親友で野球なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の親友で野球な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月05日の時点で一番の親友で野球なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.3 1 親友で野球なアニメランキング1位
タッチ(TVアニメ動画)

1985年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (366)
2117人が棚に入れました
上杉達也、上杉和也は一卵性双生児。スポーツも勉強も真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。そしてお互いがお互いを異性として意識し始める。

声優・キャラクター
三ツ矢雄二、難波圭一、日髙のり子、林家正蔵、銀河万丈、千葉繁、小宮和枝、増岡弘、塩沢兼人、鶴ひろみ、中尾隆聖、井上和彦、冨永みーな、田中秀幸
ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最も,もっと評価されるべき作品

{netabare}和也が死んじゃう{/netabare}のは嫌な描写ですが、そこからの展開、ストーリー、画、キャラクターなどなど最高ですよね。
子どものころから学生の頃まで、再放送で何回も観ましたし、原作も読みました。


{netabare}柏葉監督と達也との信頼関係が構築されていくさまがとても好きです。
3年の地区予選の決勝,達也に対して,和也の妬みのような話をしながらも,達也のピッチングをさせるアドバイスをしたシーン。
それで,和也を追い求めていた達也が,達也のピッチングを始めたシーン。
ピンチになり,達也の鼻血を見て,柏葉監督が立ち上がり,バッターに指示を出し始めるシーン。
三塁打を打った後に達也に対して,見えないはずの眼でアイコンタクトで,ホームスチールをさせるシーン。
達也:「おれもたまにはホメられてみたいもんですね」,柏葉監督:「おれはおまえが嫌いだ」,達也:「どうせなら徹底的に嫌われてみたいもんですね」と言った後の,「だったら,甲子園に行くんだな」の柏葉監督のセリフ。
最後の最後で,新田に対する敬遠を決めたはずなのに,みんなで,達也に勝負をさせるシーン。
最後の一球。
達也が病院で柏葉監督に「リンゴ」を手渡すシーン。
その,余韻の,柏葉監督の「夏は好きなんですよ。」。

初めて観ていたときは,柏葉監督の正体がバレて,はやく監督が変わって欲しいと感情移入をしていました。
でも,最後の最後には柏葉監督が・・・,涙涙で,言葉にできない存在になっていました!{/netabare}

そして,{netabare}達也の浅倉南への告白は,(個人的には漫画の,開会式に達也がいないところからの,電気屋での抱きしめからの,つま先立ちの方が,南のピンチに必ず達也が現れるという意味でも,好きなのですが。)話の積み重ねの終着として,{/netabare}どんな恋愛アニメ・恋愛ドラマでも,超えることはできないシーンだと思います。


長いけど,名作であることは間違いないと思います。


☆の評価をするにも,物語は,あだち充先生の傑作なので,☆5.0は間違いありません。スポーツアニメとしての物語は最高なうえに,恋愛アニメとしての物語も最高です。
声優は,頭の中で,登場人物のイメージがそのまま構成されていますので,☆5.0は間違いありません。
キャラは,登場人物それぞれプラス要素しかなく,☆5.0で間違いありません。(浅倉南の性格があざとすぎて,万能すぎるとして,マイナス要素で評価する人もいるかもしれませんが,多くの男性には,浅倉南のキャラはプラス要素にしかならないはずです 笑。)
音楽は,「タッチ」のイントロだけでも☆5.0になっちゃいます。その他の挿入歌,ピンチの時の音楽などなど,含めても最高評価になるはずです。
作画だけは,時代的な理由で,☆4.0になってしまいますが,当時の他のアニメの中では素晴らしいと思いますし,試合の描写も素晴らしいと思います。

観た人の数も多いはずですし,評価をしたら高い評価となることは間違いありません。
なので,(平成27年11月14日時点でのランキングは334位の74.0点ですが,)個人的には最ももっと評価されるべき作品だと思います 笑

投稿 : 2025/02/01
♥ : 19

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「南ちゃんが理想の女性」派には賛同しかねるが名作中の名作。

原作『あだち充』

双子の兄弟「上杉達也」と「上杉和也」
お隣さんの「浅倉南」
子供の時から一緒の幼なじみ3人が
しだいに互いを男女として意識するようになる

優秀な和也に才色兼備な南
うだつの上がらないダメ兄貴、達也。

思いやるがゆえにすれ違う恋心や
野球を題材にしたドラマを描く

――高校3年間の青春ストーリー。



名作中の名作なので、誰かにオススメも無いもんでしょうが、この世代の人間でよく挙がるのが「浅倉南」はいい女なのか説。結構バカらしい気もしますけど、知人の女性に聞く限りは半々で、男性に聞く限りは条件付きで概ね賛成と言ったところでしょうか。とにかく女性票が少ない南さん。同時期だと高橋留美子先生の「うる星やつら」や「めぞん一刻」が君臨してるので、女性目線から生み出された“ラムちゃん”や“音無響子”がどうしても勝率が高い気がする。

「タッチの南ちゃんが女子受けしない理由まとめ」

なんてのもあるくらい!
そこに書いてある意見が面白いので列挙。

・『一人称が「ミナミ」だから。』

“こんな女にろくな奴居ない!”
“無理。”
“ホント嫌い。”

ラムちゃんも一人称ですけど、あれはセーフなのかな?

↓他にも・・・

「女友達少なすぎ。女の親友居ないとか性格悪い証拠。」
「一回も心揺れたこと無いくせにキープすんな!」
「そもそも運動部女子マネージャーという生き物が嫌い」

『女子マネージャーという生き物』っていう面白ワード良い。
続きも面白いので気になったらググって(笑)

これが男性作家と女性作家の違いでしょうね。
想像力が及ばない部分と格闘をするお仕事は大変でしょう。

ここで面白いところは、意見を言ってる女性が
「タッチ」自体を嫌いな方が少ないということ。
達也や和也などには魅力を感じてるのでしょうね。
男性作家の描く、男性から見ても嫌味のない男って、
女性側から見てもカッコイイと思うのでしょうか。

男性からは女性作家の描く女性は嫌味がないので好印象。
(“あけすけ”で少し怖い時はありますけどw)

・・やはり男女が相互を理解できる日は遠そうです。

だからこその駆け引きなど面白い、なんて誰かが言ってた。
不自由の自由というやつかしら。ちょっと違う?

最後に個人的な意見を言うと、浅倉南という女性は条件付きでいい女だと思います。上杉兄弟に対しては最高の女性でしょう。それ以外だと彼女のいい女っぷり(良くも悪くも)にこちらの性能が負けてしまいます。圧倒的な性能差で尻に敷かれるどころか埋まって出てこれないでしょう。ちなみに私は南ちゃんにフラれた男どもに共感をしてました。なので創作物上の女性には最高のカップリングがあり、初めて“いい女”だと認定できるのだと言い放ちレビューを終わりたいと思います。駄文失礼。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 19

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

南ちゃんが好きではないんだけど

タッチ。有名だけど、なんだか本作品を好きよって言えないはずかしさが自分のなかにありまず。青春期の行動なんてどれも恥ずかしいのかも知れないけれど、100話も使って告白までしかないわけで飽きてくるよそりゃw

しかも最高潮に盛り上がるは1、2話今となってはお決まりでなんも言えねーてな感じでござります。(誰を亡くす)

ただあっし、あだち充シリーズを時たま見たくなる。それはもう何処かに並んでいたら無意識にてを伸ばしてみたくなる位には。ただ恋愛にしても野球にしてもどれも満足感を得られるかと言ったら、反対に満足感が抜けていくような地味さに還る。よく青春爽快なんてゆう呼び名が付いてるけど、何が青春で何が爽快なのか、全く分からない。むしろ枯れ葉の青春みたいな、マヨネーズがかかった青春みたいな、どちらかと言うと、痛い香ばしさを感じてる。

前置きが長くなりましたが、自分は南ちゃんも達也も好きではありませを。ただ憎めないのです。あだち充の細かい特徴として、目だけ移されたカットとか、本人のいないとこでの吐き捨てるようなセリフだったりが、100話に渡り自分のなかに蓄積されてくる。それが好きん。別に南ちゃんが好きではないけれど、達也が好きな朝倉南が好きで、これが感情移入ってやつなのかな(遠い目)

あだち充は大体読んでいますが、野球少年だったので、野球ものがやっぱり好きですかね。一番好きなのはクロスゲームですが、なぜこの人の作品の主人公はいつも同じようなキャラなのでしょう。ただね、ただ。自分は同じで良いと思わされてしまっていますwタッチから始まり複数の主人公の統一性によって、これまた感情移入が増してきて、泣いたりなんかはしないけどね!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 43

57.5 2 親友で野球なアニメランキング2位
バッテリー(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (331)
1377人が棚に入れました
「原田巧」はピッチャーとして抜群の野球センスをもつ少年。
中学入学を期に移り住んだ山あいの街、新田市で、巧は自分の全力投球を受け止められるキャッチャー、「永倉豪」と出会う。
新田東中学校の野球部に入部した二人は、部員同士の軋轢や、教師たち大人の事情に翻弄され、時には互いに衝突しながら、ピッチャーとキャッチャー、二人一組の「バッテリー」として成長していく。

声優・キャラクター
内山昂輝、畠中祐、小野友樹、木村良平、梅原裕一郎、村瀬歩、石川界人、森嶋秀太、郷田ほづみ、斉藤壮馬、石井マーク、宝亀克寿、生田善子、西村知道、藤巻勇威、乃神亜衣子
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

情念のリアリティ

原作は未読デスと予防線を張りつつ
ベストセラーにもなった同名小説をアニメ化そしてノイタミナ枠での放送という事で
信頼できる仲間たちとのetc骨身を削る猛特訓、そして個性豊かなライバルキャラたちの激闘の末・・・
なんていかにも少年漫画的なノリではなく野球を舞台にした人生の一部分というか淡い青春の
1ページみたいな感じなのかな~と放送前には期待してました。

実際1話は凄い良かったです、デフォルメを抑えたキャラクターデザイン、控えめで静かなBGM
丁寧に再現されている感じの田舎風景、ここから物語が始まる胎動みたいなのが感じられて
ああ、今自分質アニメ見てるな~的な、今後の展開がすごい楽しみな導入でした。


↓以下グダグダ文句言ってるだけです(-_-;)
{netabare}
しかしその後の展開がどーも期待していた方向と違う
まず最初に違和感を感じたのは主人公が弟に野球をやめろと言った時の弟の反応
この年頃の内面なんてぐちゃぐちゃしてると思うし不都合なこと言われたらもっと泣きじゃくったり
もっとわけわからん反応するんじゃないかなーと、その後の弟のプチ家出からの
陽も落ちて暗がりで見つかった時の反応もあっけらかんとしすぎていてずいぶん精神年齢発達してるなーと

これに限らず一事が万事登場人物になんか青春時代というか子供時代の危うい揺らぎみたいなのが感じられず
悩みでさえもそのキャラに与えられた役割のように感じイマイチそのキャラが
世界のどこかに居て思い悩んでるみたいな情念の部分でのリアリティが感じられないんですよね。
それに偏見かもしれませんが女性作家らしいのでドロドロした感情のぶつかり合いみたいな展開にも期待してたんですが
登場人物全員思春期真っただ中なのにやけに大人びてるというか。

そのことを一番強く感じたのが主人公が入った野球部でのリンチ事件
犯人は副キャプテン一味で後にそのことがばれて顧問の先生になぜそんなことをしたのか吐露するんですが
ってオイオイあんた主人公のために用意された書割じゃないんだからそれを本人の口から
それも理路整然となぜそんなことをしたのか動機を言わせちゃダメだろうと。
内申のために運動部に入るなんて少年漫画のスポーツものでは見かけないけどありふれてた理由だと思うし
不本意ながら続けてるうちにそれなりにやりがいを見出した所にわがままいっぱいに振る舞う
大型ルーキーが入部なんてそりゃ気に入らないでしょうしだからこそあんな行動に走った
でもそれはあくまで意識下の話で内心は言葉にできない今書いたような想いがヘドロのように堆積してるはず
自分の気持ちをそんな俯瞰で整理できる人間はそもそもそんな行動に走らないはずだし
キャラ設定自体はすごくいいと思うんですがなぜそんなことをしたかその背景を匂わすなり婉曲表現にすることで
その野球部自体が主人公だけのものでなくいろんな思い抱えてる人間が
野球に取り組んでるのを表現できて物語にグッと奥行が増すと思うんだけどなぁ。

野球部自体も試合はおろか練習の様子もあまりなく希薄な印象で誰が2年生で誰が3年生なのかも
よくわかんなかったし(あの年の1歳差2歳差って運動部だったらすごく大きいように思うのですが)
部活という密閉性の高いコミュニティでのやり取りなんかも京アニのユーフォみたいな
思わずギクリとなってしまうような人間関係でのあやも特になく(そのような描写も期待してましたが)
となると描写の大半はピッチャーである主人公とキャッチャーである永倉のバッテリー2人の
やり取りに焦点が絞られるわけですが全体的に淡々と進み思わせぶりな言葉や演出はあるんですが
どーにも2人の気持ちが伝わってこない、淡々とした中に香る余情というか視聴者に意図を考えさせるような
演出ってストレートに感情を表現する演出より個人的に好きだったりしますが
淡々としてるのと何もないのは違うんじゃないかな・・・自分の読み取り方が下手くそなだけかもしれませんが
漫画原作ならある程度絵で表現されているので土台はできてるが小説だと文字媒体なので
それをまたアニメーションとして変換し直すのは繊細な心理描写が主体だとなおさら大変だろうなーと
無責任に製作者さんたちの労苦に思いを馳せながらもでもはっきりと不満。
だから2人の気持ちが原作ではどうなってるのか気になりました、いい意味ではないですが。



あ~あ気に入らなきゃ見るのやめて黙ってりゃいいだけなのにグチグチグチグチと
我ながらナニヤッテンダロ
でも思わずハッとなってしまうシーンもあって名前は忘れてしまいましたが唯一練習試合をした
強豪校のキャプテンだったかの相棒的ポジションの人物が実はそのキャプテンを嫌っていたという
近くにいるのに、いや近くだからこそ感じてしまう愛憎交じりの羨望だったり
例のリンチ事件が発覚し大会が出場取り消しとなった後引退試合として試合を組んだと顧問の先生から
聞かされた3年生の反応、大会に出れないことを嘆いたり当事者を責めたりする描写は特になかったのに
引退試合ができることは喜ぶ、ああ彼らははじめから全国大会とか優勝とかはあまり狙ってなく
思い出として引退試合ができればいいんだなーと
そりゃそーだよなぁ大半の漫画、アニメでは普通に本気でやることは当たり前の前提条件になってるけど
こうして何となく終わってしまうのも現実では一定数いるよなぁなんて自分の矮小な物差しでの勝手な解釈ですが
野球にかける想いの差というのがさりげないが残酷に描写されて何気に好きなシーンだったりします。
ただそれも強豪校の人間関係もあくまでわき役なのでそのソースを2人の気持ちのやり取りのほうに
割いてほしかったです。

あ、ED両方ともよかったです、両曲ともカバーであとから思い出すタイプの
セピア色がかった青春のイメージというかそんな感じ、できることならその香りを本編でも感じたかった。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 30

ヤマザキ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

小さなウソの積み重ねが大きな違和感に(「違和感&鼻につく傲慢感」を改題)

H28.9.24追記

つまんねぇつまんねぇと思いながら、責任を持って最後まで観終えましたよ。自分の責任感に思わず「自分で自分を褒めてあげたくなりました」(by有森裕子)。初回から最終回まで一貫して、さらには隅々までつまらないアニメでした。登場人物の誰一人にも共感できない、さらには設定そのものにすら違和感を感じました。

中学野球を題材にしたお話です。本来なら現実味にあふれる話になるはずです。なのに、違和感ありあり。途中からありえない設定を腹立たしくさえ感じるようになりました。もちろん、アニメはファンタジーでもあります。中には当然とんでもない設定からスタートするアニメもあります。でも、そうしたファンタジーよりもずっとトンデモ設定になってしまったように感じました。
その原因をいろいろと考えてみたのですが、それは小さな設定のウソや間違いが積み重なった結果だろうと思います。

例えば、

・登場する中学生が全て妙に大人ぶっていて、全然中学生感がないのはどうしたこと?
・中学校の野球部が監督等学校関係者を介さないで試合をするなんてありえないでしょ。それじゃただの果たし合いでしょ?
・普通中学3年生はせいぜい夏休みには引退するでしょ。卒業後の春休みに非公式の練習試合にユニフォームを着て、しかも背番号をつけて参加なんて普通ありえない。
・新田東中は秋から冬までの間、まったく練習試合をしないの?その間、このバッテリーはなにしてるの?
・途中のリンチシーン。あれはないでしょ?普段一緒に部活をやっている先輩なんだもの、声を聞けば誰だかわかりますよね?
・校長先生、お爺ちゃんに握手を求める前に普通は自分のこと、どこの誰なんだか名乗るでしょ?礼儀知らずだなぁ、校長先生のくせに。

などなど・・・。

おいおいおい、原作者か脚本家かしらないけれど、ちゃんと調べようよ。こうした微妙なずれの積み重なりが、この物語を変に現実味のない話にしてしまったような気がします。

物語のバランスも悪いですね。特に後半、横手二中の門脇と瑞垣が出て来てから、主役が変わっちゃったのかよ?状態。瑞垣が意味不明かつやたらと遠回しの理屈をペラペラしゃべり通して、それで門脇が怒って・・・、の繰り返し。おいおい、そもそも瑞垣と門脇はバッテリーじゃないんでしょうよ。主役の2人は、「バッテリー」のタイトルは、いったいどこへ行った?

瑞垣の屁理屈にも共感できないし、原田のこだわりにも共感できない。2人とも歪みすぎている。その歪みに歪んだ2人、デザインも似通っていて髪の毛の色くらいしか差異がない。もっとも、ペラペラしゃべるのが瑞垣で、圧倒的に言葉が足らないのが原田っていう違いはあるにはあるけれど・・・。

ついでに言えば原田のピッチャーとしてのすごさもわからなかったな。最後の方はコントロールも乱していたし。それをまた永倉が救うわけでもなく、バッテリーとしてなにも機能しないまま話が終わってしまった。原田の頭髪問題もけっきょくうやむやになって立ち消えしたしなぁ。伏線の回収なんて、いっさいしてないじゃん、というか、最初から回収する気あったの?

とにかくいろいろが穴だらけで観ていて困惑するしかない作品でした。こんなアニメをつくるんだったらそのうち3回分を、最後駆け足で終わってしまった「僕だけがいない街」に回してくれたら良かったのに、と心からそう思います。

最後にもう一つ怒りの一撃。

おい、瑞垣っ!「姫さん」言うのやめろっ、気持ち悪いっ!


===

H28.9.3追記

いや~、これはつまんないわ!ビックリするほどつまんないわ!未だかつてこんなにつまらないアニメがあったろうか?・・・いや、ない(反語)。

「いやいや、それは普通ありえないでしょ?」という微妙なところで現実離れしたストーリー。「えっ、その対応なに?」って思わせてばかりの共感できない性格のキャラクター群。作画も特別きれいなわけではなく、また、キャラデザもイマイチで、なかなか顔と名前が一致しない。

それでも原作は有名な作品だし、何かいいところないかと思ってここまで観てきたけれど、原作に沿っているはずのストーリーも含めて本当に何一ついいところを読み取れないアニメになっております。ここで視聴を断念するのが精神衛生上よろしいのかもしれませんが、ここまで来たら最後まで観て、その上で評価を下したいという、半ば意地というか反骨精神というか、そういったものが今の私を支えております。

・・・ああ、最後まで低評価のコメントをガマンできなかった。アタシってミ・ジュ・ク・・・←誰?。

===

原作未読です。

他のコメントにも書いてありますが、我が家には中学1年生の娘がいます。この春までランドセルを背負って小学校まで通っていました。話をしてみるとすぐ露呈しますが、まだまだガキです(たまにマセたことを言って「おおっ」って思いますが)。

で、確かこのアニメの主人公たちも中1ですよね。ほんの数日前までランドセル背負って小学校に行っていたんですよね。掃除の時間になるとホウキとぞうきんで野球をやっちゃう世代ですよね?道ばたに落ちているエ○本とかに心ときめいちゃう、そういう世代ですよね?(・・・偏見?)

ん~~~、大人っぽすぎません?彼ら。

なんかね、高校生か大学生くらいの感じがしちゃうんですよ。会話の落ち着き具合とか、中身とかも。

さらに言うと、主人公の傲慢さがすごく気になります。「すごいピッチャーだ」とは言われていますが、まだ試合はおろか、野球部の練習にも参加していないんですよね。せいぜいキャッチボールくらいしか彼の実力がわからない。そういう裏付けするものがないものだから、なんか「口だけ野郎」みたいな印象が、今の私の中で渦巻いております。

いい意味で裏切られることを期待して、もう少し視聴を続けてみます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26

タケ坊 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

中途半端の極み 

原作が累計発行部数1000万部のベストセラーを記録する青春野球小説、
実写ドラマ、映画化もされているということで、
今期結構期待していた作品でしたが...ダメだこりゃ。。

本当に原作がそんなに売れてるのか?と思う出来で、
結論から言うと、つまらなかったです。

何故つまらないのか、それは結局制作側が何を伝えたいのかがこちらに伝わらないから。
本作を観て何を受け取ればいいんでしょうか?


☆物語☆

内容は王道的な青春部活アニメで見られるような、
清々しさとは無縁のネチネチとした陰気で辛気臭いもので、
ピッチャーとキャッチャー(バッテリー)を中心に、関わった人間の内面にフォーカスしたもの。

自分としては王道の青春部活アニメでないのは、
本来ならむしろ歓迎したいところではありますが...
キャラクターが何を考えているかが伝わらないんですよね。
原作は感情や心理描写が優れているらしいですけど。。

思うに小説の場合は各キャラクターの台詞があって、
感情や考えていることがテキストで描かれるので、読み手にキャラクターの心理が伝わるものの、
この作品ではキャラクターの口数も少なければ、
台詞以外の「心の声」、ナレーション的なものもが全く示されないんですよね。

これは同時期に放送された「あまんちゅ!!」が、キャラクターの感情や心の機微を、
詳らかに描写していた(し過ぎくらいに笑)のと比べて正反対で、
ノイタミナ作品ということで、万人向け作品を期待している視聴者にとっては極めて不親切かと。

恐らく制作側が「深み」を出そうとして、失敗している典型ですね。
敢えて言葉で説明しないことで、観る者に想像させ読み取らせるのが「深みのある」作品だとは思うんですが、
この作品はキャラクターが出来事に対して何をもって折り合いをつけたのか?
というのがさっぱり描かれていないので、バッテリー二人、共に何か成長したのか?最後まで解らない。。

ただ、最終話の終わり方を観て、ようやくこの作品のスタンスが理解できたような。。
要するに視聴者が全て想像で補ってくださいね、ということなんでしょう。
最初からそういう観方をすれば、酷評するのも見当違いかも知れませんが...
それでも面白いかと言われれば面白くない。

また、部活内でのイザコザなんかも、うやむやでしたし、坊主のくだりも結局何やねん、と笑
色々疑問符が付いたまま中途半端な印象で、また観返す気にもなれないかな汗
1クールで尺が足りないということも大きな要因でしょうけど、
これは企画、製作段階でハッキリ判ることで、言い訳にはならないと思います。


☆声優☆

ヒロインのセイハが癒やしでした笑
最近続けて起用されてる豪役の声優さんは、声優っぽくない生々しさがあるのは役的に良かったです。
岡山弁とか芸人の「千鳥」くらいしか知らないので何とも言えませんが、
結構新鮮味はありましたね。


☆キャラ☆

よく考えると、そもそも中1なのに妙に大人びた会話で、違和感を覚えますね。
中1なんかまだ〇〇毛も生えてきたばっかりの糞ガキなはずなのに笑

で、軟式のボールで140キロ超えるとか...ちょっと現実離れしすぎで、
まずこの基本設定であり得ないと思ったので、引き込まれませんでした。。
(作品内では具体的な球速が何キロとかは言ってなかったと思いますが)

自分は人物の性格がどうこうは評価の基準にはしないつもりですが、
巧の性格は弟思いなところ以外、アニメの主人公としては正直不快感を覚えますね。
で、肝心な心理面の描写が足りず、何を考えてるか解らないので評価しようがないですね。

豪の方はまだまともなキャラだと思ってましたが...
ボールが受けれる、受けれないで何をネチネチといつまでも腐っとんねん。
受けれるまで巧と一緒に本気で練習すりゃエエだけの話。
で、いつの間にかバッテリー復活...

巧と豪の親も両方共なんだかなぁ。。
特に巧の親、才能があると分かっているのに自分が好きじゃないとか、
弁当作るのだるい、協力したくないから野球やめろ?
全く不愉快ですね。

後半に出てくるライバル校のスラッガー門脇の執着心も異常だけど、
姫さん連呼する瑞垣の門脇に対する思いも異常で、もうただ気持ち悪くて腐臭が漂ってくる。
バッテリー二人より、ライバル校の2人の人間関係(羨望や嫉妬)の方が伝わってきた笑

とにかく出てくる登場人物の殆どに共感も出来ない。。

☆作画☆

背景が淡い色彩で綺麗でしたね。
キャラデザインに関しては個人的に可もなく不可もなく。。
ただ肝心の野球をやってる場面が微妙...折角の見せ場だと思うんですがね。
正直もの凄い豪速球を投げてるようには到底見えない。。


☆音楽☆

作品中の音楽は物語が淡々としていたのもあり、あまり印象に残ってない...ですが、
作品とOPとの相性は非常に良かった。
またED,過去の名曲のカバーも青春を思わせる良い選曲だったと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

66.6 3 親友で野球なアニメランキング3位
H2 [エイチツー](TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (121)
703人が棚に入れました
中学野球のエースピッチャーだった国見比呂は、右ヒジの故障を宣告され、あえて野球部のない千川高校に入学する。だが、故障が実は誤診だったことがわかると、親友であり最大のライバルである橘英雄と決着をつけるため、甲子園を目指すことに。2人の“ヒーロー”の対決に、ヒロイン2人の想いが交錯する、『タッチ』のあだち充らしい青春スポーツ・ラブストーリー。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あだち充さんの作品で一番好き(原作)

[文量→小盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
「H2」というタイトルですが、全然「H(エロ)」ではないですよ(いや、ちょっぴりエッチではあるけど)w 青春野球アニメです。

主人公の国見比呂の「H(ひろ→ヒーロー)」と、ライバルの橘英雄の「H(英雄→ヒーロー)」、二人のヒーローで、「H2」。まあ、妹尾河童さんの「少年H」みたいなものですよ(笑)

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
野球モノとしても、青春学園モノとしても一級品。ヒロインの「ひかり」と「春華」は、ホントに良ヒロイン。しっかりモノで、ちょっと抜けていて、ドキッとするほど大人で。「タッチ」の「南ちゃん」を2分割したようでしたな。

ひとつ疑問に思うのは、昔(中学生くらいの時)は、9:1で春華派でしたが、今(オッサン時)は、7:3でひかり派なんですよね。やはり、ひかりの魅力はガキには分からんだろうな(笑)

あだち充さんの作品群は、まさに「ワールド」と言われるだけあり、抜群の安定感(笑) あだちさん曰く、「同じ劇団が、舞台とシナリオを変えて演じている」らしいです(タッチにしろ、みゆきにしろ、H2にしろ)。

アニメは、中途半端な位置で終わります。個人的には、原作をオススメしたいですね♪(アニメは☆3。原作は☆5ですw)
{/netabare}

【余談~ 原作で好きなシーン ~】

以下、アニメ終了後の原作のネタバレなんで、避けたい方は避けて下さい。
{netabare}
原作で好きなシーン。

1位
3年生 夏の甲子園準々決勝 木根が先発した試合で、9回に国見をベンチに下げたシーン。木根を信じた千川ナイン。限界を超えた木根。泣けた。名シーンだし、あの熱い場面をあそこまでユルく余白たっぷりに描ける漫画家は、あだち充さんだけだと思う。これは多分、多くの人が認める、H2のNo.1名シーン。

2位
栄京学園 広田 のナイフのシーン。父親の言葉。「ナイフは持ってるだけでいい。絶対に使うな。そしてギリギリの命のやりとりになれば自分が勝てるんだと思ってだまって殴られてろ。」これ、凄い言葉だと思う。ナイフは実際のナイフではなくても良い。心に1本のナイフをもって生きることは、私は必要だと思っています。つまりは、プライド。どこかで敗けを認めない意地。上司に怒鳴られてる時とか、この言葉を思いだそうw 実際に、若手社員は、その気になればオッサン上司をボコれる場合が多いんだから、「あえて怒鳴られてやってる」と(笑) 広田は他にも、名シーンがたくさん。新監督に殴られたところ。一塁からの全力送球。自分の前のバッターが粘った結果のアウトに対して、「ナイスバッティング」。引退後、受験勉強をしていて、「趣味の草野球……だと? てめぇらには一生ムリだ。化け物もめ……」の表情。本当に好きです。

3位(同率で2つ)
木根と国見の会話。木根が勝手に国見の家で飯を食ってる後に、冷蔵庫を荒らしながら、

木根「なんか冷たいモンないか?」
国見「俺の視線じゃダメか?」

のやり取り。なんか、スッゴいあだち充さんっぽい。

あと、野球のミーハーファンの会話を、柳が聞いたシーン。

「ね、ね、柳くんよ。」
「やなぎ?」
「ほら、セカンドの。」
「セカンドって何?」
「二塁手よ、すっごいうまいのよ、あの人。」
「へ―、じゃ、もうすぐいちるいしゅだね。」
(柳がコケる)

の会話も好きですw う~ん、あと3時間は話せる(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 30

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

古い作品ですが原作が好きなのでアニメも見てみました

原作は一応全部知ってるし大好きです
ドラマを見て意外に面白かったので
アニメも見てみることにしました

あらすじ
大の親友であり、そしてライバルでもある
国見比呂と橘英雄。
2人はチームメイトの野田敦と共に中学野球で
地区大会二連覇を果たすが、その後医師から比呂は肘、
野田は腰にそれぞれ爆弾を持っていると診断されてしまい、野球を断念。
英雄が野球の名門・明和一高に進んだのに対し、
比呂と野田は野球部の無い千川高校に進み、
それぞれサッカー、水泳に取り組むことにした。

千川高校には野球部はなかったのだが、
「野球愛好会」が細々と活動していた。
比呂は、ひょんなことから行われることになった
サッカー部と野球愛好会との野球の試合に参加するも、
試合中のサッカー部員たちの野球を馬鹿にした態度を嫌い、その場でサッカー部を退部し野球愛好会へ入会する。
そこにたまたま見ていた野田も一緒に入会する。
二人は1試合だけの参加のつもりだったが、
中学時代に肘、腰の診断を行った医師が
無免許で逮捕されたことを知り、
別の病院にて何の異常もないことを知ると
正式に愛好会へ入会。
そして甲子園に行くために「野球部」への昇格を目指す。
という感じである


個人的には作品の雰囲気が好きで、
セリフの棒読みなど言われてますが
僕は特に気にならなかった。
あだち充作品が元々好きなので、
たまたまそうだったのかもしれない。

幼馴染の比呂とひかりが互いに恋人や恋人候補がいつつも、相手のことを気になってしまう部分がもどかしく、
甘酸っぱい気持ちにさせてくれる。
私は恋愛ものとして十分楽しめたが、
野球ものとしてはあまり印象に残っていない
というか野球描写が少ないなw

原作に忠実なのは良いが展開が
ちょっと遅いと思ったかな
野球部になるまでに19話くらい掛るしw
それに最後も原作に追いついてしまったのか
中途半端に終わってしまったし・・・
野球がこれから面白くなるところだったんですが・・・

原作の独特の空気をうまい具合に表現できてたと思います、それを退屈と思って見た人はあだち作品が
基本あってないんでしょうね。
声優、作画、この2つは個人的には十分合格点
特にメインキャラ4人の声優は
これ以外他に考えられないって程あっていたと思います

それになんといってもOPが非常によく
印象に残っています!
これだけでもアニメ見た価値あったかも?

個人的にはそこそこ楽しめるアニメでした
でもやっぱりアニメは万人受けするものではないので
純粋にストーリーを楽しみたい人は
ドラマか原作を見たほうがいいですね

投稿 : 2025/02/01
♥ : 32
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作の最後まで見ないと真価はわかりません。

 Dアニメに今更新登場なので断念というより飛ばし見です。原作は既読です、というより何回読んだかわかりません。もちろん全巻もっていました。タッチのリメイク感もありますが、話の出来の良さはタッチより上かもしれません。4名の男女が作り出す人間関係が本当にワクワクして、ザ・ラブコメでした。

 なぜ飛ばし見をしたかというと、楽しみに見だしたらアニメの出来が残念です。それにテンポもあまり良くありません。41話しかないのにオヤと思って最後の話を確認したら中途半端すぎて話になりません。
 アニメ自体もあだち充の女子キャラの可愛らしさが全然再現できていませんし、話も尻切れトンボです。野球の作画は難しいでしょうから多少は目を瞑ったとしても、ちょっとひどい出来でした。古の名作なので悪くは言いたくありませんが。

 原作は古典に近いので今更ネタバレでもないでしょうが、{netabare}実は雨宮ひかりと国見ヒロという幼馴染同士が、成長の違いから男女の関係になれなかった悲恋でした。
 どう考えても2人は理解し合い魅かれていますが、橘英雄という男に対する友情と、橘の弱さに対するある意味母性にも近いひかりの情の結果、ヒロとひかりの2人は付き合うことができませんでした。(ひょっとしたら、将来ヒロとひかりがくっつく伏線かなあと思わなくもないですが、考えすぎでしょう。ただ、そうなってほしいという願望はあります){/netabare}

 H2という題名は、野球選手としてのヒーロー2人の意味もあるし、男としてのヒロとヒデオの意味もあるし、女性のひかりと(古賀)はるかの意味という対立はわかります。そして実はヒロとひかりの物語でH2だと言う風に私は解釈しています。

 原作は話をじっくり味わうと、国見が古賀と付き合う事はあり得ないという結論になると思います。それをやればひかりに対する気持ちの裏切りにもなるし、古賀への不実にもなります。これが読み取れるのが原作のラブコメとしてのすごいところだったと思います。
 アニメではこれが全くと言っていいほど描かれていませんでした。もちろん古賀のがんばりとか、いいところはあるのですが、H2は4名の関係の結末が描かれることが価値であり、終わってなんぼのストーリーでした。

 なんか原作のレビューになってしまいましたが、原作はあだち充のラブコメの最高傑作といえる出来なのにまったくついて行けてないということです。ぜひ、NHKでメジャーみたいな感じで全話丁寧にリメイクしてもらえませんでしょうか。

 原作をリスペクトし、評価は3にしておきますが…

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1
ページの先頭へ