WIT_STUDIOで恋愛なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのWIT_STUDIOで恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月25日の時点で一番のWIT_STUDIOで恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.5 1 WIT_STUDIOで恋愛なアニメランキング1位
恋は雨上がりのように(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (719)
3193人が棚に入れました
ある事件がきっかけで走ることを諦めた元陸上部エースの女子高生・橘あきらと、彼女のバイト先のファミレス店長であるさえない45歳男性・近藤正己の恋物語が描かれる。

声優・キャラクター
渡部紗弓、平田広明、宮島えみ、福原遥

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おっさんを殺すアニメ

季節外れの雨続きの天気がやっと晴れた週の始め、仕事終わりにいつものお酒を飲みながら最終回を観終わりました。

おっ?ウィスキー残り少ないな全部ぶち込んじゃえー!!ソーダと割ってハイボールや(3杯目)明日のことなんかしるかー(トクトクトク、あ、明日やべえかな(冷静)、まあいいや(現実逃避)) まあ、みなさんも飲酒運転にならない程度にお酒は楽しみましょう。

んで、感想ですね。巷には童貞を殺すセーターなるファッションがあるらしいですが、このアニメはおっさんを切なさで殺す殺傷能力の高いアニメです。原作はビッグコミックスピリッツで漫画が連載されていたみたいですが、世の中の約2000万人くらいのおっさんは切なさで死んだでしょうね。毛⚪東の文⚪大革命やス⚪ーリンの大粛⚪クラスの大殺戮ですね(問題発言連発)私は3回くらい萌死ぬ所でした。

いや~ヒロインのあきらちゃんが可愛すぎます。
ちょっと比較出来ないっすね。私の中での大好きなヒロインランキングの上位に食いこんできます。
というか女性の漫画家さんの描くキャラってどうしてこんなに魅力的なんでしょうね?仕草とか表情や考え方がリアルで可愛すぎますね。

主人公の店長(名前忘れた)が私にカブる所があって感情移入しまくりで死ねます。私は原作の漫画も読んでいるんですがアニメは少し改変されてるんですよ、でもとても良い改変でした。

私の持論としてアニメと原作は別物と思っており、アニメなりの解釈や尺故の改善、改変は全然肯定してます。むしろとても良いアニメ化でした。素晴らしいお仕事に大感謝です。オープニングもエンディングもとても良かったです。全然飛ばさずに観ました。

枯れたと思っていた中年おっさんと、純粋で真っ直ぐな女子高生の恋を描いた素晴らしい作品でした。とてもキュンキュンくるので女性にもオススメ出来る作品だと思います。
あ~俺も恋してえな!!キュンキュンしてえ~~
(既婚子供2人有り·····あかんやん!!)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 35

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

横浜が舞台の青春群像劇(ただしおっさんが約1名)

同タイトルのマンガ原作はアニメ化されるよりも前から気にはなっていたのですが、結局読まないでいる間にアニメになると聞いたので未読のままアニメを観ることにしました。

主人公の女子高生橘あきら(たちばな あきら)がアルバイトをしている(業態はガスト、名前はガーデンなすかいらーくグループっぽい)ファミレスと、あきらが通う風見沢高校が物語の主な舞台です。ファミレスと学校のどちらも横浜市内にあるらしく、他にも話に出てくる場所は概ね横浜市内のようですね。

もちろんあきら(17歳)とのファミレスの店長である近藤正巳(こんどう まさみ: 45歳)がエピソードの中心ではあると思うのですが、ファミレスの若めのアルバイト店員やあきらが休部(?)している陸上部の関係者なども含めた青春群像劇っぽいテイストもあるストーリーですね。

あきらが短距離走での目標を見失っているところでの近藤のふとした優しさに惹かれるというのは、無いようで意外とある話なのかもしれません。ただ、それを「恋」と呼ぶべきかどうかは意見の分かれるところではあるとは思いますが。

ただ、きっかけはさておきあきらの「想い」はなにがしかの意味での本物ではあったんだと思います。

面白いのは近藤の方もあきらと接することで、自分が若かった頃に想いを馳せて「青春の輝き」みたいなものを思い出そうとするところですね。大学時代に文芸サークルでの仲間だった九条ちひろとの関係なども見どころです。

原作の分量を考えるとストーリー中でアニメ化されなかった部分はたくさんあろうかと思われますが、全12話のアニメ作品としては綺麗にまとまって終わっています。

最終回でたどり着く結論としてもわりと妥当で、収まりの良い良作となっています。

これで完結ということで続編はおそらく作られないかとは思いますが、シリーズ構成としては良くできています。実写映画の公開も予定されているようですが、キャスティングされた登場人物や尺の感じからすると映画の方も本作と似たような構成になるのではないでしょうか。

まあ、実写映画はたぶん観には行きませんけど…。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 55

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雨宿りに出会った二人は、雨上がりと共に再び走り出す。

本作は正直恋愛がド中心な作品ではない。お互いに進んでいた道を挫折してしまった二人が出会い、そして影響を与えあって再び進めるまでの物語である。


私が連想したのは、ちょっと違うが音楽映画の「はじまりのうた」である。


本作は全体的に非常に誠実でしっかりした造りになっている。内容もビジュアルもド派手さや捻りはないけど、地味な中に図抜けた実力があるのがビンビン伝わってくる。


本作の美術は、オーソドックスなリアル派で、一見あまり特徴がないように見える。しかし、見ているうちに季節感と特有の空気を持っていた、生きた街として物語の背景にでしゃばり過ぎない見事な存在感を発揮していて大きな印象と安らぎを与えてくれる。


美術だけじゃなくビジュアル全般は非常に全体的に安定した仕事で、作画も小揺るぎもしない安定感とレベルの高さを維持している。


キャラについては、キュアカスタードこと福原さんが出てるだけで100点!と言いたいが、主役二人は語らざるをえまい。


主役のタチバナさんは、久々に惚れる!女性キャラでした。最近の女性キャラは、悪い意味じゃないが恋愛対象としての魅力、みたいなところはから外してる傾向がある。


しかし、タチバナさんは私の好きな女性キャラ、具体的には「ホスト部」のハルヒ、「四畳半」の明石さんに連なる魅力があって強力な女性キャラでした。


クールでベタベタせず、理知的で男前ですらある凛としたところがあり、恋愛以外にも大切なものがちゃんとある。そして、なにより相手をルックスやスペックとかで選ばない優しい目と、自分の道を真っ直ぐに進む強さがある。


なにより「カードキャプターさくら」並みに色んな素敵な服装とか髪型を見れるのが素晴らしい。


そして、もう一人の主役な近藤店長。「パトレイバー」の後藤隊長に似すぎだし、CV平田さんだから割りと渋くて格好いいのが少々気になったけど、挫折しちゃった男の寂しさとチャーミングさがあって好きにならざるをえない。


若造がモノローグで青臭いことを長々と語られるとかなり寒いが、挫折した苦しみを抱えつつイケてない店長として頑張っている近藤さんが文学的な美しさを持ったモノローグが出てくると実に良い。


近藤さんがタチバナさんと出会うことでまた青い情熱を取り戻す件は、恋愛は単にラブなだけでなく、影響を与えられて自分を変化させる最大な物の一つ、という面が描かれていた。



恋愛ものを現代でやるには、都合が良いだけのラブコメや、所詮スペックかよ!な浅薄なやつはもう通用しないだろう。


もう恋愛が成就したらめでたしめでたし式の、ロマン主義な時代はとっくに終わったと言いたい。


恋愛はもはや唯一無二の絶対的な価値ではなく、他の同じくらい大切な人生の要素と並び立つもの、として真っ当な立ち位置の存在になったのではないだろうか?


「ハチクロ」や「ララランド」じゃないが、この世には恋愛の成就より大切なものがある。


だからといって恋愛したことは決して無駄なことじゃない。本作の着地も浮わついてるだけの恋愛ものにはないバランス感覚がある。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 33

80.9 2 WIT_STUDIOで恋愛なアニメランキング2位
魔法使いの嫁(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (978)
4382人が棚に入れました
羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。

そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。

これは、世界の美しさを識る為の物語。

声優・キャラクター
種﨑敦美、竹内良太、内山昂輝、遠藤綾
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

イングランドで魔法という安心感

<2018/5/13追記>
先日よーやく観終えました。

後半の感想を一言で言うと
「腕がゴッドハンド洋一」

全般的には良かったです。
{netabare}ダメ人間(ダメ骨頭?) {/netabare}のエリアスを
結局気がついたらチセが{netabare}尻に敷いてる{/netabare}というか。

大団円なんだろうか?
よくわからないけどあの{netabare}花嫁姿{/netabare}は少し泣けました。
これは{netabare}娘の嫁入りを見守る父{/netabare}の気分か?

個人的には前半最後の{netabare}火の鳥{/netabare}になって帰って来るとこが1番!!!

良作だと思います。

<2017/10/15初レビュー>
原作未読。
今期期待の作品の一つでしたが今のところ期待どおり。
魔法が魔法っぽいところが良いですね。
ヨーロッパの御伽噺な感じのところは好みです。

{netabare}オークションに出品された{/netabare}日本人の少女チセが犬の頭骨みたいな頭の魔法使いエリアスに{netabare}500万ユーロで競り落と{/netabare}されるところから物語は始まります。
エリアスがチセを{netabare}落札{/netabare}したのは{netabare}弟子兼嫁{/netabare}にするため。

これから面白くなりそうな雰囲気が満載です。

ところでなんとなくですが赤髪の白雪姫を思い出しました。
他の方も書いてますが、チセは白雪をとことんネガティヴにした雰囲気。
髪が赤いというのもありますが、物語全般に漂う「お姫様と王子様」感が・・・。
これからの展開次第なのでしょうが1話を観た印象は「魔法使いの白雪姫」でした。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
魔法が黴臭く感じるところ、好きです。
お話もお姫様的なものだけではなく、成長を描いているような。
そういうところも好きです。
何よりやはり雰囲気が好み。
今期は豊作です♪

<2018/1/2追記>
2クールの折り返し地点ということで追記です。

次回予告気になりましたね。
チセがエリアスの手の届かないところに行ってしまうかのような前フリがなされてました。
感覚的には「会社の後輩の女の子の面倒をたくさん見ていろいろあって{netabare}その子と社内結婚したはいいけど気がついたら俺より出世{/netabare}してるやんΣ(゚д゚lll)」という感じのせつなさでしょうか?(異論は認めます)

まあ、あのままだと{netabare}恋愛{/netabare}というより唯の{netabare}共依存{/netabare}という感じもしますし、ここら辺で大転回は望むところです。
年明けから期待大です。

ところで予告のチセの手。
モンスターエンジンのゴッドハンド洋一みたいになってましたけど大丈夫なんでしょうか?笑
まさかチセがこないだおじいちゃんの蔵でブレスレットを見つけたわけではないと思いますが。
なんか重いことあったんでしょうね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 60

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

まあ、エリアスったらウッカリさん(笑)!→ 気に入りました。でも世間でウケるかどうかは知りません…。原作コミック第10巻(「学院編」開始)発売中!

……エリアスの「ウッカリ」がシャレにならないレベルでチセの危険が危ない!

もうちょっと、何とかならんのかいとツッコみたくなるレベルの序盤4話なのですガ・ガ・ガ…。

ちなみに同タイトルのマンガが原作です。アニメ化前から書店店頭で見かけていて気にはなっていたのですが、未読のままアニメ視聴開始。

「この世のもの」ならざるものまで見えてしまう少女羽鳥チセと魔法使いエリアスとの出会い、それは人身売買オークションであった…。

なかなかショッキングな導入で始まる本作品ですが、世界観は素晴らしいです。というわけで、レビュータイトルの「ウッカリさん」だけにはツッコまざるを得ませんが、とても楽しみに毎回観ています。

また、詳しいレビューは(たぶん)視聴終了後に。

2018.3.26追記:
3/23の時点でMXで最終話の先行放送があり、そちらで視聴完了でした。

結果的には原作漫画を全巻読むことになり今後も最新巻を追おうという気持ちになるくらいまで気に入った作品です。原作が女性作者ということもあるのでしょうが、絵柄的には少女漫画寄りでアニメのキャラクターデザインもそちらに準拠したものでした。私的には大変好みの絵柄です。

物語の構造的には『夏目友人帳』などとも類似点はあるんじゃないでしょうか。「見える人」と「人外」の交流という意味でも、「見える人」に対する理解がある人(本作品では魔術関係者)がいるという意味でも。

結局最後まで「チセの危険が危ない!」(笑)展開は変わることがなかったのですが、その中で毎話微妙に変わっていくチセとエリアスのお互いの相手に対する心情みたいなものが本作のウリだと思います。

なので、おそらく「少女漫画的素養」を持っていないと本作を楽しむのは難しいでしょう。なので、爆発的な人気になったりはしないと思うのですが、原作の方は「学院編」などの新展開を予定しているみたいなので、地味に長く続いていきそうな気はします。

2018.3.27追記:
ふと思ったのですが、チセとエリアスの距離感って恋愛結婚よりはお見合い結婚の夫婦の感じに近いのかも…?

共に暮らすことで生まれる愛もある。

2018.11.29追記:
今更ですが、9/10にコミック第10巻(学院編: アニメの続き)が発売されています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 72
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妖精たちと主人公の距離感が魅力

原作未読。最終話まで視聴。

欧州と魔法。妖精たち、ドラゴンなど、ファンタジー感が心地良い作品。
魔法系というより、不器用な二人の恋愛を描いた作品といった方が良いかもしれない。

主人公(チセ)が過去のトラウマを少しずつ乗り越えていく感じが良い。
前半はとにかく暗いイメージしかなかったチセけど、少しずつ明るくなっていく。

妖精たちとチセの距離感が微笑ましい。
特に、シルキーとの距離感が、最初から最後までずっと心地良い。
チセに対するシルキーの素振りや振る舞いが、とても可愛かった。

【以下は、特に面白かった回のレビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
第15話。
後半のシルキーのくだりは興味深かった。
前半のシルキーのお掃除(というか、瞬間リフォーム)は面白かった。

第16話。
チセ、アリスとクリスマスプレゼントを買いに行く。
チセのもとにはたくさんのプレゼントが・・・。
多くの人(?)と出会い、愛されている証。

第18話
ルツのセリフ『この間まで父親と娘みたいだったのに、今度は母親と子供みたいだ・・・』
分かる、分かる。

第21話
エリアスの行動にチセがキレる。
忘れがちだけど、そもそもエリアスは何かが欠けている、不完全な存在だ。

第23話
いよいよクライマックスが近いせいか、全員集合感が半端ない。
オッドアイのチセ。
自業自得とはいえ、ちょっと可哀想・・・。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 59

77.6 3 WIT_STUDIOで恋愛なアニメランキング3位
甲鉄城のカバネリ 海門決戦(アニメ映画)

2019年5月10日
★★★★☆ 3.9 (314)
1664人が棚に入れました
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。 極東の島国である日ノ本で、カバネの脅威に立ち向かい、前線をくぐり抜けている分厚い装甲に覆われた蒸気機関車(通称、駿城)の一つ甲鉄城で生き残った生駒たちは、カバネと人の攻防戦の地、日本海に面する廃坑駅「海門」で玄路、虎落、海門の民と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てていた。そんな中、生駒は、海門の地のカバネたちは統制され、集団行動をとる特徴を持っていることに気づく。そのことを連合軍へ報告を行う生駒だったが、相手にされず、逆にカバネリであることから連合軍から虐げられてしまう。怒りに身を焦がし冷静さを失った生駒は単身で敵地へ乗り込むことを決意する。一方無名は、これまで自分を支えてくれた生駒に対してこれまでとは違う感情が芽生え始めていた。しかし、そこへ生駒が単身で敵地に乗り込むつもりであるという知らせが飛び込んでくるーー。新たなカバネとの戦い、そして、無名と生駒の運命はー!?

声優・キャラクター
畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、マックスウェル・パワーズ、三木眞一郎
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

完結ありがとう

紆余曲折あったけどうつくしく完結しました!

このアニメのテレビ放送版、おもしろいのにな~~~からの急減速でおもしろいのになこのアニメ…と複雑なおもいを抱かされてました。

そんでこれ海門決戦おもしろいやん!!!!!ってなりまして。
{netabare}
なんといっても途中になっていた生駒と無名のおはなし。
これに決着がついたのがもっとも良いことです。
ほぼほぼご成婚おめでとうと言って良いでしょう。

そしてまた良いこと、また惜しいことはEDの意味するところです。
EDの踊り、いわゆるダンスEDというだけではなく、お祭りっぽい雰囲気です。
お祭りっぽい踊りといかにも平和~っという雰囲気の里を交互に映していくわけで、たぶんハッピーエンドを意味しているのだとおもいます。
このアニメはいわゆるポストアポカリプスというジャンルですが、ハッピーエンドを向いていたはずです。
パニックや緊迫感を主体に置く同ジャンル作品とは明らかに違っているようにおもえます。。
テレビ版中盤でも直接的にそのことを言うシーンがありますし、どのレベルのハッピーを目指していたのかわかりませんが(地上からカバネ消滅とか果たしてあったのか)、そういう世界観でこの作品のEDは、ハッピーエンドを迎えたという意味だと受け取ってよいのではないでしょうか。

惜しいのは、そうだとしてその道筋があいまいになってしまったことです。
伏線の張り方と今作の急ぎ足な部分などから、2クール目か、もしかしたらもっと長いスパンで説得力のあるハッピーエンドを目指すつもりだったのかもしれません。
それが見られればもっと良かったのは確かです。

メインストーリーはすこし地味ですが、単独のお話を持つ敵ではなく生駒のお話の延長としての敵だったので、「生駒と無名のおはなし」としてのカバネリにおさめるはピッタリだったように思えます。

{/netabare}
とにかく、生駒と無名の2人の話。
これを楽しく、よくまとめたのは素晴らしいことです。
雑なところも無いわけではありませんが、見せるべき部分と流す部分の選択肢は正しいものでした。
これが重要なことです。
2人が好きでこのアニメを見ていた人には満足できる作りになっているはずです。

ここまで見れてよかった。
ありがとう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その旅路の先に、新たな運命。

本作は、2016年の春アニメでTV放送された「甲鉄城のカバネリ」の続編となります。
TVアニメ放送後に総集編の前後編が上映されましたが、そちらは未視聴です。

劇場では2019年5月10日から2週間限定で上映されるようですが、私はNetflixで視聴しました。
劇場での上映と配信が同時に行われることってあるんですね。
最近、Netflixに入っていて良かったな…と思えることがちょくちょくあります。

一番嬉しいのはNetflixオリジナル作品のバリエーションが増えてきたことです。
それと最新のTVアニメも放送されているので、万が一、録画に失敗したとしても追いかけ視聴ができるのもメリットの一つだと思います。

カバネリ…といって真っ先に頭の中に浮かび上がるのが無名の存在です。
TV本編では色々と大変だった彼女でしたが、甲鉄城の旅はまだ終わっていなかったのです。
生まれ故郷を目指す一行が辿り着いたのは、日本海に面する「海門(うなと)」という廃坑駅でした。
ここでは海門を奪取すべく、人間とカバネの激しい抗争が繰り広げられていたんです。

ここを通らなきゃ故郷に帰れない…
甲鉄城に乗った菖蒲らは、カバネを撃退する連合軍に参戦することとなり…物語が動いていきます。

アニメーション制作が「WIT STUDIO」で監督が荒木哲郎さんといえば「進撃の巨人」と一緒ですよね。
カバネが人間を襲う様を見ていると、お互いの作品の共通点に成り得ると思いました。
そしてこの作品でも見惚れてしまうほど圧倒的なのが、戦闘シーンにおけるキャラの躍動感です。
本作品は劇場版で特に気合いが入っていたからでしょうか…
無名の…生駒の戦闘シーンの迫力は半端ありません。

きっと、何もかもがTV版の延長だったら、レビューで書けるのはきっとこのくらい…
でも、TV版とは大きく違っている点がこの劇場版にはしっかり用意されていたのです。

それは、ベタですが無名と生駒の関係です。
これまではお互い信頼関係にあって、カバネとの戦いにおいて背中を預けられる間柄でした。
でも、この劇場版ではもう数歩気持ちの面が進んでいるんです。

特に作中における無名と、炊事や子守りに精を出している鰍との会話シーンがあるのですが、見方によってはコイバナに見えちゃったり…
無名…戦闘スキルの高さとカバネに対する残忍さは相変わらずですが、こと生駒の話になると態度が急変するところも、彼女の可愛らしさに拍車をかけています。

そりゃそうだと思います…
あれだけの激戦と苦しい状況を切り抜けてきたのですから…
そんな気持ちの変化が戦闘や普段の言動にどの様な影響を及ぼすのか…
この作品の見どころの一つだと思います。

それと根っこの部分の共通点は忘れられません。
正直カバネリになって良いことなんてあったでしょうか…?
強くなったかもしれない…
でも所詮はどっちつかずの中途半端な存在である上、いつカバネ化するか分からないリスクだって孕んでいます。
それでも、無名と生駒の二人がカバネリだったから乗り越えられた局面だってありましたし、二人にしか感じられない世界を共有することだってできるんですから…

でも、そのくらいの恩恵はあって然るべきなのかも…
甲鉄城に乗っている時間が長くて忘れていましたが、カバネリって人から虐げられる存在だったんですよね。
様々なリスクを想定して進言してもまともに取り合って貰えないし、挙句の果てには諸悪の根源みたいな存在を受ける始末…
心が折れても仕方無い場面だってゼロではありませんでした。

ですが、軍人や民衆が二人をどの様に評価しても、これまで一緒に苦難を乗り越えてきた甲鉄城の仲間は、二人に対する疑念など一点の曇りもありません。
最初は彼らだって違ったのに…甲鉄城で過ごした時間と揺ぎ無い実績が、絶対的信頼に値することを彼らは知っていますから…

海門での決戦の行方…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
個人的には、その後の…無名の行動の方がよっぽど気になりましたけどね…^^
あんな真っ赤な顔の無名…きっとそうお目にかかれるモノではないと思いました。

主題歌は、EGOISTの「咲かせや咲かせ」
個人的に、この楽曲は結構感慨深かったです。
何故なら、この楽曲の背景で流れているのは、甲鉄城の乗組員…無名、菖蒲、鰍に生駒ら男性陣も加えたヨサコイなんです。
彼らの旅が終わったかどうか…私には分かりません。
ラストの風景に、それらしさも感じられましたが、日ノ本の殆どを覆い尽くしているカバネの影響はそう易々とは無くならない事でしょう…
それでも、笑顔でヨサコイが踊れるのは少なくても今は平和だから…にほかなりません。
束の間かもしれない…これからどんな試練が待っているかも分からない…
何せ伏線が回収しきれていませんから…
けれど、ここで見せて貰った笑顔は本物だったと思いました。

願わくば、みんなのその笑顔が少しでも長続きすることを…
みんながこれから手にするのは人殺しの道具ではなく、鳴子のような人々を笑顔にする道具でありますように・・・

投稿 : 2024/11/23
♥ : 27

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

完全新作、生駒たちの新たな戦い。

 産業革命によって時代が大きく変化しようとしていたころ、カバネと呼ばれる怪物が世界を支配する。
 極東の島国・日ノ本で装甲蒸気機関車・甲鉄城に乗り込んだ生駒たちは、激戦をくぐり抜け日本海に面したとりでの廃坑駅「海門」にたどり着く。
彼らはカバネと戦う民と手を組み、カバネ撃退の策を練る。(アニメ映画『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』のwikipedia・公式サイト等参照)


和風なバイオハザードととも称される本作。
「死んでも生きろ」「貫け、鋼の心を」のキャッチコピーを
引っさげて完全新作の劇場版となって帰ってきました。

最近はアニメ→映画の流れが多くなりつつあり、
今年もユーフォ、ルルーシュ、サイコパスと
いろいろ見に行っておりますが、劇場版の評価は総じて高いようですね。
まとまりのある話をしっかりと期間をかけて映画として制作するからでしょうか。
今後もゆるキャン、ヴァイオレットエヴァーガーデン、バンドリのように映画化を発表する作品は多くなっていくのでしょう。


さて今回のストーリーは、日本海に面する人類の要所「海門駅」が舞台。
陽光の表現や、まるで某立体機動アニメの戦闘を見ているかのような
爽快で切れ味の良い戦闘シーンは劇場ならではの迫力があります。
無名のクイックな流れるようなカバネりとの戦いはお金を出してでも
見る価値があります。

生駒のウザさも劇場版ではマシになっており、80分という短い中で
多くのキャラにスポットがしっかり当てられていて、鼻呼吸を忘れて
しまうほど作品に見入ってしまいました。

「和」な雰囲気が好きな僕にとっては至福の映画でした。

雪で始まり雪で終わる。
雪解けのあとには桜の季節。
そこにかかるEGOISTの和テイストの主題歌。

生駒や無名たちの新たな幕開けをぜひ劇場で。


とはいうものの、劇場版は2週間限定公開のようですね。
(僕が見に行った映画館ではそうでした)
カバネりの良さを広めようと思ったのですが、広める頃には
公開が終了してしまっていそうで残念です。。

また、本編では無名と生駒とのカップリングを含め
主要キャラの様々な色恋?沙汰も描かれています。
今回の話的にそういった要素はあまり主眼にはなさそうですが、
いずれアニメ続編とかが決まった時に何かと進展していきそうですね。

戦闘シーンにアレンジしたカバネりEDをぶっ込んでくる
澤野弘之節に心震わせられました。(もう毎年映画やって欲しい)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 20

64.1 4 WIT_STUDIOで恋愛なアニメランキング4位
ハル(アニメ映画)

2013年6月8日
★★★★☆ 3.7 (242)
1329人が棚に入れました
「くるみに、生きていることを思い出させるために、ボクは人間になった」ハルとくるみの幸せな日常。
いつまでも続くと思っていた日々は、飛行機事故で突如終わりをつげた。けんか別れのまま、最愛のハルを失い、生きる力も失ってしまったくるみ。彼女の笑顔をとりもどすため、ヒト型ロボットのQ01は、ハルそっくりのロボハルとしてくるみと暮らすことに。
ロボハルの頼りは、かつてくるみが願い事を書いた、ルービックキューブ。色がそろうごとに溢れてくる、くるみの想い。
少しずつ打ち解けるロボハルとくるみだったが・・・。

声優・キャラクター
細谷佳正、日笠陽子、宮野真守、辻親八、大木民夫

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バールのようなもので頭部を殴られた感じ。

『飛行機の爆破事故で恋人を失い身も心もしょうすいし切った人間と、その亡くなった恋人に姿・形を変えたアンドロイドとの交流を描く物語』 作品の時間はわずか60分。物語の舞台は京都です。


ハルを観てみました。春なので・・・・・・・( TДT)ゴメンヨー。 冒頭から文字通り最悪のスベり出しを迎えてしまいましたが、本題に入ろうかと思います。この作品を観てみようと思った動機はもちろん冒頭のダジャレではなくて、作品のトータル時間がわずか60分だったという事でした。というのも、時間が短いという事は、当然の事ながらそれだけ時間的制約を強く受けるわけで、物語の設定も詳細に描けませんし、登場人物もあまり多く出せません。にも関わらず、その短い時間で何か人の心に残るようなものを描こうという訳ですから、「よっぽどストーリーに自信があるんだろうなぁー」と思ったからでした。


で、観終えた感想ですが、「そう来たかっ!」という感じでしたね。やられましたよ思いっきり。凄いオチでした。全く油断していました。見事に心に一刺しされて残りましたよ。ので、この作品の内容に関しては一切レビュー出来ません。この作品は特にネタバレ厳禁です。60分だから観て下さいとしか言えません。予備知識も無く初見でこの作品を観て、先を読めた方はかなりの兵だと思います。凡庸が基本スペックの私は全く先が読めませんでした。


60分しかないためか、全編を通してセリフに無駄がありませんでした。結構短いセリフの中に、人の心理を突くような言葉が見え隠れしていました。その場面でのベストなセリフを選択し、精査し、という制作サイドの努力が伺えます。


近すぎない未来、この作品の中で行われいた「傷ついた人の心をアンドロイドが癒す」という、アンドロイド・セラピーと呼ばれる医療行為が、本当に行われる時代がいつの日か訪れるかもしれませんね。そしてそれは人間にとっては良い事かもしれません。機械であるアンドロイドだからこそ、人には言えない事も相談出来る......ありますよね、そんなこと。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 40

mennma2 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ロボットと人間の京都で生まれたラブストーリー

この作品は2013年6月に公開されたアニメ映画です。
脚本家は「Q10」などを手掛けた木皿泉さんです。
原作もあります。
このハルという映画はPVを見ただけでもウルっとくる方はいるでしょう。

~ストーリー~
ずっと一緒だと思っていた。
ハルとくるみがいつまでも幸せに続くと思っていた日常は突如飛行機事故でハルが死んでしまったことからくるみの日常は崩壊していく。
くるみの笑顔を取り戻すためヒトそっくりのロボットQ01はロボハルとしてくるみと暮らすことに。
かつてくるみの願い事が書いたルービックキューブ。
その願いをかなえるためロボハルは懸命に奮闘する。
ロボハルの生みの親荒波博士、そして京都の街の人の温かい優しさを受けながら、ロボハルは成長しクルミについて知っていく。
クルミはその一生懸命さに少しずつ打ち解けていくのだったが…。
近未来の京都で生まれたロボットと人の奇跡のラブストーリー。

ストーリーはこんな感じです。
少し序盤でつじつまがあわない台詞がでてきます。
察しのいい方は気ずくかもしれませんがこの台詞がラストシーンの大きなネタバレになってしまいます。
自分はその台詞を普通にスルーしてたので最後のシーンまで分かりませんでしたが、再度見返してみるとつじつまが合いました。
とても感動できる作品です。
少し涙腺をゆるましてみたら良いかもしれません^^
1時間しかないので気楽に見れると思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 65

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

勝手に妄想して観ないでください!その妄想あっさり裏切られますよ?

裏切られたのは、私だけ・・?笑


・・まず、PVを観てみてください・・(公式にあります)
PVだけで泣けます。゜(゚´Д`゚)゜。

そしてキャラクター原案が私の大好き漫画家
「咲坂伊緒」さんでめっちゃ可愛い!!
(入場特典でめちゃ可愛い小冊子もらえますよ~)

私の中ではこの時点でこの作品が美化され過ぎて
妄想の中で話が出来上がってしまって、泣く準備万端でした。

ここからは本音です。

映画開始早々、PVにありますように飛行機が大破するシーンがあります。
この作品は1時間位しかないので、「事後」から始まるのでちょっと頭が追いつきませんでした。
そして、何故か「違和感」を感じるのです。
観察力のある人であればその「違和感」にすぐ気づくかもしれませんが
私は全く気づかず、その「違和感」の正体が分かった瞬間
私の妄想は全て崩れ去り、涙は完全に止まってしまいました。
そして最後まで出る事はありませんでした。

そして、この作品のキャッチコピー 

“近未来の京都で生まれた、人とロボットの奇跡のラブ ストーリー”

そう「近未来」なんです。
しかし私がこの作品に感じるものは近未来より
「古き良き時代」的なものだったで映像とストーリーとが
リンクせず頭の中が疑問符だらけになりました。

だからといってこの作品を否定しているわけではありません。
簡単過ぎますが、とても素敵な話だと思います。

一回目は「唖然」で終わりましたが、その後色々整理して
もう一回観てみたい、いや数回観てみたい作品なのです。
(今現在この作品に対してまだ疑問はいくつかあります。
その疑問が解決した時、めっちゃ感動しそうな気がします!!)

映像もすごく素敵です。
色々可愛いです。女心をくすぐる可愛さです(実は私、女です、笑)

cvもまたこの2人か~(ハル・細谷佳正さん くるみ・日笠陽子さん)
ちょっと合わなんじゃないか~特ににハル。
何て思ってましたがさすが細やん!ピッタリでした!!
くるみ役の日笠さんも違和感なく可愛かったのもありますが
主題歌も歌っておられ、あれも涙を誘う一つだと思われます。

ただ、一つ欠点が。
やってる劇場すくなっ!私は幸運な事に近くで観れましたが
ほんま少ないです。
足を運ぶのはちょっと・・な方!是非DVDが出たら観てみてくださ~い!


※別冊マーガレットで咲坂伊緒さんではないですが
連載が開始されたそうですよ~!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 18
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