ラノベ原作で会話劇なTVアニメ動画ランキング 12

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のラノベ原作で会話劇な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月26日の時点で一番のラノベ原作で会話劇なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

92.1 1 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング1位
化物語(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★★ 4.3 (13403)
47510人が棚に入れました
高校3年生の少年 阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、3年間ろくに話したことのないクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。ひたぎは体育の時間には全く参加せず、病院通いを続けているのだが、実は彼女には体重と呼べるものが殆ど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さをそっくり持っていかれたのだと言う。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、喜多村英梨、井口裕香

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

『化け』『物語』ではない!『化物』『語り』。それが『化物たかり』。。。。失礼、噛みまみた。(90点(コメンタリー含む))

全15話。
小説原作。原作未読了。

個人的満足点:90点(コメンタリー含む)
アニメ系統:ファンタジー会話劇

かなりの人気ということから視聴を開始した。
まずはその独特の映像に魅せられた。
今までのアニメで観たことの無い映像遊びというのだろうか。
かなり衝撃的だった。

そして、メインヒロインのひたぎさんの登場シーン。
そして、ひたぎさんのツンデレぶりがまた衝撃だった。
「蕩れ」との出会いでもあった。

「蕩れ」って何って方のために少しだけ、
蕩れ
読み:とれ
意味:「萌え」の上級用法
変換方法:「みとれる」で「見蕩れる」
    :「とろける」で「蕩ける」

まさに「みとれる」「とろける」のであるw
作中のひたぎさんの発言から始まった。
おっと「蕩れ」について語りすぎた。

肝心の物語は各ヒロインごとに数話くぎりで
ヒロインと妖怪との話が展開される。
「ひたぎクラブ」 2話
「まよいマイマイ」3話
「するがモンキー」3話
「なでこスネイク」2話
「つばさキャット」5話
という構成で話は進んでいく。

個人的には「まよいマイマイ」がお気に入りである。
別にロリってわけじゃないんだからねw
主人公、阿良々木とヒロイン真宵の掛け合いが実に面白かけった。。。失礼、かみまみた。
最後にホロリとさせられる話もなかなかよかった。

しかしながら、ストーリーはそこまで面白いってほどでもないなあと思っていた。
ただの怪異退治の話なのか?
何故このアニメこんなに人気があるんだろう。
この時の私と同じ感想を持った方は結構いるのではないかと思う。

そう、私は初見の時にこのアニメの見方を間違っていた。
このアニメの見所は『会話劇』である。
早口でのキャラ同士の掛け合いが実に面白い。

原作者様のお言葉を拝借いたしますと
「ツンデレとゲレンデって響が似てるよね」
「ゲレンデといばボーゲンじゃない?」
「ボーゲンって漢字で書けば暴言だよね」
という三段論法から生まれた話だということ。
そんなバカな掛け合いを存分に楽しむ作品。

そして、そんな『会話劇』を見事に成立させている声優陣にも脱帽である。
目まぐるしく変わる映像にピタリとセリフを合わせる声優陣。
セリフ回しも原作に極力忠実に行うよう配慮されている。
そんな巧みの技を魅せる声優陣はかなり豪華で
神谷さん、千和さん、堀江さん、カトエリ、みゆきち、花澤さんなどなど。
(神谷といったら明だろ?と思った貴方はアラサー以上w)

会話劇を楽しんだ後は映像遊びを楽しんでいただきたい。
さまざまなカメラワークに光と影の演出。
シャフトならではと言ってよいのではないだろうか。
映像に隠された色々な仕掛けも楽しみどころ。

またOP曲も各ヒロイン毎に変わって、それが実に新鮮だった。
テーマソングの「君の知らない物語」は必聴だ。

全体的に実に衝撃的なアニメということは間違いないだろう。

おっと、大事なことを言い忘れていた。

★ここ重要!!!

化物語のさらなる楽しみはキャラクターコメンタリーにあるといっても過言ではないだろう。
コメンタリーでも各声優さんが各キャラを演じているのだ。
そして、そのキャラ達で本編に対して突っ込みしゃべくりまくるのだ。

これが実に楽しい。むしろこっちがほんぺn・・・・。
化本編を楽しんだ方でコメンタリーまだの方は是非確認してほしい。
レンタルDVDにも収録されているので是非。
もっと化物語が好きになることだろう。
(私はコメンターを聞いて会話劇だということを認識したw)

重要なことなので最後にもう1度だけ、このアニメは『会話劇』なのである。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

スルメアニメだわこれは。
知れば知るとほど味が出てくる。



最後にちょっとだけ、このアニメの特殊性を追記。

このアニメあちらこちらで紙芝居と言われ絶賛or酷評されているのではあるが、
紙芝居ととらえている部分が違うのでは無いかと個人的に思う。

このアニメ、リアルオンエアの時、特に10話なのであるが
正直ひどい。
ニコなどで比較動画を探していただければ分かるが相当ひどい。
オンエアの10話を見て紙芝居と言っている方は酷評していると思われる。
私のようにDVDやBDでしか視聴していない物にとっては
文字などが目まぐるしく変わるのが紙芝居になってしまっているので
斬新という表現になるのでは無いかと思う。

この辺りに絶賛と酷評の差が出てしまっているのかと思う。

まあ、TVでいくら時間が無いとはいえあれは酷い。。。
偽などもああならないことを祈るばかりではある。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 129

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

キャッホー!全地球100億人のロリかっけー皆さんコンバトラーっ!

2009年放映作品
西尾維新原作ラノベのアニメ化

キャッホー!
全地球100億人のロリかっけー皆さんコンバトラーっ!
規制法律どんとこいっ!
あなたの心に住まいを構える永遠の小学五年生っ!
そうですっ!私が八九寺真宵です!!

ある事件で吸血鬼に襲われた後遺症で異常な治癒能力を得た阿良々木暦と怪異に関わった少女たちの物語

ひたぎクラブ/戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
まよいマイマイ/八九寺真宵(加藤英美里)
するがモンキー/神原駿河(沢城みゆき)
なでこスネイク/千石撫子(花澤香菜)
つばさキャット/羽川翼(堀江由衣)

五つのエピソードで構成されており、それぞれのエピソードでヒロインが変わる
ヒロインキャラは皆個性豊かでかわいくて魅力的
各エピソード毎に主題歌が違い、ヒロイン役の声優がボーカルを務めている
どの曲も素晴らしい
そしてストーリーもどれも秀逸で奥深い
制作はシャフトが手掛けているが、圧巻ともいえるクオリティ
映像の節々に文字を挿入する手法によりメッセージ性を強めている
どの点を挙げても完璧と言えるこの作品だが、特に目を見張るのはこれぞプロと唸らされる声優の職人技だ
阿良々木暦役の神谷浩史さんを筆頭に各ヒロイン役皆物凄い台詞量
未読ではあるが原作であるラノベが台詞の掛け合い、言葉遊びを多用している作品である為本当に台詞が多い、そして早口。
声優さんの演技が素晴らしい為聴いている分にはとても心地よい
しかし実際に演じるのは凄く大変だったという事が公式サイトで聴ける「あとがたり」という音声コンテンツで声優さん本人たちにより語られている
ストーリー、作画、キャラ、声優、音楽と全てにおいて非の打ちどころが無い超A級の作品です

余談だが限定盤DVDの特典で付いてくる登場人物によるオーディオコメンタリーは必見(必聴)
本編の映像に合わせ、声優としてではなくキャラ本人としてコメントしていくのだが、これが爆笑!
うまく説明できないので、とにかく絶対に観て(聴いて)欲しい!もう面白過ぎてヤバい!!
音声だけでも問題無くで楽しめます

既にシリーズとして"偽物語"と"猫物語"もアニメ化されている
"傷物語"も劇場版アニメとして近々上映される
西尾維新アニメプロジェクトとして、これからもどんどん物語シリーズがアニメ化されていくらしいのでとても楽しみです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 54

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

巧みさが光る名作です(゚ー゚☆キラッ

★化物語ってすごいですよね(*^▽^*)
私は原作の方は未読なのですが、本作品が原作読まれた方々からも評価されているのは納得出来ちゃ
いました♪
「化物語」の特徴は、その台詞の多さからも分かりますように、とても軽快かつ巧妙で淡白な言い回し
の会話劇によって作り出される独特な世界観ですよね。
これこそ原作者、西尾維新さんの真骨頂と言うべき言葉遊びなのでしょうね♪
そんな個性的な作風である原作を、壊すことなくアニメ化させた要因として「演出」と「BGM」の力が
とっても大きい存在なんじゃないかなぁーって感じました。
 
演出の奇抜さには定評があるシャフトさんですが、今回の作品で強烈なインパクトを与えていたのは
斬新かつ巧妙な「テロップワーク」ではなかったでしょうか♪
視聴者が全てを理解して、読み取れる様な物ではないのですけど、あらゆる角度から迫りくる活字の
インパクトは個性的な言い回しをより個性的な印象にしてたように思えました。
また、活字以外にもシャフト得意のカメラワークや色彩ワークは見事でしたね♪
白・黒・赤・青・黄の原色を前面に押し出した作画はかなり特徴的に感じました。
 
作中に流れる、その場面ごとの雰囲気を盛り上げてくれる「BGM」も個性的だったと思います。
シンプルな音色とリズムを反復させる手法が物語により臨場感を与えていたのでしょうね♪
アニメにおいての大きな要素である物語・演出・作画・音楽がうまくまとまっているから、魅力的な
作品として「化物語」が出来上がってるんだなって感心しちゃいました。
 
■化物語のストーリー構成と一言感想♪
各ヒロイン毎のストーリーを5つに分けて構成されているので、間延びすることなく、分かりやすい
構成になっているので、とっても好感がもてました♪
 
●「ひたぎクラブ篇」
 戦場ヶ原 ひたぎ(senjyogahara hitagi)メインのストーリー
 ひたぎ様ご降臨って感じですね♪とにかく容赦の無いひたぎ様w
 徹底したツンドラっぷりには敬服するしかないですね(>o<")
 「重み」という言葉について考えさせられちゃいました♪
 
●「まよいマイマイ篇」
 八九寺 真宵(hachikuji mayoi)メインのストーリー。
 小学生らしい愛らしさと、わんぱくっぷりが魅力でしたねw
 おぱんつ丸出しでダウンする姿も可愛かったですよ(>_<")
 ありゃりゃ木との絡みは面白かったですよ♪
 
●「するがモンキー篇」
 神原 駿河(kanbaru suruga)メインのストーリー。
 百合系腐女子とは・・・スパッツの秘密とは!?・・・
 ひたぎ様をこよなく愛する妹分って感じでしたね♪
 
●「なでこスネイク篇」
 千石 撫子(sengoku nadeko)メインのストーリー。
 花澤さんらしい可愛らしいキャラですね♪
 しかも、ブルマとか・・・旧旧スク水とか・・・萌え要素たっぷりでしたねw
 
●「つばさキャット篇」
 羽川 翼(hanekawa tsubasa)メインのストーリー
 障り猫となった翼ちゃんも魅力的でしたにゃ~(=^・ω・^)
 最後に影の位置を忠告するシーンは名場面でしたね♪
 
■総評
泣けるほどの感動はないのですが、とにかく観て楽しいし記憶に残る作品っていう印象でした♪
主人公のありゃりゃ木の性格がとっても好感がもてて、唯一嘘を付いたのもひたぎちゃんの為の嘘だ
し、裏表のない素直で真っ直ぐなところがひたぎちゃんにはお似合いだと思いました♪
どのキャラも個性的で好感が持てるのが本作品の良いところでもありますよね。
シリアスあり、感動あり、笑いもシュールで好感良し、テンポもよ~しなので、一度はご覧になって
欲しい作品のひとつですね♪
 
 
■MUSIC
OP曲『staple stable』・・・ひたぎクラブ篇
 歌:戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
 軽快でポップなサウンドとドライな口調のひたぎちゃんの心の中を見れたような歌詞なのです♪
 
OP曲『帰り道』・・・まよいマイマイ篇
 歌:八九寺真宵(加藤英美里)
 テクノポップなサウンドが八九寺ちゃんの声にピッタリな可愛いナンバーなのです♪
 
OP曲『ambivalent world』・・・するがモンキー篇
 歌:神原駿河(沢城みゆき)
 沢城みゆきさんの声にピッタリなロックナンバーなのです♪
 
OP曲『恋愛サーキュレーション』・・・なでこスネイク篇
 歌:千石撫子(花澤香菜)
 「ふわふわり~♪ ふわふわる~♪」この曲可愛すぎます! お気に入り確定♪
 花澤さんのファンの人はきっと悶え死ぬ一品ですねw
 
OP曲『sugar sweet nightmare』・・・つばさキャット篇
 歌:羽川翼(堀江由衣)
 バイオリンとギターの協奏がかっこ良いOP曲らしいナンバーです♪
 
ED曲『君の知らない物語』
 歌:ryo(supercell)
 クリエイター集団「supercell」のメジャー初シングルなのです♪
 
2011.07.13・第一の手記
2011.07.14・誤字修正
2011.10.28・第二の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 183

95.2 2 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング2位
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1847)
7836人が棚に入れました
思春期症候群―― 多感で不安定な思春期だけに起こると噂される、不思議な現象。 たとえばそれは、 梓川咲太の目の前に現れた野生のバニーガール。 彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩だった。 魅惑的な彼女の姿は、何故か周囲の人間の目には映らない。 謎の解決に乗り出した咲太は、 麻衣と過ごす時間の中で、彼女の秘める想いを知って...... 次々と咲太の周囲に現れる、“思春期症候群”を抱えたヒロインたち。 空と海が輝く町で、心揺れる不思議な物語が始まる。


声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ、水瀬いのり

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

なるほど、酷評をする人はコレがパクリに見えるわけですね、その価値観を変えるのは出来んのでしょうが、コレがゼロ年代ヲタク文学への愛のあるアンサーであることは明白!

『さくら荘のペットな彼女』を手掛けた鴨志田一先生と溝口ケージ先生が再タッグを組んだライトノベルが原作の全13話のSF、略称は『青ブタ』
『さくら荘』が学園青春ラブコメだったのに対し、長く続いた『さくら荘』でファンの年齢層も上がったことだろうということで、お二人は担当編集の反対意見を押し切り(笑)意図的にターゲット年齢層高めのSF作品にすることで切り返しを計っています
制作はA-1高円寺ことCloverWorks
監督は増井壮一で構成と脚本は横谷昌宏ということで奇しくも“さくら”繋がりの『サクラクエスト』コンビが手掛けました


梓川咲太(あずさがわさくた)はニヒルな高校2年生
梓川サービスエリアの梓川に、花咲く太郎の咲太で梓川咲太
彼はある日の休日、野生のバニーガールに遭遇する
その正体はかつて国民的人気を誇った芸能人で今は休業中の同じ高校に通う3年生、桜島麻衣(さくらじままい)
彼女は有名人でありながら他人から存在を全く認知されなくなった“思春期症候群”と言われる不可思議な都市伝説に巻き込まれているという
思春期症候群に遭遇した経験を持つ咲太は麻衣先輩から「忘れなさい」と忠告を受けるも麻衣先輩が美女であることを含め放っておけず、思春期症候群の世界に首を突っ込み始める
やがて咲太のざっくばらんな性格や隠されていた誠実さに麻衣先輩も心を開き始める…
主人公の咲太を取り巻く6人の美少女と彼女達の身に起きる不可思議現象を紐解いていく青春SFストーリー


今作、正直2018年のテレビアニメの【最高傑作】と言って過言では無いでしょう
放送当時、あまりにも仕事が忙しくて視聴をかまけていたのですが、ラジオ番組でライターの前田久さんが紹介されてるのを機に、完結篇になる劇場版ももうじき公開されることだし、ってことで一念発起して半年遅れでイッキ観してみました


いや、本当に面白い
なんでもっと早く教えてくれなかったんだよ!w
何話が面白いとかじゃなく、全話捨てるとこ無し!
そもそもよく原作をここまで短く纏めることが出来たと思います
横谷さんの一人脚本すっご


あにこれでも2019年4月現在、放送時期ランキングでアレほど話題を集めた『SSSS.GRIDMAN』や『ゾンビランドサガ』や『若おかみは小学生』を抑えてベスト1に輝いています
こーゆー名作をちゃんと評価する辺りが、オイラがあにこれの皆さんを信頼する理由ですねぇ
しかもその内訳が「大絶賛」してる人と「大酷評」してる人に真っ二つに別れているwww
その上での1位って王道中の王道じゃないですかw
『エヴァンゲリオン』かってのw


まずアニメやラノベに詳しい人ほどこの作品に漂う既視感に絶えられないという批評が多いようです
が、その認識は間違っていないと思います
鴨志田先生はハッキリとお答えになったわけではありませんが、この作品は鴨志田先生の青春であり、我々の青春でもあるゼロ年代(2000年~2009年)のヲタク文学への鴨志田先生なりの愛とリスペクト、そしてアンサーが詰まった作品に仕上がっているんですよ
具体的に言うなれば『AIR』『Kanon』『涼宮ハルヒの憂鬱』『化物語』といった作品群へのオマージュが満載なのです
これらの「パクリだ」と声を荒げるのは簡単なのですが、SFなんだけども既存SFファンからは白い目で見られていたこれらゼロ年代ヲタク文学作品達に、愛と敬意と科学的根拠を用いた解答を提示したのが今作なんですね
つまり『青ブタ』とはゼロ年代ヲタク文学の総決算だということです!


例えば有名人であるが故に周囲に溶け込もうと周りとの関係を断ち、周囲も無視を決め込んでいた末に他人から存在を認知されなくなった桜島麻衣先輩の症状
これは観測する事で存在が確定する“シュレディンガーの猫”で説明が出来、誰にも観測されなくなった麻衣先輩は存在が消滅するのだという展開に広がるのです


これSFかー?って批判もある事でしょうw
でもそれまんま『涼宮ハルヒ』の頃に世間で錯綜していた批評感なんですよねw
歴史は繰り返すw


田村里美さんのキャラデザや高田晃さんの作監もあって画面クオリティは凄く高いです
高田晃さんの顔の内側にまつげを描くと『青ブタ』のキャラっぽくなる、という発見は流石のお仕事ですb
2~3話に一度クライマックスを迎える構成なので結構泣くシーンが頻繁に登場して画面からは目が離せない
6話で何度も通り雨を印象付けた上で泣くシーンに合わせて雨降って→雨上がる、って構成と演出もズルいですねぇ、素晴らしいですねぇ


画面が良く出来ているので音響面の演出は抑え目にしてリアリティを追求した、と岩浪良和監督は仰ってました
会話劇なのでセリフを聴かせようということですね
劇伴なんかも控えめです


例えばパク音と言われる咀嚼音がありますが、キャラが飯を食う時に声優に「はむっ」って言ってもらうアレです
今作では食事シーンが多く出てくるのでリアリティ追求の為にあえてパク音はやらなくていいよ、と岩浪監督は指示したそうです
「はむっ」とか言いながら飯を食う人間は現実にはいませんからね
ところがよく聞くと梓川かえでというキャラだけはこのパク音、わざらしく言ってるんですねーw






























いやー、伏線は張られていたー!
怖い怖いw
そもそも久保ユリカさんがシリアスな芝居をしている時点で察しが着きそうですw
あの久保ユリカの説得力の無い声(笑)でシリアスな役を演っているんですよ!?
つまりソコには意味があるわけです
いやはや恐れ入った;


9話と10話で麻衣先輩とは全くの別人を演じ分ける瀬戸麻沙美さんも凄い
岩浪監督曰く、瀬戸さんと石川界人さんは特に指示しなくてもなんでもこなせて若いのに凄いらしいです


あとは双葉理央の孤独感を出す為にアフレコ現場では種崎敦美さんにわざと声を掛けず、孤立するように仕向けたって話も好きですw
種崎さんが可哀想w


そして妙にしっとりとした劇伴
最初に観始めた時にオシャレだけどなんか引っ掛かるなーというか違和感というか異化効果を感じていました
そしてあのEDテーマ…


裏拍を打っている…!コレはジャズか…!


ってなって背筋ゾクってなりましたわ
fox capture planといえばドラマの劇伴なんかで最近よく目にするようになりましたがアニメを手掛けるのは恐らく今作が初
いやまた凄い人達を連れて来ましたね
個人的に増井監督作品はしっとりとしたEDが多い印象です
『すてプリ』とか『サクラクエスト』とか


さて、完結篇となる6月の新作劇場版が今から楽しみで仕方ない
最近『グリザイア:ファントムトリガー』のクリスとムラサキを足して割ったようなキャラがもしいたら最高なんだけどな~、って思った矢先に観始めた『青ブタ』で双葉理央を発見してしまったので好きが止まりませんw
以上、双葉理央の作ったカレーを食べたいけみかけでしたー


「流石けみかけ、ブタ野郎だね」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「もてあましてるフラストレーション」の具象化 

2019.01.05記


原作未読


You've got an easy day …と直ぐ脳裏に浮かんだ方は立派な“かつての青少年”です。

前評判の高さが視聴動機。
ラノベってもう少しタイトルなんとかなりません?家族共有HDDに2018年秋期に並んだタイトル…
「青春ブタ野郎・・・」
「エロマンガ先生(地上波再放送)」
「幼女戦記(同じく地上波再放送)」
言い訳するのがたいへんなのです。


峰ヶ原高校に通う2年生、梓川咲太(CV石川界人)が目を覚まし、自分では見覚えのない一冊のノートに目を向けると、そこには信じられない事が記されていた――。
「5月6日、野生のバニーガールに出会った。」

で始まる本編。思春期特有の不安定な精神状態が引き起こす不思議な現象“思春期症候群”が引き起こすトラブルを巡り繰り広げられる青春ドラマです。
『思春期症候群』もちろん架空の現象です。クラスメイトや家族など人間関係のひび割れ、本人の内なる心の葛藤、確かに思春期にぶつかりそうな問題を引用してヘンテコな現象を仕立てあげてます。その理論的支柱役を咲太の同級生リケジョ双葉理央(CV種崎敦美)が担います。支柱といってもTHE中二感を出すための柱。「人と話すのが嫌い。性格も暗いし、中学の頃は友達もできなくて、一人でずっといた」ような子ですが、彼女の口から「ブタ野郎」と言われるとご褒美以外のなにものでもないですね。
そして先述の野生のバニーガールが本作のヒロイン桜島麻衣(CV瀬戸麻沙美)さん。「桜島麻衣の桜島に、桜島麻衣の麻衣」と自己紹介するくらい自分に自信をもってますが、けっこうな頻度で咲太に赤面したり恥じらったりする典型的!?ツンデレさん。年不相応・年相応な振る舞い、両面性ある魅力的な女子です。なにより咲太をすごい好きなのが良い。

鴨志田一原作で手堅く、数話ひとまとまりのオムニバスで進むストーリーはテンポもよく見易いです。原作1巻につき数話を使い、、、こんな感じ↓

{netabare}1-3話  第1巻「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」
4-6話  第2巻「青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない」
7-8話  第3巻「青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない」
9-10話  第4巻「青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない」
11-13話 第5巻「青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない」{/netabare}

各エピソード毎に別のヒロインを立てる仕様となっており各々これがまた魅力的です。手堅い作風はなにかしら既視感を生むようですが、ベタなものとはそんなもんでしょう。
どのエピソードも、当番ヒロインの魅力とほどよくエモい脚本で飽きません。むしろいい話ばかりなり。ED「不可思議のカルテ」を当番ヒロインが務めたりとこのへんも鉄板でありベタな演出です。
ベタについて、その昔『くりぃむ○ちゅーのたりらリラ~ン』という番組で“クイズよくあるパターン ベタの世界”という名物コーナーがありました。アンケートに基づいて作られたベタなドラマを観ながら次の展開を予想するクイズコーナーです。
そのドラマの完成度がこれまた高くて、ベタとはわかりつつ涙腺が緩む回答者多数。TVの向こう側のこちらも似たようなものでした。私の既視感を挙げるとしたらこんな感じです。


本作が好感なのは、野生のバニーガールが物語の進行上必然性があって“タイトル詐欺”になってないこと。それに咲太と麻衣のカップリングの柱に揺るぎがなく安易なハーレムになってないこと。当番ヒロインに流れることなく作太は麻衣さんが好きで、麻衣さんも埋没せずに要所で顔を出してきます。
ベタな中にも筋を通していることで、数多の類似作品より頭一つ抜けてる感がします。変態的なタイトルは置いといて、サクッと観ることができる良作です。
なんやかんやで桜島麻衣のヒロイン力の高さを満喫した全13話でした。


■余談
{netabare}お前とこのグラウンドで高校生が大声で叫ぶアニメだぞ、とモデルとなった七里ヶ浜高校出身の知人に{/netabare}

{netabare}お前とこが毎度破壊されるアニメだぞ、とグリッドマンでのモデルとなった都立井草高校出身の知人に{/netabare}

このクールは知人の出身高が相次いで登場しました。ウチの母校もそのうち出ないかしら。敷地の広さと雰囲気なら「やがて君になる」の舞台とそう変わらないと自負しとります。



視聴時期:2018年10月~12月 リアタイ視聴

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2020.03.27
《配点を修正》+0.1 麻衣先輩が最強だから(リピート視聴後修正)

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2020.09.22追記
劇場版視聴済み。TV版を気に入った方はわりと必見だと思われる。


2019.01.05 初稿
2020.03.27 配点修正
2020.09.22 追記

投稿 : 2024/12/21
♥ : 118

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

何でこんな避けられそうなタイトルにしたかと思っていましたが…。(「おるすばん妹」の破壊力、原作既読でもヤバい…。劇場版も楽しみです!)

原作がシリーズを重ねていくうちに「まあ、これで良かったのかも」と思えてくる、そんなタイトルですよね。

OP主題歌で、いくつかの原作タイトルに使用されている文字の組み合わせがランダムっぽくチカチカと入れ替わって表示された上で最終的にアニメとしてのタイトル『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』となります。

ということで、ここでタイトルの使われた原作は全部アニメ化されるのかもしれません。
(↑え、マジで…!?)

アニメでは、「バニーガール先輩」以外のシリーズのヒロインも早めにわりと多く画面には出していく感じに見えます。

……と、2話まで観たところでこの後は2話くらい放送時には観られない予定なので取り急ぎ書いておきます。このアニメ化には期待しています!

2018.10.26追記:
第3話目まで視聴完了。原作でいうと1巻目の終わりだったのと話数から考えると、原作1巻に対して3話のペースで1クール=原作4巻分のアニメ化でしょうか。

劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のアナウンスもありましたね。こちらも楽しみです。

2018.10.29追記:
劇場版のタイトルと円盤の収録話数も踏まえて、おそらく下記のようなシリーズ構成になるっぽいです。

※話数が進んだので対応する原作の全タイトルをを記載
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない: 1~3話(先輩:桜島麻衣)
青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない: 4~6話(後輩:古賀朋絵)
青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない: 7~8話(ウィッチ:双葉理央)
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない: 9~10話
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない: 11~13話

なお、劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は原作シリーズ6、7作目の内容になることは公式にアナウンスされていますね。原作は以降も続いていますが内容的にもここでひと区切りという感じなので、シリーズ構成的には妥当だと思います。

2018.12.10追記:
第9、10話でシスコンアイドル編終了。づっきー(広川卯月(ひろかわ うづき))役に雨宮天さんがキャスティングされてました。

公開予定の劇場版以降がさらにアニメ化された場合、そこそこ重要なサブキャラになるはずなのであんまりいい加減なキャスティングはできないとは思いましたが、天ちゃんでしたか…。

残る「おるすばん妹」編は原作でもかなり好きなエピソードなので、楽しみです!

2018.12.23追記:
原作既読であの展開を知っていてももヤバかった、12話ラストのシーン。視聴者(読者)も、ここまで時を積み重ねてあのキャラクターへの愛着が生まれていますからね。

思春期症候群的なエピソードは抑え気味でも、原作の『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』は、読んでて終盤はけっこう泣きそうになってました。

…ということで、最終回を待て(笑)!

2018.12.30追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。これまた本編からシームレスに劇場版の予告があったのですが、この作品については劇場版まで込みのシリーズ構成だったと思うので、まあこれもアリだな。モハメド・アリだ。(邪神ちゃん並感)

咲太くんは高校生としてはかなり大人で良い人なんですけど、その咲太くんも麻衣さんの助け、支えがないと誰も救えないんですよ。そして翔子さんも…。

原作通りなら劇場版で翔子さんの正体について衝撃の事実が明らかになりますので、こちらについても乞う、ご期待!

しかし、1クールで良くここまでアニメ化しましたね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 100

90.0 3 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング3位
猫物語(黒)(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (3381)
19250人が棚に入れました
美しき吸血鬼に出逢った春休みの後、空から女の子が降ってくる少し前。
ゴールデンウィーク最初の日、主人公・阿良々木暦は委員長・羽川翼とともに車に轢かれた、尾のない猫を埋葬する。

些細でありふれたはずの出来事。
しかし、ここから”悪夢の九日間”が幕を開ける。

知らぬまに、『落ちて』いるのが初恋だ。

声優・キャラクター
神谷浩史、堀江由衣、櫻井孝宏、坂本真綾、喜多村英梨、井口裕香

AKIRA さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

勝手に好きになって、勝手に嫌いになって。 勝手に期待して、勝手に失望して。 勝手に憧れて、勝手に幻滅するくらいなら。 最初から知るべきじゃないんじゃないのか。

傷物語と化物語の間の話。なのでまだひだぎさんは登場しないわけですか。

そのためひたぎとの掛け合いを期待したいたのだけれど羽川さんとだとちょっと弱いかなぁと思って見たり

まぁ偽物語ばりのファイヤーシスターズとの掛け合いやエロシーンが序盤多かったかんじですね。

合間の話なのでストーリー的な部分は少し弱いと感じました。
あとTV放送だとCMがあまりにも多すぎますね。DVDででるならそっちで見たほうが良いかも。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
ネタバレ

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

人物語

化物語、偽物語視聴済です、原作読済み、傷物語も読済み
言いたいことは多すぎるから、箇条書きで書きます。
1.OPが大好き~歌は気に入っていますヽ(〃v〃)ノなんか、あったかいー
「perfect slumbers」
作詞meg rock/作曲・編曲-神前暁(MONACA)/歌- 羽川翼(堀江由衣)
これはEDー
「消えるdaydream」
作詞-こだまさおり/作曲・編曲-神前暁(MONACA)/歌 - 河野マリナ

2.会話のテンポが早くて面白い、楽しめてるーこの作品を見ると、化物語と偽物語のこと思い出すよねー懐かしいな、ちなみに個人的には物語シリーズで一番好きなのは傷物語、名作になるといいにゃんー

3.忍野メメなんか、かっこうよくにゃんったんだ~

4.ブラック羽川はセクシーだにゃん~メガネはなくても萌える~

♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚¨゚・*:..。♦

5.{netabare}阿良々木月火の髪型は変わった、偽物語のほうがかわいいと思うけど。{/netabare}

6.{netabare}阿良々木火憐「私はジョギングってそんなに知らないから、加減が分からなくてさー42.195キロ...」ずぶ濡れで帰ってきたシーン、ちょっと気持ち悪くなる.....('д'|l!汗)ぁ゙…
{/netabare}

7.{netabare}ドーナツのシーンは傷物語の伏線を埋めてるよねー「この吸血鬼幼女がこんな生活を強いられているのはやっぱり僕の責任なのだから。春休み以来、一言も喋らない彼女......」って{/netabare}

8.{netabare}「じゃ、3回まわってワンと言え。」ひどいな...、吸血鬼幼女かわいいなー、回り方も(飛んでる?){/netabare}

9.{netabare}妖刀心渡り、長くてかっこういいな、日本刀はどう見てもすごく魅力的な芸術品。{/netabare}

10.ストライクさんの質問:
{netabare}「誰か暦が羽川を思う本当の気持ち
諦めなきゃいけない理由を教えて下さい。m(_ _)m」{/netabare}


{netabare}第3話、暦はこう言ってた「...だけど、月火ちゃんの言う通りだ。あいつの事は たまらなく好きだけど...でも、この気持ちは恋じゃないな、もう とっくに 恋を超えていた...一生一緒に居たいところか、だって僕は羽川の為に死にたいと思ってるんだもん。」{/netabare}

{netabare}あと羽川は暦のことが好き、暦は気づいてなかったんです、第4話の時忍野メメは「...結婚しちゃえばいいじゃん...好きって言わなきゃ好きってことにならないわけでもないように、軽はずみに言えない言葉は誰にだってあるよね、阿良々木君」って以上、私はこう思ってるんです、ご参考になっていただければ、嬉しいです。{/netabare}

11.{netabare}「不幸な女子なんて、萌えるだけだろう」ォォォォッォォォォォΣ(´▽`ノ)ノォォォォォォォォォォ!{/netabare}

12.{netabare}「僕は下着姿のネコミミ女子高生に、欲情してるだけなんだよ」∑((((((゚д゚;ノ)ノ{/netabare}

13.{netabare}最後、くれぐれも二度ねするな......(´ー`;){/netabare}



※人はきっと裏と表がある、でもどっちであろうと本当の自分を認めて、
そして、受け入れるべきだと思う。2013/1/4

投稿 : 2024/12/21
♥ : 108
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

う~ん 暦の気持ちを理解するにも、ちゃんと「傷」から見せて欲しい!

原作 未読 
アニメ 化物語、偽物語 視聴済み



感想だけ~

映像は綺麗で、言葉使いは相変わらず、とても楽しく拝見できました。

{netabare}
この「猫」の前に、「傷」で、暦は羽川に命を助けられた恩があるそうです。(そう教えてもらいました。)

序盤で、暦が妹の月火に、「気になる人がいる」って相談しました。
内容は殆ど「恋」に目覚めた「それ」でした。

暦のセリフに「だいたい僕、人を好きになった事ないんだよな~」って言ってたから、
じゃ初恋じゃん!って思ったんだけど。。。


終盤、怪異の羽川とのバトルで~

怪異にワザと心を委ね、両親やその他の人達に危害を加え、
自分を頼らず、同情を求めた羽川に・・・・
「羽川にとって自分は頼られないその程度の男」だと、勝手に自己解決してしまったのかな?

だから好きから恋に発展しなかったのかな?


バトル後~

アロハシャツの忍野に、
「阿良々木は、てっきり委員長さんに恋しちゃってるんじゃないかと思ってたけれど・・・」
って言う問いに、
暦は、「バカ言うなよ。僕は羽川に恋しちゃってね~よ」
って答え、(そう言う事にしておこう、それが一番幸せだ)って心に言い聞かせます。

これって、好きだけど、好きになってはいけないパターンだよね~!?
q(T▽Tq)

そして最後に暦が語るシーンで、
「だって僕は、羽川の事を好きでもなんでもないのだから・・・」
「あいつの事を好きだなんて、一生言う事はないんだから・・・」
「僕はいつか、お前以外の誰かを好きになる」
「お前以外の誰かと恋に落ちる」
「お前が忘れてしまった、この黄金色に輝く9日間を、僕はいつまでも未練たらしく覚えていて、きっと忘れる事はないんだと思う・・・」
「高校三年生のゴールデンウィーク、18歳の5月、 阿良々木暦の初恋ではない何かが失恋した・・・僕は階段を上る・・・」

結局、
本当は、暦は羽川の事好きだったんだけど、
恋しない方がいいと、勝手に自己解決してしまった訳なのかな~。
 
追伸
暦のした事は、よくある作品で、一番好きな人と結ばれず、その人の事を自分の中だけにしまい込んで、他に自分を好いてくれる人と結婚して行く、昔のヒロインみたいな感じでした。(乙女か!)

暦に一言
「勝手に自己解決してんじゃね~よ!」
「ガハラさんにも失礼だ!」って言ってみる。(-ω-)

間違ってたらゴメンなさい。 (〃゜д゜;A アセアセ・・・
{/netabare}
何にせよ、傷物語を先に見せて欲しかったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 85

90.2 4 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング4位
偽物語(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (6966)
31507人が棚に入れました
大ヒットアニメ『化物語』の続編にあたる作品。主人公、阿良々木暦が溺愛する2人の妹“ファイヤーシスターズ”に振り回されるお話。ファイヤーシスターズの実戦担当、阿良々木火憐。暦の妹である彼女が対峙する、「化物」ならぬ「偽物」とは!? 「化物語」の後日談が今始まる―西尾維新ここにあり!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、ほんものになるための戦いだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、喜多村英梨、井口裕香、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、坂本真綾、三木眞一郎、白石涼子、早見沙織
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あとはAC待ちっすな

完結しましたけど、まぁなんというかお話自体はつまらないっすよ。
もともとだから。どうしようもない。くだらなくて面白い雑談でできた原作なんで。
勘違いしてる人が多いが化のアニメ化記念いや、メディアミックス戦略で書いてる作品のはずです。
2年前にはアニメって準備なにかしらはじめるのが普通です。
下巻ではもう明らかにアニメのことばっかかいてるしな。
ファン向けの後日談をみたいなお話を、短期間で書いた内容のため化や傷ほど面白いわけがない。
化の話を2倍以上に伸ばしているだけです。
原作読者たちのなかでは物語シリーズでブービー争いに余裕で参加するお話かと。
しかし、重要な新キャラたちが登場するのと物語がまったく進まず、終始下らない会話がつづくのが個性。むしろよく雑談で2巻埋められるわ。




{netabare}
アニメ化に際しては特にこれといった意外な、おもしろみのある見せ場がなくおわったなぁ・・。貝木のデザインがどうも気に食わないがなんかだんだん変わってるからいいや・・。
最終回を期待していた原作ファンはガッカリかもしれん。
おれもちょっと・・え?・・ですわ・・
現在活躍中のラスボスさんと、傷のキスショット以外では、阿良々木君の最強の相棒で最大の隠し玉の18歳verの忍ちゃん、
あの姿は激レア。なのにビシっとかっこいい演出もなく、うごかなすぎて棒じゃんか。戦えといってるんじゃない、かっこよく描いてあげてほしかった・・・。
手抜きだといわれても仕方ない仕上がり。でもお風呂とか歯磨きとか肝心なとこだけは抑えてあると。
結局傷物語までの場繋ぎ作品と捕らえるのが妥当か。

1話以外八九寺成分が取られたからちょっと不機嫌です。
あと忍のゴージャスなジャ-ジみたいななにか、とスニーカー姿を一番期待してたのにあのドーナッツのパーカーとミニスカはなんだ。いや、なんじゃい!!自信がない、思いつかないから逃げましたね?

個人的問題はこの有り様を見てると続編で『ハートキャッチプリキュアファン』の阿良々木がなかったことにされそうで恐ろしい。
劇伴は好きです。サントラちょっとほしい。BD買えってか・・。偽は借りるだけでいいなぁ・・。

借りてきたのでAC 

2巻がすごいwヴァルハラコンビさすが・・両名廃スペック声優さんなのでしゃべりっぱなし、ボケっぱなし。前作と同じく全然関係ない話だけで終わるwあまりのマシンガントークすぎて編集点らしき一瞬の間をみつけると安心する。どこまでがガチ収録なのかわからないけど。
ワンブレスで喋る量とペースがぱない。

AC聞くたびに先生は天才だと思う、で、これがアニメ版の本当の面白さだと思うwその場で推敲、改訂しながら収録すると聞いたが、あの一般人には無理なしゃべり、タイムとかどやって測ってるんだろうか。タイムシートたいへんなんだろうな・・

で忍ちゃんが無修正になってもう何も怖くない状態なんですけど、、突起物があるカットが・・。高齢者だからいいのか。




以下リアルタイムな覚書
__________________________________________________________

どこがおもしろいのかわからないのになぜか見入ってしまうあなたに・・

忍ちゃん回が非常に印象的なので、昔習った記憶の掘り起こしもかねて、演出についてほんのちょっとまじめに書いてみようと思います。アホなこと書いてばっかでもいいんだけど。
映像業界の人や、ディープなアニメファンからしたら基礎中の基礎なのでそういった方はまぁ笑って流してください。むしろ指摘があればお願いします。

忍ちゃん回の個人的勝手なポイントは、
・尺、やリズムの都合上、忍、暦、互いの立場の説明をかなり省いている。
・本来傷物語が先に発刊されてるため、原作どおりに展開出来ない。
・しかし偽どころか、物語シリーズすべてを通して、相当重要な回。てか偽では地味に一番重要。
・大事なシーンは舞台を観ているような真横からのカメラワークでほぼ構成されている。

映像作品すべてにおいて、基本、画面右側(上手、かみて)は強い、主役、正義、ポジティブ、安定感などを、左側(下手、しもて)は弱い者、ネガティブ、安心できない位置、しかし逆手にとって心を許せるものがいるべき位置、などを表します。

作中ではかならず暦君が右にいます。原則に照らしあわすと主様というとおり、暦が上の立場にあることを表してることになります。相手は伝説の怪異なのに。
あとは忍がロリっこでかわいい人物だから左に来るということもあてはまります。

シャンプーのシーンでもそうです。あの行為、原作では忍に服従を示す証というちゃんと意味があるのですがあえて省いています。話の意味分からなくなるからでしょう。
普通なら斜め後ろから、前からが常識なシーン(実際につかっていますが)でも真横からの視点を非常に強調しています。エロ優先ならシャワー自体が右にきてもいいんです。
そもそも建築設計的に、あの位置にシャワーがあるのは不自然です。
でもここではそっちがメインではないのでちゃんとお約束にしたがって左。
暦君があくまでも主様のようです。

先に述べた原則は、どんな映像でも当てはまり、昔から我々のDNAに刻まれているからだと持論する学者さんもいるとか。
そこまで大げさでなくても映画やアニメを何本も見てきていると勝手に学習しているんです。一見シンプルに見え、会話がよくわからない謎の二人のラヴラヴ入浴シーンでもなんか理解できるのはそのため。
蛇足ですが、実写の場合はカメラ位置やセットの都合などなど、お約束をはずさまければいけない場合があります。
朝ドラとか典型じゃないでしょうか。普通にムリなんです。
アニメでもシーンの繋がりで外したりもしますし、背景の使いまわさないかんのかな?ってのも見受けられます。
そこまで気にしない監督、演出家さんもいらっしゃるそうです。


次はお家芸の紙芝居について。
こちらはもちろん制約ある制作費の中で最高のものを作ろうと生まれた手法であると考えるのが妥当でしょう。
サブリミナル的なテロップも含め、エヴァのパクリだといわれればそれまでです・・・。

人間がトメ絵で我慢できるのは3秒くらいが限界といわれます。それどころか被写体に少しか動きがない1カットでもあまり長い時間は耐えられません。
映像における3秒ルールです。
実際に他の映像作品をみればわかると思います。
カメラが動いたり、カットが変わったりと、かならずなにかしらの映像の動きがあります。

シャフト作品ではその不快感をうまいこと逆に利用して、なにか重要な説明をするシーンであることの暗示、背景にとんでもないことが書き込んである、次にすごいシーンが来るかもしれないという期待感を煽ってきます。これが止めが多くても飽きない理由になります。嫌いな人はどうしても嫌いな理由でもあります。
エロシーンだからなめ回してってのもあるけどね・・・。
この手法はもう、絶望、まどか、化といったシャフトブランドを作ったからこそできる芸当かと思います。何本かみてると覚えてしまっていて反応してしまうんです。

この例ではけだるい雰囲気から一転、忍ちゃんが左から突然急激な速度で動き出します。見てる側はこういうのを期待してまってるわけですから・・もうパブロフの犬状態・・・。
また左から突撃してくるというのは成長、変身を表すといわれます。弱者→強者へ変わる。ということです。ここで暦の右にくれば寝首を掻いたことになるのですが、忍ちゃんはいい人なのでそんなことしません。ただのフェイントで、急停止してかわいく手錠を食べちゃうわけです。
しかし、このシーンだけで見事に忍というキャラがどんなやつなのか、言葉を使わないでシンプルに表現してます。静から動で一瞬の恐怖を視聴者に与え、かわいく鉄を食う・・。不気味です。
暦くんが原作のように忍の凄惨さw?を語らないで済みますし、印象に残ります。これで傷物語を語らないでもなんとなく忍の人物像、二人の関係が分かることにもなります。

これらを踏まえての応用編。
シャフト作品は止める代わりにこの映像の基本をかたくなに強調してきます。

たとえば、まどマギのマミさんのシーン。もうなにも怖くないポーズでは上空左向きのライオンキングな王者のポジショニング、シャルロッテに0距離でぶち込むときはまだ右に位置します。ですがなぜか不自然にティロフィナーレで左に移動します・・・。これがなにを意味するかはお察しの通り。。。。
これには大前提として右からのティロフィナーレを事前に視聴者に見せておく必要があります。
この一連の流れが本能的に視聴者に刷り込まれ、あの作品独特の不安感が発生します。すこしでも不自然なカットがあるといちいちなにかのフラグに見えるんです。
よく言われる『3話がすごい』のは厳密には不正確で、3話までの流れがすごいんです。

偽物語では第一話。いつの間にか八九寺が主役のポジショニングをぶんどります。以後物語が終わるまで右が基本。それだけでなく、隣ではなく前を歩くしあげくEDも特別仕様w。八九寺が主役の話、という解釈でもいいと思うのですが、この場合はこの八九寺との会話が非常に重要なファクターになってるよってことの主張であると感じます。それが分かるまでは1ヶ月から2ヶ月のブランクがありますし、そもそも物語シリーズのお約束を知らない人は雑談にしか見えません。そう考えると製作側はなんとか八九寺とのシーンを視聴者の頭の中に留めておいてほしいわけです。

以上ダラダラとしたつたない文章で申し訳ありませんが、こんな感じで作品を観ていただけると多少は楽しめるのかなと・・。
傷物語は劇場作品としてはちょっと膨大な分量なのであまりないと思いますが、基本はおなじようなことをしてくれるかと思います。


___________________________

シャフトの手腕が期待される作品。
国民を真のヘンタイとして目覚めさせるか否か!時期的に後日談、ファンディスクみたいな作品なので内容はない。エロしかないから注意。
原作を意識するならロリかっけー真宵ちゃんフリークの私にはバイブルになりかねない。
千枚通しもってwktk待機してます。

思い出したけど歌って踊るエンディングの公約はどうなんだろ。いまさら感があるとかいいつつ、やってくれないのか?
貝木さんのビジュアルが・・・・原作の描写と1ミクロンもあってねえww。


第一話視聴
はじまりました。ちっちゃい妹がひたすらエロかったです。
案の定、真宵ファンのロリかっけーお友達にはたまらない第一話。
安定の紙芝居っぷりと、声優の限界に挑む展開の速さ。
間のとり方はやっぱりすごい。
王者の誇りか、えらい強気でパロディ、メタ発言は原作通り。
キャッツアイのマネキンのとこオチが見えたがうまいな。
イヌカレーさん参加?なんか音楽からなにからちゃんと化のままだけど、まどマギっぽくなってます。
作画が少し変わって真宵ちゃんがくっそかわいい。
最初は穿いてたのに最後のカットあきらかに穿いてない。
一周回ってパンツを描かない勇気か!!
いきなり最終回みたいな終わり方だった。

2話視聴
とりあえず前回小さいの、今回大きいのを紹介って構成なのかな。
そんなことよりエロいね・・・駿河のほうがいいな。あのムキってるのが。髪は長くてもどちらでもいい。あのユニ上だけのエロさがやばい。
で、撫子さんおつかれさまっしたww次はACですね。BDでのDJ撫子と踊るEDに改変を期待して寝る・・。

3話
貝木さんが最初の絵とちょっと違う。さすがにあれはねーなw。声もかっこいいぜ。
ヒロインのクセに大きいほうが出てこないというのはあいからず。
OPがガハラさんの時点で妹出ないよフラグなんすけど。
やっと話が始まったわけですが・・・
のぶえもーん!マダー?

4話
忍ちゃんキマシタワー!!幼女の裸はどうでもいいが、暦キュンの股間をなぜ必要に写し続けるのか?
原作どおりなのはいいけど、まーやなのもいいけど。

5話
前回の股間はこれのためかw忘れてた。
で、カラダ拭くシーンがかなりカット、小さい妹が占拠して寝てしまったのでたしか兄の部屋にいく。あれでは連込んだみたいだ。あと裸にしなかったっけ?・・・実妹を裸にする勇気!!がさすがにないのか・・。まぁ読んだのがだいぶ昔なので忘れた。

かれんビー 終了。
前半は冷汗的な意味で笑えたが、「あべし」な挿入w、イメージ映像、劇中劇ならもっとやってほしかったわ。瞬間移動→スレッジハンマー、手を使わないならいっぱつ蹴りやってくれるとおもったに。・・叩きつけただけだと・・・。あの蹴り上げでフラグだろ・・
本音を言えば劇場ビバップみたいなのがよかったが・・そんな金も時間もねえな・・。原作にこだわるのもわかるが・せめてやるならジャッキー映画のパロにしてほしかったなぁ・・。
フランケンシュタイナーも原作準拠だっけね。

つきひフェニックス開幕
にわか和服マニアなのでくるかなぁておもったけどやっぱりきた音頭系w曲自体はいたって普通なので聴きやすい。四七抜き?と思しき和風な音と開幕の合いの手が気が抜ける・・。はぁドッコイじゃねえよ・・。まさか四七無い→死なない?w三がなくて四音があるきがするから考え過ぎか・・。それでもシ(七)がない、死なないになるな・・・。撫子と同じか。よくまぁ。。考えるわ。
待望の歯磨き回、この作品はこれだけのために存在する。
ひたすらエロかった。10分あえぐとか・・声優さん乙です・・。これでもう思い残すことはありません。あとはACでガハラさんが来るのを楽しみにしています。
下手にひねりもせず、ド直球エロだったけど背景のTVで『全力坂』が流れていたのが爆笑w

ねーさんとキメ顔の娘登場
落ちがうまかった。あそこで止めるとは。
後2話だとバトルは短めか・・。


ミスド回
畳み掛けてくるのは既読者はみんなわかってたことだろう・・。貝木との雑談楽しいのに。。カットされた。肝心のロールスの話もないままか・・。
テンポを考えるとシカタナイネ。それにしても妹のおっぱいを故意にさわる、踏みつける作品はなかなかねえな・・。

11回
19歳の忍ちゃん。原作のときはワクワクしたが、実際みるとそうでもないな・・あとかっこいいジャージ姿じゃなかったっけ。 まぁ幼女のほうがいいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64
ネタバレ

cross さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

独自の価値観を押し出しているので万人受けは難しいが、演出と会話劇は共に秀逸!!【総合評価:89点】

2012年冬に全11話で放送された作品。

化物語の続編、化物語でも登場していた主人公、阿良々暦の妹、火憐と月火
ファイアーシスターズの二人をメインに据えた作品です。
化物語の続編にあたるので、やはり前作視聴は前提ですので、化物語を未視聴の場合、まずはそちらから。
そして、独特の演出、雑談の物凄い割合、と言った、この特徴を面白いと思えたのなら、この作品を見ても損は無いと思います。


かれんビー7話、つきひフェニックス4話の全11話構成


かれんビーは7話と多いが、それは化物語でのヒロイン達の登場などに充てられている時間が多い為にあります。
その為、かれんビーでは会話劇に費やされる時間がつきひフェニックスと比べるとかなり多い。
よって中々話が進まず、テンポが悪いと感じる方も多いかもしれませんね。
ですが、この作品の魅力は会話劇による所が大きいと自分としては思っていますので、各ヒロインとの会話が目白押しのとても良い流れと受け取りましたね。

つきひフェニックスは、4話とかれんビーに比べると少ない話数
しかし、会話劇は勿論健在、本筋の話も個人的な意見ではありますが、つきひフェニックスの方が好きです。
まぁ、戦闘シーンには不満が残ってしまいました。
元より、化物語でもあまり絵に動きが無い演出、まぁ手抜きと言う声もよく聞かれますが……
その演出自体は、独特の特徴として受け取っているので、別に不満はありません。
化物語でもそうだったのですから、偽物語でその演出で来るのは寧ろ当然、その演出を特徴として受け止めているから偽物語も視聴したのですし
でも、やっぱり戦闘シーンはもう少し動いて欲しかったと言うのが本音でしたね。


化物語よりも映像面は洗練された印象を受け、映像面においては変わらぬ独特の演出と美しい作画に大満足
そして、エピソードが変わる度に変更されるOP
かれんビーの『marshmallow justice』
つきひフェニックスの『白金ディスコ』
疾走感溢れるアップテンポの曲と和風テイストながら耳に残る曲
どちらも、火憐と月火のキャラクターをイメージさせるにぴったりの曲でOPの映像もどちらも申し分なし。
更にひたぎの歌う「二言目」までも良曲とOPに関しては、化物語同様に大満足です。


そして、『偽物語』と言う題名だけあって、作中では偽者と言う言葉に関して、さまざまな考えが披露されていましたね。
偽物と本物、正義と悪と言った対立する立場に対しての自己の捉え方を存分に見せ合っていましたね。
暦の考えは勿論、他のキャラも偽物と本物、正義と悪と言った事柄に確固たる持論を持ち合わせていて、考えればそれだけ深まっていく様なテーマを投げかけていました。
その点においては、化物語よりもテーマ性では特化していましたね。
とは言え、完全なる答えなど存在しないようなテーマですので、爽快感はちょっと低い。
やはり主人公である暦の価値観を前面に押し出し、物語もやはりそれにある程度影響されて動くので、暦の価値観をどれだけ理解、許容できるのかはこの作品への印象を決定するに大きな要因
腑に落ちないと言う方も多々出るでしょう、これはもう本当に視聴者の性格やら考え方ってのが結構影響するようにも思えます。

やはり、結構偏っているのかな?と言った価値観を前面に出し、それを中心に動かすので、若干、疑問や違和感も多くなるでしょう。
単純に映像面と会話劇を楽しむ事に要点をおけば、化物語より向いているかもしれませんね。
両方、妹をメインに置いていますので、化物語とは違った兄妹愛と言う要素があるので、完全に化物語と同じテイストと言った感じでもない。
化物語と比べると本筋の話はクセが強い為、どうしても万人受けはしない感じは否めないですが、まぁ一度視聴して、自分の偽物と本物、正義と悪と言った考えを練ってみるのも面白いかもしれません。
自分としては、化物語から続く特徴を堪能できましたし、本筋の話でも色々と各キャラクターの持論について、考えてみたりして楽しめました。


結構な個人差が出る作品だと思うので、化物語を視聴の上、一度視聴しても損は無いと思います!!


最後に余談ですが、個人的にDVD・BDのオーディオコメンタリーが今から楽しみでならないです。


DVD・BR 第1巻(第1話・第2話) オーディオコメンタリー視聴
副音声 戦場ヶ原ひたぎ・羽川翼
裏音声 阿良々木月火・千石撫子

{netabare}さてさて自分としては、本編と同レベルで楽しみにしていたオーディオコメンタリー
今回も視聴させていただきました。
第1巻はなんとオーディオコメンタリー2本立てとあってもうそれだけで大満足でした。
副音声は戦場ヶ原ひたぎと羽川翼のお二人、化物語の第1巻のオーディオコメンタリーを演じたコンビ
ひたぎ独特の鋭利なボケと翼の的確なツッコミのコンビネーションは終始安定感抜群でした。
このお二人、第1巻の副音声を担当する割に、ひたぎは冒頭の拉致監禁、翼に関しては出番ゼロ
無論それを自虐ネタにしたり、化物語ではひたぎにはひた隠しにされていた撫子の登場シーンやらも魅力でした。
そして、この第1巻の特徴である2本立てオーディオコメンタリーに対してもひたぎが常に牽制を入れている辺りも芸が細かいなと感心しちゃいました。

裏音声は阿良々木月火と千石撫子の中2コンビ
化物語では、月火と撫子が小学生の頃に友達だとは言われていたものの実際にはこの二人の絡みはなかっただけにこの中2コンビは斬新でした。
まぁ想像に容易く終始月火の暴走気味なテンションに撫子が振り回されると言う構図
テレビ放送では流れずWeb配信となっていた次回予告までしっかりとネタに入れてくる芸の細かさは裏音声でも健在
ちょっと支離滅裂な感もありましたが、副音声の2人は本編での出番が無いのでこの裏音声の方がどっちかと言えば従来のオーディオコメンタリーっぽい感じではあったかもしれません。

第2巻は戦場ヶ原ひたぎと神原駿河のヴァルハラコンビ登場
化物語でのオーディオコメンタリーでは一番オーディオコメンタリーらしからぬ展開を繰り広げ、もうこのコンビではやらないとまで言っていたあのコンビ
さてヴァルハラコンビは次回のオーディオコメンタリーをどの様に仕上げてくるのかとても楽しみです。

皆さん、オーディオコメンタリーでも会話劇は健在、一見の価値ありだとおもいますのでお時間があれば是非一度視聴してみて下さい。{/netabare}


DVD・BR 第2巻(第3話・第4話・第5話) オーディオコメンタリー視聴
副音声 戦場ヶ原ひたぎ・神原駿河

{netabare}今回の第2巻では、化物語の第3巻『するがモンキー』でオーディオコメンタリーを行ったヴァルハラコンビが再び登場
今回も前回同様に本編の内容に触れずにハチャメチャなトークを繰り広げるのかと思っていましたが、思いの外に全うなオーディオコメンタリーでスタート
とは言え、画面と関係ない雑談も勿論かなりの量を組み込まれていますし、その雑談がキャラの掘り下げにもなっていてオマケ要素のオーディオコメンタリーにも関わらずレベル高いです。
第1巻から続投のひたぎ、パートナーが羽川翼から神原へと変更されているので、ひたぎがツッコミに回るパターンが増えましたね。
とは言え、ひたぎもひたぎで確りとボケて来ますので、ひたぎと神原の両者がツッコミとボケを見事にこなしていましたね。
ボケとツッコミを分業にしていた第1巻より笑いに幅があった様にも思えました。

本編では披露されていないヴァルハラコンビの様な組み合わせの会話を楽しめるのも、このオーディオコメンタリーの醍醐味ですね。
第3巻は、八九寺真宵・忍野忍の怪異コンビが担当
勿論、今まで絶対になかった組み合わせですので、どんな展開になるのかは未知数で今から楽しみです。
とは言え、ヴァルハラコンビ以上にオーディオコメンタリーとして成り立つのか疑問なところですねww

因みに第4話では、TV放送時とは違って忍が……
まぁ、本編同様に楽しめるオーディオコメンタリー、皆さん是非視聴してみてください。 {/netabare}


DVD・BR 第3巻(第6話・第7話) オーディオコメンタリー視聴
副音声 八九寺真宵 ・忍野忍

{netabare}かれんビーのラストを飾るオーディオコメンタリーは怪異コンビ改めロリコンビ
化物語ではオーディオコメンタリーを当てていない忍が今回初登場
まさか、ヴァルハラコンビを超える、想像以上にハチャメチャな展開になってしまいました。
本編では再現されることの無い二人の組み合わせわ、終始『ロリ』と言う単語を連呼すると言う前代未聞のコメンタリー
過去のオーディオコメンタリーと比べても、本編への触れなさっぷりは際立っていましたね。
序盤、八九寺のテンションに押され気味な忍も後半につれ、徐々に会話が噛み合ってくると、中々のコンビネーションを見せてくれました。
収録現場に暦がいると言う設定でそれをネタにし、暦を意識した会話運びは今までとは一味違うテイストでした。

第四巻では遂に本命、ファイヤーシスターズが登場
かれんビーにも関わらず登場しなかった火憐がどのようなオーディオコメンタリーを行うのかに注目したいところです。{/netabare}


DVD・BR 第4巻(第8話・第9話) オーディオコメンタリー視聴
副音声 阿良々木火憐・ 阿良々木月火

{netabare}物語はかれんビーからつきひフェニックスに変わり、大本命となるファイヤーシスターズによるオーディオコメンタリー
何だかんだで、この二人の会話は化物語の次回予告がほとんど、実質二人の会話はこのオーディオコメンタリーで初と言う感じですね。
第一巻での月火のピーキーさは相変わらず、ですが一巻とは違って相手は火憐、しっかりと扱いは心得ている様子
月火と火憐、どちらが暴走するでもなく終始安定した面白会話を繰り広げてくれました。
内容としては暦とファイヤーシスターズの私生活に迫る内容、仲が良くないと公言してますが、異様なまでの仲良し兄弟っぷりを見せてくれました。

第5巻では、火憐と神原のオーディオコメンタリー
この第4巻で面識を持つ事となった二人、作中ではこの二人がどんなやり取りをしたのかが明かされていませんでしたが、その辺に注目したいです。{/netabare}


DVD・BR 第5巻(第10話・第11話) オーディオコメンタリー視聴
副音声 阿良々木火憐・神原駿河

{netabare}火憐と神原、4巻で初めて面識を持った二人によるオーディオコメンタリー。
どちらも基本的には暴走しがちな二人、どうなるものかと思っていましたが神原の方が上手くバランスを取ろうと四苦八苦してましたww
前回とは違い火憐の暴走も神原を相手にしているとあり、神原を無駄に持ち上げようとする方向
まるで、神原が戦場ヶ原や阿良々木を持て囃すかのような形ですが、普段と立場が違う神原のやり難そうな感じが随所に見られました。

火憐のバカっぷりは4巻より、この5巻の方が際立っていたし、怪異である月火に対しての見解も聞けたりと、以外にこの5巻のオーディオコメンタリーは火憐のキャラをかなり深く表現できていたのではと思いました。
こう言った本編では知りえないキャラクターの本心などを語ってくれるのが最大の魅力だなと改めて感じました。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 112

アラサー男子ing さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

化物語まで嫌いになってしまいそうです…。

化物語が大好評だったということで、アニメファンの期待も高かった今作。
この作品ほどスキ・キライがはっきり分かれるアニメも珍しいと思います。

私はちょっとダメでした…。
妹たちとのエッチなやりとりが、観ていて不快で不快でたまりませんでした。
実際に(仲も悪いし全然かわいくもない)妹がいる私には気持ち悪いシーンの連続でした。
阿良々木暦がだんだん嫌いになってきて、危うく化物語まで嫌いになりそうになりました(笑)
アニメ好きな女子中学生はどんな気持ちでこの作品を見ていたのか気になります…。

正直、アニメを見続けたのがこんなに苦痛だったのは初めてでした。。。
大好きなガハラさんが画面に登場することだけが楽しみでした。
ガハラ愛がなければ、間違いなく途中で挫折していたことでしょう!

ただ注目作ということもあり、さすがに作画や音楽にはかなり力が入っています。
いわゆるシャフトの本気ってやつですね。
好きな人はトコトン好きな作品だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

91.4 5 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング5位
<物語シリーズ>セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★★ 4.2 (3427)
20245人が棚に入れました
とある田舎町の男子高校生・阿良々木暦は、街に現れた瀕死の女吸血鬼を助けたことがきっかけで、吸血鬼もどきの人間となってしまう。女吸血鬼はその力を封じられたものの、「怪異の王」たる吸血鬼の出現はこの街の霊的エネルギーを乱し、様々な怪異の類が出没するようになる。暦はそうした怪異に憑かれた少女と出会い、彼女たちを助けるうちに人間的に成長していく。

声優・キャラクター
神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、坂本真綾、喜多村英梨、井口裕香、三木眞一郎、阿澄佳奈、根谷美智子
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

恋物語今夜1:30~ 再/一挙放送のスケジュール

5/26 今夜 恋物語 MX 1:30~3:30          ←★いまココ★
5/29 木曜 ひたぎクラブ niconico 21:00~
http://live.nicovideo.jp/gate/lv180234158
5/31 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/2 月曜 まよいマイマイ niconico 21:00~
6/5 木曜 するがモンキー niconico 21:00~
6/7 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/9 月曜 なでこスネイク niconico 21:00~
6/12 木曜 つばさキャット niconico 21:00~
6/13 金曜 つばさキャット niconico 21:00~
6/14 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/15 日曜 化物語一挙放送 niconico 17:00~
6/21 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~
6/28 土曜 キャラクターコメンタリー放送 MX 23:30~

8/16 土曜 花物語 一挙放送 MX? ??:??~

──────────────────────────────────
終物語(下)に入っていた広告の偽物語プレミアムアイテムボックスの忍にまた短篇集が付いて来るようですね。
今度は完全受注生産のようなのでガハラさんの時みたいにあまらなさそうなので予約しなくては…何処で…?w
ちなみに予約締め切りは7/1発売は11/21

7月には化物語のKeyAnimationNote下巻が発売されますが、アニメジャパンのイベントで先行販売チケットを売ってましたね。行けなかったのでオクで手に入れてハガキ送ったし届くの楽しみだ!
BDも7月に届くし今年の夏は暑い!じゃなく熱い?w


原作既読(終物語(下)まで)。

2クール全23話+総集編3話+花5話
セカンドシーズンの構成
『猫物語(白)5話』総集編Ⅰ
『傾物語4話』総集編Ⅱ
『囮物語4話』総集編Ⅲ
『鬼物語4話』『恋物語6話』
☆2014/05/31から☆
『花物語5話』


ファーストシーズンは
『化物語(上・下)』『傷物語』『偽物語(上・下)』『猫物語(黒)』の6巻。

セカンドシーズン←★今ここ★

ファイナルシーズンは
『憑物語』、『暦物語』、『終物語』(上)(中)(下)、『続終物語』の予定。現在終物語(下)まで刊行されてます。
そして物語シリーズがいよいよ完結しました。
見事に化物語からの伏線やら色んな物語からの伏線が全て回収されました。
ただ個人的に予想していた終わり方と違った形になってしまったので予想は見事にはずれてしまいちょっと残念でしたが続終も楽しみですね。
続終からはアフターストーリーかな…?


■関連サイト
公式サイト:http://www.monogatari-series.com/2ndseason/
講談社BOX公式:http://bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/topics/nishio/
まとめWiki:http://www40.atwiki.jp/nisioisin-anime/


□猫物語(白) あらすじ等
{netabare}主人公:羽川 翼(cv.堀江由衣)
OP:chocolate insomnia
作詞 meg rock 作曲・編曲 神前 暁 MONAGA / 歌 - 羽川 翼

ファイヤーシスターズに関わっていた怪異―蜂と不死鳥の事件のあった夏休みが終わり、私立直江津高校は二学期を迎えようとしていた。翼は二学期早々、巨大な虎の怪異に出会う。

その日、翼の家は火事になり全焼する。行くあての無くなった翼は学習塾跡や戦場ヶ原ひたぎの家、阿良々木家、と寝床を転々とするのだが、原因不明の記憶の欠落に悩まされる。もうひとつ、困ったことに暦が新学期から行方不明になっているのだった。{/netabare}

各話感想(文字数限界に達したので感想途中まで
{netabare}第懇話
『つばさタイガー其ノ壹』
001
ルンバこんな煩いのか。
OP
なんとも可愛らしいOPになっちゃって。
羽川さんのイメージとなんか違うw
なんか切ない感じが欲しかったなぁ
002
朝飯うまそうだ。
シャンプーとかコップも3つあったな
絵で別々の調理器具の違い見せられると衝撃度が上がるなぁ。
003
戦国時代の合戦の上りみたいなのがいっぱいささってるのは何を表しているのだろう。赤多め白数本。
004
白虎かっけぇ!概ね想像通り。おっ?声誰だろ。メッチャでかいな。
005
ガハラさんのシャフ度は健在。
結構無駄話はカットされてるようだ。サクサク進む。
あれ?羽川さんこんなに細かったっけ…
もうちょっとぽちゃっとしてたような。
目の中に目の保養w
寄りかかったガハラさんなんかまっすぐピーンとしすぎじゃないか?こんなもんかな。
006
自分以外の誰かに助けを求める事が出来ない。なんという不労者生活。
CM
009
ガハラさん泣いてる所も可愛いなぁ…と思ったら一瞬凄い顔になってたな。
声が完全に別物になってるぞwガハラさんの声のまま泣くのは難しそうだなぁ…
010
羽髪さんになってる羽川さん可愛いw
なんでグレーのスウェットなんだw
化物語の時の可愛いパジャマどうしたんだよw
011
羽川さん口説くなw髪型直さないのかwルパン来たw
あれそういや化物語の頃の下着は純白じゃなかったっけ。
付き合い始めて色気づいたのかなw
下着で(`・ω・´)シャキーンワロタ
服を着ろ服をwなんかガハラさんさらに痩せた気がするのは気のせいか。
どうやら傾と鬼の合間だったのねここの話。
いくらアリャリャギさんでもこりゃかまってられないな。
ガハラさんの汗がキラキラした笑顔が神原駿河にしか見えない。


第懇話
『つばさタイガー其ノ貳』
012
アララギ君の話からか。
op
うーんやっぱ羽川もっとむっちりしてたような気がする。
CM
014
章数ってこれの事だったのか1話の。今回は章ナンバーに言い換えたのはわざとかな?
まさかのシャワーシーンktkr!!
眩しいまぶしすぎる!!!!おい光がじゃまだ!
なんか羽川の目元の影が変だなぁ。
ガハラさんの変顔やばすぎるwwどうしてこうなったw
羽毛布団w
015
萌ヤシww野菜炒めかな?男の好みw
アララギ君の嫌いなとこw
016
若干うざくなった戦場ヶ原さんww
CM
017
ブラック羽川登場。なるほどそういう事だったのか!
章数は伏線だったのか。
018
虎現る。まぁ同化しちゃってるし障り猫ではなくブラック羽川だもんな。
ちょw何処まで空高く飛んでるのよww
降り立ったら河原。
019
ガハラさんwエニャジードレイン。
020
なるほど羽川さん覚えてないのか。
021
目玉焼きは醤油派だなぁ。たまにソースにする位か。
マヨはつけたりつけなかったり。
何にもかけないのね羽川は。以外とここ深いよなぁ。
「今でもアララギ君が好きだってもっかい言える?」


『つばさタイガー 其ノ參』
022
セミの抜け殻がいっぱいw
ガハラさん今日は赤い服か。どんどん普通の子になっていくな。
アララギ君が偽物で羽川さんが本物。この辺偽物語見てないと駄目だな。
角砂糖を積み上げるなw鉛筆やめたんだなw
ヤカンでかくね?4リットル位入りそう。
悪ぶることでリスク回避。
白すぎる。白無垢すぎる。なんか羽川さん丸っこくなった?
聖人でも聖母でもなくて闇に鈍いとか駄目すぎる。落第。
白々しい。
CM
あら?op無し?
023
戦場ヶ原さん何故インフルエンザにしたんだw
やっぱショートのほうが似合うな。
このメールは花物語の布石だっけな。
うーん物語シリーズ1から全部時系列で本書き直してくれないかなぁ…
確認すんのがめんどくさい。
筋違いだから助けを求めないと。
024
お父さん久しぶりに出たなw声変わらなくていいねw
神原に嫉妬w神原の左腕つまり猿の手が必要な事態なんですね。
お父さん紅茶の注ぎ方ww優しいお父さんだなw
ガハラさんが普通入れるとこだろ!
その通りにゃん。これは猫の時の事を覚えてるか探りを入れたのかな?
CM
025
火憐ちゃん髪型変わったな。お見舞いをおみまいw
正義でピーンときたか。何も出来ない妹w
この世に正義がないということがわかった事だし。
ガハラさん完全に煽ってるw
そしてファイヤーシスターズに解決させると。
火憐ちゃんは翼さん。月火は羽川さん。
月火の髪の毛メッチャ伸びてるwぐるぐるまきじゃないかw
どうして手を組んだw握手じゃないのかw
アララギ君が帰ってくるまで…。
026
あら?スカートのレース別々なのか。内側に一緒にくっついてるもんじゃないのか。
懐かしい洗濯機。
一人で助かる気が無い。野生として落第。
この部屋の物は好きに使っていいからってアララギ君のだろw
そういやバナナ型のこの椅子実際に作ってみた人がいたっけw
興味のある人はニコ動で検索してみてね。
027
ペアリングが切られておる。これなんだっけなぁ。
鏡に映らなくなった話とつながるんだっけ。
天井からぶら下がってる紐なんだよw
猿なんて今更でピンと来たか。
ターミネーターとターミネーター2みたいなものw
ご主人の裏人格。表も裏も表裏一体。
ってかなんでパイナップルみたいに変にそれてんだwケープでもかけてんのか?w
虎。でかい虎。はやい虎。しゃべる虎。自身にしか見えない虎。
短縮できるってエナジードレインが…効かないのか!?
学習塾跡は…全焼していた。


『つばさタイガー 其ノ肆』
052
随分飛んだな…やっと羽川さん気付いたのか。
耳が生えてないか確認してるのか。
ブラック羽川になり慣れるなw
053
阿良々木母登場。声はまぁこんなもんか。警察官っぽい。まぁ少佐とかでも良かった気がする。
我が子どもと仲が悪いのはそれだけで虐待みたいなもの。母親として。
現実逃避を止めなさいという事ですね。
出ましたねエピソードさん。
これ傷物語知らない人は「え?誰?」ってなりそう。
まさかの6歳。なんでこの街に戻ってきたのか?不明。呼ばれたから夜行バスで来たという。観光客カ。トラ退治には関係なし。
貸しがある部分は確か傷物語の話だったっけ。
ヴァンパイアの視力を持ってしても羽川と認識出来なかった。
羽川の凄みみたいなものがさっぱり消え失せてる。なんの痕跡もなく。
あいつだよあいつ。呼び出した本人。忍野メメの先輩。
054
さぁ出ましたね臥煙イズコ。声のコレジャナイ感が半端ない。
格好がチャラいな。思ったより可愛いキャラデザだなぁ。
もっと忍野メメっぽい雰囲気を出す感じで大人っぽい感じかと思ったけど…
そしてなんでも知ってる臥煙さん。
なんでもは知らないわよ知っている事だけの羽川さん
の対比として
私はなんでも知っている全てを知っている臥煙さん
虎の問題。苛虎。君自身の問題で阿良々木君の問題でもない。
自分が知らないという事さえ知らない。
無知の知ならぬ無智ノ無智。むっちむちの豊満ボディーとかエロ過ぎる。
自分が馬鹿だって事実程堪らない。
まぁ忍野メメより最強のキャラ臥煙さんだもんなぁ。
今後たびたび出てくるんだよなぁ
055
学校からの帰り道に寄り道。過去について詮索に行く。
056
新刊。新種。新種の怪異なのだとしたら…
057
ちなみに神原の何かよ。母方の姓が臥煙って姓よ。
※ここ重要
トラウマ。虎馬。
羽川さんの家の火災と虎の関連性。寝床が燃えた事実。それにともなっての戦場ヶ原さん宅と阿良々木家の全焼の危険性。
058
いよいよ物語も佳境に入りましたね。
059
熱い情熱。正義。月火も火憐も名前に火が入っている。
恋心。5月頃のアララギ君の恋相談。完全に羽川さんの話ですね。
偽物語に出てきた話だっけなぁ…確か欲求不満がどうとかっていうあれかな。
正義=怒り 熱い気持ち。
水鳥君は火憐の彼氏。月火の彼氏は蝋燭沢君。どっちもお兄ちゃんみたいな人。
完全にブラコンの妹二人。
ヤキモチを焼く。嫉妬。現実から目をそらす羽川。
阿良々木君が妹の彼氏から目をそらすように、羽川も現実から目をそらす。
060
記憶を切り離し、心を切り離す。
自分を殺そうとしたエピソードと歓談に話していた羽川。
奇行であり異常な羽川。
だからってアララギ君の布団にマーキングすんなw裏山けしからんw
何故色んな写メ撮ったんだwアララギ君に送ったんだよね確か。
記憶があるはず。EDの入りが神ってる…
この手紙メッチャ感動した覚えが…
この物語の最後に手紙で〆だったはずだけど凄い感動した覚えが。


『つばさタイガー 其ノ伍』
061
早速手紙か。
生まれて初めて人に頼る羽川。
私を助けて下さい。
opカットかな?
苛虎の説明。
嫉妬の権化の虎。3日前。新学期初日。父親(と呼ぶべき人)と母親(と呼ぶべき人)が朝食を食べていた姿。
同じメニューの朝食。その嫉妬が生み出した苛虎。
羽川が切り離した色んな人格を受け入れる時ですね。
062
母ではなく双子の姉。白くて白々しい美しい姉。
障り猫は阿良々木君への恋心から生まれた化け物。
障り猫(ブラック羽川)vs苛虎(嫉妬の権化)
羽川さんの中だけで3匹程怪異が出来ちゃうとか怖い。
真っ白な羽川→障り猫→進化してブラック羽川→苛虎
3重人格所か羽川含め4重人格。なんともややこしい羽川さん。
ガハラさんがピンチ。
063
萌えキャラではなく燃えキャラだな。
064
受け入れようとバトルが始まるものの、苛虎は強かった。
羽川からよろしくお願いされたブラック羽川。
ガハラさんからよろしくされた障り猫。
強すぎた。
無理だった無茶だった無駄だった。諦めかけたその時。
阿良々木君キタ━(゚∀゚)━!HERO現る!やっと出番が来たな。
最高のタイミングでの登場。なんだその赤いボロボロの服w
065
阿良々木君がかっこよすぎて泣ける。
まぁ一人で全部抱え込まなくても阿良々木君が助けになってやるよって話だね。
そして初めての告白。まぁもちろんガハラさんがいるわけで…
羽川の失恋物語もこれでおしまいですね。本当に泣ける。
066
あれから10日ほど経過後。
猫耳はなくなり髪の毛の半分位白髪になり毎朝染めている。
初めて部屋を貰った羽川。
家族も家も見失って迷子だった羽川。
やっと心の扉が開いたようだね。そして自分を受け入れた。
ただいま。

あぁもう4話5話は連続で見たほうが泣けるなこれ。
後でまた何度も見るだろうし感動はその時にとっておこう。

しかしまぁ来週総集編Ⅰってどういう事なの?
変に総集編なんか入れずに物語本編を作りこんで欲しいなぁ。{/netabare}

──────────────────────────────

□傾物語 あらすじ等
{netabare}主人公:阿良々木暦(cv.神谷浩史)
OP:「happy bite」
作詞 meg rock 作曲・編曲 神前 暁(MONACA) / 歌 - 八九寺真宵(cv.加藤英美里)

8月20日、八九寺真宵の忘れ物を届けるために外出した阿良々木暦は、式神の童女・斧乃木余接と遭遇した。余接にアイスをおごっただけで結局、真宵を見つけられず家に帰った暦は、宿題を何一つやっていないのに、明日が始業式である事に気が付く。{/netabare}

各話感想(※原作補足文には原作内容の一文が含まれます。)
{netabare}傾物語壹話予告
http://www.monogatari-series.com/2ndseason/story/kabuki01.html


第閑話
『まよいキョンシー其ノ壹』
001
何かおかしいと思ったらこれが足りなかった。
○原作補足文
{netabare}どうして冒頭で、そんな無関係な人物を紹介するのかと言えば、正直それをうまく伝える自信はないのだけれど、なんというか、彼女はそんな風に思わせるタイプの人間なのだ。{/netabare}
この紹介文が無かったからだ。
全然イメージとちげぇ。もっと斧乃木ちゃんみたいなのイメージしてた…
なんか目が気持ち悪い。そういや声誰なんだ。これから結構出てくるしなぁ公式にもう載ってんのかな?
交差点の赤信号が3秒のタイムラグがあって全部赤になる瞬間がある話。
扇ちゃんもなんでも知ってるキャラじゃなかったっけか。
いやバランサーか。まだ謎が多いからようわからんな。
あの物語とともにって事は鬼物語と話やっぱつなげるのか。
もしかして物語内の時系列順に放送する可能性もある?
そうなると9話で2つ物語消化とかありそうだなぁ。

ここカットしちゃ駄目だっただろう。
○原作補足文
{netabare}信号機にはもうひとつ、赤色と青色の間に、黄色があるのだと。
そしてそれこそ彼女の促したかったものなのだ。{/netabare}
これじゃ原作持ってない人には扇が何がなんだかさっぱりわけわからん人物になってしまっているだろう。
まぁ原作持ってても未だ正体不明なんだけどさ…
それでも最小限の説明は必要だと思うんだ。
002
キメ顔でそう言わなくなったかやっぱw
青信号過ぎてまた赤に戻ってますよーw首がシャフ度化したw
キメ顔の話出すのかw だまれww僕の黒歴史w
忍の話をなんで聞いたのかって部分これ見た目だけでわかるだろうか?
アイスをおごってあげるうんぬんの話抜けてるけどこれアニメだけだと奢られてる感じには見えないよなぁ…
何をしに来たのか。呼ばれた。派遣された。式神だけに。
八九寺が家に遊びに行った時の話って短編小説だっけなぁなんだっけ。
リュックサックは八九寺が阿良々木君の部屋に忘れた忘れ物。
八九寺がどういう経緯で幽霊になったのかは不明。
ってかこの変色々カットして改変しててカオスになってんなぁ。
斧乃木ちゃんが八九寺のこと知ってたっけとかのやりとりとかなくなってるし。
八九寺のプライベートの事隠して慌てるシーンとか何処行った。まぁ概ねあってるからいいのかな?
斧乃木ちゃんは付喪神の式神。100年使われた人間の死体の付喪神。
アイス何個食ってるんだっていうw
後期高齢者の忍w
阿良々木君は死んだが鬼の力で不死身。
一度死んで生き返った生まれ変わりの斧乃木ちゃん。
八九寺は死んだっきりの幽霊。
「自分がなんのために生まれてきたのかって、考えたことある?」
「僕は生まれたときからずっと考えている。そうでなければ、ここにいちゃあ駄目な気がするんだ」
八九寺の迷っている理由。3ヶ月前に果たされたはずの理由。
幽霊になって幸せかどうか?ここ可愛い顔w
羽川の望んだ結果がそこに生み出しているうんぬんの話はカットでいいのかなぁ?
まぁこれは猫黒とかでも言われてるからいいのか…うーん。
003
八九寺の望みを叶えてやりたい。
そして忍がじゃあ叶えちゃえと。
聞くべきでさえ無い。叶えてやれと言ったけど叶えられないだろうと。
夏休みの宿題一個もやってない。
バッサリカットされたわけだがこれペアリングの話カットしちゃまずいんじゃないのか?
004
助けてのぶエモーンw
8月20日夏休み最終日残された時間は残り二時間。
タイムマシンを出してくれw
そして「やっちゃお」
だーいぶカットされてるな。まぁ大半雑談だから問題ないか。
CM
005
北白蛇神社の鳥居でタイムワープ開始。
「混沌を支配する赤き闇よ! 時の流れを弄ぶ球体をいざ招かん! 巡りに巡る終末の灯火をただ繰り返し、溢れ出す雷で空を満たせ! 黒を歩む者、灰を泳ぐ者! 罪深きその忌み名をもって、自らを運び屋とせよ!」
スレイヤーズ思い出したwwかっけぇwこれは文字に起こしたくなるw
ゲートを開いた力は場の力。妖怪大戦争になりかけた位の神社だしな。
実に軽いノリなんだよなぁこれw
006
そして目が覚め昼の12時。
傷だらけだな忍の足w
やっぱりペアリングの話がカットされてるんだな…
帰りも神社から…帰れ…無い…
場の力でワープしたからつまり明日の神社力は使用済みだが今日の分は力がある。
今日の力を使えば明日、今日へ戻ってこれない。
タイムパラドックスですね。
未来に戻る分はエネルギー消費量少ないらしい。
タイプA本人がいる。
タイプB本人がいない。どっちかは不明。
携帯電話の時計の話がカットされてる…
あれこれ携帯の時計のちのち出てこなかったっけ?カットでいんだっけ?
ママチャリの話も無いだと!?まぁこれは無くてもいいのか。
ってやっぱ携帯電波の話とかもカットされてる…
まぁ携帯関連全カットならいいのか…?
「5月13日ですよ。」11年前の西暦。
あらED変わらないのね。てっきり毎巻変わるのかと思ってた。
ってかOP無かったなぁ来週楽しみにするか。


『まよいキョンシー其ノ弐』
007
○原作補足文
{netabare}大体、つい先頃、斧乃木ちゃんの『|例外のほうが多い規則《アンリミテッド・ルールブック》』で玄関をぶっ壊されたばかりだというのに、その玄関が何ごともなかったかのように、作り直す前の古きよきデザインで存在している時点で、忍の|虚言《きょげん》という線は消えた。
 物質創造能力を持つ吸血鬼である忍と言えど、いくらなんでも、町一つ巻き込むレベルの質量を作り出せるわけじゃあるまい。{/netabare}
この部分書いておかないと時系列わからなくなるんじゃ…
拾壹年前。伍月拾参日。
北白蛇神社は吹き溜まりとしてエネルギーが溜まっていたのは忍が来たから溜まっていた。なので帰れないじゃん。
忍の内的エネルギーでなんとかなる。
1日2日遊んでから帰る事に。
ってかここの掛け合いほとんどバッサリカットだったなぁ。
忍が身長的な意味で下から目線を送ってきているのに超上から目線でものを言う姿が面白かったのになぁ。
ショタラギさん。
OP
八九寺OPキタ━(゚∀゚)━!「happy bite」
008
拾壹年前ノ町並ミ(これは作画の省略ですか?w
ここバタフライ効果の話とか忍野メメに絶対にやってはいけない事として止められていたと言う話あるけどくどくなるからまぁカットでいいのか…な?
009
なんで拾壹年前なのか。なんで5月13日で5月の第二土曜日なのか。
ピンポイントで飛ぶ理由は明日が八九寺の命日。
なんでここ画面縮めちゃったんだろうか…
1つ確かな事は明日が母の日だっていう事。八九寺真宵は母の日に交通事故にあって死んだのだ。
戦場ヶ原の悩みを解決する事が出来るのではないか。
人は一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助ける事は出来ない。
でも八九寺の交通事故は偶発的だから助けられるのでは?
事故が起こるのが翌日か翌々日に先延ばしにされるだけ。
だが母の日に死ななければ迷う事は無かった。試してみる価値はある。
怪異は運命の輪から外れた存在だからあくまでも怪異化だけは避けられるかもしれない。
ここに来た理由は八九寺を助けてやるためだった。
010
八九寺の母親の名前は綱手という名前。
忍のぶら下がり方wwなんで前からぶらさがってんだよw
これあれか影の問題でこういう演出にしてるのか。
ロリ川さんキタ━(゚∀゚)━!
羽川つばさちゃーーーんww
近寄り方が超絶気持ち悪いロリラギ君www
追っかけまわすなww
おい下からスカートの中覗くなww
おい頭爆発してるwwボボボみたいになってるw血の涙を流すなw
名前は付いてないように見えるんだけどw原作でも付いていなかったw
「何でもは知りません。知ってることだけ。」
そして案内された先はまさかの交番w
しっかりものどころの話じゃないw
CM
011
綱手さんの何?
まよいちゃんの友達ですw苦しい言い訳w
助けてしまうという意味。
道に迷わないという事は11年後会えなくなると言う事。
ここで入れて欲しかったネタ↓
まあ忍野は何を知っていても不思議じゃあないか。
何でもは知らないわよ、余計なことだけって感じ。
これには笑ったw
012
拾壹年前ノ八九寺家(ここも作画手抜きか!いやないかw
013
予定通り寝床を探すか。
ちなみに原作ではこの後公園を探して適当に寝に行ってます。
014
伍月拾肆日。
中学生眼鏡忍キタ━(゚∀゚)━!なんか羽川さんに見える不思議。
まぁこれはロリ川さんに事前にあってた事と真面目な中学生を模しているわけですね。
原作にあったツンデレ忍が見れなかったのは残念だった。
忍をなんで中学生にしたのか?という掛け合いで忍は可愛いくて綺麗でと阿良々木君が褒める所を忍が恥ずかしがってツンデレ化する所が萌えるシーンでもあったのだが…
015
八九寺パパ顔は映さないのね。
016
運命の強制力でどうしても今日、死ななければならないのかもしれない。
阿良々木君が急ブレーキをかけてすっ転ぶシーンでの忍の飛び方なんだけどどうやらシャフトはムーンサルトを知らないようだ…
これじゃまるでスケートの三回転ジャンプじゃないか。元機械体操部としてはガッカリだ。
後ろから這いよる姿が気持ち悪いw
いきなりのスカートめくりww歴史の強制力関係ねぇだろw
017
原作では一切轢かれているわけではなく吸血鬼の力で走っていたせいで勢い良く八九寺を突き飛ばしたと同時にアララギくんもすっ転んだだけなんだよね。
しかしまぁこれトラックを蹴った?ようなカットがあったのでそのせいで轢かれたように見える件。
まぁどっちでもいいんだろうけど引いてるならトラックがひき逃げしたじゃねぇか運転手何処行ったー!とはならないわけだ。
「そうか変態かー許せないな」
どうみても変態はおまえだろエロロギ君w
本来原作ではここで八九寺からのツッコミが入ると予測していた阿良々木君だが八九寺は元々人見知りだと言うことに気づくシーンがある。
018
原作ではインターホンを押すまで1時間かかっている。
帰る事になり北白蛇神社へ。神社はボロボロ。
間違えて未来に来たのかもしれない。
「いやそれはないよ」ここのセリフ不自然だよなぁ…
「いやそれはないじゃろ」ならわかるんだが。原作確認するか。
この時代もまた霊的エネルギーに満ちあふれている。
忍的な何者かが来たということかもしれないが…
まあ、結論から先に言って、僕と忍が時間旅行から十一年後の世界に帰ってみれば…
世界が滅んでいた。
ここ原作読んでた時めちゃめちゃ鳥肌たったっけなぁ…
物凄いゾクゾクして一気にのめり込んで読んだっけ。
いよいよ来週から本番ですな。


『まよいキョンシー其ノ参』
019
概ね想像通りの世界感だな。
OP
8/21午前月曜日。タイムワープは成功。
5時間ほどかけて家の周りを探索。
マヨイを助けた為に世界が滅んだ。
020
6/14夜半頃までは世界がありのままだった。
朝刊が作られるまでに何かが起きた。
怪異のせいで世界が滅んだ。世界が滅んだ原因とは…
021
またもやタイムワープしに神社へ。しかしエネルギーが残っていない。
種類ではなく効果の違う札。まさにバタフライ効果。
霊的エネルギーを散らす札だったが、今目の前にある札は霊的エネルギーを吸収する札。妖怪大戦争を防ぐのには同じ意味になる。
この札は阿良々木君や忍のような怪異には触れない札。
022
ゾンビ登場。
○原作補足文(原作とのゾンビ表現の違い
{netabare}どろどろに融けたような、どろどろに爛れたような、着ているボロボロの服と、身体のどろどろの肉が半ば交じり合っているかのような、そんな死体が。
ぼとり、と。
そんな死体の――腕が一本、地面に落ちる。
否、一本ではない。
あっちこっちで、あっちこっちのゾンビの腕が、ぼたぼたと、まるで水のように、地面に落ちて、地面に溶けていく。
否、腕だけでもない。
あるいは足が、あるいは胴体が、あるいは頭が。
脆い粘土細工のように、崩れて落ちる。
けれどそれらはそんなことには頓着しない。
さながら粘土細工を作り直すように。
腕はどろりと再生し。
足はぐちゃりと再生し。
胴体はぐだぐだに再生し。
頭はにゅるんと再生する。
元通りになって、元通りに崩れる。
それをただただ繰り返す。
永遠に死に続ける死体のように、繰り返す。{/netabare}

ここでこのBGM。世界が滅びた演出としては良かったかな。
○原作補足文(あんまりいらないかな…w
{netabare}斧乃木ちゃんが言うところの死に続けているタイプの怪異。{/netabare}

悪いのは忍。忍のせい。
ゾンビではなく吸血鬼の成れの果て。阿良々木君と同じ吸血鬼。
この歴史においてこの世界を滅ぼしたのは忍であった。
023
6/14に忍が全人類を吸血鬼化した。6/14の夜に。6/15は文化祭の前日。
初デートの日でアロハが消えた日で羽川と対決した日でそして忍が家出した日でもあった。
あの日阿良々木君が忍を見つけなかったら世界を滅ぼすつもりだった。自暴自棄で八つ当たり。
忍の家出に一番最初に気付いたのは八九寺だったのである。
八九寺に出会わなかった世界。
八九寺がいなくなったせいでブラック羽川に殺され阿良々木君のいない世界。
アロハはわかっていた事。阿良々木君がいなくなれば最強の吸血鬼に戻れる忍。
キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード。
恐らくこの歴史の忍はすでに死んでいる。誰も殺せないのでつまり自殺。
忍が死んだことによって吸血鬼がゾンビ化したという事。
今の忍は謝る必要はない(´;ω;`)ブワッ
滅んだ世界でたった二人で生きていかなきゃいけないんだから…助けあおう。
忍は何も悪くない。ここ泣ける…
○原作補足文(何故カットしたし…
{netabare}ソファから腰を上げ、かがんで、彼女と顔の高さを合わせ。
その金色の瞳を真っ直ぐに見つめて。
「僕とお前は一心同体だ」と言った。
「僕がやったことはお前がやったことで、お前がやったことは僕のやったことだ。仮にお前が何かをやらかしたとして、僕はそれに怒るかもしれないけれど、それで僕がお前を見限るということは絶対にない。僕は戦場ヶ原のことが一番好きで、羽川のことを誰よりも尊敬している。八九寺と喋るのは何より楽しい。だけど、一緒に死ぬ相手を選べと言われたらお前を選ぶ」
「……お前様」
「もしも何か背負い込んでいるものがあるのなら、ひとりで抱え込むな。それは僕とお前がふたりで背負うべき荷物だ。どちらかと言えば、お前に隠し事をされるほうが傷つく」
 幼女の小さな肩を、少し強くつかみ過ぎたのか忍は痛そうに、身をよじる。そんな反応を受けて、僕は彼女から手を離したが忍はもう、僕から気まずそうに目をそらすことはなかった。
そして、「儂も」と言った。
「儂も死ぬときは、お前様と一緒だと思うとる」
「……ああ。そんなことはあまりにも当然で、言葉にするまでもない」
忍が明日死ぬのなら、僕の命は明日まででいい。
その誓いは、未だ揺るぎなく。
僕の心に刻まれている。
深く、深く。
どこまでも深く。
血肉となって骨身に刻まれている。{/netabare}

024
誰かが生きているかもしれないので花火を打ち上げることに。
ここの自給自足するために食料だけは必要で血を吸い合ってどうにかなるものじゃない件はいらない…かな?血を吸えばどっちも生きていられるだろってツッコミはせめて入らなくなるんだけど。
ここばっさりカットされちゃったな。
日本の霊的エネルギーの各所をめぐる話は何処行ったんだよ。しかも全部封じられてるっての伏線じゃなかったっけ?
あと八九寺だけはゾンビになってなかったって件とか…
原作でのもう二人で生きていくしかないと言う件での阿良々木君と忍のやりとり見たかったなぁ。精神を病んじゃってもそれは正気じゃないからスルーしてくれのとことか…
本来はこのやりとりで阿良々木君と忍が気持ちの切り替えをしている部分なんだがまぁ無くてもいいのかな?あったほうが重みと言うか深みは出たような気がするけど。
025
曇の日を待って花火を上げることに。
ちなみに原作では夜に打つことは不可能で晴れだと見えないしで曇になったと言う流れがあり三日三晩その日を待ち続け夜はずっと空の上で飛び続け忍とイチャコラしていたという。
花火がナイアガラの滝ばりに流れている件。良いイメージ映像だ。
相手は女子中学生とは限らんぞ。これ割りと伏線だよな。
026
そこへ現れるゾンビの群れ。
やっぱペースが淡々としてるなぁ…
原作もこんな感じだったかな。後で確認しよう。かなりカットされていた…orz
次回もあっという間に落ちまでいっちゃいそう。傾物語かなり好きなんだけどなんか色々残念だ。 


『まよいキョンシー其ノ肆』
三百人?五百人?ゾンビに囲まれる。
OP抜きだなこれ。
確かこれ夜だからゾンビが湧いたんじゃなくて雲で暗くなったからなんだよね。
謎の女性が米でゾンビ退治。持った得ないので米を拾い集める。
CM
さぁ待ちに待った大人版八九寺真宵さん登場。
真宵の話なのにいつになったら真宵出るんだよと原作読んだ時思ったっけ。
なんか声が羽川みたいだな。
忍野からの手紙。
027
うわー忍野メメの声がなんか懐かしく感じる。
この話を、僕は委員長ちゃんとのあれこれがあった。ゴールデンウィークの前に、もう聞いていた。
町中を巡って、怪異譚の収集をしていた頃の話だね。
八九寺さんとはそのときに面識を持った。

○原作補足文
{netabare}それに、忍ちゃんに時間移動はやめておいたほうがいいと言いはしたものの、全てのルートの忍ちゃんが、それを守ってくれるとも、僕は思っちゃいなかったしね。
特に。きみとの関係が良好な忍ちゃんだったらきっと何かあったときに、その手を使うだろうとは思っていた。
{/netabare}
今の忍との良好な関係を保っている阿良々木君は√Aで宿題を忘れて戻った世界は√Xだった。
そして√Xの11年後。
つまりこう斜めに飛んじゃった。
√A 本来の現在➘─────────────────────○本来飛びたかった場所
√X 今いる世界──────────────────────○11年前のここに飛んだ
       ↑さらにそこから縦移動で11年後に戻ってきたわけだ。この場所に。
シュタゲとかタイムトラベル系の物をよく見る人にはすぐ理解出来るだろうけどこの速さで説明されると普通の人はわからないんじゃなかろうか。っと思ってなんとなく図を書いてみた。
多世界解釈なんだよね。要するに世界はいくつも存在していると言う考え方。
八九寺が死んでいた√の世界。八九寺が生きていた√の世界。同時に存在する的な話。なので別世界ですよって事。

○原作補足文
{netabare}八九寺さんが生きている世界は、そんな運命は、ありえないのだろうか、とか。
そんなことを、忍ちゃんとリンクしているきみが考えたとするなら、その思いこそがナビゲーションシステムとなって、きみ達がこのルートXに飛んできた理由はわかりやすいんだけど。
忍ちゃんがフットペダルで阿良々木くんはハンドルなんだから。
この推理はどうだい?
当たっているかい?
それとも的外れかな。
ここペアリングの話もカットされてるから分かり辛いかもだけど忍はどんどん阿良々木君に似てきているんだよね。
そしてメメはこの推論ギャンブルに勝つ自信はあると原作では述べている。
{/netabare}
キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレードは生きている。
眷属作りにも失敗している。眷属を作り続ければ細胞が劣化していくように失敗し続ける。失敗した吸血鬼。
ハートアンダーブレードは自殺未遂を経験した後に姿を消している。
そして現在ハートアンダーブレードを捜索中のメメ。知り合いの貝木と影縫とタッグを組んで最後の特攻をするつもりだけどたぶん無駄に終わるだろう。
ここ影縫いさんとかの絵のタイミング完全にズレてるんだが…
ゾンビたちは不完全な眷属なので倒せば人間に戻せる。
狂気に走ったハートアンダーブレードは誰にも止められない。本人以外には止められない。本人である阿良々木君達にしか止められない。
吸血鬼せいを失っている阿良々木君達には全盛期のキスショットには勝てないんじゃないか?と考えるんだろうがそれならそれでいい。
教養は出来ない。でも目の前の女の子は救ったほうがいい。
君の親愛なる友人。忍野メメ。
まぁ完全にこれバック・トゥー・ザ・フューチャーのオマージュだよね。
028
子供の頃に親切にセクハラしてきたのは阿良々木君です。
そして一緒には行かない。
どこかであったことはあるかな?ここではぐらかす阿良々木君。
でも生きていてくれてありがとうございました。
果たして真宵はこの言葉に気付いたのだろうか?
世界を救いに行くのではなく女の子を助けに行く。
いよいよクライマックスですね。
死ぬかもしれない所か勝てるわけがない全盛期のキスショットと戦いにこれから向かう。
物語くらいには世界を傾けられるのでは無いか?
そしてここで傾物語となる。
世界を救って女の子も救う。それがいまどきのHERO像。
阿良々木君はまたHEROになるんですね。
生きる時も一緒、死ぬ時も一緒。実に可愛い笑顔の忍。
CM
029
そして冒頭の刀で武装して待ち構えるシーン。
ちなみに原作ではこの妖刀心渡は忍の具現化能力で4本レプリカを作り出している。
おまけに血を吸ってもらって吸血鬼の能力を最大までお互いに高めて見た目は幼女のままという設定。
そんでもってゾンビが来ないのは2人共人間からかけ離れた状態になっているからと説明されている。
うわー総集編Ⅱかよ…
そして階段で話しているのは斧乃木ちゃんと話した生きたまま死んでいるとか死んだまま生きているとかの話。
懇親の叫び声を上げてキスショットを呼び出す。
しかしこのBGMいいよなぁ。
そして現れたキスショット。

○原作補足文(キスショットの違い
{netabare}全身が焼け爛れ。
腐敗したような異臭を放ちつつ、片足を引き摺りながら現れた無残とも言える姿。
ゾンビよりもゾンビのような。死者よりも死んでいるような。
半身不随で全身が泥のように溶けながら。と言う感じの恐ろしさである。
正直もっとグロくして悲壮感を煽って欲しかった。思い入れが全然違ってくる。
{/netabare}
焼身自殺をしたあの男と同じように。ここ伏線だよな確か。
大声で笑い出すキスショット。笑っただけで石畳が割れて風が舞い上がる。
そういう√もあったのかと言いながら血の涙を流す。
そんな可能性を魅せつけられては。
忍も血の涙を流す。
埋められたはずだった違い。
もう少し歩み寄っていれば成功していたはずだった。
キスショットが元の世界へと帰してくれると言う。
忍が血を吸って身体自体をエネルギーに変換。
手紙にはキスショットを打倒してほしいとは書いてなかった。
阿良々木君達が会うだけで、ほんのそれだけのことで女の子は救われる。
ただのお願い。
「ワシの頭を撫でてもらえんか?」(´;ω;`)ブワッ
ここ傷物語しらないと感動も違うんだろうなぁきっと。
この撫で撫でする行為が色々深い話だったんだよな。
030
携帯を見て日付(8/21)を確認する。帰ってきた。
メッチャ感動した。
そこへダッシュで抱きついてくるロリクジ真宵。
このシーン偽物語であった奴の逆バージョンか!wすげぇ良い演出だw
阿良々木君が人形になってるw
久しぶりに帰ってきたギャグパートw懐かしいw
リュックサックを忘れてきてしまったので取りに来た八九寺。
パラレギさんw久しぶりのかみまみた。かみま\(^o^)/
生き返りたいと思ったこと無いの?ありませんねぇもうすぐ死んでからの時間のほうが長くなりそうですし。
幽霊になった事は不幸せだけど阿良々木君に会えたのは幸せ。
総合的には幸せ。阿良々木君と会えたから。
一歩一歩踏みしめるように前向きに歩み続ける。この√を。

いやぁ感動した色々感動した。本当に良い話だ。
っつうか5話でやればよかったじゃないか!!
なんなんだよ総集編Ⅱってそんなのいらないだろ!いい加減にしろシャフト!
ってかここでⅡを入れてくるって事はやっぱ毎巻入れるんじゃねぇだろうなぁ…もう嫌な予感しかしない。
しかし感動したからまぁいっか。

ちなみに最後まで見て八九寺全然出て来なかったじゃねぇかいい加減にしろ!って思ったのは俺だけじゃないはず。
それが西尾維新の作風なんですね。
でも安心して下さいちゃんと八九寺メインの物語も今後出てくるので。{/netabare}


「猫物語(黒)」「傾物語」
エンディングテーマ「アイヲウタエ」
作詞・作曲 - じん(自然の敵P) / 歌 - 春奈るな
──────────────────────────────

□囮物語 あらすじ等
{netabare}主人公:千石撫子(cv.花澤香菜)
OP:もうそう♥えくすぷれす
作詞 meg rock 作曲・編曲 神前 暁(MONACA) / 歌 - 千石撫子(cv花澤香菜)

詐欺師・貝木泥舟の「おまじない」によりギスギスしている千石撫子の学校のクラス。
そのため、毎日憂鬱な気分で登校している撫子だったが、そんなある日、彼女はあちこちで白い蛇の姿を見かけるようになる。
{/netabare}

各話感想(○原作補足分は原作文を引用しているので開く時はネタバレ注意
{netabare}第乱話
『なでこメドゥーサ其ノ壹』
001
原作通り自己紹介から開始。
002
○原作補足分
{netabare}「だから撫子ちゃん。もしもお前が過去に帰りたいと望むのなら、その願いを叶えてやってもいいんだぜ――なんせこのクチナワ様は、お前達が言うところの神様なんだからよ」
神様設定を何故カットしたのだろう?伏線だろこれ。
ちなみに神様なので強さ的には神様>超えられない壁>怪異>超えられない壁>人間って解釈でよかったっけ?
{/netabare}
そしてこのラスボスである。
なんかもっと物凄い蛇の髪の毛想像してたけどこんなもんか。
原作だと10万本の蛇の髪の毛って表現だったのに残念になってしまった。
毒は吸血鬼にも有効だから修復出来ない阿良々木君。アンチ無敵効果スキル。
うおっ思った以上にグロかったw
OP
なでこVer冒頭のうふふが怖いななんかwまぁ安定のざーさん。
映像なんか見たことあるような感じだと思ったら恋愛サーキュレーションの逆回しになってんのかwよく出来てる。
003
10/31火曜日。くちなわさんと出会った日。
扇ちゃんアクロバティックだなw相変わらず気持ち悪いw
いやいや制服長すぎるだろwこの袖の長い部分は原作には無い良改変。
コーパイじゃなくて後輩。このネタわからないな原作にもあるけど。
被害者のままの千石撫子。加害者が被害者ぶっている話。
なんか凄く洗脳映像っぽいw千石撫子の物語なのだが、
○原作補足文
{netabare}「千石ちゃんの件って、番外編なんだよね」と扇ちゃんに原作では言われている。
{/netabare}
004
原作だとシュシュが蛇に見えたような表現だったけど最初から蛇だった。
○原作補足文(撫でられる件
{netabare}撫子は駄目なのです。
気を悪くされることがわかっていても、駄目なのです。
人に触られるのが駄目なのです。
人に触るのが駄目なのです。
握手なんてもってのほかですし、軽いスキンシップで、顔や腕を叩かれるのも苦手です――びくっ、て、なってしまうのです。
びくびくってなってしまうのです。
撫子、なんて名前ですけれど、頭を撫でられたりするのも嫌なのです。
撫でないで子なのです。
極端な話、殴られたほうがマシだとさえ思います。
それなら一瞬で「それなら一瞬で」――混ざる余地がありませんから「混ざる余地がありませんから」。
何が混ざるかと言えば、温度です、体温です。そうです。
撫子は人の体温が苦手なのです――ひと肌のぬくもりを感じるのが、苦手なのです。自分の体温と、誰かの体温が混ざるのが心底苦手なのです。
嫌な汗をかくレベルで。

これ以上無い程人見知りと言う表現。まぁ無くてもいいんだろうけど。
{/netabare}
005
貝木泥舟のせいで千石の人生が変わった。当確の文字が原作とは違っている。
被害者面しているのをわかっていながらも周りのせいにする千石。
上辺だけが平和なクラス。壊れた人間関係のクラス。
006
くちなわさんが割りと可愛いw夜の22時に楽しみに待っちゃう千石。無理やり切っちゃう感じが可愛いw
蛇という怪異<阿良々木君と話せる事なのでナイチンゲール症候群みたいな状態なんだよねここ。
幻覚見えたから助けに来てよっと大した事でもない事で阿良々木君に心配されたいオーラでクチナワさんの実体化をさせちゃう千石。
そしてテレカの絵柄なんだよw原作だとアニメイトで特典でもらったもので阿良々木君に突っ込まれている。
○原作補足文(羽川の件
{netabare}羽川さんの件全カットってどういう事なのこれ。
「知識と言うなら、本来頼るべきは羽川なんだけどな――今はあいつ、いねーし」
「いない? 羽川さん……どうしたの?」
「いや、別にどうもしねーよ。単にあいつ、今は旅行中ってだけ」
「休学届を出して……一ヵ月ほど、旅に出てるんだ。まああいつは進学するつもりも就職するつもりもないんだから、出席日数なんて考慮する必要ねーんだけど、ただそこはそれ、僕の羽川は生真面目な奴だから、手続きはちゃんとしたかったらしくって……」
「ふうん……でも、旅って、どこに行ったの?」
「世界一周」
「世界一周!?」
「違う違う。卒業後、世界を見に行くにあたって、まずは在学中、高校生というわかりやすい身分のあるうちに下見に行くんだって」
「下見……」
 やはり只者ではありません。 世界を見に行くにあたって、まさかロケハンをするとは……

これも後々の伏線じゃなかったっけか。
{/netabare}
007
物語シリーズ内だと今のところ一番グロイな。
キスショットのボロボロ加減もグロくてよかったのになぁ。
008
許しをこう所か手を貸す気満々の千石。
○原作補足文(加害者だった件
{netabare}被害者なんていないという、クチナワさんの言葉の意味を、どうやら撫子は取り違えていました――いえ、勝手に、自分に都合のいいように解釈していた、というべきでしょう。
被害者もどこかで事件の原因を背負っている加害者なんだとか、今回はたまたま傷つけられる側だったけれど、一つ間違えば誰だって加害者になってしまうのだとか、そういう意味じゃないのかと――そんな、よく聞くような意味じゃないのかと、いいように解釈していたのです。
自分にいいように解釈していたのです。
でも違いました。
千石撫子は――『たいりょうさつりく』の犯人だったのです。
普通に加害者だったのです。

これ入れたほうが分かりやすかったんじゃないかと…
ちなみに原作だとここで化物語の時の事件の回想が詳しく書かれています。
クチナワさんの同胞を殺しているのに平気で阿良々木君の気を引いている様子が書かれています。
なので原作では平気で手を貸しているわけではなくて加害者だと自分で気付いたのでしょうがなく手伝う感じが書かれています。

これ程印象が変わるとは。今季の制作陣駄目なんじゃないの。{/netabare}
ED
新EDはうーん鬼終わる頃まで聞かないと評価出来ないかな。第一印象は普通。
まぁ化物語が神すぎたんだよなぁ…


『なでこメドゥーサ其ノ弐』

『なでこメドゥーサ其ノ参』

『なでこメドゥーサ其ノ肆』
021
忍に煽られ自暴自棄になる。
022
御札でありクチナワさんのご神体を飲み込んでクチナワさんの復活をさせた千石。
行き過ぎた愛情から来る殺人衝動。
023
冒頭へ。まるで扇にそそのかされるように神様になってしまった撫子。
他の人間と恋されるのが嫌で一層のこと殺しちゃえば良いって気持ちはよくわかる。
しかし狂ってる事もよく分かるのでアウト。
そしてここで戦場ヶ原さん。実に感動した。そしてここでED。
024
ここで遂にラスボスのネタバレが。

いやぁ堪らない演出だぜ_|\○_ヒャッ ε=\_○ノ ホーウ!!
神だけに!(何もかかっていない{/netabare}

「囮物語」「鬼物語」
エンディングテーマ「その声を覚えている」
作詞 - こだまさおり 作曲 - 神前 暁(MONACA) / 歌 - 河野マリナ



□恋物語 あらすじ等
{netabare}主人公:貝木泥舟(cv.三木眞一郎)
OP:木枯らしセンティメント
 作詞:meg rock 作曲・編曲:神前 暁(MONACA)
歌:戦場ヶ原ひたぎ、貝木泥舟(CV:斎藤千和、三木眞一郎)

一月一日、宿敵である貝木泥舟に電話をかけた戦場ヶ原ひたぎ。それは自分と、そして阿良々木暦を「死の宣告」から救うための、苦渋の選択だった。{/netabare}


各話感想(省略)
{netabare}{/netabare}

「恋物語」
エンディングテーマ「snow drop」
作詞:meg rock 作曲・編曲:田中秀和(MONACA)




以下テンプレ
○原作補足文
{netabare}{/netabare}
□物語 あらすじ等
{netabare}主人公:(cv.)
OP:
作詞 作曲・編曲 / 歌 -

{/netabare}

各話感想
{netabare}{/netabare}

「物語」「物語」
エンディングテーマ「」
作詞 - 作曲 - () / 歌 -
──────────────────────────────

投稿 : 2024/12/21
♥ : 94

cross さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

センスの光る演出と会話劇の融合。物語シリーズの魅力をしっかりと表現し5冊分の原作を2クールに濃縮。【総合評価:98点】

2013年夏から秋にかけ全26話で放送された作品。
原作は講談社の小説で、作者は西尾維新。同作者でアニメ化している作品は他に『刀語』もあります。
現在(2014年1月4日)で全15冊に及ぶ長編、化物語(上・下)、偽物語(上・下)、猫物語(黒)と5冊が既にアニメ化。
更に1冊、傷物語も映画化が決定している、かなりの人気シリーズと言っても良いでしょう。

個人的には今まで視聴した全作品の中でも特に気に入っている物語シリーズ。
このセカンドシリーズは『猫物語(白)』『傾物語』『花物語』『囮物語』『鬼物語』『恋物語』 の6作を総称していますが、TV放送としては『花物語』 を除く5作品の放送となりました。
残念ながら『花物語』に関しては+αと言う形で2014年に放送を予定している様子。

まずこのセカンドシーズンの特徴としては、今までの作品は主人公である阿良々木暦の視点で彼のナレーションで進行していました。
しかし、このセカンドシーズンは例外もありますが、今までヒロイン格に据えられてきたキャラクター達の視点、そしてナレーションで進行する作品です。
ヒロイン格のキャラクター達をより深く描いた作品となっていて、今までの作品とは少し違ったテイストになっています。
今までの物語シリーズが好きな方にはよりヒロイン達に焦点を当てたこのセカンドシーズンは楽しめるでしょう。
更にこのセカンドシーズンは、より各物語の繋がりも意識して作られているので、単純に物語性も向上していると思います。

5冊分を26話、内総集編が3話あったので実質は23話で纏めたと言う事もあって、キャラクター同士の掛け合いと言う意味では少しボリュームは少なめ。
とは言え、しっかりと各作品の面白さを引き出していて、話数と小説の量を考慮すれば完成度は高いと思われます。
自分は小説の方も読んでいるので、やはり内容としては原作には及ばないと言う印象は拭えないものがありましたが、そこは映像面での楽しみを加算することでしっかりとアニメとしての楽しむ事が出来ました。
原作既読でも楽しめたので、原作未読の方はより楽しむことが出来るのではないでしょうか。

この作品の特徴と言えばやはり制作会社のシャフトが描く独特の演出と西尾維新の作り出す巧みな言葉運びで描かれる会話と世界観。
画面としては実は動きが少なかったりもするものの、背景美術のデザイン性が高い事もあって手抜きには見えないですし、所々センスの光る遊び心が見受けられ、会話劇を上手く演出しています。
やはり今作でもシャフトと西尾維新の特徴が上手く融合できていたなと感じました。
この調子で是非ともファイナルシーズンもアニメ化まで持って行ってもらい、物語シリーズの完全アニメ化を実現させてもらいたいです。


そして、物語シリーズの特徴としてOPとEDも挙げるべきでしょう。
各物語毎にその物語の主役を張るヒロインが歌うOPはこのセカンドシーズンでも健在、どれも非常にいい味を出していたと思いますよ。

猫物語(白): 『Chocolate insomnia』 羽川翼(堀江由衣)
過去の曲も合わせ3曲目となりますが、全てバラバラな印象を与えられます。
今回は非常に可愛らしいく乙女チックな曲、今回の物語の内容としてもそう言った方面が今までより強いので非常にマッチしていました。

傾物語:『happy bite』 八九寺真宵(加藤英美里)
キャラクターのイメージにあった明るい曲、歌詞もしっかりとキャラクターの設定を考慮したものとなっていますね。

囮物語:『もうそう♡えくすぷれす』 千石撫子(花澤香菜)
ファーストシーズン同様に安定感抜群の可愛らしさを残しつつも、物語の陰をしっかりとイメージさせています。

恋物語:『木枯らしセンティメント』 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)、貝木泥舟(三木眞一郎)
まさか貝木とのデュエットになるとは完全に想定外、しかも昭和をイメージさせる楽曲と映像は遊び心満載でしたね。


鬼物語に関しては、まさかのTV放送で流れないと言う事態に
かつて化物語の『つばさキャット』でもTV放送でOPが流れないと言う事態と同じ。
この作品のキャラクターコメンタリーにおいても散々『逆放送事故』と称してネタにしていただけに、再び鬼物語でこの逆放送事故が起こったのにはビックリさせられましたww
忍野忍が歌うOPがDVD・BDに用意されているのかは現状では何とも言えませんが今から期待しています。


EDに関しても今回はシリーズとしては初となる2クールと言う事もあって3曲のEDが使われています。

猫物語(白)・傾物語:『アイヲウタエ』 春奈るな
物語シリーズの時系列的に暦と一番長い付き合いとなっている羽川翼の心情を乗せた楽曲。
明るい曲調ながらも歌詞は繊細で切ない、特に猫物語(白)の羽川翼の為に作られたような曲で非常に良かったと思います。

囮物語・鬼物語:『その声を覚えてる』 河野マリナ
猫物語(黒)でもEDを歌った河野マリナ。
『アイヲウタエ』とはまた違った魅力で物語シリーズの色をしっかりと表現した曲でした。

恋物語:『snowdrop』 春奈るな×河野マリナ
共にこのセカンドシーズンでEDを歌った二人のデュエット。
恋物語のEDとあって、恋と言う巡り合わせの奇跡を表現した歌詞は素敵で二人のデュエットも非常に素晴らしかった。

シリーズとしての特徴であるOPとED、今まででもかなりの力の入れようだったと思います。
鬼物語でOPが用意されている事、そして花物語のOPとEDがどうなってくるのか等、今後にもかなり期待が持てます。


最後に不満と言うよりも、残念な点が2点、総集編と順番です。
まず総集編
毎週楽しみに待っていた身としては途中で挟まれる総集編は苦痛!!
まぁ、総集編でもしっかりとナレーションを当てて、そこに遊び心を持たせてはくれていましたが、やはり本編を待つ身としては辛かった。
それなら、総集編に費やした3話を他の話に当てて、会話劇なりを増量するも良し、どこかをもう少しだけ濃縮するなりして『花物語』の放送に当てる。
過去の作品を見ていない人への考慮のつもりなのかも知れませんが、正直、このセカンドシーズンから見始めた人は殆どいないでしょうに……
本当に総集編に使ってしまった3話が勿体無いと思ってなりません。

次に順番についてですが、『花物語』が飛ばされたという点に関してではないです。
まぁ必要性の薄い総集編で3話使ってしまってはいますが、尺の問題もありますし仕方ないと思っています。
実際に『花物語』が作品の時系列的に一番後者となり、それを原作同様に忠実に放送すると、やっぱり『囮物語』から『恋物語』に至る一件に対してのネタバレも含んでしまう訳ですし、アニメ版のみを視聴している方にとってはある意味その方が問題ないくらいですしね。
ここで言いたいのは、まぁ過去の『猫物語(黒)』のレビューでも書きましたが、『傷物語』を後に持ってくるのはいかがなものかと言う事です。
『猫物語(黒)』に比べれば、確かにそれ程の大きな不満は無いのですが、やはり『傷物語』を前提とした流れもあるので、その順番は重要だと思ってなりませんね。
それこそ原作既読者にとっては問題ないかも知れませんがアニメでこの物語シリーズを楽しんでいる方には不親切設計ですね。
まぁ、『傷物語』の逸早い公開を心待ちにしております。



独特の映像演出に巧みな会話劇で彩られる世界観の中、進んでいく物語はとても魅力的です。
今までの物語シリーズを視聴して、面白いと感じていた方には、これまでの魅力を損なわず大変満足できる仕上がりだと思います。
まだ物語シリーズそのものを視聴していないという方も、この拙いレビューで少しでも興味を抱いていただけたのなら是非とも化物語から視聴してみて下さい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 124
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

まさかの恋物語OP(笑)

恋物語がすごくアツいです。
まさか最後の最後で語り部が{netabare}貝木{/netabare}とは(笑)
今まで4話完結だったのに、このまま今期最後まで続くのでしょうか?
あまりにツボにはまったので、原作の恋物語を買ってしまいました^^
{netabare}貝木節{/netabare}が楽しいです^^

そして、年末のニコ生・化物語一挙放送が楽しみです^^


■恋物語(原作)
{netabare}
原作の恋物語読み終わりました~
アニメだと、貝木が躊躇なく言っているセリフが
原作を読んでみると、実はブラフだったり、貝木目線で
忠実に書かれている原作なので、アニメとは違った角度で
物語を楽しめるかも^^

クローゼットの中身は、撫子らしいなと思いました^^
{/netabare}


■恋物語第6話
{netabare}
原作読んでたから展開は知ってたけど、「お前漫画家になりたかったのか?」といわれたときの花澤さんかわいすぎる(ノω`*)
そしてEDで流れてましたが、撫子のマンガのタイトルは
「キミとなでっこ!」なんですね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 112

86.9 6 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング6位
冴えない彼女の育てかた(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2884)
14964人が棚に入れました
春休み、アニメBD購入費用を得るためのアルバイト中のオタク・安芸倫也は、桜の舞う坂道で出会った少女に興味を抱き、その少女をメインヒロインのモデルにした同人ゲーム作成を思いつく。1ヶ月後、その少女が名前も知らないクラスメイトであることを知った。
それほどまでに印象が薄い加藤恵をメインヒロインにしたゲームは成立するのか? イラストもシナリオも書けない倫也は、同学年の美術部エース・澤村・スペンサー・英梨々と学年一位の優等生の先輩・霞ヶ丘詩羽を誘い、恵の協力のもと、なんとか同意をとりつけ、コミケ参加を念頭に、サークルとしてゲーム作りを始める。
合わないスケジュール、乏しい予算、仲が悪いメンバー、愛弟子・波島出海に絡んだ確執、その兄による引き抜き、オタクに無理解なバンド少女の従姉妹・氷堂美智留の途中加入、土壇場で見つかるシナリオの問題点… 数々の試練を乗り越えて、少しずつゲームが具体化していく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、大西沙織、茅野愛衣、安野希世乃、矢作紗友里、赤﨑千夏、柿原徹也
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これはあなたへの踏み絵、または合わせ鏡

原作未読


さてこの作品。オタク主人公がハーレムを形成するアニメであります。あらすじ読めば「ギャルゲー作りに邁進する」と書いております。そしてタイトルが長い。さらに良くも悪くも主役の声が松岡さん。ダメ押しが非常識ともいえるスカートの短さ。
完走してみての結論は「残念ながら加藤恵に萌えませんでした」です。
萌えアニメなんでしょうけど、それよりもオタクの描かれ方や作品とファンとの関係に興味の湧く作品であった、という位置付けでした。


とあるバラエティ番組で三浦祐太朗さんが「加藤恵は俺の嫁」と言ってたのが引っ掛かっていて、劇場版公開を控えての再放送で視聴開始。あとで配信に切り替え一気に観ました。
オタハーレムラノベ系ロングタイトルアニメってあにこれの皆さんの感想読んでると人気があるんだかないんだかわかりませんね。私はどちらかというと苦手です。
が、円盤は売れました。買ってくれる人がいる限りまだまだこのテの作品は出続けることでしょう。
なんて斜に構えようものなら、本作のヒロインの一人、霞ヶ丘詩羽(CV茅野愛衣)先輩がご褒・・・いやたしなめてくれます。曰く(以下抜粋)


{netabare}オタクをなめないでほしいわ
アニメやゲームやライトノベルに打ち込み
一生懸命みんなを楽しませようとするクリエイターがいる

そんな人たちが生み出した作品を応援し 必死に買い支え
オタク経済を回しているユーザーがいる

そんなふうに他のすべてを犠牲にしてでも何かを成し遂げようとする人たちの尊さを
あなたに見下す資格でもあると思ってるの?(第11話){/netabare}


茅野さん早回しの長ゼリフお疲れ様でした。仰る通りです。
全13話(0話+12話)徹頭徹尾オタクへの愛に溢れ過ぎていて、むしろ茶化してんじゃないかと思えるほど清々しいくらいに一般人お断りの作品でした。
かくいう私もライトユーザーを自称してますが、世間一般から見れば充分こっち側の人だという自覚はあります。

「ギャルゲ」「コミケ」「ラノベ」このへん不案内な私にとっては勉強になりました。アニメは観るけどそれ以外はちょっとという方も興味本位で覗いてOK!です。
「テンプレ」「王道」「キャラ作り」「セリフ回し」アニメ演出について時にさりげなく、時にコテコテに、挙句の果てには解説付きで説明してくれたりもします。はい、一般人について来いというのは酷な話です。


オタクってアニメに限らずその道を突き詰めようとする気質がありますよね。とてもいいことなんです。
トルシエに言わせれば「ディッテーィル(detail)」。鉄オタに複数の派生パターンがあるように、アニメも枝葉が多方向に伸びてるため得意分野・興味を引くまたは拒絶するポイントもそれぞれ。各々拘りがあるため語らせれば熱を帯びます。
それ故にオタクを題材にした作品の難しさがあるのではないでしょうか。下手に自分のフィールドに入ってくるため拘りポイントとのズレが拒絶に繋がるのは火を見るより明らか。

一例を挙げると主人公安芸倫也(CV松岡禎丞)ですね。彼にイラッと来たらそれが同族嫌悪でないか自分の胸に手を当ててみましょう。異端は異教より憎し!なのです。
コミュ力というより行動力があると思える彼。けっこう私は好意的で、「stay hungry stay foolish」のどっちか片方が抜け落ちたかのような人物という印象を持ちました。ジョブズの足元にも及ばないものの情熱と巻き込む力みたいなのは持ってそうです。鬱陶しいが何か成し遂げそうなタイプ。

そんな彼が描いている“最高のギャルゲーを作る”というはた迷惑な夢に巻き込まれるのが全員女子だというのはツッコまないで、みんな興味のある方向には拘りを見せるオタクが揃ってたりするのが興味深いところですね。

 霞ヶ丘詩羽(CV茅野愛衣)
 澤村・スペンサー・英梨々(CV大西沙織)
 氷堂美智留(CV矢作紗友里)

自分のフィールドでみちる以外の二人は壁を突破した経験がある。
創作に関してはぶつかり合いながらクリエイター同士の共感が時おり垣間見えることもしばしば。オタク同士わかり合える部分での繋がりには強固なものを感じます。他のリアリティは全然ですが。
キャラに目がいきがちな作風ながら、底流にこのオタクたちが何かやってくれないかなの淡い期待を滲ませてくれました。
そして濃いオタクたちの中に一人普通の人が放り込まれ、作品のアクセントどころかいつのまにかキャラの柱となってた娘さんが本作のメインヒロイン加藤恵です。



■加藤恵のお仕事

繰り返しますがオタハーレムラノベ系ロングタイトルアニメです。
王道だのテンプレだのてんこ盛りの中で異彩を放つヒロイン加藤恵(CV安野希世乃)の存在は大きいものがありました。
これまで多くのアニメを観てこられた方、このテの作品に食傷気味だった方は尚更でしょう。放送からしばらく経っている現在、彼女の魅力についてはきっと語りつくされたことでしょう。

{netabare}視聴覚室での企画会議。安芸くん・霞ヶ丘先輩・えりりの三人で盛り上がっているところひっそり画面左隅にフレームインしている加藤恵(第4話)。そういうところです。{/netabare}

ある意味オタクの潜在願望を叶えてくれるキャラ付けだったように思えます。こっからは妄想。
現実に生きていて面と向かって「キモッ」って言われる。こんなことって滅多にありません。
こちらはセーフガードが働いてそこまで踏み込まないでしょう。自らアニメの話を振るなんてもってのほか。うっかり前述の拘りの一部でも披露しようものなら反応はだいたいこんな感じ。

「へーすごいねー(棒)」
「へー好きなんだねー(棒)」
「なんか面白そうだねー(社交辞令)」
「ちょっと違うかなー(笑顔)」

このような三次元女子の対応。相手に気を遣いながらシャッターを降ろします。セリフの文字面だけ追えば、加藤恵の反応は三次元女子のリアクションと一緒です。
ところがそんなリアルに近い反応に寄せながら、アニメの中では全力で拘りをぶつけてくるオタク主人公相手に(棒)・(社交辞令)・(笑顔)を抜いてシャッターを降ろさずに応えてくれるのが彼女でした。
ツンデレ・ヤンデレ・妹なんちゃらetc そんなもの二次元限定の出来事だっていくらアホでも知ってます。あえておとぎ話に耽溺することで住み分けが出来てたところに放り込まれた擬似三次元女子。


 嗚呼神様!どうして私に三次元の扉を開かせたんですか?


いやまあ二次元なのには変わりありませんが、同族(または分派!?)の主人公に自分を重ねて、三次元の非オタ女子にアニメで自分が感じている思いの丈を思いっきりぶつけても生暖かく受け入れられる。そんな甘美な夢の実現を擬似体験できてしまうのです。

これまでいくつかアニメ作品を観てきたなかでも唯一無二のヒロイン設定でした。



■霞ヶ丘先輩のお仕事
ちょろいハーレムアニメにならなかったのは彼女のおかげです。
{netabare}恋心らしき感情を覚える理由がとても納得の出来るものでした。自分の拘りの分野で座標を示してくれた存在が倫理くんだったとは。弱ってる時につけこんだと言えなくもないが倫理くんにまるで自覚がないのでそのセンはありません。むしろ彼が純粋にオタクであることが再確認され好印象でした。{/netabare}



あ、今更ですがこちらは一期を観た時点での感想です。
のっけから“加藤恵に萌えない”などファンの皆さんには申し訳なかったです。
ストーリー、音楽、作画など取り立てて刺さるものは無かったように思えますが、「ギャルゲ」「コミケ」「ラノベ」のお約束事に触れられたのは有意義でしたし、この未熟なクリエイター集団の行く末も気になるところなのでどっかで二期観たいと思います。
創作活動については霞ヶ丘先輩の金言。


{netabare}そしてなによりアンチがめんどくさい
評価が高ければステマと蔑み 売れなければオワコンと嗤い 

叩きに反応すれば言い訳とか自己正当化とかほざき 

ならばと何も言い返さなければ説明責任を果たしてないとか
はぁーっ!あの××なんか粛清されてしまえばいいのにーっ!(第3話){/netabare}


茅野さん早回しの長ゼリフお疲れ様でした(二回目)。
ギャルゲだろうがなんだろうが生産しようとする意志と行動に敬意を表して。
傍観者と評論家にならんよう自分も気をつけようっと。



視聴時期:2019年4~6月 地上波再放送 
-----

2019.06.08 初稿
2019.11.27 修正
2021.08.24 タイトル修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 80

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やっぱり黒だよねぇ( ´ノ∇`)) ̄ー ̄)ヒソヒソ♪

原作ラノベ 全13話 原作未読

オタクな主人公『倫也』を取り巻くヒロイン
『英梨々』と『詩羽』先輩と『加藤』ちゃんたちと
"ギャルゲー"を作る日常を悶々と描いたラブコメ作品!!

私はギャルゲーはやった事ないのですが…

え!? ないですよ((;゚;Д;゚;) ホントに…!?

でもちょッぴーり、ほんの少~し興味はありますから~|ョω♡)ン?w
それがこの魅力的なキャラたちによって作り上げられる様子
を描いた本作品の物語に興味津々に見入ってしまいした!!


本作で特に私が印象に残ったトコロ、良かったなぁと思ったトコロを
書き記したいと思います_((Ф(☺ω☺`)


①キャラが可愛く描かれていて仕草や、表情も魅力的(*´ω`*)ホワァーン♡

まずは序盤
主人公『倫也』がふと振り返り見上げたのぼり坂の先には―
冴えないヒロインの姿とは程遠い、『加藤』ちゃんの
なんとも清々しい魅力につつまれた、いと可愛らしい姿が―

ズキュ――((◍゚Д゚◍*)――ん!!!

いや~、私の通っていた高校もですね、ちょっとした丘陵の上に
ありまして、最寄り駅から学校へ行くにはどーにも
あの急な上り坂を登らないと辿り着けない仕組みになっておりまして…

当然毎日、目の前をキャッキャうふふした可愛いらしい女子たちが
制服のスカー(*゚∀゚)ヾ(・ω・`)オーイ!! ハナシソレテルー


話がそれましたが、あの加藤ちゃん登場シーンは印象的でした☆
カタコト喋るトコも
ちょっとムスっとした表情するトコも愛くるしいですネ(*>ω<)bくぅ~w


それから、主人公『倫也』の幼馴染の『英梨々』
ツインテ、八重歯、ツンデレ、ニーハイと間違いなしな可愛さ☆

あんな可愛いコが18禁同人誌をねっとり_((Ф(◎ω◎`)してるなんて…
スゴイ世界だなぁ~私には想像もできないよ~(*/ω\*)w

8話の『倫也』への想いをぶつけるシーンはとっても印象的!!
幼い頃から悶々としてた想いが一気に爆発しちゃいましたネ♪



お気に入りのキャラぁ(o*゚∀゚)oヾ(・ω・`)イキナリキタネ

はい! 『詩羽』先輩☆ 『詩羽』先輩ですよ~
『詩羽』先輩に… い、苛められたいですねぇ~ッ(*/ω\*)イタイ

クーデレ最高ヽ((◍´∀`)ノ
あの、6話かな? ホテルで『倫也』と2人っきりになる事に…
あぅううぅ((◍・Д・;◍)♡
て、照れてる『詩羽』先輩… 可愛すぎでしょ(♡ω♡*)♪

怒ってパソコンカタカタしちゃうトコとか(´ε`;)ウーン…

何より黒ストッキングが美しすぎて私、完全に撃沈ヽ((◍*♡∀♡)ノ

『英梨々』のニーハイも間違いなしですが|ョω・)…

今作に限っては『詩羽』先輩の黒ストからのびる美しい脚に軍配!
色合いから質感までがピンポイントに見事なまでに
艶かしく美しく描かれていて、またあのカット!!

完全に”釘付け◍*ºдº)♡” “付け釘”でありますよ隊長(*`∀´)ゞ

いやぁ制作に携わった方々…
グッジョブ、Good job!! 過ぎますぞ~

脚…、
脚ぃぃぃぃぃぃぃぃε“ε”ε“(ノ*♥д♥)ノ

              ↑↑若干1名本作とは全く関係ないキャラが
              ↑↑完全に崩壊してますが(ノ∀`)w


ちょ…いつもロ〇に萌え萌え言ってるくせに
何『詩羽』先輩に夢中になってんのかな~このヒト…ヾ(・ω・`)カナァ?

いやぁ、それとコレとは話しが別!! 完全に別腹ですぞ(*´ч`*)
普段食べるご馳走、メインディッシュが〇リだとすると…
『詩羽』先輩はデザート、デザートなのであります(*`・ω・)ゞ


「もぉ~ホント男子ってくだらないコトで盛り上がって…
何がそんなにおもしろいのかなぁ、かなぁ?」ε=(´Д`o)…w



…ヽ(;゚д゚)ノ このくらいにしておきましょうw



②キャッチーで心地よい胸にキュン♪っと染みるOP、EDが◎

OP 「君色シグナル」: 春奈るな
キャッチーなメロディラインと、サウンド♪
そしてあのファルセットが、なんとも心地良いですねぇ(*´ω`*)
今クールでも私の中で一推しSongでした!!!

ED 「カラフル。」: 沢井美空
淡いパステル調な本作のイメージにピッタリ☆
絵の雰囲気も優しく、癒され視聴を終えることができましたネ!!



それではお別れの時間です(。ρω-。)

肝心なお話し部分にはほとんど触れませんでしたが、
まだまだ、先の展開、盛り上がりが期待できる内容で、
最後の『英梨々』のハリセンシーンに期待大!!

2期にてさらなる盛り上がりを期待せずにはいられません(o*゚∀゚)o
ラブコメ好き、キャラ重視の方は一見の価値ありかと(o´艸`)

そして…、ぜひ一度あの脚(*。∀((〇(`Д´*)o

投稿 : 2024/12/21
♥ : 83
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

普通であるがゆえの至高⁈

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。

原作・シリーズ構成・脚本 - 丸戸史明
キャラクター原案 - 深崎暮人
監督 - 亀井幹太
キャラクターデザイン・総作画監督 - 高瀬智章
美術監督 - 日下部夏月
美術設定 - 綱頭瑛子
色彩設計 - ホカリカナコ
撮影監督 - 戸澤雄一朗
3DCGディレクター - 日下大輔
編集 - 齋藤朱里
音響監督 - 藤田亜紀子
音楽 - 百石元(F.M.F)
音楽プロデューサー - 佐野弘明、千葉悦子
チーフプロデューサー - 岩上敦宏、松崎容子
プロデューサー - 柏田真一郎、森彬俊、萩原猛
アニメーションプロデューサー - 清水暁
制作 - A-1 Pictures
製作 - 冴えない製作委員会
放送期間 - 2015年1月 - 3月
話数 - 全13話

(以上Wikipediaより引用)

・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。


ノイタミナの2015冬アニメ枠にA-1 Picturesさん制作
アニメが同時に2本。
アニメ視聴歴の短い私にとってA-1 Pictures&松岡禎丞
さんという組合わせは松岡キリトそのもの。
SAOⅡの余韻が抜けきれないままの視聴開始でした。

しかもツートップの相方は「四月は君の嘘」
なんと!

否応無しに期待が高まります。
なんとなくですが…

タイトルからしてある程度の事は想像してたのですが
私が目に映った光景は、まさにお色気満載の桃源郷。
魅惑の桃が何個もプカプカな0話からのスタート。

おぉっ…
ここまで露骨なのはちょっと…
結局そういう路線?…

と思いながらもよく見ると女の子可愛いし(アイラインの
描き方とか凄く面白い)、時々パステル調に変化する背景、
そして何より自虐的なネタを含んだキャラのセリフが
とても面白いんです。
オタクとか同人サークルの専門用語が飛び交い、興味本位
でこれ結構いけるかも…なんて。

しかも「ヌルヌル動く」とはなんぞ?
こんな感じでした。

ストーリーとしては筋金入りのオタク主人公の男のコが
春休みのある日、1人の少女との(奇跡的な)出会いから最高
のギャルゲーを制作する事を決意。
ギャルゲーサークルを立ち上げドタバタありながらも夢に
向かって邁進するお話かな。

OP、EDともに女の子の気持ちを歌ったとてもいい曲で
ついつい朝夕の通勤の車の中で聴いちゃいます♪

ギャルゲー制作という私には無縁の世界で繰り広げられる
ラブコメディ。
冴えない彼女(ヒロイン)の高まる存在感が見どころですね。


【mio's café】
視聴済みの方限定だよ。
一応ね♪
{netabare}
主人公:安芸倫也が出会った1人の少女というのが名前すら
知らないクラスメイト・加藤恵ちゃん。
後にステルスヒロインの異名を持つことになる彼女。

倫也の強引な勧誘により最高のギャルゲーを制作する為、
倫也の幼馴染であり同学年の美術部エースで隠れオタクの
新進同人イラストレーター澤村・スペンサー・英梨々ちゃ
んと学年1位の優等生の先輩で人知れず新進ライトノベル
作家として活躍している霞ヶ丘詩羽先輩と共にギャルゲー
制作に参加する事になります。

名前も含めて豊かな才能とビジュアルを持つ豪華絢爛な
英梨々ちゃんと詩羽先輩。
その狭間に立つ名前も見た目も普通な加藤恵ちゃん。

さらに波島 出海ちゃん、氷堂 美智留ちゃんとまぁこれでも
かとばかりに才能とビジュアルに優れた2人が追加。

ここまで周りに豪華なキャラが立っちゃうと普通が普通で
なくなっちゃいます。

そうなんです、高級スィーツを食べ飽きたあとの
シュークリーム。
コンビニのシュークリームでもいいです。
あの袋を開けた時の香り、至高です!
庶民であるがゆえの至高。つい、クンクンしちゃいます。
ちなみに私は匂いフェチです。

ってお話しがちょっとずれちゃいましたけれど、恵ちゃん
を例えるならそんな感じでした。
普通であるがゆえ、ほんのちょっとトッピングするだけで
とてつもない魅力を放つダイヤの原石。

とても女の子の魅せ方が上手な作品だと思います。

それぞれのキャラもあらゆるフェチの方に対応?
(私はテンプレートとかその辺りよくわからないですけど)
されていて、とても作品全体のテーマや雰囲気にマッチ
していたので私から見ても嫌味が無く女性らしさを
感じる事が出来ました。
特に詩羽先輩とか見た目よりもあの気怠さからくる色気。
もう反則ですね。

筋金入りのオタク倫也君の部屋に見た事あるフィギュアや
ラノベが置いてあったり、キャラ同士の漫才の様な会話が
楽しいです。
特に倫也君に対する恵ちゃんのマイルドな毒を含んだ会話
には笑いが止まりませんでした。
喋り方といい安野希世乃さん、グッジョブです。

1クールという短さもあり、これからってとこで終わっ
ちゃいましたけれど、2期があるなら期待したいです。
最終話まで見てからもう一度0話を視聴すると、なるほどっ
て感じでとてもしっくりきました。
このあたりの見せ方も面白いと思います。
0話であんだけ落としておいて…。
私的にはですよ。

OP「君色シグナル」 歌/春奈るなさん
ED「カラフル。」 歌/沢井美空さん
共に素敵な楽曲です。
るなさんの歌声はとにかく胸にキュンときますね。
安定の胸キュン声です。
沢井さんは初めて聞く方でしたけれど、
凄く爽やかな歌声です。

どちらも曲も良いんですけれど両曲共歌詞が凄く良いです。
とくに「カラフル。」の2番の歌詞の
「や、そなんだけどさ」
ってところが凄く恵ちゃんぽくって大好きです。

見た目以上にストーリーとキャラ設定がしっかり
作られていて、とても楽しく視聴出来ました。
2期があるなら是非見てみたいです。


【主要登場人物・出演者】

安芸 倫也 - (CV:松岡禎丞)
澤村・スペンサー・英梨々 - (CV:大西沙織)
霞ヶ丘 詩羽 - (CV:茅野愛衣)
加藤 恵 - (CV:安野希世乃)
波島 出海 - (CV:赤﨑千夏)
氷堂 美智留 - (CV:矢作紗友里)
波島 伊織 - (CV:柿原徹也)


【主題歌】

オープニングテーマ
「君色シグナル」
作詞 - 春奈るな、増谷賢 / 作曲・編曲 - 増谷賢 /
歌 - 春奈るな

エンディングテーマ
「カラフル。」
作詞・作曲・歌 - 沢井美空 / 編曲 - TATOO


【挿入歌】

「M♭」(第3話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲 - 奥井康介 / 編曲 - 奈良悠樹 /
歌 - 加藤恵(安野希世乃)

「Blooming Lily」(第9話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 奥井康介 /
歌 - 澤村・スペンサー・英梨々(大西沙織)

「空色デイズ」(第12話)
作詞 - meg rock / 作曲 - 齋藤真也 / 編曲 - 小森茂生 /
歌 - 氷堂美智留(矢作紗友里)

「Cherish you」(第12話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲 - 藤末樹 / 編曲 - 小森茂生 /
歌 - 氷堂美智留(矢作紗友里)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 109

81.7 7 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング7位
花物語(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (1690)
11044人が棚に入れました
神原駿河は幼い頃に死別した母から干からびた猿の手のようなミイラを譲り受けていた。曰く、その手に願えば、どんな願いでも三つだけ叶えられるという。しかし、その猿の手は、願いを叶える代償として最終的に身体と魂を乗っ取る怪異「レイニー・デヴィル」だった。駿河は二度まで願をかけてしまうが、先輩の阿良々木暦・戦場ヶ原ひたぎ達の助けによって怪異に取り込まれることは避けられた。しかし、後遺症として左腕が怪力を発する毛むくじゃらの猿の手となり、駿河はそれ以来左腕を包帯で隠して日常生活を送ることになる。
それからおよそ11ヶ月が過ぎ、駿河が三年生になった春のこと、駿河は奇妙な噂を耳にする。なんでも「悪魔様」に相談をするとどんな困った悩みごとでも解決してくれるという。悪魔の左手を持つ駿河は因縁めいたものを感じ、「悪魔様」の正体を突き止めようとする。そして「悪魔様」がいるという学習塾跡地へと向かうのだが、そこに居たのはかつての駿河の宿敵だった。
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「変態の阿良々木暦」の意志を、「変態の神原駿河」が受け継いだ物語。

2014年8月一挙放送。
全5話。


【前置き】

元々本作は、2013年に放送された「物語シリーズ セカンドシーズン」の中の一章として組みする作品なのですが、本作だけ時系列的に大きな違いのある作品ということで、別枠での放送が決定しておりました。
当初の放送予定は、2014年に放送された同じくシャフト制作のアニメ「ニセコイ」の後枠である6月中。
……が、制作上の都合で予定が変更となり、同年8月に一挙放送と相成ったワケです。

結果として蓋を開けると、セカンドシーズン放送開始から計1年以上も待たされたことになり、ファンとしては中々辛い思いをしました…。
(でもまぁ、傷物語の延期具合に比べれば……ね。)

ただ、視聴し終えた今となっては、本内容を別枠にした理由や、放送を延期しただけのクオリティに関し、全て納得のいくものでしたので、総じてとても満足しております。



【あらすじ】

かつて、どんな願い事も魂と引き換えに叶えてくれる怪異の左手を手にした女子高生『神原 駿河(かんばる するが)』。

阿良々木君との一件でその怪異は去ったものの、後遺症としてその左腕は怪力を発する毛むくじゃらの「猿の手」だけが残り、彼女はそれ以来、左腕を包帯で隠し日常生活を送っていました。

それから11ヶ月、彼女が高校3年生になった春のこと。
神原は、奇妙な後輩「忍野 扇(おしの おうぎ)」より、なんでも願いが叶うという「悪魔様」の存在を聞きます。

「願いの叶う悪魔」に因縁めいたものを感じた神原はその正体を突き止めますが、そこに居たのはかつてバスケットボールで彼女と競い争っていた相手『沼地 蠟花(ぬまち ろうか)』だったのです……。



【論じてみる】
{netabare}
本作は、セカンドシーズンの多くと同様に、主人公である阿良々木君の視点ではなく、各ヒロイン(今作では神原)を視点に物語が進みます。

そして、時系列で言えば阿良々木君が高校を卒業した後が舞台であり、アニメ内では本作のみ飛び抜けて一番新しいエピソードであることが分かります。
登場人物こそ少ないものの、劇中で一番新しいエピソードということで、時が経った各キャラクターを見れることは、それだけで十分新鮮味があり楽しかったですね。
この時系列ならば、別枠での放送にも納得でした。

まぁそれ抜きにしても、「レズ」「露出狂」「BL好きの腐女子」「ロリコン」「マゾヒスト」「欲求不満」等々……。
メイン個性を重ね着したような型外れなキャラクター『神原 駿河』を主軸に話が進むだけで、もう既に非常に面白いのですけどね。
シナリオとしてはシリアス方面の色が強いので、その個性も(少し?)抑え気味に描かれてはいましたが。


作画に関しても、セカンドシーズン以上に目を見張るシーンが多く、時間をかけただけの出来であったことは間違い無いでしょう。
水しぶきが上がるシーンや、以前にもあった神原家の本のドミノ倒し、それにお肉の生々しくも美味しそうな様(これは夜に見てはイケない!!)など、紙芝居の中にも趣向を凝らした絵が沢山あり、非常に見応えがあって退屈させられませんでしたね。



さて、本作で登場する、神原のかつてのライバル『沼地 蠟花』。
彼女は、疲労骨折で足を故障し、松葉杖での生活を余儀無くされてから、新しい趣味として「願い事を叶えてくれる悪魔様」を名乗り、不幸な相談事に乗っていました。
しかしそれは、「他人の不幸は蜜の味」という名の下で、その不幸話を収集するでしか無い、とても褒められたものではない悪趣味な生業だったのです。

『私に…、悪魔様に相談してくる高校生達の手紙は、それに録音した通話記録は…、私の何よりのコレクションだよ。』

淡々と、とても下卑た台詞を並べるものだとは思いましたが、実際に彼女のような状況下に置かれたら、そのような不幸話でも聞いて笑っていないと、自身を保てないのかもしれません…。
それが本当の解決策で無かったことは、「本人の真実」を聞いて分かりましたが…。

声を担当した阿澄佳奈さんは、基本的に見た目も内面も可愛らしく(加えて小さい)キャラクターを演じることが多いので、このような立ち振る舞いをするキャラクターは新鮮でしたね。(あっ、やっぱり小さいですけどね。)
ただ、やはり低音を意識していたとはいえ素の声は可愛らしいので、同じくシャフト制作の「魔法少女まどか☆マギカ」の佐倉杏子(声.野中藍さん)のように、基本的に可愛くて素直な子だったのが、あるキッカケによりちょっとムリをして悪ぶっている感じに思えましたね。
実際、この「沼地 蠟花」も、そういう子だったんだろうなと、私は思っています。


趣味敵とも呼ぶべき、神原の左手に宿る「願うを叶える悪魔」を、神原から奪った沼地。
ひょんなことからこの怪異の存在を知った彼女は、神原だけでなく、色々な噂を元に数々の悪魔の部位を見つけ出し、自らに取り込んでいたのでした。
それは、いつか自らが怪異そのものとなるのも同じ……。

それを本人は可哀想とは微塵も思っていない、そして誰に迷惑をかけているわけでもない。
それでも神原は、それを放っておくことは出来なかったのです。

偶然出会った阿良々木君(←服装もうちょぃなんとかならなかったの?)の助言の元、神原は彼女に、バスケットボールでの対決を挑みました。
彼女の趣味を止めさせる為…、そして彼女に真意を突きつけ…救う為に……。

「一番良いのは、やって後悔しないことだ。」

この時の神原の台詞には、グッときましたね。

この勝負での神原のプレーは、同作者の「刀語」を彷彿させる奇策そのものでしたね。
ただ私的には、この勝負自体は重要でなく…プレーの中で「負ケタクナイ」「私モダヨ」とお互いに人間味ある意思疎通が交わせたことこそが、物語の全てだったように思います…。
最後に阿良々木君が、神原に


『オマエは、正しいことをしたわけでも、間違ったことをしたわけでもないんだから…。

 オマエは……、青春をしたんだ…。』


と言ったように…。

こう、またなんとも綺麗な締め方をするところが、阿良々木君の格好良さですね。

「オマエくらいだからな、僕のトークのアンダーグランドに付いて来られるのは。」

と互い認め合うこの2人の関係は、時が経っても寸分も変わること無く、これからもこうあり続けることでしょう…。


エンディングは物語シリーズ定番、各ヒロインが歌う新作主題歌
『the last day of my adolescence』「神原駿河(沢城みゆき)」。
これも定番通り作詞「meg rock」に作曲「神前暁」…とはいきませんでしたが(神前さんが療養につき活動休止中の為)特に違和感無く、というより映像にグイグイ惹き込まれるカタチで、とても魅入ってしまいました。
(ラップの部分は、少し虚をつかれましたが。)

その映像というのが…、もし沼地と神原が中学時代にバスケットボールを通し仲良くなっていて…、悪魔なぞに出会うこと無く、高校時代をお互い過ごしていたら…というパラレルワールド。
そこでも沼地の足は怪我を負ってはいたようですが、同じ直江津高校のユニフォームを着てせめぎ合うラストシーンは、作中とは違ったカタチですが、ちゃんと沼地が救われていることが窺え嬉しかったですね。

泥沼ディフェンスで知られる「毒の沼地」と「神速天使 神原」の大勝負。
その勝敗は誰にも分かりませんが最後、ハーフラインから飛んでいた神原に…、軍配が上がることはあったのでしょうか……(笑)
{/netabare}



【吉報であり凶報でもある第2話】
{netabare}
そうそう、吉報であり凶報としても忘れてはいけないのが、本作第2話。

セカンドシーズン最後の物語『恋物語』のラストで、衝撃的な最後を迎えた『貝木 泥舟(かいき でいしゅう)』の生存が確認されたのは、非常に嬉しかったですね。
(と言っても、霊的な者が存在するこの世界観では、安心は出来ませんが…。)

詐欺師として、人を信じず、金に汚く、非人道的で、息を吐くように嘘をつく男、「貝木 泥舟」。
しかし、こと神原に対してだけは、

「本来そんなことは、天変地異が起ころうともありえないのだが、今日に限りお前が相手に限りっ!!

 …………特別だ……、お茶くらい奢ってやる…。」

と、優しく手厚く?接してくれるのでした。
なんだかんだで、予約までして焼き肉を奢ってくれてましたしね…。

しかし初顔合わせでの、あの神原をも出し抜く貝木の異常な脚力(というか走り方)には、思わず吹いてしまいました。
素で泣いてる神原も、可愛かったですしね。


貝木は、昔まだ神原の母親が神原を生む前…、まだその母親が「臥煙 遠江(がえん とおえ)」と呼ばれていた大学生時代…。
彼女に、淡い憧れの感情を抱いていたと告白します。

この貝木が、そのような過去を正直に?吐露するのは、これまた新鮮でしたね。
そんな昔話をしながら、「肉を食え肉を」と促しつつも、その憧れの人から「駿河を気にかけてくれ」と頼まれたことも告げたのです…。
もうここまでくると、ホント神原の思った通りの「無愛想だが親切な親戚のおじさん」みたいな立ち位置でしたね。


『俺はお前を騙さないし、俺はお前に害を成すつもりはない。

 だからお前は、俺を嫌いになれない。

 好きな奴がお前のことを好きなってくれるとは限らないのと同様…、

 嫌いな奴がお前のことを嫌いになってくれるとは限らないんだよ。』


彼が最後に差し出した『ゴーストバスター(←削除)貝木 泥舟』の名刺からも、この台詞の本心ぶりが窺えた気がしましたね。
しかしコイツはやっぱり、ほんと
「どーしようもない小悪党の癖に、言うことだけは格好えぇ。」
ですね。(↑誰の台詞かピンとキタ人は、通ですね♪)

「恋物語」以降、彼の人気はウナギ登り気味な感じを受けますが、何を隠そう私は(←誰も興味ねぇよ)彼の初登場時「偽物語」での小悪党でしかない頃から、メチャクチャ大好きなのです。
いやはや…、私は非人道的なキャラクターが好きなのかもしれません。
最も、それ故の強烈なアイデンティティーが、そのキャラクターにあってこそですけどね。
{/netabare}



【総評】

シナリオも良し、作画クオリティも申し分無し、サプライズもあったりと、私的には待たされただけの面白さは十分味わえた内容でした。
沼地の過去回想に関しては、かなり尺をとっていて長くは感じましたが、私的には絵のギミックを見るのも楽しみの一つなので、それ程気にはなりませんでしたしね。
総じてセカンドシーズンの物語の中でも、非常に見応えあり楽しめた作品でした。
(一挙放送だから印象値も違うので、後々どう変わるかは分かりませんけど。)

ただ、なにぶん長編の物語となってきた「物語シリーズ」なので、時系列や各々のキャラクターについて前情報は必須。
故に、初めての人の敷居が高くなってしまっているのは残念です。

それでなくとも、この演出も含めて合わない人は合わない作品だとは思いますし、見れば見るほど味が出る作品でもありますので、初見では今の評価程の楽しみを味わえない方が多くなっているように思えました。
全シリーズアニメ化を謳っているので、これから映画「傷物語」や「ファイナルシーズン」へと、まだまだ継続して制作されていく作品になるかと思いますが、その頃にどれだけのファンを獲得しているか、そしてどれだけのファンが残っているかも、作品の評価の別れ目となっていくことでしょう。

まぁ私は、このキャラクター達の良い意味で無駄な会話劇にトコトンハマった人間ですので、最後の最後まで付き合うこととなるのでしょうけどね。
そんな私には、この新作一挙放送の2時間は、とても贅沢なものでした。


さて、次は「傷物語」ですよね。
聞いた限りでは、2012年公開と耳にしていた筈……。

……………。

どこで世界線を間違えたのだ私はっ∑(゚д゚lll)!!


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
{netabare}『貝木 泥舟』声 - 三木眞一郎さん{/netabare}


◇一番可愛いキャラクター◇
『日傘』声 -日笠陽子さん



以下、どーでもいい駄文なので〆ます。
{netabare}

作中、神原と阿良々木君とがメールで、

神原【昔の知り合い(女の子)に、おっぱい揉まれた。】

阿良々木君【僕も混ぜて!】

と、やりとりする場面がありました。
(返事がなくて阿良々木君は、焦っていましたがwww)


なるほど……。
女子高生に対しては、こういう卑猥な返事がウケるということでしょうか……。

よし…よし………うん…、…今後はこう対応してみよう……グヘヘ。

………………。

…………。

……。


……あぁ、そうか…。


貝木の言葉を借りるなら……

「この件から俺が得るべき教訓は、今の自分には…女子高生から連絡が来ることなぞ、一切無いということだ…。」
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 60
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルなし

はぁー沢城さんを堪能できたぁー(*´Д`)
花物語というか、{netabare}百合物語{/netabare}でした。
EDでも{netabare}百合{/netabare}が出てたし、神原も{netabare}「キスしておけばよかった」{/netabare}発言もあり(笑)

今回、{netabare}貝木さん{/netabare}出番ありましたね~
{netabare}恋物語のラストがラストだったのでどうなったかと思いましたが。依然、幽霊説はありますが。。。{/netabare}

ラストの{netabare}ドミノ{/netabare}は秀逸(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 83
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ときはなつ ダンクシュートに この想いЮ へ(д・` ✿)

<物語>シリーズ セカンドシーズン 「花物語」全5話

化物語、「するがモンキー」にて描かれた

バスケ・全裸・ひたぎラブ♡・爽やか美少女『神原駿河』の
左腕にとり憑いた怪異、“猿の手”もとい、モフモフ毛むくじゃらアームが

その後どーなったのか?というお話し―


始まってすぐは気付きませんでしたが本作、
物語シリーズの中でも時系列がかなり進んでいるようで
『阿良々木』くんや『ガハラ』先輩はもう高校を
卒業してしまっていて、『神原駿河』が
3年生に進級した頃のお話しのようであります_((Ф(・ω・`)

黒髪(紫?)ロングを二つに結わえた
制服の下にスパッツをはいたお馴染みのスタイルが
すっかり板についている『神原』選手!!

シリーズ通して久々の登場、再会に気分もわくわく(o>ω<o)

しかしながら、本作は物語シリーズの数あるお話しの中でも
特に、シリアスな描写が多めの印象!! を受けました―

〇〇先生…バスケが…バスケがしたいです。゚(゚´Д`゚)゚。

との思いが頭の中を駆けめぐってしまう
そんなお話しの展開でありました(つω・`。)ヾ(・ω・`)ドーイウコト?

何かと申しますと
中学時代に『神原』選手のライバルだった
『沼地 蠟花』というバスケ少女 (本作のキーパーソン)
が”とある出来事”がきっかけでバスケをやめてしまう…

その後、彼女がどうなってしまったのか…
さらには『神原』選手の左腕にとり憑いた怪異、“猿の手”
がその後どーなったのか…? という点においても
その『沼地 蠟花』が大きく関わってくる事に…!?

彼女と再会することになった『神原』選手がかつての盟友へ
向けて”バスケットボール”という会話劇を舞台に
その想いをぶつける!!

その度々交わされる会話の中において、
名言とも言えるべき台詞、考えさせられる言い回しの数々…
正義とは!? 悪とは!? 願いとは?…逃げるとは?… 後悔とは…?
などなど実に深いお話しが散りばめられていて
興味を惹きたてられます|ョω・)ジィーッ

うん、とりあえずもう登場人物ほぼ2人っきりの物語♡

あ、でもでも、『阿良々木』くんが後半
ちょぴっとだけ、頼もしく登場なのです!

って髪長ぁぁぁぁ川゜Д川ww

あれは…、高みー(※1)とかアルト君(※2)…、
いやもう貞子レベルですなッ(`・ω・´)キリッ!!

※1 THE ALFEEのメンバー  ※2マクロスFの美少年主人公


ん|д・)? 何なに? 早く…
✿・д・)-<アンリミテッドルールブック…ブツブツ

『斧乃木』ちゃんが早くボクのレビュー(憑物語)へ
アンリミテッドルールブックするよ! イェーイ! ピース(๑・ω・>)ピース
との催促が半端じゃないので本作のレビューは…

ここまでにして_((Ф(・ω・`)

続けて「憑物語」のレビューに移らせて頂きます!


まとめて―
相変わらずのシャフト演出と巧みな会話劇にプラスして
本作ではちょぴりシリアスモードと原作を知らない私にとっては
意外な展開|д・)にこれまた、ハッとさせられ、そして…

『神原』選手の… {netabare}胸を…鷲掴みにドキッ {/netabare}(*/ω\*)♡ヾ(・ω・`)コラコラ
と、今作も楽しんでしまったことは言うまでもないだろう( ・´-・`)



さてさて、そろそろアンリミテッド…
ちょ、『斧乃木』ちゃん…弱めの低空ルールブックにしてネ(*´-`*人)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 56

78.2 8 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング8位
終物語(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1403)
8415人が棚に入れました
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。
放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。時計が止まり、扉も窓も接着剤で張り付けられたように動かない。窓や扉を破壊しようにも机も椅子も跳ね返されてしまう。まるで、時が止まったかのように。
扇は何らかの怪異現象では無いかと言いだし、暦は二年前のある事件を思い出す。犯人が分かるまで決して出られない教室で、暦は自分が孤立した原因となった「物語」を扇に語る。

声優・キャラクター
神谷浩史、水橋かおり、井上麻里奈、斎藤千和、堀江由衣、沢城みゆき、花澤香菜、坂本真綾、早見沙織、ゆきのさつき、加藤英美里

たぁろぉすぅけぇ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ぼくはっ特別なんかぢゃなぃっこんなぼくを選んでくれたキミが特別なんだョっ

たのしみにぃしてましたぁ
まぁはぢまったぁばかりとゅぅことでぇ(原作未読っ)つまらなぃネタと展開っ(西尾さんにぃしてはぁ)演出はぁかってにゃっててくださぃっ(シャフトさんっ)そこはぁきにしてませんからぁっ.........っぃゃっみますょぉ精神崩壊だぃぶてまぇまでぇぉぃこまれたぁものがたりふぁんっとしてはぁっ
ここからをぉ期待しますぅっ(原作未読っ)もぉっぃぃっわるぃっぢゃなくてぇみなきゃぃけなぃっ強迫観念っ(原作未読っしつこぃっ)
「っまらなぃものをっみなぃゅぅきっ」.........まよいちゃぁぁぁぁぁんっ.........
.........*おうぎフォーミュラ*.........

ちょっぴりらしくなってきたぁのぞんでたものみせてくれたぁ(まだまだっぜんぜんったりなぃけどぉっ)そだちちゃん(声っしっくりこなぁぃっ.........属性ソレっ?.........)アレっ?さぃきょぉのぉっ○○デレっ?ぁたらしぃカタチのぉ○○デレっ?
(なんどもっぃぃますがぁっ原作未読っ)かわせょぉとしてるだろっ原作本っ(かっちゃぃそぉっ)
.........*そだちリドル* 其の壹.........

ぃまのところぉっまらなぃlogicっっきっとぉっエンディングにぃむけてぇっ収束しぃっすべてがぁっながりぃっすべてにぃ必然性がぁぅまれぇなぉかっぅぼくらのぉ予想をぉぅらぎるぅさぃこぉのぉ結末をぉむかぇるのでしょぉっ(かさねがさねっ原作未読っ)
.........*そだちリドル* 其の貳.........

ぁぃかわらずぅっっまらなぃっっまらなすぎてぇっぎゃくにぃきになるぅっ一話まるまるっかってぇっコレ???っこんなはずぢゃなかったぁっぉまぇっそんなヤツぢゃなかっただろぉぉっ
羽川のぉ「○○.........あげるっ❤」きけたからぁゅるすっ
つぎはぁなんかきたぃできそぉっ
.........*そだちロスト* 其の壹.........

違和感がぁぁったのでぇっ二度見しましたぁ
ぁらためてぇ西尾さんのぉぁたまのヨサにぃ感心しましたぁ理屈としてのぉツッコミどころをぉまぇもってぇすべてぇ排除してましたぁ(ぁたまがぃぃのとぉ作品がぁおもしろぃのはぁ別問題っ)これでぇこのおはなしがぁエンディングまでぇっまらなぃものがたりでぇぁるコトがぁ確定しましたぁっ(すくなくともぉぼくにぃとってはぁ)ここでぇ感動できなかったとゅぅコトはぁそぉゅぅコトですっ
ねがわくばぁ凡人でもかんがぇっきそぉなぁこわれたぁそだちちゃんでもぉっってゅぅ結末だけはぁさけてほしぃものですぅっ(もぉ決まってるんだけどぉっ)
.........*そだちロスト* 其の貳.........

そぉとぉおもぃぃれがぁぁるょぉですねっこのっエピソードにぃっ......ここまでしてぇったぇたぃコトっ?(実体験にぃ基づいてるコトっそれこそっ西尾さん自身をかたちづくってぃる要素っ?)ぁなたのぉぉもぃぃれがぁかならずしもぉぼくとぉかさなるとはぁかぎりませんょぉっココまでぇったわらなぃとはぁなにかぁ重要なぁコトぬけぉちてるんぢゃぁ?ぁぇてぃれてなぃのかぁっこれからでてくるのかぁそもそもぃれる気がぁなぃのかぁ?
重要なのはぁココロのぉぅごきだとぉもってぇぁぇてスルーしてきましたがぁココまでぇドヤがぉでぇおされるとはぁ「密室」ってトコっ......矛盾だらけでぇっそもそも密室かどぉかなんてぃっさぃ関係なぃぢゃんっ
来週ぅらぎってくれるのかぁっぃぃ意味でぇっ
.........*そだちロスト* 其の參.........

......っぃきなりっかんばるかぁっ(-_-;)......っぃつもどぉりのぉカラミっっがぁ破壊力にぃかけるなぁっ(きもちぃぃのっ見すぎてぇマヒしちゃってんのかなぁっ)西尾さんはぁもっとぉ感情的にぃきもちぃぃトコっピンポイントでぇぇぐりたぉしてくれてたょぉな気がぁっ
っなんだっこのっヨロイくんっ?ぁりゃりゃぎくぅんっピィィンチッっ400年ごしのぉ三角関係かぁ?アイツっぁの黒い塊にぃのみこまれてぇこの世界にぃ存在してなぃんぢゃぁっ?っまっ見てみましょっ
.........*しのぶメイル* 其の壹.........

役者をぉそろぇてぇきましたねぇっおきてる現象はぁ安直だけどぉっ真相はぁっどぉなのっ?どぉなのっ??さぃごにでてきたぁ蟹道楽っかんばるとぉよつぎちゃんとぉぢゃれぁってたぁコヨコヨにぃブチぎれたぁがはらさんぢゃぁっなさそぉだねっ現在進行形はぁ対象外ってことぉ?かなぁっ
たぃしてかわぃくなぃシーンでぇ「かわぃすぎるわぁっ」をぉ連呼させるぁたりっそぉとぉ煮詰まってますねぇっ(西尾さんのせぃ?シャフトのせぃ?両方っ??)
今ぉもぇばぁつくづくぅ「そだちちゃんってぇっ...なにっ??...」扇ちゃんはぁどぉにかなりそぉだけどぉっあそこにぃねぢこんできたぁ理由がぁ??劇場版傷物語でぇ原作にはぁなぃ重要なぁおぷしょんとしてぇっなのっ?......ぐらぃしかぁっ......
.........*しのぶメイル* 其の貳.........

......こぉゅぅてんかぃっキライぢゃなぃっ
......っぅぅんっ......っとなるとぉっ......どこまでがぁ実存でぇっどこからがぁもぉそっゴホッゴホッっしつれぃっ怪異現象っ?キャストそれぞれのぉっもぉそっゴホッゴホッしつれぃっ怪異現象がぁぉりかさなってぇこの物語をぉかたちづくってるぅのはぁぃぃとしてぇっぃちばんゃっかぃなのはぁ忍のぉ存在っ登場人物すべてのぉ共通認識としてのぉっもぉそっゴホッゴホッしつれぃっ怪異現象っ=実存としてぇっ認識できるっってことぉっ?
......っそれをぉみとめちゃぅとぉっコヨミンとぉっヒロインたちのぉ関係もぉぁゃしくなっちゃぅっ...がはらさんとのベロチューもぉ羽川のぉぱんちらもぉかんばるのぉのーぶらもぉなでこちゃんのぉスク水ブルマもぉかれんとのぉ歯磨き対決もぉつきひとのぉお風呂もぉすべてぇコヨミンのぉもぉそっゴホッゴホッしつれぃっ怪異現象かもしれなぃってことになっちゃわなぃっ?......それはそれでぃぃのかぁっ
っだったらぁなぉさらぁココロのぉぅごきをぉてぃねぃにぃトレースしてくれなぃとぉっ「もぉそっゴホッゴホッしつれぃっ怪異にはぁそれにふさわしぃ理由がぁぁるっ」
.........*しのぶメイル* 其の參.........

っぃぃょぉっ(ぃぃたぃコトはぁぁるけれどもっ)
さぃしょっなんでっ瀧川ありさ(ぃろんな意味でぇっ妥当っちゃぁ妥当かなっ)ってぉもったけどぉっここへきてぇっしみてきたぁっ
.........*しのぶメイル* 其の肆.........

っゃっとっ...っゃっとっ......っゃっとっ.........終物語にぃなったぁっこれがぁみたかったんだょぉぉっっ
ぃぃたぃコトはぁたくさんぁるっっけどぉっ(ぃままでのぉグダグダっなにぃっそだちちゃんっドコぃったぁっちょっとぉスタイリッシュぢゃなぃっ.........)ぜんぶっふっとんだぁっ.........ゅるすっ.........ほかのぉだれでもなぃっかんばるぢゃなきゃっ説得力っ必然性っなかったぁっ.........っそしてぇココでぇゃっとぉっ視聴者がぁさけぶぅっ「かゎぃすぎるわぁっっ」.........
来週もぉっはずすなょぉっ
傷物語っ原作どぉりにぃつくっちゃぅとぉ破壊力たりなくならなぃっ?(原作未読っ)演出でぇどぉにかぁなるレベルぢゃなぃっ.........シナリオっ脚本的にぃぃぢってかなぃとぉっってぉもったぁっ
.........*しのぶメイル* 其の伍.........

さすがですぅ西尾さんっ(ココでぇ区切ってるぅ新房シャフトもぉっかなっ?)すべてぇっながりましたぁっ(そだちちゃんはぁそぉゅぅコトねぇっ)ってゅぅょりはぁ必然性とかぁ矛盾とかぁそんなのはぁどぉでもぃぃっってトコにぃ着地させましたねぇっ(計算ずくでゃってたとしたらぁほんとっ天才っ)これをぉみてぇっ思考してるぅ自分をぉ確認できたらぁっそれでっぃぃっ「そのぉてだすけをぉするぅ材料とぉ触媒をぉ提示してぃるだけぇっ」そのっ材料とぉ触媒のぉっチョイスのぉっセンスがぁにくいくらぃぃぃんだけどぉっ
貝木ではなく暦を選んだひたぎ、せいしろうではなく暦を選んだしのぶ。絶対の絆など無いことを身に染みて、痛いほど、痛すぎてこわれてしまいそうなぐらい思い知らされてなお、絶対の絆を求め続ける。
こたつに入りスナック菓子をボリボリむさぼりながら昼ドラを見てブクブク肥っていくメス豚。仕事にかまけて家庭を顧みず好き勝手な事をしてブクブク肥っていくオス豚。絶対の絆(仮)に甘んじてしまった者の末路。それでいいのかもしれない、自分が望んで向かった居場所かもしれない。
.........そんなもの、いらない。強く望まれて、外堀から埋められても全力で拒絶する。「絶対の絆?そんなものあるわけないよ」たしかに、もしみつけられたらキセキだよ。だからこそ素晴らしい、だからこそ価値がある。可能性がゼロじゃないと想えるから、そこに向かう努力をし続けたい。
.........*しのぶメイル* 其の陸.........

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

終わりを告げる影

シャフト制作。

全体的にサスペンスフルな演出。
新キャラ登場で見所満載です。

「おうぎフォーミュラ」
忍野扇が本格的に動き出します。
謎多き転校生との最初の出会い。
いいキャラしています。
黒目だけにしたデザインが正解ですね。

「そだちリドル」「そだちロスト」
オイラーさん登場、根はいいやつ。
{netabare}阿良々木暦の人間不信の原因である。
そだちロストのラストは、
物語シリーズ屈指の名シーン、
涼やかでお洒落なその余韻が好き。
彼女には幸せになって欲しいです。{/netabare}
隠れた名曲「夕立方程式」必聴です。

「しのぶメイル」
キスショット、初代眷属の登場。

阿良々木暦の波乱必死の高校生活、
いよいよ完結に向け準備は整ったでしょう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シャフトの言葉遊び、ラスト 椅子机が吹っ飛ぶのはニセコイと同じ

言葉は人を惑わすもの
それを教えてくれた
アララギ君は言葉の果てに何を垣間見るのだろうか

おうぎフォーミュラ
扇(黒いマミさん)のターン
ED:さよならのゆくえ
{netabare}勉強会があったのか?
その議題からラストの幕が上がる
第三者の名前が個性的すぎる
犯人を特定するまで帰さない
まあこれは学校ルールもとい、クラスルールみたいなもの
しかし別クラスに犯人がいたら意味がない
でも絶望する意味もないんじゃないの?
2時間も続ければ精神的に参ってくるんだから

ならば多数決で決めようか、18時になったら強制下校だからね
老倉育(ラウラ)という少女しか手を挙げなかった。それがきっかけで彼女は学校に来なくなったし、アララギ君も休みがちになった。罪悪感も抱いた
正しさなんていくらでも量産できる
つまり正義と悪は「作られている」ようなもんだ。
消えればまた生成されるんだから
しかし、この教室自体もおかしいし、ペルソナみたいだ

数学の担任であるテツジョウが犯人か?
勉強の内容に合わせて試験問題を作っていたのか?
でも時間がないから一部しか修正できないし、偏差値も下がる可能性もある教師が不正行為するなんてご法度なのに...

先生は産休に入り、この事件も多数決で終結した
しかし翌日、ブーメランが帰ってきた
羽川が言うには老倉が帰ってきたんだって...{/netabare}

そだちリドル
アララギ君が育のことを嫌いになれないことを数学的に証明せよ
ただし扇のことは考えないでよい
OP:mathemagics
鏡文字だ、すっげえ斬新

{netabare}アララギ君がいた中学へ、そこで下駄箱に手紙が...

ここから回想
教室に行ってみたら育がおった
すげえ嫌悪感を持って...
曖昧にまとめやがって...丸く収めようとしやがって...
でも彼女は咳き込んだ、体が弱いのか
私は「幸せの理由を知らない」奴が嫌いなのよ!
幸せかどうか考えないのも、沸騰した水も、巡ってくる季節も、自ら昇ってくる太陽も
全部嫌いなのよ!!
彼女を追い詰めたのは学級会か?それとも2年間か?
そうではない、アララギ君が何で構成されているかどうかだ

文房具で刺されたアララギ君
そこに戦場ヶ原が羽川と共にやってきた...刺していいのは私だけなのに...
大したことねーな、育...(魔法少女とプリキュアとの違いだと思う)
ビンタされたから殴り返したwww

えっとここまでが長い回想
手紙を開けてみよう
なにやら謎解きみたいなものが入っていた
これはクイズだ
プレイヤーは3つの扉のうち、一つを選択する
司会者ははずれの扉をオープンする
変更するか最初の選択を貫くかどうかを決める
って寸法
地図があったので示されていた廃墟へ
そこで育の言葉がよぎる
怖いねえ、怪しいねえ
相手の目的が分からないから怖いのかもしれない
とすると目的が分かれば怖くないのか?
そしてアララギ君は何でできているのかを知るための旅路だ{/netabare}

{netabare}ここで中学2年に遡る
彼は普通の人だった、でも数学はダメだった
手紙を受け取ったので育の所で解いてみた。家に訪れた
オイラーの公式についても教えてくれた。数学が好きになるために廃屋に訪れた
そして数学以外のことを要求していなかった。でも衝撃的なことがあった。夏休み最後の日にいなくなったからだ

待て、その時の廃屋の状態はどうだった?5年前と一緒だった?
そうさ、ここは育の家だったんだから...
それと家庭内暴力も受けていた...
まだ遡らなければならない事情があるはずだ{/netabare}

そだちロスト
扇について4文字以内でで答えよ
アララギ君について20字以内で答えよ、ただし「忍野扇」という言葉を使用せよ
{netabare}今日は羽川とどこかに出掛ける模様、扇が尾行していたりしてwww
片方は自動歩道なのに、羽川は歩く、何故
向かった場所は団地
そういえば夏休みに地獄を味わったアララギ君
本当の受難はこっからかもしれない

育の住居に到着した二人、会えるかな?
同時にガハラさんも学校に来てないようだ
恋人と仇敵、どっちを見舞う?
行く前に扇と出会っていた。また彼女と約束をしていた。
が、その約束を破ることに..これキレる?
いやちゃうねん、後輩に内輪揉めのことで関わらせるわけにはいかねえよ
アカン、羽川が入って修羅になってるwww
流石に男一人だけで女一人の家に行くわけには参らないよね
私と一緒に行くなら...{netabare}おっぱい触らせてもいいわよ{/netabare}⇒はい確定

尚、扇を選んだら、羽川はガハラさんの所でパジャマパーティをする予定だった(言い換えるとイチャイチャないし揉むだろうなwww確か猫物語白で...)
よし、部屋に入るぞ{/netabare}

そだちロスト2
{netabare}あれ?喉大丈夫!?一瞬奈々さんを思い出した
すげえ、羽川よ、何故投げかけられた紅茶を掴めるwwwww
アララギ君に媚びを売ってたのか
ケイオスドラゴンに引き続いてマーチさんの本気が見れる^^

もう私には家族がいない...
そして他人の家族を恨んでいた
幸せなんて平等に存在しない
そして和解できたアララギ君
そこでとんでもない依頼を受けることになった
「母さんを探して」{/netabare}

そだちロスト3
{netabare}やっぱり扇も羽川のあのポヨーンに嫉妬している模様だwww
栄養が全部胸にいくことはあり得るのだろうか?
へ?母さんどこに行ったかわかんの?扇?

羽川は白虎の呪いを受けているため、水を被ると髪が少し白くなる
それで頭が冴えるのである
育が母さんを殺して、自ら隠しているの?これも怪異の仕業か?
ヒントが10以上あるwwwうるせいよwww
違う、ゆっくりと餓死して、それを育が面倒を見ていたんだ
ならばその真実を育に話してくるわ

真実を素直に受け入れた育
それで転校することに、なんでわめなかったんだろう
それが育のケジメだったんだろうな
机の近くに封筒があった。何が書かれていただろうな{/netabare}

しのぶメイル
忍野忍のターン
op:mein schatz これ大河ドラマじゃねーかwwwシャフト進化してる^^
{netabare}今から終局に入ろう
ここは忍が転校してくる前に遡る
そこで神原の膝蹴りが襲ってきたwwww
そこで閑話休題を2つした後、鎧武者が...
神原が向かっていくが、弱っていく
エナジードレインだと!?{/netabare}

しのぶメイル2
{netabare}一戦後、余接に会った二人
あの鎧武者について何か知ってる?
おい、アララギ君を蹴るなwwwそして友達でもなんでもないから
神原をおぶって学習塾跡から移動、公園へ
アララギ君に対して
「召し上がれ!」⇒「止めろ!」wwwww
リボンを巻くなwwww

だが1時間歩いても到着しない...
っていうわけでガエンさんに電話をかける
貴女はこれまで我々が見た怪異を知っている...
当たってるぜ...蝸牛...

それと神原
貴女は忍者じゃなくてプリキュアだろwwww
公園のブランコにキスショットがおった
貴女は何を知っている?何故道路を通ると道に迷う?{/netabare}

しのぶメイル3
{netabare}開幕から怪異(化物語で遭遇したメドレー)が襲ってきた
おい、右と左を間違えるなwww
アララギ君はキスショットから妖刀を受け取った
次はなでこが白蛇の怪異に取りつかれたあの神社に向かう
何でブランコにガエンさんの写真wwww
へ?ガエンさんが忍の妹?嘘だっ!!www

え?これまでの怪異は偶然?
必然じゃなくて?
それとキスショットは400年前、初めての眷属を作った
それで妖刀を作り、ずーっとトライ&エラーを繰り返した
それでこの街に流れ着いたんだ。15年前から{/netabare}

しのぶメイル4
{netabare}へ?キスショットは導かれてこの街に来たのか?
それと15年前に神社はちゃんと建っていたのか?
先祖がいたことは分かった。でも灰の状態で壊したのか?

神がいない神社は意味をなさない
その掃除役として、余接が送られた。それが夏休みの出来事だ
つまり、やる仕事を纏めると、初代の眷属を探してきてほしいってこった
下手したら夜に始末される

探しに行く前に腹ごしらえだ
でも二人っきりにさせる訳には...
じゃあ俺が行くわってことで
い つ も の
BL本と共に熟女ものを購入
そして同時に少年と出会った...
話の都合よく一人目の眷属に...
皮肉にも声はアララギ君と同じ...{/netabare}

しのぶメイル5
{netabare}単刀直入に言われた
キスショットと別れてくれと...
別れてメリットがあるのか?
いや、彼は400年の時を経て輝きたいのか。アイドルみたいだなww
その時、十字架が投擲された。何だ?あの金髪?
彼はエピソードだったのか
と同時にガエンさん登場
交渉したかったが...
やっぱやるしかねえのか...

神社に帰ったら二人とも何してんの!?
話しかけようとしたが余接に止められた
おいキスショットよ、何故人が好きになることを拒む!?
どうして3人で主従関係を結ばない?
何故アララギ君だけを好む!?
誰かと出会わなければ
「物語」にならないだろうが!
奴と別れろ!主従関係なんざどうだっていいんだ!
DIYで行け!アララギ君!{/netabare}

しのぶメイル6
{netabare}ガハラさんに電話をかける
貴女もアララギ君や神原によって変わったようなもんだ

向かい合う、あの鎧武者と
忍の力は借りない、忍の力になりたいからだ
あの竹刀を一太刀浴びせたら勝ち
シンプルだ

30分の休憩でメールが
ベーしている羽川だった
だって白虎に会っているんだから
つまり猫物語白が同時進行していた
神原を行かせたアララギ君

そして8時
決闘の時間だ...
お前は俺じゃないし
俺はお前じゃない
どっちか一人だ

一太刀浴びせるんじゃねえ
1タッチ浴びせればいいんだ
ってことでお札を貼った
凄まじいほどの怪異が現れた
それをキスショットは喰らった
別れを惜しみながら...

後日、扇に報告
あれ?甲冑は?妖刀は?
結局の所
だれも幸せになれなった
それだけだ{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

73.8 9 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング9位
六花の勇者(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1259)
6718人が棚に入れました
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。

だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。

その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。

七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。

そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。

伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。


声優・キャラクター
斉藤壮馬、日笠陽子、悠木碧、鈴村健一、佐藤利奈、加隈亜衣、内山昂輝

コヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

バトル系と思って観たら・・・。

六花の勇者というタイトルの通り、一応バトル系ではあります。
魔神が復活する時、六人の勇者が選ばれる。
うん、ベタと言うか王道と言うか特に捻りのない設定ですね。
そう思って観ていたらびっくりするくらいサクサクとストーリーが進んで行きます。
1クールで魔神倒せんじゃね?くらいの勢いでしたね。
全くストレスもなく進んで行くので視聴のペースも上がっていきます・・・が!
この作品の本当のストーリーはそれではありませんでした。六花の勇者だから六人の筈なのに七人居る!!
まさかのミステリー展開!
あらすじすら見ずに視聴したらこういう事が起きるんですね(^-^)/嬉しい誤算です。
さらに恋愛要素までぶち込んでくるので至れり尽くせりでした。
俺たたエンドで終わるので続きが非常に気になるところですが、この展開を繰り返されるとちょっとダルい気はしますね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

狼は誰だ

伝説は語る。
かつて世界を破滅に追いやった、
魔神を封印した聖者がいた。

魔神はいつの日かまた蘇るが、
その時、聖者の力を受け継いだ、
六人の勇者が現れるだろうと。
選ばれる勇者の数は常に六人である。

アステカ文明を模した、
世界設定のファンタジーでありながら、
人狼ゲームのような「狼は誰だ?」と言う推理モノで、
他に例も少ない新機軸を打ち出しています。

{netabare}此度、集いし勇者の数は七人。
誰かが嘘を言っている!?
その真意は何だ!?{/netabare}
 
サスペンスフルな展開が私的には面白い。
キャラデザも好きで、終盤まで一気に観れます。
{netabare}ただ欠点を言えば、敵が弱すぎるでしょうか。
進撃のように敵に理不尽な強さがあれば、
勇者が結集する意義に説得力が増したと思います。{/netabare}

ファンタジー世界に集いし、
勇者たちのコンゲーム(騙し合い)

内緒でこっそりお勧めしておきます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 61

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この中に1人、妹…、じゃなくて偽物がいる!

原作は同タイトルのダッシュエックス文庫から刊行のライトノベル(未読)です。放送当時に観ていただけで観直していない(いや、他のレビューもそうですが(笑))ので、思い出しながらのレビューですみません。

原作でどういう扱いになっているかは読んでいないのでわかりませんが、少なくともアニメで観た限り主人公はアドレットだと思います。

その昔、「一輪の花の聖者」が魔神に打ち勝ちそれを封じたそうです。以後、魔神が復活するたびに聖者の力を受け継いだ6人の「六花の勇者」が魔神と戦い、封印してきました。

また魔神が復活するということで六花の勇者が選ばれたはずなのですが、魔神を封じている地に向かう道中で徐々に勇者が合流します。さて、勇者が全員揃ったと思ったらなぜか勇者は7人いて、「誰かが偽物」ということに…。

まあ、この「偽物がいる」情報はアニメのコピー「この中に1人、偽物がいる」でも明らかなのでネタバレではないでしょう。

で、本物であれ偽物であれ皆「勇者」を名乗るにふさわしい異能や剣術などを持つ中でひときわ異彩を放っているのがアドレットなのです。
(ちなみに作中で異能を持つ人は「聖者」と呼ばれます。が、六花の勇者には必ずしも聖者が選ばれるわけではないようです。)

アドレットの戦い方は罠を仕掛けたり爆薬を用いたり、超ゲリラ戦法でおよそ勇者らしくありません。ですが本人は誰にも負けていないと自負し、「地上最強の男」と自称しています。

彼はその凡人っぽさで怪しまれるわけですが、少なくとも視聴者(原作だと読者?)には偽物ではないように演出されているわけです。じゃあ偽物の勇者は誰なんだ、というのが本作品のウリでしょうかね。

「偽物」の目的は自身を「本物」と思わせつつ本物の勇者同士を疑心暗鬼にさせて殺し合わせることにあるわけで、疑われないためには魔神側の魔物と戦って見せるとかもせねばならず、そこら辺の心理戦を楽しめるかどうかが本作品を楽しめるかどうかのポイントでしょう。

まあ、わたしは結構楽しめましたけど結局最終回を観ると続きが気になる…。(でも原作はまだ終わってないようですし、どうしましょう…(笑)?)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 50

84.8 10 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング10位
終物語(「まよいヘル」「ひたぎランデブー」「おうぎダーク」)(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (695)
4369人が棚に入れました
3月13日、大学受験の日の朝。臥煙伊豆湖の振るう怪異殺しに切り刻まれ、阿良々木暦は死んだ――
だが死んだはずの暦は、とある場所で目を覚ます。
そこにいたのは、成仏したはずの八九寺真宵だった。
不思議がる暦に、彼女はこう告げた。
「ここはですね――阿良々木さん。地獄です」
そして暦は自分が死んだ意味を知る。

阿良々木暦が「何」でできているかを知る物語にして、すべての「始まり」を知る物語は、ここに締めくくられる――
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

無茶な近道とありえない遠回り

原作未読 2時間枠で2日間 全7話 

1日目 過去の作品ダイジェスト(化物語中心)→ まよいヘル全2話 → ひだぎランテブー全2話

2日目 過去の作品ダイジェスト(セカンドシーズン中心)→ おうぎダーク全3話

どちらも最初に以前の作品ダイジェストがあったので思い出しながら本編を観たので観やすかったです。

暦物語の続きである「まよいヘル」ですが、これはもうタイトル通り八九寺 真宵ちゃんが中心のお話です。

相変わらず阿良々木くんの異常までの真宵ちゃん好きが発揮されていますねw

内容は、なるほど!といった感じでした。{netabare}(まさか吸血鬼と人間の部分を分断するために斬るとは){/netabare}

「ひだぎランテブー」は、阿良々木くんが戦場ヶ原 ひたぎさんとデートするお話です。

相変わらずツンデレひだぎさん、なかなか素直になれないひだぎさんが可愛かったですね。

「おうぎダーク」は、ミステリアスなキャラである忍野扇の謎に迫るお話でした。

扇ちゃんは苦手なキャラでしたが、このお話を観て好きになりましたね。
{netabare}
忍野メメ、登場の仕方もセリフもカッコ良すぎでしょうw 羽川さんお疲れ様でした。
{/netabare}
最後も阿良々木くんらしい決断でした。{netabare}キスショットとの最後の会話素敵でしたね。{/netabare}

傷物語に始まり終物語で終り、これにて阿良々木 暦くんの高校生活は終わりました。{netabare}最後のシーン、阿良々木 暦・戦場ヶ原ひだぎ・羽川 翼のスリーショットは何とも言えない感覚になりましたね。{/netabare}

最後はちょっと感慨深くなりましたね。私的には良い終わり方でした。

OPは、八九寺真宵・忍野扇、EDはClariSさんが歌っていました。

最後に、原作者西尾維新さんの作品CMがありましたが、最強シリーズが気になりました。是非アニメ化してほしいですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

その男 吸血鬼につき

シャフト制作。

阿良々木暦の春休みから続く、
地獄のような怪異の物語がついに終幕。
キスショットとの出逢いから忍野扇まで。
彼の高校生活も卒業を迎える。

「まよいヘル」
公式アプリで無料配信された、
暦物語「こよみデッド」からの続編です。
予習があればすぐに世界に入っていけます。

「ひたぎランデブー」
待ちに待ったメインヒロインの登場。
本人もキャラを忘れていました。
{netabare}髪型を羽川に似せて来るのが彼女らしい。
天然さゼロの本気ですから。
残念なのはひたぎが自分の子供に「翼」と、
名付けようとしてる会話が全カットでした(^^;{/netabare}

「おうぎダーク」
忍野扇、謎多き少女、
彼女を応援してやりたいです。
物語上、損な役割を引き受けたと思います。
最後は見てのお楽しみでしょう。

めでたし、めでたし…である。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 53
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

物語シリーズの終わりの物語(阿良々木暦の高校生物語編)…物語シリーズは面白い

原作既読

待ちに待った物語シリーズの新作。上中巻から二年近く、間に傷を入れたのでようやくといった感じがします。今回放映された作品は円盤が6巻からになるので「終物語」の続きということです。いつか30分サイズで全話放映してほしいものです。

【まよいヘル、ひたぎランデブー】
前段として八九寺の話(化のまよいマイマイ、囮物語)、正弦の話(憑物語)、暦物語のダイジェストを差し込みました。これが本編で活きた感じがします。
暦物語で衝撃的だった{netabare}暦の切り刻みから地獄落ち、八九寺との再開、そして復活{/netabare}と流れる展開。アラギ…失礼、噛みまみ…暦と八九寺の絡みは本当に安定してます。言葉のやり取りはもちろんのこと、映像の作り方、これが見たかった感が満載でした。{netabare}まよいが甦ったことで繋ぐことはおうぎダークで{/netabare}
子安さんが正弦に、憑ではもったいないと感じますが、終物語のことを念頭に入れていれば大正解です。あの声があるからこそ、この回が重厚な感じを受けます。それとOP、まさか八九寺の新曲をもってくるとは思わなかったので嬉しいやらなんやらで。

ガハラさんこと戦場ヶ原ひたぎ…最強で最恐で最高のヒドイン…ではなくヒロイン。ツンドラにしてツンデレでヤンデレで何でも暦のことを読んでいて好きでいる、情が深くて美人でスタイル抜群。個人的にアニメ史上最も好きなヒロインです。なにが良いって、何でも良いのです。それは戦場ヶ原ひたぎだから。「デートしろ」そう言われたら従うしかないだろう、それが戦場ヶ原ひたぎだから。
それはさておき、ひたぎの話がメインなんて、化と恋くらい、だから終のこの話を待っていたわけです。とはいえ、かなりの部分で扇が出張ってくるんですけどね…。カラオケシーンで遊んでくるかな(二言目かよ、そこはステープルでしょうと思ってはいけないのだろうか、いや、歌ってよ)と思ったのですが残念。でも暦の「チョコレートインソムニア」は聞きたかった。
下の名前で…二人の関係は最高です。呼びあった瞬間、なぜか目頭が熱くなったのはナイショの話です。

【おうぎダーク】
ラスボスである忍野扇との決着編。これまでの伏線を一発で回収する何でも知っているお姉さんこと臥煙伊豆湖と暦の会話がメインです。これは文字で追うと楽しいのですが、映像だと正直、地味になるのではと思っていたのですが、さすがはシャフト。いろんな遊び(特に八九寺と余接)を入れてきて楽しめました。
そしてクライマックスの扇と暦の決着、見事な映像化だったと思います。{netabare}自ら消えようとする扇を救ってしまう暦、そこに表れる忍野メメと羽川翼。{/netabare}この場面は文字だけではなかなか伝わりにくい場面だったので、ゾクゾクしたのと、なぜか目頭に熱いものがこみ上げてきました。
最終回らしく(一応ね)、物語シリーズの主要人物大勢登場(貝木はこの時点で生死不明なので出ませんけど)。大団円感がたまりません。

【終わりに寄せて】
映像が本当にきれいでした。手抜き一切なしというのが伝わりましたし、やっぱりシャフトの作り方には中毒性があります。ひたぎのシャフ度もたっぷり見ることができましたし。やっぱりこの作品は言葉の使い方が絶妙。二回、三回見ても楽しめる会話のシーンはさすがは物語シリーズです。
それからこのシリーズの良いところはキャラと声が見事なほどマッチしている点。最後の最後まで引き付けてくれた大きな要因だったと思います。

これで物語シリーズのアニメは終わっても良いように思います。きれいな終わりでしたし、さすがにこれ以上は余談の余談にすぎません。好きな作品だからこそ、この形で絞締めるのが良いように思うのです。でも…続くんだろうな…。特に続終物語は。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

77.4 11 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング11位
サクラダリセット(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (733)
3252人が棚に入れました
住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。
能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。
「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。
そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。
主人公の浅井ケイは、七坂中学校の2年生。ある日、下駄箱に一通の手紙が届けられていた。差出人は相麻菫-。その呼び出しに応じて、屋上へ向かう浅井ケイ。彼はそこで一人の少女と出会う。彼女の名前は春埼美空――。彼女の一言「リセット」によって、浅井ケイは手紙を受け取った瞬間に戻ってしまった。世界は再構成(リセット)されてしまった。そんな時を戻す「リセット」にはただ、一つ欠点があった。春埼美空自身も「リセット」の影響を受けて記憶を失ってしまうこと。どんなことも決して忘れない「記憶保持」能力を持つ浅井ケイのみが、「リセット」の影響を受けずにいることができる。二人が出会うきっかけを作った少女相麻菫―。彼女は彼にある言葉を告げる。
「貴方たちが、二人でいることには大きな意味がある―」
ケイは春埼と力を合わせることで過去をやり直せることができると思い、協力しようと提案するが……。
能力者が住む街で、出会った浅井ケイ、春埼美空、相麻菫。なぜ、相麻菫は二人を出会わせたのか?二人は、どのようにこの世界を変えていくのか―?見る人の心を捉えて離さない切なくも優しい、時を駆けめぐる奇跡の物語。

声優・キャラクター
石川界人、花澤香菜、悠木碧、江口拓也、山田悠希、牧野由依、三澤紗千香、相坂優歌、西山宏太朗、逢田梨香子、井口祐一、大原さやか、上田燿司、久野美咲、中博史、喜山茂雄、小清水亜美、櫻井孝宏、内田真礼、河西健吾
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“時間操作系の隠れた名作”という扱いに将来なるのかも?な《魅力作》

◆物語の構造について

2クール作品で時間操作系の優秀作/面白作というと直ちに、
(1) 『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』(“タイムリープ” 但し、終盤には文字通りの“タイムトラベル”も行われる)、
(2) 『Re:ゼロから始める異世界生活』(“死に戻り”と呼ばれる“ループ”現象)
・・・が思い浮かびますが、本作では“リセット”と呼ばれる新たな時間操作の在り方が提示されています。

因みに、
(1) “タイムリープ(時間跳躍)”は、対象人物の記憶を瞬時に過去の特定時点(※『シュタゲ』の場合は最大で48時間前)に転送して、その転送先の時点から別の世界線を分岐させる方法。
(2) “ループ(巻き戻し)”は、何らかの条件でセーブされた過去の特定時点(セーブポイント)に、別の条件(※『リゼロ』の場合は主人公の死)をトリガーとして、対象人物の時間が強制的に巻き戻される現象。
(3) そして、本作に描かれる“リセット”は、
 {netabare}①対象能力者が、自己の意思でセーブした任意の時点(最大で3日前)の時間・空間配置に、
 ②世界全体を、自己の意思によって、そっくりそのまま配置し直し、
 ③尚且つ、ほぼ全ての人々の記憶も(リセット能力者本人の記憶でさえも)セーブ時点のものに配置し直す{/netabare}、
・・・という現象を引き起こす能力であるが、但し、
 {netabare}④「記憶を保持する」能力者や、「(特定の能力者によって)ロックを掛けられた状態の空間や物体」には、この“リセット”の効果が及ばない、{/netabare}
・・・という制約がある、という設定になっています。

そして、私が本作を視聴していて特に前半({netabare}※第10話のダブル・ヒロインの片方の再生まで{/netabare})にかけて面白いと思ったのは、
{netabare}
<1> 『シュタゲ』や『リゼロ』と違って、主人公(♂)が自分自身で直接、時間操作(リセット)を引き起こすのではなく(※彼は“リセット”されても失われない“記憶保持”という別の能力を持っています)、
<2> 時間操作(リセット)を引き起こす別の能力者(♀)に指示を出すことによって、間接的にその現象を引き起こしていること、
<3> そして、そのリセットの指示を出している主人公(♂)には、さらにメタ指示を出していた別の能力者(“未来視”能力をもつ♀)が、かっていて、主人公には彼女の真意がまるで掴みかねるものであったこと、{/netabare}

・・・という能力者の指示の多重連鎖構造になっている点でした。
そしてさらに、本作の後半({netabare}※第11話の日常回を挟んで、第12話以降に展開されるシナリオ{/netabare})では、
{netabare}
<4> 主人公(♂)のパートナーの“リセット”能力者(♀)の引き起こす、ある意味で単純な“リセット”(時間・空間・記憶の特定時点でセーブされた内容への再配置)ではなくて、
<5> “能力”の存在する街・咲良田そのものの“リセット”、すなわち咲良田からの“能力”の完全消去という“グランド・リセット”(※作中でいう“サクラダリセット”)を目論む管理局の実力者が前面に登場して、
<6> 前半の構造(※主人公が協力者を集めて自己のトラウマとなっている問題を解決するという構造)を、さらにスケールアップした構造(※主人公と管理局の実力者とが、互いに能力者チームを率いて咲良田の在り方を賭けて対決する構造)に発展している点{/netabare}

・・・が、見事だと思いました。

そして、その対決が解決したあとには、
{netabare}
<7> これまで主人公(♂)の指示に従ってきた“リセット”能力者(♀)と、主人公にメタ指示を与えてきた“未来視”能力者(♀)というダブル・ヒロインが、互いの本心をぶつけ合い、ようやく本当の意味での邂逅(かいこう)を遂げる、{/netabare}

・・・という物語の締め(※主要キャラクター間の感情関係の決着)が、きちんと描かれている点も良いと思いました。


◆本作の視聴上の難点について

最後まで見終われば、結局凄く満足できたし、その後は安心してもう2周も出来てしまった作品なのだけど、1周目の視聴時はやはり、「これ、本当に面白くなるの?」という不安が大きかったのも事実です。

というのも・・・
{netabare}
[1] 登場キャラクターは、初見でいわゆる“綾波系”に見えるダブル・ヒロインの片割れも含めて、割と平凡で、『シュタゲ』や『リゼロ』が、良い意味でも悪い意味でもとにかくキャラが立っていたに比べると面白みが少ない。
[2] にも拘わらず、彼ら/彼女らが“能力”によって引き起こす現象は、自然法則からは大きく逸脱しており、派手な展開が身上の《異能バトルもの》ならともかく、どちらかというと地味な《日常系》込みの作風との組み合わせには違和感が強い。{/netabare}

・・・但し、こうした難点も、本作のシナリオの大きな転換点である第10話まで、何とか我慢して視聴し続ければ、解消していくものと思います。

確かに、『シュタゲ』や『リゼロ』に比べると、前半での面白みが不足していたせいで、視聴者の振り落としが進んでしまった本作ですが、せっかく視聴を始めたのならば、頑張って第10話までは何とか辿り着いて欲しい作品です。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
かなり特殊な設定の作品なので、合わない人は合わない気がする。
でも、本作を主人公の少年の《頭脳ゲームもの》として楽しめる人にはかなり合いそう。
あと、2周目で分かったことですが、菫とケイの会話にでてくる「善と偽善」の例え話は、オリジナルの菫(自分の痛みを打ち消そうとして善を為した=偽善)と、彼女のスワンプマン(オリジナルの善行をただ模倣しているだけ=善)の仄めかしであり、この時点で菫は、自分の行いが「偽善」であることをとっくに自覚していることになる(※このあと彼女が自殺した原因か)。
・第2話視聴終了時点
ここで早くも主要キャラの一人が退場。早めの仕掛けで作品への興味が増す。
・第4話視聴終了時点
「マクガフィンを手にした者がサクラダの能力全てを支配できる。」という都市伝説がケイに知らされる(津島教師)。
管理局に激しい敵意を抱く村瀬陽香との対立事件を通して、ケイの「今の管理局のやり方を変える」という決意が明確に表出する回でもある。
・第6話視聴終了時点
スワンプマンの思考実験がケイの口から春埼に語られる。
・第9話視聴終了時点
中学2年の秋(菫の死亡から2週間後)のケイと春埼の奉仕クラブ員としての初仕事完遂後に、ケイが携帯電話のクマのストラップを春埼にプレゼントするシーンあり。
・第10話視聴終了時点
「マクガフィンを手にした者がサクラダの全てを支配する。」という再生した菫の言葉が今後のケイの行動を規定していくことになる。
・第14話視聴終了時点
春埼がチルチルによってもう一人の自分と対話する内容。
「相麻菫は咲良田に留まるべきかも知れない。」
「どうして。」
「ケイはきっと、相麻菫といることを望んでいるから。私が純粋に浅井ケイの幸せを望んでいるのなら、相麻菫をこの町に引き留めるべきなのかも知れない。
貴方が本当に嫌っているのは、心の底から恐れているのは、それ。貴方自身が浅井ケイの幸せを最優先していないのではないか、という可能性。
貴方は彼を独占したいという感情をとても感情的に嫌っている。私も貴方もどちらも感情。貴方は貴方の小さな楽園にいた。とても安易な場所で貴方自身を守っていた。さあ、教えて。」
「君の望みを言ってごらん。」
「チルチル、私はようやく私自身が望むものを理解しました。」
「それは。」
「私は成長したい。ケイにとって、私が何よりも価値をもつ人間でありたいのです。だからチルチル、貴方に望むことは何もありません。」
「そうか。」
→最終回の菫と春埼の対話とその結末へと繋がる内容。
・第15話視聴終了時点
「神は人のために笑い、悪魔は自分のために笑う」(野良猫屋敷の老人の言葉)
・第18話視聴終了時点
相麻菫のスワンプマン(直訳すれば“沼男”)がシャワー室からケイと会話して正体を告げる・・・という演出がなかなか良い(※シャワーを頭から浴びて濡れた女=スワンプウーマン?)
・第19話視聴終了時点
本作のタイトル“サクラダリセット”の意味が明かされる回。
また、春埼の時間が巻き戻される瞬間、彼女の短い髪がケイに出遭う前の長さにブワっと戻る描写が◎。
・第20話視聴終了時点
浅井ケイの漢字が“恵”と判明。
・第24話(最終話)視聴終了時点
ラストで、“サクラダリセット”続いて“聖なる再生”という字幕が入る。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ       河野裕(角川スニーカー文庫 2009年6月-2012年4月)
監督           川面真也
シリーズ構成・脚本  高山カツヒコ
キャラクターデザイン 下山智之
音楽           Rayons
アニメーション制作  david production{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

====================サクラダリセット (2017年4-9月) ==================

 ------- Ⅰ. MEMORY in CHILDREN (3話中の2話) ---------------
{netabare}
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ OP「Reset」、ED「トナリアウ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第1話 ★ 南校舎屋上への呼び出し、浅井ケイと春埼美空(共に中2)の初会話(4月28日)、「リセット」能力と「記憶保持」能力、相麻菫(すみれ)の謎かけ(正義、善と偽善、アンドロイド捜し、ケイと春埼のこれからの予告)、「能力をコピーする能力」(坂上央介)、菫の自殺
第2話 ★★ 7年前に死ん少女の身代わりの救済(ケイと春埼の初めての協力)、「強制的伝言」(中野智樹)、信頼の獲得、春埼とのキスのリセット、回避できなかった菫の死(9月1日)、2年後(芦原橋高校奉仕クラブへの強制入部){/netabare}

 ------- Ⅱ. CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (2話) ------
{netabare}
第3話 ★ 高1の7月13-15日の出来事、「身体部位強化・対象消去」能力者(村瀬陽香)の猫救済依頼、「猫との情報共有」能力者(野ノ尾盛夏)、マクガフィン、皆実未来の「幽霊」ケイ宅出現
第4話 × マクガフィン盗難、管理局への敵意(村瀬)と疑念(ケイ)、「情報屋」非通知君の素顔、夏祭り(髪飾りプレゼント)、村瀬陽香ギブアップ(ケイの協力者となる) ※展開が強引かつ分かり辛い点が残念{/netabare}

 ------- Ⅲ. ビー玉世界とキャンディーレジスト (1話) -------------
{netabare}
第5話 ☆ 入学式に遅れた少女(「ビー玉の景色に入り込む」能力者(世良佐和子))の救済(4月1日){/netabare}

 ------- Ⅳ. WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (3話) ----------
{netabare}
第6話 ☆ 自称“魔女”のケイ接触(小6時)、管理局創立メンバーの一人「中に入れる写真を撮る」能力者(佐々野宏幸)の能力回復依頼、菫の写真、「未来視」能力者“魔女”との対面(8月10日)、「記憶操作」能力者(岡絵里)のケイ挑発
第7話 ★ ケイと菫の出遭い(2年半前、海岸)、春埼の能力喪失、管理局の影(岡絵里への依頼者) ※ラストで写真の中の世界にケイのみ転送は設定矛盾×
第8話 ★ 春埼の能力回復(ケイのチート成功)、ケイへの写真送付、魔女の望みの成就(8月9日)、ケイの未来(魔女の後継者との再会)告知{/netabare}

 ------- Ⅴ. Strapping / Goodbye is not an easy word to say (1話) --
{netabare}
第9話 ★ 2年前の初秋、リセット行使へのケイの逡巡、春埼のリセット能力発動条件(自ら真に行使を望むこと)、「物質変形」能力者(宇川沙々音 (うかわ・ささね))との出遭い、リセット成功(9月14日)、ケイの望み(菫の救済){/netabare}

 ------- Ⅵ. MEMORY in CHILDREN (3話中の残り1話) ------------
{netabare}
第10話 ★★ ケイと蒲池の出遭い・管理局との契約(小6時)、マクガフィンの意味、菫のシナリオの実行・2年後の再会(再生)(8月30日) ※大きな異変のある注目回{/netabare}

 ------- Ⅶ. ある日の春埼さん (1話) --------------------------
{netabare}
第11話 ★ 春埼と野ノ尾のとりとめない会話、ケイのお見舞い ※日常回として○{/netabare}

 ------- Ⅷ. ONE HAND EDEN (4話) ---------------------------
{netabare}
第12話 ★ 眠り続ける少女(片桐穂乃歌)の夢の中の世界へ(9月23日)、チルチルとミチル、菫の不機嫌、夜のモンスター

  ~~~~~~ OP「だから僕は僕を手放す」、ED「Colors of Happiness」 ~~~~~~

第13話 ★ シナリオの写本を書き続ける野良猫屋敷の老人(9月24日)、世界のシナリオ、管理局対策室室長(浦地正宗)との鉢合わせ、「感情を色で見分ける」能力(索引さん)
第14話 ★ 宇川の箱庭世界破壊、「対象をロックする」能力(加賀谷)、チルチルとの対面(ケイ&春埼)、シナリオ写本407、春埼の望み(成長すること)、ミチルを救う方法
第15話 ★★ 9月23日(3回目)、モンスターの消滅、菫の指摘(ケイがリセットで失ったもの=春埼の普通の女の子としての恋心){/netabare}

 ------- Ⅸ. BOY, GIRL and (4話) ----------------------------
{netabare}
第16話 ★ 二代目魔女と浦地との交渉、芦原高文化祭、ケイと春埼の進展(10月22日)、浦地の計画(咲良田からの能力消去)、翌日の事件
第17話 ★ 能力の連続暴発事件発生、40年前(浦地夫妻と魔女、管理局の発足)、菫の計画着々進行、10月24日、ロックされていた夢の世界
第18話 ★ 浦地の計画進行(津島を使った宇川説得、岡を使った能力剥奪)、「対象の時間を巻き戻す」能力(浦地)、浦地とケイの対立顕在化
第19話 ★★★ 菫のケイ宅来訪(種明かしの約束)、浦地の生い立ち、スワンプマンの本心吐露、春埼の時間巻き戻し(ケイとの出遭いの前へ)、咲良田の能力消去(蒲池の母のロック解除=“サクラダリセット”){/netabare}

 ------- Ⅹ. BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (5話) ------
{netabare}
第20話 ★★ 10月25日、記憶の書き換えられた世界(世界5分前仮説の実現)、普通の恋する少女になっていた菫、ケイの母親との再会、リセット(10月22日) ※春埼の本来のリセット条件(相手の涙)を引き出した点は◎
第21話 ★★ 10分間だけ存在する少女、未来視の能力コピーとケイに委ねられた選択、二代目魔女の逃亡、追い詰められた魔女、チート救出劇成功(咲良田域外への一時逃亡指示)
第22話 ★ 10月23日、岡絵里への協力依頼、能力者のカラオケBOX集合、浦地との対面勝負、蒲池誘拐
第23話 ★★ 車内チート会話、加賀谷説得成功、ケイの能力維持・管理案採用(蒲池の“手帳”放棄)、菫の能力・記憶の回復と本心の自覚
第24話 ★★ リセット前のケイの記憶流入(春埼)、再び夢の世界へ(菫の“2番目に大事な人で納得”獲得交渉、菫と春埼の正面対決~相互理解、菫のアイデンティティ確認) ※ED「だから僕は僕を手放す」{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)7、★(良回)13、☆(並回)2、×(疑問回)1 ※個人評価 ★★ 4.6


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※以下、取り留めない補足メモ


◆本作の独創性は、スワンプマンのアイデンティティ不安を作中に持ち込んだこと
{netabare}
独創性(オリジナリティ)溢れる作品というのは実際にはまず存在しないもので、ほぼ全ての作品は、それまで発表されてきた様々な同ジャンルや隣接ジャンルの先行作品の色々な要素をあれこれ組み合わせ換骨奪胎し、それに僅かに他媒体や学術部門の著作から借りてきたそのジャンルにとっては新奇となる要素を継ぎ足すことによって、僅かばかりの独創性を付け加えることに成功しているものと思いますし、中には新鮮味ゼロといいたくなるような作品も沢山制作されているように思います。
(※別に「新鮮味ゼロ」の作品が悪い・ダメだ、という訳ではなく、新鮮味はなくても素材の調理の巧さで魅せている作品も多く存在すると思います。念のため。)

・・・で、本作の場合は、現代哲学の分野でしばしば言及される「スワンプマン(Swampman)」という有名らしい「思考実験」を作中に明示的に組み込んだ点が、個人的に斬新で、大きな注目点となりました。

※例えば、あにこれで非常に高い評価をとっている『攻殻機動隊』だと、ある人物がボディを乗り換える場合、彼(彼女)の「ゴースト」(GHOST 文字通り“霊”“幽霊”)が本人の自己同一性(アイデンティティー)を保証するから、こういう問題は生じない、という設定になっていますが、これだと私の感覚では「え?GHOSTの存在を認めちゃうの?それだと、プラトンの「霊―肉二元論」とか17世紀のデカルトの「心身二元論」の発想だな。現代では「心悩一元論」がとっくに常識では?」となって、妙に設定が陳腐な印象を持っていました(※まだレビュー書いていませんが)。

※これに対して本作の方は、本人とは外見も記憶も同一だけど別個体という「スワンプマン」という存在を持ち出し、かつ「ゴースト」みたいな(かっての)本人との同一性を保証する非物質的なモノは一切認めない(※但し、死後に「幽霊」になる能力者は存在する)ことにして、スワンプマンが自己同一性(アイデンティティー)不安に囚われる様子を巧みに描き出したのは、なかなか見事だったと個人的に思っています。

具体的にいうと、本作の第19話(唯一の★★★回)。
ダブル・ヒロインの片割れであり、本作のキー・パーソンである相麻菫(そうま・すみれ)の再成体が、主人公であり視点人物の浅井ケイ宅のシャワー室から、ドア越しにケイに「自分は相麻菫本人ではなく、そのスワンプマンである」ことを告げ、その苦しく切ない心情をぶちまけるシーン。
※スワンプマン(SWAMPMAN)とは、文字通り“湿地(沼)の男”だけど、この菫の再生体も、わざわざシャワーを頭から浴びた“ビショ濡れ女”(swampwoman)の状態で告白している。
※つまり、原作者やアニメ制作者としては、こういう演出を入れることによって、このシーンに特に注目して欲しかったのだと私には思えました。{/netabare}

▲用語説明(wikiからのコピペ)
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1.思考実験
{netabare}
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E8%80%83%E5%AE%9F%E9%A8%93

思考実験 (しこうじっけん、英 thought experiment、独 Gedankenexperiment)とは、頭の中で想像するだけの実験。
科学の基礎原理に反しない限りで、極度に単純・理想化された前提(例えば摩擦のない運動、収差のないレンズなど)により遂行される。

◎概要
思考実験という言葉自体は、エルンスト・マッハによって初めて用いられた。

思考実験の例としては、古代ギリシャの「アキレスと亀」やガリレオといった古典から、サンデル講義で有名になった「トロッコ問題」、映画『マトリックス』のモチーフとなった「水槽の中の脳」、アインシュタインと量子力学の闘いといった先端科学までわたる[3]。
有名な例としては、アインシュタインが光の速度と慣性系の関係についての洞察から特殊相対性理論に達した考察が挙げられる。

実際に実験器具を用いて測定を行うことなく、ある状況で理論から導かれるはずの現象を思考のみによって演繹すること。
いわゆるシミュレーションも実際の対象を使わない点で共通するが、シミュレーションはモデルを使って行うものであり、少なくとも具体的な数値や数式を用いて詳細な結果を得る。
これに対して、思考実験はよりあいまいで概念的な結果を求めるものを指す。

とりわけ科学史上、特殊な状況に理論を当てはめることによる帰結と、実験を必要としない日常的経験とを比較することによって、理論のより深い洞察に達してきた考察や、元の理論を端的に反駁し、新たな理論の必要性を示すとともに、それを発展させるのに利用されてきた考察を指すことが多い。{/netabare}

2.スワンプマン
{netabare}
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%9E%E3%83%B3

スワンプマン(Swampman)とは、1987年にアメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験。
思考などの心の状態や発話の内容を主体がその時とっている内的な状態だけでなく、来歴にも依存するものとして捉える彼の理論への可能な反論として提唱された。
ルース・ミリカンの目的論的意味論などの同じく歴史主義的・外在主義的な志向性や内容の理論への反例としても論じられる。
スワンプマンとは沼 (Swamp) の男 (man) という意味の英語。

◎思考実験の詳細
ある男がハイキングに出かける。道中、この男は不運にも沼のそばで、突然 雷に打たれて死んでしまう。
その時、もうひとつ別の雷が、すぐそばの沼へと落ちた。
なんという偶然か、この落雷は沼の汚泥と化学反応を引き起こし、死んだ男と全く同一、同質形状の生成物を生み出してしまう。

この落雷によって生まれた新しい存在のことを、スワンプマン(沼男)と言う。
スワンプマンは原子レベルで、死ぬ直前の男と全く同一の構造を呈しており、見かけも全く同一である。
もちろん脳の状態(落雷によって死んだ男の生前の脳の状態)も完全なるコピーであることから、記憶も知識も全く同一であるように見える。
沼を後にしたスワンプマンは、死ぬ直前の男の姿でスタスタと街に帰っていく。
そして死んだ男がかつて住んでいた部屋のドアを開け、死んだ男の家族に電話をし、死んだ男が読んでいた本の続きを読みふけりながら、眠りにつく。
そして翌朝、死んだ男が通っていた職場へと出勤していく。{/netabare}
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◆もう一つの注目用語(マクガフィン)
{netabare}
前記のスワンプマンの他にもう一つ、有名な映画監督のアルフレッド・ヒッチコックの造語とされる「マクガフィン(McGuffin)」という謎めいた用語も作中に組み込まれていますが、こちらは、その内容を知れば特にスワンプマンほどの独自性を本作に付与するものではなく、これまでも他の先行作品(※アニメに限らず)に言及例があるのではないか、と思えるものでした。{/netabare}

▲用語説明(wikiからのコピペ)
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3.マクガフィン
{netabare}

マクガフィン (MacGuffin, McGuffin) とは、何かしらの物語を構成する上で、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる、仕掛けのひとつである。
登場人物たちの視点あるいは読者・観客などからは重要なものだが、作品の構造から言えば他のものに置き換えが可能な物であり、泥棒が狙う宝石や、スパイが狙う重要書類など、そのジャンルでは陳腐なものである。

◎概要
「マクガフィン」という言葉は映画監督のアルフレッド・ヒッチコックがしばしば、自身の映画を説明するときに使った言葉である。
フランソワ・トリュフォーによるヒッチコックの長時間インタビュー集『映画術』には、この「マクガフィン」への言及が何度もある。{/netabare}
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投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

理想の主人公。

原作未読です。
放送当時は気にしていなかったのですが、
2クール観終わった方のレビューを拝見すると
どうも観た方が良さそうだったので視聴開始。
これは・・・放送当時に毎週観ていたら
間違いなく脱落していたw
でも、レビューを見てある程度興味があり、
2クール一気に観ることができれば、
とても上質な作品であると思います。

雰囲気は、GOSICKが近いように感じます。
アニメ的なキャラ立ちはGOSICKの方が上手いですが、
会話劇や頭を使うところは、原作によるところが
大きいでしょう。
本作はWヒロインであり、どちらも(中の人を含めて)
魅力的でありますが、
私が本作で一番好きなのは、主人公ですね。
素晴らしい能力をもっていますが、
その能力に引けを取らない頭脳をもっているところが
また良い設定だと思います。
感情の起伏が少ないためキャラとしては目立ちませんが、
現実世界で自分が目指したい理想の人物像ですw

一応、川面監督作品ですが、のんのんびよりから来た方は
作風がかなり違うのでご注意を。
逆に、ココロコネクトが好きな方は意外にハマれるかも
しれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

ケイに帰依せよ

1話感想
{netabare}観測のしようがない。
ひょっとして能力を判別する能力者が居るのかな?
ってか居ないと怖くて集団生活なんか出来ないか。
とりあえずまずはそれを出して欲しい、気になって他のことが頭に入りにくい。{/netabare}

4話までの感想
{netabare}上半身の重力を遮断したところで下半身には相変わらず下向きに9.8m/s^2の力はかかってるワケで、フワフワ飛ぶことはできません。
5kgの砲弾も5gのパチンコ玉も落下速度は一緒。
もし違いが出るとしたら空気抵抗や上昇気流の影響であり、人間の下半身(の重量が)それによって著しく変化するとは考えにくく、もしフワフワしたければ上向きのベクトルを加えないと無理。
また軽くなった分高く飛べるかというと、落下速度は変わらないということは高く飛ぶにはそれだけ初速が必要なワケで、蹴り上げるスピードが数倍に増すかと言うと難しい気がする。
まぁなにが言いたいかというと、作中で描かれてるようなことはちょっと無理があるような…。
あくまで本人がそう思い込んでただけで、実際の能力は違うってことかも知れないけどねー。

また、幽霊になってみて初めて自分の能力に気付いたような発言もあり、美空が自分の能力を何故か知ってたことに「能力に目覚めた時点でどんな内容なのか勝手に自覚できるんだよ」設は否定されたかと。
やっぱ誰かに吹き込まれたんじゃない?
どうやら2クールあるみたいだし、そこら辺の掘り下げはしていってくれるんだろうと思うけど…実はもっと違った能力が~ってことになったりして。

とりあえず現段階では妙にややこしく話を組む割には根本的な部分がおざなりで、中学生が頑張って難しい言葉を使ってるような感覚を否めない。
きっとそれも全部伏線なのだろうと好意的解釈をしてるけど、あんまり続くと嫌気が差してきてしまいそう…。

あ、そうそう、それと主人公が自分の身を傷付けることで解決ってのは天丼だと思うのだが、これもウラがあるのかな?
実は痛みを感じないとか死を恐れてないとか…。{/netabare}

8話までの感想
{netabare}何が出来て何が出来ないのか分からない。
魔法モノとかによくある問題だけど、この作品はそれが顕著…。

佐々野の爺さんが「写真の中に入れる」って言ってたけど、これって間違いていうかワザと誤解させる言い方(※1)してるよね。
厳密には「破くと映ってた時間に飛べる“特別な写真”を撮る能力」でしょう。
これは似てるようで全然違う。
破くのは誰でもできるけど撮影して写真に能力を付与するのは佐々野だけしか出来ないのだから。
「ボクが能力を使って写真を破れば中に入ることができる」とも言ってたけど、破くことより撮ることのほうがずっと重要で、そっちを主眼に置いた説明をしないのは卑怯とさえ思える。
このようなキャラが説明で喋ったことと実際に起きた出来事に食い違いがあると、結局キャラの喋る言葉は信用できなくなるし作者の都合によって能力でできること・できないことの判定がコロコロ変わる、と思われても仕方ないかと。
※1で書いた「ワザと誤解させる言い方」が、キャラクターに事情があってそう言わざるを得なかったってならまだ分かるけどさぁ。

かつてケイオスドラゴンってアニメで生贄効果が発動する・しないの判定がバラバラで“作品に入っていけない”状態に陥ったことがあるけど、それに似た雰囲気。
ただケイオス~は見終わってから時間が経って丸く考えるようになったのか、あっちはTRPGリプレイみたいな作品だったらしいので、ひょっとしたら結果がバラバラになるのはセービングスローを再現したんじゃないか?と思うようになったり。
けどサクラダリセットでは、ケイはあたかも“紛らわしいまたは説明が足りてない口頭の解説のみで現象を確実に正解する”風で、セービングスローなんていうバクチを打つのとは対極かと。
村瀬が“特別な写真”を持って「全身・能力」を発動したら、写真に込められた能力は消えるのか残るのか、どっちなのか何故か知ってたかのような素振りだし。
(ってか村瀬の言葉は相変わら紛らわしいまんまですね、難しい話じゃなくて「上半身・重力」ではなく「全身・重力50%」って方のがよっぽどシンプル)
パクり元であるJOJOだって実証ナシに理屈で「~であるハズ」って思い込んでたケースでは大抵予想と違うことになって「なんだってー」ってなるのにね。
ワムウがうずくまると思ってたらのけぞったとかね。
ってかエンタメであるなら予想は外れるもんだと思うのだがのう。
例え話が続いて恐縮だけど、けもフレ11話で{netabare}黒セルリアンを当初の予定通りにバスでスンナリ船へ誘導できてしまったら拍子抜けもいいトコなワケで。{/netabare}
予定が狂って、それに対し瞬発的にキャラがどう行動するかが見どころなワケで、現状それが無いのが非常に退屈です。
つつがなく予定がひたすら成功してくだけを見させられるのはツマランというのは、ダンロン(絶望編)で嫌というほど思い知ったので…ええ。

JOJOの件でもうちょい突っ込んだ話をすると、真面目に見るとJOJOも設定自体は滅茶苦茶です。
億奏が地面抉っても断面はくっついて切れた地下ケーブルがむき出しになることはないんじゃ…とかね。
ただ、そんなことはまぁいいかと気にしないで次を見たくなる“勢い”があるワケで、サクラダ~にはそれが無い(個人的には感じない)のが致命的というか。
これって設定を理解できる・できないの話ではなく、納得できるかどうかが問題かと。
自分も冒頭で「分からない」と書いたけど、実はそれは重要じゃない、納得できるかどうかが重用かと。
紛らわしい表現をすることで「理解が難しい=上質」と思ってるなら大間違い、どれだけ納得させることに気を遣ってるかがポイントで、サクラダはそれがおざなりというか。
キャラが淡々としてて、しかも未来を見てきたかのように(※2)計画が全て成功するのが原因だと思うけど…。

…と書いたけど、2クールあるらしいのでこの先にそういう展開が来るんじゃないかなーと思って見てます。
予定と違う結果が出たり、※2のような能力が実はありましたーとか来るんじゃない?
早くそのパート行って欲しいなぁ。

9話感想はこれまた長くなったので後で{/netabare}

10話までの感想
{netabare}「写真の中に入ってたもの」を村瀬の能力で「リセット回避」するのは分かるけど「破かれた写真」は元に戻るんじゃ…。
ってか今後テーマとして扱われそうな予感の「本当に人なのか」ってのは「佐々野の能力の出来次第」ってことに帰結するだけのような…。
3Dモデリングをグリグリ動かしたことがある人なら分かると思うけど写真に写ってない“裏側”は空洞であってもいいワケで…写真がどこまで再現してるのかって話にしか発展のしようがないような…。
写真から取り出したモノがちゃんと被写体通りの物質・物理構造をしてるかも疑問のよな…地球上に存在しない物質で形成されてたりして。
画素数が荒くて細部はテキトーな再現になってたりして…。
それと能力使ってないから10分経っても消えないって…それ言葉遊びじゃん。
これは魔法科高校の劣等生の卵でも「えっ」って思った点だけど、静止してる物体は「見かけ上止まってる」だけで、常に卵と机との作用反作用のせめぎ合いは「続いてる」のであって、影響を与えてない・受けてない状態ではない。
要は存在してるだけでエネルギーはそこにある。
存在してるだけで既に能力は発動してる、発動してないのであれば紙とインクなだけ、ってのが素直な考え方だと思うのだが…。
↑でも書いたけど「写真に入る能力」ではなく、厳密には「破くと映ってた時間に飛べる“特別な写真”を撮る能力」でしょう、撮影した瞬間から能力は付与され、破くまでは「待機状態」。
アプリケーション動かしてないからパソコン組み立て直しても大丈夫だな、って、電源入ってますがな。

って、能力そのものはどうでもいいんだ、問題はそこじゃない、ってのは↑のJOJOの億奏の件で説明した通り。
9話の感想書きますと言って下書き書いてる最中に10話放送まで経ってしまったワケだけど、そこで書いてた一文を抜粋。

──────────────────────────
・原理(理屈)
・事象(実際起きた出来事)

どんなに原理を説明されても、それが曖昧なもので結果的にどんなことが起きるか不明瞭な事象を描くことは──作り手の選択次第、としかいいようがない。
問題はその作り手の選択内容が特定の方向に寄り過ぎる・都合のいいことばかりだと「あれー?」となるワケで。
「フェアでない」とでも言えばいいのかな?
実際には作家と読者でフェアな関係なんて無いのだけど、少なくともフェアさを演出してくれないと不満を抱いてしまう。
要は作り手は作品におけるレフリーみたいなもので(実際はどの作品も依怙贔屓してるとはいえ)観客に悟られないようにするのがテクだと思うのだがのう。
グダグダ長文書いてしまったけど、根幹はシンプルなものです。

ルール(原理)を提示したなら審判(作り手)は公平にジャッジしろよと
──────────────────────────

さて、これを書いてた時に危惧してたことがあったのだけど、10話でそれが的中してしまいました。
作り手による依怙贔屓があからさま過ぎると指摘してるワケだけど、それを回避する究極の言い訳がひとつ存在します。

未来を知ってるから正解が分かる、作り手による依怙贔屓じゃないよ

…。
これ言ってしまえば何でも通用してしまうワケで。
未来視って夢オチとかデウスエクスマキナとかのような禁じ手というか…諸刃の剣だと思うんだがのう。
要はテストの問題サッパリ分からなくても100点取れるってことでしょ(予測とは別の知りえない情報を知ることができる)。
ぶっちゃけたことを言ってしまうと、こんな手の込んだ仕掛け作る必要、ある?とも。
未来視できるなら2年後に復活の説明書を“たまたま”ケイが発見する場所に隠しておくとかも出来るハズで…そうしなかった理由が今後明かされたりするのかな?

能力のことを追求してもどうしようもない(作家の裁量次第)のだけど、未来視がどこまで見れるのかも気になる。
そうさねぇ…例えば、赤い花:白い花を咲かせる比率=3:1の植物のタネ袋からタネをひと粒取り出して、それは何色の花を咲かせるのか分かるのだろうか。
これは遺伝子解析でもしなければ「実際育ててみないと分からない」ワケで、その手順をカットしても結果は分かるのだろうか。
(シュレディンガーの何とかと違ってタネを取り出した時点で結果は決まってる、確認が取れないだけで)
もし育てる人が居るのであるなら分かるだろうけど…。
そんな問題に直面した時に「何色の花を咲かせるか分からないの、育ててた人が途中で枯らしてしまったから」なんてネタを放り込んでくれたらおおっと感心するけど、果たして…。

ついでに「なにをもって本物と呼ぶ?」ってテーマは今期ではID-0がやってます。
あっちは遠い未来が舞台なので大抵は凄い科学力でフォローしてるんだろうなって思えるけど、こっちのフォローは「また別の能力者」に頼らないといけないのでキツいような…。{/netabare}

15話までの感想
{netabare}発想がゲーム的すぎるというか…↑でも書いたけど“GMの匙加減次第”なことが多すぎる。
…。
ひょっとしてこの作品ってゼーガペインのパロ?
舞浜サーバーよろしくサクラダサーバー内での幻体のなんやんやを描いた作品だったりして?
それなら面白いかどうかは置いといて、↑でゴチャゴチャ書いてきた“違和感”に対し納得はできる。
半年でリセットじゃなくて数年周期でリセットって感じね、それならシナリオも未来予知もサーバーコントロールで説明が付く。
セレブラントになりかけの幻体が能力使えるようになって、あれ?この世界なんか変じゃね?と気付きかけてる段階…ソウマはセレブラントね。
いやぁ~どうしてもね、この手の箱庭設定って「実は外側って滅亡してるんじゃない?」またはその逆パターンで「トゥルーマンショーやってるだけなんじゃない?」ってのを真っ先に思い浮かべてしまいまして…。
つかどう考えてもサクラダ市内が外に対して飛躍しすぎちゃってるもの…その気になれば世界どころか宇宙支配できるぞ?外の世界が存在してて干渉できるなら。
最終回はサクラダサーバーをリセットしてサクラダリセットってタイトル回収して〆ってところでしょうか。
あくまでで予想です、原作知らない者の。

…けど、もしそうだったらそうだったで、2クールも引っ張るネタかいな?と疑問は残る。
例としてゼーガ挙げたけど、ゆゆゆなり叛逆なり、似たものは幾つもあってそんなに目新しさは無いと思うんだが…。
ってか、もし普通に外の世界が存在しているのなら、もうお前ら外に出ろとしか思えんのよねー。
ただの人間は持ち得ない、この地球上に存在し得ない(物理法則を無視した)能力を持つ、いわばバケモノが闊歩する世界でまともな精神は育まれないって。
いわばサクラダ市内の連中は全て狂人で、狂人が狂人らしく振舞うならまだしも、あたかも“ただの人間”かの如く正義はなにか幸福はなにかとか語られると滑稽というか、ちゃんちゃらおかしい。
隣人を笑わせられるか?ってねぇ…18歳未満が車乗り回してる、それ以上にヤバい環境の中で笑えるのはやはり狂人の理屈でしかない。
“なんの能力も持っていないただの人間”の不在、狂人のクセに常識人の皮を被って正義や幸福を説く気持ち悪さ…ああ、これって○○(ディスるのが目的ではないので伏せときます)見た時に抱いた印象と同じだ。
好きな人は好きなんかねぇ…自分は違和感バリバリで、「キャラがおかしいのは当たり前、だって世界自体がおかしいから」って解釈に持っていきたがってしまう…。{/netabare}

18話感想「す、救われた?」
{netabare}グダグダ文句言いつつここまで見たのは「まさかこんなバカバカしい話なだけで最後まで行くことはないだろう」と、微かに期待してたから。
原作はキチンと完結してるみたいだし、2クールも使うんだし、話を途中で放り投げるようなことも無かろう。
そうしてようやく18話にて…

やっと来たあああああ!!!

外部の人間ではなかったけど、市の住人でありながら能力を持ってない(らしい)津島が本心(そういいつつそうじゃないかも?)を吐露してくれました。
自分が↑でダラダラ書いてきたことの「不満」の根源はコレだ。

津島「私は能力が怖い、ずっと昔から怖かった。怖いから管理局に入った、得体の知れない恐い物から目を逸らさないために(中略)サクラダの能力は過剰だ、物理法則を越えて何でもできるような力は人間の許容量を超えてる(中略)能力なんか無くても人は幸せになれる」

ああ…これだ…自分が言いたかったのは正にコレ、1話感想の段階で既に書いてある、「怖くて集団生活なんか出来ない」と。
“こういった視点”が抜けたまんま、ず~~っと能力持ちの間だけで人生訓語ったりケイSUGEEやったりしてるのが気持ち悪くて仕方なかったんだ。
仮想現実論を思ったのも、中の連中(能力持ち)が外(能力ナシ)のことを慮らない、自分が外からどう思われてるのか考えないのが不自然で仕方なかったから。
いやぁ、マジで津島の本心聞いた時は「救われたー」と思っちゃいましたよ、ここまで見続けてやっと聞きたかった言葉が聞けた~って感じ。
この感覚、マキャベリズムで「蟲毒」ってワード聞いた時以来だ…って最近じゃん。
…そういいつつ、津島の発言が本心かどうかまだ安心できないんだけどねー。
実はスゲー能力隠し持ってるって可能性もまだ捨てきれない、原作未読ですんで。
ほ、本当に原作やネタバレ見てませんぜ、車の話とか出てビビったけど。
ってことで手放しで喜ぶってほどではないけど、評価は上向きになりました。

それにしても、ではどうしてここまで津島の本音を後回しにしちゃったんだろう?という疑問が。
原作がそうだから~ってのは置いといて、週30分を6ヵ月にも渡り放送するTVアニメっていう体裁で考えると、ちょっと、ねぇ。
早い内から明かしといて…ハッキリ明かさずとも視聴者が「なんかコイツら(能力者)気持ち悪いよね」と『思っても良い』といえる見せ方出来たんじゃないかな~、と。
「そうです、気持ち悪く思って良いんです」って見せ方と、「気持ち悪いと思ってはいけない、これを素直に受け入れるべし」って見せ方は全然違うと思うんだ。
どうもこの作品、序盤は後者のノリが続いて…そんなのでは「なんか気持ち悪いな」って思った人は普通逃げるって、視聴切るって。
(例えばけもフレで、廃墟めいた描写を最終話付近まで見せずに「わーいたのしー」以外の見方をしてはいけないってノリで進められたら、今のようなヒットにはなってなかったと思うぞ?)
また「気持ち悪い」と感じたことを「そう思ってはいけない」と否定されてしまうと、反発して「どこをそう思っちゃいけないんだよ、〇〇がおかしいだろ?××がおかしいだろ?」とあれこれと突っ込みたくもなる。
自分のように突っ込みながら見続けてくれる人が多いと判断したのだろうか?
う~ん、切る人の方が多いでしょー。
それともアレかね、みんなすぐに原作やネタバレ見ると思った…とか?

因みに反発って書いたけど、相変わらず能力についての設定は酷いと思います、無茶苦茶です、考えるだけ無駄だとさえ思ってます。
2クール目からの新OPの歌詞なんか皮肉ってるというか自虐してるように聞こえるのだが…。{/netabare}

22話までの感想
{netabare}1話の頃からずっとハルキの能力はどのように知ったんだろう?ってのが謎なワケですが、てっきり19話で能力(の使い方)を忘れたハルキにリセットさせるため、どのように知ることになったか掘り下げがされるかと思ってたので、あんな解決方法でガックリ。
能力の仕組みについては突っ込む気力も失ってるのだけど…写真の中からもセーブファイルにアクセスできるのか。
写真(もしくはそれに込められた能力)も消えようよ、晴れ間が無くなったようにさ。
やっぱ他人でも──能力の使い方知らないヤツでも「写真を破る」という指示だけで発動できる能力ってのはアカンと思うぞ?
まぁ能力に対する突っ込みポイントも大体見えてきた。
写真に込められた能力・ハルキのセーブファイル・ケイの記憶・伝言くんの伝言ファイル等、これらの能力は別次元(同等の次元ではなく上位の次元。「シナリオ」もここに存在する?)に保存されてて、保存内容は各能力者当人しか干渉できない。
使用の際はこっちからアクセスが必要なものと上位次元から自動でアクセスしてくるものに分かれてて、「使い方を忘れる」というのはアクセスの方法を忘れる、と解釈するとシックリきそう。
上位次元から自動アクセスする系は「使い方を忘れる」の影響を受けない、と。
んで、上位次元に保存されるものそうでないもの、自動アクセスされるものそうでないもの、これらの違いはどうやって決まる?といったら「作者の都合」と。

いやさぁ、ハルキの能力の仕組みだけが妙に詳細なので、誰かが吹き込んだんじゃない?と予想してましてん…これは初期の頃から指摘してるけど。
そこからちょっと発展して「本来はもっと別の能力なんだけど(嘘を吹き込まれて)本人が気付いてない」ってオチが来るんじゃないかなーと思ってましてん、そういうネタは別能力者で何度もやられてるし。
そうさねぇ、例えばセーブスロット1個だけじゃないとか72時間制限無いとか。

それはそうと、ケイvs浦地みたいな展開になって来たけど、正直困惑。
ケイの主張、人々が幸福に~って、もうその時点で間違い(言ってることとやってることが矛盾してる)だと思ってるのでどうにも共感できない。
だって、能力あるのに何で市民はリアル(試聴者と同じ)世界のような生活して普通に働いてるのさ。
あの世界の学校って物理や化学を習う気は起きないと思う、意味無いのだから。
恐らく“正解するカド”のワムみたいなのが作れる、放熱し続けるお茶が作れるならそれでエネルギー問題解決よ?
燃料無くても燃え続ける炎、電池無くても点灯し続ける電球が可能でしょう。
インフラの充実とでも言えばいいのかな、「人々」が対象であるならそれを目指さないのは矛盾している。
それを究極まで進めると人は何もしないで生活できる、それが良いかどうかは置いといて。
逆に「そうできない外の人」を嘲笑してるんじゃないか?とさえ思ってしまったり。
エネルギー問題であくせくしたり、地震も火山噴火も原発事故もいつ起こるか分からず、それでも生きてる外の人を、だ。
そうねぇ、サクラダ市民がガリアンのランプレート人(マーダル帰還前)みたいな生活をしてたのなら違和感の多くは生まれることもなかったと思う。
そっちのが管理もしやすかろうて。
実際非通知君がこれといった仕事もしないで引きこもってるワケだけど、みんなそういう生活すればいいじゃない。

能力者が、なんで「特別な能力なんて持ってないただのヒトでしかないが故に導き出された哲学」を語ってるんだ?ってのが大きなイラつきポイントなので…。
高度な文明築いて「能力の恩恵を独占してる」ってのを描いてくれた方が世界観の異常さが前面に出て、キャラの異常さは打ち消されたんじゃないかなー?


そんなことを思いつつ(ケイの考えには賛同できないと思いつつ)最新話の22話の感想。
対症療法(能力の取り扱い)してるばっかりで根本解決に向けた問題追及(なぜ能力なんてものが生まれてくるのか)には目を向けようとしないのに違和感。
治療不可能な難病と付き合いながら生きてく方法を模索するだけで、本当にそれは治療不可能なのか?なぜそんな病気が発生するのか?には目を向けない感じというか。
突然人類が能力を使えるようになり出して、このままでは世界が大変なことになるといち早く察知した3人がサクラダ市だけを残してそれ以外の宇宙全域を能力が生えてこない状態に「抑え込んでる」って経緯だよね?
作中能力を消す消す言ってるけど実際は能力でもって能力が沸き出るのを抑え込んでるだけで、ひょっとしたらもっと簡単な能力の消し方があるんじゃない?と思ってしまう。
現状能力を嫌って市の外へ出たとしても、そこは「能力を忘れる能力」の影響下にあるだけで、いつ「能力を忘れる能力」が途絶えるかは分かったモンじゃない。
「そうなってるんだから仕方ない」じゃなくてさ…浦地の考えを聞けば聞くほどにそこに考えを巡らせないことを不思議に感じてしまう。
つまりはケイ側も浦地側も目指してるものが不正解に見える。
悪い言い方をしてしまえば「能力に目覚めるのは自然なことで、それを無理して抑えつけてる、勝手に」なので、前々から指摘している「外の人に目をやらない」ことへの不満は更に高まっています。
あーうん、現在行われてる能力の抑え方以外の消し方の探索もちゃんと行ってるけど見付からずにいるってことなんだろうけどね、そういうシーンはちゃんと入れといた方が良くね?
というより、根本解決できないんだったら受け入れるしかないんじゃない?ってのが自分的な価値観なので、どうにも感情移入できんぞ?
それで人類滅ぼうがナンだろうが勝手に能力沸いてくるならしゃーないっしょ、抗うんだったらやっぱり「なんで能力沸いてくるの?」の追及をしてくれないと、ちょっとなぁ…。
“新世界より”は受け入れた後の世界を描いた作品だったけど、ああなるしか無いんじゃない?
最後の最後で根本解決する話だったりするのかな?

そんな中、22話の最後でこの作品唯一賛同できるキャラ、津島がやっとこさ登場。
自分的には今後、能力発生の根本解決するかどうかと津島の扱い方がこの作品の最終評価を決めるポイントな気がする。
「うるせぇテメーら能力者の考えなんか知るか。こっち側(非能力者)の意見聞くこともなくゴチャゴチャ抜かして勝手に決めて、死ねよ」くらい言い放って欲しいぞ?
それを願いとした能力に目覚めて全部解決したら笑える。
そうでなくても…実は津島も能力持ってて、他人の能力を言い当てる能力だったりして(願望的にありそう)、それが「ハルキの能力どう知ったの?」に繋がるとかだったり…ないかのう?{/netabare}

最終回まで見て(酷評注意)
{netabare}結局問題は先送り、対症療法しただけで根本解決はしないオレたたエンドでした。
もう何度も言ってる気がするけど一番の問題は

市の外側の人間が能力を得る機会を洗脳という手段で奪っている

じゃないの?
本来能力が使えるところをその存在すら気付かない状態にするってのは立派な洗脳ちゃうかなぁ。
そうでなくても単純に「能力について忘れるという能力の支配下にある」ってのが気持ち悪くて仕方ない。
要はこれ、外側の人間は能力を正しく使えない下等生物で、それを生かしてやってるんだという驕りの精神が見え隠れするのは自分だけだろうか。
「下等生物は粛清しちゃおう、ハルマゲドンだ」ってのを実行しようとした連中がリアルで過去に居たワケで…どうしてもそれが頭をよぎる。
もうさ、能力を忘れるといっても、能力についてそのものを忘れるんじゃなく使い方を忘れるってだけにして、能力の存在自体は公表してもいいんちゃう?
(「能力?なんですかそれは」ってのと「すいません、使い方が思い出せません」っての違い。後者の状態にして使いたい人はサクラダ市においでませ~でいいのではないだろうか、入国審査厳しくして※)
完結してる小説のアニメ化らしいので、これの決着つけるのを期待したのだけど無理だったかー。
23話でケイが「現実を見てない」と迫ったので、「お、そっち向くか?」と思ったら素っ頓狂な方向へと話が進むし…どっちが現実見てないんだか。
まるで赤いリンゴを目の前に「これは黄色だ」「いいや緑だ」と言い合ってるのを見させられてる感じ。
非通知君みたいなモノを食べずに腹を満たせる能力欲しい欲しい思いながら餓死してる人沢山居るっしょー?
「能力は手足みたいなもの」だと言いながら市の外側の人間の手足縛るマネをして一切悪びれない。
「サクラダ市に起きた奇跡」って、人類に能力が発生するのは奇跡でいいけどそれが市内に限定されてるのは一部の人間による恣意的な運用に因るもので決して奇跡ではない。
この2つを一緒くたにして良いことのように語るのは詭弁でしかない。
やってることは独占であり侵略。
今現在は秘匿されてるので神奈川県警が事件性ナシと言ってるようなもので、それに責任は無いかと言ったらそんなことは無く…。

で、こんなゲスい行為をしておきながらグダグダご高説を垂れて美談かのように装飾する様はやっぱりどうしても〇〇〇の××や△△の言い訳会見を彷彿とさせる。
ってかご高説だけならソイツらの方が何枚も上手です、既存の宗教の切り張りなので一つ一つのパーツはマトモですから。
この作品を深いとか綿密だと思う方は、○○○の教本読めばいいんじゃないかな。
結局この作品はケイに帰依せよって内容だったし、親和性は高いと思われる。
それにしても…どんなにご高説だろうが含蓄のあるお話だろうが「ナニを言ってるんだ?コイツ」と思われたらお終いってのは90年代で証明されたと思うのだが、今となっては記事で読むだけで当時のTV番組を知らない人も多くなったってことだろうか。



この問題に関しての別の解決方法は作中描写から薄々勘づいてます…恐らく多くの人が気付いてると思うけど。
スタートレックのボーグやマクロスFのヴァジュラみたいに意識共有体にすれば全てが丸く解決するんちゃう?
最終回、ハルキがケイの能力をコピーして中学時代リセットで失われた出来事を知る。
ん?それが可能ならかつて夢の世界でリセットで失われたハルキの「決意」も植えつける(決して思い出すではない)こともできるんじゃない?と思ったり。

ああ、その瞬間をケイは見てないのね→じゃあチルチルだかミチルから記憶移植してもらおう→同様に世の中で起こる森羅万象全てをケイに「記録」させとこう、シェアクラウドのようにそこから必要な情報引き出せるようにしよう→なにが必要な情報かなんて判定できないから全部ダウンロードしよう→人類総ケイ化

全世界の人間の記憶をケイに集めて、それを全世界の人間に植え付ける、人格もケイにする、個の垣根を無くす。
元々能力に目覚めるのは子供に車を運転させるようなもの・赤ん坊に銃持たせるようなもので危なくってしょうがないだろ、って思いは初期の頃から抱いてました。
洗脳するでもなければ“新世界より”のように厳しい思想教育をするしかない。
この問題は人類全員がケイという精神共有体になれば解消される、利害の衝突も起きない。
設定的にも可能だよね?全宇宙を対象に記憶を操作する能力の発動が出来てるんだから。
何か足りない部分があっても都合のいい能力者が生えるでしょう。
で、これ、別に「文句言いたくてゴチャゴチャ考えて導き出した考え」じゃないのよね。
最終回までにまで薄々感じつつ、最終回の冒頭で「あぁそういう…」と形になったというか。
で、そんな考えの元最終回を見続けると…ソウマ二号さん発言だけど、これも納得。
今は二番だけど将来は一番だ二番だいう発想は意味を成さなくなる、みんなケイになるんだから。

と、そんなことを思ってしまったのだけど…これにて問題は解決されるけど、果たしてそれがハッピーエンドかどうかは…知らんがな。


余談
声優に関しては+でも-でも滅多に評価しないのだけど、ソウマの演技は爆笑を必死に堪えてるみたいでどうにも馴染めませんでした。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

67.6 12 ラノベ原作で会話劇なアニメランキング12位
星界の戦旗(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (82)
518人が棚に入れました
『星界の戦旗』は、森岡浩之のライトノベル、SF小説(スペースオペラ)『星界の紋章』の続編となるシリーズである。他媒体には、アニメ化、ゲーム化、漫画化もされている。
【ストーリー】「アーヴによる人類帝国」と「3ヵ国連合」との戦争は、当初こそ連合側に帝都ラクファカール目前まで攻め込まれたものの、時間をかけて帝国史上最大の艦隊を整備した帝国側に有利に展開していた。
戦役の発端となった人類統合体の先制攻撃は、双方に甚大な損害を出し、艦隊の再建に3年を必要とした。再編成を終えた星界軍は、人類統合体領打通作戦「幻炎」を発動。
新米艦長として新設の突撃艦「バースロイル」に乗り込んだラフィールは、同じく書記として乗り込んだジント(父の死により爵位を継いだ)と共に、戦いに身を投じて行く。二人の直属の上司アトスリュア百翔長は、3年前にラフィールが殺したフェブダーシュ男爵の妹であった。担当領域のアプティック門は前線を遠く離れ、予備艦隊が駐留していたのだが…。

声優・キャラクター
川澄綾子、今井由香、清水香里、斎賀みつき、大塚明夫、山田美穂、深見梨加、千葉進歩、塩沢兼人、鈴鹿千春、井上和彦

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『星界の紋章』は序章でここからが本編!(2017.5.24: 若干改稿)

SF小説 <星界シリーズ>『星界の戦旗Ⅰ』(森岡浩之著)を原作とするアニメ化作品。

視聴時点で原作既読でした。WOWOWでの有料放送だったため、たぶん知名度は低め。

タイトルにⅠとありますが実質的には『星界の紋章』に継ぐシリーズ2作目です。以下のレビューは『~紋章』を観ているか、もしくは原作の『星界の紋章』を読了しているかいずれかの方を前提に書いていますので、どちらもまだで読んで意味不明な箇所があればごめんなさい。

本シリーズは典型的なスペースオペラで、いくつもの星系の連合体である星間国家が複数(具体的には帝国<フリューバル>を含めて5つ)でてきます。

各星間国家の対立や通商同盟、戦時同盟などいろいろとややこしい話もあるのですが、本作品中の戦闘はもっぱら帝国<フリューバル>対<人類統合体>ですので、普通の宇宙戦争ものと思っていただいて問題ありません。

一方で主人公ジントとヒロインである皇女ラフィールのラブロマンス的な側面も大きいので、「戦争は苦手」でも、こちらに注力すれば観られるという方もいるかもしれません。二人の出身文化圏は異なっているので、往々にして「価値観の相違」的な場面もありますが、そこから生じるすれ違いやお互いの価値観のすり合わせもなかなかに楽しめます。

前作『星界の紋章』では主人公ジントが数奇な運命を経てアーヴによる帝国<フリューバル>の貴族(伯爵公子)となって皇女ラフィールと出会い、帝都ラクファカールを目指すストーリーでした。

このときのジントは巡察艦ゴースロスにおいていわば「帝都へ運んでもらうお客さん」だったのですが、前作でラクファカールを目指した理由は普通の言葉で言うと「士官学校」にあたる施設に入るためでした。

本シリーズからジントは爵位を継承して伯爵となり、突撃艦バースロイルに書記<ウィグ>すなわち主計科主任士官として着任して初めて実戦を経験することなります。

突撃艦バースロイルの艦長は本作のヒロインであるラフィールで、本作以後の二人は星界軍<ルエ・ラーブル>の軍人として(ときに止むなき事情により離別することとなるが)行動を共にします。

本作の範囲で星界軍が展開する「幻炎」作戦は『星界の紋章』時点で奇襲を受けた帝国<フリューバル>の失地回復作戦であり、比較的イケイケなムードですので本作独特のカッコいい戦闘場面、ラフィール以外のバースロイルの乗艦クルーとジントとの間の絆の構築などを楽しむと良いと思います。

本作で知り合ったメンバーは、以後のシリーズ作品にも大きくかかわってきます。特に火器管制・航法の担当であるエクリュアや、艦の整備・修理を担当していたサムソンなどは原作でも人気キャラで、後のアニメの同シリーズでの登場機会も多いです。

アニメのOPは『星界の紋章』と同じ曲が使用され、以後のシリーズでも共通です。インストゥルメンタルのわりと壮大な感じの曲で、スペースオペラの大作らしく、個人的にはかなり好みです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スペース会話劇オペラ

星界シリーズ第2期。
前作にあたる「星界の紋章」の続きとなります。
宇宙を舞台に、人類社会を2分する戦争の只中のスペースオペラ。
ですが、もっぱら大きな戦況や政治情勢のことは扱いません。
貴族である主人公と皇族であるヒロインの戦時下における小さな日常と非日常。大艦隊の中の1分艦隊、それも小さな突撃艦1艦が彼らが自由にできる戦いのステージです。


やはり星界シリーズの最大のウリは会話劇。
やりとりがいちいち”大人”な言い回しです。主人公達に限らず上官と部下の会話が多いのですが、形式ばった内容ではなく、皮肉と情緒に富んだウィットな言葉の応酬になっています。
なので、ストーリーを楽しむというより、登場人物の人柄と微妙な人間関係、それを会話の行間から読み取るのが楽しい・・・・そういう作品。

重厚なSF設定の中での戦闘を描きつつも、あくまで人間ドラマとなっている本作。
とはいえ、SF部分がおざなりになっているワケではなく、宇宙戦争モノとしての出来も充分です。(設定がややこしいので、とっつきにくいですが)
メカニックや戦闘アクションを描かせれば揺ぎ無い安定感を誇るサンライズ製。過剰に派手な超兵器の登場や斬新な戦術がとられることもなく、普通に物量と地勢、戦略によって勝敗が決する当たり前の戦争を描いてます。
スペースオペラとしては見所が薄いカンジもしますが、主人公達は軍人としてはまだまだ駆け出し。
戦略的な影響力なんて無いに等しいので大局の動きは、この物語にはあまり関係がないのです。

信頼とも友誼とも愛情ともとれる絆で結ばれたジントとラフィールの冒険譚。
放送当時はそんな言葉はなかったですが、今風にいえば軽いツンデレ&クーデレです。
ラフィールが、ぼそっと洩らす「ばか・・・・」ってセリフがたまんないッスw


ちょっと古い作品ですが、「紋章」共々、もっと評価されてもいいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

気楽に行こうよ! さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

幾通りにも切り口のある良作品です。

前作「星界の紋章」からの続きで、
主人公たちが「帝国」vs「連合」の星間戦争の前線に参加するというストーリー。前作を見てからのほうがいいとは思いますが、今作品でも回想シーンなどで説明があるので必要条件ではありません。

戦闘も戦争の設定もしっかりできていてスペースオペラとして上出来の作品。でも、本当はもう少し戦闘シーンをゆっくりとやってくれると見やすいかも。

それよりも、若い主人公同士の「恋心」が新鮮でとてもよかった。これで「あーいい作品を見たな」と思わされました。
さらに、彼らを取り巻くキャラクターや主人公等とは直接関係ないがストーリーではキーとなる帝国上層部のキャラクターも素晴らしい。

ストーリーとしてはその他に異文化、人生と寿命、社会制度など他にもいくつかの論点を投げかけてくる、幾通りにも切り口のある良い作品だったと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
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