studioぴえろアニメOVAランキング 4

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのstudioぴえろ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月27日の時点で一番のstudioぴえろアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.9 1 studioぴえろアニメランキング1位
エリア88(OVA)

1985年2月1日
★★★★☆ 3.9 (44)
252人が棚に入れました
大手航空会社である大和航空のパイロット候補生・風間真(かざま しん)は、社長の娘・津雲涼子との結婚も決まり、その将来を嘱望されていた。だが、同期のパイロット候補生で親友・神崎の策略により激しい内戦の続く遠く中東のアスラン王国の傭兵部隊へ送り込まれる。そこは地獄の最前線-作戦地区名エリア88。除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。真は日本へ生還するのが目的とはいえ、戦闘機乗りとして敵戦闘機の撃墜によって得られる報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく。その長い戦いの中での数々の出会いにより、真はさらに複雑な運命へと導かれることになる…。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ここはエリア88、地獄の一丁目だよ、これ以上どこに落ちろというんだね?

黒歴史にしたい深夜アニメ版と違いこちらはすばらしい原作リスペクト。
アニメアレンジ。
大御所声優さんもなんか若い。
当時連載中の作品のため?物語は未完です。

原作が少年漫画というか時代というか、英国面も真っ青のトンデモ兵器が登場してきたり、んなアホなって展開もあったりするんですがこれを一切排除してスパルタンな作品になっています。
それでも軍隊としてはとてもありえない多彩なエリア88の兵器達は健在。
軽戦大好きな渋い趣味の主人公、どっからもってきたんだタイガーシャーク、でてこないぞドラケン。

原作は初期の一話完結の頃と中二心をくすぐる基地の調達⇒ラストが好きです。
近年の萌えミリの流れからちゃんとしたリメイクをつくってほしいのですが・・。ダメか・・。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 11

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これはアダルトビデオ たぶん女性には理解できないと思う

どうも原作ファンですー。

あにこれのサムネが平成TV版になってますが、こちらは昭和OVA版レビューになります。
3巻で構成されています。

まず概要を説明すると民間航空のパイロット候補生として訓練を完了しつつある主人公風間はある理由で中東の戦場へと送られ、傭兵戦闘機パイロットとして戦闘に参加する羽目になるお話です。
男性が持つ闘争本能を刺激されるハードボイルドの物語です。

ここで言う闘争本能とは仕事で上手くやってやろう、とかそういう事ではないです。
文字通り敵を殺傷して自らは生き残り、大切な物を守ろうとする本能の事です。
社会生活を営む上でこの様な男性の闘争本能は普段封印されています。
物語の登場人物も平和な生活から突如として戦場に立ち、また戦場から平和な生活へ戻り苦悩し続けます。

我々成人男性はこの様な物語を観る事で普段封印され抑圧された闘争本能を慰める事が出来るのです。
つまりこれはエロビデオの機能と同じなのです。

多分男性には誰でも理解できる結末の意味などは女性には難解なんじゃないでしょうか。


さて、原作は新谷かおる氏のコミックです。
このネタは2度に渡ってアニメ化されています。
私の評価は、
原作コミック>>>>>平成TV≧このOVA
です。
この様な順位づけの私は少数派です。

まず、平成TV版を高評価する人が殆どいませんが原作ファンの私に言わせるとどっちもどっちなのです…。
原作のネタバレも極力避けますが原作は上記のハードボイルドに加え、命の根源にまで迫った一大スペクタクルでした。
両アニメ版は戦争はただの舞台装置として機能しますが原作ではこの戦争の推移も描き切っています。
一方原作は戦闘機などは実在の物が登場しますが、それに加えて超SF的な荒唐無稽トンデモ兵器も登場してリアリティと言う面では劣ります。
(さすがにモビルスーツは出て来ません。)

という訳で両アニメ版はどちらも原作のごく一部なのですが、上記のハードボイルド(エロビと結論付けた)としては良く出来ています。
昭和版は原作のストーリーを途中までなるべくトレースしようとする姿勢がありますが、平成版は最初から割り切って設定を拝借してハードボイルドのエピソードを描こうとしている違いがあります。
つまり私の結論としてはどうせ一部だけなのならより洗練された平成版を推します。
例えばボリスのエピソードや半オリジナルのルーキーのエピソードなどは平成版の方が丁寧に描いてます。
一方ジェスのエピソード(「運が無かったよ、お前」のあれ)などは昭和版にしかありません。
原作にはまだまだ(オリーブ畑の一件とか)泣かせるエピソードがいっぱいあります。


以上。
3作品とも男性にはお勧め。
女性にはまったくお勧めしません。
男でもお子様にはお勧めしません。
アダルトビデオですから。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 7

icefish7 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

友達ってのはいいもんだ、特に生死をともにした友達ってのは。

まずサムネは失敗した深夜テレビアニメ版です。(※2015/2/27現在)
絵も完成度も別の作品といっていいほど異なります。

下記3部作のOVAです。

 ・ACTⅠ 裏切りの大空
 ・ACTⅡ 狼たちの条件
 ・ACTⅢ 燃える蜃気楼

内容は簡単に説明すると岩窟王+戦闘機+友情です。
当時アニメでは難しいとされた空中戦シーンを見事に表現したとか。

でも主題は戦闘機のかっこよさだけではなく、
私には「生死をともにした友達」(劇中に台詞あり)ではと感じています。


岩窟王さながら、友に裏切られた主人公が這い上がる話なのですが、
見終わった後には自分も仲間の一員だったような
奇妙で寂しい感覚にとらわれました。

初見が小学生の時で当時の印象が強すぎたせいか、
ラストがトラウマのように焼き付いています。

おそらく最近のアニメではあまり見ない類の結末は必見です。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 3

67.7 2 studioぴえろアニメランキング2位
御先祖様万々歳!(OVA)

1989年5月1日
★★★★☆ 3.8 (40)
163人が棚に入れました
高級マンションに住む高校生・四方田犬丸(よもた・いぬまる)は、ホームドラマな日常に退屈していた。 そんなある日、マンションのベランダから黄色い一輪の花を目撃する。その後、玄関のチャイムが鳴るが面倒臭がって出ない両親に 変わって犬丸は、しかたなく出ることにした。玄関の扉の覗き穴を見るとそこには、先程見かけた黄色い花がいた。 そして、迷いに迷った挙句、犬丸が扉を開けると黄色いドレスの少女が現れ、彼女に抱きつかれる。その少女は、四方田麿子(よもた・まろこ)と名乗り 自分が犬丸の孫娘であり彼に会いたいが為に未来からやってきたと言う。こうして、四方田家の日常と家庭は破天荒な形で崩壊していく事になるのだった。

声優・キャラクター
古川登志夫、勝生真沙子、緒方賢一、鷲尾真知子、玄田哲章、山寺宏一、永井一郎
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ある都市型核家族のブラックコメディ

攻殻機動隊などでおなじみの押井監督作品。
あまり知っている人がいない作品なので残念だが
1990年にリリースされた全6話のOVA。
ジャンル分けするなら、ブラックコメディといったところだろうか。
観る人によっては賛否がハッキリ分かれると思う。

自分はまず、90年代前後のシンセを多用したOPの編曲に耳が反応。
作画は、個人的にはさほど好みではなかったものの、
物語に引き込まれ、気づいたらそんなこともすっかり頭から離れていた。
そして今思えば、美しい絵でないほうが
このストーリーには生きるというか、合っていたというか。
絵に邪魔されることなく、話が展開していけてたなと思う。

物語の中心となるのは四方田家の家族3人。
ローンに追われ、家族が重荷になっていった父。
高層マンションに引っ越してきたのは近所づきあいが嫌いだったからという母。
生意気盛りながら、世の中が怖くて外に出て行けない17歳の息子 犬丸。

どうやらこの家族、退屈な日常にお互い作り笑いをしながら、本音を見せ合えてない様子。
そこへピンポーンっと突然訪ねてきたのが、未来からやってきた犬丸の孫娘だと名乗る麿子。

それがすべての始まり。

家族は{netabare}こじれてバラバラになり、互いに裏切り、再会しては絡み合い、{/netabare}
転げ落ちるように転落と崩壊の一途を辿るのだが
麿子の存在によって、それまでの仮面を捨てて本音をぶちまけたり、
無様な姿をさらけ出せたのも事実で、運命共同体の成せる業なのか
{netabare}犯罪に手を染めながら結びついていくところが{/netabare}なんとも皮肉。

また、未来から麿子を捕まえにきたというタイムパトロール 室戸文明の
正体がわかるシーンや、探偵の長丁場や、彼らの歌も見処のひとつ。

特に探偵 多々良伴内(声=山寺宏一氏)が唄う『興信所は愛を信じない』
谷村新司ばりに唄い上げた後、
「山寺 歌うますぎる~!」というガヤが入ってて大笑いした。
あと、犬丸が唄う『立ち喰いそば』も、
昭和っぽい悲哀がこもっていて、なかなか味わい深かった。
 
ペプシマンならぬ「Cokeマン?」って格好の室戸文明の登場の仕方も
「待ってました!」と声をかけたくなるような大袈裟なところがあり、
海辺でピアノを弾き語りしても、カッコ良さ100%になれず、
そんなコミカルさに中年の哀愁が漂っていた。
そしてこの室戸にこそ、この作品を制作している間の本音含めて、
押井監督の想いのすべてが込められてる気がする。

全編通して、登場人物それぞれのセリフは長く、舞台演劇口調。
しかも、大きな舞台じゃなく小劇場ノリなところがツボ。
ナレーションもどこか落語や講談のような語り口。
好みは分かれると思うけれど、舞台演劇を長年見慣れている自分としては
舞台の演出そのままをアニメで観れた感覚が、新鮮で面白かった。

果たして、麿子の本当の目的は何だったのか?

信じていた繋がりが、ある日突然消えてしまった時の喪失感にもめげず、
「家族」より「孫」という生温かいものを最後まで信じたかった犬丸の
切なくも悲しい希望に、ちょっと胸が痛む。

う~ん・・・深読みすればするほど、
物語の迷宮にハマっていくのが迷惑のような嬉しいような。

もしかしたらこれは、途中で何度か登場していた、
あくびばかりして退屈そうな犬を連れた雲の上の神様の
いたずらなのかもしれない。

けっこうわかりやすい物語ではあったのだが、
いくつかの謎を残して考えさせるあたりが、やっぱり押井監督だと思う。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 27

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

究極の押井イズム、ぶっとんだ家庭崩壊演劇

退屈な日常を送る主人公「四方田犬丸」のもとに孫娘を名乗る「麿子」が現れる
それをきっかけに四方田家は凄まじい家庭崩壊をしていく
全6巻のOVA作品で、非常にブラックな喜劇です

この作品はもう押井臭が本当に半端ない
うる星やつらのパロディ要素もかなりありますしね
しかし、非常に良くできていて押井監督のアニメの中では最も好きです
ただやはりこれを「面白い!」と言える人は
普通のアニメを見飽きたアニメ狂か、よく訓練された押井信者ぐらいなものです

というのも、このアニメは「演劇」なわけです
長ったらしい台詞と長回しのカットが実に特徴的。
キャラデザは人形のようですが、見事に虚構の家族を演じきっているのです
そこに非常にシュールな笑いを誘う。(笑えるかどうかは別として)
現実なのか虚構なのか、よく分からないぶっとんだ展開もミソで
「家族」の虚構性を実に上手く表現している。

「麿子」をきっかけに家庭がガンガン崩壊していくのに
「麿子」のおかげで家庭が結束していくというところも面白い
まぁ最終的には後味の悪いラストで終わってしまうのですがw
「家族」って一体なんなのだろう?という疑問が付きまといますね

OPもEDも劇中歌も気合い入ってますw
ダイジェスト版で『MAROKO 麿子』というアニメがありますが、
大事な部分がカットされているので、見るならOVA版の方が良いです
興味があるならぜひ一度ご覧アレ。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 14

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニメ万々歳

押井守監督は良くも悪くも実験的なアニメ監督である。エンターテイメントにしようとは思わず、何かしらアニメで表現しなければ気がすまないのだろう。

しかし、そういうアニメ監督は本当に少ないので業界では稀有な存在だといえる。萌えやイケメンなどのポルノ要素で客を引くのはこの時代から変わらないが、それは日本だけでなくどの国の映画などでも言えることなので、あえて、フェリーニやタルコフスキーのようなアートで勝負する姿勢は昨今の業界にはまずありえないだろう。

スポンサーがつかないからね。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 10

61.2 3 studioぴえろアニメランキング3位
ときめきメモリアル(OVA)

1999年6月17日
★★★★☆ 3.3 (13)
100人が棚に入れました
94年にPCエンジン用ソフトとして発売されて以来、様々な機種に移植されて120万本以上の売上げを記録した、人気ゲーム『ときめきメモリアル』をOVA化した作品。

59.5 4 studioぴえろアニメランキング4位
I”Pure[アイズピュア](OVA)

2005年12月9日
★★★★☆ 3.3 (95)
459人が棚に入れました
クリスマスイブの夜、親友の寺谷とパーティーに向かっていた一貴は高校生時代を回想する。それは、演劇部の美少女・m織に片思いをしていた切なくも甘酸っぱい思い出の日々だった。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

淡い青春物語・・・

OVA全6話。

淡い恋愛青春物語です。

好きな人に告白する勇気
ささいな心情のずれから生じるすれ違い
好きな人のために頑張る
片思いのもどかしさ

これまで誰もが一度は体験したことのある気持ちを、桂正和さん独特の世界観で表現しています。

私は原作は未読ですが、15巻まで発刊されているようです。
このストーリーで15巻ということは、原作は心理描写などがもっと繊細に表現されているんでしょうね。

投稿 : 2024/06/22
♥ : 11

優馬 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主人公やヒロインの変わりようにビックリ

6作で完結だが抜粋しながらよくまとめたものだと思う

まともに気のある異性と話が出来ない主人公
逆行性格ということで

男版のツンかなと思いきや
いい年して何やってるのって感じで、精神年齢が
成長できていない悲しい男だった。

クリスマスイブに告白するという設定で
過去を振り返って
あんなこともあったこんなこともあった

でもこれ、たぶん両想いだよねって感じに
流しながらも

まだここから紆余曲折するのか・・・
男らしくねえなぁああってムズムズした。

相手はアイドル級
自分に振り向くはずがない

ちょーまてや
なら最初から含むな あきらめろ

こんな奴が友達なら
応援などしないでやめとけといっていただろう

作品の中の親友は
それでも応援し続ける・・どんな良い奴なのおまえ

友達に応援されても それに答えられない主人公

でもさ やさしいんだよな それだけが救いだ
報われない苦労をしていく この流れはいける

まぁそれだけではモテるわけないが
はじめからお互いが意識していたから
距離感を縮めればいいだけだったんだよね

でもさ
両思いになってからもまだ距離が開いて行く
今度は彼女の取り巻きが原因か

自分の夢と彼氏の想いをテンビンにかける
アニメは良いね 彼氏が勝つからさ

彼女は自分の夢を捨てて
ハッピーエンド

現実的にはどうなんだろ・・・

天秤に掛けることって実際にあるよ

自分を振り返ると
あぁひどい奴だな俺は、自分のことしか考えてなかった

アニメは良いな 答えが正しく出せて

投稿 : 2024/06/22
♥ : 7
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