エージェントで戦闘なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのエージェントで戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番のエージェントで戦闘なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.4 1 エージェントで戦闘なアニメランキング1位
リコリス・リコイル(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (979)
2671人が棚に入れました
東京の下町にある和カフェ「リコリコ」 。 カフェが受ける注文は、おいしいコーヒーにあま~いスイーツ……だけじゃない!? ちょっとそこまでのお届け物から心細い夜道の送り迎え、ゾンビ退治から巨大怪獣…!? なんでもお悩み、相談ください! お客さまの「困った」をなんでも解決しちゃいます! 皆さまをお待ちするのは、いつもスマイル看板娘と、クールで真面目なド新人。働きたくないちびっ子に、結婚を焦るアラサー女子? そして店長は、日本かぶれのナイスガァイ!! どんなご注文(オーダー)も、おまかせあれ♪
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

千束の信念、生き方を応援したくなります

頻繁に銃弾が飛び交う物騒なアニメですが、死者がほとんどいない(?)穏やかな内容です。
主人公の錦木 千束(にしきぎ ちさと)の決して相手を殺さない慈愛の心と明るい性格、そして甘ったるい声が、物語を優しく彩っています。
また、パートナーの井ノ上 たきな(いのうえ たきな)が、最初は千束を軽蔑しながらも、徐々に千束を信頼してゆく心の変化も見どころです。


「リコリス(Lycoris)」この英語は「彼岸花」を表します。
この物語では治安維持組織「DA」で働く少女暗殺者たちのこと。彼女らは、全て孤児であり、幼い頃から暗殺技術をたたきこまれています。だから彼女らは、容赦なく犯罪者を殺します。
もちろんDAは裏社会の警察であり、血なまぐさい組織です。

しかし、その中で最強のリコリスとして活躍している千束は、決して相手を殺すことはしません。彼女が使用する弾丸はゴム弾です。
当然、組織の方針に逆らっていますし、彼女はDAの本部に居ず、喫茶リコリコで働いています。

そしてDAでNo.2の腕前を持つたきなは、上官への命令違反をしてしまい、喫茶リコリコへ左遷されます。
たきなは真面目な少女なので本部への復帰を願っていますが、千束は自分の信念に従い本部への復帰を拒んでいます。

この2人には、いつも事件が舞い込みます。
千束とたきなは対処の仕方が全く違うので、最初、たきなは千束を軽蔑します。でも、千束の腕前は認めています。
しかし、徐々に千束の過去や生き方を知ることで、たきなは、千束を理解するようになるのです。
そしてたきなは、リコリスとしてのたきなではなく、人間としてのたきなに目覚めてゆきます。


この物語には千束の特殊能力だけでなく、彼女の信念や生き方が描かれています。
そこがこのアニメの最大の魅力だと思います。

特に第二話では、命の尊さを嚙み締めつつ、見事にしてやられました。
私もすっかり騙されてしまったのですが、後味が良い終わり方でした。
こんな騙され方だったら心地よいですね!

オープニングは ClariSが歌うALIVE とっても魅力的な歌でした。
そしてオープニングの最後にたきなが千束のお尻を蹴るシーンがありますが、
あれはすごーく痛そうです(T_T)

エンディングはさユりが歌う「花の塔」。
エンディングはたきなの心の変化を描いた歌のようですね。

どうでもいいお話:{netabare}
たきなは「響け!ユーフォニアム」に登場する高坂 麗奈にそっくりですが、麗奈の声優の安済知佳さんが、千束の声を担当されています。これは驚きでした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

君の鼓動を感じたい

【感想】
雰囲気がとても良くて楽しかったです

設定は重くて複雑で面白そうなのだけれど、シリアスなシーンでもバトルシーンでもノリが軽くて緊迫したシーンなのに「緊張」よりも「楽しい」って感じが好き嫌いわかれそう
大きな組織はどれもすごそうな組織なのになんか作戦とか決まりとか適当ですごい組織って感じがしないし、テロリストもリコリスも強いキャラクターはみんななんかぬけててプロの戦闘員って感じがしないんです

でもそんな細かいことはどうでもよくて、千束とたきなのやりとりがずっと楽しくて、今期アニメでは一番好き!
夏アニメ話の面白さではサマータイムレンダ、メイドインアビス、アオアシが3トップかなーって思うけど、好きなのはコレと邪神ちゃん

細かいことを気にしないで雰囲気を楽しむアニメかな?

ストーリーや設定は面白くなりそうだったけどやりたいことが多すぎて詰め込みすぎた感じのする終盤が残念で
綺麗に終わったけど慌てて畳みにかかった感じがしました

それでも細かくない気になることも多くて
キャラクターの掘り下げとか組織の設定がなんかふわふわしていて、これどういうこと?って考えると変なことが多かった

【リコリスの制服について】{netabare}
リコリスの制服を実際に作ってみたのですが、かなりデザインが独特で作るのに面倒くさいつくりしていて
なんで使い捨ての駒みたいな使い方をしている腐った組織なのにこんなに手の込んだ制服にしたのかなー?って思いました
罪のない子ども達の人生を使い潰しにしてきた罪滅ぼしのつもり?
2色の布地を縫い合わせていて飾りのベルトとかボタンとか多くて作るのにかなり手間がかかるデザインで
作り方はグレーと赤or紺のワンピースを1着ずつ作って不要な部分をカットして縫い合わせて作りました
型紙の段階から不要な部分をなくしておいてもいいのですが、慣れないことをすると失敗しそうだったので
{/netabare}
【4話について】{netabare}
千束がたきなのトランクスを履くシーンあるけど、人のロッカー勝手に開けるのやめよう?
いくら洗ってあっても人の下着つけるの抵抗ないかな? 
あれ、下着脱いでるから直接履いてますよね?
履いてみたいにしても、とりあえず直接じゃなくて下着の上につけるとかすると思う
 
たきなが美少女で仲がいいから気にならないなんてことはないと思う、千束は百合ってわけでもなさそうだし
千束が気にしなくても履かれるほうは絶対イヤだと思うし、千束はたまに変なことするなーって思った

この4話はさりげなく気になる描写もいくつかあって
たきなはお出かけの衣装が指定されているか聞いていたので、自分で選ぶっていう感覚がないってコトです
ただ使い捨ての道具であればいいという感じがして、組織の闇を垣間見たような感じがした

それから地下鉄のシーンもオフだから参加しないと千束は言っていたけど参加しないんじゃなくて参加を禁止されているんじゃないかな?って思った
{/netabare}
【良かったところ】{netabare}
普段やる気ないのにいざというときに頼りになるクルミとか
子ども達をフォローしてくれるミカさんの安心感とか良かった

真島さんも何か変でよくわからないところはあったけど、世の中の歪みを感じ取っていてそれを正したいっていう考えには共感しました
方法が強引で問題があるってだけでDAとかアラン機関の狂った側面を見ちゃったら真島さんがしていることが悪には見えませんでした

そして一番の見どころはたきなの成長
最初は人間味がなくて、天才肌の千束とぶつかりながらも協力していくバディものかな?って思ったけど序盤で千束と打ち解けて
そこから回を追うごとに表情が豊かになって女の子らしくなっていくたきなが本当に可愛い

くるみ達が千束に死なないでって懇願するんじゃなくて、あっさりお別れしているように見えるところがかえって悲しくて
でも千束は自分の命に達観したところがあってたきなの「生きて欲しい」キモチとの落差が悲しいと思っていたけど
一つ一つかみしめるように大事な人たちとの別れをいつもの調子で済ませていって空を見上げるその横顔が寂しそうでした
悲しいのに強がって無理をしているように見えて、せつなくなりました

終盤は大好きな千束を助けるために必死になるたきなが最高で、いい場面で主題歌が流れて最高の演出でした
{/netabare}
OPアニメの二人でお尻を蹴り合うシーンは二人の関係性と幸せな時間をうまく描写していていいシーンだなって思います
こんな二人の幸せな時間がいつまでも続くように願いながらずっと見ていました

楽しい時間をありがとうございました

【2期のストーリーを予想】{netabare}
2期がもしあるなら、DAやリリベル、アラン機関と戦うことになりそう
真島さんはテロリストで危険な人だけど、それよりもDAやアラン機関のほうが悪の組織に見えてしまったので、これらをなんとかしないと物語がハッピーエンドにはならないと思う
そうなるとリコリスのメンバーや真島さんと共闘して倒すことになるのかな?
{/netabare}


【特に気になったこと】{netabare}
・DAは世の中に存在がバレたからリリベルつかってリコリスを抹殺するって言うけど、リコリス消滅した後はどうするつもりなんでしょうか?
それからリリベルはふだんは何やってるの? バレたときにリコリスを殺すためだけに生きてるの?
こんなすごい子たちが殺し合いしたら余計に世間にバレるんじゃないの?
何かあったときに消したいなら、体の中に時限爆弾でも仕込めばいいのに

・東京都の皆さんはあの映像見てリコリスの秘密に気づくでしょうか? テロリストと女の子が銃で戦ってるくらいにしか思わないとおもうし殺さなくてもくるみみたいにごまかせばよかったのに

・アラン機関はすごい才能を持った子を育成している機関で、殺し屋にして何かをさせようとしているんじゃなくてチサトを殺し屋にすること自体が目的に見えて、おかしな機関だなーって思います
そんなことに命をかけるヨシさんは気が狂ってるの?って思ったけど、たぶんヨシさんは人殺しをしないチサトはいずれアラン機関に消されちゃうから自分を殺すように仕向けて守りたかったんじゃないかなって思った
でも結局チサトはヨシさんを殺さなかったから、ミカがヨシさんを殺してチサトの手術をしたのかなって思った
{/netabare}

【細かい惜しいところ】{netabare}
・真島さんは千束と本気の戦いがしたかったって言うわりには、千束の視界を封じたりスマホを囮にして足を撃ったりして、言ってることとやってることが違うような

・リコリスは秘密裏に問題を解決する組織なら、女子学生っぽい制服の擬態をうまくいかしたミッションとかあっても良かったかも
ありふれた日常のすぐ隣で衝撃的な事件が起きていて、それを誰にも気づかれずに解決するっていう個性がもう少し生かされていると良かった

・後半は千束たきなペアとミカさん・吉松さんと真島の三者のストーリーが交錯していて駆け足が過ぎたかも
もう少し時間をとってゆとりをもって描いていれば印象は少し違ったかもしれません
{/netabare}
【声優】
チサトの声優がすごくいい!
この演技あってこそのチサトですね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「ハリウッド的エンタメ」の流れに乗った美少女ガンアクション

「美少女の相棒(バディ)もの」というジャパニメーションの本領発揮な設定をハリウッド的なエンタメ大作の流れに乗っけた、ある意味天才的な企画による超娯楽作品です。

「売ろうとして売れる作品が作れる」って、ある意味凄いことなんじゃないでしょうか。

原作からのアニメ化でもできるのかもしれないですが、どちらかというとこういうのはオリジナルアニメーションならではな気がしますね。

主人公の錦木千束(にしきぎ ちさと)は日常的にハリウッドエンタメ映画が大好きなようです。そんな千束にほだされ、頑なに効率や表面的な任務達成を重視する姿勢から徐々に人情を解し千束が一番になっていく井ノ上たきな。

特務機関により維持される偽りの平和な日常という世界観が醸し出すディストピア感、そして工作員仕様の厨二な感性を刺激する防弾鞄などの様々なガジェット。

社会秩序の維持よりは自身の周りのささやかな平穏を皆が享受できることを求める心と、悪意や不幸も包み隠さず衆目に晒すという大義のためにはテロも辞さないという意志の衝突。

そして、外見的な面および性自認などでポリコレ(political correctness)にも配慮した感満載な多様性のある登場人物たちでありました。

詳細な設定を突き詰めるよりは、流れと勢いを重視した演出が多かったように見えたのも良くも悪くもハリウッド的でした。おかげで「シャッターはどうやって破ったのか」とかが考察要素になることも。まあ、細かいことは気にしないで観るのが本作を楽しむコツのような気はしますが。

そして特筆すべきは喫茶リコリコの面々による、なんてことない日常シーンの軽妙な会話劇。ここでの各キャストの頑張りは素晴らしいものがありました。

特にミズキとクルミの台詞は毎回いちいち面白すぎます。コメディ作品としても優秀です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

87.1 2 エージェントで戦闘なアニメランキング2位
SPY×FAMILY(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (890)
2896人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とても素敵な家族を描いた物語

この物語をひと言で表すのはとても難しい。
アクション、笑い、アーニャの可愛さ、などもありますが、しいて言うならば、とても素敵な家族を描いています。

父のロイドは、娘のアーニャを守るためならば危険を顧みず、命懸けでアーニャを守ります。
そして彼は、血まみれになりながらも妻のヨルとの約束を守ります。
彼は仕事よりも家族を優先する優しい父親です。

母のヨルは、悪を許さない正義の心(?)を持った女性。
決して他人の不幸を見過ごしません。たとえ自分に関係なくとも自分にできる精一杯のことをします。
そして娘のアーニャに危害を加える者に対しては容赦しません。
ヨルはアーニャをとても大切にしています。

そして娘のアーニャは、常に父と母とに役立つ人間であろうとしています。
まだ幼い子供なのに、ロイドのために、そしてヨルのために精一杯頑張ります。

そんな素敵な家族なのですが…、
ロイド、ヨル、アーニャには、それぞれ誰にも言えない秘密があります。
三人は、各自の秘密を隠しながらも家族の絆を深めてゆきます。

私達は誰だって、多かれ少なかれ家族に言えない秘密を抱えていると思います。
この家族は、その秘密の度合いが大変重い。それだけのことだと私は感じましたが、皆さんはどう思われますか?


ところで、今までは影の世界でしか生きていることに意味を感じなかったロイドやヨルでしたが、二人はアーニャのおかげで日の当たる世界で生きることの充実感を感じられるようになったような気がします。

もしかして、アーニャはロイドとヨルのために神様が遣わした天使なのかもしれませんね。
いつの時代でも、子供は親のために神様が遣わした天使です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 81
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

演じるということ

WIT STUDIO×CloverWorks制作。

ロイドフォージャー、職業スパイ、
東西世界の平和を守るべく暗躍している。
彼に課せられた最重要極秘任務、
それは敵国の戦争計画を探るために、
現地で家族を形成し、まずは名門校へ潜入すること。

{netabare}疑似家族、娘も母親も利害が一致し、
お互いの素性を隠し、共に暮らすこととなる。{/netabare}

スパイや殺し屋、暗躍する組織、
娯楽性に溢れる活劇ではあるのですが、
印象としては、ハートフルコメディです。
{netabare}ロイドが日々奮闘するその裏には、
子供たちが泣かない世界をという思いがある。{/netabare}

高水準で安定した物語になりそうです。

最終話視聴追記。
世界平和を託されることになる家族の、
表と裏、その二面性が物語の魅力であります。
{netabare}アーニャには心を読む力が宿っており、
本来は深刻な物語を喜劇として成立させる。
実にエレガントであるわけですが、
任務を終えれば疑似家族はお役御免である。{/netabare}

キャラクターの秀逸さ、世界をデザインする力、
とても彩り豊かで、楽しい作品だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 69
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【12話折り返し感想】このアニメはだいじょうぶます♪

原作コミックは7巻まで購読中。

分割1クール目まで観終わって。

毎週、今回も楽しかった♪と思えた、安定して満足度の高い前半戦でした。

やはり種崎 敦美さん演じるアーニャちゃんが可愛くて面白かったのが一番大きかったです。
感情のこもったあざとい幼女ボイスは勿論、平坦でわざとらしいボイスもコミカルシーンを盛り上げる中毒性がありました。
ちちだの、ははだの、がんばるます!だの、アーニャ語録?が、
逆半月目の不気味な笑顔の残像と共に、
私の脳に侵食していく心地よさに酔い痴れましたw


一流スパイの父ロイド、凄腕アサシンの母ヨル、人の心を読むエスパー・アーニャ。
彼らを取り巻く両国の選りすぐられた組織の面々。
それらの才能がよってたかって、潜入工作に必要な偽装とは言え、
普通の家族と学園生活を成立させることすらままならず、周囲も右往左往。
また敵対勢力等も観察眼が専門的過ぎるせいなのか?偽装家族も見破れない体たらくなのも笑えます。

エリートたちだってボタンを掛け違えれば、滑って面白いことになってしまう。
が、これがギャグになるのは平時だから。
戦時にこんなグダグダやってたら、無為に人が死ぬので洒落にならない。
凡庸な反戦平和思想とは別の意味で、せかいへいわや子供が泣かない世界を希求したくなってしまう。
このブラックユーモアが、本作の柱の一つなのでしょうか。


前半最終回となった12話。ホッコリ日常回で静かに折り返したのが案外でした。
が、そんな中でも{netabare}アーニャが人の心だけでなく動物の心も読める。{/netabare}
という重要な仕込みをサラリと終えている辺りにもまた安定感があります。
4話にて{netabare}アーニャが牛さんに「だいじょうぶます こわくない」と語り掛けたの{/netabare}と合わせて、
秋に分割2クール目で{netabare}ボンド{/netabare}との絡みで生かされるのを想像すると、“わくわくっ”します♪


OP主題歌・Official髭男dism「ミックスナッツ」
ED主題歌・星野 源さんの「喜劇」
両・紅白出場歌手で固める必勝の布陣。
皮肉じゃなく流行歌手のタイアップのチャンスを生かし切る能力の高さを
改めて思い知らされ脱帽しました。
特にOPについては、私もナッツや本音が歯に挟まって中々出て来ないので共感度が高いですw

オペレーション梟(ストリクス)の重責を担うロイドさんも、
制作スタッフさんも絶対に失敗が許されないミッションのプレッシャーが続くのでしょうが、
これもOPじゃありませんが、胃もたれには気をつけて乗り切って欲しいと願います。




【1話感想】ちちぃ~~~~~~~~~~~!!

長いので折りたたみ。
{netabare}
スパイだのアサシンだの超能力者だのが、普通の日常生活に四苦八苦するのも、
子育てに七転八倒するのも、コメディとして既に消費されて来たネタ。

が、この漫画は面白い。力が入ったアニメ化の初回も上々の立ち上がりでした。


スパイの男が任務のため疑似親子として引き取った幼女アーニャには、
人の心を読むエスパー能力がある。
ところがアーニャは年相応に、幼女ならではのズレた言い回しを重ねる。
パパやお父さんと呼ぶべき所で、"ちち”と呼ぶのを卒業しようとしない。
きっと、これまでも大人たちが、その言い方は違うんだよな、子供だなw
と和んだり苦笑したりする、内心を読んで来ているにも関わらず。

原作には、設定を敢えてガバガバにして、穴をこれ見よがしにみせつけて、
読者を誘い込んで、それを笑いに昇華する、懐の深さがあります。
そしてこのコメディセンスは、舞台の描写等が本格的と感じさせればさせるほど光る。

そこをアニメ化スタッフがちゃんと押さえて表現できているとの手応えを掴めたのが大きいです。
WIT STUDIO×CloverWorksが再現した西洋風の街並みは臨場感があり、アクションにも迫力がある。
アニメ音楽をただの劇伴で終わらせない(K)NoW_NAMEのサウンドも軽快にスウィングする。
何より種崎 敦美さん演じるアーニャちゃんが可愛すぎます。
無邪気に“ちち”を呼ぶ絶叫や、
人の心の闇に顔芸交えて狼狽するモノローグが聞けて感無量ですw

WISE(ワイズ)局長役に大塚 明夫さんを起用しようが、
追求するのは東西緊張でもハードボイルドでもなく、
狙うは、あくまでも世界平和とギャグw

分割2クール。今年はこれで笑って過ごせそうです♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 67

76.1 3 エージェントで戦闘なアニメランキング3位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (887)
4648人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

重力では好奇心には勝てない

オーソドックスな王道SF作品。

人口爆発と資源問題、
地上はナノハザードにより廃墟と化した。
地上を捨てた大半の人類は、
電脳空間ディーヴァに移行し、
恒久の平和を手に入れる。
{netabare}そのディーヴァに地上からの不正アクセス。
目的正体不明のフロンティアセッター。
不安に駆られるサイバースペースの住人。{/netabare}
捜査官アンジェラは地上に降り立ち、
世界の謎に迫ろうとしている。

世界観の作り込みとシナリオが、
上手にまとまっていて好感が持てる。
大切なのは物語なのでしょう。

相反する2つの価値観、
{netabare}進化の次のステージに進むこと。
肉体の檻の中で生きていくこと。{/netabare}
管理され制限された精神世界と、
空腹に疲弊し、病気になる地上の重たい肉体。

そう言えば草薙少佐も、人が人足り得るのは、
好奇心あってこそだと言っていましたね。

銀河の果てまで、旅立とう。
勇敢なるその一歩が新しい歴史を作るのだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

極上の娯楽映画。

結論から言うと、今年放送されたどの作品よりも、これが一番面白かった。

ジャンルはSFだが、廃墟と化した地球・電脳世界・人工知能などといった、もはや手垢のついた設定ばかり。
ストーリー的にもこれといった深みも捻りもなく、ましてや大きな仕掛けやどんでん返しがあるはずもない。
でもそんなことはスタッフも重々承知の上で「それがどうした?面白ければそれでいいじゃないか!」
と言わんばかりの、萌えエロとメカアクションに溢れた上質な王道娯楽活劇に仕上がっている。

時間の制約上、アンジェラ・ディンゴ・フロンティアセッターの3人のみに焦点を絞ったのも好判断。
立場が異なる各々の主張が、テーマ語りだけでなくキャラ立てとしてもしっかり機能している。

終盤の戦闘シーンは圧巻の一言。
ここ最近のCGメカアクションでは、マジェプリ・シドニア・亡国のアキトが特に凄いと思ったが
本作はセルルック(3Dを2Dのように表現する手法)という意味で、方向性が若干異なる。
3Dならではの高速戦闘でありながら、2Dの手描き感も味わえるとは・・・!
本作はフルCGアニメだが「2Dこそが至高」と思ってる人に一度観て欲しいと思った。

アンジェラの顔芸一歩手前の鬼気迫る表情や、ワンカットだけあった完全デフォルメ顔なんかも印象的で、
これは専用の表情モーフィングツールを使っているとのこと。手描きと思ったけどホント技術凄いな・・・

一応不満点を挙げると、電脳世界側の描写が薄いところか。
劇中で電脳世界の在り方が肯定されたり否定されたりするが、いまいちピンと来ない。
あとディンゴが完璧超人すぎるかな(歌がアレなのは中の人の問題)。
アンジェラとの掛け合いは面白いけど、アンジェラが一方的に論破されてるだけに見えるのがね・・・w

※※※

作品に斬新さや深みがあるという「だけ」で褒め称えられ、
それらがない作品は特段価値のないものとして格下に位置付けられるという風潮は間違いなくあると思う。
個人的には創作作品である以上、まずエンタメ優先であって欲しいという思いがある。
斬新さや深みに拘り過ぎるあまり、娯楽性が疎かにされるような作品はあまり好きではない。
作者の妙な哲学のせいでストーリーがグダグダになり、キャラがブレまくるなんて本末転倒だろう。

虚淵玄という脚本家には色々思うところがあるが、
その本質はエンターテイナーだということを本作を観て勝手に確信した次第。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 60

71.7 4 エージェントで戦闘なアニメランキング4位
R.O.D READ OR DIE - リードオアダイ(OVA)

2001年5月23日
★★★★☆ 3.9 (459)
2054人が棚に入れました
読子・リードマンは、神田神保町で非常勤講師の仕事をしながら読書三昧の自堕落な生活を送っている活字中毒のビブリオ・マニア(蔵書狂)であるが、同時に大英図書館特殊工作部に所属し『ザ・ペーパー』と言うコードネームを持つエージェントである。\nある日、アメリカ議会図書館が何者かに襲撃され、大量の稀覯本が盗まれる事件が発生した。犯人が「偉人」と名乗る正体不明の異能者であるという事態を重く見た大英図書館特殊工作部は、読子に稀覯本奪回作戦を命令する。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

短いが、作画・ストーリーともに完成度の高い紙アクションアニメ!

原作未読。

活字中毒だが、紙を自由に操る能力を持つ、読子・リードマン(よみこりーどまん)。
彼女がある一冊の本を手にしたところ、正体不明の何者かに襲撃を受けてしまう。
その本を巡って、世界を巻き込んだ戦いが始まる。


アクション・バトルアニメ。
一部では称賛の意味をこめて「紙アニメ」と呼ばれているとかなんとか。

見所は、アクションそのものですね。
人物の動き、動物の動き、物の動き、どれも丁寧、かつ、スタイリッシュです。
細かいしぐさから、アクロバティックな格闘まで、手抜き無く描かれているのが特徴。

また、主人公の読子さんは、ドジッ子、眼鏡、三つ編みという3属性をマスターしているキャラ。
しかし、一度紙を使わせるとかっこいいんだなこれが( ゚д゚)!

10年以上前の作品ですが、古くささを感じさせることなく、十分に魅せてくれました。
{netabare}
・読子とリリエンタールの戦い
・三蔵法師と潜水艦の戦い
・ナンシーvsクローンナンシー
・読子と平賀源内のチャンバラ

かっこよかったですねー!
どれも垂涎ものでした。
{/netabare}


ストーリーは、3話という短さ。
しかし、しっかりと伏線を張り、視聴者を騙すテクニックがふんだんに盛り込まれています。

設定も独特で楽しいですね。
短いので詳しくは話せませんが、敵は「偉人」と名乗っています。
これが何を意味するかは……。

そして、ユーモアも効いたやりとりに、熱いストーリー展開。
「うーん、ウマイな!」と何度うなったことか。
何気ないやりとりが、あとで大事な意味をもってくるので、視聴の際はお見逃しなく!

また、命がけの戦いなのに、笑ってしまうシーンもしばしば。
{netabare}
・リリエンタール「しねええええええ……しぬうううううう!!」
・大英図書館スタッフ「北朝鮮からの返信が届かない……あ、今来た」
・大統領「核だ! まだ核攻撃がある!!」SP「取り押さえろ」→大統領失禁(実は1話目でも……)
{/netabare}
ブラックユーモアが効いてますねー。

続き物の原作が元になっているので、全てが解決するわけではありません。
しかし、世界観の紹介から、1つのエピソードを完結させるまでの流れとしては、とても綺麗にまとまっている作品です。

3話合わせてもおよそ100分。
能力バトルもの好きで、短くて楽しめる作品を探している方にかなりオススメです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

読子・リードマンがいい!!日常のダメっぷりが好き。(≧∇≦)/

本を愛し、紙を自在に操って闘う紙使いの活躍を描く「文系アクション」。
Read or dieは直訳すると「読むか死ぬか」、
すなわち「読まなければ死ぬ」「読まずに死ねるか!」という意味。(Wikipedia)

OPがスパイアクションを思わせるような
ちょっと懐かしい感じで好きです。

主人公の読子・リードマンの重度のビブリオマニア(愛書狂)や
敵が覚えのある偉人たちだったりと設定が面白い!!

私は、やっぱりバトルには反応が薄いようです。
紙使いが印象的。
日常のダメっぷりが好きです!
楽しめました!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『紙で戦う』 ビブリオマニア

あらすじは飛ばして感想。OVA作品で全3話です。

ストーリーはベタながらも飽きない展開で、スピード感があり、
テンポ良く進んでいくので見やすかったです。

それに、古い作品なんですが、意外に絵や動きもしっかりしてるし、
なによりBGMを含め音楽がすごく良かったです!!

紙を武器にして戦かったり、紙を自在に扱える能力を活かした色んな使い方は
見てて面白いし、敵の偉人達もその偉業にちなんだ能力を持っていて、
それらを使って攻撃してくるって設定も良かったと思います。

ただ、平賀源内やファーブルがすぐ分らない人は、歴史が苦手な事あらわになります!!
まぁ 自分もその中の一人で「だれだっけ!?」ってすぐ調べてましたが...w

とりあえず、全3話と短いながら全体的に良く出来ていて結構楽しめた作品です!!
続編として、TV版があるので気になる方は見てみてくださいねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

63.0 5 エージェントで戦闘なアニメランキング5位
MADLAX マドラックス(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (166)
1064人が棚に入れました
近代化を推し進める政府の国王派と、それに反発する反政府組織ガルザとの間で12年の長きに渡り内戦を続ける、ガザッソニカ王国。
そこでは、あるエージェントの存在が、政府軍兵士と反政府ゲリラ双方の間で知れ渡っていた。驚異的な戦闘能力を誇る美少女の名はマドラックス。
一方、先進国ナフレスに12年前の記憶をなくしたマーガレット・バートンという一人の美少女が、何不自由ない普通の生活を送っていた。
全く別々の場所で対照的な生活を送る、マドラックスとマーガレット。しかし、マーガレットが自宅で見つけた赤い本の秘密を探り始め、ヴァネッサが内戦の原因を探るためにガザッソニカに飛んだことで、隠されていた二人の接点が明らかになっていく…。

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

真下3部作の中では一番哲学的

全26話、真下監督「美少女ガンアクションアニメ3部作」の2作目。

12年前に起きた事件がマドラックス、マーガレット2人の少女の数奇な運命の始まりとなります。
(ただし、終盤までこの事件の内容は明らかになりません)

哲学的な要素と物語の展開が他の2作品と大きく異なりました。
ガンアクションのシーンはカッコいいと言うべきか、つっこみを入れたくなると言うべきか・・・でもマドラックスカッコいい!
だって、機関銃の弾だってドレス着て華麗によけるんだぜ!

と戯言はこの辺まで。
ただ、背景の設定やキャラが弱いところが展開に負けてしまうところが多かったように思えます。
特に最後もう少し作り込んでほしかったなあ。
綺麗に終わらせようとしたのかもしれないが、綺麗と軽いは違うのだ。

音楽は梶浦さんであの有名な「ヤンマーニ ヤンマーニ ヤンマーニ」が流れます^^

このアニメはBGMで助けられたかなあ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

alpine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

これはちょっと・・・

正直な所、敢えて見る作品ではないかと思います。
典型的な“俺様的前衛芸術”作品(悪く言うと末期の厨二病)に仕上がっており、ハードボイルド、戦争、スパイ、ヒロイン的なノリで見ると萎えます。
どれぐらい萎えるかというと、レンタルしてきた攻殻機動隊のケースの中に何故かロミオxジュリエットが入っていたぐらいの勢いで萎えます。

また、映像やキャラも2004年の作品にしては雑な作りをしており、映像的にも無理して見る価値は無いと思われます。

更に、劇中の曲も正直シーンとミスマッチしており(梶浦さんの曲が立ち過ぎている)本当にどう反応していいのか分からない状況に陥ります。

オナニー作品っぷりに耐えられる精神力を持った人やネタ探しをしたい人なら見てもいいかもしれません。
しかし、オススメはしません。お金の無駄です…。マジで。

2011/12/10
見終わりました。
満足度が少し上がりましたが、やはりこの程度かなぁ…。
8話程見て上記レビューを書いたのですが、書き直す必要もなく…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

パスタのお姫様

NOIRに続く真下耕一監督のオリジナルガンアクションアニメの第二弾!!
巷で有名なヤンマーニ作品です。

非常に評価に窮する作品でした。
何故か?
他の評価項目の追随を許さないほど、梶浦サウンドの出来が良すぎです。
ヤンマーニばかりがfutureされる本作ですが、その他の劇伴も非常に素晴らしい。特にMargaletとElenoreは必聴です。

NOIRに引き続き法ちゃんが主役で出演していますが、前作以上の難解さで週一での視聴ではストーリーが全く理解できなかった記憶があります。
一方で、静と動の対比の美しさも磨きがかかっています。特に第1話のつかみは完璧でした。最後の○○を撃ち落とすシーンはミロのヴィーナスのようで神々しくも見えます。

OP曲「瞳の欠片」も超名曲。イントロだけで震え、南里さんの切なくて透き通る声に酔いしれます。歌詞にも作品の伏線が散りばめられていて、かなり衝撃を受けました。

しかし如何せん物語の描写が抽象的すぎ。
NOIRもそうでしたが、舞台が日本人に馴染みの薄いマフィアや紛争地域としている割には、世界観の描写不足が否めなかった印象です。もう少しキャラの掘り下げに話数を費やした方が良策な気がしました。

それでも最終話の感動は今でも忘れられません。視聴者を選ぶ作品であることも確かですが、全26話を3日くらいで見ると本作のテーマが伝わりたやすいのでは思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9
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