カリスマ性でライバルなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのカリスマ性でライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月03日の時点で一番のカリスマ性でライバルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.0 1 カリスマ性でライバルなアニメランキング1位
七つの大罪 戒めの復活(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (313)
1897人が棚に入れました
いまだ人と、ひとならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。

ヘンドリクセンとドレファスの二大聖騎士長の支配から王国を奪還した<七つの大罪>とエリザベス、ホーク。
王国誕生祭も無事に終わり、リオネス王国にようやく平和が訪れた。

だが、次なる脅威の予兆は確実に生まれつつあった――

声優・キャラクター
梶裕貴、雨宮天、久野美咲、悠木碧、鈴木達央、福山潤、髙木裕平、坂本真綾、杉田智和、宮野真守、木村良平、櫻井孝宏、内田夕夜、小西克幸、佐藤利奈、東地宏樹、岩崎ひろし、M・A・O、小野大輔、小林裕介、津田健次郎、高垣彩陽、遊佐浩二

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

だが、次なる脅威の予兆は確実に生まれつつあった…

この作品は、七つの大罪の第2期という位置付けになっているようですが、実際には第1期と本作品の間に「聖戦の予兆」というTVSP番組が2016年の夏に全4話放送されました。
物語の内容的にも放送された時系列に沿って視聴するのをお勧めします。

1期では、2大聖騎士長であるヘンドリクセンとドレファスの企みを寸前で阻止し、王都を奪還するところまでが描かれています。
7つの大罪の強さ…
残飯処理騎士団団長であるホークの気概…
そしてエリザベスの勇気…
どれか一つでも欠けていたら成し得なかったことだと思います。
そしてリアネス王国にもようやく平和が訪れたかに見えました…

ですが、物語はそれで終わりでは無かったのです。
それは人類の新たなる脅威…十戒の存在が明るみになったこと…
これが全ての元凶でした。
束の間の平和を満喫する暇も無く、新たな試練への道が開き…物語が動いていきます。

本作品で描かれる新たなる脅威の十戒…
実は十戒が人類の脅威になったのがこれが初めてではなく、遥か太古の昔に封印されましたが、悠久の時を経て復活した存在だったのです。

そこで私たちはとんでもない光景を目にする事になります。
確かにこの段階で登場してくるんです…
相応の相手である事は用意に想像できる訳ですが…

十戒の強さ…尋常じゃありませんでした。
リオネス王国を守護する聖騎士たちが、まるで歯が立たないんです。
そして十戒の全力全開は、7つの大罪をも上回るんです…

これが何を意味するか…
これまでは、7つの大罪が何とかしてくれる…
あの最強の軍団が、私たちを守ってくれる…
こういう絶対的心の支えを名実共に失う…ということなんです。

十戒の執拗な攻撃は、容赦なく7つの大罪を削り取っていきます。
もちろん、急所は絶対に外さない…
確実に…一つずつ潰していく…
だって、そのために蘇ってきたのだから…

エリザベスの頬を伝う大粒の涙を見たとき…
これまで築き上げてきたモノが、目の前でバラバラと崩れ落ちた気がしました。



これがお終いになるなら…それも一つの運命だったかもしれません。
でも…終われないんです。
終わらせて貰えないんです…
自らが望むかどうかは別問題…代償だけを奪われ続け、何度も何度も繰り返される…

強制的に支払わせる代償…一番大切で一番守りたいモノを容赦なく削り取るんです。
全部削り取られたたら何が残るか…自分の一番が何も残らないんです。

だから7つの大罪は絶対に立ち上がるんです。
守らなければならないモノをもう失わないために…


一方、本作品で紡がれるバンとキングの物語…
こっちも相当熱いですよ。
そして7つの大罪の残された一人…その存在も今回明らかになります。
「傲慢の罪(ライオン・シン)」を背負うモノ…この方も相当半端ありませんでしたけれど。

1期からの熱さをしっかり引き継いだこの作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、FLOW×GRANRODEOさんの「Howling」と、スカイピースさんの「雨が降るから虹が出る」
エンディングテーマは、Anlyさんの「Beautiful」と天ちゃんの「誓い」
個人的な一押しは天ちゃんの「誓い」でした。
歌詞にエリザベスの気持ちが乗り移っているみたい…

2クール全24話の物語でした。
放送時間が朝に変わっても、この作品の持つ熱量は変わりません。
8月から劇場版の上映が始まりますが、そちらは映画オリジナルストーリーなんだそうです。
…という事は、続きはまたTVアニメでしょうか。
これまで同様、しっかりと腰を据えて制作されることを望んでいます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

さんふらわあ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

何度見ても面白い!

作画、脚本はもちろん、キャラクターの魅力が最大限引き出された作品です!
前作までは日曜夕方での放送でしたが、今回からは土曜の朝に移動して展開されていますね。
この作品は勢いのある王道のストーリー展開のなかに魅力的なキャラクター同士の接触も楽しめます。
映画も8月に公開されるほどの人気作に成長したのはファンとして嬉しいです。
文句なしの出来です。
主題歌は後期のopについて少し戸惑いはしましたが、よくよく聴いているとちゃんと作品に向き合って曲を作っているのが伝わってきたので再評価しました。終盤に差し掛かり、映像の多くを変更した部分もスタッフの熱意を感じました。
キャラの生き返りについては一時的なものなのでそこは問題ないと思っています。
だいぶキャラクターも増えて賑やかになりましたね。魅力的なキャラとワクワク感満載のストーリーが幅広い世代に支持される要因になっているのでしょう。
どこまでも仲間思いのメリオダスや微力ながらも共に戦う意志の強いエリザベス、他の七つの大罪一行や関係者もそれぞれの思惑がありながらも国を守ろうとする思いの強さは共通しています。

子供から大人まで誰でも入りやすい作品なのでぜひ見てみて下さい。うちの子供たちも毎回楽しみに見てます。

これからも応援しています。

映画はもちろん、あるか分からないけど続編も期待してます!

追記
映画の予告見ました!
作画が綺麗でなおかつ迫力のある映像になっていましたね!
初日に見に行こうと思います!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

ポル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

テンポはいいアニメなんだけど

テンポは良い。先も気になる。でも1期より面白さが半減したような。

少しずつ謎が解明されていくんだけど。

期待しすぎてがっかりしないようにw

感想↓
{netabare}
1期と違い、強すぎる敵のせいもあり一気に世界観が狭まった感じがするですよ。色々な場所へ行き冒険する感じが薄れ、バトルばかり。それでもいいんだけど、1期のボスと違いヘンドリクセン並みのカリスマ性が、2期のボス魅力ないんだよな。ただ強すぎるってだけなような。

キスで支配されるドレファス(中身は十戒のフラウドリン)には((´∀`*))ヶラヶラ

そんな中、新キャラは色々興味そそられました。

最後の七つの大罪メンバーのエスカノール。こいつが全キャラ倒してくれれば良かったんじゃw昼→夜と浮き沈み激しいが、敵に能力バレなければいけそう。

巨人族のマトローナとかいいキャラwほかの巨人族はいないんかな?
{/netabare}
〈十戒〉メンバーは全てを倒しきることはできず終わりましたが、原作は続いてるので面白くなること期待してます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

66.4 2 カリスマ性でライバルなアニメランキング2位
花咲ける青少年(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (222)
1215人が棚に入れました
アメリカに本拠を置く世界的大企業のバーンズワース財閥。1代でその財を築き上げた現会長ハリー・バーンズワースの一人娘である花鹿は、幼い頃に誘拐されかけたためにカリブ海にある孤島で10年あまりのあいだ世間から幽閉同然に隔離されて過ごしていたが、彼女が14歳になったある日世間に出ることを許され、自らの希望で母の母国である日本の中学に通いだす。
しかしそれから1ヶ月、突如ハリーからアメリカに呼び戻される花鹿。久しぶりに顔をあわせたハリーは花鹿に「おまえは重い宿命を背負っており、世間から隔離して育てたのも本当はその宿命のためだ」と告げる。その宿命とはなにかと問いただす花鹿に対して、ハリーはいきなり「ゲームをしないか」と持ち掛ける…。

声優・キャラクター
遠藤綾、森川智之、小野大輔、浪川大輔、福山潤、柿原徹也、子安武人、諏訪部順一、土田大、郷田ほづみ

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ん~・・微妙・・

2009年4月-2010年2月迄NHKで放送された。全39話。

マハティ編は1987年。本編は1989年10月から連載の少女漫画
を元に制作された。

設定&あらすじ。

世界でも屈指の大財閥の一人娘の宿命の謎を「夫捜しゲーム」
での展開を軸に描く物語。貴種流離譚風の謎を含みロイヤル
な雰囲気で何処までも華やかで優雅な家系の御子息御令嬢の
恋愛模様の側面や裏側を描いたような・・世間一般とは隔離
されて育った色んな意味で天然御嬢様が洗脳していく物語。

感想。

浮世離れした上流階級の恋愛物で内容はコテコテの古典。
色々シリアスに描く様々矛盾したギャグなので覚悟を。
兎に角ぶっ飛んでます。主人公はカリスマ教祖様です。


1話目数秒で頭が異常にデカイヒロインの幼少期の回想・・
只でさえ目立つのですから云々というが地味なヒロイン。
基本ヒロイン以外はMOBまで美形なり可愛いのだけれど。
兎に角構図や演出含めて作画が酷すぎる。不安定だし。

ヒロインは体と顔のバランス不可思議な描写が多い・・
首が異様に長かったり変な角度で捻ってたり不思議・・

顔と体と別に書いて切接したのでは?と思う描写も多い・・
3D描写等は特に酷く・・初期の特撮ヒーローものクラス。
この手のアニメにしてはアクション等の構図も含め汚い。
NHKでなければ1クールで打ち切られたであろうという感じ。

当然の如く??男性キャラは鉄板の美形揃い。
徹底的に庶民とは隔絶したブルジョワとロイヤルな世界観。

2話目ユージィン=ムスターファの件は主人公の頭の悪さを
徹底的にシリアスに描くギャグなのでスルーしよう。

3話目悟りを開いた無敵頑固無双の様でアンバランスな一面
も描いて苛っと落として良い台詞も入れてフォローする。

4話目流石教祖!破天荒な原始人はムスターファ洗脳成功。

5話目王子登場!9話目以降唐突にコメディ展開や過去の話。
1クールで飽きて視聴を止めたが、展開そのものは苦手では
無く、見始めた以上結論は気になってたので再視聴。

再視聴で先ず感じたのが・・NHKだからこそ許されるスロー
スタートで徐々に盛り上がっていく。といっても低空飛行。

1クール最終話迄にギリギリ盛り上がり、梃入れもある。
唐突ではあるが、意味不明の学園パートの補足でギャク回も
設けられている・・そして2クールまでの繋ぎに伏線を引く
形で跨いでいる。主人公の謎の問題にも結論を見せている。

2クール以降はその事に関して沿った形で分り易く絡め手の
エピソードが軸になっている。
主人公の精神攻撃や洗脳にも慣れて・・物語に集中できる。
鉄板王道の展開でも有り、時より入る子供っぽい演出での
ギャグのようなトラブルと解決の展開にも慣れてくる。

一番の謎である主人公の宿命についてネタバレしているが、
20話以降は、含みではなく明確に提示されて潔い感じ。
其処が無ければ唯の引き伸ばし=中弛みに感じてただろう。

この後は明示された事により、更に何かあるのか?其の侭
鉄板王道を行くのか?物語の作風からいって主人公の大きな
成長描写は見込めない。宿命の相手が洗脳されて善人に進化
して・・主人公が其れを好き=好意?恋?愛?意識が変わる
か?っと愛も親愛か深愛・・そして一生を賭けられる相手か
を見極められるか?というだけの物語なので視聴が楽。
後は1話目で想定していた相手とどういう結論になるのか?
意外性のある展開はあるのか?という部分に3クール12話?
が・・長いので中弛みが無い事を願いつつ・・

2クールもクライマックス前にはギャグパートが入る♫
超意味不明の謎の学園パートに二度目のスポットも当る♫
道理で一般人だが主人公より可愛いだけのことはある!!

3クール目に入って色々急展開。とても素直に分り易く展開
していくのでとても視見易くスッキリ。

どの人物も予想通りの動きで待ってたよ~って感じw
24話も耐えてると其の侭王道で行ってくれないとね^^;

34話にはホッとした・・EDとか視てると間違いない方向に
進むことは予想できたけど・・尺が余ってるんで少し不安。

此処から先はもう・・ぐちゃぐちゃ弄らずストレーに・・
だって散々緩い展開や意味不明のシリアスギャグを耐えて
来たので・・最後は此れ以上無い!という王道で・・

以降も流石に色々溜め込んでいたものを一気に出してくる。
でも変に弄くるより、方向性が見えた状態のラッシュなので
何だか盛り上がって良い感じかな~

作り手の意思は何となぁ~~く・・そこはかとなく受け止め
るけど・・1クール目もう少し何とかならなかったものか?

女性層を意識した感はあるけど効果あったか微妙だし・・
純愛モノとしても・・盛上がるまで時間かかりすぎだし・・

私的には後半は評価できるのだけど・・ふぅ・・
その評価も序盤に対して待たされた分やっときたぁ~・・
なので・・制作側の狙いにハマれたのか? 待ってあげたと
言うべきか・・人に聞かれて面白いとは言い難いのは確か。

興味あるなら最低1クールは我慢。できれば18話くらい迄は
視る気で立ち向かったほうが良いかもJ?




花鹿・ルイーサ・陸深・バーンズワース:遠藤綾
世界的大財閥"バーンズワース家"の一人娘。14歳。
父親譲りのカリスマ性を持つ奔放な性格の美少女。
幼少から10年程カリブ海の孤島で隔離されて育った。
一般常識に欠ける面があり、周囲をハラハラさせる。

倣 立人:森川智之/幼少時代:井上麻里奈
華僑の大財閥・倣家の若き総帥。英才教育を受けて育つ。
知的な美貌で長身の中国人。若くして辣腕を揮う実業家。
外面は良いが内面はひねくれ者。初登場時は19歳。

寅之助・V・芳賀:柿原徹也
花鹿のボディガードを務める童顔の日系アメリカ人2世。
ボディガードの腕は確かだが、素直でやや子供っぽい。
アクの強い面々に囲まれ、日々気の休まらない常識人。


バーンズワース一族

ハリー・バーンズワース: 郷田ほづみ
花鹿の父親。自身の出生に重大な秘密を抱えている。
一代で世界的企業・財閥にのし上げた、希代の実業家。

キャスリーン・バーンズワース:久保田民絵/木村亜希子
ハリーの母親で、花鹿の祖母。拉致事件の時亡くなった。

フレドリック・バーンズワース:千田光男/野島裕史
ハリーの父親で、花鹿の祖父。愛称はフレドで、小説家。


花鹿の夫候補

ユージィン・アレキサンドル・ド・ヴォルカン:小野大輔
19歳。フランス貴族・実業家ヴォルカン家の三男。
コロンビア大学留学中。放浪癖。女性トラブルが多い。
魔性の魅力を持つ泰然自若だが若干嫌味な性格をしている。

ルマティ・イヴァン・ダイ・ラギネイ:浪川大輔/溝邉祐子
14歳。東南アジアの小国ながら、ラギネイ王国の第二王子。
王子らしく傲岸不遜な振る舞いだが、純粋で真直な性格。
神格化されたラギネイの王族の中でもカリスマ性を持つ。

カール・ローゼンタール:福山潤
20歳。名門財閥・ローゼンタール家の長男で跡取り。
仕事のできる切れ者。根が優しいく非情になりきれない。
ハーバード大学院迄を飛び級で卒業。閉所・暗所が苦手。

ラギネイ王国

クインザ・ハフェズ:子安武人/大原桃子
ルマティに仕える切れ者の侍従。

セズン・ハフェズ:入野自由
ルマティの従者の一人で、クインザの弟。

イオエ:川野剛稔
ラギネイ王国の侍従で、ソマンドに仕えている。

イザック・ノエイ:土田大
ラギネイ王国の元近衛士官の少尉。

ソマンド・イリヤ・ダイ・ラギネイ:山中真尋
ラギネイ王国の王太子でルマティの兄。気弱な性格。
病弱で王宮の外に出た事が無い。ルマティに確執がある。

イズマル:興津和幸
ラギネイ王国の王族でルマティ、ナジェイラの従兄弟。

ナジェイラ・イサ・シャドリ:新井里美
ラギネイ王国の王族でルマティ、イズマルの従姉妹。

リリカ:五十嵐麗
ラギネイ王国の王族でナジェイラの母親。

マハティ・シェイク・ダイ・ラギネイ:浪川大輔
ラギネイ王国第73代国王でルマティの祖父。
後進国だったラギネイ王国を近代化に導いた名君。
王座を退いた後は神座王として神殿の奥深くで暮らす。


倣一族

曹 望青:諏訪部順一
立人の側近にして良きアドバイザー。
曹の一族は代々倣一族に仕えてきた家系

倣 東旋:梅津秀行
倣一族の五長老会の一員で立人の伯父。

倣 玲莉:浅倉杏美
立人の従妹で、五長老会が勝手に決めた許嫁でもある。
おしとやかで、良くも悪くも天然な性格の少女。
幼い頃から立人のことを一途に慕っていた。

ローゼンタール一族

ネルソン・ローゼンタール:水野龍司
ローゼンタール財閥の会長で、カールたちの父親。
ラギネイでのオイル利権をハリーに奪われ確執がある。

カールの三人の姉たち
カールの腹違いの姉であるイザベル(声:高口幸子)
リザベル(声:溝邉祐子)マリーベル(声:上田純子)。

その他

山手 由依:松来未祐
花鹿が日本の中学校に転入した際のクラスメートの少女。

エディ・ロバーツ:間宮康弘
フリーランスの記者。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

逆ハーレムもの?果たして本当にそうなのか?

原作は随分昔にはなるが既読。少女漫画はあまり好まなかった私でも、当時夢中になって一気読みした、思い入れのある懐かしい作品。

1989年連載開始の作品が、2009年放送開始と20年の時を経てアニメ化。
しかも全39話構成と、NHKさんの熱気が伝わってくるようだ。
さすがにン年も経っているので、細かい所までは覚えてはいないが、原作をほぼ忠実にアニメ化できていると思う。
当然結末も知っているので、今回はストーリーやキャラ以外の部分に、より注力して視聴できたと思う。

…故の、辛口評価だ。
まずは作画が安定せず、回によっては見る気が削がれるほどに崩れている。
キャラが美形揃いの本作にとって、これはやや致命傷。
次に音楽。OP/EDは作品のイメージには合っており、楽曲自体は良い方だとは思うものの、アレンジにどこか古さを感じる。
それよりも、BGMの古臭さといったらない。これがどうにも作品を安っぽくさせている感じがする。

さて、ストーリーに関してだが、私は本作を成分にある「逆ハーレムもの」とは捉えていない。
大財閥のお嬢様であるにも関わらず、カリブ海の離島で幼少期を過ごしたため、天真爛漫で奔放に育ったヒロイン・花鹿(かじか)が、ある日突然父親から「夫探しゲーム」なるものを提案され、魅力的な男性たちと次々と出会って心を通わせて行く―。
ここまで聞くと、やっぱ逆ハーレムものじゃん!と言いたくなるが、このゲームの過程で花鹿たちが一国の政変に巻き込まれていくことになり、そこがこの物語の壮大な「核」となってくる。
この国を巻き込んだ一大事が、少女漫画という枠を超え、秀逸に考え上げられたストーリーとなっている。

花鹿のキャラクターも、浮世離れはしているものの、お嬢様お嬢様している訳ではなく、それどころか「~だ!」「~だよ」と男の子っぽいしゃべり方をする、割とざっくばらんでサバサバした嫌味のない性格なので、美形揃いの男たちに次々好かれるおいしい役どころであっても好感が持てる。
恋愛模様の部分でこの作品を見たとき、最終的に花鹿がどういう道を選ぶのかは割と早い段階で察しがついてしまうが、そこも含めてどうやってその結末にたどり着くのかを見ていくのもこの作品の楽しみ方の一つではないだろうか。

花鹿を取り巻く男性陣も、花鹿の家に負けず劣らずの金持ちやらご身分の方々で、時折まるで雲の上の世界を見ているかのような気分になるが、各々がその頭脳と花鹿への気持ちを駆使して、それぞれの立場の中で花鹿の難局に手を貸していく様が実によく描かれている。

ただ…最終回の演出はちょっとクサすぎた。やっぱりどこか古臭い。原作こんな終わり方してたっけ…?と思った。
個人的には38話が終盤の見所としては最も感動的だった。

まぁ、色々と書き連ねたが、結局は子供の頃夢中になって読んだコミックが、こうして年月を経てアニメ化され、息を吹き込まれたことに関しては嬉しかったの一言に尽きる。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゲームをしないか・・?未来の夫探しゲームだ・・・!

アメリカに本拠を置く世界的大企業の
バーンズワース財閥の一人娘
「花鹿」
カリスマ性を持つ奔放な性格の不思議すぎる少女。
幼い頃から10年あまりをカリブ海の孤島で
世間から隔離されて育った野生児であり、
出会う男の子達にめちゃモテモテな彼女が・・

父親からある日突然・・
「お前は重い宿命を背負っている。
なぁ、ゲームをしないか・・夫探しゲームだ・・!」
という感じで・・父親が選んだ3人の男のうちから、
花鹿のことを生涯守ってくれる夫を選べと言うものだった。

ムスターファと花鹿に呼ばれる美しい「ユージーン」
暗所恐怖症のライバル財閥の「カール」
ラギネイ王国のカリスマ王子「ルマティ」
そして、花鹿を守るお兄さん的存在の「立人{リーレン}」

全39話なので長いです・・。
1-20話ぐらいまで本気で面白かったけど
途中、中だるみ?あります。

評価で作画が☆一つなのは
第一話で、花鹿の等身バランスがいきなりおかしかったり、
ほとんど毎回作画崩壊があって
{特に花鹿・・スタッフは花鹿に嫉妬したのだろうか・・}
ほんと「!?」でした(笑)
もう、こればかりは仕方ないですね。笑って許しましょう(*´∀`*)

ストーリー的に、ハーレムと恋愛と政治的戦略や歴史的ロマンも
含まれていて良かったと思います。

個人的にはムスターファの20のバースデーで・・
{netabare} 母親と同じように人生を終わりにしようとするところを
花鹿が体を張って止めるシーンがぐっときました(´・ω・`) {/netabare}

{netabare} ルマティのおじいさんのマハティ。すごく好きです。
最初偏見を持ってアメリカに来た彼でしたが、恋に落ちて
その人と愛し合って生まれたのが実は花鹿の父親で
花鹿とルマティがいとこ同士なんてびっくりしました。
突然マハティ編が始まったとき、ルマティとそっくり過ぎて
しばらく混乱しながら見ましたけど^^; {/netabare}

夫探しゲームなんて聞いたらなんだかワクワクしちゃって
見始めたんですけど、いろんなタイプの素敵な男の子と恋に落ちるのに
友情で片付けようとする花鹿は14歳の中学生の女の子だからなのか・・
それともわかってそうしているのか・・うーん。

そもそも、男性と女性のあいだに
恋愛感情が全くない
友情はあるのかな・・?

私だったら、友達になる前に好きになっちゃうかもしれない。
むしろ、友達のことさえ愛しちゃうかもしれない。
このアニメは、色々深く考えさせられちゃうなぁ・・^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

69.9 3 カリスマ性でライバルなアニメランキング3位
カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜(OVA)

2006年1月27日
★★★★☆ 4.0 (207)
1002人が棚に入れました
ブロードウェイでの新作公演で、「フェニックス」の役を演じることになったレイラは、新しい自分のイメージが掴めずに悩んでいた。そして、彼女は自転車で行き先も告げずにとびだしてしまう。一方、偶然にもカレイドステージの次回作も「フェニックス」であり、そらも自分のフェニックスが見えずに悩んでいた。そんな時、レイラ失踪の報が彼女の元に届き、そら達はレイラを探しに行くのであった。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

カレイドスター完結篇。二人の絆は永遠に不滅です!。

本作でカレイドスターは真の完結を迎えると言いたい。


これの前作のロゼッタのやつはジョー微妙だったが、本作はこれをやらなきゃカレイドは終われないなポイントを抑えている。


カレイドはソラだけの物語ではない。実質レイラさんとのダブル主人公なのだからレイラさんの物語も完結しなくては物足りない。


一旦翼を失いながらソラのために最後の壁として立ちはだかったレイラさん。そして、最終回にてソラの導き手として自らの役目が終わったことを静かに悟るレイラさん。


いずれも名シーンだが人生は続く。


レイラさんは、舞台が変わっても燃えない人生など生きることができないお方なのだ。


本作では、ソラが2期で描いた軌跡を圧縮したような内容になっている。


道を疑うこともなかった段階から、一旦それを失ってどん底まで落ちていくダブルを経て、原点を見直してより高く飛翔するようになる。


未熟さが弱さでもあり魅力でもあったソラと違い、完璧に思えたあのレイラさんが行き詰まってしまう描写は胸をうつ。


そこから一気に壁を打破した瞬間にソラと再会からの流れは今までとは違うレイラさんが見えて素晴らしい。


そして、最後は二人のラブラブ語り合いから、クライマックスの二つのフェニックスへと結実する演出はカレイドの締めに相応しい輝きをである。


この二人の関係はいわゆる百合好きとしては興味深い。


「マリ見て」な女子のクローズドサークル感とも、「あさがおと加瀬さん」の新たなピュアラブとも、「やがて君になる」の愛を独自の角度で切り取るわけでもない。


二人の熱い絆、お互いに高めあう関係はどちからというと男性的だろう。しかし、そこは爽やかな女性同士だから熱苦しくなりすぎないという実に独自性がある関係になっている。


一般的な百合とか恋愛の型には沿ってない、本当に生きたキャラ二人の他にない結び付きの輝きとしては「ウテナ」の二人に近い並び立つ存在としか言いようがない奇跡をそこに見ることができる。


ここまで通して見て、二人の輝きの軌跡こそカレイドスターだったんだなぁ~と味わって頂きたい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

スターの再誕

『カレイドスター』OVA第二弾にして、アニメシリーズの実質的な最終回。

血の滲むような努力と葛藤の末、
ようやくステージ上で自分の形を確立したと言うのに……。
完成した頃には、もう新しい自分を表現するために苦悩する……。
演技者の性を物語った渋味が光る作品。

あの演者は本作で新境地を開拓したね。
などと観衆はさらりと語ってしまうけれど、
当の本人は一度それまでの自分を否定、解体して組み直す、
常人離れした自己研鑽を果てしなく繰り返しているのかもしれません。
プレッシャーで潰れてしまうスター候補も数知れないと思われます。

けれどスターは不死鳥。フェニックスの涙は蘇生の聖水。
一度死に絶えて燃え尽きても、
羽毛と灰の中から何度でも復活する。

そのエネルギーを体現した“再誕”シーンに、
スターが輝く、その燃え上がるオーラの源が垣間見える良作です。


余談:先日、私がベスト10の金髪美少女集でレイラさんを一位に推す際、
無難にTVアニメシリーズ本編を選出しておけば良い物を、
金髪ロングヘアーが靡くパッケージのビジュアルにもつられて(苦笑)
敢えて本作を首位に選んでしまいましたw

そんなこともあって、ふと、思ったのですが、
本作のレイラさんは“少女”だったのでしょうか?
本編だと17歳→18歳という設定が確定していますが、
このOVAだと時系列的にレイラさんは既に成人している可能性がw

ただレイラさんが抱えた幼少期のトラウマも振り返られる本作。
“不死鳥”の復活と共につっかえた物が取れるような……。
そんな描写を観ていて、
これはきっと少女が大人になるための物語だったと私は解釈しています(←ご都合主義w)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

カレスタ ファン必見!

TVシリーズ51話後のレイラさんにスポットを当てたお話。

本編 50分

カレスタシリーズ初の TVサイズ 16:9

内容はレイラさんの苦悩と、過去を知ることが出来ます。


感想

カレスタを初めて見たとき、レイラって厳しくて近寄りがたい人だな~って思ったけど・・・
他人にも自分にも厳しく、決して弱みを見せない芯の強い人で、演技も完璧にこなしてしまう 誰もが憧れる存在なんですよね。
実際、自分も少し憧れのまなざしで観てた所があります。(〃ω〃)


{netabare}
今回「フェニックス」の演目で、初めてレイラが悩み苦しみます。

それ観てて、ああ・・・この人でも悩んで逃げ出すんだ!って思いました。
それでも誰に頼る訳でもなく、自分一人で解決しようとする所は、レイラらしいんだけどね。
幼い頃、母の死をきっかけに強くなるんだけど、今とは考えられないくらい泣き虫だったなんて以外でした。

今回、自分の弱さを認め、そらに会う事でふっきれるんだけど、その時、レイラが初めて見せる涙で、こっちまで泣けました。(yTДT)y
{/netabare}

ラスト近くでは、胸が熱くなり、またまたうるって泣けて感動でした。


{netabare} 翼は夢・・・そして 空へ!{/netabare}
やっぱ、カレイドスターっていいよな~

TVシリーズ見て感動した人なら、絶対見ないと損ですね。おすすめです!


テーマソング
「Golden Phoenix 〜何度でも〜」歌 - 大原さやか(レイラ・ハミルトン)
大原さんが歌うこの曲が、しっとりしたバラードでよかったです。
(●´ω`●)ゞ

投稿 : 2024/06/01
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