ロボットで小学生なTVアニメ動画ランキング 16

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のロボットで小学生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番のロボットで小学生なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

60.9 1 ロボットで小学生なアニメランキング1位
ATRI My Dear Moments[アトリ](TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (149)
333人が棚に入れました
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。海底からサルベージされたアトリは言う。「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。それまで、わたしが夏生さんの足になります!」

maran さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

2024年史上最大のロリコンアニメ

1話から7話までは普通に楽しめたが8話から胸糞な展開が続いて訳が分かりませんでした。なぜこうなったのか一切説明されていません。
あまりにも気分が悪くったので切りました。
ロリコンのためのアニメと言った方が良いでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界観、SF・キャラ設定は素晴らしいけど、話と結末に不満です。

 世界観、SF設定、キャラ設定、プロット…素晴らしいと思います。特に8話の衝撃は本当に素晴らしかった。そういう見たくない事実を作品にはもっと入れ込んで、でも、それを乗り越えて何が見えるのかが物語というものです。それを描くまでの作品のパーツは本当に感心しました。

 ただし、結末が不満です。ストーリー…脚本が全然だめです。全体の構成もありますが、特に最後の2話。感情の問題と世界系の決断、目覚めた後の話をもっとリンクさせて描けなかったのか。残り1日という最期の時をもっと上手く使えなかったのか。キャラ…特に神白水菜萌はもっと上手く使えなかったのか。発電という要素を世界系の救済やアトリともっと結びつけられなかったのか。靴という要素ももっと何かないの?と言いたくなります。

 うーん、評価はします。何度もいいますがSFの世界観としては本当に良かったと思います。ただなあ…

 それなりにいい話なんでしょうか。まあ、あらすじとしてはやっぱり悪くないんですけど、期待した分で落とされたから印象が悪いのかなあ…

 まあ、ちょっと考えてみますけど…ゲーム原作かあ…どうも調べるとゲームプレイヤーからは不満が出ているようですね。ゲームはもっといいらしいですけど…そりゃあそうでしょう。これが名作とは思えません。なら、やってみようかなあ…




1話 「AIR」を意識した悲劇系の世界系に見えますが…

{netabare} 海面上昇の世界観は珍しくないですが美少女ものにしましたか。

 キャラ造形がちょっと昔のラノベ感があります。絵の雰囲気とロゴが悲劇系?世界系?つまり、祖母が海洋学者、そして命令云々から判断すると、最終的にアトリというヒューマノイドロボットはおそらく世界、海面上昇を救うキーになる感じでしょうか。

 雰囲気から言って「AIR」とか意識しているのかな?海辺の夏で主人公・叔母さん・アトリの取り合わせはまんまですね。言動がちょっと痛いのも同じです。「ATRI」のスペルもTに何かの意味を持たせれば「リメイクだよ」という風に取れます。

 SFということで期待していましたが、ちょっとお涙頂戴の感動ポルノを意図している風に見えなくはないです。それが外れならいいのですが、数話進行をみて判断します。{/netabare}


2話 演出はドタバタしてるし、キャラ設定はテンプレですけど…見るべきところはありそう。

{netabare} OPの最後の方のトンネルのシーンで出てきた腕をバチバチさせているロボットを見る限り、何かに狙われるんでしょうね。で、EDでは学校のみんなと協力して海底に潜り何かを見つける…と。

 なぜ、ジャンプ力が落ちているか、で悲劇性を感じなくはないです。機能停止までの秒読みなのでしょうか?

 正直、演出がドタバタしているし、主人公やヒロインのキャラ造形がテンプレだし無駄に善人だし、途中の喫茶店みたいな場所のシーンの好きなんだよ…で笑ってしまいました。見るのやめようかなという気もしましたが、ちょっと終末感があるのと、学校を見たときのアトリの違和感の表現が気になったので、もうちょっと見ます。

 意図的に設定の説明を省いて絵で見せているような要素もありますし。それと風力発電といえば関東では銚子だよな、と思ってたら銚子がご当地みたいですね。「地球の丸く見える丘展望館」にはいったことがあります。
 銚子の先端から利根川の下あたりは標高がちょっと高めだったので、島のように分断されたのでしょう。その辺の設定も考えてありそうですから、期待はできる…のでしょうか?{/netabare}


3話 発電の話だとEDのカニが意味が出てきますねえ…

{netabare} 銚子のご当地ものとしては、風力発電とか波力発電?などに目を向けるのは素晴らしい発想だと思います。ただ、あえて目を瞑っていたアトリのエネルギーって何?に踏み込まざるを得ません。原子力電池だろうなあとは思いますが。ジャンプ力の話にもつながりますがアトリの電池も切れるのでしょうか。

 で、思ったのがEDに出てくるカニの群れです。カニって海底の電力ケーブルに群がるんじゃなかったでしたっけ?あの宝箱の中にあるのはエネルギーじゃないか、と思いますが、どうでしょうか。

 どうせなら食料も在庫に頼るのではなく、海が近いなら漁業ができるだろうと思わなくはないですが、それは今後描かれるのでしょうか?

 あと、嘘ですね。アトリが嘘をつけるというのが本当かどうかです…というより戦闘用ロボットという設定はちょっと引っ掛かります。そこにも一工夫ある気がします。

 で、このあえて小さな子たちを出してきたということは、話的には悲劇性を強く感じます。子供の1人が犠牲になるのか、アトリがそれを救うのかわかりませんが、この設定は悲劇がないと話になりません。

 まさかエネルギーの話になるの?という意外感が非常にいいですね。演出はあんまり好みじゃないですが、話は面白いです。{/netabare}


4話 暴力と食事ができる廃番ロボット…の謎。

{netabare} なるほど、アトリは戦闘用ではなく廃番のロボットだとすると、OPの映像と合わせると人間の思考・感情をコピーした結果、人間に暴力がふるえるようになった…とも見えますねえ。食事ができる機能から考えて、人間の家族の代替として開発されたのかもしれません。
 学校の記憶がありそうですから、実際に存在した娘のコピーだと思いますが。そこでロボットと人間性の狭間で使命を優先するんでしょうか?

 OPでもっている玉、光りの玉が何を象徴するか、それとも現物なのか。EDと合わせて新エネルギーだとは思うのですが、どうでしょうね?あくまで電気が主題になりそうです。それとアトリの存在がどう絡むかですね。

 絵柄でだまされますが、結構ちゃんとしたSFであり近未来のシミュレートになっている気がします。

 なお、今川焼とカニ焼は一緒に食べたくはないです。{/netabare}


5話 キャラも導入も一段落。今のところレベル高いと思います。今後ですね。

{netabare} アトリの内部に何か少女の過去の記憶があることが、バイクで突っ込むシーンの一瞬のフラッシュバックで明示されましたね。それが本人なのか昔のパートナーなのかははっきりしませんが。ただ、まあ本人だとは思いますが。

 で、これで電気についての話がひと段落しました。借金のドタバタも人間関係も落ち着きました。この後ですね。起承転結の承が終わった感じです。外部の悪意についてが具体的になってきていますので、それがどう展開するかでしょう。

 絵柄と演出に惑わされますが、今までのところかなり真面目なSFです。そして、出来は悪くないしいろいろ考証がきちんとされていそうです。そして、世界系の匂いがプンプンします。悲劇のような気がしますが、悲劇ではない感動でもいいと思います。SFの秀作になれるか楽しみです。{/netabare}


6話 説明しなくていい。恋愛のエピソードも感じさせればいい。SFを分厚くしてほしい

{netabare} 中間でちょっと間の抜けた話だったなあと思います。新キャラも無駄に増えたし。恋愛とか語らなくていいです。ほんのちょっと感じさせてくれれば。なんとなく嫌な予感がします。後半で失速しないか心配です。アトリの記憶の時間軸が思ったよりも短くてちょっと謎感が薄まりました。主人公のいいひとになり方が急すぎる気がしますし。

 ぬいぐるみが腐っているところと、アトリの存在の対比があるのかとも思いましたが、どうなんでしょうね?そういうところにもっと嫌な予感が表現できれば、感動ポルノではなくしっかりした感動になると思うのですが…結末はわからないですが、やっぱりこの話は別れがないと成立しない気がします。

 全体で言えることですが語らない何かで表現していけば、情緒的な部分は十分なのでいちいち恋愛云々とか話に入れないで感じさせればいいのにと思いました。SFをもっと分厚く、世界観と使命と結末で大きな何かを語ってほしいなあという気がします。{/netabare}


7話 話の流れや設定は素晴らしいけど、6・7話の説明みたいな話がなあ…

{netabare}  うーん、話全体は実は盛り上がってきているんだと思います。やはり感情を持つAIロボットとその危険性。発売中止になった原因と記憶の齟齬。やっとOPの腕バチバチのロボット(改造人間?)が登場ですね。その辺はちゃんとSFしています。

 アトリがジャンプ力が半分になっているとか、学校を見て感じた何かについては「動力の低下によるタイムリミット」「人間の記憶の移し替え」などの設定が結末までに出てくる気がするのですが、読みすぎでしょうか。電気問題が潮汐発電だけで終わるわけはないと思いたいですけど、アトリの世界系設定とからんでアトリの機能停止OR何か、もあるとは思いますけど。
 全然違うかもしれませんが、仕込みがある以上は回答があるべき描写の回収はされると思いたいです。

 さて、この作品は設定と流れはいいんですけど、脚本がちょっとなあという部分がエピソードが単純すぎるんですよね。7話の恋愛・感情の問題をエピソードとして取り上げ、全部説明しちゃってわかりやすいデートにするのは正直いただけません。アトリの容姿の記憶の齟齬を絡めると難易度が高くなるので、6、7話をこういう話にした苦労もわからなくはないですけど、ちょっと名作、秀作SFアニメになるには、そういうところかな、と。

 まあ、完璧な作品はないですからね。それを言うなら主人公のキャラ造形とか小学校のキャラが使いきれてないとかいろいろあります。ですが、やっぱりSFを真面目にやろうという部分でこの作品、結構好きな部類なのでがんばってほしいです。 {/netabare}


8話 最近のSFの中では最高の驚きでした。そう来ましたか…

{netabare} また、6,7話の続きかあ…もうそういうイチャイチャはいいよ、と思っていたら、なんと…いや、これは素晴らしい。SFはそうじゃなくちゃいけません。これは私の想像の上をいかれた、すばらしい裏切りでした。アトリの能天気にはそういう意味があったんですね。まさか、そういう話でくると思いませんでした。
 細かく書くのも無粋なのでこれくらいにしておきますが、最高でした。正直、最近見たSFの中では最高のセンスオブワンダーの1つだと思います。テーマとしては良く見るテーマですが見せ方がいい。この作品の前半の意味が180度転換するくらい驚きました。

 これは「僕の妻は感情がない」と対にしてみると面白そうですね。

 なお、話的には(サブ?)ヒロインのミナモとの対比も良かったです。これでアトリの失われた記憶に俄然興味がでてきます。

 いや、評価爆上げですね。{/netabare}


9話 感情のオンオフが良かったです。久々にSFマインドにグッときました。


{netabare} アトリの感情表現のオンオフを繰り返す様子が主人公のジレンマといままで見ていた感情と愛情の幻想にすがるようで、非常に気持ちに来る表現でした。

 ロボットの感情問題は結構いろいろ描かれていますが、そこで視聴者を巻き込んでだましてきたというのは本当に素晴らしいと思います。そして9話ですね。

 感情が無いようで実は感情がある…というのは、AIロボットアニメでは常道です。そこを逆手にとって、感情があるのが前提条件に見せかけて実はプログラムだった…という見せ方が非常にグッっときました。ここで視聴者が受けたショックというのが、主人公の何千分の1かもしれませんが疑似体験できたわけです。AIの感情をSFとして描くことが、ストーリーとして落とし込まれており設定どまりでないことが、本当に良かった。アトリの時々見せる不自然さもちゃんと伏線になっていましたし。

 前半の能天気さが無駄にならないどころか、それがなければこの作品は成立しません。アニメSFの構成と展開の工夫としては、非常にレベルが高いと思います。世界観や銚子の地形や風力発電などの上手さからただじゃ終わらないと期待した、期待以上の水準です。

 これはAIロボットもので「ビートレス」以来久々にSFマインドを鷲掴みにされました。そしてその「ビートレス」の「アナログハック」という概念を非常に上手く扱っていると思います。ここから、感情問題をさらに描いていくとさらに深味が増すでしょう。ログのコメントから察するに無感情の下に…楽しみです。{/netabare}


10話 感情問題はそれだけ?伏線回収はできましたが期待より浅いなあ

{netabare} あーそう来ましたか。うーん、感情の下の無感情の下の感情という構造はいいと思うんですけど、一番下の感情がそこかあ…うーん。ヒューマンドラマ的にはわかりますが、ちょっと期待と違いましたかね。

 アトリの記憶とか脱走、学校の記憶、危険性の伏線とかは綺麗に回収できてたかなと思います。はじめのジャンプ力が減ったがまだかな?
 ただ、SF的に「感情を描く」のではなく「感情的なものを見せる」になってしまいました。8、9話が良かっただけにこれはちょっと浅かったかな。

 しかし、詩菜…クズとは言いたくないですけど…病んでしまうと人格が破壊されますから…ただなあ…屋上の一言とか自分の息子もそうなるとか…祖母も含めてちょっと問題がある一家だった気はします。
 詩菜のおかげで感情を獲得したのか、もともと高性能だったからなのがせめて設定から読みとれればよかったんですけど。そこのドラマが10分くらいで終わったのがなあ…ここに1話くらいかけて分厚いエピソードがあっても良かった気がします。

 あと2話くらいでしょうか。世界系のような部分に行き着いていないので
、もうやることは破滅エンドしかなさそうですよね。死か世界かという意味の世界系では出せませんから世界系でないのはいいんですけどね。そうなると死に意味性が出せるかどうかです。感動ポルノで終わらないようにしてほしいです。能天気エンドもありえますけどね。{/netabare}


11話 EDと銚子設定を回収しつつ世界を描けるか?

{netabare}  ジャンプ力半分問題はこれだけで回収?あとは記憶問題ですね。悪くなかったですが、もっとSFしても良かったかなと思います。せっかくここまでSF設定を頑張ったのだからちょっともったいないかな。

 世界と絡んでくるかあの島(銚子)の問題か個人(アトリ)の存続か。最後のコマンドが何かでいろいろ決まってきそうです。最終回だけでなんとでもなりそうなだけに、ぜひ、意味のある最終回をお願いしたいです。「シャーロット」の例もありますので最終回だけでも壮大な話は描けると思いますので。

 EDの映像的に海底にアトリが出かけて行って電力問題(海面上昇問題?)を解消するんだと思いますけど。銚子だし。{/netabare}


追記 終わりも近いし感情について。感情の2段構造ととればいいのか?

{netabare} 感情を再現し理解できるアルゴリズムとはすなわち感情のことなのかという問題が提起されました。人間を守るロボットのメカニズム(三原則と言っていたかは忘れました)を無視する。詩菜にしても主人公にしても特定の個人を守ることを優先し、人を傷つけないという最優先の命令を無視できる。それがすなわち感情ととるべきなんでしょうか。

 あの日記の「振り」というログ、ここがどうなんでしょうね。このシーンに私はSFとしてひどく感動しました。感情が無いように見えて在る、という話はよくあります。その逆ですよね。感情が在るように見えて無い。過去は知りませんが、最近の作品ではほとんど見ませんでした。これは素晴らしい示唆でした。

 ですが、結局感情のアルゴリズムによって感情はあった或いは保留になったわけです。詩菜のときは突然感情が現れたように見えました。これが人間の反応を学習したフィードバックで感情は本当はない。ないはずだけど、屋上で暴力をふるった。これがつまり感情の存在の証左である。同じ現象が主人公にも起こった。

 ログには知識として感情がない、だから感情がある振りをすると残してあります。つまりアトリの表層を走るプログラムとして自分には感情がないと知っている。そこは自覚的です。ではなぜ最優先命令を無視して暴力を振るうのか。ここは無自覚ではないですね。自覚して暴力をふるっていました。つまり何をやっているかの話ではなく、なぜそういう行動をするかとう問題であり、無意識下の衝動ではないかということです。

 なぜそう言えるかといえば「暴力」「愛」が強くかかわっているからです。つまり「タナトス」「リビドー」の問題でしょう。「振り」が深層心理に「衝動」を形成した。この深層こそ感情がどこにあるかわからない問題の答えなんだろうな、と思います。

 表面上のふるまい…プログラムあるいは深層学習のフィードバックによるアルゴリズムこそ「振り」である。深層学習が高性能だからこそ、その振りをしている内に、心の奥底にリピドーやタナトスが生まれた。それがあるから、怒りとか涙とかプリミティブな湧き上がる衝動が起きる。それが感情の芽生えだと読みとればいいんでしょうか。

 アトリは「振り=コミュニケーション」と「衝動=内発的湧き上がり」の2段階の感情がある。これは「感情なんてどこにあるかわからない」すなわち人間そのものではないか、と。ルールを破ることがそれを説明しているという解釈をしてみました。この感情の2段階構造の人間との類似性まで含めて設定したなら結構面白いと思いました。


 もう1つの読み取り方、解釈ですが、表層のコミュニケーション用の「振り」と「深層心理の衝動」という2段構造というより、唯我論(独我論)のように感情が在ることは自分にしかわからないととることもできます。それが感情はどこにあるかわからないという意味です。
 だから、アトリが真似をすることでできるようになった表面上の感情の表現があればそこには感情があるとみなせばいいのか。感情は相手にあるのではない。受け取る自分にあるのだ、ということですね。

 それと、ログの問題もサラリと流しましたが、人間的な感情は非人間的な外見、行動のものには宿らないという仮説が本作にはあるのでしょう。AIの自動生成とか深層学習を研究すれば人間の感情や思考、魂ですら解析できるという人は多いですが私はそうは思いません。非人間的な箱あるいはクラウド上では人間の感情は生まれないと思っています。

 生存本能や個と個のふれあいが必要でしょう。その意味も高性能な記録媒体を搭載したAIロボットは非人間的故に感情は生まれないと思います。{/netabare}


12話 世界系ではなく感動ポルノ系ならがっかりですけど…

 世界系ではなくて、感動ポルノになりそうな雰囲気ですね。定められた死という話です。自分の意思で一応の選択肢はありますけど。そこにどんなテーマ性を込められるかが問題です。感情の問題があったのですから、そこに焦点を当てるべきだとは思いますが。そう、そこをなかったことにするのはいただけません。その葛藤があまりになさすぎじゃないでしょうか。

 今のところですけど、世界観、設定、そして話の骨格は素晴らしいと思います。感情のテーマも見ごたえがありました。ただ、11話以降の脚本が悪いです…いや、やっぱり特に12話ですね。よくこの素晴らしい素材をこんな作品にしたなあという印象です。

 それ以前も学校の登場人物とのエピソードが物語の流れにあまり活きていないし。6話くらいからもっと整理して同じプロットでも見せ方があったと思います。詳しくは最終回後に書きますけど。

 せっかくSF的な進行で頭を使いながら進める話だったのに、いきなりエデンが出てきてしまうし…EDが伏線と言えば伏線ですけど、それはちょっと違いますよね。何がいいたいかというとSF臭がしなくなって、アトリというキャラが活きていない気がするんですよね、この12話は。

 うーん「新聞に載ってました」にAIが出てきて説明かあ…私が一番嫌いなパタンだなあ…もっと手書きログとか上手く使えなかったんでしょうか。

 評価を下げざるを得ません。若干調べると原作のゲームではマルチエンドということですが…ゲームでも同じ感じなのかなあ?アニメの脚本のせいなのか、ゲームの脚本なのか。ちょっと調べてみようかなあ…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

人類滅亡寸前のディストピアで、頭がお花畑の登場人物達がワチャワチャするゴミ

アトリ

 最終話(13話)まで観ました。2024.10.06

 哀れATRIは人類の救済のために犠牲になりました。さぁ!泣け!

 いや…、海面上昇がどうなるわけでも無いし、こんなガバガバなSF設定で何を言ってんの?

 エデン計画自体が意味不明です。回収対象になったとは言え、なぜに単なる既製品のATRIを計画にワザワザ組み込んだりする?

 夏生のオバァがオリジナルで作れば良いじゃん。結局、単なる電池や保守管理AI並の扱いで、ATRIの感情が云々と言う話でもないし、自立思考型ロボットを計画に組み込む意味が不明です。文明が崩壊して仕方なくならまだわかりますが、文明崩壊前から準備してましたよね?

 そもそも、ATRIを水中に保管しておいて、ワザワザ隠されたエデンに移動させる意味が分からんです。最初からエデンに置いておけば良いです。夏生達と交流させて成長させるとか、そういう感じでも無いし、単なる嫌がらせかな?

 どうも話の辻褄が合ってないです。夏生のこだわったロケットも別にエデン計画とリンクして無いし、結局水位は上昇したままです。

 村はエデン計画のおかげで発展した様ですが、そんなに資源や技術力があるなら、最初からあんなに荒廃してないでしょ?エデン計画はどう考えても文明崩壊後の世界から村を復活させる様なプロジェクトではありません。

 近いのは、ロストテクノロジーを保存する箱舟的な物で、多くの文明崩壊後の世界を描く作品では諸悪の根源として主人公達に破壊されるヤツですね…。

 ラストは、ハッピーエンドっぽかったですが、無理矢理時間を進めた上にATRIと夏生のメンタル世界に逃避した様な感じです。

 また、学校メンバーも必要だったのか疑問です。ゲームではスケベ要員なのかもしれませんが、アニメでは尺稼ぎと賑やかし以上の存在ではありませんでした。

 ゲーム原作をアニメ化するのは難しいですね。本作品もATARIじゃなかった様です。 
 
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 12話まで観ました。2024.09.30

 バァさんのぉぉぉぉぉ〜科学力はぁぁぁぁぁぁ〜世界イチぃぃぃぃぃい!

 話に詰まったらマッドサイエンティストに頼るのは辞めい!お仕置きのロケットパンチですよ!

 ATRIのラストミッションは、オバァの作ったエデンを探すことだった様です。いくら凄い科学者でも、ラピュタや箱舟的なモノを単独に近い状態で作れる?しかも謎の技術で隠されているし…。スゲぇよ婆ちゃん!いくら金がかかってんだよ…。

 そして、当たり前の様にATRIを犠牲にして世界を救え的なお話に…。ただ、海面上昇を何とかする訳では無く、実に規模が小さいのが気になります。

 それにしても、オバァの計画のすさまじい杜撰さは何なんですか?夏生がアカデミーに行って帰ってこなかったり、死んでたり、潜水艇が壊れていたりしたら、そもそもエデンは見つからないし、ATRIの寿命が尽きてたらもうおしまいです。単なる詩菜のストーカーロボをいつの間に計画に組み込んだのかも謎です。

 全く馬鹿げたお話ですが、次回最終話!号泣間違いなしです。とても楽しみです。…嘘です。くだらないオチに唖然としそうです。皆さん覚悟完了してますか?
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 11話まで観ました。2024.09.25

 ATRIはセックス機能もあるんですね。もう、夏生の嫁気取りです。夏生も散々感情が〜とか言ってきましたが、この世界の住人は、ロボ子がキレて暴走すると感情があると判断する様です。

 崩壊後の世界なので、倫理観が現在と異なるのは解ります。鎌倉武士みたいなスピリッツになったのかな?舐められたら殺す!的な精神構造が好まれる世界の様です。

 そして、ATRIにまさかのメンテナンス問題が!?謎の永久機関で動き続けるロストテクノロジーの産物では無かった様です。

 ただ、これまた夏生のマッドサイエンティストオバァが所持していたオーパーツ的な機械で解決しました。人間が作ったとは思えない性能です。何年も海に水没していても平気なのか…。

 そして、ロボ子のファイナルミッション発動!何が起こるのか?次回に期待です。あれか?ATRIが核爆発でもして核の冬が到来して氷河期になって海面低下でOK的な?急展開で物語を畳めるのか!?気になります。

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 10話まで観ました。2024.09.17

 回収屋も、もっと穏健にやれば良いのに、ワザワザ衆人環視の中で、ATRIをボコボコにしなくても良い様な…。

 そりゃあ、止めに入るでしょうよ…。ロボ子を暴走させるためだけの演出かいな…。

 皆様のレビューにもありますが、8話あたりから、主人公の夏生がATRIに対して、感情がある、魂があるとか言い出し、ロリコン性癖を丸出しにしてきてATRIに迫るも、いきなり冷めたりする変態ムーブをかますので、モヤモヤします。

 ヒューマノイドに感情や魂みたいなのがあるのかという話は、そもそも人間自体に魂があるのかという話になるので、安易に手を出してはいけない領域の様な気がします。

 劣った人間の魂は劣っているのでは?感情表現とかが下手な人間は人間では無いのか?異文化圏で感情表現の仕方が違う外国人は、野蛮で魂も獣なのでは?

 結局、人権思想とは、能力、性格、文化、性別等が異なっていても、人間としての権利を認め尊重するという、魂やら感情やら曖昧で感覚的なものを排除した思想です。

 誰かが、何らかの基準であいつは人間で、コイツは人間じゃ無いとか判定出来るものではありません。ロボ子の感情にこだわるのは非常に傲慢で愚かな行為です。社会的な了承があれば、ロボにも権利を認めるべきですし、違うなら道具として使い潰せば良いだけです。

 また、ロボ子が暴力を行使したりするのを作中人物が問題視していますが、こんなの、ちょっと賢い飼い犬がご主人を守るため、敵に噛みつく様なもんで、大した意味は無いのでは?

 夏生の家族とロボ子の因縁も明らかになりましたが、最初に予想されていたよりは大したことがなさそうです。単なるストーカーロボをバッチャンが封印しただけ?何なのコレ?

 スゲー浅い話になってきていますが、オチだけは非常に気になります。みんなで楽しく暮らそうエンドになりそうですが、予断を許さない感じです。
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 6話まで観ました…。2024.08.19

 ツッコミ所が満載のとぼけたエピソードをぶっ込んできますね。もう、火垂るの墓を観ていていつも思う、清太!海水を煮て塩でも作れ!状態です。

 学校の電気が復活したから、学生達が蛾の様に集まってきました!高校生達は何を求めて学校へ?秩序崩壊後の世界で高等教育が必要か?

 小学生ならともかく、高校生位の年齢なら、生きるために働かにゃー!学校でモラトリアムって恋愛ゴッコしている暇なんてあるかい!しかも、どこにこんなに若い子いたんだよ?

 リアルなら良い訳ではありませんが、あまりにも世界観が頓珍漢です。みんな制服着てるし、今まで何してたの?水位が上がって社会が滅茶苦茶になってから結構時間経ってますよね?

 他にも言いたいことは沢山ありますが、ちょっと酷いです。バッテリーも入手出来ない世の中で、サルベージ屋やって、1000円2000円稼いでも仕方ないっぺよ〜!

 低地が水没して、工業・農業地帯も壊滅してるだろうに、スイカを作ってるなんて、随分余裕あるな…。今川焼き屋が水没してもう食べられな〜い位の被害なの?魔法で解決のなろうより、リアルティーラインが甘いので、これはSFとは呼べません。

 食糧も衣服も無から合成出来るんでしょう。飽食時代の豚共の様に世界を舐めてますね。ゴッドランドのカーネル総帥もお怒りですよ!

 暑い夏にふさわしい、登場人物、制作、原作全て頭がピーマンのお花畑アニメですね!

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 5話まで観ました。2024.08.13

 ハイテクとローテクが混在する世界…。潮汐発電システムを作ったよ〜!電球は白熱灯かな?

 永久機関搭載のロボ子に発電させろ!なんつ〜ツッコミは野暮ですね。

 キャサリンの借金問題もサクッと解決!そもそも金なんか最早流通してないでしょ?

 学校を基点にみんなで楽しく暮らすのさ!何か…、学校ぐらし系の狂気を感じる展開です。正気を保つために学校ゴッコをしている様なディストピア感が…。本当はキャラの何人かは死んでいて、誰かの妄想なのでは?

 学校のメンバーは、潮汐発電機の完成と先生が戻ってきたので、感動して号泣ですが、ロボ子はハテ?と言う感じです。

 主人公、泣き方が分からないなら笑えば良いよ…とかスカした台詞を吐きますが、この異常な世界の異常な学校空間で泣ける方がおかしいのでは?

 他のメンバーより、ロボ子の感情に視聴者の感覚が近い気がします。泣く?そうはならんやろ〜!

 作中では泣け泣け押し付けてきますが、下手すれば明日餓死しかねない地獄なのに、別に気にすることも無く飄々と暮らしている主人公達の図太さに脱帽しても泣けはしないですね。
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 3話まで観ました。2024.07.30

 美少女の元戦闘ロボ子に、可愛い幼馴染…。世界が水位上昇により崩壊しており、うるさい大人もいない…。ノベル系ギャルゲーが原作の様です。この時点で察しの良い視聴者はスルー案件ですね。

 まぁ、どこかで見たことのあるテンプレSFですね。しかも、現実感はかなり薄めのヤツです。

 主人公達の住む地域は、インフラも政府機関も完全崩壊しており、水も食料も自分で調達しなくてはなりません。

 スーパーの廃墟から食料貰ってくるとか、疲弊しすぎだろ…。衣服とかどうしてんの?誰も働いていないし、畑仕事か狩りでもしないと、生存すら危ぶまれる状態じゃね?

 もう、美少女ロボ子と遊んでいる様な段階をはるかに越えた、ザ・サバイバル状態です。

 電気も無いし、子供達は難民状態だし、いくらなんでもノホホンとし過ぎです。

 周りは石器時代みたいになっているのに、メンテナンスフリーの完全自立型ロボットがわちゃわちゃしている頭がお花畑の世界…。

 なかなか、視聴者の精神を揺さぶってきます。SF好きだと、ツッコミのし過ぎて死んでしまうやろ〜。

 ロボ子は元戦闘用なのに、美少女としての再現性高杉君です。兵器に萌えはいらんだろ…。しかも、エネルギー源不明の超科学の遺産です。

 マジで何年か前にKey系萌泣きアニメで観たことがある展開になりそうです。

 多分、泣けることは一切無いと思いますが、SF大好きな変態野郎の私は視聴継続です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

81.9 2 ロボットで小学生なアニメランキング2位
ぼくらの(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1889)
9817人が棚に入れました
政財界の権力者たちは、「子供たちの契約を解く鍵を探す」という建前の元に、ジアースの技術を研究して産業や軍事に利用しようとする。子供の親たちは、子供を救う方向に世論を動かす為に、ジアースの情報公開を目指して協力し合う。しかしその企ても権力者の陰謀によりつぶされ、子供たちはこの地球からも孤立してゆく。

声優・キャラクター
皆川純子、阿澄佳奈、野島健児、三瓶由布子、牧野由依、能登麻美子、浅沼晋太郎、比嘉久美子、宮田幸季、高梁碧、織田圭祐、井口裕香、杉田智和、保志総一朗、阪口大助、東地宏樹、石田彰

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕たちに、救いなどない。

命とはこんなにも儚いモノか・・。


誰の為だとか、何かの為だとか、そんな事は知った事じゃない。
所詮、他人事は他人事。自分以外は皆他人。
愛だの、仲間だの言ってるやつに限って、肝心な時に逃げ出すんだ。
何が地球の為だ。何が平和の為の犠牲だ。
何故それが自分なんだ?


意味が理解出来ないままの者、取り乱す者、決心が付いてる者、戦いたい者、それぞれがそれぞれの気持ちで戦う。むしろ、戦うしか選択がない。


ほら、次は君の番だ・・。


夏休み。自然学校に集まった15人の子供達。
そこで過ごす時間は彼等にとって素敵な思い出になるに違い無かった。
彼に出逢わなければ・・。
ゲームと称し、ロボットに乗って敵を倒していく。
それを聞いた子供達の好奇心は、夏休みという胸踊る時間に、
最高潮に達し、迷わせる理由など無かった。
大きな代償があるとも知らずに。


1人、2人、3人・・徐々に明かされる、残酷な真実。
まだ中学生だった彼等には、想像を遥かに超えた現実。
何億人といる人類の中のたった15人。
それでもひとり、ひとりがこの瞬間を生きていた。
まだ、夢や希望さえはっきりしない。
そんな子供達に世界は何を願う?



まず、この作品は、確実に万人受けはしないと思いました。
テーマが大き過ぎる。そして、残酷です。
こういった作品が好きな私でさえも途中で観るのをやめたくなる程でした。
何故か?それは、全く希望がないんです。
一体何の為に戦い、その先に何があるのか?
たいした特徴もない、そこ等辺に居るただの子供達に何が出来ると言うのでしょう・・。
それでも、子供達は精一杯の生命力を捧げていた。
その姿に私は、悲しくなるばかりでした。


そして、この作品のジャンルはロボット物なのでしょうか?
私も事前に言われましたが、ロボットに期待はしてはだめです。
まったくもってダサいです!
ダサいという次元の話でさえないかも。


見どころは、各話主人公の子供が変わり
基本その子供中心の話になるところですかね。
まぁ、そうならざるを得ないですが・・
特に後半にかけて面白くなります!(「面白い」と言う言葉は自重したい位ですが、表現が見つからないのであしからず。)


こう思うのは、私だけかもしれませんが、
気軽に観れる作品ではないと思いました。
(決して否定ではありません。作品自体は観れて良かったです。)








投稿 : 2024/11/09
♥ : 38
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あなたは植林の間引きをしたことがありますか?

この物語は壮大な内容とともに決して救われない物語です。
OPやEDの歌が美しいがために、より一層、残酷さや悲しみが増してきます。

ゲームをしようと誘われて契約をした15人の子供たち。
しかし、そのゲームは、実はゲームではなかった。
私たちが住んでいる地球を救うための戦いでした。
{netabare}
操縦者は戦闘ごとに変わり、
戦いに負けた場合は、即、地球が消滅する。
戦いに勝っても操縦者の命は奪われてしまう。 {/netabare}
何とも救いようがない話です。

しかも、戦う相手は、パラレルワールドである別の地球の選ばれた子供たち。
戦いに勝つということは、戦いの相手が住む地球を消滅させるということ。
勝っても素直に喜べません。

この戦いを企てたのは、高次元宇宙に住む神か悪魔のような人たち。
パラレルワールドの地球が増えすぎたために、植林のように間引きをする。
そうすることで宇宙がより成長していく。そんな単純な動機です。

私たちも、植林の際、間引きをします。
丈夫な木がより良く成長するために。
そのとき、私たちは何の罪悪感も感じません。
この物語の戦いを企てた人たちと同じような気持ちだと思います。
それは、解決しようがないむなしさを考えさせられました。


操縦をする子供たちは、それぞれ心の内に抱えているものがあります。
でも、家族のために歯を食いしばり戦ってゆきます。

その中でも私は、妹や弟を大切にしていたダイチが一番好きでした。
弟や妹との最後の日を一生の思い出にしようと決めていたダイチ。
その最後の日が無残にも砕け散ってゆくのが悔しくて悔しくて…

最終話でダイチの弟や妹が登場します。
ダイチの弟は、兄が突然失踪したので自分たちが捨てられたと思い込み、心が荒んでいました。
{netabare} 唯一生き残った{/netabare}カナが、彼らにダイチの素晴しさを説明するシーンがありますが、
その描写をもっと詳しくしてほしかった。
そうすればもっと感動できたと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 38

Smog さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

現実離れした欝展開に何を求めるか。追い詰められた人間の心理を描く作品。

コミック原作。
全24話。
原作未読です。

唐突に現れた未知の敵を倒すために、巨大ロボのパイロットに選ばれた子どもたちの葛藤を描く内容。
最初から最後まで暗くて切ない展開で、追い詰められた人間の心理を描いた作品です。

一番の見所は、欝展開でしょうか。
おあつらえ向きに用意された舞台で、悲劇のヒロイン&ヒーローよろしく子どもたちがどんどん欝展開に巻き込まれていきます。
話が進めば進むほど欝展開と葛藤の度合いが大きくなり、見ていて暗い気分になります。
欝展開は苦手なのですが、あまり欝にさせないようにする演出も意識されていて、暗く切ない展開でも見るに堪えないということはありませんでした。

ストーリーについて、伏線回収の演出が秀逸でした。
少しずつ明らかにされる世界観、設定の描写が視聴者を引きつけます。
次回が気になる構成はお見事でした。

また、特に登場人物の心理描写に力を入れている印象でした。
対価、報い、救いなど、追い詰められた人間が求めるものを登場人物にあわせて描写しています。
ただ、あまりに現実離れしすぎていて、本当にそんな心理になるのかどうか疑わしく、感情移入はしづらかったです。

作画について、戦闘シーンが印象的でした。
メインではありませんが、ロボバトルの要素があります。
躍動感あふれる一般的なロボものとは違い、妙にゆったりとした動きが特徴です。
あえてそうすることで、重い世界観にあわせてある演出だと感じました。

また、OP、ED、アイキャッチの演出も印象的で、暗い雰囲気を盛り上げていました。
これらが本編とさりげなくつながっていく様子の描き方は秀逸です。
欝展開になりすぎないような配慮といい、細かいところにこだわりを感じました。

音楽について、暗くて切ないものが多いです。
OP、ED、アイキャッチも含めて、世界観にあった選曲でした。

声優さんについて、登場人物が多いため、キャストが多いです。
一番印象的だったのは、石田彰さんでしょうか。
憎らしさたっぷりの悪役演技がステキでした。

普段は欝展開のアニメは敬遠していますが、おもしろいと紹介されて視聴を決意しました。
アニメならではの演出で、絶望の中にも救いがあるというメッセージを感じましたが、やはり欝展開は苦手なんだなぁと改めて認識した作品です。

欝展開が好きな方、視聴後に切ない余韻が残るアニメを見たい方におすすめできるアニメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

68.0 3 ロボットで小学生なアニメランキング3位
ドラえもん [第2作-第1期](TVアニメ動画)

1979年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (170)
744人が棚に入れました
何もやってもドジばかりの少年「野比のび太」。お正月をのんびりと過ごしていると、机の引出しから、のび太の子孫「セワシ」と「ドラえもん」が現れる。未来の野比家では、のび太が残した借金がセワシの代まで及んで困っているという。悲惨な未来を変えるために、セワシが世話係として連れてきたドラえもんと暮らす事になるのび太。ドラえもんはポケットからひみつ道具を取り出しのび太を助けてくれる。のび太は道具に頼りがちになりながらも、時には反省し学んでいき、少しずつ未来はより良い方向へと進んでいく。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太、たてかべ和也、よこざわけい子、白川澄子、千々松幸子、加藤正之、中庸助、太田淑子、沢りつお、加藤治、井上和彦、田中亮一、兼本新吾、渡部猛、松原雅子、鳳芳野、横尾まり、二又一成、青木和代

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

知らない人はいないでしょう

月〜金、18時50分から19時までと日曜日午前中30分
この時間帯で見てました
日本のアニメベストテンに絶対入る国民的アニメですよね

新しいドラえもんの声優さん達には何も言いません
世代交代はあってしかるべきだと思うからです
もうドラえもんは見ていませんが応援はしてます
今の子供たちに愛されて欲しい

タケコプターが一番好きです、空を飛べるなんて夢ですからね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27
ネタバレ

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ヤフコメ住人の温かさに涙。

私にとってのドラえもんは、やっぱ大山のぶ代さん演じる
ドラえもんなんだよね。

大山さんに関するネットニュースを見ていたら、
ニュースに対するコメントの温かさに思わず泣いてしまった。

リンクを貼るとレビューが弾かれる><

「yahoo news 大山のぶ代 ドラえもんも忘れてしまった」
で検索してみてくださいな。
 


今でもこれだけ多くの人に愛されてる作品ってなかなかないよね。


特にこのコメントが好きです。
{netabare}
忘れてもいいよ。
俺たちが覚えてるから。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私の人生そのもの

評価するまでもないですけど
一応するとします

小さいころから慣れ親しんだドラえもん・・・
今のドラえもんも嫌いじゃないけどやっぱりこっちかな

面白い話、泣ける話、考えさせられる話・・・
いろいろありました
その全てが今の私になっているような気がします
ドラえもんを見ていなかったら
また違う自分になっていたのかもしれません

言うことがうまく思いつかないけれど
ドラえもんは私の人生みたいなものですね


感想を書いているとまたドラえもんが見たくなりました

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

69.4 4 ロボットで小学生なアニメランキング4位
勇者王ガオガイガー(TVアニメ動画)

1997年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (108)
744人が棚に入れました
 地球を守る宇宙人ガイと少年マモルの友情と戦いを描くSFロボットアクション。1990年に放映された「勇者エクスカイザー」から始まるサンライズ制作の人気ロボットヒーロー「勇者シリーズ」の一作だ。ある日、どこからともなく巨大な宇宙ライオンが飛来する。ライオンの口の中には、小さな赤ん坊の姿が…。子供はマモルと名づけられ、地球人によって育てられることとなった。その数年後、邪悪なゾンダー星人が地球に侵略を開始。だが、地球に降下した彼らの前に、宇宙人組織GGGの戦闘隊長ガイが立ちはだかる。

声優・キャラクター
檜山修之、半場友恵、伊藤舞子、石井康嗣、江川央生、緒方賢一、ならはしみき、石川ひろあき、岩田光央、紗ゆり、吉田小南美、塩屋浩三、真殿光昭、カシワクラツトム

さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ロボット達に萌えた!

超竜神ペア、撃龍神ペア、ボルフォッグが大好きです!
まるで人間のように振舞う彼らのようなロボットAIが実現することを切望せずにはいられません。
主人公のガイはかっこいいし、護君達小学生達は可愛いし、
面食いさんや、ショタコンさんにもご満足頂けるかと。
ガオガイガー達勇者ロボ軍団やキングジェイダーは重厚感たっぷりで、
ロボットが好きな人には是非お勧めしたいです!
必殺技がどれもこれもすごくかっこいい!
次々に登場する超兵器にも注目です。

何より、獅子王家、天海家の家族愛、恋人との愛、ロボット達との友情など、
人間愛が溢れていて、素敵な物語です。
愛と勇気のスーパーロボットアニメ!見て損はありませんよ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

TAKU178 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

熱き勇者たちの伝説である。

子供向けのロボットアニメではなく、内容はなかなかにハード、しかし勇者シリーズ伝統のバンクシーンのクオリティの高さ、スーパーロボット系の演出、そしてとにかく全部が熱い!!
熱い物語が好きな人ならば一見の価値あり。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

KGsai さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とにかく熱い!

友人にも薦めたいロボアニメ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

67.5 5 ロボットで小学生なアニメランキング5位
魔神英雄伝ワタル(TVアニメ動画)

1988年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (98)
630人が棚に入れました
小学4年生の戦部ワタルは、龍神池と呼ばれる池から現れた守護龍に「神部界」という神々の世界へと連れて行かれる。その中心に存在する神々の山「創界山」に突如現れた隠れもなき支配者、悪の帝王「ドアクダー」が神々と創界山を支配していた。本物の「魔神」となった龍神丸と共に、創界山の象徴である七つの虹を取り戻す為、ドアクダー退治へと旅立つ。

声優・キャラクター
田中真弓、玄田哲章、林原めぐみ、西村知道、山寺宏一、緒方賢一、沢りつお、丸山裕子、伊倉一恵、稲葉実、龍田直樹、笹岡繁蔵、戸谷公次、飯塚昭三
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「ハッキシ言って、おもしろカッコイイぜ!!」

記憶が確かなら、私が初めてまともに視聴したロボットアニメが
88年サンライズ制作の本作。

小4少年主人公が龍に連れて来られた異世界で、
救世主専用魔神(マシン)龍神丸を操り、仲間のキャラ&魔神たちと共に
悪の帝王「ドアクダー」から神々の領域である「創界山」の解放を目指す。


今風に言うと一応、異世界転生物ってことでしょうかねw
あとは顔面強調型ロボットの系譜を語る上でも欠かせない作品だと思います。


平凡な小4に巨大ロボ操縦とか無理だろう?
と思われるかもしれませんが、大丈夫。
操縦桿の?黄金に輝く龍の角を握れば、
あとは龍神丸(CV玄田哲章)が勇気溢れる少年を
必殺の「登龍剣」による一刀両断まで導いてくれます♪
主人公ワタル役(CV田中真弓)が龍神丸を呼ぶ声も
かなり鮮明に頭に残っています。


とは言え、私も内容自体はだいぶ忘却しているはず。
にも関わらず今でも時々本作のことを思い出すのは、
80年代末……この頃はまだ、
少年とロボットが信頼の絆で結ばれていたなぁ……
との感慨からでしょうか。

その後の私のロボアニメ視聴の選択が悪いだけなのでしょうが、
後年の人間と巨大ロボの関係は、マシンが人を侵食、支配したり、
人類文明の常識が通じない得体の知れないブラックボックスだったり……。
必ずしも友好的ではない気がします(苦笑)

そんな印象の反動もあってか、
あの頃の龍神丸たちには親元を離れた男の子を見守る
父親代わりにもなる包容力が、あったなぁ……
などと私の中で勝手に美化されていますw
AIもこれくらい人間たちに寄り添う未来になればいいなぁ~と願っています。


戯言はさておき、展開は「ドアクダー」などと言う
テキトー極まるラスボス名からも分る通りw
基本的にはキッズ向けにギャグも織り交ぜた楽しい作品。

仲間となる無邪気な能天気クノイチ・ヒミコや、
“野牛流”剣術の使い手で、顔もデカい、剣豪シバラクなどキャラも充実。

因みにシバラクの魔神(マシン)・戦神丸の召喚方法は何と電話(笑)
ファンタジー風の世界観においてはかなり奇抜な設定ですねw
なお、当たり前ですが80年代当時スマホなどあるはずもなく、
戦神丸専用テレフォンカード対応の公衆電話を求め、
シバラクが奔走する事態がしばしば発生w
今考えれば相当シュールな光景ですw


ネタ満載の中、それでもロボアニメの王道展開は熱く……
{netabare} ライバル・虎王(とらおう)&邪虎丸とその真実とか、
一度は倒れた龍神丸たちが終盤に向けて続々と「転生」を果たし、
パワーアップして帰ってくるシナリオは典型的ですが、
いや、むしろベタで直球だったからこそ、
ロボットアニメっていいなぁ~という憧れと共に
私のハートの中に確かに刻まれています。{/netabare}


さらには虹も思い出深いです。
桃源郷の如き神々の山に掛かる虹の絶景。
当時は本作の他にも虹でファンタジー世界を美化したアニメが多くて、
私も時折、青空に出た虹を見上げては、
あれに乗ったらアニメの異世界にいけるかな?
とか時めいてみたりw

そんな恥ずかしくも懐かしい記憶と共に、
私にとっては大人になってもロボットから卒業できないw
中二病の一症状を考える上でも忘れ難いロボットアニメです♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このアニメ、面白カッコいいぜ!

創界山の虹から七つの色が消えてしまった。

外の世界からやってきた勇気ある少年ワタル、創界山の剣豪シバラク先生、こども忍者のヒミコたちが灰色になってしまった虹を元に戻すため旅立ちます。

子供時代再放送の古いアニメばかり見ていた自分としては、オンエアー中の作品の中では珍しくも毎週楽しみに見ていた作品です。当時はファミコンブーム真っ盛りで、本作品もその事を意識している様で、アニメ本編中にはRPGに出て来る様な、少年心をがっちり捉えて離さない面白アイテムが沢山登場します。欲しいなぁ、どうしたらああなるんだろうとか思いつつも、毎回高揚した心持ちで視聴してました。

アイテムのいくつかを挙げると、主人公のワタルが使用するものでは、接触する面によってズシンと重い一撃で巨大な敵をひるませたり、跳ね返って複数の相手を翻弄する便利武器へん玉や、踵を打ち鳴らすと(オズの魔法使いの銀の靴みたいに)ぱっと出て、足に装着されるローラースケート、普段は竜燐模様のブレスレットなのに、緊急時には即座に手ごろな大きさのカイトシールドに変身する千光の腕輪(龍神の盾)など、少年心をくすぐるアイテムが満載でした。憧れと羨望の眼差しでそれらを見ていた記憶があります。いい年した大人になった今でも、その時の気持ちは鮮明に残ってます。林原めぐみさん扮する次期親方様のこども忍者ヒミコの扱う数々の忍術やぺったん手裏剣なども面白かわいくて良かったです。

他にも毎週登場している訳ではないので、レギュラー枠とは言えないのかも知れませんが、いつもウラウラ言ってるヒミコ思いの親方様や、一見キザだけど、粋で優しいカッコ良い奴、鳥さんことクラマの活躍も見逃せませんでした。

中盤からワタルのライバルとして登場する虎王とその御守役ドン・ゴロ、父親ドアクダーの関係も子供アニメと侮る無かれ、涙無しには語れない悲しいドラマが描かれます。冒険活劇物として頭を空にして見られる部分がある一方で、友情や愛情などの繊細な部分を描く事もあったり、文明批判とも取れる社会風刺的な側面もあったりと、子供ながらに考えさせられる作品でもありました。

OP、EDテーマの「STEP」と「a・chi-a・chi アドベンチャー」は思い出補正も相まってメロディ聴くだけでわくわくします。

登場するロボについてはSDガンダムの様に頭身の低いものが殆どで、ワタルの乗る(アストロガンガーみたいに一心同体になる感じの)龍神丸も外見はどちらかと言うとコミカルなフォルムなのですが、玄田哲章さんの渋い声のおかげもあり、とてもカッコ良く目に映りました。

「龍神丸ー!」「オォォー!!」は今聴いても心震わせるものが有りますね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

はっきし言って、おもしろカッコいい

当時小学5年生の私には
ドンピシャな大好きアニメでした。

龍神丸(主人公ワタルの搭乗するマシン)のカッコ良さに
心奪われ、ビデオに録画して、何度も観たもんです。

このカッコ良さをお母さんにも知ってほしくて、
わざわざ居間でビデオを観ていましたが、
全く興味を示しませんでした。
30代の女性には、向いていないかもしれません。


ロボットアニメですが、
戦争でもなく、地球防衛でもなく、
ワクワクするような冒険モノです。
これも当時のRPGブームの影響があるのかもしれません。

毎回、冒頭で目的地までの現在の進捗状況が解かる
簡略地図みたいなのが、出るんですが、
それだけでも、『先が楽しみ』と想像を膨らませたり、
『とうとうここまで来たか』
と道のりを振り返ってみたりと、ワクワク出来ました。

ヒミコ(ワタルの仲間)役の
林原めぐみさんの声が物凄く印象的で
「なんてヒミコは可愛らしい声なんだ」と
年上の大人の女性の声を小学5年生のガキんちょが
妹のように、いとおしく感じていました。

ラスト(総集編除く)の演出も文句なしで
何度観ても、今観ても泣いちゃいます。
(ラストだけは居間ではなく、自分の部屋で観ます)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

61.6 6 ロボットで小学生なアニメランキング6位
吉永さん家のガーゴイル(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (108)
560人が棚に入れました
御色町(ごしきちょう)という平和な街に、一風変わった個性派揃いの家族・吉永家が住んでいる。

ある日のこと、吉永家の長女・双葉が商店街の福引で三等賞を引き当てた。その賞品は、喋る犬の石像。その日を境に、吉永家と周囲の生活は一変する。

声優・キャラクター
若本規夫、斎藤千和、宮田幸季、桑島法子、千葉進歩、中國卓郎、浅野るり、菊池正美、水樹奈々、稲村優奈

トスカーナアモーレ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

若本成分100%

主人公は人間でも動物でも宇宙人でもない吉永家を守るガーゴイルである。ストーリーとしては五色町に住む双葉を含めた吉永家の面々に加えクリーチャーや博士×3など個性豊かな人物を交えて展開されていく

現在の量産型や類似しているアニメに飽食気味の人にこそ
お勧め。世界観は決して特別なものではないがオリジナリティーがある
ガッシュのビクトリーヌやコードギアスの皇帝などアクが強かったり変態のイメージがあるが、正統派の若本ワールドを十分堪能出来た

最後に・・ガー君一家に一台欲しいかも

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10
ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

コメディの設定と世界で真面目にバトルをさせたアニメ。

なんてこった・・・。

頭空っぽにして観れるコメディと思ってたが、これはシリアスなバトルと群像劇のアニメだった。

登場人物や世界観の設定だけみれば思いっきりコメディ。
主役は目からビーム出せて動物や像と会話できてCV若本様で融通の利かない門番の石像。
人情味溢れる商店街もあるし、錬金術が絡んでるんでロボや擬人化植物、超能力となんでもござれ。
それとは別に義賊的な怪盗キャラも出てくるし、石像(ガーゴイル)も
高原イヨの実験と称してその都度オプションの能力をつけることができたりと、
ドタバタコメディやらせるにはこれ以上のものがあるかというほど最高の地盤なんですよ。

ところがわいわい楽しいのはせいぜい2話までで、
3話以降はコメディ基調ではあるが思いのほかシリアス。
真剣にバトル物や人間ドラマをやろうとしている姿勢が伺える。
まぁこのエピソードだけだろ、と高を括っていたが、なんと終盤までそのシリアス調を貫いており、
しかも時折2話完結だったりとかなりストーリーも練りこんである。
しかし所詮コメディ基盤で展開されたシナリオなんで、突っ込みどころが多々ある。
内容的にはコメディととれる回もあるにはあるが、演出やBGMがコメディに徹底させる気がない。

最終回も{netabare}これまでの登場人物全員集合!で、かなりドンチャン騒ぎ。
ラストも無理やり〆ました!って感じで、典型的な低予算アニメだったなと。
結局商店街とデパートの抗争はどうなったのよ{/netabare}。

そしてこの作品の最大の鬼門はやはり作画とキャラデだろう。
キャラデはまぁ個人的には気にしない性質なんでいいんですが、
MUSASHIGUN道を観た直後ならいざ知らず、お世辞にも作画は良いとは言えない。

あと展開詰め込みすぎ。展開が足早なこともありそのせいでカット割りが忙しい。
テンポが良いってレベルじゃない。ちょっと落ち着いて茶でも飲めよって言いたくなる。

ガーゴイルの設定も面白そうなのに、それをはじめとした設定を活かしきれてない実情が否めない。
双葉と美森と梨々の3人娘の絡みがほとんどないのも寂しい。
梨々なんて{netabare}社会から隔離され錬金術の実験体にされていた{/netabare}という、
いろいろ課題というか、人間関係を築き上げる過程などの描くべき問題というか、
コメディのネタとなる潜在要素がたくさんありそうなキャラなのに、
特に触れられることなくすんなり町に馴染んじゃってる。
こういう面白くなりそうなところを弄らないところが、すごいもったいないなーって思う。

あまり深く考えず頭を空にして観る内容には違いないが、純粋なコメディを期待するのはNG。
コメディとして観るにしても、双葉のやかましい蹴りツッコミが人を選びそう。
ストーリーは結構練られてるので、退屈はしなかったし
ぼーっと見る分にはそこそこ良かったと思うのだが、カット割りの忙しさや作画、
(コメディとして)活かしきれてないキャラクターや設定などを考慮すると、
クオリティの高い作品とは言いにくい。最終回なんていろいろと詰め込みすぎて白けちゃうよね。

コメディとして観れば設定を活かしきれておらず、
シリアスとして観ればコメディの設定が尾を引いてツッコミどころが生じる。
"ご町内ハートフルコメディ"というキャッチコピーは、
大声で間違ってるとは言えないけど語弊を生みそう。

あとなんで最終回のアイキャッチだけセリフとSEつけたのか謎。
オシリスちょっと可愛い。OPはキャッチーで聴きやすくてよろしい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9
ネタバレ

zemin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

みんなの愛する御色町(ごしきちょう)

作品のキャッチコピーは、「ご町内ハートフルコメディ」。
続きものではありますが、1つの話が1話~3話で完結します。

日常系なのにうるっとさせるエピソードが多いんですよねー。
ガーゴイルが御色町の個性的な住人たちに受け入れられていく流れが丁寧に描かれています。

登場人物が一緒に住む家族だとか自分の住む場所を
大切にしているアニメっていいですよね。

{netabare}
ガーゴイルは、はじめは融通の利かない性格なのですが
少しずつ柔軟に、人間らしくなっていく様子が好きです。
それに伴って、吉永さん家のガーゴイルから
御色町のガーゴイルになっていく過程も好きです。
{/netabare}

そこまで無名だとは思いませんが、作品の質が高いわりにあまり評価されていないように感じます。
タイトルで損をしているような気も・・・

個人的に視聴する前は、タイトルから中身の薄いお気楽コメディっぽいのを想像しましたが、
実際はかなり味わい深いストーリーです。
そして、OPもすごくいい。聞いているとなんだか元気になります。

My Favorite Character
ガーゴイル。頼りになる御色町の番犬です。
若本規夫が声をあてたキャラクターで2番目に好きです(アニメのキャラでは1番!)。
蛇足ですが、若本ボイスで一番好きなキャラは高屋敷寛(たかやしき ひろし)です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

64.5 7 ロボットで小学生なアニメランキング7位
GEAR戦士 電童(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (70)
385人が棚に入れました
ある日、流星のごとく光る何かが宇宙より墜落し炎上、そこから6色の光が何処かへと飛び去った。その対岸の砂浜によろめきながら歩く蒼い髪の少女がいた。力尽き倒れたその傍らには2つの携帯端末が、そこへ助け寄る人影があった…
その17年後のある日、人類の抹殺を目論む機械生命体ガルファの巨大要塞螺旋城が月へと飛来した。要塞からは配下のロボット…機獣が地球へと進軍を開始する。星見町へ引越しして来た少年「草薙北斗」は、小学校の校庭で拳法の練習をする少年「出雲銀河」と出会う。その直後、迎撃衛星を取り込んだ何機もの機獣が飛来し、町への攻撃を始めるのだった。家族が心配になった二人は帰宅を急ぐが、途中で泣いている迷子の少女を見つけ、それを救おうとした。機獣が彼らに狙いを定め攻撃するその刹那、同時に床を割って巨大な青いロボットが現れ、驚く2人を自ら胸部のコクピットへと迎え入れた。それこそ人類の希望「GEAR戦士電童」である。

声優・キャラクター
松岡洋子、進藤尚美、石村知子、三石琴乃、西村知道、野島健児、芳野美樹、高戸靖広、加藤有生子、根谷美智子、一条和矢、岸野一彦、中田和宏、鈴村健一、速水奨

k-papa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

EVの走り?

如何にも子供向けロボットアニメです。
結構面白いアニメですが、メインの監督、脚本があのガンダムSEEDの夫婦なんですね。
幸いメインの二人が男の子なので、当然変な関係にはなりません。
昔実写変身物の超人バロムワンみたいな優秀な男の子と体育系の男の子の友情ものに一応なっております。
謎の副指令が美人ママというのも面白かったですね。

それよりもロボットが電気動力でバッテリー切れになると
巨大な電池を交換するのが、今の電気自動車の走りみたいで
ちょっと笑えます。

一番魅力的な女性キャラが人妻というのも
子供番組には異例かも?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

のらのら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なぜかはまったアニメ

知っている人は知っているロボット物です。
腕・足がローラーになって回しながら戦うという、普通だったら敵キャラに使うような設定を見事正義のロボットに落とし込んだと褒めたい。
戦い方がローラーを駆使して面白い戦い方をするので、見ていて楽しかったです。
後半敵との戦いの盛り上がりもかなり熱いものがありました。
これはもっと評価されていい作品だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

62.6 8 ロボットで小学生なアニメランキング8位
ポケットモンスター XY(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (84)
371人が棚に入れました
サトシとピカチュウはカロス地方の中心都市ミレアシティにやってきた。これまでに見たこともないポケモンたち、そして新たな仲間と出会い、サトシとピカチュウのカロスリーグ挑戦に向けた新たな冒険が始まる。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、牧口真幸、梶裕貴、伊瀬茉莉也、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、うえだゆうじ、石塚運昇

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

サトシに恋心を抱き続ける

相変わらず戦闘狂なサトシ

セレナは珍しく彼に恋心を抱いて登場する。確かにキャンプの思い出は大きいかもだが。

シトロンとユリーカも良いアクセント。
タケシがお姉さんにメロメロな代わりにユリーカがシトロンの嫁探しでお姉さんにちょっかいかけるというパターン。

ムサシが幸せをつかめるかもな回もあったな。結局は叶わぬ恋だったわけだが。幸せになってくれ。あんなに凄いロケット団なのに盗みなんて勿体ないような。

時折、メガ進化関連のシリアスなお話を挟む


OP
V 遊助
メガV 遊助
ゲッタバンバン 佐香智久
ED
X海峡Y景色 J☆Dee'Z
ピースマイル! J☆Dee'Z with ピカチュウ(大谷育江)
ドリドリ 中川翔子
ガオガオ・オールスター Little Glee Monster
楽曲はどれも印象に残るな。
ドリドリ好きだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

秋川 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

全話見終わりました

個人的に日常回とポカロンの相性が悪かったので全話視聴するのはキツかったです。最強メガシンカはめちゃくちゃ面白かったです。ジム戦はコルニ戦、マーシュ戦、ゴジカ戦が面白かったですけどそれ以外は微妙でした。XYZからが本番だと思うのでXYがつまらないのは仕方ないと思ってます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

63.6 9 ロボットで小学生なアニメランキング9位
ドラえもん 第1作(TVアニメ動画)

1973年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (63)
335人が棚に入れました
ファンからはしばしば「旧ドラ」と呼ばれる。「日テレ版ドラえもん」「日本テレビ版ドラえもん」と呼ばれたりもする。メインスタッフには旧虫プロダクション出身のメンバーが集い、アニメ制作は日本テレビ動画の東京本社、そして同社の新潟スタジオと幾つかのグロス請けスタジオがローテーションを組んで制作がスタートした。1973年4月1日にパイロット版を流用し再構成した「出た!! ドラえもんの巻」を第1話として放映がなされた。ドラえもんの声はまず富田耕生が担当した。現在放送中のアニメ第2作とはイメージがやや異なる印象を持たれるが、当初スタッフは、ドラえもんというキャラクターに「世話好きなおじさん」というイメージを抱いていた。動物役も多く演じていた富田は初めから決めていたという。現在放送中のアニメ第2作に比べて、色指定のコントラストが穏やかであった。これは、当時のアニメが一度35mmネガフィルムで撮影し、その後、16mm ポジフィルムに転写してテレシネスコープで放映するという物だったのに対し、本作は、直接16mmフィルムで撮影していたことにも起因する。

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

SFであり究極の「日常系」

「干妹うまるちゃん」かくては「少女終末旅行」などの萌え「日常」系アニメを批評してきましたが、(「のんのんびより」とかも言いたいことあるが)」

「日常」系アニメであり、SFマニアも唸るハードSFでもあるところが、藤子F不二雄先生の凄さである。普通はどちらかのテーマに絞るのだが、テーマを混ぜてハイブリッド化できるのは本当に天才だからだろう。

実は一番好きなのは「ドラえもん」ではなく、先生の「SF短編集」なのだが(個人的には日本漫画の中で一番好き)シニカルな目線と人間味のあるメッセージを両立させた文字通り「少し不思議」な世界である。

あとに続くマンガ家で日常とSFをうまく融合させたのは高橋留美子くらいではないだろうか。。

「日常系」漫画やアニメは人気があり今でも多く作られているが、そこに「非日常」スパイスを入れることにより、作品に深みが出るんだと思う。そういったマンガ家は意外と少ない。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

平尾町愛好会 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

第1話のOPと最終話のみのレビューです。(動画サイトで観ました。)

正直、第1期の最終話の内容は言われる大山ドラファンの皆様には大変申し訳ありませんが第2期以降(シンエイ版や劇場版も含めて)の言われるどのドラ泣きエピソードより、心のなかで涙を多く流した程とても感動出来た物語でした。第1期(特に最終話でドラえもんが居なくても自分の力だけでこれからの人生を生きると決心して一人で自転車乗りの練習を失敗しながら繰り返しやるところ)の野比のび太の方が、第2期以降よりとても好感が持てて好きです‼︎残念ながら第1期のドラえもんは製作していた制作会社のある出来事がキッカケで突然の倒産・解散してしまって(第1期の最終話が放送していた時には既に制作会社は無くなってしまいました…。(涙‼︎))、当時放送していた内容のフィルムは行方不明(放送しなかった言われるラッシュフィルムは一部エピソードで現存して観れる状態ではありますが…)で、観たくても見れない現状です…。かなり厳しいですが、幻と言われる第1期のドラえもんがまたいつの日か多くの皆様に観れる事を、強く、祈ります‼︎
2020年9月15日文章を一部訂正しました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

kain さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

○「困った時はドラ頼み、頼んだよ!任せたよ」
旧の「ドラえもん」です。
何故かオープニングの映像が残っています。
そいて今放送しているのとは雰囲気が全然違っていますねw
アヒルのガチャ子! おおっ、懐かしいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

60.4 10 ロボットで小学生なアニメランキング10位
超速変形ジャイロゼッター(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (70)
290人が棚に入れました
舞台は2012年の横浜新都心。
この街には子供たちが「エーアイカー」の運転を学習出来るスペシャルな学校・アルカディア学園が存在していた。
ある日、アルカディア学園5年生の男子・轟駆流(カケル)は、学園長から1台のマシンを託され「キミは世界を救う選ばれたドライバーなのでコレに乗って敵と戦いなさい」といきなり通告される。
カケルの目の前にある赤いマシン、ソレこそがロボットに「超速変形」するジャイロゼッター・ライバード。カケルは「敵」襲来の警報を聞き、考える前にステアリングを握り出動していく。はたして「敵」とは何なのか。ジャイロゼッターは何のためにロボに変形するのか。細かい事はとりあえず抜きにしてカケルの。“ ゼツボー的にカッケー ”戦いの日々が始まったのだった。

声優・キャラクター
井上麻里奈、井口裕香、松岡禎丞、中田譲治、田中理恵、関智一、三宅健太、黒田崇矢、田村睦心、立花慎之介、藤田咲、近藤真彦

atsushi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

少年向け夕方アニメだが

主人公は井上麻里奈、ヒロインは井口裕香。
クルマが変形して戦うロボット物だが、主要自動車メーカーの協力も取り付け、細部はかなり細かい。
原作はスーパーとかの隅っこに置いてある100円入れてやるスクエニのカードゲームらしい。

元請けはてっきりサンライズかと思ったらなんとA-1 Pictures。
ソニーの傘下で深夜アニメを当てまくってる会社だと思ってたら、まさか夕方でこんなにお金の絡む作品もやるとは。。。

昨年のTHE IDOLM@STERの出来が良すぎたけど、今年はソードアート・オンラインもそれほどでもないし振るわないなぁと思ってたら、コレにリソースを割いてたのか。

というわけでますます、新世界より、に個人的に爆死フラグが立っている(笑)

36話、ちょ、安西先生何やってるんですか(笑)

51話まで見終わったところ、終盤の盛り上がりは良かったものの、、、
最終回で回収しきれてないフラグがたくさん。

しかし、田村睦心少年は分かるものの、同時期にはがない2期やデート・ア・ライブもやっていたのに、事前に知ってなかったらコレの主人公が井上麻里奈だなんて思わなかっただろう。

EDのTEMPURA KIDZは3クール目から曲が変わったものの、OPは一年通してマッチだったのは微妙だった。
でもあのEDは当のアーティストが踊ってモーションキャプチャーを付けたというのはちょっと面白かった。

毎話そこまで楽しみにはしていなかったけど、何だかんだで1年見てしまっているので、1年アニメにしてはダレずによく出来たと思った。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3
ネタバレ

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

子供向けだが侮れんよ

子供向けと馬鹿にしてたが

いざ見るとハマった。

統括。セキュリティーどうかしてますよ!

{netabare} 最後の方駆け足だったからもっと尺あればもっと面白かったろうに・・・ {/netabare}


ストーリーは王道ロボアニメ風だが


ミッチーがイケメンだったり

シュンスケが厨二発言したり

サトリが空気になったり

リンネがイナバウアーったり

カケルがかっちょよかったり

{netabare} 女子キャラ全部エロ可愛かったり {/netabare}

騙されたと思って一度見てみて!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

クロージング:満足度下落。よくわからなかった。

放送期間:2012年10月~2013年9月
視聴期間:2012年10月~2013年9月
視聴話数:1~51

キャッチコピーは「選ばれし少年(ドライバー)たちよ、超速変形せよ!」。

<オープニングテーマ>「Let's Go!」
1話から31話までは1番を、32話からは2番を使用。21話では挿入歌としている。51話はEDとして一番とサビ部分を含んだフルコーラス(実際の歌謡曲版)を使用。

<エンディングテーマ >
「ストロボ」(1話 - 17話)
「ONE STEP」(18話 - 31話)
「はっぴぃ夏祭り」(32話 - 51話)
51話はエピローグ後の挿入歌(オチ)として使用。
エンディング映像は主題歌を歌うTEMPURA KIDZの振り付けがそのままモーションキャプチャ映像が使われている。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

67.2 11 ロボットで小学生なアニメランキング11位
絶対無敵ライジンオー(TVアニメ動画)

1991年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (37)
202人が棚に入れました
小学校が変形して秘密基地となり、そこからスーパーメカが発進するといった奇想天外な設定でファンのド肝を抜いた通称“エルドランシリーズ”第一作。地球を守る戦士エルドランは、宇宙において悪のジャーク帝国と戦いその結果小学校へと墜落してしまう。そこで居残り授業を受けていた5年3組の生徒18名に、自らが操るロボット・ライジンオーを託すエルドラン。今ここに“地球防衛組”が誕生した。

声優・キャラクター
松本梨香、岩坪理江、まるたまり、吉田小南美、島田敏、梁田清之、林原めぐみ、吉村よう、辻村真人、笹岡繁蔵

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『絶対無敵ライジンオー』作品紹介と総評

「勇者シリーズ」と共に1990年代のロボットアニメを代表する「エルドランシリーズ」の第1作。
「勇者シリーズ」同様”子ども向けの作品作り”となっていますが、教室が司令室になり、学校が変形してメカが出撃するなどの、前代未聞の展開が特徴で、独自路線を歩んでいます。

(あらすじ)
陽昇学園の5年3組は元気な少年少女たちの集まりだ。元気が良すぎて脱線気味なのが担任の篠田俊太郎の悩みの種。そんな5年3組が居残っていた土曜日の午後、陽昇学園の上空から巨大ロボットとそれを操縦していた「光の戦士 エルドラン」が落ちてくる。5次元人との戦いで深く傷付いていた彼は自分が戦えないことを語り、「大地の使者ライジンオー」を子供たちに託す。その日から5年3組改め、「地球防衛組」と5次元世界「ジャーク帝国」との戦いが始まる。(wikipedia参照)

物語の基本は一話完結で、主要生徒がロボットを操縦し、「ジャーク帝国」の怪物を倒すという物です。しかし、主要生徒のみならず、クラス全員に役割があったり、全員が集まらないと出撃出来なかったりと、結構細かい設定があって面白かったですね。

また、「ジャーク帝国」の怪物は大人達が行う”迷惑行為”をパワーにして生まれ、大人の”迷惑”を子ども達が倒すという構図も面白く感じました。

ロボットのデザインも格好良く、当時「勇者シリーズ」よりもハマっていたのを今でも覚えています。

子ども向けアニメなんですけど、しっかりと道徳的な事が描かれていた印象を受けます。
最近、この手のアニメが無くなってしまった事を残念に思いますね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

90年代エルドランシリーズの1作目。名作。

ある日、五次元からきたジャーク帝国が地球を攻めてきた。
光の戦士エルドランがジャーク帝国と戦うが力尽き、陽昇小学校の5年3組の子どもたちにライジンオーを託してそのまま消えてしまう。

そんな始まりで、5年3組の子どもたちがジャーク帝国とエルドランからもらったロボットライジンオーで戦ってゆくストーリーです。


学校が変形して司令室になりロボットが出撃するシーンは今見てもかっこいいです。51話ありますが、18人の5年3組の子どもたちと先生みんなキャラが立っててかっこよかったり可愛かったりします。
ジャーク帝国で敵の幹部ベルゼブの部下、タイダーは一応敵側ですが、抜けてて憎めないです。3期のロボもかっこいいですし、合体したライジンオーもデザインがかっこいいです。
音楽も田中公平さんですし、主人公仁の声がポケモンのサトシの松本梨香さんっていうのも良いです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

以後ひとつのテンプレとかした設定、エルドラン3部作の最初。

こういうのは思い出補正がはげしいのでなんとも・・。
小学校自体が秘密基地になるという当時は斬新な設定。
以後の作品に多大な影響を与えました。
とにかくぶっとんでるんですww。

内容は勇者シリーズとおなじく変形、合体、テコ入れで新メカ登場でゴットライジンオーにww。お約束です。

ただキャラクター、OP,ED、ドラマ仕立てとかなり凝っていたのでものすごい人気に。いまでもかなり人気ありますね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

68.0 12 ロボットで小学生なアニメランキング12位
新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (41)
158人が棚に入れました
新幹線超進化研究所は「漆黒の新幹線」が生み出す巨大怪物体から
日本の平和と安全を守るため、「新幹線変形ロボ シンカリオン」を開発した。
シンカリオンとの高い適合率を持つ子供たちが運転士となり、
研究所員たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かう!
果たして「漆黒の新幹線」の目的は…。子供たちは日本の平和と安全を守れるのか…。
チェンジ!シンカリオン!

声優・キャラクター
佐倉綾音、沼倉愛美、村川梨衣、うえだゆうじ、竹達彩奈
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺の好きな“四文字熟語”は「変形合体」だぁぁ!

観終わって……

色々な意味で“つなぐ”というテーマを押し出した
前向きで明るいロボットアニメの良作だったと思います。

『エヴァ』とのコラボも交えて、“子供向け”のロボット番組と、
内部世界に沈降するなどマニアックな路線を独走した
“大人向け”のロボット作品の趣味とをつなぐ。
(他にも三倍のスピードで動く赤い機体とか、
ジェットストリームなアタックを仕掛ける黒い三機体とか、
『ガンダム』ネタもあって、くすぐったかったですw)


“シンカリオン”の線路で全国各地、地底世界をつなぐ。
鉄道、射撃、地形に剣道。漁に料理。果ては忍術や戦隊ヒーローに至るまで、
多種多様な“好き”をつなぐ。

好きが振り切れ過ぎた人間を“オタク”と敬遠したりネタにしたりする風潮……。
本作でも主人公少年のあらゆる事象を鉄道ネタと結びつける言動には、
置いてきぼりを喰らうことがしばしばでしたがw
このアニメはこうした好きを({netabare}好きが振り切れた少年少女はシンカリオンとの適合率が高い{/netabare})
と言う設定面でもアシストしつつ、肯定して来るところが清々しかったです。
あぁ、俺……オタクで良いんだなって感じで励みになり?ますw

一方で本当の好きとは何か?と問う件では、
自分に本当の好きはあるのか?と自答させられました。

すなわち、“人気JSユーチューバー”上田アズサが、
自分の動画好きは、他のみんなとは違う、理由のある好きとの、達観を語る場面。

例えば私のアニメ好きは、昔はゲームや映画観るのが主な趣味だったこともあったけど、
時間や集中力が無くなってきて、一話30分以下から見続けられるアニメに比重が移って来た。
とか結構、理由があったりします(苦笑)
少なくとも速杉ハヤトの鉄道レベルにアニメが好きかと言うとそこまでではないかと……。

ただ、本作のバトルシーンでの直球勝負な新幹線の巨大ロボへの変形・合体、必殺技。
毎回、多少シナリオが散乱しても、ロボット観れば、
今日もシンカリオンは楽しかったと幸せな気分になるこの感覚。
これは理由のない好きだと断言できますw

だって、いい年こいて、ロボットなんて何で楽しいの?と問われても、
変形、合体は男のロマンだ!とか理由にならない理由しか浮かんで来ませんものw


誠に残念なことに、最後は実にTBSらしい不可解な製作方針とやらにより、
『ゾイドワイルド』共々、こどもアニメ枠もろとも吹き飛ばされる形で、
打ち切り感が否めない終了となった『シンカリオン』

(※収まらない私のTBSへのさらなる毒舌。アブナイので封印しておきますw
→{netabare} TBSは90年代、日替わりバラエティ枠“ムーブ”をやりたいからか、
『ダイの大冒険』を枠ごと打ち切った頃からそうだけど、相変わらず頭悪いよな。
視聴者が着実にその時間帯に愛着を持った頃に、土台もろとも吹き飛ばす。
そんなんだから、たまにヒット作が出ても、ずっ~と視聴率下位争い。
『まんが日本昔ばなし』も『水戸黄門』も何の文化も残らないスカスカなチャンネルのままなんだよ。
『水戸黄門』はBS-TBSで細々と続いてはいるようですが……。{/netabare})

それでも、年末に劇場版公開が発表されて少しは溜飲が下がった私。
当然、お子様連れの観客に混じって観に行くつもりです。
無論、理由なんて必要ありませんよねw


レビュータイトルは「俺の好きな四文字熟語は~だぁぁ!」などと
心情をアピールする大門山ツラヌキの決め台詞が元ネタ。
因みに“四文字熟語”は誤用w
終盤、話のドサクサに、アズサに指摘されて以降、
しれっと“四字熟語”に修正されたのが地味にツボでしたw



以下、過去投稿レビュー


いずれも長いので折りたたみw

【64話迄の感想】ありがとうシンカリオン。ロボット魂は次代に継承された。

{netabare}
およそ5クール消化して、物語が一つの区切りを迎えたので感想を……。

新幹線と共に、変形とか、合体とか、必殺技とか、
合金っぽい古のロボットアニメの良さを語り継いでいきたい。
そう言わんばかりのスタッフの熱量に押されて、視聴し続けていたら、
いつの間にか一年以上経過していました。

プラレールなど関連玩具も中々販売好調なようで、
その辺りの秘密を直撃したインタビュー記事などもチョクチョク拝見。

中でも興味深かったのは、
 「子供は想像力が育ちきっていないので、100%架空のストーリーやメカには乗り切れないんです。
出だしはよくても徐々に失速して、如実に数字に出ます。やっぱり実在のメカの要素が入っていたほうがいい」
との関係者の一言。
(※「少子化でも"プラレール"が過去最高の理由」 2019/2月 President Onlineより)

だからこそ、子供向け作品で成功するための、現実世界との地続き感を重視。
新幹線なら全国各地を走っていて、
子供たちもリアルに“等身大”のシンカリオンに会いに行けるどころか乗りに行ける。

決して安直なプラモ販促アニメではない。
JR東日本の理解と協力の元、リアリティーを感じられる世界観を構築し、
玩具展開からアニメ放送開始まで三年の構想・制作期間をかけて作品を醸成し、
子供の世界において息が長いコンテンツとなる挑戦権を得た。
これをロボットアニメでやってのけてくれたのがイチイチ嬉しいです♪


『エヴァ』とのコラボも楽しかったです。ただ、ネタになるだけでなく、
家族関係が良好な“明るいエヴァ”として、『エヴァ』っぽい設定をなぞることで、
家族と言うテーマについて考える材料を与えてくれる良いコラボレーションだったと思います。

『シンカリオン』の小学生主人公の家庭には、
({netabare} 共にシンカリオンに搭乗、合体して必殺技かます位{/netabare})絆で結ばれた父子関係があり、
事情を詮索せずに男の子の成長を見守ってくれる最強の母ちゃんがいる。
(となると主人公にツッコんで引き締めるのは気だるげな妹の役割か?)

『エヴァ』における母の喪失と、父子の確執。
思い出し、比較しながら、本作における、
盤石の家庭が与えるパワーの大きさをより強く感じました。
(もっとも『エヴァ』は本作とはまた別の意味で母ちゃん最強ですが)


「時間と言ったことは守る男」を自認する速杉ハヤトの主人公力も清々しいです。
口にする鉄道ネタはマニアック過ぎて付いていけませんがw
心の障壁などレールを敷いて乗り越えるとばかりに、
全国各地の「運転士」の少年少女や関係者らを惹き付け“チーム・シンカリオン”台風の目となり、
敵までも、その共感の渦に巻き込んでしまう小学生男子の突破力に惚れてしまいます。


2010年代、ロボットアニメはふるわないと言われる中でも、
印象的な作品も数多く生み出されましたが、
次の世代がロボットに乗り込む入り口になったという点において、
本作は後々、重要な思い出として語り継がれることになるのかもしれません。{/netabare}


【一話感想】日本の未来と鉄道ダイヤはシンカリオンが守り抜く!!


{netabare}
ジェイアール東日本企画×小学館集英社プロダクション×タカラトミー。
三社合同ロボット玩具プロジェクトがTVアニメまで延伸♪

「漆黒の新幹線」から発生する謎の巨大怪物体。
日本の平和とダイヤを乱す不届き者を成敗するため、
さいたま市大宮区・鉄道博物館の特務機関本部を拠点に、
巨大ロボに“超進化”する全国津々浦々の超高速新幹線「シンカリオン」と、
その適合者である「運転手」の少年たちが立ち向かう。


清々しいまでに直球なキッズ向け巨大ロボットアニメだと好感しました。

あらすじからして、ギャグアニメの作中ネタ何かにありそうな設定。
変形シーン、兵器設定、バトル映像も“大きなお友達”の私にとっては、既視感のあるお馴染みの構図。
列車が変形するロボアニメを視聴するのも、これが初めてでもありませんし……。

けれど本作は「日本の夢と技術が詰まった新幹線」に絶対の自信があるのか?
鉄道と巨大メカへの憧れを、迷い無く、真剣にぶつけて来る辺りに感心しました。
観ていて私の中で失いかけていた熱いロボット魂が再燃してきました♪


鉄道ロボということで、主人公少年・速杉ハヤトの夢は、E5系はやぶさの運転手。愛読書は時刻表。
そこから憧れの新幹線乗り換えはしごツアーの最適ルートを企画。
私は特に鉄ちゃんでもないので、
主人公の鉄道マニアぶりには一話にして既についていけませんw

その他にも、本作の少年少女はマニアな自己実現ぶりが振り切れています。
例えば{netabare}11歳にして「JSが初めて○○してみた」で人気を博す女子小学生ユーチューバーとかw

さらに、HP等を眺めていると{netabare} ビームライフル競技凄腕の銃マニア少年とか。
「金沢の土木王」を自称する建築物、地形マニア少年とか。{/netabare}{/netabare}
今後も、趣味の濃度が凄そうな小学生「運転手」等がまだまだ控えている模様w

古い価値観に囚われていると、日本の将来が心配になってきます(苦笑)
果たして、この子供たちが守った日本の未来に、
“大きなお友達”の居場所はあるのでしょうかw


戯言はさておき、名古屋のご当地男性アイドル・BOYS AND MENが熱唱する主題歌を聴いているうち、
こうしてレビューを書きたくなる程度にはテンションが上がって来たので、
もう少し追い掛けてみようと思います。
「光のスピードで変わってく世界 流されるよりも 乗りこなせ♪」


深夜アニメ等では苦戦している印象の巨大ロボですが、
キッズ層にこういう作品で鉄道マニアの底辺拡大と共に、
ロボット魂が継承されることを願います。

……あと、その若年層の中から、いくらか脱線して、
主演の佐倉綾音さんとか、新人オペレーター役の雨宮天さんとか。
大人になってから、声優について思い出話を語り合える、
“大きなお友達”の補強についても、ダメ元で淡い期待を抱きたいと思いますw{/netabare}

【六話感想】“陸の孤島”北陸にとっての鉄道とトンネル


{netabare}
石川県民として、大雪との苦闘が続く最中、
私にとって色々、感傷に浸る要素が多い地元回だったので二さん感想を……。

「金沢の土木王」視点で公共事業の重要性を説諭されるような流れ。
普段だったら、ま~た保守王国の利益誘導が始まったのかwとゲンナリする所ですがw
今回の雪で、北陸が県境を山々に囲まれ、
一度、災害が起きると交通が寸断され孤立する“陸の孤島”だったことを
改めて思い知らされた後だと、色々と刺さる要素がありました。

{netabare} 盗難され「巨大怪物体」になったと言う、件の蒸気機関車と同一かは確信できませんでしたが、
金沢に解体展示されたSLは私も幼少の頃、実際に触れたことがあります。
「大門山建設」が掘削に勤しんでいたトンネルと併せて、
交通、物流の困難を何とか解決しようと奮闘してきた
先人達の意志も噛み締めながらの視聴となりました。


ガタイも肝っ玉もエラく逞しい、お母ちゃん建設会社社長も登場。
某旅館アニメと併せて、石川には強烈な女経営陣が多数、跋扈しているのでは?
と思われそうですがw
実際、石川県内の企業には後継者不足もある中で、
夫の遺志を継いだ女社長なんかがチラホラいたりします。
そして、大体、男より強いですw


バブル崩壊後の公共事業削減策もあった中で、
縮小傾向が続く地方の建築業は北陸でも例外ではありません。
今回の弱小土建屋の姿はそんな寒風も感じる設定でした。
社会の基本インフラが一通り揃った中で、地方の建築業を生命維持するために、
国や大都市に財源をせびり続けるのはおこがましいと理解はしていますが……。

一方で雪国において建築業者や自治体の土木課職員は、
設備共々、重要な除雪戦力でもあります。
近所の除雪に建機を出動させてくれている零細建築業者らに感謝しつつも、
1メートル前後の積雪で苦戦を強いられている、かつての豪雪地帯に、
自治体や地域の地力も含めて、着実に社会基板が脆弱になっているな……と一抹の寂しさを覚えながら、
「大門山建設」の事業継続により街を生き残らせる決意に耳を傾けていました。 {/netabare}


過去回には東京を練り歩きながら地形やインフラ等から歴史と魅力を再発見する、
『ブラタモリ』みたいなシナリオもあったり。
次々と盛り込まれる『エヴァ』っぽい要素で“大きなお友達”にジャブをかますだけでなく、
全国津々浦々の日本再発見番組としての期待も高まって参りました。


それにしても、この大雪で北陸の道路、交通機関が壊滅する中で、
淡々とほぼ通常運行を続けている北陸新幹線。

何か「かがやき」も「シンカリオン」に変形しちゃうし、
その最強ぶりに「土木王」とは違う王の称号とかを授与したい気分ですw{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新時代のロボットアニメ。

名前は気になっていた新幹線変形ロボシンカリオンを
Amazonプライムで視聴しました。
76話と長かったですが、完走しました。

主人公の速杉ハヤトくんがタイトル通り新幹線が変形するロボ「シンカリオン」に乗って謎の敵キトラルザスと戦う子供向けロボットアニメです。
勿論ハヤト君以外にも仲間の子供達が登場します。
このアニメはロボに乗るのはほとんど小学生中学生の子供です。
シンカリオンを開発した組織超進化研究所の大人たちや敵組織キトラルザスの幹部も登場します。

変形シーンは3DCGでカッコ良くクオリティ高いです。

ロボアニメとしてはクオリティ高く楽しめました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

個人的には大人よりも子どもをもっとたくさん描いてほしかった(最後まで視聴)※酷評注意※

2018年1月~放送中。
9話くらいまで視聴。

お話は面白いけど、ハヤトの「お父さんのためなら戦いに行く」というような台詞が引っかかって、その時点で正直身が入らなくなってしまいました…
アキタ、ツラヌキ、シノブが登場するまでは見ましたが、親の存在が大きく描かれすぎていてあまり楽しくない。子どもが自分で意志決定をして、自分から積極的に動く作品が見たいのですよ。

幸いその点では現在放送されている他の子ども向けアニメで十分満足できるので、本作は断念としました。
細身のロボットが好みでないというのもあります。
(2018.11.19)


【再視聴感想・最終話まで視聴完了】
2018年1月~2019年6月放送。全76話。
色々思うところがあって、結局最終回まで視聴しました。
最終クールは良い所が多かったと思います。でもすっごく疲れた…
あと、CMパロネタは凄く嫌いでした。

【良かった点】
{netabare}
アズサはとても良いキャラクターでした。
新幹線のこと以外は控えめで我を出さないハヤトが、作中で不満や不安を思いっきりぶつける唯一の相手なんですよね。親にも言わないことを幼馴染のアズサにだけは言えるのが良いなと。
アズサ自身も好きなことをやって好きなことを言って、楽しんで生きている。このアニメは運転士の日常をほとんどやってくれないんですが、アズサは彼らと日常との接点にもなってくれていて癒されました。
最終クールでは特にアズサの重要性が増し、それに比例するように子ども達が自立していくのは楽しめました。

セイリュウの描写・変化と、四神の関係性は良かったです。
とても丁寧だったし、セイリュウのために団結するビャッコ・ゲンブ・スザクがすごく和んで好きでした。
セイリュウとハヤトが控えめでゆっくり仲良くなっていくのも良かったし、世話焼きのアズサが時には間を埋めてくれるのも好きでした。
ゲンブが美味しいものを食べて、3人を思い浮かべるのもとても良かったです。

最終クールは面白かったし楽しかった。
子ども達にきちんとスポットを当てた単発回から最終決戦に上手く繋げていて、流れも良かったです。
最後の一般市民がシンカリオンを応援する展開は好きなんだけど、その展開をするなら最初から守るべき人や街をしっかり描いて欲しかったなあ…
{/netabare}


【苦手だった点】
最終クールは苦手な所がだいぶ減ったのでまだいいんですけど、第1クールから第5クールまではかなり辛かったです。
感情的・感覚的に書いてあるので好きな人は気を付けてください。
{netabare}

私、このアニメの大人キャラ本当に苦手なんですよ…
第1話でハヤトは「お父さんのためなら戦いに行く」と言いますけど、命懸けなだけじゃなく最悪殺し合いになるってわかっているのかな?と思ってしまいました。止めない大人が本当に腹が立つ。
大人達が何度も「子どもを乗せ続けるわけには行かない」みたいなことを言いながら結局何の対策も出来ずに乗せ続けるのも嫌だし(だったら子ども達が自分の意志で乗りたいのなら仕方ない、みたいな流れをしっかり入れれば良いのに)、お父さんが乗れるようになっちゃったのも個人的には結構モヤる。
しかも最終回でフタバが「私たち大人はシンカリオンを兵器として見ていたけど、子ども達はそうじゃなかった」って言っちゃうんですよ…。結局子ども達が解決したから良い結末を迎えられただけなんじゃないの?と思ってしまいました。
本当にもういい加減にしてくれ…みたいな。


活躍するキャラクターの異常な偏りも好きになれないです。
リュウジは好きなんですが、リュウジよりもアキタ・ツラヌキ・シノブをもっと重要なポジションにして欲しかったし、大人の話とかに丸1話使う位ならシノブや九州の子ども達の単独の活躍回をきちんと作って欲しかった。ここでも大人が要らないと思ってしまいました。


あとシャショットも好きになれなかったです。
シャショットは子ども同然でAIを成長させるために搭載しているという話で、ただでさえ不慣れな子どもの運転士にさらに仕事増やすの?みたいなことを思ってしまいました。
成長後の役割は説明されたし物語にも組み込んでいたのは良かったけど、キャラクターとしてははっきり言って居ても居なくても変わらなかったと思う。
戦闘中にもサポートも作戦立案等もしませんし、もうちょっと活躍させて欲しかった。


あとこれは私だけかもしれないんですけど、「対話」という言葉にはもっと説得力を持たせることが出来たんじゃないかと思っています。
喧嘩や誤解で物語を展開していながら、直接相手に気持ちをぶつけて問題解決しない回が度々あって気になる。
13話・14話のリュウジ初登場のエピソード、ハヤト自身が「シンカリオンで戦いたい」という気持ちを父親に伝えていなかったことが根本的な問題じゃないかなあ、とか、リュウジにもそれを伝えようとしないから面倒臭いことになるんじゃないの?とか色々引っかかりました。
35話でタカトラ・ギン・ジョーの仲違いの時もハヤトが間に入るだけじゃなく3人の和解まで見せて欲しいし、54話のリュウジとタツミの回でも「言葉の無い対話」だけでは全く解決してないのに兄弟同士は結局話し合ってないし…
敵に対話とか言うなら人間同士ももうちょっとしっかり話し合って欲しい。
{/netabare}

子ども達は皆好きだったのに残念な所が多すぎました。
好きな人にはごめんなさいなんですけど、大人さえ出しゃばらなければ、と思わずにはいられませんでした。
(2019.7.22)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

65.2 13 ロボットで小学生なアニメランキング13位
21エモン(TVアニメ動画)

1991年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (36)
157人が棚に入れました
2023年、地球は宇宙人たちとの交流が進み、国際連合ならぬ星間連合にも加入して、多くの惑星からの観光客がひっきりなしに訪れる一大都市惑星となっていた。そんな中、トウキョウシティーに居を構えるホテル「つづれ屋」は、江戸幕府の成立とほぼ同時に旅館として開業して以来、初代当主の市右衛門、2代目仁右衛門、3代目参右衛門…と20代、四百数十年にわたって細々と続いて来たものの訪れる客はサッパリ、隣接する豪華なホテル・ギャラクシーやホテル・オリオンなどに圧倒されて潰れる寸前であった。現当主の20エモンはどうにか客を呼び込もうと必死だが、その跡取り息子の21エモンはホテル経営に関心を持とうとせず、宇宙にあこがれパイロットになって大宇宙を冒険したいという夢を持っていた。家業に専念して欲しい父親に叱咤されながら、21エモンはしぶしぶボーイをしてせっせとチップを貯め、いつかは自分のロケットを買いたいという夢をあたため続ける。「つづれ屋」に居候する宇宙生物モンガーやボーイとして働かされているイモ掘りロボットのゴンスケといった強烈な個性を持った家人たち、さらには宇宙からのおかしな客が宿泊に訪れて、21エモンと「つづれ屋」は毎日のように珍騒動に巻き込まれる。

声優・キャラクター
佐々木望、大谷育江、龍田直樹、冬馬由美、中庸助、松島みのり、真柴摩利、稲葉実、玄田哲章
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ドラえもんが好きなら間違いない

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「オバケのQ太郎」「パーマン」の後に、藤子・F・不二雄さんが描いた作品。本作の連載翌年に、「ドラえもん」を描いているという点でも、見るべき作品だと思う。

ギャグ作品というよりは、SF作品。連載開始から22年後にテレビアニメ化されたという、レアな作品。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
スペースダンディは、宇宙のダンディである。彼は銀河を駆ける、宇宙ハンターである。未知の異星人を求めて新たな惑星への冒険の旅。これは、そんな宇宙ハンター達の壮大な物語である。

……そっくりじゃないか、今、考えると(笑)!

性格に違いはあるものの、人間の主人公(ダンディ=21エモン)、お助けロボット(QT=ゴンスケ)、異星人(ミャウ=モンガー)の3人による、ギャグをベースにした、オムニバス形式の宇宙ドタバタ珍道中。パロディーの多いスペースダンディですが、それ自体、もしや21エモンのパロディーなんでしょうか?

まあ、いいや、どっちでも(笑)

私はゴンスケが好きでした。声優さんもピッタリです。様々な星で出会う宇宙人達も非常に個性的で、藤子・F・不二雄さんの、想像力の豊かさが分かります。

日々の生活に疲れてる方。昔を思い出して、ちょっとセンチメンタルな気分に浸りたい方。世代で、すでにお子さんがいて、一緒に観るアニメを探している方。などにオススメですね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

テンテンを覚えていますか?

キョンシーブームの立役者。台湾の伝説の幼女です。
21えもんの頃に地味に日本にいたのですが・・・オトナといっても中学生くらいか、になったらダメなんですね。
昔から幼女以外は世間の風は冷たいです。
でどうでもいいけどED歌ってるんです。
すごくいい歌。
もっとすごいのがOP。美空ひばりの車屋さんのリメイク。

で21えもんぽく見えるのがピカチュ・・・じゃなくてモンガーです。
21えもんは主人公の男の子。原作の中学生から小学生と若くなっていることから対象年齢を下げた形。
多少オトナ向きなので不二子先生ではどちらかというとマミ派にぞくする。エロい意味じゃないくて・・、。

宇宙ものなのにまったく冒険をしない未来の日常コメディー。
まぁテコいれで宇宙旅行にいったりもしたけど。。基本はホテルでのお話。
個人的には結構好きです。原作。



投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

おーぃ!車屋さん

たまに、昔のアニメが無性に懐かしくなって
発作的にレビュー書きたくなること、ありますよねー。


というわけで「21エモン」ですw

よく見てましたが内容は全く覚えていないという・・。


ただ歌は良かった。それは今でもはっきり覚えてるw
最近「おーぃ!車屋さん」をよく聴いている。



二度とない~このチャンス~ハートのエースだよ

走れ、急げ、走れ、急げ
せ・ん・キロ・でーーーーーーーーーーー!!!ヽ( ゚∀゚)ノ

恋乱れ、今宵はハダカのひとーみでー

夢時雨濡らしてー
オ・ト・コを魅せてや・る・ZE!!!☆(ゝω・)





失礼w
いやー、ホントいい歌♪
歌詞のセンスが最高。カッコ良すぎる。
でも本編の内容とはあんまり関係なかった気がするw

興味があれば聴いてみてください^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

61.9 14 ロボットで小学生なアニメランキング14位
電脳冒険記ウェブダイバー(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (16)
131人が棚に入れました
西暦2100年、世界はコンピューターネットワーク「ワールドリンク」によって結ばれていた。ワールドリンク上で世界中の子供達が交流できる仮想体験世界「マジカルゲート」に、悪性の自立コンピューターシステムデリトロスが出現。機能の殆どを侵蝕し、ワールドリンク全体、ひいては人間世界をも消滅させようと企む。

マジカルゲートを守る防衛プログラム「ウェブナイト」の1人であるグラディオンは自身とシンクロできる少年、「ウェブダイバー」結城ケントと出会い、最高のパートナーであり親友ともなる彼と共に、洗脳されデリトロスの手先となったウェブナイトと戦い、マジカルゲートに閉じ込められた子供達を救い、マジカルゲートの平和を取り戻すために戦っていく。

声優・キャラクター
小林由美子、菊池志穂

ぱに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

懐古シリーズ③

懐古シリーズ第3弾
実はこのシリーズ、アニソンのススメという副題も兼ねている。


全52話、4クール。

子供向けのおもちゃ促販アニメ。
変形シーンはまさにおもちゃでがちゃがちゃやるための重要なところが、3Dで毎回流れた。

登場人物たちの髪型デザインがすごく気になっていて、ジョジョ4部にも負けずとも劣らない奇抜な形をしている。

登場する機体はウェブナイツと呼ばれ、その呼称には○○オンが使われており、統一感を図っている。が、その中で唯一○○オンではない機体がガリューン。
竜の出で立ちで海賊を模した眼帯と船へと変形する。

私も一番好きだったのはガリューン。
後の設定でグラディオンと並ぶランクへと改められたことを鑑みるに、人気の高さが伺える。


余談だが、杉田さんがグラディオン役のため、若かりし頃の歌声を聞きたい方は彼が作詞したグラディオンのテーマ曲を探してみるのもいいだろう。

参考にさせてもらったwikiがかなり細部まで詳しく編集されていて、記憶の補完にはもってこい。ありがたい。



さて、キャラ紹介やストーリーはwikiにぶん投げて、私は主題歌をオススメしたい!
1期2期共に最高の曲で、ぜひ一度は聞いて欲しい。
時代が時代ならデジモンとタイマンを張れるような熱い曲ばかり。
以下、wikiより

1期
OP「DIVER#2100」
作詞:及川眠子 / 作曲:平間あきひこ
編曲:平間あきひこ / 歌:R.A.M

ED「TOGETHER」
作詞:KATSUMI / 作曲:鈴木キサブロー
編曲:京田誠一 / 歌:KATSUMI

2期
OP「SO DIVE!」
作詞:高取ヒデアキ / 作曲:平間あきひこ
編曲:平間あきひこ / 歌:R.A.M

ED「Fighters」
作詞:及川眼子 / 作曲:鈴木キサブロー
編曲:河野陽吾 / 歌:影山ヒロノブ


全部オススメ!
しいて言うならSO DIVE!が一番かな
カラオケで熱唱できること間違いなし!(知っている人が居れば)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 1

63.8 15 ロボットで小学生なアニメランキング15位
パーマン(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (13)
77人が棚に入れました
ある日、須羽ミツ夫の前に超人「スーパーマン」(新作ではバードマン)が現れ、マスクとマント、バッジを渡される。このセットを身に付けることによって、半人前の「スー」を取って「パーマン」としての力が発揮出来るのである。ミツオは同様に超人からマスクやマントを受け取った者たちとパーマンチームを組み、超人的な力を発揮して悪者を懲らしめ、あるいは事故や災害に立ち向かう。

声優・キャラクター
三輪勝恵、大竹宏、栗葉子、加茂嘉久、白石冬美、勝田久、近藤高子、菅谷政子、肝付兼太、野村道子、江美京子、島田彰

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

パーマンとパー子よいつまでも

1967年~1968年 テレビアニメ 白黒作品 全54回

原作 藤子不二雄 監督 鈴木伸一 演出 長浜忠夫 荒木伸吾 森下圭介 他
制作 東京ムービー スタジオゼロ

オバケのQ太郎の後番組としてTBS系列で放送された。
オバQの監督であった長浜氏は渾身の力作「巨人の星」に専念するため、演出での参加にとどまる。
監督の鈴木伸一氏は漫画家を目指す「トキワ荘」の一員だったが、
早い時期にアニメーターに転向、スタジオゼロの中心人物としてトキワ荘関係者のアニメ化に尽力した。
オバQの伸ちゃんや小池さんのモデルらしい。

巨人の星はカラーでパーマンは白黒なのは予算の都合。

登場人物

スーパーマン
星を巡ってスーパーマンになれる資質のあるものを探すのが任務。
候補者にはパーマンセット(マスク、マント、バッジ、コピロボ)を渡して試す。
パーマン1号
通称もパーマン 須羽ミツ夫 小学5年生
パーマン2号
ブービー チンパンジーの子供
パーマン3号
パー子 第一作では正体は秘密とされる
パーマン4号
パーヤン 小学6年生 寺の小坊主
パーマン5号
コーちゃん 2歳の幼児

なんといっても驚いたのはコピーロボットの存在。
黒い鼻を押したものに変わり、性格も近い線でコピーする。
ミツ夫を馬鹿にしていたりとか多少自我もある。
子供心にマスクで顔を隠してパンツは隠さない3号にドキドキしてた。
当時その理由はさっぱり分からなかったという。

ドラえもん「コピーロボット!!!」のび太「パーマンが使ってたやつか」
ってシーンもありました。

悪と戦う等身大のずっこけヒーローは日本中の子供で知らぬものなしの大人気となりました。

パータッチ パーマン同士が手をつなぐことにより2倍の速度となる。
パーマンとパー子が手をつないで救援のために飛ぶシーンは、子供たちに夢を与えました。

第2作目は1983年よりオバQと同様に原田益次監督で10分アニメとして放送された。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

momomax さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

懐かしの昭和アニメ

冴えない小学生が、宇宙人からもらったパーマンセット(マスク、マント、バッジ)でヒーローに。
藤子・F・不二雄作品。
パーマン2号のチンパンジーの子どもブービーがいいです!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

まみあな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ドラえもんより出来が良かった

確か原作にもアニメにも有ったと思うのですが、ミツオがマスクとマントを盗まれ、スーパーマンが脳細胞破壊銃で痴呆にしようとしたのをパー子以下仲間が取り返してくるので待つように懇願し、タイムリミットぎりぎりで間に合った、という話が感動的だった。
改訂版では、「スーパーマン」は「バードマン」に、「痴呆にする」は「動物にする」に設定変更したようですね。語"superman"は米国漫画以前からある語のようだし、米国漫画のとは意匠も異なり、著作権上の問題は無いと思えるのですが、出版社・アニメ制作側は懸念したのでしょうね。
ドラえもんほど教訓がましくなく、伸び伸び作ったと思う。 後の改訂作は、失望したくないので観ていません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2

63.8 16 ロボットで小学生なアニメランキング16位
無敵ロボ トライダーG7(TVアニメ動画)

1980年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (14)
75人が棚に入れました
全宇宙の征服をもくろむガバール星:ロボット帝国。それに反発し地球へと亡命した科学者ナバロンは、竹尾道太郎と出会う。彼の手により設計された多段変形ロボット「トライダーG7」は、礼代わりに道太郎に譲られた。不幸にも道太郎は事故死してしまうが、息子の竹尾ワッ太が彼の仕事とトライダーを引き継ぐ。零細企業とは言え、「竹尾ゼネラルカンパニー」の社長としてワッ太は今日も会社の金庫…いや、みんなの幸せを守るために奮闘する。

声優・キャラクター
間嶋里美、永井一郎、藤本譲、山本相時、潘恵子、桜片達雄、馬場はるみ、村山明、杉山絹恵、古川登志夫、山下啓介

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

頑張りましょう、儲けましょう、仕事は休まず続けましょうd(`・ω・´)

すべてが斬新だったよね(゜-゜)
発進のときのアナウンスとか、ミサイルを撃つ度にそろばん弾いてハラハラする専務とか(゜-゜)
 
ロボット物というよりは、人情物のストーリーが多かった気がします(´ω`)
12人の子持ちの専務さん絡みのお話は印象的なのが多かったですね(´ω`)
子供に自転車を買う約束をして、アルバイトに励むお話とか、赤ちゃんにミルクとケーキを
届けるお話とか(´ω`)
 
ところで、G7の7は七変化の7なんですね(゜-゜)
そんなに変形パターンがあったんだ(゜-゜)
 

投稿 : 2024/11/09
♥ : 6

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最後の巨大ロボ!

私がリアルタイムで見ていた
スーパーロボット物の最後です。
(これ以降も、継続作品はあったと思うのですが、
私は徐徐に避けていきました。その原因となったのは
間違いなくガンダムでした。)
当時の私は安易な完全懲悪や荒唐無稽な合体から
少しずつ卒業していたのかもしれません。

この作品ですが、少しだけ他の
スーパーロボット物と
異なるのは、設定に現実性というか
庶民性を持たせようとしていた所です。
戦う時でさえ経費節減を考えていました。
(このロボットは冷静企業の
商売道具でした。)
そして、アニメ史上でもかなりすごい
OPの作品でもありました。
そのまんま、製品紹介ですが
コミカルと熱血を融合させようとした
意図は伝わって来ました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

柴犬→柴猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

トライダーは歯が命

【視聴メモ】
サンライズがガンダムの次に作った作品。
というよりもガンダムを打ち切って前倒しにして始めた作品と言った方がよい。
またはガンダムの超合金系の玩具が売れず、
スポンサーに与えてしまった損害を穴埋めすることに尽力した販促アニメとも言える。
とにかくこの作品は玩具の購買層=小学生を強く意識した作りとなっている。
何しろ主人公は小学生で、会社の社長で、ロボットの操縦が出来て、宇宙の何でも屋で・・・。
当時の小学生の将来の夢を合体させたようなキャラだ。
しかし、もちろん悪の帝国と戦ったりもするのだが、
地球を救うヒーローとしてではなく、あくまでも普通の小学生として描かれている。
だから毎回Aパートは学校を中心とした日常の風景だ。
その後会社に仕事の依頼が来て出動するのだが、ロボットは秘密基地ではなく公園から飛び立つ。
そして目的地(月や火星が多い)に着くまでほぼ毎回おやつタイムがある。
宇宙制覇を目論む悪の帝国(ロボット帝国)も何だか攻め方が(余りエグイことはせず)優しい。
ということで子供が観る分には楽しめそうだが(実際楽しんで観ていた記憶がある)、
大人がマジマジと観るにはちょっとキツイ作品だというのが正直な感想だ。

・・・と、ここまではWikiでも見れば分かること。
ここからが本編。

観ていると普通に気が付くことだが、このトライダーG7なるロボット、口が動く。
自我のない搭乗型ロボットで口が動くのは結構珍しいのではないだろうか?
よく観ている方ならダイターン3だって口が動いていただろうと言うかもしれない。
しかし、トライダーはそれで終わりではない。
何と『歯』があるのだ!
だから歯を食いしばったりもする!!
おそらく公式の設定では歯の存在はおろか、口が動くことについても触れていないだろう。
それはあくまでも演出上の効果を狙っての表現だと私も理解しているつもりだ。
【しかし実際に口は動いている】
【そしてそれによって巨大ロボに表情が生まれている】
実は途中からストーリーよりもそちらの方が楽しみになってしまった程魅力的だ。

そんな矢先、こんなシーンがあった。
敵のロボットの鞭のような武器がトライダーの首に巻きついた!
大ピーーンチ!!
どうする!?トライダー!!!
しかしその時、たまたま一緒に観ていたカミさんがボソッと言った。

『何でロボットなのに苦しそうな顔してるの?』

いやまあ、確かに呼吸をしないロボットが苦しがるのはおかしいんだけどさ・・・。
「お前にロボットアニメを観る資格はない!」
と(心の中で)言い放ちつつ画面向かって叫んだ。

『頑張れ!トライダー!』

・・・やはりこのアニメは醒めた目で観てはいけない。
童心に戻らなければダメだと痛感した日曜の午後だった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
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