1992年度に放送されたおすすめアニメ一覧 195

あにこれの全ユーザーが1992年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月22日の時点で一番の1992年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

65.0 26 1992年度アニメランキング26位
ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人(アニメ映画)

1992年7月11日
★★★★☆ 3.5 (90)
524人が棚に入れました
人造人間17号によって、ドクター・ゲロは殺された。しかし、人造人間達ですら知らない極秘の地下研究施設では、ゲロの怨念を引き継いだスーパーコンピューターが引き続き『孫悟空抹殺』を目的に開発を続けていた。平和な日常を送る悟空達の前に、突如として謎の2人組が襲撃をかけ、街を破壊し始める。その存在に気付いた悟空は、2人に気が感じられない事から、ドクター・ゲロの作った人造人間である事を察知する。街中で戦う悟空とトランクスであったが、トランクスの咄嗟の一言で、人気のない場所へ誘き出す。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

前作『激突!!100億パワーの戦士たち』より時系列的には前の話と考察されている。

ドクター・ゲロの執念で完成した最強の人造人間13、14、15号が銀座のデパートで食事を楽しんでいた悟空たちを襲う。場所を氷河地帯に移して悟空、トランクス、ベジータの三大超サイヤ人が勢ぞろい。13号は14号、15号と合体し3メートルを超える超人造人間になる。一方、黄金のオーラを発する超サイヤ人、悟空との戦いはこれ以上はない世紀の対決!互角の戦いの中、一瞬の隙に悟空は超エネルギー弾に倒れ、クレバスの奥深くに沈んでしまう。あわや悟空!!このままでは人造人間に地球はのっとられてしまうが・・・・

1992年7月11日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第10弾である。

大全集には「劇中でのゲロ抹殺や、悟飯がサイヤ人になれない点からドクター・ゲロ死亡からセルが完全体に変身するまでと時期を推測。ただし、その頃の悟空は伝染病で倒れているか、精神と時の部屋で修行中。平行世界的な出来事といえる」と書かれており、前作『激突!!100億パワーの戦士たち』より時系列的には前の話と考察されている。

オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
エンディングテーマ - 「GIRI GIRI-世界極限-」

投稿 : 2024/05/18
♥ : 8

64.8 27 1992年度アニメランキング27位
ルパン三世 ロシアより愛をこめて(OVA)

1992年7月24日
★★★★☆ 3.5 (66)
458人が棚に入れました
1917年の旧ロシア帝国、ロマノフ朝の最後の皇帝ニコライ2世が保有していた1240トンもの金塊。その保有量は、当時としてはアメリカに次ぐ世界第二位を誇っていた。ところが、ロシア革命勃発直後に500トンもの金塊が流出していた。ニューヨーク市立図書館でロマノフ朝に関する本を借りに来たルパンは、その本がジュディという女のもとにあることを知る。同じくその本を狙うラッキーとビッグマウスの追撃から逃れ、その本の最後のページに記された暗号を解読した結果、ルパンは金塊が「バンク・オブ・リバティー」の地下金庫に隠されていることをつきとめる。さっそく金塊強奪作戦を展開し、まんまと金塊を盗みだしたルパンであったが、グルになっていた不二子とジュディに金塊をだまし取られてしまう。

声優・キャラクター
山田康雄、納谷悟朗、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、佐々木優子、大木民夫、今西正男、納谷六朗、石塚運昇、辻親八、大塚明夫
ネタバレ

唯衣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メモ

~TVスペシャル4作目~

お宝
   ロマノフ王朝の金塊500トン

キーパーソン
   ジュディ・スコット
   ニューヨークの女性会社員
   ロマノフ家、アナスタシア皇女の子孫

{netabare} 1917年の旧ロシア帝国、ロマノフ朝の最後の皇帝ニコライ2世が保有していた1240トンもの金塊。その保有量は、当時としてはアメリカに次ぐ世界第二位を誇っていた。ところが、ロシア革命勃発直後に500トンもの金塊が流出していたのであった。

ニューヨーク市立図書館でロマノフ朝に関する本を借りに来たルパンは、その本がニューヨークのスラム街で暮らすジュディという女のもとにあることを知る。同じくその本を狙うラッキーとビッグマウス・ジョーのコンビからの追撃を受け、本は奪われてしまったものの、本の最後のページに記された暗号を解読した結果、ルパンは金塊がテキサス州にある「バンク・オブ・リバティー」…別名「バンク・オブ・バンディッツ」の地下金庫に隠されていることをつきとめる。

早速、金塊強奪作戦を展開し、まんまと金塊を盗みだしたルパンであったが、グルになっていた不二子とジュディに金塊をだまし取られてしまう。ルパンは何とか2人を捜し出すが、謎の男が大型輸送機を使って金塊を根こそぎ奪ってしまう。わずかな金塊を持ち出して、さっさとその場から逃げ延びていた不二子も、ジュディに裏切られて車ごと金塊を持ち去られてしまった。

金塊を奪った男の正体は、ロシアのシベリアに総本山を置く教祖・ラスプートン。実はニコライ2世にとりいって悪行の限りを尽くして射殺された怪僧ラスプーチンの孫であった。彼の予言自体は完全なイカサマであるものの、テレパシーによって人の心が読めるのは本当で、その能力を巧みに利用する事で、シベリアの貧民達のみならず、様々な国家の高級官僚達の人心をも掌握し、莫大な暴利を貪っている生臭坊主であった。用心棒の依頼を断った五ェ門も、いつの間にか斬鉄剣を竹光とすり返られてしまった事で従わざるを得ず、五ェ門の打った一芝居で、ルパンと次元はとりあえず死んだフリをして難を逃れるのだった。

ルパン・次元・不二子、そして相棒のジョーを失いラスプートンに復讐を誓ったラッキーの4人は、五ェ門からの連絡でラスプートンがシベリアの総本山にいることを知り、オンボロのセスナ機を購入してすぐさまシベリアへと向かう。その一方、不二子を裏切って金塊を奪っていたジュディは、それを利用してラスプートンに取り入り、屋敷の中にある金塊を探していた。ついにルパンたちも金塊を狙ってやって来るが、金塊の元の持ち主であったニューヨークマフィアのボス、カルシオーネの甥であるドンビーノまでが金塊を奪い返すために部下を引き連れて乗り込んできた。

果たしてルパン達は、ラスプートンやドンビーノを出し抜いて、金塊を奪取することができるのか? そしてジュディと金塊に隠された意外な事実とは!?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

64.4 28 1992年度アニメランキング28位
電影少女 VIDEO GIRL AI(OVA)

1992年3月27日
★★★★☆ 3.6 (27)
182人が棚に入れました
 1989~92年に「週刊少年ジャンプ」に連載された、桂 正和によるSFラブコメディが原作のOVAシリーズ全6話。監督には数々の押井 守作品で知られる西久保瑞穂。声優陣には主人公・あい役の林原めぐみを始め草尾毅、天野由梨ら人気キャストが揃う。また、カセットブック、実写映画、小説にゲームソフトなど多彩なメディアミックス展開でも話題に。片思いだったもえみに失恋した洋太は、帰り道に奇妙なレンタルショップで1本のビデオテープを借りる。早速再生すると、なんとモニターから女の子が出現。“あい”と名乗る彼女は、再生が終わるまでの1カ月間で洋太をいい男にして、もえみちゃんと付き合えるようにすると言い出す。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アダルトビデオから少女が飛び出してきます(笑)

桂正和の漫画はとりわけ男性向けのエロ漫画に近いのにも関わらず、女性にも人気が高い稀有な漫画家である。

キャラクターデザインも最近の萌えアニメよりリアルな女の子の裸体を描いているので非常に艶かしく「エロい」。女性でもこの色気に圧倒される人が多いはずだ。

リアルなのは女の子の裸体だけでなく、思春期の少女の心情も事細かにまるで手に取るようにわかっているがごとく描く。これは男としては驚きである。確かに女の子のキャラクターを書く場合、作者はそのキャラクターになりきるので男でも「自分の少女的な感性」を出す場合は多いが、ここまでストーリーと重ね合わせて描ける漫画家はほとんどいない。昨今のジャンプのヒロインを見て欲しい。。あんな色情狂な女はAV女優くらいであり、恋愛をしたことある人はあまりのリアルさにこころのどこかでハラハラドキドキさせられるだろう。

「青春の甘酸っぱい恋愛」がここにある。理想の彼氏彼女の関係といっても良い。

それが男女問わずに人気のある理由だと考えられる。

非常に繊細でファンタジックな少女漫画顔負けの恋愛漫画だ。

声優はこの頃から女王でありトップを飾っていた林原めぐみである。当時のアニメほとんどこの人が主人公もしくはヒロインだった。(笑)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

たまにはいい

正直まったく世代ではなかったためI'sとかも見たことがなかったんですが、突然見たくなりました。まぁ名前はよく聞いてたんですが。
内容は、主人公がある日心がきれいな人間にしか見えないレンタルビデオ屋で借りたビデオを再生すると、ビデオガールのあいちゃんが現れ、そのあいちゃんに助けてもらいながら片思いの女の子との距離を近づけていく内に、あいちゃんの方に気が移っていき、あいちゃんの方もビデオの不具合から感情を持ってしまうって話ですね。
とんでもなくそのまんまな内容で今見たらなんでもない話ですが、重要なのは少年ジャンプという雑誌の中で初めてコメディに頼らず恋愛を描写したことです。
割とマジメに恋愛を描いていてちょっと驚きました。
キャラクターの言動も割とリアルで当時これが受けていたのも頷けます。
ただ、こういうリアル指向のキャラが現在少年・少女漫画にほとんど無くて、青年向け漫画にばかり多いことを考えると、当時からあまり少年ジャンプという雑誌には向いていない漫画だっただろうと思います。
実際うけた理由もそういう希少性というか、そういうものにも大きな原因があるんじゃないかと勝手に思っています。
何にしても今更振り返って見るような作品ではないだろうと感じました。
昔を懐かしむようにたまに見る分にはいいかもしれませんが、流石に時代を感じる作品ですね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

瑞樹 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

途中で終わるけれど

たぶんOVA? で、当時放送はしていないと思うのですが、テンポがよくて面白かったです。区切りのよい場所で終わってしまうのが残念。

古い作品にもかかわらず、恋愛アニメとして良いです。

アイの声は林原さんで、とても合っていました。
主人公はトランクスの声の方で、なぜか笑えました。DBの素材と組み合わせたMADを誰か制作してほしいところ(´・ω・`)

とにかく、今観ても充分楽しめる作品です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

64.1 29 1992年度アニメランキング29位
大草原の小さな天使 ブッシュベイビー(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (25)
119人が棚に入れました
「世界名作劇場」第18弾。英国生まれでカナダ在住の作家ウィリアム・スティーブンソンによる原作をアニメ化。企画書は82年頃に第1弾が作られ、10年ぶりの映像化達成だった。ケニヤで、野性保護官の父アーサーとともに暮らす13歳の少女ジャッキー。彼女は父が見つけてきた霊長目の動物ブッシュベイビーの赤ちゃんを一生懸命に育て、マーフィと名付けた。だがアーサー親子に故国イギリスへ帰る話があり、ジャッキーは当惑する…。

声優・キャラクター
岡本麻弥、白鳥由里、小杉十郎太、金丸淳一、土師孝也
ネタバレ

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

この作品のOP、EDはアニソン最高峰です

23話以降のOPの「微笑みでプロローグ」という歌ですが、凄い名曲です。
アニソンでもトップの位置にあるくらいに良い歌です。
心の名曲をご堪能あれ
https://www.youtube.com/watch?v=nqrPduYWTIU
その前の前期OPの「APOLLO」もなかなか勇壮な名曲で製作側としてはこちらが本命だったようです。

そしてEDの「鳥になる」は谷村新司氏が作った世間的にはもっと著名なバラード調の歌で、教科書に載せられたり、合唱コンクールに使われた名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=zMz4knqBXXk

その他、OP、EDとして通用しそうな名曲の挿入歌が目白押しです。
とにかく、これだけ歌に凝ったアニメも珍しいです。

アニメ作品としてはまあまあ、金髪の元気な少女を主人公にアフリカを舞台にした壮大なストーリーです。

特に後半のスペクタルな展開はめくるめくものがあります。
主人公の少女ジャッキーの連れの黒人青年のテンボの心技体揃った完全超人ぶりも凄いですが、
前半では運動神経を除いてダメ少女っぷりが強調されていたジャッキーも頭脳、判断力、行動力が目を見張るほど成長し、大活躍します。
この辺はなんだか映画版ドラえもんのノビ太を思い出してしまいました。
最終回はなかなか余韻のあるホロリとさせる話しでした。

蛇足のケチ付け(嫌な事も書いてあるのでロマンを崩したくない人は読まないでください)
{netabare}ただ、最後のマーフィーを自然に帰すという行動は疑問。
なぜなら「あらいぐまラスカル」「のび太の恐竜」と同じエンドであるにしろ、精強なアライグマや首長竜とは違って(もっともアライグマにもハイイロオオカミ、コヨーテ、ピューマ、首長竜にも鮫などの天敵はいるが)、
最小の部類の猿であるブッシュベィビー(ショウガラゴ)は自然界ではかなりの弱者で被食者であり、ウサギなみに非常に生存率が低いからです。
猛禽類、蛇、ヒョウ、ジャコウネコ、チンパンジーなどが天敵で被食率は非常に高いです。物語の最後に野生に帰ったマーフィーがおそらくはメスであろう仲間とノンビリ寝ているシーンで終わってますが、
自然界とはそんなに甘くありません。残念ながらマーフィーはジャッキーたちと別れてから、そう遠くない将来に食われちゃうと思います。残念ながら・・・
それに所詮は一度は人間に育てられたマーフィーは純粋に自然で育った同種個体よりさらに生存率は低そうです。

まあ「自由とは野垂れ死にの自由でもある、自然で生きるとは外敵に食い殺される生き方でもある」って事です。
人間社会には法や生存権というものがありますが、自然界にはそんなものないですから。
ジャッキーがマーフィーと別れた瞬間からこの法則は適用され、ジャッキーと別れて1秒後にマーフィーは食い殺されるかもしれないのです。
ちなみに原作ではマーフィーをイギリスに連れ帰ってます。それが「生き物を飼う」という責任というものだと思います。
なお「あらいぐまラスカル」と「のび太の恐竜」ではラストで彼らと別れざるやおえない切実な理由があったのに対してジャッキーとマーフィーにはそんな理由が無かったのでやはり疑問です。

ジブリ作品、あらいぐまラスカル、子鹿物語など、人間と動物の関係に関してはいろいろ考えさせられます。
どうも、自然界をユートピアか何かと思い違いしているアニメ製作者が多いと思います。

参考(ショウガラゴを狩るチンパンジーについて)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/0804/feature01/ {/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

☆世界名作劇場18弾

動物保護観察官の娘のジャッキーがケニアで
様々なアフリカ特有の事件(密猟)や事故の
中で成長していく課程でブッシュベイビーの
マーフィーとの出合いと別れの物語です。

アフリカにいってみたくなるアニメです☆(*^^*)


追記欄_
ブッシュベイビーは夜行性の霊長類。

制作-日本アニメーション、フジテレビ日曜19:30枠

1992.1~1992.12(全40話)


主観的評価(B)

,

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

64.0 30 1992年度アニメランキング30位
スーパービックリマン(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (13)
105人が棚に入れました
遥か未来。天魔界に住む悪魔達は、天使達の住む天聖界の光ある世界を疎ましく思い天聖界へと進撃し、天使対悪魔の長い戦いが始まった。幾度となく続いた戦いは天使軍のヘッドたるスーパーゼウスが敗退した事で悪魔軍の大勝に終わる。敗れた天使達はお守りの住まう天地球へと逃げ延び、反撃の機会を伺っていたが、悪魔軍の進撃も天地球へと伸び劣勢は続く。疲弊しきった天使達であったが、彼らには微かに希望は残っていた。それはゼウスから聖Gフッドに託された少年「フェニックス」、彼は伝説のアンドロココの力を受け継ぐ戦士であった。 天聖界陥落から十年後、成長したフェニックスはアンドロココの啓示によって自らの使命を知り、仲間たちと旅に出るのであった。

声優・キャラクター
草尾毅、カシワクラツトム、浦和めぐみ、山崎和佳奈、石森達幸、郷里大輔、阿部道子、丸尾知子、西原久美子
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

東映が手描きで表現したベリーハードなサイバー聖魔大戦!

原作チョコのおまけシールは20枚程。コミックはおちよしひこ版を購読。


アニメ『ビックリマン』シリーズはシールの裏に石版の記録の如く書き綴られた、
天使VS悪魔の戦いを映像作品用に物語として編み上げたもの。

古今東西の神話等も下敷きにした、実はかなりシリアスな聖魔大戦を、
低頭身のキャラたちによるコミカルな掛け合いも交えて、
年少の視聴者にも消化しやすく料理した点が秀逸なシリーズ。


ところがこの外伝的作品『スーパービックリマン』になると、
神話にSF要素も絡み、重厚な物語はさらに重量アップ。

旧作同様ギャグもありますが、頭身アップし、
バトルアーマーの如き理力の鎧で超戦士と化した天使と悪魔の抗争は苛烈を極め、
破壊と暴虐はエグみを増し、時に倫理の枠を大きくはみ出し、表現はグロ化し、
コミカル要素のオブラートくらいじゃ、とても包み切れるものじゃありません。

例えば {netabare} 悪魔軍に製造されたバイオミュータントの悲哀。
ハーフデビルの苦悩、裏切りなど……。{/netabare}

ニチアサタイムに子供が受け止めるにしては、厳し過ぎる展開が次々に投げつけられます。


さらに主人公ヒーローを、悉くボロ雑巾の如く痛め付ける東映の作風は、
齢10歳の主人公天使・フェニックスに対しても容赦ありません。
主人公たちが“サイバーアップ”により纏う“サイバーテクター”は、
頻繁に欠損、大破し、ズタボロ感に拍車をかけます。

そもそも戦況からして、あまりにも絶望的なスタート。

{netabare} 天使の拠点・天聖界が悪魔軍により既に陥落済な上に、
天聖界ヘッドのスーパーゼウスが天魔界ヘッドのスーパーデビルに、
物理的に取り込み済というグロテスクな描写により、
絶望感のメーターが最初から振り切れています。{/netabare}


そしてラスト……。

{netabare}苦境の連続をボロボロになって乗り越えた先の衝撃的な幕引き。

フェニックスたちはこんなに頑張ったのに、
その報いがこれかよ!と当時の私は茫然自失。

後に、この衝撃は、『スーパービックリマンチョコ』販売不振等による
コンテンツ全体の終息による、唐突感からきたものでもあると知りました。

ただスタッフによると、結末の方向性自体は、
打ち切りでも、順調でも、変えるつもりはなかったとのこと。

最終盤をもっと緻密に描けば、もと名作アニメとして語り継がれる作品になり得たのに……。
という悔恨もある一方で、詳述されたらされたで、奈落が深まる可能性もあったので、
スパッとやられて良かったのかも?とも私は考えています。{/netabare}


設定面では“サイバーアップ”の変身バンクや必殺技バンクがとにかく格好いいです♪
当時の東映はサイヤ人が超戦士へと覚醒を遂げ、
美少女戦士が月に代っておしおきするなど、変身願望が漲っていた時代。
本作でも少年少女が日曜朝から、お茶の間の目など気にせず?
熱い劇伴と共に、自分の殻を脱ぎ捨て、覚醒を遂げ、画面を躍動します。


作画面ではCGアニメ普及前夜でもあった当時、今だったらCG作画で押しまくるであろう、
ロボットくさいガチャガチャした変身シーン等のSFファンタジー世界が、
手描きで表現されているのも味わい深いです。
特に主人公フェニックスの“サイバーアップ”時、
額から配線の如きラインが伸びてきて、
装甲が構築されていくバンクが私のお気に入りです。


主題歌は主演の草尾毅さんがOP・ED共に熱唱♪
OPは高揚感が変身願望と冒険心を刺激する、
アニソン魂が迸る快作ソングに仕上がっています。


しばしばエッジが効き過ぎて、トラウマのリスクすらある本作。
私も主人公たちが傷だらけだった印象ばかり残っていますが……。
それでも確かに心に爪痕を残す。
私にとっては今でも忘れがたい大切なアニメです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

コロコロ派か・・・ボンボン派か・・・それが重要だ!!

とタイトルでは書いていますが、私はどちらも読んでいました。

これまでのビックリマンとは一線を画す、SF要素を多分に盛り込んだ本作品。ギャグも控えめで、勧善懲悪とも言い切れない少し大人向けの作品です。

見どころはやはり変身シーン。
「サイバーーーーーーアップ!!!!」の掛け声とともに、両腕を交互に前に突き出しての変身。腕が巨大化するようなシーンに当時は「うわっ!?かっこわるっ!!」などと思いながらも、惹きつける魅力に溢れた作品でした。どちらかというと聖闘士星矢に近い感じでしょうか・・・

特に印象的なのはスーパーデビル。
悪魔軍自体に妙に情があることも、デビルの設定で辻褄が合います。
でも初期はかなり非情さを前面に押し出していましたが、中盤以降リトルミノスとの関係も相まって極端に性格が変わりかなり違和感が。ここは大幅な減点材料になってしまいました。
でも最後は結局ゼウスとデビルが良いところを全て持っていきました。さすがはネ申です。

OP、EDは草尾さんの言わずと知れた90年代のアニソンを彩る珠玉の名曲です。
これは一聴の価値ありです。

最後に最も残念な点・・・
それはコミック版が打ち切りになったこと。
コロコロ読者なんてほとんどが小学生以下だ!!そんな大人の事情なんか分かるかい!!
絵柄もきれいだったし、アムルは絶対に漫画の方が可愛い(エロ)かったんだい!!
べ・・・別にこれがきっかけでボンボン派になった訳じゃないんだからねっ!!

本作から約25年・・・
ボンボンも廃刊となり郷愁だけが残りますが、本作のような少年を熱くさせる作品がこれからも出てくることを期待したいと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

63.9 31 1992年度アニメランキング31位
スーパーヅガン(TVアニメ動画)

1992年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (18)
57人が棚に入れました
主人公、豊臣はかつて常に学力No.1を誇るエリート高校生だったが、織田率いる不良グループに絡まれ、麻雀ですってんてんにされてから、全てのツキを奪われてしまう。そんな中、彼のことを密かに思っていたヒロイン、早見明菜は自分の想いを告白、豊臣に麻雀をやめるように懇願する。
しかし彼は腐れ縁の連中と麻雀を断ち切ることができず、痺れを切らした早見は素人ながら麻雀を覚え、彼の仇を取ろうとする。しかし早見自身が驚異的なツキの持ち主であったために、今度は彼女もすっかり麻雀の虜になってしまうのだった。
その後は主人公豊臣とヒロイン早見、そして不良グループの織田、明智、徳川などを中心に、色んなゲストキャラを巻き込み、面白おかしい麻雀シーンが描かれていく。

声優・キャラクター
山口勝平、大坪純子、山寺宏一

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

初の本格深夜アニメにしてノイタミナの源流。90年代アニメの珍品です。

1992年放送のテレビアニメ 全21回

原作 片山まさゆき 監督 西村純一 脚本 時村尚 山口亮太 キャラデザ 中島敦子
制作 スタジオディーン

「近代麻雀オリジナル」に81年~89年にわたって連載されたギャグマンガ。
片山さんは同時期にヤングマガジンに「ぎゅわんぶらあ自己中心派」と言うのを連載しており、
たぶんこっちのほうが有名だと思います。

とことんツキのない主人公が、一発でハネマンに振り込んだりすることを、
ツキがない⇒つかん⇒ヅガン⇒スーパーヅガンとなるわけで、
たまに(ある理由で)ツイたりすると有頂天になる駄目主人公のお話です。

豊臣秀幸 CV山口勝平
早見明菜 CV大坪純子 ヒロイン ネーミングのセンスが80年代
織田信太郎 CV山寺宏一
明知光一 CV難波圭一
徳川康兵衛 CV龍田直樹
ババプロ CV玄田哲章 プロ雀士の馬場裕一

放送回数は21回で一回2話の構成。
当時、初の本格深夜アニメと注目されました。
放送局はフジテレビですので、ノイタミナの源流と言えるでしょう。

ギャグアニメですがマジで金を賭けた成人向け麻雀アニメでもありました。
ですが、物語のキモは主人公とヒロインのラブストーリーだったりします。

スーパーヅガンでありながら、麻雀に取りつかれた豊臣と、
神のようなツキを持った幼馴染で美人の明菜ちゃんの、
マジだか何だか分からない、うる星やつら風ラブコメディです。
名作でもなんでもない、単なる深夜アニメの黎明を飾った作品ですが、
一部、連続ドラマの部分はちょっとドキドキしたりする部分もありました。

主人公がせこい、調子に乗る、人に頼るなど最悪の性格の上に、モテない。
この状況で献身的美女「早見明菜」が映えるわけですが、ラムほど盲目的でもなく、
どっちかと言うと、惨めな主人公を憐れむタイプの作風です。

懐かしい作品と言う価値しかありませんが、時代の変化を感じさせる記念作として書いてみました。
制作年度を理解して珍品として楽しんでもらえる人も居るかもしれません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 30

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

2000年代にはCS放送局MONDO21で放送され、2014年頃にはAT-Xでも放送されている(再放送ではあるが、初放送扱い)。

1992年10月~1993年3月まで、当時としてはまだ珍しい深夜アニメとして、フジテレビ系列にて放映。全42話(総放送回数21回)。制作はキティ・フィルム。アニメ制作はスタジオディーン。平均視聴率は2.7%。

エンディングテーマは三波春夫が歌う『ジャン・ナイト・じゃん』(作詞:三波春夫、作曲・編曲:CHOKKAKU)。オープニングテーマはなく、パトカーのサイレン音をバックに刑法186条の条文(当時の刑法は文語体)が表示されるのみであった。ABパート間のアイキャッチには馬場プロ製作の「何を切る?」を採用、毎回異なる問題が出題され、CMをはさんで解答が表示される趣向となっていた。

月刊連載をアニメ化する場合、作品量が少ないためアニメ版オリジナルエピソードが作られることもあるが、当作は既に連載終了していたため全てのエピソードが原作から採用された。原作では全員が高校・大学・社会人と成長していったが、アニメ版においては主要キャラは全員20歳で固定となっている。それゆえ、原作連載時の時系列は大きく異なっているものがある(たとえば、早見との再会話は、アニメでは第1話となっており、尾沢竹書坊初登場話『無敵のムカフーン打法』はその後のエピソードだが、原作では尾沢竹書坊初登場話の方が連載順序が古い)。

この番組を最後に、1981年10月スタートの『うる星やつら』以来11年半続いた、フジテレビとキティフィルム共同制作のアニメ番組シリーズは廃枠となった。また、フジテレビにおけるスタジオディーン作品の放映は、1995年4月開始の『クマのプー太郎』(水曜19:30-20:00)まで2年間のブランクが生じることになる。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

このアニメが深夜アニメの走りかもしれません。そういう意味でミレミアムな作品かもです。

当時、このアニメが深夜の時間帯に放送されると聞いて、「えっ、アニメなのに深夜なの!?」と非常に驚いた記憶があります。
今では、むしろアニメの主流放映時間になっている、深夜アニメというものは当時としては非常に斬新というか、常識外れとも言っていいものでした。
そういう意味で非常に記憶に残ってますし、ある意味、アニメの流れを変えた作品と言えるかもしれません。

さて、作品内容としては「本当に麻雀を具体的にしている点」が良いです。
将棋とか囲碁の漫画、アニメの多くが人間ドラマが主流で盤面描写はあまりないのですが、
この作品はちゃんと麻雀やってます。原作者の片山まさゆきさんはアマチュアの麻雀大会で何度か優勝している雀豪ですしね。

声優評価が低いのは「演技が下手なのではなく、合ってないキャラがいる」からです。
昔のアニメとしては作画を高く評価したのは、原作の片山先生が「自分は絵が下手だ」と言っているのに比べて、アニメ絵はまあまあだからです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

63.8 32 1992年度アニメランキング32位
地下幻燈劇画 少女椿(アニメ映画)

1992年5月2日
★★★★☆ 3.4 (61)
224人が棚に入れました
浮世絵のような作風で国内外で人気を博す漫画家・丸尾末広の『少女椿』を原作にした劇場用アニメーション。物語は、両親の死により行く宛がなくなった少女・みどりが主人公。彼女は、手のない者や両手足がない者などが出演する見世物小屋で働くことになる。そこで西洋マジックの使い手・正光と出会い、二人は惹かれ合うようになり、見世物小屋の団長が夜逃げしたことをきっかけに、みどりと正光は再出発をしようとする。しかし、正光が通り魔で刺されてしまい、一人残されたみどりは……。 本作は児童ポルノおよび児童わいせつに関する法律に触れ、東京国際ファンタスティック映画祭2004を最後に、8年間は上映禁止となった問題作。過激な内容と映像表現が特徴の伝説的な作品で、地下上映などの特設会場を設けて公開してきた。

御黒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

失われたアングラ アニメ

ものすごくエログロです。
そら上映禁止になるわってかんじです

でもマンガ版のどす黒い感じが本当にしっかり出てていいですよね
ミドリちゃんの寂しげな声とかものすごくあってるとおもいます

「お月さんがみてる…」とか「遠足行きたい」
とかなんかもう世界観が素敵です

丸尾末広氏の世界ですよね

いやほんときもちわるくってうううううってなりながら観てでもこの今はないような世界観にどきどきするそんな作品です

でも本当にエログロです
見れないひとは本当にダメだと思うので気をつけてください

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不幸と闇

ご存知ある方は年配であると思いますが、児童文庫版の江戸川乱歩や
横溝正史の小説表紙、楳図かずおの単行本の表紙を見た時と
同じ感覚になる作品。

推測ですが、最初は怖いもの見たさから戻れなくなってしまうような
不思議な世界です。

物語は全体を通して少女ミドリの不幸と、ささやかな幸せが描かれています。

昭和初期の時代設定なので「見世物小屋」という、今のご時勢では
明らかに規制がかかる舞台が取り上げられている。

この物語から何を感じるのかと言いますと

「不幸を抱えた者同士が、さらに不幸な人から幸せを奪いあう」

というような、人間の闇を感じられます。

人の不幸を見るのが好きな方には興味あるかもしれませんが
歪んだ人間像になりかねないのでオススメはしません。

個人的ですが作画や世界観は気に入っています。
中途半端に作り上げた安っぽい暗さより、生々しい暗さは評価できます。

実写映画もR-15でありますので、興味があればそちらも
視聴されてください。

(余談)

児童が読むグリム童話でもありますが
「怖い」「見たくない」「気分が滅入る」
といった感情は過剰に受け入れる必要もないのですが
受け入れることを拒むと気持ちの耐性がつきません。

綺麗な絵空事ばかり受け入れても、恐怖は現実に存在します。

現実で怖い事件などがあっても、真実味(危機感)を
感じなくなってしまったら、恐怖から逃避しているかもしれません。

恐怖という感情は積み重なることが難しいと感じています。
機会があれば適度に恐怖を味わうことも必要かもしれないですね。

恐怖を感じられる人は、自分以外が感じる恐怖を理解できるのでは
ないかと私は思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 8

ぴろむー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

はまる人ははまる!

人に勧められて観ました。


観始め→え・・・何これ、なんかおどろおどろしい雰囲気で怖そう(・.・;)

中盤→なんか気持ち悪いけど惹かれる・・・!

観終わって→なんかボーっとする(;´Д`)


とにかく世界観に圧倒される!ストーリーは至ってシンプルな気が・・もう一度観たらもっと理解できるのかもですが、観る勇気が出ない。でももう一回観たい、でもなぜか観れない!


エッチしてるシーンやグロい場面の記憶はあまりないのに、なぜかエログロの極みを感じました。
妖しい、艶かしい、生々しい、おどろおどろしい、そして吐き気を催す、なのに魅力的。理屈じゃなく五感に訴えてくるような作品。


顔を両手で覆って指の間から観るような、そんな怖いもの見たさみたいな気持ちで鑑賞しました。

気持ちわるいのになぜ惹かれてしまうのか未だにわからない。
はまる人は何度も観てしまうと思います!

もの凄い魅力あると思いますが、ものすごーーーい人を選ぶ作品です。


物語は☆4くらい、声優はヒロインみどりちゃんの声がかわいすぎ、キャラは好きなキャラはいません(;´Д`)
雰囲気・世界観が☆6くらいだったので、適当に上乗せしました(*´艸`*)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

63.7 33 1992年度アニメランキング33位
The Spirit of Wonder チャイナさんの憂鬱(OVA)

1992年6月3日
★★★★☆ 3.5 (16)
66人が棚に入れました
1986~95年にかけて「モーニング」及び「月刊アフタヌーン」に掲載された、鶴田謙二によるコミックをアニメ化。天涯孤独の少女チャイナと、自称天才発明家ブレッケンリッジ博士の交流を描いた、心温まるSFファンタジーだ。監督は『劇場版クレヨンしんちゃん』シリーズなど数多くの作品で知られる本郷みつる。主人公チャイナの声は日高のり子が演じる。 舞台はイギリスの港町。中華料理店「天回」を切り盛りするチャイナさんの悩みは、居候のブレッケンリッジ博士が怪しい発明にお金をつぎ込んで家賃を払ってくれないことと、密かに思いを寄せる青年ジムもその発明に没頭していること。ある日、チャイナさんはジムから「一緒に月へ行こう」と誘われて……。

おーいん君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

こういうことなんだよな。アニメって。

沢山のアニメを見ていると、どうしても疲れる。

そんな疲れを癒してくれるようなアニメ。

アニメーションの面白さがしっかり現れている。

そして、このアニメは「辿りつけたな」って思わせてくれる。

到達点とは違うんだ。

探して見つけたわけじゃない。

少し古い、純喫茶みたいだ。

その場が、そしてそこにいる自分がわずか、ほんのちょっと前の自分より更新されている感覚を理解できるような。

不思議な確証だ。

このアニメは、後に傷跡になるような痛みを伴わない。

大きな潮流でもない。

けれど、わずか一滴の雨粒が大河の流れになっていくような、そんな始まりを予感させてくれるアニメだ。


本当にアニメが好きな人に。
自分の心の棚にそっとしまっておきたい本作をオススメします。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

63.6 34 1992年度アニメランキング34位
万能文化猫娘(OVA)

1992年10月21日
★★★★☆ 3.5 (15)
88人が棚に入れました
1990年に「Weekly漫画アクション増刊・増刊王」で連載開始、同誌の休刊によりわずか3回で連載終了した高田裕三のコミックが原作のOVAシリーズ全6話。アニメ化にあたり、高田はシリーズ監修も担当している。キャラクターデザインはもりやまゆうじ。主題歌と主人公の声は林原めぐみが担当。 夏目久作は三島コンツェルンの女社長・夏目晶子の入り婿だったが、開発したアンドロイドを会長(晶子の祖父)に悪用されそうになったことから、息子の龍之介と共に逃亡。その途中で追っ手の流れ弾に当たった猫の脳を試作品アンドロイドに移植し、女子高生型の万能猫脳アンドロイドヌクヌクを作り出す。一方、晶子は刺客を送って龍之介を捕らえようとするが、並外れたパワーをもつヌクヌクの前に歯が立たず……。1998年にはTVアニメシリーズも放送。平行して新OVAシリーズもリリースされた。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ネコ型ロボットじゃないよ ネコ脳アンドロイドだよ

90年代に雨後のタケノコのように現れたOVAこそが21世紀の深夜アニメの原型である
トップをねらえやパトレイバーやゼオライマーのような力の入ったものから、まさにゴミまでピンキリであった

この作品はレンタルで手軽に観れる部類だったのでヒットしたと考えられる
テレビ版もあったようだけど残念ながら未見

ヌクヌクという猫的アンドロイドの活躍の話であるが、タイトルからもくだらなさが伝わってくる
当時としては、うる星やつら風日常馬鹿アニメとして人気が多少あった
もちろん、現代人の鑑賞に堪えうるとはいいがたい

原作と言うかキャラ設定の高田裕三はまともにコミックを完成させていない
全部合わせても数話だけである

これもまた、ラノベテンプレのパイロット版としての価値だろね
ネコ少女大暴れってことで
舞台は練馬から中村橋のあたり

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

美少女×兵器=オタクの基本

 このレビューは大変アレなものとなっておりますので、以下の点に注意して閲覧願います(笑)

 ・閲覧の際は、部屋を明るくして離れて見て下さい
 ・体調がすぐれないとき、視聴中に体調の変化を感じた場合などには、閲覧はお控えください









 林原めぐみさんが演じたキャラクターの中で個人的に最も好きなのは、スレイヤーズシリーズのリナ=インバースです(この時点ですでに主流からズレていますw)。しかし今作視聴後は、ダントツでヌクヌクのことが一番好きになりました!もう、カワイすぎです!

 明るくて素っ頓狂な感じの声がとにかくカワイくて、かなりやられました(笑)。知的なキャラクターを演じる林原さんも大好きですが、やっぱり(ポケモンのムサシなどの)テンション高めのキャラクターを演じている林原さんが個人的ツボです。

 あと僕は、90年代のアニメに多い→(⌒▽⌒)こんな感じの笑顔が大好きです(犬歯が少し見える感じの)。今作では、特にヌクヌクがその顔を多くするので非常に和みました。

 OVAなので、作画のクオリティはめちゃくちゃ高いです。美少女の肉体の美しさと兵器(ミサイルとか)のち密さが、画面上で絶妙にマッチしています。オタクが好きなものを二つ同時に登場させている、まさに夢のような作品(笑)であると同時に、現代も続くこの流れの礎にもなっているのかなと思いました。

 P.S.マクロス7で、ミリア・ファリーナ・ジーナスにときめいたように、夏目晶子に結構ときめいていたことは内緒です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

63.5 35 1992年度アニメランキング35位
内田春菊の 呪いのワンピース 祐子/香穂理/美智代(TVアニメ動画)

1992年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (12)
31人が棚に入れました
着たものに怪奇な出来事が降りかかるという「呪いのワンピース」の引き起こす物語を描いた短編アニメ3部作。TBS系の夜のバラエティ番組「ぎみあ・ブレイク」の枠内にて放映された。制作はシンエイ動画だが、実制作は京都アニメーションが担当。同社では初めて演出から作画、仕上げまでを社内だけで担当した作品となった。なお、本作はアニメ業界内で評判を取り、以降、同社への受注が増えたという。監督は同社所属の演出家・木上益治が担当。

63.4 36 1992年度アニメランキング36位
うしおととら(OVA)

1992年1月1日
★★★★☆ 3.4 (40)
183人が棚に入れました
主人公・蒼月潮(あおつき うしお)は自宅の蔵の中で一本の槍に縫いとめられていた妖怪を解放してしまう。うしおがとらと名づけたその妖怪は、かつて近隣一帯を恐怖のどん底に叩き落していた大妖怪であった。また、とらを500年間縫い留めていた槍こそ、 2000年以上も前の中国で妖怪を滅ぼすためだけに作られた獣の槍(けもののやり)であった。獣の槍の伝承者となったうしおは、とらと共に様々な妖怪との戦いを繰り広げ、物語が進むにつれて、それぞれの深い関わり、長きに渡る宿命が明らかになっていく。

ちゃっぴぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

妖怪にだっていろんなヤツがいる

おススメ度 2

正統派の妖怪バトルもの。
1992年のアニメだから古臭いのは仕方ないとして
ほんのさわりの部分しかなかったのが残念。
ラスボスはオープニングにちらっとでてるだけ。
これじゃ全体像はわからない。

10話だけしか作れないというのなら
もっと潮の人柄や妖怪の思いが前面にでている話を
アニメにしてほしかったな。
最後の2話、「風狂い」のような。
これは原作でも泣いたから。

CVには最後までなじめませんでした。
声優さんの演技が悪いわけじゃないんです。
ただ、私がイメージしていた声と違いすぎていただけ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

夕永 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

うしおととら(珍しくネタばれのようでネタばれじゃない)

やはりそうだったか!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
------------------------------------------------
・声優がすごくあってた演技も上手!
・主人公が好感度が高いだろうキャラ設定
・OPがなかなか王道少年アニメらしいもの
------------------------------------------------
・印象さに欠けていた
・ストーリーが短すぎた
・↑のため終わり方があまりよろしくなかった
・絵が見にくい
------------------------------------------------
◎また『犬夜叉』という作品と少し似た部分があった
(憎悪→信頼関係へ)『犬夜叉』が好きな人は楽しめるかも?

◎あと、調べて見たらやはりこのアニメ(漫画)はサンデー!
サンデーは恋愛要素ものが多い。私はあまり恋愛要素が入ってないほうがうざくなくいいのだがどうだろうか…うーむ。
(特に最近で言えば方向性と設定が迷走している天才小学生。あれはひどい…)


口大変満足 口満足 ☑普通 口不満…"φ(・ェ・o)~カキカキ

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

第4話はオリジナルストーリーだが…

全10巻で槍伝承者編手前のかまいたちまでの漫画の面白いストーリーの一部を抜き出して短編集にしている感じ。
とら街に行く等何本かのストーリーは前篇後編になってて原作と同じで見応えあるストーリーになっている。
ただ漫画を知らないと時系列が飛び飛びになってしまう…そこは若干残念なのだが原作の量を考えると仕方ないところなのかなと…

個人的には羽生編は欲しかったなぁと思う。
因みに第4話の転輪疾走はOVAオリジナルで漫画にない話。10巻しかでないOVAに何故かオリジナル?と思う所もある。そして面白くない…
原作では最後の決戦でちょっとだけ、この話に出てくる妖怪のつぶらも登場する。


TV版でもつぶらが最後出てこないかなとか少し思ったり。
TV版との違いは上でも書いたがTV版は前編後編ではなく1話に纏められている。その代わり大きなストーリー展開は忠実で10話でお守り様に到達する。
うしおととらは短編を重ねあわせて白面の者を倒す大きなストーリーにつながっていくのでOVA版だと10巻で終わるためその色を出せない所が残念。

100点中65点

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

63.2 37 1992年度アニメランキング37位
アルスラーン戦記 II(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 3.4 (13)
71人が棚に入れました
架空の世界・パルス王国を舞台に、王太子アルスラーンの国を取り戻すための戦いを描いたヒロイックファンタジー。田中芳樹の同名小説を原作にした劇場版第2弾。アルスラーンは、西方の蛮族ルシタニアによって滅亡したパルス王国の王太子。ルシタニアに組みする謎の銀仮面の追跡をかわし、アルスラーンは忠臣ダリューンらとともに、パルスの万騎長キシュワードが守るペシャワール城へと入る。彼はそこで、侵攻してきた隣国シンドゥラの無敵の戦象部隊を迎え撃つことに。

声優・キャラクター
山口勝平、井上和彦、塩沢兼人、佐々木望、矢尾一樹、勝生真沙子、池田秀一

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

せっかくの劇場版なのにいまいち

確か「サイレントメビウス」と並んで、この2作目までは劇場公開作品である為、しっかりとした品質を保っている。有る城の奴隷を開放するシーンから始まる出だしは、強引そのもの。原作はアニメにもその偉大な功績を残した「銀英伝」の田中氏なので、占領国の政治やその人間関係などが巧みに紹介されているのだが、アニメだとただの紹介映像の感を拭えない。ただ、映像として必然的に「絵」になる双頭将軍等はしっかりと立っているが、最初から消える事が決まっている老将軍等はいかにも使い捨てといった存在。劇場版なら、せめてそういった所に尽力し、クオリティー上げをしてほしかった。最後の見せ場である決闘の決め手もいい加減!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

62.9 38 1992年度アニメランキング38位
クッキングパパ(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (36)
209人が棚に入れました
『週刊モーニング』に長期連載されている、うえやまとちによるマイホーム漫画をアニメ化。グルメブームの中で登場した1作で、料理に秀でたサラリーマンの父親・荒岩一味(かずみ)を主人公に物語は展開する。九州・博多の金丸産業。この会社に勤務する営業主任・荒岩一味は、上司や部下からの信頼も厚い有能社員。そんな彼にはもうひとつの顔があった。それは料理の腕が誰にも負けないということ。新聞記者でもある妻・虹子と小学3年生の長男・誠も、荒岩の料理にはいつも大満足だ。そんな一家がお手製の弁当を手にしてお花見に出かけるや、そこで誠の級友である少女さなえを発見。やがて転校していく彼女に誠は何かをしてあげようと考えるが……。本作の実制作は多くのホームアニメを手がけてきたエイケンが担当。本放送の初回は1時間スペシャルとして制作された。毎回のラストには、原作と同様に荒岩が作った特別料理のレシピを紹介。

声優・キャラクター
玄田哲章、勝生真沙子、高山みなみ、冬馬由美、飛田展男、頓宮恭子、丸山裕子、矢島晶子、かないみか、峰あつ子

ニトロ博士を忘れない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おいしいホームアニメ!クッキングパパ!

懐かしいですね~、荒岩一家の日常は理想の家庭ですね。
頼りがいのある父親に仕事の出来る奥さん、子供は素直で明るい。
当初は3人家族ですが、後に犬を拾ったり女の子が出来て、父母兄妹とペットの4人と1匹になり、円満な家庭生活が描かれています。

このアニメはとても気さくでお料理好きのお父さんこと荒岩一味が、料理で周りに元気を与えてくれるお話です!料理を通じてたくさんの思い出を作り、心身ともに栄養を与えてくれる心温まる作品です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「格好いいとはこういうことだ」。超豪華声優と完成したスタイル。

 言わずとしれた料理漫画の古典である本作。漫画は実家に何冊かあって読んでいたが、大人になってアニメを見て見ると味わい深いことこの上ない…。何気に超豪華声優なキャストが揃い、最初から既に完成の域に達しているスタイルは「ダンミデ、チュッテ!(いくらでも入る。もっとくれ!)」。


 それにしても、年を経て見ると本作は美味いものを食べたり作るのが実はキモじゃないのが見えてくる。本作は食が繋げる人々の正に「優しい世界」の究極の形といっても過言ではない。その暖かな世界の中をいつまでも揺蕩っているようね安心感と幸福感、昨今の日常系以上かもしれんわ!。


 その中心にいる荒岩さんの存在感と格好良さには大人になってこそわかるものだった。格好つけない格好良さ、大きさと深さとチャーミングさを兼ねた最高のキャラは、なんといってもシュワちゃんこと玄田さんの実力あってこそだろう。「格好いいとはこういうことだ」は、「紅の豚」のキャッチコピーだったが、歳をとると荒岩さんにこそ相応しい言葉だと思えるようになった。尊敬できる上司で、惚れ直す夫で、なにより素敵なお父さんな理想的キャラの一つである。それでいて嫌味さや、薄っぺらな良きこと感が全然ない。


あと、かないみかさんの演じたキャラの中でも早苗ちゃんは最高。田中と夢子さんの結婚は昔はそうでもなかったが、二人の軌跡をゆったり見ていくとジーンとくるもんがあるなぁ。


 あと、すっかりセックスレスで独身ばっかになってしまった日本にしたのは誰だ?という山田玲司先生の「ヤングサンデー」の特集で、結婚って良いかもって思わせる作品のトップに本作を挙げていた玲司先生の慧眼は流石である(逆な作品は「課長 島耕作」)。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

62.9 38 1992年度アニメランキング38位
元気爆発ガンバルガー(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (16)
82人が棚に入れました
主人公のひとり虎太郎は、忍術の修行中にそれとは知らず、地球を大魔界に変えようとする暗黒魔王ゴクアークの封印を解いてしまう。地球を守る光の戦士エルドランは、その身を挺してゴクアークを再び封印するが、ゴクアークはヤミノリウスIII世を地球に遣わした。ひょんなことからガンバルガーを手に入れた虎太郎、力哉、鷹介の三人はエルドランの願いにより、ガンバーチームとなってヤミノリウスが繰り出す魔界獣と戦うヒーローとなった。しかし、その正体を知られると大魔界の呪いにより犬に変えられてしまう。虎太郎たちは小学生とヒーローの二重生活を送ることになってしまったのである。

声優・キャラクター
折笠愛、南央美、島田敏、緒方賢一、白鳥由里、深見梨加、大谷育江、伊藤美紀、曽我部和恭

HeX さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エルドランシリーズ2作目

前作ライジンオーで採用されたクラス全員クルー制から打って変わって、本作ではロボに乗っていることは重大な秘密であり、パイロットたちの孤独な?戦いが繰り広げられる。

確かに秘密を保持しながらの戦いは燃えるものもあるが、クラスが一丸となって悪に立ち向かうという構図が気に入っていただけに、個人的にはちょっと残念。
視聴当時は、いずれ秘密が漏れるが、理解者たちに囲まれ、クラスがチームになって…という展開を期待したけど、そんなこともなく。

本作特有の話としては、サブメカが登場早々敵にのっとられるという失態があったり、敵キャラがラスト付近では味方になったり、同敵キャラがなんと人間と結ばれたりする点か。

ストーリーの中には、やはり主人公である小学生特有の問題、悩みなんかが含まれるが、これは他の2作品と同じ傾向。

3作あるエルドランTVシリーズの中では、やや異色かつパッとしない感じがする。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

子どもの可愛さとコミカルで親しみやすい作風が良い

1992年4月~1993年2月放送のTVアニメ。全47話。
三作あるエルドランシリーズの二作目です。

【あらすじ】
青空町の青空小学校4年生・霧隠虎太郎(きりがくれ こたろう)は霧隠流忍者の家柄。父・藤兵衛との親子喧嘩の際、藤兵衛が魔王ゴクアークの封印を解いてしまいます。魔王は光の戦士エルドランにより再度封印されるものの、その部下ヤミノリウスⅢ世が、地球を大魔界に変えて魔王を復活させようと動き始めます。
エルドランは魔王を押さえていて動きが取れないため、虎太郎は友達の風祭鷹介(かざまつり ようすけ)、流崎力哉(りゅうざき りきや)とともに、ミラクル忍者・ガンバーチームとなり、巨大ロボガンバルガーを駆ってヤミノリウスの召喚する魔界獣と戦うことに。しかも、ヤミノリウスに「誰かに正体がバレると犬になる呪い」をかけられてしまいます。


本作の魅力は少し間の抜けたコミカルさと親しみやすさ。正体が知られると犬になるというのも、本人達には大問題ですが視聴者としては気が抜けますね。
ほぼ一話完結形式なので、一気見よりもTVで毎週見る方が楽しい作品かも知れません。
全体的に引きが弱い印象なので、中盤にもう少し盛り上がりが欲しかったです。

音楽は使い方は普通でしたが曲はとても良かったです。OP、EDは懐かしき良きアニメソングで、作風に合っていて奇をてらわない所が良いですね。

青空町の生活をよく描いていて、子どもの生き生きした様子や地に足の付いた生活感が明るい作風を生み出しています。
近藤高光さんのキャラクターデザインは可愛らしく親しみやすいですし、全体的に作画に躍動感があり表情豊かで、見ていて楽しかったです。

バリエーション豊かな魔界獣の攻撃や予想のつきにくい展開はなかなか楽しいですが、シュールになりがちではありました。そういう所も好きですけどw
それが超展開と感じずに楽しめるのは、主人公側が自分達に出来ること考えて解決していくからです。
カブトボーグみたいに振り切ってしまうと子ども向けなんて口が裂けても言えないのですが、本作はそういうことは無かったですね。

{netabare}
町の中で闘うことがほとんどなので、町の人たちが応援してくれる展開はお約束。パターンではあるのですが、雲の上の英雄ではなくご町内の親しみ易いヒーローだからこそで、やんちゃ坊主を見守るような空気でガンバーチームを助けてくれるのが和みます。
最終決戦の「俺たちを踏んで行け!」の流れはそれまでの積み重ねもあって良かったです。こう書くと何がなんだかって感じですがw

大人たちだけでなく、3人それぞれのヒロインや年下の子ども達の役回りがとても良かったと思います。虎太朗でさえ焦るくらい危なっかしい元気ぶりを発揮していて、彼らを守るエピソードがガンバーチームは一番頑張っていたかも。


力哉は基本しっかり者で弟の哲哉とのハートフルな話があったり、敵に操られたりと見所が多かったです。リーダーは力哉。レッドだから間違い無いw
鷹介も母親やヒロインとの話で成長を描いていて地味ですが好印象です。

ただ虎太朗にももう少し心温まるエピソードが欲しかったかな。
虎太朗のお父さんとお姉ちゃんが叱るタイプなので、おおらかなお母さんを間に立てるなどできれば、悪戯をして叱られるパターンにももっとバリエーションが出て良かったのではないかと思います。ドラマ作る素材が沢山設定されていたのに活かし切れていない印象で、ちょっと勿体ないですね。


終盤の見所はやっぱりヤミノリウスが改心する展開です。
味方になるまでの流れは段階を踏んでいて、最初のきっかけは亜衣子先生と心が通じ合った事なのですが、最終的に魔王から離反した理由はヤミノリウス自身の誇りで、納得できない点はまったくありませんでした。
町の人たちが最初ヤミノリウスに反発するのも自然で、そこが描かれたことでさらに良いラストになったと思います。
{/netabare}

ストーリーの主軸が弱めで全体的に軽く明るい作風なので、先が気になる!とはなりにくかったですが、見ていて楽しい作品でした。(2016.10.20)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

62.8 40 1992年度アニメランキング40位
南国少年パプワくん(TVアニメ動画)

1992年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (66)
453人が棚に入れました
殺し屋組織・ガンマ団から、構成員の一人シンタローが、謎を秘めた“秘石”を奪い逃亡した。シンタローはやがて孤島・パプワ島に辿り着き、謎の少年・パプワと犬のチャッピーに遭遇する。シンタローは彼らの訳の分からない強さの前に屈服し、秘石も取り上げられて下働きの身分にされてしまう。おまけにこの島には、オカマの巨大カタツムリなど不気味な生物(ナマモノ)が住んでいた。シンタローは気の休まる日もなく暮らしていたが、ついにそこにガンマ団の魔の手が伸びて来る……!!

声優・キャラクター
田中真弓、増岡弘、緑川光、玄田哲章、難波圭一、西村朋紘、速水奨、目黒光祐、島田敏、彩乃木崇之、塩屋翼、大谷育江、中原茂、山崎たくみ

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

チャッピー!!エサ。ガウーー!!

当時に『腐女子』の言葉があったらこの作品は結構好かれると思います。ギャグで少年マンガの癖に出てくるキャラが痛い痛い(笑)

OP,EDも凝っていて『パプワくん』に合うように構成されています。あるシーンではゲラゲラ笑え、あるシーンではウルッと来たり、最終回(アニメ版)近くでパプワが子供が大人に言いたくても言えないことを言ってくれる所は共感しました。
シンタローもその言葉にグッとなるんですよねぇ…

さて、題名にもあるようにパプワはチャッピーという家族(犬)が居ます。エサとは…『シンタロー』です!!
いや、グロじゃないですよ。ツッコミですから。

パプワ『チャッピー!エサ!』

チャッピー『アオーン!!ガプリ(効果音がリンゴをかじる音)』

シンタロー『ウオーー!!!!』

んー…ナイス!歯ごたえ(^^)d(おい;)

ガンマ砲とか秘石眼(ひせきがん)とか結構少年マンガの心をくすぐる技があったりします。でも面白いのはキャラの名前!
グンマくん、トットリくん、アラシヤマくん等地名県名等で喋り方も面白いです!
『そんな喋り方しねーよ!お前様☆』とツッコミを入れたくなります。

ここまで『腐女子』っぽい事はないでしょう。どちらかというと少年ギャグマンガ。でもねでもね、違うんですよ、奥さん!
くー、ネタバレ書くのは面白くないので答えはアニメをご覧あれ(^^)!
パプワ島の動物?達も必見です。

あ、絵は古いしそーゆーの苦手な方は避けて下さい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

んばば んばんば めらっさ めらっさ♪

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
若い世代では、知らない人も多いかもしれない。

ガンガンで連載されていた、子供向けのギャグ漫画が原作だけど、むしろ、アニメで人気が出た作品。私は多分、小学校入ったくらいにリアタイで観ていたと思う。

当時としては作画も悪くないし、さっきネットに転がってるのをチョロっと観たけど、懐かしすぎて涙が出そうになったわ(笑)

OP、EDは、バカバカしくも元気が出てくる素敵なものになっているので、パプワくんを知らなくても、歌だけ、チョロっとみて欲しいな~♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグが9割で、残りはバトルといった作風だが、何気に、たまにある感動回が好きだった。

セミの話、あったはずだが、最後にギャグにしないでちゃんとひと夏で死んじゃうとことかね、子供心になんか響いた記憶がある。

あと、登場人物にみんな、「~くん」「~ちゃん」とつけるところが、このアニメの温かい雰囲気を表していると思う。

あとあと、今聞いてみたら、やっぱりパプワ君はルフィだなって思う(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

62.6 41 1992年度アニメランキング41位
お~い!竜馬(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (10)
94人が棚に入れました
幕末の英傑・坂本竜馬を尊敬してやまない人気俳優・武田鉄矢が原作(文芸)を執筆、忍者漫画『あずみ』で大ヒットの漫画家・小山ゆうが作画を担当した、竜馬を主役とする史劇コミックのアニメ化。長きにわたる江戸幕府の治世が終焉を迎えようとする前夜、土佐藩(現在の高知県)に生まれた坂本家5人兄弟の末っ子・竜馬。彼はなかなか寝小便のくせが治らず、児童期は学問も剣術も今ひとつだった。だが人柄はよく、心に抱く夢は大きい。やがて剣の才覚に目覚めた竜馬は土地の人気者となり、武士の子で優等生の武市半平太、足軽の子・岡田以蔵と三人で親友トリオを組むようになる。やがてそんな竜馬たちにも、甘い恋のときめきが……? 『ふしぎの海のナディア』『ひみつの花園』に続く時間枠のNHKアニメとして放映され、日本ヘラルド映画とアニメーション21が製作を担当。監督は、タツノコプロ作品などで大活躍の笹川ひろしが就任した。

Enchante さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

おーい、どうしちゃったの?竜馬

NHKが無慈悲にも「どうしちゃったの?、竜馬」というくらい、唐突な最終回のダイジェストで最期が描かれた作品です。

関俊彦が声をつとめる竜馬はカッコ良く好きなのですが、本当はいつも茫洋としている上に、顔が浅黒くて、毛むくじゃらの容姿だったと言われます。

龍馬ではなく「竜馬」となっているのは司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の影響でしょうか?

幕末という激動の時代に生き生きとした青年時代が大幅にカットされてしまったのは残念ですが、その分、幼少時代の話の密度が多くなっています。

泣き虫・竜馬が、母と姉の愛情が後ろ盾となって、とても愛らしいです。

そんな竜馬がある時、ボコボコにされながらも泣かないで強情を張った時には、人間としての成長を感じました。もっとも、これが原因なのか、成人後も当主・山内容堂への激しい不信と恨みを募らせることになります。

当時、土佐では武士階級の上士と郷士との間で激しいつばぜり合いがありましたが、イジメ役に乾(板垣)退助や後藤象二郎を配するのは、当時の年齢を考えると少々強引かな?と感じましたが、有名な人物の出自を分かりやすくしたかったのでしょう。

盟友・武市半平太にいては、今ひとつ人物像がはっきりしません。土佐勤王党の結成と吉田東洋暗殺事件にしても、理念の対立よりも、動機が単に上士勢力の一掃だけのような気がします。

醜い悪役された吉田東洋も、歴史的には失脚を乗り越えて革新勢力の「おこぜ組」を結成した傑物なので、もう少し掘り下げて魅力あるヒール役にして欲しかったです。

「人斬り以蔵」の異名を持つ岡田以蔵がピエロ役となっていますが、これが実像と思えるほど、異常的キモさも際立っていて、変な意味で一番光っていた気がします。

本作は歴史を知らなくても十分に楽しめる内容です。下手に歴史を知っている(と言っても『竜馬がゆく』を読む程度で十分)と、ツッコミどころが多いため、楽しめないかも知れません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

62.4 42 1992年度アニメランキング42位
グリーンレジェンド乱(OVA)

1992年11月25日
★★★★☆ 3.4 (11)
32人が棚に入れました
環境破壊が進む近未来の地球を描くOVAシリーズ。1992~93年にかけて「たびだち」「グリーン5」「聖緑」の全3話をリリース。監督は『鋼鉄三国志』の嵯峨敏、脚本は藤子不二雄作品を数多く手がけた山本優。また、『ゼーガペイン』の助監督・特技監督など数々の作品に携わりながら、44歳の若さで世を去ったわたなべぢゅんいちが演出に名を連ねている。 水は枯渇し、大地は砂漠と化した近未来の地球。少年・乱は、兵士に追われていた銀色の髮の少女・アイラを助ける。彼女は環境破壊を止める巨大生命体「聖母」のカギを握る存在だった。しかし、ほどなく彼女はレジスタンス組織「ハザード」に連行。乱はアイラを助けるべく後を追う。

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

水だ・・・

うんむ


ざっくりと言ってしまえばテラフォーミング系ですか、まぁ主人公が阻止に回るタイプなんですが。
ガチSFですよ、それだけで1クール以上描けそうな題材がみっちりと凝縮されています。
ロドーや司祭について等細かく突っ込みだせばキリがありませんが、シナリオの大筋は案外単純ですし前後との繋がりも明快だと思います。

「ファンチル」とか「パルムの樹」を思い出すタッチですね。
なかむらたかしさんは全く関わっていませんがw
人が植物になるシーンとかグロいシーンもいくつかありますし、ロドー教の女奴隷達はちょっとHな感じも出てましたね。

声優は結構豪華です、山寺さん、羽佐間さん、青野さん等々渋い声優さんが揃ってました。

音楽は特に印象に残ってないですねぇ。

アイラのタンクトップ姿はなかなか来るものがあります、チラっと見えそうで見えないところがまたフェチズムを感じるといいますか。
あと、大司祭の"うんむ"って言い方、割と癖になりますw


「天地無用!」と同じ切り口でシリーズ販売されてた作品ですね、「天地無用」の前作品とでも言いましょうか。
パイオニアがレーザーディスクを売るためにオリジナルアニメの制作をして、今でいう所の抱き合わせ販売が元となって世に送り出された作品ですね。
本作が第一弾、「天地無用」が第二弾ということになります、知ってました?
私は初めて知りましたよ。
「音響生命体ノイズマン」なんかもその類ですよね、パイオニアが抱き合わせで販売して、そのおかげで市場流通が少なくプレミアが付いてしまうなんて自体が起こったわけですが。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

天地無用魎皇鬼に隠れた…並品

LDソフトは持ってるけど再生機は随分前に壊れたまんまで記憶は余りありません。

一番記憶に残ってるのは、パイオニアがLD売るために始めたオリジナルアニメシリーズの第一弾になるため、他のパイオニアOVA作品を見るとかなりの頻度でこれの宣伝が見られます。
「アイラをかえせー」は耳にタコレベル。
でもってそれ以上に記憶に強く残ってるかも知れないのが、2巻のヒロインのアイラ{netabare}拷問シーン(といっても肉体的には何もしない)が一部の間で…ホントに一部の間で「めっちゃエロい」と評判だったこと。
実際エロい。
それとロドー教(悪者側)とハザード(レジスタンス)の砲撃戦シーンの“圧倒的戦力差”は強く印象に残ってます。
なにやら壮大そうな開幕をするものの(実際設定はかなり凝ってたみたい。本編では一瞬しか出ないイルカ人とか)、最終巻の3巻の〆は色々と端折りまくりで「え、○○の件はこれでもう解決したことになるの?」の連続だったかと。
それでも「無駄に続編が作れそう」って終わり方ではなくキッチリ完結はされてます。
あーそうそう、これが作られた頃はまだフィルム撮りで、カットによって色調?明度?がおかしくなったりします、特に1巻。
DVDで直ってるのかどうかは知らない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

61.9 43 1992年度アニメランキング43位
銀河英雄伝説 黄金の翼(アニメ映画)

1992年12月1日
★★★★☆ 3.3 (58)
237人が棚に入れました
ラインハルト・フォン・ミューゼルと姉アンネローゼはある雪の降りしきる日に、目の前で母が交通事故に遭って殺されるところを見てしまう。それから数年後、ジークフリード・キルヒアイスの隣にラインハルト一家が引っ越してきた。その日から、ラインハルト、アンネローゼ、キルヒアイスの楽しい友情の日々が始まる。しかし、それは長く続かなかった。貧しい下級貴族のミュゼル家は大金と引き替えに、アンネローゼを王宮の皇帝のもとにやってしまうのだった。

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

外伝の一つ

長大な「銀英伝」シリーズの外伝の一つです。
ラインハルト、キルヒアイスの少年兵時代の話で、OVA外伝よりも更に前の話になります。

銀英伝が好きなら観るべきですが、これ単体ではあまり意味を成さないので観るなら全て観てください。
合うか合わないか「わが征くは星の大海」を見て判断するのが良いと思います。
これを観るなら本編の後か、本編中盤くらいに箸休めに挟むのが良いかと思います。


原作ノベル(初版)は本編10巻、外伝4巻でした。
原作を読んだのはかなり昔なので、記憶が曖昧なんですが、
この14巻分はほぼ全て映像化されています。
外伝の一部のエピソードがアニメ版では本編に入っていたりします。

銀英伝は原作ノベル、OVAの他、OVAと同時進行で着手された道原かつみ氏によるコミック版が存在します。

この「黄金の翼」はコミック版「黄金の翼」のアニメ化と言う事になります。
その為、キャラデザ、メカデザ、CVが他のOVAと異なります。

OVAは原作に忠実にを目指してますが、コミック版はかなり改変しています。
しかしこの「黄金の翼」の部分は原作やOVA版となんら矛盾は無いので、それらの一部として観て問題ありません。

キャラデザ、メカデザは違和感ありまくりですが、
(私はそもそもコミック版があまり好きではありませんでした。)
ストーリーは紛うかたなき銀英伝ですのでご心配なく。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ラインハルトとキルヒアイスが育んできた絆の物語です・・・

銀河英雄伝説の視聴にあたって
(視聴とレビューの方針を1作目の「螺旋迷宮」に代表して記載しています)
https://www.anikore.jp/review/1475830/

【銀河英雄伝説の時系列】
 (1) 「螺旋迷宮」
 (2) 「白銀の谷」
 (3) 「叛乱者」(宇宙暦791年/帝国暦482年8月〜)
 (4) 「決闘者」(宇宙暦792年/帝国暦483年1月〜)
⇒(5) 「黄金の翼」
 (6) 「奪還者」(宇宙暦792年/帝国暦483年12月〜)
 (7) 「朝の夢、夜の歌」
 (8) 「千億の星、千億の光」
 (9) 「第三次ティアマト会戦」
 (10)「わが征くは星の大海」
 (11)「汚名」
 本編 第1話「永遠の夜の中で」
 ※ 「新たなる戦いの序曲」

この物語は、ラインハルトの幼い頃〜前作「決闘者」の先までを描いた作品です。
下級貴族の一家とはいえ、両親と姉がいて幸せ一杯だった幼い頃のラインハルト・・・
しかし、不慮の事故で母親を亡くしてから状況は一変・・・父はお酒に逃げ、ラインハルトの心の安楽は姉であるアンネローゼだけだったと思います。

ほどなくラインハルト一家は一般市民の住む住宅に引っ越したのですが、そのお隣さんがキルヒアイスの家・・・この展開自体はこれまでも描かれてきましたが、この作品ではもう少し突っ込んでラインハルトとキルヒアイスの出会いが描かれています。

それはキルヒアイスにとって「未知との遭遇」であり「金槌で頭を殴られたような襲撃」を体験した瞬間でもありました。
この時のキルヒアイスの咄嗟に取った行動・・・気持ちが分かるだけに物凄く印象的です。

ラインハルトとキルヒアイスは直ぐに打ち解け親友となりましたが、二人の中心にはいつもアンネローゼがいたんだと思います。
やんちゃ盛りの二人にとって、アンネローゼは女神のような存在でした。

でも幸せな時間は長くは続かず、アンネローゼが後宮に入る事が決まってしまうのですが、そこもこれまで以上にしっかり描かれています。

自分の無力さに震えながら下唇を噛む事しかできない自分・・・
勇気を振り絞って飛び出したけれど・・・いざ目の前に出ると一言も言えない自分・・・
そして誓いを立て、共に同じ道を歩もうと決心した二人・・・

物語としては、これまでの焼き直しなのですが、大切なシーンが深掘りされているので、これまでの空白がピースで埋められていくような充足感を感じながら視聴していました。

時は過ぎ、ラインハルトは数々の功績から少佐に昇進し、駆逐艦エルムラントIIの艦長に就任する事になります。
ラインハルトを見る周囲の目はいつも一緒・・・
「まだ子供じゃないか・・・」「あんな若造に務まる筈がない・・・」
そう思うのも仕方ありません。何故ならラインハルトの真の実力を知らないのですから・・・

ここで、ラインハルトが乗組員の心を掌握して・・・というだけなら、これまでのOVAの延長戦上でしかありませんが、今回は趣向が違いました。
帝国の防衛拠点として重要な意味を持つイゼルローンを自由惑星同盟が5度目の侵略に乗り出すのですが・・・その中に、何とヤン少佐の姿があったのです^^

否応無しで気持ちは盛り上がり・・・「我々一士官の言う事なんて上層部が聞いてくれる訳がない」というヤンの一言で、「常勝の英雄」vs「不敗の英雄」対決はお預けとなった事実を知りましたが、この戦いにおいて二人がどうバチバチするかが気になって仕方ありませんでした。

実際相当激しい戦闘が繰り広げられました。これまで4度防衛に成功したから、5度目も大丈夫・・・なんて思っていると足元を掬われかねませんよ^^;
この第5次イゼルローン攻防戦の顛末がどうなったか・・・気になる方は本編でご確認下さい。
ただ一つ言えるのは・・・この戦いを通してライハルトとキルヒアイスの絆がまた一段と深まった・・・という事です。

約1時間の作品でした。ラインハルトとキルヒアイスの出会いの部分を深掘りしている作品なので、面白さは想像以上でした。
もう・・・自分自身を止める自信が無くなるくらい、この作品にハマッてしまいました^^;
引き続き「奪還者」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15

デリダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アニメ版としては異色の銀河英雄シリーズ

銀河英雄伝説自体は本編でのレビューで書かせていただいたので端折らせていただきます。
この劇場版黄金の翼はアニメ版の中ではかなり異色なものに感じられました。
というのもキャラデザ特にキルヒアイスとヤンがだいぶ違いますね。これもまたよしなんですが(個人的にはこっちのキルヒアイスの方が好みでした。かっこいい!)

あと声優陣ももろもろ違っていて、これだけで作品が持つ雰囲気がだいぶ変わるんですね。
このレビュー欄を見る方はおそらく本編完走した方だと思われるのでかなり変なところを突っついてみようと思うのですが
本編後半でいい味を出していた堅物軍人レンネンカンプが黄金の翼では完全モブキャラとして出てきます。

個人的には本編で描かれていた自らが生きてきた道がゆえに縛られ融通が利かなくなった老人として描かれる不憫な男でしたが(すごく好きでした。メルカッツ、ムライと共に私の中の愛すべき三大オッサン像です)
今回はモブだけに少しばかり若い頃であり、本当にセリフは二言、三言程度なのですが彼の正義感が垣間見えてよかったです。

そして、この作品単体での評価をしようと思うのですが
外伝だけあってやはりストーリーとしては重要な位置はこの作品は持ちません。銀河英雄伝説の世界を広げる意味で外伝にふさわしい作品は他の外伝作品群の方がいい仕事をしていますが
しかしこの作品に私が与える評価はひとえに監督がつくりあげた視覚効果に集約します。

銀河英雄伝説シリーズの作画は絵柄や様式の古さは置いておいてもあまり特出して評価するに値するとは考えられません。戦闘シーンなどからしても。
宇宙空間での艦隊戦闘、殴り合いや銃撃戦のスケールに差はあってもどちらかが突出することなく可もなく不可もなく。
要するにそこが視覚的に重要な部分ではなかったということができるでしょう。
その代わりに劇的なシーンのキャラクターの一瞬の表情、コマが少なくとも感情表現の豊かさはこのシリーズの売りの一つだとも考えています。

この点において黄金の翼は異色だと感じられました。
一時間のうちの最後の最後のラインハルト、キルヒアイスの戦闘シーンの演出と作画のためだけにこの作品は存在してます。
この作品を見たときは本当に目を奪われました。神がかっています。
コマが多いとか丁寧な描写とかではないのですがオペラのような緊張感のある色彩と躍動感にあふれたカメラワーク。
監督たちの才能がこの約10分に集約されこの作品の価値もまた同じです。
銀河英雄伝説シリーズではこの種の満足は得たことがなかったのでこれであらゆる種類のアニメーションとしての満足を与えられたので少しばかり充足しました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

61.8 44 1992年度アニメランキング44位
超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN[ラバーズアゲイン](OVA)

1992年5月21日
★★★★☆ 3.3 (91)
397人が棚に入れました
地球人とゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊との決戦後、地球人とゼントラーディは和解し共存の道を歩み始めた。地球は幾度と無く異星人の脅威にさらされたが、そのたびに可変戦闘機と歌の力で切り抜けてきた。そして80年の月日が流れた。2090年代。太陽系、木星軌道上に異星人とおぼしき未確認艦隊がデフォールドしてくる。地球統合軍は敵をはぐれゼントラーディ艦隊と認識し、歌によるカルチャーショックを与えるべく「オペレーションミンメイ(「ミンメイディフェンス」)をもって迎え撃つ。しかし歌攻撃は全く通用しないどころか、敵艦隊からも歌が発せられると敵の攻撃は激しさを増し、ミンメイディフェンスは崩され統合軍は敗北する。その戦場を取材中だったTVレポーター神崎ヒビキは、敵艦内で歌巫女イシュタルを救助し、地球へ連れて帰る。また、ヒビキは戦場の記録映像も持ち帰ったが、統合軍の検閲によって統合軍が勝利したかのように報道されてしまう。イシュタルは地球の郊外にそびえ立つマクロスを、伝説に残る「アルスの船」では無いかと考える。その後、敵の船に捕らわれたヒビキは、新たな敵「マルドゥーク軍」が戦いの歌でゼントラーディ兵を操り、従えてきた異星人だったことを知る。ヒビキが統合軍の女性パイロットシルビー・ジーナとともに奔走する一方、地球の文化に触れたイシュタルは戦いを止めるべく、戦場へ愛の歌を捧げるのだった。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

マクロスの新たな方向性を模索したOVA

マクロスファンからはそっぽを向かれている感のあるこのマクロスⅡですが、
個人的には八谷監督なりのマクロスの解釈が表れていて面白いと思いました。


敵自身も歌を持ち、歌と歌の戦いになる。
その中で地球側の人間やイシュタルが、歌は単なる戦いの道具ではないと気づき始め、心を込めた歌に目覚める。

主人公のヒビキが報道レポーターということで、初代でいえばカイフンのような軍に対するもしくは戦争に対するアンチテーゼになっているのが面白いと思います。
・・・が、そのせいで主人公なのに戦場で活躍できないのは痛手だったようにも思います。


でもこれ主役はイシュタルですもんね。イシュタルが恋を知り、歌を知り、文化を理解していく過程は初代の流れを見ているようで面白いです。

初代のミンメイアタックを応用したミンメイディフェンスのアイデアなんかも面白いと感じます。


マクロスⅡって本当に曲に恵まれている印象です。

何と言ってもまずOP「二億年前のように静かだね」。このTVバージョンのイントロは秀逸でしょう。
計器の機動する音?なんでしょうか、エンジン音の唸りみたいで聴く度に興奮します。
映像も色々演出がダイナミックで、OVAらしい大判振舞いです。


その他挿入歌も何曲か
{netabare}
「恋のバナナムーン」は正にアイドルソングという感じで恋する少女の心情を情熱的に歌い上げた良曲です。


「バルキリーで誘って」はあえて一昔前のセンスな辺りが一味違います。
初代の「私の彼はパイロット」のようなマクロスらしさが出ていて面白い曲です。
マクロス7内でも劇中歌として使われていたので、知っている人は知っているのではないのかと思います。


「今は友達」はゆっくりとした、じんわりと心に響く優しい曲です。
この曲も同じくマクロス7でジャミングバーズが使用していた・・・はずですがあまり印象にありません(笑)



そして最終話の挿入歌「もういちど Love You」。
これは初代でいうところの「愛おぼえていますか」級の名曲です。全てを愛しみ包み込むような感動的な曲。
イシュタルの儚い恋心を表していて、正にマクロスⅡの全てが詰まっています。
{/netabare}

個人的に一番好きな曲は「もういちど Love You」です。
この曲が本編で流れる瞬間は鳥肌ものです。歌と戦争、マクロスのテーマを象徴するシーンですね。



全6話で毎回息をつかせぬ展開がなされるので、あっという間に見終えてしまいました。
後半3話は一気に引き込まれること間違いなしです。

初の続編ということで、どこを変えるかどこを継承するか苦心した名残が見られます。
マルドゥーク、イミュレーターなど、新しい試みはマクロスの世界にマッチしていて素晴らしいと思うんですが、三角関係とロボットの不出来が足を引っ張ってしまった感じ。


マクロスにおける歌の概念を追及した、マクロス史を語るうえでは避けて通れない作品だと思っています。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

生まれた時代が早すぎた

当時に視聴です。

当時は4クール作品が当たり前な中で、極端に短い話でした。
個人的には好印象だったんですけど、周囲の評価は中々厳しいですねぇ。
今の1クールが当たり前の感覚になった時代だったら評価も変わってたと思います。
点数は当時の水準をベースにつけました。

あと、昨今と違ってあの頃は常に新しい所を攻めてた所も好印象な要因です。
主人公がジャーナリストなんてかなり異色だし…
昨今は売れるテンプレの焼き増しばかりなので、この頃のチャレンジ精神嫌いじゃないです。

筆を取った理由は、曲を推したかったからです。
名曲が知られずに埋もれているなんて悲しいので。

「もういちどLove You」

ほんとに名曲ですよ。(他も名曲ですけど、これがイチオシです)
ピアノ、ベース、ドラム、全部心地よくて歌声も溶けてて、ハープの音色も綺麗
聴くと優しい気持ちになれる曲です。
イシュタルの絵もすっごい好みでした。

公式が無かった事にしようとしている黒歴史みたいなんですけど、
個人的には令和に語り継ぐべき作品だと思ってます。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 17
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

初代マクロス放送10周年記念OVA。但しシナリオは薄味。

『超時空要塞マクロス』(初代マクロス、1982-83年)の放送10周年を記念して、当時盛んだったOVAビジネスの一環として制作・販売された作品だそうです。

但し、『初代マクロス』の監督を務めた石黒昇氏、シリーズ構成を担当した松崎健一氏、さらに劇場版『愛・おぼえていますか』で石黒氏と共同監督を務め、以降のマクロス・シリーズの制作を主導していくことになる河森正治氏の3氏はいずれも本作の制作に携わっておらず、わずかにキャラクター・デザインが『初代』と同じく美樹本晴彦氏だったことと、シリーズ構成および脚本の一部を『初代』の脚本の1/3程を担当した富田裕弘氏が担当していること、が共通しています。

そして、肝心のシナリオの方は、『初代マクロス』(西暦2009-10年)から80年後(西暦2090年)、地球統合政府と新たな異星人マルドゥークとの星間戦争とその結末を描いていますが、『初代』のキャラクターは一切登場せず、ただ異星人の攻撃を受けた際に、彼らの戦闘意欲を喪失させるため“ミンメイ・ディフェンス”という『初代』に描かれた“ミンメイ・アタック”を応用した「防御戦術」が採用されている点が『初代』との主な繋がりです。

・・・で、見終わっての率直な感想ですが、

美樹本氏の特徴的なキャラクター・デザイン以外は、ほとんど何も記憶に残らない、取り立てて良い印象も悪い印象もない作品

・・・というものでした。
たまたま、本OVAのEDの1つが「de・ja・vu〜そばにいて」という題名なので、例えていうなら、あの『STEINS;GATE(旧作)』のヒットを受けて制作された『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』みたいな作品、ということでしょうか(※人気を博したTV本編の名声を汚さないように、その雰囲気だけを借りて、さほど予算をかけずに新たに誂(あつら)えた内容の余りない作品、という意味)。

但し、『初代』から10年も経過しているのに、本OVAの売上実績は大したものだったそうで、制作者達に改めて、『初代マクロス』の人気の根強さを強く印象づけ、その具体的な結果として、『初代』の正統な続編となる『マクロス7』、および外伝的OVA『マクロス・プラス』(ともに1994年)両作の制作に繋がったそうです。

《まとめ》
マクロス・シリーズの他の作品とはほとんど繋がっていない作品であり、内容も薄いので、同シリーズをひと通り見終わった人が、“ついでに”見てみる程度の優先順位で十分です。
あと『初代マクロス』の美樹本氏のキャラクターデザインが好きな人、それから、富田祐弘氏のファンで同氏のシリーズ構成作品に関心がある人にはお薦めかも。


◆制作情報
{netabare}
監督         八谷賢一
シリーズ構成     富田祐弘
脚本         富田祐弘、中村学、有井絵武
キャラクターデザイン 美樹本晴彦
メカニックデザイン  藤田一己、阿久津潤一、奥田淳、大畑晃一、福地仁
音楽         鷺巣詩郎
アニメーション制作  AIC、オニロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= 超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN (1992年5-11月) =======
{netabare}
第1話 コンタクト ★ 神崎ヒビキ(芸能レポーター)の戦場取材、崩れるミンメイ・ディフェンス(敵の歌姫)、歌姫確保、デニス(カメラマン)死亡
第2話 イシュタル ★ マルドゥーク軍の歌巫女(イミュレーター)、隠ぺい報道、文化への目覚め
第3話 フェスティバル ☆ マクロス潜入、伝説のアルスの船、ウェンディー・ライダー公演、ヒビキ囚わる
第4話 マルドゥーク ディスオーダ ☆ シルヴィのヒビキ救出、イシュタルの望み
第5話 ステーション・ブレーク ☆ イングスの地球殲滅命令
第6話 シング・アロング ☆ マクロス起動、アルスの船の真の力{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5


OP 「2億年前のように静かだね」
ED 「de・ja・vu〜そばにいて」、「約束」

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

61.8 44 1992年度アニメランキング44位
YAWARA! それゆけ腰ぬけキッズ!!(アニメ映画)

1992年8月1日
★★★★☆ 3.4 (16)
63人が棚に入れました
ロングランヒットを続けていたTVアニメが、その高い支持に応えて初映画化。今や日本を代表する女子柔道選手となった猪熊柔は、ふとしたきっかけで銀杏柔道会という弱小クラブの少年少女と知り合う。コーチが病気で倒れてから練習もままならない彼らを見かねて、柔は臨時の指導役を務めることに。しかし、コーチの娘である女子小学生・真由美を除けば、他の面々はライバルであるライザ柔道クラブに完敗を喫したことですっかりやる気を失っていた。ライザの大将は、元は銀杏柔道会に所属していた真由美の幼馴染であり、来年中学生になる彼女は男女で行う最後の試合である大会を控え、必ず勝つ心構えでいたのだが……。本筋とは関係ないオリジナルストーリーながらも、原作者・浦沢直樹が物語の原案を提供している。

声優・キャラクター
皆口裕子、永井一郎、関俊彦、鷹森淑乃
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

オリジナルストーリー

本筋と関係ないので観なくても問題ないけれど
原作者・浦沢直樹先生が物語の原案出してるだけあって
通常のYAWARAのアニメと同じように楽しんで視聴することができました。

ストーリーは猪熊柔が小学生の柔道弱小チームをコーチすることとなり、
本阿弥さやかのジムの強いライザ組と試合することになる話。
詳しくはあにこれのあらすじで。

<感想>{netabare}
金メダリストの柔ちゃんにコーチしてもらえるなんて
観ていて羨ましくて仕方なかったです!私も習いたいなぁ。

今作、柔ちゃんのサービスシーン・・入浴タイムがあるのですが、
毎日の修行で腕に赤痣作ってお風呂のお湯が染みてる姿を見て
「普通の女の子としてオシャレを楽しんだり、恋をしたい」と言っていた気持ちが凄くよくわかりました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 22
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

それゆけって・・・今時使わないよね。

わずか60分の劇場版。
本編に影響しないファンオンリーのサイドストーリーというところか。

サブタイトルが示す通りのストーリー。
弱虫柔道クラブが、リッチクラブにリベンジするというものです。
弱虫側のコーチが柔で、リッチ側が本阿弥財閥という構図。
{netabare}ひねりも何もないので、結論はもろわかりです。
リッチ側のコーチに「負ければ首」通告の時点で、すでにフラグが立っています。
とういうことで、恋の話も迫真の試合もありません。{/netabare}

超個人的なお楽しみは皆口裕子さんの声です。
よくよく聞くと声質が柔のイメージとあってない。
でもいいのです。
透き通る涼やかな声を聴けるだけで。

エンドロールに林原めぐみさん、浪川大輔さん、矢島晶子さんを発見。
でも、どの役かはわかりせん。
若かりし頃だから棒演技をされていたかも・・・
あとエンディングを歌うは意外にも渡辺満里奈さん。
ちなみに、「真夏の海辺を裸足で駆け出すよ」的な曲です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16

61.7 46 1992年度アニメランキング46位
創世機士ガイアース(OVA)

1992年4月22日
★★★★☆ 3.4 (10)
31人が棚に入れました
23世紀の地球を舞台にしたOVAシリーズ全3作。『APPLESEED』の荒牧伸志(監督・脚本・メカデザイン)、『機動戦士ガンダムZZ』の北爪宏幸(監督・キャラクターデザイン)らトップクリエイターが顔を揃え、スリリングかつ壮大なスケールのSFエンタテインメントに仕上げた。キャストは中村大樹、大塚明夫、日高のり子ほか。 世界規模の大戦争“ビッグウォー"で破壊されてしまったガイアース。コントロールを失った殺人マシン・ビーストが徘徊するこの無法の荒野で、少年イタルは、旅の途中で出会った仲間のザクソン、サハリらと共に冒険を繰り広げる。

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魔法いらなくね??

ガイアースという星?が舞台。
帝国と共和国の戦争、通称ビッグウォーが終わって100年、世界にはビーストと呼ばれる制御を失ったロボットが徘徊していた。
ウォーロイド(自我を持つ戦闘ロボ)のランディスに育てられた少年イタルは敵と戦うため修行に励んでいた、だがそこに無数のビーストを従えるビーストマスターが襲い掛かりランディスがイタルを庇い死んでしまう。


ova全3話。
ありがちな近未来設定、要素としてはロボット、騎士道、魔法。
騎士道はどっちにも合うからいいとして魔法とロボットってあまり聞いたことない、作中でウォーロック(戦闘ロボ)が使う技で「~結界」っていうのがあるけど正直「レーザーシールド」とかの方がしっくりくる。


面白さだけで評価するなら「可もなく不可もなく」ってとこ、ただこの時代のova・映画の中で特に近未来系はハズレがないってイメージだったから、全体的にはマイナスかな。

どうでもいいけど最初観た時、イタルの出自は何かの伏線になるのかと思ってたけど結局何もなかったな。









1→ウォーロイドのランディスと共に育ったイタルは、ある日ビーストマスターの襲撃を受ける、ランディスはイタルを逃がすため立ち向かう殺されてしまう、残されたイタルはビーストマスターを倒すための旅に出る。
旅の途中野良ビーストを狩るジャンク屋の少女サハリを助け、自分はランドベースに飲み込まれてしまった、イタルはベース内で壊れたウォーロイドを見つけ
修理する、そのウォーロイドはザクソンと名乗り、二人でベース内から脱出する。
脱出したイタルはザクソンを仲間に加え旅を再開する、すると人間の街バンゴールに着く、だがイタル達は不審者として捕らえられ街のロボットの守護神ウォーロックのもとへ連れていかれる、そこで今の世界の状況を知りショックを受ける、ウォーロックのおかげで解放された二人はイタルが救った少女サハリと再会し街を案内してくれる。
そこにビーストマスターがビースト達を率いてバンゴールを襲撃、バンゴールはいつものようにウォーロックが先頭に立って戦うが敗れてしまう、ビーストマスターは役立たずと人間を罵り殺そうとしたとき、イタルが現れ勝負を挑む、その間にウォーロックは失ったザクソンの記憶を取り戻させる、イタルとサハリが苦戦していると記憶を一部を取り戻したザクソンがビーストマスターを攻撃し、瀕死に追い込むと最後はイタルが止めを刺した。

2→ビーストマスターを倒した後サハリ、ザクソンと共に旅をしていたイタルは、メトロという街の依頼で地下に巣くう龍のビーストを倒す、そこで龍が守っていたのはエルフと呼ばれる合成人間の女サクヤだった、サクヤはザクソンを知っているようだったがザクソンは覚えていなかった。
メトロから報酬を受け取ったイタル達はザクソンの記憶を完全に取り戻させるためボルガルドという街に行くことにする、だがメトロにビーストが侵入、ビーストはサクヤを狙っていた、サクヤを守るイタル達だったがザクソンの前にかつてパートナーだったバルバロッサが現れ戦闘になる、バルバロッサはザクソンの記憶が戻ってないことを知るとビーストと共に去っていく。
イタルはサクヤと龍退治で一緒になったバンゴールのジャンク屋フェイクを加えてボルガルドに向かう。
ボルガルドに着いた一行はゾニアックという人物と会う、ゾニアックが本物のザクソンか確かめてる間にバルバロッサが急襲、サハリやサクヤは逃げるがサクヤがビーストに攫われてしまう、一方記憶が完全ではないザクソンではバルバロッサに歯が立たず破壊されてしまう、残ったイタルが戦うが同じく歯が立たない、だがゾニアックが最後の力を振り絞りザクソンの記憶を完全なものにする、ザクソンは復活しバルバロッサを圧倒、最後はイタルが止めを刺す。

3→攫われたサクヤを追う一行だったが途中でサハリとイタルが喧嘩をしてしまう、一行は物資を補給するため近くの街へ行く、だがその街はビーストによって破壊されていた、敵の親玉ジェネラルの力が増していることに気付いたザクソンは先へ急ごうとするが、そこにビーストに襲われている砂乗艦ワースパイトが現れる、一行はビーストを退けワースパイトを救う、ワースパイトの女王アヤトラに招かれた一行はワースパイトで休養する。
一方攫われたサクヤはジェネラルと会いジークフリートという戦艦の起動に使われる。
ワースパイトの暮らしが気に入ったフェイクはジークフリート破壊をやめここに住むと言い出しサハリもそれに賛成しイタルもそうしないかと誘う、しかしイタルはそれを拒否しザクソンと共に行くことを決意する、イタルに死んでほしくないザクソンは単独で出撃しアヤトラにだけそれを伝える、ザクソン出撃後、アヤトラから聞いたイタルは決意したサハリと共にザクソンを追う。
ジークフリートにたどり着いたザクソンは周りのビーストに苦戦する、そこにイタル達が到着し加勢する、だがその間にジークフリートはワースパイトを発見し攻撃を仕掛ける、ワースパイトではアヤトラが攻撃を決めジークフリートと戦闘になる、ジークフリートに敵うわけもなく破壊されるがジークフリートの足を止める、ジークフリートに追いついたザクソン達はフェイクがアヤトラから受け取った伝説の剣を使いビーストたちを一掃、ジークフリート内部に侵入する。
内部ではザクソンとイタル達で分断されてしまい、イタル達といたフェイクが敵に操られイタルを攻撃、イタルは何とか防ぐがフェイクが死んでしまう、一方ザクソンはサクヤのとこまで辿り着くが強力なビーストにやられてしまう。
ジェネラルのもとにたどり着いたイタル達はジェネラルと戦う、誘惑に負けず戦うイタルだったが苦戦する、その頃倒れたザクソンはサクヤのおかげで復活しサクヤを助けジークフリートの制御を奪う。制御を奪われたことを知ったジェネラルはイタルと一騎打ちをしイタルが勝つ、最後ジークフリートを破壊するためサクヤが残りジークフリートと運命を共にする。
ザクソンはまだ自分を呼ぶ声が聞こえると言いイタル達と別れる。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

61.4 47 1992年度アニメランキング47位
三国志 第一部 英雄たちの夜明け(アニメ映画)

1992年2月1日
★★★★☆ 3.3 (11)
38人が棚に入れました
中国の有名歴史小説を、15億円という費用と10年の月日をかけて制作した、三部構成のスペクタクル超大作の第一部。俳優の渡哲也やあおい輝彦が声をあてたことでも話題に。後漢朝末期の中国は、黄巾の乱をきっかけにして乱世に突入していた。劉備は関羽、張飛と義兄弟の契りを交わして、義勇軍を結成。乱世を収めようと力を尽くす。その頃、漢の首都である洛陽では、皇帝を傀儡にして、董卓が暴政を布いていた。官軍の近衛隊長・曹操は、董卓の暗殺を計画するが…。

Mi-24 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ねっとりと、まとわり付く気色悪さ

日本有数の“親中団体”である創価学会の関連企業、シナノ企画の作品。

見てると何だか洗脳教育を受けてる気分になってくる。


内容は『三国志演義』の黄巾の乱から呂布の処刑まで。

三国志演義のあらすじを棒読みで紹介する。
あらすじだから、話しの要所に触れるだけでさっさと話を進めてしまい、深掘りしないので面白くない。

アニメ作品は酷い作りだが、『三国志演義』の内容が元々面白いからなんとかなっている。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

60.2 48 1992年度アニメランキング48位
ツヨシしっかりしなさい(TVアニメ動画)

1992年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (29)
229人が棚に入れました
優秀な美人姉妹のいることで近所で評判の井川家。しかし、母と姉妹は家事無能力者で、炊事洗濯掃除は単身赴任中の父に代わって一人息子のツヨシが全てを行っていた。そんな彼の苦労や、博覧強記な知識量、実行力に富んだオールマイティーな行動力は誰にも知られることは無く、家の外では美人の姉に甘えるダメな末っ子扱い、家の中では理不尽な母のビンタや姉の叱責にさらされる日々。しかし、そんな中でもツヨシは毎日を気楽に生きているのであった。こうした、主人公の能力と周囲の評価の激しいギャップ、身近な人々に知られざるスーパーマン的活躍を、主人公の呑気なパーソナリティーによって喜劇として描きながら物語が進行する。

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

今にして思えば、「草食系男子」のはしりか

昔、家族がよくみていた。
あまり、細かい記憶はないが、
今にして思えば「草食系男子」のはしりか、ともおもう。



にしても、ツヨシくんはだいぶ家庭的で、
文化系男子的な「よわさ」のようなものをもっておらず、これはこれでしっかりしているというか、「主夫」だよね。



社会的なジェンダーのありようの多様性のようなものを、つくる一助にもなっている、という点では本作は、お茶の間アニメとして、とてもよかったのではないかと思っている。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

空知 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

観たいと思っていた方へ---25年ぶりの再放送です

視聴前や視聴中に作品を棚に入れることは滅多にないのですが、
興味のある方への情報にもなりますので。
(多分、再放送は初めてかもしれませんので、ごく少数であってもずっと観てみたいと思っておられた方がいると思いますので。)

このアニメ、やっていたことは覚えているのですが、ちゃんと観たことがありませんでした。


現在では視聴困難作品だと思います(配信では観られるのかな?)
レンタルもないはず。

内容的に、再放送ができないのではないかという書き込みがネットにもあります。

原作組の中には、「なぜあのアニメが2年間もアニメ化されたのか。
集団幻覚だったのではないか?」(笑)などという書き込みもあり、
非常に興味深い作品です。

謎を知りたい。


契約チャンネルで、2017.10.31から始まるので、録画して少しずつ観てみるつもりです。

(11.01からの放送もあります。月末一日だけでも1ヶ月分の契約料を支払わなければならないので、新たに契約してでも観たいという方は、11月1日からの契約が有利。10:30AM~第1話開始)

フジテレビ系で1992年10月4日 - 1994年12月25日放送。
(ちびまる子ちゃんの1期と2期の放送休止期間に放送したらしいです。)

バブル後期から崩壊時が時代背景で、少し荒れた内容が含まれているようなので、興味があります。

全112話。(長いなー)(銀魂なら観られても、この手の作品を8クール観られるかどうか自信なし。)

途中で断念するかもしれませんし、全て観ても感想書かないかもですけど。

視聴前なので、デフォルト3.0

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

59.4 49 1992年度アニメランキング49位
ハンサムな彼女(OVA)

1992年1月21日
★★★★☆ 3.1 (10)
52人が棚に入れました
『ハンサムな彼女』(はんさむなかのじょ)は、吉住渉による漫画作品。集英社の少女漫画誌「りぼん」1988-1992年まで連載。コミックス版全9巻。文庫版全5巻。萩原未央(はぎわらみお)は中学3年生だが、女優。芸能科のある学校へ俳優仲間と通っている。ある日、未央は、アメリカ帰りの青年・熊谷一哉(くまがい いちや)に出会う。彼はまわりに天才少年と呼ばれる、監督を目指している男。最初は気の合わない2人だったが、やがて未央は一哉に惹かれていく…。

57.6 50 1992年度アニメランキング50位
絶愛[1989](OVA)

1992年7月29日
★★★★☆ 3.1 (21)
76人が棚に入れました
集英社の少女漫画雑誌「マーガレット」で連載された尾崎南の同題美少年コミックを約45分のOVA化。「マーガレットVIDEO」のブランドで刊行された。人気歌手という華々しい舞台から失踪した美青年・南條晃司。ある日、道で倒れていた南條を高浜台高校の天才サッカー美少年の泉拓人が救う。実は泉こそ、南條が昔日より想いを秘めていた少年だった。小学生だった泉がサッカーに熱中する光景を目の当たりにしたかつての南條は、泉の瞳や動き……すべてに魅入られていたのだ。この再会を機に南條は高浜台高校近くのマンションへと引越し、窓から泉をながめる日々を過ごし始める。だがある時、泉が試合中に倒れてしまい、即座に南條が飛び出して病院へと運んだ。ベッドの上で高熱に苛まれる泉。その脳裏に父と母の間で起こった幼い日の悪夢がリフレインされる。そんな泉に南條は自分の唇を近づけ……。本作の実制作はマッドハウスが担当。本編時間の関係から泉と南條のサッカー対決など原作にもあるシーンが若干アレンジされた。

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

45分間の中に3時間分くらいの物語

たった45分の物語なのに、長く感じた。
ストーリー自体には、重厚感のある心理描写やエピソードが
たくさん散りばめられているのだが、
残念ながら、ちょっと詰め込みすぎてるかな、と思った。
それゆえに、せっかく起承転結それぞれに置かれた
重要な話も、薄っぺらくなってしまってる。

もともと、キャラデザで少々敬遠していた部分があるし、
なんとなく後回しになっていた物語なので、
よしっ観るぞ!と決めたからには、真摯に向き合うのが
いつもの僕の観方なのだけど、どうも邪念が入ってしまい
笑いながらツッコミを入れるというのでもなく、
ただただ、あ~このバイク懐かしいなぁ・・とか、
サッカーのシーンは今のアニメのほうが迫力あるな~
などと、まったく別のところに目がいってしまったという感じ。

さてさて、どうしたものか・・・

この作品、おそらくVシネマあたりで実写化したらいいかも?
人物像は、幼少期から今までを、けっこう細かい部分まで
描かれているし、主人公は天才サッカー美少年、
その相手役は美しい人気歌手という設定からも
ヴィジュアル面では期待できそうな感じですしねぇ。

お隣の国のドラマかと思うほど、事故や怪我が多いのは
個人的に少々萎えたものの、ふたりが出逢ってだんだんと
命がけで愛し合おうとするようになっていく姿勢には、
ちょっと心打たれるものはあったかな。

そして、一番良かったのは音楽で。
川井憲次氏の創られる、切なさの中にキラキラ光るものを
感じる旋律はなかなかに魅力的だった。

ちなみに、BL作品だけれど、「絶愛」というわりには
軽いタッチの絡みしかなく、まったくエロさは感じなかったので、
そちらを期待している方にはオススメしません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15
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