Witch さんの感想・評価
2.5
【失敗作の典型例-6】制作陣の悪ノリ・内輪ウケ
【レビューNo.108】(初回登録:2024/2/19)
オリジナルアニメで2024年作品。(7話切り)
コミック原作かと思ったら、講談社が初めて原作を手がけるオリジナルアニメ
らしい。
久しぶりの「麻雀モノ」ということで、どんなものかと少し期待してたのです
が・・・
(ストーリー)
JK(日常系)×麻雀×ご当地モノ(広島・尾道)みたいな?!
(評 価)
・「アカギ」や「哲也」のパロディやりたかっただけやろw
まあ「JKが○○やってみた!」的なアニメはいろいろありますが、これは
アカンわ。
体感的に「日常系」:「麻雀」が8:2って感じで、
・「JKの日常系」アニメを創りたいがそれだけじゃ芸がない
→ とりあえず「麻雀」でも足しとけw
位の感じで、(後述しますが)「何で『麻雀モノ』をやってるの?」と疑問
を呈したくなるレベルですね。
個人的には「『アカギ』や『哲也』のパロディやりたかっただけやろw」と
勘繰りたくなる位中身が薄いなっと。
・制作陣の「おふざけ感」が強すぎる
・1話は予定通り(?)「主人公が麻雀を知らない」ということもあり、簡単
な麻雀のルール説明(いうても「3枚1組でそろえていく」位だけどw)で
今後「日常系」と「麻雀」をバランスよくみせていくのかと思いきや、話
が進むに連れ「??」な展開の連続で・・・例えば
{netabare}・「ネット麻雀」で負けた新キャラが主人公達の元に、リアルでの勝負を
果たすために乗り込んでくるも、
→ 「野外麻雀」という名目で外へ連れ出し「バーベキュー大会」
結局麻雀シーン一切なし?!
・「麻雀合宿」と銘打って旅館に一泊
→ 昼間の「尾道名所巡り」が無計画で旅館についたのが夜遅く
→ 新キャラが一番勝負したかったキャラが疲れて即落ち
他のメンバーも眠気と戦いながらの麻雀大会
→ 当然まとまな麻雀になるはずもなく、途中で牌を積み上げたりと遊び
出す始末?!
・海での水着回
→ 誕生日プレゼントに金持ちお嬢さまキャラが「金でできた麻雀牌」を
渡そうとして、拒否られる(いろいろな意味で重いよw)
→ それを賞金として争奪戦が勃発
(ビーチフラッグやビーチバレー等)
そこに無理やり「麻雀要素」をねじ込んでくる?!{/netabare}
(緩くても)普通に麻雀してればいいのに、制作陣の「おふざけ感」が強す
ぎてコメディ展開も笑えんなと。
こんな感じなので(パロディネタも併せて)制作陣の悪ノリ・内輪ウケにし
かみえなかったんですよね。
こんな扱いにする位なら「麻雀」要らなくねー?
(どうも麻雀は「笑いの引き出し」に使いたいようでコレジャナイ感が・・・)
・キャラに魅力がないのかな
とはいえ、日常系が面白いのかといえばこれもパッとしない。
日常系でみせるには、キャラの描写が表面的で魅力に欠けるというか。
例えば麻雀の打ち方とキャラの性格がリンクしていれば、両方の要素が相乗効
果で面白くみえる気もするのが、(麻雀も同様だが)不自然に面白展開を作っ
て力技で笑いを取ろうとしてる感じが目につくというか。
(パロディを多用してるのもそういう表れなのかなあっと)
どちらも中途半端で「共倒れ」になっている印象を受けますね。
正直この先も期待できないので、もう「切るしかなしこちゃん」だよwww
ただOP曲「ポンポポポン」は「麻雀用語」をふんだんに歌詞に盛り込んだ完成
度の高い出来で、これだけは唯一評価できるかなっと。
(追 記)
個人的にはこんなアニメを創る位なら、「藤井聡太八冠」で盛り上がる将棋界を
テーマに、「月下の棋士」を現在版にアップデートしたアニオリ作品でも創って
くれないかなと思ってしまった。