ギャグでバトルなおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのギャグでバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月06日の時点で一番のギャグでバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.1 1 ギャグでバトルなアニメランキング1位
ノラガミ(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2449)
14214人が棚に入れました
黒いジャージにスカーフ姿の“夜ト”。夜トは祀られる社の一つもない~貧乏でマイナーな神様。自分の社を築くべく、自分の携帯番号を街なかやトイレの壁に書き込み、賽銭<5円>で人助けをする、自称“デリバリーゴッド”である。良家の令嬢・壱岐ひよりは、交通事故に遭いそうになった夜トを助けようとして、代わりに自分が交通事故に巻き込まれてしまう。それがきっかけで“半妖(魂が抜けやすい体質)”となったひよりは、その体質を治してもらうために夜トを追いかけ、次第に行動を共にするようになる。さらに、夜トに拾われ、神様が使う道具“神器”となった“雪音”も仲間に加わり、人間に害を与える“妖”と戦いを繰り広げる一方で、夜トの秘められた過去がひもとかれていく。

声優・キャラクター
神谷浩史、内田真礼、梶裕貴、豊崎愛生、小野大輔、沢城みゆき、福山潤、今井麻美、小松未可子、大川透、釘宮理恵、井上和彦
ネタバレ

yuuuu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヤトの憎めなさが好きですわぁ(゚ω゚)

原作をそこそこ読んでのアニメ鑑賞!
ヤトが神谷さんなのはほんと、申し分ない!完璧や…
OP、EDすごくよかった!
特にEDが好きかなぁ!

原作から省かれた部分が多々あるようですが、アニメとしては12話で結構きれいに収まっていたように思います(`・∀・´)

さてさて、各話ごとの感想といきます^_^
1話{netabare}
伴器を解雇して、神器がいなくなったヤト。
そんなヤトを助けたひより
ひよりはよく体を落とす人となりました( ̄▽ ̄)
{/netabare}1話をみて、作画が結構いいなぁと率直に思いました!(゚ω゚)次回以降にも期待っ

2話{netabare}
ついに神器を手に入れたヤト。
けど、それを手にしたヤトには涙が…(°_°)
雪音は生意気そうで、前途多難な予感…
{/netabare}
3話{netabare}
天神さんからの依頼で踏切にいた妖を無事倒しましたとさ。雪器はまだ制御が難しいみたい(ーー;)
伴器は天神さんのとこにいたのねー
ひよりが無茶しすぎでそのうち大変なことになりそう…
雪音は年頃の男の子って感じ。ヤトも苦労しそう(°_°)
雪音はどうして死んじゃったんだろう…
{/netabare}
4話{netabare}
小福ちゃん登場!!あの二人やっぱ好きだわぁ( ̄▽ ̄)
ヤトは自分が万一の時の行き先を作ってあげたんだね
やっぱ、優しい。

野良も最後に出てきたけど、ヤトにも野良にも複雑な過去がありそう…(°_°)
{/netabare}
5話{netabare}
雪音がひよりの家に居候することに!
なーんか、ちょくちょく悪さをするから、ヤトがさされまくって辛そう…
最後雪音の意に沿わない形でヤトが妖を切ったから、この後雪音ともめそうだなぁって感じ(ーー;)
{/netabare}
6話{netabare}
毘沙門と遭遇。めっちゃ神器連れてた!
なんか、過去にヤトが毘沙門の神器を切ったらしく、凄い勢いでヤトを殺しにかかってた…
ヤトは、うなじのところがすごく黒くやすんでて、お清めしても浄化しきれないでいた…
雪音は店の商品勝手に持ち出したりとかいろいろしてたから、多分それが原因なのかなぁ(°_°)
{/netabare}
7話{netabare}
野良の名前の由来…たくさんの主をもつ
ヤト、コンビニで働いてたし…
雪器がなまくらになってた(°_°)
これは行いが原因?
最後にノラの横に立ってた人(神様かな?)が木になる(゚ω゚)
雪音が早くヤトに心を開いてくれないかなぁ…
みてて辛い(´;ω;`)(いい意味で)
カズマが言ってた、早く手を打たないとヤトは死ぬって言葉。
どうやら、ヤトに危機が迫ってるようです。
{/netabare}
8話{netabare}
いじめを受けてたまなぶくん(見知らぬ人)の悩みを聞く話。まなぶくんは自力で踏みとどまれてよかったよ(´;ω;`)
ヤトもたまにはいい仕事するやん^_^

この事件がひと段落ついたと思ったら、ついにヤトの全身までやすみが広がっててピンチ
顔まで変色してきて、ほんとにやばそう
雪音くんがそれをみて変わってほしいなぁ…

小福さんのところに助けを求めに行ったら大黒さんが一線を!?
ヤトの命運やいかにのところで終わるから続きが気になる…
一気見でよかったぜ(`・∀・´)
次みよ次!
{/netabare}
9話{netabare}
みそぎの時間。
ひよりが毘沙門のところまで行ってカズマを呼び、カズマと伴器と大黒でみそぎを行った
服を脱いだ雪音の背中には凄い数の妖が取り付いてて、すごくやばいってのが伝わったきた(°_°)
ヤトもめっちゃ血を吐くし…

ひよりが妖と化しそうな雪音を呼び止めたおかげでなんとかみそぎは成功、ことなきを終えたとさ(ーー;)

これで、雪音がいい子になってくれたらいいのになぁ

…毘沙門と会議っぽいことしてたカズマは抜け出してきて大丈夫だったのかなぁ
あと、大黒運転できるんだ笑

EDのあと、白髪の男がノラからラボって呼ばれてた
一体何者だろうか
続きがきになる!!!
{/netabare}
10話{netabare}
うお!雪音くん掃除しとるやん!

ひよりの友達がラボの話ししてた
いなくなってほしい人を消すって、怖っ!Σ(゚д゚lll)

雪音くんと息バッチリで、ヤトも絶好調!
だけど、なんか昔はもっと強かったらしい?

今度はノラが絡んできてちょっと面倒なことになりそうだなぁ
最後に、ひよりが「どなたですか?」って言っちゃってるし!?
{/netabare}
11話{netabare}
ノラのせいでヤトに関する記憶を失ったひより。
でもそれで半妖にならなくなったから、これでいいんじゃないかとも思うけど、どうやらそうはいかないみたい…
この話では、ヤトがひよりの記憶を戻そうと頑張るけど、どうやらラボを倒すしかないみたい(ーー;)
ヤトにはめんどくさい過去があって…

いよりの中にはうっすらとヤトと雪音が残ってるみたいで、最後ヤトと雪音を前にして泣いてた。
あれはなんの涙だったんだろう(゚ω゚)
{/netabare}
12話{netabare}
なんとか、ラボも倒し、いよりの記憶も戻り、めでたしめでたしみたいな感じだったけど、ノラがちょっと不穏な空気を残していたなぁ
二期への布石かなぁと思っております(゚ω゚)
{/netabare}
全話視聴して感じたのが、あれ、原作こんな感じだったっけなぁというのが正直なところです
(読んだのが結構前なので曖昧ですが)
なんというか、作品全体の雰囲気が少し違っていたと思いました

戦うシーンはかっこよかったし、豪華声優陣によってキャラがすごくたっていて良かったです

しかし、どこか物足りなさを感じてしまいました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

夜卜神が「なんで神社アニメ特集に俺っち載ってないの?」とお怒りのご様子です。

・・・あんた影薄いからねぇ
(貧相な主人公・夜卜神より、羽振りの良い天神様の方がよっぽど目立ってた気が・・・)

日本の神々をモチーフとする設定が凝っていて興味深くはある作品なのですが、シナリオが場当たり的で余り面白くなかったのがとても残念でした。

どちらかというと女性ファン向け作品ということで、ヒロイン壱岐ひよりの印象も薄い感じ。
原作マンガの方はまだまだ絶賛連載中とのことなので、アニメの方ももし続々編があるのなら、もう少しアニメファンの好みを研究して頑張って欲しいと思う作品でした。

天神様に免じて評価点数は心持ち高めに付けておきます。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      あだちとか(『月刊少年マガジン』2011年1月-連載中)
監督         タムラコータロー
シリーズ構成     赤尾でこ
脚本         赤尾でこ、福田裕子、和場明子
キャラクターデザイン 川元利浩
音楽         岩崎琢(第1-2期)、小西香葉・近藤由紀夫(第2期)、ELECTROCUTICA(第2期)
アニメーション制作  ボンズ {/netabare}


◆期別評価

(1) 第1期 (計12話) ☆ 3.7
(2) 第2期 (計13話) ☆ 3.5
-----------------------------------
  総合  (計25話) ☆ 3.6    


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================ ノラガミ (第1期) (2014年1-3月) ===============
{netabare}
第1話 家猫と野良神と尻尾 ★ 夜ト神と壱岐ひよりの出遭い、ひより生霊になる
第2話 雪のような ★ 神器・雪音召喚
第3話 招かれた厄災 ★ 天神(菅原道真)の依頼、真喩(まゆ、元夜卜の神器・伴音)、自殺を誘う妖
第4話 しあわせの在処(ありか) ☆ 貧乏神(小福)と神器(大黒)、縁切り、本当は怖い夜卜
第5話 境界線 ☆ 雪根の迷い、一線を引く
第6話 コワイヒト ★ 最高の武神(毘沙門)の襲撃、浄めきれない傷と野良の囁き
第7話 迷い事、定め事 ☆ 不吉な忠告、進行する夜卜の病(やす)み
第8話 一線を越えて ★ 風穴の開く場所、学校のいじめ、雪根の一線、夜卜の危機
第9話 名前 × 禊(みそぎ=身を削ぐこと) ※作画・演出は良いけど脚本が粗雑で残念
第10話 忌むべき者 ☆ ひよりの初詣・記憶喪失(夜卜)
第11話 棄てられた神 ☆ 禍津神(まがつかみ)蠃蚌(らぼう)の襲撃、ひよりの記憶喪失(雪音) 
第12話 一片(ひとひら)の記憶 ★ 蠃蚌VS.夜卜、記憶回復、禍津神の死{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)6、☆(並回)5、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.7

OP 「午夜の待ち合わせ」
ED 「ハートリアライズ」


=========== ノラガミ ARAGOTO (第2期) (2015年10-12月) ==========
{netabare}
第1話 諱(いみな)、握りて ☆ 毘沙門天の死霊救済、雪根と鈴巴(毘沙門天の神器の一人)の出遭い
第2話 彼女の思い出 ☆ 野良・陸巴(くがは)暗躍、毘沙門天一家の軋み
第3話 イツワリノ絆 ★ 兆麻(かずま)破門、藍巴(あいは)の夜卜襲撃、陸巴vs.兆麻
第4話 願(ねがい) ★ 陸巴の罠(神同士の殺し合い、代替わり)、夜卜vs.毘沙門天、兆麻の打ち明け話(麻一族全滅の真相)、雪根絶命?
第5話 神祝(かむほさ)き、呪(ほさ)きき ★ 祝(はふり)の器、毘沙門の病(やす)み進行、兆麻の制止・犠牲
第6話 為すべきこと ☆ 誤解解消、陸巴破門、面の妖退治
第7話 神様の祀り方 ★ ひより高校進学、恵比寿の祝の器買取申込み、道標、ミニお社
第8話 禍津神 ★ 夜卜の高天原引っ越し、緋(ひいろ)と面の妖、夜卜軟禁・汚れ仕事、父(とと)様の解放条件
第9話 糸の切れる音 ☆ 黄泉の言の葉、恵比寿への嫌疑、イザナミ、忘却寸前
第10話 斯く在りし望み ☆ 梅雨(梅の精)、黄泉からの脱出行
第11話 黄泉返り ☆ 続き
第12話 君の呼ぶ声 ☆ 続き、魂呼び、夜卜の真名、天の討伐軍、神薙の陣
第13話 福の神の言伝 ☆ 恵比寿の代替わり、緋器(ひき)破門 ※シナリオとっても残念{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)8、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「狂乱 Hey Kids!!」
ED 「ニルバナ」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

宿無しジャージ神(全12話)

オープニングカッコ良いです。
原作の絵を生かして、細いきれいな線で、丁寧によく動いているという印象。

妖の目玉キョロキョロぐにょぐにょしたやつらは、実線がビビットに映える中に対照的な色が混ざって、目にビックリする感じでポップですね。あ、苦手な人もいるかも…?

笑えるシーンを人物を遠目にして引いて見せているのが、冷静な目線なような、地味なような。地味…丁寧すぎて地味な感じも拭えんかもしれん。

第一話は、社も持てないモテない神様・夜卜と、格闘マニアのフラフラ幽体離脱お嬢様・ひよりの出会いまで。
神器と呼ばれる武器となる霊体を上手いこと多く養えるほど、強い神になってゆくんですが、初っ端からたったひとりの神器に三行半を叩きつけられ
(手汗サイアク〜!とか言われ…){netabare}(でもあの神器さん、ゆくゆくは再登場するはず){/netabare}、
ソロ神様になってる夜ト。
いつか立派な社の設立目指して、デリバリーゴッドと称してチマチマした依頼を引き受けてはお賽銭をいただく…その日暮らしのジャージ神の、明日はどっちだ!


月刊マガジンがよく家に転がっているので、原作を読んでいまして、あの美麗な絵がどう動くのか気になって観てみます。
タイトルになっている「ノラガミ」エピソードはまだ解決されていないので、毘沙門天ヴィーナの話が一段落するあたりまででしょうか。楽しみです。 →ヴィーナまでやらず、オリジナルキャラクターのエピソードで締めるようですね。

公式サイトのおみくじ引いたら末吉だったトホ(_ _)

(最終話まで観て)
途中心配になるくらい淡々とした演出だったのですが、カッコいいところはカッコよく人情くさい所はとても人情くさく、まとまりよく終わった気がします。


各話感想**************
{netabare}
2話
丁寧に進んでるけど遅いような気も。こんなもんか?雪音登場。
3話
ひよりと夜トそれぞれの思いやりある所が見え隠れ。退治時の音楽が一風変わってますね。家も無く寝起きするってシンドイだろうなぁ…。

4話
テンポよく楽しい話だった。小福ちゃんの寝ぐせかわいい。

5話
普通に物分りのいい家政婦さんなのかと思いそうになるけど、「見えてない」のね。お父さんとの空気感とか、ジワジワ分かる違和感がおかしいけど、演出がすごくなんというか…奇をてらわないですね。今時地味でストイックだなぁ。
夜トの説明不足とお嬢様のおせっかいが絡まって…「雪音くんはいい子です」って言葉が切なく漂う。
浮遊霊の女の子の話、原作で哀しくてイヤだったんだ…。うう
報われないものを見せる割には、あんまり、現実的な想いが込められたエピソードじゃないなって気がして。無念さを見せるのに子供を交えるのは残酷な使い捨て感だと思ってしまうのは、私がヤワなんでしょうか。連載初期で荒削りだと感じた。アニメでもそのままなのね。残念。

6話
毘沙門との対決。
小福ちゃんのはた迷惑な活躍がかわいい。「魔が差す」=主を刺す、のがわかってない雪音。むつかしー思春期に手を焼いてる夜トです。

7話
雪音の不良化進む。魔が刺した時の夜トへのダメージ、きっと大げさなアニメなら効果音とフラッシュな感じで…(推理もので犯人わかった!的なシーンでピカーンとなるような風に)見せるんじゃないかと思うんですが。数人の登場人物の中、俯瞰で「ツッ…」って、心配なくらい説明的なことをせず地味なんですが。

8話9話
学校生活を覗くことで、雪音のおいてきぼり感が暴れ出して。
雪音の声優さんすごく自然な息づかいでうまいですね。
保健室の寝起きの夜トと掴んでるひよりがかわいかったな。
これまでの地味な演出で細かい内容は伝わってるのかな?という疑念がありましたが、「伝わってるよー」というメッセージもいただき、そっか心配しすぎかぁ?と気を楽にして観ることに決めた。

ごめんなさーい!!ってやっぱり雪音の声優さんうまい。
鼻水たらしてもらい泣く大黒は、身体に合ったごつい車乗ってたね。でもチャーハン作ってくれるんだ、いいなー。

さてヴィーナが動くかなー?


10話
今月の月刊少年マガジンの紹介見たら、アニメに「オリジナルキャラクター登場」とな。それが今回のラボウ(蠃蚌って書くんだって)。
じゃあ、ヴィーナまで話は進まないね。

ゆきねの勉強見てる時のラクガキで「働け!」ってやつの、まさにソレを技に働いてた姿が、今月の原作連載話で読めますよ…。まさかの…利用法⁉


12話
ひよりの記憶を取り戻せ!
ってとこを混ぜる事で、ゲストキャラとの対決を違和感なく混ぜ込み。
ラボウ、{netabare}原作のとと様とヴィーナさんとこの謀反薬師がまざった{/netabare}ようなキャラかなー、という気もしましたが

いけずなノラちゃん、「とと様」の話をチラつかせましたね??
続き、やってくれるんですかね??
やるならばぜひ、「シケた学園だぜ…」のひより様が見たいです。(≧∇≦) {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 44

74.3 2 ギャグでバトルなアニメランキング2位
銀魂’延長戦(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (476)
3659人が棚に入れました
天人(宇宙人)が来襲して、突如価値観が変わってしまった町、江戸。宇宙人、高層ビル、バイクに電車などなど何でもありの世界で、
変わらない魂を持った最後のサムライがいた。
男の名は坂田銀時。
通称、万事屋・銀さん
いい加減で無鉄砲。
でも決めるところはさりげなく決めたりして・・・。
笑えて、泣けて、心温まる、銀さんとその仲間たちの生き様、
とくとご覧あれ!

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

脇役なんて勿体ない!!アニメファンが選ぶ「是非、主役として描いて欲しい脇役キャラクター」

男性キャラの1位には、大人気の人情時代劇コメディー『銀魂』から、真選組鬼の副長、「土方十四郎」が選ばれた。もちろん主役ではないが、ただの脇役とはいえない存在感を放つ、作品きっての名物キャラである。キャラペディアにて以前発表した「アニメキャラの名言ランキング」では、主人公の「坂田銀時」を差し置いて、彼の「惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」が3位になるなど、その影響力は絶大である。プライドの高いクールなイケメンを、ひとつの作品の主役として描いたストーリーは確かに一度観てみたい。

アニメ『銀魂』2年ぶり新シリーズで復活 2015年4月放送開始
千葉・幕張メッセで開催中の『ジャンプフェスタ2015』で21日、アニメ『銀魂』の約2年ぶりとなる新シリーズが2015年4月よりテレビ東京系列で放送開始されることが発表された。多くのファンが詰めかけたステージイベントの終盤、原作者・空知英秋氏からの手紙が読み上げられ、「アニメ銀魂もう一回やってみますか」とサプライズ発表があり、会場は大歓声に包まれた。

原作漫画は2003年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中。アニメは、06年4月~10年3月に第1期、10年4月に劇場版第1弾となる『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』公開。10年4月~11年3月まで特選再放送『よりぬき銀魂さん』を放送。

11年4月~12年3月には第2期、 12年10月~13年3月まで新作13本と再放送12本を混在させて構成した延長戦を放送。そして、13年7月公開の『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』がアニメ「完結篇」として公開され、最終興行収入17億円の大ヒットを飛ばしながらも終止符が打たれていた。

空知氏は手紙で「来年、アニメ銀魂は、空っちみー原作で生まれ変わって皆さんの前に戻ってきます。その時がくるまでどうか皆さん、いつもの秒読みで待っていてください。それじゃいくよ。3、2、ワンピース!!」とメッセージ。

ステージイベントに登壇した坂田銀時役の声優・杉田智和は新シリーズ発表を受けて「作品のエネルギーが、自分の外側で爆発している印象でした。実際に銀時を演じれば何か感じると思います。放送されるまで信じていません! 楽しみです」と喜びを爆発させていた。

同じく志村新八役の阪口大助は「いや、もう何がなんだかって感じで…。すっかり終わったつもりでいましたから(笑)。とりあえず始まるからには頑張っていきたいなと」。神楽役の釘宮理恵は「再びこの作品に参加できるのが、心よりうれしく、収録が始まるのを楽しみにしています。変にパワーアップとかせずにいつも通りだと良いなぁと思ったり思わなかったり。とにかく精一杯頑張ります」とコメントした。

『銀魂』は、天人(宇宙人)が来襲して、突如価値観が変わってしまった街、江戸を舞台に、宇宙人、高層ビル、バイクに電車など何でもありの世界で、変わらない“魂”を持った最後のサムライ坂田銀時、通称、万事屋・銀さんと、相棒でアイドル追っかけの志村新八、怪力宇宙人で美少女・神楽の3人がさまざまな難題を解決すべく奮闘する物語。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

たとえ記憶が操作されて、本来「そこ」にいるはずの場所がとられようとそこの場所は誰にも取られやしない。なぜなら彼らは魂の絆で繋がっているからだ!!

前作までのお話。

江戸時代末期に「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人達が襲来し、そいつらの侵略を阻止をするため20年にかけて天人と戦争をした後地球は天人に負け、開国をしてしまった。そのせいで侍たちは刀を捨て、戦い意思、そして侍魂を失ってしまった世界。けれどそんな世界にまだ侍魂を持った男がいた。その男の名は「坂田 銀時」(主人公)です。

今作のストーリー

半年ぶりに放送したため、半年ぶりに酔っ払いながら「万事屋銀ちゃん」に帰ったと思った銀さんは仲間の神楽と新八にお出向かいされませんでした。そして、居間に向かった先には二人ともいましたが、奇妙な事を言いました。それは
「もう 何やってんですか 遅いですよ」
「早く支度するよろし 客がきてるアルよ」
「早く早く」
「「金ちゃん」」
っと言い、金髪ストパーの坂田金時が出てきました。

驚いた銀さんは酔っ払って よそのアニメの家に 「突撃 朝ごはん」をしてしまったと思ってしまいました。

けれど本当はこの作品は本来銀さんがいるべき場所に謎の男 坂田金時 がいました。さぁ新しい旅の始まりだ!!

私の感想。

下ネタとパクりネタまみれの作品でしたね。本当に下ネタだらけでした。とくにタイトルから、下ネタですよ。銀魂(ぎんた)はまだよくても金魂(きんたま)はもう、だめでしょう。下ネタの塊じゃないですか! 名前から男性の物の名前だなんて・・・ {netabare} そして、金魂が終わったときにでた まんたま が一番の下ネタですよね!! あれは本当に下ネタがやばかったです。{/netabare}

今作は結構1期でやった話を繰り返している所が多かったです。まあ、おもしろいので、私は別に文句はないですが、視聴者としては平気でしたのでしょうか? 

けれど、感動するシーンも多かったです。原作を読んでいてもこれほど感動できる作品は少ないので、うれしかったです。最後の劇場版の銀魂にかなり期待しています。

オープニング

「LET’S GO OUT」
テンションが高くてそして、曲のテンポも最高です。けれど、一番最高なのは画像です。はじめの金魂は置いておいて、この作品の画像はとてもキャラクターの説明もできていまして、ネタバレは少々ありましたが、それはこの曲の魅力になりますので平気です。

「サクラミツツキ」
かなりかっこいいオープニングです。ネタバレが少し多かったですが、最高なオープニングです。キャラクターの説明が超かっこいいですし、なんにもかもかっこいいです。

エンディング

「ムーンウォーク」
かなりお気に入りの曲です。この男性ボーカルの声が最高すぎです。本当にかっこいい声です。これほどかっこいいですとなんだか男なのに惚れてしまいそうです。画像もかっこいいですし、なんだかかっこいいずくしですね^^

「エクスペクト」
前エンディングほどではないですが、このエンディングもかっこいいですね~ なんだか心もって行かれるような感じがします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

Lickington さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

密度の濃い銀魂もまた違った味に?

たぶん253話から265話までだとして感想を書く

この期は1クール分しかなくて少なかった
それにもかかわらず,長篇で始まり長篇で終わるといった贅沢ぶり
金魂篇,一国傾城篇,ビームサーベ流篇(恒道館篇?)の3つが詰まっている
これまでの第1,2期と比較すると異様に内容が濃い
(別にオープニング2回3回流すなとは言っていないです,ごめんなさい,それも銀魂がアニメとしてなんだかよくわからない地位を獲得している所以でもありますので)

一番好きな回をあげるとすれば,216話の一国傾城篇の完結話
爺や(G嫌)がかっこよすぎる
己を殺し,上に使えるという真の忠誠心が本当に感動的
最後が全て描かれていないこともまた,見ている人の想像を引き立て,心の琴線に触れる
銀魂のこういうところが好きなんですよ
ツッコミはしすぎなところもままありますが...

最後に,銀魂を初めて見たいひとは,ぜひ第2期をお勧めします
それでも何十話もあって無理ですよーという人にはかぶき町四天王篇がオススメ
210話から214話までですよ

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

61.2 3 ギャグでバトルなアニメランキング3位
ビッグオーダー(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (376)
2306人が棚に入れました
これは、世界の滅亡から始まる物語。

星宮エイジが太宰府政庁十人衆を率いて、世界侵略を目指す異能力バトルストーリー。

天草市に住む、一見どこにでもいる普通の少年・星宮エイジ。ある日、彼が通う高校に転校して来た紅鈴に命を狙われたことから、彼の人生が大きく変化していく。

妹、星宮瀬奈の命を救うべく立ち上がった星宮エイジを待ち受けているものとは?策謀、陰謀渦巻く世界を舞台に、オーダー同士の死闘が、今ここに繰り広げられる。

声優・キャラクター
森田成一、三上枝織、田所あずさ、久野美咲、三咲麻里、鶴岡聡、林勇、立木文彦、原田ひとみ、立花慎之介、新垣樽助、早見沙織、石井真、若本規夫
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

未来日記の作者の描く異能バトル! きっとトンデモない仕掛けがあるに違いない!

あの名作(?)未来日記の作者のコミックが原作の異能系アニメです!
未来日記では狂気の恋愛ストーカー劇が斬新すぎるくらいインパクトありましたが、今作ではどうなのか?!
第一印象はよくある作品に思えても、きっとトンデモないストーリーになるのでしょう。
けっこう期待してますw

物語のあらましを紹介すると…
10年前に謎の妖精が人々の前に現れて、何か強く願う人々に対して次々と異能を与えていったのがはじまり。
主人公もそのひとりで、世界を破滅に導く災厄の願いをしたためか、とんでもない大災害を巻きこすことになる。

当人は当時の記憶がないので自覚はないものの、みんなが自分のせいだと責めるので
そうだと思い込んでる模様(そこらへんが曖昧な設定になっている)

とにかく数多くの人々が死んだのは事実で、これに罪を感じて以来、能力の封印をするが、
ここにきて主人公の周囲が慌しくなり、否応なしに巻き込まれていくことになる。
だがそれは、主人公の本当の能力を知るきっかけにもなるのであった。。。

以下ネタバレで

1話~ こんな美少女が俺に興味をもつわけがない!←それがあった
{netabare}
大災厄を招いた張本人。
それを知っている人は限られているのか普通に学校生活を過ごしてはいるが、
いまだに罪の意識から逃れられず学業にも集中できない主人公。
治療が不可能な重病を患う妹の奇跡的な回復を願うが…。

すべてに興味を失っていた主人公の前に可憐な美少女のリンが転校してくる。
しかも自宅前で再会してご近所さん?頼みごとをされるラッキー展開にデレるものの、
喜んだのもつかの間… 
まさかの美少女リンから不意の襲撃をくらってダウン!(ここ驚いた)

実はリンの両親は10年前の災厄でふたりとも死んだそうで、主人公には恨みしかないのだという。
思わず発動させてしまった異能で逃げることに成功するが、今度は大事な妹を拉致されてしまい、
どうあっても対決するはめに。

恨み骨髄なリンの手により、主人公の目の前で妹の体には日本刀がぶさり!(これも驚いたw)
主人公の顔を見てあざ笑うリンだったが、ついに主人公の記憶の蓋がこじあけられて
本当の能力が目覚め、反撃がはじまる!

ここから感想です

とまぁ、すべて記憶喪失だから仕方ないという不親切なはじまりで、
それでいて親の仇だから殺す!!みたいな理不尽な追っかけもいたりして、
ふんだりけったりなんですよね。

学校は早退しまくりで卒業も怪しいトホホ系、どちらかといえば記憶喪失なところは詠唱で、
普段のノリは禁書のトーマぽい雰囲気の主人公です。

記憶違いからはじまった災厄の原因を探す羽目になるのか、知る羽目になるのかですが、
すべてを知る謎の国家機関の存在が関わってきて、最終的にはここのメンバーになって
黒組織と戦う展開になるんじゃないかなと。

初回から設定が怪しく思えるところ満載ですが、まぁ、ご愛嬌。
リンの能力は不死の肉体でしたが、自分以外の人間の傷も癒せるヒーラー能力もあるようで、
あれで妹の病気も治れば話しは円満解決ですねw

そして主人公の能力が、歩いた範囲のすべてを支配する力というのも判明しました。
かなりのチート設定ですが、たぶんこれからあら捜し?能力の弱点を突かれて幾度となくピンチ
に陥ると思うんですが、その理由とかにこだわってみるのもおもしろそうです。

異能を発揮するときに後ろに魔人みたいなのが現れるんですが、これはJOJOぽいですね。
JOJOくらい大成功することを願っています!

そういえば昔、梅津和夫のマンガだったかで、神の左手、悪魔の右手みたいなフレーズが印象に残ってます。
以来、ラノベでもどっちの手に力が宿るかが気になったりしてます。

うぉぉぉ、俺の右手に暗黒竜の力がぁぁぁぁ~とかいうときは、ヤバイのかも! とか。
まぁ、ほとんど関係ないんですけどw

本作の主人公の力は左手に宿ってるので(レビュー書きながらジャケット写真見る限りでは)
だからこの力は、きっと良い力、天使の力なんだろうなって思ってるんですが、果たして~。
{/netabare}

2話~ さすが同じ作者、今度は未来日記の逆バージョンできたか!
{netabare}
異能者が集う国家機関、大宰府の手に落ちたエイジ!
異能をつかって相手を支配しようにも、いちいち「オーダー!なんちゃら!」
て叫ばないとならないからか、それ以上の速度で自分の間合いに踏み込まれるとダメみたいです。
えぇぇぇぇぇ・・・・。

意外にも使えない能力ですねw
これだと詠唱終えるまでに時間差で人海戦術でこられたらあっというまにやられてしまいそうです。

ともあれ支配下においたリンの手引きにより脱獄に成功。
でも、助けてくれたリンの目付きがやばいくらいイッていておかしいw
目玉ぎょろぎょろw
ここらへんの顔芸がすごすぎて、あの可愛いリンちゃんとのギャップに笑ってしまいます。

それに支配下におかれようとも、意識であるとか心はそのままらしくて、
今回もエイジを殺す気まんまんで、あんまりそばにいて欲しくない気がw

でも、お茶目で憎めないんですよね。
なんとかしてエイジを殺そうとしては逆に失敗して自滅パターンを繰り返すところは
ギャグ展開すぎて笑いました。いやぁー、リンちゃん気に入りました!

で、ふと思うんですが、未来日記のヒロインのユノは主人公を守るために必死でもストーカーでしたが、
今度のヒロインはその逆で、殺したいのに守らないとならないんですね~。
設定がまるで逆なら、同じようなストーリーでもおもしろくなるかもしれない。

最後に謎の組織の大宰府十人衆と自己紹介しあうことになったエイジ。
実は拘束していたのもすべてエイジの能力を試すためで、今後は力を貸して欲しいと助力を願われます。
それも十人衆の首長たる王として。。。です。ほほーー。

いまの日本は大災害以降、政府機能も喪失して国連により間接的に支配されているらしく、
真の独立を勝ち取る必要があると。
そのためにも、日本中に点在する機構の支部を撃破しなければならないと。

まぁ、言ってることはわかるのだけど、リンと同じでエイジのせいで大事な人を失った
キャラもいるだろうし、そう簡単に一致団結とはいかない雰囲気? どうなんだろうか。
{/netabare}

3話~ 早くも新たな嫁候補が登場w リンちゃんの立場は?!
{netabare}
九州支部の王として君臨することを大々的にニュースにされた主人公のエイジ。
誰も彼もがエイジが破滅の原因と知って怨嗟の対象に!

それもこれも指図しているのが、九州支部でナンバー3の地位にいる(?)
イケメン異能者義経のせいなのだが、義経に従う異能者のマリともども
ちっともエイジの言うことを聞かずにdisられてるし、支配の能力の効果は?!
と疑問に思うレベルなんですが…誰か教えてくださいw

まずは九州支部と隣接する山口支部の攻略をすすめる手はずになるも、逆に奇襲をうけて
ピンチに陥るエイジら一行。
未来予測の異能をもつ壱与に助けられるが、この壱与がちょっと頭のネジがゆるそうな子で、
最後はエイジの嫁みたいなことを言い出すし妊娠したとかまで言い出して放送が終わりましたがw

ここから感想です
もしやの聖獣ケルベロスに続くギャグアニメ枠?!
支配の異能が全然効果を発揮していないし、リンの再生の能力が自分だけでなく
他人にも有効なのはわかっていたけど、折れた剣の修理もOKな物質にもいけるだとか、
いろいろと複雑なんですね。
そのギャップだったりに笑う展開になりそうです。

そして壱与という大宰府のメンバーの活躍回でもありました。
まぁ、違った意味での活躍が目立ってましたが…。
ふれただけで妊娠しちゃうてのも異能なんでしょうか?
いったい何が産まれるのやら…。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

願い…それは妬み、執着、恐れ…人々の願いの根源は得てして利己的なモノ…

この作品の原作は未読です。正直どんな内容の作品なのかは知りませんでしたが、ゆるゆりのあかりちゃん…もとい三上枝織さんや、WIXOSSのタマ演じる久野美咲さんが出演されると知り、視聴を決めた作品です。

大好き…或いは気になる声優さんが出演される作品は、やはりチェックしたくなりますよね。
これが視聴数が減らない元凶である事も理解していますが、一度このスタイルが身に付くと、中々視聴スタイルを変えられないんですよね^^;
それに、全てではありませんが大体の作品は視聴しているうちに面白さを感じるので…

突如発生した大破壊によって崩壊に至った都市が放置されて10年…
そして、その10年は世界に2000人存在すると言われているオーダーと呼ばれる能力者の歴史そのものでもありました。
この物語の主人公は国連暫定統治機構によって支配されている九州地方の天草市の高校に通う男子高校生である星宮 エイジ…
彼もまたオーダーの能力を授けられた一人でしたが、彼の能力こそ現代社会のなれの果てを生み出した張本人でもあったのです。

10年前、オーダー…願う者として星宮 エイジは願いました。
その願いは世界に仇打つような願いではなく、大切な人の傍に居たいという純粋で優しい子供心からの願い…
決して何か意図があった訳でもありません。
ただ制御できない能力が暴走してしまっただけ…

そして今の彼に出来るのは、自分の正体を隠し通す事…
でもある日、そんなレイジの通う学校のクラスに紅鈴というとびきりの美少女が転向してくるのです。
その唐突な出会いに喜ぶレイジと鈴…内に秘めた思いは真逆でしたけれど…
この出会いからレイジはオーダー同士の戦いに巻き込まれる事となり…物語が動いていきます。

完走して振り返ってみると…全10話というアニメの尺は短すぎだったと思います。
時折物語の展開が見えなくなってしまったので…

アニメ化って、原作者もその作品のアニメ化を楽しみにしてい人にとっても一大事なんです。
勿論、アニメ化には大人の事情が付き纏う必然性も理解しています。
でも、それは作品の質を落とす事にはならないと思うんです。

一つの作品に原作から入る人とアニメから入る人の両方があると思います。
アニメから入った人は、ぶつ切りにされた作品のストーリーに魅力が感じられず、結果的に原作まで手が伸びない…
そして原作から入った人も「アニメは展開が速すぎて…原作既読じゃないと理解するのは難しいよね」などと思われちゃうと円盤やグッズに手が伸びない…
結果的に中途半端な作品はお互い悪循環を生み出しかねないと思うのです。

両者がwin-winの関係になれる着地点を模索し具現化し続ける事こそ、制作側に課せられた責務の様な気がします。

それでは、この作品がそんな中途半端だったか…というと、物語の展開が見えなくなる事はありましたが、そこまで中途半端な作品では無かったと思います。
一番に挙げられるのは声優さんの熱演とヒロインの可愛らしさ…
日常パートにおけるエイジと鈴…支配やこれまでの軋轢を忘れさせてくれるほど自然な恋人っぷり…
只でさえ鈴は基本スペックた高いんです…時折エイジが羨ましくなりましたよ^^;

そして可愛らしさ…といえば、エイジの妹である瀬奈もなかなかです。
己を知り…兄のために身を呈する決意を見た時、普段は物静かな彼女に潜む情熱の炎を垣間見たような気がしました。

でも、決意といえば…この作品の一推しでもある太宰府政庁十人衆の「四の手」である壱与(いよ)の右に出る者は居なかったと思います。
全てを受け入れる覚悟…それが何を意味するのか、分からない彼女ではありません。
でも、それが自分自身の望みであり運命ならと大きく踏み出した一歩に、彼女の並々ならぬ決意と思いを感じずにはいられませんでした。

全世界を巻き込んだ厄災…でも物語の進展に伴い、その核が少しずつ明らかになっていきます。
そしてそこで待ち受けているのは…想像を絶する展開、と言っても過言ではないと思います。
気になる方は、ぜひ本編でご確認頂ければ…と思います。

オープニングテーマは、妖精帝國さんの「DISORDER」
エンディングテーマは、畑亜貴さんの「毀レ世カイ終ワレ」
ここでビックリしたのがエンディングです。畑亜貴さんと言えば、これまで数えきれない程のアニソンの作詞をされてきました。これまでテロップで「作詞:畑亜貴」を何度目にしたか分かりません。
でも、恥ずかしながら畑さんが歌われているのは正直今回初めて知りました。
今回の楽曲も作品のイメージにピッタリだったと思います。

1クール全10話の角川枠作品でした。
きっと尺の長さが2倍だったら、キャラの心情…特にエイジの気持ちはもっと深堀りできたんじゃないかと思います。
こんな世の中にしてしまった重責が一人の高校生の双肩にのしかかっているんです。
普通に考えたら、その重責に耐えられず発狂してしまっても決しておかしくありません。
エイジが背負っているのは、その手の重さなのですから…
一歩間違えば谷底に真っ逆さま…という極めて不安定な場所で綱渡りを続ける彼を支えるのは、常に貼り付けている自分自身への思いだけ…

現在原作では第2部が始まったようです。もし、第2部もアニメ化されるなら、キャラの心情をもっと深堀りした作品になる事を期待しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

「助ける」のか「救うのか」

視聴理由 特になし

序盤 お?

中盤 あ(察し)

終盤 んー

この話は最初の異能力者(オーダーと呼ばれる)によって人類の反芻が死滅した話
ジャンルは異能力・バトル・ハーレム・シスコン・ブラコン
内容については正直がっかりです。序盤の「後輩都市」「オーダーの存在認知・オーダーへの憎悪」といった世界背景の導入は良かったです。しかし中盤から「男性視聴者に媚びたようなサービスシーン」や「序盤のシリアスシーンを忘れたかのような急なコメディ」などの「ぶれ」がでてきます。さらには異能力にも穴がかなりあり、「いやいやそこ頑張ってよ」と突っ込みたくなるようなシーンが盛りだくさんです。この作品のミスは「主人公が本当に取り戻したいと思ってるように見えない」とこです。肝心な行動理由が薄く見えるのはかなり重大です
終盤でもトンデモ理論が炸裂し、良く分からない状況が続きます。そして主人公は終始シスコンです。なんなら妹はブラコンです。しかも重度の
しかし、ラストシーンの持っいき方は良かったと思います {netabare} 父親は娘の願いをかなえるという間接的な救い。いわゆる「助ける」
そして兄は妹がシアワセな世界を作るという直接的な救いを実現しようとしました。この「助ける」と「救う」に関して、一般理論であれば「救う」を選ぶ人が多いと思います。単純に直接的に救えるなら救えたほうが良いです
しかし、個人的には「助ける」という選択肢も捨てがたいのではとおもいます。今作では「ほらね、救うという選択肢を選んだオレがただしかったでしょ?」と主人公が言っているようなものですが、それは内容の大きさです。父は「娘の願いをかなえる」に対し、兄は「妹の願いをかなえて、娘自身うも犠牲にならなくて良い」という何でもありなものだから、勝ってしまったのです。しかし、こういう状況になるならどうでしょう。「兄妹どちらかが死ななければ世界が滅ぶ」さて父は妹の「自身を犠牲にしてでも兄と世界を守る」という願いをかなえようとします。一方兄は「自信を犠牲にしてでも妹を守る」という使命(約束)を果たそうとします。さて「妹」に焦点を当てた時正解はどれでしょう。「助け」は対象の意見を反映することでより幸せに近いものになります。しかし、今回のような「妹の死」が確定され、幸不幸の概念すらなくなることがあります。「救い」を選んだ場合、「自分の願ったシアワセ」は実現されるかもしれませんが、最愛の人を無くした妹は果たしてシアワセなのでしょうか。
これは色々な考え方があり色々な正解が存在すると思います。私は正解はこれだ!と言いたいのではなく、「いろいろな考え方があるなか、いかにも正解だといわんばかりに「救い」を正当化しようとしたこの作品はなんか違うんじゃないかなぁ」ということが。{/netabare}まぁそれについてこんだけ考えさせられたのですから、展開が間違っていたとは言えテーマの方向性は良かったと思います
話を戻してラストについてです。かなり穴だらけの中盤を無理矢理解決させようとしても結局面白くない作品です。いまいちパッとしないラストも加わりさらに後味が悪いです。唯一「救い」「助け」の方向性だけが良かったですが。

そしてキャラがかなり意味不です。何をしたいのか分からないし、魅力を一つも感じないし何よりウザい
男性視聴者に媚びたような演出や言動本当に意味が分からない。もしかして原作がそっちケイかなって思ったけど少年マンガだった。ん????

監督は鎌仲史陽はさん。テレビアニメ監督は初めてだそうです
シリーズ構成は高山カツヒコさん。バカテスやそれ町のシリーズ構成を担当した方ですね。なぜこんな大物が...
キャラデザは小島智加さん。今回が初キャラデザだそうです。ま、でしょうね
劇判はEvan Callさん。単独での劇判は3回目だそうですが、共同なら何作品も手掛けた方です
制作はアスリードさん。基本政策協力だそうですが、みなみけなどの制作をされたところです

作画は2016にしては微妙かな
opはYUIさん作詞、橘尭葉さん作編曲、歌唱は未来日記op1を歌った妖精帝國さんの「DISORDER」
edは畑亜貴さん作詞曲・歌唱、境界線上のホライゾンの劇伴加藤達也さん編曲の「毀レ世カイ終ワレ」
声優さんは正直合ってなかったような気がします


総合評価 まったくお勧めしません

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

71.0 4 ギャグでバトルなアニメランキング4位
魔法陣グルグル (2017)(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (248)
1001人が棚に入れました
1992年に月刊少年ガンガンで連載を開始、
1994年、2000年に続き、連載25周年を記念して3度目のテレビアニメ化!


魔王を倒す勇者を募るというお触れを見た勇者マニアの
父と母によって、半ば強制的に旅に出されたジミナ村の少年ニケ。
村のしきたりに従って、村外れに住む魔法オババの元を訪ねたニケは、
そこで不思議な魔法グルグルを使う少女ククリを託される。
オババの話によれば、彼女はミグミグ族というグルグルを
使うことのできる一族の最後の末裔で、
いずれ現れる勇者を待ち続けていたのだという。

お調子者の小さな勇者と天真爛漫な魔法使いの少女が繰り広げる、
「思いっきり笑えて、ちょっぴり泣ける」
王道冒険ファンタジーが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
石上静香、小原好美、小西克幸、大地葉、藤井ゆきよ、櫻井孝宏、大西沙織、岡本信彦、石田彰
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

スーパーハイテンポで、頑張って24話にまとめたと思う

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
内容的にはギャグ。ある意味、異世界ファンタジーなのでしょうか(笑)

まあ、原作ファン、また、旧作を少年時代に観た人間にとってみては、懐かしさだけで胸いっぱい♪ 正直、思い出補整かかっているから、本作単体の客観的なレビューは、若いレビュアーさんか、旧作未視聴の方の方が良いかもしれません(汗)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
魔法陣グルグルの良さは、魔法(グルグル)が失敗すること。1+1が常に2になるとは限らない。その時の思いの強さ(愛の深さ)がグルグルの威力であり、成功率。グルグルを通し、ククリとニケの信頼関係、愛情の深さを描くことで、単なるギャグで終わっていないのが良さです。

好き話はいくつかあるけど、「7話(発見! 妖精の村!)」なんか特に良かったです♪

恋バナ大好きな妖精の村(オリジナリティある設定)。恥ずかしがるククリ(萌え)。何度も死ぬキタキタおやじ(古典的ギャグ)。可愛い妖精の服ではなく、いつもの黒い服を選ぶククリ(その時にオヤジの服を持ってこられての「ワシがこんなの着るんかーい!」というツッコミには笑ったw)。ピンチになるニケ(バトル)。勇者を守る為に、怖がっていたバームバームを使うククリ(成長)。ククリの「私は綺麗な服は着れないし、今は旅をしてるんだもん。アタックなんてできない。でも……いいんだもん! だって私、魔法使いなんだから~! 魔法で勇者様を守るの! それが、私のアタックだ~!!」という言葉には、胸が熱くなった。ニケも、格好良い台詞を言うし(ホーイミーツガール)。その後は、ワンチンのビジュアルやギップルのクサイ台詞アレルギーw 臭い毛布なんかでちゃんと落とす(気楽さ)。消える妖精の村(ファンタジー)。最後には新たなグルグルを得て次の冒険へとすすむ(RPG感)。実に、グルグルらしさ、良さを詰め込んだ良回だったと思います♪

さて、この2017版のアニメですが、ものすっごいテンポが早いです。旧作では1期(45話)+2期(38話)で描いたストーリーを24話にまとめているので、単純計算で旧作の3倍以上のテンポで話を進めることになります。そのため、かなりギャグを削っています。それはしょうがないんですが、同じギャグでも、「間」を削ってしまったのは、少し残念でした。グルグルのギャグは、もう少し「間」を長くとった方が面白いものも多いので(あと、やっぱりナレーションツッコミは欲しかったな~と)。

それから、自分的には「グルグル」=「神曲」のイメージが強い(神曲→奥井亜紀「晴れてハレルヤ」・「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」)。そこまでではないものの、本作は、1クール目OPの「Trip Trip Trip」は、なかなか良かったかな。

ただ、最終話の挿入歌として、「Wind Climbing」が流れたのは嬉しいサプライズでした(そしてやはり、旧作の音楽の良さを感じました。ただ、恋するハートの挿入歌としては「晴れてハレルヤ」の方が良かったかも。そして、特殊EDでWind Climbing流してくれたら、より嬉しかったかな)。

……なんて、文句っぽくなっていますが、総括で述べたように、グルグルを復活させてくれただけで満点嬉しいんですよ、基本的には♪ ククリは相変わらず、絶妙な可愛さですしね♪ 旧作のカットにしても、きっと泣く泣くだろうし、3倍速という無理難題に果敢に挑み、キッチリまとめきった制作には拍手を送りたいです。グルグル愛を感じました♪

この作品をきっかけに、グルグルを知ってくれる、好きになってくれる若い方がいればそれで満足ですね、オジサンとしては。

(ちなみに、自分的に一番おもしろかったのが、Cパートの「グルグルぷちあにめ劇場」だったりしましたw 毎週楽しみにしてました♪)
{/netabare}

【余談~ 実はゲーム(SFC)が面白い ~】
{netabare}
グルグルは、確か2度ゲーム化されています。私は1だけプレイしましたが、結構面白かったです。

1は、基本的には「トルネコ」や「風来のシレン」のようなローグライクゲームです。

特徴としては、①「戦闘では魔法使い(ククリ)のみが捜査可能」②「難易度がやや高く、結構死ぬ」③「グルグル作りが面白い」④オリジナルストーリーながら、絶妙な原作再現度。ですかね。

①ですが、ニケは基本的に、作戦通りオートで戦うので、援護系が好きな方にはオススメ。

②は、初心者救済用にチート魔法がひとつあるものの、それを使わないという縛りをかければ、結構難しい。(この時代のゲームにありがちですが)ザコキャラに普通にやられますw

③は、一番のオススメポイント。ストーリー進行と同時に魔法陣の「要素」を覚えていき、それを上手く組み合わせないと正しくグルグルが発動しません。方程式みたいなのを複数覚えておかなければならないのが、作業感を減らしてくれます。

④ですが、原作2巻くらいでゲーム制作してるんで、ほぼゲームオリジナルストーリーです。でも、「グルグルを失敗したり」「ザコキャラに負けたり」「宝箱から変な物が出てきたり」「使え(意味)ないグルグルがあったり」「強いグルグルは簡単に覚えるのに、ククリのMPが足りなくて使えなかったり」「ニケが基本的に役立たずだったりw」と、そういうエッセンスとしての原作の良さをよくゲームで再現したなという感じです。

もちろん、凄い古いゲームだから、グラフィックなんてカスだし、色々と荒いけど、それもまたレトロゲームの味です。レトロゲーム好きで、本作(2017版アニメ)でグルグルに興味をもったなら是非、プレイしてみて下さい♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まあ、グルグルだね。安定感はありますが、「懐かしい」と思えない視聴者にとっては退屈かも。あっ、「さっぱり妖精さん」お久しぶりっすw

2話目
原作や前作をうまく省きつつ、テンポよく進めていってますね。

3話目
生きてて良かった~かw 段々RPG感が出てきたね。

4話目
ギップルきた~♪ 修行、なんか「マギ」にも似た展開あったな。

5話目
ギャグのテンポが早いな(汗)

6話目
レイド、にくめない良キャラだよな~。

7話目
良い話。好きな話。

8話目
前衛が盗賊。後衛が魔法使いって、RPGならバランス悪いw ギップル、好き(笑)

9話目
なんかグルグルらしからぬ、魔法バトルしてるw

10話目


11話目
トマの墓w

12話目


13話目

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「思いっきり笑えて、ちょっぴり泣ける」王道冒険ファンタジーが今、幕を開ける!

この作品の原作は未読である上、恥ずかしながらアニメ化の発表があるまでこの作品の存在を全く知りませんでした。

物語を完走してwikiをチラ見して知ったのですが、もともと原作は1992年8月~2003年9月まで10年以上もの間連載が続いていた作品で、この間に2度もアニメ化されていたんです。
そして2012年から本編の続編の連載が始まり…そして今回のアニメ化に至っているというのが、この作品のこれまでの経緯です。

物語はごく自然に始まったので、まさか続編とは思いもよらず本作を思い切り完走してしまいました。
ですが、今回のアニメ化は続編とは言え原作の冒頭から始まっているのだそうです。
なので、途中の出来事はゴッソリ抜けているのかもしれませんが、物語をキチンと時系列を追いながら視聴できていることを知りホッとしました。

従って今回のレビューは過去2作のアニメ作品未視聴で、今回初めてこの作品を視聴したものになります。
もともと、この作品に食い付いたのは、キャラデザが可愛いこと、アニメーション制作がProduction I.Gさんであったこと、この2点でした。

Production I.Gさんがこういうゆるキャラ系の作品を手掛けるのが自分にとってちょっと意外でした。
だって、これまで獣の奏者 エリン、ギルティクラウン、PSYCHO-PASSや攻殻機動隊など、どちらかというと硬派な作品を手掛けるイメージがあったからです。
だから、当然期待もしていた訳なんですけれど…

この物語の主人公はジミナ村という辺境の地で生まれ育ったニケ…
彼は幼い頃から勇者になるべく父の厳しい修行に耐えながらここまで生きてきました。
そして物語の序盤…思い切りご都合展開なのですが、国王から勇者募集の案内をきっかけにニケは魔王討伐の旅に出ることになるのです。

ニケの住んでいた村には言い伝えがありました。
この村から旅立つとき、魔法オババのところに立ち寄らなければならない、ということです。
ニケは言い伝えに従ってオババを訪ねたところ、ククリという少女に出会う事ができました。
彼女は「グルグル」というミグミグ族にしか使う事のできない魔法使いだったのです。
でもククリの魅力はグルグル使い、だけではありません。

キャラがデフォルメされているので、分かり辛い…いいえ、デフォルメされていても可愛らしさが滲み出るほどの女の子なんです。
物語の展開上、キャラがデフォルメされていることで救われた一面もあるので結果オーライなのですけどね。
こうしてニケとククリは魔王ギリを討伐する旅に出立し、物語が動いていきます。

ニケとククリの旅は決して順風満帆ではありませんでした。
どの場所でも敵が総力戦を仕掛けてくるのが一番の理由ですが、そもそもニケとククリは駆け出しの冒険者でレベルが低すぎる点、も困難に輪をかけた要因になっています。

でもこの絶対的不利な条件がニケとククリには似合っています。
何故ならピンチになればなるほど、お互いを助けたいと強く思う間柄でしたから…
その強い思いが二人の新たなページを開き物語が進んでいく、という展開が基本なんです。

それと、相当の試練を伴う旅のはずなのですが、今一つ緊張感に欠けたパーティー構成も見逃せません。
常に二人に付き従うのは、風の精霊で道案内を兼任するギップル…
外見は一見可愛らしくみえるのですが、衣装が著しく個性的なんです。
それにクサい台詞を聞くと悶絶して倒れてしまうというオマケつき…
まぁ、時には頼もしい存在でもあるんですけどね。

でも、旅を続けるニケとククリとは全く別の意志が介在し…結果的に一緒に行動する機会の多かったのが通称キタキタおやじ…
彼はキタ村に代々伝わる「キタキタ踊り」を伝承する相手を探して旅をしていたのですが、偶然か、必然かは別にして何度も死線を一緒に潜る仲になりました。

別にニケとククリは望んでいた訳じゃないんです。
ただ、ふと気が付くとそこにいるんだから、そのおやじは本当に不思議です。
しつこいし、暑苦しいキャラではあるのですが、嫌いになれないタイプのキャラでした。

後は物語の展開に応じて同行する仲間がちょいちょい変わりながら二人の旅は続いていきます。

私はこの作品では声優さんに先行して食い付かなかったので、後から知った事が多いのですが、中々の声優陣で構成されています。
主人公のニケを演じるのは石上静香さん…
石上さんには演技の幅の広さに驚かされっ放しです。
「精霊使いの剣舞」では完璧な姉を羨望の眼差しで見つつ、自分の不甲斐無さを責め続ける公爵家の次女を…
「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」では下ネタテロ組織の首魁である華城綾女を…
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」では豊饒の女主人の元でベルの帰りを待ちわびるシル・フローヴァを…
この様に様々な顔を持つ石上さんですが、個人的には「食戟のソーマ」の水戸郁魅や「落第騎士の英雄譚」のメインヒロインだったステラ・ヴァーミリオンの様な、芯が一本通る凛とした女性の配役がとても似合っていると思っています。

目に入れても痛くないほどの可愛らしさを有するククリのCVは小原好美さん…
まだ新人さんの様ですが、2016年春アニメで「わたしにとってそれは…まるで月あかり」
この一節が胸に刺さった純愛物語「月がきれい」のヒロイン…水野茜を演じた声優さんです。
ククリと茜の性格は真逆…でもどちらも心に残るキャラに昇華されたのは小原さんの功績にほかなりません。

ギップルのCVが櫻井孝宏さんと知った時は、全然気付かなかったのでビックリでした…

ちょいちょい一緒にパーティーを組む仲間の一人だったジュジュちゃんのCVは大地葉さん…
これまで色々な配役をこなしていますが、一番好きなのは「プリンセス・プリンシパル」のドロシーです。
ドロシーは作品の中でも1,2を争うほど魅力的な女性でしたから…

この様な旬な声優さんと一緒に積み重ねる2クール全24話…
グルグル魔法の謎と真意…その他の伏線がきれいに回収されていきます。
このレビューのタイトル通り「思いっきり笑えて、ちょっぴり泣ける」作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

ククリちゃんの可愛らしさを堪能しつつ、RPG感を味わいたい方にはピッタリの作品だと思います。
物語の締め方もこの作品ならでは…という感じで良かったと思います。
やっぱり完結するアニメって良いなぁ…と思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 31

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あの名作をラストまで再アニメ化!代償は爆速テンポ…ギャグの補完はwebで

90年代前半から「ハガレン」登場までの約10年間、少年ガンガンを支えた名作が再アニメ化
作者が元々ドラクエ4コマ劇場の作家なのもあり、内容はファンタジーRPGのパロディギャグ&一応王道の冒険モノ
昨今流行りの「剣と魔法の世界」「勇者と魔王の世界」系の作品の元祖と言っていいかと思います
私自身原作も後述する旧アニメも本当に大好きで、実家に原作が全巻あるにもかかわらず、大学時代にサークルの部室用に再度全巻購入し直したくらいですw

94年にテレ朝系でゴールデンタイム(!)に4クール(45話)、00年にテレ東系の夕方枠で3クール(38話)のアニメが放送されていましたが、前者は途中からオリジナル展開になり、後者も原作完結前ということで途中までのアニメ化に終わりました
今回は晴れて原作の最初から最後までを通しでアニメ化となったわけですが、その話数はなんと2クール24話!!
そのため話のテンポがとんでもなく早く、94年のアニメで3クールかけてやってた話が、なんと今回は7話で終わりますw
同様に00年のアニメ3クールの放送範囲も8話~17話の10話で消化!
このテンポのため、一部展開に加え、作品の肝でもあるパンチの利いたギャグがかなり削られてしまいました
また旧アニメで非っっっ常にいい味を出していた冷めたナレーションもなくなり、原作準拠のテロップに変更
これらの変更のせいで原作ファンや以前のアニメを見ていた層には当初あまり評判が芳しくなかったように思います
かくいう私もナレーション消滅やギャグカットに不満を持っていました…パンを尻にはさんで右手の指を鼻の穴に入れて左手でボクシングをしながら「いのちをだいじに」と叫ぶ王子が見たかった…

ただスタッフもギャグカットは心苦しかったようで、次回予告やwebアニメ「ぷちあにめ劇場」で原作はもちろんドラクエ4コマ劇場のネタまで拾ってくれたりとかなり頑張って補完してくれていました
カットに伴うストーリー展開の変更に合わせて本来は別の場面のギャグを盛り込んだりもしてくれていましたし、
終わってみればスタッフは2クールという枠の中で最大限の原作愛を示してくれていたように思います
最終回には旧アニメファンに嬉しいサプライズもありましたしね!

キャスティングは旧作が17年前ということで一新
ニケ役の石上静香は発表の時点でピッタリなのがすぐに分かりましたが、ククリ役の小原好美も初々しく可愛くて良かったです
キタキタ親父役の小西やギップル役の櫻井は旧作とあまりに違うので最初は違和感がありましたが、お二人とも流石に上手くすぐに慣れました

作画はドット絵風の演出には賛否両論あるでしょうが、さすがのProduction I.G.
音楽は劇伴は良かったんですが、OPとEDは旧作の良さを考えると物足りなかった印象


このアニメで初めてグルグルに触れた方、旧アニメと比べて不満を持っている方は、ぜひ原作も読んでみて下さい!
前半の絵の下手さと後半にかけての絵柄の変化に驚くと思いますが、ギャグの面白さは最高です!
キタキタと2………? ………まあお好みで(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34
ページの先頭へ