キネマシトラスでオリジナルアニメーションなおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

86.3 1 キネマシトラスでオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
東京マグニチュード8.0(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2691)
13810人が棚に入れました
中学1年生の小野沢未来は弟の悠貴のお守りとして一緒に東京のお台場へロボット展を見に来ていた。その最中、東京にM8.0の海溝型大地震が発生、連絡橋は崩壊し、東京タワーが倒壊するなど、東京は大きな被害を受ける。
未来と悠貴はお台場で出会ったバイク便ライダー日下部真理の力を借りて世田谷の自宅へ帰ろうとする。

声優・キャラクター
花村怜美、小林由美子、甲斐田裕子、喜多村英梨、豊崎愛生、高平成美、遠藤綾、沢城みゆき、野中藍、中博史、井上喜久子、滝川クリステル
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

綿密な取材によるリアリティとヒューマンドラマ

オリジナルアニメーション。

主人公は中学生1年生の小野沢未来(おのざわみらい)。
彼女は弟の悠貴(ゆうき)と一緒に、お台場へロボット展を見に来ていた。
その時、マグニチュード8.0の首都直下型地震が発生する。

綿密な取材の元、リアルな地震災害を描きつつも、主人公の「成長」にも焦点を当てたヒューマンドラマ。
どこにでもいそうな家族、どこにでもいそうな姉と弟、そんな環境が一変したらどうなるのか……。


実際に地震発生時に起こりうる出来事をしっかりと描いています。

・人災
・二次災害
・救助活動
・危機管理の方法

地震対策の勉強になります。
そのまま教材に使えそうな場面も多々ありました。


なお、未来の一人称視点で物語が進みます。
そのため、「危機一髪!」といった状況が多くなるのは仕方ありません。
群像劇にすればその辺をもっとリアルに描けたとは思います。
しかし、逆に、11話という短さでヒューマンドラマを構築するのは難しくなります。
人間ドラマと、地震への啓発を両立させるには、妥当な落としどころだったと思います。

そして、オリジナルアニメーションならではの、計算されたストーリー構成。
終盤の展開は賛否両論あると思いますが、私は良い終わり方だったと思います。
客観的な視点で見ていたのに、一気に感情移入させられ、どっと涙があふれてきました。
{netabare}
・現実の無慈悲さ
・別れの重さ
・復興への希望

そういったメッセージを描きつつも物語を締めるには、こういう展開も十分にありでしょう。

しかも、状況が状況、必ずしも作り話とは言えません。
未来の精神状況を考えると、幻覚や幻聴だって、起こりうる事なんです。
未来が悠貴に対して精神的に依存していたならなおさらです。
{/netabare}

東日本大震災以来、地震に対する意識というのは高まっていると思います。
2009年の放送当時より、なおのことメッセージ性が大きくなっているでしょう。

放送当時でも、深夜アニメにしては異例の視聴率5.8%を記録するほどのクオリティです。
見応えは十分です。

テーマがテーマですので、「楽しむ」のではなく、「入り込む」作品。
舞台は東京ですが、どこに住んでいても通用する内容です。
泣けるし勉強にもなる作品。

どんな人におすすめかと聞かれたら、「地震に興味がある人、全員」と答えます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 91
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

生々しい衝撃

<2020/6/1 追記>
明日の深夜、フジテレビで総集編放送するそうです。
6/3(水)1:55〜3:55の2時間
CSBSでもなかなかやってくれない作品なので興味のある方は是非どうぞ。
(ただし、東日本大震災などて被災された方は、ご視聴ご注意ください)

<2017/11/21初投稿です>
もう8年前の作品なんですね。
当時ノイタミナでリアタイで観ました。

専門家を招いての緻密なシミュレーションを元に作り上げたそうです。
テーマは「もし関東にマグニチュード8.0規模の大地震が来たら」

夏休みにお台場に遊びに来た中学生の主人公と小学生の弟。
科学館で災害救助ロボットの展示を見ている時に二人は大地震に見舞われます。
周囲の建物は壊れ、交通網は遮断され、二人は30km離れた練馬の自宅まで歩いて帰ることに・・・。

物語は比較的淡々と進んでいきます。
リアルは地味なのです。
それなのにどんどん引き込まれていきます。
SF的な要素、破天荒な要素はありません。
地震の怖さと息苦しくなるような不安がじんわりと伝わってきます。
そして(重いネタバレです){netabare}実は弟が・・・という衝撃的な{/netabare}ラストを迎えます。
呆然となりながら、背筋が寒くなったのを覚えています。

さらにそして。
今思うとその翌々年に発生した東日本大地震。
その時の東京がまんまこんな感じでした。
交通網はストップし、歩いて帰ろうとする人でごった返し。
都内の高校などが帰宅難民の休憩所として解放され。
マグニチュード8.0と同じ光景。

震災の恐怖とインパクトが強すぎる作品。
間違いなく名作です。
ですが、東日本大地震で被害を受けた方には視聴お勧めできません。
災害の種類は違えど、です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 55

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

地震大国に生まれた私たちだから観るべき作品!

思春期まっさかりの中学生の姉と出来のいい弟の2人が物語の中心です。もうこれだけで嫌な予感しかしないですよね(^^)

最初見始めてお姉ちゃんがなーんか好きになれませんでした。
でもそんなお姉ちゃんの成長も垣間見れます。




タイトルに地震大国うんぬん書きましたが、そうでない国の方達にも見て欲しい作品です。
テーマが『地震』という大きいものだけど、それに負けないストーリー性をもっています!1クールでよくまとめられていて良かった。


表現がむずかしいけど、序盤は少し嫌な気持ちの涙がでそうだった。でも最後は綺麗な涙を流してました!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54

68.6 2 キネマシトラスでオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
UNDER THE DOG Jumbled(アニメ映画)

2018年6月23日
★★★★☆ 3.7 (17)
130人が棚に入れました
国連管轄の特殊部隊「フラワーズ」。そのナンバー06である「冬月ハナ」は、ある任務の遂行の為、江の島のとある公立高校に転入する。任務対象は、クラスメイトの「七瀬俊一」。ハナが俊一に接近を図る頃、時を同じくしてある中年男性がその高校に俊一を訪ねてやってくる。さらにその中年男性を追うようにして、在日米軍までもがハナと俊一のいる高校へと進出を開始。急速に戦場のきな臭い匂いが漂い始める中、さらに一人の少女が彼の地へと向かっていた。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

せめて艶やかな死を…。

この作品は、友人からの勧めで視聴に至りました。
少しググってみると、アメリカのクラウドファンディングにおいて当時歴代最高出資額を集めた作品なんだそうです。
日本でも、最近放送された「Dies irae」や、募集開始から僅か5時間で目標金額を達成した「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」などクラウドファンディングを利用したアニメが制作されています。
こんな事を調べていたら、こんな記事を見つけました。

『発売10周年を迎える「リトルバスターズ!」 そのスピンオフ企画「クドわふたー」は同一の世界観を元にした“if”の物語です。』
何と目標金額3,000万円に対して、7,800万円もの支援があったそうではありませんか。
元々20分のOVAの制作で出資を募った結果、支援金が6,000万円を超過して劇場版アニメに昇華したんです。
しかも、制作スタッフから6,000万円を超過した支援金は、必要経費を除き全て本編のクオリティアップに使用するとの約束付き…
2019年の秋に劇場でクドに会えるそうです…

個人的な意見ですが、このクラウドファンディングは作り手と支援者との間に一体感を醸成できるシステムなのだと思います。
今回の場合も支援者の方々の力添えが無ければ劇場公開は実現できなかった訳ですから…
支援者だからこそ感じられる誇りや自負だってゼロじゃないと思います。

クドの姿を見て勝手に盛り上がってしまい、レビューから思い切り逸れてしまいました^^;

Under the Dogの主人公…
完走して振り返ってみると主人公って誰だったんでしょう…
確かに主人公らしき人は登場します。
国連管轄の特殊能力を持つフラワーズと呼ばれる7人の子供たち…そのナンバー06である冬月ハナは任務遂行のため、とある高校に転入するところから物語が始まります。

何故フラワーズの一員となったのか…
物語では触れられていませんが、フラワーズに入る前に相当な葛藤があったことだけは推察できます。
何故ならフラワーズの一員として背負った十字架があまりにも重たすぎるから…
確かな事は、フラワーズに入ったら全力全開以外は許されないということ…

ハナは命令を忠実に実行しようとします。
そんな健気な女子高生と対峙するのは、火力と数の暴力の数々…
女子高生一人を相手にたくさんの戦車やヘリコプターが容赦なく弾丸を打ち込んでくるんです。
正にこれが壮絶と言わんばかりの展開と言わず何と言うのでしょう…

フラワーズのメンバーは他にも登場します。
ハナ以外のメンバーも凡そ特殊な能力を持っているのが分かります。
ですが、その能力は戦闘に特化しているかと問われると正直分かりません。
もっと日常の…普段の生活に僅かばかりですが彩りを与えてくれる能力なのかもしれません。

満身創痍でも引き金を引き続けるハナ…彼女が口にする台詞は「まだやれる…」
どこまでも残酷で救いの無い作品…だったのではないでしょうか。

テーマソングは瀬戸麻沙美さんの「少女たちのメロディ」
深いピアノの調べと切ない歌詞とメロディが印象的な曲でした。

物語は序盤で終わった…という感が強いです。
これまでの様々な投入が決して無駄ではなかった事を証明するためにも続編の制作を希望します。
そしてこの作品を勧めてくれた友人に改めて感謝したいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【フラワーズは必ず全滅する】

『428〜封鎖された渋谷で〜』で知られるゲームクリエイターのイシイジロウと『CANAAN』『花咲くいろは』『天狼Sirius the Jaeger』の安藤真裕監督が2014年にアメリカのOTACONで発表したプロジェクトを発端に、当時Kickstarter(アメリカのクラウドファンディング)で『リトルウィッチアカデミア』の$62万5518を超えて、アニメとしては史上最高額の$87万8028を集めて制作された作品


原作自体は1996年に既に書いていたとのことで、少々古臭さが残るものの、『LEON』のマチルダを意識したようなあどけなさが残る少女が銃器を手に取り死闘を繰り広げるというバイオレンスアクション作品です


30分のアニメ作品『UNDER THE DOG Episode 0』自体は2015年12月には完成し、出資者へのリワード品として配布されました
その後、今作の劇場公開や主題歌制作の為の第2弾クラウドファンディングが2017年10月に発表され、2018年6月に満を持して国内の劇場での一般公開となりました


劇場公開された『UNDER THE DOG Jumbled』では、短篇ギャグアニメ『アンシアちゃん』と真の主人公であるアンシアの人物像を掘り下げる実写モノローグ『Overture to UNDER THE DOG』と『UNDER THE DOG Episode 0』本編、そしてアンシアを演じる瀬戸麻沙美による主題歌がセットになって約50分の作品として公開され、数量限定でブルーレイも劇場と通販で発売
ちなみにBD版では『Overture to UNDER THE DOG』の中で劇場版ではカットされてしまったくだりが収録されいるので、より世界観への理解を深めたい方はBD版も手に取ることをオススメします


























さて、前置きがだいぶ長くなってしまいました;


東京オリンピックが大規模テロで中止され、軍事的規制が強化された2025年の日本が舞台
特殊な能力を有する年端も行かぬ少女達だけで構成された国連の特殊部隊である「フラワーズ」通称:Under the dog(負け犬部隊)に所属する、普段は普通の女子高生である冬月ハナ
ハナは家族を人質に取られ、危険で汚れた任務を任されることとなる
ハナの今回の任務は同級生の中にいるフラワーズの様な能力者達の解放の鍵を握る少年を保護することだった
しかし別のターゲットを狙ってなんと米軍タスクフォースの介入が始まってしまう
やがてターゲットは能力の暴走によって「パンドラ」と呼ばれる怪物に豹変、一瞬にして戦場と化す校舎
ハナは一縷の望みを託す少年を必死に守る為、銃を手に血生臭い死闘を繰り広げていくのだが…


『KITE』『ノワール』『GUNSLINGER GIRL』『Phantom』といった作品はアメリカでは「ガン&ガールズ」と呼ばれ一定の人気がある様です
クラウドファンディングでの結果がそれを示しています
今作、最も力を入れてるのはやはりガンアクション、というかミリタリーアクションシークエンスです
タスクフォースの無駄の無い動き、HK416やM4A1といったリアルな実銃、ブラックホークやアパッチからの支援射撃、SF要素を多く持ちながらもとかく軍事考証が良く出来てます
『ブラックホークダウン』とか『トランスフォーマー』の実写映画とか好きな人には特にオススメです
また、実写モノローグを絡めた辺りも含めて押井守監督作品からの影響をだいぶ感じます


ところがこの作品、アメリカ映画ならば【どう生き抜くか?】を描くところなのですが、イシイジロウ氏も言うとおり、【どう死ぬのか?】を描いた作品と言えるでしょう


タスクフォースやパンドラといった強敵に対し、いくら並外れた才能と異能力を持ち合わせていようとも、ハナ1人では到底生き残れない過酷過ぎる状況
やがて力尽きてしまうハナを見届ける真の主人公アンシアのゴーグルに映ったハナに表示された「Pandoralization」というゲージ
アンシアに危惧される「ゲノムハザード」「パンドラ化」という状態を示す言葉
クライマックスでアンシア自身に見受けられるパンドラと同じ身体的特徴


つまりコレですね…フラワーズはいつか必ずパンドラ化してしまう日がやってくる…そして人質にされた家族もまず助かることは無い…という悲劇的結末が既に暗示されているんです


そのことがわかる文言は『Overture to UNDER THE DOG』の中にも登場していて、アンシアはこの中で自身を日本の桜に例えています
桜は枯れない花、であると同時に、全て散るという特徴を持っています
醜いパンドラの姿になるのではなく、散り様、つまり美しい死に様をアンシアやフラワーズは今後も模索していくことになるのです


もちろん、今作でハナが守り抜いた少年が作中で「希望」と呼ばれていた様に、フラワーズにも何らかの救いが残されている可能性も無きにしも非ず
しかし少女の家族を人質に取って人殺しを強要するような組織が真実を謳っているとは到底思えませんね、僕は
果たして真実とは何なのか、このシリーズは『Episode 0』と題されている通り、人気によっては今後の展開が期待されるところであります


“フラワーズが全員死ぬその日まで”けみかけは『UNDER THE DOG』を応援し続けます

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

殺し屋、軍隊、怪物だったです。

 良く分からなかったけど、たまたま劇場のHPで見かけたため興味本位で見てきたです。

 ショートムービーから始まり、なんか実写が出てきて、本番といった流れだったです。

 朗読の続く、緑の大地をメインとした実写を見たときには、何なのかなぁ?と思ったです。
 {netabare}アンシア・カレンバーグ、心の回想だったようです。{/netabare}

 本番になるとフラワーズが何なのか?を始めとする意味ありげな世界観の説明から、物語が展開していく設定だったです。

 失敗したら終わりという、展開が急すぎる感があってこのアニメ自体が、これからの始まるみたいな印象だったです。

 私たちの希望といっている物は、本当に希望なのだろうか?が、見所だと思うです。

{netabare} 学校でいきなり外人軍隊が襲撃してきたり、怪物が出てきたり、アンシア登場、これまでの展開は何のためだったのか?と思ってしまう衝撃?の最後・・・・これも一つの面白みなんだろうなぁです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4
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