クライマックスおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのクライマックス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月08日の時点で一番のクライマックスおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.3 1 クライマックスアニメランキング1位
名探偵コナン 世紀末の魔術師(アニメ映画)

1999年4月17日
★★★★☆ 3.7 (299)
2091人が棚に入れました
鈴木財閥で新たに発見されたロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うという怪盗キッドから「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する」という予告状が届き、コナン達はエッグが展示されている大阪へと向かう。依頼主・鈴木会長と面会しその概要を聞くコナンらだが、問題のエッグは数億円かけても手に入れようとする者は大勢いるという。キッドがエッグを狙う目的は金目当てなのかとコナンは考え込むが、今までの盗品は全て返すといった犯行からはとてもそうは思えなかった。予告状はこれまで通り文章による暗号で示され、小五郎にも何日に盗まれるかまでは分かったものの、その時刻や場所についてはあやふやなまま。キッド専任の刑事・中森警部はエッグを手中に収め、ひとまず自分たち警察の手でそれを保護しようとする。

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ロシアより愛をこめて A

名探偵コナンに持っているイメージって何でしょうか。身の回りで次々に起こる殺人事件、阿笠博士が作った非現実的な便利な道具の数々、コナンが例え高校生のままであったとしてもとても無理であろう推理力、などなど、ご都合主義がてんこ盛りのゴールデン向けアニメ、と。とにかく悪いイメージだけを抽出するとそんなところでしょうか。映画にはこれに爆破などの妙に劇的な展開が加わります。

さて、ネガティブなことばかり並べ立ててきましたが、批判したいのかというとそうではありません。コナンの映画を余り見ていない私が言うのは何なのですが、ハリウッド級の映画を作ることが難しい日本において、エンターテインメントとしての存在価値があるのではないかと思うのです。

ストーリー云々はあらすじをご参照願うこととして、物語は怪盗対名探偵というイントロダクションから意外な方向へ展開していきます。それは、国を越え、時代を越えた壮大なロマンです。コナンの見所はいろいろあるとは思うのですが(勿論あの決め台詞とか)、最後に私がこの作品の中に見出したものは「愛」でした。ストーリーが最後にこの一点へと集約されたのを見届けたとき、この種の作品で得られる爽快感よりはむしろ感動がこみ上げてきました。

この映画では、冒頭に主要人物の解説が入りますので、コナンをよく知らない人にとっても入り易いようになっています。実際に見てみれば分かるのですが、上述したとおりコナンの約束事が多数ちりばめられていますので、それらにゲンナリするような人であれば、無理にお勧めはしません。ただ、それをさて置いてでも見る価値がある作品ではないかと思っています。

この作品は史実を元にしたフィクションであり、後日、その創作部分に矛盾が生じる発見があったようです。それでもなお、この作品の存在価値は損なわれないと思います。それほど良く描かれた物語です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 20

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

蘭ちゃんにコナンの正体がバレちゃう!?

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第3作目。

怪盗キッド、服部平次、遠山和葉、灰原哀らが劇場版に初登場します。
特に怪盗キッドはコナンとともにメインキャラクターの一人として大活躍します。
しっかりと考えられた物語は秀逸。
インペリアル・イースター・エッグに隠された秘密は感動的。
思わず何度も見返したくなる作品です。

コナンが蘭ちゃんを騙し続けることに限界を感じ、正体を明かそうとしたその時、怪盗キッドは・・・。
是非続きは本編でご覧ください。

コナンと怪盗キッドの共演作は、例外なく面白いです。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 14
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キッドが出てきます。

元々、怪盗キッドは「まじっく快斗」という作品の主人公で、
名探偵コナンにだんだんと登場するようになった。
本作は、そんな怪盗キッドが初めて登場する劇場版である。
また、コナンの劇場版で初めて航海をした作品で、舞台が大阪・豪華客船・古城と変化し、それぞれ緊張感のある演出で物語は進行する。
前述の怪盗キッドの他、服部平次、遠山和葉、灰原哀などが初登場する。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
鈴木財閥で新たに発見されたロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うという怪盗キッドから「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する」という予告状が届き、江戸川コナン一行はエッグが展示されている大阪へと向かことになった。

依頼主・鈴木会長と面会しその概要を聞くコナンたちだが、問題のエッグは数億円かけても手に入れようとする者は大勢いるという。キッドがエッグを狙う目的は金目当てなのかとコナンは考えるが、今までの盗品は全て返すといった犯行からはとてもそうは思えなかった。予告状はこれまで通り文章による暗号で示され、毛利小五郎の推理で何日に盗まれるかまでは分かったものの、その時刻や場所についてはあやふやなまま。キッド専任の刑事・中森警部はエッグを手中に収め、ひとまず自分たち警察の手でそれを保護しようとする。

一方のコナンたちは服部平次、遠山和葉と合流。平次と共に大阪の街を歩きながら予告状の暗号を解くコナンだが、それが完全に分かったのは犯行時刻ギリギリ。結局エッグは眠らされた中森警部らから怪盗キッドに奪取されてしまい、キッドはハンググライダーで空に飛び立って逃げようとする。それをバイクで追うコナンと平次だが、肝心の運転手である平次は交通事故を起こし動くことすらできなくなる。コナンは阿笠博士の発明品のスケートボードでキッドを追うが、速度の違いもあり逃がしてしまうことは避けられない状況だった。しかし、逃亡中のキッドは追跡していたコナンの目の前で何者かにモノクル越しに右目を拳銃で狙撃され海に墜落。エッグを取り返すことには成功したもののキッドの安否、そしてその犯人は警察による大規模捜査でも確認できない状態だった。

ひとまずエッグを安全な場所へ運ぶことになり、コナン一行、そしてエッグは神奈川へ向かうため豪華客船で移動する。だがその船内では、自室を荒らされ右目から頭を貫かれた寒川竜の銃殺体が西野真人により発見された。すぐさま東京からヘリで警察が到着し、寒川の遺留品から貴重な芸術品が紛失していること、そしてそれが西野の部屋から発見されたことが判明。それに西野自身が第一発見者であることを踏まえると彼が犯人であると疑わせる状況は十分だった。だが荒らされた部屋には布団から出た羽毛が散乱し、西野が重度の羽毛アレルギーであることから、彼は犯人として考えにくい状況に。

そんな中、キッドと寒川の共通点である"右目の狙撃"をキーポイントにコナンは阿笠に電話を掛け、過去にそれを連続して行っているような人物がいないかどうか調べてもらう。阿笠が調査した結果、ICPOのWEBサイトで指名手配中の重罪犯を調べてみたところ、ある一人の人物がそのまま該当したらしい。その人物とは、右目を拳銃で狙撃し殺害するロマノフ王朝の財宝を狙い続ける国際指名手配犯、スコーピオンだという。
{/netabare}


本作は全2作に比較して新たな登場人物が多い作品だった。
残念なのは、服部や少年探偵団の活躍がいまひとつだったこと。
もう少し上手い展開が出来たのではないだろうか。
しかし、近年のゲストキャラが氾濫し、コナン無双で、ストーリーは薄っぺらでトリックも陳腐な作品群とは
比べ物にならない面白さである。何度でも見れる作品だ。
特筆すべきは{netabare}最後のスコーピオンとの対峙だろう。
あの蝶ネクタイ型変声器の使い方は面白かった。
ロシアをネタにしただけあって妙に不気味さが出て、
歴史に精通した人はより楽しめただろう。ルパン三世のテレビシリーズを彷彿させた。
{/netabare}

B'Zの歌う主題歌も本作の魅力のひとつだろう。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10

78.1 2 クライマックスアニメランキング2位
ルックバック(アニメ映画)

2024年6月28日
★★★★★ 4.1 (101)
409人が棚に入れました
漫画へのひたむきな思いによって出会った2人の少女の姿と運命を描いた、藤本タツキの同名読み切り漫画を劇場アニメ化。
小学4年生の藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載している。そんなある日、学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生、京本の4コマ漫画の画力の高さに衝撃を受ける。ひたすら漫画を描き続けるも、京本との画力差に打ちひしがれた藤野は漫画を描くことを諦めてしまう。しかし小学校卒業の日、京本に卒業証書を届けに行った藤野は、そこで京本から「ずっとファンだった」と告げられる。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大切なひと

スタジオドリアン制作。

漫画へのひたむきな情熱が2人の少女を結んだ、
少女たちの活躍とその後の運命を描いた青春物語。

心に迫る素敵な短編だと思います。

四コマ漫画を描きクラスの人気ものであった、
小学生の少女藤野は、不登校の少女京本が描いた、
四コマ漫画の画力に驚愕する。
ひたむきに絵を描き始める藤野だったが、
京本との画力の差は一向に縮まらなかった。

{netabare}絵を描くことに気力を失った藤野であったが、
卒業式の日、京本と直接話したことが転機となり、
藤野はまた漫画と向き合うようになった。{/netabare}

2人の青春が荒々しい描線で描かれる。
きっとそれは平坦なものでもないでしょうが、
輝かしい青春であり、かけがえのないものだ。

夢中になり絵を描くことへの思いが伝わり、
彼女たちの青春に共感し感動もまた伝わる。

{netabare}やがて大きな悲劇が起こり、
藤野の自責の念が物語を分岐させる。
そうありえたかも知れない望ましい世界である。
大きすぎる痛みは決して完全には癒えないだろう。
ただそれでも前を向いて物語は終わる。{/netabare}

ここには必要な言葉と表現しかない。
それが心の深い部分に響いてくる。

大きく深呼吸をして、また前に歩もうと思う。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 31
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

しっかりと狂っている鋭利な漫画創作物

多才で学級新聞の4コマ連載も器用にこなす小学4年生・藤野。
引きこもりでありながら背景画4コマで藤野を凌ぐ絵を出してくる京本。
少女2人の運命が交錯していく半生を描いた藤本 タツキ氏の同名読み切り長編コミック(未読)の劇場アニメ化作品(58分)

【物語 4.5点】
成果=才能✕投入時間

以前どこぞのビジネス系動画で耳に挟んだ公式が思い浮かんでずっと離れない。
余韻を引きずる創作青春物語でした。

舞台モデルとなったのは原作者出身地の秋田県にかほ市。
雪国の田舎町でクラスで1、2番くらい絵が上手かったくらいで、画家になれるわと褒められ舞い上がった少女が、
京本の圧倒的な才能に直面して狂わされる。

天才に追い付こうと藤野は青春全てを漫画に捧げようとする。
友人とお付き合いする時間、武芸に励む時間など、
社交性が高い陽キャ人間属性を全てかなぐり捨ててまで絵に没頭する。
が、引きこもりの京本は、それ以上の時間を投入して、さらに先を行ってしまう。
元々自分より画力がある人間が、学校に行くのをやめたというハンデを生かして、自分以上に絵を描く努力をするのだから当然だ。

漫画家を目指すのもまた、全うな人生のレールから外れる狂気。
持てる才能を、どれだけ人間やめて育めるかの勝負。

幼い頃は絵が上手いともてはやされるけど、成長して、やがて社会に出る現実が迫って来ると、
絵なんていい加減卒業しなきゃと白眼視される。
挙げ句、友人には「オタクだと思われてキモがられちゃうよ」と言われる藤野。
因みにこのセリフ、原作者が実際に言われた言葉とのことで。


こうした作家志望の狂った部分が序盤から容赦なく描かれている。
だから終盤、才能への嫉妬ゆえの(※核心的ネタバレ){netabare} 絵をパクられたと京アニ放火事件さながらに襲撃事件を起こす男の狂気も、{/netabare}
本作の文脈から、作家志望なら嫉妬の処理を一歩間違えばこうなるのかな?くらいには納得でき恐怖しました。

本年は、短尺ながら鑑賞消耗度が高いODS(非映画デジタルコンテンツ)のアニメ作品興行が多い印象ですが、
本作は、その中でも特に心を削って来る内容。

海外サイトではドラマだけではなく、ホラー、サイコスリラーにも分類されている『ルックバック』
これをG(全年齢対象)に区分した映倫。
やっぱり冒頭10分くらいしか審査してないのでは?という私の疑念がますます深まりますw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・スタジオドリアン

絵描きたちへの賛歌を志向し、手描き感を残した映像を追求。
押山監督は脚本、キャラデザ、作画監督と兼務を重ね、
監督自身も最後の1週間に原画1000枚を量産するなど、
まぁまぁ人間やめてる少人数制作の狂気で応える。

原画のラフな線を動画に残すため“原動画”なるポジションも設定。
妙に生々しい本作のアニメーションの質感を支える。


創作シーンについても、普通は絵を紙に描き込んでいる様子などが思い浮かびますが、こうした描写は本作では割と少なめ。
むしろ、貧乏ゆすりする藤野の後ろ姿。
その後ろ姿のバックの四季が次々に切り替わる光景。
デッサン鍛錬で積み上がるスケッチブックの山。
など創作の狂気に囚われた人間が、膨大な時間を投入する有り様を強調する表現が際立ちます。

寝食も忘れて創作に没頭する人間って、やっぱりトイレで座ったまま寝ちゃうんだなw
何かにここまで人生を捧げた経験がない私には、
こうした創作アルアル?表現が興味深く、刺激的でした。


{netabare} 藤野が京本に自分の漫画を褒められて舞い上がるシーンの雨天。{/netabare}
{netabare} 中学時代、藤野と京本が応募漫画作品が初めて入選した雪深いコンビニの一夜。{/netabare}
漫画の道が開けていく場面の荒天。
ここも才能と努力で、陽の当たる“普通の”人生から外れていく方向性も想起させられ心に残りました。


【キャラ 4.0点】
主人公・藤野。
“みんな”にキモい、案外、絵が普通だったと手のひら返された自分の4コマ漫画を、
誰よりも、ちゃんと見てくれていた引きこもり超絶背景マンの京本。
{netabare} 自分よりも才能がある奴と思って嫉妬していた人間から自分を認められる。
こんな劇薬ぶっこまれたら、退路を絶って人間やめて漫画家の道を猛進するしかありません。{/netabare}

京本にとっても藤野は憧れの“先生”であり、外の世界の光をもたらしてくれる救世主。
ある種の共依存にも結ばれた名コンビ。
その関係性の変化も本作を痛切にしているスパイスです。


【声優 4.0点】
作画に手描きの生っぽさを求めるならば、演技にも記号化されない天然素材の生っぽさを求める。
こうした方針の元、キャスト陣には、
主演の藤野役に河合 優実さん、京本役に吉田 美月喜(みづき)さんと、
俳優陣をオーディション選出。
一方で記号化されたキャラ作りを求めたい作中4コマシーンには、
森川 智之さん、坂本 真綾さんと声優陣を起用。

筋は通っていますし、実際メインお二方の演技は上々でした。
あと、メインお二人は顔立ちも、どことなく藤野&京本に似ている気がしますしw

河合さんは接する人間によって仮面(ペルソナ)を起用に使い分ける、
藤野の社交性を好表現できていましたし。

吉田さんも引きこもり成分が天然配合された京本のボイスがハマっていました。

音響も良質な天然素材を確保したと慢心せず、
例えば京本の秋田弁訛(なま)りが、藤野に連れられ外の世界を知る内に徐々に訛りが取れて明るくなっていく。
その変遷を表現してもらうため“訛り変化一覧表”を用意するなど、
細部に渡るディレクションで素材を引き出す好采配。


が、昨今のアニメと実写の中間領域で求められがちな“ナチュラルな演技”とやらも、
今のアニメ声優ならば十分できると思っている私の強固な価値観を揺るがすまでは行かず。
ここもベターであってもベストではない。4.0点が上限ということで。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は青森出身の音楽家・haruka nakamura氏。

雪国から、ギターの才能の自己実現を求めて上京したという同氏。
同氏のアーティストとしての原点は、秋田などがモデルの本作の世界観と親和性があります。
純度の高いピアノ、ストリングスに時に聖歌隊の歌声もアレンジした歪なくらい美しい楽曲群は、
ここも、さながら才能に殉じて人生を捧げる絵描きたちへの賛美歌の様相。

そして、こうした創作への“殉教精神”は同氏が作編曲したEDの女性ボーカルバラード「Light song」で極致に達します。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 21
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

描いて、描いて、描いて、描いた2人の物語

原作未読 58分

Amazon Primeで観て観ました。

学年新聞に四コマ漫画を描いていた小学4年生の藤野、その学年新聞にもうひとつ四コマ漫画を載せてきた引きこもりの京本、その作画クオリティに漫画に自信満々の藤野の心が打ち砕かれました。そこからひたすら描くことに夢中になり、そして時がたち描くことをやめた藤野、あることがきっかけで出会った京本に触発され2人で漫画描き始めた2人の物語。

出てくる他のキャラは必要最小限で、ほとんど2人の会話や行動がメインとなっています。
{netabare}
京本が亡くなった後、2つに枝分かれした物語のシーンは、旧エヴァのエヴァのいない世界を描いたシーンを思い出しました。

2人の距離感を部屋のドアに使ったところは良かったですね。
{/netabare}
原作は「チェンソーマン」の藤本タツキ先生、内容は全然違いますが漫画愛に溢れていましたね^^

最後に、私も下手ながら小さな頃、夢中に漫画を描いた頃を思い出しました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 20

62.6 3 クライマックスアニメランキング3位
異世界スーサイド・スクワッド(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (111)
288人が棚に入れました
犯罪都市、ゴッサム・シティ。 A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラーはある任務のため、ハーレイ・クイン、デッドショット、ピースメイカー、クレイフェイス、キング・シャークを招集。ゴッサムの極悪悪党(ヴィラン)共が送りこまれたのは、ゲートによって繋がった剣と魔法の世界、オークが闊歩しドラゴンが空を翔ける″異世界=ISEKAI″だった!! ISEKAI到着直後から暴走するハーレイ達だったが、王国の兵隊に捕まり監獄送りに。 首に装着された爆弾の爆発まであと72時間…。 タイムリミットが迫るハーレイ達。 女王アルドラとの交渉の末、掴み取った解放の条件は″敵対する帝国軍の征圧″ NO CHOICE !!自由を得るため…ハーレイ達はファンタスティックでデンジャラスな戦地へ向かう!! 逃げても即死!任務失敗でも即死! 命懸けのミッションを背負ったハーレイ達はこのISEKAIを生き抜くことができるのか!? 決死の特殊部隊=スーサイド・スクワッドのド派手な”暴”険譚が今、幕を開ける!LET'S PARTY!!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アメリカテイストなアクションアニメ

勢い任せでダイナミックなアニメ
ストーリーは薄いけどアニメのクオリティは高くてバトルシーンは見ごたえがある
キャラクターもノリが良くて楽しい、音楽もGOOD

ただ、本当に勢いとノリだけな感じでストーリーは・・・
細かい事気にせずに楽しめるのがいいですね

続きあるかな?

投稿 : 2025/03/08
♥ : 17
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

【失敗作の典型例-7】安易な便乗商法 →「結局出オチだったか・・・」

【レビューNo.144】(初回登録:2024/9/29)
オリジナルアニメで2024年作品。全10話。(大元はアメコミ)
私は知らなかったのですが、
・原作はアメコミのキャラクター組織「スーサイド・スクワッド」で、本家の
 アメリカでは実写版映画・ドラマを始めアニメ化もされてたようで
・今回「スーサイド・スクワッド×異世界」の企画モノとして、日本発の完全
 新作オリジナルアニメとして制作
という経緯のようですね。


(ストーリー)
犯罪都市、ゴッサム・シティ。
ジョーカーと恋人のハーレイ・クインはド派手な犯罪劇を繰り広げるも、追手
のカタナの襲撃によりハーレイ・クインは捕まってしまう。
そんな彼女の前に現れたのは、A.R.G.U.S長官のアマンダ・ウォラー。
アマンダの狙いは
・ゲートによってこの世界と異世界が繋がった
 → 異世界は可能性に満ちたフロンティア
・ハーレイ・クインは他のヴィランと共に、異世界での調査及び資源確保機構
 の設立と維持を担当
・見返りは刑期の短縮、しかし彼女達が服従するよう首に爆弾を装着
 → 本部からの信号を72時間以内に受信しないと爆破
自由を得るため、ハーレイ・クイン達は未知なる異世界へと足を踏み入れる。


(評 価)
・出だしは「これ最高かよ!!」と思わず叫んだのだが・・・
 この作品出だしはホントよかったんですよね。
 ・ファンキーさに溢れるメイクと言動 
 ・犯罪劇からのスリルあるカーチェイス
  {netabare}しかも車の運転がピアノを奏でる仕様とか演出も実にクール!{/netabare}
 ・作画も切れ味鋭くよく動く
 冒頭から引き込まれる感じで、スゲー作品が始まったなっと。
 
 声高に己の美学を語るジョーカーと恋愛狂のハーレイ・クイン。
 このコンビでどんな物語が始まるのかと期待してたら・・・
 ・ハーレイ・クインだけ捕まりました!
  → まだ序盤だしそういう意外性もまあア、アリかな(震え声)
 ・ハーレイ・クインは異世界に送り込まれます、しかも他のヴィランとw
  → え―――っ、ジョーカーは置いてけぼり?!なんじゃそりゃ!!
 期待したコンビの早々の解散劇に、テンションダダ下がりだよ( ノД`)


・個人的には尻すぼみという印象
 とはいえ、まだ序盤はよかったんですよ。
 まだ互いの連帯感や足枷となる束縛もなく、それぞれが自由気ままに暴れて
 る感じがヴィランぽかったのですが・・・
 しかし異世界の王国に協力し始めた辺りから雲行きが怪しくなってきて、
 ・善意的に解釈すればアメリカンテイストを馴染みやすく日本風にアレンジ
  したということなんだろうが
 ・その結果コテコテのアメコミ感が薄まり拍子抜けというか
 ・最終的にはいつもの異世界モノに似非アメリカンをぶっ込んだだけの中途
  半端な作品に成り下がったなあっと
 個人的には「アメリカ最高!ヒャッハー!!」的なバカっぽい弾けた作品を
 期待してたんだよなあ。

 ストーリー的にも
 {netabare}・異世界の魔法 VS ヴィランの異能力の激闘か?!
  → 実はハーレイ・クイン達よりも先に送り込まれていたヴィランがいた!
    異世界でヴィラン同士の異能力バトルとか何やねんそれ?!
 ・王国の女王、(国益のため)冷徹無慈悲でなかなかいい味出してるやん
  → 実はリッチーが変装して裏で王国を操っていた!(本物はすでに死亡)
    え―――っ、今までの積み重ねが台無しやん!!
    意外性だけで話を創ろうとしてないか?!
 ・そのリッチーとの最終決戦
  → 苦戦していたハーレイ・クイン達もアイテムで魔法使いになりました!
    いや、各キャラの異能力を駆使して打ち勝つからいいんでしょうに
    それを斜め上から解決とか・・・
 ・最後に実はジョーカーが暗躍してました!みたいな
  → これも制作陣のドヤ顔が目に浮かぶような
    でもとってつけたようなこのオチをどう評価しろと?!{/netabare}
 個人的にはやってることがことごとく裏目に出て、物語の面白さに寄与して
 いないという印象ですね。


聞くところによると『騎士団長 島耕作』や『異世界ひろゆき』とか異世界コラ
ボは結構行われているようですね。
本作もそんな流れで安易な便乗商法に乗っかったものの・・・という感じでし
ょうか。
「×異世界」が新たな面白さを生み出すというより、むしろ足枷になっている
ような印象でしたね。
私が原作既知でキャラに愛着を持っていれば、また評価も違ったのかもしれま
せんが。
最初の期待感MAXから下がり続けたので、10話の寸止めで終わったのがせめて
もの救いですかね。
(その先を描いても更に評価を落とすだけでしょう・・・知らんけどw)


OP『Another World/布袋寅泰』
・まさかの布袋さんで力入ってるなあっと。
ED『Go-Getters/Mori Calliope』
・映像が黒人おばさん(アマンダ)の謎のダンス。
 これが今流行りのポリコレってやつか?!

投稿 : 2025/03/08
♥ : 16

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

舞台が異世界なだけ

スーサイド・スクワッドが異世界に飛ばされただけ?
ハリウッド風なのか、とにかく派手なアクションシーン。
いちいちカッコ付けてから相手を倒す。
これは様式美だね。
ストーリーはともかく、まあ、いいんじゃない、という感想しかない。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8

57.8 4 クライマックスアニメランキング4位
パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (77)
244人が棚に入れました
かつて世界は〝邪竜〟と呼ばれる邪悪な存在によって滅ぼうとしていた。 しかし、1人の勇者によって邪竜は倒され、世界は救われた。 それから 200年あまりの時が過ぎようとしていた――。 世に数多ある迷宮都市の1つ、マータット。そこに〝無能〟と呼ばれる男がいた。名はラウスト。 職業、治癒師。ラウストはその無能さゆえに他の冒険者たちから蔑まれ、利用され、捨てられる。 そんな日々をくり返していた。 ある日、ラウストの前に1人の少女があらわれた。名はナルセーナ。職業、武闘家。ナルセーナはとあるパーティーから追放されたばかりのラウストに言った。 「お兄さん、私とパーティーを組みませんか?」 今、ラウストとナルセーナ、2人の冒険がはじまる――。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いい所、好きな所を見つける事ができれば・・・。

本日は2025.1.1なり。

こちらもお正月期間に某youtubeで目にとまった公式イッキ配信(某アベマなTVPR?)にて視聴。
いやあ、本当にTV(番組)を見なくなったなぁ。
元々、数年前からTV自体持っていないのだけれども、見たいものを見たい時に観ることができる、に慣れてしまう&TV(番組)自体がつまらないとなると、こうなるのは必然か。

昨年は大きな地震があったけど、今のところは大丈夫そう。
しみじみ、ゴロゴロしながら好きな動画を見ている事が出来ている事をありがたく感じる。


さて、今作品。
よくある?PT追放系、実は俺TUEEEかった系でしょうかね。

一話初見時に主人公の声で「あらら、これダメかも」と思ったのですが、女性キャラのヴィジュアルが割とよく出来ていた(お好みだった)ので、しばらく視聴をしてみた次第です。

物語は、PT追放された治癒士が実はめちゃつよキャラだったという事でベースの準備は完了。
あとは、すっごいちっちゃいエリアで、世界を危機に陥れる邪竜の復活がああでこうで。
それを何とかする的な・・・。

でも、実はいろいろとツッコミどころはあるもののストーリーラインは割としっかりとしていたような気がしています。
それぞれの出来事について、一応、その理由と言うか根拠についての描写がしっかりとあったという点が大きいのかと思います。
ま、重ねて言いますが、ツッコミどころはあるのですけれども。

恐らく、なのですが、この作品が抜群の高評価という事はないと思います。
ただ、レビュータイトルにあるように、いい所や好きな所が見つかれば、楽しめると思います。
(なんでも、そうだろっていうツッコミは甘んじて受けますw)

個人的には、追放モノって、ヒドイ扱われ方をしてPTを追放された後って、だいたい良いPT、PTメンバーとめぐり合って・・・ってパターンが多いので、私自身のお好みに合った展開になる事が多いので「お好み評価」がプラスになるのですが、今作もそのパターンでしたね。

少し話数的に時間はかかりましたが、最初のPTメンバーのナルセーナをはじめとして、アーミアやライラ、ジークなどと行動を共にすることになります。
色々とわだかまりがあったり、遠慮があったりする中から、PTらしく成長していく様子は好きでした。

また、中盤で少し描かれた、恋愛要素?も楽しかったですね。
ライラがちょっとしたお姉さん役としてナルセーナやアーミアの相手をしていたところは微笑ましかったです。

そして終盤で自分たちの街を守る為に団結して行動している様も割とよかったです。ラルマの自己犠牲を伴う行動も好きでしたし、わらわらと一応、目的を同じくして戦う様子が描かれていたところも良かったですし、小僧戦士たちにしっかりと役割と目的を諭すところなんかも好きでした。

また、裏で動いていたギルドのミスとやハンザムの動きも、若干のツッコミどころはあるものの、まぁ、整合性は取れていたのではないでしょうか。


総じてですが、物語の展開するエリアはちっちゃく、危機のスケールはでかい。作画は普通かそれ以下、キャラデザ(主に女性)はそれなりにファンが出来そう、ストーリーラインはなんとかかんとか及第点、一応、ポイントポイントには恋愛要素や、義理人情を刺激する要素を散りばめ、形にはなっていたとの評価です。

ただ、個人的には主人公の魅力がイマイチ、それと主人公が暴走(覚醒?)することについての建付について全く説明がなく、一言「勇者に変わる存在に~」的なコメントがあるのみ。
伏線というか、後に語られる真実という事なのかもしれませんが、この点においては今のところ全く説明がないので「ぶん投げ」と見えています。



・・・ま、個人的に好きなパターンを内包する作品として、下駄をはかせてこの評価なので・・・。

「素人(何の?)には少し厳しい作品かもしれませんな」


以上です。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 12

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

最弱治癒師と闘う少女

原作未読 全12話

治癒師で魔法は「ヒール」しか使えない主人公がパーティを追い出された後、パーティを募集しているときに出会った駆け出しの冒険者で武闘家の少女。

2人はパーティを組み迷宮探索に出かけ魔物を倒していく生活を始めます。

その後、あることに巻き込まれピンチなった後、主人公が真の姿へ覚醒していく物語。

タイトルにもあるように、よくある追放系の実は追放された主人公が強かったというお話ですね。

一緒に戦う武闘家の少女を何やら秘密があるみたいで、後にあることに巻き込まれたときに分かります。

異世界追放系の作品が好きな方は観てもいいかもしれませんが、作画は今ひとつでした。

お話は切りのいいところで終わっています。

OPは立花日菜さん、EDはSizukさんが歌っています。

最後に、異世界追放系のお話も多いですねw

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10

CfrzK48306 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私としては圧倒的にお気に入りだが世間の評判は悪いようです

世間ではどうもいろいろ悪い評価がついているようですね。
ヒロインのナルセーナが非常に魅力的という以外は悪い評価が多い。
主人公が魅力的でない平板なキャラという評価も多いですが、私はこれはこれで新鮮だと思います。

まあ、なんにしろ、人は人、私は私です。
私としては相当にお気に入りの作品です。
音楽は並のような気もするけど、OPも良く、EDはもっと良いと思うので高評価です。
先の展開もいろいろ面白そうなので期待してます。

*あと、あえてほとんど関係ない事を書きますが、
これもまた追放系で世間ではヒロインが圧倒的に魅力的だが、それ以外で大きく叩かれている
「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~」という作品のアニメ化企画も遂行中だそうです(制作中止にならなければ良いのですが・・・)、私は楽しみにしてます。
どうも私は「世間では評価の低い作品愛好家」なのかもしれません。

見終わって
良いラストでした。主人公とヒロインの行動が感動的でしたし、悪い人と思ってた人か良い人だった点もよかった。エンディングも良かった。
長々、書いたけど、私としては「面白かった」の一言で十分な作品でしたね。

ラストと言っても物語としては一区切りにすぎませんけど。
二期以降がある事を期待してますが、世間での人気から難しいかもしれませんね。
前述の「全くの教科書通りの追放系でヒロインが超魅力的」と言われる作品。
「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~」が私にとっての実質続編になるのかもです。

追放系に関して補足
また、レビュー作品と全然、関係ない事、書きますけど(ここはあんたのプログじゃないと言われそうですが・・・)、
凄い面白い「追放系作品」を見つけました。
ここ、最近、ヤフーなどの広告で盛んに宣伝してるので知ってる人も多いでしょうけど「貸した魔力は【リボ払い】で強制徴収~用済みとパーティー追放された俺は、可愛いサポート妖精と一緒に取り立てた魔力を運用して最強を目指す。」という作品です。
無料の三話を試し読みしてみましたが、あまりの面白さに止まらず、広告を出している電子コミック会社から出ている三巻をクーポンは使ったけど有料で一気読みしてしまいました。
この作品って追放系とリポ商法の闇とウラミの魔太郎(古い・・・)をミックスしたような作品でまさに異色の変革派追放系作品ですね。
普通の追放系作品と違って登場人物の多くに闇や下衆さや悪を感じる部分が俊逸です。
例えば普通の追放系なら主人公を追放したパーティが自滅していくのに対してこの作品は主人公が能動的・積極的に動いてバーティを破滅させていく感じです。
そしてサポート妖精のえげつなさと下衆さ、胡散臭さは半端ではないし、主人公やヒロインまで「復讐とはいえ、そこまでやるか?」と思ってしまうくらい復讐心や悪意で行動してしまい闇を感じてしまいました。
ていうか、もしかしてこの作品「追放系」と見せかけた別ジャンルの作品なのかもしれない。ちょっとだけ「笑ゥせぇるすまん」っぼさも感じた。
この作品、早くアニメ化されないかな?

投稿 : 2025/03/08
♥ : 5

74.1 5 クライマックスアニメランキング5位
PLUTO(Webアニメ)

2023年10月26日
★★★★☆ 4.0 (55)
242人が棚に入れました
憎しみの連鎖は、断ち切れるのか。 人間とロボットが<共生>する時代。 強大なロボットが次々に破壊される事件が起きる。調査を担当したユーロポールの刑事ロボット・ゲジヒトは犯人の標的が大量破壊兵器となりうる、自分を含めた<7人の世界最高水準のロボット>だと確信する。 時を同じくしてロボット法に関わる要人が次々と犠牲となる殺人事件が発生。<ロボットは人間を傷つけることはできない>にも関わらず、殺人現場には人間の痕跡が全く残っていなかった。2つの事件の謎を追うゲジヒトは、標的の1人であり、世界最高の人工知能を持つロボット・アトムのもとを訪れる。 「君を見ていると、人間かロボットか識別システムが誤作動を起こしそうになる。」 まるで本物の人間のように感情を表現するアトムと出会い、ゲジヒトにも変化が起きていく。 そして事件を追う2人は世界を破滅へと導く史上最悪の<憎しみの存在>にたどり着くのだった―――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ストーリーと作画は抜群に良いが、私には浅く感じる作品です。

 原作既読です。若干のセリフ回しの他はほぼ原作の再現と言っていい作品でした。

 浦沢直樹氏の作品ということでとてつもない完成度の本作を、これまた丁寧にアニメ化したなあという印象です。映像と演出でかなりの水準のアニメに仕上げたと思います。ただ、先に言っておくと途中で集中力は切れました。それは原作既読だからというより、やっぱり奥行がない作品だなあと思うからです。

 さて、鉄腕アトムの「史上最大のロボット」を膨らませ、湾岸戦争におけるパパブッシュのイランの核兵器開発の言いがかりをメインプロットにして再構成したような話です。
 私は原作を読み終えたときからの疑問があります。何か「作者が語りたいテーマ」が見いだせるか?です。

 経験の蓄積によるAIの感情の獲得、完璧なAI問題、ロボットの社会学的なシミュレーション、環境そういうものが散りばめられていますが、さて、どこまで本気で深掘りしていたか?ということです。
 何かそういう世の中にある既存のテーマを拾ってきて、ストーリーやエピソードのギミックにしただけではないか?と思ってしまいます。

 浦沢直樹氏は、相変わらず非常にうまいストーリーテラーであるとは思います。が、特に本作ですが「これってニュースとか過去作品のパーツを拾って来て、奥行きがあるように見せてるだけじゃん」って、思ってしまいます。作家性が感じられないというのでしょうか?
 何かを主張せざるを得ない熱さが生み出す歪さや不自然さが全く感じられません。まあ、それだけ完成度が高いということではありますが。また、完成度が高すぎなのが、かえって面白みを損なっています。先読みできるわけではないですが、展開してほしいように展開するといえばいいでしょうか?思考的な意外性はあるのですが、感情的な意外性がないという感じです。

「羊たちの沈黙」のハンニバルレクターに宮崎駿的なロボット造形、そして「AKIRA」的な地下牢獄のブラウ1589が象徴的ですが、正直、目新しさが全くない既存作品の話の集合体のような作品ではあります。

 ウランの感情についての機能について、AI、人間、人類…そういったものの深掘りとか定義問題に寄与できたでしょうか?
 お茶の水博士がアイボみたいなロボットを修理する場面も、ニュースでアイボのメンテナンスが終了するときに報道された内容がそのまま使われている感じです。
 奥さんの「あの人の記憶」という言葉を弄んで、悲しみを演出しているだけに見えます。記憶問題は需要なファクターであっても、じゃあ記憶ってアイデンティティにとってどういう意味なの?というテーマに結びついて行きません。
 子どもを世話する徴兵を拒否したロボットが平和を望めば、そりゃあいい話にはなるでしょう。じゃあ、そのロボットの平和思想はどこから来ているんでしょう?彼の背景は?

 7体のロボットについては、1つ1つのロボットに人間味を出すためのエピソードの集合体です。ゲジヒトとアトムは別格ですけど、じゃあ、ゲジヒトのロボットとしての使命、感情、人間性、記憶、悲しみ…そういったものはエピソードとしては優れていても、深さを感じません。深さとは言い換えれば新しい視点と考え方で、それがないと言う意味です。要素はいろんな作品の真似なのはいいんです。視点=作家の感性や個性が生み出した物事を考えるきっかけや道筋が感じられないということです。
 ロボットの人間性という意味はなんとなく乗っていた気もしますが、しかし、あれだけ注目しておいて記憶の内容がそのエピソード?と思ってしまいます。

 鉄腕アトムそのものに「勧善懲悪」に対する手塚治虫氏の疑問や、強さとは何か?ロボットがいる未来とは?のようなテーマがあるので、そういう蓄積がある人はかえって深読みしてしまうのでは?と思います。まあ、そこを上手く拾って話にはしている気もしますが、しかし、本作におけるアトムはかえっていい子ちゃんになってしまっています。
(反陽子爆弾はワンダー3のオマージュでしょうね。やっていることは…うーん1978年のスーパーマン?カリフォルニアの断層に核ミサイルを撃ち込む)

 実は、本作「見終った」にしていますが、途中流し見しています。それはやはりアニメの出来としては上質でも、内容が薄いからです。最近の類似作では「AIの遺電子」の方が深みを感じました。

 いろんな蓄積を持っている人が、自分の思想を投影しやすい構造なのでしょう。本作は過去作やニュースからパーツを拾ってつなぎ合わせているし、ストーリーの幹も鉄腕アトムという名作と現実の事件に取材しているので、そこに付随する問題を勝手に解釈するような構造だから一見深い様に見えるし、ある意味それを深みというのもいいかもしれません。が、私の考え方では、それは視聴者・読者に丸投げしているだけで新しい視点を与えてくれるものではないので浅さと判断しています。


追記 ネタバレになるので隠しておきますが…憎しみについてです。

{netabare} この作品、経験値の蓄積によって感情が芽生え、人間性を獲得して行くような出だしがあります。ただ、記憶はいじれるみたいな話がでます。悲しみという喪失の感情をロボットが持つことが描かれます。
 ロボットはどんなに蓄積をしても、一つの方向性がないと決して人間にはなれない、という話があります。それが「憎しみ」です。人間性を獲得すると「嘘」それも「優しい嘘」がつけることが明示されます。

 この様にまとめると「憎しみを乗り越えると人間性が獲得される」そういう「テーマ」なのかなあ、と思えます。ですけど、この人間性の獲得のところで、それぞれの要素、経験と記憶、憎しみや悲しみ、そういったものが深掘りされないで、ただそういう話だと提示されているだけです。

 憎しみがなぜ人間性に必要なのか?肝心のそこが私には理解できませんでした。ゲジヒトの子供を持つ喜びと喪失という誕生と愛情そして別れならまだ理解できなくはないですけど、それにしたって表面をなぞっているだけです。

 なので、ストーリーのフレームはよくできている。それっぽい話です。でも、憎しみとは何かが描かれたでしょうか?悲しみについても喪失のエピソードはいっぱいありますが、それで何を表現していたのか?

 そもそもロボットの人間性の獲得は、進化なのでしょうか?よくわかりませんでした。{/netabare}

 もし、この点で何か納得できる気付きがあれば、評価が変わる可能性はあります。アニメそのものの出来は素晴らしいと思いますので。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

漫画を「越えられない」

ボクがアニメ会社にいた数年前から作るという企画は聞いていましたが、正直期待はずれな出来だと思います。

原作を「そのまま」アニメ化しただけで、アニメーションとしての出来が凡庸なんですね。盛り上がらないまま最終回まで見ました。

というよりも、強豪のアニメが多いからかもしれませんが、演出がちょっと古くさいと思いますし、なにより今の時代には派手な演出が多いアニメがたくさんあるので見劣りしてしまいます。

かと言って、構成になにか特出した驚きを入れているわけでもないので、浦沢直樹さんの漫画は非常に面白いと思いますが、このような評価になります。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 10

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

浦沢直樹って…問題。陰気で暗ければ立派ってのは錯覚だから!by高橋ヨシキさん。

 元々は、軟派なくらいな「ヤワラ」や「パイナップルアーミー」や「マスターキートン」などの職人的な作品で成功していた浦沢さんだが、エヴァ以降の0年代の暗くて謎めかしい雰囲気が流行ってた頃に産まれた「MONSTER」からだいぶ作風が変わって作家!みたいになっちゃったのがやはり良くなかった…というのを改めて認識しました。


 流石に作画は力が入っていて、声優陣もなかなか揃っている(皆口裕子さんがちょい役なのは謎)。Netflixで意欲的な作品が出るのは良いことだけど、正直今回もブレイクスルーにはならず…(「サイバーパンク ランナーズエッジ」は割りとえがったが)。


 やたらサイコスリラーみたいにして謎めかして引っ張った割には…というのが「MONSTER」以降の常套になってしまって、苦労して殻を割ったわりには実は小さいしあんま美味くない…。自分のオリジナルならまだ良いけど、いちお人の作品のリメイクまでそれだとねぇ…。企画ありきでスタートしちゃった感が。それしかないんか!ってなっちゃいますし。これなら「パイナップルアーミー」のアニメ化のが見たい。


 各ロボットの話の割りとベタな人情噺というかシンプルな良い話で、それならまだ良かったんだけで引っ張りと回り道が過ぎる…。アメリカの中東に対する問題とかも時代の要素として入れて見ました…くらいであんまり深掘りされず…。それこそこういう救いのない話を安易な解決におとさないで描いてた旧作たちの方が良かった。浦沢さんも「ビリーバット」がすべってからだいぶヒットがないし、流石に時代が変わった事を認めて頂きたい。元々作画担当の方だったんだし、また職人として良い仕事する浦沢直樹が見たい。それにしても、ヨシキさんは良いこと言う。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 8

計測不能 6 クライマックスアニメランキング6位
野生の島のロズ(アニメ映画)

2025年2月7日
★★★★★ 4.2 (8)
20人が棚に入れました
無人島で起動した最新型アシスト・ロボットに愛情が芽生え、島の動物たちを巻き込んで起こす奇跡の物語。
未来的な都市生活に合わせてプログラミングされた最新型アシスト・ロボットのロズは、大自然に覆われた無人島で目覚めるが、野生の島ではまったく機能せず、動物たちの行動や言葉を学習しながら少しずつ順応していく。ある日、雁の卵を見つけ、孵化させたロズは、雛鳥に「キラリ」と名付けて動物たちと一緒に育てる。成長し巣立っていくキラリを見送り、厳しい冬を越えた頃、回収ロボットがロズを探しに島にやって来る。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

突然変異が世界を変える驚異を活写した快作

野生の島にて、目覚めた人間生活アシストロボットのROZZUM(ロッザム) 7134(ロズ)が、
自然界にアジャストできずに、もがきつつも奮闘し、
やがて自身にも周囲にも大きな変化をもたらしていく、
米国のSF児童小説『野生のロボット』(2016、未読)の劇場アニメ化作品(102分)

【物語 4.5点】
イレギュラーな存在が、科学、自然、双方に変化をもたらす、懐の深さが、
作品のスケール感につながっている。


野生で活動するロボットが{netabare} 雁(ガン)の雛鳥の子育て{/netabare} を通じて、
プログラムを超えた心を獲得していく。
ここまでなら近年量産されている、凡庸な多様性映画でもできる芸当。

が、本作が非凡なのは、変化を迫られるのが科学サイドのみに留まらず、
ロボの言動を受容した自然界もまた、
弱肉強食の掟を超えて変容していく点にあると感じます。
これが凡作なら、自然は大事だ、科学文明が変われと一方的に説教する、
自然共生ならぬ自然“強制”作に終わっていたと私は思います。

昨今、自分たちのイデオロギーは正しく、変化すべきはお前たちだけだと、
糾弾しあって、分断を深めている輩にはない、包容力が本作にはあります。

近頃は、私も、ポリコレアレルギーをこじらせて、
多様性を押し付けるななどと、方方で毒を吐いておりますが。
本作の、この文脈なら、イレギュラーも受容する寛容さこそが、
社会や世界の進化をもたらすのだというメッセージも素直に受け入れられます。


上記のような捻くれ者の感想はさておきw
本作は、人とAIの関係といったトレンディなテーマから、
親子愛などの普遍的なテーマまで、
幅広い層に思い出となる要素が敷き詰められた王道娯楽作。

洋画離れが叫ばれる今日この頃ですが、
久々に洋画で世界の人々を一つにでき得る作品が公開されたと嬉しい気持ちになります。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・ドリームワークス・アニメーション

例えばディズニー映画『塔の上のラプンツェル』のランタンを上げるシーンなど、
後々まで語り継がれる作品には、アイコンとなり鑑賞者の心に刻まれる名場面があるものですが、
本作の場合は、サムネにも描かれている{netabare} 雛から育て上げたキラリが、ついに雁の渡りに参加して飛び立つのを両手を広げたロズが並走しながら見送るシーン{/netabare} が該当するのではないでしょうか。

あのワンカットだけで、描いた鳥・28,000羽超、羽の総数1億オーバーを費やしたという渾身の一撃。
私の胸にもしかと刻まれました。

圧倒的物量で押す力技だけでなく、ロズの瞳の“表情”など心情描写の小技も巧み。

ここまでならまだ4.5点なのですが、満点まで突き抜けたのは、
フォトリアル風と絵画調の使い分け。

リアルタッチで無機質なロボット・ロズの描写に対して、
島の動物たちや背景美術はマネ、モネなど印象派の画風も彷彿とさせる有機的なタッチ。
ロズが厳しい自然界で生きる内に、“生傷”も増え、年季が入り、
キャラデザの面でも有機的な野生の色に染まって行く。

科学と自然の融合と変化という作品テーマを、
作画、背景も体現しているのがお見事でした。

そのグラデーションを感知できたドルビーシネマ鑑賞。
追加料金に見合う価値は十二分にありました。


【キャラ 4.5点】
私が一番好きなキャラはキツネのチャッカリ。
弱肉強食の自然界をちゃっかり生き抜くキツネらしい、島でも嫌われ者の狡猾なキャラなのですが、
ロボットのロズとは、はぐれ物同士気も合うのか、
何かと気にかけてフォローしてくれる可愛い奴です。

思えば私が好きなディズニー映画の『ズートピア』でも、
キツネの詐欺師・ニック・ワイルドの相棒ぶりが作品を牽引していました。
キツネがキツネらしい海外アニメ映画に外れはないようです。

7匹の子供たちに{netabare} 死んだふり{/netabare} を仕込んで厳しい大自然を説諭する、
オポッサムの母親・ピンクシッポの子育て指南も毒が効いていてスパイシーでしたし。


使えないと思っていた奴が、いざという時役に立つというのも、
多様性を扱う映画ではお約束。
私も分かっていましたが、{netabare} 巨木を倒す無意味な行動ばかりしていると皆から笑われていたビーバーのパドラー{/netabare} が、
島の危機を救う鍵になるシーンはグッと来ました。

カッコいいと思ったのが、鷲のサンダーボルト先輩。
{netabare} キラリは小柄だが小回りは効く{/netabare} などと、
短所も長所と認めて、無償の激励をしてくる辺りに漢気を感じます。


【声優 4.0点】
日本語吹替版を劇場鑑賞。

メイン吹替キャストは俳優陣中心。

ロボット・ロズ役の綾瀬 はるかさんは、
過去に映画『僕の彼女はサイボーグ』にて人造人間役もこなしており、
心を獲得していくロボットの演技ならお手の物。

キツネのチャッカリ役の柄本 明さんは、
集団を斜に見るポジションから、徐々に溶け込んで来て、粋な言動をさせていく役をやらせたら、
卓越した演技力を発揮する役者さん。

雁のキラリ役の鈴木 福さんはドラマ『マルモのおきて』にて子役として一世を風靡した経験が、
子供からたくましい青少年へと成長していく過程を表現するのに重宝しますし。

この辺りの洋画アニメの的確なリサーチ力に基づいたキャスティング。
宣伝ありきで俳優・タレントのミスキャストをやらかしている、
一部の日本アニメ映画は見習って欲しいと返す返す思います。


そんな中、アニメ声優界からも、千葉 繁さんが雁の群れの長老・クビナガ役を好演。
若い奴を見守る落ち着いた語り口には円熟味を感じます。

種崎 敦美さんも、{netabare} ユニバーサル・ダイナミクス社の刺客ロボ・ヴォントラ役として登場。
無機質な声色で、心を得たロズをイレギュラーとして葬送いやwデータ抹消(デリート)を試みる無機質なボイスがハマってました。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当はクリス・バワーズ氏。
オーケストラ音源を前面に押し出し、高揚感のあるメインフレーズで大作感を醸し出す。
そのオケ音源を、BGMをコミカルシーンの効果音としても活用する米国アニメの伝統芸にも惜しげも無く使う。

劇伴はバックグラウンドに潜む方が好みの私にとっては、あまり好みの作風ではありませんが、
本作の物語、作画には、音楽に負けないだけのスケール感はありました。
実際、上記の鳥・28,000羽超の名シーンは、大迫力のオーケストラあっての場面だと思いますし。

あとは、ロズがお手伝いロボットのサービス提供をアピールする際に鳴り響く、
スタートアップBGMの押し売り感w
私は嫌いではありません。


主題歌にはグラミー賞・カントリー歌手・マレン・モリスを起用し必勝体制。
個人的にはED主題歌の「Even When I`m Not」よりも、
挿入歌「Kiss the Sky」が印象的。
空を飛ぶことがストーリーラインの軸となる本作にとって、
同曲は推進剤として機能していました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 13

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

今年ベストアニメ映画は決定しました…。嗚咽レベルで泣きそうになったのはいつ以来か。

 いやぁ〜もう今年ベストが出ちゃいました。予告を見た時点でこれ実際に見たらやべぇなと思ってましたが、もう中盤で既に泣き、クライマックスはもう嗚咽レベルの号泣でした。


 とにかく王道なキャラクターストーリーを見事に抑え、それでいて巧みにテーマ性も盛り込んでいくというワタシ好みをほぼ完璧にやっている!それだけで最高の一言。「ヒックとドラゴン」を超える作品がついに出来ちゃいました。


 なにより中盤のモンタージュシーンの正解+「ヒックとドラゴン」と同じ飛行シーンに最高のカタルシスを持ってくるという合せ技にはこの時点でもう完全にやられました。


 前々から考えていた、モンタージュを上手くやるにはその前時点で感情のセットアップが出来てなきゃいかんし、工夫ある努力パートなくちゃ意味ないよという私の考えを完全に裏付けてくれる正解を見せられては泣くしかない!。しかも、意外なあの人が助けてくれる展開まで足してくるなんてこちらを殺すために作られた展開かよぉ〜!!と唸らざるをえない。


 アニメーションの高揚が、音楽と、ストリートと、感情と呼応する。そんな単純な事がここまでのレベルに至ればこれほどに魂を震わせるのかと再認識しました。


 そういった基本を丁寧に積み上げるという普通なことを普通にこなすという最大の難事をこなしてるからこそ桁違いの映像もテーマ性もビンビンくる。


 ここまで自然の世界、動物をCGでこなすことを達成したことはなかった。更に、単なる現実の模倣を超えた飛躍も見事に成功していることもなかった。山火事のシーンをここまで美しく描けたのは、「長靴をはいた猫」でも見られたスパイダーバース的な表現力を取り込んだ結果の達成だろう。


 そして、テーマ性も単なるポリコレのおざなり的ないい加減さがない。親離れ子離れ、共存、異端こそが集団を救いうるという「フリー・ガイ」に通ずる綺麗事を超えた説得力がある。何故なら乗りやすい上に最高にしっかりとした物語の生きた言葉になっているから。


 とにかく今年これを超える作品はもう出ないだろうと思います。少なくても大規模な正攻法の作品では。興奮冷めやらぬのであと何回も見ると思います。絶対見逃せない一本間違いなし。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 9
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