テンプレで多重人格なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのテンプレで多重人格な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月01日の時点で一番のテンプレで多重人格なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.7 1 テンプレで多重人格なアニメランキング1位
BanG Dream! Ave Mujica(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (135)
107人が棚に入れました
「言ったでしょう?残りの人生、わたくしに下さいと」 豊川祥子がメンバーを招き入れたバンド・Ave Mujicaは、 ライブやメディア露出など、商業的な成功を収めていた。 運命をともにすると誓った仲間も、生まれ育った家も失った少女。 彼女は何のために他人の一生を背負い、バンドを続けるのか。 過去も素顔も仮面で覆い隠し、今宵も完璧な箱庭に降り立つ。
ネタバレ

出オチ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

はいっ駄作確定

<<9話完走>>
{netabare}
フンッ モーティスなんかを主人公と認めるわけないだろう

どうやら残り4話は「どうやって祥子をAve Mujicaの再起を図るようマインド・コントロールするか」の話になるようです。
でもそれって、バンド活動を通して救われた側が実践するからカタルシスが発生する(MyGO!!!!!がそう)のであって、特に思い入れの無かったメンバーが過半数を占めるバンドの錆びた刀がどうこう言ったところで「媚びてますね」としかならないんです。

はい、ここで人間関係を整理してみましょう。

祥子→睦を救うためにCRYCHICやりたい。Ave Mujicaをやると睦が壊れちゃうから私には無理。やる必要ないし。
睦→うおおおお睦ちゃんが死んじゃった!こうやって真似ればいいんだ!(インセクター)
海鈴→なんだろう、掛け持ちのバンド全部やめたんでAve Mujicaやらせてもらっていいですか?バンドは信じ合いたいからやりたいの!(野菜)
初華→祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ祥ちゃん返せ
にゃむ→お前のせいでオーディション落ちたし陰口叩かれるしYoutuberのモチベも消えたのに気持ち悪い演技してんじゃねぇけん!しばくぞ!

で、対するMyGO!!!!!の皆様。

愛音:か、勝手にどうぞ・・・
燈:祥子ちゃんがCRYCHICやりたがって睦ちゃんもやりたがってるのならまたやろう!
立希:なんだろう、睦の本心か調べてもらっていいですか?
そよ:なんだろう、祥子の本心か調べてもらっていいですか?
楽奈:しらね~

Ave Mujicaの話というよりAve Mujicaに翻弄されるCRYCHICとMyGO!!!!!の関係性を強調したストーリーメイク。7話のCRYCHIC復活とビジネス視座のthe first takeの越境性のためにAve Mujicaの掘り下げを一切断捨離した結果がこれ。モーティスと睦のやり取りも過剰。余分な脂肪をつけすぎてぶくぶく太って気づいたら他のメンバーを掘り下げる余裕が皆無。元鞘時代は睦からモーティスへと変貌した時期でも何とも思わず責任転嫁のみ、バンド解散後はそそくさと帰宅し立希につつかれるまで無感情。初華はもはや何してたかすら不明。いまさら祥ちゃんを返してって言われても知らんがな。sumimiの活動に不満があったぐらいしか匂わせてないだろ。でも、祐天寺にゃむだけは丁寧に描くよね、不思議だよね。

バンドを復活させるための一手?
もうクソ親父を元気づけるためぐらいしか理由づけなくないですか?
え、マジでそれやっちゃうの?
どうでもいいから祥子ぐらいにゃむを転落させてくんね?
{/netabare}

<<キャラクター紹介>>
{netabare}
●祥子
CRYCHICに謝罪していない事以外は特にやらかしてない人。
にゃむに翻弄されるもアドリブでその場その場を駆け抜け、睦の躁鬱もバンドのアイコニックとして確立する判断力の高さを見せ、モーティスに翻弄されても売れるのならと忍耐強さを見せるも最終的にこの二人に全てを崩壊させられ自分が嫌いになったある意味悲劇のヒロイン。
本気でもがいたり何かにしがみつこうとする意志すら脚本からケバブのように削られてるせいで、延々に曇らせられるも口を開けたまま話の顛末を防寒させられるある意味"傀儡"とも呼べるキャラ。主人公なんですよね?
Ave Mujica復活を打診されるも「もう解散したので・・・」と一蹴。
一蹴したのに初華はともかく大して思い入れもなく助け舟も出してくれなかったベースから信じ合いたいんですとか問題児にキメェ~と幼馴染を叩かれる始末。
絶賛CRYCHICで睦を救う予定。

●初華
祥子ちゃんしゅきしゅき。
Sumimiの活動に不満があれど相方が聖人なので6話時点でコンスタントに芸能活動を継続中。祥子ちゃんしゅきしゅきの側面ばかり描写されてるせいでバンドに対するアティチュードが全く見えない人。
ここから掘り下げがあるんだろうが、燈の後ろ姿から今にも泣きそうと感じ取ったキャラクターとはとても思えない。
2話連続映す価値なしだった彼女が遂にそっくりさんへと復活。
復活後はAve Mujicaの元衣装が廃棄予定だという事実にお涙ちょちょ切れたりCRYCHICでもない愛音に教えろとせがんだりプラネタリウム見に来ただけの燈と睦に「祥ちゃん取るんじゃねー!この馬鹿どもがぁ!」と霹靂一閃。
アベムジカしようよアベムジカしてしてアベムジカしなきゃアベムジカしなさいアベムジカするべきアベムジカしやがれ忘却忘却忘却

●海鈴
数多のバンドを兼任している実力者。
Ave Mujicaどころか睦の変貌にも思うところはなく、立希に「お前本当に人間か?」の含みで突かれると「何が言いたいんだよ」とキレる人。
数多のバンドの裏事情を眼にしたからこその無感情だとは思うが、崩壊寸前の迷子のバンドから「前の方が忘れられないようなので」と感じ取った彼女はどこに?泣きそうな燈よりモーティスの方がよっぽど違和感たっぷりでは。
・・・かと思いきや、「最初に活動していたバンドが和気藹々としていて右肩上がりで愛着があったのにライブをボイコットされて恥晒しにあった。仕切りすぎたのが原因だと考えられる。」「Ave Mujicaこそが愛着を持てる場所だと思っていたのに解散してしまって悲しい」「なので意地でも復活させます。モーティスにギター教えれば復活の火種になるでしょう」と8話から暗躍開始。挙げ句の果てには「掛け持ちのバンド全部やめたからAve Mujica復活して!信じ合いたいんです!」と供述。ウソこけ屁こけおならこけーっ!
絶賛信じようふたりだから愛しあえる中。

●睦
3話からのキーパーソン。
祥子を守るために「バンド楽しくない」と解散のトドメを刺したのかと思いきや「ギターヴォーカルの才能が無いから楽しくない」という逆張り展開を見せてくれた。祥子を守ったつもりが、実際は守っていなかった自分に絶望しモーティスに表人格を乗っ取られるも、楽奈の演奏で覚醒。前作1話からの登場キャラでありCRYCHICを紐解くキャラにも関わらず、実態は掘り下げが殆どされていない、ファッションサイコという記号的なキャラクターのまま話の半分を迎えている。
祥子を守りたいという意志で傀儡としての役目を果たしたモーティスは睦へと表人格を渡し、心の奥底へと消えていく。バンドの楽しさを思い出し、MyGO!!!!!時代の彼女へと復帰。ここから狂うことはないでしょう。
・・・と、思いきやモーティス復活。
睦は対面ごとに演じる人格を切り替える本物であったがギターとの遭遇で睦以外の人格は消滅、1話~3話のストレス回避のためにモーティスが顕現するも主導権を握りたいモーティスはAve Mujicaこそが唯一の生きる道だと確信し、最終的にはただ1人の人格として"自分のことを睦だと思い込んでるモーティス"として降臨。はい、そこ脚本の都合で睦が殺されたとか言わない。
絶賛モーティス メタルの流儀中。

●にゃむ
全ての元凶であり全ての戦犯。
そういう約束で加入した経緯もあるとはいえ、武道館公演で無断で仮面を剥がし睦の精神を崩壊させる、客が観たいものを優先させるためにリハですら演劇重視と我を通し、やらなかったらリーダーの祥子にブチギレ、その過程として覆面バンドではなくタレント志向の方向性にシフトせざるをえず、ギターの弾けないモーティスと対応を決めあぐねている祥子の姿を見てバンドを脱退すると鶴の一声をあげる見上げたプロ精神とお客様ファーストの姿勢。解散後は芸能界で活動を続ける字面だけなら某迷惑系Youtuberとあまり変わらないクズっぷり。方言シーンに某迷惑系Youtuberの画像を貼り付けるだけで一気に不快度が増すと思うよ。
マルチタレントの夢を目指し熊本から上京、Youtuberとしてもドラマーとしても俳優の卵としても研鑽を欠かさない努力家であり家族愛も充分、解散後も芸能界で活動しながらも睦の演技(実際は気絶)に嫉妬し、俳優のオファーを蹴りつつもバラエティ活動に重きを置きながら現在でも実力を高めている。海鈴の人格の変遷もいち早く見抜く慧眼っぷりだ。
その行動こそが"モーティス"への怖れであり、彼女の母親はいち早く出世欲とともに見抜き俳優のオーディションを回すも撤退した彼女を"逃げ"と見抜く。先手を打てば自分が取るはずだった俳優オーディションも他の同業者に取られてしまい後手後手となり後悔の嵐に翻弄されるのが現状だ。
他のレビュアーも語っているが、なぜコイツだけこんなに深く掘り下げて描写が丁寧なのか。こんだけ掘り下げる時間があるのなら活動期の睦や祥子の感情にフォーカスを当てられたのではないか。展開を俯瞰しても、どうも祐天寺にゃむの浅慮さが元凶である事実を祥子がバンドしか見ていないからに責任転嫁させようとする意図が見える。3話の仙台でのやり取りや睦とモーティスがにゃむに一切触れない違和感とか特にそう。誰も突っ込まないからサジェストに嫌いって出てくるようになったよ。
勝ち逃げはしなさそうだけど、メンバー5人の中でも優先度低めのキャラでありヘイトキャラであるにも関わらずリソースを割きすぎているのは擁護出来ない。
次回、革新の時。
{/netabare}

<<8話完走>>
{netabare}
マジでいい加減にしろよ。
ただでさえCRYCHIC復活とMyGO!!!!!との和解のためにAve Mujicaというバンドメンバーの掘り下げすら適当にやってきたんだから残り6話ぐらい必要最低限にスマートに描写しろよ。
海鈴のボンボン設定とか衝動買い設定とかモーティスの過剰なまでの演出込みの暴走とか睦との対話とか必要ねぇだろ。
んで、なんでにゃむだけ欠かさず丁寧に描ききってんだよ。おかしいだろ。

海鈴「CRYCHICは死んだんだ、いくら呼んでも帰っては来ないんだ、もうあの時間は終わって、モーティスさんもAve Mujicaと向き合う時なんだ」

まぁこんな台詞は劇中で一言も発してないのだが、これまでろくすっぽ心情すら描写されなかった海鈴の「右肩上がりのバンドだったはずが初ライブでボイコットされて恥晒しになった」という過去と「Ave Mujicaに愛着を持っていたけど解散してしまって悲しかった」という想いと「で、モーティスさんがギターを弾けるようになればAve Mujica復活出来るんですよね?」の目標が急に提示されても「いや、モーティスの変貌には知らんぷりだったしAve Mujicaの解散後はすぐ帰宅したのに何言うてんねん」と違和感だらけのスメルになるのは話の構成に難があるとしか思えない。

AパートはCRYCHICから今に至るまでに失われた時間をひたすら取り戻していく祥子と睦…かと思いきやモーティス復活!アンタ嫌い!お前嫌い!放送禁止モード発生!え、まだモーティス引っ張んの?

にゃむ「俳優への推薦は森みなみさんの手回しだったんですね!申し訳ないです!私、真面目にバラエティやっとるけん!コ◯ドットには負けん!」

モーティス「睦という存在は元々存在しない、本来は私という人格と数千の私で形成されてのに、ギターに出会ったせいで睦と私以外の人格は消えてしまった」
森みなみ「あの娘は生来の本物。小さい頃から多様な演技をする娘だった。あの娘を見てると自分が惨めに思えてしまう。」

「で、あの娘とバンドやってたのに何もかも逃げ出した貴方はこの業界向いてないんじゃない?」

はぁ・・・なんでにゃむだけこんなに描写が丁寧なのか・・・。

その反動なのか睦とモーティス、祥子、海鈴の描写が乱雑。睦はCRYCHICを祥子がやってくれるからモーティス消滅推進派、モーティスはAve Mujicaやらないと自分の居場所が無くなるからCRYCHICを解散させたい元鞘復権派、祥子は暫く休みたい人。字面だけなら分かりやすいのに読み手からすれば凄く分かりにくい攻め方で伝えてくるからドイヒー。
で、海鈴は「最初にやっていたバンドが和気藹々としていて右肩上がりだったのにライブをボイコットされて恥晒しにあった」「Ave Mujicaは私の母となってくれるバンドだ」と、これまで微塵も語られなかった彼女自身の想いが判明。最後はモーティスにギターを教えればAve Mujica復権するんじゃね?と百合展開で締め。

これ、本当にMyGO!!!!!と呼ばれる奇蹟の作品を描いた脚本の続編なのか?
あまりのレベルの落差にがっかり。
{/netabare}


<<7話感想>>
{netabare}
この回は素直に神回ということで。

良かった点。
CRYCHICの復活。居場所が無くても思い出の中でじっとしていた在りし日の記憶のフラッシュバック。あの頃が私の全てというメンバーの懐古にはFNAFシスロケの墓のシーンを思い出すぐらいには心に来る物がある。MyGO!!!!!7話の「なんで春日影をやったの!?」をAve Mujicaの「やるしかないでしょ」に重ねたのも素晴らしい。燈が人間になりたい歌を今でも覚えていた、祥子の台詞を受けて歌詞を改訂したこと、呪いの歌であった春日影が双方にとって祝福の詩へと変わったこと。

悪い点。
7話の評価だけでは作品の評価が覆らないぐらい今までがつまらなすぎた。そして7話がMyGO!!!!!の7話と重ねているのであれば9話、10話で特大ミサイルが投下されること。これを以て、最終的な評価をせざるをえない。
MyGO!!!!!とCRYCHICとの邂逅を前提に描いた今までの6話は悪い意味で"睦とモーティス"、"祥子の忘却"を描いた話であり、Ave Mujicaの話としてはかなり浅薄であること。祥子がバンド活動中に何を思慮していたか、初華がどういう思いで祥子に寄り添ったか、海鈴の元鞘への感情が断捨離され、にゃむ周りの描写と過剰なまでに身の詰まってない演出だけが盛られていて不快感しか生まれなかったこと。そして"モーティス"という物語の核をブラックボックス化してCRYCHIC復活のためのトリガーにしてしまったこと。

7話は確かに快哉を叫ぶほどの神回であったが、7話の祝砲を撃つためだけのこれまでのストーリーメイキングではシュタインズ・ゲート ゼロと変わりない評価になってしまう。

結局、モーティスが"どういう思想で睦を支配"し、"どういう意図で他人の言葉だけで喋って"いたのか、そもそもとして"過去も今も変わらず睦の思念に取り付いていた"理由というのも明かされないままの7話なので腑に落ちない部分もある。

冷静に見返しても、祥子が「睦と出会ったらまた壊れてしまう」も理由付けとしてはかなり弱く、CRYCHICを大切にしていたも睦だけ祥子と一緒なら・・・の側面が強めで感情移入出来ず、バンド壊してごめんの根本原因となるギター/ヴォーカルの才能無しも相まって「お?おぉん?」となってしまうのも、脚本から言わされてる感覚もあるので全体的に観たら話が破綻しているように思える。粗探しするな?いや、MyGO!!!!!って感情の細部に拘った群青劇で売ってきたんでしょ?というか、なんでモーティスは"祥子"には執拗に拘るのに"にゃむ"にはノータッチなんだ?お前の苦労をずっと見てきたポジションなら、アレを思い出すだけでバンシィ・ノルンの搭乗者みたいな顔になるはずだが・・・。

Bパートだけ見れば神回なのだが、全体的に話が破綻しているのは変わらず。次回に期待。
{/netabare}

<<6話感想>>
{netabare}
ドッピオの猿真似を延々と繰り返しながらMyGO!!!!!との邂逅を重ねていく前半。3日間、学校にもスタジオにも出向かなかった長崎そよはモーティスの下世話を繰り返していたのだが、そこからスタジオ外での奇行も引っくるめて「何か狂ってる」「祥子ちゃんは睦ちゃんを傷つけた」という極所をピックアップする意味の無い描写がひたすら繰り返される。裏を返せばモーティスという設定、二重人格という物語の核心をブラックボックス化し、ケレン味という言葉で包めてお送りするアブストラクトな作風。違和感しか覚えない。

というのも、MyGO!!!!!はケレン味やファンタスティックな二次元要素などなく各々の理念と信念でメンバーと衝突しあい10話の泣きながら演奏を楽しむ4人と心から楽しむ楽奈というフィナーレを迎えた。リアリズムがコンセプトのコンテンツとサイコティックがコンセプトのコンテンツでは噛み合いが悪い。ふるさと納税の返礼品で貰った地方の野菜料理にマキシマムスパイスをかけるようなもんである。

前半も後半も演出重視。とにかく演出重視。出てくる内容はこれまでのあらすじと祥子ちゃんが睦ちゃんとバンドを崩壊させただけ。事あるごとに僕のピアノってぼやきながら死ぬザフト兵かよ。その崩壊させたという言葉も、元を辿れば祐天寺にゃむが元凶なので違和感しかなく、睦がギターとヴォーカル両立出来ないからという葛藤も「いや、祥子が壊れそうだから」という言葉に繋がらないから違和感しかなく、祥子の言葉も「昔は喋ってたのに今はなんで喋らないし味方してくれないの」と全面同意なので同情の余地もなく。

「あんだけ睦が崩壊したりバンドが解散したのに何も思わねぇのおかしいだろ」と言われてキレる海鈴。まぁ崩壊したMyGO!!!!!から前の方が忘れられないと悟ったキャラではないわなw
隙あらばモーティスの演技に憎悪を顕にしてるだけのにゃむ。オルフェンズのイオクぐらいヘイト高いから出なくていいよ。このまま逃げ切り私が立役者ポジションか?だったら駄作よ。
特に何もせずにそのまま延々と曇っていくだけの祥子。とにかく曇らせとけばウケると思ってるのかね。因果応報でもなく最善を尽くしたのにそのままダラダラと堕ちていく主人公とか面白くないんだけど。
Ave Mujica復興のために睦を呼び覚ましたいけど演出過剰すぎて結局何がしたいのか分からないモーティス。祥子抜きでAve Mujicaをやりたいのか?理解したところで面白くなるかというと・・・これ書いてる時に設定眺めてたけどそんなこと無かったよ。

最終的に祥子が何故CRYCHICを脱退したのか、CRYCHICもAve Mujicaも睦も知らないと言った理由が判明。分かるってばよ展開でMyGO!!!!!が来るどー!で締めだが、MyGO!!!!!のクオリティの高さとAve Mujicaのクオリティの低さが顕になるばかり。何かを上げる時は他を下げちゃダメ?しょうがねぇだろ、MyGO!!!!!の続編なんだからさ。
これで話数半分なんだよな。次回予告だと海鈴壊れる予兆があるし、モーティスはまたキレてるし、本当何がしたいんすか?
{/netabare}

<<前回の感想>>
{netabare}
はぁ・・・
考えたくなかったけど、結局こうなるのね。

はい、ここまで話を巻いた理由が分かりました。
瀕死の祥子ちゃんにMyGO!!!!!が助けに来る、どこの界隈でも擦られ尽くしたテンプレートをそっくりそのまま中盤に持ち込むためです。
全ては祥子ちゃんの復活祭のための踏み台なのだと言わんばかりです。
そのMyGO!!!!!が初華との偶発的な遭遇もあったとはいえ、歌詞の中に収まりきらない燈の初期衝動的な行動によりバンドの理解度が深まり万事解決へと道しるべがたてられる味わい深い名作でしたが、こっちは他人任せ。
メンバーがバンドに対するスタンスとかアティチュードとか透明視されているとはいえ記号的なので全く味がない。

Aパートでは元鞘に戻ったメンバーの話。MyGO!!!!!で例えると10話冒頭。現実に戻らんとばかりに耐えられず実家に帰る祥子の話。
BパートはMyGO!!!!!のメンバーの話。海鈴を心配する立希、余りの変貌に流石に憂慮するそよりん、報連相足りとらんのに睦に何しとんねん地獄見せたるさかいのうと祥子の実家にする愛音と睦、あの頃の祥子つまり「幸せとは皆でバンドをやること」を思い出した燈がバンドをやろうという勇猛果敢さを見せて締め。やっぱMyGO!!!!!の魅力はすげぇよ。

で、某所のインタビューではCパートまで観ていただきたいけど金曜日は健康的に過ごしていただきたいと語っていたようなので、どんな衝撃展開が待ち受けているか心ぴょんぴょんにしながらその時を待っていました。モーティスがメディアで専横跋扈?もはや当てつけのように配信者界隈でも金字塔となったのか?若麦の憎悪はそれか?
で、実際のCパート。

ふぁ~~~~~wwwwwジョジョオマージュwwwww

どうやらこの作品はここから面白くなる事は無いようです。
インプレ、バズ、曇らせ、自サークルの商材を売ってほしいがために流行りのコンテンツに食いつき雲行きが怪しくなると端を切るイナゴに「どうや!?これの元ネタぐらい分かるやろ!?さっさとネタ絵を描いて布教せんかい!」とばかりに既視感とネタを提供するバズの伝導師へと変貌したようです。
実際に5話のラストでジョジョ(というよりパッショーネ24時)イラストは大量にTLに流れてくるし、前作なんて微塵も観たことなさそうな実況垢は食いつくし、曇らせ好きはバズ狙いに必死でその目論見は大輪の花を咲かせることに成功。
3話からデジャヴの寄せ集めが悪目立ちしていた訳だが、あたかもこれを狂った祥子と人でなしのメンバー達によるサイコアニメと呼ぶのは流石に無理あるんじゃあないか。淫夢とクッキー☆とエア本で義務教育を終えたオタクが作ったデッドプールみたいな薄ら寒さを感じる。

別にそれだけで面白みが無くなる訳ではないんです。

最後に言わせていただきたいのが新宿の某所での放送記念広告。
人通りが少ない場所ならまだしも人の往来が激しい某所での広告。
そしてその内容がトンデモナイネタバレを詰め込めるだけ詰め込んでること。
現在まで第五話が公開されていますが、そこに一切描写されていない内容、そしてこれからの顛末までの足踏みまでもが描写されています。何なら次回予告を観る限り6話にも該当するカットは無さそう。5話の最後がドッピオだったからってキング・クリムゾンせんでええねん。

これのせいで視聴意欲がもはや皆無に等しいです。
「あぁ、こういう結末ね?」というのが目に見えてます。
ジン・フリークスは「道草を楽しめ」と息子を励ましたが、こっちは道草を食うほどの味わいは今のところ無いです。
そしてネタバレを整理すると、祐天寺にゃむがここから凋落して猛省する展開はほぼほぼ無さそう。Mouthwashingの船長代理みたいに都合の良い幻覚を視ながら「俺が過ちを犯した!そうだろ!マジですまない!祥子!」とか無さそう。地元愛と身内愛と帰巣本能で何やかんや睦を超えるために戻って来るとかそういう感じじゃないかね?5話も努力してます描写が凄かったね。

このアニメには何も期待しないようにします。
ちなみに次回予告には初華が壊れるシーンが無かったので7,8話ぐらいで壊れちゃうんじゃないんですかね。
どうせ祥子に会えないから我妻由乃オマージュでもするんだろうけど。
{/netabare}

<<前回までの感想>> ※3話まで
{netabare}
結論から言うとつまんないっすね。
3話までにどれだけの視聴者から好奇心を鷲掴みにするか、という観点ならMyGO!!!!!は上手い具合に押し引き出来てたんですが、こっちはマジでそれが出来てないです。MyGO!!!!!の9話の濃度を2話~3話まででやってしまってるので今のうちに初華以外の話は昇華しておきたい含みも見えます。

で、その1話~3話も豊川祥子の苦難の連続やバンド内部のぶつかりあいというより祐天寺にゃむに翻弄されて被害に遭われるメンバーの方々のお話です。祥子の感情とかそれを憂う初華の腹づもりそっちのけでずっと祐天寺にゃむの浅慮な行動と炎上系じみた発言が続きます。尾を引くように3話ではメンバーと軋轢や演劇なのかバンドなのか、コンセプトをどうするかで揉めてます。全部コイツが元凶(マーセナス家)です。最大の被害者である睦がモーティスに喰われる下りまでが先行放映の内容だったらしいですが、全く解決してないのでここから数話ぐらいは「圧倒的カリスマと演技力を誇る英傑モーティス」と「それに嫉妬する祐天寺」の対立構造が展開されるんでしょう。まぁ、興味無いですね。こいつの行動「早期でバズりたい」以外の目的無いし。

似たようなポジションの立希は「凄い嫌な奴だな・・・」→「マジで嫌な奴だな・・・」→「CRYCHICでマジで何かあったんだろうな・・・」という3点バーストを3話までにしっかり決めてきたから後の重責混じりの行動も味があったんですが、こっちは他人を踏み台にする事しか考えてないので因果応報と猛省するんだろうね、ぐらいの感想です。ドンキの駄菓子コーナーにあるガムぐらいの味しかしないです。ドラムが折れるほど練習?演劇の特訓?再生数1万未満でコラボしか求められてないオワコンチャンネル?実は苦労してる?いや知らんがなw

それと「史上最狂のアニメ」とか「鬱ストーリー」とか市井の下馬評や広告では喧伝されてますが、全く鬱じゃないです。狂ってもないです。多分「魔法少女まどか☆マギカ」や「竜騎士07」みたいなサイコティックだったりケレン味を基調にしたかったんだと思います。3話の睦の人形を利用した演出なんかは「チャー研流行ってた頃のニコ動の雰囲気だ」と思いました。
なのであの頃のちょっとハードな作品を完走した事あるのであればMyGO!!!!!もAve Mujicaも余裕だと思います。まぁそういうファン層にマーケティングしてるんじゃないんだろうけど。

惹かれる物?
やっぱ雰囲気と曲が良いぐらいですかね?

祥子もメディアからは令和最大の転落ヒロインと売り込まれていますが、ここまでの流れをしっかり読み込むと報連相不足だったり取った択から始めた物語でもあるので割とギャップ差はあるかな。時代が時代なら「お前が始めた物語だろ」でコラでも作られたんじゃないんでしょうかね。

曲だけは飛び抜けて素晴らしいので、最後まで見るつもりです。
{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シンフォニー・オブ・デストラクション

バンドリ改めギスドリの真打、アヴェムジカ編。
ギスドリ1期のMYGO編見てないとイミフです。

ブシロもやっと商売が上手くなってきたなあ…とほっこり
爆死したD4DJのメンツがバンド組んだりとかで救済できませんかねえ

OP・ユーベルブラットOPに欲しかったのはこの厨二感、いいですねー
ED・同上。

リアルイベントビジネスのライバルはにじさんじやホロライブか。声優の卵を1年かけて育てたプロジェクトは全方位でクオリティが高く、ファン層を拡大していくのは間違いない。ほぼ素人に7弦ギターや5弦ベースを仕込む鬼畜のブシロード。しかしきちんとモノにしてるメンバーはさすが。

Gt.&Vo.ドロリス/三角初華
ギスドリの良心かと思えばただのヘタレ。相方は聖人。

Gt.モーティス/若葉睦
モーティスはただの邪魔者?彼女の救済はナシか

Ba.ティモリス/八幡海鈴
不動のメンタルってか大概なサイコパス、もしくは大人っていう表現なのか

Dr.アモーリス/祐天寺にゃむ
マジで社会性あるのこいつだけ、高1設定は完全に失敗

Key.オブリビオニス/豊川祥子
結局いつも誰かが拾ってくれる、やっと復活の兆し

07
え?モーティス終わり?まあ萌えアニメだしこれくらいでいいのか

1期の種まきがきちんとカタルシスになってていいのですが、やっぱMYGOが本気だすとエロゲみたいな痛々しさが厳しい。自分に酔いすぎ。初期の新海誠みたいなナルシズム。いやまあそれに酔えるのがアニメの良さですけどね、バンドリシリーズは本来ギャン泣きポルノではなかったので。長期シリーズだからこそのバリエーションでいいのですけど。

感情込み上げてるともりが全然まともに歌えてないの、実にいいですね。わざわざ別録までしてるのにそこをあえてキャラに言わせないし誰も触れない。楽器はともかくあそこで「おまえ歌えてないやん台無し」って流石ににゃむや海鈴でも言えないでしょう。こういうところがブシロアニメの良さ。いくらでもゲームで後付け補足できるからってのもあるだろうけど。

やっぱりどうみても上級国民サマのおままごとでしかないのだが、新海誠作品を観るようにピュアでイノセントなメルヘンマインドで観るべきでしょう。とくにMYGOはそうしないとあまりに痛々しすぎる。

海鈴にとってはムジカが参加バンドの最高位なので復活を望むのもまあそりゃそうでしょう。にゃむも同様に上昇志向ってだけでいい。

まだ7話でこれをやるなら、もう完全にさらなる絶望に突き落とす格好の前フリでしかない。しかし上げて落とす前フリにしては高度が高すぎてえらい角度になってしまった。祥子攻略完了、ラスボスは海鈴か、それとも…。

んでクライシックがなんと!!!!first take出演!!!!

いやーブシロさんビジネス上手くなったやん。アニメバンドをリアルイベントでやるのは真似されまくって独自性がなくなったイノベーションのジレンマ。アニメやゲームでバンドのバックストーリーを語れる利点を最大限に活かしたグレイトなアイデア。今は無きあの伝説のバンドがついに復活!をゼロイチでやれるマッチポンプ。アメージング!!!!これにはマジでやられた。これは誰も真似出来ないし、パクって二番煎じもシラけるだけで成立しない。んでリアルでも2バンド分で3バンド編成が可能。上手い、上手いなー。いやマジでD4DJのメンツもどうにか拾ってください。睦は7弦あってこそなのでMYGOやクライシックにはもったいない

アップの泣き顔だけ手描きなのはマジでなんなの、顔が幼すぎて萎える
そんなに豚をブヒブヒさせたいのか。まあマーケティングとしては正しいのかも

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【#1~#3先行上映会感想】初回から呑み込まれる

何かスゲーもんを見せつけられたなという感想が残りました。
公開初日、3話まで劇場鑑賞で観終えた夜、私は興奮して中々寝付けませんでした。
TV放送前でもあるので、極力ネタバレを回避しつつ、この整理できない私の感情も含めて言語化していきたいと思います。


こういう作品を観ると、つくづくエンタメ消費というのは残酷な趣味で、
ミュージシャンや声優まで含めた、広く芸能人というのは己が才能や、技術、プライバシーまで消費者に切り売りする、心身を削る過酷な職業なんだなと思い知らされます。

消費者は、私も含めて、芸能人自身が見せたくない物ほど見たいし、
やっちゃいけないことほど、やられると狂喜する。
芸能人はまさに国民の玩具、“お人形”なのです。
そして、お人形は飽きたら捨てられ、また次、次と消費者の欲求は留まるところを知りません。

その無限の欲望の坩堝(るつぼ)に身を投じる芸能人は、
自分のどこまでなら差し出しても自身を壊さずに済むか、
日々ギリギリの駆け引きを行っているのだと思います。

熟練した芸能人ならば、消費者との駆け引きも手慣れたものでしょうが、
経験不足の若手となると技術のみならず、自分の出し入れも未熟で、
時に自分の支柱となる致命的な部分まで差し出してしまい自壊してしまう。
近年、声優さんも含めて、若手芸能人の
精神疾患による活動休止などが相次いでいるのは、
仕事量のコントロールも含めた、自身と消費者との折り合いの問題も一因なのでは?と私は邪推します。

では、この心身を切り売りする芸能活動は残酷だから、
もう一切止めたほうが良いのかと言うと、そうでもなく。
消費者に何をどこまで差し出すかというギリギリの勝負の中でこそ、
覚醒する才能もあるわけで、捨て難い物があります。


何を長々と自説を垂れ流しているのかというと、
本作はAveMujicaバンドメンバーの本性を暴き出す内輪の“ギスドリ”仮面舞踏会(マスカレード)に留まらず、
作品を視聴し消費する我々が秘める残虐性をも指弾して来る危険物だと言うことです。

鑑賞中、私は、昔の映画だと『ブラック・スワン』、近年だと映画『エルヴィス』、
あとは秋元系のアイドルグループで私が唯一推していた欅坂46が、
平手一強の笑顔を見せないアイドルとして、暗黒方面に覚醒し、ぶっ壊れていく過程などを思い出しながら、
コイツはとんでもないアニメだなと放心していました。


AveMujicaを立ち上げたオブリビオニスこと豊川祥子(さきこ)も、
未熟な少女たちがプロとしてやっていく過酷さは重々承知しており、
プロデビュー後も芸能マネージャーなどの他人に管理を委ねず、
祥子がAveMujicaを自分自身の居場所として守り抜くためのリスクマネジメントも周到だったはずでした。

が、これも初回(※核心的ネタバレ){netabare} 成り上がりのため売名を急ぐ、にゃむ(アモーリス)により、ゴシップによるプライバシーの買い叩きから自分たちを守る防具でもあったマスクが剥がされ、{/netabare} あっけなく箍(たが)が外れ、
AveMujicaもまた祥子の手を離れ、消費者の熱狂の坩堝に呑み込まれていくのです。

前作『~MyGO!!!!!』は不穏な伏線をヒタヒタ張って中盤以降、起爆する感じだったので、
リスクを察知しながら徐々にガードを固めていく感じでしのげましたが。
『~AveMujica』は初回から崩壊のカウントダウンが始まる感じなので、それでは間に合いません。

視聴の際は、初回からガードを固めて行くことをオススメします。


呑み込まれるぞ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

66.2 2 テンプレで多重人格なアニメランキング2位
悪役令嬢転生おじさん(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (85)
269人が棚に入れました
52歳の真面目な公務員、屯田林憲三郎は交通事故で死んだ。 ……はずだったが 目を覚ますとなんと彼は娘がハマっている乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の世界に転生していた!! 転生した人物はゲームの主人公、アンナ・ドールの恋路を邪魔する悪役令嬢、グレイス・オーヴェルヌ。 そこで本来のグレイス同様、悪役令嬢として立ち振る舞おうとするグレイス=憲三郎。 だが、自身の経験値からアンナを包み込むような親目線発言と庶民的な言動を優雅なものに自動変換する能力【優雅変換(エレガントチート)】が相まって自身の評価が爆上がり! さらに意図せずゲーム攻略対象のイケメンたちとフラグが立ちまくりで!? 異世界で生き抜くための武器は剣!?魔法!? いいえ、社会で培ったおじさんスキルです!! おじさん×異世界転生×悪役令嬢でお届けするほのぼのコメディ、堂々開幕(スタート)!
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

【獣】たちの宴、≪蝕≫と前夜祭

●コマネチクィーンの御令嬢

今回違和感を感じたのが木馬とコマ回しでした。

ハプスブルク家のいと高き方々は木馬を{netabare}所有する趣味があったとかいうことです。
しかし公爵家のご身分であらせられる公女殿下が木馬に乗りますでしょうか?

それと「独楽」ですが、コマは昔々から世界各地で使用されていた事例があるらしいです。

しかし、形が日本のものとは違い先の尖った丸太棒のような形状みたいで
鞭で叩いて回すタイプのもの=「ぶちコマ」が多いとのことであります。

血の伯爵夫人に関係あるならば、恐らくは「三角木馬」と「鞭打ち」を
暗示するために木馬とコマが使用されたのではないかと睨んでいます。

特別の意味がないのに木馬とコマに焦点当てますか?という話でございます{/netabare}。

「3馬鹿」トリオみたいないじめっ子キャラが度々出ますが、
「サンバカーニバル」に掛けているのでありましょうか?

ちなみにED映像で「GK38」と表示されますが、「38」はサンバを表し
{netabare}「38」→3+8=11

【11】は【「ボアズ」と「ヤキン」の柱】で【⛩ゲート】を表します。

「男性原理」と「女性原理」の柱からなる【⛩ゲート】の先には異世界が
あるとかなんとかいうのが、某「自衛隊」の話であります。

モニター画面表示の数字はこちらで

GK31
GK32
GK33

【33】は【フリーメイソン】の最高位階級を表しまして、計算式は
11+11+11=33
【ボアズとヤキンの柱】11×3で【三位一体の神】を表します。

「G」はアルファベット7番目
「K」はアルファベット11番目

たし算しますと7+11=18
18=6+6+6=【666】

【666】は【獣の刻印】で【獣】=【ビースト】の種族であることを表します。

31+32+33=96
「96」の「9」と「6」は鏡写しの関係性においては6=9となりますが
9+6=15→1+5=6

以上を踏まえて数秘術の計算をやりますと
(GK×3)+(31+32+33)=(666×3)+6
【獣の刻印】のゾロ目並び「6666666666」ということになります。

【獣の刻印】は悪魔の数字とか言われていまして、サタニストが好んで使う数字であります。

そういうことで【ビースト】の御令嬢は【カーニバル】に酔いしれるわけであります。{/netabare}


●御令嬢の秘密をカタリな!

「破滅のフラグ」主人公の名は「カタリナ」でありますが、
この名前の元ネタは御存じでしょうか?

今から450年前に15歳だった御令嬢【エリザベート・バートリー】
通称「血の伯爵夫人」には{netabare}「カタリン」という名の娘、
他に「アンナ」という名の娘がいました。

カタリンは「はめふら」、アンナは本作の主要キャラに該当します。

【血の伯爵夫人】の父親の名は「エチェディ=バートリ・ジェルジ」
これは本作における皇太子殿下「ヴィルジール・ヴィエルジ」
の元ネタであると考えられます。

アンナは御令嬢の娘の名ですが、本作キャラの名
「アンナ・ドール」の「ドール」とは何でしょう?

「ドール」と言えば人形です。
「娘の人形」とはつまりこの「血の御令嬢」が開発した「お人形ちゃん」のことを意味し
それは「鉄の処女」=【アイアンメイデン】を表していると推測されます。

「鉄の処女」とは無数の針が内側に取り付けられた
「お人形ちゃん」の形をした拷問器具であります。

この御令嬢の話は現実世界ではスプラッター&グロ映画のようでありますが、
鏡に映った平行世界ではコメディになるという具合にひっくり返った世界を
異世界転生として描いているのが本作であります。

EDの≪モツ系≫サンバにおいても「♂と♀」が鏡写しの関係で表されていますが
異世界転生で「♂と♀」がひっくり返るということを暗示しているわけであります。

しかしながらひっくり返るのは性別だけでなく、「善と悪」もひっくり返りますので
「血に飢えた猟奇的殺人鬼」が「麗しの貴婦人」にひっくり返るのも当然という理屈になります。

そういうわけで、楽しい「サンバ【カーニバル】」もひっくり返る前の世界では
スプラッターだったということも大いにあり得るといいますか、
【グノーシス主義】というのはむしろそういう思想傾向があるものなのでしょう。

それにしてもまさか「サンバ【カーニバル】」が{/netabare}「ひぐらしのなく頃に」の
「綿流し祭」に繋がるとは思いもよりませんでした。

事実は小説よりも奇でございます。


●酒チ≪肉≫林の宴

すべての謎は「MKサンバ」に隠されていたようです。

「サンバ・カーニバル」の由来は【謝肉祭】ということらしいですが
{netabare}【カーニバル】では仮装したり、乱痴気騒ぎしたりするみたいであります。

古代ローマの祭典【サートゥルナーリア祭】というのも恐らく同じような感じの宴
だったと推測されますが、クリスマスパーティーのルーツがこれでありまして
チキンを≪喰う≫習慣とかまさに【カーニバル】を表しているという話であります。

【マスカレード】は【イニシエーション】でありますから、同じく
「サンバ【カーニバル】」も【イニシエーション】となるわけです。{/netabare}

「グレイス・オーヴェルヌ」の名前の元ネタですが、「約束のネバーランド」に登場する
{netabare}「グレイス=フィールド農園」{/netabare}の管理責任者である「イヴェルク」ではないかと推測いたします。

{netabare}【サートゥルナーリア祭】とは【土星神サターン】を崇め奉る宗教祭りですが
この神は「子供を≪食べる≫【サトゥルヌス】」で有名でございます。

そして「グレイス=フィールド農園」とは「≪食≫肉」を生産する施設であります。

【カーニバル】と≪カニバル≫では語源が違うということらしいですが、
個人的にはルーツは一緒であると考えています。

そんなわけで伝説の悪役令嬢に様々な逸話がありますが、恐らくは御令嬢は
「【カーニバル】クイーン」だったようであります。{/netabare}

今更「MKサンバ」とか違和感あり過ぎて怪しすぎるので調べて見ましたら
やはり「パリ五輪開会式」に繋がるわけであります。

{netabare}【マスカレード】の「【カーニバル】クイーン」というのが{/netabare}
本作が不自然にゴリ推しされる最大の要因のようであります。

そんなわけで大幅減点いたしました。



●レイブパーティクイーン

ざっくり飛ばし見しまして悪役令嬢のルーツが判明しました。

別の人格を持つ、あるいは多重人格の{netabare}悪役令嬢と言えば
【血の伯爵夫人エリザベートバートリー】であります。

当悪役令嬢は「LGBT」でありまして、それを題材にした
【吸血鬼カーミラは悪魔憑き】でありますから、
多重人格の「LGBT」は【悪魔憑き】という関係性が成り立ちそうです。

そんなわけで【血の伯爵夫人】は【サタニスト】と言われるわけであります。

本作EDソングの某MKサンバは【マスカレード】を暗示していましたので
オリジナルの公式サンバを冷ややかにリーピートしながら観察してみましたら
タイトルは「MKサンバ【Ⅱ】」となってることが判明しました。

【Ⅱ】は数秘術の【11】と同じでゲート、【ボアズとヤキンの柱】を意味します。

ダンサーが手に持っているバトン様のものも【Ⅱ】を表しているのでしょう。
黄金の衣装で両手を上げて踊る様は【フェネクス】を表現してるのかもしれません。

歌い手もバックダンサーも皆白粉を塗っていまして「マスク」のように見えます。

一番重要なのが両手を高く「V字」を形成するようにして上げまして、
【プロビデンスの目】を表現することなのでしょう。

この「V字」ポーズは「ナツキスバル」もやってますし、同じように
「【ビースト】小町」の「星野アイ」もダブル「Vサイン」をやっています。

ヒットソングで大事なことは【ハンドサイン】や「シンボル」を掲げることであります。
ピコ太郎という芸人もシンボル掲げて世界的ブレイクの偉業を果たしました。

きっとシンボルが理解できない人にはピコ太郎がうけた理由が
さっぱりわからないことでしょう。

本作のEDを真に受けるなら【血の伯爵夫人】は{/netabare}「禁断のパリピ」
だったことになりそうですね。





悪役令嬢シリーズについては割とよく見ており、それなりに楽しめていましたが
いよいよネタ切れ感がクライマックスを迎えたというべきでありましょうか。

単に当方がコメディとの相性が悪いだけと言われればそれまでなのかもしれません。

子どもに感情移入することは簡単ですが、52歳のおじ様といいますか、
本作の主人公の感覚が掴めなくて苦労しています。

中身が現代の常識人代表みたいなキャラ設定でしょうか?

昔々の大昔に公務員を{netabare}やっていた記憶はありますが、52歳の公務員が転生したケースの心中に
ついては計り知れないところが大いにあるとしか言いようがありません。

ギャップが笑いを産むという発想は理解できますが、年は食っても発想や感性が根本から違うと
接点ゼロで、本質的な意味で異世界の事象を眺めている感じがします。

このシリーズがまるでどこぞの貴族に忖度しているようにしか見えないのは
今に始まった話ではありませんが、52歳の公務員が挨拶決めて自画自賛というのは、
上司に媚び打っておけば後は安泰みたいな公務員の本心を晒しているようであり、
そんなんだから「税金分ちゃんと働け」と納税者から小言を言われるんだという話であります。

結局公務員は裏方的存在なので、いい年したおじ様が主役を張るにはいろいろと無理があり
例えばかつて側近だったが後に都知事落選運動の先頭に立ち精力的に活動してるような
男気ある有志ならば兎も角、ただ普通にそこにいるだけみたいな人が出張ってきて
それで何をしようというのでしょうか?

それならむしろアンシャンレジームの貴族たちを粛清し、時の覇王としてのし上がる
ようでないとわざわざ異世界転生する意味が薄れるのではないでしょうか?

百歩譲って転生はいいとして現時点では悪役令嬢になる必然性はないようにしか見えません。{/netabare}

途中で切ったらもしかしたらのどんでん返しを見逃してしまう可能性がありますが
この設定のコメディについて行くのは相当きついものを感じます。

事実上途中で断念状態ですが、さて今後挽回の局面はあるのでしょうか?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話 グレイスの話が進んでいるのがいいです。1話で3回楽しんでます。

第1話 テンプレ構造をメタ的な視点でギャグに落とし込んでいるのが素晴らしい。

{netabare} 通常25時配信は翌日の朝に見るのですが、本作は楽しみで見てしまいました。キャラデザはそのまま上山道郎氏の作風ですね。アニメ化でここまで元絵の再現度が高いのも珍しいですね。力が入っている気がします。演出や作画が丁寧でこれは制作会社…あるいはスタッフは当たりのようですね。

 第1話の感想は非常に面白かったです。24分があっと言う間でした。優雅変換(エレガントチート)素晴らしいです。キャラは本来的な意味でのチート設定ではない感じなんでしょうか。王子の名前が思い出せないときの裏の名前が映画俳優ばかりでしたが、デンドロビウムと言う単語がありました。その辺のスタッフの遊び的なのも散りばめられるのでしょうか。

 やはり視聴前に予想した通り、思いっきりテンプレの構造ですね。それをメタ的に分解して、50代の公務員の視点に落とし込んで世界観を作り出したのはさすがです。物事の本質を抽出する力に長けているのでしょう。あるいは原作者を投射したのが主人公なのかもしれまません。その構造自体をギャグにしたんですね。想像以上にギャグよりです。

 不満があるとすると、もう少し女性としてのグレイスで進行した方が乗っかれるかな、という気がしなくはないですが、まだ1話ですからその辺は2話以降でしょう。

 そして、OPを見る限り元のグレイスが檻に閉じ込められていました。これが内面世界だとするとそこにドラマがありそうです。

 EDアニメは素晴らしかったです。動きと演出がかなりいいのでびっくりしました。曲のチョイスもいいですね。 {/netabare}


第2話 元のグレイスの内面が気になる。本当に性格が悪い娘だったのか?

{netabare} 冒頭3分が延々と52歳のオッサンのモノローグでした。しかも結構作画が良かったりして。もうちょっとグレイスに寄るかと思ったら基本、グレイスはアバターとしての役割で、内面はずっと憲三郎で行くという事なんでしょう。

 というのは、今週は3話あたりで話が展開し始める前に、淡々とキャラ紹介なのかな、と思っていたら元のグレイスに何かありそうな示唆がありました。
 親方のところに昔は遊びに行っていたというのもそうですが、猫耳メイドを過去叱っていたセリフが要するにまともな指導なんですよね。不器用で言い方の問題なんでしょうか。この辺は管理職論でもあります。パワハラと愛のある指導の線引き問題にもなりそうです。

 つまり、内面が憲三郎でないと、元のグレイスの人格を救済するための話にならないのかなという感じがしました。

 漢字とかそろばんとか、構造的にはベタな事をやりながらも、キャラを上手に動かしているので見ごたえがあります。

 作画はいいところはいい、手抜くところは手抜いていて上手く処理しています。手抜きも止め絵をスクロールしてごまかしたり、ずっと見せ続けるのではなく、まして崩れるのではなくて、演出で工夫しているのでアニメとして成立しています。

 それと次回予告がいいですね。期待させます。トータルで言えば話もアニメも水準が高いレベルだと思います。

 追記 2回目見ていて気が付きましたが、冒頭の出勤時のJR津田沼駅(妻沼田駅)前の歩道橋の上に「ツマヌダ格闘街」のドラエ・ドリャーエフと主人公がいました。これにはうれしくて涙がでました。{/netabare}


第3話 話的にも予算的にも溜めの回だったかな。それでも面白いですけどね。

{netabare} 木曜日の夜…というか金曜日の朝が辛いです。なんで私は無理して1時からみているんでしょう?もちろん面白いからなんですけど。

 今週はまあワンクッションの週だったかなあ。話はあまり展開しませんでした。男を攻略するという進展はありますが「えっ、私の年収低すぎ」のミームとか小ネタのギャグ回という感じでした。

 予算節約回でもあったのかもしれません。止め絵が多くて海外発注回かなあという感じもありました。いずれにせよ、それでも面白いんだから大したものです。やっぱりキャラの魅力を作り出すといいですね。グレイス(憲三郎)だけでなく、アンナも男性キャラも魅力的だなあと改めて思いました。{/netabare}


第4話 展開は想定の範囲内も、ちょっと作画やテンポ、キャラの扱いに不満がある回でした。

{netabare} なんか、作画が紙芝居になった気がします。最後の2分くらいは良かったですけど。今までは止め絵を上手く使って、演出で面白さはキープしていましたが、今週の奥さんのオタク描写の時のカクカク作画は今のところ唯一の失敗だと思います。ただ、次週予告を見ると来週はよさそうなので、このまま悪くなる一方ではないことを祈ります。

 話そのものもちょっとテンポも悪かったし、ゲーム世界のキャラももちろん面白かったんですけど、何となくギャグの量的に物足りない感じでした。展開は予想はしていましたがそうきましたか。娘と奥さんは回想だけにしては存在感がありましたからね。グレイス本体の絡みとどっちが優先するかと言えば、こっちが先でしょうね。ただ、1クールでグレイスと絡むのかなあ…

 ちょっと不安感が出る4話でした。来週頼みます。{/netabare}


5話 十分面白いけど、現世パートでマイナスにならないかは気になります。

{netabare} ちょっととっ散らかった回でしたが、テンポが良かったです。ゲーム内と現世の同じ場面を見せるのも長すぎると飽きる要因でしょうけど、ほどほどの長さでした。他の異世界ものは開始10分で飽きてくることも多いですが、本作は全部見ても体感10分くらいで、あっという間に過ぎ去ります。

 前半に汗やプンプンの漫符(マンガの記号表現。汗が白い水滴で表現されていた)が入ったのがちょっと驚きましたが、演出で担当者によって独自性を出しているのでしょうか。

 魔法の先生と奥さんが似ていますが、同じ人物じゃなかったんですね。その線もちょっと妄想していましたが外れました。現世パートいいんですけど、やっぱりゲーム世界の没入感が減るのがマイナスになるかもしれないなという危惧がちょっとあります。今のところ上手く処理していますが、今後のオリジナルグレイスの使い方と絡んでどうなるか、ですね。

 途中出てきた緑髪の少女の作画が妙に良かったですが、今後重要キャラになるんでしょうか。コミカル路線でしたけどね。

 5話まで来てこのクオリティなら1クールは面白く見られそうですね。ちょっと話が3話までと比べて停滞感はありますが、エピソードが面白いので十分だと思います。{/netabare}


6話 面白いけど、進展が欲しい気もします。

{netabare} 面白い。とても面白いんですけど、なんか想像と違う展開?もうちょっと元グレイスとの絡みと現世復帰に焦点があたるかと思っていましたけど、そこは結構ゆっくり進む感じみたいですね。単行本も人気で結構出ているようなので、1クールだと何か中イベントがあってそれで終わりって感じでしょうか。大きなイベントで元グレイス様をちょっと見たかったんですけどね。

 そして、面白さを維持しているとはいえ、やはり冒頭の2、3話に比べると徐々にマンネリ化します。今週の様々な出来事は以前見たものの繰り返しになってきています。

 そこを補うのが現世な訳ですがやっぱり次の展開が欲しいと思います。魔法の発表で何かあるのでしょうか?あるいは今回あった、ビーストを通じて何か進展があるのか。{/netabare}


7話 この分だと元グレイスは描かないのかな。2期を是非最終回で発表してほしい。

{netabare} 原作が既刊7巻らしいので1クールで終わりまで描くのかなと思いましたが、それほど進めないみたいですね。面白いからいいんですけど、ちょっと元グレイスの話が見たかったなあ。最終回で2期のアナウンスなかったら原作を読もうかなという感じですね。とはいえアニメは丁寧な作りだしキャラに愛着が出てきただけに、早めに2期が見たいですけどね。

 そうそう、緑の髪の眼鏡の子が活躍してないですよね。後半でどう活躍するんでしょうか。

 しかし、異世界ものであまり目立った作品のない亜細亜堂にしては、丁寧に作りましたねえ。OPの感じだと作品内からの切り抜きっぽい部分があるので、完パケあるいはだいぶ作りためてからのスタートなんでしょうか。であるなら、他の仕事は受注せずこの2期を是非お願いしたいところ。もう半分が過ぎてしまいました。面白い作品は早くすぎさるなあ…{/netabare}


8話 グレイスの話が進んでいるのがいいです。1話で3回楽しんでます。

 停滞しているようで、何となく話が進んでいるんですかね。元のグレイスが努力家で真面目過ぎる故にきつくなったのは、既に伏線というより明言されている感じです。彼女のこころを溶かしきるまで描けるのかどうか。あと4話くらいだとすると駆け足だし、既刊の巻数からいってちょっと厳しいとは思います。あとは母と兄がどういう役割になるのかですか。

 それにしても、それほど高予算作品とは思えませんが、丁寧な作画と演出で非常に見やすくていいです。

 今回もあっという間で体感5分でした。本当に面白い。今回そしてもう1回見て「蠱惑の壺DX」で外国の反応を見て3回楽しめるんですよね。本当にいい作品だと思います。

 




視聴前 「ツマヌダ格闘街」が大好きなので楽しみです。

{netabare} 私は原作の上山道郎氏の「ツマヌダ格闘街」が大好きで全巻揃えています。視点がバキやケンガンアシュラのような筋肉と謎理論でなく、梶原一騎のような気合とマッチョイムズだけでなく、非常に説得力があるディテールが描けていました。
 ディテールの描き方は中国武術マンガの名作「拳児」とも違い独自性がありました。しかも主人公の男女の描く物語が面白いんですよね。特にヒロインは魅力的でした。それ以降活躍がなく残念に思っていたら本作の原作と知って、是非見たいと思っています。

 氏の格闘の描き方から言って独自の視点ながらも、エッセンスをくみ取っていると思います。そして物語をちゃんと入れてくると思います。原作はアニメを数話見てから購入を考えます。がんばっていただきたいです。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 7

猫好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

底辺なろうかと思いきや意外に良作

タイトルといかにもなろうそうな作画から舐めてて、しかもおじさんが美少女悪役令嬢。あぁー、またまた「わし可愛い」のキモいなろうTS物かと思ったら予想と全然違った

作画の方は低予算なろう系っぽいけど、基本ギャグアニメなのと、そもそも元からこの感じの絵みたいなので丁寧に作っているみたいね

お話は、交通事故で意識不明の地方公務員のオジサンが、乙女ゲームの悪役令嬢に転生して破滅を回避するために奮闘すると言うなろうの典型パターンなんだけど、その料理の仕方が絶妙に上手い

まず第一に、オジサンが美少女に転生したら、予想できるのはTS物にありがちな「あぁ、トイレどうしよう」「こんな風になってるのか」「あぁ、女物の下着が〜」「女友達との入浴がぁ〜」「生理がぁ〜」って言う気持ち悪いパターン。だけどそのTS物くささが一つもない。むしろ違いは50代と10代の視力の違い。年齢、体力にギャップを持ってくるとは考えた物ですねぇ

そのため性的視点なしで、無害なオジサンが転生した先で息子娘達を見守る感じでそれにまつわるギャグに徹しているので不快感は起こらない。特に、普通なら周りをどんよりとした寒ーい状況に追い込むようなオヤジ的な言動でもグレイスの優美な行動に変換にしてしまうエレガントチート能力によるギャップが面白い

これ、考えてみれば、なろうでよくある主人公がなんでも無いことをしたと思ってるのに、周りからゴイスー、ゴイスーとされるのと大差無いはずなんだけどこれも不思議と気にならない。これはおじさまに厨二臭さが無いからかな?

また彼の家族も奥さんと娘含めてオタク家族で、仲が良さそうなのも好感触。特にこの年代の娘と公務員の父親なんてお互い理解不能かと思いきや、親子として認め合って大切にし合っているのがよく分かる

お話自体はよくあるなろうなのに、主人公の生来の人の良さとグレイスとのギャップ、家族愛やゲームの進行に奥さんと娘が関与できそうなところや、そもそも彼がどうしてこの世界に張り込んでしまったのか、どうしたら抜け出そうなのかとかの謎も見所になってて、切り方一つでこうも面白くなるのかと感心した

と言うわけで個人的には今期トップクラスの評価なんだけど、唯一の心配はこれが2020年に始まった青年漫画雑誌で5年も経ってまだ連載中なこと。青年・少年系の漫画でヒットしたものは不必要に終わりが延ばされて、中だるみや本編から外れたエピソードばっかりになって肝心のお話がうまく決着付かないこと多数。基本、悪役令嬢物って破滅回避が目標な分だけ、お話は一直線、無制限に続けるには向かないので、この点がうまく決着付けられるのかが気になる点かな

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
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