WIT_STUDIOで恋愛なTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のWIT_STUDIOで恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番のWIT_STUDIOで恋愛なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.5 1 WIT_STUDIOで恋愛なアニメランキング1位
恋は雨上がりのように(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (717)
3187人が棚に入れました
ある事件がきっかけで走ることを諦めた元陸上部エースの女子高生・橘あきらと、彼女のバイト先のファミレス店長であるさえない45歳男性・近藤正己の恋物語が描かれる。

声優・キャラクター
渡部紗弓、平田広明、宮島えみ、福原遥
ネタバレ

ostrich さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

恋はことの始まり

「女子高生が中年男性に恋心を抱く」という程度のあらすじだけ流し読みしてから視聴した。

■近藤店長の造形

あらすじを読んだ際、もっとも気になったのは中年(近藤店長)のキャラクターデザインだった。こういう物語は中年がイケメンじゃ絶対にだめだが、最低限、「女性に惚れられる可能性はある」程度の容姿でもなければならない。どういうバランスなのかという関心を持って臨んだのだけど、なるほど後藤隊長(機動警察パトレイバー)か。

もちろん、たまたま本作とデザインが似通った可能性も否定できないが、原作者の年齢的にパトレイバーはギリ引っかかる。加えて後藤隊長は近藤店長とデザインだけでなく、職場での立ち位置や二面性を持ったキャラクター像も似通っているので、ほぼほぼ、元ネタだと思う。

話は若干それるが、私は小学生のころ、パトレイバーに熱中していて、後藤隊長は一番好きなキャラクターだった。私は後藤隊長と同性(つまり男性)なので、彼のキャラクター像は自分が大人になった時の理想像のようなものになったのだが(そして、ある面においてはその通りになってしまったのだが)、異性(女性)からみた場合、恋愛の対象になるのかもしれない。なお、ご存知の方も多いと思うが、原作者は女性だ。

私が小学生のころはパトレイバーを観ている女子なんて周囲にいなかったが、どこかにはいたのだろうし、今でもいるだろう。原作者もそういう女子の一人で、私とは違うベクトルだが、同じキャラクターに魅力を感じていたんじゃないかと想像し、視聴のかなり早い段階から親近感を覚えた。

■自分との約束

パトレイバーあたりを引き合いに出せば、最早、明白なことだが、私自身は近藤店長に親近感を覚える年齢で、それゆえ、彼の諦観や閉塞感は息苦しいほど身近に感じる。特に、「寝かせたままの自分との約束」という言葉は非常に重かった。私にもそういうものは確かにある。

だから、 {netabare}本作が物語の進行とともにそちらのテーマに向かっていったのは、私としては非常にありがたかった。ていうか、すべての「寝かせた約束」を持つ中年を代表して言わせてもらえば、こんなことを描いた挙句、そこに決着をつけずに女子高生とイチャイチャして終わらせ{/netabare}たら、マジ許さん。

われわれ(前述の特定の中年)は生きていくために{netabare}「約束を寝かせている」わけだが、時間の経過とともに自力で「約束を起こす」ことが困難になるし、だからと言って、そこを他人に触れられるのも困る、{/netabare}という状態にある。
だが、本作は{netabare}「約束」に触れてくる。そういう意味では主人公あきらは作品そのものだ。グイグイ来られるのは困るが、だからと言って、拒むこともまた難しい。
私には作中、近藤店長があきらを拒めない理由がよくわかる。それは彼女が女子高生で美人だからとかそんな理由では断じてない。彼の中で「約束」が死んでいないからだ。彼女に触れると「約束」が蠢くからだ。{/netabare}

本作は、正直なところ、原作ものの宿命か、すべてのキャラクターが掘り下げられて、決着がつくシナリオにはなっていない。
でも、少なくとも私にとってもっとも肝要なテーマはきっちり描いて決着をつけてくれた。おじさんは安心したよ。{netabare}私の「約束」が蠢いてちょっと困ってもいるが。{/netabare}

■恋愛

映画評論家の町山智浩さんが「本当に恋愛映画と呼べるのは『恋愛について』の映画だ」というようなことを言っていた。加えて、イケメン男女がイチャイチャするだけの映画は「恋愛ポルノ」だ、とも言っている。

で、本作がどちらに該当するかといえば間違いなく「恋愛映画」だろう。もちろん、映画じゃないから「恋愛アニメ」ということになるが、呼び方はどうでもいい。「恋愛について」の作品であることが肝心なことだ。

本作は当然、恋愛的な状況を何度か描くけれど、かなり控えめ、かつ、店長とあきらには一定の距離感があって、多少の間合いの変化はあるが、{netabare}最後まで消えることはない。何しろ、店長からあきらに何かを持ちかけることはほとんどないのだ。{/netabare}

しかし、主人公2人の中では大きな変化が起きている。この変化が性別と年齢差を超えて相似しており、{netabare}2人とも恋愛を通じて「寝かせていた約束」が蠢き、結果、店長は小説、あきらは陸上に向き合いなおすことになる。
そして、2人は同じ変化を共有した強い「点」で結びつくことになるが、おそらく物理的には離れていくことが{/netabare}暗示されて物語が終わる。

この点の関係を何と呼べばいいのかよくわからないが、私の感覚でいえば、「戦友」が最も近い。語義的にはおかしい部分もあるとは思うが、いわゆる「友達」では括れない、人生の大きな変化や特異な状況を共有したが、今は離れている存在という意味で当たらずとも遠からずかな、とも思う。そういう人は私にも何人かいる。

さて、2人は恋愛を通じて{netabare}変化して、最後は「戦友」{/netabare}になった。

これは恋愛の一つの側面を端的に描いている。恋愛は人を動かし、変化をもたらすものなのだ。たとえば、その帰結として、恋人になり、結婚して家庭を持ったりすることもあるだろう。いわゆる「成就」と呼ばれるものだが、しかし、それらは恋愛がもたらす結果のいくつかに過ぎない。本作のように{netabare}「成就」せずとも、「寝かせていた約束」と向き合うことになったり、「戦友」を得ることもある。{/netabare}
そして、それらの結果よりも肝心なのは、先に書いたとおり、恋愛により衝動と衝突が生まれ、動きが生まれることだ。

主人公2人が出会う前、{netabare}彼らは閉塞的な状況にあった。あきらは怪我により陸上を奪われ淡々とした学校生活を送っていたし、店長は小説家になる夢のために家庭を失い、長く小説をまともに書くことができずにいた。

それがファミレスでの出会いで生じたあきらの恋心によって動き出す。
出会いのシーンの手品が象徴している。恋はマジック。
動かないと思っていたものが、あら不思議、動き出す。
あるいは、雨上がりの晴天のように人を内から外へ突き動かす。{/netabare}

もちろん、恋愛の結果としてひどく傷つくこともあるし、作中のあきらのように{netabare}胸が苦しい{/netabare}こともある。でも、どんな結果になろうとも、動くこと、動けること、それ自体がとても貴重なことなのだ。私は店長寄りなのでよくわかるが、どうしたって、年齢を重ねるごとに動機や衝動を失っていく。
{netabare}そこに衝動を持ったあきらがぶつかって、店長も動き出す。{/netabare}
私自身は正直なところ、恋愛とかもう面倒だなあ、と思ってはいるのだが、それでも、店長の状況はちょっとうらやましいとも思った。
これまた、相手が女子高生だからでも美人だからでもない。自分を突き動かしてくれる、変化をもたらしてくれる存在がいることがうらやましい、ということだ。
もっとも、そういう相手は恋愛じゃなくても存在しうるとは思うけど、恋愛のマジックは強力だから。

もしかしたら、人がいくつになっても、程度の差こそあれ、恋愛を(あるいは恋愛をしていた時代を)忘れないのは、それが何かが動き出す始点だってことを知っているからかもしれない。

本作はこういったことを考えさせてくれる作品で、「ポルノ」じゃない。「恋愛について」の作品だ。


■年齢差

あらすじを読んだときに、ちょっとコメディタッチなのかな、と思った。
年齢に限らないけれど、立場や性別など様々な「差」を使ったコメディは多い。

実際は、たしかに多少、コメディっぽい部分もあるけれど、そこは添え物みたいなもので、年齢差は上記の「恋愛について」の諸々をより明示的に描くために活かされていたと思う。

本作を端的にいえば、{netabare}時間の重みで動けなくなったおじさんと、怪我によって動けない(走れない)女子高生が出会うことで、2人が動き、変化していく{/netabare}物語ということになるのだけれど、実はこの話は「おじさんとおばさん」でも、高校生同士でも全然成立する。
ていうか、恋愛物は一言で言ってしまえば「誰かと誰かが出会って恋をして変化する」フォーマットになるので、それだけに登場人物の設定と関係性にいかに特色を出すかが肝になる。

本作は年齢差を設けることで、{netabare}年齢とは反対に女子高生がけん引役になったり、年齢通り子弟的な関係になったりする状況を生み出していて、もちろん、これらは大きな魅力になってはいるけれど、最終的に2人は「約束を果たす」ことを誓い合った「戦友」として、同列になっている。少し乱暴かもしれないが、「恋愛(と、それがもたらすもの)には年齢差はない」{/netabare}という着地だ。
ちなみに、これは「だから、どんな相手でも恋愛しようぜ」みたいなことではない(もちろん、そう思う人がいてもいいけれど)。
実際、物語の終盤になると{netabare}恋愛色はどんどん薄まって、主人公2人は各々、自分の「約束」のために動き出して、恋愛は{/netabare}ことの始まりに過ぎなくなっている。
つまり、先の言葉をより正確に言うなら、「恋愛がことの始まり」であることに年齢差はないということになる。

年齢差によって様々なシチュエーションを生み出しつつ、最終的には{netabare}それを超えた普遍に至る構成には、ラストで2人が「戦友」となったこととも相まって、{/netabare}とても清々しい印象を持った。
これもひとつの成就のかたちだと思う。

※蛇足

本レビューを書いているうちに思い出した恋愛ものの作品を挙げてみました。
関心があれば、ぜひ、ご覧くださいませ。

・年齢差恋愛

「ハロルドとモード」
アメリカ映画。親子どころではなく、祖母と孫ほどの年齢差の恋愛もの。
本作との共通点はあまりない。というか、部分的には正反対のベクトル。

・「おじさんとおばさん」の恋愛

「恋愛ものはおじさんとおばさんでも成立する」みたいなことを書いているときに思い出した作品。若い人には想像が難しいかもしれないが、自分がおじさんになると、きっちり、おばさんが恋愛対象になってくるから不思議。

「コキーユ」
日本映画。おじさんとおばさんの恋愛もの、かつ、不倫ものでもある。
と書くと嫌悪感を抱く人もいるのかな。
私はそれなりに若い時に当時の彼女と観た。彼女は「浮気、ダメ絶対」な人だったが(まあ、普通はそうだと思うが)、号泣していた。
少なくともそういう作品ではある。とても切ない純愛もの。

「レスラー」
アメリカ映画。落ちぶれたプロレスラーが再起をかける話で、恋愛が中心ではないが、恋愛要素はある。もちろん、おじさんとおばさんの恋愛。
おじさんとはもちろん、再起をかけたプロレスラーなのだが、メンタル的には近藤店長(と後藤隊長と、認めたくはないが私)と共通したものを持っている。
「恋雨」とも「コキーユ」とも違うのはおばさんもまた、似たようなメンタルを持っていることで、そんな2人が出会うとどうなるかが見所といえば見所。想像できると思うが亀よりも遅い発展速度。残念ながら個人的には本レビューに挙げた作品の中でもっともリアリティがあった。
最後にこんなことを言うのもなんだが、あきらのようにグイグイ来てくれるのは、男としては楽だよな、とちょっと思う。こういう場合に「嬉しい」よりも「楽」が先に立つのが(一部の、だが、それなりの数の)おじさんのメンタルである。女子のみなさまは覚えておくといつか役に立つかもしれない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

夢への扉を開く鍵

 女子高生とおっさんがどういう恋愛を展開していくのだろう・・・?という興味からこの作品を見始めたわけですが、最終話に近くなるにつれて、これってそういう話じゃないのか・・・?{netabare}と感じてきたのです。・・・で結局付き合うとか、そういう結末には至ってないと思うのですが・・・。だめだね~俺のような下衆なおじさんはモテないわけですねw
 
 『あきらめかけていた夢の扉』をもう一度開けるための鍵みたいな存在としてアキラと店長の恋(?)が描かれていました。だから当然、恋人同士というわけじゃない終わり方でしたが、二人にとって『夢』の扉を開いてくれた大切な存在として、潜在的な恋が成就したとみるべきなのでしょう。悪くない話でした。{/netabare}
 もちろん、続きがあるのでしょう。原作ファンの方はこの終わり方をどのように捉えているのか、みなさんのレビューを拝見したいと思います。
 
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11話~12話{netabare}
11話のお話を見た後に、これって・・・恋の話が決着する話じゃないのかな?・・・という疑問が湧いて、11話を見た後に最終話を見てからレビューをまとめようと思いました。12話を見て、アキラの恋を通じて、店長とアキラ双方があきらめかけていた自分の夢を追いかける決心をする。お互いの距離が詰まっていくのは、自分がやり遂げたと感じた後になるようですね。その決心をするのに、親友の大切さを11話に加えて、揺らいでいた気持ちに区切りをつけ、12話でお互いの道を進んでいこうと励まし合って終了。原作は続きがあるのでしょう。ここで終わりだったらあまりにも中途半端ですからね!!・・・ってことで、なんともしっくりしないまま終わってしまいましたが、恋が進展したのはユイと吉澤君でしたねw あきらめかけていた夢への扉を開くような恋ってことですね~。悪くない話です。{/netabare}
10話{netabare}
あきらと店長の共通項が、『道半ばで夢をあきらめざるえなかった』ということみたいですね。自分の夢の為に家庭を壊してしまった店長のトラウマをあきらが払拭できるかどうか・・・。
二人は今、同じ土壌に立ち、無意識にお互いの言って欲しい言葉のやり取りを繰り返す。『こんな俺の・・・』に対し、『そんな店長だから・・・』で返す言葉のやりとりは強烈に店長の胸に響いたでしょう。よく分かります。恋が成就するには必要な心理的高揚を促す言葉のやりとりで、とてもいいシナリオでした。これなら店長もあきらのことを好きになるかな・・・って思えるシナリオがやっときたって感じです。いい話でした!!
はるかとの関係はどうするんだろう・・・?このままだと友情より恋の方が重要ってことですが・・・それでも構わないんだけど・・・。今のままだと中途半端すぎると思うのです。{/netabare}
9話{netabare}
退屈でありきたりな『いい話』でした。この回の必然性が今一つ分からないが、最後の店長の一言であきらの気持ちが軽くなり・・・店長ありがとう~大好きよ~的な余韻を残すということなのかな?九条ちひろって男の同級生だったのね。原作読んでないから、てっきり奥さんだと思ってた・・・w話の辻褄は合ってるし、必要っちゃ~必要な話なのかもしれないけど、それほど大切なエピソードには思えなかった。{/netabare}
8話{netabare}
店長とお友達関係になってメアドもゲットしウキウキな感じでしたが、内容としては一頓挫って感じで、恋の進展は一休みって感じでした。
アキラにとって大切な友人はるかを夏祭りに誘い、離れかけていた友情関係を引き戻そうとした行動はアキラのはるかに対する優しさと謝罪の表れでしょう。それほどの内容ではなかった回でした。でもやっぱり、EDはいいよね!{/netabare}
7話{netabare}
『・・・・この感情に名前をつけるのはあまりに軽薄だ。それでも今彼女が抱えている不安を取り払って救ってやりたい。たとえ自分にそんな資格があるとは思えなくても・・・この感情を・・・この感情を・・・この感情を恋と呼ぶにはあまりにも軽薄だ。・・・・・』純文学が好きな店長らしい思いの丈で素敵でした。相手が女子高生だから、『この感情を恋と呼ぶにはあまりに軽薄だ・・・』と思いたい店長の気持ちも分かる。しかし、店長はもう恋だと意識していることの証しともとれる。ハグの場面と店長の感情を表す心のつぶやきは、なかなかいい場面でした。さて、これからどうなるのか楽しみです。{/netabare}
6話{netabare}
今回の話は後半への繋ぎかな・・・。何らかの意図を感じるストーリーで次回以降にどう繋がりを持たせるのか楽しみです。{/netabare}
5話 {netabare}
好きという気持ちだけで突進してくる女子高生を、離婚して子供と離れて一人暮らしをしている店長がどう受け入れて、自分を納得させていくのか、その辺の心理描写があるかどうかが私の期待する所です。今後のシナリオ・展開がこの作品の質に関わる部分だと思うので楽しみにしたいと思います。{/netabare}
4話{netabare}
加瀬みたいな男は反吐が出るくらい嫌いだ。ぶん殴るくらいして良かったと思うが・・・。店長の『俺が傷付きたくないだけだ・・・』という気持ちは分かるね。デートといっても実感は湧かない感じが出ていてお互いの想いの強さの違いが鮮明に出ていた。あまり見所のない回だった。{/netabare}
3話{netabare}
あきらの告白は直球だが、年齢差を考えると『真剣さ』を伝えるには直球しかないだろう。強引なくらいの押しやリードもあきらくらいじゃないと店長は動かなかっただろう。でもまぁ、あきらにとっては、第1段階突破ってとこですかね?真剣さが伝わればあとは店長次第だし・・・。これからお付き合いが始まるのかな?次回も楽しみです!!{/netabare}
2話{netabare}
女子高生に『好き』って言われたら、店長の年齢なら恋愛ごととは思わないよな。単刀直入に『好きです』って言ってしまうあたりが若さと勢いって感じで初々しくていいと思う。店長を好きになった理由は1話が全てなんでしょうか?まぁ、今後どんどんその想いが膨らんでいくのでしょうね。ただ、この年齢差で女子高生がおっさんを好きになる理由としては1話だけでは重みが無い感じがします。あきらがしっかりして落ち着いた女の子だから尚更不可解に感じます。面白そうなシナリオだし、そこだけちょっと残念ですけど、あまりこだわらず続きを楽しみたいと思います。店長はいつマジになるんだろう・・・。ED曲はいい曲ですね。買いたくなっちゃいます!!{/netabare}
1話{netabare}
あきらの雰囲気は割と好きだな~。女子高生らしい可愛らしさは表現されていると思う。だけど、シャツの匂いまで嗅ぐかな?そのあたりの描写は謎です。女性陣のレビューに書いてもらいたいところですw
バツ1子持ちの店長の哀愁の中にある優しさに惹かれるのでしょうかね?謎です。あきらがどうして店長に惹かれたのか、もう少し説得力のある理由がないとシックリこないなぁ・・・。これから分かることなのかな?
1話目は微妙な感じですが、気になるので見ていこうと思います。謎が多くて逆に面白かったしねw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

演出&構成の妙、ただひたすらに美しい 

☆物語&感想☆

女子高生が45歳の冴えない中年男性に恋をする、ジャンルとしては恋愛になるんでしょうが、
この作品は純粋な恋愛モノかと言われれば、そうとも言えるし少し違うとも言えるかもしれません。
よくある恋愛作品では、その多くが告白をクライマックスに持ってくるものが多いものの、
本作ではそこまでの過程はあまり描かれず、むしろ告白してからの物語。
恋が成就する、しない、と言った結果に重きを置いて本作を観るなら肩透かしを食らうかもしれません。

設定として店長と従業員、女子高生と45歳でバツイチ、子供有りという立場上、
その想いにどう向き合っていくのか、グイグイと来る橘さんに対する店長の行動は、
常に思慮深く理性的でしたが、揺れ動く心情はとても繊細に描かれていて、
本作の象徴的なシーンとして、7話台風の日の場面は最大の魅せ場だったと思います。
まぁ自分だったら絶対抱いてしまうでしょう、犯罪やけど笑

店長に想いを寄せる橘さんの恋、という序盤からの流れでは、
{netabare}7話の店長が橘さんをハグして「友達」として、と伝えたところで一旦落ち着いて、
それ以降橘さんもある程度それを受け入れたのかな、とも思えました。{/netabare}
で、お互いの関わり合いの中で自分の中に仕舞っていた、忘れていた思いを呼び覚まし、
一歩歩き出す。。ラストは少々唐突かなとも感じましたが、
将来的な可能性に含みを持たせた想像の余地を残す終わり方で、タイトルも回収、綺麗でした。
この物語は毎話と言っていいほど雨の描写が有りましたが、
店長と橘さんの関係、二人の胸に押し留めていた想いは、
言ってみれば降り続く雨の中の雨宿りだったんでしょう。

後半の店長と旧友の友情、描かれ方もノスタルジックで味わい深く、
また橘さんとハルカの関係も瑞々しく青臭い青春を感じさせる、こちらも同様に上手く描かれていたので、
純粋な恋愛だけじゃない、もう一つのアナザーストーリーとしても楽しめ、
結果的に上手くまとまっており良かったと思います。

☆声優☆

この作品が成功するかどうかは、ぶっちゃけ店長のキャスティングと演技に掛かっている、
と言えるぐらい重要だったと思いますが、平田広明氏は見事期待に応えてくれましたね。
冴えない間抜けな中年男性の一面と、逆に含みを持たせじっくりと聞かせる演技は圧巻。
最近観た「B:THE BEGINING」では圧倒的な凄みと渋さでしたが、
今回は演じ分けが凄い、またしても名優の演技を堪能させてもらいました。

橘さん役の方もイメージ通りで良かったですが、
それ以上に意外な発見として驚いたのは、西田さん役の福原遥さん。
初めて久野美咲さんの声を聴いた時くらいの、特徴的な萌えボイスが衝撃的でした笑
ノイタミナによくある芸能人のゴリ押しキャスティングながら、
普段女優メインでも子役からやっていて声優経験もあるだけあって演技も全く違和感なく良かったです。
あの声は今の声優界でもなかなかの逸材だと思うので、今後声優としても是非活動してもらいたいですね。

☆キャラ☆

店長の台詞がとにかく平田広明氏の演技によって抜群の説得力を持って響いてきました。
作者は女性ながらヒロインの橘さん以上に、中年男性の店長の描写が優れていたのは驚きました。
橘さんとハルカは店長とは対照的に自身の独白は殆どありませんでしたが、
キャラの思いを汲ませるには充分。
橘さんの店長への想いが一点の曇り無く真っ直ぐで純粋で美しい...ほんま店長裏山過ぎる。。
脇役ながら西田さんが癒しの存在で好印象、彼女の涙には思わずもらい泣き。

☆作画☆

まずキャラデザインが今風のアニメにありがちな感じじゃなく、
どことなく昭和っぽいところに惹かれましたね~橘さん何頭身?...スタイル良すぎ。
WIT STUDIOの安定感は最後まで保たれ、1カット1カットの見せ方が印象的なシーンが随所に見られました。
橘さん、ハルカ、西田さんの表情、横顔が何とも美しかった。

☆音楽☆

OPはそんなに好みでもなかったですが、
底抜けに明るくファンシーかつポップなアニメーションとの相性は良かったと思います。
対照的にしっとりと聴かせるAimerのEDが抜群で毎話素晴らしい余韻を与えてくれました。
そして何と言っても作中BGMが良い仕事してましたね、曲数はそこまで多くはなかったようにも思いますが、
とても印象的で胸に響く良い曲だったと思います。


最後に...物語の展開や出来事だけを見ていくと、
恋愛作品としては単純に劇的さや面白さはそこまで無いかもしれませんが、
この作品は各キャラクターの心の機微の描き方や演出面が見事で美しかった。
雨の背景、表情の見せ方、間の取り方、聴かせるBGM、
そこに重なる平田広明氏の圧倒的な演技と含蓄のある台詞の数々...
情感の豊かさ、趣きは芸術性すら感じさせる、大人の感性に訴えかけるノイタミナらしい秀作だったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

80.9 2 WIT_STUDIOで恋愛なアニメランキング2位
魔法使いの嫁(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (976)
4378人が棚に入れました
羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。

そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。

これは、世界の美しさを識る為の物語。

声優・キャラクター
種﨑敦美、竹内良太、内山昂輝、遠藤綾
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

異形の魔法使いに落札された『見える子ちゃん』の再生物語

性格俳優、という言葉があります。
これ、もともとはcharacter actorsという言葉の邦訳なのですが、
日本では概ね、英語本来の意味とは違う使われ方をしているみたいですね。

英語でのニュアンスは『名脇役・助演者』に近いものです。

役者本人の名前が大々的に宣伝される主演俳優たちとは違い、
鬼看守、薬物中毒者、狂気的信奉者など、
特殊な役柄に完璧になりきり作品を成立させる役者さんたち。
  名前は知らないけど見たことあるある、
そんな名助演者に対し、尊敬の念を込めて使われる言葉なのだとか。

それに対して日本では、主演・助演を問わず、
  『特徴的な芝居に秀でた役者さん』
のことを、芸を褒めるニュアンスで指し示す場合が多いようです。
『個性派俳優』という言葉と混同気味、みたいな。

もちろん英語的な意味あいでの使い方をするケースもあり、
あくまでも傾向としての話ですが。
ちなみにネットで検索を賭けたところ、
いまのところ『性格声優』という言葉はないようですね、僕調べ。


さて、そんななか、本作『魔法使いの嫁』で
主人公の羽鳥智世(ちせ)を演じた種﨑敦美さんは、
特定の方向をもったお芝居で僕が強く惹きつけられる役者さんの一人です。


で、まずは作品本編のお話から。

{netabare}
智世は幼いころから『この世ならざるものが見える』体質でした。
ぶっちゃけた言い方をすると『見える子ちゃん』だったわけです。
それは血筋的なもので両親もそうだったのですが、
周囲から気味悪がられ、家族以外に心を通わせられる人はいませんでした。

そして、父親が弟を連れて家を出てから、人生が大きく崩れていきます。

母子に対する『この世ならざるもの』の悪意ある手出しが激増し、
女手一つで智世を育てる母親は心身ともに疲れ果て、
わが子を殺すことだけは寸でのところで思いとどまるものの、
智世の目の前で飛び降り自死をしてしまいます。

その後、引き取り手である親族を転々とするものの、
誰とも心を通わせることができません。
それどころか『薄気味悪いやっかいもの』扱いを受け、疎まれ続けます。

実の母親に殺されかけたトラウマ、周囲からの冷たい視線。
居場所や存在理由を全く見いだせず傷つき果てて自暴自棄になった彼女は、
自分の身を『闇のオ-クション』に出品してしまいます。

  智世は、特殊な魔法体質を持つ『スレイ・ベガ』という希少種でした。
  それがゆえに、好事家たちから注目され、
  日本円で億単位の競りが展開していきます。

そして500万ポンド、約七億五千万円という価格で、
異形の魔法使いエリアスに落札されたことから、
幻想的で時に美しく、時に切なく、時には目を背けたくなるほど残酷な世界で、
智世の第二の人生が幕をあけます。
{/netabare}

物語は、傷つき、疲れ果て、絶望の淵に立ちすくんでいた智世が、
この世ならざるものたちと触れ合っていくうちに、
少しずつ自我を取り戻し、
おそるおそるながらも新しい人生を歩み始めていく様が、
濃密に、そして繊細に描かれています。

物語そのものは美しくて心温まるお話ばかりではありません。
陰惨であったり残酷であったり、
ふわふわした幻想物語とは一線を画す厳しい仮想現実がそこにあります。

それでも、個々のエピソードが終わったとき『嫌な感じ』が残りません。
むしろ、美しさや癒しといったプラスの余韻が漂います。

  それは智世が持つ非現実的なまでの基礎性質、
  『善』と『母性』を合わせ持つ、
  全てを許してしまう美しき器のなせる業なのかな、と。
{netabare}
一般的な感覚では恐ろしい怪物であるエリアスの真の姿を見ても、
恐怖するでも嫌悪するでもなく、
ただあるがままを受け入れ、慈しみをもって抱擁します。

個々のエピソードに登場する異形たちも、
智世によって許され、荒ぶる魂を鎮めていきます。

なんせ最後には、
諸悪の根源だったカルタフィルスまで許してかくまっちゃうのですから、
もはや『お人好し』なんてレベルではなく、
慈愛に満ちた『神』の領域に踏み込んじゃっています。

最初は飼い主・指導者じみていたエリアスが、
いつの間にか母親に甘える子どもみたくごろにゃんとなってみたり、

  いやほんとすげえなこの人、

と感心させられるシ-ンが随所に出てきます。
{/netabare}

特筆すべきは、
智世自身はあくまでも自己主張の少ない『ふつうの女の子』だということ。
正統派ヒロインみたく大層な正義感や使命感をもっているわけでなく、
単純に、そのときの『心の赴くまま』に振舞っているだけなんですよね。

  ようするに、
  単に目の前の相手が『かわいそう』だから『助けたい』と思うだけ。

世の中のかわいそうなものを全部なんとかしたいとか、
世界から邪悪なものを排除したいとか、
そういう大それたことは全く、一切考えていないんです。

だから、鼻につくような『あざとさ』がありません。
「みんながいるから、私、がんばれるっ!」なんてことも言いませんし、
実に安心して見ていられるヒロインです。

{netabare}
そして物語終盤、智世は自分の過去と対峙することになります。
そこで思い出したのは、
両親から十二分に愛されていた幼き日の自分自身の姿。

その愛情が彼女の基礎性質を形作っていることに疑いの余地はありません。
また、その日々を思い出したことで、
自分が『生まれてきたこと』を心から肯定できるようになります。

それが、最終話Bパ-ト、智世の決断へと繋がります。
自らの意志で『まほよめ』になることを選択した智世の花嫁姿には、
物語序盤で彼女を覆っていた影やよどみが一筋もありません。

  よかったね、と心から祝福してみたり、
  なんでこんなやつと、とやっかんでもみたり。
  まあ、このひとらしい選択ではあるのだけれど。
{/netabare}

僕的な作品のおすすめ度としては、Aランクです。

ただし、中二的な能書き魔法バトルが好きでたまらない方や、
アニメのヒロインはきゃぴきゃぴしてなんぼ、
みたいに考えている方には、全く、これっぽっちもおすすめできません。

この作品は異形の世界をモチ-フにしていますが、
ダ-クファンタジ-にありがちな
「オレかっけぇ」「オレつえぇ」的要素がほとんどないんです。

物語の骨格を成しているのは、
異形によって家族や居場所を損なわれ自我を見失ってしまった少女が、
その異形と暮らし様々な経験を重ねることによって、
自己の本質に還り、失われた自我を少しずつ取り戻していくという、
けっこう王道的な『再生物語』なのです。

  そういうのはめんどくさくていやだ、
  わかりやすくバトってデレて谷間とかパンツ出して欲しい、
  そういう方は見るだけ時間のムダではないかと。

  逆に、アニメにもきっちり『人のカタチ』を求める方には、
  なかなか骨のある作品に仕上がっています。


映像もほぼほぼきれいで、
カットによっては息をのむほど幻想的で美しく、迫力もあり、
鑑賞に値するレベルにあると思います。

ただ、残念ながらときおりは
  もうちょっと頑張ろうか、原画さん
とか感じさせられたり、あるいは
  総作監のキャラデ無視してんじゃね~ぞ、原画
とか思わされたりしますが、それはまあ、飲み込むしかありません。


音楽に関しては、前期のOP、
JUNNAさんの『Here』が出色のできですが、
劇伴やEDも、世界観をしっとり表現していて一聴の価値ありかな、と。

それでも僕が音楽に3.5という渋めの評点をつけたのは、
後期OPがあまりにも残念だったからです。
なんというのか、May'nさんに仕事をあげるためねじ込んだ、みたいな。
{netabare}
  他の方のレビュ-を拝読していても、
  後半ダレた、失速したという声がわりとあって、
  実を言うと僕も、初見のときは同じ印象を受けていました。

  後期のOPがあまりにも凡庸というか、
  既視感ばりばりのありきたりな世界観というか……
  単にそれを視聴しているだけで
  前期で構築したエッジみたいなものが霧散していく感じがしました。
  あ~、なんかその辺のファンタジーと一緒になっちったなあ、みたいな。

  で、二周目に思い切ってOPを全飛ばしして視聴したところ、
  え゛、作品のテンションぜんぜん落ちてないじゃん、と気づきました。
  ウソだと思う人、いっぺんやってみてくださいまし。

  May'nさんを悪く言うつもりは毛頭ありませんし、
  曲そのものの良し悪しの話でもありません。
  ただ、ひたすら、あまりにも、作品の世界観とかけ離れすぎです。
  なにしてくれてんだFlyingDog。

  ニセコイの二期と同じように
  (あれも決してLiSAさんのせいじゃないですが)
  OP楽曲が作品の世界観をチ-プにしてしまった代表例ではないかと。
  そういえば『くまみこ』もひどかったなあ。
{/netabare}


そして、僕的に、この作品の最大の魅力は
種﨑敦美さんによる智世の演技、人物造形です。
ああ、やっとマクラとつながった。

物語序盤で種﨑さんの演じた智世の語り口調は、
心が傷付いた少女のそれではなく、
もっと直接的な『身体的な重傷者』のそれであり、
包帯ぐるぐる巻きの少女が喋っているような響きがありました。

  僕はまず、この人物造形に鳥肌が立ちました。

おそらく種﨑さんは『本当に心が傷付き果てた人』がどうなるのか、
ものすごく深くシミュレートしたのだと思います。
そして『心の傷』と『身体の傷』の境界線が曖昧になるところまで、
行きついたのでしょう。
だからあの、包帯ぐるぐる巻きみたいなお芝居になったのだと愚考します。

その後、智世が回復するにつれて種﨑さんの芝居も変化していきます。
この繊細な使い分けがなんとも素晴らしい。

第一話で自分の『見える目』に関し、
「よかったことなんて一度もないっ!」と血を吐くような声で叫んだ智世。
それに対してエリアスが言った。
「いつか君がよかったと思えるようにしよう」という言葉。
それが『約束』として少しずつ果たされていく経過が、
種﨑さんによる繊細なお芝居によって見事に表現されていきます。

  最終話Bパ-トの台詞を聞いていると、
  前半~中盤と同じような話し方をしているにもかかわらず、
  そこにあった『戸惑い』や『自我のうすさ』が消え、
  ただの口ベタになっているのがよくわかります。

智世の周りを取り巻くキャラも、実力派・ベテラン勢がびっしりです。
さして出番の多くない役柄にだって、
森川智之さん、梅津秀行さん、浪川大輔さん、石田彰さん、諏訪部順一さん、
井上喜久子さん、三石琴乃さん、大原さやかさん、早見沙織さんなどなど、
ものっそいメンツが普通にキャスティングされています。

だからもう、作品としてお芝居の安定感がハンパない。
荘厳なものは荘厳に、思慮深いものは思慮深く、
台詞の奥にある心のヒダみたいなものがびしびし伝わってきます。

だけど、そんな中においても、
種﨑さんの演じた羽鳥智世は出色の出来でした。
この作品は種﨑さんなくして成立しなかった、と言っても過言ではないでしょう。

ちなみに種﨑さんは僕にとって、
『となりの怪物くん』夏目あさ子役で「おおっ」と思わされ、
それ以来、気になって注目している役者さんです。

あさ子のような三の線からおねいさん、少年役まで幅広く演れる方なのですが、
とりわけ僕が強く惹かれるのは、
やっばり特徴ある『ボソボソ系』のお芝居です。

代表的なところで言うと、
  『残響のテロル』 三島リサ
  『響けユーフォニアム』 鎧塚みぞれ
  『青ブタ』 双葉理央
  『ファントムトリガー』 ムラサキ  などかな。

種﨑さんの特徴は、それぞれの「ぼそぼそ喋る」理由を咀嚼して、
個々の役柄を繊細に演じ分けているところです。
つまるところ役柄に対する理解・解釈がとてつもなく深い。

  だから、似たようなお芝居をしていてもテンプレが一切ありません。
  リサ、みぞれ、智世あたり、
  全部一緒になってもおかしくないのに、全部違う。全然違う。

  また、同じようなアンニュイ調の役どころでも、
  理央とムラサキでは、やっぱり、まるっきり違っています。

いやほんとすごい人です。
もちろん他の役どころがダメなわけじゃないのですが、
このテの役どころを演らせたら当代随一なんじゃないのかな、と。


ちなみに、雨宮天さんが演っている『見える子ちゃん』ですが、
KADOKAWAが原作のボイス付き試し読み動画をネット公開してまして、
そっちは種﨑さんが見える子ちゃんを演じております。

Youtubeなので簡単に視聴できますので、
興味のある方はぜひ、お試しあれ。
けっこう、というか、かなりイイです。種﨑さんらしいや。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

温かい

人身売買でとある魔法使いエリアスに買われたチセが彼との生活や周囲に発生するできごとによって心を取り戻していくハートフルな物語。
命の危機に何度も晒されつつも、彼との絆を深めていく。
それに、時折助けてくれる仲間がいてまた心が温まる。

ドラゴンとのやり取りも良い。

個人的に一番心に残っているのはリャナン・シーの話。
{netabare}人間の命を奪う存在なのに、とあるリャナン・シーは老人ジョエルを殺さず、ずっと見ている。リャナン・シーの姿は通常人間に見えない。しかし、純粋に体が弱って寿命が近いジョエルに対して、チセがなんとかしようと奮闘する。リャナン・シーとジョエルの間の愛に感動した。{/netabare}

あとはチセと母親について
{netabare}夫が消えて精神的に追い込まれた母親(チセと同じく普通の人間が見えない物を見ることができたような気がする)がチセを殺そうとしたことがあり、そのことを悔いて自殺したような節があった。話の詳細は忘れてしまった。確か彼女は親に捨てられ恨んでいたが、本当は愛をもらっていたと気付いたという内容だったはず。{/netabare}


OP
Here 歌 JUNNA
You 歌 May'n
ED
環-cycle- 歌 糸奇はな
月のもう半分 歌 AIKI & AKINO from bless4
The Legend of "The Ancient Magus Bride" 歌 Jessic
挿入歌
リベロアーラ 歌 坂本美雨
君の行方 歌 KOCHO
精霊の舞 〜Dance of the Spirit 歌 KOKIA
アンノドミニ 歌 北條響
イルナ エテルロ 歌 竹中大地
Rose 歌 Kaco
花数え 歌 新居昭乃
Story 歌 コトリンゴ
主題歌は岩里祐穂さんの作詞多め。さすがです。
糸奇はなという歌手が出てきてびっくり。どんな人なんだろう。不思議な歌声。
bless4はやはり好き。2人のハーモニーは心地よい。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. April showers bring May flowers.
この世界で生きることを投げ出そうとした15歳の少女、羽鳥チセ。彼女はオークショニアの誘いに応じ、自分自身を商品とし、闇の競売会へ出品する。ヒト為らざる魔法使い、エリアス・エインズワースに500万ポンドの値で買われ、将来の「花嫁」として迎えられたとき、チセに見えていた世界の姿が変わり始める──。

2. One today is worth two tomorrows.
ロンドンの片隅にある古書店。その本当の姿を知るものは少ない。エリアスに連れられ、彼が古くから取引を続ける魔法道具の工房を訪れたチセ。工房の女主人アンジェリカは、チセにささやかな魔法を教えるが……。夜の愛し仔(スレイ・ベガ)のまことの力が、彼女の記憶の一欠片を水晶細工として蘇らせる。

3. The balance distinguishes not between gold and lead.
教会の命を受け、エリアスを監視する聖職者サイモン。彼はエリアスたちに、3つの案件を伝える。そのひとつを解決するため、最果ての地に赴むいたチセとエリアス。そこではエリアスの師、リンデルと、滅びに瀕した旧き種族が待っていた。今まさに大地に還らんとする古の者と共に、チセは天空を馳せる夢を見る。

4. Everything must have a beginning.
猫の集う街、ウルタール。その昔ウルタールでは、人と猫との間に悲しい出来事があった。惨禍の中心にいたものの魂は澱みとなり、代々の猫の王により封印され続けている。ふたつ目の案件を解決するため、この街を訪れたチセとエリアスは、そこに残る妄念を浄化しようと試みるが……。

5. Love conquers all.
魔法使いに騙された、哀れな少女。魔術師レンフレッドにはそう見えていた。だがチセは、エリアスの真意がどうあれ、彼から離れるつもりはなかった。なぜならエリアスは、初めて自分を必要としてくれた存在だから。チセは澱みの中に歩みを進め、惨禍の真相を知る。そして悲劇の裏側には、ひとりの少年の姿が──。

6. The Faerie Queene.
本来還るべきところに、還っていく魂たち。それを見送りながらチセは自身を想う。ウルタールの一件から10日と数日が過ぎても、チセは眠りに落ちたままだった。彼女を案じるエリアスとサイモンの前に、予期せぬ客が姿を現す。それは常若の国(ティル・ナ・ノーグ)の主。ブリテンの夜の一角を統べるもの。妖精たちの女王(ゲアラハ)、ティターニア。

7. Talk of the devil, and he is sure to appear.
たなびく漆黒の毛並み、燃えるように赤い目をしたその犬は、チセのことをイザベルと呼んだ。教会からの最後の案件は、とある墓地に現れた黒妖犬(ブラック・ドッグ)の検分。だが、見定めるべき彼の助けでチセはからくも難を逃れる。一方、レンフレッドの弟子アリスもまた、黒妖犬(ブラック・ドッグ)を手に入れるべく動き出していた。

8. Let sleeping dogs lie.
アリスは変貌したエリアスを見て、直感する。これは、けしてヒトには為り得ぬものだと。レンフレッドとアリスを操り、黒妖犬(ブラック・ドッグ)を手に入れようとしていた魔術師カルタフィルス。彼の「作品」にチセを傷つけられたエリアスは、今までとは違う異様な姿と力の片鱗を見せる。エリアスを知る魔術師たちは彼をこう呼ぶ。裂き食らう城(ピルム・ムーリアリス)、と。

9. None so deaf as those who will not hear.
教会の案件はすべて片付き、おだやかな日々が戻ってくるはずだった。だが最後の一件以来、エリアスの様子がおかしい。チセが初めてエリアスの部屋で一夜を過ごした翌朝、彼はこつ然と姿を消した。チセの身を案じるアンジェリカの言葉も、人より純粋なルツの言葉も、戸惑うチセの心を上滑りしていく。

10. We live and learn.
海豹人(セルキー)と共に竜の背に乗り、チセはリンデルの許へと向かう。自分だけの、魔法使いの杖を作るために。エリアスに「飼われるままでいる」ことを拒もうとしないチセを見かね、リンデルは夜の闇の中からエリアスを見出した頃の話を始める。そのころ、独り残るエリアスに魔術師たちの集う場、学院(カレッジ)からの便りが届いていた。

11. Lovers ever run before the clock.
ヒトのふりをしたがる、奇妙な為り損ない。いつしかエリアスが己のことを話さなくなったのは、師の教え故か、人への苦い記憶がそうさせるのか。リンデルの二つ名、百花の歌(エコーズ)の由来。その歌は雪解けの水音に似て、朗々と風に乗り、季節外れの開花と妖精たちの輪舞を現出させる。そして歌の魔力はチセが覗き込む水面(みなも)を水鏡に変えた。水鏡の向こう側に見える姿はもちろん──。

12. Better to ask the way than go astray.
完成した杖に触れた瞬間、チセは幻視する。無数の閃光の先に広がる、霧に包まれた巨木の群れを。縁(えにし)の糸が結ばれ、彼女はかつて見送った竜と再会する。自ら命を絶った母、自分を置いていった父。その本当の思いは、今となっては知る術はない。しかし今のチセには、伝えたい思いと言葉、そして伝えるべき相手がいる。切なる思いは彼女をはるか遠く、帰るべき場所へと運んでいく。

13. 「魔法使いの嫁」スペシャルダイジェスト
人間とヒトならざるものたちの交流。息を呑む幻想的な光景。ときに残酷さを突き付けつつも、どこか温かみのある世界と、そこに生きる者たちの心の機微-。10月から好評放送中のアニメ「魔法使いの嫁」。第13話の放送を前に、第1話~第12話の見どころを振り返ります!もう一度見たい方も見逃してしまった方も、どうぞお楽しみに!

14. East, west, home's best.
野に森に、夏の足音が聞こえだした頃。風に舞う綿蟲たちの毛刈りに追われるチセとエリアス。竜の国から急ぎ帰ったチセには、伝えたい想いがあるはずだった。しかし、それはいつ、どんな形で伝えたらいいのかが解らない。そしてエリアスもまた、己の中に芽生えた理解しがたい感覚に戸惑っていた……。

15. Looks breed love.
愛した相手に才を与える代わりに、命を奪う吸血鬼、リャナン・シー。彼女にとって愛すことと、大切な存在を失わぬため愛さぬことは、どれほどの違いがあるのだろう。彼女の想い人、ジョエルの命は尽きかけていた。その胸の内には、薔薇の園で見た一瞬の幻としてリャナン・シーの姿が焼き付いている。終わりが訪れる前に、惹かれ合う二人をひと目だけでも会わせたい。そう強く願うチセは、彼らの為に出来る事をやろうと決意する

16. There is no place like home.
行き過ぎた魔力の行使に悲鳴をあげるチセの体。チセの傷を癒やすため、エリアスは彼女を抱えて妖精の国へ向かう。ティターニアは問う。人の世で疎まれ、魔力に耐えられぬ愛し仔と、人の為りそこないと謗られる茨の魔法使いが、なぜ人の世に居続けるのかと。魔法使いという人と交わる生き方をエリアスが選んだ理由とは。

17. God's mill grinds slow but sure.
野山は雪をまとい、旧き女神と神獣が森を闊歩する最も昼の短き頃。クリスマスが近づき、活気づくロンドンの街で再会した魔法使いの弟子と魔術師の弟子。大切な人のためにプレゼントを選ぶ二人だが、何を贈ればいいものか、見当すらつかない。一日を共に過ごし、チセに心を開いたアリスは、レンフレッドと出会った頃を語り始める。

18. Look before you leap.
「弟なんていらない!」少女ステラが口にした心にもない一言は、恐ろしい出来事を引き起こす。弟イーサンは消え、父も母も弟のことを忘れた。イーサンを覚えているのは言葉を発したステラひとりだけ。弟を探すステラと出会ったチセたちは、灰ノ目が仕掛けた遊びに巻き込まれる。

19. Forgive and forget.
チセと友達になったステラは、すぐさまエインズワース邸を訪れた。彼女の子供らしい率直さが、チセには少しだけ眩しい。だがステラが来た直後から、エリアスの様子が落ち着かない。彼はその身を獣のような姿に変えると、逃げるように駆け去った。エリアスの中にまた新たに芽生えたもの。それは痛みにも似た、自分では抑えがたい感情だった。

20. Any port in a storm.
それは夢の中の出来事。しかしチセは確かに彼と会い、言葉を交わした。チセたちがカルタフィルスと呼ぶ魔術師と。そして彼の中で彼と共に在る、何者かとも。竜の国から連れ去られた雛たちを取り戻すべく、学院の魔術師たちと競売場に向かったチセとエリアス。希少な竜の雛を欲する者たちの熱狂が最高潮に達したその時、人間は自らの愚かさを知ることとなる。

21. You can't make an omelet without breaking a few eggs.
空覆う巨影。渦巻く炎の息。生きとし生けるものの恐怖を形にしたかのような古の姿を取り戻した竜は、ロンドンの空を舞う。だがチセにはそれが、戸惑う幼子のように感じられた。チセは竜の背に乗り、彼の魂を鎮めようとする。しかしその代償は大きく、彼女の身に異変が起こる。

22. Necessity has no law.
草色の蝋燭の灯り。塩入りの林檎酒。ローズマリーの枝と百合の花。それが秘密の集いに加わるための招待状。竜の呪いを解く方法を求め、チセとエリアスは古今の呪いに通じる魔女たちの集会に同席する。そして茨の魔法使いは立ち返る。命を繋ぐには、別の命で贖う他はないという真理に。

23. As you sow, so shall you reap.
たとえ自分のためだとしても。自分が求めていた答えが絵空事だったとしても。その人が為そうとしたことは、裏切りに他ならなかった。不死と噂される魔術師はチセに取引を持ちかける。彼がチセの眼前に差し出したもの、そして求めた対価とは――。

24. Nothing seek, nothing find.
人為らざる者の好意は必ずしも人のためになるとは限らない。自明だったはずの事を、己の身と魂で識ることとなった茨の魔法使いは独り荒れ野を彷徨う。ならば、人の好意は人ならぬ身に何をもたらすのか。救いを求めた者と、救おうとした者。カルタフィルスとヨセフの旧き記憶をチセは幻視する。

25. Live and let live.
この国に来て関わった大切な人々と妖精たち。彼らの力を借り、ついにチセは不死の魔術師と対峙する。ふたりの魂を苛んできた痛みや苦しみは、どこか似ていた。苦痛から逃れるために、一方はいつしか己の身を顧みなくなり、もう一方は他者を生贄にし続けた。その繰り返しに果てがないことを今のチセは識っている。少女の想いは、逃れがたき連鎖にひとつの区切りをもたらす。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Beauty and the Wizard

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
なかなかジャンル分けの難しいアニメ。

ダークな雰囲気漂うファンタジーものだけど、メインは心理描写と、異形との恋愛。そういう意味で大別すると、「美女と野獣」系なのかなと思い、こんなレビュタイにしました。べ、別に格好つけてるわけじゃないんすよ(汗)

作画はかなり綺麗で、ファンタジーに格を与えていました。(1期、2期共に)OPも、何かを決意するような、願うような力強い歌で、作風にぴったりで素敵でした♪

ただ、テンポがかな~りゆっくりで、中盤は魔法にかけられたように、眠くなっちゃうかもしれません(汗) でも、そこを乗り越えてほしいとオススメできる作品です♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異形を観ることが出来き、且つ、異形に好かれてしまう体質から、悲劇的な人生を送ってきた羽鳥智世。

彼女を嫁として弟子として実験台として「買った」(悪魔のような外見をした)エリアスとの、ゆったりとした恋愛ストーリー。

しかし、(少なくとも本作でアニメ化された部分においては)単なる恋愛モノで終わらなかったのが良かった。

これは、智世が自らの足で進む方向を決め、生きることを決意し、世界が美しいと感じられるようになるまでの物語。

5話や8話は、とても重く、悲劇的な死が描かれていた。その時点で智世は、他者の死を悲しみつつも、どこか(死に)惹かれている様子だった。

しかし、エリアスとの仲が深まり、「どうでも良い」ことがなくなっていく。(それが何に対してでも)「執着」とは、「生きる意思」だ。

「生きる意思」なんて、良いように聞こえるが、一方でそれは「エリアスへの依存」にもなっていく。「相手にとって都合の良い女でいるのが楽」なんて、なかなかアニメでは描かない部分だと思う。

そんな日々を送るなかで、ルツやアンジェリカ、リンデルらと出会い、少しずつ、世界の美しさを知る。あくまで、少しずつ。

12話で、智世は杖を作ったことにより、世界の本質と繋がる。ネヴィンとの会話により、自らが父や母らから愛されていたことに気づき、これまでのしがらみから自由になる。

ラストに、主題歌にのせて空を飛び回る智世の姿は、実によく自由を表していた。また、これまで通りの世界を美しいと感じられるようになった智世には、素直に感動した。

これはやっぱり、前半のダークな雰囲気があってこそ生きる最終回だったと思う。

あとは、原作でどうかは知らないけれど、途中途中に挟まれるディフォルメ絵やギャグ展開が凄く良かった印象。暗い作風の中、一種の清涼剤としてうまく機能していたと思う。もっと多くても良いくらいだと思う。

本当はこの作品には、「なぜか頭の上に乗っかってる可愛らしいマスコットキャラ」がいた方が良かったとは思う。せっかく面白い世界観やストーリーなのに、それに浸る前に(私含め)「疲れちゃう」人がいるのは、そういう「息抜き」が少ないからだと思った。

、、、って、2クールだったんか~い(笑)! いや~あまりにも良い12話だったんで、てっきり最終回かと(笑)

さて、2クール目だが、作品は益々暗い方向に進んでいく。

知世の身体は徐々に蝕まれていき、相変わらず、様々な陣営が知世を付け狙う。

そんななか、1クール目ではわりと「大人」として描かれていたエリアスが、実はただの「子供」であり、人間とは異なる価値観のもとで動いていることが分かってくる。その部分の、「通じあっていたと思ってたのが、ただの勘違い」だった切なさや不安感が、2クール目の見処となっている。

終盤は、完全にカルタフィルスとの決着をつける流れに。カルタフィルス、完全に悪役ではあるけど、確かに可哀想な面もあるよな。たかだか石投げたくらいで、2000年間も許されないなんてな。神様も、心が狭いw

最後はかなり綺麗だったかな。腹を貫かれながら、敵を抱き締めて子守唄を歌うとか、ドシリアスだったけど、死ねないカルタフィルスの呪いと、必ず死ぬ知世の呪いの力が相殺し合い、子守唄で眠るカルタフィルス。まあ、その程度でなんとかなるんだったら、カルタフィルスも2000年の中でなんとか出来たんじゃないかと、思わなくもないけれど。

んで、とりあえず中ボスを倒し、結婚式エンドは素敵でした。最後に思ったのは、知世は「夫」よりも「家族」を欲していて、エリアスは、「妻」よりも「母」を欲しているような気がしました。今のところ。それが、徐々に本物の恋愛感情に育っていくには、もう少し時間がかかるのかな? なんて思っていました。にしても、最近、涙腺が(笑)

とはいえ、やはり一番のクライマックスは、12話でしたね。2クールのこの暗い話のオンパレードは、流石に疲れました。2年後とかでも良かったかな。ホントは、16話みたいな平和な日常回が、もう少しあっても良かったと思います。

まあとにかく、よくは分からないけど、高級感があり、深そうな、本格ファンタジーのような、何かでしたw

あ~、我が家にもシルキーがいてほしい(笑)
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
これは、智世が自らの足で進む方向を決め、生きることを決意し、世界が美しいと感じられるようになるまでの物語。

友愛、恋愛、家族愛。これまで得られなかった様々な得る知世。その中で、世界を美しいと感じ始めます。

深い物語ですが、終始重いので、もっと息抜き回やゆるキャラがいても良かったかもしれない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
顔が骨で、エインズ様(笑) ちょとディフォルメw なかなか独特の世界観が面白かったけど、これって少女マンガ的?

2話目
人身売買。たとえ打算だとしても。魔法と魔術の違い。他力か自力かということ以上に、魔術はあくまで物理法則に縛られ、魔法は物理法則を無視できる、ということかな。重く暗い作風の中に、音楽とディフォルメが効果的。ハニームーン、ハネムーンね。

3話目
ドラゴンの里か。ハリウッド並みに金をかけられるなら、実写化してほしいな。還る、ね。これ、かわいいマスコットが必要なアニメだと思う。

4話目
猫の国、行きたい(笑) 飼い主が子供みたいなもん。影を叩くなよw

5話目
自由を、望むとは限らない。これは酷い話だな。グロいし、悲劇。ラストに救いがあったのが、せめてもの救いか。死の先、死に様、それが多いな。

6話目
おっ○いの作画、独特だなw 垂れてるからこぼれそうだw キリ○ト教批判w ややデレてる(笑)

7話目
そうそう、この展開だよ。絶対かわいい(マスコット的な)キャラは必要だよ。ブラックドッグ、、、ヘルハウンドか。会話と会話の間が長いから、ストーリー的にはあまり進まないな。

8話目
夫公認の浮気w 魂で繋がった相棒と、キメラとして使役した相棒との対比か。カルタフィルスにヨセフか。キリストをビンタして不老不死になり、悔いを改めてヨセフになったという人ですね。

9話目
ショーケースに写る風景、すげぇリアルだな。依存。あんまり良い子でいるんじゃないよ。ハンマー(笑) みんなに嫌われ、雑に扱われるサイモンが笑えるw なかなか素敵な恋愛話2つ。良い回だった。

10話目
マントというか、どてら(笑)? 都合の良い女でいることが楽、、、ということかな。回想。最近観たこともあるけど、「精霊の守り人」に似てるな。

11話目
とても優しく、美しい回だな~。エリアスも子供か。なるほど。

12話目○
そこなんだよね。智世の母さんは、結局、智世を殺すより、自ら死ぬ方を選んだんだよね。ラストに、これまで通りの世界を美しいと感じられるようになったんだね。

13話目
って、2クールだったんか~い(笑) ちょっと二人が前進。ちょっとね。不思議で、美しく、平穏な日々。まあ、悲劇への序章だろうけど。

14話目
人狼の件、意外と早く終息したな。ジョエルの件、切ないな。これは、(男女逆だけど)智世とエリアスの未来の姿でもあるのかな。

15話目
チェンジリングね。色々出てくるね。それを人間界でやると安っぽくなるけど、妖精界だからこそ成立する、素敵な治療法だね。バンシーの存在理由。妖精って、何かの為に生きているのかな?

16話目
平和な回だな。女子会(笑) 珍しく、少しだけ明るかったw

17話目
家族の定義。灰の目、魔法使いらしい魔法使いだな。言葉は大切に。

18話目
ムカつく奴は最後までムカつく(笑) まあ、日本人は、童顔だしねw 忘れがちだけど、エリアス、基本的に人間じゃないしね。精神構造や思考回路も。独占欲かな。それを愛情ととるなんて、怖い怖いw エリアス、子供か(笑) 自分的に、人間の感情で一番理解できないのが、嫉妬。これはガチで、多分私は人生でガチの嫉妬を抱いたことがない(ちょっと羨ましいな~くらいはあっても)。他人に興味が薄いとも言えるけど。やっぱり、たまにコメディ挟み込むの、大事だよね。

19話目
サブキャラで世界を広げていく展開が続くね。いやいや、グロいって(汗) ジョニーウォーカーのブラックラベルか。苦手な酒だな。カルタフィルス、さ迷えるユダヤ人か。下ネタ、珍しい(笑) 道程。闇堕ち?

20話目
ドラゴンの呪い。知世の誕生日知らず、家事達人のシルキー、ショック(笑)

21話目
知世を助けることが、生きる目的となった、エリアス。生け贄? 魔法も現実の一部。知世パンチ。

22話目
オッドアイにちゃんとした理由があるアニメも珍しい。こういうの(スレイベガ)って、専門の機関が守ってくれたりしないのだろうか? 情報がないって、怖いな。これは、超シリアス。母親、辛いよな。変に美化せず、リアリティを残しているしね。

23話目
森を破壊すると、城戸に殴られるぞ(笑) 妖精の愛し方、、、。確かに、石投げたくらいで2000年以上呪われたらな。

24話目
ガチガチのシリアスだな。腹を貫かれながら、敵を抱き締めて子守唄を歌うとか。まあでも、救いがあるオチだったかな。その後、ややコメディを挟んだのは良かった。このバランスだよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38
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