2015年度に放送されたアニメ映画一覧 101

あにこれの全ユーザーが2015年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月18日の時点で一番の2015年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

61.4 51 2015年度アニメランキング51位
劇場版総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり(アニメ映画)

2015年7月3日
★★★★☆ 3.7 (41)
257人が棚に入れました
2014年4月から9月にかけて放送されたTVアニメ第1期を総集編前編

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「揺れる陽炎_すべり出す汗_響きあう声_叩き合う肩」

2014年春~夏にかけてオンエアされたバレーボールに青春を懸ける男子高校生達を描いた『ハイキュー!!』の1~13話を再編集した総集編です
ファンの方には申し訳ないんですがテレビシリーズのオンエア時からあまりオイラの評価は高くありません


『黒バス』もそうなんですが、昨今のジャンプのスポーツ漫画は説明口調が多過ぎて特にアニメ化に不向きだと思います
ソレがイイ、っていう人もいるんでしょうけど;
超主観的ですがやっぱりスポーツ漫画はマガジンですね
この作品もシリーズ中盤から試合が始まるとモノローグがめちゃくちゃ増えて動きや絵で魅せるということをサボり始めます


そんな中でも既に『黒バス』のアニメ化で定評を得ているProductionI.Gが制作を担当
とにかくスタッフが注力しているポイントは二つ
“バレーボールの動きを正確に作画すること”と“試合中のポジションを正確に把握すること”


バレーボールなんてそうそうアニメ化することないですし、バレー経験者のアニメスタッフもいなかったそうなのでかなり苦労されたようですが、序盤はそれこそ躍動感に溢れるカットの連続で褒め称えたい完成度です


具体的に描かれるのは烏野高校に入学してからなので1話の中学生編は触り程度、つまりちゃんと“終わり”から始まってない
それと5~7話の青葉城西高校との練習試合は完全にカットして無かったことに


うーん、個人的にクライマックスは旭が復帰してノヤっさんと仲直りするエピソード・・・新規描き起こしで追加されたシークエンスもありましたし
でもこの映画ではどうしても音駒戦をクライマックスに持っていきたかっため比重が音駒戦に寄りがち
音駒スキーにはこれでいいんでしょうが・・・いやオイラも音駒のキャラは好きですが;
エンドロール後のエピローグはなぜか烏野ではなく音駒・・・コレ誰が主役なんだよオイ


9月には総集編後編が公開され、10月にはセカンドシーズンも始まります
結論から言ってほんのおさらい程度の内容ですが『ハイキュー!!』初心者の方で今更13話全部追いかけられないって方はどうぞ
劇場ってことでシューズがフローリングを蹴る足音や臨場感溢れる劇伴の迫力は素晴らしかったですよ

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日向 翔陽と影山 飛雄…烏野高校バレー部にて始動!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は視聴済です。
OVAが配信されていることを知り視聴を始めましたが、やっぱりこのシリーズは熱いですね。

この作品はTVアニメ版第1期前編の総集編になっていますが、秋から第4期の第2クールが始まる前に視聴できて良かったと思っています。
何故ならTVアニメ版第1期はオンタイムで視聴していたので、見たのはもう6年も前のこと…
内容がスッポリ頭から抜け落ちちゃっていましたので…
日向と影山のやり取りは覚えていましたが、正直音駒と練習試合をしていたことは完全に忘れていましたよ^^;

この劇場版は、翔陽と影山がバレー部に入部してから音駒との練習試合までの物語が描かれています。
色々忘れてしまっていたので逆に新鮮に感じたのは、月島くん…あんなに性格と口、悪かったでしたっけ!?
時折ボソッと悪態をつくことはありますが、単純に相手を挑発する人じゃないと思っていたのに…
それと3か月前の試合が起因となった東峰 旭と西谷 夕との確執も忘却の彼方…

でも、この作品一番の魅力は決して忘れていませんでした。
翔陽と影山の凸凹コンビは、今は未だちぐはぐでちっとも噛み合っていませんが、お互いを信頼し合い、いつも全力でプレイする…
そして例え失敗したとしても、絶対折れない心を持ち続け、目はいつだって高みを目指している…
だってもっと上手くなりたい…もっと強くなりたい…
そんな自分の欲求といつだってまっすぐ向き合っている…
そしてこの思いは伝染するだけじゃなく、高みを目指している人みんなが心に抱いています。
だから、たくさんの思いが交錯するんです。

そして清水先輩(マネージャー)は、やっぱりこの頃から可愛かったのを再認識しました。
特にゴールデンウィークの合宿の時に披露したエプロン姿…
めっちゃポイント高いんですけど…

次は、いよいよインターハイの予選ですね。
果たしてどこまで覚えているのやら…
自分の記憶にすっかり自信が無くなってしまいました^^;
まぁ、元からそれほど自信は無いんですけどね^^;
引き続き、劇場版「ハイキュー!! 勝者と敗者」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

61.2 52 2015年度アニメランキング52位
弱虫ペダル Re:ROAD(リロード)(アニメ映画)

2015年6月12日
★★★★☆ 3.6 (24)
154人が棚に入れました
TVアニメ2期「弱虫ペダル GRANDE ROAD」で繰り広げられた激闘と最終ゴールまでの軌跡を、新規カットを織り交ぜて再編集した。

6月12日より2週間限定で劇場上映される。

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史、関智一

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「アスファルトの味_忘れないぜ_忘れないぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーー!!!!!!」

2014年秋期~2015年冬期まで2クールに至った『弱虫ペダルGRAN ROAD』を再編集した総集編
第1期をまとめた『Re:RIDE』以来の劇場版で後に控えた新作劇場版へのおさらいもかねての公開


混迷を迎えたインターハイ2日目~最終日の模様を中心にしつつ、箱学3年生が卒業旅行するという“いつものCパート”っぽい新作コメディパートがところどころに挿入されます


前作に引き続き各々のキャラの出自にまつわる回想は極力カットされ、レースの行方だけが抽出されているのでダラダラ気味だった全体のテンポは終盤を除けばだいぶ軽くなっています
が、ファンにはアレがないコレがない、と少し不満が残るダイジェストかもしれません


それを差し引いてもオイラ的に注目したいのは男性声優陣の熱演でしょう
これホントにペダル漕ぎながら叫んでじゃねぇかって過呼吸気味の吐息や声帯千切れちゃうんじゃないかってぐらいの絶叫
この作品のメインキャストは一人残らずホント素晴らしいです


特に個人的に注目したいのは異彩を放つ御堂筋の遊佐浩二と荒北の吉野裕行


2日目の惨敗で戦意喪失、最終日を辞退しようとする自信家=御堂筋の心情の浮き沈みは他のキャラと比べてもとてもドラマティックで、それを引き出したのが遊佐さんの演技なのではないでしょうか


それと最終日、待宮からの追い上げを退き坂道と真波(不思議ちゃん二人組)を、さらには箱学チーム全員をリードする荒北
吉野さんの熱演に文字通り現場全体が徐々に引き上げられていくのが通しで観るとよくわかります
これホント凄いですよ


とまあ見どころは沢山あるのですが、そのアツさ故に終盤選手達が次々とリタイアしていく様は観ていて胸が痛くなる
今更ですがアツくるしいのが苦手な方には全然オススメ出来ない作品ですね、コレ


しかし公開目前の劇場版はオリジナルストーリーになるということで、思えば第1期の放送から僅か2年足らずという昨今の深夜アニメでは考えられないほど短期間でここまで漕ぎ付けた『弱ペダ』という作品
深夜アニメ1本作るのに放送まで約1年掛かることを考えると、これってとっても貴重な一作なのでは
と、再評価のキッカケを貰えました

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13

61.0 53 2015年度アニメランキング53位
PERSONA3 THE MOVIE #3 Falling Down(アニメ映画)

2015年4月4日
★★★★☆ 3.6 (79)
418人が棚に入れました
「なんとなくわかったよ―君は失うことを恐れているんだね?」
季節は秋へ。

異形の怪物「シャドウ」と、主人公・結城 理をはじめとした特別課外活動部の戦いにも終わりが近づこうとしていた。

「影時間」を終わらせるために「シャドウ」との死闘を重ねていく理たち。

戦いを通し、あるものは仲間や家族の死と向き合い、あるものは守るべき大事なものに気付き、また、あるものは自分たちのこれまでの戦いの意味に葛藤する。

そして、理のまえには謎の転入生・望月綾時が現れる―。

新たな朝を迎えた時、再び運面の歯車はまわりはじめる。

それぞれの繋がりを巡る戦いが始まる―。

声優・キャラクター
石田彰、豊口めぐみ、鳥海浩輔、田中理恵、緑川光、能登麻美子、坂本真綾、緒方恵美、中井和哉、田の中勇、沢城みゆき

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「距離が近くなるほど失うものも大きくなる」~傷付いて、全てを失う第3章~

劇場版ペルソナ3、4部作の3作目
前回、荒垣の壮絶な死で幕を閉じた後、11月~12月が舞台です


まず序盤からストレガの3人との最終決戦
巧みなチームプレイと結城の連続召喚で遂にアルカナを持つ12体の大型シャドウを全て倒すことに成功したS.E.E.S、影時間とタルタロスも消滅・・・したかに見えた
しかし12体のアルカナを倒すという使命は幾月が13体目のアルカナを持つシャドウを目覚めさせる為の罠だった
幾月の操り人形と化すアイギス、射殺されてしまう美鶴の父・・・(しかしまあ、よく人が死ぬアニメですね)
美鶴の父の機転とアイギスの復活で難を逃れたS.E.E.Sの面々
しかし多くの謎を残したまま、気不味い雰囲気のやるせない日々を過ごすしかなかった
そんなある日、結城の前に『望月綾時』という少年が現れる・・・


結城と望月
風花と夏紀
岳場と美鶴
そして、順平とチドリ


各々の視点がほぼ平行しながらどこかに影を残しままの学園生活、そして迎えてしまう修学旅行
学園生活そのものが今作の大部分を占めていて前2作よりもバトルパートが明白に少なめです
原作には無いアニメオリジナルの要素として、結城と望月が距離を縮める「お助け部」が面白かったですね
それと元永慶太郎監督らしい“男部屋に進入するアイギス”や“露天風呂”のくだりは腹痛かったですwww


このシリーズ何が一番凄いかって声優陣の熱演がもうホント凄い;
一人三役を演じる石田彰、結城くんが第1章から徐々に感情表現が豊かになっていくのがシリーズ通してみるとよくわかります
岳場に図星を突かれて逆上する美鶴の心を叫ぶ田中理恵
そして鳥海ちゃんとみゆきち・・・もうこれはこの二人の演技だけで涙が;;
あと、ギャグではあるけどまーやの「ダメであります」もGJ!いや、ブリリアント!


さて、ギャグで茶を濁したものの、ラストいよいよ物語りは最悪の結末へと向かっていきます
次章で遂に完結!ってこれホントに終わんのか?それにcoming soonって何時になったら完成すんだ?w

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「君も転校生なんだって?嬉しい共通点だな。君とはなんだか仲良くなれそうなんだよね」

PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth
PERSONA3 THE MOVIE #2 Midsummer Knight's Dream 続編

「なんとなくわかったよ―君は失うことを恐れているんだね?」

季節は秋へ
異形の怪物「シャドウ」と、主人公・結城理をはじめとした
特別課外活動部の戦いにも終わりが近づこうとしていた

「影時間」を終わらせるために「シャドウ」との死闘を重ねていく理たち

戦いを通し
あるものは仲間や家族の死と向き合い
あるものは守るべき大事なものに気付き
あるものは自分たちのこれまでの戦いの意味に葛藤する

そして、理のまえには謎の転入生・望月綾時が現れる―。

新たな朝を迎えた時、再び運命の歯車はまわりはじめる。
それぞれの繋がりを巡る戦いが始まる――。


~感想~

「死んだら何も残らない」
「別れてしまえばただ辛いだけ」
「だから誰とも親しくなりたくない。誰もいらない」
前章での仲間に死により卑屈になってしまいます
しかし恋人と死に別れても「出会えてよかった」
という順平の言葉に勇気づけられて
主人公も「つながりから逃げたりしない」と立ち直ります
よかった、よかった
ただ順平とチドリの関係が駆け足進行でなぜそうなった?
と疑問をもつこともあった

謎の少年との別れ
そして転校生・望月綾時
なにかあるよね?2人の関係性が気になるけど次章へ持ち越し

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

死屍累 生死郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

下準備

原作をクリアしているので結末は知っています。オリ展開じゃなければw
この章は最終章で一気に伏線を回収するための下準備回ですね。
もう少し進むと思いましたが進まなかったので次は結構濃い展開になりますね。

やはり音楽は目黒さんのため非常に良曲揃い、次の章はラスボス戦のBGMが
流れると思うので劇場で聞けると思うと興奮します。(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

主人公は「こんなに苦しいなら愛などいらぬッッ!」とサウザー理論だった
のですが、ぬくもりを覚えたため吹っ切れますね(ケンシロウ並感
ここまでしつこく他人を拒絶する表現をしてきたためあまり主人公が
好きじゃない人もいたとおもいますが、他人とのつながりの大切さを
表現するのに簡単に吹っ切れてもそれはそれで微妙なので必要な演出だと
思います。

全体的に駆け足だったためできればテレビシリーズで見たかったですが、
劇場には劇場の楽しみもありますので名残惜しいですが最終章をぜひ劇場で
楽しみましょう。(´∀`)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

60.8 54 2015年度アニメランキング54位
愛犬とごちそう(アニメ映画)

2014年12月20日
★★★★☆ 3.6 (21)
61人が棚に入れました
「ベイマックス」と同時上映される短編作品。

2012年度アカデミー賞®受賞パトリック・オズボーン監督最新作となる。


ボクの大好物は、ご主人様の大好きなジャンク・フード!

だけど、ある日、ご主人様が恋に落ち、ボクの楽しい食事の時間に異変が――。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

これまで観たどのディズニー作品よりもドイヒーな内容、いやマジで

ジャンクフード好きな主人に飼われたことでジャンクフードジャンキーになった愛犬の3DCG短編
犬と同じ低めの視点、トゥーンシェードを意識した色彩が特徴


同じディズニーの『紙ひこうき』にはトゥーンシェードの最先端としてかなり衝撃を受けましたが、『楽園追放』が公開された今日では『紙ひこうき』の時ほどの感動を今作には感じませんでした


それにお話が酷いw
ジャンクフードの食べ過ぎで肥えていくお話かと思ったら、フレンチ好きなな女性と主人が交際を始めたことで次第に不幸になっていく登場人物達
それがまたジャンクフードを食べ始めたことで好転していく・・・
っておい!w
少しはジャンクフードの食べ過ぎそのものに対して警鐘を鳴らすとかないんかい!w
フレンチ全否定、ジャンク全肯定、しかも食べ方が汚い
こんなに酷い内容のディズニー映画は初めて観ましたw
終わった後に苦笑いするしかありませんって

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

私は犬に嫌われる体質らしい

ディズニーショートムービー。

ショートムービーといって侮ってはいけない。
ひとつの珠玉の物語となっています。

1回目はぼーっと視聴。
犬がひたすら食ってるなあ。
との単純な感想でした。

良く分からなかったから2回目視聴。
主人と愛犬の出会いから始まり、主人に恋人が。
あることがきっかけで別れるも、それを察した愛犬が活躍・・・
もちろん、ディズニーだからハッピーな結末に。
それを、愛犬の表情と動作で表現する見事な作りです。

の割には低評価?
そう、私には犬に噛みつかれた苦い思い出があるのでした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 24

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ベイマックスとの同時上映、短編作品 「Feast」。

主人公はボストン・テリアの仔犬「ウィンストン」

飼い主が与えるジャンクフードが大好き。

みるみる舌が肥え、果ては人間と同じものを食べるようになる。
グルメな感じが憎たらしいですね。 なんちゅう犬じゃ。

犬を飼っていると“あるある”な話。ドッグフード以外を与えると、そちらばかり食べるようになってドッグフードを食べなくなってしまうんですよね。私個人は、肥満の原因になったり塩分のとりすぎが駄目らしいのでジャーキーぐらいしか与えませんけど、家族がやってしまうので困っています(^_^;)味ついてないササミ位ならイイけどね。

愛犬家がまじめに見ちゃうと眉をしかめるかもしれませんが、ファンタジーですのでご安心を。

本編では、あるタイミングからジャンキーなものを与えなくなります。

“らしい”理由ですね。それはご自身の目でお確かめ下さい。


この短編を観た時、同社の「わんわん物語」を思い出しました。
彼らのスパゲッティを食べるシーンはロマンティックで素敵だったな・・。


ちょっと引っ張りだして観ますわん Uo・ェ・oU

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13

60.4 55 2015年度アニメランキング55位
映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~(アニメ映画)

2015年4月18日
★★★★☆ 3.5 (43)
192人が棚に入れました
「ありがとカスカベ。さようならカスカベ。」野原家がお引越し!?父・ひろしの転勤で、春日部のみんなと涙のお別れを決意した野原一家。行き先はなんと…ラテンのリズムぶりぶりのメキシコ!!おねいさんがみんなボン・キュッ・ボボ~ンと聞いて喜んで旅立つしんのすけだが、待っていたのは…動くサボテンだったぁ~!

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

初の人間以外の敵

メキシコが舞台。
お引越しするところでまずは感動しました。
メキシコに渡ってからは、謎の人食いサボテンの恐怖!といった感じで本格的なホラーでした。徐々に明かされていくサボテンの謎や最初はなすすべなく逃げ惑っていた人々の反撃、人食いサボテンという点からも近年ヒットしている進撃の巨人を意識しているのかな?と思いました。
子供だけでなく大人も楽しめる内容になっています。
個人的には坂本真綾さんや浪川さんが出演してらしたのが嬉しかったです!オリジナルキャラクターがいい味だしてました!
芸能人のゲスト声優にはあえて触れませんが。

加えて好感を持てたのが作画です!テレビアニメでのラフな絵から一転、特に序盤の春日部の背景画はとても美しかったです。風間くんとの別れのシーンの河川敷が特に!キャラクターのラフなデザインとしっかり描き込まれた背景がうまくマッチしていました。

全体的にみても十分満足ですし、観て損はないですよ(^ω^)

ただ、なぜサボテンが人を襲うのかをはじめとして不明な点もところどころにありました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

久しぶりにしんちゃんを観てみた

キャッチコピー「ありがとうカスカベ。さようならカスカベ。」
野原一家がカスカベからメキシコに引っ越しするお話。
{netabare}引っ越しのお見送りに、意地を張って来なかった風間くんが、新幹線を追いかけて走っている様子は、胸が熱くなりました(笑){/netabare}

これだけ聞くと、すごく感動的なものが想像出来るのですが、
しんちゃんはどこにいってもしんちゃん。
お姉さんに目をきらきらさせて、おしりをフリフリして
どんなにハードな展開でも疲れることなく、むしろ楽しんで観れました♪♪

しんちゃんとかマルチなアニメ映画で気になるのはゲスト声優。
AKB48の指原莉乃ちゃんが出ていました♬
少し、違和感があったとはいえ、ツンデレな台詞が可愛かったです。

私は小さい頃、しんちゃんをそんなに観ていなかったのですが、
しんちゃんっておもしろい☆彡(もうしんちゃん呼ばわりだし笑)

久しぶりに観たらいいかもしれません(*´꒳`*)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15

59.8 56 2015年度アニメランキング56位
Je t'aime(ジュ・テーム)(アニメ映画)

2015年2月28日
★★★★☆ 3.6 (13)
54人が棚に入れました
ロックバンド・GLAYのプロモーション映像として始まった企画だが、楽曲に合わせる通常のPVではなく、押井守監督とGLAYのメンバー双方がアイデアを持ち寄ったコラボレーション作品となっている。

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

押井守監督×GLAYコラボ

短編アニメーションで12分弱といったところ。
短いし、好きな方なら見ても良い作品かと。
MVって感じではなく、双方が意見を持ち寄って
作られた作品です。

押井監督って球体間接人形好きだなぁ〜と
思いながら見てましたがロボットでした。

球体間接人形は出来たら出来たで気持ち悪いと言われ
作ってる最中に手とか足とか
発砲スチロールに差してる(乾かしてる)とグロいと言われ
頭をぶら下げてたら叫び声をあげられ
泣く泣く制作を断念した思い出があります。
仕方がないので人形作家さんの作品を見たりしますが。

無機質な感じとか微妙で儚気な雰囲気が
人形を美しく見せてるのだろうけれど
このアニメのロボット?は攻撃的です。

犬、哀れ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 35

59.6 57 2015年度アニメランキング57位
ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」(アニメ映画)

2015年7月18日
★★★★☆ 3.6 (20)
96人が棚に入れました
デセルシティを目指し旅をする途中、砂漠のポケモンセンターで休憩しながらドーナツを食べるサトシたち。

すると背後に謎のリングが出現し、その中から伸びてきた手がドーナツを持ち去ろうとしている。

サトシとピカチュウは止めようと手にしがみつくが、自分たちもリングの中に引っ張り込まれてしまう。

リングから飛び出したサトシとピカチュウが辿りついたのは、目的地デセルシティ。

セレナ、シトロン、ユリーカを残して一瞬で移動してしまったサトシの前に現れたのは、「いしし!ビックリした?」と話しかけてくる謎のポケモン“フーパ”だった…。

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

満足度99.3%

そんなに高かったのかなと思いました。まあまあの面白さかなという感じだったので。
上映中にうとうとしちゃうような場面もありましたが、戦闘ばかりだったのが起因しているかも。まあルギア登場シーンで「幻のポケモン ルギア爆誕」の劇中歌が流れてばっちり起こされたんですけど。
ルギアの劇中歌はポケモン映画の中でも屈指の良BGMの宝庫なのでそれがながれたってだけで魅力倍増です。
あとラティ騎乗シーンでももう一曲・・・スタッフの活きな計らいに心の中で(スタッフグッジョブ!!!!)と全力で叫んでいました。

ちょっと違和感を覚えたのは、最後のまとめ方。必要だったかな?と思ってしまいました。


キャラに関しては物量ですね
ルギア、ラティアス、ラティオス、グラードン、カイオーガ、レックウザ、ディアルガ、パルキア、ギラティナ、レジギガス、ゼクロム、レシラム、キュレム、アルセウス

相変わらずのアルセウスの神々しさに手を合わせたくなったり

原始グラードンがざぶざぶ海の中を歩いていたり
あるいは原始カイオーガが海があるのに空飛んでたり
ホウエン地方の伝説はマゾなの?とツッコミを入れたくなりました。

あとフーパが思いの外可愛いく見えました。
くぎみー効果もありますね。


あれ・・・レビュー書いてて思ったけれど、思いの外、楽しめていた気がします。
満足度99.3%は伊達じゃないかもしれません

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

思ったよりプロットがしっかりしていた

例によって、娘に強制されるように
見せられました。
思っていたよりプロットがしっかりしていた充分楽しめました。
今回のメインポケモンであるフーパはアラジンのジンと被ります。
キーワードは魔法のランプ(この作品では壷ですね)。

製作陣が力を入れたと思うのが
子供に対する善悪と、成長というテーマ。
絶大な能力を持つフーパは善悪の区別がなく、
思いのままに行動し100年前に村を壊滅させています。
賢者によって100年前にフーパは、本来の力を壷に封印され、
一見ポケモンのような姿である(いましめられし姿)で
人間界で生活していました。
(この姿と本来の姿の乖離がとても面白い)
そんな生活の中で人間の子供たちと触れあい、
善悪を学んでいたフーパですが、100年の歳月の中で
壷に封印された【もの】が悪意となって再び町に光臨します。
そこでいくつもの戦いがあるのですが、
個人的な見せ場が悪意となった
フーパと100年の間、人間と生活をしてきた善悪を
持つフーパとの葛藤とも呼べる戦いでした。
後、子供向けに伝説級ポケモンも多数登場します。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

サトシとピカチュウたちは旅の途中、なんでも取り出すことができるリングを持つ、幻のポケモン・フーパと出会う。無邪気なフーパと仲良くなったサトシたちは、一緒に旅をすることに。一方、砂漠の街デセルシティでは、かつて街を壊したポケモンが封印されているという"いましめのツボ"に異変が起きていた。ツボからは邪悪な気配がただよい、やがて大きな影となっていく。徐々に姿をあらわす影の正体。それは、フーパ本来のときはなたれしすがた(超フーパ)だった! なんと、かつて街で大暴れしたポケモンの正体は超フーパ。ツボに封印された強大な力が長い時を経て"怒り"へと変化し、ついには黒い影をまとった超フーパとして蘇ってしまった!

XYの劇場版2作目。
伝説のポケモン祭り。
ほいほい穴からポケモンを出しまくってある意味楽しい作品。
意外と作品の時間が短い。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

59.3 58 2015年度アニメランキング58位
映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル(アニメ映画)

2015年3月14日
★★★★☆ 3.5 (14)
63人が棚に入れました
歌とダンスの国・ハルモニアで、プリキュアオールスターズによる春のカーニバルが開幕。

先輩プリキュアの歌とダンスを見て大感激の春野はるかたちも、いざステージへ!

ところが、妖精たちが行方不明になって会場は大パニック。

司会者のオドレン&ウタエンが超あやしい…。

しかも、カーニバルをメチャクチャにされて怒ったハルモニアの守り神・ドラゴンが暴れ出す。

ハルモニアの平和と大切なカーニバルを取り戻すため、希望の想いをこめた歌とダンスで、プリキュア40人が奇跡を起こす!

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【なんだこの茶番はwww】「はるはる、こーゆーのは上手い下手じゃないよ?」仰る通りですwww

DX3部作、NS3部作に続く『プリキュアオールスターズ』の新作


『GOプリ』までの歴代プリキュアが歌とダンスで年中お祭りをしている国、ハルモニアから春のカーニバルの招待を受けます
しかしハルモニアの王室はオドレンとウタエンという二人の盗賊に乗っ取られており、盗賊達はプリキュアとの真っ向勝負を挑むことを避けて罠に嵌める為、王国の大臣に成りすましてプリキュア達を歌とダンスに参加するよう強いる
そして罠とは知らず歌とダンスを披露した歴代プリキュア達は次々に変身アイテムを奪われてしまい、盗賊達の企みに気付いたときには手遅れ、変身できない普通の女の子に成り下がってしまっていた!


たぶんやりたかったのは『アナ雪』か『劇場版プリパラ』、あるいは『映画ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』
オドレンとウタエンが唐突に歌いだすパートや観客(カメラ)に向かって話し出すカットはまさにそれ
見方によってはオドレンとウタエンこそが今作の主役とも言えます


しかしまあディズニーミュージカルや『プリパラ』や『アイカツ』の演出と比べてしまうのは酷でした
そもそも根本的に別のジャンルへ踏み込んできたわけですしね
オドレンとウタエンがプリキュアに仕掛けた罠ってのが音楽バラエティ番組風のセットの上で3DCGのプリキュアが歴代主題歌に合わせて踊るというもの
そのパートの前後にはひな壇に座らせられた変身前の少女達とのトークがあります
カーニバルって言ってるにも関わらず、ひな壇、トーク、生ライブ、ってコレじゃミュージックステーションですよね;


少女達の胸元にはなぜかピンマイク、出番が近づくと後方でコソコソと席を移動
はぁ;・・・本来見えていなくていいものが映り込むっていう【無駄演出】はどうなんすかね?
その辺をワロスwワロスwと流し観したとしても、オドレンとウタエンの声優がオリエンタルラジオだと言うのだから【オリラジが司会をする音楽番組】ってのを想像しただけで正直ドン退きです
なにより残念なのが【あっちゃんの演技が下手くそ】ということでしょうか


プリヲタ的に面白みを感じれるのが、ランウェイを歩いて一組ずつ登場する歴代プリキュアをウタエンが観客に紹介する口上
これが無駄に良い出来で、例えば『ドキプリ』は「春のカーニバルでもキュンキュンさせてくれるんですよね?もちのロン!」とまあ歴代プリヲタにしかワカランような小ネタの塊で脚本すげぇ、とソコは思わず関心


それとプリキュア達が歴代主題歌に合わせてダンスを披露する各パートではCGだけにあらず、ミュージックビデオ風のイメージ映像が新規作画で起こされて所々に挿入されます
各パートを担当したのはテレビシリーズのディレクターや映画監督などこれまでプリキュアに携わってきた演出家と作画監督達
特に川村敏江(女神)が直接手掛けた『5GOGO』の“ココのぞ”
それと高橋晃による『スイプリ』加音町民のダンスは必見


歴代サブキャラや映画ゲストキャラも片っ端からモブとして出てきます
そういった細かい楽しみはありました


しかしながら結果的にプリキュアの代名詞たるアクションはおまけ程度に留まりました
それに声優も19人と少なめの為、各キャラの掛け合いも控えめ
NS3部作ではメインを張る作品をハッキリと決めていましたが、今作は全作品に見せ場があっただけにもっと喋って欲しいと欲が出ます
あ、つぼみとえりかは『DX2』以降からの皆勤賞ですね(笑)


新しいことに挑戦したのは評価したいのですが、残念ながら劇中音楽とパラレルリンクを絡めるってのは『劇場版プリパラ』の方が遥かに良く出来ていたのでオイラにはどうしても『プリパラ』との比較になってしまいました
なにより本来オイシイところもっていくべき『GOプリ』が目立っていなかったってのはちょっと寂しいですね

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

オールスターズも落ちたものだな・・・

ネタ切れとも思わせる作品だった。

-----------------------------
歌とダンスの国である「ハルモニア」に招待された歴代プリキュアたちは、
1大イベントである「春のカーニバル」に参加することになる。

先輩のプリキュアたちの歌やダンスを観て感激した『Go!プリンセスプリキュア』の3人もステージへと出演しようとしていた。

だが、司会者であるオドレンとウタエンの正体はハルモニアを狙う怪盗で、プリキュアたちがハルモニアに来る前に王様・王女様・大臣の3人を誘拐し、国を乗っ取っていた。

2人の暗躍で『ハピネスチャージ』までの歴代妖精たちが誘拐され、神聖なカーニバルを台無しにされて国を守護していた守り神までもが暴走する事件が発生してしまう。

ハルモニアの平和を救うため、プリキュアオールスターズが想いをこめた歌とダンスで奇跡をおこそうと活躍する。
-----------------------------
ミュージカル仕様になっていて、
プリキュア達がシリーズ事に、持ち歌を披露します。

正直ね…私、「プリキュアエンディングムービーコレクション ~みんなでダンス! ~」持ってるからね…
ガッカリしちゃったよ。

プリキュアの醍醐味の戦い本当に少ないし、
司会の2人の歌も長いし・・・

一番の駄作だと思った。

「オリエンタルラジオが声優してます。」
「モーニング娘。も声優してます。」
「EDはモーニング娘です。」
↑こんなのいらないから、歴代のプリキュア声優を一人でも多く集めろよ!

なにを思って作ったのコレ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

58.9 59 2015年度アニメランキング59位
ドラゴンボールZ 復活の「F」(アニメ映画)

2015年4月18日
★★★★☆ 3.5 (114)
527人が棚に入れました
宿命の激突!! 神を超える戦いが始まる――!!!!
破壊神ビルスとの闘い後、再び平和が訪れた地球にフリーザ軍の生き残りであるソルベとタゴマが、ドラゴンボールを求めて近づいていた。その目的は、軍の再起のためにフリーザを復活させること。宇宙史上最悪のその願いは遂に叶えられ、蘇ったフリーザは悟空たちサイヤ人への復讐を目論む・・・。そして、地球に新フリーザ軍が押し寄せ、悟飯、ピッコロ、クリリンらは1000人の兵士と激突。悟空とベジータは、フリーザとの宿命の対決へと挑むが、フリーザは圧倒的なパワーアップを果たしていた!
「お見せしましょう・・・わたしの更なる進化を!!!!」

声優・キャラクター
野沢雅子、中尾隆聖、山寺宏一、森田成一、堀川りょう、佐藤正治、鶴ひろみ、田中真弓、古川登志夫、草尾毅、緑川光、皆口裕子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【文字通りフリーザ様を拝むための映画でしたがそれよりも・・・】

『DBZ 神と神』の続編で時系列的にはパンが生まれた後になってます
3D上映、IMAX 3D上映(邦画史上初)、4DX上映あり
まあオイラは普通に2Dで観ましたが(サーセン


悟空、そして未来から来たトランクスの手によって完膚無きまでに叩きのめされ死んだ好敵手にして宇宙の帝王こと「フリーザ様」
彼の残存していた部下が地球のドラゴンボールを用いてフリーザ様を復活させることに成功
そして今までロクにトレーニングをせず、才能だけで勝ち上がってきたフリーザ様が対スーパーサイヤ人を想定して真面目に修行、その成果としてさらに一段階上への変身を可能とし、悟空への復讐のため地球に攻め入る・・・


全編は前作と違いほとんどバトルが占めています
悟空とベジータが前作に登場したウイスに修行をつけてもらっていたり、二人のいない地球でフリーザ軍を迎え撃つ悟飯、クリリン、ピッコロ、天津飯、亀仙人の活躍がそれぞれフューチャーされてたりと、とにかくバトルがメイン
ところどころにギャグを挟むのは完全にビルス様のポジションになってしまいましたがそうでないと流石に戦ってばっかでツマラン


見どころとしては鳥山明の最新作にしてオチで“ドラゴンボールシリーズのスピンオフだった”ことが判明する『銀河パトロール ジャコ』からスーパーエリート銀河パトロールのジャコくんが登場


地獄に堕ちてしまった時のフリーザ様への仕打ちの酷さ、未だにトランクスとの仲を引き合いに出すマイ、クリリンの着メロ、クリリンにデレデレの18号も面白い


某ニコニコでMADのネタにもされていたマキシマムザホルモンのフリーザ様リスペクト曲の「F」(2008年の曲です)をまさかの挿入歌として公式認定
また今作自体がこの曲から着想を得ていると鳥山明自身がコメントしています


それとやっぱビルス様に頭が上がらないのはフリーザ様も同じなのねwww


バトル面での見どころは随所に見られるトゥーンシェードを用いた空中戦がテレビゲームのソレみたいにぬるぬるアクションする様
それとベジータが本気を出すシークエンスのエフェクトは胸アツ


でも『DBZ』世代ならご存知の通り、フリーザ様って『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』で1回復活してるんですよねぇ・・・
そこが全く無かったことにされていたのはちょっと残念な気も・・・;


『神と神』が面白過ぎたのか、今作はバトルだらけで間延びしてる感があるし、お約束というか戦闘力のインフラが激し過ぎて“悪い意味で『DBZ』らしい映画”になったのではないでしょうか?;

投稿 : 2024/05/18
♥ : 18
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フリーザ様、おかえり~~♪(笑)

マキシマムザホルモンが某カルト教団の教義も交えて、
フリーザ様の暴虐を、病的なまでに崇め奉ったネ申曲「F」が、
ついに滅び去ったはずの〝最凶"の敵・フリーザ様の魂を復活させた!?

終わりの見えない能力のハイパーインフレが続く、
『ドラゴンボール』の世界において、フリーザ様は決して〝最強"の敵ではありません。

ですが、悟空と戦った後、味方になり慣れ合う敵も多い中、
あくまで極悪非道を貫き通す、フリーザ様の感動的なまでの〝最凶"ぶりには、
乾いた笑みがこぼれてきます(笑)

復活したフリーザ様もスクリーンでその独特の価値観を
ばっちり表現してくれています(笑)

正直、1000人のフリーザ軍という触れ込みは嫌でした。
CG使って宇宙人をワラワラさせる作画を目の当たりにして、印象はさらに微妙にw
『ドラゴンボール』は無双や『300(スリーハンドレッド)』じゃないんだ。
どーせ亀仙人らにも出番を与えて引っ張りたいだけだろう。
と軽く苛立ちすら覚えましたが、

そのCGの群れも結局、 {netabare}倒れた味方をも嗤(わら)って大量虐殺する、
フリーザ様の生き様を示すための壮大な仕込だと判明して、溜飲が下がりました(笑){/netabare}
個人的にはそのシーンが一番ツボでしたw

いい意味で、素晴らしいCG技術の無駄使いだったと思いますw

展開は比較的シリアスな激闘が続いた本編フリーザ編に比べ、
良くも悪くもバトルとギャグが混在した鳥山ワールドの地球に、
フリーザ様が広義の歓待を受けるといった風味(笑)

もう一度、奴とのバトルでビリビリしたい方は、本作より、
本編を見直した方がいいのかもしれません(苦笑)

それでも私は奴との再会にはワクワクできましたし、
{netabare}便器まで金ピカにする大富豪の如き、
いい意味で悪趣味なフリーザ様の新形態も拝めましたし(笑) {/netabare}
私にとっては有意義な体験だったと思います♪

投稿 : 2024/05/18
♥ : 14

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どうなるんでしょうかねえ…この私がトレーニングをして潜在能力のすべてを引き出せば…

2015年4月18日公開 上映時間94分
第19作目の劇場作品

前作「神と神」の直接的な続編であり、前作のキャラ、ウイスとビルスも引き続き登場
今作で初めて原作者の鳥山明が全編の脚本を手掛けています
宇宙の地上げ屋であり全宇宙を恐怖させたフリーザが大復活の映画です


前作同様、コミカルなシーンは健在でフリーザ様も含めて
ほぼすべてのキャラにクスっとできるような描写があるのが特徴
最初、フリーザは地獄にいるんだけど一体どんな地獄なのかっていう
鳥山明の考える解釈が面白かった
たしかにフリーザにとっては地獄だよなぁ…と

しかし、それ以上に今作はバトルシーンの多さが印象的
体感で全体の半分くらいは戦闘してたんじゃないかってくらい
闘うメンツは悟空、悟飯、ベジータ、クリリン、ピッコロ、天津飯
そして何と!亀仙人のじっちゃんも大活躍します!
久々にガチムチモードになって本家本元のかめはめ波を見せてくれて嬉しかった
対するフリーザ軍は総勢1000名以上の部下を引き連れて襲ってきます
CGを使いながらも大人数入り乱れての大乱闘戦は今までのドラゴンボールシリーズには無かった
迫力の戦闘なので一見の価値ありです
もちろん悟空vsフリーザのバトルも見所ですよ
前作「神と神」に比べてスピード感のある戦闘というよりは
一発の攻撃が重いっていうか重量感のある戦闘っていう印象でした

あと銀河パトロールのジャコがゲスト出演しています
私は連載を見てなかったので誰だコイツ状態でしたが
どうやらドラゴンボールと世界観を共有している作品らしいので
『銀河パトロールジャコ』を読んでみたいなぁとは思いました


音楽面。特にマキシマムザホルモンの「F」が使われることは事前に知っていたので
期待してたけど、え?ここで使う!?っていう場面で使われてました
驚いたけどカッコ良かったしぜんぜんアリな使い方でした
ももクロの主題歌はやっぱりあまり合ってはなかったけど
かなり気合の入ったメタルサウンドだったので個人的には好きです


ストーリー、というか戦闘力の話
正直、今更フリーザを出すということである程度は覚悟していたが
もうみんなの強さがグッチャグチャです
誰かが弱体化というか一方的にボコられて割を食う展開は
DB映画ではあるあるなんだけど
それにしたって弱くしすぎだろーって思うキャラもいて
鳥山脚本だし本人の頭の中の強さの序列はこうなっているんだと思ったら
少し寂しさを感じながらも納得はできました

あと青髪の超サイヤ人ゴッド
これは正直、前回の赤髪の超サイヤ人ゴッドと何が違うのかよく分かりませんでした
一応、超サイヤ人ゴッドからさらに修行して習得した
超サイヤ人ゴッドの力を持ったサイヤ人の超サイヤ人という説明はありましたが
いや全然わかんねぇ…やっぱ金色のサイヤ人に戻したほうがいいと思うですよ…
フリーザ様がせっかく超サイヤ人にインスパイアされて金色のパワーアップしたのに
当の本人は青色になってたってフリーザ様が気の毒だわ!!



【総評】
前作のコメディ中心の楽しいドラゴンボール感はたしかに残しながらも
戦闘シーンの大増量で映像的には非常に見応えのある映画でした
間違いなくバトルの量、質とも歴代の映画で一番でした
一方で事前に青色の超サイヤ人と金色のフリーザが公開されていて
物語的にはそれ以上のサプライズが無かったのが少し残念な点
せめてフリーザの変身は公開しなくても良かったでしょ
映画館で金色フリーザ様を初見で見てたらかなり衝撃的だったと思うのにー

フリーザ役の中尾隆聖さんはさすがに叫び声とか衰えているかなと思ったんだけど
まっったくそんなことは無く、むしろさらに凄みを増していたことに驚き
もちろん野沢雅子さんも相変わらずの快演だったりでベテラン声優勢のたしかな実力をあらためて確認できる作品でした

ベジータ狂いの自分としては今回、扱いは不遇ではなかったけど
もう少し活躍してほしかったってのが本音


劇場配布特典の「F巻」に関しては80ページ程度のものだけど
設定画、一部絵コンテ、全編の脚本が収録されていて
これ貰ったらパンフいらなくない?ってくらい
オマケにしてはかなり充実してたので満足

ももクロのポストカードも貰ったけど…
これどうしろっていうねん(´・ω・`)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16

58.3 60 2015年度アニメランキング60位
シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島(アニメ映画)

2015年7月4日
★★★★☆ 3.5 (10)
41人が棚に入れました
白組と日本アニメーションがタッグを組んだ作品となる。

声優・キャラクター
村中知、田辺桃子、永澤菜教、宮澤正、青山穣、鹿賀丈史

スネイブル さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

海水でうすめたラピュタ

原作に忠実と言うより結構アレンジされていますね。
まず、空から首飾りと女の子が落ちてきます。
ええ、ラピュタです。
これは空から海に舞台を変えたラピュタです。
というかタイトルで何となく匂いますよね。
他にも共通した部分が多いですよ。
ではラピュタ同様に楽しいかというと、なんとも大味な感じがしました。
三部作らしいので全部みないと何とも言えないでしょうが、尺をのばした分うすまってるだけの様な。
作画や描写も大味。
冒頭から重りも付いていないロープを投げて手すりに巻きつけるシーンがあり、無理だろと思ってしまいました。
名作劇場の流れを組むファミリー向け作品だと思うので作画どうこう言うのは野暮なのかも知れませんが、もう少し頑張って欲しいです。
結局ラピュタ好きからすると、どのくらいラピュタに似ているかという事が1番見所の作品です。
そういった意味では続編も観るかも知れません。
あと母親役の薬師丸ひろ子が歌う挿入歌は良い仕事でした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【原典回帰にして27番目の世界名作劇場?】

そもそも世界名作劇場ってのは人によっては『ハイジ』も入るとか『ムーミン』からだとか言われてますが公式では『フランダースの犬』からなのでそれに準拠して話を進めますね


で、その『フランダース~』以降の名作劇場を手掛けた日本アニメーションが創立40周年ということで、記念して作られた3部作映画の第1章が今作
62年には東映動画制作の長篇映画が、75年には同名のテレビシリーズがありましたけど別にそのリメイクってわけでなく、公式的にはなんも言ってませんけどオイラに言わせれば【27番目の世界名作劇場】です
そういえば日本アニメーションが映画を作るのって『MARCO』以来ですね


シンドバッドが主人公ではありますがアラビアンナイトそのものをモチーフに色々イイトコドリをしたオリジナルストーリー
船乗りに憧れる少年シンドバッドは、ある日に滅びた一族と言われる魔法族の生き残りの少女、サナが悪漢に追われているところを目撃する
サナの魔法で木馬が空飛ぶ馬に姿を変え、それを追う悪漢達は空飛ぶ絨毯を操る
不思議な光景と魔法族の伝説を聞いた彼はラザック船長率いるバハル号の船員として冒険の旅に出ることを決意しますが・・・


まずとにかく一番凄いのがまるでこの作品が1970年代に制作されたかのように映る色彩と撮影効果です
ホント凄い、これデジタル?
セルアニメの間違いだろって言いたくなります
最近『家庭教師のトライのCM』で『ハイジ』のフィルムに新規作画が溶け込んでる光景を見た方も沢山いることでしょう、あの技術です
現代のデジタル技術をもってすれば1970年代のセルアニメ特有の温かみのある色彩が再現可能ってことですね
素晴らしい


で、作画そのものも背動使いまくってたりと気合十分
背動ですよ?背動!
もはや古の技術ですよ背動とか(お


でも残念なのが一部エフェクトやメカがバリバリのCG、デジ絵なんす・・・
この素晴らしいセルフィルム感に全くマッチしていない・・・
なぜそこだけ楽をしようとしたし・・・
ガッカリ;


お話自体はこれから始まる大冒険活劇の序章に過ぎず、「シンドバッドの冒険はまだまだこれからだ!」というところで次章へ続きます
SF的なガジェットもチラッと登場したことから後半は『未来少年コナン』的な展開も予想されます
見どころは旅立つシンドバッドがお母さんにお別れを告げるシークエンスですね
こーゆー人間模様の丁寧な描写はまさに“世界名作劇場”してました

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンドバッドって実はよく知らない

まえがき
{netabare}ポケモン映画を観に行った帰りに、劇場でこの作品のポスターをみかけました。
放送予定のアニメ映画はチェックしているつもりだったのですが、いたる劇場で放映されているのに、知らなかったということへの驚きと、日本アニメーション企画制作というビッグネームに興味をそそられて、こちらも観てから帰ることにしました。

チケットを買おうと思ったら、一般は一律1000円、中学生以下は700円で二回目以降は無料とのこと。安い・・・!
実は私が知らなかっただけで、かなりメジャーな作品なのかも。と期待していたのですが、座席はがらがら。公開か時間が経っており、なおかつ時間も19時頃と子供向きではない時間帯という事もあるのか劇場内のど真ん中に一人で座っての観賞となりました。
{/netabare}

私はアラビアンナイトの物語を読んだ経験が無く、また世界名作劇場も小さいころに再放送で観た程度の知識です。
実は、日本アニメーションというのも、ポスターを観て、ググった後に知った名前でした。


感想を一言で表せば、シンドバッドの冒険って思ってたよりも現代的かも。

マギやアラジンなどのイメージから、この世界では普通にランプの精霊が居て、絨毯が空を飛んでいるようなファンタジーの世界なのかと思っていたのですが、普通に町の人に驚かれているし、機動力は電磁浮遊で浮かび上がっているようでした。

アリババはマギのイメージが強くて、もっと正義感にあふれて頼りないけどでもやっぱり王子!というイメージだったので、違和感がありましたね。
あと、お姫様!出てくるんだーと感動しました。

なんだか、知らな過ぎて恥ずかしい

この作品はきっと、原作を知っていることが前提のお話なのでしょうね。
私みたいな人は少ないのかもしれませんが、ある程度知識を詰め込んでから見た方が良いのかもしれません。

もしかしたら、中学生以下無料というシステムはこの作品をきっかけに原作を読んでもらい、それを踏まえたうえでもう一度見てほしいという配慮なのかもと思いました。


原作を知っている方向けのあらすじ

物語は3部構成になっていて本作は第1部となります。
第1部では、シンドバッドが不思議な夢を見るところから始まります。
船に乗って世界を見て回りたいと夢見るシンドバッドが母との別れを決意し、航路で出会ったサナという少女を仲間に加えて、彼女の故郷を探そう!というところで第1部が完となります。

物語のテンポは良くてサクサク見られましたが、西方面と言う以外何のあてもなく、冒険はこれからだ!というところで終わってしまったので、果たしてあと2回で終わるのかどうか不安です。


主題歌はGReeeeNの妹分としてデビューしたwhiteeeenの「ポケット」という曲です。
曲調はサビの部分が大塚愛の「プラネタリウム」に似ている気がしました。
歌詞が本編とよく合っていて、未知の世界を夢見る若者の心が清々しいです。
挿入歌の薬師丸ひろ子さんの「わたりどり」にも子を思う母の気持ちがよくあらわされていてジーンときました。


不安はあるけれど、名作になりそうな気も十分にした第1部でした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

57.6 61 2015年度アニメランキング61位
デジモンアドベンチャー tri.第1章「再会」(アニメ映画)

2015年11月21日
★★★★☆ 3.3 (107)
831人が棚に入れました
君と 出逢った。この世界が選んだ現実と 選んではいけない、未来。 だから今、俺はここにいるー

声優・キャラクター
花江夏樹、三森すずこ、細谷佳正、田村睦心、吉田仁美、池田純矢、榎木淳弥、M・A・O、坂本千夏、重松花鳥、山口眞弓、櫻井孝宏、山田きのこ、竹内順子、松本美和、徳光由禾
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

無限大な夢のあとの……

【良かった点】
・デジモン
  進化演出など違和感もありましたが、昔の声そのままだっただけで大満足です。
・コンセプト
  内容そのものはともかく、主人公たちの成長に伴う葛藤を描くというのはいい路線だと思います。

【良く思わなかった点】
・全体像
  序中盤は悪くなかったはずですが、終盤の超変化球により、作品として瓦解してます。
  あからさまな尺調整、序中盤との整合性のなさ、描写不足による感情移入のしづらさ、不自然な設定などなど。
・コンセプトと現実の差異
  前述の通り、大人になった子供たちをターゲットにしている点は問題なし。
  だがしかし、それとは真逆に薄くなった印象を受ける点が多いです。
  キャラデザイン然り、音楽(アレンジの仕方)然り、演出然り。
  主人公たちは学生だけど、主なターゲット層は学生じゃないはず。もっと厚み出せるでしょうに。
・作品愛への疑問
  なんでしょう。
  こうすると熱いよね、ここは拘りたいんだよね、というより、こうしとけば満足でしょ、ここまでする必要ないよね、という声が聞こえてくるんですよね。
  単純に落とし込めていないだけなのか、実際にそうなのかは分かりませんが、一ファンとしてはとても悲しいです。

以下は無駄な構想。
{netabare}
  今まで引っ張る側だった太一が立ち止まったり、闇落ち経験のあるヤマトが逆に引っ張ろうとする、というのは良いと思います。
  問題は設定、描写不足なんですよね。
  街を破壊してしまうから戦えない?
  普通は、目の前で人が傷つきそうになってるのに何を言ってるんだコイツは、ってなりますよね。
  これが街ではなく人になるだけで、大分違います。
  それに加えて、太一が自分の意思とは無関係に他人を傷つけてしまったことがある。(サッカーの試合で誰かに後遺症レベルの怪我を負わせてしまい、今はサッカーから離れているとか、不良に絡まれているソラを守ろうとした際の過剰防衛で、相手を大怪我させてしまったとか)
  などの設定があるだけで大分太一の行動に説得力を持たせられるはずです。

  終盤は……どうしようもないですね。
  とりあえず前中盤の流れを継ぐのなら、成熟期以上への進化は制限されていることにする。理由は後作品でも良し。
  一番の難敵はアルファモンですよね。
  正直、コイツが動いていることも、コイツから逃げ果せていることも不自然だし、戦闘云々で渋々撤退するなんてのはとてもじゃないが考えられない。
  もともと捕まえる気がなく、別の目的があった。など正当な理由が必須でしょう。

  あと、仲間たちが余りにも近くにいるのが気になりますね。
  これだけでリアリティも、バラバラになっていた仲間たちが徐々に集まってくるという熱い展開も奪われてしまっているのが残念。
  離脱組は絶対必要だったと思うんですけどね。
  その相棒デジモンは進化できないという枷、そこから生じるピンチに離脱組の復帰、これだけでもうドラマじゃないですか。
  群像劇、面白いのになぁ。ああホント、もったいないなぁ……。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【復権】ではなく【懐古】に浸る作品ですが、なぜ高校生?なのかが全くもって理解出来ず・・・;

1999年に『ポケモン』や『おジャ魔女』と並んで世の子供達(つまりはオイラ世代)を熱狂の渦に包んだ伝説的名作『デジモンアドベンチャー』の正当な続編


正直色んなところでのアニヲタへの人気アンケートを見るに、『デジモン』シリーズ全ての作品の数字を足したとしても長く多大な日本のアニメ史の中では埋もれてしまう作品なのでしょう
しかし所謂『無印』とか『初代』とか呼ばれる『デジモンアドベンチャー』だけはある特定の世代には神格化されているのだとオイラは分析しています
(決して『テイマーズ』がツマラナイとは言ってない!『テイマーズ』は知る人ぞ知る名作!)


そして『無印』終了から15年、その続編である『02』からは14年の時を経てまさかの続編登場
デジタルモンスター、通称デジモンと呼ばれるキャラクターとパートナーになり、かつてデジタルワールドと現実世界の危機を救った「選ばれし子供達」と呼ばれる8人の少年少女とそのパートナーデジモンの冒険を描きます


今作の監督は元永慶太郎、シリーズ構成は柿原優子、キャラデザ原案は宇木敦哉、音楽は坂部剛


舞台は『無印』から6年、『02』から3年後
八神太一は高校2年生になり、選ばれし子供達は部活やバンドや受験勉強にと、各々の青春を謳歌しつつも少し散り散りになった生活をしていた
しかし現実世界のお台場に突如としてクワガーモンが出現
破壊活動を続け街は大混乱に陥る
暴走するクワガーモンを前にして何も出来ず立ち竦むだけだった太一だったが、肌身離さず所持していたデジヴァイスが突如眩い光を放ち出し、懐かしい声と共にかつて世界の危機を救ったパートナー、アグモンの姿が飛び出してきた・・・


ターゲットは完全に当時の『デジモン』ブームを知る世代、つまり我々(今の20代)に絞っています
デジタルワールドやデジモンなどの世界観については特に説明は無く、OPは和田光司のButter-Fly、EDはAiMのI wish、そしてデジモンが進化する際のBGMは宮崎歩のbrave heart
凄い、本当に僕ら『デジモン』世代しか相手にしていないことがわかります
この潔さには拍手
それに当時はまだ珍しかった3DCGを用いた「デジモン進化」のバンクカットは当然最新の美しく滑らかなモノに差し替えられていつつも、当時の演出を極力再現せんとする“『無印』へのリスペクト”を熱く感じます


デジモン役のキャストは全く色褪せず当時のまま、一新された“フレッシュな”選ばれし子供達役もリアルにデジモンを体感している世代ですし、役どころをしっかり理解しているのが聴いて取れる
ただお話自体には正直ちょっと冷めてしまいました;


だってコチラとしては15年経って当時小学生だったオイラには想像付かない様な毎日を過ごしているし、ランドセル抱えてた頃とは背負っているモノがまるで違う
なのに太一達はデジタルワールドから帰ってきて経った6年間ですよ
その6年間をあたかも15年間アグモン達と会っていない、かのように話すのは違和感しか無かったです
オイラとしては“大人になってしまった選ばれし子供達”を描いて欲しいし、劇中で描かれる太一達高校生の抱える苦悩や葛藤なんてちっぽけとまでは言わないでも【青臭過ぎて】お話の内容が少し安っぽく感じてしまいました
登場人物が軒並みガラケーを使っているのも今の時代では違和感しか無い


デジモン同士のバトルシーンは重厚感あって迫力あるものでしたが、逆にそれ以外のカットの作画はとても低調で、99年のテレビアニメなら兎も角2015年今日のOVAとして考えると現代の水準を満たせているとはお世辞にも言い難い
デジタルワールドではなく現実世界をメインの舞台としていることから、どことなく『テイマーズ』臭を匂わせている点は評価したいです
ただ今後もこの安い感じの青春ドラマが続くと思うと少し評価を下げざるを得ない・・・;
ちなみに劇中キャラがセレクトショップのBEAMSとコラボすると聞いた時が一番腹抱えて笑いましたw
(もちろんカッコ良かったのですがw)
劇中で一番面白かったのは例のタケルの問題発言ですかねwww

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

恐らく地上波でも放送するでしょう

興行によっては。

対象は基本的に20~25前後の15年前に子供だった世代でしょう。

少年少女の物語から青年になり、恋愛が絡んでくるのが「君の名は」や「あの花」や「ここ叫け」、あるいは少女漫画好きで、アニメ好きな世代に向けて作っていますね。

しかし、作画のクオリティはテレビアニメレベルなので恐らくは全6章の後、地上波放送するでしょう。

東映アニメーションなので放送枠はバッチリだし、世代の人のアピールもあるかと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

57.4 62 2015年度アニメランキング62位
映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)(アニメ映画)

2015年3月1日
★★★★☆ 3.4 (20)
90人が棚に入れました
ぼく、ドラえもんです。ある日、テレビのヒーローに憧れたのび太たくんは、みんなでヒーロー映画を作ろうと言い出したんだ。ぼくは、ひみつ道具<バーガー監督>を出して、撮影を開始! ぼくたち5人が「銀河防衛隊」というヒーローになって宇宙の平和を守るお話なんだ。ところがその時、地球に不時着していたポックル星人のアロンに、本物のヒーローと間違われて一緒に宇宙へ行くことに...。ポックル星はとっても楽しそうな星だったんだけど、実は宇宙海賊のある恐ろしい計画が進行していたんだ。このままではポックル星が滅んでしまう。ぼくたち「銀河防衛隊」は、本物のヒーローになって、ポックル星を救えるのか!?

声優・キャラクター
水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「だってそうだろ!?僕たちは本物のヒーローなんかじゃない!!!」

ドラえもんの映画は2015年で35周年
2005年は例の改編で映画が無かったので今作でちょうど35本目になります


監督は90年代よりドラえもんにアニメタとして参加し、第2期以降は演出家としても携わる大杉宜弘が自身初の監督を務めます
ちなみにこの人、岸誠二監督の同期
その他スタッフも大杉監督に縁のある人物に大胆に変わっていてメインスタッフはほぼ映画初登板の方達


物語はヒーロー番組への憧れを実現しようとドラえもんのひみつ道具でヒーロー映画を撮影することになったところ、遥か宇宙の彼方ポックル星から逃れてきた保安官アロンに助けを求められます
ドラえもん達は映画の演出の一環だと勘違いしアロンの頼みを安請け合いしてしまうが、ポックル星は本物の宇宙海賊に狙われており、ひみつ道具のパワーを目の当たりにしたアロンがドラえもん達を本物のヒーローだと思い込んでいた誤解でした
ヒーローごっこを楽しんでいただけだったドラえもん達は、果たして本物のヒーローになれるのか・・・


あらすじはまんま『ギャラクシークエスト』ですが端的に内容を言ってしまうと“勧善懲悪”です
純粋にドラえもんでヒーロー映画をやりたかったのでしょう、見どころはやはりアクションシーン
しずかちゃんの水芸みたいな“アクアビーム”のエヘクト
ジャイアンの肉弾戦
おお、これはもうドラえもんではなく『プリキュア』か『ドラゴンボール』なのではwww


もっと言えば“アメコミ映画”を意識してます
星の危機を訴えるも理解を得られないアロンのわかりやすい苦悩
ヒーローではないことを打ち明けられないのび太のわかりやすい葛藤
わかりやすいピンチ
わかりやすい一騎打ち
わかりやすい逆転劇
悪いヤツはやっつける
近年複雑でヲタ向けなドラえもん映画が続いた反動なのか、キャラも展開もメッセージも簡潔でストレート、まわり道なし
追い詰められた際に真っ先に根を上げるスネ夫の本音が突き刺さる、この辺りは素直に泣けましたよ、オイラとしては;;


ドラヲタ、ってかヲタ的な爆笑ポイントなのは宇宙海賊の幹部達がパロディの塊
ハイドは『なくな!ゆうれい』のゆうれい
オーゴンは『スターウォーズ』のチューバッカ
メーバは『鋼の錬金術師(水島版)』のスロウス(エロい)
イカーロス様は『千と千尋』のカオナシ(歩き方を含めて)
それとドラえもん達がひみつ木っちから出動するシークエンスはまんま『エヴァ』ですね
バーガー監督ってのはたぶんスティーヴン・スピル“バーグ”から来てると思われ
全くの偶然ですがディズニーの『ベイマックス』もヒーロー映画でした、両者の演出を比較してみるのも面白いと思います


ゲスト声優はアロン役に井上麻里奈
宇宙海賊に田中裕二、観月ありさ、市村正親
みんな上手い、声優に関しちゃ全く文句なしです
麻里奈の少年役とか俺得b
バーガー監督が能登麻美子なのは「なんで?」って思いましたけどw
それと今まさに注目したい新人、深田愛衣と佐藤奏美も最初と最後にチョロっと出てます


途中挿入歌、「銀河防衛隊のうた」も含め音楽のスケール感は素晴らしい
が、クライマックスの定石となってきた“ひみつ道具のコンボ”はちょっと迫力に欠けましたね
ソコこそ一番力を入れるべきのはず;


こうなるともう“勧善懲悪”というストーリーそのものが認められるか否かじゃないでしょうか?
オイラとしてはどうかと思いますよ、勧善懲悪って


ところで毎年恒例の来年への伏線に・・・ペガ、グリ、ドラコのシルエットがががががwww\(^∀^)/キタァー

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新わさドラ映画宇宙英雄記。宇宙でのび太達がヒーロー級の活躍。

わさドラ版映画の宇宙英雄記。「スペースヒーローズ」と読むみたいです。
TVでやっていたミラクル銀河防衛隊という特撮?番組に影響され自分たちでヒーロー映画を撮っていた(ドラえもんの道具のスーツ、バーガー監督というひみつ道具をつかって)ところ、本当のピンチに陥っているポックル星のアロンという宇宙人から助けを求められ、助けに行くお話になります。

今回はややいつもよりエンタメ性重視の話のようで、難しい設定などはなく話もただ悪いやつに侵略されそうになる星に悪いやつを倒しに行くストーリーなのでシンプルにストーリーは理解しやすいと思いました。
また、今回はのび太達がスーツを持っていて簡単に敵を倒してしまうシーンもあるので観ていて気持ちがいいです。あといつもドラえもんは道具が自由に使えなくなってしまう展開が多いが今回はそういったこともないため今回はいつになく自由度が高いと思いました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

56.5 63 2015年度アニメランキング63位
夕やけだん団(アニメ映画)

2015年4月1日
★★★★☆ 3.4 (18)
64人が棚に入れました
2015年4月1日より109シネマズ全館にて幕間上映がスタート。毎月1本新作が公開される。


JR日暮里駅からほど近い場所に存在する、夕焼けを堪能できる階段が舞台。

女子高生の七海と不思議な猫のコトブキがノスタルジックな雰囲気の中、毒舌を混ぜつつもどこかホッとするトークを繰り広げていくショートアニメシリーズとなる。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

山ちゃん、器用…。

109シネマズで映画上映前に上映される『紙兎ロペ』的なポジションのショートアニメ。

メインキャラであるしゃべる猫のコトブキ(CV:山寺宏一)と女の子の七海(CV:柴紅音)の掛け合いを基本とした、江戸下町の風情みたいなものをテーマとした会話劇です。

稀に他のおじさんが出てきたり豆腐屋のラッパが鳴ったりしますが、そういうのは全部山寺さんが演じています。たまたま映画館で観る以外には観ないので区分を「未整理」にしていますが、私はけっこう好きですよ、これ…。

ちなみに公式サイト http://www.yuyake-dandan.jp/ で数話が期間限定配信されるほか、ビレッジヴァンガードでDVDを売っているらしいので、映画館以外でも観られるかも。

2017.4.19: 公式サイト情報を追加。

2017.1.16追記:
新作の発表も治まったようなので、鑑賞状況を「観終わった」に変更しました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 22

56.4 64 2015年度アニメランキング64位
劇場版 明治東亰恋伽 ~弦月の小夜曲~(アニメ映画)

2015年7月1日
★★★★☆ 3.4 (13)
158人が棚に入れました
平凡な女子高生の綾月芽衣は、紅く満月の輝く夜、お祭りで出会った、自称・奇術師のチャーリーのマジックにより、物の怪が息づく明治時代の東亰にタイムスリップしてしまう。戸惑う芽衣だったが、鹿鳴館で出会った明治を代表する文化人たち――森鴎外、菱田春草、川上音二郎、泉鏡花、小泉八雲、藤田五郎に助けられ、現代に戻れるようになる次の満月まで、どうにか暮らしていくことに。お世話になっている置屋で、お酌として忙しい日々を送る芽衣は、ある時、自分は物の怪が視える"魂依"であることを知る。そんな芽衣の周りで物の怪絡みの事件が起こりはじめ……。鏡花編のストーリーを主軸に展開される新たな小夜曲(セレナーデ)。めいこいの物語が幕を開ける――!

声優・キャラクター
岡本信彦、浪川大輔、KENN、鳥海浩輔、福山潤、立花慎之介、森川智之

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

映画化とかアニメ化というほど大層なモノでなく凄まじい未完成感にアッケにとられた(^q^)

ケータイゲームからスタートした乙女ゲーを原作に初めてアニメ化された作品
略称は『めいこい』
原作のシナリオを手掛けたのは『最遊記』 や『ハートの国のアリス』シリーズの小説版を手掛けた魚住ユキコ
監督はわたなべひろし
脚本は中村能子


現代の女子高生、綾月芽衣はお祭りの日にチャーリーと名乗る西洋奇術師の手により明治時代にタイムスリップさせられてしまう
タイムスリップ前の記憶を無くして彷徨っていた彼女は戯曲家の泉鏡花、役者の川上音二郎の世話になる事に
芽衣が出会うイケメンヒーロー達は他にも森鴎外(小説家)、菱田春草(画家)、藤田五郎(元新撰組、斉藤一)、小泉八雲(民俗学者)、そして岩崎桃介(福澤桃介、電気王)、とまあ全て明治時代を代表する著名人達がモデル
ちなみにチャーリーの正体は松旭斎天一
そして明治の世に暗躍する妖を目視する才能である“魂依(たまより)”であった芽衣は、同じく魂依であった鏡花と共に妖絡みの事件に足を踏み入れていくのでありました・・・


明治時代を舞台に明治時代の偉人達とのラブロマンス、ときどき妖怪退治・・・と、原作は間違いなくそーゆー方向性なんですが、このアニメ自体はほとんどがコメディ
芽衣の性格もド天然、ウッカリさん、牛肉に目が無く狂いだす、と良い意味でブッ飛んでる(笑)
近年だと『うたプリ』とかと同じベクトル


芽衣と各々の男性達の出会いは描かず、あくまで原作の中盤だけを描いた外伝のようなお話で、事件の鍵を握るオリジナルキャラである岩崎桃介の思惑も明かされず仕舞い


芽衣が神楽坂にいるってことはルート的には鏡花&音二郎ルートで、芽衣と一緒に行動するので一番目立ってるのは鏡花ちゃん
と、いってもちゃんと恋愛として成立してない、鏡花ちゃんのデレが足りない、そもそも芽衣が恋に落ちてない


・・・ということで続きを作るつもりが有るのか無いのかわかりませんが、ほとんどお試し版のような中途半端なアニメ化です
劇場の入場料金も心なしか1600円と控えめ


岡本信彦、浪川大輔、KENN、鳥海浩輔、福山潤、立花慎之介、森川智之、細谷佳正と、原作に引き続きキャストは非常に豪華
かつ、主役に諸星すみれちゃんということでアニメ化への気合はそこそこ感じられます
散々に書いてしまいましたが次回作制作の為にもファンは惜しまずチェックしていただきたいところ

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

rei@低浮上 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

(悪い意味での)期待を裏切らない作品

原作がかなり好きで、
でも乙女ゲー原作アニメって結構クソなので、
そこまで期待せずに観に行きました。


予想を裏切らなかった!!!
悪い意味で予想を裏切らない酷い出来でした・・・(;。;)

鏡花ルートを軸に物語を構成するとのことだったのですが…

ん?これ鏡花ルートじゃない?!

新キャラ出してくると聞いたときから嫌な予感はしておりましたが…
これは酷いwww
思わず失笑レベル。

なんというか、ゲームの続編乞うご期待!
みたいな終わり方で、正直イラッとしました…
話の内容が意味不明なの。
ほんとなんだったの…
普通に鏡花ルート+αで他キャラとのエピソード
みたいな構成にしてほしかったよ…

新作ゲームの前編ですかね、これ。
うん、そうだったんだね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

川瀬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

これは。。

めいこいはかなり好きで、
前売り券を購入し、予定があわず
上映最終日のギリギリになって見ることができたのですが。。

期待外れというか、
これ映画であってるよ!?
アニメの一話とかじゃないよね!?

。。という感じです。

新キャラも登場し、
そのキャラの過去に何かがあったことを匂わせながら
何も回収しない。

これから何かがはじまるような演出ですが
映画としてどうなんでしょう。。
せめてうまくまとめてくれればよかったのに

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

56.3 65 2015年度アニメランキング65位
音楽少女(アニメミライ2015)(アニメ映画)

2015年3月22日
★★★★☆ 3.3 (55)
256人が棚に入れました
――その日、少女は音楽と出会った。謎のハイテンション転校生、千歳ハル。スーパーインドア派少女、熊谷絵里。その邂逅は二人の日常を変えてゆく。踏み出したその先に、少女たちが見い出したものとは……。絵里の歌が大好きなハル。歌う事が大好きだった絵里。2人の好きがいつか重なり、すれ違う。ひと夏の高校生活を2人なりの青春を燃やす事に費やした2人。青春のこんな素敵な1つの形「音楽少女」のグランドフィナーレ。

声優・キャラクター
沼倉愛美、瀬戸麻沙美

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

シャフト演出と若き才能達の共演!“超作画萌えアニメ”の爆誕!!これは本当に歴史的傑作!!!【普通の女子高生がネットアイドルしてみた】

アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください


はぁw
なんていうかこれはやってくれましたね
良い意味で溜め息すら出ます


制作はスタジオディーン
監督はシャフト出身、『D.C.Ⅲ』や『桜Trick』の石倉賢一
キャラ原案は『天体のメゾット』や『ガールフレンド(仮)』のqp:flapper
そしてキャラクターデザインは僅か25歳というホンモノの天才、『ゆゆ式』や『ばらかもん』のまじろ


謎の言動が多い転校生ハルに付きまとわれる大人しめなインドア派少女、絵里
実は絵里の歌声に惹かれたハル、彼女を歌わせようと必死に誘うのですが極度のあがり症の絵里は頑なに断り続ける
しかし絵里の正体はネットで話題をさらった歌ってみた動画の投稿者だった
ハルは絵里とユニットを組んで二人でデビューする思い出を作りたいと願うのですが・・・


内容は石倉監督らしいコテッコテの青春コメディ、萌え萌え、キマシ系、美少女動物園
演出も監督らしい所謂シャフト演出で、パース無視の奥行き感の無いレイアウトの背景、首を傾ける仕草、ぬるぬるズーム、が一杯出てきます
大それた内容では無いというか、中身自体は【クソアニメ】として楽しめる方しかオススメは出来ません、残念ながら


ところがこれまでの石倉監督作品とは違って、【めちゃくちゃ作画イイんです!】
なぜならそう!まじろさんだから!
ああ、この30分が(作画的に)どれだけ凄いのかわからない人はちょっと可哀想;
そんぐらいオイラは感動しました!
だってほら!ずっと動いてる!
止め絵とかそーゆー省エネ、小細工、一切無しの芝居作画です!
アニメミライ2015はどの作品も大変素晴らしい作画だったのですが、作画だけに限ればこの作品がブッチギリです!
いやマジで!


音楽、というか歌唱シーンを題材にしているだけあって全体的な音響面もgood
本格的にキャラソンも作ったらしく、今後は商業展開させていくようです
だってメインキャストに沼倉愛美、瀬戸麻沙美ときといて、なぜかサブキャラに早見沙織がいるぅ~と思ったらやっぱりキャラソン出たかw


いや、ホント内容は萌え萌えなだけで山も谷も浅いようなクッダラナイお話なんですが(爆)
そこを許していただける方!
是非ともお時間許すときにご鑑賞を!
オイラは歴史的傑作だと思いますよ?




投稿 : 2024/05/18
♥ : 19

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

音楽ベースの友情物語。早見沙織さんが癒し系地味役でした。

アニメミライの宿命か。
30分だと短過ぎ。
ストーリーがダッシュなので、じっくり観たい作品です。

なんといっても、少女のキャラ配分が絶妙。
周囲無視、完全マイペース躁少女、ハル。
周囲気にし過ぎ、実は強気な鬱少女、絵里。
微エロ・微百合、漫才チックなコンビに拍手です。

ハルは超音痴、絵里は超あがり症。
でも二人で歌うと、あらあら不思議・・・。
ほんの少し笑って、ちょっとだけ感動しました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 27
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

音楽少女!

エミールさんのレビュー見て視聴しました。
若手アニメーター育成プロジェクト、アニメミライの作品です。

作画がとても綺麗で、登場する女の子達がキュート♪
キャラの瞳のデザインが
宇宙を思わせるような光の入れ方で綺麗です。

ざっくりとしたあらすじだと、
音楽に目覚めて歌が大好きなハイテンションガールのハルと
シャイで歌うことが好きだったクールガールの絵里が
ライブに出て青春しちゃうぜ!なストーリー。

30分なので説明不足や物足りない描写があるけど
ユニット組んで二人で挑戦していく姿が良い感じです。

余談 ネタバレあり
{netabare}
このアニメ見てたら、昔ユニットを組まないと出場出来ないライブに
出た日のことを思い出しました。
ハルと絵里がカラオケで二人で初めて歌うシーンや
振り付け考えるシーン、衣装を考えるシーンなど印象深いです
ライブ前日にハルが4ヶ月後に留学すると聞いて絵里が戸惑って
解散の危機になるところでハルが絵里への真っ直ぐな想いを伝えるシーンが
グッときました。
「一緒じゃないと、歌えない」と
相方を思う気持ち、良いですね。

最後に大きなライブ会場でピンマイクでダンスしながら歌うシーン・・
羨ましかったです(笑) 
小さいライブ会場だとスタンド式マイク&長いコード付きだから
両手使えないんだぞ!マイク持っちゃったら
片手だけの振り付け考えなきゃいけないんだゾ☆と、思いました(笑)
女の子同士で組むのって良いですね。楽しそう・・♪
欲を言えば、二人のライブに出るまでの過程がもっと観たかったです。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 26

55.9 66 2015年度アニメランキング66位
ハッピーカムカム(アニメ映画)

2015年3月22日
★★★★☆ 3.2 (21)
62人が棚に入れました
アニメミライ2015作品。有限会社SynergySP制作。

ひとり暮らしに飽きた、ひろし。

メイド型ロボットをロボット会社・ハッピーカムカムに注文しましたが、やって来たのは母ちゃんロボット、ヨシコでした。

ひろしは実の母親以上に、母ちゃんとしてふるまうヨシコに内心は穏やかではありません。

でもヨシコとの毎日のふれあいの中で、ちょっとずつ素直な気持ちが、ひろしの心の中に芽生えてくるのでした。

そしてあることをきっかけにひろしの心は動き始めます。

なぜただのロボットの母ちゃんがひろしの心を救ったのでしょうか。


声優・キャラクター
渡辺菜生子、森屋正太郎、会一太郎、荒嶽恵

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【抱腹絶倒の喜劇!】「ひろし、これは紙の女の人だよ?」【女は紙とjpegに限るとはよく言ったもの】

アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください


制作はsynergySP


実の母を亡くし、仕事も辞めてしまってニートを満喫する元エリートの主人公、ひろし
実家の莫大な遺産を叩いた金でロボット会社ハッピーカムカムにメイドロボットを注文するのですが、半ば無理やりに母ちゃんロボットのヨシコをお試しすることに
ヨシコは馴れ馴れしく説教したり、少しズレた振る舞いでひろしを困らせますが、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます
やがてヨシコと過ごす日々の中、ひろしは亡き母の姿を思い出していく・・・


とまあ、あらすじだけ書くと【感動大作】っぽいのですけど、実際は【お笑いコント】みたいな30分です
原作、脚本、音響監督を劇団の主宰も務めているTARAKOさんが担当
演者もTARAKOさん縁の舞台経験者ということでまんま舞台劇のノリで会話が飛び交う素敵な作品です


キャラデザや色彩は柔らかい感じでファミリー向けな雰囲気さえ出ていますが、内容は大の大人が腹抱えて笑えるほどシュール
ヨシコの歯に衣着せぬ物言いがまさに『THE・昭和の母ちゃん』してて心地良い
ややブッ飛び気味のハッピーカムカムのセールスマンもいいキャラしてます


最後はイイハナシっぽく終わりつつ、TARAKOさんの歌声に癒されるエンディングテーマで〆
とても充実感のある一本に仕上がっています
舞台や会話劇系のアニメがお好きな方には気持ちよく薦められる作品ですb

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

ato00 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

こんなんで幸せになるのかな?

アニメタイトルはコミカルなのに、今一パッとしない作品。
コミカルさを演出しているようですが、今一つ笑えません。
視聴者を感動させようとしているのが、不自然さを醸し出しています。
お母さんアンドロイドに更生させられる息子という構図が陳腐。
ハッキリって面白くありません。

キャラも印象に残らない。
声優さんの演技ものっていない。
作画も日曜朝アニメのよう。
私好みではないですね。

何かいい所を必死に探しました。
アニメ全編に妙な明るさが流れていることぐらいかな。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アニメミライ2015作品

「世界の国から、こんにちは」じゃなくてw 「家族の絆」

SynergySP 30分

CVは声優さんというより俳優さんが多いようです。

色々と悩みがある主人公と、お手伝いアンドロイドさんとのお話です。

主人公を立ち直させるため、色々とアンドロイドさんが頑張ります。

作画は、ひと昔の前のどちらかといえば教育番組に出てくるようなキャラクターなので、好き嫌いがあるかも知れませんね。

短編なので難しいかもしれませんが、立ち直らさせる理由には説得力としてちょっと弱かったように感じます。

コミカルな作品ですが、コミカルな部分が空回りしている印象でしたね。

最後に、「おまえのかーちゃん、でべそです」で終わりたいと思います。(この作品を観ていない方には分からないことを書いてすみません)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 23

55.3 67 2015年度アニメランキング67位
ポケモン・ザ・ムービーXY「ピカチュウとポケモンおんがくたい」(アニメ映画)

2015年7月18日
★★★★☆ 3.3 (11)
46人が棚に入れました
ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」と同時上映される。

ピカチュウ、ニャース、デデンネなど可愛いポケモンたちが大集合。今年も明るく楽しいストーリーが展開される。

55.1 68 2015年度アニメランキング68位
紅殻のパンドラ(アニメ映画)

2015年12月5日
★★★★☆ 3.1 (14)
132人が棚に入れました
サイボーグやロボット技術が発展した近未来が舞台のSF作品。全身が義体の少女・七転福音が、人造のリゾートアイランド・セナンクル島を訪れたことから物語は幕を開ける。親類のもとで新生活を過ごすはずだった彼女を待っていたのは、重武装テロリストや大量破壊兵器に囲まれた暮らし。命の危機と隣り合わせの島で福音は、とある少女と運命的に出会う。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「MASAMUNE SHIROU」の名前に釣られた海外の反応が楽しみ(笑)想像の斜め上を行く百合エロSFギャグアクションバカHENTAIアニメ!安心して下さい、六道紳士ですよ

『攻殻機動隊』の士郎正宗と『エクセルサーガ』の六道紳士が手を組んだ!
・・・混ぜるな危険とはよく言ったものです(爆)


『攻殻機動隊ARISE』のスピンオフ、、、のつもりだったそうですが紆余曲折あったのちに結果的に独立した作品になったそうな
全身義体の少女、七転福音(ナナコロビネネ)とアンドロイドのクラリオン
二人の出会いが描かれるのが今作
2016年1月からテレビシリーズも始まりましたが今作はテレビシリーズの1~2話に相当するものです
違うのは主題歌の有り無しのみ


美少女2人のバディアクション
さらに『攻殻機動隊』でお馴染みの「義体化」「光学迷彩」「○○コマ」といったキーワードが登場します
この萌え萌えなキャラデに『攻殻』の世界観
コレを笑って許すか否かで賛否がだいぶ分かれそうですね
ちなみに事件に巻き込まれた福音に戦うためのアプリとクラリオンを託すマッドサイエンティストのウザルは田中敦子さんが演じてます
【少佐の無駄遣いはやめろ!】


福音がアプリ、パンドーラ・デバイスを起動させるための手順が【スカートを捲ったクラリオンの下腹部に指先を突っ込む必要がある】というのはもうアホの極み
(当然、クラリオンはアンドロイドなのでパンツこそ履いているもののソコには”ツルツルの‟端子の蓋があるのみです!)


光学迷彩、と称して魔法少女めいた衣装に変身するのもお笑い種
逆に目立ってるし!


この作品、とことんバカってか想像の斜め上を突いてくる感じが凄くツボw
名和宗則監督ですしね
しかし肝心のアクションシークエンスが紙芝居作画だったのが致命的に残念です;
テレビシリーズではもっとクオリティアップしてくれると信じたいもの
こんな【クソアニメ日本代表】みたいな作品ですが(褒め言葉)全部笑って許せる方にはオススメしますb


あー、ちなみに音楽はTECHNOBOYSで本編と違ってめちゃくちゃカッコイイですよ!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 14

もぐりん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

士郎正宗さん原案の萌えアニメ(´▽`) 攻殻のイメージを振り払ってご覧下さい♪♪

攻殻機動隊や、アップルシードなどが代表作の士郎正宗さんが原案で
同人作家である六道神士さんが作画を担当する同名コミックのアニメ化
攻殻機動隊の世界よりも前という設定だけど攻殻とは別ストーリー

儀体化した少女ネネが、ある科学者と連れのアンドロイドと出会い
騒動に巻き込まれる近未来アクションコメディ・・・かな?

漫画家である士郎正宗さんがあえて作画をしなかったのは、自分の
絵が今の萌萌えの風潮に合わなかったからだとか・・・

さて、完走後の感想ですが、

設定が人類の脳以外の全てを儀体化したサイボーグ最初期と言う設定
なので、関節をあえてドールのような球体関節にしていたのは
それっぽくて良かったw

ただ首だけは普通で球体関節じゃなかったんだよね、他の関節は球体
なのに、あれだけ複雑に動く首の関節が球体じゃないってのが不自然に
思えたな・・・

そしてこの作品で1番驚いたのはエロい・・・
設定がいちいちエロいぉww

主人公の儀体化少女【七転 福音(ネネ)】の手をメイド服を着た
アンドロイド【クラリオン】がスカートをたくし上げてローライズな
パンツの辺りに手を入れることで情報のやり取りをする
インターフェイスだとはw 赤面しながらのシーンがエロい・・

なぜそこに情報端末を備えなければいけないんだwww

そしてこの作品、終始気になったのは、劇場での視聴でしたが、
あまりよい作画とは言えなかったです、風景もさることながら
衣装やキャラクターにいたるまで劇場品質では無かった・・・
地上波でも低いレベルの作画品質だった、せめてOVA品質なら良かった。

士郎正宗さんの作風を知っていて、攻殻機動隊やアップルシードのような
本格的なサイボーグアクションを期待して視聴すると裏切られますww 
前者のような硬派な、またドミ二オンのようなコミカルな作風とは
うって変わって萌え風味が効いていますww

士郎が原作ってことだからもっと複雑な設定のお話かと思って
構えてたけど、むしろ単純明解、コレがホントに士郎正宗原作なん?
ってくらいに萌えアニメだたぉ(´▽`)

ちょっと意表を突かれた感じでしたがこゆのも結構好きだったりしますw

投稿 : 2024/05/18
♥ : 18

さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

久々に観たこの感じ(酷評)

TVアニメだったらまず1話で視聴を断念しただろう。いや、原作の漫画を知っていたなら視聴候補にも上らないかもしれない。
視聴前の作品情報確認って大切だなあと痛感した作品だった。

何処が気に入らないかって、

①まず少女が自分でスカートの裾を掴んで持ち上げるシーン。
なんで、平然と持ち上げてるの?
なんで、保護者的な大人の女性が少女に対してそれをさせて満足してるの?
なぜ、アクセスポイントが丹田の辺りじゃないといけないの?
持ち上げる位なら最初からはかなければいいのに。

この作品に限ったことじゃないけど見る度に胸糞が悪くなる。


②いじめなんじゃないかってくらいクラリオンばっかり扱いが酷いこと。
保護者的立場の女性は本人は嫌だって言っているのにマスター権限でクラリオンを黙らせて、主人公の女の子に「好きなだけ触って良し!」とか言っているし、
主人公の女の子も女の子でチャンスと言わんばかりに撫でまわしているし、
兵器との戦いの際にクラリオンが傷ついても、挟まって動けなくなっても放って置かれてるし、

彼女を助けてくれる女の子はこの作品には登場しないのたろうか。


絵的なことで言えば
主人公とクラリオンが義体という設定で、関節に稼働式フィギュアのような感じの線かあるのに、立体感が無いせいで、ボディペイントの様にしか見えないのが残念。
動きも止め絵ばっかりだし、最近のテレビアニメでも、下の方に入るクオリティ。
これで1月から始まるTVアニメに期待して下さいなんて、私には無理だ


士郎正宗氏といえば、攻殻機動隊とアップルシードのイメージしか持ち合わせていなかったが、この作品はそれらの雰囲気とは程遠い。



良かったのは、声優で田中敦子さんが出演していた事くらいかな。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

54.7 69 2015年度アニメランキング69位
クミとチューリップ(アニメ映画)

2015年3月22日
★★★★☆ 3.1 (22)
69人が棚に入れました
アニメミライ2015作品。手塚プロダクション制作。


整然と輝く鋼鉄の摩天楼、縦横無尽に交差するハイウェイ、人のサポートをするロボット達、それがクミの住む世界――そのビルの間の噴水が流れる公園がクミの遊び場だった。

豊かな草木は全て人工物であり、飛び交う蝶も流れる水もデジタル映像だったが、クミはそれを当然だと思っていた。

なにしろそれしか見たことも無いのだから。

その公園に毎日やってきては人造花を描き続ける老人がいた。

老人はある時人造花の間から奇跡のように息吹いているチューリップの芽を見つける。

一緒にチューリップの成長を見守るクミだったが、ある日……。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

30分サイレントという大作です!大ベテランと若手のコラボ!!これぞ国家予算の正しい使い方!!!

アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください


制作は手塚プロダクション
総監督はお馴染みの手塚眞
初監督となる吉村文宏
キャラデは手塚プロの重鎮である杉野昭夫(クレジット上では“中堅原画”とか書いてありますが超大ベテランですw)


ヴァーチャルリアリティが普及してたり、車が空飛んでたり、ロボットが管理する公園があったりのメトロポリスを舞台に、造花だらけの花壇に芽生えた一輪の“本物のチューリップ”
このチューリップの成長を楽しみにしながら、日課の絵画制作を楽しんでいた老人
老人と花壇の前で知り合った少女クミ
二人はチューリップの成長を暖かく見守りながら交流を続けますが、ある日チューリップは枯れてしまい、老人も病に倒れてしまう・・・
そこからクミと、彼女と同世代の少年達を巻き込んでの奮闘が始まるのです


なんとこの作品、30分間まるまるセリフなしという近年稀に見る形式を取った作品です
なので一切のごまかし無し
表情、アクション、芝居
その全てが作画に委ねられるという2015年度アニメミライで最も難しいことに挑戦しています


もちろんそこは杉野御大の指導の下、フルコマを多用する古きよき時代の動画エッセンスがふんだんに盛り込まれ、「CGかリミテッドアニメか」、に二極化しつつある日本のアニメへ【第三の選択肢】を残させようとする心意気を感じます
この凄さがわかんない人は『SHIROBAKO』の12話とか観ていただきたい感じ


物語終盤の鍵を握る背景描写も素敵です
セリフの代わりに物語に起伏を与える服部隆之のスコアリングも秀逸
そうえいば服部さんも最近ではTHE ORIGINとかアニメの仕事が増えてきましたね


とても実験的な内容、手法の作品ですが後世へ伝えるべくして作られた一本、という思いをひしひしと感じますね
こーゆー作品にお金を出してくれるのがアニメミライというプロジェクトの価値だとオイラは思います

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

この作品を見るのに大切なのは読み取ろうとする努力、そして想像力

アニメミライ2015の作品のひとつです。
これまでアニメミライの存在は知っていましたが、真剣に見たのは初めてです。(キャッチしてる方のレビューで気になったので…笑)

すべてが未来的に美しく整えられ、動植物すら機械化された街で、本物のチューリップを巡って展開するクミという名の女の子の物語。

{netabare}
どちらかというと子供向けのシンプルなストーリーではありますが、かつては理想とされた未来都市像と自然物の共生、おじいさんからクミへ受け継がれる心、子どもの持つエネルギーと、読み取ろうとすればいくつものテーマが見て取れます。

この作品で珍しいのは、セリフは一切なく、キャスティング自体されていないということ。
そのため、絵(演出、表情、動きなど)からストーリーを読み取る集中力が必要になります。

この手法、私はとても好きです。セリフが状況や心理の説明になってしまっているアニメが時々ありますが、常々良くないと思っているクチなので。
ストーリーもキャラクターの心理も絵を真剣に見ないとわからない、というのは挑戦でもありますが、この媒体ではある意味正しいアプローチです。音もセリフも大切だけれど、アニメーションは映像作品なのですから。

最初は、セリフなしは好きなんだけど、息遣い、笑い声、悲鳴、泣き声などはあったほうがいいな、と思っていましたが、最後まで見ていて、ああ、なくて良かったのかも、とも思いました。
というのは、演じる声優さんの名前が浮かばない、声優さんの他のキャラクターのイメージを引きずることがないからです。

一人の声優さんが色んなキャラクターを演じているのを知って驚くのも楽しいけれど…声も視聴者のイメージで良い。キャストの経歴や容姿は一切浮かばない。そういうアニメもあっていいと思うんですよね。
クリエイターの方の挑戦が見られるアニメは見ていて楽しいです。

…ふと思ったことですけど、この世界、すべてが機械化されているのはけして悪いこととして描かれてはいないと思います。
それでも、エネルギーを持て余す子どもたちにとっては、この街は少々窮屈なのでしょうね。仲間と一緒にチューリップを育てるのは、健全にエネルギーが向かう先だったということかもしれません。 {/netabare}
(2016.3)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

ato00 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

若年向け無声アニメ。

手塚プロが作る子供向けアニメ。
声が無いので、BGMにより心情が伝わる仕組みです。

人工物が支配する未来都市が舞台。
アンドロイド犬を連れた少女(たぶんクミ)が主人公。
志半ば?で入院した絵描きじいさんを励ますために、自然のチューリップを育てる話です。

題材自体がありふれているので、大人が楽しめる内容ではありません。
かと言って、子供がこのアニメで何かを得るかといえばそれも疑問です。
また、声の無いアニメがアニメの真髄とも思えません。
まさか、雰囲気アニメか?
はたまた、実験的作品か?
私のような娯楽アニメ好き人間にとっては最悪の作品でした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 18

52.7 70 2015年度アニメランキング70位
台風のノルダ(アニメ映画)

2015年6月5日
★★★☆☆ 3.0 (124)
383人が棚に入れました
スタジオコロリドの作品。


その少女は、台風にのってやって来た。

僕たちに「本当に大切なこと」を教えてくれた、不思議な少女との一夜の物語。

舞台はとある離島、文化祭前日の中学校。

幼いころからずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、突如現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。

「“地の渦”と“空の渦”と“私”が一つに繋がれたとき、この星は生まれ変わる…」。

その頃、観測史上最大級の台風が学校を襲おうしていた──。

声優・キャラクター
野村周平、金子大地、清原果耶

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

間違いなく2015年を代表する、そして今後語り継がれるであろう【迷作】ジブリの血は今もココに生きていることの証明

スタジオコロリドの最新作で約30分の短編
観に行く前に『サイコパス』とか『ラブライブ』とか『ガルパン』とか劇場に観に行く人は沢山いるかもしないけど、コロリド観に行くのは“ガチヲタ”だけですねって話をしました
観客少ねー(笑)
テレビCMまで打ったのに!


監督は若くしてスタジオジブリのアニメタを経験するもコロリドに加わる為ジブリを離れた新井陽次郎
キャラデザと作監は学生時代から作品を発表し続け、その才能を注目されている石田祐康
奇しくも2年前にオイラが手放しで絶賛した短編映画『陽なたのアオシグレ』の監督と作監の立場が入れ替わったカタチ
コロリドが誇る二人の若き天才が再びタッグを組むこととなったわけです


舞台は本土と橋で繋がれた小さな離島
文化祭の準備が進められる中学校で親友同士の東シュウイチと西条ケンタは東が野球部を辞めるという件をキッカケに揉み合いの大喧嘩をしてしまう
気不味さから孤立しようとする東だったが、観測史上最大の台風が迫っているという空をふと見上げると、なんと高圧線の上に立ち吹き荒れる空を仰いでいる一人の少女の姿を目撃してしまう・・・


30分という短い尺の中に、一人の少女の謎を巡るスペクタクルが繰り広げられる本作
内容自体は少々詰め込みすぎている感が否めませんが、最も注目したいポイントはその演出
元ジブリということもあってか、新井監督が手掛ける画面は初めから“ジブリっぽさ”を意識しており、コンテや設定には堂々と「山田君やかぐや姫のように」などの具体的な指示が書いてあります


序盤の慌しく進められる文化祭の準備、揉み合いの喧嘩とそれを取り巻くクラスメイトなど大量の登場人物が画面の中でひしめき合い、所狭しと動き続ける様はまさにジブリ映画の作画


文化祭ということで色とりどりに飾られた校舎、豪雨に荒れる島の自然、終盤鍵を握る旧体育館の朽ち果て方、CGが駆使された雲など背景も見どころ


声優未経験な若手俳優をメインキャストに起用しているのもジブリっぽさ(日常っぽさ)を出す為の一端でしょう


それに詰め込みすぎなストーリーも裏を返せば近年「もっとファンタジー色が欲しい」と叫ばれてきたジブリへの声に応えるかのようです
惜しくもジブリ自体は長編映画制作から撤退してしまったわけですが、その想いや技術は新井監督を通していまココに、コロリドの中に甦ったというわけです
ジブリみたいな映画を作れる会社はあるんだ!ということの証明、それもこんな若いスタッフの手で、ですよ


今後も新井陽次郎、石田祐康、スタジオコロリドからは目が離せませんね
彼らこそ【ポスト宮崎駿】【ポスト高畑勲】なのかもしれません

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

セカイ系の基本は20世紀のエロゲーです。それを知らずに手を付けるとこんな作品に。

2015年公開の劇場用アニメ 26分 同時上映は「陽なたのアオシグレ」

監督 新井陽次郎 作画監督 石田裕康 音楽 浜渦正志 制作 スタジオコロリド

自主製作アニメのクリエイター達が立ち上げた「スタジオコロリド」による作品。
同制作会社の「陽なたのアオシグレ」2013年と同時上映ですが、さすがにこれだけでは公開は無理でしょう。

巨大台風と言えば2011年に東京を襲いまして、
うちのマンションから見える元女子校の共学高が下校不能と言うことで朝まで明かりがついていたのを思い出しました。
東京では20年に一度の大災害でも、西日本の方にとっては日常茶飯事でしょうね。
私は台風は怖いので夕方には寝ちゃって深夜3時ころ起きたら、
すっかり風がやんで、破壊された街路樹が散乱していました。

この作品の台風の作画はかっこいいです。リアルです。
それだけでした。
何がどうなってこんな物語になったのか知りたいくらいです。
若いからと言ってアニメ創作を舐めないで欲しいと言いたいくらいです。
声優は俳優を使ったようですが、
まともな指導が出来ないのなら本職の声優を使わなくては駄目でしょう。
俳優の宣伝と言うことでマネーの問題だとしても、
それなら監督が声優の指導方法をじっくり勉強してから造るべきでした。

ネタにもならないネタアニメということで一気に冷めるような作品でした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 27
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

中身がない

テンポが良いです。
背景は雲の流れていく感じに迫力があり、作画は期待出来そうな印象でした!

ただ、話が進むに連れて疑問が浮かぶ、浮かぶ
{netabare}
ノルダは誰の命令を受けているの?
なぜノルダは制服を着ているの?
主人公が野球を止めた理由は?
あの乗り物はなに?
リセットってどういうこと?
{/netabare}
全ての設定が丸投げで疑問符だらけです。
全てを描く為に2クールは必要なんじゃないでしょうか。
まるで最近のテレビシリーズの0話のようなそんな印象を受けました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16

48.4 71 2015年度アニメランキング71位
UFO学園の秘密(アニメ映画)

2015年10月10日
★★★☆☆ 2.5 (13)
45人が棚に入れました
映画「UFO学園の秘密」では、高校2年生の男女5人組が、次々と事件に巻き込まれていきます。

グレイをはじめ、幾種類もの宇宙人も登場。アブダクション(拉致)や脳に特殊なチップを埋め込むといった、宇宙人のリアルが大胆に映像化されています。

声優・キャラクター
逢坂良太、瀬戸麻沙美、柿原徹也、金元寿子、羽多野渉、浪川大輔

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

誤解を恐れず言わせてもらうと、映画としてはかなりの傑作

某宗教団体が絡んでるアニメ映画の第7作
劇場に足を運んでも優待券で入っていく“関係者”ばかりで【圧倒的アウェイ感】を味わうことになりますので正直オススメしません
例の団体が作るアニメ映画はこれで7作目ということで、それなりに実績があり、ちゃんとその道のプロのスタッフの手で、然るべき予算を掛けられた映画なのです
だからぶっちゃけるとそこらの映画よりもかなり良く出来ています
悔しくも感心してしまいますね
旧作はどれもファンタジーでしたが、今回は普通にSF
そして学園ドラマです


全寮制の進学校に通う5人の高校3年生
レイ(逢坂良太)
アンナ(瀬戸麻沙美)
タイラ(柿原徹也)
ハル(金元寿子)
エイスケ(羽多野渉)
5人は進路や恋愛関係に悩みながらも高校生活最後の1年を満喫していた
しかし学園の生徒達の間に出回る不穏な噂の出所である「天才塾」と呼ばれる謎の施設に、ハルの妹のナツミ(千菅春香)が入ってしまったことをキッカケに、ナツミの様子がおかしいことに気付く
5人はナツミを心配し、大学教授の夜明(浪川大輔)に相談したところ、天才塾が宇宙人の施設でありナツミはUFOにアブダクションされてしまっていたことが判明する
宇宙人の目的は何なのか?証拠はあるのか?
5人は「チーム・フューチャー」を結成し、文化祭で発表する研究課題をUFOと宇宙人の存在証明とするのですが・・・


まず主人公を5人の若者、それも等身大感のある若者としたことが上手い
これまでのありがたーい類の映画は必ず説法をする超人がいて、ソイツが中心核でしたが、それがむしろネタアニメっぽく見えてしまう点であって露骨に教えを説いてくる姿が教典の解説書臭い内容にしてしていましたね
が、それらと違って今回は青春群像劇として普通にラノベとかでありそうな気すらしてきます


序盤ではこの団体が提唱する宇宙の法則や黄金比に隠された神秘の秘密ナンチャラ、科学とうちの宗教は密接してるよナンチャラをそれとなく挿入してくるのですが、それ自体は本題ではないしむしろ前の映画で散々やったので割愛している
こーゆー潔さが前作までの映画には足りなかった


肝心なのは中盤、説法をする超人の代わりに友好的な宇宙人が主人公の前に現れ、宇宙人が与えてくれるヒントによって5人の主人公達が各々に悟りみたいなものを得ていく部分
これがかなり具体的で解り易い上に、主人公達もちゃんとした回答に辿りつけている
それも美麗なCG、巧みな演出で画面的には全く飽きない、むしろ魅せられていきます
いやはや、【映像ってのは時に麻薬】ですね、杉井キサブローと肩を並べられるレベルですよコレは
ただ宇宙人の司令官がどう見ても『メーテル』なのはどうも狙ってやってるというか、総裁的にはマジらしいです


そこから終盤、必ず何かしらの山場を持ってくることはわかっていましたが【敵性宇宙人が中国の軍部と手を組んで主人公達を狙っている】という展開にはアッケに取られました・・・
人類の革新とか世界平和とか謳っておきながら中国とだけは馴れ合え無い、ってのは彼らがよく提唱してる文言にありますね
しかしまあ中国を宇宙人扱いとは・・・流石に想像の斜め上をいって参った;


最終的には最早お約束ですがスピリチュアルな力でこれを解決していくわけです
「SFどこいった」
とは、流石のオイラももう慣れたので思わんかった、ってかその辺はクライマックスへ向けてもう一山欲しかったのが受け手としての本音なので及第点なのでは;


何より、見ての通りの豪華キャストですし、ちゃんとアニメのことわかってるスタッフの手の作品
作画めちゃくちゃ良いですし、劇伴も挿入歌もかっこよすぎる
アンナちゃんすげぇ可愛い
ハルとナツミの姉妹の揺れる情緒の演技も聞き惚れる
どんだけ集まってんだよ!ってぐらいスポンサー様がいる
プロダクト・プレイスメントと思しきカットも仕掛けてくるぐらいお金貰ってるらしい
ですので、ちゃんとお金と時間を掛ければ【良いアニメ映画】って出来るんですねー、って具体例のようで、嬉しいような悲しいような・・・


最初に言った通りオススメはしませんが、これよりツマラナイ映画ってアニメに限らずイッパイありますし、そういった意味では素直に「良い作品だ」って言いたいと思います
リドリー・スコット然り、映画と宗教とお金は切り離せませんよ
これに負けない映画をみんなもっと作ってくれ、としか言えん







エンドロールラストで例の団体のありがたーい合唱曲が流れて【感動が全て萎えました】
それだけはやっちゃダメだって・・・;

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

布教アニメ映画です

最初から最後までまあ宗教臭い。宇宙が舞台と言うから最初はSFなのかなと思っていました。しかし、後半いきなり輪廻の話に変わり、スピリチュアルな感じに…悪い宇宙人は中国軍と協力しているとか、時間が経つに連れてどんどんカオスに…

でも悔しいことに教えは良く分かりました。
教えを分かりやすく説くという本来の目的から見れば大成功と言って良いでしょう。

劇中歌は良いし、作画も綺麗だし、ほんとテーマだけなんです。
それが無ければ素直に楽しめたのにな…と思わずにはいられません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

VcQwW69965 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

歴史に残る糞アニメ集の一角 高校生の文化祭レベル

これを高評価している奴の気が知れない
本来その設定は無理があるだろ・・っていうような事もエンターテイメントとして純粋に楽しむ気持ちがあれば気にはならないかもしれないがこの作品は異常というか適当というのかとにかくそういうのがぼんぼん出てくる はっきし言ってアホくさい、学園とUFOを無理やりつなげただけ ダハールというUFOの主砲がインディペンデンスデイのあれに似ている このエネルギーを止めなければ地球そのものが消滅してしまうと味方宇宙人が言っているが 悪宇宙人は地球を支配したいのか滅ぼしたいのか全くの謎 高度な文明とダハールという最強の力を手にしている悪宇宙人が中国軍と手を組んでアジアの覇権をどうとか言っているシーンは見ているこっちが恥ずかしくなった 主人公の男が自分の力に目覚めて不細工な大男になった時もセンスを疑った 実は宇宙人でした的な先生も竜になって登場するし 学園関係ねえだろwwって思いながらもなぜか学園の関係者が巻き込まれていきなぜか地球の存亡がこの学園の生徒達にたくされるむちゃくちゃな展開 無理やりすぎる学園はちゃめちゃUFO糞アニメ 小学生向けです 作者は中2病です

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

計測不能 72 2015年度アニメランキング72位
FW:ハマトラ(アニメ映画)

2015年11月14日
★★★★☆ 4.0 (6)
73人が棚に入れました
タイトルの「FW:(フォワード)ハマトラ」には、「ハマトラ」シリーズが未来に向かって更なる前進を図る意味が込められており、ナイス(CV.逢坂良太)とムラサキ(CV.羽多野渉)による新規ナレーションを追加。

「ハマトラ THE ANIMATION」と「Re:␣ハマトラ」からなるシリーズ総集編となっている。

声優・キャラクター
逢坂良太、羽多野渉

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

全24話をたった80分で振り返ってみせた色んな意味で物凄い総集編;

オリジナルメディアミックス作品で2014年冬期に放送された『ハマトラ THE ANIMATION』とその続編である2014年夏期放送の『Re:ハマトラ』に新規録り下ろしナレーションを加えてなんと全24話をたった80分で振り返ってしまうという劇場版総集編


物語は神奈川県横浜市を舞台に「ミニマムホルダー」と呼ばれる特殊能力者達を巡った事件を探偵のナイスとムラサキが解決していくバディアクション
第1期のクライマックスでナイス達の協力者であるアートの過去が明かされるところから映画は始まります
つまり世界観の説明をアートの過去の回想という形で省略してしまっている
個々のキャラに対する説明は一切として無い
『ハマトラ』という作品を0から学べるような総集編では残念ながらありません


結局全24話から抽出したエピソードはアートの回想とはじめちゃんの回想、そして敵対することになったアートとの直接対決だけ
レシオとバースデイはおろかムラサキまでも完全に脇役扱い同然です
如何にこの作品において回想シークエンスが重要だったのかがよくわかるw
つまり『ハマトラ』という作品においてアート絡みの話以外は“全てオマケだった”という結論になったわけ


で、改めて気付かされた点はアート演じる神谷浩史とはじめちゃん演じる加藤英美里が複雑な心情変化や辛い過去との葛藤を見事に演じきっている部分
素晴らしいですね
それとは逆に、シリーズ全体通して作画が低調だったことが目に付きます


シリーズ後半、つまりこの劇場版に相当する部分はシリアスでバイオレンスな展開が続き、率直に言ってかなり面白かったのですが如何せんこのシリーズが放送された時点で似たようなアニメが他に沢山あったのがまずかったですよね;
あと数年時代を先取れていればこのシリーズへの関心ももっと高いものだったのかもしれません


で!例の雑なハッピーエンド(バットエンド?)とエンドロールも終わって上映終了・・・かと思いきやなんとそこからAT-Xで放送されていたSDキャラ短編『ミニはま』の新作がスタートしますwww
ええーっ!この暗い内容の本編を観た後にシュールギャグってwww
もはやそっちが本編なのか!?
男性キャラによる掛け合いが色気(?)たっぷりで抱腹絶倒間違いなし!
なんかもう最後に全部笑い飛ばせたので万事OK!って感じの良い〆でしたね(爆)
アレはズルイw

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

計測不能 72 2015年度アニメランキング72位
天才バカヴォン ~ 蘇るフランダースの犬 ~(アニメ映画)

2015年4月1日
★★★★☆ 3.4 (9)
66人が棚に入れました
原作では決して見られないネロとパトラッシュの恐ろしい姿、バカボン一家の変わることのないバカさ加減に焦点を当てながらも、「天才バカボン」の名物キャラクターも多数登場する。FROGMANは、バカボン一家を通して思いやりの大切さ、人間として本当の賢さとは何かを問いかけ、さらに「これでいいのだ!」のフレーズで現代社会を痛烈に皮肉りながら、誰もが楽しめる現代版「バカボン」を描く。

声優・キャラクター
FROGMAN、瀧本美織、濱田岳、犬山イヌコ、岩田光央、上野アサ、澪乃せいら、FROGMANの愛犬、秋本帆華、上島竜兵、村井國夫
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

柳の枝に猫がいる だから ねこやな~ぎぃ

 初めて見た天才バカボンは、幼稚園に入る前に見た元祖の再放送だった??と思うです。

 バカボンに出てきたキャラ、ネロとパトラッシュ以外のキャラは、面白い作画だとだけど、絵みたいというのか?立体感がないコチコチな独特さがあり、好き嫌いが分かれる?と見えるです。

 フランダースの犬は、流石に私は生まれていない時に放送されたので、タマに最後の天に召されるワンシーンしか見たことがなく、それと名前だけしか聞いたことがなかったです。

 バカボンのパパは、見ていると訳のわからないことをしたり、話している連続なんだけれど、それが非常に楽しく面白いです。内閣情報局、暗黒組織、総理大臣といろいろ絡んでくるけど、バカボンのパパのペースにはまってしまい、涙が出るような程、おかしくなるです。

 ベルギー人なのに普通に日本語を話すネロは、自然に溶け込んでいたです。フランダースの犬も日本語で放送されたのだから、当たり前なのかなぁです。
 ネロとの競演は、ネロが死ぬ前にバカボン一家と友達になっていれば、このアニメのように地獄に行かなくて済んだんではないか?と思うほど楽しいです。さらに絡む、なめたくんも。

{netabare} 最後のほうで、バカヴォンの意味がでてきて、なんだでしたけど・・。そしてバカボンのパパが、最初から取り組んでいたこと現実になったです。ネロとパトラッシュが本当に幸せな姿こそ、フランダースの犬のあのワンシーンだったらと思ったです。つられるバカボンのパパを引き留めるバカボンも{/netabare}笑えました。

 見に行って良かったでしたです。これでいいのだ!です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これでいいのだ

flashアニメを1時間30分も見てるのは正直つらいものがあるものの、frogmanらしいズレた視点のバカボンパパギャグが連続するので飽きない。

赤塚作品は正直あまり読んだことも観たこともないので、原作が好きな人がどう感じるかはわからないが、「バカを笑うものはそいつも含めてみんなバカ」
バカボンパパは本当は秀才で、飽きて「バカ」を演じるようになったという設定らしく、ブラックでシュールな発想だと思いました。

その感じがギャグを見てても伝わるようにはなっています。

ラストも勿論むちゃくちゃですが、

これでいいのだ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

計測不能 72 2015年度アニメランキング72位
劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(アニメ映画)

2015年2月13日
★★★★☆ 3.7 (9)
46人が棚に入れました
ムーミン一家は、ムーミン谷を抜け出し、南の海へとバカンスにやってきました。わくわくしていた気分もつかの間、フローレンとムーミンパパは貴族の豪華で贅沢な暮らしにすっかり虜になってしまいます。そんなふたりに腹を立てたムーミンとムーミンママは、ホテルから飛び出してしまいます・・・!果たしてムーミンたちはこのままバラバラになってしまうのでしょうか?

声優・キャラクター
高山みなみ、大塚明夫、谷育子、かないみか、子安武人、佐久間レイ、小林優子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【フレンチジョーク満載?サザエさんハワイへ行く的な稀代の傑作の誕生です!】

原作者トーベ・ヤンソンの母国フィンランドとフランスの共同制作による劇場版
ポーランド版のパペットアニメーションを除けば日本以外でムーミンの映画が作られるのは初めて・・・たぶんw
どうもフィンランドでも原作ベースのテレビアニメがあったらしいのですが日本に入ってきてないのでよく知らん(爆
コミックをアニメ化するノウハウはフィンランドよりもフランスの方が持ってるとのことで今回は原作者遺族サイドから「原作ベースの映画を」とのオファーを受けて企画が動き出したらしいです


原作者も公認のネ申クオリティを誇った『第3期(楽しいムーミン一家)』とはまた別の意味でクオリティが高いです
まず冒頭からスナフキンが吹くハーモニカの音色に合わせてお馴染みムーミン谷が描かれます
凄まじい描き込み量を誇った『3期』とは違い、アースカラーで統一されたバックグラウンドに河川だけ、とか、建物だけ、とか、極力シンプルに描かれつつも影の部分が細かいハッチングだったりと原作の絵柄を忠実に再現せんとする姿勢があります
わらわらと動き回るムーミン谷の住人や生き物達の細かい動き、その作画
いやぁ~素晴らしいの一言!
てか日本のアニメタや演出家ならまず避けて通るレイアウト・・・やはり海の向こうは考え方が違う;(ゴクリ


そこからムーミン谷にミイとミムラが仲間に加わるところが描かれます
こんな風に「出会い」が描写されるのは長い歴史の中でも初めて?
そしてとっても素晴らしいことにこの映画の吹き替え版、なんと『ネ申3期』のキャストをそのまんま揃えてきてるんです
だから
ムーミン=高山みなみ
フローレン=かないみか
パパ=大塚明夫
ママ=谷育子
ミイ=佐久間レイ
スナフキン=子安武人
なんですよ!うわぁっ、これだけでもう十二分にアツい!
ちなみにスニフはチラっと出てきただけで喋ってくれませんでした(´・ω・`)ショボーン


やがて“うぬぼれが強くミーハーなことでお馴染み”のフローレンが大セレブのオードリー・グラマーなるどっかで聞いたような名前の映画スターがバカンスを過ごしているという「リヴィエラ」なるリゾート地へと行きたいとか駄々をコネ始めやがります(笑)
パパやムーミンも冒険家の血が疼いてしまったのか;これにアッサリ同意してしまう
ムーミン一家+フローレン+シャドー(とかいうネズミぽーいナニか)+そして飛び入りのミイは小船で海を渡り、リヴィエラ・・・つまり牧歌的なムーミン谷とは真反対の現代的、文明的な地を目指すのでした


ムーミンという作品、というかムーミン谷特有の暗くてファンタジックな世界の対比として用意される、明るい都会のリヴィエラ、これがまた実にブラックユーモアたっぷりに描かれます
本編の内容は一言で言えば一瞬の瞬きも許されられぬ【抱腹絶倒】
ただでさえ濃ゅいムーミン達のキャラクター性が、都会に出てきた田舎者の奮闘記としてかなりおもしろおかしく描写され、この辺は「サザエさんが海外旅行する話」とかそーゆー名作の変化球エピソードと同じものを感じます
この話自体は原作にも存在するらしいんですが、北欧の人だけが作ったらこんな風にはならんでしょうw
フレンチジョークの要素がふんだんに含まれた結果と観れます
良い意味でムーミンの暗~いイメージをブチ壊したのではないでしょうか!?


非常に、非常ーに、非常~~~に残念なのがチョロっと出て来る今作オリジナルゲストキャラクターの配役に木村カエラを当てたことですか・・・
とっっっっても下手なのですよwこれがw
いらんべさwこいつwセリフwっていう役なんですけど、結構最後まで絡んでくるキャラなのでまあ全てが台無し;
同じくゲスト参加した「さまぁ~ず」の三村と大竹がシンジラレナイぐらい上手いし、3期キャストも揃ってることで逆にカエラが浮く浮く!完全に宙に浮いてる!
それさえなければ・・・と悔しがるも“全く新しい解釈のムーミン”の誕生にオイラの心はスタンディングオベーションですよ、起立拍手

投稿 : 2024/05/18
♥ : 17

計測不能 72 2015年度アニメランキング72位
アニメガタリ(アニメ映画)

2015年4月17日
★★★★☆ 3.4 (6)
39人が棚に入れました
TOHOシネマズ新宿でのみ鑑賞可能。


東京の大学内アニメ研究会を舞台にしたショートアニメシリーズ。

魅力的なキャラクターたちが様々なアニメについて語り尽くす内容で、多彩なマシンガントークを楽しむことができる。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【幕間を彩る劇場に足を運んだアニヲタのみに許される至福の時間】

TOHOシネマズ限定で本編前に予告編などを上映する、いわゆる“幕間”で流される短編
漫画家でもある新井ケンシロウが監督


憧れの先輩を追って大学のアニメサークルに入部した1年生のマヤ
しかし先輩や部員達は筋金入りのアニメヲタクだったがためアニヲタあるある的な会話がただただ繰り広げられ、一般人のマヤはそれに翻弄されていく・・・


とまあガチヲタにしか理解されないようなかな~り濃ゅい内容が新作映画の宣伝をかねて物凄いスピードで繰り広げられます
アニメ映画を観に来た人ならともかく、『海街diary』を観に来た人もコレを観せられると思うと苦笑するほか無いw


たまにyoutubeにうpされるようですが基本的には前述の通りTOHOシネマズで映画を観た人しか観れない
(2016年5月現在、1話と3話はyoutubeで継続して観れます
3話と4~最終話?まではテーマソングCDの初回限定版付属DVDに収録されました)


TOHOシネマズと言えばチケット予約難しい、ポップコーン不味い、スクリーンとの距離近過ぎ、とオイラは数あるシネコンの中でも最低レベルだと思っているんですが(爆)この『アニメガタリ』観たさにTOHOシネマズを選んじゃうこともしばしば


アニメ映画の魅力とはただ大スクリーンでアニメを観るというだけでなくて、一緒にそれを観た人と語り合うというのもステキな魅力だと思うのですよ、オイラは


ああ、チキンピタサンドは美味しいよw


以下、オイラが知る限りのまとめ
第1話 攻殻機動隊 新劇場版(2015/4~6)
第2話 No moreネタバレ タカシくん初登場(2015/6)
第3話 実写映画 進撃の巨人(2015/7~8)
第4話 心が叫びたがってるんだ。(2015/9~10)
第5話 自主制作アニメ 残酷な業界のせいで 魔法少女エリカ☆マヤカ(2015/11)
第6話 Wake Up,Girs! Beyond the bottom(2015/12)
再放映 No moreネタバレ(2016/1)
第7話 作画崩壊(2016/2~3)
最終話? テーマソングPV制作(2016/3~4)

投稿 : 2024/05/18
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