シリアスでマッドハウスなアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のシリアスでマッドハウスな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番のシリアスでマッドハウスなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.5 1 シリアスでマッドハウスなアニメランキング1位
ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(アニメ映画)

2017年7月15日
★★★★★ 4.1 (864)
5201人が棚に入れました
それは一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる
《盤上の世界(ディス・ボード)》が
創造されるはるか以前の出来事。
世界を統べる唯一神の座をめぐり、終わりの見えない大戦が続いていた時代。
天を裂き、地を割り、星さえも破壊し尽くさんとする凄惨な戦争は、
戦う力を持たない人間たちに理不尽な死を撒き散らしていた。
強大な力を持つ様々な種族に追いやられ、
存亡の危機に瀕する人間を率いる若きリーダーの名はリク。
一人でも多くの人間が明日を迎えるために心を砕き、
擦り減らす日々が続くある日、リクは打ち捨てられた森霊種(エルフ)の都で
機械仕掛けの少女・シュヴィと出会う。
機械には持ち得ぬ心に興味を持ってしまったことでエラーを起こしてしまい、
仲間たちから廃棄されてしまったシュヴィは、エラーを修正するため、
リクに《人間の心》を教えてほしいと頼むのだが……。
これは六千年以上もの昔に紡がれた
《最も新しい神話》へと至る《最も古き神話》。
記録にも記憶にも残らない、誰にも語られることのない物語が今、幕を開ける——。

声優・キャラクター
松岡禎丞、茅野愛衣、日笠陽子、田村ゆかり、井口裕香、能登麻美子、沢城みゆき、釘宮理恵
ネタバレ

みむう さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

みんなジブリール嫌いにならないであげてね(´・ω・`)

僕は小説でも読んで映画でも見ました。
{netabare}神が生まれる前のお話なので空白の二人が出てこないと聞いていたので「つまらないんじゃね?」と思いながら小説を読んでみるとあらビックリ
面白さがあるいつものノゲノラでした。そこにシュヴィとの別れのシーンで感動という要素が入りとても良い作品だなと思いました。
映画では声優さんが演じているのでより臨場感あふれるものに。大スクリーンで見るのと小説で読むのはまた違った面白さがありました。
あとシュヴィ倒したからってジブリールを嫌いにならないであげてね!
今はいいやつだから!{/netabare}
2期が来ることを期待します!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

くまくまちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

涙が止まりません・・・

 映画館は苦手で、暗いとすぐ眠くなり、過去には気付いたら終わっていたなんてことも度々あり、行くかどうしようか悩んでいました。
 最初の20分間ぐらいは、睡魔との戦いです。2度ほど落ちかけましたが、主人公リクとオートマタの少女との出会いからは、眠気が飛んでしまいました。
 舞台挨拶で松岡さん達が「ネタバレできないけど、とにかく泣ける。スタッフ達は4回見ても泣き続け涙が止まらない。」と言っていました。ノーゲームには、楽しくコミカルなイメージしかなかったので、何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。ポスターの雰囲気ではなんとなく戦闘シーンとかあるんだろうなとは思っていましたが、とてもシリアスで切ない恋物語で純愛ストーリーでした。
 恥ずかしいから絶対に泣かないと決意して観ていましたが、後半は、とにかく涙が溢れ出て、ハンカチがビショビショになりました。隣の男性は鼻水垂らして泣いているし、隣の女性もすすり泣いているし、とにかく館内の皆が同じ気持ちを共有しているんだなとヒシヒシと感じられる素晴らしい時間でした。
 素敵な作品に出合えて感謝です。ヨガに行ったときに感じる、心洗われるような気分に浸れる秀作だと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

私の「感動したら負け」クリード(信条)を易々とクリアされてしまった!

この劇場版を見るまでは、異世界ファンタジー/異世界召喚ものジャンルで一番出来の良い作品は、『ソードアート・オンライン』シリーズで、対抗馬は『Re:ゼロから始める異世界生活』、そして『ノーゲーム・ノーライフ』は3番手かな、と何となく思っていたのですが訂正します。

①キャラクター&世界観設定の練り込み具合
②シナリオ自体の面白さ&作品から受ける感動ないし感銘の度合い

・・・を総合して考えると、同ジャンルでは、劇場版までを含めた『ノーゲーム・ノーライフ』が№1と考えます。

なお、上記3シリーズはいずれも原作未完(※アニメももちろん未完)であり、今後の展開次第で私の個人的評価もまた変わってくると思いますが、現時点で制作・放送(ないし配信・上映)されたアニメ作品を視聴した限りでは、個人的には本シリーズの今後に一番のポテンシャルを感じました。
というのも・・・

◆《トンデモ異世界ファンタジー》の顔をした《想定外の感動作》

本作は榎宮祐氏のラノベが原作ですが、アニメ制作スタッフは本年(2018年)の話題作『宇宙よりも遠い場所』(略称『よりもい』)とほぼ同じ方々です(監督・シリーズ構成・アニメーション制作会社が同じ)。
以前レビューした通り、その『よりもい』は“感動する”作品と事前に何度も聞いており、それなりに期待して視聴を始めたのですが、途中から「あれ?これハズレだな・・・」と気づき始めて、結局そのまま視聴し終えてしまいました。

因みに、英語表現だと“楽しむ”は have fun もしくは enjoy と能動態ですが、“感動する”は be moved と受動態となるのが通例で、私の場合も、アニメ作品は確かに大いに「楽しみたい」(※能動態)のだけれども、「はい、ここ泣くところですよ」みたいな制作側の誘導に簡単に引っかかって「感動させられ」(※受動態)たくないな・・・という拘(こだわ)りが以前からずっとあります。

⇒個人的に、これを「感動したら負け」クリード(信条)と呼んでいます笑。

私がアニメを見るときに一番大切にしている信条で、この「感動の壁」を超えるシーンに思いがけず出くわしてしまうと、その作品の個人評価が ★★ 4.5 を超えてきて、私の「お気に入り」作品の座に昇る可能性が出てきます。
(※実際には、この後さらに、その感動が「一時的なもの」に過ぎないのか、それとも「今後も継続的に感動できるもの」なのか、という厳格審査を実行するので、結局 ★ 4.2~4.4 程度の個人評価に留まる作品が大半ですが)

・・・で、本作なのですが、TVシリーズの時の視聴経験から、「はっちゃけた面白さには十分期待できると思うけど、感動できるタイプの作品ではないだろう・・・」と、さほど期待せずに見始めたところ、全体の2/3くらいを見終えたところで、思いもかけない《こころの震え》を覚えてしまい、「え?こんな作品に感動しちゃっていいの?」とビックリして、見終えて直ぐに、それが果たして正当な感動なのか、更に数回繰り返し視聴して自分に問いただしてみました。

結論からいうと、やっぱり本作は、

<1> よくあるような、音楽や演出などの技巧を凝らして視聴者の一時的な感動を喚起するタイプの作品(=一過性の感動しかない作品)ではなくて、
<2> 一見フザケた装いにも拘わらず、視聴者の感動が一時的なものでは決してない(=繰り返し見てもやはり確りと感動出来るくらいに)緻密に計算された設定&シナリオを備えた作品である、

・・・と思いました。

※なお、この「感動」には、前作であるTVシリーズ『ノーゲーム・ノーライフ』(※但し時系列的には劇場版の6.000年前の話)の事前視聴が、絶対必要とはいわないまでも、やはりある方がずっと良いと思うので、以下、併せて同TVシリーズの各話も再評価します。

《まとめ》
とにかく本作については、前作となるTVシリーズの、とくに第2-3話で、主人公たちの悪フザケに閉口して視聴を打ち切ってしまう方が多く発生している感じですが、そのTVシリーズが急に面白くなるのが第6話(ジブリール回)で、そのあとは最終話まで休みなしに駆け抜ける痛快さをもった《面白作》、そしてこの劇場版までくれば、視聴前は思ってもみなかった心の震えに出遭える《感動作》と思うので、これから初めて本シリーズを見始められる方は、何とか我慢してこの劇場版迄たどり着いて欲しいです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      榎宮祐(『MA文庫J』2012年4月-刊行中)
監督         いしづかあつこ
シリーズ構成     花田十輝
脚本         花田十輝、あおしまたかし、下山健人、榎宮祐
キャラクターデザイン 榎宮祐(原案)、大舘康二(TVシリーズ)、田﨑聡(劇場版)
音楽         SUPER SWEEP(TVシリーズ)、藤澤慶昌(劇場版)
アニメーション制作  MADHOUSE{/netabare}


◆作品別評価

(1) 『ノーゲーム・ノーライフ』(TVシリーズ)  ★ 4.4   (2014年) ※計12話
(2) 『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』(劇場版) ★★ 4.7  (2017年) ※約1時間45分(4~5話相当)
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  総合                    ★★ 4.5         ※計16~17話相当


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ノーゲーム・ノーライフ (2014年4-6月) ==============
{netabare}
第1話 素人《ビギナー》 ★ 対テト戦(チェス)
第2話 挑戦者《チャレンジャー》 ☆
第3話 熟練者《エキスパート》 ☆ 対クラミー戦1(チェス)
第4話 国王《グランドマスター》 ☆ 続き
第5話 駒並べ《ウィークスクエア》 ☆
第6話 一手《インタレスティング》 ★★ 対ジブリール戦(具象化しりとり)
第7話 死に手《サクリファイス》 ★ 希望の鍵
第8話 起死回生《フェイクエンド》 ★★ 種の駒、※特殊ED
第9話 解離法《スカイ・ウォーク》 ★ 対クラミー戦2(オセロ)
第10話 指向法《ブルー・ローズ》 ★★ 対いづな戦(テレビゲーム)
第11話 誘導法《キリング・ジャイアント》 ★★ 続き ※OP「おねがい☆すにゃいぱー」
第12話 収束法《ルール・ナンバー・10》 ★★ 続き、対巫女戦(コイン・トス){/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)5、★(良回)3、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4

OP 「This game」
ED 「オラシオン」


============= ノーゲーム・ノーライフ ゼロ (2017年7月) ===========

全1話 ★★ 4.7 {netabare}TVシリーズより6,000年前に星杯(スーニアスター)を巡る古き神々&15種族の戦争を終結させた人類(イマニティ)の少年(リク)と機械種族(エクスマキナ)の少女型個体(シュビ)の物語{/netabare} ※1時間45分

主題歌 「THERE IS A REASON」

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

63.0 2 シリアスでマッドハウスなアニメランキング2位
WXIII 機動警察パトレイバー(アニメ映画)

2002年3月30日
★★★★☆ 3.5 (123)
499人が棚に入れました
東京湾沿岸で、レイバーを狙った奇妙な破壊活動が続く。その捜査の途中、湾岸に浮かぶ備蓄基地で人間を食い殺す“怪物”に遭遇。この怪物がレイバー連続襲撃事件の犯人なのか…。

声優・キャラクター
綿引勝彦、平田広明、田中敦子、穂積隆信、拡森信吾、森田順平、池田勝、冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、郷里大輔、大林隆介

ジョニー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

パトレイバーとは別

私はパトレイバーを観た事ありませんが(というより観る気がない?)、この作品はとても面白かったです。
正直、本編で登場するキャラクターはほとんど出てこず、主人公もパトレイバーとは無縁の普通の刑事さんです。
そんな作品をパトレイバーとして上映したのですから、元々のパトレイバーファンとしては納得できる人も少ないのは当然ですが、まったくゼロの状態から観る事が出来た私としては、未だに印象深い作品として残っています。

本編の笑える雰囲気は一切無く、終始シリアスな雰囲気で物語が展開されていきます。
クオリティは劇場版という事を考えても非常にレベルが高く、派手なアクションは少なくとも人狼や攻殻機動隊並みの水準と言ってもいいです。(キャラデザも同じく)
先に述べた通り、終始シリアスな雰囲気という事で結末は、何とも言えない悲壮感のある終わり方です。
これについては人それぞれ持つ感想も異なると思いますが、私は『これは、これで正解なんだろう』という感想で、ちゃんと納得できましたね。。
タイトルのWXⅢなんですが、これはウェポン13と読み、これがこの作品で起こる怪奇な事件の最大のキーポイントとなり、物語を大きくけん引していきます。
言ってしまうと、その事件というのは殺人事件のようなもので次々と人が死にます。
なので一部グロいシーンもありますが、それもこーいったシリアスな作品の良さでもあるので、それも覚悟の上でご覧ください。
個人的にとてもお気に入りの作品なので是非観てほしいです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

パトレイバーと思って見なければ・・・?

パトレイバー1と2の押井パトレイバーの人気には全く及ばない本作ですが
映画としてみれば、実は一番出来が良かったりします
終始シリアスでリアリティに溢れた展開。
脚本、演出、作画どれをとってもハイレベルで
パトレイバーの世界観を緻密に表現出来ている良作です

しかし、パトレイバーのメインキャラがほとんど出てこないし
完全にパトレイバーと名付ける意味がない作品w
それにハリウッドのモンスター映画とかなり似た内容になっているし、
(それらの駄作に比べればかなりクオリティは高い方だけど)
テーマ性自体も従来のモンスター映画とさほど変わらない。
娯楽作品としても中途半端な出来なので
映画マニアぐらいにしか受けない作品なんじゃないでしょうかw

パトレイバーのOVAだったかTV版だったか忘れましたが
一応原型となるモンスターものの話はありますけどね

良い映画だけど、オリジナリティがもうちょいあれば良かったんだけど
リアリティを追求しすぎて凡庸な内容になってしまった感がある。
嫌いじゃないけど、もうひとひねり無いと受けないよね・・・

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

チョビ髭 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

実写パト!?つまんねーことすんなよっ

異色のパトレイバーとなったこの作品は漫画作品で描かれたエピソードのスピンオフ。
制作会社はサンライズ、ProductionI.G.ではなくMADHOUSE。ヘッドギアのメンバーも橋渡しまでに留まり直接のメガホンは高山文彦さんへと変わっています。パトレイバー群と見てもスピンオフ。

そしてこれまでのパトとは明らかに違う点があります。そのことにより世界観を少し異色にし、別物であると視聴者に分かり易く提示したとも言えます。
それは痛みの表現です。
ここまでのパトシリーズはパーフェクトドリーマーと同じ終わらない学園祭、パラレルワールドで描かれていたと認識する必要があるのです。

ちょっと思い出しながらレビューを書いているのですべてのシーンに当てはまるか曖昧ですが、本作品以外のパトはドジをしても敵にかなりやられても登場人物達は ほとんどの場合無傷、もしくはすぐに回復していたと思います。例外は思い出せる中では熊耳さんが打たれたシーンかな?TVアニメの最後の最後だったかと思いますが、泉家で入浴から現場復帰、その現場で顔に傷をつくり「残っちゃうかなぁ」といった台詞への一連がパラレルワールドからの卒業を指すとはなかなか難しいネタでした。
本作は痛みへのタブーを外した作品であり他のパトとは明らかに別と意識しなければならない趣になっています。好き嫌いは別としても。

実写パトはどうなんでしょうねぇ。多分流血なんかの表現はなしじゃないかなぁ。

うる星やつらTVアニメ (1981年-1986年)
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984年)
天使のたまご (1985年)
めぞん一刻 (1986年-1988年)
パトレイバー初期OVA 1988年4月-1989年6月
パトレイバーMovie1 1989年7月
パトレイバーTV 1989年10月-1990年9月<<互換性有り>>後期OVA 1990年11月-1992年4月
パトレイバーMovie2 1993年8月
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年)
パトレイバーMovie3及びミニパト 2002年3月

漫画 1988年-1994年
ライトノベル いろいろ出てますが未読

実写パト!?つまんねーことすんなよっ(まとめ)
初期OVA
http://www.anikore.jp/review/297175/
Movie1
http://www.anikore.jp/review/584130/
TVアニメ
http://www.anikore.jp/review/584144/
後期OVA
http://www.anikore.jp/review/584156/
Movie2
http://www.anikore.jp/review/584163/
Movie3(XIII)
http://www.anikore.jp/review/584180/
ミニパト
http://www.anikore.jp/review/584184/

投稿 : 2024/12/28
♥ : 0
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