angelaアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月24日の時点で一番のangelaアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.0 1 angelaアニメランキング1位
BLAME!(アニメ映画)

2017年5月20日
★★★★☆ 3.8 (215)
1196人が棚に入れました
テクノロジーが暴走した未来。人類の希望は孤独な旅人に託された――。

過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、花澤香菜、雨宮天、山路和弘、宮野真守、洲崎綾、島﨑信長、梶裕貴、豊崎愛生、早見沙織
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

撃ち抜いたものは何だ!?

弐瓶勉×ポリゴンピクチュアズ。

映画「マトリックス」の世界。
圧倒的な世界観と映像美に心が躍る。
シドニアの騎士よりキャラに表情が生まれ、
女性キャラも可愛いし最高です。
お勧めできる方も少ないかも知れませんが、
後世に伝えたい傑作ハードSF。

遠い未来、極限にまで発達したテクノロジー。
そこは正規アクセスする人々の、
要望を叶える理想郷だった。
{netabare}しかし破局が起こり、人々はアクセス権を失う。
暴走するテクノロジーと蔓延する感染症。
正常な機能を失い、増殖する巨大階層都市。{/netabare}
人々は都市から駆除される存在となる。
セーフガードの目を逃れ短い生を生きる人々。

無機質なアートワークと音響にも注目したい。
一時期の「廃墟」ブームや、
「工場萌え」の方々も絶賛するでしょう。
構造物や美術が主人公と言っていいぐらいだ。

いったいここの地下には何があるのか!?
いったいこの迷宮は何階層あるのだ!?
そんな事を想像してみると楽しい。

果てしなく続く暗黒の未来。
孤独な旅人、霧亥は人類の生き残りを賭け、
巨大階層都市を放浪する。
彼が求め、探しているのものは何だ。

重力放射線射出装置が撃ち抜いたものは…、
僕の心でした。

投稿 : 2024/10/19
♥ : 67

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

3DCGの進化と可能性~すべての映画はアニメになる~

本作は、2017年5月に、
劇場公開と同時に、日本初のNetflixオリジナル映画として全世界へ配信されました。
「シドニアの騎士」で知られる弐瓶勉のデビュー作であり、
原作発表から20年後に、アニメ映画化。
制作を担当したのは、瀬下寛之監督とポリゴン・ピクチュアズという
「シドニアの騎士」の2期の制作タッグですね。

レビュータイトルの「3DCGの進化と可能性」というのは、
2014年に投稿した「楽園追放」のレビューで使用したものです。
「楽園追放」では、
セルルックの3DCGの出来にアニメの新たな可能性を予感させるものでしたが、
粗さも目に付きました。
比して本作は、画作りという点では、軽い衝撃を受けました。
日進月歩の3DCGの技術は、すでにハリウッド映画を視野に捉えているのかもしれません。

これは実写の話になりますが、SFを始めとするスケールの大きいストーリー、
ド派手なアクションシーンなんかは、邦画はハリウッド映画に後塵を拝していると思います。
なんてたって予算の規模が違いますからね。
ただ、日本にスケールの大きいストーリーを作り出すノウハウがないのかというと、
それは違うと思います。
その分野は、日本では主に漫画・アニメが担ってきたのです。

しかしいくら優れた原作があっても、いざ実写化ということになると、大概コケますw
観客が望むレベルに対して、映像の迫力、アクションシーン、演者の演技等の
クオリティが明らかに足りてないからです。

もしこれらを3DCGで補うことができれば・・・
ハリウッドのSFアクションに引けを取らない大作が作れるかもしれません。
演者の演技に関しては、動作を3DCGが担当すれば、後は声の吹き込みです。
そして、日本には、アニメーションによって鍛えられてきた
声優というプロフェッショナルが存在します。

これまでは2次元(漫画やアニメ)と3次元(実写)と明確に区別されていた壁を、
3DCGの技術の発展によって、取り崩されることにより各々のリソースを共有し、
新たな作品が生まれる可能性が拓けるはずです。

「現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)」
これは、庵野秀明が総監督を務めた「シン・ゴジラ」のキャッチコピーですが、
日本における稀有のSF大作「ゴジラ」を、
「新世紀エヴァンゲリオン」等の作品を作り出してきた庵野秀明が手掛ける。
その観点から言えば、「現実(実写)≒虚構(アニメ)」です。

このように現実と虚構のボーダレス化の兆候というのは既に存在している訳ですが、
3DCG技術の進化によって、より現実と虚構は接近することになると思います。
押井守の「すべての映画はアニメになる」という発言は、
実に先鋭的だと感じる今日この頃です。

おっと、まったく本作の感想を述べていないので軽く触れておきますw
話としては、連載前の読み切りのような位置づけです。
この劇場版だけでは、すべての謎が解ける訳ではないですし、
まー作品紹介みたいな感じですかねw
それでも充分におもしろかったですよ。
それに、「シドニアの騎士」の中性や光合成なんて設定もそうなんですけど、
弐瓶勉は作品の肉付けが非常に巧いです。
そうしたちょっとした設定の妙によって、ストーリーにぐっと引き寄せる力が帯びてきます。
ただ、本作はストーリー云々の前に視聴価値があると思いますよ。

日本アニメーションのルーツは大正6年(1917年)と言われていますが、
それから100年後に公開された本作は、新たな時代の到来を予感させるものでした。
それはアニメーションに限らず、日本映画シーンをも変えてしまうかもしれません。
現実と虚構の境がなくなっていく中で
「アニヲタ」なんて言葉はそのうち死語になるかもしれませんよw

投稿 : 2024/10/19
♥ : 33

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハリウッドCGアクションにさんざん模倣されているうちに、時代が追い越してしまったけれど、23年前にスタートした時は突出した世界観が素晴らしいSFマカロニウェスタンだったんで、

そのアクションのゾクゾクするような美しさと
20年の間に長足の進歩を遂げたCG技術があったればこそ、
SFマカロニウェスタンってだけじゃなく、
ハリウッド映画みたいな大掛かりな画面も堪能出来て、
長年待った甲斐があったというものだ。

アクションも、展開も、
スピーディで面白いですよー!

ただし劇場の大スクリーンで、
いい音響とともに鑑賞しないと、楽しさは3割減かな。

それでも孤高のダークヒーロー「キリイ」のキャラはまるで、
往年のマカロニウェスタンの
ジュリアーノ・ジェンマか
リー・ヴァン・クリーフかってぐらいにカッコよくて、
終幕での後ろ姿なんて、ホントもうガンマンそのもの。

ポリゴンさんも最近の仕事の充実ぶりが見事に反映されていて、
アクションシーンだけでなくて、
キャラの表情や日常での動きもしっかり表現できるようになって、
こういう画作りは、
今の時代じゃないと無理だったのだと思うから、
これはもう理屈抜きで、楽しみましょう!

投稿 : 2024/10/19
♥ : 31

65.0 2 angelaアニメランキング2位
劇場版「K MISSING KINGS」(アニメ映画)

2014年7月12日
★★★★☆ 3.8 (181)
1196人が棚に入れました
四人もの《王》が交錯した“学園島事件”。
その事件以降ずっと、白銀のクランズマンである夜刀神狗朗とネコは
主であるシロの行方を探していた。
その日もシロに関する手がかりを得ることが出来ずに
気を落としていた二人だったが、
街中で《吠舞羅》のメンバーである鎌本力夫と櫛名アンナが
何者かに追い回されている場面に遭遇する。


声優・キャラクター
浪川大輔、小野大輔、小松未可子、津田健次郎、櫻井孝宏、堀江由衣、福山潤、中村悠一、杉田智和、沢城みゆき、宮野真守、佐藤聡美、梶裕貴、森田成一、名塚佳織、下野紘、興津和幸
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1期 → 劇場版 → 2期と、順番に見るべし

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
この劇場版を観ることで、1期(TV版)をかなり補完できる。が、1期を観ていないと、完全に理解不能な、不親切な構成。

完全に、固定ファン向けの劇場版。

とはいえ、1期→劇場版 と観ていると、ようやく「K」の世界観をつかめて、面白さを感じてくる。1期、この後の2期を含め、三作で初めて「K」になるんだと思った。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ここでようやく、「赤」「青」のクランの特徴もつかめ、少し好きになれた。やっぱり、悲しみや寂しさなど、負の要素を背負っているキャラクターには感情移入しやすいよね。

この作品は(本当はもっと複雑だが)基本的に四つ巴で、「赤」「青」「白銀」「緑」の争い。その中で、敵(悪)役的な立ち位置では描かれているものの、個人的には「緑(クラン)」が一番好きだったし断トツで魅力的だったと思う。もう途中からは、完全に「緑」を応援してたw

次いで、「青」→「白銀」→「赤」かな、好きな順でいくと。
{/netabare}

投稿 : 2024/10/19
♥ : 14

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

赤の王と白銀の王の不在から1年、新たな王と新たなクランズマン達の物語の幕開け

異能力を持った7人の王とその下に集う人々を描いた近未来群像劇
2012年秋期のテレビシリーズでは第三王権者、赤の王こと周防尊(スオウ・ミコト)の死亡
そして第七王権者、白銀の王として覚醒した伊佐那社(イザナ・ヤシロ、通称シロ)が行方不明となり未完のまま続編を待つこととなりました


物語は前作から1年後
初登場となる緑のクランのクランズマン達が黄金のクランと黄金の王が管理するドレスデン石版を狙って襲撃を掛け、王が留守をしていた黄金のクランはあっけなく陥落する
一方で行方不明のシロを探す日々を過ごす夜刀神狗朗(ヤトガミ・クロウ、通称クロ)とネコであったが、かつての赤のクランに所属していた櫛名アンナが緑のクランに狙われ逃亡している場面に出くわす
緑のクランの目的はアンナの能力を利用して自分達の脅威となりうるであろう白銀の王の所在を確認することであったが、王亡き後に散り散りになっていた赤のクランには抵抗する力も無いに等しかったため、クロ達はアンナの逃亡を手助けする
しかしクロの前にかつての兄弟子であった御芍神紫(ミシャクジ・ユカリ)が立ち塞がり、クロは敗北しアンナは連れ去られてしまう
王の不在によって憤り、結束や自信を失ってしまった白銀のクランと赤のクランの復活は果たしてなるのか・・・!?
そしてシロはいったいどこへいってしまったのか・・・!?


相変わらず3DCGとフルアニメーションを多用した八田(みぃさぁきぃ~♪)のスケボーシーンや迫力の剣撃バトルなど見どころは沢山あります
もちろん八田と猿比古、出雲と世理の掛け合いや室長の寒過ぎる発言など笑いどころも散りばめられております


しかし正直言って残念なことに劇中では1年しか経過していない割には数名キャラがブレてしまっているのが気になるところ;


作中、随一の巨漢だった力夫が「食欲が落ちた」とかでまさかの激痩せしてテライケメンに!
しかも痩せただけじゃなくて明らかに手足が伸びてますw
一応テレビシリーズ最終回にチラっと出てましたががががw


それに前作ではクライマックスまで一切に抜刀しなかったクロが今作では躊躇い無く刀を使って戦っており、その割に紫にはあっさり負けるっていうどうしちゃったのクロスケ;


音楽は前作から引き続き遠藤幹雄によるおしゃれハウスが中心となり、このシリーズ独特のカッコ良さは健在
angelaの主題歌、ほっちゃんの挿入歌も素晴らしく、音楽面では大いに満足


これから始まるであろう第2期(未だ公式未発表)への橋渡し的な内容ではあるものの上記のキャラブレ以外の点は素直に面白かったです
(上映前マナーCMとかw)


ちなみに青のクランはほとんど話に絡まないため、「抜刀!」が観れるかちょっと心配になってしまったのですがw
ちゃんとラストに“凄いの”が拝めますよw

投稿 : 2024/10/19
♥ : 19

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

よく出来た繋ぎ

TV版を見ずにこの劇場版から見ました。
意味はほとんど分かりません。
人物関係はおろか、専門用語を使ったその
背景も、、、

ただ、映像と音楽が優れているのは
すぐに分かりました。
そして、その読めないプロット部分からも
このシリーズがしっかり構成されているのは容易に
想像できました。

結局、TV版を見終わってもう一度見直しましたが、、
良作ですね。間違いなく次回作のフラグでしょ。
(そういう意味でも良くできています)
ただ、、この作品(劇場版)の主役誰?

投稿 : 2024/10/19
♥ : 3
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