manglobeで記憶喪失なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のmanglobeで記憶喪失な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のmanglobeで記憶喪失なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.1 1 manglobeで記憶喪失なアニメランキング1位
エルゴプラクシー(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (421)
2563人が棚に入れました
焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

博打臭が半端無い  と後悔を覚悟で観たんですが結構面白いですよコレ

観終わったので追記
終盤、19話という大詰めでまさかのピノ回?と正気を疑いましたが、出来も良い回だったのでスルーですw

んで感想ですが、普通に面白いと思いました(汗)
個人的にイマイチかなと思ったのは、
{netabare}
1.モナドプラクシーの再生であるリル2リアルはちと唐突過ぎね?とは思いました。ただコレに関しては勘のいい人は想定内だったんでしょね。
お医者様が序盤に死んだモナドの再生に着手してたの忘れてました。
私もモナドプラクシーは絶対ラストに関係してくるなと思いリルその人じゃねの?と推測してたので、予想外れて面食らっただけですね(汗)

2.なんかプラクシーワンとエルゴの二人の最終対決、コジンマリしてるというかw
別に見かけ変じゃないんですけどね。神の代理人たるプラクシー達の最後の戦いとしては薄味な気が。
{/netabare}
この2点がなんか話のスケールのデカさに比べるとムムムな感じは若干しましたけどね。
でも、別にそんなに不満でもなかったです。

もしかするとこの作品観た方の不満点って、 {netabare}
・ラストが、俺たちの戦いはこれからだENDだから
・なんかオサレな絵柄の上に小難しい言葉並べてるから哲学的な頭良さげな結末になると思ったら、実は大して深くなかったから
・意外と作中のキーポイントは何らかの形で説明してるにも拘らず、つまらない所の説明がされて無かったりで親切なのか不親切なのか一貫性が無い。
{/netabare}
とか、という事なんすかね?
たしかに傑作・名作というレベルとは私も思いませんけど、普通に面白いというレベルには達してるんじゃないかなと私は思いました。
この作品、2クール物なのに中弛みは無いんすよ。
んで意外な見せ方する回が何度かあって、序盤も退屈はしないけど中盤以降は先が気になる位の面白さは有ったです。
まぁ、私全般的に評価甘いけど(汗)

もしかして、
・リルにもっとデレて欲しかった
・ピノが大人のボディに換装されて源氏物語的な感じが欲しかった
とかですかね?
コレだったら私も激しく同意w

あと、自分の正体を探すために旅するヴィンスの姿見てると何故かボトムズのキリコ思い出しちゃいまして(汗)
私が変な例えしちゃって視聴意欲削がれたらゴメンナサイですスイマセンです。

まぁ結局、この作品が駄作か否かを自分の目で見極めようと言う事で観始めましたが、

駄作か否か、やっぱ私にゃワカリマセンです。
バイバイキ~ン。
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18話まで観終えまして。
別に今放送してる番組じゃないのにマメに書いても意味ねんじゃねとは思いますが、まぁ備忘録みたいな(汗)
ココまで観た感じは結構面白いと思うんすけどね。
絵は綺麗だから私的にはマイナス要因とは思いませんが、もしかするとこの絵柄だからここまで評価が低い様な・・・・
コレより屁ツマンネ作品が上位にゴロゴロしてると思うんですけど。
ヴィンスが自分が何者であるかを思い出すまでがちとクドイかなとは思いましたが、特に無駄な回は無いと個人的には思います。
コギトウィルスに感染した某オートレイヴのジレンマとかもイイ感じだったと思うし道中のプラクシー達との遭遇もそれほど判り辛くは無いし。
 ただこの作品、難解では有るけどそれって言葉・設定が判り辛いからであって話的にはそんなに難解でも深くもないような。ここはテクノライズとは根本的に違う気がしますね。

果たしてコレとテクノライズ比較するのが妥当かと言うとアレですけどね(汗)
私、他にこの手の奴の2クール物知らないしw

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果たしてエルゴプラクシーは駄作か否かを自分の目で確かめようと言う崇高な理念のもとに視聴しておりますが、絵が全般的に暗いのでなかなか視聴意欲が湧かずw
とは言え、テクノライズ序盤よりは観やすいですね。

7話まで観たんですが駄作には思えないんですけど・・・
確かに難しい言葉が出てきますが、意外と本筋に影響与えると言う内容でも無い様子。

とりあえずここまで観て思った事は、
この手のディストピア物が好きな方以外にゃ視聴お勧めはしませんw
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正直、怖いもの見たさで観てますw
概ね評価低い作品ですけど、なんか気になるもので・・・
絵はかなり綺麗ですよね。明らかに今主流の絵柄じゃないですけど(汗)
かなり難解な話みたいですが、苦労して観た挙句にイマイチな締め方という意見も有るかと思えば満足してる方も居て。
実際、自分的にどうなのか気になるので頑張って観てみます。

とりあえず思ったのは、設定が細かくてテクノライズより手強そうという印象w

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

司狼神威 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この世界観はやはり好みだなw

マングローブによるオリジナル作品。
全23話。

ディストピアを舞台としたSFアニメといったところだろう。
この作品には多くの哲学や心理学が取り込まれていて、とても魅力的な作品に仕上がっている。

少し雰囲気が暗いアニメなので、そゆのがお好みでない方には向いていない作品だ。
物語が暗いとかそーゆーことでもないんだが・・・
まぁ、明るい物語では決してないw

「自我の存在理由」がテーマw
もうこれだけで哲学的な話なのは分かると思うがwwwww
どっちかといったら色んなところに組み込まれてる心理学の方が個人的にはお勧めwww


なんにせよ、この世界観を楽しんでもらえたらいいなと思うww




【あらすじ】
焦土と化した大地と大気中に蔓延する未知なるウィルス、太陽光は粉塵により遮られ、地球は荒涼を極めていた。そのような環境下で生きていくために人々は隔離されたドーム型都市の中での生活を余儀なくされる。

完全な管理体制下にある都市ロムド。人々は「オートレイヴ」と呼ばれるロボットとともに模範的、従順なる「良き市民」として生活していた。しかし近年、犯罪とは無縁と思われていたロムドでオートレイヴに自我の発症をもたらすコギトウィルスの感染が増加し、問題となっていた。ロムドの市民情報局に勤める若きキャリア、リル・メイヤーは、ウィルスに感染し制御不能に陥ったオートレイヴの暴走事件、そして多発する謎の市民斬殺事件の捜査にあたっていた。

ある日、リルは感染オートレイヴの追跡調査で出会した新たなる市民斬殺現場にて、謎の怪物の姿を目撃してしまう。そしてその夜、自宅に残された謎のメッセージ「awakening」に驚愕する彼女の眼前に、その怪物が姿を現した。

怪物は警備局の隠蔽工作により、ストーカーによる一次的な心神喪失状態での虚言症反応で作られたリルの妄想であると片付けられ、リルの目撃証言を信じる者は誰一人として居なかった。警備局の暴走、情報局の沈黙、そして闇へと葬られる謎の怪物「プラクシー」の存在。完璧と思われていたロムドの秩序が少しずつ揺らぎ始めていた。

殺人事件の捜査からも外されたリルはひそかにプラクシーについて調べ始めるが、見え隠れする上層部の思惑に翻弄されてしまう。唯一の手がかりと思われた謎の移民の男も、国家反逆罪に問われ、ロムドから逃亡していた。

真実を求め、リルは欺瞞に満ちたロムドを捨て「死の世界」と言われる外の世界に移民ビンセント・ロウを追う決意をする。プラクシーとは、そしてその果てにリルが見つけた世界を包括する真実とは……。(参照)




観る人によっては少し重たく、窮屈に感じたりするかもしれない・・。
でも見方によってはとても奥深く灌漑深いw

この世界観に触れてほしい作品だw



【声優・人柄】

Re-l Mayer/斉藤梨絵
本作のヒロイン。市民情報局職員の19歳。
性格は男勝りで高貴な身分出身のためプライドが高く、傲慢。
探究心が強く、結構頑固者。


Vincent Law/遊佐浩二
裏主人公。この物語のキーパーソン。
モスコからやって来た孤独な移民の青年。
性格はヘタレでかなり天然w


Pino/矢島晶子
少女の外見を持つ、愛玩型オートレイヴ。
コギトウィルスに感染している為、自我を持つ。
性格は天真爛漫で好奇心旺盛。






結構独特の用語が使われるからそこも魅力よーw





【主題歌】

メインテーマ
PARANOID ANDROID

OP
kiri

ED
Fellow Citizens




この世界観に酔いしれてくださいwwww

でわでわ(●´ω`●)ゞ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オープニング詐欺

タイトルと絵から「多分、よくあるB級作品だ」と予測し、
オープニングを見て「あれ・・もしかするともしかするかも」
となり、初回からしばらくは話の出来を判断できず、後半に
なればなるほど「やっぱB級だった」となり、その頃にはもう
「仕方ない最後まで付き合うか」になる作品。

という訳で基本的には、ヒロインのリルメイヤーを眺める話
ただ、無難な美人ではなくクセのあるアイシャドウがあるんで、
それがアリかナシかで見れるかどうかが決まる気がする。
ワイルドで傲慢な令嬢、冷静で頭が良いよーなフリをしながら
大胆でおバカな行動ばかり取ってる。不機嫌な時とワガママな
時がとても素敵

あとは一応ロリが出て来るが、このロリが極小の上に人間じゃ
無いんで、これまた一部のマニア向け。完全に小動物

話以外が色々と高水準なだけに、非常に勿体無いと感じた。
話さえ良ければアニメの歴史に名を残すような素材が揃ってた。
あとはその素材を、身の程を弁えてる三流が適当につなぎ合せ
れば、それなりの人気アニメになるものが、身の程を弁えて
いない二流が作ったせいで、どーしようもなくなった的な。

脚本の技術不足って事なんだけど、何が悪いって話の作り方と
まとめ方がヘタクソ。会話を一つ一つ区切れば台詞部分はかなり
良く、一話一話区切れば駄作だとは誰も判断できないが、全話
見れば駄作。

一般ウケしなさそうなテーマも作り手の技量さえ伴えば化けた
んだろうけど、残念な事に伴わなかったという。
一般視聴者は話について行きにくく、学があればあったで話の
稚拙さが気になるという中途半端な出来。

王道のストーリーにしたりアクション多めにすれば台詞センス
は生きただろうし、努力家の凡人が天才作家の真似事したら全く
できなかったみてーな。言わせたい事を全部言わせた、やりたい
事を全部やった、それらの上手いつなぎ方、まとめ方が分からな
かったって感じか。

結果、華も魅せ場も魅せ回無く、通常の作品で繋ぎやアクセント
として用いる話を大量に垂れ流し、何がしたいのか分からない、
どよ~んとしたB級作品になったとさ。

流行りものかつ、どちらかと言えばマニア向けのアニメから色々
とウケそうな要素はパクってるんだけど、その台詞この場面で言
わせてどーすんだよ?この程度の事でこの台詞・・?、とか、
あとはこの手のキャラ周囲とギャップがあるから際立つのに・・
とか、違和感あり過ぎな事が多過ぎた。

最後の方は特にB級臭が強過ぎて何がどーなっても驚けない状態
だったし、本当に、なんで、こんな事に、なったんだろう。
そしてなんで、俺は、こんなものを、全部見てしまったんだろう。

マトリクスの空気もあったし、リルにアクションしまくらせれば
良かったんだよ。そうすりゃ話がゴミでも視聴者は付いて来た。
作中でロリが料理とは呼べない料理らしきものを作るんだけど、
あれがこの作品そのものだな。素材がどうとかあまり関係ない。
むしろ、素材が良いだけ料理のひどさが際立った。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

65.4 2 manglobeで記憶喪失なアニメランキング2位
ミチコとハッチン(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (234)
1254人が棚に入れました
舞台は、太陽と原色に溢れる国。そこは貧困によって街は荒廃している上に、国を出た先は荒野が広がる危険な無法地帯。そんな中で、人々の心は欲望に満ち溢れていた。その国で暮らす少女ハナ・モレーノス(通称:ハッチン)は、養家の家族から酷い仕打ちを受けており、密かに家を出て自由に暮らす事を望むが、自ら行動を起こせず、ただ、いつか誰かが迎えに来てくれる事を祈るばかりであった。しかしある日、ハッチンの前に脱獄不可能と言われた監獄要塞を突破した謎の美女ミチコ・マランドロが、突如現れる。彼女はハッチンの母親を名乗り、ハッチンを誘拐して逃亡。訳も分からず、ミチコに着いていくハッチンは、彼女に翻弄されつつ、旅に同行する事になる。

声優・キャラクター
真木よう子、大後寿々花、坂井真紀、津田寛治
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょっと苦めでほろりとした余韻が残るクライムロードムービー

舞台は南米のとある場所。
身寄りがなく教会に預けられて酷い仕打ちを受けながら暮らしているハナ9歳。
そこに母親を名乗るミチコという女が現れて、一緒に父親を探す旅が始まります・・

・・正確には、逃亡犯で指名手配中のミチコが、元恋人のヒロシを探すためにヒロシの子供のハナをダシにしようと強引に連れ出したんですけどねw

南米の乾いた空気とスラムの無法な雰囲気がよく出てたと思います。
劇中音楽も南米っぽい様々な曲が使われてて、雰囲気に合っててすごいなーと思ったらキャロル&チューズデイの渡辺信一郎さんが音楽プロデューサーをなさってたみたいです。

ミチコのキャラが暴力的でとても行動的で自己中心的。だけどバイクで相手を蹴散らしていくところは面白い。
声は真木よう子さん。声質は合ってると思いましたが、本業じゃないためか、演技は・・でした。

ハナ(ハッチン)はジブリとかによく出てきそうな、真面目で芯が強くてしっかり者。
ハナが初恋をする15話がよかったです♡

ミチコは無茶なことでも強引にやりとおす感じで、最初の頃は真面目なハナと合わなくてケンカが絶えなくて。
でもヒロシを探して旅を続けていくうちに、少しずつ距離が近くなっていく二人。

後半になって二人で撮った最初で最後の写真がとても仲がよさそうな感じで、最終話を見終わってから思い出してじわっときたり。

見始めた頃は、この作品独特の苦味のある雰囲気、例えれば苦みのある原酒を強めの炭酸水で割って飲んだような感じにちょっと抵抗がありましたが、中盤くらいからほろりとした余韻が残るような話もあり、そしてミチコとハッチンの絆が深まるにつれ、どんどんお話に引き込まれていきました。

他のキャラで好きだったのは、孤児院でミチコにこき使われてたのを見返すために警部になり指名手配のミチコを追いかけるアツコ。
ミチコに対して複雑な感情を持っていて、友達とも敵とも言える間柄。
13話の少女とのやりとり、19話のミチコとの対話など、アツコの良さが出てました。

ラスト。(↓かなりネタばれあり注意)
{netabare}ついにヒロシを見つける(捕まえる)んですが、ミチコはヒロシとハッチンを見送り、自分は自首してしまいます。
あんなにヒロシに会いたがってたのに。でもそれはハッチンに幸せになった欲しくて選んだことなのでしょう。
それだけ、いつの間にかハッチンがとても大切な存在になってたということが分かるシーンで、別れのシーンはじわっときました・・
そして時は流れ・・大人になったハッチン。そして。見ててなぜかわからないけど泣きそうになっちゃいました。。{/netabare}

ちょっとくせのある作風だし、お話も苦めなのが多い(特に1話のいじめはダメな人いるかも)けど、見終わった後のほろりとする余韻はなかなかで、隠れた良作といっても良いのではと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

これぞ大人の嗜み、もっと評価されて欲しいアニメNo.1

舞台は南米。
脱獄囚ミチコは、養家で虐待を受けていた娘ハッチンを救いだす(誘拐?w)
そのまま一緒に父親を捜すため逃走劇をくりひろげる。
全22話のアクション・ロードムービー風アニメである

スタイリッシュなOP、渋くてクールな作風から
「カウボーイビバップ」と比較されやすいが、ビバップとは全く違うものとして見た方がよい
ビパップはハードボイルドを突き詰めた作品で娯楽性も抜群だが
「ミチコとハッチン」は全然違った趣向の作品です
迫力と疾走感溢れる描写も結構あるので
単純な娯楽作品としても見れなくもないが、クールでかつ趣深い作品。

バイオレンスなシーンは多いが、爽快感が得られるアクションはむしろ少ない
そういったカタルシスを得るアニメではないということです
むしろ、ミチコとハッチンの二人を中心とした人間ドラマを描いた作品です
各エピソードは不意に終わったり、しみじみとした終わり方だったりする。
もちろん大筋のストーリーはあるが、繋がりの薄いところもあるので、ひとつひとつの物語を噛みしめて見るべき。

ミチコとハッチンは二人とも非常に人間味溢れる魅力的なキャラクター
世間の理不尽さをかっとばしながら、ぎこちなくも親子愛を育んでいく
そんな人間味溢れる二人を中心に人間を描き出す

愚かな大人と無垢な子供、どうしようもない世の中と二人の絆
これらを巧みに対比をして人間を描いたハートフルな物語である
しかし、必要以上に視聴者に感情移入は求めない。
暗い話しみじみとした話が多いが、しつこくもなく重く感じることもなく、むしろ心地良い。

声優に俳優を使っていることに否定的な意見が多いが、個人的はむしろ味があって良かった。
人間味溢れる独特なキャラクター性を作り上げていて、悪くない
もちろん拙い場面もあるが、徐々に上達していくので問題ないw

これだけ独自のスタイルを貫いたアニメは本当に珍しいし
あらゆる面において非常に完成度の高い作品で、
もっと評価されてほしい作品の筆頭ですが、あまり万人受けはしないかも。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

そんなヒロシに騙されて

「カウボーイビバップ」→「サムライチャンプルー」→今作→「LUPIN the Third -峰不二子という女-」と並べると、世界観や作風の流れが非常にスムーズにつながっているなと感じます。

特に前2作と、プロットは良い意味で"まんま"です。ビバップはジュリアを探すのが目的ではありませんでしたが、
フウの父を探す(「サムライチャンプルー」)=ヒロシを探す、ミチコ=フェイ、ハナ=エド(性格は違いますが、孤児院出身という設定などが特に)。後に峰不二子を描くことになるのも納得です。

大好きな渡辺信一郎監督の弟子筋にあたる(多分)山本沙代さんが監督を務め、
ナベシンさんも音楽プロデューサーとして弟子をサポート(?)しています。
彼女は、岡村天斎さんと並んでナベシンさんの作風の一端を継ぐ存在だと思い、注目しています。

今作最大の注目ポイントはキャスティングでしょう。真木よう子さんという方は、名前は良く見聞きしたことはあったのですが(主にスキャンダル・・・)、調べてみたところ出演作品は一つも見たことがりませんでした。
顔写真を検索してみても見覚えはありませんでした。
しかし、めちゃくちゃいい声ですね!もちろん、プロの声優ではないので絵との距離感や、
息の演技などはたまに聞いてて厳しいものがありました。それでも話数を重ねるごとに、
大後寿々花さんと並んで演技の上達が感じられたのも興味深かったです。

坂井真紀さんの声は、少し朴璐美さんを思わせる感じがあって非常に味がありました。

そして今作全体を通して、有色人種(特に黒人)が登場人物の多くを占めているというのは
いかにも「マングローブだな」って感じです(日本を舞台にした作品以外で)。
この空気感が大好きだったので、倒産してしまったことが非常に悔やまれます・・・。

渡辺信一郎さんのDNAは確実にアニメ界で息づいているな、と感じられて非常にうれしい作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

66.2 3 manglobeで記憶喪失なアニメランキング3位
カーニヴァル(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (586)
3248人が棚に入れました
とある腕輪を頼りに「嘉禄(カロク)」という人物を探す主人公の无(ナイ)は、旅の途中でミネという女の屋敷に捕えられる。その際、屋敷に窃盗に入っていた少年、花礫(ガレキ)に助けられた无は、「嘉禄の腕輪」を譲ることを条件に、花礫と行動を共にすることになる。ミネが言うところによると、その腕輪は、国家防衛機関「輪(サーカス)」の身分証であるらしい。嘉禄が輪の人間であると踏んだ花礫は、无を連れ、輪の本部を目指す旅に出る。

声優・キャラクター
下野紘、神谷浩史、宮野真守、遠藤綾、小野大輔、中村悠一、遊佐浩二、平川大輔、喜多村英梨、本名陽子、五十嵐裕美、佐藤聡美、保志総一朗、諏訪部順一、広瀬正志、小林沙苗

弦之介様 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

クロスまつ毛 、so cu-----te!!

◇御巫桃也(ミカナギ トウヤ)原作、「カーニヴァル」全13話◇
ドラマCDを経て、アニメ化された作品(両者未経験です)

初めて観たときは、序盤でのミネの変身っぷりが気持ち悪くて、断念してしまった作品ですが、そこを通り過ぎて以後大丈夫でした。

■内容
国家防衛最高機関「輪(サーカス)」が、化け物「能力者(ヴァルガ)」を作り出す悪い団体(ガルド社)を追い、成敗するというお話。
その中で、偶然出会った主人公:ナイとガレキの関わり合いの変化や成長が描かています。
わたし的には、この作品は画のきれいさやキャラクターにひかれがちですが、所々でジーンとする場面が盛り込まれています。

☆この作品の好きなところ☆
キャラクターがと----ってもイケメン&かわゆい。
そして、画が色彩豊かでとってもきれい。
そしてそして、声優陣が豪華!(女子ウケよさそうな感じで(^_-)-☆)

■キャラクターと画
瞳孔が、みんな色調は違えどオーロラみたいに輝いてて、女子達のまつ毛が長~くてクロスしてます。すごくキュートだなと思いました。
キャラクターの服装なども個性的でありながら、バリエーション豊富だしこの作品の世界観にあっていてよい感じです。

画は、通して"きれいめ"ですが、所々コミカルな場面が盛り込まれていますが、すんごく笑えます。(特に、ナイ…コメンタリーで共演者達が大笑いしていました(^_^;))

すべてに共通して色彩にあまりにごりがなく、明るくきれい。キャラクターも背景画もとてもきれいで、OPやEDの画も凝っててよかったです。

ただ、キャラクターの顔立ちがどれもよく似ていて、表情はあまり豊かではなかった印象…キャラクターの繊細な表情をみせるような物語の内容でないからかな…ですが、戦いのシーンなど動きはとてもよくて、かっこよかったです。 ⇒1話での動画枚数1万枚!ってすごいと、コメンタリーで言われてました(通常は5千枚未満らしいです)

あと、色彩豊かはよいけれど、アカリ先生の髪の毛・眉毛・瞳孔がピンクっていうのは…う---ん…でも、それが"あり"になってしまうのがカーニヴァルの世界観かも。

■女子ウケしそうな、豪華な声優陣(敬称省略)
(尚、名前は漢字変換がかなり大変なのでカタカナにて):
・主役:ナイ(cv.下野紘)、ガレキ(cv.神谷浩史)
・国家防衛最高機関「輪」:ヒラト(cv.小野大輔)、ヨギ(cv.宮野真守)、ツクモ(cv.遠藤綾)、ツキタチ(cv.遊佐浩二)、ジキ(cv.中村悠一)他
・ガルド社:ウロ(cv.諏訪部順一)
・カロク(cv.保志総一朗)  など。

各々すごくはまり役と思います。
特に、ヨギがよかったです。ヨギを宮野さんが演じているというより、宮野さんがヨギというキャラクターを作り上げてしまったって感じです(^^)!

わたし的には…カロク=とっても謎めいた人物=石田彰さんというイメージでした。

■場面場面に合っていた音楽もよかったです。特に、ちょっとコミカルなシーンの音楽がおもしろかったです。
浜口史郎氏が担当されています。この方を初めて知りましたが、た---くさんのアニメ音楽を手掛けてらっしゃいますね。ファイナルファンタジーやモンハンなどのゲーム音楽も手掛けているようです。

OP:「偏愛の輪舞曲」GRANRODEO(←谷山紀章+飯塚昌明)
ED:「REASON」KAmiYU(←神谷浩史+入野自由)
この作品には、合ってました。

もともと女性向け雑誌の連載作品ですし、アニメは女子向けな印象です。
この作品は、ヴァルガの気持ち悪さだけ除けば、ミーハーな気持ちで楽しみながら観ました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャラデザ・・・抜群でした^^;

この作品は、女性をターゲットとした雑誌で連載されていて、2013年4月段階で11巻発刊されているそうです(wikiより)。

本作品の主人公は、出生に関わる事柄が一切不明な无(ナイ)。彼は「嘉禄」(カロク)という人物を探していたのですが、手掛かりが腕輪一つしかありませんでした。でも、旅の途中でもう一人の主人公である花礫(ガレキ)を始めとする様々人に出会い、「嘉禄」を探しながら2人の主人公の成長を描いていく作品・・・だったのだろうと思います^^;

原作が女性をターゲットとした雑誌で連載されている作品だけあって、登場してくる男性は、みんな惚れ惚れするほど格好良い人ばかりですし、作画も緻密だったと思います。

でも、私にとっては難しい作品だったように思います^^;
もう一人の主人公である花礫・・・自分を必要としてくれる人がいる・・・でも、自分が「ここまでやりたい」と思う事と、実際の自分の実力との乖離に葛藤しつつ更なる飛躍のための目標を定めていく・・・彼の思いは比較的理解しやすいと感じました。

一方、本作の主人公である无(ナイ)・・・こちらは、どこに向かえば幸せになれるのか、どこに向かうべきなのかが・・・もともと「嘉禄」を探す旅をしていましたが、探す事が最終目標では無く、当然次に繋がる何かがあるのだろうとは思いましたが、今回の作品からは読み取れませんでした。もう少し物語が進むと、色々解明されてくるのかもですが・・・^^;

少し難しい作品だと思いながらも、ちゃんと毎週視聴し続けていました。その理由は、川村敏江さんの描くキャラデザが私の好みだったからです^^
この方は「ましろ色シンフォニー」のキャラデザも担当された方です。ましろ色を視聴していた時、可愛らしい女の子がたくさん登場するなぁ・・・と思っていましたが、カーニヴァルで登場する女の子も負けず劣らず可愛い子揃いです^^
特に「ツクモ」ちゃんの可愛らしさ、仕事に対する誇りと態度は私の中で好印象でした(//∇//)

今、ここで切ってしまったら勿体無い作品になるように思います。続きの視聴できる機会を楽しみにしていたいと思います(もし続く場合、キャラデザは一緒でお願いします・・・)♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

双葉。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

きらびやか。

原作は月刊コミックZERO-SUMにて連載中、未読です。

【物語】
自分の名前と“嘉禄(カロク)”のことしか覚えていないという謎の少年・无(ナイ)と
无が旅の途中で助けられて知り合った花礫(ガレキ)との友情が、
様々な人とのかかわりあいのなかで芽生えていく様子が描かれています。

特に国家防衛機関『輪(サーカス)』たちのアクションシーンがかっこよかったです!
ただ、話が分かりづらいところがあったので、もう少し本編で説明があればさらに楽しめる作品になったのではないかと。
私の場合は用語や組織の名前があまり頭に入って来ず、公式サイトをチェックしなくてはならないハメに^^;
活字体だと理解できるのに、アニメになるとよく分からないのはこのせいなんだろうと思います。
最近そんな作品をよく見かけるけどとても惜しい…!

【キャラクター/声優】

无-下野紘
花礫-神谷浩史
與儀(ヨギ)-宮野真守
ツクモ-遠藤綾
平門(ヒラト)-小野大輔
喰(ジキ)-中村悠一
朔(ツキタチ)-遊佐浩二
燭(アカリ)-平川大輔
キイチ-喜多村英梨
嘉禄-保志総一朗
黒白(ウロ)-諏訪部順一

下野さんのハイトーンボイスは初めてで新鮮でした(´∀`)无くん可愛い。
そして花礫!口が悪くて強がりなところも、神谷さんの声も素敵です。
ただ{netabare}泣くシーンは要らなかったかな...
男泣きならまだしも、子供みたいにダイレクトに泣くとちょっとイメージダウンです(笑){/netabare}
『輪』のシステムである羊と兎も可愛かった!
ニャンペローナも面白かったですw

【作画】
キャラデザはあまり私は好きではないんですが、
背景なんかは色鮮やかで「カーニヴァル」らしかったと思います。

【主題歌】
OP-偏愛の輪舞曲(ロンド)/GRANRODEO
ED-REASON/KAmiYU

個人的にEDが大好きです。
KAmiYUのお二人が爽やかに歌い上げてくれています♪

【全体を通して】
なんだかとても眩しかった...(笑)
豪華声優陣ですし独特な世界観も良かったですが、1クールというのがまとまりが悪かったような気もします。
原作から読めばまた違うのかもしれませんね!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
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