グループ・タックで約束なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのグループ・タックで約束な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月14日の時点で一番のグループ・タックで約束なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.9 1 グループ・タックで約束なアニメランキング1位
半分の月がのぼる空(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1067)
6159人が棚に入れました
ある病院を舞台に繰り広げられる、平凡な高校生と心臓病の少女との心の交流を描く。
高校2年の冬、突然の肝炎で入院することになった裕一。病状は回復し、病院を抜け出しては看護師に叱られる毎日。そんなある日、彼は隣の病棟に入院している女の子と出会い、彼女に惹かれていくが…。

声優・キャラクター
鈴村健一、高橋美佳子、小平有希、平田広明、こぶしのぶゆき、松岡由貴、笹沼尭羅

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

熱過ぎず 甘過ぎず 乾きすぎないところがいい

橋本紡のライトノベルを原作とした全6話。

心臓の病気に侵された17歳の少女と、
同じ病院に入院している17歳の少年が出逢い、
事実を前向きに受け入れつつ生きる姿を描いた物語。

設定からして切ないストーリーが予想され、
涙を誘うこと必至の王道的展開なのか?と思っていたら、
この作品では、そういうシーンを露骨に描くことなく、
目の前にある状況を受け入れてなおかつ、愛し合おうするスタイルが新鮮だった。

主人公は、少し回復するとすぐ病院を抜け出し、ナースに叱られてばかりの裕一。
でも根は優しくて、頼まれると「No」となかなか言わなさそうなタイプ。
ヒロインは芥川龍之介や宮沢賢治の作品が大好きな、少々ツンデレ風味の文学少女。
わがままでキツイ性格のように描かれるけれど、本当は病の重さゆえなのかも。 

そんなふたりが、病院を主な舞台にして恋をし、覚悟し、
生きている時間の喜びとその価値をも見い出していく様子は清々しく、
熱過ぎず、甘過ぎず、乾き過ぎない彼らを客観的な視点で観ていくと
なかなかこれはリアルだよなぁと思った。

同じ病院に入院している患者の脇役たちも、けっこうな役者ぞろいで、
担当医の渋い感じも良かった。
がしかし、患者を相手にかなり乱暴な言動をするナースや、
主治医の医療的立場を逸した部分にだけは、
ここまでやる必要あったんだろうか、と少々顔をしかめてしまった。
まぁ善意的に受け取れば、それもストーリーを重くしすぎないよう、
コミカルな部分で緩和させようという狙いがあったのかもしれない。

結果的にはうまくまとまっていたし、一生忘れられないような、
ほろ苦い恋愛のひとつのカタチを、久しぶりに観た気がした。

作中に、いろいろな文学小説が登場するのも良かった。
自分も度々入院することを強いられてきた今までなので、すごく身近に感じ
懐かしい想い出と重なるシーンもあったりで、
個人的には最近特によく思い出す作品の1つだ。

ただ、全6話なのでサクッと観れるものの、
もう少しじっくり描いても良かったのかなと思う部分もあった。
そのあたりは観る人の好み次第かもしれない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 60
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サクッと見られたけどちょっと微妙

原作未読。

主人公は肝炎で入院中の裕一(ゆういち)。
彼は病院で、不治の病と戦う里香(りか)と出会う。
そんなふたりの交流を描いた物語。

月が半分なら長さも半分。
全6話と短いです。
1本の映画を見ている感覚でした。
実際に映画にもなっています。

舞台は三重県の伊勢市。
ですが、ほとんどが病院内のできごとです。


見どころは里香との距離の取り方。
恋愛とは少し違います。
「終わるとわかっているもの」に対するアプローチが特徴的です。
命に対する向き合い方、裕一の里香に対するひたむきさが主軸。

ただし、起承転結があまりはっきりしていません。
病院生活をながめているうちに、いつの間にか終わっていたという感覚です。
また、話の進め方が強引です。
例をあげるとネタバレになってしまうのですが、「そんな展開ありかよ」という場面が多々。
{netabare}
・大事な本を投げつける
・遺品をあっさりと焼く
・一度会っただけの女性と寝る
・肝炎は感染するのに女性と寝る
・わざわざ窓から侵入する
{/netabare}
キーアイテムの「本」「カメラ」などもあまり意味をなしていません。
唐突に入るギャグも効果的ではないと思います。
エロシーンもいらなかったかな。
そういうものはばっさりと捨てて、ふたりの歩み寄る姿をじっくり描いてほしかったです。

短いからこそ余計なものが目立ってしまうんですよね。
削りに削れば3話くらいでいけそうです。

ただ、内容はわかりやすいです。
テンポもよく、一気に見られるので、時間のない人でも大丈夫です。

でも、心に残るものはなかったかなぁ。
見方が悪いのかもしれませんが、微妙な作品に感じました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

命をかけてきみのものになる・・。

1話30分の全6話。
ちょっと短時間で観たかったのでみなさんのレヴューを参考に
この作品を選びました。
このあにこれの画像、ひぐらしの梨花ちゃんに似てる。


主人公祐一が肝炎で入院した病院で出会う重い病気の女の子 里香。
そんな2人のお話です。

全6話だったのでとても観やすかったです。

内容はやはり病気ということもありちょっと悲しくありましたが、
2人の純愛にとても切なく暖かい気持ちになれましたヽ(*´∪`*)ノ"
2人で抜け出したりとそんな微笑ましくもあるシーンもありました。

病院についてはちょっと問題だろ!!って突っ込みたくなるとこが多かったけどっw

病気に対してや2人についてはとてもリアルな内容だったと思います。
簡単に事が進む甘く軽い内容ではなく
病気と向き合い、生きたいと願い祐一と一緒にいたい里香と
同じくずっと一緒にいたいと思う祐一の2人の行く末が現実的に予測できました。

なかなかよかったと思います。
EDの作画がすごく幸せそうで好きでした♡
あまり時間かからないで観れるのでそういった点でもオススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

64.0 2 グループ・タックで約束なアニメランキング2位
あらしのよるに(アニメ映画)

2005年12月10日
★★★★☆ 3.6 (131)
757人が棚に入れました
ある嵐の夜、1匹のヤギ(メイ)が、山小屋に避難してきた。同様に1匹のオオカミ(ガブ)も同じ山小屋に避難してきた。真っ暗な闇の中、かぜ気味で鼻の利かない2匹は、互いの正体を知らない(勘違いした)まま夜通し語り合い、意気投合する。そして「あらしのよるに」を合い言葉に、翌日再び会う約束をする。

翌日、2匹は互いの意外な正体を知ることになるが、喰う者(オオカミ)と喰われる者(ヤギ)の関係を超えて、2匹は「ひみつのともだち」となる。しかしそれは、互いの種族にとって、決して許すことのできない禁断の友情であった。ある時、ガブと逢う約束をしたメイに、友だちのヤギ・タプが心配だからと一緒についてくる。ガブにとってはメイは友だちだが、メイの友だちは美味しそうなエサである。結局、メイの友だちを脅かして逃がし、その場は事なきを得る。

しかしやがて、2匹の関係は、ヤギとオオカミのお互いの集団にバレてしまう。

声優・キャラクター
中村獅童、成宮寛貴、林家正蔵、山寺宏一、KABA.ちゃん、小林麻耶
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

一匹のオオカミと一匹のヤギの不思議な友情物語。

同名の絵本が元となった作品である。

NHKのてれび絵本という番組で知り、映画に

なっていることも知ったので視聴しました。

オオカミとヤギ、本来は食う食われるの関係で

あるはずの二匹があらしのよるに出会い、

お互いの本当の姿を知らぬまま仲良くなってしまう。

そしてお互いの正体を知ってしまうものの

秘密の友達として友情関係を結ぶ。

そうこれは種族という垣根を超えた作品であると

思います。絶対に分かり合えないことはけっしてない

通常はどんな関係を持っているのかはどうであっても

友情の力は{netabare}そんなこと全てを覆し超えて{/netabare}いく。

とってもハートフルな物語だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ほんとうは深い作品

原作を読んだときの自分の中のイメージとは、
少し違うキャラデザインではありましたが、
ストーリーをわかっていても泣けてしまう作品でした。

親子で見るも良し、な物語ですが、
大人が見た方がより深く、より胸に響くものがあります。
そしてこみ上げる涙を抑えきれない・・
本当は、さまざまなことを揶揄していて、
人間社会にも置き換えることのできる
深い作品だったのだと気づかされます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

子供向けと言い切れない面白さ

 初見でした。110分ほどの作品です。(ちょっとだけ追記)
 子供向けの作品ですが、その割にやや長いのが難点かもしれません。ペースも少しゆっくりとした感じです。小学校低学年くらいなら大丈夫かもしれませんが、園児だと110分は集中力が持たないかもしれませんね。ターゲットである幼い子への配慮は少し足りないように思えました。内容に文句はありませんけどね。

 普遍的なテーマで、かつ選んでいる言葉もシンプルなので、大人が見ると余計なことまで考えてしまうと思います。もちろんそこも魅力の一つになっています。ゆっくりとした作品や子供向け作品に抵抗がなければ、大人でも十分楽しめる作品になっていますので、幅広い年代の方に見てもらいたいですね。


ストーリー(ネタバレなし):{netabare}
 オオカミの男の子のガブと、ヒツジの男の子のメイ。二人は嵐から避難した小屋の中で、互いの正体を知らずに友達になってしまいます。後日の待ち合わせでビックリ! 捕食者と被捕食者の奇妙な友人関係が始まります。

 オオカミ仲間はガブに「メイを使ってヒツジをスパイして来い」と言い、ヒツジ仲間はメイに「ガブを使ってオオカミをスパイして来い」と言います。そんな社会に嫌気がさしたガブとメイは、二人が楽しく過ごせる新天地を目指して旅に出ることにしました。
 節々で「メイを食べたい」と思ってしまうガブ。メイに気遣って肉食をやめ、痩せ衰えていくガブ。ガブの葛藤の日々が始まります。

 新天地を目指した最後の難関、雪山越えが始まりました。猛吹雪に襲われ、二人は絶体絶命の大ピンチに陥ります。二人の行く末を悟ったメイはガブにこんな提案します。「私を食べて、私の分まで生きて」
 そして、ガブは…。
{/netabare}

 泣ける作品に仕上がっていますが、泣ければ良いというわけでもないので、少しだけ気付いたところを挙げておきます。

ざっくり:{netabare}
 絵本を意識しているのか、キャラクターは少し淡い感じで描かれています。光と影はしっかり描かれていますから、見辛いということはないはずです。

 背景は、原っぱなどののどかなシーンでは淡い線で、雪山などの緊迫したところでは強い線で描かれていたように感じました。このメリハリのある描き方には好感が持てました。
 最近の作品は、リアルな背景への追及が強すぎるような気がしています。どのシーンを見ても「同じ綺麗」ばかりが並んでいるように見えるのです。綺麗なこと自体は批判の対象ではありませんが、単一的な描き方だと表現からは乖離していくように思えます。好みの問題かもしれませんけど。

 ゆっくりした話のせいもありますが、テンポがちょっと悪く感じました。ただ、ここをあまり批判したくはないんですよね。ストーリーからも分かる通り、子供向けの割にテーマがちょっと重いんです。意図的に考える時間が取られているのかもしれません。個人的には助かる部分もありました。子供には必要な時間なのかもしれません。途中で飽きちゃうかもしれませんけど。
{/netabare}

ガブとメイ:{netabare}
 オオカミのガブの方が明らかに負担が大きいです。ただ、こればっかりはしょうがないですね。
 捕食者というのはどうしても悪者に見えてしまいます。ですから、それを打ち消すためにはより多くの負担を与え、より多くの努力をさせる必要があったのでしょう。

 で、ガブの努力というのは、その本質は「ジャンプ」にあります。
 ガブは岩から岩へのジャンプが上手くできず、オオカミ仲間からは笑われてしまうんです。一方で、後半のガブががんばるシーンでは、しっかりとジャンプをしているんですよ。ガブがジャンプをする姿には「がんばれ~!」と思わずにはいられませんでした。
 あまり露骨な伏線ではありませんが、ガブのジャンプにはじんわりしてしまいました。
{/netabare}

夜と洞窟:{netabare}
 タイトルの通り、夜は重要なシーンが目白押しでした。ただ、回数自体は多くはありませんでしたので、使うタイミングに関しては徹底していたのだと思います。
 エンディングは洞窟と絡めて非常に良いものになっていました。「夜空の満月」が「洞窟内から見た外の光」のように演出されています。
{/netabare}

 大人の視点で見ると、この先一体どうなるの?と考えてしまうところもあるかと思います。ただ、あれこれと理屈をつけるのではなく、素直な子供視点で見て欲しいかな、と個人的には思います。シンプルながらも深みのある作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4
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