お姫様で音ゲー原作なTVアニメ動画ランキング 1

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64.5 1 お姫様で音ゲー原作なアニメランキング1位
SHOW BY ROCK!!# (第2期)(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (123)
614人が棚に入れました
シアンが去った後、平和な日々が続いていたMIDICITY。だが、音楽を殲滅しすべてを支配しようとする「闇の女王」の出現により、かつてない最大の危機が迫っていた。————— 一方、現実世界に戻ったシアンこと聖川詩杏は、学校の音楽活動でグダグダと悩んでいた。ふとした瞬間、MIDICITY での楽しかった日々を思い出す詩杏。そんな彼女の元に、得体の知れない何者かが迫る。シアン達の運命やいかに!?—————

声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、沼倉愛美、佐倉綾音、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、早見沙織、松井恵理子、潘めぐみ、宮野真守、村瀬歩、逢坂良太、日高里菜、茅野愛衣、五十嵐裕美、村川梨衣、うえだゆうじ、小林裕介、八代拓、筆村栄心、沢城千春、野口瑠璃子、田中あいみ、木戸衣吹、黒田崇矢、吉野裕行、沢城みゆき、高野麻里佳、小池万瑠美、高坂知也、古木のぞみ、佐々木義人

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シアン…Come back to Midicity again.

この作品の原作ゲームは未プレイですが、アニメ1期とショート1期が先行しているので正直原作がゲームである事をすっかり忘れていました。
内容的には1期の続きではないので、2期から見ても問題無いと思いますが、1期から進化を続けるキャラデザを比較したり、特定のキャラへの思いれを大切にされる方には1期からの視聴をお勧めします。

1期ではゲームの世界であるMIDICITYに引きずりこまれ、そこで「プラズマジカ」の一員としてデビューしたシアンはバンドのメンバーと共に様々な困難を乗り越えながら成長していく様が描かれていました。

でも、まさかシアンが再びMIDICITYに召喚されるとは嬉しい誤算ですが、前期と違って今回は序盤からきわめて状況が芳しくないんです。
何でも闇の女王が襲来したとかで、MIDICITYは危機的状況に直面していました。

シアンが呼び出されるという事は、ロックな音楽パワーをMIDICITYが必要としているから…
そしてこの展開は序盤からアツアツでした…

これまでプラスマジカは、チュチュ、レトリー、モアの3人グループでした。
だから3人での音楽活動は彼女たちにとって本来あるべきバンドの姿…
でも一時的とはいえ、シアンの加入でプラスマジカは4人組になった…
住んでいる世界が違うから、もう会えない事くらいみんな分かっています…
それでもふと我に返ったり、物事に行き詰ったりした時に、4人で様々な困難を乗り越えたあの頃をどうしても思い出してしまう…
そして会いたいと思ってしまう…
決して叶わない夢だと知っていても心の中で思う事だけは自由だから…

でもそう考えるのって決して一人じゃないんです。
だってみんなで一緒に乗り越えたんですから…
そしてみんなの思いがシンクロしたその先には…
こういう展開…大好物です。

MIDICITYの危機…とはいえ、この作品の肝である適度な緩さは2期でも健全です。
むしろ2期目になって精神的に一回り大きくなったキャラが増えたのではないでしょうか。
今期はプラスマジカを取り巻く周囲にもしっかりスポットライトが向けられていたと思います。

クリティクリスタのロージア…1期では自分の弱さにつけ込まれ大変な騒動への発展しましたが、人一倍反省していて改心していました。
そんな彼女は今期で更なる成長を遂げることとなるのですが、これは見てのお楽しみです。

そのほかシンガンクリムゾンズのアイオーンの過去や、モアは超VIPなお姫様だったりと様々な事が明るみとなる訳ですが、尺の関係上、その分ばっさり切られたバンドもありました。
一番残念だったのは、1期でイチオシだったダル太夫率いる「徒然なる操り霧幻庵」が殆ど登場しなかった事です。
確かに大いなる目的のために動いていたので仕方なかったのかもしれません。
けれど演奏している姿を見たかったのが本音です。

一方、個人的に大好きだったのは6話後半から7話…
プラスマジカの新曲にまつわるお話です。
痛い位に感じるみんなの優しさ…
もう時期的にはレッドゾーンなのに、耳にする台詞は「いたわり」ばかり…
そして極め付けはこの一言…
「キングさん…私、分かったよ…。私の音楽の神様はね…いつも、いつも傍にいたんだよ…」
私もシアンと一緒に号泣です…

様々な成長を経て生まれた音楽の力は、どこまで闇の女王と渡り合えるのか…?
そしてMIDICITYを巡る戦いの顛末は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

オープニングテーマは「ハートをRock!!」
エンディングテーマは「My Song is YOU !!」
どちらもプラズマジカが歌っています。
この楽曲ってワルキューレにもひけを取らないクオリティだと思いました。
特にオープニング…歌詞の合間に合いの手が入るのですが、その合いの手もハモっているように聞こえるんですよね…
合いの手って歌ではないのでハモるのは至難の業だと思うのですが…
どちらもカラオケで挑戦済です。

1クール12話の物語でした。
ショートのレビューでも記載しましたが、作画のクオリティは確実に向上しています。
オープニングで曲に合わせてシアンがニコニコ笑顔でツイストっぽく踊っているシーンで、シアンに色々と持っていかれてしまいました。
シアンが三度MIDICITYへ…というのも展開次第では有りだと思います。
もし続編が制作されるなら絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期目よりもロック。そしてもしかしたら作中演奏も多い…?

『SHOW BY ROCK!!』(1期目)に引き続きの2期目。新キャラ以外は紹介する気はなさそうなので1期目を観てから本作を観ましょう。

MIDI CITYやミューモンたちの設定は前作と変わらずなので、そのあたりについては1期目のレビューをどうぞ。プラズマジカ、シンガンクリムゾンズ、クリティクリスタ、徒然なる操り霧幻庵、トライクロニカの面々は1期目から継続して1話目から登場してました。

新バンドのバッドヴァージンロジック(BVL)はなかなか良かったです。本シリーズは1期目でミューモンの3DCGによる各バンドの曲演奏場面も気に入っているので、本シリーズも楽しみにしていました。ただ、全話の演奏シーンを振り返ってみると、ミューモン形態での演奏シーンはあまり多くはなかったですね。

とりあえず、第1話で主人公のはずのシアンがなかなか出てこなくてびっくりしました。

「世界の危機」に関しては1期目以上にシリアスなはずなんですが、様々な問題とその解決について1期目よりもより「ロックバンドあるある」な感じがして楽しいです。

ミューモンの3DCGは減ったように思うんですが、1期目がともするとただのバトルアニメになりかけていた感があるので、より「ロックバンド」という設定が活かされている2期目の本作のほうが個人的には観ていて面白いです。

ただ作品の出来を論ずる上での「物語の評価」となると、たぶん1期目より低い評価になるかなあ…。

結局「世界の危機」はバンドに訪れるトラブルのひとつとして味付け程度になっていた気がしますが、たぶん本シリーズはそういう作品なんでしょう。

プラズマジカによるOP/ED両曲は好きです。またどちらも背景アニメーションはかわいさにあふれています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

音楽は死なない。

原作ゲームアプリは未プレイ。

当初、{netabare} いきなり話が宇宙レベルに飛躍したり、
巨大人型ロボットだったりwタイムリープだったりw惑星ぴゅるだったりw{/netabare}
大がかりすぎて音楽アニメとして原型を止めるか不安でしたが、
終わってみれば、音楽アニメの二期として無難に着地した印象。

大風呂敷が広げられる中、相変わらずどーでもいいことで熱く語り合っている
シンガンクリムゾンズの中二病?日常トークに再会できた時は、
まるで実家に戻った時のような安心感がありましたw
やはり中二病?をこじらせていて、故に、
何を言っているのか今ひとつよく分かりませんがw

シンガンの予定調和を見て、私もようやく作品と折り合いが付いた感じ。
シンガンのメンバーは物語でも{netabare}キーとなるキャラと意外な人脈がありましたし、
アーティスト魂も見せ付けてくれましたね。{/netabare}
尊氏は家畜ではありませんが、何かこう……ありがとうございます。


音楽の力を説き直すシナリオはベタではありました。
けれど、ふと現実の日本の音楽業界を見渡せば、
{netabare} 賞レースで札束が飛び交った疑惑が浮上したり、事務所内紛だったり……。
禍々しいダークオーラーがもうもうと立ち籠めていますw

私のメロディシアンストーンも穢されそうな、
それこそ誰かが「ウタヨノコレ」とでも叫ばなければ、
真実(まこと)の歌など消えてなくなりそうな、
師走の今日この頃ですが……

それだけに本作の陳腐ながら真っ直ぐな音楽への想いは、
思いの外、深々と私のハートに突き刺さりました。

無闇に人気を金で買い漁る行為が何故、音楽を汚すのか。
メンバーの絆が音楽にとってどれほど重要なのか。{/netabare}

本作は音楽の力について率直に物語ってくれていると思います。


最後の展開。{netabare}かつてのライバルも交えて全員演奏でラスボス浄化。
これもまた基本に忠実な続編シナリオですが、
(ただし、 {netabare}社長型ロボット兵器特攻は斜め上でしたがw{/netabare})
色んなしがらみや枠を越えて、みんなで歌のパワーの再確認するっていいな。
と私は素直に思えました。

現実の音楽業界でも東日本大震災後にチャリティーで
アーティスト大集結の流れ等がありましたが、
こうした企画もメロディシアンストーン浄化には有効かと思います。

阪神淡路大震災後にあったジャニーズのJ-FRIENDSみたいなスペシャルユニット、
またやればプラスにはなるとは思いますが……難しいかな(苦笑){/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18
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