前原由羽 さんの感想・評価
3.2
NEWジュエルペットに期待!!
前作の一筋縄ではいかないロマンチックな話よりも今作の一貫性のないキチガイな話の方が、日本人にはうけてしまったみたいで製作者側としては迷いが生じたのじゃないかなと思います。ジュエルペットを製作するうえでどういう道筋にすればいいのか...それが原因でジュエルペットは(一旦)連載を止めたのかなと感じました。
マジカルチェンジを見ていて、本当はレディジュエルペットみたいな難解で見ごたえのあるストーリを描ける能力があるのに、あえて封印してプリパラ1期のように万人にうけるようなアニメを作ってるのかなと感じました。
そのため、テーマ性が見えて来ず、{netabare}科学VS魔法 {/netabare}という大事な方向性を失って、1話限りの「マジカルチェンジで何とかなるなる」というワンパターンで言葉遊び満載、ギャグ満載というように見えてしまった...
だけど、{netabare}カッパの回、ラブラが将来を探す回、ラリマーがぶどう館ライブを成功する回{/netabare}など、1話1話で心温まる回もあれば、{netabare}ラブラが空ニラクガキをする回、ルビーが過去のヒロイン with ルビーに出会う回、AiRinkoの魔法少女の回とか、過去シリーズをレスペクトした、{/netabare}演出としてはなかなか面白いものもあり、まるで方向性を失う代わりに、印象的なエピソードを仕掛けるという戦略を取ってるかのようです。
尚、てぃんくる☆とレディジュエルペット、そしてマジカルチェンジはシリーズの中で目立ってうけたもの(英語圏を見て)ですが、うけかたは3つとも違うように思われます。
てぃんくる☆は主人公格3人に対する投影という、個々人に対する重ね合わせ、
レディジュエルペットは「何が正しいのかわからない世の中」に対する投影という、シチュエーションに対する重ね合わせ、
そして、マジカルチェンジはアニメを観ている第4者の現実世界とはまるで違う別の世界を見せて、こういうキチガいな世界にいたらな...という現実逃避
があると(あくまでも私の感じたままですが)考えられます。
この中で、日本人にはマジカルチェンジ路線のやり方が一番うけるのでしょうね。実際、こんな感じのアニメ結構多いし...
NEWジュエルペットが始まるためにはまず、どういうスタイルで視聴者にうけるのかを考えないとダメでしょうね。連載を止めて、ゆっくり考えなおすいい準備期間だと思います。
その間に、われわれジュエルペットファンは熱を冷まさないようにしないと!!