七人の侍、ドリフターズ
Mr.4、Miss.メリークリスマス
うるさい!×4ってシャナ以上だ
市子が人付き合いを嫌い、心がひどく荒んでいる理由が分かった
それは小学校の親友がきっかけだ
市子だけ貰えて、親友だけホワイトデーのプレゼントを貰えないなんて不公平だと思って親友は先に告白したが、失恋した。これが原因で親友は悪意を持ち、相手の男の子に不信感を抱かせた。これが原因で市子を悪者扱いにさせた。
(恋の執着心は悪意を生み出すことが分かった)
故に市子は「友達を作ると利用される。だから関わらない方が得策だ」と考えるようになった
裏切ったり抜け駆けすることも友達の一つか?
これが原因で利用されたり悪意を持つか?
うわべ(建前)だけを利用する友達がいるか?

これはゴールデンでは考えにくいな(基本悪役が捨て駒として使うことが多いから)
登場人物を深く掘り下げることはあんまりしないから
だがこれで市子の苦しんだ闇は解き放たれた
これで謎が一つ解明したな。でも幸福エナジーの因果関係が分からないままか

人と関わらないと多くエナジーを得られるのだろうか
それとタイトルがなのはの「なまえをよんで」と酷似していたんですけど{/netabare}

9話
{netabare}北斗の拳が混ざっていたぞ
そしてルフィも{/netabare}

10話
{netabare}ダイソンの掃除機だと!?{/netabare}

11話
{netabare}まずは「ゲットだぜ!!」か
千と千尋のオクサレ様がおったぞ!?(ついでにカオナシも)
紅葉が風呂に入っておかしくなりました
さあどうなる?{/netabare}

12話
{netabare}キューティーハニーにLだと!?
Lは恰好も一致だし
「思います、見えます」のシーンじゃねーか!
諏訪野がワタリじゃねーか!
石蕗はレムじゃねーか!
完全にデスノートが中心です
最後は楽しい逃避行が見れそうだ{/netabare}

13話
{netabare}パロディは分かりませんでした
でも紅葉が元通りになったのでこれはこれでよかったです{/netabare}

次のシーズンもお願いします
またパロディが見たいから

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

73.7 2 サンライズで笑いなアニメランキング2位
ラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (842)
3383人が棚に入れました
「学校」で「アイドル」!!!
輝きを目指して立ち上がる9人の少女たちの青春学園ドラマ、スタート!

私たち、輝きたい!

声優・キャラクター
伊波杏樹、逢田梨香子、諏訪ななか、小宮有紗、斉藤朱夏、小林愛香、高槻かなこ、鈴木愛奈、降幡愛
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

週刊連載「サンシャインについてボヤいてみた」 7月24放送 第4話 追記~

視聴途中の為、未評価。

2016.07.02 22:30~
ついにラブライブの正統続編「ラブライブサンシャイン!」始まったよ-
これで毎週土曜がwkwkできます。うん。
静岡県沼津を舞台としたスクールアイドル作品。
先代が東京ドーム公演-紅白歌合戦出場と、夢を現実化させる大成功。
誰が見ても「ハードル上がりすぎて一体どうなることやら...( 一一)」
と、危惧していますが、ぶっちゃけ自分もその一人です。
たた、ダクション側からしたらこんな儲かるビッグコンテンツに育った以上、
続けない理由はない...やろね~( 一一)w


人気作の続編はコケるというのが世の通説です。
ただ、これはラブライブです。輝きたい子たちのサクセスストーリーなんです。
応援する方が最初からテンション下がってたらダメですよね-( ゚Д゚)ダーメダメヨ
でも、作風改革に失敗して闇歴史にしてしまうことだけは....いえ愚問でした。
監督が京極さんから変わってますが、シリーズ構成は据え置きの花田十輝さん。
王道テイストでもいいから、それも交えながらサンシャインならではの新しい味も是非組み込んで欲しい!

柏崎星奈のCV-伊藤かな恵さんが本作からキャスティングされてます。
チカちゃんのお姉ちゃん役なんかな?
先代は妹にと-やまんや、あやねる起用でしたので、違った感じでまた楽しみです(/・ω・)/

OP初見の印象
なんかアイマスっぽくなっちゃった感が..あるっちゃない?|д゚)
画面いっぱい埋め尽くす観客らのペンライトがカットインしますが、
どことなく「うぉぉぉ----!!」みたいな声が聞こえてきそう( 一一)
ただ、始まりをイメージした賑やかなアップテンポは完全に俺好みw
渡辺曜ちゃんは、ことりちゃんを意識して顔だけフレームインしたんかな?w
またライブ行きたくなる症候群絶賛発症済み。

ここで疑問.....
サビ前にチカが、スポットライトの逆光で照らされた数人のシルエットに
楽しそうに走っていきますが、
このシルエットがどことなく先代に見えるっちゃんね-( 一一)
(仮説素材1)-ミューズに憧れているチカの設定から、彼女らに向かって追いつき追い越すイメージに合致する。
(仮説素材2)-シルエットのヘアスタイルで、アウトラインがアゴ上の子が2人いるので
この時点でAqoursやない可能性示唆?(りんぱな?)
ツインテールも一人見えますが、長さがルビィより部長っぽい...?
気になる方は是非検証してみて下さい。

あくまで仮説ですが、気になりますね.....( *´艸`)

こっから各話毎にボヤいていこおうと思います。

#1 輝きたい!
{netabare} 第一話ということなので、キャラの紹介で1話使っちゃいましたね。
ま-問題ないと思います(^^)/
むしろ先代の第一話より見やすくて好きですね。
スタダを起用した製作陣。手放しで称賛してやるよ。泣きそうなったやねーかコラ。
花丸ちゃんとルビィちゃんの登場シーンで、ルビィちゃんのジト目可愛かった。うん( ̄▽ ̄)
この2人が、りんぱなポジションの可能性有り。(1年生やしね)
そしてヨハネは上から降ってきた!厨二病キャラがどんな風にAqoursを掻き回してくれるか既に気になるんだがw
ただ、このヨハネのシーンで表情とCVの声量に、少し違和感を感じました。
イメージでは小鳥遊六花のようなハツラツとした元気系厨二病を想像してたのもありますが.....
ま-これはこれで有でしょう(´・ω・`)
3年生のダイバー果南ちゃんとポンコツ会長ダイヤは、スクールアイドルに対して何かしらの過去がありそう...
この伏線の回収が楽しみやな-。
この過去が払拭できたとき、きっとAqoursに電撃加入するんかな?(^^♪
イタリア人ハーフまりちゃんは「二年ぶ-りデスカ」ってヘリからボヤくだけで試合終了。
まだ何もアピール出来とらん!もったいない!|д゚)
(二年前になにがあったんでしょう....?)
そして音の木坂出身梨子ちゃんは、中庭で「決めたよHand in hand!」を一緒に歌ってかーら-のまさかのアイドル部拒否!w
....「え?いま一緒歌っとったやんw」ってなりましたが、細かいことは気にしない大らかな子なんでしょうw
PVシーンのクオリティは言うまでもなし。最高。
これから出てくる曲が楽しみで仕方ありません(´・ω・`)フムフム
挿入歌「決めたよHand in hand」
{/netabare}

#2 転校生をつかまえろ!
{netabare} 「前途多難すぎるよ~」
千歌ちゃんの口ぐせなんでしょうね。部員集めに奮闘する回。
(そりゃそうか。まだ曜ちゃんとの2人だけやしね。やることはやってもらわんとw)
そしてポンコツ会長ダイヤさんは実はミューズの大ファンやったことが判明。それも結構ガチの。
「ミューズは生命の源ですわよ」とかまで言っちゃっとーし( ̄▽ ̄)
好きすぎて、にわかの千歌に向けていきなりの出題。(こんなのたまにおるなーマジでw)

問、1 ミューズが初めて9人で歌った曲の名は?
問、2 第2回ラブライブ予選で A-RISEと一緒にステージに選んだ場所は?
問、3 ラブライブ第2回決勝、アンコールで歌った曲の名は?
EX、その曲のパートをスキップしている4名は誰?

ラブライバーの知識が試される部分も盛り込まれています。
なんだか遊び心があるストーリー構成な印象(/・ω・)/
(EX問題、全員答えれませんでした。ちくしょう....(/ω\)小声)

ただ、梨子ちゃんが海の音を聞くシーンは露骨すぎるというか、もしかしたらいらんかったかも。
サンシャインなので、夏らしい海のシーンということ。ただそれだけって感じ。
(潜っとったら聞こえるわけないやんフツーw)

ずら丸ちゃんは図書委員さんらしい。そんな図書室あったら行きまくる。行かん理由ある?
ヨハネは、自己紹介でスベッて教室から疾走(アラレちゃん走り)
唯一の脳トロVoice候補ルビィちゃんは相変わらずの超人見知り。
果南ちゃんは、音の木坂のミューズは知らない発言。なんで?(´・ω・`
(これはミューズの世界から何年後の話なんやろうか?それとも違う世界線?んなわけあるかw)
梨子ちゃんはンミチャ的なまじめな性格設定。曲がったことが嫌いっぽい。
そして過去にピアノとの難しい葛藤がある模様。
曜ちゃんは、いつでも千歌ちゃんの味方で(・8・)的な幼なじみポジション。

梨子ちゃんが千歌ちゃんちの隣という、とらドラ状態に草生えましたw
あのシーンの千歌ちゃん(タオルターバン編)可愛すぎました。
そして無事(?)スクールアイドルすることを了承(?)することになった梨子ちゃん。
(ぶっちゃけ、このシーン無理やりすぎてあまり入って来んかったw)
EDも初披露。「ユメ語るよりユメ歌おう」
挿入歌「ユメノトビラ」梨子ちゃんPiano Ver.

ユメに満ちた第2話でした(´・ω・`)
{/netabare}

#3 ファーストステップ
{netabare}梨子ちゃんは千歌ちゃんと指先でETタッチしたので
そのままスクールアイドルとして活動を始めたみたいです。
浜辺でレッスンしている3人ですが、前回は浦の星の中庭でレッスンしてました。
つまり、現段階ではレッスン場すら確保できとらん不安定極まりないスタート。
あとは、ファーストライブがどうなることやら...そこが危惧されます。
(まさかμ`sの展開と丸被り...?それやったら二番煎じまっしぐらやな( 一一))
金髪鞠莉ちゃんはどうやら3年生兼新理事長というぶっ飛んだ設定。
(これは....アリなのか?(。-∀-)あまりにも無理強い感ハンパないが)
期待のにこ枠ヨハネちゃんは学校サボって沼津駅を散策してます。(変装)
ルビィちゃんとずら丸はいつも一緒のワンペアなんで、りんぱな枠ほぼ当確でいんじゃね?
ただ、ずら丸ちゃんのお買い物エコバックがまさかの江戸っ子仕様の風呂敷!!!
これは...素直にかわいかった( ̄▽ ̄)やるじゃん
町の公共放送使ってラジオ宣伝する千歌ちゃん曜ちゃん梨子ちゃん。
名前は「Aqours」に決まり、後はファーストライブ。
(名付け親が不明という伏線残しは初代とモロ被りw)
体育館を満員にできなければ、即時解散。
そんな中始まったファーストライブは、満員には程遠い数人の観客入りでスタート。
悪天候の影響で音響設備が一時ダウン。復活とともに多くの観客が来場。
理由は千歌の開催時間の伝達ミス.........(´・ω・`)
(なんかちょっと....違う気が....)
3話でファーストライブという流れはμ`sと重複してます。
ただ中身がなさすぎる!
サンシャインは9人の存在が放送前から多くのメディアで露出してましたので、
いざ放送となると、彼女たちのキャラ紹介に尺を使わざるを得なかった感が強い。
ことほのうみだけだった初代は、その分3人に十分スポットを当てた展開だったので
ファーストライブのシーンは、感情移入できる素晴らしいものでした。
3話段階では、サンシャインはまだまだ取り返さないといけない部分が多いです。
でも可愛さはハンパないとよ?そこは間違いない。
ずら丸やべーよまぢ( ̄▽ ̄)図書っ子アイドル花丸ちゃん!!!

挿入歌「ダイスキだったらダイジョウブ!」
{/netabare}

#4 ふたりのキモチ
{netabare} ずら丸ちゃんとルビィちゃん回です。
ずら丸ちゃんはルビィちゃんの夢の為に、
自分の夢を叶えるエピソードです。いいわ。うん
完全りんぱなの残像がありますが、そんなもん関係ないw
そして千歌の部員勧誘の決め文句が「悪いようにしないから~」
まるまる穂乃果なトコに草wwwwww
無印からのラブライバー向けの小ネタ感満載。
でも、ポンコツ生徒会長ダイアさんは、既定路線通りエリーチカ推し。キャラ設定も類似?
かよちん推しルビィちゃんとの回想シーンは微笑ましかったな....
(実際の、μ`sファンのスクールアイドル目線での描写が多い気が)
純粋にμ`sを追いかける彼女たち。
ただ、
これ以上μ`s μ`s言いよったらそれこそ二番煎じ。もう辞めとこうや。お腹一杯です。
もう十分こっちには伝わったから( ̄▽ ̄)
そろそろサンシャインのオリジナル感観てみたい(´・ω・`)
でも、
散らかった部室に書き残されてた歌詞は、過去に活動があった暗示?
3年生組は過去にスクールアイドルの活動をしよった....?(仮定)
ルビィちゃんの体験入部を皮切りにスクールアイドル感アリ。
ずら丸ちゃんのルビィちゃん思いなエピソードは見どころ満載|д゚)
ずら丸とルビィ推しが確実に増えたであろうハートウォーミング回でした。
5000組登録されてるスクールアイドル界に最下位から新規参入したAqours。
次回はお待ちかねの厨二病の申し子ヨハネ回ですw
{/netabare}

#5 ヨハネ、堕天

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

僕は素直に応援したいと思いつつ見てた

僕は素直に彼女達の頑張りを応援したいと思いつつ見てた。
若干セリフが...なところはあるけれども、それは許容できる。
小宮有紗もいるし。(特に深い意味はないわけでもなかった。中の人では一番推しかもしれない。)
でも、僕の推しはダイヤさんではなく、梨子だもんで。
可愛いと褒められて、そんなことあるかもって言ったのが何故か僕の心の琴線に触れた。

最初は個性がμ'sよりも弱いかなと思っていたが、案外そうでもない。先入観を捨てて無心で見ていると楽しんで見ている自分がいた。


OP
青空Jumping Heart 歌 Aqours
ED
ユメ語るよりユメ歌おう
歌(第2話) 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)
歌(第3・12話) Aqours
歌(第4話) 国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
歌(第5話) 津島善子(小林愛香)
歌(第6話) 松浦果南(諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(小宮有紗)、小原鞠莉(鈴木愛奈)
歌(第7話) 津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
歌(第8話) 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
歌(第10話) 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)
歌(第11話) 渡辺曜(斉藤朱夏)
挿入歌
決めたよHand in Hand 歌 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)
START:DASH!! 歌 μ's
ユメノトビラ 歌 桜内梨子(逢田梨香子)
ダイスキだったらダイジョウブ! 歌 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)
夢で夜空を照らしたい 歌 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
SELF CONTROL!! 歌 Saint Snow
未熟DREAMER 歌 Aqours
想いよひとつになれ 歌 高海千歌(伊波杏樹)、松浦果南(諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(小宮有紗)、渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、小原鞠莉(鈴木愛奈)、黒澤ルビィ(降幡愛)
MIRAI TICKET 歌 Aqours
これらも全て畑亜貴作詞。あの方の頭の中はどうなっているのだ?
凄いの一言に尽きる。
どの曲も好きではあるが、一つ挙げるなら未熟DREAMERかな。メロディも良いし、未来を向いて成長していこうとしている歌詞が好き。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
駿河湾のかたすみにある小さな高校で2年生の高海千歌を中心とした9人の少女たちが、大きな夢を抱いて立ち上がる。それは、キラキラと輝く“スクールアイドル”になること! 諦めなければきっと夢は叶う――。いまはただ輝きを目指して、がむしゃらに駆け抜けていこう! ここから彼女たちの「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」が始まった!

#1 輝きたい!!
静岡県沼津市の海辺の町、内浦にある「私立浦の星女学院」。そこに通う2年生の高海千歌は、クラスメイトの渡辺 曜と訪れた東京の地で、スクールアイドル「μ’s」の存在を知り、衝撃を受ける。私も輝きたい――そう強く感じた千歌は、早速スクールアイドル部の設立を目指して部員集めをスタートする。部員集めも上手くいかず、生徒会長の黒澤ダイヤにも反対されるなど、前途多難な中、悩む千歌の前に突然の奇跡が訪れる――。

#2 転校生をつかまえろ!
音ノ木坂学院からの転校生・桜内梨子をスクールアイドルに誘うも、すげなく断られてしまった千歌。スクールアイドル部に正式入部した曜とともに、ダンスの練習や衣装のアイデア出しなど、スクールアイドルになるための準備を着々と進めつつ、あきらめずに何度も梨子へのスカウトを繰り返す。そんなある日、梨子の口から内浦へと転校してきた理由が語られる。梨子が抱える悩みを知った千歌は、ある提案をするのだった――。

#3 ファーストステップ
作曲ができるメンバーも加入し、いよいよ本格的な活動に乗り出そうとする3人の前に、学院の新理事長である小原鞠莉が襲来する。3人を応援しに来たという鞠莉が提示した、人数が足りないスクールアイドル部を部として承認する条件――それは、デビューライブで学院の講堂を満員にすること。学院の生徒を全員集めても達成できない厳しい条件に、思いつく限りのあらゆる手段を尽くして挑む3人。がむしゃらに走り始めた3人のデビューライブの行方は果たして――。

#4 ふたりのキモチ
やっとの思いで正式な部としての活動を認められた千歌たち。部室もゲットして心機一転、1年生の黒澤ルビィと国木田花丸の2人を、改めてスクールアイドル部へとスカウトする。ルビィは、スクールアイドルへの強い憧れと興味を抱きつつも、スクールアイドルを嫌う姉、ダイヤのことを想い、踏み出せずにいた。そんなルビィといつも一緒にいた花丸は、ルビィに自分の本当の気持ちに気付いてもらうため、思い切った行動に出る――。

#5 ヨハネ堕天
スクールアイドルとしての活動を始めたものの、なかなかランキングが上がらず、何かもっと目立つようなことをして人気を集めなければいけないのかも、と悩む千歌たち。そんな中、入学初日以来学校に来ていなかった1年生の津島善子が学校に姿を見せる。幼馴染の花丸から、自己紹介の時の自分の醜態を誰も気にしていないと教えられた善子。普通の高校生になるラストチャンスだと意気込み、花丸に、自分が“堕天使ヨハネ”にならないよう監視してほしいとお願いするが――。

#6 PVを作ろう
千歌たちの通う私立浦の星女学院が、沼津の高校と統廃合されてしまうというニュースが飛び込み、不安に落ち込むメンバーたち。そんなメンバーをよそに、音乃木坂と、μ’sと同じ学校のピンチとはりきる千歌は、自分たちが学校を救うのだと早速行動に移す。まずは、自分たちの住む内浦の魅力をアピールするため、試行錯誤を繰り返してPVを作るも、映像を見た鞠莉から酷評をされてしまう。そして千歌たちは、鞠莉の言う“この町や学校の魅力”をもう一度探し始めるのだった――。

#7 TOKYO
内浦の魅力を伝えるために作ったPVが人気となり、なんと99位へと一気にランキングが上がったAqours。そんな6人に、東京から、ライブイベント「TOKYO IDOL WORLD」出演の依頼が舞い込む。華やかな都会に、しかもμ’sが過ごした場所に行くことができるとあって、心を躍らせる千歌たち。しかし、そんな6人の気持ちとは裏腹に、メンバーを送り出すダイヤは、ある不安を募らせるのであった。スクールアイドルとして初めて訪れるTOKYOで、6人を待ちうけるものとは――。

#8 くやしくないの?
いよいよ開演した「TOKYO SCHOOL IDOL WORLD」で、スクールアイドル「Saint Snow」の圧倒的なパフォーマンスを見せつけられた千歌たち。負けじと自分たちの精一杯のパフォーマンスを披露するも、結果は30ユニット中30位。Aqoursに投票した来場者は“0”だった。自分たちの前にある大きな壁を目の当たりにしたメンバーは、それぞれにくやしさを募らせる。そんな中、あくまで明るく振る舞う千歌に、曜は「くやしくないの?」とその心の内を問いかけるのだった――。

#9 未熟DREAMER
東京での出来事を乗り越えて、もう一度走り始めた千歌たち。自分たちが今できる全力を見てもらうしかない、と、沼津の花火大会からの出演のオファーを受けることに決める。ダイヤから、学校を休学している3年生の松浦果南が、過去にダイヤ、鞠莉とともにスクールアイドルとして活動していたことを明かされた千歌。自分が知る果南は、一度失敗をした位で諦めてしまうはずがない、と、果南がスクールアイドルを辞めてしまった本当の理由を調べ始める――。

#10 シャイ煮はじめました
いよいよ夏休み!夏休みといえばラブライブ!予選大会を突破するために、休み期間を利用した特訓を提案するダイヤ。しかし、夏休みには海の家の手伝いをしなければならない千歌。その2つを両立するために、昼間は全員で海の家を手伝い、それ以外の時間で特訓をすることに。いざ手伝いを始めるも、隣の豪華な海の家にお客を取られ、こちらの海の家は閑古鳥。ラブライブ!決勝を目指す私たちが、あんなチャラチャラした店に負けるわけにはいかない!と、お客を呼ぶために奮闘する。そんな中、梨子はある悩みを、ひとり胸の中に抱えるのだった――。

#11 友情ヨーソロー
自分の大切なものに答えを出すため、ひとり東京のピアノコンクールへと向かう梨子。残った8人は、引き続きラブライブ!予選へ向けた特訓に精を出す。練習中、欠けた梨子のポジションの代役として曜が抜擢され、千歌と合わせて踊るも、どうしても上手くいかない。そして練習後、東京の梨子からの電話に、嬉しそうにはしゃぐ千歌を見て、曜は自分でもうまく説明できない複雑な感情を抱く。そんな曜の心に気が付いた鞠莉は、鞠莉らしいやり方で曜の本音を引き出すのだった――。

#12 はばたきのとき
必死の特訓の甲斐もあって、見事ラブライブ!予選に合格したAqours。PVの再生数も伸び、ファンから声を掛けられることもあるなど、予想以上の反響に喜ぶメンバーたち。しかし、Aqoursのスクールアイドルとしての盛り上がりとは裏腹に、あわせて募集していた浦の星女学院の学校説明会への応募人数は、“0”だった。音ノ木坂を救ったμ’sと自分たちとの違いは一体何なんだろう。考えても考えても、どうしても答えが見つからない千歌は、もう一度東京に行ってみんなで考えたい、と、再びμ’sが過ごした場所を訪れるのだった――。

#13 サンシャイン!!
東京で、自分たちが今すべきことを掴んだAqours。迫るラブライブ!地方予選へ向けて、夏休み中にもかかわらず毎日練習に打ち込む9人。そんな、一所懸命に頑張るAqoursを見たクラスメイトから、学校のために一緒にできることは無いかと相談される。自分たちだけではなく、みんな、この町が、学校が、人が大好きなんだと改めて感じた千歌は、ラブライブ!地方予選で、みんなで一緒にステージで歌うことを提案するのだった――。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

嗚呼、素晴らしきμ’sマニアたちの競演♪……但し、最終回演出には大いに苦言を呈したい。

現実のμ’sが活動を一段落した後を受けてアニメ化された『サンシャイン!!』
もっとAqours(アクア)のみの世界観を展開していくものと思っていましたし、
実際、{netabare} μ’sの出演はありませんでした。
例えばシャイ煮だのうちっちーだの、
三次元のAqoursが展開したCDのドラマパートやラジオのネタもメディア横断的に紛れ込みましたし(笑)
1stシングルのC/W「Step!ZERO to ONE」は本作の裏テーマ曲と言っても過言ではありません。{/netabare}


でも個人的には思っていた以上にμ’sを意識した内容になった印象。
最初{netabare}μ’sに入れ込んでいるのは言い出しっぺの千歌ちゃんくらいで、
どうせ彼女が一人で台風の目になるのだろう。そう思っていましたが違いましたw


アニメ世界のμ’sは現実世界以上に大きなムーブメントとなっていたことを私は甘く見ていましたw
思えば劇場版なんかでも{netabare}NY遠征大成功でμ’sは
サングラスで変装しなければランナウェイできない位の人気者でしたしw{/netabare}
ラブライブ自体も本作では夏の甲子園を越える参加校が集うビックイベントに成長して、
2代目王者μ’sはスクールアイドルのレジェンドとして多くの人々の胸に刻まれています。

特に黒澤姉妹のμ’sとスクールアイドルに対する想いは火傷しそうな熱さ。
生徒会長ダイヤ様が放つ“一般教養”(笑)μ’sマニア過ぎて半端ないですw{/netabare}

μ’sの影を乗り越えてAqoursをどう確立していくか……。
μ’sの後を受けた三次元のAqoursの活動も意識させながら物語は展開。

メインストーリーのメンバー集めも、話の内容はμ’sを知らなくても理解はできます。
ただTVアニメ1期等の予備知識があればより深く感動できる内容だったことは確か。

例えば1期では{netabare}留学しそうになった人を止めようとするエピソードがありましたが、
本作ではこう来たか……。と心情を比較しながら感慨に耽るとより楽しめます。 {/netabare}

Aqoursを追いかけて来てよかったなと言うより
『ラブライブ!』を追いかけて来て良かったと思った続編アニメでした。


キャラでは果南推しとして視聴し始めましたが、

最初{netabare} あまりにも出番が少なくてヤキモキしましたw

アニメ以前の設定では果南は三年生ですが千歌の幼なじみ。
同じく幼なじみの曜と一緒くらいに何も考えずに
Aqoursに飛び込んでくれるものと信じて疑っていませんでした。

ところが、始まってみたらメンバー入りどころか、登校すらしてくれない有様w
しかも何か色々思い詰めているようですし……。
本作は天候などに心情を映す演出が多用されましたが、
果南はたまに出てきても雨やら汗やら海水やらでいつも濡れて悲しそうだし……。

犬のしいたけより出番が少なかった時は、本当にどうにかなりそうでした(泣)

でも最後はマリーとハグして、仲間になれて良かったです♪ {/netabare}


最終回演出について……。長文かつ、かなり辛辣。

{netabare}最終話Bパート。ラブライブ地区予選にて。
Aqoursの総集編ミュージカルからのライブ。観客席を離れて押し寄せたファンの熱狂。

個人的には全く合わない演出でした。

これまでもアニメ『ラブライブ!』は随分、無茶苦茶やってきました。
いきなり車道に飛び出して歌ったり、ワープしたり、アルパカも一緒に歌い出したりw
歌のパワーで現実など軽く飛び越えて来ました。

けど今回はラブライブ地区予選というカッチリした現実の枠があり、
そこで事前許可なき者はパフォーマンスに参加できない。
観客がステージに近付いて騒ぐのも禁止という現実の強調がありました。

そして、長々と続くミュージカル風の振り返り。
そこで私は現実世界に地に足がついたまま、
夢の物語世界へ飛び立つきっかけを失いました。

こうなってくると本作の現実とリンクする要素も絡まって、
偏屈なリアリストの野暮な考えが夢から覚めた頭に巡って来ます。

三次元世界の『ラブライブ!』ではライブ等イベントの規模が大きくなるにつれ、
ごく一部の素行の悪いファンがトラブルを起こすようになっていました。

それをさせまい。ファンには楽しんで帰ってもらおうと
メンバーやスタッフの皆さんは毎回大変心血を注いでくれています。

端から見ればラブライバーなんてハメを外して
オタ芸で馬鹿騒ぎしている狂気のサイリウム集団に映るのかもしれませんw
でもファンの大多数は、イベントでは席から離れて騒がないし、
公式から告知されたルールを律儀に守っています。
しいたけみたいなブサカワ犬がペットでも、会場に持ち込んだりはしませんw

本作も現実の活動とのリンクを多用した『ラブライブ!』らしいアニメでしたが、
最終回脚本の時だけ、都合良く現実を忘れたのでしょうか?
それとも、二期でAqoursがルール違反で失格になり、
またゼロから1を目指す構想でもあると言うことなのでしょうか……。

横浜アリーナでの開催が決まったAqoursの1stライブ。
「MIRAI TICKET」の公演時、一万人以上のファンが集まれば100人くらいは、
席から離れてハッチャけることを是とした本作の再現を考えると思われますが、
スタッフのみなさんや他のラブライバーたちの心労が思いやられます。

こんな野暮な考えが浮かぶくらい、物語世界へ誘う魔法が不足していた、
私にとっては非常に相性の悪い最終回でした……。 {/netabare}


色々と文句も並べて来ましたがw
本作はズラだのピギィだの、keyのギャルゲー並に語尾や鳴き声?も豊富な、
キャラたちの掛け合いが楽しいアニメでした。
歌もどれも良曲で、ライブシーンのCGにも一層の進化が感じられました。

『サンシャイン!!』が放送されていた3ヶ月は、
私にとってもお祭りみたいな楽しい時間でした。

尊氏には早くもPADS(アニメ燃え尽き症候群)の所見がw
……さて、症状緩和に有効な秋アニメでも探しに行きますかw


以下、放送前のフライングレビューw長いので折りたたみw

静岡県産スクールアイドル・Aqours(アクア)爆誕!!
{netabare}
μ'sへの憧れで静岡県沼津市にほど近い、浦の星女学院にて誕生した
新たなスクールアイドルの特徴は、ご当地、海、元気。

参加メンバーのキャラクター自体は、
私……ごく普通だけどとか、地味だとか、恥ずかしいとか、
他に可愛い娘いるからとか、何にも考えてないとか、
幸せ過ぎて今ここで死んじゃってもいいくらいとかw
えらく謙遜?しておりますがw

中の人に関しては、
歌手デビュー経験者だの、民謡全国大会覇者だの、
特命戦隊ゴーバスターズのイエローバスターだの、
歌の声量、パワー、元気についてはかなりのガチ勢が集結。

μ'sで例えるなら、穂乃果ちゃんが9人で叫び続けているような暑苦しさ(笑)

既に何作かリリースされているCD等でも、
真夏の太陽の如く、熱のこもった全力全開の歌唱、激しいコール、
そして斜め上のネタを絶賛大放射しているのであります(笑)

パワーヒッター、剛速球投手が揃っている一方で、
μ'sでも猛威を振るった、ことりやかよちんのような甘いボイス。
脳トロ成分が不足しているのでは?との
中毒・禁断症状にも似た(苦笑)懸念?も……。

ただことりやかよちんも、何も最初から、
一声でラブライバーを昇天させる絶技を体得していたわけではありません。
μ'sでもアニメを通じて覚醒した属性?が数多くありました。

『サンシャイン!!』でも、こうしたキャラの隠れた才能?の発掘に期待。
果たして誰が脳トロ・スピリッツを継承するのか?
それとも誤って?芸人魂を花開かせてしまうのかw
(中の人の芸人魂については、既に開花しすぎて手遅れという説も有りw)

堕天使に夏風邪をうつされたりしないように、心して視聴したい。
ラブライバー期待の夏アニメです♪ {/netabare}

【一話感想】これも長いので折りたたみw
{netabare} 冒頭からAqoursの9人が秘める新たなキャラクター性、ネタが開拓された、
ラブライバーにとっては楽しい初回でした♪

一方で、9人が大事か、ストーリーが大事か……。
そんな捻くれた考えも浮かびましたw

東京だけでなく、ご当地・静岡のテレビ局を始め、
現存するほぼ全ての動画配信サイト、
果てはLINE LIVE、AbemaTVなどの新興サービスに至るまで……。
全方位展開されている本作。

そこで本作で初めて『ラブライブ!』に触れるご新規さんにとって、
9人の顔と名前が一致して初めて堪能し尽くすことができる、
この初回の構成はしんどかったかも?とも思いました。
……というよりスクールアイドルとは何か?ラブライブ!とは何か?
この回だけではよく分からなかったのではないでしょうかw

何かいきなり歌って踊り出すし(笑)初心者にとっては予備知識無しに、
インドのボリウッドムービーに遭遇した衝撃があったかもしれませんw

そんな方には、最初はこんなもん。顔も名前もそのうち覚える。
大波に乗っていれば何とかなる。「諦めちゃダメなんだその日が絶対来る」
とアドバイスしたいと思いますw


追記:μ’sがいた音ノ木坂学院のアルパカ役・麦穂あんなさんに出番はあるか?
個人的に大きな関心事でしたが、無事に犬役として転生を果たしたようですw
お祝いついでにアルパカで不動だった尊氏のサムネもついにチェンジw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

73.4 3 サンライズで笑いなアニメランキング3位
シティーハンター(TVアニメ動画)

1987年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (352)
2141人が棚に入れました
最高の銃の腕を誇る伝説のスイーパー「シティーハンター」。依頼方法は、新宿駅東口の伝言板に「後が無い」という意味を込めた「XYZ」という暗号を書くこと。様々な問題を抱えた依頼人達の問題を冴羽リョウと槇村香のコンビが解決する。

声優・キャラクター
神谷明、伊倉一恵、田中秀幸、玄田哲章、一龍斎春水、鷹森淑乃、冨永みーな

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

[――が彼を呼ぶシグナル]東京・新宿の荒事請負人

言わずと知れたジャンプの名作アニメ。

舞台は東京・新宿。

日本有数のオフィス街・歓楽街であるこの街で、
裏の世界に生きるスイーパー(掃除屋)の話。

カクテルのXYZから来ている
助けてのサインを伝言板へ書き込むと
シティーハンターへの依頼は完了です。


原作は劇画調でハードボイルドなのに
主人公がスケベで“もっこり男”なんて呼ばれています。
普段は三枚目‥と言いつつ原作絵が巧すぎて
どうみても二枚目にしか見えませんけどね(*´Д`)

これでキメ過ぎていると鼻につくイケメンなんですが、
エロパワーがフェミニズムに繋がる彼は
男女ともに、いい男だな~と思えるもっこり男
(もっこりってなんだよ!!w)

なんでしょう、ギャップ萌えなのでしょうか

昼行灯というか女性を口説いてる時はダメダメなのに
いざという時には彼ほど頼りになる男もいなくて
実際、作中でも事件解決後に
彼のことを好きになっていた女性は数知れず(笑)

ずっとキメてればもっと口説ける確率高いだろうに
下半身に正直で目の前のエサに食いついちゃう

美人局のヒット率100%ですからね‥恐ろしい男

罠でも飛び込む精神見習いたいっす!

ジャンプ史上で、女性はもちろん、
男にもおネエさんにも一番モテた大人の男でしょう
新宿の裏の顔だけあってお店で働く人に大人気です
(作中でも現実でもね)


主人公以外にもレギュラーで出てくる
相棒たちがこれまた魅力的です


スキンヘッドとグラサン=海坊主

なんてイメージが結びつくくらい定着した
ランチャー背負った大男、通称:海坊主
海坊主は本名が美しいので作中で確かめてねw

ギャグになった時に巨大なハンマーで
ツッコミを入れるメインヒロインの槇村香は
「警視庁の女狐」と言われる美人刑事と双璧でした。

一話完結で毎回相手役が変わるシティーハンターは
色気のないヒロインを放っておいて
女性とのラブロマンスを繰り広げます。

当時は‥というか今も美人刑事の野上冴子が
歴代ジャンプヒロインでトップクラスに好きです。
でも、シティーハンターが好きになればなるほど
ツッコミ役で色気のない親友の妹、
槇村香のことが大事な存在になっていきます。

うる星やつらの諸星あたるもですけど、
普段は下半身の権化みたいなやつが
いざという時、最愛の人だけにはおふざけ無しで
まっすぐ向き合う姿ってやられますよね(笑)

荒事を解決した後にTM NETWORKの
「Get Wild」が食い気味に流れて来ます!
OPは変わりますがEDは一貫してGet Wild。

\アスファルト タイヤを切りつけながら暗闇走りぬける/
   (・◇・)ノ ¶~~♪

アニメ作品の中でも屈指なEDの入りです。

「Get Wild選手権!!」と銘打ち、
シティーハンター以外で曲にマッチorミスマッチな
アニメとその話数を決める選手権楽しそうだw

ギャグアニメと合わせたりねw

(*´∀`)


シティーハンターのアニメは
原作にある話とオリジナルが入り混じってます
特にこの後の続編には
ほぼオリジナルなシリーズもあったりと
漫画とは別で楽しめますね

小ネタでいうと
山寺宏一さんがレギュラーで
ありとあらゆるモブをやってる時代でしたw

作中に出てくるミリタリー系のアイテムは
現実的に考えるとおかしいものが多くて
なにもない所から巨大ハンマーを出す世界観なので
何となくで納得しちゃいます

関係ないと思えるくらいカッコイイからまあいいか



・・

・・・



自分では解決できない事件が起きた時には


シティーハンターに頼って下さい




依頼は、新宿駅東口にある伝言板へ――






⌒ヽ§γ⌒⌒⌒ヽ§⌒⌒
γ⌒§⌒ヽγ⌒⌒§γ⌒
⌒⌒§ヽγ⌒ヽγ§⌒⌒
━━┻━━━━━┻━━
┏━━━━━━━━━┓
┃┃
┃ 新宿駅東口 ┃
┃┃
┗━━━━━━━━━┛
━━━━━━━━━━━



┏━━━━━━━
┃ X
┃ Y   ∧ ヘ
┃ Z (*・ω・)
┗┳━(ノ |) ━┳┛
  ┃  ∪∪  ┃
"^⌒"⌒`^⌒"⌒"⌒⌒





※新宿駅東口の伝言板は、
読み切り掲載時には既になかったらしいです。
悪用など、問題点があったため廃止になり、
作者は東口から撤去された事を確認してから
CITY HUNTERに依頼する合図にしたらしいです。

読み切り・連載時に東口にあったら
C・Hの聖地になってしまいイタズラ書きで
伝言板の役目は果たせなかったでしょうね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ミスター“もっこり”が私に刻み付けた諸々

原作コミックは後年、立ち読み程度。

銃など狩猟民族の趣味。農耕民族の私は草を食むのみ。
そんな捻くれた思考が渦巻きながらも、自分は何故、
過激なガンアクションやハードボイルドに惹かれてしまうのか?

その原点に遡ると、私が初めて視聴した、
本格的に実弾が飛び交うアニメでもある本作に辿り着きます。


正直、話の本筋はあまり覚えていません。
微かに冴羽獠(リョウ)と“海坊主”との過去辺りは思い出せますが、
後は“シティーハンター”リョウが香と言うパートナーがありながら、
依頼主の女性など、ありとあらゆる性格、属性、職業の美女に
「もっこり」などと言い寄っては、
香にトン単位のハンマーで制裁されるお約束ばかり浮かんで来ますw

ある話で{netabare}リョウが負傷して入院した病院で、
包帯グルグル巻きになりながらも、美人のナースさんに「もっこり」と鼻の下を伸ばして
傷口を広げるシーンがあって、{/netabare}子供ながらに呆れたのを覚えていますw

「もっこり」に秘められたオトナの意味までは、当時の私には理解し切れてませんでしたが、
裏社会の“掃除屋(スイーパー)”の兄ちゃんは、
綺麗なお姉さんが好きで堪らないのだなぁ~と言う固定観念は強烈に刷り込まれましたw

だから後年、映画『007』シリーズでボンドの女たらしぶり何かを目撃しても、
スパイとして裏の世界で暗躍するなら、まぁ、こんなもんだろうと特に驚きませんでしたw
お陰様でブロスナン氏主演作以降の『007』は全作観ていたり。


“海坊主”も私の心に深く刻まれたキャラクターです。
異性に対して積極的なリョウとは違い、女性に耐性がない“海坊主”さん。
大口径バズーカをぶっ放す褐色スキンヘッドのグラサン大男が
美女の前では照れて赤くなるところが可愛いですw

表世界では、「喫茶キャッツアイ」の店主として、
ムキムキボディにキュートなエプロンとかつけちゃったりしてw

一方で、喫茶店のキャラとも初遭遇だった当時の私。
本作は、喫茶店のおっさんとは、物を見分ける心眼を持ち、
豊富な人生経験により悟りを開いた傑物であると過大評価させるのに十分でした。
( {netabare} 失明しても足音だけで来客の素性を判定したり、
美女や猫の可愛さを察知する感覚は凄いと思います{/netabare})

後年アニメで、おっさん、喫茶店辺りが舞台に揃うと、
フィーバーして、つい評価に手心を加えたくなる性癖は、
“海坊主”から来ているものと思われます。


また私にとって本作は、TM NETWORKによるED主題歌『Get Wild』にて
小室哲哉氏の音楽との衝撃の出会いを果たした作品でもあります。

90年代に小室哲哉氏のプロデュース作がヒットチャートを席巻した時、
周囲は、TKサウンドに酔い痴れる人間と、
反発してバンド音楽などに立て籠もる人間に二分されたものですが、
私は圧倒的に前者でした。

毎回の引きから、EDイントロ&夜の街へと疾走していく流れが、余りにも格好良すぎます。
思えば、あれを喰らって、虜にならないはずがありません。


そして、何より、一度は人間をやめた男を、もう一度、人間に戻してくれた。
新宿は夜景も人情も素敵な街です。


以上のように、幼少期に観るアニメには、
後々の嗜好を決定付ける要素が多分に含まれています。
親御さんにおかれましては、子供に見せるアニメにはくれぐれもお気を付け下さいませw


まもなく公開される『シティーハンター』の劇場版アニメ新作。
今の時代に、新宿駅構内の伝言板はまだ機能しているのでしょうか。
何が再び「シティーハンター」を呼ぶのでしょうか。

心にそわそわした感覚を抱きながら、彼らとの再会に挑みたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

にら さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

今現在まで愛され続けるのもよく分かる

80~90年代に連載・放送されたジャンプ黄金期の代表作。
2022年になって初めて見たが、最後までとても面白かった。

基本1話完結で「冴羽獠が依頼人(主に美女)の悩みを解決する」という流れは毎回同じなのに
不思議と飽きないのは、それだけ冴羽獠という男が色褪せない魅力で溢れてるからなんだろう。
というか「獠のキャラが良い」だけで本作を見る理由としては十分であり、
それだけでシリーズが成立しているとすら思える。

普段は美女大好きの脳みそ中学生ど変態だが、仕事モードの獠は紛れもなく凄腕スイーパー。
数々の修羅場を潜ってきた強さと矜持、酸いも甘いも経験してきた色気と余裕に満ちた
大人の男のかっこよさには、どうしようもなく惹かれてしまう。
実際、色んな女性が獠に好意を寄せるが、「獠ならまあ惚れるよな」と思える説得力がある。
シティーハンターとして恐れられ、弱きを助け悪をくじく男の生き様が確かにあるから、
作中の女性にも視聴者にも、長い間愛され続けるのだろう。
神谷明さんの演技で、普段と真面目な時とで声がガラッと変わるのも良い。

話の随所に時代ながらの古さは確かにあるが、同時にそれは近年跋扈する
ご都合主義やハーレム万歳では引き出せない魅力でもあり、
古さが単なる古臭さではなく、かつてあった時代の誇りとして昇華している。
大学生の自分は本作を見る前、「古臭さ」ゆえ数話で脱落する予感もあったのだが、
今となっては杞憂も良いとこである。むしろ進行形で楽しんでいた当時への憧憬すら感じる。

作画面も古さはあるが少し見れば味わい深くなってくるのでむしろ本作の持ち味であり、
サンライズ制作だけあってよく動く。特に車・銃・弾丸は手書きの味わいが存分に出ている。
全話通してのed「Get Wild」はエンディングとして聞くとまた違った趣があり、やはり名曲。
歌詞も獠のカッコ良さとリンクしていて、作品の魅力を底上げしている。


全51話とかなり多いので、毎日または数日おきにゆっくり見ていくアニメとしておすすめ。
以下、忙しい人のためのシティーハンター (計14、括弧内含めて計20)

1 2 4 5 6 8, 12 15 19, 26 (27 28), 34 35, (41 42) 47 48, (50 51)

8話までで主要キャラで揃うのでそれ以降は飛ばしてもあまり影響なし。
ただ41,42で冴子の妹が初登場してラスト2話でも出るので41,42は見た方がいいかも。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

60.7 4 サンライズで笑いなアニメランキング4位
アイドルマスター XENOGLOSSIA[ゼノグラシア](TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (208)
989人が棚に入れました
物語の舞台となるのは、ロストアルテミスと呼ばれる月の崩壊から、約百年余り経過した復興歴107年の地球。そこには地球に降ってくる砕けた月のかけら(ドロップ)の被害を防ぐために活躍する「iDOL(隕石除去人型重機)」の姿があった。
そして「iDOL」を操縦できるのは、選ばれた少女たち「アイドルマスター」だけなのである。彼女たちの使命は、毎日の学業生活のかたわら「iDOL」に乗って、地球に降りそそぐ隕石を大気圏外で破砕することなのだ。ヒロインたちは、どんなアイドルマスターに成長していくのか?鉄の塊の巨大ロボットと少女たちが紡ぎだす新たな物語の幕が上がる!!

ZACmn92102 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

アニメ史上最悪の原作レイプ作品

2006年末ごろコミケで予告としてアイマスゼノグラシアの映像が公開されました。

その当時、原作アイドルマスターはゲーセンにしかなく、
プレステ2の基盤だったのでグラフィックがかなり悪く、稼働は
芳しくありませんでした
(ナムコ社員、鉄拳制作の原田さんも
”プロデューサー活動日誌 アイマスPにインタビューその1”
でググると出てくるインタビューでそう語ってます)

他ソフト入れ替えや撤去が相次ぎ、X-BOX360版が2007年1月に
発売予定でしたが、360本体自体が全く普及して無い状態で
さらに360本体に欠陥が見つかり売れ行きは絶望的な状況でした。

そんな時、声優総入れ替えされ、ロボアニメにされた
ゼノグラシアを見て原作アイマスファンはどう思ったのでしょうか。
何せ、原作アイマスは声優の性格をキャラに取り入れるほど
声優とキャラを一体化させてたので、それを外すということは
徹底的な原作改変を行う宣言に等しかったのです。

超豪華声優陣、当時コードギアスで絶好調のサンライズ、スパロボ出場確実
誰がどう見てもゼノグラシア路線が主流となってしまうことは明らかでした。
原作ファンたちは怒るどころか、2007年4月1日の原作ライブで
原作展開が終わるという噂が流れるほど恐怖しました。
そんな原作ファンに対し、原作アイマスは黒歴史、原作声優はお払い箱!
等と煽る悪質なゼノグラファンまで出る始末。

アイマスゼノグラシアのプロデューサーもこうなることは簡単に
予測できてたと思います。予測をするのがプロデューサーの仕事なの
だから。
もし、ゼノグラシアが先に大ヒットしたら、原作アイマスは声優の違和感、
キャラの違和感により受け入れられず、消滅してたでしょう。
バンダイ本体も混乱を避けるため原作アイマスの露出を抑え、
ゼノグラシアを全面に出すでしょう。
ちょうど今のゼノグラシアと原作アイマスの周囲の状況がそのままひっくり返るわけです。

もし、原作アイマスが大ヒット中ならこんな物は作らなかったでしょう。
当然、大量にいる原作ファンを敵に回し売れなくなりますので。
原作が弱小だと侮ったから余裕で叩き潰せると思ったのでしょう。

たしかに原作はシナリオがキャラによって違うため、それを一つにするのは
難しかったでしょう、原作が当時全く無名だったから、忠実に作っても
ヒットするのは難しかったでしょう。

だからといって、原作を潰すような作品を作っていいのでしょうか?
自分たちの売り上げさえ確保すれば原作なんか潰れても構わない、というか
潰しちゃえ!という傲慢さが見え隠れしてます。

しかし、2007年2月、当時始まったばかりのニコニコ動画により
奇跡的に原作アイマスが大ヒット
その勢いは酷い欠陥を抱えオワコン化してた360本体ごとヒットさせるほどでした。
360を持ってなくてもアイマスをよく知ってるファンなんて
人も増えちゃいました。何せあのニコニコなので・・・

2007年4月、放送が開始されましたが全く話題になりませんでした。
アテにしてた舞-HiMEファンまでアイマスに取り込まれたらしく、
舞-HiME系アニメと呼ばれてたのに、舞-HiMEと比べて
壊滅的な売り上げになってしまいました。


長くなりましたが、ゼノグラシアの内容の感想です。
残念ながら?絵の破綻は全くありません、最後まできれいです。
もしあったらネタとしておいしいアニメになったのでしょうが(笑)

しかしSF考証はエヴァの劣化コピー。
2007年の時点で10年前の作品だったエヴァをそのままコピーできず
劣化させてしまうのは情けない。
(あとARMSとか砲神エグザグソン、FSSとかからもコピーしてますが、どれも
中途半端で劣化してます。)

シナリオも壊滅的な破綻は無いですが、丁寧さが足りず超展開や
伏線の放置が多かったです。
こちらもエヴァを劣化コピーしたようなシーンが多いのはマイナスです。

キャラは、原作キャラを全く頭に入れなくても、おかしな行動が多く、
あんまり感情移入できそうにありませんでした。
もちろん原作ファンという立場で見ると、劣化というか・・・妖獣化
といったほうがいいほど酷すぎます。
重要な、キャラの主張も酷い。相手の否定がキメ台詞って・・・

ロボの動きも、ロボ自体もいまいちかっこ悪い。

結局、ロボアニメとしては中の下ぐらいで、単品のロボアニメとしては
最悪ではないけど、今ほかにいくらでもいい作品があると思いますよ。

アイマス関連作品、原作付作品として見た場合はアニメ史上最悪極まりない作品です。
何せ、原作を潰すことを目的としたアニメ化作品なんて前代未聞です、
実際ライブ日をぶつけたり、CD発売日をぶつけたり・・・
偶然、奇跡的に原作がたまたま、ギリギリのタイミングで大ヒットしたから
難を逃れただけで、そうでなかったら今頃は…

とりあえず、これはアイマスではありません!本気で全く無関係です!

というのも、肝心のゼノグラを制作したサンライズプロデューサーがこう発言しましたし。
(ゲームのアニメ化依頼を
「ゲームのキャラで舞-HiMEを作れと好意的に解釈して考えました」
と発言、ところがゲームのキャラが改変されすぎてほとんど残っておらず
ほぼ舞-HiMEキャラで舞-HiME作ったのと同じ状態でした。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

普通に微妙。

2007年4月 - 9月TV放送。全26話。制作はサンライズ。

アーケードゲーム『THE IDOLM@STER』を「原案」としており、
同作のメディアミックス企画「PROJECT IM@S」の一環として
制作された作品であるが、設定やストーリーはゲームと全く
異なる(wiki)※原案となるゲームとは「別物」又は「黒歴史」と
いう扱いのようです。

アイドルマスターのキャラをサンライズらしく?ロボットに
搭乗させて舞-HiMEの様な美少女バトルを展開させる為の物語。


1話目を視た感じ・・既に全てが微妙・・主人公らしき天海 春香
(井口裕香)の田舎育ちのお上り風ドジっ娘アピールの極普通の娘
が・・という如何にもサクセスっぽい初期設定で既に視聴欲は・・
可也失せていて・・キャラデザもありふれた感じで製作年よりも
古く色あせて感じた。

高槻 やよい(小清水亜美)萩原 雪歩(堀江由衣)水瀬 伊織(田村ゆかり)
秋月 律子(中原麻衣)も登場してもう少し視てみようかな・・程度。
石田さんやら小野さんやら兎に角声優は文句なく凄いと思う。

舞乙女シリーズや宇宙かけやアイマス同様に豪華声優が出演している。
これだけ揃っていると・・1クールくらいなら余程酷い内容でも視る
人は居るかなとは感じた。入り口はとりあえず其処までは酷くない。
OPはそこそこ内容がイメージできる感じ?EDは・・手抜き?曲は別に
悪く無いと思うけど主人公だけの映像・・推せるほど魅力あるかな?

シナリオも演出も作画も男性向けかな・・無駄に露出多いし・・
作画は・・キャラをあまり丁寧に描いている感じがしない・・
色彩もベタッとした感じで野暮ったい印象・・
キャラとメカのデザインが好みではなく・・服飾もパッとせず
魅力的なシナリオが足りない・・演出のセンスが合わないなって
ところに・・作画が駄目だなって感じただけ・・世界観など設定は
本気で描いて多少センスを失笑か爆笑かに振ってくれたら充分・・
次回予告パート部分が一番ノリが良く楽しい・・マジです・・

作業機械に無駄な脚を付けたロボで空中~宇宙を飛行して・・
グ~パンチ(正拳突き?)でドロップ(隕石※月の欠片)を粉砕する。
この一瞬以外笑い所もなく・・先ずは学園モノっぽく友情ごっこ。

枚話・・お風呂シーンを何処でどう描くか以外・・本気だす気は
ないようです・・1話目でキャラの魅力が微妙と感じた人は其処が
切り時と思いました・・時々無意味に入る下ネタも痛々しいかも?

6話のロボVSロボバトルで限界かも?と思った人も其処が切り時・・
まぁ勢いで?7話の水着回を視てからでも良いかもだけど?・・

一応ロボがロリコンの変態だからロリ美少女しか搭乗できないって
設定も確り説明されるのでスッキリします。
だからコクピットも座席タイプなのに跨る騎乗スタイルという・・
超意味不な構造なのですね・・はいはい・・トップを狙え2みたいに
少女の乗るメカだけ棒を跨ぐ仕様よりは控えめなんですね・・

後は只管学園ラブコメ風スポ根路線でロリコンロボと少女の恋愛風。
たぶん折り返しまで耐えられた人は耐性も付いて案外観れるかも?
そこそこ面白いのかもね?等と楽しみ方のコツを掴めてるかも??
前半よりは後半は色々大きく展開するので少し盛り上がる感じだし。

S「見せて貰おうか。サンライズの作画の技術とやらを!」

B「内容薄い!脚本家、なにやってんの!」
脚「美しい少女が、嫌いな人がいるのかしら?」
B「内容薄いぞ! 少女くらい脱がせ!」
R「ほぅ、思いきりのいいパイ炉tsだな。」
B「内容が薄いぞ。幼女は脱いでてくれるんだ、なまじ隠さずに映せと言え」
S「見えるぞ!私にも全裸幼女が見える!」
K「変態紳士も地に墜ちたものだな。」


少し冷静になってみる・・
S「内容が無い」・・
スタッフ「あんなの飾りです」・・「エロい人にはそれが分かルんですよ」
エロい人(視聴者)「なっ なにぃ~!!」

販売元「戦いは非情さ・・・。」
こうして噛み合わないまま黒歴史に?
いや それ程でも?何処にでも転がってる普通の微妙アニメかな?

ぶっちゃけ・・舞乙女シーリーズの延長上だけでやったほうが評価
だけは此れよりは・・されたと感じるのだけど・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨大ロボットと少女の恋・・・上級者向けアニメ

原作レイプの代名詞、なぜかロボットアニメになってしまったサンライズ版アイドルマスターです。

声優が全て変更されており、一部キャラの性格も改変(改悪?)
そのうえ悲惨な末路を辿るキャラもいるので
原作ゲームファンがパロデイ作品として割り切って見るのも難しそう。

個人的には、萌えと燃えの融合、そして愛憎渦巻くシリアス展開で話題をさらった
舞-HiME・舞乙-HiMEのスタッフによる作品ということで期待してました。

やはり舞シリーズのスタッフだけあって、キャラ立てはよく出来ている。
キャラの掛け合いなどのコメディ部分は見ていて楽しいし
シリアスな部分も、危機感の出し方とか演出レベルはかなりのものだと思う。

ただ、あからさまにエヴァをパクリスペクトした設定や
一部キャラの行動原理や敵組織の目的が不明瞭なのは気になるところ。
とにかくめまぐるしく展開が動くので退屈はしませんでしたが。

で、本作のテーマは「巨大ロボット(アイドル)と少女(マスター)の恋」です。
絆なんて生温いもんじゃない。恋ですよ? 恋。
正直このテーマは最後まで見終わっても、ちょっと受け入れ難いものがありました。

{netabare}既に序盤からロボットに対して過剰に感情移入しまくるヒロインからしてアレですが
その後、元カノが出てきてロボットを間に挟んだ三角関係に発展、
そしてヤンデレ化、挙げ句の果てには「あなたが好きです」とガチ告白。
どういうことやねんと。こんなん見せられた時、どんな顔していいか分からない。{/netabare}

他のロボットアニメのロボと比較しても、明確な違いというのが
せいぜい「盗撮」ぐらいで、無機質で言葉も話せない存在であることに変わりはない。
ロボットではないけど、例えばリリカルなのはシリーズにおける魔法の杖は言語を発し
所有者と意思疎通できてることが視聴者にも分かりやすく伝わるので
そこから両者の間に絆が生まれるのも自然に感じられるんですよね。
物言わぬ存在だからこそ色々想像や妄想が膨らむってのも一理あるけど
やはり言葉を話せる設定にした方が良かったんじゃないかと思う。「恋」まで踏み込むなら尚更。


何だかんだで楽しめた部分も結構ありましたが・・・
これはアイマス云々関係なく、一部の上級者向けの作品でしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

69.2 5 サンライズで笑いなアニメランキング5位
異世界居酒屋 ~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~(Webアニメ)

2018年4月13日
★★★★☆ 3.4 (223)
875人が棚に入れました
居酒屋・のぶが、異世界の古都アイテーリアの裏路地とつながり、異世界の住民たちが見たこともなかった料理を楽しむ……というストーリー。

声優・キャラクター
杉田智和、三森すずこ、久野美咲、阿部敦、森久保祥太郎、小西克幸、内田真礼、津田健次郎、チョー、小松未可子、小山剛志、黒田崇矢、置鮎龍太郎、星野貴紀、植田佳奈、井上和彦、諏訪部順一、浪川大輔、南條愛乃、小野友樹、島﨑信長、野島裕史、新井里美、楠大典、木村良平、大塚明夫、立木文彦、下田麻美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

異文化コミュニケーションのNOVU

2018.12.23記

原作未読。
比較対象によく挙げられる「異世界食堂」は観てない。


もともとは1話10分ちょっとのWEBアニメ。全24話を「1話10分×2本」+「居酒屋紹介おまけパート」をつけてTV放送用12回分に再構成したものを視聴。
だぶん脳裏にあった「異世界食堂」と勘違いして観始めたものと思われます。

タイトルから想像できるように居酒屋を巡るエトセトラで、日本のふっつうの居酒屋が異世界に繋がっているという設定。

“のれんをくぐると、そこは異世界だった”

向こうの人から見てもそうなんでしょうね。
毎話、居酒屋メニューに舌鼓を打つ異世界の人達とのちょいと心温まるエピソードを絡めて1話完結型の全24話(放送回数は12回)となってます。
異世界といっても客にスライムやゴブリンがいるというわけでもなく、中世(or近世)ヨーロッパと思しき世界の住人達が“居酒屋のぶ”に訪れてます。
{netabare}「シュニッツェル」なり、乾杯は「プロージット」だったり、ドイツ系と思われ、3話で南部出身の徴税役人がパスタを懐かしいものと挙げていることから類推するに、版図も考慮してハプスブルク家の神聖ローマ帝国あたりがモデルでしょう。・・・いらんか、この考察。{/netabare}


「これは細かいこと気にしちゃイケない系だ」飯テロを堪能しながらちょいとした人情話にほっこりしようとモードを切り替えとくと楽しめます。

細かいこととはこんなこと↓
{netabare}・メニューは読めないが言葉は通じる
・使用通貨が違うのに経営が成り立つのだろうか?客は異世界の人達ばかりなのに。。
・食材は異世界で調達できないものばかり ※あ、これちょっと重要(後述)
・希少価値のあるものなら王国で激烈に重宝されるか、さもなくば略奪対象になりそう
・そもそも店主のぶさんと看板娘しのぶちゃんがこの状況を受け入れている
{/netabare}


さて、この“居酒屋のぶ” 日本の個人経営の居酒屋の佇まい、メニューというよりお品書きという趣き、出てくる品々は馴染みの一品ばかりなり。常連客も含めて異世界住人たちが美味そうに食すので、空腹時に観ると危険です。
そしてちょいと人情話。内容には触れませんが、そもそも酒と人情とは相性が良いもの。1話10分程度と短めの単発話は、日々のちょっとした停車場でもある居酒屋の性質とも合うちょうどよい尺の長さなのかもしれません。


飯テロについては実写パートなぎら健壱の居酒屋探訪が拍車をかけてくれます。こちとら夜にしか観れないのに夜に観ちゃいけない罪作りな仕様となってます。
そんな“のぶ+PLUS”と銘打った居酒屋探訪はこちら↓ ※もちろん実写

{netabare}・地鶏唐揚げ居酒屋 心 ~浅草総本店~ / 唐揚げ
・浅草 魚料理 遠州屋 / 海鮮丼
・てんぷら 味覚 / きすの天ぷら
・とんかつ まさむね / 豚汁
・[多国多種ワインとお肉料理] 東京丸鶏 / カツサンド
・鮮魚居酒屋 あげ屋 高田馬場本店(戸山口店) / 栃尾揚げ
・和醸良酒 ぺし / ポテトサラダ
・炭火焼鳥・鰻 居酒屋 鳥長 清澄白河 / うな重
・炭火道場 別邸 / から揚げ、竜田揚げにチキン南蛮
・旬菜 おぐら家 / おにぎり
・素潜り漁師の店 鮮魚 浜んこら 新橋本店 / オコゼの刺身
・銀座ぼくじん 炭火和食と日本酒 / 銀鱈の西京焼{/netabare}

ただしお店まで行くかというと微妙。店舗の雰囲気や従業員の接客も含めて居酒屋の総合力なので、料理だけ切りだして紹介されても本編とのシナジーはないかなあ。ぐるナビがスポンサーということでけっこう実験的な仕掛けを施してきたというのが実状でしょう。
「のぶを観た!と言ったら会計から5%OFF」確認はしてませんがそれくらいはやってるんでしょうか。宣伝効果があれば地上波は無理でもWEBアニメに戻って続編ができるかもしれません。




ここでちょっと箸休め。私のメシもの経験は遠く「美味しんぼ」「ミスター味っ子」まで遡り、他に「ラーメン大好き小泉さん」くらいと浅めです。
比較対象少なめ&実はそんなに食指が動かないかもという前提で、本作についてはちょっとした既視感があり完走できたと思ってます。それは、、、

“日本にやって来た外人さんをアテンドした時の感覚”

も少し分かり易く言い換えれば、、、

“おまえはまだ本当の日本食を知らない。どやっ!この○○美味いだろ~と鼻高々になる感覚”

これを味わえます。
「ようこそ、日本へ」のおもてなし精神と「おまいらの国にこんな美味いもんないやろ?」とどこか心の片隅で思っている邪な心が混在している状態を想像してみてください。
事実、イギリスを代表とするプロテスタント圏の食事はひどい、というか私の味覚に合いません。ホームステイ先でおもむろに肉の塊が出てきて、試しに塩振ってみたら「Fantastic! You're a magician.」と言われた知人がいます。私自身も、カロリー取れればいんじゃね?と感じる局面とか、毒々しい色合いのデザート類とか、とりあえずケチャップかけときゃいいんだろ?のマクドナルドケチャップポンプとかとか、異文化交流の範疇とはいえ500円弱で吉野家の牛丼にありつける国から来た身としては受けつけ難いシーンに遭遇することがままあります。
旅行でも日が経過するにつれ知らず知らず日本食が恋しくなるのは常であり、長期滞在ならなおさらなのですが、これで適応力なく拗らせると「日本食サイコー!」トリップ状態に陥ります。ちなみに、海外滞在1ヶ月もせずにこのトリップ状態に陥る自信が私にはあります。こう思うんですね。「きっとこいつらは美味いものを知らない。」
※注 ちゃんと金払えばどこでも美味いものは食えますよん。悪しからず。。。


作品内での異世界人達はすべからく、店主のぶの料理に「こんなん初めて~」人生未経験の領域に至ったことを自覚します。
初めて見る料理しかり、調理法次第で芳醇な味わいになるなじみのある食材しかり、基本的にはこの繰り返し。あたかも蛮族を啓蒙するが如く店主のぶの料理が猛威を振るうのであります。

{netabare}味気のないカルトッフェル(馬鈴薯)しか食したことない客がおでんのじゃがいもに感動するシーンとかね。なお、ヨーロッパ圏で主食は何かを聞くとパンと同じくらいじゃがいもと答える人が多い。そんなコア食材です。{/netabare}

{netabare}それに、異世界は冷蔵技術が未発達という設定ゆえ冷えたビールが珍しいとか、揚げ物のために大量の油を使ってもったいないぜとか、現代以上に異国=食の未開地設定が高めで、より強調されてたりします。{/netabare}

{netabare}おしぼりも日本のおもてなし文化だったりしますね。生魚にビビるのも文化相違といえます。{/netabare}

{netabare}さらにおまけ、4話で蛇口があれば濾過せずとも飲める水が手に入ると盗みに入った娘(エーファ)がいましたが、これ米国に敗けての日本撤退後に台湾に入島してきた蒋介石国民党軍が民家に押し入り同じことやらかしてましたね。つい70年前の話です。誤解なきよう、国民党軍(当時)と違ってエーファちゃんは良い娘さんです。{/netabare}

「日本食サイコー!」を(食に関しては)未開の異世界人の反応を通して悦に浸ることが結果的に可能です。これは差別を助長するとの理由でそのうちポリコレフィルターがかかって有害アニメ指定されるかもしれません(嘘)。これでもかの日本食讃歌と私の眼には映りました。


それにアテンドした時のあるある、「これって日本語で何て言うんだ?」コミュニケーションにも本作はそつなく対応してました。

{netabare}ビールは「トリアエズナマ」だし、店主を「タイショー」と呼ぶし、しっかりツボを押さえてます。{/netabare}
{netabare}脱線すると、南洋パラオでは、ビールが「ツカレナオース」ブラがそのまんま「チチバンド」と旧帝国時代の交流遺産が残ってたりもします。{/netabare}

実際のところ、日本にやって来た外人さんからマウントを取ろうという気はさらさらなく、せっかく日本に来たんだから楽しんでってよという意識が強いのが実情です。それを体現しているのが看板娘しのぶちゃんの「お客様の美味しいがなによりです」なんだと思います。

{netabare}そう思っていたら、最後の最後のエール差し入れで古都アイテーリアからの意趣返し。美味いもの交流が一方通行でないことを示してくれました。{/netabare}


見事に食を通しての異文化コミュニケーションを表現した作品!(盛り)
外人さんが日本食に触れて“こんな反応してくれたらうれしいな”の願望も込みで、飯テロで片付けるのはもったいない佳作だと思います。



■余談 / 不肖ぺーの乾杯の音頭(対アングロサクソン向け)

{netabare}To beer or not to beer! …Cheers!!!{/netabare}

よく分からん時はウィリアム シェイクスビアさんにでも聞いてみてください。
「は?どこがquestinなんだ?言うまでもないだろう」という反応が返ってくると思われます。


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2019.05.21追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44

四文字屋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

異世界食堂の劣化版二番煎じだ・・・ 何?こっちの方が原作発表が2ヶ月早いって?知ったこっちゃないですよ。放送の早いモン勝ちでしょ。っていうか中身が肝心でしょ。

ま、実際のところ、どっちが二番煎じか?なんてことは視聴する分には関係無いんだし。どっちの方が面白いかが、視聴者にはすべてなんだから。

しかしここで私は、作品のレビューはほとんどしない。
つまり、酒と居酒屋のはなしであります。


洋食屋と居酒屋では、単純に比較ってのも芸はないのだけど。

まあぶっちゃけ、食堂のほうは地上波オンエアを勝ち取れて、居酒屋のほうはWEBアニメとなったのだが、これはコンテンツとしての魅力の差である以前に、食べさせる店と酒を飲ませる店という、業態の違いのせいだとは、率直に言えると思う。



洋食屋って、人は普通、月に何回行くか?
月4回(≒週1回)でも相当な頻度でしょう。

では居酒屋は?
わたしは多いときで、月に30回。
今はちょっと過酷なスポーツをしてるんで、頻度はかなり落ちたが、
30代・40代の頃には、気に入った居酒屋には月に10回とか15回とか、普通に通っていた。

つまり何が言いたいのかというと、リピート率と、偏差が全く違うわけだ。

こういうとき、あまり居酒屋に行かない人のパターンを詮索しても意味はなくて、ヘビーユーザーの目と鼻と舌とハートがどこまで掴めるかがポイントになるだろう。


食は生きるものにとって不可欠な要素。
異世界の、自分の知らない美味に満ちた食文化なら当然期待は大きく、しかも週にいっぺんしか訪問できないというのは、非常にモチベーションがあがるのは間違いない。異世界食堂はまさにそれで、中世の食文化世界に現代の料理技術が闖入し、しかもそれを週に一度しか味わえないとなったら、お気に入り料理から手を広げる心の余裕などもっていられない、というのも納得できる。またもし大して美味しくなかったとしても、生きるための捕食のためならば、異世界人でもそうでなくても、相応な対価を支払って、洋食を食べるだろう。

では、ひるがえって居酒屋はどうか。
まず第一に、食とちがって、人は酒はなくても生きていける。
わたしは生きていけないけど。

で、食堂なら週一で、それでは多いなら月イチでもありだが、ある程度の訪問頻度の設定が可能だが、居酒屋は気に入れば毎晩でも行きたいし、気に入らなければ一生行かない店だって当たり前にできてしまう。


で、そういう前提で、この居酒屋「のぶ」という店を見てみると、実に心許ない。
中の下か、まあいいところ、中の中の飲み屋だ。
たとえ食文化の異なる異世界の街中に繋がっていたとしても、しかも毎晩繋がっているというありがたみの薄さまであって、これでは魅力無い店は、光ることはないだろう。

のぶの何処がだめか。

まず、酒がだめ。

とりあえずの生ビールだ。がっくり。
二人で切り盛りしてる店が、ビールホースやボンベの管理をどこまでできるのか、甚だ疑問。スタッフ数の多い中規模店や、酒匠とかソムリエとかバーテンとかの酒専門のスタッフがいないなら、瓶ビールのほうが確実に美味い。古くからある固定客が通い続ける街の居酒屋が、瓶ビール提供がデフォルトなのは実はこんな簡単な理由からです。

そして、酒が置き湯せんの熱燗。完全にアウト。
まず熱燗を日本酒のデフォルトにしてる段階でいい日本酒は置いてないと見て取れる。でもまだNG確定じゃない。普及酒をメインに扱っていて、熱燗の美味い店というのもあるから。

ではダメはどこで確定するか。置き湯せんで判明。はいここです。この店で、日本酒はいただくことはできません。
ちょっといい店(=中の上以上)なら、安い普及酒でも、湯せんにかけるときに手で転がして燗をつける。まあ常識以前だけど。
そしてもっといい店なら、燗つけは銅壺で。さらにちゃんとした店ならチロリで燗をつける。

そういう店は大概はぬる燗だけど、熱燗だって注文すればつけられるし、美味しく飲める。

そして肴。肉じゃがって。おでんに牛すじ串って。どっちも少量で作っては効率が悪い、小体な居酒屋向きじゃない肴だし、大規模店でなければ大量に作っては店の原価率が確実に悪化する品だ。この「のぶ」ってお店、モンテローザグループですか。

こういう店が存在することも、全面否定はしないけど、団体でとか、仕事の付き合いで、しょうがなく行くって程度の店だ。
街にあっても、ひとりでは決して行きたくはない。
そして、こんなことは、異世界でだって呑み助なら確実に判別できる筈。
わたしは呑み助の目と鼻と舌とハートを信じている。

こういうタイプの居酒屋を素材に選んだというのが敗北要因のすべて。
つまりは作者が酒も肴も居酒屋もわかってないんだというのが結論。




予想完視聴確率:0.1%
クール内BEST10到達予測:0%
予想涙腺刺激度数:0%
平均エロチックメーター指数:4.9%

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

君は黄金に輝く酒"トリアエズナマ"を知っているか?

異世界食堂「ねこや」ならぬ、異世界居酒屋「のぶ」で、飲み、食い、語らう人々の姿を描いた15分番組。公式サイトにて1話と2話が無料配信中。

番組の構成は、アニメ12分+実写パート3分くらい。

「居酒屋のぶ」は表口が異世界に、裏口が現代の日本に繋がっている奇妙なお店。

設定に若干の違いはあるものの、異世界住人がこちらの世界の料理を食し、カルチャーショックを受けつつも舌鼓を打つというお話の骨子、レギュラー枠に男性店主&女性給仕が据えられている点、毎話異なる料理とゲストキャラが登場する点など、一見すると異世界食堂そっくりのアニメです。

両者の違いをいくつか挙げてみると、先ず目に付くのが構成の違い。異世界食堂がドラマパートとグルメパートを同じくらいの比重で描いているのに対し、こちらは会話劇がちらっとあるもののほぼグルメ一色。

演出面に関しても相違あり。前者がシリアス&ハートフルをバランスよく配合したオーソドックスな作風のアニメであるのに対し、こちらは※1味皇様もびっくり!な大仰な台詞回しや、壮大な脳内妄想描写があったりと、古きはミスター味っ子、新しきは食戟のソーマに例えられる様な、ややギャグ寄りの作風になっています。加え、漫画よろしく画面上に擬音が表示されたり、バラエティ番組ばりにキャラ台詞がちょくちょく字幕表示されたりなんかもするので、チープかつフレンドリーな成分が多分に加味されているよーな印象も受けました(笑)

お料理描写に関しては、意外や意外、とても丁寧。キンキンに冷えたトリアエズナマ(笑)しっかりと味の染みた感じのアツアツのおでん、外はカリッと中はふんわりの鶏の唐揚げの美味しそうなこと! 絵と音で存分に楽しませて頂きました。ジョッキに注がれたトリアエズナマ、グラスに凍り付く霜、滴る酒の表現に至るまで、とてもリアルに描写されていました。

作画について他に言う所があるとすれば、お料理描写が丁寧な一方で、キャラおよび衣装の表現が割とてきとーなところ。特に兵士達の身に付けている※2スケイルアーマーの作画は、ヒ、ヒドイ! 色々な意味で笑かされてしまいました(汗)でもまぁ、そういうところで魅せるアニメでは無いので、これはこれで良いのだと思います。スタッフの方の負担も減りますし(笑)

タイトル名に関してもちょっとだけ残念。どちらかと言うと酒よりも料理が主役なお話なだけに、居酒屋という単語で視聴者層を狭めてしまっては勿体無いな~という印象を受けました。「のぶ」という純和風な店名にしても、敢えて狙ってるんでしょうけど、※3中世ヨーロッパ風の世界観の中で調和を乱している風にも見えてしまいました。ついでに言わせてもらうと、異世界居酒屋(いせかいいざかや)のゴロも若干悪い(汗)

上記いずれも些細な点ですが、何となく落ち着かなかったので挙げさせて頂いた次第。気にならない人は気にならないんじゃないかと思います。


前期のポプテピピックや、今期の実験品家族など、最近は、番組の時間枠をあれこれと自由に利用して視聴者を楽しませようという試み、あるいは予算節約?をしているアニメが増えている様ですが、本作にしても、擬音、字幕表示、実写パート程度ですが、実験的な試みを通して、新しいアニメのスタイルを模索する製作者の努力が垣間見られる様でした。

因みに実写パートは今の所、3分クッキングと居酒屋探訪の2種類。一回毎に代わる代わる放送されます。

実験作っぽくはあるものの、ポプテの様な破天荒さは無く、挑戦的な趣向も控えめですので、割と保守的なわたしでも(笑)好意的な目で最後まで見続ける事が出来そうです。

原作は異世界食堂よりもこちらの方が2月半だけ古い様ですが、上に書いた作風の違いからパクりパクられの印象は薄く、それぞれの個性、魅力がある様に感ぜられました。


※1:美味なるモノを食すと、口からビーム出すわ、車椅子で階段駆け昇るわ、巨大化して天守閣突き破るわ(イメージ映像)で有名?な、アニメ「ミスター味っ子」に登場する元気溌剌なおじいちゃん。

※2:金属などの小片を、布や皮に隙の無い様に縫い付け、並べ、爬虫類や魚類の鱗の様に美しく仕上げた鎧。柔軟性があり動き易く、斬撃および刺突に強い耐性があるとされる。

※3:ドイツっぽいんですが、イメージ画像内でネクタルとオーディンを結び付けているところとか超テキトー(笑)オリュンポスの神様がいない世界だったりして?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

72.1 6 サンライズで笑いなアニメランキング6位
BRIGADOON[ブリガドーン] まりんとメラン(TVアニメ動画)

2000年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (161)
812人が棚に入れました
時は1970年。大阪万博の開催まで一年をきったある日、東京下町の長屋に住む平凡な少女浅葱まりんは突如空に現われた異世界「ブリガドーン」からやってきた謎の生体兵器(モノマキア)に襲われる。その時、根津神社に御神体として祭られていたアンプルの中から別のモノマキアが現れ、まりんを救う。彼の名はメラン・ブルー。まりんを守るのが任務だという。二つの世界の運命をかけた戦いが始まる。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

夢の中の熱き純情。9話から観ちゃイカン。

原作監督・米たにヨシトモ、構成脚本・倉田英之

オープニングのフォルクローレな民族調歌声、すごく物語にあっていて伝承性が増して気持ちが惹きつけられますね。何度も飽きずに聴けてしまった。

ある日空からの謎の落下物とともに、頭上にはブリガドーンなる空中都市が浮かぶようになっていた。地上の下町に住むまりんは、神社の祠でロボットのような生き物を目覚めさせる。「生体兵器メランブルー」と名乗る彼が付き従うようになり、まりんは二つの世界のひずみに巻き込まれてゆく…。

ぐりんぐりんの目玉、13才には見えない眼鏡っ娘まりんのあんまりありがたくないパンチラネタ、設定の1960年代風味な駄洒落、アハーン?って口癖に閉口しつつも、何だか気になる勢いで始まりました。
メランブルーは全身タイツ姿の肢体の端々にメカがくっついたようなデザインで、ハイヒールのような脚の耽美さに反してストイックな堅い奴です。(´・_・`)お腹と尻は出しといていいのか。

まりんを囲む長屋の憎めない面々のキャラクターも、芸が細かく和ませられます。その手厚さに、てっきりまりんはこの世界における愛されキャラなのかと思いきや、次第に「みなしご+謎の武器用心棒持ちの貧乏少女」として学校で迫害を受け始める。
しかし登校拒否になったまりんに、まっすぐな優しい言葉を向ける長屋の婆さんのセリフ、ちょい百合入ってそうだったモエちゃんとの熱い友情、かっこいい先輩のセリフ…4話にて、これは善いアニメだ!!と断定しました。なんていうか…それぞれのキャラクター、脇役に底力を感じます。


しかし、9話のヤーラシサってばどう〜なんですか。
この回から見たら絶対、違う目的のアニメだと思われるでしょう…~_~;
{netabare}
( 銭湯でまっ裸 + 泡と縛りの攻撃 + 味方メカ「ポイクン」の運転方法…。
乗り物になる亀型生体兵器ポイ君、内部に生えてる
弾力のありそうな有機的突起ブツをギュッて握って運転するんすよ。子供が考えそうなデザインでしょ?って見た目で、ああいうことする…。意味わかる方がやらしいとでも言いたいんかーオイッ!){/netabare}


そして10話以降の不幸の連鎖には、すべての中心点にまりんがいるのは物語だから仕方ないのか?、虚構が時に冗談のように束になって襲ってくる、ユメウツツ。

それでも先が気になるのは、主人公たちの主張や心情が吐露される時の、本気の純情さにグッとさせられるからです。ここは冗談にしないで頂きたい、と見守るしかない。もっとも、一話ごとに展開が早いのでひとつの苦しみが解決されるのも手早く、次への引きも上手いのですが。宵越しの銭はもたねェぜ( ´Д`)y━・~~的な感じで、話をまたぐ鬱はもたねェぜ(T ^ T)という甲斐性(解消)ありです。

{netabare} そして16話での、メランの理性的な説得の中に想いが滲んでいる様子にはジワジワ泣かされましたよ…。またメラン、いい声なんす。定められたと思われた絆を一旦不確定なものとして揺さぶるところがシビアなドラマでした。

そんでもって17話以降のさらに怒涛の、世界の崩壊の連鎖と逆恨みにあてこすられるまりん。やりすぎなような、ここまでやらないとみなしご様式美として意味ないのか。
救っては落とし救っては落とし救っては落としの夜店の金魚状態。生き抜くのに必死な昭和の時代の苦労ドラマ成分を目一杯盛り込んであるのか?、避難した人達の生活や群像心理など、いやに生々しく執拗な描写もあるし。
けれど、まりんを助けた先輩はカッコ良く善い人だったし、逆恨みしたり差別した人の後の扱いもきちんと考えてあったと納得。あと、崩壊後の世界だからこそ自分のあり方に立ち返ったキャラもチラホラいて、悪くなるばかりじゃないな、とも。
先に書いたように、苦難にぶつかってもまりんは脱出する糸口に恵まれていたと思います。だからやっぱり夢のあるお話。{/netabare}

面白いのがトリックスターのように現れる、猫のようなブリガドーンの奴ら。全てを知って誘導しているかのようで、翻弄されつつ、どこか憎めない。こいつらのおかしみで、重い展開もどこか安心して観られました。


20話を越えると、まりんは顔身体つきは変わってないちんちくりんなのに、妙に女性っぽく見えるのが不思議です。苦労は女を磨くんでしょうか。
メランの同期で女性型のエリュンにも「あの女のために強くなったのか」って、あのオンナ呼ばわりされてましたが。全体的に飛ぶ戦闘の切れ味がよく、とくにエリュンとメランの戦闘シーンがカッコ良かったです。

最終話まで行って特別意外な結末でもなかったのですか、壮大のちに全てを大事にして終わった、熱く優しい話でした。
まりんとメランのラブストーリーがロマンチックに締められるなか、私が感動していたのは、登場人物たちのその後を描く中で、子供を失って逆恨みした人を最後まで忘れずに一瞬ですが描いていたところ…。(;_;)こういうところがとても響きます。



物語の舞台となっている1969年(昭和44年)はどんな年か
{netabare} テレビでは「サインはV」「8時だョ!全員集合」「ひみつのアッコちゃん」「サザエさん」放映開始、リストに「海底少年マリン」なんてタイトルもありましたがまりんとマリン?
漫画はドラえもん連載開始。
学生運動で安田講堂でブイブイ、アポロ11号で初月面着陸、高度経済成長の盛りで地方の過疎化と公害問題がいろいろ。そろそろカラーテレビが一般に出回る時代、作中に出てきたテレビはまだ白黒でしたね。
原作者の方は、人情味溢れるまりんたちの暮らしの時代から先を分岐点と表現したのでしょうか。 {/netabare}


この作品を知り観てみたいと思っていたきっかけは、 {netabare} ちょっと古いアニメ好きな人なら結構名作扱いしていることと、以前「ノエイン」感想サイトさんで地味に推されていたからなのです。

そう言われれば、異世界から来た訓練された大人型の守護者と、世界の鍵を握る子供の組み合わせってところ、共通ですね。守護者が感情表現が下手なところも。エリュンとコサギ姐さん似てるし。あと真面目な顔で全身タイツなところも。


端々のデザインの冗談みたいなぬくぬくした垢抜けない感じや、まりんの目玉のデカさのおかげで、オススメされていなかったら観なかったと思います。観て良かったよ、もちろん。観返すと思います。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

珍しい《長屋住まいヒロイン&昭和もの》ロボット?アニメ

大阪で万博(万国博覧会)が開かれた1970年頃の日本(※実際は1年ズレているらしい)を舞台とした、メカ騎士とお姫様?の《セカイの真実探索》系物語・・・でいいのかな?

本サイトでの評価が非常に高い作品(※総合評価 ★ 4.1)なので、前々から気になっていたのですが、シリーズ構成・脚本が、『メイドインアビス』や『かみちゅ!』を担当した倉田英之氏だったこともあって、余り期待しないで視聴してみました。

結果からいうと、倉田氏の担当作品って、やはり自分のツボからは外れてしまうようで、個人的には微妙な感想になってしまいましたが、一話一話の脚本自体は飽きずに楽しめたので、幾人ものファンが付いて本サイトでの評価が高くなることも何となく理解できる気がしました。

・・・と、いうことで、『メイドインアビス』が好きな人にはお勧めできる作品かも知れません(責任取れませんよ・・・)。

※参考

まりん(本作のヒロイン)→リコ
メラン(本作のメカ騎士)→レグ
異世界ブリガドーン→アビス

・・・と考えると何となく合ってる気がします。
(※女児(と思ったら中1だった)の余り嬉しくない全裸シーンが長々と出てきて「早く服着せろ・・・」と思ってしまう点も共通)


◆制作情報
{netabare}
原作         矢立肇(サンライズの共同ペンネーム)、米たにヨシトモ
監督         米たにヨシトモ
シリーズ構成・脚本  倉田英之
キャラクターデザイン 水玉螢之丞(原案)、木村貴宏
音楽         吉野裕司、上野洋子
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= BRIGADOON まりんとメラン (2000年7月-2001年2月) ======
{netabare}
第1話 出会いは浅葱色 ★ 浅葱まりん(中1、13歳)の災難(ダルマ型モノマキア来襲)、ブルー・メラン登場
第2話 紺碧なるモノマキア ☆ 生体兵器(モノマキア)メラン、戦闘用モノマキア(ブロンテ)来襲
第3話 鈍色き雲間から ☆ まりん&如月萌の友情、中学校のいじめ
第4話 虹をもとめて ★ まりんの不登校、歴史観測委員(亜呂真)と真乃先輩、液体モノマキア(ヒュドン)来襲
第5話 ソーダ色の空の下 ☆ 警察の取調べ、根津神社の伝承
第6話 銀灰の訪人 ★ まりんの拘留、生活向上委員長ロロ接近、銃剣士パイオンvs.メラン
第7話 赫赫たる決戦 ☆ 真乃先輩&長屋住人の活躍、メランとの約束
第8話 海が紫紺に染まる夜 ☆ 萌と過ごす夏休み、資源採掘用MM(タラッター)撃破、移動用MM(ポイクン)
第9話 ピンク・フライト ☆ お風呂回、看護婦純ちゃんの駆け落ち、デュンマ来襲
第10話 大怪獣、燦爛! ★ 大阪万博旅行、カルキニオンvs.クシャトーン、モト婆ちゃん死亡
第11話 やぶれた傘、闇の雨 ★ 予想外の分岐、萌の好意とまりんの拒否
第12話 漆黒からの巣立ち ★ 逆恨み被害者の襲撃、パスカの日接近、米国大統領の依頼、ブリガドーン探査ロケット発射
第13話 天井暗黒世界 ★ 等価崩壊、ブリガドーン中枢都市、クレイスと都市の異変、エリュン登場・パイオン再登場
第14話 千紫万紅の果てに… ★ これまでの種明かし回(ブリガドーン中枢議会での証言、パスカの画策、まりんはクレイスに非ず)
第15話 極彩サヴマトン・カラー ☆ まりん&メランのサヴマトン探査、ロロとメロンの通信 ※演出のチープさがイマイチ×
第16話 金ぴかの約束 ★ 偽マリーン判明後の戸惑い、地球(ファニーワールド)帰還、二人の約束
第17話 未来色をさがせ! ★ 故郷の惨状、真乃先輩との再会、まりん失明
第18話 私は茜に輝いて ★ スキアvs.メラン、失明まりんの彷徨、変身型MM(コスモス)発動、メラン救出、まりん重症
第19話 仄かな破滅を運ぶ舟 ★ 純ちゃんとの再会、銃剣士エリュンとビザの箱舟来襲
第20話 雪あかりの下で ★ 長屋の人々との再会、箱舟管制奪取、エリュン敗北、萌のアンプル発見
第21話 萌葱色、永遠に… ★ 巨大化萌出現、抗体投与、萌救出 ※早く服着せろ・・・
第22話 赤錆びた壁を越えて ★ 亜呂真の調査結果(マリーンの消息)、マリーン出現
第23話 褐色の化身 ☆ 最新型MMクストン来襲、連れ去られたマリーン&銃剣士たち、ブリガドーンの異変、まりん再びブリガドーンへ
第24話 命はかくも透きとおり ★ ロケット・クルーとの再会、最後の等価崩壊迫る、メランとの哀しい再会
第25話 白きパスカの刻 ★ メラン意識回復、マリーン説得、クストンとの再戦、身代わりマリーン、クライスの生体洗浄、3銃剣士の誓い、アゴンギドラ来襲
第26話 サヨナラは海の碧(まりん・ブルー) ★ クストン敗北、復活の儀式パスタ、変数値の正体(ルル)、世界の回復 ※ED「出逢いをア・リ・ガ・ト・ウ…」{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)18、☆(並回)8、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「風の碧、海の翠」
ED 「虹色の宝物」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絵柄故に中盤がキツいです

 1969年、貧しさ故蔑まれながらも健気に生きてる孤児の女の子まりんと謎の生命体メランの出会いから始まる物語な訳ですが。
異世界ブリガドーンと地球の間に起こる等価崩壊と言う現象の進行を止める鍵としてまりんという存在を奪いに来るブリガトーンの生態兵器モノマキア達、マリンを守るメラン、事情が読めてない地球側という状況の中で展開してくんですが、確かに中盤のまりんの境遇がキツいです(汗)
{netabare}
地球の生活に慣れてないが故にメランがまりんを守る為にとった行動が原因で、学校でいじめられるところから始まり警察に連行されて刑事に荒っぽい尋問されたり。13歳としても体の小さい女の子なのに(汗)
二人が状況のカギを握る事を理解した国からのお達しで警察から解放され、気晴らしも兼ねてと出かけた出先でモノマキアの襲撃を受け、その晩に同行していた保護者のお婆さんが無くなった上、襲撃のあおりで娘を失った女から逆恨みを買って襲われたり。
{/netabare}
その後も暫く彼女の畳みかける不幸の連鎖が続くんすよね。挙句に {netabare} 失明{/netabare}まで(滝汗)
途中に挟まれる彼女のコミカルな妄想とかブリガドーンと地球の間に有る異世界での束の間の休息とかが無ければ、ひもじさから我を失いパン泥棒するヒロインとか悲しすぎて見てらんないと言うか。鬱作品と言われるのも判ります。
wowwowで放送されたアニメですが、前年に"今、そこにいる僕"が放送されてたりしてる訳で・・・なんかスゴイすよね。

そういう「まりんの不幸」を不器用ながら身を賭して助けてくれるメランとの絆が愛に代わってくってストーリーですので、ベタな話は照れ臭くて観てらんないと言う方は多分観てらんないかもです。
実際2クールの十分な尺が有るから感情移入できるんであって、今時のアニメの様な絵や台詞等の感情描写の巧みさは無いと思います。作りとしてはやはり相応に古いと思う。
ですが、ベタとは言えラストシーンの二人の交わす言葉はイイすよ。
私はちとウルっと来ましたw
{netabare}
二人のその後は具体的にされず

まりんとメランの未来色
ふたりでさがそう虹の色
しあわせ色のたからもの

 と締められます。この締め方に関しては私は好きですが、絵で具体的に示してほしいと言う方も居るかもですね。
私は"ふたりでさがそう"ですから一緒の世界に居ると解釈しましたが・・・
ここが物語の真相としては矛盾では?と指摘されてる部分すかね。
{/netabare}

 絵柄がこういう絵柄ですし頻繁に出てくるコミカルなシーンが不幸な少女と彼女だけの騎士と言うラブストーリーに水を差してる気はするんですが、であればこそ作品全体が湿っぽくなり過ぎなかった事を考えるとコレでいいのかもとも思います。
90年代のアニメとしては絵も綺麗ですしメラン達銃剣士の動きも良く、まりんも今時の萌えとは違うかわいらしさですんで、絵柄が受け付けられない・90年代のノリが無理という方以外なら悪くないと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

58.4 7 サンライズで笑いなアニメランキング7位
クラシカロイド(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (90)
336人が棚に入れました
音楽で町おこしをする地方都市に住む高校生・歌苗(かなえ)と奏助(そうすけ)の前に、“クラシカロイド”を名乗るベートーベンとモーツァルトが現れ、2人が奏でる音楽「ムジーク」の奇妙な力で、星が降ったり、巨大ロボが現れたり、騒動が起こる……というストーリー。バッハ、ショパン、シューベルトなどのクラシカロイドも登場する。

音楽はクラシックの名曲をポップス、ロック、テクノなどにアレンジしたものが使用される。


声優・キャラクター
杉田智和、梶裕貴、小松未可子、島﨑信長、鳥海浩輔、能登麻美子、前野智昭、遠藤綾、M・A・O、楠大典、石田彰
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なかなか楽しくて個人的には好きなんだけど、正直コメントに困るアニメ

2016年10月から2017年3月放送。全25話。第2期が2017年秋放送開始予定です。
本作は続編に繋がる部分を示さず終わったのでストーリーも星評価しています。

一言で言うと、うっすらメインストーリーがあるシュールギャグアニメ。
全体の印象はシュールなNHK番組とサンライズのアニメーションの融合作品という感じです。私はどちらの雰囲気も好きなので、馴染んだ感覚で楽しめました。ロボットアニメみたいな演出もたまにあって凄く笑ったw
結構楽しみにリアタイ視聴していたものの、正直感想に困り今まで放置してしまいましたw

制作側がフリーダムで楽しんで作っているのがわかりそれが良い所でもありますが、嫌いな人もいるだろうと思います。シュールギャグにもシリアスにも振り切っておらず、本筋がわかりやすいと言えないのもちょっと見る人を選ぶかな。


秀逸な服飾デザインと地味なキャラクターデザインが好きで、それにマッチした明るくのどかな背景が個人的には見やすく、ムジークシーンはカラフルかつファンタジックで、そのギャップが映像として良かったです。

音楽は本作のコンセプトでもあり、全体的に素晴らしかったです。ムジークを使ったEDが凝っていて、毎回の見所でした。ムジークのCDとその原曲を収録したCDがNHKから出ていますが、アマゾンのクラシックCD売り上げランキングで結構高い順位につけていたのが何だか面白かったですw
クラシックの原曲を現在活躍中のアーティストが「ムジークプロデューサー」としてアレンジし、それを劇中で使うのが本作の売りで、一人の音楽家を決まったアーティストが担当。
リストのハンガリアンラプソディとベートーヴェンの第九が以前から好きなので使われて嬉しいですね。
サウンドトラックも、一部クラシックのイントロを使用している部分もあったりでとても良かったです。


【良かった所】
{netabare}バッハ様の渋い格好良さ、女の子たちのカワイイだけじゃない可愛さ、パッド君やハッシー、ぎょうな君といったシュールなマスコットも凄く好みでした。

割とはっちゃけた内容の根本にクラシカロイド達の音楽に対する向き合い方も感じられたのが良かったです。
こういうアニメは昔のアニメのように1年以上の長期間毎週放送する方が合っていると思うのですが、分割4クールならこれから意外とそういう感じになるかも?


音羽館と歌苗がクラシカロイドと現代を繋ぐ役割を担っていて、その二つがクラシカロイド達を行動させるのはかなり好きな部分でした。
歌苗もクラシカロイドに振り回されるだけにならず、りっちゃんがフォローしたり、女子会回ではっちゃける姿も見られます。

バッハが歌苗に一目置いているのも、物語を進めたりバッハの考えを提示する一助になっていて上手い。
バッハは音楽そのものをすべての人々を繋げる画一的な理想として考えていて、八音たちが成長し覚醒すれば自分と同じ考えに至ると考えていたと思います。でもベトとモツはそれぞれの曲あるいは作曲家や聞き手に別の個性があって、作り方も受け取り方もそれぞれ違っていいと思っている。というか本人たちはそんなこと考えていなくて自分のやりたいようにやっている。
おそらく他の八音もそうだと思うんです。チャイコが最終話でバッハに自分たちに何も言わないことに不満を述べていました。バッハ自身が思っているほど、彼は完璧ではないのですね。言わなくてもわかってくれるとか、自分の考えは正しいとか、団塊世代のお父さんみたいじゃないですかw
ベトとモツの結論をバッハは未熟な考え方として聞く耳を持たず、力でねじ伏せようとします。しかしそこで反対意見を述べて受け入れられたのが歌苗でした。現代人であり、まとまりに欠けるクラシカロイド達と四苦八苦しながら人間関係を築いてきた歌苗だからこそ、バッハの理想に一石を投じることができたのだと思います。

歌苗にはラストでも意外な活躍シーンがあって、作品の中心人物として一貫して描いていると思えてとてもよかったです。


もう一人の主人公ともいえる奏助ですが、良くも悪くもヒドいwでもその分周りに振り回されたり酷い目に遭ったりしていて、憎めない描き方になっていると思います。
こういう点は本作はきちんとバランスを取っているので一つの見所ですね。


それからNHKの子ども番組に私は慣れている方なので思うのですが、本作の狙いって「子どもがどんな形であれクラシック音楽を耳にする機会を増やすこと」だと思うんですよ。これはちゃんと徹底していると思う。前述のとおりCDもそれなりに売れたみたいですし、原曲CDのブックレットが凄く凝っていてそれもNHKらしいなと思います。
アニメの内容はシリアスでもコメディでも子どもに見せるのに不適切でなければそれで良い。ぶっちゃけ子どもにわからないと判断すれば、バイト回での893ネタとか、大人にはヤバく見えるものも割とゆるく入れてしまう。(ただ今はインターネットに触れる若年の子も多いので、このあたりの認識は改めた方が良いのかなあ?と個人的には思う時もあるんですが)
逆にエロに対しては厳しくて、リストのバニーコスがホットパンツタイプの露出の低いものになっているし、ジェンダーの視点で偏りが無いよう、白鳥回では異性も男性同士も女性同士もカップル成立させてバランス取っていたりする。ていうか、これが監督や脚本の悪ノリだとしても私の観てきたNHKは通しちゃいそうな気がするんですよねw
それなりに長いこと教育テレビ見てきて、この辺がいかにもNHKらしいなと思いました。
{/netabare}


【気になった所】
{netabare}6の倍数の話数に本筋に関わるストーリーを挿入していますが、「ブレイク・スルー」と「ちがいのわかるおとこ」はもっと早い話数にしてほしかったかも。お話自体は嫌いじゃないんですが、21話・22話にはもう少し本筋に絡む内容を持ってきた方が、ラストへの流れがもっと良くなったと思います。

音羽館のパイプオルガンの伏線が回収されなかったのが残念なんですが、続編でフォローあるかな?
歌苗の父親が良くも悪くもフリーダムで娘に結構迷惑かけてるのが個人的には気になる。まあ歌苗が強くなってあまり気にしていないようなので良いのかもしれませんが… {/netabare}



かなり好き嫌いが分かれるだろう作品ですが、私は女性キャラの描き方が好みだったこともあってなかなか楽しめました。
2期も視聴しますが、監督など一部の主要スタッフが変わるのでどんな風になるのか読めませんが、クラシカロイドらしい続編になればいいなと思います。(2017.9.21)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

NHKのオリジナルアニメーション

NHKの作品…と聞くとどうしても食指が動いてしまいます。
何故ならこれまでNHKでは獣の奏者エリン、こばと。バクマン。十二国記や精霊の守り人など、しっかりと腰を据えて制作された作品が多い上、「お気に入りの棚」に入れるほど大好きな作品が放送されているからです。

「NHKの本気」というキーワードを何度も目にした事があります。
基本的に真面目な作品ばかりですが、それと同じくらい感動する作品も多いと思います。
もう、こばと。やバクマン。などでどれだけ号泣した事か…
だから私の中でNHKの作品は外せない作品となっています。

この物語の舞台は浜松市…ここの「音羽館」という古い洋館がこの物語の中心になっています。
現在のこの洋館の大家さんは高校生の音羽歌苗…元気で心優しい女の子です。
彼女は音羽館をとても大切にしていました…正確には音羽館での思い出…ですけれど。

この音羽館は中々凄くて、1階の広間には自動演奏機能付きのパイプオルガンが設置されているんです。
歌苗の祖母が生前の頃、友達を呼んで舞踏会を開くほどの音羽家は結構な資産家だったんです。
それが父親の代で資産を使い果たし現在に至る…という感じです。
でも、歌苗は音羽館で昔の様な華やかだった時代を取り戻したい、が今の彼女の夢…

ところが、事態は妙な方向に進んでいく事に…
その日はいつもの様に歌苗と同じ高校生の神楽奏助が音羽館に入り浸っていたところ、突然ベートーヴェンに瓜二つの男性が音羽館を訪ねてきたんです。
それにその男性…何故か餃子へのこだわりが半端無いというおまけ付き…

そしてこんな珍事は更に続き…
気が付いてみると、モーツァルト、ショパン、リスト、シューベルトまでもが音羽館に押し寄せてきたんです。
来た理由はみんなそれぞれ…ですが結果的に居座ってしまうんです。
音羽館にそれだけたくさんの部屋がある…というのも居座る理由の一つなんでしょうけれど…

彼らこそがクラシカロイド…クラシック音楽の偉人さんに瓜二つの風貌を持つ彼らでしたが、その名前が付く理由は他にもう一つありました。

それは、物語開始早々…音羽館の権利が第3者に渡っており、突然取り壊しが決まり工事業者が押し寄せてきた時の事です。
ベートーヴェンに瓜二つの男性が、自分の居場所を守るため「ムジーク」という特殊能力を突如発動させたんです。
その能力は、発動させた音楽家が作曲した音楽を背景に突然変異が起こる、という類のもの…
取り壊しを阻止できた音羽館と大家の歌苗…そしてクラシカロイド達との奇妙な暮らしが始まり物語が動いていきます。

まずこの作品で面白いのはキャラの設定です。
リストが女性だったり、シューベルトは史実通りベートーヴェンを敬愛していたりと設定はハチャメチャ…
そしてお互いがぶつかった時などは、どれだけ音楽に対して貢献したかのバロメーターである「偉人度」が持ち出されたり…
この「偉人度」ですが、気にする人は気にするんですね…
皆さん有名な方ばかりだから、そんなの気にすることないのに…なんて思いますけれど。

そしてクラシカロイドが何のために生まれてきたのか…完走して振り返ってみるとこれも謎だったように思います。
だから生き方がみんな羨ましいくらい自由奔放…
毎日を面白おかしく過ごす人もいれば、研究や趣味に没頭したりと様々なんです。
彼らの生前にはこれほどの娯楽はありませんでしたので、夢中になるのも分かりますけれど。

彼らがいかに有名な音楽家でも、そればかりなら物語は中だるみしてしまうと思います。
でもそんな心配は杞憂だと思います。
何故なら彼らは事件を起こすスペシャリストでしたから…
それに…登場するクラシカロイドは先に記載した方が全てではありません。
彼らと生活を別にするクラシカロイドが考えている事とは…?
物語は結構濃密だったように思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「ClassicaLoid -クラシカロイドのテーマ-」
初めてオープニングを聴いた時、ギターサウンドに懐かしさを感じました。
もしかして…と思ったら案の定、布袋寅泰さんが作曲に参加されていたんです。
クラシック音楽をベースにアレンジというスパイスを加えた上、布袋さんという彩りが加わったこのオープニングは何気にお気に入りで毎回聞いていました。

2クール全25話の作品でした。
物語としては綺麗に幕が下ろされたと思いますが、これがNHKの凄いところ…
何と第2シリーズが秋アニメで放送されるんだそうです。
確かに、謎は残っていますが普通の販促作品ならここで終わっても十分なところ、NHKはしっかり突き詰めてくれるんですよね。
こういう姿勢はとても嬉しく思います。
10月からの放送を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

確かに評価に困る作品ですねw。

かつて放送当時に1話をお試し視聴した記憶はあるのですが
「何か訳が分からないアニメだな~」と自分の中でパッとせず
実質1話切りしていました。

数週間後、出張先のビジネスホテルでたまたま何話かが放送されてるのを観て
「意外に面白いかも・・」って感じてたけど、結局放置してました。

で、先日何気にTVつけてたら2期1話を偶然視聴することとなり
「あれ?、けっこう面白い??」と興味を惹かれ
再度1期1話を視聴した結果、ハマってしまいました!!。

~序盤での印象です~
・杉田さんボイスがいい!。勢いで作品をひっぱっていってくれてる感が^^。
 序盤数話での次回予告の語りは四畳半の主人公彷彿させられたw
 ・・っていうか、後から気付く石田さん、能登さん他、超豪華声優陣!!!。
・今みると、けものフレンズのクラシック奏者版!??。さらにハッシー!!?。
・クラシック音楽のことほとんど知らない自分にとって
 すっごくいい音楽教材のように感じます。布袋さんも参加されてるのですね
 ・・っていうか、後から気付く他にも超豪華アレンジャー陣!!!
 サントラとかあるなら買ってしまうかも・・・。
・すごいカラフルで目まぐるしく変化する「ム○ーク」
 自分が一番好きな某作品のゼロ時間やアプリボワゼ的な魅力を感じてしまう。
 他にも、お屋敷?に夕日が差し込んでくる時間帯の黄色っぽい感じ~柿色っぽい
 色合いと雰囲気も自分が一番好きな同作品を思い出させます。
・EDの絵画的な描写は、ギアスのED思い出しました
 こういうタッチでの表現いいですね!!。

~中盤での印象です~
・何この神作品(音楽の)!!
・チャイコちゃん、幼○戦記だったのですねw
・チャイコちゃんの方言なまり、かわいすぎます!!!♪
 一番のお気に入りキャラになってしまいました^^。

~終盤での印象です~
・なんか中盤以降、本筋を見失っているような・・・
 無理矢理何かでつないでる感というか、ストーリーも雑というか・・
・モツさんのキャラ付けはもちろん必要だと思いますが
 ちょっとしつこく感じてきて、ウ○さの方が強くなってしまった?。
 ギアスでのマオ思い出してしまいました。
・序盤から中盤で感じた「何この神作品(音楽の)」という
 自分の感想を返してほしいw
・作中でアレンジ曲を流すのはもちろん良いと思うのですが
 さっき流れたばかりでまたEDでも流すのは逆効果では??。
 むしろEDでは原曲で流してもらって両面から楽しませてほしいかな?。

~ラスト2話での印象です~
・予想外だけどかなり盛り上がって楽しませてもらいました^^。
・サムライフラメンコ思い出しましたw。いろんな意味で。
 (そういえば杉田さん繋がりでもありますね)
・やっぱチャイコちゃん最高でした!
・ラストは完璧に〆てくれたので、トータルでの満足度は非常に高いものでした。
 終わり良ければ全て良しです!!!!!。


~あとがき~
・今まで持っててもほとんど聴いたことのなかったクラシックCDを
 たま~に聴いてみたりするようになりました♪。
 ムジークと聞き比べることで、それぞれに今ハマりつつあります♪。
 クラシック音楽への興味を持たせてくれたという点において
 本作は非常に素晴らしかったです!!。
・アニメ本編については・・
 神作品になり損ねた作品?、いや、やっぱり神作品!??っていう印象ですw。
 非常~に惜しい感じですが、そういったシュールさを狙って作られている
 と思いますので、作り手さん的には思った通りなのかもですね。
 細かいところでもかなり不意に笑わせてもらいました。
 顔文字の使われ方も大好きでした!。
・まだ1周視聴のみでの感想ですので、さらに2周3周すると
 どんどんいろんな深みが増していく作品のように思えます!!(確信)。
・観てよかったし、結果大好きな作品となりました^^。

・まさかの2期!?で、さらにクラシカロイドが増えてくると思われますので
 登場キャラに関連付けて原曲もどんどん楽しんで知っていきたいと思います!。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

63.1 8 サンライズで笑いなアニメランキング8位
ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (35)
297人が棚に入れました
ヤジマ商事の新型バトルシステムのテストパイロットとして、南の島のニールセンラボに招待されたチーム、トライファイターズ。しかし、新型システムの不具合により宿泊施設で待機する事に……。

まるでリゾートの様な宿泊施設に盛り上がるセカイたちの前に現れたのは、同じくテストパイロットとして招待されたシア、ミナト、ギャン子の三人。南の島で再会したライバルたち、そんな彼らを謎の怪事件が待ち受けるのだった…。

トライファイターズ最大のピンチ!!

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フミナ先輩は最高だぜ

ビルドファイターズ無印のフォローも少しある。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

Robbie さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ネタ作品としてはOK

まあ、普通に笑いありで面白かった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

chaosT さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

タイトルなし

・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

66.9 9 サンライズで笑いなアニメランキング9位
ママは小学4年生(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (32)
272人が棚に入れました
1992年、水木なつみは夢が丘小学校に通う小学4年生の女の子。両親の都合でロンドンに引っ越すことになったが、急な都合で両親は1日早くロンドンに向かわなくてはならなくなり、なつみは1人で一夜を過ごすことになる。雷が鳴る嵐の夜の中、震えながらリビングでテレビを見ていると、突然の激しい落雷とともにテレビの画面から赤ちゃんが現れる。慌て驚いているところに、一緒に現れたコンパクトから母親らしき人からの声がする。翌日再び聞こえてきたその声の話によると、何と彼女は15年後の2007年のなつみ自身であり、赤ちゃんは未来の自分が産んだ娘だというのだ。不思議な出来事だが、なつみは赤ちゃんに「みらい」と名付け、無事に未来に帰れる日まで、日本に残って育てることを決心する。こうして赤ちゃんと小さなママの成長ストーリーが始まった。みらいちゃんが起こす騒動に振り回されるなつみだが、喧嘩仲間の大介や親友のタマエとえり子、未来から来た育児アイテム、文句を言いながらも根は優しいいづみおばさんなどの助けもあって、経験のない育児の中でいろいろなことを学んでいく。

声優・キャラクター
こおろぎさとみ、吉田理保子、伊倉一恵、山崎たくみ、田原アルノ、川島千代子、高乃麗、林玉緒
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

元気がある時もない時も抵抗なく見られる名作

1992年放送のTVアニメ。全51話。
ずっと気になっていた作品で、dアニメストアで視聴しました。確か子供の時に何話か見ていた記憶があるような…?

視聴者が元気な時でも元気が無い時でも無理せず見られるとても良い作品。一話完結形式で笑いあり涙ありハラハラドキドキもありと、尺の長さを活かしながらも飽きないのが凄いです。


【物語】
小学4年生の女の子・水木なつみが15年後の未来から時を超えてやってきた自分の赤ちゃん・みらいちゃんを育てる物語。
犬と赤ん坊が大嫌いな漫画家志望の叔母・島村いづみと共に子育てに奮闘する、SF仕立てのホームドラマです。

【作画】
腕の良いアニメーターさんが揃っています。今でも最前線で活躍している方が複数原画をされていますが、当時はきっと若手から中堅くらいだったんだろうなあ…。
当時の長期アニメとしては標準的でシンプルで、作画枚数が多くないかわりに仕草と表情がめっちゃ生き生きしてますね。特にみらいちゃんは赤ちゃんらしく全くじっとしていなくて、すごく活発でおてんば。作画班がとても楽しそうでした。

特にOP、EDはコンテ・演出、作画、楽曲、歌唱の全てが素晴らしい。絵コンテは富野由悠季監督が手掛けていて凄く良い。必見です。


【音楽】
BGMは千住明さん、神林早人さん、加藤みちあきさん。
OP、EDは樋口康雄さん。
全体的にクラシック寄りの美しいメロディラインが魅力。


【声優】
皆さんめっちゃ上手。
なつみ役のこおろぎさとみさんは悲鳴が本当に上手でドキドキさせられます。
いづみ役の伊倉一寿(一恵)さんも、きつい演技と優しい演技の緩急が上手でした。
みらいちゃんの吉田理保子さんはこの時期すでに20年ほど活躍されていたベテランで演技も素晴らしく、かといって大人の声とも聞こえないのが凄いですね。

【キャラクター】
若干リアルな描写もあり、魅力的で個性的なキャラクターが揃っていて良かったです。

メインは母子の物語なので、なつみの祖母ふたりがテーマを背負ったキャラ造形をされていたのは感心させられました。
父方の絹代おばあちゃんは子育ての大先輩として安心して見ていられる人物像で、鈴木れい子さんの田舎のお年寄り然とした演技も良かったです。
母方の小春さんは若々しいキャリアウーマンで、仕事と子育ての両立の難しさも浮き彫りにしていました。小春さんの登場回はいづみおばさんの物語としても印象深いです。



【印象に残った所】
みらいちゃんに振り回されるなつみといづみに和み、なつみに協力するクラスメート達を応援し、さらにそれに翻弄される周囲の大人たちが滑稽で笑って見られてとても楽しい作品です。楽しいだけでなく、子育てに関わる深い内容にも踏み込んでいて好印象。
{netabare}
大介の物語で家庭問題も取り上げたのも丁寧ですよね。子育てを扱ったアニメで無視できない内容だったと思います。


この作品で描かれるのは子育ての大変さだけではありません。子育ては人生の一部なんだなと思わされます。
面白いのが、子育ての中で母子の物語、友情や恋愛、ご近所付き合い、学業や仕事との両立の大変さなどを浮き彫りにしていること。みらいちゃんの様子を細かく描きながら、個々のキャラクターを丁寧に掘り下げました。

子育てで親が自分を犠牲にするのは正しいとは言えないし、かといって子供の未来を考えないのは問題。
子育てがその人のライフスタイルにどんな影響を与えるかは千差万別で、それぞれの選択に正解は無いんですね。育てる側が自分の人生をしっかりと生きているからこそ、子供はその背中を見て育つのです。

作中で子供の目線と母親の目線を両方持っているのはなつみといづみだったと思いますが、私が特に印象に残ったのはいづみ。
自分勝手な振る舞いをしているようでいて、心底ではなつみとみらいを心配しています。といって彼女が子供よりも仕事を優先するという考えは、いづみらしい人生を送る上で間違っているわけではない。そこには良くも悪くもキャリアウーマンだった母親への反発もあり、子育てを最優先した姉の選択を身近に見ていた影響もあります。
いづみはどちらも知った上で漫画家の道に邁進しながらも、なつみに協力してみらいを育てており、泥臭くて格好良いなと私は思います。

終盤のゴシップライター・横島との対決も見事で、ペンによって周りの人に何を与えるか・訴えるかという信念の対決として見ました。
いづみはバイオレンス漫画を描いている頃から面白いものを描きたいという欲求が強かったんですよね。デビュー作「ちびっこママ」はいづみの叔母としての変化が表れているんですけど、面白いものを描きたいという気持ちは変わっていないんだろうなと感じます。{/netabare}


今の時代では出来ないだろうネタもいくつかありますから、再放送などはなかなか出来ないかもしれませんが、とても面白い作品です。
(2021.2.28)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ころすけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

赤ちゃん大好き。

赤ちゃん好きにはたまらないです。
ママが小学4年生なのでリアルすぎず、大変な思い出より良い思い出ばかり蘇りますね。
現在はぬいぐるみや抱き枕の赤ちゃんがいますが、抱いて一緒に見ながら思わずギュッと抱きしめたりポンポンしちゃいます。
ドタバタコメディがとても面白くて、時に真面目な話もあり、最後のほうはハラハラしますが結局ハッピーエンドで幸せな気分になれる作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

みっこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これおもしろかった! 自分の子供が未来から来ちゃう話

これおもしろかった!

自分の子供が未来からタイムスリップしてきちゃうはなし。

確か未来ちゃんって名前で、けっこうオテンバなんだよ。
それを小学4年生の女の子が家族や友達に自分の子供だってばれないように必死に隠したりしてて、ドキドキしてみてた記憶がある。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

63.0 10 サンライズで笑いなアニメランキング10位
黄金勇者ゴルドラン(TVアニメ動画)

1995年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (16)
132人が棚に入れました
小学校6年生のタクヤ・カズキ・ダイは、元気がよすぎるイタズラ好きのワンパク3人組。ある日3人は、不思議な宝石パワーストーンを手に入れた。その中には「勇者」と呼ばれるロボット・ドランが眠っており、同時にこの石が黄金郷・レジェンドラへ行くための鍵になるという。 しかし、パワーストーンを狙って、ワルザック共和帝国の第1王子・ワルターが襲い掛かってくる。復活の呪文によってパワーストーンより甦った黄金勇者ゴルドランとともに、世界中に散らばる8つのパワーストーンを探すレジェンドラへの冒険が始まった!!

声優・キャラクター
南央美、森田樹優、岡野浩介、成田剣、茶風林、坂東尚樹、山野井仁、森川智之、麻見順子、定岡小百合
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

冒険が始まる ドキドキが始まる!ハートは熱いほど楽しくなるよ!

ハーリケンをけっとばし トラブルをけちらし ほんとのエナジーが動き出している


1995年から全48話で放送。勇者シリーズ第6作目。

それまでの勇者シリーズでは、敵や味方をはっきりと分けたシリアスな話も多分に含まれたストーリーもありました。

この『黄金勇者ゴルドラン』では、原点に立ち返りシリアス成分を減らし、コメディタッチな部分を最大限に活用した
ものになっています。勇者シリーズが好きという方より、ゴルドランだけ、もしくはゴルドランが一番好きという声も
よく聞きますね。同じくサンライズが手がける「エルドランシリーズ」という勇者シリーズの前身、三部作+1作の
頃からの雰囲気に立ち返ったようなゴルドランは、主人公の男の子が一人では無く三人だったり、悪役側にヒロインが
いたり、途中で作中の目的がガラリと変わったりと今までのシリーズとは全く違う展開で視聴者を驚かせました。

コメディ要素が強いのですが、感動や熱い展開がないかというとそんな事はなく、友情や愛情などをテーマにしたり、
お約束の追加ロボやキャラクターに、ニセロボが出てきたりと、笑いの中に色んな感情が湧き出てくるアニメでした。
サンライズが誇る数々のロボットアニメの中でも異色ながら光り輝く良作だと言えます。

敵キャラが味方になる熱い展開を『先週まで悪役だったくせに!』と言ったり、メタフィクションも多い。

勿論子供向けのロボットアニメという名目はあるのですが、この頃からロボットアニメというのは大きいお友達の物
でもあったので、ロボットアニメファンが楽しめるようなオマージュだったり、ちょっと古めのギャグを主人公が
言ったりと、大人も楽しめる要素が随所で見られるのも特徴。主人公三人の性格もアッケラカンとしているものの、
子供っぽいだけじゃなく芯を食った発言などもあり魅力的。作画も流石のサンライズ、流石の勇者シリーズですね。

「黄金勇者ゴルドラン」は、敵も味方も濃い奴ばかり。中でも好きなのは「ワルター・ワルザック」です(笑)

彼はホントに良いキャラでした。後半の展開では(ネタバレ→){netabare}弟の「シリアス・ワルザック」が新しい悪役キャラとしてワルターを追いやって、どっからどう見ても宇宙海賊キャプテンハーロックの格好をした、宇宙海賊「イーター・イーザック」という名を借りて主人公たちを助けますよね(笑)戦隊物の追加戦士と同じく、このイーザック(ワルからイイに変わりましたw)が駆るキャプテンシャークがベラボーにカッコイイ!

ヒロインらしいヒロインがシャランラしか出てこないのですが、正直ワルターの弟のシリアスがヒロインだと思ってます(笑)後半彼も主人公側の方へ傾いてきてきますね。ドランと漂流したときにするやり取りで、タクヤ達がダッシュボードに入れてるチョコを「チョコ・・食べるか?」とドランが差し出してシリアスに断られるシーンが和む。ラスト付近では笑顔なんか見せたりして可愛すぎますね、シリアス。勇者シリーズは萌える男の子出し過ぎですよ。なあ、『ジェイデッカー』(!?)

・・あと、偽ゴルドランの埴輪回はもう伝説ですね。劇中でOPを玄田哲章が歌って、メタフィクションまで入れ込み番組を乗っ取ろうとして、スカイゴルドランにツッコミ入れられる(笑)『ぼうけんーがーはーじまーるーどきどきーがーはじーまるー(低音)』『勝手にぼうけんを始めるなー!』楽しいアニメだ・・。モノホンやらパチモンやら、俗っぽい言葉を使うな(笑)(ナベシン回だったんですねw通りでw)最終回の、三人の答えも痛快でした。冒険が終わらないんだなと思って嬉しかった。

あー・・また見たくなってきました!勇者シリーズ見返そうかなっ!

因みにゴッドシルバリオンの

「超白銀合体・・!!ゴォォォォォッドシルバリオンッ!!!」って名乗りが好きでした。{/netabare}

「冒険」がテーマでもあるので、いろんな場所へ行くのも他のシリーズと少し違う所ですかね。


勇者シリーズの中でも「笑い・感動・熱さ」のバランスが良い『黄金勇者ゴルドラン』、オススメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ヒーマ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

かっこいい(*^_^*)

勇者シリーズはどれをみても最高の作品ばかりです。
ロボット好きならみんな見てるんではないでしょうか!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
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