アットホームで心温まるなおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのアットホームで心温まるな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月07日の時点で一番のアットホームで心温まるなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.5 1 アットホームで心温まるなアニメランキング1位
うさぎドロップ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (3855)
17563人が棚に入れました
俺がりんを育てているのか、りんに俺が育てられているのか――?30歳の独身男ダイキチは祖父の葬儀で見知らぬ6歳の女の子りんと出会う。実は祖父の隠し子であることが分かり驚愕するダイキチ。親戚たちがりんを引き取る話し合いのふりをしながら互いに責任を押しつけ合う中、見兼ねたダイキチは勢い余ってりんを引き取ることを宣言するが・・・

声優・キャラクター
土田大、松浦愛弓、大原さやか、酒井乃碧、植田佳奈、須藤菜々子、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

一緒に暮らそう

原作既読

親子愛に触れられるとのことで以前から職場の子に薦められてたんです。
あにこれでの評価も高い。原作最後までではないものの一区切りつけて…正確にはキリのいいところで閉じたアニメ版ノイタミナ枠全11話です。
1クールでまとまっててしかも12話標準なところを1話少なかったりとお手軽感あり。ハートウォーミングなものに触れたい気分でしたら候補に挙げても損はないでしょう。

爺さんの通夜で親戚が一同に介した場所から物語は始まる。
死んだ爺さんには6歳になる隠し子がいて実母とは没交渉。たらい回しか?それとも施設か?という局面で、その子りん(CV松浦愛弓)を30歳独身河地大吉(CV土田大)が引き取ることになってからの奮闘記です。

たぶんシンプルな親子愛を描くだけならそれなりの評価は得られるでしょうが、あにこれのランキングでも2ケタ台におわす名作の範囲に入る作品です。しかも原作を完結まで追ってないにもかかわらず。
これには理由があって、そのうち登場する実母吉井正子(CV坂本真綾)が良い意味で複雑に描かれていることに代表される


 子育てで直面する様々な葛藤


が描かれているからであろう。 平たく言うと

 子供を育てる負のリアル
 子供と分かつ幸福のリアル

両面あるのでございます。別に子持ちじゃないとわからないって小難しいもんではないとも思います。

なんて言うんでしょうかね…
例えば主に野郎からの質問で回答しづらいのがこちら↓

 「結婚のどこがいいんですかね?」
 「子供苦手だしなんちゃらかんちゃら」

おおむね「うーん、おまえもなってみればわかるよ」お茶を濁すのが関の山。
ある意味このアニメが回答になり得るかもしれませんよ。私は引き出しの一つにしちゃいます。

これから視聴される方はシンプルに考えてみてください。
産んだ我が子を相方に預け距離を置くなんて、通常なら悪役まっしぐらなところをそうはなってないことについて。

もちろん物語の中心は大吉とりんとの掛け合いです。
母子手帳すら初めて見るところからの子育てなんて想像を絶するのに。お腹にいる時から相方と一緒に親になる準備を進めていくはずなのにそれすっ飛ばしてますからね。だから奮闘記。そしてリアルということは画面を通して真剣さが伝わってくるのです。
間違いなく良作の部類でしょうね。迷わずオススメできます。



※ネタバレ所感

■女の子から○○へ

リアルな葛藤描写とおとぎ話的なミラクルが入り込んだ物語なのかもしれない。

{netabare}従姉妹でりんと同い年の娘がいる前田春子(CV植田佳奈)は旦那の実家暮らしや子育てに疲れこう言う。

「別にね。強くなんてなりたくなかったのに。」「ずっと女の子でいたかったのに」

転じて、りんの実母吉井正子は働き過ぎなところを案じられたところにこう返す。

「女の子じゃないもん。漫画家だもん。」

“女の子”に次の段階があるとして、育児や家庭のことそして仕事だったり様々だけど、決めた覚悟も時にはぐらつきながら葛藤しながら歯を食いしばる元女の子ってことでは共通している。正子のとってきた行動は誉められたもんではないだろうけど理解に苦しむ思考も多々あるけど、ここまで身を削らんばかりの覚悟を示すことができちゃうのがお腹を痛めたってことなんかもしれません。自分男なのでそのへんよくわからんけどたぶんね。
断言していいけど子供に対しての覚悟っぷりで母親には勝てない。その母親に言わせると父親は気合が足りない、と。たぶんこれは創作だから、大吉がこれだけ覚悟を決められるってのがミラクルだと世の男どもは思い英雄視するわけであります。世の女性もそう思うかも。{/netabare}


■PUFFYときたか!

放送当時2011年時点でさらにその10年ちょっと前に奥田民生プロデュースでシーンを賑わした女性デュオ。本作のOP「SWEET DROPS」を担当。
らしいというかPUFFYっぽい力の抜けようでいい感じ。そのうえ歌詞が作品世界にすこぶるあってる。
本放送からさらにプラス10年で2020年だったりするわけでなおさら懐かしさ全開でPUFFYに目が行くところをじっくり何回も聴いてたらすこぶる良い楽曲に心奪われるという結果に(笑)

作詞・作曲 - 鈴木祥子になんとなく引っ掛かりが!

レビューはお終い。関係ないので畳みます↓

{netabare}その昔“ガールポップ”なんてムーブメントがあって雑誌なんかもありましてね。80年代最後期~90年代半ばが最盛期。安室奈美恵他TKプロデュースのシーン席巻で下火になったような…
有名どころでは大黒摩季、森高千里、CHARA。アニメとのタイアップなんかでも永井真理子、森川美穂が有名です。その一角にいたのが鈴木祥子さんでした。持ち歌聴いてみたら聞き覚えありました。
このなんと言ったらいいのかヒット曲ありーのメジャーどころでもなく、1曲どかんと売れた浜田麻里、平松愛理、久松史奈、久宝留理子あたりの「うわー懐かしー」枠でもないところをひっそりと好きだった人ってけっこういらっしゃるんじゃないかしら?

私の場合筆頭、谷村有美を始め加藤いづみ、遊佐未森、種ともこ、佐藤聖子、井上昌巳はよく聴いていた気がします。あと古内東子。
みんなシンガーソングライターか最低でも歌詞を書ける人ばかりだったような違うような。だからなのか一曲一曲世界観ができてる感じ。音作りも気合入ってましたよ。
このOPに使われた楽曲もご多分に漏れずその系譜だなぁと妙に納得してしまったわけでございます。

↓懐かしさついでに心震わせた楽曲群を書き留めとこ
{netabare}谷村有美:選べんがあえて「今が好き」「たいくつな午後」「Second Love?二番手の恋?」
加藤いづみ:「髪を切ってしまおう」「好きになって、よかった」
遊佐未森:「地図をください」「夏草の線路」
種ともこ:「スナオになりたいね」
佐藤聖子:「Jasmine」「悲しいだけの二人じゃなくて」
古内東子:「誰より好きなのに」「逢いたいから」
井上昌巳:「YELL!-16番目の夏-」「僕と別れてくれ」{/netabare}{/netabare}

こういうのうっかりようつべで聴きだすともうアウトね。止まらなくなる。



視聴時期:2020年10月 

-----

2020.11.15 初稿
2021.09.14 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

親の偉大さを考えさせられる心温まる物語

□前向きな気持ちを全面に押し出された物語

物語は、独身のダイキチと親の亡くしたりんとの家族愛を描いたヒューマンドラマとなっています。
一般的に、親を亡くし親戚に引き取られることは悲しいことで家庭環境や人間関係、生活面など多彩な問題にぶつかる事になると思います。
しかし、この作品では、そのような負の面はあまり出さず、ダイキチとりんがお互い苦労しながらも協力して前へ前へ進んでいこうとする姿勢が全面に押し出されています。そこに、心温まり感動しました。


□子供たちが元気

キャラはりんちゃんやこうきくんなどのちびっ子たちが生き生きとしていました。
素朴な絵も相俟って、もう本当に可愛い!!
笑っている所は愛らしさが伝わってくる。
私も何だか子供が欲しくなってきましたよ。


□昔ながらの風景に柔らかい作画

作画に関しては、風景は繊細に人物の表情は素朴にといった感じになっていました。
昔ながらの風景に子供たちというのはやっぱりいいですね。
スマホやゲームといった電子機器を持ってる今どきの子供より可愛い気がします。
また、この作品の特徴として初めの数分は水彩画で描いたようなタッチの絵になっていて、それがまたいい。日本昔ばなしを思い出しました(笑)


□最後に

物語の展開において凹凸は少なく、「惹き込まれる!」といった感じではありませんが、この坦々と続く感じが内容と相俟って安心して観られる作品にしていました。
全体的にかなり良く出来ていて、文句なく名作だと思いました。


↓↓↓各話の感想↓↓↓
{netabare}
1話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}ダイキチ、りんをひきとる

癒される。一話目からかなり癒された。
実質は凄く大変なんだと思うけど、こういうシチュに憧れる。ヒーローになりたい、なんかとはベクトルが違うけど同じように憧れる。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}一時預かりのある保育園に通う

りんちゃんって、意外と図太いよね。
いや、図太くなければいけなかったのかな?
どこかで見たことがあるが、確かお漏らしをするのはそれなりに気が緩んだから、だったけ?
気を張っている状態だとお漏らしはしない。
違う?{/netabare}

2.5話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}落ち葉で魚をつくる

5分のアニメ。
純粋さに癒される。
落ち葉って、押し葉にすればペリペリにならないんだね。知らんかった。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}子育ては自分を犠牲にしないといけないのか

心にぐっとくる。
ダイキチもイイヤツだね〜
後輩に慕われる人ってあんな感じだよな。
ダイキチとりんちゃんはお互い協力しあって、生活している。これも家族の形の1つなのかな。
今更だけど、最初の水彩画みたいなやつは、毎回ある感じ?{/netabare}

3.5話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}サンタさんのプレゼント

親の気分ってこんな感じなのかな?
何かワクワクするよね。ドッキリみたいで。
りんちゃん、かわええわー{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}りんの母親の手掛かりを掴む

吉井さんがダメダメな気がしてきた。
最初の声だけの判断だけど。
りんちゃんに会わせる会わせないは別として、やっぱ1度は連絡するだろうなー、私がダイキチでも。{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}りんの苗字に迷う

可哀想と思い感動するのと、この作品みたいに心温まり感動するのでは全く違うね。
特に、後味っていうか爽快感っていうか。
感動の後に、心が安らぐ。
ダイキチの子を持つと親も成長するってのは、当たり前ちゃ当たり前だよね。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}自分の木はあるのかな

あーゆーのいいね。私のもあるのかな?
知らないや。
親から子へと代々受け継がれていくなかなー。
あと、こうきくんのお母さんマジ美人!
ダイキチ、気持ちはすごいわかる。うんうん。{/netabare}

6.5話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}お花見計画

りんちゃんよりこうきくんのお母さんを見てします。
ダメだダメだ。これではまるでただのエロ親父ではないか。
最後の頭に乗った桜の花びらをこうきママが取っているシーン、てっきりダイキチの頭かと思った。そして、急接近みたいな?うん、発想が薄い本だな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}家出!?

演出によっては重い話で悲壮感漂っていてもおかしくない内容だけど、この作品では良い意味で軽く感じる。どちらかと言えば、家庭関係が辛いというよりも、それでも頑張っている、という所が伝わってくる。
あと、こうきママ綺麗。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}お墓参り

やっぱり、ダメダメの正子さんでも子を捨てたという罪悪感は付き纏うんだね。
ってか、ない方がおかしいか。
今苦しいか、これからずっと苦しいか、どちらがいい選択だったんだろうか?
あと、最後の「抱っこして」「嫌だ〜」の掛け合いは面白かった。{/netabare}

8.5話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}夏祭りに行こう

最後のシーンはBGMの効果もあって、凄い感動した。微笑ましくなる。
りんちゃんかわいすぎるわー{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}こうきくんと家で遊ぶ

最後のこうきママの表情は元旦那のことを憂いた表情なのか、それともダイキチにキュンとしたのか。
おそらく、前者だとは思いますが、私的には後者の展開を望む。{/netabare}

10話の感想 ★★★★☆ 4.5
{netabare}りんちゃんが風邪をひく

不器用なりに頑張って面倒をみるダイキチに感動した。もう子を思う一端の親だな。
そして、こうきもりんちゃんが辛そうだからいつもより静かにしているとこも、子供なりに分かっているんだなと胸にくるものがある。
自分の親もこんな気持ちだっのかな〜{/netabare}

11(終)話の感想 ★★★★☆ 4.5
{netabare}親の時間

親の時間がなくても大丈夫なもんかね?
今の私だとアニメや漫画、小説なんかを読む時間が無くなると考えるとなかなかに堪える。
親ってのは偉大だね〜
あと、こうきママ綺麗{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

家族が増えるよ!やったねりんちゃん!

ノイタミナ枠、「あの花」の好調な流れを受けて注目度も高く、その上で期待に応えていった強者な作品ですね
小学生編までということで、ドロドロした諸設定あるわけですが、それが出張ってくるのはまだ先の方、今はまだ、りんちゃんの幼少期に萌えていられる
有限ではありますが、つかの間の安らぎを感じることのできるアニメです


遺児の子育て奮闘記って、結構類似作品多い中で、この作品はやっぱ際立ってますね
と言っても、子育てというのを、なかなか実感しずらい、りんちゃんの年齢にも、大吉の年齢にも近くないこの身にとって、共感して見れる部分は少なく、良い話止まりなのが惜しいですね
逆に主に大吉に、近ければ近い人間ほど、その感動は人一倍であると思うわけです
ただ共感できる部分は少なかれど、りんちゃんが可愛い、こうきママが可愛いと言った、これは完全に深夜アニメ的見方なんですが、私のような者でも楽しめる余地は大いにあり、分け隔てのない作品でありますね

設定は非日常でありながら、キャラの言動は普遍な人の範疇を超えない
りんちゃんや麗奈ちゃんの声優に子役を起用するなど、リアリティの追及にも余念がないのも含め
高品質を保ったまま、11話と短かったですが、最終回を無事迎え、名作アニメ殿堂入りを果たした、このうさぎドロップ
4話りんちゃんのお遊戯練習シーンに「もののけ姫」「千と千尋」の安藤雅司氏、続いて5話正子さんの電話シーンに「人狼」「GHOST IN THE SHELL」の沖浦啓之氏他「ももへの手紙」作画スタッフが続々流入、9話には「魔女の宅急便」「電脳コイル」の井上俊之氏、
10話作監に「猫の恩返し」「パプリカ」の井上鋭氏と、そのテロップは凄まじい力を発揮し、研ぎ澄まされた日常作画に私もたじたじになりました
地味ウマ作画が次々に繰り出され、作画アニメと呼ばれるまでに昇華した作品でもあります

子供キャラには子役をあてがい、これが外れてないのがまた良いですね
うまいものですねぇ・・・松浦愛弓さんは10歳、須藤菜々子さんは9歳ですから、相当な驚きですよねぇ・・・
土田大さん、大吉役の声優ですが、この人もまた良い声、良い演技でもって仕事なさる
特撮声優としては有名ですが、アニメではあまりメインには聞きなれていない方なんで、その分もあって、先入観がなくナチュラルな印象で大吉を見れました
声優配役に関しては冒険要素が強かった気もしますが、難なくクリアしてますね

”明日の事は、わかんない!”
初め聞いて、PUFFYっぽいなと思ったら案の定PUFFYでした、結構アニメタイアップしてるんですねぇ
私は見たことがないのですが、彼女らがモデルの「パフィーアミユミ」なるアニメすらあるようですし、これなかなか
PUFFYらしい特徴的な曲で、一度聴いたら離れませんね、アニソンっぽいと言われると何か違う気もしますが、作品に合った良曲だと思います
プチプチしてるゆるいOPアニメも素敵

りんちゃんきゃわわ
コウキとかと一緒にいると大人びて見えるりんちゃんも、ダイキチと居る時はまだまだ子供だなと思えます
同世代の子と比べると落ち着きすぎているくらいの設定ですが、ダイキチホームでは可愛い所が見られて良いですね
金魚の糞みたいに、ダイキチにつきっきりな所が・・・全く小学生は最高d(ry
そしてもう一人、コウキママも人気高いですよね、どっちも好きという人も結構いるみたいで
ロリコンと未亡人好きってなんかセットな気がするんですよねぇ、気のせいですかね、だから何だって話ですが
ちなみにりんちゃんのクラスメイトのさやかちゃん登場以降、私の中のこの二大巨頭の構図が揺るぎましたね
服装も仕草も可愛すぎる、口隠すさやかちゃんきゃわわ


大吉に近い人間がより楽しめるんじゃないかとは先程言いましたが、よくよく考えてみると
うさドロって一体誰に向けられた作品なんでしょうか、やはりロリコn(ry
連載してたのはレディース漫画雑誌「FEEL YOUNG」だから女性向け?、疑似とはいえ親子な関係なので、お父さんお母さん向け?
私の考えでは、このうさぎドロップは、真に、万人受けする作品だと思いますね
萌えを感じない硬派アニメであるというのも一つの理由ですが、やはり幅広い層の人が年齢性別主義主張を超えて、多種多様な観点で楽しめるというのが大きいですね
ある特定の人が楽しめるだけの内容ではない、色々な見方の出来る作品
りんちゃんにブヒブヒするも良し
他人の子を預かる独身男の奮闘に感情移入するも良し
日常描写にほっこりするも良し
そこから子育ての大変さを学ぶも良し
”じゃあ君が面白いと言うそのアニメを親に見せてみろよ”と言われた時、なかなか言い返し難かったのですが、この作品ならそれが出来ます
寧ろ、積極的に親に見せれるような、そんなアニメであるのです
このように色んな人に楽しんでもらえる、本来あるべきアニメの姿の具現を現した「うさぎドロップ」
なべて、世に押し広めるべき作品であると言えましょう

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30

83.0 2 アットホームで心温まるなアニメランキング2位
パパのいうことを聞きなさい!(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2453)
12558人が棚に入れました
主人公『瀬川祐太』は多摩文学院大学文学部国文科に合格し新生活をスタートさせたばかりの大学一年生である。小学生の頃に両親と死に別れ、当時高校生だった姉『祐理』に育てられるも、中学生の時にその姉がバツ2で2人の子持ちの男性『小鳥遊信吾』と結婚。義兄となった信吾への嫉妬と姉の家庭と幸せを壊したくないという思いから姉夫婦の家庭とは距離を置き一人暮らしをしていた。そんなある日、姉がアパートに突然訪ねてきて半日だけ3人の娘達(『空』、『美羽』、『ひな』)と共に留守番を頼まれる。渋々頼みを引き受けるが、そこで幸せそうな姉夫婦と子供たちの様子を垣間見、下らない子供染みた嫉妬心で姉家族と距離を置いてきた事を後悔し、今までの不義理を返し姉家族との関係を修復しようと決心する。そんなある日、姉夫婦の乗った飛行機が行方不明となり、姉夫婦は消息不明のまま政府発表では死亡したことになってしまう。残された3人の娘達は親族会議の末、全員バラバラにされそうだった所を見かねた祐太は全員自分が引き取ると宣言し、6畳一間のアパートで4人暮らしをスタートさせたのだった。

声優・キャラクター
羽多野渉、上坂すみれ、喜多村英梨、五十嵐裕美、堀江由衣、小野大輔、間島淳司、大原さやか
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「家族」であり続けるため、必死に頑張る4人を応援したくなります!

原作ノベル未読、「妹系キャラが可愛い」という予備知識で視聴。
作品タイトルの略称は『パパ聞き!』。

観終わってからネタバレを読んだのですが、
「普通の大学生が、いきなり血のつながらない3姉妹を引き取ることに!?
ハイテンション同居系アットホームラブコメ!!6歳差の恋は、実る以前に始まるのか!?」
というのが、この作品のキャッチコピーだそうですw

アニメ版も、見事にキャッチコピーどおりな仕上がりでした^^

「設定に無理がある」という声が聞かれます。
{netabare}3人の娘の両親が事故死してしまい、
まだ大学生の主人公が他の親戚たちの反対を押し切って、
みんなの面倒を看るとか、普通じゃあり得ないでしょ。。{/netabare}
といった具合で、ここを受け入れられるかが、
評価を分ける1つ目のポイントになりそう。


まず物語面、
この手の作品は往々にして物語など皆無でキャラを楽しむだけ、
パパ聞き!も きっとその類だろうと思って視聴しました。

ところが意外、
大学1年生の主人公、瀬川祐太(せがわ ゆうた)を中心として
周りの助けを得ながらも4人で全力を尽くしながら
苦しい生活・困難に立ち向かっていく姿がよく描かれています。
見守りたくなるような気持ちが湧いて、
観ながら いつしか応援していました!

たしかに「キャラ重視」寄りの作品であると思います。
ただ、気に入った作品を庇うつもりではありませんが、
個人的には「ただの萌えアニメではない!」と言いたいです。


次にキャラの面。
中2/14歳の長女、小鳥遊空(たかなし そら)にスポットが偏っている、
と書いている方が居られましたが、
それもそのはず、彼女が本作のメインヒロインです。
デレのほうが多めのツンデレといった感じ。
私にとってまさにストライク!でしたww(///;)

小鳥遊空というキャラを気に入る事ができるかどうか、というのが、
この作品の評価を分ける2つ目のポイントとなりそうです。

{netabare}彼女は祐太のことを異性として意識しており、
祐太のことを3姉妹のうちただ一人「お兄ちゃん」と呼びます*^^*{/netabare}

小5次女の小鳥遊美羽(たかなし みう)、
3歳末っ子の小鳥遊ひな(たかなし ひな)
を合わせて、本作の4人暮らしとなる3姉妹です。
みんな可愛いです♡*´∀`*

つまり「萌えアニメ[でもある]」と言えます、ハイ^^;


主要キャラの人数が少なくて、
紛らわしさが全く無く、とても分かりやすかったです。

同時に、作中の誰かを気に入ることができれば
そのキャラが登場する頻度が高く、見れる機会も多いことになります^^


さらにサブキャラたちまで含めて個性的で面白い。
そして主人公らを応援してくれる良い人たちです。



作画もきれいで、次回予告後に数秒間だけ出る
有名イラストレータ陣による絵まで含めてとても良かったです。


声優の演技力もなかなかのもので、
中でもひなの舌足らずな話し方を演技する五十嵐裕美さんが流石です!
あと、「主人公の声がおじさん過ぎる」というコメントをどこかで見かけましたが、
私個人的には「普通の大学生」だと思いました。


音楽は喜多村英梨によるOP曲『Happy Girl』がとても気に入りました☆
聴く人に「明るくHappyになってもらいたい」という気持ちで作られたんだそうで、
私も連続視聴にもかかわらず毎回飛ばさず、OP映像も併せて聴き入ってましたw


キャラ目当てで視聴したら、それだけでなく物語まで楽しめて、
個人的には最高の結果でした!

まぁ、この手の作品は万人ウケは無理という宿命を背負っているでしょうが(^_^;A
可愛い妹系少女(&幼女)と仲良く楽しく過ごせる点はもちろん、
観ていて応援したくなるような作品をお探しの方にも
オススメできると思います。


もし2期や番外編などが出たら、必ず観たいと思います^^



↑《レビューここまで》↑

---------------------------------------------------
以下、視聴中の自分用メモ。
あのシーンは第何話だった?と思い出すために残しておきます。

{netabare}
1話:第一印象は多くの方が言うように、
  設定や状況が飲み込めない。。
  両親が「都合により」当分帰らないという設定
  「よよよ」の人(オダ ライカさん)…2年
  主人公セガワ ユウタ…1年
  とりあえず妹系キャラたちが可愛いので視聴を続ける。

2話:ひな3歳、
  みう10歳5年生(悪戯好き)、
  そら中2(人見知り・無愛想)
  彼女いないと聞いてほっとするような仕草
  デームに勝ってしまい、ひなを泣かせてしまう
  「都合」=まだだった新婚旅行と判明
  「今からパパって呼びまーす」みう
  宿題・片付け・ゲーム全部、にぎやか
  「幸せ」とは何か→一緒に居られることでは?
  「家族は一緒に居なきゃダメなんだ!」
  という台詞には心打たれるが、
  両親なぜ死んだし??ありえねーだろ。。とか言っちゃダメww
  結局ユウタが親戚たちの反対を押し切り、強引に3人を引き取る

3話:みんなユウタのアパート部屋へ移動
  状況をよく分ってるそら、きわどいみう、ワケが分かっていないひなw
  観ていて微笑ましい、にんまり
  「次回予告(?になってないw)」もGood!

4話:出オチ回w 目覚まし時計止めようとしてるのに体が動かない…
  なぜなら、まだ眠っているそらに抱き着かれてるから^^;
  「いってらっしゃい」言ってくれる子(みう)がいるのも嬉しい
  そらは恥ずかしがりだけど皆の事を思ってくれる良い子

5話:忘れたスマホ(らしきもの)をそらが電車利用してまで届けてくれる
  ツンデレ要素持ってるけど、デレ多めかも
  みう「デリカシー」が口癖のようである
  幼少期のそらが見れる回(おじちゃんは当時中学生)
  そら、わりとドジっ子でもありそうw
  ってか、3人の中でも一応メインヒロイン扱いなのか?
  「呼んでもいいですか?おにいちゃん…」
  「俺もそっちのほうが嬉しいな」
  ほぼ「そら回」であった
  …オレの智花に強力なライバル登場です!w

6話:街中でのひなの人気がすごい!おまけしてもらえる。
大切なものを取りに戻るため、小鳥遊家に一時的に戻る。
川の字で寝る。
最近、おじさんではなく、「お兄ちゃん」
微笑ましすぎる!主人公、俺と入れ替われ!
ED曲、ノリは特徴的だけれど、
ボカロを思わせるような演奏と声で、歌詞がほとんど聞き取れない…

7話:親戚のおばさんに「思ったよりしっかりやってる。
もうしばらく様子見にする」と認めてもらえる。
部活のみんながユウタの部屋に来る
3歳にして大袈裟な芝居が得意
ライカさん、口数少なめで変わってるところも多いけど、
料理をすすんで教えてくれるなど、良い人
4人で暮らす事は契約違反、と言われ立ち退き令が出されたところで次回へ続く

8話:新しい物件探し
サブキャラ(部員)たちみんな変わった個性を持ていながらとても良い人
「緊急地震速報」(リアルに)表示されっぱで1分くらい画面の半分近く見えないorz
厳格な(当然ではあるが)「大家さんの娘」に対し、
運よく大家さんが便宜を図ってくれる。そしてこれまでどおり暮らせることに。

9話:あまりにも微笑ましくて、OP・ED毎回飛ばさずに観てしまうw
  学区?…ってことはそら・みう共に私立なのか?
みうの学校生活
ミムラさんに会う⇒なぜかデート?に
彼なりの気遣いなのかも?
靴をおごる→気持ちだけで充分↓
なんて良い子で気配りできて精神的に大人なんだ!
靴修理で済ませる、これなら気兼ねしないだろ?ミムラ
完全に「みう」回だった
次回予告後のイラストレーターの絵「蒼樹うめver」

10話:前回に対して、今回は「そら」回?
  そらは勉強時間減って成績下がってる
みうは貧血で体育の時間に保健室で休む
歌好きだからこそ、けじめをつけるために退部
生活の両立の難しさに悩んでいる
「好きでやってることを辞める」ことについて
「迷惑をかけあう事は助け合うということ。
家族ってそういうことなんじゃないか?」

11話:ライカさんと そら
苦しい生活を送りながらも、みんなで力を合わせて
学校生活も両立させながら乗り切っていく。

設定だけは無理があるが、この作品にそのツッコミはもはや禁物!
ただ楽しく生活送ってるだけでなく、意外とシリアスな展開も含んでいる
可愛いは正義!byライカ
そらは夢(幻覚)を頻繁に見るようになっている

12話:ひなは強い子 「ひなはもう泣かない!」とぬいぐるみに話しかけてた
血が繋がっていなくても家族!
[/netabare]

投稿 : 2024/06/01
♥ : 33

癒しフランキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いじらしさの極みを見れる物語。是非ハンカチのご用意を。

【おおまかなあらすじ】
幼少の頃、両親を亡くし、大好きな姉、祐理により育てられた祐太はちょっとシスコンだけれどとっても優しい少年。2人の子連れの男、小鳥遊信吾と結婚した姉、祐理の仕合せを思いやる祐太は、思いやるがために一人暮らしをしていた。祐太は大学入学したて。そんな祐太のもとに突然押しかけてくる祐理に3人の娘(信吾の連れ子である空と美羽、信吾と祐理の子ひな)と留守番を頼まれる。引き受けた祐太は仲良しの3人の娘たちと一緒に1日を過ごす中で、今まで感じたことの無い仕合せを感じ、今まで抱いていた信吾への嫉妬心を抱いていた自分が本当にちっぽけだったと懺悔し、これからはみんなと仲良く過ごしていこうと心を改める。しかし、ある日、信吾と祐理の乗った飛行機が行方不明になるという痛ましい事故が起こる。姉夫婦は消息不明のまま、政府の発表では死亡という発表された。親戚に散り散りに育てられると親族会議で決まったが、三姉妹が離れ離れに孤独に過ごして暮らしていくことになるのかと、3人の未来を心配し忍びなく感じた祐太が4人で生活を共にすると宣言し、六畳一間のアパートでの4人暮らしを始めることになった。

【物語】
まだ成人もしていない18歳のいち大学生がこれほどの覚悟と、家族を大切に思えるものだろうか。なんという心力の持ち主だろうかと感じさせてくれる物語。このアニメ作品を視聴した後原作も読ませていただいたのですが、原作を自宅以外で読むことをお勧めできない作品と言えます。なぜなら、涙がとまらなくなってしまうから。この作品の見所は本当に沢山あると思います。多少オタクが好むロリ要素やシーンが多くあるものの、現実世界にあり得る話であるからこそ、一般受けもされる要素も沢山ある。思春期の空の祐太への感情や2人の姉がまだ小さいひなを一生懸命育てて、家族みんなを護っていく祐太のひたむきな姿がとても心を打つ作品だと思います。この作品は祐太の言動、そして想い、姿で語る姿勢、そこを意識してご覧になって頂きたい作品です。2周目見るときは空の気持ちや想いに意識してご覧になると、さらにこの作品が感動する作品になるのではないかと思わせていただきます。


【声優】
全体を通して、まるでホームドラマを見ているようなそんな錯覚に陥りました。きっと全キャストの方の演技力が物語と融合していたからだと思います。ひな役の五十嵐裕美さんの演技、『~だぉ!』という舌足らずな演技がとても可愛かったと思います。個人的な意見ですが、可愛すぎて恥ずかしくなっちゃうくらいでした!また、織田 莱香役の堀江さんですが、やはり、さすがですね!いつ聞いても迫真の演技力だと思います。とらドラ!みのりん、フェアリーテイルのシャルル、フルバの透、全員まったく違った個性をこれだけ引き出せるなんてすごい声優さんです!

【キャラ】
この作品を通してすべてのキャラにいえる事が『人にとって大切な部分』を持っているということです。特に祐太、空、美羽、ひな、に言えることですが、一人一人に持っている優しさと強さを種類は違えど持っているということです。また共通して持っているものもあるのです。それは4人ともが全員一生懸命であり、ひたむきだということです。ここが、キャラとい着眼点で一番感銘を受けたました。また、祐太の友と打ち解けていく三姉妹の心情の描写がすばらしかったです。

3人のために一生懸命すぎるほど頑張る祐太の強さ。長女として一番確りしなきゃならなくて、でもそれを表に出そうとしない空の健気ないじらしさ。本当ならもっともっと親に甘えていたい年頃なのに、そんな気持ちをひとつも出さない、すごい大人の目線をもつ、美羽の冷静かつ見守る心力。みんなが大好き、自身もみんなを大好きで、大人が忘れてしまいがちな大切な素直さで皆の心を癒す、ひなの一生懸命さ。言葉は少いけれど、人一倍人の心を理解する力をもっている莱香の優しさ。ただの女好きではない、義理人情に厚い、仁村の鼻に付かないさりげない温かさ。この作品は8割以上がこのキャラで出来ているのだと思います。非常な生活環境にも負けないこの4人の物語をそれを支える、路上観察研究会の仲間の温かに触れて、人として大切な『つながり』をご覧になって頂きたく存じます。


【作画】
やはり、桜の花びらが散るシーンで、『綺麗だな』と思い、これは最後まで見てみたいと思ったほどでした。全体を通してホームドラマをみているようでした!

【音楽】
これといってインパクトがあったようには思えませんが、12話立て続けに自然に見れたのは耳からも心地よかったからだと思います。アニメ作品は耳で聞くことも大切な部分ですものね!

【最後に一言】
今第1期だけ放送された作品の中でいぬぼくに並び、この作品の2期が見たいと思っています。これからご覧になる方、ぜひ、祐太を応援してあげてくださいね^^祐太のような友達がいたら、私もぜひ支えになりたいものです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

温泉の効能通り、肩こり・腰痛に効きなさい!(酷評成分、多めですが・・・)

主人公の大学生・瀬川祐太(せがわ ゆうた)の姉夫婦・小鳥遊祐理(たかなし ゆり)と小鳥遊信吾(たかなし しんご)には、長女の小鳥遊空(たかなし そら)・次女の小鳥遊美羽(たかなし みう)・三女の小鳥遊ひな(たかなし ひな)の3人の娘がいる。
小鳥遊夫妻が飛行機事故に遭ってしまい、小鳥遊姉妹がバラバラになるのを防ぐため、祐太が3人を引き取る事となる。


自分の意見としては、現実感のある箇所と現実感が感じられない箇所を都合良く使い分けていると感じました。


※現実感がある箇所

・場所について

小鳥遊家の家がある池袋や祐太が一人暮らしをしていた立川という場所は現実にあります。
立川にあるモノレールを使って通学をすると、ある程度モデルになる大学が特定できます。
立川から池袋方面に行くと満員電車の通学になり、かなり疲れます。痛学ですね。

・金銭面

大学生がバイトをして生活費を稼ぐのは、一人暮らしをするのには必須です。
まして、子供とはいえ家族が増えると、さらに生活費がかかるので、バイトを掛け持ちするのは仕方が無いです。


※現実感が感じられない箇所

・住む場所

ワンルームのアパートと一戸建て・・・
小さい子供だとしても4人いると、ワンルームでは厳しいですね。
子供達の通学面を考えても普通は池袋の一戸建てを選びます。

ワンルームは狭いです。
ベッドを片づけて布団で寝るのは理解ができるのですが、その布団を収納するスペースはどうなっているのかな。
例え布団を収納できたとしても、4人の衣服はどこに収納するのでしょうか。
3人学生だとすると教科書やノートの類もたくさんあると思うのですが、置くスペースがあったかなあ~。

まあ、モデルルームのようなワンルームや一戸建てに現実感が感じられないのは当たり前なのですが・・・。

・金銭面

飛行機事故で両親を亡くしているという設定ですが、その場合は多額の保険金が加わった遺産が残るでしょう。
未成年が相続人なので後見人を立てると思うのですが、大学生が後見人になるのは裁判所が認めないと思います。
親類縁者の反対を押し切って、多額の保険金を受け取る資格のある子供を引き取る・・・
何だか犯罪の香りがするのですが。

バイトで生活費を稼ぐのは分かるのですが、学費がかかります。
奨学金という設定なのかな。

・生活面

両親を亡くしたからといって、いきなり家族をバラバラにするでしょうか。
この点に関しては、話の大前提になるので仕方が無いのかな。

コインランドリーを利用する場面がありますが、アパートの玄関先に洗濯機が置いてあります。
何で洗濯機を使わないのか不思議です。

調理を失敗する場面が多々見られますが、毎回失敗するのかな。
卵焼きにこだわっていますが、ゆでたまごや卵かけご飯にしたほうが調理は簡単だと思います。

アパートからの立ち退きを迫られますが、これも引っかかります。
同じサークルの仁村(にむら)さんが居る時には何も言わないで、3姉妹と同居した時にだけ契約違反というのは、都合が良すぎます。
大家の立場で考えてみても、立ち退きを迫った時期が夏休み明け。
引越しシーズンが3月ごろだという事は分かっているので、アパートから居なくなってしまったら、その分家賃収入が無くなります。
キチンと家賃が支払われているのなら文句は言わないでしょう。

三女・ひなの保育園が、すぐに見つかりますが、この点は微妙です。
首都圏では、待機児童が多く保育園が見つからない、という問題があります。
こんなに簡単にタイミング良く保育園が見つかったら、世の中の親御さん達は仕事か家庭かの選択を迫られることはないですね。


他にもツッコミ所があると思いますが、三女のヒナタンを愛でる作品と考えれば四角い問題もまあるく収まります。

というローズ相談員の意見でした。続いては上沼相談員・・・・・


【補足】
水着回・温泉回のテレビ未放送分・13話目がありますが、深夜アニメのお約束回なのかな。
DVDの最終巻で観る事が出来るので、興味のある方はレンタルか購入で。
(自分はレンタル派です)
三女のひなが莱香(らいか)さんに対する行動は・・・・・グッジョブですw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

84.4 3 アットホームで心温まるなアニメランキング3位
たまこまーけっと(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (2629)
12356人が棚に入れました
餅屋の娘、たまこは餅が大好きな高校1年生。
学校ではバドミントン部に所属、友人らと部活動に励みながらも、家の手伝いと新作餅の開発にいそしんでいる。
向かいにはライバルの餅屋があり、その息子・もち蔵とは幼なじみ。
もち蔵はたまこに好意を寄せており、同じくたまこのことが大好きな友人みどりと、たまこを巡ってバトルを繰り広げている。
大晦日はたまこの誕生日、商店街では毎年お祝いをするのが恒例行事になっていて、これまでプレゼントを渡せなかったもち蔵は、今年こそはとはりきっていた……が、その日、商店街に突然、きらびやかなオウムが現れた。

声優・キャラクター
洲崎綾、金子有希、長妻樹里、山崎たくみ、日高里菜、田丸篤志、山下百合恵、藤原啓治、西村知道、立木文彦、ゆきのさつき、小野大輔、辻谷耕史、津久井教生、渡辺久美子、家中宏、成田剣、日笠陽子、川原慶久、野坂尚也、下野紘、山岡ゆり
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見れば見るほど居心地が良くなる、そんな商店街へ誘う作品

2013年放送。全12話。
2014年に、続編となる映画『たまこラブストーリー』が公開されています。


【前置き】

「けいおん!」から「日常」「氷菓」と私的に大好きな作品が続き、次は京都アニメーションオリジナル作品ということで、放送当時から楽しみにしていた作品でした。

当時も見ておりましたが、軒並み評価の高い続編映画「たまこラブストーリー」を見る前に本編をおさらいをしたいと思い、一日一話ペースで見直してみたのですが…。。。

「いやはや、こんなに面白かったっけ…?」

っと、思いの外とても楽しめた再視聴となりました。


【あらすじ】

とある街の「うさぎ山商店街」を舞台に、そのもち屋の娘である女子高生「北白川たまこ(きたしらかわ たまこ)」は、商店街の人達と毎日楽しく幸せな日々を送っていました。

ある日たまこは、南の国からやってきたという言葉を話す不思議な鳥と出会い、これまでと少~しだけ違う日々が始まるのです。



【論じてみる】
{netabare}
本作を制作した京アニは、やはり「けいおん!」の爆発的人気に裏付けされている通り、日常系作品のイロハとコツ、そしてツボをよく心得ているような気がしました。
原作ありきの作品だけでなく、このようなオリジナル作品でもその力を見せつけられたのでは、もう疑いようがありません。

監督は、山田尚子さん。
シリーズ構成(脚本)は、吉田玲子さん。
加えてキャラクターデザインも、堀口悠紀子さん。
全て「けいおん!」のメンバーであるからこそ、それが成し得たのだとも思いますけど。


本作は全体を通して、大きな抑揚のある展開はほとんどありません。
しかし、京都アニメーションらしく、話もキャラも作画もとても丁寧で、一切手を抜かず作品を描いてるのがヒシヒシと伝わります。

時系列としては作中で1年余りが経過していますが、テンポが良いという印象より要所要所をゆったり描いている感じがしました。


そのシナリオにしても、お涙頂戴なシナリオも無ければ、主人公のたまちゃんが大きく傷付いて悲しむ描写なんてのもありません。
描かれているのは、ただ、たまちゃんが家族や友達、そしてうさぎ山商店街の皆から「愛されている」ということ。

このストーリー展開に関しては、人によって好みが違うと思うので、「大きな事件が起こって欲しい」とか「急展開が待っていて欲しい」と思う方達には、退屈に感じてしまうかもしれませんね。
特に、「けいおん!」と比べると、圧倒的に認知度が低いキャラ達の、抑揚の少ないエピソードを延々見させられるわけですから。

私的には、当初の視聴ではどこかそういう展開がくるかも…と余計に身構えていた節もあり、100%楽しむことが出来なかったのかもしれません。
作画は綺麗で女の子も可愛いけど、何度も見たいとは思わないかなぁ…って印象でした。


しかし今回、キャラを理解した上で見る2周目は、当たり前ですがキャラも話もすんなり頭に入り、シナリオ的にはほとんど忘れていたのも功を奏し、非常に楽しめたのでした。
やはり日常系作品というのは、ストーリー重視の作品以上に

『繰り返し見てこそ、良さが出てくる。』

と、個人的に思いますね。
ストーリーで勝負しない分、「何度もこのキャラに会いたくなるよう作ろう。」と、存分にキャラを魅せてきますので、当然かも知れませんが。

勿論、それにハマりさえすればですけど……。



私は、この「たまこまーけっと」の登場キャラクター全員が、とても好きなのです。

たまこの家族や、その友達3人は勿論のこと。
たまこに片思い中の、イケメンなのに冴えない、もち蔵。
そして「うさぎ山商店街」の、レコード&喫茶店の主人や、オネェの花屋さん、「うさ湯」のお姉さん、…に片思いしている豆腐屋のお兄ちゃん、精肉店のオバちゃん等々。

悪人なんて誰一人いません。
子供から大人まで皆良い人で、喧嘩してる絵までもとても仲睦まじく見えるのです。

終盤では、たまこが南国へお妃様として迎えられるかも…という話が持ち上がり、たまこの存在を皆が、そしてたまこ自身も皆の大切さを再認識させられていましたね。
本作が好きだと、ここのシーンは見てるだけで自分も、そんな皆のお互いを思いやる温かな気持ちを分かち合えているようで、なんだか優しい心持ちになりました。
大袈裟な言い方かもしれませんけど。


……まぁ、喋るトリ「デラちゃん」だけは、実は序盤はあまり好きになれなかったんですけどね。
異質な存在感や、そのふてぶてしい言動、ちょっと卑猥な目付きを含めた不快な見た目も、な~んだか苛々しました…。。

妙な既視感があると思って調べたら、声を担当された山崎たくみさんは「しまじろう」の「とりっぴい」役でしたね。
どうりで既視感もあるハズです、トリですし。
そういえば、アイツも妙に不快だったなぁww

ただ、話を盛り上げる上で重要なファクターであることや、最終話での立ち振る舞いでもう帳消しになっちゃいましたね。

夕方前なのに商店街が軒並み閉まっている風景を見て、ふいに母の死を思い出してしまった たまこに対し、友達のみどりちゃんより早く顔を覆ってくれたデラちゃん。
そこから、たまこの商店街の想いを聞き、疾走し奮闘するデラちゃん。
最後の最後は、たまこ達には別れを告げず、お父さんの背中越しに言葉を添えて去るデラちゃん。

はい、デラちゃん無双でした、格好良かったよデラちゃん。
なんだかんだで戻ってきちゃう辺りも含めて。

大きなどんでん返し等は全くありませんが、最後まで「たまこまーけっと」らしい終わり方だったと思います。



さて、私的にクレームを言いたいとすれば、オープニングの「ドラマチックマーケットライド」ですね。
本作を知っている方なら、

「えっ? なんで?

 コイツ馬鹿だ!! 

 この変態は何も分かってない!!

 暑さで頭がおかしくなったんじゃねぇのか?」

などなど、思われるかと思います。

このオープニングは、たまこを演じた洲崎綾さんが歌う、作風にも合っている私的にも大好きな曲なのですが……。。。

途中から登場する、チョイちゃんが一切出てこない(絵が最後まで変わらない)のですっ!!!

「けいおん!」では、途中から登場したあずにゃん(ペロペロ)も、ちゃんと新しくオープニングに登場させてくれたのに…。。。
必ずしも重要ではなかったのかもしれませんが、どうせならネタバレでいいので、最初からチラッとだけでも登場させてあげて欲しかったです。

まぁ、何が言いたいかと言うと…

「チョイちゃん、大好きなんだよぉおおぉおおおぉぉぉおおっ!!!!!」

………意見陳述は以上です。
{/netabare}



さてここからは、作中でも大好きなキャラクター4人を、エピソードを振り返りながら語りたいと思います。

高校生枠
【牧野かんな】
{netabare}
たまこの友達で、ちょっとくせっ毛のショートヘア、キャンディー型の髪飾りをしている小柄で可愛い女の子。
表情が乏しく、マイペースと言うか…どこかヌボ~ッとしてますね。
言葉も、どこか寝起きのようなボソボソとした喋り方ですし…。。

でもソレが……、たまらなく可愛いっ!!!!!!

大工さんの娘であり、実際その腕は中々のもの。
それ故のプライドも、ちゃんと持ち合わせていましたしね。
バトン部でも、狙っていた部長の座を友達のみどりちゃんをとられた際は

「まぁ、卒業するまでには下克上しますけどね…。」

と言い不敵な笑みを浮かべたり、内面は実は結構強かな子なのでありました。

それに、時折ふいにブラックなこと言ったり、とある回では策士的に商店街を裏で操ってたり……と、毎度いつも目が離せない子でした。


たまこの友達の中では一番デラと仲が良く、「ミスター」という愛称で呼んでいる辺りも良いですね。
鳥アレルギーなのに……。。。(←このクシャミも、イチイチと可愛いww)
彼女とデラの掛け合いは、いつも緩急がついて面白かったです。

特に好きだったのは、デラを痩せさせる為にバトンを持ち出した時のシーンですね。

デラ「前から聞こうと思っていたのだが、この棒はなんなのだ?」

かんな「なんだと思う?」

デラ「さぁ……」

かんな「ハハ……、オマエをブツんだよ。」

ココは、ふいの暴言で笑っちゃいました。
ボソッとしながらも、声も表情もしっかり可愛いのがまた魅力的。

声を担当された長妻樹里さんは、「中二病でも恋がしたい!戀」の「七宮智音」役もしていましたね。
また違った声のテイストで演じられていましたが、どちらも大好きなキャラクターです。
{/netabare}


小学生は最高だぜ枠
【北白川 あんこ】
{netabare}
主人公たまこの妹で、小学4年→5年生。
餅屋の娘であることや「あんこ」という名前が好きになれず、いつもどこかプリプリしていること(反抗期っぽぃ感じ?)が多い子なのですが、とにかくソレが可愛くて可愛くて。

そして、小学生ながら色恋には敏感なようで、実は作中では一番恋愛模様をクローズアップされた女の子でもありました。
あんこちゃん、言動や立ち振舞からもメン食いかと思いきや…いやはや

「あんこって、すっごく良い子だよね!」

って、みどりちゃんの台詞の通り、実は中身もちゃんと見れる子でした。
自分より小さい子に対する優しさが見えるシーンもあったりと、反抗期的部分を差し引いたら、作中でもかなり大人びた子なのでありました。


ただ、時折見せる言動はやっぱり小学生ですね。
私が個人的に萌え死んだのは、チョイちゃんの服選びに皆で行ったことを聞いた時の、この台詞ですね。

「じゃあ、次の時あんこもだよ? ね?」

あんこって自分で言っちゃってる点も含めて、メチャ可愛かったです。
そんなに言うなら、オジサンが一緒に行って……(以下略)。


日高里菜さんが声を担当されておりますが、この方が演じられたキャラはどれも良いですね。
「禁書目録」の、打ち止め〈ラストオーダー〉。
「ロウきゅーぶ!」の、香椎愛莉。
「ソードアート・オンライン」のシリカ。
「ガリレイドンナ」の、裸オーバーオール(ほっちび)。
パッと思いつくだけでも、萌え死んだ女の子ばかりです。
{/netabare}


南国枠
【チョイ・モチマッヅィ】
{netabare}
あずにゃん(ペロペロ)的ポジションで中盤より登場した、デラと同じ南国から来た褐色の女の子。
年齢不詳ですが、パッと見では中学生ぐらいに見えますね。

ただ、見た目年齢とは裏腹にとてもしっかりした女の子。
これまで意気揚々と暮らしていたデラも、タジタジとなってましたね。(いいぞ、こんな[とりっぴぃ]もっとやっちまえ。)

南国育ちで世間を知らない子なのですが、たまやの家族や商店街の人達に触れ、色々なことに興味を持ち彼女なりに成長していく様子は、作中でも見ていて微笑ましかったです。
ワイドショーに夢中になる、ちょ~っと下世話な一面もあったりしますがwww

私的に一番萌え死んだところは、おもちつきを見たチョイちゃんが

「大地を祝福する踊りに似ているなっ!!」

と言い、踊りだすシーンですね。
ここでは、私的に嫌いなwwデラの言動も不快ではありませんでした。

「チョイ様!!

 それは その雨雲を誘うような手の動きっ!!

 そして、その作物の成長を促すような腰の運びは~!!

 まさに、島に相応しい大地の舞っ!!!!

 チョイ様が…、チョイ様が楽しんでおられる~~っ!!!」

よく分かりませんけど、とにかく楽しんおられて良かった良かった。
もぅクソほど可愛かったです。

かんなちゃんの舞いも可愛かったし、私的にココのシーンは神回でした。
{/netabare}


オッサン枠
【北白川 豆大(きたしらかわ まめだい)】(たまこのお父さん)
{netabare}
クレヨンしんちゃんのヒロシ役でも有名な名声優「藤原啓治さん」が声を担当。
この方が声を担当するアニメにハズレ無しというジンクスがある程、良い役で良い演技をしてくれる方です。

当初は、私的に藤原啓治さんの声が印象強過ぎて、京アニという作風では少し違和感があったのですが、ある回からやっぱり大好きになっちゃいました。
それが、可愛く楽しいだけでなく、ちょっぴりしんみり心に響かせてくれた…、このお父さんの回でした。


悲しさなどは基本的に微塵も見せていませんが、たまこは小学5年生の時にお母さんを亡くしています。
その、お母さんとお父さんの馴れ初めが、あんこちゃんの恋愛エピソードに交えられて、レコード&喫茶店の主人から語られたのです。

それはお父さんが、お母さんに向けてバンドで披露した、自作の歌の話でした。

「クニオさん、余計なこと喋んないで下さいよっ!!!」

お父さんが敬語で会話しているシーンが、とても印象的でした。
高校時代の、先輩後輩の関係だったようです。
人に、歴史ありですね。

その後、娘2人はこう言います。

あんこ「お父さんも、誰かを好きになったんだね。」

たまこ「その誰かが、私達のお母さんだよ!」

微笑ましい会話ですね。

最後に締められた、たまこのこの台詞も大好きです。

たまこ「お父さん、私ね…。お父さんのこと、も~~~っと好きになったっ!!!!」

お父さん「………(赤面www)。。。。 うっっせえええっ!!!!」

お母さんと過ごした大切な思い出を胸にしまい、母の死と最愛の妻の死を乗り越えた、この2人の会話。
そこには、悲しい出来事という描き方は一切ありませんでしたね。

なんて良い家庭だこと。
うん、そんな皆と、そんな描き方が出来る本作が、私は大好きです。

そうそう、藤原啓治さんの歌声もカッコエェ!!!
{/netabare}



【総評】

見れば見るほどハマっていく数ある日常系作品の中で、私は本作もオススメとして上げたくなりました。
「たまこラブストーリー」のおさらいのつもりが、ラブストーリーを見たらもう一度見直してみようかなって思うほど、好感を持っちゃいました。

ただ、やはり全12話でこの多彩な登場キャラ全てを描くことも出来ず、その世界観はまだまだ描ききれていない感じもします。
けど、もうちょっと見たいなって思うぐらいで止めるのが、丁度良いのかもしれないですね。


物語としてはあまり抑揚のない作品で、一度見ただけでは少し印象強くはないかもしれませんが…。
2周してみると、その世界観がとても居心地良くなっちゃいました。
丁寧な作品の強みですね。

なにより幸せで優しい気持ちになれる、見ていてホッと出来る、そんな時間をいただきました。


比較的簡潔にレビューしようと思っていたのに、これまたえらく長々としたレビューになっちゃったな…。。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
(同率1位)
『牧野かんな』声 - 長妻樹里さん
『チョイ・モチマッヅィ』声 - 山岡ゆりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『北白川 あんこ』声 - 日高里菜さん



以下、下衆な駄文なので〆ます。
{netabare}
さて作中、私的にとても印象に残ったシーンの一つとして上記以外にも、こちらも上げたいと思います。

それは、チョイちゃんが初めて銭湯に行った時のこと……。


のぼせてしまったチョイちゃんは、湯船に


『『『『 褐色の桃 』』』』


を浮かべるという、離れ技を披露して下さったのでした。

気が付いてからチョイちゃんは


「このような屈辱は初めてだっ!!!」


なんて仰っておりましたが、状態も良好で健康に良さそうな…、あのフォルム…。


茶色い桃が、こんなにも美味しそうだと思ったのは、私も初めてです。


本当にありがとうございまいました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 42
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

不思議な商店街に現れた、不思議な鳥のお話

「たまこラブストーリー」を経て、ようやく「たまこまーけっと」にも理解が追い付いてきたので、思ったことをまとめてみます。
なお映画の内容のネタバレは避けたつもりです。
してたら言ってくださいね。

あらすじ
{netabare}
うさぎ山商店街の一角にある餅屋「たま屋」の娘である北白川たまこは、実家の年末のお手伝いで大忙し。そんなとき、花屋で買った花束の中に偶然大きな鳥が紛れ込んでいた上、この鳥が人の言葉を喋るのだから大驚き!

鳥は自分をデラ・モチマッヅィと名乗り、遠く離れた南の国から王子の后となる娘を探しに来たのだと言う。
デラに気に入られてしまったため、一緒に住むことになったたまこ。
うさぎ山商店街がデラによって賑やかに変わっていく、人情&青春コメディ。
{/netabare}



内容としてはオムニバスに近いと思います。
2話、3話と別々のキャラがデラやたまこと関りながら新しい感情に目覚めていきます。恋だったり、友情だったり、愛情だったり。

デラという個性的なキャラクターのおかげで、一味違った面白さがありました。

見れば見るほど不思議で、ゆるーい割には奥行きのある作りで考えさせられてしまいます。

傍から見てほのぼのコメディとして楽しめ、じっくりキャラの行動や心理を辿って青春ドラマとしても楽しめる。そんなアニメでした。


見直してみてどの回も楽しめた中で、特にオススメなのはこの辺りです。
2話 恋の花咲くバレンタイン
5話 一夜を共に過ごしたぜ
7話 あの子がお嫁に行っちゃった
9話 歌っちゃうんだ、恋の歌
10話 あの子のバトンに花が咲く
11話 まさかあの娘がプリンセス


いずれも一定のキャラクターに焦点が当てられ、見所は多いです。


また、以下のエピソードは映画との関連性が多く見られました。
{netabare}
2話「恋の花咲くバレンタイン」
ストレートに恋愛をテーマにしたお話。
ここでかんなが言った「誰が誰を好きになってもいいんだよ」という台詞が、みどりの心境に変化を及ぼしているところが重要だと思いました。


5話「一夜を共に過ごしたぜ」
もち蔵の想いとみどりの想いが初めて交錯するお話。
みどりが好きなのはもち蔵か?たまこか?
どっちとも取れる絶妙さが本当に巧いなと感心しきりです。


9話「歌っちゃうんだ、恋の歌」
たまこがずっと思い出せずに口ずさんでいた歌と思い出のお話。
豆大とひなこの馴れ初めや豆大の本音が垣間見えて、特殊EDということもあり、映画に繋がる大事なエピソードでした。


11話「まさかあの娘がプリンセス」
たまこにとって、商店街にとって大きな転機となるお話。
たまこがいなくなる不安をみどりが「わたしからクマのぬいぐるみを取り上げるみたいな」と例えた所が重要だと思います。
みどりにとってたまこはずっと側にいてほしい、依存の対象に近いと感じられる場面です。
史織は「何かが急に変わっていく」ような怖さ、かんなは「宇宙の入り口に立ったような」怖さをそれぞれ感じていた。これはすなわち自身の変化への怖さでもあります。


12話「今年もまた暮れてった」
南の国と商店街を天秤にかけて、たまこが初めて決心するお話。
たまこがやっと自分で一つの答えを出して、ここに居たい。ここが大事だ。と主張するところが重要ですね。
あと王女に選ばれたことより商店街のメダルを大事にするところ。
どんなに大きくて浮世離れした幸せより、身近にある小さな幸せを取るたまこの意思がありました。
チョイが商店街を去るとき、みどりが餞別にクマのぬいぐるみを贈る場面も見逃してはいけないと思います。たまこを留める代わりにぬいぐるみを手放す、そんなところでしょうか。
{/netabare}


少しだけ内容について感想をば。
{netabare}
たまこはかんなやみどりと、もち蔵は映研の連中とそれぞれ携帯で連絡を取り合っているのに、たまこともち蔵が二人で連絡を取り合うのはいつも糸電話。
このこだわりがすごく良いと思います。二人だけの秘密?二人だけの世界?みたいな幼なじみらしい距離感が羨ましいです。
子供の頃にもち蔵のお母さんに作ってもらったこの糸電話を大事に使っているのも、二人とも思い入れがあるからなんでしょうね。


あとダイナマイトビーンズってネーミングセンス、イカしてますね!
豆大だからダイナマイトビーンズ。直球な素直さに惚れます。
あいのうたも歌詞がド直球で聴いてるこっちまで恥ずかしくなってくる徹底さ(笑)
作詞が山田尚子監督とは、よくここまで青臭い感じを出せるなと感心しました。


たまこまーけっとは元々が緩い雰囲気なので気付かなかったんですが、今思うと6話の肝試し回は全く独立したコメディになっていて、ある種の息抜き回だったんだなと思いました。境界の彼方でいうダンス回に近い番外編ですね。
{/netabare}


放送当時はそこまで印象的ではなかったはずのこのアニメですが、見直すと色々発見があって楽しかったです。皆さんにも是非一度この不思議な世界を味わってほしいと思います。










妄想じみた考察をしてみます。


1.たまことたまこまーけっと
{netabare}
このタイトル、うさぎ山商店街のたまこが主人公だからというだけでなく、たまこと商店街の関係を表しているのではないかと思います。


どういうことかというと、この物語の舞台であるうさぎ山商店街は人々に愛され活気のある場所です。
同じくここに住むたまこも商店街の人々に愛され、必要とされる存在。

たまこが喜び勇んで商店街を盛り上げれば街も活性化し、逆にたまこが不安な心持ちのときは商店街もどんよりと静まったように見えます。

たまこに色々な感情があるように、街にも色々な顔があり、両者はお互いに作用しあっている関係です。

多分これは、商店街の姿がたまこを通して映っているからだと思います。たまこから見た世界がそのまま映像になっています。デラが映写機のように自身の目を通して世界を映すのも、そういった意味があるのかもしれません。

時系列が経過して、新たな出会いや別れがあって、その中で人々や街が変化する過程を描いていくことがテーマだとすれば、人が変われば街も変わる。街が変われば人も変わる。そういう変化って良いことなのかな、悪いことなのかな、と問い掛けられているような気がしました。

たまこと商店街全体を重ねあわせて見せることに意味があるのだと思います。

つまり、たまこ(にとって理想の)まーけっとってことです。



ある日突然南の国から来た人の言葉を喋る鳥、デラ。彼が現れたことでたまこの生活と商店街(まーけっと)の活気その両方に変化が与えられました。

このイレギュラーな要因なしで変化を起こそうとしたのが「たまこラブストーリー」であり、まーけっとの一つのifの世界・到達点なのではないかな、と思ったりしました。

もしくは、もち蔵が東京(外部)へ出ていくことを契機にして物語が動き出す、という意味では本編と似通っているとも言えます。

しかしなかなか変化しないのがたまこなんですよね。たまこが変化することはすなわち日常の終わり。TV版でいえばこの物語の終わりを示しているからです。


たまこの側からは周りの人に干渉するけど、誰もたまこへ深く干渉しようとしません。このままでは物語は終わりません。

そこで女性にとって大きな転換期である「結婚」を持ち出すことで強引に変化を迫り、それにたまこが答えを出すことで最終話を迎えられました。

結局たまこの出した結論は大きくなりたくない、成長したくないが為の現状維持であって、成長は見られなかったと考えていいですね。

ここがたまこまーけっとの一つのマイナス要素に感じられます。
何故ならクライマックスになるまでたまこが結婚について思い悩む描写があったでしょうか。おそらく、なかったと思います。

自分の将来を見据えて出した結論というよりは、目先の状況に対して咄嗟の判断をしただけという感じが尺の短さ、まとまりのなさを思わせます。



それに、ふんわりとした商店街の雰囲気に合わせて街の人々まで曖昧に描いてしまったところもマイナスに見られます。

本当に街の雰囲気の添え物くらいの役割しか担っていないような印象を受けました。

しかし、これもあえての演出だったのかも。
たまこが触れ合った人々のたまこが知り得る範囲の側面だけを描き、その他関わりが薄い人間を一切登場させないのも、たまこ視点の商店街であるから。

そうだとしても、やはり物足りなさを感じてしまったのは確か。もっと商店街の人々の出番を増やしてくれればより一層、この商店街という空間を魅力的なものに、実用的なものに出来たのでは、と思います。
{/netabare}




2.あまりに現実離れした商店街の街並み
{netabare}
見ていれば気付くかと思いますが、このうさぎ山商店街の雰囲気ってかなり異質です。現代的なキャラクターと比べてレトロで、まるでここだけ時間が止まっているようです。

どこにでもある商店街ではなく、あえて昭和にタイムスリップしたような舞台を設定したことにきっと意味があるはずです。
人々の温かみ、触れ合いが強く伝わってくる、日本のどこかにあった風景。
これなら今までの作品のような学園ものと違い、より広い世界での日常を描くことが可能です。


しかし監督はまだお若いのでこのような時代を直に体験したわけでは無いはずです。
だからどこか違和感のある光景に感じられます。実際に昭和を舞台にした作品群と比べるとチープというか、現実味が足りません。


これはあるブロガーさんの考察によるものですが、《OPでたまこがシルクハットを被っているのは、これがファンタジーだと強調する狙いがあるのではないだろうか。》・・・というようなことをおっしゃっていました。

これを見て合点がいきました。監督自身あの街並みが現実的でないことは承知で、あくまで‘それっぽい’世界へ招待しますよ、とのアピールです。

たまこが先頭に立って皆を率いているのも、これがたまこの思い描く商店街だからでしょう。

それがあの、リアルとファンタジーの入り混じった奇妙な商店街を生み出すに至った経緯です。

表向きの世界=夢のような商店街の光景=OPで、
裏向きの世界=現実のたまこ達の営み=EDと、
それぞれ全く別の裏表のような映像世界。
この両面性(虚構と現実)がたまこまーけっとの面白い所なんじゃないかと思います。
{/netabare}




3.TVと映画の関係
{netabare}
たまこまーけっととたまこラブストーリーの関係は、交響詩篇エウレカセブンとエウレカセブンAOの関係に近いような気がしました。

たまこは作品の世界を十分に描いてから後にたまこともち蔵の関係へフォーカスしていったのに対して、エウレカは先にエウレカとレントンの関係を描いてから作品の世界を掘り下げていったので、真逆の関係ではありますが。

土台をしっかり固定しておいた方がキャラクターに味が出ると見るか、謎を残しつつ後から解き明かす方が話に面白みが出ると見るか。個人的には前者の方が好きな場合が多いです。
近年は後者の作品の傾向(設定の後だし)が多いので、たまこのような掘り下げをする試みがもっと増えればいいなと思います。
{/netabare}




4. 結論
{netabare}
視聴者が普通に見て感じるよりも特異で面白い作品です。
理想と現実、日常と非日常。それらが混在した世界を表現しようとしたのが「たまこまーけっと」だったのではないでしょうか。

しかし、上手く伝わらなかったのはひとえに尺不足。1クールの制約の中でたまこを通した商店街、商店街の人々を描ききることが出来なかったのです。
日常からの変化を見せるためとはいえ、デラを中心とした南の国の設定が足かせになってしまっただろうことも想像できます。(南の国のお話も勿論好きです)
本当に惜しい…こういう潜在的な面白さを発揮できずに埋もれていく作品は山ほどあります。

その中でもたまこは「たまこラブストーリー」のおかげでこれらの魅力が引き出され日の目を見ることができたので、多少は報われましたね。
僕も映画を見たことで再びTV版を見直し、この作品を包んでいる不思議な世界を少しだけ分かったような気になれたので、とても幸せです。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 32
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

商店街に育てられた娘

餅屋の娘たまこを中心としたのほんわか日常ドタバタコメディっぽいですね。

作画は京アニっぽく、あたたかくやわらかい雰囲気でお餅屋さんに良く合っていると思います。

声優さんは知らない人も多いですが違和感は感じませんでした。
たまこの声優さん聴き慣れると心地よく、たまこらしさに合っていると思います。

※1話感想{netabare}
今回の成分 鳥4:餅屋2:大晦日2:商店街1:京アニ1

オリジナルアニメって割には「guguガンモ」に似ている様な気がします。
丸っこいピンクの良く喋る鳥、統一された家族の名前(向こうはおでん繋がり)
ちょっと偶然とは思えないんですけど…まぁ今後の展開は違うでしょう。
どうせなら喫茶店の時コーヒー飲んでくれればいいのに。(^_^)
(分からない人は一度検索してみてね)

最初に鳥が飛び出して顔に張付いた時はエイリアンのワンシーンが思い浮かびましたね。
あっ! たまこに実は何か植え付けたり……してねーか。

鳥が喋る事は平気でしたが、
外国生まれなのに日本語喋る事に疑問を感じちゃいました。(^◇^;)
あっ! たまこに飛びついた時、知識を吸収したり……してねーか。

最後を観るとロボ的なモノなのか?この鳥色々気になります!

レコードの一件を見ると、たまこのお母さんと鳥の出身国は
なにやら関係してきそうな予感がしますが、はてさて。

たまこはみんなに好かれるよい子そうなのでほんわか暖かい展開が期待できそうです。
ほんわかしながらもキッチリ伏線を張っているので結構深い話になるやもしれません。
{/netabare}
たまこの家族の話だけでなく友情やちょっとした恋模様もありそうですし、
鳥さんの謎も気になるんで最後まで視聴する作品になりそうです。

※2話感想{netabare}
今回の成分 バレンタイン5:商店街2:着ぐるみ1:おもち1:鳥1

主軸のないゆるーい日常のお話でした。
恋模様がみどりを含めた三角関係になりそうですが他には進展なしです。
暫くこんな感じでギアを上げないのかもね。
今のところ昭和アニメのリメイクというか要素をを摘んでいるだけの感じです。
このままオリジナリティーのない作品で終わって欲しくないのでもう少し頑張って。
たまこの着ぐるみ地団太は可愛かったですけどね。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 友情6:新学期2:クール1:鳥1

やはりギアは上がりませんでした。
でも軸はあったので感情移入できた人いるのかも。朝霧さん掘り下げ回です。
モブキャラから友達へと昇格しましたが驚く程の引っ込み思案。
今後たまこに触れながらだんだん明るくなって行くんでしょうきっと。

でもでも、今のところ作品としては「ぬるーい」んですよね。
朝霧さん、第一印象では少し冷たそうで、そういうキャラも居て欲しかったです。
実は人見知りで優しいって事ならば、それがなかなかたまこに伝わらず
もっと引っ張っても良かったのでは?と思います。
そうしたら感動につながったかも知れないですが…今回の展開あっさりしすぎです。
たまこにほんのり暖かい友達が増えましたが、それでは温度は変わらない。
時には冷たくなったり熱くなったりして起伏をつけてほしいのですが。

笑いも集団同時ツッコミをよく使うんですけど笑えてないんですよね。
毎回の喫茶店のマスターの詩人コメントが一番楽しめている状態です。
期待はしているのでギアが上がるのをじっと待っています。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 あんこ4:祭2:恋2:御輿1:柏餅1

のーんびりとどうってことない、あんこちゃんのお話。
メガネ君が好きみたいで子供らしい可愛さはありました。
部屋でくさやは後々大打撃を食らいますよ。

たまこってあの年で既におばぁちゃんの臭いがしますね。
恋に鈍いのでもち蔵くんは苦労しそうです。

いつも、季節に合わせた美味しそうなお餅が出てきてお腹が減ります。

マスターの詩人コメントはやはり毎回ありそうです。
祭りの日、多くのお店でシャッター閉じてるんですが…商売としてもったいないです。

今回はそれくらいの感想ですねー。

このアニメって休日のんびりした時間に観るものなのかな。
昭和アニメの要素だけ摘み平坦な作品を京アニ作画で作っただけなら少し寂しいです。
たまこの母との回想もあったので感動ストーリーへの期待を捨てずに観ようと思います。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 三角関係3:林間学校3:カナヅチ2:花火1:鳥1

今までのご近所日常物語と違う趣の回でした。
こうやって少しずつでも話が進む展開なら歓迎します。

もち蔵の恋のお話でした。
デラをキューピット役にしたら…まぁ失敗するよね。
でもなんだかみどりとのキューピットには一役買っていた気がするけど。
今回色々災難でしたがタフさは流石です。

みどりはたまこの衛士みたいで、どうやらコチラへの愛だった様ですね。
たまこは相変わらずのマイペース、もち蔵の受難は続きそうです。
でも花火を見て叫んで、夏の思い出はひとつ出来たかな?
この三角関係の行方も楽しみです。

詩人コメント楽しみにしていたのですが今回は無かったみたい。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 お化け屋敷3:怪談3:ミステリー2:商店街2:新婚0

アバンでお地蔵様に祈ってたけどコレも伏線になるのかな?今回だけかな?
デラの国では人形っぽいの敵に投げる風習(?)があるみたいだけど。

2話目の様にほのぼの商店街のとある日常のお話でした。
高校生三人であのお化け屋敷のクオリティーは凄いです。
先生は意外とヘタレなんですね、対して奥様は冷静でした。

ミステリーに関しては「チャンチャン♪」という音が聞こえてきそうなオチでした。
無理矢理感が強くデラの扱いが雑ですw 
喋るという一番のホラーはスルーなのですが。(^_^;

お化け屋敷にしろ、かんなは裏で色々活躍してそうで、今回はそこが焦点だったのかも。
デラを「鳥の人」と呼んだのは面白かったです。

次回は誰か来日するみたいです。
なぜデラの位置が分かったんだろう?何か秘密があるのかな?

浅い日常アニメで終わるはずがないという願望含みの目線で視聴継続中です。

整理用メモ:{netabare}
【たまこの母ひなこ】
現在音信不通。電話も手紙も出来ない様子。
亡くなったとは限らないが今の所その可能性は高い様には見える。
あんこの回想で出たが後ろ姿のみで遺影や写真なども無い。
おもちが好きだった。
たまこが口ずさむ歌はこの母からで、歌の続きを探している。

【デラ・モチマッヅィ】
かなりファンタジーな存在。
教養があり喋れて目から映像が出せる。
モチ太り。史織を気に入っている。
王子の妃を捜す旅をしている。
南国の風習かクシャミが求愛、地蔵は敵に投げると思っているらしい。
時々王子からビデオレターが届く。
{/netabare}
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 嫁5:占い3:風呂1:罠1

話が動いてきた気がします。
あの子ってさゆりさんの事だったんですか。
後ろ姿で判らないけど川岸でデートしてたのさゆりさんかな?
豆腐屋の兄ちゃん可哀想だけどいい人でした。
チョイちゃんも王子に恋心を抱いていて似た境遇を重ねていたみたい。
この辺り、なかなかいい演出で微妙な想いが伝わって来た気がします。

デラの位置がなぜ分かるのか疑問でしたが占いだったようです。ほんとに良く当たるなー。
デラの通信機能ってどうやったら直る(治る?)のでしょうか?

最後にはたまこの匂いに反応してたけど…
この流れだとたまこが妃候補になって行きそうな気がします。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 減量4:登校3:秋1:日曜大工1:クラシック音楽1

「匂い」は思い切りスルーでした。
話も日常系で進展なしです。
妃候補か母との繋がりで進展すると思っていたんですが、
シャンプーの香りが目新しかったんでしょうか?

チョイは着替えも荷物もほとんど持たず来日して、学校まで行くとは強者です。
言葉やビザの問題は目を瞑ります。
プレゼントの洋服はきっと大事に着てくれるでしょう。

デラは痩せたら機能回復するのかな?
そろそろ伏線回収&ラブコメ展開のギアが入るかな?
いろいろと来週に期待します。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 ラブコメ7:歌2:リバウンド1

豆大とあんこのラブコメ回でした。切なくも甘酸っぱい良い話だと思います。
歌の正体が分かりました、やるな豆大。
そういえばデラをお化けと間違えていた時に口ずさんでいました。
ですがお母さんの音痴も発覚。原曲と違いすぎないかい?
一輪挿し飾ってたのでやはり亡くなっちゃってるのかな?
でも鏡台だったのも引っかかりますが。

あんこちゃんはお別れが来ちゃいました、素直になれないのも分かります。
好きな子が引っ越すって実体験した人多いよね。
でも上手くお別れ言えたし、引っ越しても時々会えそうなので良かったね。

もち蔵も脈ありかも知れないので希望は捨てずに!
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 ダンス6:プレッシャー3:文化祭1

バトン部の晴れ舞台。友情と信頼が感じられいいお話でした。
上手くみんなで乗り越えられたようで良かったね。
デラはどこに隠れていたのかな?

チョイちゃんはホクロに気付くの遅すぎですけどね。
妃探しで気にしているなら尚更です。
今までのマッタリとした流れで緊張感は無いんですが
この行方、のほほんと最後まで見届けたいです。

あとコマ飛ばしの手法が多くて少し気になってしまいました。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 お妃6:金メダル4

たまこの気持ち関係なしに話が進んでますね。
もち蔵まで大人ぶったこと言い出してるし…
あの地団太&決めゼリフがまた観られたのは良かったですけど。
金メダルの獲得おめでとう。そういえば一話目からポイントカード集めてましたね。

匂いについては一話の花の香りなんでしょうか。
夜に匂いを発する花らしいけどなんていう花なんだろう?
花詳しくないからな。お母さんとも関わってくるのかな?

次回は波乱含みで最終回突入ですが嵐にはならず穏やかに優しく終わりそうです。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 商店街8:妃1:友情1

たまこの思い出を聞いているうちに、
「そうかたまこは母親の代わりに商店街の愛情を貰っていたのか」と思えて
じんわりと暖かな気持ちになりました。
笑顔あふれる商店街はまだまだ続きそうです。
デラは相変わらず間が抜けているというか、気付かぬ花屋ともち蔵が抜けているのか…。
ともかく戻って来てくれました。
何気にもち蔵は一話の汚名を返上し最高のプレゼントが渡せました。

6話でデラもチョイも「地蔵を敵に投げる」様な発言をしていましたが、
どうやらスキンヘッドのSPの事だったみたいですね。

「匂い」は王子の匂いと花の香りが似ているから
チョイちゃんが運命付けてしまったようです。
チョイちゃんの首飾りの下にはもしかしたら印があるのかも知れません。
お風呂に入ったときも外してないので確認できないんですけど、
この2人が結ばれて欲しいです。
{/netabare}

一話目を見たときは山あり谷あり大きな感動ありの作品を期待しましたが、
観ていく内にストーリーの深みを求める作品では無いことを理解しながらも、
大きな山がくる期待を捨てられず観続けてしまいました。
(毎話感想書き留めておくと当時の気持ちが蘇りますねw)

流石に後半は気持ちを完全に切り替え気楽に、
のんびりまったりほがらかな作品の雰囲気を感じながら
観ることで作品の長所を掴めた気がします。

無難と言えば無難、大きな波は無かったですがじんわり暖かく良い話でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 63

82.7 4 アットホームで心温まるなアニメランキング4位
フルーツバスケット [スタジオディーン版](TVアニメ動画)

2001年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (883)
4963人が棚に入れました
わけあってテントで一人暮らしをしていた元気な女子高生・主人公「本田透」は、ひょんな事から同級生にして、全女子生徒のアイドル、草摩由希の家に住み込むことになる。
由希と保護者役の草摩紫呉が暮らす、一見なんの変哲も無い普通の家庭の草摩家。実はこの草摩家には隠された重大な秘密があった…。異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという十二支の呪いにかかっているという秘密が!?由希は鼠に、紫呉は犬に、転がり込んできた、いとこの夾は猫に…。
一癖も二癖もある草摩の一族の人々に囲まれながら、透のちょっと不思議で刺激的な生活が始まる。次々と現れる十二支の物の怪に取り付かれた個性あふれる草摩家メンバーたちと、透とのふれあい、透のあるがままを受け入れる前向きな性格と、不器用だけど優しい眼差しは固く閉ざされた草摩家の人々の心を少しずつ変えていくのだった…。

声優・キャラクター
堀江由衣、久川綾、関智一、置鮎龍太郎、今井由香、安原麗子、三石琴乃、齋藤彩夏、井上和彦
ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

大切な何かを思い出させてくれる。

学園モノ&感動&動物萌え系?アニメ。全26話

心清き少女「本田 透(とおる)」が作中の登場人物のみならず視聴者まで癒してくれる素敵なお話。


いきなりどうでもいいことなんですが、
最近ストレスの溜まるようなことが多く、心が荒んでおりました。

そんなとき、「癒されるよっ!」と評判のこのアニメを棚から取り出し観てみることに。

OPの曲から早速癒しオーラ全開。すごく温かい気持ちになれる良い曲です。
これからはじまる物語の、悲しみや切なさを漂わせるOPの雰囲気に期待で胸が高まりました。

最初、普通のラブコメなのかな?と思ってましたが、次第に可笑しな雰囲気に…
草摩家の秘密が明かされる頃には、その面白い設定に完全に引き込まれてしまいました。
というか、登場人物の男キャラ達の予想外の可愛さに胸キュンでした。

特に、夾(きょう)が可愛いですね。
ネコ系男子は初めての経験だったのですが、メチャ可愛いです。
腐じゃありませんよー?おそらくもっと普遍的な気持ちです!w
ネコ系女子が「ネコを被ってる」イメージ(私の中で)なのに対して、
夾は『素がネコ』なのを必死に隠しているんです!
この差は大きかったです。くぅ、可愛いよ~。
変身するタイミングが良過ぎますよね。
透が熱出して倒れるシーンのやつがかなりお気に入りですw

もちろん他のキャラも皆可愛くて愛着が湧きました^^

物語の方は特に15話が好きです。
紅葉くんの辛い過去について掘り下げる後半部。
「忘れていい思い出なんて一つも無いって思いたいから…」
このシーンの紅葉くんの台詞が何とも泣かせてくれます。
しかもここでパパパパーパパ―パパー♪です。これでもかっ!というくらい泣かせてきます。
そして透の素敵な台詞で締めくくられEDへ。EDの曲もOP同様、温かい良い曲。
始終優しさで包み込んでくれる、ホント大好きなパートです。

あと、17話の杞紗ちゃんのエピソードはグッと来るものがありとても共感出来ました。
それに透のことを想ってくれる友人が登場するパートや、親衛隊の登場するパートなども好きです。
…まあ、全部良い話だったということですw
各々のキャラをしっかりと掘り下げ、上手く話をもっていくので、
良い話にうわべ感が漂わず、深さを感じしっかりと感情移入出来ちゃいました。

またギャグの入れ加減も絶妙ですね。しんみりする話が多い中で、上手くバランスをとってきます。
透のことが好きで堪らないがゆえに出しゃばる由希と夾の二人の絡みが自然な笑いを誘ってくれます。
こういうキャラの魅力を活かした、感情に訴えかけてくる笑いの取り方はとても好印象でした。

出会えて良かったと思えるアニメがまた一つ増えました。

これを観た後は、泣き疲れと、笑い疲れと、一日分の疲れとがどっと押し寄せそのままTVの前で寝落ちするという…
メニュー画面で流れるOP曲に癒されながらとても良い睡眠を取ることが出来ました^^

読んで頂きありがとうございます。




以下、夾くんへ贈る…妄想☆暴走日記

{netabare}やっぱこのアニメ一番の収穫は夾くんですね!
いや、ホント可愛いんですって!
本人には失礼ですが、たぶんネコ的な可愛さなんだと思います。
将来猫を飼うとしたら間違えなくキョウと名付けますよ!w
だって、素敵なチャームポイントがたっくさんあるんです!

つい感情的に行動しちゃうとことか
向う見ずに突っ走ってヤケドしちゃうとことか
頑固そうで、ときに見せる素直な一面とか
実は押しに弱いとことか
ツンデレなとことか(ときにデレデレ)
ニラ嫌いなとことか(てか猫ってニラ苦手なんですかね?w)

もう、夾くんなんて…
夾くんなんて…
夾くんなんて…

(」゜Д゜)」<大好きだ━━━━━━━━━━━━━━━っっ!!!!



(´・ω・`)自重したほうがいいのは重々承知してますが…
自重は…

…しませんっ!(キッパリ


それはそうと、このアニメ夾くんにスポット当て過ぎてません?
絶対好きですよね?
スタッフさんも夾くんのこと絶対好きですよねー!?
うはーっ!
みんなの夾くんってことですよねっ!!
一人なんかじゃないよっ!夾くん!

というわけで、【プリンス・キョウ】を勝手に設立したいと思いますw

■活動内容
「皆で王子(夾くん)を讃え 愛し 守ろう」

■規則
一、王子の私物を盗まない
二、王子に勝手に抱きつかない・寝込みを襲わない
三、ニラの話題は本人の前で話さない
四、呼称は下の通りに
        軽度=夾くん
        重症=夾たん
        末期=キョンたん
五、etc…

(これに反した者は手痛いお仕置きを受けるとか受けないとか!!)

サーセンw満足です…ハア、ハア
もちろん半分冗談ですよ。半分(・∀・)

ということで、夾くんと透が幸せになることを期待して原作のセット即ポチ余裕でしたとさ。
続きを読むのがとても楽しみです!

ここまでお付き合い頂きホント感謝ですmm{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

我レ精神攻撃ヲ受ク 本作ハ物語作画共拙劣ニシテ支離滅裂ナレドモ一見ノ価値アリト認ム

2001年に制作・放送されたアニメということを割り引いても、これだけストーリーや設定がご都合主義的で説得力が全くなく、作画も演出も駄目駄目な作品を視聴するのは、私には正直言って、終盤までずっとシンドかったです。

だけど・・・唯一の美点というか、その・・・独特の哀愁を帯びたOPが、まるで海のセイレン、河のローレライのように、私の心に密やかに囁(ささや)きかけてくるのですよ。
「ココには、何かがあるのです。だから、最後まで留(とどま)ってラストを見届けなさい。」
と。

本作のOP/ED、どこかで聴いたことのある曲調だな、と思って調べたら、以前視聴した『プリンセス・チュチュ』と作詞・作曲・歌唱が同じ岡崎律子という方だったんですね。
このシンガソングライターは、2004年に死去されたそうで、本作の原作者高屋奈月氏が原作マンガの雑誌連載途中で長期療養に入られたことと併せて知ると、本作に漂う何ともいえない独特の雰囲気の理由が少しだけ分かるような気持ちになりました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

======== フルーツバスケット (2001年7-12月放送) ==========

{netabare}第1話 ☆
第2話 ☆ 由希-子(鼠)、紫呉-戌(犬)、夾-猫
第3話 ★
第4話 × 楽羅-亥(猪)
第5話 ★ フルーツバスケット初出、お爺ちゃんGJ
第6話 ×
第7話 ☆ はとり-辰(龍)、紅葉-卯(兎)
第8話 ★★ 「雪が解けたら、春になる」 、ラスト近くに慊人(あきと)登場
第9話 ★ 年越し
第10話 ☆ 潑春-丑(牛)
第11話 ☆ バレンタイン・ディー~ホワイト・ディー
第12話 ☆ 温泉旅行回
--------------------- 高校2年進級 ------------------------
第13話 × 紅葉入学、慊人転入
第14話 ☆ 綾女-巳(蛇)
第15話 ☆ 透の墓参り、紅葉の母・妹、「忘れていい思い出なんて一つもない」
第16話 ☆ 由希・夾・透の小旅行、はとりの元恋人の結婚
第17話 ★ 杞紗-寅(虎)
第18話 ☆ 由希ファンクラブ、花島咲・恵姉妹回
第19話 ☆ 透の風邪
第20話 ☆ 由希・綾女兄弟回、倉前美音
第21話 ☆ 燈路-未(羊)
第22話 ☆ 由希ファンクラブ会長回
第23話 ☆ 利津-申(猿)
第24話 ★ 籍真、夾の秘密
第25話 ★★ 慊人との対峙
第26話 ★★ 続き{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)5、☆(並回)15、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0


◆総評

エヴァ弐号機よりNERV本部に入電

「我レ精神攻撃ヲ受ク 本作ハ物語作画共拙劣ニシテ支離滅裂ナレドモ一見ノ価値アリト認ム」

本作は、ストーリー・作画・演出すべてに亘って色々と駄目な作品、という評価は変えようがないと思います。
しかし、ラストまで視聴した後には、それでも本作をあまり否定したくない・・・という気持ちも強く残りました。
そういう意味で、通常のアニメにはない、異例の凄みのある作品と思いました。

もう少し詳しく考察すべき作品とも思いますが、とりあえずここまで。


◆(参考)OP歌詞

Forフルーツバスケット

作詞・作曲・歌唱 岡崎律子

{netabare}<1番>
とてもうれしかったよ/君が笑いかけてた/すべてを溶かす微笑みで
春はまだ遠くて/つめたい土の中で/芽吹く瞬間(とき)を待ってたんだ
たとえば苦しい今日だとしても/昨日の傷を残していても/信じたい/心ほどいてゆけると
生まれ変わることはできないよ/だけど変わってはいけるから/Let's stay together/いつも

<2番>
僕だけに笑って/その指で/ねぇ触って/望みばかりが果てしなく
やさしくしたいよ/もう悔やまぬように/嘆きの海も越えていこう
たとえ苦しい今日だとしても/いつかあたたかな想い出になる/心ごとすべてなげだせたなら
ここに生きている意味がわかるよ/生まれおちた歓(よろこ)びを知る/Let's stay together/いつも

ta ta ta ta ta ta ta ta .........
ta ta ta ta ta ta ta ta .........

たとえば苦しい今日だとしても/いつかあたたかな想い出になる/心ごとすべてなげだせたなら
ここに生きてる意味がわかるよ/生まれおちた歓(よろこ)びを知る/Let's stay together いつも{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

圧倒的ヒューマンドラマ

母と死別した主人公の本田透が...!ひょんなことから草摩シェルターの人々の「呪い」の圧倒的・・・!圧倒的秘密を知ってしまい...!彼らとナイス交流していく姿を描いた作品…!!っ・・・・!
良かった点はっ......!まずOPっ・・・・・!っ・・・・!
圧倒的・・・!圧倒的作品その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…ものを曲にしたような歌詞は秀逸ではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!っ・・・・!儚げなナイス旋律も...個人的にはグッときませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!っ・・・・!
そして何気に潰滅的BGMも素晴らしいではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!っ・・・・!
それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…からっ...っ・・・!主人公の本田透を始めとしたキャラクターのっ...描写っ・・・・・!...!
主人公については美心が美心(坂崎の娘)たる描写に...まだわかんねえのかよっ・・・!て欠けている潰滅的部分が潰滅的少しも...ありませーんでしたっ・・・・!
草摩シェルターの人々の心情描写も上手くっ・・・!全くエロハンドっ...を抜いている印象はありませーんでしたっ・・・・!
コミカルなナイスシーンとシリアスなシーンの...バランスも絶妙ですっ・・・!っ・・・・!
潰滅的前半はっ...コミカルなシーンがっ...多い感じ…!!が...!そこまで出すぎているわけがっ...ダメっ...!ありませーんし...!後半の圧倒的シリアスがよく戦った…彼らは勝った、ゆえに人格まで肯定されている…!映えていましたっ・・・・!
悪かった点ではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!がっ...っ・・・!原作よりもナイス少しテンポが悪い(バッド)と感じたことですっ・・・!っ・・・・!圧倒的・・・!圧倒的前半のギャグシーンで特に顕著に表れていたのだっ・・・・・!っ・・・・!
それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…と......!強いて挙げる利根川…オレが蛇に見えたか…?ならおまえが蛇なんだっ……!ラストっ・・・・・!っ・・・・!
潰滅的少し強引に終わらせた感じがしますっ・・・!しっ・・・!もう少しその定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…後の...彼の描写がしてほしかったという不満はありませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!...!
評価は「圧倒的堪らない」っ・・・・・!っ・・・・!
コミカルなやりとりが多いですっ・・・!がっ・・・!決してコメディ作品ではありませーん...!
芯の通ったキャラクターたちをっ...軸に...!「優しさ」がいろいろなコンプレックスや圧倒的・・・!圧倒的感情と潰滅的対峙していく圧倒的・・・!圧倒的姿...!そしてっ・・・!他者や自分と向き合うことっ・・・!向き合っていくことを描いた...!ナイスヒューマンドラマですっ・・・!...!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

66.1 5 アットホームで心温まるなアニメランキング5位
はんだくん(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (559)
2812人が棚に入れました
書道の大家の息子にして、自らもその道で活躍する 高校生書道家・半田 清。
学校ではその近づきがたい佇まいから
孤高のカリスマとして 一目置かれているのだが、本人はそれを 「嫌われている」 と思い込んでいた・・・。

本編の6年前を舞台に、「ばらかもん」の主人公、都会育ちの若きイケメン書道家・半田清舟の高校生時代を描くコメディ。

声優・キャラクター
島﨑信長、興津和幸、柿原徹也、細谷佳正、山下大輝、広瀬裕也

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

勘違いと思い込みから始まるネガティブ青春ギャグコメディ!

この作品は「ばからもん」のスピンオフ作品ですが、本編とは何の関係もありませんので、この作品から入っても問題ないと思います。

長崎県の五島列島…島民は気さくで優しく自然が豊かで時間がゆっくりすぎていく中で、書道家の半田清は自分探しの旅に出る…

本編のばからもんはこんな感じでしたが、このスピンオフは半田清の高校時代を描いた物語になっています。

もともとは友人の心無い一言が全ての元凶になっているのですが、半田くんは自分が学校中の嫌われ者だからといって、誰も寄せ付けないオーラをビンビンに放ちながら高校生活を送っているのです。

面倒な事も嫌いだし、もちろん争いも苦手…
そんな半田くんは、何故かその手のトラブルに巻き込まれてしまうんです。
もちろんトラブルも大嫌いな彼は穏便に事を済ませようとするか、逃げ出そうとするか…
つまり極力関わりたくない態度を前面に押し出しながら必死に抵抗するのですが、運良く…運悪くかもしれませんが、全てが好転的に回ってしまうんです。

半田くんは物事が好転的に回ったことなどツユ知らず、そそくさとその場を立ち去ってしまうので彼が気付く術も無いのですが、彼の言動には人を心酔させる何かがあるのでしょう…
半田くん…実は相当人気者なんです。
知らないのは本人だけ…だからこの作品の面白さの一つはそのギャップにあると思います。

でも私が彼の言動以上に面白かったのが「半田軍」の存在でした。
半田くんに心酔しきったメンバーで構成された軍団…その結束は鉄壁です。

頭脳明晰でテストは常に学年1位であると共に半田軍の司令塔でもある相沢 順一
元モデルの超イケメン男子…二階堂 礼緒
高校1年の頃の可愛らしさは微塵の欠片もないほど怪力男に変身した筒井 あかね
半田軍で唯一半田くんに心酔していない近藤 幸男

みんな最初は半田くんを知らなかったり、自分の力量の方が上だと半田くんをライバル視していた人ばかり…もちろんイザコザも一度や二度ではありませんでした。
でも半田くんが絡むと事態は好転してしまい、結果的に出来た産物が「半田軍」という訳です。

普段の半田軍は確かに上記の4人の男子生徒…
ですが、半田軍が真に本領を発揮するのは女子が加わってからだと思っています。

この作品の一推しキャラは…金城 美代子さんで決まりです。
半田くんの隣の席の彼女…勉強も出来て友達も多い普通の女の子だったのですが、席が隣であるが故に半田くんとの大切な思い出が出来ちゃったんです…

そこからの彼女は魅力たっぷりです…
決して表舞台で派手な事はせず付いた二つ名が「イレイサー」
そしてその二つ名こそが彼女の真価であり、進化し続ける彼女の勇姿…もう堪りませんでした。
こういう立ち位置のキャラ…私は大好きです。
CVが本渡さん…というのもポイントが高い要因でもありました。
「かみさまみならい ヒミツのここたま」の四葉こころちゃんを演じていたのは知っていましたが、私が彼女を初めて見たのはレガリアの特番でした。
しっかりとMCを努めていたのが印象的で、その後結局「競女!!!!!!!!」の特番もしっかり視聴してしまいました…
今後の活躍が楽しみな声優さんです。

そして図書委員の比良山 かすみ…決して出番の多いキャラではないのですが、何と言ってもCVがくぎゅ…一度登場した時の存在感は半端ありませんでした。

オープニングテーマは、Fo'xTailsさんの「The LiBERTY」
エンディングテーマは、鈴村健一さんの「HIDE-AND-SEEK」

1クール計12話の作品でした。そういえば、ばからもんの半田 清のCVは小野大輔さんでしたが、はんだくんでは島﨑信長さんに代わっていたのは意外でした。
これって、例えば「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」の声優さんが「プリズマ☆イリヤ」では門脇舞以さんじゃなくなってしまう…くらいの大事件じゃないですか。
イリヤは本編であろうがスピンオフであろうが、もう門脇さん以外は考えられないのに…
こういう事もあるんですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

超高校級の人嫌い書道家少年が、カン違いで崇拝される系の学園コメディー

長崎県・五島列島を舞台に、都会育ちの書道家と島民の交流を描く「ばらかもん」…の、スピンオフな学園コメディー全12話です。
ばらかもんの主人公の高校時代のお話、自分は嫌われ者だ(と思い込んでいる)半田君を、本人が知らぬうちに周囲が祭り上げる感じ。
変則的な俺TEE系?
…ばらかもんの先入観や第1話を抜きにしても、コメディーとしてイマイチ性に合わなかったです。

{netabare}『物語』
1話初っ端から30分丸々メタフィクション全開…完全に内輪ネタ、原作ファンでもない限り、まずここで付いていけない。
まあ、1話くらいならご愛敬、2話以降に期待かな…と思いつつ観ていくと。

主人公の半田君は将来嘱望される書道のホープ、才能豊かで近寄りがたいオーラを放つ半田君に、周囲は憧れと畏怖を抱きまくるのだが…
実は本人は極度の対人恐怖症で、自分は嫌われいると戦々恐々していた(その態度が更に畏怖を振り撒く悪循環)
ひょんな事の連続で、学校内に半田君伝説が築き上げられていくのだった…。
…半田君は本人完全に受け身で内心ツッコミ担当、ひたすら周囲が勝手に盛り上がっていく。

半田君と、周囲の認識のギャップから生じる滑稽な展開が笑い所か。
実態の伴わぬ過大評価はオーバーロードのアインズ様(アインズ様は実際強いけど)や、古くはドラゴンボールのミスターサタン…
だが本人は一切望んでいないので…「みなみけ」の春香姉さま番長伝説の方が近いのか、どうか?
ハッタリ(本人不本意だが)だけで周囲をビビらせる、「モブサイコ100」の霊幻師匠に敵組織がビビりまくってた時みたいな可笑しさを、感じなくも無い?

本人の意図に反して周囲がビビってくれる流れ自体は、それなりに面白いとは思いましたが。
30分枠そのネタ一本槍、3話くらいから飽きました…。(うち1話は捨て回なので、実質2話がピーク)
男子絡みの半田軍団ヨイショよりは、女性陣の方が狂気を感じるので、まだ可笑しかったです。
恋文のカン違い展開は結構定番ネタながら、ここが比較的笑えました。
…もう一つだけ見所は。「ばらかもん」に繋がる小ネタ。占い少女の予言が(読者や視聴者視点では)的中しているのに本人は外れていると落ち込むシーンなど、ここら辺はスピンオフとして良かった。

一貫して祭り上げられる半田君、だが実際は誰も半田君と本当の友達になってはくれない…。
ある意味「善意による集団イジメ」にも見える雰囲気が、嫌いでした。
…明白に嫌悪を感じる程ではないけれど、微妙にモヤモヤする。
一応、修学旅行のエピソードは友情少し感じるので良かったのですが、それも僅かに前進しただけ。

総じて笑えるシーンも少しはありましたが、全体的には好みに合わなかったです。


『作画』
半田君が「俺ガイル」の八幡っぽい。
女性陣はそこそこ可愛かった気がする。

『声優』
声優陣は良かったのでは。
注目は金城美代子の狂気を好演した本渡楓さん。こ、こころちゃんとは思えん…。

『音楽』
妙にカッコ良かった気が。
けどテーマに合っているかはサッパリ判断できない。


『キャラ』
半田君はアニメ主人公には珍しい、正真正銘のコミュ障であった。
わたモテのもこっち以来…でも半田君の方が、「どのクラスにも一人はいそうな」普通の少年な印象。
ひたすら受け身で内心ツッコミするのみでは、主人公としては微妙。
超高校級の書道家としての名声が一人歩き、半田清は静かに暮らしたい…。
とにかく、見ていて気の毒でした。

半田軍団では、ニセ半田が比較的面白かった。
主に女子2人に狂気を感じる。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

ちゃろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ばらかもんの公式スピンオフなのですが主人公を半田君にする必要性を感じない

それほどばらかもんとの接点が全くない。

半田君が学生時代の話なのでばらかもんの舞台やキャラとの接点がある方がおかしいのだが…それでも面影がなさすぎて一言で言うなら「なんか違う」という感じです。

別に悪くはないんですよ。作品の色としては「すれ違い系勘違い系」のギャグ作品で決して悪くはないのですが…半田君や川藤とかばらかもんのキャラを使う必要性を感じないんです。半田君の性格もばらかもんとはなんか違うし、半田君の最大の特徴として字が上手という特徴があるもののそれを絡めた話はごくごくわずか。「ばらかもんの半田清舟」のキャラクターや特徴を全然活かしていない。だから例えば半田君をオリジナルキャラにしたとしても何も違和感なく作品として成立します。つまりただの学園ギャグ作品と、ばらかもんの公式スピンオフの学園ギャグ作品との差別化が全然できてないんです。
だからばらかもんのキャラを使う必要性を全く感じないしそれなのに公式スピンオフとか語っちゃってハードルを上げてしまっているから話は悪くないのに期待外れ感がいなめません。ただばらかもんだとかスピンオフとか抜きで一作品として観ても悪くないというだけで特に突き抜けたものもありません。

ギャグのスピンオフをやりたかったのなら進撃中学校とかころせんせーQの様に、きちんとオリジナル作品のキャラクターがきちんとオリジナル作品の性格を基盤にもったまま舞台を変えたギャグ作品する方が面白かったのではないでしょうか?
逆にばらかもんのキャラがほぼ出ない半田君の学生時代を描きたかったのなら普通の学園青春ものの方がよかったように思えます。

実際色々なスピンオフの作品が世の中に出ていますが、元の作品のキャラがあまり出ない作品はシリアスな作品が多く、ギャグ作品は元の作品のキャラのまま舞台だけ変えるような作品が多い気がします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

63.4 6 アットホームで心温まるなアニメランキング6位
我が家のお稲荷さま。(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (299)
1915人が棚に入れました
『我が家のお稲荷さま。』は、著:柴村仁、イラスト:放電映像のライトノベル及びそれらを元にしたTVアニメ。
妙な因縁から高上家を護る事となった「天狐」空幻と、高上家を取り巻くヒトたちが巻き起こすドタバタを描いたコメディー。

声優・キャラクター
ゆかな、中村悠一、早見沙織、水島大宙、嶋村侑、鹿野優以、伊藤静、小野大輔、水橋かおり
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

息子「お父さ~ん、妖怪飼っていい?」 お父さん「いいよー」←即答

いま7話目までなんですが手短に。

史上最強クラスの軽い雰囲気の妖怪アニメです。
OPとかEDとか、いろいろ合ってない気がするけど、それもまたよしか。

そもそもコメディだと聞いていたのだけど、
第一話の冒頭がめっちゃ怖くて騙された!と思って気合いいれたら、
すぐにコメディなんだとわかりましたw

とはいえ、妖怪の登場シーンは不気味なのも多くてヒヤリとするし、
それでいて事が済むと夏目ぽい軽いノリになって笑えるしで、
なんとも不思議なバランスですね。

まぁ、嫌ではない。
いや、楽しいかも(笑)

陰陽道で名を成す一族の出で、いまは一般人として街で暮らす主人公一家。
しかし、ここにきてなぜか守護してきた霊力が落ちてきたらしい。

アヤカシに襲われる事を防ぐために里帰りして、
一族を守護してきた狐さまを蘇らせるのですが~。

狐のくせしてケーキ大好きだとか笑えますし、
地元の産神様である恵比寿も怪しくて、挨拶が「恵比寿でーす。よろぴく♪」
とか超軽薄だしw

本当にどこまでいい人なのかわからん行動ばっかするしでまだ謎というか~。
(結果、悪意はないのがわかるw)
恵比寿の神社の狛犬たちはラッキースケベな展開に興奮してるし(笑)
くだらないなぁーと思いつつ、笑って見てます。

<見終えて一言>
{netabare}
全24話見終えて・・・最終回のタイトルが
お稲荷様、初詣に行く。ですからね!

ワケあって祠に閉じこもり、永遠に出てこなさそうな
決意を匂わせる狐様ですが、まさかお汁粉食べたくて
あっさり出てきちゃうとか!とか!

で、そのまま初詣にって、新年の挨拶して終わりですからね。
緊張感の欠片もなく、いつも通りの内容で
そのままフィナーレでしたw

なんでしょうかね。
このまま100話くらいやっておかしくない物語。
NHKぽいのか?

キャラの顔が全部同じで、油断して見てると
誰が誰だがわからなくて困ったことが多かったです。
こういうのって、意外と昔のアニメには多かったような~。
いまも髪の毛の色が同じだと見分けが難しいから
似たようなものか。。。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

雌雄同体主人公

妖怪モノですが、基本はコメディです。
守り神の狐(天狐という大妖怪)の「空幻」、通称クーが主人公。
長年封印されてきた主人公が主について都会へでて来て、騒動を起したり騒動を鎮めたりするお話。
クーは女の格好している事が多いですが性別は不明。男にも変化します。
だからイマイチ萌えられませんw


お話はコメディといいながらも、他の妖怪が絡んでくるエピーソドもあり、妖怪バトルの要素も含んでいます。
喰うの喰わないので軽く命を狙ったりする物騒な話が結構多いので、その点では日常コメディとも言いがたい作風。
ただ、穏やかじゃない展開の割りには最後は必ず平和裏に決着するので、妖怪バトルといってもドロドロとした殺伐さはありません。
なんだかんだで、クーが無双状態なので安心感もあります。

バトルのない日常パートでは、ほのぼのとした1話完結の話が中心。他愛もないけど、平和でそれなりに楽しめるお話です。


なんといってもキャラクターがウリ。
主人公のクーは奔放な性格ではありますが、大妖怪らしくわきまえるべきところを心得ているいわば「大人」な性質です。家族想いで守り神としての本分も忘れないので、好き勝手やっていますが魅力的です。
その他、だいたいの登場人物は善良。(命狙ったりするけどw)
みんなでワイワイやってるのが楽しい、そういう雰囲気を醸し出しています。
キャラデザはちょっと地味ですが絵柄は可愛いし、それなりに色気もありますw


そんなに目立った特長はありませんが、ソコソコ楽しめる安定作。
平和な世界は好きだけど、少し刺激も欲しい。そんな方にオススメです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

其々の妄想展開が凄い・・

天狐空幻(声-ゆかな(女)/中村悠一(男)
都合よく入れ替わる・・既出ではある
けど・・そうそう成功例の無い設定?

男なのに~とか女なのにとか・・男だと
思ったら(自他問わず)女とか多いけどw

高上昇(水島大宙)高上昇(嶋村侑)兄弟や
空幻を中心にエピソードが展開するが・・

登場人物其々の個性を活かした妄想夢想
な描写がコミカルで楽しい感じ。

高上兄弟を空幻と共に守護し監視する為
高上家の庭に居候するコウ(早見沙織)・・
優秀だけど一般常識が少しずれて可笑しい。

宅急便で届いた謎の少女シロ声(釘宮理恵)
等・・謎めいた伏線を張りつつ賑やかに・・
ナンセンスなコメディ展開も多く進行する。

恵比寿(小野大輔)がコンビニのオーナー
だったり・・オカルトファンタジーな設定
なのに全体的に何処か俗っぽくて可笑しい♪

兄弟が少年で学園ラブコメ風のエピソード
宮部紅葉(伊藤静)や佐倉美咲(鹿野優以)等
も話を盛りあげる?

そんなこんなで?時々切ない描写なんかも
あったり・・終盤に大きな騒動があったり
色々Mixな感じをギャグコメディで躱す感じ?

コウと美咲の鉄板演出が一番はまったかな♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

61.0 7 アットホームで心温まるなアニメランキング7位
かなめも(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (316)
1601人が棚に入れました
身寄りを無くした少女・中町かなは、ひょんなことから新聞専売所に住み込みで働くことに。
そこに待っていたのは、とんでもなく個性的な同居人たち。彼女達の日常生活や仕事現場のドタバタを描く作品。

声優・キャラクター
豊崎愛生、水原薫、広橋涼、遠藤綾、喜多村英梨、堀江由衣、釘宮理恵
ネタバレ

さんちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

終わり方も綺麗だったし、いい話はあったけど全体を通して考えるとあまり面白くは無かった

おばあちゃんが死んで、天涯孤独になった主人公中町かなちゃんが
新聞屋さんで働き、温かい日々を過ごす物語でした。

やや視聴がしんどかった。
物語はほんわか日常系で、複数話に跨るいわゆる伏線とかいうものは
少なかったようで飛ばし飛ばしで見ても良いとは思います。

1,2,3,11,12,13話だけ見とけば事足りたのかな、と。
(4話は失神しそうなほどつまらなかったので見ない方がいいかも)

1話は、全体の話を理解する上で。
2,3話は久地院美華という釘宮理恵さん演じるツンデレキャラが出てくるので。
8話は12話に掛る、マリモ姉さんというキャラが出てくるので。

視聴時何が辛かったかと言うと、まずギャグが面白くなかった。
ここまで酷いと必要無かったような、と思ってしまう。
致命的に受け付けなかったのが西田はるか。
キャラ設定は日常系でありがちな、ロリコン入った可愛い娘をみると
体中を弄ったり撫で撫でスリスリしてあ~ん○○ちゃん可愛いっ!とかって
必要以上に迫る良くある変態ボケキャラ。
声優は堀江由衣さんで、嫌いではなく寧ろ好きな方なので普段なら細かい所は
堀江補正が入るのですが、西野はるかに関してはホント邪魔に感じて仕方なかった。
変態設定だけなら我慢できるのですが、加えてそれ以上にキャラを立たせようとしているのか
口調にも意味不明な特徴を持たせてあったから始末が悪い。
「だーー、ね」「なのよーー、ね」と言った具合に台詞の最後の一文字手前を
必要以上に引き伸ばすのだ。
「うぐぅ」とか「がお」とか、なにこれ某18禁ゲームのキャラ設定意識してるのか、と。
その手の鼻につく口調は、キャラ単体でグッズが売れまくるほど強烈な魅力があって
初めて相乗効果を発揮するものなんだろうけど、こと西田はるかに関しては通しで見ても
単なる鬱陶しいボケ担当であり、キャラ個人が引き立つエピソードも一切無かった。
よって、滑っているだけと私は完結させた次第。

それ以外にも、北岡ゆめと南ゆうきのほのぼの雰囲気をぶち壊す百合設定。
冗談として話の中に組み込んでるんだろうけど、二人がいちゃつく度、申し訳ないけど
普通にあまり気分が…うん、包み隠さず言うと気持ちが悪かった。
百合を抜いたらこの二人って個性って皆無だよね。だから百合で推さざるを得なかった
のかもしれないけど、あまりにも場違いでしょう。

……と、ここまでだったら見なきゃいいじゃんと指摘を受けそうですが、
全てが全て悪かったなら1話で視聴を止めている。
天涯孤独になって人の温かさに触れる、とか分かりやすい物語の始まりは好きだったんです。
あと、代理が凄くキャラが良くて見続けられました。
確実に、代理が居なかったら見なかったかなぁ。
代理凄く可愛い。

それだけのアニメ、と言いたい所ですが取り上げているテーマの力か、オチが綺麗な話もありました。
見るべき話として挙げていませんが、10話の最後。
{netabare}
かなが美華のためになけなしのお金でジュースを1本買うんですが、それを半分こしようと
最初の一口を二人で譲り合う過程でこぼしちゃうんですね。
で、気落ちするかなを励まそうと美華がこれまたなけなしの金でジュースを1本買うと、
今度は「当たり」が出て、かなと美華、めでたく一本ずつジュースを手にする事が出来て二人笑い合う。
これだけで、感動系5分制作アニメが出来そうな物語だなぁ、と少しほっこりしました。
{/netabare}

まぁ、私はこのかなめもに出てきた半分ぐらいのキャラが苦手で眉をしかめながら
見てしまいましたが、所々上記に上げたような非常に良いエピソードがあったのも事実です。
もっとそういうエピソードが多数散りばめられていればまた印象が違ったのですが、
惜しむらくは新聞配達員という設定が生ききっていなかった事でしょうか。
天涯孤独で心に闇を抱えているんだから、風新新聞専売所の人達以外の街の人との触れ合いや、
新聞配達員という仕事を通して成長していく過程が欲しかった。
あまつさえ中学生が自転車乗れるようになりたいー、じゃ誰も感動しない。
美華の過去に触れていなかった辺り、無理して明るくコミカルに持っていこうとしてた風にとれたけど
この辺にブレがあったんじゃないなぁ、という気がした。
うまくいけば「さくら荘のペットな彼女」レベルのアニメになってた可能性を感じただけに残念。

一気に見てしまったので結果ダラダラ書いてしまいましたが、
お勧めかと問われれば、個人的にあまりお勧めはできないアニメでした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【ほっちゃん再始動への鍵~ホアーッ!ホアーッ!】&【注目したい“代理の歩き方”】

けいおん!以降、ノリにノってる芳文社『まんがタイムきらら』系列誌からのアニメ化作品


監督はこの後に「神のみ」を作るお方
超カコイイOPアニメーションを作ったのは「未来日記」で監督をやってるお方、ああカコイイw


新聞配達のアルバイトに勤しむ美少女たちのお話ですが“あまりにも緩い内容”のためガチでお仕事している方々のことを思うとちょっと情けないお話
その割には“百合描写だけはガチ”なので免疫の無いお方は注意が必要
まあ生暖かい目で気長に見てやってくださいw;









この作品でオイラが注目したいポイントの1つ目はやっぱ堀江由衣さん(ほっちゃん)演じる西田はるかでしょう
もう後半になると単純にウザいだけに聞こえるかもしれませんがw実はほっちゃんが明白なお姉さんキャラを演じるのはこれが初めて
(GAのナミコさんも同時期ですけどね)
おとぼくの瑞穂ちゃんとかからの延長線上なんでしょうが、昔は先輩声優さんから
「ロリは堀江だなw」
とか言われてたあのほっちゃんがこんなにも役幅を広げられる様になったとは、感慨深いですε=(´д`)


この“お姉さんほっちゃん”の流れはそのまま『パパ聞き』や『放浪息子』での演技に繋がっていきます
分かる人にだけ分かっていただければいいですけどw羽川翼にとかにもちゃんとその脈は受け継がれていて、昔のほっちゃんのままなら今の羽川翼はいないんじゃないかと


この作品含め、2009年って年はほっちゃんにとって、若手声優→中堅声優への大きな転換期になったのでは?ってオイラは勝手に思っております









さてさて、もう一つだけ注目したいポイントがあるんですが~
そいつぁはなぜか新聞集配所のオーナー代理を務めてる女子小学生(通称:代理)の歩き方です(笑)


他のキャラが6~7頭身ぐらいなのに対して代理は4.5頭身の頭でっかちキャラ
端的に【幼女】していますwはいw


んでこの代理、見た目が赤ちゃんなんで歩くときも「よっちよっち」って重そうな頭を揺さぶりながら歩くんすよwww
これが本当に凄かったです!w


回によってかなりバラつきがあるものの、逆を言えば代理の歩き方次第でその回の作画の仕上がり具合が分かるというwww妙な作品でしたwww


特に1話とかは気合入りまくってるんで要チェックですw








あとまあ、伝説級に滑りまくったミュージカル回(4話)とか
2期への伏線をチラつかせつつ結果的に投げっぱなしだった最終回とか
地味に面白い回は多々ありますよw
地味ですがw;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

薄ーいエピソード、濃ーいサブキャラ

まんがタイムきらら系4コマ原作。日常系。
新聞販売所に住み込みで働く娘たちの、明るくドタバタな毎日を描いています。
少々不幸な境遇の主人公が、仲間達と一緒に力強く生きていく、ちょっぴり感動要素も入ってます。


ほのぼのなイイ作品、アットホームな感動系。
そんな印象ですが、実際は少しズレてます。サブキャラが変態すぎてものすごく引きます。
ところどころ挟まれる笑いのネタがとにかく性的(エロではなく「性的」)。それでいてネタに幅がないので、同じ事を何度も繰り返し、すごくしつこく感じます。ギャグのテンポも悪く、すぐに飽きがきてあんまり笑えない。
主人公とその親友、つまり良識的なキャラには感情移入できますが、周りのお騒がせキャラに全く魅力を感じないです。というかウザい。
漫画で読んでるぶんには気になりませんでしたが、映像化して悪いところが強調されてます。
なんなんだろ、これ?
特徴づけというか、キャラの立たせ方が不必要に大袈裟で稚拙な感じです。

エピソードの大筋は、ほんわか日常のノリ。
日常系らしく大きな事件は起きません。日々の暮らしや季節のイベントのなかでのちょっとした事をネタにしています。
主人公がみんなの優しさに触れて、前向きに強く生きていくというのがメインの骨格。
ですが、前述のとおりその薄味な感動の土台をウザいサブキャラと面白くないギャグで塗りつぶしてる気がします。
とにかく前半の迷走ぶりが残念。
ミュージカル風にしたり、いろいろ試してますが、なんというか・・・・・スベってます^^
序盤の毒気で視聴を切った人も多いのではないでしょうか。

終盤に入って、キャラにも慣れて落ち着いてくると、ほのぼの&微妙にイイ話が頭角を現してきますが、時すでに遅し。
作画や演出も抜群に安定してくるんですが、掴みに失敗しているカンジです。
もったいないなー。


そういう設定なんだから仕方ないけど、いろいろ最初でブチ壊してました。
ほのぼの感動路線とコミカル路線の食い合わせが悪くて、ヘンな味わいになってます。
キャラは可愛いし声優もなかなか豪華。
普通なら、
「地味な日常だけど、心が温まる作品~」
なーんて評価したいところだけど、残念ながらキャラが全然好きになれませんでした。
エピソードも薄すぎて、印象に残るものが無さすぎです。


地味な日常だけど、心がザワつく作品

こんな感想が正直なところです(^。^;)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

67.8 8 アットホームで心温まるなアニメランキング8位
だぁ!だぁ!だぁ!(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (129)
970人が棚に入れました
光月未夢は中学2年生の女の子。両親が仕事でアメリカのNASAに行くことになり、母親の知り合いである平尾町の西遠寺家に一人預けられることになったが、西遠寺家とは西遠寺というお寺だった。しかも、その西遠寺の住職である西遠寺宝晶がインドに修行に行ってしまい、宝晶の息子で未夢と同い年の男の子西遠寺彷徨と2人きりで暮らすことになってしまった。そこに、地球から120億光年離れた『オット星』から、超能力を持ったオット星人の赤ちゃんルゥと、ベビーシッター兼ペットのワンニャーが小型UFOに乗って現れた。ルゥとワンニャーはオット星で時空のひずみに吸い込まれ、西遠寺まで飛ばされてきたのだった。未夢と彷徨は、UFOが壊れ自力でオット星に帰ることのできないルゥとワンニャーを、西遠寺でお世話することになり、こうして3人+1匹の生活が始まったのだった。

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ワタクシのだぁだぁだぁの視聴日記

【あらすじ】
両親が仕事でアメリカへ。
中学2年の未夢は母親の知り合いの寺へ預けられる。
その寺の住職もインドに修行へ。
残ったのは未夢と住職の息子・彷徨のみ。
今、二人きりでの生活が始まる!

・・かと思いきや

小型UFOが寺に墜落。
搭乗者はルゥ(宇宙人の赤ちゃん)とワンニャー(ベビーシッター兼ペット)。
4人?での生活が始まる!(今度こそw)


全78話。
少女漫画原作の日常系ラブコメです。
宇宙人いるから非日常、だとか言わない。

未夢役の名塚佳織さんの初主演作、彷徨役の三瓶由布子さんのデビュー作にあたるそう。
デビュー作から少年役とは、、流石というべきか。
お二方とも当時は中学生だったようですが、演技に関しては特に問題なかったですね。
寧ろ良かったと思います。


この作品、とてつもなく癒されます。
メチャクチャ好きなアニメ。
ルゥとワンニャーが可愛らしい。
変身の時の『ワンニャー!』の掛声が好きw

未夢と彷徨の中学生ならではのラブコメもホッコリしました。
こちらも可愛い。
彷徨は男キャラではかなり好きな部類です。
個人的ベストテンに入るレベル。

彼らを取り巻く周囲もいいキャラしてますね。
クリスちゃん、綾ちゃん、ななみちゃん、三太にももかちゃん。
それにみかんさん。
嫌いなキャラは見当たりません。
みんな可愛い!


作画は綺麗とは言えませんが、作品に合ったデザインで好印象です。



OP1「ハートのつばさ」 歌-中島礼香
OP2「Happy Flower」 歌-奈良沙緒理
ED1「BOY MEETS GIRL DA!DA!DA! Remix」 歌-TRF
ED2「ゆっくり」 歌-三重野瞳

ED1はプリティーリズムのPrizmmy☆のイメージが強かったですが、
こちらもいい感じでした。


――――――――――――――――――――――――――――――


温かい作品でした。
作品に流れる雰囲気が素敵なんですよね。
少女漫画原作やっぱ好きだなぁ。

78話でも足りないくらい。
もっと観ていたかったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

たこすね さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ハチャメチャあり、感動ありのラブコメ決定版!

私が初めて「このアニメ好きだ!」って思った作品です。
私にとってアニメ、ラブコメの原点です。
ハチクロやとらドラなどJ.C.Staffのラブコメ路線の原点でもあるのではないでしょうか(カレカノもあるかもしれませんが)。

78話あります!(^^;)
お決まりのひょんなことから男女2人が同居することになるうえに、宇宙人の赤ちゃんまで入り込んできての共同生活で物語はスタートします。
ちなみに主役は当時10代の名塚佳織さんと三瓶由布子さんです。

毎回宇宙人が襲来してのハチャメチャカオスだったり、家族のことを描いたしんみりする話だったりいろいろです。
回によってのテンションの落差が激しいです。
本筋とはあまり関係ない話も多いですが、数多くいる登場人物それぞれをメインに据えた話があるので、それぞれの登場人物の背景がよくわかります。
いろいろな登場人物が、コミカルな場面でもシリアスな場面でもそれぞれの魅力を発揮します。

長い長い作品ですが、じっくり観てみるのもいいのではないでしょうか?
と、言いたいところですが現在観る手段がなかなかないですね・・・
私もまた観たいのですが(T_T)

{netabare}
いろいろお約束ネタがありますね。
クリスちゃん(笑)
わるわる団(笑)
宇宙からの侵略者であるわるわる団より、戦車並みの戦闘力を持つクリスちゃんのほうがはるかに脅威です。

ワンニャーの残念さもいいです。
基本的には有能なので、うちにも欲しいなと思います。

望くんも当初かなたのライバルっぽく登場しますが、あっという間にネタキャラになりましたね。

未夢とかなたの両親の話はしんみりしますが、引き込まれて考えさせられます。
本当にいいドラマをしているなと思います。

最終回近くは別れの時が刻々と近づいてくる感じがして、とても切なかったです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「家族」って、血が繋がっている人たちのことを言うのでしょうか。

「だぁ!だぁ!だぁ!」
ただひたすら、懐かしいですね。
原作は川村美香先生による漫画作品です。

両親が仕事でNASA(宇宙のやつ)に行ってしまった光月未夢が、母の友達の西遠寺家へ預けられるところから物語は始まります。
西遠寺に住んでいる同い年の彷徨とあわや二人暮らしになるかというところに、宇宙から赤ちゃんのルゥ君と猫型ベビーシッターのワンニャーが転がり込み、今までの彼らの日常は一変します。

最初はみんな赤の他人でした。
母親が友達なので、未夢と彷徨は子供のころに会っていたりするのですが、覚えていないのであれば、それは初めましてです。
宇宙から来た赤ちゃんとベビーシッターなんて知る由もありません。
だけど家族になれる。
出逢いの縁は、時として血縁すら凌駕して、替えの利かない関係になる。
子どものころに見ていたアニメも、時間が過ぎてから見返すと、受ける印象が随分と違ってくるものなのですね。

お話自体は重いものではありません。
非常に明るいコメディタッチで、飽きることなく見られました。
たまに挟まる、未夢と彷徨の互いを意識したシーンもまた良い!
70話ちょっとと時間はかかりますが、見て頂けたら嬉しい限りです。

以上、感想でした。

P.S:NHKさんに最大限の感謝を。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

61.6 9 アットホームで心温まるなアニメランキング9位
吉永さん家のガーゴイル(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (108)
558人が棚に入れました
御色町(ごしきちょう)という平和な街に、一風変わった個性派揃いの家族・吉永家が住んでいる。

ある日のこと、吉永家の長女・双葉が商店街の福引で三等賞を引き当てた。その賞品は、喋る犬の石像。その日を境に、吉永家と周囲の生活は一変する。

声優・キャラクター
若本規夫、斎藤千和、宮田幸季、桑島法子、千葉進歩、中國卓郎、浅野るり、菊池正美、水樹奈々、稲村優奈
ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コメディの設定と世界で真面目にバトルをさせたアニメ。

なんてこった・・・。

頭空っぽにして観れるコメディと思ってたが、これはシリアスなバトルと群像劇のアニメだった。

登場人物や世界観の設定だけみれば思いっきりコメディ。
主役は目からビーム出せて動物や像と会話できてCV若本様で融通の利かない門番の石像。
人情味溢れる商店街もあるし、錬金術が絡んでるんでロボや擬人化植物、超能力となんでもござれ。
それとは別に義賊的な怪盗キャラも出てくるし、石像(ガーゴイル)も
高原イヨの実験と称してその都度オプションの能力をつけることができたりと、
ドタバタコメディやらせるにはこれ以上のものがあるかというほど最高の地盤なんですよ。

ところがわいわい楽しいのはせいぜい2話までで、
3話以降はコメディ基調ではあるが思いのほかシリアス。
真剣にバトル物や人間ドラマをやろうとしている姿勢が伺える。
まぁこのエピソードだけだろ、と高を括っていたが、なんと終盤までそのシリアス調を貫いており、
しかも時折2話完結だったりとかなりストーリーも練りこんである。
しかし所詮コメディ基盤で展開されたシナリオなんで、突っ込みどころが多々ある。
内容的にはコメディととれる回もあるにはあるが、演出やBGMがコメディに徹底させる気がない。

最終回も{netabare}これまでの登場人物全員集合!で、かなりドンチャン騒ぎ。
ラストも無理やり〆ました!って感じで、典型的な低予算アニメだったなと。
結局商店街とデパートの抗争はどうなったのよ{/netabare}。

そしてこの作品の最大の鬼門はやはり作画とキャラデだろう。
キャラデはまぁ個人的には気にしない性質なんでいいんですが、
MUSASHIGUN道を観た直後ならいざ知らず、お世辞にも作画は良いとは言えない。

あと展開詰め込みすぎ。展開が足早なこともありそのせいでカット割りが忙しい。
テンポが良いってレベルじゃない。ちょっと落ち着いて茶でも飲めよって言いたくなる。

ガーゴイルの設定も面白そうなのに、それをはじめとした設定を活かしきれてない実情が否めない。
双葉と美森と梨々の3人娘の絡みがほとんどないのも寂しい。
梨々なんて{netabare}社会から隔離され錬金術の実験体にされていた{/netabare}という、
いろいろ課題というか、人間関係を築き上げる過程などの描くべき問題というか、
コメディのネタとなる潜在要素がたくさんありそうなキャラなのに、
特に触れられることなくすんなり町に馴染んじゃってる。
こういう面白くなりそうなところを弄らないところが、すごいもったいないなーって思う。

あまり深く考えず頭を空にして観る内容には違いないが、純粋なコメディを期待するのはNG。
コメディとして観るにしても、双葉のやかましい蹴りツッコミが人を選びそう。
ストーリーは結構練られてるので、退屈はしなかったし
ぼーっと見る分にはそこそこ良かったと思うのだが、カット割りの忙しさや作画、
(コメディとして)活かしきれてないキャラクターや設定などを考慮すると、
クオリティの高い作品とは言いにくい。最終回なんていろいろと詰め込みすぎて白けちゃうよね。

コメディとして観れば設定を活かしきれておらず、
シリアスとして観ればコメディの設定が尾を引いてツッコミどころが生じる。
"ご町内ハートフルコメディ"というキャッチコピーは、
大声で間違ってるとは言えないけど語弊を生みそう。

あとなんで最終回のアイキャッチだけセリフとSEつけたのか謎。
オシリスちょっと可愛い。OPはキャッチーで聴きやすくてよろしい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

zemin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

みんなの愛する御色町(ごしきちょう)

作品のキャッチコピーは、「ご町内ハートフルコメディ」。
続きものではありますが、1つの話が1話~3話で完結します。

日常系なのにうるっとさせるエピソードが多いんですよねー。
ガーゴイルが御色町の個性的な住人たちに受け入れられていく流れが丁寧に描かれています。

登場人物が一緒に住む家族だとか自分の住む場所を
大切にしているアニメっていいですよね。

{netabare}
ガーゴイルは、はじめは融通の利かない性格なのですが
少しずつ柔軟に、人間らしくなっていく様子が好きです。
それに伴って、吉永さん家のガーゴイルから
御色町のガーゴイルになっていく過程も好きです。
{/netabare}

そこまで無名だとは思いませんが、作品の質が高いわりにあまり評価されていないように感じます。
タイトルで損をしているような気も・・・

個人的に視聴する前は、タイトルから中身の薄いお気楽コメディっぽいのを想像しましたが、
実際はかなり味わい深いストーリーです。
そして、OPもすごくいい。聞いているとなんだか元気になります。

My Favorite Character
ガーゴイル。頼りになる御色町の番犬です。
若本規夫が声をあてたキャラクターで2番目に好きです(アニメのキャラでは1番!)。
蛇足ですが、若本ボイスで一番好きなキャラは高屋敷寛(たかやしき ひろし)です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

下町ハートフルコメディーの名作

この世の中、馬鹿な真似ほど… 狂気の沙汰ほど面白い…!作品の一番の見どころは、このアニメ独特の世界感…基本も基本…大原則だっ…!うか
最近描かれなくなった、商店街の風景そこで生活する様々な人間模様をしっかり描写していたのだっ・・・・・!
また、人間味あふれるキャラが魅力的…!!
ストーリーは基本シリアス寄りです
がっ...ダメっ...!ヒロインの双葉の明るさや...!町の下町ノリな雰囲気でよい調和がとれていますっ・・・!
双葉は男勝りですが内面はすごくやさしくて愛が深いという古い番長タイプな少女です。
実際こんな子はいない…基本も基本…大原則だっ…!うが見ていて爽快ですねっ・・・・!
ハートフルコメディとして安心して見れる作品です。大きな感動はありませーんが
安定した面白さがあるのでぜひご視聴くれっ・・・!...!
双葉とガーゴイルの掛け合いも見所のひとつっ・・・・・!ね

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ページの先頭へ