中学生で決め台詞なTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

65.1 1 中学生で決め台詞なアニメランキング1位
ふたりはプリキュア(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (172)
1007人が棚に入れました
勉強嫌いで無鉄砲だけどスポーツ万能、人一倍正義感が強くクラスでも人気者の美墨なぎさ、成績優秀でお嬢様育ちのおっとりとした性格の雪城ほのか、ふたりは同じベローネ学院女子中等部の2年生。2人は邪悪なドツクゾーンが光の園を襲撃し、地球に逃れてきたという不思議な生き物メップルとミップルに出会う。そして、メップルとミップルによってなぎさとほのかは変身する能力を与えられ、力を合わせてドツクゾーンから送り込まれてくる邪悪な敵と戦うことに…!?

声優・キャラクター
本名陽子、ゆかな、関智一、矢島晶子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シナリオ単調だけど、ダブル・ヒロインは好印象な《初代プリキュア》

2004年制作/放送の本作を第1作とし、2019年現在、第16作『スター☆トゥインクルプリキュア』が絶賛放送中の《女児向けアニメ》最長にして最大の人気シリーズ《プリキュア》。

私はこれまで『ハートキャッチプリキュア!』(2010年)、『スマイルプリキュア!』(2012年)の2本のみ完走(※レビュー済み)で、この初代はいまいち作品世界に入り込めず長らく視聴を中断していましたが、ようやく完走できたのでレビューを上げておきます。

◆ダブルヒロインが“根性”で「肉弾戦」を繰り広げるマッチョ?な作風

 なぎさ「お待たせ。ヒーロー登場ってね。」
 ほのか「ヒロインでしょ。」
 なぎさ「え?・・・さあ、片づけましょ。」(第17話より)←だいたいこんな感じ笑。

私の場合は、本作の視聴以前に『魔法少女リリカルなのは』シリーズを何度も見ていることもあってか、本作のその手の展開にはさほど感銘を受けなかったのですが、考えてみれば放送時期は『なのは(第1作)』(2004年10-12月)よりも本作の方が少し早かった(2004年2月~放送)んですね。

なるほど、それならば放送当時、本来のターゲット視聴者である“ちっちゃい子達”のみならず、“大きなお友達”層にも評判になって、《プリキュア》が現在に至るまで続く人気シリーズに成長していった理由が少し分かるような気がします。

レビュータイトルに書いたとおり、私みたいに今から見始めると、“根性”で何でもかんでも突破してしまう本作の展開は流石に退屈に感じるかも知れませんが、それでも我慢して見続けていくと、私みたいにダブル・ヒロイン・・特に体育会系のオレンジ髪ヒロインの方への好感度が次第に増していって「これはこれで良いかな?」という気持ちに変化していくかも知れません(※あるいは、人によっては、お婆ちゃん子の長髪ヒロインの方への好感度が増すかも)。

《まとめ》
本作のような長編「変身(魔法)少女」アニメについては、視聴済みの作品について、別途BEST10をまとめています。
本作を取り敢えず完走した感想としては、それらのBEST10選定作品にはシナリオ面では遠く及ばないと思いますし、同じ《プリキュア》シリーズ作品でも、後から作られた『ハトプリ』にもシナリオ面では遠く及ばないとは思いますが、それでも主にダブル・ヒロインへの感情移入を通じて、放送当時の人気ぶりを偲ばせる出来と思いました。

本作以上に人気があったという続編『ふたりはプリキュア Max Heart』の方も・・・いつか視聴してみたいです。


◆視聴メモ
ネタバレレビューを読む


◆制作情報
ネタバレレビューを読む


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== ふたりはプリキュア (2004年2月-2005年1月) ============
ネタバレレビューを読む

 ------------- ストーリーの切れ目 ----------
ネタバレレビューを読む
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)10、☆(並回)39、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.6

OP 「DANZEN! ふたりはプリキュア」
ED 「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」

投稿 : 2025/04/05
♥ : 12

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

卒業後も再視聴で愉しめる♪

TV放送2004年2月1日 - 2005年1月30日 全49話。

東京アニメアワード2005年優秀作品賞受賞。

女児向け(園児~小学高学年)で大人も一緒に愉しめる作品
で、幅広い視聴層を獲得した先駆け的シリーズ化の原点?

女児向けアニメの常識を覆した作品の代表格。
商業的にも「美少女戦士~」を凌ぐ大ヒットをしている。
少女が魔法・変身・戦闘というロマンティック全開作品。

基本コメディタッチで等身大の中学生らしい言動が多い。
いきなり巻き込まれ理不尽な戦いに巻込まれるパターン。
1話めを視たら解る♪魔法少女モノでは掟破りの近接格闘。
女児向け魔法少女もので近接格闘戦は可也レア路線かな。
主人公の「ふたり」は初めから仲良しではない所も良い♪

キャラデザは如何にも中学生でデフォルメも柔かい感じ。
キャラの個性も解りやすく親近感や好感を持ち易い。
OP/EDも明るいノリで可愛いけど大人が聴いても可愛い。
ダークな雰囲気も伏線として確り描いてる感じもする。
ラブコメ要素も強くコミカルな描写も多いのが特徴かな?

あらすじ

世界を闇に染め様とする悪の勢力「ドツクゾーン」の侵略
から世界を守る為にプリズムストーンを奪還する戦いに
挑むこととなった少女達の成長を描いている。

1話目は掴みでインパクト重視。2話目で世界観説明。
序盤は特にシンプルで「ふたり」のプリキュアコンビ結成
迄の経緯や心理の変化等の描写が丁寧に描かれている。

映像的にも非常に分かり易く盛り上げて、臨場感のある
格闘が繰広げられ、最後にスカッと必殺技風に退ける♪
動きがとても可愛い♪戦闘中の足元の踏ん張りとか・・
空中での姿勢制御などがとても柔らかだったり臨場感が
あって、ついつい魅入ったり応援したくなるのですよ・・


声優も徐々に馴染んで一緒に成長していく感じでした。
「ふたり」の趣味趣向、好きな食べ物等徹底的に相反する
エピソードがとても楽しく描かれている♪そういうのが
コンビの魅力に活かされて高めている。

何故白黒にしたのかとても興味ある。私はブラック好き♪
常識的に正義は白、熱血は赤ですよね?そこ黒で惚れた♥
普通黒は悪キャラというのが女児向けの常識かなぁ~・・

私にとっては女児向けでNo1の誰にでもお勧めできる作品。
2位は「しゅごキャラ!」どちらもシリーズあって楽しい♪

視聴レベルを越えて女児向けを卒業しても切欠が有れば
再視聴して又楽しめる感じかな~子供と見たいとか♪


キャスト

美墨なぎさ/キュアブラック(本名陽子)
ベローネ学院女子中等部2年桜組。ラクロス部のエース。
男勝りでやや破天荒な行動とそのボーイッシュな雰囲気。
スポーツ万能で同性に慕われラブレターを貰う程の人気。
快活でやや無鉄砲な性格と裏腹に、乙女チックで繊細。

メップル(関智一)プリズムストーンを守護する「勇者」
なぎさの前に現れた精霊。我儘で大食いで軽口。

雪城ほのか/キュアホワイト(ゆかな)
ベローネ学院女子中等部2年桜組。科学部で実験大好き?
大らかで真っ直ぐな分やや天然ボケな一面もある。
周囲から「薀蓄女王」と徒名される程の博学で好奇心旺盛。
礼儀正しいお嬢様育ちのおっとりした性格だが芯が強い。

ミップル(矢島晶子)光の園からやってきた「希望の姫君」
ほのかの前に現れた妖精。確り者だが母性が強くあまい。

ポルン    池澤春菜
藤田 アカネ 藤田美歌子
雪城 さなえ 野沢雅子
高清水 莉奈 徳光由禾
久保田 志穂 仙台エリ
藤村 省吾  岸尾だいすけ
クイーン   松谷彼哉
長老 中博史
ウィズダム 松野太紀
ジャアクキング 小野健一
ピーサード 高橋広樹
ゲキドラーゴ 石井康嗣
ポイズニー 雨蘭咲木子
キリヤ     木内レイコ
イルクーボ   二又一成
ジュナ / 角澤 竜一郎 松本保典
レギーネ / 小山 翔子 深見梨加
ベルゼイ・ガートルード / 結城 玄武 西村知道
ザケンナー第1-22話第上別府仁資15話、28話以降滝知史

投稿 : 2025/04/05
♥ : 2
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファイターより乙女ちっくに

日曜の朝がどんなに楽しみだったでしょう。
この作品の魅力は、子どもも大人でも楽しめるところだと思います。
そしてなにより「女の子」が詰まってるのです。

初代プリキュアをみてから私はプリキュアが好きになりました。
闘う女の子、魔法、変身、恋、友情、少女、制服、ほどよくミックスです。

変身シーンのかわいさと決め台詞。
「闇の力のしもべたちよ。とっととお家へ帰りなさいっ!」

ふたりはプリキュア、なのでふたり手をつないで変身するんですよ。
頑張れ闘う女の子!なのです。

戦闘シーン、身体を張った闘いは迫力満点勇ましいです。
バトルにロマンが漂ってます。
でも…あんなにもかわいい子が、傷つく姿は見ていてハラハラしてしまう。
特に叩きつけられるシーンが苦手です。細い身体が壊れてしまうよ。


なぎさ キュアブラック
元気いっぱいではじけるような女の子
男の子勝りに見えるけど実は繊細でオクテ。
藤村先輩に恋するなぎさは、とっても可愛らしいです。

ほのか キュアホワイト
普段おとなしそうにみえますね。でも芯の強い女の子なのです。
穏やかで静かに話すのですけど、闘うときは頑張っちゃいますよ!
足も手もくるくる回しながらぶっ飛びます。

妖精
メップル・ミッポル
ポルン・ルルン

こういう小さなお友達がいつも肩にいたら幸せ感じてしまうな。
ちょっとした悩みを相談したり、話に突っ込んでくれたり、そして時には励まされたりしたい。
そしたら頑張らなくっちゃ!って2倍くらい頑張れそうだよ。
いいなぁ~♪
突然お部屋の窓からやってきたりしないかな。


物語が進むうちに重要な人物が登場します。

キリヤ
プリキュアに近づき弱点を探るためにきた少年。

人間をとても弱いと思っていた、大嫌いだった。
ひとりでは何もできないのだから、と。
ネタバレレビューを読む


大人な内容書きましたが、とても素直な物語です。
ピュアな乙女パワー感じました。
見てるとうずうずして飛び出したくなっちゃいますよ♪

OPとED

DANZEN!ふたりはプリキュア
ゲッチュウ!らぶらぶ?!

前向きで元気になれます。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 23

66.6 2 中学生で決め台詞なアニメランキング2位
ハートキャッチプリキュア!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (197)
970人が棚に入れました
中学2年生の花咲つぼみは、こころの大樹が砂漠の使徒に襲われ、キュアムーンライトが敗れゆく夢を見ながら引越しのトラックに乗っていた。鎌倉から祖母のいる希望ヶ花市に移り住み、私立明堂学園に転校したつぼみは、それを期に内気な自分を変えようとしていた。しかし、強引でマイペースなクラスメイト・来海えりかに振り回されてしまう。新たな環境に戸惑う中、つぼみの前に、夢の中で見たこころの大樹の妖精・シプレとコフレが現れる。それと同時に砂漠の使徒の一人・サソリーナが彼らを追ってきて、えりかのこころの花を奪ってしまう。彼女を救うため、つぼみはプリキュアに変身することを決める。

声優・キャラクター
水樹奈々、水沢史絵、桑島法子、久川綾、川田妙子、くまいもとこ、菊池こころ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ハートをキャッチされてしまった

通算7作目5代目プリキュア
歴代プリキュアシリーズの中でもかなりの人気を誇る作品。
水樹奈々様最高です。
人の心を題材にしている作品。キャッチされてまうやろ。

原点回帰を意識して初期メンバーのプリキュアを2人にしたらしい。
女児が好きなものということで花とファッションの要素を採用しているんだとか。作中に登場した花の花言葉を紹介するシーンもあり、見ているだけで心が豊かになりそう。
心のつぶやきが駄々洩れになるのも印象的。

1話目冒頭から敵キャラととあるプリキュアの戦いが描かれ、後にも先にもないような壮大な物語を予感させる工夫あり。

前作までのプリキュアシリーズでは主人公の性格は元気で積極的な性格で勉強苦手という設定だったが、本作では主人公の相棒がそういった性格に。一方で主人公は内気消極的な性格で勉強得意という性格。

攻撃を決めた後にくるくる武器を回すのがなんだかおもしろい。
決められた相手がほわわわーんってなるのが可愛い。こっちまで浄化されてまう。
ブロッサム・おしりパンチも印象的だったなあ。

どう見てもショッカーみたいなやついるし、
ブルースリー完全リスペクト黄色ジャージとヌンチャク。
いかにも昭和の番長かつ星飛雄馬リスペクト。中身は少女漫画を描き、母を想う花好きな優しき青年。
ちょくちょくオタク好みな描写があるような。
ネタバレレビューを読む

変身は香水をかけて。なかなか可愛い変身である。

心の種はうんこかな?ぷりぷり

OP
Alright! ハートキャッチプリキュア! 歌 池田彩
ED
ハートキャッチ☆パラダイス 歌 工藤真由
Tomorrow Song 〜あしたのうた〜 歌 工藤真由
挿入歌
つ.ぼ.み〜Future Flower〜 歌 花咲つぼみ / キュアブロッサム(水樹奈々)
スペシャル*カラフル 歌 来海えりか / キュアマリン(水沢史絵)
MOON 〜月光〜ATTACK 歌 月影ゆり / キュアムーンライト(久川綾)
HEART GOES ON 歌 工藤真由、池田彩
Power of Shine 歌 明堂院いつき / キュアサンシャイン(桑島法子)
OPの明るい楽曲、EDは前半は明るく頭の中でヘビロテしたい。後半はコーラスあって壮大な楽曲。これまた良き。勿論ダンスも良い。
HEART GOES ONは工藤真由、池田彩が本人役で歌唱するシーンもあるし、最後ではないが終わりが近いときの戦いでも流れて印象的。


備忘録
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投稿 : 2025/04/05
♥ : 3
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シリーズ初完走記念!「心を受けとめる」プリキュア

いやあ、第1話冒頭、いきなりネタバレレビューを読む、そして最終第49話ではネタバレレビューを読むでは?笑。

◆本作視聴までの経緯

私が個人的に一番評価しているアニメ作品『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版『新編:叛逆の物語』(2013年秋)の序盤の魔法少女たちの描かれ方が、明らかに『プリキュア』を意識していることは前々から気になっていて、何とかこの有名シリーズを一作でも確り齧(かじ)ってみたいものだ・・・と思っていたのですが、何せ一作につき50近い話数があることから、これまで何回か幾つかのシリーズ作品を観始めては挫折を繰り返してきました。

(1)最初は、2014年頃、とにかくシリーズ第1作ということで『ふたりはプリキュア』を見始めたのですが、絵柄の古さとシナリオの微妙さに付いていけず最初の数話で挫折。
(2)その後、当時放送中だった『ハピネスチャージプリキュア!』さらに去年放送されていた『魔法つかいプリキュア』等をつまみ食いしてみるも、どれも続かず。
(3) そこで、今年に入って下記のように事前リサーチし、二次創作で人気が高い(=大人にも人気がある)と評判の『スマイルプリキュア』を見始め、その作画・演出の良さにはちょっと惹かれるものの、序盤の展開のマンネリさに飽きてきて、一旦視聴を中断。
(4) そしてやっと、あにこれで同シリーズ中唯一、総合 ★ 4.0 という高い評価をとっている本作に手を出したところ、これが第1話から想定外の面白さで、そのまま一気観してしまいました。

・・・ということで、もっと早く本作を見始めるべきでした。
私のように、これから初めてプリキュア・シリーズを観始めようと考えている人は、序盤の惹き付けの強い本作から手をつけるのが、一番挫折の恐れが少なくて賢明ではないかと思います。

なお、本作の完走後、その勢いで視聴を中断していた『スマイルプリキュア』の方も無事完走できました。
両作を比較すると、おそらく、

<1> 『スマイルプリキュア』は、王道展開の「美少女戦隊もの」(その分ちょっと退屈)。 ※個人評価 ☆ 3.7
<2> 『ハートキャッチプリキュア』は、展開に変化をつけたプリキュアシリーズの中の異端作品。 ※個人評価 ★ 4.1

ということになるのではないでしょうか。


◆(参考) 歴代プリキュア・シリーズ 事前リサーチ
ネタバレレビューを読む


◆制作情報
ネタバレレビューを読む


◆視聴メモ
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◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= ハートキャッチプリキュア! (2010年2月-2011年1月) ========
ネタバレレビューを読む
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)23、☆(並回)23、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


== 映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!? (2010年10月) ==

全1話 ※未視聴

主題歌 「Alright!ハートキャッチプリキュア! for the Movie」
    「Tomorrow Song〜あしたのうた〜for the Movie」

投稿 : 2025/04/05
♥ : 22
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

シリーズ異彩、異端、の存在

きっかけは知人が見ないと損すると持ってきた開幕1ヶ月の録画DVD。
当時、初めてプリキュアを通しで全部みた。危なく人生損するとこだった。ハマっちゃったのよ。。
どれみ好きだったし。
俺なにやってんだって思うの、みんな思うの、
再放送まで録画して、DVDまで借りて見直しちゃったりなんかたりして、でもそれでプリキュア、オタク業界回っちゃってるわけ。バカバカしいと思うだろう?。だったらもうやめようよ? 
いやいやいや・・・むしろ仕事中でも布教だ。『子供のプリキュア見てるんすけどなんかライダーキックしててかっこいいすね』なんて言ったら・・・


賛否分かれる、馬越キャラクターがかわいい、動きもくっそかっこいい。
馬越さんについてはもうググってとしかいえん。
稀代キャラデザ、アニメーター、作監さん。
よく笑って、動いて、よく泣きます。とても中学生には見えず、子供っぽい。だがそれがいい!!
なんだ?プリキュアもとい、ハトプリに文句があるなら、僕が聞くぜ  
ちなみに僕の着信音は『プリキュア!オープンマイハート!(変身BGM)』だ!!



作画はプリキュア等のサガらしいですが業界用語で夏ダレというらしく、後半になると映画との兼ね合いがあったりして乱れ始めます。なんとかがんばったほうらしいです。
わたしは夏休み前は販促タイムがおおいなぁwwって思っただけで気にならず。
アクションもサンシャインあたりとか・・あれれれって感じね。
登場時の空手、カンフーアクション、裡門頂肘みたいなことはすっかりやらない方向へ。ただのバリア要員。
まぁ馬越さんのときだけやればいいさね。
ただクレームでヒップアタックを子供が真似するから禁止って・・かなしい世の中。子供が『オシリパンチ』するのかわいいのになぁ。プリプリプリリリンに関しては弁明の余地はないが、茶色い汁が消えただけだったね。お汁より『ハッ!ウッ!』って感じの腹が痛くなる描写がいけないんだとおもうが・・。

『ぜんぶパンチ』はハガー、ザンゲ、ヒューゴみたいなパワー系、垂直落下式ヘンタイ飛びだけじゃなくて、ミルマスカラスばりに華麗なポーズと横ベクトルも混ぜて蹴散らすバージョンも欲しかった。
運動神経が悪いって表現なんだろうけど。
もしくは成層圏から落ちて来い。




ストーリーは『ファッション部』という珍妙な部活を発足、活動させるという一連の部活ドラマになってたりする。
それはいいのだが、子供置いてけぼりのへヴィなもの、大人しかわからないマジな悩み、皮肉のきいたギャグが多数。
某日テレ裏番組に喧嘩うったときはなんというか・・オトナ気ないのか男気があるのかwとんでもねえことすんなと。


タキシード仮面的なのイケメン助っ人キャラは出さないのがシリーズのポリシーなんですが本作にかぎってはいるんです。
通称絶望先生。
なぜタブーなのかって?・・それはセーラームーンがゴニョゴニョ・・だからだろう。


最後の最強の雑魚敵も、ゲストキャラの心が折れることから生まれるのがお約束なのに、まさかの『クリスマスに彼女がいない』という、関係ない大友の視聴者たち、ではないが、モブのにーちゃんのしょーもない絶望・・・
そんなもんにヒッポリト星人みたいな目にあわされる、なんだそれ・・・。


しかしこのプリキュア、日曜の朝っぱらからへこまされる、クソシリアスな展開なんです。
ネタバレレビューを読む



もうひとつのこの作品の特徴ですが、
ネタバレレビューを読む

あの悟空ですら死んでもw失敗して、挙句子供にもどされたwそんな子供向けヒーローが持つ宿命へ、せめてものアンチテーゼなのか。ハトプリワールドはフィルムの中の箱庭ではなく、あくまで時が流れる世界であれ!と言ったのか。
DX商法への・・・苦言?でも馬越DX見てみたいなぁww絶対ないだろうけど・・・・区別がつかなくなるからな。

マンネリ化を打破するために、新しい風を送り込みたかったというのは間違いない。
従来のプリキュアとはなんだか違う異色作。


商業的な視点でも、どこらへんからどんな層が食いついてくれて、どこまでなら許されて、どの規模のビジネスになるのか。
そんな試金石、名詞代わりで作られた気もする。
セーフの線引きすること自体がスタッフの一番の楽しみだったのかもしれない。

実際にその個性的な作風、人気からたくさんの置き土産を残してくれたハトプリ。プリキュアシリーズのテコ入れ以外にも聖矢Ω、どれみのコラボ、復活疑惑、京騒戯画、などなど、そしてもう腐ってんじゃねのっていう心の花に最終回で強烈な『拳パンチ』をくらった某魔法少女の脚本家、書き終わる前に食らいたかったと語っていた。その願いが叶い、はたして映画でどんなエンディングを見せてくれるのか。。。


賛否あれども、お父さん、お母さん、すべての世代がドハマりするかもしれない要素を兼ね備えています。

投稿 : 2025/04/05
♥ : 19
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