アメリカでブラックユーモアなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのアメリカでブラックユーモアな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のアメリカでブラックユーモアなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.1 1 アメリカでブラックユーモアなアニメランキング1位
サウスパーク [SOUTH PARK](TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (92)
456人が棚に入れました
全米のケーブルTV局『コメディ・セントラル』の目玉番組であり、かわいい切り絵のキャラクターたちが過激な言動を繰り返す凶悪アニメ・シリーズ。雪深いサウスパークという町を舞台に、スタン、カートマン、カイル、ケニーの4人の小学生が過激なギャグを連発する。各話のラストでは、意外にも正当な道徳論を説いている。毎回残虐に殺されるケニーの無惨な姿が見どころの一つ。99年には劇場版アニメも製作された。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

クソアニメとはこういうことだ!。日本語吹き替え版が最高な海外作品の筆頭。

 日本のアニメは海外でも現在では人気だが、当初は色々規制がかかって大変、という話が日本にいても伝わっていた。


DBやセーラームーンですら規制がかかるなんて海外はアホなことやってるなぁ〜なんて思っていたところに本作と出会うこととなり、トンデモなさ過ぎて腰を抜かすほどに驚いた。こっちのが1億倍くらいヤバいやんけ!。


海外は、日本のようにエンタメとして色んな作品が大量生産されることはない。しかし、本作や「ミッドナイトゴスペル」のように日本では絶対作られないようなヤバいブツが作られる点が面白い。


本作はブラックユーモアの風刺作品としてまず紹介されるだろう。実際、実在の人物や会社名がバンバン出てクソミソにやらかしまくる点は、滅茶苦茶な領域に至ってまはやシュールの域である。しかし、本作の魅力はそれだけではない。


本作の魅力は実はキャラ萌えであり、そして衝撃のクソ馬鹿な下らぬ最低ワンダーワールドを構築しているところにある。


キャラ萌えとして、本作の最低キャラの中でも最低を代表するカートマンですら実は萌えどころを隠している。


いつも最低人間なカートマンだが、ぬいぐるみ遊びが趣味だったり(サイコな展開になるが)、人間にはもれなく酷いくせに猫を密かに大切にしてたり、実はヘタレな面が露出してきたりする。


長いシリーズを見ていると、どのキャラにも一面ではなく豊かな面が見えてくる。最低なシチュエーションが次々に繰り広げられるが、その根底にはキャラに対する愛情と上手さが隠れているのが伝わってくる。


個人的にはバターズが一番好きなやつである。最初はモブ状態であったが、徐々にヘタレ代表して数少ない純情ボーイとして存在感を増していった。そこから更に別のサイコな面も出てきたりするが、今やレギュラーの4人と同じくらいの存在感を放っている。カートマンと手錠で繋がれる、「手錠で繋がれた友情」な回はいつもはヘタレな彼の意外な一面が見える印象的な回だった。


そして本作の魅力であるクソアニメワンダーワールドな点である。


なにせ文字通り糞なキャラが登場するくらいで、本作は風刺アニメとして非常に知的な面も存在するが、同時に悪魔的なまでに下らないギャグの世界としても最高である。初期の定番だった、意味もなくケニーが死んじゃった!の流れや、映画ネタの回でも単にパロディーで終わらず、こっちの予想を遥かに上をいく展開を見せてくれる。


本作のクソアニメとして凄いところは、どうせクソアニメだから…的にいい加減に投げっぱなしにしたりはしない点にある。銀魂にも言えることだが、単に出落ち的な奇抜な展開を意味もなく繰り広げるのではなく、アホだなぁ〜と思わせつつ最後は一本取られる大人な仕事を見せてくれる。


アホなことでも大人な仕事を精一杯やっている人は、子供向けの世界と同じく評価され辛い世界でも素晴らしい生き様を見せてくれるなぁ〜と真に尊敬できる。


本作は長いシリーズだが、基本1話完結でどこからでも見れる。しかし、トランプ就任以降は現実のほうが異常事態だったせいか妙に真面目になっちゃって長い話になっちゃって正直残念だった。


しかし、Netflixで配信されている最新22シーズン(吹き替えを変えちゃったのは残念)では元の形に戻って良かった。温暖化現象をマンベアピッグという怪物に置き換えたアル・ゴア久々の登場の回はかなりの出来栄えだった。否定論者の人が滔々と否定論を喋ってる後ろでばんばんマンベアピッグに人々が殺されまくっている展開は流石のブラックさでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ペエ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

R指定、良い子は絶対に観ちゃダメ

 実在の著名人、政治家を笑い物にしたり、国家や国民性をからかったり、常識を超えた下ネタやかなり残酷な表現があったりと、よくもまぁこんな内容で10年以上も放送しているな~って感心します。

 このアニメは日本のどのアニメにも似てない。そういう意味では文化?の違いをはっきりと感じます。
 サウスパークがアメリカ文化の代表みたいに言ったら怒られるだろうけど、大人が本気で羽目を外せるところが日本人と違いますね。

 アメリカで現地の人と何故かサウスパークの話になって、それを機会に急激にうちとけた事がありました。
 その彼には作中に出てくるゲーム機Okama Game Sphereのオカマの意味を説明してあげたところ、えらく感心されました(笑)
 もし逆に外国人と日本の深夜アニメの話が出来たら、うちとけられるでしょうね~。
 アニメって凄い力を持ってますね!
 でもなるべくサウスパーク以外の話をした方がいいと思いますw

 15シーズンを観始めました。第一話はiPadの話です。・・・相変わらず残酷で下ネタで気分が悪くなるとっても酷い内容でしたwww
 他人にはまったく勧められません。

いやいや、そういうの大好物って方には、
公式HP http://www.southparkstudios.com/ で全話観られます。もちろんシーズン15も観られます。
ただ残念なことに英語だけです。日本語で試しに観てみたいなら、劇場版のDVDがAmazonで1000円切ってます。
これを観ると、どこの国も隣国との関係ってそんなに良くないんだなって思います。時事ネタがフセインなのでちょっと古いですが・・・なんとケニーの素顔が見られます!


投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

crNZt44002 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

項目の評価がわからない

中学生のころだったか少し観る機会があってその時は汚い、酷いアニメぐらいの印象しか残っていなかったけれど、十数年ぶりにseason8-1を観てクソ笑ってハマってで全話ぶっ通して観ました。
今では来シーズンを一番心待ちにしているアニメだったりする。
基本的に酷い内容ばかりだけど、そこで引いてしまう終わってしまう気がする。もろもろの差別であったり思い込みについては真面目に考えさせられたり。モルモン教の回での話の落とし方なんかは感心してしまった。なんというか意外なところで筋が通っています。

ある程度世の中の理不尽や不条理に触れてから観ると本当に楽しめるアニメかな、と思う。安易に知人にオススメすると人格を疑われそうなアニメでもある。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

69.5 2 アメリカでブラックユーモアなアニメランキング2位
怪奇ゾーン グラビティフォールズ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (18)
68人が棚に入れました
ディッパーとメイベルのパインズ兄姉は、夏休みの間だけ、オレゴン州のグラビティフォールズに住む大叔父さんのスタンのもとで暮らすことになった。

しかし、スタンは観光客相手に詐欺を働いており、その上2人が宿泊することになるスタンの家"MYSTERY SHACK"では、奇怪な事件がほぼ毎日発生するのであった。

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ブラックユーモア×ディズニーのコラボ 新ジャンルの開拓

個人的には好きな作品(なので、今回参考にならないかもしれませんw)

あらすじ
12歳の双子の兄妹ディッパーとメイベルは、グラビティフォールズという謎の多い町に住む観光客相手に詐欺を働いているスタン叔父さんと夏の間過ごすことになり、仕事を手伝ったりするようになる。
そんな中、「指が6本ある3の数字が描いてある奇妙な本」を拾ってしまう。
そこに記された超常現象やモンスターに好奇心をくすぐられ事件に巻き込まれたりするミステリーアドベンチャーコメディ

フィニアスとファーブやアメリカンアニメやディズニー好きならハマるかもしれない。
作画はアメリカ特有のキャラデザや絵のスタイルだけど慣れてしまえば楽しめる。
ブラックジョークが効いていて、「ホントにこれ、ディズニーなんですか?こんなことして良いんですか・・」と心配して聞きたくなるようなジョークもある。
伏線の貼り方が上手く、後になって「前にこんな伏線があったんだ!」と驚いた。子供にはアドベンチャーコメディ。大人には小さい頃の懐かしい夏の出来事を思い出しながら観れるブラックユーモアと少し奇妙でシンプルな心温まるストーリーに映るかもしれない。
大体前半は一話完結だけど、若干繋がってる。クライマックスは壮大に話が繋がってるので一気観推薦。

一話30分枠のシーズン2で40話ほど。海外ではクライマックスが相当盛り上がったらしい(いいなぁ・・!)
最終回も伏線は全てではないけれどだいぶ回収された爽やかなラストだった。
製作者がFOXに行ったらしく、続編は有りそうで無い模様だけど大きくなったディッパーとメイベルが見たい。というか、会いたい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

たぼろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

え、これ本当にディズニーなのか…!?

◯一言で表すと?

 『良い意味で』ディズニーとは思えない
 ストーリー展開の凄みがある。


◯このアニメの魅力は…

 展開は、SCPのような異常現象を相手に、双子の子供が
 周囲を巻き込みつつ、『なんとかするアニメ』です。
 面白い…というのは、どんな作品でも同じですよね。

 この作品の突出した魅了は、
 「ほぼ全ての伏線を、必ず回収して物語が進んでいく」という点です。
 
 なんとなくあのシーンに写り込んでいた"アレ"が後々重要な役割になっていたり、
 ちょっとした下らない言動が、後で重要な展開の引き金になっていたり…と
 誰もが予想しなかったものが、2周目に見返してやっと気づくものまであります。

 もちろん、ギャグ路線もかなりお気に入りです。
 OP曲だって、かなり気に入ってます。

◯お気に入りキャラクターについて

 どのキャラクターにも個性があり、最初から最後まで、個性がキープされてます。
 私は、そのなかでもスタン大おじさんが好きですね。

 最初はただの悪役堅物オヤジにしか見えない大おじさんですが、
 物語が進んでいくと共に
 バカで、客を騙すほどお金に目がなくて、自分勝手で…
 でも実は誰よりも寂しがり屋で、やさしくて、家族思いで…
 そんな大おじさんが作品では大好きです。

◯最後にひとこと

 海外初のアニメですが、日本語化がうまく出来ており、見入る程面白いアニメです。
 「カートゥーンアニメはちょっと…」という方!
 私もそうでしたが、このアニメを見れば「ちょっとナメてたな…」となりますよ!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

心底に来るアニメ切望 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

(一部レビュー文章を訂正しました。)京アニのユーフォニアムとは逆のカラーのアニメ。

グラフォ自体の評価は特にカートゥーン系のファンサイトに詳しく解りやすく書いていますので、私も同感の上、高評価の点数でのレビューで割愛させて頂きます。
で、何故このカートゥーンを私がお気に入りにする程に心底からとても好きになった一番の訳ですが、これは京アニのユーフォニアムのレビューに書いた通りに、久美子達サイドはどんな犠牲を払ってまで勝利や頂点に向かっていく為に多くの衝突や葛藤が起きてまであくまで貪欲にシビアに向かっていたのに対して、ディッパー達側は正に全く逆で例えそれが大きな成果を犠牲にしてまで(特に家族)愛を優先に決断して行動して行くのが個人的に強い共感を感じたからです。(まあ、グラフォの場合はディズニー製作とは思えない位のブラックユーモアも満載だったのも私的にどツボに来て気に入ったと言うのもありますが…笑。)
ですので一昔前に物語が完結した今でもグラフォは私にとって強い共感の想いを感じさせる一番お気に入りのカートゥーンである事は間違いありません。
最後に一言。やはりグラフォの続編が観たい!!原作者のアレックスにお願い!!グラフォの続編制作をどうか実現して欲しい!!あの独特の世界観とブラックユーモア、そして私的に尊いと思わせる位な家族愛が出されて描くコメディありミステリアスありの冒険アクションをやはりまた強く観たい!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

72.0 3 アメリカでブラックユーモアなアニメランキング3位
ザ・シンプソンズ(TVアニメ動画)

1989年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (46)
305人が棚に入れました
1989年に開始したアメリカの長寿アニメシリーズで、今までにもエミー賞などの受賞履歴を持つ。ブラックユーモアや風刺を交え、社会派ドラマや家族愛、政治など幅広いテーマを題材としているホームコメディーだ。実在の俳優やミュージシャンなどもゲストで登場している。どこかにある街スプリングフィールドで生活するシンプソンズ一家。ぐうたらなダメ親父ホーマーや、いたずら大好きの長男バートら一癖も二癖もある連中のため今日も街は大騒ぎに。

ブランドン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アイカランバ!!

2011秋にシーズン23が米国で放送予定。
世界中で放送されギネスにも認定された
ザ・シンプソンズですが

「今から観ても長そうだから大変!!」
「某ドラマみたいに引っ張り続けてるんだろ?」

ご安心下さい。シンプソンズはサザエさんと一緒です。
1話完結なので設定だけ覚えればどのシーズンにも
対応できます。

●主要登場人物
ホーマー・シンプソン
一家の主。いい加減な性格でいつもトラブルを引き起こす。
キレやすく「地元の瞬間湯沸かし器」と呼ばれることも。
ものすごいバカ。異常なビール好き。原発勤め。

マージ・シンプソン
ホーマーの良き妻。家族をまとめる為、日夜奮闘している。
常識人だがぶっ飛んだエピソードも多数ある。

バート・シンプソン
小学4年生の長男。超イタズラっ子。
国際問題に発展するような事件も「ちょっとしたイタズラ」と
言いのける。

リサ・シンプソン
小学2年生の長女。父や兄に似ず頭がとても良い。
成績は常にトップクラス。
ホーマーやバートのせいでトラブルに巻き込まれることもしばしば。
優秀故友達がいない。

マギー・シンプソン
1歳の次女。
かわいい。

コメディアニメであり家族をテーマにしたエピソードが
主になります。
しかし投げっぱなしのオチで終わる回も多数あり、
オチ後にスタッフロールが流れると「えっ!?お終い!?」
と笑かしてくれます。
シーズンを重ねる毎にブラックユーモア満載になるので
そういうのが好きな方は是非!!
でもグロいギャグもあるから注意して下さい。
「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろ!」的な。
年に1回放送される「ハロウィーンスペシャル」は
こんなシーンしかありませんw
さすが米国と言わざるを得ません。

そしてゲストキャラが本当に豪華です。
リチャード・ギア、メル・ギブソンなどのハリウッドスターや
レッチリやU2、Green Dayなどのアーティスト達。(Green Dayは映画で出演)
もはやシンプソンズ出演は一種のステータスになっているのです!!
でも話の中でボコボコにされたりする方もいます。
スターの懐の深さに感服!!

ちなみに吹き替え声優陣は大平透など超大御所!!
ですが声優の評価は4点にしています。
映画であんなことにならなければ…
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

負け猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

色々な所から怒られてそうwww

ブラックジョークアニメ^^

途中で断念というか、シーズンがいくつもあり1話完結モノなので
TVで放送してたら見るというスタイルでしたw

内容は
狂った町で狂った家族が楽しく暮らすアットホームドラマ仕立てアニメです。

一見まともそうなキャラでもどこか狂っていたりと、
大体の登場キャラは頭がイカれており、行動から言動までおかしいです。

非常にアメリカらしいブラックジョークの多いアニメで
日本ではみられないような過激な笑いを取りに来ます。
また、バート(息子)が大好きな作中のアニメで
トムとジェリーをパロったイッチー&スクラッチーも結構な見物です。
(グロ注意ですけどね^^)

吹き替え版を見ていたのですが
ホーマー(父親)の驚いた時の声は独特で楽しいです。
「ドォッ」←こんな感じ

最後に耳にした話では何か制作上の問題で新シーズンが作れない状態だとかw
(確か声優のギャラが高すぎてとかだったかな?)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

カーチス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

子供も大人も楽しめる大衆アニメ

この作品に出会ったのはまだ自分が小さい頃でしたが、数々のブラックなネタに衝撃を受けたのを覚えています。
中には家族愛をテーマにしたハートフルな話などもあるのですが、やはり楽しみなのはそのドタバタコメディ。
笑いのセンスなどは流石だなと思う部分もありました。
当然アメリカンジョーク等も多々出てくるので好みは分かれると思いますが(笑

海外のアニメなので字幕翻訳と吹き替えの表現にかなり誤差があったりするのですが、そこもまた両方楽しんでみるのもいいですね。

ちなみに後半になるほど内容や表現が大衆向けになっている気がするので、狂気に触れてみたい奇特な方は初期の話を視聴してみるのもいいかもしれません(笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

64.5 4 アメリカでブラックユーモアなアニメランキング4位
怪盗グルーの月泥棒 3D(アニメ映画)

2010年10月29日
★★★★☆ 3.8 (37)
165人が棚に入れました
世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。監督は、共にこれが長編デビューのクリス・ルノーとピアー・コフィン。 大泥棒グルーの生きがいは、世界をあっと驚かせる物を盗むこと。そのために、バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン"を従え、涙ぐましい努力を続けていた。そんなある日、ピラミッドが盗まれ大ニュースに。悔しがるグルーは、負けてなるものかと、月を盗むことを決意する。ところが、宿敵ベクターの横やりで作戦失敗の危機に。そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹、マーゴ、イディアス、アグネスを利用することを思いつく。こうして三人を養女に迎え入れたグルーだったが…。

声優・キャラクター
スティーヴ・カレル、エルシー・フィッシャー、ジェイソン・シーゲル

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

月を盗むぞ!

イルミネーション・エンターテインメント製作の
「怪盗グルー」シリーズの第一作目。

2010年公開です。

ミニオンが有名なのですが、
主人公は、グルーです。笑

90分ほどの作品です。


● ストーリー
世界一の悪党を目指すグルーは今、
“月を盗むこと”を目標にしていた。

バナナから生まれたミニオンたちや
サイエンティストのネファリオ博士と共に、計画を進めていた。

しかし、計画に必要な“縮小ビーム銃”を
新人悪党のベクターに横取りされてしまった。

クッキーの注文でベクターの家に出入りする三姉妹を見つけたグルーは、
彼女たちを利用することを思いつく。

養護施設から三姉妹を引き取り、共に暮らす。
果たしてグルーは、ビーム銃を取り返し、月を盗むことができるのか?


子どもも大人も楽しめる作品だと思います。

“月を盗むこと”というゴールに向けて、
やらなければならないことがはっきり示されているので、

子どもにもわかりやすいと思います。

いろいろな展開や要素があって、
長時間でも飽きない構成なのは、いいです。

だけど、ラストはあっけなく感じました。

月泥棒よりも、途中から三姉妹とのあれこれの方に
物語の主軸が動いたからかな。

月を盗む、なんて夢があっていいゴールだと思うけど♪
私もどうやって盗むのか、ちょっとわくわくしました^^

子どもには月泥棒を、
大人にはグルーと三姉妹の絆を。

世代によって
面白いと感じたり心に残ったりするシーンが違うかもしれませんね。


● キャラクター
ミニオン。集団を指すときはミニオンズ。
バナナから生まれた生物らしいです。

だからバナナが好きなの?共食いww

黄色くて、言葉は彼ら独自の言語を使い、
一生懸命だけどどんくさくて、でもめげないから憎めない♪

面白いことが大好きで、
いざというときにはすごい力を発揮する♪

おバカなところも含めて、
なんといっても彼らがかわいい♪

私はミニオンの走り方がツボでしたw
ちょこちょこ~と走るのが、かわいかったw


怪盗グルー。

悪党らしく、冷たいシーンもたくさんありますが、
結局はいい人という描写に落ち着きます。

三姉妹が改心させた、というよりも、
元からそんなに悪い人という印象はなかったな。

笑福亭鶴瓶さんが演じてますが、
初めて見た時からどうもこの棒読みが苦手で…。

演技が悪いのか、関西弁が悪いのか、

初めて見た時に感じた気持ち悪さは、
作品を観終わっても消えませんでした。


グルーのライバルになるのが、怪盗ベクター。

こいつはすごいのか、バカなのか、わかりません。笑

ここぞというときにヘマばかりして、
グルーにとってもベクターにとっても、
お互いの活躍する機会をぶっ壊していましたw

まあ、緊張感が長く続かず、
あっさり次のシーンに進めるという点では、プラスだったのかな。笑

今ひとつ輝き切れないキャラだったように思います。


● 音楽
テレビ放送で見た時には主題歌等は流れなかったのですが、
調べてみると日本語版の主題歌はRIP SLYMEが担当していたそうですね。

「Good Times」という曲を、
電気グルーヴの砂原良徳さんがアレンジしたものが使用されたそうです。

聞きましたが、他の洋楽からも浮かず、
かっこよさでも負けない一曲でした♪


● まとめ
今やミニオンが有名すぎますが、
主人公はグルーなのですね。笑

ミニオンがかわいかったので、
もっと活躍が見たいな♪

一家に一匹ミニオンがいても癒されそうですが、
彼らの場合は、集団でうじゃうじゃいるからかわいいのかもしれませんw

私には個体の見分けがつかなかったけれど…。笑

大人と子どもが一緒に楽しむには、
うってつけな作品だと思いました^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世紀の大泥棒グルーと3人の少女達との交流を描いたハートフルなコメディ。

あにこれのあらすじ
世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。監督は、共にこれが長編デビューのクリス・ルノーとピアー・コフィン。 大泥棒グルーの生きがいは、世界をあっと驚かせる物を盗むこと。そのために、バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン"を従え、涙ぐましい努力を続けていた。そんなある日、ピラミッドが盗まれ大ニュースに。悔しがるグルーは、負けてなるものかと、月を盗むことを決意する。ところが、宿敵ベクターの横やりで作戦失敗の危機に。そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹、マーゴ、イディアス、アグネスを利用することを思いつく。こうして三人を養女に迎え入れたグルーだったが…。

感想
とても面白かったです。怪盗グルーシリーズの1作目。今作以降も続編やスピンオフが作られています。イルミネーション制作。
グルーの悪党キャラ、吹き替えの鶴瓶さんの声もよかったですが、バナナから作られた不思議な生き物ミニオンたちの仕草も可愛かったし、三姉妹のマーゴ、伊ディアス、アグネスとの生活も微笑ましかった。そのうえすごい科学技術を持っているグルーが盗むために作るメカなども興味深かった。
悪党のグルーが三姉妹と触れ合うことによって徐々に優しくなっていくのもよかった。
家族で観られる、ハートウォーミングな映画でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

若干ひっかかる場面もあったが十分楽しめる作品

グルー役の笑福亭鶴瓶の声の演技は関西弁も含めて意外に良い感じで、ストーリーも王道かつ主人公のツンデレぶりを楽しめる良作なのですが、どうも家族向け映画としてひっかかるところがあります。

ひっかかる部分は子どもたちがちっとも反省したり、謝るシーンがないこと。
作中で子どもたちは、グルーのいいつけを守らずに研究所に入り込んだり、部屋をめちゃめちゃにしたりします。それにも関わらず、ごめんなさいと謝るシーンがない。一番年上のお姉さんのキャラでさえ、だって「退屈なんだもの」という始末。これには子どもの扱いを知らないグルーのほうがよほど常識人に見えます。
さらに遊園地のシーン。理不尽なゲームでお金を巻き上げるお店をグルーはふっ飛ばしふっとばすのですが、それに対する子どものセリフが「今のって最高」。

大人向けの映画だったら手を叩いて喜ぶようなシーンだし、特にひっかからないのですが、本作は小さな子どもも観るであろうファミリー映画なのでどうかな?養護施設のおばさんが結局痛い目に会ってないのも残念。
敵キャラが普通にwiiで遊んでいたり、何気にGru-Ray Discというのがあったりする小ネタが微笑ましくて好き。音楽も印象にのこりました。不満点はありますが観終わって十分面白かったなと言える作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

70.2 5 アメリカでブラックユーモアなアニメランキング5位
インクレディブル・ファミリー(アニメ映画)

2018年8月1日
★★★★☆ 3.8 (32)
208人が棚に入れました
悪と戦い、人々を守ってきたヒーローたち。だが、その驚異的なパワーに非難の声が高まり、彼らはその活動を禁じられていた------。
 そんなある日、かつてヒーロー界のスターだったボブとその家族のもとに、復活をかけたミッションが舞い込む。だがミッションを任されたのは――なんと妻のヘレンだった!留守を預かることになった伝説の元ヒーロー、ボブは、慣れない家事・育児に悪戦苦闘。しかも、赤ちゃんジャック・ジャックの驚きのスーパーパワーが覚醒し・・・。
 一方、ミッション遂行中のヘレンは“ある事件”と遭遇する。そこには、全世界を恐怖に陥れる陰謀が!ヘレンの身にも危険が迫る!果たして、ボブたちヒーロー家族と世界の運命は!?

 本作は、『Mr.インクレディブル』(04)で世界中を魅了した、ボブたちヒーロー家族に再会できる作品でもある。監督は、『Mr.インクレディブル』をアカデミー賞2部門(長編アニメーション映画賞、音響編集賞)受賞に導き、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)など実写アクションにも手腕を振るうブラッド・バード。

 笑いと驚きに満ちた、一家団結アドベンチャー『インクレディブル・ファミリー』。この家族が、スカッと楽しい夏を連れてくる!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

パパよ、これがワンオペ育児だ。

スーパーヒーロー禁止法に象徴される、
異端者への風当たりに直面する超能力家族の奮闘を描く、
ピクサー映画13年半ぶりの続編。

基本的な構図は前作と同様。
外の世界に出てヒーローの居場所を取り戻しつつ、
内なる家事、育児に対応する内外二正面作戦。

ただ、一作目と違うのは、成り行きで、
外の仕事に打って出るのがママで、
家庭を守るパパと立場が逆転したこと。


イラスティガールの活躍を満喫したい方には良い構成だったと思います。
今回も良く手足が伸びておりましたw
力技で押す夫・インクレディブルに比べ、
伸縮自在でパラシュート化もする妻の特性、
体得した様々な乗り物スキルからは、
スタントなど多彩なシーンが展開。

さらにバリエーション豊かになった他の能力者との絡みで発揮される、
能力バトル、連係プレーの動きを遺憾なく発揮した
CG作画はパワー十分で、鑑賞者に豪華なヒーロー体験を提供してくれます。


一方、家を守ることになったパパに立ちはだかるのは、
末っ子の赤ん坊・ジャック=ジャック。
ヒーロー界でも稀有なマルチスキルから繰り出される
オテンバぶりは天才的過ぎて予測不能w

奔放なベビーの行動に、劇場観客席のお子様から歓声が上がる中、
振り回されるパパはやつれていくばかりw
さらには繊細なお年頃の長女のトラブルまで複合的に絡んで来て、
事態はこじれる一方……。

そもそも、何が問題だったかすら分らなくなる。
単独主夫業の苦難が凝縮され、いたたまれなくなりますが、
ここで挫けたらスーパーヒーローの名折れ。
家族の底力が発揮されるのはここからです。


シリーズの発端からして、
訴訟社会や、マイノリティといった社会問題との接点を感じる本作。
続編でも女性の社会進出などを内包して世間をチクリと刺激。

前作よりヒーローを取り巻く環境は前進してはいますが、
他方でスーパーヒーローに対する人々の過大な依存と幻想に対しては、
敵キャラを通じて釘も刺して来ます。

童心に爽快感を残しつつ、大人の頭にもしっかり課題を積んでいく。
十年経っても相変わらずインクレディブルはインクレディブルでした。


ところで、複雑化した家庭問題に煮詰まったパパが、
{netabare}最後に当てにしたヒーロー用スーパースーツデザイナー・エドナ。
彼女が発明した赤ん坊が次に何をしでかすか専用衣服から読み取り、
端末で可視化するシステムが画期的でした。

これ……スーパーヒーロー限定と言わず、全世界の子育てに悩む親御さんのために、
是非とも一般向けに改良&販売しましょう!{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

家族が一つになるとき

 始まった少し後から、スピード感あふれるヒーローアクションが、凄かったアニメだったです。ヒーローアクションという題材の中に、家族というものの大切さを見せてくれた、正に異色のアニメだっと思うです。
 吹替版、字幕版で見たです。

 ヒーローが認められない法律のある世界の中で、悪者から町を守ることだけを考えて生きている、家族の姿は良かったです。

 その中において、支援者の手を借りて、働く母親の姿があったり、娘のためにしたことが仇となったり、子育て育児に追われ父親の姿があったり、両親を助けるために活躍する子供たちの姿が、印象的過ぎました。

 非常に個性あふれる親子で、ハラハラしたり、可笑しかったり目が離せない展開だったです。

 進み方は単純のようにも見え、よくこんな事が次から次へと起こるなぁという出来すぎた進行に思えたけど、親子で見に行って楽しめるアニメだと思うです。

 全体的にイラスティガール(ママ)の活躍が、冴えていたです。物語の進行上の成り行きで働くことを決意し結果を出していくのだけれども、ルフィーと同じ能力を持つ彼女は最高だったです。
 優れた洞察力にもたけ、それが悪者の黒幕の核心に迫りすぎたため、捕らえられ利用されてしまうほどだったです。
 人を助け、悪者と戦う姿は、非常にスリリングで良かったです。また悪者を叩きのめすだけではなく、何を言われたとしても、命を見捨てない姿勢は、私の知ってきたヒーローの手本だったと思うです。

 Mr.インクレディブルは、ヒーローとして活躍するだけでもなく、父親として家族のために何ができるのかを、日常を通して見せてくれたです。

 ヴァイオレットも思春期の女の子みたいで怒りっぽかったけど、家族が好きなんだなぁというのを最後にも見せてくれたです。

 ダッシュもジャック・ジャックも元気いっぱいで、いい味出してたです。ジャック・ジャックの愛嬌振りまく姿には、赤ちゃんらしい可愛さがにじみ出ていたけど、インクレディブル ファミリーでなければ、手に負えないと思ったです。

 終盤の海上での活躍は、手に汗握る展開で、Mr.インクレディブルの体を張った活躍も見所です。

 結果よし、スリル満点「これでいいのだ!」でしたです。吹替版の声優さんも役になりきっていて素晴らしかったけど、英語はあまりわからないけど、字幕版も捨てがたいものがあったです。これ、私なんか好きです。また見に行ってもいいかなぁです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

上手くまとまってる。

前作からなんと14年後に続編を作るという、当時6歳の子どもならば立派な20歳の成人である。いやはや、ハリウッド映画の気の長さというものはすごい。

世界初のスーパーヒーローであるスーパーマンがコミックに登場してから今年で80周年であり、記念の年でもあるが、アメリカのスーパーヒーローブームは留まるどころか、勢いを増してユニバース化し、年に10本以上のスーパーヒーロー映画が軒を連ねるようになった。興味のない人にとってはどうでも良い話かもしれないが、

この「インクレディブルファミリー」も同様に観ていて非常に楽しい。

超能力は誰しもが一度は夢見たことあるだろう。空を飛んでみたい。。とか、ケタ違いのパワーを身につけたい。。とか。。透明になりたいとか。。なんでも良いが、そんな夢を叶えさせてくれるのが日米ともにコミックの世界ならではである。

本作は続編ながら、手抜きせずにアメリカンスーパーヒーローもののパロディーを織り交ぜて「サザエさん」的なお茶の間コメディに仕上げたという意味では非常にライトでポジティブなアニメーション映画だった。

さすが、ピクサー。外さない安定のクオリティである。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
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